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Z 1505

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,全国クラフト紙袋

工業組合(JKPSA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 1505:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


Z 1505

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  紙袋の種類 

1

5.

  品質

2

5.1

  性能

2

5.2

  紙袋の層数及び構造

2

5.3

  紙袋の形状,寸法及び寸法の許容差 

3

5.4

  外観

5

6.

  材料

6

6.1

  クラフト紙 

6

6.2

  加工紙

6

6.3

  フィルム 

6

6.4

  縫糸及び接着剤

6

7.

  試験方法

6

7.1

  寸法の測定 

6

7.2

  クラフト紙の品質

6

7.3

  加工紙及びフィルムの防湿性

6

7.4

  縫糸の引張強さ

6

7.5

  ミシン縫い袋の縫い目強さ 

6

7.6

  のりばり袋の底のりばり強さ

6

7.7

  外観

6

8.

  表示

6

 


日本工業規格

JIS

 Z

1505

:2004

クラフト紙袋−セメント用

Kraft paper sacks

−For cement

1. 

適用範囲  この規格は,セメントの包装に用いるクラフト紙袋(以下,紙袋という。)について規定す

る。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 7129

  プラスチックフィルム及びシートの水蒸気透過度試験方法(機器測定法)

JIS L 1095

  一般紡績糸試験方法

JIS L 2512

  ビニロン縫糸

JIS P 0001

  紙・板紙及びパルプ用語

JIS P 3401

  クラフト紙

JIS Z 0102

  クラフト紙袋−用語及び種類

備考  ISO 6590-1:1983  Packaging−Sacks−Vocabulary and types−Part 1:Paper sacks からの引用事項

は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 0208

  防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)

JIS Z 0215

  ミシン縫いクラフト紙袋の縫い目強さ試験方法

JIS Z 1531-1

  クラフト紙袋−寸法の記述及び測定方法

備考  ISO 6591-1:1984  Packaging−Sacks−Description and method of measurement−Part 1: Empty

paper sacks

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 1531-2

  クラフト紙袋−通常の目的に使用する袋の寸法許容差

備考  ISO 8367-1:1993  Packaging−Dimensional tolerances for general purpose sacks−Part 1:Paper

sacks

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 1532

  クラフト紙袋−底のりばり強さ試験方法

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001 及び JIS Z 0102 による。

4. 

紙袋の種類  紙袋の種類は,チューブの封かん形式によってミシン縫いクラフト紙袋(以下,ミシン

縫い袋という。

)及びのりばりクラフト紙袋(以下,のりばり袋という。

)に分け,次に充てん質量によっ

て分け,更に紙袋の長さによって区分し,その種類は,

表 による。


2

Z 1505

:2004

  1  紙袋の種類

種類

紙袋の形状

充てん質量

kg

長さ

mm

A 533

B 546

C 559

D 571

E 584

1

F

25

597

A 635

B 648

C 660

D 673

E 686

2

F

40

698

A 749

B 775

3

C

ひだ付きバルブ付き

ミシン縫い袋

50

800

A 440

B 452

C 465

D 478

4

E

ひだなしバルブ付き 
底ばり袋

25

490

備考  紙袋の形状は,JIS Z 0102 の紙袋の種類に対応する。

5. 

品質

5.1 

性能  紙袋の性能は,7.5 及び 7.6 によって試験を行い,表 の規定に適合しなければならない。

  2  紙袋の性能

項目

種類

層数

性能

kN

適用試験箇条

2 1.3

以上

1

3 1.6

以上

3 1.8

以上

4 2.2

以上

5 2.5

以上

縫い目強さ

2

及び

3

6 2.8

以上

7.5 

底のりばり強さ

4

種 2

1.5

以上

7.6 

5.2 

紙袋の層数及び構造    

5.2.1 

紙袋の層数  紙袋の層数は,2∼6 層とし,6.1 に規定したクラフト紙及び 6.2 に規定した加工紙の

合計層数をもって表す。

なお,紙袋の種類別層数は,通常,1 種及び 4 種は 3 層又は 2 層とし,2 種は 3 層,3 種は 6 層とする。

備考  紙袋に使用するクラフト紙の種類及び層数,加工紙又はフィルムの有無,使用の場合の層の位

置及び加工面の向きは,受渡当事者間の協定による。


3

Z 1505

:2004

5.2.2 

紙袋の構造  紙袋の構造は,次による。

a)

チューブの構造  チューブの構造は,フラッシュカット又はステップエンドとし,縦のはり合わせの

各層は横方向にずらして重ね合わせ,約 10 mm 幅でのり付けしたもので,ひだ切れ,のりはがれ,内

面へののりはみ出しなどがあってはならない。

1)

ミシン縫い袋のチューブの構造  ミシン縫い袋のチューブの構造は,上端部をノッチエンド,下端

部をフラッシュカットとし,両側はひだ付きとする。

2)

のりばり袋のチューブの構造  のりばり袋のチューブの構造は,フラッシュカット又はステップエ

ンドとし,両側はひだなしとする。

b)

バルブの構造

1)

ミシン縫い袋のバルブの構造  ミシン縫い袋のバルブの構造は,JIS Z 0102 の 4.4.2(ミシン縫い袋

のバルブ)のシンプルバルブとする。

2)

のりばり袋のバルブの構造  のりばり袋のバルブの構造は,JIS Z 0102 の 4.4.3(のりばり袋のバル

ブ)の補強バルブ又は内側スリーブバルブとする。いずれの構造にするかは受渡当事者間の協定に

よる。

c)

紙袋の上下端部の構造

1)

ミシン縫い袋の上下端部の構造  ミシン縫い袋の上下端部の構造は,JIS Z 0102  の図 5b)に補強紙

を付けたもので,

図 による。

バルブ側のノッチエンドを折り込んでバルブ口を成形した後.上下端部にクレープテープと補強

紙とをのり付けしてミシン縫いする。

  1  ミシン縫い部の構造

2)

のりばり袋の上下端部の構造  のりばり袋の上下端部の構造は,JIS Z 0102 の図 による。底のり

ばり部の底のり付け幅は,10 mm 以上とし,充てん物がもれないようにのりばりしなければならな

い。

なお,底化粧紙使用の有無については,受渡当事者間の協定による。

5.3 

紙袋の形状,寸法及び寸法の許容差  ミシン縫い袋及びのりばり袋の形状及び寸法は,JIS Z 0102

の D-2 及び B-1 とし,

図 による。


4

Z 1505

:2004

なお,ミシン縫い袋及びのりばり袋の寸法及び寸法の許容差は,

表 及び表 による。

a)

ひだ付きバルブ付きミシン縫い袋

b) 

ひだなしバルブ付き底ばり袋 

  2  紙袋の形状及び寸法


5

Z 1505

:2004

  3  ミシン縫い袋の寸法及び寸法許容差

単位  mm

寸法

印刷位置

袋の

長さ

袋の幅

(胴幅)

ひだ幅  円周

バルブ

の幅

クレー

プテー
プ幅

長さ 
方向

幅方向

種類

a b e 

(2k) (n) (n' )

(h)

A 533

B 546

C 559

D 571

E 584

1

F 597

368 76 888

A 635

B 648

C 660

D 673

E 686

2

F 698

419 76 990

A 749

B 775

3

C 800

419 76 990

50

は 55

12 15 38

寸法許容差

±10

±5

±5

±10

+10 
      0

±20

±15

備考1.  寸法の許容差は,JIS Z1531-2 に対応する。

2.

図 及び表 の中の括弧を付けた項目(2k),(n),(n' )及び(h)は,参考のために示す。

なお,(2k)は,クレープテープの全幅とし,及び

図 の( f )は,受渡当事者間の協定による。

  4  のりばり袋の寸法及び寸法許容差

単位  mm

寸法

印刷位置

袋の

長さ

袋の幅

(胴幅)

端部の幅

(底幅)

バルブスリ

ーブの幅

長 さ 方

幅方向

種類

a b 

A 440

B 452

C 465

D 478

4

E 490

420 90

,92

又は 95

寸法許容差

±10

±5

±5

+5 
    0

±20

±15

備考1.  寸法の許容差は,JIS Z 1531-1 に対応する。

2.

図 の(i)及び表 の は,受渡当事者間の協定による。

5.4 

外観  紙袋の外観は,7.7 によって調べ,次による。

a)

紙袋の各層  紙袋の各層は,しわ,破れ,孔,汚れなど実用上支障となる欠点があってはならない。

b)

紙袋ののりばリ部  紙袋ののりばり部は,のりなし及びのりはがれがなく,乾いていなければならない。


6

Z 1505

:2004

c)

ミシン縫い袋の縫い目  ミシン縫い袋の縫い目は,縫い目間隔が  8∼10 mm とし,糸切れ及び目飛び

がなく,当て紙又は当て糸付きで端部に平行してミシン縫いし,粗密があってはならない。

6. 

材料

6.1 

クラフト紙  クラフト紙は,7.2 によって試験し,JIS P 3401 に規定するクラフト紙 1 種,4 種及び 5

種に規定する性能をもつ紙を使用して製造しなければならない。ただし,2 層袋に使用するクラフト紙は,

クラフト紙 1 種で呼び坪量 84 g/m

2

,5 種 1 号で 83 g/m

2

,2 号で 84 g/m

2

以上とする。

6.2 

加工紙  紙袋に使用する加工紙は,引張強さ,伸び及び引裂強さが 6.1 に規定するクラフト紙と同等

以上の性能をもつ紙に,防湿性を付与するために必要なバリヤ材を塗布したバリヤコート紙で,7.3 によっ

て試験し,適切な防湿性を保持しなければならない。

6.3 

フィルム  紙袋に使用するフィルムの形状はフラット状とし,フィルムの種類及び厚さについては,

受渡当事者間の協定による。

参考  主にポリエチレンが使用される。

6.4 

縫糸及び接着剤

a)

ミシン縫い袋の縫糸  ミシン縫い袋に使用する縫糸は,JIS L 2512 に規定する品質,又はこれと同等

以上の品質をもつもので,7.4 によって試験し引張強さが 44 N 以上でなければならない。

b)

接着剤  接着剤は,紙袋の製造において使用するのり付け材料で,でんぷんなどの水溶性,水分散系

又はホットメルト系のものとし,接着目的に適合するものを用いる。

7. 

試験方法

7.1 

寸法の測定  紙袋の寸法の測定は,JIS Z 1531-1 による。

7.2 

クラフト紙の品質  クラフト紙の坪量,引張強さ,伸び,引裂強さ,サイズ度,湿潤引張強さ,白

色度及び透気度は,JIS P 3401 の 8.(試験方法)による。

7.3 

加工紙及びフィルムの防湿性  加工紙及びフィルムの防湿性は,JIS Z 0208 又は JIS K 7129 による。

7.4 

縫糸の引張強さ  縫糸の引張強さは,JIS L 1095 の 9.5(単糸引張強さ及び伸び率)による。

7.5 

ミシン縫い袋の縫い目強さ  ミシン縫い袋の縫い目強さは,JIS Z 0215 による。

7.6 

のりばり袋の底のりばり強さ  のりばり袋の底のりばり強さは,JIS Z 1532 による。

7.7 

外観  外観は,適切な照明のもとで目視によって調べる。

8. 

表示  紙袋には,外側の適切な場所に次の事項を表示する。

a)

製造業者名又はその略号

b)

クラフト紙の層数

参考  紙袋の落下強さ  紙袋の落下強さの試験を行う場合には,JIS Z 0217 の本体又は附属書に規定

する落下高さ一定方式による。試験袋は 5 袋以上とし高さ 1.2 m から水平落下させる。破袋に

至るまでの繰返し落下回数の平均値は 10 回以上が望ましい。

なお,試験に充てんするセメントの温度は 60  ℃以下とする。

関連規格  JIS Z 0217  クラフト紙袋−落下試験方法