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X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  記号及び略号 

4

5

  電気的特性 

6

5.1

  概要

6

5.2

  端子

7

6

  IC カードの動作手順 

9

6.1

  概要

9

6.2

  活性化,リセット及び動作クラス選択 

9

6.3

  データ交換 

12

6.4

  非活性化 

14

7

  非同期キャラクタ

14

7.1

  基本時間単位 

14

7.2

  キャラクタ構成

14

7.3

  誤り信号及びキャラクタ再送

15

8

  リセット応答 

16

8.1

  キャラクタ及び符号化規約 

16

8.2

  リセット応答 

18

8.3

  共通接続情報バイト

20

9

  プロトコル及びパラメタの選択

23

9.1

  PPS 交換 

23

9.2

  PPS 要求及び PPS 応答 

23

9.3

  PPS 交換の正常終了 

24

10

  プロトコル T=0,半二重キャラクタ伝送 

24

10.1

  適用範囲 

24

10.2

  キャラクタレベル

25

10.3

  コマンドの構造及び処理 

25

11

  プロトコル T=1,半二重ブロック伝送 

26

11.1

  適用範囲及び原則

26

11.2

  キャラクタ構成 

27

11.3

  ブロック構成 

27

11.4

  プロトコルパラメタ

30

11.5

  データリンク層におけるキャラクタ部の操作

31


X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)  目次

(2) 

ページ

11.6

  データリンク層におけるブロック部の操作

31

12

  コマンド  レスポンス対の伝送

35

12.1

  アプリケーションプロトコルデータ単位

35

12.2

  T=0 によるコマンド  レスポンス対の送信

38

12.3

  T=1 によるコマンド  レスポンス対の送信

45

附属書 A(参考)T=1 のシナリオ 

47

参考文献

58


X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

(3) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,有限責任中間法人日本 IC カードシステム利

用促進協議会 (JICSAP) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制

定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS X 6304:2000 は廃止され,この規格に置き換えられた。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがある。

氏名及び住所

特許番号

項目

外国の等価物

特許 2537199

IC カード,

【出願日】昭和 61 年 (1986) 6 月 20 日

【登録日】平成 8 年 (1996) 7 月 8 日)

FRA 8708646, 
FRA 8717770, 
USA 4833595, 
USA 4901276

氏名:株式会社東芝

住所:東京都港区芝浦 1-1-1

USA 5161231

Processing system which transmits a   

predetermined error code upon detection   

of an incorrect transmission code

(priority date: 1991-03-12; 
publication date: 1992-11-03)

FRA 8713306, 
FRA 9209880

−  上記の特許権等の権利者は,非差別的,かつ,合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の

実施を許諾等する意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利

者に対しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

−  この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要が

ある。

−  この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業

標準調査会は,このような特許権等にかかわる確認について,責任はもたない。

−  なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用

新案登録出願をいう。

JIS X 6320

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

X

6320-1

  第 1 部:物理的特性(予定)

JIS

X

6320-2

  第 2 部:端子の寸法及び位置(予定)

JIS

X

6320-3

  第 3 部:外部端子付き IC カードの電気的インタフェース及び伝送プロトコル

JIS

X

6320-4

  第 4 部:交換のための構成,セキュリティ及びコマンド

JIS

X

6320-5

  第 5 部:アプリケーション提供者識別子の登録

JIS

X

6320-6

  第 6 部:交換のための産業間共通データ要素

JIS

X

6320-8

  第 8 部:セキュリティ処理コマンド

JIS

X

6320-9

  第 9 部:カード管理共通コマンド

JIS

X

6320-11

  第 11 部:バイオメトリクスを用いた本人確認

JIS

X

6320-13

  第 13 部:マルチアプリケーション環境におけるアプリケーション管理用コマンド(予

定)

JIS

X

6320-15

  第 15 部:暗号情報アプリケーション


X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)  目次

(4) 

白      紙


   

日本工業規格

JIS

 X

6320-3

:2009

(ISO/IEC 7816-3

:2006

)

識別カード−IC カード−

第 3 部:外部端子付き IC カードの

電気的インタフェース及び伝送プロトコル

Identification cards-Integrated circuit cards-Part 3: Cards with

contacts-Electrical interface and transmission protocols

序文 

この規格は,2006 年に第 3 版として発行された ISO/IEC 7816-3 を基に,技術的内容及び対応国際規格

の構成を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,

電力,信号構成及び IC カードと端末機などの接続装置との間の情報交換について規定する。

なお,信号の速度,電圧値,電流値,パリティ規約,動作手順,伝送機構及び IC カードによる通信も含

む。ただし,発行者及び使用者の識別,サービス及び制限事項,セキュリティ機能,記録,コマンド定義

などの情報及び実施方法は含まない。

JIS X 6303

に規定する外部端子付き IC カードに適用する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/IEC 7816-3:2006

,Identification cards−Integrated circuit cards−Part 3: Cards with contacts−

Electrical interface and transmission protocols (IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,一致していることを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 6301

  識別カード−物理的特性

注記  対応国際規格:ISO/IEC 7810:2003,Identification cards−Physical characteristics (IDT)

JIS X 6303

  外部端子付き IC カード−物理的特性及び端子位置

注記  対応国際規格:ISO/IEC 7816-1:1998,Identification cards−Integrated circuit(s) cards with contacts

−Part 1: Physical characteristics 及び ISO/IEC 7816-2:1999,

Identification cards−Integrated circuit

cards−Part 2: Cards with contacts−Dimensions and location of the contacts(全体評価:MOD)


2

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

JIS X 6320-4

  識別カード−IC カード−第 4 部:交換のための構成,セキュリティ及びコマンド

注記  対応国際規格:ISO/IEC 7816-4,Identification cards−Integrated circuit cards−Part 4:

Organization, security and commands for interchange (IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 6301 によるほか,次による。

3.1 

ブロック (block)

先頭フィールド,情報フィールド及び最終フィールドで定義された,二つ又は三つのフィールドからな

るバイト列。

3.2 

動作クラス  (class of operating conditions)

電圧及び電流の組合せからなるクラス。

3.3 

コールドリセット (cold reset)

活性化後,最初に発生するリセット。

3.4 

あて先ノードアドレス  (destination node address)

ブロックの受信者を識別するために使われるノードアドレスの一部。

3.5 

基本時間単位  (elementary time unit)

非同期キャラクタにおける 1 ビットの伝送時間。

3.6 

最終フィールド (epilogue field)

誤り検出符号からなるブロックの最後のフィールド。

3.7 

識別カード (identification card)

カードを使用するに当たって,取引処理のために必要な入力データを記録することが可能な,カードの

所持者及び発行者を識別するカード(JIS X 6301 参照)

3.8 

情報ブロック (information block)

アプリケーション層の情報を伝達することを基本的な目的とするブロック。

3.9 

情報フィールド (information field)

データ(一般にアプリケーションデータ)からなるブロック中のフィールド。

3.10 

接続装置 (interface device)

IC カードが動作時に電気的に接続されている端末機,通信装置又は機器。


3

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

3.11 

長さバイト (length byte)

先頭フィールドのサブフィールドであり,ブロックの情報フィールドで伝送されるバイト数を符号化し

たもの。

3.12 

ノードアドレスバイト  (node address byte) 

先頭フィールドのサブフィールド。ブロックのあて先アドレス及び送信元アドレスを示す。

3.13 

動作カード  (operating card) 

すべての機能を正しく実現できるカード。

3.14 

手順バイト  (procedure byte) 

半二重キャラクタ伝送 (T=0)の実行中を表し,データバイトの交換を制御するために IC カードから送信

されるバイト。

3.15 

先頭フィールド  (prologue field) 

ブロックの最初のフィールド。ノードアドレス,プロトコル制御及び長さの 3 バイトで構成する。

3.16 

プロトコル制御バイト  (protocol control byte) 

先頭フィールドのサブフィールド。伝送制御情報を含む。

3.17 

受信準備完了ブロック  (receive ready block) 

肯定又は否定の受信通知を行うブロックで,I-block の送信シーケンス番号を含む。

3.18 

冗長コード  (redundancy code) 

最終フィールドの内容で,先頭フィールド及び情報フィールドのすべてのバイトを用いて計算したコー

ド。

3.19 

送信元ノードアドレス  (source node address) 

ブロックの送信者を識別するために使われるノードアドレスバイトの一部分。

3.20 

管理ブロック  (supervisory block) 

通信制御情報を表すブロック。

3.21 

伝送制御  (transmission control) 

接続装置と IC カードとの間のデータ伝送を制御するために使われる機能。シーケンス制御,同期処理及

び伝送誤り回復をもつブロック伝送を含む。

3.22 

ウォームリセット  (warm reset) 

コールドリセット以外のすべてのリセット。


4

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

記号及び略号 

A,B,C

動作クラス  (classes of operating conditions)

APDU

アプリケーションプロトコルデータ単位  (application protocol data unit)

BGT

ブロック保護時間  (block guard time)

BWI

ブロック待ち時間整数値  (block waiting time integer)

BWT

ブロック待ち時間 (block waiting time)

CGT

キャラクタ保護時間  (character guard time)

C

IN

入力容量 (input capacitance)

CLA

クラスバイト (class byte)

CLK

クロック端子 (clock contact)

C

OUT

出力容量 (output capacitance)

CRC

巡回冗長符号 (cyclic redundancy code)

CWI

キャラクタ待ち時間整数値  (character waiting time integer)

CWT

キャラクタ待ち時間  (character waiting time)

[C(6) C(7)]

C(6)及び C(7)を連結した値(最初のバイトが最上位バイト)  [value of the concatenation of

bytes C(6) and C(7) (the first byte is the most significant byte)]

D

ボーレート調整因子  (baud rate adjustment integer)

DAD

あて先ノードアドレス (destination node address)

Dd

DiDn

D

の省略時値,表示値,基本値 (default values,indicated values and negotiated values of D)

etu

基本時間単位 (elementary time unit)

F

クロックレート変換因子  (clock rate conversion integer)

f

接続装置から IC カードに供給されたクロック周波数値 (frequency value of the clock

signal provided to the card by the interface device)

Fd

FiFn

F

の省略時値,表示値,基本値 (default values,indicated values and negotiated values of F)

GND

接地端子 (ground contact)

GT

保護時間 (guard time)

H

状態 H (high state)

I-block

情報ブロック (information block)

I

CC

 VCC 端子への供給電流 (current at VCC)

IFS

最大情報フィールド長  (maximum information field size)

IFSC IC カードの最大情報フィールド長  (IFS for the card)

IFSD

接続装置の最大情報フィールド長  (IFS for the interface device)

I

IH

“高”レベル入力電流  (high level input current)

I

IL

“低”レベル入力電流  (low level input current)

INF

情報フィールド (information field)

INS

命令バイト (instruction byte)

I

OH

“高”レベル出力電流  (high level output current)

I

OL

“低”レベル出力電流  (low level output current)

I/O

入出力端子 (input/output contact)

L

状態 L (low state)


5

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

L

c

 field

N

c

の長さフィールド  (length field for coding number N

c

)

L

e

 field

N

e

の長さフィールド  (length field for coding number N

e

)

LEN

長さバイト (length byte)

LRC

水平冗長符号  (longitudinal redundancy code)

N

追加保護時間整数値  (extra guard time integer)

NAD

ノードアドレスバイト  (node address byte)

N

a

有効なデータバイト数  (exact number of available data bytes)

N

c

コマンドデータフィールドのバイト数  (number of bytes in the command data field)

N

e

レスポンスデータフィールドの最大バイト数 (maximum number of bytes expected in the

response data field)

N

m

残りのデータバイト数  (number of remaining data bytes)

N

r

レスポンスデータフィールドのバイト数  (number of bytes in the response data field)

N

x

引き続き有効なデータバイト数  (number of extra data bytes still available )

OSI

開放型システム間相互接続  (open systems interconnection)

PCB

プロトコル制御バイト  (protocol control byte)

PPS

プロトコル及びパラメタ選択  (protocol and parameters selection)

P1 P2

パラメタバイト (parameter bytes)

R-block

受信準備完了ブロック  (receive ready block)

RFU

将来利用のために予約  (reserved for future use)

RST

リセット端子 (reset contact)

SAD

送信元ノードアドレス  (source node address)

S-block

管理ブロック (supervisory block)

SPU

標準又は個別利用端子  (standard or proprietary use contact)

state H

状態 H (high electrical level)

state L

状態 L (low electrical level)

SW1 SW2

状態バイト (status bytes)

T

タイプ (type)

T=0

半二重キャラクタ伝送  (half duplex transmission of characters)

T=1

半二重ブロック伝送  (half duplex transmission of blocks)

TA,TB,…

接続情報バイト (interface bytes)

TCK

検査キャラクタ (check character)

t

F

信号振幅の 90  %から 10  %への立下がり時間 (fall time,from 90 % to 10 % of signal

amplitude)

TPDU

伝送プロトコルデータ単位  (transmission protocol data unit)

t

R

信号振幅の 10  %から 90  %への立上がり時間 (rise time,from 10 % to 90 % of signal

amplitude)

TS

開始キャラクタ (initial character)

T0

構成表示バイト (format byte)

T

1

,T

2

,…

管理情報バイト (historical bytes)

U

CC

 VCC 端子への電源供給電圧 (voltage at VCC)


6

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

U

IH

“高”レベル入力電圧  (high level input voltage)

U

IL

“低”レベル入力電圧  (low level input voltage)

U

OH

“高”レベル出力電圧  (high level output voltage)

U

OL

“低”レベル出力電圧  (low level output voltage)

注記  JIS Z 8202-5

[1]

に基づき,この規格の前の版  (JIS X 6304:2000)  の V

CC

V

IH

V

IL

V

OH

及び V

OL

を,U

CC

U

IH

U

IL

U

OH

及び U

OL

に置き換える。

VCC

電力供給端子  (supply power contact)

WI

待ち時間整数値  (waiting time integer)

WT

待ち時間 (waiting time)

WTX

待ち時間の延長  (waiting time extension)

X

クロック停止インディケータ  (clock stop indicator)

Y

クラスインディケータ (class indicator)

“XY” 16 進数表記  (notation using the hexadecimal digits “0” to “9” and “A” to “F”,equal to XY to

the base 16)

電気的特性 

5.1 

概要 

5.1.1 

端子の割付け 

端子の寸法,位置は,JIS X 6303 の規定による。この規格は少なくとも,次の端子を規定する。

C1:供給電圧入力(VCC,5.2.1 参照)。

C2:リセット信号の入力(RST,5.2.2 参照)。

C3:クロック信号の入力(CLK,5.2.3 参照)。

C5:信号用接地(GND,基準電圧)。

C6:標準又は個別利用(SPU,5.2.4 参照)。

C7:直列データの入力又は出力(I/O,5.2.5 参照)。

注記 1990 年以降に製造された IC カードはプログラム供給電力を内部生成しているため,この規格

では SPU 端子をプログラム端子として使用しないことを期待している。

5.1.2 

測定方法 

IC カードと接続装置とが機械的に接続されるとき,IC カードの各外部端子と接続装置の対応する端子と

が形成する回路を“接続回路”と定義する。

接続回路に関するすべての測定値は,GND に対して定められる。周囲温度範囲は 0  ℃∼50  ℃とする。

IC カードへ流れるすべての電流は,正電流とする。すべてのタイミングは,適切なしきい値で測定される。

GND に対する電圧が 0 V∼0.4 V であり,かつ,接続装置に流れ込む電流が 1 mA 未満のとき,接続回路

は,

“不活性”であると定義する。

5.1.3 

動作クラス 

この規格では,三つの動作クラスを定義する。接続装置は,VCC 端子から IC カードに,次の公称供給

電圧を供給する。

−  クラス A では,5 V。

−  クラス B では,3 V。

−  クラス C では,1.8 V。


7

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

IC カードは,一つ以上のクラスをサポートしなければならない。接続装置が,IC カードがサポートする

クラスの一つを選択する場合,IC カードは規格どおりに動作しなければならない。

− IC カードが二つ以上のクラスをサポートする場合,それらのクラスは連続しなければならない。

注記 IC カードが二つのクラスをサポートしている場合,クラス A 及びクラス C を組み合わせては

ならない。

−  接続装置のクラス選択の順番は,この規格では規定しない。

接続装置が IC カードのサポートしていないクラスを選択した場合,IC カードは損傷を受けないように

設計しなければならない(損傷を受けた IC カードとは,損傷後,規定どおりに動作しなくなるか,内部の

データが破壊された IC カードのことをいう。

5.2 

端子 

5.2.1 VCC 

(C1)

端子 

この端子は,IC カードに電源を供給するために使用する。

表 1−正常動作条件における VCC 端子の電気的特性 

記号

条件

最小

最大

単位

U

CC

クラス A

クラス B 
クラス C

4.5 
2.7 
1.62

5.5 
3.3 
1.98

V

I

CC

クラス A(最大許容周波数で動作時)

クラス B(最大許容周波数で動作時) 
クラス C(最大許容周波数で動作時)

クロック停止時(6.3.2 参照)

60 
50 
30

0.5

mA

電流値は,1 ms 以上の測定値の平均とする。

IC カードに対する最大電流値を規定する。接続装置は,規定の電圧値の範囲でこの電流以上を供給でき

なければならない。接続装置は,

表 に定義する一時的な電力消費の変動があっても,規定の範囲の電圧

値(

表 で示す U

CC

)を維持しなければならない。

表 2I

CC

のスパイク電流 

クラス

最大電荷

a)

最大持続時間

I

CC

の最大電流変動

b)

A

20 nA.s

400 ns

100 mA

B

10 nA.s

400 ns

  50 mA

C

 6 nA.s

400 ns

 30 mA

a)

  最大電荷は,最大持続時間と最大電流変動との積の 1/2 とする。

b)

  最大電流変動は,供給電流と平均電流との差とする。

5.2.2 RST (C2)

端子 

この端子は,リセット信号を IC カードに供給するために使用する。コールドリセットは 6.2.2 に示し,

ウォームリセットは 6.2.3 に示す。

表 3−正常動作条件における RST 端子の電気的特性 

記号

条件

最小

最大

単位

U

IH

   0.8

U

CC

U

CC

 V

I

IH

U

IH

−20

+150

μA

U

IL

0

0.12

U

CC

 V

I

IL

U

IL

−200

+20

μA

t

R

 t

F

C

IN

 = 30 pF

1

μs

RST 端子の電圧は,−0.3 V∼U

CC

+0.3 V の範囲でなければならない。


8

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

5.2.3 CLK 

(C3)

端子 

この端子は,IC カードにクロック信号を供給するために使用する。クロック信号の実周波数値は,

指定される。の最小値は,1 MHz でなければならない。活性化時(6.2.1 参照)及びコールドリセット時

6.2.2 参照)の最大値は 5 MHz でなければならない。IC カードの動作可能周波数は,

表 に示す。

特に明記しなければ,クロック信号のデューティサイクルは,安定動作時において周期の 40  %∼60  %

の間でなければならない。周波数値を切り替える場合,

表 に規定する IC カードの許容最短周期の 40  %

よりもパルス幅を短くしてはならない。周波数を切り替えているときは,データ交換してはならない。周

波数を切り替える時期は,次の二つのどちらかの時点にするのがよい。

−  リセット応答(初期応答情報)の直後で,IC カードがキャラクタ待ちの状態(8.1 参照)

− PPS 交換が正常に終了した直後で,IC カードがキャラクタ待ちの状態(9.3 参照)

表 4−正常動作条件における CLK 端子の電気的特性 

記号

条件

最小

最大

単位

U

IH

0.7

U

CC

U

CC

 V

I

IH

U

IH

−20

+100

μA

U

IL

クラス A 及びクラス B 0

0.5

V

U

IL

クラス C 0 0.2

U

CC

 V

I

IL

U

IL

−100

+20

μA

t

R

t

F

C

IN

 = 30 pF

クロック周期の 9  %

CLK 端子の電圧は,−0.3 V∼U

CC

+0.3 V の範囲でなければならない。

5.2.4 SPU 

(C6)

端子 

この端子は,標準又は個別利用のため,入力及び/又は出力として使用する。

IC カードが SPU を使用する場合,リセット応答で T=15 に対する最初の TB が存在し,使用しない場合

は T=15 に対する最初の TB が存在しない。共通接続情報バイト TB(8.3 参照)は,標準利用か個別利用か

を示す。ISO/IEC JTC 1/SC 17 は標準利用を将来の利用のために予約する。

VCC から IC カードに電源供給するとき,SPU 端子が接続装置に接続される場合は,電圧は−0.3 V∼U

CC

+0.3 V でなければならない。

SPU 端子が VCC 又は GND に接続されても,IC カードは破損してはならない。これは,この規格の前

の版  (JIS X 6304:2000)  に対応した接続装置は,SPU 端子を VCC 又は GND に接続する場合があるからで

ある。

5.2.5 I/O 

(C7)

端子 

この端子は,入力(受信モード)又は出力(送信モード)として使用する。データ交換は,次の二つの

論理状態を用いる。

−  状態 H。IC カード及び接続装置が受信モードの場合,又は送信側がデータ交換でこの状態 H を続けた

場合。

−  状態 L。送信側がデータ交換でこの状態 L を続けた場合。

IC カード及び接続装置が同時に受信モードの場合,I/O 端子は状態 H でなければならない。IC カード及

び接続装置が同時に送信モードで状態が合わない場合,I/O 端子の論理状態は決まらない。したがって,

動作中は,IC カード及び接続装置が同時に送信モードであってはならない。

入力電圧が許容範囲の場合,接続装置は規定された入力電流範囲を保証しなければならない。接続装置

は,IC カードが規定された範囲の出力電圧を保持できるようなインピーダンスとしなければならない。


9

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

表 5−正常動作条件における I/O 端子の電気的特性 

記号

条件

最小

最大

単位

U

IH

   0.7

U

CC

U

CC

 V

I

IH

U

IH

−300

+20

μA

U

IL

0

0.15

U

CC

 V

I

IL

U

IL

−1 000

+20

μA

U

OH

外部プルアップ抵抗:20 kΩ 0.7

U

CC

U

CC

 V

I

OH

U

OH

+20

μA

U

OL

I

OL

 = 1 mA[クラス A

a)

及びクラス B

a)

I

OL

 = 500 μA[クラス C

a)

0 0.15

U

CC

 V

t

R

t

F

C

IN

 = 30 pF:C

OUT

 = 30 pF

1

μS

I/O 端子の電圧は,−0.3 V∼U

CC

+0.3 V の範囲でなければならない。

a)

  実装時,接続装置は I

OL

として 500 μA を超える電流を流し込まないほうがよい。

6 IC

カードの動作手順 

6.1 

概要 

接続装置は,IC カードの端子が接続装置の端子に機械的に接続されるまで,接続回路を不活性のまま維

持しなければならない。接続装置と IC カードとの間のデータ交換は,次のような一連の動作手順に従って

行わなければならない。

−  接続装置は,接続回路に一つの動作クラスを適用しなければならない。すなわち,活性化,コールド

リセット及び場合によって 1 回以上のウォームリセットを行う。IC カードは,その動作クラスをサポ

ートしているとき,箇条 に基づきリセット応答を返さなければならない。接続装置は,完全,かつ,

有効なリセット応答を受けてその動作クラスを確認する。接続装置は,これらの一連の動作を繰返し

行うことができる。

−  データ交換のとき,IC カード及び接続装置は,伝送プロトコル及び伝送パラメタの値を合わせなけれ

ばならない。箇条 10 は,T=0,すなわち,接続装置をマスタとする半二重キャラクタ伝送について規

定する。箇条 11 は,T=1,すなわち,半二重ブロック伝送について規定する。箇条 12 は,T=0 及び

T=1 を用いたコマンドとレスポンスとの対(以下,コマンド  レスポンス対という。)の伝送について

規定する。IC カードがクロック停止モードをサポートしている場合,IC カードからの伝送を待ってい

ないとき(例えば,あるコマンド  レスポンス対の完了後であり,かつ,次のコマンドを送信する前な

ど)には,接続装置はクロック信号を停止してもよい。

−  接続装置は,非活性化しなければならない。

非活性化は,IC カードの端子と接続装置の端子とを,機械的に切断する前に完了することが望ましい。

6.2 

活性化,リセット及び動作クラス選択 

6.2.1 

活性化 

機械的に接続された IC カードとのデータ交換を開始するために,接続装置は,A,B 又は C のいずれか

の動作クラス(5.1.3 参照)に基づき,次の手順で接続回路を活性化しなければならない。

− RST 端子を状態 L にする(5.2.2 参照)

− VCC 端子に電源を供給する(5.2.1 参照)

−  接続装置の I/O 端子を受信モードにする(5.2.5 参照)

。接続装置は活性化中の I/O 端子の状態を無視す

る。

− CLK 端子にクロック信号を供給する(5.2.3 参照)


10

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

注記 1 VCC 端子への電源供給から I/O 端子の受信モード設定までの遅延時間,及び VCC 端子への

電源供給から CLK 端子へのクロック信号供給までの遅延時間は規定しない。

注記 2  接続装置は,接続回路の短絡を検知したときは,非活性化してもよい。

図 に,活性化(T

a

以前)及びコールドリセット(T

a

以降)の概要を示す。

図 1−活性化及びコールドリセット 

6.2.2 

コールドリセット 

活性化の終了時点,すなわち RST 端子は状態 L,VCC 端子には電源供給,I/O 端子は接続装置において

受信モード,CLK 端子は適切,かつ,安定したクロック供給状態において,IC カードはコールドリセット

待ち状態となる。コールドリセット前に関しては,IC カードの内部状態は規定しない。

図 に従って,接続装置は,クロック信号を T

a

の時点で CLK 端子に供給する。IC カードは,クロック

信号が CLK 端子に供給されてから 200 クロックサイクル以内(時間 t

a

)に,I/O 端子を状態 H にしなけれ

ばならない(T

a

t

a

の時点)

。接続装置がクロック信号を CLK 端子に供給した後,少なくとも 400 クロッ

クサイクルの間(時間 t

b

,RST 端子を状態 L に保つことによって,IC カードはリセットされる(T

a

t

b

の時点)

。接続装置は,RST 端子が状態 L の間,I/O 端子の状態を無視しなければならない。

接続装置は,RST 端子を T

b

の時点で状態 H にする。IC カードは,RST 端子の信号の立上がりエッジの

後 400∼40 000 クロックサイクルの間(時間 t

c

)に,I/O 端子上での応答送出を開始しなければならない(T

b

t

c

の時点)

。RST 端子が状態 H で,40 000 クロックサイクル以内に IC カードが I/O 端子上での応答送出

を開始しなかった場合,接続装置は,非活性化しなければならない。

6.2.3 

ウォームリセット 

ウォームリセットの応答は前回のリセットに対する応答と異なる場合があるため,接続装置は,リセッ

ト応答中を含め,いつでも IC カードにウォームリセットを行ってもよい。ただし,必す(須)キャラクタ

TS 及び T0(8.1 参照)を受信する前に行ってはならない。接続装置は,キャラクタ T0 の先頭エッジの後

4 464 ( = 12×372)クロックサイクルより前にウォームリセットを行ってはならない。

警告  リセット応答中に行われたウォームリセットは,この規格の前の版  (JIS X 6304:2000)  に適合

した IC カードにダメージを与える可能性がある。

図 に従って接続装置は,RST 端子を T

c

の時点で状態 L にすることによってウォームリセットを開始し,

RST 端子を少なくとも 400 クロックサイクルの間(時間 t

e

,状態 L にする。その間,VCC 端子及び CLK


11

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

端子は,適切,かつ,安定に供給したままとする。接続装置が RST 端子を状態 L にした後,IC カードは

200 クロックサイクル以内(時間 t

d

)に I/O 端子を状態 H にしなければならない(T

c

t

d

の時点)

。接続装

置は,RST 端子が状態 L の間,I/O 端子の状態を無視しなければならない。

接続装置は,RST 端子を T

d

の時点で状態 H にする。IC カードは,RST 端子の立上がりエッジの後,400

∼40 000 クロックサイクルの間(時間 t

f

)に,I/O 端子上に応答の送出を開始しなければならない(T

d

t

f

の時点)

。RST 端子が状態 H で,40 000 クロックサイクル以内に IC カードが I/O 端子上に応答の送出を開

始しなかった場合,接続装置は,非活性化しなければならない。

図 2−ウォームリセット 

6.2.4 

動作クラスの選択 

動作クラスの選択に関する原則を,

図 に示す。図はすべての場合を網羅したものではない。

−  リセット応答がクラスインディケータ(8.2 の T=15 に対する 1 番目の TA 参照)を含み,現在の動作

クラスに適応している場合,接続装置は通常動作を続行してもよい。又は,接続装置は,IC カードを

非活性化し,少なくとも 10 ms 待った後,IC カードがサポートしている別の動作クラスを適用しても

よい。

−  リセット応答がクラスインディケータを含んでいない場合,接続装置は,現在の動作クラスを継続し

なければならない。リセット応答が完了した後,IC カードが動作しない場合,接続装置は,IC カード

を非活性化しなければならない。そして少なくとも 10 ms 待った後,別の動作クラスを適用してもよ

い。

− IC カードがリセット応答を送出しない場合,接続装置は,IC カードを非活性化し,次のいずれかを実

行しなければならない。

・  少なくとも 10 ms 待った後,もし可能であれば,別の動作クラスを適用する。

・  動作クラス選択を中止する。

動作クラス選択を中止した後,接続装置は別の動作クラス選択を開始してもよい。


12

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

図 3−接続装置による動作クラスの選択 

いったん動作クラスを選択すると,通常動作中は動作クラスを変更してはならない。動作クラスを変更

する場合,接続装置は,IC カードを非活性化し,少なくとも 10 ms 待った後,別の動作クラスを適用する。

6.3 

データ交換 

6.3.1 

伝送パラメタ及びプロトコルの選択 

リセット応答完了後,IC カードは接続装置からのキャラクタを待たなければならない。その伝送は伝送

パラメタ(7.1 参照)に依存し,その解釈はプロトコル(箇条 9,箇条 10 及び箇条 11 参照)に依存する。

伝送パラメタ及びプロトコルの選択に関する原則を,

図 に示す。

−  リセット応答に TA

2

8.3 参照)が存在する場合は,IC カードは固有動作モードであり,接続装置は

伝送パラメタの固有値を使って固有の伝送プロトコルを開始しなければならない。

−  リセット応答に TA

2

が存在しない場合は,IC カードは基本動作モードであり,伝送パラメタに関して

は,リセット応答中に使用した値(すなわち,伝送パラメタの省略時値,8.1 参照。

)を次のように使

用し続けなければならない。

・ IC カードが受信した最初のキャラクタが“FF”の場合,接続装置は PPS 交換(箇条 参照)を開始

しなければならない。その場合,PPS 交換が正常終了(9.3 参照)するまでは,伝送パラメタの省略

時値を使用し続け,その後,接続装置は取り決められた伝送パラメタの値を使って,基本伝送プロ

トコルを開始しなければならない。

・ IC カードが受信した最初のキャラクタが“FF”でない場合,接続装置は“最初に提示された伝送プ

ロトコル(初期伝送プロトコル)

8.2.3 の TD

1

参照)を開始しなければならない。IC カードがた

だ一つの伝送プロトコルと伝送パラメタの省略時値とだけを提示する場合も,接続装置は,

“最初に


13

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

提示された伝送プロトコル(初期伝送プロトコル)

”を開始しなければならない。そのような IC カ

ードは PPS 交換をサポートする必要がない。

図 4−伝送パラメタ及びプロトコルの選択 

注記 1 PPSS の値“FF”(9.2 参照)は,CLA(T=0,10.3.2 参照)及び NAD(T=1,11.3.2.1 参照)と

しては無効な値と規定する。

注記 2  マルチプロトコルカードにおいて基本動作モードで T=0 が提示される場合は,T=0 だけ“暗

黙的な”選択が可能と規定する。

注記 3  基本動作モードにある IC カードを受け入れた接続装置が,PPS 交換も“最初に提示された伝

送プロトコル(初期伝送プロトコル)

”もサポートしていない場合は,ウォームリセット又は

非活性化できる。

注記 4 IC カードが固有動作モードの存在を検知できない接続装置に対してキャラクタ TA

2

を伝送す

るときは,IC カードは,ウォームリセットによるモード切替えを期待できない。

注記 5  接続装置が TA

2

を検出した場合,受信キャラクタの未サポート値,WT のオーバーラン(7.2

参照)のいずれかを検出する前に,接続装置はウォームリセットを開始しないほうがよい。

6.3.2 

クロック停止 

クロック停止モードをサポートする IC カードの場合,

接続装置が IC カードからの伝送を待っておらず,

I/O 端子が少なくとも 1 860 クロックサイクル(時間 t

g

)の間,状態 H を保っている場合,接続装置は,

VCC 端子に電源を供給し,RST 端子を状態 H としたまま,図 に従って CLK 端子のクロックを(T

e

の時

点で)停止できる。

図 5−クロック停止 


14

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

接続装置は,クロックを(T

e

の時点から T

f

の時点まで)停止した場合,8.3 に規定するクロック停止イ

ンディケータ X に従って CLK 端子を状態 H 又は状態 L に保たなければならない。

接続装置は,T

f

の時点でクロックを再起動した場合,少なくとも 700 クロックサイクルの後(T

f

t

h

の時

点)

,I/O 端子でのデータ交換を再開してもよい。

6.4 

非活性化 

データ交換が終了するか又は中止した場合(例えば,無応答 IC カード,IC カードの抜き去りなど)

,接

続装置は,次の手順に従って接続回路を非活性化しなければならない(

図 参照)。

− RST 端子を状態 L にする。

− CLK 端子を状態 L にする(クロックが状態 L で既に停止している場合を除く。

− I/O 端子を状態 L にする。

− VCC 端子を非活性化する。

図 6−非活性化 

非同期キャラクタ 

7.1 

基本時間単位 

I/O 端子回路を流れるキャラクタにおける 1 ビットの伝送時間を“基本時間単位”と定義し,etu と表す。

1 etu は,CLK 端子において,F / クロックサイクルに等しい。及び は伝送パラメタであり,はク

ロックレート変換因子であり,はボーレート調整因子とする。

f

D

F

1

etu

1

×

=  

伝送パラメタの値は,6.3.1 で定義されたとおりとする。

7.2 

キャラクタ構成 

図 に従って,キャラクタは,1∼10 に番号付けされた連続する 10 個のビットで構成する。それぞれの

ビットは状態 H か状態 L のいずれかとする。

−  ビット 1 の前は,I/O 端子は状態 H でなければならない。

−  最初のビットは,状態 L でなければならない。このビットは,開始ビットとする。

−  2 ビット目から 9 ビット目までは,符号化規約(8.1 の TS 参照)によって,1 バイトを符号化する。

− 10 ビット目は,キャラクタパリティを符号化しなければならない(8.1 の TS 参照)

− 10 ビット目以降は IC カード,接続装置共に一定時間の“停止状態”であり,正常動作の受信モード

とする。I/O 端子は状態 H とする。


15

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

図 7−キャラクタ構成 

図 は,キャラクタタイミングを示す。受信側時間の起点と送信側時間の起点との間に最大時間ずれが

あったとしても,受信側のウインドウは,

図 に示すとおり,送信側のウインドウと分離されていなけれ

ばならない。

図 8−キャラクタタイミング 

すべてのキャラクタについて,ビット n ( n = 1∼10)の終端で状態が変化する場合,開始ビットの先端か

らビット の終端までの時間は,(n±0.2) etu でなければならない。

開始ビットを検出する場合,受信側は定期的に I/O 端子を検査する。送信側時間の起点は,キャラクタ

の先端とする。受信側時間の起点は,最後に状態 H が観測された時点と最初に状態 L が観測された時点と

の中間値とする。これらの時間起点間の時間は少なくとも検査時間の半分とする。検査時間は,0.2 etu 未

満でなければならない。

受信側は,

(受信側時間で)

0.7 etu より前に開始ビットを確認しなければならない。

受信側は (1.5±0.2) etu で 2 ビット目を,(2.5±0.2) etu で 3 ビット目を,…,(8.5±0.2) etu で 9 ビット目を,

(9.5±0.2) etu でパリティビットをそれぞれ受信しなければならない。パリティを受信後,直ちに検査する。

連続する二つのキャラクタの開始ビットの先頭エッジ間の最小間隔を“保護時間”と呼び,GT と表す。

IC カードから送信されるキャラクタの先頭エッジとその前のキャラクタ(IC カード又は接続装置から送

信される。

)の先頭エッジとの最大間隔を“待ち時間”と呼び,WT と表す。これによって,例えば無応答

IC カードの検出が可能となる。

注記  この規格では,保護時間は連続したキャラクタの先頭エッジ間の最小時間間隔を示し,待ち時

間は連続したキャラクタの先頭エッジ間の最大時間間隔を示す。

7.3 

誤り信号及びキャラクタ再送 

誤り信号及びキャラクタ再送の使用はプロトコルに依存する(8.19.110.2 及び 11.2 参照)

図 に示すように,キャラクタパリティに誤りがある場合,受信側は I/O 端子に誤り信号を送らなけれ


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X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

ばならない。受信側は,キャラクタ再送を待たなければならない。

図 9−キャラクタ送信及び再送ダイヤグラム 

図 10 は,誤り信号タイミングを示す。

図 10−誤り信号タイミング 

注記  対応国際規格では,図 10 受信側の 0 etu 前後にそれぞれ,終了監視状態 H,開始監視状態 L の

タイミングを示す引出し線が存在するが,不要なため削除した。

−  キャラクタパリティの誤りを示すため,受信側は,受信側時間の (10.5±0.2) etu から最小で 1 etu,最

大で 2 etu までの間,I/O 端子を状態 L にしなければならない。

−  誤り信号を検出するため,送信側は,キャラクタの先頭エッジの後,送信側時間 (11±0.2) etu で I/O

端子の状態を検査しなければならない。

・  状態が H であれば,正しく受信されたものとみなす。

・  状態が L であれば,受信に誤りがあったものとみなす。誤り信号の検出から最低 2 etu の遅延の後,

送信側は,そのキャラクタを再送しなければならない。

IC カード又は接続装置にキャラクタ再送機能がない場合は,送信側は誤り信号を無視し,受信側が送っ

てきた誤り信号によって障害を受けてはならない。

リセット応答 

8.1 

キャラクタ及び符号化規約 

IC カードで初期状態の etu は,372 クロックサイクルに等しくなければならない。すなわち,リセット

応答中の送信パラメタの省略時値は,Fd = 372,Dd = 1 とする。この etu の範囲については,次の TS に示

す。キャラクタ構成は,GT = 12 etu 及び WT = 9 600 etu の値で,7.2 の規定によらなければならない。T = 0


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X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

を提供する IC カードについては,7.3 による誤り信号及びキャラクタ再送は必す(須)とする。接続装置

及びそれ以外の IC カードについては,任意選択とする。

図 11 に,TS と表す“開始キャラクタ”及び 2 番目の“構成表示キャラクタ”の始めの部分を示す。“構

成表示キャラクタ”は T0 と表す。

図 11−開始キャラクタ TS 

開始キャラクタ TS の構造を,次に示す。

−  ビット 1 からビット 4 までのパターンは,LHHL でなければならない。 (H) LHHL という系列は,同

期パターンとする。カードが初めに使用する etu の測定として,二つの立下がりエッジ間隔の 1/3 を用

いるとき,カードの送受信機構は 7.2 及び 7.3 で規定されるタイミングでなければならない。

−  ビット 5 からビット 7 までのパターンは,LLL 又は HHH でなければならない。このパターンは,す

べての後続キャラクタとバイトとの間の符号化及び復号のときの規約を示す。キャラクタは,1∼10

に付番された 10 個の連続したビット(各ビットは,状態 L 及び H をとる。

)で表され,バイトは最上

位ビット (msb)から最下位ビット (lsb)までの 8 ビット(各ビットは,値 0 及び 1 をとる。

)で表され

る。

−  ビット 8 からビット 10 までのパターンは,LLH でなければならない。

開始キャラクタ TS には,次の二つの可能なパターンが存在する。

−  (H) LHHL LLL LLH は,逆符号規約を示す。状態 L で値“1”を符号化し,キャラクタのビット 2 はバ

イトの最上位ビット (msb first)に対応する。逆符号規約での TS の 16 進表現は,

“3F”となる。

−  (H) LHHL HHH LLH は,順符号規約を示す。状態 H で値“1”を符号化し,キャラクタのビット 2 は

バイトの最下位ビット (lsb first)に対応する。順符号規約での TS の 16 進表現は,

“3B”となる。

2 ビット目から 9 ビット目までの 8 ビットのうち,1 に設定されたビットが奇数個の場合は,パリティビ

ット(10 ビット目)を 1 に設定し,偶数個の場合は,0 に設定する(2 ビット目から 10 ビット目までの 9

ビットの中での 1 に設定されたビットは,必ず偶数個となる。

IC カードは,いずれかの符号化手法を使用する。接続装置は,両方の符号化手法をサポートしなければ

ならない。

次に示す最大 32 キャラクタのキャラクタ列が,開始キャラクタ TS に続く。

− T0 として示す構成表示キャラクタは,必す(須)。

− TA,TB,TC,TD として示す接続情報キャラクタは,任意選択とする。接続情報キャラクタの有無は,

構成表示キャラクタ T0 の上位 4 ビットのビットマップで定める。

−  T

1

  T

2

  …  T

K

  として示す管理情報キャラクタは,任意選択とする。管理情報キャラクタの有無は,構

成表示キャラクタ T0 の下位 4 ビットの中で符号化された値 K による。

− TCK として示す検査キャラクタは,存在する場合としない場合とがある。検査キャラクタの有無は,

幾つかの接続情報キャラクタ TD の下位 4 ビットの中で符号化されたパラメタ T による。


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X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

リセット応答  (Answer to reset)は,そのシーケンスの最後のキャラクタの先頭エッジから 12 etu で完了す

る。リセット応答は,キャラクタ列で表された最大 32 バイト列の内容を示す。

8.2 

リセット応答 

8.2.1 

一般的構成 

図 12 は,以降で使用するバイト構成を示す。バイトは,8∼1 に番号付けられた 8 ビットで構成され,

各ビットの値は,1 又は 0 とする。ビット 8 は最上位ビット (msb)とし,ビット 1 は最下位ビット (lsb)と

する。

Bit 8 

Bit 7 

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 12−バイト構成 

表 に,最大 32 バイトのリセット応答を示す。表記を簡潔にするため,以降は,T0,TA,TB,TC,

TD,…,T

1

 T

2

  …  T

K

  及び TCK で各対応バイトに加え,対応するキャラクタが運ぶバイトも表す。

表 6−リセット応答 

構成表示バイト T0[必す(須)]

Y

1

及び を符号化

接続情報バイト(任意選択)

 TA

1

共通,Fi 及び Di を符号化

 TB

1

共通,推奨しない

 TC

1

共通,を符号化

 TD

1

Y

2

及び T を符号化して構成する

 TA

2

共通,固有動作モードインディケータ

 TB

2

共通,推奨しない

 TC

2

T = 0 で固有,10.2 参照

 TD

2

Y

3

及び T を符号化して構成する

i

>2 の場合

 TD

i-1

Y

i

及び T を符号化して構成する

 TA

i

 TB

i

 TC

i

−  TD

i-1

で T = 0 から T = 14 までを指定した場合は固有

−  TD

i-1

で T = 15 を指定した場合は共通

 TD

i

Y

i+1

及び T を符号化して構成する

管理情報バイト(任意選択)JIS X 6320-4 参照

T

1

T

2

T

K

検査バイト TCK(条件によって有無が決まる。8.2.5 参照)

TA

1

T0

TB

1

TC

1

TD

1

TA

2

TB

2

TC

2

TD

2

TA

3

T

1

T

K

TCK


19

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

8.2.2 

構成表示バイト T0 

図 13 に,構成表示バイト T0 を示す。

−  ビット 8∼ビット 5 は,Y

1

を構成する。

−  ビット 4∼ビット 1 は,を構成する。は,0∼15 の管理情報バイトの個数を示す。

Bit 8 

Bit 7 

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 13T0 の符号化 

8.2.3 

接続情報バイト TATBTC 及び TD 

図 14 に,接続情報バイト TD

i

を示す。接続情報バイト TD は,次の二つの部分からなる。

−  ビット 8∼ビット 5 は,Y

i+1

を構成する。

−  ビット 4∼ビット 1 は,T を構成する。T は,0∼15 のタイプ T の値を示す。

Bit 8 

Bit 7 

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 14TD

i

の符号化 

したがって,T0 は Y

1

を伝達し,TD

1

は Y

2

を,TD

2

は Y

3

を,TD

i

は Y

i+1

を伝達する。Y

i

を伝達するバイ

トのビット 8∼ビット 5 は,対応するビットが値 1 又は値 0 によって,このバイトの後に,ビット 5 に対

応する TA

i

,ビット 6 に対応する TB

i

,ビット 7 に対応する TC

i

及びビット 8 に対応する TD

i

が,この順序

で存在することの有無を示す。

なお,

“有”の場合を値 1,

“無”の場合を値 0 によって示す。

TD

i

が存在しない場合は,接続情報バイト TA

i+1

,TB

i+1

,TC

i+1

及び TD

i+1

は存在しない。

タイプ T は,伝送プロトコルを示すか及び/又は接続情報バイトを示す。

− T=0 は,箇条 10 で規定する半二重キャラクタ伝送を示す。

− T=1 は,箇条 11 で規定する半二重ブロック伝送を示す。

− T=2 及び T=3 は,将来の全二重伝送用に予約する。

− T=4 は,拡張半二重キャラクタ伝送用に予約する。

− T=5 から T=13 までは,ISO/IEC JTC 1/SC 17 によって予約する。

− T=14 は,ISO/IEC JTC 1/SC 17 で標準化されていない伝送プロトコルを示す。

− T=15 は,伝送プロトコルを示さず,単に共通接続情報バイトとする。

注記 1  TA

2

8.2 参照)及び PPS0(9.2 参照)においてもそのビット 4∼ビット 1 は,タイプ T の値

とする。

TD

1

,TD

2

,…にタイプ T の値が二つ以上存在する場合は,それらの値は数値の昇順に存在する。そして,

T=0 が存在する場合は,T=0 が最初に提示され,T=15 が存在する場合は,T=15 が最後になる。TD

1

にお

いて T=15 を指定することは,無効とする。

Y

i+1

T

Y

1

K


20

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

“最初に提示された伝送プロトコル(初期伝送プロトコル)

”の定義は,次のとおりとする。

− TD

1

が存在する場合は,TD

1

は最初に提示された伝送プロトコル T を示す。

− TD

1

が存在しない場合は,提示されるプロトコルは,T=0 だけとする。

接続情報バイト TA,TB 又は TC は共通又は固有のいずれかとする。

−  共通接続情報バイトは,IC カード内の IC のパラメタを示す(8.3 参照)

−  固有接続情報バイトは,IC カードから提示される伝送プロトコルのパラメタを示す。

接続情報バイト TA

1

,TB

1

,TC

1

,TA

2

及び TB

2

は,共通とする。接続情報バイト TC

2

は,T=0 に固有な

定義とする(10.2 参照)

i > 2

に対する接続情報バイト TA

i

,TB

i

及び TC

i

の解釈は,TD

i-1

内のタイプ T の値によって決まる。

− TD

i-1

で T=0 から T=14 までを指定した場合は,TA

i

,TB

i

及び TC

i

は伝送プロトコル T に固有とする。

− TD

i-1

で T=15 を指定した場合は,TA

i

,TB

i

及び TC

i

は共通とする。

三つ以上の接続情報バイト TA

i

,TB

i

,TC

i

,TA

i+1

,TB

i+1

,TC

i+1

,…が同じタイプ T に対して定義された

場合,> 2 の TD

i-1

におけるタイプ T において,TA,TB,TC は 1 番目,2 番目,…,とその位置で明確に

識別される。すなわち,タイプ T に対して 1 番目の TA,TB,TC,2 番目の TA,TB,TC,以降も同様に

有効となる。

注記 2  タイプ T とビットマップ手法とを組み合わせることによって,有用な接続情報バイトだけを

送出でき,必要な場合には,存在しない接続情報バイトに対応するパラメタの省略時値を使

用する。

例えば,11.4 では,T=1 に対する三つの接続情報バイトを規定する。すなわち,T=1 のための最初の TA,

TB 及び TC を規定する。必要な場合には,そのようなバイトは,T=1 を示す TD

2

の後に TA

3

,TB

3

及び TC

3

としてそれぞれ伝送されなければならない。T=0 をサポートしているか否かによって,TD

1

は T=0 又は T=1

のどちらかを明示しなければならない。

8.2.4 

管理情報バイト T

1

 T

2

  T

K

管理情報バイトは,IC カードの運用管理情報を示す。管理情報バイトの構造及び内容は,JIS X 6320-4

の規定に従う。K≠0 の場合は,リセット応答は,最大 15 個までの 個の管理情報バイト T

1

  T

2

  …  T

K

連続して送出される。

8.2.5 

検査バイト TCK 

T=0 だけを明示する場合,又は TD

1

が省略されている場合,TCK は存在してはならない。T=0 及び T=15

が存在する場合,並びにその他のすべての場合には,TCK は存在しなければならない。TCK の値は,T0

∼TCK のすべての排他的論理和が“00”になるように設定する。それ以外の値は無効とする。

8.3 

共通接続情報バイト 

ここでは,共通接続情報バイト TA

1

,TB

1

,TC

1

,TA

2

,TB

2

,T=15 に対する 1 番目の TA 及び T=15 に対

する 1 番目の TB の内容について規定する。

−  そのようなバイトが存在する場合は,任意のプロトコルを正しく処理するように解釈しなければなら

ない。

−  そのようなバイトが存在しない場合は,必要なときは,対応のパラメタに対して省略時値を使用しな

ければならない。

ISO/IEC JTC 1/SC 17

では,ここで定義していないすべての共通接続情報バイト,及びここで定義して

いる共通接続情報バイトで用いられる値のうち,使われていないもの(RFU と明記されているもの)は将

来用に予約している。


21

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

TA

1

は,クロックレート変換因子 Fi の値,ボーレート調整因子 Di の値及び IC カードがサポートする周

波数の最大値 f(最大)を符号化する。省略時値は Fi = 372,Di  = 1 及び f(最大)= 5 MHz と規定する。

Fi

及び Di の使用方法については,7.1,次の TC

1

及び TA

2

9.2 並びに 10.2 に示す。f(最大)の使用方法

は,5.2.3 に示す。

表 によって,ビット 8∼ビット 5 は Fi 及び f(最大)を符号化する。

表 7Fi 及び f(最大) 

ビット 8∼ビット 5

0000 0001 0010 0011 0100 0101 0110 0111

Fi 

372 372 558 744 1

116

1

488

1

860

RFU

f

(最大)MHz

4 5 6 8 12 16 20 −

ビット 8∼ビット 5

1000 1001 1010 1011 1100 1101 1110 1111

Fi 

RFU

512

768

1 024

1 536

2 048

RFU

RFU

f

(最大)MHz

−  5  7.5 10 15 20 −

表 によって,ビット 4∼ビット 1 は Di を符号化する。

表 8Di 

ビット 4∼ビット 1

0000 0001 0010 0011 0100 0101 0110 0111

Di 

RFU

1 2 4 8 16 32 64

ビット 4∼ビット 1

1000 1001 1010 1011 1100 1101 1110 1111

Di 

12 20 RFU

RFU

RFU RFU RFU RFU

TB

1

及び TB

2

の使用は,推奨しない。IC カードはこれらを送信しないほうがよい。接続装置はこれらを

無視しなければならない。

注記 1  この規格の前の版(JIS X 6304:1993 及び JIS X 6304:2000)では,TB

1

及び TB

2

は,現在推奨

しない SPU 端子の電気的パラメタを規定するために用いていた(5.1.1 参照)

TC

1

は,0∼255 の追加保護時間整数値 を 8 ビットで符号化する。省略時値は,= 0 とする。

−  N = 0∼254 の範囲では,IC カードは次のキャラクタを受信可能になるまでに,IC カード又は接続装置

から送られた前のキャラクタの先頭エッジから,次に示す間隔を必要とする。

f

N

R

GT

×

+

=

etu

12

・  リセット応答に T=15 が存在しない場合は,R = F / D。すなわち,etu の計算に使用される整数値 F

及び を用いる。

・  リセット応答に T=15 が存在する場合は,R = Fi / Di。すなわち,TA

1

で規定する整数値 Fi 及び Di

を用いる。

IC カードからのキャラクタ送信に,追加保護時間は適用しない。すなわち,GT = 12 etu とする。

−  N = 255 の場合は,プロトコル依存であり,PPS(箇条 参照)及び T=0(箇条 10 参照)の場合は,

GT = 12 etu

とする。T=1 における N = 255 の使い方に関しては,11.2 に示す。

TA

2

は,

図 15 に示すように固有動作モードバイトと規定する。TA

2

の使い方に関しては,6.3.1 及び 7.1

に示す。


22

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

−  ビット 8 は,基本動作モードと固有動作モードとの切替えの可否を示す。

・  ビット 8 = 0 のとき,変更可能。

・  ビット 8 = 1 のとき,変更不可。

−  ビット 7 及びビット 6 は,将来の利用のために予約する(使用しない場合は,00 に設定する。

−  ビット 5 は,及び のパラメタ定義を示す。

・  ビット 5 = 0 のとき,TA

1

で定義された整数値 Fi 及び Di を適用する。

・  ビット 5 = 1 のとき,接続情報バイトによってではなく,暗黙的に定義される値を適用する。

−  ビット 4∼ビット 1 は,タイプ T を符号化する。

Bit 8 

Bit 7 

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 15TA

2

の符号化 

注記 2 TA

2

にある三つの値 F及び T をサポートする接続装置は,及び による伝送プロトコ

ル T を開始することが望ましい。又は,ウォームリセット(ビット 8 が 0 の場合)若しくは

非活性化(ビット 8 が 1 の場合)することが望ましい。

T=15 に対する 1 番目の TA は,クロック停止インディケータ(X)及びクラスインディケータ(Y)を符号化

する。省略時値として,X はクロック停止機能なし,Y はクラス A だけのサポートと規定する。クロック

停止機能の使い方は,6.3.2 に示す。クラス選択の方法については,6.2.1 及び 6.2.4 に示す。

表 によって,ビット 8 及びビット 7 は,IC カードがクロック停止機能あり(00 でない場合)又はク

ロック停止機能なし(00 の場合)を示す。クロック停止機能がある場合は,ビット 8 及びビット 7 は,

クロックが停止されたときに CLK 端子をいずれの電気的状態にするかを示す。

表 9−クロック停止インディケータ 

ビット 8 及びビット 7 00

01

10

11

X

機能なし

状態 L

状態 H

状態 L 又は状態 H

表 10 によって,ビット 6∼ビット 1 で IC カードが受け入れ可能な動作クラスを示す。各ビットは動

作クラスを表す。ビット 1 はクラス A,ビット 2 はクラス B,ビット 3 はクラス C に対応する(5.1.3

参照)

表 10−クラスインディケータ 

ビット 6∼

ビット 1

00 0001

00 0010

00 0100

00 0011

00 0110

00 0111

その他の

すべての値

Y A だけ

B だけ

C だけ

A 及び B B 及び C A,B 及び C RFU

T=15 に対する 1 番目の TB は,IC カードによる SPU の使用を示す(5.2.4 参照)。省略時値は,“未使用”

とする。

SPU の使い方は,標準利用(ビット 8 = 0 の場合)又は個別利用(ビット 8 = 1 の場合)のいずれかとし,

ビット 7∼ビット 1 は,符号化で用いる。値“00”の場合,IC カードは SPU を使わないことを示す。ビッ

T


23

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

ト 8 が 0 の場合で,ビット 7∼ビット 1 で符号化した値が 0 以外は,ISO/IEC JTC 1/SC 17 で将来の利用の

ため,予約する。

表 10A に,T=15 に対する 1 番目の TB のビットの並びを示す。

表 10AT=15 に対する 番目の TB のビット並び 

b8 b7 b6 b5

b4 b3 b2

b1

意味

0

標準利用

  0 0 0 0 0 0 0

−  SPU を使用しない。

×

×

×

×

×

×

×

−  RFU。すべてのビットが 0 の場合を除く。

1

×

×

×

×

×

×

×

個別利用

プロトコル及びパラメタの選択 

9.1 PPS

交換   

PPS 交換は,6.3.1 で規定するように開始しなければならない。キャラクタ構成は,TS(8.1 参照)によ

って決まった符号化方法を用いて,8.3 で規定する GT 及び 9 600 etu に等しい WT を用いて,7.1 及び 7.2

の規定によらなければならない。7.3 に従った誤り信号及びキャラクタ再送は,T=0 を提供する IC カード

では必す(須)とし,接続装置及び他の仕様の IC カードでは,任意選択とする。

PPS 交換の開始は,接続装置だけに許される。PPS 要求を行う場合,次の規定に従う。

−  接続装置から IC カードに PPS 要求を送信しなければならない。

− IC カードは,誤りのある PPS 要求を受信した場合,応答を送信してはならない。

− IC カードは,正しい PPS 要求を受信した場合,機能を備えていれば,PPS 応答を送信しなければなら

ない。機能を備えていなければ,待ち時間 WT のタイムアウトが生じる。

−  待ち時間 WT のタイムアウトが生じた場合,誤りのある PPS 応答を受信した場合,又は PPS 交換が正

しく行われなかった場合には,接続装置は,IC カードを非活性化しなければならない。

9.2 PPS

要求及び PPS 応答 

PPS 要求及び PPS 応答は,それぞれ,開始バイト PPSS,続けて構成表示バイト PPS0,三つの任意選択

パラメタバイト PPS

1

,PPS

2

,PPS

3

及び最後の検査バイト PCK で構成される。

− PPSS は,PPS 要求又は PPS 応答を識別し,

“FF”に設定する。

− PPS0 においては,ビット 5,ビット 6 又はビット 7 の値が 1 の場合に,対応する任意選択バイト PPS

1

PPS

2

及び PPS

3

が存在することを示している。ビット 4∼ビット 1 は,伝送プロトコルを提示するタイ

プ T を符号化する。ビット 8 は,将来の利用のために予約されており,0 に設定しなければならない。

−  接続装置は,PPS

1

によって IC カードに 及び の値を提示できる。これらの値は,TA

1

と同様に符

号化し,それぞれ FdFi 及び DdDi の範囲とする。接続装置が PPS

1

を送出しない場合,引き続き

Fd

及び Dd を使用することを意味する。IC カードは,PPS

1

をそのまま返送して二つの値に対して確認

応答する(そこで,これらの値は基本値 Fn 及び Dn になる。

)か,又は PPS

1

を送出しないで引き続き

Fd

及び Dd を使用する(そこで,Fn は 372 に設定し,Dn は 1 に設定する。

−  接続装置は,PPS

2

によって SPU の使用を提示できる。PPS

2

は,T=15 に対する 1 番目の TB と同様に

符号化される。接続機器が PPS

2

を送出しない場合,又は PPS

2

=“00”を送出する場合には,SPU を使

用しないことを提示する。


24

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

− PPS

3

は,将来の利用のために予約する。

− PPSS から PCK までのすべてのバイトの排他的論理和は,

“00”でなければならない。他の値は,無効

とする。

図 16 に,PPS 要求及び PPS 応答の構造を示す。

図 16PPS 要求及び PPS 応答の構造 

PPS 要求又は PPS 応答は,PCK の先頭エッジから 12 etu 後に完了する。

9.3 PPS

交換の正常終了 

PPS 要求に関して PPS 応答が次の条件の場合にだけ,PPS 交換が正常に終了する。

− PPS0(応答)のビット 1∼ビット 4 は,PPS0(要求)のビット 1∼ビット 4 と一致しなければならな

い。

− PPS0(応答)のビット 5 は,PPS0(要求)のビット 5 と一致するか,0 に設定されなければならない。

・  b5 = 1 の場合,PPS

1

(応答)は,PPS

1

(要求)と一致しなければならない。

・  b5 = 0 の場合,PPS

1

(応答)は存在してはならず,Fd 及び Dd を使用することを意味する。

− PPS0(応答)のビット 6 は,PPS0(要求)のビット 6 と一致するか,0 に設定されなければならない。

・  b6 = 1 の場合,PPS

2

(応答)は,PPS

2

(要求)と一致しなければならない。

・  b6 = 0 の場合,PPS

2

(応答)は存在してはならず,IC カードは,SPU を使用しないことを意味する。

− PPS0(応答)のビット 7 は,PPS0(要求)のビット 7 と一致するか,0 に設定されなければならない。

・  b7 = 1 の場合,PPS

3

(応答)は,PPS

3

(要求)と一致しなければならない。

・  b7 = 0 の場合,PPS

3

(応答)は存在してはならない。この意味は,PPS

3

(要求)に対応して将来使

用するために予約する。

ほとんどすべての場合,PPS 応答は PPS 要求と一致する。

10 

プロトコル T=0,半二重キャラクタ伝送 

10.1 

適用範囲 

ここでは,半二重キャラクタ伝送におけるコマンドの構造及び処理について規定する。接続装置は,こ

れらのコマンドを起動する。ここでは,伝送制御についても規定する。


25

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

10.2 

キャラクタレベル 

伝送プロトコルは,6.3.1 で規定するように開始しなければならない。キャラクタ構成は,TS(8.1 参照)

によって決まった符号化方法を用いて,8.3 で規定する GT を用いて,7.1 及び 7.2 によって規定されたと

おりでなければならない。IC カード及び接続装置は,7.3 に従って,誤り信号及びキャラクタ再送を使用

しなければならない。

D = 64

を使用する場合には,接続装置は,最後の受信キャラクタの先頭エッジと,コマンドを開始する

ために伝えるキャラクタの先頭エッジとの間で少なくとも 16 etu の遅れを保証しなければならない。

リセット応答の中に固有接続情報バイト TC

2

が存在する場合,TC

2

は待ち時間整数値 WI を 8 ビットに符

号化する。ただし,将来用に予約している“00”を除く。TC

2

が存在しない場合,WI は省略時値 10 とす

る。

“待ち時間”

7.2 参照)は,WT = WI×960×    でなければならない。

10.3 

コマンドの構造及び処理 

10.3.1 

概要 

接続装置は,処理内容を IC カードに指示する 5 バイトのヘッダを伝送することによって,コマンドを開

始する。コマンド処理は,IC カードから伝送される手順バイトの内容に応じて,一方向の可変データバイ

トの転送を続ける。

IC カード及び接続装置は,伝送方向を次の 2 種類のコマンドを区別することで,あらかじめ知ることが

できる。

−  コマンド処理で,データバイトが IC カードに入ってくる入力データ伝送用のコマンド。

−  コマンド処理で,データバイトが IC カードから出ていく出力データ伝送用のコマンド。

10.3.2 

コマンドヘッダ 

コマンドヘッダは,それぞれ CLA,INS,P1,P2 及び P3 で示される 5 バイトからなる。CLA,INS,P1

及び P2 は,JIS X 6320-4 に規定される。

− CLA は,コマンドクラスを示す。値“FF”は,無効とする(PPSS 用に予約されている。6.3.1 及び 9.2

に示す。

注記 1  JIS X 6320-4 は,“FF”を CLA の無効値として扱う。

− INS は,命令コードを示す。値“6X”及び“9X”は,無効とする。

注記 2  JIS X 6320-4 は,“6X”及び“9X”を INS の無効値として扱う。

− P1 及び P2 は,命令パラメタを示す。例えば,命令コードを補完するパラメタとする。

− P3 は,コマンドの実行中に伝送する D

1

∼D

n

のデータバイト数を符号化する。

出力データ伝送コマンドにおいて,P3 =“00”は,IC カードからの 256 バイトのデータ伝送を示す。

入力データ伝送コマンドにおいて,P3 =“00”は,伝送データがないことを示す。

10.3.3 

手順バイト 

一連の 5 キャラクタとしてヘッダを伝送後,接続装置は手順バイトを待たなければならない。手順バイ

トには,3 種類がある(

表 11 参照)。

−  値が“60”の場合には,NULL バイトであり,データ伝送としての処理を要求しない。接続装置は,

手順バイトを待たなければならない。

−  値が“60”を除く“6X”又は“9X”の場合には,SW1 であり,データ伝送としての処理を要求しな

い。接続装置は,SW1 受信後,SW2 バイトを待たなければならない。SW2 の値には制限がない。

注記  JIS X 6320-4 では,“9X”及び“6X”以外の値と同様に“60”も SW1 の無効値として扱う。

f

Fi


26

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

−  値が“6X”及び“9X”を除く INS の値と一致した場合には,ACK バイトとする。データバイトが残

っていれば,残りデータバイト D

i

∼D

n

のすべてを伝送しなければならない。それから接続装置は,手

順バイトを待たなければならない。

−  値が“6X”及び“9X”を除く INS  “FF”

(INS と“FF”との排他的論理和)の値と一致した場合に

は,それも ACK バイトとする。次のデータバイトが存在する場合,D

i

で示す 1 バイトだけを伝送し

なければならない。それから接続装置は,手順バイトを待たなければならない。

−  他の値は,無効とする。

表 11−手順バイト 

バイト

データ伝送の動作

次の受信バイト

NULL

“60”

データ伝送は行わない

手順バイト

SW1

“6X” ( ≠“60”),

“9X”

データ伝送は行わない SW2 バイト

ACK INS  残りがある場合,残り全データバイト

手順バイト

 INS

“FF”

存在する場合,次のデータバイト

手順バイト

この規格の前の版(JIS X 6304:1993 及び JIS X 6304:2000)では,SPU 端子(5.1.1 参照)を制御するために二つ

の ACK(すなわち,INS

“01”

,INS

“FE”

)を定義している。この二つの値は,推奨しない。

IC カードは,各手順バイトで,NULL 又は ACK を応答してコマンド処理の継続を要求するか,終了シ

ーケンス SW1 SW2 を応答してコマンドを終結するか,又は無応答に移行することによって WT を経過さ

せ,コマンドを承認しないことを示すことができる。

10.3.4 

状態バイト 

状態バイト SW1 SW2 は,コマンド終了時の IC カードの処理結果を示す。値は,JIS X 6320-4 に規定す

る。

注記  JIS X 6320-4 は,この規格の前の版(JIS X 6304:1993 及び JIS X 6304:2000)で T=0 用に規定し

た SW1 SW2 の六つの値の意味を規定する。

“9000”

コマンド正常終了。

“6E00” CLA 未サポート。

“6D00” CLA はサポートしているが,INS がプログラミングされていないか,又は INS が無効。

“6B00” CLA

INS はサポートしているが,P1 P2 が誤っている。

“6700”

CLA INS P1 P2 はサポートしているが,P3 が誤っている。

“6F00”

コマンド未サポート及び正確な診断情報なし。

コマンドは,SW2 を伝送するキャラクタの先頭エッジの後,12 etu 経過したときに完了する。

11 

プロトコル T=1,半二重ブロック伝送 

11.1 

適用範囲及び原則 

ここでは,半二重ブロック伝送プロトコルにおけるコマンドの構造及び処理について定義する。ブロッ

クは,それぞれが非同期キャラクタとして伝送するバイト列と規定する。接続装置及び IC カードは,これ

らのコマンドを開始してもよい。ここでは,フロー制御,ブロック連鎖,誤り訂正などのデータ伝送制御

について規定する。

伝送プロトコルの主な特徴は,次のとおりとする。

−  伝送プロトコルは,接続装置から最初のブロックを送信することによって開始され,IC カード及び接

続装置間でブロックを交互に送信することで継続される。


27

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

−  ブロックとは,交換可能な最小のデータ単位とする。ブロックは,次のデータを送るために使用する。

・  伝送プロトコルに影響を与えない透過なアプリケーションデータ。

・  伝送誤り処理を含む伝送制御データ。

−  ブロック構造によって,伝送されたデータを処理する前に,ブロック全体を正しく受信したかを確認

できる。

伝送プロトコルは,OSI 参照モデルの原則を参照して,次の三つの層を規定する。

−  物理層は,11.2 に従って,非同期キャラクタとして編成されたビットを伝送する。

−  データリンク層は,キャラクタ部及びブロック部を含む。

・  キャラクタ部は,11.5 に従い,ブロックの始めと終わりとを識別する。

・  ブロック部は,11.6 に従い,ブロックを交換する。

−  アプリケーション層は,コマンドを処理する。この処理は,各方向に少なくとも 1 ブロック又は連鎖

したブロックの交換を行う。

11.2 

キャラクタ構成 

伝送プロトコルは,6.3.1 で規定するように開始しなければならない。キャラクタ構成は,TS(8.1 参照)

によって決まった符号化方法を用いて,7.1 及び 7.2 によって規定されたとおりでなければならない。7.3

に従った誤り信号及びキャラクタ再送は用いてはならない。次の二つの保護時間がある。

−  “キャラクタ保護時間”CGT は,伝送の同一方向の連続した 2 キャラクタの先頭エッジ間の最小間隔

とする。が 0∼254 の場合には,CGT は 8.3 で規定する GT に等しい。が 255 の場合には,CGT 

両伝送方向の 11 etu に等しい。

注記 1  が 255 の場合は,伝送プロトコル依存としている(8.3 の TC

1

参照)

−  “ブロック保護時間”BGT は,逆方向の連続した 2 キャラクタの先頭エッジ間の最小間隔とする。BGT

は 22 etu に等しい。

キャラクタパリティは,誤り検出符号(11.3.4 及び 11.4.4 参照)に加えて,ブロックの検査に使用でき

る。

注記 2  キャラクタパリティ誤りは無効ブロックとなる(11.6.3 参照)。

11.3 

ブロック構成 

11.3.1 

概要 

図 17 に示すように,ブロックは次の二つ又は三つのフィールドで構成する。

−  先頭フィールドは,ノードアドレスバイト,プロトコル制御バイト及び長さバイトの 3 バイトで構成

する。

−  情報フィールドは,0∼254 バイトで構成する。

−  最終フィールドは,1 又は 2 バイトで構成する。

先頭フィールド[必す(須)

情報フィールド(任意選択) 最終フィールド[必す(須)

NAD(1 バイト) PCB(1 バイト) LEN(1 バイト)

INF(0∼254 バイト)

LRC(1 バイト)

又は CRC(2 バイト)

図 17−ブロックフレーム 

伝送プロトコルは,次の 3 種類のブロックを規定する。

−  情報ブロック (I-block)は,アプリケーション層の情報伝達に使用する。さらに,肯定応答又は否定応

答も伝達する。


28

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

−  受信準備完了ブロック (R-block)は,肯定応答又は否定応答の伝達に使用する。このブロックには情報

フィールドは存在しない。

−  管理ブロック (S-block)は,接続装置と IC カードとの間の制御情報の交換に使用する。このブロック

には,使用する制御機能によっては,情報フィールドが存在する場合もある。

注記  ブロックをこのように分類することによって,プロトコル制御及びアプリケーション層の両部

分を相互に独立させることができる。

11.3.2 

先頭フィールド 

11.3.2.1 

ノードアドレスバイト 

ノードアドレスバイト (NAD)によって,ブロックの送信元及びあて先を識別できる。値の異なる NAD

を同時に用いて,複数の論理接続を区別することができる。値“FF”は,PPSS で予約されており,無効

とする(6.3.1 及び 9.2 参照)

。ビット 1∼ビット 3 は送信元ノードアドレス SAD を示し,ビット 5∼ビッ

ト 7 はあて先ノードアドレス DAD を示す。ビット 4 及びビット 8 の使用を推奨しないので,IC カードは,

それぞれ 00 に設定することが望ましく,接続装置は無視しなければならない。

注記 1  この規格の前の版(JIS X 6304:1993 及び JIS X 6304:2000)では,ビット 4 及びビット 8 は,

現在推奨しない SPU 端子の制御用に規定していた(5.1.1 参照)

このアドレス指定方法を使わない場合は,SAD 及び DAD の値は共に 000 に設定しなければならない。

000 以外で SAD 及び DAD が同一の値をもつノードアドレスの組合せは,将来の利用のために予約する。

接続装置が送出する最初のブロックで,

NAD は,SAD 及び DAD のアドレスを関連付けることによって,

論理的接続を設定しなければならない。SAD と DAD との同じ組合せを含む NAD の後続のブロックは,

同じ論理接続になる。情報交換中に,SAD と DAD との異なる組合せを指定することによって,他の論理

接続を設定することもできる。

注記 2  例えば,接続装置が送出する SAD の値が で DAD の値が のブロックと,IC カードが送出

する SAD の値が で DAD の値が のブロックとは,  (xy)によって表される一つの論理接

続に属する。

それに対し,

接続装置が送出する SAD の値が で DAD の値が のブロックと,

IC カードが送出する SAD の値が で DAD の値が のブロックとは,別の論理接続  (vw)

に属する。

11.3.2.2 

プロトコル制御バイト 

プロトコル制御バイト (PCB)は,伝送制御に必要な情報を送るために使用する。PCB は,ブロックが

I-block,R-block 又は S-block のいずれであるかを定義する。

I-block の PCB は,図 18 に示すようにビット 8 を値 0 に設定する。

−  ビット 7 は,N(S)で示される送信シーケンス番号を符号化する。

−  ビット 6 は,ブロック連鎖ビット M-bit とする。

−  ビット 5∼ビット 1 は,将来の利用のために予約されており,値 0 に設定しなければならない。

Bit 7 

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 18I-block PCB の符号化 

R-block の PCB は,図 19 に示すようにビット 8 は値 1 に,ビット 7 は値 0 に設定する。ビット 6∼ビッ

ト 1 は,次に示すように使用される。


29

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

− 0-N(R)-0000 は,誤りなく受信されたブロックを示す。

− 0-N(R)-0001 は,冗長コード誤り又はキャラクタパリティ誤りを示す。

− 0-N(R)-0010 は,その他の誤りを示す。

−  その他の値は,将来利用のために予約する。

注記 1 N(R)の値は,R-block が誤りを通知するブロックとするか否かを示す。ビット 4∼ビット 1 を

無視してもよい。

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 19R-block PCB の符号化 

S-block の PCB は,図 20 に示すようにビット 8 は値 1 に,ビット 7 は値 1 に設定する。ビット 6∼ビッ

ト 1 は,次に示すように使用される。

− 000000 は,RESYNCH(再同期)要求を示し,100000 は,RESYNCH 応答を示す。

− 000001 は,IFS 要求を示し,100001 は,IFS 応答を示す。

− 000010 は,ABORT(打切り)要求を示し,100010 は,ABORT 応答を示す。

− 000011 は,WTX 要求を示し,100011 は,WTX 応答を示す。

− 100100 は,推奨しない[この規格の前の版(JIS X 6304:1993 及び JIS X 6304:2000)では VPP 状態の

誤り通知で用いていたが,この規格では使用しない。

−  その他の値は,将来利用のために予約する。

注記 2  ビット 6 は,応答ビットとする。

Bit 6 

Bit 5 

Bit 4 

Bit 3 

Bit 2 

Bit 1 

msb

lsb

図 20S-block PCB の符号化 

11.3.2.3 

長さバイト 

長さバイト (LEN)は,ブロックの情報フィールドのバイト数を符号化する(11.4.2 参照)

−  値“00”は,0 を符号化する。INF が存在しない。

−  値“01”∼“FE”は,1∼254 の値を符号化する。INF が存在する。

−  値“FF”は,将来利用のために予約する。

11.3.3 

情報フィールド 

情報フィールド (INF)の使用方法は,ブロック型に依存する。

− I-block に存在しているとき,INF はアプリケーション情報を伝える。

− R-block には,INF は存在しない。

− S-block に存在しているとき,INF はアプリケーション以外の情報を伝える。

・ IFS 及び WTX を調整する S-block には,INF は,1 バイトとして存在する。

・  ブロック連鎖中止又は再同期を管理する S-block には,INF は存在しない。

11.3.4 

最終フィールド 

最終フィールドは,水平冗長符号 (LRC)又は巡回冗長符号 (CRC)のいずれかの誤り検出符号を伝達する。

− LRC は 1 バイトからなる。LRC を用いる場合には,NAD から LRC までのブロックを構成する全バイ


30

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

トの排他的論理和の結果が“00”にならなければならない。その他の値は,無効とする。

− CRC は,2 バイトからなる。その値については,ISO/IEC 13239 

[3]

に示す。

11.4 

プロトコルパラメタ 

11.4.1 T=1

用の固有接続情報バイト 

三つの固有接続情報バイトを規定する。それぞれ T=1 に対応した最初の TA,最初の TB 及び最初の TC

と記述する(8.2.3 参照)

。それらは,プロトコルパラメタを省略時値以外の値に設定するために使用され

る。

11.4.2 

情報フィールド長   

IFSC は,IC カードが受信可能なブロックの最大情報フィールド長とする。T=1 に対応した最初の TA が

存在する場合は,IFSC の初期値はその TA で設定する。省略時値は 32 とする。

IFSD は,接続装置が受信可能なブロックの最大情報フィールド長とする。IFSD の初期値は 32 とする。 
IFSC 及び IFSD は,T=1 伝送プロトコルの開始時に初期化される。IFSC 及び IFSD は,伝送プロトコル

の適用中において,INF が IFS と呼ばれる 1 バイトで構成される S(IFS request)及び S(IFS response)によっ

て,変更してもよい。

いずれの場合も,T=1 に対応した最初の TA 及び各バイト IFS は,次のように符号化しなければならな

い。

−  値“00”及び“FF”は,将来の利用のために予約する。

−  値“01”∼“FE”は,数値 1∼254 を符号化する。

注記 1  この規格は,IFS 値として“20”(32)以上を推奨する。

注記 2  ブロック長は,先頭,情報及び最終の 3 フィールドに存在するバイトの合計長とする。最大

ブロック長は,最終フィールドの長さに応じて,IFS に 4 又は 5 を加えたものに等しい。

11.4.3 

待ち時間 

CWT

は,同一ブロック内の連続した 2 キャラクタの先端間の最大間隔として定義する(

図 21 参照)。最

小の間隔は,CGT と規定する(11.2 参照)

注記  ブロックの長さに誤りがある場合,受信側は,ブロックの終端を検出するために CWT を用い

てもよい。

図 21−ブロック内のキャラクタタイミング 

T=1 に対応した最初の TB のビット 4∼ビット 1 は,CWI を 0∼15 に符号化する。省略時値は CWI を 13

とする。CWT は,次の式で CWI から計算される。したがって,CWT の最小値は 12 etu となる。

etu

)

2

11

(

CWI

CWT

+

=

BWT

は,

IC

カードが受信したブロックの最終キャラクタの先端から

IC

カードが送信する次のブロック

の最初のキャラクタの先端までの最大の間隔として定義する(

図 22 参照)。

BWT

は,

IC

カードの無応答検


31

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

出に使用する。最小の間隔は,

BGT

と規定する(11.2 参照)

図 22−ブロックタイミング 

T=1

に対応した最初の

TB

のビット

8

∼ビット

5

は,

BWI

0

9

に符号化する。値“

A

”∼“

F

”は将来

の利用のために予約する。省略時値は

BWI

4

とする。

BWT

は,次の式で

BWI

から計算される。

f

Fd

BWT

BWI

×

×

+

=

960

2

etu

11

11.4.4 

冗長符号 

T=1

に対応した最初の

TC

のビット

1

は,使用されている誤り検出符号の種類を示す。

  b1 = 1

の場合は,

CRC

を示す。

  b1 = 0

の場合は,

LRC

(省略時値)を示す。

T=1

に対応した最初の

TC

のビット

8

∼ビット

2

は,将来の利用のために予約し,値は

0

でなければなら

ない。

11.5 

データリンク層におけるキャラクタ部の操作 

伝送プロトコル開始時,接続装置が送信権をもつ。非同期キャラクタは,ブロックとしてグループ化さ

れる。

IC

カード又は接続装置は,ブロックを送出した後は,受信モードに切り替わる。

IC

カード又は接続装置

は,

長さバイトから求められるバイト数のブロックを受信した時点で,

送信権を与えられたものとみなす。

11.6 

データリンク層におけるブロック部の操作 

11.6.1 

ブロック表記法 

伝送プロトコルの記述には,次のブロックを使用する。

I-block

は,次のとおり表記する。

I[N(S)

M] N(S)

をブロックの送信シーケンス番号とし,

M

をブロック連鎖ビット(11.6.2.2 参照)

とする

I-block

N

a

(S)

N

b

(S) I-block

のシーケンス番号。

a

及び

b

は,それぞれ送信元

A

及び

B

を区別する添字と

する。

R-block

は,次のとおり表記する。

R[N(R)]

受信側が期待する

I-block

の次の送信シーケンス番号を

N(R)

とする

R-block

S-block

は,次のとおり表記する。

S(RESYNCH request)

再同期要求

S-block

S(RESYNCH response)

再同期確認応答

S-block

S(IFS request)

情報フィールドの最大長変更要求

S-block

S(IFS response)

IFS

変更確認応答

S-block


32

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

S(ABORT request)

ブロック連鎖打切り要求

S-block

S(ABORT response)

ブロック連鎖打切り確認応答

S-block

S(WTX request)

待ち時間延長要求

S-block

S(WTX response)

待ち時間延長確認応答

S-block

S(IFS

)

及び

S(WTX

)

において,

INF

の符号化方法は,11.6.2.3 

規則 及び規則 による。

11.6.2 

正常動作 

11.6.2.1 

基本的な手順 

伝送プロトコルの開始時に,接続装置から

IC

カードに送られる最初のブロックは,

I-block

又は

S-block

のいずれかとする。

ブロック(

I-block

R-block

又は

S-block

)を送出した後,次のブロックの送信を開始する前に肯定応答

を受信しなければならない。これについて,次に記述する。

I-block

は,送信シーケンス番号

N(S)

を伝達する。接続装置が送出する

I-block

IC

カードが送出する

I-block

とは,互いに独立してカウントする。

N(S)

は,モジュロ

2

で演算し,

1

ビットで符号化する。伝送

プロトコルの開始時又は再同期後の

N(S)

の初期値は,

0

とする。この値は,各

I-block

が送出された後,

1

0

とを交互に繰り返す。

R-block

は,次に期待する

I-block

の送信シーケンス番号

N(S)

N(R)

として伝送する。正常動作では,

R-block

I-block

のブロック連鎖に使用される(11.6.2.2 参照)

I-block

に対しては,次のいずれかを受信することによって肯定応答とみなす。

 N(S)

が,前に受信した

I-block

N(S)

と異なる

I-block

 N(R)

が,送出した

I-block

N(S)

と異なる

R-block

11.6.2.3 

規則 2.2 参照)。

S-block

は,送信シーケンス番号をもたない。

S(

request)

は,

I-block

に対する肯定応答ではない。

S(

response)

は,

S(

request)

に対する肯定応答となる。

11.6.2.2 

ブロック連鎖 

接続装置又は

IC

カードは,ブロック連鎖機能によって,

IFSC

又は

IFSD

を超える長さの情報(アプリ

ケーションデータ)を伝送できる。

接続装置又は

IC

カードは,

それぞれ

IFSC

又は

IFSD

を超える情報を伝送する場合,

情報を

IFSC

又は

IFSD

の長さ以下のブロックに分割し,ブロック連鎖機能を用いて伝送する。

図 23 に,ブロック連鎖機能を示す。

図 23−ブロック連鎖機能 

PCB

中の

M

ビットが,

I-block

のブロック連鎖を制御する。

M

ビットの値は,

I-block

の次の状態を示す。


33

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

  M

1

に設定した場合には,

I-block

は,次の

I-block

に連鎖する。

  M

0

に設定した場合には,

I-block

は,次のブロックに連鎖しない。

受信側は,

M = 1

I-block

を正しく受信した場合,基本的制御においては

R[N(R)]

を送信する。ここで,

N(R)

は次に期待する

I-block

N(S)

を設定する。

注記

ブロック連鎖中に

LEN =

00

”の

I-block

を用いてもよい(

附属書 のシナリオ

7

参照)

11.6.2.3 

正常動作のためのプロトコル規則 

規則 1  接続装置は,最初のブロックを送出する。この最初のブロックは,

I(0

M)

と表示される

N(S)=0

I-block

又は

S-block

とする。

規則 2.1

A

が送出する

I[N

a

(S)

0]

に対し,

B

は,

I[N

b

(S)

M]

によって応答する。この応答は,アプリ

ケーションデータを伝送し,

A

が送出する次の

I-block

を受信する準備ができていることを示す。

規則 2.2

A

が送出する

I[N

a

(S)

1]

に対し,

B

は,

N

b

(R)

N

a

(S)

と同じではない

R[N

b

(R)]

によって応答す

る。この応答は,受信したブロックが正しいこと,及び

A

が送出する次の

I-block

を受信する準備ができ

ていることを示す。

注記

ブロック連鎖は,一度に

1

方向だけ行うことができる。

規則 3

IC

カードは,受信した

I-block

の処理に

BWT

より長い時間を必要とする場合は,時間延長要求

である

S(WTX request)

を送出する。延長する時間は,

BWT

値の整数倍で指定し,この整数値を

1

バイトで

符号化し,

INF

で伝送する。これに対し,接続装置は,同じ

INF

をもつ

S(WTX response)

によって肯定応答

する。

この時間は,

S(WTX response)

の最終キャラクタの先頭エッジから開始する。

規則 4

IC

カードは,新しい

IFSC

を設定する場合,

S(IFS request)

を送出する。これに対し,接続装置は,

同じ

INF

をもつ

S(IFS response)

で肯定応答しなければならない。接続装置は,

IC

カードから別の

S(IFS

request)

によって新たに

IFSC

が設定されない限り,その

IFSC

を有効とする。

接続装置は,新しい

IFSD

を設定する場合,

S(IFS request)

を送出する。これに対し,

IC

カードは,同じ

INF

をもつ

S(IFS response)

で肯定応答しなければならない。

IC

カードは,接続装置から別の

S(IFS request)

によって新たに

IFSD

が設定されない限り,その

IFSD

を有効とする。

INF

内の

IFSC

及び

IFSD

の符号化については,11.4.2 に従う。

規則 5  ブロック連鎖は

M

ビットで示される。

I[N(S)

0]

は,ブロック連鎖されないブロック又はブロ

ック連鎖の最後のブロックとする。

I[N(S)

1]

は,ブロック連鎖の一部をなし,その後に少なくとも一つの

ブロックが続く。

R[N(R)]

は,ブロック連鎖の次の

I-block I[N(S) = N(R)

,…

]

の送信を要求し,受信した連鎖の

I-block I[NOT

N(R)

1]

に対して肯定応答する。

11.6.3 

誤り処理 

11.6.3.1 

受信側が検出する誤り 

データリンク層のタスクは,ブロックを送出し,送信誤り及びシーケンス誤りを検出処理し,更に伝送

プロトコルを再同期することである。したがって,データリンク層のブロック部は,次の誤りを処理する

ことができる。

  BWT

タイムアウト。

IC

カードが規定された時間内にキャラクタを一つも送出しなかった。

無効ブロックの受信。無効ブロックの例を,次に示す。

キャラクタパリティ誤り。

冗長符号誤り。


34

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

無効

PCB

(規定外の符号化に起因するもの。

無効

LEN

(伝送誤り,ブロックの種類との不一致又は

LEN

の値が

IFSC

若しくは

IFSD

に適合しな

い。

ブロックサイズと

LEN

の指示値との相違による同期ずれ。

 S(

request)

送信後の対応する

S(

response)

の受信失敗。

伝送プロトコルにおける再同期処理は,

3

段階の試みを順次行ってもよい。ある段階の処理が不成功の

とき,次の段階の処理を試みる。

接続装置の

3

段階の再同期処理を,次に示す。

ブロックの再送。

 S(RESYNCH

request)

の使用。

 IC

カードのウォームリセット又は非活性化。

 IC

カードの

3

段階の再同期処理を,次に示す。

ブロックの再送。

 S(RESYNCH

response)

の使用。

接続装置からの要求がない場合は,無応答に移行。

11.6.3.2 

誤り処理のためのプロトコル規則 

規則 6  接続装置は,再同期を行い伝送プロトコルの通信パラメタの設定をその初期値に戻すために,

S(RESYNCH request)

を送信してもよい。

規則 6.1  受信側は,同期ずれを検出した場合,

CWT

又は

BGT

の大きい方の時間を超えて

I/O

端子にデ

ータがないことを確認した後に送信権を得る。

規則 6.2

S(RESYNCH request)

に対する

IC

カードからの応答は,

S(RESYNCH response)

でなければなら

ない。

規則 6.3  接続装置が

S(RESYNCH response)

を受信した後,伝送プロトコルは開始状態に戻る。

規則 6.4  接続装置は,

S(RESYNCH request)

による再同期要求が最大

3

回連続して失敗した場合は,

IC

カードをウォームリセット又は非活性化する。

規則 6.5

IC

カードは,

S(RESYNCH request)

を受信した場合,その直前に送信したブロックは接続装置

に受信されなかったとみなす。

規則 7.1

I-block

を送出し無効ブロックを受信した場合,又は

I-block

を送出し接続装置側で

BWT

タイ

ムアウトが発生した場合は,

N(S) = N(R)

I-block

の受信を期待するために,

N(R)

R-block

を送出する。

規則 7.2

R-block

を送出し無効ブロックを受信した場合,又は

R-block

を送出し接続装置側で

BWT

タイ

ムアウトが発生した場合は,この

R-block

を再送する。

規則 7.3

S(

request)

を送出し受信した応答が

S(

response)

でない場合,又は

S(

request)

を送出し接続

装置側で

BWT

タイムアウトが発生した場合は,この

S(

request)

を再送する。

S(

response)

を送出し無効ブロックを受信した場合,又は

S(

response)

を送出し接続装置側で

BWT

タイ

ムアウトが発生した場合は,

R-block

を送出する。

規則 7.4.1  伝送プロトコル開始時に正常ブロックの受信に失敗した場合,接続装置は,

IC

カードをウォ

ームリセット又は非活性化する前に更に連続して最大

2

回ブロックの送受信を試みる。

規則 7.4.2  接続装置は,伝送プロトコル中に正常ブロックの受信に失敗した場合,

S(RESYNCH request)

を送出する前に更に連続して最大

2

回ブロックの送受信を試みる。

規則 7.4.3

IC

カードは,連続して

3

回正常ブロックの受信に失敗した場合,そのまま受信モードにとど


35

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

まる。

規則 7.5  伝送プロトコル開始後,

IC

カードは,最初のブロックが無効の場合,

R(0)

で応答する。

規則 7.6  接続装置から送信された最初の

I-block

に対する応答が

BWT

以内になかった場合,接続装置は

R(0)

を送信する。

規則 8

IC

カードは,

S(IFS request)

を送信し,無効ブロックを受信した場合,

S(IFS response)

を引き出す

ため更に

S(IFS request)

を最大

1

回再送する。この再送後に無効ブロックを受信した場合,

IC

カードは受信

モードにとどまる。

規則 9  ブロック連鎖の打切りは,連鎖ブロックの送信側又は受信側が

S(ABORT request)

を送信するこ

とで行う。

S(ABORT request)

には,

S(ABORT response)

で応答しなければならない。その後,送信権を返す

必要がある場合には

R-block

を送信してもよい。

注記

ブロック連鎖の打切りは,メモリ異常のような

IC

カード内の物理的誤りなどに起因する。

12 

コマンド  レスポンス対の伝送 

12.1 

アプリケーションプロトコルデータ単位 

12.1.1 

コマンド  レスポンス対 

アプリケーションプロトコルデータ単位は,コマンド

APDU

又はレスポンス

APDU

のいずれかとする。

アプリケーションプロトコルは,受信側で処理してレスポンス

APDU

を返すために,コマンド

APDU

を伝

送することで開始する。これらの

APDU

の対を,コマンド

レスポンス対という。

この規格で定義する各コマンド

APDU

は,

図 24 に示すように,次の内容で構成する。

  CLA INS P1 P2

を示す

4

バイトの必す(須)ヘッダ。

可変長の条件付き本体部。

コマンドヘッダ部

コマンド本体部

CLA INS P1 P2

[L

c

フィールド]

[データフィールド]

[L

e

フィールド]

図 24−コマンド APDU の構造 

この規格で定義する,各レスポンス

APDU

は,

図 25 に示すように,次の内容で構成する。

可変長の条件付き本体部。

受信側のコマンド処理後の状態を符号化している

SW1 SW2

を示す

2

バイトの必す(須)後続部。

レスポンス本体部

レスポンス後続部

[データフィールド] SW SW2

図 25−レスポンス APDU の構造 

コマンドヘッダ及びレスポンス後続部の値は,JIS X 6320-4 で規定した値を用いなければならない。処

理が中止される場合には,

IC

カードは,無応答になってもよい。しかし,レスポンス

APDU

が発生する場

合には,レスポンス本体部は存在せず,

SW1 SW2

は誤りを示さなければならない。


36

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

12.1.2 

コマンド  レスポンス対のデータフィールド 

各コマンド

レスポンス対は,

コマンドデータフィールド及び/又はレスポンスデータフィールドを含ん

でいてもよい。

データフィールドのバイト数は,次の三つのケースで表す。

  N

c

は,コマンドデータフィールドのバイト数を示す。

N

c

0

でない場合には,

L

c

フィールドが存在し,

N

c

を符号化する。コマンドデータフィールドは,その後に続く

N

c

バイトで構成する。

N

c

0

の場合

には,

L

c

フィールド及びコマンドデータフィールド両方とも存在しない。

  N

e

は,レスポンスデータフィールドで期待する最大バイト数を示す。

N

e

0

でない場合には,

L

e

フィ

ールドが存在し,

N

e

を符号化する。

N

e

0

の場合には,

L

e

フィールドは存在しない。

  N

r

は,レスポンスデータフィールドのバイト数を示す。

N

r

は,

0

N

e

でなければならない。

N

r

0

場合には,レスポンスデータフィールドは,存在しない。

コマンド

レスポンス対は四つのケースに分類する。

ケース

1

N

c

 = N

r

 = 0

。コマンド

APDU

は,コマンドヘッダで構成し,

L

c

フィールド,コマンドデータフ

ィールド及び

L

e

フィールドは存在しない。レスポンス

APDU

は,レスポンス後続部で構成し,レスポン

スデータフィールドは,存在しない。

ケース

2

N

c

 = 0

及び

N

r

  0

。コマンド

APDU

は,コマンドヘッダ及び

L

e

フィールドで構成し,

L

c

ィールド及びコマンドデータフィールドは,存在しない。レスポンス

APDU

は,レスポンスデータフィー

ルド及びレスポンス後続部で構成する。

ケース

3

N

c

  0

及び

N

r

 = 0

。コマンド

APDU

は,コマンドヘッダ,

L

c

フィールド及びコマンドデータ

フィールドで構成し,

L

e

フィールドは,存在しない。レスポンス

APDU

は,レスポンス後続部で構成し,

レスポンスデータフィールドは,存在しない。

ケース

4

N

c

  0

及び

N

r

  0

。コマンド

APDU

は,コマンドヘッダ,

L

c

フィールド,コマンドデータ

フィールド及び

L

e

フィールドで構成する。レスポンス

APDU

は,レスポンスデータフィールド及びレス

ポンス後続部で構成する。

コマンド

レスポンス対の四つのケースをまとめ,

表 12 に示す。

表 12−コマンド  レスポンス対のデータフィールド 

コマンドデータフィールド

レスポンスデータフィールド

ケース 

なし

なし

ケース 

なし

あり

ケース 

あり

なし

ケース 

あり

あり

前述の四つのケースに従って

図 26 に四つのコマンド

APDU

の構造を示す。

ケース

1

のコマンド

APDU

は,コマンドヘッダで構成する。

ケース

2

のコマンド

APDU

は,コマンドヘッダ及び

L

e

フィールドで構成する。

ケース

3

のコマンド

APDU

は,コマンドヘッダ,

L

c

フィールド及びデータフィールドで構成する。

ケース

4

のコマンド

APDU

は,コマンドヘッダ,

L

c

フィールド,データフィールド及び

L

e

フィール

ドで構成する。


37

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

ケース 

コマンドヘッダ

ケース 

コマンドヘッダ

L

e

フィールド

ケース 

コマンドヘッダ

L

c

フィールド

データフィールド

ケース 

コマンドヘッダ

L

c

フィールド

データフィールド

L

e

フィールド

図 26−四つのコマンド APDU の構造 

したがって,コマンド

レスポンス対で,レスポンス

APDU

のレスポンスデータフィールドを受け取ら

ないための標準的な方法は,コマンド

APDU

L

e

フィールドを存在させないことになる。

12.1.3 

コマンド APDU の解釈 

図 27 は,

n

バイト文字列のコマンド

APDU

を例示する。コマンドヘッダは,最初の

4

バイト,すなわち

CLA INS P1 P2

で構成する。本体部は,存在する場合には,その後に続くすべてのバイト,すなわち

C(5)

C(n)

で構成する。

{C(1) = CLA}    {C(2) = INS}    {C(3) = P1}    {C(4) = P2}    [C(5)  … C(n)]

図 27バイト文字列のコマンド APDU 

バイト数

n

は,次のようなケースごとに定まる。

ケース

1

では,本体部は存在しない。したがって,

= 4

ケース

2

では,

L

e

フィールドは,短縮(ケース

2S

)又は拡張(ケース

2E

)のいずれかとする。

ケース 2S−短縮

L

e

フィールドは,

C(5)

で構成する。

C(5)

は,

1

256

の範囲の

N

e

を符号化する(

00

は最大値

256

を意味する。

。したがって,

n = 5

ケース 2E−拡張

L

e

フィールドは,

00

”に設定した

C(5)

及び

C(6) C(7)

で構成する。

C(6) C(7)

は,

1

65 536

の範囲の

N

e

を符号化する(

0000

”は最大,

65 536

を意味する。

。したがって,

= 7

ケース

3

では,

L

c

フィールドは,短縮(ケース

3S

)又は拡張(ケース

3E

)のいずれかとする。

ケース 3S−短縮

L

c

フィールドは,

1

255

の範囲の

N

c

を符号化し“

00

”に等しくない

C(5)

で構成す

る。データフィールドは,

C(6)

C(5+N

c

)

で構成する。したがって,

n = 5 + [C(5)]

ケース 3E−拡張

L

c

フィールドは,

00

に設定した

C(5)

及び

1

65 535

の範囲の

N

c

を符号化し

0000

に等しくない

C(6) C(7)

で構成する。データフィールドは

C(8)

C(7+ N

c

)

で構成する。したがって,

n

= 7 + [C(6) C(7)]

ケース

4

では,両方の長さフィールドは,短縮(ケース

4S

)又は拡張(ケース

4E

)のいずれかとす

る。

ケース 4S−短縮

L

c

フィールドは,

1

255

の範囲の

N

c

を符号化し“

00

”に等しくない

C(5)

で構成す

る。データフィールドは,

C(6)

C(5+N

c

)

で構成する。短縮

L

e

フィールドは,

1

256

の範囲の

N

e

符号化した

C(6+N

c

)

で構成する(

00

”は最大,

256

を意味する。

。したがって,

  n = 6 + [C(5)]

ケース 4E−拡張

L

c

フィールドは,

00

に設定した

C(5)

及び

1

65 535

の範囲の

N

c

を符号化し

0000

に等しくない

C(6) C(7)

で構成する。データフィールドは,

C(8)

C(7+N

c

)

で構成する。拡張

L

e

フィ

ールドは,

1

65 536

の範囲の

N

e

を符号化した

C(8+N

c

) C(9+N

c

)

で構成する(

0000

”は最大,

65 536

を意味する。

。したがって,

n = 9 + [C(6) C(7)]

表 13 に,七つのケースによるコマンド

APDU

の解釈をまとめる。


38

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

表 13−コマンド APDU の解釈 

C(5)

の条件 C(6) 

C(7)

の条件 

n

の値 

ケース 

存在しない

存在しない 4

存在する,すべての値

存在しない 5

2S 

存在する,

“00”以外に設定

C(6)は存在し,C(7)は C(5)の値が 2 以

上の場合に存在する

5 + [C(5)]

3S 

存在する,

“00”以外に設定

存在する,すべての値

6 + [C(5)]

4S 

存在する,

“00”に設定

存在する,すべての値 7

2E 

存在する,

“00”に設定

存在する,

“0000”以外に設定

7 + [C(6) C(7)]

3E 

存在する,

“00”に設定

存在する,

“0000”以外に設定

9 + [C(6) C(7)]

4E 

その他のコマンド APDU は,無効と規定する。

ケース

1

2S

3S

及び

4S

は,すべての

IC

カードに適用する。ケース

2E

3E

及び

4E

は,拡張長さフィ

ールドを扱う能力を明示する

IC

カードに適用する[JIS X 6320-4 の 8.1.1.2.7(カード能力)を参照。

12.2 T=0

によるコマンド  レスポンス対の送信 

12.2.1 

概要 

ここでは,アプリケーションプロトコルデータ単位

 (APDU)

を,必要に応じて

GET RESPONSE

コマン

ド及び

ENVELOPE

コマンド(JIS X 6320-4 参照)を使用した

T=0

の伝送プロトコルデータ単位

 (TPDU)

へ変換する方法について定義する。例えば,ケース

4S

のコマンド

レスポンス対は,連続した

2

対のコマ

ンド

TPDU

及びレスポンス

TPDU

として処理する。

この場合,

2

番目のコマンド

TPDU

GET RESPONSE

コマンドとなる。

表 14 に,変換のために,これ以降で使用するレスポンス後続部の値を要約する(JIS X 

6320-4

参照)

表 14−プロトコル T=0 における変換のために,これ以降で使用するレスポンス後続部の値 

SW1 SW2 

意味 

9000 

処理は正常終了。ケース 1,2 及び 3 では,継続する動作はない。ケース 4 では,N

c

バイトのコマン

ドデータを受信した後に,IC カードは,最大 N

e

バイトのレスポンスデータを伝送するため,少なく

とも一つの GET RESPONSE コマンドを期待している。

61XY 

処理は正常終了(SW2 は,IC カードに残っている有効データバイト数 N

x

を符号化する。

。ケース 1

及びケース 3 では,IC カードは,この値を使用しないほうがよい。ケース 2 及びケース 4 では,レス
ポンスデータバイトの伝送のために,IC カードは,P3 を N

x

及び N

e

の小さい方の値に設定した GET

RESPONSE コマンドを受信できなければならない。

62XY 
63XY 

処理は警告付き終了。ケース 1 では,継続する動作はない。ケース 2,3 及び 4 では,警告指示がす
べてのコマンドデータバイト及び/又はレスポンスデータバイトを伝送する前に現れた場合には,処

理を続けるか,又は警告指示によって他のコマンドの処理を行うかのいずれかを選択する。 
処理を続ける場合には,例えば,伝送するレスポンスデータバイトに対する GET RESPONSE コマン
ドを選択する。他のコマンド処理を行う場合には,例えば,

“6202”∼“6280”のような警告指示で

は,IC カードを起源とするカード創生バイト列を送るための GET DATA コマンドを選択する(JIS X 

6320-4

参照)

。したがって,IC カードは最後となるレスポンス TPDU までそのような値を使用しない

ほうがよい(SW1  SW2 の“6700”のテキストに示す。

6700 

処理は長さ誤りのため中止。継続する動作はない。

6CXY 

処理は L

e

フィールド誤りのため中止(SW2 は,N

a

を符号化する。この場合,正確な有効データバイ

ト数を示す。

。ケース 1 及びケース 3 では,IC カードはこの値を使用しないほうがよい。ケース 2 及

びケース 4 では,IC カードは,P3 = SW2 に設定した同じコマンドを受信できなければならない。

6D00 

処理は,無効又はサポートしていない命令コードのため中止。継続する動作はない。


39

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

連続した共通コマンド

レスポンス対は,連鎖していてもよい。この場合には,最後のコマンド

APDU

を除いたすべてのコマンド

APDU

CLA

0xx1 xxxx

とし,最後のコマンド

APDU

CLA

0xx0 xxxx

に設定する。

x

で表示した

6

ビットは,連鎖中は同じ値とする(連鎖は,JIS X 6320-4 で規定する。

TPDU

の動作を次に示す。

連続した

2

組以上のコマンド

TPDU

及びレスポンス

TPDU

の対で,

CLA

0xx1 xxxx

に設定した連鎖

の共通コマンド

レスポンス対が処理されるとき,コマンド

TPDU

において,すべての

CLA

は,同じ

値(すなわち,

0xx1 xxxx

)を設定しなければならない。

連続した

2

組以上のコマンド

TPDU

及びレスポンス

TPDU

の対で,

CLA

のビット

5

1

から

0

に変更

し,

0xx0 xxxx

に設定した連鎖の共通コマンド

レスポンス対が処理されるとき,連鎖はコマンド

TPDU

及びレスポンス

TPDU

の最後の組で終了する。したがって,コマンド

TPDU

における正しい指示を提

供するために,最後のコマンド

TPDU

を除いたすべてのコマンド

TPDU

CLA

0xx1 xxxx

とし,最

後のコマンド

TPDU

CLA

0xx0 xxxx

に設定する。

ケース

4S

2E

3E

及び

4E

において,

IC

カードがコマンド連鎖(JIS X 6320-4 参照)をサポートする場

合には,直前の

CLA

のビット

5

がどのような値であろうとも,

0xx0 xxxx

に設定された

CLA

のすべてのコ

マンド

レスポンス対に対し,前記の規則を適切に採用しなければならない。

したがって,

TPDU

のコマンド連鎖は,

IC

カードが,最後のものか否かを検知することができるので最

後のレスポンス

TPDU

まで警告指摘を避けることができる。

12.2.2 

ケース 

コマンド

APDU

は,

P3 =

00

”のコマンド

TPDU

に変換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 =

00

}

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU SW1 SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2

12.2.3 

ケース 2S 

短縮

L

e

フィールドは,

C(5)

1

バイトで構成する。

C(5)

は,

1

256

N

e

を符号化した値(

00

”は最大

256

を意味する。

。コマンド

APDU

は,変更することなくコマンド

TPDU

に変換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

{L

e

フィールド

 = C(5)}

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = C(5)}

レスポンス

TPDU

は,

N

e

バイトの正しい受信及びコマンドの処理結果によって,レスポンス

APDU

に変

換される。

ケース 2S.1 

処理完了:N

e

を受け入れた 

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU

N

e

バイトのデータ

 SW1 SW2

レスポンス

APDU

N

e

バイトのデータ

 SW1 SW2


40

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

ケース 2S.2 

処理中止:N

e

を受け入れなかった 

長さが誤っている場合,

IC

カードは

N

e

を受け入れず,データも伝送しない。

IC

カードからのレスポン

TPDU

は,

SW1 SW2

を“

6700

”に設定し,長さ誤りのため処理は中止されたことを示す。レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU

{ SW1 SW2 =

6700

}

レスポンス

APDU

{ SW1 SW2 =

6700

}

ケース 2S.3 

処理中止:N

e

は受け入れず N

a

が示された 

IC

カードは

N

e

を受け入れず,また,

IC

カードからのレスポンス

TPDU

は,処理が中止されたことを示

す。ここで,レスポンス

TPDU

は,

6C

L

e

フィールドの長さ誤りを示す。

)に設定した

SW1

及び

1

256

N

a

00

”は

256

を意味する。

)で示される正確な有効データバイト数を符号化した値の

SW2

で構成さ

れる。

レスポンス

TPDU

{ SW1 =

6C

} SW2

IC

カードは,

P3 = SW2

とした同じコマンド

TPDU

を受信できなければならない。

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = SW2}

レスポンス

TPDU

は,

N

a

バイトのデータ及び

SW1 SW2

で構成する。

レスポンス

TPDU

N

a

バイトのデータ

 SW1 SW2

  N

a

N

e

以下の場合には,レスポンス

TPDU

は変更することなくレスポンス

APDU

に変換しなければ

ならない。

レスポンス

APDU

N

a

バイトのデータ

  (N

a

N

e

) SW1

SW2

  N

a

N

e

より大きい場合には,レスポンス

TPDU

の最初の

N

e

バイト及び二つの状態バイト

SW1 SW2

が,レスポンス

APDU

に変換される。

注記

対応国際規格では,レスポンス

APDU

の最初の

N

e

バイトとなっているが,レスポンス

TPDU

の誤記のため,ここでは修正した。

レスポンス

APDU

N

e

バイトのデータ

  (N

e

 < N

a

) SW1

SW2

ケース 2S.4 

9000”を除いた“9XYZ”に設定された SW1 SW2 

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

12.2.4 

ケース 3S 

短縮

L

c

フィールドは,

C(5) 1

バイトで構成する。

C(5)

は,

1

255

N

c

を符号化した“

00

”以外の値を

とる。コマンド

APDU

は,変更することなくコマンド

TPDU

に変換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

{L

c

フィールド

 = C(5)}

N

c

バイトのデータ

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = C(5)}

N

c

バイトのデータ

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU SW1 SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2


41

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

12.2.5 

ケース 4S 

短縮

L

c

フィールドは,

C(5) 1

バイトで構成する。

C(5)

1

255

N

c

を符号化するために“

00

”以外の

値をとる。短縮

L

e

フィールドは,

C(n) 1

バイトで構成する。

C(n)

1

256

N

e

を符号化するための値(

00

は最大値

256

を意味する。

)をとる。コマンド

APDU

は,

L

e

フィールド,すなわち

C(n)

を切り捨てること

によって,コマンド

TPDU

に変換される。

コマンド

APDU  CLA INS P1 P2

{L

c

フィールド

= C(5)}

N

c

バイトのデータ

{L

e

フィールド

= C(n)}

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = C(5)}

N

c

バイトのデータ

ケース 4S.1 

処理中止 

IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

は,

61

62

”及び“

63

”を除く“

6X

”に設定された

SW1

で,処理が中止されたことを示す。レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換され

る。

レスポンス

TPDU {

61

62

”及び“

63

”を除く“

6X

”に設定された

SW1} SW2

レスポンス

APDU {

61

62

”及び“

63

”を除く“

6X

”に設定された

SW1} SW2

ケース 4S.2 

処理完了 

IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

は,

9000

”に設定された

SW1 SW2

で,処理が完了したこと

を示す。

IC

カードは,

P3 = C(n)

とした

GET RESPONSE

コマンド

TPDU

を受信できなければならない。

コマンド

TPDU

CLA {INS = GET RESPONSE} P1 P2 {P3 = C(n)}

その後の処理は,

IC

カードからの

2

番目のレスポンス

TPDU

に応じて,上記のケース

2S.1

2S.2

2S.3

及び

2S.4

に従って進められなければならない。

ケース 4S.3 

付加情報付き処理完了 

IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

は,

付加情報付き処理完了を示す。

IC

カードは,

すなわち,

61

に設定された

SW1

及び

N

x

で示される追加のデータバイト数を符号化した

SW2

を返す。ここで

N

x

は,

1

256

の値をとる(

00

”は

256

を意味する。

IC

カードは,

N

x

及び

N

e

の小さい方の値を

P3

に設定した

GET RESPONSE

コマンド

TPDU

を受信できなければならない。

コマンド

TPDU

CLA {INS = GET RESPONSE} P1 P2 {P3 = min (N

e

N

x

)}

2

番目のレスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU P3

で示すバイト数のデータ

 SW1

SW2

レスポンス

APDU P3

で示すバイト数のデータ

 SW1

SW2

ケース 4S.4 

62XY”,

63XY”又は“9000”を除いた“9XYZ”のいずれかに設定された SW1 SW2 

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

注記

ケース

4S

では,

62XY

”及び“

63XY

”は,最初のレスポンス

TPDU

での使用は推奨しない。


42

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

12.2.6 

ケース 2E 

拡張

L

e

フィールドは,

C(5) C(6) C(7)

3

バイトで構成する。

C(5)

は“

00

”に設定し,

C(6) C(7)

は,

1

65 536

N

e

を符号化する値をとる(

0000

”は最大値

65 536

を意味する。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

{L

e

フィールド

  = C(5) C(6) C(7)}

ケース 2E.1 

N

e

 256,すなわち,C(5) =00”,C(6) C(7)は“0001”∼“0100”の範囲の値に設定 

N

e

1

256

の範囲のため,コマンド

APDU

は,

P3 = C(7)

とするコマンド

TPDU

に変換されなければな

らない。処理は,ケース

2S

に従って進めなければならない。

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 {P3 = C(7)}

ケース 2E.2 

N

e

 > 256

すなわち,C(5) =00”,C(6) C(7)は“0000”又は“0101”∼“FFFF”の範

囲の値に設定 

N

e

256

より大きいので,コマンド

APDU

は,

P3 =

00

”とするコマンド

TPDU

に変換されなければな

らない。

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 {P3 =

00

}

a)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

が,長さ誤り(

SW1 SW2 =

6700

)に起因する処理中止を

示している場合には,レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換されなければ

ならない。

レスポンス

TPDU

{ SW1 SW2 =“6700”}

レスポンス

APDU

{ SW1 SW2 =“6700”}

b)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

が,長さ誤りに起因する処理中止を示し,かつ,

IC

カード

から与える情報がある場合(

SW1 =

6C

”であり,

SW2

が有効なデータバイトの数

N

a

を符号化した

値。

)には,処理はケース

2S.3

に従って完了されなければならない。ここで

N

a

1

256

の値をとる

00

”は

256

を意味する。

c)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

が,

256

バイトのデータ及び

 SW1 SW2 =

9000

”の場合に

は,

IC

カードは

256

バイトのデータしかないこと,及び/又は

GET RESPONSE

コマンドをサポート

しないことを意味する。この場合,レスポンス

TPDU

は変更することなくレスポンス

APDU

に変換さ

れなければならない。

レスポンス

TPDU 256

バイトのデータ

{SW1 SW2 =

9000

}

レスポンス

APDU 256

バイトのデータ

{SW1 SW2 =

9000

}

d)

 IC

カードからの最初の,又はそれ以降のレスポンス

TPDU

SW1

が“

61

”の場合には,

SW2

N

x

で示される追加のデータバイト数を符号化する。ここで

N

x

1

256

の値をとる(

00

”は

256

を意味

する。

IC

カードからの残りデータバイト数

N

m

は,

N

e

−(このレスポンス

TPDU

までに受け取っ

たデータバイトの総数)

]になる。

  N

m

 = 0

の場合には,レスポンス

APDU

は,すべてのレスポンス

TPDU

のデータバイトを連結したも

のに最後のレスポンス

TPDU

の後続部を連結したものでなければならない。

  N

m

 > 0

の場合には,

IC

カードは,

N

x

及び

N

m

の小さい方の値を

P3

に設定した

GET RESPONSE

コマ


43

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

ンド

TPDU

を受信できなければならない。

IC

カードからのレスポンス

TPDU

は,次のように処理さ

れなければならない。

 SW1

が“

61

”の場合には,ケース

2E.2 d)

に従う。

 SW1

SW2

が“

9000

”の場合には,上記の

N

m

 = 0

の場合の記述に従う。

12.2.7 

ケース 3E 

拡張

L

c

フィールドは

C(5) C(6) C(7)

3

バイトで構成される。

C(5)

に“

00

”を設定し,

C(6) C(7)

1

65

535

N

c

を符号化するため,

0000

”以外を設定する。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

{L

c

フィールド

  = C(5) C(6) C(7)}

N

c

バイトのデータ

ケース 3E.1 

N

c

が 1255,すなわち,C(5) C(6) =0000”,C(7)≠“00 

N

c

は,

1

255

の範囲であるから,コマンド

APDU

は,

P3 = C(7)

とするコマンド

TPDU

に変換される。

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = C(7)}

N

c

バイトのデータ

レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU SW1 SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2

ケース 3E.2 

N

c

 > 255

すなわち,C(5) =00”,C(6)  ≠“00”,C(7)は任意の値 

コマンド

APDU

は,長さが

256

バイト未満の連続したセグメントに分割して,連続した

ENVELOPE

マンド

TPDU

のデータバイトに送らなければならない。データバイトが存在しないのは,

“データストリ

ングの終了”を意味する。

コマンド

TPDU

CLA {INS = ENVELOPE} P1 P2 P3

P3

で示すバイト数のデータ

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

が,

IC

カードが

ENVELOPE

コマンドをサポートしないこと

SW1 SW2 =

6D00

)を示す場合には,

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換され

なければならない。

レスポンス

TPDU

{ SW1 SW2 =

6D00

}

レスポンス

APDU

{ SW1 SW2 =

6D00

}

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

が,

IC

カードが

ENVELOPE

コマンドをサポートすること

SW1 SW2 =

9000

)を示す場合には,

IC

カードは必要に応じてさらなる

ENVELOPE

コマンドを受

信できなければならない。

レスポンス

TPDU

{ SW1 SW2 =

9000

}

コマンド

TPDU

CLA {INS = ENVELOPE} P1 P2 P3

P3

で示すバイト数のデータ

最後の

ENVELOPE

コマンドに対応するレスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

変換される。


44

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

レスポンス

TPDU SW1 SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2

12.2.8 

ケース 4E 

拡張

L

c

フィールドは

C(5) C(6) C(7)

3

バイトで構成される。

C(5)

は“

00

”に設定し,

C(6) C(7)

1

65

535

N

c

を符号化するため,

0000

”以外を設定する。拡張

L

e

フィールドは

C(n-1) C(n)

2

バイトで構成

される。

C(n-1) C(n)

は,

1

65 536

N

e

を符号化するいかなる値もとる(

0000

”は最大値

65 536

を意味す

る。

コマンド

APDU  CLA INS P1 P2

{L

c

フィールド

= C(5) C(6) C(7)}

N

c

バイトのデータ

{L

e

フィールド

= C(n-1) C(n)}

ケース 4E.1 

N

c

 < 256

すなわち,C(5) C(6) =0000”,C(7)  ≠“00 

N

c

は,

1

255

の範囲であるから,コマンド

APDU

は,

P3 = C(7)

及び付加された

N

c

バイトのデータと一

緒にコマンド

TPDU

に変換される。

L

e

フィールド,すなわち

C(n-1) C(n)

は,切り捨てる。

コマンド

TPDU

CLA INS P1 P2 { P3 = C(7)}

N

c

バイトのデータ

a)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

SW1

に,

61

62

”又は“

63

”を除いた“

6X

”が設定

されている場合には,レスポンス

TPDU

は,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

レスポンス

TPDU

61

62

”及び“

63

”を除く“

6X

”に設定された

SW1

SW2

レスポンス

APDU

61

62

”及び“

63

”を除く“

6X

”に設定された

SW1

SW2

b)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

SW1 SW2

が“

9000

”に設定されている場合は,次のとお

りとする。

  N

e

 256

,すなわち,

C(n-1) C(n)

が“

0001

”∼“

0100

”の範囲にある場合には,

IC

カードは,

P3 =

C(n)

に設定された

GET RESPONSE

コマンド

TPDU

を受信できなければならない。

その後の処理は,

上記のケース

2S.1

2S.2

2S.3

及び

2S.4

に従わなければならない。

  N

e

 > 256

,すなわち,

C(n-1) C(n)

が“

0000

”に設定されているか,又は“

0100

”より大きい値に設

定されている場合には,

IC

カードは,

P3

に“

00

”を設定した

GET RESPONSE

コマンド

TPDU

を受

信できなければならない。その後の処理は,上記のケース

2E.2

に従わなければならない。

c)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

で,

SW1

が“

61

”に設定されている場合には,処理は,上

記のケース

2E.2 d)

の規定に従って進められなければならない。

d)

 IC

カードからの最初のレスポンス

TPDU

における

SW1 SW2

が“

62XY

63XY

”又は“

9000

”を除

いた“

9XYZ

”のいずれかに設定されている場合には,レスポンス

TPDU

は,変更することなくレス

ポンス

APDU

に変換される。

注記

ケース

4E

では,

62XY

”及び“

63XY

”は,最後のレスポンス

TPDU

になるまでの使用は推

奨しない。

ケース 4E.2 

N

c

 > 255

すなわち,C(5) =00”,C(6)  ≠“00”,C(7)は任意の値 

N

c

256

以上であるので,処理は,コマンド

APDU

IC

カードに完全に伝送されるまで,上記のケー

3E.2

に従って進めなければならない。その後の処理は,上記のケース

4E.1 a)

b)

c)

及び

d)

に従って進


45

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

めなければならない。

12.3 T=1

によるコマンド  レスポンス対の送信 

12.3.1 

概要 

ここでは,

T=1

でアプリケーションプロトコルデータ単位

 (APDU)

を伝送プロトコルデータ単位

 (TPDU)

の情報フィールドに変換する方法を定義する。

12.3.2 

ケース 

コマンド

APDU

は,変更することなく

I-block

の情報フィールドに変換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

情報フィールド

CLA INS P1 P2

レスポンスの

I-block

の情報フィールドは,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

情報フィールド

SW1

SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2

12.3.3 

ケース 2S 及びケース 2E 

コマンド

APDU

は,変更することなく

I-block

の情報フィールドに変換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

L

e

フィールド

情報フィールド

CLA INS P1 P2

L

e

フィールド

レスポンス

APDU

は,次のいずれかで構成される。

レスポンスの

I-block

の情報フィールド

情報フィールド

データフィールド

 SW1

SW2

連続したレスポンスの

I-block

の情報フィールドの連結。これらの

I-block

は,連鎖しなければならな

い。

情報フィールド

データフィールド

・・・

データフィールド

 SW1

SW2

レスポンス

APDU

データフィールド

 SW1 SW2

12.3.4 

ケース 3S 及びケース 3E 

コマンド

APDU

は,変更することなく次の単独又は連続した

I-block

の情報フィールドのいずれかに変

換される。

コマンド

APDU  CLA INS P1 P2

L

c

フィールド

データフィールド


46

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

 I-block

の情報フィールド

情報フィールド

CLA INS P1 P2

L

c

フィールド

データフィールド

連続した

I-block

の情報フィールドの連結。これらのブロックは,連鎖しなければならない。

情報フィールドの連結

CLA INS P1 P2

L

c

フィールド

データフィールド

・・・

データフィールド

レスポンスの

I-block

の情報フィールドは,変更することなくレスポンス

APDU

に変換される。

情報フィールド

SW1

SW2

レスポンス

APDU SW1 SW2

12.3.5 

ケース 4S 及びケース 4E 

コマンド

APDU

は,変更することなく次の単独又は連続した

I-block

の情報フィールドのいずれかに変

換される。

コマンド

APDU

CLA INS P1 P2

L

c

フィールド

データフィールド

L

e

フィールド

 I-block

の情報フィールド

情報フィールド

CLA INS P1 P2 L

c

フィールド

データ

フィールド

L

e

フィールド

連続した

I-block

の情報フィールドの連結。これらのブロックは,連鎖しなければならない。

情報フィールドの連結

CLA INS P1 P2 L

c

フィールド

データフィールド

・・・

データフィールド

L

e

フィールド

レスポンス

APDU

は,次のいずれかで構成される。

レスポンスの

I-block

の情報フィールド

情報フィールド

データフィールド

 SW1

SW2

連続したレスポンスの

I-block

の情報フィールドの連結。これらの

I-block

は,連鎖しなければならな

い。

情報フィールド

データフィールド

・・・

データフィールド

 SW1

SW2

レスポンス

APDU

データフィールド

 SW1 SW2


47

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

附属書 A

(参考)

T=1

のシナリオ

序文 

この附属書は,

T=1

のシナリオについて記載するものであって,規定の一部ではない。

A.1 

表記法 

この附属書の目的に沿って,11.6.1 に概要を示した表記法に加えて,次の表記法が適用される。

任意のブロック

正しく受信されたブロック

任意のブロック

誤って受信されたブロック(11.6.3.1 参照)

A.2 

正常動作(11.6.2.3 の規則に従う) 

A.2.1 I-block

の交換 

シナリオ

1

  (

規則 及び規則 2.1

接続装置

IC

カード

1.1 I(0

0)

1.2

I(0

0)

1.3 I(1

0)

1.4

I(1

0)

A.2.2 

待ち時間延長 

シナリオ

2

  (

規則 3

IC

カードからの待ち時間延長要求

接続装置

IC

カード

2.1 I(0

0)

2.2

S(WTX request)

2.3 S(WTX

response)

2.4

I(0

0)

A.2.3 IFS

調整 

シナリオ

3

  (

規則 4

IC

カードからの

IFS

調整開始

接続装置

IC

カード

3.1 I(0

0)

3.2

S(IFS request)

3.3 S(IFS

response)

3.4

I(0

0)


48

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

シナリオ

4

  (

規則 4)  接続装置が

IFS

調整を開始する場合

接続装置

IC

カード

4.1 I(0

0)

4.2

I(0

0)

4.3 S(IFS

request)

4.4

S(IFS response)

4.5 I(1

0)

4.6

I(1

0)

A.2.4 

連鎖機能 

シナリオ

5

  (

規則 2.2 及び規則 5)  接続装置が連鎖ブロックを送信する場合

接続装置

IC

カード

5.1 I(0

1)

5.2

R(1)

5.3 I(1

1)

5.4

R(0)

5.5 I(0

0)

5.6

I(0

0)

5.7 I(1

0)

シナリオ

6

  (

規則 2.2 及び規則 5

IC

カードが連鎖ブロックを送信する場合

接続装置

IC

カード

6.1 I(0

0)

6.2

I(0

1)

6.3 R(1)

6.4

I(1

0)

6.5 I(1

0)

6.6

I(0

0)

シナリオ

7

  (11.6.2.2 

注記)

IC

カードが

M

ビットを用いて送信した

I-block

に対する確認応答を強

制する場合

接続装置

IC

カード

7.1 I(0

0)

7.2

I(0

1)

7.3 R(1)

7.4

I(1

0)[LEN =

00

]

7.5 I(1

0)

7.6

I(0

0)


49

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

A.3 

誤り処理(11.6.3.2 の規則に従う) 

A.3.1 I-block

の交換 

シナリオ

8

  (

規則 7.5)  伝送プロトコルの開始時

接続装置

IC

カード

8.1 I(0

0)

8.2

R(0)

8.3 I(0

0)

8.4

I(0

0)

シナリオ

9

  (

規則 7.1 及び規則 7.6

接続装置

IC

カード

9.1 I(0

0)

9.2

I(0

0)

9.3 R(0)

9.4

I(0

0)

9.5 I(1

0)

シナリオ

10

  (

規則 7.1,規則 7.5 及び規則 7.6

接続装置

IC

カード

10.1 I(0

0)

10.2

R(0)

10.3 R(0)

10.4

R(0)

10.5 I(0

0)

10.6

I(0

0)

10.7 I(1

0)

シナリオ

11

  (

規則 7.1 及び規則 7.6

接続装置

IC

カード

11.1 I(0

0)

11.2

I(0

0)

11.3 R(0)

11.4

R(1)

11.5 R(0)

11.6

I(0

0)

11.7 I(1

0)


50

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

シナリオ

12

  (

規則 7.1,規則 7.2 及び規則 7.6

接続装置

IC

カード

12.1 I(0

0)

12.2

I(0

0)

12.3 R(0)

12.4

R(1)

12.5 R(0)

12.6

I(0

0)

12.7 I(1

0)

シナリオ

13

  (

規則 7.1,規則 7.2 及び規則 7.6

接続装置

IC

カード

13.1 I(0

0)

13.2

I(0

0)

13.3 R(0)

13.4

R(1)

13.5 R(0)

13.6

R(1)

13.7 R(0)

13.8

I(0

0)

13.9 I(1

0)

A.3.2 

待ち時間延長 

シナリオ

14

  (

規則 7.3

IC

カードが待ち時間延長を要求する場合

接続装置

IC

カード

14.1 I(0

0)

14.2

S(WTX request)

14.3 R(0)

14.4

S(WTX request)

14.5 S(WTX

response)

14.6

I(0

0)

14.7 I(1

0)


51

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

シナリオ

15

  (

規則 7.3

IC

カードが待ち時間延長を要求する場合

接続装置

IC

カード

15.1 I(0

0)

15.2

S(WTX request)

15.3 R(0)

15.4

S(WTX request)

15.5 S(WTX

response)

15.6

I(0

0)

15.7 I(1

0)

A.3.3 IFS

調整 

シナリオ

16

  (

規則 7.3

IC

カードが

IFS

調整を要求する場合

接続装置

IC

カード

16.1 I(0

0)

16.2

S(IFS request)

16.3 R(0)

16.4

S(IFS request)

16.5 S(IFS

response)

16.6

I(0

0)

シナリオ

17

  (

規則 7.3

IC

カードが

IFS

調整を要求する場合

接続装置

IC

カード

17.1 I(0

0)

17.2

S(IFS request)

17.3 R(0)

17.4

S(IFS request)

17.5 S(IFS

response)

17.6

I(0

0)

17.7 I(1

0)

シナリオ

18

  (

規則 7.3

IC

カードが

IFS

調整を要求する場合

接続装置

IC

カード

18.1 I(0

0)

18.2

S(IFS request)

18.3 S(IFS

response)

18.4

S(IFS request)

18.5 S(IFS

response)

18.6

I(0

0)

18.7 I(1

0)


52

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

シナリオ

19

  (

規則 7.3

IC

カードが

IFS

調整を要求する場合

接続装置

IC

カード

19.1 I(0

0)

19.2

S(IFS request)

19.3 S(IFS

response)

19.4

I(0

0)

19.5 R(0)

19.6

I(0

0)

19.7 I(1

0)

シナリオ

20

  (

規則 7.3

IC

カードが

IFS

調整を要求する場合

接続装置

IC

カード

20.1 I(0

0)

20.2

S(IFS request)

20.3 S(IFS

response)

20.4

I(0

0)

20.5 R(0)

20.6

R(1)

20.7 R(0)

20.8

I(0

0)

20.9 I(1

0)

A.3.4 

連鎖機能 

A.3.4.1 

接続装置が連鎖ブロックを送信する場合 

シナリオ

21

  (

規則 7.1

接続装置

IC

カード

21.1 I(0

1)

21.2

R(1)

21.3 R(0)

21.4

R(1)

21.5 I(1

1)

21.6

R(0)

21.7 I(0

0)

21.8

I(0

0)

21.9 I(1

0)


53

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

シナリオ

22

  (

規則 7.1

接続装置

IC

カード

22.1 I(0

1)

22.2

R(1)

22.3 R(0)

22.4

R(1)

22.5 I(1

1)

22.6

R(0)

22.7 I(0

0)

22.8

I(0

0)

22.9 I(1

0)

A.3.4.2 IC

カードが連鎖ブロックを送信する場合 

シナリオ

23

  (

規則 7.1

接続装置

IC

カード

23.1 I(0

0)

23.2

I(0

1)

23.3 R(1)

23.4

R(1)

23.5 R(1)

23.6

I(1

0)

23.7 I(1

0)

23.8

I(0

0)

シナリオ

24

  (

規則 7.1

接続装置

IC

カード

24.1 I(0

0)

24.2

I(0

1)

24.3 R(1)

24.4

R(1)

24.5 R(1)

24.6

I(1

0)

24.7 I(1

0)

24.8

I(0

0)


54

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

A.3.4.3 

連鎖ブロック送信側が連鎖の打切りを開始する場合 

シナリオ

25

  (

規則 9)  接続装置が連鎖の打切りを開始する場合

接続装置

IC

カード

25.1 I(0

1)

25.2

R(1)

25.3 S(ABORT

request)

25.4

S(ABORT response)

25.5 I(1

0)

25.6

I(0

0)

25.7 I(0

0)

シナリオ

26

  (

規則 9

IC

カードが連鎖の打切りを開始する場合

接続装置

IC

カード

26.1 I(0

0)

26.2

I(0

1)

26.3 R(1)

26.4

S(ABORT request)

26.5 S(ABORT

response)

26.6

I(1

0)

26.7 I(1

0)

26.8

I(0

0)

A.3.4.4 

連鎖ブロック受信側が連鎖の打切りを開始する場合 

シナリオ

27

  (

規則 9

IC

カードが連鎖の打切りを開始する場合

接続装置

IC

カード

27.1 I(0

1)

27.2

R(1)

27.3 I(1

1)

27.4

S(ABORT request)

27.5 S(ABORT

response)

27.6

R(0)

27.7 I(0

0)


55

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

シナリオ

28

  (

規則 9)  接続装置が連鎖の打切りを開始する場合

接続装置

IC

カード

28.1 I(0

0)

28.2

I(0

1)

28.3 R(1)

28.4

I(1

1)

28.5 S(ABORT

request)

28.6

S(ABORT response)

28.7 I(1

0)

A.3.5 

再同期 

シナリオ

29

  (

規則 6.2

接続装置

IC

カード

29.1

任意のブロック

29.2 S(RESYNCH

request)

29.3

S(RESYNCH response)

29.4 I(0

0)

29.5

I(0

0)

シナリオ

30

  (

規則 6.2 及び規則 7.3

接続装置

IC

カード

30.1

任意のブロック

30.2 S(RESYNCH

request)

30.3

S(RESYNCH response)

30.4 S(RESYNCH

request)

30.5

S(RESYNCH response)

30.6 I(0

0)

30.7

I(0

0)

シナリオ

31

  (

規則 6.2,規則 7.1 及び規則 7.3

接続装置

IC

カード

31.1

任意のブロック

31.2 S(RESYNCH

request)

31.3

R[N(R)]

31.4 S(RESYNCH

request)

31.5

S(RESYNCH response)

31.6 I(0

0)

31.7

I(0

0)


56

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

シナリオ

32

接続装置

IC

カード

32.1

任意のブロック

32.2 S(RESYNCH

request)

32.3

R[N(R)]

32.4 S(RESYNCH

request)

32.5

S(RESYNCH response)

32.6 I(0

0)

32.7

I(0

0)

シナリオ

33

  (

規則 7.1 及び規則 7.4.1)  伝送プロトコル開始時

接続装置

IC

カード

33.1 I(0

0)

(応答なし)

33.2

BWT

タイムアウト)

33.3 R(0)

(応答なし)

33.4

BWT

タイムアウト)

33.5 R(0)

(応答なし)

33.6

BWT

タイムアウト)

33.7

ウォームリセット又は

非活性化

シナリオ

34

  (

規則 7.1,規則 7.4.2 及び規則 7.4.3)  伝送プロトコル実行中

接続装置

IC

カード

34.1 I(0

0)

(応答なし)

34.2

BWT

タイムアウト)

34.3 R(0)

(応答なし)

34.4

BWT

タイムアウト)

34.5 R(0)

(応答なし)

34.6

BWT

タイムアウト)

34.7 S(RESYNCH

request)

34.8

S(RECYNCH response)

34.9 I(0

0)

34.10

I(0

0)


57

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

シナリオ

35

  (

規則 6.4,規則 7.1,規則 7.4.2 及び規則 7.4.3)  伝送プロトコル実行中

接続装置

IC

カード

35.1 I(0

0)

(応答なし)

35.2

BWT

タイムアウト)

35.3 R(0)

(応答なし)

35.4

BWT

タイムアウト)

35.5 R(0)

(応答なし)

35.6

BWT

タイムアウト)

35.7 S(RESYNCH

request)

(応答なし)

35.8

BWT

タイムアウト)

35.9 S(RESYNCH

request)

(応答なし)

35.10

BWT

タイムアウト)

35.11 S(RESYNCH

request)

(応答なし)

35.12

BWT

タイムアウト)

35.13

ウォームリセット又は

非活性化


58

X 6320-3

:2009 (ISO/IEC 7816-3:2006)

   

参考文献

[1]

JIS Z 8202-5

:2000

  量及び単位−第

5

部:電気及び磁気

注記

ISO 31-5

:1992

Quantities and units

Part 5: Electricity and magnetism (IDT)

[2]

JIS X 6321

(規格群)

外部端子なし

IC

カード−密着型

注記

ISO/IEC 10536 

(all parts)

Identification cards

Contactless integrated circuit(s) cards

Close-coupled

cards (IDT)

[3]

ISO/IEC 13239

:2002

Information technology

Telecommunications and information exchange between

systems

High-level data link control (HDLC) procedures

注記

JIS

には,ISO/IEC 13239

:1997

に対応する JIS X 5203

:1998

が存在する。

[4]

JIS X 6322

(規格群)

外部端子なし

IC

カード−近接型

注記

ISO/IEC 14443

 (all parts)

Identification cards

Contactless integrated circuit(s) cards

Proximity

cards (IDT)

[5]

JIS X 6323

(規格群)

外部端子なし

IC

カード−近傍型

注記

ISO/IEC 15693

 (all parts)

Identification cards

Contactless integrated circuit(s) cards

Vicinity cards

(IDT)