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Z 2503 : 2000 (ISO 3954 : 1977)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS Z 2503 : 1960 は改正され,この規格に置き換えられる。


日本工業規格

JIS

 Z

2503

: 2000

 (I

3954

:

 1977

)

粉末や(冶)金用金属粉

−試料採取方法

Powders for powder metallurgical purposes

−Sampling

序文  この規格は,1977 年に第 1 版として発行された ISO 3954, Powders for powder metallurgical purposes

−Sampling を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲及び応用分野  この規格は,粉末や(冶)金用金属粉の試料採取方法及び試料を試験に必要

な量に分ける方法について規定する。

2.

引用規格  省略(日本工業規格では規定しない。)

参考  ISO 3954 では ISO 78, Guide on the form for standards for chemical products and for methods

chemical analysis

及び ISO 3081, Iron ores−Increment sampling−Manual method を規定しているが,

この規格では直接 ISO を引用していないため省略した。

3.

定義  用語の定義は,次による。

3.1

ロット (lot)   一様と推定される条件のもとで処理又は製造されたある量の粉末。

3.2

抜取試料 (increment)   単一ロットから試料採取装置を用いて一度に抜き取られたある量の粉末。

3.3

総合試料 (gross sample)   単一ロットから採取したすべての抜取試料を総合した粉末。

3.4

代表試料 (composite sample)   総合試料をブレンディングした試料,又はそれの代表的な一部分。

ロットを直接試料分離器などで分けて得る場合は十分にブレンディングして試料とする。

3.5

試験試料 (test sample)   粉体の一特性を測定するため,又は試験片を準備するために代表試料から

取り出したある量の粉末。通常,これは代表試料を分けることで得られる。

3.5.1

測定試料 (test portion)   各試験に用いるため,試験試料又は試験試料と代表試料が同一の場合は

代表試料から取り出された一定量の粉末。

3.5.2

試験片 (test piece)    試験試料から準備した規格に基づく試験片。


2

Z 2503 : 2000 (ISO 3954 : 1977)

図 1  試料採取の模式図

4.

抜取試料の抜取回数

4.1

容器に入っている粉末からの試料採取  粉末が入っている容器から試料採取する場合,表 に決め

られた容器の数は,そのロット内の容器から無作為に選ばれなければならない。選択したすべての容器か

ら一つ以上の抜取試料を取り出し,総合試料とする。内容量の異なった容器から試料採取する場合,試料

の抜取回数は容器の内容量に比例していなければならない。

表 1  抜取試料を得るために必要な容器の数

ロット内の容器の数

抜取試料を得るために必要な容器の数

1

∼5

全部

6

∼11 5

12

∼20 6

21

∼35 7

36

∼60 8

61

∼99 9

100

∼149 10

150

∼199 11

200

∼299 12

300

∼399 13

400

100

容器増すごとに容器の数を一つ増やす。


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Z 2503 : 2000 (ISO 3954 : 1977)

4.2

連続的に粉末が流れ出しているときの試料採取  単一のロットの粉末が流れ出している場合,完全

に流れが終了する間に規則的な間隔で抜取試料の取出しを行う。抜取回数は試験要求が満足でき,少なく

とも開始直後,中間,さらに完了直前の 3 回は取出しを行う。

5.

試料採取

5.1

一般事項  代表試料がそのロットの代表的なものになるように,かつ,その粉末の諸特性が変化し

ないようにできるだけ正確に採取する。

備考  偏析は容器への充てん時,容器からの排出時,運搬時,保管時に振動を受ける場合に発生する

であろう。

粉末に触れる試料抜取器の表面は,滑らかで,かつ,清潔にしておく。

5.2

試料採取方法  試料採取は,粉体特性が変化しないように行わなければならない。

5.2.1

区分けによる試料採取  4.3 に示す装置で,ロットから直接試料を採取する。

5.2.2

連続的に粉末が流れ出しているときの試料採取  試料採取用容器は,粉末の流れの断面に対して十

分余裕のある大きさで,かつ,断面のすべての粉末が採取される機構をもつものでなければならない。

備考  最も簡単な採取方法は,採取用容器を粉末の流れに対して直角に一定速度で横切らせることで

ある。

5.2.3

試料抜取器での試料採取  いろいろな形状の試料抜取器を使用することができる。抜取器の長さは

容器に対して十分な長さであり,粉体の流動性を考慮した設計のものとする。例を

付図 及び付図 に示

す。

5.2.3.1

付図 に示す試料抜取器は,流動性がよく自然に充てんできる粉末だけに適している。これは,

片方が閉じられた内側と外側の管からなっており,縦方向にスリット状の窓があり,二つの管がお互いに

ねじれるときに窓がうまく開いたり閉じたりするようになっている。二つの管は粗粒粉の場合でもかじり

現象が生じないように,お互いに緩く組み合わさっている。

試料抜取器は,窓を閉めたままで容器の底に垂直に差し込む。抜取器が底についたときに窓を開け,下

から上へ粉末を採取した後窓を閉じて取り出す。抜取器の中身を総合試料用容器内に移す。

5.2.3.2

付図 に示す試料抜取器は,底が開いた一つの管からなる。適当な管の直径を選び,管を引き出

したときにその内部に粉末が残っていることが大切である。

試料抜取器は,容器の底に垂直にゆっくりと差し込む。抜取器が容器の底についたときに引き出し,そ

の中身を総合試料用容器に移す。

備考1.  もし粉末の深さが抜取器の窓の高さより深ければ,より多くの抜取試料を粉末のすべての深

さから採取する。この場合,抜取試料の数は,窓の深さに対する粉末の深さの比の倍数にな

る。

2.

もし抜取器を差し込む方向に混合状態の不均一さが認められるならば,抜取りを各々の層か

ら同一量行わないと誤差が生じる。

3.

抜取器を差し込む方向と直角な方向での不均一な混合状態の影響を少なくするために,抜取

器を挿入する箇所はできるだけ分散して行う。例えば,2∼3 の抜取試料を一つの円筒形容器

の中身から抜き取る場合,それらを抜き取る位置は,それぞれ容器の中心から比例した距離

でなければならない。もし一つの抜取試料だけを円筒形容器の中身から抜き取る場合は,抜

取器を中心から半径の 0.7 倍の距離に差し込む。


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Z 2503 : 2000 (ISO 3954 : 1977)

5.3

試料分離  試料分離器は,分ける粉末の量に対して適当な大きさであり,また,操作による粉末の

ロスが少なく粉末の汚れが少ないものがよい。

1)

四分割器

2)

試料分離器

3)

回転試料分離装置

4)

回転円すい(錐)試料分離装置

例を

付図 4∼付図 に示す。


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Z 2503 : 2000 (ISO 3954 : 1977)

JIS Z 2503

[粉末や(冶)金用金属粉−試料採取方法]改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

岩  津      修

福田金属箔粉工業株式会社

(委員)

浅  見  淳  一

東京都城南地域中小企業振興センター

前  田  義  昭

川崎製鉄株式会社

花  岡  宏  卓

株式会社神戸製鋼

浅  野  光  章

大同特殊鋼株式会社

加  藤  欽  之

大平洋金属株式会社

竹  内  邦  明

東邦亜鉛株式会社

袖  岡  英  治

東洋アルミニウム株式会社

重  歳  雅  司

同和鉄粉工業株式会社

成  澤      靖

日鉱グールド・フォイル株式会社

高  橋  英  行

ヘガネスジャパン株式会社

島  村  宏  之

三井金属鉱業株式会社

徳  山  幸  夫

三菱製鋼株式会社

米  田  喜重郎

ミナルコ株式会社

伊  藤  嘉  朗

住友電気工業株式会社

早  坂  忠  郎

日立粉末冶金株式会社

(事務局)

溝  口  寛  司

日本粉末冶金工業会

板  橋  弘  明

日本粉末冶金工業会