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X 6319-1

:2010

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義並びに略語 

1

3.1

  用語及び定義 

1

3.2

  略語

2

4

  電気的インタフェース 

2

4.1

  電気的特性 

2

4.2

  リセット応答 

3

4.3

  Answer-to-Reset

3

5

  伝送制御手順 

6

5.1

  特徴

6

5.2

  伝送制御マトリクス

8


X 6319-1

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

IC

カードシステム利用促進協議会(JICSAP)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具

して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。

これによって,JIS X 6319-1:2005 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS X 6319

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS X 6319-1

  第 1 部:外部端子付き IC カード

JIS X 6319-2

  第 2 部:外部端子なし近接型 IC カード

JIS X 6319-3

  第 3 部:共通コマンド

JIS X 6319-4

  第 4 部:高速処理用近接型 IC カード(予定)


日本工業規格

JIS

 X

6319-1

:2010

IC

カード実装仕様−

第 1 部:外部端子付き IC カード

Specification of implementation for integrated circuit cards-

Part 1: Integrated circuit cards with contacts

序文 

この規格は,2005 年に制定され,その後の JIS X 6320-1JIS X 6320-2JIS X 6320-3 及び JIS X 6320-4

の制定に対応するために今回改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,JIS X 6320-1JIS X 6320-2JIS X 6320-3 及び JIS X 6320-4 に適合している特性をもった

IC

カードの実装仕様として,電気的インタフェース及び伝送制御手順について規定する。この規格を JIS X 

6319

規格群(IC カード実装仕様)に適合する外部端子付き IC カードに適用する場合には,この規格に加

えて,

“第 3 部:共通コマンド”を一緒に用いる。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0304

  国名コード 

JIS X 6320-1

  識別カード−IC カード−第 1 部:外部端子付き IC カードの物理的特性

JIS X 6320-2

  識別カード−IC カード−第 2 部:外部端子付き IC カードの端子の寸法及び位置

JIS X 6320-3

  識別カード−IC カード−第 3 部:外部端子付き IC カードの電気的インタフェース及び

伝送プロトコル

JIS X 6320-4

  識別カード−IC カード−第 4 部:交換のための構成,セキュリティ及びコマンド

用語及び定義並びに略語 

3.1 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 6320-1JIS X 6320-2JIS X 6320-3 及び JIS X 6320-4 

よるほか,次による。

3.1.1 

事象 

IC

カードに対して起きた伝送プロトコル上の変化。


2

X 6319-1

:2010

3.1.2 

状態 

IC

カードがどのような手順で伝送上の信号を待機しているのかを示すもの。

3.1.3 

伝送制御マトリクス 

伝送上のある状態における事象の発生による IC カードの反応を説明する図表。

3.2 

略語 

この規格で用いる主な略語は,次による。

3.2.1 

DF

(dedicated file)

専用ファイル(この規格では,管理情報バイトで使用する。

JIS X 6320-4 参照)

3.2.2 

EF

(elementary file)

基礎ファイル(この規格では,管理情報バイトで使用する。

JIS X 6320-4 参照)

3.2.3 

IFD

(interface device)

接続装置(JIS X 6320-3 参照)

3.2.4 

IFS

(maximum information field size)

最大情報フィールド長(JIS X 6320-3 参照)

3.2.5 

IFSC

(IFS for the card)

IC

カードの最大情報フィールド長(この規格では,Answer-to-Reset で使用する。

JIS X 6320-3 参照)

3.2.6 

IFSD

(IFS for the interface device)

接続装置の最大情報フィールド長(この規格では,S ブロックで使用する。

JIS X 6320-3 参照)

3.2.7 

NAD

(node address)

半二重ブロック伝送プロトコル(T=1)で規定されるノードアドレス(JIS X 6320-3 参照)

3.2.8 

PPS

(protocol and parameters selection)

プロトコル及びパラメタ選択(JIS X 6320-3 参照)

3.2.9 

SPU

端子(standard or proprietary use contact)

標準又は個別利用端子(JIS X 6320-3 参照)

電気的インタフェース 

4.1 

電気的特性 

4.1.1 SPU

C6)端子 

カードの SPU(C6)端子は,現時点で有効な利用方法が標準化されていないので,電気的に接続されて


3

X 6319-1

:2010

いないものとし,未使用とする。端末側の端子 C6 が VCC 又は GND に接続されても,IC カードは破損し

てはならない。

注記  これは,JIS X 6304:2000(現在は廃止)に対応した接続装置は,端子 C6 を VCC 又は GND に

接続する場合があるからである。

4.1.2 

各端子の電気的特性 

各端子の電気的特性は,JIS X 6320-3 で規定するクラス A,クラス AB 又はクラス ABC とする。

4.2 

リセット応答 

4.2.1 

リセット応答期間の伝送速度 

リセット応答期間の伝送速度は,JIS X 6320-3 に従う。これは,3.571 2 MHz のクロック信号を供給する

と 9 600 bit/s となる。

4.2.2 

リセット応答出力動作 

リセット応答の出力動作は,JIS X 6320-3 に従う。

なお,この規格では,IC カードが伝送する連続した二つのバイトのスタートビット先端間の遅延は,960

etu

を超えてはならない。

注記  接続装置は,待ち時間を 9 600 etu 以上にすることが望ましい[JIS X 6320-3 の 8.1(キャラクタ

及び符号化規約)参照]

4.2.3 

ウォームリセット 

リセット応答中に行われたウォームリセットに対する IC カードの動作は,規定しない。接続装置は,リ

セット応答中にウォームリセットを行わないことが望ましい[JIS X 6320-3 の 6.2.3(ウォームリセット)

参照]

4.3 Answer-to-Reset 

4.3.1 

コールドリセットにおける Answer-to-Reset 

コールドリセットの Answer-to-Reset は,

表 による。

表 1−開始キャラクタ及び Answer-to-Reset(コールドリセット) 

項目

記号

a)

b)

内容

開始バイト

c)

 TS

“3B”

送出順序:先頭のビットが最下位ビット

データ論理:正論理

構成表示バイト T0

“E*”又
は“F*”

上位 4 ビット:TA

1

∼TD

1

の有無

下位 4 ビット:管理情報バイトの数

(TA

1

“**”

省略時値以外の Fi/Di

TB

1

“00”

JIS X 6304:1993

(現在は廃止)及び JIS X 6304:2000(現在は廃止)で

は VPP で使用されていたが,JIS X 6320-3 では使用しない。

d)

TC

1

“FF”

保護時間(GT

TD

1

“*1”

上位 4 ビット:TA

2

∼TD

2

の有無

下位 4 ビット:T=1

(TA

2

“01”

パラメタ F/の TA

1

への切替え可能を表示

(基本モードと固有モードとの切替えが必要な場合に設定する。

下位 4 ビット:T=1

TD

2

“31”又

は“D1”

上位 4 ビット:TA

3

∼TD

3

の有無

下位 4 ビット:T=1

接続情報バイト

TA

3

“**” IC カードの情報フィールド長(IFSC)

e)


4

X 6319-1

:2010

表 1−開始キャラクタ及び Answer-to-Reset(コールドリセット)(続き) 

項目

記号

a)

b)

内容

TB

3

“**”

上位 4 ビット:BWI(≦4)

BWT

=2

BWI

×960×372/f  秒+11 etu

下位 4 ビット:CWI(任意)

CWT

=(2

CWI

+11) etu

(TD

3

“*F”

上位 4 ビット:TA

4

∼TD

4

の有無

下位 4 ビット:T=15(以降のバイトは共通接続情報を示す。

接続情報バイト 
(続き)

(TA

4

“**” b8・b7:クロック停止インディケータ X

b6

∼b1:クラスインディケータ Y

クラス A:公称供給電圧  5 V 
クラス B:公称供給電圧  3 V

クラス C:公称供給電圧  1.8 V

(T

1

“80”

カテゴリ指標子

(圧縮符号化 TLV データ対象で構成)

(T

2

“12”

上位:国名コードタグ番号

下位:長さ

(T

3

“39”

(T

4

“2F”

日本の国名コード 
JIS X 0304 国名コードによって,

“392”とする。

(T

5

“31”

上位:IC カードサービスデータタグ番号

下位:長さ

(T

6

“C0”

応用システムに依存しない IC カードサービス

(T

7

“73”

上位:IC カード能力タグ番号 
下位:長さ

(T

8

“C7”

ソフトウェア機能表示バイト 1

f)

(T

9

“01”

ソフトウェア機能表示バイト 2

g)

管理情報バイト

(T

10

“49”

ソフトウェア機能表示バイト 3

h)

検査バイト TCK

“**” T0∼T

10

の排他的論理和

a)

(  )のバイトは,プロトコル条件変更などが必要な場合に設定する。

b)

バイトの値は推奨値であり,詳細は JIS X 6320-3 及び JIS X 6320-4 を参照。

c)

開始キャラクタ TS バイトは,Answer-to-Reset に含まれない。

d)

  JIS X 6320-3

では,

“IC カードは送信しないほうがよい”とあるが,JIS X 6304:2000(現在は廃止)では,省

略時値は“05”となっていた。そのため,この規格では,

“00”を設定することを推奨する。

e)

  JIS X 6320-3

では,

“20”

(32)以上を推奨している(JIS X 6320-3 の 11.4.2 

注記 参照)。

f)

ソフトウェア機能表示バイト 1 は,少なくとも,次の各機能に対応するビットを 1 とする[ただし,必す(須)
としない。

1) DF

選択時の使用可能識別子

−  完全 DF 名による選択が可能 
−  部分 DF 名による選択が可能

2) EF

管理,参照時の使用可能識別子

−  短縮 EF 識別子による参照が可能 
−  レコード番号による参照が可能

g)

ソフトウェア機能表示バイト 2 は,ニブル数換算したデータ単位の長さ(=2 ニブル)とする。

h)

ソフトウェア機能表示バイト 3 は,少なくとも,次の各機能に対応するビットに 1 を設定し,最大論理チャ
ネル番号を符号化する。

1)

拡張 Lc フィールド及び拡張 Le フィールドに対応(ただし,必すとしない。

2)

論理チャネルの割付け関連

−  “接続装置がチャネル番号を割り付ける。

”を選択する。

− IC カードが提供する最大チャネル数は,1 が望ましい。


5

X 6319-1

:2010

4.3.2 

ウォームリセットにおける Answer-to-Reset 

ウォームリセットの Answer-to-Reset は,

表 による。

表 2−開始キャラクタ及び Answer-to-Reset(ウォームリセット) 

項目

記号

a)

b)

内容

開始バイト

c)

 TS

“3B”

送出順序:先頭のビットが最下位ビット 
データ論理:正論理

構成表示バイト T0 “E*”

上位 4 ビット:TA

1

∼TD

1

の有無

下位 4 ビット:管理情報バイトの数

TB

1

“00”

JIS X 6304:1993

(現在は廃止)及び JIS X 6304:2000(現在は廃止)で

は VPP で使用されていたが,JIS X 6320-3 では使用しない。

d)

TC

1

“**”

保護時間(GT

CWT-1etu

以下

TD

1

“81”

上位 4 ビット:TA

2

∼TD

2

の有無

下位 4 ビット:T=1

TD

2

“31”

上位 4 ビット:TA

3

∼TD

3

の有無

下位 4 ビット:T=1

TA

3

“**” IC カードの情報フィールド長(IFSC)

e)

接続情報バイト

TB

3

“**”

上位 4 ビット:BWI(≦4)

BWT

=2

BWI

×960×372/f  秒+11 etu

下位 4 ビット:CWI(≦5)

f)

CWT

=(2

CWI

+11) etu

(T

1

“80”

カテゴリ指標子 
(圧縮符号化 TLV データ対象で構成)

(T

2

“12”

上位:国名コードタグ番号

下位:長さ

(T

3

“39”

(T

4

“2F”

日本の国名コード

JIS X 0304 国名コードによって,

“392”とする。

(T

5

“31”

上位:IC カードサービスデータタグ番号 
下位:長さ

(T

6

“C0”

応用システムに依存しない IC カードサービス

(T

7

“73”

上位:IC カード能力タグ番号 
下位:長さ

(T

8

“C7”

ソフトウェア機能表示バイト 1

g)

(T

9

“01”

ソフトウェア機能表示バイト 2

h)

管理情報バイト

(T

10

“49”

ソフトウェア機能表示バイト 3

i)

検査バイト TCK

“**” T0∼T

10

の排他的論理和

a)

(  )のバイトは,プロトコル条件変更などが必要な場合に設定する。

b)

バイトの値は推奨値であり,詳細は JIS X 6320-3 及び JIS X 6320-4 を参照。

c)

開始キャラクタ TS バイトは,Answer-to-Reset に含まれない。

d)

  JIS X 6320-3

では,

“IC カードは送信しないほうがよい”とあるが,JIS X 6304:2000(現在は廃止)では,省

略時値は“05”となっていた。そのため,この規格では,

“00”を設定することを推奨する。

e)

  JIS X 6320-3

では,

“20”

(32)以上を推奨している(JIS X 6320-3 の 11.4.2 

注記 参照)。

f)

  CWT

≦5 でない場合,動かない接続装置が存在する。


6

X 6319-1

:2010

表 2−開始キャラクタ及び Answer-to-Reset(ウォームリセット)(続き) 

g)

ソフトウェア機能表示バイト 1 は,少なくとも,次の各機能に対応するビットを 1 とする[ただし,必す(須)

としない。

1) DF

選択時の使用可能識別子

−  完全 DF 名による選択が可能

−  部分 DF 名による選択が可能

2) EF

管理,参照時の使用可能識別子

−  短縮 EF 識別子による参照が可能

−  レコード番号による参照が可能

h)

ソフトウェア機能表示バイト 2 は,ニブル数換算したデータ単位の長さ(=2 ニブル)とする。

i)

ソフトウェア機能表示バイト 3 は,少なくとも,次の各機能に対応するビットに 1 を設定し,最大論理チャ

ネル番号を符号化する。

1)

拡張 Lc フィールド及び拡張 Le フィールドに対応(ただし,必すとしない。

2)

論理チャネルの割付け関連

−  “接続装置がチャネル番号を割り付ける。

”を選択する。

− IC カードが提供する最大チャネル数は,1 が望ましい。

伝送制御手順 

5.1 

特徴 

この IC カードの伝送制御手順は,半二重ブロック伝送プロトコル(T=1)

JIS X 6320-3 の箇条 11(プ

ロトコル T=1,半二重ブロック伝送)参照]による。ただし,

“プロトコル及びパラメタの選択(PPS)

JIS X 6320-3 の箇条 9(プロトコル及びパラメタの選択)参照]によって,T=1 の許容する範囲内でプ

ロトコル動作条件を変更してもよい。リセット応答に加え,IC カードの伝送制御について,次に規定する。

a)

低電圧駆動(3 V 及び 1.8 V) IC カードが低電圧駆動可能である場合には,その旨をクラスインディ

ケータにて表示してもよい。このとき,必要であればクロック停止についても表示する。

b)

異常電文  IC カードは,異常電文を受信したとき,IC カードの状態によって,表 のように動作する。

表 3−異常電文を受信したときの IC カードの動作 

状態

事象 IC カードの動作

− NAD の b8=1 又は b4=1

−  電文が EDC 誤り

次のいずれかとする。

− IC カードは,NAD を確立せず,無応答 
− IC カードは,NAD を確立し,R ブロックにて応答

NAD

未確立状態

− NAD のパリティ誤り IC カードは,無応答

− NAD の b8=1 又は b4=1

− NAD のパリティ誤り

IC

カードは,無応答

NAD

確立状態

−  電文が EDC 誤り IC カードは,R ブロック又は S ブロックにて応答

c)

S

ブロック使用時の詳細  S ブロック使用時の詳細は,次による。

1) IC

カードは,S(IFS request)を出力しない。

2) IC

カードは,ブロック連鎖の I ブロック受信後に誤りを起こした場合には,S(ABORT request)を

出力しブロック連鎖を中断する。IC カードは,その応答としての S(ABORT response)受信後には,

I

ブロックによるステータスコード又は R ブロックを出力後,初期状態に戻る(

表 6  伝送制御マト

リクスの状態 8,事象 K を参照)


7

X 6319-1

:2010

3) IC

カードが S(IFS request)を受信した場合には,次のように動作する。

3.1)

接続装置は,IFSD を 32 バイト以上で指定する。IFSD を 32 バイト未満で指定された場合の IC カ

ードの応答内容及び指定された IFSD のサイズに合わせて応答するかについては,この規格では規

定しない。

注記  接続装置は,リセット応答後,又は PPS 交換正常終了後のいずれかの時点で,S(IFS

request

(IFSD=254 バイトを指定)を送出することが望ましい。

3.2) IC

カードの最大出力長より大きな IFSD が指定された場合には,正常に変更された旨の応答を行

い,IC カードは,応答後に IFSC を最大出力長に設定する。

4) IC

カードが S(RESYNCH request)を受信した場合には,NAD は保持し,ブロックシーケンス番号

及び接続装置は初期状態に戻す。

d)

誤り検出符号(EDC)  ブロックの最終フィールドに当たる誤り検出符号(EDC)は,NAD から情報

フィールドの最終バイトまでのすべてのバイトの排他的論理和である水平冗長符号(LRC)1 バイト

とする。

e)

動作モードの選択並びにプロトコル及びパラメタの選択(PPS

1)

動作モードの選択  動作モードの選択は,次による。

1.1)  IC

カードが基本動作モードを示した場合(Answer-to-Reset に TA

2

が存在しない場合)

− IC カードは,切替え可能なパラメタ Fi 及び Di をそれぞれ TA

1

の上位 4 ビット及び下位 4 ビッ

トで示す。

−  接続装置は,次の三つのいずれかの動作を行う。

−  そのまま初期伝送プロトコルで通信を行う。

− PPS

1

に FdFi 及び DdDi の範囲の 及び の値を提示し,PPS 交換を行う。PPS 交換正常

終了後,基本伝送プロトコルで通信を行う。

−  ウォームリセットを行い,固有動作モードへの切替えを可能とする。

1.2)  IC

カードが固有動作モードを示した場合(Answer-to-Reset に TA

2

が存在する場合)

− IC カードは,切替え可能なパラメタ Fi 及び Di をそれぞれ TA

1

の上位 4 ビット及び下位 4 ビッ

トで示す。

なお,

表 によって,TA

2

=“01”を推奨する。

−  接続装置は,TA

1

及び TA

2

の値によって,

表 の動作を行う。

表 4−固有動作モードでの接続装置の動作 

TA

2

F

及び の値

ビット b8

ビット b5

接続装置の動作

X 0

固有伝送プロトコルで通信を行う。及び は,TA

1

で定義さ

れた整数値 Fi 及び Di を適用する。

接続装置が対応可能

X 1

固有伝送プロトコルで通信を行う。及び は,暗黙的に定義
される値を適用する。

0 X

ウォームリセットを行い,基本動作モードへの変更を可能とす
る。

接続装置が対応不可能

1 X

非活性化を行う。

注記  2 回以上のウォームリセットの動作については,規定しない。

2)

プロトコル及びパラメタの選択(PPS)  プロトコル及びパラメタの選択(PPS)は,次による(JIS 


8

X 6319-1

:2010

X 6320-3

の箇条 参照)

−  プロトコル及びパラメタの選択は,PPS 交換による。

− PPS 交換は,PPS プロトコルによって行われ,その開始は,接続装置にだけ許される。

− PPS 応答が PPS 要求をそのまま返送してきた場合には,PPS 交換が正常に終了したことを示し,

以降は,PPS 応答で示されたプロトコルを使用する。

− PPS 交換で伝送速度の変更を可能とする。

注記 PPS 要求及び応答の構造を,表 に示す。

表 5PPS 要求及び応答の構造 

項目

記号

データ

内容

開始バイト PPSS

“FF” PPS 要求又は PPS 応答であることを識別する。

構成表示バイト PPS0

“11”

上位:b8=0 将来のために留保 
      b7:PPS

3

,b6:PPS

2

,b5:PPS

1

      後続する各パラメタバイトの存在を示す。 
下位(b4∼b1)

:プロトコル T の値を示す。

パラメタバイト PPS

1

“**” TA

1

と同様の符号化(及び D)を示す。

接続装置からの要求及び IC カードからの応答を示す。

PPS

1

が表示されない場合には,Fd 及び Dd を引き続き使用す

る。

検査バイト PCK

“**” PPSS∼PPS

1

の排他的論理和

− PPS

2

(SPU)は,追加しない。

5.2 

伝送制御マトリクス 

IC

カードの伝送制御マトリクスは,

表 のとおりとする。

マトリクス表は,縦軸には IC カードの状態(ステータス)を,横軸には IC カードが外部から受け取る

事象(イベント)を規定している。

縦軸と横軸との交差する欄には,IC カードが縦軸の状態で,横軸の事象が発生したとき,IC カードが次

に移行する状態を縦軸の番号で示す。

なお,伝送制御マトリクス中の状態 0“プロトコル開始状態”とは,NAD 未確立状態を示し,状態 1“初

期状態”とは,NAD 確立後の受信待ち状態を示す。また,マトリクス内の★によるカウンタ更新が連続 3

回生じると,3 回目に到達した時点で IC カードを無応答状態とする。このとき,少なくとも S(RESYNCH

request

)ブロックは受信可能とし,S ブロック正常受信及び応答処理以降,伝送処理が正常状態に復帰す

る。


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X 6319-1

:2010

表 6−伝送制御マトリクス 

I

ブロック受信(IFD から)

R

ブロック受信(IFD から)

S

ブロック受信(IFD から)

異常電文受信

事象

状態

A

連鎖無

I(0

,0)=00h

B

連鎖無

I(1

,0)=40h

C

連鎖有

I(0

,1)=20h

D

連鎖有

I(1

,1)=60h

E

R(0)=8Xh

F

R(1)=9Xh

G

要求

S(RES)=C0h

H

要求

S(IFS)=C1h

I

要求

S(ABT)=C2h

J

応答

S(IFS)=E1h

K

応答

S(ABT)=E2h

L

応答

S(WTX)=E3h

M

誤り電文

(EDC

誤り,

パリティ誤り)

N

誤り電文

(PCB

誤り)

O

CW

タイム

アウト

P

異常 NAD

電文

0

  プロトコル

開始状態

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

R(0)=82h

→★1

R(1)=90h

→7

S(ABT)=C2h

→8

R(0)=82h

→★1

応答

S(IFS)=E1h

→1

R(0)=82h

→★1 R(0)=81h

→★1

R(0)=82h

→★1

R(1)=92h

→★

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

R(0)=82h

→★

R(1)=92h

→★

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

1

  初期状態

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

R(0)=82h

→★

R(1)=92h

→★

 R(0)=82h

→★

R(1)=92h

→★

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

 R(1)=92h

→★

2

  I(0,0)=00h

(連鎖無)

送信後

受信待ち状態

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

R(0)=82h

→★

I(0

,0)=00h

→☆

R(0)=82h

→★

R(1)=92h

→★

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

 R(1)=92h

→★

3

  I(1,0)=40h

(連鎖無)

送信後

受信待ち状態

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

R(0)=82h

→★

R(1)=92h

→★

 R(1)=90h

→7

 S(ABT)=C2h

→8

R(0)=80h

→6

S(ABT)=C2h

→8

 R(0)=82h

→★

R(0)=82h

→★

I(1

,0)=40h

→☆

I(1

,0)=40h

→3

I(1

,1)=60h

→5

4

  I(0,1)=20h

(連鎖有)

送信後

受信待ち状態

I(0

,1)=20h

→☆

S(ABT)=C2h

→ 8

I(0

,0)=00h

→2

I(0

,1)=20h

→4

5

  I(1,1)=60h

(連鎖有)

送信後

受信待ち状態

  R(1)=92h

  →★

 R(0)=82h

→★

S(ABT)=C2h

→ 8

I(1

,1)=60h

→☆

R(1)=92h

→★

R(0)=82h

→★

R(1)=91h

→★

R(0)=81h

→★

R(1)=92h

→★

R(0)=82h

→★

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

R(0)=80h

→★

R(0)=80h

→☆

6

  R(0)=80h

(next=連鎖)

送信後

受信待ち状態

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

R(0)=80h

→★

R(1)=90h

→7

S(ABT)=C2h

→8

R(0)=80h

→★

R(0)=80h

→☆

R(0)=80h

→★

応答

S(RES)=E0h

→1

応答

S(IFS)=E1h

→☆

応答

S(ABT)=E2h

→1

R(0)=80h

→★

→☆

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X 6319-1


2010


10

X 6319-1

:2010

表 6−伝送制御マトリクス(続き) 

I

ブロック受信(IFD から)

R

ブロック受信(IFD から)

S

ブロック受信(IFD から)

異常電文受信

事象

状態

A

連鎖無

I(0

,0)=00h

B

連鎖無

I(1

,0)=40h

C

連鎖有

I(0

,1)=20h

D

連鎖有

I(1

,1)=60h

E

R(0)=8Xh

F

R(1)=9Xh

G

要求

S(RES)=C0h

H

要求

S(IFS)=C1h

I

要求

S(ABT)=C2h

J

応答

S(IFS)=E1h

K

応答

S(ABT)=E2h

L

応答

S(WTX)=E3h

M

誤り電文

(EDC

誤り,

パリティ誤り)

N

誤り電文

(PCB

誤り)

O

CW

タイム

アウト

P

異常 NAD

電文

I(1

,0)→3

I(1

,1)→5

R(1)=90h

→★

R(1)=90h

→☆

7

  R(1)=90h

(next=連鎖)

送信後

受信待ち状態

R(1)=90h

→★

I(0

,0)→2

I(0

,1)→4

R(1)=90h

→★

R(0)=80h

→6

S(ABT)=C2h

→8

R(1)=90h

→☆

R(1)=90h

→★

応答

S(IFS)=E1h

→☆

応答

S(ABT)=E2h

→1

R(1)=90h

→★

I(1

,0)=40h→3

I(0

,0)=00h→2

8

  要求

S(ABT)=C2h

送信後

受信待ち状態

要求

S(ABT)=C2h

→★

要求

S(ABT)=C2h

→★

R(0)=80h

→1

R(1)=90h

→1

要求

S(ABT)=C2h

→★

9

  要求

S(WTX)=C3h

送信後

受信待ち状態

要求

S(WTX)=C3h

→★

応答

S(RES)=E0h

→1

要求

S(WTX)=C3h

→★

この状態に遷

移する前に送

信すべきもの

を送信しその

状態へ

要求

S(WTX)=C3h

→★

→☆

注記 1  

①:受信シーケンス番号(内部 r)が“1”の場合

②:受信シーケンス番号(内部 r)が“0”の場合

注記 2  

①:送信シーケンス番号(内部 s)が“1”の場合

②:送信シーケンス番号(内部 s)が“0”の場合

注記 3  

①:I ブロック送信の場合

②:R ブロック又は S ブロック送信の場合

注記 4 Answer-to-Reset で示した BWT 以内で応答を返せないとき,状態 9 の S(WTX request)を使用する。 
注記 5  ☆:直前の送信状態へ戻る。 
注記 6  ★:直前の送信状態へ戻る。 
注記 7  ★X:X の状態へ遷移する。 
注記 8 8Xh 又は 9Xh の X は,0∼2 を意味する。また,h は,16 進数であることを意味する。 
注記 9  ★による同一事象が連続 3 回行われると,IC カードは 3 回目に到達した時点で無応答となる。このとき,少なくとも S(RESYNCH request)ブロックは受信可能

とする。

注記 10  状態 8 において,必要ならば事象 K で R ブロックを返してもよい。 
注記 11 RES は Response の略号。 
注記 12 ABT は ABORT の略号。 
注記 13  異常 NAD は表 を参照。

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