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Z 1901

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  品質

1

4.1

  性能

1

4.2

  寸法

2

4.3

  外観

2

5

  試験方法

2

5.1

  試験の一般条件

2

5.2

  引張強さ及び伸び

3

5.3

  粘着力

3

5.4

  絶縁抵抗

3

5.5

  pH の変化

4

5.6

  耐熱性

4

5.7

  耐寒性

5

5.8

  寸法

5

5.9

  外観

5

6

  製品の呼び方

5

7

  表示及び包装

5

7.1

  表示

5

7.2

  包装

5

8

  保存及び取扱い上の注意事項

5


Z 1901

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本粘着テープ工

業会(JATMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 1901:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

1901

:2009

防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ

Pressure sensitive adhesive polyvinyl chloride tapes for corrosion protection

序文

この規格は,1963 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2004 年に

行われたが,その後の引用規格である JIS Z 0237 の改正に対応するために改正した。

なお,この規格に対応する国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,主に鋼管,棒鋼及びその他金属体の防食に用いるポリ塩化ビニル粘着テープ(以下,テー

プという。

)について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1302

  絶縁抵抗計

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS Z 0109

  粘着テープ・粘着シート用語

JIS Z 0237

  粘着テープ・粘着シート試験方法

JIS Z 8802

  pH 測定方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0109 による。

4

品質

4.1

性能

テープの性能は,箇条 によって試験を行い,

表 による。


2

Z 1901

:2009

表 1−性能

試験項目

性能

適用試験箇条

引張強さ N/10

mm

39.0

以上

伸び %

130

以上

5.2

常態 1.00 以上

試験板

温水浸せき後 0.95 以上

常態 0.80 以上

粘着力

N/10 mm

背面 
試験板

温水浸せき後 0.95 以上

5.3

絶縁抵抗

M

Ω 100 以上

5.4

pH

の変化

±1.0

5.5

耐熱性

フィルム及び粘着剤は,変色及び流出し
てはならない。また,粘着剤がテープの

粘着面からはがれて背面に付着してはな
らない。

5.6

耐寒性

フィルムが切れたり,フィルム及び粘着

剤にき裂が生じたり,粘着剤がテープの
接着面からはがれて背面に付着してはな
らない。また,粘着性が消失してはなら

ない。

5.7

4.2

寸法

テープの寸法及び許容差は,5.8 によって試験を行い,

表 による。

表 2−寸法及びその許容差

単位  mm

厚さ

厚さの

許容差

幅の許容差

巻心の基準

内径

1

巻の長さ

(m)

長さの

許容差

25

±1.0

50

0.4

±0.05

75

±2.0

32

33

35

10

表示長さ以上

−  幅,巻心の基準内径及び 1 巻の長さは,やむを得ない場合,受渡当事者間の協定によって

表 2

以外の寸法にすることができる。この場合の許容差は,

表 による。

−  継ぎ目又は切れ目は,1 巻中に 1 か所以下とする。この場合,1 片の長さは,2 m 以上でなけれ

ばならない。

−  巻心の基準内径は、推奨寸法であって,許容差は規定しない。

4.3

外観

テープの外観は,5.9 によって試験を行い,テープが巻心に均一に巻かれていて,著しい変形及び巻き巣

がなく,両側面が平らで,のりはがれ,折れ目,きず,色むらなどの使用上支障のある欠点があってはな

らない。

なお,テープには,着色及び印刷をしてもよい。

5

試験方法

5.1

試験の一般条件

試験の一般条件は,JIS Z 0237 の箇条 4(試験の一般条件など)による。


3

Z 1901

:2009

5.2

引張強さ及び伸び

引張強さ及び伸びの測定は,JIS Z 0237 の箇条 8(引張強さ及び伸び)による。この場合,試験片の長

さは約 150 mm とし,その中央部に 50 mm の間隔をおいて標線を付け,伸びは標線間で測定する。

5.3

粘着力

粘着力の試験は,次のとおり行う。

a)

常態  JIS Z 0237 の 10.3(試験方法)の方法 によって,ステンレス試験板及び背面試験板に対する

180

°引きはがし粘着力を求める。

b)

温水浸せき後  JIS Z 0237 の箇条 10(粘着力)によって試験片を試験板及び背面試験板には(貼)り

合わせ圧着し,20∼40 分間経過後,70±3  ℃の温水に 5 時間浸した後温水から取り出し,乾いた布で

表面の水をふき取り標準状態に放置し,60∼120 分間に a)  と同様の方法で粘着力を求める。

5.4

絶縁抵抗

5.4.1

塩化ナトリウム溶液

JIS K 8150

に規定する特級又はこれと同等以上の品質をもつもの約 3 g を水 100 mL に溶解したもの。

5.4.2

装置及び器具

装置及び器具は,次による。

a)

電極  20 cm

2

以上の面積をもつ金属電極。

b)

絶縁抵抗計  JIS C 1302 に規定する 500 V 以上の定格測定電圧のもの。

5.4.3

操作

操作は,次による。

a)

試料から幅 25 mm,長さ 170 mm の試験片を 3 枚採り,うち 2 枚の試験片の粘着面を互いにはり合わ

せた後,その背面と残りの試験片の粘着面との間に,直径 2 mm の銅線を

図 に示すような位置に挟

んで両者が密着するようはり合わせる。

b)

次に,

はり合わせた試験体の下端から 120 mm を 40±2  ℃の塩化ナトリウム溶液に 4 時間保持した後,

銅線から約 50 mm 離して電極を挿入し,電極と銅線との間に 500 V の電圧を 1 分間加えた後,絶縁抵

抗計を用いて絶縁抵抗値を測定する。

この試験は,はり合わせた試験体 3 個について行い,測定値の最小値をもって絶縁抵抗とする。


4

Z 1901

:2009

単位  mm

図 1−絶縁抵抗装置の一例

5.5

pH

の変化

5.5.1

装置及び器具

装置及び器具は,次による。

a)  pH

計  JIS Z 8802 に規定する形式 II 以上の性能のもの。

b)

ビーカー  JIS R 3503 に規定するほうけい酸ガラス−2(記号 JR-2)で,呼び容量 500 mL のもの。

5.5.2

操作

操作は,次のとおり行う。

a)

試料から幅 25 mm,長さ 110 mm の試験片を 1 枚採り,粘着面が外側になるように両端の長さを 10 mm

重ね合わせて環状とする。

b)

ビーカーに蒸留水又はイオン交換水 300 mL を入れ,沸騰した後 a)  の試験片を浸して約 10 分間煮沸

する。煮沸に際しては試験片が水面に浮き上がったり,テープが互いに付着しないようにする。

c)

煮沸後,直ちに試験片を引き上げ,抽出液を室温まで冷却し,蒸留水又はイオン交換水を加えて全量

を 500 mL とした後,pH 計を用いて JIS Z 8802 に規定するガラス電極による測定方法に準じて,pH

値を測定し,この試験の pH 値とする。

pH

の変化は,同様の方法で求めた空試験の pH 値からこの試験の pH 値を引いた値とする。

5.6

耐熱性

5.6.1

装置

恒温槽は,強制通風循環式の加熱槽で 50±2  ℃に保つことができるもの。

5.6.2

操作

ロール状に巻かれたテープをそのまま試験片として用い,この試験片を 50±2  ℃に調整した恒温槽中で

2

時間保った後,取り出して直ちに試験片の外巻き 3 層分を除いてから,テープを 1 m 当たり 3∼5 秒の速

さで巻き戻し,その外観を観察する。


5

Z 1901

:2009

5.7

耐寒性

5.7.1

装置

低温槽は,強制通風循環式の低温槽で−5±2  ℃に保つことができるもの。

5.7.2

操作

ロール状に巻かれたテープをそのまま試験片として用い,

この試験片を−5±2  ℃に調整した低温槽中で

2

時間冷却した後,これを取り出して直ちに試験片の外巻き 3 層分を除いてから,テープを 1 m 当たり 3

∼5 秒の速さで巻き戻し,その外観を観察し,粘着面を調べ粘着性が消失していないかどうか調べる。

5.8

寸法

寸法の測定は,JIS Z 0237 の箇条 5(厚さの測定)

,箇条 6(幅の測定)及び箇条 7(長さの測定)によ

る。

5.9

外観

外観は,目視によって調べる。この場合,のりはがれは,テープを 1 m 当たり 3∼5 秒で巻き戻し,粘

着剤が背面に移らないかどうかを調べる。

6

製品の呼び方

製品の呼び方は,規格名称,厚さ,幅及び 1 巻の長さによる。

例  防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ    0.4 mm×25 mm×10 m

7

表示及び包装

7.1

表示

テープには,包装の見やすいところに,次の事項を表示しなければならない。

a)

規格名称又は規格番号

b)

寸法[厚さ(mm)

,幅(mm)及び 1 巻の長さ(m)

c)

数量。ただし,個装の場合は除く。

d)

製造業者名又はその略号

e)

製造年月又はその略号

7.2

包装

テープは,箱,フィルムなどで個装するか,又は適切な数量にまとめ,貯蔵,輸送などに適するように

包装する。

8

保存及び取扱い上の注意事項

テープは,温度,圧力などによって,その品質が影響を受けやすいので,保存及び取扱いについては,

次の事項を守ることが望ましい。

a)

直射日光及び高温の場所は避ける。

b)

変形防止のため,横積みは避ける。