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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

(1) 

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  適合性

1

2.1

  適合性の主張

1

3

  引用規格

1

4

  用語及び定義

2

5

  シンボル及び略語

3

6

  要件:13.56 MHz システムのための物理レイヤ,衝突管理及びプロトコル値

3

6.0

  この規格の両モード(モード 及びモード 2)に対する一般事項及び応用

3

6.1

  この規格のモード のための物理レイヤ,衝突管理システム及びプロトコル

4

6.2

  モード 2:この規格のモード のための物理レイヤ,衝突管理システム及びプロトコル

26

7

  装置のマーク

57

8

  この規格で規定したモード間の特性の相違表

58

附属書 A(規定)位相ジッター変調(PJM

59

附属書 B(参考)この規格で規定したモード間で起こり得る既知の干渉

62

附属書 C(参考)衝突管理のためのリーダライタ擬似コード(モード 1

63

附属書 D(参考)巡回冗長検査(CRC)(16 ビット)

64

附属書 E(参考)巡回冗長検査(CRC)モード 232 ビット)

66

附属書 F(参考)モード 1 IC 参照

70

附属書 G(参考)モード で使用する JIS X 6323 プロトコルの解説

71

参考文献

124

 


X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)及

び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,JIS X 6351-1:2010 の

附属書 に示す者の有する特許権,及び次の者の有する特

許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

問合せ先

特許番号

Dr. Bertram Koch 
Leiter Patentabteilung OP31 
ATMEL Germany GmbH 
Theresienstrasse 2 
D-74072 Heilbronn 
Germany 
Tel: +49-7131-67-3254 
Fax: +49-7131-67-2789

US005257288

Magellan Technology Pty Ltd. 
(ABN 93 009 137 393) 
65 Johnston Street 
Annandale 
NSW 2038 
Australia 
Tel: +61 2 9518 7011 
Fax: +61 2 9518 7620

US5302954, WO8905549, 
EP0390822, DE3854478D, 
SG37971, US5485154, 
09/582341 USA, 09/611658 USA, 
WO9934526, EP1048126, 
JP2002500465T, AU1654099, 
10/204159 USA, WO0165712, 
EP1266458, 2001-654480 Japan, 
AU3711301

Matrics Technology 
8850 Stanford Blvd 
Suite 3000 
Columbia 21045 
USA 
Tel: +1 410 872 0300 
Fax: +1 443 782 0230

US 6002344

Koninklijke Philips Electronics N.V. 
Groenewoudseweg 1 
NL 5621 BA Eindhoven 
Netherlands 
Tel: +43 1 60 101-14 69 
Fax: +43 1 60 101-11 01

CN 1277695, EP 831618, EP845751, 
EP-PS 0998792, 
EP-PS 1098257, IN/PCT/00/00034, 
JP 00-551498, JP 00-561579, 
US 5,793,324, US 5,929,801, 
US09/357270, US2001-0013022, 
WO 98/08328, WO99/62196, 
WO00/05673


X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

(3) 

問合せ先

特許番号

US 5808550, EP 96402555.5, 
CN 2191794 
US6177858 B1, EP 96402554.8, 
CN 21911788

Spacecode/Intercode 
12 rue des petits Ruisseaux 
91370 Verrières Le Buisson 
France 
Tel: +33 1 69 75 21 70 
Fax: +33 1 30 11 00 31

US 5426423, EP 90909459.1, 
CN 2058947

Tagsys Australia 
212 Pirie St 
Adelaide 
SA 5000 
Australia 
Tel: +61 8 8100 8324 
Fax: +61 8 8232 3720

EP 0 578 701 B1, AUS 664,544, 
PCT AU 00 01493, 
PCT AU 98 00017, US 5,523,749, 
PCT AU 01 01676, FR 00 01704

Texas Instruments 
34 Forest Street 
Attleboro 
MA 
USA 
Tel: +1 508 236 3314 
Fax: +1 508 236 1960

EP1 038257, US 09/315708, 
JP 00-560700, EP 1 034644, 
US 6442215, CN 1273730A, 
WO00/04686, EP 0669591B, 
AT-PS 401127

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実地が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等にかかわる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新

案登録出願をいう。

JIS X 6351

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

X

6351-1

  第 1 部:参照アーキテクチャ及びパラメタの定義

JIS

X

6351-2

  第 2 部:135 kHz 未満のエアインタフェース通信パラメタ

JIS

X

6351-3

  第 3 部:13.56 MHz のエアインタフェース通信パラメタ

JIS

X

6351-4

  第 4 部:2.45 GHz のエアインタフェース通信パラメタ

JIS

X

6351-6

  第 6 部:860 MHz∼960 MHz のエアインタフェース通信パラメタ(予定)

JIS

X

6351-7

  第 7 部:433 MHz のエアインタフェース通信パラメタ(予定)


X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

(4) 

白      紙


   

日本工業規格

JIS

 X

6351-3

:2010

(ISO/IEC 18000-3

:2004

)

物品管理用 RFID−第 3 部:13.56 MHz の

エアインタフェース通信パラメタ

Radio frequency identification for item management

Part 3: Parameters for air interface communications at 13.56 MHz

序文

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 18000-3 を基に,技術的内容及び構成を変更す

ることなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1

適用範囲

1.1

この規格は,13.56 MHz の帯域で動作する,JIS X 6351-1 の要件に適合した物品識別のための RFID シス

テムで使う,物理レイヤ,衝突管理システム及びプロトコルの値を規定する。

1.2

この規格は,箇条 で定める各モードのシステムに対して規定する。

1.3

この規格は,二つの非干渉モードを規定する。この二つのモードを相互運用することはできないが,同

時に用いても,互いに干渉することはない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/IEC 18000-3:2004

,Information technology−Radio frequency identification for item management

−Part 3: Parameters for air interface communications at 13.56 MHz(IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,一致していること

を示す。

2

適合性

2.1

適合性の主張

この規格に適合することを主張するためには,

“任意選択”

と記したものを除くこの規格のすべての関係

する各箇条に適合する必要があり,また,同時にシステムを使う国の電波規則(より厳しい規制が必要な

場合もある。

)の範囲内で運用しなければならない。

関係する適合性試験の方法は ISO/IEC TR 18047-3 で規定する。

3

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの


2

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0500-1

  自動認識及びデータ取得技術−用語−第 1 部:一般

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762-1:2005,Information technology−Automatic identification and data

capture (AIDC) techniques−Harmonized vocabulary−Part 1: General terms relating to AIDC(IDT)

JIS X 0500-2

  自動認識及びデータ取得技術−用語−第 2 部:光学的読取媒体

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762-2:2005,Information technology−Automatic identification and data

capture (AIDC) techniques−Harmonized vocabulary−Part 2: Optically readable media (ORM)

(IDT)

JIS X 0500-3

  自動認識及びデータ取得技術−用語−第 3 部:RFID

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762-3:2005,Information technology−Automatic identification and data

capture (AIDC) techniques−Harmonized vocabulary−Part 3: Radio frequency identification (RFID)

(IDT)

JIS X 6320-6

  IC カード−第 6 部:交換のための産業間共通データ要素

注記  対応国際規格:ISO/IEC 7816-6,Identification cards−Integrated circuit cards−Part 6: Interindustry

data elements for interchange(IDT)

JIS X 6323-1:2001

  外部端子なし IC カード−近傍型−第 1 部:物理的特性

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15693-1:2000,Identification cards−Contactless integrated circuit(s) cards

−Vicinity cards−Part 1: Physical characteristics(IDT)

JIS X 6323-2:2001

  外部端子なし IC カード−近傍型−第 2 部:電波インタフェース及び初期化

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15693-2:2000,Identification cards−Contactless integrated circuit(s) cards

−Vicinity cards−Part 2: Air interface and initialization(IDT)

JIS X 6323-3:2001

  外部端子なし IC カード−近傍型−第 3 部:衝突防止及び伝送プロトコル

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15693-3:2001,Identification cards−Contactless integrated circuit(s) cards

−Vicinity cards−Part 3: Anticllision and transmission protocol(IDT)

JIS X 6351-1

  物品管理用 RFID−第 1 部:参照アーキテクチャ及びパラメタの定義

注記  対応国際規格:ISO/IEC 18000-1,Information technology−Radio frequency identification for item

management−Part 1: Reference architecture and definition of parameters to be standardized(IDT)

ISO/IEC 15963

,Information technology−Radio frequency identification for item management−Unique

identification for RF tags

ISO/IEC TR 18047-3

,Information technology−Radio frequency identification device conformance test

methods−Part 3: Test methods for air interface communications at 13.56 MHz

EN 300 330

,Electromagnetic compatibility and Radio spectrum Matters (ERM); Short Range Devices (SRD);

Technical Characteristics and test methods for Radio equipment in the frequency range 9 kHz to 30 MHz

4

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 0500 の規格群によるほか,次による。

4.1

位相ジッター変調(Phase Jitter Modulation)

電源供給フィールドでの極めて小さな位相変化によってデータを伝送する変調技術。


3

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

5

シンボル及び略語

この規格で用いる主なシンボル及び略語は,JIS X 6351-1 及び JIS X 0500 の規格群によるほか,次によ

る。

モード 1−値は端数を切り捨てた値(

例  ≈75.52 µs)である。

PJM

位相ジッター変調(Phase Jitter Modulation)

6

要件:13.56 MHz システムのための物理レイヤ,衝突管理及びプロトコル値

6.0

この規格の両モード(モード 及びモード 2)に対する一般事項及び応用

6.0.1

JIS X 6351-1

で定めた提示方法

この規格の,13.56 MHz で動作するアイテム識別のための RFID システムのために規定する物理レイヤ,

衝突管理システム及びプロトコル値定義の文脈,並びに形式及び提示方法は,JIS X 6351-1 の要件に従う。

6.0.2

この規格の相互運用性

この規格は,13.56 MHz で動作する二つのモードの仕様を定める。

それら二つのモードは,相互運用はできないが,しかし,お互いに何ら重大な干渉を引き起こすことな

く運用できることが求められる。既知の干渉の原因はすべて,

附属書 に示す。

注記 1  ユーザにおいては,いかなる特定の利用のためであれ,一つのモードを選択することを推奨

する。

注記 2  各国の国内法規は出力,周波数又は帯域の割当てのいずれかで更に規制が厳しく,そうした

規制はその国内でのシステムの能力を低める可能性がある。ユーザは厳にそれらの法規にの

っとったシステムだけを使用する責任をもつ。これには,ユーザは製造者からその証明を入

手し,システムが適合していることを保証するために適切な場所において適正試験を実施す

る義務を負うことを意味する。

参考情報  この規格の対応国際規格の準備時点で,リーダライタとタグとの間の双方向のリンクが物

理レイヤで放射する電波について,型式承認又は認証が必要となるかもしれない。このた

め,この規格への参照に加えて,各国又は地域の電波規則及び電波基準に関する参考資料

を参照することが必要である。すべてのシステムは,性能に影響するかもしれない各国の

電波規則に従う必要がある。

6.0.3

この規格のリーダライタの適合性

この規格への適合性を主張するために,リーダライタはモード 1 又はモード 2 のいずれかをサポートし

なければならない。リーダライタは,任意機能として両モードをサポートすることができる(二つのモー

ドは,相互運用できない。

6.0.4

この規格のタグの適合性

この規格への適合性を主張するために,タグはモード 1 又はモード 2 のいずれかをサポートしなければ

ならない。タグは,任意機能として両モードをサポートすることができる(二つのモードは,相互運用で

きない。

6.0.5

コマンド構造及び拡張性

6.1

及び 6.2 は,リーダライタとタグとの間のコマンドコードの構造の定義,及びどれだけのポジション

が将来の拡張のために可能であるのかの指示を含む。

コマンド仕様では,コマンド及びその実行についての完全な定義を提供する。

各コマンドは,

“必す(須)

”又は“任意選択”としてラベル付きで分類されている。


4

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

JIS X 6351-1

に従って,この規格は,

“カスタム”及び“独自仕様”コマンドについて規定する。

承認済みのコマンドの種類は,6.0.66.0.9 に規定する。

6.0.6

必す(須)コマンド

必す(須)コマンドは,適合を主張するすべてのタグによってサポートされていなければならない。適

合を主張するリーダライタは,すべての必す(須)コマンドをサポートしなければならない。

6.0.7

任意選択コマンド

任意選択コマンドは,この規格で規定されたコマンドである。リーダライタは,この規格で定められた

すべての任意選択コマンドを技術的には実行できなければならない(特にそれを行うための設定は必要な

い。

。タグは,任意選択コマンドをサポートしても,しなくてもよい。

任意選択コマンドを使う場合は,この規格で定められた規定を遵守しなければならない。

6.0.8

カスタムコマンド

カスタムコマンドは,ある国際規格によって使用可能としてもよいが,その仕様はその国際規格の中で

規定されてはならない。

カスタムコマンドは,この規格で規定した必す(須)コマンド又は任意選択コマンドの機能を,単に異

なる方法によってコピーしたものであってはならない。

6.0.9

独自仕様コマンド

独自仕様コマンドは,ある国際規格によって使用可能としてもよいが,その仕様はその国際規格の中で

規定されてはならない。

独自仕様コマンドは,この規格で規定した必す(須)コマンド又は任意選択コマンドの機能を,単に異

なる方法によってコピーしたものであってはならない。

6.1

この規格のモード のための物理レイヤ,衝突管理システム及びプロトコル

モード 1 は,この規格で規定されたその他一切のモードと相互運用できない。

6.1.1

読取り及び書込みシステム

モード 1 は,

“リーダトークファースト”技術を使用して読取り及び書込みシステムを実現している。

6.1.2

規定の特徴

このモードで規定されている物理プロトコル,衝突管理プロトコル,及び伝送プロトコルは,JIS X 6323

規格群において取られたアプローチと一致する(

附属書 参照)。6.1.36.1.8 にモード 1 の規定部分を示

す。

6.1.9

では,JIS X 6323 規格群に適合する(ただし,拡張している。

)任意プロトコルの拡張を規定する。

6.1.3

適合性及び性能の測定上の特徴

モード 1 のための性能及び適合性の測定上の特徴は,テクニカルレポート(ISO/IEC TR 18046 及び

ISO/IEC TR 18047-3

)の関係箇条で規定される。

注記  ISO/IEC TR 18046 は,2006 年に発行された時は IS に変更になっている。

6.1.4

物理レイヤ

13.56 MHz でのモード 1 エアインタフェースのための物理レイヤは,JIS X 6323-2 に適合する。

6.1.5

プロトコル及び衝突管理動作方法

13.56 MHz でのモード 1 エアインタフェースのための衝突管理動作方法は,JIS X 6323-3 に適合する。

6.1.6

コマンド

13.56 MHz でのモード 1 エアインタフェースのためのコマンドは,JIS X 6323-3 に適合する。


5

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

6.1.7

リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表

13.56 MHz でのモード 1 エアインタフェースに対応したリーダライタからタグへのリンクのためのパラ

メタ表は,JIS X 6323-2 に適合する。

6.1.8

タグからリーダライタへのリンクのためのパラメタ表

13.56 MHz でのモード 1 エアインタフェースに対応したタグからリーダライタへのリンクのためのパラ

メタ表は,JIS X 6323-2 に適合する。

6.1.9

プロトコル拡張

6.1.9.1

プロトコル任意拡張

プロトコル拡張は任意選択機能であり,タグはこれをサポートしてもよい。サポートする場合,要求及

び応答は,6.1.96.1.11 で与えられた定義に適合しなければならない。

タグがプロトコル拡張をサポートしない場合,エラーコードを返してはならず,沈黙を維持する。要求

には次のフィールドを含む:

−  フラグ(

表 参照。ビット 4 はプロトコル拡張のために 1 に設定し,ビット 5∼ビット 8 は 0: RFU に

設定しなければならない。

−  プロトコル拡張バイト(プロトコル拡張バイトのビット 1 及びビット 2 は将来のプロトコル拡張のた

めに確保し,0 に設定する。

− CRC

6.1.9.2

要求フラグ

要求フラグを,

表 に示す。

表 1−要求フラグ 1の定義

ビット番号

フラグ名

状態

内容

0 RF タグによって単独の副搬送波周波数を使用されなければならな

い。

ビット 1

副搬送波フラグ

1

二つの副搬送波がタグによって使用されなければならない。

0

低データレートを使用しなければならない。

ビット 2

データレートフラグ

1

高データレートを使用しなければならない

0

6.1.10.18

及び 6.1.10.19 で特定した任意プロトコル応答,タグがこの

応答をサポートしない場合は沈黙を維持しなければならない。

ビット 3

応答フラグ

1

任意プロトコルの応答は G.8.4.1 の Read single block コマンドでの指
定,及び

図 G.33 の応答フォーマットと同じであり,上のビット 1

と 2 とに準じた符号化を使用する。タグがこの応答をサポートしな
い場合,タグは沈黙を維持しなければならない。

ビット 4

プロトコル拡張フラグ 1

プロトコルフォーマットは拡張されている。

ビット 5 RFU

0 RFU

ビット 6 RFU

0 RFU

ビット 7 RFU

0 RFU

ビット 8 RFU

0 RFU

6.1.9.3

要求フォーマット

プロトコル拡張バイトのビット 1 及びビット 2 が 0 の場合,

図 はプロトコル拡張コマンドを単に参照

するだけである。


6

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC

EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 1−プロトコル拡張要求フォーマット

6.1.10

プロトコル拡張−衝突管理方法の解説

6.1.10.1

プロトコル拡張内の衝突管理

このプロトコル拡張には,大きく二つの流儀がある。すなわち,6.1.10.2 で規定する非スロット化非終端

処理複数タグ読取りプロトコル,及び 6.1.10.4 で規定するスロット化終端処理順応周回複数タグ読取りプ

ロトコルである。

6.1.10.2

非スロット化非終端処理複数タグ読取りプロトコル

非スロット化非終端処理 aloha プロトコルにおいて,Wake-up コマンドは,RF タグが活性化フィールド

内に存在する限り,それらが自ら決定する間隔で RF タグからランダムな返答を引き出さなければならな

い。このプロトコルにおいて,リーダライタは,衝突なしで到着するすべての返答を受け取り,検出し,

及び報告するが,返信プロセス中に新たに到着したタグを取り込むため,ウェイクアップシグナルの追加

発行を通じて行う他は,質問プロセスに対して影響を与えようと試みない。プログラムは,フィールド内

の 1 個の RF タグによって実行される。

当プロトコルの実行を次に示す。

− Wake-up コマンドだけを必要とする。

−  初期応答長を使用する(長さはユーザによってプログラミング可能。

−  1 個又は数個のタグが質問フィールド内にあるとき,1 回だけ実行する。

Wake-up コマンドの後,リーダライタは RF タグに注意を傾ける。タグのタイプは,主な応答のプリア

ンブルのパートを形成,さらに,非スロット化非終端処理タグに対し,その他いかなるコマンドの信号も

送信することを試みないリーダライタに対して信号を送る。初期応答時間から非応答時間へは,おおよそ

1 対 10 の比率で形成することが望ましい。

図 は,3 個のタグの非スロット化非終端処理複数タグ読取りプロトコル内での働きを示す。

−  リーダライタが Wake-up コマンドを発行し,三つのタグすべてが応答して衝突が生じた。

−  遅延時間が変化した後,RF タグ 1 及び RF タグ 3 が応答し,衝突が生じた。

−  次に RF タグ 2 が単独で応答し,復号化された。

−  次に RF タグ 1 が単独で応答し,復号化された。

−  次に RF タグ 2 及び RF タグ 3 が応答し,衝突が生じた。

−  次に RF タグ 1 及び RF タグ 2 が応答し,衝突が生じた。

−  最後に RF タグ 3 が応答し,復号化された。

図 2−非スロット化非終端処理複数タグ読取りプロトコルにおける RF タグの応答例


7

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

6.1.10.3

非スロット化非終端処理順応周回プロトコル内の RF タグの状態

電源オフ状態及び準備完了状態は正常なプロトコルと同じである。

準備完了状態からアクティブ状態への遷移は,非終端処理・非スロット化 Wake-up コマンドにプロトコ

ルを拡張した結果として生じる(プロトコル拡張フラグ設定。

図 参照)。

図 3−非スロット化非終端処理複数タグ読取りプロトコルでのタグの状態

6.1.10.4

スロット化終端処理順応周回複数タグ読取りプロトコル

スロット化終端処理順応周回読取りプロトコル内で,ウェイクアップの後の質問サイクルの間には,タ

グ及びリーダライタの間で対話の継続があり,一つのタグは無制限に返答し続けてはならない。

リーダトークファースト(RTF)ウェイクアップを,動的な多数のタグに頻繁に与えることができる。

多数のタグが存在する場合,すべてのタグを読み取るまでタグ応答数を減らしていく。

このプロトコルの中で,タグは応答のために,最大スロット番号からランダムなスロット番号を選ぶ。

最大スロット番号は初期値としてタグに設定されて,それはリーダライタコマンドによって一時的に無効

にされ得る。リーダライタは,個々のスロットの開始を信号で伝える。タグは,ウェイクアップと続いて

アクティブ状態への遷移に責任をもつ Wake-up コマンドからのタイミングに関する現在のスロット番号の

経過を追う。RF タグは応答を送信した後,アクティブ状態から沈黙状態へ自動的に遷移する。タグがアク

ティブ状態で,現在のスロット番号が最大スロット番号と同じ場合,現在のスロット番号の増加は,その

現在の値をリセットして 1 に戻し,返信を再提供する場合のランダムスロット番号の再計算をしなければ

ならない。このケースは,タグが選んだ返信スロット内でタグの応答が他と衝突した場合,又は応答にエ

ラーが含まれた場合に生じる。この現在のスロット番号のサイクルは,タグの応答がエラーしないで復号

化され,沈黙状態のままでいるか,又はタグがエネルギー供給フィールドから去るまで続く。

最大スロット番号は,ラウンドにおいてスロットの数として参照される。ラウンド内のスロットの数は,

タグ個数の増大及び縮小として上下し得る。

6.1.10.5

リーダライタからタグへの対話の例

Wake-up コマンドを受け取ると,タグは必ずしもすぐに応答を返す訳ではない。しかし 1 回目のラウン

ド内でランダムに選ばれた返信スロットの初期ラウンド長の範囲内で,自分自身での選択を開始する。タ


8

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

グ返信スロットの持続時間は,選ばれた応答フォーマット及び初期応答のページの数によって決まる。タ

グが応答ラウンド内で予期する場合のスロットの数は,初期のタグプログラミングによって決まるが,し

かしこれはリーダライタコマンドによって修正することができる。各応答スロットの開始は,リーダライ

タによって指示される。

図 に,対話の一例を示す。

−  リーダライタが Wake-up コマンドを発し,準備完了状態にある RF タグがアクティブ状態に遷移した。

− RF タグはメモリから初期のラウンドサイズを読み取り,応答を返すスロットをランダムに選択した。

−  スロット 0 は返信後に沈黙状態に遷移する RF タグ 1 からの応答を受け入れた。

−  リーダライタは,沈黙を保っている RF タグ 1 の TEL を含んだ Next-slot コマンドを発行した。

−  スロット 1 は応答を含まず,リーダライタはスロット閉鎖(EOF)コマンドを発行した。

−  スロット 2 は二つの応答を含み,それらの内容が異なる場合の先行部によって衝突が検知され,スロ

ットは主返答が送られる前に閉じられた。二つの RF タグは次のラウンド(現ラウンドにおけるスロ

ットの最大数を過ぎた後)で再び応答を提供する。

−  スロット 3 は二つの応答を含み,衝突は先行部の期間には検知されず,主応答の CRC チェックで検知

され,したがって衝突が検出されて,リーダライタは Ultimate error コマンドを発行した。二つの RF

タグは次のラウンドで再び応答を提供する。

−  スロット 4 は二つの応答を含み,しかし,一つが他よりも著しく強いため,リーダライタには一つの

RF タグだけがスロットにあると見える。リーダライタは RF タグ 6 の TEL を含んだ Next-slot コマン

ドを発行した。RF タグ 7 は,現ラウンドの最大スロット番号の後に再び応答を提供する。

−  スロット 5 は,ある理由のために分離する必要がある特定の RF タグの応答を含み,リーダライタは

Selective-stand-by コマンドを発行し,RF タグ 8 をアクティブ状態に移動させた。RF タグ 1 及び 6 は

沈黙状態に残したままアクティブ状態にあったその他すべてのタグを待機状態に移した。

−  このとき,一つの RF タグだけがアクティブ状態なので,このタグに対して更なるデータ又はプログ

ラムを要求する機会がある。リーダライタは,Reply with range コマンドを発行し,RF タグ 8 からア

ドレス指定範囲(スロット 6)へ応答を引き出した。

−  次にリーダライタは,RF タグ 8 を沈黙状態に残して Next-slot コマンドを発行した。

−  その次にリーダライタは,Re-enter round コマンドを発行し,待機状態となっていた RF タグをアクテ

ィブ状態に戻した。

−  スロット 7 は RF タグ 9 からの応答を含む。

表 2−スロット化終端処理適応ラウンドのタイミング

最小

標準

最大

t1 4

064/f

c

(300 µs) 4

096/f

c

(302 µs) 4

128/f

c

(304 µs)

t2

44

bits

t3 992/f

c

(73 µs) 1

024/f

c

(76 µs) 1

056/f

c

(78 µs)

ここで

t1=リーダライタからタグへ,及びタグからリーダライタへの方向転換時間 
t2=任意の先行部と主応答とのギャップ 
t3=スロット閉鎖コマンドが発行される前の周期

注記  時間 t2 は,1 ビットの持続時間が 32/f

c

の 4 パルスの場合,44 ビットである。先行変調の終端か


9

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

ら公称 302 µs の方向転換時間が経過した後,RF タグはスロット閉鎖コマンドだけを受信する。

図 4−スロット化終端処理適応ラウンド


10

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

6.1.10.6

スロット化終端処理順応周回プロトコルでの RF タグの状態

電源オフ状態,準備完了状態及び沈黙状態は,標準プロトコルの場合と同じである。基本プロトコルの

選択状態は,基本プロトコルコマンドを経由してアクセス可能である。

準備完了状態からアクティブ状態への遷移は,プロトコル拡張 Wake-up コマンド(プロトコル拡張フラ

グが設定される。

)の結果として生じる(

図 参照)。

注記 1  他の状態から電源オフ状態への遷移は,状態保存ビットがセットされた時から 300 ms 後に生じる。電力が

10 s を超える間で減じた場合,タグは以前の状態の記憶すべてを失う。電力が 300 ms∼10 s の間で減じた場
合,保存行為は,不確かとなる。

注記 2 RF タグの状態遷移は,図 に示すとおり有効な遷移だけである。その他のすべてのケースにおいて,現在

の RF タグの状態は変化しないで残る。RF タグがリーダライタの要求を処理できない場合(例えば,CRC

エラーその他)

,タグは現在の状態にとどまらなければならない。ただし,タグがアクティブ状態に戻ろう

として,沈黙状態に遷移したばかりの場合を除く。

図 5RF タグ状態遷移図

6.1.10.7

アクティブ状態

アクティブ状態にある RF タグは,現在のスロット番号が任意抽出返信番号(スロットの現ラウンド内


11

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

での現在の最大スロット番号から選ぶ。

)と同じである場合,初期応答を返信する。現在のスロット番号が

現行ラウンド内での最大スロット番号を超えて増大した場合,現在のスロット番号を一つ戻し,新しい任

意抽出返信番号が選ばれる。

RF タグは,次のいずれかの状態まで上記のプロセスを継続する。

−  返信した後,RF タグは自動的に沈黙状態に遷移して去る。

−  他の状態へ遷移するコマンドを受信する。

−  タグが活性フィールドの外に出る。

6.1.10.8

待機状態

待機状態にある RF タグは,Global reset コマンド又は Re-enter round コマンドだけに応答する。タグは,

Re-enter round コマンドの受信によってアクティブ状態に戻った後でだけ増大されるよう,現在のスロット

番号の値を保持する。

Global reset コマンドの場合,タグは準備完了状態に遷移し,すべてのカウンタは,RF タグが活性化フ

ィールドに入った場合に初期値にリセットする。

6.1.10.9

モード 1:プロトコル拡張−タグ応答フォーマット

二つの応答フォーマットが認められる。すなわち,先行部を伴う主応答及び先行部を伴わない主応答で

ある。RF タグの主応答のためのビット順序づけは,LSB ファースト及び LS バイトファーストである。12

ビット先行部の順序づけは,現存している場合,LSB ファーストである。

先行部は,先行部とメインの返信との間のギャップ内の近接スロット(EOF)によって,リーダライタ

によって閉じられ得るスロットの範囲内での衝突の早期検出を可能にする。先行部が実装された場合,そ

れはメイン返答の前に t2(

表 を参照)のギャップが続く 3456/f

c

の固定した間隔をもたなければならない。

RF タグのハードウェア実装は,Wake-up コマンドとともに,先行部が現れるか否かを決定する。RF タ

グは,先行部の間隔及び関連したギャップに対して大きくする先行部を伴わない初期応答データの伝送の

時間又は要求した返信データの場合に発行する先行部をハードウェアで設定できる。

先行部を発行しない方法は唯一,プロトコルが衝突スロットの早期閉鎖を機能させないようにすること

である(衝突は,主応答が伝送された後に処理する。

タグ応答開始試験によって,リーダライタは先行部が現れるか否かを決定する。RF タグが混在している

ケースの場合,リーダライタは固定した先行部の持続時間と同じ時間の期間の後のタグなし変調の期間を

観測せず,したがってリーダライタはスロットを閉じようとはしない。

6.1.10.10

  先行部を伴う応答フォーマット

先行部を伴う応答は,次のフィールドで構成される(

図 参照)。

−  先行部

−  ギャップ(

表 で定義済みの t2)

−  主応答

先行部

ギャップ

主応答

図 6−先行部を伴う応答フォーマットのプロトコル拡張

6.1.10.11

  先行部を伴わない応答フォーマット

先行部を伴わない応答は,次のフィールドで構成される(

図 参照)。

−  主応答


12

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

主応答

図 7−先行部を伴わない応答フォーマットのプロトコル拡張

6.1.10.12

  先行部フォーマット

先行部は,次のフィールドで構成される(

図 参照)。

図 12 で定義された先端部

−  衝突検出(

図 13 及び図 14 の 12 ビット使用符号化)

先端部

衝突検出

図 8−先行部フォーマット

6.1.10.13

  タグ励起レベル(任意選択)

TEL がタグによってサポートされていない場合,TEL ビットは 0000 と伝送しなければならない。

TEL がタグによってサポートされている場合,タグはその励起レベルの 4 ビット値を提供できる。レベ

ル 0000 は,TEL がサポートされていない場合の値のため使用しない。その結果,15 の有効な TEL レベル

がある。より少ないレベルが求められる場合,TEL ビットを LSB から開始される 0 にリセットすることに

よってレベルは減少する(例えば,四つのレベルは 00 において固定される二つの LSB をもつ。

。TEL は

Wake-up コマンドパラメタによって解除することができ,実行され解除された場合は,0000 に設定される。

TEL レベルは,衝突検出ビットの部分の先行部内,及びタグ応答のプリアンブル内の両方で使用される。

TEL 値は後にリーダライタに応答し,小信号抑止効果から防御するために使用する。

タグとリーダライタ間との結合の変動は,要求した動作距離の範囲を超えた場合に発生し,チップ上に

散らされた電力は,誘導電流の 30 dB ダイナミックレンジをほぼカバーする。

RF チップの POR(Power on Reset,電源投入時リセット)において第一レベルがスタートし,さらに,

そのレベルから,ほぼ 2 dB ごとに増加する。最終レベルは,POR から 28 dB より多い励起をカバーする。

注記 RF タグに使用するチップの製造法が異なり,また,使用するアンテナコイルが異なれば,それ

らが同じ磁界の強さにさらされたとき,異なるレベルを示してもよい。

6.1.10.14

  衝突検出フォーマット−TEL 実行及び要求

タグ励起レベルを実行する(有効 TEL 値 0x01∼0x0F)

衝突検出は,次のフィールドで構成される(

図 参照)。

− 4TEL ビット[少ない解決は LSB(s)を 0 に固定することによって得られる。

−  8 ランダムビット[少ない解決は LSB(s)を 0 に固定することによって得られる。

TEL ビット

ランダムビット

4 ビット

8 ビット

図 9TEL 実行を伴う衝突検出フィールドフォーマット

6.1.10.15

  衝突検出フォーマット−TEL 非実行

タグ励起レベルを実行しない(主応答は TEL=0000 に固定する。

衝突検出は,次のフィールドで構成される(

図 10 参照)。

− 12 ランダムビット[少ない解決は LSB(s)を 0 に固定することによって得られる。


13

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

ランダムビット

12 ビット

図 10TEL 非実行での衝突検出フィールドフォーマット

6.1.10.16

  主応答フォーマット

主応答は,次のフィールドで構成される(

図 11 参照)。

−  プリアンブル(6.1.10.17 で定義された 32 ビット使用符号化)

−  応答データ(6.1.10.19 で定義された 32 倍数ビット使用符号化)

− CRC(6.1.10.19 で定義された 16 ビット使用符号化)

−  信号経路終端ターミネータ(

図 18 で定義されたとおり。)

プリアンブル

応答データ CRC 信号経路終端ターミネータ

32 ビット

n×32 ビット

16 ビット

2 ビット

図 11−主応答フォーマット

6.1.10.17

  主応答プリアンブルフォーマット

主応答プリアンブルは,

表 に示すフィールドで構成される。


14

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 3−主応答プリアンブルフォーマット

ビット番号

プリアンブル名

記述及び制限

1∼4

信号経路開始 1110(Bit1∼4)–  主応答の開始。必す(須)

5

プロトコル 0

非スロット化,非終端処理

1 –  タグスロット化終端処理適応ラウンド 
チップ製造者が設定。

6

UID

0 – UID を含まない主応答 
1 –  主応答の最初の 64 ビットが UID 
プログラム可能。

7

選択 0

– 選択機能が実装されていない

1 –  選択機能を実装 
チップ製造者が設定。

8

状態保存 0

活性化フィールドギャップが存続しない状態。

1 – 300ms の活性化フィールドギャップが存続する状態。 
チップ製造者が設定。

9∼12

タグ励起レベル 0000(Bit9∼12)

– TEL が実行されない場合。

TTTT(Bit9∼12)

– TEL が実行された場合のダイナミックレベル(0000 を除く)。

13

スペシャルビット 0

スペシャルビット機能がオフ

1 –  スペシャルビット機能がオン 
プログラム可能。

14∼16

ラウンドサイズ

(Bit14∼16) 
000 – RFU 
001 – 8 
010 – 16 
011 – 32 
100 – 64 
101 – 128 
110 – 256 
111−RFU 
プログラム可能。リーダライタコマンドによって無効にできる。

17∼32

ページ幅

8 ビット開始(Bit17∼24)及び 8 ビット終了ページ(Bit25∼32)応答数。 
プログラム可能。リーダライタコマンドによって無効にできる。

6.1.10.18

  ビット表示及び符号化

6.1.10.18.1

  先行部符号化

6.1.10.18.2

6.1.10.18.4 で先行部符号化を定義する。

6.1.10.18.2

  先行部先端部符号化

先端部は f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルスでスタートし,その後に逆の位相 f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 4 パ

ルスが続く(

図 12 参照)。

図 12−先端部符号化

18.88 µs

9.44 µs

28.32 µs


15

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

6.1.10.18.3

  先行部衝突検出バイナリ 符号化

論理 0 は f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 4 パルスでスタートし,その後に 128/f

c

(≈ 9.44 µs)の無変調時間が続

く(

図 13 参照)。

図 13−衝突検出符号化−バイナリ 0

6.1.10.18.4

  先行部衝突検出バイナリ 符号化

論理 1 は 128/f

c

(≈ 9.44 µs)の無変調時間でスタートし,その後に f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 4 パルスが続

く(

図 14 参照)。

図 14−衝突検出符号化−バイナリ 1

6.1.10.19

  主応答符号化

主応答(プリアンブル及び CRC を含む。

)符号化は,それぞれのビットに対する f

c

/32(≈ 423.75 kHz)

の 4 パルスを伴う DBPSK を使用する。

6.1.10.19.1

  バイナリ 符号化

f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 4 パルスは,バイナリ 0 を表す前の 4 パルスと逆の位相をもつ(図 15 参照)。

図 15−応答符号化−バイナリ 0

18.88 µs

9.44 µs

18.88 µs

9.44 µs

9.44 µs


16

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

6.1.10.19.2

  バイナリ 符号化

f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 4 パルスは,バイナリ 1 を表す前の 4 パルスと同じ位相をもつ(図 16 参照)。

図 16−応答符号化−バイナリ 1

6.1.10.19.3

  バイナリ符号化の例

図 17 は,“10”の一例である。

図 17−応答符号化−“10

6.1.10.19.4

  信号経路終端ターミネータ符号化

信号経路終端ターミネータ(

図 18 参照)の構成を,次に示す。

前の 4 パルスとは,逆の位相をもつ f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 6 パルス。

前の 6 パルスとは,逆の位相をもつ f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 6 パルス。

図 18−信号経路終端ターミネータ符号化

6.1.11

プロトコル拡張コマンド

6.1.11.1

プロトコル拡張コマンドコード

プロトコル拡張フラグが設定され,プロトコル拡張バイトのビット 1 とビット 2 とを 0 に設定し,ビッ

ト 3∼8 はプロトコル拡張コマンドに使用される場合を,

表 に示す。

非スロット化非終端処理タグのために,ただ一つの必す(須)コマンド(0xC4)及び二つの任意選択コ

マンド(0x64 及び 0x74)がある。その他のコマンドは,0x64 及び 0x74 と一緒にスロット化終端処理タグ

によって使用される。

9.44 µs

9.44 µs

9.44 µs

14.16 µs

28.32 µs


17

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 4−プロトコル拡張コマンドコード

コマンドコード

コマンド名

内容

0x(0∼F)0 
TTTT0000

Next slot

1 ラウンド内に存在するすべてのタグに現在のスロットの終了を通知する。
最上位ニブル内で TEL 値 TTTT を含む。

0x02 
00000010

Stay quiet

標準プロトコルの Stay quiet コマンド(コマンドコード 02)は,RF タグに
隣のスロットを信号で伝えるために使われ,初期応答の中に UID(UID ビ

ットはプリアンブルの 1 に設定)

,及びプロトコル拡張ビットセットを含む。

0x04 
00000100

Reply now

現行スロット内のアクティブ状態にあるすべてのタグへの初期応答を求め

る信号を送る。

0x14 
00010100

Reply with full data

アクティブ状態にあるすべてのタグに対して,タグメモリ各自の最初及び

最後のページアドレスを伴う応答のスタート及びストップページのアドレ
スをアップデートする信号を送る。

0x24 
00100100

Reply with range

アクティブ状態にあるすべてのタグに対して,個々のコマンドを含む最初
及び最後のページアドレスを伴う応答のスタート及びストップページのア
ドレスをアップデートする信号を送る。ストップアドレスは,アップデー

トするスタートアドレスの初期値より大きくなければならない。

0x34 
00110100

Ultimate error

現行スロットで送信完了したタグに対して,次のラウンドで再び応答を送
信するよう信号を送る。

0x44 
01000100

Re-enter round

待機状態にあるタグに対して,アクティブ状態に移行する信号を送る。

0x54 
01010100

Reset active tags

アクティブ状態のタグに対して,準備完了状態に移行する信号を送る。

0x64 
01100100

Clear special bit

特別なビットを 0 にクリアする。

0x74 
01110100

Set special bit

特別なビットを 1 に設定する。

0x(8∼B)4 
10WW0100

Wake up terminating/ 
slotted tags only

タグを準備完了状態からアクティブ状態に遷移させる。WW はウェイクア
ップパラメタの値を選ぶ(

表 参照)。

0xC4 
11000100

Wake up   
non-terminating/non-
slotted tags only

非スロット化,非終端処理タグだけがウェイクアップする。

0xD4 
11010100

Global reset

すべてのタグに対して,準備完了状態に移行する信号を送る。

0xE4 
11100100

Set Protocol Default 
Parameters

すべてのタグがラウンドサイズ,スタート及びストップ応答ページに関す
る新しいプロトコル初期パラメタを非揮発性メモリに記憶する。

0x(0∼F)8 
TTTT1000

Selective stand-by

アクティブ状態にあるすべてのタグに対して,待機状態に移行する信号を
送る。現行スロットで送信完了し,沈黙状態にあり,コマンド内のそれと
一致した(MSN の TTTT)TEL ビットをもっている場合のタグに対して,

アクティブ状態に移行する信号を送る。それらのタグの TEL ビットが一致
していなければ待機状態に移行する。

0x25 
00100101

Select

通常プロトコルの Select コマンド(コマンドコード 25)は,初期応答内に
UID を含む(UID ビットをプリアンブル内で 1 に設定)RF タグに対して次
スロット信号を送るため,及びプロトコル拡張ビットを設定するために使

用してもよい。 
アクティブ状態にあるすべてのタグに対して,待機状態に移行する信号を
送る。

現行スロットで応答を送信完了し,コマンドで指定した UID と一致した
UID をもつ沈黙状態にあるタグに対して,アクティブ状態に移行させるた
め,及び UID ビットが一致しないそれらのタグに対して待機状態に移行さ

せるために信号を送る。


18

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 4−プロトコル拡張コマンドコード(続き)

コマンドコード

コマンド名

内容

0x(0∼7)C 
0RRR1100

New round size

アクティブ状態にあるタグに対して,それらタグのスロットカウントレジ

スタをリセットし,RRR によって現れる値に対してスロットカウントレジ
スタを設定し新しいラウンドを開始するための信号を送る(

表 参照)。

0x(8∼F)C 
1CCC1100

Comparison Comparison コマンドは,アクティブ状態にあるタグを,コマンド内の更な

るデータとして送ったバイトとともに特定タグページ内のバイトの組合せ
の適合によって,その状態に残しておくことを可能にする。比較規準に適
さないタグは,待機状態に移行する。

6.1.11.2

プロトコル拡張コマンド

6.1.11.2.1

  Next-slot[必す(須)]

Next-slot コマンドは,6.1.11.2.2 若しくは 6.1.11.2.3 の方式の片方,又は両方を実行するために必す(須)

である。

6.1.11.2.2

  Next-slot with TEL

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x0F0

このコマンドは,4 ビット TEL レベル TTTT(0∼F)をコマンドの MSN に渡す。

Next-slot コマンドを受け取るときは,次による。

−  アクティブ状態のタグは,スロットカウンタを増加しなければならない。

−  現在のスロットで沈黙状態へ遷移したタグが適合した TEL ビットをもたない場合,アクティブ状態に

遷移し,そのスロットカウンタを増加しなければならない。

−  現在のスロットで沈黙状態に遷移したタグが適合した TEL ビットをもっている場合,沈黙状態に残さ

なければならない。

TEL が実行されない場合は,UID がタグ応答内に表現され(表 で定義されたとおり応答プリアンブル

のビット 6 は 1 にセット)

,Next-slot without TEL コマンドを使用することを推奨する(

図 19 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 19Next-slot with TEL フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号及びランダムスロット番号が等しい場合,初期応答を返

す。

6.1.11.2.3

  Next slot without TEL

コマンドコード=0x02

標準プロトコルの Stay quiet コマンドは,初期応答内に UID を含む RF タグへ次のスロットの信号を送

るために使用することができる(UID ビットはプリアンブル内で 1 に設定。

−  次スロットのフォーム(Stay quiet コマンド)を受信したとき。

−  アクティブ状態のタグは,スロットカウンタを増加しなければならない。

現在のスロットで沈黙状態に遷移し UID ビットが合致しないタグは,アクティブ状態に遷移し,そのス


19

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

ロットカウンタを増加しなければならない。

現在のスロットで沈黙状態に遷移し UID ビットが合致しているタグは,そのまま沈黙状態にとどまらな

ければならない(

図 20 参照)。

SOF

フラグ Stay

quiet  UID

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 20Next-slot without TEL フォーマット(stay quiet

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号及びランダムスロット番号が等しい場合,初期応答を返

さなければならない。

沈黙状態のタグは全く応答してはならない。

6.1.11.2.4

  Reply now(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x04

アクティブ状態にあるすべてのタグは,reply now コマンドを受信した場合,初期応答を現在のスロット

内で返さなければならない(

図 21 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 21Reply-now フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット内で初期応答を返さなければならない(現在のスロット番号

と等しいランダムスロット番号のための要件を無効にする。

6.1.11.2.5

  Reply with full data(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x14

アクティブ状態にあるすべてのタグは,Reply with full data コマンドを受信した場合,メモリの最初のペ

ージアドレス及び最後のページアドレスとともに,初期応答のスタートアドレス及びストップアドレスを

更新しなければならない(

図 22 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 22Reply-with-full-data フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号及びランダムスロット番号が等しい場合,

(全メモリをカ

バーするためにアップデート済みの)初期応答を送信する。

6.1.11.2.6

  Reply with range(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x24

アクティブ状態にあるすべてのタグは,Reply with range コマンドを受信した場合,コマンドに含まれる


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スタートアドレス及びストップアドレスを伴うタグの,初期応答のスタートアドレス及びストップアドレ

スを更新する。ストップアドレスは,更新する初期値のためのスタートアドレスよりも大きくなければな

らない(

図 23 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト

スタートアドレス

ストップアドレス CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 23Reply-with-range フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,

現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,

(新しいスタート

ページとストップページとでアップデート済みの)初期応答を送信する。

6.1.11.2.7

  Ultimate error[必す(須)]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x34

Ultinate error コマンドを受信した場合は,次による。

アクティブ状態のタグは,そのスロットカウンタを増加しなければならない。

現在のスロットで沈黙状態に遷移したタグは,アクティブ状態に遷移しスロットカウンタを増加しなけ

ればならない(

図 24 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 24Ultimate-error フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応答を送信

する。

6.1.11.2.8

  Re-enter roundSelective stand-by コマンドが実行済みの場合は必す(須)]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x44

待機状態のタグは,Re-enter round コマンドを受信した場合,アクティブ状態に遷移しなければならない

図 25 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 25Re-Enter-round フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応答を送信

する。

6.1.11.2.9  Reset active

比較が実行されている場合は必す(須)]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x54

アクティブ状態のタグは,Reset active コマンドを受信した場合,準備完了状態に遷移しなければならな


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X 6351-3

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い(

図 26 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 26Reset-active フォーマット

RF

タグ応答

タグ応答なし。

6.1.11.2.10

  Clear special bit(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x64

アクティブ状態にあるすべてのタグは,Clear special bit コマンドを受信した場合,それらのスペシャル

ビットを 0 にクリアしなければならない(

図 27 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 27Clear special bit フォーマット

RF

タグ応答

タグ応答なし。

6.1.11.2.11

  Set special bit(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x74

アクティブ状態にあるすべてのタグは,Set special bit コマンドを受信した場合,それらのスペシャルビ

ットを 1 に設定しなければならない(

図 28 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 28Set special bit フォーマット

RF

タグ応答

タグ応答なし。

6.1.11.2.12

  Wake-up[必す(須),終端処理スロット化タグ用]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x8B4

コマンドは 2 ビットのウェイクアップパラメタ,10WW(8∼B)を伝える(

表 参照)。

準備完了状態の終端処理スロット化タグだけ,四つの Wake-up コマンドの内のいずれか一つを受信した

場合,アクティブ状態に遷移しなければならない。四つの Wake-up コマンドの使用は,TEL 及び/又はタ

グの応答内の先行部をリーダライタが無効にすることを許す。リーダライタが TEL 及び/又は先行部を要

求し,さらに,タグが TEL 及び/又は先行部を実行しない場合,TEL 及び/又は先行部はタグ応答に含ま

れない(

図 29 参照)。


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 5−ウェイクアップパラメタ

コマンドコード

10WW0100

ウェイクアップ要求

10000100 TEL 及び先行部 
10010100 TEL あり,先行部なし 
10100100

先行部あり,TEL なし

10110100

先行部なし,TEL なし

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 29Wake-up フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態のタグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応答を送信

する。

6.1.11.2.13

  Wake-up[必す(須),非終端処理非スロット化タグ用]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0xC4

非終端処理非スロット化タグだけ,Wake-up コマンドを受信した場合,応答シーケンスを開始しなけれ

ばならない(

図 30 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 30Wake-up フォーマット

RF

タグ応答

非終端処理非スロット化 RF タグは,応答を送信しなければならない。

6.1.11.2.14

  Global reset(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0xD4

すべてのタグは,Global reset コマンドを受信した場合,準備完了状態に遷移しなければならない(

図 31

参照)

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 31Global-reset フォーマット

RF

タグ応答

タグ応答なし。

6.1.11.2.15

  Selective stand-by(任意選択)

6.1.11.2.15.1

  Selective stand-by with TEL

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x0F8

コマンドは 4 ビットの TEL レベル TTTT(0∼F)を搬送する。


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

Selective stand-by コマンドを受信した場合は,次による。

アクティブ状態にあるすべてのタグは,待機状態に遷移しなければならない。

タグが現在のスロット内で応答完了し,それらのコマンド内と合致した TEL ビット(MSN 内の TTTT)

をもつ場合,タグはアクティブ状態に移動しなければならない。

タグが現在のスロット内で応答完了し,非合致 TEL ビットをもつ場合は待機状態に移動する(

図 32 

照)

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 32Selective-stand-by with TEL フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態にある RF タグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応

答を送信しなければならない。

6.1.11.2.15.2

  Selective stand-by without TEL

コマンドコード=0x25

標準プロトコルの Select コマンドは,初期応答に UID を含む RF タグに対して Selective stand-by コマン

ドを送信する(UID ビットはプリアンブル内で 1 に設定。

この形式の Selective stand-by コマンド(選択)を受信した場合は,次による。

アクティブ状態にあるすべてのタグは,待機状態に遷移しなければならない。

現在のスロット内で応答完了したタグで,コマンド内のそれと合致した UID をもっている場合,タグは

アクティブ状態に移動しなければならない。

現在のスロット内で応答完了したタグで,合致しない UID をもっている場合は待機状態に移動する(

33

参照)

SOF

フラグ

選択

製造者タグ ID CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 33Selective-stand-by without TEL フォーマット(選択)

RF

タグ応答

アクティブ状態にある RF タグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応

答を送信しなければならない。

6.1.11.2.16

  New round size[必す(須)]

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x07C

このコマンドは,3 ビットのラウンドサイズ RRR(0∼7)を搬送する(

表 参照)。

New round size コマンドを受信した場合,アクティブ状態のタグは,コマンドに含まれる値及び新たな

最大値(0RRR)から再計算されたランダム応答スロット番号に対するタグのラウンドサイズを更新しなけ

ればならない。それらのタグはそのとき,現在のスロット番号を一つであると想定する(

図 34 参照)。


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 6New-round-size 

コマンドコード

0RRR1100

ラウンドサイズ

00001100 RFU 
00011100 8 
00101100 16 
00111100 32 
01001100 64 
01011100 128 
01101100 256 
01111100 RFU

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 34New-round-size フォーマット

RF

タグ応答

アクティブ状態にある RF タグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応

答を送信しなければならない。

6.1.11.2.17

  Comparison(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0x8FC

Comparison コマンドはアクティブ状態のタグを,送信された更なるコマンドデータのバイトとともに特

別なタグページ中のバイトの組合せを合致させることによって,アクティブ状態に残しておくことを可能

にする。選択基準に適さないタグは待機状態に送られる。

逆ロジックを使ってタグを比較するために,アクティブ状態のタグは,はじめに通常のロジックで比較

し,その後,Reset active tags コマンドによって準備完了状態に移動する。その後で,待機状態のタグを

Re-enter round コマンドによってアクティブ状態に移す。

比較の改良は,比較規準によってタグを漸次比較(及び同時に消去)することによって機能する。

比較はメモリの比較ページ上で機能する。コマンドの比較ビット(CCC)は比較機能を表し,これにつ

いては

表 のリストに記載する。

B0,B1,B2,及び B3 は,最下位バイトを表す B0 とともに,それぞれ比較ページ又は比較データ内の

8 ビットを示す。

 


25

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 7−比較機能

コマンドコード

1CCC1100

比較機能

10001100

タグメモリ内比較データの内容=コマンド内の比較データ

10011100

コマンド内比較データの B0∼B1 を伴うタグメモリ内比較データの B0∼B1 は,マスクとし
てコマンド内比較データの B2∼B3 を使用する。

10101100

コマンド内比較データの B0∼B1 を伴うタグメモリ内比較データの B2∼B3 は,マスクとし
てコマンド内比較データの B2∼B3 を使用する。

10111100

タグメモリ内比較データの B0≦コマンド内比較データの B0

11001100

タグメモリ内比較データの B0∼B1≦コマンド内比較データの B0∼B1

11011100

タグメモリ内比較データの内容≦コマンド内比較データ

11101100 RFU 
11111100 RFU

マスクとの比較は,メモリ内比較ページデータの 16 ビットと Comparison コマンドの比較データの B2

∼B3(最上位 16 ビット)との間のビット単位での比較を実行する(

図 35 参照)。比較のために 16 ビット

マスクを使用する場合,マスクビットは,メモリ内で対応するビット位置を考慮する必要があることを示

す場合は 1 とし,メモリ内で対応するビット位置を無視すべきことを示す場合は 0 とする。

比較“以下”の状態では,関連バイトが比較されたに過ぎないので,32 ビットは比較データの一部とし

て送られる。

“より大きい”機能は比較“以下”として除外されたタグによって実行できる。

“数 number 未満”機能

は,未満になるよう要求した数 number より一つ少ない数を選ぶことによって実行できる(

図 36 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル拡張バイト

比較ページ

比較データ

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット

8 ビット 32 ビット 16 ビット

図 35Comparison フォーマット

マスク

データ

比較データの B2∼B3

比較データの B0∼B1

16 ビット 16 ビット

図 36−比較するマスク及び比較データ

RF

タグ応答

アクティブ状態にある RF タグは,現在のスロット番号がランダムスロット番号に等しい場合,初期応

答を送信する。

6.1.11.2.18

  Set protocol default parameters(任意選択)

コマンドコード(プロトコル拡張バイト)=0xE4

すべてのアクティブ状態のタグは,Set protocol default parameters コマンドを受信した場合,コマンドに

含まれた値によって,不揮発性メモリ内の,初期ラウンドサイズ,スタートアドレス及びストップアドレ

スのために新しい値をプログラムする。ストップアドレスは,記憶する初期値のためにスタートアドレス

より大きくなければならない。RFU ビットを 0 にセットし,ラウンドサイズは

表 に従って確定する。こ

のコマンドを実装していない場合は,初期ラウンドサイズを 8,初期スタートページ及びストップページ


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

をページ 1 にする(

図 37 参照)。

SOF

フラグ

プロトコル

拡張バイト

RFU

初期ラウンド

サイズ

初期スタート

アドレス

初期ストップ

アドレス

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット

5 ビット

3 ビット

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 37Set protocol default parameters フォーマット

RF

タグ応答

タグ応答なし。

6.1.12

エアインタフェースアプリケーションレイヤ

6.1.12.1

構造

アプリケーションレイヤは,リーダライタ内部で決定しコントロールすることとし,エアインタフェー

スを介して搬送してはならない。

6.2

モード 2:この規格のモード のための物理レイヤ,衝突管理システム及びプロトコル

モード 2 は,この規格で規定されたその他の一切のモードと相互運用できない。

モード 2 は,この規格で規定されたその他の一切のモードとは非干渉である。

モード 2 のための性能及び適合性の測定上の特徴は,テクニカルレポート(ISO/IEC TR 18046 及び

ISO/IEC TR 18047-3

)の関連箇条に適合しなければならない。

6.2.1

規定の特徴:物理的及びメディアアクセスコントロール(MAC)パラメタ:リーダライタからタ

グへのリンク

表 参照。

表 8−物理的及びメディアアクセスコントロール(MAC)パラメタ:リーダライタからタグへのリンク

参照

パラメタ名

内容

M2-Int: 1

動作周波数帯域 13.56

MHz±7 kHz

M2-Int: 1a

初期動作周波数 13.56

MHz

M2-Int: 1b

動作チャネル(スペクトル拡散システム用) N/A

M2-Int: 1c

動作周波数精度

百万分の±100

日本:百万分の±50

M2-Int: 1d

周波数ホップレート

[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

N/A

M2-Int: 1e

周波数ホップシーケンス

[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

N/A

M2-Int: 2

占有チャネル帯域幅

変調側帯幅は,振幅が非常に低いが幅広く拡散す
る。これらは ETSI 及び FCC の規制を満たしている

(日本の電波法では,占有チャネル帯域幅は規制さ
れていない。

M2-Int: 2a

受信機最小帯域幅

タグチャネル又は関連するチャネルの受信に適し
ている。

M2-Int: 3

リーダライタ伝送最大 EIRP 13.56

MHz システムのパラメタと無関係。

最大 EIRP は装置によって決まる。 
フィールド強度が許容する帯域幅内で,ETSI 及び
FCC の最大値に適合する(日本の電波法では,リー
ダライタの伝送最大 EIRP は規制されていない。


27

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 8−物理的及びメディアアクセスコントロール(MAC)パラメタ:リーダライタからタグへのリンク

続き)

参照

パラメタ名

内容

M2-Int: 4

リーダライタ伝送スプリアス放出

M2-Int: 4a

リーダライタ伝送スプリアス放出,帯域内

(スペクトル拡散システム用)

N/A

M2-Int: 4b

リーダライタ伝送スプリアス放出,帯域外

フィールド強度が許容する帯域幅の最も外側は
ETSI,ARIB STD-T82 及び FCC に適合。

M2-Int: 5

リーダライタ送信機スペクトルマスク

フィールド強度が許容する帯域幅の最も外側は
ETSI,ARIB STD-T82 及び FCC に適合。

M2-Int: 6

タイミング

M2-Int: 6a

送信から受信への方向転換時間

0∼50 µs

M2-Int: 6b

受信から送信への方向転換時間

クラス 1:0∼100 µs

クラス 2:装置によ(依)る。

M2-Int: 6c

滞留時間又はリーダライタ伝送電源オンランプ

0∼10 µs

M2-Int: 6d

減衰時間又はリーダライタ伝送電源オフランプ

0∼10 µs

M2-Int: 7

変調 PJM(位相ジッター変調)

最小レベル±1.0°最大レベル±2.0°

M2-Int: 7a

拡散シーケンス

[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

N/A

M2-Int: 7b

チップレート(スペクトル拡散方式用) N/A

M2-Int: 7c

チップレート精度(スペクトル拡散方式用) N/A

M2-Int: 7d

変調指数 N/A(システムは振幅変調ではない。

M2-Int: 7e

負荷サイクル N/A

M2-Int: 7f

FM 偏差 N/A

M2-Int: 8

データ符号化

修正周波数変調(MFM)

図 41 参照)

M2-Int: 9

ビットレート 423.75 kbit/s

M2-Int: 9a

ビットレート精度

搬送周波数に同期する。

M2-Int: 10

リーダライタ伝送変調精度 N/A

M2-Int: 11

プリアンブル MFM 符号化違反を含む。

M2-Int: 11a

プリアンブル長 16 ビット

M2-Int: 11b

プリアンブル波形

コマンドフラグは,コマンドの開始及びビット間
隔のタイミングを規定する。 
フラグは三つのパートで構成される。 
−  有効 MFM データの 9 ビット同調列 
−  普通のデータでは現れない MFM 符号化違反。

違反は 2 ビット間隔,1.5 ビット間隔及び 2 ビ
ット間隔に分かれて変化した四つの状態の連
続からなる。4 番目の遷移のエッジはビット間
隔の最初を確定する。

−  末尾の 0 はフラグの終わりを示す(

図 38 

照)

M2-Int: 11c

ビット同期シーケンス M2-Int:

11b 参照

M2-Int: 11d

フレーム同期シーケンス M2-Int:

11b 参照

M2-Int: 12

スクランブリング(スペクトル拡散システム用) N/A

M2-Int: 13

ビット伝送順序

最下位ビットファースト

M2-Int: 14

ウェイクアッププロセス

リーダトークファースト(RTF)システム。タグ

は,リーダライタから有効なコマンドを受け取る
まで応答できない。

M2-Int: 15

偏波 N/A


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

Flag

Flag 2

Bit Interval

Flag 1

MFM Encoding Violation

Synchronising String

図 38−二つの可能なコマンドフラグ

6.2.2

タグからリーダライタへのリンク

表 参照。 

表 9−タグからリーダライタへのリンク

参照

パラメタ名

内容

M2-Tag:1

動作周波数帯域 13.56

MHz±3.013 MHz

M2-Tag: 1a

初期動作周波数 N/A−システムは初期動作周波数に依存しない。

M2-Tag: 1b

動作チャネル 
(スペクトル拡散システム用)

多重周波数動作システムでは,タグは八つの応答チ
ャネルから選択できる。タグは,選んだチャネルを

使って応答全体を送信する。タグは,八つの副搬送
波の内の一つを使うことができる。副搬送波は,電
源供給フィールド周波数の分割によって生成され

る。

チャネル

周波数

kHz

分割率

A 969

14

B 1 233 11 
C 1 507  9 
D 1 808  7.5 
E 2 086  6.5

F 2 465  5.5

G 2 712  5 
H 3 013  4.5

M2-Tag: 1c

動作周波数精度

搬送周波数に同期

M2-Tag: 1d

周波数ホップレート 
[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

タグは,選んだチャネルを使って応答全体を送信す
る。

M2-Tag: 1e

周波数ホップシーケンス 
[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

応答チャネルは,タグによってランダムに選ばれる。

M2-Tag: 2

占有チャネル帯域幅

八つの応答チャネルそれぞれに 106 kHz

M2-Tag: 3

伝送最大 EIRP N/A

M2-Tag: 4

伝送スプリアス放出 N/A

M2-Tag: 4a

伝送スプリアス放出,帯域内 
(スペクトル拡散システム用)

N/A

同調列

MFM 符号化違反

ビット間隔

フラグ

フラグ 2

フラグ 1


29

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 9−タグからリーダライタへのリンク(続き)

参照

パラメタ名

内容

M2-Tag: 4b

伝送スプリアス放出,帯域外 N/A

M2-Tag: 5

伝送スペクトルマスク N/A

M2-Tag: 6

M2-Tag: 6a

送信から受信への方向転換時間

0∼200 μs

M2-Tag: 6b

受信から送信への方向転換時間 50∼100 μs

M2-Tag: 6c

滞留時間又は伝送電源オンランプ N/A

M2-Tag: 6d

減衰時間又は伝送電源オフランプ N/A

M2-Tag: 7

変調

変調をロード

M2-Tag: 7a

拡散シーケンス 
[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

タグは,ランダムに選択したチャネル又はリーダラ
イタが選択したチャネルで応答全体を伝送する。

M2-Tag: 7b

チップレート 
(スペクトル拡散システム用)

N/A

M2-Tag: 7c

チップレート精度 
(スペクトル拡散システム用)

N/A

M2-Tag: 7d

オンオフ比率 N/A

M2-Tag: 7e

副搬送波周波数

八つの副搬送波周波数が利用できる。

チャネル

周波数

kHz

分割比率

A 969

14

B 1 233 11 
C 1 507  9 
D 1 808  7.5 
E 2 086  6.5

F 2 465  5.5

G 2 712  5 
H 3 013  4.5

M2-Tag: 7f

副搬送波周波数精度

副搬送波に同期する。

M2-Tag: 7g

副搬送波変調 BPSK(2 相偏移変調)

M2-Tag: 7h

負荷サイクル N/A

M2-Tag: 7I

FM 偏差 N/A

M2-Tag: 8

データ符号化 MFM(修正周波数変調)

図 44 参照)

M2-Tag: 9

ビットレート

105.937 5 kbit/s

M2-Tag: 9a

ビットレート精度

搬送周波数に同期

M2-Tag: 10

タグ伝送変調精度 
[周波数ホッピング(FHSS)システム用]

N/A

M2-Tag: 11

プリアンブル MFM コード化違反を含む。

M2-Tag: 11a

プリアンブル長 16 ビット

M2-Tag: 11b

プリアンブル波形

応答フラグは,応答の開始及びビット間隔のタイミ
ングを規定する。 
フラグは三つのパートで構成される。 
−  有効 MFM データの 9 ビット同調列 
−  普通のデータでは現れない MFM 符号化違反。違

反は 2 ビット間隔,1.5 ビット間隔及び 2 ビット
間隔に分かれて変化した四つの状態の連続から
なる。4 番目の遷移のエッジはビット間隔の最初
を確定する。

−  末尾の 0 はフラグの終わりを示す(

図 39 参照)。

M2- Tag: 11c  ビット同期シーケンス M2-Tag:

11b 参照

M2- Tag: 11d  フレーム同期シーケンス M2-Tag:

11b 参照


30

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 9−タグからリーダライタへのリンク(続き)

参照

パラメタ名

内容

M2- Tag: 12

スクランブリング(スペクトル拡散システム用) N/A

M2- Tag: 13

ビット伝送順序

最下位ビットファースト

M2- Tag: 14

予約

M2- Tag: 15

偏波 N/A

M2- Tag: 16

最小タグ受信機帯域幅

図 40 参照

同調列

フラグ

ビット間隔

MFM 符号化違反

フラグ 1

フラグ 2

図 39−二つの可能な応答フラグ

6.2.3

動作方法の解説

6.2.3.1

一般

6.2.3

では,リーダライタとタグとの間のエアインタフェースの特性を規定する。その詳細は,リーダラ

イタとタグとの電力の移送及び双方向通信である。

タグは受動(パッシブ)形である。電力はリーダライタ及びタグの二つのアンテナを使い,高周波磁気

フィールドによってリーダライタからタグに送られる。電力供給フィールド周波数 f

c

は 13.56 MHz±7 kHz

である。リーダライタは,リーダライタ動作領域の内側のすべての位置でタグに電力を供給する能力がな

ければならない。

コマンドは,電力供給フィールドの位相ジッター変調(PJM)によってリーダライタからタグへ送信さ

れる。PJM 内のデータは,電源供給フィールド内でごく小さな位相変化として伝送される。それらの位相

変化は,±1.0°∼±2.0°の間である。PJM では,タグへ電力を移送中に減衰はない。PJM の帯域幅は,

従来の両側帯波を含むデータよりも広くはない。側帯域レベル及びデータレートは切り離される。これは

データレートに影響する場合を除き,いかなるレベルにも任意に側帯域レベルを設定することを可能にす

る。位相ジッター変調は,

附属書 に示す。

コマンドデータレートは,423.75 kbit/s 修正周波数変調(MFM)を使用して符号化する。

エアインタフェースは,全二重通信リンクとして機能する。全二重伝送で動作するリーダライタは,PJM

コマンドを送信しながら同時に複数タグからの応答を受信することができる。タグは半二重伝送で動作す

る。

副搬送波によってタグアンテナコイルと交わる電圧の変調による誘導結合によって,タグはリーダライ

タに返信する。副搬送波は,電力供給フィールドの周波数を分割することによって生まれる。


31

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

タグは,969 kHz∼3 013 kHz の間の八つの副搬送波周波数から一つを選択できる。応答データレートは,

105.937 5 kbit/s 修正周波数変調(MFM)を使用して符号化し,2 相偏移変調(BPSK)で副搬送波上に変調

される。

異なるチャネルでのタグ応答を保証するために,タグ応答同時受信は,データ及び副搬送高調波レベル

を減らすために帯域幅は制限される。

リーダライタの“受信から送信への方向転換時間”は,二つのクラスを定義している。性能を重視する

実装の場合,普通はクラス 1 の受信から送信への方向転換時間を選ぶ。高速での動作が重要な意味をもた

ない低価格の実装においては,アプリケーションのニーズが受信から送信への方向転換時間を決定するク

ラス 2 の受信から送信への方向転換時間を選択する。いずれのオプションでも対応する。

6.2.3.2

リーダライタからタグへの通信信号インタフェース

コマンドは,電力供給フィールドの PJM によってリーダライタからタグに伝送される。コマンドデータ

レートは,423.75 kbit/s で,かつ,すべてのコマンドは PJM 変調より前に MFM を符号化する。

6.2.3.2.1

変調

コマンドは,電源供給フィールドの PJM によってリーダライタからタグに伝送される。PJM 内のデータ

は,電源供給フィールド内でごく小さな位相変化として伝送される。これは,データレートへ影響する場

合を除き,いかなるレベルにも任意に側帯域レベルを設定することを可能にする。

タグは,該当する FCC 及び ETSI 規則に適合した最小 PJM 側波帯レベルによって意図したとおりに動作

する。リーダライタ磁界の PJM 位相偏移波形を,

図 40 に示す。

図 40−コマンド変調の図

6.2.3.2.2

データレート及びデータ符号化

符号化されたコマンドデータのレートは,423.75 kbit/s(f

c

/32)である。コマンドデータの符号化に使用

するビット間隔の周期は,2.359 9 µs である。

すべてのコマンドは,PJM 変調の前に MFM を符号化する。ビットは,MFM 符号化ルールを使って符号

化される。MFM は,バイナリ符号化方式で最も低い帯域幅を占有する。ビット値は,状態の変化によっ

て決定される。それらの符号化ルールは,次のとおりに規定される。


32

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

−  ビット 1 は,ビット間隔の中間において状態が変化することと定義される。

−  ビット 0 は,ビット間隔の始まりにおいて状態が変化することと定義される。

−  ビット 0 がビット 1 の直後に続く場合,状態は変化しない。

バイナリ列 000100 の MFM 符号化コマンドの一例を,

図 41 に示す。

図 41MFM 符号化コマンド及びバイナリ 000100 のタイミング

6.2.3.2.3

リーダライタからタグへのフレーム

コマンドフラグは,コマンドの開始及びビット間隔タイミングを決める。フラグは,三つのパートで構

成される。

−  有効な MFM データの 9 ビットの同調列

− MFM 符号化違反は通常のデータ中には現れない。違反は,2 ビット間隔,1.5 ビット間隔及び 2 ビッ

ト間隔のシーケンスからなる。第 4 遷移のエッジは,ビット間隔の始まりを決める。

−  末尾の 0 はフラグの終わりを定義する。

二つの可能なコマンドフラグのための同調列,符号化違反及び末尾の 0 は,

図 42 に示す。

図 42−二つの可能なコマンドフラグのための MFM 符号化及びタイミング

6.2.3.3

タグからリーダライタへの通信信号インタフェース

応答は,BPSK 変調装置より MFM 符号化を優先する。タグ応答は,選ぶことができる八つの変調副搬

送波の一つを使用する。

6.2.3.3.1

副搬送波

タグは,八つの副搬送波の内の一つを使うことができる。副搬送波は,電力供給フィールド周波数の分

割によって生成される。チャネル周波数及び分割比率を,

表 10 に示す。

同調列

MFM 符号化違反

ビット間隔

フラグ

フラグ 2

フラグ 1

2.36 μs 4.72

μs 3.54

μs 4.72

μs


33

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 10−チャネル周波数及び分割比率

チャネル

周波数

kHz

分割比率

A 969

14

B 1 233 11 
C 1 507  9 
D 1 808  7.5 
E 2 086  6.5

F 2 465  5.5

G 2 712  5 
H 3 013  4.5

6.2.3.3.2

変調

タグは,タグアンテナコイルにかかった電圧が副搬送波によって変調された誘導結合によってリーダラ

イタに応答する。変調は,インピーダンス変調に基づく。符号化されたデータは,BPSK 変調として副搬

送波を変調する。

システムは地域的な規制を尊重しなければならない。タグが別々のチャネルを使ってする応答の同時受

信を確実にするという要請に従って,すべてのタグ応答は,データ及び副搬送波高調波レベルを減らすた

めに帯域を制限しなければならない。

注記  例えば,105.937 5 kbit/s MFM 符号化全 0 データストリーム用のタグ応答スペクトルは,図 43

に示したタグ応答マスクの範囲内で確定する。そのようなマスク制限は ITU 地域 1 及び 2 に適

合し,かつ,日本の規制も満たす。

注記  図はタグ応答の上限帯域で,同じマスクは下方側波帯を適用する。

図 43−タグ応答マスク

6.2.3.3.3

データレート及びデータ符号化

符号化された応答データレートは,105.937 5 kbit/s(f

c

/128)である。コマンドデータ符号化に使用する

リーダライタ搬送周波数

他のデータ高調波及び 
変調副搬送波高調波

第 3 高調波

13.56 MHz

13.56+3.10 MHz

20 dB

13 dB


34

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

ビット間隔の周期は 9.439 5 µs である。BPSK を変調に使用する。

タグ応答は,八つの選択可能な変調された副搬送波の一つを使用する。副搬送波は,電力供給フィール

ドの分割によって生成される。応答は MFM を使用して符号化され,2 相偏移変調(BPSK)として副搬送

波上に変調される。

MFM 符号化ルールは,6.2.3.2.2 参照。バイナリ列 000100 の応答 MFM 符号化の一例を,図 44 に示す。 

図 44−応答 MFM 符号化及びバイナリ 000100 のタイミング

6.2.3.3.4

タグからリーダライタへのフレーム

応答フラグは,応答の開始及びビット間隔タイミングを決める。応答フラグは,三つのパートで構成さ

れる。

−  有効な MFM データの 9 ビットの同調列。

− MFM 符号化違反は通常のデータ中には現れない。違反は,2 ビット間隔,1.5 ビット間隔及び 2 ビッ

ト間隔のシーケンスからなる。第 4 遷移のエッジは,ビット間隔の始まりを決める。

−  末尾の 0。

二つの可能な予定応答フラグのための同調列,符号化違反及び末尾の 0 は,

図 45 に示す。

図 45−二つの可能な予定応答フラグのための MFM 符号化及びタイミング

同調列

MFM 符号化違反

ビット間隔

フラグ

フラグ 2

フラグ 1

9.44 μs 18.88

μs 14.16

μs 18.88

μs


35

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

6.2.4

プロトコルパラメタ

表 11 参照。

表 11−プロトコルパラメタ

参照

パラメタ名

内容

M2-P: 1

Who talks first

リーダライタトークファースト(RTF)システム。リーダライタからの

有効なコマンドを受け取らない限り,タグは応答しない。

M2-P: 2

タグアドレス指定能力

あり。タグは個別又はグループとしてアドレス指定できる。

M2-P: 3

タグ UID

M2-P: 3a

UID 長 64 ビット(32 ビット固有識別子,16 ビットアプリケーショングループ

識別子及び 16 ビット製造者識別子)

M2-P: 3b

UID フォーマット

6.2.5.6

6.2.5.9 参照

M2-P: 4

読取りサイズ

2 バイト(16 ビット)から最大メモリサイズまで。

M2-P: 5

書込みサイズ

最小書込みサイズ及び最大書込みサイズは,6.2.5.14 での定義の指示に従

って,メモリ技術に左右される。

M2-P: 6

読取り処理時間 16 ビット(2 バイト)当たり 1.282 ms+150 µs

M2-P: 7

書込み処理時間 16 ビット(2 バイト)当たり 1.282 ms+75.5 µs で,メモリ消去及び書込

み時間は含まない。

M2-P: 8

エラー検出

リーダライタからタグは 16 ビット CRC,タグからリーダライタは 32 ビ
ット CRC

M2-P: 9

エラー収集

なし

M2-P: 10

メモリサイズ

製品によ(依)る。技術的な制限はなし。

M2-P: 11

コマンド構造及び拡張性  コマンドフィールドは 16 ビットの長さで,16 ビットブロック単位で限

界なしに拡張できる。八つのコマンドタイプそれぞれに対して 16 の拡張

タイプが現在利用可能。

6.2.5

プロトコル操作方法の解説

6.2.5.1

概観

タグはパッシブで,電源はリーダライタ及びタグの二つのアンテナを使用し高周波電磁フィールドを経

由してリーダライタからタグへ伝送される。

リーダライタとタグとの交信は,リーダトークファースト(RTF)ベースで行われる。電源供給フィー

ルドによるタグの活性化に続いて,タグは有効なコマンドを静かに待つ。有効なコマンドを受け取った後,

タグはコマンドに対して応答を送信する。

位相ジッター変調(PJM)を使用する(6.2.3 を参照)

タグメモリは 1 メガビット以上に拡張することができ,したがって,システムは製品の定義及び設計を

条件として本来的にアップグレード可能である。

複数タグ識別は,周波数及び時分割多重アクセス(FTDMA)の組合せを利用して実行する。タグは八つ

の応答チャネルを利用することが可能である。有効なコマンドへの反応として,それぞれのタグは応答を

送信するためのチャネルをランダムに選ぶ。応答は,選択したチャネルを一回使って伝送される。次の有

効なコマンドを受け取るまで,それぞれのタグは新しいチャネルをランダムに選び,新しく選んだチャネ

ルを使って応答を送る。ランダムチャネル選択を使った周波数ホッピング応答の方法は,それぞれ次の有

効コマンドのために繰り返される。ランダムミュートは,多数のタグを識別する場合に不可欠である。す

べての FTDMA 及びタイムパラメタはコマンドによって決まる。

すべてのコマンドは時間がしる(印)されており,タグはリーダライタに入った後に受け取った最初の


36

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

タイムスタンプを記憶する。記憶されたタイムスタンプは,タグがリーダライタに最初に入った時間を正

確に定め,識別の速さとは切り離されたタグ処理順序決定の高い解決方法を提供する。

電源供給フィールドの方向性にむらのあるリーダライタによるスイッチングによって起きる電源異常の

間,データ内容を保持するために,タグの一時的な設定はタグメモリに保管しなければならない(例えば,

TRAM のような技術を用いることで)。

6.2.5.2

データ要素の定義

データ読取りは,有効なコマンドによってチップメモリからデータを読み取る。

データ書込みは,有効なコマンドによってチップメモリにデータを書き込む。

データ記憶は,チップメモリにデータを記憶する。

ハードコードデータは,仮想チップ ROM のデータである。

6.2.5.3

RF

タグメモリ構成

この規格は,タグメモリの実質的な用語について説明し,いかなるタグメモリに関しても物理的実装を

制限するものではない。

タグメモリは,

表 12 に示すように三つの領域に分けられる。

表 12−タグメモリ領域

メモリ領域

コメント

製造者システムメモリ領域

チップ製造,タグ製造及び製造検査の過程で,設

定及び固定されたすべてのフィールドを含む。

ユーザシステムメモリ領域

ユーザの要求によって設定及び固定

ユーザメモリ領域

ユーザの要求によって設定及び固定

4k ビット又はそれ以下の仮想メモリが付いたタグは,8 ビットアドレス及び 8 ビット長フィールドを使

用する。4k ビットより大きい仮想メモリが付いたタグは,8 ビット及び 16 ビットのビットアドレス,並び

に 8 ビット長及び 16 ビット長フィールドの両方を許容しなければならない。

タグメモリは,タグ識別子,コンフィギュレーション及びユーザ定義領域を含む。仮想メモリマップ(

13

参照)は定義済みのフィールドを含む。すべての定義済みフィールドのビット領域は,前述のとおり最

下位フィールドビットが下部仮想メモリビットアドレスに保存されている。

仮想メモリは 16 ビットワードとして構成され,アドレス指定されている。モード 2 は,1 ブロックが一

つ又はそれ以上の 16 ビットワードであるような様々なメモリブロックサイズのタグタイプに関する規定

を用意している。Read コマンドは 0 又はそれ以上のワードを読み取る。書込み可能ワード数がメモリ構造

によって決定されている場合,Write コマンドは全部のワードを書き込む。

ワード 0 から 9 までの仮想メモリブロックサイズは,最大 2 ワードまでのメモリの残りと等しくなけれ

ばならない。メモリはロックされる。一度ロックされたメモリに上書きすることはできない。

6.2.5.4

仮想タグメモリ

表 13 に,タグの仮想メモリ配置を示す。


37

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 13−仮想メモリマップ

ビット番号

ワード

番号

メモリ 
タイプ

コメント

レジスタ

15 14 13 12 11 10 9

8

7 6 5 4 3 2

1

0

0 RFM

製造者用予備

1 MC

製造者コード

2 SID0

特定識別子 0

3

製造者シス 
テムメモリ

確定領域

SID1

特定識別子 1

4 GID

アプリケーショングループ識別子

5 CID

条件識別子

6

ユーザシス 
テムメモリ

確定領域

CW

コンフィギュレーションワード

7 PW0

パスワード 0

8 PW1

パスワード 1

9

ユーザメモ 

パ ス ワ ー ド を 要
求 さ れ な い 場 合

は未確定

PW2

パスワード 2

10 以上

未確定領域

特定識別子 0 及びパスワード 0 は,複数ワード領域の最下位ワードである。

6.2.5.5

ロックポインタ

ロックポインタは 16 ビット仮想領域であり,上書きからタグメモリを保護するために使用する。領域は,

メモリ内のワードを示す。ロックポインタに保存された数以下のアドレスにおいて,すべての完成メモリ

ブロックは上書きすることはできない。リーダライタコマンドは,ロックポインタを減少できない。

ロックポインタは,アドレス指定できない仮想メモリ位置に位置している。

6.2.5.6

固有識別子(UID

モード 2 の固有識別子は,製造時に永久的に設定される。固有識別子は,ISO/IEC 15963 に従い,論理

64 ビットブロックで構成しなければならない。タグの物理的実装は,製造者にゆだ(委)ねられている。

64 論理ビットは三つのパートで構成されている(図 46 参照)。

モード タグ UID マスク

マスク

1

マスク

2

マスク

3

製造者コード

アプリケーショングループ識別子

特定識別子

16 ビット 16 ビット 32 ビット 
 Afi/Asf    決定していない

バイナリ値を連続発行

図 46UID の論理構造

6.2.5.7

製造者コード

製造者コードは,16 ビットのマスクである。

システムの物理的操作は,このマスクがバイナリ値で存在することだけを要求している。

一方,製造者を一意的に特定するために,ISO/IEC 15963 に従って登録を行わなければならない。

このモードに対するタグからの伝送は,LSB ファースト,及び

表 14 の配置に従わなければならない。

実装例は ISO/IEC 15963 に従う。

製造者コードは,製造テストで設定された 16 ビットフィールドに設定する。製造者コードの符号化は,

表 14 に示した。

 


38

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 14−製造者コードフィールド

MSB LSB 
16              9

8                                1

“E0”

JIS X 6320-6

による製造者コード

6.2.5.8

アプリケーショングループ識別子(Afi 及び Asf

マスク 2 は,16 ビットである。

システムの物理的操作は,このマスクがバイナリ値で存在することだけを必要とする。

このマスクの目的は,アプリケーション又はタグファミリの識別である。

ISO/IEC 15962

において定義された Afi 及び Asf グループ識別のために,このマスクの最初のオクテッ

トが使われることを推奨する。

注記  ISO/IEC 15962,Information technology−Radio frequency identification (RFID) for item management

−Data protocol: data encoding rules and logical memory functions

最初の論理的な 4 ビットは,Afi(応用分野識別子)のために使われなければならない。また,2 番目の

4 ビットは,ISO/IEC 15962 に従って Asf(アプリケーションサブファミリ)のために使わなければならな

い。

このマスクの 2 番目のオクテットは詳細を定めず,タグのグループが分離されることを可能にするため

に更なる下位分類を提供する機会を提供する。

6.2.5.9

特定識別子

マスク 3 は,32 ビットである。

これは製造時に割り当てられ,製造者によってシーケンシャルに発行され,また,製造者が再利用して

はならない固有バイナリ値を提供する。

これは製造者のために固有タグ ID を提供する。

この個別識別子の値,アプリケーショングループ識別子及び製造者コードの組合せは,永久的かつ明確

な個別のタグの識別として提供しなければならない。

識別子はタグを厳密に識別し,確実な通信を可能にする。製造検査ソフトは,個別識別子が,タグがこ

の識別子とともにロードされる度ごとに増加されることを保証しなければならない。

6.2.5.10

条件付識別子

タグ UID に加えてタグメモリは,条件付識別子(CID)として知られる追加のマスクをもたなければな

らない。マスクは,2 オクテット(16 ビット)でなければならない。

システムの物理的操作は,このマスクがバイナリ値で存在することだけを要求している。

CID は製造者によって(例えば製造者のデータのように)提供されるか,又は後で提供されてもよい。

この規格は CID が製造者でプログラムされるか,又は後でプログラムされるかどうかを規定しない。し

かし製造者はそれらのオプションについて決定し,後に CID を必ず使えるようにしなければならない。

例 CID は,日付の条件によってアクセスの可否を可能とするようなデータコードを提供できる。例

えば,タグが CID の前に製造されているか又は後かで,除外又は選択ができる。

6.2.5.11

コンフィギュレーションワード

コンフィギュレーションワードは,16 ビットフィールドでユーザによって設定される。タグコンフィギ

ュレーションは通常,アプリケーションに適するように設定する。コンフィギュレーションワードのため

の符号化を,

表 15 に示す。


39

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 15−コンフィギュレーションワードフィールド

コンフィギュレーションワード・フィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

ビット 0∼14 RFU

“0”にセットしなければならない。

0

パスワード不要

ビット 15

パスワード

1

パスワード必要

6.2.5.12

パスワード

パスワードフィールドは,ユーザによって設定された 48 ビット識別子である。それは,メモリアクセス

のセキュリティレベルを提供するために使用される。タグが“パスワード不要”に設定された場合,パス

ワードメモリスペースはユーザメモリのために解放される。タグが“パスワード必要”に設定された場合,

パスワードを読み取ることはできない。

6.2.5.13

ユーザメモリ

ユーザは,ユーザメモリを設定する。

6.2.5.14

ハードコード

ハードコードは 16 ビットワードとしてフォーマットされて,幾つかのタグタイプに含められている。こ

の規格は実際的な用語に限ってハードコードを説明し,ハードコードの物質的実装については限定しない。

ハードコードは,メモリサイズ及びメモリブロックサイズを含むタグパラメタを定義する。

通常応答では,最初にハードコードワード,続いてタイムスタンプ,次に残りの応答が伝送される。す

べてのハードコードワードの MSB は,

“1”にセットしなければならない。ハードコードの符号化を,

16

に示す。

表 16−ハードコードフィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

00h 4 ワードユニット内のメモリ容量(LSB) 
01h 4 ワードユニット内のメモリ容量(MSB) 
02h

ワードのメモリブロックサイズ

03h

ワードのメモリ副ブロックサイズ

04h 100

μs ユニット内のメモリ消去時間+書込み時間

ビット 0∼6

パラメタ・機能

05h∼7Fh

RFU

ビット 7∼14

コード・値 00h∼FFh

16 進値は,パラメタ又は,機能に結びついたコード

ビット 15 MSB

“1”にセットしなければならない。

一つのタグでの例:

−  メモリ 8 192 ビット(512 ワード,128×4 ワードユニット)

−  4 ワードメモリブロックサイズ

−  1 ワードメモリ副ブロックサイズ

− 4

ms メモリ消去+書込み時間(40×100 μs ユニット)

次のハードコードをもつ:

−  メモリサイズ C000h

−  ブロックサイズ 8202h

−  副ブロックサイズ 8083h


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

−  消去+書込み時間 9404h

上の例内で:

−  メモリサイズ MSB は,すべの値のビットが“0”なので使用しない。

−  1 ワードの副ブロックサイズ及び 4 ワードのブロックサイズは,ブロックの範囲内ですべてを書き込

むことができる 1,2,3 及び 4 のメモリワードを示す(ブロック境界線を超えて書くことはできない。

注記  上記の例において,副ブロックサイズがないと指定されている場合,ブロックの範囲内ですべ

てを書き込むことができるのは,4 ワードメモリだけである。

ブロックサイズの始点は,ワード 0 である。

副ブロック間隔が与えられず,そのためにメモリがブロック間隔でだけロックできる場合は,メモリは

副ブロック間隔においてロックできる。

6.2.5.14.1

タグ初期パラメタ

ハードコードが通常応答においてタグ初期パラメタを含まない場合,次のようになる。

ワード内のブロックサイズ 2

メモリ消去+書込み  ミリ秒 10

ワード内のメモリサイズ 64

6.2.5.15

ブロックセキュリティステータス

6.2.5.5

及び 6.2.5.12 を参照。

6.2.5.16

操作手順の解説

タグとリーダライタとの交信は,リーダトークファーストシステムに基づく。受け取られたコマンドが

有効な場合にだけタグはコマンドに応答する。コマンドは一般的に,タグを識別し,読取り,書込み,及

びメモリをロックするために用いられる。また,コマンドは,応答タイプ(短縮形又は通常)及び応答モ

ード(固定チャネル,ランダムチャネルなど)を決定する。通常の応答が全ハードコードとシステムメモ

リとを含むのに対して,短縮形応答は,通信をスピードアップするために用いられる。タイプにかかわり

なく,すべてのタグはユニバーサルグループコマンドを使用することによって識別される。ユニバーサル

グループコマンドは,タグが正常な応答を行うようにセットすることができる。正常な返答に含められる

ハードコード及びシステムメモリは,ユーザが他の有効なコマンドをタグに送ることができるように,十

分な情報を提供する。

様々な応答モードがリーダライタタイプ(単一又は複数チャネル)に適合するように,及びリーダライ

タ動作エリア内のタグ数に応じて交信がスピードアップするように選択される。

6.2.5.16.1

  方法

6.2.5.1

及び 6.2.5.2 参照。

6.2.5.16.2

  コマンドフォーマット

コマンドフィールドのフォーマットを,

表 17 に示す。すべてのフィールドは,最下位ビットファースト

で伝送される。複数ワードフィールドのために,最下位ワードの最下位ビットが,フィールドの最下位ビ

ットを定義する。上記の 6.2.5.1 及び 6.2.5.2 に分類したのと同様,すべてのコマンドは必す(須)である。


41

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 17−コマンドフィールド

コード

フィールド

ビット

コメント

F

フラグ 16

MFM 違反シーケンス

Cd

コマンド 16

コマンドフィールド

Cn

コマンド番号 16

コマンド番号フィールド

SS

特定識別子 32

識別子フィールド

G

アプリケーショングループ識別子 16

識別子フィールド

Ci

条件付識別子 16

識別子フィールド

PPP

パスワード 48

識別子フィールド

R

読取り用のアドレス及び長さ 16

メモリ読取りのための 8 ビットアドレス及び 8 ビット

長フィールド

W

書込み用のアドレス及び長さ 16

メモリ書込みのための 8 ビットアドレス及び 8 ビット

長フィールド

Ra

読取り用のアドレス 16

メモリ読取りのための 16 ビットアドレスフィールド

Rl

読取り用の長さ 16

メモリ読取りのための 16 ビット長フィールド

Wa

書込み用のアドレス 16

メモリ書込みのための 16 ビットアドレスフィールド

Wl

書込み用の長さ 16

メモリ書込みのための 16 ビット長フィールド

D

書込みデータ 16

書かれるデータ

C CRC

16

検証 CRC

表 18 に,有効なコマンドの場合のためのフォーマットを示す。

パスワードフィールドはタグからの要求があった場合だけ,提供しなければならない。

読取り・書込みコマンドには単一ワード書込みも含まれる。

表 18−有効コマンドフォーマット

コマンドタイプ

開始フィールド

識別子フィールド

アドレス及び長さフィールド

データ

CRC

グループ読取り

F [Cd] Cn

G Ci

[R]又は[Ra Rl]

C

個別読取り

F [Cd] Cn

SS

[R]又は[Ra Rl]

C

グループ読取り・書込み

F [Cd] Cn

G Ci |PPP|

[R W]又は[Ra Rl Wa Wl]

D

C

個別読取り・書込み

F [Cd] Cn

SS |PPP|

[R W]又は[Ra Rl Wa Wl]

D

C

最小コマンド長は 7 ワード(112 ビット)である。

長さ 0 の書込みに対して,データは提供されない。複数ワード長に対して,後に CRC が続くそれぞれの

ワードが書かれる。二つのワード書込みのためのコマンドフォーマットを,

表 19 に示す。

表 19−有効複数ワードリード・ライトコマンドフォーマット

コマンドタイプ

開始フィールド

識別子フィールド

アドレス及び

長さフィールド

データ CRC データ

CRC

グループ 
読取り・書込み

F [Cd] Cn

G Ci |PPP|

[R W]又は 
[Ra Rl Wa Wl]

D C D C

個別 
読取り・書込み

F [Cd] Cn

SS |PPP|

[R W]又は 
[Ra Rl Wa Wl]

D C D C

すべての書込みコマンドにおいて,開始,識別子,又はアドレス及び長さフィールドが無効である場合,

タグメモリにはデータは書き込まれない。


42

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

いずれかの CRC が無効の場合,タグは応答しない。

6.2.5.16.3

  コマンドフィールド

6.2.5.16.3.1

  フラグフィールド

フラグフィールドは,通常のデータでは存在しない MFM 違反を含む。フィールドはコマンドの始まり

を指示する。

6.2.5.16.3.2

  コマンドフィールド

コマンドフィールドの符号化を,

表 20 に示す。

表 20−コマンドフィールドビットの符号化

コマンドフィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

0

リードコマンド

ビット 0

コマンドタイプ

1

リード・ライトコマンド

0

個別コマンド

ビット 1

識別子タイプ

1

アプリケーショングループ条件(グループ)コマンド

0

短い応答

ビット 2

応答タイプ

1

通常応答

0

固定チャネル応答

ビット 3

固定・ランダム

1

ランダムチャネル応答

000

[固定チャネル  A]又は[ランダムチャネル  ミュートなし]

001

[固定チャネル  B]又は[ランダムチャネル 1/2 ミュート]

010

[固定チャネル  C]又は[ランダムチャネル 3/4 ミュート]

011

[固定チャネル  D]又は[ランダムチャネル 7/8 ミュート]

100

[固定チャネル  E]又は[ランダムチャネル 31/32 ミュート]

101

[固定チャネル  F]又は[ランダムチャネル 127/128 ミュート]

110

[固定チャネル  G]又は[ランダムチャネル 511/512 ミュート]

ビット 4∼6

チャネル・ミュート率

111

[固定チャネル  H]又は[ランダムチャネル  全ミュート]

0 8 ビットアドレス及び 8 ビット長フィールド

ビット 7

アドレス及び長さ

1 16 ビットアドレス及び 16 ビット長フィールド

ビ ッ ト 8 ∼
14

RFU

“0”にセットしなければならない。

0

このワードが最終コマンドフィールドであることをタグに知ら

せる。

ビット 15

コマンド拡張

1

次に来るワードがコマンドフィールド拡張であることをタグに
知らせる。

コマンドを有効にするために,コマンドフィールドは

表 20 に示した組合せの一つと等しくなるように設

定しなければならない。加えて,アドレス及び長さフィールド(ビット 7)は,4k ビット以下の仮想メモ

リをもつタグに対して“0”に設定しなければならない。

次に,コマンドフィールド内のフィールドを説明する。

6.2.5.16.3.3

  コマンドタイプ

コマンドタイプフィールドは,コマンドが読取り又は読取り・書込みであるのかを決定する。

リードコマンドはタグメモリの読取りに使用する。最初のタグの識別のために,読取り長フィールドは

0 に設定できる。

リード・ライトコマンドは,タグメモリの読取り及び書込みに使用する。書込みだけの動作のときは,


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:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

読取り長は 0 にセットする。タグメモリをロックするときは,書込み長は 0 にセットして,書込みアドレ

スは非ロック最低メモリアドレスにセットする。

6.2.5.16.3.4

  識別子タイプ

識別子タイプフィールドは,コマンドが指定のものであるか,又はアプリケーショングループによって

条件付けられたコマンドであるかを決定する。

指定コマンドは,特定のタグに対する識別及び交信のために使用する。

アプリケーショングループ条件(グループ)コマンドは,条件テストに合ったタグのグループ,又は条

件テストに合ったタグのすべてのグループに対する識別及び交信に使用する。

6.2.5.16.3.5

  応答タイプ

応答タイプフィールドは,タグ応答を短くするか,又は普通にするかを決定する。

短い応答は,交信時間を短くするために使用する。

通常応答は,ハードコード及びシステムメモリデータを応答に含めることをリーダライタが要求した場

合に使用する。

6.2.5.16.3.6

  固定・ランダム

固定・ランダムフィールドは,タグ応答が選択チャネル上に固定されているか,又はランダムにチャネ

ルを選択するのかを決定する。

6.2.5.16.3.7

  チャネル・ミュート時間

チャネル・ミュート時間フィールドは,チャネルが選択されるか,又はミュート時間が選択されるかを

決定する。

このフィールドは,6.2.5.16.3.6 で示す固定・ランダムフィールドにリンクしている。固定チャネルが選

ばれた場合,チャネル・ミュート率フィールドは,応答で使用する実際のチャネルを決定する。ランダム

チャネルが選ばれた場合,チャネル・ミュート率フィールドは,次のようにミュート時間を決定する。

有効なランダムチャネルコマンドのために

−  非ミュートが選ばれた場合,タグはランダムに選ばれたチャネルに繰り返し応答を伝送する。

− 1/2∼511/512 までのミュートが選ばれた場合,タグは個別の応答をランダムに伝送する(非ミュート)

か,又は伝送しない(ミュート)かを選択する。コマンド(1/2 ミュート,3/4 ミュートなど)で提供

されたミュート率は,応答がミュートする確率を決定する。

−  完全なミュートが選ばれた場合,タグは応答せず,かつ,一時的にミュート状態に設定される。その

間タグは,一時的にミュート状態にあり,新しいリーダライタ識別子を伴うリーダライタコマンドに

対してだけ応答する(6.2.5.16.3.9 参照)

6.2.5.16.3.8

  アドレス及び長さ

アドレス及び長さフィールドは,8 ビットアドレス及び 8 ビット長フィールドを含むか,又は 16 ビット

アドレス及び 16 ビット長フィールドを含むかを決定する。

6.2.5.16.3.9

  コマンド番号

コマンド番号は,ローカルタイムスタンプの設定及びリーダライタの識別に用いる。

コマンド番号の符号化を,

表 21 に示す。


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:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 21−コマンド番号フィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

ビット 0∼7

ローカルタイムスタンプ

リーダライタによる要件として設定。

ビット 8∼14

リーダライタ識別子

リーダライタによる要件として設定。

ビット 15 MSB

“0”に設定しなければならない。

タグが新しいリーダライタに入力され,最初の有効なコマンドを受け取ってから,タグはコマンド番号

を記憶する。タグは,短い電源切れの間,その番号を記憶しておかなければならない。すべてのタグ応答

は,タイムスタンプと呼ばれる,記憶されたその番号を含む。コマンド番号の最下位バイトは,リーダラ

イタとシーケンスコマンドとに使用されることによって,定期的に増加される。タグは,タイムスタンプ

をアップデートしない。したがって,タイムスタンプは,タグが有効なコマンドを最初に受け取った時間

を指し示す。

タグは,

(すべての有効コマンドを含む。

)コマンド番号の最上位バイトとタイムスタンプとが異なる場

合,又は規定の時間よりも長く電源が切れていたことを検出した場合,新しいリーダライタに入力された

と決定する。

複数タグの想定において,同じチャネルから同時に二つ以上のタグ応答があった場合,応答は受信され

ない。タグが多数あった場合は,タグは固有のチャネルを選択する前に数回送信を行って,その結果受信

される可能性がある。タグがその最初の伝送のための固有のチャネルを選ぶ可能性もある。したがって,

受信されたタグの順番は,タグがリーダライタに入力された順番の決定に使うことはできない。一方で応

答を含むタイムスタンプは,正しいタグの順番を与えられる。

6.2.5.16.3.10

  タグ識別子

6.2.5.16.3.11

  特定識別子フィールド

特定識別子フィールドは,個々のタグとの交信に使用する。コマンドを有効にするために,コマンド内

の特定識別子は,タグが交信するために記憶している特定識別子と等しくなるよう設定しなければならな

い。

6.2.5.16.3.12

  アプリケーショングループ識別子フィールド

アプリケーショングループ識別子は,同じアプリケーショングループ又はすべてのアプリケーショング

ループからタグへの交信に使用される。コマンドを有効にするために,コマンド内のアプリケーショング

ループ識別子は,FFFFh か,又はタグが交信するために記憶しているアプリケーショングループ識別子の

いずれか一方と等しくなるよう設定しなければならない。

6.2.5.16.3.13

  条件付識別子フィールド

条件付識別子は,条件テストにかな(適)ったタグとの交信に使用する。コマンドを有効にするために,

コマンド内の条件付識別子は,タグに記憶された条件付識別子よりも少ないか,又は同じでなければなら

ない。

6.2.5.16.3.14

  パスワードフィールド

パスワードは,タグメモリへの書込みを制限するために使用する。コマンドを有効にするために,パス

ワードは,タグがパスワードを必要とする構成であって,リード・ライトコマンドのためだけである場合

にだけ提供する。パスワードによって保護されたタグに対するリード・ライトコマンドを有効にするため

に,コマンド内のパスワードはタグに記憶されたパスワードと等しくなるよう設定しなければならない。


45

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

6.2.5.16.3.15

  アドレス及び長さフィールド

コマンドフィールドは,コマンドが 8 ビットアドレス及び 8 ビット長フィールド,又は 16 ビットアドレ

ス及び 16 ビット長フィールドを含むかどうかを決定する。

アドレス及び長さフィールドは,メモリへの読取り及び書込みのためにワード内のスタートアドレスと

長さとを定義する。コマンドを有効にするために,アドレス及び長さフィールドは,有効なメモリアドレ

スだけから選ばなければならない。有効メモリアドレスを,次に示す。

−  ワード 0 から最大ユーザメモリワードは,パスワードを必要としない構成のタグのメモリ読取りを可

能にする。

−  ワード 10 から最大ユーザメモリワードは,パスワードを必要とする構成のタグのメモリ読取りを可能

にする。

最大ユーザメモリワードに対するロックポインタ内に保存されたアドレスは,メモリ書込みを可能にす

る。

タグメモリをロックするとき,アドレスはロックポインタ及び上記(アドレス及び長さフィールド)に

保存される。

−  タグメモリをロックするために,書込み長は 0 に設定し,及び書込みアドレスは最低非ロックメモリ

アドレスに設定し,コマンドが有効である場合,タグはロックポインタを書込みアドレスと等しく設

定する。

−  さらに,コマンドを有効にするために,アドレス及び長さフィールドは,すべてのブロックアドレス

指定制限を可能にする種々のタグタイプの要求に応じて設定しなければならない。

6.2.5.16.3.16

  ビットアドレス及び ビット長フィールド

コマンドフィールドが 8 ビットアドレス及び 8 ビット長フィールドを選んだ場合,アドレス及び長さフ

ィールドは,

表 22 及び表 23 に示すように符号化しなければならない。

表 22−メモリ読取りのための ビットアドレス及び ビット長フィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

ビット 0∼7 8 ビットアドレスフィールド

ユーザによる要求どおり設定

ビット 8∼15 8 ビット長フィールド

ユーザによる要求どおり設定

表 23−メモリ書込みのための ビットアドレス及び ビット長フィールド

ビット番号

フィールド

状態

内容

ビット 0∼7 8 ビットアドレスフィールド

ユーザによる要求どおり設定

ビット 8∼15 8 ビット長フィールド

ユーザによる要求どおり設定

6.2.5.16.3.17

  16 ビットアドレス及び 16 ビット長フィールド

コマンドフィールドが 16 ビットアドレス及び 16 ビット長フィールドを選んだ場合,アドレス及び長さ

フィールドはそれぞれ 16 ビットに設定しなければならない。

6.2.5.17

  書込みデータ

書込みデータは,タグに書かれるデータである。

6.2.5.18

  CRC

すべてのコマンド CRC は,フラグフィールドの終端から計算される。


46

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

16 ビットコマンド CRC が使用するアルゴリズムは,IBM“同期データリンク制御”(SDLC)多項式で

あり,これは CCITT によって X.25 パケット交換プロトコル内で使用するために規格化され,ほとんどの

シリアル通信タグに実装されており,また,ISO/IEC 13239 で規定されている。

注記  ISO/IEC 13239,Information technology−Telecommunications and information exchange between

systems−High-level data link control (HDLC) procedures

このアルゴリズムは,次のとおり使用する。

g(X)=X

16

+X

12

+X

5

+1

この生成アルゴリズムは,この生成器が“0”ビットよりもむしろ“1”ビットでプレロードされる点に

おいて,基本的な CRC16 技術から若干外れている。さらに,チェックビットは伝送前に反転している。そ

の結果,有効なメッセージは,0 の余りではなく(CRC16 での事例として)

,特定の定数によって認識され

る。

CRC 検証から結果として生じたコードベクトルは次のとおり。

    [00011101 00001111]{X

15

:X

00

}

リーダライタコマンド及び CRC の例を次に示す。

    フラグフィールド

    コマンドフィールド 0000

    コマンド番号 1234

    特定識別子 0 1234

    特定識別子 1 5678

    読取りアドレス及び長さ 1001

    CRC 8C16

16 ビット CRC の方法及び例は,附属書 に示す。

6.2.5.19

  応答フォーマット

応答フィールドを,

表 24 に示す。すべてのフィールドは最下位ビットファーストで伝送される。複数バ

イトフィールドのために,最下位バイトの最下位ビットはフィールドの最下位ビットと定義する。

表 24−応答フィールド

コード

フィールド

ビット

コメント

F

フラグ 16

MFM 違反シーケンス

H

ハードコード 16

ハードコードフィールド

T

タイムスタンプ 16

識別子フィールド

L

ロックポインタ 16

識別子フィールド

M

製造者コード 16

識別子フィールド

SS

特定識別子 32

識別子フィールド

G

アプリケーショングループ識別子 16

識別子フィールド

Ci

条件付識別子 16

識別子フィールド

Co

コンフィギュレーションワード 16

識別子フィールド

D

読取りデータ 16

読取りデータ

CC CRC

32

違反 CRC

表 25 は,有効な応答のためのフォーマットを示す。


47

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 25−有効応答フォーマット

応答タイプ

開始フィールド

システムメモリフィールド

データ CRC

通常

F [H] T

L M SS G Ci Co

[D] CC

短縮 F

T

SS

[D] CC

長さが最も短い応答は 96 ビットである。

応答タイプはリーダライタコマンドによって決められる。

6.2.5.20

  応答フィールド

6.2.5.20.1

  フラグフィールド

フラグフィールドは,正常なデータの間は存在しない MFM 違反を含む。フィールドは応答の開始を指

示する。

6.2.5.20.2

  ハードコードフィールド識別子フィールド

タグ設計がハードコードを含む場合は,すべてのハードコードデータは正常な応答内で送られる。ハー

ドコードの MSB は“1”に設定し,及び続くタイムスタンプの MSB は“0”に設定する。リーダライタは,

受信したワードの MSB 試験によってハードコードデータの終端を検出できる。

6.2.5.20.3

  タイムスタンプフィールド

タイムスタンプは,上位タグ順序の識別を提供するために使用される。タイムスタンプは,タグが新し

いリーダライタに入力された後に受け取った最初の有効コマンドに含まれるコマンド番号と等しくなるよ

う設定する。

6.2.5.20.4

  システムメモリフィールド

応答システムメモリフィールドは,システムメモリによってタグの有効なメモリに保存される。

6.2.5.21

  読取りデータ

読取りデータは,有効なコマンドによって要求されたデータである。

6.2.5.22

  CRC フィールド

応答 CRC は,開始フラグフィールドの終わりから計算される。

応答 CRC は,32 ビットイーサネット CRC である。この特性は,1 とともにロードされるレジスタ内の

コマンドパスで使用される 16 ビット IBM CRC と似ており,出力ワードは反転し,最終算定数値は 0 より

もむしろ具体的な定数に帰結する。

アルゴリズムは,次のとおり使用する。

g(X)=X

32

+X

26

+X

23

+X

22

+X

16

+X

12

+X

11

+X

10

+X

8

+X

7

+X

5

+X

4

+X

2

+X

1

+1

CRC 照合の結果生じるコードベクトルは次のとおり。

  [11000111 00000100 11011101 01111011]{X

31

:X

00

}

タグ応答及び CRC の例を次に示す。

    フラグフィールド

    タイムスタンプ 1234

    特定識別子 0 1234

    特定識別子 1 5678

    読取りデータ ABCD

    CRC E8C5 8742

32 ビット CRC の方法及び例は,附属書 に示す。


48

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

6.2.5.23

  RF タグの状態

6.2.5.23.1

  状態図解

タグは,次の四つの状態の内の一つをとることができる。

−  電源オフ

タグは,リーダライタによって活性化されていないとき,電源オフ状態である。また,電源オフは

LPB 検出の結果としても得られる。

−  アクティブ

タグは,リーダライタによって活性化されたとき,アクティブ状態になる。この状態では,リーダ

ライタからのいかなるコマンドも処理しなければならない。

−  タグ応答

タグは,有効なコマンドを受信したとき,タグ応答状態にある。タグが電源の供給を受け続けてい

る場合は,応答を完了するまでこの状態にとどまり,後にアクティブ状態に戻る。

−  完全ミュート

タグは,有効な完全ミュートコマンドを受け取ったとき,完全にミュートする。タグが電源供給を

受け続けている状態の場合,リーダライタからの新しいコマンドを受け取るまで,この状態にとどま

る。

状態間の遷移を,

図 47 に示す。

注記  無効なコマンドに対し,タグは現在の状態にとどまる。

図 47−タグ状態遷移図

6.2.5.23.2

  短時間の電源停止

タグは,5 µs かそれ以上のリーダライタ搬送波の停止を検出しなければならない。タグが電源停止の検

出をした場合,タグは初期化して,有効なコマンドを待つ。

タグは,長時間電源停止検出器を含む。長時間電源停止検出器では短すぎて検出できないどのような電

源停止でも,5 µs 以上であれば短い電源停止であるとみなされる。


49

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

図 48 に,リーダライタ搬送波停止を示す。

図 48−リーダライタ電源供給フィールド停止

6.2.5.23.3

  長時間電源停止

長時間電源停止(LPB)検出器は,50 ms 以下の電源停止を検出しない。LPB が生じた場合,タグは完

全ミュート状態を出る(この機能は,例えば TRAM のような技術を使用することで実現してもよい。

6.2.5.23.4

  TRAM

この規格は,データの一時保存を必要とする。TRAM と呼ばれる技術はこの要求を達成する手段として,

幾つかの箇条の中で言及されている。同様の機能を得るその他の技術も使用してよい。

ここでは,TRAM 及びその機能を,この技術を使用することを選んだ人に対して解説する。TRAM は,

このモードにおいて示されているように,SRAM 又は DRAM のような揮発性メモリであり,メモリの電

源が切られた後,記憶時間を最大にするために設計されている。TRAM が放電する前に電源が与えられた

場合,メモリは自動的にリフレッシュされる。

TRAM は,瞬時書込み時間及び短期記憶装置を備えている。高速書込み時間は,完全ミュート状態及び

タイムスタンプその他の一時的な設定の書込みを設定するために必要である。一時的設定は,LPB 検出時

間よりも長い期間のために保存しなければならない。

注記  次の内容は,どのように LPB 検出器のために TRAM を使用できるかについての解説である。

タグに電力が供給されているとき,LPB 検出器は“1”に設定し,TRAM に記憶される。タグの電源が

切れているとき,TRAM はビットを放電する。LPB が起こった場合,TRAM ビットは“0”にクリアする。

電源が入ったとき,タグは LPB 検出器の状態を検出し,長時間電源停止が起きていた場合,タグはすべ

ての TRAM をクリアする。

6.2.5.23.5

  完全ミュート状態

タグが付けられたアイテムがコンベアに載って動いているとき,添付されたタグの位置及び方向はコン

トロールできない。タグ位置及び方向から独立してタグに電源を入れ交信するようコンベアリーダライタ

 
搬送波振幅

t1

t3

t2

 Min(μs) Max(μs)

t1 0.0

10.0

t2 5.0

t3 0.0

10.0


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に指令した場合,リーダライタは,X,Y 及び Z 方向間の直交軸を循環的にスイッチするリーダライタフ

ィールドを生成しなければならない。フィールド循環の結果,タグは周期的に電源を失う。それらの停電

の間,タグの揮発性メモリに記憶されているいかなる情報も失ってはならない。

方向に無神経なリーダライタの動作から生じる停電の管理に対し,特別な関心が払われなければならな

い。例えば,そこで複数のタグの識別が行われた場合,識別済みのタグは残りのタグの識別を妨害しない

ために,一時的にミュート又は無応答にする必要がある。

一時的ランダムアクセスメモリ(TRAM)のような技術は,電源異常の間,一時的にミュート状態を保

つために使用しなければならない。

6.2.6

衝突管理パラメタ

表 26 参照。

表 26−衝突管理パラメタ表

参照

パラメタ名

内容

M2-A: 1

タイプ(確率論的又は決定論的) 確率論的

M2-A: 2

リニア性

1 万個以下のタグ用に線形,1 万個以上用に多項式

M2-A: 3

タグインベントリ能力

各アプリケーショングループ 32 000 以上・条件付識別子

M2-A: 4

複数タグ識別速度 150

ms ごとに 100 個

6.2.7

衝突管理パラメタの操作方法の解説(参考)

6.2.7.1

一般的解説

このモードにおける複数タグ識別は,周波数及び時分割多重アクセス(FTDMA)のコンビネーションを

使用して実行する。

タグのために使用可能な応答チャネルが八つある。有効なコマンドへの応答において,それぞれのタグ

は応答を伝送するためのチャネルをランダムに選択する。応答は,選んだチャネルを一回使用して伝送さ

れる。次の有効なコマンドを受信すると,タグは新しいチャネルをランダムに選び,新しく選んだチャネ

ルを使用して応答を送信する。このランダムなチャネル選択を使用する応答周波数ホッピングの方式は,

続く有効コマンドのそれぞれに対し繰り返される。

チャネルのランダムな選択に加えて,タグは個々の応答をランダムにミュートできる。応答がミュート

された場合,タグはその応答を送信しない。ランダムにミュートする機能は,タグの数が非常に多い場合

の識別に欠かせない。いったん識別されたタグは,コマンドによって一時的にミュートし,次に,6.2.5.16.3.7

に示す内容に従って応答を返す。

全 FTDMA 周波数及びタイムパラメタは,コマンドによって定義される。FTDMA は,異なるチャネル

で複数のタグ応答を同時に受信できるため,単周波 TDMA ソリューションよりも優れたパフォーマンスを

提供する。

複数タグだけではなく,大量の古い,又は期限切れのタグもリーダライタ交信範囲内にあると予想する

ことができる。使い捨てのタグを使用するアプリケーションのために,古く期限切れになったタグの数は

現在のタグ数よりもずっと多いかもしれない。高速識別 RFID システムは,古く期限切れになったタグを

除外又は無視し,現在のタグを識別することができなければならない。

このシステムのタグには,条件付識別子が含まれる。それぞれのタグの条件付識別子フィールドは,発

行時にプログラムされている。フィールドはタイムスタンプでプログラムすることができ,それは,それ


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X 6351-3

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ぞれのコマンド内で送信される条件付識別子に対してテストされる。タグは,条件付識別子テストに適合

したコマンドに対してだけ反応する。そのため,古く期限切れのタグは識別プロセスから除外される。

全二重伝送で操作するとき,リーダライタはタグからの応答の一斉受信の間に,他のタグにコマンドを

出すことができる。リーダライタがその他異なるタグに対してコマンドを出している間,八つのチャネル

を使って最大 8 個のタグが同時に応答を返すことができる。

6.2.7.2

応答チャネル

システムが使用する八つの応答チャネルは,969 kHz∼3 013 kHz の間である。異なる応答モードは,異

なるリーダライタタイプ及びタグ数のためにタグ識別レート最大化を使用する。タグが使用する応答モー

ドは,リーダライタコマンドによって選ばれる。

6.2.7.3

応答モード

6.2.7.3.1

固定チャネル応答モード

一つのリーダライタが固定チャネル応答モードを選んだ場合,タグは,リーダライタによって選ばれた

チャネルを一回使用して全部の応答を送信する。このモードは,タグが一つしかない場合,単チャネルリ

ーダライタのために使用できる。

また,このモードは,複数チャネルリーダライタが,別々の固定チャネルで応答するよう識別済みのタ

グに対するコマンドで使用できる。このモードを使うことで,8 個のタグまで同時に受信できる。

6.2.7.3.2

ランダムチャネル応答モード

6.2.7.3.2.1

未ミュート

リーダライタが未ミュートランダムチャネル応答モードを選んだ場合,タグは,タグによってランダム

に選ばれたチャネルを使用して一回で完全な応答を送信する。このモードは,複数チャネルリーダライタ

によって中くらいのタグ数のために使用できる。

また,このモードは,単チャネルリーダライタによって少ないタグ数に対して使用できる。単チャネル

リーダライタにおいて,複数タグの場合に,固定チャネル応答モードが選択されていた場合,すべてのタ

グ送信は衝突する。単チャネルリーダライタに対する未ミュートランダムチャネル応答モードの使用は,

TDMA システムと似ている。最終的に各タグは,他のすべてのタグが他のチャネルを使って送信している

間に,リーダライタチャネルを使って送信する。

6.2.7.3.2.2

ランダムミュート

ランダムミュートチャネル応答モードにおいて,タグは個別の応答でミュートするか,又はミュートし

ないかのいずれかをランダムに選択する。未ミュート応答のために,タグは応答チャネルをランダムに選

択する。このモードはタグ数が多い場合に,複数チャネルリーダライタによって使用できる。

可能な応答に対するミュートした応答の比率は,リーダライタコマンドによって 1/2∼511/512 の間で変

えることができる。比率は,タグ数の増加に従って理想的に増加する。ミュート率は,応答時間中のタグ

応答の平均数をコントロールする。この方法は,リーダライタに対して同時に数千のタグが存在する場合

の識別を可能にする。ミュート率は,処理しやすいレベルにタグ送信の平均数を低減する。

6.2.7.3.2.3

完全ミュート応答モード

リーダライタは,タグに対して完全ミュート応答モードを設定できる。このモードでは,タグは同じリ

ーダライタからのコマンドに対して応答せず,したがって,他のタグ応答と衝突しない。このモードは,

複数タグ数に対してタグ識別率を向上させるために使用できる。タグは,新しいリーダライタに入力され

たときに完全ミュートモードから出る。

タグが新しいリーダライタに入力されたとタグが判断するのは,コマンドを含むデータ又は規定の時間


52

X 6351-3

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より長く電源が切れていたことをタグが検出したことに基づく。

6.2.7.4

ランダムナンバ生成機(RNG

応答チャネル及びミュート応答のためのランダムな数の生成のために,タグは 32 ビット最長線形偏移レ

ジスタと同等又はより優れた RNG を使用する。

PRBS 生成機で生じる過剰な長時間ミュートの連続を止めるために,タグはミュートされた返答を決定

した後,未ミュートであった返答を強制する方法を含まなければならない。

− 1/2 ミュートが選ばれたとき,最大連続ミュート応答数は 3 としなければならない。

− 3/4 ミュートが選ばれたとき,最大連続ミュート応答数は 7 としなければならない。

− 7/8 ミュートが選ばれたとき,最大連続ミュート応答数は 15 としなければならない。

− 31/32 ミュートが選ばれたとき,最大連続ミュート応答数は 63 としなければならない。

チャネル G は,単純な単チャネルリーダライタのために好まれる。そのようなリーダライタで複数タグ

を識別するために,タグは,ランダムチャネル応答モード,又はランダムチャネル及びランダムミュート

応答モードを命令される。チャネル G での送信を除く長時間シーケンスの過剰を防止するために,タグは,

G 以外のチャネルで生じた 15 の未ミュート応答の連続の後,強制的にチャネル G で応答する方法を含ま

なければならない。

上記の応答をすることが強制されている対抗値又は等価は,短い電源停止の間も値を保持するために,

TRAM 又はそれと同様の記録技術を使用しなければならない(6.2.5.23.4 参照)。

6.2.7.5

コマンドパラメタ

6.2.5.16.2

参照。

6.2.7.6

RF

タグによる要求処理

タグは,有効なコマンドに対してだけ反応する。タグの機能は,コマンドによって完全に決定される

6.2.5.16.2 参照)

。コマンドは,タグのミュート及びチャネル選択行動を決定する。タグはコマンドによ

る指示に従って,応答のミュートと応答チャネルとをランダムに選択する。ランダム選択は,チップに組

み込まれた PRBS 生成機を使って行う。一度タグが完全なミュートを行うと,更なる通常コマンドすべて

に応答しない。

6.2.7.7

衝突管理シーケンスの説明

このシステムにおいて複数タグ識別は,周波数及び時分割多重アクセス(FTDMA)のコンビネーション

を使って実行される。

有効なコマンドへの反応において,それぞれのタグは,各自の応答を送信するチャネルをランダムに選

択する。応答は,選択したチャネルを 1 回使用して伝送される。次の有効なコマンドを受信すると,タグ

は新しいチャネルをランダムに選び,新しく選んだチャネルを使用して応答を送信する。

このランダムなチャネル選択を使用する応答周波数ホッピングの方式は,続く有効コマンドのそれぞれ

に対し繰り返される。

ランダムチャネル選択に加えて,タグは個別応答をランダムにミュートすることができる。応答がミュ

ートされたとき,タグはその応答を伝送しない。ランダムミュートは,タグの数が大変多いと認められた

場合に必要である。タグがいったん識別されると,タグはコマンドによって一時的にミュートされる。

すべての FTDMA 周波数及びタイムパラメタは,コマンドによって決定される。FTDMA は,複数タグ

の応答を異なるチャネルで同時に受信できるため,単周波 TDMA の結果よりも優れた性能を提供する。

複数のタグが存在するときの読取りデータは,リーダライタの全二重動作を巧みに利用する。リーダラ


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X 6351-3

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イタがタグに対して異なるチャネルで応答するよう明確なコマンドを出した場合,最大 8 個のタグからの

データを,8 チャネルで受信できる。

確率計算は,それぞれ有効な読取りコマンドの後に識別するタグの平均数を見積もるために必要である。

r

個のチャネルが一緒に利用可能で,かつ,がミュート率,ここで はタグが応答を伝送する確率であ

る,個のタグのグループ場合,それぞれ有効な読取りコマンドの後に識別される平均タグ数 は次のと

おりとなる。

(

)

1

1

×

×

×

=

m

n

r

r

m

n

N

最高識別率は,ある時応答したタグの数が利用可能なチャネル数と同じである場合に達成される。リー

ダライタはミュート率を調整することによって識別率を最大化することができ,そのような製品は,

n

×m ≈ r

となる。

識別率 は,タグに可能な異なるミュート率ごとに,1∼10 000 のタグ数 に対して

図 49 に示すように

プロットされる。ミュート率の適切な選択によって,識別率は最大 8 000 タグまでに対して 2 と 3 との間

で維持できる。

図 49−識別率

6.2.7.8

少ないタグ数のための衝突管理シーケンス

少ない数のタグから識別及び読取りを行うとき,ミュート率は 1 に設定する。タグ受信の平均値は,各

read コマンド当たり 1∼3 の間である。8 個のタグの識別及び読取りのための動作シーケンスは,次のとお

りである。

a)

タグは,リーダライタの読取り範囲内にある。

b)

ゼロ長読取りが発行済み。

c)

タグは,一時的にミュートされていると識別されている。


54

X 6351-3

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d)

シーケンスは,すべてのタグが識別されるまで繰り返される。

e)

データは,識別プロセスに続いて単独の動作で特定の読取りコマンドを使って読み取られる。

f)

コマンドは,同時に八つのタグを読み取ったデータのように連結している。

8 個のタグの識別のための動作のシーケンスは,表 27 に示す。 

表 27個のタグの識別

行為

結果

タグ識別数

スタート

リーダライタがゼロ長読取り(ランダムチャネ
ル)コマンドを送信。

すべてのタグがランダムに選択したチャネル
で応答を返す。

0

リーダライタが三つのタグの応答を受信。

3

リーダライタが選択済みのタグそれぞれに対し
て特定ミュートコマンドを送信する。

ミュートしたタグは,更なる通常のコマンドに
対して一時的に反応しなくなる。

リーダライタがゼロ長読取り(ランダムチャネ
ル)コマンドを送信。

5 個の未ミュートタグがランダムに選んだチ
ャネルで応答する。

3

リーダライタは三つのタグ応答を受信。

6

リーダライタが選択済みのタグそれぞれに対し
て特定ミュートコマンドを送信する。

ミュートしたタグは,更なる通常のコマンドに
対して一時的に反応しなくなる。

リーダライタがゼロ長読取り(ランダムチャネ
ル)コマンドを送信。

2 個の未ミュートタグがランダムに選んだチ
ャネルで応答する。

リーダライタは二つのタグ応答を受信。

8

リーダライタが選択済みのタグそれぞれに対し

て特定ミュートコマンドを送信する。

ミュートしたタグは,更なる通常のコマンドに

対して一時的に反応しなくなる。

終了

8 個のタグ識別の総時間は 5.772 ms(最小方向
転換時間を含む。

8 個のタグが

識別された。

データは,次に識別プロセスが続く単一動作として読み取れる。単一動作としてのデータ読取りは,ほ

とんどの回が効率的となる方法及び固定タグ数に対して適切である。

それぞれの読取りコマンドのために,リーダライタは,タグが特定のタグ及び返信するための未使用チ

ャネルを選択する(チャネル A でタグ 1 の送信など)

。八つのタグからのデータ読取りのための動作のシ

ーケンスの詳細は,

図 50 に示す。

図 50個のタグからのデータ読取り


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X 6351-3

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リーダライタとタグとの間の全二重伝送は,リーダライタからタグに対する連結順次コマンドを可能に

する。ここでは,8 個までのタグが同時に返信することを認めている。

8 個のタグの読取り総時間は,八つの読取りコマンド及び最後のタグからの単一応答の時間である。

6.2.7.9

多数のタグのための衝突管理シーケンス

多数のタグからの識別及びデータ読取りのとき,1 回ずつのタグ応答の数をチャネル数に対してほぼ等

しくなるよう低減するために,ミュート率を設定する。平均タグ数の設定が正しいとき,一つの読取りコ

マンド当たり 2∼3 個のタグを受け取れる。

500 個のタグの識別及びそれぞれのタグからデータ 50 ワードを読み取るための一連の動作を次に示す。

a)

リーダライタ交信エリアに 500 個のタグがある。

b)

ゼロ長読取りが発行され,多数のタグが受け取ったことが確認される。

c)

ミュート率がタグの平均数まで上り,1 回当たり 2∼3 個のタグの読取りを受け取る。

d)

タグは,一時的にミュートしているタグとして識別される。

e)

シーケンスは,すべてのタグが識別されるまで繰り返される。ミュート率は,1 回の読取り当たり少

なくとも二つのタグが受信するまで,タグの数を低減するよう調整される。

f)

データは識別プロセスが続く単一の動作としてか,又は識別プロセスの間の連続したプロセスとして

の特定読取りコマンドを使用して読み込む。

g)

コマンドは,八つのタグからのデータを同時に読み取るよう連結される。

識別プロセスの動作のシーケンスの詳細は,

表 28 に示す。

表 28500 個のタグの識別

行為

結果

コマンド及び応答の数

タグ識別数

スタート

リーダライタがゼロ長読取りを
送る(ランダムチャネル)

500 個すべてのタグがランダム
に選ばれたチャネルを使って
返信する。

 0

連続したコマンドのミュート率
が m=1/128 まで上がる。

ランダムに選択したチャネル
で(平均)3.9 個のタグが応答

する。

読取り 6,短い応答 6

リ ー ダ ラ イ タ が ミ ュ ー ト 率 を
1/128 に設定したゼロ長読取りを
送る。

175 個のタグが識別される。

読取り 70,短い応答 70,

ミュート 175

175

リーダライタがミュート率を 1/32
に設定したゼロ長読取りを送る。

245 個のタグが識別される。

読取り 98,短い応答 98,
ミュート 245

420

リーダライタがミュート率を 1/8

に設定したゼロ長読取りを送る。

60 個のタグが識別される。

読取り 24,短い応答 24,

ミュート 60

480

リーダライタがミュート率を 1/4

に設定したゼロ長読取りを送る。

15 個のタグが識別される。

読取り 6,短い応答 6,

ミュート 15

495

リーダライタがミュート率を 1/2

に設定したゼロ長読取りを送る。

2 個のタグが識別される。

読取り 1,短い応答 1,

ミュート 2

497

リーダライタがミュート率を 1 に

設定したゼロ長読取りを送る。

2 個のタグが識別される。

読取り 1,短い応答 1,

ミュート 2

499

リーダライタがミュート率を 1 に
設定したゼロ長読取りを送る。

1 個のタグが識別される。

読取り 1,短い応答 1,
ミュート 1

500

終了及び合計 500 個のタグ識別の総時間は

0.390 s 未満(最小方向転換時間
を含む。

 500 個のタグが識

別された。


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識別プロセス又は識別プロセスの間の連続したプロセスの後に,1 回の動作でデータを読み取る。1 回の

動作でデータを読み取るのは,時間を最も効率的に使う方法であり,かつ,固定タグ数に対して最適であ

る。識別プロセスの間に,タグデータを連続して読み取るのは効率的ではないが,しかし動的タグ数に対

して最も適している。

単一データ読取りプロセスのための動作のシーケンスの詳細は,

表 29 に示す。

表 29500 個の固定タグからのデータ読取り

行為

結果

コマンド及び

応答の数

読取りタグ

スタート

チャネル A∼H を使用した特定
読取りコマンド(50 ワード)

チャネル A のタグ 1,チャネル B のタグ 2…チャ
ネル H のタグ 8 からデータを読み取る。

読取り 8,読
取り応答 1

8

チャネル A を使用したタグ応
答の最後の 264 µs まで待つ。

タグ 9 は読取りコマンドを受信する準備をし,タ
グ 1 終了応答の後でチャネル A で応答を開始する。

チャネル A∼H を使用した特定
読取りコマンド(50 ワード)

チャネル A のタグ 9,チャネル B のタグ 10…チャ
ネル H のタグ 16 からデータを読み取る。

読取り応答 1 16

すべてのタグを読み取るまで
一連の動作を継続する。

一連の動作を計 63 回繰り返す。

読取り応答 61 500

終了及び合計 500 個の固定タグ読取りの総時間は 0.540 s。

500 個の固 
定タグ読取り

1 度に 500 個のタグデータ識別及び 50 ワードを読み取る動作の合計時間は,0.390 s+0.540 s=0.930 s 未

満である。

連続してデータを読み取るプロセスのための一連の動作の詳細は,

表 30 に示す。連続的に読み取るプロ

セスのため,ミュート一覧表は,識別シーケンスで必要ではなく,代わりに読取りシーケンスの一部とし

て必要である。

表 30500 個の動的タグからのデータ読取り

行為

結果

コマンド及び

応答の数

読取りタグ

スタート

リーダライタ識別 8 タグ

八つのタグがデータを読み取らせる準備をす
る。

チャネル A∼H を使用した特定
読取りコマンド(50 ワード)

チャネル A のタグ 1,チャネル B のタグ 2…チ
ャネル H のタグ 8 からデータを読み取る。

読取り 8,読取
り応答 1

8

データ受信後タグのミュート

ミュート 1

識別した 8 タグごとにシーケン

スを繰り返す。

一連の動作を計 63 回繰り返す。

読取り 492

読取り応答 62 
ミュート 62

500

終了及び合計 500 個の動的タグ読取りの総時間は 0.686 s。

500 個の動的
タグ読取り

500 個のタグの識別及びデータの 50 ワードの読取りの合計時間は,連続した動作として,0.258 s+0.686

s=0.944 s 未満である。


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X 6351-3

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6.2.7.10

  タイミング定義

複数タグ識別及び読取り処理は,ゼロ長読取りコマンド,応答,及びミュートコマンド,並びに読取り

コマンド及び応答を必要とする。それらのコマンド及び応答は,

表 31 の時間設定を必要とする。

表 31−多重識別のためのコマンド及び応答タイミング

コマンド及び応答タイプ

詳細

時間

ゼロ長読取りコマンド

識別のために短いゼロ長読取りコマンドを使用する。 264

µs

ゼロ長読取り応答

ゼロ長データを伴う短い長さの応答 906 µs

ミュートコマンド

読取りによって特定タグの一時的ミュートが識別される。 264

µs

読取りコマンド(W ワード)  データの ワード用読取りコマンド 264 µs

読取り応答(W ワード)

データの ワードを伴う読取り応答 906+151 Wµs

6.2.8

タグ配列の順序付け

分類目的のためにアプリケーションが必要とするアイテムの配列のため,RFID システムは,複数タグ

又はタグが分離して存在するのかにかかわらず,各タグ又は各アイテムの相互関連付けを明確にしなけれ

ばならない。そうした決定はモード 2 で解決できる。

例えば,3.6 m/s で移動するコンベアで,タグとタグとが 15 cm 離れており,リーダライタの中心軸の切

替え処理も含め,タグ配列の決定は 13.9 ms 以下に行われることが必要である。タグ配列を提供するため

にタグ識別に依存しているシステムでは,このプロセスを実行する十分な時間がとれない。

この状況でタグ配列は,タグがリーダライタに入力される時間を決定することによって解決できる。す

べてのコマンドは,タイムスタンプが押され,リーダライタに入力された後,タグは,最初のタイムスタ

ンプを受け取り保管する。保管されたタイムスタンプは,すべてのタグ応答で伝送される。ミリ秒レベル

でのタイミング決定は,達成されている。タグ配列の決定は,識別のスピードから切り離されている。

一時的ランダムアクセスメモリ(TRAM)のような技術を,短い電源停止の間にタイムスタンプの値を

保持するために使用しなければならない(6.2.5.23.4 参照)

6.2.9

コマンド

すべてのコマンドは,ここまでの箇条に記載されている。

注記  対応国際規格では,個別の箇条は記載されていないが,箇条としては,6.1.116.2.7 が相当す

る。

6.2.10

エアインタフェースアプリケーションレイヤ

アプリケーションレイヤは,リーダライタの範囲で単独に決定及び管理することとし,エアインタフェ

ースを横切って運んではならない。

7

装置のマーク

すべてのリーダライタは,どの国内規制に従うのか明確かつ恒久的にマークした状態にしなければなら

ない。

すべてのリーダライタは,この規格のどのモードをサポートしているのか明確かつ恒久的にマークし表

示しなければならない。

 


58

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8

この規格で規定したモード間の特性の相違表

表 32 参照。

表 32−この規格で指定したモード間の特性の相違表

特性

モード 1

モード 2

目標市場

製造,物流,小売,運輸及び航空手荷

物のための一般的目的のタグ付けシ
ステム

製造,物流,小売,運輸及び航空手荷

物のためのタグ付けシステム。特にコ
ンベアベルトシステムに適する。

特徴

主要な動作方法は JIS X 6323 規格群

(外部端子なし IC カード−近傍型)
に従う。

プロトコルの拡張が特性の追加及び
衝突管理の代替方法を提供。

極近接(2 mm)においてタグの変形
セットアップが可能

データレート 1.65

kbit/s∼26.48 kbit/s,105.94 kbit/s

423.75 kbit/s

メモリ

商業ニーズに対して

商業ニーズに対して

衝突管理

あり

あり,高速

国際的運用 
注記  各国の規制が運用能力に影

響する可能性あり。

あり

あり


59

X 6351-3

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附属書 A

規定)

位相ジッター変調(PJM)

図 A.1−位相ジッター変調

PJM は,二つのコンポーネントで構成されている。

a)

同相(0°)電源供給信号  I

b)

低レベル方形(90°)データ信号  ±Q

PJM 波形は,これら二つの信号の和である。位相表記法では,これらは図に示したように表現すること

ができる(

図 A.1 及び図 A.2 参照)。

図 A.2−周波数スペクトル

位相コンポーネントの周波数スペクトルを,

図 A.3 に示す。


60

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

図 A.3PJM の生成

この規格のモード 2 の中の場合:

−  リーダライタのコマンドビットレートは 423.75 kbit/s,M2-Int: 9 参照。

−  リーダライタコマンドの相転移が完了する時間は,1.18 µs 以下である(

図 40 参照)。

− PJM のために指定すべきパラメタが二つある。位相変化の程度及びリーダライタコマンドの相転移が

完了する時間である。

  位相変化の程度:最低±1.0°,最大±2.0°,M2-Int: 7 参照

  リーダライタコマンドの相転移が完了する時間:1.18 µs 以下(

図 40 参照)。

PJM の特徴:

−  定電力伝送を伴う振幅信号

−  側帯域レベルは,データレートから独立かつ規制に適合するよう調整できる。

− PJM 帯域幅は,オリジナルの両側データ帯域幅より広くないため,超高速データを送信できる。

−  狭帯域幅アンテナは,高速 PJM 信号を制限しない。PJM はアンテナ帯域幅の効果の取消しをあらかじ

め調整できる。

PJM の実装例を,図 A.4 及び図 A.5 に示す。

図 A.4−実装例−PJM 生成用可変位相遅延データコントロールを提供するための単純回路


61

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

図 A.5−実装例−PJM 信号の多様な要素を表示する PJM 生成用回路


62

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

附属書 B

参考)

この規格で規定したモード間で起こり得る既知の干渉

干渉の発生は知られていない[二つのモードは完全に異なり,また,いずれも高水準のデータ完全性(RTF,

構成及び CRC)を備えているため,起こり得ない。


63

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

附属書 C 

参考)

衝突管理のためのリーダライタ擬似コード(モード 1)

次の擬似コードは,再帰性を使用してリーダライタでどのようにして衝突管理が実行できたかを表現し

ている。これは,衝突検出の仕組みを説明するものではない。

Algorithm for 16 slot

      function push (mask, address) ; pushes on private stack

      function pop (mask, address)    ; pops from private stack

      function pulse_next_pause    ; generates a power pulse

      function store (RF Tag_MFG Tag ID)    ; stores RF Tag_MFG Tag ID

      function poll_loop (sub_address_size as integer)

      ; address length shall be four (4) bits.

      pop (mask, address)

      mask = address & mask      ; generates new mask

      ; send the request 

      mode = Collision Management

      send_request (request_cmd, mode, mask length, mask value)

      for address = 0 to (2^sub_address_size – 1)

      if no_collision_is_detected then    ; RF tag is inventoried

            store (RF Tag_MFG Tag ID)

        else        ; remember a collision was detected

            push (mask, address)

        endif

      pulse_next_pause

      next sub_address

      ; if some collisions have been detected and not yet processed, 

      ; the function calls itself recursively to process the last 

      ; stored collision 

        if stack_not_empty then poll_loop (sub_address_size)

      end poll_loop

      main_cycle:

      mask = null

      address = null

      push (mask, address)

      poll_loop (sub_address_size)

      end_main_cycle


64

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

附属書 D 

参考)

巡回冗長検査(CRC)(16 ビット)

D.1

  CRC

エラー検出方法

巡回冗長検査(CRC)は,フラグの開始からデータ終端まで,メッセージに含まれたすべてのデータを

計算する。この CRC は,リーダライタから RF タグへ,及び RF タグからリーダライタへと適切に使用さ

れる(

表 D.1 参照)。

表 D.1CRC の定義

CRC タイプ

長さ

多項式

方向

プリセット

剰余

ISO/IEC 13239 

16 ビット  X

16

+X

12

+X

5

+1=0x8408

後方 0xFFFF  0xF0B8

偏移エラーに備えて特別な防護措置を追加するために,計算された CRC の更なる変換が行われる。計算

された CRC を補足するのは,送信するメッセージに添付された値である。この変換は,D.2 の例に含まれ

ている。

受け取ったメッセージをチェックするために,2CRC バイトは簡便なため,しばしば再計算にも含まれ

る。

この事例において,生成された CRC のための与えられた期待値は 0xF0B8 の剰余である。

D.2

  CRC

計算例

この C 言語の例では,メッセージを構成するバイトの設定を前提として CRC を計算する一つの方法を

説明する。

#define POLYNOMIAL 0x8408 // x^16 + x^12 + x^5 + 1

#define PRESET_VALUE 0xFFFF

#define CHECK_VALUE 0xF0B8

#define NUMBER_OF_BYTES 4 // Example: 4 data bytes

#define CALC_CRC 1

#define CHECK_CRC 0

void main ()

{

unsigned int current_crc_value;

unsigned char array_of_databytes[NUMBER_OF_BYTES + 2] = {1, 2, 3, 4, 0x91, 0x39};

int number_of_databytes = NUMBER_OF_BYTES;

int calculate_or_check_crc;

int i, j;

calculate_or_check_crc = CALC_CRC;

// calculate_or_check_crc = CHECK_CRC; // This could be an other example

if (calculate_or_check_crc == CALC_CRC)


65

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

{

number_of_databytes = NUMBER_OF_BYTES;

}

else // check CRC

{

number_of_databytes = NUMBER_OF_BYTES + 2;

}

current_crc_value = PRESET_VALUE;

for (i = 0; i < number_of_databytes; i++)

{

    current_crc_value = current_crc_value ^ ((unsigned int)array_of_databytes[i]);

    for (j = 0; j < 8; j++)

    {

    if (current_crc_value & 0x0001)

        {

            current_crc_value = (current_crc_value >> 1) ^ POLYNOMIAL;

        }

        else

        {

      current_crc_value = (current_crc_value >> 1);

        }

    }

}

if (calculate_or_check_crc == CALC_CRC)

{

  current_crc_value = ≈ current_crc_value;

    if (current_crc_value == CHECK_VALUE)

    {

        printf ("Checked CRC is ok (0x%04X)¥n", current_crc_value);

    }

    else

    {

        printf ("Checked CRC is NOT ok (0x%04X)¥n", current_crc_value);

    }

 }

}


66

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

附属書 E

参考)

巡回冗長検査(CRC)モード 2(32 ビット)

E.1

  CRC 32

エラー検出方法

巡回冗長検査(CRC32)は,応答に含まれるフラグの終わりからデータの終わりまでのすべてのデータ

を対象として計算する。CRC は,タグからリーダライタへの応答のために使用される(

表 E.1 参照)。

表 E.1CRC 32 の定義

CRC 定義

長さ

多項式

方向

プリセット

剰余

32 ビット  X

32

+X

26

+X

23

+X

22

+X

16

+X

12

+X

11

+X

10

+X

8

+X

7

+X

5

+X

4

+X

2

+X

1

+1=0xEDB88320

後方 0xFFFFFFFF

0x2144DF1C

偏移エラーに備えて特別な防護措置を追加するために,計算された CRC の更なる変換が行われる。計算

された CRC を補足するのは,送信するメッセージに添付された値である。この変換は,E.2 の例に含まれ

ている。

受け取ったメッセージをチェックするために,その 2CRC ワードは簡便なため,しばしば再計算にも含

まれる。

この事例において,生成された CRC のための与えられた期待値は,剰余“0x2144DF1C”である。

E.2

  CRC 32

計算例

この C 言語の例では,応答を構成するワードの設定を前提として CRC を計算する一つの方法を説明す

る。

#define POLYNOMIAL 0xEDB88320

#define PRESET_VALUE 0xFFFFFFFF

#define CHECK_VALUE 0x2144DF1C

#include <stdio.h>

#include <stddef.h>

unsigned long calculate_CRC32 (unsigned long current_crc_value, unsigned int new_word)

{

int i;

  current_crc_value = current_crc_value ^ ((unsigned int) new_word);


67

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

  for (i = 0; i < 16; i++)

 {

  if (current_crc_value & 0x0001)

    {

        current_crc_value = (current_crc_value >> 1) ^ POLYNOMIAL;

    }

    else

    {

    current_crc_value = (current_crc_value >> 1);

    }

 }

 return (current_crc_value);

}

void main ()

{

  unsigned long crc32;

  unsigned long crc_send;

  crc32 = PRESET_VALUE; // preset crc to 0xFFFFFFFF

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, 0x1234); // typical tag reply

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, 0x0002);

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, 0x0003);

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, 0x0010);

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, 0x0011);

  printf ("CRC Results :¥n");

 printf ("-------------¥n");

 crc_send = ≈ crc32; // inverse of calculated crc is sent

  printf ("Send = 0x%08X¥n", crc_send);

  // if transmitted crc is included in calculation by interrogator,

  // CHECK_VALUE should result

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, (unsigned int) (crc_send) & 0x0000FFFF);

  crc32 = calculate_CRC32 (crc32, (unsigned int) ((crc_send >> 16) & 0x0000FFFF));

 crc32 = ≈ crc32; // invert output to recover residue

  printf ("Residue = 0x%08X¥n", crc32);


68

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

  if (crc32 == CHECK_VALUE) // should equal CHECK_VALUE

    printf ("CRC OK ¥n");

  else printf ("CRC BAD ¥n");

}

This program, when run should produce the following output :

CRC Results :

-------------

Send = 0xC7D5219F

Residue = 0x2144DF1C

CRC OK

E.3

  CRC32

計算の実例

この例は,メモリアドレス 0x10 からスタートする 2 ワード読取りのための短応答コマンドを示す。

この例では,タグの特定識別子は 0x00030002 であり,コマンド番号は 0x1234 に設定されている。タグ

メモリはすべての値を収容でき,この例でそれらは次のとおりであると仮定される。

アドレス

内容

0x10 0x0010 
0x11 0x0011

この例の応答は,次のフィールドから成る。

−  “タイムスタンプ”の値は,コマンドナンバ“1234”で送信される値である。

−  2 ワード,最下位ワードファーストとして送信されたタグの特定識別子“00030002”

−  要求された二つのメモリ位置の内容で,低アドレスファースト:

“0010”

“0011”

− CRC:最初に送信される最下位ワードが“219F”である場合“C7D5219F”

したがって,応答は次のとおり送信される。

1234   0002   0003   0010   0011   219F   C7D5


69

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

ステップ

入力

リーダライタ
内の計算済み

CRC

1 Initialised

FFFFFFFF

2 1234

094A9040

3 0002

7399A576

4 0003

B52DBBB2

5 0010

815B13BD

6 0011

C7D5219F

7 219F

41D9D52A

8 C7D5

2144DF1C

注記 1  最終的に送信される CRC,C7D5219F は,応答内のそれぞれのデータワードが計算に含まれ

た後,ステップ 6 において“リーダライタ内の計算済み CRC”として存在している。

次の 2 ワード(送信済み CRC)を用いて計算を続けることで,値が“0x2144DF1C”であるべき剰余が

最終結果として作り出される。

注記 2 CRC は,最下位ワード伝送ファーストで 2 ワードとして送信される。

注記 3  それぞれのワードは,最下位ビットファーストで送信される。


70

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

附属書 F

参考)

モード 1 IC 参照

IC

参照(“Get system information コマンド”参照)はシリアルナンバの一部であることができる(ビット

41

48,製造者コードの後)

S

L B

64

57 56

49 48

41 40

1

“E0”

製造者コード IC 参照 IC 製造者シリアルナンバ

注記  製造者コードは既に UID の一部であり,リーダライタが既に知っているこの情報を受け取るこ

とによって,

“IC 参照”が製造者からサポートされているかどうかを判断できる。


71

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

附属書 G 

参考)

モード 1 で使用する JIS X 6323 プロトコルの解説

G.1

リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表

表 G.1 参照。

表 G.1−リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Int: 1

動作周波数帯域

(中心周波数)13.56 MHz±7 kHz の 1
台のリーダライタからタグへのリンク

チャネル。

M1-Int: 1a  初期動作周波数 13.56

MHz

M1-Int: 1b  動作チャネル(スペクトル

拡散システム用)

このモードに適用しない。

M1-Int: 1c  動作周波数精度 100 万分の±100

日本の場合は 100 万分の±50

M1-Int: 1d  周波数ホップレート

[周波数ホッピング(FHSS)

システム用]

このモードに適用しない。

M1-Int: 1e  周波数ホップシーケンス

[周波数ホッピング(FHSS)

システム用]

このモードに適用しない。

M1-Int: 2

占有チャネル帯域幅 13.56

MHz±7 kHz

図 G.1 及び図 G.2 のように変調。

図 G.1 及び図 G.2 参照

M1-Int: 2a  受信機最小帯域幅 13.56

MHz±(423.75±40 kHz)

13.56 MHz±(484.28±40 kHz) 
プロトコル拡張 13.56 MHz±(423.75±
80 kHz)

副搬送波周波数に集中。

M1-Int: 3

リ ー ダ ラ イ タ 伝 送 最 大
EIRP 
 
 
交信範囲内の極限電力

リーダライタは,タグが存在する場所
で,ボリュームのどの部分であっても
12 A/m より高いフィールドを生成して
はならない。 
最大動作フィールド強度:ISO カード
サイズタグで 5 A/m,ISO/IEC 7810 

の決定とおり。 
試験方法は ISO/IEC TR 18047-3 で定義
される。他のラベル波形率のために,

ラベル製造者は最大動作フィールド強
度を指定しなければならない。

無意図的放出(誘導結合) 
各国の規制がここにおいて決定し
た極限電力より下に制限している

場合,各国でのパフォーマンスが
低下することが予想される。 
 
リーダライタ動作フィールドを決
定するための試験方法は,テクニ
カルレポート ISO/IEC TR 18047-3

中に記載される。

M1-Int: 3a  最小動作フィールド強度

最小動作フィールド強度:ISO カード

サイズタグで 150 mA/m。 
他のラベル波形率のために,ラベル製
造者は最小動作フィールド強度を指定

しなければならない。


72

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.1−リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Int: 4

リーダライタ伝送スプリア

ス放出

次に示す規制に適合する。 
US 管轄区域:FCC 47 Part 15 
EU:EN 300 – 330 
日本:ARIB STD – T82

M1-Int: 4a  リーダライタ伝送スプリア

ス放出(スペクトル拡散シ
ステム用)

,帯域内

このモードに適用しない。

M1-Int: 4b  リーダライタ伝送スプリア

ス放出,帯域外

このモードに適用しない。

M1-Int: 5

リーダライタ送信機スペク
トルマスク

変調技術及びビット符号化は,次の規
制の範囲内でのタグへ最大限の電力供

給を可能にする。 
US 管轄区域:FCC 47 Part 15 
EU:EN 300 – 330 
日本:ARIB STD – T82

M1-Int:6

タイミング

M1-Int: 6a  送信から受信への方向転換

時間

0∼300 µs の範囲内。

M1-Int: 6b  受信から送信への方向転換

時間

0∼300 µs の範囲内。

M1-Int: 6c  滞留時間又はリーダライタ

伝送電源オンランプ

図 G.1 及び図 G.2 参照。

M1-Int: 6d  減衰期間又はリーダライタ

伝送電源オフランプ

図 G.1 及び図 G.2 参照。

M1-Int: 7

変調

搬送波振幅変調(ASK 100 %,ASK 10 %

…)

M1-Int: 7a  拡散シーケンス

[周波数ホッピング(FHSS)

システム用]

N/A

M1-Int: 7b  チップレート(スペクトル

拡散システム用)

N/A

M1-Int: 7c  チップレート精度(スペク

トル拡散システム用)

このモードに適用しない。

M1-Int: 7d  変調指数

二 つ の レベ ル 振幅 変 調。 100 % 及 び
10 % 
変調指数:(a−b)/(a+b) 
注記  変調度(a−b)/a

リーダライタが決めたいずれのオ

プションも(

図 G.1 及び図 G.2 

照)

,二つの変調指数はリーダライ

タによって許可され,決定される。
RF タグはいずれも符号化する。変
調は ASK の原理を使う。リーダラ
イタによる選択に従って,変調は
図 G.1 及び図 G.2 に記載されたと
おり行わなければならない。

M1-Int: 7e  負荷サイクル

図 1∼図 参照。

M1-Int: 7f  FM 偏差

このモードに適用しない。


73

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.1−リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Int: 8

データ符号化

データ符号化はパルス位置変調を使用

して実行しなければならない。データ
符号化の二つのモードは,RF タグによ
ってサポートされなければならない。

選択はリーダライタによってなされ,
フレームの開始(SOF)の内に RF タグ
に対して指示しなければならない。

データ符号化モード: 
256

中 1

あるシングルバイトの値は,ある
パルスの位置で表されなければな

らない。 
18.88  μs(256/f

c

)の 256 の連続し

た時間期間のあるパルスの位置

は,バイトの値を決定しなければ
ならない。

図 及び図 にこのパ

ルス位置変調技術を示す。 
 
データ符号化モード: 
4

中 1

パルス位置変調は,位置が 2 ビッ
トを一度に決定する場所で使わな
ければならない。連続した 4 対の

ビットは,バイトを形成する。結
果として生じるデータレートは,
26.48 kbit/s(f

c

/512)である。符号

化は,

図 及び図 の図表に従っ

て得られる。

M1-Int: 9

ビットレート 256 中 1 データ符号化の場合:1.65 kbit/s

f

c

/8192)となる。

4 中 1 データ符号化の場合:26.48 kbit/s
f

c

/512)となる。

いずれのモードもリーダライタが

決定する。

M1-Int: 9a  ビットレート精度

搬送周波数に同期する。

M1-Int: 10  リーダライタ伝送変調精度  このモードに適用しない。

M1-Int: 11  プリアンブル

プリアンブルは必す(須)である。

同期の容易化及びプロトコルの独立の
ためにフレーミングが選ばれた。 
フレームはフレームの開始(SOF)及

びフレームの終了(EOF)によって区
切られ,コード違反を使用して実行さ
れる。

どのデータ符号化

(4 中 1 又は 256 中 1)

を採用するかで,二つのタイプの SOF
が定義されている。

M1-Int:11a  プリアンブル長

≈ 75.52 µs

M1-Int:11b  プリアンブル波形

図 G.7 及び図 G. 8 参照。

M1-Int: 11c  ビット同期シーケンス

このモードに適用しない。

M1-Int:11d  フレーム同期シーケンス

256

中 コードを選ぶ SOF

SOF シーケンスは 256 中 1 データ符号
化モードを選択した下の図に記載され

ている(

図 G.7 参照)。

4

中 コードを選ぶ SOF

SOF シーケンスは 4 中 1 データ符号化
モードを選択した下の図に記載されて
いる(

図 G.4 参照)。


74

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.1−リーダライタからタグへのリンクのためのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Int:11e  ポストアンブル

同じ EOF シーケンスはいずれかのデー

タ符号化モードを使わなければなら
ず,

図 G.9 に記載したとおり行わなけ

ればならない。

M1-Int: 12  スクランブリング

(スペクトル拡散システム
用)

このモードに適用しない。

M1-Int: 13  ビット伝送順序

最下位ビットファースト

M1-Int: 14  ウェイクアッププロセス

リーダライタと RF タグ(一つ以上の
RF タグが同時に存在している。)との
間の対話は,次の連続動作を通して行

われる。 
−  リーダライタの RF 動作フィール

ドによって RF タグを活性化する。

− RF タグはリーダライタからのコマ

ンドを静かに待つ。

−  リーダライタによるコマンドの送

信。

− RFID タグによる応答の送信。

M1-Int: 15  偏波

適用しない(近接フィールド)

G.2

タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表

表 G.2 参照。

表 G.2−タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Tag: 1

動作周波数帯域

副搬送波周波数

一つ又は二つの副搬送波を使ってもよい。両方の

間の選択はリーダライタが使用する JIS X 6323-3
で定義されたプロトコルヘッダ内の最初のビッ
トによってなされなければならない。RF タグは

いずれのモードもサポートしなければならない。 
一つの副搬送波が使われるときには,副搬送波ロ
ード変調の周波数 f

s1

は f

c

/32(423.75 kHz)でなけ

ればならない。 
二つの副搬送波が使われたとき,

周波数 f

s1

は f

c

/32

(423.75 kHz)

及び,

周波数 f

s2

は f

c

/28(484.28 kHz)

でなければならない。 
二つの副搬送波を使用した場合は,確証図表に示
されるように連続位相を使わなければならない。

M1-Tag: 1a  初期動作周波数 13.56

MHz±7 kHz

M1-Tag: 1b  動作チャネル

(スペクトル拡散システム
用)

このモードに適用しない。

M1-Tag: 1c  動作周波数精度

搬送波に対し 13.56 MHz 同期

M1-Tag: 1d  周波数ホップレート

[周波数ホッピング(FHSS)

システム用]

このモードに適用しない。


75

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.2−タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Tag: 1e  周波数ホップシーケンス

[周波数ホッピング(FHSS)

システム用]

このモードに適用しない。

M1-Tag: 2

占有チャネル帯域幅 13.56

MHz

4 副搬送波

一つの副搬送波:13.56 MHz±(423.75 kHz±40 
kHz) 
二つの副搬送波:2 チャネル:13.56 MHz±(484.28 
kHz±40 kHz) 
プロトコル拡張 13.56 MHz±(423.75±80 kHz)

M1-Tag: 3

伝送最大 EIRP

意図的放出なし。

意図的放出なし(誘導結
合)

M1-Tag: 4

伝送スプリアス放出

M1-Tag: 4a  伝送スプリアス放出(スペ

クトル拡散用システム用)

帯域内

このモードに適用しない。

M1-Tag: 4b  伝送スプリアス放出,帯域

このモードに適用しない。

M1-Tag: 5

伝送スペクトルマスク

適合対象:

米国:FCC 47 Part 15 
EU その他:EN 300−330 
(伝送スペクトルマスクは日本の電波法では規

制されていない。

M1-Tag: 6a  送信から受信への方向転換

時間

0∼300 µs

M1-Tag: 6b  受信から送信への方向転換

時間

0∼300 µs

M1-Tag: 6c  滞留時間又は送信電源オン

ランプ

このモードに適用しない。

M1-Tag: 6d  減衰時間又は送信電源オフ

ランプ

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7

変調(搬送波上) RF タグは,周波数 f

s

の副搬送波を生成するため

に変調された搬送周波数による誘導結合エリア

を経てリーダライタと交信できる能力がなけれ
ばならない。 
 
副搬送波は,RF タグにおいてロードを切り替え
ることによって生成する。 
 
RF タグロード変調の試験方法は,ISO/IEC TR 
18047-3

において定義される。

 
ロード変調振幅は,試験方法記載のとおり測定し
た場合,ISO カードサイズのタグに対して少なく
とも 10 mV なければならない。 
 
他のラベル波形率のために,ラベル製造者はロー
ド変調の仕様を定めなければならない。


76

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.2−タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Tag: 7a  拡散シーケンス[周波数ホ

ッピング(FHSS)システム
用]

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7b  チップレート(スペクトル

拡散システム用)

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7c  チップレート精度(スペク

トル拡散システム用)

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7d  オンオフ比率

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7e  副搬送波周波数

一つの副搬送波を使う場合:423.75 kHz 
二つの副搬送波を使う場合:423.75 kHz 及び
484.28 kHz

M1-Tag: 7f  副搬送波周波数精度

 
タグからリーダライタへの
直接生成されたリンク搬送
波の許容値

搬送波から算出される。

M1-Tag: 7g  副搬送波変調

一つの副搬送波:論理値 0 は,423.75kHz(f

c

/32)

の 8 パルスでスタートし,その後に 18.88 µs

(256/f

c

)の無変調時間が続く(

図 G.10 参照)。

論理値 1 は,18.88 µs(256/f

c

)の無変調時間でス

タートし,その後に 423.75 kHz(f

c

/32)の 8 パル

スが続く(

図 G.11 参照)。

 
二つの副搬送波:論理値 0 は,423.75 kHz(f

c

/32)

の 8 パルスでスタートし,その後に 484.28 kHz
f

c

/28)の 9 パルスが続く(図 G.12 参照)。論理

値 1 は,484.28 kHz(f

c

/28)の 9 パルスでスター

トし,その後に 423.75kHz(f

c

/32)の 8 パルスが

続く(

図 G.13 参照)。

 
プロトコル拡張:先行部論理値 0 は,423.75 kHz
f

c

/32)の 4 パルスでスタートし,その後に 9.44

µs(128/f

c

)の無変調時間が続く(

図 13 参照)。

先行部論理値 1 は,9.44 µs(128/f

c

)の無変調時

間でスタートし,その後に 423.75kHz(f

c

/32)の

4 パルスが続く(図 14 参照)。 
 
主応答論理値 0 は,前の 4 パルスに対する逆の位
相をもつ 423.75 kHz(f

c

/32)の 4 パルスからなる

図 15 参照)。主応答論理値 1 は,前の 4 パルス

と同じ位相をもつ 423.75 kHz(f

c

/32)の 4 パルス

からなる(

図 16 参照)。

リーダライタによって
決定される。 
RF タグは両方をサポー
トしなければならない。

M1-Tag: 7h  負荷サイクル

このモードに適用しない。

M1-Tag: 7I  FM 偏差

このモードに適用しない。

 


77

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.2−タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Tag: 8

データ符号化

データは,マンチェスタ符号化を使って符号化し

なければならない(

図 10∼図 13 参照)。

以下に示すすべてのタイミングは,RF タグから
リーダライタへの高いデータレートを参照する。

低いデータレートのために同じ副搬送波が使用
される。このケースでは,パルスの数は 4 の倍数
とし,この因子によってすべての時間が増す。

拡張プロトコル符号化は,

図 13∼図 16 で定義さ

れる。

M1-Tag: 9

ビットレート

表 G.3 参照(6.2.3.2.2 参照) 
プロトコルは,先行部データレートが≈ 52.97 
kbit/s(f

c

/256)及び主応答データレートが≈ 105.94

bit/s(f

c

/128)である。

M1-Tag: 9a  ビットレート精度

搬送波から算出される。

M1-Tag: 10  タグ伝送変調精度[周波数

ホッピング(FHSS)システ
ム用]

このモードに適用しない。

M1-Tag: 11  プリアンブル

簡易な同期化及びプロトコルの独立のためのフ
レームが選ばれる。

フレームは,フレームの開始(SOF)及びフレー
ムの終了(EOF)によって範囲が定められ,コー
ド違反を使って実行される(

図 G.14 及び図 G.15

参照)

。プロトコル拡張は,

図 12 及び表 参照。

M1-Tag: 
11a

プリアンブル長

図 G.14 及び図 G.15 参照。プロトコル拡張は,図
12

及び

表 参照。

M1-Tag: 
11b

プリアンブル波形

一つの副搬送波を使うときの SOF

SOF は三つの部分からなる: 
56.64 µs(768/f

c

)の無変調時間,

423.75 kHz(f

c

/32)の 24 パルス,

その後に論理値 1 が,18.88 µs(256/f

c

)の無変調

時間でスタートする。 
その後に 423.75 kHz(f

c

/32)の 8 パルスが続く(表

G.9

参照)

二つの副搬送波を使うときの SOF

SOF は三つの部分からなる: 
484.28 kHz(f

c

/28)の 27 パルス,

423.75 kHz(f

c

/32)の 24 パルス,

論理値 1 は,484.28 kHz(f

c

/28)の 9 パルスでス

タートし,その後に 423.75 kHz(f

c

/32)の 8 パル

スが続く(

図 G.15 参照)。

プロトコル拡張先行部フレームの開始(SOF)は,
423.75 kHz(f

c

/32)の 8 パルスでスタートし,そ

の後に先の 8 の逆の位相で更なる 4 パルスが続
く。 
プロトコル拡張主応答 SOF は,423.75 kHz(f

c

/32)

の 12 パルスでスタートし,その後,更に,先の
12 に対して逆の位相で 4 パルスが続く[表 
(ビット 1∼4)参照]

。後に 0 が続く三つの論理

値 1。


78

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.2−タグからリーダライタへのリンクのパラメタ表(続き)

参照

パラメタ名

解説及び制限

オプション及びコメント

M1-Tag:  
11b 
(続き)

プリアンブル波形

一つの副搬送波を使うときの EOF

EOF は三つの部分からなる: 
423.75 kHz(f

c

/32)の 9 パルスでスタートする論

理値 0, 
423.75 kHz(f

c

/32)の 24 パルス 18.88 µs(256/f

c

の無変調時間 
56.64 µs(768/f

c

)の無変調時間

二つの副搬送波を使うときの EOF

EOF は三つの部分からなる: 
論理値 0 は,23.75 kHz(f

c

/32)の 8 パルスでスタ

ートし,その後に 484.28 kHz(f

c

/28)の 9 パルス

が続く。 
423.75 kHz(f

c

/32)の 24 パルス

484.28 kHz(f

c

/28)の 27 パルス。

プロトコル拡張先行部: 
フレームの終了(EOF)ではない先行部は,始端

部(先行部 SOF)及び衝突検出目的の 12 ビット
を含むだけである。 
プロトコル拡張主応答 EOF は,前 4 パルスの逆

の位相をもつ 423.75 kHz(f

c

/32)の 6 パルスでス

タートし,その後に前の 6 パルスの逆の位相とと
もに更なる 6 パルスが続く(

図 18 参照)。 

M1-Tag:  
11c

ビット同期シーケンス

このモードに適用しない。

M1-Tag: 12  スクランブリング(スペク

トル拡散システム用)

このモードに適用しない。

M1-Tag: 13  ビット伝送順序

最下位ビットファースト

M1-Tag: 14  予約

M1-Tag: 15  偏波

適用しない。

(近接フィールド)

M1-Tag: 16  最小タグ受信機帯域幅

送信及び受信信号。

図 及び図 参照。

G.3

運用方法の解説

G.3.1

リーダライタからタグへの通信信号インタフェース

アプリケーション要求と同様に異なる国際電波規制に適合する手段として,幾つかのパラメタに対し,

各種のオプションが定義された。

指定されたモードから,どのようなデータ符号化でも,いかなる変調とも結合できる。

G.3.2

変調

リーダライタとタグとの間の交信は,ASK の変調原理を使用して行われる。10 %及び 100 %の二つの変

調指数が使われる。タグは,両方とも復号しなければならない。いずれの指数を用いるのかはリーダライ

タが決める。

リーダライタによって行われた選択に従って,

図 G.1 及び図 G.2 の記載のとおり“休止”を生成する。

注記  図 G.1 及び図 G.2 は,エアインタフェース内のパルス波形の表示を示す。波形の許容値は,そ

れらの図形に定義する。計測方法の使用は ISO/IEC 10373-7 又は ISO/IEC TR 18047-3 で定義さ

れており,受信機帯域幅の妥当性を,最小及び最大動作フィールド強度間の十分な動作を保証


79

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

するためにテストできる。

105%

a

95%

5%

60%

Carrier

Amplitude

t

t

2

t

1

t

3

t

4

Min (µs)

t

1

6,0

t

2

2,1

t

3

0

Max (µs)

9,44

t

1

4,5

t

4

0

0,8

b

図 G.1100 %ASK のための搬送波の変調

図 G.1 の時間の値は搬送波周期の数として説明され,<< n/f

c

は,

 9.44 µs:  128/f

c

18.88 µs:  256/f

c

37.76 µs:  512/f

c

75.52 µs: 1 024/f

c

注記  上記の例は,図 G.1 に示される t1 の値(<< n/f

c

)が搬送周波数の数に対応してどう変化するか

を示したものである。

 
搬送波振幅

t1

t3

t4

t2

 Min(μs) Max(μs)

t1 6.0  9.44 
t2 2.1  t1 
t3 0

4.5

t4 0

0.8


80

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

t1

t2

hf

y

hr

t3

t

y

a

b

Carrier

Amplitude

Min

Max

 

 t1  6.0

μs 9.44

μs

 

 t2  3.0

μs

t1

 

 t3

0 4.5

μs

 

Modulation

10 %

30 %

y

0.05(a∼b)

 Index

hf,hr

0.1(a∼b)max

タグは変調指数 10 %から 30 %までのどの値でも動作しなければならない。

図 G.210 %ASK のための搬送波の変調

G.3.3

データレート及びデータ符号化

データ符号化は,パルス位置変調を使用して実行しなければならない。

二つのデータ符号化は,リーダライタによってサポートされなければならない。選択はリーダライタに

よって行われなければならず,フレームの開始(SOF)の中でリーダライタに対して示されなければなら

ない(G.3.3.1 及び G3.3.2 に示す。

G.3.3.1

データ符号化モード:256 中 モード

単バイトの値は,休止の位置によって表される。256/f

c

(≈18.88 µs)の連続した時間周期 256 中 1 上の休

止の位置は,バイトの値によって決定される。その場合,バイトの送信は 4.833 ms を要し,そして結果的

にデータレートは 1.65 kbit/s(f

c

/8 192)となる。フレームの最後のバイトは,リーダライタによって EOF

が送られる前に,送信が完了していなければならない。

図 G.3 は,パルス位置変調技術の図解である。

搬送波振幅


81

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

Pulse 
Modulated
Carrier

| | | | | | |             | | | | | | | | | | | |           | | | | | | | | | | |

 0 1 2 3 4   . . . . . . . . 2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 2 2 2

                             2                                           5 5 5 5

                             5                                           2 3 4 5

~4,833 ms

~9,44

μs

~18,88

μs

図 G.3256 中 符号化モード

図 G.3 の中のデータ“E1”=(11100001)b=(225)は,リーダライタによってタグに送られた。

休止は,

図 G.4 に例示したように,値を決定する時間周期の位置の後半の間に起こる。

Pulse 
Modulated
Carrier

~9,44

μs

~18,88

μs

. . . . . |      |      |      | . . . . .

             2      2      2

             2      2      2

             4      5      6

Time period 
one of 256

図 G.4周期の詳細

G.3.3.2

データ符号化モード:中 モード

4 中 1 モードのためのパルス位置変調を使用することとし,この場合,位置は 2 ビットを一度に決定す

る。連続した 4 対のビットがバイトを形成し,ビットの最下位ペアが最初に伝送される。

結果として生じるデータレートは,26.48 kbit/s(f

c

/512)となる。

符号化は,

図 G.5 を参照。

パルス変調 
された搬送波

∼9.44 μs

∼18.88 μs

パルス変調 
された搬送波

∼9.44 μs

∼18.88 μs


82

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

~75,52

μs

~9,44

μs

~9,44

μs

Pulse position for “00”

~75,52

μs

~9,44

μs

~28,32

μs

Pulse position for “01” ( 1 = LSB )

~75,52

μs

~9,44

μs

~47,20

μ

Pulse position for “10” (0 = LSB)

~75,52

μs

~9,44

μs

~66,08

μs

Pulse position for  “11”

図 G.5中 符号化モード

図 G.1 の中で,タイミングは内部クロックカウントによって規定され,それを表す搬送周期の数

« n/f

c

は,

 9.44 µs:  128/f

c

18.88 µs:  256/f

c

37.76 µs:  512/f

c

75.52 µs: 1 024/f

c

図 G.6 は,リーダライタによる“E1”=(11100001)b=225 の伝送を例示している。

~75,52

μs

 b2b1 = “01

~75,

μs

  b4b3 = “00

~75,

μs

 b6b5 = “10

~75,52

μs

 b8b7 = “11

図 G.6中 符号化例

∼75.52 μs

∼75.52 μs

∼75.52 μs

∼75.52 μs

“11”のパルスの位置

“10”のパルスの位置(0=LSB)

“01”のパルスの位置(1=LSB)

“00”のパルスの位置

∼75.52 μs

∼75.52 μs

∼75.52 μs

∼75.52 μs

∼28.32 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼47.20 μs

∼66.08 μs


83

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

G.3.4

リーダライタからタグへのフレーム

同期の簡易化及びプロトコルの独立のために,フレーミングが選ばれた。

フレームは,フレームの開始(SOF)及びフレームの終了(EOF)によって区切られ,コード違反を使

用して実装しなければならない。使われなかったオプションは,ISO/IEC によって将来の使用のために確

保されている。

タグは,リーダライタに対してフレームを送った後 30 µs の間にリーダライタからフレームを受け取る

準備をしなければならない。

タグは,電源供給フィールドによって活性化されてから 1 ms の間にフレームを受け取る準備をしなけれ

ばならない。

G.3.4.1

  256

中 1 SOF

図 G.7 の中に記載された SOF シーケンスは,256 中 1 データ符号化モードを選ぶ。

~9,44

μs

~9,44

μs

~37,76  s

~37 76

μs

図 G.7256 中 モードのフレームの開始

G.3.4.2

  4

中 1 SOF

図 G.8 の中に記載された SOF シーケンスは,4 中 1 データ符号化モードを選ぶ。

~9,44

μs

~9,44

μs

~37,76

μs

~37,76

μs

~9,44

μs

図 G.8中 モードのフレームの開始

G.3.4.3

いずれかのデータ符号化モードに対する EOF

いずれかのデータ符号化モードのための EOF シーケンスは,

図 G.9 に記載した。

~37,76

μs

~9,44

μs

~9,44

μs

図 G.9−いずれかのモードに対するフレームの終了

 

∼9.44 μs

∼37.76 μs

∼37.76 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼37.76 μs

∼37.76 μs

∼9.44 μs

∼9.44 μs

∼37.76 μs


84

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

G.3.5

タグからリーダライタへの通信信号インタフェース

異なるノイズ環境及びアプリケーション要件での使用を可能とするために,幾つかのパラメタに対し,

各種のモードが定義された。

G.3.5.1

ロード変調

タグは,周波数 f

s

の副搬送波を生成するために変調された搬送周波数による誘導結合エリアを経てリー

ダライタと交信できる能力がなければならない。副搬送波は,RF タグにおいてロードを切り替えることに

よって生成しなければならない。

ロード変調振幅は,試験方法において記載された測定によって,ISO カードサイズのタグ(例えば ID

1

に対して少なくとも 10 mV なければならない。

タグロード変調の試験方法は,ISO/IEC TR 18047-3 において定義される。

G.3.5.2

副搬送波

リーダライタが使用する JIS X 6323-3 で定義されたプロトコルヘッダ内の最初のビットによって選ばれ

た一つ又は二つの副搬送波が使われ得る。

一つの副搬送波が使われるときには,副搬送波ロード変調の周波数 f

s1

は f

c

/32(≈ 423.75 kHz)としなけ

ればならない。

二つの副搬送波が使われるときには,周波数 f

s1

は f

c

/32(≈ 423.75 kHz)となり,周波数 f

s2

は f

c

/28(≈ 484.28

kHz)としなければならない。

二つの副搬送波が存在する場合は,それらの間の位相関係を継続しなければならない。

G.3.5.3

データレート

低い,又は高いデータレートが使われ得る。データレートの選択は,リーダライタが G.5.6.1 に定義され

たように,プロトコルヘッダ内の第 2 ビットを使って行わなければならない。タグは,

表 G.3 に示したデ

ータレートをサポートしなければならない。

表 G.3−データレート

データレート

単一搬送波

二重搬送波

低 6.62

kbit/s

f

c

/2 048)

6.67 kbit/s

f

c

/2 032)

高 26.48

kbit/s

f

c

/512)

26.69 kbit/s

f

c

/508)

G.3.5.4

ビット表現及び符号化

G.3.5.5

及び G.3.5.6 に従って,データはマンチェスタ符号化を使用して符号化されなければならない。

示されたすべてのタイミングは,タグからリーダライタへの高データレートを参照する。低いデータレ

ートのために同じ副搬送波周波数又は周波数が使用され,このケースではパルス数及びタイミングは 4 の

倍数としなければならない。

G.3.5.5

一つの副搬送波を使うときのビット符号化

論理値 0 は,f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルスでスタートし,その後に 256/f

c

(≈ 18.88 µs)の無変調時間

が続く(

図 G.10 参照)。


85

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

~37,76

μs

~18,88

μs

図 G.10−論理値 0

論理値 1 は,256/f

c

(≈ 18.88 µs)の無変調時間でスタートし,その後に f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルス

が続く(

図 G.11 参照)。

~37,76

μs

~18,88

μs

図 G.11−論理値 1

G.3.5.6

二つの副搬送波を使うときのビット符号化

二つの副搬送波が存在する場合は,それらの間の位相関係を継続しなければならない。

論理値 0 は,f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルスでスタートし,その後に f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 9 パルス

が続く(

図 G.12 参照)。

~37,46

μs

~18,88

μs

図 G.12−論理値 0

論理値 1 は,f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 9 パルスでスタートし,その後に f

c

/32(423.75 kHz)の 8 パルスが

続く(

図 G.13 参照)。

∼18.88 μs

∼37.76 μs

∼18.88 μs

∼37.76 μs

∼18.88 μs

∼37.46 μs


86

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

~37,46

μs

~18,58

μs

図 G.13−論理値 1

G.3.5.7

タグからリーダライタへのフレーム

同期の簡易化及びプロトコルの独立のために,フレーミングが選ばれた。

フレームは,フレームの開始(SOF)及びフレームの終了(EOF)によって区切られ,コード違反を使

用して実装される。使われなかったオプションは,ISO/IEC JTC1 によって将来の使用のために確保されて

いる。

G.3.5.8

G.3.5.11 に例示されたすべてのタイミングは,タグからリーダライタへ高データレートを使用

する。

低いデータレートのためには同じ副搬送波周波数又は周波数が使用され,このケースではパルス数及び

タイミングは 4 の倍数としなければならない。

リーダライタはタグに対してフレームを送った後,300 µs 以内にタグからのフレームを受信するための

準備をしなければならない。

G.3.5.8

一つの副搬送波を使うときの SOF

SOF は三つの部分からなる。

− 768/f

c

(≈ 56.64 µs)の無変調時間

−  f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 24 パルス

−  論理値 1 は,256/f

c

(≈ 18.88 µs)の無変調時間でスタートし,その後に f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パル

スが続く。

一つの副搬送波のための SOF は

図 G.14 に示す。

~56,64

μs

~37,76  s

~56,64

μs

図 G.14−一つの副搬送波を使うときのフレームの開始

G.3.5.9

二つの副搬送波を使うときの SOF

SOF は三つの部分からなる。

−  f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 27 パルス

−  f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 24 パルス

−  論理値 1 は,f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 9 パルスでスタートし,その後に f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パル

スが続く。

∼56.64 μs

∼56.64 μs

∼37.76 μs

∼18.58 μs

∼37.46 μs


87

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

二つの副搬送波のための SOF は,

図 G.15 に示す。

~55,75

μs

~37,46

μs

~56,64

μs

図 G.15−二つの副搬送波を使うときのフレームの開始

副搬送波が二つ存在する場合は,それらの間の位相関係を継続しなければならない。

G.3.5.10

一つの副搬送波を使うときの EOF

EOF は三つの部分からなる。

−  論理値 0 は,f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルスでスタートし,その後に 256/f

c

(≈ 18.88 µs)の無変調時

間が続く。

−  f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 24 パルス

− 768/f

c

(≈ 56.64 µs)の無変調時間

一つの副搬送波のための EOF は,

図 G.16 に示す。

~37,

μs

~

64

μs

~56,

μs

図 G.16−一つの副搬送波を使うときのフレームの終了

G.3.5.11

二つの副搬送波を使うときの EOF

EOF は三つの部分からなる。

−  論理値 0 は,f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 8 パルスでスタートし,その後に f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 9 パル

スが続く。

−  f

c

/32(≈ 423.75 kHz)の 24 パルス

−  f

c

/28(≈ 484.28 kHz)の 27 パルス

二つの副搬送波のための EOF は,

図 G.17 に示す。

~37,46

μs

~55,75

μs

~56,64

μs

図 G.17−二つの副搬送波を使うときのフレームの終了

G.4

プロトコルパラメタ

G.4.1

プロトコルパラメタ表

表 G.4 参照。

∼37.76 μs

∼56.64 μs

∼56.64 μs

∼37.46 μs

∼56.64 μs

∼55.75 μs

∼55.75 μs

∼56.64 μs

∼37.46 μs


88

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.4−プロトコルパラメタの表

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及び

オプション

M1-P: 1

Who talks first

リーダライタトークファースト

M1-P: 2

タ グ ア ド レ ス
指定能力

あり

M1-P: 3

製造者タグ ID RF タグは,64 ビット製造者タグ ID によって一意的に識別される。こ

れは衝突管理ループの間に,リーダライタと RF タグとの間で 1 対 1 の

やりとりを行うために,各 RF タグへ一意的かつ個別のアドレスを指定
するために使われる。 
プロトコルは次のやりとりに基づく。

−  リーダライタからタグへの要求 
−  タグからリーダライタへの応答 
各要求と各応答とはフレームに含まれる。 
 
各要求と各応答とは次の諸点からなる。 
−  フラグ

−  コマンドコード(要求内だけ) 
−  必す(須)及び任意のパラメタフィールド,コマンドに依存する。 
−  アプリケーションデータフィールド

− CRC 
プロトコルはビット指向である。フレーム内で送信されたビットの数
は,8 の倍数である。

M1-P: 3a

製造者タグ ID

64 ビット

M1-P: 3b

製造者タグ ID
フォーマット

製造者タグ ID は,次で構成される。 
−  固定パート(

“E0”

− IC 製造者コード 
− IC 製造者によって割り当てられた固有シリアルナンバ 
製造者タグ ID は,IC 製造時点でプログラム化され,後で変更すること

はできない。

M1-P: 3c

応 用 分 野 識 別
子(Afi)

Afi(応用分野識別子)は,リーダライタの目的とされたアプリケーシ
ョンのタイプを代表し,存在するすべてのタグから所用のアプリケーシ

ョン規準にかな(適)うタグだけを抽出するために使われる。これは,
タグの発行人(タグの購入者)によってプログラムされてもよい。いっ
たんロックされた場合,修正は不可能である。Afi の最上位ニブルは,

ある特定の,又はすべての応用分野のコードに使用する。Afi の最下位
ニブルは,ある特定の,又はすべてのアプリケーションサブファミリコ
ードに使用する。0 と異なるサブファミリコードは独自仕様である。

任意

M1-P: 3d

デ ー タ 保 存 フ
ォ ー マ ッ ト 識

別子(DSFID)

データ保存フォーマット識別子は,どのようにデータがタグメモリに構
造化されるかを示す。これは,タグの発行人(タグの購入者)によって

プログラム化され,及びロックされてもよい。いったんロックされると,
修正することはできない。コードは 1 バイトを要する。これは,データ
メモリの論理構造を素早く知ることを可能にする。符号化は,この規格

では指定しない。 
注記  これは,ISO/IEC 15961 及び ISO/IEC 15962 に適合することを目

的としている。

任意

M1-P: 3e

フ ィ ー ル ド の
配列

要求:フラグ,コマンドコード,パラメタ及びデータフィールド,CRC 
応答:フラグ,一つ以上のパラメタフィールド,データ,CRC

M1-P: 4

読取りサイズ

指定されたブロック数:256 ブロックまで

M1-P: 5

書込みサイズ

指定されたブロック数:256 ブロックまで


89

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.4−プロトコルパラメタの表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及び

オプション

M1-P: 6

読 取 り 処 理 時

リーダライタからタグへのデータレート,タグからリーダライタへのデ
ータレート,ブロックサイズ及びブロックの数によって決まる。 
例  両方向で高データレートを使用,及び Read Multiple Blocks コマン

ドを使用で,128 ビットの二つのブロックを読み取るために要する
時間は 10.7 ms

M1-P: 7

書 込 み 処 理 時

リーダライタからタグへのデータレート,タグからリーダライタへのデ

ータレート,ブロックサイズ,ブロックの数及びメモリプログラミング
時間によって決まる。 
例  両方向で高データレートを使用,EEPROM 内書込み時間 4 ms,及

び Write Multiple Blocks コマンド使用で,128 ビットの二つのブロッ
クを書き込むために要する時間は 14.7 ms

M1-P: 8

エラー検出

エラー検出は,ISO/IEC 13239 に適合する CRC メカニズムによって実
現する。

M1-P: 9

エラー収集

なし

M1-P: 10

メモリサイズ

物理的メモリサイズは,固定サイズのブロック(又はページ)内で構成

されていると仮定できる。 
256 ブロックまでアドレス指定できる。ブロックサイズは 256 ビットま
でできる。

これは,最大メモリ容量を拡張フラグを除いて 8k バイト(64k ビット)
まで可能とする。

M1-P: 11

コ マ ン ド 構 造

及び拡張性

要求に基づいて,

“フラグ”バイトはタグによって実行する活動を特定

する。 
応答に基づいて,タグによる動作はどのように実行されるか指示する。

M1-P: 11a  要求フラグ

a)

要求フラグ 1の定義

ビット 1  副搬送波フラグ 
0

単独の副搬送波周波数はタグによって使用されなければならない。

1

二つの副搬送波はタグによって使用されなければならない。

 
ビット 2  データレートフラグ 
0

低データレートを使用しなければならない。

1

高データレートを使用しなければならない。

 
ビット 3  インベントリフラグ 
0

フラグ 5∼8 の意味は下記 a)

a)

に従う。

1

フラグ 5∼8 の意味は下記 b)

b)

に従う。

 
ビット 4  プロトコル拡張フラグ 
0

プロトコルフォーマット拡張なし

1

プロトコルフォーマットは

表 に従って拡張される。

 


90

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

表 G.4−プロトコルパラメタの表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及び

オプション

b)

インベントリフラグが設定されない場合の要求フラグ 5の定義

 
ビット 5  選択フラグ 
0

要求は,アドレスフラグの設定に従ってどのようなタグによっても
実行されなければならない。

1

要求は,選ばれた状態のタグだけによって実行されなければならな

い。

アドレスフラグは 0 に設定されることとし,UID フィールドは要

求に含めてはならない。

 
ビット 6  アドレスフラグ 
0

要求は,アドレス指定されない。UID フィールドは含まれない。こ

れは,どのようなタグでも実行されなければならない。

1

要求は,アドレス指定される。UID フィールドは含まれる。これは,
要求で指定した UID と適合した UID のタグだけで実行されなけれ

ばならない。

 
ビット 7  オプションフラグ 
0

意味は,コマンドの記述によって定義する。コマンドによって他が
指定されない限り,0 に設定する。

1

意味は,コマンドの記述によって定義する。

 
ビット 8  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。 

M1-P: 11a 
(続き)

要求フラグ

c)

インベントリフラグが設定された場合の要求フラグ 5の定義

 
ビット 5  Afi フラグ 
0 Afi

フィールドは存在しない。

1 Afi

フィールドが存在する。

 
ビット 6  Nb スロットフラグ 
0 16

スロット

1

1 スロット

 
ビット 7  オプションフラグ 
0

意味は,コマンドの記述によって定義する。コマンドによって他が

指定されない限り,0 に設定する。

1

意味は,コマンドの記述によって定義する。

 
ビット 8  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 


91

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.4−プロトコルパラメタの表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及び

オプション

M1-P: 11b  応答フラグ

ビット 1  エラーフラグ 
0

エラーなし

1

エラー検出。エラーコードは“エラー”フィールドにある。

 
ビット 2  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 
ビット 3  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 
ビット 4  拡張フラグ 
0

プロトコルフォーマット拡張なし

1

プロトコルフォーマットは拡張されている。将来の使用のために確
保。

 
ビット 5  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 
ビット 6  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 
ビット 7  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

 
ビット 8  RFU 
0

将来の使用のために確保。0 に設定しなければならない。

M1-P: 12

アドレス指定

それぞれの要求(Inventory コマンド又はその他指定のものを除く。

)は

製造者タグ ID によって確定した指定のタグに送ることができる。これ
は,アドレスフラグ及び要求内の製造者タグ ID の設定によって達成さ
れる。

M1-P: 12a  ア ド レ ス 指 定

モード

アドレスフラグを 1 に設定(アドレス指定モード)するとき,要求はア
ドレス指定されたタグの固有 ID(MFR タグ ID)を含めなければならな

い。 
アドレスフラグが 1 に設定された要求を受け取ったどのタグも,受け取
った固有 ID(アドレス)とそのタグ自身の ID とを比較する。それが一

致していた場合,

(可能ならば)それを実行し,コマンド記述による仕

様のとおりリーダライタに応答を返さなければならない。 
一致しない場合は,タグは沈黙を続けなければならない。

M1-P: 12b  ア ド レ ス 無 指

定モード

アドレスフラグを 0 に設定(アドレス無指定モード)するとき,要求は
タグ固有 ID を含めてはならない。どのタグも 0 に設定されたアドレス

フラグと一緒に要求を受け取った場合,

(可能ならば)それを実行し,

コマンド記述による仕様のとおりリーダライタに応答を返さなければ
ならない。

a)

  対応国際規格は“a)”であるが,正しくは“b)”である。

b)

  対応国際規格は“b)”であるが,正しくは,この規格で項目番号を追加した“c)”である。


92

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

G.5

プロトコル操作方法の解説

G.5.1

データ要素の定義

G.5.1.1

製造者タグ固有識別子(UID

RF タグは,64 ビットの固有識別子(UID)によって一意的に識別される。これは,衝突管理ループの間

及びリーダライタと RF タグとの間の 1 対 1 の交信のために,各 RF タグに固有かつ個別にアドレス指定す

るために使用される。

UID は図 G.18 に従って,IC 製造者によって恒久的に設定しなければならない。 

MSB

LSB

64 57

56 49

48

1

“E0” IC 製造者コード IC 製造者シリアルナンバ

図 G.18UID フォーマット

UID の構成

−  先頭 8 ビットは,

“E0”でなければならない。

−  JIS X 6320-6 に従った 8 ビットの IC 製造者コード

− IC 製造者によって割り当てられた 48 ビットの固有シリアルナンバ

G.5.1.2

応用分野識別子(Afi

Afi(応用分野識別子)は,リーダライタの目的とされたアプリケーションのタイプを代表し,存在する

すべてのタグから所用のアプリケーション規準にかな(適)うタグだけを抽出するために使われる。

これは,個別のコマンドによってプログラム及びロックが行われる。Afi は 4 ビットごとに 2 ニブルで

構成される 1 バイト上で符号化される。

Afi の最上位ニブルは,ISO/IEC 15961 及び ISO/IEC 15962 に定義されたとおり,ある特定の,又はすべ

ての応用分野のコードに使用する。Afi の最下位ニブルは,ある特定の,又はすべてのアプリケーション

サブファミリコードに使用する。0 と異なるサブファミリコードは独自仕様である(

図 G.19 参照)。


93

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

注記  “返答”とは,RF タグは Inventory 要求に対して返答する,という意味である。

図 G.19Afi に対する RF タグのデシジョンツリー(決定木)

G.5.2

データ保存フォーマット識別子(DSFID

データ保存フォーマット識別子は,RF タグメモリの中でデータがどのように構成されているのかを示す。

これは,個別のコマンドによってプログラムされ,ロックされ得る。それは,1 バイトで符号化される。

これによってデータの論理構成に関し瞬時に知ることを可能にする。

RF タグがこのプログラミングをサポートしない場合,RF タグは値を 0(“00”)として応答しなければ

ならない。

G.5.3

巡回冗長検査(CRC

CRC は,ISO/IEC 13239 の定義に従って計算する。


94

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

最初のレジスタ内容は,すべてを“FFFF”としなければならない。

2 バイト CRC は,EPF の前にそれぞれのフレーム内で各要求及び各応答に対して付加される。CRC は

SOF の後までのすべてのバイトに関して計算するが,ただし,CRC フィールドは含まない。

リーダライタからの受信の要求に応じて,RF タグは CRC 値が有効であることを検証する。有効でない

場合は,タグはフレームを破棄し,返答(変調)しない。

RF タグからの応答の受入れに関し,CRC の値が有効であることをリーダライタが検証することを推奨

する。有効でない場合に関し,活動の実行はリーダライタ設計者の責任にゆだ(委)ねられている。

CRC は,最下位バイトファーストで伝送される。

各バイトは,最下位ビットファーストで伝送される(

図 G.20 参照)。

LS Byte

MS Byte

 

LS Bit

MS Bit

LS Bit

MS Bit

 

  CRC 16 (8 Bit)

CRC 16 (8 Bit)

↑ 
CRC の最初に伝送されたビット

図 G.20CRC ビット及びバイト伝送ルール

 
16 ビット CRC の方法及び例は,附属書 に示す。

G.5.3.1

  RF

タグメモリの構成

この規格が規定しているコマンドは,物理的メモリが固定サイズのブロック(又はページ)で構成され

ていると仮定している。

− 256 ブロックまでアドレス指定可能

−  ブロックサイズは最高 256 ビットまで

−  これは,最高 8k バイト(64 k ビット)までの最大メモリ容量をもたらす。

注記  この構造は最大メモリ容量の将来の拡張を可能にする。

ブロックによるアクセス(読み書き)を可能にするコマンドは,この規格に記載した。他のアクセス方

法に関して,暗黙の又は明示的な制限はない(例えば,バイトによる,又は論理的対象の国際標準若しく

はカスタムコマンド内における将来の修正。

G.5.3.2

ブロックセキュリティステータス

ブロックセキュリティステータスは,G.8 で規定したとおり,リーダライタの要求に対する応答の中の

パラメタとして,RF タグによって送り返される(

例  Read single block コマンド)。それは,1 バイト上で

符号化されている。

それはプロトコルの一つの要素である。実際に 8 ビットが RF タグの物理的メモリ構造において実行さ

れるという,暗黙の又は明示的な前提はない(

表 G.5 参照)。

表 G.5−ブロックセキュリティステータス

ビット

フラグ名

解説

0

ロックされていない

b1

ロックフラグ

1

ロックされている

b2∼b8 RFU

0


95

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

G.5.4

全般的なプロトコルの解説

プロトコルの概念

伝送プロトコルは,リーダライタと RF タグとの間で指示とデータとを両方向で交換するためのメカニ

ズムを定義する。

それは“リーダライタトークファースト”の概念を基礎にしている。

この意味は,リーダライタによって送られた指示を受け取り適切に復号しない限り,いかなる RF タグ

も伝送(

例  G.3.5 に従った変調)を開始しない,ということである。

a)

プロトコルは,次の交換に基づく。

−  リーダライタから RF タグに対する要求

− RF タグからリーダライタへの応答

RF タグが送る応答の条件は,G.8.3 に定義されている。

b)

各要求及び各応答は,フレームに含まれる。フレームの区切り文字(SOF,EOF)は,G.3.4 に示す。

c)

各要求は,次のフィールドで構成される。

−  フラグ

−  コマンドコード

−  コマンドに依存した,必す(須)及び任意パラメタフィールド

−  アプリケーションデータフィールド

− CRC

d)

各応答は,次のフィールドで構成される。

−  フラグ

−  コマンドに依存した,必す(須)及び任意パラメタフィールド

−  アプリケーションデータフィールド

− CRC

プロトコルはビット指向である。フレーム内で伝送されるビットの数は 8 の倍数,すなわちバイトの整

数である。

e)

シングルバイトフィールドは,最下位ビット(LSBit)ファーストで伝送される。

f)

複数バイトフィールドは,最下位バイト(LSByte)ファーストで伝送され,各バイトは最下位ビット

(LSBit)ファーストで伝送される。

g)

フラグの設定は,オプションフィールドの存在を示す。フラグが(1 に)設定されたとき,フィール

ドは存在する。フラグが(0 に)リセットされたとき,フィールドは不在である。

h) RFU

フラグは,0 に設定しなければならない。

G.5.5

モード

注記  モードという用語の使用は,JIS X 6323 規格群でこの用語を使用したのを直接引き継ぎ,この

規格のモードは G.2 で留保された,JIS X 6323 規格群の単語であるモードに適合している。し

たがって,リーダライタは,用語モードとモードとは違う意味をもっていることに注意すべき

である。

G.5.5

において用語

モード

(下の斜体)は,要求に回答する RF タグの設定を要求内に指定するメカニズ

ムに言及している。

G.5.5.1

アドレス指定

モード

アドレスフラグが 1 に設定(アドレス指定モード)の場合,要求はアドレス指定された RF タグの固有


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X 6351-3

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ID(UID)を含む。

アドレスフラグが 1 に設定された要求を受信したどの RF タグも,受け取った固有 ID(アドレス)と自

身の ID とを比較する。

それが一致していた場合,その RF タグは(可能ならば)それを実行し,コマンド記述によって特定さ

れたリーダライタに対して応答を返さなければならない。

UID が一致しない場合,RF タグは沈黙を続けなければならない。

G.5.5.2

アドレス無指定

モード

アドレスフラグが 0 に設定(アドレス無指定モード)の場合,要求は固有 ID を含めてはならない。

アドレスフラグが 0 に設定された要求を受信したどの RF タグも,

(可能ならば)要求を実行し,コマン

ド記述によって特定されたリーダライタに対して応答を返さなければならない。

G.5.5.3

選択

モード

選択フラグが 1 に設定(選択モード)の場合,要求は RF タグ固有 ID を含めてはならない。

選択フラグが 1 に設定された要求を受信した選択状態にある RF タグは,

(可能ならば)それを実行し,

コマンド記述によって特定されたリーダライタに対して応答を返さなければならない。

選択状態にある RF タグだけが,1 に設定した選択フラグをもつ要求に対して返答しなければならない。

G.5.5.3.1

要求フォーマット

要求は,次のフィールドで構成される(

図 G.21 参照)。

−  フラグ

−  コマンドコード(G.8 参照)

−  パラメタ及びデータフィールド

− CRC(G.5.3 参照)

SOF

フラグ

コマンドコード

パラメタ

データ CRC  EOF

図 G.21−一般的な要求フォーマット

G.5.5.3.2

要求フラグ

要求フォーマットの中で,フラグフィールドは,RF タグによって実行されるアクション,及び対応する

フィールドが存在するかしないかを指定する。

これは 8 ビットで構成される(

表 G.6∼表 G.8 参照)。

表 G.6−要求フラグ 1の定義

ビット

フラグ名

解説

0 RF タグによって使用される単独の副搬送波周波数

b1

副搬送波フラグ

1 RF タグによって使用される二つの副搬送波 
0

低データレートが使われる。

b2

データレートフラグ

1

高データレートが使われる。

0

フラグ 5∼8 の意味は

表 G.7 に従う。

b3

インベントリフラグ

1

フラグ 5∼8 の意味は

表 G.8 に従う。

0

プロトコル拡張フォーマットなし

b4

プロトコル拡張フラグ

1

プロトコルフォーマットは拡張された。プロトコルは 6.1.9 で示すよう
に拡張されている。

注記 1  副搬送波フラグは G.7 で指定されたとおり RF タグからリーダライタへの交信を参照する。 
注記 2  データレートフラグは G.7.2 で指定されたとおり RF タグからリーダライタへの交信を参照する。


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表 G.7−インベントリフラグが設定されない場合の要求フラグ 5の定義

ビット

フラグ名

内容

0

要求はアドレスフラグの設定に従ってどの RF タグでも実行される。

b5

選択フラグ

1

要求は選択状態にある RF タグによってだけ実行される。アドレスフ
ラグは 0 に設定し,及び UID フィールドは要求に含めてはならない。

0

要求はアドレス指定しない。UID フィールドは含めない。これは,ど
の RF タグでも実行しなければならない。

b6

アドレスフラグ

1

要求はアドレス指定された。UID フィールドを含める。これは,要求
で指定した UID と一致した UID の RF タグによってだけ実行されなけ
ればならない。

0

意味はコマンド記述によって定義される。これは,コマンドによって
別の指定がない限り,0 に設定する。

b7

オプションフラグ

1

意味はコマンド記述によって定義される。

b8 RFU

0

表 G.8−インベントリフラグが設定された場合の要求フラグ 5の定義

ビット

フラグ名

内容

0 Afi フィールドは存在しない。

b5 Afi フラグ

1 Afi フィールドが存在する。 
0 16 スロット

b6 Nb スロットフラグ

1 1 スロット 
0

意味はコマンド記述によって定義される。これは,コマンドによって

他が指定されていない限り,0 に設定する。

b7

オプションフラグ

1

意味はコマンド記述によって定義される。

b8 RFU

0

G.5.6

応答フォーマット

応答は,次のフィールドで構成される(

図 G.22 参照)。

−  フラグ

−  一つ以上のパラメタフィールド

−  データ

− CRC(G.5.3 参照)

SOF

フラグ

パラメタ

データ CRC  EOF

図 G.22−一般的な応答フォーマット

G.5.6.1

応答フラグ

応答フォーマット内で,それはどのように活動が RF タグによって実行されたか,対応のフィールドが

存在するかしないかを指示する。

これは 8 ビットで構成される(

表 G.9 参照)。

 


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表 G.9−応答フラグ 1の定義

ビット

フラグ名

解説

0

エラーなし。

b1

エラーフラグ

1

エラーが検出された。エラーコードは“エラー”フィールドにある。

b2 RFU

0

b3 RFU

0  
0

プロトコルフォーマット拡張なし。

b4

拡張フラグ

1

プロトコルフォーマットは拡張されている。

b5 RFU

0 将来の使用のために確保。

b6 RFU

0 将来の使用のために確保。

b7 RFU

0 将来の使用のために確保。

b8 RFU

0 将来の使用のために確保。

G.5.6.2

応答エラーコード

エラーフラグが RF タグによって設定された場合,エラーコードフィールドを含めてエラー発生の情報

を提供しなければならない。エラーコードは

表 G.10 に示す。

RF タグが表 G.10 に掲載した特定のエラーコードをサポートしていない場合,RF タグはエラーコード

“0F”で返答する。

表 G.10−応答エラーコードの定義

エラーコード

意味

“01”

コマンドはサポートされない。

例  要求コードは認識されない。

“02”

コマンドは認識されない。

例  フォーマットエラー発生。

“03”

コマンドオプションはサポートされない。

“0F”

エラーの情報が与えられないか,又はエラーコードがサポートされていない。

“10”

指定のブロックは利用できない(実在しない)

“11”

指定のブロックは既にロックされ,したがって,再びロックすることはできない。

“12”

指定のブロックはロックされ,その内容は変更不能である。

“13”

指定のブロックのプログラムは成功していなかった。

“14”

指定のブロックのロックが成功していなかった。

“A0”∼“DF”  カスタムコマンドエラーコード

その他すべて RFU

G.5.7

  RF

タグの状態

RF タグは,次の四つの状態の一つをとることができる。

−  電源オフ

−  準備完了

−  沈黙

−  選択

これらの状態間の遷移は,

図 G.23 に示す。

電源オフ状態,準備完了状態及び沈黙状態のサポートは必す(須)である。

選択状態のサポートは任意である。 
 


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G.5.7.1

電源オフ状態

RF タグは,リーダライタによって活性化することができないときは電源オフ状態である。

G.5.7.2

準備完了状態

RF タグは,リーダライタによって活性化されているとき,準備完了状態にある。RF タグは選択フラグ

が設定されていないとき,いかなる要求も処理しなければならない。

G.5.7.3

沈黙状態

沈黙状態にあるとき,RF タグはインベントリフラグが設定されておらず,かつ,アドレスフラグが設定

されている場合,いかなる要求も処理しなければならない。

G.5.7.4

選択状態

選択状態にあるただ一つの RF タグは,選択フラグの設定をもつ要求を処理しなければならない。

注記 1  この状態遷移法が意図するところは,同時にはただ一つの RF タグだけが選択状態にあるのが望ましいという

ことである。

注記 2 RF タグ状態遷移図は,有効な遷移だけを例示している。その他すべてのケースは,その時の RF タグ状態か

ら変化しないままである。RF タグがリーダライタの要求を処理できないとき(例えば CRC エラーその他)

RF タグはその時の状態にとどまることとする。

注記 3 RF タグのサポートが任意であるため,選択状態は破線で表示した。

図 G.23RF タグ状態遷移図


100

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G.6

衝突管理

表 G.11 参照。

表 G.11−モード 1:衝突管理パラメタ表

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及びオプション

M1-A: 1

タイプ

( 確 率 論 的 又
は決定論的)

決定論的

プロトコル拡張:確率論的

M1-A: 2

リニア性

あり

プロトコル拡張:500 タグまであり。交信範囲内で 500 タグ
以上になるとリニア性はない。

M1-A: 3

タ グ イ ン ベ ン
トリ能力

2

64

プロトコル拡張:2

64

M1-A: 4

要求パラメタ Inventory コマンドを使用するとき,リーダライタは次のよう

にしなければならない。 
− Nb スロットフラグを望ましい設定にする。

−  コマンドの後にマスク長フィールド及びマスク値を追

加する。

図 G.24 参照

M1-A: 5

タイミング

G.7.4

参照。

M1-A: 6

マスク値

−  マスク値は,バイトの整数に含まれる。一方,有効なビ

ット数はマスク長によって示される。LSB が最初に伝送
されなければならない。次のバイトとの境界まで空値を
埋めなければならない。

−  次のフィールドは次のバイトの境界から始まる。

M1-A: 7

Afi フィールド Afi フィールドも,コマンドコードに続いて要求上に存在す

る(Afi フラグがセットされている場合)

M1-A: 8

規 則 及 び 制 限

事項

−  タグの応答がなかった場合,リーダライタは EOF を送

ることによって次のスロットに切り替える。

−  一つ以上のタグからの応答を受信した場合,リーダライ

タは次のスロットに切り替えるために EOF を送る前に,

タグフレームの受信が完了するまで待たなければなら
ない。

−  タイミングは G.7.4 に示す。


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表 G.11−モード 1:衝突管理パラメタ表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及びオプション

M1-A: 9

タ グ に よ る 要

求処理

有効な要求の受入れに関して,タグはスロットの総数(1 又

は 16)である次のアルゴリズム NbS を実行しなければなら
ない。 
SN は現在のスロット番号(0∼15)。 
LSB(値,n)機能は n 個の LSB 値を返す。 
MSB(値,n)機能は n 個の MSB 値を返す。 
“&”は連結演算子

スロットフレームは SOF 又は EOF のいずれかである。 
 
    SN = 0

    if Nb_slots_flag then NbS = 1 
    SN_length = 0 
        else NbS = 16 SN_length = 4

    endif 
label1:if LSB (MFR Tag ID, SN_length + 
    Mask_Length) = LSB (SN SN_length) &

    MSB(Mask, Mask_Length then 
    transmit response to inventory request 
        endif

    wait (Slot_Frame) 
    if Slot_Frame=SOF then 
        Stop Collision Management and

            decode/process request 
        exit 
    endif

    if SN < NbS-1 then 
        SN = SN + 1 
        goto label1

        exit 
    endif 
    exit

M1-A:10

コマンド

コマンドの 4 セットは,次のとおり定義されている。 

必す(須)コマンド  01∼1F

すべてのタグは,これらをサポートしなければならない。

任意選択コマンド  20∼9F

タグは任意選択でサポート。サポートしている場合,要求及
び応答のフォーマットは,この規格で与えられた定義に適合

しなければならない。RF タグがある任意選択のコマンドを
サポートせず,また,アドレスフラグ又は選択フラグが設定
されている場合,エラーコード("Not supported")が返され

るか,又は沈黙を続ける。アドレスフラグ又は選択フラグの
いずれも設定されていない場合,RF タグは沈黙を維持しな
ければならない。コマンドが RF タグがサポートする別のオ

プションをもっていない場合,エラーコードを返さなければ
ならない。

コメント 
タイミングの問題(書込
み又はプログラム時間)

は,この規格でカバーし
ていないが,この規格を
拡張するか,又は後続の

アプリケーション規格で
完成させる必要がある。
 
コメント 
カスタムコマンドを最小
限 に と ど め て お く こ と

は,大いに望ましい。 


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表 G.11−モード 1:衝突管理パラメタ表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及びオプション

M1-A:10 
(続き)

コマンド

カスタムコマンド  A0∼DF

タグは,製造者で指定した機能を実行するためにタグのオプ
ションでそれらをサポートしている。フラグ(留保されたビ
ットを含む)の機能は変調してはならない。カスタマイズで

きるフィールドは,物理パラメタ及びデータフィールドだけ
である。 
いかなるカスタムコマンドも,最初のパラメタとして IC 製

造者コードを含む。 
これは,IC 製造者がコマンドコードのコピー,及びそれに
よって起こる誤解のリスクなしでカスタムコマンドを実装

することを可能にする。 
RF タグがカスタムコマンドをサポートせず,アドレスフラ
グ又は選択フラグが設定されている場合,RF タグはエラー

コード("Not supported")を返すか,又は沈黙を続ける。ア
ドレスフラグ又は選択フラグのいずれも設定されていない
場合,RF タグは沈黙を維持しなければならない。コマンド

が RF タグがサポートする別のオプションをもっていない場
合,エラーコードを返さなければならない。 

独自仕様コマンド  E0∼FF

これらのコマンドは,IC 及びタグの製造者によって,試験,
システム情報のプログラムなどの異なる目的のために使用
される。これらはこの規格で特定しない。IC 製造者が任意

に文書化してもよい。これらのコマンドは,IC 及び/又は
タグの製造後は使用不可能としてもよい。 
同じ IC 製造者コード及び同じ IC バージョンナンバをもつす

べてのタグは,同じ働きをする。

コメント 
リーダライタ設計者は,
次の可能性に注意された
い。タグ製造者は,同じ

コマンドコードのために
全く異なる方法でカスタ
ムコマンドを実装し,そ

の結果予測できないエラ
ーを引き起こす可能性が
ある。したがって,IC 製

造者コード及び IC バー
ジョンをタグに要求した
後にだけカスタムコマン

ドを実行することを推奨
する。IC 製造者情報によ
ってリンクされた,これ

ら二つのアイテムの情報
は,サポートされたコマ
ンド及び,それらのシン

タックスをリーダライタ
に知らせる。 
コメント終わり 

M1-A: 11

応 答 エ ラ ー コ
ード

エラーフラグがタグによって応答に設定される場合,エラー
コードフィールドは存在し,起こったエラーについての情報

を提供する。 
次のエラーコードを指定する。 
その他のコードは,将来の使用のために確保しておく。 
 
0x01  コマンドはサポートされない。例  要求コードは認識
されない。 
0x02  コマンドは認識されない。例  フォーマットエラー発
生。 
0x03  コマンドオプションはサポートされない。 
0x0F  エラーの情報が与えられないか,又はエラーコードが
サポートされていない。 
0x10  指定のブロックは利用できない(実在しない)。 
0x11  指定のブロックは既にロックされ,したがって,再び
ロックすることはできない。 
0x12  指定のブロックはロックされ,その内容は変更不能で
ある。 
0x13  指定のブロックのプログラムは成功していなかった。 
0x14  指定のブロックのロックが成功していなかった。 
“A0”

“DF”カスタムコマンドエラーコード

その他すべて  RFU


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X 6351-3

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表 G.11−モード 1:衝突管理パラメタ表(続き)

参照

パラメタ

解説及び制限

コメント及びオプション

M1-A: 12

必す(須)コマ

ンド

必す(須)コマンドは次のとおり。 
Inventory

コマンド

Stay quiet

コマンド

M1-A: 12a  Inventory コ マ

ンド

Inventory 要求を受信したとき,タグは衝突管理シーケンスを
実行する。 
応答には次が含まれる: 
−  データ記憶形式 ID

−  “E0”

“IC 製造者コード”及び“IC シリアルナンバ”

を含めた固有 ID。

タグがエラーを検出した場合,タグは沈黙を続ける。

注記  製造者タグ ID は

IC 製造者によって
プログラムされて
いる。

M1-A: 12b  Stay  quiet コマ

ンド

コマンドが実行されると,タグは沈黙状態に入り,かつ,応
答を返さない。Stay quiet コマンドに対する応答はない。 
 
沈黙状態にあるとき: 
−  インベントリフラグが設定されている場合,タグはいか

なる要求も処理しない。

−  タグはアドレス指定されたどの要求も処理する。 
 
タグが沈黙状態を出なければならないとき: 
−  リセット(電源オフ) 
− Select 要求を受信したとき,サポートしている場合は選

択状態に入り,サポートしていない場合はエラーコード
を返す。

−  Reset to ready 要求を受信したとき,タグはリセットし,

準備完了状態になる。

M1-A: 14

衝 突 管 理 ル ー

プ に お け る 製
造者 ID の使用

製造者タグ ID は,衝突管理ループの間にリーダライタと RF

タグとの間で 1 対 1 のやりとりを行うために,各リーダライ
タに一意的かつ個別のアドレスを指定するために使われる。 
 
−  プロトコルは次の交換に基づいている 
−  リーダライタからタグへの要求 
−  タグからリーダライタへの応答

−  それぞれの要求及びそれぞれの応答は“フレーム”に含

まれる。フレームの区切り文字(SOF,EOF)は前に指
定済み。

−  各要求は次のフィールドで構成される:

フラグ 
コマンドコード 
必す(須)及び任意パラメタフィールド,

コマンド次第で

アプリケーションデータフィールド 
CRC  も追加される。

−  各応答は次のフィールドで構成される:

フラグ 
必す(須)及び任意パラメタフィールド,

コマンド次第で

アプリケーションデータフィールド 
CRC  も追加される。

プロトコルはビット指向である。フレーム内で伝送されたビ
ット数は 8 の倍数である。


104

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

G.7

衝突管理の操作方法の解説(参考)

G.7.1

要求パラメタ

Inventory コマンドが発行されたとき,リーダライタは Nb スロットフラグを目的とする設定にセットし,

マスク長及びマスク値をコマンドフィールドの後に加える。

マスク長は,マスク値の指定ビット数を示す。これは,16 スロットが使用された場合は 0∼60 のどの値

でも,及び 1 スロットが使用された場合は 0∼64 のどの値でももつことができる。LSB は最初に伝送され

る。

マスク値は,バイトの整数に含まれる。LSB は最初に伝送しなければならない。

マスク長が 8 の倍数でない場合,マスク値がバイトの整数を含むようにするため,マスク値 MSB は必

要な空値(0 に設定)ビットを追加しなければならない。

次のフィールドは,次のバイトの境界線上から始まる(

図 G.24 及び図 G.25 参照)。

SOF

フラグ

コマンド

マスク長

マスク値 CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット

8 ビット

0∼8 バイト

16 ビット

図 G.24Inventory 要求フォーマット

MSB LSB 
0000

0100 1100 1111

充当値

マスク値

図 G.25−マスクの充当値の例

図 G.25 の例の中で,マスク長は 12 ビットである。マスク値 MSB は,0 の 4 ビットセットで埋めた。Afi

フィールドは,Afi フラグがセットされている場合,そこに存在する。パルスは,この規格のモード 1 に

おける EOF の定義に従って生成される。1 番目のスロットは,要求 EOF を受信後,直ちにスタートする。

次のスロットに切り替えるために,リーダライタは EOF を送信する。

規則及び制限

次の規則及び制限を適用。

−  タグの返答がないことが検出された場合,リーダライタは EOF を送信して次のスロットに切り替えら

れる。

−  一つ以上のタグの返答があった場合,リーダライタは次のスロットに切り替えるために EOF を送信す

る前に,タグフレームの受信が完了するまで待たなければならない。

タイミングは G.7.4 に示す。

G.7.2

  RF

タグによる要求処理

有効な要求を受け入れた場合,RF タグは次のイタリックで書かれたテキストで指定されたシーケンスの

実行によって処理する。シーケンスのステップは,

図 G.26 に示す。

NbS is the total number of slots (1 or 16) 

SN is the current slot number (0 to 15) 

SN_length is set to 0 when 1 slot is used and set to 4 when 16 slots are used 

LSB (value, n) function returns the n less significant bits of value 


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X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

"&" is the concatenation operator 

Slot_Frame is either a SOF or an EOF 

                SN = 0 

        if Nb_slots_flag    then 

                                NbS = 1    SN_length = 0 

                                else                NbS = 16              SN_length = 4 

                endif 

label1: if LSB (UID, SN_length + Mask_length) = LSB (SN, SN_length) & LSB (Mask, Mask_length) then 

                transmit response to inventory request 

                endif 

                wait (Slot_Frame) 

        if Slot_Frame = SOF then 

                Stop Collision Management and decode/process request 

                                exit 

                endif 

                if SN < NbS-1 then 

                                SN = SN + 1 

                                goto label1 

                                exit 

                endif 

                exit 


106

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

注記  スロット番号が 1 のとき(Nb スロットフラグが 1 にセットされている。),比較はマスク上でだけ行われる

(充当値なしで)

図 G.26−マスク値,スロット番号及び UID 間の比較の原理

G.7.3

衝突管理シーケンスの説明

図 G.27 は,スロット番号が 16 に設定された場合の標準的な衝突管理シーケンスの間に生じる主要なケ

ースの要約である。

それぞれのステップは次のとおりである。

a)

リーダライタがフレーム内 Inventory 要求を送り,EOF によって終了。スロット番号は 16。

b) RF

タグ 1 はスロット 0 に応答を送信。これは,一つだけができるので,したがって衝突は発生せず,

リーダライタによってそのタグの UID は受信され,登録された。

c)

次のスロットに切り替える目的でリーダライタが EOF を送る。

d)

スロット 1 内で,二つの RF タグ 2 及び 3 が応答を送信し,衝突が発生。リーダライタは衝突を検出

し,スロット 1 で衝突が検出されたことを記憶する。

e)

次のスロットに切り替える目的でリーダライタが EOF を送る。


107

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

f)

スロット 2 内で,RF タグ応答の送信がなかった。したがって,リーダライタは RF タグ SOF を検知

せず,そして EOF を送ることによって次のスロットに切替えと決定する。

g)

スロット 3 内で,RF タグ 4 及び 5 からの応答が原因で別の衝突が起きた。

h)

リーダライタは,そのため UID を既に正しく受信していた RF タグ 1 に対してアドレス指定要求(Read

block コマンドの事例)を送る決定をする。

i)

すべての RF タグは SOF を検出し,衝突管理シーケンスを終了した。それらは,この要求を処理し,

そしてそれ以降要求は RF タグ 1 にアドレス指定され,RF タグ 1 だけが応答を伝送する。

j)

すべてのタグが別の要求を受け取る準備をする。それが Inventory コマンドである場合は,スロットは

ナンバリングシーケンスを 0 から再開する。

注記  衝突管理シーケンスの中断の決定はリーダライタによる。リーダライタはスロット 15 になるま

で EOF を送り続け,その後に RF タグ 1 に要求を送る。

注記 t1,t2 及び t3 は G.7.4 に示す。

図 G.27−可能な衝突管理シーケンスの解説


108

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

G.7.4

タイミング設計仕様

リーダライタ及び RF タグは,次のタイミング設計仕様に従わなければならない。

G.7.4.1

リーダライタからの EOF を受け取った後,応答を送信する前の RF タグ待ち時間

RF タグが有効なリーダライタ要求の EOF を検出した場合,又はこの EOF が有効なリーダライタ要求の

通常シーケンス中に存在した場合は,リーダライタの要求に対する応答の送信を開始する前,又はインベ

ントリプロセス中に次のスロットに切り替える前に,時間 t1 だけ待たなければならない(G.7.2 及び G.7.3

参照)

t1 は,リーダライタからの受信した EOF の立ち上がりの検出からスタートする(G.7.3 参照)。

注記  リーダライタから RF タグへの EOF の立ち上がりに対する同期は,RF タグ応答の同期要件を

確実にする必要がある。

t1 の最小値は t1min=4 320/f

c

(318.6 µs)

t1 の公称値は t1nom=4 352/f

c

(320.9 µs)

t1 の最大値は t1max=4 384/f

c

(323.3 µs)

t1max は,書込みのような要求に適用できない。書込みのような要求のタイミング条件は,コマンド記

述の中に規定されている。

RF タグが時間 t1 の間に搬送周波数を検出した場合,RF タグはその t1 タイマをリセットした後,リーダ

ライタ要求に対する応答の送信を開始する前に,又はインベントリプロセス内にある場合には,次のスロ

ットへの切り替えを開始する前に,時間 t1 だけ更に待たなければならない。

G.7.4.2

リーダライタからの EOF 受け取りの後の RF タグ変調無視時間

RF タグが有効なリーダライタに要求の EOF を検出したとき,又はその EOF が有効なリーダライタ要求

の通常シーケンス中にあった場合,RF タグは時間 t

mit

の期間に受信したすべての 10 %変調を無視する。

t

mit

は,リーダライタから受信した EOF 立ち上がりの検出からスタートする(G.3.4.3 参照)

t

mit

の最小値は,

t

mit

min=4 384/f

c

 (323.3 µs)+t

nrt

ここに,

t

nrt

RF タグの公称応答時間

t

nrt

は,RF タグからリーダライタへのデータレート及び副搬送波変調モードに依存している(G.7.2 及び

G.7.3

参照)

注記  リーダライタから RF タグへの EOF の立ち上がりに対する同期は,RF タグ応答の同期要件を

確実にする必要がある。

G.7.4.3

後続の要求を送信する前のリーダライタ待ち時間

リーダライタが後続の要求を送信する前の待ち時間は,次による。

a)

リーダライタが,インベントリ及び沈黙を除く以前の要求に対する RF タグからの応答を受信した場

合,リーダライタは後続の要求を送信する前に時間 t2 を待たなければならない。t2 は,RF タグから

の EOF の受信が済んだ時間からスタートする。

b)

リーダライタが沈黙要求を送信した場合(RF タグ応答を生まない。

,後続の要求を送信する前に時間

t2 を待たなければならない。t2 は,沈黙要求 EOF の終端からスタートする(EOF の立ち上がりプラ

ス 9.44 µs。G.3.4.3 参照)

t2 の最小値は,t2min=4 192/f

c

(309.2 µs)

注記 1 RF タグが後続の要求を受信する用意を確実にする(G.3.3 参照)。

注記 2  リーダライタは RF タグが要求受信の準備を確実にするため,最初の要求を送信する前に


109

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

電力供給フィールドを活性化した後,少なくとも 1 ms 待つのがよい(G.3.3 参照)

c)

リーダライタが Inventory 要求を送ったとき,それはインベントリプロセス中である(G.7 参照)

G.7.4.4

インベントリプロセスの間に次のスロットに切り替える前のリーダライタ待ち時間

インベントリプロセスは,リーダライタが Inventory 要求を送信した時にスタートする(G.7.2 及び G.7.3

参照)

次のスロットに切り替えるために,リーダライタは G.7.4.4.1 で指定した待ち時間の後,RF タグに対し

てその要求を送信するために使用する変調指数から独立した 10 %又は 100 %変調 EOF のいずれかを送信

する。

G.7.4.4.1

リーダライタが一つ以上の RF タグ応答の受信をスタートした場合

インベントリプロセスの間,リーダライタが一つ以上の RF タグ応答の受信をスタートした場合(すな

わち,リーダライタが RF タグ SOF 及び/又は衝突を検知した場合)

,リーダライタは,次のことをしな

ければならない。

− RF タグ応答を完全に受け取るまで待つ(すなわち,RF タグ EOF を受け取ったか,又は RF タグの公

称応答時間 t

nrt

が経過したとき)

−  追加時間 t2 を待つ。

−  そして,次のスロットに切り替えるために 10 %又は 100 %変調 EOF を送信する。

t2 は,RF タグから EOF を受け取った時からスタートする(G.7.3 参照)。 
t2 の最小値は,t2min=4 192/f

c

(309.2µs)

。t

nrt

は,RF タグからリーダライタへのデータレート及び副搬

送波変調モードに依存する(G.7.2 及び G.7.3  参照)

G.7.4.5

リーダライタが RF タグ応答を受信しなかった場合

インベントリプロセスの間,リーダライタが RF タグ応答を受信しなかった場合,リーダライタは,次

のスロットに切り替えるために後続の EOF を送信する前に,時間 t3 を待たなければならない。

t3 は,リーダライタが最後に送った EOF の立ち上がりを生成した時からスタートする。

a)

リーダライタが 100 %変調 EOF を送る場合,t3 の最小値は t3min=4 384/f

c

 (323.3 µs)+t

sof

リーダライタが 10 %変調 EOF を送る場合,t3 の最小値は t3min=4 384/f

c

 (323.3µs)+t

nrt

ここに,

−  t

sof

は,RF タグからリーダライタに対して SOF を送る間の時間。

−  t

nrt

は,RF タグの公称応答時間。

t

nrt

及び t

sof

は,RF タグからリーダライタへのデータレート及び副搬送波変調モードに依存する(G.7.2

及び G.7.3 参照)

G.8

コマンド

G.8.1

コマンドの種類

必す(須)コマンド,任意選択コマンド,カスタムコマンド,及び独自仕様コマンドの 4 種類のコマン

ドセットを規定する。

同じ IC 製造者コード及び同じ IC バージョン番号をもつすべての RF タグは,同じ動作をしなければな

らない。

G.8.1.1

必す(須)コマンド

コマンドコードの範囲は,

“01”から“1F”までとする。

すべての RF タグは,これらのコマンドを採用しなければならない。


110

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

G.8.1.2

任意選択コマンド

コマンドコードの範囲は,

“20”から“9F”までとする。

RF タグが採用するのは任意とする。採用する場合,要求コマンド及びその応答のフォーマットはこの規

格に従う。

RF タグが任意選択コマンドを採用せず,かつ,アドレスフラグ又は選択フラグが設定されている場合,

RF タグはエラーコード("Not supported")を返すか,又は沈黙を続ける。アドレスフラグ又は選択フラグ

のいずれも設定されていなければ,RF タグは沈黙を続ける。

コマンドが RF タグによって採用されるものと違う場合,エラーコードを返さなければならない。

G.8.1.3

カスタムコマンド

コマンドコードの範囲は,

“A0”から“DF”までとする。

RF タグは,製造者固有の機能を組み込むために,任意で採用する。フラグ(含む予約ビット)に関する

機能は,オプションフラグを除いて変更してはならない。製造者が設定できるフィールドは,パラメタ及

びデータフィールドだけとする。

カスタムコマンドは,第 1 パラメタに IC 製造者コードを含む。このため,IC 製造者は,コマンドコー

ドの複写及び誤解読のリスクなしでカスタムコマンドを実装できる。

RF タグがカスタムコマンドを採用せず,かつ,アドレスフラグ又は選択フラグが設定されている場合,

RF タグはエラーコード("Not supported")を返すか,又は沈黙を続ける。アドレスフラグ又は選択フラグ

のいずれも設定されていない場合は,RF タグは沈黙を続ける。

コマンドが RF タグによって採用されるものと違う場合,エラーコードを返さなければならない。

G.8.1.4

独自仕様コマンド

コマンドコード範囲は,

“E0”から“FF”までとする。

これらのコマンドは,IC 及びタグ製造者がテスト,システム検証プログラミングなどのために使用する

コマンドとするが,この規格では規定しない。IC 製造者は,この任意選択事項を書面化してもよいし,し

なくてもよい。これらのコマンドは IC 及び/又はタグの製造後に無効にしてもよい。

G.8.2

コマンドコード

表 G.12 参照。

表 G.12−コマンドコード

コマンドコード

タイプ

機能

“01”

必す(須) Inventory(受付コマンド)

“02”

必す(須) Stay

quiet(静止コマンド)

“03”∼“1F”

必す(須) RFU

“20”

任意選択

Read single block(単一ブロック読取りコマンド)

“21”

任意選択

Write single block(単一ブロック書込みコマンド)

“22”

任意選択 Lock

block(ブロック施錠コマンド)

“23”

任意選択 Read

multiple

blocks(複数ブロック読取りコマンド)

“24”

任意選択 Write

multiple

blocks(複数ブロック書込みコマンド)

“25”

任意選択 Select(選択コマンド)

“26”

任意選択

Reset to ready(準備のためのリセットコマンド)

“27”

任意選択 Write

Afi(Afi 書込みコマンド)

“28”

任意選択 Lock

Afi(Afi 施錠コマンド)

“29”

任意選択 Write DSFID(DSFID 書込みコマンド)


111

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

表 G.12−コマンドコード(続き)

コマンドコード

タイプ

機能

“2A”

任意選択 Lock

DSFID(DSFID 施錠コマンド)

“2B”

任意選択

Get system information(システム情報取得コマンド)

“2C”

任意選択

Get multiple block security status(複数ブロックセキュリティ状態取得)

“2D”∼“9F”

任意選択 RFU

“A0”∼“DF”

カスタム IC 製造者の仕様による。

“E0”∼“FF”

独自仕様 IC 製造者の仕様による。

G.8.3

必す(須)コマンド

G.8.3.1

  Inventory

受付コマンド)

コマンドコード=“01

Inventory コマンドを受けると,RF タグは衝突管理シーケンスを実行する(図 G.28 参照)。 
Inventory コマンドの構成:

−  フラグ

− Inventory コマンドコード

− Afi(Afi がセットされている場合)

−  マスク長

−  マスク値

− CRC

インベントリフラグは,1 と設定される。

フラグビットの 5∼8 の意味は,

表 G.8 による。

SOF

フラグ Inventory 任意 Afi

マスク長

マスク値 CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット

8 ビット

8 ビット

0∼64 ビット

16 ビット

図 G.28Inventory 要求フォーマット

応答は,次のように構成する(

図 G.29 参照)。

− DSFID

−  固有 ID(UID)

RF タグがエラーを検出した場合,沈黙のままでいる。 

SOF

フラグ DSFID  UID  CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.29Inventory 応答フォーマット

G.8.3.2

  Stay quiet

静止コマンド)

コマンドコード=“02

Stay quiet コマンドを受けると,RF タグは沈黙状態にとどまり,応答を返してはならない。Stay quiet コ

マンドに対する応答はない(

図 G.30 参照)。

沈黙状態にある場合:


112

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

−  インベントリフラグが設定されている場合,RF タグはいかなる要求も処理しない。

− RF タグはアドレス指定されたどの要求も処理する。

次の場合,RF タグは,静止状態から遷移する。

−  リセット(電源オフ)

− Select コマンドを受信する。Stay quiet コマンドをサポートしていれば選択状態に入り,サポートして

いなければエラーコードを返す。

− Reset

to

ready コマンドを受信すると,準備状態になる。

SOF

フラグ Stay

quiet  UID

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.30Stay quiet 要求フォーマット

要求パラメタ:

UID

必す(須)]

Stay quiet コマンドは,常にアドレス指定モードで実行されなければならない(選択フラグは 0 に設定し,

アドレスフラグは 1 に設定する。

G.8.4

任意選択コマンド

G.8.4.1

  Read single block

単一ブロック読取りコマンド)

コマンドコード=“20

Read single block コマンドを受信した場合,RF タグは要求ブロックを読み出し,読み出した内容を応答

に付けて返さなければならない(

図 G.31 参照)。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,ブロックセキュリティ状態に続いてブロック値を

返さなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,RF タグは,ブロック値だけを返さなければならない。

SOF

フラグ

Read single block

UID

ブロック番号

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.31Read single block 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

ブロック番号

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.32−エラーフラグ設定時の Read single block 応答フォーマット

SOF

フラグ

ブロックセキュリティステータス

データ CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット

ブロック長

16 ビット

図 G.33−エラーフラグ未設定時の Read single block 応答フォーマット


113

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

。エラーフラグが設定されて

いない場合はエラーフラグだけ(

図 G.32 及び図 G.33 参照)。

ブロックセキュリティステータス(オプションフラグが要求内で設定されている場合)

ブロックデータ。

G.8.4.2

  Write single block

単一ブロック書込みコマンド)

コマンドコード=“21

Write single block コマンドを受信した場合,RF タグは要求内に含まれたデータで要求されたブロックを

書き込み,応答中で動作の成功を報告しなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始した書込み動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.34 参照)。

SOF

フラグ

Write single block

UID

ブロック番号

データ CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット

ブロック長

16 ビット

図 G.34Write single block 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

ブロック番号

データ

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.35−エラーフラグ設定時の Write single block 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.36−エラーフラグ未設定時の Write single block 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.35 及び図 G.36 参照)。

G.8.4.3

  Lock block

ブロック施錠コマンド)

コマンドコード=“22

Lock block コマンドを受信した場合,RF タグは要求されたブロックを永久的にロックしなければならな

い。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始したロック動作が完了した時,RF タグ


114

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.37 参照)。

SOF

フラグ Lock

block  UID ブロック番号

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.37Lock single block 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

ブロック番号

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.38−エラーフラグ設定時の Lock block 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.39−エラーフラグ未設定時の Lock block 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.38 及び図 G.39 参照)。

G.8.4.4

  Read multiple blocks

複数ブロック読取りコマンド)

コマンドコード=“23

Read multiple blocks コマンドを受信した場合,RF タグは要求ブロックを読み取り,応答に含めてそれら

の値を送り返さなければならない。

要求内にオプションフラグが設定されている場合,RF タグは,その後にブロックが一つ一つ連続してい

るブロックの値が続くブロックセキュリティステータスを返さなければならない(

図 G.40 参照)。

オプションフラグが設定されていない場合,RF タグは,ブロック値だけを返さなければならない。

ブロックは“00”から“FF”

(0∼255)まで番号付けされる。

要求内のブロックの数は,RF タグが応答内で返すブロックの数より一つ少ない。

例  “ブロックの数”フィールド内の“06”の値は,7 ブロックを読み取ることを要求している。

SOF

フラグ Read

multiple

blocks

UID

第 1 ブロック

番号

ブロックの数

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.40Read multiple blocks 要求フォーマット


115

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

要求パラメタ:

(任意)UID

第 1 ブロック番号

ブロックの数

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.41−エラーフラグ設定時の Read multiple blocks 応答フォーマット

SOF

フラグ

ブロックセキュリティステータス

データ CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット

ブロック長 16 ビット

必要なだけ繰り返す

図 G.42−エラーフラグ未設定時の Read multiple blocks 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーコードが設定されている場合。

図 G.41 参照)。

エラーコードが設定されていない場合(RF タグ応答中,次の順番を遵守しなければならない。

図 G.42

参照)

  ブロックセキュリティステータス N(オプションフラグが要求に設定されている場合)

  ブロック値 N

  ブロックセキュリティステータス N+1(オプションフラグが要求に設定されている場合)

  ブロック値 N+1

  その他

  N は,最初に要求された(そして返された)ブロック

G.8.4.5

  Write multiple blocks

複数ブロック書込みコマンド)

コマンドコード=“24

Write multiple blocks コマンドを受信した場合,RF タグは要求に含まれたデータで要求されたブロックを

書き込み,応答内でその動作が成功したことを報告しなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始した書込み動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.43 参照)。

ブロックは“00”から“FF”

(0∼255)まで番号付けされる。

要求内のブロックの数は,RF タグが書き込むべきブロック数より一つ少ない。

例  “ブロックの数”フィールドで“06”の値は,7 ブロックを書き込むよう要求している。その“デ

ータ”フィールドは,7 ブロックを含まなければならない。

“ブロックの数”フィールドで“00”

の値は,1 ブロックを書き込むよう要求している。

“データ”フィールドは,1 ブロックを含まな

ければならない。


116

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

SOF

フラグ Write

multiple

blocks

UID

第 1

ブロック

番号

ブロックの

データ CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット

8 ビット

ブロック長 16 ビット

必要なだけ繰り返す

図 G.43Write multiple blocks 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

第 1 ブロック番号

  ブロックの数

  ブロックデータ(

図 G.44 で定義したとおり繰り返す。)。

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.44−エラーフラグ設定時の Write multiple blocks 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.45−エラーフラグ未設定時の Write multiple blocks 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.44 及び図 G.45 参照)。

G.8.4.6

  Select

選択コマンド)

コマンドコード=“25

Select コマンドを受信した場合:

− UID が自分の UID と等しい場合,RF タグは選択状態に入り,応答を送信しなければならない。

− UID が異なる場合,RF タグは準備完了状態に戻り,応答を送信してはならない。Select コマンドは,

常にアドレス指定モード内で実行しなければならない(選択フラグは 0 に設定し,アドレスフラグは

1 に設定する。図 G.46 参照)。

SOF

フラグ Select  UID  CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.46Select 要求フォーマット

要求パラメタ:

UID

必す(須)]

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.47−エラーフラグ設定時の Select 応答フォーマット


117

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.48−エラーフラグ未設定時の Select 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.47 及び図 G.48 参照)。

G.8.4.7

  Reset to ready

準備のためのリセットコマンド)

コマンドコード=“26

Reset to ready コマンドを受信した場合,RF タグは準備完了状態に戻らなければならない(図 G.49 参照)。 

SOF

フラグ

Reset to ready

UID

CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.49Reset to ready 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.50−エラーフラグ設定時の Reset to ready 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.51−エラーフラグ未設定時の Reset to ready 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.50 及び図 G.51 参照)。

G.8.4.8

  Write AfiAfi

書込みコマンド)

コマンドコード=“27

Write Afi 要求を受け取った場合,RF タグはメモリに Afi 値を書き込まなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始した書込み動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.52 参照)。

SOF

フラグ Write

Afi  UID

Afi

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.52Write Afi 要求フォーマット


118

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

要求パラメタ:

(任意)UID

Afi

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.53−エラーフラグ設定時の Write Afi 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.54−エラーフラグ未設定時の Write Afi 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.53 及び図 G.54 参照)。

G.8.4.9

  Lock AfiAfi

施錠コマンド)

コマンドコード=“28

Lock Afi 要求を受け取った場合,RF タグはメモリの中に永久的に Afi 値をロックしなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始したロック動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.55 参照)。

SOF

フラグ Lock

Afi  UID  CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.55Lock Afi 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.56−エラーフラグ設定時の Lock Afi 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.57−エラーフラグ未設定時の Lock Afi 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.56 及び図 G.57 参照)。


119

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

G.8.4.10

  Write DSFIDDSFID

書込みコマンド)

コマンドコード=“29

Write DSFID 要求を受け取った場合,RF タグは DSFID 値をメモリに書き込まなければならない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始した書込み動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグはリーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の受

領を応答で返さなければならない(

図 G.58 参照)。

SOF

フラグ Write

DSFID

UID

DSFID

CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.58Write DSFID 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

DSFID

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.59−エラーフラグ設定時の Write DSFID 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.60−エラーフラグ未設定時の Write DSFID 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.59 及び図 G.60 参照)。

G.8.4.11

  Lock DSFIDDSFID

施錠コマンド)

コマンドコード=“2A

Lock DSFID 要求を受け取った場合,RF タグはメモリの中に永久的に DSFID 値をロックしなければなら

ない。

オプションフラグが設定されていない場合,次の条件の後で開始したロック動作が完了した時,RF タグ

はその応答を返さなければならない。

t1nom[4 352/f

c

(320.9 µs)

G.7.4.1 参照]+総許容値±32/f

c

を伴う 4 096/f

c

(302 µs)の倍数,及び最後

にリーダライタ要求の EOF の立ち上がりを 20 ms 間検出した後。

オプションフラグが設定されている場合,RF タグは,リーダライタからの EOF の受領を待ち,当該の

受領を応答で返さなければならない(

図 G.61 参照)。


120

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

SOF

フラグ Lock

DSFID

UID

CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.61Lock DSFID 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.62−エラーフラグ設定時の Lock DSFID 応答フォーマット

SOF

フラグ CRC16

EOF

8 ビット 16 ビット

図 G.63−エラーフラグ未設定時の Lock DSFID 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.62 及び図 G.63 参照)。

G.8.4.12

  Get system information

システム情報取得コマンド)

コマンドコード=“2B

Get system information コマンドは,RF タグからのシステム情報の値を取得することを可能にする(図

G.64

参照)

SOF

フラグ

Get system information

UID

CRC16

EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット 16 ビット

図 G.64Get system information 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.65−エラーフラグ設定時の Get system information 応答フォーマット

SOF

フラグ

情報フラグ UID

DSFID

Afi  その他の

フィールド

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット

8 ビット

下記参照

16 ビット

図 G.66−エラーフラグ未設定時の Get system information 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.65 及び図 G.66 参照)。

エラーフラグ未設定の場合,


121

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

  情報フラグをセットする。

    UID[必す(須)

情報フィールドは,対応フラグと同じ順である。それらの対応フラグが設定されている場合,

図 G.51

及び

表 G.3 の定義にのっとり設定する。

注記  上記の文で,対応国際規格では表 G.3 としているが,正しくは表 G.13 である。

表 G.13−情報フラグの定義

ビット

フラグ名

解説

0 DSFID のサポートなし。DSFID フィールドなし

b1 DSFID

1 DSFID のサポートあり。DSFID フィールドあり 
0 Afi のサポートなし。Afi フィールドなし

b2 Afi

1 Afi のサポートあり。Afi フィールドあり 
0 RF タグメモリサイズ情報のサポートなし。メモリサイズフィールドな

b3 RF タグメモリサイズ

1 RF タグメモリサイズ情報のサポートあり。メモリサイズフィールドあ

0 IC 参照情報のサポートなし。IC 参照フィールドなし

b4 IC 参照

1 IC 参照情報のサポートあり。IC 参照フィールドあり

b5 RFU

0

b6 RFU

0

b7 RFU

0

b8 RFU

0

表 G.14RF タグメモリサイズ情報

MSB

LSB

16 14

13

9

8

1

RFU

バイトでのブロックサイズ

ブロックの数

ブロックサイズは 5 ビットで表されるバイト数で表現され,32 バイト(すなわち 256 ビット)まで指定

することが可能である。これは,バイトの実数よりも一つ少ない。例えば,

“1F”の値は 32 バイトを示し,

“00”の値は 1 バイトを示す。

ブロックの数は 8 ビットで表現され,256 ブロックまで指定することができる。これはブロックの実際

の数よりも一つ少ない。例えば,

“FF”の値は 256 ブロックを示し,

“00”の値は 1 ブロックを示す。

最上位 3 ビットは将来の使用のために確保されており,0 に設定しなければならない。

IC 参照情報は,8 ビットで表現し,その内容は IC 製造者が定める。

G.8.4.13

  Get multiple block security status

複数ブロックセキュリティ状態取得)

コマンドコード=“2C

Get multiple block security status コマンドを受信した場合,RF タグはブロックセキュリティステータスを

送り返さなければならない(

図 G.67 参照)。

ブロックは“00”から“FF”

(0∼255)まで番号付けされている。

要求内のブロックの数は,RF タグがその応答内で返すブロックセキュリティステータスの数よりも一つ

少ない。

例  “ブロックの数”フィールド内の“06”の値は,7 ブロックセキュリティステータスを返すこと


122

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

を要求している。

“ブロックの数”フィールド内の“00”の値は,一つのブロックセキュリティス

テータスを返すことを要求している。

SOF

フラグ Get

multiple

block

security status

UID

第 1 ブロック

番号

ブロックの

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 64 ビット

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.67Get multiple block security status 要求フォーマット

要求パラメタ:

(任意)UID

第 1 ブロック番号

ブロックの数

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.68−エラーフラグ設定時の Get multiple block security status 応答フォーマット

SOF

フラグ

ブロックセキュリティステータス

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

必要なだけ繰り返す

図 G.69−エラーフラグ未設定時の Get multiple block security status 応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びエラーコード,エラーフラグが設定されている場合。

図 G.68 及び図 G.69 参照)。

エラーフラグが未設定の場合,

  ブロックセキュリティステータス(

図 G.69 のように繰り返す。)

G.8.5

カスタムコマンド

カスタムコマンドのフォーマットは一般的なもので,RF タグの製造者によって明確に情報提供される。

カスタムコマンドコードは,カスタムコマンドコード及び RF タグの製造者コードの組合せによる。

カスタムコマンドのパラメタは,RF タグ製造者の責任で設定する(

図 G.70 参照)。

SOF

フラグ

カスタム IC 製造者コード

カスタム要求パラメタ CRC16  EOF

8 ビット

8 ビット

8 ビット

カスタム定義 16 ビット

図 G.70−カスタム要求フォーマット

要求パラメタ:

IC 製造者コードは,JIS X 6320-6 に適合する。 

SOF

フラグ

エラーコード

CRC16 EOF

8 ビット

8 ビット 16 ビット

図 G.71−エラーフラグ設定時のカスタム応答フォーマット


123

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

SOF

フラグ

カスタムコマンド応答パラメタ CRC16 EOF

8 ビット

製造者がカスタム定義 16 ビット

図 G.72−エラーフラグ未設定時のカスタム応答フォーマット

応答パラメタ:

エラーフラグ(及びコード,エラーフラグ設定の場合。

図 G.71 及び図 G.72 参照)。

エラーフラグが設定されていない場合,

  カスタムパラメタ

G.8.6

独自仕様コマンド

これらのコマンドのフォーマットは,この規格では規定しない。


124

X 6351-3

:2010 (ISO/IEC 18000-3:2004)

   

参考文献

[1] EN 300 220-1,Electromagnetic compatibility and Radio spectrum Matters (ERM); Short Range Devices

(SRD); Radio equipment to be used in the 25 MHz to 1 000 MHz frequency range with power levels ranging up

to 500 mW; range 9 kHz to 25 MHz and inductive loop systems Part 1: Technical characteristics and test

methods

[2] EN 300 220-2,Electromagnetic compatibility and Radio spectrum Matters (ERM); Short Range Devices

(SRD); Radio equipment to be used in the 25 MHz to 1 000 MHz frequency range with power levels ranging up

to 500 mW; range 9 kHz to 25 MHz and inductive loop systems Part 2: Supplementary parameters not intended

for conformity purposes

[3] EN 300 220-3,Electromagnetic compatibility and Radio spectrum Matters (ERM); Short Range Devices

(SRD); Radio equipment to be used in the 25 MHz to 1 000 MHz frequency range with power levels ranging up

to 500 mW; range 9 kHz to 25 MHz and inductive loop systems Part 3: Harmonized EN covering essential

requirements of article 3.2 of the R&TTE Directive

[4]  EN 300 440,Radio Equipment and Systems (RES); Short range devices; Technical characteristics and test

methods for radio equipment to be used in the 1 GHz to 25 GHz frequency range”; European Technical

Standards Institution ETSI, TC RES, STC RES8, December 1995