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X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本測量調査技術協会(APA)から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経

済産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 19112:2003,Geographic information 

- Spatial referencing by geographic identifiersを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本

工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願

公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS X 7112には,次に示す附属書がある。 

附属書A(規定)抽象試験項目群 

附属書B(参考)地理識別子による空間参照系の例 

附属書C(参考)地名辞典データの例 

附属書D(参考)関連規格 

附属書1(参考)日本における地理識別子による空間参照の例 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 適合性 ··························································································································· 2 

3. 引用規格 ························································································································ 2 

4. 定義 ······························································································································ 2 

5. 表記法 ··························································································································· 3 

5.1 統一モデリング言語 ······································································································· 3 

5.2 属性表 ························································································································· 4 

6. 地理識別子による空間参照の概念 ······················································································· 4 

6.1 地理識別子による空間参照 ······························································································ 4 

6.2 地理識別子による空間参照系 ··························································································· 5 

6.3 地名辞典 ······················································································································ 5 

7. 地理識別子による空間参照系の要件 ···················································································· 5 

7.1 地理識別子による空間参照系の属性··················································································· 5 

7.2 場所型の属性 ················································································································ 7 

8. 地名辞典の要件 ··············································································································· 8 

8.1 地名辞典のプロパティ ···································································································· 8 

8.2 場所インスタンスの属性 ································································································· 9 

附属書A(規定)抽象試験項目群 ··························································································· 12 

附属書B(参考)地理識別子による空間参照系の例 ···································································· 13 

附属書C(参考)地名辞典データの例 ····················································································· 14 

附属書D(参考)関連規格 ···································································································· 17 

附属書1(参考)日本における地理識別子による空間参照の例 ····················································· 18 

   

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日本工業規格         JIS 

X 7112:2005 

(ISO 19112:2003) 

地理情報―地理識別子による空間参照 

Geographic information - Spatial referencing by geographic identifiers 

序文 この規格は,2003年に第1版として発行されたISO 19112(Geographic information-Spatial referencing 

by geographic identifiers)を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格

である。この規格は,ISO/TC 211が関与する種々の地理情報規格を元とした日本工業規格(以下,地理情

報規格群という。)の一つである。 

地理情報規格群は,地球上の位置と直接的又は間接的に関連付けられたオブジェクト又は現象に関する

情報処理技術のための規格であり,河川,道路などに関する様々なデータを電子化し,各種情報処理の高

度化・効率化に適用される。 

なお,この規格で,点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。 

地理情報は,データ(テキストを含む。)で表現される地物及び情報を地理空間の位置と関係付ける地理

空間参照を含む。空間参照は,二つのカテゴリに分類される。 

a) 座標を使用するもの 

b) 地理識別子を使用するもの 

この規格は,地理識別子による空間参照だけを取り扱う。この空間参照の種類は,“間接”と呼ばれるこ

とがある。座標による空間参照は,JIS X 7111の主題となる。 

地理識別子による空間参照系は,明確な座標に基づくものではなく,地物又は複数の地物によって定義

される場所との関係に基づくものとなる。地物との位置の関係は,次のようなものがある。 

a) 包含の関係。例えば,ある国の領域内など,地物の範囲内の位置 

b) 局所的な測定に基づく関係。例えば,他の街路との接合部から街路に沿って測定される距離など,地

物又は複数の地物の範囲内に固定される点又は点群との関係で定義される位置 

c) 緩やかな関係。例えば,ビルに隣接した又は二つのビルの間など,地物又は複数の地物とのあいまい

な関係をもつ位置 

この規格は,地理識別子による空間参照系を定義及び記述する方法を規定することを目的とする。ただ

し,この規格は,空間参照系が参照する地物の定義及び記録に関しては対象とするが,その地物に対する

位置の関連付けの方法は対象としない。 

1. 適用範囲 この規格は,地理識別子に基づく空間参照のための概念スキーマを規定する。この規格は,

地理識別子を用いた空間参照の一般モデルを確立し,空間参照系の構成要素を定義するとともに,地名辞

典の重要な構成要素を定義する。 

備考 この規格の対応国際規格を次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

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正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 19112:2003,Geographic information-Spatial referencing by geographic identifiers (IDT) 

2. 適合性 この規格は,適合性の二つのクラスを定義する。 

− この規格と適合する空間参照系は,附属書AのA.1に示す抽象試験項目群に規定するすべての要件に

合格しなければならない。 

− この規格と適合する地名辞典は,附属書AのA.2に示す抽象試験項目群に規定するすべての要件に合

格しなければならない。 

抽象試験項目の定義は,JIS X 7105による。 

3. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。 

JIS X 7105:2001 地理情報―適合性及び試験 

備考 ISO 19105:2000,Geographic information-Conformance and testingが,この規格と一致してい

る。 

JIS X 7107:2005 地理情報―空間スキーマ 

備考 ISO 19107:2003,Geographic information-Spatial schemaが,この規格と一致している。 

JIS X 7111:2004 地理情報―座標による空間参照 

備考 ISO 19111:2003,Geographic information-Spatial referencing by coordinatesが,この規格と一致

している。 

JIS X 7115:2005 地理情報―メタデータ 

備考 ISO 19115:2004,Geographic information-Metadataが,この規格と一致している。 

4. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

4.1 

地物(feature) 実世界の現象の抽象概念。 

備考 地物は,型又はインスタンスとして現れる。型又はインスタンスの一方だけを意味するときに

は,地物型又は地物インスタンスという用語を使うのが望ましい(ISO 19101:2002)。 

参考 地物は元来地上の自然物及び人工物の概念を指す用語であるが,この規格では,それ以外の実

世界に現れる物事を抽象化した概念も指す。 

4.2 

地名辞典(gazetteer) 位置に関する何らかの情報を含む地物のクラスのインスタンスの要覧。 

備考 位置の情報は,必ずしも座標である必要はなく,記述的なものでもよい。 

4.3 

地理識別子(geographic identifier) 場所の識別のための,ラベル又はコードの形式による空間参照。 

例 “日本”は,国名の例である。“102-0083”は,郵便番号の例である。 

4.4 

場所(location) 識別可能な地理的な所。 

例 “東京タワー”,“京都市”,“北海道”。 

4.5 

空間参照(spatial reference) 実世界における位置の記述。 

備考 これは,ラベル,コード又は座標の集合の形態を取ってもよい。 

4.6 

空間参照系(spatial reference system) 実世界における位置を識別するための体系。 

5. 表記法  

background image

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

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5.1 

統一モデリング言語(UML) この規格に現れる図は,ISOインタフェース定義言語(IDL:Interface 

Definition Language)の基本型定義による統一モデリング言語(UML :Unified Modelling Language)の静的構造

図及び概念スキーマ言語としてUMLオブジェクト制約言語(OCL:Object Constraint Language)を使用して表

す。この規格の中で使用するUMLの表記法は,図1に示す。 

関連

依存

はん(汎)化

合成

集成

関連名

クラス#1

クラス#2

役割-1

役割-2

クラス間の関連

関連の基数

1

クラス

一つだけ

0..*

クラス

0以上

0..1

クラス

任意選択(0又は1)

1..*

クラス

1以上

n

クラス

特定の数

ノート

図 1 UML表記法 

参考 単方向の関連を意図する場合,線の終端に矢印をつけることによって示す。矢印によって方向

を特定しなければ,双方向の関連とみなす。 

この規格は,次のUMLパッケージを規定する。 

− SI̲Gazetteer 

− SI̲LocationInstance 

− SI̲LocationType 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

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他の規格で規定した次のUMLパッケージを参照する。 

− EX̲GeographicExtent,JIS X 7115:2005のExtentパッケージで定義している。 

− EX̲TemporalExtent,JIS X 7115:2005のExtentパッケージで定義している。 

− CI̲ResponsibleParty,JIS X 7115:2005のCitationで定義している。 

− GM̲Point,JIS X 7107:2005のGeometryパッケージで定義している。 

− SC̲CRS,JIS X 7111:2004で定義している。 

5.2 

属性表 この規格で使用する属性の表は,次の構成要素によって示す。 

− 要素名:要素に割り当てるラベル 

− 記述:要素の説明 

− 要求度:要素は,常に記録されるべき(M)か,任意選択である(O)か,又は規定された条件に適合する

際に記録される(C)かのいずれかとする。 

− 最大出現回数:記述してもよいインスタンスの数,1回(1)又は複数回(N) 

− データ型:明確に区別される値の集合 

− 定義域:許される値(自由記述を含む。) 

6. 地理識別子による空間参照の概念  

6.1 

地理識別子による空間参照 地物の位置は,空間参照によって特定する。地理識別子が空間参照と

して使われる場合には,一つの場所を一意に識別する。この場所は,他の地物を参照するために使用され

る地物となる。 

備考 通常,地理データ集合に属する地物の空間参照は地物の属性として保持され,場所との関係を

定義する。通常,場所との関係は,包含の関係となる。しかし,“隣接した”並びに特定されて

いる位置から測定した距離及び方向も添えた“〜に沿っての距離”などのような関係を用いて,

より複雑な空間参照が構成されることもある。道路及び鉄道に対する参照系は,リンク(道路

又は路線)に沿う一つのノード(端点又は交差点)からの測定距離に基づくことが多い。デー

タ集合が使用する空間参照系は,JIS X 7115で定義するようにデータ集合のメタデータの一部

を成す。 

これらの概念を,図2に示す。図2は,型とインスタンスとの両方のレベルに適用される。 

空間参照

場所

地理識別子

+識別する

+識別される

図 2 地理識別子による空間参照の概念 

background image

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.2 

地理識別子による空間参照系 地理識別子による空間参照系は,対応する地理識別子とともに,一

つ以上の場所型が関連する集合からなる。これらの場所型は,集成又は分割によって,場合によっては階

層構造を形成しながら,互いに関連してもよい。 

地理識別子による空間参照系の例を,表1に示す。 

表 1 空間参照系の例 

空間参照系 

場所型 

地理識別子 

JIS X 0304で定義される国 

国 

国名 
国コード 

地域の人口中心の集合 

町 

町名 

町内の住所 

地所 

地所の住所 

水理的階層 

河川流域 
河川 
河川区域 

河川流域名 
河川名 
河川区域番号 

リンク-ノード 

リンク 

リンクコード 

6.3 

地名辞典 地名辞典は,場所インスタンスを記述する地理識別子の要覧とする。地名辞典は,個々

の場所インスタンスの位置に関する追加情報を含むことがある。地名辞典は,座標参照を含んでもよく,

また,純粋に記述的な参照を含んでもよい。座標参照を含む場合,地理識別子による空間参照系から座標

参照系へ変換することも可能となる。記述的な参照を含む場合,これは,例えば地所の郵便番号など,地

理識別子を伴う別の空間参照系を使用する空間参照となる。どの場所型に対しても,一つ以上の地名辞典

が存在してもよい。 

空間参照系,場所及び地名辞典の間の関係を,図3に示す。 

図 3 地理識別子による空間参照系 

7. 地理識別子による空間参照系の要件  

7.1 

地理識別子による空間参照系の属性 地理識別子による空間参照系は,一つ以上の場所型(それら

は関係があってもよい。)を含まなければならない。それぞれの場所インスタンスは,一つの地理識別子に

よって一意に識別されなければならない。 

地理識別子による空間参照系は,少なくとも次の要素によって記述しなければならない。 

− 名称 

地理識別子による空間参照系

場所インスタンス

地名辞典

場所型

11

1..*

1..*

background image

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− 主題 

− 全面的責任者 

− 場所型 

加えて,次の要素を記述してもよい。 

− 有効領域 

これらの要素の詳細を表2に示す。UMLスキーマを図4に示し,空間参照系の記述例を附属書Bに示

す。 

RS̲ReferenceSystem

+ name : CharacterString

+ domainOfValidity[0..*] : EX̲GeographicExtent

geographicIdentifier(地理識別子)が場
所を特定するための情報を十分もたない

場合,position(位置)を記録しなければ

ならない。

SI̲SpatialReferenceSystemUsingGeographicIdentifiers

+ theme : CharacterStirng

+ overallOwner : CI̲ResponsibleParty

SI̲LocationInstance

+ geographicIdentifier : CharacterString

+ alternativeGeographicIdentifier[0..*] : CharacterString

+ geographicExtent : EX̲GeographicExtent
+ temporalExtent[0..1] : EX̲TemporalExtent

+ administrator : CI̲ResponsibleParty

+ position[0..1] : GM̲Point

0..*

0..*

+parent

0..*

Nesting

+child

SI̲LocationType

+ name : CharacterString

+ theme : CharacterString

+ identification[1..*] : CharacterString
+ definition : CharacterString

+ territoryOfUse : EX̲GeographicExtent

+ owner : CI̲ResponsibleParty

0..*

1..*

+referenceSystem

0..*

+locationTypes

Comprises

0..*

0..*

+parent

0..*

Nesting

+child

1

+locationType

1

SI̲Gazetteer

+ name : CharacterString
+ scope[0..1] : CharacterString

+ territoryOfUse : EX̲GeographicExtent

+ custodian : CI̲ResponsibleParty

+ coordinateSystem[0..1] : SC̲CRS

0..*

1..*

+gazetteer

0..*

+locationInstances

Aggregation

1..*+locationTypes

1..*

LocationType

図 4 地理識別子による空間参照のUMLモデル 

場所型を作成若しくは廃止する場合又は場所型の新しいバージョンを作成する場合には,空間参照系の

新しいバージョンを作成しなければならない。バージョンの情報は,空間参照系の名称に含まれる。 

表 2 地理識別子による空間参照系の要素 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

名称 

name 

空間参照系の識
別子 

文字列 

自由記述 

有効領域 

domainOfValidity 

参照系を適用す
る地域 

EX̲GeographicExtent 

JIS X 7115を参
照 

background image

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

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表 2 地理識別子による空間参照系の要素(続き) 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

主題 

theme 

空間参照系の特
性を明らかにす
るために使用す
るプロパティ 

文字列 

自由記述 

全面的責任
者 

overallOwner 

空間参照系に対
し,全面的に責任
をもつ組織 

CI̲ResponsibleParty 

JIS X 7115を参
照 

場所型 

locationTypes 

空間参照系に属
する場所型 

関連 

SI̲LocationType 

注(1) M(必す(須)),O(任意選択);5.2参照 

(2) 1(一つ)又はN(多数) 

7.2 

場所型の属性 空間参照系に属するそれぞれの場所型に対し,次の要素を記述しなければならない。 

− 名称 

− 主題 

− 識別 

− 定義 

− 使用地域 

− 責任者 

加えて,次の要素を記述してもよい。 

− 親場所型 

− 子場所型 

− 参照系 

これらの要素の詳細を表3に示す。実例を附属書Bに示す。 

場所型のいずれかの属性が変化した場合,場所型の新しいバージョンを作成しなければならない。 

表 3 空間参照系の場所型の要素 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

名称 
 

name 

場所型の名称 

文字列 

自由記述 

主題 
 

theme 

場所型の特性として
使用するプロパティ 
(3) 

文字列 

自由記述 

識別 
 

identification 

場所インスタンスを
一意に識別するため
の手法(4) 

文字列 

自由記述 

 
 

background image

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

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表 3 空間参照系の場所型の要素(続き) 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

定義 

definition 

場所インスタンスを
定義する方法 
(5) 

文字列 

自由記述 

使用地域 
 

territoryOfUse 

場所型が出現する地
域 
(6) 

EX̲GeographicExtent JIS X 7115を参照 

責任者 

owner 

場所インスタンスの
作成及び破棄をする
ことができる組織の
名称 

CI̲ResponsibleParty 

JIS X 7115を参照 

親場所型 

parent 

親場所型の名称(この
場所型がその一部分
となる場所型) 
(7) 

関連 

SI̲LocationType 

子場所型 

child 

子場所型の名称(この
場所型を細分する場
所型) 
(7) 

関連 

SI̲LocationType 

参照系 

referenceSystem 地理識別子による空

間参照系 

関連 

SI̲SpatialReferenc
eSystemUsingGeog
raphicIdentifiers 

注(1)  M(必す),O(任意選択);5.2参照 

(2) 1(一つ)又はN(多数) 
(3) 主題の例には,“行政のため”,“選挙のため”及び“郵便のため”がある。 
(4) 識別の例には,“名称”及び“コード”がある。 
(5) 場所型の定義は,次の形態のうちの一つを取るものとする。 

− 境界の集合で定義される領域,例えば,国境で定義される国。 
− 単一の地物,例えば,中心線で定義される街路,又は二つのそのような街路の交差点など。 
− より小さな地物の集まり,例えば,国の集まりによって定義される貿易圏。 

場所型がより小さな単位の集まりで定義されている場合には,その位置のインスタンスは明確に定義さ

れた境界をもつ必要はない。例えば,郵便配達点の集まりで定義される郵便番号など。 

(6) 場所型“川”に対応する地理定義域の一つの例には,“北アメリカ”がある。 
(7) 場所型には,nesting関連によって,親場所型及び子場所型が連結される。 

8. 地名辞典の要件   

8.1 

地名辞典のプロパティ 地名辞典は,空間参照系に属する場所型に基づく場所インスタンスの要覧

とする。 

備考 

ある場所に対する場所インスタンスの特定方法がいくつもあるように,同じ場所型に対して

いくつかの異なる地名辞典が存在してもよい。逆にいうと,一つの地名辞典は,一つの場所

を表す異なる識別子をもつ場所インスタンスを含んでもよい。 

地名辞典は,最小集合として次の要素を記述しなければならない。 

− 名称 

− 使用地域 

− 維持者 

background image

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 場所型 

− 場所インスタンス 

加えて,次の要素を記述してもよい。 

− 適用範囲 

− 座標参照系 

備考 

座標参照系は,地理識別子による参照及び座標による参照との間の連結機構を提供する。 

これらの要素の詳細を表4に示す。地名辞典データの例を附属書Cに示す。 

場所インスタンスが作成若しくは廃止された場合,又は場所インスタンスの新しいバージョンが作成さ

れた場合には,地名辞典の新しいバージョンを作成しなければならない。 

表 4 地名辞典の要素 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

名称 
 

name 

地名辞典の名称 
(3) 

文字列 

自由記述 

適用範囲 
 

scope 

地名辞典が含む場
所型に関する記述 
(4) 

文字列 

自由記述 

使用地域 
 

territoryOfUse 

地名辞典が対象と
する地域 
(5) 

EX̲GeographicExtent 

JIS X 7115を
参照 

維持者 

custodian 

地名辞典の維持管
理に責任をもつ組
織の名称 

CI̲ResponsibleParty 

JIS X 7115を
参照 

座標参照系 

coordinateSystem 

地名辞典の中で位
置を記述するため
に使用される座標
参照系の名称 

SC̲CRS 

JIS X 7111を
参照 

場所型 

locationTypes 

空間参照系に属す
る場所型 

関連 

SI̲Location 
Type 

場所インス
タンス 

locationInstances 

地名辞典に属する
場所インスタンス 

関連 

SI̲Location 
Instance 

注(1)  M(必す),O(任意選択);5.2参照 

(2) 1(一つ)又はN(多数) 
(3) 地名辞典のバージョン作成日は,名称に含まれる。 
(4) 適用範囲の例には,“ロンドンの街路”及び“北アメリカの河川”などがある。 
(5) 河川の地名辞典の地域の例には“北アメリカ”,街路の地名辞典にある地域の例には“ロンドン”などがある。 

8.2 

場所インスタンスの属性 各場所インスタンスは,最小集合として次の要素を記述しなければなら

ない。 

− 地理識別子 

− 地理範囲 

− 管理者 

− 場所型 

加えて,次の要素を記述してもよい。 

background image

10 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 時間範囲 

− 代替地理識別子 

− 位置 

− 親場所インスタンス 

− 子場所インスタンス 

− 地名辞典 

これらの要素の詳細を表5に示す。地名辞典データの例を附属書Cに示す。 

場所インスタンスのいずれかの属性が変化した場合,場所インスタンスの新しいバージョンを作成しな

ければならない。例えば,地方自治体の行政区域が境界変更された場合などがある。 

表 5 場所インスタンスの地名辞典に記録するデータ 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

地理識別子 geographic 

Identifier 

場所インスタンスの
ための一意な識別子
(3) 

文字列 

自由記述,数又
はコード 

時間範囲 

temporalExtent 

場所インスタンスの
存続期間の記述 
(4) 

EX̲TemporalExtent 

JIS X 7115を参
照 

代替地理識
別子 

alternative 
Geographic 
Identifier 

場所インスタンスの
別の識別子 

文字列 

自由記述,数又
はコード 

地理範囲 

geographicExtent 

場所インスタンスの
範囲の記述 
(5) 

EX̲GeographicExtent 

JIS X 7115を参
照 
 

位置 

position 

場所インスタンスの
代表点の座標 
(6) 

C:地理識
別子が場
所を特定
するため
の十分な
情報をも
たない場
合 

GM̲Point 

JIS X 7107を
参照 

管理者 
 

administrator 

場所インスタンスの
特性に対し,責任を
もつ組織の名称 

CI̲ResponsibleParty 

JIS X 7115を参
照 

親場所イン
スタンス 

parent 

この場所インスタン
スが一部分を成す,
異なる場所型の場所
インスタンスの名称 

関連 

SI̲Location 
Instance 

子場所イン
スタンス 

child 

この場所インスタン
スを細分する,異な
る場所型の場所イン
スタンスの名称 

関連 

SI̲Location 
Instance 

場所型 

locationType 

場所インスタンスの
型 

関連 

SI̲Location 
Type 

background image

11 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 5 場所インスタンスの地名辞典に記録するデータ(続き) 

要素名 

UML識別子 

記述 

要求度

(1) 

最大出現

回数(2) 

データ型 

(UMLクラス) 

定義域 

(許容値) 

地名辞典 

gazetteer 

場所インスタンスが
属する地名辞典 

関連 

SI̲Gazetteer 

注(1)  M(必す),O(任意選択),C(条件付き);5.2参照 

(2) 1(一つ)又はN(多数) 
(3) より広い地域の中で地理識別子が一意となることを保証するために,その地理識別子は親場所型のインスタ

ンスの識別子を含むことが必要かもしれない。例えば,テキサス州のパリの場合,“パリ,テキサス”など。 

(4) 通常,時間範囲は,場所インスタンスが存在し続けている期間となる。 
(5) 地理範囲は,次のいずれかの方法で定義しなければならない。 

− 下位の地物の集まりとして:例えば,構成国の列挙で定義される,ヨーロッパ連合など。 
− 次のいずれかによって記述された境界多角形によって: 

−  境界線分(それぞれが一つ以上の地物によって定義される。)からなる閉じた折線,例えば,その

境界を成す街路によって定義されるブロックなど。 

−  座標の集合:例えば,境界点の座標で定義される筆(田畑・宅地などの一区画)など。 

(6) 位置の例には,場所インスタンスの図心の座標がある。これは,座標による空間参照への連結の仕組みを提

供する。 

12 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(規定)抽象試験項目群 

A.1 地理識別子による空間参照系の適合性 

A.1.1 抽象試験項目 地理識別子による空間参照系が,この規格に適合していることを検査するために,

A.1.2及びA.1.3が示す要件を満たしていることを確認する。 

A.1.2 構造 

a) 試験目的 空間参照系の構造を検査する。 

b) 試験方法 空間参照系が明確になっており,共通の主題をもつ場所型の集合からなることを検査する。 

c) 参照 本体の7.1 

d) 試験種類 基本 

A.1.3 場所型 

a) 試験目的 各場所型が明確になっており,一つ以上の地理識別子の型として一意に特定されることを

検査する。 

b) 試験方法 各場所型の属性が識別されており,場所インスタンスからなる地名辞典があることを検査

する。 

c) 参照:本体の7.2及び8.1 

d) 試験種類 基本 

A.2 地名辞典の適合性 

A.2.1 抽象試験項目 地名辞典が,この規格に適合していることを検査するために,A.2.2及びA.2.3が示

す要件を満たしていることを確認する。 

A.2.2 構造 

a) 試験目的 地名辞典の構造を検査する。 

b) 試験方法 地名辞典のプロパティが識別されていることを検査する。 

c) 参照 本体の8.1 

d) 試験種類 基本 

A.2.3 属性データ 

a) 試験目的 地名辞典に記録される各場所インスタンスのすべての属性が,正しく定義されていること

を検査する。 

b) 試験方法 地名辞典に記録される場所のすべてのインスタンス及びそれぞれの属性データが,正しく

記録されていることを検査する。 

c) 参照 本体の8.2 

d) 試験種類 基本 

background image

13 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(参考)地理識別子による空間参照系の例 

序文 この附属書は,地理識別子による空間参照系の例を示すものであり,規定の一部ではない。 

地理識別子による空間参照系の例には,英国における地所の住所指定がある。これは,次のように記述

できる。 

      名称 

UK property addressing 

      有効領域  

UK 

      主題 

property 

      全面的責任者 

Office for National Statistics 

      場所型 

administrative area, town, locality, street, property 

場所型の記述例を,附属書B表1に示す。 

附属書B表 1 場所型の記述例 

名称 

主題 

識別 

定義 

使用 
地域 

責任者 

親 

子 

administrative 
area 

local 
administration 

name 

area of 
responsibility of 
highest level 
local authority 

UK 

UK 
government 

none 

town 

town  

built 
environment 

name 

city or town 

UK 

Ordnance 
Survey 

administrative 
area 

locality 

locality  

community 

name 

neighbourhood, 
suburb,district, 
village,or  
settlement 

UK 

local 
authority 

town 

street 

street 

access 

unique 
street 
reference 
number 

thoroughfare 
providing 
access to 
properties 

UK 

Highway 
Authority 

locality,town 
or 
administrative 
area 

basic land 
and property 
unit 

property  

built 
environment 

geographic 
address 

land use 

UK 

local 
authority 

street 

none 

14 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C(参考)地名辞典データの例 

序文 この附属書は,地名辞典データの例を示すものであり,規定の一部ではない。 

C.1 Administrative areas 行政区域の地名辞典は,次のように記述することができる。 

      名称 

administrative area 

      適用範囲  

local authority areas 

      使用地域  

UK 

      維持者 

Office for National Statistics 

      座標参照系 

National Grid of Great Britain 

      場所型 

County Councils and Unitary Authorities 

次は,有効なレコードである。 

      地理識別子 

Cambridgeshire 

      時間範囲  

19960401 

      代替地理識別子 

CC 

      地理範囲  

5300 2370, 5630 2470, 5460 3190, 5020 3060 

      位置 

5448 2583 

      管理者 

Office for National Statistics 

      親場所インスタンス 

England 

      場所型 

County Councils 

C.2 Towns 町の地名辞典は,次のように記述する。 

      名称 

Towns 

      適用範囲  

large population centres 

      使用地域  

UK 

      維持者 

Ordnance Survey 

      座標参照系 

National Grid of Great Britain 

      場所型 

town 

次は,有効なレコードである。 

      地理識別子 

Cambridge 

      時間範囲  

19960401 

      代替地理識別子 

none 

      地理範囲  

5414 2596, 5440 2532, 5493 2545, 5487 2598, 5455 2618 

      位置 

5448 2583 

      管理者 

Cambridgeshire County Council 

      親場所インスタンス 

Cambridgeshire 

      場所型 

town 

15 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

C.3 Localities 場所の地名辞典は,次のように記述する。 

      名称 

Localities 

      適用範囲  

local communities 

      使用地域  

Cambridge 

      維持者 

Cambridge City Council 

      座標参照系 

National Grid of Great Britain 

      場所型 

locality 

次は,有効なレコードである。 

      地理識別子 

Chesterton 

      時間範囲  

19970401 

      代替地理識別子 

none 

      地理範囲  

5466 2613, 5448 2594, 5464 2592, 5474 2604 

      位置 

5453 2595 

      管理者 

Cambridge City Council 

      親場所インスタンス 

Cambridge 

      場所型 

locality 

C.4 Streets 街路の地名辞典は,次のように記述する。 

      名称 

National Street Gazetteer 

      適用範囲  

UK streets 

      使用地域  

UK 

      維持者 

Ordnance Survey 

      座標参照系 

National Grid of Great Britain 

      場所型 

street 

次は,有効なレコードである。 

      地理識別子 

Church Street 

      時間範囲  

19980401 

      代替地理識別子 

54672 

      地理範囲  

5461 2598, 5463 2598 

      位置 

5463 2597 

      管理者 

Cambridgeshire County Council 

      親場所インスタンス 

Chesterton 

      場所型 

street 

C.5 Properties 地所の地名辞典は,次のように記述する。 

      名称 

National Land and Property Gazetteer 

      適用範囲  

UK property 

      使用地域  

UK 

      維持者 

Ordnance Survey 

      座標参照系 

National Grid of Great Britain 

16 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

      場所型 

property 

次は,有効なレコードである。 

      地理識別子 

      時間範囲  

19990401 

      代替地理識別子 

CB4 1DT 1 

      地理範囲  

54626 25973, 54629 25970, 54631 25974, 54627 25976 

      位置 

54629 25973 

      管理者 

Cambridge City Council 

      親場所インスタンス 

Church Street 

      場所型 

property 

17 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D(参考)関連規格 

[1] JIS X 0304,国名コード  

備考 ISO 3166-1,Codes for the representation of names of countries and their subdivisions−Part 1: Country 

codesが,この規格と一致している。 

[2] ISO 19101:2002,Geographic information−Reference model 

background image

18 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1(参考)日本における地理識別子による空間参照の例 

序文 この附属書は,日本における地理識別子による空間参照の例を示すもので,規定の一部ではない。 

1.1 地理識別子による空間参照系の例 地理識別子による空間参照系として“行政区域”を附属書1表1

に示す。また,場所型の例として“都道府県”,“市区町村”及び“選挙区”を附属書1表2 に示す。これ

らは,要素の記述例を示すためのものであり,実際に運用されているものではない。 

附属書1表 1 地理識別子による空間参照系の記述例(本体の7.1表2に対応) 

名称 

行政区域 

有効領域 

神奈川県 

主題 

自治区及び選挙区 

全面的責任者 

全面的責任者A 

場所型 

都道府県,市区町村,選挙区 

附属書1表 2 場所型の記述例(本体の7.2表3に対応) 

名称 

都道府県 

市区町村 

選挙区 

主題 

行政 

行政 

選挙 

識別 

コード 

コード 

名称 

定義 

普通地方公共団体である
都道府県をいう(JIS X 
0401を参照)。 

都道府県に包括される普
通地方公共団体である市
町村,特別地方公共団体
である特別区及び指定都
市に設けられた区をいう
(JIS X 0402を参照)。 

議員を選出する単位とし
て分けられた地域的区
域。 

使用地域 

日本 

日本 

神奈川県 

責任者 

責任者B 

責任者B 

責任者B 

親場所型 

― 

都道府県,選挙区 

都道府県 

子場所型 

市区町村,選挙区 

― 

市区町村 

1.2 地名辞典の例 地名辞典の例として“行政区域要覧”を附属書1表3に示す。また,場所インスタン

スの例として“神奈川県”,“鎌倉市”及び“神奈川県第4区”を附属書1表4に示す。これらは,要

素の記述例を示すためのものであり,実際に運用されているものではない。 

background image

19 

X 7112:2005 (ISO 19112:2003) 

   

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1表 3 地名辞典の記述例(本体の8.1表4に対応) 

名称 

行政区域要覧 

適用範囲 

行政区域 

使用地域 

日本 

維持者 

維持者C 

座標参照系 

JGD2000, (B, L)  (1) 

場所型 

都道府県,市区町村,選挙区 

注(1) 日本測地系2000の測地座標系を表す識別子。この識別子の詳細は,JIS X 7115を参照する。 

附属書1表 4 地名辞典がもつ場所インスタンスの記述例(本体の8.2表5に対応) 

地理識別子 

14 

14204 

神奈川県第4区 

代替地理識
別子 

神奈川県 

鎌倉市 

― 

地理範囲 

westBoundLongitude 
: 138.90 
eastBoundLongitude 
: 139.80 
southBoundLatitude 
: 35.10 
northBoundLatitude 
: 35.70 

westBoundLongitude 
: 139.49 
eastBoundLongitude 
: 139.60 
southBoundLatitude 
: 35.29 
northBoundLatitude 
: 35.37 

westBoundLongitude 
: 139.49 
eastBoundLongitude 
: 139.65 
southBoundLatitude 
: 35.24 
northBoundLatitude 
: 35.38 

位置 

35.45 139.35 

35.32 139.54 

35.30 139.57 

管理者 

管理者D 

管理者D 

管理者D 

親場所イン
スタンス 

― 

14,神奈川県第4区 

14 

子場所イン
スタンス 

14204,神奈川県第4区 

― 

14204 

場所型 

都道府県 

市区町村 

選挙区