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Z 3111:2005  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本溶接

協会(JWES)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,

JIS Z 3111:1986は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 15792-1:2000,Welding consumables−Test 

methods−Part 1:Test methods for all-weld metal test specimens in steel, nickel and nickel alloysを基礎として用い

た。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS Z 3111:200xには,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

Z 3111:2005  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 定義 ······························································································································ 1 

4. 試験板の準備 ·················································································································· 1 

5. 溶接条件 ························································································································ 2 

6. 試験片の作製 ·················································································································· 2 

7. 試験方法 ························································································································ 5 

8. 再試験 ··························································································································· 6 

9. 試験報告 ························································································································ 6 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 7 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 3111:2005 

溶着金属の引張及び衝撃試験方法 

Methods of tension and impact tests for deposited metal 

序文 この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 15792-1:2000Welding consumables−Test methods

−Part 1:Test methods for all-weld metal test specimens in steel, nickel and nickel alloysを翻訳し,技術的内容を

変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,被覆アーク溶接,ガスシールドアーク溶接及びサブマージアーク溶接による

溶着金属の引張及び衝撃試験方法について規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 15792-1:2000,Welding consumables−Test methods−Part 1:Test methods for all-weld metal test 

specimens in steel, nickel and nickel alloys (MOD) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 2201 金属材料引張試験片 

JIS Z 2241 金属材料引張試験方法 

JIS Z 2242 金属材料のシャルピ−衝撃試験方法 

JIS Z 3001 溶接用語 

JIS Z 3703 溶接−予熱温度,パス間温度及び予熱保持温度の測定方法の指針 

備考 ISO 13916:1996 Welding−Guidance on the measurement of preheating temperature, temperature 

and preheat maintenance temperatureが,この規格と一致している。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 3001によるほか,次による。 

a) 試験板 試験に使用する母材で,溶接の完了するまでのもの。 

b) 試験材 溶接完了後,試験片を採取するまでのもの。 

c) 試験片 試験材から切り取り,機械加工により規定の形状及び寸法に仕上げられたもの。 

4. 試験板の準備 試験板の準備は,次による。 

a) 試験板の形状及び寸法は,図1及び表1のタイプⅠ又はタイプⅡによる。試験の必要が無い場合には

Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

引張試験又は衝撃試験のいずれか一方のみ行えばよい。ただし試験板の寸法はそれぞれのタイプによ

る。 

b) 試験板の材質は,試験を行う溶接材料に適合したものとする。ただし,これ以外の試験板を使用する

場合は,試験を行う溶接材料又はこれと同種の溶接材料を用いて,開先面及び裏当て金の表面に2層

以上,かつ,3 mm以上のバタリングを行って使用してもよい。 

c) 試験板は,試験片が採取できるよう,溶接後の角変形が5°以上にならないように,あらかじめ拘束

を行うか,又は逆ひずみを与えておかなければならない。 

d) 試験板は,V型開先と裏当て金とで構成する。裏当て金は,試験板の裏側にタック溶接によって固定す

る。 

5. 溶接条件 溶接条件は,次による。 

a) 試験に用いる溶接材料は,その製品(銘柄)を代表するものとする。 

b) 溶接は,特に指定された場合を除き,下向姿勢で行う。 

c) 溶接は,1及び2層目は1又は2パス,3層目から最終層までは2又は3パスで行う。 

d) 予熱及びパス間温度は,試験を行う溶接材料の日本工業規格(以下,JISという。)で規定する温度と

する。 

e) 予熱及びパス間温度の測定方法は,JIS Z 3703による。 

f) 

各パスの溶接開始時に,試験板の温度が指定されたパス間温度の上限を超えた場合,静止大気中で指

定のパス間温度まで冷却しなければならない。 

g) 溶接を中断する必要が生じた場合,試験板は静止大気中で冷却し,再び溶接を始めるときは,指定さ

れた予熱温度まで予熱を行わなければならない。 

h) 試験材は,特に指定のない限り,熱処理を行ってはならない。 

6. 試験片の作製 試験片の作製は,次による。 

a) 試験材の切断は,機械切断又は熱切断とする。ただし,熱切断による場合,生じた熱影響部を機械加

工で除去するため,加工代を10 mm以上とする。 

b) 試験片は,特に指定のない限り,試験片の中心が溶接中心線となる位置から採取し,機械加工仕上げ

とする。 

c) 引張試験片の形状及び寸法は,表2による。 

d) 引張試験片の平行部は,肩部を含めてすべて溶着金属でなければならない。 

e) 衝撃試験片の形状及び寸法は,図2による。 

f) 

衝撃試験片の切欠き部及び破断する部分は,すべて溶着金属でなければならない。 

g) 試験片の採取個数は,特に指定のない限り,引張試験片は1個,衝撃試験片は3個とする。 

h) 試験片は,試験前に変形を与えたり,加熱をしてはならない。ただし,溶接材料のJISによって指定

された場合は,水素除去のため,試験を行う前に,250 ℃以下,16時間以内の加熱を行ってもよい。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

図 1 試験板の形状 

1

Z

 3

11

1

2

0

0

5

  

1

Z

 3

11

1

2

0

0

5

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2

Z

 3

11

1

2

0

0

5

  

2

Z

 3

11

1

2

0

0

5

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 試験板の寸法 

タイプⅠ 

単位 mm 

試験板の寸法 

試験板の記号 

1.0 

1.1 

1.2 

1.3 

1.4 

1.5 

1.6 

1.7 

厚さ(1)     T 

12 

16 

20 

25 

30 

20 

25 

長さ        L 

150以上 

幅         W 

80以上 

90以上 

100以上 

150以上 

200以上 

150以上 

裏当て金の厚さ(1) t 

                                    6以上 

裏当て金の幅    w 

約2a 

ルート間隔     a 

10 

12 

14 

16 

20 

25 

20 

24 

開先角度(2)    α 

200 

採 取 
試験片(3) 

引張試験片 

A0号 

衝撃試験片 

Vノッチ試験片 

タイプⅡ 

単位 mm 

試験板の寸法 

試験板の記号 

J1 

J2 

J3 

J4 

J5 

厚さ (1)    T 

12 

16 

20 

20 

25 

長さ 

約200 

約300 

約350 

Lʼ (4) 

約100 

約150 

約300 

幅          W 

100〜150 

125〜250 

裏当て金の厚さ(1)  t 

6以上 

12以上 

13以上 

裏当て金の幅     w 

12〜25 

約25 

50以上 

ルート間隔      a 

12 

16 

13 

開先角度(2)     α 

45° 

20° 

30° 

採 取 
試験片(3) 

引張試験片 

A2号 

A1号 

衝撃試験片 

Vノッチ試験片 

注(1) 厚さは,呼び厚さとする。 

(2) 開先角度は,中心線から均等とし,許容差は+5.0° 

 0とする。 

(3) 引張試験片の形状及び寸法は表2に,衝撃試験片の形状及び寸法は図2による。 
(4) L′は,引張試験又は衝撃試験のいずれか一方を行う場合の試験板長さを示す。 

備考 J1,J2及びJ3は,被覆アーク溶接及びガスシールドアーク溶接,また,J4及びJ5は,サブマージアーク溶接

に適用するものとする。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 2 引張試験片の形状及び寸法 

単位 mm 

寸 法 

タイプⅠ 

タイプⅡ 

試験片の記号 

A0号 

A1号 

A2号 

径(5)    D 

D(6) 

12.5±0.5 

6.0±0.5 

標点距離   L 

5D 

50 

24 

平行部の長さ P 

6D又は7D 

約60 

約32 

肩部の半径  R 

5以上 

15以上 

6以上 

JIS Z 2201 

での試験片の種類 

14A号試験片 

10号試験片 

− 

注(5) 径は,一つの試験片の平行部の全長にわたって均一で,次の許容差を超える寸法変

化(最大値−最小値)があってはならない。 

A0号 0.03mm    A1号 0.04mm   A2号 0.03mm    

(6) タイプⅠの試験板の記号1.0又は1.1の場合はD=8±0.15mmとし,試験板の記号

1.2〜1.7の場合はD=10±0.15mmを推奨する。 

なお,タイプⅠとタイプⅡとを混用してはならない。 

単位 mm 

図 2 衝撃試験片の形状及び寸法 

7. 試験方法 試験方法は,次による。 

a) 引張試験方法はJIS Z 2241による。 

b) 衝撃試験方法はJIS Z 2242による。 

c) 衝撃試験温度は,溶接材料のJISによって規定する温度とする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 衝撃試験におけるシャルピー吸収エネルギーの値は,特に指定のない限り,3個の平均値で表す。 

8. 再試験 試験で不合格となった場合の再試験は,試験を行う溶接材料のJISの規定による。 

9. 試験報告 試験報告の項目は,次による。ただし,試験報告を行う場合は,当事者間の協定によって

その内容を省略することができる。 

a) 試験板及び溶接材料 

1) 試験板のタイプ及び試験板の記号 

2) 試験板の材質 

3) 裏当て金の材質 

4) 溶接材料の該当規格及び銘柄 

5) 溶接材料の再乾燥条件 

6) 溶接材料のヒート番号,ロット番号又は製造番号 

7) 溶接材料の寸法 

8) バタリングを行っている場合は,その層数 

b) 適用溶接条件  

1) 溶接方法 

2) 溶接姿勢 

3) 電源の種類 

4) 電流の種類及び極性 

5) 電流,(ワイヤ送給速度),電圧及び溶接速度 

6) コンタクトチップと溶接表面までの間の距離(突出し長さ) 

7) シールドガスの種類及び流量 

8) パス数及び層数 

9) ストリンガビード又はウィービングビード 

10) 予熱温度及びパス間温度 

c) 熱処理(水素除去を含む。)  

1) 温度,保持時間及び冷却条件 

d) 試験結果  

1) 試験温度 

2) 要求があった場合は,放射線透過試験結果 

3) 引張試験片の形状,降伏点又は0.2 %耐力,引張強さ及び伸び 

4) 衝撃試験片の形状及び吸収エネルギー 

5) 溶接部の不完全部の程度及び大きさ 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS Z 3111:200X 溶着金属の引張及び衝撃試験方法 

ISO 15792-1:2000,鋼とニッケル及びニッケル合金の全溶着金属試験片に対し
ての試験方法 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1.適用 
範囲 

被覆アーク溶接,ガスシー
ルドアーク溶接及びサブ
マージアーク溶接による
溶着金属の引張及び衝撃
試験方法について規定。 

ISO-1579
2-1 

鋼,Ni及びNi合金の
アーク溶接における全
溶着金属の機械的性
能に対して試験材及
び試験片作製を規定。 

MOD/変
更 

ISOは鋼,ニッケル及
びニッケル合金に限
定。 
 
 
 
この規格を適用する
溶接方法を明記した。 

ISOは,適用材料を限定しているが 
JISは,限定していない(溶接材料規格
の中でこの規格を引用)。 
鋼,Ni,及びNi合金以外の鋼種にも適用
される溶着金属の引張試験及び衝撃試
験の規格であり適用鋼種を限定しなか
った。 
適用する溶接方法を明記した。 

2.引用 
規格 

JIS Z 2201  
JIS Z 2241 
JIS Z 2242 
JIS Z 3001  
JIS Z 3703  

ISO 5178  
ISO 9016:2000 
 
 
 
ISO 13916:1996 -予熱
温度,パス間温度及び
予熱保持温度の測定
のための手引き 

MOD/変
更 
 
 
 
IDT 
 
 
 

ISOに引用されている
規格に相当する内容
を含む試験方法及び
試験に関するJISを引
用した。 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

3.定義 

この規格で用いる用語を
定義。 

− 

MOD/ 
追加 

ISOでは規定されてい
ない。 

従来のJISでの定義を追加した。 

4.試験 
板の準備 

a)試験板の形状及び寸法 
 
 
 


 
 
 

MOD/ 
追加 
 
 

JISにはISOと異なる
試験板の形状と寸法
も規定されている。 

JISにはISOと異なる試験板の形状と
寸法も規定されている。 

4

Z

 3

11

1

2

0

0

5

4

Z

 3

11

1

2

0

0

5

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

4.試験 
板の準備 
 

b)試験板の材質 
 
 
 
c)試験板の角変形の防止 


 
 
 

十分に平らな試験片
が製作されるような
やり方でセット又は
拘束する。 

MOD/ 
追加 
 
 
MOD/ 
追加 

 
ISOでは,バタリング
厚さについては規定
されていない。 
 
ISOに角度及び逆ひず
みの規定はない。 

従来行われてきた試験片とISOでは寸
法が異なる為,試験結果が異なる事が
ある。ISO見直し時に再検討する。 
JISの内容はISOの内容と同等である
が,ISOではバタリング厚さについて規定
されていないのでこれを追加した。 
ISOにバタリング厚さ規定提案を検討 
ISOの見直し時に提案を検討 

5.溶接 
条件 

c)試験板の積層方法 
 
d)パス間温度の管理  
g)溶接中断時の処理 
 
 
h)試験板の熱処理 

 
 

 
 
 

 
 
 
 
 
 
試験板に熱処理を行
う場合を規定。 

MOD/ 
追加 
MOD/ 
追加 
MOD/ 
追加 
MOD/ 
変更 

ISOには,規定されて
いない。 
ISOには,規定されて
いない。 
ISOには,規定されて
いない。 

パス数の指定をするために,従来のJIS
の規定を追加した。 
パス間温度の管理を行うため,従来の
JISの規定を追加した。 
溶接中断時の処理について,従来JIS
の規定を追加した。 
材料規格で熱処理を行う場合を規定し
ているので行わない場合について追加
規定した。 
ISOの見直し時に提案を検討 

6.試験片
の作製 

c)試験に用いる試験片の
種類を規定。 
d)引張試験片の形状及び
寸法 
e)引張試験片の平行部は,
すべて溶着金属である。 
f)衝撃試験片の形状及び
寸法 
 

 
 
タイプごとの平行部
径を規定。 
 
 
衝撃試験片のサイズ
を規定。 
 

MOD/ 
追加 
MOD/ 
追加 
MOD/ 
追加 
MOD/ 
変更 
 

ISOとは異なる試験片
寸法も規定した。 
ISOとは異なる試験片
寸法も規定した。 
ISOには,明記されて
いない。 
− 
 
 

従来行われてきた試験片とISOでは寸
法が異なる為,試験結果が異なる事が
ある為,従来とISOの種類を併記した。 
ISOの寸法に従来の寸法を追加した。 
従来のJISの表現を追加した。 
 
ISOでは寸法についてはJISと同等の物
が他のISO規格に規定され引用されて
いる。 

5

Z

 3

11

1

2

0

0

5

5

Z

 3

11

1

2

0

0

5

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Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

6.試験片
の作製 

g)衝撃試験片の切欠き部
及び破断部の材質 
h)試験片の採取個数 


 

衝撃試験片のノッチ
の位置を規定。 

MOD/ 
変更 
MOD/ 
追加 

ISOの規定とJISとの
規定は,同等である。 
ISOには,規定されて
いない。 

ISOの規定はJISと同等であるがより
明解な従来のJISの表現を追記した。 
ISOには規定がないので追加した。 
ISO見直し時に提案を検討 

7.試験方
法 

a)試験方法のJISを規定。 
b)試験方法のJISを規定。 
 
c)衝撃試験の試験温度 
 
d)衝撃試験におけるシャ
ルピー吸収エネルギーの
値は,3個の平均値とす
る。 

8. 

ISO 5178 
ISO 9016:2000 

MOD/ 
追加 
 
MOD/ 
追加 
MOD/ 
追加 

ISOでは,ISOの試験
方法が引用されてい
る。 
ISOに規定なし。 
 
ISOに規定なし。 

ISOではISO 5178及びISO 9016:2000
が引用されているが,内容的に同等の
JISを適用し試験方法を追記した。 
試験温度を明確にするために追記し
た。 
衝撃試験の試験片数を明記した。 
 
ISO見直し時に提案を検討 

8.再試験 不合格となった場合の再

試験の方法を規定 

9. 

再試験は関連する要
求に従って行う。 

MOD/変
更 

溶接材料の規格をJIS
とした。 

実説的に差異はない。 

9.試験報
告 

試験報告の項目 

10. 

試験片の形状につい
ても報告を行う。 

MOD/追
加 

ISOに規定なし 

異なる寸法の試験片を追加したので試
験片形状を報告する様にした。 

 
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

 
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 
 

6

Z

 3

11

1

2

0

0

5

6

Z

 3

11

1

2

0

0

5

Z 3111:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7

Z

 3

11

1

2

0

0

5

7

Z

 3

11

1

2

0

0

5