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X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

JIS X 9202

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  色域の選択−計算上の基準

附属書 B(参考)  応用事例に関するメモ

附属書 C(参考)  データファイルの書式


X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

(1) 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  要件

3

4.1

  ターゲットの設計

3

4.2

  透過ターゲット

3

4.2.1

  ターゲットの割付け及び物理特性

3

4.2.2

  色票の大きさ

8

4.2.3

  色域対応

8

4.2.4

  中性スケール及び染料スケールの値

9

4.2.5

  中性スケールの目標値

9

4.3

  反射ターゲット

10

4.3.1

  ターゲットの割付け及び物理特性

10

4.3.2

  色票の大きさ

12

4.3.3

  色域対応

12

4.3.4

  中性スケール及び染料スケールの値

12

4.3.5

  中性スケールの目標値

13

4.4

  色票の値に対する許容誤差

13

4.4.1

  未こう(較)正ターゲット

13

4.4.2

  こう(較)正済みターゲット

13

4.5

  分光測定及び測色計算

13

4.6

  データの報告

13

4.7

  データファイルの書式

14

4.8

  ターゲットの有効期限

16

附属書 A(参考)  色域の選択−計算上の基準

17

附属書 B(参考)  応用事例に関するメモ

19

附属書 C(参考)  データファイルの書式

22


日本工業規格

JIS

 X

9202

 : 1999

 (ISO

12641

 : 1997

)

製版ディジタルデータ交換−

入力スキャナこう(較)正のための

カラーターゲット

Graphic technology

−Prepress digital data exchange−

Colour target for input scanner calibration

序文  この規格は,1997 年に第 1 版として発行された ISO 12641 (Graphic technology−Prepress digital data

exchange

−Colour target for input scanner calibration)  を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更すること

なく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,(印刷・出版のための準備工程に使用する)写真製品と入力スキャナとの組合

せをこう(較)正するために使用するターゲット(機器の色再現特性評価用色票及びディジタルデータの

総称)の割付け及び測色値を規定する。

ターゲットは,カラー透過フィルム及びカラー印画紙の 2 種類で規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,最新版を適用する。

JIS X 0201

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

備考  ISO/IEC 646 : 1991  Information technology−ISO 7-BIT coded character set for information

interchange

がこの規格と一致している。JIS X 0201 には,片仮名用図形文字集合が追加

されている。

JIS K 7520

  一般撮影用シートフィルムの寸法

備考  ISO 1012 : 1991  Photography−Film dimensions−Pictorial sheets がこれらの規格と同等である。

JIS K 7523

  一般用シート写真印画紙の寸法

備考  ISO 1008 : 1992  Photography−Paper dimensions−Pictorial sheets がこれらの規格と同等であ

る。

ISO 13655 : 1996

  Graphic technology−Spectral measurement and colorimetric computation for graphic arts

images

CIE 15.2 : 1986

  Colorimetry(第 2 版)

CIE 17.4 : 1987

  International Lighting Vocabulary(第 4 版)


2

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

3.1

CIE3

刺激値 (CIE tristimulus values)   CIE で規定された 3 色表色系において,試料の色刺激に色合

わせするために必要な原刺激の量。

備考  CIE1931 標準表色系では,3 刺激値は,記号 X及び で表す。

3.2

CIELAB

色差,CIE1976L*a*b*色差,

E* (CIELAB colour difference ; CIE1976L*,  a*,  b* colour 

difference, 

E*

ab

)

  L

*

,  a

*

,  b

*

色空間上でそれらが表される点と点との間の距離として定義される二つの色

刺激値の差。

E

*

ab

=[(

L

*

)

2

+  (

a

*

)

2

+  (

b

*

)

2

]

1/2

ここで,

L

*

,

a

*

及び

b

*

は,二つの色刺激に対する刺激値の間の差を表す。

3.3

CIELAB

色空間,CIE1976L*a*b* colour space (CIELAB colour space ; CIE1976L*a*b* colour space)

3

次元のほぼ均等な色空間であって,次式で表現される量,すなわち L

*

a

*

及び b

*

を直交座標軸として描く

色空間。

L

*

=116 [f (Y/Y

n

)]

−16

a

*

=500 [f (X/X

n

)

f (Y/Y

n

)]

b

*

=200 [f (Y/Y

n

)

f (Z/Z

n

)]

ここで,

X/X

n

>0.008 856

ならば,f (X/X

n

)

=  (X/X

n

)

1/3

 

Y/Y

n

>0.008 856

ならば,f (Y/Y

n

)

=  (Y/Y

n

)

1/3

 

Z/Z

n

>0.008 856

ならば,f (Z/Z

n

)

=  (Z/Z

n

)

1/3

 

X/X

n

≦0.008 856 ならば,f (X/X

n

)

=  (X/X

n

)

1/3

 

Y/Y

n

≦0.008 856 ならば,f (Y/Y

n

)

=  (Y/Y

n

)

1/3

 

Z/Z

n

≦0.008 856 ならば,f (Z/Z

n

)

=  (Z/Z

n

)

1/3

ISO 13655

によって

 

X

n

=96.422

 

Y

n

=100.000

 

Z

n

=82.521

さらに,

C

*

ab

=  (a

*2

b

*2

)

1/2

 

h

ab

=tan

-1

 (b

*

/a

*

)

ここで,

a

*

>0

,かつ b

*

≧0 の場合,0°≦h

ab

<90°

 

a

*

≦0,かつ b

*

>0 の場合,90°≦h

ab

<180°

 

a

*

<0,かつ b

*

≦0 の場合,180°≦h

ab

<270°

 

a

*

≧0,かつ b

*

<0 の場合,270°≦h

ab

<360°

3.4

透過率係数 (transmittance factor)    測定装置の測定用開口部に試料がない場合の測定光束に対す

る,試料がある場合の測定光束の比。

3.5

透過濃度 (transmission density)    透過率係数の逆数の常用対数。

3.6

反射率係数 (reflectance factor)    完全拡散反射面が反射する測定光束に対する,試料が反射する測

定光束の比。

3.7

反射濃度 (reflection density)    反射率係数の逆数の常用対数。

3.8

色域 (colour gamut)    装置又は媒体によって再現可能な知覚できる色の部分集合。

3.9

染料セット (dye set)    入射光の選択的吸収(減法混色)によって目的の色を作り出す,個々の写真

製品に用いる光を吸収する染料[通常はシアン,マゼンタ及びイエロ(黄)

]の組合せ。


3

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

3.10

染料スケール (dye scale)    1 種又は複数の染料[シアン,マゼンタ及びイエロ(黄)]の量を変化さ

せた色票の配列。

3.11

中性スケール (neutral scale)    彩度がゼロ又はそれに近い染料の組合せをもつ色票の配列。

3.12

条件等色の色刺激  (metameric colour stimuli)    同じ 3 刺激値をもち,分光分布が異なる色刺激。

3.13

最小濃度 (minimum density, Dmin)    写真製品が達成できる最大透過率係数(フィルムの場合)

又は最大反射率係数(印画紙の場合)

備考  色は必ずしも中性でなくてよい。

3.14

最小中性濃度  (minimum neutral density)    写真製品が C

*

ab

=0 で達成できる最小濃度。

備考  必ずしも最小濃度でなくてよい。

3.15

最大濃度 (maximum density, Dmax)    写真製品が達成できる最小透過率係数又は最小反射率係

数の濃度。

備考  色は必ずしも中性でなくてよい。

3.16

最大中性濃度  (maximum neutral density)    写真製品が C

*

ab

=0 で達成できる最大濃度。

備考  必ずしも最大濃度でなくてよい。

3.17

入力スキャナ (input scanner)    写真材料(又は他のハードコピー)の反射率係数又は透過率係数を

電気信号に変換する装置。この装置は,評価対象の空間領域と電気信号との間に,組織的な関係を得る。

3.18

製品固有領域 (product-specific target areas)    要件が明確に定義されているが,それらの値が,タ

ーゲットの作成に使用する特定の製品に固有である試験ターゲットの一部。

3.19

製造業者自由使用領域 (vendor optional target areas)    ターゲットの製造者が使用してよい試験タ

ーゲットの一部でその内容は規定されていない。

4.

要件  この規格におけるすべての測色的な参照基準は,D50 測色用光源,CIE1931 標準測色観察者(2°

視野観測者)及び 4.5 の測定及び計算の手順による。白色の基準は,D50 測色用光源とする。

4.1

ターゲットの設計  ターゲットは,次の五つの部分に分けて,設計する。

a)

サンプル色領域

b)

カラー染料スケール

c)

中性色染料スケール

d)

最小濃度領域及び最大濃度領域

e)

製造業者自由使用領域

4.2

透過ターゲット

4.2.1

ターゲットの割付け及び物理特性

4.2.1.1

タイプ 110.2cm×12.7cm(通称 4×5)フィルム]  カラー透過入力こう正ターゲットのタイプ

1

の割付けは,フィルムのベース面から見て,

図 のとおりとする。この割付けは,JIS K 7520 の大きさ

10.2cm

×12.7cm のフィルム材に用いることを前提にする。

ターゲットの非画像領域は,ほぼ中性色とし,約 50 の明度  (L

*

)

をもつ。非画像領域は,上端部及び両

側部で色票の行及び列の境界の外側に,

幅 4.5mm 以上なければならず,

下端部で識別情報のために幅 10mm

以上なければならない。

ターゲットの行及び列には,

図 に示すとおり,高濃度で番号を付ける。列 12 と 13 とを,列 15,16 と

17

とを,及び列 19 と 20 とを,それぞれを分離するために,縦線を使用してもよい。ターゲット色票の境

界の交差する位置に印を入れてもよい。これらの印は点,十字,その他の記号とし,濃度及び色は自由と


4

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

する。印を用いる場合,その幅は,0.3mm 未満とする。ターゲットの色票 A1∼L19 の長方形の領域中には,

その他の線を入れてはならない。

図 1  カラー透過入力こう正ターゲットの割付け(タイプ 1

図 2  ターゲット,行及び列の番号付け(タイプ 1

ターゲット最下部の 22 段階中性スケールの段階 1 と最小濃度領域とを,及び段階 22 と最大濃度領域と

を分離するために,線を入れる。


5

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

特に条件が示されていない場合,線は,すべて中性色とし,背景に対して指定された明度以下の明度  (L

*

)

とする。

ターゲット本体の各隅には,

図 に示す基準マークを設ける。これらのマークは,ターゲットの内側を

指すように配置する。

ターゲットの要素(色票)の大きさは,4.5mm×4.5mm とする(4.2.2 参照)

。自動測定の際の参照基準

を与えるために,各基準マークの二つの線の交点は,最も近い色票の中心から水平及び垂直の方向ともに,

4.5mm

離れていなければならない。

基準マークは,中性色の背景の上に透明な線として設け,幅をほぼ 0.1mm とする。

図 3  基準マークの配置

ターゲットの最下部の領域は,英文による次の情報を含む。

a)

ISO 12641 : 1997(

1

)

b)

フィルム製品又はフィルム製品群の名称。

c) yyyy

:

mm

形式によるターゲットの製造年月。yyyy は西暦で表す。

d)

個々の製品に対する識別情報を付加するための少なくとも 10mm×25mm 以上の領域。

(

1

) IT8.7/1-1993

という名称の入ったターゲットは,この規格と同一の技術的要件を規定した ANSI 

IT8.7/1-1993

に従って製作されたものである。

4.2.1.2

タイプ 235mm フィルム)  カラー透過入力こう正ターゲットのタイプ 2 の割付けは,製品の

ベース面から見て,

図 4(フレーム 35-1 からフレーム 35-7 まで)のとおりとする。この割付けは,35mm

の基本寸法のフィルム材に用いることを前提にする。この割付けは,7 フレームの 35mm フィルムの連続

したもの又は個別にマウントしたもののどちらを用いてもよい。

ターゲットは,次のように分割する。

フレーム 35-1

タイプ 1 ターゲットの最下部の最小濃度,中性スケール及び最大濃度の色票

フレーム 35-2

タイプ 1 ターゲットの列 1∼4

フレーム 35-3

タイプ 1 ターゲットの列 5∼8

フレーム 35-4

タイプ 1 ターゲットの列 9∼12

フレーム 35-5

タイプ 1 ターゲットの列 13∼16

フレーム 35-6

タイプ 1 ターゲットの列 17∼19

フレーム 35-7

タイプ 1 ターゲットの列 20∼22

これに加え,各フレームは,列 N に次の L

*

値の 6 段階中性スケールを備える。

段階 1 82(最上部)


6

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

段階 2 66

段階 3 50

段階 4 34

段階 5 18

段階 6

2

ターゲットの非画像領域は,すべてほぼ中性色とし,約 50 の明度  (L

*

)

をもつ。

ターゲットの各フレームは,英文による次の情報を含む。

a)

ISO 12641 : 1997(

1

)

b) 35-X

形式によるフレーム番号

c)

フィルム製品又はフィルム製品群の名称

d) yyyy

:

mm

形式によるターゲットの製造年月。yyyy は西暦で表す。

個別にマウントした透過フィルムを用いる場合,a

)∼d)の情報を各マウントごとに記載する。

フレーム内の番号及び基準線は,高濃度で表し,

図 のとおりとする。

フレーム 35-1 において,最小濃度と中性スケールの段階 1 との間及び中性スケールの段階 22 と最大濃

度との間を分離するために,線を入れる。

特に条件が示されていない場合,線は,すべて中性色とし,背景に対して指定された明度以下の明度  (L

*

)

とする。


7

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

図 4  カラー透過ターゲットの割付け(タイプ 2


8

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

図 5  ターゲットの列及び行の番号の例(タイプ 2

4.2.1.3

タイプ 3[タイプ ターゲットの 35mm フィルム版(任意選択)]  タイプ 3 ターゲットは,フ

ィルム製造業者の裁量によって供給をしてもよい。これを供給する場合,タイプ 3 ターゲットは,それか

ら読み取ったデータをタイプ 1 ターゲットから読み取ったデータと混同しないようにするため,ラベル情

報を含む。このターゲットは,タイプ 1 ターゲットの縮小版とするが,この規格の測色的な要件に合致す

る必要はない。達成する色は,製造業者の最善の努力による。

備考  この形式の試験ターゲット使用に関する推奨事項を,附属書 に示す。

4.2.2

色票の大きさ  透過ターゲットの色票は,次の寸法で作成する。

タイプ 1 の色票の大きさ  4.5mm×4.5mm

タイプ 2 の色票の大きさ  3.2mm×3.2mm

最小濃度領域,22 段階中性スケール及び最大濃度領域は,その高さを通常の色票の 2 倍とする。

4.2.3

色域対応  ターゲットのサンプル色領域の部分の行 A∼L 及び列 1∼12 に含まれる色票の色相角,

明度及び彩度は,4.5 の測定条件によって

表 に一致するものとする。

この規格に示す彩度値を達成できない製品の場合,その値に対する色票は,4.2.1.1 で規定した背景の中

性色と同じ露光をする。いかなる場合も,

表 に示す列 4,8 及び 12 の色票を含まなければならない。


9

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

表 1  透過ターゲットの色相角,明度及び彩度

色相角  L1  C1  C2  C3

C4

L2

C1

C2

C3

C4

L3

C1

C2  C3  C4

A

16  15 10 21 31

(

1

)

35

15

30

45

(

1

)

60

 8

16  24  (

1

)

B

41  20 11 23 34

(

1

)

40

17

34

51

(

1

)

65

 7

15  22  (

1

)

C

67  30 11 22 34

(

1

)

55

20

40

60

(

1

)

70

 9

17  26  (

1

)

D

 92

25   9  18  27

(

1

)

50

17

35

52

(

1

)

75

23

46 69 (

1

)

E

119  30 11 22 33

(

1

)

60

20

39

59

(

1

)

75

12

25 37 (

1

)

F

161  25 10 21 31

(

1

)

45

17

35

52

(

1

)

65

12

25 37 (

1

)

G

190  20

7 14 21

(

1

)

45

14

29

43

(

1

)

65

11

23 34 (

1

)

H

229  20

7 15 22

(

1

)

40

13

25

38

(

1

)

65

 7

15  22  (

1

)

I

274  25 14 27 41

(

1

)

45

10

21

31

(

1

)

65

 6

12  17  (

1

)

J

299  10 17 34 51

(

1

)

35

13

27

40

(

1

)

60

 7

14  21  (

1

)

K

325  15 13 26 39

(

1

)

30

17

35

52

(

1

)

55

12

23 35 (

1

)

L

350  15 10 21 31

(

1

)

30

16

33

49

(

1

)

55

10

21 31 (

1

)

 1   2   3

4

 5

 6

 7

8

 9

10  11  12

(

1

)

これらの数値は,ターゲットの作成に使用する製品固有のものとし,記載した色
相角及び L

*

における再現可能な最大の C

*

ab

に等しい。これらは,ターゲットの作

成に使用する製品の製造業者が指定する。

4.2.4

中性スケール及び染料スケールの値  色票の A13∼L19 の特性値は,ターゲット作成に使用するフ

ィルムの製造業者が規定する。製造業者は,未こう正のターゲットに対する各色票のロットごとの平均値

又はこう正済みのターゲットに対する測定値の CIE の XYZ 又は L

*

C

*

ab

h

*

ab

を 4.6 の書式に従って報告する。

4.5

の測定条件によって,これらの色票の目標値を決めるための判定基準は,次のとおりとする。

色票 A16 は,製品が達成できる最小中性濃度とする  (C

*

ab

=0)。

色票 L16 は,製品が通常達成できる最大中性濃度とする  (C

*

ab

=0)。

色票の B16∼K16 の L

*

値は,色票 A16 の L

*

値と色票 L16 の L

*

値との間を等間隔に比例配分した値とす

る。

色票の A13∼L13 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料を使用する。

色票の A14∼L14 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のマゼンタ染料を使用する。

色票の A15∼L15 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のイエロ(黄)染料を使用する。

色票の A17∼L17 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のマゼンタ染料及びイエロ(黄)染料

を使用する。

色票の A18∼L18 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料及びイエロ(黄)染料を

使用する。

色票の A19∼L19 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料及びマゼンタ染料を使用

する。

参考  これらの染料の目標量を達成するのは,分光感度曲線が重なっているために,特に高濃度の色

票で困難と認識されている。製造業者は,可能な限りこの目標を達成することが望ましい。

4.2.5

中性スケールの目標値  ターゲット最下部にある中性スケールは,4.5 の測定条件に基づいて,タ

ーゲットの左から右に従い,次の目標となる L

*

をもつ。C

*

ab

の値は,0 とする。

段階 1 82  段階 8 54  段階 15

26

段階 22

2

段階 2 78  段階 9 50  段階 16

22

段階 3 74  段階 10 46

段階 17

18

段階 4 70  段階 11 42

段階 18

14


10

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

段階 5 66  段階 12 38

段階 19

10

段階 6 62  段階 13 34

段階 20

 6

段階 7 58  段階 14 30

段階 21

 4

中性スケールの段階 1 の左側の色票(列 0)は,製品の最小濃度とする。中性スケールの段階 22 の右側

の色票(列 23)は,製品の最大濃度とする。

4.3

反射ターゲット

4.3.1

ターゲットの割付け及び物理特性  カラー反射入力こう正用ターゲットの割付けを図 に示す。こ

の割付けは,JIS K 7523 の 13cm×18cm{5×7 インチ}の基本寸法に対応する。

印画紙に用いることを前提にする。

図 6  カラー反射ターゲットの割付け

ターゲットの非画像領域は,ほぼ中性色とし,約 50 の明度  (L

*

)

をもつ。非画像領域は,上端部及び両

側部で色票の行及び列の境界の外側に,

幅 4.5mm 以上なければならず,

下端部で識別情報のために幅 10mm

以上なければならない。

ターゲットの行及び列には,

図 に示すとおり,高濃度で番号を付ける。列 12 と 13 とを,列 15,16 と

17

とを,及び列 19 と 20 とを,それぞれを分離するために,縦線を使用してもよい。

ターゲット色票の境界の交差する位置に印を入れてもよい。これらの印は点,十字,その他の記号とし,

濃度及び色は自由とする。印を用いる場合,その幅は,0.3mm 未満とする。ターゲットの色票 A1∼L19

の長方形の領域中には,その他の線を入れてはならない。

ターゲットの最下部の 22 段階中性スケールの段階 1 と最小濃度領域とを,及び段階 22 と最大濃度領域

とを分離するために,線を入れる。

特に条件が示されていない場合,線は,すべて中性色とし,背景に対して指定された明度以下の明度  (L

*

)

とする。


11

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

図 7  反射ターゲットの行及び列の番号付け

ターゲットの本体の各隅には,基準マークを認ける。これらのマークは,ターゲットの内側,又は中心

を指すように配置する。

ターゲットの要素(色票)の大きさを 6.5mm×6.5mm としている(4.3.2 参照)

。自動測定の際の参照基

準を与えるために,各基準マークの二つの線の交点は,最も近い色票の中心から水平及び垂直の方向とも

に,6.5mm 離れていなければならない。

基準マークは,中性色の背景の上に白色の線として設け,幅をほぼ 0.1mm とする。

図 8  基準マークの配置

ターゲット最下部の領域は,英文による次の情報を含む。

a)

ISO 12641 : 1997(

1

)

b)

印画紙製品又は印画紙製品群の名称。

c) yyyy

:

mm

形式によるターゲットの製造年月。yyyy は西暦で表す。

(

1

) IT8.7/1-1993

という名称の入ったターゲットは,この規格と同一の技術的要件を規定した ANSI 


12

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

IT8.7/1-1993

に従って製作されたものである。

4.3.2

色票の大きさ  反射ターゲットの色票の寸法は,6.5mm×6.5mm とする。

最小濃度領域,22 段階中性スケール及び最大濃度領域は,その高さを通常の色票の 2 倍とする。

4.3.3

色域対応  ターゲットのサンプル色領域の部分の行 A∼L 及び列 1∼12 に含まれる色票の色相角,

明度及び彩度は,4.5 の測定条件によって

表 に一致するものとする。

この規格に示す彩度値を達成できない製品の場合,その値に対する色票は,4.3.1 で規定した背景の中性

色と同じ露光をする。いかなる場合も,

表 に示す列 4, 8 及び 12 の色票を含まなければならない。

表 2  反射ターゲットの色相角,明度及び彩度

色相角  L1  C1  C2  C3

C4

L2

C1

C2

C3

C4

L3

C1

C2  C3  C4

A

16  20 12 25 37

(

1

)

40

15

30

44

(

1

)

70

 7

14  21  (

1

)

B

41  20 12 24 35

(

1

)

40

20

36

54

(

1

)

70

 8

16  24  (

1

)

C

67  25 11 21 32

(

1

)

55

22

44

66

(

1

)

75

10

20 30 (

1

)

D

92  25 10 19 29

(

1

)

60

20

40

60

(

1

)

80

10

21 31 (

1

)

E

119  25 11 21 32

(

1

)

45

16

32

48

(

1

)

70

 9

18  27  (

1

)

F

161  15

9 19 28

(

1

)

35

14

28

42

(

1

)

70

 6

12  18  (

1

)

G

190  20 10 20 30

(

1

)

40

13

25

38

(

1

)

70

 6

13  19  (

1

)

H

229  20

9 18 27

(

1

)

40

12

24

36

(

1

)

70

 7

13  20  (

1

)

I

274  25 12 24 35

(

1

)

45

 9

19

28

(

1

)

70

 5

10  15  (

1

)

J

299  15 15 29 44

(

1

)

40

11

22

33

(

1

)

70

 6

11  17  (

1

)

K

325  25 16 33 49

(

1

)

45

14

28

42

(

1

)

70

 8

16  24  (

1

)

L

350  20 13 26 38

(

1

)

40

16

32

48

(

1

)

70

 8

15  22  (

1

)

 1   2   3

4

5

6

7

8

 9

10  11  12

(

1

)

これらの数値は,ターゲットの作成に使用する製品固有のものとし,記載した色
相角及び L

*

における再現可能な最大の C

*

ab

に等しい。これらは,ターゲットの作

成に使用する製品の製造業者が指定する。

4.3.4

中性スケール及び染料スケールの値  色票の A13∼L19 の特性値は,ターゲット作成に使用する印

画紙の製造業者が規定する。製造業者は,未こう正のターゲットに対する各色票のロットごとの平均値又

はこう正済みのターゲットに対する測定値の CIE の XYZ 又は L

*

a

*

b

*

を 4.6 の書式に従って報告する。

4.5

の測定条件によって,これらの色票の目標値を決めるための判定基準は,次のとおりとする。

色票 A16 は,製品が達成できる最小中性濃度とする  (C

*

ab

=0)。

色票 L16 は,製品が通常達成できる最大中性濃度とする  (C

*

ab

=0)。

色票の B16∼K16 の L

*

値は,色票 A16 の L

*

値と色票 L16 の L

*

値との間を等間隔に比例配分した値とす

る。

色票の A13∼L13 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料を使用する。

色票の A14∼L14 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のマゼンタ染料を使用する。

色票の A15∼L15 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のイエロ(黄)染料を使用する。

色票の A17∼L17 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のマゼンタ染料及びイエロ(黄)染料

を使用する。

色票の A18∼L18 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料及びイエロ(黄)染料を

使用する。

色票の A19∼L19 は,中性色票の A16∼L16 を作成するのと同量のシアン染料及びマゼンタ染料を使用

する。

参考  これらの染料の目標量を達成するのは,分光感度曲線が重なっているために,特に高濃度の色


13

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

票で困難と認識されている。製造業者は,可能な限りこの目標を達成することが望ましい。

4.3.5

中性スケールの目標値  ターゲット最下部にある中性スケールは,4.5 の測定条件に基づいて,タ

ーゲットの左から右に従い,次の目標となる L

*

をもつ。C

*

の値は,0 とする。

段階 1 87  段階 8 59  段階 15

31

段階 2 83  段階 9 55  段階 16

27

段階 3 79  段階 10 51

段階 17

23

段階 4 75  段階 11 47

段階 18

19

段階 5 71  段階 12 43

段階 19

15

段階 6 67  段階 13 39

段階 20

11

段階 7 63  段階 14 35

段階 21

 9

段階 22

 7

中性スケールの段階 1 の左側の色票(列 0)は,製品の最小濃度とする。中性スケールの段階 22 の右側

の色票(列 23)は,製品の最大濃度とする。

4.4

色票の値に対する許容誤差

4.4.1

未こう(較)正ターゲット

4.4.1.1

製造されるすべてのターゲットについて  A1∼L3, A5∼L7 及び A9∼L11 に含まれる色票の 99%

は,

表 又は表 で規定する目標値の 10

E

*

ab

以内とする。

4.4.1.2

製造ロットについて  各々の製造ロットに含まれる色票の 99%は,次に示す基準の 5

E

*

ab

以内と

する。

色票 A1∼L19,最小濃度及び最大濃度の基準は,ロット平均とする。

22

段階中性スケールの基準は,4.2.5 又は 4.3.5 で規定する値とする。

備考  使用者は,特定のターゲットの色票の統計量に最も関心をもつが,ターゲットの製造業者は,

一連の製造ロットにおける同じ番号の色票群に統計を適用する。この統計は,その製造ロット

の同じ番号の色票群に適用するものであって,特定のターゲットの色票に適用するものではな

い。したがって,これらの必す(須)条件は,各ターゲットの色票の 99%がこの規格で規定す

る許容範囲内に入ると解釈してはならない。適用される品質管理の統計的手法の詳細は,ター

ゲットの製造業者に問い合わせることができる。

4.4.2

こう(較)正済みターゲット  こう正済みターゲットは,未こう正ターゲットを測定したものであ

る。

備考  すべての測定は,2

E

*

ab

以内の精度をもつことを目標とする。

4.5

分光測定及び測色計算  ターゲットの測定は,ISO 13655 に従って実施する。

4.6

データの報告  すべてのターゲットについて,各色票のロットごとの測色データの平均値及び標準

偏差は,

この規格に従って製造されたターゲットの製造業者から取得可能とする。

平均値及び標準偏差は,

XYZ3

刺激値として提供する。又は,平均値は L

*

A

*

B

*

の値として,標準偏差は

E

*

ab

として提供する。すべ

ての値は小数点以下第 2 位まで表す。

こう正済みのターゲットを提供する場合,すべての色票について測色値を提供し,これらは小数点以下

第 2 位まで表した XYZ3 刺激値として報告する。測定は 4.5 による。

データは,4.7 で規定するデータ書式によって,フォーマット済みの容量 720kbyte のフレキシブル磁気

ディスクカートリッジで利用できる。追加情報として他のデータ(例えば,CIELAB の値,他の光源など)

を提供してもよい。


14

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

4.7

データファイルの書式

4.7.1

ファイルの書式  ファイルの書式は,ラテン文字用符号化文字(JIS X 0201 の参考 の国際基準版)

で表現されたキーワード値で構成する。

備考  ラテン文字キーワードファイルは,事前に定義されたキーワードとデータ表とを使用する。す

べての符号化は,一般にラテン文字と呼ばれ,JIS X 0201 で定義されるラテン文字用 7 ビット

符号化文字を使う(JIS X 0201 

参考 の ISO/IEC 646 国際基準版によるのがよい。)。ラテン文

字用符号化文字(JIS X 0201 

参考 の国際基準版)キーワード値関係との組合せは,人間と

機械によって簡単に読むことができるファイルを提供する。値は,先行するキーワードに関連

し,別のキーワード値対が現れるまで有効である。規約では,データ表の書式を定義し,デー

タ表の複数回出現を許している(

附属書 参照)。

ファイルの先頭の 7 文字は,“IS12641”とする。

ファイル内のフィールドは,空白文字で分離する。

なお,空白文字としては,次の文字が有効である。

スペース (space)

JIS X 0201 の位置 2/0)

復帰 (carriage return)

JIS X 0211 の位置 0/13)

改行 (newline)

JIS X 0211 の位置 0/10)

タブ (tab)

JIS X 0211 の位置 0/9)

キーワードは,これらの有効な空白文字を使用することによって値と分離してよい。1 行の中では,ス

ペース又はタブだけがキーワードに先行する。

注釈には,注釈文字が先行する。注釈文字は,“#”(JIS X 0211 の位置 2/3)記号である。注釈は,行中

の任意の位置から開始してよく,改行又は復帰で終了する。

キーワード及びデータ書式識別子では,大文字と小文字が区別され,大文字を使用する。

4.7.2

キーワードの構文及び使用法  それぞれのキーワードに関する構文及び使用法についての情報は,

次のとおりとする。

すべてのファイルは,次のキーワードが必す(須)である。

ORIGINATOR

データファイルを作成した組織又はシステムを識別する。

DESCRIPTOR

データファイルの目的又は内容を記述する。

CREATED

データファイルの作成日。

MANUFACTURER

入力スキャナこう正ターゲットの製造業者を表す。

PROD_DATE yyyy :

mm

形式でターゲットの製造年月を表す。yyyy は西暦で表す。

SERIAL

ターゲットの製造番号を表す。

MATERIAL

入力スキャナこう正ターゲットの作成に使用した材料を表す。

NUMBER_OF_FIELDS

後続するデータ書式定義に含まれるフィールド(データ書式識別子)

の数を表す。

BEGIN_DATA_FORMAT

データ集合のフィールドの位置及び解釈についての定義を開始するこ

とを表す。

END_DATA_FORMAT BEGIN_DATA_FORMAT

で開始されたデータ書式定義の終了を表す。

NUMBER_OF_SETS

後続するデータに含まれるデータ書式のフィールドに対応する繰返し

数,すなわちデータ集合の数を表す。

BEGIN_DATA

データ集合の流れの開始を表す。


15

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

END_DATA

データ集合の流れの終了を表す。

追加定義されたキーワードを次に示す。これは必すではない。

#

注釈が後続することを示す単一文字。

KEYWORD

製造業者固有のキーワードを定義するために使用する。

INSTRUMENTATION

データの作成に使用した機器(製造業者及び型番)を表す。

MEASUREMENT_SOURCE

分光測定に使用した照明光を表す。

ILLUMINANT 3

刺激値の計算に使用した測色用の光源を定義する。

OBSERVER 3

刺激値の計算に 2°視野又は 10°視野のいずれの観測者を使用した

かを表す。

FILTER_STATUS

濃度測定に使用した機器の分光特性を定義する。

注記がなければ,それぞれのキーワードは,それに伴う文字列の値をもつ。すべての文字列値は,その

列内に空白文字が含まれているかどうかに関係なく,引用符 (”) (JIS X 0211 の位置 2/2)で囲まなければ

ならない。引用符で囲むとは, (”) 記号で文字列が始まり,かつ終わることを意味する。 (”) 記号は, (””)

という列で表す。

注釈は,注釈文字 (#) で始まり,改行又は復帰で終わる。注釈は,引用符で囲まなくてよい。

キーワードの NUMBER_OF FIELD 及び NUMBER_OF_SETS の値は,整数でなければならない。

キーワードの BEGIN_DATA_FORMAT 及び END_DATA_FORMAT は,明示的な値をもたないが,データ

の書式の定義を囲む。キーワードの BEGIN_DATA 及び END_DATA は,明示的な値をもたないが,それに

伴うデータ流れを囲む。

4.7.3

データ書式識別子  データ書式(BEGIN_DATA_FORMAT 及び END_DATA_FORMAT で囲まれた)

は,その集合内におけるそれぞれのデータフィールドの意味を記述する。データ書式は,次に列挙する識

別子又は定義されたキーワードで構成する。データ書式の未定義の入力は,読み取るが,無視してよい。

データ書式識別子は,大文字でなければならない。それぞれのデータ書式に関連するデータ型は,整数 (I)

又は文字列 (CS) として個別に指定されていない限り,実数(小数点を含んでよい。

)とみなされる。文字

列データは,サンプル識別子が,空白スペースを含まない SAMPLE_ID の場合,引用符が不要であるが,

その他の場合は,すべて引用符で囲まなければならない。

それぞれのデータの繰返しは,行終了符号(改行又は復帰)で終わる。

データ書式識別子を次に示す。

SAMPLE_ID (CS)

データが表す試料名。

STRING (CS)

ラベル又は処理に無関係な値。この値は,引用符 (”) で囲まなければならない。

D_RED

赤フィルタ濃度。

D_GREEN

緑フィルタ濃度。

D_BLUE

青フィルタ濃度。

D_VIS

視感フィルタ濃度。

RGB_R RGB

データの赤成分。

RGB_G RGB

データの緑成分。

RGB_B RGB

データの青成分。

SPECTRAL_NM nm

単位で表した測定波長。

SPECTRAL_PCT SPECTRAL_NM

の波長を百分率で表した反射率又は透過率。

XYZ_X 3

刺激値データの 成分。


16

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

XYZ_Y 3

刺激値データの 成分。

XYZ_Z 3

刺激値データの 成分。

XYY_X

色度データの 成分。

XYY_Y

色度データの 成分。

XYY_CAPY 3

刺激値データの 成分。

LAB_L CIELAB

データの L

*

成分。

LAB_A CIELAB

データの a

*

成分。

LAB_B CIELAB

データの b

*

成分。

LAB_C CIELAB

データの C

*

ab

成分。

LAB_H CIELAB

データの h

*

ab

成分。

LAB_DE CIE

E

*

abo

STDEV_X

X

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_Y

Y

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_Z

Z

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_L

L

*

の標準偏差。

STDEV_A

a

*

の標準偏差。

STDEV_B

b

*

の標準偏差。

STDEV_DE CIE

E

*

ab

の標準偏差。

必す事項ではないが,データ書式識別子は,1 行に書くことを強く推奨する。しかし,1 行は,240 文字

を超えてはならない。さらに,データ書式に関連するデータは,人が読みやすいように,改行又は復帰の

後の位置をそろえるのがよい。

4.8

ターゲットの有効期限  ターゲットの有効期限は,光に当てること及び保存状態の影響を受ける。

製造業者は,それぞれのターゲットにその使用条件,保管条件などの注意事項を添付する。


17

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

附属書 A(参考)  色域の選択−計算上の基準

シアン,マゼンタ及びイエロ(黄)の 3 種の染料を混合すると,混合によって特定の色が得られ,その

3

刺激値は,CIE が定める通常の手順によって決定できる。この場合,混合された色は,色空間の一つの

点として示すことができる。混合量を変えて,次々に混合色を生成すると,それらの 3 刺激値は,色域と

呼ばれる有限領域に含まれる。色域の境界を表す 3 刺激値は,多量の染料の混合による製造と測定により

決定できる。

図 A.1 は,そのような色域の断面を示す。

色域の上記の計算方法は,めんどうで,あまり正確ではない。それに代わって,色合わせを連続的に行

うことによって,色域の外郭をたどるための計算アルゴリズムが開発されており,この規格の作成に参加

した製造業者は,そのようなアルゴリズムを使用している。この方法で,色域を直接計算できるようにな

っている。

ターゲットの色を視覚応答の関数に応じた間隔で配置するために,ターゲットの色の選択に当たって,

CIELAB

色空間を選んだ。さらに,Kodak Q-60

TM

ターゲットが使用していた 12 の色相角をターゲットに採

用した。

図 A.1  色域 

3

種の染料から得られる色域は,それらの分光吸収帯に依存する。現在,カラー写真で使用されている 3

種の染料は,製造業者間で異なり,このため,各製品の色域も製造業者間で異なる。そこで,選択した色

相角のおのおのについて,各製品の色域を計算した。これらのデータから,すべての製品に共通な色域の

輪郭を決定した。さらに,これを内輪に見積もるために,共通な輪郭の彩度  (C

*

ab

)

を 80%に縮小したもの

をターゲットの色域として選択した。

図 A.2 は,そうした仮想的な写真製品に対する色域を示す。


18

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

各色相角ごとに,明度  (L

*

)

対彩度  (C

*

)

を用いることによって,三つのレベルの L

*

値を L1

*

L2

*

及び L3

*

として選択した。L

*

の第一の値は,色域の先端,又は,その近辺を選択し,他の二つの値は,色域の形状

を最適に表すように選択した。それぞれの L

*

値のレベルで,三つの等間隔に配置した C

*

ab

値を,C1

*

,  C2

*

及び C3

*

として選択した。この方法を用いて,すべてのターゲットに共通な 108 (12×3×3)  色を選んだ。

さらに,ターゲットで個々の色相角と明度に対する最大に再現できる色度を選択し,それを,ターゲッ

トの設計において 4 番目の色として定義する。これは,個々のカラー製品の特性の色域の限界を表す。こ

れを C4 とする。

図 A.2  色域断面図の例 

参考  4.3.3 表 の B−L2−C1 の値 20 は,上の基準からは異なっているが,国際規格で採用されてい

るため,この規格でも同じ値を採用する。


19

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

附属書 B(参考)  応用事例に関するメモ

B.1

序文  カラースキャナをこう(較)正する場合,スキャナを操作するために,少なくとも二つの方

法があることを理解する必要がある。それぞれのこう正手順は異なる。この二つの方法を次に示す。

a)

カラーディジタイザ  このモードでは,スキャナの目的は,単純であって,後続の処理のために,原

稿画像を走査して色彩情報を獲得することである。したがって,出力データは,原稿画像の 3 刺激値

に対して特定の関係をもつ必要がある。一般に,スキャナの出力は,RGB で符号化する。ディジタイ

ザが適切なこう正機能をもつ場合,RGB 系は,符号化する前に,XYZ 系,別の RGB 系(例えば,高

品位テレビジョンに適合する

γ

補正を行う系)

L

*

a

*

b

*

系又は L

*

u

*

v

*

に変換してもよい。

b)

色域対応カラーディジタイザ  このモードでは,スキャナは,機器に依存した方法で動作する。スキ

ャナのこう正機能(ソフトウェア又はハードウェア)は,RGB データを出力装置が必要とする色座標

系に直接変換する。必要な色材量(例えば,CMYK による 4 色印刷の場合)

,必要な露光レベル(例

えば,RGB フィルムレコーダの場合)又は必要な

γ

補正駆動電圧(例えば,CRT 表示装置の場合)を

直接定義してよい。特別な場合,必要な色域対応を原データに行ってもよいが,この場合でも例えば

色材量の指定というより,むしろ XYZ,  L

*

a

*

b

*

又は L

*

u

*

v

*

のカラーデータとして伝送してよい。したが

って,このモードにおける出力データは,複製物の 3 刺激値と特定の関係をもつ必要がある。

このような色域対応又は機器依存のデータは,場合によっては,原データに再変換できることもある。

しかし,この変換は,単純でなく,人工的な欠陥を生じることがある。

こう正された入力ターゲットは,カラースキャナの入力として既知の XYZ 値をもつ色を提供する。さら

に,これらの XYZ 値は,ターゲットの作成に使用された特定の写真製品の色域をすべて包含する。したが

って,このデータは,上の a

)のモードでは直接使用できる。又は,上の b)のモードでは,色域対応の

計算に従って,この結果のデータを使用して色域対応した CIE データを得るために必要な変換を計算でき

る。機器固有のデータを得るための変換は,スキャナデータから 3 刺激値データへ,及び 3 刺激値データ

から機器固有データへという個々の変換を結合することで導きだせる。しかし,より普通には,経験的な

手法によって,ただ一つの変換を導きだすようにしている。

上の議論では,スキャナがデータを特定のフォーマットで提供できるような,変換機能をもつことを前

提にしているが,それは本質的ではない。変換は,出力(表示又は印刷)の前の任意の段階で行ってよい。

しかし,どの段階で行われるかに関係なく,次に示す原理は,変換の手順に適用可能である。

B.2

こう(較)正  このターゲットの第 1 の目的は,使用者のシステムに何らかのこう正機能があれば,

使用者がその機能を使用して,システムをこう正できるようにすることである。こう正手順の詳細は,個々

のシステムに依存するため規定しない。一般的には,画像は,スキャナの既定の設定で走査される。その

際に,正しい色出力を得るために,こう正用ソフトウェアパッケージを用いる。しかし,これは,しばし

ば色域圧縮を含み,その場合の判断は,一般的に,使用者の主観に左右されやすい。

B.2.1

測色的な色こう正  ターゲットは,CIELAB 色空間において,限られた範囲の明度及び彩度に関し

て,ほぼ均等に分布する色を提供する。一定の色相角で等間隔の彩度を選択しているので,彩度の増加に

伴い,となり合う色相角の間の色の間隔は,広がる。これは,通常の色再現の目的にとって望ましい。追

加の色票が必要な場合,他の高彩度の色が,染料スケールの中に存在する。

ターゲットを走査して得られたデータは,こう正済みターゲット又はそれらに何らかの変換を行ったも


20

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

のから得られる。3 刺激値への逆変換の導出に使用してよい(未こう正ターゲットを使用する場合,4.で定

義された目標値又は製造業者が提供する代表値が用いられることがある。この場合,こう正済みターゲッ

トを使用した場合に比べて,明らかに変換の精度が落ちやすい。

変換の導出の手段は,用途に依存するため,一つだけを限定することができない。しかし,次の検査リ

ストが有用である。このリストは,項目の多くが,相互に相入れないので,作業を進めるうえでの順序を

示すものとみなさないほうがよい。しかし,それらを適切に選択することによって,合理的なこう正が実

施できる。いずれの変換を使用するかは,機器の特性及び必要とする精度に依存する。一般に,必要な精

度を得ようとする場合,スキャナの分光感度が等色関数から,より大きく外れるほど,CIE データ(又は

それを変換した値)への変換は,より複雑になる。これは,機器固有のデータに変換する場合には,必ず

しも当てはまらない。

a)

最小自乗法を用いて,スキャナの読取り値を 3 刺激値に対応させる一組の多項式を求める。これらの

多項式に必要な次数は,スキャナの特性(特に,分光感度及びデータ符号化法)及び必要な色の精度

で決める。画像を反射材料に印刷する場合,3 刺激値は,観察条件を暗い環境から明るい環境に変換

するために,再調整できる。

b)

スキャナの読取り値とターゲットの 3 刺激値との間に,3 次元ルックアップテーブルを設定し,その

間の値を内挿補間する。このルックアップテーブルは,a

)で決定した多項式及び必要ならば 3 刺激値

の再調整関数から計算できる。

c)

中性色に対する正しい階調(又は明度)再現及びバランス(同じ色相及び彩度)を求める。これは,

単純な場合,各チャネルごとに一つずつ,すなわち三つの 1 次元関数を定義することによって求めら

れる。

d)

色相及び彩度を修正する一組の関数を c

)に加える。必要ならば,色相又は彩度の一方が他方の関数

として,変更されてもよい。

B.2.2

クローズシステムのこう正  目視評価は,色又は濃度の測定によって補足されることがあるが,測

色データによる 2 段階の変換を使用せずに,特定の機器(例えば,カラーモニタ,印刷機又はフィルム記

録機)をこう正するもう一つの手段である。このようなシステムを使って,ターゲットが走査され,機器

に出力される。色域対応が組み込まれていない場合,複製の測定に基づいて,上に示したいずれの方法を

使ってもよい。残念ながら,これは,通常実施されていない。このような場合,目視評価が,しばしば色

合わせの品質を決定するために使用されるが,これは管理された観察条件の下で行うのが理想的である。

許容可能な色合わせを達成するために,次に示す方法の一つ以上を使って,色変換のパラメータを決め

ることができる。

a)

中性スケールを使って,最良の階調再現及びグレーバランスを得る。

b)

色を合わせるために,中性スケールの再現を調整する。

c)

有彩色の色相及び彩度を調整する。

B.3

35mm

フィルム  35mm フィルムターゲットのこう正手順は,10.2cm×12.7cm フィルムの場合と同

一であるが,有益と思われる特有な見解がある。

35mm

フィルム 1 枚のタイプ 3 ターゲットについては,製造が難しいため,一貫性のある一様な色が保

証されていない。この障害を避けるために,タイプ 2 ターゲットは,7 枚のフィルムに分割されている。

上に示した方法の多くでは,妥当な精度を得るためには,7 枚のフィルムをすべて走査する必要がある。

しかし,7 枚のフィルムへの分割は,22 段階中性スケール及び有彩色スケールが,7 枚のうちの 3 枚にす


21

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

べて含まれる(1 枚ごとに 6 段階中性スケールをも伴って)ように行ってある。色相及び彩度を修正する

機能を限定して,階調を補正する場合は,これら 3 枚のフィルムを走査することで十分である。この手法

は,こう正状態の定期的検査にとっても,一般に適切である。

35mm

フィルムターゲットが供給された場合,それは,未こう正の可能性が高い。製造が困難なため,

一様な色票が得にくいこと,及び正確な測定機器が容易に入手できないことによる。使用者は,これらの

色票をこう正するには,適切な設備をもつ施設でこう正することができるが,色票が不均一なため,測定

結果が各色票内での測定位置に大きく左右されることに注意しなければならない。別の方法として,使用

者自身がスキャナを測定装置として使用することもできる。

対象とする写真製品に対して,上の方法の一つと,こう正済みの 7 枚の 35mm フィルムとを使用して,

スキャナの読取り値を XYZ 値(又はそれから変換される値)に変換して色変換を決定できることは,明ら

かである。すると,タイプ 3 ターゲットについては,それを走査して,各色票のデータの平均値を求め,

上と同じ色変換を適用することによって,

“こう正”を行うことができる。平均化処理をデータ変換の前に

行うか又は後に行うかによって,結果にある程度影響するが,XYZ 値で平均を求めるのが合理的である。

しかし,一般的には,データ変換の前に平均を求めるほうが容易であり,透過率を出力するスキャナの場

合,変換後の平均化との差は,重要でないと思われる。しかし,常用対数又は

γ

補正による出力の場合は,

重要になる。一般に,このような手順では,最初の例で作成された変換と同じ程度の精度が得られ,よい

結果が得られる。

このほかに,一部のスキャナでは重要となる誤差の原因,すなわち,光学系のフレアがある。ある程度

のフレアが存在し,比較的広い面積を照明するように設計をしたスキャナの場合,タイプ 3 ターゲットの

各色票が小さいため,どの点の色測定を行っても,隣接する色からの影響を受けることになる。同じスキ

ャナで一般の画像を走査した場合にも,画像の内容に依存して,同様の問題が発生する。このようなスキ

ャナで測定されたデータを,よりよい設計のスキャナのこう正に用いた場合にも,誤差が発生する可能性

がある。

B.4

製品の命名  すべてのターゲットは,写真製品又はその種類,製作日及び製造ロット番号を特定す

る情報を含む。後日の参照に備えて,走査はこの領域を含めて行うのがよい。


22

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

附属書 C(参考)  データファイルの書式

備考  この基本データファイル書式は,ターゲットと測定されたカラーデータ間の情報伝達用として,

幾つかの ANSI 及び国際規格で用いられている。それぞれの規格は,その規格を規定している

部分で,独自のキーワードを用いてよい。

この附属書は,この書式を用いる多くの規格に共通することから,すべてのキーワードに関

する記述は,一般的なものとなっている。

C.1

序文  人及び機械の両方が読取りできる書式でデータを伝え合うためには,データ書式は,一定の

条件を満たす必要がある。これらは,次の条件を含むが,それだけに限るものではない。

a)

既存のファイル自動読取り機を無効にすることなしに,追加情報の包含を許すというやり方で,使用

者が拡張できなければならない。

b)

ディジタルファイルを標準的な編集プログラム又はファイル読取り機で表示した後,人が読めなけれ

ばならない。

c)

複数の言語でデータを表現できなければならない。

d)

必要な情報を抽出するために,自動プログラムで読み取りできなければならない。

e)

自動プログラムで生成できなければならない。

これらの条件を満たすために選ばれたファイル書式は,ラテン文字用符号化文字(JIS X 0201 

参考 1

の国際基準版)によるキーワードの値をもつファイルである。この書式では,事前に定義されたキーワー

ド及びデータ表を使用する。値は,先行するキーワードに関連し,別のキーワード値の対が現れるまで有

効である。規格では,データ表の書式を定義し,データ表の複数回出現を許している。

備考  このファイル書式は,一般に利用されている表計算プログラムで書込み及び読み取りを行って

よい。書込みは,ファイルに対する書込み (print-to-file) の項目を選択することによって行われ

る。読取りは,ファイルをテキストへ入力する (file-import-text) 項目を選択し,一度,主メモ

リに移した後,データ分析 (data-parse) によって行われる。

C.2

ファイル書式の記述

C.2.1

概要  ファイルの先頭の 7 文字によって,データが関係する規格を識別しなければならない。規格

作成時点で,ANSI 及び ISO で使用されている標準識別子は,IT8.7/1

IT8.7/2IT8.7/3IT8.7/4CGATS.5

IS12641

IS12642 及び IS13655 である。これによって,ファイルが関連する規格を自動的に識別すること

並びに文字の長さ及びバイトの順序を自動的に決定することが可能となり,8 ビット及び 16 ビット両方の

ASCII

コードが使用可能となる。

ファイル内のフィールドは,空白文字で分離するものとする。空白文字としては,次の文字が有効であ

る。

スペース (space)

JIS X 0201 の位置 2/0)

復帰 (carriage return)

JIS X 0211 の位置 0/13)

改行 (newline)

JIS X 0211 の位置 0/10)

タブ (tab)

JIS X 0211 の位置 0/9)

キーワードは,これらの有効な空白文字を使用することによって,値と分離してよい。1 行の中ではス


23

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

ペース又はタブだけが,キーワードに先行するものとする。注釈には,注釈文字が先行する。注釈文字は,

#

JIS X 0211 の位置 2/3)記号である。注釈は,行中の任意の位置から開始してよく,改行又は復帰で終

了する。

C.2.2

キーワード  ほとんどのキーワードは,ファイル内で任意の順序で使用してよく,ファイル内で複

数回使用してよい。BEGIN_, END_の対はその順序で使用し,適切な NUMBER_OF_で始まるキーワードを,

その対の前に使用しなければならない。キーワードは,任意の大文字の組合せで構成してよく,次に示す

ラテン文字用符号化文字(JIS X 0201 

参考 の国際基準版)も含んでよい。

$

JIS X 0201 の位置 2/4)

%

JIS X 0201 の位置 2/5)

&

JIS X 0201 の位置 2/6)

−  (JIS X 0201 の位置 2/13)

/

JIS X 0201 の位置 2/15)

_

JIS X 0201 の位置 5/15)

0

から 9 までの数字

あるキーワードは,それぞれのファイルの一部分として,必すである。一方,他のキーワードは,任意

選択として,含まれるデータに依存する。すべてのファイルにおいて,次のキーワードが必すである。

ORIGINATOR

DESCRIPTOR

CREATED

NUMBER_OF_FIELDS

BEGIN_DATA_FORMAT

END_DATA_FORMAT

NUMBER_OF_SETS

BEGIN_DATA

END_DATA

他の一般的なキーワードが,任意選択となっており,必要に応じて使用することができる。これは,必

すではない。

その任意選択キーワードは,次のとおりとする。

#

KEYWORD

ILLUMINANT

OBSERVER

FILTER_STATUS

次のキーワードは,このファイル定義を使用する一つ又は複数の規格に必要とされるものである。

MANUFACTURER

PROD_DATE

SERIAL

MATERIAL

INSTRUMENTATION

MEASUREMENT_SOURCE


24

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

PRINT CONDITIONS

C.2.3

値  注記がなければ,それぞれのキーワードは,それに伴う文字列値をもつ。すべての文字列値は,

その列内に空白文字が含まれているかどうかに関係なく,引用符 (”) (JIS X 0201 の位置 2/2)で囲まな

ければならない。引用符で囲むとは, (”) 記号で文字列が始まり,かつ終わることを意味する。文字列中

で (”) 記号自体を表す場合は,C 言語の構文におけるように (””) とする。

キーワードの NUMBER_OF_FIELDS 及び NUMBER_OF_SETS の値は,整数でなければならない。

キーワードの BEGIN_DATA_FORMAT 及び END_DATA_FORMAT は,明示的な値をもたないが,データ

の書式の定義を囲む。キーワードの BEGIN_DATA 及び END_DATA は,明示的な値をもたないが,それに

伴うデータ流れを囲む。

データ表は,次の構文を使用して記述される。

NUMBER_OF_FIELDS

BEGIN_DATA_FORMAT

      ・・・・

END_DATA_FORMAT

NUMBER_OF_SETS

BEGIN_DATA

      ・・・・

END_DATA

NUMBER_OF_SETS

BEGIN_DATA

      ・・・・

END_DATA

データ書式は,この後に BEGIN_DATA_FORMAT というキーワード又は新しい規格識別子(IT8.7/1

IT8.7/2

IT8.7/3IT8.7/4CGATS.5IS12641IS12642 及び IS13655)が出現するまでは有効である。

C.2.4

データ書式識別子  データ書式(BEGIN_DATA_FORMAT 及び END_DATA_FORMAT で囲まれた

もの)は,その集合内におけるそれぞれのデータフィールドの意味を記述する(4.

サンプルファイル参照)。

データ書式は,次に列挙する識別子又は定義されたキーワードで構成する。データ書式中の未定義の入力

は,読み取るが,無視してよい。データ書式識別子は,大文字でなければならない。それぞれのデータ書

式に関連するデータ型は,整数 (I) 又は文字列 (CS) として個別に指定されていない限り,実数(小数点

を含んでよい。

)とみなされる。文字列データは,サンプル識別子が,空白文字を含まない SAMPLE_ID

の場合,引用符が不要であるが,その他の場合は,すべて引用符で囲まなければならない。

それぞれのデータの繰返しは,行終了符号(改行又は復帰)で終了する。

次に,規定のデータ書式識別子を示す。

SAMPLE_ID (CS)

データが表す試料名。

STRING (CS)

ラベル又は処理に無関係な値。この値は,引用符 (”) で囲まなければならない。

CMYK_C CMYK

データのシアン成分の百分率。

CMYK_M CMYK

データのマゼンタ成分の百分率。

CMYK_Y CMYK

データのイエロ(黄)成分の百分率。


25

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

CMYK_K CMYK

データのブラック(墨)成分の百分率。

D_RED

赤フィルタ濃度。

D_GREEN

緑フィルタ濃度。

D_BLUE

青フィルタ濃度。

D_VIS

視感フィルタ濃度。

RGB_R RGB

データの赤成分。

RGB_G RGB

データの緑成分。

RGB_B RGB

データの青成分。

SPECTRAL_NM nm

単位で表した測定波長。

SPECTRAL_PCT

百分率で表した反射率又は透過率。

XYZ_X 3

刺激値データの 成分。

XYZ_Y 3

刺激値データの 成分。

XYZ_Z 3

刺激値データの 成分。

XYY_X

色度データの 成分。

XYY_Y

色度データの 成分。

XYY_CAPY 3

刺激値の 成分。

LAB_L CIELAB

データの L

*

成分。

LAB_A CIELAB

データの a

*

成分。

LAB_B CIELAB

データの b

*

成分。

LAB_C CIELAB

データの C

*

ab

成分。

LAB_H CIELAB

データの h

*

ab

成分。

LAB_DE CIE

E

*

abo

STDEV_X

X

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_Y

Y

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_Z

Z

成分(3 刺激値データ)の標準偏差。

STDEV_L

L

*

の標準偏差。

STDEV_A

a

*

の標準偏差。

STDEV_B

b

*

の標準偏差。

STDEV_DE CIE

E

*

ab

の標準偏差。

必す事項ではないが,データ書式識別子は,1 行に書くことを強く推奨する。しかし,1 行は,240 文字

を超えてはならない。さらに,データ書式に関連するデータは,人が読みやすいように,改行又は復帰の

後の位置をそろえるのがよい。

C.3

キーワードの詳細記述  キーワードは,データ書式定義の一部分として使用するのでない限り,1

行の中でその前に空白文字以外を使用してはならない。キーワードに伴う値は,識別されない場合は,文

字列データで構成され, (”) 記号で始まり,終了する必要がある。

ORIGINATOR

データファイルを作成した組織,システム又は個人を識別する。

DESCRIPTOR

データファイルの目的又は内容を記述する。

CREATED

データファイルの作成日。

NUMBER_OF_FIELDS

後続するデータ書式定義に含まれるフィールド(データ書式識別子)


26

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

の数を表す。この識別子に伴う値は,整数である。

BEGIN_DATA_FORMAT

データ集合の定義を開始することを表す。データ書式識別子は,フィ

ールドとそれらの値との間の関係を表すものである。データ書式は,

その要素の数に制限はなく,END_DATA_FORMAT で終了する。デー

タ書式の値は,データ書式識別子又はキーワードのどちらかである必

要がある。

END_DATA_FORMAT BEGIN_DATA_FORMAT

で開始されたデータ書式定義の終了を表す。

 END_DATA_FORMAT

の後に,空白文字を配置する。

NUMBER_OF_SETS

後続するデータに含まれるデータ書式のフィールドに対応する繰返し

数,すなわちデータ集合の数を整数値で表す。

BEGIN_DATA

データ集合の流れの開始を表す。

END_DATA

データ集合の流れの終了を表す。

#

自動読取りにおいて,この文字からその行の終わりまでに含まれるす

べての文字を無視するように指示する注釈文字である。行の終了は,

復帰又は改行で表す。この記号は,使用者に,これに続く情報が参考

情報であることを示す。注釈文字に続く文章は,引用符で囲む必要は

ない。

KEYWORD

新しいキーワードを宣言する。主に,製造者固有の情報の提供を目的

としたものであるが,キーワードを改定するまでの間,既存の自動読

取り機を無効にすることなく,新しいキーワードを追加する機構とし

ても使用することが可能である。キーワードは,定義されるまでは有

効ではなく,一度定義されるとファイルの残りの部分に関して有効で

ある。自動読取り機は,使用者又は製造業者が定義するキーワード及

び自動読取り機が認識しないキーワードに伴う値を無視することがで

きる。KEYWORD に伴う値は,定義されるべきキーワードである。そ

の値は,空白文字を伴わない英数字とする。

MANUFACTURER

スキャナこう正ターゲットの製造業者を表す。ほとんどの場合,これ

は物理ターゲットの製造業者を表す。この情報は,主として最終の使

用者のためのものであり,自動読取り機のためのものではない。製造

業者情報は,測定ターゲットの SERIAL フィールドに含めておくとよ

い。

PROD_DATE yyyy :

mm

の書式でターゲットの製造年月を表す。yyyy は西暦で表す。

SERIAL

それぞれの物理ターゲットを識別するものである。このフィールドは,

使用者及びファイルの自動読取り機の両方によって使用されることを

目的とする。これに伴う値は,英数字とする。

MATERIAL

ISO 12641

ターゲットの製造に使用された材料を,独自の符号を用いて

識別する。

INSTRUMENTATION

データの作成に使用した機器(製造業者及び型番)を表す。このデー

タは,集められた特定のデータについて,特定の詳細事項に関する広

範囲な表よりも,多くの情報を与える場合がよくある。これは,分光


27

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

測光によって得られるデータに対して,特に重要である。

MEASUREMENT_SOURCE

分光測定に使用した照明光を識別する。このデータは,紙の蛍光など

の要因に対する潜在的な問題に関する指針を与える助けになる。

PRINT_CONDITIONS

印刷試料の特性を定義するために使用する。標準条件(例えば SWOP

条件)が,定義されている場合は,名称だけでよい。それ以外の場合

は,詳細な情報が必要である。

ILLUMINANT 3

刺激値の計算に,使用した測色用の光源を定義する。これによって製

造業者は,他の光源のデータを提供することが可能となる。

OBSERVER 3

刺激値の計算に,2°視野又は 10°視野のいずれの観測者を使用した

かを表す。これによって製造業者は,2°視野観測者の代わりに,10°

視野観測者のデータを提供することが可能となる。

FILTER_STATUS

濃度測定に使用した機器の分光特性を定義する。

C.4

サンプルファイル  ISO 12641 ターゲットに対する XYZ こう正データを報告するためのこう正デー

タファイルの例を次に示す。

IS12641

ORIGINATOR ”Company

L”

DESCRIPTOR

”XYZ calibration data”

CREATED

”December 6, 1992”

MANUFACTURER ”Z

Film

Company”

PROD_DATE ”1992

:

09”

SERIAL ”1234”

MATERIAL ”XYZChrome”

NUMBER_OF_FIELDS 4

BEGIN_DATA_FORMAT

SAMPLE_ID XYZ_X

XYZ_Y

XYZ_Z

END_DATA_FORMAT

NUMBER_OF_SETS 178

BEGIN_DATA

A1 2.27

1.91

1.34

A2 4.16

2.99

1.84

GS22 0.21

0.22

0.18

END_DATA

参考  このサンプルは,例であって,実際のデータとは異なる。


28

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

画像処理技術標準化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

三  品  博  達

室蘭工業大学

(副委員長)

小  野  文  孝

三菱電機株式会社

(副委員長)

中  嶋  正  之

東京工業大学

(委員)

青  木  正  喜

成蹊大学

伊勢崎  幸  一

株式会社アート光村

糸  岡      晃

大日本スクリーン製造株式会社

井  内  正  行

コニカ株式会社

井  上  英  一

大日本印刷株式会社

卜  部      仁

富士写真フイルム株式会社

太  田  興一郎

大日本スクリーン製造株式会社

大  山  永  昭

東京工業大学

奥  山      滋

東京工芸大学

梶      光  雄

東京工芸大学

桑  山  哲  朗

キヤノン株式会社

渋  谷  邦  弘

株式会社東芝

滝  川      啓 NTT ソフトウェア株式会社

田  島  譲  二

日本電気株式会社

永  松  荘  一

通商産業省機械情報産業局

橋  爪  邦  隆

工業技術院標準部

深  見  拓  史

凸版印刷株式会社

藤  本      功

三菱電機株式会社

本  間  雄  二

大日本印刷株式会社

松  本  修  一

株式会社 KDD 研究所

村  山      登

東京工芸大学

森      敏  明

富士写真フイルム株式会社

安  田      浩

東京大学

谷  萩  隆  嗣

千葉大学

渡  辺      裕

日本電信電話株式会社

中  島  知  行

工業技術院標準部

(事務局)

川中子      肇

財団法人日本規格協会

JIS

化原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

松  島  幸  治

コニカ株式会社

(委員)

稲  垣  敏  彦

富士ゼロックス株式会社

臼  井  信  昭

大日本スクリーン製造株式会社

長  田  耕  一

日本コダック株式会社

小  野  善  雄

大日本スクリーン製造株式会社

草  柳  孝  之

日本アグファゲバルト株式会社

佐々木      卓

キヤノン株式会社

真  田      整

凸版印刷株式会社

新  堀  英  二

大日本印刷株式会社

田  中  和  彦

大日本印刷株式会社

豊  田  堅  二

株式会社ニコン

麓      照  夫

松下技研株式会社

三  品  博  達

室蘭工業大学

小  田  宏  行

工業技術院標準部

(事務局)

川中子      肇

財団法人日本規格協会


29

X 9202 : 1999 (ISO 12641 : 1997)

カラーマネージメント委員会  Ad hoc 委員会

氏名

所属

(臨時主査)

松  島  幸  治

コニカ株式会社

(委員)

稲  垣  敏  彦

富士ゼロックス株式会社

臼  井  信  昭

大日本スクリーン製造株式会社

真  田      整

凸版印刷株式会社

三  品  博  達

室蘭工業大学

森      宗  正

規格調整専門委員

中  島  知  行

工業技術院標準部

(事務局)

川中子      肇

財団法人日本規格協会