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X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  略語及び記号 

2

5

  近接型カードの初期通信 

3

6

  電力伝送

4

6.1

  周波数

4

6.2

  動作磁界 

4

7

  信号インタフェース

4

8

  型の信号インタフェース 

6

8.1

  PCD から PICC への信号伝送

6

8.2

  PICC から PCD への信号伝送

15

9

  型の信号インタフェース 

16

9.1

  PCD から PICC への信号伝送

16

9.2

  PICC から PCD への信号伝送

22


X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

IC

カードシステム利用促進協議会(JICSAP)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具

して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。

これによって,JIS X 6322-2:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS X 6322

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS X 6322-1

第 1 部:物理的特性

JIS X 6322-2

第 2 部:電力伝送及び信号インタフェース

JIS X 6322-3

第 3 部:初期化及び衝突防止

JIS X 6322-4

第 4 部:伝送プロトコル


   

日本工業規格

JIS

 X

6322-2

:2011

(ISO/IEC 14443-2

:2010

)

識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−

近接型−第 2 部:電力伝送及び信号インタフェース

Identification cards-Contactless integrated circuit cards-

Proximity cards-Part 2: Radio frequency power and signal interface

序文 

この規格は,2010 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 14443-2 を基に,技術的内容及び構成を変更す

ることなく作成した日本工業規格である。また,この規格は,JIS X 6301 に定義された ID カードのパラメ

タ及び国際流通用としてのこの ID カードの使用方法のうち,外部端子のない近接型の非接触 IC カード又

は同様な動作をする対象物,及びこれと結合する結合装置について規定する JIS X 6322 規格群の一部であ

る。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,近接型カード又は同様な動作をする対象物(以下,PICC という。

)とその結合装置(以下,

PCD

という。

)との間の電力伝送及び双方向通信に必要な磁界の特性について規定する。

この規格は,結合の磁界の生成方法を規定するものでなく,さらに,電磁界が環境及び人体に影響を及

ぼす限度を規定するものではない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/IEC 14443-2:2010

,Identification cards−Contactless integrated circuit cards−Proximity cards−

Part 2: Radio frequency power and signal interface

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 6305-6

  識別カードの試験方法−第 6 部:外部端子なし IC カード−近接型

注記  対応国際規格:ISO/IEC 10373-6,Identification cards−Test methods−Part 6: Proximity cards

(IDT)

JIS X 6322-1

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 1 部:物理的特性

注記  対応国際規格:ISO/IEC 14443-1,Identification cards−Contactless integrated circuit cards−

Proximity cards

−Part 1: Physical characteristics(IDT)

JIS X 6322-3

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 3 部:初期化及び衝突防


2

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

注記  対応国際規格:ISO/IEC 14443-3,Identification cards−Contactless integrated circuit(s) cards−

Proximity cards

−Part 3: Initialization and anticollision(IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

ビット持続時間(bit duration)

論理状態を決定するための 1 ビットの時間。その終了時点が次のビットの開始点となる。

3.2

2

値位相偏移キーイング(binary phase shift keying)

二つの位相状態を実現するために,位相遷移量を 180°とする位相偏移方式。

3.3

変形ミラー変調(modified Miller)

ビット持続時間中の論理値を,ビットフレーム中のパルスの位置で表すビット符号化方式。

3.4

変調度(modulation index, m

[1

b]/[1+b]  で表される値。ここで は,無変調の信号振幅を分母とし,変調した信号振幅を分子とし

たときの比率とする。

注記  変調度は,パーセントで表現してもよい。

3.5

非ゼロ復帰(NRZ-L)

ビット持続時間中の論理値を,通信媒体の二つの物理的状態の一つに対応させるビット符号化方式。

3.6

副搬送波(subcarrier)

搬送波(fc)を変調するために使用する周波数(fs)の信号。

3.7

マンチェスタ符号化方式(Manchester)

ビット持続時間中の論理値を,通信媒体の二つの物理状態の順序に対応させる符号化方式。物理状態の

順序が論理状態を決める。

3.8

TR0

PCD

の伝送の終わりから PICC が副搬送波を生成するまでの保護時間。

3.9

TR1

PICC

が副搬送波を生成してから,PICC が副搬送波の変調を開始するまでの同期時間。

略語及び記号 

この規格で使用する略語及び記号は,次による。

ASK amplitude

shift

keying

振幅変位キーイング


3

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

BPSK

binary phase shift keying

2

値位相偏移キーイング

NRZ-L

non-return to zero, (L for level)

非ゼロ復帰(L はレベル)

OOK on/off

keying

オンオフキーイング

PauseA PCD

modulation

pulse,

Type

A

PCD

の変調パルス(A 型)

PCD

proximity coupling device

近接型カード結合装置

PICC

proximity card or object

近接型カード又は同様な動作をする対象物

RF radio

frequency

無線周波数

a

パルス波形係数(A 型)

b

変調されたときの振幅と無変調のときの振幅との比(B 型)

fc

動作磁界の周波数(搬送波周波数)

fs

副搬送波の周波数

H

等価的に一様な磁界強度

H

INITIAL

無変調時の磁界強度

h

ovs

伝送速度 fc/16,fc/32 及び fc/64 の包絡線オーバシュート(A 型)

h

f

包絡線アンダシュート(B 型)

h

r

包絡線オーバシュート(B 型)

Ø0

副搬送波の初期位相

t

1

 PauseA

のパルス幅

t

2

 PauseA

の低レベルの時間,ビット伝送速度 fc/128 のとき

t

3

 PauseA

の立上がり時間,ビット伝送速度 fc/128 のとき

t

4

 PauseA

の立上がり時間の一部,ビット伝送速度 fc/128 のとき

t

5

 PauseA

の低レベルの時間,ビット伝送速度 fc/64,fc/32 及び fc/16 のとき

t

6

 PauseA

の立上がり時間,ビット伝送速度 fc/64,fc/32 及び fc/16 のとき

t

6, max, PCD

 PCD

送信時の t

6

の最大値

t

6, max, PICC

 PICC

受信時の t

6

の最大値

t

b

ビット持続時間(A 型)

t

f

包絡線の立下がり時間(B 型)

t

f, max, PCD

 PCD

送信時の最大立下がり時間(B 型)

t

f, max, PICC

 PICC

受信時の最大立下がり時間(B 型)

t

r

包絡線の立上がり時間(B 型)

t

r, max, PCD

 PCD

送信時の最大立上がり時間(B 型)

t

r, max, PICC

 PICC

受信時の最大立上がり時間(B 型)

t

x

パルス位置(A 型)

V

LMA

負荷変調の振幅

近接型カードの初期通信 

PCD

と PICC との間の初期通信は,次の順に行わなければならない。

− PICC は,PCD の生成する RF 動作磁界の中に置かれて,電力を供給される。

− PICC は,PCD からコマンドが送られてくるまで静かに待機する。


4

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

− PCD は,コマンドを送信する。

− PICC は,応答を返す。

これらの動作に必要な RF 電力伝送及び信号インタフェースについて,次に規定する。

電力伝送 

PCD

は,RF 動作磁界を生成しなければならない。この動作磁界は,誘導結合によって PICC へ電力を伝

送し,通信を行うために変調される。

6.1 

周波数 

動作磁界の周波数 fc は,13.56 MHz±7 kHz としなければならない。

注記  周波数の許容偏差は,電波法にも定められている。

6.2 

動作磁界 

PCD

は,その製造業者によって決められた範囲(動作空間)において,

表 に示すように,無変調状態

で,少なくとも H

min

H

max

の範囲で磁界を生成しなければならない。

表 1PCD の磁界強度 

PCD

H

min

H

max

1.5 A/m

(rms)

7.5 A/m

(rms)

さらに,PCD は製造業者によって決められた範囲(動作空間)において,参照 PICC(JIS X 6305-6 参照)

に電力を伝送する能力がなければならない。

PCD

は,PICC のいかなる位置及び向きにおいても,JIS X 6322-1 の 4.4(交流磁界)で規定されている

交流磁界の値より強い磁界を生成してはならない。

PCD

が生成する動作磁界の試験方法は,JIS X 6305-6 に規定する。

PICC

は,

表 に示すように,H

min

H

max

の範囲で連続的に動作しなければならない。このことは,この

規格で規定する全ての PICC の要求事項及び製造業者が決めたコマンドセットも該当する。

表 2PICC の動作する磁界強度 

PICC

H

min

H

max

1.5 A/m

(rms)

7.5 A/m

(rms)

注記  JIS X 6305-6 で規定する試験方法は,事実上,動作余裕度を含む。

信号インタフェース 

PCD

は,PCD から PICC へデータを伝送するために,変調用パルスで交流磁界を振幅変調する。

PICC

は,PICC から PCD へデータを伝送するために,変調された副搬送波信号によって交流磁界に負荷

をかける(負荷変調)

製造業者が規定する動作磁界内で,PCD は,箇条 及び箇条 で規定する変調パルスを生成しなければ

ならない。また,PCD は,最小負荷変調振幅を受信する能力がなければならない。

注記 1   動作磁界の表現として,製造業者は,この規格の全ての要求を満足する動作範囲(例  0∼X

cm

)を与えてもよい。


5

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

PCD

の通信信号インタフェースの試験方法は,JIS X 6305-6 に規定する。

二つの通信信号インタフェース,A 型及び B 型については,後述の箇条で記述する。PCD は,A 型 PICC

又は B 型 PICC の存在を検出する前に,待機中にそれぞれの変調方式の信号を交互に発生しなければなら

ない。

一方の通信方式が確立された状態においては,PCD が通信を打ち切るか,PICC が通信範囲外に移動さ

れるまで,その通信方式の信号を出し続けてもよい。その次の状態では,いずれかの通信方式の信号を出

してもよい。

図 及び図 は,箇条 及び箇条 で規定する通信方式の概要を示す。

図 1PCD から PICC への 型及び 型の通信信号インタフェースの例 

注記 2   変形ミラー(modified Miller)の符号化方式については,8.1.3 を参照する。


6

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

Type A

Type B

負荷変調
副搬送波

fc/16

OOK
マンチェスタ

1

0

0

1

0

負荷変調

副搬送波

fc/16

BPSK

NRZ-L

1

0

0

1

0

1

負荷変調
副搬送波

fc/16

BPSK

NRZ-L

1

0

0

1

0

負荷変調

副搬送波

fc/16

BPSK

NRZ-L

0

1

0

1

0

0 0 1 1 0 0 0 0 1 1

負荷変調
副搬送波

fc/16

BPSK
NRZ-L

0000 00011 111 1110000 00000 0 0000001111 1 111

0

0

1

0

0

0

1

fc/128

fc/64

fc/32

fc/16

0

図 2PICC から PCD への 型及び 型の通信信号インタフェースの例 

8 A

型の信号インタフェース 

8.1 PCD

から PICC への信号伝送 

8.1.1 

ビット伝送速度 

初期化及び衝突防止の期間中のビット伝送速度は,fc/128(約 106 kbit/s)とする。

初期化及び衝突防止の後のビット伝送速度は,次のうちの一つとする。

−  fc/128(約 106 kbit/s)

−  fc/64(約 212 kbit/s)

−  fc/32(約 424 kbit/s)

−  fc/16(約 848 kbit/s)


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X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

8.1.2 

変調方式 

8.1.2.1 

ビット伝送速度 fc/128 の変調方式 

ビット伝送速度 fc/128 における PCD から PICC への通信は,

図 に示す PauseA を発生させるために,

RF

動作磁界に対して ASK 100 %の変調方式を用いなければならない。

PCD

が生成する動作磁界強度の包絡線は,

図 に示すように,初期振幅(H

INITIAL

)の 5 %以下に単調減

少させ,t

2

の期間中 5 %以下に保たなければならない。

PCD

の磁界強度の包絡線が単調減少でない場合には,極大値を示す時刻と,その極大値と同じ値を直前

に示した時刻との差が,0.5

μs を超えてはならない。これは,極大値が H

INITIAL

の 5 %より大きい場合に適

用される。

PauseA

の t

1

は,

動作磁界 の包絡線の立下がりの 90 %値点から立上がりの 5 %値点までの時間とする。

オーバシュートがある場合,動作磁界は,H

INITIAL

の 110 %∼90 %の間になければならない。

図 3−伝送速度 fc/128 の PauseA 

PCD

は,

表 に規定するタイミングパラメタをもつ PauseA を生成しなければならない。


8

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

表 3PCD の送信信号:伝送速度 fc/128 の PauseA タイミングパラメタ 

パラメタ

条件

最小値

最大値

t

1

− 28/fc 40.5/fc

t

1

>34/fc 7/fc

t

2

t

1

≦34/fc 10/fc

t

1

t

3

− 1.5×t

4

 16/fc

t

4

− 0 6/fc

注記 1 PCD の動作は,t

1

=n/fc(n は整数)の値をもつ PauseA を生成するように限定してもよい。

したがって,t

1

の測定値は,1/fc の単位で最も近い n に丸めることが望ましい。

注記 2  t

2

の最大値は,t

1

の測定値の関数である。

注記 3  t

3

の最小値は,t

4

の測定値の関数である。

PICC

は,

表 に規定するタイミングパラメタをもつ PauseA を受信できなければならない。

表 4PICC の受信信号:ビット伝送速度 fc/128 の PauseA タイミングパラメタ 

パラメタ

条件

最小値

最大値

t

1

− 27.5/fc 41/fc

t

1

>34/fc 6/fc

t

2

t

1

≦34/fc 9/fc

t

1

t

3

− 1.5×t

4

 17/fc

t

4

− 0 7/fc

注記 4  t

2

の最大値は,t

1

の設定値の関数である。

注記 5  t

3

の最小値は,t

4

の設定値の関数である。

ビット伝送速度 fc/128 に対して,PCD は,立上がり時間 t

3

の PauseA を生成しなければならない。

立上がり時間 t

3

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は(t

1

t

2

)

−24.5/fc のいずれよりも大きい。

−  (t

1

t

2

)

+7/fc 又は 16/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/128 に対して,PICC は,立上がり時間 t

3

の PauseA を受信できなければならない。

立上がり時間 t

3

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は(t

1

t

2

)

−26/fc のいずれよりも大きい。

−  (t

1

t

2

)

+8/fc 又は 17/fc のいずれよりも小さい。

注記 6  (t

1

t

2

)

の最小値及び最大値は,

表 及び表 に規定する t

1

及び t

2

の最小値及び最大値から導

かれる。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 に示す。


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X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

2

8

12

16

2

8

12

16

t

1

t

2

[1/fc]

PICC

4

6

10

14

18

4

6

10

14

18

20

22

24

26

28

30

32

34

t

3

[1/fc]

36

0

PCD

図 4−ビット伝送速度 fc/128 の PauseA のタイミングパラメタ 

PICC

は,動作磁界が H

INITIAL

の 5 %を超えた後で 60 %を超える前に,PauseA の終わりを検出しなければ

ならない。PauseA の終わりの規定を

図 に示す。この規定は,全ての変調波形の包絡線のタイミングに適

用する。

図 5−ビット伝送速度 fc/128 に対する PauseA の終わり 

8.1.2.2 

ビット伝送速度 fc/64fc/32 及び fc/16 の変調方式 

ビット伝送速度 fc/64(約 212 kbit/s)

fc/32(約 424 kbit/s)及び fc/16(約 848 kbit/s)に対する PCD から

PICC

への通信は,

図 に示すように PauseA を発生させるために,動作磁界強度について ASK(異なる“a

の値で)変調方式を用いなければならない。

PCD

が生成する動作磁界強度の包絡線は,

表 に規定するパラメタ“a”の最大値まで単調減少させな

ければならない。さらに,PCD の磁界強度の包絡線が単調減少でない場合には,

(同じ PauseA 内の)極大


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X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

値と,その極大値の直前の最小値との振幅差が,初期振幅と直前の最小値との振幅差の 0.09 倍を超えては

ならない。

パラメタ“a”は,PauseA の最小値とする。

ビット伝送速度 fc/64,fc/32 及び fc/16 の PauseA を,

図 に示す。

オーバシュートがある場合,動作磁界は,H

INITIAL

×(1−h

ovs

)

から H

INITIAL

×(1+h

ovs

)

までの間になけれ

ばならない。

図 6−ビット伝送速度 fc/64fc/32 及び fc/16 の PauseA 

PCD

は,

表 に規定するタイミング及び振幅パラメタの PauseA を生成しなければならない。


11

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

表 5PCD の送信信号:ビット伝送速度 fc/64fc/32 及び fc/16 の PauseA 

パラメタ

ビット伝送速度

最小値

最大値

fc/64 0

0.18

fc/32 0

0.38

fc/16 0.22

0.58

fc/64 16.5/fc 20/fc 
fc/32 8.0/fc 10/fc

t

1

fc/16 4.0/fc 5/fc 
fc/64

t

1

/2

+4/fc

t

1

fc/32

t

1

/2

+1/fc

t

1

t

5

fc/16

t

1

/2

t

1

fc/64

図 の関連する要求事項を参照する。

fc/32

図 の関連する要求事項を参照する。

t

6

fc/16

図 の関連する要求事項を参照する。

h

ovs

fc/64,fc/32 及び fc/16

0 [1

t

6

/(2

×t

6, max, PCD

)]

×0.10×(1−a)

注記 1  t

5

の最小値及び最大値は,t

1

の測定値の関数である。

注記 2 PCD の伝送する h

ovs

の最大値は,t

6

及び t

6, max, PCD

の測定値の関数である(

図 7,図 又は図 9

の関連する要求事項を参照する。

注記 3 PCD の動作は,t

1

=n/fc(n は整数)の値をもつ PauseA を生成するように限定してもよい。

したがって,t

1

の測定値は,1/fc 単位で最も近い n に丸めることが望ましい。

PICC

は,

表 に規定するタイミングパラメタをもつ PauseA を受信できなければならない。

表 6PICC の受信信号:ビット伝送速度 fc/64fc/32 及び fc/16 の PauseA 

パラメタ

ビット伝送速度

最小値

最大値

fc/64 0

0.2

fc/32 0

0.4

fc/16 0.2

0.6

fc/64 16/fc 20/fc 
fc/32 8/fc 10/fc

t

1

fc/16 4/fc 5/fc 
fc/64

t

1

/2

+3/fc

t

1

fc/32

t

1

/2

+1/fc

t

1

t

5

fc/16

t

1

/2

t

1

fc/64

図 の関連する要求事項を参照する。

fc/32

図 の関連する要求事項を参照する。

t

6

fc/16

図 の関連する要求事項を参照する。

h

ovs

fc/64,fc/32 及び fc/16

0 [1

t

6

/(2

×t

6, max, PICC

)]

×0.11×(1−a)

注記 4  t

5

の最小値及び最大値は,t

1

の設定値の関数である。

注記 5 PICC の受信する h

ovs

の最大値は,t

6

及び t

6, max, PICC

の設定値の関数である(

図 7,図 又は図

9

の関連する要求事項を参照する。

注記 6 PauseA の t

1

の長さは,包絡線振幅の立下がりの[a+0.9×(1−a)]値点から立上がりの[a

0.1

×(1−a)]値点までの時間である。

a)

ビット伝送速度 fc/64  ビット伝送速度 fc/64 に対応するために,PCD は,立上がり時間 t

6

の PauseA

を生成しなければならない。


12

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は(t

1

t

5

)

−3/fc のいずれよりも大きい。

−  (t

1

t

5

)

+8/fc 又は t

6, max, PCD

=11/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/64 に対応するために,PICC は,立上がり時間 t

6

の PauseA を受信できなければなら

ない。

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は(t

1

t

5

)

−4/fc のいずれよりも大きい。

−  (t

1

t

5

)

+9/fc 又は t

6, max, PICC

=12/fc のいずれよりも小さい。

注記 7  (t

1

t

5

)

の最小値及び最大値は,

表 及び表 に規定する t

1

及び t

5

の最小値及び最大値から導

かれる。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 に示す。

1

4

6

8

1

4

6

8

2

3

5

7

2

3

5

7

9

10

11

12

PICC

t

1

t

5

t

6

0

PCD

[1/fc]

[1/fc]

図 7−ビット伝送速度 fc/64 の PauseA のタイミングパラメタ

b)

ビット伝送速度 fc/32  ビット伝送速度 fc/32 に対応するために,PCD は,立上がり時間 t

6

の PauseA

を生成しなければならない。

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc より大きい。

−  (t

1

t

5

)

+8/fc 又は t

6, max, PCD

=9/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/32 に対応するために,PICC は,立上がり時間 t

6

の PauseA を受信できなければなら

ない。


13

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc より大きい。

−  (t

1

t

5

)

+8/fc 又は t

6, max, PICC

=10/fc のいずれよりも小さい。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 に示す。

注記 8  (t

1

t

5

)

の最小値及び最大値は,

表 及び表 に規定する t

1

及び t

5

の最小値及び最大値から導

かれる。

図 8−ビット伝送速度 fc/32 の PauseA のタイミングパラメタ 

c)

ビット伝送速度 fc/16  ビット伝送速度 fc/16 に対応するために,PCD は,立上がり時間 t

6

の PauseA

を生成しなければならない。

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc より大きい。

−  (t

1

t

5

)

+4/fc 又は t

6, max, PCD

=5.5/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/16 に対応するために,PICC は,立上がり時間 t

6

の PauseA を受信できなければなら

ない。

立上がり時間 t

6

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc より大きい。

−  (t

1

t

5

)

+4.5/又は t

6, max, PICC

=6/fc のいずれよりも小さい。

注記 9  (t

1

t

5

)

の最小値及び最大値は,

表 及び表 に規定する t

1

及び t

5

の最小値及び最大値から導

かれる。


14

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 に示す。

図 9−ビット伝送速度 fc/16 の PauseA のタイミングパラメタ 

8.1.3 

ビット符号化方式 

次のシーケンスを規定する。

−  シーケンス X:半ビット持続時間(t

x

)の遅延時間の後,PauseA を発生させる。

−  シーケンス Y:全ビット持続時間(t

b

,無変調状態にする。

−  シーケンス Z:ビット持続時間(t

b

)の最初に PauseA を発生させる。

表 のタイミングパラメタとともに,図 10 は,シーケンス X,Y 及び Z を示す。

図 10型の PCD から PICC への通信のシーケンス 


15

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

表 7−シーケンスのパラメタ 

ビット伝送速度

パラメタ

fc/128

fc/64

fc/32

fc/16

t

b

128/fc

64/fc

32/fc

16/fc

t

x

64/fc

32/fc

16/fc

8/fc

t

1

表 の t

1

参照

表 の t

1

参照

上記シーケンスは,次の情報を符号化するために用いなければならない。

−  論理“1”

:シーケンス X

−  論理“0”

:シーケンス Y    ただし,次の二つの例外がある。

i)

二つ以上“0”が連続する場合,2 番目以降の“0”は,シーケンス Z を用いる。

ii)

通信開始の後の最初のビットが“0”の場合,シーケンス Z を用いる。

−  通信開始

:シーケンス Z

−  通信終了

:論理“0”の後にシーケンス Y が続く。

−  無信号状態  :二つ以上のシーケンス Y

8.2 PICC

から PCD への信号伝送 

8.2.1 

ビット伝送速度 

8.1.1

による。

8.2.2 

負荷変調 

PICC

は,搬送波を副搬送波の周波数(fs)で負荷変調することによって,磁気結合を介して,PCD に通

信できなければならない。

PICC

は,

負荷をオンオフすることによって副搬送波を生成しなければならない。

PICC

の負荷変調の振幅 V

LMA

は,JIS X 6305-6 に規定する試験方法によって測定したとき,少なくとも

22/H

0.5

[mV (peak)]でなければならない。は,磁界強度で,その単位は A/m(rms)である。PCD は,

JIS X 6305-6

に規定する試験方法によって測定した負荷変調の振幅 V

LMA

の少なくとも 18/H

0.5

[mV (peak)]

を受信できなければならない。は,磁界強度で,その単位は A/m(rms)である。

図 11 は,PCD 及び PICC の負荷変調振幅の下限を示す。

図 11−負荷変調の振幅 


16

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

注記  この PICC 限界値は,JIS X 6322-2:2001 における値よりも厳しく,アンテナが“Class 1”サイ

ズより小さい PICC には厳し過ぎるかもしれない(JIS X 6305-6 におけるセンスコイルの寸法に

よる。

。この規格及び JIS X 6305-6 の将来の改正版は,新しい限界値及び/又はこれらの PICC

に適応した試験方法を規定してもよい。

8.2.3 

副搬送波 

副搬送波の周波数 fs は,fc/16(約 848 kHz)でなければならない。したがって,初期化及び衝突防止の

期間中,1 ビットの時間は,副搬送波の 8 サイクル分の時間に等しい。初期化及び衝突防止の後,1 ビット

を表す副搬送波のサイクルの数は,ビット伝送速度によって決まる。

PICC

は,データを伝送するときだけ副搬送波を生成しなければならない。

8.2.4 

副搬送波の変調方式 

各ビットの周期は,副搬送波に対してある決められた位相関係で開始しなければならない。

そのビットの周期は,副搬送波の負荷状態で開始しなければならない(副搬送波の無負荷状態は,PICC

がビットを送信していない安定した状態とする。

fc/128 のビット伝送速度での副搬送波は,8.2.5.1 において定義されたシーケンスの OOK を使用して変調

される。fc/64,fc/32 及び fc/16 のビット伝送速度での副搬送波は,8.2.5.2 において定義されたシーケンス

の BPSK を使用して変調される。

8.2.5 

ビット定義及び符号化 

8.2.5.1 

fc/128

のビット伝送速度のビット定義及び符号化 

シーケンスは,次のように定義する。

−  シーケンス D:搬送波は,ビット持続時間の前半(50 %)を副搬送波で変調されなければならない。

−  シーケンス E:搬送波は,ビット持続時間の後半(50 %)を副搬送波で変調されなければならない。

−  シーケンス F:搬送波は,ビット持続時間全体を副搬送波で変調されない。

ビットの符号化は,次に規定するマンチェスタ符号化方式とする。

−  論理“1”

:シーケンス D

−  論理“0”

:シーケンス E

−  通信開始

:シーケンス D

−  通信終了

:シーケンス F

−  無信号

:副搬送波なし

8.2.5.2 

fc/64

fc/32

及び fc/16 のビット伝送速度のビット定義及び符号化 

ビットの符号化は,次に規定する NRZ-L 方式とする。

−  論理“1”

:搬送波は,1 ビット持続時間中副搬送波で変調されなければならない。

−  論理“0”

:搬送波は,1 ビット持続時間中反転された副搬送波で変調されなければならない。

−  通信開始

:32 サイクルの副搬送波の連続信号(論理“1”の位相)

,及びそれに続く 1 ビット持続

  時間の反転副搬送波(論理“0”の位相)とする。

−  通信終了

:搬送波は,1 ビット持続時間の副搬送波で変調されない。

−  無信号

:搬送波は,副搬送波で変調されない。

9 B

型の信号インタフェース 

9.1 PCD

から PICC への信号伝送 

9.1.1 

ビット伝送速度 


17

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

初期化及び衝突防止の期間中のビット伝送速度は,fc/128(約 106 kbit/s)でなければならない。

初期化及び衝突防止後の伝送のビット伝送速度は,次のうちの一つでなければならない。

−  fc/128(約 106 kbit/s)

−  fc/64(約 212 kbit/s)

−  fc/32(約 424 kbit/s)

−  fc/16(約 848 kbit/s)

ビット境界の許容誤差については,JIS X 6322-3 の 7.1.1(キャラクタ伝送フォーマット)及び 7.1.2(キ

ャラクタ間隔)による。

9.1.2 

変調方式 

PCD

から PICC への伝送は,RF 動作磁界の ASK 10 %変調方式を用いる。

変調波形は,

図 12 に示す値を満足しなければならない。変調の立上がり部分及び立下がり部分は,単調

でなければならない。立上がり時間及び立下がり時間(t

r

t

f

)は,実際の変調波形の 10 %∼90 %で測定し

なければならない。

図 12型の変調波形 

PCD

は,対応している全てのビット伝送速度に対して,8 %∼14 %の変調度 によって変調波形を生成

しなければならない。

PICC

は,対応している全てのビット伝送速度に対して,変調度 の変調波形を受信できなければなら

ない。

変調度 は,次の全ての範囲とする。

− (9.5−H) %又は 7 %のいずれよりも大きい。

− 15

%

より小さい。

注記 1   の最大値及び最小値は,表 及び表 に規定する。

変調度 の限界値を,

図 13 に示す。


18

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

図 13−ビット伝送速度 fc/128fc/64fc/32 及び fc/16 の 型の変調度 

PCD

変調波形のオーバシュート及びアンダシュートは,

表 に規定する値以内でなければならない。

表 8PCD 送信:ビット伝送速度 fc/128fc/64fc/32 及び fc/16 のオーバシュート及びアンダシュート 

パラメタ

最小値

最大値

h

f

 0

[1

t

f

/(2

×t

f, max, PCD

)]

×0.10×(1−b)

h

r

 0

[1

t

r

/(2

×t

r, max, PCD

)]

×0.10×(1−b)

注記 2   h

f

又は h

r

の最大値は,t

f

又は t

r

,及び t

f, max, PCD

又は t

r, max, PCD

の測定値の関数である(

図 14,図

15

図 16 又は図 17 の関連する要求事項を参照する。)。

PICC

は,

表 に定義するオーバシュート及びアンダシュートをもつ変調波形を受信できなければならな

い。

表 9PICC 受信:ビット伝送速度 fc/128fc/64fc/32 及び fc/16 のオーバシュート及びアンダシュート 

パラメタ

最小値

最大値

h

f

 0

[1

t

f

/(2

×t

f, max, PICC

)]

×0.11×(1−b)

h

r

 0

[1

t

r

/(2

×t

r, max, PICC

)]

×0.11×(1−b)

注記 3   h

f

又は h

r

の最大値は,t

f

又は t

r

,及び t

f, max, PICC

又は t

r, max, PICC

の設定値の関数である(

図 14

図 15,図 16 又は図 17 の関連する要求事項を参照する。)。

a)

ビット伝送速度 fc/128  ビット伝送速度 fc/128 に対応するために,PCD は,次の変調波形を生成しな

ければならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PCD

=16/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。


19

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

− 0/fc 又は t

f

−8/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+8/fc 又は t

r, max, PCD

=16/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/128 に対応するために,PICC は,次の変調波形を受信できなければならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PICC

=17/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−9/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+9/fc 又は t

r, max, PICC

=17/fc のいずれよりも小さい。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 14 に示す。

図 14−ビット伝送速度 fc/128 の 型変調波形のタイミングパラメタ 

b)

ビット伝送速度 fc/64  ビット伝送速度 fc/64 に対応するために,PCD は,次の変調波形を生成しなけ

ればならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PCD

=14/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−6/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+6/fc 又は t

r, max, PCD

=14/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/64 に対応するために,PICC は,次の変調波形を受信できなければならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PICC

=14/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−7/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+7/fc 又は t

r, max, PICC

=14/fc のいずれよりも小さい。


20

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 15 に示す。

図 15−ビット伝送速度 fc/64 の 型変調波形のタイミングパラメタ 

c)

ビット伝送速度 fc/32  ビット伝送速度 fc/32 に対応するために,PCD は,次の変調波形を生成しなけ

ればならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PCD

=11/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−4.5/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+4.5/fc 又は t

r, max, PCD

=11/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/32 に対応するために,PICC は,次の変調波形を受信できなければならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PICC

=11/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−5.5/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+5.5/fc 又は t

r, max, PICC

=11/fc のいずれよりも小さい。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 16 に示す。


21

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

図 16−ビット伝送速度 fc/32 の 型変調波形のタイミングパラメタ 

d)

ビット伝送速度 fc/16  ビット伝送速度 fc/16 に対応するために,PCD は,次の変調波形を生成しなけ

ればならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PCD

=8/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−4/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+4/fc 又は t

r, max, PCD

=8/fc のいずれよりも小さい。

ビット伝送速度 fc/16 に対応するために,PICC は,次の変調波形を受信できなければならない。

−  立下がり時間 t

f

は,0/fc から t

f, max, PICC

=8/fc までの範囲とする。

−  立上がり時間 t

r

は,次の全ての範囲とする。

− 0/fc 又は t

f

−4/fc のいずれよりも大きい。

−  t

f

+4/fc 又は t

r, max, PICC

=8/fc のいずれよりも小さい。

PCD

及び PICC のタイミングパラメタを,

図 17 に示す。


22

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

   

1

8

2

4

6

2

4

6

1

8

3

5

7

9

9

3

5

7

0

t

r

[1/fc]

t

[1/fc]

PI

C

C

PC

D

図 17−ビット伝送速度 fc/16 の 型変調波形のタイミングパラメタ 

9.1.3 

ビットの定義及び符号化 

ビット符号化方式は,次に定義する論理値をもつ NRZ-L を用いなければならない。

−  論理“1”

:搬送波の振幅が大きい状態(無変調状態)

−  論理“0”

:搬送波の振幅が小さい状態

9.2 PICC

から PCD への信号伝送 

9.2.1 

ビット伝送速度 

8.1.1

による。

9.2.2 

負荷変調 

注記を含めて 8.2.2 による。

9.2.3 

副搬送波 

8.2.3

による。

9.2.4 

副搬送波の変調方式 

副搬送波は,BPSK で変調しなければならない。位相の変化点は,副搬送波の立上がり又は立下がりの

基準点で発生するようにしなければならない。

9.2.5 

ビットの符号化方式 

ビットの符号化方式は,副搬送波の位相偏移(180°)によって論理値を変更する NRZ-L を用いなけれ

ばならない。

次のシーケンスで,PICC フレーム開始点での NRZ-L の初期論理値を確定しなければならない。

− PICC は,PCD からコマンドを受信した後,副搬送波を生成してはならない保護時間 TR0 を確保しな


23

X 6322-2

:2011 (ISO/IEC 14443-2:2010)

ければならない。TR0 は,64/fs(約 75.5 µs)より大きい値でなければならない。

− PICC は,同期時間 TR1 の間,位相偏移をしない副搬送波を生成しなければならない。この位相を初

期位相の基準 Φ0 とする。TR1 は,80/fs(約 94.4 µs)より大きい値でなければならない。

−  副搬送波の初期位相状態 Φ0 を,論理“1”とする。したがって,最初の位相偏移は,論理“1”から

論理“0”への変化を表す。

−  したがって,論理値は,副搬送波の初期位相によって次のとおりに規定する。

Φ0

論理“1”を表す。

Φ0+180 ゚:論理“0”を表す。