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Z 3011

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  溶接姿勢  

2

4.1

  基準溶接姿勢  

2

4.2

  固定管の溶接姿勢  

5

4.3

  実際の施工における溶接姿勢  

6

4.4

  試験における溶接姿勢  

7

5

  溶接姿勢の呼び方  

7

附属書 A(参考)実際の施工における溶接姿勢の傾斜角及び回転角の範囲  

8

附属書 B(参考)JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による表示法の比較  

11

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

15


Z 3011

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

溶接協会(JWES)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS Z 3011:2004 は改

正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

3011

:2014

溶接姿勢−傾斜角及び回転角による定義

Welding positions defined by means of angles of slope and rotation

序文 

この規格は,2011 年に第 3 版として発行された ISO 6947 を基とし,規格利用者の利便性を図るため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,突合せ溶接及びすみ肉溶接における溶接姿勢の傾斜角及び回転角による定義について規定

する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6947:2011

,Welding and allied processes−Welding positions(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 3001

(規格群)  溶接用語

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 3001(規格群)によるほか,次による。

3.1 

溶接姿勢(welding position)

空間における基準溶接姿勢に対する溶接軸の傾斜角(

図 1)及び溶接面の回転角(図 2),並びに溶接進

行方向(立向及び固定管の溶接姿勢の場合)

,又は水平面に対する管軸傾斜角(

図 3)によって定義され,

一定の幅をもって決定される姿勢。

3.2 

基準溶接姿勢(main welding position)

各溶接姿勢の基準の位置として,

図 に規定する記号 PA,PB,PC,PD,PE,PF 又は PG(図 参照)。

なお,溶接技能者の試験などに採用される

図 の固定管の溶接では,PH,PJ 及び PK も基準溶接姿勢と

みなす。


2

Z 3011

:2014

3.3 

傾斜角(slope,S

溶接軸の基準溶接姿勢に対する角度(

図 参照)。

3.4 

回転角(rotation,R

溶接面の基準溶接姿勢に対する角度(

図 参照)。

3.5 

管軸傾斜角(inclined angle,L

管軸の水平面に対する角度(

図 参照)。

図 1−傾斜角(S 

図 2−回転角(R 

図 3−管軸傾斜角(L 

溶接姿勢 

4.1 

基準溶接姿勢 

突合せ溶接及びすみ肉溶接における基準溶接姿勢及びその例は,それぞれ

図 及び図 による。

なお,JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による表示法の比較を,参考として

附属書 に示す。


3

Z 3011

:2014

図 4−基準溶接姿勢 


4

Z 3011

:2014

a)

  PA:下向 

b)

  PB:水平すみ肉 

c)

  PC:横向 

d)

  PD:上向水平すみ肉 

図 5−基準溶接姿勢の例 


5

Z 3011

:2014

e)

  PE:上向 

f)

  PF:立向上進 

g)

  PG:立向下進 

注記  a)e)  の矢印は溶接姿勢を,f)及び g)  の矢印は溶接進行方向を示す。 

図 5−基準溶接姿勢の例(続き) 

4.2 

固定管の溶接姿勢 

水平固定管及び管軸傾斜固定管の溶接における溶接姿勢の例は,

図 による。

注記  これらの溶接姿勢は,溶接技能者の試験などの特別な目的で用いられる。


6

Z 3011

:2014

a)

  PH:固定管の上進 

b)

  PJ:固定管の下進 

c)

  PK:固定管の環状 

注記  a)c)  の矢印は,溶接進行方向を示す。 

図 6−固定管の溶接姿勢の例 

4.3 

実際の施工における溶接姿勢 

いずれかの溶接姿勢で承認されたとき,実際の施工が可能となる突合せ溶接及びすみ肉溶接の各溶接姿

勢の傾斜角及び回転角の基準溶接姿勢に対する範囲は,それぞれ

表 及び表 による(附属書 参照)。


7

Z 3011

:2014

表 1−突合せ溶接の各溶接姿勢の傾斜角及び回転角の範囲 

溶接姿勢

基準溶接姿勢

傾斜角 S

回転角 R

下向 PA

±15°

±30°

横向 PC

±15°

−10°以上,+60°以下

上向 PE

±80°

±80°

立向 PF,PG

+10°を超え,+75°未満

±100°

±10°

±180°

表 2−すみ肉溶接の各溶接姿勢の傾斜角及び回転角の範囲 

溶接姿勢

基準溶接姿勢

傾斜角 S

回転角 R

下向 PA

±15°

±30°

水平すみ肉 PB

±15°

−10°以上,+15°以下

横向 PC

±15°

−10°以上,+35°以下

上向水平すみ肉

PD

±80°

−10°以上,+35°以下

上向 PE

±80°

±35°

立向 PF,PG

+10°を超え,+75°未満

±100°

±10°

±180°

4.4 

試験における溶接姿勢 

試験材の溶接に適用する溶接姿勢は,基準溶接姿勢から傾斜角±5°,回転角±10°の範囲を超えてはな

らない。

溶接姿勢の呼び方 

基準溶接姿勢の呼び方は,

図 の記号による(例 参照)。また,基準溶接姿勢の記号には,必要に応じ

て傾斜角及び回転角を 3 桁の数値で付記する(

例 参照)。

例 1  基準溶接姿勢が水平すみ肉(PB)の場合。PB

例 2  基準溶接姿勢が水平すみ肉(PB)で傾斜角 15°,回転角 10°の場合。PB 015-010

軸が傾斜している固定管の周溶接の傾斜角及び回転角の溶接姿勢の呼び方は,

図 の記号に管軸傾斜角

の記号 L とその傾斜角を 3 桁の数値で付記する(

例 及び例 参照)。

例 3  軸が傾斜している固定管の上進溶接で管の傾斜角度が 30°の場合。PH-L 030

例 4  軸が傾斜している固定管の下進溶接で管の傾斜角度が 60°の場合。PJ-L 060


8

Z 3011

:2014

附属書 A

(参考)

実際の施工における溶接姿勢の傾斜角及び回転角の範囲

この附属書は,

実際の施工における溶接姿勢の溶接軸の傾斜角及び溶接面の回転角の範囲の例を示す

1

及び

表 参照)。図 A.1∼図 A.15 は突合せ溶接,図 A.16∼図 A.21 はすみ肉溶接の概略図である。

図 A.1−基準溶接姿勢 PA(下向) 

図 A.2−下向の傾斜角限界値 

(+15°) 

図 A.3−下向の回転角限界値 

(+30°) 

図 A.4−下向の傾斜角(+15°) 

及び回転角限界値(+30°) 

図 A.5−基準溶接姿勢 PC(横向)

図 A.6−横向の傾斜角限界値 

(+15°) 


9

Z 3011

:2014

図 A.7−横向の回転角限界値 

(+60°) 

図 A.8−横向の回転角限界値 

(−10°) 

図 A.9−基準溶接姿勢 PE(上向)

図 A.10−上向の傾斜角限界値 

(+80°) 

図 A.11−上向の回転角限界値 

(+80°) 

図 A.12−基準溶接姿勢 PFPG 

(立向) 

図 A.13−立向の傾斜角限界値 

(−10°) 

図 A.14−立向の傾斜角限界値 

(+75°) 

図 A.15−立向の傾斜角(+75°)

及び回転角限界値(+100°) 


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Z 3011

:2014

図 A.16−基準溶接姿勢 PA(下向) 

図 A.17−下向の傾斜角限界値 

(+15°) 

図 A.18−下向の回転角限界値 

(+30°) 

図 A.19−下向の傾斜角(+15°) 

及び回転角限界値(+30°) 

図 A.20−基準溶接姿勢 PE(上向)

図 A.21−上向の傾斜角限界値 

(+80°) 


11

Z 3011

:2014

附属書 B

(参考)

JIS

,ISO

規格及び AWS 規格/ASME 規格による表示法の比較

表 B.1 は,JIS 

1) 2)

ISO 規格

1)

及び AWS 規格/ASME 規格

1)

による溶接姿勢の表示法(記号)の比較で

ある。

1)

溶接姿勢を規定した JIS (1)ISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格は,次の規格番号である。

JISJIS Z 3011

ISO 規格: ISO 6947AWS 規格/ASME 規格: AWS A3.0M/A3.0/ASME Section IX

2)

  JIS Z 3801

などの技術検定 JIS に規定された溶接姿勢の記号を JIS (2)に示す。

表 B.1JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による溶接姿勢表示法の比較 

図示

JIS 

ISO

規格 AWS 規格

/ASME

規格

(1) (2) 

回転管下向

下向

PA F PA  1G 

横向

横向

PC H  PC  2G 

立向上進

PF V  PF 

3G 

uphill 

立向下進

PG V  PG 

3G 

downhill

上向

PE O  PE  4G 


12

Z 3011

:2014

表 B.1JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による溶接姿勢表示法の比較(続き) 

図示

JIS 

ISO

規格 AWS 規格

/ASME

規格

(1) (2) 

固定管上進

PH 

PH 5G 

uphill 

固定管下進

PJ 

PJ 5G 

downhill

傾斜固定管上進

PH-L045

H-L045 6G 

uphill 

傾斜固定管下進

PJ-L045

J-L045 6G downhill

下向

PA F PA  1F 

回転管下向

PA F PA  1FR 


13

Z 3011

:2014

表 B.1JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による溶接姿勢表示法の比較(続き) 

図示

JIS 

ISO

規格 AWS 規格

/ASME

規格

(1) (2) 

水平すみ肉

PB 

PB 2F 

回転管水平すみ肉

PB 

PB 2FR 

立向上進

PF V  PF 

3F 

uphill 

立向下進

PG V  PG 

3F 

downhill

上向水平すみ肉

PD 

PD 4F 


14

Z 3011

:2014

表 B.1JISISO 規格及び AWS 規格/ASME 規格による溶接姿勢表示法の比較(続き) 

図示

JIS 

ISO

規格 AWS 規格

/ASME

規格

(1) (2) 

固定管立向上進

PH 

PH 5F 

uphill 

固定管立向下進

PJ 

PJ 5F 

downhill

参考文献  JIS Z 3801:1997  手溶接技術検定における試験方法及び判定基準

AWS A3.0M/A3.0:2010

,Standard welding terms and definitions including terms for adhesive bonding,

brazing, soldering, thermal cutting, and thermal spraying 

ASME Section IX

,ASME boiler and pressure vessel code−Section IX: Welding and brazing

qualifications


15

Z 3011

:2014

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS Z 3011:2014

  溶接姿勢−傾斜角及び回転角による定義

ISO 6947:2011

  Welding and allied processes−Welding positions

(I)JIS の規定

(II)

国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

2

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS Z 3001

を追加し,3.1(溶

接姿勢)

,図 1,図 2 などを追

加した。

規格の解釈を容易にするためで

あり,実質的な差異はない。

4

溶 接 姿

3

4.1

基 準

溶接姿勢

3.1

JIS

とほぼ同じ

変更

図 4 を修正し,PF 及び PG を

追加した。

規格の理解を容易にするためで

あり,実質的な技術的差異はな
い。

4.2

固 定

管 の 溶 接
姿勢

3.1

一致

4.3

実 際

の 施 工 に
お け る 溶

接姿勢

3.2

変更

表 1 及び表 2 の立向の傾斜角の

範囲を修正した。また,範囲の
表現を修正した。

国際規格の修正提案を行う。

4.4

試 験

に お け る

溶接姿勢

3.3

一致

5

溶 接 姿

勢 の 呼 び

例 3  PH-L 030

例 4  PJ-L 060

 4

例 3  H-L030

例 4  J-L060

変更

溶接姿勢の記号として“P”を

付記した。

図 6 との整合をとることから P を

追加した。国際規格の改正提案を
行う。

15

Z 3

0

1

1


20
14


16

Z 3011

:2014

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

附属書 A

(参考)

附属書 A

(参考)

一致

附属書 B 
(参考)

JIS

ISO 規格及び

AWS

規格/ASME 

 

附属書 B
(参考)

AWS

規格/ASME 規格及

び ISO 規格

追加

JIS

を追加した。

規格の解釈を容易にするため,

JIS

を追加した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6947:2011,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

16

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