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日本工業規格

JIS

 Z

1709

-1995

収縮包装用フィルム

Heat shrinkable plastic films for packaging

1.

適用範囲  この規格は,輸送包装に,又は集合包装に用いる収縮包装用フィルム(以下,フィルムと

いう。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7524

  すきまゲージ

JIS Z 0108

  包装用語

JIS Z 1702

  包装用ポリエチレンフィルム

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

集合包装  複数の包装貨物をパレット又はスキッドなどの上にまとめて,1 個の大形貨物にユニット

化することをいう。

備考  JIS Z 0108 参照。

(2)

収縮包装用フィルム  延伸加工したプラスチックフィルムで,包装作業時に加熱することによって収

縮して物を固定するために用いる。

(3)

フィルムの縦と横  フィルム加工の流れに平行な方向を縦方向(記号 M.D.),それに垂直の方向を横

方向(記号 T.D.)という。

備考  JIS Z 1702 参照。

(4)

収縮比  縦方向と横方向の収縮率の比をいう。

(5)

収縮率  フィルムを拘束せず,加熱によって自由に収縮させたときの寸法変化をいい,一般に百分率

で表す。

3.

種類  フィルムは,収縮比によって表 のとおり 2 種類に区分し,更に収縮率によって表 のとおり

分類する。

表 1  収縮比による区分

種類

収縮比

特徴・用途

1

種 2.0 を超えるもの

縦方向に一軸延伸したもの。主としてスリー

ブ状に周辺をまいて,両端は開放にして収縮
固定するために用いる。

2

種 2.0 以下

縦横の二軸延伸したもの。主として包装貨物
又は集合包装の各面を包んで収縮固定するた

めに用いる。


2

Z 1709-1995

表 2  収縮率による区分

種類

記号

収縮率 %

1

号 1-1

方向にかかわらず収縮の大きい方が 20∼40

1

2

号 1-2

方向にかかわらず収縮の大きい方が 41 以上

1

号 2-1

方向にかかわらず収縮の大きい方が 20∼40

2

2

号 2-2

方向にかかわらず収縮の大きい方が 41 以上

4.

品質  品質は均質で,泡,むら,穴,しわ,フィシュアイ,異物混入など,使用上有害な欠点がなく,

かつ

表 1の規定に適合しなければならない。

5.

寸法

5.1

厚さ及び許容差  厚さ及び許容差は,表 による。

表 3  厚さ及び許容差

呼び厚さ

厚さ mm

許容差  %

50 0.05

±20

75 0.075

100 0.10

150 0.15

200 0.20

5.2

幅及び長さの許容差  幅及び長さの許容差は,表 による。

表 4  幅及び長さの許容差

幅の許容差 %

長さの許容差 %

呼び幅寸法の±2.0

呼び長さの

3

1

+

6.

試験

6.1

収縮率及び収縮比

6.1.1

試料の採り方  供試フィルムから,一辺がフィルムの縦方向に平行する 100×100mm の正方形の試

料を切りとる。

試験片には M.D.又は T.D.を示す目印をつける。このとき用いるインキは試験の熱媒液に溶けないものを

選ぶ。

6.1.2

試験装置  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

恒温浴槽  フィルム支持具を容易につけこめる大きさで,測定温度 80∼160℃の範囲で±1℃の恒温に

保てるものであること。

(2)

浴液  恒温浴槽内に熱媒液を満たす。液体はフィルムを可塑化したり,反応したりするものを避け,

一般にエチレングリコール又はグリセリンなどを用いる。

(3)

フィルム支持具  ステンレス製金網などで,熱媒液が自由に還流でき,かつ試験片が浮き上がらない

ように軽く押さえる構造のものであること。

6.1.3

試験方法  試料をフィルム支持具内にその側面に触れないような位置に平らにおく。次いで所定の

温度(

1

)

に保った熱媒液中に手早く浸せきし,所定時間(

2

)

加熱し,自由に収縮させた後取り出して,別に用

意した常温の浴液に浸し,

約 5 秒間冷却した後取り出し,

平らに静置して 30 分以内に縦,

横の寸法を測る。

浸せき操作は,複数の試料について同時に行ってもよいが,試料が重なり合ったり,ひずみを生じるよ


3

Z 1709-1995

うな外力がかからないよう注意する。

(

1

)

最大収縮を生じる温度は,フィルムによって異なるが,この規格では120℃を基準とする。

(

2

)

最大収縮を生じる浸せき時間は,フィルムの種類,加工条件及び厚さなどによって差異がある

が,この規格では 20 秒を基準とする。

6.1.4

報告  報告は,次による。

(1)

収縮率は,次の式によって算出する。

収縮率 (%)

100

0

0

×

=

L

L

L

ここに,

L

0

試験片の一辺の長さ

 (100mm)

L

収縮した後の長さ

 (mm)

試料は,試料の幅方向に

4

等分した位置より

3

個をとり,試験の結果は,その平均値をもって表す。

(2)

収縮比は,次の式によって算出する。

収縮比

S

S

0

=

ここに,

S

0

縦,横いずれか収縮の大きい方の収縮率

S

縦,横いずれか収縮の小さい方の収縮率

6.2

厚さ測定

6.2.1

試料の採り方  供試フィルムから縦方向に

150mm

以上の試料を

3

個切りとる。

6.2.2

試験方法  フィルムの厚さ試験方法は,次による。

なお,ここでいうフィルムの厚さとは,測定器具の

2

枚の平行円板の間にフィルムを挟んで一定の圧力

の下に置いたときの厚さとする。

(1)

測定器具

2

個の平面をもち,その小さい方の直径は

5

±

0.01mm

とし,かつその

2

面は

0.001mm

以内

の精度で平行で,その平面に垂直な方向に離れるような構造をもつものであること。

試験片が前記の平面に挟まれているときは

1 226

±

147mN {125

±

15gf}

の一定圧力のもとにあるこ

と。

ダイヤルゲージを使用する場合は,その目盛が少なくとも

0.001mm

の厚さまで読むことができるも

のとする。

(2)

補正  測定平面の平行度を調べるには,取手の役をするような薄い

1

枚の金属板にしっかり固定した

直径

1

1.5mm

の硬い鋼球を測定器具の平行円板の間に挟み,違った点に移動してその読みを記録す

る。読みの正確さは,装置の零点を合わせた後,JIS B 7524 に規定するすきまゲージを挟んで,相当

する目盛を読みとる。測定平面間の圧力は,適当な補助装置を付けてラフバランスによって測定する

か,又は補正したばねによって測定する。

(3)

操作  厚さの測定は,6.2.1 によって切りとった

3

個の試料のそれぞれ一方の切り口をほぼ等間隔に

8

か所,計

24

か所について行う。

測定箇所は各切り口から少なくとも

5mm

以上内側とする。可動測定面の移動は,試料に達する前

0.1mm

の位置から静かに行う。

(4)

報告  厚さはミリメートルで表し,小数点以下

3

けたまで求めて,平均値及び最大・最小の読みを報

告する。

表 のフィルムの厚さの許容差は,呼び厚さに対して最大値及び最小値を比較する。

7.

検査  検査は,品質及び寸法について行い,4.及び 5.の規定を満足していなければならない。


4

Z 1709-1995

8.

製品の呼び方  フィルムの呼び方は,名称及び種類又は種類の記号による。

収縮包装用フィルム

1

1

又は収縮包装用フイルム

1-1

9.

表示  包装に次の事項を表示する。

(1)

種類又はその記号

(2)

寸法(厚さ,幅,長さ)

(3)

製造業者名又は略号

(4)

製造年月日又は略号

関連規格

JIS Z 8203

  国際単位系

 (SI)

及びその使い方