>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

Z 3001-2

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  分類 

1

4

  用語及び定義  

2

4.1

  溶接の基本  

2

4.2

  圧接  

2

4.3

  融接  

9

4.4

  アーク溶接の施工  

17

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

30


Z 3001-2

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

溶接協会(JWES)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 3001-2:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS Z 3001

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS Z 3001-1

  第 1 部:一般

JIS Z 3001-2

  第 2 部:溶接方法

JIS Z 3001-3

  第 3 部:ろう接

JIS Z 3001-4

  第 4 部:溶接不完全部

JIS Z 3001-5

  第 5 部:レーザ溶接

JIS Z 3001-6

  第 6 部:抵抗溶接

JIS Z 3001-2:2013

は,JIS Z 3001 の規格群の第 2 部として,ISO 857-1:1998 に対応する溶接方法に関す

る用語を規定した。


日本工業規格

JIS

 Z

3001-2

:2013

溶接用語−第 2 部:溶接方法

Welding and allied processes-Vocabulary-Part 2: Welding processes

序文 

この規格は,1998 年に第 1 版として発行された ISO 857-1 を基とし,対応する用語については対応国際

規格を翻訳し,対応国際規格には規定されていない溶接方法に関する用語(この規格の右欄の ISO 番号の

ないもの)を日本工業規格として追加するとともに,技術的内容を変更して 2008 年に制定され,その後の

規格群再編成に対応するために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。さらに,この規格で規定する用語には金属以外の溶接に関

わるものが含まれるため,対応国際規格の表題にある金属を省いた。

適用範囲 

この規格は,溶接方法関係で術語として用いる主な用語及び定義について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 857-1:1998

,Welding and allied processes−Vocabulary−Part 1: Metal welding processes(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 3001-1

  溶接用語−第 1 部:一般

JIS Z 3001-5

  溶接用語−第 5 部:レーザ溶接

JIS Z 3001-6

  溶接用語−第 6 部:抵抗溶接

分類 

用語の分類は,次による。

a)

溶接の基本

b)

圧接

c)

融接

d)

アーク溶接の施工


2

Z 3001-2

:2013

用語及び定義 

4.1 

溶接の基本 

溶接の基本に関する用語は,JIS Z 3001-1 の 4.1.1 による。

4.2 

圧接 

4.2.1 

熱間圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22101 

熱間圧接 

母材の接合部の加熱工具による圧接。 
注記  加熱は,連続でもパルスでもよい。圧接は溶加

材なしで行い,加圧力は,ウエッジ形工具によ

る押圧,母材の片方のノズルによる押圧などで

ある。また,超音波を併用することもある。

heated element 

welding 

4.1.1.1

22102 

ウエッジ圧接 

熱ウエッジによる熱圧接。

heated wedge 

welding 

4.1.1.2

22103 

ノズル圧接 

熱ノズルによる熱圧接。

heated nozzle 

welding 

4.1.1.3


3

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22104 

ネイル圧接 

ノズルから供給される 1 本又は 2 本のワイヤを火炎,

電気放電などで加熱して微少液滴を生じさせ,加圧力

下でネイル形の圧接部とするノズル圧接の一種。

nail head welding 

4.1.1.4

4.2.2 

フロー圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22201 

フロー圧接 

金型の中に溶融金属を注ぎ,その後,加圧する圧接。

注記  溶融金属は,テルミット反応によって与えられ

ることが多い。

flow welding with 

pressure 

4.1.2.1

4.2.3 

ガス圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22301 

ガス圧接 

ガス炎で接合部を加熱した後,更に溶加材なしで加圧

して行う圧接法。 
注記  接合部は,開・閉の両タイプがある。

a)

閉タイプ

b)

開タイプ

oxy-fuel gas welding 

with pressure,

gas pressure welding,

pressure gas welding 

4.1.3.1


4

Z 3001-2

:2013

4.2.4 

放電圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22401 

磁気駆動アーク

バット溶接 

溶接継手の端面を僅かに離して対向させ,その端面間
にアークを発生させ,アークに直角方向に加えた磁界

によってアークを駆動し,溶接線全長を加熱した後,

アプセット力を加えて行うアーク溶接。

magnetically 

impelled arc butt 

welding 

4.1.4.1

22402 

パーカッション

溶接 

あらかじめコンデンサに電気エネルギーを蓄えてお
き,母材の接触面を通じて放電し,そのとき発生する

アークのエネルギーで加熱,加圧して行う溶接。 
注記  スタッド溶接では,しばしば,抵抗熱が付加さ

れることがある。

percussion welding 

4.1.4.2

22403 

ドローンアーク

スタッド溶接 

接合部をセラミックフェルール又はシールドガスで
シールドしてやや離したチップで放電して行うスタ

ッド用パーカッション溶接。 
注記  フェルールは,スタッド溶接に用いられるリン

グ状固形フラックス。

drawn-arc stud 

welding with 

ceramic ferrule or 

shielding gas 

4.1.4.3

22404 

コンデンサアー

クスタッド溶
 

スタッド母材間でコンデンサ放電して行うスタッド

用パーカッション溶接。

capacitor discharge 

drawn-arc stud 

welding 

4.1.4.4


5

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22405 

チップスタッド

溶接 

チップ状スタッドに高電流を流して接合部を瞬時に

溶融蒸発させて行うスタッド用パーカッション溶接。

capacitor discharge 

stud welding with 

tip ignition 

4.1.4.5

4.2.5 

常温圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22501 

常温圧接 

外部から熱又は電流を加えることなく,母材を室温で

強く圧縮して,局部的に塑性変形させて行う溶接。 
注記  重ね溶接と突合せ溶接とがある。融点の高い金

属では,補助的に加熱して行うことがある。

cold welding with 

pressure 

4.1.6.1

22502 

常温アプセット

溶接 

所要の継手形状をもった型を用いて行う圧接。

cold upset welding 

4.1.6.2

22503 

型押し圧接 

型を用いて行う常温圧接。

cold pressure 

extrusion welding 

4.1.6.3

22504 

衝撃圧接 

母材が衝撃力で接合される圧接。 
注記  一瞬の衝突で発生する熱が圧接部に作用する。

shock welding 

4.1.6.4

22505 

爆発圧接 

火薬の爆発による衝撃圧力を利用して行う固相接合。
爆発溶接ともいう。

explosive welding 

4.1.6.5


6

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22506 

磁気衝撃圧接 

高衝撃電流が母材に巻かれたコイルを流れるときに

生じる磁場が加圧力になる衝撃圧接。

magnetic impulse 

welding 

4.1.6.6

22507 

摩擦圧接 

母材を接触させ,加圧しながら接触面の相対運動によ

って摩擦熱を発生させ,アプセット推力を加えて行う

圧接。摩擦溶接ともいう。

friction welding 

4.1.6.7

22508 

ブレーキ式摩擦

圧接 

連続的に回転している母材を,ブレーキによって母材

の回転を急激に止め,アプセット推力を加えて接合す

る摩擦圧接の一方式。連続駆動式摩擦圧接ともいう
22507 の図参照)

continuous drive 

friction welding 

4.1.6.8

22509 

フライホイール

式摩擦圧接 

フライホイールに蓄積された回転エネルギーが母材

の押圧接触で減速されて熱エネルギーに変換された

ときの発熱によって接合を行う圧接。ブレーキは用い
ない。イナーシャ式摩擦圧接ともいう。

inertia friction 

welding 

4.1.6.9


7

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22510 

オービタル摩擦

圧接 

左右の母材の軸をずらして同方向に回転させて行う

摩擦圧接。

注記  左右異軸のワークは,回転停止時に同軸に復帰

され圧接される。

orbital friction 

welding 

4.1.6.10

22511 

ラジアル摩擦圧

 

図 a)のように回転リングが中空断面材にまたがって
ラジアル状に加圧して行う摩擦圧接。

a)

b)

c)

注記  図  b)のように中空断面部に押し広げリングを

用いたり,

図  c)のように中実材の外に異材の圧

縮回転リングを用いて加圧力を負荷する方法が

ある。

radial friction 

welding 

4.1.6.11

22512 

鍛接 

加熱した母材を打撃又は加圧して行う高温圧接。

forge welding 

4.1.6.12

22513 

超音波圧接 

母材を振動子間に支持し,加圧しながら超音波を与

え,その超音波振動を利用して行う固相接合。超音波

溶接ともいう。

ultrasonic welding 

4.1.6.13


8

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22514 

熱超音波圧接 

接合中にアンビルが別系統で加熱される超音波圧接。

ultrasonic hot 

welding 

4.1.6.14

4.2.6 

抵抗溶接 

抵抗溶接に関する用語は,JIS Z 3001-6 による。

4.2.7 

固相接合 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22701 

固相接合 

母材の融点以下の温度で行う溶接で,ろう材を用いな
いで行う加圧又は非加圧の状態で固相同士の溶接を

行う方法の総称。

solid-state welding,

solid-phase welding

22702 

拡散接合 

母材を密着させ,母材の融点以下の温度条件で,塑性

変形をできるだけ生じない程度に加圧して,接合面間

に生じる原子の拡散を利用して接合する方法。

diffusion welding 

4.1.8.1

22703 

ロール溶接 

別の方法で加熱した後,機械的なロール操作で力を
徐々に加える加圧溶接。

roll welding 

4.1.8.2


9

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

22704 

圧延クラッド 

母材を加熱した後,機械的なロール操作によって,母

材と合せ材との間を結合する加圧溶接。

roll cladding 

4.1.8.3

22705 

摩擦かくはん

(攪拌)接合 

硬質の回転スピンドルによる摩擦熱で母材を加熱し,
この母材の強制塑性流動による固相接合。

注記  スピンドルは突合せ溶接される溶接線方向に移

動する。

friction stir welding 

4.2.1.1

4.3 

融接 

4.3.1 

フロー溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23101 

フロー溶接 

被溶接物を鋳型で囲い,溶融した溶加材をその部分に

注入して行う溶融溶接。

flow welding 

4.2.2.1


10

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23102 

テルミット溶接 

テルミット反応の熱で行う方法で,この反応でできた

溶融金属をそのまま溶加材として用いる溶接。

a)

  るつぼ

b)

  鋳型の断面

注記  予熱はしてもしなくてもよい。圧力を加える方

法も適用されている。

aluminothermic 

welding 

4.2.2.2

4.3.2 

ガス溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23201 

ガス溶接 

ガス炎の熱で行う溶接。

gas welding 

4.2.3.1

23202 

酸素−アセチレ

ン溶接 

燃料ガスとしてアセチレンを使用するガス溶接。

oxy-acetylene 

welding 

4.2.3.2

23203 

酸素−プロパン

溶接 

燃料ガスとしてプロパンを使用するガス溶接。

oxy-propane 

welding 

4.2.3.3

23204 

酸素−水素溶接 

燃料ガスとして水素を使用するガス溶接。

oxy-hydrogen 

welding 

4.2.3.4

4.3.3 

アーク溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23301 

アーク溶接 

アークで行う溶接。

arc welding 

4.2.4.1

23302 

メタルアーク溶

 

消耗電極を使用するアーク溶接。

metal-arc welding 

4.2.4.2


11

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23303 

ノンガスシール

ドアーク溶接 

外的なシールドガスを使用しないメタルアーク溶接。

metal-arc welding 

without gas 

protection 

4.2.4.3

23304 

被覆アーク溶接 

被覆アーク溶接棒を用いて行う溶接。 
単に手溶接ともいう。

manual metal-arc 

welding 

4.2.4.4

23305 

グラビティ溶接 

被覆アーク溶接棒が溶融するに従って,溶接棒支持部

が重力によって下降し,溶接棒が母材と一定角度を保
ちながら溶接線に沿って移動するようにして行う溶

接。重力式溶接ともいう。

gravity welding with 

covered electrode 

4.2.4.5

23306 

低角度溶接 

被覆アーク溶接棒を,ばねなどの力で溶接線に対して

低角度に保持し,溶接線に沿って棒端を接触させなが
ら行う溶接。

spring contact arc

welding

23307 

横置き式溶接 

被覆アーク溶接棒を開先に密着させておき,一端から

アークを発生させてアークの進行によって自動的に

行われる溶接。

firecracker welding

23308 

セルフシールド

フラックス入
りワイヤアー
ク溶接 

フラックス入りワイヤを用いて,外部からシールドガ

スを供給しないで行うアーク溶接。

self-shielded 

tubular-cored arc 

welding 

4.2.4.6


12

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23309 

サブマージアー

ク溶接 

フラックス粉末に覆われた中で,溶接ワイヤと母材と

の間のアークから生じるアーク熱で溶接する方法。主

に自動アーク溶接に用いる。

submerged arc 

welding 

4.2.4.7

23310 

単電極サブマー

ジアーク溶接 

単電極(溶接ワイヤ 1 本)を使用するサブマージアー

ク溶接。

submerged arc 

welding with one 

wire electrode 

4.2.4.8

23311 

帯状電極サブマ

ージアーク溶
 

帯状電極を使用するサブマージアーク溶接。

submerged arc 

welding with strip 

electrode 

4.2.4.9

23312 

多電極サブマー

ジアーク溶接 

多電極(複数本の溶接ワイヤ)を使用するサブマージ

アーク溶接。

submerged arc 

welding with 

multiple wire 

electrode 

4.2.4.10

23313 

メタルパウダ添

加サブマージ
アーク溶接 

金属粉末又は金属粒を添加するサブマージアーク溶

接。

submerged arc 

welding with 

metallic powder 

addition 

4.2.4.11

23314 

フラックス入り

ワイヤサブマ
ージアーク溶
 

フラックス入りワイヤを使用する単電極又は多電極

のサブマージアーク溶接。

submerged arc 

welding with 

tubular-cored 

electrodes 

4.2.4.12

23315 

ガスシールドア

ーク溶接 

外部から供給されるガスによって,アーク及び溶融池
を大気から遮蔽しながら行うアーク溶接の総称。

gas-shielded 

metal-arc welding 

4.2.4.13


13

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23316 

ミグ溶接 

アルゴン,ヘリウムなどのイナートガスでシールドす

るガスシールドメタルアーク溶接。

metal inert gas 

welding,

MIG welding 

4.2.4.14

23317 

マグ溶接 

炭酸ガス,アルゴンと炭酸ガスとの混合ガスなどの活
性のシールドガスを用いる,ガスシールドメタルアー

ク溶接。

metal active gas 

welding,

MAG welding 

4.2.4.15

23318 

炭酸ガスアーク

溶接 

炭酸ガスをシールドガスとして用いる,ガスシールド

メタルアーク溶接。

CO

2

 (gas shielded)

arc welding

23319 

混合ガスアーク

溶接 

アルゴンと炭酸ガスとの混合ガスなどの混合ガスを

用いて行う,ガスシールドメタルアーク溶接。

mixed gas (Ar-CO

2

)

shielded arc welding

23320 

フラックス入り

ワイヤマグ溶
 

フラックス入りワイヤを用いるマグ溶接。

tubular (flux)-cored 

metal-arc welding 

with active gas 

shield 

4.2.4.16

23321 

フラックス入り

ワイヤミグ溶
 

フラックス入りワイヤを用いるミグ溶接。

tubular (flux)-cored 

metal-arc welding 

with inert gas 

shield 

4.2.4.17

23322 

プラズマミグ溶

 

ミグ溶接とプラズマ溶接との組合せ溶接。

plasma MIG 

welding 

4.2.4.18

23323 

エレクトロガス

アーク溶接 

母材端と水冷銅壁とで溶融池を囲み,炭酸ガスなどで

シールドしてアークを発生させて行う上進溶接。

electrogas welding 

4.2.4.19

23324 

非消耗電極ガス

シールドアー
ク溶接 

タングステンなどの非消耗電極を用いて行うガスシ

ールドアーク溶接。

gas-shielded welding 

with 

non-consumable 

electrode 

4.2.4.20


14

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23325 

ティグ溶接 

電極にタングステンを,シールドガスにイナートガス

を用いて行うガスシールドアーク溶接。

tungsten inert gas 

welding,

TIG welding 

4.2.4.21

23326 

イナートガスア

ーク溶接 

ティグ溶接及びミグ溶接の総称。

inert gas shielded arc

welding

23327 

プラズマ溶接 

プラズマを用いるアーク溶接。 
注記  シールドは補助ガスでなされる。溶加材を使用

する場合と使用しない場合とがある。

plasma arc welding 

4.2.4.22

23328 

トランスファプ

ラズマ溶接 

溶接電源を電極と母材とに結び,電力を供給して行う

プラズマアーク溶接。

plasma arc welding 

with transferred 

arc 

4.2.4.23

23329 

ノントランスフ

ァプラズマ溶
 

溶接電源を電極とノズルとに結んで電力を供給し,プ

ラズマジェットを発生させて行うプラズマアーク溶
接。

plasma arc welding 

with 

non-transferred 

arc 

4.2.4.24


15

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23330 

セミトランスフ

ァプラズマ溶
 

トランスファアーク及びノントランスファアークを

切り換えて行うプラズマアーク溶接。

注記  通常,サーフェシングに用いられる。

plasma arc welding 

with 

semi-transferred 

arc 

4.2.4.25

23331 

パウダプラズマ

溶接 

溶加材として金属粉末を用いるプラズマアーク溶接。

powder plasma 

welding 

4.2.4.26

23332 

パルスアーク溶

 

電流を周期的に増減させ,電流波形をパルス状にして

行う溶接。

pulsed arc welding

23333 

短絡アーク溶接 

炭酸ガスアーク溶接,ミグ溶接などにおいて,溶接ワ
イヤが溶融池に接触する度に,溶融金属が母材へ移行

するアーク溶接。ショートアーク溶接ともいう。

short circuiting arc

welding

23334 

アークスポット

溶接 

アーク溶接方法で,板の片側から加熱して点状に融着

させる溶接。

arc spot welding

23335 

アークスタッド

溶接 

ボルト・丸棒などの先端と母材との間にアークを発生

させ,溶融池の中に押し付けて行う溶接。スタッド溶
接ともいう。

arc stud welding

4.3.4 

レーザ溶接 

レーザ溶接に関する用語は,JIS Z 3001-5 による。


16

Z 3001-2

:2013

4.3.5 

電子ビーム溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23501 

電子ビーム溶接 

集束した電子ビームを使用する溶接。

electron beam 

welding 

4.2.5.4

23502 

真空電子ビーム

溶接 

真空容器の中で行う電子ビーム溶接。

electron beam 

welding in vacuum 

4.2.5.5

23503 

大気中電子ビー

ム溶接 

大気中で施工する電子ビーム溶接。

electron beam 

welding in 

atmosphere 

4.2.5.6

4.3.6 

エレクトロスラグ溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

23601 

エレクトロスラ

グ溶接 

溶融したスラグ浴の中に溶接ワイヤを連続的に供給

し,主に溶融スラグの抵抗熱によって,溶接ワイヤ又
は帯状電極と母材とを溶融して,溶着金属を盛り上げ

て行う溶接。

注記  初期のアーク発生期間の後,電極はその先端が

溶融スラグで覆われ,それ以降は継手が完了す
るまで連続して溶融する。電極はソリッド若し

くはフラックス入りのワイヤ又は帯状電極でも

よい。

electroslag welding 

4.2.7.1


17

Z 3001-2

:2013

4.4 

アーク溶接の施工 

4.4.1 

溶接施工 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24101 

パス 

溶接線に沿って行う 1 回の溶接操作。 
注記  溶接は,1 又は複数のパスで構成される。

run,

pass

24102 

ビード 

1

回のパスによって作られる溶接金属。 bead

24103 

裏波ビード 

片側溶接において,電極と反対側(裏側)とにできる

整った波形のビード。

penetration bead

24104 1

パス溶接 

1

パスで溶接を完了させる溶接。

single-run welding 

5.1.1

24105 2

パス溶接 

表裏 2 パスで溶接を完了させる溶接。

two-run welding 

5.1.2

24106 

マルチパス溶接 

2

パスを超えるパスで溶接金属を作る溶接。

パスの数によって呼称してもよい(

例  3 パス溶接)。

multi-run welding 

5.1.3

24107 

 

一つ又はそれ以上のパスからなる溶接金属の層。 layer

24108 

積層 

溶接線に沿って行う 2 層以上の溶接操作。 build-up

24109 

多層溶接 

ビードを 2 層以上重ねる溶接。 multi-layer

welding

24110 

片側溶接 

母材の片側から行う溶接。

片面溶接ともいう。

a)

b)

c) 

one-side welding 

5.1.4

24111 

両側溶接 

母材の両側から行う溶接。

両面溶接ともいう。

a)

b)

c) 

double-side welding 

5.1.5

24112 

両側 パス溶接 

母材の両側から各 1 パスで行う溶接。

double-side 

single-run welding 

5.1.6


18

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24113 

両側同時溶接 

母材の両側で同時に行う溶接。

simultaneous 

double-side 

welding 

5.1.7

24114 

裏溶接 

主な溶接面の反対面から行う溶接。 back

welding

24115 

バタリング 

突合せ溶接をする場合,母材成分その他の影響を防ぐ

ため,開先面へあらかじめ溶接金属の層を形成。

buttering

24116 

開先溶接 

開先に形成してから行う溶接。 groove

weld

24117 

ナロウギャップ

溶接 

厚板の突合せ溶接において,I 形又は I 形に近い隙間

の狭い開先で行う溶接。狭開先溶接ともいう。

narrow gap welding 

5.1.10

24118 

エンクローズ溶

 

溶融金属が溶接部から流れ出ないように,溶融池を当
て金で囲んで行うアーク溶接。

enclosed arc welding

24119 

溶込み 

母材の溶けた部分の最頂点と,溶接する面の表面との
距離。

penetration

24120 

完全溶込み溶接 

継手の板厚の全域にわたって溶け込む溶接。

T

継手

突合せ継手

full penetration weld


19

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24121 

部分溶込み溶接 

継手の板厚の全域にわたらない溶込み。

a:継手の部分溶込み 
b:ルートの部分溶込み

partial penetration

weld

24122 

すみ肉溶接 

重ね継手,T 継手,十字継手,角継手などにおいて,
ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形状の断面を

もつ溶接。

fillet weld

24123 

凸(とつ)すみ

肉溶接 

ビード表面が膨らみをもったすみ肉溶接。

convex fillet weld

24124 

凹(おう)すみ

肉溶接 

ビード表面がへこみをもったすみ肉溶接。

concave fillet weld

24125 

前面すみ肉溶接 

溶接線の方向が,伝達する応力の方向にほぼ直角なす

み肉溶接。

front fillet weld

24126 

側面すみ肉溶接 

溶接線の方向が,伝達する応力の方向にほぼ平行なす

み肉溶接。

side fillet weld

24127 

断続すみ肉溶接 

溶接した部分と溶接しない部分とが交互に存在する
すみ肉溶接。

intermittent fillet

weld

24128 

連続すみ肉溶接 

連続して行うすみ肉溶接。断続すみ肉溶接と区別する

ときに使う。

continuous fillet weld


20

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24129 

千鳥断続すみ肉

溶接 

溶接継手の両面から断続すみ肉溶接を行う場合に,そ

れぞれの溶接ビードを互い違いに置く溶接。

staggered intermittent

fillet weld

24130 

並列断続すみ肉

溶接 

溶接継手の両面から断続すみ肉溶接を行う場合に,そ

れぞれの溶接ビードを並べて置く溶接。

parallel intermittent

fillet weld

24131 

溶融池 

(ようゆうち)

溶接中にアークなどの熱によってできた溶融金属の

たまり。

molten pool,

weld pool,

molten weld pool

24132 

キーホール 

溶融池の先端で熱源が母材裏側へ貫通して形成され

る円孔。

keyhole

24133 

クレータ 

ビードの終端にできるくぼみ。 crater

24134 

止端 

(したん) 

母材の面と,溶接ビードの表面とが交わる点。

toe (of weld)

24135 

前進溶接 

溶接の進行方向が溶接棒又はトーチの方向と同一の

溶接。

push technique 

5.1.12

24136 

後進溶接 

溶接の進行方向が溶接棒又はトーチの方向と反対の
溶接。

pull technique 

5.1.13


21

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24137 

前進法(溶着順

序の−) 

溶接方向と溶着方向とが同一になるように溶着する

方法。

progressive welding

(

−of deposition

sequence)

24138 

後退法(溶着順

序の−) 

溶接方向と溶着方向とが反対となるように溶着する

方法。バックステップ溶接という。

back-step welding 

5.1.11

24139 

対称法 

溶接線長手中央部から両端に対称的に溶接を行う方
法。振分け法ともいう。

symmetrical sequence

24140 

飛石(とびいし)

 

飛び飛びに一定区間に区切って溶接を行う方法。スキ

ップ溶接ともいう。

intermitted welding

24141 

後戻りスタート

運棒法 

溶接開始点の 10∼20 mm 前方(溶接方向)でアークを

発生した後,溶接開始点に後戻りして改めて溶接ビー

ドを置く方法。

retract start technique

24142 

ブロック法 

多層盛溶接のとき,1 ブロックごとに完成していく方
法。

block sequence,

block welding

24143 

カスケード法 

多層盛溶接のとき,滝が流れ下るように盛り付けてい

く方法。

cascade sequence

24144 

ウィービング法 

溶接棒又はトーチを溶接方向に対してほぼ横方向に
交互に動かしながら溶接する方法。

weave technique 

5.1.14

24145 

ウィービング幅 

ウィービングにおける横方向の移動量。

weaving width 

5.2.33

24146 

ウィービング振

 

ウィービング幅の 1/2。

weaving amplitude 

5.2.34

24147 

ウィービング回

 

単位時間当たりのウィービングの回数。

weaving frequency 

5.2.35

24148 

ウィービングビ

ード 

ウィービングによって作られたビード。

weave bead 

5.3.5


22

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24149 

ストリンガビー

 

ウィービングをしないで直線状に置いたビード。

stringer bead/run 

5.3.6

24150 

アーク電圧 

アークの両端(電極と母材とのアーク発生点)間の電

圧。

arc voltage

24151 

アーク長 

アークの両端間の距離。 arc

length

24152 

アークタイム 

アーク溶接作業においてアークを出している時間。 arcing

time,

arc time

24153 

アークの安定性 

アークの安定の程度で,アーク長,アークの指向性な

どが一定している度合い。

arc stability

24154 

初(しょ)アーク  新しい溶接棒で最初に出すアーク。 initial arc

24155 

再アーク 

アークを中断させた後,改めて出すアーク。 rearc

24156 

埋(うも)れア

ーク 

アークの長さを短く保ち,アークで掘られた溶融池の

中までワイヤが突っ込んだ状態。

buried arc

24157 

磁気吹き 

アークが,電流の磁気作用によって片寄る現象。アー

クブローともいう。

arc blow

24158 

クリーニング作

 

イナートガスアーク溶接で,アークの作用によって酸
化皮膜が除去され,母材の表面が清浄化される現象。

cleaning action

24159 

溶滴 

溶加材がアークなどの加熱で,溶けて作る溶融金属の
粒。

droplet

24160 

溶滴移行 

溶滴が母材側の溶融池に移動する現象。 
注記  この現象は溶接方法,溶接条件などによって形

態が変化し,主なものにはグロビュール移行,
スプレー移行,短絡移行などがある。

droplet transfer,

metal transfer

24161 

短絡移行 

溶接ワイヤの先端が母材と短絡して,溶融金属が母材
へ移行すること。

short circuiting

transfer,

dip transfer

24162 

グロビュール移

 

アークによって溶けた溶接ワイヤ先端が大きな粒と

なって母材へ移行すること。

globular transfer

24163 

スプレー移行 

アークによって溶けた溶接ワイヤ先端がワイヤ径よ

りも小さな粒となって母材へ移行すること。

spray transfer

24164 

母材接続 

溶接作業を行うときに,溶接電源の一方の端子と母材
との間の溶接用ケーブルによる接続(図参照)

。帰線

接続ともいう。

workpiece

connection,

work connection

24165 

アース接続 

安全のために溶接機の外箱を電気的に大地へ接続す

ること(24164 の図参照)

ground connection

24166 

棒プラス 

直流アーク溶接の場合の接続法で,母材を電源のマイ

ナス側に,溶接棒又は電極をプラス側に接続するこ
と。溶接ワイヤの場合には,ワイヤプラスともいう。

electrode positive,

DCEP

24167 

棒マイナス 

直流アーク溶接の場合の接続法で,母材を電源のプラ
ス側に,溶接棒又は電極をマイナス側に接続するこ

と。溶接ワイヤの場合はワイヤマイナスともいう。

electrode negative,

DCEN


23

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24168 

溶接電流 

溶接に必要な熱を与えるために流す電流。 welding

current

24169 

使用率 

断続負荷の状態において,全体の時間に対する通電時

間の比率。百分率(%)で表す。

duty cycle

24170 

裏はつり 

開先溶接(24116)で,開先底部の欠陥部又は第 1 層

部分などを裏面からはつり取ること。

back chipping,

back gouging

24171 

アークストライ

 

母材の上に瞬間的にアークを飛ばし,直ちに切る操

作。

arc strike

24172 

スパッタ 

アーク溶接,ガス溶接,ろう接などにおいて,溶接中

に飛散するスラグ及び金属粒。

spatter

24173 

スパッタ損失 

スパッタによる金属の損失。 spatter

loss

24174 

スラグ 

溶接部に生じる非金属物質。 slag

24175 

スカラップ 

溶接線の交差を避けるために,一方の母材に設ける扇

形の切欠き。

scallop,

weld access hole

4.4.2 

溶接施工管理 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24201 

溶接作業 

溶接によって母材を接合する作業。

welding operation 

5.2.1

24202 

溶接外部条件 

溶接するときに考慮すべき条件。環境条件(

例  天

候),応力,人間工学的条件(

例  ノイズ,熱,作業

障壁)及び母材関連条件(

例  組成,開先形状,作業

姿勢)など。

welding conditions 

5.2.2

24203 

溶接パラメータ 

数値又は種別で与えられる溶接条件。例えば,フィラ

ーメタル,機械的及び電気的条件値,保持及びパス間
の温度,溶接積層法。 
注記  一例として,溶接パラメータのプロットを図に

示す。

welding parameters 

5.2.3


24

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24204 

トーチ傾斜角度 

トーチの中心線と溶接される長手軸とのなす傾斜を

溶接進行方向から見た角度。

torch inclination 

5.2.4

24205 

トーチ角度 

トーチの中心線と母材の溶接進行方向に直交する基

準面との角度。

torch angle 

5.2.5

24206 

突出し長さ 

コンタクトチップ(JIS Z 3001-1 の 14207)の先端か

ら溶接ワイヤが突出している長さ。

electrode extension 

5.2.6

24207 

コンタクトチッ

プ距離 

コンタクトチップ先端からアーク点までの距離。

contact tube 

distance,

contact tip distance

5.2.7

24208 

溶接方向 

溶接を行う方向。 
注記  溶接方向はビードが形成される方向によって定

義する。

direction of welding 

5.2.8

24209 

溶融速度 

単位時間に溶加材の溶ける長さ又は質量。

melting rate 

5.2.9

24210 

溶加材送給速度 

送給される溶加材の速度。 
注記  送給速度は単位時間の溶加材の長さで表す。

filler metal feed,

filler metal feeding

rate 

5.2.10

24211 

溶接速度 

溶接ビードを置く速度。 
注記  通常,1 分間当たりのビード長さで表される。

welding speed 

5.2.11

24212 

溶着速度 

単位溶接時間当たりの溶接金属の付着量。

deposition rate 

5.2.28

24213 

溶着率 

溶加材の消耗質量に対する溶着金属の質量比。溶着効
率ともいう。

electrode efficiency 

5.2.30


25

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24214 

溶着比 

溶加材の消費長さとビード長さとの比。溶加棒を用い

るときは運棒比ともいう。

deposition ratio 

5.2.31

24215 

冷却時間 

二つの温度間を冷却する時間。 
注記  一般に冷却時間は,溶接金属とその熱影響部の

性質を決定する。

例  t

8/5

は 800  ℃から 500  ℃まで冷却する時間

cooling time 

5.2.12

24216 

溶融時間 

母材及び溶加材が溶融している時間。

melting time 

5.2.13

24217 

加熱時間 

溶接部が二つの温度間を加熱で上昇する時間。 
注記  一般に加熱時間は,溶接金属及びその熱影響部

の性質を決定する。

例  t

5/8

は 500  ℃から 800  ℃まで上昇する時間

heating time 

5.2.14

24218 

溶接時間 

アークタイム(24152)と整備時間(24220)とを合わ
せた,溶接に必要な時間。準備及び仕上げは除く。

welding time 

5.2.15

24219 

生産的溶接時間 

準備から仕上げを含めた溶接作業に関わる全ての時

間。

productive welding 

time 

5.2.16

24220 

整備時間 

溶接に伴う補助作業に要する時間(

例  溶接棒の交

換,スラグ除去)

servicing time 

5.2.17

24221 

予熱 

溶接又は熱切断に先立って行う母材の加熱。 preheating

24222 

予熱温度(T

p

 

溶接実施直前の溶接する部分の温度。 
注記  その温度は一般に下限値で示し,通常,予熱保

持温度の下限に等しい(JIS Z 3703 参照)

preheating 

temperature 

5.2.19

24223 

予熱保持温度

T

m

 

溶接を中断するときに保持しなければならない溶接
部の温度(JIS Z 3703 参照)

preheat maintenance 

temperature 

5.2.18

24224 

パス間温度(T

i

  多層溶接において次のパスを溶接する直前の溶接金

属及び近接する母材の温度。 
注記  一般に上限温度で表す(JIS Z 3703 参照)。

interpass 

temperature 

5.2.20

24225 

後熱 

溶接部又はガス切断部に後から熱を加えること。 postheating

24226 

入熱(E

1

 

単位長さの溶接部に投入される電気エネルギー。次の

式から計算する。

ν

IU

E

=

1

ここに, U:溶接電圧 

I:溶接電流

ν:溶接速度

energy input per 

unit length 

5.2.21

24227 

実効入熱(Q

1

  溶接のときに,外部から溶接部に与えられる熱量。ア

ーク溶接では,次の式で計算する。

Q

1

E

l

 η

ここに, E

l

:単位長さ当たりの投入熱量

η:熱効率

heat input 

5.2.22

24228 

熱効率(η 

入熱と投入熱量との比。

単位長さ当たりの入熱のエネルギー投入に対する割
合。

1

1

E

Q

=

η

thermal efficiency 

5.2.23

24229 

相対効率(η' 

任意の溶接方法の熱効率を ηx,サブマージアーク溶接

の熱効率を ηUP とするとき,次の式で表される値。

UP

x

'

η

η

η

=

relative efficiency 

5.2.24

24230 

三次元熱伝導 

溶接中の板表面方向及び板厚方向へ生じる熱伝導。

three-dimensional 

heat flow 

5.2.25


26

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24231 

二次元熱伝導 

溶接中の板の平面方向だけに生じる熱伝導。

two-dimensional 

heat flow 

5.2.26

24232 

遷移板厚(d

t

 

熱伝導が二次元から三次元に移り変わる板厚。 
注記  d

t

は入熱に依存する。

transition thickness 

5.2.27

24233 

溶接開始点 

母材上の溶接が開始された点。溶接始点ともいう。

start of weld 

5.3.1

24234 

溶接再開始点 

母材上の溶接が再開始された点。

re-start of weld 

5.3.7

24235 

溶接終端 

母材上の 1 回の溶接操作が終了した点。

end of weld 

5.3.8

24236 

溶接領域 

溶接が行われる又は行われた母材の領域。

weld area 

5.3.9

24237 

タック溶接 

本溶接の前に,定められた位置に母材を保持するため
の断続的な位置決めのための溶接。 
注記  従来,一時的溶接を含めて仮付溶接ともいわれ

ていた。

tack weld 

5.3.2

24238 

タック溶接位置 

母材上のタック溶接の位置。

tack weld location 

5.3.3

24239 

一時的溶接 

つり上げ金具の溶接及びストロングバックなどを一

時的に固定するための溶接。 
注記  それぞれの目的を達した後には除去されて,最

終製品には残らない。

temporary weld 

5.3.4

24240 

タック溶接計画 

タック溶接の位置及びサイズを明示した計画及びタ

ック溶接の順序。

tack welding 

schedule 

5.4.1

24241 

タック溶接の順

 

タック溶接を実施する順序。

tack welding 

sequence 

5.4.2

24242 

溶接順序計画 

溶接順序及び方向についての施工計画。

welding sequence 

schedule 

5.4.3

24243 

溶着順序 

1

本の溶接線を溶接する場合に,溶接操作によって溶

着金属が溶接部に溶着する順序。多層溶接の場合に

は,積層順序ともいう。

weld run sequence 

5.4.4

24244 

溶接順序 

溶接構造物が多くの溶接継手によって構成される場

合,それぞれの溶接を行う順序。

weld sequence 

5.4.5

24245 

溶接計画 

溶接順序,溶接条件など溶接に関わる詳細な計画。

welding schedule 

5.4.6

4.4.3 

溶接補助材 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24301 

始端タブ 

溶接線の始端に取り付けられる補助板。

run-on plate 

5.5.1

24302 

終端タブ 

溶接線の終端に取り付けられる補助板。エンドタブと

もいう。

run-off plate 

5.5.2

24303 

裏当て 

開先溶接において,片面から溶接施工するため,又は

溶け落ち,欠陥の発生などを防止するために,開先の
底部に裏から当てる金属板,粒状フラックスなど。 
注記  金属板であって母材とともに溶接される場合

は,裏当て金ともいう。

backing 5.5.3

24304 

永久裏当て 

溶接後の母材の接合部に永久に残すように設計され

た裏当て。

permanent backing 

5.5.4

24305 

仮裏当て 

溶接後に母材から除去するよう設計された裏当て。

temporary backing 

5.5.5

24306 

ガスバッキング 

溶接の裏面側の酸化防止に使用し,また,同時に溶融

金属の溶け落ちの危険を低減するために使用するガ
ス。バックシールドともいう。

gas backing 

5.5.7


27

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24307 

ストロングバッ

 

突合せ溶接のとき,母材相互の目違いを修正するとと

もに,角変形,ねじれなどを防止するために,一時的

に取り付けるジグの一種。一般に馬ともいう。

strongback

24308 

拘束ジグ 

ひずみの発生を少なくするために,溶接部を拘束する
ジグ。

restraint jig

4.4.4 

溶接ヘッドの数 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24401 

シングルヘッド

溶接 

1

個の溶接ヘッドを用いて行う溶接。

1

母材  2  溶加材  3  溶接ヘッド

single-head welding 

7.1

24402 2

ヘッド溶接 

2

個の溶接ヘッドを用いて行う溶接。

1

母材  2  溶加材  3  溶接ヘッド

two-head welding 

7.2

24403 3

ヘッド溶接 

3

個の溶接ヘッドを用いて行う溶接。

1

母材  2  溶加材  3  溶接ヘッド

three-head welding 

7.3

24404 

マルチヘッド溶

 

4

個以上の溶接ヘッドを用いて行う溶接。

multiple-head 

welding 

7.4


28

Z 3001-2

:2013

4.4.5 

電極の数 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24405 

単電極溶接 

1

個の電極を用いて行う溶接。

1

母材  2  アーク  3  電極  4  電源

single-electrode 

welding 

8.1

24406 2

電極溶接 

2

個の電極を用いて行う溶接。

1

母材  2  アーク  3  電極  4  電源

two-electrode 

welding 

8.2

24407 3

電極溶接 

3

個の電極を用いて行う溶接。

1

母材  2  アーク  3  電極  4  電源

three-electrode 

welding 

8.3

24408 

多電極溶接 

4

個の電極を用いて行う溶接。

multiple-electrode 

welding 

8.4

4.4.6 

電極の配置 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24409 

パラレル溶接 

2

個の電極を溶接の進行方向に対して直角に,かつ,

並行に配列して行う溶接。

1

溶接部  2  電源  3  電極  4  アーク  5  母材

parallel welding 

9.1

24410 

がん(雁)行溶

 

2

個の電極を溶接の進行方向に対して斜め並行に配列

して行う溶接。

1

溶接部  2  電源  3  電極  4  アーク  5  母材

staggered welding 

9.2


29

Z 3001-2

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO 857-1

番号

(参考)

24411 

タンデム溶接 

2

個の電極を溶接の進行方向に前後に(縦に)並べて

行う溶接。

1

溶接部  2  電源  3  電極  4  アーク  5  母材

tandem welding 

9.3

24412 

連続配列溶接 

2

個以上の電極を溶接の進行方向に連続的に並べて行

う溶接。

serially arranged 

welding 

9.4

参考文献  JIS Z 3703  溶接−予熱温度,パス間温度及び予熱保持温度の測定方法の指針

注記  対応国際規格:ISO 13916:1996,Welding−Guidance on the measurement of preheating

temperature, interpass temperature and preheat maintenance temperature

(IDT)


30

Z 3001-2

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS Z 3001-2:2013

  溶接用語−第 2 部:溶接方法 ISO 

857-1:1998

  Welding and allied processes−Vocabulary−Part 1: Metal welding

processes 

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

1

適用範囲

溶接方法で用いる

主な用語及び定義
について規定。

 1

適用範囲

金 属 溶 接 方 法 及

び そ の 関 連 用 語
及 び 定 義 に つ い

て規定。

変更

JIS

においては,プラスチック

溶接なども含め規定。

溶接用語全体を部編成で系統的

に規定する JIS と個別要素ごと
に規定する ISO 規格の体系との

相違による。

2

引用規格

3

分類

4

項目を規定。

追加

JIS Z 8301

の様式による。

技術的差異はない。

4

用語及び定義

様式 
細分箇条の名称

表形式で規定。 
従来 JIS の名称。

細分箇条で規定。
エ ネ ル ギ ー 媒 体

名。

変更 
変更

規格様式上の変更。 
表現上の変更。

技術的差異はない。

4.1

溶接の基本 29 語

JIS Z 3001-1

の引

用による。

 3

基本用語

6

機械化関連用

6

5

追加 18 語追加。

うち 1 語は ISO 規格の 5.5 から
移動。

部編成の各部に共通な用語とし

て第 1 部に規定し,引用してい
る。

4.2

圧接

4.2.1

熱間圧接

4.2.2

フロー圧接

4.2.3

ガス圧接

4.2.4

放電圧接

4.1

圧接

4.1.1

媒体:固体

4.1.2

媒体:液体

4.1.3

媒体:ガス

4.1.4

媒体:放電

一致

4.1.5

媒体:放射

削除

規定のない細分箇条につき削除。

4.2.5

常温圧接

4.1.6

媒体:物体

移動

一致

1

Z 3

001

-2


20
13


31

Z 3001-2

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

4.2.6

抵抗溶接

JIS Z 3001-6

によ

る。

 4.1.7

媒体:電流

12

追加

溶 接 方 法 以 外 を 含 め 抵 抗 溶 接

に関する用語を規定。

部編成の各部に共通な用語とし

て第 6 部に規定し,引用してい
る。

取引に関わる技術的差異はない。

4.2.7

固相接合

5

4.1.8

媒体:規定

せず

3

追加

2

語追加。

うち 1 語は ISO 規格の 4.2.1.1
から移動。

摩擦かくはん(攪拌)接合は,塑

性流動で溶融ではない。

ISO/TC44/SC6/WG7

で審議中。

4.3

融接

4.2

融接

4.2.1

媒体:固相

1

削除

この規格の 4.2.7 へ移動

4.3.1

フロー溶接

4.3.2

ガス溶接

4.2.2

媒体:液体

4.2.3

媒体:ガス

一致

4.3.3

アーク溶接

35

4.2.4

媒体:放電

26

追加

9

語追加

4.3.4

レーザ溶接

JIS Z 3001-5

によ

る。

 4.2.5

媒体:放射

6

変更

部 編 成 の 各 部 に 共 通 な 用 語 と
して第 5 部に分割規定し,引用

している。

レ ー ザ 溶 接 に つ い て は 溶 接 方
法以外を含め関係用語を規定。

取引に関わる技術的差異はない。

4.3.5

電子ビーム

溶接

3

一致

4.2.6

媒体:物体

運動

削除

規定のない細分箇条につき削除。

4.3.6

エレクトロ

スラグ溶接

4.2.7

媒体:電流

一致

4.4

アーク溶接の

施工

4.4.1

溶接施工

4.4.2

溶接施工管

75

45

5

溶接施工関連

用語

5.1

溶接条件

5.2

溶接施工

5.3

溶接継手

5.4

溶接順序

15

35

  9

  6

変更

58

語を追加し,再区分。

JIS Z 3001:1999

で規定されてき

た関連用語を追加,再配列した。

4.4.3

溶接補助材

8

5.5

溶接補助材

  7

変更

2

語追加。

1

語をこの規格の 4.1 へ移動。

1

Z 3

001

-2


20
13


32

Z 3001-2

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

4.4.4

溶接ヘッド

の数

4.4.5

電極の数

4.4.6

電極の配置

7

溶接ヘッドの

8

電極の数

9

電極の配置

一致

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 857-1:1998,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致  技術的差異がない。

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

1

Z 3

001

-2


20
13