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日本工業規格

JIS

 Z

1514

-1994

ポリエチレン加工紙

Polyethylene coated paper

1.

適用範囲  この規格は,防水及び防湿包装に用いるポリエチレン加工紙(以下,加工紙という。)につ

いて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 7129

  プラスチックフィルム及びシートの水蒸気透過度試験方法(機器測定法)

JIS P 0001

  紙・パルプ用語

JIS P 3401

  クラフト紙

JIS P 3412

  クラフト伸張紙

JIS P 8111

  試験用紙の前処置

JIS P 8113

  紙及び板紙の引張強さ試験方法

JIS P 8116

  紙及び板紙の引裂強さ試験方法

JIS P 8132

  紙及び板紙の伸び試験方法

JIS Z 0208

  防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考

である。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001 による。

3.

種類  加工紙の種類は,加工紙の透湿度及び構成によって分類し,表 及び表 のとおりとする。

表 1  加工紙の透湿度による種類

種類

加工紙の透湿度

g/ (m

2

・24h)

1

級 15 以下

2

級 15 を超え  25 以下

3

級 25 を超え  40 以下

4

級 40 を超え  60 以下

5

級 60 を超え 100 以下

表 2  加工紙の構成による種類

種類

記号

加工紙の構成

片面加工紙

片面

膜状ポリエチレンが,原紙の片方の面に密着して保持されているもの。

両面加工紙

両面

膜状ポリエチレンが,原紙の両方の面に密着して保持されているもの。

サンドイッチ形加工紙

サンド  膜状ポリエチレンが,二層の原紙の間に密着して保持されているもの。


2

Z 1514-1994

4.

品質

4.1

外観  加工紙の外観は,樹脂膜が均一で,その表面に裂け,穴,汚れ,その他実用上有害な欠点が

あってはならない。

4.2

性能  加工紙の性能は,7.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 3  性能

性能

透湿度による種類

項目

1

2

3

4

5

適用試験箇

透湿度 g/ (m

2

・24h)

15

以下

15

を超え

25

以下

25

を超え

40

以下

40

を超え

60

以下

60

を超え

100

以下

7.3

引張強さ N {gf} 
        又は kN/m

伸び  %

引裂強さ  mN {gf}

①  片面加工紙及び両面加工紙の引張強さ,伸び(

1

)

及び引裂強さは,原

則として使用する原紙の当該日本工業規格の規定による。

②  サンドイッチ形加工紙の引張強さ及び引裂強さは,両面が同種の原

紙の場合,原則として使用する原紙の当該日本工業規格に規定する
値の 2 倍の値とする。それ以外の場合は受渡当事者間の協定による。

また,伸び(

1

)

は,原則として使用する原紙の当該日本工業規格の

規定による値とする。

7.4

7.6

ヒートシール 
強さ

N {gf}

5.9 {600}

以上(

2

)

7.7

(参考) 
片面加工紙の標準

µm

樹脂膜厚さ

40 30 20 15

15

未満

(

1

)

透湿度の4級及び5級又は樹脂膜厚さが20

µm 未満のものの縦方向の伸びは,規格値 (%) から0.3を減じた値

とする。

(

2

)

透湿度が 4 級及び 5 級又は樹脂膜厚さが 20

µm 未満のもののヒートシール強さは,受渡当事者間の協定によ

る。

5.

形状及び寸法

5.1

形状  加工紙の形状は,巻取り又は平判状(枚葉状)とする。

5.2

寸法  加工紙の寸法は,次のとおりとする。ただし,受渡当事者間の協定によって,(1)(3)以外の

寸法とすることができる。

(1)

巻取りの場合の長さは,5 000

30

0

+

  

m

とする。

(2)

平判状の場合の長さ及びその許容差は,受渡当事者間の協定による。

(3)

幅は,原則として加工を施してある部分の幅とし,その許容差は

5

0

 

+

mm

とする。

6.

材料  加工紙の原紙は,JIS P 3401 に規定するクラフト紙又は JIS P 3412 に規定するクラフト伸張紙

を用いる。

なお,受渡当事者間の協定によって,これ以外の原紙を用いることができる。

7.

試験方法

7.1

試験片の採取方法と前処置  試験片を試料の表面から 3 層以上取り除いた部分から,ランダムに採

取し,JIS P 8111 によって前処置を行う。

7.2

外観  加工紙の外観は,目視によって調べる。


3

Z 1514-1994

7.3

透湿度  透湿度は,JIS Z 0208 の 3.3(恒温恒湿装置)に規定する条件 B,又は JIS K 7129 の 6.2(試

験条件)に規定する条件 (2) によって試験を行い,それぞれ試験片 3 個の平均値を求める。この場合,片

面加工紙については樹脂面を高湿側にして測定を行わなければならない。

7.4

引張強さ  引張強さは,JIS P 8113 によって縦及び横方向の各々10 個の試験片について測定し,そ

れぞれの平均値を求める。

7.5

伸び  伸びは,JIS P 8132 によって縦及び横方向の各々10 個の試験片について測定し,それぞれの

平均値を求める。

7.6

引裂強さ  引裂強さは,JIS P 8116 によって縦及び横方向の各々10 個の試験片について測定し,そ

れぞれの平均値を求める。

7.7

ヒートシール強さ  ヒートシール強さは,原則として次の試験方法によって行う。

(1)

装置

(a)

ヒートシール装置  シールバーは,温度 200℃までは±2℃の範囲で規定の温度に保持でき,接触面

に 98kPa {1kgf/cm

2

}

の圧力を加え得る平滑なヒートシール面を備える装置を用いる。

(b)

ヒートシール強さ試験機  JIS P 8113 に規定する試験機を用いる。

(2)

試験片  加工紙の試験片は,試料の縦方向が長辺となるように,大きさ 180×240mm の長方形に切り

取り,

図 のように樹脂面を内側にして長辺の中央線から折り曲げ[図 1(a)参照],折り目に沿って,

原則として 20mm の幅をヒートシールし,短辺を正確に 12 等分して作製する[

図 1(b)参照]。

また,試験片の横方向を長辺とした長方形からも,同様にして横方向試験用の試験片を作製する。

ヒートシール条件は,原則としてシール温度は 150±10℃,シールバーの圧力は約 98kPa {1kgf/cm

2

}

シール時間は約 3 秒とする。

試験片 12 枚の小片のうち両端の 2 枚を除き,残りの 10 枚についてヒートシール部を中央にして

180

°に開いて[

図 1(c)参照]おく。

図 1  ヒートシール試験片の作製方法

(3)

操作  JIS P 8113 によって試験を行い,縦及び横方向について,はく離の最大荷重 N {gf}  を測定し,

それぞれの平均値を求める。この場合の試験片の引張速度は,毎分 300±30mm とする。


4

Z 1514-1994

7.8

試験結果の数値の表し方  試験の結果は,規定値の 1 けた下の位まで求め,JIS Z 8401 によって丸

める。

8.

製品の呼び方  加工紙の呼び方は,名称,透湿度の種類,構成の種類(又はその記号),及び原紙の種

類・坪量(原紙として JIS P 3401 又は JIS P 3412 を用いる場合は,その種類記号)による。

例 1.

ポリエチレン加工紙

1

サンド SS50/SS50

例 2.

ポリエチレン加工紙

2

両面

上質紙 80

9.

表示  加工紙には,一包装ごとに,外面に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならな

い。

(1)

名称

(2)

透湿度の種類,構成の種類(又はその記号)及び原紙の種類・坪量(原紙として JIS P 3401 又は JIS P 

3412

を用いる場合は,その種類記号)

(3)

寸法(幅及び長さ)

(4)

製造業者名又はその略号

(5)

製造年月又はその略号

関連規格  JIS K 6900  プラスチック−用語

JIS Z 0102

  クラフト紙袋用語

JIS Z 0103

  防せい防食用語

JIS Z 0108

  包装用語

JIS Z 8203

  国際単位系 (SI) 及びその使い方

JIS Z 1514

改正原案調査作成委員会  構成表

(1)

本委員会

氏名

所属

(委員長)

臼  田  誠  人

東京大学農学部

(副委員長)

松  本  光  次

技術士包装物流会

寺  西  大三郎

通商産業省基礎産業局

井  田      敏

通商産業省生活産業局

森  田  光  俊

通商産業省生活産業局

細  川  幹  夫

工業技術院標準部

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

齊  藤  秋  雄

全国クラフト紙袋工業組合

佐  藤  忠  男

防衛庁技術研究本部

小  澤  隆  三

全国農業協同組合連合会

楢  原  彬  弘

石油化学工業協会

松  山  昌  史

日本製紙連合会

西  山      浩

日本ポリエチレン製品工業連合会

石  井  述  史

藤森工業株式会社

山  田  光  男

五洋紙工業株式会社

塚  野      隆

財団法人高分子素材センター

佐々木  春  夫

社団法人日本包装技術協会

(事務局)

阿  部      要

社団法人日本包装技術協会

○印:分科会委員を兼ねる。


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Z 1514-1994

(2)

分科会 

(a)  A

分科会(品質検討分科会)

氏名

所属

(委員長)

松  本  光  次

技術士包装物流会

久  保      武

恵和商工株式会社

北  山  治  方

三国紙工株式会社

永  田  藤次郎

三幸工業株式会社

加  藤  正  行

大昭和紙工産業株式会社

山  田  満寿光

東邦樹脂工業株式会社

深  沢      仁

スーパーパック株式会社

高  見  良  信

森紙業株式会社

(事務局)

西  山      浩

日本ポリエチレンラミネート製品工業会

(b)  B

分科会(試験法検討分科会)

氏名

所属

(委員長)

松  本  光  次

技術士包装物流会

塚  野      隆

財団法人高分子素材センター

山  田  光  男

五洋紙工株式会社

岡      正  昭

カイト化学工業株式会社

石  井  述  史

藤森工業株式会社

守  田      進

名糖株式会社

大  野  栄  二

サンエー化学工業株式会社

(事務局)

西  山      浩

日本ポリエチレンラミネート製品工業会