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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 0402-1995 

段ボールの接着力試験方法 

Test method for adhesion of corrugated fibreboard 

1. 適用範囲 この規格は,JIS Z 1516に規定する段ボールの成形中しん(A段及びB段)の段頂とライ

ナとの接着部の引きはがし抵抗値を求める試験方法について規定する。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS P 8111 試験用紙の前処置 

JIS P 8126 板紙の圧縮強さ試験方法(リングクラッシュ法) 

JIS Z 0104 段ボール用語 

JIS Z 1516 外装用段ボール 

2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 0104による。 

3. 試験装置 

3.1 

圧縮試験機 圧縮試験機は,JIS P 8126に規定された圧縮試験機,又はこれと同等以上の性能をもつ

試験機を用いる。 

3.2 

ピンアタッチメント ピンアタッチメントは,付図1に示すような上部(加圧)アタッチメントと

下部(支持)アタッチメントとからなり,試験片の各接着部を均等な荷重で引きはがすために使用するも

のである。 

なお,ピンアタッチメントは,段ボールの段空間部の中心に等間隔で容易に挿入できる鋼製の片持ちピ

ンを埋め込んだ金具(付図1のa及びc)と,ピン先端を支持する金具(付図1のb及びd)とからなり,

各部の寸法は,表1及び付図1による。 

表1 

単位 mm 

段の種類 

A段用 

B段用 

上部(加圧) 
アタッチメント 

ピンの数 

4本 

6本 

ピンの有効長さ 

55±1 

ピンの直径 

3.0±0.1 

2.0±0.1 

下部(支持) 
アタッチメント 

ピンの数 

5本 

7本 

ピンの有効長さ 

65±1 

ピンの直径 

3.0±0.1 

2.0±0.1 

上部(加圧)アタッチメント及び下部(支持)アタッチメントの平行度は,傾斜が1

100以下とする。 

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Z 0402-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 試験片 試験片の大きさは,図1に示すとおりとし,段方向に直角に切断する。 

なお,試験片は20個作製する。 

図1 試験片 

5. 試験方法 試験片は,JIS P 8111に示してある条件で前処置した後,同一条件で試験を行う。 

試験は,付図2に示すように上部(加圧)アタッチメントが中しんの段底に接し,下部(支持)アタッ

チメントがライナの裏面に接するようにピンを挿入し,ピン支持金具を装着して圧縮試験機上に置き,毎

分13±3mmの速度で荷重を加え,接着部がはく離するときの最大荷重を測定する。 

試験は,シングルフェーサ側・ダブルフェーサ側のそれぞれ10個の試験片について行う。 

備考 段ボール製造設備コルデータの一部で,片面段ボールを製造する装置をシングルフェーサとい

い,片面段ボールを両面段ボール又はそれ以上の多層に加工する装置をダブルフェーサという。 

6. 報告 試験結果は,シングルフェーサ側・ダブルフェーサ側のそれぞれ10個の試験片の平均値,最大

値及び最小値についてkN{kgf}で報告し,次の事項を付記する。 

(1) 試験条件 

(2) 試験機の形式 

(3) 段の種類(A段,B段の別) 

(4) 測定部分の区別(シングルフェーサ側,ダブルフェーサ側を明記) 

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Z 0402-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図1 ピンアタッチメント側面図 

付図2 ピンアタッチメント・セット状態