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X 6332 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。


X 6332 : 1999

(1) 

目次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  使用する文字集合及び符号

2

5.

  誤り訂正方式

2

6.

  光メモリカードの記録方式

2

6.1

  記録領域

2

6.2

  カード管理領域の様式

3

6.2.1

  カード定義情報

3

6.2.2

  カード識別番号

4

6.2.3

  カード発行者識別番号

4

6.2.4

  カード発行日

5

6.2.5

  区画数

5

6.2.6

  区画管理領域先頭アドレス番号

5

6.2.7

  区画管理領域セクタ数

5

6.2.8

  区画管理ミラー領域先頭アドレス番号

5

6.2.9

  区画管理ミラー領域セクタ数

5

6.2.10

  システム管理領域

5

6.3

  区画管理領域の様式

5

6.3.1

  応用ソフトウエア提供者識別番号

6

6.3.2

  記録日

6

6.3.3

  区画管理番号

6

6.3.4

  サブ領域 1 のセクタ数

6

6.3.5

  サブ領域 1 のセクタ種別

6

6.3.6

  サブ領域 2 のセクタ数

6

6.3.7

  サブ領域 2 のセクタ種別

6

6.3.8

  サブ領域 3 のセクタ数

6

6.3.9

  サブ領域 3 のセクタ種別

6

6.3.10

  アクセスパスワード

7

6.3.11

  区画識別子

7

6.4

  データ記録領域

7

6.5

  磁気ストライプ情報領域

7


日本工業規格

JIS

 X

6332

 : 1999

光メモリカード−直線記録方式−

情報交換用データ様式

Identification cards

−Optical memory cards−

Linear recording method

−Data format for information interchange

1.

適用範囲  この規格は,ISO/IEC 11694-1ISO/IEC 11694-2ISO/IEC 11694-3 及び ISO/IEC 11694-4

で規定される光メモリカード(以下,カードという。

)の直線記録方式で情報を記録する際の情報交換用デ

ータ様式について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

JIS X 0201 : 1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

JIS X 6308 : 1999

  外部端子付き IC カード−第 5 部:アプリケーション識別子のための付番システム

及び登録手続

ISO/IEC 7812-1 :1993

  Identification cards−Identification of issuers−Part 1 : Numbering system

ISO/IEC 7812-2 : 1993

  Identification cards−Identification of issuers−Part 2 : Application and registration

procedures

ISO/IEC 11694-1 : 1994

  Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−Part 1 :

Physical characteristics

ISO/IEC 11694-2 : 1995

  Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−Part 2 :

Dimensions and location of the accessible optical area

ISO/IEC 11694-3 : 1995

  Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−Part 3 :

Optical properties and characteristics

ISO/IEC 11694-4 : 1995

  Identification cards−Optical memory cards−Linear recording method−Part 4 :

Logical data structures

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

アドレス (address)    データトラック又はセクタを指定するための番地。

b)

応用ソフトウエア (application software)    コンピュータの実務処理,業務処理などのように利用目的

を特定して作成されたアプリケーションソフトウエアの別称。

c)

エンボス,浮出文字 (emboss)    プラスチックカードなどに型押しして文字を浮き出させる加工処理

の結果。


2

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d)

安全保護 (security)    システム利用者の機密保護。

e)

セクタ  (sector)    カード上に情報を書込み又は読出しをするための情報の最小単位。

f)

セクタ種別  (sector type)    収納バイト数で分けたセクタの種類。

g)

データトラック (data track)   隣接したトラックガイドの間にあり,情報の書込み又は読出しが可能

な直線状の領域。

h)

トラックガイド (track guide)   カード長辺に平行に配置され,データ記録時及び再生時に利用される

基準線。

i)

区画 (partition)   データ記録領域を複数に分割し,書込み又は読出し資格,文字集合,符号などの属

性で対応付けられる領域。

j)

機械可読領域,MRZ (machine readable zone, MRZ)    機械読取りが可能な OCR-B フォントで印字され

た情報(機械可読文書)を配置するカード上の領域。

k)

ミラーファイル (mirror file)    同一カード上に転写されたデータファイル。転写する領域をミラー領

域と称する。

l)

利用者データトラック  (user data track)    利用者が書込み又は読出しのために使用可能なトラック。

m)

記録様式,記録フォーマット (recording format)    記録すべき項目のデータ配列,バイト構成などの仕

様。

n)

光メモリカード  (optical memory card)    半導体レーザなどを用いて,ディジタル情報の書込み又は読

出しが可能な光記録領域をもつカード。

o)

直線記録方式 (linear recording method)    カードの長辺方向に情報を記録する直線上のトラックを配

し,カード短辺方向に複数のトラックを並列に形成する記録方式。

4.

使用する文字集合及び符号  JIS X 0201 に規定する 8 ビット符号によって記録する。また,この 8 ビ

ット符号以外の符号で記録する場合は,この規格の各項目で定める。

5.

誤り訂正方式  情報は,ISO/IEC 11694-4 で定められた誤り訂正方式を採用して記録する。

6.

光メモリカードの記録方式

6.1

記録領域  記録領域とは,第 1 利用者データトラックから最終利用者データトラックまでの領域を

いう。記録領域は,カード管理領域,区画管理領域,データ記録領域及び磁気ストライプ情報領域からな

る。これらの領域は,次による。

a)

カード管理領域は,第 2 利用者データトラック及び最終利用者データトラックの 1 トラック前から,

それぞれ内側の 3 本のトラックとする。

b)

区画管理領域は,カード管理領域の情報で示される任意の二つの領域とする。

c)

データ記録領域は,記録領域のうちカード管理領域及び区画管理領域以外の領域とする。

備考  第 1 利用者データトラック及び最終利用者データトラックは,ISO/IEC 11694-4 から引用する。

d)

磁気ストライプ情報領域は,第 1 利用者データトラック及び最終利用者データトラックとする。

e)

同一カードに光記録部と IC 部とをもつ場合,カード管理領域,区画管理領域及び磁気ストライプ情報

領域に記録する情報は,IC 部にもってもよい。ただし,これらの領域に記録する情報を IC 部にもつ

場合,少なくともカード定義情報は,光記録部のカード管理領域に記録しなければならない。カード

定義情報以外のカード管理情報を安全保護向上のために秘匿し,IC 部にだけもちたい場合,カード管


3

X 6332 : 1999

理領域のカード定義情報以外の情報は,数値 FFhex で埋める。

6.2

カード管理領域の様式  カード管理領域は,36 バイトの情報が記録できる最小セクタを使用し,次

による。

a)

各トラックの第 1 番目のセクタに,

表 に示すカード管理情報を記録する。

b)

各トラックの第 2 番目以降のセクタは,直前のセクタに修正などが発生した場合に使用する。

c)

各トラックの同じセクタ番号には,同じ情報を記録する。

備考  6.2.56.2.10 は,安全保護の確保のため記録位置を特に定めない。

表 1  カード管理情報の様式

名称

バイト数

6.2.1

カード定義情報

2

バイト

6.2.2

カード識別番号

6

バイト

6.2.3

カード発行者識別番号

6

バイト

6.2.4

カード発行日

8

バイト

6.2.5

区画数

2

バイト

6.2.6

区画管理領域先頭アドレス番号

2

バイト

6.2.7

区画管理領域セクタ数

2

バイト

6.2.8

区画管理ミラー領域先頭アドレス番号

2

バイト

6.2.9

区画管理ミラー領域セクタ数

2

バイト

6.2.10

システム管理領域

4

バイト

6.2.1

カード定義情報  カード定義情報は,カードの構成及び管理登録の有無を定義するものであり,セ

クタの第 1 バイトから第 2 バイトに記録する。第 1 バイトを上位バイトとする(

図 参照)。


4

X 6332 : 1999

備考  無効カードは,第 1 バイト及び第 2 バイトの b7∼b0 ビットをすべて 1 とする。

図 1  カード定義情報の構成

6.2.2

カード識別番号  カード識別番号は,カードの安全保護性を高めるために,暗号化した 12 けたの

識別番号とする。1 けたは,4 ビットの 2 進数で表し,セクタの第 3 バイトから第 8 バイトに記録し,左詰

めで第 3 バイトを最上位けたとする(

図 参照)。

図 2  カード識別番号の構成

6.2.3

カード発行者識別番号  カード発行者を識別する 6 バイトの番号であり,セクタの第 9 バイトから

第 14 バイトに記録する。

備考  国際カードでは,ISO/IEC 7812-1 及び ISO/IEC 7812-2 を引用する。国内カードでは 6 バイトの


5

X 6332 : 1999

領域を用いる。

6.2.4

カード発行日  カード発行者識別番号をカードに記録する日とし,セクタの第 15 バイトから第 22

バイトに記録する。カード発行日は,

図 に示すように西暦の年,月,日の順で記録する。

図 3  カード発行日の構成

6.2.5

区画数  カードに設定している区画の数を示し,2 バイトの領域をもち,2 進数を用いる。ただし,

区画数が 0 の場合は,省略されているものとし,区画管理領域の情報から認識するものとする。

6.2.6

区画管理領域先頭アドレス番号  区画管理領域の先頭セクタを示すセクタアドレス番号であり,カ

ード管理領域で使用されるセクタタイプで初期化したと想定したときの通し番号で表す。2 バイトの領域

をもち,2 進数を用いる。

6.2.7

区画管理領域セクタ数  区画管理領域の大きさをセクタ数で示し,2 バイトの領域をもち,2 進数

を用いる。

6.2.8

区画管理ミラー領域先頭アドレス番号  区画管理ミラー領域の先頭セクタのアドレス番号を示し,

2

バイトの領域をもち,2 進数を用いる。

6.2.9

区画管理ミラー領域セクタ数  区画管理ミラー領域の大きさをセクタ数で示し,2 バイトの領域を

もち,2 進数を用いる。

6.2.10

システム管理領域  カード発行システムを開発したシステム提供者が任意に使用できる 4 バイト

の領域とする。

6.3

区画管理領域の様式  区画管理領域は,63 バイトの情報が記録できる最小セクタを使用し,次のと

おりとする。

a)

区画管理領域は,2 分割され,それぞれが同一情報を記録した互いにミラーファイルの関係にある。

b)

一つの区画の管理情報は,

表 に示す情報を記録する。

c)

各利用者データトラックの同じセクタ番号には,同じ情報を記録する。

備考  区画管理領域の各情報は,安全保護確保のため,暗号化することが望ましい。

表 2  区画管理情報の様式

名称

バイト数

6.3.1

応用ソフトウエア提供者識別番号 16 バイト

6.3.2

記録日

8

バイト

6.3.3

区画管理番号

3

バイト

6.3.4

サブ領域 1 のセクタ数

2

バイト

6.3.5

サブ領域 1 のセクタ種別

2

バイト

6.3.6

サブ領域 2 のセクタ数

2

バイト

6.3.7

サブ領域 2 のセクタ種別

2

バイト

6.3.8

サブ領域 3 のセクタ数

2

バイト

6.3.9

サブ領域 3 のセクタ種別

2

バイト

6.3.10

アクセスパスワード 12 バイト

6.3.11

区画識別子 12 バイト


6

X 6332 : 1999

6.3.1

応用ソフトウエア提供者識別番号  応用ソフトウエアの提供者を識別する番号とする。この番号は,

JIS X 6308

に基づいた 16 バイトの領域をもち,情報は 4 ビットごとに 2 進数で表す。

6.3.2

記録日  応用ソフトウエア提供者識別番号を記録した日。図 に示すように西暦の年,月,日の順

に記録する。

図 4  記録日の構成

6.3.3

区画管理番号  区画管理番号は,処理区分,変更回数及び区画番号で構成し,次のとおりとする。

a)

処理区分は,区画定義時,変更及び登録無効処理を示す。登録無効処理は,カード上に設定した適用

業務での使用を無効にする機能である。

b)

変更回数は,区画を変更した回数を示す。

c)

区画番号は,カード上の区画を識別する通し番号とする(

図 参照)。

図 5  区画管理番号の構成

6.3.4

サブ領域 のセクタ数  サブ領域 1 に使用するセクタの数を示し,2 バイトの領域をもち,2 進数

を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,トラック本数とする。

6.3.5

サブ領域 のセクタ種別  サブ領域 1 に使用するセクタの種別を示し,2 バイトの領域をもち,2

進数を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,数値 FFFFhex と

する。

6.3.6

サブ領域 のセクタ数  サブ領域 2 に使用するセクタの数を示し,2 バイトの領域をもち,2 進数

を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,トラック本数とする。

6.3.7

サブ領域 のセクタ種別  サブ領域 2 に使用するセクタの種別を示し,2 バイトの領域をもち,2

進数を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,数値 FFFFhex と

する。

6.3.8

サブ領域 のセクタ数  サブ領域 3 に使用するセクタの数を示し,2 バイトの領域をもち,2 進数

を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,トラック本数とする。

6.3.9

サブ領域 のセクタ種別  サブ領域 3 に使用するセクタの種別を示し,2 バイトの領域をもち,2

進数を用いる。ただし,例外として,サブ領域内で複数のセクタ種別を使用する場合は,数値 FFFFhex と

する。


7

X 6332 : 1999

6.3.10

アクセスパスワード  特定の区画へのアクセスを可能にするために,利用者又は端末にアクセス権

を与える情報を示し,12 バイトの領域をもつ。

6.3.11

区画識別子  区画名を示し,カード上及びシステム上で扱われる特別な情報で,区画の識別に用い

る。12 バイトの領域をもつ。

6.4

データ記録領域  発行者及び利用者が自由に使用する任意データ領域とする。文字集合及び符号は,

任意に指定できる。情報は,暗号化することが望ましい。

6.5

磁気ストライプ情報領域  磁気ストライプの情報を記録する領域とする。

関連規格  ISO/IEC 11693 : 1994  Identification cards−Optical memory cards−General characteristics

光ハンディメモリ標準化委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

後  藤  顕  也

東海大学開発工学部

(委員)

赤  川  雅  樹

株式会社日本コンラックス

大  櫛  陽  一

東海大学医学部

荻  野  泰  男

キヤノン株式会社

川中子      肇

財団法人日本規格協会

桐  谷  俊  雄

社団法人日本事務機械工業会

黒  岩  政  夫

凸版印刷株式会社

越  塚  栄  人

財団法人医療情報システム開発センター

五所野尾  博行 NTT データ通信株式会社

斉  藤  八  郎

大日本印刷株式会社

藤  平  嘉  行

オムロン株式会社

中  島  義  夫

オリンパス光学工業株式会社

野  田  和  男

野田技術研究所

橋  爪  邦  隆

工業技術院標準部

平  井      浩

診療システム研究フォーラム

(事務局)

増  田  岳  夫

財団法人光産業技術振興協会

吉  田  至  宏

財団法人光産業技術振興協会

堀  切  賢  治

財団法人光産業技術振興協会