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日本工業規格

JIS

 X

6314

 - 1996

プリペイドカード−買物用カード−

磁気記録フォーマット

Prepaid cards

−Shopping use−Magnetic recording format

1.

適用範囲  この規格は,JIS X 6311 及び JIS X 6313 に規定するプリペイドカード(以下,カードとい

う。

)の磁気記録フォーマットについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS X 0008

  情報処理用語(規制,完全性及び安全保護)

JIS X 0201

  情報交換用符号

JIS X 6310

  プリペイドカード一般通則

JIS X 6311

  プリペイドカード−買物用カード−物理的特性及び形状・寸法

JIS X 6313

  プリペイドカード−買物用カード−磁気的特性及び情報記録様式

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS X 0008JIS X 0201JIS X 6310JIS X 6311

及び JIS X 6313 による。

3.

使用するキャラクタセット及び符号  記録する情報のキャラクタと符号は,JIS X 0201 に規定する 8

単位符号による(

付表 参照)。

備考  安全保護上から 8 単位符号は暗号化することが望ましい。ただし,開始符号,カード発行者番

号,音声情報,終了符号及び CRC 符号については,暗号化を行わない。

4.

ビット構成  トラック上の情報の各符号は,ビット 1 (b

1

)

からビット 8 (b

8

)

の順に記録する。ただし,

CRC

符号については,ビット 16 (b

16

)

からビット 1 (b

1

)

の順に記録される。

5.

磁気記録方法

5.1

トラックの使い方  トラックの数は,2 本又は 3 本とし,その使い方は,次のとおりとする。

なお,2 本で使用のときは,第 2 及び第 3 トラックを使用する。

(1)

第 トラック  カード発行者が自由に使用できるトラック。このトラックは,読取り専用トラックで

ある。

(2)

第 トラック  カードに磁気記録された情報(以下,カード情報という。)の交換を行うためのトラッ

ク。このトラックは,読取り専用トラックである。

(3)

第 トラック  カード情報の交換及び記録を行うためのトラック。このトラックは,読取り用及び書

込み用トラックである。


2

X 6314 - 1996

5.2

磁気記録フォーマット  第 1,第 2 及び第 3 トラックの磁気記録は,次のとおりとする。

なお,これらに規定する主なカード情報を

付表 に示す。

(1)

第 トラック  第 1 トラックは,次による。

(a)

開始符号(カラム No.1)  データの開始を示す符号で,付表 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(b)

任意データ領域(カラム No.2 以降で最大 68 キャラクタ)  カード発行者が自由に使用してよい領

域。

(c)

終了符号  データの終了を示す符号で,付表 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(d)  CRC

符号  データの読誤り検出のために付加する巡回冗長検査の符号。CRC の範囲は,開始符号

から終了符号までとする。CRC 符号は 2 バイトとし,16 ビットの送りレジスタを用いて次の生成多

項式で生成する(

参考参照)。

生成多項式:X

16

+X

12

+X

5

+1

(2)

第 トラック  第 2 トラックは,次による。

(a)

開始符号(カラム No.1)  データの開始を示す符号で,付表 1 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(b)

カード発行者番号(カラム No.27)  そのカードの発行者を識別する番号で,6 けたの固定長とす

る。ただし,カラム No.7 を最下位けたとする。

(c)

任意データ領域(カラム No.8 以降で最大 62 キャラクタ)  カード発行者が,カード情報を把握す

るための基本項目を,記録する領域及びカード発行者が自由に使用してよい領域。

(d)

終了符号  データの終了を示す符号で,付表 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(e)  CRC

符号  データの読誤り検出のために付加する巡回冗長検査の符号。CRC の範囲は,開始符号

から終了符号までとする。CRC 符号は 2 バイトとし,16 ビットの送りレジスタを用いて次の生成多

項式で生成する(

参考参照)。

生成多項式:X

16

+X

12

+X

5

+1

(3)

第 トラック  第 3 トラックは,次による。

(a)

開始符号(カラム No.1)  データの開始を示す符号で,付表 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(b)

音声情報(カラム No.2)  音声情報出力のオン・オフを指定する符号で,初期値をオンにする。オ

ンは音声出力を示し,符号は

付表 の 00/7BEL で表す。オフは,音声の出力の否定を示し,符号は

付表 の 01/8CAN で表す。

(c)

任意データ領域(カラム No.3 以降で最大 67 キャラクタ)  カード発行者が,カード情報を把握す

るための基本項目を記録する領域及びカード発行者が自由に使用してよい領域。

(d)

終了符号  データの終了を示す符号で,付表 の 15/15(全ビット 1)で表す。

(e)  CRC

符号  データの読誤り検出のために付加する巡回冗長検査の符号。CRC の範囲は,開始符号

から終了符号までとする。CRC 符号は 2 バイトとし,16 ビットの送りレジスタを用いて次の生成多

項式で生成する(

参考参照)。

生成多項式:X

16

+X

12

+X

5

+1


3

X 6314 - 1996

付表 1  ローマ文字及び片仮名用 単位符号並びにその構成

*

 (SP)

は,印字されない。

備考  表中の b

1

∼b

8

は,8 単位符号のビット組合せを表す。


4

X 6314 - 1996

付表 2  カード情報

項目

情報

定義

区分**

けた数

読取り

読書き

必す(須)項目  選択項目

1

カード発行者番号

カード発行者を識別する番号。

○   6

2

音声情報

音声情報のオン・オフを指定する符号。

○   1

3

提携番号

カード発行者が,利用可能な店舗又は業種を

区分する符号。

1.

特定店舗の利用

2.

複数店舗の利用

3.

複数業種・店舗の利用

○   7

4

カード発行年月日

発行した年月日(西暦)

備考  データは,順に,年は下 2 けた,

月は 2 けた,日は 2 けたで表す。

○   6

5

証票金額

カード発行時のプレミアムを含む利用金額。

○   6

6

額面金額

カードの額面価格。

○   6

7

カード有効期限

カードの有効年月(西暦)

備考  データは,順に,年は下 2 けた,

月は 2 けた,日は 2 けたで表す。

○ 6

8

カード管理番号

カード 1 枚ごとの管理番号。

備考  番号は,英数字とし,目標の最大

数を超えたら初期値に戻る。

○  16

9

カード発行区分

カード発行時の条件又は決済条件。

1.

クレジットカードによる購入。

2.

現金による購入。

3.

プレミアムの有無。

4.

つり銭積立カード。

5.

その他

○   1

決済前の残高(プレミアム含む。

例  発行時    1000 円

10

カード前残高

1

回使用時 1000 円

(使用金額 100 円)

2

回使用時 900 円(使用金額×××

円)

○   6

11

カード新残高

決済後の残高(プレミアム含む。

○   6

12

前回使用機器番号

決済した機器番号。

○ 14

13

機器製造業者番号

決済した機器の製造業者番号。

14

前回使用店舗

決済した店舗番号(5 けた)及び店舗に設置

した機器の店舗内の管理番号(3 けた)

○ 8

15

カード使用可データ

カード発行時に,カード使用可能を表すため

に書き込む符号。

○   1

16

カード発行機の機器番号

カード発行機の管理番号。

○ 4

17

残高表示位置番号

印字可能カードの識別及び印字・パンチの現

在位置を示す。

○   5

18

パンチ・印字区分

パンチ穴及び印字位置の機能を指定する。

○   6

19

暗証番号

システムがカード利用者を登録した本人であ

ると確認するための番号。

○ 4

20

会員番号

カード発行者が,カード保有者と契約関係を

保ち,カード発行者がそのカード保有者を識

別するための番号。

任意


5

X 6314 - 1996

**

読取り用か又は読取り−書込み用の使用区別と,その規定事項が必要又は選択の使用区別を表す。

備考1.  この表は,磁気上のデータ位置,順序及び磁気上のコード体系を示すものではない。

2.

この表は,カード及びシステムの互換のために,利用者がカードを購入した時点に記録されている主要な
磁気情報を示す。

3.

この表は,カード情報の定義に対する表現を,暗号化・特殊記号などを用いて表現したものではなく,通

常に使用される文字,数字などで表現するときの事項を表したものである。


6

X 6314 - 1996

参考  CRC 符号の生成方法

この参考は,CRC 符号の生成方法について示すもので,規定の一部ではない。

CRC

符号を生成する送りレジスタのフィードバック接続を,

参考図 に示す。

動作前に,すべての送りレジスタを“0”にセットする。入力データは,15 番目のレジスタ (C

15

)

の出力

と排他的論理和されフィードバックの入力となる。このフィードバックは,C

4

, C

11

についても C

15

と同様

に排他的論理和される。けた送りのとき,排他的論理和の出力は,それぞれ C

0

, C

5

, C

12

に入力する。

最後のデータビットが入力された後で,レジスタをもう 1 回けた送りする。このときのレジスタの内容

を CRC 符号とする。

CRC

符号が出力(書込み)する間,けた送りされるが,この間,制御信号によって排他的論理和を禁止

する。

読取りには,誤りを検出するために,データビットを書き込むときと全く同様な方法で送りレジスタに

入力する。

データに続く CRC 符号もデータと同様に送りレジスタに入力する。最後のけた送り後,レジスタの内容

は,データに誤りがない場合,すべて“0”となる。

参考図 1  送りレジスタによる CRC の発生例


7

X 6314 - 1996

プリペイドカード標準化委員会  構成表

(敬称略・順不同)

氏名

所属

(委員長)

木  澤      誠

神奈川工科大学

(小委員会長)

磯  部  憲  寛

日本電装株式会社

(委員)

浅  野  恭  右

財団法人流通システム開発センター

国  分  明  男

財団法人ニューメディア開発協会

河  野  秀  樹

通商産業省機械情報産業局

半  田      力

通商産業省産業政策局

山  村  修  蔵

工業技術院標準部

木  塚  泰  弘

国立特殊教育総合研究所

菊  地  慎  二

日本百貨店協会

笠  原  政  栄

日本チェーンストア協会

落  合  成  行

社団法人日本フランチャイズチェーン協会

牧  島  宏  和

全国商店街振興組合連合会

広  瀬  篁  治

日本自動販売協会(富士ベンディング株式会社)

小  林  弘  幸

社団法人日本民営鉄道協会

黒  沢  健  郎

社団法人日本鉄道技術協会

林      康  郎

全国石油商業組合連合会

神  田  康  孝

石油連盟(日本石油株式会社)

永  井  武  志 E&C(株式会社プラナ)

村  上  満  雄

日本電信電話株式会社

野々宮  恵  司

オムロン株式会社

松  村  克  彦

株式会社東芝

新  井  正  彬

日本自動販売機工業会(富士電機冷機株式会社)

林      義  昭

社団法人日本印刷産業連合会(大日本印刷株式会社)

財  津      博

日立マクセル株式会社

鈴  木  秀  文

日本カードセンター株式会社

砂  川  俊  英

株式会社ジェーシービーカード

渡  辺  俊  明

株式会社ユーカード

遠  藤  千  尋

富士通株式会社

村  上  公  夫

日本電信電話株式会社

村  越  英  二

株式会社高島屋本社

西  村  眞  次

日本電信電話株式会社

入  田  哲  郎

大日本印刷株式会社

木  坂  高  教

昌栄印刷株式会社

北  島  常  吉

凸版印刷株式会社

小  林  茂  美

アンリツ株式会社

水  野      守

株式会社三協精機製作所

鎌  下  良  一

アンリツ株式会社

堀  江  悦  郎

株式会社東芝

上  田  秀  敏

三菱電機株式会社

尾  島  克  彦

オムロン株式会社

西  本      宏

株式会社トーキン

古  川  久  夫

財団法人流通システム開発センター

大  福  敏  彦

工業技術院標準部

(事務局)

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

備考  ◎印は本委員会と小委員会との委員兼務,○印は小委員会委員を表す。