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Z 3001-1

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  分類 

1

4

  用語及び定義  

2

4.1

  共通  

2

4.2

  試験  

4

4.3

  安全・衛生  

7

4.4

  アーク溶接  

9

4.5

  抵抗溶接  

16

4.6

  特殊の溶接  

16

4.7

  ガス溶接及び熱切断  

23


Z 3001-1

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

溶接協会(JWES)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 3001-1:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS Z 3001

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS Z 3001-1

  第 1 部:一般

JIS Z 3001-2

  第 2 部:溶接方法

JIS Z 3001-3

  第 3 部:ろう接

JIS Z 3001-4

  第 4 部:溶接不完全部

JIS Z 3001-5

  第 5 部:レーザ溶接

JIS Z 3001-6

  第 6 部:抵抗溶接

JIS Z 3001-1:2013

は,JIS Z 3001 規格群の第 1 部として,溶接関係で術語として用いる主な用語につい

て,溶接の各分野に共通・基礎となる用語並びに第 2 部以下の各部に規定されていない用語及び定義を,

規定した。


日本工業規格

JIS

 Z

3001-1

:2013

溶接用語−第 1 部:一般

Welding and allied processes-Vocabulary-Part 1: General

序文 

この規格は,1958 年に制定され,その後 1999 年に 7 回目の改正が行われた JIS Z 3001 を,複数の国際

規格と対応させる改正作業を行う中で,その一部を分割して 2008 年に制定され,その後の規格群再編成に

対応するために改正した日本工業規格である。

なお,この規格のように,一般的な用語を規定する ISO 規格は,制定されていない。

適用範囲 

この規格は,溶接関係で術語として用いる主な用語について,溶接の各分野に共通・基礎となる用語並

びに第 2 部以下の各部に規定されていない用語及び定義について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 3001-2

  溶接用語−第 2 部:溶接方法

JIS Z 3001-3

  溶接用語−第 3 部:ろう接

JIS Z 3001-6

  溶接用語−第 6 部:抵抗溶接

分類 

この規格で規定する用語の分類は,次による。

a)

共通

b)

試験

c)

安全・衛生

d)

アーク溶接

e)

摩擦圧接

f)

拡散接合

g)

電子ビーム溶接

h)

マイクロ接合

i)

ロボット溶接

j)

プラスチック溶接

k)

ガス溶接及び熱切断


2

Z 3001-1

:2013

用語及び定義 

4.1 

共通 

4.1.1 

基本 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

11101 

溶接 

2

個以上の母材(11112)を,接合される母材間に連続性

があるように,熱,圧力又はその両方によって一体にす

る操作。 
注記 1  溶加材を用いても,用いなくてもよい。 
注記 2  溶接にはサーフェシングを含む。

welding

11102 

金属溶接 

金属の溶接。

metal welding 

857-1

3.1

11103 

プラスチック

溶接 

プラスチックの溶接。 plastics

welding

11104 

溶接方法 

加圧の有無,溶加材の有無,母材を溶融するか,しない
かなどの溶接の方法。

welding process

11105 

エネルギー媒

 

溶接に必要なエネルギーを供給する物理現象。 
注記  母材へ伝達するものと,母材内部で転換するもの

とがあり,固体,液体,気体,放電,放射,物体

運動,電流,その他に区分される。

energy carrier 

857-1

3.2

11106 

圧接 

大きな機械的圧力を加えて行う溶接。 
注記  通常,接合面が加熱される。

welding with 

pressure 

857-1

3.1.1

11107 

融接 

溶融状態において材料に機械的圧力を加えずに行う溶
接。 
注記  通常,溶加材が用いられる。

fusion welding 

857-1

3.1.2

11108 

ろう接 

JIS Z 3001-3

の 32001 による。

注記  JIS Z 3001-3 の 32001 では,次のように規定して

いる。

はんだ又はろうを用いて継手とのぬれ現象及び

すき間の毛管現象を利用し,母材をできるだけ溶
融しないで接合する方法。はんだ付及びろう付の

総称。

soldering/brazing 857-2

3.1

11109 

サーフェシン

 

所要の性質,寸法などを得るために母材表面に層を加え

る操作。

surfacing 857-1

3.1.3

11109A 

メルトラン 

溶加材は使用しないで,母材表面にフレーム,アーク,

電子ビーム,レーザなどの溶接熱源を走査し,形成した
ビード。なめ付け溶接ともいう。

melt run 

TR 25901

の 2.226

11109B 

ビードオンプ

レート 

母材表面に溶加材を用いて行う 1 パス溶接。BOP 溶接と
もいう。

bead on plate   

TR 25901

の 2.35 

11109C 

化粧盛 

主に表面品質と外観とを改善するために行うパス。 cosmetic

pass,

wash pass

11110 

ジョイニング 

二つ以上の母材を永久接合する方法。 
注記  サーフェシングとの対比で定義されている。

joining 857-1

3.1.4

11111 

スタッド溶接 

母材にボルト又は同様なピースを接合する溶接。 stud

welding

11112 

母材 

溶接又は切断される材料。 
注記  棒,板,形,管又は組立材の形状がある。

parent material,

work piece 

857-2

3.2.5

11113 

溶接材料 

溶接中に用いられる溶加材,ガス又はフラックス,ペー

スト,その他の消費材料の総称。

welding 

consumables 

857-1

5.5.6

11114 

溶加材 

溶接中に付加される材料。

フィラーメタルともいう。

filler metal,

filler material 

857-2

3.2.1


3

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

11115 

溶加棒 

棒状の溶加材。 filler

rod

11116 

フラックス 

溶接のとき,母材及び溶加材の酸化物などの有害物を除

去し,母材表面を保護し,又は溶接金属の精錬を行う目

的で用いる材料。

flux 857-2

3.2.2

11117 

溶接装置 

溶接に用いる装置。 
注記  全ての溶接装置に適用されるが,一般に幾つかの

構成単位が集まったような装置,例えば,自動ア

ーク溶接機などは“welding set”という。

welding equipment,

welding set

11118 

溶接変圧器 

溶接電流を供給するために用いる変圧器。 welding

transformer

11119 

トーチ 

ガス炎,ガスシールドアーク,プラズマアークなどを利

用して金属その他の材料の加熱,溶接及び切断を行うと

きに用いる器具。抵抗溶接ではガンともいい,ガス炎を
用いる場合には吹管,ブローパイプともいう。

torch,

blowpipe,

gun

11120 

手溶接 

溶接操作を手で行う溶接。

manual welding 

857-1

6.1

11121 

半自動溶接 

ワイヤの送給が機械化された溶接。

partly mechanized 

welding 

857-1

6.2

11122 

自動溶接 

母材の供給を除く操作が自動化された溶接。 
注記  溶接中の溶接条件の人為的調節は可能。

fully mechanized 

welding 

857-1

6.3

11123 

全自動溶接 

母材の供給を含む全ての操作が自動化された溶接。 
注記  溶接中の溶接条件の人為的調節は不可能。

automatic welding 

857-1

6.4

11124 

ロボット溶接 

あらかじめプログラムされたマニピュレータを用いる全
自動溶接。

robotic welding 

857-1

6.5

11125 

現場溶接 

溶接物の設置される場所又は工場建屋外で行う溶接。 site

welding,

field welding

11126 

工場溶接 

現場溶接と区別する場合,一般の工場屋内で行う溶接。

shop welding

注記  自動化関連用語による溶接の区分例を,次に示す。

用語

ガスシールドアーク溶接

作業の様式

タングステンイナート

ガス溶接

ガスシールドメタル

アーク溶接

トーチ/

母材の誘導

溶加材の供給

母材の供給

手溶接 

手作業

手作業

手作業

半自動溶接 

手作業

機械化

手作業

自動溶接 

自動

自動

手作業

全自動溶接 

自動

自動

自動


4

Z 3001-1

:2013

4.1.2 

溶接部の性質 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

11201 

溶接部 

溶接金属及び熱影響部を含んだ部分の総称。 weld

11202 

熱影響部 

溶接・切断などの熱で組織,や(冶)金的性質,機械的
性質などが変化を生じた,溶融していない母材の部分。

heat-affected zone

11203 

溶接金属 

溶接部の一部で,溶接中に溶融凝固した金属。抵抗溶接
の場合はナゲット(JIS Z 3001-6 の 66204)参照。

weld metal

11204 

溶着金属 

溶加材から溶接部に移行した金属。 deposited

metal

11205 

溶融部 

溶接部の中で母材が溶融した部分。 fusion

zone

11206 

ボンド部 

溶融部(溶接金属)と未溶融母材との境界の部分。 
注記  固相溶接,ろう接のように溶接金属がない場合に

は,母材間の境界又は溶加材と母材との境界をい
う。

weld junction,

weld interface

11207 

溶接性(母材の

−) 

母材に最適と思われる溶接棒又は溶接ワイヤ,及び溶接
方法によって,良好な溶接を行うことができる母材の性

質。

weldability TR 

581

の箇条 2

11208 

最高硬さ(熱影

響部の−) 

溶接熱影響部における硬さの最高値。 maximum

hardness

11209 

残留応力 

構造物又は部材に残留している応力。 residual

stress

11210 

溶接ひずみ 

溶接によって部材に生じる変形。 welding

distortion

11211 

逆ひずみ 

溶接による角変形その他の変形量を予測して,あらかじ

め逆方向に与えておく変形。

preset distortion

11212 

溶接後熱処理 

溶接後に行う,溶接部又は溶接構造物の熱処理。 
注記  応力除去熱処理は,この代表的なものである。

post weld heat

treatment

11213 

ピーニング 

特殊なハンマーで溶接部を連続的に打撃して,表面層に

塑性変形を与える操作。

peening

11214 

溶接のまま 

溶接したままの状態をいい,溶接後に溶接金属,熱影響
部などに熱処理,ピーニングなどによって材質的な変化

を与えていない状態。

as welded

4.2 

試験 

4.2.1 

試験一般 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12101 

試験 

評価の対象である特性を手順に従って明確にすること。

test 9000

3.8.3

12102 

試験材料 

試験材として使用する母材(11112 参照)

。 test

material

12103 

試験材 

試験で使われる溶接(11101)されたもの。

test piece 

15607

3.17

12104 

試験片 

破壊試験を行うために,試験材から規定の形状・寸法に

加工されたもの。

test specimen 

15607

3.18

12105 

試験部 

試験対象となる溶接金属及び熱影響部を含んだ部分。 test

area


5

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12106 

外観試験 

溶接部の外観の状態を目視などによって行う試験。 appearance

test

12107 

目視試験 

試験体の表面性状(形状,色,粗さ,欠陥の有無など)

を,直接又は拡大鏡を用いて肉眼で調べる試験。

visual test

12108 

マクロ試験 

溶接部の断面又は表面を研磨又は腐食液で処理し,肉眼

又は低倍率の拡大鏡で観察して,溶込み,熱影響部,欠

陥などの状態を調べる試験。

macroscopic test

12109 

ミクロ試験 

溶接部の断面を研磨後に腐食液で組織を現出させ,顕微
鏡によって金属組織などを調べる試験。

microscopic test

12110 

溶接施工法試

 

溶接施工要領書を承認するために,承認前に溶接施工要
領書に従って,作製した試験材を用いて行う試験(JIS Z 

3420

参照)

welding procedure 

test 

15607

3.7

12111 

溶接技術検定 

溶接作業者として適切な技量をもっているかどうかの検

定。

welding performance

qualification

12112 

溶接作業性試

験(溶接材料
の−) 

溶接材料の使用性能を調べるため,

溶接を行ってアーク,

溶融池,スラグ,スパッタ,ヒュームなどの状態を観察
する試験。

welding performance

test

4.2.2 

溶接性試験 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12201 

溶接性試験 

母材の溶接性(11207)を調べる試験。 weldabilit test

12202 

溶接割れ試験 

溶接割れの感受性を調べる試験。 weld

cracking

test

12203 

スリット形溶

接割れ試験 

スリット形の開先のある試験板に試験溶接を行うことに
よって,溶接金属が凝固するときの収縮と,周囲の試験

板の拘束とで割れを起こしやすくするように工夫された

試験。

slit type weld

cracking test

12204 U

形溶接割れ
試験 

試験板の開先形状を U 形としたスリット形溶接割れ試験

JIS Z 3157 参照)

U-groove weld

cracking test

12205 y

形溶接割れ試

 

試験板の開先形状を斜めの y 形としたスリット形溶接割
れ試験(JIS Z 3158 参照)

y-groove weld

cracking test

12206 

丸棒形溶接割

れ試験 

2

本の丸棒形試験材を密着し拘束した後,その境界部に

溶接を行うことによって溶着金属の割れ感受性を調べる

試験。

round bar weld

cracking test

12207 T

継手溶接割

れ試験 

T

形に組み合わせた 2 枚の鋼板を,すみ肉溶接して行う

割れ試験。

T-joint weld cracking

test

12208 

指形(ゆびが

た)

溶接割れ

試験 

数個の短冊状の試験板を横に並べて互いに強く締め付け

たうえでビード溶接を行い,溶接ビード内の高温割れを
調べる試験。

finger (type weld

cracking) test

12209 

十字継手溶接

割れ試験 

3

枚の鋼板を十字形に組み合わせ,その 4 か所のすみ肉

に順次にビード溶接を行い,それらの溶接部の割れ発生

状態を調べる試験。

cruciform joint weld

cracking test

12210 

窓形拘束溶接

割れ試験 

厚板で作った窓のある大きい枠に試験板を拘束溶接した

ものに試験溶接を行い,主に高張力鋼溶接継手の横割れ
感受性を調べる試験。

window type restraint

weld cracking test

12211 

重ね継手溶接

割れ試験 

2

枚の試験板を重ねて両側を固定溶接した後に,左右両

面にすみ肉の試験溶接を行い,2 本の試験ビードの横断

面を研磨して割れを調べる試験(JIS Z 3154 参照)

。CTS

試験ともいう。

controlled thermal

severity test,

CTS test


6

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12212 

インプラント

形溶接割れ
試験 

鋼板に挿入した円周切欠き付丸棒試験片上を,その切欠

き部がちょうど熱影響部になるようにアーク溶接し,溶

接後,丸棒に定荷重引張りを与え,熱影響部に割れが発
生しない限界引張応力値を求める試験。インプラント試

験ともいう。

implant cracking test,

implant test

12213 C

形ジグ拘束
突合せ溶接
割れ試験 

特殊な C 形ジグに突合せ試験片をボルトで締め付けて拘

束して行う割れ試験(JIS Z 3155 参照)

。フィスコ試験と

もいう。

FISCO test

12214 

展開式すみ肉

溶接割れ試
 

2

枚の試験板の表面,縁相互又は縁と表面とを溶接しな

がら一方又は両方の試験板を回転し,溶接金属に収縮又

は伸長方向の曲げによるひずみを与えることによって,

溶接棒の高温割れ感受性を調べる試験。

angle expanding type

weld cracking test

for fillet weld

12215 

ビード下割れ

試験 

鋼板にビードを置き,その縦断面を研磨してビードの下
側に生じるミクロ割れを調べる試験。

underbead cracking

test

12216 

溶接熱影響部

最高硬さ試
 

溶接熱影響部の硬さのうちでボンド部に近接した部分に
生じる最も高い硬さの値を調べる試験(JIS Z 3101 

照)

maximum hardness

test in weld

heat-affected zone

12217 

テーパ硬さ試

 

鋼板の溶接熱影響部の硬化性を調べるため,テーパ試験

片を用いて冷却時間と最高硬さとの関係を求める試験
JIS Z 3115 参照)

tapered plate hardness

test

12218 

溶着金属試験 

溶加材の性能試験の目的で,試験する部分が全て溶着金
属からなる試験片で行う試験。

deposited metal test

12219 

溶接継手試験 

母材と溶接金属とが一体となった状態で溶接継手の性能

を調べる試験。

welded joint test

12220 

再現熱影響部

試験 

母材に溶接熱影響部と同じ熱サイクルを与えて,その部

分の諸性質を調べる試験。

synthetic heat-affected

zone test

12221 

水素量試験 

溶着金属又は溶接金属中の含有拡散性の水素の定量を行

う試験。 
注記  ガスクロマトグラフ法とグリセリン置換法とがあ

る。

JIS Z 3118 参照)

hydrogen

determination test

4.2.3 

機械的試験 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12301 

表曲げ試験 

溶接を行った表側が引張り側になるように曲げる試験。

face bend test

12302 

裏曲げ試験 

溶接を行った裏側が引張り側になるように曲げる試験。

root bend test

12303 

側(がわ)曲げ

試験 

溶接を行った側面が引張り側になるように曲げる試験。

transverse side bend

test

12304 

縦曲げ試験 

溶接線が曲げ試験の引張応力方向になるようにして行う

試験。

longitudinal bend test

12305 

自由曲げ試験 

始めに予備的な曲げを与えた後,型などを用いないで,

試験片の両端に力を加えて自由に曲げる試験。

free bend test


7

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

12306 

ガイド曲げ試

 

型などを用い,徐々に力を加えて試験片を規定の形に曲

げる試験。 
注記  おす型・めす型ジグを用いてその型に沿うように

曲げる型曲げ試験,試験片の片面をローラで支え

て反対側から押し曲げるローラ曲げ試験(JIS Z 

3122

参照)及び巻付け曲げ試験(下図)がある。

guided bend test

12307 

反復曲げ試験 

二つの曲げブロックの間に試験片の一端を固定し,自由
端をつかみ金具によって曲げブロックに沿って左右に

90

度ずつ反復して曲げる試験。

reverse bend test

12308 

継手引張試験 

溶接部を中央に置き,溶接線と直角の方向に引張力を与

える引張試験(JIS Z 3121 参照)

transverse tensile test,

joint tensile test

12310 

破面試験 

溶接部を外力によって破断し,破面を観察して内部欠陥

を調べる試験。

fracture test

12311 

断面試験 

溶接部を切断し,断面について内部欠陥,金属組織,ナ

ゲット形状などを調べる試験(例えば,JIS Z 3139 参照)

section test

12315 

はく離試験 

溶接部を引きはがし,その破断状態を調べる試験。 
ピール試験ともいう。 
注記  スポット溶接,プラグ溶接,ろう接などに適用さ

れる。

peel test

12316 

引張せん断試

験(スカーフ
継手の−) 

スカーフ継手(14307)の強さを,引張試験方法によって
調べる試験(JIS Z 3192 参照)

tension shear test (

for scarf brazed

joint)

4.3 

安全・衛生 

4.3.1 

溶接ヒューム 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

13101 

溶接ヒューム 

溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて

固体の微粒子となったもの。

welding fumes

13102 

溶接ヒューム

濃度 

単位体積の空気中に含まれる溶接ヒュームの質量。 welding

fume

concentration

13103 

ヒューム発生

 

単位時間当たりに発生する溶接ヒュームの質量。 fume

generation

rate,

fume emission rate

13104 

許容濃度(ヒュ

ームの−) 

作業者が有害物に連日暴露される場合に,当該有害物の
空気中濃度がこの値以下であれば,ほとんどの人に悪影

響がみられない濃度。略記号 TLV。

threshold limit value

13105 

相対濃度計(ヒ

ュームの−) 

溶接ヒュームの質量濃度と相対的な関係にある物理量を

測定する計器。 
注記  光散乱式濃度計,光吸収式濃度計などがある。

relative dust

concentration

detector


8

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

13106 

溶接ヒューム

捕集箱 

溶接時の全ヒューム量を測定するとき,その全量を捕集

できるように発生源の周囲を覆うための箱(JIS Z 3930

参照)

単位  mm

fume collection

chamber

13107 

ハイボリウム 

エアサンプラ 

全ヒューム量を測定するときに用いる装置で,発生する

溶接ヒュームを 1 500∼2 000 L/min の流量でろ紙上に捕
集するもの。

high volume air

sampler

13108 

ロウボリウム 

エアサンプラ 

溶接作業環境のヒューム濃度測定のときに用いる装置
で,空気中に浮遊する溶接ヒュームを 20∼30 L/min の流

量でろ紙上に捕集するもの。

low volume air

sampler

13109 

呼吸用保護具 

人体に有害な影響を及ぼすおそれがある環境空気中で,

呼吸保護の目的で着用する個人用保護具の総称。

respiratory protective

device (equipment),

respirator

13110 

防じんマスク 

肺力によって吸引した空気中の粉じん,ヒュームなどの
粒子状物質をろ過材によって除去する呼吸保護具。面体

吸気弁,排気弁,しめひも(紐)などで構成する(JIS T 

8151

参照)

dust respirator

13111 

送気マスク 

給気源からの清浄な空気を,ホース又は中圧ホース,面
体などを通して着用者に供給する方式の呼吸用保護具

JIS T 8153 参照)

supplied-air respirator

13112 

エアラインマ

スク 

圧縮空気管,空気圧縮機又は高圧空気容器からの圧縮空

気を減圧弁などによって減圧し,中圧ホースを通して着

用者に送気する形式の送気マスクの一種(JIS T 8153 
照)

air-line respirator,

compressed air-line

breathing apparatus

13113 

電動ファン付

呼吸用保護
 

電動ファン,ろ過材,面体などからなり,粉じん,ヒュ

ームなどの粒子状物質を除去した空気を着用者へ供給す

る呼吸用保護具(JIS T 8157 参照)

。略記号 PAPR。

powered air-purifying

respirator,

PAPR

13114 

粉じん捕集効

 

次の式によって算出する防じんマスク又はろ過材に粉じ

ん含有空気を通過させたときの粉じん捕集率。

(

)

100

1

2

1

×

=

C

C

C

F

ここに,F:粉じん捕集効率(%)

C

1

:通過前の粉じん濃度

C

2

:通過後の粉じん濃度

filtering efficiency

13115 

呼吸抵抗(保護

具の−) 

呼吸用保護具を着けて呼吸した場合の呼吸用保護具の通
気抵抗で,吸気抵抗及び呼気抵抗の総称。

breathing resistance

pressure drop

13116 

ろ過材 

吸気中の粒子状物質を捕集するもの。

フィルタともいう。 filter,

filter cartridge

13117 

フィットネス

(保護具の
−) 

呼吸用保護具の面体と,着用者の顔面との密着の度合。

fitness


9

Z 3001-1

:2013

4.3.2 

遮光保護具 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

13201 

遮光めがね 

溶接,熱切断などによって放射される有害光線(紫外放
射,可視線,赤外放射)による目の障害防止の目的で使

用するめがね形の個人用遮光保護具。 
注記  形式はスペクタクル形,フロント形及びゴグル形

の 3 種類がある(JIS T 8141 参照)

personal eye

protectors

13202 

溶接用遮光保

護面 

有害光線,スパッタ及びスラグから目を保護し,顔部及

びけい部の前面を保護するための個人用遮光保護具。 
注記  ヘルメット形及びハンドシールド形の 2 種類があ

る(JIS T 8142 参照)

personal face

protectors

13203 

面体(遮光保護

具の−) 

スパッタ及びスラグから目,顔部及びけい部の前面を保
護するための溶接用遮光保護面の構成部分。単に面とも

いう。

face piece

13204 

個人用遮光保

護具 

目に対して有害な紫外放射及び赤外放射並びに強烈な可

視光を生じる場所において,作業者の目を保護するため
に,各人が着用する目の遮光保護具の総称(JIS T 8141

参照)

personal eye

protectors for

optical radiations

13205 

ヘルメットシ

ールド(溶接
用保護面) 

頭部に装着する溶接用遮光保護面。 helmet

shield

13206 

ハンドシール

ド(溶接用保
護面) 

手で持つ形式の溶接用遮光保護面。 hand

shield

13207 

フィルタレン

 

有害な光線を遮蔽するための遮光めがねに使用するほぼ

円形状のフィルタ。

filter lens

13208 

フィルタプレ

ート 

有害な光線を遮蔽するための遮光保護面に使用する長方

形のフィルタ。

filter plate

13209 

カバーレンズ 

スパッタ,ヒュームなどがフィルタレンズに付着するの

を防ぐための遮光めがねに使用するほぼ円形の無色のガ
ラス板又はプラスチック板。

cover lens

13210 

カバープレー

 

スパッタ,ヒュームなどがフィルタプレートに付着する

のを防ぐための遮光保護面に使用する長方形の無色のガ

ラス板又はプラスチック板。

cover plate

13211 

遮光度番号 

フィルタレンズ又はフィルタプレートの有害光線(紫外

放射,可視光,赤外放射)透過率によって規定された遮
光能力を表す記号(JIS T 8141 参照)

scale number

4.4 

アーク溶接 

4.4.1 

溶接材料 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14101 

被覆アーク溶

接棒 

アーク溶接の電極として用いる溶接棒で,被覆剤を施し
てあるもの。溶接棒ともいう。

covered electrode

14102 

心線 

被覆アーク溶接棒における金属線。 core

wire


10

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14103 

棒径 

溶加棒の直径,又は被覆アーク溶接棒の心線の直径。 rod

diameter

14104 

被覆剤 

被覆アーク溶接棒の心線に塗布してあるフラックス

11116 参照)

covering,

coating flux

14105 

つかみ 

被覆アーク溶接棒の一部で,溶接棒ホルダによって保持

し,通電するための被覆のない部分。

exposed core

14106 

偏心率(溶接棒

の−) 

棒径の実測値と片側被覆の厚さとの和の,最大値と最小

値との差の,最小値に対する百分率。

eccentricity of

electrode

14107 

溶接ワイヤ 

溶接に使用するコイル状の長いソリッドワイヤ又はフラ

ックス入りワイヤの総称。

welding wire

14108 

ソリッドワイ

 

中空でない断面同質の溶接ワイヤ。 solid

wire

14109 

フラックス入

りワイヤ 

管状になっていて,その内部にアークの安定化,脱酸な
どの目的でフラックスを充塡した溶接ワイヤ。

tubular-cored wire

14110 

キャスト(ワイ

ヤの−) 

溶接ワイヤを 2 巻き又は 3 巻き切断して拘束をかけない

で平面に置いた場合,広がったワイヤの輪の直径。

cast (

−of filler wire)

14111 

へリックス(ワ

イヤの−) 

溶接ワイヤを 2 巻き又は 3 巻き切断して拘束をかけない

で平面に置いた場合,その平面からのワイヤの最大の立

ち上がり距離。

helix (

−of filler wire)

14112 

帯状電極 

サブマージアーク溶接,エレクトロスラグ溶接などにお
いて使用する幅広の金属帯。

strip electrode

14113 

融合インサー

 

突合せ溶接において,あらかじめルート部に挿入してお
いて,溶接によって溶接金属を構成する溶加材。

fusible insert

14114 

シールドガス

(溶接用−) 

溶接中にアークと溶融金属とを覆い,空気が溶接雰囲気

内に侵入することを防ぐために用いるガス。

shielding gas (for

welding)

14115 

溶融フラック

 

サブマージアーク溶接及びエレクトロスラグ溶接に用い

るフラックスの一種で,原料を電気炉などで溶融してか

ら粉砕し,ふるい分けによって粒度を整えたもの。

fused flux

14116 

ボンドフラッ

クス 

サブマージアーク溶接に用いるフラックスの一種で,粉
状原料に液状固着剤を混合して練り,キルンなどを使用

して造粒及び乾燥(400∼600  ℃)を行った後,ふるい分

けによって粒度を整えたもの。

bonded flux

14117 

焼結フラック

 

サブマージアーク溶接に用いるフラックスの一種で,粉

状原料に液状固着剤を混合して練り,キルンなどを使用
して造粒及び焼結(700∼1 000  ℃)を行った後,ふるい

分けによって粒度を整えたもの。

sintered flux

14118 

消耗ノズル 

エレクトロスラグ溶接において,溶接ワイヤを溶接部に

案内するとともに電流の供給を行う金属管で,溶融して
溶着金属の一部となるもの。

consumable nozzle

4.4.2 

溶接機器 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14201 

エンジンアー

ク溶接機 

エンジンによって駆動する発電機によって溶接を行う装
置。

engine driven arc

welding machine

14202 

インバータ式

アーク溶接
電源 

インバータ(商用の交流電源を周波数の異なった交流電

源に変換する装置)を用いて出力制御するアーク溶接用

電源。

inverter controlled arc

welding power

source


11

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14203 

電撃防止装置 

アーク溶接において,アークを出さないときには溶接機

の二次無負荷電圧を低くして,電撃を防止する装置(JIS 

C 9311

参照)

voltage reducing

device

14204 

ポジショナ(溶

接用−) 

溶接物を取り付けて自由に転回し,溶接部を常に溶接し
やすい位置に置くことができるようにした作業台の一

種。

welding positioner

14205 

ワイヤ送給装

 

溶接用ワイヤを自動的に送給する装置。 wire

feeder

14206 

溶接棒ホルダ 

アーク溶接で溶接棒を保持して電流を通じる手溶接用の

器具。ホルダともいう(JIS C 9300-11 参照)

electrode holder

14207 

コンタクトチ

ップ 

電極ワイヤを案内するとともに溶接電流を供給する円筒

形の導体で,トーチの先端に固定される交換可能な金属
部品。

contact tip

14208 

スプール 

溶接ワイヤの単位量を巻き付け,ワイヤを円滑に引き出

せるような構造にしたプラスチック,ハードボード,金

属などで作られた巻き枠。

spool

14209 

ワイヤリール 

自動・半自動アーク溶接に用いるワイヤのコイルを取り

付け,

ワイヤが円滑に引き出せるような構造にした器具。

wire reel

14210 

ペールパック 

溶接用ワイヤをスパイラル状に重ねて収納する円筒状の
容器。

pail pack

14211 

消耗電極 

溶着金属となるアーク溶接電極。 consumable

electrode

14212 

非消耗電極 

溶着金属とならないアーク溶接電極。 non-consumable

electrode

14213 

垂下特性 

アーク溶接用電源の外部特性の一種であって,負荷電流
の増大とともに端子電圧が著しく低くなる特性。

drooping

characteristic

14214 

定電圧特性 

アーク溶接用電源の外部特性の一種であって,負荷電流

が増大しても端子電圧があまり変化しないもの。

constant voltage

characteristic

14215 

無負荷電圧 

無負荷時の溶接電源の端子電圧。開路電圧ともいう。

open circuit voltage

14216 

ホットスター

 

アーク発生のときに,短時間溶接電流を大きくして行う

アークのスタート方式。

hot start

4.4.3 

溶接継手 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14301 

溶接継手 

溶接された継手。 welded

joint

14302 

突合せ継手 

母材がほぼ同じ面内の溶接継手。 butt

joint

14303 

重ね継手 

母材の一部を重ねた溶接継手。 
注記  これには,すみ肉,スポット,シーム,ろう接な

どの溶接が用いられる。

lap joint


12

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14304 T

継手 

一つの板の端面を他の板の表面に載せて,T 形のほぼ直

角となる溶接継手。

T-joint

14305 

十字継手 

図のように十字形となる溶接継手。

cruciform joint

14306 

角(かど)継手  二つの母材をほぼ直角に L 字形に保つ,その角の溶接継

手。

corner joint

14307 

スカーフ継手 

I

形開先の母材を互いに斜めにそいで溶接面を広くする

継手。主にろう付及び鍛接に用いる。

scarf joint

14308 

せぎり継手 

重ね継手の一方の部材に段を付け,母材面がほぼ同一平

面になるようにした溶接継手。

joggled lap joint

14309 

へり継手 

二つ以上のほぼ平行に重なっている母材端面間の溶接継
手。

edge joint

14310 

フレア継手 

円弧と円弧,又は円弧と直線とでできた開先形状部分を

溶接した継手。

flare weld


13

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14311 

当て板継手 

母材表面と当て板との端面のすみ肉溶接継手。 
注記  片面当て金継手及び両面当て金継手がある。

spliced joint

14312 

すみ肉継手 

ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形状の断面をもつ

溶接継手。

fillet weld joint

14321 

断続溶接 

溶接した部分と溶接しない部分とが交互に存在する溶

接。

intermittent weld

14322 

スロット溶接 

重ね合わせた母材の一方にあけた細長い溝に行う溶接。
溝溶接ともいう。

slot welding

14323 

プラグ溶接 

重ね合わせた母材の一方にあけた穴に行う溶接。栓溶接
ともいう。

plug welding

14324 

下盛(したも

り) 

肉盛溶接を行うときに,割れ及び剝離を防ぐために,あ

らかじめ割れにくい金属の母材面への溶着。

underlaying

14325 

肉盛溶接 

母材表面に硬化,耐食,補修,再生などの目的に応じた
所要の組織及び寸法の金属の溶着。

overlaying

14326 

耐食肉盛 

母材表面にステンレス鋼,ニッケル,ニッケル合金など
の耐食・耐熱合金の溶着。

corrosion resistant

cladding

14327 

硬化肉盛 

摩耗に耐え得るように,

母材表面への硬い金属層の溶着。 hard facing

14328 

回し溶接 

すみ肉溶接で取り付けた母材の端部を回して溶接する方
法。

boxing

14329 

漏れ止め溶接 

流体の漏れを防ぐことだけを目的とする溶接。 seal

welding

14330 

補修溶接 

寸法,形状の不整,欠陥部などを修正する溶接。 repair

welding

14341 

開先 

(かいさき) 

溶接する母材間に設ける溝。グルーブともいう。開先の

標準形状は,14342(I 形開先)∼14350(H 形開先)と
する。

groove


14

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14342 I

形開先 

square groove

14343 V

形開先 

single V groove

14344 X

形開先 

double V groove

14345 

レ形開先 

single bevel groove

14346 K

形開先 

double bevel groove

14347 J

形開先 

single J groove

14348 

両面 形開先 

double J groove

14349 U

形開先 

single U groove

14350 H

形開先 

double U groove

14351 

開先角度 1434314350 図中のθ˚  groove

angle

14352 

ベベル角度 1434314350 図中φ˚  bevel

angle

14353 

開先深さ 1434314350 図中の d groove

depth

14354 

ルート面 1434314350 図中の b root

face

14355 

ルート間隔 1434214350 図中の a root

opening

14356 

ルート半径 1434714350 図中の r root

radius

14357 

開先面 

開先部分の表面。 groove

face

14361 

溶接記号 

溶接を図によって指示するための記号(JIS Z 3021 

照)

welding symbol

14362 

溶接軸 

溶接線に直角な溶接部の断面の図心を通し,その断面に

垂直な線。

weld axis

14363 

溶接線 

ビード又は溶接部を一つの線として表すときの仮定線。

weld line


15

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14364 

溶接の有効長

 

計画寸法どおりの断面が存在する溶接部の全長。

effective length of

weld

14365 

すみ肉のサイ

 

すみ肉の溶接金属の大きさを示すために用いる寸法。 
注記 1  図中,S

1

S

2

S

3

のように等脚及び不等脚の場合

がある。

注記 2  等脚の場合には,すみ肉溶接金属の横断面内に

描くことのできる最大直角二等辺三角形の等辺
の長さ(S

1

)で,不等脚の場合には,すみ肉溶

接金属の横断面内に描くことのできる最大直角

三角形の直角を挟む二辺の長さ(S

2

S

3

等脚凹すみ肉溶接

凸すみ肉溶接

不等脚すみ肉溶接

fillet weld size

14366 

脚長(きゃくち

ょう)

(すみ

肉の−) 

継手のルートからすみ肉溶接の止端までの距離。

leg (

−of a fillet weld),

leg length

14367 

のど厚(あつ)

(すみ肉の
−) 

理論のど厚(14368)又は実際のど厚(14369)による。

throat (

−of a fillet

weld),

throat thickness

14368 

理論のど厚(す

み肉の−) 

計算上用いるのど厚。すみ肉のサイズで定まる三角形の
すみ肉の継手のルートから測った高さ(14369 の図参

照)

theoretical throat,

design throat thickness

(

−of a fillet weld)

14369 

実際のど厚(す

み肉の−) 

実際に溶接された部分ののど厚。すみ肉溶接の断面のル

ートから表面までの最短距離。

actual throat (

−of a

fillet weld)

4.4.4 

溶接姿勢 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14401 

溶接姿勢 

溶接するときの溶接部に対する姿勢。 
注記  下向,横向,立向及び上向の 4 姿勢がある。

welding position

14402 

全姿勢 

下向,横向,立向及び上向の全ての姿勢の総称。 all

position


16

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

14403 

下向姿勢 

溶接軸がほぼ水平な継手に対し,上方から下を向いて行

う溶接姿勢。

flat position

14404 

横向姿勢 

溶接軸がほぼ水平な継手に対し,横方向にビードを置く

溶接姿勢。図のうち,右端のものを特に水平すみ肉姿勢
という。

horizontal position

14405 

立向姿勢 

溶接軸がほぼ鉛直な継手に対し,上又は下から鉛直にビ

ードを置く溶接姿勢。

vertical position

14406 

上進溶接 

立向姿勢(14405)のうち下から上に向かって行う溶接。 upward welding

14407 

下進溶接 

立向姿勢(14405)のうち上から下に向かって行う溶接。 downward welding

14408 

上向(うわむ

き)

姿勢 

溶接軸がほぼ水平な継手に対し,下方から上を向いて行
う溶接姿勢。

overhead position

4.5 

抵抗溶接 

抵抗溶接に関する用語は,JIS Z 3001-6 による。

4.6 

特殊の溶接 

4.6.1 

摩擦圧接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16101 

摩擦圧接 

JIS Z 3001-2

の 22507 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 22507 では,次のように規定して

いる。

母材を接触させ,加圧しながら接触面の相対運

動によって摩擦熱を発生させ,アプセット推力を
加えて行う圧接。摩擦溶接ともいう。

friction welding 

857-1

4.1.6.7


17

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16102 

ブレーキ式摩

擦圧接 

JIS Z 3001-2

の 22508 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 22508 では,次のように規定して

いる。

連続的に回転している母材を,ブレーキによっ

て母材の回転を急激に止め,アプセット推力を加

えて接合する摩擦圧接の一方式。連続駆動式摩擦
圧接ともいう(JIS Z 3001-2 の 22507 の図参照)

continuous drive 

friction welding 

857-1

4.1.6.8

16103 

フライホイー

ル式摩擦圧
 

JIS Z 3001-2

の 22509 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 22509 では,次のように規定して

いる。

フライホイールに蓄積された回転エネルギーが

母材の押圧接触で減速されて熱エネルギーに変換

されたときの発熱によって接合を行う圧接。ブレ
ーキは用いない。イナーシャ式摩擦圧接ともいう。

inertia friction 

welding 

857-1

4.1.6.9

16104 

摩擦推力 

母材間の相対運動中に,接触面間に加えられる軸方向の
圧力。

friction force

16105 

摩擦圧力 

摩擦推力を,母材の接合前の接触面積で除した見掛け上

の圧力。

friction pressure

16106 

アプセット推

 

母材間の相対運動が停止する途中又は停止直後,接触面

間に加えられる軸方向の力。

forge force

16107 

アプセット圧

 

アプセット推力を,母材の接合前の接触面積で除した見

掛け上の圧力。

forge pressure

16108 

圧接サイクル

(摩擦−) 

摩擦圧接の開始から終了までの全行程。 friction

welding

cycle

16109 

摩擦速度 

母材間の相対運動の速さ。回転数(rpm)又は周速で示
す。

friction speed

16110 

ブレーキ時間 

ブレーキをかけ始めてから母材が停止するまでの時間。

stopping time

16111 

摩擦時間 

母材が所定の相対運動を行っている時間。 friction

time

16112 

摩擦寄り代 

(よりしろ) 

摩擦推力を加えられている期間に消耗した母材の長さ。

特に断らない限り,溶接又は圧接した二つの母材の寄り
代の和で表す。

burn-off length,

friction upset distance

16113 

位相合せ摩擦

圧接機 

接合される二つの部材間の相対角度位置を,常に一定に

するようにした摩擦圧接機。

定位相摩擦圧接機ともいう。

phase adjusting

friction welding

machine,

constant phase friction

welding machine


18

Z 3001-1

:2013

4.6.2 

拡散接合 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16201 

拡散接合 

JIS Z 3001-2

の 22702 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 22702 では,次のように規定して

いる。

母材を密着させ,母材の融点以下の温度条件で,

塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して,

接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する

方法。

diffusion welding 

857-1

4.1.8.1

16202 

固相拡散接合 

拡散接合の一種で,

接合面間を固相状態で接合する方法。 solid state diffusion

welding

16203 

液相拡散接合 

拡散接合の一種で,接合面間のインサート金属などを一
時的に溶融,液化した後,拡散を利用し等温凝固させて

接合する方法。

liquid phase diffusion

welding

16204 

共晶接合 

液相拡散接合のうち,液化に対して共晶反応を利用する

接合方法。

eutectic bonding

16205 

インサート金

属(拡散接合
の−) 

拡散接合において接合界面に挿入する金属。 interlayer

metal,

insert metal,

preplaced filler

material

16206 

接合雰囲気(拡

散接合の−) 

真空,アルゴンガスなど拡散接合を行うときの雰囲気。

welding atmosphere

(for diffusion

welding)

16207 

接合温度(拡散

接合の−) 

拡散接合を行うために加熱したときの母材の温度。 
注記  通常,母材の再結晶温度以上の温度をいう。

welding temperature

(for diffusion

welding)

16208 

等温凝固 

(とうおん
ぎょうこ) 

拡散接合において,一定の接合温度に保持中に溶融した

インサート金属中の融点降下元素が,母材に拡散するこ
とによる,接合部の液相の融点の上昇,凝固。

isothermal

solidification


19

Z 3001-1

:2013

4.6.3 

電子ビーム溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16301 

電子ビーム溶

 

JIS Z 3001-2

の 23501 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23501 では,次のように規定して

いる。

集束した電子ビームを使用する溶接。

electron beam 

welding 

857-1

4.2.5.4

16302 

真空電子ビー

ム溶接 

JIS Z 3001-2

の 23502 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23502 では,次のように規定して

いる。

真空容器の中で行う電子ビーム溶接。

electron beam 

welding in 

vacuum 

857-1

4.2.5.5

16303 

高真空電子ビ

ーム溶接 

容器内の圧力が 13 mPa(10

4

 Torr

)以下の高真空中で行

う電子ビーム溶接。

electron beam welding

in high vacuum

16304 

低真空電子ビ

ーム溶接 

容器内の圧力が 1.3 Pa(10

2

 Torr

)前後の低真空中で行

う電子ビーム溶接。

electron beam welding

in low vacuum

16305 

局所真空電子

ビーム溶接 

溶接部を含むある区域だけを真空に保って,その中で行
う電子ビーム溶接。

electron beam welding

in local vacuum

16307 

大気中電子ビ

ーム溶接 

JIS Z 3001-2

の 23503 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23503 では,次のように規定して

いる。

大気中で施工する電子ビーム溶接。

electron beam 

welding in 

atmosphere 

857-1

4.2.5.6

16308 

タンデム電子

ビーム溶接 

2

組の電子銃を,溶接進行方向に前後に並べて行う電子

ビーム溶接。

tandem electron beam

welding

16309 

加速電圧 

電子銃内の陰極と陽極との間に加えられる直流高電圧。

accelerating voltage

16310 

ビーム出力 

電子銃から射出される電力で,加速電圧とビーム電流と
の積。

beam power

16311 

焦点距離 

電子ビーム集束用電磁コイルの磁極の中央から電子ビー

ムの焦点までの距離。

focal length

16312 

ワークディス

タンス 

電子銃の下(通常はフォーカスコイルの下面)又は溶接

室の天井から母材までの距離。

work distance

16313 

ビームオシレ

ーション(電
子ビーム溶
接の) 

偏向コイルが作る磁界の作用による電子ビームの振動。

beam oscillation

16314 

アーキング 

電子銃内において,カソードとアノードとの間にアーク

を発生すること。

arcing


20

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16315 

キーホール(電

子ビーム溶
接の) 

電子ビームの照射によって,溶接中に溶接部に生じた深

く狭い穴。

keyhole

16316 

ワインカップ

形溶込み 

電子ビームによる深溶込み作用と,ビーム進行方向と反
対側に堆積される溶融金属の伝熱作用との合成によって

生じるワインカップ形の溶込み。

wine cup type

penetration

16317 

スパイク現象 

電子ビーム溶接において,溶込み深さが周期的に変動し

て鋭いきょ(鋸)歯状の溶込みを生じる現象。

spiking phenomenon

4.6.4 

マイクロ接合 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16401 

マイクロ接合 

接合対象が微小・微細であるため,溶解量,拡散厚さ,

変形量,表面張力などの因子が,接合性,接合品質に及
ぼす影響が大きく,特に寸法効果を考慮する必要のある

部位に適用される接合方法の総称。

micro joining

16402 

熱圧着 

複数の母材を融点以下の適切な温度で圧力を加え密着さ

せて,塑性変形を起こさせ,双方の清浄面の接触によっ

て接合させる方法。

thermo compression

bonding

16403 

超音波ボンデ

ィング 

極細線,リード線,チップなどを超音波振動を加えなが
ら圧着する方法。

ultrasonic bonding

16404 

サーモソニッ

クボンディ
ング 

超音波振動を加えながら熱圧着させる方法。 thermosonic

bonding

16405 

マイクロソル

ダリング 

はんだ付(JIS Z 3001-3 の 32002)によるマイクロ接合。 micro-soldering

16406 

マイクロブレ

ージング 

ろう付(JIS Z 3001-3 の 32003)によるマイクロ接合。 micro-brazing

16407 

マイクロ抵抗

接合 

抵抗溶接(JIS Z 3001-6)によるマイクロ接合。 micro-resistance

joining

16408 

ワイヤボンデ

ィング 

半導体チップの電極部(ボンディングパッド)と,リー
ドフレーム及び基板上の導体などとの間を金,アルミニ

ウムなどの細いワイヤで接続する方法。

wire bonding

16409 

ワイヤレスボ

ンディング 

チップ電極部からの引出しをワイヤを使用せずに行う方

法で,ワイヤの代わりに,チップにビーム状のリード又
は突起電極(バンプ)などを設けて,直接基板の導体層

に接続する法。

wireless bonding

4.6.5 

ロボット溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16501 

溶接ロボット 

溶接に用いられる産業用ロボット。 welding

robot

16502 

ロボット溶接

インストラ
クタ 

溶接技術者の指揮のもとに,溶接ロボット及び搭載溶接

装置の教示,操作並びにこれらの機器類の日常保全を担

当し,ロボット溶接オペレータを指導,監督する技術員。

robotic welding

instructor

16503 

ロボット溶接

オペレータ 

溶接技術者又はロボット溶接インストラクタの監督のも
とに,定められたプログラムに従って,枠の着脱,起動

ボタン操作,簡単な品質チェックなど,指示された作業

だけに従事する作業者。

robotic welding

operator


21

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16504 

無負荷移動 

アークを出さないで,溶接トーチがその位置を移動する

こと。エアカットともいう。

no-load shift,

air cut

16505 

溶接線検出 

溶接すべき箇所(溶接線)を自動的に検出すること。

weld line detection

16506 

溶接線自動な

らい 

溶接線を自動的にならうこと。 weld

auto

tracking

16507 

溶接線始端終

端検出 

溶接線の始端部と終端部とを自動的に検出すること。

detection for start and

end points of weld

line

16508 

アークセンサ 

溶接アークの特性を利用して溶接線を検出するセンサ。

arc sensor

16509 

ワイヤタッチ

センサ 

溶接ワイヤを被溶接物に接触させることによって,その
位置を検出するセンサ。

wire touch sensor

16510 

トーチショッ

クセンサ 

ロボットに教示中にトーチがジグ又はワークに接触した
場合に,自動的にトーチを逃がす機能が作動して,トー

チの変形を防ぐセンサ。

torch shock sensor

16511 

溶接メニュー 

溶接条件(電流,電圧,速度など)

,トーチ諸元(ねらい

位置,角度など)

,ウィービング条件などをセットして,

あらかじめ準備された施工条件一覧表。

welding menu

16512 

プログラムウ

ィービング 

アーク溶接作業において,カムその他の機械的手段によ
らないで,制御装置にプログラムされたソフトウェアに

よって行うウィービング。

program weaving

16513 

溶接条件自動

設定機能 

ロボットに継手形状,開先の種別,板厚,脚長などを教

示するだけで,溶接条件を自動設定する機能。

welding condition

autosetting

function

16514 

ウィービング

制御機能 

任意の 1 サイクルのウィービング波形をロボットに教示
するだけで,自動的にその形を繰り返す機能。

weaving control

function

16515 

トーチオフセ

ット機能 

ロボットの軸系に対して,トーチ先端位置をずらしてセ

ットしても,所定の動作を正しく行う機能。

torch offsetting

function

16516 

ファインスタ

ート制御機
 

アークスタートの誤りを解消する機能。

fine arc starting

control function

16517 

ファインスト

ップ制御機
 

溶接終了時にワイヤを溶着せずストップさせる機能。

fine arc stopping

control function

16518 

自由曲線補間

機能 

任意の曲線の線上の数点をロボットに教示することで補

間する機能。

free curve adjusting

function

16519 

平行シフト機

 

同じ動作の繰返しがある場合に,ロボットに一つの動作

を教示し,繰返しに相当する動作はシフト量(δ)を設
定するだけでデータを作る機能。

parallel shifting

function

16520 

立体シフト機

 

代表的 3 点を教示するだけで,教示データが立体的にシ
フトできる機能。

three dimensional

shifting function

16521 

三次元スケー

リング機能 

教示された軌跡を拡大及び縮小する機能。 three

dimensional

scaling function

16522 

三次元ミラー

イメージ機
 

代表的 3 点を教示するだけで,教示データ及び鏡像に相

当するワークの軌跡を再生する立体的なシフト機能。

three dimensional

mirror image

function


22

Z 3001-1

:2013

4.6.6 

プラスチック溶接 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

16601 

熱板溶接 

溶接温度より高い温度に一定に保たれた熱板を直接又は
間接的に接合部に押し付けて,熱伝導によってプラスチ

ックを溶接する方法。

heat plate welding

16602 

フロー溶接(プ

ラスチック
の−) 

あらかじめ加熱された開先部へ,ガンノズルから溶融し

た溶加材を充塡して,プラスチックを溶接する方法。

flow welding of

plastics

16603 

ホットジェッ

ト溶接 

熱風を吹き付けて,溶加材の先端と開先とを加熱しなが
ら,溶加材を開先に押し付けて,プラスチックを溶接す

る方法。

hot jet welding

16604 

熱風溶接 

溶接面に高温の空気又は不活性ガスを噴射しながら,母

材と同質の溶加棒を用いて,プラスチックを溶接する方
法。

hot gas welding

16605 

高周波溶接(プ

ラスチック
の−) 

高周波電場に置くときに発生する熱を利用して,プラス
チックを溶接する方法。

high frequency

welding of plastics

16606 

ステッチ溶接 

高周波溶接の一種で,裁縫ミシンのように電極が機械的

に作動する高周波ミシンによって,プラスチックを溶接
する方法。

stitch welding

16608 

スピン溶接 

溶接部分の接合線に溶加棒を回転させながら押し付け
て,プラスチックを溶接する方法。

spin welding

16609 

レーザ溶着 

レーザ光を透過させるプラスチックとレーザ光を吸収し

発熱するプラスチックとを合わせた界面にレーザ光を照

射して溶着する方法[

図 a)参照]。

注記 1  透過プラスチックどうしではレーザ光の吸収体

を挟んでレーザ光を照射する[

図 b)参照]。

注記 2  透過プラスチックどうしではレーザ光の透過と

吸収の割合を制御した樹脂とにレーザ光を照射

する方法もある[

図 c)参照]。

図 a)

図 b)

図 c) 

laser bonding,

laser deposition


23

Z 3001-1

:2013

4.7 

ガス溶接及び熱切断 

4.7.1 

溶接・切断方法 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17101 

ガス溶接 

JIS Z 3001-2

の 23201 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23201 では,次のように規定して

いる。

ガス炎の熱で行う溶接。

gas welding 

857-1

4.2.3.1 

17102 

熱切断 

熱を用い,材料を局部的に溶融又は燃焼して切断する方

法の総称。

thermal cutting

17103 

酸素切断 

金属の酸化反応熱を利用するガス切断(17104

,パウダ

切断(17105

,酸素アーク切断(17107

,酸素やり切断

17112)などの総称。

oxygen cutting

17104 

ガス切断 

ガス炎で加熱し,金属と酸素との急激な化学反応を利用
して行う切断。酸素・アセチレン切断,酸素・水素切断,

酸素・プロパン切断,酸素・天然ガス切断などの総称。

gas cutting

17105 

パウダ切断 

鉄粉末,又は鉄粉末とフラックスとを自動的,連続的に

切断部に供給して,その酸化熱及びフラックス作用を利
用したガス切断方法。

(metal) powder

cutting

17106 

アーク切断 

アークの熱を利用して行う切断。 arc

cutting

17107 

酸素アーク切

 

母材と電極との間に発生するアークの熱で母材を加熱
し,これに酸素を吹き付けて行う切断。

oxygen arc cutting

17108 

プラズマ切断 

プラズマアークの熱及び気流を利用して行う切断。

plasma arc cutting,

arc plasma cutting

17109 

レーザ切断 

レーザビームの熱を利用して行う切断。非金属の切断に

も用いる。

laser cutting

17110 

ガスガウジン

 

ガス炎で溶融した金属を,高圧酸素で酸化させるととも

に吹き飛ばして,金属表面に溝を掘る方法。

oxygen gouging

17111 

エアアークガ

ウジング 

アーク熱で溶かした金属を圧縮空気で連続的に吹き飛ば

して金属表面に溝を掘る方法。

air-arc gouging

17112 

酸素やり切断 

長い金属管を通して酸素を供給しながらその先端を燃焼

させ,その熱と酸素噴流とによって材料に穴を開けなが
ら切断する方法。

oxygen lance cutting,

oxygen lancing

17113 

溶解アセチレ

 

容器の中の多孔性物質に吸収させてあるアセトン,DMF

(ジメチルフォルムアミド)などの溶媒に溶解したアセ

チレン。

dissolved acetylene

17114 

酸素−アセチ

レン溶接 

JIS Z 3001-2

の 23202 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23202 では,次のように規定して

いる。

燃料ガスとしてアセチレンを使用するガス溶

接。

oxy-acetylene 

welding 

857-1

4.2.3.2


24

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17115 

酸素−水素溶

 

JIS Z 3001-2

の 23204 による。

注記  JIS Z 3001-2 の 23204 では,次のように規定して

いる。

燃料ガスとして水素を使用するガス溶接。

oxy-hydrogen 

welding 

857-1

4.2.3.4

4.7.2 

溶接・切断機器 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17201 

作動ガス(プラ

ズマ切断−) 

プラズマアーク溶接及びプラズマ切断において,トーチ

に供給されてプラズマアークとなるガス。

orifice gas

17202 

アシストガス 

レーザ切断において,レーザビームで溶融又は昇華した

材料を除去するために用いるガス。

assist gas

17202A 

シールドガス 
(レーザ切断

の−) 

切断中にアシストガスを円周状に覆い,ガス流量及び/

又はガス組成の制御によって,アシストガスの濃度分布
を調整するために用いるガス。

shielding gas

17203 

ガス集合装置 

多数の容器を導管で連結し,通常 1 か所の出口にガスを
供給する装置。

cylinder manifold

17204 

水封式安全器 

燃焼ガス導入部を水封式とし,トーチからの逆火,酸素

の逆流及び燃料ガスの異常圧力上昇を防ぐ器具。

hydraulic

back-pressure valve

17205 

乾式安全器 

主にトーチからの逆火を防ぐ器具。

逆火防止器ともいう。

注記  乾式安全器には焼結合金式及びう回路式の二つの

形式のものがある。

flashback arrester

17206 

ガス溶接トー

 

ガス溶接に用いるトーチ(11119 参照)

。ガス溶接器又は

溶接吹管(すいかん)ともいう。トーチヘッド,火口,

混合室などから構成される。

gas welding torch

17207 

圧力調整器 

高圧のガスを所要の圧力に減圧調整するのに用いる器

具。減圧弁ともいう。

pressure regulator

17208 

切断トーチ 

熱切断に用いるトーチ。ガス切断に用いるトーチはガス

切断器ともいう(11119 参照)

cutting torch,

cutting blowpipe

17209 

火口 

(ひぐち) 

ガス溶接及び切断卜ーチの先端にあって炎を作る部分。

tip,

nozzle

17210 

自動切断機 

切断トーチを装着して,自動的に走行して切断を行うた
めに用いられる機械。

mechanized cutting

machine

17211 

フレームプレ

ーナ 

定置式レールの上を走行し,主に直線切断又はベベル切
断を行う門形の自動ガス切断機。

oxygen planer

flame planing machine

17212 

ホトトレーサ 

図形,型などを光学的に倣い,形切断に用いられる装置。

アイトレーサともいう。

photo-electric tracing

device,

eye tracer

17213 NC

切断機 

NC

(数値制御)によって作動する熱切断機。

NC cutting machine


25

Z 3001-1

:2013

4.7.3 

切断施工 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17301 

形切断 

(かたせつ

だん) 

熱切断において,材料を図形,型などに倣うか,NC(数
値制御)によって曲線を含む形状に自動切断すること。

shape cutting

17302 

ベベル切断 

板の端が斜めの角度をもつようにする切断。 bevel

cutting

17303 

重ね切断 

材料を複数枚重ねて同時に行う切断。 stack

cutting

17303A 

ピアシング 

切断に先立って,材料に切断(溝)の開始点となる貫通

孔をあけること。

piercing

17303B 

スクラップ切

 

材料から必要とする部材を切断した後の不要な端材を処

理しやすいように細断する切断。

scrap cutting

17303C 

ネスティング 

大きな板から多数の部材を切り出す際に,材料の歩留ま

りをよくしたり,効率のよい切断経路を与えるために
個々の部材の図形を移動させたり回転させたりして図形

の配置を編集すること。

nesting

17304 

切断面 

切断された面。 cut

surface

17305 

切断カーフ 

熱切断によってできた溝の幅。 kerf

17306 

ドラグ 

熱切断において,切断された母材の裏面で測定した切断
酸素気流又は切断ビームの実際の出口と,延長線出口点

との距離。

drag

17307 

スラグ(熱切断

の−) 

酸素切断によって,除去された金属及びその酸化物。プ

ラズマ切断,レーザ切断においては,ドロスという。

slag,

dross

17308 

ノズル高さ 

酸素切断用の火口又はその他熱切断用のノズルと切断さ

れる母材との距離。

stand off distance,

tip-to-work distance

17309 

ダブルアーク

状態 

プラズマ切断において,主アークとシリーズアークとが
共存する状態。シリーズアークとは,アーク電流の一部

が金属製ノズルを介して電極と母材との間に発生させる

アークをいう。

double arcing

17310 

予熱炎 

ガス切断において切断部を予熱し,切断を安定して継続

するために用いるガス炎。

preheating flame

17311 

酸素−アセチ

レン炎 

アセチレンに酸素を予混合した混合ガスによって作られ
るガス炎。

oxy-acetylene flame

17312 

中性炎 

酸素−アセチレン炎(17311)のうち,溶融金属に対して
酸化性も還元性もないガス炎。

neutral flame

17313 

酸化炎 

酸素−アセチレン炎(17311)のうち,中性炎よりも酸素

の割合が多く,酸化性をもっているガス炎。

oxidizing flame

17314 

還元炎 

酸素−アセチレン炎(17311)のうち,中性炎よりもアセ

チレンの割合が多く,還元性をもっているガス炎。炭化

炎ともいう。

reducing flame,

carburizing flame


26

Z 3001-1

:2013

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17315 

白心 

ガス炎の中の火口の口元にできる白色の円すい形の部

分。

white cone

17316 

逆火 

炎が突発的に火口の中に逆行する現象。 backfire

17317 

フラッシュバ

ック 

逆火した炎が混合室又はそれより奥まで逆行する現象。

flashback

17318 

セルフバーニ

ング 

入熱過多による材料温度の上昇で,抑制されない燃焼が

断続的に起こり,切断カーフ(17305)が熱源の径よりも
はるかに大きくなり切断面が荒れる現象。

self burning

4.7.4 

切断品質 

番号

用語

定義

対応英語(参考)

太字は ISO 用語

ISO

番号

(参考)

17401 

真直度 

切断縁の両端を結ぶ基準線に対する切断線の最大の狂い
の大きさ(JIS B 0417 参照)

profile accuracy form

and location

tolerances

17402 

平面度 

切断面の上縁と下縁を結ぶ直線に対する断面形状の凹凸

の大きさ(B

flatness

17403 

べベル角 

加工鋼板の表面に垂直な直線と切断面に接する直線とで

できる角(θ)

17402 の図参照)

JIS B 0417 参照)

bevel angle

17404 

ドラグライン 

切断面の厚み方向に形成された条痕。

drag line

17405 

ノッチ(切断の

−) 

切断面に発生する幅,深さ,形状が不規則なきず。

notch


27

Z 3001-1

:2013

参考文献  JIS B 0417  ガス切断加工鋼板普通許容差

JIS C 9300-11

  アーク溶接装置−第 11 部:溶接棒ホルダ

JIS C 9311

  交流アーク溶接電源用電撃防止装置

JIS H 8200

  溶射用語

JIS T 8141

  遮光保護具

JIS T 8142

  溶接用保護面

JIS T 8151

  防じんマスク

JIS T 8153

  送気マスク

JIS T 8157

  電動ファン付き呼吸用保護具

JIS Z 2300

  非破壊試験用語

JIS Z 3021

  溶接記号

JIS Z 3101

  溶接熱影響部の最高硬さ試験方法

JIS Z 3115

  溶接熱影響部のテーパかたさ試験方法

JIS Z 3118

  鋼溶接部の水素量測定方法

JIS Z 3121

  突合せ溶接継手の引張試験方法

JIS Z 3122

  突合せ溶接継手の曲げ試験方法

JIS Z 3136

  抵抗スポット及びプロジェクション溶接継手のせん断試験に対する試験片寸法及

び試験方法

JIS Z 3137

  抵抗スポット及びプロジェクション溶接継手の十字引張試験に対する試験片寸法

及び試験方法

JIS Z 3138

  スポット溶接継手の疲れ試験方法

JIS Z 3139

  スポット,プロジェクション及びシーム溶接部の断面試験方法

JIS Z 3154

  重ね継手溶接割れ試験方法

JIS Z 3155

  C 形ジグ拘束突合せ溶接割れ試験方法

JIS Z 3157

  U 形溶接割れ試験方法

JIS Z 3158

  y 形溶接割れ試験方法

JIS Z 3192

  ろう付継手の引張及びせん断試験方法

JIS Z 3420

  金属材料の溶接施工要領及びその承認−一般原則

JIS Z 3930

  アーク溶接のヒューム発生量測定方法及び分析用ヒューム採取方法

ISO/TR 581

,Weldability−Metallic materials−General principles

ISO 857-1

,Welding and allied processes−Vocabulary−Part 1: Metal welding processes

ISO 857-2

,Welding and allied processes−Vocabulary−Part 2: Soldering and brazing processes and

related terms

ISO 6520-1

,Welding and allied processes−Classification of geometric imperfections in metallic

materials

−Part 1: Fusion welding

ISO 9000

,Quality management systems−Fundamentals and vocabulary

ISO 15607

,Specification and qualification of welding procedures for metallic materials−General rules

ISO/TR 25901

,Welding and related processes−Vocabulary