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X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。

これによって,JIS X 9205:1999 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 12639:2004,Graphic technology -

Prepress digital data exchange - Tag image file format for image technology(TIFF/IT)

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS X 9205

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)適合レベルの背景

附属書 B(参考)ファイルタイプの識別及び決定手順

附属書 C(参考)カラーページ上の画像タイプの関係

附属書 D(参考)アルファベット順 TIFF/IT フィールド一覧

附属書 E(規定)JPEG 圧縮データの TIFF/IT への組込み

附属書 F(規定)Flate 圧縮データの TIFF/IT への組込み

附属書 G(規定)TIFF/IT-CT での RGB 色空間データ

附属書 H(規定)TIFF/IT-CT での LAB 色空間データ

附属書 I  (参考)色値

附属書 J  (規定)TIFF/IT 画像での ICC プロファイル

附属書 K(参考)単色階調画像の色値計算


X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  適合レベル及び適合レベル表示

1

2.1

  一般

1

2.2

  画像ファイルタイプの適合表示

2

2.3

  TIFF/IT 適合レベル 

2

2.4

  TIFF/IT-P1 適合レベル 

2

2.5

  TIFF/IT-P2 適合レベル 

2

2.6

  適合レベル表示

3

3.

  引用規格

3

4.

  定義及び略号 

3

4.1  

定義

3

4.2

  略号

5

5.

  表記及びフィールドタイプ 

5

5.1

  表記

5

5.2

  フィールドタイプ

6

6.

  画像データタイプ記述 

7

6.1

  カラー連続調画像データ  

7

6.2

  線画画像データ 

7

6.3

  高解像度連続調画像データ 

7

6.4

  単色階調画像及び 値画像 

7

6.5

  ファイナルページファイルデータ 

8

7.

  TIFF/IT ファイルに関する要求事項 

8

7.1

   TIFF/IT ファイルの構造

8

7.2

  フィールド構成パラメタ 

10

7.3

  カラー連続調画像ファイル (CT) 

21

7.4

  線画画像ファイル (LW) 

24

7.5

  高解像度連続調画像ファイル (HC)

30

7.6

  単色階調画像ファイル (MP) 

33

7.7

  ビットマップ 値画像ファイル (BP) 

35

7.8

  ランレングス 値画像ファイル (BL) 

37

7.9

  網点画像ファイル (SD)

39

7.10

  ファイナルページファイル(FP) 

41

附属書 A(参考)適合レベルの背景

47

附属書 B(参考)ファイルタイプの識別及び決定手順

49


X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

(3) 

附属書 C(参考)カラーページ上の画像タイプの関係 

52

附属書 D(参考)アルファベット順 TIFF/IT フィールド一覧 

53

附属書 E(規定)JPEG 圧縮データの TIFF/IT への組込み

55

附属書 F(規定)Flate 圧縮データの TIFF/IT への組込み

57

附属書 G(規定)TIFF/IT-CT での RGB 色空間データ

59

附属書 H(規定)TIFF/IT-CT での LAB 色空間データ 

63

附属書 I(参考)色値 

66

附属書 J(規定)TIFF/IT 画像での ICC プロファイル 

67

附属書 K(参考)単色階調画像の色値計算 

68

参考文献

71

 


日本工業規格

JIS

 X

9205

:2005

(ISO 12639

:2004

)

電子製版画像データ交換用タグ付き

ファイルフォーマット(TIFF/IT)

Graphic technology — Prepress digital data exchange —

Tag image file format for image technology(TIFF/IT)

序文  この規格は,2004 年に第 2 版として発行された ISO 12639,Graphic technology - Prepress digital data

exchange - Tag image file format for image technology(TIFF/IT)

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更

することなく作成した日本工業規格である。

1. 

適用範囲  この規格は,製版用電子データ交換のための伝達媒体に依存しないタグ付き画像ファイル

フォーマットについて規定する。この規格は,カラー連続調画像(CT,colour continuous-tone picture image),

線画画像(LW,colour line art image or line-work image),高解像度連続調画像(HC,high-resolution Continuous

tone image)

,単色階調画像(MP,monochrome continuous tone picture image),ビットマップ 2 値画像(BP,binary

picture image)

,ランレングス 2 値画像(BL,binary line art image or run length encoded bitmap image),網点画

像(SD,screened data image)及びファイナルページファイル(FP,final page file)を符号化するための画像ファ

イルフォーマットを定義する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している),MOD(修

正している),NEQ(同等でない)とする。

ISO 12639:2004

,Graphic technology - Prepress digital data exchange - Tag image file format for image

technology(TIFF/IT) (IDT)

2. 

適合レベル及び適合レベル表示

2.1

  一般  この規格は,三つの適合レベルをもつ。すなわち TIFF/IT(フル TIFF/IT ともいう。

,TIFF/IT-P1

及び TIFF/IT-P2 を設ける。三つの適合レベルとも,製版,印刷,グラフィックアーツ及び情報処理分野で

用いられる各種画像の伝達媒体に依存しない交換用手段を提供する。

TIFF/IT-P1

適合レベルは,より簡単な実装を実現すると同時に,CT,BP 及び MP ファイルに対して,

既存の TIFF の入力システム又は出力システムとの互換を可能にする一つの最小構成機能を提供する。

TIFF/IT-P1

適合レベルは,TIFF/IT の全機能を必要としない場合の使用を目的にしている。

TIFF/IT-P2

適合レベルは,TIFF/IT 適合レベルの部分集合である。TIFF/IT-P2 適合レベルは,TIFF/IT-P1

適合レベルで定義されているすべての機能(options)を包含し,さらに,

特色(spot colour),

LW

の大きな色数,

網点データに対する SD ファイルフォーマット及び圧縮方法を提供する。

この規格に適合する実装は,この規格で定義する TIFF/IT フィールドだけを書き込み,認識し,解釈す

る必要がある。この規格に適合する実装にとって,この規格で分類されていないか又は参照されていない


2

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

TIFF

フィールドの使用は,必す(須)ではない。この規格で提供されていないフィールドを読んだ場合,

そのフィールドの処理は入力システムの裁量とする。入力システムは,TIFF の基本的な考え方に従い,か

つ,それらのフィールドを無視しながらそのファイルの処理を試みるものとする(

附属書 参照)。

この規格は,特定画像データタイプごとに適合レベル TIFF/IT,TIFF/IT-P1 及び/又は TIFF/IT-P2 ファイ

ルを規定する。この規格に適合する特定画像データタイプに対するファイルは,その適合レベルをもって

その特定画像データタイプに対する TIFF/IT,

TIFF/IT-P1

及び/又は TIFF/IT-P2 に適合したファイルという。

これらのファイルを受入れ及び処理する入力システムは,その適合レベルをもってその特定画像データタ

イプに対する TIFF/IT, TIFF/IT-P1 又は TIFF/IT-P2 に適合した入力システムという。これらのファイルを

生成し出力する出力システムは,その適合レベルをもってその特定画像データタイプに対する TIFF/IT,

TIFF/IT-P1

又は TIFF/IT-P2 に適合した出力システムという。この規格と TIFF とが矛盾を起こす場合は,

この規格を優先する。

2.2

  画像ファイルタイプの適合表示  TIFF/IT は,印刷及び画像処理分野での広範囲なデータ構造を表現

する方法を提供する。個々の画像ファイルタイプの適合表示は,次に従う(

附属書 参照)。

2.3

  TIFF/IT 適合レベル  この規格に適合するために,すべての画像ファイルタイプを実装しなくてもよ

い。7.で規定する各画像ファイルタイプを個々に実装してもよい。ファイル,入力システム又は出力シス

テムは,すべての画像ファイルタイプ又は特定の画像ファイルタイプのいずれかに対する適合表示を行う

ことができる。

TIFF/IT

と表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しなけれ

ばならない。各画像ファイルだけに対応する場合は,2.2 で定義した識別表示を用いて TIFF/IT-CT などと

して表示する。

2.4

  TIFF/IT-P1 適合レベル  TIFF/IT-P1 適合レベルは,製版,印刷,画像処理分野,情報処理システム及

び応用プログラム間での画像データ交換を支援するために,できるだけ単純で,かつ,明りょう(瞭)な

方法でのいろいろな画像データ構造を表現する方法を提供する。TIFF/IT-P1 適合レベルは,TIFF/IT 適合レ

ベルの部分集合とみなす。

TIFF/IT-P1

と表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しな

ければならない。各画像ファイルだけに対応する場合は,2.2 に定義した識別表示に “/P1” が付加された

識別表示を用いて TIFF/IT-CT/P1 などとして表示する。

2.5 TIFF/IT-P2

適合レベル  TIFF/IT-P2 適合レベルは,製版,印刷,画像処理分野,情報処理システム

及び応用プログラム間での画像データ交換を支援するために,できるだけ単純で,かつ,明りょう(瞭)

な方法でのいろいろな画像データ構造を表現する方法を提供する。TIFF/IT-P2 適合レベルは,TIFF/IT 適合

レベルの部分集合であり,かつ,TIFF/IT と TIFF/IT-P1 との中間に位置する適合レベルである。

TIFF/IT-P2 と表示した場合は,7.に規定するすべての画像ファイルタイプに対する要求事項を実装しな

TIFF/IT-CT

カラー連続調画像データ

TIFF/IT-LW

線画画像データ

TIFF/IT-HC

高解像度連続調画像データ

TIFF/IT-MP

単色階調画像データ

TIFF/IT-BP

ビットマップ 2 値画像データ

TIFF/IT-BL

ランレングス 2 値画像データ

TIFF/IT-SD

網点画像データ

TIFF/IT-FP

ファイナルページファイルデータ


3

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

ければならない。各画像ファイルだけに対応する場合は,2.2 に定義した識別表示に “/P2” が付加された

識別表示を用いて TIFF/IT-CT/P2 などとして表示する。

2.6

適合レベル表示  この規格への適合は,ファイル,入力システム及び出力システムごとに個別に識別

表示しなければならない。その表示方法は,例えば, TIFF/IT 出力システム,TIFF/IT-CT/P1 入力シス

テム,TIFF/IT-LW ファイルなどのように,画像タイプ識別表示の後ろに“ファイル”

“入力システム”

及び“出力システム”などを付けて使用する。

3. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0304 : 1999

  国名コード

備考  ISO 3166 (all parts) , Codes for the representation of names of countries and their

subdivisions-1:Country codes

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS X 4301:1995   

連続階調静止画像のディジタル圧縮及び符号処理 — 第 1 部 : 要件及び指針

備考  ISO/IEC 10918-1:1994 ,   Information Technology — Digital compression and coding of

continuous-tone still images: Requirements and guidelines

が,この規格と一致している。

JIS X 9202 : 1999

  製版ディジタルデータ交換−入力スキャナーこう(較)正のための入力ターゲット

備考  ISO 12641 : 1997,Graphic technology−Prepress digital data exchange−Colour target for input

scanner calibration

がこの規格と一致している。

JIS X 9203 : 1999

  製版ディジタルデータ交換−4 色印刷特性評価用入力データ

備考  ISO 12642: 1996 , Graphic technology − Prepress digital data exchange − Input data for

characterization of four-color process printing

が,この規格と一致している。

ISO 13655 : 1996

,Graphic technology — Spectral measurement and colorimetric computation for graphic arts

images

IEC 61966-2-1:1999

,  Multimedia Systems and Equipment — Colour Measurement and Management — Part

2-1: Colour management — Default RGB Colour Space — sRGB

ISO/IEC 646:1991

,  Information technology — ISO 7-bit coded character set for information interchange

備考  JIS X 0201 : 1997  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合が,この規格と同等で

ある。

ICC.1:2001-12

,File Format for Color Profiles,  International Color Consortium

TIFF

Revision 6.0 Final    Aldus Corporation (now Adobe Systems Incorporated),June 3,1992

RFC:1950

,ZLIB Compressed Data Format Specification version 3.3,RFC,1950: DEUTSCH,P.,and

JL.GAILLY

,Aladdin Enterprises,May 1996

RFC:1951

,DEFLATE Compressed Data Format Specification version 1.3, RFC, 1951: DEUTSCH, P.,

Aladdin Enterprises

,May 1996

4. 

定義及び略号

4.1 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。


4

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

4.1.1

  バイト降順,ビッグエンディアン  [big-endian (byte-ordering)]  バイトアドレスが増加するとともに,

16

ビット又は 32 ビットの符号なし 2 進整数が最上位バイトから最下位バイトの順に並んでいる状態。

4.1.2 

バイト昇順,リトルエンディアン  [little-endian (byte-ordering)]  バイトアドレスが増加するととも

に,

16

ビット又は 32 ビットの符号なし 2 進整数が最下位バイトから最上位バイトの順に並んでいる状態。

4.1.3 

オフセット  (offset)    TIFF/IT ファイルの先頭バイトに対する相対アドレス。

4.1.4 

オフセット値  (offset value)    TIFF/IT フィールドの値,又はその値が入っている領域へのオフセッ

トを示す 2 進整数値。

4.1.5 

画素  (pixel)  画像を形成する最小の構成要素。

4.1.6 

データセット用網値  [printing tone value ; printing dot value (of a data set)]  最終の用紙上に転写する

インキ像を形成するための刷版又はフィルム上のパーセント面積値。計算機内のデータとして書き込む。

参考  この値は,網点フィルムの階調値に対応する。例えば,最終印刷物で最も明るい点(ハイライ

ト部)を 0%(計算機ファイル内ではしばしば 0)に近い値で表し,最も暗い点(シャドー部)

を 100%(計算機ファイル内ではしばしば 255)に近い値で表す。

4.1.7 

入力システム  (reader)  入力としてファイルを受け入れ,そのファイルの処理を実行する応用プロ

グラム,システム又はサブシステム。最小機能の入力システムは,あらかじめ定義された基準に基づいて

ファイルを受け入れるか又は拒絶するかを行い,受け入れた場合,次の処理システムにファイルを渡すも

のをいう。

4.1.8 

ランレングス符号化,連長符号化  (run length encoding)  同一色値の画素が連続する部分を多く含

むデータ列を符号化する方法で,符号化結果は,カラー値とその繰返し回数とを対としたデータ列で表さ

れる。

参考  ランレングス符号化は,データ圧縮に寄与する。

4.1.9 

分解色版  (separations)  レンダリング過程で用いられる単色版のそれぞれに対応する個々のデー

タの面。

参考  プロセスカラーに対しては,シアン (C),マゼンタ (M),イエロー (Y) 及びブラック (K) で

ある。追加の分解色版は,特色又は特殊な色に対して,又は光沢をもたせるような画像の仕上

げ処理に対してしばしば必要となる。

4.1.10

特色  (spot colour)  名前によって表記される単独のインキであって,  プロセスカラーとは独立に

表記される網値で表す。

4.1.11

  (string)  文字,バイト,整数などの連続したもの。

4.1.12 TIFF/IT

フィールド,TIFF フィールド  (TIFF/IT field,TIFF field)    IFD エントリ(12 バイト領域

で,画像の諸属性を定義する。

)又は IFD エントリが指し示す実際値を含むデータ領域から構成されるデ

ータ列。

参考  一つのデータ列は,フィールド名,タグ及びフィールドタイプによって識別する。

4.1.13 TIFF/IT

タグ (TIFF/IT tag)    TIFF/IT ファイル内の各エントリに対して一義的な数字で表現した識

別子。

4.1.14 

透明色  (transparent colour)  下層に画像があれば,透けて見えることを示す属性。

参考  色“白”は,素地(紙)だけを示し,下層の画像は透けて見えないことを示す。“透明”属性は,

LW

,HC,BL 若しくは BP ファイルタイプ内で画素のラン又は色番号で指定する色を形成する

いずれかの版又はすべての版に適用してよい。


5

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

4.1.15 

トラッピング  (trapping)  印刷工程での寸法変化を考慮した版の修正技法。印刷機の見当合わせ誤

差のため,着色せずに残りそうな色と色との境界部で,指定の色が重なるように印刷する分解色版を得る

技法。

4.1.16

偶数境界そろえ  (word-aligned)  連続バイトが偶数オフセットで始まっている状態。

4.1.17

出力システム (writer)  あらかじめ定義された基準に基づいてファイルを生成し,かつ,出力用に

ファイルを提供する応用プログラム,システム又はサブシステム。

4.2 

略号

BL

Binary Line art (or run length encoded bitmap) image or file

ランレングス 2 値(又はランレングス符号ビットマップ)の画像又はファイル

BP

Binary Picture (or byte packed bitmap) image or file

ビットマップ 2 値(又はバイトパックビットマップ)の画像又はファイル

CEPS

Colour Electronic Prepress System

カラー電子製版システム

CT

Colour continuous-Tone picture image or file

カラー連続調の画像又はファイル

DTP

Desk Top Publishing

デスクトップパブリッシング

FP

Final Page File

ファイナルページファイル

HC

High-resolution Continuous tone (colour) image or file

(カラー)高解像度連続調の画像又はファイル

IFD

Image File Directory

イメージファイルディレクトリ

LW

colour line art (or Line-Work) image or file

線画(又はラインワーク)の画像又はファイル

MP

monochrome continuous tone picture image or file

単色階調の画像又はファイル

P1 Profile 1

プロファイル 1

P2 Profile 2

プロファイル 2

TIFF

TIFF,Revision 6.0 Final: Aldus Corporation

アルダス社によって発行された TIFF 6.0 仕様

SD

Screened Data image or file

網点画像又はファイル

5. 

表記及びフィールドタイプ

5.1 

表記  特に指定がない場合,この規格の全数値は,10 進数表記とする。16 進数表記の場合は,末尾

に文字 “h” を付けて示す。文字列は,アポストロフィーでそれを囲むことによって示す。

文字列では,文字コード値(5.2のASCII参照)32∼126の文字だけを使用すること,及び文字A∼Zとa∼z


6

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

とはそれぞれ同値とみなすことが望ましい。

TIFF/IT

フィールドにおける基準値  (preferred values)  は,例えば, “(=5)”  のように,  “=”  を前置し,

括弧で囲む。  基準値は,規格に適合する応用プログラム又は入力システムによって許容され,認識される

ことが必す(須)事項となる値をいう。規格に適合する応用プログラム又は出力システムは,基準値以外

の値を指定してもよい。入力システムは,その値を許容又は認識しなくてもよい。それは,入力システム

の裁量にゆだねる。

TIFF/ITフィールドにおける必す(須)値 (required values) は,例えば,  “=5”  のように,括弧で囲

まず  “=”  を前置する。必す(須)値は,規格に適合する応用プログラム又は出力システムが指定しなけれ

ばならず,かつ,規格に適合する応用プログラム又は入力システムによって許容され,認識されなければ

ならない値をいう。

既定値 (default values) は,例えば,Default=0,255のように, “Default=”  又は “d=”  を前置する。

ただし,表(表4,表9などのTIFF/ITフィールドの使い方を示した表)では,既定値は,

“既定値 (default

value)”欄に数値だけで示すことがある。既定値が指定されたフィールドを,出力システムが指定してい

ない場合,入力システムは,既定値が書かれたものとして処理しなければならない。

参考  既定値欄に値があっても TIFF/IT ファイルタイプに無効な TIFF の既定値を参照している場合が

ある。無効な規定値を参照している場合は,  表中に必す(須)フィールドが記載されている。

この規格で使用するクラス分けマークを,次のように定義する。

m

必す(須)(絶対的な要求事項)フィールド

出力システムは,必す(須)フィールドを入れなければならない。

入力システムは,そのフィールドを読み,かつ,処理しなければならない。

入力システムは,必す(須)フィールドが省かれたファイルを不完全なものとして捨ててもよい。

opt

任意選択フィールド

出力システムは,任意選択フィールドを入れてもよいし,省略してもよい。入力システムは任意

選択フィールドを読まなくてもよいし,処理しなくてもよい。

d

既定フィールド

出力システムは,既定フィールドを入れてもよいし,省略してもよい。入力システムは,そのフ

ィールドが省略された場合,既定値を想定しなければならない。そのフィールドに必す(須)値又

は基準値が入っている場合,入力システムは,読み,かつ,処理しなければならない。

これらのクラス分けは,ファイルタイプによって変わる場合もあり,7.で詳細に規定する。

IFD (Image File Directory)

エントリは,一つ以上の単語からなる一つのフィールド名によって識別する。

例えば,PageName のように最初が大文字で内部にスペースがない形式とする。

5.2

フィールドタイプ  この規格で使用するフィールドタイプは,次のとおりとする。

ASCII

ISO/IEC 646

の図形文字を表す 1 バイトを単位とするフィールドタイプ。ASCII 文字列の

最後の文字は “null”(0/0 の文字)でなければならない。

BYTE 8

ビットの符号なしの 2 進整数からなるフィールドタイプ。

LONG 32

ビットの符号なしの 2 進整数からなるフィールドタイプ。

RATIONAL

二つの LONG からなるフィールドタイプ。最初の LONG は分子とし,2 番目の LONG は分

母とする。

SHORT 16

ビットの符号なしの 2 進整数からなるフィールドタイプ。

UNDEFINED

8 ビットの符号なしの 2 進データの配列からなるフィールドタイプ。


7

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

6.

画像データタイプ記述

6.1 

カラー連続調画像データ    カラー連続調画像 (CT) は,画素の長方形配列で表す。画素は,各色成

分の値によって指定する。

参考  一般に,画素は,シアン (C),マゼンタ (M),イエロー (Y) 及びブラック (K) のプロセスカ

ラーを記述する 4 個のバイトからなる。

6.2

線画画像データ      線画画像 (LW) は,画素の長方形配列で表す。各画素の色は,有限個の色番号で

表す。色番号は,対応する色成分値を示す色変換テーブルによって定義する。線画画像には同一色番号の

画素を多く含む領域がある。よって,ランレングス符号化技術を用いる。透明色を使用することもできる。

一般に,線画画像は,カラー連続調画像 (CT) 画像よりも高解像度である。

6.3 

高解像度連続調画像データ      高解像度連続調画像 (HC) は,画素の長方形配列で表す。各画素の

色値は,色番号ではなく,色成分値で表す。この画像タイプは,高解像度の線画画像とみなすことができ

る。線画画像と同様に透明色機能とランレングス符号化とを用いるが,色変換テーブルではなく,直接色

成分値を符号化データ中で用いるので,色数が制限されない。

参考  附属書 は,CT,LW 及び HC 画像間の関係を示す。

6.4

単色階調画像及び 2 値画像

6.4.1 

一般  6.16.2 及び 6.3 で指定したカラー用画像フォーマットに加えて,単色階調画像及び 2 値画像

用のフォーマットも提供する。これらの画像は,単色又は 2 値画像に起因するデータ量の削減という利点

を除いて,カラーの対応するフォーマットと類似する。

さらに,2 値画像データで構成されるカラー用画像フォーマットとして網点(コピードット)画像があ

る。各色成分は,  2 値画像データから構成され,印刷などによって重ねあわせて網点カラー画像を表す。

6.4.2

単色階調画像データ    単色階調画像 (MP) は,画素の長方形配列で表す。各画素は,単一画像色の

強度を表す一つのバイト値によって指定する。

  単色階調画像のフォーマットは,画素当たりの色要素が 1 個のカラー連続調画像 (CT) と類似する。し

たがって,単色階調画像のデータは,色要素に関してインタリーブされない。

6.4.3 

ビットマップ 2 値画像データ    ビットマップ 2 値画像 (BP) は,画素の長方形配列で表す。各画素

は,背景色の部分(ビット値が“0”)であること又は画像色の部分(ビット値が “1”)であることを示す 1

ビットの値によって指定する。バイト内におけるこのビット値の記述順は,バイト内の左から右の順番と

する。すなわち,MSB(最上位のビット)を最初の画素値に対応するビット値とする。この背景色及び画

像色のそれぞれに色を指定することもできる。

6.4.4 

ランレングス 2 値画像データ      ランレングス 2 値画像 (BL) は,画素の長方形配列で表す。各画

素は,背景色と画像色との対として符号化する。

ランレングス 2 値画像では,背景色と画像色とのそれぞれが連続領域を形成する特徴を利用し,ランレ

ングス符号化技術を使用する。

6.4.5 

網点画像データ  網点画像(SD)は,画素の長方形配列の組で表す。各配列は,網点化された画

像の分解色版に対応する。各分解色版において,各画素は,印刷されない背景の部分(ビット値が“0”)で

あること又は印刷される画像色の部分(ビット値が“1”)であることを示す 1 ビットの値によって指定する。

バイト内におけるこのビット値の記述順は,バイト内の左から右の順番とする。すなわち,MSB(最上位

のビット)を最初の画素値に対応するビット値とする。


8

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

6.5

   ファイナルページファイルデータ  一般的には,出力レコーダに露光する準備ができたファイナルペ

ージは,この規格で規定する CT,MP, SD, LW, BL, BP 及び HC のフォーマットの 2 個以上のもの

からなる。TIFF/IT-FP は,ファイナルページを構成する異なる種類の画像ファイルを関連付ける機能を提

供する。

7.

  TIFF/IT

ファイルに対する要求事項

7.1

  TIFF/IT

ファイルの構造

7.1.1

一般  この規格は,TIFF の 1.及び 2.で定義されている表記法と構造とを採用する。この規格にお

いて識別するが定義していない TIFF タグは,TIFF  の定義を用いる。この規格と TIFF とが矛盾する場合

は,この規格を優先する。

一つの TIFF/IT ファイルは,単一画像又は関連する画像の集合からなるデータを伝達する。TIFF/IT ファ

イル構造は,一つのヘッダ,一つ以上の IFD(イメージファイルディレクトリ)及びそれらの IFD に関係

する画像データからなる。各 IFD は,関連する画像データとともに一つのサブファイルを構成する。画像

データを含む画像の幅などの画像の諸属性は,IFD 内のタグで識別されるフィールドに符号化する。画像

を記述するのに用いないフィールドは,その IFD から省略する。各フィールドは,IFD 内のタグによって

識別する。

7.1.2 

ヘッダ  TIFF/IT ファイルは,次に示す 8 バイトのファイルヘッダで始まる。

バイト 0∼1: このオフセット 0 の二つのバイトには,ISO/IEC 646 の文字 “II” (4949h) 又は “MM”

(4D4Dh)

を入れる。 “II” は,そのファイルがバイト昇順で書き込まれていることを意味

する。 “MM” は,そのファイルがバイト降順で書き込まれていることを意味する。出力

システムは,この二つのバイト順のいずれか一つを書き込みできなくてはならない。入力

システムは,この両方のバイト順を解釈できなければならない。

参考  一般の TIFF の使い方では,この 2 バイトの文字は,ヘッダ,ディレクトリ及び画像データの

すべてに適用されている。この規格では,画像データのある種の 16 ビットフィールドは,7.3

7.10 の特定の画像タイプとともに定義する固定の“バイト降順”をとる。

バイト 2∼3: オフセット 2 の 2 バイト (SHORT) には,定数 42 (2Ah)  を入れる。

バイト 4∼7: オフセット 4 の 4 バイト (LONG) には,

そのファイルの最初の IFD

(この IFD を “0th IFD”

ともいう。)へのオフセットを入れる。このディレクトリは,偶数境界そろえで始まらな

ければならない。

7.1.3 

イメージサブファイル  TIFF/IT ファイルは,一つ以上のサブファイルを含み,それぞれのサブファ

イルは,その TIFF/IT ファイルの画像群の中の一つの画像を指定する。各サブファイルは,偶数境界そろ

えで始まる一つ以上の画像データを伴う一つの IFD からなる。

7.1.4  IFD (image file directory) 

  各 IFD は,ファイル内の任意の偶数境界オフセットに位置する。各 IFD

は,前方チェインとなっている。一つの IFD は,その IFD 内の IFD エントリの個数を示す 2 バイトのカウ

ント,昇順のタグ順に並んだ一つ以上の IFD エントリ,前方チェインで次の IFD を指す一つの 4 バイトオ

フセット(ファイル内において最終の IFD の場合には,その値を“0”とする。

)からなる。各 IFD エントリ

は,12 バイトで一つのパラメタ領域を形成し,画像の属性を定義する。


9

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.1.5 IFD

エントリ  各 IFD エントリは,一つの SHORT(2 バイト)のタグ,一つの SHORT(2 バイト)

のタイプ,一つの LONG(4 バイト)のカウント及び一つの LONG(4 バイト)のオフセット値からなる。

タグは,そのフィールドを識別する。タイプは,そのフィールドの値を表すデータの種類を識別する。こ

の規格の各 IFD エントリで使用するタイプ及びそのコードを次に示す。

コード    タイプ

1

BYTE

2

ASCII

3

SHORT

4

LONG

5

RATIONAL

7

UNDEFINED

カウントは,そのフィールドの値の要素数を決定する。ASCII 列エントリのカウントは,その列内の文

字(バイト)数とし,終結 null 文字を含む。

オフセット値は,そのフィールドの値又はその値が入っている領域へのオフセットを示す。IFD エント

リのこの値は,そのタイプ及びカウントを組み合わせて 4 バイト以下に示せるように合成できる場合,IFD

エントリのオフセット値領域に直接書き込む。さもなければ,IFD エントリのオフセット値は,カウント

が示す個数のデータ要素が入る偶数境界そろえのデータ域を指すオフセットをとり,オフセット値は,偶

数でなければならない。

7.1.6 

画像データ  画像データは,一つ以上の偶数境界そろえのデータ域に書き込む。画像を作る画素の

配列は,複数のストリップ(画像を構成する均一な幅の領域に対応するデータ領域)に分割可能である。最

後のストリップを除いて,一つの画像の各ストリップは,RowsPerStrip フィールド(タグが 278 で,SHORT

又は LONG であり,その既定値は“FFFFFFFFh”である。

)で指定される行 (row) 数をもつ。RowsPerStrip

フィールドが ImageLength フィールドに等しいかそれを超える場合は,既定値を適用し,全画素が 1 個の

ストリップに入る。各ストリップは,1 個の偶数境界そろえデータとする。

偶数境界そろえで画像データが入っている個々のストリップに対するオフセットは,必す(須)の

StripOffset

フィールド(タグが 273 で,SHORT 又は LONG であり,カウントが画像当たりのストリップ数

である。

)のデータ値として表す。

StripByteCounts

フィールド(タグが 279 で,LONG 又は SHORT であり,カウントが画像当たりのスト

リップ数である。

)は,各ストリップに対するバイト数を指定する。

単一イメージサブファイルからなる TIFF/IT ファイルの構造を

図 に示す。


10

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

図 1  単一のイメージサブファイル(単一ストリップ)に対する TIFF/IT のファイル例

7.2 

フィールド構成パラメタ

7.2.1 

一般  ここでは 7.2.27.2.10 において,TIFF/IT ファイルで用いる各フィールドを一般的に規定する。

フィールドにはタグ番号,フィールド名及びデータ形式が含まれる。各種画像ファイルタイプ(すなわち,

CT

,LW,HC,MP,BP,SD,FP 及び BL)の特定の使い方については,そのファイルタイプに該当する

箇条で規定する。

附属書 に TIFF/IT フィールドのアルファベット順の一覧を示す。

7.2.2 

ジョブ識別  画像のジョブ及び名前は,DocumentName フィールドと ImageDescription フィールド

とによって規定する。加えて PageName フィールドを用いることもできる。

269 DocumentName

ASCII

270 ImageDescription

ASCII

285 PageName

ASCII

Artist

フィールドを用いて画像の作成者 (originator) を識別する。Copyright フィールドには著作権記述が

入る。

315 Artist

ASCII

33432 Copyright

ASCII


11

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.2.3 

システム識別  次のフィールドは,画像に関連するシステムデータを記述するのに用いてもよい。

271 Make

ASCII

272 Model

ASCII

305 Software

ASCII

306 DateTime

ASCII

316 HostComputer

ASCII

34016 Site

ASCII

34018 IT8Header

ASCII

ベンダ名(スキャナの製造者名)の登録国名を識別するため,Make フィールドの終結 null 文字の直前に

置かれる,最後の 3 文字に JIS X 0304 による 3 文字国名コードを入れることを推奨する。

Site

フィールドは,その画像がディジタル化された(又は TIFF/IT に符号化された)場所名をファイル

に入れることを可能にする。

備考 IT8Header フィールドは,TIFF/IT ファイル内に ISO 10755ISO 10756 及び ISO 10759 の修正が

されていない

(文字列の終わりで ASCII “null”  が追加された)

ヘッダを含める方法を提供する。

TIFF/IT

の入力システムは,IT8Header フィールドの内容を解釈しなくてもよい。IT8Header タ

グの使用は,JIS X 9205:1999(ISO 12639:1998)に基づいた入力システムとの互換性のためにだけ

必要とする。ISO 10755ISO 10756 及び ISO 10759 は,廃止され,取り消されている。 

7.2.4 

画像サイズ及び方向  画像のサイズ及び方向は,次の三つのフィールドによって定義する。1 番目

のフィールドは画像の幅を指定し,2 番目のフィールドは画像の長さを指定する。3 番目のフィールドによ

って,最終利用者が見る画像上での走査方向を指定する。

256 ImageWidth

SHORT

又は LONG

257 ImageLength

SHORT

又は LONG

274 Orientation

SHORT

備考

矢印は,そのデータストリームにおける第 1 走査ラインの画素順序を表す。

図 2  第 走査ライン(画像の方向)と方向コードとの間の関係

基本の方向は,次のとおりとする(

図 参照)。

1

=左上から水平にロードする(既定値)

最初の行は画像の視覚上の上を表し,最初の列は視覚上の左側を表す。

5

=左上から垂直にロードする

最初の行は画像の視覚上の左側を表し,最初の列は視覚上の上を表す。

4

=左下から水平にロードする


12

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

最初の行は画像の視覚上の下を表し,最初の列は視覚上の左側を表す。

8

=左下から垂直にロードする

最初の行は画像の視覚上の左側を表し,最初の列は視覚上の下を表す。

この規格に適合するには,少なくとも一つの基本方向が書け,四つのすべての基本方向が読める必要が

ある。

任意選択の方向は,次のように指定されている(

図 参照)。

2

=右上から水平にロードする

最初の行は画像の視覚上の上を表し,最初の列は視覚上の右側を表す。

6

=右上から垂直にロードする

最初の行は画像の視覚上の右側を表し,最初の列は視覚上の上を表す。

3

=右下から水平にロードする

最初の行は画像の視覚上の下を表し,最初の列は視覚上の右側を表す。

7

=右下から垂直にロードする

最初の行は画像の視覚上の右側を表し,最初の列は視覚上の下を表す。

備考 1.TIFF/IT は不明な方向を許容しない。

2.

サイズフィールド,解像度フィールド及び方向フィールドは,データストリーム内の論理画像

のサイズと方向とを記述するのに相互に影響を及ぼす。ImageWidth(ライン当たりの画素数)

及び ImageLength(画像当たりのライン数)フィールドは,論理画像自身ではなく,データス

トリーム内の画素順序を指す。TIFF 及び TIFF/IT の用語“幅”は,データストリーム内の第 1

走査ラインの画素によって記述される画像の寸法を指す。TIFF 及び TIFF/IT の用語“長さ”は,

データストリーム内のライン数によって記述される画像の寸法を指す。例えば,方向 “1” と

“4”

は,論理画像の水平軸としての“幅”を定義し,垂直軸としての“長さ”を定義する。方

向 “5” と “8” は,垂直軸としての“幅”を定義し,水平軸としての“長さ”を定義する。

FP

ファイルで使用される画像位置フィールドは,要素画像のページ原点からの X 及び Y オフセットを

指定するのに使用し,各要素画像の IFD に記述する。

286 XPosition

RATIONAL

287 YPosition

RATIONAL

7.2.5. 

画像の解像度  画像の解像度は,  次のフィールドで規定する。

282 XResolution

RATIONAL

283 YResolution

RATIONAL

296 ResolutionUnit

SHORT

解像度(ResolutionUnit 当たりの画素数)は,幅(ライン)及び長さ(広がり)の両方向において指定で

きる。その指定の単位は,TIFF/IT 適合レベル,TIFF/IT-P1 適合レベル及び TIFF/IT-P2 適合レベルに対する

ResolutionUnit

フィールド(タグが 296 のフィールド)の値によって示す。値“3”はセンチメートル単位で

あることを示し,値“2”(既定値)はインチ単位であることを示す。値“1”は,TIFF によって認識されるが,

TIFF/IT

では認識されない。値“1”は,絶対的な単位がないことを示す。

画素は,そのサイズとして正方形である必要はない。適切な画像サイズを決めるため,両軸の解像度を

考慮しなければならない。必要な情報は,各軸の解像度仕様と各軸との画素数によって与える。各軸のサ

イズは,画素数を解像度で割ることによって決定できる。


13

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.2.6. 

データフォーマット  ここに規定する一連のデータフォーマットフィールド*は,データストリー

ムの型と順序とを指定する。

*  “データフォーマットフィールド”という特定のフィールドが存在するのではない。7.2.6 

示す一連のフィールドを“データフォーマットフィールド”と呼ぶことにする。

254 NewSubfileType

LONG

NewSubfileType

は,サブファイルに入っているデータの種類を示す一般的インディケータとする。その

オフセット値は,32 ビットの各ビット値をフラグとして構成する。未使用ビットは,0 でなければならな

い。ビット位置 0 は,下位位置ビットを指す。

258 BitsPerSample

SHORT

259 Compression

SHORT

277 SamplesPerPixel

SHORT

284 PlanarConfiguration

SHORT

SamplesPerPixel

フィールド及び BitsPerSample フィールドは,サンプル数(版数,色数)及びそのサイズ

を決める。この情報は,Compression フィールド及び PlanarConfiguration フィールドとともに,画像データ

のフォーマットを決定する。BitsPerSample フィールドのデータ要素数であるカウントは,SamplesPerPixel

フィールドの値に等しくなければならない。

Compression

フィールドの値が既定値 “1” ならば,圧縮はされていない[ビットマップ 2 値 (BP) 画像

タイプでは,1 走査線の最後を除いて画像データをバイト列に(不要なビットを入れずに)すき間なく詰

め込む。

。その他の TIFF/IT における Compression フィールドの値は,次のことを示す。

− CT 又は,MP フォーマットでの RasterPadding の使用(値は“32895”)

− LW フォーマットのためのランレングス圧縮方式(値は“32896”)

− HC フォーマットのためのランレングス圧縮方式(値は“32897”)

− BL フォーマットのためのランレングス圧縮方式(値は“32898”)

− BP 及び SD フォーマットのための CCITT G4 圧縮方式(値は“4”)

− CT 及び MP フォーマットのための JPEG 圧縮方式(値は“7”)

附属書 参照

− LW,HC 及び BL とを除くフォーマットのための Flate 圧縮方式(値は“8”)

附属書 参照

PlanarConfiguration

フィールドの値は,それぞれ値“1”, “32768”及び“2”によって,点順次形式( “chunky”

として参照されることもある。

,線順次形式又は面順次形式の CT フォーマットを区別する。その値は,“1”

を既定値とし,SamplesPerPixel フィールドの値が“1”に等しい場合はそのフィールドを省略してもよい。

表 に各画像タイプのデータフォーマットに,これらの TIFF/IT フィールドが符号化される方法を要約

する。


14

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 1  画像データフォーマットの符号化

 SamplesPerPixel

BitsPerSample

Compression

PlanarConfiguration

カラー連続調画像 (CT) −点順次形式 1-16

8

,8,…又は

 16

,16,…

1

,7,8 又は

32895

1

カラー連続調画像 (CT) −線順次形式 1-16

8

,  8,  …又は

16

,16,  …

1

,8 又は

32895

32768

カラー連続調画像 (CT) −面順次形式 1-16

8

,  8,  …又は

16

,16,  …

1

,7,8 又は

32895

2

線画画像 (LW)

1

8

32896

省略,未使用

高解像度連続調画像 (HC)

2-16

偶数値だけ

8

,  8,  … 32897

1

単色階調画像 (MP)

1

8

又は 16 1,7,8 又は

32895

省略,未使用

ビットマップ 2 値画像 (BP)

1

1

1

,4 又は 8

省略,未使用

ランレングス 2 値画像 (BL)

1

1

32898

省略,未使用

網点画像(SD) 1-16

1

,1,…

1

,4 又は 8 2

34019 RasterPadding

SHORT

RasterPadding

フィールドは,色の各ライン又はインタリーブされた色の各ラインに 1,2,4,512 及び

1024

バイト境界でのパディングを可能にする。

0

=バイトラスタ(既定値)

1

バイトにパディング

1

=ワードラスタ

2

バイトにパディング

2

=ロングワードラスタ

4

バイトにパディング

9

=セクターラスタ 512 バイトにパディング

10

=ロングセクターラスタ 1024 バイトにパディング

この RasterPadding フィールドが線順次データに適用された場合,画素構成の各ラインではなく,色構成

の各ラインに適用する。このフィールド値は,パディング長(バイト表記での)に一致する 2 のべき乗と

する。

TIFF/IT-LW

ファイルは,短形式及び長形式ランを記述するビット数を示す二つの TIFF/IT フィールドを

必要とする。詳細は,個々の画像タイプのファイルの箇条による。

34020 BitsPerRunLength

SHORT

(default

=8)

34021 BitsPerExtendedRunLength SHORT

(default

=16)

高解像度連続調画像 (HC) ファイルは,そのファイルに入っている情報タイプを決定する特定の用法を

もつ。

HCUsage

は,その特定情報の意味を示す。

34030 HCUsage

LONG

HCUsage

の幾つかのビットは,その HC ファイルに入っている情報の種類を示す。すべてのビットが 0

であるか又はこのフィールドが存在しないならば,その種類を特定しない。各ビットはそのファイルに現

れうる符号化情報の種類を示す。HC ファイルは輪郭線情報及びラインアート情報をともに含むことがで

きるので,これらのビットは互いに排他的ではない。

ビット 0:値“1”は,そのファイルが高解像度 CT の輪郭線情報を含むことを意味する。

ビット 1:値“1”は,そのファイルがラインアート(ラインワーク)情報を含むことを意味する。

ビット 2:値“1”は,そのファイルがトラッピング情報を含むことを意味する。


15

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

ビット 3-31:予約ビット。 “0” でなければならない。

34031 TrapIndicator

BYTE

(default=1)

  TrapIndicator フィールドは任意選択フィールドとし,ファイル又はファイルセットトラップ処理は,分

解色版のずれによるカラー印刷物での意図しないすき間の発生を防止するため,色付きオブジェクトの境

界を修正する。

  TrapIndicator フィールドの値が“1”(規定値)の場合,そのファイルは,必要なトラップ処理が既に行われ

ていることを示し,それ以上のさらなるトラップ処理を不要とする。

  TrapIndicator フィールドの値が“0”の場合,そのファイル又はファイルセットはトラップ処理が行われて

いないことを示し,最終レンダリングの前に必要なトラップ処理を行わなければならない。

  SD ファイルの Trapindicator フィールドが存在するならば,その値は,“1”でなければならない。

  FP 以外の画像データファイルでは,TrapIndicator フィールドは,その単一ファイルでのトラップ処理の

有無を表す。

  FP ファイルのファイルセットにおいては,TrapIndicator フィールドの値は,すべてのサブファイルのト

ラップ処理の状況を示す。個々のファイルの値は無視し,FP ファイルの値を使わなければならない。

7.2.7 

ファイルフォーマット  製版での多くの応用プログラムは,TIFF/IT フォーマットにおいて 1 個の

ストリップだけを用いる。この場合は,StripOffsets フィールドにも StripByteCounts フィールドにも値を 1

個だけ示すことになる。このとき,RowsPerStrip フィールドは,省いてもよい。他の場合,StripOffsets フ

ィールド,RowsPerStrip フィールド及び StripByteCounts フィールドの用法は,TIFF  の 1.10.のベースラ

イン TIFF (Baseline TIFF)  の規定による。

273 StripOffsets

LONG

又は SHORT

278 RowsPerStrip

LONG

又は SHORT

279 StripByteCounts

LONG

又は SHORT

これらの使用については,7.1.6 による。

7.2.8 

色仕様

7.2.8.1 

一般  PhotometricInterpretation フィールド値によって他の色空間の指定もできるが,この規格の基

本の色空間は,CMYK (PhotometricInterpretation フィールドの値“5”)とする。基本色空間の場合は, 7.2.8.2

7.2.8.4 のように指定する。

262 PhotometricInterpretation  SHORT

CT

,LW,SD 及び HC 画像に対する PhotometricInterpretation フィールドの値 “5” は,CMYK 順に分版

された画像ファイルデータを表す。ただし,他の TIFF/IT フィールドで修正されている場合,他の分解色

版又は色順での分解色版画像ファイルデータを表す。PhotometricInterpretation フィールドの値 “2”, “6”及び

“8”

は,CT 画像に対してだけ使用する。PhotometricInterpretation フィールドの値 “0” 及び“1”  は,MP,

BP

及び BL 画像に対して用いる。

値 “0” は,

“WhiteIsZero

(0 を白として想定する。

を意味し,

値 “1” は,

“BlackIsZero(0 を黒として想定する。

”を意味する。

TIFF/IT

では,MP,BP 及び BL 画像に対して値 “0” を推奨する。TIFF/IT の MP,BP 及び BL 画像の

WhiteIsZero

及び BlackIsZero での用語白 (white) 及び黒 (black) は,背景色及び画像色(前景色)で置き換

えて解釈することを推奨する。

−PhotometricInterpritation  の値“2”(RGB)を CT 画像で使う場合,符号化は

附属書 に従わなければなら

ない。

−PhotometricInterpritation  の値“6”(YCbCr)  を CT 画像で使う場合,符号化は

附属書 に従わなければな


16

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

らない。

−PhotometricInterpritation  の値“8”(Lab)を CT 画像で使う場合,符号化は

附属書 に従わなければならな

い。

−PhotometricInterpritation  の値が“5”の場合,色空間の詳細は,次のパラメタで表す。

−  分解色版数

−  色順

−  色値

7.2.8.2

  分解色版数  一般的な印刷用画像は,CMYK 又は YMCK のいずれかの順での 4 版のプロセスカラ

ーインキによって,指定する。任意選択指定を用いると,いろいろな順序の 1∼16 の版を 7.2.6 のように記

述できる。SamplesPerPixel フィールドは,LW ファイルタイプを除いて,分解色版数を指定する。LW に対

する分解色版数は,ColorSequence フィールド(7.2.8.3.2 参照)のカラーエントリ数として指定する。

7.2.8.3

  色順

7.2.8.3.1 

一般  この規格は,色順情報を符号化する二つの方法を提供する。

−従来の方法は ColorSequence フィールドを用いる。ここでは個々の分解色版を一つの文字で区別し,

印刷時の正確な色名も CMYK 等価値も表すことができない。

−新しい方法は InkNames 及び CMYKEquivalent フィールドを用いる。ここでは分解色版の順,分解色版

の印刷時の色名及び CMYK 等価値を正確に定義できる。

後者は,色順を表す好ましい方法であり,CMYK 以外の色を使う場合は,その使用を強く推奨する。

分解色版の合計数は,16 を超えてはならない。

7.2.8.3.2 

色順フィールド

34017 ColorSequence

ASCII

ColorSequence

フィールドは

, PhotometricInterpritation 値“5”を用いる場合の色順を指定する。この規格は,

4

色の分解色版を規定する二つの基本の色順と 3 色の分解色版を指定する二つの基本の色順とを提供する。

4

色の分解色版を記述する二つの基本の色順は, ColorSequence フィールドの値として,‘CMYK’  又は

‘YMCK’

を指定する。3 色の分解色版の基本の色順は, PhotometricInterpritation 値 “2”を使用する RGB 色空

間データの色順 RGB,  又は PhotometricInterpritation 値“8”を使用する CIELAB 色空間データの色順 LAB と

する。

参考 PhotometricInterpritation 値“5”を用いる場合の RGB 色空間データ又は CIELAB 色空間データは、

ColorSequence

フィールドの任意選択値‘RGB’又は‘LAB’を用いて表記可能ではあるが, TIFF と

の互換性を維持できる

附属書 G 又は H の手順が一般的に使用される。RGB 色空間データ又は

CIELAB

色空間データに対する ColorSequence フィールドは,使用しないほうがよい。

この規格では,任意の色又は色順を指定するのに,ColorSequence フィールドの値として,次に示す文字

を任意の順に並べることを許す(同じ色の追加版がある場合には,その色を示す文字を重複して並べてよ

い。

“Y”

, “M”, “C”, “K” =イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインキ

“R”

, “G”, “B” =レッド,グリーン,ブルー光の輝度

“U”

, “V”, “L” =CIE(1976 )L*u*v*表色系(国際照明委員会が,1976 年に推奨した一つの均等知覚色空

間)

“1”

∼ “9” 及び“a”∼“z”=使用者定義可能な色又は分解色版:ピンクやニスの艶など

“Q”

=データストリーム上に現れても無視する。


17

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

備考 1.ColorSequence フィールドでの記載は,一義的である必要はない。

2.ColorSequence フィールドの値‘UVL’は,歴史的な意味で含まれているが,使用は望ましくない。

3.ColorSequence フィールドの値‘RGB’は,歴史的な意味でだけ含まれている。RGB データは,

通常 7.2.8.2 及び

附属書 で説明する PhotometricIntrepretation の値“2”を用いる。

4.ColorSequence フィールドの値は大文字と小文字とを区別する。例えば,“A”と“a”とは異なる

値として解釈する。

5.ColorSequence フィールドでの独立した記載色の合計は,最大 16 に制限する。

332 InkSet

SHORT

334 NumberOfInks

SHORT

(default

=4)

InkSet

フィールド及び NumberOfInks フィールドは,任意選択フィールドとする。InkSet フィールドの値

“1”

は,CMYK インキを CMYK 色順で用いることを指定する。InkSet フィールドの値 “2” は,インキセ

ット及び/又は色順が InkSet の値 “1” でない(つまり,CMYK でない)ことを指定する。このフィール

ドを用いる場合,他のいかなるフィールドとも矛盾してはならない。NumberOfInks フィールドの値は,イ

ンキ別又は色別の版数を指定する。その値は,普通,SamplesPerPixel フィールドの値に等しい。ただし,

ColorSequence

フィールドで指定された色数に等しいこともある。

7.2.8.3.3 

インキ名

333 InkNames

ASCII

  インク名が ColorSequence(又は LW の色変換テーブルエントリの 4∼19 番目のバイト)の分解色版に対応

する場合, InkNames フィールドを使用してもよい。このフィールドの長さは,  全インキ名の null 文字を含

む文字列の文字数の合計となる。使用中の各インキの名称は,null 文字を含めた ASCII 文字列を連結した

リストとして記述する。

  文字列の数は,NumberOfInks 及び ColorSequence フィールド(7.2.8.3.2 参照)と矛盾してはならない。

InkNames

フィールドを使用する場合,  InkNames の順番は, ColorSequence フィールド又は LW の色変換テ

ーブルエントリの 4∼19 番目のバイトと同じ順でなければならない。

7.2.8.3.4 CMYK

等価色値

34032 CMYKEquivalent

BYTE

又は SHORT

  CMYKEquivalent フィールドは,指定インクの 100%に視覚的に可能な限り近い色を定義する, シアン, マ

ゼンタ, イエロー及びブラックのインク値の組合せとする。これらの値の解釈は, DotRange フィールドに

依存する。CMYKEquivalent は,  ColorSequence フィールド値の要素に相当する CMYK 等価色値を記述す

るのに用いてもよい。これは, TIFF/IT 及び TIFF/IT-LW/P2 において使用してもよい。CMYKEquivalent フィ

ールドは,任意選択とする。

  CMYKEquivalent は, 1∼16 のエントリで構成する。

各エントリは, CMYK 分解色版での等価色値を表す。

したがって,分解色版の数は, SamplesPerPixel 値だけによって決定する。各エントリは, 4 バイト長とする

(フィールドタイプが SHORT の場合には, 8 バイト長とする。)。

  CMYKEquivalent を使用する場合,登録の数は,ColorSequence フィールドの“フィールド長−1”と等し

くなければならない。各エントリは, ColorSequence フィールドの各要素に対応する CMYK 等価色値を指定

する。

例   CMYKEquivalent フィールドの例を次に示す。ColorSequence フィールド値が終結 null 文字付き

の‘12CMYK’の場合, “1” と“2”は, 二つの特色を使用し,かつ,CMYK のプロセスカラ


18

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

ーインクを使用することを意味する。この場合, CMYKEquivalent フィールドのカウントは,

24

で, [55,255,0,0], [0,100,100,0], [255,0,0,0], [0,255,0,0], [0,0,255,0], [0,0,0,255]がこの

例での値を示す。ここで,最初のエントリ[55,255,0,0]は, ColorSequence フィールドの最初のバ

イト(この場合, 特色“1”)を記述する分解色版の等価 CMYK 色値を表す。2 番目のエントリ

[0,100,100,0] は, ColorSequence フィールドの 2 番目のバイト(この場合, 特色“2”)を記述する

分解色版の等価 CMYK 色値を表す。3 番目のエントリ[255,0,0,0]は, ColorSequence フィールド

の 3 番目のバイト(この場合, プロセスカラーインキ“C”)を記述する分解色版の等価 CMYK 色値

を表す。

LW

画像において, CMYKEquivalent フィールドが使用された場合, CMYKEquivalent フィールドの最初

のエントリは, 色変換テーブルの(0 番目から数えた)4 番目のバイトの分解色版を指定する。2 番目のエン

トリは, 色変換テーブルの 5 番目のバイトの分解色版を指定する。

16

番目のエントリが存在する場合は, そ

の エ ン ト リ は ,  色 変 換 テ ー ブ ル の 最 後 の (19 番 目 の ) バ イ ト の 分 解 色 版 を 指 定 す る 。 し た が っ て ,

CMYKEquivalent

フィールドのデータ順は, 分解色版の順番を決定する。

7.2.8.4

  色値

336 DotRange

BYTE

又は SHORT(0%網値の対応色値,100%網値の対応色値)

分解色版画像において,色値は,印刷の網値に線形とする。色値は,“0”∼“2

BitsPerSample

−1” (BitsPerSample=8

の場合は“0”∼ “255”)の符号なし数値とする。DotRange フィールドで指定する色値と網値との関係(増分,

傾きの方向及び切片)は,ファイル作成者が設定するが,一つのファイル内のすべての分解色版で同一と

しなければならない。DotRange フィールドは,TIFF/IT においてはカウントを “2” とし,値として,0%

網値に対応する色値及び 100%網値に対応する色値を並べる。これらの色値の既定値は,順に,“0”及び

“2

BitsPerSample

−1”(BitsPerSample=8 の場合は,最大で 255)とする。

備考  TIFF  は,各分解色版に対して同じ又は異なった DotRange フィールドの値を使用できる。簡単

化のために TIFF/IT は,ファイルのすべての分解色版に対して同じ DotRange フィールドの値を

使用する。

図 に,0%網値の色値が “20”,100%網値の色値が “220” である場合の,色値と網値との関係を示す。

図 3  色値及び網値

画素の色値(データストリームの値)を,0%網点と 100%網点とを表す値よりも小さな値又は大きな値

にすることもできる。この場合,そのデータをそのまま使うか 0%網点値又は 100%網点値に読み替えて使

うかは,入力システムの裁量とする。

参考  例えば,0%網点値が “20” でデータ値が “15” の場合,転送後のデータは,入力システムの判

断で “20” 又は “15” にできる。

34029 ColorCharacterization

ASCII

分解色版画像,RGB 画像又は他の色空間画像の色値は,JIS X 9202 及び JIS X 9203 による ASCII データ


19

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

テーブル,又は IEC61966-2-1 で定義された‘sRGB’のような名前付き色空間の使用によって更に特徴付け

てもよい。このデータテーブルは,ColorCharacterization フィールドを使用して画像ファイルにもち込まれ

る。詳細は,JIS X 9202

JIS X 9203 及び附属書 I による。

34675 ICCProfile

UNDEFINED

分解色版画像,RGB 画像又は他の色空間画像の色値は,ICC プロファイルを用いてさらに特徴付けを行

ってもよい。ICCProfile を使用する場合,

附属書 で規定する ICC プロファイルフィールドを使用しなけ

ればならない。

34022 ColorTable

BYTE

LW

画像において,色値は,色変換テーブルに符号化することによって指定する。色変換テーブルは,

TIFF/IT ColorTable

フィールドの値として示す(7.4.2.2 参照)

34025 ImageColorValue

BYTE

34026 BackgroundColorValue  BYTE

BP

及び BL 画像の画素(ビット)は,画像色又は背景色のいずれかを意味する。ImageColorValue フィ

ールド及び BackgroundColorValue フィールドは,それぞれ画像色及び背景色の値を示す。

34027 PixelIntensityRange

BYTE

(最小強度,最大強度)

MP

画像の画素は,ある特別の色の強度を示す。その色は,ImageColorValue フィールドによって示す。

DotRange

フィールドと同様に,強度と%値との関係を,PixelIntensityRange フィールドの 2 個のバイト値に

よって示す。既定値は,0%に対応する強度及び 100%に対応する強度のそれぞれに対して “0”及び

“2

BitsPerSample

−1”とする(7.6 参照)

34028 TransparencyIndicator

BYTE

TransparencyIndicator

フィールドは,HC ファイルの透明色インディケータとして用いる。既定値 “0” は,

透明色が用いられていないことを示す。値 “1” は,7.5 に規定するように符号化された,透明色が用いら

れていること及び透明色が存在するかもしれないことを示す。他の値は,使用できない。このフィールド

は,他のファイルタイプには要求されない。

透明色は,LW ファイルの色変換テーブル,BP 及び BL ファイルの ImageColorIndicator フィールド及び

BackgroundColorIndicator

フィールドに符号化する。

7.2.9 

画像色インディケータ及びは背景色インディケータ

34023 ImageColorIndicator

BYTE

34024 BackgroundColorIndicator

BYTE

2

値画像(BP 及び BL)のデータストリームは,前面色と背景色とのスイッチとして機能する。

ImageColorIndicator

フィールドは,特定の画像色又は透明色情報が 2 値画像に,符号化されているかそう

でないかを示す。BackgroundColorIndicator フィールドは,背景色(MP 画像は,背景色を指定しない。

)に

ついて,同じ情報を示す。これらのフィールドの値は,画像色定義及び背景色定義の性質を示す。

“0”

=画像色・背景色が定義されていない(既定値)

“1”

=画像色・背景色が定義されている。

“2”

=完全な透明色を意味し,画像色・背景色が定義されていない。

完全な透明色は,下層画像が存在するならば,透明領域内で完全に透けて見えることを意味する。

任意の画像色又は背景色指定を選択しないシステムは,前景色及び背景色インディケータの既定値 “0”

によってこれを示してよい。この場合,画像色及び/又は背景色の意味は,入力システムの裁量下におか

れる。


20

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.2.10

  タグ番号順での TIFF/IT フィールド

7.2.10.1 

習慣的 TIFF フィールド

表 に,TIFF/IT ファイルに一般的に適用される慣習的な TIFF フィー

ルドの使い方を示す。TIFF/IT で明確に用いられているフィールドだけを示す(非使用フィールド及び適

用不可なフィールドは示していない。

。特定のファイルタイプ(CT,LW,HC,MP,BP,SD,FP 及び

BL

)における使用法は,そのファイルタイプに対する箇条による。

表 2  慣習的 TIFF フィールド

タグ

フィールド名

タイプ

備考

254 NewSubfileType

LONG

基準値は,

 “

0

とする。

256 ImageWidth

LONG

又は SHORT ベースライン TIFF の要求フィールド  (画素数/ライン)

257 ImageLength

LONG

又は SHORT ベースライン TIFF の要求フィールド  (ライン数/ライン)

258 BitsPerSample

SHORT

特定のファイルタイプ参照

259 Compression

SHORT

特定のファイルタイプ参照(

附属書

E,F

も参照)

262 PhotometricInterpretation

SHORT

特定のファイルタイプ参照

269 DocumentName

ASCII

任意選択フィールド  (ジョブ名)

270 ImageDescription

ASCII

任意選択フィールド  (画像名)

271 Make

ASCII

任意選択フィールド  (ベンダ名)

272 Model

ASCII

任意選択フィールド

273 StripOffsets

LONG

又は SHORT ベースライン TIFF の要求フィールド(画像全体が 1 個のストリップ

の場合,1 個の値だけが存在する。

274 Orientation

SHORT

基準値は,

 “

1

4

5

及び

8

,

任意選択の値は,

2

3

6

及び

7

277 SamplesPerPixel

SHORT

特定のファイルタイプを参照

278 RowsPerStrip

LONG

又は SHORT 画像全体が 1 個のストリップに入る場合,既定値をとるために省略

279 StripByteCounts

LONG

又は SHORT ベースライン TIFF の要求フィールド(画像全体が 1 個のストリップ

に入る場合,1 個の値だけが存在する。

282 XResolution

RATIONAL

ベースライン TIFF の要求フィールド(ライン内の画素間の解像度)

283 YResolution

RATIONAL

ベースライン TIFF の要求フィールド

(画像内でのライン間の解像度)

284 PlanarConfiguration

SHORT

特定のファイルタイプ参照

285 PageName

ASCII

任意選択フィールド

286 XPosition

RATIONAL

TIFF/IT-FP

で使用

287 YPosition

RATIONAL

TIFF/IT-FP

で使用

296 ResolutionUnit

SHORT

ベースライン TIFF の要求フィールド

301 TransferFunction

SHORT

任意選択(

附属書

G

参照)

305 Software

ASCII

任意選択フィールド  (プログラム名)

306 DateTime

ASCII

任意選択フィールド

315 Artist

ASCII

任意選択フィールド

316 HostComputer

ASCII

任意選択フィールド

318 WhitePoint

RATIONAL

任意選択フィールド(

附属書

G

参照)

319 PrimaryChromaticities  RATIONAL

任意選択フィールド(

附属書

G

参照)

332 InkSet

SHORT

特定のファイルタイプ参照

333 InkNames

ASCII

任意選択フィールド

334 NumberOfInks

SHORT

特定のファイルタイプ参照

336 DotRange

BYTE

又は SHORT 0%と 100%の網点に対応するデータの色値

532 ReferenceBlackWhite

RATIONAL

任意選択フィールド(

附属書

G

参照)

33432 Copyright

ASCII

任意選択フィールド

34675 ICCProfile

UNDEFINED

任意選択フィールド(

附属書

J

参照)


21

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.2.10.2

追加 TIFF/IT フィールド  慣習的 TIFF フィールドに加えて,TIFF/IT は,特定の TIFF/IT の性能

を保持するのに必要なフィールドを要求する。34016∼34035 の 20 個のタグを,TIFF/IT 用に特別に割り当

てる。特定のファイルタイプ(CT,LW,HC,MP,BP,BL,SD 及び FP)での使い方は,そのファイル

タイプに対する箇条による。

表 3  追加 TIFF/IT フィールド

タグ

フィールド名

タイプ

備考

34016 Site

ASCII

サイト名

34017 ColorSequence

ASCII

色順,値“5”の PhotometricInterpretation に互換な 4 つの分解色版ファ
イルに対して,既定値は‘CMYK’をとる。

34018 IT8Header

ASCII

ISO 10755

ISO 10756 及び ISO 10759 で使用されている修正無しのヘッダ

に終結 null 文字を追加したヘッダシーケンスをここに格納してよい。ただ

し,ISO 10755ISO 10756 及び ISO 10759 は時代遅れのため廃棄されてお

り,  このフィールドは JIS X9205-1999(12639:1998)との互換性維持だけのた

めの使用を推奨する。

34019 RasterPadding

SHORT

CT

,MP ファイルでは,  パディングが使用されていないことを示す

0

使用してもよい。既定値は

0

とする。

34020 BitsPerRunLength

SHORT

特定のファイルタイプ参照

34021 BitsPerExtendedRunLength

SHORT

特定のファイルタイプ参照

34022 ColorTable

BYTE

カウントは,20 x ([Last Valid Color]  +1)  バイトである。これによって色変

換テーブル全体を,その最後の有効な色エントリまで含めることができる。

7.4.2. 2

参照。

34023 ImageColorIndicator

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34024 BackgroundColorIndicator

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34025 ImageColorValue

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34026 BackgroundColorValue

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34027 PixelIntensityRange

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34028 TransparencyIndicator

BYTE

特定のファイルタイプ参照

34029 ColorCharacterization

ASCII

特定のファイルタイプ参照

34030 HCUsage

LONG

HC

ファイルに入っている特定情報の種類を示す。

34031 TrapIndicator

BYTE

基準値は,  “0”又は“1”

。規定値は,  “1”とする。

34032 CMYKEquivalent

BYTE

は SHORT

LW

,CT,HC

及び

SD

において任意選択

34033

将来の TIFF/IT 用に予約

34034

将来の TIFF/IT 用に予約

34035

将来の TIFF/IT 用に予約

7.3 

カラー連続調画像ファイル (CT)

7.3.1 TIFF/IT-CT TIFF/IT-CT/P1

及び TIFF/IT-CT/P2    TIFF/IT-CT 適合レベルでは,カラー連続調画

像に適した TIFF と TIFF/IT フィールドとによって提供されるすべての特徴及び機能を利用する。

TIFF/IT-CT/P1

及び TIFF/IT-CT/P2 の適合レベルでは,フィールド値を既定値,単一値又は狭い範囲の選択

値に限定し,

さらに,

任意選択フィールドの使い方も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定する。

TIFF/IT-CT/P1

適合レベルは,カラー連続調画像  (CT)  データ用簡易画像ファイルフォーマット規約であ

り,より容易な実装を目的とする,TIFF/IT-CT の制限付きサブセットとみなすことができる。TIFF/IT-CT/P1

ファイルは,TIFF  の 16.CMYK 画像に適合し,一般的な TIFF の入力システムで読み込むことができ,ま

た,一般的な TIFF の出力システムで書き込むことができる。

TIFF/IT-CT/P2

適合レベルは,TIFF/IT-CT/P1 適合レベルの拡張とみなすことができる。CMYKEquivalent


22

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

タグを使用する場合,一般的な TIFF  の入力システムで TIFF/IT-CT/P2 ファイルを読み込むことはできな

い。

RGB(PhotometricInterpretation

値 が “ 2 ) 及 び LAB(PhotometricInterpretation 値 が “ 8 ) の 色 空 間 用 の

TIFF/IT-CT

適合レベルは,TIFF/IT-CT(

附属書 及び附属書 参照)の拡張とみなすことができる。

TIFF/IT-CT

適合レベル及び TIFF/IT-CT/P2 適合レベルは, JPEG 圧縮画像データ又は Flate 圧縮画像デー

タを任意選択として許容する。TIFF/IT-CT/P1 適合レベルは,いかなる圧縮画像データも使用してはならな

い。

7.3.2 

データ構造

7.3.2.1 

データ構造概要  CT 画像データの画素構造を指定するため次の三つのフォーマットがある。

−  点順次形式

−  線順次形式

−  面順次形式

TIFF/IT-CT の

出力システムは,この三つのフォーマットのうちの任意の一つで書き込み,TIFF/IT-CT の

入力システムは,これらの三つすべてを読み込めなければならない。TIFF/IT-CT/P1 及び  TIFF/IT-CT/P2 フ

ァイルは,点順次形式フォーマットだけに制限されている。

参考  ある種の装置又は応用プログラムは, 16 ビットワード境界にデータを書き込むことを必要とす

る。したがって,ライン当たりの画素数が奇数ならば,各ラインの終わりに 1 個のバイトを埋

め, ライン当たりに偶数のバイト数を書き込むことを推奨する。この場合,値 “1” をもつ

RasterPadding

フィールド(タグ 34019 のフィールド)は,偶数境界へのパディング値(偶数境

界そろえ)を示し,Compression フィールド(タグ 259 のフィールド)に対する値 “32895” は,

パディングの存在を示す。しかし, TIFF/IT-CT/P1 及び TIFF/IT-CT/P2 ファイルでは,ラスタ

パディングの使用を示す Compression フィールドの値 “32895” 及び RasterPadding フィール

ドを使用してはならない。

7.3.2.2

   点順次  点順次データは,画像の 1 ラインが各色成分値からなる画素の並びとして構成する。色

成分値の順序は,PhotometricInterpretation フィールド又は ColorSequence フィールドによって指定する。

7.3.2.3

   線順次  線順次データは,同一ラインの画素列が,ある色(分解色版)の 1 走査ラインに次の別

色(分解色版)の走査ラインが続く構成( “m” 色の分解色版から成るな“n” ラインの列)から成る。

各ラインの色順は,PhotometricInterpretation フィールド又は ColorSequence フィールドによって指定する。

7.3.2.4

面順次  面順次データは,ある色(分解色版)の全走査ラインに次の別色(分解色版)の全走査

ラインが続く構成から成る。分解色版の順序は,PhotometricInterpretationフィールド又はColorSequenceフィ

ールドによって指定する。

7.3.2.5 

画素当たりのサンプル数  TIFF/IT-CT の入力システムは,画素当たり 4 サンプルの CT ファイル

を読み込み,かつ,処理できなければならない。他のサンプル値は,TIFF/IT-CT 及び TIFF/IT-CT/P2 に対

しては任意選択とするが,TIFF/IT-CT/P1 に対しては許容しない。

TIFF/IT-CT

の出力システムは, 画素当たり 4 サンプルの CT ファイルを書き込むことができなければな

らない。他のサンプル値は,TIFF/IT-CT 及び TIFF/IT-CT/P2 に対しては任意選択とするが,TIFF/IT-CT/P1

に対しては許容しない。

7.3.2.6 

色順  TIFF/IT-CT の点順次形式データに対して,書き込むときは YMCK 又は CMYK のいずれか

の画素順で書き込み,読み込むときは YMCK 及 び CMYK の両方で読み込めなければならない。

TIFF/IT-CT/P1

に対しては,CMYK の画素順だけで入出力を行う。


23

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

TIFF/IT-CT

の線順次形式データに対しては,少なくともCMYKの画素順で,入出力できなければならな

い。

TIFF/IT-CT

に対して,任意選択可能な色順は,7.2.8.3.2による。

シアン,マゼンタ,イエロー及びブラックの名前は,プロセスカラーに対して確保されており,特色に

対する名前として使用してはならない。

7.3.3 TIFF/IT-CT

符号化  TIFF/IT-CT データ,TIFF/IT-CT/P1 データ及び TIFF/IT-CT/P2 データに対する

フィールドの使い方を,

表 に示す。

表 4  TIFF/IT-CT フィールド,TIFF/IT-CT/P1 フィールド及び TIFF/IT-CT/P2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント  既定値

TIFF/IT-CT

TIFF/IT-CT/P1 TIFF/IT-CT/P2

備考

NewSubfileType 254

LONG  1  0  d

(=0)

d=0 d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG 1

なし

m  m m pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m  m m lines

per

image

BitsPerSample 258

SHORT

(

a

) 1 m

( = 8 , ... ,

=16,...)

m = 8 ,   8 ,   8 ,

8

m=8,...

Compression 259

SHORT

1

1

d

=1, =7, =8,

=32895

d

=1 d=1, =7, =8

PhotometricInterpretation 262  SHORT

1

なし m=2, =5, =6,

=8

m

=5 m=5

(

lm

)

DocumentName 269

ASCII  (

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageDescription 270

ASCII

(

b

)

なし

opt  opt opt

Make 271

ASCII

(

b

)

なし

opt  opt opt vendor

name

Model 272

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

c

)

なし m

m

m

pointer to image

data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(=1, =4, =5,

=8)

d

=1 d=1

SamplesPerPixel 277

SHORT 1  1  m

(=4)

m

=4

m (=4)

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFF

Fh

d d

d 

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

c

)

なし

m  m m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし

m  m m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし

m  m m

PlanarConfiguration 284

SHORT

1

1

d=1

, =2,

=32768 d=1 d=1

PageName 285

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1 2

d

(

=2,  =3) d=2, =3

d=2

, =3

Software 305

ASCII

(

b

)

なし

opt  opt opt

DateTime 306

ASCII

(

d

)

なし

opt  opt opt

Artist 315

ASCII

(

b

)

なし

opt  opt opt

HostComputer 316

ASCII (

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

d

=1 d=1

(

g

)

InkNames 333

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可 opt

NumberOfInks 334

SHORT

1 4

opt

d

=4 d=4

(

h

)

DotRange 336

BYTE/SHORT 2

0

, 255

d

d

=0, 255

d

=0, 255

Copyright 33432

ASCII

(

b

)

なし

opt  opt opt

Site 34016

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII (

b

) ‘CMYK’ d

(

=‘CMYK’,  =

‘YMCK’)

使用不可 d

(

=‘CMYK’,)


24

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 4  TIFF/IT-CT フィールド,TIFF/IT-CT/P1 フィールド及び TIFF/IT-CT/P2 フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント  既定値

TIFF/IT-CT

TIFF/IT-CT/P1 TIFF/IT-CT/P2

備考

IT8Header 34018

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

RasterPadding 34019

SHORT

1 0

(

f

)

使用不可

使用不可

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

b

)

なし opt

opt

opt 

(

i

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1

1

opt

使用不可 opt

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

j

なし opt

使用不可 opt

ICCProfile 34675

UNDEFIND

(

k

なし opt

使用不可 opt

(

a

) SamplesPerPixel

フィールドの値に等しい。

(

b

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

c

) PlanarConfiguration フィールドの値が 1 又は 32768 に等しい場合,StripsPerImage を用いる。PlanarCofiguration フィールド

の値が“2”の場合,(SamplesPerPixel フィールドの値)×StripsPerImage を用いる。ここで,INTEGER (x) は,x の整数値[つ
まり,INTEGER (2.9)  =2]を意味し,StripsPerImage=INTEGER ((ImageLength+Ro-wsPerStrip−1) /RowsPerStrip)となる。

(

d

)  年,月,日,スペース,時間,分,秒,

終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20 文字。

(

e

)  既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

) RasterPadding フィールドを CT フォーマットに用いる場合,Compression フィールドの値は,

“32895”でなければならない。値

“0”,“1”,“2”,“9”及び“10”は,RasterPadding フィールドの許容値である。

(

g

)  

InkSet

フィールドを用いる場合,ColorSequence フィールドの値が‘CMYK’の既定値ならば,値“

1

”でなければなら

ない。さもなければ,“

2

”でなければならない

(

h

)  NumberOfInks フィールドを用いる場合,その値は,SamplesPerPixel フィールドの値と同じでなければならない。

(

i

)  JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル又は色空間用語‘sRGB’による色定義。

    (

j

)  カウントは,SamplePerPixel

×  4 とする。

    (

k

)  カウントは,ICC プロファイルのバイト数とする。

    (

l

)  

 “6”(YCbCr)は, Compression タグフィールド値が“7”のときだけの使用とする。

(

m

)  PhotoInterpretation フィールドの値が 

“2”又は“8”のいずれかである場合,

附属書 又は附属書 の要求事項が優先す

る。

7.4 

線画画像ファイル (LW)

7.4.1

  TIFF/IT-LW

 TIFF/IT-LW/P1及びTIFF/IT-LW/P2    TIFF/IT-LW適合レベルでは,線画画像に適し

たTIFFフィールド及びTIFF/ITフィールドによって提供されるすべての特徴及び機能を利用する。

TIFF/IT-LW/P1

適合レベル及びTIFF/IT-LW/P2適合レベルは,フィールド値を既定値,単一値又は狭い範囲の

選択値のいずれかに限定する。また,TIFF/IT-LW/P1適合レベルとTIFF/IT-LW/P2適合レベルは,任意選択フ

ィールドの使い方も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定する。

TIFF/IT-LW/P1

は,線画画像 (LW) データに対する簡易ファイル形式とし,TIFF/IT-LW ファイルを制限

したもので,より容易な実装を目的としている。TIFF/IT-LW/P2 適合レベルは,TIFF/IT-LW/P1 の拡張とみ

なすことができる。

参考 TIFF/IT-LW ファイル及び TIFF/IT-LW/P1 ファイルは,TIFF/IT 特有のフィールド及び値を用いているこ

と,及び TIFF  のフィールド及び値についても慣用外の解釈を用いている(例えば,圧縮にランレング

ス符号化を必す(須)としている。)ことから,TIFF  の入力システムで読み込むことも,TIFF  の出力シ

ステムで書き込むこともできない。TIFF の応用プログラムで TIFF/IT-LW ファイル,TIFF/IT-LW/P1 フ

ァイル  及び TIFF/IT-LW/P2 のファイルを読み書きするには,変換プログラムを用意すればよい。

TIFF/IT-LW/P1 用と TIFF/IT-LW/P2 用の変換プログラムを実装するほうが TIFF/IT-LW 用の変換プロ

グラムを実装するより容易である。


25

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.4.2 

データ構造

7.4.2.1

一般  線画画像データは,次の三つの部分からなる画像情報で構成する。第 1 の部分は,色番号

とランレングスとの表現で線画画像を指定する,1 個以上のランレングス符号データブロックで構成する。

第 2 の部分は,(IFD に置いた)1 個の色変換テーブルで構成し,この色変換テーブルは,色番号に対する色

値を定義する。第 3 の部分は,第 2 の色変換テーブルを構成する分解色版の記述から成る。この分解色版

の記述は,  色変換テーブルの色番号に対応する色値を表現する色要素(ColorSequence フィールドで指定

された色順での各分解色版要素)のインキ名と CMYK 等価色値とを任意選択として表すことができる

(7.2.8.3.3 及び 7.2.8.3.4 参照)。線画画像データは,ランレングス 2 値画像(BL)  データに色変換テーブルを

付加したものに相当する。

7.4.2.2 

色変換テーブル

7.4.2.2.1

色変換テーブルの色記述  色変換テーブルは,その画像ファイルの画素に割り当てた色番号と分

解版の色記述とを結び付ける。色変換テーブルは,1∼65536個の20バイト領域(エントリ)で構成し,各

エントリに色番号,色記述及び透明不透明の別を指定する。色番号を使って,それぞれのランレングスの

色及び透明不透明の別を指定する。

色変換テーブルのエントリと色番号の関係を

表 5 に示す。

表 5  色変換テーブルのエントリと色番号との関係

色変換テーブルのエントリ

色番号

使用方法

1 0

透明色用に予約

2

∼65536 1∼65535

色記述

色番号 “0”(ゼロ)は,いつも透明色を意味する。

各色番号は 0 から 65535 までの昇順で,

かつ色変換テーブル内の適切な位置に存在しなければならない。

つまり,色番号 1 は,2 番目のエントリであり,色番号 10 は 11 番目のエントリなどとなる。使用しない

色番号は,エントリ領域内のバイト 0∼19 を値 “0” で埋めなければならない。使用する最大の色番号を

LastValidColor

とする。

各エントリは,その色番号の色値及び透明不透明の別を示す 20 バイトの 2 進数列とする。エントリの形

式には,基本形式と任意選択形式の二つの形式がある。

7.4.2.2.2 

基本形式色変換テーブル  基本形式色変換テーブルは,  分解色版がシアン (C),マゼンタ (M),

イエロー (Y) 及びブラック (K) だけの色変換情報を指定する。基本形式の色順は,CMYK 又は YMCK

のいずれかとする。基本形式色変換テーブルのエントリ構成を

表 に示す。

7.4.2.2.3 

任意選択形式色変換テーブル  任意選択形式色変換テーブルは,  分解色版が CMYK の 4 版でそ

の色順が CMYK 又は YMCK でない場合と

,分解色版が CMYK 以外の場合とに対して使用する。任意選択

形式色変換テーブルのエントリ構成を

表 に示す。任意選択形式では 16 個までの分解色版を使用できる。

色変換テーブルは

,各分解色版に対して,その分解色版に対する値又は量を記述する 1 バイト(表 のバイ

ト位置 4

∼19 の各バイト)を規定する。この値は,DotRange フィールドに従って解釈する。使用しない分

解色版に対応するバイトは,DotRange フィールドに従って,0%に対応する値に設定しなければならない。

透明不透明の別を示す各ビット(

表 のバイト位置 2∼3 の各ビット)は,ColorSequence フィールド値の分

解色版順が示す各分解色版が透明であるかそうでないかを示す。表 7 のバイト位置 4

∼19 のバイトは,

7.2.8.3.2

の ColorSequence フ ィ ー ル ド に 指 定 し た 色 順 に 対 応 す る 。 CMYK 等 価 値 又 は イ ン キ 名 が

ColorSequence

フィールドの分解色版に対して必要な場合,InkNames フィールド又は CMYKEquivalent フ

ィールドを 7.2.8.3.3 又は 7.2.8.3.4 の規定に従って用いてもよい。


26

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 6  基本形式 LW 色変換テーブルエントリ

ビット

バイト位置

  7 6 5 4    3 2 1 0

0 16

ビット表記の色番号(

a

)

の上位バイト

1 16

ビット表記の色番号(

a

)

の下位バイト

2

〈 1 1 1 1    1 1 1 1 〉

3

〈 1 1 1 1 〉

透明色インディケータ(

b

)

4 ColorSequence

フィールドで指定された基本色順(7.2.8.3.2 参照)での

5

(

すなわち,  基本形式では‘CMYK’又は‘YMCK’の順での)各分解色版の色値

8

基本形式色変換テーブルでは使用しない。

1

(

a

)

色番号は,色番号 0∼65535 を記述する 0∼65535 とする。

(

b

)

ビット 4∼7 は,いつも 2 進値 “1” に設定する。ビット 0∼3 は,CMYK 又は YMCK の色
順で示される,どの版が透明であるかを示すための透明不透明の別として用いる。版順に
ついては,7.4.2.3 参照。2 進値 “1” は,色番号 1∼65535 に対して,その色番号を定義する

版が透明であることを示す。すなわち,

0000

  これは,CMYK のすべての版が非透明色を示す。

0001

  これら(0001∼1110)は,CMYK のうちの 1 個以上の分解色版が透明色であること

:    を示す。

1110 
1111

  これは,CMYK のすべての版が透明色であることを示す。

表 7  任意選択形式 LW 色変換テーブルエントリ

  7 6 5 4    3 2 1 0

ビット

バイト位置

0 16

ビット表記の色番号(

a

)

の上位バイト

1 16

ビット表記の色番号(

a

)

の下位バイト

2

透明色インディケータ(

b

)

4 ColorSequence

フィールドで指定された色順

(7.2.8.3.2

参照)での各分解色版の色値

1

(

a

)

色番号は,色番号 0∼65535 を記述する 0∼65535 とする。

(

b

)

ビット 0∼15(バイト 2 及び 3 の 0∼7 のビット)は,もし存在するならば,どの版が透明
であるかを示す透明不透明の別として用いる。

版順については,

7.4.2.3

参照。

2

進値 “1” は,

色番号 1∼65535 に対して,その色番号を定義する版が透明であることを示す。すなわち,

バイト 2  バイト 3 
7---------0 7---------0

バイト表記のビット位置。

15-------8 7---------0

バイト 2 とバイト 3 とを合わせたワード表記のビット位置。

00000000 00000000

すべての版が非透明色を示す。

00000000 00000001 ColorSequence

フィールドの第 1 分解色版が透明色であることを示す。

00000000 00000010 ColorSequence

フィールドの第 2 分解色版が透明色であることを示す。

00000000 00000011 ColorSequence

フィールドの第 1 分解色版と第 2 分解色版とが透明色で

あることを示す。

:        :        :      : 
11111111 11111110 ColorSequence

フィールドの第 1 分解色版を除くすべての分解色版が透

明色である(第 1 分解色版は非透明)ことを示す。

11111111 11111111 ColorSequence

フィールドの全分解色版が透明色であることを示す。


27

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.4.2.3 

透明色  色番号 0 及び色番号 1∼65535 の色変換テーブルエントリのバイト位置 3 に対する 16 進

値 “FF”は,基本形式で完全な透明色を示すものとして予約する。色番号 0 を使う場合,色番号 0 の色変換

テーブルエントリのバイト位置 3 は,16 進値“FF”としなければならない。バイト位置 4∼7 のうち,透

明と指定した版に当たるバイト及びバイト 8∼19 は,システム提供者専用として予約し,その分解色版の

色値は,印刷には用いない。

基本形式色変換テーブルでの色番号 1∼65535 のバイト 3 に対する 16 進値 “F1” ∼ “FE” は,四つの分

解色版のうち,1 個以上の版が透明であることを示す。その値のビット i(i=0∼3,ビット 0 は最下位ビ

ットとする。

)が 1 であれば,ColorSequence によって指定された色順での第 i+1 番目の版が透明であるこ

とを示す。

参考  例えば,16 進値 “F1”(透明色インディケータ:1111 0001)は,色順が “YMCK” のところで

は,Y が透明であることを意味する。16 進値 “F6”(透明色インディケータ:1111 0110)は,

第 2,第 3 の分解色版が透明ということ,又は色順が “CMYK” のところでは,M と Y が透明

であることを意味する。

同様に,任意選択形式LW色変換テーブルエントリの透明色インディケータは,すべての版が非透明色で

あることを示す16進値 “0000” と,すべての版が透明であることを示す16進値 “FFFF” 及び透明又は非透

明間のいろいろな組合せを示す16進値 “0001”∼“FFFE”  をバイト位置2,3として与える。未使用の任意の

分解色版に対する透明インディケータは,ビット値 “1” にセットするのがよい。

7.4.2.4 

基本ランレングス符号化構造

7.4.2.4.1

ランレングス符号化形式  ランレングス符号化用に,二つの基本フォーマット,つまり,

2

BitsPerRunLength

- 1画素までのランレングス符号化用の短形式(16ビット長),及び65535画素までのランレン

グス符号化用の長形式(32ビット長)がある。

二つの形式は,ファイル内で自由に混合してもよい。出力システムは,短形式を使って書き込みできな

ければならない。長形式は,短形式の繰返しで符号化が可能であるので,二つの形式で書き込みできる必

要はない。しかし入力システムは,二つの形式を読み込むことができなければならない。

参考 “2

15

∼“2

16

-1”

の LastValidColor(使用中の最大色番号)の場合は,長形式を用いることが必す  (須)

になる。

各データ走査ライン(画像上での方向は7.2.4に定義する。

)は,値 “0” が連続する二つのバイトで始まり,

値 “0” が連続する二つのバイトで終端する。

参考  値 “0” が近接する二つのバイトは,1 走査ラインの符号化中に発生するかもしれない。したが

って,これを走査ラインの終端を検出する手段として用いることは奨めない。

1

符号化ラインの画素数がその画像のライン当たりの宣言値に一致していない場合,又は符号化ライン

数がその画像の宣言ライン数値に一致していない場合は,エラーとする。その続きの処理は処理システム

の裁量にゆだねる。ランレングス 0 の符号は,短形式又は長形式に対する有効なランレングスとしては除

外する。

7.4.2.4.2

短形式符号化  短形式符号は,二つの区分で構成される2バイト領域(16ビット領域)から成る。第

1の区分は,  色変換テーブルの色番号を表し,  第2の区分は,  その色番号のランレングスを表す。

BitsPerRunLength

フィールドは,ランレングス区分のビット長を決定する。色番号区分のビット長は,

16-BitsPerRunLength

とする。この16-BitsPerRunLengthのビット長は,LastValidColor(使用中の最大色番号)が

必要とするビット長に対応する。TIFF/IT-LW/P1に適合するファイルは, BitsPerRunLengthフィールド値が

“8”でなければならない。短形式の符号化構造を図4に示す。LastValidColor番号と色番号区分の必要ビット


28

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

長との関係を

8に示す。

               2 バイト領域(16 ビット領域)

色番号 

ランレングス 

16

−BitsPerRunLength

BitsPerRunLength

(0 でない値)

4 TIFF/IT-LWでの短形式の符号化構造

8 LastValidColor番号と色番号区分の必要ビット長との関係

LastValidColour

(=使用中の最大色番号)

色番号区分の必要ビット長

(= 16 - BitsPerRunLength) 

0

∼ 1

1

2

∼ 3

2

4

∼ 7

3

8

∼ 15

4

16

∼ 31

5

32

∼ 63

6

64

∼ 127

7

128

∼ 255

8

256

∼ 511

9

512

∼ 1023

10

1024

∼ 2047

11

2048

∼ 4095

12

4096

∼ 8191

13

8192

∼ 16383

14

16384

∼ 32767

15

32768

∼ 65535

16

(短形式符号化は使用不可)

7.4.2.4.3

長形式符号化  長形式符号は,三つの区分で構成される4バイト領域(32ビット領域)から成る。

−  第1区分のビット長は,色番号に対応する区分であり,

8に基づいて決定する。つまり,第1区分で

ある色番号区分のビット長は,16−BitsPerRunLengthとする。

−  最初の16ビット(2バイト)領域のうちの第1区分を除く残り(つまり第2区分)のビット長は,常に0が設

定され,長形式符号を意味する。また,(色変換テーブルの値から決定される)32767より大きい

LastValidColor

の場合も長形式符号でなければならない。

−  32ビット領域の最後の16ビット領域(第3区分)は,ランレングスを符号化するのに用いる。この値は,

0

以外の値,つまり“1”∼“65535”の値でなければならない。

256

よりも少ないランレングスを符号化するために長形式を使う場合,最後の16ビット領域(第3区分)の上

位8ビットは2進数値“0”とし,ランレングスは下位8ビット領域に格納しなければならない。このバイト順

は,TIFF/ITのIFDで示されたバイト順にかかわらず,バイト降順形式のバイト順とする。長形式での符号

化構造を

5示す。


29

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

16 ビット ( バイト 0 とバイト 1)

16 ビット ( バイト 2 とバイト 3)

長形式符号化

0 < BitsPerRunLength の場合

色番号

ゼロ

ランレングス

16 - BitsPerRunLength

    BitsPerRunLength

16 ビット

長形式符号化

BitsPerRunLength =0 の場合

色番号

ランレングス

16 ビット

16 ビット

図5 TIFF/IT-LWでの長形式の符号化構造

7.4.3

  TIFF/IT-LW

符号化 TIFF/IT-LW/P1符号化及びTIFF/IT-LW/P2符号化  TIFF/IT-LWデータ,

TIFF/IT-LW/P1

データ及びTIFF/IT-LW/P2データに対するフィールドの使い方を,

9に示す。

表 9  TIFF/IT-LW フィールド, TIFF/IT-LW/P1 フィールド及び TIFF/IT-LW/P2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

TIFF/IT-LW TIFF/IT-LW/P1

TIFF/IT-LW/P2  備考

NewSubfileType 254

LONG

1

0  d

(

=0) d=0 d

(

=0)

ImageWidth 256

SHORT/LONG 1

なし

m

m

m

pixels per line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

1

1 m

m

=8 m=8

Compression 259

SHORT

1

1

m

=32896 m=32896 m=32896

PhotometricInterpretation 262  SHORT

1

なし

m

=5 m=5 m=5

DocumentName 269

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageDescription 270

ASCII (

a

)

なし opt

opt

opt

Make 271

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

m

pointer to

image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(

=1,  =4,  =5,

=8)

d

=1 d=1

SamplesPerPixel 277

SHORT

1

1  d

=1 d=1 d=1

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh d

d

d 

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

m

m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

m

m

PageName 285

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1

2 d

(

=2,  =3) d=2,  =3 d=2,  =3

Software 305

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

c

)

なし opt

opt

opt

Artist 315

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

HostComputer 316

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

d

=1 d=1

(

g

)

InkNames 333

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可 opt

NumberOfInks 334

SHORT

1

4 opt

d

=4 d=4

(

h

)

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

, 255

d

d

=0, 255

d


30

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 9  TIFF/IT-LW フィールド, TIFF/IT-LW/P1 フィールド及び TIFF/IT-LW/P2 フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

TIFF/IT-LW TIFF/IT-LW/P1

TIFF/IT-LW/P2  備考

Copyright 33432

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

Site 34016

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII

(

a

) ‘CMYK’

d

(

=‘CMYK’,  =

‘YMCK’)

使用不可 d

sequence

of

colors

IT8Header 34018

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

BitsPerRunLength 34020

SHORT 1 8

d

d

=8 d

(

i

)

BitsPerExtendedRunLength 34021 SHORT

1

16

d

=16 d=16 d=16

ColorTable 34022

BYTE

(

d

)

なし m

m

m

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt 

(

f

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1

1

opt

使用不可 opt 

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

j

)

なし opt

使用不可 opt 

ICCProfile 34675

UNDEFINED

(

k

なし opt

使用不可 opt 

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x)  は,x の整数値[つまり INTEGER (2.9)  =2]を意味し,StripsPerImage

=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  となる。

(

c

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20 文字。

(

d

)  ([LastValidColor]

+1)  ×20。

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

)    JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル又は名前付き色定義‘sRGB’。

(

g

)  InkSet

フィールドを用いる場合,ColorSequence フィールドの値が‘CMYK’の既定値のとき,値“1”でなけ

ればならない。それ以外のとき,2 でなければならない。

(

h

) NumberOfInks

フィールドを用いる場合,そのカウント値は,SamplesPerPixel と同じでなければならない。

(

i

) LW

短形式符号化構造のランレングス区分のビット長(図 4 参照)。

(

j

)

カウント値は,ColorSequence フィールドで指定された分解色版の数×4 とする。

(

k

カウント値は,

ICCProfile

のバイト数。

7.5

高解像度連続調画像ファイル (HC)

7.5.1

  TIFF/IT-HC

TIFF/IT-HC/P1 及び TIFF/IT-HC/P2  TIFF/IT-HC 適合レベルでは,高解像度連続調画

像に適した TIFF フィールド及び TIFF/IT フィールドによって提供されるすべての特徴及び機能を利用する。

TIFF/IT-HC/P1

適合レベル及び TIFF/IT-HC/P2 適合レベルでは,フィールド値を既定値,単一値又は狭い範

囲の選択値のいずれかに限定する。また,TIFF/IT-HC/P1 適合レベル及び TIFF/IT-HC/P2 適合レベルでは,

任意選択フィールドの使い方も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定する。

TIFF/IT-HC/P1

は,高解像度連続調画像 (HC) データに対する簡易画像ファイル形式とし,TIFF/IT-HC

ファイルを制限したもので,より容易な実装を目的とする。

TIFF/IT-HC/P2

は,TIFF/IT-HC/P1 を拡張した適合レベルとする。

参考  TIFF/IT-HC,TIFF/IT-HC/P1 及び TIFF/IT-HC/P2 ファイルは,特定の TIFF/IT フィールド及び値

を必す(須)として使用していること,並びに,TIFF フィールド及び値に対して一般的でない

解釈(例えば,必す(須)のランレングス符号化による圧縮)を採用していることから,TIFF

の 入 力 シ ス テ ム で 読 み 込む こ と も ,TIFF  の 出 力 シ ス テ ム で 書 き 込 む こ とも で き な い 。

TIFF/IT-HC

ファイル, TIFF/IT-HC/P1 ファイル及び TIFF/IT-HC/P2 ファイルを読み書きしたい

DTP

などの応用プログラム用には,変換プログラムを作ることができる。TIFF/IT-HC/P1 適合

レベル及び TIFF/IT-HC/P2 適合レベルは,簡易規約であるので,その変換プログラムの実装は

TIFF/IT-HC

のものより容易である。


31

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.5.2 

データ構造  高解像度連続調画像データは,一つ以上のランレングス符号化された画素データのブ

ロックで構成される一つの画像ファイルから成る。ライン数は,ImageLength フィールドで定義する。各

ラインは,同色画素のランで構成し,空画素のラン(blank pixel run:すべてがゼロの複数のバイト)で始

まり,終了する。各同色画素のランは,二つの成分,すなわち,ランレングスとそれに続く色値とで構成

する。ランレングスは,7.4.2.4.2 で定義されている 16 ビットの整数として表す。この 16 ビットの整数の

バイト順は,TIFF/IT ファイルのヘッダで示されたバイト順に関係なくバイト降順を用いる。ライン内の

ランレングスの総和は,ImageWidth フィールドに示されている値に等しくなければならない。ランレング

スは,ライン境界をまたがってはならない。色値は,カラー連続調画像ファイル (CT) で色値を指定する

方法と同じ様式で,SamplesPerPixel フィールド,BitsPerSample フィールド,ColorSequence フィールド及

び DotRange フィールドの値によって指定する。ただし,特別に透明色の指定方法が定める。

TIFF/IT

の TransparencyIndicator フィールド(タグ 34028)は,透明色インディケータとして用いる。透

明色を用いる場合,色値“0”を特別扱いとし,色値“0”によって HC(高解像度連続調)データのその分解色

版での透明色を指定する。透明色は,下層のカラー画像の分解色版での値を用いることを指示する。

透明色を用いる場合,色値“0”は参照する分解色版に対する透明色を指定しなければならない。出力シス

テムがデータ値として内部的に“0”を使い,かつ,透明色(TransparencyIndicator フィールドが値 “1” をも

つ)も使うとき,“0”及び“1”の両データ値は,“1”として転送され,入力システムは“0”としてこのデータ

を扱う。4 個以外の分解色版が必要な場合,SamplesPerPixel フィールドは,他の偶数値 (2,6,8…)  をと

ることができる。

参考  例えば,4 版カラーに対する同色画素列は,それぞれが 6 バイトで符号化され,ランレングス

を示す 2 バイトの後にその分解色版の値を示す四つのバイトが続く。この場合,各ラインは,6

個の値 “0” のバイトで始まり,終わる。

分解色版が CMYK”で“BitsPerSample フィール値が=8,8,8,8”の場合の符号化は,次のとおりとする。

バイト

0

∼1  ランレングス

2

シアン (C) 版の値

3

マゼンタ (M) 版の値

4

イエロー (Y) 版の値

5

ブラック (K) 版の値

7.5.3

TIFF/IT-HC

符号化,TIFF/IT-HC/P1 符号化及び TIFF/IT-HC/P2 符号化  TIFF/IT-HC データ及び

TIFF/IT-HC/P1

データに対するフィールドの使い方を,

表 10 に示す。

表 10  TIFF/IT-HC フィールド,TIFF/IT-HC/P1 フィールド及び TIFF/IT-HC/P2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-HC

TIFF/IT-HC/P1

TIFF/IT-HC/P2

備考

NewSubfileType

254

LONG

1

0

d

(=0)

d=0 d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし

m

m m pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m m lines

per

image

BitsPerSample 258

SHORT

(

a

)

1

m (=8, ...)

m=8

,8,8,8

m (=8, ...)

Compression

259

SHORT

1  1

m=32897

m=32897 m=32897

PhotometricInterpretation 262

SHORT

1

なし m=5

m=5

m= 5


32

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 10  TIFF/IT-HC フィールド,TIFF/IT-HC/P1 フィールド及び TIFF/IT-HC/P2 フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-HC

TIFF/IT-HC/P1

TIFF/IT-HC/P2

備考

DocumentName 269

ASCII (

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageDescription 270 ASCII  (

b

)

なし

opt

opt opt

Make 271

ASCII

(

b

)

なし

opt

opt opt vendor

name

Model 272

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

c

)

なし

m

m m pointe to

image

data

Orientation 274

SHORT

1

1

d(=1

,=4,=5,=8)

d=1 d=1

SamplesPerPixel

277

SHORT

1

1

m (=4)

m=4

m (=4)

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh d

d

d

(

e

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

c

)

なし

m

m m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし

m

m m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし

m

m m

PlanarConfiguration

284

SHORT

1

1

d=1

d=1 d=1

PageName 285

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1 2  d

(=2

,=3)

d=2

,=3 d=2,=3

Software 305

ASCII

(

b

)

なし

opt

opt opt

DateTime 306

ASCII

(

d

)

なし

opt

opt opt

Artist 315

ASCII

(

b

)

なし

opt

opt opt

HostComputer 316

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

d=1

d=1

(

f

)

InkNames 333

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可 opt

NumberOfInks 334

SHORT

1 4  opt(

g

)

d=4 d=4

DotRange 336

BYTE/SHORT 2

0

,255 d

d=0

,255 d=0,255

Copyright

33432 ASCII

(

b

)

なし

opt

opt opt

Site 34016

ASCII

(

b

)

なし opt

使用不可

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII

(

b

)

‘CMYK’

d (= ‘CMYK’, = ‘YMCK’)

使用不可

d (= ‘CMYK’)

sequence of colors

TransparencyIndicator 34028  BYTE

1

0

d=0

,=1 d=0,=1 d=0,=1

ColorCharacterization 34029  ASCII

(

b

)

なし opt

opt

opt

(

h

)

HCUsage 34030

LOBN

0 d(

i

)

d(

i

)

d(

i

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1 opt

使用不可 opt

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

j

なし opt

使用不可 opt

ICCProfile 34675

UNDEFINED  (

k

なし opt

使用不可 opt

(

a

) SamplesPerPixel

フィールドの値に等しい。

(

b

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

c

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x) は,x の整数値[すなわち, INTEGER (2.9) =2]を意味し,

StripsPerImage

=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  となる。

(

d

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20 文

字。

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

) InkSet

フィールドを用いる場合,ColorSequence フィールドの値が‘CMYK’の既定値のとき,値 “1” でなければな

らない。さもなければ, “2” でなければならない。

(

g

) NumberOfInks

フィールドを用いる場合,その値は,SamplesPerPixel フィールドの値と同じでなければならない。

(

h

) JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル又は名前付き色定義‘sRGB’。

(

i

)

  HCUsage のビットは,HC ファイルに入っている特定情報を示す。すべてのビットが 0 であるか又はこのフィール

ドが存在しないならば,その特定情報は,  不明とする。各ビットは,そのファイルに存在する特定情報を示す(7.2. 

6

参照)

(

j

)

カウント値は,SamplesPerPixel  ×4 とする。

(

k

)

カウント値は,

ICCProfile

のバイト数。


33

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.6 

単色階調画像ファイル (MP)

7.6.1

  TIFF/IT-MP

TIFF/IT-MP/P1 及び TIFF/IT-MP/P2  TIFF/IT-MP 適合レベルでは,単色階調画像 (MP)

に適した TIFF フィールドと TIFF/IT フィールドとによって提供されるすべての特徴及び機能を利用する。

TIFF/IT-MP/P1

適合レベル及び TIFF/IT-MP/P2 適合レベルは,それらのフィールド値を既定値,単一値又は

狭い範囲の選択値に限定する。TIFF/IT-MP/P1 適合レベル及び TIFF/IT-MP/P2 適合レベルでは,任意選択フ

ィールドの使い方も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定する。

TIFF/IT-MP/P1

適合レベルは,単色階調画像 (MP) データ用簡易画像ファイル形式規約とし,より簡単

な実装を目的とする,TIFF/IT-MP 適合レベルの制限されたサブセットとみなされる。

参考 TIFF/IT-MP/P1 ファイルは,TIFF  の入力システムで読み込むことができ,TIFF の出力システ

ムで書き込むことができる。TIFF  の入力システムは,TIFF/IT-MP/P1 ファイルを TIFF の 4.グ

レイスケール画像として認識する。そこでは,色仕様に関する指示は,意味をもたない。これ

は,TIFF  の入力システシステムが色仕様に関するフィールドを認識しないことによる。

TIFF/IT-MP/P2

は, TIFF/IT-MP/P1 を拡張した適合レベルである。

参考  TIFF/IT-MP/P2 ファイルは,特定の TIFF/IT フィールド及び値を必す(須)として使用している

こと,並びに,TETT の  フィールド及び値に対して一般的でない解釈(例えば,Compression  フ

ィールド)を採用していることから,TIFF の入力システムで読み込むことも,TIFF の出力シ

ステムで書き込むこともできない。

  TIFF/IT-MP 適合レベル及び TIFF/IT-MP/P2 適合レベルは,JPEG 圧縮画像データ又は Flate 圧縮画像

データを任意選択として許容する。TIFF/IT-MP/P1 適合レベルは,いかなる圧縮画像データも使用しては

ならない。

7.6.2 

データ構造

7.6.2.1 

画像色の値  画素の色値は,各色成分の色値をデータストリーム中のその画素の強度値に結び付

けることによって得る。これは,前景色だけに適用する。単色階調画像 (MP) は,背景色をもたない。こ

の強度値の倍率演算は,印刷の網パーセントに関して線形である。画素データ値に対するバイトは,符号

なしで,“0”∼ “2

BitsPerSample

-1”

の任意の値をとる。色値と強度値との関係(ステップサイズ,傾きの方向,2

点間の区切り域)は線形であり,ファイルの作成者によって決定される。それは,PixelIntensityRange フィ

ールドの 0%強度及び 100%強度に対応するデータ値を表現することによって定義する。

7.6.2.2

画 像 色 イ ン デ ィ ケ ー タ   単 色 階 調 画 像  (MP) に 対 し て , 画 像 色 イ ン デ ィ ケ ー タ

(ImageColorIndicator フィールド)は,“0”又は“1”でなければならない。

画像色を指定しない応用プログラムは,ImageColorIndicator フィールドの値 “0” にすることによって,

これを示してもよい。この場合,画像色は,TIFF の入力システムの裁量にゆだねられる。

参考  画像色を指定しない場合,ファイルの作成者は,PixelIntencityRange フィールドを指定すること

によって,画素の強度値からパーセント強度値への変換を定義するけれども,その作成者はパ

ーセント強度値から印刷網点パーセント値への変換は定義していない。

画像色を指定する応用プログラムは,ImageColorIndicator フィールドを値“1”にすることによって,これ

を示す。この場合,ImageColorValue フィールドには,ColorSequence フィールドに指定した順番に,画像

色の各色要素に対する値を指定しておかなければならない。これらの色要素の値は,単色階調画像が 100%

強度で印刷されるときの画像色を指定する。

附属書 は,画素のデータ値,強度値,階調値,及び網パーセントの関係を図示する。


34

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.6.3

TIFF/IT-MP

符号化,TIFF/IT-MP/P1 符号化及び TIFF/IT-MP/P2 符号化  TIFF/IT-MP データ,

TIFF/IT-MP/P1

データ及び TIFF/IT-MP/P2 データに対するフィールドの使い方を,

表 11 に示す。

表 11  TIFF/IT-MP フィールド,TIFF/IT-MP/P1 フィールド及び TIFF/IT-MP/2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-MP

TIFF/IT-MP/P1

TIFF/IT-MP/P2

備考

NewSubfileType 254

LONG  1  0

d

(=0)

d=0

d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし m

m

m

pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

1 1  m=8

,=16

m

=8 m=8

Compression 259

SHORT

1

1 d=1

,=7,=8,=32895 d=1 d=1,=7,=8

PhotometricInterpretation 262

SHORT

1

なし m

(=0)(

g

)

m

=0 m=0

DocumentName 269

ASCII  (

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageDescription 270

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

Make 271

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

b

)

なし

m

m

m

pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(=1

,=4,=5,=8)

d=1

d

=1

SamplesPerPixel 277

SHORT 1  1

d=1

d=1

d

=1

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh d

d

d

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

m

m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

m

m

PageName 285

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1 2  d

(=2

,=3)

d=2

,=3 d=2,=3

Software 305

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

c

)

なし opt

opt

opt

Artist 315

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

HostComputer 316

ASCII (

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

使用不可

使用不可

InkNames 333

ASCII

(

a

なし opt

使用不可

使用不可

NumberOfInks 334

SHORT

1 4  opt

使用不可

使用不可

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

, 255

d

d=0

,255 d=0,255

Copyright

33432 ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

Site 34016

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII (

a

)

‘CMYK’

d (= ‘CMYK’

,= ‘YMCK’) 使用不可

使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

RasterPadding 34019

SHORT

1 0  (

f

)

使用不可

使用不可

ImageColorIndicator 34023

BYTE

1

0

d=0

,=1 d=0,=1 d=0,=1

(

h

)

ImageColorValue 34025

BYTE  (

d

)

なし

(

g

)(

h

)

(

g

)(

h

)

(

g

)(

h

)

PixelIntensityRange 34027

BYTE

2

(

j

)

d(

g

) d=0

,255 d=0,255

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

(

i

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1

1 opt

使用不可

使用不可

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

l

なし opt

使用不可

使用不可

ICCProfile 34675

UNDEFINED

(

k

なし opt

使用不可 opt

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x) は,x の整数値[すなわち, INTEGER (2.9) =2]を意味し,

StripsPerImage

=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  となる。

(

c

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20
文字。

(

d

) ColorSequence

フィールドで示される各色に対して 1 バイト(すなわち,ColorSequence フィールドのカウントの

値よりも 1 少ない値)

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

) RasterPadding

フィールドを MP フォーマットで用いる場合,Compression フィールドの値は,“32895”でなければ

ならない。値“0”,“1”,“2”,“9”及び“10”が RasterPadding フィールドの許容値である。

(

g

) PhotometricInterpretation

フィールドの値が“0”の場合,ImageColorIndicator フィールド,ImageColorValue フィール

ド及び PixelIntesityRange フィールドの値によって指定されるように,画素値“0”を白(背景色)として想定し,最大
濃度の画像色として画素値“2

BitsPerSample

−1”を想定する。

PhotometricInterpretation

フィールドの値が“1”の場合,画素値“2

BitsPerSample

−1”を白(背景色)として想定し,最大濃

度の画像色として画素値“0”を想定する(すなわち,画像色は,PhotometricInterpretation フィールドの値“0”の解
釈から反転する。

(

h

) ImageColorIndicator

フィールドの値が“1”の場合,ImageColorValue フィールドは,  必す(須)になる。

ImageColorIndicator

フィールドの値が“0”の場合,ImageColorValue フィールドを用いない。

(

i

)  JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル。

(

j

) 0%

及び 100%強度に対して,それぞれ“0”及び“2

BitsPerSample

−1”が対応する。

(

k

)

カウント値は,

ICCProfile

のバイト数。

(

l

)

カウント値は,SamplesPerPixel  ×4 とする。


35

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.7 

ビットマップ 値画像ファイル (BP)   

7.7.1 TIFF/IT-BP

TIFF/IT-BP/P1 及び TIFF/IT-BP/P2  TIFF/IT-BP 適合レベルでは,ビットマップ 2 値

画像 (BP) に適した TIFF フィールドと TIFF/IT フィールドとによって提供されるすべての特徴及び機能を

利用する。TIFF/IT-BP/P1 適合レベル及び TIFF/IT-BP/P2 適合レベルは,それらのフィールド値を既定値,

単一値又は狭い範囲の選択値に限定する。TIFF/IT-BP/P1 適合レベル及び TIFF/IT-BP/P2 適合レベルでは,

任意選択フィールドの利用も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定する。

参考 TIFF/IT-BP/P1 適合レベルは,ビットマップ 2 値画像 (BP) データ用簡易画像ファイル形式規約

とし,より簡易な実装を目的とする,TIFF/IT-BP 適合レベルの制限されたサブセットとみなさ

れる。TIFF/IT-BP/P1 ファイルは,TIFF  の入力システムで読み込むことができ,TIFF  の出力

システムで書き込むことができる。

TIFF 

の入力システムは,

TIFF/IT-BP/P1

ファイルを TIFF  の

3.

バイレベル (BILEVEL) 画像として認識する。そこでは,色仕様に関する指示は,意味をも

たない。これは,TIFF  の入力システムが色仕様に関するフィールドを認識しないことによる。

TIFF/IT-BP/P2

は, TIFF/IT-BP/P1 を拡張した適合レベルとする。

参考 TIFF/IT-BP/P2 ファイルは,特定の TIFF/IT フィールド及び値を必す(須)として使用しているこ

と,並びに,TIFF  フィールド及び値に対して一般的でない解釈(例えば,Compression  フィー

ルド)を採用していることから,TIFF  の入力システムで読み込むことも,TIFF  の出力システ

ムで書き込むこともできない。

  TIFF/IT-BP 適合レベル及び TIFF/IT-BP/P2 適合レベルは,

 CCITT G4 画像データ又は Flate 圧縮画像

データを任意選択として許容する。TIFF/IT-BP/P1 適合レベルは,いかなる圧縮画像データも使用しては

ならない。

7.7.2

  デ ー タ 構 造   ビ ッ ト マ ッ プ 2 値 画 像  (BP) に お い て , ImageColorValue フ ィ ー ル ド 及 び

BackgroundColorValue

フィールドは,画像色及び背景色の各色要素の値を指定する。それらの色要素の値

は,ColorSequence フィールドで定義されている順番で指定する。これらの色値は,ビットマップ 2 値画像

(BP)

でのベタ塗りの画像色及び背景色に対応する。

データストリームは,画像色又は背景色の,いずれの色が印刷されるかを示す。このデータストリーム

上のビットは,画像色と背景色との間のスイッチとして機能する。データストリーム上のビットの格納順

は,TIFF の既定の順序どおりのバイト内の MSB(最上位ビット位置)から LSB(最下位ビット位置)と

する。ImageColorIndicator 及び BackgroundColorIndicator のフィールド値は,画像色及び背景色が透明であ

るか,使われているか又は使われていないかを示すのに用いなければならない(7.2.9 参照)

。このデータ

の符号化例を

附属書 に示す。

7.7.3

  TIFF/IT-BP

符号化,TIFF/IT-BP/P1 符号化及び TIFF/IT-BP/P2 符号化  TIFF/IT-BP データ,

TIFF/IT-BP/P1

データ及び TIFF/IT-BP/P1 データに対するフィールドの使い方を,

表 12 に示す。


36

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 12  TIFF/IT-BP,フィールド TIFF/IT-BP/P1 フィールド及び TIFF/IT-BP/P2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-BP

TIFF/IT-BP/P1

TIFF/IT-BP/P2

備考

NewSubfileType 254

LONG  1 0

d

(=0)

d=0

d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし m

m

m

pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

1

1

d=1

d

=1 d=1

Compression 259

SHORT

1

1  d=1

,=4,=8 d=1 d=1,=4,=8

PhotometricInterpretation 262

SHORT

1

なし m

(

=0)(

f

)

m

=0 m=0

DocumentName 269

ASCII  (

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageDescription 270

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

Make 271

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

b

)

なし

m

m

m

pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1 d

(=1

,=4,=5,=8) d=1

d=1

SamplesPerPixel

277

SHORT

1

1

d=1

d=1

d=1

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh

d

d

d

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

m

m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

m

m

PageName 285

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1

2

d

(

=2,=3)

d

=2,=3 d=2,=3

Software 305

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

c

)

なし opt

opt

opt

Artist 315

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

HostComputer 316

ASCII (

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

使用不可

使用不可

InkNames 333

ASCII

(

a

なし opt

使用不可

使用不可

NumberOfInks 334

SHORT

1

4

opt

使用不可

使用不可

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

,255 d

d

=0,255 d=0,255

Copyright

33432 ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

Site 34016

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII (

a

)

‘CMYK’

d (= ‘CMYK’

,= ‘YMCK’) 使用不可

使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

使用不可

ImageColorIndicator 34023

BYTE

1

0

d=0

,=1,=2 d=0,=1,=2 d=0,=1,=2

(

g

)

BackgroundColorIndicator 34024  BYTE

1

0

d=0

,=1,=2 d=0,=1,=2 d=0,=1,=2

(

g

)

ImageColorValue 34025

BYTE  (

d

)

なし

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

BackgroundColorValue 34026 BYTE

(

d

)

なし

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

opt

(

h

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1 opt

使用不可 opt

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

i

なし opt

使用不可

使用不可

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER  (x)  は,x の整数値[すなわち, INTEGER (2.9) =2]を意味し,

StripsPerImage

=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  となる。

(

c

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20
文字。

(

d

) ColorSequence

フィールドで示される各色に対して 1 バイト(すなわち,ColorSequence フィールドのカウントの

値よりも 1 少ない値)

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

) PhotometricInterpretation

フィールドの値が“0”の場合,ImageColorIndicator フィールド,BackgroundColorIndicator

フィールド,ImageColorValue フィールド及び BackgroundColorValue フィールドによって指定されるように,画
素値 “0” を背景色として想定し,画素値 “1” を画像色として想定する。

PhotometricInterpretation

フィールドの値が“1”の場合,画素値 “1” を背景色として想定し,画素値“0”を画像

色として想定する(すなわち,画像色は,PhotometricInterpretation フィールドの“値 0”の解釈から反転する。

(

g

) ImageColorIndicator

フィールドの値が“1”の場合,ImageColorValue フィールドは必す(須)になる。そうでない

場 合 , ImageColorValue は 用 い な い 。 BackgroundColorIndicator フ ィ ー ル ド の 値 が “1” の 場 合 ,
BackgroundColorIndicator

フィールドは必す(須)になる。そうでない場合,BackgroundColorIndicator は用いない。

(

h

JIS X 9202

及び

JIS X 9203

の ASCII データテーブル,又は名前付き色定義‘sRGB’。

(

i

)

カウント値は,SamplesPerPixel  ×4 とする。


37

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.8 

ランレングス 2 値画像ファイル (BL)   

7.8.1 TIFF/IT-BL

及び TIFF/IT-BL/P1  TIFF/IT-BL 適合レベルでは,ランレングス 2 値画像 (BL) に適し

た TIFF フィールド及び TIFF/IT フィールドによって提供されるすべての特徴及び機能を利用する。

TIFF/IT-BL/P1

適合レベルでは,フィールド値を既定値,単一値又は狭い範囲の選択値のいずれかに限定す

る。TIFF/IT-BL/P1 では,任意選択フィールドの使い方も合理的なデータ交換に最小限必要なものに限定す

る。

TIFF/IT-BL/P1

は,ランレングス 2 値画像 (BL) データに対する簡易ファイル形式とし,TIFF/IT-BL ファ

イルを制限したものとして,より容易な実装を目的としている。

参考 TIFF/IT-BL ファイル及び TIFF/IT-BL/P1 ファイルは,TIFF/IT 特有のフィールド及び値を用いて

いること,及び TIFF のフィールド及び値についても慣用外の解釈を用いている(例えば,圧

縮にランレングス符号化を必す(須)としている。

)ことから,TIFF の入力システムで読み込

むことも,TIFF の出力システムで書き込むこともできない。DTP 応用プログラムで読み書き

するには,変換プログラムを用意すればよい。ファイル形式が簡易であるだけ,TIFF/IT-BL/P1

用の変換プログラムを実装するほうが TIFF/IT-BL 用のものを実装するよりも容易にできる。

7.8.2 

データ構造

7.8.2.1

一般  各データラインは,背景色及び画像色のランレングスを対とする列として符号化しなけれ

ばならない。各走査ラインは,背景色ランで始まる。走査ライン中で連続する背景色部分又は画像色部分

が非常に長いなどの理由でランレングスの 2 個以上の対によって符号化する必要がある場合,

“反対”の色

の画素数 “0” のランレングスを 1 個挿入しなければならない。

データストリームは,画像色又は背景色のいずれの色を印刷するかを示す。このデータストリームの復

号されたランレングスは,画像色と背景色との間のスイッチとして機能する。

このデータの符号化例を

附属書 に示す。

7.8.2.2 

ランレングス符号化構造  ランレングス符号化用に二つの基本フォーマットが存在する。254 画

素長までのランレングスを符号化するために短形式(8 ビット長)を用い,65535 画素長までのランレング

スを符号化するために長形式(24 ビット長)を用いる。二つの形式とも,1 対の背景色/画像色ランレン

グス内で結合でき,一つのファイル内で自由に混合可能である。それは,短形式の特殊な場合として長形

式が符号化されていることによる。出力システムは,短形式で書き込みできなければならない。長形式は,

短形式の繰返しで符号化が可能であるので,両形式で書き込みできる必要はない。入力システムは,両形

式とも読み込むことができなければならない。

短形式は,次のように 0∼254 のランレングスを意味する 2 進数の 1 個のバイトエントリから成る。

バイト位置: 0

値:

ランレングス (0∼254)

値 “0” は,

“空 (empty)”のランを示す。二つの連続する値 “0” のバイトは,1 走査ライン内で使用し

てはならない。

長形式は,長形式を意味する 2 進数 255 のバイトで始まる 3 バイトのエントリから成る。次の 2 バイト

の 16 ビットは,1∼65535 までのランレングスを表す。256 よりも少ないランレングスを符号化するのに長

形式を使う場合,バイト 1(2 番目のバイト)は,値 “0” で,ランレングスは,バイト 2(3 番目のバイト)

に現れる。長形式は,次のようになる。

バイト位置: 0

1

及び 2

値: 255

ランレングス (0∼65535)


38

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

各データラインは,値 “0” が連続する二つのバイトで開始し,値 “0” が連続する二つのバイトで終結

する。

参考  値 “0” が連続する二つのバイトを走査ラインの終わりを検出する手段として用いることは推

奨できない。

符号化ラインの画素数がその画像のライン当たりの宣言画素数に一致しない場合,又は符号化ライン数

がその画像の宣言ライン数に一致しない場合には,エラーとし,続きの処理は,処理システムの裁量にゆ

だねる。

画像色及び/又は背景色が指定されている場合,画素に対する画像色の値は,各走査ラインが背景色で

始まるとし,ImageColorValue フィールド及び BackgroundColorValue フィールドで定義されている背景色と

画像色との間のスイッチとなるランレングスの対を使って得る。

7.8.2.3 

ライン反復コード  ライン反復コードを使用してはならない。

7.8.3

TIFF/IT-BL

符号化及び TIFF/IT-BL/P1 符号化  TIFF/IT-BL データ及び TIFF/IT-BL/P1 データに対

するフィールドの使い方を,

表 13 に示す。

表 13  TIFF/IT-BL フィールド及び TIFF/IT-BL/P1 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-BL

TIFF/IT-BL/P1

備考

NewSubfileType 254

LONG  1  0

d

(=0)

d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし m

m

pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

1 1  d=1

d=1

Compression 259

SHORT

1

1 m=32898

m=32898

PhotometricInterpretation 262

SHORT

1

なし m=0,=1(

f

) m=0

DocumentName 269

ASCII  (

a

)

なし opt

使用不可

ImageDescription 270

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

Make 271

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

b

)

なし

m

m

pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(=1

,=4,=5,=8) d=1

SamplesPerPixel 277

SHORT 1  1

d=1

d=1

no.

of

separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh d

d

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

m

PageName 285

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1 2  d

(=2

,=3)

d=2

,=3

Software 305

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

c

)

なし opt

opt

Artist 315

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

HostComputer 316

ASCII (

a

)

なし opt

使用不可

InkSet 332

SHORT

1

1

opt

使用不可

(

j

)

InkNames 333

ASCII

(

a

なし opt

使用不可

NumberOfInks 334

SHORT

1 4  opt

使用不可

(

k

)

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

,255 d

d=0

,255

Copyright

33432

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

Site 34016

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII (

a

)

‘CMYK’

d (= ‘CMYK’

,=‘YMCK’) 使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可


39

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 13  TIFF/IT-BL 及び TIFF/IT-BL/P1 フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-BL

TIFF/IT-BL/P1

備考

ImageColorIndicator 34023

BYTE

1

0

d=0

,=1,=2 d=0,=1,=2,  (

g

)

BackgroundColorIndicator 34024

BYTE

1

0

d=0

,=1,=2 d=0,=1,=2

(

g

)

ImageColorValue 34025

BYTE  (

d

)

なし

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

BackgroundColorValue 34026

BYTE

(

d

)

なし

(

f

)(

g

)

(

f

)(

g

)

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

(

h

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1

1 opt

使用不可

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

i

なし opt

使用不可

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x)  は,x の整数値[すなわち, INTEGER (2.9)  =

2

]を意味し,StripsPerImage=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1)/RowsPerStrip]  とな

る。

(

c

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS
フォーマットの 20 文字。

(

d

) ColorSequence

フィールドで示される各色に対して 1 バイト(すなわち,ColorSequence フィ

ールドのカウントの値よりも 1 少ない値)

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

) PhotometricInterpretation

フィールドの値が“0”の場合,ImageColorIndicator フィールド及び

BackgroundColorIndicator

フィールドによって指定されているように,画素値“0”を背景色と

して想定し,画素値“1”を画像色として想定する。PhotometricInterpretation フィールドの値が
“1”

の場合,画素値“1”を背景色として想定し,画素値“0”を画像色として想定する(すなわち,

画像色は,PhotometricInterpretation フィールドの値“0”の解釈から反転する)

(

g

) ImageColorIndicator

フィールドの値が“1”の場合,ImageColorValue フィールドは,  必す(須)

となる。それ以外の場合,ImageColorValue フィールドは,  用いない。BackgroundColorIndicator
フィールドの値が“1”の場合,BackgroundColorValue フィールドは,  必す(須)となる。それ
以外の場合,BackgroundColorValue フィールドは,  用いない。

(

h

)  JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル。

(

i

)

カウント値は,  SamplesPerPixel ×4 とする。

(

j

) InkSet

フィールドを用いる場合,ColorSequence フィールドの値が 'CMYK' (既定値)ならば,値 “1”

でなければならない。さもなければ,“2”  でなければならない。

(

k

) NumberOfInks

フィールドを用いる場合,その値は,SamplesPerPixel フィールドの値と同じ

でなければならない。

7.9 

網点画像ファイル (SD)

7.9.1

  TIFF/IT-SD

及び TIFF/IT-SD/P2  TIFF/IT-SD 適合レベルでは,あらかじめ網点化された(コピード

ット)分解色版画像に適した TIFF フィールドと TIFF/IT フィールドとによって提供されるすべての特徴及

び機能を利用する。TIFF/IT-SD/P2 適合レベルは,それらのフィールド値を既定値,単一値又は狭い範囲の

選択値に限定する。TIFF/IT-SD/P2 適合レベルでは,任意選択フィールドの利用も合理的なデータ交換に最

小限必要なものに限定する。

TIFF/IT-SD/P2

適合レベルは,網点画像 (SD) データ用簡易画像ファイル形式規約とし,より簡易な実装

を目的とする,TIFF/IT-SD 適合レベルの制限されたサブセットとみなされる。

参考 TIFF/IT-SD ファイル及び TIFF/IT-SD/P2 ファイルは,TIFF  のフィールド及び値について慣用外

の解釈を用いている

(例えば,

PhotometricInterpretation

及び BitsPerSample の組合せ)

ことから,

TIFF 

の入力システムで読み込むことも,TIFF  の出力システムで書き込むこともできない。

DTP

応用プログラムで TIFF/IT-SD ファイル  及び TIFF/IT-SD/P2 ファイルを読み書きするには,

変換プログラムを用意すればよい。ファイル形式が簡易であるだけ,TIFF/IT-SD/P2 用の変換プ

ログラムを実装するほうが TIFF/IT-SD 用の変換プログラムを実装するよりも容易にできる。


40

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

TIFF/IT-SD 適合レベル及び TIFF/IT-SD/P2 適合レベルは,CCITT G4 圧縮画像データ又は Flate 圧縮

画像データを任意選択として許容する。

備考 1.  TIFF/IT-SD/P2 ファイルは,どの TIFF  フォーマットにも互換ではないが,TIFF  のバイレベル

(BILEVEL)

画像のセットへの変換,又は TIFF  バイレベル画像のセットからの変換は容易にで

きる。そのような変換は,TIFF/IT-SD/P2 ファイルと共に使用される既存の網点走査及び画像形

成プログラムに変換プログラムを追加するか,直接的に応用プログラムを修正することによって

可能となる。この変換は,TIFF/IT-SD/P2 の各分解色版データを TIFF のバイレベル画像ファイ

ルへ,

又は TIFF  のバイレベル画像ファイルから TIFF/IT-SD/P2 の各分解色版データにコピーし,

かつ StripOffsets,StripByteCounts,BitsPerSample  ,SamplePerPixel,PhotometricInterpretation 並

びに PlanarConfiguration のフィールド値を調整することを必要とする。

2. TIFF/IT-SD/P1

適合レベルは,存在しない。

3. SD

画像データの解像度が目的の画像出力装置の解像度に一致する場合,

最良の結果が得られる。

7.9.2

データ構造  網点画像ファイルは,面順次形式で記述する。面順次データでは,ある色(分解色版)

の全走査ラインに次の別色(分解色版)の全走査ラインが続く。分解色版の順序は,PotometricInterpretation

フィールド  又は ColorSequence  フィールドによって指定する。

データストリームは,個々の画素位置でその画素を印刷するかどうかを示す。このデータストリーム上

のビットは,印刷する点と印刷しない点とのスイッチとして機能する。データストリーム上のビットの格

納順は,TIFF の既定の順序どおりのバイト内の MSB(最上位ビット位置)から LSB(最下位ビット位置)

への順とする。

7.9.3

TIFF/IT-SD

符号化及び TIFF/IT-SD/P2 符号化  TIFF/IT-SD データ及び TIFF/IT-SD/P2 データに対す

るフィールドの使い方を,

表 14 に示す。

表 14  TIFF/IT-SD フィールド及び TIFF/IT-SD/P2 フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-SD

TIFF/IT-SD/P2

備考

NewSubfileType 254

LONG 1

0

d

(=0)

d=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし m

m

pixels

per

line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

1

1  d=1

d=1

Compression 259

SHORT

1

1 d=1

,=4,=8 d=1,=4,=8

PhotometricInterpretation 262  SHORT

1

なし m=5(

g

) m=5

DocumentName 269

ASCII (

a

)

なし opt

使用不可(

d

)

ImageDescription 270

ASCII  (

a

)

なし opt

opt

Make 271

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

b

)

なし

m

m

Pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(=1

,=4,=5,=8) d=1

SamplesPerPixel 277

SHORT

1

1

d

(=1

,=4) d=1,=4

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh

d

d

(

e

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

b

)

なし m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

m

PlanarConfiguration 284

SHORT  1  1

m=2

m=2

PageName 285

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT

1

2  d

(=2

,=3)

d=2

,=3

Software 305

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

c

)

なし opt

opt


41

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 14  TIFF/IT-SD 及び TIFF/IT-SD/P2 フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-SD

TIFF/IT-SD/P2

備考

Artist 315

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

HostComputer 316

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

InkSet

332

SHORT

1

1

d =1

d = 1

(

i

)

InkNames 333

ASCII

(

b

なし opt

opt

NumberOfInks 334

SHORT

1 

4

opt

d = 4

(

j

)

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

,255 opt

opt

Copyright

33432

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

Site 34016

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

ColorSequence 34017

ASCII

(

a

) ‘CMYK’

d

(

=‘CMYK’,=‘YMCK’) 使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

a

)

なし opt

使用不可

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

a

)

なし opt

opt

(

f

)

TrapIndicator 34031

BYTE

1

1 opt

opt

CMYKEquivalent 34032

BYTE/SHORT

(

h

なし opt

opt

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x)  は,x の整数値[すなわち, INTEGER (2.9)  =2]を意

味し,StripsPerImage=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  となる。

(

c

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマ
ットの 20 文字。

(

d

) ColorSequence

フィールドで示される各色に対して 1 バイト(すなわち,ColorSequence フィール

ドのカウントの値よりも 1 少ない値)

(

e

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

f

JIS X 9202

及び JIS X 9203 の ASCII データテーブル又は名前付き色定義‘sRGB’

(

g

)

一つの分解色版からなるファイルは, SamplesPerPixel = 1 を設定して符号化してもよい。

(

h

カウント値は,SamplesPerPixel  ×4 とする。

(

i

) InkSet

フィールドを用いる場合,ColorSequence フィールドの値が‘CMYK’の既定値のとき,値 “1” で

なければならない。それ以外の場合,“2”  でなければならない。

(

j

) NumberOfInks

フィールドを用いる場合,その値は,SamplesPerPixel フィールドの値と同じでなければ

ならない。

7.10 

ファイナルぺージファイル(FP)

7.10.1

TIFF/IT-FPTIFF/IT-FP/P1

及び TIFF/IT-FP/P2  一般的には,出力レコーダに露光する準備が

できたファイナルページ(FP)は,この規格で記述する CT,MP,SD,LW,BL,BP 及び HC の 2 個以上の

画像からなる。TIFF/IT-FP は, ファイナルページを構成する異なる種類の画像ファイルを関連づけるメカ

ニズムを提供する。

  一般に,各画像の種類に対して,ページアセンブリ過程は,そのデータタイプのすべてのページ入力要

素を一つの出力ファイル,すなわち, そのページに対するそのデータタイプの単一要素画像ファイルに結

合すると仮定されている。ただし,これは,TIFF/IT-P1 適合レベル及び TIFF/IT-P2 適合レベルだけの要求

事項である。

  ファイナルページの要素画像ファイルは,TIFF/IT適合レベル,TIFF/IT-P1適合レベル又はTIFF/IT-P2適合

レベルのいずれかとなる。その要素ファイルのすべてがTIFF/IT-P1に適合し,かつそのフィールドが7.10.2.5

に指定するTIFF/IT-FP/P1に適合である場合にだけ,そのファイナルページは,TIFF/IT- FP/P1に適合とみな

す。その要素ファイルのすべてがTIFF/IT-P1又はTIFF/IT-P2に適合し,かつ,そのフィールドが7.10.2.5に指

定するTIFF/IT-P2に適合である場合にだけ,そのファイナルページは,TIFF/IT-FP/P2に適合とみなす。

7.10.2 

データ構造


42

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

7.10.2.1

要素画像ファイル  ファイナルページは,少なくとも2個のファイル,すなわち,ページを記述す

るFPファイルと,CT,MP,SD,LW,BL,BP及びHCのファイルタイプの少なくとも1個の要素画像ファ

イルとから成る。

TIFF/IT-P1

適合の FP ファイルは,MP,SD,BL,BP ファイルのいずれも参照してはいけない。

  データ容量の単純な減少手段として,各要素画像は,ページ境界まで広げる必要はなく,すべての要素

を含む正確な位置の最小長方形としてよい。要素画像は,画素の一部分でもページ境界を超えてはならな

い。任意選択可能なオフセット寸法は,ページ領域内の要素ファイルを正確に配置するために用いる (

6

参照)。一つの要素画像は, TIFF/IT-P1適合レベル又はTIFF/IT-P2適合レベルに制限されていないFPファイ

ルへの位置決めを繰り返して,ページ上の複数の位置に配置してもよい。

図 6  FP ファイルの例

  2 個以上の要素ファイルが重なって配置されていた場合,その重なり順は,すべての不透明画像のデータ

ファイルの上にすべての透明画像のデータファイルが存在し,その上に線画ファイルが存在しなければな

らない。ここで,LW 及び BL を線画データファイル, HC 及び BP を透明画像のデータファイル,CT,

MP

及び SD を不透明な画像データファイルとする。サブファイルは, たとえ,ごく一部の画素が重なっ

ていても,上書きと見なす。線画画像及び透明画像の透明領域が存在する場合は,その部分の下層が透け

て見える。ファイナルページ内の一つの区分で 2 個以上のサブファイルが重なる場合は,

その重なり順は,

後から参照されたものが先に参照されたものの上に存在しなければならない。

  画像データを含まないファイナルページのいかなる領域も,非印刷領域とみなす。

  ファイナルページのすべての要素ファイルの Orientation フィールド及び ResolutionUnit フィールドの値

は,そのファイナルページ (FP) ファイルと同じ値でなければならない。HC ファイル,BL ファイル及び

LW

ファイルがお互いに重なっている場合,それらの XResolution フィールドと YResolution フィールドは

同じ値でなければならない。さらに,XPosition フィールドと YPosition フィールドの値は,それらの画素

がお互いに正確にそろっていなければならない。BP ファイルの上に重なった線画画像データの正確な配列

を確実にするために,必す(須)ではないが,位置及び解像度に関して同様の制限を BP ファイルに対し


43

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

て設けることが望ましい。

7.10.2.2  FP

ファイル構造  FP ファイルは,TIFF のサブファイル構造を用いる(図 参照)。FP ファイル

は,少なくとも 2 個の IFD から成り,その IFD は,FP 自体に対するもの及び CT,MP,SD,LW,BL,

BP

及び HC の要素画像が存在した場合のそれぞれに対するものとする。FP 自体の IFD は,最初の IFD(0th

IFD)

とする。要素画像に対する IFD は,任意の順序でよいが,その順序は,7.10.2.1 に示すとおり重要と

なる。

  要素画像の IFD は,7.10.2.5 に示す点を除いて,実際の要素ファイルの IFD のコピーとする。

要素画像の IFD は,それらを必要とするまで要素ファイルを実際にアクセスしなくても済むように,FP

ファイルを処理するのに必要なすべての情報を処理システムがもつことを保証するために存在する。

  FP ファイルは,各要素画像のデータを含めてはならない。IFD 内の要素画像の StripOffsets フィールド

値は“0”

,カウントは 1 とする。

  FP ファイルは,TIFF  の必す(須)事項を維持した状態で,ページメイクアップ応用プログラムを使用

する FP ファイルの位置決めを可能にするため,最初の IFD (0th IFD) が参照する画像データを含まねばな

らない。このデータは,そのページの低解像度表現物でも,白画像を含む他の画像でもよい。該当方向の

解像度によって割り算された画素単位の画像の大きさは,適切な解像度単位で正確な実際のページの大き

さを与えなければならない。その画像データは,7.10.3 で規定されたフィールドを用いる,TIFF のバイレ

ベル,グレイスケール,RGB,パレットカラー又は CMYK 画像でもよく,PackBits 圧縮又は Flate 圧縮さ

れていてもよい。TIFF/IT-P1 適合の FP ファイルでは,圧縮を使用してはならない。

参考  最初の IFD (0th IFD)  は,TIFF に適合であるけれども,最初の IFD (0th IFD)  に続く IFD は画像デー

タを含まないので,FP ファイル自体は,TIFF に適合しない。

図 7  個の要素ファイルをもつサブファイル構造の FP ファイル例

7.10.2.3

要素画像ファイルの参照  FP ファイルおいて,各要素画像の IFD の ImageDescription フィールド

に は , 生 成 時 の TIFF/IT 要 素 画 像 の 実 際 の 名 前 が 入 っ て い な け れ ば な ら な い 。 フ ァ イ ル 名 は ,

ImageDescription

フィールドにボリューム識別子及びディレクトリパスが付かないで入っていなければな

らない。1 個の FP ファイル内で異なる要素画像ファイルを参照する ImageDescription フィールドは,異な

る値でなければならない。特に,ファイルが異質なオペレーティングシステムで交換される場合,生成後

ファイルは再命名されるかもしれないので,元のファイル名もまた,

表 15 に示すように各要素画像ファイ

ルの ImageDescription フィールドに入れるのがよい。

  各要素ファイルの ImageDescription フィールドは, そのファイル名を入れることが推奨されているのに

対して,ファイナルページがその要素と別に生成される場合は,必ずしもこれが可能ではない。要素ファ

イルの一部又は全部が既に入っている追記型メディアに FP ファイルを追加する場合,ファイナルページ

の IFD の変更は,実現不可能なことがある。


44

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 15 ファイナルページの要素画像ファイルにおける ImageDescription フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

TIFF/IT-FP

TIFF/IT-FP/P1 及び/P2

備考

ImageDescription

270

ASCII

(

a

)

(

b

)

(

b

)

(

a

)

  終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

)

  ファイナルページの要素である画像ファイルにおいて,ImageDescription フィールドは,そのファイナルペー

ジが生成されたときの要素ファイル名を入れる。ただし、要素ファイル名を入れることに意味がない場合は、

この限りではない。例えば,メディアが追記型の場合, この扱い方は必す(須)事項ではない。なぜなら, この
扱い方は,後々の名前変更の場合にそのファイル識別を容易にするためのものだからである(個々の画像ファ
イルにおいては,単に付加的,かつ, 説明的なものである。

 

7.10.2.4

要素画像ファイルのページ位置  ページ上の各要素画像の位置は, その FP ファイル内の IFD の

XPosition

及び YPosition によって指定する。IFD 内のこれらの各フィールドのカウントは,IFD が参照する

要素画像がページ上に現れる回数を示す。これは,FP ファイルに含まれるべき重複した IFD が必す(須)

でなくても要素ファイルの特定及びその繰り返しを可能にする。XPosition フィールドのカウントは,

YPosition

フィールドのカウントと同じでなければならない。

XPosition

及び YPosition に相当するそれぞれの値は,

 要素画像の一つに適応する指示値の組を構成する。

XPosition

の最初の出現値は,YPosition の最初の出現値と組をつくり,2 番目は 2 番目同士で組をつくり,

その後も同様に組をつくる。XPosition 及び YPosition のフィールド値が,ファイナルページ上で要素ファ

イルの幾つかが重なるようなものであった場合,その重なり順は,後から参照したものが先に参照したも

のに重なるとする。

XPosition

又は YPosition のフィールドのカウントは,1 より小さくてはいけない。ある要素に対する

XPosition

又は YPosition のフィールドが存在しない場合,その要素はそのページの左上に位置し,かつ各々

のカウントは 1 と仮定する。TIFF/IT-P1 に適合した FP ファイルでは,どの IFD の XPosition 及び YPosition

でもそのカウントは 1 でなければならない。

  各種のサブファイルを参照する IFD が複数個存在してもよい。ただし,TIFF/IT-P1 に適合した FP ファイ

ルでは, 各要素画像に対して 2 個以上のファイルタイプを参照してはいけない。

  XPosition フィールド及び YPosition フィールドは,実際の要素画像ファイルにも設定されているかもし

れない。しかし,それらは,単なる説明的な情報にすぎない。すべての処理系は,FP ファイルの IFD 内の

フィールドに従って行われる。

7.10.2.5

要素画像 IFD の符号化  TIFF/IT-FP 適合レベル,TIFF/IT-FP/P1 適合レベル及び TIFF/IT-FP/P2 適

合レベルの含有物に対応する要素画像 IFD の追加フィールドの使い方を

,表 16 に示す。これらのフィー

ルドは,要素ファイルに対して,この規格の適切な箇条で定義されたフィールドに付加される。要素ファ

イル及び要素画像 IFD の両方に存在するフィールドに対する FP ファイル内での使い方は,

表 16 に示す使

い方でなければならない。


45

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

表 16 TIFF/IT-FP TIFF/IT-FP/P1 及び TIFF/IT-FP/P2 の要素画像 IFD フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

TIFF/IT-FP

TIFF/IT-FP/P1 及び/P2

備考

ImageDescription

270

ASCII

(

a

)

なし

m(

b

)

m(

b

)

StripOffsets

273

SHORT/LONG

(

h

)

なし

m(

g

)

m=0

画像データは存在しない

XPosition

286

RATIONAL

(

e

)

0

d(

f

)

(

c

)

YPosition

287

RATIONAL

(

e

)

0

d(

f

)

(

d

)

(

a

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

b

) ImageDescription

フィールドには,生成時の要素画像ファイルの実際の名前を入れる。

(

c

) XPosition

フィールドは,正の ResolutionUnits フィールドの値を単位とする,そのページの左端からのその画像

の左端に対するオフセット値とする。

(

d

) YPosition

フィールドは,正の ResolutionUnits フィールドの値を単位とする,そのページの上端からのその画像

の上端に対するオフセット値とする。

(

e

)  そのページ上の要素画像の数。これは,1 より小さくてはならない。YPosition のカウントは,XPosition のカウントと同じで

なければならない。

(

f

)  TIFF/IT-FP/P1 適合ファイルでは,XPosition と YPosition フィールドのカウントは,1 でなければならない。

(

g

)  FP ファイルが画像データを含む場合,画像データの位置を指す。画像データを含まない場合,0 とする。

(

h

)  要素画像データが省略された場合,StripOffsets タグのカウントは 1 でなければならない。要素画像データが存在する場

合,カウントはストリップの個数でなければならない。TIFF/IT-FP/P1 適合ファイル及び TIFF/IT-FP/P2 適合ファイルに
要素画像データが入っていてはならない。

7.10.3

  TIFF/IT-FP

符号化,TIFF/IT-FP/P1符号化及びTIFF/IT-FP/P2符号化  TIFF/IT-FP,TIFF/IT-FP/P1及

びTIFF/IT-FP/P2の最初のIFD (0th IFD)で用いられる一般のフィールドの使い方を,

17に示す。表18は,低

解像度画像データの符号化に依存する最初のIFD (0th IFD)のフィールドの使い方を定義する。


46

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

17  TIFF/IT-FPTIFF/IT-FP/P1及びTIFF/IT-FP/P2の最初のIFD (0th IFD) フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値 TIFF/IT-FP

TIFF/IT-FP/P1

TIFF/IT-FP/P2

備考

NewSubfileType 254

LONG

1

0

m

=bit3=1 m=bit3=1

m=bit3=1

(

a

)

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし

m(

b

)

m(

b

)

m(

b

)

pixels per line

ImageLength

257

SHORT/LONG  1

なし

m(

c

)

m(

c

)

m(

c

)

lines per image

DocumentName

269

ASCII

(

d

)

なし

opt

使用不可

使用不可

ImageDescription

270

ASCII

(

d

)

なし

m(

e

)

m(

e

)

m(

e

)

FP file name

Make

271

ASCII

(

d

)

なし

opt

opt

opt

vendor name

Model

272

ASCII

(

d

)

なし

opt

使用不可

使用不可

StripOffsets

273

SHORT/LONG  (

f

)

なし

m

m

m

Orientation

274

SHORT

1

1

d(=1,=4,=5,=8) d=1

d=1

RowsPerStrip

278

SHORT/LONG  1

FFFFFFFFh d

d

d

(

g

)

StripByteCounts

279

SHORT/LONG  (

f

)

なし

m

m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし

m(

b

)

m(

b

)

m(

b

)

YResolution 283

RATIONAL

1

なし

m(

c

)

m(

c

)

m(

c

)

PlanarConfiguration 284  SHORT

1

1

d

=1 d=1(

h

)

d=1(

h

)

PageName 285

ASCII

(

d

)

なし opt

使用不可

使用不可

ResolutionUnit 296

SHORT  1  2

d

(

=2,=3) d=2,=3

d=2,=3

Software 305

ASCII

(

d

)

なし opt

opt

opt

DateTime 306

ASCII

(

i

)

なし opt

opt

opt

Artist 315

ASCII

(

d

)

なし opt

opt

opt

HostComputer 316

ASCII

(

d

)

なし opt

使用不可

使用不可

Copyright 33432

ASCII

(

d

)

なし opt

opt

opt

Site 34016

ASCII

(

d

)

なし opt

使用不可

使用不可

(

a

) NewSubfileType

フィールドのビット 3 は,TIFF/IT-FP ファイルを一義的に識別する。最下位ビットの位置は,ビット 0

とする。

(

b

) XResolution

フィールドの値によって割り算された ImageWidth フィールドの値は,ResolutionUnits フィールドの値を単

位とする実際のページの正確な幅に等しいとして,XResolution フィールドの値を使ってよい。

(

c

) YResolution

フィールドの値によって割り算された ImageLength フィールドの値は,ResolutionUnits フィールドの値を単

位とする実際のページの正確な長さに等しいとして,YResolution フィールドの値を使ってよい。

(

d

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

e

)

生成時の FP ファイルの名前であって,その後の名前変更の識別を容易にする。

(

f

) StripsPerImage

を用いる。ここで,INTEGER (x)  は,x の整数値[すなわち,INTEGER (2.9)  =2]とし,StripsPerImage

=INTEGER [(ImageLength+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip]  とする。

(

g

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味し,実質的に無限である。

(

h

)  TIFF

のベースライン TIFF の要求事項を維持するために,点順次形式だけを許容する。

(

i

)  

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20 文字。

表 18  各種低解像度画像データの符号化に対する TIFF/IT-FP の最初の IFD (0th IFD) フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント 既定値 Bilevel

Grayscale

RGB

Palette colour

CMYK

BitsPerSample

258  SHORT

(

a

)

1

使用不可

m=4,=8

d=8,8,8

m=4,=8

m=8,8,8,8

Compression

259  SHORT

1

1

m=1,  =8,
=32773

m=1,=8,

=32773

m=1,=8,

=32773

m=1,=8,

=32773

m=1,=8,

=32773

PhotometricInterpretation

262  SHORT

1

なし

m(

b

)

m(

b

)

m=2

m=3

m=5

SamplesPerPixel

277  SHORT

1

1

使用不可

使用不可

m=3

使用不可

m=4

ColorMap

320  SHORT

(

c

)

なし

使用不可

使用不可

使用不可

m

使用不可

InkSet

332  SHORT

1

1

使用不可

使用不可

使用不可

使用不可

d=1

NumberOfInks

334  SHORT

1

4

使用不可

使用不可

使用不可

使用不可

d=4

DotRange

336  BYTE/SHORT  2

0,255

使用不可

使用不可

使用不可

使用不可

d=0,255

注(

a

)  カウントは,SamplesPerPixel フィールドの値。

(

b

)

0 (WhiteIsZero)は,値 0 が白に対応する。 1   (BlackIsZero)  は,値 0 が黒に対応する。

(

c

)  BitsPerSample が 4 の場合は 48 とし,BitsPerSample が 8 の場合は 768 とする。


47

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 A(参考)適合レベルの背景

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

A.1

  TIFF/IT-P1(Profile 1)

適合レベルの背景  TIFF/IT-P1 適合レベルは,製版,DTP 及び情報処理の環境

間で簡単かつ信頼性に富む画像データの交換手段を提供するために開発された。

各データ (CT,LW,HC,MP,BP,BL,FP)  タイプ用のTIFF/IT-P1適合レベルは,フィールドとフィ

ールド値とが制限された規約として記述されている。多くの場合,TIFF/IT-P1適合レベルは,簡単で信頼

できる交換がシステム間で可能なようにフィールドを制限する。例えば,TIFF/IT-CT/P1ファイルは,

Adobe Photoshop(

1

)

で容易に読み書きできる。

TIFF/IT-P1

適合レベルの各種ファイルフォーマットは,次の特徴をもつ。

a) TIFF/IT-CT/P1

は,製版,DTP 及び情報処理の分野間での共通の画像データ交換を提供することを目

的とし,TIFF  の 16. CMYK 画像と互換性をもつ。TIFF/IT-CT/P1 は,TIFF/IT-CT ファイルの制限され

た規約として,特定のデータ構造によるカラー連続調画像を記述する。

b) TIFF/IT-LW/P1

フォーマット,TIFF/IT-HC/P1 フォーマット及び TIFF/IT-BL/P1 フォーマットは,線画

(LW)

画像,高解像度連続調 (HC) 画像及びランレングス 2 値 (BL) 画像それぞれの TIFF/IT-LW,

TIFF/IT-HC

,TIFF/IT-BL の制約された規約として,特定データ構造を記述する。そこでは,TIFF  の

いかなる表現にも一致しない。これらは,TIFF で指定されていないフィールドとその値とを用いる。

c) TIFF/IT-MP/P1

は,製版,DTP 及び情報処理の分野間での共通の画像データ交換を提供することを目

的とし,TIFF の  4.グレイスケール画像と互換性をもつ。TIFF/IT-MP/P1 は,TIFF/IT-MP ファイルの

制限された規約として,特定のデータ構造による単色階調画像を記述する。

d) TIFF/IT-BP/P1

は,製版,DTP 及び情報処理分野間での共通の画像データ交換を提供することを目的と

し,TIFF の 3.バイレベル画像と互換性をもつ。TIFF/IT-BP/P1 は,TIFF/IT-BP ファイルの制限された

規約として,特定のデータ構造によるビットマップ 2 値画像を記述する。

一般的な TIFF/IT の形式に関する TIFF/IT-P1 の主要な制限は,次のものである。

−  適切な場合における,CMYK だけの色空間

−  適切な場合における,点順次だけのデータ順

−  単一の画像方向の選択

−  単一の DotRange フィールド値の選択

−  画像データ表現上本質的でない場合,任意選択できる追加 TIFF/IT フィールド

−  圧縮方式の制限

他の制限は,各ファイルタイプ内で指定されている。

フル TIFF/IT 適合レベルを使用しなければならない場合,利用者とベンダは,システム間のデータ交換

                                                      
(

1

)

  Photoshop は,アドビシステムズ社によって供給される製品の一つの商標である。この情報は,この

規格の利用者へ便宜上,提供するものであって,指摘製品の JIS/ISO による保証又は宣伝のいずれをも構
成するものではない。同様な結果が示される場合,等価製品を用いることができる。 


48

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

のためにデータ及びファイル構造に綿密な注意を払わなければならない。例えば,ラスタ画像データファ

イルのある種の方向処理又は色順でのインタリーブ処理は,複雑なシステム又は応用プログラムアーキテ

クチャを要求するように思われる。

A.2

  TIFF/IT-P2(Profile 2)

適合レベルの背景  TIFF/IT-P2 適合レベルは,圧縮方式,特色, LW の拡張カ

ラーパレット及び SD ファイルフォーマットを含む新しい仕様を追加し,TIFF/IT-P1 を拡張するために設

計された。

各データ(CT,LW,HC,MP,BP,SD,FP)タイプ用の TIFF/IT-P2 適合レベルは,フィールドとフィ

ールド値とが制限された規約として記述されている。多くの場合,TIFF/IT-P2 適合レベルは,簡単で信頼

できる交換がシステム間で可能なようにフィールドを制限する。既存の TIFF/IT-BL には新機能が付加され

なかったので,BL に対する TIFF/IT-P2 適合レベルは存在しない。

一般的な TIFF/IT の形式に関する TIFF/IT-P2 の主要な制限は,次のとおりとする。

−  適切な場合での,CMYK 特色だけの色空間

−  単一の画像方向の選択

−  単一の DotRange フィールド値の選択

−  圧縮方式の制限

−  画像データ表現上本質的でない場合,任意選択できる追加 TIFF/IT フィールド

他の制限は,各ファイルタイプ内で指定されている。

フル TIFF/IT 適合レベルを使用しなければならない場合,利用者とベンダは,システム間のデータ交換

のためにデータ及びファイル構造に綿密な注意を払わなければならない。例えば,ラスタ画像データファ

イルのある種の方向処理又は色順でのインタリーブ処理は,複雑なシステム又は応用プログラムアーキテ

クチャを要求するように思われる。


49

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 B(参考)ファイルタイプの識別及び決定手順

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

B.1 

 TIFF/IT ファイルタイプの決定手順  TIFF/IT ファイルのファイルの種別は,次の手順で判定すること

ができる。“FCD”及び“JCD”は,  それぞれ“Flate 圧縮データ”及び“JPEG 圧縮データ”を意味する。

NewSubfileType

が存在しないか=1 のとき,

Compression=1又は=32895のとき,

PhotometricInterpretation=5ならば,

PlanarConfiguration=1であれば,

CT(点順次形式)

PlanarConfiguration=32768であれば, CT(線順次形式) 
PlanarConfiguration=2  ならば,

BitsPerSample > 1であれば,

CT(面順次形式)

BitsPerSample = 1であれば,

SD(圧縮なし)

PhotometricInterpretation=2ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(RGB点順次形式)

PlanarConfiguration = 32768であれば, CT(RGB線順次形式) 
PlanarConfiguration = 2であれば,

CT(RGB面順次形式)

PhotometricInterpretation=8ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(LAB点順次形式)

PlanarConfiguration = 32768であれば, CT(LAB線順次形式) 
PlanarConfiguration = 2であれば,

CT(LAB面順次形式)

PhotometricInterpretation=0又は1ならば,

BitsPerSample = 1であれば,

B

BitsPerSample > 1であれば,

M

Compression=4のとき,

PhotometricInterpretation = 0又は1であれば, BP(CCITT G4圧縮) 
PhotometricInterpretation = 5であれば,

SD(CCITT G4圧縮)

Compression=7のとき,

PhotometricInterpretation=5ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(JCD圧縮点順次形式)

PhotometricInterpretation=2ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(RGB JCD圧縮点順次形式)

PhotometricInterpretation=6ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(YCbCr  JCD圧縮点順次形式)

PhotometricInterpretation=8ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(LAB  JCD圧縮点順次形式)


50

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

PhotometricInterpretation=0又は1ならば,

BitsPerSample > 1であれば,

MP(JCD圧縮)

Compression=8のとき,

PhotometricInterpretation=5ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(FCD圧縮点順次形式)

PlanarConfiguration = 32768であれば, CT(FCD圧縮線順次形式) 
PlanarConfiguration=2ならば,

BitsPerSample > 1であれば,

CT(FCD圧縮面順次形式)

BitsPerSample = 1であれば,

SD(FCD圧縮)

PhotometricInterpretation=2ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(RGB  FCD圧縮点順次形式)

PlanarConfiguration = 32768であれば, CT(RGB  FCD圧縮線順次形式) 
if PlanarConfiguration = 2であれば,

CT(RGB  FCD圧縮面順次形式)

PhotometricInterpretation=8ならば,

PlanarConfiguration = 1であれば,

CT(LAB  FCD圧縮点順次形式)

PlanarConfiguration = 32768であれば, CT(LAB  FCD圧縮線順次形式) 
PlanarConfiguration = 2であれば,

CT(LAB  FCD圧縮面順次形式)

PhotometricInterpretation=0又は1ならば,

BitsPerSample = 1であれば,

BP(FCD圧縮)

BitsPerSample > 1であれば,

MP(FCD圧縮)

Compression = 32896のとき,

LW

Compression = 32897のとき,

H

Compression = 32898のとき,

B

NewSubfileTypeの第3ビットが1のとき,

  FP

B.2 FP

の要素画像ファイルタイプ識別手順  FP ファイルでは,そのファイナルページファイルを作成し

た時点での各要素画像のファイル名が,それぞれの要素画像に対する FP 内の IFD の ImageDescription フィ

ールドに記入してある。各要素画像ファイル内の ImageDescription フィールドにも同じファイル名が記入

してあることが望ましいが,いつもそうできるとは限らない(本体 7.10.2.3 参照)

。さらに,ファイル名は,

ファイナルページの作成後,変わることがある。特に,命名規則の異なるオペレーティングシステム間で

ファイルを転送すると,ファイル名が自動的に書き換えられることもある点に注意する。

IFEN (Inter-Company File Exchange Network)

仕様は,ファイル交換の方式を定めているが,この規格に適

合するファイルにも部分的に適用可能である。入力システムは,TIFF/IT のファイナルページにも IFEN の

ファイナルページにも,ともに処理できるように設計することもできる。ただし,IFEN では,ファイル名

をその中に明記するようにはなっていない。IFEN のファイナルページでは,FP ファイル自身を含め,そ

のすべてのファイルが同一の基本名をもち,それぞれのファイルの種別を示す 3 文字の拡張名[

“.ICT

(IFEN での CT)

“.ILW(IFEN での LW)

“.IHC(IFEN での HC)

“.IFP(IFEN での FP)

]を

付加した形のファイル名をもつ。

次の手順によって,与えられた FP ファイルについて,要素ファイルを同定することができる。

FileName

は,その要素画像に対する FP ファイル内の ImageDescription フィールドがあれば,そこに


51

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

記入されているファイル名とする。

ImageDescription

フィールドが存在しても,そこに記入されたファイル名をもったファイルがなけれ

ば,ファイル名が変更されているか,IFEN でのファイル名となっているかのいずれかである可能性

があるので,

すべての TIFF/IT ファイルの中から,正当なファイル形式をもち,“ImageDescription=

FileName”

となっているファイルを捜す。

IFD

に ImageDescription フィールドがないか,上の手順でファイルが見つからない場合は,IFEN の

ファイルの可能性があるので,

FileName

は,FP の基本ファイル名に対応する IFEN の拡張名 (“.ICT”,“.ILW”,“.IHC”)

を付加したファイル名とする。

この FileName をもつファイルが見つからなければ,誤りとするか,別途ファイル指定を求

めるかのいずれかとする。

正規に IFEN ファイルも対象とする入力システムであれば,FP ファイルの基本名をもち IFEN 拡張名を

もったファイル名の IFEN ファイルがあるかどうかを,まず調べるほうが効率がよい。


52

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 C(参考)カラーページ上の画像タイプの関係

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

一般的にページは,CT 領域と LW 領域とからなる。CT 領域は,スキャン画像又はカラーグラデーショ

ン(

“ビネット”及び“デグレイド”

)であり,LW 領域は,テキスト,罫線,ロゴなどである。

LW

データは,例えば,白紙上の黒い文字のような,高コントラストでのジャギとなったエッジが見え

るのを避けるため高解像度(一般的には 35 画素/mm より上)の必要がある。画像走査に使われるサンプ

リング技術及び目の応答性のため,一般的には,CT データは近接画素間の色コントラストが少ない。し

たがって空間的な解像度及びそれに伴うデータ量を減少させることができる。一般に,25 画素/mm より

も少ない値が用いられる。個々の処理と出力システムは,CT と LW との解像度及びそれらの関係上,制

限される。

一般的に,CT と LW との両方の画素とも正方形であり,それらの解像度間の比は小さな整数であり,

それらは,LW の格子が CT の格子を細分して見えるように位置する。この各格子は,画像領域の格子軸

に一致するエッジをもつ。

LW

データが CT データ上に層状に重なった場合,LW データは,CT データに優先するとみなされる。

ページ上での LW と CT との結合は,LW の二つの特殊な色,つまり,

“白色”と“透明色”とを使うこと

によって達成される。白色(すべての分解色版成分が 0%)は,LW での他の色とも同様に概念上の固定色

であり,いかなる下層の CT データをも“覆いかくす”

。この場合,インキは,印刷されないで素地が見え

ることが保証される。透明色は,色の任意又はすべての分解色版成分に適応できる特殊なインディケータ

である。それは,その版における LW を透明にする効果をもち,下層の CT を見せることができる。

上の解像度記述は,CT の解像度が LW より低くてもよいことを暗示する。これは,その画像の範囲内

では正確ではあるが,CT のエッジ品質については必ずしも正確ではない。傾斜エッジ又は曲線エッジが

存する形状の場合,LW 解像度で CT 画素を切り出すことが必要となったり又は望ましくなったりする。

HC

データフォーマットは,これを行う一つの方法を提供する。

HC

ファイルは,LW と同じ解像度であり,さらにランレングス符号化される。しかし,各ランは,色変

換テーブルを参照するのではなく,CMYK 又は他の色値を指定する。この手段は,色変換テーブルの色数

の制限を取り除く。別の見方では,HC データは,個々の画素ごとに繰返し数を表記した高解像度のカラ

ー連続調画像 (CT) ファイルとみなされる。HC ファイルは,LW ファイルがもつのと同じ概念の“透明色”

をもつ。しかし,それを示すのにバイト値 “0” を用いる。イメージングモデル上,HC ファイル画像は,

LW

ファイル画像と CT ファイル画像との中間層に配置する。もし望むならば,LW データを HC ファイル

で作成し,LW ファイルを省くことができる。しかし,これは簡易な符号化でなくなる(1 ランレングス当

たり 2 又は 4 ではなく 6 バイトになる。

)ためファイルサイズが増大するかもしれない。線画画像の色数が

255

よりも少ない場合,LW フォーマットのほうが小さなファイルを生成する。


53

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 D(参考)アルファベット順 TIFF/IT フィールド一覧

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

簡単な説明付きの TIFF/IT フィールド名のアルファベット順一覧を

附属書 表 D.1 に示す。

附属書 表 D.1   TIFF/IT フィールド名のアルファベット順一覧

フィールド名

タグ  フィールド構成パラメ

タの種類

説明

対応す
る箇条

Artist 315

ジョブ識別

任意選択フィールド。画像作成者名を示す。必要ならば,その
画像に対するコメント用に用いてもよい。

7.2.2

BackgroundColorIndicator 34024

色仕様 BP 及び BL だけで使用。背景色又は透明色が指定されている

か示す。

7.2.9

BackgroundColorValue 34026

色仕様 BP 及び BL だけで使用。背景色を指定する。

7.2.8.4

BitsPerExtendedRunLength 34021

データフォーマット LW だけで使用。長形式符号を記述するビット数を指定する。 7.2.6

BitsPerRunLength 34020

データフォーマット LW だけで使用。短形式符号を記述するビット数を指定する。 7.2.6

BitsPerSample 258

データフォーマット

各サンプルのビット数を指定する。特定のファイルタイプ参
照。

7.2.6

CMYKEquivalent 34032

色仕様

任意選択フィールド−対応する分解版の等価的な CMYK 値を
指定する。

7.2.8.3.4

ColorCharacterization 34029

色仕様

任意選択フィールド。JIS X 9202 及び JIS X 9203 によって特
徴づける ASCII テーブル又は他の色引用を指定する。

7.2.8.4

ColorSequence 34017

色仕様

任意選択フィールド。CMYK 順以外ならば,色順を指定する。 7.2.8.3.2

ColorTable 34022

色仕様 LW だけ使用。色変換テーブルの色値を指定する。

7.2.8.4

Compression 259

データフォーマット

任意選択フィールド。データ圧縮が使われているかどうかとそ
の方法を指定する。

7.2.6

Copyright 33432

ジョブ識別

任意選択フィールド。画像に関係する著作権の記述を示す。

7.2.2

DateTime 306

システム識別

任意選択フィールド。画像の生成日付と時刻を示す。

7.2.3

DocumentName 269

ジョブ識別

任意選択フィールド。走査済み画像のドキュメント名を示す。 7.2.2

DotRange 336

色仕様

既定値フィールド。0%と 100%との網点値を指定する。

7.2.8.4

HCUsage 34030

データフォーマット HC だけで使用−HC ファイル内に入っている特定情報を示す。 7.2.6

HostComputer 316

システム識別

任意選択フィールド。画像を生成するのに用いられるコンピュ
ータ又はシステムを示す。

7.2.3

ICCProfile 34675

色仕様

任意選択フィールド。

TIFF/IT

画像データと PCS の関係を表す。 7.2.8.4 

ImageColorIndicator 34023

色仕様

MP,BP及びBLだけで使用。画像色(

前景

色)又は透明色(BP

及びBLでだけ)が用いられているか指定する。

7.2.9

ImageColorValue 34025

色仕様 MP,BP 及び BL だけで使用。画像色(

前景

色)を指定する。 7.2.8.4

ImageDescription 270

ジョブ識別

任意選択フィールド。画像の題名の記述。

7.2.2

ImageLength 257

画像サイズ及び方向

画素で示した画像長(高さ)

。画像における画素で示された行

数を示す。

7.2.4

ImageWidth 256

画像サイズ及び方向

画素で示した画像の幅。画像における行当たりの画素数を示
す。

7.2.4

InkNames 333

色仕様

任意選択フィールド。インキの名前を指定する。

7.2.8.3.3

InkSet 332

色仕様

任意選択フィールド。CMYK インキかどうかと色順を指定す
る。

7.2.8.3.2

IT8Header 34018

システム識別

任意選択フィールド。時代遅れになり,

JIS X  9205:1999(ISO

12639:1998)

との互換性のために存在する

7.2.3


54

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 表 D.1   TIFF/IT フィールド名のアルファベット順一覧(続き)

フィールド名

タグ  フィールド構成パラメ

タの種類

説明

対応する

箇条

Make 271

システム識別

任意選択フィールド。スキャナの製造者名を指定する。

7.2.3

Model 272

システム識別

任意選択フィールド。スキャナのモデル名及び番号を指定す
る。

7.2.3

NewSubfileType 254

データフォーマット FP の場合を除いて既定値フィールド。サブファイルのデータ

タイプを指定する。多くの場合,古い SubfileType フィールド
を置き換える。

7.2.6

NumberOfInks 334

色仕様

任意選択フィールド。使用されているインキ数を指定する。

7.2.8.3.2

Orientation 274

画像サイズ及び方向

既定値フィールド。画像方向に相対的な走査の方向を指定す
る。

7.2.4

PageName 285

ジョブ識別

任意選択フィールド。走査済み画像のページ名を指定する。

7.2.2

PhotometricInterpretation 262

色仕様

ファイルタイプに特定される画像データの色空間の種類(分
版,黒が 0,白が 0 など)を示す。

7.2.8.1

PixelIntensityRange 34027

色仕様 MP だけで使用。0%と 100%との画素の強度値を指定する。

7.2.8.4

PlanarConfiguration 284

データフォーマット

各画素の色要素のインタリーブ方法(点順次,線順次及び面
順次形式)を指定する。

7.2.6

PrimaryChromaticities 319

色仕様

任意選択フィールド。CT  RGB 画像の色度を指定するのに使
用してもよい。

附属書 
G.2.3 

RasterPadding 34019

データフォーマット

既定値フィールド。使用されているならば,ラスタパディン
グを指定する。

7.2.6

ReferenceBlackWhite 532

色仕様

任意選択フィールド。RGB の白黒の参照値と符号化された

RGB

データ値との関係を指定するのに使用してもよい。

附属書 
G.2.4 

ResolutionUnits 296

画像の解像度

既定値フィールド。解像度の単位としてのインチ又はセンチ
メートルを指定する。

7.2.5

RowsPerStrip 278

ファイルフォーマット 画像データの各ストリップの行数を指定する。

7.2.7

SamplesPerPixel 277

データフォーマット

画素を定義するサンプル数を指定する。

7.2.6

Site 34016

システム識別

任意選択フィールド。画像が生成されたサイト又は場所を示
す。

7.2.3

Software 305

システム識別

任意選択フィールド。画像を生成する応用プログラムの名前
を示す。

7.2.3

StripByteCounts 279

ファイルフォーマット 画像データの各ストリップのバイト数を指定する。

7.2.7

StripOffsets 273

ファイルフォーマット 画像データの各ストリップへのポインタを指定する。

7.2.7

TransferFunction 301

色仕様

任意選択フィールド。RGB で定義された CT 画像と共に使用
されるトランスファーファンクションを指定するのに使用し
てもよい。

附属書 
G.2.3 

TransparencyIndicator 34028

色仕様 HC だけで使用。HC ファイルで透明色が使用されているか指

定する。

7.2.8.4

TrapIndicator 34031

色仕様

任意選択フィールド。ファイルにとラッピングが適用されて
いるか否かを表示する。

7.2.6 

WhitePoint 318

色仕様

任意選択フィールド。RGB で定義された CT 画像のホワイト
ポイントの色度値を指定するのに使用してもよい。

附属書 
G.2.3 

XPosition 286

画像サイズ及び方向 FP だけで使用。原点からのページ上の X オフセットを FP フ

ァイルの要素 IFD 内に指定する。

7.2.4

XResolution 282

画像の解像度 ResolutionUnits フィールドに示された幅方向の解像度の単位

で画素数を指定する。

7.2.5

YPosition 287

画像サイズ及び方向 FP だけで使用。原点からのページ上の Y オフセットを FP フ

ァイルの要素 IFD 内に指定する。

7.2.4

YResolution 283

画像の解像度 ResolutionUnits フィールドに示された長さ(高さ)方向の解像

度の単位で画素数を指定する。

7.2.5


55

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 E(規定)JPEG 圧縮データの TIFF/IT への組込み

E.1 JPEG

圧縮データの TIFF/IT への組込み  この附属書は,TIFF/IT-CT と TIFF/IT-MP との画像又はファ

イルに含めてもよい JPEG 圧縮データを定義する。この附属書で記述する画像は,TIFF/IT-CT 画像又は

TIFF/IT-MP

画像に属する。

JPEG

圧縮データは,TIFF/IT-CT,TIFF/IT-MP,TIFF/IT-CT/P2 及び TIFF/IT-MP/P2 の適合レベルで使用し

てもよい。

JPEG

圧縮データは,TIFF/IT-P1 適合レベルでは使用してはならない。

この附属書で指定する仕様以外に関して,JPEG 圧縮データが入った TIFF/IT-CT 又は TIFF/IT-MP に適合

するファイル,入力システム及び出力システムは,TIFF/IT-CT 又は TIFF/IT-MP にそれぞれ適合しなけれ

ばならない。

JPEG

圧縮データを伴う TIFF/IT-CT と TIFF/IT-MP とに関する TIFF/IT フィールドのクラス分けマークと

値は, 基本的には TIFF/IT-CT 又は TIFF/IT-MP の画像又はファイルのクラス分けマーク及び値に従わねば

ならない(

本体表 及び本体表 11 を参照)。

参考

Adobe. Photoshop TIFF Technical Notes(

参考文献 2 参照)

E.2 JPEG

圧縮データを TIFF/IT-CT 又は TIFF/IT-MP へ組み込む場合の要求事項

E.2.1 

一般  この附属書の JPEG 圧縮データは, JIS 4301:1995 に記載された JPEG ベースラインプロセス

に基づく。JPEG ベースラインプロセスは,各成分が 8 ビットの画像を DTC (離散コサイン変換)アルゴリ

ズムを用いる。JPEG ベースラインアルゴリズムは,ロスレス圧縮には使用できない。

JPEG

ベースライン圧縮データを伴う TIFF/IT-CT 又は TIFF/IT-MP の画像又はファイルは, 画像データ

の圧縮形式を示す Compression フィールド値が“7”でなければならない。

259 Compression   SHORT

  =  7

参考  Compression フィールド値“7”の TIFF/IT JPEG ファイルは, Compression フィールド値“6”

の JPEG TIFF ファイルと互換性がない。

JPEG

圧縮データを含む TIFF/IT ファイルにおいて,JPEG 圧縮されたデータのストリップを決定する

TIFF/IT

フィールドは,  StripOffsets と StripeByteCounts である  (

本体 7.1.6 参照)。ファイルに格納される圧

縮データの色空間は,PhotometricInterpretation フィールドで規定した色空間でなければならない(

属書 E.2.3  参照)。他の TIFF/IT フィールドは,圧縮データのストリップの記述に関係しない。しかし,JPEG

ファイルの交換をより簡単にするため,JPEG 圧縮ファイル用 TIFF/IT における TIFF/IT フィールドの利用方法を,

次に制限する。

− TIFF/IT JPEG圧縮は,TIFF/IT-CT画像とTIFF/IT-MP画像とに適用してもよい。TIFF/IT JPEG圧縮は,

附属書Fで規定するFlate圧縮したTIFF/IT画像に適用してはならない。TIFF/IT JPEGデータは,

TIFF/IT-LW

,-HC,-SD,-BP,-BLなどのTIFF/IT画像タイプへも適用してはならない。

−  JPEG圧縮したTIFF/IT画像のストリップデータは,JIS X 4301:1995の

附属書Bで規定されるJPEGベー

スライン仕様に基づいていなければならない。すなわち,各成分8ビットのデータだけを許容する。

圧縮画像データの為の簡易様式及びテーブル仕様だけを規定する簡易様式は,TIFF/ITファイルに使

用してはいけない。


56

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

− JPEG圧縮されたTIFF/IT画像のストリップデータは,ハフマンテーブル,量子化テーブルなどを含む

完全なJPEG交換フォーマットを記述する1ストリップの形式でなければならない。

− 複数の色成分を含む画像の場合は,TIFF/IT JPEG画像は,点順次形式だけを許容する。

E.2.2 TIFF/IT JPEG

画像のストリップフォーマット  この附属書における圧縮データストリームのフォ

ーマットは,

附属書 E.2.1 の制限条件のもとで,JIS X 4301:1995 の附属書 で規定されるベースラインシ

ーケンシャル DCT モードの交換フォーマットに従わなければならない。

さらに,使用可能なマーカも,次のとおりに制限する。

−出力システムは,SOI,SOF0,SOS及びEOIのマーカを使用しなければならない。入力システムは,  SOI,

SOF0

,SOS及びEOIのマーカを正しく読み込み,正しく処理しなければならない。

− 出力システムは,DRI,DHT,DQT及びRSTn(n=0∼7)のマーカを使用してもよい。入力システム

は,  DRI,DHT,DQT及びRSTn(n=0∼7)のマーカを正し読み込み,正しく処理しなければならな

い。

− 出力システムは,COMとAPPn(n=0∼15)のマーカを使用してもよい。入力システムは,COMと

APPn(n=0

∼15)のマーカを読み込むことができ,それらをスキップしなければならない。

− 出力システム及び入力システムは,  SOFn(n=1∼15),JPG,DNL,DHP,EXP,JPGn,TEMとRES

のマーカを使用してはいけない。

E.2.3 JPEG

圧縮処理時の色変換  JPEG 圧縮データを用いる TIFF/IT-CT では,JPEG 圧縮プロセスの前に

色空間変換を(JPEG 伸張処理では伸張処理の後に逆変換を)を行ってもよい。PhotometricInterpretation フィ

ールドは,圧縮されているデータの色空間に合致していなければいけない。


57

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 F(規定)Flate 圧縮データの TIFF/IT への組込み

F.1

  Flate

圧縮データの TIFF/IT への組込み  この附属書は,TIFF/IT 画像又は TIFF/IT ファイルに含めて

もよい Flate 圧縮データを定義する。この附属書に記述する画像は,TIFF/IT-CT,TIFF/IT-MP, TIFF/IT-BP,

TIFF/IT-SD

及び TIFF/IT-FP の画像タイプに属する。Flate 圧縮データが存在する各画像は, TIFF/IT 適合

レベル又は TIFF/IT-P2 適合レベルで使用する。TIFF/IT-P1 適合レベルでは,Flate 圧縮データは使用しては

いけない。

この附属書で指定する仕様以外に関して,Flate圧縮データが入った各画像データタイプに適合するファイ

ル, 入力システム及び出力システムは,TIFF/ITの各画像タイプ又は各ファイルタイプに対するそれぞれ

の適合レベルに適合しなければならない。

Flate

圧縮データ用のTIFF/IT仕様に関するTIFF/ITフィールドのクラス分けマーク及び値は,一般に

TIFF/IT

画像又はTEFF/ITファイルのクラス分けマークと値に従わなければならない。

F.2 Flate

圧縮データを TIFF/IT に組み込む場合の要求事項

F.2.1 

一般  Flate圧縮データをTIFF/IT の各画像又は各ファイルに組み込んでもよい。Flate圧縮方法は,

LZ77

アルゴリズムとハフマン符号化を用いる汎用ロスレス圧縮方法である。TIFF/ITでFlate圧縮を使用す

るために,この

附属書Fは,RFC 1950に定義されたデフレートデータフォーマット(deflate data format)と

RFC 1951

に定義されたデフレートデータストリームフォーマット(deflate data stream format)とを使用する。

参考

Adobe. Photoshop TIFF Technical Notes

(

参考文献 2 参照)

F.2.2    Flate

圧縮データのストリップフォーマット  TIFF/IT 画像又は TEFF/IT ファイルにおいて,Flate 圧

縮データを用いる場合,画像データの圧縮形式を示す Compression フィールド値は,“8”とする。Flate

圧縮データは, TIFF/IT-CT,TIFF/IT-MP,TIFF/IT-BP,TIFF/IT-SD 及び TIFF/IT-FP の画像に入れてもよ

い。

259

Compression

SHORT = 8

備考

よく知られた公開ソースライブラリ libtiff (http://www.libtiff.org/)は,Flate 圧縮を示すのに

Compression

フィールド値“32946”を使用している。この値は,今はあまり使われない値と

みなされている。TIFF 入力ソフトウエアには,“8”と 32946”の両方を受け入れるのがよい。

TIFF

の出力ソフトウエアには,“8”だけを使用するのがよい。

Flate

圧縮データを含むTIFF/ITファイルにおいて,StripOffsetsとStripByteCountsとのTIFF/ITフィールドは,

Flate

圧縮されたデータのストリップを決定する。他のTIFF/ITフィールドは,圧縮されたデータのストリッ

プ記述には関係しなく,もとの圧縮されていないTIFF/ITファイルのフォーマット又は圧縮画像から復元さ

れる画像タイプに関係する情報を指定する。

この附属書FのFlate圧縮データのストリップは,次の制限事項が存在するRFC:1950(ZLIB Compressed

Data Format Specification

)に従わねばならない。

− FLGバイトのFDICTビットは,いつも0とし,DICTIDフィールドが存在していけない。

− TIFF/IT画像又はTEFF/ITファイルは,CMFバイトのCMフィールド値に対して1,2,3又は8を使用し

てもよい。

− TIFF/IT-P2適合レベルでは,CMFバイトのCMフィールド値は,

“8”を使用しなければならない。


58

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

備考 CM フィールド値“8”は,予測計算による圧縮前の元画像データの修正処理を行ってはなら

ないことを示す。CM フィールドの他の値は,圧縮率を改善するため,圧縮前の元データに修

正処理が行われていることを示す。

Flate

圧縮データのストリップは, RFC:1950に記述されているようにCMFフィールド,FLGフィールド,

圧縮データストリーム及びADLER32のバイト列で構成する。

CM

フィールド値“1”

“2”

“3”は,左予測,上予測,平均予測をそれぞれ圧縮前の元の画像データに適

用することを意味する (すなわち,もとのデータに予測データを適当し,その後圧縮を行う)。各予測方法

は,次の式を元のデータに適用する。左予測(CM=1)は,“Raw(x) - Raw(px)”の式を適用する。上予測(CM=2)

は,“Raw(x) - Raw(ux)”の式を適用する。平均予測(CM=3)は,“Raw(x) - (Raw(px)  +Raw(ux))/2”の式を適用

する。ここで,Raw(x),Raw(px),Raw(ux)は,次による。

− Raw(x)は,圧縮中の画素位置に存する元画像データのバイト値。

− Raw(px)は,圧縮中の画素の走査線上であって,直前に圧縮された(又は予測修正された)画素のバイ

ト位置に存する元画像データのバイト値。第1走査位置上の圧縮でRaw(px)  が存在しない場合は,

Raw(px)

を0とみなす。

− Raw(ux)は,既に圧縮されている直前の走査線上であって,圧縮中の画素に対応する画素のバイト位

置に存する元画像データのバイト値。 第1走査線上の圧縮でRaw(ux)  が存在しない場合は, Raw(ux)

を0とみなす。

伸張中は,CMフィールド値“1”

“2”

“3”のそれぞれに対応する予測逆関数を元のデータを復元するため

にFlate解凍器が生成するバイト値に適用する。

F.2.3 Flate

圧縮データストリームフォーマット  この附属書の圧縮データストリームフォーマットは,

RFC 1951(DEFLATE Compressed Data Format Specification)

に従わねばならない(詳細は,RFC: 1951 を参照)。


59

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 G(規定)TIFF/IT-CT での RGB 色空間データ

G.1  

RGB

色空間用 TIFF/IT-CT  この附属書は,RGB 色空間データの CT 画像に使用してもよい

PhotometricInterpretation

値が“2”の TIFF/IT-CT ファイルフォーマットを定義する。RGB 画像は,TIFF/IT-CT

画像データタイプに属する。RGB 画像又は RGB 画像ファイルに関しては,TIFF/IT 適合レベルだけを規定

する。TIFF/IT/-P1 適合レベル及び,TIFF/IT-P2 適合レベルには,RGB 画像データ又は,RGB 画像ファイ

ルは存在しない。

この附属書で指定する仕様以外に関して,RGB 画像又は RGB ファイルに適合するファイル,入力シス

テム及び出力システムは,TIFF/IT-CT 適合レベルに適合しなければならない。

RGB

画像又は RGB ファイルに対する TIFF/IT-CT 適合レベルの TIFF/IT フィールドのクラス分けマーク

及び値は,

基本的には TIFF/IT-CT の画像又はファイルの記述に従わなければならない。

本体 7.3.3 の TIFF/IT

フィールドの使い方と矛盾する場合は,この附属書の仕様を優先する。

G.2 RGB

色空間データを TIFF/IT-CT に組込む場合の要求事項

G.2.1

一般  PhtometricInterpretation 値“2”を TIFF/IT-CT 画像又は TIFF/IT-CT ファイルに使用する場合,そ

のデータは RGB 色空間のデータでなければならない。この RGB データは,一般の RGB 装置に直接表示

するのに適している。

G.2.2

  データ構造  TIFF/IT-CT 適合レベルにおける RGB 色空間データは,データ領域を StripOffsets フィ

ールド及び StripByteCounts フィールドで指定する。RGB 色空間データに対して,複数のデータ領域を用い

てもよい。複数のデータ領域を用いる場合,RowsPerStrip フィールドを指定しなければならない。

点順次,線順次及び面順次の三つの画素順形式は,RGB 色空間データの画素構成を記述するのに使用し

てもよい。PhotometricInterpretaion 値“2”を指定する TIFF/IT-CT 適合出力システムは,この三つの画素順形

式の一つで書き込まねばならない。PhotometricInterpretaion 値“2”の TIFF/IT-CT ファイルを読み込む

TIFF/IT-CT

適合入力システムは,この三つの画素順形式のすべてを読み込みできなければならない。

RGB

色空間データに対して,8 ビット(BitsPerSample=8,8,8)又は 16 ビット(BitsPerSample=16,16,

16

)の画像のいずれかを使用しなければならない。他の BitsPerSample 値は,許容されない。画素当たりの

サンプル数は,3(SamplePerPixel=3)でなければならない。CT 画像の PhotometricInterpretation 値“2”は,

画素内の色要素順が“RGB”であることを示す。16 ビット画素データの場合,一つの画素要素のバイト順

は,TIFF/IT イメージファイルディレクトリ(IFD)で使用するバイト順に関係なく,ビックエンディアン

とする。

TIFF/IT-CT

で使用できるInkSet,NumberOfInks,IT8Header及びRasterPaddingのフィールドは,RGB色空間

データに使用してはいけない。

備考 1.この附属書の RGB データは装置依存である。測色情報を伴う RGB 色空間に対する TIFF/IT-CT

は,G.2.3 で記述する。

2.

適切な TIFF/IT フィールドとフィールド値を用いる場合, RGB 用 TIFF/IT-CT ファイルは,

TIFF 

の 6. RGB フルカラー画像と互換となる。

G.2.3

  TIFF/IT-CT

の RGB 色空間に関する測色情報  RGB 色空間に対する TIFF/IT-CT の画素データ値は,

書 き 込 ん だ 時 点 の RGB 色 値 を 表 す 。 測 色 値 に 等 価 な デ ー タ を 表 記 し た い 場 合 は , WhitePoint ,

PrimaryChromatices

,TransferFunction 及び ColorCharacterization の任意選択フィールドの組合せを使用して


60

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

もよい。

318 WhitePoint

RATIONAL

[white(x),white(y)]

319 PrimaryChromatices RATIONAL

[red(x) , red(y) , green(x) , green(y) , blue(x) ,

及 び

blue(y)]

301 TranfserFunction

SHORT

[カウント=3×(2

BitsPerSample

)又は 1×(2

BitsPerSample

)

の表形式

の画像変換関数を指すポインタ]

WhitePoint

フィールドは,画像の白色点の色度を示す。この値は,CIE xy 色度図(国際照明委員会が 1931

年に策定した

XYZ

表色系で求めた,

xy

色度座標)を使用して記述する。例えば,D65 光源を使用する場合,

WhitePoint

の値は,“[3127/10000,3290/10000]”である。このフィールドの既定値は,存在しない。

PrimaryChromaticies

フィールドは,画像の原色の色度を示す。これらの値は,CIE  xy 色度図を使用して

記述する。この値の順序は,red(x),red(y),green(x),green(y),blue(x),blue(y)を示す。例えば,  ITU- R 

BT.709

(ITU-R の勧告 BT.709 “Basic Parameter Values for the HDTV Standard for the Studio and for

International Programme Exchange”を指す。)の原色は,[640/1000,330/1000,300/1000,600/1000,150/1000,

60/1000]

と表す。このフィードの既定値は,存在しない。

TransferFuntion

 フィールドは,画素データに対する表形式の変換関数を指定する。このフィールドを使

用して,画素データのガンマ補正ができる。TransferFunction は,その画素成分を非線形符号化データ値の

形式から 16 ビットの線形形式へ対応付けする。非線形符号化データの数は,そのフィールドのカウント値

で指定する。このカウント値が 1×(2

BitsPerSample

)であるなら,変換関数は RGB の各成分に対して同じで,

すべての成分は単一の表を共有する。もし,カウント値が 3×(2

BitsPerSample

)であるなら,三つの表が存在し,

表の順序は“RGB”順とする。これらの表は, 面順次形式のように色成分に対して別の変換関数を表す。

備考  TransferFunction フィールドの既定値は,ガンマ 2.2 の NTSC 標準ガンマ値に対応する表とする。

ColorCharacterization

フィールドを使う場合,このフィールドは,RGB 画像の色値が名前付き色名のよう

な短い定義語でもよい。TIFF/IT-CT の RGB 色空間データに対して許容される短い定義語は,文字列‘sRGB’

とする。文字列‘sRGB’は,IEC 61966-2-1 に記述されている sRGB 色定義を使用してデータが符号化されて

いることを示す。

備考  この附属書の ColorCharacterization フィールドの意味は,TIFF/IT ファイルの一般の使い方と異

なる。

ColorCharacterization フィールドを WhitePoint,PrimaryChromaticities 又は TagnsferFunction の

フィールドと共に使用する場合,それらの仕様間に矛盾があってはならない。

備考  TIFF/IT ファイルに記述された RGB データは,そのファイルでの符号化データの値を指定して

いるが,その符号化データを他の色空間の値へ変換する方法は指定していない。この附属書

で追加指定されたフィールドは,RGB データの符号化条件を表す。

G.2.4

  符号化 RGB データの値の白黒基準  ReferenceBlackWhite フィールドは, RGB 白黒基準と符号化

データとの関係を指定するのに使用してもよい。

532 ReferenceBlackWhite

RATIONAL   [(基準黒の R 成分値),(基準白の R 成分値),(基

準黒の G 成分値),(基準白の G 成分値),(基準黒
の B 成分値),(基準白の B 成分値)]

ReferenceBlackWhite

フィールドは,基準黒を表す画素の符号化値と基準白を表す画素の符号化値とを各

色成分ごとに指定する。画素の成分値の順序は,[基準黒を表す R 成分の符号化値],[基準白を表す R 成

分の符号化値],[基準黒を表す G 成分の符号化値],[基準白を表す G 成分の符号化値],[基準黒を表す B

成分の符号化値],[基準白を表す B 成分の符号化値]の順とする。例えば,デバイス依存の 8 ビット RGB

に対する ReferenceBlackWhite 値は,“[0/1,255/1,0/1,255/1,0/1,255/1]”である。このフィールドの既定


61

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

値は,“[0/1,NV/1,0/1,NV/1,0/1, NV/1]”であり,ここで,NV は NV=2

BitsPerSample

−1 である。

表 G.1 は, ReferenceBlackWhite フィールドが既定値の場合の画素データ値と RGB 値との間の関係を示す。

附属書 表 G.1 ReferenceBlackWhite フィールドが規定値の場合の画素データ値とデ

バイス RGB 値の関係

デバイス RGB 値

8

ビット符号化画素データ  16 ビット符号化画素データ

0

(=黒)

0 0

1

(=白)

255(FFh) 65535(FFFFh)

G.3

  TIFF/IT-CT の RGB 画像データの符号化  RGB 画像データに対する TIFF/IT-CT のフィールド使用法

表 G.2 に示す。

附属書 表 G.2 RGB 画像データ(PhotometricInterpretation=2)に対する TIFF/IT-CT

フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

RGB 用 TIFF/IT-CT

備考

NewSubfileType 254

LONG

1

0

d

=0

ImageWidth 256

SHORT/LONG

1

なし

m

pixels per line

ImageLength 257

SHORT/LONG

1

なし

m

lines per image

BitsPerSample 258

SHORT

3 

1 m

=8,8,8,=16,16,16

Compression 259

SHORT

1

1

d

=1,=7,=8

PhotometricInterpretation 262

SHORT 1

なし

m

=2

DocumentName 269

ASCII

(

b

)

なし opt

ImageDescription 270

ASCII

(

b

)

なし opt

Make 271

ASCII

(

b

)

なし opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

b

)

なし opt

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

c

)

なし

m

pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(

=1,=4,=5,=8)

SamplesPerPixel 277

SHORT

1

1

m

=3

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh

d

(

a

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

c

)

なし m

XResolution 282

RATIONAL

1

なし m

YResolution 283

RATIONAL

1

なし m

PlanarConfiguration 284

SHORT

1

1

d

=1,=2,=32768

PageName 285

ASCII

(

b

)

なし opt

ResolutionUnit 296

SHORT

1

2

d

(

=2,=3)

TransferFuncion 301

SHORT

(

e

)

(

f

) opt

Software 305

ASCII

(

b

)

なし opt

DateTime 306

ASCII

(

d

)

なし opt

Artist 315

ASCII

(

b

)

なし opt

HostComputer 316

ASCII

(

b

)

なし opt

Whitepoint 318

RATIONAL

2

なし opt

(

h

)

PrimaryChromatices 319

RATIONAL

6

なし opt

InkSet 332

SHORT

1

1

使用不可

NumberOfInks 334

SHORT

1

4

使用不可

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

, 255

使用不可

ReferenceBlackWhite 532

RATIONAL

6

(

g

) opt

Copyright 33432

ASCII

(

b

)

なし opt

Site 34016

ASCII

(

b

)

なし opt


62

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 表 G.2 RGB 画像データ(PhotometricInterpretation=2)に対する TIFF/IT-CT

フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

RGB 用 TIFF/IT-CT

備考

ColorSequence 34017

ASCII

(

b

) ‘CMYK’

使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

b

)

なし

使用不可

RasterPadding 34019

SHORT

1

0

使用不可

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

b

)

なし opt

(

h

)

(

a

)

既定値 FFFFFFFFh は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

b

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

c

) PlanarConfiguration

フ ィ ー ル ド の 値 が 1 又 は 32768 に 等 し い 場 合 , StripsPerImage を 用 い る 。

PlanarCofiguration

フィールドの値が 2 の場合,

(SamplesPerPixel フィールドの値)

×StripsPerImage を用いる。

ここで,INTEGER (x)  は,x の整数値[すなわち,INTEGER (2.9)  =2]を意味し,StripsPerImage=INTEGER

((ImageLength

+RowsPerStrip−1) /RowsPerStrip)とする。

(

d

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの

20

文字。

(

e

)

変換関数が各成分に対して同一であることを意味する 1×2

BitsPerSample

,又は,各成分に対する別々の変換関数

があることを意味する 3×2

BitsPerSample

(

f

)

ガンマ 2.2 の NTSC 標準ガンマ値に対応する表。

(

g

) [0/1

,NV/1,0/1,0/1,NV/1],ここで NV は,NV=2

BitsPerSample

- 1

とする。

    (

h

)  このフィールドを使用する場合,‘sRGB’だけが現状選択可能である。‘sRGB’は,IEC 61966-2-1 で記述さ

れている色空間とする。


63

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 H(規定)TIFF/IT-CT での LAB 色空間データ

H.1

  LAB 色空間用 TIFF/IT-CT  この附属書は,LAB 色空間データで構成される CT 画像に使用してもよ

い PhotometricInterpretation  値が“8”の TIFF/IT-CT ファイルフォーマットを定義する。この LAB 色空間は,

ISO 13655

に規定されたものとする。LAB 画像は,TIFF/IT-CT 画像データタイプに属する。LAB 画像又は

LAB

ファイルに関しては,TIFF/IT 適合レベルだけを規定する。TIFF/IT-P1 適合レベル及び TIFF/IT-P2 適

合レベルには,LAB 画像又は LAB ファイルが存在しない。

参考  ISO 13655 は,補助イルミナント D50, 2 度視野観察者,反射物体に対する幾何学的条件 0/45(照

射角0度/反射角 45 度),透過物体に対する幾何学的条件 0/d(照射角0度/拡散光)に基づく

LAB[CIE (1976) L*a*b* 

表色系]を規定している。

この附属書で指定する仕様以外に関して, LAB 画像又は LAB ファイルに適合するファイル,入力シス

テム及び出力システムは,TIFF/IT-CT 適合レベルに適合しなければならない。

LAB

画像又は LAB ファイルに対する TIFF/IT-CT 適合レベルの TIFF/IT フィールドのクラス分けマーク

及び値は,基本的には TIFF/IT-CT の画像又はファイルの記述に従なければならない。本体 7.3.3 

TIFF/IT-CT

フィールドの使い方と矛盾する場合は,この附属書の仕様を優先する。

H.2

   LAB 色空間データを TIFF/IT-CT に組込む場合の要求事項

H.2.1

  一般  PhotometricInterpretation 値“8”を TIFF/IT-CT 画像又は TIFF/IT-CT ファイルで使用する場合,

ファイル及び画像のデータは,LAB 色空間データでなければならない。

H.2.2

  データ構造  TIFF/IT-CT 適合レベルにおける LAB 色空間データは,データ領域を StripOffset フィ

ールド及び StripByteCounts フィールドで指定する。LAB 色空間データに対して,複数データ領域を用いて

もよい。複数データ領域を用いる場合,RowsPerStrip フィールドを指定しなければならない。LAB データ

の TIFF/IT-CT 画像における符号化画素値は,CIE( 1976) L*a*b*  表色系(国際照明委員会が 1976 年に推奨

した一つの均等知覚色空間)で記述した色空間データを意味する。

点順次,線順次及び面順次の三つの画素順形式は,LAB 色空間データの画素構成を記述するのに使用し

てもよい。PhotometricInterpretation 値“8”を指定する TIFF/IT-CT 適合出力システムは,この三つの画素順形

式の一つで書き込まねばならない。PhotometricInterpretation 値“8”を指定する TIFF/IT-CT 適合入力システム

は,この三つの画素順形式のすべてを読み込みできなければならない。

LAB

色空間データに対して,8 ビット(BitsPerSample=8,8,8)又は 16 ビット(BitsPerSample=16,16,

16

)の画像のいずれかを使用しなければならない。他の BitsPerSample 値の使用は,許容されない。画素当

りのサンプル数は,

3(SamplePerPixel=3)

でなければならない。CT 画像の PhotometricInterpretation の値 8 は,

画素内の色要素順が L*a*b*であることを示す。16 ビット画素データの場合,一つの画素要素のバイト順

は,TIFF/IT イメージファイルディレクトリ(IFD)で使用するバイト順に関係なく,ビックエンディアン

とする。

TIFF/IT-CT

で使用できる InkSet,NumberOfInks,DotRange,ColorSequenc,IT8Header,RasterPadding 及

び ColorCharacterization フィールドは,LAB 色空間データに使用してはならない。

H.2.3

  LAB 要素データの範囲  この附属書で指定する方法で符号化できる L*の範囲は,0(完全吸収の黒)

から 100(完全拡散反射の白)までとする。この附属書で指定する方法で符号化できる a*及び b*の範囲は,


64

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

-128

から 127 までである。

表 H.1 及び表 H.2 は,L*値,a*値及び b*値に対する画素データ値の関係を示す。

a*

及び b*の画素値は,2 の補数でなければならない。

附属書 表 H.1  画素値と L*値との間の関係

L

*

8 ビット画素データ 16 ビット画素データ

0 0

0

100 255(FFh)

65535(FFFFh)

附属書 表 H.2  画素値と(a*b*)値との間の関係

a

*又は

b

*

8 ビット画素データ 16 ビット画素データ

-128 -128(80h)

-32768(8000h)

0 0(0h)

0

+127 +127(7Fh)

32512(7F00h)

備考 1.

a

*及び

b

*の 16 ビット値は,8 ビット画素データ値に 256 を乗

じた値に等しい。

2. “8

,8,8”の BitsPerSample 値などの適切なフィールドと値と

を用いる場合,LAB データの TIFF/IT-CT ファイルは,TIFF 
の 23.CIE L*a*b*画像と互換となる。

H.3

  TIFF/IT-CT

で LAB 色空間を使用するための要件  LAB 画像データに対する TIFF/IT-CT のフィール

ドの使い方を,

表 H.3 に示す。

附属書 表 H.3  LAB 画像データ(PhotometricInterpretation=8)に対する TIFF/IT-CT 

フィールドの使い方

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

LAB

用 TIFF/IT-CT

備考

NewSubfileType

254 LONG

1

0

d

ImageWidth

256 SHORT/LONG

1

なし

m

pixels per line

ImageLength

257 SHORT/LONG

1

なし

m

lines per image

BitsPerSample

258 SHORT

3 

1 m

=8,8,8,=16,16,16

Compression

259 SHORT

1

1

d=1,=7,=8

PhotometricInterpretation

262 SHORT

1

なし

m

=8

DocumentName 269

ASCII

(

b

)

なし opt

ImageDescription 270

ASCII

(

b

)

なし opt

Make 271

ASCII

(

b

)

なし opt

vendor

name

Model 272

ASCII

(

b

)

なし opt

StripOffsets 273

SHORT/LONG

(

c

)

なし

m

pointer to image data

Orientation 274

SHORT

1

1

d

(

=1,=4,=5,=8)

SamplesPerPixel 277

SHORT

1

1

m

=3

no. of separations

RowsPerStrip 278

SHORT/LONG

1

FFFFFFFFh

d

(

a

)

StripByteCounts 279

SHORT/LONG

(

c

)

なし m

Xresolution 282

RATIONAL

1

なし m

Yresolution 283

RATIONAL

1

なし m

PlanarConfiguration 284

SHORT

1

1

d

=1,=2,=32768

PageName 285

ASCII

(

b

)

なし opt

ResolutionUnit 296

SHORT

1

2

d

(

=2,=3)


65

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 表 H.3  LAB 画像データ(PhotometricInterpretation=8)に対する TIFF/IT-CT 

フィールドの使い方(続き)

フィールド名

タグ

タイプ

カウント

既定値

LAB

用 TIFF/IT-CT

備考

Software 305

ASCII

(

b

)

なし opt

DateTime 306

ASCII

(

d

)

なし opt

Artist 315

ASCII

(

b

)

なし opt

HostComputer 316

ASCII

(

b

)

なし opt

InkSet 332

SHORT

1

1

使用不可

NumberOfInks 334

SHORT

1

4

使用不可

DotRange 336

BYTE/SHORT

2

0

,255

使用不可

Copyright 33432

ASCII

(

b

)

なし opt

Site 34016

ASCII

(

b

)

なし opt

ColorSequence 34017

ASCII

(

b

) ‘CMYK’

使用不可

sequence of colors

IT8Header 34018

ASCII

(

b

)

なし

使用不可

RasterPadding 34019

SHORT

1

0

使用不可

ColorCharacterization 34029

ASCII

(

b

)

なし

使用不可

(

a

)

既定値“FFFFFFFFh”は,全画像が一つのストリップに含まれることを意味する。

(

b

)

終結 null 文字を含む文字列の文字(バイト)数。

(

c

) PlanarConfiguration

フィールドの値が“1”又は“32768”に等しい場合,StripsPerImage を用いる。PlanarCofiguration

フィールドの値が“2”の場合,

(SamplesPerPixel フィールドの値)×StripsPerImage を用いる。ここで,INTEGER

(x)

は,x の整数値[すなわち,INTEGER (2.9) =2]を意味し,StripsPerImage=INTEGER ((ImageLength+

RowsPerStrip

−1) /RowsPerStrip)とする。

(

d

)

年,月,日,スペース,時間,分,秒,終結 null 文字を示す YYYY : MM : DD HH : MM : SS フォーマットの 20
文字。


66

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 I(参考)色値

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

この規格は,4 色刷り印刷で使う画像を転送する手段を与える。このような画像は,様々なところで作

られ,印刷のそれぞれの工程間で転送される。したがって,この規格では,最終の印刷結果を指定するの

ではなく,画像成分[

“画素集団  (bag of pixels)”  と呼ばれている。

]及びその種々のパラメタ(サイズ,

解像度,色飽和など)を指定する形をとる。だからといって,これらのパラメタ及びパラメタで指定した

特定の色値が印刷工程中で変わらないとは限らない。

画素の色値は,相対値で指定する。その相対値は,その TIFF/IT ファイルが書かれた時点での画像の色

を示す。相対値は,印刷工程の各段階を経るにつれて変わることがある。原画を走査した直後では走査結

果の色を示すが,色補正の直後では補正後の色を示す,といった具合になる。平版印刷及びグラビア印刷

ではフィルム上での網点に対する目標値を示すことになるのに対して,紙への印刷では,ドットゲイン後

の紙上の網点の最終値を示すことになる,といった具合で,印刷工程の様々な表現値を示しうる。この一

群のデータ交換用規格では,その値が何を示すかについて特定の対象を想定することを避け,値の転送方

式だけを規定する。対象の画像ファイルがどの印刷工程にかかっているのか,どのように作られてきたの

かなどを知らないと,これらの網点パーセント値が具体的に何を表しているのかはわからない。そして,

それを知るには,その画像ファイルの作成者からの情報提供が欠かせない。こうした問題に対処するため

に JIS X 9202 及び JIS X 9203 がある。これらの規格で規定している較正データを書き込んでおくフィール

ドとして,ColorCharacterization が設けてある。さらに,この規格は,ファイルデータとプロファイルコネ

クションスペース(PCS)の測色定義との関係を記述する ICC プロファイルも使える。


67

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 J(規定)TIFF/IT 画像での ICC プロファイル

J.1

  ICC

プロファイルの TIFF/IT への組込み  ICC.1:2001-12 に従って記述した ICC プロファイルフィー

ルドを使用して TIFF/IT ファイルに ICC プロファイルを入れてもよい。TIFF/IT-P1 ファイルには,ICC プ

ロファイルフィールドを入れてはいけない。

この附属書で指定する仕様以外に関して,ICC プロファイルが入った各画像データタイプに適合するフ

ァイル,入力システム及び出力システムは,TIFF/IT の各画像タイプ又は各ファイルタイプに対するそれ

ぞれの適合レベルに適合しなければならない。

ICC

プロファイルフィールドは,TIFF/IT-CT,TIFF/IT-CT/P2,TIFF/IT-LW,TIFF/IT-LW/P2,TIFF/IT-HC,

TIFF/IT-HC/P2

,TIFF/IT-MP 及び TIFF/IT-MP/2 のファイル又は画像(

本体表 4,9,10 及び本体表 11 を参

照)の任意選択フィールドとして使用してもよい。

J.2

  ICC

プロファイルを TIFF/IT へ組み込むための要件  ICC プロファイルは,TIFF/IT データの色空間

と PCS(プロファイル連結空間)との間の関係を示す。

ICC

プロファイルを TIFF/IT に組込むために次の IDF エントリ、つまり TIFF/IT フィールドを使用しな

ければならない。

34675 ICCProfile

UNDEFIND

ICC

プロファイルの始まりへのポインタ

ICC

プロファイルフィールドは,タグ番号 34675(8773H)で判別する。このフィールドのカウントは,

埋め込んだ ICC プロファイルのサイズをバイト数で表す。フィールド値は,ICC プロファイルの始まりへ

のオフセットを表す。

単一の TIFF/IT フィールドとして又は対応する画像データを含む IFD エントリとして, ICC プロファイル

をそっくりそのまま埋め込まなければならない。TIFF/IT ファイルには,一つ以上の IFD 及びそれらの関

係する画像が存在してもよい。各 IFD は,それぞれ埋め込みプロファイルをもってもよい。けれども,

TIFF/IT

入力システムは,最初の IFD を除いて,すべての IFD を読み込むことは必す(須)ではない。

埋め込み ICC プロファイル自身に,ICC プロファイルのプロファイルヘッダ,タグテーブル(Tag Table)

及びタグ指定データ要素(Tagged Element Data)が入っていなければならない。埋め込みプロファイルのすべ

てのプロファイルデータは,ビックエンディアンで符号化しなけれなならない。各データ要素の使い方及

び構成は,ICC.1 に指定した方法に従っていなければならない。

参考  TIFF/IT データを(PhotometricInterpretation フィールドを使用して)記述する色空間は,埋め込

んだ ICC プロファイルの元色空間と矛盾してはならない。


68

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

附属書 K(参考)単色階調画像の色値計算

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。

K.1

  単色階調画像の色値の計算例  次の単色階調画像 (MP) において,

ColorSequence

=  ‘CMYK’

DotRange

=100,200

ImageColorValues

=150,180,100,120

PixelIntensityRange

=20,220

ImageColorIndicator

=1

これは,100%強度値が C=50%,M=80%,Y=0%,K=20%である画像色値を定義する。値“120”の単

色階調画像 (MP) の画素は,50%強度値を示し,その 50%強度値は,C=25%,M=40%,Y=0%,K=10%

の網点値を意味する。

附属書 図 K.1 は,この単色階調画像における画素のデータ値,強度値,画像色値及び網パーセント値

の関係を図示する。

附属書 図 K.1  単色階調画像の色値の計算例


69

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

この例における入力データは,次のように与えられる。

PixelDataValue

は,その TIFF/IT-MP ファイルのデータ値。

PixelIntensityMin

は,PixelIntensityRange フィールドの 0%強度に対する値。

PixelIntensityMax

は,PixelIntensityRange フィールドの 100%強度に対する値。

DotRangeMin

は,DotRange フィールドの 0%に対する値。

DotRangeMax

は,DotRange フィールドの 100%に対する値。

ImageColorValueS

は,ImageColorValue フィールドの分解色版 S に対して対応する色値。

附属書 図 K.1 の%Intensity, ColorValueS 及び%dotS は,次のように得る。

)

(

100

)

(

sityMin

PixelInten

sityMax

PixelInten

sityMin

PixelInten

Value

PixelData

Intensity

×

(eq. 1)

n

DotRangeMi

n

DotRangeMi

lueS

ageColorVa

Im

Intensity

ValueS

Color

+

×

100

)

(

(eq. 2)

)

(

100

)

(

%

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

n

DotRangeMi

ValueS

Color

dotS

×

(eq. 3)

ゆえに,分版 S の PixelDataValue に対応する網パーセント値%dotS は次のように得る。

)

(

100

)

(

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

n

DotRangeMi

ValueS

Color

dotS

×

)

(

100

100

)

(

%

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

n

DotRangeMi

n

DotRangeMi

n

DotRangeMi

alueS

mageColorV

I

Intensity

×

þ

ý

ü

î

í

ì

úû

ù

êë

é

+

×

)

(

)

(

(

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

n

DotRangeMi

lueS

ageColorVa

Im

Intensity

×

)

(

)

(

)

(

100

)

(

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

n

DotRangeMi

ueS

geColorVal

Im

sityMin

PixelInten

sityMax

PixelInten

sityMin

PixelInten

Value

PixelData

×

ú

û

ù

ê

ë

é

×

)

(

)

(

100

)

(

)

(

n

DotRangeMi

x

DotRangeMa

sityMin

PixelInten

rsityMax

PixelInten

n

DotRangeMi

lueS

ageColorVa

Im

sityMin

PixelInten

Value

PixelData

×

×

×

(eq. 4)

%dotC

,%dotM,%dotY,%dotK を分版 CMKY に対する網パーセント値として,それぞれ上の例の値を

式  (eq. 4)  に代入すると,次のようになる。

%DotC

= [(120−20)  × (150−100)  ×100] / [(220−20)  × (200−100)]  =100×50×100/20 000=25%

%DotM

= [(120−20)  × (180−100)  ×100] / [(220−20)  × (200−100)]  =100×80×100/20 000=40%

%DotY

= [(120−20)  × (100−100)  ×100] / [(220−20)  × (200−100)]  =100×0×100/20 000=0%

%DotK

= [(120−20)  × (120−100)  ×100] / [(220−20)  × (200−100)]  =100×20×100/20 000=10%

K.2

ビットマップ 値画像の例  次のビットマップ 2 値画像 (BP) において,

ColorSequence

=‘CMYK’

DotRange

=100, 200

ImageColorIndicator

=1

BackgroundColorIndicator

=1


70

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

ImageColorValue

=150, 180, 100, 120

BackgroundColorValue

=100, 120, 150, 100

これは,C=50%,M=80%,Y=0%,K=20%である画像色の値と,C=0%,M=20%,Y=50%及び K

=0%の背景色の値とを定義する。色強度値は,適用しない。

00000000 00000000 00001111 11111100 11111111 0....

の 2 進値順で始まる BP ファイル内のラインは,20 画

素の背景色,10 画素の画像色,2 画素の背景色,8 画素の画像色,…を意味する。

K.3

ランレングス 2 値画像の例  次のランレングス 2 値画像 (BL) において,

ColorSequence

= “CMYK”

DotRange

=100, 200

ImageColorIndicator

=1

BackgroundColorIndicator

=2

ImageColorValues

=150, 180, 100, 120

BackgroundColorValue

使用不可

これは,C=50%,M=80%,Y=0%及び K=20%の画像色値を定義する。色強度値は,適用しない。こ

の例では,背景色は,完全な透明色として定義されている。それで,背景色の値は,使用されない。

次のようなバイトシーケンスをもつ BL の符号化ラインは,

(ラインの開始)

(短形式,ランレングス=

20

(短形式,ランレングス=10)

(短形式,ランレングス=2)

(長形式,ランレングス=260)などを示す。

0 0 20

10

2 255

1 4

…(10 進数表記)

00 00 14 0A 02 FF 01 04

…(16 進数表記)

上の例は,透明色の 20 画素,画像色の 10 画素,透明色の 2 画素,画像色の 260 画素などを意味してい

る。


71

X 9205

:2005 (ISO 12639:2004)

参考文献

[1] ISO/IEC 10918-3:1997

,  Information Technology — Digital compression and coding of continuous-tone still 

images: Extensions 

(JIS X 4303:1998

,連続階調静止画像のディジタル圧縮及び符号処理−第3  部  拡張と一致) 

[2] Adobe Photoshop TIFF Technical Notes; Adobe Systems Incorporated

,March 22,2002 Available from Internet

(http://partners.adobe.com/asn/developer/pdfs/tn/TIFFphotoshop.pdf)


72