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Z 0150 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団

法人日本包装技術協会から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS Z 0150 : 1988

は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS Z 0150

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


日本工業規格

JIS

 Z

0150

: 2001

包装−包装貨物の荷扱い指示マーク

Packaging

−Pictorial marking for handling of goods

序文  この規格は,1997 年に第 4 版として発行された ISO 780 : 1997, Packaging−Pictorial marking for

handling of goods

を元に,対応する部分(図柄及び表示方法)については対応国際規格を翻訳し,技術的内

容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日

本工業規格として追加している。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。

包装には,荷扱い指示が出発国の言語でしばしば表示される。これはある程度輸送品を保護するかもしれ

ないが,異なる言語を使用している国向け又は通過する輸送貨物にとっては価値がほとんどない。また,

もし包装物を取り扱っている人々が文字を読めないなら全く価値がない。

指示マークは,荷送人の意図を伝達する最良のものであり,それらを表示することによって間違った取扱

いによる損失と損傷を減らすことができる。

この規格で規定しているマークは,ISO 7000 による規定に基づいている。

指示マークの使用は,意図した取扱いを保証するものではなく,内容品を適切に保護する包装が基本的に

重要である。

1.

適用範囲  この規格は,取扱い指示を伝達するために物流過程での包装貨物のマーキングに慣習的に

使用されるマーク(以下,指示マークという。

)について規定する。

この規格は,どのような種類の貨物の包装にも適用できる。ただし,危険物の取扱いに対する特殊な指

示マークは含まない。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 780 : 1997, Packaging

−Pictorial marking for handling of goods (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構

成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 0111

  物流用語

ISO 7000

:1989, Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 0111 によるほか,次による。

荷扱い  物流渦程における貨物の積卸し,運搬,仕分け,荷ぞろえなどのための荷役作業。


2

Z 0150 : 2001

4.

指示マーク

4.1

指示マークの表示  指示マークは,包装の上に直接ステンシルで刷り出すか,あるいはラベルによ

って表示するとよい。指示マークは,この規格で規定するように,塗装,印刷,又は複写することが望ま

しい。

表 に示す指示マークの四隅の枠は,表示する必要はない。

それぞれの指示マークの図柄は,唯一の指不内容をもつものであり,図柄を変えずにステンシルで刷り

出すことができるよう意図して設計されている。

なお,ステンシルの作成を容易にするため,図柄を変えずに指示マークに部分的な変更を加えることは

差し支えない。

4.2

指示マークの色  指示マークに使用する色は黒とする。

もし黒の指示マークでははっきりと見えない包装の色ならば,適切なコントラストのある色彩を地色に

用いるものとする。

必要に応じて,赤,オレンジなどを用いてもよい。また,指示マークと地色との色彩を逆にしてもよい。

ただし,危険物に表示する指示マークについては,危険物のラベルをはることで混乱をもたらすような

色彩の使用は,避けるものとする。

4.3

指示マークの形状及び大きさ  標準的な場合,指示マークの全高は,100mm,150mm 又は 200mm

とする。

しかし,包装の大きさ又は形によっては,より大きい又はより小さい指示マークを使用してもよい。ま

た,高さの低い包装貨物への表示を見やすくするために,

表 に示す指示マークの枠内で図柄の縦横比を

変化させて(例えば,扁平にして)表示するようにしてもよい。

4.4

指示マークの数,場所及び位置

4.4.1

ある一つの包装に使用される同一の指示マークの数は,その大きさと形による。

指示マーク番号 1,3,7,11 及び 16(

表 1  参照)に対しては,次の規定を適用する。

a)

指示マーク番号 1,“壊れもの”は,包装の四つの側面のすべての左上かど近くに表示するものとする

表 の番号 1 の適用例  参照)。

b)

指示マーク番号 3,“上”は,指示マーク番号 1 の場合と同じ位置に表示する[

表 の番号 3 の a)の適

用例  参照]

両方の指示マークが必要な場合には,

指示マーク番号 3 はかどのより近くに表示する

1

の番号 3 の b)の適用例  参照]

c)

指示マーク番号 7“重心位置”は,可能な場合は六つの面上すべてに表示する。不可能な場合でも,

実際の重心位置を示す四つの側面上に表示する(

表 の番号 7 の適用例  参照)。

d)

指示マーク番号 11,“クランプ位置”

1)

この指示マークを表示された包装貨物は,クランプフォークリフトによって取り扱うとよい。

2)

指示マークは,包装の二つの相対する面上に表示し,作業を行うために接近したときに,クランプ

フォークリフトの運転員の視界にあるようにする。

指示マークは,クランプによって挟むように意図した包装物の面上に表示してはならない。

e)

指示マーク番号 16,“つり位置”は,包装の少なくとも二つの相対する面上に表示する(

表 の番号

16

の適用例  参照)

4.4.2

包装貨物がユニットロードに形成されるときには,指示マークは見やすい位置に表示する[

表 1

の番号 3 の適用例 c)参照]

4.4.3

間違った表示によって誤った荷扱いをすることがないよう,指示マークは正しく表示する。

番号 7 及び 16 は,明確,かつ,完全に指示内容を伝達するために,それぞれの正しい面及び位置に表示


3

Z 0150 : 2001

しなければならない。

4.4.4

指示マーク番号 14,“上積み段数制限”において,n は上に積み重ねられる包装の最大数を示す。

5.

荷扱い指示  表 に示す指示マークを使用して,荷扱い指示を包装貨物に表示するものとする。一つ

の指示マーク番号に対して,2 種類の指示マークを規定しているものについては,使用目的に応じて選択

する。

なお,指示/情報欄で  (  )  を付けて示してある用語は,対応国際規格に示す対応英語である。

表 1  指示マーク

指示/情報

(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

ISO 7000, No.0621

適用例

1

壊れもの

(FRAGILE)

包装貨物の中

身は壊れやす
い。そのため,
注意して取り

扱わねばなら
ない。

2-A

2

手かぎ禁止

 (USE NO

HAND HOOKS)

包装貨物を取

り扱う際,手
かぎの使用を
禁止する。

ISO 7000, No.0622

2-B


4

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

3

 (THIS WAY

UP)

 

包装貨物の正
しい上向き位

置を示す。

ISO 7000, No.0623

適用例

4

直射日光遮へい

 (KEEP AWAY

FROM

SUNLIGHT)

包装貨物を直

射日光にさら
してはならな
い。

ISO 7000, No.0624

5

放射線防護

 (PROTECT

FROM

RADIOACTIVE

SOURCES)

包 装 の 中 身

が,放射線の
透過によって
劣化するか,

全く使用でき
なくなる。

ISO 7000, No.2401


5

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

6

水ぬれ防止

 (KEEP AWAY

FROM RAIN)

包装貨物が雨
にあたらない

ようにしなけ
れ ば な ら な
い。

ISO 7000, No.0626

2.4.1

及び 2.4.3 参照

ISO 7000, No.0627

適用例

7

重心位置

 (CENTRE OF

GRAVITY)

包装貨物が一
つのユニット

として取り扱
われるときの
重心位置を示

す。

8-A

8

転がし禁止

 (DO NOT

ROLL)

包装貨物を転
がしてはなら

ない。

ISO 7000, No.2405

8-B


6

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

9

ハ ン ド ト ラ ッ ク
差込み禁止

  (DO NOT USE

HAND TRUCK

HERE)

9-A

包装貨物を取
り扱う際,ハ

ンドトラック
をこちら側か
ら差し込んで

はならない。

ISO 7000, No.0629

9-B

10-A

10

フ ォ ー ク 差 込 み

禁止

 (USE NO

FORKS)

包装貨物をフ

ォークリフト
トラックで取
り扱ってはな

らない。

ISO 7000, No.2406

10-B


7

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

11

クランプ位置

 (CLAMP AS

INDICATED)

包装貨物を取
り扱う際,ク

ランプは図示
の側で行わな
ければならな

い。

2.4.1

参照

ISO 7000, No.0631

12

クランプ禁止

 (DO NOT

CLAMP AS

INDICATED)

包装貨物をこ
ちら側でクラ

ンプして取り
扱ってはなら
ない。

ISO 7000, No.2404

13

上積み質量制限

 (STACKING

LIMIT BY

MASS)

包装貨物上に
許容し得る積
重ね質量を示

す。

ISO 7000, No.0630


8

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

14-A

14

上積み段数制限

 (STACKING

LIMIT BY

NUMBER)

同一包装貨物
を上に積み重

ねる場合の最
大積重ね段数
を示す。n は制

限する段数で
ある。

2.4.2

参照

ISO 7000, No.2403

14-B

15-A

15

上積み禁止

 (DO NOT

STACK)

包装貨物を上

に積み重ねて
はならない。
また,包装貨

物の上に荷重
を加えてはな
らない。

ISO 7000, No.2404

15-B


9

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

2.4.1

及び 2.4.3 参照

ISO 7000, No.0625

適用例

16

つり位置

 (SLING HERE)

包装貨物をつ
り上げる際に

は,図示の位
置にスリング
をかけねばな

らない。

17

温度制限

 (TEMPERATURE

LIMITS)

包装貨物が保
管され,取り

扱われる際の
温度制限を示
す。

ISO 7000, No.0632

適用例

18

取扱注意

 (HANDLE

WITH CARE)

包装貨物に衝
撃を与えない
よう,丁寧に

取り扱うこと
を示す。


10

Z 0150 : 2001


指示/情報 
(呼び方)

指示マーク

指示内容

参考

19

火気厳禁

 (KEEP AWAY

FROM FIRE)

燃えやすいの
で火気を近付

けてはいけな
い こ と を 示
す。


11

Z 0150 : 2001

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS Z 0150 : 2001

  包装−包装貨物の荷扱い指示マーク

ISO 780 : 1997

  包装−包装貨物の荷扱い指示マーク

(I) JIS

の規定 (II)

国 際

規格番号

(III)

国際規格の規定 (IV)

JIS

と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線又は実線

による図柄の追加若
しくは選択

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格

との技術的差異の理
由及び今後の対策

1.

適用範囲

1.

適用範囲 IDT

2.

引用規格

− MOD/追加 JIS Z 0111, ISO 

7000

の適用

引 用 し て い る 規 格

を明示した。

3.

定義

− MOD/追加 “荷扱い”を定義

用 語 の 定 義 を 明 確
に す る た め 追 加 し

た。

4.

指示マーク

2.

指示マーク

ス テ ン シ ル 作 成 を

容 易 に す る た め 追
加した。

4.1

指 示 マ ー ク の

表示

 2.1

指 示 マ ー ク の

表示

MOD

/追加 ス テ ン シ ル 作 成 を

容 易 に す る た め の
変更を認める。

国 際 規 格 へ の 追 加

を提案する。

4.2

指 示 マ ー ク の

 2.2

指 示 マ ー ク の

MOD

/追加 地 色 と の 反 転 及 び

赤,オレンジ色の使
用を認める。

我 が 国 で は 従 来 か

ら赤,オレンジ色を
使 用 し て い る 例 も
あり追加した。

国 際 規 格 へ の 追 加
を提案する。

4.3

指 示 マ ー ク の
形 状 及 び 大 き

 2.3

指 示 マ ー ク の
大きさ

MOD

/追加 高 さ の 低 い 包 装 貨

物 へ の 表 示 を 見 や
すくするために,図

柄 の 縦 横 比 を 変 化
させた(例えば,扁
平にした)表示を認

める。

扁 平 な 段 ボ ー ル 箱
に 表 示 す る 例 も 多
く,国際規格への追

加を提案する。

4.4

指 示 マ ー ク の
数,場所及び位

 2.4

指 示 マ ー ク の
数,場所及び位

4.4.1

同上

2.4.1

同上 IDT

4.4.2

ユ ニ ッ ト ロ ー
ド の 場 合 の 表

 2.4.2

ユ ニ ッ ト ロ ー
ド の 場 合 の 表

IDT

4.4.3

重 心 位 置 及 び
つ り 位 置 の 注

 2.4.3

重 心 位 置 及 び
つ り 位 置 の 注

IDT

4.4.4

上積み段数

2.4.4

上積み段数 IDT


12

Z 0150 : 2001

(I) JIS

の規定 (II)

国 際

規格番号

(III)

国際規格の規定 (IV) JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容

表示箇所:本体 
表示方法:点線の下線又は実線

による図柄の追加若

しくは選択

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と の

評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格

と の 技 術 的 差 異 の

理 由 及 び 今 後 の 対

MOD

/選択 指示マーク番号 2,

8, 9, 10, 14

及び 15

については,それぞ
れ 2 種類のマークを
規定し,使用目的に

応じて選択する。

国 際 規 格 の 指 示 マ
ー ク で 禁 止 を 意 味

す る × 印 が 理 解 し
にくい面があり,番
号 12 の×印に統一

す る 形 で 追 加 し た
指 示 マ ー ク を 国 際
規格に提案する。

5.

荷扱い指示

3.

荷扱い指示

MOD

/追加 国 際 規 格 に は な い

番号 18 及び 19 を追

加する。

我 が 国 で は 比 較 的
多 く 使 用 さ れ て い

る こ と も あ り 追 加
した。国際規格への
追加を提案する。

附属書 
(参考)

対比表

附属書 
(参考)

参考文献 IDT

参考文献は,引用規
格に記載した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  IDT  ……………… 技術的差異がない。 
    −  MOD/追加  …… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  MOD/選択  …… 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。 
2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  MOD  …………… 国際規格を修正している。


13

Z 0150 : 2001

JIS Z 0150

国際整合化 JIS 原案調査作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

尾  鍋  史  彦

東京大学大学院

(副委員長)

佐々木  春  夫

社団法人日本包装技術協会

(副委員長)

高  森  秀  夫

ユニットロード研究所

福  井  雅  輝

通商産業省生活産業局

橋  本      進

財団法人日本規格協会

高  橋  利  男

全日本輸出梱包工業組合連合会

高  橋  榮  一

社団法人全日本トラック協会

唐  牛  正  夫

旭化成工業株式会社

佐久間      強

株式会社川島製作所

鎌  田  茂  生

富士フィルムロジスティックス株式会社

豊  田      實

吉田精機株式会社

牧  村  隆  雄

日本段ボール工業会

天  城  竹  治

ライオン株式会社

松  田  孝  司

株式会社日立物流

三  浦  美  次

株式会社日通総合研究所

阿  部      要

社団法人日本包装技術協会

澤  村  邦  夫

社団法人日本包装技術協会

備考  ○印を付けてある委員は,小委員会委員を兼ねる。