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Z 1600:2017

1)

目  次

ページ

序文  

1

1  適用範囲  

1

2  引用規格  

2

3  用語及び定義  

2

4  形状,寸法,容量及び質量  

3

5  材料 

6

5.1  鋼板  

6

5.2  クロージングリング(バンド)  

6

5.3  口金  

6

6  品質 

6

6.1  外観  

6

6.2  性能  

6

7  構造 

7

8  仕上げ  

7

9  表示 

7

10  名称  

7

附属書 A(規定)ドラムの容量測定法  

9

附属書 JA(規定)試験方法  

11

附属書 JB(規定)表示  

13

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

14


Z 1600:2017

2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第

14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,ドラム缶工業会

JSDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS Z 1600:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成

30 年 1 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS Z 1600:2006 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

1600

2017

鋼製オープンヘッドドラム

Open head steel drums

序文 

この規格は,

2002 年に第 1 版として発行された ISO 15750-1 を基に,技術的内容を変更することなく作

成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として追加し

ている。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所,附属書 JA 及び附属書 JB は,対応国際規格に

はない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書 JC に示す。

世界中で様々な寸法及び特性をもつ多種多様な鋼製オープンヘッドドラムが使用されている。充塡口の

位置及び外側寸法の違いから,充塡,取扱い及び輸送での相違が生まれる。

この規格は,国際取引で使用される主な

4 タイプのドラムについて仕様を提示しており,A タイプのド

ラム(表 参照)が優先ドラム(Preferred target option drum)となっている。また,日本国内で固体及び液

体の輸送及び貯蔵容器として主に用いられているものは,

D タイプである。更生缶の再利用を考慮し,鋼

板の厚さは

1.0~1.6 mm が広く用いられている。

ドラムを危険物の輸送に用いる場合には,証明書に従って取り付けられるキャップシール又はオーバー

シールを含めて,関係諸国でそれらの商品の輸送に適用される規制の条件に注意しなければならない。つ

まり,輸送の形態に応じて,次の国内法などの要求事項を満たさなければならない。

  船舶安全法(昭和 8 年法律第 11 号)

  消防法(昭和 23 年法律第 186 号)

  毒物及び劇物取締法(昭和 25 年法律第 303 号)

  航空法(昭和 27 年法律第 231 号)

 UN(国際連合):危険物輸送に関する勧告

 ICAO(国際民間航空機関):危険物の安全輸送に関する技術指針

 IMO(国際海事機関):国際海上危険物規程(IMDG コード)

これは,各規制に従うドラムの証明及び表示を必然的に伴う。

適用範囲 

この規格は,鋼板から製造され,全容量が

208 L,210 L 及び 216.5 L の鋼製オープンヘッドドラム(以

下,ドラムという。)について規定する。

注記

  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 15750-1:2002,Packaging-Steel drums-Part 1: Removable head (open head) drums with a

minimum total capacity of 208 l, 210 l and 216,5 l(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“

MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,“修正している”


2

Z 1600:2017

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 3101  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3131  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

注記

  対応国際規格:ISO 3573,Hot-rolled carbon steel sheet of commercial and drawing qualities(MOD)

JIS G 3141  冷間圧延鋼板及び鋼帯

注記

  対応国際規格:ISO 3574,Cold-reduced carbon steel sheet of commercial and drawing qualities

MOD)

JIS G 3302  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313  電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3505  軟鋼線材

JIS G 4305  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS Z 1604  鋼製ドラム用口金

注記

  対応国際規格:ISO 15750-3,Packaging-Steel drums-Part 3: Inserted flange-type closure systems

MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

鋼製オープンヘッドドラム[

removable head (open head) steel drums]

鋼製の円筒形包装容器の地板は胴体に永久的に固定されているが,

天板は蓋として取外しが可能,また,

クロージングリング(バンド)を使って閉鎖できるもの。

注記

  天ぶたには,口金を取り付けてもよい。

3.2

ダブルシーム

5 重巻きの巻締め。

3.3

ラウンドシーム(

round seam)

6 重巻き以上の巻締め。

3.4

呼び容量(

nominal capacity)

ドラムの容量を総称して表すのに用いられる容量。単位は,リットル(

L)。

3.5

あふれ容量(

brimful capacity)

ドラムを閉めて,取り付けられた充塡口を通じてあふれる点まで充塡し,天ぶた口金にプラグを取り付

けたときにドラムに入る水の容量。単位は,リットル(

L)。

注記

  附属書 で測定法を規定している。


3

Z 1600:2017

3.6

全容量,TC(total capacity)

ドラムを閉めて,完全に充塡したとき,つまり,ドラムに閉じ込められた空気を除去した後,天ぶた口

金にプラグを取り付けたときにドラムに入る水の容量。単位は,リットル(

L)。

注記

  附属書 で測定法を規定している。

形状,寸法,容量及び質量 

ドラムの形状を,図 に示す。ドラムの寸法は,表 による。容量の試験方法は,附属書 による。寸

法及び質量の試験方法は,附属書 JA による。

鋼板の厚さは

0.6~1.6 mm で,許容差は JIS G 3131JIS G 3141 又は表 の規格に規定するもの(通常

許容差)とする。また,鋼板の板厚の組合せは,表 のものを用いるのがよい。その場合は,種類ごとに

表 の最小質量を下回ってはならない。


4

Z 1600:2017

単位

mm

a

口金(任意)

b

3 の輪帯(ビード)は任意。

c

ビード位置寸法[

(H

5

h

4

)/2]

注記

  図 は,ドラムタイプ B 及び D の詳細を示している。天ぶたの形状として,凸,平たん又は凹の三つの可能性

があることを示している。

A は,天ぶたにガスケットを装着して,クロージングリング(バンド)で胴体に締

め付けた状態を示す。

B 及び C は,巻締め形状を示す。B はラウンドシームの,C はダブルシームの一例を示

す。

D は,チャイムに覆輪を取り付けた状態を示す。G2 及び G

3

/

4

は,JIS Z 1604 に規定する口金を示す。

図 1-ドラムの形状 


5

Z 1600:2017

表 1-ドラムの寸法 

単位

mm

寸法

(図 1
参照)

説明

ドラムタイプ

A

ドラムタイプ

B

ドラムタイプ

C

ドラムタイプ

D

全容量

 210

L

(最小)

216.5 L

(最小)

210 L

(最小)

216.5 L

(最小)

208 L

(最小)

208 L

(最小)

D

1

内径

 571.5±2 571.5±2

571.5±2

571.5±2

566±2 566±2

D

2

輪帯の外径

 585

(最大)

585

(最大)

596

(最大)

596

(最大)

585

(最大)

585

(最大)

D

3

底部チャイムの外径

 585

(最大)

585

(最大)

593

(最大)

593

(最大)

585

(最大)

585

(最大)

D

4

クロージングリング(バ
ンド)の外径

585

(最大)

a)

585

(最大)

a)

610

(最大)

610

(最大)

585

(最大)

a)

620

(最大)

H

1

ドラムの高さ

 878±5 888±5 878±5 888±5 890±5 890±5

H

5

天ぶたを外した状態で
の高さ

868±5 878±5 868±5 878±5 880±5 880±5

h

2

天ぶたの深さ

天ぶたの深さは,口金,キャップシール又はオーバーシールがクロージングリング
(バンド)の上に突き出ない寸法とする。

h

3

フロアとの隙間

4(最小)  4(最小) 4(最小) 4(最小)

4(最小)

4(最小)

h

4

ビード間の距離

 280±3 280±3 280±3 280±3 300±3 300±3

P

1

口金の中心間距離

 444

mm±6 mm 又は 451 mm±1 mm

400 mm±6 mm

P

2

天ぶたから約

50 mm の

深さで測定した,胴体外
側に対する

G2(50 mm)

口金の位置

72±3 72±3 72±3 72±3 94±3 94±3

全容量は,附属書 に従って測定したとき,表 のとおりとする。 
口金は任意である。JIS Z 1604 に規定する G2 ねじ付きの口金の挿入は,その中心線が可能な限り垂直になるように

する。

注記 1  提示した四つのドラムタイプのうち,A 及び C の外側寸法は,ISO 668 に規定する ISO コンテナ内に 4 個の

ドラムを並べて積むのに最適である。

注記 2  ドラムタイプ A 及び C の場合,直径 D

4

は,天ぶた構造を改造して得られる。一般的に用いられる手法は,次

の二つである。

a)  ドラムの縮小。それによってクロージングシステム(カール,天ぶた及びクロージングリング)が,ド

ラムタイプ

B 及び D に用いられているのと同じ寸法を維持するようにする。この場合,ドラムの縮小さ

れた天ぶた部分で必要となる内径は,

A が約 545 mm,C が約 536 mm である。

b)  クロージングシステム(カール,天ぶた及びクロージングリング)の変更。内径をドラムタイプ A で 571.5

mm,ドラムタイプ C で 566 mm に維持しながら,全外径を 585 mm 以内に保つようにする。

a)

  クロージングリング(バンド)の外径は通常最大 585 mm でなければならないが,リングのレバー断面又はボル

ト断面で測定した場合には,やや大きくてもよい。


6

Z 1600:2017

表 2-ドラム使用鋼板の種類及び質量 

種類

板厚

mm

質量

kg

(最小)

天ぶた及び地板

胴体

H 級 1.6 1.6

27.0

M 級 1.2 1.2

20.0

LM 級 1.2  1.0

17.5

L 級 1.0 1.0

16.7

ステンレスドラムの

H 級の板厚は,1.5 mm,質量(最小)は 25.0

kg とする。質量は天ぶた用ガスケット,クロージングリング(バン
ド)などの附属品を除いたものとする。

材料 

5.1 

鋼板 

胴体,天ぶた及び地板は,JIS G 3131 に規定する熱間圧延軟鋼板及び鋼帯,JIS G 3141 に規定する冷間

圧延鋼板及び鋼帯若しくは表 に規定する鋼板,又はこれらと同等以上の品質をもつ鋼板を用いる。また,

これよりも強度の大きな鋼板を用いてもよい。

表 3-鋼板 

規格番号

規格名称

JIS G 3302 

溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313 

電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 4305 

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

5.2 

クロージングリング(バンド) 

クロージングリング(バンド)は,JIS G 3131 に規定する熱間圧延軟鋼板及び鋼帯,JIS G 3141 に規定

する冷間圧延鋼板及び鋼帯又は表 に規定する鋼板を用いる。ただし,板厚は 1.6 mm 以上とする。

ボルトを用いる場合は,JIS G 3505 に規定する線材若しくは JIS G 3101 に規定する棒鋼又はこれらと同

等以上の品質のもので,その直径は

9.5 mm 以上とする。

5.3 

口金 

口金フランジは金属製で,口金プラグは金属製又はプラスチック製のものを用いる。

品質 

6.1 

外観 

外観は,附属書 JA によって試験したとき,ドラムは,巻締め及び溶接が良好で,内外面は平滑で,き

ず,さび,有害な酸化被膜,ばり,その他使用上有害な欠点があってはならない。

6.2 

性能 

6.2.1 

気密性 

気密性は,附属書 JA によって試験したとき,漏れ,連続的な気泡の発生又は圧力低下があってはなら

ない。

6.2.2 

積重ね強度 

積重ね強度は,附属書 JA によって試験したとき,次の規定を満足しなければならない。

a)

漏れがあってはならない。

b)  輸送の安全性に悪影響を及ぼすおそれがある変質,及び容器の強度の低下又は積重ねの安全性を損な


7

Z 1600:2017

うおそれがある変形があってはならない。

構造 

構造は,次による。

a)  胴体,天ぶた及び地板は,使用目的によって適切な厚みの鋼板で構成する(表 参照)

b)  胴体の縦方向の継目は,溶接する。

c)

胴体及び地板は,巻締め用充塡剤を使用し,図 に示す B 又は C に示すような巻締めを行うか,又は

その他の接合法(例えば,溶接)によって永久的に固定する。また,チャイムに補強のため,

D に示

すような覆輪を取り付けてもよい。

d)  胴体に拡張又はロール加工された二つの輪帯(ビード)の位置は,図 に示すとおりとする。図示し

たもの以外の輪帯の構造でも差し支えない。また,胴体を第

3 の輪帯(ビード),又はコルゲート(小

波)で補強してもよい。

注記

  好ましいドラムタイプは,輪帯が二つだけのドラムである。

e)

天ぶたには,適切な材質のガスケットを取り付ける。

f)

クロージングリング(バンド)の構造は,ドラムの気密性が損なわれないようなものとする。

g)

天ぶたに口金を追加して取り付ける場合は,次による。

1)  各口金は天ぶたに,図 に示すとおり正反対の位置に付ける。

2)  口金は,受渡当事者間の協定による場合を除き,JIS Z 1604 の規定によるものを用いる。

3)  口金フランジが本質的に漏れ止めでない限り,口金フランジにはフランジガスケット又はその他の

シーリングエレメントを使用する。

4)  金属製又はプラスチック製の口金プラグには,適切な材料のプラグガスケットを取り付ける。

5)  天ぶたに圧入後の口金フランジは,JIS Z 1604 に規定するドラムに圧入後のフランジ部検査用ゲー

ジが支障なく通らなければならない。

仕上げ 

仕上げは,次による。

a)

内部及び外部の外観並びに仕上げの仕様は,受渡当事者間の協定による。

b)  胴体,天ぶた及び地板並びに口金,クロージングリング(バンド)及び天ぶた用ガスケットに使用す

る材料が,輸送しようとする内容物と本質的に相性がよくない場合には,適切な内部保護塗装又は処

理を施す。これらの塗装及び処理は,通常の輸送条件下で保護特性が維持できなければならない。

表示 

ドラムの地板には,容易に消えない方法で附属書 JB に規定した表示を行う。

10  名称 

この規格の全ての要求事項に適合したドラムの名称は,次の例による。

鋼製オープンヘッドドラム JIS Z 1600-全容量 TC-ドラムタイプ

例 1  鋼製オープンヘッドドラム JIS Z 1600-216.5TC-A

例 2  鋼製オープンヘッドドラム JIS Z 1600-210TC-B


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Z 1600:2017

例 3  鋼製オープンヘッドドラム JIS Z 1600-208TC-C

例 4  鋼製オープンヘッドドラム JIS Z 1600-208TC-D


9

Z 1600:2017

附属書 A

(規定)

ドラムの容量測定法

A.1 

原理 

ドラムの容量は,包装容器内の水の質量を測定し,それを容量に換算することによって決定する。

表 A.1 に従って補正率を適用することができるが,それは,使用するはかりの精度が補正率よりも高い

場合に限る。

表 A.1-温度依存の補正率 

水温

  ℃

補正率

  F

12 1.000

5

14 1.000

8

16 1.001

1

18 1.001

4

20 1.001

8

22 1.002

2

24 1.002

7

26 1.003

3

28 1.003

8

30 1.004

4

A.2 

器具 

はかりの精度は,測定しようとする質量の少なくとも

0.1 %でなければならない。

A.3 

手順 

A.3.1 

全容量の決定 

全容量の決定は,次による。

a)

閉めたドラムの最も高い位置に直径

5~10 mm の通気用の孔をドリルで一つあける。孔の位置は,天

ぶたの輪郭によって異なる。

b)  空のドラムを検量し,その質量(m

1

)をグラム単位で記録する。

c)

水道水を使用し,その温度を測定する。

d)  他の全ての口金を取り付けた状態で,通常の充塡口金を通じてドラムに水を入れ,あけた孔を通じて

空気が出ることを確かめる。ドラムに

100 %給水する。充塡孔は最高の位置とする。

e)

口金にプラグを取り付けて固定し,外側から過剰な水を取り除く。満水のドラムを検量し,その質量

m

2

)をグラム単位で記録する。

A.3.2 

あふれ容量の決定 

作業の順序は,閉じ込められた空気を排出するための孔をあけないという点を除いて,全容量の場合と

全く同じである。ドラムを通常充塡するときと同じように置き,水が口金からあふれ出るまで給水する。

A.4 

結果の表示 

質量の差(m

2

m

1

)が,[必要ならそれに補正率(F)を乗じることによって]使用する手順で決定され


10

Z 1600:2017

たドラムの容量を表す。


11

Z 1600:2017

附属書 JA

(規定) 
試験方法

JA.1  概要 

この附属書は,固体及び液体の輸送及び貯蔵容器として用いるドラムの試験方法について規定する。

JA.2  試験方法 

JA.2.1  外観,構造及び形状 

JA.2.1.1  試験方法 

ドラムの外観,構造及び形状は,規定された項目及び図に示された構造及び形状について,通常目視に

よって試験する。

JA.2.2  寸法及び質量 

JA.2.2.1  試験方法 

ドラムの寸法及び質量の試験における測定は,許容差に対し,適切な精度をもった測定器によって行う。

ただし,内径は,次の式によって求めることができる。

内径  D

1

(外周

/π)-(呼び板厚×2)

JA.3  試験方法 

JA.3.1  気密試験 

JA.3.1.1  試験方法 

気密試験は,次のいずれかによって漏れの有無を調べる。

a)

天ぶたを装着しない方法  天ぶたを胴体に装着する前に,ドラムにゲージ圧

20 kPa の圧縮空気を加え,

次のいずれかによって漏れの有無を調べる。ただし,保持時間は

5 分間。

1)  ドラムを水中に浸す方法

2)  ドラムの溶接部,巻締め部に石けん水を塗布する方法

b)  試験用天ぶたを装着する方法  フルスケールが 100 kPa の圧力ゲージ及び圧縮空気挿入ノズルを装着

した試験用天ぶたを用い,ドラムに適切な方法でゲージ圧

20 kPa の圧縮空気を加える。ただし,加圧

時のドラムの膨張によって正確な試験が困難な場合には,約

30 kPa 程度まで圧縮空気を加え,ゲージ

の指示値が安定したことを確認した後,正確に

20 kPa に降圧し 5 分間保持するなどの方法によること

ができる。

c)

これらと同等以上の有効な方法

JA.3.2  積重ね試験 

JA.3.2.1  試験方法 

積重ね試験は,ドラムに水をあふれ容量の

98 %以上を充塡して縦置きにし,その上に次の式によって算

出した積重ね質量以上の荷重を加え,

24 時間放置した後,漏れ及び変形の有無を調べる。

G

h

h

W

×

=

3

ここに,

W

ドラムの上部に加える積重ね質量(

kg)


12

Z 1600:2017

G

比重

1 で計算した 1 缶当たりの質量(kg)

h

ドラムの高さ(H

1

)の単位をメートルで表した値


13

Z 1600:2017

附属書 JB

(規定)

表示

JB.1  概要 

この附属書は,固体及び液体の輸送及び貯蔵容器として用いるドラムの表示事項及び表示方法について

規定する。

JB.2  表示 

ドラムの地板には,容易に消えない方法で次の事項を表示する。文字及び数字の大きさは,その縦長さ

18 mm 以上とする。

a)  製造業者名の略号

b)  板厚(mm)

c)

呼び容量(

L)

d)  製造年月の略号

a)

製造業者名の略号

ABC

b)  板厚  胴体 1.0 mm と天ぶた及び地板 1.2 mm との組合せ

c)

呼び容量

200 L

d)  製造年月の略号  2016 年 7 月製造

ABC

1.0/1.2-200-16-7


14

Z 1600:2017

附属書 JC

(参考)

JIS と対応国際規格との対比表

JIS Z 1600:2017  鋼製オープンヘッドドラム

ISO 15750-1:2002,Packaging-Steel drums-Part 1: Removable head (open head) drums 
with a minimum total capacity of 208 l, 210 l and 216,5 l

(

I)JIS の規定

(

II)

国際
規格
番号

(

III)国際規格の規定

(

IV)JIS と国際規格との技術的差異

の箇条ごとの評価及びその内容

(

V)JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

3  用語及び
定義

鋼 製 オ ー プ ン ヘ ッ ド ド ラ
ム,ダブルシーム,ラウン
ドシーム,呼び容量,あふ
れ容量及び全容量。

 3 鋼製オープンヘッ

ドドラム,ラウンドシ
ーム,公称容量,あふ
れ容量,全容量。

追加

ダブルシームを追加。

国内ではダブルシームが残っているため。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

4  形状,寸
法,容量及
び質量

ドラムの形状,寸法,使用
鋼板の組合せを規定。

 4 ドラムの形状,寸法を

規定。

追加

使用鋼板の組合せ(表
2)を追加。

国内で使用されている板厚の組合せ及びそれ
ぞれの質量も追加。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

5  材料

JIS G 3131JIS G 3141JIS 

G 3302JIS G 3313JIS G 

4305JIS G 3505JIS G 

3101

 5 ISO 3573

ISO 3574 

追加

鋼板 JIS の材料(表 3)
を追加。

クロージングリング(バ
ンド)を追加。

使用材料が JIS 品であるため。 
 
使用材料を規定するのが妥当。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

6  品質

外観,性能(気密性,積重
ね強度)を規定。

追加

外観,性能を追加。

容器としての最低性能及びその試験方法を規
定するのが妥当。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

7  構造

胴体,天ぶた及び地板の構
造を規定。

 6 JIS とほぼ同じ。

追加

1 にダブルシーム断

面図を追加。

1 にチャイム補強の

覆輪断面図を追加。

国内ではダブルシームが残っているため。

国内では覆輪によるチャイム補強が残ってい
るため。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

追加

天ぶたに圧入後の口金
フランジの検査を追加。

圧入によるひずみがあるので,検査用ゲージ
を用いて検査するのが妥当。

次回,ISO 規格改正時に申し入れを行う。

2

Z 1

600


2

017


15

Z 1600:2017

(

I)JIS の規定

(

II)

国際
規格
番号

(

III)国際規格の規定

(

IV)JIS と国際規格との技術的差異

の箇条ごとの評価及びその内容

(

V)JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

9  表示

地板への表示を規定。

追加

表示を追加。

製品の履歴を示す最低限の表示を規定するの
が妥当。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

10  名称

JIS 名称だけ。

8

ISO 名称だけ。

追加

JIS 名称で統一。

複数名称の使用で混乱を防止するため。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

附属書

JA

(規定)

試験方法

追加

試験方法を追加。

容器としての最低性能及びその試験方法を規
定するのが妥当。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

附属書

JB

(規定)

表示

追加

表示方法を追加。

製品の履歴を示す最低限の表示を規定するの
が妥当。

国内の実状であり,ISO への提案は行わない。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 15750-1:2002,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

 MOD

国際規格を修正している。

2

Z 1

600


2

017