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X 8341-3

:2010

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

2

2

  引用規格

2

3

  用語及び定義 

2

3.1

  ウェブ全般に関する用語及び定義 

2

3.2

  コンテンツに関する用語及び定義 

4

3.3

  マルチメディアに関する用語及び定義 

5

3.4

  インタラクションに関する用語及び定義 

6

3.5

  光及び色に関する用語及び定義

7

3.6

  ユーザエージェント技術に関する用語及び定義 

8

3.7

  試験及び適合性に関する用語及び定義 

9

4

  ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級

9

5

  一般的原則 

11

6

  ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件 

12

6.1

  企画

12

6.2

  設計

12

6.3

  制作・開発 

13

6.4

  検証

13

6.5

  保守・運用 

13

7

  ウェブコンテンツに関する要件

14

7.1

  知覚可能に関する原則 

14

7.2

  操作可能に関する原則 

19

7.3

  理解可能に関する原則 

23

7.4

  頑健性に関する原則

26

8

  試験方法

26

8.1

  適合試験の要件

26

8.2

  試験の手順 

30

8.3

  試験結果の表示

31

附属書 A(参考)この規格を満たすウェブコンテンツ技術及びその実装方法の選び方 

34

附属書 B(参考)WCAG 2.0 との整合性 

37

附属書 C(参考)JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較

39

附属書 D(参考)参考文献

53


X 8341-3

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。

これによって,JIS X 8341-3:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS X 8341

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

X

8341-1

  第 1 部:共通指針

JIS

X

8341-2

  第 2 部:情報処理装置

JIS

X

8341-3

  第 3 部:ウェブコンテンツ

JIS

X

8341-4

  第 4 部:電気通信機器

JIS

X

8341-5

  第 5 部:事務機器


日本工業規格

JIS

 X

8341-3

:2010

高齢者・障害者等配慮設計指針−

情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス

−第 3 部:ウェブコンテンツ

Guidelines for older persons and persons with disabilities-

Information and communications equipment, software and services-

Part 3: Web content

序文 

この規格は,2004 年に制定されたが,その後のウェブアクセシビリティを取り巻く状況の変化に対応す

るために,W3C(World Wide Web Consortium)の勧告である WCAG 2.0(Web Content Accessibility Guidelines

2.0

)を含む形で改正した。

情報社会の発展とともに,すべての人は,ますます情報通信機器,ソフトウェア及びインターネットに

代表されるような情報通信技術によって実現されたサービスを利用するようになる。その中でウェブコン

テンツ技術は,重要な技術の一つである。この規格は,主に高齢者,障害のある人及び一時的な障害のあ

る人がウェブコンテンツを知覚し,理解し,操作できるようにするために,ウェブコンテンツを企画,設

計,制作・開発,検証及び保守・運用するときに配慮すべき事項を指針として明示したものである。

“箇条 4  ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級”では,

“箇条 7  ウェブコンテンツに関する要

件”への適合の程度を定めている。

次に“箇条 5  一般的原則”では,ウェブコンテンツの情報アクセシビリティを確保し向上させるために

配慮すべき一般的原則を規定している。

さらに,

“箇条 6  ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件”及び“箇条 7  ウェブコンテンツ

に関する要件”では,

“箇条 5  一般的原則”で規定した一般的原則を守るために必要な要件を規定してい

る。

“箇条 6  ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件”では,企画,設計,制作・開発,検証及

び保守・運用の各段階において配慮すべき個別的な要件を規定している。主としてウェブページ一式の責

任者が参照すべき内容となっている。

“箇条 7  ウェブコンテンツに関する要件”では,制作及び開発において配慮すべき個別的な要件を規定

している。主として制作者及び開発者が参照すべき内容となっている。WCAG 2.0 に合わせて,四つの原

則(知覚可能,操作可能,理解可能及び頑健性)

,各原則の下に配置された 12 のガイドライン,及び各ガ

イドラインの下に配置された達成基準で構成されており,達成基準が,この規格が要求する個別要件であ

る。達成基準はウェブコンテンツ技術に依存しない形で,検証可能な基準として記述されている。達成基

準を満たす具体的な実装方法は,利用者が用いる支援技術の発展などによって変わるので,この規格には

記載していない。


2

X 8341-3

:2010

最後に“箇条 8  試験方法”では,この規格を用いて適合試験を行うときの試験の方法を規定している。

ウェブページ一式の責任者は,ここで規定された方法に従って,ウェブコンテンツのアクセシビリティ達

成等級のどの等級で,制作・開発したコンテンツがこの規格に適合しているか評価できる。

この規格は,ウェブにかかわる新しい技術及び利用形態にも適用され,より進んだ情報アクセシビリテ

ィの技術の発展を期待するものである。

適用範囲 

この規格は,主に高齢者,障害のある人及び一時的な障害のある人(以下,高齢者・障害者という。

)が

ウェブコンテンツを利用するときに,情報アクセシビリティを確保し,向上させるために,ウェブコンテ

ンツを企画,設計,制作・開発,検証及び保守・運用するときに配慮すべき事項について規定する。箇条

4

は箇条 への適合の程度を定めており,各達成等級で適合するために満たすべき箇条 の達成基準が分

かる。箇条 では,企画,設計,制作・開発,検証及び保守・運用の各段階において配慮すべき要件を規

定している。ウェブページ一式の責任者は,箇条 に示した試験方法を用いて,箇条 のどの等級で,制

作・開発したコンテンツがこの規格に適合しているかを試験できる。

障害のある人の障害としては,全盲・ロービジョン,ろう・難聴,学習障害,認知障害,運動制限,発

話困難,光過敏性発作及びこれらの組合せを含んだ様々な障害が対象である。

注記  “ロービジョン”は,“視覚機能に問題があるために,眼鏡で矯正してもなお日常生活に支障が

ある状態”を指しており,

“両眼の矯正視力が 0.3 未満”を示す“弱視”よりも,障害者の活動

における影響を広くとらえている。

ここで用いるウェブコンテンツとは,ウェブブラウザ,支援技術などのユーザエージェントによって利

用者に伝達されるあらゆる情報及び感覚的な体験を指し,例えば,ウェブアプリケーション,ウェブシス

テム,携帯端末などを用いて利用されるコンテンツ,インターネット,イントラネット,CD-ROM などの

記録媒体を介して配布されるウェブコンテンツ技術を用いて制作された電子文書,ウェブブラウザを用い

て操作する機器などに適用する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

)は適用しない。

JIS X 8341-1:2010

  高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサー

ビス−第 1 部:共通指針

注記  対応国際規格:ISO 9241-20:2008,Ergonomics of human-system interaction−Part 20: Accessibility

guidelines for information/communication technology (ICT) equipment and services

(IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 8341-1:2010 によるほか,次による。

3.1 

ウェブ全般に関する用語及び定義 

3.1.1 

ウェブコンテンツ(Web content)

ユーザエージェントによって利用者に伝達される情報及び感覚的な体験。コンテンツの構造,表現及び

インタラクションを定義するソースコード及びマークアップを含む。


3

X 8341-3

:2010

3.1.2 

ウェブコンテンツ技術(Web content technology)

ユーザエージェントがどのようにレンダリング,再生又は実行するかを符号化するメカニズム。

注記 1  この規格で“技術”と書いてある場合でも,ウェブコンテンツ技術を指している場合がある。

注記 2  ウェブコンテンツ技術には,マークアップ言語,データ形式,プログラム言語などがあり,

これらをコンテンツ制作者が単独で用いたり組み合わせて用いたりすることによって,静的

なウェブページ,及び同期したメディアによるプレゼンテーション,さらには動的なウェブ

アプリケーションに至るまでの様々なエンドユーザ体験を作ることができる。

例  ウェブコンテンツ技術のよくある事例としては,HTML,CSS,SVG,PNG,PDF,JavaScript が

ある。

3.1.3 

ウェブページ(Web page)

単一の URI から HTTP で得たリソース(埋め込まれていないリソース)と,ユーザエージェントがこの

リソースと一緒にレンダリングすることを意図したりレンダリングに用いたりするその他のリソース(埋

め込まれているリソース)とを合わせたもの。

注記 1  どのようなその他のリソース(埋め込まれているリソース)も主たるリソース(埋め込まれ

ていないリソース)と一緒にレンダリングされるであろうが,これらのリソースが同時にレ

ンダリングされる必要があるわけではない。

注記 2  ウェブページという用語は,静的な HTML ページだけでなく動的な HTML ページなど様々

なものを含んでいる。

例 1 HTML ファイル及び img 要素で参照された画像ファイル。この場合,HTML ファイルが埋め込

まれていないリソースに当たり,画像ファイルが埋め込まれたリソースに当たる。

例 2 Ajax を用いたウェブメールのプログラム。そのプログラムは“http://example.com/mail”に存在

しており,受信箱,アドレス帳及びカレンダがある。受信箱,アドレス帳及びカレンダを起動

するリンク又はボタンがあるが,ウェブページ全体の URI は変わらないもの。

例 3  カスタマイズ可能なポータルサイトで,利用者が様々なコンテンツのモジュール一式から表示

させるコンテンツを選択できるようなもの。

例 4  ブラウザで“http://shopping.example.com/”へ行くと,インタラクティブなショッピング環境に

なる。そこでは,視覚的に店内を移動して,店内の棚から商品をドラッグして,目の前にある

視覚的な買物カゴに商品を入れる。商品をクリックすると,同時に仕様書が浮き上がるように

表示される。これは 1 ページだけのウェブサイトかもしれないし,ウェブサイトの中のほんの

1

ページなのかもしれない。

3.1.4 

ウェブページ一式(set of Web pages)

共通の目的を共有し,同じコンテンツ制作者,グループ又は組織によって制作されたウェブページの集

合。

注記 1  異なる言語で書かれたウェブページは,異なるウェブページ一式とみなされることもある。

注記 2  ウェブページ一式には,ウェブサイトも含まれる。


4

X 8341-3

:2010

3.2 

コンテンツに関する用語及び定義 

3.2.1 

テキスト(text)

プログラムが解釈可能な文字の連続で,自然言語で何かを表現しているもの。

3.2.2 

非テキストコンテンツ(non-text content)

プログラムが解釈可能な文字の並びではないコンテンツ,又は文字の並びが自然言語においては何をも

表現していないコンテンツ。

注記  これには,ASCII アート,顔文字,文字を表現している画像なども含まれる。ASCII アートと

は,文字又は記号の空間的配置による図画である。

3.2.3 

代替テキスト(text alternative)

非テキストコンテンツとプログラムで関連付けられているテキスト,又は非テキストコンテンツとプロ

グラムで関連付けられているテキストから参照されるテキスト。プログラムで関連付けられたテキストと

は,そのテキストの場所を,非テキストコンテンツからプログラムが解釈可能なテキストである。

3.2.4 

CAPTCHA

(CAPTCHA)

“Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart”

(コンピュータと人間とを判

別する完全自動化されたチューリングテスト)の頭文字語。

注記 CAPTCHA のテストは,わざと不明りょう(瞭)にした画像又は音声ファイルによって提示さ

れるテキストを,利用者に入力するように求めることが多い。

3.2.5 

識別名(name)

ソフトウェアがこれを用いて,ウェブコンテンツのコンポーネントを利用者に識別させることができる

テキスト。

注記 1  識別名は隠されていて,支援技術に対してだけ明らかにされる場合もあるが,ラベルはすべ

ての利用者に提示される。多くの場合,ラベルと識別名とは同じである。

注記 2 HTML の name 属性とは関係がない。

3.2.6 

ラベル(label)

ウェブコンテンツ内のコンポーネントを識別するために,利用者に提示されているテキスト又は代替テ

キスト付きのコンポーネント。

注記 1  ラベルは,すべての利用者に提示される。しかし,識別名は隠されていて支援技術に対して

だけ明らかにされる場合がある。多くの場合,識別名とラベルとは同じである。

注記 2 HTML における label 要素だけに限定されない。

3.2.7  

リンクの目的(link purpose)

ハイパリンクに対して,マウスによるクリックなどの操作を行った結果として得られる本質。

3.2.8 

一般的にみて利用者にとってあいまい(曖昧)(ambiguous to users in general)


5

X 8341-3

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リンク及びリンクと同時に利用者に提供されているウェブページのすべての情報から,そのリンクの目

的が断定できない(すなわち,障害のない利用者でも,そのリンクに対する操作を行うまで,そのリンク

に対する操作結果が分からない。

例  “注目すべき輸出品はグァバです。”という文中にあるグァバという単語がリンクである場合,そ

のリンクは,グァバの定義,輸出されているグァバの量を挙げる図表,又はグァバを収穫してい

る人々の写真へリンクされているかもしれない。この場合,リンクの目的は,そのリンクを選択

するまですべての利用者が分からず,障害のある利用者だけが不利な立場にはならない。

3.3 

マルチメディアに関する用語及び定義 

3.3.1 

同期したメディア(synchronized media)

情報を提示するために他のフォーマットと同期した音声若しくは映像,又は時間の経過に伴って変化す

るインタラクティブな構成要素と同期した音声若しくは映像。ただし,そのメディアがテキストの代替メ

ディアであって,代替メディアであることが明確にラベル付けされているものは除く。

3.3.2 

時間の経過に伴って変化するメディアに対する代替コンテンツ(alternative for time-based media)

正しい順序で提供されている,時間の経過に伴って変化する視覚的及び聴覚的情報のテキストによる説

明(トランスクリプト)を含み,時間の経過に伴って変化する情報のやりとりの結果を得る手段を提供す

る文書。

注記  同期したメディアのコンテンツを作るために用いられる脚本は,編集が終了した最終版の同期

したメディアを正確に描写した脚本に修正されている場合にだけ,この定義を満たす。

3.3.3 

キャプション(captions)

そのメディアのコンテンツを理解するのに必要な,会話及び会話でない音声情報の両方に対する,同期

した視覚的表現又は代替テキスト。

注記  キャプションは発話だけの字幕と似ているが,次の点において異なる。すなわち,キャプショ

ンは,発話コンテンツだけでなく,その番組の内容を理解するために必要となる,発話ではな

い音声情報と等価な内容も伝える。つまり,効果音,音楽,笑い声,話者の特定,位置なども

含まれる。

3.3.4 

音声(audio)

人間の声及びそれ以外の音。

3.3.5 

音声ガイド(audio description)

主音声のトラックだけでは理解できない重要で視覚的な詳細を説明するために,音声トラックに追加さ

れたナレーション。

注記 1  映像の音声ガイドは,動作及びしぐさ,登場人物,場面の変化,画面上のテキスト並びにそ

の他の視覚的なコンテンツに関する情報を提供する。

注記 2  標準的な音声ガイドでは,ナレーションが会話の合間に挿入される。

注記 3  すべての映像の情報が既存の音声で最初から提供されている場合,補足の音声ガイドは不要

である。


6

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3.3.6 

テキストの代替メディア(media alternative to text)

テキストで(直接又は代替テキストによって)既に提示されている情報以上のものを提示していないメ

ディア。

注記  テキストの代替メディアは,テキストの代替プレゼンテーションの恩恵を受ける人たちのため

に提供される。テキストの代替メディアになり得るのは,音声しか含まないメディア,映像し

か含まない(手話の映像を含む。

)メディア,又は音声付き映像メディアである。

3.4 

インタラクションに関する用語及び定義 

3.4.1 

ユーザインタフェースコンポーネント(user interface component)

特定の機能を果たすための単一のコントロールとして利用者が知覚する,コンテンツの一部分。

注記 1  複数のユーザインタフェースコンポーネントが,単一のプログラムで実装されることがある。

ここでいうコンポーネントは,プログラムに関するものではなく,別々のコントロールとし

て利用者が知覚するものを指す。

注記 2  ユーザインタフェースコンポーネントには,スクリプトで生成されるコンポーネント,フォ

ーム要素及びリンクが含まれる。

3.4.2 

キーボードインタフェース(keyboard interface)

キーストローク入力を取得するためにソフトウェアが用いるインタフェース。

注記 1  キーボードが元々存在しない技術であっても,キーボードインタフェースによって,キース

トローク入力をプログラムに提供することができる。

注記 2  マウスキーのようなキーボード操作によるマウスエミュレータによるアプリケーション(又

はそのアプリケーションの一部)の操作は,キーボードインタフェースからの操作とはみな

さない。なぜならば,この場合,プログラムの操作は,キーボードインタフェースからでは

なく,そのポインティングデバイスインタフェースからの入力によって行われるからである。

3.4.3 

リアルタイムのイベント(real-time event)

閲覧と同時に発生し,コンテンツだけで生成されるものではないイベント。

例 1  ライブパフォーマンスのウェブ放送(閲覧と同時に発生していて,収録済みではない。)。

例 2  利用者が入札するオンラインのオークション(閲覧と同時に発生している。)。

例 3  アバターを用いたバーチャルな世界での互いのやりとり(コンテンツによって完全に生成され

るものではなく,閲覧と同時に発生する。

3.4.4 

状況の変化(changes of context)

ウェブページのコンテンツにおける大きな変化で,利用者が気づかないと,ページ全体を一度に見るこ

とのできない利用者をまごつかせてしまうおそれのあるもの。状況の変化には次に挙げるものの変化が含

まれる。

−  ユーザエージェント

−  ビューポート

−  フォーカス


7

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−  ウェブページの意味を変えるコンテンツ

注記  コンテンツの変化が,必ず状況の変化になるとは限らない。アウトライン表示の展開,動的な

メニューなどのコンテンツの変化は,それが上記のいずれか(例:フォーカス)を変更しない

限り,状況を変化させるとは限らない。

例  新しいウィンドウを開くこと,フォーカスを異なる要素へ移動させること,新しいウェブページ

へ移動すること(新しいウェブページへ移動したかのように思わせてしまうことも含む。

,ウェ

ブページの内容を大きく再配置することなどは,状況の変化の事例である。

3.5 

光及び色に関する用語及び定義 

3.5.1 

相対輝度(relative luminance)

色空間内のすべての点の相対的な明るさ。最も暗い黒を 0 とし,最も明るい白を 1 とする。

注記 1 sRGB 色空間においては,色の相対輝度 L は,

L

=0.212 6×R+0.715 2×G+0.072 2×B

と定義されている。

ここに,R,G 及び B は,

R

sRGB

≦0.039 28 の場合,R=R

sRGB

/12.92

R

sRGB

>0.039 28 の場合,R=((R

sRGB

+0.055)/1.055)

2.4

G

sRGB

≦0.039 28 の場合,G=G

sRGB

/12.92

G

sRGB

>0.039 28 の場合,G=((G

sRGB

+0.055)/1.055)

2.4

B

sRGB

≦0.039 28 の場合,B= B

sRGB

/12.92

B

sRGB

>0.039 28 の場合,B=((B

sRGB

+0.055)/1.055)

2.4

また,

R

sRGB

=R

8bit

/255

G

sRGB

=G

8bit

/255

B

sRGB

=B

8bit

/255

計算式は,参考文献[1]及び[2]を参考にしている。

注記 2  ウェブコンテンツを閲覧するのに今日用いられているほとんどすべてのシステムは,sRGB

エンコーディングを前提としている。コンテンツを処理して表示するときに他の色空間が用

いられているのでなければ,コンテンツ制作者は sRGB 色空間を用いて検証する。その他の

色空間を用いる場合には,Understanding WCAG 2.0 の Understanding Success Criterion 1.4.3

(http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/visual-audio-contrast-contrast.html)を参照

するとよい。

注記 3  画像データをユーザエージェント(ウェブブラウザ)が受け取った後にディザリングが行わ

れる場合には,ディザリングする前の元の色の値を用いる。発生源でディザリングしている

色については,用いられている色の平均値を使用する(R の平均値,G の平均値及び B の平

均値)

注記 4  コントラストとせん(閃)光とを自動的に検証することができるツールがある。

注記 5  “MathML version of the relative luminance definition”

(相対輝度の定義の MathML バージョン)

も http://www.w3.org/TR/WCAG20/relative-luminance.xml において参照可能である。


8

X 8341-3

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3.5.2 

コントラスト比(contrast ratio)

(L1

+0.05)/(L2+0.05)

ここに, L1:

明るいほうの色の相対輝度

L2

暗いほうの色の相対輝度

注記 1  コントラスト比は,1∼21 の範囲になり得る(通常は,1:1∼21:1 と記述される。)。

注記 2  コンテンツ制作者は,テキストのレンダリング(例  フォントのスムージング及びアンチエ

イリアス)に関する利用者の設定を制御できないため,アンチエイリアスをオフにした状態

でテキストのコントラスト比を評価してもよい。

注記 3  7.1.4.3 及び 7.1.4.6 の目的上,コントラストは,通常の使用においてテキストがレンダリング

されるときに指定されている背景色に対して測定する。背景色の指定がない場合は,背景色

には白を想定する。

注記 4  背景色は,テキストが通常の使用においてレンダリングされるときに背景となるコンテンツ

の色として指定された色である。テキストの色は指定されているが背景色が指定されていな

い場合,利用者のデフォルトの背景色は未知であり,コントラストが十分かどうかを評価す

ることができないため,問題がある。同じ理由で,背景色が指定されているがテキストの色

が指定されていない場合も問題がある。

注記 5  文字の周囲に縁取りがある場合,その縁取りがコントラストを強めることもあり,文字とそ

の背景色とにおけるコントラストの計算に用いられる。ただし,文字の周囲の細い縁取りは

文字として扱われる。文字の周囲の太い縁取りが,かさ(暈)

(ハロー,後光,ドロップシャ

ドウ,光彩など)のようになって,文字の細かい字画を埋めていれば,背景色として考慮さ

れることになる。

注記 6  この規格に適合しているか判断する場合は,典型的な表現において隣接するであろうと制作

者が想定するコンテンツで指定された色の組合せについて評価しなければならない。制作者

は,ユーザエージェントによる色の変更などのように通常とは異なる表現を考慮する必要は

ない。ただし,それが制作者のソースコードによって起こる場合は除く。

3.5.3 

せん(閃)光(flash)

十分な大きさとある周波数とにおいて発作を誘発するおそれのある,

相対輝度の相反する変化の組合せ。

注記  ここでいう“相反する変化の組合せ”とは,増加した後に減少する,又は減少した後に増加す

るものを指す。

3.6 

ユーザエージェント技術に関する用語及び定義 

3.6.1 

ユーザエージェント(user agent)

ウェブコンテンツを取得して利用者に提示するあらゆるソフトウェア。

注記  ウェブブラウザ,メディアプレーヤ,プラグイン,その他のプログラム。その他のプログラム

には,ウェブコンテンツの取得,レンダリング,利用(インタラクション)を支援する支援技

術を含む。

3.6.2 

ビューポート(viewport)


9

X 8341-3

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ユーザエージェントがコンテンツを提示するオブジェクト。

注記  ユーザエージェントは,一つ以上のビューポートでコンテンツを提示する。ビューポートには,

ウィンドウ,フレーム,スピーカ,拡大鏡ソフトなどがある。ビューポートは,

(入れ子のフレ

ームのように)他のビューポートを含んでいることがある。プロンプト,メニュー,アラート

ボックスのようにユーザエージェントが作成するインタフェース要素は,ビューポートではな

い。

3.6.3 

レンダリング(rendering)

ウェブコンテンツのデータから,利用者に提示する画像,音声などを生成すること。

3.6.4 

(ウェブの)表現(presentation)

利用者が知覚できる形式でウェブコンテンツをレンダリングすること。

3.6.5 

プログラムが解釈(programmatically determined)

様々なユーザエージェントが情報を抽出して様々な感覚モダリティで利用者に提示できるようにコンテ

ンツ制作者が提供したデータから,ソフトウェアが解釈できること。

3.6.6 

メカニズム(mechanism)

結果を得るための手順又は手法。

注記  メカニズムは,コンテンツ内で明示的に提供されることもあれば,プラットフォーム又はユー

ザエージェントのいずれかで提供されるものに依存することもある。

3.7 

試験及び適合性に関する用語及び定義 

3.7.1 

依存した(技術)[relied upon (technologies that are)]

その技術が無効になっている場合,又はサポートされていない場合に,コンテンツが適合できないウェ

ブコンテンツ技術である。

ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級 

箇条 において規定するウェブコンテンツに関する要件への適合の程度を,ウェブコンテンツのアクセ

シビリティ達成等級と呼ぶ。ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級には等級 A,等級 AA 及び等

級 AAA がある。各等級で適合する場合に満たすべき達成基準を,

表 1,表 及び表 に示す。

注記  ウェブコンテンツによっては等級 AAA を完全に満たすことができない場合がある。


10

X 8341-3

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表 1−等級 A,等級 AA 又は等級 AAA で適合する場合に満たすべき達成基準 

細分箇条

題名

7.1.1.1 

非テキストコンテンツに関する達成基準

7.1.2.1 

収録済みの音声しか含まないメディア及び収録済みの映像しか含まないメディアに関する達成基準

7.1.2.2 

収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準

7.1.2.3 

収録済みの映像コンテンツの代替コンテンツ又は音声ガイドに関する達成基準

7.1.3.1 

情報及び関係性に関する達成基準

7.1.3.2 

意味のある順序に関する達成基準

7.1.3.3 

感覚的な特徴に関する達成基準

7.1.4.1 

色の使用に関する達成基準

7.1.4.2 

音声制御に関する達成基準

7.2.1.1 

キーボード操作に関する達成基準

7.2.1.2 

フォーカス移動に関する達成基準

7.2.2.1 

調整可能な制限時間に関する達成基準

7.2.2.2 

一時停止,停止及び非表示に関する達成基準

7.2.3.1 

3

回のせん(閃)光又はいき(閾)値以下に関する達成基準

7.2.4.1 

ブロックスキップに関する達成基準

7.2.4.2 

ページタイトルに関する達成基準

7.2.4.3 

フォーカス順序に関する達成基準

7.2.4.4 

文脈におけるリンクの目的に関する達成基準

7.3.1.1 

ページの言語に関する達成基準

7.3.2.1 

オンフォーカスに関する達成基準

7.3.2.2 

ユーザインタフェースコンポーネントによる状況の変化に関する達成基準

7.3.3.1 

入力エラー箇所の特定に関する達成基準

7.3.3.2 

ラベル又は説明文に関する達成基準

7.4.1.1 

構文解析に関する達成基準

7.4.1.2 

プログラムが解釈可能な識別名,役割及び設定可能な値に関する達成基準

表 2−等級 AA 又は等級 AAA で適合する場合に,表 に加えて満たすべき達成基準 

細分箇条

題名

7.1.2.4 

ライブの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準

7.1.2.5 

収録済みの映像コンテンツの音声ガイドに関する達成基準

7.1.4.3 

最低限のコントラストに関する達成基準

7.1.4.4 

テキストのサイズ変更に関する達成基準

7.1.4.5 

画像化された文字に関する達成基準

7.2.4.5 

複数の到達手段に関する達成基準

7.2.4.6 

見出し及びラベルに関する達成基準

7.2.4.7 

視覚的に認識可能なフォーカスに関する達成基準

7.3.1.2 

部分的に用いられている言語に関する達成基準

7.3.2.3 

一貫したナビゲーションに関する達成基準

7.3.2.4 

一貫した識別性に関する達成基準

7.3.3.3 

入力エラー修正方法の提示に関する達成基準

7.3.3.4 

法的義務,金銭的取引,データ変更及び回答送信のエラー回避に関する達成基準


11

X 8341-3

:2010

表 3−等級 AAA で適合する場合に,表 及び表 に加えて満たすべき達成基準 

細分箇条

題名

7.1.2.6 

収録済みの音声コンテンツの手話通訳に関する達成基準

7.1.2.7 

収録済みの映像コンテンツの拡張した音声ガイドに関する達成基準

7.1.2.8 

収録済みのメディアの代替コンテンツに関する達成基準

7.1.2.9 

ライブの音声しか含まないコンテンツの代替コンテンツに関する達成基準

7.1.4.6 

より十分なコントラストに関する達成基準

7.1.4.7 

小さい背景音又は背景音なしに関する達成基準

7.1.4.8 

視覚的な表現に関する達成基準

7.1.4.9 

画像化された文字に関する例外のない達成基準

7.2.1.3 

キーボード操作に関する例外のない達成基準

7.2.2.3 

制限時間なしに関する達成基準

7.2.2.4 

中断に関する達成基準

7.2.2.5 

再認証に関する達成基準

7.2.3.2 

3

回のせん(閃)光に関する達成基準

7.2.4.8 

現在位置に関する達成基準

7.2.4.9 

リンクの目的に関する達成基準

7.2.4.10 

セクション見出しに関する達成基準

7.3.1.3 

一般的ではない用語に関する達成基準

7.3.1.4 

略語に関する達成基準

7.3.1.5 

読解レベルに関する達成基準

7.3.1.6 

発音及び読み仮名に関する達成基準

7.3.2.5 

利用者の要求による状況の変化に関する達成基準

7.3.3.5 

ヘルプに関する達成基準

7.3.3.6 

エラー回避に関する例外のない達成基準

一般的原則 

一般的原則は,次による。

a)

知覚可能に関する原則  情報及びユーザインタフェースのコンポーネントは,利用者が知覚できる方

法で提示する。

b)

操作可能に関する原則  ユーザインタフェースのコンポーネント及びナビゲーションは,利用者が操

作可能である。

c)

理解可能に関する原則  情報及びユーザインタフェースの操作は,利用者が理解可能である。

d)

頑健性に関する原則  コンテンツは,支援技術を含む幅広い様々なユーザエージェントが確実に解釈

できるように十分に頑健である。

注記 1  JIS X 8341-1:2010 の 4.1(一般的原則)では,a)  最も幅広い利用範囲に対する適切性,b)  公

平な利用,c)  頑健性,の三つを原則としている。この規格における一般的原則は,これらの

三つの原則をウェブコンテンツにおいて実現するために,利用者の特性及び支援技術を含む

コンテンツの利用特性に基づいて具体化されたものである。

注記 2  この規格に等級 AAA で適合しているコンテンツであっても,利用者の障害の種類,程度,

障害の重複などによっては,すべての人々が利用できるとは限らない。特に,認知,言語及

び学習障害をもつ人への対応においては注意が必要である。JIS X 8341-1:2010 の 5.3(プロセ

ス)を参照して,高齢者・障害者を含む多様な人々の利用の状況を理解し,特定し,アクセ

シビリティに対するニーズを把握し,解決策を作成し,評価する設計プロセスへの取組みを


12

X 8341-3

:2010

進めることで,この規格を超えたより高いアクセシビリティの確保・向上を進めることがで

きる。

ウェブアクセシビリティの確保・向上に関する要件 

6.1 

企画 

企画段階においてウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティ方針を策定し,文書化しなけ

ればならない。ウェブアクセシビリティ方針には,目標とするウェブコンテンツのアクセシビリティ達成

等級を含まなければならない。

注記  ウェブアクセシビリティ方針は,ウェブサイトではサイト上,ウェブアプリケーションではマ

ニュアル,パッケージなどで公開するとよい。

6.2 

設計 

設計段階においてウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティ方針に沿ったウェブコンテン

ツを制作及び開発するために必要な設計条件を決定しなければならない。

設計条件には次の事項を含める。

a)

適用する達成基準  制作するコンテンツに適用する達成基準を,目標とするアクセシビリティ達成等

級に含まれる達成基準から選択しなければならない。

例  例えば,動画が含まれないコンテンツでは,動画に関する達成基準を適用する必要がない。

注記  目標としないアクセシビリティ達成等級に含まれる達成基準であっても,対応できる達成基

準がある場合には,併せて制作及び開発の要件として定めておくとよい。

b)

使用するウェブコンテンツ技術及び実装方法  ウェブコンテンツに使用する技術,及び各達成基準に

適合するための実装方法を明確にしなければならない。箇条 の達成基準を満たすためには,使用す

るウェブコンテンツ技術及び実装方法が実際に利用者にとって利用可能であることを確認しなければ

ならない。例えば,仕様上は定められているがユーザエージェント(ウェブブラウザ,支援技術など)

がサポートしていない方法で実装しても,達成基準を満たしているとはいえない。

使用するウェブコンテンツ技術の実装方法が達成基準を満たすことができるかどうかを確認するこ

とは,設計・開発する者の責任である。

注記 1  ウェブコンテンツ技術及び実装方法の選び方については,附属書 A(参考)を参照する。

注記 2  各達成基準の具体的な意図,並びに各達成基準を満たすウェブコンテンツ技術及び実装方

法に関しては,W3C が公開する Understanding WCAG 2.0 及び Techniques for WCAG 2.0 が

参考になる。

注記 3  設計の早い段階から高齢者及び障害者を含む利用者に参画してもらい,ウェブブラウザ,

支援技術などをどのように用いてウェブを利用しているかを把握したり,開発中のウェブ

コンテンツを実際に利用してもらって問題を抽出したりすることで,ウェブコンテンツが

達成基準を満たしているかどうかの判断がより確かになる。また,開発プロセスの手戻り

が少なくなり,コンテンツ開発全体にかかる工数,費用などのコストを削減することが期

待できる。

c)

制作及び開発に用いるオーサリングツール  情報を制作,追加又は更新するときにアクセシビリティ

を低下させないように,達成基準を満たすことを補助する機能をもつオーサリングツール(ウェブペ

ージ作成ソフト,コンテンツ管理システム,ブログなど)を選定することが望ましい。

例  画像を追加した場合,代替テキストを必ず入力するように促すコンテンツ管理システムを導入

する。


13

X 8341-3

:2010

注記  オーサリングツールの選定と並行して,保守・運用の段階での負担を軽減するために,アク

セシビリティに配慮したテンプレートをあらかじめ作成しておくことも有効である。

d)

検証に用いるユーザエージェント  信頼できる検証結果を得るために,利用者が実際に使用するユー

ザエージェントを想定しておくことが望ましい。ここで想定したユーザエージェントを用いて,使用

するウェブコンテンツ技術及び実装方法が実際に利用者にとって利用可能であることを確認したり,

利用者試験(ユーザテスト)による検証で用いたりすることができる。

決定した設計条件を文書化することが望ましい。また,設計条件を検討した結果,企画段階で策定した

ウェブアクセシビリティ方針の変更が必要となった場合は,ウェブアクセシビリティ方針を変更し,文書

化しなければならない。

6.3 

制作・開発 

ウェブページ一式の責任者は,箇条 の対応する達成基準を満たすように,ウェブコンテンツを制作・

開発しなければならない。

注記  達成基準を満たすために用いる(ウェブコンテンツ技術の)実装方法は,W3C が公開している

Understanding WCAG 2.0

の Sufficient and Advisory Techniques を参照するとよい。実装方法を独

自に開発してもよいが,利用者が使用するユーザエージェントを用いて,利用者が問題なく利

用可能であることを確認できた場合に限る。

6.4 

検証 

ウェブページ一式の責任者は,ウェブコンテンツを制作・開発した後,対応する達成等級の達成基準が

満たされていることを検証しなければならない。

6.5 

保守・運用 

6.5.1 

アクセシビリティの品質確保 

ウェブページ一式の責任者は,ウェブコンテンツを保守・運用するときには,ウェブアクセシビリティ

の品質を確保し,維持・向上に努めなければならない。

注記  情報の追加又は更新があった場合には,ウェブコンテンツのアクセシビリティを検証し直すこ

とが望ましい。

6.5.2 

フィードバックによる意見の収集 

ウェブページ一式の責任者は,ウェブアクセシビリティの取組みに対する利用者の意見を収集する手段

を用意し,利用者からの意見をウェブコンテンツのアクセシビリティの確保・向上にい(活)かさなけれ

ばならない。

例  利用者がウェブコンテンツの使い勝手に関する意見及び要望を送信できるフォームを提供し,次

の開発に活用する。

6.5.3 

アクセシブルな問合せ手段の提供 

ウェブページ一式の責任者が,ウェブコンテンツに関する利用者からの問合せを受け付けることを目的

とした何らかの手段を用意する場合,用意する手段はアクセシブルなものであって,かつ,ウェブコンテ

ンツ上の分かりやすい位置に提供しなければならない。

注記 1  特定の問合せ手段だけでは利用できない人が存在するため,複数の問合せ手段を提供するこ

とが有効である。

注記 2  よくある問合せ内容をまとめて FAQ ページに掲載しておくことで,利用者が問合せをする手

間を省くことができる。

例  オンラインで問合せするためのフォームを提供しているウェブページに,電話番号,ファックス


14

X 8341-3

:2010

番号,郵送先なども併せて明示する。

ウェブコンテンツに関する要件 

7.1 

知覚可能に関する原則 

情報及びユーザインタフェースコンポーネントは,利用者が知覚できる方法で利用者に提示可能でなけ

ればならない。

7.1.1 

代替テキストに関するガイドライン 

すべての非テキストコンテンツには,拡大印刷,点字,音声,シンボル,平易な言葉などの,利用者が

必要とする形式に変換できるように,代替テキストを提供する。

7.1.1.1 

非テキストコンテンツに関する達成基準 

利用者に提示されるすべての非テキストコンテンツには,同等の目的を果たす代替テキストを提供しな

ければならない。ただし,次の場合は除く。

a)

コントロール,入力  非テキストコンテンツが,コントロール又は利用者の入力を受け付けるもので

あるとき,その目的を説明する識別名を提供している。

注記  コントロール及び利用者の入力を受け入れるコンテンツに関するその他の要件は,7.4.1.2 

参照する。

b)

時間の経過に伴って変化するメディア  非テキストコンテンツが,時間の経過に伴って変化するメデ

ィアであるとき,代替テキストは,少なくとも,その非テキストコンテンツを識別できる説明を提供

している。

注記  メディアに関するその他の要件は,7.1.2 を参照する。

c)

試験  非テキストコンテンツが,テキストで提示されると無効になる試験又は演習のとき,代替テキ

ストは,少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。

d)

感覚的  非テキストコンテンツが,特定の感覚的体験をつく(創)り出すことを主に意図していると

き,代替テキストは,少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。

注記  特定の感覚的な体験とは,単に装飾だけを目的にしたものではなく,主に重要な情報を伝え

たり機能を提供したりするものでもない感覚的な体験である。

例  フルートのソロ演奏,視覚芸術の作品などが例として挙げられる。

e)

CAPTCHA

  非テキストコンテンツが,コンピュータではなく人間がコンテンツにアクセスしている

ことを確認する目的で用いられているとき,代替テキストは,その非テキストコンテンツの目的を特

定し,説明している。なおかつ,他の感覚による知覚に対応して出力する CAPTCHA の代替形式を提

供することで,様々な障害に対応している。

f)

装飾,整形及び非表示  非テキストコンテンツが,装飾だけを目的にしているとき,見た目の整形の

ためだけに用いられているとき,又は利用者に提供されるものではないとき,支援技術が無視できる

ように実装されている。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.2 

時間の経過に伴って変化するメディアに関するガイドライン 

時間の経過に伴って変化するメディアには,代替コンテンツを提供する。

7.1.2.1 

収録済みの音声しか含まないメディア及び収録済みの映像しか含まないメディアに関する達成

基準 

収録済みの音声しか含まないメディア及び収録済みの映像しか含まないメディアは,次の事項を満たさ


15

X 8341-3

:2010

なければならない。ただし,その音声又は映像がテキストの代替メディアであって,代替メディアである

ことが明確にラベル付けされている場合は除く。

a)

収録済みの音声しか含まない場合  時間の経過に伴って変化するメディアに対する代替コンテンツに

よって,収録済みの音声しか含まないコンテンツと等価な情報を提供している。

b)

収録済みの映像しか含まない場合  時間の経過に伴って変化するメディアに対する代替コンテンツ又

は音声トラックによって,収録済みの映像しか含まないコンテンツと等価な情報を提供している。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.2.2 

収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準 

同期したメディアに含まれているすべての収録済みの音声コンテンツに対して,キャプションを提供し

なければならない。ただし,その同期したメディアがテキストの代替メディアであって,代替メディアで

あることが明確にラベル付けされている場合は除く。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.2.3 

収録済みの映像コンテンツの代替コンテンツ又は音声ガイドに関する達成基準 

同期したメディアに含まれている収録済みの映像コンテンツに対して,時間の経過に伴って変化するメ

ディアに対する代替コンテンツ又は音声ガイドを提供しなければならない。ただし,その同期したメディ

アがテキストの代替メディアであって,代替メディアであることが明確にラベル付けされている場合は除

く。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.2.4 

ライブの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準 

同期したメディアに含まれているすべてのライブの音声コンテンツに対して,キャプションを提供しな

ければならない。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.1.2.5 

収録済みの映像コンテンツの音声ガイドに関する達成基準 

同期したメディアに含まれているすべての収録済みの映像コンテンツに対して,音声ガイドを提供しな

ければならない。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.1.2.6 

収録済みの音声コンテンツの手話通訳に関する達成基準 

同期したメディアに含まれているすべての収録済みの音声コンテンツに対して,手話通訳を提供しなけ

ればならない。

注記 1  手話通訳とは,ある言語,通常は発話された言葉を,手話に訳すことである。手話は,本来,

同じ国又は地域で話されている言葉とは関係がない独立したものである。

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.2.7 

収録済みの映像コンテンツの拡張した音声ガイドに関する達成基準 

前景音が,映像と同等の意味を伝達する音声ガイドを挿入するための十分な長さの(会話及びナレーシ

ョンの)合間を含まない場合,同期したメディアに含まれているすべての収録済みの映像コンテンツに対

して,拡張した音声ガイドを提供しなければならない。

注記 1  拡張した音声ガイドとは,追加の説明を付加する時間を作るために映像を一時停止させて,

視聴覚のプレゼンテーションに付加した音声ガイドである。この実装方法は,追加の音声ガ

イドがないと映像の意味が損なわれてしまい,かつ,会話及びナレーションの合間が短すぎ

る場合だけに用いられる。


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X 8341-3

:2010

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.2.8 

収録済みのメディアの代替コンテンツに関する達成基準 

すべての収録済みの同期したメディア及びすべての収録済みの映像しか含まないメディアに対して,時

間の経過に伴って変化するメディアに対する代替コンテンツを提供しなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.2.9 

ライブの音声しか含まないコンテンツの代替コンテンツに関する達成基準 

ライブの音声しか含まないコンテンツに対して,それと等価な情報を提示する,時間の経過に伴って変

化するメディアの代替コンテンツを提供しなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.3 

適応可能に関するガイドライン 

情報又は構造を損なうことなく,様々な方法(例えば,よりシンプルなレイアウト)で提供できるよう

にコンテンツを制作する。

7.1.3.1 

情報及び関係性に関する達成基準 

表現を通じて伝達されている情報,構造及び関係性は,プログラムが解釈可能でなければならない。プ

ログラムが解釈可能にすることができないウェブコンテンツ技術を用いる場合は,それらはテキストで提

供されていなければならない。

注記 1  構造とは,ウェブページの各部が相互関係によって整理された有様,及び一連のウェブペー

ジが整理された有様である。

注記 2  関係性とは,コンテンツの異なる部分間における意味のある関係のことである。

注記 3  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.3.2 

意味のある順序に関する達成基準 

コンテンツが提供されている順序がその意味に影響を及ぼす場合には,正確な読み上げ順序はプログラ

ムが解釈可能でなければならない。

注記 1  正確な読み上げ順序とは,コンテンツの意味を変更せずに単語及び段落が提示される順序で

ある。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.3.3 

感覚的な特徴に関する達成基準 

コンテンツを理解し操作するための説明を,形,大きさ,視覚的な位置,方向又は音のような,構成要

素がもつ感覚的な特徴だけで提供してはならない。

注記 1  色に関する要件は,7.1.4 が対応している。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.4 

識別可能に関するガイドライン 

コンテンツを,利用者にとって見やすくしたり聞きやすくしたりする。これには,前景と背景とを区別

することも含む。

7.1.4.1 

色の使用に関する達成基準 

情報を伝える,何が起こるか若しくは何が起きたかを示す,利用者の反応を促す,又は視覚的な要素を

区別する視覚的な手段として,色だけを使用してはならない。

注記 1  この達成基準は,特に色の知覚に関するものである。その他の知覚形態については,色,そ

の他の視覚的な表現のコーディングへのプログラムによるアクセスも含めて,7.1.3 で網羅さ

れている。


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X 8341-3

:2010

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.4.2 

音声制御に関する達成基準 

ウェブページ上にある音声が自動的に再生され,その音声が 3 秒より長く続く場合,その音声を一時停

止若しくは停止するメカニズム,又はシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整でき

るメカニズムを提供しなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.1.4.3 

最低限のコントラストに関する達成基準 

テキスト及び画像化された文字の視覚的な表現には,少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がなければな

らない。ただし,次の場合は除く。

a)

大きな文字  サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな画像化された文字には,少なくとも 3:1 の

コントラスト比がある。

注記  サイズの大きなテキストとは,半角の英数字の場合,少なくとも 18 ポイント又は 14 ポイン

トの太字であり,日本語,中国語及び韓国語のフォントでは,それと同等の文字サイズであ

る。日本語を含む場合,少なくとも 22 ポイント又は 18 ポイントの太字と考えるとよい。

なお,特別に細い線のフォント,又は文字の形が分かりにくくなるような独特の見た目若

しくは特徴のあるフォントは,コントラストが低い場合に特に読みづらいことに注意する。

また,ここでいう文字サイズは,コンテンツが提供される場合のサイズであり,利用者によ

るサイズ変更は含まれないことにも注意する。

b)

附随的  テキスト又は画像化された文字において,次の場合はコントラストの要件は該当しない。ア

クティブではないユーザインタフェースコンポーネントの一部である,装飾だけを目的にしている,

だれ(誰)も視覚的に確認できない,又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。

c)

ロゴタイプ  ロゴ又はブランド名の一部である文字には,コントラストの要件はない。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.1.4.4 

テキストのサイズ変更に関する達成基準 

コンテンツ又は機能を損なうことなく,テキストを支援技術なしで 200 %までサイズ変更できなければ

ならない。ただし,キャプション及び画像化された文字は除く。

注記 1  サイズ変更は,ユーザエージェントの初期設定を基準とする。200 %は,幅及び高さを 2 倍

にすることである。

注記 2  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.1.4.5 

画像化された文字に関する達成基準 

使用しているウェブコンテンツ技術で意図した視覚的な表現が可能である場合は,画像化された文字で

はなくテキストを用いて情報を伝えなければならない。ただし,次に挙げる場合を除く。

a)

カスタマイズ可能  画像化された文字が利用者の要求に応じて視覚的にカスタマイズできる。

b)

必要不可欠  文字の特定の表現が,伝えようとする情報にとって必要不可欠である。

注記 1  ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)は必要不可欠なものであるとみなす。

注記 2  画像化された文字とは,特定の視覚的効果を得るために非テキスト形式(例えば画像)でレ

ンダリングされたテキストである。これには,重要なその他の視覚的なコンテンツを含む画

像の一部であるテキストは含まれない。例えば,写真に写っている人の名札にある人名は含

まれないこともある。

注記 3  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。


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7.1.4.6 

より十分なコントラストに関する達成基準 

テキスト及び画像化された文字の視覚的な表現には,少なくとも 7:1 のコントラスト比がなければなら

ない。ただし,次の場合は除く。

a)

大きな文字  サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな画像化された文字には,少なくとも 4.5:1

のコントラスト比がある。

注記  “サイズの大きなテキスト”の定義は 7.1.4.3 a)  の注記を参照する。

b)

附随的  テキスト又は画像化された文字において,次の場合はコントラストの要件は該当しない。ア

クティブではないユーザインタフェースコンポーネントの一部である,装飾だけを目的にしている,

だれ(誰)も視覚的に確認できない,又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。

c)

ロゴタイプ  ロゴ又はブランド名の一部である文字には,コントラストの要件はない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.4.7 

小さい背景音又は背景音なしに関する達成基準 

収録済みの音声しか含まないコンテンツで,前景に主として発話を含み,音声 CAPTCHA 又は音声ロゴ

ではなく,かつ,例えば,歌,ラップなどのように,主として音楽表現を意図した発声ではないものにつ

いては,次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たさなければならない。

a)

背景音なし  音声は背景音を含まない。

b)

消去  背景音を消すことができる。

c)

20

デシベル  背景音は,前景にある発話のコンテンツより少なくとも 20 デシベルは低い。ただし,

継続時間が 2 秒以内で発生頻度が低い背景音は除く。

注記  デシベルの定義によれば,この要件を満たす背景音は,前景にある発話のコンテンツの約 4

分の 1 の大きさになる。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.4.8 

視覚的な表現に関する達成基準 

テキストブロック(テキストの一文よりも長いもの)の視覚的な表現には,次を実現するメカニズムを

提供しなければならない。

a)

利用者が,前景色と背景色とを選択できる。

b)  1

行の長さを,半角文字(英数字以外も含む。

)で 80 文字以内(日本語,中国語及び韓国語の場合は,

40

文字以内。

)に収めることができる。

c)

テキストが,均等割付けされていない[両端そろ(揃)えではない。

d)

段落中の行送りは,少なくとも 1.5 文字分ある。かつ,段落の間隔は,その行送りの少なくとも 1.5

倍以上ある。

e)

支援技術を用いなくても,テキストのサイズを 200 %まで変更できて,利用者が全画面表示にしたウ

ィンドウで 1 行のテキストを読むときに横スクロールする必要がない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.1.4.9 

画像化された文字に関する例外のない達成基準 

画像化された文字は,装飾だけを目的に用いられているものであるか,又は特定の形でテキストを表現

することが伝えたい情報にとって必要不可欠であるものか,のいずれかでなければならない。

注記 1  ロゴタイプ(ロゴ又はブランド名の一部である文字)は,必要不可欠なものであるとみなす。

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。


19

X 8341-3

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7.2 

操作可能に関する原則 

ユーザインタフェースコンポーネント及びナビゲーションは,操作可能でなければならない。

7.2.1 

キーボード操作可能に関するガイドライン 

すべての機能をキーボードから利用できるようにする。

7.2.1.1 

キーボード操作に関する達成基準 

コンテンツのすべての機能は,個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく,キーボー

ドインタフェースを通じて操作可能でなければならない。ただし,その根本的な機能が利用者の動作によ

る始点から終点まで続く一連の軌跡に依存して実現されている場合は除く。

注記 1  上記の例外は,コンテンツの根本的な機能に関するものであり,入力手法に関するものでは

ない。例えば,テキスト入力に手書き入力を用いる場合には,その入力手法(手書き)は,

利用者の動作による軌跡(例えば,手書き入力に用いるマウスの動き)に依存した入力を必

要とするが,その根本的な機能(テキスト入力)は利用者の動作による軌跡に依存した入力

を必要とするものではない。

注記 2  ドラッグアンドドロップによるファイルの移動のように動作の終点に依存し,動作の軌跡に

依存しない場合は除外にあたらない。

注記 3  この達成基準は,キーボード操作に加えて,マウス入力又はその他の入力手段を提供するこ

とを禁ずるものでも妨げるものでもない。

注記 4  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.1.2 

フォーカス移動に関する達成基準 

キーボードインタフェースを用いてキーボードフォーカスをそのウェブページのあるコンポーネントに

移動できる場合,キーボードインタフェースだけを用いてそのコンポーネントからフォーカスを外すこと

が可能でなければならない。さらに,その操作が修飾キーを伴わない矢印キー,修飾キーを伴わない Tab

キー又はフォーカスを外すその他の標準的な方法で可能な場合を除き,キーボードフォーカスをそのコン

ポーネントから外す方法を利用者に知らせなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.1.3 

キーボード操作に関する例外のない達成基準 

コンテンツのすべての機能は,個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく,キーボー

ドインタフェースを通じて操作可能でなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.2 

十分な時間に関するガイドライン 

利用者がコンテンツを読んだり使用したりするために十分な時間を提供する。

7.2.2.1 

調整可能な制限時間に関する達成基準 

コンテンツに制限時間を設定する場合は,次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たさなければな

らない。

a)

解除  制限時間があるコンテンツを利用する前に,利用者がその制限時間を解除することができる。

b)

調整  制限時間があるコンテンツを利用する前に,利用者が,少なくともデフォルト設定の 10 倍を超

える,大幅な制限時間の調整をすることができる。

c)

延長  時間切れになる前に利用者に警告し,かつ,少なくとも 20 秒間の猶予をもって,例えば“スペ

ースキーを押す”などの簡単な操作によって,利用者が制限時間を少なくとも 10 倍以上延長すること

ができる。


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d)

リアルタイムの例外  リアルタイムのイベント(例えば,オークション)において制限時間が必す(須)

の要素で,その制限時間に代わる手段が存在しない。

e)

必要不可欠の例外  制限時間が必要不可欠なもので,制限時間を延長することがコンテンツの動作を

無効にすることになる。

f)

20

時間の例外  制限時間が 20 時間よりも長い。

注記 1  この達成基準は,制限時間の結果として,コンテンツ又は状況の予期せぬ変化を引き起こさ

ないように利用者がタスクを完了できるようにするためのものである。この達成基準は,利

用者のアクションの結果としてのコンテンツ又は状況の変化を制限する 7.3.2.1 と併せて考慮

する。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.2.2 

一時停止,停止及び非表示に関する達成基準 

動きのある,点滅している,スクロールする,又は自動更新する情報に対しては,次のすべての事項を

満たしていなければならない。

a)

動き,点滅及びスクロール  動きのある,点滅している,又はスクロールしている情報が,自動的に

開始し,5 秒よりも長く継続し,かつ,その他のコンテンツと並行して提示される場合,利用者がそ

れらを一時停止,停止又は非表示にすることのできるメカニズムがある。ただし,その動き,点滅又

はスクロールが必要不可欠な動作の一部である場合は除く。

b)

自動更新  自動更新する情報が,自動的に開始し,その他のコンテンツと並行して提示される場合,

利用者がそれを一時停止,停止若しくは非表示にする,又はその更新頻度を調整することのできるメ

カニズムがある。ただし,その自動更新が必要不可欠な動作の一部である場合は除く。

注記 1  画面がちらつく,又はせん(閃)光を放つコンテンツに関する要件は,7.2.3 を参照する。

注記 2  周期的にソフトウェアによって自動的に更新されるコンテンツ,又はユーザエージェントに

ストリーム配信されるコンテンツでは,コンテンツ再生の一時停止と再開との操作の間に生

成又は受信される情報を保持したり,提示したりする必要はない。これは技術的に不可能で

あることが考えられ,多くの状況において利用者の混乱を招くことにつながる可能性がある

ためである。

注記 3  コンテンツの読込み中又はそれに類似した状況の一部として表示されるアニメーションにつ

いては,この段階ですべての利用者に対していかなる対話も発生する可能性がなく,かつ,

コンテンツ読込みの進行状況を表示しないことが利用者の混乱を招いたり,コンテンツが動

作を停止した,又はコンテンツが破損しているという誤解を生じたりする可能性がある場合

には,必要不可欠なものと考えることができる。

注記 4  点滅とは,注意を引くために,二つの視覚的な状態を交互に切り替えることである。3.5.3 

定義している“せん(閃)光”も参照するのがよい。ある頻度で,ある程度以上に大きく,

明るく点滅することによって,せん(閃)光として分類されることもあり得ることに注意が

必要である。

注記 5  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.2.3 

制限時間なしに関する達成基準 

制限時間が,

コンテンツが提示するイベント又は動作の必要不可欠な部分であってはならない。

ただし,

インタラクティブではない同期したメディア及びリアルタイムのイベントは除く。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。


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7.2.2.4 

中断に関する達成基準 

利用者が中断を延期又は抑制することができなければならない。ただし,緊急を要する中断は除く。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.2.5 

再認証に関する達成基準 

認証済みのセッションが切れた場合は,再認証後でもデータを失うことなく利用者が操作を継続できる

ようにしておかなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.3 

発作の防止に関するガイドライン 

発作を引き起こすおそれのないようにコンテンツを設計する。

7.2.3.1 3

回のせん(閃)光又はいき(閾)値以下に関する達成基準 

ウェブページにあるせん(閃)光は,次のいずれかを満たさなければならない。

a)

どの 1 秒間においても 3 回以下である。

b)

一般せん(閃)光いき(閾)値及び赤色せん(閃)光いき(閾)値を下回っている。

注記 1  次のいずれかに該当していれば,連続したせん(閃)光又は急速に変化する画像の連続は,

いき(閾)値を下回っている(すなわち,コンテンツは基準を満たしている。

)ことになる。

−  あらゆる 1 秒間において,一般せん(閃)光及び/又は赤色せん(閃)光は 3 回以下

である。

−  一般的な画面との距離で,同時に生じているせん(閃)光が占める領域の合計が,視

野のどの視角 10 度においても,画面上で合計 0.006 ステラジアン(画面上で視野 10

度の 25 %)よりも多くを占めていない。

ここで,一般せん(閃)光とは,暗いほうの相対輝度が 0.80 未満で,最大相対輝度の 10 %

以上の相対輝度における相反する変化の組合せのことである。ここでいう“相反する変化

の組合せ”とは,増加した後に減少する,又は減少した後に増加するものを指す。赤色せ

ん(閃)光とは,彩度の高い赤色を含んだ,相反する遷移のあらゆる組合せのことである。

注記 2  例外として,ホワイトノイズ又は 1 辺が(典型的な閲覧距離における視野の)0.1 度未満の

格子じま(縞)模様のように,細かくて整っている模様のせん(閃)光は,いき(閾)値

を破ることにはならない。

注記 3  一般的なソフトウェア及びウェブコンテンツでは,コンテンツを 1 024×768 ピクセルの解

像度で閲覧しているときの画面上での 341×256 ピクセルのく(矩)形が,標準的な画面サ

イズ及び画面からの距離(例えば,15 型∼17 型の画面で 56 cm∼66 cm の距離)における

視野内 10 度に該当する[同じコンテンツでも高解像度のディスプレイでは小さく安全にな

るので,いき(閾)値を定めるには低解像度が用いられている。

注記 4  遷移とは,相対輝度[赤色せん(閃)光の相対輝度/色]の計測値を時間軸でプロットし

たときの隣接する山と谷との間における相対輝度[赤色せん(閃)光の相対輝度/色]の

変化である。せん(閃)光は,一組の逆方向の遷移からなる。

注記 5  “彩度の高い赤色を含む相反する遷移の組合せ”の現時点での定義は,各遷移に含まれる

状態の一方又は双方とも,R/(R+G+B)  が 0.8 以上で,(R−G−B)×320 の値の変化が双方

の遷移において,20 より大きい[ただし,(R−G−B)×320 が負の値になる場合は 0 とす

る。

。R,G,B の値は,相対輝度の定義で定められているように 0∼1 の範囲である(参

考文献[3]参照)


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注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.3.2 3

回のせん(閃)光に関する達成基準 

ウェブページには,どの 1 秒間においても 3 回を超えるせん(閃)光を放つものがあってはならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.4 

ナビゲーション可能に関するガイドライン 

利用者がナビゲートしたり,コンテンツを探し出したり,現在位置を確認するのを手助けする手段を提

供する。

7.2.4.1 

ブロックスキップに関する達成基準 

複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップできるメカニズムが利用可

能でなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.4.2 

ページタイトルに関する達成基準 

ウェブページには,主題又は目的を説明したタイトルがなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.4.3 

フォーカス順序に関する達成基準 

ウェブページが順番にナビゲートできて,そのナビゲーション順序が意味又は操作性に影響を及ぼす場

合,フォーカス可能なコンポーネントは意味及び操作性を保持した順序でフォーカスを受け取らなければ

ならない。

注記 1  順番にナビゲートできるとは,キーボードインタフェースを用いてフォーカスを前進させる

ために,指定された順序でナビゲートすることである。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.4.4 

文脈におけるリンクの目的に関する達成基準 

それぞれのリンクの目的が,リンクのテキストだけから,又はプログラムが解釈可能なリンクの文脈を

リンクのテキストと合わせたものから解釈できなければならない。ただし,リンクの目的が一般的にみて

利用者にとってあいまい(曖昧)な場合は除く。

注記 1  プログラムが解釈可能なリンクの文脈とは,リンクとの関係によってプログラムが解釈でき

たり,リンクテキストと併用できたり,様々な感覚モダリティで利用者に提示できたりする

補足情報をいう。例えば,HTML では,リンクからプログラムが解釈可能な情報には,その

リンクと同じ段落,リスト若しくはテーブルセルにあるテキスト,又はリンクのあるテーブ

ルセルと関連付けられたテーブル見出しセルにあるテキストが含まれる。

なお,スクリーンリーダは,句読点によって文の区切りを判断できるので,文中のリンク

にフォーカスがある場合には,そのリンクが含まれる文からリンクの目的に当たる文脈的な

情報を提供することも可能である。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.2.4.5 

複数の到達手段に関する達成基準 

ウェブページ一式の中からあるウェブページに到達することのできる複数の手段がなければならない。

ただし,ウェブページがプロセスの結果又はプロセスの中の一つのステップである場合は除く。

注記 1  ここでいうプロセスとは,ある活動を完了させるために必要な利用者の一連の動作のことで

ある。例えば,ショッピングサイト上の一連のウェブページで目的を果たすためには,利用

者が選択肢となり得る製品,価格及び内容を閲覧した後,製品を選択して注文し,配送先情


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報及び支払情報を入力する必要がある。また,アカウント登録ページでは,登録フォームに

アクセスする前に CAPTCHA などを用いたチェックを受ける必要がある。

注記 2  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.2.4.6 

見出し及びラベルに関する達成基準 

見出し及びラベルは,主題又は目的を説明していなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.2.4.7 

視覚的に認識可能なフォーカスに関する達成基準 

キーボード操作が可能なユーザインタフェースには,キーボードフォーカスの状態が視覚的に認識でき

る操作モードがなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.2.4.8 

現在位置に関する達成基準 

ウェブページ一式の中での利用者の現在位置に関する情報が提供されていなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.4.9 

リンクの目的に関する達成基準 

それぞれのリンクの目的がリンクのテキストだけから特定できるメカニズムが利用可能でなければなら

ない。ただし,リンクの目的が一般的にみて利用者にとってあいまい(曖昧)な場合は除く。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.2.4.10 

セクション見出しに関する達成基準 

セクションの見出しを用いてコンテンツを体系化していなければならない。

注記 1  ここでいうセクションとは,ユーザインタフェースコンポーネントのまとまりではなく,一

つ以上の関連するトピック又は考えを扱う自己完結的なコンテンツの一部であり,文書にお

けるセクションを意味している。

なお,セクションは一つ以上の段落からなり,グラフィック,表,リスト及びサブセクシ

ョンを含む。

注記 2  ここでいう見出しは一般的な意味で用いられており,タイトル及び様々なタイプのコンテン

ツに見出しを付加するその他の手段を含む。

注記 3  この達成基準は,ユーザインタフェースコンポーネントについてではなく,文書におけるセ

クションについて述べている。ユーザインタフェースコンポーネントについては,7.4.1.2 

参照する。

注記 4  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3 

理解可能に関する原則 

情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。

7.3.1 

読みやすさに関するガイドライン 

テキストのコンテンツを読みやすく理解可能にする。

7.3.1.1 

ページの言語に関する達成基準 

それぞれのウェブページの主たる自然言語がどの言語であるかを,プログラムが解釈可能でなければな

らない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.3.1.2 

部分的に用いられている言語に関する達成基準 

コンテンツの一節又は語句それぞれの自然言語がどの言語であるかを,プログラムが解釈可能でなけれ


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ばならない。ただし,固有名詞,技術用語,どの言語なのか不明な語句及びすぐ前後にあるテキストの言

語の一部になっている単語又は語句は除く。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.3.1.3 

一般的ではない用語に関する達成基準 

慣用句及び専門用語を含めて,一般的には使われることのない,又は限定された用法で使われている単

語又は語句の,特定の定義を示すメカニズムが利用可能でなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.1.4 

略語に関する達成基準 

略語の元の語又は意味を示すメカニズムが利用可能でなければならない。

注記 1  略語とは,単語,語句又は名称の短縮形で,その略語が言語の一部になっていないものであ

り,頭文字語(initialism)及び頭字語(acronym)を含む。

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.1.5 

読解レベルに関する達成基準 

固有名詞及び(ビデオ,書籍などの)タイトルを除いて,テキストが中学校教育レベルを超えた読解力

を必要とする場合は,補足的コンテンツが利用可能であるか,又は中学校教育レベルを超えた読解力を必

要としないバージョンが利用可能でなければならない。

注記 1  補足的コンテンツとは,元のコンテンツを説明したり,より明確にしたりするために付加さ

れたコンテンツである。例としては,ウェブページの音声バージョン,複雑な手順を示した

イラスト,調査研究でなされた主要な成果及び提言を要約する段落,などがある。

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.1.6 

発音及び読み仮名に関する達成基準 

文脈において,発音が分からないと単語の意味が不明りょう(瞭)になる場合,その単語の特定の発音

(読み仮名)を示すメカニズムが利用可能でなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.2 

予測可能に関するガイドライン 

ウェブページの表示及び動作を予測可能にする。

7.3.2.1 

オンフォーカスに関する達成基準 

いずれのコンポーネントも,フォーカスを受け取ったときに状況の変化を引き起こしてはならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.3.2.2 

ユーザインタフェースコンポーネントによる状況の変化に関する達成基準 

利用者が使用する前にその挙動を知らせてある場合を除いて,ユーザインタフェースコンポーネントの

設定を変更することで状況の変化を引き起こしてはならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.3.2.3 

一貫したナビゲーションに関する達成基準 

ウェブページ一式の中にある複数のウェブページ上で繰り返されているナビゲーションのメカニズムは,

繰り返されるたびに相対的に同じ順序で提供しなければならない。ただし,利用者がそれを変更した場合

は除く。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.3.2.4 

一貫した識別性に関する達成基準 

ウェブページ一式の中で同じ機能性をもつコンポーネントは,一貫して識別できなければならない。


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注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.3.2.5 

利用者の要求による状況の変化に関する達成基準 

状況の変化は利用者の要求によってだけ生じるか,又はそのような変化を止めるメカニズムが利用可能

でなければならない。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.3 

入力支援に関するガイドライン 

利用者の間違いを防ぎ,間違いの修正を支援する。

7.3.3.1 

入力エラー箇所の特定に関する達成基準 

入力エラーが自動的に発見された場合は,エラーとなっている箇所を特定し,そのエラーを利用者にテ

キストで説明しなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.3.3.2 

ラベル又は説明文に関する達成基準 

コンテンツが利用者の入力を要求する場合は,入力箇所のラベル又は入力方法についての説明文を提供

していなければならない。

注記  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.3.3.3 

入力エラー修正方法の提示に関する達成基準 

入力エラーが自動的に発見された場合は,その修正方法が明らかであれば,その方法を利用者に提示し

なければならない。ただし,セキュリティ又はコンテンツの目的を損なう場合は除く。

注記  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.3.3.4 

法的義務,金銭的取引,データ変更及び回答送信のエラー回避に関する達成基準 

利用者にとって法的な義務若しくは金銭的な取引が生じるウェブページ,利用者が自分で制御可能なデ

ータストレージシステム上のデータを変更若しくは削除するウェブページ,又は利用者が試験の解答を送

信するウェブページでは,次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たさなければならない。

a)

取消  送信した内容を利用者が取り消すことができる。

b)

チェック  利用者が入力したデータの入力エラーをチェックし,利用者に修正する機会を提供してい

る。

c)

確認  送信を完了する前に,利用者が情報の点検,確認及び修正をするメカニズムが利用可能である。

注記 1  利用者が制御可能なデータとは,利用者によってアクセスされるためのデータのことである。

これは,インターネットのログ及び検索エンジンの監視データのようなものは指していない。

例  ユーザアカウントのための氏名及び住所のフィールド。

注記 2  この達成基準は,等級 AA の達成基準である。

7.3.3.5 

ヘルプに関する達成基準 

状況に応じたヘルプが利用可能でなければならない。

注記 1  状況に応じたヘルプとは,そのとき実行されている機能に関する情報を提供するヘルプのテ

キストである。分かりやすいラベルは,状況に応じたヘルプとして機能し得る。

注記 2  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.3.3.6 

エラー回避に関する例外のない達成基準 

利用者に情報の送信を要求するウェブページでは,次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たさな

ければならない。

a)

取消  送信した内容を利用者が取り消すことができる。


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b)

チェック  利用者の入力したデータの入力エラーをチェックし,利用者に修正する機会を提供してい

る。

c)

確認  送信を完了する前に,利用者が情報の点検,確認及び修正をするメカニズムが利用可能である。

注記  この達成基準は,等級 AAA の達成基準である。

7.4 

頑健性に関する原則 

コンテンツは,様々なユーザエージェントが確実に解釈できるように十分に頑健でなければならない。

注記  この規格におけるユーザエージェントには支援技術が含まれることに注意する。

7.4.1 

互換性に関するガイドライン 

現在及び将来のユーザエージェントとの互換性を最大化する。

7.4.1.1 

構文解析に関する達成基準 

マークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては,

仕様で認められているものを除いて,

要素には完全な開始タグ及び終了タグがあり,要素は仕様に準じて入れ子になっており,要素には重複し

た属性がなく,かつ,どの ID も一意的でなければならない。

注記 1  重要な記号が欠けているものは,完全な開始タグ及び終了タグではない。例えば,閉じる山

括弧(>)がない,又は属性値の引用符が一致していない場合は,完全な開始タグ及び終了

タグとはいえない。

注記 2  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

7.4.1.2 

プログラムが解釈可能な識別名,役割及び設定可能な値に関する達成基準 

すべてのユーザインタフェースコンポーネント(フォーム,リンク及びスクリプトが生成するコンポー

ネントなどを含む。

)では,識別名及び役割は,プログラムが解釈可能でなければならない。また,利用者

が設定可能なステータス,プロパティ及び値は,プログラムが設定可能でなければならない。かつ,ユー

ザエージェントがこれらの項目が変更された通知を受け取ることができなければならない。

注記 1  この達成基準は,主に独自のユーザインタフェースコンポーネントを開発したりスクリプト

を書いたりするコンテンツ制作者に向けたものである。例えば,標準的な HTML のコントロ

ールは,マークアップ言語の仕様に適合していればそれで既にこの達成基準を満たしている

ことになる。

注記 2  役割とは,ウェブコンテンツに含まれるコンポーネントの機能を,ソフトウェアが識別する

ために用いることができるテキスト又は数字のことである。

例  画像が,ハイパリンク,コマンドボタン又はチェックボックスのどれなのかを数字が

示している。

注記 3  プログラムが設定するとは,ユーザエージェントがサポートしている手法を用いてソフトウ

ェアが設定することである。

注記 4  この達成基準は,等級 A の達成基準である。

試験方法 

8.1 

適合試験の要件 

ウェブページ単位で試験をする場合は 8.1.1 を参照する。

ウェブページ一式単位で試験をする場合は 8.1.1

及び 8.1.2 を参照する。

また,第三者によるコンテンツがあるためにウェブページ全体を試験できない場合は 8.1.3 を参照する。

達成基準を満たすことができないウェブページに達成基準を満たす代替のページを提供する場合の試験に


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ついては 8.1.4 を参照する。さらに,依存していないウェブコンテンツ技術を使用したウェブページの試

験については,8.1.5 を参照する。

8.1.1 

ウェブページ単位 

ウェブコンテンツをウェブページ単位で試験する場合は,

次のすべての要件を満たさなければならない。

a)

ウェブページ全体  適合試験(及びウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級の適用)はウェブ

ページ全体に対して行い,ウェブページの一部を除外してはならない。

注記  適合性を判断するときに,例えば,画像の詳細な説明又は映像の代替表現のように,代替コ

ンテンツをそのウェブページから直接得られる場合は,ウェブページの一部のコンテンツに

対する代替コンテンツをそのウェブページの一部であるとみなす。

b)

一連のプロセスが適合  ウェブページがプロセスを提示する一連の流れのページ群(つまり,利用者

がある目的を達成するために完了させる必要のある一連の手順)に含まれる場合は,そのプロセス中

のすべてのウェブページを指定した等級又はそれ以上の等級で試験しなければならない。

注記 1  ここでいうプロセスとは,ある活動を完了させるために必要な利用者の一連の動作のこと

である。

注記 2  特定の等級にもそれ以上の等級にも適合していないウェブページがプロセス中にある場

合,その等級に適合できない。

例  オンラインストアに,製品を選択して購入するための一連のウェブページがあるとする。この

場合,最初から最後(支払い)までのすべてのウェブページが適合していなければ,このプロ

セスに含まれるいずれのウェブページも適合していないことになる。

8.1.2 

ウェブページ一式単位 

ウェブページ一式を試験する場合には,次のいずれかの方法で試験対象のウェブページを選択し,選択

したウェブページに対して,8.1.1 の方法を用いて試験しなければならない。

a)

すべてのウェブページを選択する場合  ウェブページ一式に属するすべてのウェブページを選択す

る。ウェブページごとに適合する等級が異なってもよい。

注記  この結果を用いてウェブページ一式の適合宣言を行う場合は,試験した最も低い等級で宣言

するか,又はウェブページごとに宣言する。

b)

ランダムに選択する場合  ウェブページ一式に属するすべてのウェブページからランダムにサンプリ

ングして選択する。

c)

ランダムではない方法で選択する場合  ウェブページ一式の構造及び設計方針,並びに利用者の利用

状況を明確にして,対象とするウェブページをウェブページ一式の中から選択する。次に列挙したウ

ェブページが存在する場合,それらを含めなければならない。

−  ウェブページ一式の入り口となるウェブページ

−  ウェブページ一式のマップを提供するウェブページ

−  アクセシビリティに関する方針,解説のあるウェブページ

−  利用者からの問合せを受け付けるウェブページ

−  ウェブページ一式のヘルプ機能を提供するウェブページ

また,ウェブページの選択に当たっては,次に列挙したウェブページを考慮に入れて選択すること

が望ましい。

−  利用者にとって,そのウェブページ一式を利用するのに不可欠なウェブページ

−  ウェブページ一式がカテゴリ分けされている場合,それぞれのカテゴリの入り口となるウェブペー


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−  ある決められたページ構造又はスタイルシートに基づいて複数のウェブページが作成されている場

合,その代表となるウェブページ

−  フォーム,フレーム,データテーブル及びスクリプトが使われているウェブページ

−  音声,動画などの時間に伴って変化するメディアがあるウェブページ

−  利用者のアクセスが多いウェブページ

8.1.3 

第三者によるコンテンツにおける例外 

制作後にコンテンツが追加されるウェブページもある。例えば,電子メールのプログラム,ブログ,利

用者がコメントを追加できる記事,

又は利用者がコンテンツを提供できるようなアプリケーションである。

その他の例としては,複数の提供者から集めたコンテンツで構成されるポータル及びニュースサイト,又

は動的に挿入される広告のように,他の情報源からその時々にコンテンツが自動的に挿入されるサイトが

挙げられる。

これらの場合,最初に掲載した時点では,そのウェブページの第三者によるコンテンツがどのようにな

っていくか分からない。第三者によるコンテンツが,コンテンツ制作者が監視・修正できるコンテンツの

アクセシビリティにも影響を及ぼす可能性があることに注意することが重要である。そのような場合,次

の二つの方法から選択する。

a)

試験は,分かる範囲で実施することができる。第三者によるコンテンツが監視されていて,2 営業日

以内に修正される(適合していないコンテンツが削除されるか,適合するように修正される。

)場合に

は,その第三者によるコンテンツにおいて問題があったとしても,そのウェブページは適合している

とみなすことができる。ただし,適合していないコンテンツを監視・修正できない場合には,適合し

ているとはいえない。

b)

特定された部分を除外して試験を行ってもよい。そのような場合,8.3 に従って,

“ウェブページ全体

としては試験していないが,次の第三者によるコンテンツを除いてアクセシビリティ達成等級 X で試

験を行った。

”というような例外事項の記述を行うことができる。ただし,このような例外が認められ

るのは,次のすべての条件を満たす場合に限る。

1)

コンテンツ制作者が監視・修正できるコンテンツではない。

2)

利用者が識別できるように,例外を適用する箇所が明確に説明されている。

注記  該当箇所が明確に示されていない場合,“私たちが監視・修正できない部分すべて”という

説明をすることはできない。

8.1.4 

達成基準を満たすことができないウェブページの試験に関する例外 

達成基準を満たすことができないウェブページがあり,次のすべての条件を満たした達成基準を満たす

ウェブページ(代替版)が併せて提供されている場合,その代替版の試験だけを行い元のページを試験し

なくてもよい。例えば,ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級 AA を満たすことができないよう

なウェブページでも,次のすべての条件を満たしたウェブページを併せて提供することで,達成等級 AA

を満たしているとみなすことができる。

a)

同じ情報及び機能のすべてを同一の自然言語で提供する。

b)

達成基準を満たしていないコンテンツと同時に更新する。

c)

次に挙げる事項のうち,少なくとも一つを満たす。

1)

達成基準を満たすウェブコンテンツ技術及びその実装方法を用いて,達成基準を満たしていないウ

ェブページから達成基準を満たしているウェブページ(代替版)へ移動できる。


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例  達成基準を満たしていないリッチインターネットアプリケーション版から,達成基準を満た

すリッチインターネットアプリケーション版の実装方法を用いて,達成基準を満たす HTML

版(代替版)へ移動できる。

2)

達成基準を満たしているウェブページからだけ満たしていないウェブページへ移動できる。

例  達成基準を満たしている HTML 版からだけ達成基準を満たしていないリッチインターネッ

トアプリケーション版へ移動できる。

3)

達成基準を満たしていないウェブページと達成基準を満たしているウェブページ(代替版)との両

方へ移動するメカニズムを提供している達成基準を満たしているウェブページからだけ,達成基準

を満たしていないウェブページへ移動できる。

例  達成基準を満たしている HTML 版のトップページがあり,そのページで利用者は,達成基準

を満たしていないリッチインターネットアプリケーション版と達成基準を満たしている

HTML

版とのいずれかを選択できるようになっている。

注記 1  “…からだけ…へ移動できる”とは,達成基準を満たしているウェブページから来ない限り,

利用者が達成基準を満たしていないウェブページに“移動してしまう”

(読み込んでしまう)

ことがない,ということを意味する。そのために,条件付きのリダイレクトのような何らか

のメカニズムを用いることもできる。

注記 2  代替版は,元のウェブページと一対一で対応している必要はない。例えば,代替版は複数の

ウェブページであってもよい。

注記 3  様々な技術環境又は利用者層に対応するために複数の代替版を提供してもよい。

注記 4  代替版は,元のウェブページを補助して理解を高める補足的なコンテンツではない。

注記 5  コンテンツ内で利用者が設定を行うことで達成基準を満たすウェブページが作り出される仕

組みは,その利用者の設定に用いられている手法が達成基準を満たすウェブコンテンツ技術

及びその実装方法である限り,代替版への移動メカニズムとして条件を満たしているといえ

る。

8.1.5 

依存していないウェブコンテンツ技術を使用したウェブページの試験に関する追加事項 

依存していないウェブコンテンツ技術を用いる場合には,その技術によって提供されるのと同等な情報

又は機能が別のウェブコンテンツ技術によって達成基準を満たす形式で提供されており,利用者がウェブ

ページの他の部分にアクセスすることをその技術が妨げていないことを確認しなければならない。

加えて,

全体としてウェブページが,次のすべての条件で,達成基準を満たしていることを確認しなければならな

い。

a)

ユーザエージェントで,依存していない技術が有効になっているとき

b)

ユーザエージェントで,依存していない技術が無効になっているとき

c)

ユーザエージェントで,依存していない技術がサポートされていないとき

また,次の達成基準のいずれかが満たされていない場合,ウェブページの利用を妨げる可能性があるた

め,依存していないウェブコンテンツ技術を用いたコンテンツも含めて,ウェブページ上のすべてのコン

テンツはこれらの達成基準を満たしていなければならない。

−  7.1.4.2  音声制御に関する達成基準

−  7.2.1.2  フォーカス移動に関する達成基準

−  7.2.2.2  一時停止,停止及び非表示に関する達成基準

−  7.2.3.1  3 回のせん(閃)光又はいき(閾)値以下に関する達成基準


30

X 8341-3

:2010

注記  “依存していない(ウェブコンテンツ)技術”とは,3.7.1 で定義した“依存した技術”以外の

ウェブコンテンツ技術である。

8.2 

試験の手順 

試験は,次の手順で実施しなければならない。

a)

試験環境の確認  試験に先立って,使用しているウェブコンテンツ技術を確認する。

b)

実装チェックリストの作成  箇条 の達成基準に基づいて,実装方法及びその試験方法を明確にした,

実装チェックリストを作成する。例を

表 に示す。

注記 1  このチェックリストは,6.2 の設計段階で定めた要件に加えて,制作時に用いた実装技術を

明確にしたものである。

注記 2  JIS X 8341-1:2010 の附属書 JB(参考)

“試験方法”には,

“測定及び自動化試験”

“観察”

“資料的論拠”

“専門家評価”及び“利用者評価”の五つの方法がある。

c)

試験対象の特定  8.1 によって試験の対象となるウェブページ及び方法を選択し,特定する。

d)

試験  対象とするウェブページを選択し,試験を実施する。試験結果を実装チェックリストに記載す

る。

e)

達成基準チェックリストの作成  実装チェックリストに基づき,達成基準チェックリストを作成する。

表 に,達成基準チェックリストの例を示す。

“適用”の欄には,その達成基準を適用すべきかどうか

を記載する。例えば,音声コンテンツが存在しない場合には,音声コンテンツに関する達成基準は適

用されないが,適合しているとみなすことができる。

表 4−実装チェックリストの例(一部) 

達成基準

項番

実装方法

等級

適合

試験

方法

注記

7.1.1.1

  非テキストコンテンツ 

A

img

要素に alt 属性があること

自動化試験

チェックツール XXX による

input

要素の画像ボタンに alt 属性があること

自動化試験

チェックツール XXX による

area

要素に alt 属性があること

自動化試験

チェックツール XXX による

img

,area 要素,input 要素の画像ボタンの alt

属性に適切な代替テキストが記述されている
こと

観察及び

専門家評価

(以下省略)

7.1.2.1

  収録済みの音声しか含まないメディア及び

収録済みの映像しか含まないメディア 

A

(以下省略)


31

X 8341-3

:2010

表 5−達成基準チェックリストの例(一部) 

達成基準

等級

適用

適合

注記

7.1.1.1

  非テキストコンテンツ 

A

7.1.2.1

  収録済みの音声しか含まないメディア及び収録済

みの映像しか含まないメディア 

A

動画,音声コンテンツなし

7.1.2.2

  収録済みの音声コンテンツのキャプション 

A

動画,音声コンテンツなし

7.1.2.3

  収録済みの映像コンテンツの代替コンテンツ又は

音声ガイド 

A

動画,音声コンテンツなし

7.1.2.4

  ライブの音声コンテンツのキャプション 

AA

動画,音声コンテンツなし

(以下省略)

8.3 

試験結果の表示 

8.3.1 

ウェブページ単位の場合 

ウェブページ単位で試験結果を表示する場合は,次の内容を含まなければならない。

表 に,ウェブペ

ージ単位での試験結果表示の例を示す。

a)

達成したウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級

b)

試験を行ったウェブページの URI

c)

8.1.3

の例外事項がある場合,該当する箇所を特定できる説明

d)

依存したウェブコンテンツ技術のリスト

e)

達成基準チェックリスト

f)

試験実施期間

注記  JIS Q 1000 などを用いてこの規格への適合宣言を行う場合には,それらの規格による宣言も参

照する。

8.3.2 

ウェブページ一式の場合 

ウェブページ一式での試験結果を表示する場合は,次の内容を含まなければならない。

表 に,ウェブ

ページ一式の場合の試験結果表示の例を示す。

a)

達成したウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級

b)

ウェブページ一式を特定するための範囲,及び可能な場合は総ページ数

c)

試験の対象ウェブページを選択した方法(8.1.2 参照)

d)

試験を行ったウェブページの URI 又はウェブページ群の URI リスト及びその数

e)

8.1.3

の例外事項がある場合,該当する箇所を特定できる説明

f)

依存したウェブコンテンツ技術のリスト

g)

達成基準チェックリスト

h)

試験実施期間

注記  JIS Q 1000 などを用いてこの規格への適合宣言を行う場合には,それらの規格による宣言も参

照する。

8.3.3 

追加の表示事項 

ウェブページ単位又はウェブページ一式での試験結果を表示する場合は,次の内容を含めることが望ま

しい。

a)

実装チェックリスト


32

X 8341-3

:2010

b)

試験に使用したチェックツール等の名称及びバージョン

c)

使用しているが適合には依存していないウェブコンテンツ技術のリスト

d)

コンテンツを検証するのに用いたオペレーティングシステムの名称及びバージョン並びに支援技術を

含むユーザエージェントの名称及びバージョン

e)

宣言する等級より上の等級で満たしている達成基準のリスト

f)

アクセシビリティを向上するために達成基準以上に追加で施した措置に関する情報

注記  JIS Q 1000 などを用いてこの規格への適合宣言を行う場合は,それらの規格による宣言も参照

する。

表 6−試験結果表示の例(ウェブページ単位) 

JIS X 8341-3:2010

に基づく試験結果表示(ウェブページ単位)

a)

達成した等級  ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級 AA

b)  URI

  http://www.example.go.jp/index.html

c)

例外事項  なし

d)

依存したウェブコンテンツ技術  HTML 4.01,CSS2

e)

達成基準チェックリスト  別紙

f)

試験実施期間  2010 年 4 月 10 日∼17 日

g)

実装チェックリスト  別紙

h)

試験に使用したチェックツール等の名称及びバージョン

アクセシビリティチェッカー Ver. 2.0

i)

依存していない技術

JavaScript 1.2

j)

検証に用いたユーザエージェント

(OS の名称及びバージョン)

(ブラウザの名称及びバージョン)

(ブラウザの名称及びバージョン)

(ブラウザの名称及びバージョン,支援技術の名称及びバージョン)

(ブラウザの名称及びバージョン,支援技術の名称及びバージョン)

(支援技術の名称及びバージョン)

(支援技術の名称及びバージョン)

(OS の名称及びバージョン)

(ブラウザの名称及びバージョン)

k)

宣言する等級より上の等級で満たしている達成基準のリスト  なし

l)

達成基準以上の追加措置  なし


33

X 8341-3

:2010

表 7−試験結果表示の例(ウェブページ一式) 

JIS X 8341-3:2010

に基づく試験結果表示(ウェブページ一式)

a)

達成した等級  ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級 AA

b)

ウェブページ一式の範囲

http://www.example.go.jp/subdir/

以下のすべてのウェブページ

総ページ数 5240

c)

ウェブページの選択方法  ランダムサンプリングによって 100 ページを選択

d)

試験を行ったページの URI リスト  別紙

e)

例外事項  利用者がアップロードした動画は除く。

f)

依存したウェブコンテンツ技術  XHTML 1.0

g)

達成基準チェックリスト  別紙

h)

試験実施期間  2010 年 4 月 10 日∼17 日

i)

実装チェックリスト  別紙

j)

試験に使用したチェックツール等の名称及びバージョン

アクセシビリティチェッカー Ver. 2.0

k)

依存していない技術

JavaScript 1.2

l)

検証に用いたユーザエージェント

(OS の名称及びバージョン)

  (ブラウザの名称及びバージョン)

  (ブラウザの名称及びバージョン)

  (ブラウザの名称及びバージョン,支援技術の名称及びバージョン)

  (ブラウザの名称及びバージョン,支援技術の名称及びバージョン)

  (支援技術の名称及びバージョン)

  (支援技術の名称及びバージョン)

(OS の名称及びバージョン)

  (ブラウザの名称及びバージョン)

m)

宣言する等級より上の等級で満たしている達成基準のリスト  なし

n)

達成基準以上の追加措置  なし


34

X 8341-3

:2010

附属書 A

(参考)

この規格を満たすウェブコンテンツ技術及びその実装方法の選び方

この規格の箇条 は,

制作及び開発において配慮すべき個別的な要件を,

達成基準として規定している。

達成基準を満たす具体的な実装方法は,利用者が用いるユーザエージェント,ウェブコンテンツ技術の発

展などによって変わるので,この規格には記載していない。この附属書では,高齢者・障害者等がウェブ

を利用するときの,ユーザエージェントとウェブコンテンツとの責任分担をはっきりさせるために,W3C

勧告である Web Content Accessibility Guidelines 2.0(WCAG 2.0)で採用されている“ウェブコンテンツ技

術のアクセシビリティ  サポーテッドな使用方法”

(Accessibility-Supported Ways of Using Technologies)とい

う考え方を用いて,この規格を満たすウェブコンテンツ技術及びその実装方法の選び方を説明する。

注記  この規格でユーザエージェントという場合,支援技術も含まれることに注意する。

A.1 

この規格を満たすウェブコンテンツ技術及びその実装方法の選び方 

この規格の達成基準の多くは,ユーザエージェントが提供する機能を用いて,ウェブコンテンツをアク

セシブルに提供することについて示している。つまり,達成基準は,ユーザエージェントがウェブコンテ

ンツの情報及び機能を利用者に提示することができるように,ウェブコンテンツがどのようになっている

べきかを示している。

(X)HTML で用いる実装方法を例に挙げてこのことを説明する。利用者が他のウェブページへ移動す

るリンクを画像で提供する場合,img 要素の alt 属性に代替テキストを記述すれば,そのリンクは画像を表

示しないブラウザ,合成音声に変換する音声ブラウザ及びスクリーンリーダ,点字に変換する点字ディス

プレイなどでも利用者に提示され,利用者はリンクを利用することができる。なぜならば,主要なユーザ

エージェント(ブラウザ,音声ブラウザ,スクリーンリーダ,点字ディスプレイなど)は代替テキストに

書かれた内容を画像の代わりに利用者に提示する機能をもっているからである。しかし,写真の説明を img

要素の longdesc 属性で記述しても,この規格の執筆時点では,ほとんどのユーザエージェントは longdesc

属性を利用者に通知する機能をもたないので,利用者は写真の説明を利用することができない。つまり,

コンテンツを制作・開発するときには,ブラウザの機能及びスクリーンリーダなどの支援技術の機能で利

用できるようなウェブコンテンツ技術の実装方法を選択しなければならない。

ウェブコンテンツを制作・開発するときに重要なことは,ウェブコンテンツは,ユーザエージェントが

理解できて利用者に提示できるような方法で提供されていなければならないということである。WCAG

2.0

の“accessibility supported”の定義では,

“ウェブコンテンツ技術(又はウェブコンテンツ技術の機能)

のアクセシビリティ  サポーテッドな使用方法”

であるとみなすための二つの条件を次のように規定してい

る。

a)

ウェブコンテンツ技術のその使用方法が,利用者の支援技術によってサポートされていなければなら

ない。これは,そのウェブコンテンツ技術の使用方法が,コンテンツの自然言語において,利用者の

支援技術との相互運用性が検証済みであるということである。

b)

そのウェブコンテンツ技術には,利用者が入手可能で,アクセシビリティ機能を利用できるユーザエ

ージェントがなければならない。これは,次に挙げる四つの事項のうち,少なくとも一つを満たして

いることを意味する。


35

X 8341-3

:2010

1)

そのウェブコンテンツ技術が,

(HTML 及び CSS といったウェブコンテンツ技術がそうであるよう

に,

)広く配布されているユーザエージェントで元々サポートされていて,そのユーザエージェント

でもアクセシビリティ機能が利用できる。

2)

そのウェブコンテンツ技術が,広く配布されているプラグインでサポートされていて,そのプラグ

インでもアクセシビリティ機能が利用できる。

3)

そのコンテンツが,例えば大学又は企業内ネットワークのような閉じた環境で利用可能であって,

そのウェブコンテンツ技術が必要とし,その組織が使用しているユーザエージェントでも,アクセ

シビリティ機能を利用できる。

4)

そのウェブコンテンツ技術をサポートするユーザエージェントでアクセシビリティ機能が利用でき

て,次に示す二つの条件でそのユーザエージェントをダウンロード又は購入可能である。

−  障害のない人よりも障害のある人が時間及び/又は労力がかかるようなことはない。

−  障害のない人と同じくらい容易に障害のある人も探して入手することができる。

また,WCAG 2.0 の“アクセシビリティ  サポーテッド(accessibility supported)

”の定義には,次の注意

が書かれている。

−  ウェブコンテンツがアクセシビリティ  サポーテッドではない方法に依存しておらず,WCAG 2.0 適

合要件(Conformance Requirements)の 4.  ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティ  サポーテッドな

使用方法だけ(Only Accessibility-Supported Ways of Using Technologies)及び 5.  非干渉(Non-Interference)

を含む適合要件をウェブページ全体が満たしている限り,そのウェブコンテンツ技術をアクセシビリ

ティ  サポーテッドではない方法で用いることができる。

−  ウェブコンテンツ技術がここに示す方法で用いられている場合,そのウェブコンテンツ技術全体又は

そのウェブコンテンツ技術の使用方法すべてがサポートされているということを示しているわけでは

ない。ほとんどのウェブコンテンツ技術は,HTML を含めて,サポートできていない機能又は使用方

法が少なくとも一つある。ウェブページがこの規格に適合するのは,

“ウェブコンテンツ技術のアクセ

シビリティ  サポーテッドな使用方法”を用いてこの規格の要件を満たしている場合だけである。

−  複数のバージョンがあるウェブコンテンツ技術を適合宣言で挙げる場合は,サポートしたバージョン

を特定する。

この附属書で解説している“アクセシビリティ  サポーテッドな実装方法”に関しては,次の解説が参考

になる。

− W3C が公開している Understanding WCAG 2.0。

http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/

A.2 

日本における“ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティ  サポーテッドな使用方法” 

W3C

は,

“ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティ  サポーテッドな実装方法”

,又は個々のユーザエ

ージェントが個々のウェブコンテンツ技術をどのように利用できるかに関する具体的な例を提示しない。

コンテンツ制作者が,日本の支援技術がウェブコンテンツ技術のどの実装方法をサポートしているかを確

認するためには,アクセシビリティをサポートしているウェブコンテンツ技術をリストした文書(

“アクセ

シビリティ  サポーテッド情報”

)が必要となる。コンテンツ制作者,企業,技術ベンダーなどがこの文書

を作成してもよい。しかし,文書内にあるウェブコンテンツ技術の使用方法すべては,前述した“ウェブ


36

X 8341-3

:2010

コンテンツ技術のアクセシビリティ  サポーテッドな実装方法”の定義を満たしている必要がある。このよ

うな文書が複数ある場合,どれを用いるかは,ウェブページ一式の責任者が判断する。

A.3 

アクセシビリティ  サポーテッド情報”の作成方法 

“アクセシビリティ  サポーテッド情報”を作成し,公開する場合は,次の手順を踏むとよい。

a)

個々のウェブコンテンツ技術が利用可能かどうかを検証するためのテストファイルを用意して,ユー

ザエージェントによる検証を行う。

注記  企業が開発したウェブコンテンツ技術に関しては,その企業が公開している“アクセシビリ

ティ  サポーテッド情報”を参照する必要がある。その企業がテストファイルを公開していれ

ば,それを用いて各自で“アクセシビリティ  サポーテッド情報”を作成することもできる。

b)

検証結果をまとめた“アクセシビリティ  サポーテッド情報”を各自のウェブサイトで公開する。この

文書には個々の検証結果以外に,次の情報も含める。

1) OS

の製品名及びバージョン

2)

検証に用いたユーザエージェント(ウェブブラウザ,支援技術など)それぞれの製品名及びバージ

ョン


37

X 8341-3

:2010

附属書 B

(参考)

WCAG 2.0

との整合性

この規格と Web Content Accessibility Guidelines 2.0 (WCAG 2.0)との整合性について説明する。

B.1 WCAG 

2.0 

この規格は,次に示す W3C の勧告である WCAG 2.0 を含む形で改正された。

Ben Caldwell, Michael Cooper, Loretta Guarino Reid, Gregg Vanderheiden:

Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0 

(W3C Recommendation 11 December 2008),

http://www.w3.org/TR/2008/REC-WCAG20-20081211/

Copyright © 2008 W3C

®

 (MIT, ERCIM, Keio), All Rights Reserved.

上記に掲載されている英語版が WCAG 2.0 の正式な文書であることに注意されたい。

この規格は,

WCAG

2.0

を日本語に翻訳した上で,B.2 及び B.3 に記したように WCAG 2.0 を取り込んだ。

B.2 WCAG 

2.0

と同じである箇所 

a)

箇条 のウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級は,WCAG 2.0 の適合要件(Conformance

Requirements

)で定義されている三つのレベル(level)に対応している。各等級に属する達成基準は,

WCAG 2.0

の対応するレベルの達成基準と全く同じである。

b)

箇条 は,WCAG 2.0 の四つの原則(Principle)

,12 のガイドライン(Guideline)及び達成基準(Success

Criteria

)と同じ内容である。ただし,達成基準(の一部)は,意味を変えない範囲で表現を修正した

り記法を変更したりした。

B.3 WCAG 

2.0

と一部異なる箇所 

a)

箇条 が WCAG 2.0 の用語集(Glossary)に相当するが,用語集(Glossary)の用語は,この規格では

次に示すように処理されている。

−  JIS の用語として定義することが適切な用語は,箇条 で定義した。ただし,冗長な説明は省略す

るなど,意味を変えない範囲で編集を行った。

−  用語として自明であったり JIS の中で定義することが不適切であったりするものは,この規格には

取り上げなかった。

−  本文中に 1 か所しか出てこないような用語は,その用語が使用されている達成基準に注記として説

明を加えた。

−  “accessibility supported”は,WCAG 2.0 における定義として

附属書 で説明した。

−  “conforming alternate version”は用語の説明にとどまっていないので,達成基準を満たすことがで

きないウェブページの試験に関する例外として 8.1.4 に取り込んだ。

−  3.6.3 の“レンダリング”は,この規格独自の用語定義である。

b)

箇条 が WCAG 2.0 の適合性(Conformance)に相当するが,次に示すように詳細は異なる。


38

X 8341-3

:2010

− WCAG

2.0

の適合要件(Conformance Requirements)は,6.2 の一部及び 8.1.1 で取り上げられている。

− WCAG

2.0

の適合宣言(Conformance Claims)の一部は,8.3 で取り上げられている。

− WCAG 2.0 の部分適合の宣言−第三者によるコンテンツ(Statement of Partial Conformance−Third

Party Content

)は,8.1.3 と同じ内容である。ただし,WCAG 2.0 では(部分適合であっても)適合

ではないが,この規格では特定できる一部を除いた適合とみなしている。

− WCAG

2.0

の部分適合の宣言−言語(Statement of Partial Conformance−Language)は,この規格では

明示的に取り上げていない。

c)

そのほか,WCAG 2.0 を翻訳したままの表現又は記法では JIS として適切に記述できない箇所も,意

味を変えない範囲で修正した。

B.4 WCAG 

2.0

の関連文書 

この規格を用いる上で注意が必要なのは,この規格では箇条 の達成基準を満たす具体的なウェブコン

テンツ技術及びその実装方法を規定していないことである。WCAG 2.0 では,参考情報である Understanding

WCAG 2.0

において,意図(Intent)

,具体例(Examples)

,実装方法(Sufficient Techniques,Advisory Techniques,

Common Failures

)などを例示し,この文書から各実装方法(Techniques)文書を参照することができる。

この規格を用いるときには,W3C が公開しているこれらの文章を参照することが望ましい。

a) Understanding

WCAG

2.0

http://www.w3.org/TR/UNDERSTANDING-WCAG20/

b) Techniques

for

WCAG

2.0

http://www.w3.org/TR/WCAG20-TECHS/


39

X 8341-3

:2010

附属書 C 
(参考)

JIS X 8341-3:2004

と JIS X 8341-3:2010 との比較

JIS X 8341-3:2004

の利用者に対して JIS X 8341-3:2010 の理解を促進するために,JIS X 8341-3:2004 と

JIS X 8341-3:2010

との差分をまとめる。JIS X 8341-3:2004 を基準にした場合に JIS X 8341-3:2010 ではどの

部分が異なるのかを

表 C.1 に整理した。表 C.1 に表現できなかった違い,及び理解に役立つと思われる事

項についてまとめる。

C.1 2004

年版個別要件と 2010 年版達成基準との対応 

2010

年版は,四つの原則,12 のガイドライン及び 61 の達成基準という階層構造を構成している。2004

年版の個別要件に対応するのは,2010 年版のこれらの項目のうちの達成基準である。また,2010 年版の達

成基準では,達成基準とそれを満たす実装方法とを明確に区別している。2004 年版の個別要件の一部には

特定のウェブコンテンツ技術における実装方法に言及しているものがあるが,

それらは 2010 年版では達成

基準にではなく達成基準を満たす実装方法に対応していることになる。

表 C.1 では,2004 年版の個別要件

と 2010 年版の達成基準との比較を行っている。

C.2 

比較表作成の方法 

2004

年版と 2010 年版との比較に当たって,2004 年版の個別要件の内容は本文のほかに例,

附属書 

どを元にし,2010 年版の達成基準の内容は本文のほかに Techniques for WCAG 2.0 を元にした。それらを突

き合わせて対応表を作成した。ほとんどは一対一の対応ではないため,2010 年版の各達成基準が 2004 年

版のどの個別要件に対応するのかを,

“2010 年版に対応する 2004 年版の個別要件”の列に示した。この列

に個別要件が一つしかないものは一対一の対応であることが理解されるであろう。

C.3 

アクセシビリティ達成等級 

2010

年版では,達成基準を満たす実装方法は同じであったとしても基準値が異なるために,異なる達成

基準となっているものがある。このような記述方法は 2004 年版では存在しなかったので注意されたい。例

えば,

7.1.4.3 最低限のコントラストに関する達成基準”と“7.1.4.6 より十分なコントラストに関する達

成基準”とでは,満たす実装方法は同じであるがコントラスト比の基準値が異なり,7.1.4.6 の方がより厳

しい基準となっている。アクセシビリティ達成等級はそれぞれ,等級 AA 及び等級 AAA であるが,これ

ら二つの達成基準の内容には基準値以外の違いがないことに注意されたい。また,例外の有無だけの違い

のある二つの項目もある。例外を許さない場合に厳しい基準となるため,例外のない方がアクセシビリテ

ィ達成等級が上になっている。

このように,

同様の内容で異なるアクセシビリティ達成等級の達成基準は,

表 C.1 では,同じ 2004 年版の個別要件に対応しているので参照されたい。


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

5.1 a) 

ウェブコンテンツは,関連する技
術の規格及び仕様にのっとり,か
つ,それらの文法に従って作成し

なければならない。

必す

(須)

7.4.1.1

構文解析に関する達成基準

A 5.1 

a)

は関連する技術の規格及び仕様にのっとる

ことを求めていたが,7.4.1.1 は,マークアップ言
語を用いて実装されるコンテンツに対して,構文

解析に関する要件を求めている。7.4.1.1 が求めて
いるのは,いわゆる"well-formed"に近いが,HTML
では"well-formed"でなくとも"valid"であることも

あり,厳密には異なる。

5.1 a) 

5.1 b) 

ウェブコンテンツには,アクセス
可能なオブジェクトなどの技術

を使うことが望ましい。

推奨

適用するすべての達成基準

5.1 b)

は,PDF,Adobe Flash,アプレットなどの

技術を想定していたが,2010 年版ではすべての達

成基準がすべてのウェブコンテンツ技術を対象
としているため,それらの技術を用いる場合に
も,適用する達成基準すべてを満たさなければな

らない。

7.1.3.1

情報及び関係性に関する達成

基準

A 5.2 

a)

5.2 b)

5.2 c)

7.2.4.6

見出し及びラベルに関する達
成基準

AA

5.2 a)

5.3 b)

5.2 a) 

ウェブコンテンツは,見出し,段

落,リストなどの要素を用いて文
書の構造を規定しなければなら
ない。

必す

(須)

7.2.4.10

セクション見出しに関する達
成基準

AAA

5.2 a)

の内容は,2010 年版の三つの達成基準を合

わせた内容と同じである。等級 A の 7.1.3.1 は見
出し,段落及びリストを用いて文書構造を規定す
ることを求めている。

等級 AA の 7.2.4.6 は見出し,

ラベルの内容が主題,目的を説明することを求め
ている。等級 AAA の 7.2.4.10 はウェブページに
ある各セクションに見出しを提供することを求

めている。

5.2 a) 

40

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.1.3.1

情報及び関係性に関する達成
基準

A 5.2 

a)

5.2 b)

5.2 c)

7.1.4.4

テキストのサイズ変更に関す

る達成基準

AA

5.2 b)

5.6 a)

7.1.4.5

画像化された文字に関する達

成基準

AA

5.2 b)

5.6 a)

5.2 b) 

ウェブコンテンツの表示スタイ
ルは,文書の構造と分離して,書
体,サイズ,色,行間,背景色な

どをスタイルシートを用いて記
述することが望ましい。ただし,
利用者がスタイルシートを使用

できない場合,又は意図的に使用
しないときにおいても,ウェブコ
ンテンツの閲覧及び理解に支障

が生じてはならない。

推奨

7.1.4.9

画像化された文字に関する例
外のない達成基準

AAA

5.2 b)

は,表示スタイルと文書の構造とを分離す

る実装方法としてスタイルシートの利用を推奨
していたが,2010 年版には,明確にスタイルシー

トの使用を求める達成基準はない。これは,2004
年版の個別要件には実装方法が含まれていたが,

2010

年版の達成基準には実装方法を含めていな

いためである。しかし,7.1.3.1 は情報及び関係性
と表現とを分離する実装方法としてスタイルシ
ートの使用を求めている。7.1.4.4 ではテキストの

サイズ変更のため,7.1.4.5 及び 7.1.4.9 では画像化
された文字ではなくテキストを使うための実装
方法としてスタイルシートの使用を求めている。

等級 AA の 7.1.4.5 ではカスタマイズ可能,必要不
可欠という例外を認めているが,等級 AAA の

7.1.4.9

はその例外を認めないため,より厳しい規

定となっている。

5.2 b)

5.6 a)

5.2 c) 

表は,分かりやすい表題を明示
し,できる限り単純な構造にし

て,適切なマーク付けによってそ
の構造を明示しなければならな
い。

必す

(須)

7.1.3.1

情報及び関係性に関する達成
基準

A 5.2 

c)

の内容は,7.1.3.1 の内容のうちのデータ表

に関する内容と同じである。7.1.3.1 の対象はデー

タ表に限られないため,対象範囲がより広い。

5.2 a)

5.2 b)

5.2 c)

41

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.1.3.2

意味のある順序に関する達成
基準

A 5.2 

d)

5.9 c)

5.2 d) 

表組みの要素をレイアウトのた
めに使わないことが望ましい。

推奨

7.2.4.3

フォーカス順序に関する達成

基準

5.2 d)

は,ウェブページをレイアウトする実装方

法として(X)HTML の table 要素を使用しないこと
が望ましいとしていた。これは,table 要素の使用

自体を禁じるものではなく,音声読み上げ順序が
崩れてしまう可能性があることを示していた。

2010

年版の達成基準は,実装方法に関係なく,

7.1.3.2

では例えば音声読み上げでも理解できる

ようにコンテンツの並び順を考慮し,さらに,

7.2.4.3

では例えばキーボード操作のタブ移動順

序に注意することを求めている。5.2 d)は推奨で
あったが,2010 年版の達成基準はすべて等級 A
である。

5.2 d) 

5.2 e) 

ページのタイトルには,利用者が
ページの内容を識別できる名称
を付けなければならない。

必す

(須)

7.2.4.2

ページタイトルに関する達成
基準

A 5.2 

e)

は,

ページタイトルに固有の名称を付けるこ

とを求めていたが,7.2.4.2 では,そのウェブペー
ジの内容が理解できるページタイトルを提供す

ることだけを求めている。ただし,WCAG 2.0 で
は更に対応が望まれる実装方法として,固有なペ
ージタイトルを付けることが挙げられている。

5.2 e)

5.2 f)

7.2.4.1

ブロックスキップに関する達
成基準

A 5.2 

f)

5.3 h)

7.2.4.2

ページタイトルに関する達成
基準

A 5.2 

e)

5.2 f)

5.2 f) 

フレームは,必要以上に用いない
ことが望ましい。使用するとき

は,各フレームの役割が明確にな
るように配慮しなければならな
い。

推奨

7.4.1.2

プログラムが解釈可能な識別
名,役割及び設定可能な値に
関する達成基準

5.2 f)

は,フレームを使用する場合には,各フレー

ムの役割を明確にすることを推奨していたが,

2010

年版では 7.4.1.2 が同じことを求めている。

さらに,7.2.4.1 は,フレームを使用している場合
に利用者がブロックスキップの目的でフレーム

へ移動できるようにするために有効であるとし
ており,7.2.4.2 はフレーム内の各コンテンツにタ
イトルを付けることを求めている。5.2 f)は推奨で

あったが,2010 年版の達成基準はすべて等級 A
である。

5.2 f) 

42

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

5.2 g) 

閲覧しているページがウェブサ
イトの構造のどこに位置してい
るか把握できるように,階層など

の構造を示した情報を提供する
ことが望ましい。

推奨

7.2.4.8

現在位置に関する達成基準

AAA  5.2 g)

の内容と 7.2.4.8 の内容とは同じで,一対一

で対応している。

5.2 g) 

7.2.1.1 

キーボード操作に関する達成

基準

A 5.3 

a) 

7.2.1.2 

フォーカス移動に関する達成

基準

A 5.3 

a) 

7.2.1.3 

キーボード操作に関する例外
のない達成基準

AAA

5.3 a) 

7.3.2.1 

オンフォーカスに関する達成
基準

A 5.3 

a)

5.3 e)

5.3 a) 

ウェブコンテンツは,特定の単一

のデバイスによる操作に依存せ
ず,少なくともキーボードによっ
てすべての操作が可能でなけれ

ばならない。

必す

(須)

7.3.2.2 

ユーザインタフェースコンポ
ーネントによる状況の変化に
関する達成基準

5.3 a)

は,少なくともキーボードで操作できるこ

とを求めていた。2010 年版では,キーボード又は
キーボードインタフェースを用いてコンテンツ
を利用できることを,更に詳細に要件としてまと

めている。7.2.1.1 は特定のタイミングを要するこ
となく,キーボード又はキーボードインタフェー
スで操作可能であることを求めている。しかし,

根本的な機能が利用者の動作による始点から終
点まで続く一連の軌跡に依存して実現されてい
る場合は例外として除かれている。7.2.1.2 では,

キーボードでフォーカスを移動・外すことが可
能,又はその方法を利用者に知らせることが求め
られる。

等級 AAA の 7.2.1.3 では,

等級 A の 7.2.1.1

の例外を認めていないためより厳しい規定とな
っている。7.3.2.1 及び 7.3.2.2 は,操作に影響しな
いように状況の変化を引き起こさないことを求

めている。

5.3 a)

5.3 e)

7.2.4.6

見出し及びラベルに関する達

成基準

AA

5.2 a)

5.3 b)

7.3.3.2

ラベル又は説明文に関する達
成基準

A 5.3 

b) 

5.3 b) 

入力欄を使用するときは,何を入

力すればよいかを理解しやすく
示し,操作しやすいよう配慮しな
ければならない。

必す

(須)

7.3.3.5

ヘルプに関する達成基準

AAA

5.3 b)

の例示及び参考で示されている実装方法

が,2010 年版では三つの達成基準に分類されてい
る。等級 A の 7.3.3.2  は利用者が入力エラーを起
こさないようにラベル及び説明文を提供するこ

と,等級 AA の 7.2.4.6  は加えてラベルを分かり
やすく記述すること,また,等級 AAA の 7.3.3.5
は入力に限らず利用者が操作方法を理解できる

ようにヘルプを提供することを求めている。

5.3 b) 

43

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

5.3 c) 

入力に時間制限を設けないこと
が望ましい。制限時間があるとき
は事前に知らせなければならな

い。

推奨

7.2.2.3

制限時間なしに関する達成基

AAA  5.3 c)

は入力に時間制限を設けないこと,及び時間

制限がある場合は,事前に知らせることを求めて
いた。7.2.2.3 は,時間制限のある操作が,必要不

可欠な部分ではないことを求めている。

5.3 c) 

5.3 d) 

制限時間があるときは,利用者に
よって時間制限を延長又は解除

できることが望ましい。これがで
きないときは,代替手段を用意し
なければならない。

推奨

7.2.2.1

調整可能な制限時間に関する
達成基準

A 5.3 

d)

では時間制限の延長又は解除ができない場

合に代替手段を求めていたところが 7.2.2.1 と異

なる。7.2.2.1 は時間制限の延長・解除のほかに,
リアルタイムの例外,必要不可欠の例外,20 時間
の例外があり,延長時間などを数値で明示してい

る。5.3 d)は推奨であったが,7.2.2.1 は等級 A で
ある。

5.3 d) 

7.2.2.2

一時停止,停止及び非表示に
関する達成基準

A 5.3 

e)

5.8 a)

7.2.2.4

中断に関する達成基準

AAA

5.3 e) 

7.3.2.1

オンフォーカスに関する達成
基準

A 5.3 

a)

5.3 e)

7.3.2.2

ユーザインタフェースコンポ
ーネントによる状況の変化に
関する達成基準

A 5.3 

a)

5.3 e)

5.3 e) 

利用者の意思に反して,又は利用
者が認識若しくは予期すること
が困難な形で,ページの全部若し

くは一部を自動的に更新したり,
別のページに移動したり,又は新
しいページを開いたりしてはな

らない。

必す

(須)

7.3.2.5

利用者の要求による状況の変
化に関する達成基準

AAA

5.3 e)

の内容は,2010 年版ではより具体的に規定

している。7.2.2.2 は動きのある,点滅している,
スクロールする,又は自動更新する情報を一時停

止,停止又は非表示にできることを求めている。

7.2.2.4

は自動更新等による中断を延期できるこ

とを求めている。7.3.2.1 はフォーカスを受けるだ

けで状況の変化を引き起こさないこと,7.3.2.2 
ユーザインタフェースコンポーネントの設定を
変更することで状況の変化を引き起こさないこ

と,7.3.2.5 は利用者の要求によってだけ状況の変
化が生じることを,それぞれ求めている。

5.3 e) 

7.3.2.3

一貫したナビゲーションに関

する達成基準

AA

5.3 f) 

5.3 f) 

ウェブサイト内においては,位

置,表示スタイル及び表記に一貫
性のある基本操作部分を提供す
ることが望ましい。

推奨

7.3.2.4

一貫した識別性に関する達成

基準

AA

5.3 f)

は,位置,表示スタイル及び表記に一貫性が

あることを推奨していた。7.3.2.3 は一貫性を具体
的にして,繰り返されるたびに相対的に同じ順序
で提供することを求めている。また,7.3.2.4 は,

一貫性のあるラベル,名前及び代替テキストを使
うことを求めている。

5.3 f) 

44

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.2.4.4

文脈におけるリンクの目的に
関する達成基準

A 5.3 

g)

5.4 b)

5.3 g) 

ハイパリンク及びボタンは,識別
しやすく,操作しやすくすること
が望ましい。

推奨

7.2.4.9

リンクの目的に関する達成基

AAA

5.3 g)

の内容と 7.2.4.9 の内容とは同じある。

7.2.4.4

はリンクテキストを含む文脈においてリンクの
目的を示せばよいため,7.2.4.9 よりも緩い規定で

ある。2010 年版の項目には,リンク部分の大きさ
などのマウスでの操作のしやすさの規定はない。

5.3 g)

は推奨であったが,7.2.4.4 は等級 A である。

5.3 g)

5.4 b)

5.3 h) 

共通に使われるナビゲーション
などのためのハイパリンク及び
メニューは,読み飛ばせるように

することが望ましい。

推奨

7.2.4.1

ブロックスキップに関する達
成基準

A 5.3 

h)

と 7.2.4.1 とは読み飛ばしを定めており,同

じ内容である。5.3 h)は,リンク及びメニューを
対象としていたが,7.2.4.1 ではそれ以外の要素も

対象としているため,7.2.4.1 の対象範囲の方がよ
り広い。

5.2 f)

5.3 h)

7.2.2.5

再認証に関する達成基準

AAA

5.3 i) 

7.3.3.1

入力エラー箇所の特定に関す
る達成基準

A 5.3 

i) 

7.3.3.3

入力エラー修正方法の提示に
関する達成基準

AA

5.3 i) 

7.3.3.4

法的義務,金銭的取引,デー
タ変更及び回答送信のエラー
回避に関する達成基準

AA

5.3 i) 

5.3 i) 

利用者がウェブコンテンツにお
いて誤った操作をしたときでも,
元の状態に戻すことができる手

段を提供しなければならない。

必す

(須)

7.3.3.6

エラー回避に関する例外のな
い達成基準

AAA

5.3 i)

と比べて,2010 年版は誤った操作を元に戻

す手段を具体的に規定している。等級 A の 7.3.3.1
はエラーを特定することを求めている。等級 AA

の達成基準では,7.3.3.3 がエラーの修正方法を提
示することを求め,7.3.3.4 が法的義務,金銭的取
引などが生じた場合に限定して,エラーの回避を

求めている。等級 AAA の達成基準では,7.2.2.5
が再認証のための認証データを保持することを
求め,7.3.3.6 には 7.3.3.4 の例外はなく,すべての

ウェブページに対しエラーの回避を求めており,

7.3.3.4

より厳しい規定である。

5.3 i) 

5.4 a) 

画像には,利用者が画像の内容を

的確に理解できるようにテキス
トなどの代替情報を提供しなけ
ればならない。

必す

(須)

7.1.1.1

非テキストコンテンツに関す

る達成基準

A 5.4 

a)

の内容は,7.1.1.1 の内容のうちの画像に関

する内容と同じである。

5.4 a)

5.4 b)

5.4 c)

5.4 d)

5.4 e)

45

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.1.1.1

非テキストコンテンツに関す
る達成基準

A 5.4 

a)

5.4 b)

5.4 c)

5.4 d)

5.4 e)

7.2.4.4

文脈におけるリンクの目的に
関する達成基準

A 5.3 

g)

5.4 b)

5.4 b) 

ハイパリンク画像には,ハイパリ
ンク先の内容が予測できるテキ
ストなどの代替情報を提供しな

ければならない。

必す

(須)

7.2.4.9

リンクの目的に関する達成基

AAA

5.4 b)

の内容は,7.1.1.1 の内容のうちのリンク画

像に代替テキストを付けるという内容と同じで
ある。5.4 b)はリンクテキストだけでリンクの目

的を示すことを求めており等級 AAA の 7.2.4.9 
同じ内容である。等級 A の 7.2.4.4 はリンクテキ
ストを含む文脈においてリンクの目的を示せば

よいため,7.2.4.9 よりも緩い規定である。

5.3 g)

5.4 b)

7.1.1.1

非テキストコンテンツに関す

る達成基準

A 5.4 

a)

5.4 b)

5.4 c)

5.4 d)

5.4 e)

5.4 c) 

ウ ェ ブ コ ン テ ン ツ の 内 容 を 理

解・操作するのに必要な音声情報
には,聴覚を用いなくても理解で
きるテキストなどの代替情報を

提供しなければならない。

必す

(須)

7.1.2.1

収録済みの音声しか含まない
メディア及び収録済みの映像
しか含まないメディアに関す

る達成基準

5.4 c)

は,内容を理解・操作するのに必要な音声情

報に,聴覚以外でも理解できる代替情報を提供す
ることを求めていた。2010 年版では,非テキスト
コンテンツの一つとして 7.1.1.1 で,収録済みの音

声しか含まないメディアとして 7.1.2.1 で規定し
ている。

5.4 c)

5.4 d)

46

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.1.1.1

非テキストコンテンツに関す
る達成基準

A 5.4 

a)

5.4 b)

5.4 c)

5.4 d)

5.4 e)

7.1.2.1

収録済みの音声しか含まない
メディア及び収録済みの映像
しか含まないメディアに関す

る達成基準

A 5.4 

c)

5.4 d)

7.1.2.2

収録済みの音声コンテンツの

キャプションに関する達成基

A 5.4 

d) 

7.1.2.3

収録済みの映像コンテンツの

代替コンテンツ又は音声ガイ
ドに関する達成基準

A 5.4 

d) 

7.1.2.4

ライブの音声コンテンツのキ
ャプションに関する達成基準

AA

5.4 d) 

7.1.2.5

収録済みの映像コンテンツの

音声ガイドに関する達成基準

AA

5.4 d) 

7.1.2.8

収録済みのメディアの代替コ

ンテンツに関する達成基準

AAA

5.4 d) 

5.4 d) 

動画など時間によって変化する
非テキスト情報には,字幕又は状
況説明などの手段によって,同期

した代替情報を提供することが
望ましい。同期して代替情報が提
供できない場合には,内容につい

ての説明を何らかの形で提供し
なければならない。

推奨

7.1.2.9

ライブの音声しか含まないコ
ンテンツの代替コンテンツに

関する達成基準

AAA

5.4 d)

は,動画など時間によって変化する非テキ

スト情報に対する代替情報の提供を求めていた。

2010

年版では,非テキスト情報の名前を代替テキ

ストとして提供することが 7.1.1.1 で求められて
いる。その他,7.1.2.17.1.2.57.1.2.8 及び 7.1.2.9
では,その非テキスト情報が伝えている内容の代

替コンテンツをキャプション,音声ガイドなどを
用いて提供することが,対象となるメディアの種
類ごとに各達成基準で区分され,求められてい

る。

5.4 d) 

7.1.1.1

非テキストコンテンツに関す

る達成基準

A 5.4 

a)

5.4 b)

5.4 c)

5.4 d)

5.4 e)

5.4 e) 

アクセス可能ではないオブジェ

クト,プログラムなどには,利用
者がその内容を的確に理解し操
作できるようにテキストなどの

代替情報を提供しなければなら
ない。また,アクセス可能なオブ
ジェクト又はプログラムに対し

ても,内容を説明するテキストな
どを提供することが望ましい。

必す

(須)

7.1.2 

時間の経過に伴って変化する

メディアに関するガイドライ

5.4 e)

の内容は,7.1.1.1 の内容のうちのオブジェ

クト,プログラムの内容と同じである。7.1.1.1 
オブジェクト,プログラムだけでなく,すべての
非テキストコンテンツが対象となっている。ま

た,時間の経過に伴って変化するメディアである
場合には,7.1.2 のガイドラインにある各達成基準
が適用される。

47

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

5.5 a) 

ウ ェ ブ コ ン テ ン ツ の 内 容 を 理
解・操作するのに必要な情報は,
色だけに依存して提供してはな

らない。

必す

(須)

7.1.4.1

色の使用に関する達成基準

A 5.5 

a)

の内容と 7.1.4.1 の内容とは同じで,一対一

の対応である。

5.5 a) 

5.5 b) 

ウ ェ ブ コ ン テ ン ツ の 内 容 を 理
解・操作するのに必要な情報は,

形又は位置だけに依存して提供
してはならない。

必す

(須)

7.1.3.3

感覚的な特徴に関する達成基

A 5.5 

b)

は,形,位置だけを対象としていたが,2010

年版では,7.1.3.3 で更に,大きさ,方向,音など

も追加されており,より広い対象範囲の達成基準
となっている。

5.5 b) 

7.1.4.3

最低限のコントラストに関す
る達成基準

AA

5.5 c)

5.6 c)

5.5 c) 

画像などの背景色と前景色とに
は,十分なコントラストを取り,
識別しやすい配色にすることが

望ましい。

推奨

7.1.4.6

より十分なコントラストに関

する達成基準

AAA

2004

年版では,5.5 c)の画像と 5.6 c)のテキストと

に分かれていたが,2010 年版では画像化された文
字とテキストとを分けることなく,満たすべきコ

ントラスト比の差で達成基準が分かれている。等
級 AA の 7.1.4.3 と等級 AAA の 7.1.4.6 とはコント
ラスト比の規定だけが異なり,7.1.4.6 はより厳し

い規定となっている。

5.5 c)

5.6 c)

7.1.4.4

テキストのサイズ変更に関す
る達成基準

AA

5.2 b)

5.6 a)

7.1.4.5

画像化された文字に関する達
成基準

AA

5.2 b)

5.6 a)

7.1.4.8

視覚的な表現に関する達成基

AAA

5.6 a) 

5.6 a) 

文字のサイズ及びフォントは,必
要に応じ利用者が変更できるよ

うにしなければならない。

必す

(須)

7.1.4.9

画像化された文字に関する例
外のない達成基準

AAA

5.6 a)

の文字のサイズを利用者が変更できること

を求めるという内容は,7.1.4.47.1.4.8 に対応し

ている。また,5.6 a)のフォントを利用者が変更
できることを求めるという内容は,7.1.4.57.1.4.9
に対応している。

5.2 b)

5.6 a)

5.6 b) 

フォントを指定するとき,サイズ

及び書体を考慮し読みやすいフ
ォントを指定することが望まし
い。

推奨

7.1.4 

識別可能に関するガイドライ

5.6 b)

は,フォントを指定する場合には読みやす

いフォントを指定することを求めている。2010
年版では,達成基準としてではなく,7.1.4 のガイ
ドラインに関連する実装方法として推奨してい

る。

48

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.1.4.3

最低限のコントラストに関す
る達成基準

AA

5.5 c)

5.6 c)

5.6 c) 

フォントの色には,背景色などを
考慮し見やすい色を指定するこ
とが望ましい。

推奨

7.1.4.6

より十分なコントラストに関

する達成基準

AAA

2004

年版では,5.5 c)の画像と 5.6 c)のテキストと

に分かれていたが,2010 年版では画像化された文
字とテキストとを分けることなく,満たすべきコ

ントラスト比の差で達成基準が分かれている。等
級 AA の 7.1.4.3 と等級 AAA の 7.1.4.6 とはコント
ラスト比の規定だけが異なり,7.1.4.6 はより厳し

い規定となっている。

5.5 c)

5.6 c)

5.7 a) 

自動的に音を再生しないことが
望ましい。自動的に再生する場合

には,再生していることを明示し
なければならない。 
  なお,bgsound 要素を使って音

を再生すると,利用者は音が再生
されていることも分からない,ま
た,停止,ボリューム調整などの

制御もできない。

必す

(須)

7.1.4.2

音声制御に関する達成基準

A 5.7 

a)

は,自動的に音を再生しないことを推奨し,

自動的に再生する場合にはそのことを画面上に

明示することを求めていた。7.1.4.2 は,自動的に
音を再生しない,再生する場合は 3 秒以内に停止
させる,又はウェブページの先頭に停止できるコ

ントロールを提供することを求めている。また,

7.1.4.2

は,音が再生されていることを明示するこ

とを求めていないが,自動的に再生される音は 3

秒以内に停止させる,又は停止させるコントロー
ルをウェブページの先頭で提供することを求め
ることによって,同じ目的を果たしている。

5.7 a)

5.7 b)

5.7 b) 

音は,利用者が出力を制御できる
ことが望ましい。

推奨

7.1.4.2

音声制御に関する達成基準

A 5.7 

b)

は,音量調整,再生,停止などを制御でき

るようにすることを推奨していたが,7.1.4.2 は,

音声を 3 秒よりも長く自動的に再生する場合に
は,音声を一時停止若しくは停止させるメカニズ
ム,又はシステム全体の音量レベルとは別々に音

量を調整するメカニズムの提供を求めている。5.7 

b)

は推奨であったが,7.1.4.2 は等級 A である。

5.7 a)

5.7 b)

49

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

5.8 a) 

変化又は移動する画像又はテキ
ストは,その速度,色彩・輝度の
変化などに注意して作成するこ

とが望ましい。

推奨

7.2.2.2

一時停止,停止及び非表示に
関する達成基準

A 5.8 

a)

は,変化又は移動するコンテンツの速度に

気をつけることを推奨していた。7.2.2.2 は,動き
のある,点滅している,又はスクロールする情報

が,自動的に開始して,5 秒よりも長く続く場合
には,利用者が一時停止,停止,又は非表示にで
きることを求めている。また,2004 年版にある“色

彩・輝度の変化”については,2010 年版では 7.2.3.1
のいき(閾)値以下の基準が近いが,色彩及び輝
度の変化に関する基準はない。

5.3 c)

5.8 a)

7.2.3.1

3

回のせん(閃)光又はいき

(閾)値以下に関する達成基

A 5.8 

b) 

5.8 b) 

早い周期での画面の点滅を避け
なければならない。

必す

(須)

7.2.3.2

3

回のせん(閃)光に関する達

成基準

AAA

5.8 b)

も 2010 年版も光感受性発作(光源性てんか

ん)を避けることを規定しているが,2010 年版で
は 1 秒間に 3 回を超えるせん(閃)光を避けると

具体化されている。等級 A の 7.2.3.1 は一般せん
(閃)光いき(閾)値及び赤色せん(閃)光いき
(閾)値に違反しなければ 1 秒間に 3 回を超える

せん(閃)光でもよいという例外を認めているが,
等級 AAA の 7.2.3.2 にはその例外がなく,より厳
しい規定である。

5.8 b) 

7.3.1.1

ページの言語に関する達成基

A 5.9 

a) 

5.9 a) 

言語が指定できるときは,自然言
語に対応した言語コードを記述

しなければならない。

必す

(須)

7.3.1.2

部分的に用いられている言語
に関する達成基準

AA

5.9 a)

の内容は,7.3.1.1 の内容と 7.3.1.2 の内容と

を合わせたものと一対一で対応している。

5.9 a) 

5.9 b) 

日本語のページでは,想定する利
用者にとって理解しづらいと考
えられる外国語は,多用しないこ

とが望ましい。使用するときは,
初めて記載するときに解説しな
ければならない。

推奨

7.3.1.3

一般的ではない用語に関する
達成基準

AAA

外国語を一般的ではない用語とすると,5.9 b)
内容と 7.3.1.3 の内容とは同じである。7.3.1.3 は,
外国語に限定しないため対象範囲がより広い。

5.9 b)

5.9 c)

50

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

7.3.1.3

一般的ではない用語に関する
達成基準

AAA

5.9 b)

5.9 c)

5.9 c) 

省略語,専門用語,流行語,俗語
などの想定する利用者にとって
理解しにくいと考えられる用語

は,多用しないことが望ましい。
使用するときは,初めて記載され
るときに定義しなければならな

い。

推奨

7.3.1.4

略語に関する達成基準

AAA

5.9 c)

の内容のうちの省略語に関する内容は,

7.3.1.4

と同じである。5.9 c)は省略語以外で理解

しにくいと考えられる用語も対象としているが,

それらは一般的ではない用語であるため,7.3.1.3
と同じである。

5.9 c) 

5.9 d) 

想定する利用者にとって,読みの
難しいと考えられる言葉(固有名

詞など)は,多用しないことが望
ましい。使用するときは,初めて
記載されるときに読みを明示し

なければならない。

推奨

7.3.1.6

発音及び読み仮名に関する達
成基準

AAA  5.9 d)

は,想定する利用者にとって,読みの難し

いと考えられる言葉に対して発音を説明するこ

とを求めているが,7.3.1.6 は,発音が分からない
と単語の意味が不明りょう(瞭)になる場合に発
音を示すことを求めている。5.9 d)の初めて記載

さ れ る 場 合 に 読 み を 明 示 す る と い う 内 容 は ,

7.3.1.6

にはない。

5.9 d) 

5.9 e) 

表現のために単語の途中にスペ
ース又は改行を入れてはならな
い。

必す

(須)

7.1.3.2

意味のある順序に関する達成
基準

A 5.9 

e)

の内容は,7.1.3.2 の内容のうちの音声読み

上げ時に意味をなすように順序を整える内容と
同じである。

5.2 d)

5.9 c)

5.9 f) 

ウェブコンテンツは,文章だけで
はなく,分かりやすい図記号,イ
ラストレーション,音声などを併

せて用いることが望ましい。

推奨

7.3.1.5

読解レベルに関する達成基準

AAA  5.9 f)

は,文章だけでなく,分かりやすい図記号,

イラストレーション,音声などを併せて用いるこ
とが望ましいとしていたが,7.3.1.5 の実装方法が

それに合致している。加えて,7.3.1.5 は,文章の
読解レベルについても,中学校教育レベルという
具体的な基準を示している。

5.9 f) 

該当なし

7.1.2.6

収録済みの音声コンテンツの
手話通訳に関する達成基準

AAA

該当なし

7.1.2.7

収録済みの映像コンテンツの
拡張した音声ガイドに関する
達成基準

AAA

該当なし

7.1.4.7

小さい背景音又は背景音なし
に関する達成基準

AAA

51

X 834

1-

3


2

010


表 C.1JIS X 8341-3:2004 と JIS X 8341-3:2010 との比較(続き) 

JIS X 8341-3:2004

個別要件

JIS X 8341-3:2010

達成基準

細分
箇条

内容

優先

細分 
箇条

題名

達成 
等級

注記 2010 年版に対

応する 2004 年

版の個別要件

該当なし

7.2.4.5

複数の到達手段に関する達成
基準

AA

該当なし

7.2.4.7

視覚的に認識可能なフォーカ

スに関する達成基準

AA

52

X 834

1-

3


2

010


53

X 8341-3

:2010

附属書 D 
(参考) 
参考文献

この規格の関連規格を,次に示す。

JIS X 8341-2:2004

  高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービ

ス−第 2 部:情報処理装置

注記  一般にウェブコンテンツの利用には,情報通信機器,ウェブブラウザなどが用いられるため,

JIS X 8341-2:2004  高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェ

ア及びサービス−第 2 部:情報処理装置”を参照することによって,利用者の環境をより具

体的に理解できる。

JIS Z 8513

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−視覚表示装置の要求事項

注記  対応国際規格:ISO 9241-3:1992,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 3: Visual display requirements(MOD)

JIS Z 8514:2000

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−キーボードの要求事項

注記  対応国際規格:ISO 9241-4:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 4: Keyboard requirements(IDT)

JIS Z 8518:1998

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−表示色の要求事項

注記  対応国際規格:ISO 9241-8:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 8: Requirements for displayed colours(IDT)

JIS Z 8519:2007

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−非キーボードの入力装置の要求事項

注記  対応国際規格:ISO 9241-9:2000,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 9: Requirements for non-keyboard input devices(IDT)

JIS Z 8524:1999

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−メニュー対話

注記  対応国際規格:ISO 9241-14:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 14: Menu dialogues(IDT)

JIS Z 8525:2000

  人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−コマンド対話

注記  対応国際規格:ISO 9241-15:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display

terminals (VDTs)

−Part 15: Command dialogues(IDT)

JIS Z 8530:2000

  人間工学−インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス

注記 1  対応国際規格:ISO 13407:1999,Human-centred design processes for interactive systems(IDT)

注記 2 ISO 

13407:1999

は,2010 年に ISO 9241-210:2010,Ergonomics of human-system interaction−

Part 210: Human-centred design for interactive systems

として改正された。

JIS Z 8531-2:2007

  人間工学−マルチメディアを用いるユーザインタフェースのソフトウェア−第 2

部:マルチメディアナビゲーション及び制御

注記  対応国際規格:ISO 14915-2:2003,Software ergonomics for multimedia user interfaces−Part 2:

Multimedia navigation and control

(IDT)

ISO 9241-151:2008

,Ergonomics of human-system interaction−Part 151: Guidance on World Wide Web user


54

X 8341-3

:2010

interfaces

ISO 9241-171:2008

,Ergonomics of human-system interaction−Part 171: Guidance on software accessibility

ISO 13406-2:2001

,Ergonomic requirements for work with visual displays based on flat panels−Part 2:

Ergonomic requirements for flat panel displays

W3C WCAG 2.0

  Web Content Accessibility Guidelines 2.0

W3C UAAG 1.0

  User Agent Accessibility Guidelines 1.0

注記 W3C では,次期バージョンとなる UAAG 2.0 の W3C 勧告化プロセスを進めており,正式に

W3C

勧告となった時点で UAAG 2.0 を参照する。

W3C ATAG 1.0

  Authoring Tool Accessibility Guidelines 1.0

注記 W3C では,次期バージョンとなる ATAG 2.0 の W3C 勧告化プロセスを進めており,正式に

W3C

勧告となった時点で ATAG 2.0 を参照する。

その他の参考文献を,次に示す。

[1]  "A Standard Default Color Space for the Internet

−sRGB," M. Stokes, M. Anderson, S. Chandrasekar, R.

Motta, eds., Version 1.10, November 5, 1996. A copy of this paper is available at

http://www.w3.org/Graphics/Color/sRGB.html.

[2]  IEC 61966-2-1:1999

,Multimedia systems and equipment−Colour measurement and management−Part

2-1: Colour management

−Default RGB colour space−sRGB

[3]  Harding G. F. A. and Binnie, C.D., Independent Analysis of the ITC Photosensitive Epilepsy Calibration Test

Tape. 2002.

[4]  JIS Q 1000

  適合性評価−製品規格への自己適合宣言指針