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X 6319-4

:2016

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

2

3

  用語及び定義,並びに略語及び記号

2

3.1

  用語及び定義

2

3.2

  略語及び記号

5

4

  物理的特性

6

4.1

  一般物理的特性

6

4.2

  寸法

6

4.3

  表面状態

6

4.4

  基材材質

6

4.5

  追加物理的特性

6

5

  電波インタフェース

7

5.1

  電力伝送

7

5.2

  PCD から PICC への信号伝送

8

5.3

  PICC から PCD への信号伝送

9

6

  キャラクタ,フレーム形式及びタイミング

10

6.1

  キャラクタ伝送

10

6.2

  フレーム形式

11

6.3

  PICC の応答タイミング

12

7

  コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージの概要

13

8

  初期化,衝突防止及び状態遷移

14

8.1

  初期化通信

14

8.2

  衝突防止手順

14

8.3

  PICC の状態

15

8.4

  衝突防止応答規則

18

8.5

  REQ コマンド

18

8.6

  REQ レスポンス(ATQ

19

8.7

  WUP コマンド

22

8.8

  WUP レスポンス

23

8.9

  HLT コマンド

23

8.10

  HLT レスポンス

23

8.11

  ATTR コマンド

23

8.12

  ATTR レスポンス

25

9

  ファイル

26


X 6319-4

:2016  目次

(2)

ページ

9.1

  ファイルの構成

26

9.2

  ファイルの種類

27

9.3

  ファイル群の構成

29

9.4

  ブロック

30

9.5

  サービスファイルへのアクセス種別

30

10

  コマンド及びレスポンス

35

10.1

  コマンド及びレスポンス一覧

35

10.2

  PICC のモード遷移

36

10.3

  RequestService コマンド及びレスポンス

37

10.4

  RequestResponse コマンド及びレスポンス

38

10.5

  Read コマンド及びレスポンス

38

10.6

  Write コマンド及びレスポンス

41

10.7

  Authentication1 コマンド及び Authentication2 コマンド

42

10.8

  SecureRead コマンド及びレスポンス

43

10.9

  SecureWrite コマンド及びレスポンス

44

10.10

  独自コマンド及びレスポンス

44

10.11

  拡張コマンド及びレスポンス

44

10.12

  NewAuthentication1 コマンド及びレスポンス

45

10.13

  NewAuthentication2 コマンド及びレスポンス

45

10.14

  NewSecureRead コマンド及びレスポンス

46

10.15

  NewSecureWrite コマンド及びレスポンス

46

附属書 A(参考)セキュリティ

48

附属書 B(参考)コマンドシーケンス例

52

附属書 C(参考)エンディアン形式

64

附属書 D(規定)PICC の試験方法

65

附属書 E(規定)PCD の試験方法

92

附属書 F(参考)JIS X 5211 との関係

103


X 6319-4

:2016

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

IC カードシステム利用促進協議会(JICSAP)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案

を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が

改正した日本工業規格である。これによって,JIS X 6319-4:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS X 6319

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS X 6319-1

第 1 部:外部端子付き IC カード

JIS X 6319-2

第 2 部:非接触(外部端子なし)近接型 IC カード

JIS X 6319-3

第 3 部:共通コマンド

JIS X 6319-4

第 4 部:高速処理用近接型 IC カード


日本工業規格

JIS

 X

6319-4

:2016

IC

カード実装仕様−

第 4 部:高速処理用近接型 IC カード

Specification of implementation for integrated circuit(s) cards-

Part 4: High speed proximity cards

序文

この規格は,非接触(外部端子のない)近接型 IC カード(以下,カード又は PICC という。

)及びこれ

と結合する結合装置を規定するために作成した日本工業規格である。

この規格は,非接触インタフェース(信号の送受信及び PICC への電力供給に,導通接点を用いないで

行うもの)の互換性を確保するために,具体的な実装仕様の規定を行っている。近接型 IC カードは,多様

な応用形態・運用形態が想定され,さらに,IC チップの動作電力低下などの技術進歩があるため,システ

ム構築者及びシステム運用者が新たな規定を用いて選択することを妨げない。また,外部端子付き IC カー

ドとの複合形として使用される可能性などにも留意している。

この PICC は,複数のファイルを一度に指定する機能,内部で加減算を行うことでトランザクションの

完全性を実現する機能,安定的な伝送を実現するためのビット符号化,コマンドごとのタイムアウト管理

を可能にするための応答時間パラメタ及び処理途中の電源途絶を想定したコマンド認識機能をもつ。

例えば,鉄道の改札口,イベント会場の入り口などで,利用者が移動しながら,その利用権利の確認及

び処理を短時間で行う高速処理を必要とするシステムにおいて用いる。

なお,この規格の対応国際規格は,現時点で制定されていない。ただし,互換性のある非接触インタフ

ェース(無線通信部分)だけ,JIS X 5211 がある。

1

適用範囲

この規格は,高速化機能をもつ非接触(外部端子のない)近接型 IC カードの物理的特性,電波インタフ

ェース,伝送プロトコル,ファイル構造,コマンドなどについて規定する。

附属書 A(参考)では,この規格で規定される PICC において相互認証を必要とするファイルへのアク

セス方法を記載する。

附属書 B(参考)では,この規格の使い方を理解できるように,この規格で規定される PICC へのアク

セス例を記載する。

附属書 D(規定)及び附属書 E(規定)では,この規格で規定される PICC 及び PCD の試験方法を定義

する。

附属書 F(参考)では,この規格と JIS X 5211 との関係を記載する。


2

X 6319-4

:2016

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 5211

  シ ス テ ム 間 の 通 信 及 び 情 報 交 換 − 近 距 離 通 信 用 イ ン タ フ ェ ー ス 及 び プ ロ ト コ ル

(NFCIP-1)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 18092,Information technology−Telecommunications and information

exchange between systems−Near Field Communication−Interface and Protocol (NFCIP-1)(IDT)

JIS X 5213

  近距離通信用インタフェース及びプロトコル(NFCIP-1)−RF インタフェース試験方法

注記  対応国際規格:ISO/IEC 22536,Information technology−Telecommunications and information

exchange between systems−Near Field Communication Interface and Protocol (NFCIP-1)−RF 
interface test methods(IDT)

JIS X 5214

  近距離通信用インタフェース及びプロトコル(NFCIP-1)−プロトコル試験方法

注記  対応国際規格:ISO/IEC 23917,Information technology−Telecommunications and information

exchange between systems−NFCIP-1−Protocol Test Methods(IDT)

JIS X 6301

  識別カード−物理的特性

JIS X 6305-1

  識別カードの試験方法−第 1 部:一般的特性

JIS X 6305-6

  識別カードの試験方法−第 6 部:非接触(外部端子なし)IC カード−近接型

JIS X 6320-4

  識別カード−IC カード−第 4 部:交換のための構成,セキュリティ及びコマンド

JIS X 6322-1

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 1 部:物理的特性

JIS X 6322-2

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 2 部:電力伝送及び信号

インタフェース

JIS X 6322-3

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 3 部:初期化及び衝突防

JIS X 6322-4

  識別カード−非接触(外部端子なし)IC カード−近接型−第 4 部:伝送プロトコル

ISO/IEC 18033-3

,Information technology−Security techniques−Encryption algorithms−Part 3: Block

ciphers

3

用語及び定義,並びに略語及び記号

この規格で用いる主な用語及び定義,

並びに略語及び記号は,

JIS X 6322-1

JIS X 6322-4

JIS X 6320-4

JIS X 6305-6

JIS X 5211JIS X 5213 及び JIS X 5214 によるほか,次による。

3.1

用語及び定義

3.1.1

アクセス種別(access type)

同じブロックの形式をもつサービスファイルに対して可能なアクセス方法の分類。

3.1.2

アクセス制御処理区分(access control process category)

アクセスのときに事前に認証を必要とするか否か,及びサービスファイル内のブロックへのアクセス方

法を格納した情報。

3.1.3

エリア鍵(area key)


3

X 6319-4

:2016

エリアファイルのアクセス権を認証する鍵。

3.1.4

エリアファイル(area file)

PICC 内で,ファイルの階層を管理するためのファイル。

3.1.5

エリアファイル構造体(area file structure)

PICC の運用者が使用可能なファイルのファイル識別子の範囲,使用可能なブロック数,その運用者に与

えられる権限などを定義するブロック。

3.1.6

エリアファイル識別子(area file identifier)

エリア番号及びアクセス制御処理区分で構成する識別子。

3.1.7

エリア番号(area number)

PICC 内で一意にエリアファイルを識別するための番号。

3.1.8

応答時間記述子(response time descriptor)

各コマンドの応答時間を決定する情報。

注記  “応答時間記述子”は,JIS X 6319-4:2005 で“Pad”としていた。

3.1.9

加減算アクセス(add-subtract calculation access)

一つのブロックを一つの値とみなして,その値の加減算を可能化するアクセス種別。

3.1.10

減算アクセス(decrement access)

加減算アクセスの一つであって,PICC 内のデータの読出し及び減算書込みが可能であることを示すアク

セス制御処理区分。

3.1.11

サービス鍵(service key)

サービスファイルのアクセス権を認証する鍵。

3.1.12

サービスファイル(service file)

PCD から PICC にアクセスするときのアクセス単位とし,PICC 内の記憶域において,同一のアクセス制

御処理区分をもつように定義する領域。

3.1.13

サービスファイル構造体(service file structure)

該当サービスのアクセス制御処理区分,

アクセス可能なブロックの位置,

範囲などを定義するブロック。

3.1.14

サービスファイル識別子(service file identifier)

サービス番号及びアクセス制御処理区分で構成する識別子。

3.1.15

サービス番号(service number)


4

X 6319-4

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PICC 内で一意にサービスファイルを識別するための番号。

3.1.16

システムコード(system code)

初期化通信において,PICC 群の絞込みを行うために用いるパラメタ。

3.1.17

上位層プロトコル(higher layer protocol)

この規格に規定されているプロトコル層を用いて,この規格で定義していないプロトコル(アプリケー

ション又はプロトコルの上位層)に属する情報を伝送するための(この規格に記述されていない)プロト

コル層。

3.1.18

ステータスフラグ(status flag)

PICC の処理結果を示すフラグ。ステータスフラグ 1 は,処理結果又は誤り発生箇所を示し,ステータス

フラグ 2 は,その詳細情報を示す。

3.1.19

相互認証(mutual authentication)

PCD と PICC との間において,10.7 及び 10.12 で定義されるコマンド及びレスポンスを用いて,PCD が

PICC を,及び PICC が PCD を,それぞれ正しいアクセス対象であることを確認すること。

3.1.20

タイムスロット(time slot)

初期化通信において,複数の PICC が送出する応答の衝突を回避するために規定された時間枠。

3.1.21

直接アクセス(direct access)

加減算アクセスの一つであって,PICC 内のデータの読出し及び上書きが可能であることを示すアクセス

制御処理区分。

3.1.22

発行識別子,IDi(issue ID)

PICC 発行時に書き込まれる情報。

3.1.23

発行パラメタ,PMi(issue parameter)

PICC 発行時に書き込まれる補足情報。

3.1.24

PICC

識別子(PICC identifier)

製造業者が指定した PICC 固有の番号。

注記  “PICC 識別子”は,JIS X 6319-4:2005 で“NFCID2”としていた。

3.1.25

ファイル識別子(file identifier)

PICC 内の記憶域に存在するファイルを識別するための情報。エリアファイルを識別するエリアファイル

識別子及びサービスファイルを識別するサービスファイル識別子がある。

3.1.26

ブロック(block)


5

X 6319-4

:2016

PICC 内の記憶域に対する読出し,書込み及び消去の最小単位。

3.1.27

ブロック番号(block number)

特定のサービスファイルに属するブロックの論理的な位置を管理するための番号。PCD から PICC 内の

記憶域にアクセスする場合,このブロック番号を用いる。

3.1.28

ブロックリスト(block list)

ブロックに対するアクセスモード,ブロック番号及びファイル識別子リストで指定したサービスファイ

ルの順番を表したリスト。

3.1.29

戻入れ及び減算アクセス(cash back and decrement access)

加減算アクセスの一つであって,PICC 内のデータの読出し及び直前に減算した値の範囲内で加算するか,

PICC 内のデータを減算するかを選択した書込みが可能であることを示すアクセス制御処理区分。

3.1.30

リクエストコード(request code)

初期化通信において,PCD が PICC に追加情報を要求するために用いるパラメタ。

3.1.31

リクエストデータ(request data)

初期化通信において,PICC が PCD の要求に従って送出する追加情報。

3.1.32

電源途絶時の効率的な例外処理(effective exception processing for power disruption)

REQ コマンドでなくても,PICC 識別子が一致するコマンドであれば,応答する処理。

3.2

略語及び記号

ASK

振幅変位キーイング(amplitude shift keying)

CRC

巡回冗長検査符号(cyclic redundancy check code)

bdata  コマンドメッセージ又はレスポンスに含まれ,ブロックから読み出されるべきデータ又はブロッ

  クに書き込まれるべきデータ

EDC

誤り検出符号(error detection code)

fc

搬送波の周波数[frequency of operating field (carrier frequency)]

Hmax

最大動作磁界強度(maximum field strength of the PCD antenna field)

Hmin

最小動作磁界強度(minimum field strength of the PCD antenna field)

IDi

発行識別子(issue ID)

LEN

長さバイト(length byte)

LSB

最下位バイト(least significant byte)

lsb

最下位ビット(least significant bit)

MSB

最上位バイト(most significant byte)

msb

最上位ビット(most significant bit)

N

衝突防止用スロット数又は PICC が各スロットに応答する確率(number of anticollision slots or PICC

response probability in each slot)

PCD

高速処理用近接型結合装置(high speed proximity coupling device)


6

X 6319-4

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PICC  高速処理用近接型 IC カード(high speed proximity card) 
PMi

発行パラメタ(issue parameter)

R

衝突防止手順中に選択されたスロット番号(slot number chosen by the PICC during the anticollision

sequence)

REQ

リクエストコマンド(request command)

RF

無線周波数(radio frequency)

RFU

将来の利用のために留保(reserved for future use)

WUP  ウェイクアップコマンド(wake up command)

この規格で用いられるデータ値は,次のように表す。

b“xxxx xxxx”

2 進数のビット表現

“XX” 16 進数

4

物理的特性

4.1

一般物理的特性

カードは,JIS X 6301 に規定する ID-1 型識別カードの一般物理的特性を備えていなければならない。

4.2

寸法

カードの公称寸法は,ID-1 型識別カードとして JIS X 6301 に規定する仕様を満足しなければならない。

4.3

表面状態

カード表面の平滑度は,カードの搬送などに支障がないようにしなければならない。

4.4

基材材質

カードの基材材質は,PET(ポリエチレンテレフタレート)又は同等品としなければならない。

4.5

追加物理的特性

4.5.1

静電気

カードは,JIS X 6305-6 に規定する方法で,6 kV を印加する試験をした後,正常に動作しなければなら

ない。

4.5.2

静磁界

カードは,640 kA/m の静磁界にさらした後,正常に動作しなければならない。

注記  そのような磁界の下では,磁気ストライプ上のデータが消去されるおそれがある。

4.5.3

動作温度

カードは,0∼+50  ℃の温度環境で,正常に動作しなければならない。

注記  JIS X 6319-4:2010 では実装仕様として−5∼+50  ℃としていた。NFC 携帯機器等において JIS X 

6319-4

仕様搭載のユースケースが普及するにつれて,基本規格 JIS X 6322 規格群及び JIS X 

5211

と合わせて使用される場面が増えている。この規格の使用場面での混乱を避けるため,

ISO/IEC 7810

と値を合わせた。

4.5.4

耐寒耐熱性

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で,規定の温度及び湿度条件下に放置した後,カードの反りの

仕様を満たし,機能は正常でなければならない。

4.5.5

耐湿性

カードは,温度 40  ℃,相対湿度 90 %の温度及び相対湿度条件に 48 時間放置した後,カードの反りの


7

X 6319-4

:2016

仕様を満たし,機能は正常でなければならない。

4.5.6

耐温度サイクル

カードは,−25  ℃で 30 分,常温常湿(23±3  ℃,相対湿度 40∼60 %)で 5 分,+85  ℃で 30 分及び常

温常湿で 5 分の温度サイクルを 10 回繰り返した後,正常に動作しなければならない。

4.5.7

耐落下衝撃性

カードは,1.5 m の高さからコンクリート面に,3 方向でそれぞれ 2 回自然落下させた後(3 方向とは,

短辺,長辺及び面方向とする。

,正常に動作しなければならない。

4.5.8

静的曲げ強さ

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で,0.7 N の荷重を 1 分間加える試験をした後,正常に動作しな

ければならない。

4.5.9

点圧強度

カードは,IC チップ部実装部へφ1 mm の鋼球で 1.5 N の力を加えたときと等しい圧力を加えた後,正

常に動作しなければならない。

4.5.10

層間剝離

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で試験し,剝離強度 6 N/cm 以上でなければならない。

4.5.11

接着性及び粘着性

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で,2.5 kPa の圧力を加える試験をした後,外観及びカード分離

に異常があってはならない。

4.5.12

耐薬品性

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で,指定する各溶液中に 1 分間浸す試験をした後,外観及び機

能に異常があってはならない。

4.5.13

光透過性

カードは,JIS X 6305-1 に規定する方法で試験し,光透過濃度が 1.5 以上でなければならない。

4.5.14

保存環境温度

カードは,−35  ℃及び+85  ℃にそれぞれ 60 分間放置した後,正常に動作しなければならない。

4.5.15

対環境性

カードは,通常の使用で毒性が生じてはならない。また,廃棄及び焼却する場合,有毒ガスが生じては

ならない。

4.5.16

カール,ばり及びかす

カードは,カール,ばり及びかすによって,発行する機器に支障を来してはならない。

5

電波インタフェース

5.1

電力伝送

PCD は,RF 動作磁界を発生することによって PICC へ電力を伝送する。

5.1.1

周波数

RF 動作磁界の搬送波の周波数 fc は,13.56 MHz とする。

5.1.2

周波数の許容偏差

周波数の許容偏差は,±50 ppm 以内とする。

5.1.3

漏えい電界強度

漏えい電界強度の値は,電波法に従う。


8

X 6319-4

:2016

5.1.4

動作磁界

無変調状態において,最小動作磁界強度は Hmin とし,その値は 1.5 A/m(rms)とする。

無変調状態において,最大動作磁界強度は Hmax とし,その値は 7.5 A/m(rms)とする[JIS X 6322-2

の 6.2(動作磁界)参照]

5.2

PCD

から PICC への信号伝送

5.2.1

ビット伝送速度

伝送時間単位 etu は,次による。

etu=128/(D×fc)

除数 D の値は,ビット伝送速度に依存し,

表 による。

表 1−除数 の値

ビット伝送速度

除数 D

fc/64

(約 212 kb/s)

2

fc/32

(約 424 kb/s)

4

5.2.2

占有周波数帯幅

占有周波数帯幅は,7R(R:パルスによって構成する変調信号の毎秒のビット数)以下とする。

5.2.3

変調方式

PCD から PICC への信号伝送は,無線周波数の動作磁界を ASK 10 %で変調する方式を用いる。

変調度は,8 %∼14 %の間でなければならない。

変調波形は,

図 及び表 に示す値を満足しなければならない。変調の立上がり,立下がりは単調でな

ければならない。

図 1−変調波形


9

X 6319-4

:2016

表 2−変調波形パラメタ

項目

ビット伝送速度

fc/64

fc/32

t

f

 2

μs max

1 μs max

t

r

 2

μs max

1 μs max

y 0.1×(a−b) 0.1×(a−b) 
h

f

,h

r

 0.1×(a−b) max

0.1×(a−b) max

5.2.4

ビット符号化方式

ビット符号化方式は,マンチェスタ符号化方式とする。

論理 1:ビット間隔の前半が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)で,後半が振幅の小さい搬送波。

論理 0:ビット間隔の前半が振幅の小さい搬送波で,後半が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)

無信号状態:ビット間隔全体が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)

図 に,ビット符号化例を示す。

PCD 

  
 

PICC 

PICC 

  
 

PCD 

ASK 10% 
マンチェスタ符号化

負荷変調 
副搬送波なし 
ASK 
マンチェスタ符号化

1

0

0

1

0

1

0

0

1

0

図 2−ビット符号化例

5.3

PICC

から PCD への信号伝送

5.3.1

ビット伝送速度

ビット伝送速度は,

表 による。

5.3.2

変調方式

PICC は,搬送波を負荷変調することによって,磁気結合を介して PCD に通信できなければならない。

負荷変調の振幅は,JIS X 6305-6 に規定する試験方法によって測定した場合,30/H

1.2

(mV peak)以上でな

ければならない。ただし,JIS X 6322-2 との互換性の考慮が必要とされる場合は,22/H

0.5

(mV peak)以上で

なければならない。

H

は,磁界の強さで,その単位は,A/m(rms)とする。

5.3.3

ビット符号化方式

ビット符号化方式は,マンチェスタ符号化方式とする。

論理 1:ビット間隔の前半が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)で,後半が振幅の小さい搬送波。


10

X 6319-4

:2016

論理 0:ビット間隔の前半が振幅の小さい搬送波で,後半が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)

無信号状態:ビット間隔全体が振幅の大きい搬送波(無変調の状態)

6

キャラクタ,フレーム形式及びタイミング

PICC のキャラクタ,フレーム形式及びタイミングについて規定する。ビットの構成及び符号化について

は,5.2.4 及び 5.3.3 による。

6.1

キャラクタ伝送

6.1.1

キャラクタ伝送形式

1 キャラクタは,図 に示す 8 ビットによって構成する 1 バイトとして msb から伝送される。

ビット符号化の例

時間 t

s

s

 b8

b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1

8 ビット

ビット符号化の例

時間 t

s

s

 b8

1

b7

0

b6

1

b5

1

b4

0

b3

0

b2

1

b1

0

8 ビット

例  “B2”の場合,b“10110010”となる。

図 3−キャラクタ形式

6.1.2

キャラクタ間隔

一つのキャラクタと次のキャラクタとの間には,空き時間は存在しない。

キャラクタ列は,

図 に示すように,後続のキャラクタは空き時間なしに送出されなければならない。

図 4−キャラクタ列

6.1.3

キャラクタ伝送順序

キャラクタ伝送順序は,ビッグエンディアン形式とする。ただし,指示がある場合は,リトルエンディ

アン形式とする。

注記  エンディアン形式については,附属書 を参照。


11

X 6319-4

:2016

6.2

フレーム形式

PCD 及び PICC は,フレーム形式で信号伝送しなければならない。

フレームは,先頭フィールド,情報フィールド及び最終フィールドで構成する(

図 参照)。

長さバイト(LEN)  :1 バイト 
データフィールド

(LEN−1)バイト

注記  データフィールドのデータ長は,JIS X 6319-4:2005 で“1∼253 バイト”としていた。

図 5−フレーム形式

6.2.1

先頭フィールド

先頭フィールドは,6 バイトのプリアンブル及び 2 バイトの同期コードで構成し,それらの値は,JIS X 

5211

に適合し,次による(

図 参照)。

プリアンブル(6 バイト) :

“000000000000”

同期コード(2 バイト)  :

“B24D”

6.2.2

情報フィールド

情報フィールドは,長さバイト(LEN)とデータフィールドとから構成する(

図 参照)。

長さバイト(LEN)は,先頭 1 バイトとし,その値は,長さバイト(LEN)を含んだ情報フィールドの

長さを表す。

LEN の符号化は,“01”∼“FF”(情報フィールドのバイト数)とする。

データフィールドは,単一のメッセージによって構成する。

情報フィールド

LEN

データフィールド

1 バイト

(LEN−1)バイト

図 6−情報フィールドの構成

メッセージには,コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージがある。

コマンドメッセージは,コマンドコード及びコマンドパラメタによって構成する(

図 参照)。

レスポンスメッセージは,レスポンスコード及びレスポンスパラメタによって構成する(

図 参照)。


12

X 6319-4

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コマンドメッセージ

コマンドコード

コマンドパラメタ

図 7−コマンドメッセージ

レスポンスメッセージ

レスポンスコード

レスポンスパラメタ

図 8−レスポンスメッセージ

6.2.3

最終フィールド

最終フィールドは,情報フィールドの誤り検出符号(EDC)を伝達する(

図 参照)。

フレームは,EDC が正しい場合だけ有効として扱われる。

EDC には,巡回冗長検査符号(CRC)を用いる。 
CRC は,その情報フィールド内の全てのデータビットから計算され,その値は次の式によって求められ

る。初期値は,全ビット b“0”の“0000”とする。

CRC(2 バイト)=X

16

+X

12

+X

5

+1

6.3

PICC

の応答タイミング

PICC の応答は,PCD からのコマンドフレーム終了後,6.3.1 及び 6.3.2 に示すタイミングによらなければ

ならない。応答タイミングは,衝突防止処理時と通常のコマンド処理時とで異なる。

6.3.1

衝突防止処理中の応答タイミング

衝突防止処理中の PICC は,

複数個のタイムスロットのいずれかの開始タイミングで REQ レスポンス

8.6

参照)又は WUP レスポンス(8.8 参照)を応答しなければならない。第 1 番目のタイムスロットは,REQ

コマンド(8.5 参照)又は WUP コマンド(8.7 参照)のコマンドフレームの終了から 512×64/fc(約 2.417 ms)

後に開始する。タイムスロットの時間幅は,256×64/fc(約 1.208 ms)とする。どのタイムスロットの開始

タイミングで応答するかは,8.4 で規定する。

図 に,二つの PICC の応答タイミング例を示す。ここでは,PICC 1 がタイムスロット#2 で REQ レス

ポンス又は WUP レスポンスを応答し,PICC 2 がタイムスロット#0 で REQ レスポンス又は WUP レスポン

スを応答している。


13

X 6319-4

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(A) PICC の処理時間 
(B)  タイムスロット枠時間

図 9REQ 又は WUP コマンドへの応答タイミング例

6.3.2

通常のコマンドでの応答タイミング

PICC は,受信したコマンドフレームの終了から,応答時間算出パラメタから算出される待ち時間以内に

各コマンドの応答を開始し,終了しなければならない(

図 10 参照)。

PICC は,PCD からのコマンドに対応した応答時間算出パラメタを,衝突防止時の応答として PCD に伝

えなければならない。時間の計算方法については,REQ レスポンスを参照する(8.6.3 参照)

注記  この時間は,各 PICC で性能が異なる場合を考慮して,PICC ごとの送受信が最適に行えるよう

に設定する。また,この時間は,PCD から見た場合,PICC からの応答に対する最大待ち時間

となる。

図 10−待ち時間

7

コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージの概要

コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージは,PCD と PICC との間でフレーム形式によって交換す

る。

PCD は,PICC にコマンドメッセージを送り,PICC は,そのコマンドに対するレスポンスメッセージを


14

X 6319-4

:2016

返す。

PICC は,コマンドメッセージを受けない限りレスポンスメッセージを返さない。

コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージは,一意対応するが,PICC は,コマンドメッセージの種

類によってレスポンスメッセージを返さない場合がある。

コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージには,必須及び任意選択がある(

表 10 参照)。

コマンドコード及びレスポンスコードは,

表 10 で規定するものを用いなければならない。

PICC は,表 10 で規定するコマンドコード以外の場合は,無視してよい。

コマンドメッセージ及びレスポンスメッセージは,同一の変調方式を用いるので,コマンドコードは,

偶数値とし,レスポンスコードは,コマンドコードに 1 を加えた値として区別している。

コマンドメッセージは,暗号通信を行うコマンドメッセージと,暗号通信を行わないコマンドメッセー

ジとに分類される。暗号通信を行うコマンドメッセージ及びレスポンスメッセージのパラメタは,暗号化

される。この規格において暗号通信されるメッセージは,SecureRead コマンド及びレスポンス,SecureWrite

コマンド及びレスポンス,並びに Authentication2 レスポンスとする。相互認証及び通信路の暗号化を行う

方式の選択を可能にする必要がある場合には,Authentication1,Authentication2,SecureRead 及び SecureWrite

の代わりにそれぞれ NewAuthentication1,NewAuthentication2,NewSecureRead 及び NewSecureWrite を使っ

てもよい。この場合,NewSecureRead コマンド及びレスポンス,NewSecureWrite コマンド及びレスポンス,

並びに NewAuthentication2 レスポンスについても暗号通信を行う。

PICC は,自身の PICC 識別子と一致しない PICC 識別子が含まれるコマンドメッセージを受信した場合,

レスポンスメッセージを返してはならない。

PICC は,暗号通信を行うコマンドメッセージのパラメタを処理できないと判断した場合,レスポンスメ

ッセージを返してはならない。

PICC は,PICC 識別子を含むレスポンスメッセージを返す場合,自身の PICC 識別子を格納しなければ

ならない。

8

初期化,衝突防止及び状態遷移

PICC の初期化,衝突防止手順,状態遷移及びそれらで用いるコマンドについて規定する。

8.1

初期化通信

PCD と PICC との間の初期化通信は,次の手順に従う。

a) PICC

は,PCD の発生する RF 動作磁界の中に置かれて電力が供給される。

b) PICC

は,PCD から REQ コマンド(必須)又は WUP コマンド(任意選択)を受信するまで待機する。

c) PICC

は,複数のタイムスロットの中から一つのタイムスロットを確率的に選択し,そのタイムスロッ

トのタイミングで応答する。

注記 1 PCD は,動作磁界内にある PICC を検出するために,REQ コマンド又は WUP コマンドを繰

り返し送出してもよい。

注記 2 WUP コマンドを利用可能な PCD は,WUP コマンドを送出してもよい。

8.2

衝突防止手順

衝突防止手順は,

ここで説明する REQ コマンド又は WUP コマンドを用いて,

PCD によって制御される。

PCD は,主体となって一つ以上の PICC と通信する。PCD は,PICC が応答するように REQ コマンド又

は WUP コマンドを発行する。

衝突防止手順中に,複数の PICC が同時に応答した場合,衝突が発生したことになる。


15

X 6319-4

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衝突防止処理の結果,PICC からの通信は,PCD の制御の下におかれ,同時には一つの PICC が通信する

ことを許可される。

衝突防止の機構は,タイムスロットの原理に基づく。タイムスロットの数は,REQ コマンド又は WUP

コマンドでパラメタ化され,1 以上の整数値に設定することができる。

PICC は,REQ コマンド又は WUP コマンドを受信した場合,REQ コマンド又は WUP コマンドのパラメ

タのシステムコードが該当したときに乱数 R を発生し,タイムスロット番号が R に一致するまで待機しな

ければならない。その後,PICC は,識別データ(PICC 識別子及び応答時間記述子)を含めて REQ レスポ

ンス又は WUP レスポンスで応答しなければならない。

注記  R は,0∼N の範囲で PICC によって選択される乱数とする(N の符号化は表 参照)。

PCD は,異なるタイムスロットの中で PICC の識別データを読むことができなければならない。PCD が

発生する動作磁界内に複数の PICC が存在する場合,各スロットで 1 枚の PICC だけが応答したときに,

PCD は,その識別データを捉えなければならない。PCD は,取得した識別データで PICC を特定する。こ

の後,アプリケーションデータの通信を行うために,取得した識別データを使って,識別されたそれぞれ

の PICC を選択してもよい。

PCD は,次の方法によって PICC からの REQ コマンドへの返答による衝突確率を軽減させてもよい。 
HLT コマンドを利用可能な PCD は,特定できた PICC に対して HLT コマンドを実行することで,PICC

を HALT 状態に遷移させ,PICC に REQ コマンドを受け付けないようにさせることができる。

8.3

PICC

の状態

衝突防止手順における PICC の詳細な動作は,幾つかの状態又はその状態間の遷移条件によって示され

る。

8.3.1

状態遷移図

PICC の状態遷移図を,図 11 に示す。


16

X 6319-4

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注記 1 WUP コマンド及びレスポンスについては,8.7 及び 8.8 を参照。 
注記 2 HLT コマンド及びレスポンスについては,8.9 及び 8.10 を参照。 
注記 3 ATTR コマンド及びレスポンスについては,8.11 及び 8.12 を参照。 
注記 4 DESELECT については,JIS X 6322-4 を参照。

図 11PICC の状態遷移図

8.3.2

状態遷移に関する一般事項

PICC は,搬送波電力がなくなった場合,POWER_OFF 状態に移らなければならない。

フレームの認識に関して,PICC は,次の動作をしなければならない。

− PICC は,PCD からのフレームを CRC を含めて正しいと認識した場合,そのコマンドに応じた処理を

行う。

− PICC は,フレームを正しく認識した場合,応答し,誤りを検出した場合,応答しない。

8.3.3

POWER_OFF

状態

定義:POWER_OFF 状態において,PICC は,搬送波電力がないので,電源が供給されていない。


17

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状態遷移条件:PICC が Hmin より大きい動作磁界内に置かれた場合,IDLE 状態になる。

8.3.4

IDLE

状態

定義:IDLE 状態において,PICC は,電源が供給されている。このとき,コマンドのフレーム信号を監

視しながら,REQ コマンドを認識しなければならない。WUP コマンドを利用可能な PICC は,

WUP コマンドを認識してもよい。また,電源途絶時の効率的な例外処理を利用可能な PICC は,

PICC 識別子が一致するコマンドを認識しなければならない。

状態遷移条件:該当するシステムコードの含まれる REQ コマンド又は WUP コマンドを認識した場合,

PICC は,READY-REQUESTED 状態になる(8.5 又は 8.7 参照)。

電源途絶時の効率的な例外処理を利用可能な PICC は,PICC 識別子が一致するコマン

ドを認識した場合, ACTIVE 状態になる。

ATTR コマンドを利用可能な PICC は,自身の PICC 識別子と一致する PICC 識別子を

もつ ATTR コマンドを認識した場合,ATTR レスポンスを送出した後,ACTIVE 状態

8.3.7.2 参照)へ遷移しなければならない。

HLT コマンドを利用可能な PICC は,PICC 識別子が一致する HLT コマンドを認識し

た場合,HALT 状態になる。

状態遷移を JIS X 6322-3 の B 型に合わせる必要がある場合には,F.5 を適用してもよ

い。

8.3.5

READY-REQUESTED

状態(sub-state

定義:READY-REQUESTED 状態において,PICC は,制御パラメタ N をもった REQ コマンド又は WUP

コマンドを確認する。

状態遷移条件:8.4 に従ったタイミングで REQ レスポンス又は WUP レスポンスを送出した後,

READY-DECLARED 状態になる。

8.3.6

READY-DECLARED

状態(sub-state

定義:READY-DECLARED 状態において,PICC は,最後に確定した REQ コマンド又は WUP コマンド

に対する REQ レスポンス又は WUP レスポンスを送出済みとする。

このとき,REQ コマンド及び他のコマンドを認識しなければならない。

状態遷移条件:REQ コマンド又は WUP コマンドを認識した場合,PICC は,IDLE 状態において REQ コ

マンド又は WUP コマンドを認識した場合と同じ条件及び遷移先が適用される。

その他のコマンドを認識し,かつ,そのコマンドの PICC 識別子が自身の PICC 識別子

に一致する場合,PICC は,ACTIVE 状態(8.3.7.1 参照)になる。PICC 識別子が自身の

PICC 識別子に一致しない場合,READY-DECLARED 状態にとどまる。

ATTR コマンドを利用可能な PICC は,自身の PICC 識別子に一致する PICC 識別子を

もつ ATTR コマンドを認識した場合,ATTR レスポンスを送出した後,ACTIVE 状態

8.3.7.2 参照)へ遷移しなければならない。

HLT コマンドを利用可能な PICC は,PICC 識別子が一致する HLT コマンドを認識し

た場合,HALT 状態になる。

8.3.7

ACTIVE

状態

ACTIVE 状態には,コマンド処理の状態及び ACTIVE 処理の状態がある(図 11 参照)。

8.3.7.1

コマンド処理の状態(必須の ACTIVE 状態)

定義:受信したコマンドメッセージを処理する。


18

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状態遷移条件:コマンドメッセージを処理した後,READY-DECLARED 状態へ遷移する。

8.3.7.2

ACTIVE

処理の状態(任意選択の ACTIVE 状態)

定義:上位層プロトコルが活性化された状態とする。

状態遷移条件:上位層プロトコルが非活性化された場合,PICC は,HALT 状態になる。

注記 1  上位層プロトコルは,JIS X 6322-4 などを参照(B.4 参照)。

注記 2  JIS X 5211 のデバイスに,この規格を実装する場合は,附属書 を適用してもよい。

8.3.8

HALT

状態

定義:PICC は,WUP コマンドだけに応答する。

状態遷移条件:WUP コマンドを認識した場合,PICC は,IDLE 状態へ戻る。

8.4

衝突防止応答規則

READY-REQUESTED 状態にある PICC は,受信した REQ コマンド又は WUP コマンドのシステムコー

ドが PICC に設定されているシステムコードに該当(8.5.2 参照)する場合,次の規則に従う。

ここで,パラメタ N は,REQ コマンド又は WUP コマンドで与えられるタイムスロット数の値とする。

N=0 の場合,PICC は,応答メッセージを送信し,次のコマンドを待つ。

N>0 の場合,PICC は,0∼N の間の値が一様に分散した乱数 R を内部的に発生し,

−  R=0 のとき,PICC は,応答メッセージを送信し,次のコマンドを待つ。

−  R>0 のとき,PICC は,スロットタイミングが一致するまで待機してから応答メッセージを送信し,

次のコマンドを待つ。

8.5

REQ

コマンド

REQ コマンドは,動作磁界内に PICC が存在するかどうかを PCD が検出するために使う。

8.5.1

REQ

コマンドの形式

REQ コマンドの形式は,1 バイトのコマンドコード(“00”),2 バイトのシステムコード,1 バイトのリ

クエストコード及び 1 バイトのタイムスロット数の順で構成する(

図 12 参照)。

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

固定値フィールド

AFI フィールド

1 バイト(“00”)

1 バイト(“AA”)

1 バイト

1 バイト

1 バイト

図 12REQ コマンドのコマンドメッセージ形式

8.5.2

システムコード

初期化通信の完了とともに,目的の分野の PICC 群を絞り込むために,PCD が REQ コマンド又は WUP

コマンドの中に格納するパラメタをシステムコードとする。

システムコードの符号化は,1 バイト目を固定値フィールドとし,2 バイト目を AFI(Application Family

Identifier)フィールドとする。

固定値フィールドの値は,

“AA”とする。

AFI フィールドの値は,JIS X 6322-3 を参照する。ただし,この規格では次の読換えを行わなければな

らない。

−  固定値フィールドの値が“AA”で,分野を特定しない場合,システムコードの値は“AA00”ではな

く,

“AAFF”としなければならない。

−  下位 4 ビットがゼロの AFI フィールド値は使用しない。

JIS X 6319-4:2005

との後方互換性のために,システムコード“AAFF”に加えて,

“FFFF”も分野を特定


19

X 6319-4

:2016

しないシステムコードの値とする。

注記 1  システムコード“AA00”は,特定分野のシステムコードとして,JIS X 6319-4:2005 に適合す

る既存システムによって,使用されている。

注記 2  システムコード“FFFF”は,分野を特定しないシステムコードとして,JIS X 6319-4:2005 に

適合する既存システムによって,使用されている。

REQ コマンド又は WUP コマンドのシステムコードと,PICC に設定されているシステムコードとが一致

する場合のほか,次のいずれかの条件を満たす場合,PICC はシステムコードが該当しているとみなす。

−  コマンドのシステムコードが“AAFF”

,かつ,PICC に設定されているシステムコードの 1 バイト目

が“AA”

−  コマンドのシステムコードが“FFFF”

注記 3  固定値フィールドが“AA”以外のシステムコードについては,JIS X 6319-4:2005 に適合する

既存システムにて運営管理されているため,この規格では新たな割当てを行わないが,この

規格に適合するシステムを構築する場合,

“AA”以外を固定値フィールドにもつシステムコ

ードを用いた JIS X 6319-4:2005 適合システムも稼動していることを前提とした後方互換性へ

の配慮を行うことを推奨する。JIS X 6319-4:2005 適合システムにおける PICC へのアクセス

例を,B.3 に記載する。

8.5.3

リクエストコードの符号化

リクエストコードの値は,

“00”を必須とし,

“01”及び“02”は,任意選択とする。

リクエストコードは,次のように符号化する。

“00”

:  JIS X 6319-4:2005 と互換とし,リクエストデータ(8.6.4 参照)を含まない REQ レスポンス

を要求

“01”

: REQ レスポンスにシステムコード(8.5.2 参照)を付けて応答することを要求

“02”

: REQ レスポンスに伝送プロトコル能力(8.6.4 参照)を付けて応答することを要求

“03”∼“FF”

:RFU

8.5.4

タイムスロット数の符号化

衝突を回避するために,

PICC が対応すべきタイムスロットの最大値を符号化する。指定できる値は,

“00”

“01”

“03”

“07”又は“0F”とし,タイムスロット数 N を,

表 に示す。ほかの値は,RFU とする。

表 3−タイムスロット数の符号化

b8  …… b1

タイムスロット数

00000000 1 
00000001 2 
00000011 4

00000111 8 
00001111 16

8.6

REQ

レスポンス(ATQ

REQ コマンドへの応答を,REQ レスポンス又は ATQ(Answer To reQuest)と呼ぶ。

8.6.1

REQ

レスポンスの形式

REQ レスポンスの形式は,1 バイトのレスポンスコード(“01”),8 バイトの PICC 識別子,8 バイトの

応答時間記述子,及び 0 バイト又は 2 バイトのリクエストデータの順で構成する(

図 13 参照)。


20

X 6319-4

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レスポンスコード PICC 識別子

応答時間記述子

リクエストデータ

1 バイト(“01”)

8 バイト

8 バイト

0 バイト又は 2 バイト

図 13REQ レスポンスのレスポンスメッセージ形式

8.6.2

PICC

識別子

PICC 識別子は,JIS X 5211 に定義される NFCID2 に対応しており,8 バイトの数値とする。先頭 2 バイ

トの値は,

“02FE”とし,続く 6 バイトの値を PICC 識別番号と呼ぶ。

“02FE”以外の値は,JIS X 6319-4:2005 に適合するシステムで使われている可能性があるので,この規

格では割り当てない。PICC 識別子の値は,製造業者指定とし,唯一無二の値とする(

図 14 参照)。

図 14PICC 識別子の構成

8.6.3

応答時間記述子

応答時間記述子は,JIS X 5211 に定義される Pad に対応しており,コマンドに対する PICC の応答時間

算出に使われる 8 バイトの情報とする。

応答時間記述子の先頭 2 バイトは,

“FFFF”とする。

最下位バイト B8 は,RFU とし,この規格では“FF”に設定しなければならない。

応答時間記述子の構成を,

図 15 に示す。

図 15−応答時間記述子の構成

各コマンドに対応した応答時間を決定する応答時間記述子の B3∼B7 とコマンドとの対応を,

表 に示

す。

表 4−応答時間記述子の B3B7 とコマンドとの対応

応答時間算出パラメタのバイト位置

コマンド

B3 RequestService コマンド(10.3 参照) 
B4 RequestResponse コマンド(10.4 参照) 
B5 Authentication 系コマンド(10.710.12 及び 10.13 参照) 
B6 Read 系コマンド(10.510.8 及び 10.14 参照) 
B7 Write 系コマンド(10.610.9 及び 10.15 参照)


21

X 6319-4

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応答時間算出パラメタは,指数部(E)及び二つの実数部(A 及び B)からなる。

図 16 に構成を示す。

図 16−応答時間算出パラメタの構成

応答時間算出パラメタを用いた応答時間決定の計算式を,次に示す。

応答時間=T×[(B+1)×n+(A+1)]×4

E

ここに,

T: 256×16/fc(約 0.302 0 ms)

n: コマンドパラメタのブロック数又はサービスファイル数(表

10

参照)

ただし,拡張コマンド(10.11 参照)の応答時間は,応答時間算出パラメタに“FF”を設定して算出す

る。

8.6.4

リクエストデータ

リクエストデータを返信するのは,任意選択とする。

リクエストデータは,REQ コマンドにおけるリクエストコード(8.5.3 参照)が次の場合に,REQ レス

ポンスに付加される情報とする。

リクエストデータの長さは,0 バイト又は 2 バイトとする。

“01”の場合,PICC に設定されているシステムコードを付加する。その符号化は,8.5.2 による。

“02”の場合,PICC 自身の伝送プロトコル能力を付加する。その符号化は,

図 17 による。1 バイト目

の B1 は,この規格のフレーム形式と JIS X 6322-4 のブロック形式との対応における JIS X 6322-4 ブロッ

ク形式の EDC フィールドの扱いを規定する。B1 の符号化は,

図 18 による。2 バイト目の B2 は通信能力

を示し,b8 は伝送速度自動検出能力の有無,b7∼b5 はこの規格では固定値(b“000”

)とし,b4∼b1 は fc/8,

fc/16

fc/32 及び fc/64 のそれぞれの伝送速度対応能力を示す(

図 18 参照)。b4 及び b3 は,fc/8 及び fc/16

の伝送速度対応能力として予約し,この規格では b“0”とする。

B1 B2

1 バイト(図 18 参照) 1 バイト(図 18 参照)

図 17−伝送プロトコル能力


22

X 6319-4

:2016

B1

b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1

意味

0 0 0 0 0 0 0 0

JIS X 6319-4:2010

の仕様だけに適合していることを示す。

0 0 0 0 0 0 0 1

JIS X 6319-4:2010

の仕様に適合している場合は,JIS X 

6322-4

ブロック形式の EDC を省略して伝送し,それ以外の

場合は,JIS X 6322-4 ブロック形式をそのまま伝送するこ

とを示す。

0 0 0 0 0 0 1 0

JIS X 6322-4

ブロック形式をそのまま伝送するが,その

EDC は常に“0000”とすることを示す。

0 0 0 0 0 1 0 0

JIS X 6322-4

ブロック形式をそのまま伝送するが,JIS X 

6322-3

の B.1 の CRC_A を EDC に設定することを示す。

0 0 0 0 1 0 0 0

JIS X 6322-4

ブロック形式をそのまま伝送するが,JIS X 

6322-3

の B.2 の CRC_B を EDC に設定することを示す。

0 0 0 1 0 0 0 0

JIS X 6322-4

ブロック形式をそのまま伝送するが,JIS X 

5211

の A.3 の CRC を EDC に設定することを示す。

その他の設定は,禁止とする。

B2

b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1

意味

0:伝送速度自動検出非対応 
1:伝送速度自動検出対応

 0

0:固定値 
1:RFU

  0  

0:固定値 
1:RFU

     0

0:固定値 
1:RFU

    0

0:fc/8 非対応 
1:fc/8 対応(予約)

0:fc/16 非対応 
1:fc/16 対応(予約)

0:fc/32 非対応 
1:fc/32 対応

0:fc/64 非対応 
1:fc/64 対応

注記 1  fc/8,fc/16,fc/32 及び fc/64 について言及しているが,5.2.3 で fc/32 及び fc/64 だけを規定しているため,

この規格では,fc/32 及び fc/64 だけを使用する。

注記 2  伝送速度自動検出対応の場合,PICC は,b1∼b4 で示される伝送速度のコマンドを受信し処理できる。

図 18EDC 方式(B1)及び通信能力(B2

8.7

WUP

コマンド

WUP コマンドは,任意選択とする。 
HALT 状態にある PICC が WUP コマンドを受信した場合,そのコマンドのシステムコードが PICC に設

定されているシステムコードに該当するときに,PICC は,WUP レスポンスを返した後,IDLE 状態に遷移

する。

WUP コマンドの形式は,2 バイトのコマンドコード(“D604”),1 バイトの固定値(“AA”)に続く 1 バ

イトの AFI で構成するシステムコード,1 バイトのリクエストコード(

“00”

)及び 1 バイトのタイムスロ

ット数の順で構成する(

図 19 参照)。


23

X 6319-4

:2016

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

固定値フィールド

AFI フィールド

2 バイト(“D604”)  1 バイト(“AA”)

1 バイト

1 バイト(“00”)

1 バイト

図 19WUP コマンドのコマンドメッセージ形式

8.8

WUP

レスポンス

WUP コマンドを処理する機能を備える PICC は,WUP レスポンスを返す機能を備えなければならない。 
WUP レスポンスの形式は,2 バイトのレスポンスコード(“D705”),8 バイトの PICC 識別子及び 8 バイ

トの応答時間記述子の順で構成する(

図 20 参照)。

レスポンスコード

PICC 識別子

応答時間記述子

2 バイト(“D705”)

8 バイト

8 バイト

図 20WUP レスポンスのレスポンスメッセージ形式

8.9

HLT

コマンド

HLT コマンドは,任意選択とする。 
IDLE 状態又は READY-DECLARED 状態にある PICC は,自身と同じ PICC 識別子の HLT コマンドを受

信した場合,HLT レスポンスを返した後,HALT 状態へ遷移する。

HLT コマンドの形式は,2 バイトのコマンドコード(“D602”)及び 8 バイトの PICC 識別子の順で構成

する(

図 21 参照)。

コマンドコード PICC 識別子

2 バイト(“D602”)

8 バイト

図 21HLT コマンドのコマンドメッセージ形式

8.10  HLT

レスポンス

HLT コマンドを処理する機能を備える PICC は,HLT レスポンスを返す機能を備えなければならない。

HLT レスポンスの形式は,2 バイトのレスポンスコード(“D703”)及び 8 バイトの PICC 識別子の順で構

成する(

図 22 参照)。

レスポンスコード

PICC 識別子

2 バイト(“D703”)

8 バイト

図 22HLT レスポンスのレスポンスメッセージ形式

8.11  ATTR

コマンド

8.11.1  ATTR

コマンドのコマンドメッセージ形式

ATTR コマンドは,任意選択とする。 
READY-DECLARED 状態にある PICC は,自身と同じ PICC 識別子の ATTR コマンドを受信した場合,

ATTR レスポンスを返した後,ACTIVE 状態(8.3.7.2 参照)へと遷移する。

ATTR コマンドの形式は,2 バイトのコマンドコード(“D600”),8 バイトの PICC 識別子,それぞれ 1

バイトの CP1,CP2,CP3 及び 0 バイト以上の INFC フィールドの順で構成する(

図 23 参照)。


24

X 6319-4

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コマンドコード PICC 識別子

CP1 CP2 CP3

INFC フィールド

2 バイト(“D600”)

8 バイト

1 バイト

1 バイト

1 バイト

0 バイト以上

図 23ATTR コマンドのコマンドメッセージ形式

8.11.2  CP1

Command Param 1

の符号化

CP1 は,図 24 のように符号化される。

b8 b7 b6 b5 b4

b3

b2

b1

意味

x x x x

ビット伝送速度

        x x x x

PCD の最大フレームサイズ

図 24CP1 の符号化

上位 4 ビット(b8∼b5)は,

表 及び表 に示すように,ビット伝送速度指定の符号化に利用する。

表 5PICC から PCD へのビット伝送速度

b8

b7

意味

0 0  fc/128 
0 1  fc/64 
1 0  fc/32 
1 1  fc/16

表 6PCD から PICC へのビット伝送速度

b6

b5

意味

0 0  fc/128 
0 1  fc/64 
1 0  fc/32 
1 1  fc/16

下位 4 ビット(b4∼b1)は,

表 に示すように,PCD が受信できる最大フレームサイズを符号化するた

めに利用する。

表 7−最大フレームサイズの符号化

下位 4 ビットの値

0 1 2 3 4 5 6 7 8  9∼F

最大フレームサイズ(バイト)

 16  24

32

40

48

64

96

128

256 RFU>256

8.11.3  CP2

Command Param 2

の符号化

CP2 は,PCD が選択した EDC 方式を表し,符号化は,図 18 の B1 による。

8.11.4  CP3

Command Param 3

の符号化

CP3 は,図 25 のように符号化される。

b8 b7 b6 b5

b4

b3

b2

b1

意味

x x x x          RFU

    x x x x  CID

図 25CP3 の符号化

上位 4 ビット(b8∼b5)は,b“0000”に設定し,その他の値は,RFU とする。

下位 4 ビット(b4∼b1)は,CID(Card IDentifier)とし,0∼14 までの範囲で,通信対象の PICC の論理


25

X 6319-4

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番号を定義する。15 は,RFU とする。CID は,PCD によって指定され,ACTIVE 状態にある各 PICC につ

いて一意でなければならない。ただし,PCD が CID を利用可能にしない場合,CID を b“0000”に設定し

なければならない。

8.11.5  INFC

フィールド

INFC フィールドには,JIS X 6322-4 の INF フィールドとして転送可能な上位層のコマンドを設定してよ

い。

PICC は,INFC フィールドを処理してもよい。

8.12  ATTR

レスポンス

8.12.1  ATTR

レスポンスのレスポンスメッセージ形式

ATTR コマンドを処理する機能を備える PICC は,ATTR レスポンスを返す機能を備えなければならない。 
ATTR レスポンスの形式は,2 バイトのレスポンスコード(“D701”),それぞれ 1 バイトの MBLI/CID,

RP1,RP2,RP3 及び 0 バイト以上の INFR フィールドの順で構成する(図 26 参照)。

ATTR レスポンスを返した後,PICC は,JIS X 6322-4 で定義される処理が可能となる。非活性化は,JIS 

X 6322-4

による。JIS X 6322-4 を非活性化した後,PICC は,HALT 状態となる。

レスポンスコード

MBLI/CID RP1  RP2  RP3  INFR フィールド

2 バイト(“D701”)

1 バイト

1 バイト

1 バイト

1 バイト

0 バイト以上

図 26ATTR レスポンスのレスポンスメッセージ形式

8.12.2  MBLI/CID

の符号化

MBLI/CID は,図 27 のように符号化される。

b8 b7 b6 b5

b4

b3

b2

b1

意味

x x x x          MBLI

    x x x x  CID

図 27MBLI/CID の符号化

上位 4 ビット(b8∼b5)は,MBLI(Maximum Buffer Length Index)とする。MBLI は,連鎖されたフレ

ームを受信するための PICC の内部バッファの上限 MBL(Maximum Buffer Length:最大バッファ長)を定

義するために使う整数値とする。MBLI は,0∼15 の範囲とする。MBLI が 1∼15 のとき,MBL は,次の

式で計算される。

MBL=(PICC の最大フレームサイズ)×2

(MBLI

1)

PCD は,データを複数の連鎖されたフレームとして送信するとき,データ全体の長さが MBL を超えな

いことを確認しなければならない。

PICC が内部バッファの上限についての情報を提供しない場合,MBLI を 0 に設定しなければならない。

下位 4 ビット(b4∼b1)は,CID(Card IDentifier)とし,ATTR コマンドにおける CID と同じ値を設定

しなければならない。PICC が CID を利用可能にしない場合,CID を b“0000”に設定しなければならない。

8.12.3  RP1

Response Param 1

の符号化

RP1 は,図 28 のように符号化される。


26

X 6319-4

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b8 b7 b6 b5

b4

b3

b2

b1

意味

x x x x          FWI

    x x    RFU 
      x x  FO

図 28RP1 の符号化

上位 4 ビット(b8∼b5)は,FWI(Frame Waiting Time Integer)とする。FWI は,FWT(Frame Waiting Time)

を定義するために使う整数値とする。FWT は,JIS X 6322-4 で定義されるフレームの交換における,PCD

のフレームの最後から PICC の応答フレームの最初までの時間の最大値とする。

FWT は,次の式で計算される。FWI は,0∼14 の範囲とし,15 は,RFU とする。

FWT=(256×16/fc)×2

FWI

下位 4 ビット(b4∼b1)のうち,

(b4,b3)の 2 ビットを RFU とし,

(b2,b1)の 2 ビットを FO(Frame

Option)とし,その符号化は,表 に従う。

表 8FO の符号化

b2 b1

意味

1 x

PICC は NAD を利用可能にする。

x 1

PICC は CID を利用可能にする。

8.12.4  RP2

Response Param 2

の符号化

RP2 は,図 29 のように符号化される。

b8 b7 b6 b5 b4

b3

b2

b1

意味

x x x x

RFU

        x x x x PICC の最大フレームサイズ

図 29RP2 の符号化

上位 4 ビット(b8∼b5)は,b“0000”に設定し,その他の値は,RFU とする。

下位 4 ビット(b4∼b1)は,ATTR コマンドにおける CP1 の

表 と同じ定義とし,PICC が受信できる最

大フレームサイズを符号化するために利用される。

8.12.5  RP3

Response Param 3

の符号化

RP3 は,“00”に設定し,それ以外の値は,RFU とする。

8.12.6  INFR

フィールド

INFR フィールドには,ATTR コマンドの INFC フィールドに対する応答を格納してもよい。

9

ファイル

9.1

ファイルの構成

PICC 内の情報は,ファイルとして管理される。ファイルには,エリアファイル及びサービスファイルの

2 種類がある。図 30 に PICC 内のファイルの構成例を示す。


27

X 6319-4

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図 30−ファイルの構成例

9.2

ファイルの種類

9.2.1

概要

エリアファイルは,エリアファイル構造体(9.2.2 参照)で構成する。サービスファイルは,サービスフ

ァイル構造体(9.2.3 参照)及びそれが対象とする PICC 内の記憶域に格納される情報の実体で構成する。

PICC 内の記憶域に格納される情報の実体は,PICC 内で,サービスファイル構造体のサービスファイル

識別子にて一意に特定され,情報の実体に対する処理方法は,サービスファイル識別子のアクセス制御処

理区分で指定される。

PICC 内の記憶域は,16 バイト単位のブロック群で構成し,各ブロックの論理的な位置は,2 バイトの管

理情報によって管理される。PICC 内での物理的な記憶域管理の方法は,規定しない。

9.2.2

エリアファイル

エリアファイルは,

図 31 に示すとおり,エリアファイル識別子,最大サービスファイル識別子,割当て

ブロック数,エリア鍵バージョン及び可変長のエリア鍵で構成する。

データ要素

バイト数

エリアファイル識別子 2

最大サービスファイル識別子 2

割当てブロック数 2

エリア鍵バージョン 2

エリア鍵

可変長

(採用している暗号方式に依存)

図 31−エリアファイル構造体

エリアファイル構造体のエリアファイル識別子は,

図 32 に示すとおり,10 ビットのエリア番号に続く 6

ビットのアクセス制御処理区分の値で構成する。エリアファイル識別子は,PICC 内で唯一無二でなければ

ならない。

図 30 に示すルートとなるエリアファイルは,必ず存在しなければならず,そのエリアファイル

識別子へ設定する値は,

“0000”でなければならない。6 ビットのアクセス制御処理区分の値は,

b“000000”又は b“000001”のいずれかとし,その他の値は,RFU とする。b“000000”の場合,このエ

リアファイルが管理する別のエリアファイルが存在してよい。b“000001”の場合,このエリアファイルが

管理する別のエリアファイルが存在しないことを示す。


28

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図 32−エリアファイル識別子

エリアファイル構造体の最大サービスファイル識別子には,このエリアファイルが管理するファイル群

の中で最も大きなファイル識別子の値を格納する。最大サービスファイル識別子の値として,

“FFFF”は,

使用しない。

エリアファイル構造体の割当てブロック数には,このエリアファイル識別子で管理する,別の全てのエ

リアファイル構造体及びサービスファイル構造体が占めるブロック数,サービスファイル構造体の割当て

ブロック数の合計,並びに PICC の記憶域の空きブロック数の総計を示す値を格納する。

エリアファイル構造体のエリア鍵バージョンには,このエリアファイル及びこのエリアファイルが管理

するサービスファイルに適用する鍵のバージョン情報を格納する。ただし,この規格では,バージョン情

報の内容については,規定しない。

エリアファイル構造体のエリア鍵は,相互認証時に使用する。ただし,この規格では,エリア鍵の仕様

及びその PICC 内での格納方法については,規定しない。

9.2.3

サービスファイル

サービスファイルは,

図 33 に示すとおり,サービスファイル識別子,割当てブロック数,サービス鍵バ

ージョン及びサービス鍵で構成する。サービス鍵バージョン及びサービス鍵は,任意選択とする。

データ要素

バイト数

サービスファイル識別子 2

割当てブロック数 2

サービス鍵バージョン 2

サービス鍵

可変長

(採用している暗号方式に依存)

図 33−サービスファイル構造体

サービスファイル構造体のサービスファイル識別子には,

図 34 に示すとおり,10 ビットのサービス番

号に続く 6 ビットのアクセス制御処理区分(9.5 参照)の値を格納する。サービスファイル構造体のサービ

スファイル識別子は,PICC 内で唯一無二でなければならない。

複数のサービスファイルがあり,それらのサービスファイル構造体のサービスファイル識別子における

サービス番号(上位 10 ビット)が同じ値でアクセス制御処理区分(下位 6 ビット)の値が異なる場合,そ

れらのサービスファイルは,別々のファイルとして識別される。この場合,アクセス種別(9.5.1 参照)が

同じ,かつ,割当てブロック数が同じならば,それらのサービスファイルのサービスファイル構造体の割

当てブロック数が示すブロックのデータは共有され,異なるアクセス制御を与えることを意味している。

このようなサービスファイルを,オーバラップサービスファイルと呼ぶ。


29

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図 34−サービスファイル識別子

サービスファイル構造体の割当てブロック数には,このサービスファイルが管理する PICC 内の記憶域

の量をブロック数で示した値を格納する。

サービスファイル構造体のサービス鍵バージョンには,このサービスファイル及びこのサービスファイ

ルが管理する記憶域に適用する鍵のバージョン情報を格納する。ただし,この規格では,バージョン情報

の内容については,規定しない。

サービスファイル構造体のサービス鍵は,相互認証時に使用する。ただし,この規格では,サービス鍵

の仕様及びその PICC 内での格納方法については,規定しない。

9.3

ファイル群の構成

ファイル群(複数のエリアファイル及びサービスファイル)の構成(例えば,

図 30)は,階層関係とな

る。ファイルの階層関係は,ファイル識別子(エリアファイル識別子及びサービスファイル識別子)の値

による。エリアファイル識別子のエリア番号の値及びサービスファイル識別子のサービス番号の値は,次

の規則に従って決めなければならない。

エリアファイルとサービスファイルとの違いは,ファイル識別子の下位 6 ビットの値で識別する。下位

6 ビットが b“000000”又は b“000001”の場合,エリアファイルとなる。それ以外の値の場合,サービス

ファイルとなる。

着目したエリアファイルの一つ下位の階層にあるエリアファイル及びサービスファイルのファイル識別

子の値は,着目したエリアファイルがもつエリアファイル識別子の値以上とし,かつ,着目したエリアフ

ァイルがもつ最大ファイル識別子の値以下としなければならない。

ただし,ファイル識別子の上位 10 ビットが同じ値であっても,下位 6 ビットが異なる値の場合,異なる

ファイル識別子として扱わなければならない。

例えば,ルートとなるエリアファイル構造体のエリアファイル識別子が“0000”で最大サービスファイ

ル識別子の値が“FFFE”であり,ルートとなるエリアファイルの一つ下の階層に,エリアファイル(エリ

アファイル識別子が“1000”で最大ファイル識別子が“1FFF”

)及びエリアファイル(エリアファイル識

別子が“3000”で最大ファイル識別子が“3FFF”

)がある場合の,サービスファイルのサービスファイル

識別子とその親となるエリアファイルとの関係を,

図 35 に示す。

図 35−ファイル群の構成例


30

X 6319-4

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9.4

ブロック

サービスファイル内のデータを格納するブロックの形式は,アクセス種別(9.5 参照)による。

加減算アクセスの場合,サービスファイル内のデータは,

図 36 に示すブロックの形式で PICC の記憶域

に格納されなければならない。ブロックの形式は,4 バイトの被加減算データ,4 バイトの戻入れデータ,

6 バイトのユーザデータ及び 2 バイトの実行識別子で構成する。それぞれのデータについては,9.5.4.2 

参照する。

図 36−ブロックの形式(加減算アクセス)

固定長順編成アクセス及び循環順編成アクセスの場合,ブロックの形式は,任意選択とする。

9.5

サービスファイルへのアクセス種別

9.5.1

サービスファイル識別子のアクセス制御処理区分

サービスファイル内のブロックへのアクセス種別は,サービスファイル識別子のアクセス制御処理区分

で決まる。

アクセス制御処理区分には,

相互認証が不要なアクセスと相互認証が必要なアクセスとがある。

アクセス種別には,固定長順編成アクセス,循環順編成アクセス及び加減算アクセスの 3 種類があり,そ

れぞれについてリード,ライトなどの処理が定義される(

表 参照)。

表 9−サービスファイル識別子のアクセス制御処理区分の値

アクセス方法の種類

アクセス制御処理区分

(6 ビット)

内容

相互認証不要 001001

001011

固定長順編成アクセス(リード又はライト)

固定長順編成アクセス(リードオンリ)

001101

001111

循環順編成アクセス(リード又はライト)

循環順編成アクセス(リードオンリ)

010001 
010011 
010101

010111

加減算アクセス(直接) 
加減算アクセス(戻入れ及び減算)

加減算アクセス(減算)

加減算アクセス(リードオンリ)

相互認証必要 001000

001010

固定長順編成アクセス(リード又はライト)

固定長順編成アクセス(リードオンリ)

001100 
001110

循環順編成アクセス(リード又はライト) 
循環順編成アクセス(リードオンリ)

010000 
010010 
010100 
010110

加減算アクセス(直接) 
加減算アクセス(戻入れ及び減算)

加減算アクセス(減算)

加減算アクセス(リードオンリ)

9.5.2

固定長順編成アクセス

固定長順編成アクセスは,常にサービスファイル構造体の割当てブロック数で示す PICC 内の記憶域の

先頭からのブロック番号を指定してアクセスを行う。

ブロック番号は,0 から始まらなければならない。ブロック番号は,昇順とする。


31

X 6319-4

:2016

リード又はライトは,そのサービスファイルのブロックに対する読出し及び書込みを可能とし,リード

オンリは,読出しだけを可能とする。

9.5.3

循環順編成アクセス

循環順編成アクセスは,サービスファイル構造体内の割当てブロック数(n)で示す PICC 内の記憶域に

おいて,

その先頭ブロックを末尾ブロックの直後のものとして扱うことによって,

循環的構造をもたせる。

ブロック番号は,記憶域の先頭からの順番を示すものではなく,データ書込みの際に移動するブロック番

号開始点からの循環的順番(0∼n−1)を示すものとする。ブロック番号開始点は,初期状態では記憶域の

先頭にある。

リード又はライトは,そのサービスファイルのブロックに対する読出し及び書込みを可能とし,リード

オンリは,読出しだけを可能とする。

読出しでは,割当てブロック数未満のブロック番号を指定する。書込みでは,常にブロック番号に 0 を

指定する。読出し又は書込みで指定するブロック数は,割当てブロック数を超えてはならない。

書込みには,一つのサービスファイルに対して一度に 1 ブロックのデータを指定して書き込む場合[a)]

と,一度に複数のブロックのデータを指定して書き込む場合[b)]とがある。いずれの場合も,最初に,

指定されたデータと現在ブロックに格納されているデータとを比較する。比較した結果が一致する場合に

は,PICC 内のブロックへのデータ書込みを行わずに処理正常完了の応答を返す。一致しない場合には,ブ

ロック番号開始点の移動(ブロック番号の一斉変更)及び PICC 内のブロックへのデータ書込みを行う。

それぞれの場合の具体的処理内容の例を次に示す(

図 37 及び図 38 の例を参照)。

a)

一つのサービスファイルに対して一度に ブロックのデータを指定して書き込む場合

指定された 1 ブロック分のデータとブロック番号 0 のデータとを比較する。比較した結果が一致し

ない場合は,ブロック番号 n−1 のブロックを新しいブロック番号開始点とし,そのブロックに指定さ

れたデータを書き込む。

b)

一つのサービスファイルに対して一度に複数ブロックのデータを指定して書き込む場合

指定されたデータのブロック数を m とし,先頭から順にデータ番号(1,..,m)を付与する。データ

番号 i のデータと,PICC 内のブロック番号 m−i のブロックのデータとの比較を,i=1,..,m について

行う。一つでも一致しない場合は,ブロック番号 n−1 のブロックを新しいブロック番号開始点とし,

そのブロックに指定されたデータで未書込みの先頭のデータを書き込むという操作を m 回繰り返す。

上記の処理で,n ブロック分のデータが書き込まれた後は,ブロック番号 0 に最新のデータが格納

され,その後のブロックに新しい順にデータが格納された状態となる。

図 37 及び図 38 に,それぞれ 1 ブロック指定及び 2 ブロック指定の循環順編成アクセスの書込み処

理の例を示す。

この例では,

割当てブロック数 4 の循環順編成アクセスのサービスファイルを用いる。

初期状態では,時系列で古い順にブロック A,B,C,D が格納されている。

データ A は,

“AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA AA”を示す。

データ B は,

“BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB BB”を示す。

データ C は,

“CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC CC”を示す。

データ D は,

“DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD DD”を示す。

データ E は,

“EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE EE”を示す。

データ F は,

“FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF”を示す。

図 37 の初期状態において,データ E を書き込む場合,書き込もうとするデータ E とブロック番号 0

のデータ D とは一致しないので,書込み処理は次のように行われる。


32

X 6319-4

:2016

1)

ブロック番号を,それぞれ 0 を 1 に,1 を 2 に,2 を 3 に,3 を 0 にする。

2)

ブロック番号 0 のブロックを指定されたデータ E で上書きする。

この例の初期状態において,データ D を書き込もうとした場合は,ブロック番号 0 のデータ D に一

致するため,書込み処理は実行されない。

0

1

2

3

C

B

A

1

2

3

0

C

D

B

A

1

2

3

0

C

D

B

D

E

初期状態

1)

  ブロック番号の一斉変更

2)

  データの上書き

図 37−循環順編成アクセスの書込み(ブロック指定)処理の例

図 38 の初期状態において,一度にデータ E 及びデータ F を指定して書き込む場合,書き込もうと

するデータ E 及び F とブロック番号 1 及び 0 のデータ C 及び D とは一致しないので,書込み処理は

次のように行われる。

1)

ブロック番号を,それぞれ 0 を 1 に,1 を 2 に,2 を 3 に,3 を 0 にする。

2)

ブロック番号 0 のブロックを指定されたデータ E で上書きする。

3)

ブロック番号を,それぞれ 0 を 1 に,1 を 2 に,2 を 3 に,3 を 0 にする。

4)

ブロック番号 0 のブロックを指定されたデータ F で上書きする。

この例の初期状態において,一度にデータ C 及び D を指定して書き込もうとした場合は,ブロック

番号 1 及び 0 のデータ C 及び D に一致するため,書込み処理は実行されない。


33

X 6319-4

:2016

初期状態

1) ブロック番号の一斉変更

2) データの上書き

0

1

2

3

C

B

A

1

2

3

0

C

D

B

A

1

2

3

0

C

D

B

D

E

0

1

C

D

B

E

2

3

C

D

F

E

2

1

3

0

4)

  データの上書き

3)

  ブロック番号の一斉変更

図 38−循環順編成アクセスの書込み(ブロック指定)処理の例

9.5.4

加減算アクセス

9.5.4.1

加減算アクセスの種類

加減算アクセスは,

図 36 に示す形式のブロックを用いて,データの加減算を行い,読出し及び書込みの

処理によって,直接アクセス,戻入れ及び減算アクセス,減算アクセス及びリードオンリアクセスの 4 種

類がある。

9.5.4.2

直接アクセス

直接アクセスは,読出し及び書込みを可能とする。読出しでは,指定されたブロックのデータをそのま

ま読み出し,書込みでは,指定されたブロックのデータを指定されたブロックにそのまま書き込む。

Read レスポンス(10.5.2 参照)及び Write コマンド(10.6 参照)のブロックデータの中に,図 39 に示す

加減算アクセス用ブロックを格納する。

図 39−加減算アクセス用ブロックデータ構成

アクセス制御処理区分として加減算アクセスが指定されているサービスファイル識別子で管理される場

合,

そのサービスファイルが管理するブロックには,

4 バイトの被加減算データ,4 バイトの戻入れデータ,

6 バイトのユーザデータ及び 2 バイトの実行識別子が格納されていなければならない(図 39 参照)。被加

減算データ及び戻入れデータは,0 又は正の整数とする。

被加減算データは,

このブロックに対して減算アクセス又は戻入れアクセスの書込みが行われる場合に,

初期状態

1)

  ブロック番号の一斉変更

2)

  データの上書き


34

X 6319-4

:2016

減算又は加算される対象のデータとする。

戻入れデータは,このブロックに対して戻入れアクセスの書込みが行われる場合に使用されるデータと

する。

ユーザデータは,任意選択とする。

実行識別子は,このブロックに対して減算アクセス又は戻入れアクセスの書込みが行われる場合に,PCD

からのコマンド再送によって重複して加減算されることを防ぐために用いるデータとする。コマンドメッ

セージ内のブロックデータにある実行識別子が PICC 内のこのブロックに記録されている実行識別子と同

じ場合,加減算を行わない。

9.5.4.3

減算アクセス

減算アクセスは,読出し及び書込みを可能とする。読出しでは,指定されたブロックのデータをそのま

ま読み出し,書込みでは,被加減算データから指定された値を減算し,減算した値を戻入れデータとして

書き込む。

読出しの場合は,9.5.4.2 による。

書込みの場合は,Write コマンドのブロックデータの中に,

図 40 に示す減算アクセス用ブロックを格納

する。

減算アクセスの書込みでは,PICC 内の被加減算データの値を上限として

図 40 に示す減算用データを

PICC 内の被加減算データから減算し,その結果を被加減算データに格納する。減算処理終了後,減算用デ

ータの値を,PICC 内の戻入れデータに書き込む。

減算アクセスでは,ブロック内に記録されている実行識別子と同じ実行識別子を含んだコマンドの処理

を行わない。ただし,処理正常終了完了の応答を返さなければならない。

実行識別子の決め方は,任意とする。

図 40−減算アクセス用ブロックデータ構成

9.5.4.4

戻入れ及び減算アクセス

戻入れ及び減算アクセスは,読出し及び書込みを可能とする。読出しでは,指定されたブロックのデー

タをそのまま読み出し,書込みでは,戻入れアクセス又は減算アクセスを選択することができる。戻入れ

アクセスでは,指定された値が戻入れデータ内にあることを確認し,その値の範囲で被加減算データへ加

算を行う。減算アクセスは,9.5.4.3 による。どちらの処理を選択するかは,ブロックエレメントにおける

アクセスモードで指定する(10.5.1 参照)

読出しの場合は,9.5.4.2 による。

減算アクセスの書込みの場合は,Write コマンドのブロックデータの中に,

図 41 に示す戻入れアクセス

用ブロックを格納する。

戻入れアクセスの書込みでは,PICC 内の戻入れデータの値を上限として

図 41 に示す加算用データを

PICC 内の被加減算データに加算する。加算処理終了後,PICC 内の戻入れデータは,0 にならなければな

らない。


35

X 6319-4

:2016

図 41−戻入れアクセス用ブロックデータ構成

戻入れアクセス用ブロックは,加算用データ(4 バイト)

,未使用(10 バイト)及び実行識別子(2 バイ

ト)からなる。被加減算データ及び戻入れデータは,0 又は正の整数とする。

戻入れアクセスでは,ブロック内に記録されている実行識別子と同じ実行識別子を含んだコマンドの処

理を行わない。ただし,処理正常終了完了の応答を返さなければならない。

実行識別子の決め方は,任意とする。

9.5.4.5

リードオンリアクセス

リードオンリアクセスは,指定されたブロック番号のデータの読出しを可能とし,かつ,書込みは禁止

とする。読み出されるデータは,

図 39 と同じとする。

10

コマンド及びレスポンス

10.1

コマンド及びレスポンス一覧

高速処理用近接型 IC カードのコマンドには,次のような特徴がある。この規格で規定するコマンド及び

レスポンスは,一つのコマンドで少なくとも 8 個のエリアファイル及び/又は 8 個のサービスファイルを

指定でき,指定されたファイル全てを処理して,それらのファイルに対応する情報を一つのレスポンスで

返すことができる。

コマンド及びレスポンスの一覧を,

表 10 に示す。


36

X 6319-4

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表 10−コマンド及びレスポンス一覧

コマンド及びレスポンス

(必須)

コマンドコード

レスポンスコード

応答時間の計算式における n の示すもの

REQ

“00”

“01”

使用しない。

RequestService

“02”

“03”

ファイル数

RequestResponse

“04”

“05” 0

Read

“06”

“07”

ブロック数

Write

“08”

“09”

ブロック数

Authentication1

“10”

“11”

ファイル数

Authentication2

“12”

“13” 0

SecureRead

“14”

“15”

ブロック数

SecureWrite

“16”

“17”

ブロック数

コマンド及びレスポンス

(任意選択)

コマンドコード

レスポンスコード

応答時間の計算式における n の示すもの

ATTR

“D6”

“00”

“D7”

“01” 0

HLT

“D6”

“02”

“D7”

“03” 0

WUP

“D6”

“04”

“D7”

“05”

使用しない。

独自コマンド

“CA”

“XX”

“CB”

“XX+1”

規定しない。

拡張コマンド

“D6”

“XX”

“D7”

“XX+1”

規定しない。

NewAuthentication1

“40”

“41”

ファイル数

NewAuthentication2

“42”

“43” 0

NewSecureRead

“44”

“45”

ブロック数

NewSecureWrite

“46”

“47”

ブロック数

注記 1 SecureRead は,Read from Secure File から名称が変更されたコマンド及びレスポンスである。 
注記 2 SecureWrite は,Write to Secure File から名称が変更されたコマンド及びレスポンスである。

10.2  PICC

のモード遷移

PICC は,モード 0,モード 1,モード 2,モード 1 New 及びモード 2 New の五つのモードをもち,モー

ドによって実行可能なコマンドが異なる。PICC は,各コマンドの正常終了時に指定されたモードへの遷移

を行わなければならない。PICC は,電源が供給された初期状態時,又は電源が途絶した場合,モード 0

へモード遷移しなければならない。モード 1 New 及びモード 2 New は,NewAuthentication1 及び

NewAuthentication2 を実装している場合だけ遷移することができる。

図 42 に PICC のモード遷移を示す。

モード 0 では,REQ,RequestResponse,RequestService,Read,Write 及び Authentication1 コマンドを受

信できなければならない。REQ,RequestResponse,RequestService,Read 又は Write レスポンスを送信した

後は,モード 0 にとどまらなければならない。Authentication1 レスポンスを送信した後は,モード 1 へ遷

移しなければならない。

モード 0 では,WUP,ATTR,HLT,DESELECT 及び NewAuthentication1 コマンドを受信してもよい。

WUP,ATTR,HLT 又は DESELECT レスポンスを送信した後は,モード 0 にとどまらなければならない。
NewAuthentication1 レスポンスを送信した後は,モード 1 New へ遷移しなければならない。

モード 1 では,RequestResponse,RequestService,Authentication1 及び Authentication2 コマンドを受信で

きなければならない。RequestResponse,RequestService 又は Authentication1 レスポンスを送信した後は,モ

ード 1 にとどまらなければならない。Authentication2 レスポンスを送信した後は,モード 2 へ遷移しなけ

ればならない。


37

X 6319-4

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モード 1 New では,RequestResponse,RequestService,NewAuthentication1 及び NewAuthentication2 コマ

ンドを受信できなければならない。RequestResponse,RequestService 又は NewAuthentication1 レスポンスを

送信した後は,モード 1 New にとどまらなければならない。NewAuthentication2 レスポンスを送信した後

は,モード 2 New へ遷移しなければならない。

モード 2 では,RequestResponse,RequestService,Authentication1,Authentication2,SecureRead 及び

SecureWrite コマンドを受信できなければならない。RequestResponse,RequestService,Authentication2,
SecureRead 又は SecureWrite レスポンスを送信した後は,モード 2 にとどまらなければならない。
Authentication1 レスポンスを送信した後は,モード 1 へ遷移しなければならない。

モード 2 New では,RequestResponse,RequestService,NewSecureRead,NewSecureWrite,NewAuthentication1

及 び NewAuthentication2 コ マ ンド を受 信 でき なけ れ ばな らな い 。 RequestResponse ,RequestService ,

NewSecureRead,NewSecureWrite 又は NewAuthentication2 レスポンスを送信した後は,モード 2 New にと

どまらなければならない。NewAuthentication1 レスポンスを送信した後は,モード 1 New へ遷移しなけれ

ばならない。

REQ

RequestResponse

RequestService

Read

Write

Authentication1

NewAuthentication1

RequestResponse

RequestService

Authentication1

Authentication2

Authentication1

NewAuthentication2

NewAuthentication1

RequestResponse

RequestService

NewAuthentication1

RequestResponse

RequestService

NewSecureRead

NewSecureWrite

NewAuthentication2

RequestResponse

RequestService

SecureRead

SecureWrite

Authentication2

(WUP)

(ATTR)

(HLT)

(DESELECT)

図 42PICC のモード遷移

10.3  RequestService

コマンド及びレスポンス

RequestService コマンドは,PCD が指定するファイルの存在を確認するときに用いる。 
PICC 識別子にて PICC を特定し,ファイル識別子にて存在を確認するファイルを一つ以上指定する。

PICC は,指定されたエリアファイルのエリア鍵バージョン及び指定されたサービスファイルのサービス

鍵バージョンを返す。

RequestService コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 43 に示すとおり,RequestService コマンドコー

ド“02”

,PICC 識別子,ファイル識別子の数及びファイル識別子のリストで構成しなければならない。


38

X 6319-4

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ファイル識別子の伝送順序は,リトルエンディアン形式とする。

コマンドコード PICC 識別子

ファイル識別子の数

(n)

ファイル識別子のリスト

1 バイト(“02”)

8 バイト

1 バイト

2×n バイト

図 43RequestService コマンドのコマンドメッセージ形式

RequestService コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 44 に示すとおり,RequestService レスポンス

コード“03”

,PICC 識別子,鍵バージョンの数及びエリア鍵バージョン及び/又はサービス鍵バージョン

のリストで構成しなければならない。

エリア鍵バージョン又はサービス鍵バージョンの伝送順序は,リトルエンディアン形式とする。

ファイルが存在しない場合,

“FFFF”とする。

レスポンスコード PICC 識別子

鍵バージョンの数

(n)

エリア鍵バージョン及び/又は

サービス鍵バージョンのリスト

1 バイト(“03”)

8 バイト

1 バイト

2×n バイト

図 44RequestService コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.4  RequestResponse

コマンド及びレスポンス

RequestResponse コマンドは,PICC のモードを確認するときに用いる。 
PICC 識別子にて PICC を特定する。 
PICC は,現在のモード値を返す。

RequestResponse コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 45 に示すとおり,RequestResponse コマンド

コード“04”及び PICC 識別子で構成しなければならない。

コマンドコード PICC 識別子

1 バイト(“04”)

8 バイト

図 45RequestResponse コマンドのコマンドメッセージ形式

RequestResponse コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 46 に示すとおり,RequestResponse レスポ

ンスコード“05”

,PICC 識別子及び現在のモードで構成しなければならない。

レスポンスコード PICC 識別子

モード

1 バイト(“05”)

8 バイト

1 バイト(“00”:モード 0,“01”:モード 1 又はモード 1 New,
“02”

:モード 2 又はモード 2 New)

図 46RequestResponse コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.5  Read

コマンド及びレスポンス

10.5.1  Read

コマンド

Read コマンドは,PCD が指定する PICC 内のサービスファイルからデータを読み出すときに用いる。 
PICC 識別子にて PICC を特定し,サービスファイル識別子にて読出し対象とするサービスファイルを一

つ以上指定し,それぞれのサービスファイルが管理する PICC 内の記憶域に格納されているデータの位置

をブロックリストにて指定する。

Read コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 47 に示すとおり,Read コマンドコード“06”,PICC 識

別子,サービスファイル識別子の数,サービスファイル識別子のリスト,ブロック数及びブロックリスト


39

X 6319-4

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で構成しなければならない。ブロックリストは,一つ以上のブロックエレメントのリストで構成する。

サービスファイル識別子のリストに含める全てのサービスファイル識別子のアクセス制御処理区分は,

相互認証不要でなければならない。

サービスファイル識別子の伝送順序は,リトルエンディアン形式とする。

コマンドコード PICC 識別子

サービスファイル

識別子の数(k)

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック数

(m)

ブロックリスト

1 バイト(“06”)

8 バイト

1 バイト

2×k バイト

1 バイト

2×m∼3×m

バイト

図 47Read コマンドのコマンドメッセージ形式

ブロックエレメントは,2 バイト又は 3 バイトとする。

図 48 には,2 バイト型,図 49 には,3 バイト型

のブロックエレメントの構成をそれぞれ示す。ブロックエレメントは,次の四つの要素で構成する。

−  エレメント長フラグ

ブロックエレメントの先頭の 1 バイトの b8 が 1 の場合,2 バイト型のブロックエレメント,0 の場

合,3 バイト型のブロックエレメントとなることを示す。

−  アクセスモード

コマンドが対象とするブロックに対する加減算アクセスの方法を修飾する。b“000”の場合,直接

アクセス,循環順編成アクセス又は減算アクセスとなることを示し,b“001”の場合,戻入れアクセ

スとなることを示す。その他の値は,無視してもよい。

−  サービスファイルの順番

コマンドが対象とするサービスファイルを示すため,同じコマンド内のサービスファイル識別子の

リストにおける順番(先頭を 0 とする。

)を指定する。

−  ブロック番号

コマンドが対象とするサービスファイル内のブロックの位置(先頭を 0 とする。

)を指定する。3 バ

イト型ブロックエレメントの場合,2 バイトのブロック番号をリトルエンディアン形式で伝送する。

図 48バイト型のブロックエレメント


40

X 6319-4

:2016

図 49バイト型のブロックエレメント

10.5.2  Read

レスポンス

Read コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 50 に示すとおり,Read レスポンスコード“07”,PICC

識別子,ステータスフラグ 1,ステータスフラグ 2,ブロック数及びブロックデータで構成しなければなら

ない。

ステータスフラグ 1 が“00”の場合,全てのブロック読出し処理の正常終了を表す。それ以外の場合,

読出しの失敗を示し,ブロック数及びブロックデータは返さない。詳細は,10.5.3 による。

ブロックデータは,コマンドのブロックリストで指定された順番に従うものとする。

レスポンスコード PICC 識別子

ステータスフラグ 1

ステータス

フラグ 2

ブロック数

(m)

ブロックデータ

1 バイト(“07”)

8 バイト

1 バイト(“00”:正常終了

その他:誤り発生箇所)

1 バイト

1 バイト 16×m バイト

図 50Read コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.5.3

ステータスフラグ

ステータスフラグは,ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2 の 2 バイトで構成する。ステータス

フラグ 1 は,誤り発生箇所を示す。ステータスフラグ 1 の詳細を,

図 51 に示す。

ステータスフラグ 1 は,エラーのあったブロックをビット位置で示す。ステータスフラグ 1 に設定する

エラーの位置は,モジュロ 8 の値に対応するビットとする。ブロックリストに依存しない誤りの場合,ス

テータスフラグ 1 の値は,

“FF”とする。誤り検出は,リストの先頭から順に行い,誤りを検出した位置

をステータスフラグ 1 に示す。

例えば,Read コマンドでブロック 0,1,2,3,4,5,6,7,8 及び 9 が指示されていた場合,先頭から

2 番目のブロック,すなわちブロック 1 でエラーがあったときに,ステータスフラグ 1 の b2 を 1 に設定す

る。先頭から 10 番目のブロック,すなわちブロック 9 でエラーがあったときに,ステータスフラグ 1 の

b2 を 1 に設定する。


41

X 6319-4

:2016

図 51−誤り発生箇所の表示方法

ステータスフラグ 2 は,コマンド実行後のステータスコードを示す。ステータスコードの詳細を,

表 11

に示す。

表 11−ステータスコード一覧

コード

意味

内容

“00”

正常終了

正常に処理終了

“01”

加減算誤り

被加減算データに対する減算時,結果がマイナス値になるため減算できない。

被加減算データに対する戻入れ時,オーバフローした。

“02”

戻入れ誤り

被加減算データに対する戻入れ時,直前の減算値が戻入れデータより小さい。

“70”

記憶域誤り

記憶域への書込みができない,記憶域のビット化けが生じた。

“71”

書込み回数オーバ

記憶域への書込みが許容回数を超えた。

上記以外の値 RFU

RFU

注記 1 PCD は,この表で規定されていない値は,無視してよい。 
注記 2  JIS X 6319-4:2005 では,ステータスフラグ 1 についてステータスフラグ 2 という名称で説明し,ステータ

スフラグ 2 についてステータスフラグ 1 という名称で説明していた。それらは誤記であった。

10.6  Write

コマンド及びレスポンス

Write コマンドは,PCD が指定する PICC 内のサービスファイルが管理するブロックへデータを書き込む

ときに用いる。

PICC 識別子にて PICC を特定し,サービスファイル識別子にて書込み対象とするサービスファイルを一

つ以上指定し,それぞれのサービスファイルが管理する PICC 内の記憶域に格納されているデータの位置

をブロックリストにて指定し,それぞれのサービスファイルに対して書き込むデータをブロックデータに

て指定する。

Write コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 52 に示すとおり,Write コマンドコード“08”,PICC 識

別子,サービスファイル識別子の数,サービスファイル識別子のリスト,ブロック数,ブロックリスト及

びブロックデータで構成しなければならない。

複数のブロックが指定された場合,書込みデータの同時性を保証しなければならない。

サービスファイル識別子のリストに含める全てのサービスファイル識別子のアクセス制御処理区分は,

相互認証不要でなければならない。

サービスファイル識別子の伝送順序は,リトルエンディアン形式とする。


42

X 6319-4

:2016

ブロックリストの指定方法は,10.5.1 による。

コマンド

コード

PICC

識別子

サービスファイル

識別子の数(k)

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック数

(m)

ブロック

リスト

ブロック

データ

1 バイト

“08”

8 バイト

1 バイト

2×k バイト

1 バイト

2×m∼3×m

バイト

16×m

バイト

図 52Write コマンドのコマンドメッセージ形式

Write コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 53 に示すとおり,Write レスポンスコード“09”,PICC

識別子,ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2 で構成しなければならない。

ステータスフラグ 1 が“00”の場合,全てのブロック書込み処理の正常終了を表す。それ以外の場合,

書込みの失敗を示す。詳細は,10.5.3 による。

レスポンスコード PICC 識別子

ステータスフラグ 1

ステータスフラグ 2

1 バイト(“09”)

8 バイト

1 バイト(“00”:正常終了

その他:誤り発生箇所)

1 バイト

図 53Write コマンドのレスポンスメッセージ形式

一つの Write コマンドによって複数のブロックを指定した場合,データ書込みの同時性を保証しなけれ

ばならない。一部のブロック書込みに失敗した場合,必ずコマンド指定対象全ブロックのデータを元のデ

ータに復旧しなければならない。また,書込み途中に電力がなくなった場合,全てのブロックが書き換え

られるか,又は全てのブロックが書き換えられないかのいずれかにならなければならない。

10.7  Authentication1

コマンド及び Authentication2 コマンド

10.7.1

概要

PCD と PICC との間で相互認証を実現するために,Authentication1 コマンド及びレスポンス,並びに

Authentication2 コマンド及びレスポンスを規定する。相互認証アルゴリズムは,アプリケーションシステ

ムのセキュリティポリシーによるので,この規格では規定しない。

Authentication1 コマンド及びレスポンスは,PCD が PICC を認証するときに用いる。また,Authentication2

コマンド及びレスポンスは,PICC が PCD を認証するときに用いる。

PCD は,Authentication1 コマンドを実行してから Authentication2 コマンドを実行しなければならない。

相 互 認 証 の 最 初 の コ マ ン ド と し て Authentication1 コ マ ン ド を 用 い た 場 合 , 次 の 相 互 認 証 に は

Authentication2 を,相互認証成功後のモード 2 におけるファイルの読出しには SecureRead コマンドを,相

互認証成功後のモード 2 におけるファイルの書込みには SecureWrite コマンドを,それぞれ用いる。

10.7.2  Authentication1

コマンド及びレスポンス

Authentication1 コマンドは,PCD が PICC を認証するときに用いる。 
Authentication1 コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 54 に示すとおり,Authentication1 コマンドコ

ード“10”

,PICC 識別子及びパラメタで構成しなければならない。

Authentication1 コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 55 に示すとおり,Authentication1 レスポン

スコード“11”

,PICC 識別子及びパラメタで構成しなければならない。

コマンド及びレスポンスのパラメタは,PCD が PICC に格納されているファイルを認証するために必要

な情報を格納する(

附属書 参照)。パラメタの形式は,規定しない。


43

X 6319-4

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コマンドコード PICC 識別子

パラメタ

1 バイト(“10”)

8 バイト PCD から PICC へ送る認証のための情報

図 54Authentication1 コマンドのコマンドメッセージ形式

レスポンスコード PICC 識別子

パラメタ

1 バイト(“11”)

8 バイト PICC から PCD へ送る認証のための情報

図 55Authentication1 コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.7.3  Authentication2

コマンド及びレスポンス

Authentication2 コマンドは,PICC が PCD を認証するときに用いる。

PICC が PCD を認証できた場合,Authentication2 レスポンスを送信しなければならない。PICC が PCD

を認証できなかった場合,Authentication2 レスポンスを送信してはならない。

Authentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 56 に示すとおり,Authentication2 コマンドコ

ード“12”

,PICC 識別子及びパラメタで構成しなければならない。

Authentication2 コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 57 に示すとおり,Authentication2 レスポン

スコード“13”及び PICC 識別子を含むパラメタで構成しなければならない。

コマンドメッセージのパラメタには,PICC が PCD を認証するために必要な情報が含まれる。

レスポンスメッセージのパラメタには,PCD と PICC とが同じ共有値をもっていることを確認するため

に必要な情報が含まれなければならない(

附属書 参照)。パラメタの形式は,規定しない。

コマンドコード PICC 識別子

パラメタ

1 バイト(“12”)

8 バイト PCD から PICC へ送る認証のための情報

図 56Authentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“13”) PCD と PICC とが同じ共有値をもっていることを確認するために必要な情報

図 57Authentication2 コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.8  SecureRead

コマンド及びレスポンス

SecureRead コマンドは,相互認証後に,PCD が指定するサービスファイルにおけるブロックを PICC か

ら読み出すときに用いる。

SecureRead コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 58 に示すとおり,SecureRead コマンドコード“14”

及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ブロック数及びブロックリストが含まれなければならない。

コマンドコード

パラメタ

1 バイト(“14”)

ブロック数及びブロックリスト

図 58SecureRead コマンドのコマンドメッセージ形式

SecureRead コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 59 に示すとおり,SecureRead レスポンスコー

ド“15”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ステータスフラグ 1,ステータスフラグ 2,ブロック数及びブロックデータが含まれなけ

ればならない。


44

X 6319-4

:2016

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“15”)

ステータスフラグ 1,ステータスフラグ 2,ブロック数及びブロックデータ

図 59SecureRead コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.9  SecureWrite

コマンド及びレスポンス

SecureWrite コマンドは,相互認証後に,PCD が指定するサービスファイルにおけるブロックを PICC へ

書き込むときに用いる。

SecureWrite コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 60 に示すとおり,SecureWrite コマンドコード“16”

及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ブロック数,ブロックリスト及びブロックデータが含まれなければならない。

複数のブロックが指定された場合,書込みデータの同時性を保証しなければならない。

コマンドコード

パラメタ

1 バイト(“16”)

ブロック数,ブロックリスト及びブロックデータ

図 60SecureWrite コマンドのコマンドメッセージ形式

SecureWrite コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 61 に示すとおり,SecureWrite レスポンスコー

ド“17”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2 が含まれなければならない。

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“17”)

ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2

図 61SecureWrite コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.10

独自コマンド及びレスポンス

独自コマンドは,PICC 製造業者がこの規格で規定しないコマンド処理を PICC で実行するために使用す

る。

独自コマンドのメッセージ形式は,

図 62 及び図 63 に示す形式に従わなければならない。

コマンドメッセージ形式のコマンドコードの 2 バイト目は,1 バイトの偶数とする。

レスポンスメッセージ形式のコマンドコードの 2 バイト目は,対応するコマンドメッセージ形式のコマ

ンドコードの 2 バイト目に 1 を加算する。

このコマンドは,任意選択とする。

コマンドコード

パラメタ

2 バイト(“CA”“XX”)

規定しない。

図 62−独自コマンドのコマンドメッセージ形式

レスポンスコード

パラメタ

2 バイト(“CB”“XX+1”) 規定しない。

図 63−独自コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.11

拡張コマンド及びレスポンス

拡張コマンドは,将来追加規定されるコマンドに対して割り当てる。

拡張コマンドは,

図 64 及び図 65 で示されるメッセージ形式でなければならない。


45

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コマンドメッセージ形式のコマンドコードの 2 バイト目は,1 バイトの偶数とする。

レスポンスメッセージ形式のコマンドコードの 2 バイト目は,対応するコマンドメッセージ形式のコマ

ンドコードの 2 バイト目に 1 を加算する。

コマンドコード

パラメタ

2 バイト(“D6”“XX”)

規定しない。

図 64−拡張コマンドのコマンドメッセージ形式

レスポンスコード

パラメタ

2 バイト(“D7”“XX+1”)

規定しない。

図 65−拡張コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.12  NewAuthentication1

コマンド及びレスポンス

NewAuthentication1 は,暗号方式を識別するための情報が追加された Authentication1 である。

NewAuthentication1 コマンドは,PCD が PICC を認証するときに用いる。

相互認証成功後のモード 2 New におけるファイルの読出しには NewSecureRead コマンドを,相互認証成

功後のモード 2 New におけるファイルの書込みには NewSecureWrite コマンドを,それぞれ用いる。

NewAuthentication1 コマンドのコマンドメッセージ形式を図 66 に示す。NewAuthentication1 コマンドコ

ード“40”

,PICC 識別子,認証記述子及びパラメタで構成しなければならない。

認証記述子は,次による。

−  下位 4 ビット:b“0000”

ISO/IEC 18033-3 に定義される,128 ビット鍵を利用したブロック暗号 AES

(Advanced Encryption Standard)による相互認証及び通信の暗号化を行うことを示す。

]とする。他の

設定は,RFU とする。

−  上位 4 ビット:PCD は,b“0000”を設定し,PICC は,これを無視する。他の設定は,RFU とする。

コマンドコード PICC 識別子

認証記述子

パラメタ

1 バイト(“40”)

8 バイト

1 バイト PCD から PICC へ送る認証のための情報

図 66NewAuthentication1 コマンドのコマンドメッセージ形式

NewAuthentication1 コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 67 に示すとおり,NewAuthentication1

レスポンスコード“41”

,PICC 識別子及びパラメタで構成しなければならない。

コマンド及びレスポンスのパラメタは,PCD が PICC に格納されているファイルを認証するために必要

な情報を格納する。パラメタの形式は,規定しない。

レスポンスコード PICC 識別子

パラメタ

1 バイト(“41”)

8 バイト PICC から PCD へ送る認証のための情報

図 67NewAuthentication1 コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.13  NewAuthentication2

コマンド及びレスポンス

NewAuthentication2 は,相互認証における NewAuthentication1 の後に続く手順を実行する。 
NewAuthentication2 コマンドは,PICC が PCD を認証するときに用いる。

NewAuthentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 68 に示すとおり,NewAuthentication2 コ

マンドコード“42”

,PICC 識別子及びパラメタで構成しなければならない。


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コマンドメッセージのパラメタには,PICC が PCD を認証するために必要な情報が含まれる。

コマンドコード PICC 識別子

パラメタ

1 バイト(“42”)

8 バイト PCD から PICC へ送る認証のための情報

図 68NewAuthentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式

NewAuthentication2 コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 69 に示すとおり,NewAuthentication2

レスポンスコード“43”及び PICC 識別子を含むパラメタで構成しなければならない。

レスポンスメッセージのパラメタには,PCD と PICC とが同じ共有値をもっていることを確認するため

に必要な情報が含まれなければならない。パラメタの形式は,規定しない。

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“43”) PCD と PICC とが同じ共有値をもっていることを確認するために必要な情報

図 69NewAuthentication2 コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.14  NewSecureRead

コマンド及びレスポンス

NewSecureRead コマンドは,NewAuthentication1 コマンド及び NewAuthentication2 コマンドによる相互認

証正常終了後に,PCD が指定するサービスファイルにおけるブロックを PICC から読み出すときに用いる。

NewSecureRead コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 70 に示すとおり,NewSecureRead コマンドコ

ード“44”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ブロック数及びブロックリストが含まれなければならない。

コマンドコード

パラメタ

1 バイト(“44”)

ブロック数及びブロックリスト

図 70NewSecureRead コマンドのコマンドメッセージ形式

NewSecureRead コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 71 に示すとおり,NewSecureRead レスポン

スコード“45”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ステータスフラグ 1,ステータスフラグ 2,ブロック数及びブロックデータが含まれなけ

ればならない。

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“45”)

ステータスフラグ 1,ステータスフラグ 2,ブロック数及びブロックデータ

図 71NewSecureRead コマンドのレスポンスメッセージ形式

10.15  NewSecureWrite

コマンド及びレスポンス

NewSecureWrite コマンドは,NewAuthentication1 コマンド及び NewAuthentication2 コマンドによる相互

認証正常終了後に,PCD が指定するサービスファイルにおけるブロックを PICC へ書き込むときに用いる。

NewSecureWrite コマンドのコマンドメッセージ形式は,図 72 に示すとおり,NewSecureWrite コマンド

コード“46”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ブロック数,ブロックリスト及びブロックデータが含まれなければならない。

複数のブロックが指定された場合,書込みデータの同時性を保証しなければならない。


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コマンドコード

パラメタ

1 バイト(“46”)

ブロック数,ブロックリスト及びブロックデータ

図 72NewSecureWrite コマンドのコマンドメッセージ形式

NewSecureWrite コマンドのレスポンスメッセージ形式は,図 73 に示すとおり,NewSecureWrite レスポ

ンスコード“47”及びパラメタで構成しなければならない。

パラメタには,ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2 が含まれなければならない。

レスポンスコード

パラメタ

1 バイト(“47”)

ステータスフラグ 1 及びステータスフラグ 2

図 73NewSecureWrite コマンドのレスポンスメッセージ形式


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附属書 A

参考)

セキュリティ

A.0

概要

この附属書は,アクセス方法の種類が相互認証を必要とするファイルへのアクセス方法について記載す

る。

セキュリティに関しては,アーキテクチャだけを規定し,コマンドへの実装方法に関しては,実装依存

とする。

セキュリティの範囲は,次のとおりとする。

−  アクセス鍵生成

− PCD と PICC との間の相互認証

− PCD と PICC との間の通信路の暗号化

− PICC 内の記憶域におけるファイルの暗号化

アクセス鍵は,アクセス対象となるエリアファイルに対応したエリア鍵及びサービスファイルに対応し

たサービス鍵から生成される鍵とする。

相互認証は,アクセス鍵を用いて,PCD 及び PICC が相互に,相手の信ぴょう(憑)性を確認する。

通信路の暗号化は,相互認証時に生成された情報を鍵として,通信路に流れるデータを暗号化する。

A.1

アクセス鍵

図 A.1 の例に示すように,一つのエリアファイルは,一つのエリア鍵をもち,かつ,一つのサービスフ

ァイルは,一つのサービス鍵をもつ。

図 A.1−エリア鍵及びサービス鍵の概念図

アクセス鍵は,同時アクセス対象となる(同時にオープンしたい)エリアファイルに対応したエリア鍵

及びサービスファイルに対応したサービス鍵から特定のアルゴリズム(この規格では,

“アクセス鍵生成ア

ルゴリズム”という。

)による演算の結果生成される固定長鍵とする。

例えば,

図 A.1 の全てのエリアファイル及びサービスファイルがアクセス対象となっている場合,アク

セス鍵生成アルゴリズムに全ての鍵を入力する。この結果,サイズが一定のアクセス鍵が生成される。こ

の様子を,

図 A.2 に示す。この例では,エリアファイルが二つ及びサービスファイルが二つとなるが,少


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なくともそれぞれ八つのエリア及び八つのサービスまで同時に処理できなければならない。

図 A.2−アクセス鍵生成概念図

A.2

相互認証

相互認証では,PCD が PICC の信ぴょう(憑)性及び PICC が PCD の信ぴょう性を互いに確認すること

を目的とする。

認証の手順の例を,

図 A.3 に示す。

a) PCD

は,相互認証を行うために,アクセス鍵をもっていなければならない。アクセス鍵に基づき,特

定の演算を行う相互認証アルゴリズム A によってチャレンジデータ 1A を生成する。PCD は,

Authentication1 コマンドのパラメタとして,次の情報を PICC へ送信する。

−  同時アクセス対象となるファイルのファイル識別子のリスト

−  チャレンジデータ 1A

b) Authentication1

コマンドを受信した PICC は,対象となるエリアファイルのエリア鍵,対象となるサー

ビスファイルのサービス鍵及びチャレンジデータ 1A に基づき,特定の演算を行う相互認証アルゴリ

ズム B によってチャレンジデータ 1B を生成する。かつ,エリア鍵及びサービス鍵に基づき,特定の

演算を行う相互認証アルゴリズム C によってチャレンジデータ 2A を生成する。

最後に,

Authentication1

コマンドのレスポンスとして,チャレンジデータ 1B 及びチャレンジデータ 2A を PCD へ返信する。

c) Authentication1

レスポンスを受信した PCD は,チャレンジデータ 1B 及び a)で生成したチャレンジデ

ータ 1A に基づき,正当性検証アルゴリズム A によって規定の演算を行う。この演算は,相互認証ア

ルゴリズム B の演算特性が反映され,演算結果によって,チャレンジデータ 1B の信ぴょう(憑)性

が確認できるようになされたアルゴリズムを適用する。この結果,正当性の検証が成功した場合,PICC

は,PCD の所持しているアクセス鍵を共有していると判断する。失敗した場合,相互認証の処理を中

止する。

d) PCD

は,アクセス鍵及びチャレンジデータ 2A に基づき,特定の演算を行う相互認証アルゴリズム D

によってチャレンジデータ 2B を生成する。このチャレンジデータ 2B を Authentication2 コマンドのパ

ラメタとして,PICC へ送信する。

e) Authentication2

コマンドを受信した PICC は,チャレンジデータ 2B 及び b)で生成したチャレンジデー

タ 2A に基づき,正当性検証アルゴリズム B によって規定の演算を行う。この演算は,相互認証アル

ゴリズム D の演算特性が反映され,演算結果によって,チャレンジデータ 2B の信ぴょう(憑)性が

確認できるようになされたアルゴリズムを適用する。この結果,正当性の検証が成功した場合,PCD

は,PICC の所持しているエリア鍵及びサービス鍵を共有していると判断する。検証が成功した場合に


50

X 6319-4

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だけ,その結果を Authencation2 コマンドのレスポンスとして PCD へ返信する。このとき,同時に 8

バイトの発行識別子(IDi)及び 8 バイトの発行パラメタ(PMi)を暗号化して返信する。暗号化方法

に関しては,A.3 に記載する。

f) PCD

が,Authentication2 レスポンスを受信することで,相互認証が完了する。

図 A.3−相互認証手順例

A.3

通信路の暗号化

通信路の暗号化は,相互認証時に生成されたチャレンジデータ 1A 及びチャレンジデータ 2A に基づき,

通信鍵生成アルゴリズムに基づいて生成された通信鍵を用いて行う。

図 A.4 に,通信鍵生成の概念図を示す。

図 A.4−通信鍵生成の概念図

通信識別子及び通信鍵

生成アルゴリズム

通信鍵

チャレンジデータ 1A

チャレンジデータ 2A

通信識別子

チャレンジデータ 2A

チャレンジデータ 1A

PCD

PICC

Authentication1 コマンド

(対象ファイルの指定,チャレンジデータ 1A)

相互認証ア
ルゴリズム

B

対象エリア及び 
サービスの鍵

相互認証ア
ルゴリズム

A

アクセス鍵

相互認証ア
ルゴリズム

C

Authentication1 レスポンス

(チャレンジデータ 1B,チャレンジデータ 2A)

Authentication2 コマンド(チャレンジデータ 2B)

Authentication2 レスポンス

(IDi,PMi  一致した場合だけ返信)

チャレンジデータ 1B

正当性検証
アルゴリズ

ム A

相互認証ア
ルゴリズム

D

正当性検証
アルゴリズ

ム B

チャレンジデータ 2B


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図 A.5 は,通信路暗号化の概念図を示す。PCD 及び PICC は,互いに,通信路暗号化アルゴリズム及び

通信路復号アルゴリズムをもち,通信鍵によって,暗号化又は復号を行う。

コマンドメッセージ又はレスポンスメッセージの暗号化の対象は,コマンドコード又はレスポンスコー

ドは含めず,コマンドコード又はレスポンスコードに続くコマンドパラメタ又はレスポンスパラメタとす

る。

注記  図中の“■”は,暗号化及び復号処理の鍵入力を示す。

図 A.5−通信路暗号化の概念図

A.4

ファイルの暗号化

サービスファイル構造体に格納している鍵を用いて,サービスファイル(割当てブロック数がスコープ

とする記憶域)を暗号化してもよい。

サービスファイル構造体に格納している鍵及びそのサービスファイルを直接管理しているエリアファイ

ルの鍵を組合せ利用して,そのサービスファイル(割当てブロック数がスコープとする記憶域)を暗号化

してもよい。

サービスファイル構造体を,そのサービスファイルを直接管理するエリアファイルの鍵で暗号化しても

よい。

PICC

PCD

通信路暗号化

アルゴリズム

通信路復号

アルゴリズム

通信かぎ

通信路復号

アルゴリズム

通信路暗号化

アルゴリズム

通信かぎ

 


I/F

 


I/F

通信鍵

通信鍵


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附属書 B

参考)

コマンドシーケンス例

B.0

概要

この附属書では,想定した複数のファイルへアクセスするときの,PCD が実行するコマンドのシーケン

ス例について記載する。

B.1

相互認証が不要なファイルを含む PICC へのアクセス例

この箇条では,アクセス方法の種類が相互認証を不要とするファイルを含む PICC へアクセスするとき

のコマンド及びレスポンスについて説明する。

PICC 内にあるファイルシステムを,図 B.1 のように仮定する。

この例では,システム“AA21”の中に,ルートとなるエリアファイル(

“0000”

)が存在し,そのエリア

ファイルの下にエリアファイル(

“1000”

)が存在する。さらに,エリアファイル(

“1000”

)の下には,そ

れぞれ“1009”

“100D”

“1015”のファイル識別子をもつ三つのサービスファイルが存在する。

図 B.1−ファイルシステム例

図 B.2 に,PICC 内の複数ファイルについて書込み及び読出しを行うためのシーケンスの例を示す。


53

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図 B.2−コマンドシーケンス例

PICC が自ら能動的に通信を行わないため,PCD は,PICC を検知する必要がある。また,PCD は,いつ

PICC が PCD の RF 動作磁界へ入るか分からないため,REQ コマンドを繰り返し送信する。PICC が RF 動

作磁界へ入ったとき,PICC を検知して次の処理へ進む。

REQ コマンドの形式の例を,図 B.3 に示す。この例では,PCD がシステムコードの 1 バイト目が“AA”

である PICC を捕捉する。リクエストコードに“01”を指定してシステムコードを要求している。タイム

スロット数に“03”を指定することで,最大 4 個の PICC からの REQ レスポンスを受信できるようにして

いる。

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

“00”

“AAFF”

“01”

“03”

図 B.3REQ コマンドのコマンドメッセージ形式の例

REQ コマンドを受信した PICC は,自身の PICC 識別子及び応答時間記述子を REQ レスポンスとして返

す。

REQ レスポンスの形式の例を,図 B.4 に示す。この例では,リクエストデータに PICC がもつシステム

コードが格納されている。

レスポンスコード PICC 識別子

応答時間記述子

リクエストデータ

“01”

“02FE001122334455”“FFFF1020304050FF”

“AA21”

図 B.4REQ レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

REQ レスポンスに含まれる PICC 識別子を以降のコマンドに利用することによって,PCD は,対象とな

る PICC へのアクセスが可能となる。

応答時間記述子から,PCD が対象となる PICC へコマンドを送信した後の待ち時間を算出することがで

きる。この例における各コマンドの応答時間は,

表 B.1 のとおりとなる。


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表 B.1−応答時間の例

応答時間算出パラメタ

応答時間(ms)

コマンド

B3

“10”

0.304×(3×n+1) RequestService コマンド

B4

“20”

0.304×(5×n+1) RequestResponse コマンド

B5

“30”

0.304×(6×n+1) Authentication 系コマンド

B6

“40”

0.304×(n+1)×4 Read 系コマンド

B7

“50”

0.304×(2×n+1)×4 Write 系コマンド

次に,PCD は,自身のサービスに該当するファイルが PICC 内に存在するかどうか確認するため,

RequestService コマンドを送信する。

RequestService コマンドの形式の例を,図 B.5 に示す。この例では,エリアファイル“0000”,“1000”及

びサービスファイル“1009”

“100D”及び“1015”の存在を確認している。

ここで,PICC が PCD の RF 動作磁界から一時的に離れ再度 RF 動作磁界へ入るといった状況が発生した

とき,PCD が,PICC からのレスポンスを正常に受信できない可能性がある。この場合,PCD は,最初の

REQ コマンドではなく,RequestService コマンドの送信からやり直してもよい。PICC が電源途絶時の効率

的な例外処理を利用可能にしている場合,PICC は,REQ コマンドを受信しなくても,PICC 識別子が一致

するコマンドに対して応答してもよい。

コマンドコード PICC 識別子

ファイル識別子の数

ファイル識別子のリスト

“02”

“02FE001122334455”

“05”

“0000 0010 0910 0D10 1510”

図 B.5RequestService コマンドのコマンドメッセージ形式の例

RequestService レスポンスの形式の例を,図 B.6 に示す。この例では,それぞれのエリアファイル及びサ

ービスファイルが存在することを示す値(

“FFFF”以外の値)がレスポンスに格納されている。

レスポンスコード PICC 識別子

鍵バージョンの数

エリア鍵バージョン又は

サービス鍵バージョンのリスト

“03”

“02FE001122334455”

“05”

“0100 0100 0100 0100 0100”

図 B.6RequestService レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

アクセス対象のファイルの存在を確認した後,PCD は,Read コマンド,Write コマンドなどを送信して

ファイル内のブロックにアクセスすることができる。

Read コマンドの形式の例を,図 B.7 に示す。この例では,サービスファイル“1009”“100D”及び“1015”

のブロック 0 を読み出している。

コマンド

コード

PICC 識別子

サービスファイル

識別子の数

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック数

ブロックリスト

“06”

“02FE001122334455”

“03”

“0910 0D10 1510”

“03”

“8000 8100 8200”

図 B.7Read コマンドのコマンドメッセージ形式の例

Read レスポンスの形式の例を,図 B.8 に示す。


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レスポンス

コード

PICC 識別子

ステータス

フラグ 1

ステータス

フラグ 2

ブロック数

ブロック

データ

“07”

“02FE001122334455”

“00”

“00”

“03”

ブロックデータ:

“00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF”

“00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00” 
“00 10 00 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00”

図 B.8Read レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

Write コマンドの形式の例を,図 B.9 に示す。この例では,サービスファイル“100D”のブロック 0 に

対する書込み及び“1015”のブロック 0 に対する減算アクセス(減算値は 100,実行識別子は“0200”

)を

同時に行っている。

コマンド

コード

PICC 識別子

サービスファイル

識別子の数

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック

ブロック

リスト

ブロック

データ

“08”

“02FE001122334455”

“03”

“0910 0D10 1510”

“02”

“8100 8200”

ブロックデータ:

“09 04 13 12 00 00 00 00 64 00 00 00 01 01 02 02”

“64 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 02 00”

図 B.9Write コマンドのコマンドメッセージ形式の例

Write レスポンスの形式の例を,図 B.10 に示す。この例では,二つのブロックに対する Write 動作が成

功していることを示している。

レスポンスコード PICC 識別子

ステータスフラグ 1

ステータスフラグ 2

“09”

“02FE001122334455”

“00”

“00”

図 B.10Write レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

Read コマンドの形式の例を,図 B.11 に示す。この例では,サービスファイル“1009”“100D”及び“1015”

のブロック 0 を読み出している。

コマンド

コード

PICC 識別子

サービスファイル

識別子の数

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック数

ブロックリスト

“06”

“02FE001122334455”

“03”

“0910 0D10 1510”

“03”

“8000 8100 8200”

図 B.11Read コマンドのコマンドメッセージ形式の例

Read レスポンスの形式の例を,図 B.12 に示す。この例では,サービスファイル“100D”及び“1015”

のブロック 0 の内容が,先の Write コマンドの結果,当初の内容から変わっていることが分かる。

レスポンス

コード

PICC 識別子

ステータス

フラグ 1

ステータス

フラグ 2

ブロック数

ブロック

データ

“07”

“02FE001122334455”

“00”

“00”

“03”

ブロックデータ:

“00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF”

“09 04 13 12 00 00 00 00 64 00 00 00 01 01 02 02” 
“9C 0F 00 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 02 00”

図 B.12Read レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例


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X 6319-4

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B.2

相互認証が必要なファイルを含む PICC へのアクセス例

この箇条では,アクセス方法の種類が相互認証を必要とするファイルを含む PICC へアクセスするとき

のコマンド及びレスポンスについて説明する。相互認証及び暗号通信については,

附属書 に従った実装

例として記載する。

PICC 内にあるファイルシステムを図 B.13 に示すように仮定する。

この例では,システム“AA21”の中に,ルートとなるエリアファイル(

“0000”

)が存在し,そのエリア

ファイルの下にエリアファイル(

“1000”

)が存在する。さらに,エリアファイル(

“1000”

)の下には,そ

れぞれ“1008”

“100C”

“1014”のファイル識別子をもつ三つのサービスファイル,及びアクセス処理制

御区分の異なるそれぞれ“100B”

“100F”

“1017”のファイル識別子をもつ三つのサービスファイルが設

定されている。

図 B.13−ファイルシステム例

図 B.14 に,PICC 内の複数ファイルについて書込み及び読出しを行うためのシーケンスの例を示す。


57

X 6319-4

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図 B.14−コマンドシーケンスの例

REQ コマンドの形式の例を,図 B.15 に示す。この例では,PCD がシステムコード“AA21”を格納する

PICC を捕捉する。リクエストコードに“02”を指定して伝送プロトコル能力を要求している。タイムスロ

ット数に“03”を指定することで,最大 4 個の PICC からの REQ レスポンスを受信できるようにしている。

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

“00”

“AA21”

“02”

“03”

図 B.15REQ コマンドのコマンドメッセージ形式の例

REQ コマンドを受信した PICC は,自身の PICC 識別子及び応答時間記述子を REQ レスポンスとして返

す。

REQ レスポンスの形式の例を,図 B.16 に示す。この例では,リクエストデータには伝送プロトコル能

力が格納されている。

レスポンスコード PICC 識別子

応答時間記述子

リクエストデータ

“01”

“02FE001122334455”

“FFFF1020304050FF”

“0083”

図 B.16REQ レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

上記のリクエストデータによれば,応答した PICC は,fc/64 及び fc/32 の伝送速度に対応し,伝送速度自

動検出に対応している。ビット符号化にマンチェスタ符号を利用しているため,伝送速度の自動検出は,


58

X 6319-4

:2016

可能であり,PICC は,伝送速度の明示的な切換え指示なしで,伝送速度の異なるコマンドメッセージを認

識してもよい。また,独自コマンドを利用して伝送速度の明示的な切換え指示を行ってもよい。

リクエストデータの符号化では,対応している全ての伝送速度のビット(b4∼b1)を b“1”に設定し,

さらに,伝送速度を自動検出できる場合には,b8 を b“1”に設定することを推奨する。

REQ レスポンスに含まれる PICC 識別子を以降のコマンドに利用することによって,PCD は,対象とな

る PICC へのアクセスが可能となる。

次に,PCD は,自身のサービスに該当するファイルが PICC 内に存在するかどうか確認するために,

RequestService コマンドを送信する。

RequestService コマンドの形式の例を,図 B.17 に示す。この例では,エリアファイル“0000”及び“1000”,

サービスファイル“1008”

“100C”及び“1014”

,並びにサービスファイル“100B”

“100F”及び“1017”

の存在を確認している。

コマンドコード PICC 識別子

ファイル識別子の数

ファイル識別子のリスト

“02”

“02FE001122334455”

“08”

“0000 0010 0810 0C10 1410 0B10 0F10 1710”

図 B.17RequestService コマンドのコマンドメッセージ形式の例

RequestService レスポンスの形式の例を,図 B.18 に示す。この例では,それぞれのファイルが存在する

ことを示す“FFFF”以外の値がレスポンスに格納されている。

レスポンスコード PICC 識別子

鍵バージョンの数

エリア鍵バージョン又は

サービス鍵バージョンのリスト

“03”

“02FE001122334455”

“08”

“0100 0100 0100 0100 0100 0100 0100 0100”

図 B.18RequestService レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

サービスファイル“100B”

“100F”及び“1017”は,アクセス制御処理区分が相互認証不要のリードオ

ンリに設定されているため,相互認証を行う前に,PCD は,これらのサービスファイルに含まれるブロッ

クを読み出すことができる。

Read コマンドの形式の例を,図 B.19 に示す。この例では,サービスファイル“100B”“100F”及び“1017”

のブロック 0 を読み出している。

コマンド

コード

PICC 識別子

サービスファイル

識別子の数

サービスファイル

識別子のリスト

ブロック数

ブロックリスト

“06”

“02FE001122334455”

“03”

“0B10 0F10 1710”

“03”

“8000 8100 8200”

図 B.19Read コマンドのコマンドメッセージ形式の例

Read レスポンスの形式の例を,図 B.20 に示す。

レスポンス

コード

PICC 識別子

ステータス

フラグ 1

ステータス

フラグ 2

ブロック数

ブロック

データ

“07”

“02FE001122334455”

“00”

“00”

“03”

ブロックデータ:

“00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF” 
“00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00”

“00 10 00 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00”

図 B.20Read レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例


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X 6319-4

:2016

アクセス対象のファイルの存在を確認した後,PCD は,相互認証を行う。

PCD は Authentication1 コマンドを送信し,PICC は,Authentication1 レスポンスを送信する。

続いて,PCD は,Authentication2 コマンドを送信し,PICC は,Authentication2 レスポンスを送信する。

ここでは,

附属書 に従った Authentication1 及び Authentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式及

びレスポンスメッセージ形式の例を,

図 B.21∼図 B.24 に示す。暗号化されるフィールドは,矢印で示す。

コマンドコード PICC 識別子

ファイル数

ファイル識別子リスト

チャレンジデータ 1A

“10”

“02FE001122334455”

“08”

“0810 0C10 1410”

“0011223344556677”

図 B.21Authentication1 コマンドのコマンドメッセージ形式の例

レスポンスコード PICC 識別子

チャレンジデータ 1B

チャレンジデータ 2A

“11”

“02FE001122334455”

“7766554433221100”

“8899AABBCCDDEEFF”

図 B.22Authentication1 レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

コマンドコード PICC 識別子

チャレンジデータ 2B

“12”

“02FE001122334455”

“FFEEDDCCBBAA9988”

図 B.23Authentication2 コマンドのコマンドメッセージ形式の例

レスポンスコード

通信識別子

発行識別子

発行パラメタ

“13”

暗号化対象

図 B.24Authentication2 レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

相互認証が完了した後,PCD は,RequestResponse コマンドを送信し,PICC のモードがモード 2 となっ

ていることを確認する。モード 2 でない場合,PCD は,Authentication1 コマンドからやり直す必要がある。

PICC 内のブロックにデータを書き込む場合,PCD のアプリケーションが書込みデータを準備している

間に,PICC が動作磁界から外れていないことを確認するため,直前に PICC のモードを確認しておくこと

を推奨する。

RequestResponse コマンドの形式の例を,図 B.25 に示す。

コマンドコード PICC 識別子

“04”

“02FE001122334455”

図 B.25RequestResponse コマンドのコマンドメッセージ形式の例

RequestResponse レスポンスの形式の例を,図 B.26 に示す。この例では,PICC のモードがモード 2 とな

っている。

レスポンスコード

PICC 識別子

モード

“05”

“02FE001122334455”

“02”

図 B.26RequestResponse レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

PICC のモードがモード 2 となっていることを確認した後,PCD は,SecureRead コマンド又は SecureWrite

コマンドを送信してファイル内のブロックにアクセスすることができる。


60

X 6319-4

:2016

SecureWrite コマンドの形式の例を,図 B.27 に示す。この例では,サービスファイル“100C”のブロッ

ク 0 に対する書込み及び“1014”のブロック 0 に対する減算アクセス(減算値は 100,実行識別子は“0200”

を同時に行っている。

コマンドコード

通信識別子

ブロック数

ブロックリスト

ブロックデータ

“16”

“02”

暗号化対象

ブロックリスト:

“8100 8200”

ブロックデータ:

“09 04 13 12 00 00 00 00 64 00 00 00 01 01 02 02”

“64 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 02 00”

図 B.27SecureWrite コマンドのコマンドメッセージ形式の例

SecureWrite レスポンスの形式の例を,図 B.28 に示す。この例では,二つのブロックに対する Write 動作

が成功していることを示している。

レスポンスコード

通信識別子

ステータスフラグ 1

ステータスフラグ 2

“17”

“00”

“00”

暗号化対象

図 B.28SecureWrite レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

SecureRead コマンドの形式の例を,図 B.29 に示す。この例では,サービスファイル“1008”,“100C”

及び“1014”のブロック 0 を読み出している。

コマンドコード

通信識別子

ブロック数

ブロックリスト

“14”

“03”

“8000 8100 8200”

暗号化対象

図 B.29SecureRead コマンドのコマンドメッセージ形式の例

SecureRead レスポンスの形式の例を,図 B.30 に示す。この例では,サービスファイル“100C”及び“1014”

のブロック 0 の内容が,先の SecureWrite コマンドの結果,当初の内容から変わっていることが分かる。

レスポンスコード

通信識別子

ステータス

フラグ 1

ステータス

フラグ 2

ブロック数

ブロック

データ

“15”

“00”

“00”

“03”

暗号化対象

ブロックデータ:

“00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF”

“09 04 13 12 00 00 00 00 64 00 00 00 01 01 02 02” 
“9C 0F 00 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 02 00”

図 B.30SecureRead レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例


61

X 6319-4

:2016

B.3

既存の JIS X 6319-4:2005 適合システムにおける PICC へのアクセス例

この箇条では,既存の JIS X 6319-4:2005 適合システムにおいて,PCD が PICC へアクセスする方法につ

いて説明する。

既存の JIS X 6319-4:2005 適合システムでは,REQ コマンド及び REQ レスポンスにおけるパラメタの幾

つかの符号化がこの規格に適合するシステムと異なるが,既に割当て済みの値を利用しているため,この

規格に適合していることには変わりはない。

REQ コマンドの形式の例を,図 B.31 に示す。この例では,PCD がシステムコード“MMNN”を格納す

る PICC を捕捉する。タイムスロット数に“03”を指定することで,最大 4 個の PICC からの REQ レスポ

ンスを受信できるようにしている。

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

“00”

“MMNN”

“00”

“03”

図 B.31REQ コマンドのコマンドメッセージ形式の例

REQ コマンドを受信した PICC は,自身の PICC 識別子及び応答時間記述子を REQ レスポンスとして返

す。

REQ レスポンスの形式の例を,図 B.32 に示す。

レスポンスコード PICC 識別子

応答時間記述子

“01”

“0123456789ABCDEF”

“F0001020304050FF”

図 B.32REQ レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

REQ レスポンスに含まれる PICC 識別子を以降のコマンドに利用することによって,PCD は,対象とな

る PICC へのアクセスが可能となる。

PICC へアクセスするには,B.1 及び B.2 と同様に,アクセス方法の種類が相互認証を不要とするサービ

スファイルに対しては Read 又は Write コマンドを,アクセス方法の種類が相互認証を必要とするサービス

ファイルに対しては相互認証後に SecureRead 又は SecureWrite コマンドを使う。

B.4

JIS X 6322-4

適合システムにおける PICC へのアクセス例

この箇条では,JIS X 6322-4 適合システムにおいて,PCD が PICC へアクセスする方法,並びに PICC 及

び PCD 内部の通信モジュールとアプリケーションモジュールとの間の連携処理について説明する。

B.4.1

PICC

へのアクセス手順

既存の JIS X 6322-4 適合システムでは,PCD と PICC との間で JIS X 6322-4 に規定される半二重ブロッ

ク伝送プロトコルを用いて,PCD は,PICC 内のアプリケーション層で処理するコマンドを送信し,PICC

は,そのアプリケーション層でそのコマンドを処理してレスポンスを返信する。

REQ コマンドの形式の例を,図 B.33 に示す。この例では,PCD がシステムコード“AA21”を格納する

PICC を捕捉する。タイムスロット数に“03”を指定することで,最大 4 個の PICC からの REQ レスポン

スを受信できるようにしている。

コマンドコード

システムコード

リクエストコード

タイムスロット数

“00”

“AA21”

“00”

“03”

図 B.33REQ コマンドのコマンドメッセージ形式の例


62

X 6319-4

:2016

REQ コマンドを受信した PICC は,自身の PICC 識別子及び応答時間記述子を REQ レスポンスとして返

す。

REQ レスポンスの形式の例を,図 B.34 に示す。

レスポンスコード PICC 識別子

応答時間記述子

“01”

“02FE001122334455” “FFFF1020304050FF”

図 B.34REQ レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

次に,PCD は,JIS X 6322-4 適合システムのアプリケーションを実行するために,上記の PICC 識別子

を含む ATTR コマンドを送信する。

ATTR コマンドの形式の例を,図 B.35 に示す。PCD の最大フレームサイズは,256 バイトとする。CID

及び INFC は,使用しない。

コマンドコード PICC 識別子 CP1

CP2

CP3

INFC フィールド

“D600”

“02FE001122334455”

“08”

“00”

“00”

指定なし

図 B.35ATTR コマンドのコマンドメッセージ形式の例

ATTR レスポンスの形式の例を,図 B.36 に示す。PICC の MBLI は,1 とし,PICC の最大フレームサイ

ズは,256 バイトとする。CID,NAD 及び INFR は,使用しない。

レスポンスコード MBLI/CID  RP1  RP2  RP3

INFR フィールド

“D701”

“10”

“83”

“08”

“00”

指定なし

図 B.36ATTR レスポンスのレスポンスメッセージ形式の例

PCD は,ATTR レスポンスを受信した後は,6.2 で規定されるフレーム形式を利用して,JIS X 6322-4 

規定される半二重ブロック伝送プロトコルのブロック交換が可能となる。

図 B.37 に,JIS X 6319-4 のフレーム形式(6.2 参照)と JIS X 6322-4 のブロック形式との対応を示す。

図 B.37JIS X 6319-4 のフレーム形式と JIS X 6322-4 のブロック形式との対応

B.4.2

通信モジュールとアプリケーションモジュールとの間の連携例

この箇条は,リクエストデータの EDC 能力(B1)が“00”の場合に,JIS X 6322-4 ブロック形式の EDC

を JIS X 6319-4 フレーム形式の CRC から計算で求める実装方法について示す。

PICC が,JIS X 6322-4 アプリケーションデータを含む JIS X 6319-4 のフレームを受信したとき,PICC

内の通信モジュールは,誤り検出符号が正しいことを確認した後で,JIS X 6322-4 のブロックの EDC を計

算し,それを誤り検出符号フィールドに格納してから,そのブロック(PCB フィールドから EDC フィー


63

X 6319-4

:2016

ルドまで)を,PICC 内部の JIS X 6322-4 アプリケーションモジュールへ渡す。

アプリケーション処理が終了した後で JIS X 6319-4 のフレームを送信する場合,JIS X 6322-4 アプリケ

ーションモジュールは,そのブロックの EDC を計算し,EDC フィールドに格納してから,そのブロック

を PICC 通信モジュールへ渡す。PICC 通信モジュールは,誤り検出符号を計算し,誤り検出符号フィール

ドに設定した後で,フレームを送信する。

この処理は,PCD 側も同じ処理で,JIS X 6322-4 アプリケーションモジュールと通信モジュールとの間

の送受信を行う。

図 B.38 に,処理フローを示す。

図 B.38−処理フローの例


64

X 6319-4

:2016

附属書 C 

参考)

エンディアン形式

C.1

リトルエンディアン形式

2 バイト以上のデータ量をもつ数値データを記録したり,又は転送したりするときには,1 バイトごとに

分割するが,これを最下位のバイトから順番に記録又は送信する方式。

例えば,

“B24D”の場合,

図 におけるキャラクタ i が“4D”,キャラクタ i+1 が“B2”に対応する。

C.2

ビッグエンディアン形式

2 バイト以上のデータ量をもつ数値データを記録したり,又は転送したりするときには,1 バイトごとに

分割するが,これを最上位のバイトから順番に記録又は送信する方式。

例えば,

“B24D”の場合,

図 におけるキャラクタ i が“B2”,キャラクタ i+1 が“4D”に対応する。


65

X 6319-4

:2016

附属書 D 

規定)

PICC

の試験方法

D.1

概要

この附属書は,箇条 4∼箇条 10 に規定される高速処理用近接型 IC カードのプロトコル,コマンド及び

ファイルアクセスのための試験方法を定義する。

D.2

PICC

試験装置

D.2.1

PICC

試験装置の概要

この箇条は,PICC の動作を確認するための試験装置及び試験回路を示す。試験装置は,次を含む。

−  校正用コイル(JIS X 5213 参照)

−  試験用 PCD の構成(JIS X 5213 の箇条 参照)

−  デジタルサンプリングオシロスコープ(JIS X 5213 参照)

D.2.2

入出力プロトコルのエミュレート

PICC 試験装置は,PICC を試験するのに必要な PICC のプロトコルをエミュレートする。

D.2.3

受信モードでの入出力バイトタイミングの生成

PICC 試験装置は,この規格による入出力ビット列を生成する。 
PICC 試験装置は,伝送速度,プリアンブルの長さ,保護時間,ビット幅などを設定する。

D.2.4

RF

入出力プロトコルの測定及び観測

PICC 試験装置は,クロック周波数に同期して,RF 入出力の論理的“低”位状態及び“高”位状態のタ

イミングを観測及び測定する。

D.2.5

プロトコル解析

PICC 試験装置は,この規格及び必要な場合 JIS X 6322-4 に規定される PICC のプロトコルによって入出

力ビット列を解析し,プロトコル解析のための論理データを抽出する。

D.2.6

タイミング測定

PICC 試験装置は,フレーム形式及びタイミングを連続的に観測及び測定する。

−  衝突防止処理中の PICC 遅延時間

−  通常のコマンド処理中の PICC 遅延時間

タイミング測定結果が規定に違反する場合,試験は,不合格とする。

D.2.7

タイミング測定結果の報告

表 D.29 に PICC の測定タイミング値を記入する。

D.3

試験方法と仕様との関係

試験方法と仕様との関係を

表 D.1 に示す。


66

X 6319-4

:2016

表 D.1−試験方法と仕様との関係

試験方法 

仕様 

箇条又は 
細分箇条 

名称 

細分箇条

名称 

D.5 

PICC の負荷変調信号の試験方法

5.3 

PICC から PCD への信号伝送

D.6.2 

PICC の反応

6.2

6.3 

フレーム形式 
PICC の応答タイミング

D.6.3.3 

IDLE 状態

8.3.4 

IDLE 状態

D.6.3.4 

READY-DECLARED 状態

8.3.6 

READY-DECLARED 状態

D.6.3.5 

HALT 状態

8.3.8 

HALT 状態

D.6.3.6 

ACTIVE 状態

8.3.7.2 

ACTIVE 処理の状態

D.6.3.7 

IDLE 状態

8.3.4 

IDLE 状態

D.6.3.8 

READY-DECLARED 状態

8.3.6 

READY-DECLARED 状態

D.7.2 

REQ コマンド及びレスポンス

8.5

8.6 

REQ コマンド 
REQ レスポンス

D.8.2 

WUP コマンド及びレスポンス

8.7

8.8 

WUP コマンド 
WUP レスポンス

D.8.3 

ATTR コマンド及びレスポンス

8.11

8.12 

ATTR コマンド 
ATTR レスポンス

D.8.4 

最大フレームサイズの扱い

8.11.2 

CP1 の符号化

D.9.2 

RequestService コマンド及びレスポンス

10.3 

RequestService コマンド及びレスポンス

D.9.3 

RequestResponse コマンド及びレスポンス

10.4 

RequestResponse コマンド及びレスポンス

D.9.4 

Read コマンド及びレスポンス

10.5.1

10.5.2 

Read コマンド 
Read レスポンス

D.9.5 

Write コマンド及びレスポンス

10.6 

Write コマンド及びレスポンス

D.9.6 

コマンド及びレスポンスのタイミング

6.3

F.3 

PICC の応答タイミング 
PCD 及び PICC のタイミング

D.10.2 

加減算アクセス

9.5.4 

加減算アクセス

D.10.3 

循環順編成アクセス

9.5.3 

循環順編成アクセス

注記 1  D.6.3.3D.6.3.4D.6.3.5 及び D.6.3.6 は,上位層プロトコル活性化を選択して実装している場合の試験方

法である。

注記 2  D.9.6 は,JIS X 5211 適合デバイスにて JIS X 6319-4 互換の通信機能並びにコマンド及びファイルを実装

するときは試験することが望ましい。

D.4

PICC

のファイル構造

図 D.1 は,試験用 PICC にあらかじめもたせておくファイル構造及び初期値を示す。

図 D.1 においてブロックが記載されていないサービスファイルは,同じサービス番号をもつサービスフ

ァイルのオーバラップサービスファイルであり,そのサービスファイルのブロックを共有する。例えば,

サービス“100B”は,サービス“1009”のオーバラップサービスファイルである。


67

X 6319-4

:2016

システム"AA 21" 
エリア"0000",最大"FFFE",エリア鍵バージョン"0000" 

エリア"1000",最大"1FFF",エリア鍵バージョン"1000"

サービス"1009",サービス鍵バージョン"1009",ブロック数 8

ブロック 0

"10 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

ブロック 1

"10 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE"

ブロック 2

"10 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"

ブロック 3

"10 00 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00"

ブロック 4

"10 00 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11"

ブロック 5

"10 00 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22"

ブロック 6

"10 00 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33"

ブロック 7

"10 00 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44"

サービス"100B",サービス鍵バージョン"100B",ブロック数 8

サービス"100D",サービス鍵バージョン"100D",ブロック数 4

ブロック 0

"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00"

ブロック 1

"10 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11"

ブロック 2

"10 00 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22"

ブロック 3

"10 00 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33"

サービス"100F",サービス鍵バージョン"100F",ブロック数 4

サービス"1011",サービス鍵バージョン"1011",ブロック数 1

ブロック 0

"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00"

サービス"1013",サービス鍵バージョン"1013",ブロック数 1

サービス"1015",サービス鍵バージョン"1015",ブロック数 1

サービス"1017",サービス鍵バージョン"1017",ブロック数 1

エリア"2000",最大"2FFF",エリア鍵バージョン"2000"

サービス"2009",サービス鍵バージョン"2009",ブロック数 4

ブロック 0

"20 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

ブロック 1

"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE"

ブロック 2

"20 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"

ブロック 3

"20 00 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00"

サービス"200B",サービス鍵バージョン"200B",ブロック数 4

サービス"200D",サービス鍵バージョン"200D",ブロック数 4

ブロック 0

"20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00"

ブロック 1

"20 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11"

ブロック 2

"20 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22"

ブロック 3

"20 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33 33"

サービス"200F",サービス鍵バージョン"200F",ブロック数 4

サービス"2011",サービス鍵バージョン"2011",ブロック数 1

ブロック 0

"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00"

サービス"2013",サービス鍵バージョン"2013",ブロック数 1

サービス"2017",サービス鍵バージョン"2017",ブロック数 1

エリア"2100",最大"21FF",エリア鍵バージョン"2100"

サービス"2109",サービス鍵バージョン"2109",ブロック数 1

ブロック 0

"21 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

エリア"2200",最大"22FF",エリア鍵バージョン"2200"

サービス"2209",サービス鍵バージョン"2209",ブロック数 1

ブロック 0

"22 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

エリア"3000",最大"3FFF",エリア鍵バージョン"3000"

エリア"3100",最大"31FF",エリア鍵バージョン"3100"

サービス"3109",サービス鍵バージョン"3109",ブロック数 1

ブロック 0

"31 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

エリア"3200",最大"32FF",エリア鍵バージョン"3200"

サービス"3209",サービス鍵バージョン"3209",ブロック数 1

ブロック 0

"32 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD"

図 D.1−試験対象 PICC のファイル構造及び初期値


68

X 6319-4

:2016

D.5

PICC

の負荷変調信号の試験方法

D.5.1

目的

この試験の目的は,JIS X 5213 による。

D.5.2

手順

この試験の手順は,JIS X 5213 による。

D.5.3

試験成績書

JIS X 5213

に従って,

表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

D.6

PICC

の初期化の試験

D.6.1

概要

この箇条は,PICC の初期化における振る舞いを試験する。

D.6.2

シナリオ D.1PICC の反応

D.6.2.1

目的

この試験は,REQ コマンドを受信するときの PICC の動作を判定する。

D.6.2.2

手順

三つの異なる動作磁界 1.5 A/m,4.5 A/m 及び 7.5 A/m(rms)の動作磁界において次の手順を実行する。

a) PICC

を動作磁界中に設置し,動作磁界を調整する。

b)

動作磁界を停止し,5 ms 後,動作磁界を発生する。

c) 20.4

ms 後,REQ コマンド(SC =“FF FF”,RC =“00”,TSN =“00”)を送出する。

d) PICC

からのレスポンスの有無,内容を記録する。

e) PICC

からのレスポンスのフレーム形式が次に従うかを確認する。

− PICC 応答は,有効な REQ レスポンス。

−  プリアンブルは,

“00 00 00 00 00 00”

−  同期コードは,

“B2 4D”

− LEN は,

“01”∼“FF”の範囲。

− CRC は,JIS X 5211 の A.3 に規定された式によって計算された値。

D.6.2.3

試験成績書

表 D.29 の該当欄にタイミング測定結果を記入する。

表 D.2 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.2−シナリオ D.1:試験成績書

説明 

試験結果 

三つの異なる動作磁界について,手順 D.6.2.2 e)の PICC

からのレスポンスが有効な REQ レスポンスの場合

合格

三つの異なる動作磁界について,手順 D.6.2.2 e)の PICC
からのレスポンスが有効でない REQ レスポンスの場合

不合格

D.6.3

PICC

の状態遷移

D.6.3.1

概要

PICC をリセットし,試験初期状態(TIS)にする。

次に,遷移の集合から遷移 T を実行する。状態遷移の実行後,PICC が期待される試験目標状態(TTS)


69

X 6319-4

:2016

になっていることを確認する。

PICC に設定するシステムコードは,“AA21”とする。

D.6.3.2

試験初期状態(TIS)及び試験目標状態(TTS

表 D.3 に記載する状態遷移コマンドを連続処理することによって,PICC を状態 TIS にする。一般的な方

法を次に示す。

まず,

表 D.3 から,状態 TIS にするための状態遷移連続処理を特定する。次に,表 D.4 からその連続処

理に示す状態遷移のための操作又はコマンドを特定し,実行する。PICC からのレスポンスの内容及び正当

性を常に確認する。

表 D.3−状態遷移連続処理表

TIS 

状態遷移連続処理 

POWER_OFF

該当なし

IDLE POWER_OFF

→ IDLE

READY-DECLARED POWER_OFF

→ IDLE → READY-DECLARED

ACTIVE POWER_OFF

→ IDLE → READY-DECLARED → ACTIVE

HALT POWER_OFF

→ IDLE → READY-DECLARED → HALT

表 D.4−状態遷移表

状態 

  次の状態 PICC 試験装置 

PICC 

POWER_OFF

→ IDLE

電源を入れる(RF 磁界発生)


 
無応答

IDLE

→ READY-DECLARED

REQ-C("FF FF", 0, 0)


 
REQ-R(pid)

READY-DECLARED

→ HALT

HLT-C


 
HLT-R

READY-DECLARED

→ ACTIVE  ATTR-C(0, 0)


 
ATTR-R(0)

注記 1  REQ-C("FF FF", 0, 0)”は,REQ コマンド(8.5)のシステムコードを“FF FF”に,リクエストコードを“00”

に,タイムスロット数を“00”に,それぞれ設定することを表す。

“REQ-R(pid)”は,REQ レスポンスで PICC

識別子が pid であることを表す。

注記 2  “HLT-C”は,HLT コマンドを表す。“HLT-R”は,HLT レスポンスを表す。 
注記 3  “ATTR-C(0, 0)”は,ATTR コマンドの CID を b“0000”に,最大フレームサイズを b“0000”に,それぞれ

設定することを表す。

注記 4  “ATTR-R(0)”は,ATTR レスポンスの CID を b“0000”に設定することを表す。

PICC が試験目標状態(TTS)にあることを確認する方法を,表 D.5 に示す。


70

X 6319-4

:2016

表 D.5TTS の確認

TTS PICC

試験装置 

PICC 

IDLE

REQ-C("FF FF", 0, 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

REQ-C("FF FF", 0, 0)


 
REQ-R

HALT

REQ-C("FF FF", 0, 0) 
 
WUP-C("FF FF", 0)




 
無応答 
 
REQ-R

ACTIVE I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
I(0)

0

(TEST_RESPONSE1(1))

注記 1  “WUP-C("FF FF", 0)”は,WUP コマンドのシステムコードを“FF FF”に,タイムスロット数を“00”に,

それぞれ設定することを表す。

注記 2 I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))は,連鎖しない一つの I ブロックで構成する試験コマンドを INF に格納する JIS X 

6322-4

の I ブロックで,連鎖ビットを 0 に,ブロック番号を 0 に,それぞれ設定することを表す。

注記 3 TEST_COMMAND1(1)に対するレスポンスを INF に格納する JIS X 6322-4 の I ブロックで,連鎖ビットを 0

に,ブロック番号を 0 に,それぞれ設定することを表す。

D.6.3.3

シナリオ D.2IDLE 状態(上位層プロトコル活性化選択)

D.6.3.3.1

目的

この試験は,IDLE 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.3.2

手順

表 D.6 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を IDLE 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


71

X 6319-4

:2016

表 D.6−シナリオ D.2IDLE 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

IDLE

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

IDLE

HLT-C HLT-C


 
無応答

IDLE

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
無応答

IDLE

JIS X 6322-4 I-

block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
無応答

IDLE

DESELECT S(DESELECT)


 
無応答

IDLE

RR-C RR-C


 
無応答,又は RR-R

無応答の場合 IDLE,
RR-R の場合 
READY-DECLARED

注記 1  “REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC”は,REQ コマンド(8.5)のシステムコードを“AAFF”に,リクエストコー

ドを“00”に,タイムスロット数を“00”に,それぞれ設定することを表す。ただし,REQ コマンドを格納
する JIS X 5211 ポーリング要求フレームの CRC には,正しい CRC 値でない値を設定する。

“REQ-R”は,REQ レスポンスを表す。

注記 2  “DESELECT”は,上位層プロトコル非活性化を表す。“S(DESELECT)”は,JIS X 6322-4 で定義される上位

層プロトコル非活性化のためのブロックを表す。

注記 3  “RR-C”は,RequestResponse コマンドを表す。“RR-R”は,RequestResponse レスポンスを表す。

D.6.3.3.3

試験成績書

表 D.7 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.7−シナリオ D.2:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.6.3.4

シナリオ D.3READY-DECLARED 状態(上位層プロトコル活性化選択)

D.6.3.4.1

目的

この試験は,READY-DECLARED 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.4.2

手順

表 D.8 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を READY-DECLARED 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


72

X 6319-4

:2016

表 D.8−シナリオ D.3READY-DECLARED 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

HLT-C HLT-C


 
HLT-R

HALT

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
ATTR-R(0)

ACTIVE

JIS X 6322-4 I-block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
無応答

READY-DECLARED

DESELECT S(DESELECT)


 
無応答

READY-DECLARED

RR-C RR-C


 
RR-R

READY-DECLARED

D.6.3.4.3

試験成績書

表 D.9 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.9−シナリオ D.3:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.6.3.5

シナリオ D.4HALT 状態

D.6.3.5.1

目的

この試験は,HALT 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.5.2

手順

表 D.10 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を HALT 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


73

X 6319-4

:2016

表 D.10−シナリオ D.4HALT 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
無応答

HALT

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
REQ-R

IDLE

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

HALT

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

HALT

HLT-C HLT-C


 
無応答

HALT

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
無応答

HALT

JIS X 6322-4 I-block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
無応答

HALT

DESELECT S(DESELECT)


 
無応答

HALT

RR-C RR-C


 
無応答

HALT

D.6.3.5.3

試験成績書

表 D.11 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.11−シナリオ D.4:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.6.3.6

シナリオ D.5ACTIVE 状態

D.6.3.6.1

目的

この試験は,ACTIVE 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.6.2

手順

表 D.12 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を ACTIVE 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


74

X 6319-4

:2016

表 D.12−シナリオ D.5ACTIVE 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
無応答

READY-DECLARED

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
無応答

READY-DECLARED

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

HLT-C HLT-C


 
無応答

ACTIVE

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
ATTR-R(0)

ACTIVE

JIS X 6322-4 I-block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
I(0)

0

(TEST_RESPONSE1(1))

ACTIVE

DESELECT S(DESELECT)


 
S(DESELECT)

HALT

RR-C RR-C


 
無応答

ACTIVE

D.6.3.6.3

試験成績書

表 D.13 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.13−シナリオ D.5:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.6.3.7

シナリオ D.6IDLE 状態

D.6.3.7.1

目的

この試験は,IDLE 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.7.2

手順

表 D.14 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を IDLE 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


75

X 6319-4

:2016

表 D.14−シナリオ D.6IDLE 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
無応答

IDLE

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

IDLE

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

IDLE

HLT-C HLT-C


 
無応答

IDLE

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
無応答

IDLE

JIS X 6322-4 I-

block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
無応答

IDLE

DESELECT S(DESELECT)


 
無応答

IDLE

RR-C RR-C


 
無応答,又は RR-R

無応答の場合 IDLE,
RR-R の場合 
READY-DECLARED

D.6.3.7.3

試験成績書

表 D.15 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.15−シナリオ D.6:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.6.3.8

シナリオ D.7READY-DECLARED 状態

D.6.3.8.1

目的

この試験は,READY-DECLARED 状態の PICC の動作を判定する。

D.6.3.8.2

手順

表 D.16 の各行に対して,次の手順を実行する。

a) PICC

を READY-DECLARED 状態にする。

b) PICC

試験装置の欄に示すコマンドを送出し,状態を遷移させる。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容になることを確認する。

d) PICC

が TTS の欄に示す状態になることを確認する。


76

X 6319-4

:2016

表 D.16−シナリオ D.7READY-DECLARED 状態からの遷移

遷移 PICC 試験装置 

PICC TTS 

REQ-C

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

READY-DECLARED

WUP-C WUP-C("AAFF", 0)


 
無応答

READY-DECLARED

REQ-C(CRC 不一致)  REQ-C("AAFF", 0, 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

WUP-C(CRC 不一致) WUP-C("AAFF", 0)∼CRC


 
無応答

READY-DECLARED

HLT-C HLT-C


 
無応答

READY-DECLARED

ATTR-C ATTR-C(0,

0)


 
無応答

READY-DECLARED

JIS X 6322-4 I-block

I(0)

0

(TEST_COMMAND1(1))


 
無応答

READY-DECLARED

DESELECT S(DESELECT)


 
無応答

READY-DECLARED

RR-C RR-C


 
RR-R

READY-DECLARED

D.6.3.8.3

試験成績書

表 D.17 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.17−シナリオ D.7:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.7

REQ

コマンド及びレスポンスの試験

D.7.1

概要

この箇条は,REQ の試験である。

D.7.2

シナリオ D.8 及びシナリオ D.9REQ コマンド及びレスポンス

D.7.2.1

目的

この試験は,REQ コマンドに対する PICC の振る舞いを判定する。

D.7.2.2

手順

次に記載する

シナリオ D.8 及びシナリオ D.9 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

からのレスポンスが PICC 欄に示す内容に一致することを確認する。

c)

終了する。


77

X 6319-4

:2016

シナリオ D.8−システムコード

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R

2

REQ-C("AA21", 0, 0)


 
REQ-R

3

REQ-C("0000", 0, 0)


 
無応答

4

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

シナリオ D.9−リクエストコード及びリクエストデータ

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R

2

REQ-C("FFFF", 1, 0)


 
REQ-R 又は REQ-R("AA21")

3

REQ-C("FFFF", 2, 0)


 
REQ-R 又は REQ-R(rd)

4

REQ-C("FFFF", 3, 0)


 
REQ-R

注記 1  “REQ-R("AA21")”は,REQ レスポンスのリクエストデータを“AA21”に設定することを表す。 
注記 2  “REQ-R(rd)”は,REQ レスポンスのリクエストデータを任意の値に設定することを表す。

D.7.2.3

試験成績書

表 D.18 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.18−シナリオ D.8 及びシナリオ D.9:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.8

WUP

コマンド及びレスポンスの試験

D.8.1

概要

この箇条は,WUP の試験である。

D.8.2

シナリオ D.10WUP コマンド及びレスポンス

D.8.2.1

目的

この試験は,WUP コマンドに対する PICC の振る舞いを判定する。

D.8.2.2

手順

次に記載する

シナリオ D.10 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を HALT 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

からのレスポンスが PICC 欄で示す内容に一致することを確認する。

c)

終了する。


78

X 6319-4

:2016

シナリオ D.10WUP

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1 WUP-C("FFFF",

0)


 
WUP-R

2 WUP-C("AA21",

0)


 
WUP -R

3 WUP-C("0000",

0)


 
無応答

4 WUP-C("AAFF",

0)


 
WUP -R

D.8.2.3

試験成績書

表 D.19 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.19−シナリオ D.10:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.8.3

シナリオ D.11ATTR コマンド及びレスポンス

D.8.3.1

目的

この試験は,ATTR コマンドに対する PICC の振る舞いを判定する。

D.8.3.2

手順

次に記載する

シナリオ D.11 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を READY-DECLARED 状態にする。

b) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

c) PICC

からのレスポンスが PICC 欄で示す内容に一致することを確認する。

d) PICC

が ACTIVE 状態にあることを確認する。

シナリオ D.11ATTR

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1 ATTR-C(∼pid)


 
無応答

2 ATTR-C(0)


 
ATTR-R(0)

注記  “ATTR-C(∼pid)”は,ATTR コマンドの NFCID2 を pid 以外に,カード ID を b“0000”に,最大フレームサイ

ズを b“0000”に,それぞれ設定することを表す。

D.8.3.3

試験成績書

表 D.20 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.20−シナリオ D.11:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格


79

X 6319-4

:2016

D.8.4

シナリオ D.12:最大フレームサイズの扱い

D.8.4.1

目的

この試験は,ATTR コマンドに含まれる FSD を判定する。

D.8.4.2

手順

FSDI の値 0∼8 の各々に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を READY-DECLARED 状態にする。

b)

パラメタ fsdi を設定した ATTR-C(0, fsdi)を送出する。

c) PICC

からのレスポンスが ATTR-R(0)であることを確認する。

d) I(0)

0

(TEST_COMMAND2(2))を送出する。

e) PICC

から送られる I ブロックの応答フレームのサイズが FSD 以外であることを確認する。

D.8.4.3

試験成績書

表 D.21 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.21−シナリオ D.12:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.9

コマンド及びレスポンスの試験

D.9.1

概要

この箇条は,コマンド及びレスポンスの振る舞い及びタイミングを確認する試験である。

D.9.2

シナリオ D.13RequestService コマンド及びレスポンス

D.9.2.1

目的

この試験は,RequestService コマンドに対する PICC の振る舞いを試験する。

D.9.2.2

手順

次に記載する

シナリオ D.13 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。

c)

終了する。


80

X 6319-4

:2016

シナリオ D.13RequestService

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2 RS-C("0000")


 
RS-R("0000")

3

RS-C("0000" "1000" "1009" "100D" "1011" "2000" 
"2009" "200D" "2011" "2100" "2109" "2200" "2209" 
"3000" "3100" "3200")

 

 
 
 
RS-R("0000" "1000" "1009" "100D" "1011" "2000" 
"2009" "200D" "2011" "2100" "2109" "2200" "2209" 
"3000" "3100" "3200")

注記  “RS-C”は,ファイル識別子のリストを設定した RequestService コマンドを表す。

“RS-R”は,鍵バージョンの

リストを設定した RequestService レスポンスを表す。

D.9.2.3

試験成績書

表 D.22 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.22−シナリオ D.13:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.9.3

シナリオ D.14RequestResponse コマンド及びレスポンス

D.9.3.1

目的

この試験は,RequestResponse コマンドに対する PICC の振る舞いを試験する。

D.9.3.2

手順

次に記載する

シナリオ D.14 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。

PICC のモードを遷移させるため,Authentication1 及び Authentication2 を用いる。これらは試験対象の PICC

の実装に依存するため,PICC 試験装置が送信するコマンド及び PICC の応答については,コマンドコード

及びレスポンスコードを確認する。


81

X 6319-4

:2016

シナリオ D.14RequestResponse

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2 RR-C()


 
RR-R(0)

3 Authentication1-C()


 
Authentication1-R()

4 RR-C()


 
RR-R(1)

5 Authentication2-C()


 
Authentication2-R()

6 RR-C()


 
RR-R(2)

注記  “Authentication1-C”は,Authentication1 コマンドを表す。

“Authentication1-R”は,Authentication1 レスポンスを

表す。

D.9.3.3

試験成績書

表 D.23 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.23−シナリオ D.14:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.9.4

シナリオ D.15Read コマンド及びレスポンス

D.9.4.1

目的

この試験は,Read コマンドに対する PICC の振る舞いを試験する。

D.9.4.2

手順

次に記載する

シナリオ D.15 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。

シナリオ D.15Read

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00")


 
Read-R(sf="00 00", bdata="22 00 00 11 22 33 44 55 66 
77 88 99 AA BB CC DD")


82

X 6319-4

:2016

シナリオ D.15Read(続き)

手順 PICC 試験装置 

PICC 

3

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00")

 
 

 
 
 
 
Read-R(sf="00 00", bdata= 
"10 00 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"20 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
"20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"21 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
"22 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
)

4

Read-C(fidlist="1011" "1013" "1015" "1017", blist="80 
00" "81 00" "82 00" "83 00")

 
 
Read-R(sf="00 00", bdata= 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
)

5

Read-C(fidlist="100A", blist="80 00")


 
Read-R(sf=∼"00 00")

6

Read-C(nfid=0, fidlist="1009", blist="80 00")


 
Read-R(sf=∼"00 00")

7

Read-C(fidlist="1009", nb=0, blist="80 00")


 
Read-R(sf=∼"00 00")

8

Read-C(fidlist="1009", blist="80 FF")


 
Read-R(sf=∼"00 00")

9

Read-C(fidlist="1009", blist="8F 00")


 
Read-R(sf=∼"00 00")

注記 1  “Read-C(fidlist, blist)”は,ファイル識別子のリスト fidlist,ブロックリスト blist を設定した Read コマンドを

表す。

注記 2  “Read-C(fidlist, nb, blist)”は,ファイル識別子のリスト fidlist,ブロック数 nb,ブロックリスト blist を設定し

た Read コマンドを表す。

注記 3  “Read-R(sf="00 00", bdata)”は,"00 00"の値をもつステータスフラグ sf,ブロックデータ bdata を設定した Read

レスポンスを表す。sf=∼"00 00"は,"00 00"以外の値であることを表す。

D.9.4.3

試験成績書

表 D.24 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.24−シナリオ D.15:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格


83

X 6319-4

:2016

D.9.5

シナリオ D.16Write コマンド及びレスポンス

D.9.5.1

目的

この試験は,Write コマンドに対する PICC の振る舞いを試験する。

D.9.5.2

手順

次に記載する

シナリオ D.16 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。

シナリオ D.16Write

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00", bdata="22 00 11 
22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE")

 
 

 
 
 
 
Write-R(sf="00 00")

3

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00")


 
Read-R(sf="00 00", bdata="22 00 11 22 33 44 55 66 77 
88 99 AA BB CC DD EE")

4

Write-C(fidlist="1009" "1011" "2009" "2011" "2109" 
"2209" "3109" "3209", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00", bdata= 
"10 00 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"21 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"22 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")
"31 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"32 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Write-R(sf="00 00")

5

Read-C(fidlist="100B" "1017" "200B" "2017" "210B" 
"220B" "310B" "320B", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00")

 
 

 
 
 
 
Read-R(sf="00 00", bdata= 
"10 00 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"21 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"22 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"
"31 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"32 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")


84

X 6319-4

:2016

シナリオ D.16Write(続き)

手順 PICC 試験装置 

PICC 

6

Write-C(fidlist="1009", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03", bdata= 
"10 00 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11" 
"10 00 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22" 
"10 00 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33" 
"10 00 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44")

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
Write-R(sf=∼"00 00")

7

Write-C(fidlist="100A", blist="80 00")


 
Write-R(sf=∼"00 00")

8

Write-C(nfid=0, fidlist="1009", blist="80 00")


 
Write-R(sf=∼"00 00")

9 Write-C(fidlist="1009",

nb=0, blist="80 00")


 
Write-R(sf=∼"00 00")

10

Write-C(fidlist="1009", blist="80 FF")


 
Write-R(sf=∼"00 00")

11

Write-C(fidlist="1009", blist="8F 00")


 
Write-R(sf=∼"00 00")

12

Read-C(fidlist="100B" "1017" "200B" "2017" "210B" 
"220B" "310B" "320B", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00")

 
 

 
 
 
 
Read-R(sf="00 00", bdata= 
"10 00 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"21 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"22 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"
"31 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"32 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")

13 Read-C(fidlist="1009",

blist="80 00" "80 01" "80 02"

"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata= 
"10 00 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11" 
"10 00 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22" 
"10 00 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33" 
"10 00 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44")

注記 1  “Write-C(fidlist, blist, bdata)”は,ファイル識別子のリスト fidlist,ブロックリスト blist,ブロックデータ bdata

を設定した Write コマンドを表す。

注記 2  “Write-C(fidlist, blist)”は,ファイル識別子のリスト fidlist,ブロックリスト blist を設定した Write コマンド

を表す。

注記 3  “Write-C(fidlist, nb, blist)”は,ファイル識別子のリスト fidlist,ブロック数 nb,ブロックリスト blist を設定

した Write コマンドを表す。

注記 4  “Write-R(sf="00 00")”は,“00 00”の値をもつステータスフラグ sf を設定した Write レスポンスを表す。sf=

∼"00 00"は,"00 00"以外の値であることを表す。

D.9.5.3

試験成績書

表 D.25 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。


85

X 6319-4

:2016

表 D.25−シナリオ D.16:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.9.6

コマンド及びレスポンスのタイミング

D.9.6.1

目的

この試験は,コマンド及びレスポンスのタイミングを試験する。

D.9.6.2

手順

表 D.26 の各行に対して,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を READY-DECLARED 状態にする。このとき,受信した REQ レスポンスに

含まれる応答時間算出パラメタを記録する。

b) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送出する。

c) PICC

からの応答フレームの同期コードを受信したタイミングの測定値を記録する。

表 D.26−応答時間算出パラメタ

PICC

試験装置 

応答時間算出パラメタ 

RS-C(fidlist="1009") B3 
RR-C B4 
Read-C(fidlist="1009", blist="80 00")

B5

Write-C(fidlist="1009", blist="80 00", bdata= 
"00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00")

B6

D.9.6.3

試験成績書

表 D.29 の該当欄に測定結果を記入する。

D.10

ファイルアクセス試験

D.10.1

概要

この箇条は,加減算アクセス,循環順編成アクセス及び固定長順編成アクセスのアクセス種別をもつサ

ービスファイルのデータを変更しようとし,その結果が期待どおりになっていることを確認する試験であ

る。

D.10.2

シナリオ D.17∼シナリオ D.20:加減算アクセス

D.10.2.1

目的

この試験は,加減算アクセスのサービスファイルに対して書込み及び読出しを行ったときの PICC の振

る舞いを試験する。

D.10.2.2

手順

次に記載する

シナリオ D.17∼シナリオ D.20 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。


86

X 6319-4

:2016

シナリオ D.17−減算書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="1015", blist="80 00", bdata="10 00 00 00 
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 01 01")

 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="1017", blist="80 00")


 
Read-R("00 00", bdata="F0 FF 0F 00 10 00 00 00 FF 
FF FF FF FF FF 01 01")

シナリオ D.18−減算書込み及び戻入れ書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="2013", blist="80 00", bdata="00 10 00 00 
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 01 01")

 
 
Write-R("00 00")

3

Write-C(fidlist="2013", blist="90 00", bdata="00 01 00 00 
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 01 02")

 
 
Write-R("00 00")

4

Read-C(fidlist="2017", blist="80 00")


 
Read-R("00 00", bdata="00 F1 0F 00 00 00 00 00 FF 
FF FF FF FF FF 01 02")

シナリオ D.19−実行識別子

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="1015", blist="80 00", bdata="00 10 00 00 
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 01 00")

 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="1017", blist="80 00")


 
Read-R("00 00", bdata="00 00 10 00 00 00 00 00 FF 
FF FF FF FF FF 01 00")

シナリオ D.20−加減算誤り

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="1015", blist="80 00", bdata="00 00 20 00 
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 01 01")

 
 
Write-R("01 01")

3

Read-C(fidlist="1017", blist="80 00")


 
Read-R("00 00", bdata="00 00 10 00 00 00 00 00 FF 
FF FF FF FF FF 01 00")


87

X 6319-4

:2016

D.10.2.3

試験成績書

表 D.27 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.27−シナリオ D.17∼シナリオ D.20:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.10.3

シナリオ D.21∼シナリオ D.24:循環順編成アクセス

D.10.3.1

目的

この試験は,循環順編成アクセスのサービスファイルに対して書込み及び読出しを行ったときの PICC

の振る舞いを試験する。

D.10.3.2

手順

次に記載する

シナリオ D.21∼シナリオ D.24 に対し,次の手順を実行する。

a)

D.6.3.2

に従って,PICC を IDLE 状態にする。

b)

シナリオの各手順を実行する。

1) PICC

試験装置欄に示すコマンドを送信する。

2) PICC

の応答が PICC 欄で与えられたものに一致することを確認する。

シナリオ D.21ブロック追加書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="100D", blist="80 00", bdata="00 01 02 
03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F")

 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 
0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"10 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11" 
"10 00 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22")


88

X 6319-4

:2016

シナリオ D.22ブロック追加書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2  Write-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 00",

bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 
0F" 
"10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F")

 
 

 
 
 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 
1A 1B 1C 1D 1E 1F" 
"00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"10 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11")

シナリオ D.23−別々のサービスファイルへの追加書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="100D" "200D", blist="80 00" "81 00", 
bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 
0F" 
"00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F")

 
 

 
 
 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 
0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"10 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11" 
"10 00 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22")

4

Read-C(fidlist="200D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 
0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"20 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11" 
"20 00 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22")


89

X 6319-4

:2016

シナリオ D.24−複数ブロック追加書込み

手順 PICC 試験装置 

PICC 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="100D", blist="80 00", bdata="00 01 02 
03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F")

 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 
0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"10 00 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11" 
"10 00 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22 22")

4  Write-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 00",

bdata="10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 
1F" 
"20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 2A 2B 2C 2D 2E 2F")

 
 

 
 
 
 
Write-R("00 00")

5

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 
2A 2B 2C 2D 2E 2F" 
"10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F" 
"00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F" 
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00")

6  Write-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 00",

bdata="30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 3A 3B 3C 3D 3E 
3F" 
"40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 4A 4B 4C 4D 4E 4F")

 
 

 
 
 
 
Write-R("00 00")

7

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 
4A 4B 4C 4D 4E 4F" 
"30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 3A 3B 3C 3D 3E 3F" 
"20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 2A 2B 2C 2D 2E 2F" 
"10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F")

8  Write-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 00",

bdata="30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 3A 3B 3C 3D 3E 
3F" 
"40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 4A 4B 4C 4D 4E 4F")

 
 

 
 
 
 
Write-R("00 00")

9

Read-C(fidlist="100D", blist="80 00" "80 01" "80 02" 
"80 03")

 
 
Read-R("00 00", bdata="40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 
4A 4B 4C 4D 4E 4F" 
"30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 3A 3B 3C 3D 3E 3F" 
"20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 2A 2B 2C 2D 2E 2F" 
"10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 1A 1B 1C 1D 1E 1F")


90

X 6319-4

:2016

D.10.3.3

試験成績書

表 D.28 の説明に従って,表 D.30 の該当欄に試験結果を記入する。

表 D.28−シナリオ D.21∼シナリオ D.24:試験成績書

説明 

試験結果 

手順に示すように PICC が応答した場合

合格

その他の場合

不合格

D.10.4

固定長順編成アクセス

D.10.4.1

目的

この試験は,固定長順編成アクセスのサービスファイルに対して書込み及び読出しを行ったときの PICC

の振る舞いを試験する。

D.10.4.2

手順

手順は,D.9.5.2 を参照。

D.10.4.3

試験成績書

試験成績書は,D.9.5.3 を参照。

D.11

試験結果報告

表 D.29−タイミング表

細分 
箇条

パラメタ

最小値

最大値

測定値

D.2.6 

衝突防止処理中の PICC 遅延時間 
(TSN=0)

512×64/fc

なし

D.2.6 

衝突防止処理中の PICC 遅延時間 
(TSN=1)

512×64/fc+R×(256×64/fc)

なし

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 遅延時間
(RequestService)

42×64/fc

なし

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 遅延時間
(RequestResponse)

42×64/fc

なし

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 遅延時間
(Read)

42×64/fc

なし

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 遅延時間
(Write)

42×64/fc

なし

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 応答時間
(RequestService)

なし

応答時間識別子の B2

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 応答時間
(RequestResponse)

なし

応答時間識別子の B3

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 応答時間
(Read)

なし

応答時間識別子の B5

D.9.6 

通常コマンド処理中の PICC 応答時間
(Write)

なし

応答時間識別子の B6


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X 6319-4

:2016

表 D.30−試験結果報告

細分箇条 

見出し 

シナリオ

番号 

試験結果

合格,不合格,又は適用外

D.5 

PICC の負荷変調信号の試験方法

D.6.2 

PICC の反応

D.1 

D.6.3.3 

IDLE 状態(上位層プロトコル活性化選択)

D.2 

D.6.3.4 

READY-DECLARED 状態(上位層プロトコル活性化選択)

D.3 

D.6.3.5 

HALT 状態

D.4 

D.6.3.6 

ACTIVE 状態

D.5 

D.6.3.7 

IDLE 状態

D.6 

D.6.3.8 

READY-DECLARED 状態

D.7 

D.7.2 

システムコード

D.8 

D.7.2 

リクエストコード及びリクエストデータ

D.9 

D.8.2 

WUP コマンド及びレスポンス

D.10 

D.8.3 

ATTR コマンド及びレスポンス

D.11 

D.8.4 

最大フレームサイズの扱い

D.12 

D.9.2 

RequestService コマンド及びレスポンス

D.13 

D.9.3 

RequestResponse コマンド及びレスポンス

D.14 

D.9.4 

Read コマンド及びレスポンス

D.15 

D.9.5 

Write コマンド及びレスポンス

D.16 

D.10.2 

加減算アクセス

D.17 

D.10.2 

加減算アクセス

D.18 

D.10.2 

加減算アクセス

D.19 

D.10.2 

加減算アクセス

D.20 

D.10.3 

循環順編成アクセス

D.21 

D.10.3 

循環順編成アクセス

D.22 

D.10.3 

循環順編成アクセス

D.23 

D.10.3 

循環順編成アクセス

D.24 


92

X 6319-4

:2016

附属書 E

規定)

PCD

の試験方法

E.1

概要

この附属書は,箇条 4∼箇条 10 で規定される高速処理用近接型 IC カードと通信する PCD の試験方法を

定義する。

E.2

PCD

試験装置

E.2.1

PCD

機能試験装置の概要

この箇条は,PCD の試験で用いる試験装置及び試験回路を示す。試験装置は,次を含む。

−  校正用コイル(JIS X 5213 参照)

−  試験用 PICC(JIS X 5213 の箇条 参照)

−  デジタルサンプリングオシロスコープ(JIS X 5213 参照)

E.2.2

PCD

プロトコル試験方法

試験対象 PCD と LT との間の,この規格で規定するプロトコルを試験する。

E.2.3

PCD

プロトコル試験装置の構成

PCD 試験装置は,次の二つの部分で構成する(図 E.1 参照)。

−  上位試験装置(UT)

,ただし,ホストインタフェースをもつパーソナルコンピュータでもよい。

−  下位試験装置(LT)

試験対象 PCD は,試験対象装置(IUT)として扱う。

PCD が製品に組み込まれている場合には,IUT は,UT を含む。

図 E.1−試験装置の概念的な構造

PCD 試験装置の LT 部は,次を含む。

−  プロトコルのエミュレートが可能な,

ハードウェア及びソフトウェアで構成する PICC エミュレータ。

−  デジタルサンプリングオシロスコープ(JIS X 5213 参照)

E.2.4

PCD

試験装置のインタフェース

UT 及び IUT は,TM-PDU(試験管理プロトコルのデータ単位)を用いて通信する。


93

X 6319-4

:2016

TM-PDU の定義は,製品に依存し,IUT 製造業者によって規定され,表 E.1 に要求される動作を指示す

る。

表 E.1−論理インタフェースコマンド

 TM-PDU の名称

要求される IUT の動作

1 INITIALIZE_PCD_TEST_MODE  電源オンの状態に戻す(IUT が衝突防止ループに遷移すると期待される。)。

IUT は,この動作の結果を示すコードを UT に返す。 
REQ コマンドのパラメタを指定できなければならない。

2 INITIATE_ANTICOLLISION

衝突防止手順を開始する[IUT が初期化に続いて自動的に衝突防止手順を

開始する場合,この手順は,空(くう)でもよい。

REQ コマンドのパラメタを指定できなければならない。 
IUT は,この動作の結果を示すコードを UT に返す。

3 SEND_UT_COMMAND

IUT は,RF インタフェースを介して UT_COMMAND を LT に送信し,この
動作の結果を示すコードを UT に返す。IUT からの応答は,送信した
UT_COMMAND に対する LT の応答を含む。

PCD 試験装置は,UT インタフェースを介して IUT 製造業者によって提供される IUT ユーティリティ情

報を初期化し,LT インタフェースを介して必要な手順,プロトコル及び解析を実行するために,それ自体

(PCD 試験装置)を構成する。

E.2.5

入出力プロトコルのエミュレート

PCD 試験装置は,LT インタフェースにおいて試験シナリオを実行するために要求されるプロトコル,

及び PICC アプリケーションをエミュレートする。

E.2.6

伝送方式における伝送バイトタイミングの生成

PCD 試験装置は,LT インタフェースにおいて,この規格で規定する仕様に従い,入出力ビット列を生

成する。タイミングパラメタを設定する。さらに,異なるタイムスロット番号のタイミングで REQ レスポ

ンスを生成する。

E.2.7

RF

入出力プロトコルの観測及び測定

PCD 試験装置は,LT インタフェースにおいて,PCD によって伝送された論理“低”状態及び“高”状

態のタイミングを観測し,測定する。

E.2.8

プロトコル解析

PCD 試験装置は,この規格に規定するプロトコルに従って,LT インタフェースにおいて入出力ビット

列を解析し,プロトコルを更に解析するために論理的なデータの流れを抽出する。

E.2.9

初期化手順

次の手順に従って,LT を初期化する。

a)

プロトコルをエミュレートするために LT を構成する。

b) UT

は,INITIALIZE_PCD_TEST_MODE (TM-PDU)を PCD に送信する。

c) UT

は,INITIATE_ANTICOLLISION (TM-PDU)を PCD に送信する。PCD は,8.2 で規定される衝突防

止手順を適用する。

d) PCD

は,初期化手順の実行結果を UT に報告する。

E.2.10

試験シナリオ

試験シナリオは,E.2.4 で定義される TM-PDU を用いて実現する。

試験シナリオは,試験を実施する装置で定義され,試験成績とともに記録しなければならない。

試 験 シ ナ リ オ に お い て 送 信 す る UT_COMMAND は , UT_TEST_COMMAND1 又 は


94

X 6319-4

:2016

UT_TEST_COMMAND2 とする。UT_TEST_COMMAND1 は,PCD のブロック連鎖処理を必要としないシ

ナリオで使用するコマンドとする。UT_TEST_COMMAND2 は,PCD のブロック連鎖処理をする試験シナ

リオで使用するコマンドとする。

E.2.11  UT

LT 及び PCD の動作

UT は,E.2.9 で示すとおりに初期化手順を実行する。

初期化手順に支障を来した場合には,PCD は,UT にエラーを報告してもよい。

UT は,最初の UT_COMMAND を PCD に送信する。 
PCD は,この UT_COMMAND を,コマンドメッセージを用いて LT に伝送することが期待される。

UT_COMMAND は,LT が受信する。LT は,レスポンスメッセージ UT_RESPONSE を PCD に送信する。

PCD は,受信したレスポンスメッセージ UT_RESPONSE を UT へ伝送することが期待される。

コマンドがプロトコルレベルで失敗した場合には,PCD は,試験を中断する。このとき,失敗した結果

を UT に報告してもよい。

コマンドが成功した場合には,PCD は,成功結果を UT に報告する。ここで,試験シナリオが LT に送

信する追加の UT_COMMAND を定義する場合には,UT は,次の UT_COMMAND を PCD に送信する。こ

の繰返し処理は,最後の UT_COMMAND を送信するまで続く。

E.3

試験方法と規格の要件との関係

表 E.2 に試験方法及び対応要件の関係を示す。

表 E.2−試験方法及び対応要件

試験方法 

対応する要件 

箇条又は 
細分箇条 

名称 

細分箇条

名称 

E.4.1 

PCD の磁界強度

5.1.4 

動作磁界

E.4.2 

PCD の変調及び波形

5.3 

PICC から PCD への信号伝送

E.5.1 

PCD のフレーム形式

6.2 

フレーム形式

E.5.2 

REQ コマンド及び REQ レスポンス

8.5

8.6 

REQ コマンド 
REQ レスポンス

E.6 

PCD のフレームサイズの選択機構

8.12.4 

RP2 の符号化

E.7 

PCD の EDC 方式選択機構

8.6.4

8.11.3 

リクエストデータ 
CP2 の符号化

E.8 

PCD のコマンド送信タイミング

F.3 

PCD 及び PICC のタイミング

E.9 

通常コマンド及びレスポンスのため
の試験方法

10.5

10.6 

Read コマンド及びレスポンス 
Write コマンド及びレスポンス

注記  E.8 は,JIS X 5211 適合デバイスにて JIS X 6319-4 互換の通信機能並びにコマンド及びファイル

を実装するときは,試験することが望ましい。

E.4

PCD

機能試験

E.4.1

PCD

の磁界強度

E.4.1.1

目的

この試験の目的は,JIS X 5213 による。

E.4.1.2

手順

この試験の手順は,JIS X 5213 による。


95

X 6319-4

:2016

E.4.1.3

試験成績書

JIS X 5213

に従って,

表 E.7 の該当欄に試験結果を記入する。

E.4.2

PCD

の変調及び波形

E.4.2.1

目的

この試験の目的は,JIS X 5213 による。

E.4.2.2

手順

この試験の手順は,JIS X 5213 による。

E.4.2.3

試験成績書

JIS X 5213

に従って,

表 E.7 の該当欄に試験結果を記入する。

E.5

PCD

の活性化

E.5.1

PCD

のフレーム形式

E.5.1.1

目的

この試験の目的は,JIS X 5214 による。

E.5.1.2

手順

この試験の手順は,JIS X 5214 による。

E.5.1.3

試験成績書

JIS X 5214

に従って,

表 E.8 の該当欄に試験結果を記入する。

E.5.2

REQ

コマンド及び REQ レスポンス

E.5.2.1

目的

REQ コマンドを送信し,対応する REQ レスポンスを受信するときの PCD の動作を試験する。

E.5.2.2

手順

a) LT

を PCD の動作磁界中に設置し,PCD から送信されるコマンドの内容を記録する。

b) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

c) LT

は,

シナリオ E.1 に従って,REQ レスポンスを送信する。

d) PCD

は,

表 E.1 に従って,動作結果コードを UT に返信する。


96

X 6319-4

:2016

シナリオ E.1REQ コマンド及び REQ レスポンス

手順 PCD  

PCD

試験装置 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R

2

REQ-C("AA21", 0, 0)


 
REQ-R

3

REQ-C("0000", 0, 0)


 
無応答

4

REQ-C("AAFF", 0, 0)


 
REQ-R

5

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R

6

REQ-C("FFFF", 1, 0)


 
REQ-R

7

REQ-C("FFFF", 1, 0)


 
REQ-R(rd="AA21")

8

REQ-C("FFFF", 2, 0)


 
REQ-R

9

REQ-C("FFFF", 2, 0)


 
REQ-R(rd="00 83")

E.5.2.3

試験成績書

表 E.3 の説明に従って,表 E.8 の該当欄に試験結果を記入する。

表 E.3−試験成績書

説明 

試験結果 

PCD コマンド手順が期待どおりの場合

合格

その他の場合

不合格

E.6

PCD

のフレームサイズの選択機構

E.6.1

目的

この規格で規定されるフレームサイズ選択機構を試験する。

最大フレームサイズコードを,0,1 及び 8 に設定し実行する。

E.6.2

手順

a) LT

を PCD の動作磁界中に設置する。

b) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

c) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

d) PCD

は,最大フレームサイズコードを含む有効な ATTR コマンドを送信する。

e) LT

は,ATTR レスポンスを送信する。

f) PCD

は,

表 E.1 に従って,動作結果コードを UT に返信する。

g) UT

は,SEND_UT_COMMAND(UT_TEST_COMMAND2)を PCD に送信する。

h) PCD

は,

シナリオ E.2 の PCD 欄に示すように,ブロックの長さが 16 バイト以下の I(1)

0

ブロックを送

信する。


97

X 6319-4

:2016

シナリオ E.2−フレームサイズ選択機構

手順 PCD  

LT 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R

2 ATTR-C(0,

fsdi)


 
ATTR-C(0, fsci="00")

3 I(1)

0

( INF は , 最 初 の ブ ロ ッ ク 連 鎖 と し , そ れ は
TEST_COMMAND2 の先頭ブロックを含む。I(1)

0

最大長は 16 バイトとする。

E.6.3

試験成績書

表 E.4 の説明に従って,表 E.8 の該当欄に試験結果を記入する。

表 E.4−試験成績書

説明 

試験結果 

最大フレームサイズコードの設定が 0,1 及び 8 に対して,PCD

の動作が試験シナリオで期待したものに一致する場合

合格

その他の場合

不合格

E.7

PCD

の EDC 方式選択機構

E.7.1

目的

この規格で規定された仕様に従って,EDC 方式の選択を試験する。

EDC 方式を指定するバイト(ATTR コマンドの CP2)を,“00”,“02”及び“10”に設定し実行する。

E.7.2

手順

a) LT

を PCD の動作磁界中に設置する。

b) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

c) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

d) PCD

は,EDC 方式指定を含む有効な ATTR コマンドを送信する。

e) LT

は,ATTR レスポンスを送信する。

f) PCD

は,

表 E.1 に従って,動作結果コードを UT に返信する。

g) UT

は,SEND_UT_COMMAND(UT_TEST_COMMAND1)を PCD に送信する。

h) PCD

は,

シナリオ E.3 の PCD 欄に示すように,I(1)

0

ブロックを送信する。

シナリオ E.3EDC 方式選択機構

手順 PCD  

LT 

1

REQ-C("AAFF", 0, 2)


 
REQ-R

2

ATTR-C(0, fsdi, edct)


 
ATTR-C(0)

3 I(1)

0

E.7.3

試験成績書

表 E.5 の説明に従って,表 E.8 の該当欄に試験結果を記入する。


98

X 6319-4

:2016

表 E.5−試験成績書

説明 

試験結果 

I(1)

0

ブロックにおける EDC が,ATTR コマンドの CP2 で指定

された方式(

“00”

“02”及び“10”

)で設定されている場合

合格

その他の場合

不合格

E.8

PCD

のコマンド送信タイミング

E.8.1

目的

PCD のコマンド送信タイミングを試験する。 
IUT が UT を含む場合,及び E.8.2 に示す手順で実行できない場合には,表 E.7 に示す確認可能なタイミ

ングだけを測定して記録する。

E.8.2

手順

a) LT

を PCD に設置する。

b) PCD

は,磁界を発生させた後,REQ コマンド REQ-C(“FFFF”, 0, 0)を送信する。LT は,磁界発生から

REQ コマンドのフレームの先頭までの時間を計測する。

c) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

d) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

e) PCD

は,REQ コマンドを送信する。TSN で指定したタイムスロットの終端から REQ コマンドのフレ

ームの先頭までの時間を計測する。

f) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

g) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

h) PCD

は , RequestResponse コ マ ン ド を 送 信 す る 。 TSN で 指 定 し た タ イ ム ス ロ ッ ト の 終 端 か ら

RequestResponse コマンドのフレームの先頭までの時間を計測する。

i) LT

は,PCD が有効な RequestResponse コマンドを送信するまで待機する。

j) LT

は,RequestResponse レスポンスを送信する。

k) PCD

は,RequestResponse コマンドを送信する。RequestResponse レスポンスのフレームの終端から

RequestResponse コマンドのフレームの先頭までの時間を計測する。

l) LT

は,PCD が有効な RequestResponse コマンドを送信するまで待機する。

m) LT

は,RequestResponse レスポンスを送信する。

n) PCD

は,REQ コマンドを送信する。RequestResponse レスポンスのフレームの終端から REQ コマンド

のフレームの先頭までの時間を計測する。

o) PCD

は,REQ コマンドを送信する。TSN で指定したタイムスロットの終端から REQ コマンドのフレ

ームの先頭までの時間を計測する。

p) PCD

は , RequestResponse コ マ ン ド を 送 信 す る 。 TSN で 指 定 し た タ イ ム ス ロ ッ ト の 終 端 か ら

RequestResponse コマンドのフレームの先頭までの時間を計測する。

q) PCD

は,RequestResponse コマンドを送信する。RequestResponse コマンドのフレームの終端から

RequestResponse コマンドのフレームの先頭までの時間を計測する。

r) PCD

は,REQ コマンドを送信する。RequestResponse コマンドのフレームの終端から REQ コマンドの

フレームの先頭までの時間を計測する。

E.8.3

試験成績書


99

X 6319-4

:2016

表 E.7 の該当欄に測定結果を記入する。

E.9

通常コマンド及びレスポンスのための試験方法

E.9.1

目的

通常コマンドを送信し,そのレスポンスを受信する PCD の動作を試験する。

E.9.2

手順

E.9.2.1

初期手順

LT を PCD の動作磁界中に設置し,PCD から送信されるコマンドの内容を記録する。

E.9.2.2

手順 1

初期手順 E.9.2.1 の直後に,次の手順を実行する。

a) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

b) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

c) LT

は,

シナリオ E.4 に従って,通常コマンドを待機する。

d) UT

は,

シナリオ E.4 に従って,通常コマンドをパラメタとして SEND_UT_COMMAND を PCD に送

信する。

e) PCD

は,UT から指定されたコマンドを送信し,動作結果コードを UT に返信する。

シナリオ E.4Read

手順 PCD  

PCD

試験装置 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0) 


 
REQ-R()

2

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00")


 
Read-R("00 00", bdata="22 00 00 11 22 33 44 55 66 77 
88 99 AA BB CC DD")

3

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00")

 
 

 
 
 
 
Read-R("00 00", bdata= 
"10 00 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44"
"10 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"20 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
"20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"21 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
"22 00 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD" 
)

4

Read-C(fidlist="1011" "1013" "1015" "1017", blist="80 
00" "81 00" "82 00" "83 00")

 
 
Read-R("00 00", bdata= 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
"00 00 10 00 00 00 00 00 FF FF FF FF FF FF 01 00" 
)


100

X 6319-4

:2016

E.9.2.3

手順 2

初期手順 E.9.2.1 の直後に,次の手順を実行する。

a) LT

は,PCD が有効な REQ コマンドを送信するまで待機する。

b) LT

は,REQ レスポンスを送信する。

c) LT

は,

シナリオ E.5 に従って,通常コマンドを待機する。

d) UT

は,

シナリオ E.5 に従って,通常コマンドをパラメタとして SEND_UT_COMMAND を PCD に送

信する。

e) PCD

は,UT から指定されたコマンドを送信し,動作結果コードを UT に返信する。

シナリオ E.5Write

手順 PCD  

PCD

試験装置 

1

REQ-C("FFFF", 0, 0)


 
REQ-R()

2

Write-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00", bdata="22 00 11 
22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE")

 

 
 
 
Write-R("00 00")

3

Read-C(fidlist="1009" "100D" "1011" "2009" "200D" 
"2011" "2109" "2209", blist="87 00")


 
Read-R("00 00", bdata="22 00 11 22 33 44 55 66 77 88 
99 AA BB CC DD EE")

4

Write-C(fidlist="1009" "1011" "2009" "2011" "2109" 
"2209" "3109" "3209", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00", bdata= 
"10 00 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"21 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"22 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")
"31 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"32 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF")

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Write-R("00 00")

5

Read-C(fidlist="100B" "1017" "200B" "2017" "210B" 
"220B" "310B" "320B", blist="00 00 07" "01 00 00" "02 
00 00" "03 00 00" "04 00 00" "05 00 00" "06 00 00" "07 
00 00")


 
 
 

 
 
 
 
Read-R("00 00", bdata= 
"10 00 88 99 AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55"
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"20 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF"
"21 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"22 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"
"31 00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE" 
"32 00 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF"
)


101

X 6319-4

:2016

E.9.3

試験成績書

表 E.6 の説明に従って,表 E.8 の該当欄に試験結果を記入する。

表 E.6−試験成績書

説明 

試験結果 

PCD コマンド手順が期待どおりの場合

合格

その他の場合

不合格

E.10

試験結果報告書

各試験結果を

表 E.7 及び表 E.8 の試験結果報告書に記入する。

表 E.7−試験結果報告

細分箇条 

パラメタ 

規定値 

測定値 

E.4.1 

PCD の磁界強度

Hmin

Hmax

E.4.1 

PCD の磁界強度測定位置の個数 n/a

E.4.2 

PCD の変調度 8

%∼14 %

E.4.2 

PCD の波形の立上がり時間

最大 2.0

μs(212 kb/s の場合)

最大 1.0

μs(424 kb/s の場合)

E.4.2 

PCD の波形の立下がり時間

最大 2.0

μs(212 kb/s の場合)

最大 1.0

μs(424 kb/s の場合)

E.4.2 

PCD の波形のオーバシュート値

最大 0.1×(a-b)

E.8.2 b) 

磁界発生から REQ コマンドフレーム先頭までの
時間

20.4 ms 以上

E.8.2 e) 

TSN で指定したタイムスロットの終端から REQ
コマンドフレーム先頭までの時間

106×64/fc 以上

E.8.2 h) 

TSN で 指 定 し た タ イ ム ス ロ ッ ト の 終 端 か ら
RequestResponse コマンドのフレームの先頭まで
の時間

106×64/fc 以上

E.8.2 k) 

RequestResponse レスポンスのフレームの終端か
ら RequestResponse コマンドのフレームの先頭ま
での時間

106×64/fc 以上

E.8.2 n) 

RequestResponse レスポンスのフレームの終端か
ら REQ コマンドのフレームの先頭までの時間

106×64/fc 以上

E.8.2 o) 

TSN で指定したタイムスロットの終端から REQ
コマンドのフレームの先頭までの時間

106×64/fc 以上

E.8.2 p) 

TSN で 指 定 し た タ イ ム ス ロ ッ ト の 終 端 か ら
RequestResponse コマンドのフレームの先頭まで
の時間

106×64/fc 以上

E.8.2 q) 

RequestResponse コマンドのフレームの終端から
RequestResponse コマンドのフレームの先頭まで
の時間

106×64/fc 以上

E.8.2 r) 

RequestResponse コマンドのフレームの終端から
REQ コマンドのフレームの先頭までの時間

106×64/fc 以上


102

X 6319-4

:2016

表 E.8−試験結果報告

細分箇条 

見出し 

シナリオ

番号 

試験結果

合格,不合格,又は適用外 

E.5.1 

PCD のフレーム形式

E.5.2 

REQ コマンド及び REQ レスポンス

E.1 

E.6 

PCD のフレームサイズの選択機構

E.2 

E.7 

PCD の EDC 方式選択機構

E.3 

E.9 

通常コマンド及びレスポンスのための試験方法

E.4 

E.9 

通常コマンド及びレスポンスのための試験方法

E.5 


103

X 6319-4

:2016

附属書 F

参考)

JIS X 5211

との関係

F.1

概要

この附属書は,JIS X 5211 適合デバイスにて JIS X 6319-4 互換の通信機能並びにコマンド及びファイル

を実装するための参考である。

JIS X 6319-4

互換通信機能は,JIS X 5211 の fc/32 及び fc/64 の伝送速度の通信機能として実装する。

PCD は,JIS X 5211 のイニシエータモードに,PICC は,ターゲットモードに,それぞれ対応する。 

F.2

ビット符号化方式

JIS X 5211

のビット符号化方式を PCD 及び PICC に適用し,振幅での逆極性を許容する。極性の検出に

は,同期コード(6.2.1 参照)を利用する。

F.3

PCD

及び PICC のタイミング

JIS X 5211

が規定するフレーム間の遅延を PCD 及び PICC に使用する。

コマンドフレームに続くレスポンスフレームの遅延を PICC 遅延時間と呼ぶ。

レスポンスフレームの後,

次のコマンドフレームを出すまでの遅延を PCD 遅延時間と呼ぶ。

PICC は,受信したコマンドフレームの終了から PICC 遅延時間以上経過した後に,そのコマンドに対す

るレスポンスフレームのプリアンブルの送信を開始する。PICC 遅延時間は,42×64/fc とする。

PCD は,ポーリング要求送信後,次のコマンドフレームを送信する場合,PCD が指定したタイムスロッ

トの終端から,PCD 遅延時間以上経過した後に,次のコマンドフレームのプリアンブルの送信を開始する。

PCD 遅延時間は,106×64/fc とする。

PCD による RF フィールド発生開始から,最初のコマンドフレーム送信開始までの時間を初期保護時間

とする(JIS X 5211 の 11.1.1,T

IRFG

を参照)

。ただし,JIS X 5211 の T

IRFG

の値を 20.4 ms に置き換える。

PICC は,無変調の動作磁界に入ったとき,20 ms 以内にコマンドフレームを受信可能な状態になる。

F.4

初期化,衝突防止及び状態遷移

初期化は,JIS X 5211 の 11.2.2.3 による。

JIS X 5211

におけるポーリング要求は,8.5 の REQ コマンドによる。

JIS X 5211

の単一デバイス検出において,

ポーリング要求のほか,

8.7

の WUP コマンドを用いてもよい。

この規格の状態遷移は,箇条 

図 11 に示されるが,JIS X 5211 デバイスへ JIS X 6319-4 互換通信機能

並びにコマンド及びファイルを実装する場合には,

図 F.1 に示す状態遷移図を参照する。PROTOCOL 状態

は,ACTIVE 処理の状態[任意選択の ACTIVE 状態(8.3.7.2 参照)

]と同じである。


104

X 6319-4

:2016

図 F.1JIS X 5211 デバイスに実装する JIS X 6319-4 互換通信並びにコマンド及びファイルの状態遷移図

F.5

この規格の状態遷移を JIS X 6322-3 の 型の状態遷移に合わせる実装

JIS X 6319-4:2010

では,

“IDLE 状態において,ATTR コマンドを利用可能な PICC は,自身の PICC 識別

子と一致する PICC 識別子をもつ ATTR コマンドを認識した場合,

ATTR レスポンスを送出した後,ACTIVE

状態へ遷移する。

”と規定したが,JIS X 6322-3 の B 型と調和させるため,この状態遷移を行わないことを

推奨する。

F.6

衝突防止手順

衝突防止手順は,JIS X 5211 の 11.2.2.3 による。

JIS X 5211

におけるポーリング要求は,8.5 による。


105

X 6319-4

:2016

JIS X 5211

におけるポーリング応答は,8.6 による。

F.7

フレーム形式

フレーム形式は,JIS X 5211 で規定されるフレームと,

表 F.1 のように対応する。

表 F.1JIS X 5211 フレーム形式との対応

JIS X 5211

フレーム形式

JIS X 6319-4

フレーム形式

プリアンブル

プリアンブル

同期パターン

同期コード

長さ LEN

ペイロード

データフィールド

CRC

誤り検出符号

F.8

REQ

コマンド

REQ コマンドは,JIS X 5211 で規定されるポーリング要求フレームのペイロードを,表 F.2 に示すよう

に対応させて符号化する。

REQ コマンドのパラメタについては,8.5 による。

表 F.2JIS X 5211 ポーリング要求フレームのペイロードと REQ コマンドとの対応

JIS X 5211

ポーリング要求フレーム

のペイロードの符号化

REQ コマンドの符号化 REQ コマンドの意味

“00”

“00” REQ コマンドコード

“FF”

“AA”又は“FF”

システムコード

“FF”

“00”∼“FF”

“00”

“00”∼“FF”

リクエストコード

TSN TSN

タイムスロット数

F.9

REQ

レスポンス

REQ レスポンスは,JIS X 5211 で規定されるポーリング応答フレームのペイロードを拡張し,表 F.3 

示すように対応させて符号化する。REQ レスポンスのリクエストデータ(8.6.4 参照)が存在する場合,ポ

ーリング応答フレームの長さフィールドは,

“14”に設定しなければならない。

REQ レスポンスのパラメタについては,8.6 による。

表 F.3JIS X 5211 ポーリング応答フレームのペイロードと REQ レスポンスとの対応

JIS X 5211

ポーリング応答フレーム

のペイロードの符号化

REQ レスポンスの符号化 REQ レスポンスの意味

“01”

“01” REQ レスポンスコード

NFCID2 前置き符号“01”

“02” PICC 識別子

NFCID2 前置き符号“FE”

“FE”

NFCID2 の末尾 6 バイト

6 バイト

Pad 8 バイト

応答時間記述子

対応する情報フィールドなし

0 バイト又は 2 バイト

リクエストデータ