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Z 1641

:2014

(1) 

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  原缶の受入  

2

4.1

  残さ物の量  

2

4.2

  残さ物の安全性  

2

4.3

  残さ物の処分  

2

4.4

  原缶の受入記録  

2

5

  原缶の運搬  

2

6

  原缶の保管  

2

7

  リユース  

2

7.1

  原缶の管理  

2

7.2

  原缶の外観・形状  

2

7.3

  前処理  

3

7.4

  洗浄加工工程  

3

7.5

  焼き加工工程  

3

7.6

  仕上げ処理  

3

8

  リユースドラムの品質  

3

8.1

  外観  

3

8.2

  気密性  

3

9

  リユースドラムの気密試験方法及び合格判定基準  

3

10

  リサイクル  

4

11

  リユース又はリサイクル処理作業の記録の管理  

4

12

  表示  

4


Z 1641

:2014

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ドラム缶更生

工業会(JDRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 1641:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

1641

:2014

鋼製ドラムのリユース及びリサイクル処理作業に

おける要求事項

Requirements for steel drum reprocessing

序文 

この規格は,鋼製ドラムのリユース及びリサイクルの促進を目的として 2007 年に制定され,その後 1

回の改正を経て今日に至っている。この規格は,使用済みの鋼製ドラムをリユースドラムとして再利用す

るために,適正な回収,保管,及び加工処理工程,並びに適正にリサイクルを行うための準備(以下,リ

ユース及びリサイクル処理作業という。

)における要求事項を規定したものである。

適用範囲 

この規格は,JIS Z 1600 のドラムタイプ D 及び JIS Z 1601 のドラムタイプ C に規定する H 級,M 級及

び LM 級の鋼製ドラム(以下,ドラムという。

)の,リユース及びリサイクル処理作業における要求事項に

ついて規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 1600

  鋼製オープンヘッドドラム

JIS Z 1601

  鋼製タイトヘッドドラム

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 1600 及び JIS Z 1601 によるほか,次による。

3.1 

原缶 

内容物を取り出して空になったドラム。

3.2 

リユース 

原缶を再利用できる状態にすること。

3.3 

リサイクル 

リユース不可能な原缶を再資源化するための準備をすること。

3.4 

残さ物 


2

Z 1641

:2014

原缶に残っている内容物。

3.5 

洗浄加工 

主としてタイトヘッドドラムにおいて,原缶内部の汚れを,洗浄液の噴射,ブラシかけなどによって除

去すること。

3.6 

焼き加工 

オープンヘッドドラムにおいて,原缶を解体後,燃焼処理で内外部の汚れを除去すること。

原缶の受入 

4.1 

残さ物の量 

受け入れる原缶の残さ物の量は,吸取り,原缶を逆さにするなどして,残さ物ができる限り残っていな

い状態でなければならない。

4.2 

残さ物の安全性 

残さ物の安全性については事前に提供された資料によって,その取扱方法を確認する。

注記  資料とは,安全データシート(SDS)又はこれに準じるものをいう。

4.3 

残さ物の処分 

原缶の受入れ後に回収した残さ物の処分は,産業廃棄物処理業者に委託し,当該マニフェストを管理,

保管する。

4.4 

原缶の受入記録 

原缶の受入時には,日付,数量,入荷先などの入荷明細を記録する。

原缶の運搬 

原缶の運搬は,荷崩れの防止,落下の防止,残さ物の漏れ防止などの周辺環境への安全措置を講じなけ

ればならない。

原缶の保管 

原缶の保管は,散乱,さび(錆)

,腐食などによる残さ物の漏えい(洩)を防ぐ処置を講じなければなら

ない。

リユース 

7.1 

原缶の管理 

リユースに用いる原缶は,作業区分並びに H 級,M 級及び LM 級の種別ごとに選別して管理する。

7.2 

原缶の外観・形状 

リユースに用いる原缶の外観・形状は,次による。

a)

チャイムが健全である(チャイムの機能が損なわれるような損傷がない。

b)

天地板に著しい打痕(凹凸)がない。

c)

口金フランジにゆが(歪)み及び緩みがない。

d)

胴体部分に著しい打痕(凹凸)

,亀裂,穴,深さびなどがない。

e)

その他,リユースのための加工処理に支障を来す著しい損傷がない。


3

Z 1641

:2014

7.3 

前処理 

前処理は,次による。

a)

洗浄  洗浄加工においては,原缶のプラグ(大・小)を取り外す。

b)

焼き  焼き加工においては,原缶の天蓋,クロージングリング(バンド)などを解体する。

c)

残さ物  原缶に残さ物がある場合,吸取りなどによってこれを除去する。

7.4 

洗浄加工工程 

洗浄加工工程は,次による。

a)

整形  原缶の変形を整形機などを用いて修復する。

b)

内部洗浄  原缶内部の汚れを洗浄液の噴射などによって除去する。

c)

残液の除去  洗浄残液をバキュームなどによって吸い取る。洗浄残液の処分は,4.3 による。

d)

乾燥  洗浄残液によるさびなどの発生誘因を除くため,内部を乾燥する。

e)

内部検査  内部のさび・汚れ・異物などの有害な欠点を目視又は機械的に検査する。

f)

外部研磨  e)の内部検査合格品は,ショットブラストなどを用いて外部を研磨する。

7.5 

焼き加工工程 

焼き加工工程は,次による。

a)

内外部処理  天蓋及び胴体部の残さ物・外部塗装などの汚れを燃焼処理して除去する。

b)

内外部の研磨  燃焼処理の後,内外部の汚れをショットブラストなどを用いて研磨する。

c)

整形  天蓋及び胴体部の凹凸を整形機などを用いて修復する。

d)

内部洗浄  胴体内部をブラシかけ又は噴射洗浄する。

e)

残液の除去  洗浄残液をバキュームなどによって吸い取る。洗浄残液の処分は,4.3 による。

f)

乾燥  洗浄残液によるさびなどの発生誘因を除くため,内部を乾燥する。

g)

内外部検査  内外部の汚れなどの有害な欠点を目視検査する。

7.6 

仕上げ処理 

仕上げ処理は,次による。

a)

塗装  塗装機を用いて外部の塗装を施す。

b)

塗装乾燥  塗装面を自然又は強制乾燥する。

c)

装着・組立て  塗装乾燥後の鋼製タイトヘッドドラムについてはプラグ(大・小)を装着,鋼製オー

プンヘッドドラムについては天蓋,クロージングリング(バンド)などを組み立てる。

リユースドラムの品質 

8.1 

外観 

目視によって検査を行い,内外部にさび,汚れ,異物その他使用上有害な欠点があってはならない。

8.2 

気密性 

箇条 の気密試験を行ったとき,漏れがあってはならない。

リユースドラムの気密試験方法及び合格判定基準 

リユースドラムの気密試験方法及び合格判定基準は,鋼製オープンヘッドドラムの場合は JIS Z 1600 

附属書 1(試験・検査方法及び合格判定基準),また,鋼製タイトヘッドドラムの場合は JIS Z 1601 の附属

書 1(試験・検査方法及び合格判定基準)による。


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Z 1641

:2014

10 

リサイクル 

リユースが不可能な原缶は,次の作業手順によってリサイクルを行わなければならない。

a)

残さ物を適正な方法で取り出し,安全なものとする。残さ物の処分は,4.3 による。

b)

日付,数量,出荷先などの明細を記録する。

11 

リユース又はリサイクル処理作業の記録の管理 

原缶が適正にリユース又はリサイクル処理作業が施されたことを証明するために,必要な記録を管理す

る。リユースドラムの使用者,原缶の入荷先又は第三者から正当な理由に基づく開示請求を求められた場

合は,その記録を開示する。

12 

表示 

リユースドラムには,明瞭かつ容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)

加工年月又はその略号

b)

加工業者名又は加工業者の識別可能な略号

c)

リユースの記号(記号:SDR