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X 6283

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  一般事項

1

1.1

  適用範囲

1

1.2

  一般規定

1

1.3

  適合性

1

1.4

  引用規格

2

1.5

  用語,記号及び定義

2

1.6

  慣例及び表記法

6

1.7

  略語

6

1.8

  測定及び環境

7

2

  ディスクの一般規定

9

2.1

  寸法特性,機械的特性及び物理的特性

9

2.2

  入射面の機械的変位

13

2.3

  反射層の変位

14

2.4

  質量

14

2.5

  インバランス

14

2.6

  欠陥

14

2.7

  物理トラックの幾何学的状態

14

3

  動作信号

16

3.1

  信号のパラメタ

16

3.2

  未記録ディスクの特性規定

17

3.3

  記録済みディスクの特性規定

18

4

  案内溝及び ATIP 規定

20

4.1

  ATIP の一般パラメタ

20

4.2

  ATIP の FM 変調

21

4.3

  フレームフォーマット

21

4.4

  コードフォーマット

22

4.5

  エラー検出

29

4.6

  ビット転送速度

29

4.7

  ATIP 符号化器

29

5

  ディジタルデータ構造

31

5.1

  ディジタルデータトラックのセクタ

31

5.2

  スクランブル化

33

5.3

  F

1

フレーム

33

5.4

  CIRC 符号化−F

2

フレーム

33


X 6283

:2009  目次

(2)

ページ

5.5

  制御バイト−F

3

フレーム及びセクション

33

5.6

  ディスクへの F

3

フレームの記録

34

5.7

  情報領域のトラック構造

34

6

  ディジタルデータトラックの制御バイト

35

6.1

  Rチャネルの設定

36

6.2

  チャネルの設定

36

6.3

  チャネルの設定

36

7

  CIRC エラー訂正

41

7.1

  符号化

41

7.2

  復号化

44

8

  EFM 変調システム

46

8.1

  EFM コード

46

8.2

  フレームフォーマット

49

8.3

  EFM 変調器

51

9

  データの記録に関する諸条件

51

9.1

  ATIP 同期規則

52

9.2

  リンキング規則

53

9.3

  パワー校正領域  (PCA)

55

9.4

  プログラムメモリ領域  (PMA)

56

9.5

  リードイン領域

60

9.6

  プログラム領域

64

9.7

  リードアウト領域

69

10

  複セションディスク及び複合形ディスク

70

10.1

  導入及び定義

70

10.2

  PCA 及び PMA

70

10.3

  リードイン領域

70

10.4

  プログラム領域

70

10.5

  リードアウト領域

70

10.6

  データの検索構造

70

10.7

  複合形ディスク:ディスク特性

71

附属書 A(規定)ディスク試験のための記録ストラテジ

72

附属書 B(規定)記録モード

74

附属書 C(規定)ディスクのレイアウト

75

附属書 D(規定)最適パワー制御

78

附属書 E(規定)プッシュプル量及び正規化プッシュプル比

81

附属書 F(規定)RSPC による誤り訂正符号化

83

附属書 G(規定)スクランブラ

86

附属書 H(参考)アドレッシング方式 及びアドレッシング方式 の使用

87

附属書 I(参考)グルーブのウォブル振幅の測定

89


X 6283

:2009  目次

(3)

ページ

附属書 J(参考)結合ビット付き EFM コード

91

附属書 K(参考)対応規格と JIS との対比表

93


X 6283

:2009

(4)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

  氏名:コーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌ・ヴィ

  住所:オランダ国  5621  ベーアー  アインドーフェン  フルーネヴァウツウェッハ 1

        Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, The Netherlands

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等にかかわる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新

案登録出願をいう。


1

X 6283

:2009

   

日本工業規格

JIS

 X

6283

:2009

情報交換用 120 mm リライタブル光ディスク

(CD-RW)

Data interchange on Rewritable 120 mm optical data disc (CD-RW)

序文

この規格は,1998 年 8 月に発行された Orange Book:Rewritable Compact Disc Systems, Part III: CD-RW

version 2.0 に基づき,技術的内容を変更せずに作成した日本工業規格である。ただし,用途をデータに限

定して,Orange Book に規定されているオーディオ記録に関する規定を削除し,ディスク形状に関しては

一部を version 2.1 に従って新しいメディアとの互換性を確保した。

対応規格と JIS との対比を一覧にして,

附属書 に示す。

1

一般事項

1.1

適用範囲

この規格は,情報処理システム間の情報交換用及び情報記憶用の 120 mm リライタブル光ディスク(以

下,CD-RW ディスクという。

)の特性について規定する。

CD-RW ディスクは,情報を記録し,消去し,重ね書きし,及び読み取ることを可能とする。この規格

は,次の規定を含む。

a)

定義:CD-RW ディスク特性を試験しなければならない環境並びにディスクを使用及び保存しなけれ

ばならない環境

b) CD-RW

ディスクの機械的特性,物理的特性及び寸法特性

c)

情報を記録するための光学的特性,トラックのフォーマット,誤り検出及び誤り訂正の特性並びに情

報の符号化

d)

情報を再生するための光学的特性

これらの特性はディジタルデータを記録するトラックについて規定するが,ディジタル音楽信号を記録

するトラックについては規定しない。ただし,ディジタル音楽信号を記録するトラックを含んでもよい。

そのようなトラックは,JIS S 8605 の規定に従って記録しなければならない。

この規格は,ディスクドライブ間のディスクの互換性を与える。また,ボリューム構造及びファイル構

造の規格とともに,データ処理システム間の完全なデータ互換性を与える。

1.2

一般規定

この規格は,公称 CD 速度,2 倍速公称 CD 速度及び 4 倍速公称 CD 速度について規定する。箇条 の“デ

ィスクの一般規定”に規定する基準速度は,2 倍速公称 CD 速度とする(4.4.1 参照)

CD-RW ディスクは,トラッキング,CLV の速度制御及びタイミングのためのウォブル案内溝をもつ。

記録は,溝に行う。

1.3

適合性


2

X 6283

:2009

   

1.3.1

光ディスク

CD-RW ディスクは,この規格が示すすべての必す(須)規定に適合しなければならない。

1.3.2

製造システム

製造システムは,製造するディスクが 1.3.1 に合致するとき,この規格に適合する。

1.3.3

情報再生システム

情報再生システムは,1.3.1 に適合するディスクを取り扱うことができる場合に,この規格に適合する。

1.3.4

互換性

CD-RW システムは,CD 情報の書換えを可能にする。記録された CD-RW ディスクは JIS S 8605 及び JIS 

X 6281

互換のディスクより低い反射率をもつので,CD-RW 可能な CD プレーヤで再生しなければならな

い。CD-RW 可能な CD プレーヤは,この規格に規定する CD-RW ディスクの他,CD-R ディスク及び従来

の CD ディスクを読み出すことができる。CD-RW システムは,オーディオ記録とデータ記録とが可能であ

るが,この規格ではデータ記録について主に記載している。

1.4

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

)は適用しない。

JIS S 8605:1993

  コンパクトディスクディジタルオーディオシステム

注記  対応国際規格:IEC 60908:1987,Compact disc digital audio system (IDT)

JIS X 0201:1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

注記  対応国際規格:ISO/IEC 646:1991,Information technology−ISO 7-bit coded character set for

information interchange (MOD)

JIS X 6281:2006

  120 mm 再生専用形光ディスク (CD-ROM)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 10149:1995,Information technology−Data interchange on read-only 120

mm optical data disks (CD-ROM) (IDT)

1.5

用語,記号及び定義

この規格で用いる主な用語,記号及び定義は,次による。

1.5.1

変数 の平均値。

1.5.2

Δxx−<x>で示される の平均値からの差分。

1.5.3

ブロック (block)

2 352 バイトの大きさをもつデータを記録する最小の単位。

1.5.4

セクタ  (sector)

情報領域におけるディジタルデータトラックの番地付け可能な最小部分。その領域の他の番地付け可能

部分とは独立にアクセスできる(JIS X 6281 参照)

1.5.5

データディスク  (data disc)

各セションが 1 個以上のデータトラックを含むディスク。


3

X 6283

:2009

1.5.6

データセション  (data session)

1 個以上のデータトラックを含むセション。

1.5.7

データトラック  (data track)

サブコード Q チャネルの CONTROL に“Data Track”と指定されたトラック。

1.5.8

DOW (n)

番目の重ね書きサイクル。

1.5.9

EFM (Eight to Fourteen Modulation)

8 ビットのユーザデータを光ディスク記録に都合のよい特性をもつ 17 チャネルビットへ変換する変調方

式(箇条 参照)

1.5.10

EFM

フレーム  (EFM frame)

1 個の EFM 同期パターン,1 バイトのサブコード情報,24 バイトの利用者データ,及び 8 バイトの CIRC

を表す合計 588 チャネルビットの 1 個のグループ。公称 CD 速度での継続時間は,約 136 μs に等しい。

1.5.11

ファイナライゼーション  (finalization)

(部分的に)未記録又は論理消去したトラックを終了し,リードイン領域及びリードアウト領域を,適

切な TOC サブコードで記録又は重ね書きする動作。

1.5.12

最終セション  (final session)

CD-RW ディスクに記録されたセションの中で最も外周側に位置し,最後のセションとして指定された

セション。最終セションから後へのセション追加はできない。

1.5.13

ジッタ  (jitter)

時間間隔分析によって測定した,特定の  (I

3

I

11

)  マーク又はスペースの前縁及び後縁の間の時間変化量

の 1σ 値。

1.5.14

ランド  (land)

グルーブ間の領域。

1.5.15

レーザ変調  (laser modulation)

記録の場合に,レーザが“記録ストラテジ”に従って,オン・オフするパターン。

1.5.16

論理消去  (logical erase)

9.4.3.1

9.5.2.1 又は 9.6.3.2 に従って,モード 0 のサブコードを含む EFM 信号でディスクを重ね書きす

ることによって,ディスク領域から情報を削除する方法。論理消去された領域は,未記録領域と等価であ

って,同じ方法で扱われなければならない。


4

X 6283

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1.5.17

マーク (mark)

非晶質の形態又は光学的に検出できる形態をもった記録層の造作。マーク及びスペース(マーク以外の

部分)のパターンがディスクのデータを表す。

1.5.18

複セションディスク (multisession disc)

(サブコード Q チャネルのモード 5 において最初のリードイン領域に表示する)二つ以上のセションを

含む又は含むことができるディスク。

1.5.19

m

11

(エムジュウイチ)

変調度 I

11

/I

top

を示す。3.3 に示すテスト条件下で測定する。

1.5.20

公称 CD 速度  (nominal CD speed)

平均 EFM ビットクロック周波数 4.321 8 MHz,

又は平均案内溝ウォブル周波数 22.05 kHz が得られる CLV

回転状態。

1.5.21

Nx

公称 CD 速度  (Nx nominal CD speed)

公称 CD 速度の N 倍の CLV 回転状態。

1.5.22

正規化プッシュプル比  (normalized push-pull ratio, NPPR)

記録前の正規化プッシュプル量を,記録後の正規化プッシュプル量で除したときの結果の値[3.1 b)  の

“記録後の信号”参照]

a)

記録前のプッシュプル量は,記録前の溝レベル I

g

に正規化する(3.1 参照)

b)

記録後のプッシュプル量は,記録後の平均溝レベル I

ga

3.1 参照)に正規化する。

1.5.23

重ね書き  (overwrite)

以前に記録した情報の上に新しい情報を記録する動作。

1.5.24

P

BO

(ピービーオー)

最適バイアスパワー。

1.5.25

P

ECW

(ピーイーシーダブリュ)

物理消去の動作のためのパワー。

1.5.26

P

EO

(ピーイーオー)

記録又は重ね書きの動作における,

“ランド”の生成のための最適消去パワー(

図 A.1 参照)。

1.5.27

P

WO

(ピーダブリュオー)

OPC 手続によって決定する記録又は重ね書きの動作における,“マーク”の生成のための最適記録パワ

ー(

図 A.1 参照)。


5

X 6283

:2009

1.5.28

物理消去  (physical erase)

以前に記録した情報を,CW レーザ出力を用いて重ね書きすることによって消去する動作。物理消去の

動作後は,CD-RW ディスク上の消去した領域は,再び未記録状態になる。

1.5.29

案内溝  (pre-groove)

システムクロック及び時間コードの情報を FM 変調して記録した,蛇行したグルーブをもつ案内トラッ

ク。

1.5.30

ランダム EFM (random EFM)

次の特徴をもつランダムな EFM データ。

a)

主チャネルでは,ランダムデータ記号(例えば,記録済み白色ノイズオーディオ信号)

b)

サブコードチャネルでは,sync 及び CRC を除くすべてのサブコードのバイトは,サブコードフレー

ムごとに固定値に設定されなければならない。固定値は,

“FF”又は“00”であることが望ましい。

1.5.31

予備  (reserved)

将来の使用に備えて,

この規格では特定の値に設定されている状態。

将来の標準化のために予備とする。

1.5.32

セション  (session)

リードイン領域,プログラム領域及びリードアウト領域からなるディスクの領域。

1.5.33

単セションディスク  (single session disc)

セションを一つだけもつディスク。

1.5.34

ディスクのインバランス U

d

 (unbalance of disc U

d

)

ディスクの不均衡量。ディスクのインバランスは,次の式によって算出する。

U

d

m

d

×r

ここに,

U

d

ディスクのインバランス (g・mm)

m

d

ディスクの質量 (g)

r: ディスクの幾何学的な中心と重心との差の距離 (mm)

ディスクが回転するときのディスクインバランスによる力は,次の式によって算出する。

F

u

U

d

×

ω

 2

×10

6

ここに,

F

u

ディスクインバランスによる力 (N)

ω

2

π

×

f

rot

f

rot

: ディスクの回転数 (Hz)

1.5.35

未記録領域  (unrecorded area)

信号を全く記録していないか又は以前に記録した情報を物理消去した領域。トラック(溝)は,高反射

状態になっている。

1.5.36


6

X 6283

:2009

   

利用者記録領域  (user-recorded area)

利用者データ及び通常のサブコード Q(モード 0 ではない。

)を含む EFM 信号を用いて記録した領域(又

はトラック)

1.5.37

ウォブル (wobble)

CD-RW ディスクの中の案内溝は,完全なら(螺)旋ではなく,蛇行している状態。次の仕様をもつ。

a) 30

nm の基準振幅

b) 54

μm∼60 μm の空間的周期(箇条 参照)

1.5.38

記録ストラテジ  (write strategy)

レーザパワーを変調するために使用する HF 記録信号の形状。ディスクの測定に必要な記録に使用しな

ければならない記録ストラテジを,A.1 に示す。

1.6

慣例及び表記法

1.6.1

数値表示

測定値は,該当規格値の最下位けた(桁)に丸める。例えば,+0.01 のプラス許容差及び−0.02 のマイ

ナス許容差をもつ 1.26 という規格値は,1.235 以上 1.275 未満の測定値の範囲を許容する。

10 進法は,0∼9 の数字で表す。

16 進法は,括弧でくくった,0∼9 のアラビア数字と A∼F のアルファベットとで表す。

ビットの設定は“0”及び“1”で表す。

2 進数及びビットパターンは,左側を最上位ビットとし,“0”及び“1”の一連で表す。n ビットのパタ

ーンで,ビット b

 (n

1)

は最上位ビット (msb) とし,ビット b

0

は最下位ビットとしなければならない。

ビット b

 (n

1)

を最初に記録する。

2 進数の負の値は,2 の補数として表す。

各データフィールドでは,データはバイト 0 とする最上位のバイト (MSB) を最初に記録し,最下位バ

イト (LSB) を最後に記録する。

8n ビットの 1 フィールドで,ビット b

 (8n

1)

は最上位ビット (msb) とし,ビット b

0

は最下位ビット (lsb)

としなければならない。ビット b

 (8n

1)

を最初に記録する。

1.7

略語

ATER (ATIP Error Rate)

  フレーム全数に対する,10 秒間の平均誤り ATIP フレームの個数。

ATIP (Absolute Time In Pre-groove)

  蛇行の変調を付加し,案内溝に含む時間コード情報。

CIRC (Cross Interlieved Reed solomon Code)

  クロスインタリーブリードソロモン符号

CLV (Constant Linear Velocity)

  一定線速度。

CW (Continuous Wave)

  連続波。レーザパワーは,一定レベルとする。

DOW (Direct OverWrite)

  直接重ね書き。既に記録済みの情報の上に新しい情報を記録する動作。

OPC (Optimum Power Control)

  最適パワー制御。

PCA (Power Calibration Area)

  パワー校正領域。

PMA (Program Memory Area)

  プログラムメモリ領域。

RSPC (Reed Solomon Prodcut Code)

  リードソロモン積符号

TDB (Track Descriptor Blocks)

  データトラックのプリギャップ中にあり,そのトラックの属性に関する情

報を示す記述子ブロック。


7

X 6283

:2009

TOC  (Table  Of  Contents)

  サブコード Q チャネルのリードイン領域にあり,ディスクのトラックに関する

情報を含む目次情報。

1.8

測定及び環境

1.8.1

試験環境

1.8.1.1

測定用光ピックアップヘッド

3 種類の光ピックアップヘッドを,測定用として規定する。

a)

再生専用光ピックアップヘッド(ジッタ及びマーク長の測定は除く。)  3.3 に規定する特性の測定に

使用する。ただし,ジッタ及びマーク長の測定は除く。ここに規定する光ピックアップヘッドは,JIS 

X 6281

の 5.1 で規定するものと同じである。

波長

λ

:780 nm±10 nm

開口数 NA

:0.45±0.01

偏光

:円偏光

単層ディスクの理想基

板を通過した後の波面

収差(厚さ 1.2 mm,屈

折率 1.55)

:最大 0.05

λ rms

対 物 レ ン ズ の ひ と み

(瞳)の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の 50  %以上

  半径方向

:最大光強度の 50  %以上

読取りパワー

:スポット中央部,CW で最大 0.7 mW

b)

再生専用光ピックアップヘッド(ジッタ及びマーク長の測定用)  上記ジッタ及びマーク長の測定に

使用する(

表 3.3.1 の項目 2 参照)。

波長

λ

:780 nm±10 nm

開口数 NA

:0.45±0.01

偏光

:トラック方向に直角な偏光

単層ディスクの理想基

板を通過した後の波面

収差(厚さ 1.2 mm,屈

折率 1.55)

:最大 0.05

λ rms

対 物 レ ン ズ の ひ と み

(瞳)の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の 70  %以上

  半径方向

:最大光強度の 50  %以上

読取りパワー

:スポット中央部,CW で最大 0.7 mW

注記  上記のすべての測定において,再生用等価回路は使用しない。

c)

記録用光ピックアップヘッド  3.2 に規定するすべての特性の測定及びディスクの測定のために使用

する記録用光ピックアップヘッドの特性を,次に示す。

波長

λ

:785 nm±10 nm


8

X 6283

:2009

   

開口数 NA

:0.50±0.01

偏光

:円偏光

単層ディスクの理想基

板を通過した後の波面

収差(厚さ 1.2 mm,屈

折率 1.55)

:最大 0.05

λ rms

対 物 レ ン ズ の ひ と み

(瞳)の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の(14±4)%

  半径方向

:最大光強度の(70±10)%

レーザ強度

  読取りパワー

:スポット中央部,CW で最大 0.7 mW

  記録パワー

:記録ストラテジと OPC とによる。

1.8.1.1 c)

に規定する光ピックアップヘッドを用いる場合は,

附属書 による記録ストラテジを使用しな

ければならない。

1.8.2

クランプ(JIS X 6281 の 5.1.2 参照)

ディスクは,適用可能であれば,最小 29 mm の内径をもち,最大 31 mm の外径をもつ二つの同心円の

間で,1 N∼2 N の範囲の力で保持しなければならない。

1.8.3

標準試験環境条件

測定及び機械的検査は,他に特記がない限り,次の制限内の温度・湿度・気圧の任意の組合せで実施す

る。

温度

:15  ℃∼35  ℃

相対湿度

:45  %∼75  %

大気圧

:86 kPa∼106 kPa

1.8.4

特定試験環境条件(JIS X 6281 の 5.1.4 参照)

特定試験環境と特記してある場合,試験及び測定は,次の条件下で行わなければならない。

温度

:21  ℃∼25  ℃(結露が生じない条件で)

相対湿度

:45  %∼55  %

大気圧

:86 kPa∼106 kPa

試験前放置時間

:最小 24 時間

1.8.5

動作環境条件(JIS X 6281 の 5.2 参照)

ディスクは

図 1.1 に与える範囲で記録可能でなければならない。

温度

:−5  ℃∼+55  ℃

絶対湿度

:0.5 g/m

3

∼30 g/m

3

相対湿度

:5  %∼95  %

1.8.6

保存環境条件(JIS X 6281 の 5.3 参照)

保存環境は,次のとおりとする。

温度

:−20  ℃∼+50  ℃(結露が生じない条件で)


9

X 6283

:2009

相対湿度

:5  %∼90  %

最大湿球温度

:+29  ℃

大気圧

:75 kPa∼105 kPa

図 1.1−動作環境

1.8.7

難燃性

ディスク及びその構成要素は,HB 材料の難燃性クラス以上に適合する材料で作る(ECMA-287 参照)

2

ディスクの一般規定

2.1

寸法特性,機械的特性及び物理的特性

2.1.1

基準面

基準面 P は,主基準面であって,クランプ領域(2.1.4 参照)の底面の位置にある面とする。基準面 Q

は,クランプ領域の上面の位置にある,基準面 P と平行な面とする。


10

X 6283

:2009

   

2.1.2

中心孔

ディスクの中心孔の直径 d

1

は,次のとおりとする(

図 2.1 及び図 2.2 参照)。

 

mm

mm

0

.

15

1

.

0

0

1

+

d

直径 d

1

は,特定試験環境条件で測定しなければならない(1.8.4 参照)

中心孔の底縁は,第 1 遷移領域(2.1.3 参照)の底面の上に

h

1

≦0.1 mm

の高さまで,次の角度

αで面取りを施してよい。

α=45°

なお,この縁は,0.1 mm 未満の半径で丸くしてもよい。

中心孔の上縁には,ばりがあってもよいが,その高さ h

2

は,

h

2

≦0.2 mm

まで第 1 遷移領域に,あってもよい。

2.1.3

第 遷移領域

ディスクの第 1 遷移領域は,

図 2.1 に示す直径 d

1

から d

2

までの範囲とし,次の条件を満足しなければな

らない。

d

2

≦26 mm

第 1 遷移領域全体において,ディスクの上面は,基準面 Q から h

3

まで低くてよく,

h

3

≦0.2 mm

とする。また,ディスクの底面は,基準面 P から h

4

まで高くてもよく,

h

4

≦0.2 mm

とする。

さらに,第 1 遷移領域のうち,20 mm 以上,26 mm 以下で定義される部分においては,ディスクの上面

は,基準面 Q から h

5

まで低くてよく,

h

5

≦0.4 mm

とする。

ディスクの底面は,基準面 P から h

6

まで高くてよく,

h

6

≦0.4 mm

とする。

2.1.4

クランプ領域

クランプ領域は

図 2.1 での,直径 d

2

の最大値から直径 d

3

までの範囲とする。ここで d

2

及び d

3

は,次の

とおりとする。

d

3

≦33 mm

クランプ領域の底面は,平面度が 0.1 mm 以内であって,基準面 P になければならない。

クランプ領域の上面は,基準面 P との平行度は 0.2 mm 以下でなければならず,それが基準面 Q を定義

する。

基準面 P からの上面の高さ h

7

は,次のとおりでなければならない。

mm

mm

2

.

1

3

.

0

1

.

0

7

+

h

2.1.5

第 遷移領域

ディスクの第 2 遷移領域は,スタックリングを形成するための領域で,

図 2.1 に示す直径 d

3

から直径 d

4

までの範囲とする。ここで d

4

は,次のとおりとする。


11

X 6283

:2009

基準面 P 側:d

4

≦39.5 mm

基準面 Q 側:d

4

≦44.0 mm

この領域において,ディスク底面は,基準面 P から h

8

まで高くてよく,基準面 P から h

9

まで低くてよ

い。ここで h

8

及び h

9

は,次のとおりとする。

h

8

≦0.4 mm

h

9

≦0.4 mm

この領域において,ディスク上面は,基準面 Q から h

10

まで高くてよく,基準面 Q から h

11

まで低くて

よい。ここで h

10

及び h

11

は,次のとおりとする。

h

10

≦0.4 mm

h

11

≦0.4 mm

2.1.6

第 遷移領域

ディスクの第 3 遷移領域は,

スタックリングと光ピックアップヘッドとが干渉しないための緩衝領域で,

図 2.1 に示す直径 d

4

d

5

の範囲とする。ここで d

5

は,次のとおりとする。

mm

mm

00

.

45

0

03

.

0

5

d

2.1.7

情報領域

情報領域は,

図 2.1 に示す直径 d

5

d

6

の範囲とする。ここで d

6

は,次のとおりとする。

d

6

≦118.0 mm

情報領域は,次の各領域で構成する(

附属書 参照)。

a) PCA

領域

b) PMA

領域

c)

リードイン領域

d)

利用者データ領域

e)

リードアウト領域

f)

外周バッファ領域

直径 d

5

d

6

の範囲のディスクの構成は,次のとおりとする(

図 2.3 参照)。

−  透明基板

−  反射層

−  保護層

−  ラベル

ラベルは,直径 d

5

から直径 d

6

までの範囲を超えてもよい。

基準面 P からラベルまでの高さ h

12

は,次のとおりでなければならない。

mm

mm

2

.

1

3

.

0

1

.

0

12

+

h

透明基板の厚さ は,次のとおりでなければならない。

e  =1.2 mm±0.1 mm

透明基板の底面は,基準面 P 上になければならない。

透明基板の屈折率は,1.55±0.1 でなければならない。

透明基板の複屈折は,ダブルパスで測定し,最大 100 nm でなければならない。

2.1.8

周縁領域

周縁領域は,

図 2.1 及び図 2.4 に示すとおり直径 d

6

d

7

の範囲とする。ここで d

7

は,次のとおりとする。

d

7

=120.0 mm±0.3 mm


12

X 6283

:2009

   

この直径 d

7

は,特定試験環境で測定しなければならない(1.8.4 参照)

中心孔に内接する最大円に対する同心度は,0.2 mm 以下でなければならない。

周縁領域のうち,直径 d

6

d

8

の範囲では,d

8

は,次の条件をどちらも満足しなければならない。

d

8

d

6

及び

 117.7

mm≦d

8

≦118.3 mm

ディスクの底面は,基準面 P 上になければならず,基準面 P からのディスク上面までの高さは h

12

に等

しくなければならない。ただし,直径 d

8

d

7

の範囲では,ディスクの底面は,基準面 P から h

13

まで低く

てよく,ディスクの上面は,h

12

より h

14

高くてよい。

h

13

≦0.1 mm

ただし,h

14

は,次の条件を満足しなければならない(

図 2.5 参照)。

h

14

+0.7×(h

12

−1.2)

≦0.10 mm

図 2.1−ディスクの断面概要図

図 2.2−中心孔の断面概要図


13

X 6283

:2009

図 2.3−情報領域の拡大断面図

図 2.4−ディスク周縁部の詳細断面図

図 2.5−情報領域の基板厚さ h

12

及び許容最大 h

14

2.2

入射面の機械的変位

次の規定は,静止状態のディスクと,1.8.2 に従ってクランプされ,2.7.4 の走査速度で回転しているディ

スクとの両方に適用する。

情報領域の底面(すなわち,レーザ光の入射面)は,直径 d

4

から d

8

までの間で,基準面 P から±0.4 mm

よりも大きく逸脱してはならない。1 回転にわたる実効値は,0.3 mm を超えてはならない。

この入射面の法線が基準面 P の法線となす角度は,直径 2 mm の領域の平均で,0°36'  を超えてはなら

ない。光ビームが基準面 P の法線に沿ってディスクヘ入射するとき,基準面 P の法線から半径方向への反

射ビームの角度の偏りは,±1°36'を超えてはならない。この数値は,情報層と入射面との平行度の許容

範囲を含む。

2.3

反射層の変位

1.8.2

によってクランプし,2.7.4 の走査速度で回転しているディスクでは,反射層の変位は,光ピックア


14

X 6283

:2009

   

ップヘッドから見ると,基準面 P の公称位置からの軸方向の偏差となる。この偏差は,基板の厚さ,屈折

率及び入射面の変位の許容差からなる。この変位は,直径 d

5

と d

6

の間で測定されなければならない。

a)

周波数 500 Hz 以下  反射層の公称位置の両側への変位は,0.5 mm を超えてはならない。実効値は,

0.4 mm を超えてはならない。反射層の加速度は,基準面 P の法線方向に対して,10 m/s

2

を超えては

ならない。

b)

周波数 500 Hz 以上  公称位置のいずれの側への変位も,1 μm を超えてはならない。

2.4

質量

14 g∼33 g の範囲内とする。

2.5

インバランス

2.5 g・mm 未満とする。

2.6

欠陥

ディスクの欠陥は,直径で表し,次のとおりとする。

a)

空気の泡の直径 100 μm 以下

b)

周囲に複屈折が増加した領域をもつ黒点の直径 200 μm 以下

c)

複屈折を伴わない黒点の直径 300 μm 以下

トラックに沿って隣接する欠陥同士の間隔は,20 mm 以上とする。

2.7

物理トラックの幾何学的状態

2.7.1

物理トラックの形状

直径 d

5

と d

6

との間に物理トラックを設け,それぞれのトラックは,連続したら(螺)旋状の帯(以下,

グルーブという。

)の 360 度を形成する。各物理トラック上には,光ピックアップヘッドによって検出でき

る非晶質部分のマークが存在する。符号化した情報は,マーク長及びスペースの変化によって表す。グル

ーブの規定については箇条 を参照。

2.7.2

回転方向

ディスクの回転方向は,光ピックアップヘッドから見て反時計方向とする。このとき,物理トラックは

外側へ向かってら(螺)旋になっていなければならない。

2.7.3

トラックピッチ

物理トラックピッチは,1.6 μm±0.1 μm とする。

2.7.4

走査速度

公称 CD 速度で記録中の走査速度は,1.20 m/s∼1.40 m/s とし,4.321 8 Mbit/s のチャネルビットレートを

もつ。記録時のディスクの速度変動は,±0.01 m/s とする。

2.7.5

トラックの半径方向振れ

走査速度で回転しているディスクは,次の規定を満たさなければならない。

a)  500 Hz

以下の周波数  物理トラックの半径方向振れ,すなわち,物理トラックと中心孔の中心との間

の距離の変化は,140 μmpp を超えてはならない。

加速度は,0.4 m/s

2

を超えてはならない。

b)  500 Hz

以上の周波数  半径方向トラッキング信号のノイズは,周波数帯域 500 Hz∼10 kHz の半径方

向サーボの閉ループ状態で測定される(サーボの開ループ伝達関数の 0 dB ポイントを 200 Hz とし,

進み回路網のクロスオーバ周波数を,65 Hz 及び 650 Hz とする。

図 2.6 参照)。

残留エラー信号のノイズの実効値は,積分時間を 20 ms としたとき,

(半径方向振れ換算の)トラッ

キングエラーで 0.03 μm より小さくなければならない。


15

X 6283

:2009

さらに,強い単一周波数ノイズの影響を避けるために,100 Hz の帯域幅をもつフィルタを 500 Hz

∼10 kHz の範囲で走査して測定した場合,この実効値は 0.01 μm よりも小さくなければならない。

図 2.6−半径方向トラッキング測定用の開ループ伝達関数の概略


16

X 6283

:2009

   

3

動作信号

3.1

信号のパラメタ

a)

記録前の信号パラメタ

I

0

空領域のレベル

I

1

ランドのレベル

I

g

記録前の溝レベルのピーク時の光学パワー値

RC

b

=2×(I

1

I

g

) / (I

1

I

g

)

記録前のラジアルコントラスト

0.1 μm ラジアルオフセット時の

|I

1

I

2

| / I

g

記録前のプッシュプル量。(I

1

I

2

)  は,ファーフィールドで

測定した反射光線の光学的パワー差。

(I

1

I

2

)  は,(f<5 kHz で)低域フィルタリングの後,測定

される。

附属書 参照。

I

w

=(I

1

I

2

)

ウォブル信号

(I

1

I

2

)  は,(10 kHz<f<30 kHz で)帯域フィルタリングの

後,測定される。

I

w (rms)

 / |I

1

I

2

|

 (pp)

正規化ウォブル信号

附属書 参照。

b)

記録後の信号パラメタ

I

top

記録された I

11

信号のトップレベル

JIS X 6281

の 12.1 参照。

I

ga

, (I

la

)

記録後の平均溝レベル(ランドレベル)

I

ga

  (I

la

)  は,AC 結合前に溝(ランド)で測定される平均 HF

信号  (τ=15 μs)  と定義する。

RC

a

=2×(I

la

I

ga

) / (I

la

I

ga

)

記録後のラジアルコントラスト

I

3

 / I

top

I

11

 / I

top

I

3

及び I

11

の信号の変調振幅

JIS X 6281

の 12.2 参照。

I

3

 / I

11

I

3

及び I

11

の信号の比率

0.1 μm ラジアルオフセットの場合

|I

1

I

2

| / I

top

記録後のプッシュプル量

(I

1

I

2

)  は,(f<5 kHz で)低域フィルタリングの後,測定

される。

附属書 及び JIS S 8605 の 10.3 参照。

R

top

R

0

×(I

top

 / I

0

)

I

top

を基準とする記録済みディスクの反射率

R

0

は,ディスクの空領域の反射率。

(|I

1

I

2

| / I

g

) / ((I

1

I

2

|)

a

 / I

ga

)

正規化プッシュプル比 (NPPR)

1.5.22

及び

附属書 を参照。

・|I

1

I

2

| / I

g

は,記録前に測定。

・(I

1

I

2

|)

a

 / I

ga

は,記録後に測定。


17

X 6283

:2009

3.2

未記録ディスクの特性規定

未記録ディスクは,

表 3.2.1 に示す項目を満たさなければならない。

表 3.2.1−未記録ディスクの規定

規定する特性

規定

注記

1

光学的規定 
ディスクの光学品質

 
波面収差<0.05

λ(RMS 値)

2

情報領域 
  開始時間 
 
  最大外径

開始時間はリードイン領域の開始
点の前方 35 秒 65 フレーム (ATIP) 
の位置 
118 mm  (8 cm ディスクは 78 mm)

対応直径は 
45.00 mm

03

.

0

0

mm

3

記録層 
  変調極性 
  200 kHz∼720 kHz での CN 比

H  → L

≧47 dB

 
情報領域にて 
BW=10 kHz

4

半径方向トラッキング信号 
  正規化プッシュプル比 
  プッシュプル信号の最大分布 
  ラジアルノイズ 
  ラジアルコントラスト

0.5∼1.3 
±15  %

JIS S 8605

の 10.4 参照

RC

b

>+0.05

 
附属書 参照 
1 回転時の

ΔPP/<PP>

5

法線方向トラッキング信号 
  ウォブル案内溝の捕そく(捉)周波数
  正規化ウォブル信号 
  ウォブルの CN 比

22.05 kHz

0.035∼0.060

>35 dB

 
 
附属書 参照 
BW=1 kHz

6

時間情報符号化 
  ウォブル変調 
  ATER 
  ATIP フレームの最大許容   
  連続誤り数

ATIP

<10  %

3 フレーム

 
箇条 参照 
10 秒間の平均

7

記録条件 
  一般的記録方法 
 
 
 
  ディスクの最適記録パワーP

WO

 
  ディスクの最適消去パワーP

EO

 
  ディスクの最適バイアスパワーP

BO

  ディスクの最適 CW 消去パワーP

ECW

  最適記録パワー範囲 
  最適消去パワー範囲 
 
 
  0.85×P

WO

P

W

<1.1 P

WO

及び ATIP に

表示された P

EO

/

P

WO

でのディスクの記

録パワー範囲 
 
  P

W

P

WO

での DOW 回数

 
 
 
P

WO

の最大変動

P

EO

の最大変動

記録レーザスポット波長

 
−  案内溝上に記録 
−  レーザ変調による記録 
−  記録,消去及び重ね書き可能

OPC によって P

WO

を決定

OPC によって P

EO

を決定

P

BO

≦1.0 mW

P

ECW

≦1.15×P

EO

8 mW≦P

WO

≦15 mW

4 mW≦P

EO

≦9 mW

 
 
ディスクは規格を満たして記録可
能なこと 
 

>1 000

 
 

±0.05×P

WO

±0.05×P

EO

775 nm<

λ<795 nm

 
 
 
テストはランダム EFM 信号に
て行う(1.5.28 参照)

附属書 参照。P

WO

の表示値は

ATIP に記載。4.4 参照。 
附属書 参照。P

EO

の表示値は

ATIP に記載。4.4 参照。 
 
 
すべての記録速度において P

WO

及び P

EO

は中心部の値。

図 A.1 及び図 A.2 参照。 
 
DOW10 での値。 
 
 
 
P

WO

は±5  %以内の精度で求め

る。記録されたディスクは 2.3
を満たさなければならない。 
 
ディスク 1 回転で 
ディスク 1 回転で 


18

X 6283

:2009

   

3.3

記録済みディスクの特性規定

記録済みディスクは,

表 3.3.1 に示す項目を満たさなければならない。

ディスク上のデータは,使用可能な CLV 記録速度(4.4.4 参照)で記録しなければならない。再生は公

称 1x 速度で行わなければならない。適切に変換することによって,測定は他の速度でも実行できる。

表 3.3.1−記録済みディスクの規定

規定する特性

規定

注記

1  反射率及び基板 2 回通過時のレーザ光の透

過率 
反射率の最大分布

0.15<R

top

<0.25

±10  %

DOW(0)での 1 回転時の 
ΔR

top

 / <R

top

>

2 HF 信号

  HF 変調 
 
 
 
変調振幅 m

11

I

11

 / I

top

  I

3

 / I

11

  変調振幅の最大変動 
  DOW1000 後の変調振幅の変動 
 
  記録時間誤差 
 
 
 
  単一周波数時間誤差 
 
 
 
  ジッタ及びマーク長 
 
 
 
 
非対称性

 
 
 
 
 
0.55<m

11

<0.70

0.45<I

3

 / I

11

<0.6

±10  % 
<±0.10×m

11

 
PLL バンド幅が 2.5 kHz のとき
C2 の訂正不能フラグが生じては
ならない。 
 
時 間 誤 差 の ス ペ ク ト ラ ム が

3.3.1

に示す限界線より下側でな

ければならない。 
 
ジッタは,3T から 11T までのマ
ーク及びスペースの各々で 35 ns
以下とする。マーク長は,

表 3.3.2

を参照。 
 
−15  %≦asym≦+5  %

 
 
標準試験条件を遵守: 
記録には 1.8.1.1 c)  の光ピックア
ップヘッドを, 
再生には b)  の光ピックアップヘ
ッドを使用。 
 
DOW0 での 1 回転時の 
Δm

11

 / <m

11

>

DOW0 との比較 
 
 
 
スペクトラム成分≦4 kHz 
 
 
 
 
 
 
 
 
非対称性の定義は 1.8.1.1 b)  の光
ピックアップヘッドを用いた JIS 
S 8605

のものに準じる。

3  半径方向トラッキング信号

  プッシュプル量 
  ラジアルコントラスト 
  ラジアルコントラスト信号の最大分布

0.08∼0.12

0.3<RC

a

<0.6

±20  %

 
附属書 参照 
すべてのディスクに適用 
同一ディスクに対する 
ΔRC

a

 / <RC

a

>

4  法線方向トラッキング信号

  ウォブル案内溝の捕そく(捉)周波数 
  ウォブルの CN 比

22.05 kHz

>26 dB

 
BW=1 kHz

5  読取り条件

  読取りレーザスポットパワー 
  読取り安定度 
  読取りレーザ波長

<1.0 mW

単一トラックで>10

6

770 nm<

λ<800 nm

2x の公称 CD 速度にて 
CW,スポット中央 
T=70  ℃及び P

read

=0.7 mW


19

X 6283

:2009

表 3.3.2−マーク長

ラン長

マーク長 (ns)

スペース長 (ns)

3T 660±40 675±40 
4T 910±42.5 925±42.5 
5T 1

165±45 1

165±45

6T 1

400±47.5 1

400±47.5

7T 1

635±50 1

635±50

8T 1

875±52.5 1

870±52.5

9T 2

110±55 2

105±55

10T 2

340±57.5 2

335±57.5

11T 2

570±60 2

560±60

図 3.3.1−最大許容時間エラーの周波数分布


20

X 6283

:2009

   

4

案内溝及び ATIP 規定

ディスクに記録されるデータは,キャリア周波数で蛇行している案内溝に格納される。このキャリア周

波数は,モータ制御のために使うこともできる。また,この案内溝は時間コード情報 ATIP を含む。ここ

では案内溝及び ATIP を規定する。

ATIP の時間コードは,ディスク上のどこでも単調に増加する(図 4.1 参照)。 

単位  mm

 

t

1

= 開始時間 PCA

t

3

−00:35:65

 

t

2

= 開始時間 PMA

t

3

−00:13:25

 

t

3

= 開始時間リードイン領域

=ATIP 内に符号化

 

t

4

= 終了時間リードイン領域

=99:59:74

開始時間プログラム領域

=00:00:00

 

t

5

= 最終可能開始時間リードアウト領域

=ATIP 内に符号化

図 4.1ATIP 対ディスク直径

4.1

ATIP

の一般パラメタ

ディスク

案内溝付きトラック

案内溝搬送周波数 22.05

kHz

アナログ変調 FM

ディジタル変調

2 相マーク方式

同期

2 相特定パターン

データビット転送速度 3150 ビット/秒

フレーム長さ 42 ビット(

表 4.3.1 参照)

フレーム周波数 75

Hz

データ単位

3 バイト(分,秒,フレーム各 1 バイト)

エラー処理 14 ビット CRC


21

X 6283

:2009

4.2

ATIP

の FM 変調

搬送周波数 22.05

kHz

偏差 1

kHz±10  %

搬送波形状

正弦波

搬送波 THD

<−40 dB

4.3

フレームフォーマット

1ATIP フレームのフォーマットを,表 4.3.1 に示す。

表 4.3.1ATIP フレーム中のビット及びフィールドの定義

ビット数

4

8 8 8

14

ビット

111

11111112

22222222

23333333333444

位置 1234

56789012

34567890

12345678

90123456789012

データ

同期

フレーム

CRC 余り

4.3.1

フレーム同期信号

ATIP データの同期をとるために,2 相マーク方式による信号の列の一部に,特有なデータ配列を利用す

る。使われている同期パターンは,一つ手前のビットが“0”であれば“1110 1000”

“1”であれば“0001

0111”とする(図 4.3.1,図 4.3.2 参照)。

図 4.3.1−直前のビットが“0”の場合の同期パターン

図 4.3.2−直前のビットが“1”の場合の同期パターン


22

X 6283

:2009

   

4.4

コードフォーマット

ATIP 時間コードのフォーマットは,サブコード Q の中及び CD-ROM ヘッダの中の時間符号化と同一と

する。ATIP 時間コードは,次に示すように最上位ビット (msb) 先頭の 2 進化 10 進数 (BCD) で表現する

表 4.3.1 参照)。

2 けた(桁)の BCD(M1∼M4 及び M5∼M8),位置 5 に最上位 (msb) ビット (M1)

2 けた(桁)の BCD(S1∼S4 及び S5∼S8),位置 13 に msb (S1)

フレーム

2 けた(桁)の BCD(F1∼F4 及び F5∼F8),位置 21 に msb (F1)

通常の時間コードに加えて,リードイン領域においては,特別な CD-RW 情報を ATIP 時間コードの中に

符号化する。この特別な情報は,

図 4.4.1 に示す,分,秒及びフレームのバイトの msb(ビット 5,13,21)

の組合せによって識別する。プログラム領域及びリードアウト領域には,通常の時間コードだけを符号化

しなければならない。

注記 ATIP に関する規定においては,“リードイン領域”という用語は,ディスクの直径 50 mm 以内

の領域のことと解釈する(すなわち,複セションディスクの 2 番目以降のリードイン領域では

ない。

bit 5

  13

  21

 M1 XXXXXXX   S1

XXXXXXX

  F1

XXXXXXX

=000

プログラム領域及びリード
アウト領域の時間コード

=100 PCA,PMA 及びリードイン

領域の時間コード

=101

特別情報 1

基準速度での記録パワー,

基準速度,応用コード, 
ディスク型の識別

4.4.1 参照)

=110

特別情報 2

リードイン領域の開始時間

4.4.2 参照)

=111

特別情報 3

リードアウト領域の最終可能開始時間

4.4.3 参照)

=001

追加情報 1

速度範囲,OPC パラメタ及び 
基準速度での消去パワー

4.4.4 参照)

=010

追加情報 2

低速及び高速での記録パワー, 
OPC パラメタ及び 
低速及び高速での消去パワー

M1, S1, F1

=011

追加情報 3

使用しない,規格拡張のための予備

図 4.4.1−リードイン領域の特別な情報の識別

ディスクのリードイン領域にて連続する ATIP フレームの列を

表 4.4.1 に示す。

−  特別情報又は追加情報を符号化した 1 個の ATIP フレームには,通常の時間情報を符号化した 9 個の

ATIP フレームがその後に続く。

−  特別情報 1,2 及び 3,並びに追加情報 1 及び 2 の記録は必すであり,追加情報 3 は将来の拡張のため,


23

X 6283

:2009

現在は予備として符号化しない。

−  符号化した特別情報フレーム及び追加情報フレームは,巡回的に繰り返して用いなければならない

4.4.1

参照)

表 4.4.1−リードイン領域の ATIP フレームの符号化規則

フレーム番号

フレームの内容

N

特別情報 1

N+1

N+9

 
通常の時間コード

N+10

特別情報 2

N+11

N+19

 
通常の時間コード

N+20

特別情報 3

N+21

N+29

 
通常の時間コード

N+30

追加情報 1

N+31

N+39

 
通常の時間コード

N+40

追加情報 2

N+41

N+49

 
通常の時間コード

N+50

特別情報 1

N+51

N+59

 
通常の時間コード

N+60

特別情報 2

N+61

 
通常の時間コード

4.4.1

特別情報 1101 (1xxxxxxx 0xxxxxxx 1xxxxxxx)  の詳細

特別情報 1 を表す上記 24 ビットを,

    1,W1,W2,W3,X1,V1,V2,V3  0,U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7  1,D1,B1,B2,B3,A1,A2,A3

と記述すると,各ビットは次のような意味をもつ。

W1∼W3

基準速度での参照目標記録パワーの値  (P

ind.R

)

X1

予備  (=0)

V1∼V3

基準速度

U1∼U7

ディスク応用コード

D1

ディスク形識別

B1∼B3

ディスク下位形識別

A1∼A3

追加情報の存在の有無


24

X 6283

:2009

   

4.4.1.1

基準速度での参照目標記録パワーの値:W1W3

W1∼W3 は,レーザ波長が 785 nm で T=25  ℃であることを条件に設定していて,W1∼W3 は,V1∼

V3 に記載する記録速度での目標記録パワーP

target.R

を求める場合の参照値 P

ind.R

を示す。

実際には,最適 P

target.R

は,記録速度又は光ピックアップヘッドの特性に依存する。したがって,P

ind.R

は,

OPC 時の P

target.R

を求めるときの初期値として利用する。OPC については,

附属書 参照。

W1∼W3= 000

P

ind

= 5 mW

 001

6

mW

 010

7

mW

 011

8

mW

 100

9

mW

 101

10

mW

 110

11

mW

 111

12

mW

4.4.1.2

基準速度の値:V1V3

CD システムの公称 CLV 速度は,1.2 m/sec∼1.4 m/sec の間とする。ディスクの記録パラメタは,V1∼V3

に与えられる最低使用可能記録速度及び最高使用可能記録速度並びに基準速度の三つの記録速度ごとに規

定している。

V1∼V3 =000

予備

=001 2x が基準速度

=010

予備

4.4.1.3

ディスク応用コード:U1U7

このコードは,様々な応用に用いるディスクを識別するためのものである。大別すると,非限定使用デ

ィスク及び限定使用ディスクの二つである。限定使用ディスクの分類の中で,特別用途向けディスクの識

別のために,追加の符号化を用いてもよい。

U1=0

限定使用ディスク

  U2∼U7=000000

一般用途ディスク

  それ以外

特別用途向けディスク。用途は将来設定する。

U1=1

非限定使用ディスク

  U2∼U7=000000

非限定使用ディスク

  それ以外

予備

限定使用ディスクは,業務用 CD レコーダだけで使用する。この範囲においては,同レコーダは,どの

ような用途にもこのディスクを使用できる。特別用途向けディスクは,その用途に限定して使用可能であ

る。非限定使用ディスクは,業務用,民生用の両 CD レコーダで使用できる。

4.4.1.4

ディスク型識別:D1

D1 =1

この規格に適合した CD-RW ディスクを示す。

=0 CD-R ディスクを示す。

4.4.1.5

ディスク下位型識別:B1B3

これらの 3 ビットは CD-RW ディスクの種別を,異なる属性によって分類する必要が生じたときのため

に設ける。

B1∼B3

予備  (=000)


25

X 6283

:2009

4.4.1.6

追加情報 1又は の存在の有無:A1A3

この 3 ビットの各々は,リードイン領域に位置する追加情報 1,2 又は 3 の存在の有無を示す。

 A1 は追加情報 1 の有無を示す(0=存在しない  1=存在する)。

 A2 は追加情報 2 の有無を示す(0=存在しない  1=存在する)。

 A3 は追加情報 3 の有無を示す(0=存在しない  1=存在する)。

A1∼A3 =100

現在不使用

=110

追加情報 1,2 がリードイン領域に存在する。

追加情報 3 は存在しない。

=その他

予備

4.4.2

特別情報 2110 (1xxxxxxx 1xxxxxxx 0xxxxxxx)  の詳細

特別情報 2 は,ATIP 時間コードにて記述されたリードイン領域の開始時間を示す。

特別情報 2 が“110”であるときは,上記 3 バイト 24 ビットを,

    M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8  S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8  F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8

と記述すると各バイトは,次の意味をもつ。

    M1∼M8

開始時間の“分”の表示

例,1001 0111 は 97 分

    S1∼S8

開始時間の“秒”の表示

例,0100 1001 は 49 秒

    F1∼F8

開始時間の“フレーム番号”の表示

例,0000 0000 は 0 フレーム

ただし,M1 は常に 1 とする。S1 及び F1 は常に 0 と読み替えなければならない。

4.4.3

特別情報 3111 (1xxxxxxx 1xxxxxxx 1xxxxxxx)  の詳細

特別情報 3 は,ATIP 時間コードにて記述されたリードアウト領域の最大可能開始時間を示す。

特別情報 3 が“111”であるときは,上記 3 バイト 24 ビットを

    M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8  S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8  F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8

と記述すると,各バイトは次のような意味をもつ。

    M1∼M8

開始時間の“分”の表示

例,0111 0000 は 70 分

    S1∼S8

開始時間の“秒”の表示

例,0100 0101 は 45 秒

    F1∼F8

開始時間の“フレーム番号”の表示

例,0001 0100 は 14 フレーム

ただし,M1,S1 及び F1 は常に 0 と読み替えなければならない。

4.4.4

追加情報 1001 (0xxxxxxx 0xxxxxxx 1xxxxxxx)  の詳細

追加情報 1 は,特別情報 1 に規定した記録パラメタに加えてディスクの記録に関する情報を与える。追

加情報 1 を表す上記 3 バイト 24 ビットを

    0,L1,L2,L3,H1,H2,H3,H4  0,P1,P2,P3,G1,G2,G3,Y1  1,E1,E2,E3,Z1,Z2,Z3,Z4

と記述すると,各バイトは次のような意味をもつ。

L1∼L3

使用可能な最低 CLV 速度

H1∼H4

使用可能な最高 CLV 速度

P1∼P3

基準速度でのパワー倍率係数

ρ

R

G1∼G3

すべての速度での変調度/パワー比の目標値 γ

Y1

将来の使用に備えて予備  (=0)


26

X 6283

:2009

   

E1∼E3

推奨消去/記録パワー比 ε

Z1∼Z4

将来の使用に備えて予備  (=0000)

次にその各々について説明する。

4.4.4.1

使用可能な最低 CLV 速度:L1L3

ある特定のディスクの最低 CLV 記録速度を与える。この場合の最適記録パワーは基準速度でのそれとは

異なる場合がある。

L1∼L3 =000

最低速度は 1x の公称 CD 速度に等しい

=001

現在のところ使用していない。

=その他

予備

4.4.4.2

使用可能な最高 CLV 速度:H1H4

ある特定のディスクの最高 CLV 記録速度を与える。この場合の最適記録パワーは基準速度でのそれとは

異なる場合がある。

H1∼H4 =0000

予備

=0001

現在不使用

=0010

最高速度は 4x の公称 CD 速度に等しい

=その他 4x 以上に備えて予備

4.4.4.3

基準速度でのパワー倍率係数

ρ

R

P1P3

OPC によって得られた P

target.

R

から実際の P

WO.R

を求めるときに使う係数(

附属書 参照)。

この値はレーザ波長が 785 nm で T=25  ℃及び基準速度での記録であることを前提にしている。

P1∼P3 =000

ρ

R

= 1.00

=001

1.05

=010

1.10

=011

1.15

=100

1.20

=101

1.25

=110

1.30

=111

1.35

4.4.4.4

すべての速度での変調度/パワー比の目標値 γG1G3

OPC 実行時に実際の P

target.

を求めるときに使う係数(

附属書 参照)。この値は記録速度にかかわらず

一つの種類のメディアに一つの値が存在する。

G1∼G3 =000

γ

target

= 0.50

=001

0.60

=010

0.75

=011

0.90

=100

1.10

=101

1.35

=110

1.65

=111

2.00

4.4.4.5

基準速度での推奨消去/記録パワー比 εE1E3

この値は推奨消去/記録パワーの比 ε

R

P

EO.R

 / P

WO.R

を与える(

附属書 参照)。この値はレーザ波長が


27

X 6283

:2009

785 nm で T=25  ℃及び基準速度での記録であることを前提にしている。

E1∼E3 =000

ε

R

= 0.40

=001

0.43

=010

0.46

=011

0.50

=100

0.54

=101

0.58

=110

0.62

=111

0.66

4.4.5

追加情報 2010 (1xxxxxxx 1xxxxxxx 0xxxxxxx)  の詳細

追加情報 2 は,特別情報 1 で規定する記録パラメタに加えてディスクの記録に関する情報を与える。追

加情報 2 を表す上記 3 バイト 24 ビットを,

    0,W4,W5,W6,W7,W8,W9,X1  1,P4,P5,P6,P7,P8,P9,Y1  0,E4,E5,E6,E7,E8,E9,Z1

と記述すると,各バイトは,次のような意味をもつ。

W4∼W6

使用可能な最低記録速度での参照記録パワー  (P

ind.L

)

W7∼W9

使用可能な最高記録速度での参照記録パワー  (P

ind.H

)

X1

将来の使用に備えて予備  (=0)

P4∼P6

使用可能な最低記録速度でのパワー倍率係数 ρ (ρ

L

)

P7∼P9

使用可能な最高記録速度でのパワー倍率係数 ρ (ρ

H

)

Y1

将来の使用に備えて予備  (=0)

E4∼E6

使用可能な最低記録速度での推奨消去/記録パワー比  (ε

L

)

E7∼E9

使用可能な最高記録速度での推奨消去/記録パワー比  (ε

H

)

Z1

将来の使用に備えて予備  (=0)

次にその各々について説明する。

4.4.5.1

最低記録速度での参照記録パワー  (P

ind.L

):W4W6

W4∼W6 は,P

target,L

附属書 参照)を求める場合の参照値 P

ind.L

を規定する。この値はレーザ波長が

785 nm で T=25  ℃及び L1∼L3 で示す使用可能な最低記録速度であることを前提にしている(4.4.4.1 参照)。

実際には最適 P

target.L

は,記録速度及び光ピックアップヘッドの特性に依存する。したがって,P

ind.L

は,

OPC 時の P

target.L

を求める場合の初期値としてだけ利用する。OPC については

附属書 参照。

W4∼W6 =000

P

ind.L

=5 mW

=001

=6 mW

=010

=7 mW

=011

=8 mW

=100

=9 mW

=101

=10 mW

=110

=11 mW

=111

=12 mW


28

X 6283

:2009

   

4.4.5.2

最高記録速度での参照記録パワー  (P

ind.H

):W7W9

W7∼W9 は,P

target,H

附属書 参照)を求める場合の参照値 P

ind.H

を規定する。この値はレーザ波長が

785 nm で T=25  ℃及び H1∼H3 で示す記録速度であることを前提にしている。実際には最適 P

target.H

は,

記録速度及び光ピックアップヘッドの特性に依存する。したがって,P

ind.H

は,OPC 時の P

target.H

を求める

場合の初期値としてだけ利用する。OPC については

附属書 参照。

W7∼W9 =000

P

ind.H

=5 mW

=001

=6 mW

=010

=7 mW

=011

=8 mW

=100

=9 mW

=101

=10 mW

=110

=11 mW

=111

=12 mW

4.4.5.3

最低記録速度でのパワー倍率係数 ρ (ρ

L

):P4P6

P4∼P6 は,P

target,L

とともに OPC によって最適記録パワーP

WO.L

を求める場合の倍率係数 ρ

L

を規定する。

この値はレーザ波長が 785 nm で T=25  ℃及び使用可能な最低記録速度であることを前提にしている。

OPC

及び P

WO.L

については

附属書 参照。

P4∼P6 =000

ρ

L

=1.00

=001

=1.05

=010

=1.10

=011

=1.15

=100

=1.20

=101

=1.25

=110

=1.30

=111

=1.35

4.4.5.4

最高記録速度でのパワー倍率係数 ρ (ρ

H

):P7P9

P7∼P9 は,P

target,H

とともに OPC によって最適記録パワーP

WO.H

を求める場合の倍率係数 ρ

H

を規定する。

この値はレーザ波長が 785 nm で T=25  ℃及び使用可能な最低記録速度であることを前提にしている。

OPC

及び P

WO.H

については

附属書 参照。

P7∼P9 =000

ρ

H

=1.00

=001

=1.05

=010

=1.10

=011

=1.15

=100

=1.20

=101

=1.25

=110

=1.30

=111

=1.35

4.4.5.5

最低記録速度での推奨消去/記録パワー比  (ε

L

):E4E6

E4∼E6 は,推奨消去/記録パワー比 ε

L

P

EO.L

 / P

WO.L

を規定する。この値はレーザ波長が 785 nm で T

25  ℃及び使用可能な最低記録速度であることを前提にしている。P

EO.L

及び P

WO.L

については

附属書 


29

X 6283

:2009

照。

E4∼E6 =000

ε

L

=0.40

=001

=0.43

=010

=0.46

=011

=0.50

=100

=0.54

=101

=0.58

=110

=0.62

=111

=0.66

4.4.5.6

使用可能な最高記録速度での推奨消去/記録パワー比  (ε

H

):E7E9

E7∼E9 は,推奨消去/記録パワー比 ε

H

P

EO.H

 / P

WO.H

を規定する。この値はレーザ波長が 785 nm で T

=25  ℃及び使用可能な最低記録速度であることを前提にしている。P

EO.H

及び P

WO.H

については

附属書 D

参照。

E7∼E9 =000

ε

H

=0.40

=001

=0.43

=010

=0.46

=011

=0.50

=100

=0.54

=101

=0.58

=110

=0.62

=111

=0.66

4.4.6

追加情報 3011 (0xxxxxxx 1xxxxxxx 1xxxxxxx)  の詳細

追加情報 3 は将来の使用のための予備で,この規格によるディスクのリードイン領域には存在しない。

4.5

エラー検出

エラー検出は“分”

“秒”

“フレーム”に記録されている 14 ビットの CRC を用いる。CRC コードの最

上位ビットは 5 で,最下位ビットは 42 である。この CRC コード語は検査多項式で除することができる。

検査多項式を次に示す。

P(X)=X

 14

X

 12

X

 10

X

 7

X

 4

X

 2

+1

4.6

ビット転送速度

ビット転送速度=1 秒当たりのアドレスの数×アドレス当たりのビットの数

=75×42=3 150 ビット/秒である。

このビット転送速度は,ウォブル周波数 22.05 kHz の 1/7 に相当する。

22.05 kHz 及び 2 相クロック周波数 6.3 kHz は,両方とも 44.1 kHz から抽出する。

4.7

ATIP

符号化器

ATIP 符号化器のブロック線図を,図 4.7.1 に示す。


30

X 6283

:2009

   

図 4.7.1ATIP 符号化器のブロック線図

44.1 kHz

信号源

1/2 分周

 
 
 
 

FM 変調器

22.05 kHz 搬送波

6 300 Hz 
2 相クロック

1/7 分周

 

2 相変調器

2 相信号

ATIP データ

ディスクへ


31

X 6283

:2009

5

ディジタルデータ構造

ここでは,ディジタルデータ構造について規定する。

注記  JIS X 6281 の箇条 14 から箇条 20 までを引用した。

5.1

ディジタルデータトラックのセクタ

情報トラックに記録するディジタルデータは,8 ビットで構成するバイトで表現し,セクタにグループ

化しなければならない。セクタは,情報領域の番地付け可能な最小部分であって,独立にアクセスできる。

情報トラック上のセクタ数は,可変とする。セクタ数は,情報トラックに記録する情報の量に依存する。

セクタは,2352 バイトで構成しなくてはならず,

図 5.1∼図 5.3 に示すレイアウト構造とする。セクタの

レイアウトは,セクタモードのバイトの設定に依存する。

図 5.1∼図 5.3 の中で,バイト位置は,

“0”から

番号付けする。位置 0 は,セクタの最初のバイトに対応する。

(  )の中の数字は,16 進記法で表したバイ

トの内容を示す。

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3 バイト 1

(00)バイト

2 336 (00)

バイト

 0 12

15

16

351

図 5.1−セクタモード  (00)

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

利用者

データ

EDC フィ

ールド

中間フィ

ールド

P

パリティ

Q

パリティ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3

バイト

1

(01)バイト

2 048

バイト

4

バイト

8

バイト

172

バイト

104

バイト

0

12

15

16

2 064

2 068

2 076

2 248

2 351

図 5.2−セクタモード  (01)

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3 バイト 1

(02)バイト

利用者データ

2 336 バイト

 0 12

15

16

351

図 5.3−セクタモード  (02)

5.1.1

同期信号フィールド

同期信号フィールドは,バイト位置 0∼11 に記録する次の 12 バイトで構成しなければならない。

− 1

(00) バイト

− 10

(FF) バイト

− 1

(00) バイト


32

X 6283

:2009

   

5.1.2

ヘッダフィールド

ヘッダフィールドは,次のセクタ番地の 3 バイト及びセクタモードの 1 バイトで構成しなければならな

い。

a)

セクタ番地の バイト  リードイン領域にディジタルデータトラックがある場合,この領域にあるヘ

ッダのセクタ番地は,リードイン領域の始点からの相対経過時間によって表すセクタの物理番地の範

囲を含まなければならない。

−  位置 12 のバイトは,値(A0)を加えた MIN フィールド(6.3.3.3 を参照)の内容に設定しなければな

らない。例えば,(03)は(A3)になる。

−  位置 13 のバイトは,SEC フィールドの内容に設定しなければならない。

−  位置 14 のバイトは,FRAM フィールドの内容に設定しなければならない。

これらの 3 フィールドは,リードイン領域にあるセクションの Q チャネルの部分とする(6.3.3.3 

び 6.3.4.4 を参照)

利用者データ領域のセクタ番地と,リードアウト領域がディジタルデータトラックを含むときのリ

ードアウト領域のセクタ番地とは,利用者データ領域の始点からの絶対経過時間によって表すセクタ

の物理番地の範囲を含まなければならない。

−  位置 12 のバイトは,A-MIN フィールドの内容に設定しなければならない。

−  位置 13 のバイトは,A-SEC フィールドの内容に設定しなければならない。

−  位置 14 のバイトは,A-FRAM フィールドの内容に設定しなければならない。

これらの 3 フィールドは,セクタの同期信号がスクランブラに入ると同時に EFM 符号化器から出

るセクション(5.5 参照)の Q チャネルの部分とする(6.3.3.5 を参照)

。ヘッダ中の時間は,±1 秒の

精度で与えられなければならない。この許容範囲は,CIRC エラー訂正,その他の記億レジスタなど

によって発生する遅延を考慮している。これらの遅延の大きさは,30 ms のオーダ,すなわちディス

ク上の 1 セクタの記録長とする。

b)

セクタモードの バイト  バイト位置 15 にあり,このバイトの設定は,次のとおりとする。

1) (00)

への設定の場合は,位置 16∼2 351 のすべてのバイトを,(00)に設定することを意味する。

2) (01)

への設定の場合は,位置 16∼2 063 のすべてのバイトを利用者データバイトとし,位置 2 064∼

2 351 のバイトを 5.1.35.1.6 に従って設定することを意味する。したがって,利用者データは,EDC

(誤り検出符号)

,ECC(誤り訂正符号)及び CIRC によって保護される。

3) (02)

への設定の場合は,位置 16∼2 351 のすべてのバイトを,利用者データバイトとすることを意味

する。利用者データは,CIRC だけによって保護される。

5.1.3

EDC

フィールド

EDC フィールドは,位置 2 064∼2 067 に記録する 4 バイトによって構成する。誤り検出符号は,バイト

位置 0∼2 063 に適用する 32 ビット CRC でなければならない。データバイトの最下位ビットを最初に用い

る。EDC の符号語は,次の検査多項式によって割り切れなければならない。

P(x)=(x

 16

x

 15

x

 2

+1)×(x

 16

x

 2

x+1)

最下位のパリティビット(x

 0

)は,バイト位置 2 067 の最上位ビットに記録する。

5.1.4

中間フィールド

中間フィールドは,位置 2 068∼2 075 に記録する 8(00)  バイトで構成しなければならない。

5.1.5

P

パリティフィールド

P パリティフィールドは,位置 2 076∼2 247 の 172 バイトで構成し,附属書 に規定するとおりに,バ


33

X 6283

:2009

イト位置 12∼2 075 のデータを用いて計算する。

5.1.6

Q

パリティフィールド

Q パリティフィールドは,位置 2 248∼2 351 の 104 バイトによって構成し,附属書 に規定するとおり

に,バイト位置 12∼2 247 のデータを用いて計算する。

5.2

スクランブル化

各セクタの位置 12∼2 351 のバイト(バイト 12∼2 351)は,

附属書 に従ってスクランブル化されな

ければならない。スクランブル化したセクタのレイアウトは,

図 5.4 のとおりでなければならない。

12

同期信号バイト

2 340

スクランブル化した 8 ビットバイト

 0

12

351

図 5.4−スクランブル後のセクタ

5.3

F

1

フレーム

スクランブル化した各セクタは,一連の連続フレーム上に配置されなければならない。各フレームは,0

∼23 に番号付けされた,24 個の 8 ビットバイトで構成される。セクタの位置 0 のバイトは,フレームのバ

イト位置 4に配置されなければならない。ここで,は,0, 1, 2, 3, 4 又は 5 とする。そのセクタの連続す

るバイトは,そのフレームの連続するバイトに配置される。セクタの位置 2 351 のバイトの直後には,次

のセクタの位置 0 のバイトが続く。

次いで,フレームにおいて偶数-奇数番号付きの各バイト対のバイト順は定義済みとする。すなわち,バ

イト順 0, 1, 2, 3, 4, 5…は,1, 0, 3, 2, 5, 4…に置き換わる。24 個の置換え済み 8 ビットバイトをもつこれら

のフレームを,F

1

フレームという。F

1

フレームにおけるセクタのバイト位置 0 の位置は,4n+1 とする。

ここで,は,0, 1, 2, 3, 4 又は 5 とする。

5.4

CIRC

符号化−F

2

フレーム

F

1

フレームは,箇条 に従って,CIRC 符号化器に供給されなければならない。24 バイトの F

1

フレーム

の各々は,32 バイトの F

2

フレームの各々に変換される。F

1

フレームの 24 個の 8 ビットバイトの各々のビ

ットパターンは,変化しないままであるが,バイト自体は移動し,106 個の F

2

フレーム上に再分配される。

パリティ情報をもつ 8 個の追加 8 ビットバイトが加わり,各 F

2

フレームが,32 バイトで構成される。

5.5

制御バイト−F

3

フレーム及びセクション

制御バイトと呼ぶ単一バイトは,32 バイトの各 F

2

フレームに対して先頭バイトとして付加される。こ

れが,33 バイトの新たな F

3

フレームを生成する。

制御バイトは,箇条 に規定するとおり,98 バイトの表(単数)から得られなければならない。制御バ

イト(複数)の中の情報は,主として番地付けのために用いられる。その表(単数)の中のバイト(複数)

は,表(単数)の中のバイト 0 を先頭としバイト 97 を末尾として,CIRC 符号化器から出る 98 個の連続

した F

2

フレーム(複数)に付加される。この操作が,それぞれ 33 バイトからなる 98 個の F

3

フレームの

集まり(複数)を生成する。これらをセクション(複数)と呼ぶ。これらのセクション(複数)は,セク

タ(複数)とは同期していない。すなわち,あるセクタ(単数)の先頭バイトが置かれる F

1

フレーム(単

数)の番号と,表の最初の制御バイトが置かれる F

3

フレーム(単数)の番号との関係が指定されることは

ない。各セクションは,制御バイト(複数)をもつそれ自体の表(単数)をもつ。

制御バイト(複数)の生成方法を箇条 に規定する。


34

X 6283

:2009

   

5.6

ディスクへの F

3

フレームの記録

F

3

フレームをディスク上に記録するために,各 8 ビットで構成するバイトは,14 ビットで表現しなけれ

ばならない。これを 14 チャネルビットという。各 F

3

フレームは,いわゆるチャネルフレームによって表

され,それは,同期ヘッダ,併合ビット及び 33 個の 14 チャネルビットで構成する。

5.6.1

EFM

符号化

各セクションの F

3

フレームのすべてのユーザデータを表す 33 バイトは,8 ビットバイトである。これ

らの各々は,箇条 の表に従って 14 ビットで構成するバイトに変換されなければならない。これらの変換

されたビットをチャネルビットと呼ぶ。14 チャネルビットからなるこれらのバイトは,二つの“1”の間

に 2∼10 個の“0”をもつという特徴をもつ。

各セクションの最初の二つの F

3

フレームにある最初のバイト,すなわちこれらのフレームの制御バイト

は,この表に従っては変換されず,箇条 の表には含まれない 14 チャネルビットの特定の同期パターンを

与えられる。この二つのパターンは,次のとおりでなければならない。

a)

第 フレーム,バイト 0,(同期信号 0 という)  00100000000001

b)

第 フレーム,バイト 0,(同期信号 1 という)  00000000010010

左端のチャネルビットが,データストリームにおいて最初に送られる。

5.6.2

同期ヘッダ

同期ヘッダは,24 チャネルビットの次に示す列でなければならない。

100000000001000000000010

左端のチャネルビットが,データストリームにおいて最初に送られる。

5.6.3

併合チャネルビット

併合チャネルビットは,箇条 に従って設定される 3 チャネルビットの列でなければならず,同期ヘッ

ダと 14 チャネルビットの隣接バイトとの間と同様に,14 チャネルビットのバイトの間に挿入されなけれ

ばならない。

5.6.4

チャネルフレーム

各 F

3

フレームは,次の構成をもつチャネルフレームに変換される。

a)

同期ヘッダ  24 チャネルビット

b)

併合ビット  3 チャネルビット

c)

制御バイト  14 チャネルビット

d)

併合ビット  3 チャネルビット

e)

それぞれの後に併合ビットを伴うバイト 132  32×(14+3)=544 チャネルビット

これらのチャネルビットは,物理トラックに沿ってディスク上に記録されなければならない。チャネル

ビット“1”は,反射層においてピットからランドへの変化又はランドからピットへの変化によって表され

なければならない。チャネルビット“0”は,反射層における無変化によって表されなければならない。

5.7

情報領域のトラック構造

情報領域は,次の領域に情報トラックを含む。

−  リードイン領域

−  利用者データ領域

−  リードアウト領域

リードイン領域は,リードイントラックという情報トラックだけを含む。リードアウト領域は,リード

アウトトラックという一つだけの情報トラックを含む。


35

X 6283

:2009

利用者データは,利用者データ領域の情報トラックに記録されなければならない。ディジタルデータを

含むすべての情報トラックは,セクタの中に構造化されなければならない。

情報領域の情報トラックを連結するために,これらのトラックは,次のものを含んでよい。

a)

休止区間  休止区間は,情報トラックの一部分とし,制御情報だけを含んで,利用者データは含まな

い。

b)

プリギャップ  プリギャップは,利用者データを含まず,休止区間として符号化されるディジタルデ

ータトラックの最初の部分とする。プリギャップは,次の二つの期間に分けられる。

1)

第 期間  先行のトラックとして符号化された最小 75 セクション(最小 1 秒)。すなわち,Q チャ

ネル(6.3 参照)の制御フィールド(6.3.1 参照)

,及び先行のディジタルデータトラックの場合のセ

クタモードバイトの設定は,前の情報トラックのそれらと同じとする。

2)

第 期間  最小 150 セクション(最小 2 秒)。ここでは,Q チャネルの制御フィールド,及びセクタ

モードバイトの設定は,利用者データを記録するトラック部分のそれらと同じとする。プリギャッ

プのこの期間においては,データは,セクタの中で構造化される。

c)

ポストギャップ  ポストギャップは,ディジタルデータトラックの最後の部分であって,利用者デー

タを含まず,セクタの中で構造化される。ポストギャップの長さは,最小 150 セクション(最小 2 秒)

とする。Q チャネルの制御フィールドの設定及びセクタモードバイトの設定は,利用者データを記録

するトラック部分のそれらと同じとする。

5.7.1

リードイン領域

リードイントラックは,ディジタルデータトラックとする。それはセクタの中に構造化し,ポストギャ

ップで終了しなければならない。

5.7.2

利用者データ領域

利用者データ領域の情報トラックは,ディジタルデータトラックだけとする。次の規定が,利用者デー

タ領域中のトラックに適用される。

a)

最初の情報トラックは,150 セクション(2 秒)の休止区間で始まり,プリギャップの第 2 期間として

符号化しなければならない。

b)

利用者データ領域における最初のトラックではないディジタルデータトラックは,プリギャップで始

まらなければならない。

c)

ディジタルデータトラックは,リードアウトトラックが後に続く場合,ポストギャップで終わらなけ

ればならない。

5.7.3

リードアウト領域

リードアウトトラックは,ディジタルデータトラックとし,プリギャップなしでセクタの中に構成され

なければならない。

6

ディジタルデータトラックの制御バイト

ここでは,ディジタルデータトラックの制御バイトについて規定する。

注記  JIS X 6281 の箇条 22 から引用した。

ディジタルデータトラックの制御バイトを,32 バイトの各 F

2

フレームに対して先頭バイトとして付加

する。これが,33 バイトの新たな F

3

フレームを生成する。

各セクションの各 F

3

フレームは,その先頭バイトとして,制御バイトを含む。各セクションの制御バイ

トの構成を,

図 6.1 に示す。制御バイトは,1/75 秒ごとに,すなわちセクションの処理と同じレートで,


36

X 6283

:2009

   

更新される。

b8

b7

b6

b5

b4

b3

b2

b1

チャネル名

P

Q

R

S

T

U

V

W

同期信号 0

同期信号 1

バイト番号



2





.

96 
97

図 6.1セクション当たりの制御バイト

各バイトは,b1∼b8 の 8 ビットで構成する。ここでビット b8 を最上位ビットとする。

セクションの制御バイトの表は,それぞれ 96 ビットからなる P チャネル,Q チャネル,…,V チャネル

及び W チャネルと呼ばれる 8 個のチャネルを規定する。バイト 0 及びバイト 1 は同期信号で,別の扱いと

する。

6.1

R

W

チャネルの設定

R∼W の 6 チャネル,すなわち各 F

3

フレームの制御バイトのビット b1∼b6 は,使用されず,常に“0”

に設定される。

6.2

P

チャネルの設定

連続するセクションのすべての P チャネルは,情報領域の P チャネルを構成する。

この P チャネルは,各々が情報トラックの始点を示すためにフラグを用いる。情報トラックの始点を示

すフラグは,

“1”のビット列で表す。それ以外の場合は,P チャネルのビットは,

“0”に設定する。一つ

のセクションの P チャネルのすべてのビットは,同じ値に設定しなければならない。

フラグ(すなわち,P チャネルにおける“1”の連続した列)の最小長は,2 秒(すなわち,150 セクシ

ョン)でなければならない。P チャネルにおいて“1”をもつ最後の F

3

フレーム(すなわち,制御バイト

のビット b8 を“1”に設定している最後の F

3

フレーム)は,利用者データを含む最初のセクションでなけ

ればならない。

情報トラックが,2 秒より長い休止区間で始まるとき,フラグは,この休止区間と同じ長さをもたなけ

ればならない。

リードイントラックの P チャネルのビットは,

“0”に設定されなければならない。

利用者データ領域内の最後の情報トラックの P チャネルは,2 秒∼3 秒(すなわち,150 セクション∼225

セクション)のフラグで終了しなければならない。その終端は,リードアウトトラックの始点を表す。リ

ードアウトトラックにおいては,P チャネルのビットは,2 秒∼3 秒の間“0”に設定される。その後,P

チャネルのビットは,2.00 Hz±0.04 Hz のレート及び(50±5)%のデューティサイクルで,交互に“1”

及び“0”となる。

6.3

Q

チャネルの設定


37

X 6283

:2009

連続するセクションのすべての Q チャネルは,情報領域の Q チャネルを構成する。

Q チャネルは,後で規定するとおり,詳細な制御情報を含む。セクションの Q チャネルの最上位ビット

は,F

3

フレーム No.2 のそれとし,データストリームにおいて最初に送られる。したがって,Q チャネルの

ビットは,それが記録されるフレームの番号に従って番号付けされる。

セクションの Q チャネルのレイアウトは,

図 6.2 のとおりでなければならない。

Q チャネル(96 ビット)

制御

フィールド

Q モード

フィールド

Q データ

フィールド

CRC

4

ビット

4

ビット

72

ビット

16

ビット

 2

6

10

82

97

図 6.2チャネルのレイアウト

6.3.1

制御フィールド

Q チャネルの最初のフィールドである制御フィールドは,バイト番号 2∼5 の 4 ビットで構成する。それ

は,情報トラックに記録された利用者データの型を指定し,この利用者データがコピーされてもいいかど

うかを指定する。

a) (0100) 

への設定の場合  利用者データはディジタルデータであって,コピーしてはならないことを意

味する。

b) (0110) 

への設定の場合  利用者データはディジタルデータであって,コピーしてもよいことを意味す

る。

左端のビットは最上位ビットであり,位置 2 に記録される。

制御フィールドのビットは,最短 2 秒の休止区間(すなわち,インデクスフィールドが“0”に設定され

たとき。

)又はリードイン領域だけにおいて変更できる。ただし,二つのセクションの間で変更できるコピ

ービット,すなわち左から 3 番目のビットを除く。

6.3.2

Q

モードフィールド

Q チャネルの 2 番目フィールドである Q モードフィールドは,バイト番号 6∼9 の 4 ビットで構成する。

それは,Q データフィールドの内容を規定する(6.3.36.3.4 及び 6.3.5 を参照)

それは,Q モード 1 すなわち 0001,又は Q モード 2 すなわち 0010 に設定されなければならない。  Q モ

ード 1 の情報は,10 セクションの各連続において少なくても 9 回繰り返される。Q モード 2 があると,そ

れは,100 セクションの各連続において少なくとも 1 回繰り返される。

6.3.3

利用者データ領域及びリードアウト領域の モード の データフィールド

Q データフィールドは,時間情報を含む。位置 10∼81 における Q データフィールドの 72 ビットのレイ

アウトは,利用者データ領域及びリードアウト領域において

図 6.3 に示す九つの項目から構成される。最

上位ビットは,位置 10 に記録される。

TNO INDEX

MIN  SEC  FRAM

ZERO A-MIN

A-SEC A-FRAM

 10

81

図 6.3−利用者データ領域及びリードアウト領域の データフィールドの構造


38

X 6283

:2009

   

次に示す項目のほとんどは,それぞれが 4 ビットで構成するバイトでの 2 進記法で記録された,2 けた

(桁)の 10 進数で表される数値を含む。フィールドの内容が数値でなく,特定のビットパターンの場合は,

16 進記法で表示される。

Q データフィールドの各項目は,8 ビットからなる。

6.3.3.1

TNO

TNO は,セクションが属する情報トラックのトラック番号を指定する。

トラック番号 01∼99 は,利用者データ領域の情報トラックの番号でなければならない。連続する情報ト

ラックは,連続して番号付けされなければならない。ディスクの利用者データ領域の最初の情報トラック

は,トラック番号 01 をもたなければならない。

(AA)に設定されるとき,TNO はリードアウトトラックを指定する。

6.3.3.2

INDEX

INDEX は,情報トラックの細分を規定する。

a)  INDEX 00

  INDEX のこの値は,セクションが休止区間として符号化されることを表す。休止区間の

全長は,00 に設定された INDEX をもつ連続したセクションの数に対応する。

b)  INDEX 01

99  これらの値は,利用者データを含む情報トラックの部分の細分の INDEX を指定する。

最初の細分は,INDEX 01 をもたなければならない。連続した細分は,連続した INDEX の値をもたな

ければならない。

リードアウトトラックの INDEX は,01 に設定されなければならない。

6.3.3.3

MIN

SEC

及び FRAM

これらの 3 項目は,相対時間を指定する。すなわち,各情報トラックの中での走行時間の分を MIN で指

定し,秒を SEC で指定し,1/75 秒の倍数を FRAM の 00∼74 によって指定する。

休止区間(すなわち,INDEX=00)の始点で,相対時間は,休止区間の時間に設定される。休止区間に

おいてこの相対時間は減少し,最後のセクションで 0 になる。

利用者データ領域の情報トラックの利用者データ部分の最初のセクション(INDEX=01)

,及びリード

アウトトラックの最初のセクション(INDEX=01)において,相対時間は 0 に設定される。それは,情報

トラックの終端まで増加する。

6.3.3.4

ZERO

この項目のすべての 8 ビットは,

“0”に設定されなければならない。

6.3.3.5

A-MIN

A-SEC

及び A-FRAM

これらの 3 項目は,絶対時間を指定する。すなわち,利用者データ領域の開始からこの項目が属するセ

クションまでの経過時間を指定する。それは,分を A-MIN で記録し,秒を A-SEC で記録し,1/75 秒の倍

数を A-FRAM の 00∼74 によって記録する。

利用者データ領域の最初の情報トラックの最初のセクションにおいて,この絶対時間は 0 に設定される。

絶対時間は,リードアウトトラックの終端まで増加する。

絶対時間は,ディスク上の各セクションの位置を規定し,番地付けに用いられる。

6.3.4

リードイン領域の モード のデータフィールド

リードイン領域において,Q チャネルは,ディスクの目次 (TOC) を含む。各 Q データフィールドは,

この表の一つの項目を含む。各項目は,3 個の連続したセクションの中で 3 回繰り返される。項目は,情

報トラックの利用者データの始点の番地を表示する。それは,±1 秒の精度をもつ絶対時間で表される。


39

X 6283

:2009

項目は,トラック番号ポインタ,並びに INDEX=01 をもつトラックの最初のセクションの位置 P-MIN,

P-SEC 及び P-FRAM からなる。各項目の制御フィールドは,ポインタが参照する情報トラックの中で使わ

れる制御フィールドと同一とする。利用者データ領域のすべての連続する情報トラックが表の中に 3 回リ

ストされた後,(A0),(A1)  及び (A2) に設定された POINT をもつ,三つの追加項目が各々3 回表に加えら

れる。リードイントラックでは,この表全体が連続的に繰り返される。リードイントラックの終端では,

POINT のどんな値でも目次を終了できる。

リードイン領域の Q データフィールドは,

図 6.4 に示すレイアウトをもたなければならない。最上位ビ

ットは,位置 10 に記録される。

TNO POINT MIN

SEC

FRAM

ZERO

P-MIN

P-SEC

P-FRAM

 10

81

図 6.4−リードイン領域の データフィールドの構造

6.3.4.1

TNO

TNO は,リードイントラックを識別する 00 に設定しなければならない。

6.3.4.2

POINT

P-MINP-SEC

及び P-FRAM

POINT は,10 進数の値 01∼99 又は 16 進数の値のどちらかに設定されなければならない。

00∼99 に設定した場合,それは,情報トラックのトラック番号を指定する。この場合,P-MIN,P-SEC

及び P-FRAM は,この情報トラックの INDEX=01 をもつ最初のセクションの位置を,絶対時間で指定す

る。

(A0)  に設定した場合,P-MIN は,利用者データ領域の最初の情報トラックのトラック番号を指定し,

P-SEC 及び P-FRAM のすべてのビットは,“0”に設定される。

(A1)  に設定した場合,P-MIN は,利用者データ領域の最後の情報トラックのトラック番号を指定し,

P-SEC,P-FRAM の項目のすべてのビットは,“0”に設定される。

(A2)  に設定した場合,P-MIN,P-SEC 及び P-FRAM の項目は,リードアウトトラックの始点を指定し,

リードアウトトラックの最初のセクションの番地を指定する。

6.3.4.3

ZERO

この項目のすべての 8 ビットは,

“0”に設定されなければならない。

6.3.4.4

MIN

SEC

及び FRAM

これらの項目によって指定されるリードイン領域の相対時間は,リードイントラックの始点において任

意の値に設定され得る。それは,トラックの終端まで増加する。

6.3.5

情報領域の モード の データフィールド

Q データフィールドは,ディスクのカタログ番号を含む。Q チャネルの位置 10∼81 における Q データ

フィールドの 72 ビットのレイアウトは,

図 6.5 のとおりでなければならない。

N1  N2  N3  N4  N5  N6  N7  N8  N9  N10  N11  N12  N13

ZERO  P-FRAM

 10

81

図 6.5−情報領域の データフィールドの構造


40

X 6283

:2009

   

6.3.5.1

カタログ

ディスクのカタログ番号 N1∼N13 は,GS1(国際流通標準化機構)の品番規格 EAN/UPC に従って,識

別番号を形成する 2 進記法で記録される 13 けた(桁)によって表される。カタログ番号は,1 枚のディス

ク上では変わらない。

カタログ番号が与えられない場合は,N1∼N13 をすべて“0”に設定するか,ディスクから Q モード 2

を削除するかのどちらかでなければならない。

6.3.5.2

ZERO

この項目のすべての 12 ビットは,

“0”に設定されなければならない。

6.3.5.3

A-FRAM

この項目は,先行セクションの Q チャネルの A-FRAM に指定される時間の連続として,1/75 秒の倍数

の絶対時間を含む。これらの 8 ビットは,リードイントラックにおいて“0”に設定されなければならない。

6.3.6

CRC

この項目は,制御,Q モード及び Q データフィールドに関して計算される 16 ビットの巡回冗長検査文

字を,位置 82∼97 において指定する。この項目は,反転パリティビットを含む。CRC 符号語は,検査多

項式によって割り切れなければならない。CRC の最上位ビットは,Q チャネルの位置 82 になければなら

ない。

生成多項式は,次のとおりでなければならない。

G(x)=x

 16

x

 12

x

 5

+1


41

X 6283

:2009

7

CIRC

エラー訂正

ここでは,CIRC エラー訂正の符号化及び復号化について規定する。

注記  JIS X 6281 の附属書 から引用した。

7.1

符号化

F

1

フレーム(5.3 参照)の誤り訂正符号化は,3 段の遅延セクション並びに 2 個の符号化器 C1 及び C2

図 7.1 参照)からなる CIRC の符号化器によって実行される。

a)

入力  符号化器の入力は,各 F

1

フレームの 24 バイトからなる。これらのバイトは,それぞれ A 及び

B と示される二つの 8 ビットバイトの 12 語に順序付けられる。F

1

フレーム No.n のバイト 0 は,W12n,

A と表示され,バイト 23 は,W12n+11, B と表示される(図 7.1 参照)。

図 7.1CIRC 符号化器

b)

第 遅延セクション  第 1 遅延セクションのインタリーブ方式(図 7.1 参照)は,語を二つのグルー

プに分割し,一つのグループが,F

1

フレーム時間の 2 倍遅延する。

c)

符号化器 C2  誤り訂正符号化器 C2 は,(28, 24)  リードソロモン符号を生成する。入力の 24 バイトか

ら,4 個のパリティバイト Q[f)  参照]を出力する。

d)

第 遅延セクション  第 2 遅延セクションは,一連の 28 遅延(F

1

フレーム時間の 0∼27D 倍)からな

る。ここで,D は 4 に等しい。

e)

符号化器 C1  誤り訂正符号化器 C1 は,(32, 28)  リードソロモン符号を生成する。入力の 28 バイトか


42

X 6283

:2009

   

ら,4 個のパリティバイト P[f)  参照]を出力する。

f)

パリティ記号  C1 符号化器及び C2 符号化器の 8 個のパリティバイト P 及び Q は,次の式を満たす。

H

p

=V

p

=0

H

q

=V

q

=0

ベクトル V

p

及び V

q

を,

図 7.2 に示す。

行列 H

p

及び H

q

を,次に示す。

=

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

H

3

6

9

2

4

6

1

2

3

84

87

90

93

56

58

60

62

28

29

30

31

P

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

Λ

Λ

Λ

Λ

=

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

H

3

6

9

2

4

6

1

2

3

72

75

78

81

48

50

52

54

24

25

26

27

Q

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

Λ

Λ

Λ

Λ

GF(2

8

)  のフィールドに関する計算は,次の多項式によって定義される。

1

)

(

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF(2

8

)

の原始根を次に示す。

)

00000010

(

=

α

ここで,右端のビットを最下位ビットとする。


43

X 6283

:2009

 W12n−12 (2), A

W12n−24, A

 W12n−12 (1D+2), B

W12n−24, B

 W12n+4−12 (2D+2), A

W12n+4−24, A

 W12n+4−12 (3D+2), B

W12n+4−24, B

 W12n+8−12 (4D+2), A

W12n+8−24, A

 W12n+8−12 (5D+2), B

W12n+8−24, B

 W12n+1−12 (6D+2), A

W12n+1−24, A

 W12n+1−12 (7D+2), B

W12n+1−24, B

 W12n+5−12 (8D+2), A

W12n+5−24, A

 W12n+5−12 (9D+2), B

W12n+5−24, B

 W12n+9−12 (10D+2), A

W12n+9−24, A

 W12n+9−12 (11D+2), B

W12n+9−24, B

 Q12n−12 (12D)

Q12n

 Q12n+1−12 (13D)

Q12n+1

 Q12n+2−12 (14D)

V

q

Q12n+2

Q12n+3−12 (15D)

Q12n+3

V

p

W12n+2−12 (16D), A

W12n+2, A

 W12n+2−12 (17D), B

W12n+2, B

 W12n+6−12 (18D), A

W12n+6, A

 W12n+6−12 (19D), B

W12n+6, B

 W12n+10−12 (20D), A

W12n+10, A

 W12n+10−12 (21D), B

W12n+10, B

 W12n+3−12 (22D), A

W12n+3, A

 W12n+3−12 (23D), B

W12n+3, B

 W12n+7−12 (24D), A

W12n+7, A

 W12n+7−12 (25D), B

W12n+7, B

 W12n+11−12 (26D), A

W12n+11, A

 W12n+11−12 (27D), B

W12n+11, B

 P12n

 P12n+1

 P12n+2

P12n+3

D=4:n=0,1,2,……

図 7.2CIRC の列ベクトル

g)

第 遅延セクション  第 3 遅延セクションは,C1 符号化器からの一つおきの各バイトに,F

1

フレーム

時間の遅延を与える。

h)

出力  CIRC 符号化器の出力は,図 7.3 に示されるとおり,F

2

フレームにグループ化される。P バイト

及び Q バイトのすべてのパリティビットは,符号化器を出る前に反転される。符号化器の入力から出

力までのバイトの最大遅延は,F

1

フレーム時間の 108 倍とする。バイトの最小遅延は,F

1

フレーム時

間の 3 倍とする。


44

X 6283

:2009

   

バイト番号

バイト名

順序

0 WmA

m=12n−12 (3)

1 WmB

m=12n−12 (D+2)

2 WmA

m=12n+4−12 (2D+3)

3 WmB

m=12n+4−12 (3D+2)

4 WmA

m=12n+8−12 (4D+3)

5 WmB

m=12n+8−12 (5D+2)

6 WmA

m=12n+1−12 (6D+3)

7 WmB

m=12n+1−12 (7D+2)

8 WmA

m=12n+5−12 (8D+3)

9 WmB

m=12n+5−12 (9D+2)

10 WmA

m=12n+9−12 (10D+3)

11 WmB

m=12n+9−12 (11D+2)

12

m

Q   m=12n−12 (12D+1)

13

m

Q   m=12n+1−12 (13D)

14

m

Q   m=12n+2−12 (14D+1)

15

m

Q   m=12n+3−12 (15D)

16 WmA

m=12n+2−12 (16D+1)

17 WmB

m=12n+2−12 (17D)

18 WmA

m=12n+6−12 (18D+1)

19 WmB

m=12n+6−12 (19D)

20 WmA

m=12n+10−12 (20D+1)

21 WmB

m=12n+10−12 (21D)

22 WmA

m=12n+3−12 (22D+1)

23 WmB

m=12n+3−12 (23D)

24 WmA

m=12n+7−12 (24D+1)

25 WmB

m=12n+7−12 (25D)

26 WmA

m=12n+11−12 (26D+1)

27 WmB

m=12n+11−12 (27D)

28

m

P   m=12n−12

29

m

P   m=12n+1

30

m

P   m=12n+2−12

31

m

P   m=12n+3

D=4:n=0,1,2,……

図 7.3CIRC 符号化器出力の構造

7.2

復号化

信号の復号化は,符号化の逆の手順になっており,

図 7.4 に示す CIRC 復号器を用いる。


45

X 6283

:2009

図 7.4CIRC 復号器


46

X 6283

:2009

   

8

EFM

変調システム

ここでは EFM 変調のための EFM コード,フレームフォーマット及び EFM 変調器について規定する。

注記  JIS S 8605 の 13.及び 15.を引用した。

8.1

EFM

コード

EFM コード化は,図 8.1,表 8.1 a 及び表 8.1 b に従って行う。EFM コード変換に用いる NRZ-I 表記は,

“0”は連続している 2 個のビット間に変移がないことを示し,

“1”は変移があることを示す。

各ブロックの結合(マージング)及び低域周波数成分 (LF) の抑制のために,14 チャネルビットの各ブ

ロック間に 3 チャネルビット(結合ビット)を追加する。

EFM コードの最小ランレングス(二つの変移間の距離)は,3 チャネルビット  (

T

min

)  であり,このとき,

検出窓(アイパターン)は 1 チャネルビットである。

最大ランレングスは,11 チャネルビット  (

T

max

)  である。

結合ビットは,

T

min

に関する必要条件が満足しているときは,変移を含む必要はない。

結合ビットを伴う EFM コードの構成例を,

附属書 に示す。

注記  各ブロックは,C1 ビットから始まる。 
 d1∼d8 の C1∼C14 への変換については表 8.1 a 及び表 8.1 b の変換表参照。

図 8.1EFM コード


47

X 6283

:2009

表 8.1 a8-14 変換表 0-127NRZ-I 表記)

注記  各ブロックは,C1 ビットから始まる。


48

X 6283

:2009

   

表 8.1 b8-14 変換表 128-255NRZ-I 表記)


49

X 6283

:2009

8.2

フレームフォーマット

EFM コード化後,1 フレームは 588 チャネルビットからなり,その構成は,次のとおりとする(8.3 

照)

24 チャネルビットの同期パターン。

14 チャネルビットの制御及び表示シンボル 
14 チャネルビットの EFM コードで符号化された 24 のデータシンボル(8.1 参照)

14 チャネルビットのパリティ用は 8 シンボル

3 チャネルビットの結合ビットは 34 組(8.1 参照)

フレーム構成は,

図 8.2 に示す。


50

X 6283

2009

50

X 6283

2009

図 8.2−フレームフォーマット


51

X 6283

:2009

   

8.3

EFM

変調器

EFM 変調器を含むデータ符号化のためのブロック図を図 8.3 に示す。タイムマルチプレクサを用いて,

データ,誤り訂正,制御及び表示,並びにそれぞれのシンボルを決まった順序に配列する。

EFM 変調器は,そのシンボルの配列を,8.1 に規定する EFM コードに従い,チャネルビット列に変換す

る。さらに,EFM 変調器は,結合ビットと同期パターンとを加える。その結果 8.2 に規定するフレーム形

式のシリアル出力が得られる。

* 98 フレームの中に 2 回,制御及び表示チャネルの同期用

図 8.3EFM 変調器を含むデータ符号化のためのブロック

9

データの記録に関する諸条件

ここでは,データの記録に関する諸条件について次のとおり規定する。

−  データトラックの符号化規則は,箇条 に規定する。

−  中断なしに 1 回の記録動作で

(リードイン及びリードアウトを含む。

ディスク全体を記録することを,

中断なし記録又はディスクアトワンス (DAO) 記録と定義する。中断なし記録されたディスクについ

ては,データ構造は,サブコード Q のモード 5 を除き,箇条 の規定に従わなければならない(9.5

参照)

。情報領域は,次の領域からなる(

図 4.1 参照)。

a)

パワー校正領域 (PCA)

b)

プログラムメモリ領域 (PMA)

c)

いずれも次の領域を含む 1 個以上のセション

−  リードイン領域

−  プログラム領域/記録可能領域

−  リードアウト領域

箇条 は,PCA,PMA 及びセションの構造を規定する。複セションディスクの構造は,箇条 10 に規定

する。

同期パターン

制御及び表示の

同期パターン

 

CIRC

エンコーダ

制御及び表示の

エンコーダ

8 パリティ

シンボル

24 データ

シンボル

EFM

変調器

A/D からの 
16 ビット 
データワード

シリアル出力

8

8

データビット 8

14 チャネルビット*

24 チャネルビット

8


52

X 6283

:2009

   

図 9.1PCAPMA 及びリードイン領域の構造

順番に数回繰り返し記録された状態を

図 9.1 に示す。TSL は,ATIP 内に符号化して格納されたリードイ

ン領域の開始時間を示す。塗りつぶされた部分は既に記録した場所を示す。

このディスクのプログラム領域には,次の事例が存在すると仮定する。

−  トラック 1,2 及び 3 は中断されることなく連続して,例えば同一の記録機器 A で記録した。

−  トラック 4 は別の記録機器 B で記録した。

−  トラック 5 及び 6 は更に別の記録機器 C で記録した。

図のパワー校正領域 (PCA) は,次の状態を示す。

−  パワー試験領域 (Test Area) は OPC が 3 回 (1∼3)  実行されたことを示す。

−  カウント領域は 1 から 3 までの部分に EFM データを記録している。すなわち 3 回記録動作があった

ことを示す。

図のプログラム記憶領域 (PMA) は,次の状態を示す。

−  50 個の ATIP フレーム相当長のデータが記録されている。

−  最初の 10 フレームがディスク ID の記録で後の 40 フレームが 6 個のトラック (1∼6)  の記録である。

図のリードイン領域は次の状態を示す。

−  リードインに何も記録していないのでこのディスクはまだファイナライズしていない。

9.1

ATIP

同期規則

ディスク上のすべての領域で ATIP 同期の位置とサブコード同期の位置との間の許容誤差は,0±2 EFM

フレームとする。ATIP 同期の位置は,同期を同期パターンとして決定できる位置と定義する。これは,デ

ィスク上の物理的同期パターンの直後になる。サブコード同期の位置は,ディスク上の物理的同期パター

ンの開始位置と定義する(

図 9.1.1 参照)。記録された Q チャネルの絶対時間は,ATIP 時間と同一とする。


53

X 6283

:2009

図 9.1.1−同期規則

9.2

リンキング規則

数回の異なる記録動作で(例えば,異なる時刻に別のレコーダで)ディスクを記録することを,インク

リメンタル記録と定義する。

インクリメンタル記録の場合は,

リンキング規則を満足しなければならない。

9.2.1

一般リンキング規則(図 9.2.1 参照)

リンク位置は,EFM 信号の記録の開始及び停止ができるディスク上の物理的位置とする。公称リンク位

置は,サブコード同期パターンの開始後の 26 EFM フレームとする。記録間のギャップは許されない。記

録間に,最大 12 EFM フレームの重ね書きができる。記録の開始位置及び停止位置は,次の範囲内でなけ

ればならない。

開始位置:符号化器サブコードの同期開始後,26+0 /−4 EFM フレーム

停止位置:符号化器サブコードの同期開始後,26+4 /−0 EFM フレーム

パワー校正領域においては,別のリンキング規則を採用する(9.3 参照)

9.3 EFM フレーム

ATIP 同期

(ディスク位置)

2 EFM フレーム

(S0, S1)

0±2 EFM フレーム

0.5 EFM フレーム

0+36/−10 EFM フレーム

9.2.2

参照

サブコード同期

(ディスク位置)

ブロック同期

(符号化前)

0+36/−10 EFM フレーム

9.6.6

参照


54

X 6283

:2009

   

図 9.2.1−一般リンキング規則

9.2.2

データリンキング

データ記録の場合,EFM 記録の列は,リンクブロック,ランインブロック及びランアウトブロックで開

始し,終了しなければならない。一組の記録済みのリンクブロック,ランインブロック,利用者データブ

ロック及びランアウトブロックをパケットと呼ぶ(

図 9.2.2 参照)。パケット中の利用者データブロックの

個数をパケットサイズと呼ぶ。

リンク

ブロック

ランイン

ブロック 1

ランイン

ブロック 2

ランイン

ブロック  3

ランイン

ブロック  4

利用者データ

ブロック

ランアウト

ブロック 1

ランアウト

ブロック  2

図 9.2.2−パケットのレイアウト

EFM コード化をする前のブロック同期の開始位置は,サブコードの同期開始の後の,+36 EFM フレー

ムから−10 EFM フレームまでの範囲内にある(

図 9.1.1 参照)。

注記  ブロック同期の開始位置が,サブコード同期位置に対し約 16 EFM フレーム以上遅れる場合は,

ランアウトブロック 1 の最後のデータバイトは,有限なインタリーブ長に起因して CIRC 復号

器によって“訂正不可”のフラグが立つことが予想される。前記遅れが規定の制限内であると

きは,ブロックヘッダを含むランアウトブロック 1 の最初のデータバイトは正しいことが期待

できる。

リンクブロックは,9.2.1 に規定するとおり,公称リンク位置を含むブロックとする。一つのデータトラ

ック中の各々の EFM 記録は,1 個のパケットとして記録しなければならない。このため各記録は,1 個の

リンクブロックで開始し,4 個のランインブロック,1 個以上の利用者データブロック及び 2 個のランアウ

トブロックが後に続き,次のリンクブロックの最初の部分で終了しなければならない。

パケットサイズ

パケット


55

X 6283

:2009

この結果,利用者が記録した領域内の 1 個のリンクブロックは,常に 2 個のランアウトブロックに先行

され,4 個のランインブロックが後に続く。未記録領域又は論理消去している領域に続く利用者記録済み

領域の最初のリンクブロックは,ランアウトブロックが先行しない。未記録領域又は論理消去した領域が

後に続く最後の利用者記録領域の最後尾は,ランインブロックが後に続くことはない。

これらの規則も,パケットを重ね書きした後に,満たされなければならない。これは,既存のデータト

ラックでの重ね書きが,2 個の既存のリンク点の間だけで可能であることを意味する。

各データトラックは,利用者データをもつ 1 個以上のパケットを含まなければならない。リードイン領

域及びリードアウト領域の開始位置及び終了位置においては,ランインブロック及びランアウトブロック

の記録はオプションとする。

リンクブロック,ランインブロック,利用者データブロック及びランアウトブロックの識別は,ヘッダ

フィールドのセクタモードの中にある。このモードバイトのレイアウトを

図 9.2.3 に示す。ビット 7 が最

初のビットであり,msb となる。

 msb

1sb

Bit 7 6 5 4 3 2 1 0

ブロック表示子

予備

モード

ビット 7∼5

ブロック表示子

=000

利用者データブロック

=001 4 番目のランインブロック

=010 3 番目のランインブロック

=011 2 番目のランインブロック

=100

最初のランインブロック

=101

リンクブロック

9.2.1

の一般リンキング規則に従う EFM データの物理的リンキング

=110 2 番目のランアウトブロック

=111

最初のランアウトブロック

ビット 4∼2

  000

予備

ビット 1∼0

モード表示

=00

モード 0

=01

モード 1

=10

モード 2

=11

予備

図 9.2.3−モードバイトのレイアウト

パケットサイズが固定長である場合の論理的ブロック番号とブロックヘッダ中のブロックアドレスとの

関係については,

附属書 を参照。

9.3

パワー校正領域  (PCA)

パワー校正領域 (PCA) は,ディスクの正しい記録パワーを決定するために設けられている。PCA は次

の二つの領域から構成する(

図 9.1 参照)。

a)

試験領域  これはランダム EFM データを試験的にディスクに記録して,正しい記録パワーを決定す

るための領域である。


56

X 6283

:2009

   

b)

カウント領域  上記試験領域のどこが既に上記目的で使用されたかを示す領域である。

上の二つの領域は区画で区切られて,その各々が順番に使われる。区画番号 1 が最初に使われる。PCA

は何度でも使用可能である。すべての区画が使われいる場合は,全 PCA をいったん物理消去すれば,その

後更なるパワー校正作業が可能になる。

9.3.1

試験領域

試験領域は,

附属書 に示すように,OPC を実行する目的のために設ける。この領域の開始地点は ATIP

時間コードで,リードイン領域の手前 00:35:65 の場所である。終了地点はリードイン領域の手前 00:15:05

であり,試験領域に続いてカウント領域が始まる。

試験領域は 100 個の仕切りで区切られていて,

ディスク外周から内周に向けて 1∼100 の番号が付いてい

る(通常の番号の付け方と逆であることに注意する。

。一つの仕切られた区画は ATIP フレーム長さで 15

フレームに相当し,時間にして 15/75 秒の長さに相当する。ある仕切り P は,リードイン領域の開始地点

から(P×1+10)ATIP フレーム分だけ内周側に位置する(

図 9.1 参照)。

試験領域は各々30 ATIP フレーム長分の未使用領域をもつ。これは試験領域及びカウント領域の開始地

点に光ピックアップヘッドが容易にアクセスできるために設けられている。上記に関連するリンキングは

ATIP 同期信号終端から 0±2 EFM フレーム以内の長さでなければならない。

9.3.2

カウント領域

カウント領域は未使用の試験領域を信頼性をもち,かつ,最短時間で探し出す目的のために設けられて

いる。この領域の開始地点は,ATIP コードでリードイン領域の手前の 00:15:05 の場所である。終了地点は

00:13:25 である。カウント領域に続いて PMA が始まる(図 9.1 参照)。

カウント領域は 100 個の仕切りで区切られていて,

ディスク外周から内周に向けて 1∼100 の番号が付い

ている(通常の番号の付け方と逆であることに注意)

。一つの仕切られた区画は,ATIP フレーム長さで 1

フレームに相当し,時間にして 1/75 秒の長さに相当する。ある仕切り P は,リードイン領域の開始地点か

ら (P×1+1 030) ATIP フレーム分内周側に位置している(

図 9.1 参照)。

プログラムメモリ領域の開始地点のサーチに役立つよう,カウント領域は 30 個の予約済み ATIP フレー

ムとともに終わる。OPC のためにある試験領域 P を使用した場合,P 番目のカウント領域に EFM 信号を

記録する。これによって,カウント領域の未使用の仕切りの数 E を調べれば,次回に使用可能なテスト領

域の番号 U が U=101−E として得られる。

カウント領域に EFM 信号を記録するときは,その信号はこの情報領域の最後尾まで記録しなければな

らない。ただし,9.2.1 で規定した通常のリンキング部分は除く。カウント領域では,リンク位置は開始及

び停止とも,ATIP 同期信号終端位置から 0±2 EFM フレーム以内の長さでなければならない。

9.4

プログラムメモリ領域  (PMA)

プログラムメモリ領域 (PMA) は,リードイン領域の開始前の 00:13:25 ATIP から開始する。PMA は,

リードイン領域の開始時間に終了する。その情報は,リードイン領域の ATIP に符号化する(4.4 参照)

リードイン領域が未記録又は論理消去された状態である限り,PMA は暫定的な情報の格納領域として使

用する。PMA は,ディスク上の記録に関する情報を含む。この情報は,サブコード Q チャネルに符号化

する。

プログラムメモリ領域の使用は必す(須)であるが,中断のない記録 (DAO) の場合を除き,必ず使用

しなければならない(

附属書 参照)。ディスクを排出するとき,PMA は,ディスクの全内容の最新の状

態を保持していなければならない。


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9.4.1

PMA

の内容

PMA は,次の 2 種の情報を含む。

a)

開始及び停止の時間をもつトラック番号  部分記録したディスクの目次情報。PMA 中の全トラック

[予備トラック及び不完全トラックを含む。

9.4.1.1 を参照)

]のトラック番号は,連続して一つずつ

増加しなければならない。

b)

ディスクの識別(オプション)  各ディスクを識別するために,6 けた(桁)の数字をディスク中に

記録できる。

9.4.1.1

予備トラック

予備トラックは,利用者データを用いていまだ完全には記録していないが,トラックの開始及び停止の

時間が PMA の中に記録しているデータトラックとする。予備トラックが,プログラム領域の最初のトラ

ックでない場合,前記予備トラックは,先行するトラックと同じモードでなければならない。

ディスク又はセション(箇条 10 参照)をファイナライズする前に,ディスクのファイナライズした部分

の予備トラックのすべてをユーザ記録しなければならない。

予備トラックがプログラム領域の最初のトラックでなく,このトラックに利用者データが記録されてい

なければ,予備トラックの開始時間とその前のトラックの停止時間との差は,00:02:00 でなければならな

い。

予備トラックが,固定長のパケットでインクリメンタル記録される場合,そのトラック長及びパケット

サイズは,そのトラックが整数個のパケットで構成される方法(

図 H.1 参照)で決定されなければならな

い。これは,トラックの開始時間及び停止時間が,次の式に従わなければならないことを意味する。

停止時間−開始時間=パケット数×(パケットサイズ+7)−5

トラックの開始時間は,そのトラックの最初の利用者データブロックのヘッダアドレスと一致していな

ければならない(9.6.5.1 参照)

。トラックの停止時間は,トラックの最後のパケット(

図 9.2.2 参照)の終

わりにある(部分的な)リンクブロックのヘッダアドレスと一致していなければならない。

9.4.1.2

不完全トラック

不完全トラックは,その中に一連のインクリメンタル記録されたデータパケットが記録され得るデータ

トラックとする。不完全トラックの開始において,トラック記述子ブロック(9.6.5.2 参照)を含むプリギ

ャップ(9.6.5.1 参照)を記録しなければならない。不完全トラックに関する情報は,9.4.3 に従って,PMA

に記録しなければならない。

ディスク上に最大 1 個の不完全トラックをもつことができる。不完全トラックは,ディスク上の最終セ

ションの最終トラックとする。不完全トラックのトラック番号は,PMA に記録している最終トラックに等

しい。

9.4.2

記録シーケンス

PMA における記録動作は,常に 10 の倍数のサブコードフレームで実行しなければならない。10 フレー

ムからなるこのユニティの中では,連続するフレームは,サブコード Q チャネルの ZERO バイトに,0(最

初のフレーム)∼9(最終のフレーム)にラベル付けする。PMA を記録した部分では,この ZERO バイト

は,0 から 9 までの巡回カウントを連続的に繰り返さなければならない。

サブコードフレーム中の情報である特別な内容は,

“項目”と呼ぶ。項目は,五つの連続するサブコード

フレームの中で 5 回繰り返す。ユニティは 10 個のサブコードフレームからなるので,項目のこれらの五つ

の連続する繰返しは,0∼4 に又は 5∼9 にラベル付けする。奇数個の項目を記録しなければならないとき

は,常に 10 の倍数のサブコードフレームにおいて記録しなければならないので,これらの項目の最終のも


58

X 6283

:2009

   

のは,通常の 5 回ではなく,10 回繰り返す。この場合,10 回の連続する繰返しは,ZERO バイトに 0∼9

にラベル付けする。

PMA は,モード 0 のフレームを含まない幾つかの有効な PMA ユニティで構成する(9.4.3.1 参照)。PMA

は,未記録領域又は 1 個のモード 0 のユニティ(サブコード Q のモード 0 フレームを 10 個もつユニティ)

によって終了する。

注記 PMA がモード 0 のユニティで終了する場合,モード 0 のユニティの後に続くデータはどれもそ

の PMA には属さない。PMA がモード 0 のユニティで開始する場合,その PMA は,空である。

PMA 中の最初の項目は,PMA の開始時間に記録する。トラックの開始時間及び終了時間を規定する項

目(TOC 項目)は,トラック番号が増加する順序になるように現れなければならない。その他の有効な

PMA 項目は,PMA のどこに現れてもよい。

9.4.3

サブコード チャネル

サブコード Q チャネルフレームの符号化を,

図 9.4.1 に示す。


59

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S0, S1  CONTR  ADR

TNO

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

PMIN

PSEC  PFRAME

CRC

サブコードフレームの同期をとるための同期パターン。

S0, S1

S0=00100000000001 
S1=00000000010010 とする。

CONTR

ビット 1(コピービット)を除き,9.6.3.1 の CONTR を参照。 
POINT が指定するトラックのすべての部分でコピービットが“1”であるときだけ,ADR=1(TOC
項目)ならば,コピービットは“1”

(著作権なし)

注記  トラックの正確な著作権状態は,プログラム領域で常にチェックしなければならない。

TNO

=00

ZERO

=00∼09 
10 個のサブコードフレームのユニティで連続するフレームをラベル付けするカウンタ。 
最初のフレームは 0 にラベル付けされ,最終のフレームは 9 にラベル付けされる。重ね書きされた
サブコードフレームのカウント列は,以前に書かれたフレームと同期しなければならない。

CRC CONTR,ADR 及び Q-data(msb 先頭)に関する 16 ビットの誤り検出コード (CRC)。

  ディスク上では,パリティビットは反転した形で記録する。余りは,zero で検査されなければな
らない。検査多項式を,次に示す。 
          P(X)=X

16

X

12

X

5

+1

ADR ADR の値は,どんな情報が項目の中にあるか決定する。9.4.1 を参照。 
ADR=1

“目次情報 (TOC)”項目 
  すべてのトラックのトラック番号,開始時間及び停止時間。

a) POINT

=01∼99:このトラックがトラック番号 n をもつとき,POINT の値を n とする。

b) PMIN

,PSEC,PFRAME の値が,POINT によって指示されるトラックの開始時間を示す。

c) MIN

,SEC,FRAME の値が,POINT によって指示されるトラックの終了時間を示す。

  そのトラックが不完全トラック(9.4.1.2 を参照)である場合,MIN,SEC,FRAME の値は'FF FF 
FF'(16 進)に設定され,それは不完全トラックの擬似終了時間を示す。不完全トラックが終了した
後,不完全トラックの情報をもつ PMA の部分は,重ね書きされて終了時間の実際の値を含む。

ADR=2

“ディスク識別”項目 
  この項目の使用はオプション。PMA に 1 回だけ記録してよい。各ディスクの識別に使用できる 6
けた(桁)の数字をこの項目に記録する。使用しないとき,ADR=2 は存在しない。

a) MIN

,SEC,FRAME は,それぞれ BCD 符号化された 2 けた(桁)の数字を含む。6 けた(桁)

すべてがディスク識別となる。この 6 けた(桁)の数字は,ランダムに決定されなければなら
ない。

b) PSEC

は,ディスクのデータセションのフォーマットを規定する(ディスク上のすべてのデータ

セションは同じフォーマットでなければならない。

。可能な値(16 進)を次に示す。

  00:CD-DA セション又は CD-ROM セション

  10:CD-i セション 
  20:CD-ROM XA セション 
  FF:ディスク型未定義/不明

  他のすべての値は予約されている

c) POINT

,PMIN,PFRAME は予約され,

“0”に設定される。

ADR=3

データ用途では使用しない。

ADR=4

データ用途では使用しない。

ADR=5

データ用途では使用しない。

ADR=6∼F

予備

図 9.4.1−サブコード フレームの PMA における符号化


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9.4.3.1

サブコード モード を使った PMA の消去

一連の PMA 情報は重ね書きが可能で,また,モード 0 ユニティを使って終了することもできる。モー

ド 0 ユニティは 10 個の連続したサブコード Q のモード 0 フレームから構成する。これらのフレームには 0

∼9 のラベル付けをしている(9.4.2 参照)

。PMA のサブコード Q モード 0 は

図 9.4.2 に示す内容で構成さ

れている。

S0, S1  CONTR  ADR

TNO

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

PMIN

PSEC  PFRAME

CRC

S0, S1

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

これら 4 ビットは 0000 とする

ADR 0000 これらの 4 ビットはモード 0 を表す 
TNO

=00

POINT

=00

MIN, SEC, FRAME

=00, 00, 00

ZERO

=00∼09 
  10 個のサブコードフレームのユニティで連続するフレームをラベル付けするカウ

ンタ(9.4.2 参照)

最初のフレームは 0 にラベル付けされ,最終のフレームは 9 にラベル付けされる。重
ね書きされたサブコードフレームのカウント列は,以前に書かれたフレームと同期し

なければならない。

PMIN, PSEC, PFRAME

=00, 00, 00

CRC

図 9.4.1 の CRC に基づく。

図 9.4.2−サブコード モード フレームの PMA の符号化

9.4.4

サブコードチャネル PRW

PMA に該当する部分では,サブコードチャネル P,R∼W はすべて予備とし“0”に設定する。

9.5

リードイン領域

リードイン領域は,ディスクの情報(又はリードイン領域が属するセションの情報)及び利用者が記録

済みトラックの情報を含む。

あるリードインは,次のいずれかの状態にある。

−  未記録状態

−  ファイナライズされた状態。TOC は,PMA の内容に従わなければならない。

−  論理消去された状態。リードイン領域は記録済みであるが,TOC 情報を含んでいない(9.5.2.1 参照)

リードインでは,情報はサブコード Q チャネルに符号化している。サブコード Q モードを,JIS X 6281

の 22.3 に従って使用する。

ファイナライズしたリードイン領域では,次のサブコードモードが存在する。

モード 1 は,常に存在し,記録済みトラックの開始位置を含む(9.5.2 のモード 1 参照)

モード 5 は,常に存在し,中断なし記録ディスク (DAO) でも存在する。モード 5 の中で,CD-RW ディ

スクの識別が規定される(9.5.2 のモード 5 を参照)

。オプションで,モード 5 は,ディスクの再生中にス

キップされなければならない記録済みトラック又は記録済みトラックの部分(時間間隔)の情報を含む。

モード 1 及びモード 5 の両方が存在するとき,それらは交互に置かれていなければならず,各サブコー

ドブロックは 3 回繰り返される。モード 1 及びモード 5 はそれぞれ,10 個の連続したサブコードブロック

から少なくとも 3 個を使用する。


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9.5.1

ATIP/

サブコード同期

リードイン領域において,サブコードチャネル Q の MIN,SEC,FRAME に符号化された時間の値は,

ATIP 時間コードと同一とする(図 9.5.1)。

リードイン領域の終了は,ATIP 及びサブコード Q の両方において,99 分,59 秒,74 フレームの時間コ

ードで符号化する。

9.5.2

目次情報(TOC

セションをファイナライズするとき,TOC をリードイン領域に記録する。ファイナライズした後は,TOC

は,そのセションの完全な内容の最新の状態を保持していなければならない。

新しい記録の追加は,新しいセションの中か又は同一のセションの中かのいずれかに,プログラム(の

一部)

,リードイン領域及びリードアウト領域を重ね書きすることによって,可能である。

最初の(又は唯一の)セションの目次情報をもつリードイン領域は,ATIP に示す(4.4.2 参照)開始時

間から始まる。リードイン領域は,絶対時間 99:59:74 で終了する。これは,直径 50.0 mm+0/−0.4 mm に

相当する。

TOC 中では,項目は各 3 回繰り返す。完全な TOC は,リードイン領域の中で連続的に繰り返す。モー

ド 1 及びモード 5 は,別々に繰り返さなければならない(

表 9.5.1 参照)。

表 9.5.1−データディスクの最初のリードイン領域の目次情報  (TOC)

フレーム

番号

CONTR

& ADR

TNO POINT MIN  SEC  FRM ZERO

PMIN PSEC PFRM

n 01

00

A0

絶対時間

00 01 00 00

n+1 01 00

A0

絶対時間

00 01 00 00

n+2 01 00

A0

絶対時間

00 01 00 00

n+3  05  00 B0 22 30 00 03 63 00 00 
n+4  05  00 B0 22 30 00 03 63 00 00 
n+5  05  00 B0 22 30 00 03 63 00 00 
n+6 01 00

A1

絶対時間

00 01 00 00

n+9  05  00 C0 C2 00 8C 00 97 35 00

n+12 01 00 A2

絶対時間

00 20 00 00

n+15  05  00 C1 04 8C 60 00 00 00 00

n+18 01 00 01

絶対時間

00 00 02 00

n+21  05  00 B0 22 30 00 03 63 00 00

n+24 01 00 A0

絶対時間

00 01 00 00

n+27 以降  フレーム n+15∼n+26 を繰り返す。

最初のプログラム領域に 1 個のトラックをもつ,1 個のファイナライズされたデータセションの付いた

TOC の符号化例。次のプログラム領域の開始時間は,POINT=B0 で示す。 
−  フレーム n∼(n+20):モード 5 の符号化を交互に施した,モード 1 (ADR=1)  の完全符号化。 
−  フレーム (n+3)∼(n+17):モード 1 の符号化を交互に施した,モード 5 (ADR=5)  の完全符号化。


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S0, S1  CONTR  ADR

00

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

PMIN

PSEC  PFRAME

CRC

TNO

 

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

ビット 1(コピービット)を除き,9.6.3.1 の CONTR を参照。 
POINT が指定するトラックのすべての部分でコピービットが“1”であるときだけ,ADR=1
(TOC 項目)ならば,コピービットは“1”

(著作権なし)

注記  トラックの正確な著作権状態は,プログラム領域で常にチェックされなければならない。

TNO 00 
CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

ADR=1

モード 1 を表す。 
MIN,SEC 及び FRAME は,ディスク上の絶対時間を表示する。それらは,ATIP 時間と同一で
なければならない。 
ZERO=00 
a)  POINT

0199 のとき  PMIN,PSEC 及び PFRAME の値は,POINT によって指示される

記録済みトラックの開始位置を与える。

b)  POINT

A0 のとき

1) PMIN

は,プログラム領域の中の最初の記録済みトラック番号の値を与える。

2) PFRAME

は,00 とする。

3) PSEC

は,セションフォーマットを規定する。可能な値(16 進)を,次に示す。

00:CD-DA 及び CD-ROM 
10:CD-i 
20:CD-ROM-XA

c)  POINT

A1 のとき

1) PMIN

は,プログラム領域の中の最後に記録されたトラックの番号の値を与える。

2) PSEC

及び PFRAME は,00 とする。

d)  POINT

A2 のとき  PMIN,PSEC,PFRAME は,リードアウト領域の開始位置を与える。

ADR=5

モード 5 を表す。複セションポインタ(

表 9.5.1 参照)

a)  POINT

B0 のとき  このポインタは,POINT=C0 とともに,CD-RW ディスクの識別に用

いる。ディスク上のすべてのセションのリードイン領域の中に,POINT=B0 は常に存在す
る。

1) MIN

,SEC,FRAME は,記録可能領域における次の可能なプログラム領域の開始時間を

与える。

最終セションがそのディスクの最終セションと指定されると,MIN,SEC,FRAME は,

FF,FF,FF の値(16 進)を含まなければならない。

2) PMIN

,PSEC,PFRAME は,

(ATIP からコピーされた)記録可能領域の最外周リードア

ウト領域の最大開始時間を与える。

3) ZERO

は,モード 5 に存在する異なるポインタの総数を与える。

b)  POINT

C0 のとき  このポインタは,POINT=B0 とともに,CD-RW ディスクの識別に

用いる。POINT=C0 は,最初のリードイン領域だけに常に存在する。

MIN,SEC 及び FRAME は,リードイン領域に符号化されている(4.4 参照),msb 組合

せ 101(特別情報 1,4.4.1 参照)をもつ特別に符号化された ATIP フレーム中の対応する
ATIP 欄のコピーを含む。

1) MIN

:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“分”バイトに符号化された値

からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:W1∼W3,X1,V1∼V3(ビット 7=msb)

ビット 0=0

図 9.5.1−サブコード フレームのリードイン領域における符号化


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2) SEC

:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“秒”バイトに符号化された値

からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:U1∼U7(ビット 7=msb)

ビット 0=0

3) FRAME

:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“フレーム”バイトに符号

化された値からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:D1,B1∼B3,A1∼A3(ビット 7=msb)

ビット 0=0 
注記  ビット A1∼A3 は,ATIP における追加情報 1,2 及び 3 の存在を示す。TOC 中の

ポインタ C1,C2 及び C3 の存在とは関係ない。

4) ZERO

:予備で zero に設定される。

5

) PMIN,PSEC,PFRAME:ディスクの最初のリードイン領域の開始時間を与える。

c)  POINT

C1 のとき  このポインタは,最初のリードイン領域だけに存在し,CD-RW ディ

スクの追加情報を与える。POINT=C1 は,追加情報 1 が ATIP に存在するときだけ,存在

しなければならない。POINT=C1 の内容は,追加情報 1 の内容のコピーでなければならな
い。

MIN,SEC 及び FRAME は,リードイン領域に符号化されている(4.4 参照),msb 組合

せ 001(追加情報 1,4.4.1 参照)をもつ特別に符号化された ATIP フレーム中の対応する
ATIP 欄のコピーを含む。

1) MIN

:この値は,msb 組合せ 001 をもつ ATIP フレームの“分”バイトに符号化された値

からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:L1∼L3,H1∼H4(ビット 7=msb)

ビット 0=0

2) SEC

:この値は,msb 組合せ 001 をもつ ATIP フレームの“秒”バイトに符号化された値

からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:P1∼P3,G1∼G3,Y1(ビット 7=msb)

ビット 0=0

3) FRAME

:この値は,msb 組合せ 001 をもつ ATIP フレームの“フレーム”バイトに符号

化された値からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:E1∼E3,Z1∼Z4(ビット 7=msb)

ビット 0=0

4) ZERO

,PMIN,PSEC,PFRAME:予備,zero に設定される。

d)  POINT

C2C3 のとき  これらのポインタは,将来の拡張のために予約されていて,使

用してはならない。

図 9.5.1−サブコード フレームのリードイン領域における符号化(続き)

9.5.2.1

サブコード モード をもつリードイン領域の消去

いま,CD-RW ディスク全体,又はその中の一つのセションに重ね書きを行うとすると,リードイン領

域はサブコード Q モード 0 と同モード 5 とを交互に含むような信号(9.5 で規定)で重ね書きをすること

によって消去しなければならない。

この 1 連の動作において,サブコード Q モード 5(9.5.2 で規定)はディスクの新しい状態を反映する。

そのセションが再度ファイナライズするまでは POINT=B0 の MIN,SEC,FRAME は“FF,FF,FF”に

設定する。

サブコード Q モード 1 は,同モード 0 へと変更になるが,この場合,

図 9.5.2 の内容に置換される。


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S0, S1  CONTR  ADR

TNO

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

PMIN

PSEC  PFRAME

CRC

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

これら 4 ビットは 0000 とする

ADR 0000 これらの 4 ビットはモード 0 を表す 
TNO

=00

POINT

=00

MIN, SEC, FRAME

ATIP から引用したディスクの絶対時間を表示する

ZERO

=00

PMIN, PSEC, PFRAME

=00, 00, 00

CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

図 9.5.2−サブコード モード フレームのリードイン領域における符号化

9.5.3

サブコードとヘッダとの時間情報の同期

リードイン領域がデータトラックとして符号化されている場合,ヘッダアドレスと,EFM コード化の前

のサブコード Q 相対時間とは同一でなければならない。

9.6

プログラム領域

プログラム領域は,利用者記録済みトラック,予約済みトラック又は不完全トラックから構成する。プ

ログラム領域は,部分的に記録されることができ,その場合,未記録の領域又は論理消去された領域が存

在できる。未記録領域又は論理消去した領域は,予約済みトラックの終端及び最終プログラム領域の終端

だけで許可する(9.4.1.1 及び 9.4.1.2 参照)

記録済み領域の部分を重ね書きすること,又はディスクの未記録の領域又は論理消去した領域に書き込

むことによって,記録が実行できる。以前に記録したデータトラック中への重ね書きは,既存のリンク点

で開始及び終了する場合だけ許される。

未記録領域又は論理消去された領域における記録は,予約済みトラックの始めに開始しなければならな

いか,未記録領域又は論理消去した領域の前の最終利用者記録領域の終端に直接リンキングしなければな

らない(

図 9.6.1)。

トラック 1

予約済みトラック

トラック 2

予約済みトラック

トラック 3

不完全トラック

利用者記録領域

最初の未記録領域

利用者記録領域

2 番目の未記録領域

図 9.6.1−未記録領域への記録のときの可能開始位置

すべての記録は,すべてのリンキングルールを満たさなければならず(9.2 参照)

,データトラックのた

めのトラック記述子ブロックに記述されたトラック属性に従わなければならない(9.6.5.2 参照)

9.6.1

ATIP

とサブコードとの時間情報の同期

プログラム領域において,サブコード Q 絶対時間は,ATIP 時間コードと同一とする。プログラム領域

の最初の ATIP 及びサブコード Q の時間コードは,zero(0 分,0 秒,0 フレーム)とする。

未記録(又は理論消去済み)領域における記録のための許可された開始位置

トラック 1:

トラック 2:

トラック 3:

2


65

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9.6.2

サブコードとヘッダとの時間情報の同期

ヘッダのアドレスと EFM コード化の前のサブコード Q 絶対時間とは同一とする。

9.6.3

サブコード チャネル

9.6.3.1

サブコード チャネル,モード 1(図 9.6.2

プログラム領域中の Q チャネルのデータは,9.6.3 で特記する場合を除き,JIS S 8605 による。

S0, S1  CONTR

1

TNO  INDEX

MIN

SEC

FRAME ZERO

AMIN

ASEC  AFRAME

CRC

ADR

 

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

トラック内の情報種別の識別(ビット 3 は,最初のビット及び msb)

      ビット 3∼0

符号化識別。

=01x0

中断なし記録されたデータトラック

=01x1

インクリメンタル記録されたデータトラック

=10x0

予備

=10x1

予備

=11x0

予備

=11x1

予備

      ビット 1

このコピービットの 3 状態は,連続 1,連続 0,又は交互 1/0。同一ト

ラックの中で,コピービットの状態は変更できる。

=連続 0

トラックは著作権保護される。

=連続 1

トラックは著作権保護されず,コピーが許される。

=1/0 の交番  トラックは,コピーライト保護されたトラックの 1 次又はそれ以上の

生成コピーとする。1 と 0 との交番周波数は,9.375 Hz(デューティサ
イクル 50  %)であり,それは,連続して 4 サブコードフレームが 1

で 4 フレームが 0 となることを意味する。

ADR=1

モード 1 であることを示す

TNO, INDEX

トラック及びインデクス番号

MIN, SEC, FRAME

トラック内の相対時間

ZERO=00  予備 
AMIN, ASEC, AFRAME

未記録ディスクの ATIP に基づく絶対時間

CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

図 9.6.2−サブコード モード フレームのプログラム領域における符号化

9.6.3.2

サブコード モード を使ったプログラム領域の消去

いま,CD-RW ディスクの一部,又はその中の一つのセションを消去する場合,対応するプログラム領

域及びリードアウト領域を

図 9.6.3 の内容をもつサブコード Q モード 0 信号で論理消去することが望まし

い。


66

X 6283

:2009

   

S0, S1  CONTR  ADR

TNO

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

AMIN

ASEC  AFRAME

CRC

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

= 0010 主チャネルがオーデイオトラックである 
 0110 主チャネルがデータトラックである

ADR 0000:これらの 4 ビットはモード 0 を表す 
TNO

=FF

INDEX

=FF

MIN, SEC, FRAME

=00, 00, 00

ZERO

=00

AMIN, ASEC, AFRAME

ATIP に格納されているディスクの絶対時間を示す。

CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

図 9.6.3−サブコード Q,モード フレームのプログラム領域の符号化

消去領域はプログラム領域の開始地点又はプログラム領域内のリンク地点から始まることができる。同

様に消去領域の最後はプログラム領域のリンク地点又はプログラム領域の終了地点と一致することができ

る。

消去した領域をもつセションはファイナライズしていないセションであるから,この部分のリードイン

及びリードアウト両領域も消去しなければならない。複セション CD の最後のセションを除くすべてのセ

ションはファイナライズしなければならない。したがって,最後尾のセションだけが一部消去した領域を

もつことが許される。

消去した領域に存在する主チャネルには,

いかなる有用な情報も書かれていてはならない。

ただリンク,

ランイン,ランアウトブロックだけ,その存在が場合によっては許される。データ構造部分の消去の場合

はデータブロックは JIS X 6281 に基づいて初期化しなければならない。すなわちブロックヘッダは,通常

のアドレス及びユーザデータブロックであることを示すモードバイトをもたなければならない(

図 9.2.3

参照)

消去動作実行後は PMA の内容は新しいディスクの状態に合わせて更新しなければならない。この場合

にトラックの合計数,並びにすべてのトラックの開始時間及び終了時間についての規定を満たさなければ

ならない。これについては予約トラック及び不完全トラックについても同様である(9.4 参照)

9.6.4

P

RW

サブコードチャネル

プログラム領域中の最初の 2 秒については,P ビット=1 とする。ディスクの残りの部分では,P ビット

は“0”に設定するか,又は JIS S 8605 の 17.4 に規定するとおり使用しなければならない。チャネル R∼

W は,“0”でなければならない。

9.6.5

データトラック

すべてのデータトラックは,プリギャップで開始しなければならない。中断なしに記録されたすべての

データトラックは,最小 2 秒のポストギャップを付けて終了することが望ましい。

9.6.5.1

プリギャップ

プリギャップの使用は,5.7 に示す。

9.6.5.2

トラック記述子ブロック(表 9.6.1 参照)

インクリメンタル記録が行われたデータトラック(パケット記録)

,トラックアトワンス (TAO) 記録,

及びセションアトワンス (SAO) 記録が行われたセションのデータトラックでは,トラック記述子ブロッ

クは必す(須)とする。ディスクアトワンス (DAO) が行われたトラックについては,トラック記述子ブ


67

X 6283

:2009

ロックを記録しないことが望ましい(

附属書 参照)。

トラック記述子ブロックは,利用者データフィールドの中に,現トラックのトラック属性の情報を含む。

トラック記述子ブロックの中の利用者データ領域は,次の二つの部分から構成される。

a)

トラック記述子表  この表は,各利用者データ領域の始めにあり,8 バイト長とする(9.6.5.2.1 参照)。

b)

一つのトラック記述子ユニット  1 ユニットは,16 バイトからなる。トラック記述子ユニットは,ト

ラック記述子表の直後に置く(9.6.5.2.2 参照)

最終トラック記述子ユニットの終わりと,トラック記述子ブロックの利用者データ領域の終わりとの間

の不使用バイトは,

“0”で埋める。


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表 9.6.1−データトラック のトラック記述子ブロックの中の利用者データ領域(モード 1

バイト

内容

0 54 
1 44 
2 49 
3 01 
4 50 
5 01 
6 04

トラック 
記述子表

7 04 
8 04 
9 91

10 00 
11 00 
12 32 
13 00 
14 00 
15 00 
16 00 
17 00 
18 00 
19 00 
20 00 
21 00 
22 00

トラック

記述子

ユニット

23 00 
24 00 

不使用

バイト

2 047

00

・バイト 0∼7 はトラック 4 のデータ記述子表

・バイト 8∼23 はトラック 4 のデータ記述子ユニット

・プリギャップは 150 ブロック(=2 秒相当)長

・トラック 4 は 32 個の固定長の利用者データパケットをもち,順番に記録する。

9.6.5.2.1

トラック記述子表

主チャネルの中のこれら 8 バイトは,次を表す(

表 9.6.1 参照)。

バイト 0∼2

トラック記述子 (TDI) であることの表示。

これらの 3 バイトは 16 進法で“54 44 49”に設定(JIS X 0201 で“TDI”を示す。

バイト 3∼4

プリギャップ長

BCD で記載したプリギャップの 2 番目の部分のブロック数を示す。

バイト 5

どのトラック記述子ユニットが存在するかを示す。

=00:予備(CD-R 用)

=01:このトラック記述子ブロックでは現在のトラックのトラック記述子だけが

存在する

=他の組合せ:予備


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バイト 6

現在のトラック番号  BCD で表示

バイト 7

現在のトラック番号  BCD で表示

9.6.5.2.2

トラック記述子ユニット

1 個のトラック記述子ユニットは  主チャネル中の 16 バイトから構成される。

これらのバイトはそのトラックの属性を示す。これら 16 バイトの内容を次に示す(

表 9.6.1 参照)。

バイト 0 BCD で記載したこのトラック記述子ブロックが属しているトラック番号を示す。

バイト 1

このトラックの記録方法(ビット 7 が msb)

ビット 7∼4  =1000:中断なし記録されたデータトラック。すなわちこのトラッ

クは 1 個のパケットだけで構成している。

ビット 3∼0 は予備。0 で埋める。

=1001:インクリメンタル記録が行われたデータトラック。

このトラックは複数個のパケットから構成。

ビット 3∼0=0000:可変パケットサイズである。

=0001:固定パケットサイズである。

=上記以外:予備

ビット 3∼0 は予約済み。

“0”で埋める。

バイト 2∼4

パケットサイズ

a)

固定パケットサイズでインクリメンタル記録が行われたトラック(バイト 1

=“91h”

)である場合,これら 3 バイトはブロック中のパケットサイズを

BCD で示す (MSB)。

b)

可変パケットサイズでインクリメンタル記録が行われたトラック(すなわち

バイト 1=“90h”

)である場合及び無中断で記録されたデータトラックであ

る場合(バイト 1=“80h”

,これらの 3 バイトは“FF FF FFh”とする。

バイト 5∼16

予備。

“0”に設定

9.6.6

ATIP

とヘッダとの同期

ブロック同期の開始場所は,ATIP 同期の後,−10 EFM フレーム及び+36 EFM フレームの範囲内にある

図 9.1.1 参照)。

9.7

リードアウト領域

9.7.1

リードアウト領域

ディスクが単セションディスクである場合,リードアウト領域は,少なくとも直径幅で 1.0 mm とし,

最小で 1 分 30 秒の記録時間をもつ。

ディスクが複セションディスクである場合,最初のセションのリードアウト領域は,1 分 30 秒の長さを

もつ。2 番目以降のセションのリードアウト領域は,30 秒の長さをもつ。リードアウトの最大可能な開始

時間は,ATIP 内に符号化する(4.4 参照)

9.7.1.1

ATIP

とサブコードとの時間情報の同期

リードアウト領域では,サブコード Q の絶対時間は,ATIP 時間コードと同一とする。


70

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10

複セションディスク及び複合形ディスク

10.1

導入及び定義

リードイン領域,プログラム領域及びリードアウト領域からなるディスク上の領域をセションという。

ディスクが 2 個以上のセションを含んでいるか,又は含むことができる場合,このディスクを複セション

ディスクという。複合形ディスクとは,最初のセションをスタンプ記録したセションであるような複セシ

ョンディスクである。

あるセションのプログラム領域をすべて記録し,リードイン領域及びリードアウト領域を記録すると,

そのセションはファイナライズされる。ディスクをレコーダから取り出すときには,最終セション以外の

すべてのセションをファイナライズしなければならない。

ディスクの最終記録済みセションは,

“最終セシ

ョン”

9.5.2 参照)として指定でき,この場合には追加セションの記録を禁止する。

10.2  PCA

及び PMA

複セションディスクの PCA 及び PMA は,両方とも 9.3 及び 9.4 の定義に従う。

ディスクがレコーダから取り出されるときには,PMA は,不完全トラックの例外はあるが,そのディス

クのすべてのセションの全トラックのデータを含む。

10.3

リードイン領域

最初のセションのリードインについては,この規格の

表 9.5.1 及び図 9.5.1 を参照。第 2 セション以降の

セションのリードインについては,その長さは 1:00:00 とする。ある一つのセションのリードインにおい

て,サブコード Q,モード 1 は常に存在する(

図 9.5.1 参照)。モード 1 は,そのセションのすべてのトラ

ックの開始アドレス及びそのセションのリードアウト領域の開始アドレスを格納しなければならない。複

セションディスクでは,最終セションを含むすべてのセションのリードイン領域に,モード 5 が存在しな

ければならない(9.5 参照)

。モード 1 及びモード 5 の存在を示すために,各サブコードブロックに各々の

モードの ADR を 3 回ずつ連続して交互に表示しなければならない(

表 9.5.1 の ADR 参照)。

10.4

プログラム領域

複セションディスクの,第 2 セション以降では,そのセションの最初のトラック番号は,一つ手前のセ

ションのプログラム領域の最後のトラック番号に 1 を加えた番号でなければならない。複セションディス

クのすべてのセションのプログラム領域の最初のトラックは,00:02:00 の長さをもつ休止区間(データト

ラックのプリギャップ)にて開始しなければならない。一つのセションのプログラム領域のサブコード Q

チャネルの内容は 9.6.3.1 に従わなければならない。オーディオデータを扱う場合は,モード 2 及びモード

3 も使用される。

10.5

リードアウト領域(9.7.1 参照)

第 2 セション以降のセションのリードアウト領域において,各セションの最初のトラックの開始アドレ

スを示すポインタは,サブコード Q のモード 5 に格納されなければならない。このポインタの値は,この

セションの TOC に符号化されている最初のトラックのアドレスと等しくなければならない。第 1 セション

ではモード 5 は存在しない。モード 1 及びモード 5 の両方が存在する場合,各サブコードブロックに各々

のモードの ADR を 3 回ずつ連続して交互に表示しなければならない。

10.6

データの検索構造

複セションディスクのすべてのデータセションは,同一のタイプでなければならない。

10.6.1

複セションディスクの論理セクタアドレス  (LSA)

複セションディスクの論理セクタアドレス (LSA) は,次の式によって計算される。


71

X 6283

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LSA=4 500×PSA [mm]+75×PSA [ss]+PSA [ff]−150

ここに, LSA:

論理セクタアドレス

PSA: 分:秒:フレームで表した物理セクタアドレス。あるセ

クタの PSA はこのセクタのヘッダのアドレスを示す。

PSA [mm]: 物理セクタアドレスの“分”の数値

PSA [ss]: 物理セクタアドレスの“秒”の数値

PSA [ff]: 物理セクタアドレスの“フレーム”の数値

10.6.2

ファイルシステム

複セションディスクは,ISO 9660 ファイルシステムを含み,次の要件を満たすことが望ましい。

a)

ディスクの最終セションはデータセションとする。

b)

最終セションのセクタ 16 は全ディスクに対する ISO 9660 の主ボリューム記述子を含む。あるセショ

ンのセクタ 16 のアドレスは,このセションのプログラム領域の最初のトラックの TOC 値に 00:00:16

を加算することによって得られる。

10.7

複合形ディスク:ディスク特性

複合形ディスクの記録可能な部分は,3.2 の未記録ディスクに示す規定を満たさなければならない(

10.1

参照)

。複合形ディスクのスタンプ記録された部分及び利用者記録された部分は,3.3 の記録済みディ

スクに示す規定を満たさなければならない。ただし,

R

top

の最大変化及びプッシュプルの最大変化(±

15  %)に関しては,利用者記録された部分とスタンプ記録された部分とが各々別々に満たせばよい。

注記 LIA=リードイン領域,LOA=リードアウト領域:この例の PMA 及び PCA は,どちらも部分記録され,記録可

能とする。セション 1 がスタンプ記録済みの場合は,PMA は,部分的スタンプ記録済み,記録済み及び記録可
能とする。

図 10.1−複合形ディスクのレイアウト例


72

X 6283

:2009

   

附属書 A

規定)

ディスク試験のための記録ストラテジ

序文

この附属書は,1.8.1.1 c)  に規定する光ピックアップヘッドを用いるディスク試験のための記録ストラテ

ジについて規定する。

A.1

  公称 CD 速度 1x に対する記録ストラテジ

各々の EFM マーク I

n

  (

n

=3∼11)  に対して [(

n

−0.5)×T]  の記録パルス列を適用する(

図 A.1 参照)。T

は一つのクロックの周期とする。各々の記録パルス列でその最初のパルスは 0.5T だけ EFM 信号より遅ら

せる。また,そのパルスの幅は 0.5T とする。それ以降に続くパルス列においては 0.75T だけ遅れた 0.25T

の幅をもつ。また,記録パルス列の終了地点は,最後のパルスの立下りエッジから 1T 分だけ距離を置く。

パルス列の高さに相当する記録パワーを

P

W

という。また,パルスとパルスとの間の底部に相当するレー

ザ出力値を

P

B

(バイアスパワー)という。さらに 1 連の記録パルス列と次の記録パルス列との間のレーザ

出力値を

P

E

(消去パワー)という。

図 A.1−公称 1x 速度での記録ストラテジ

A.2

  公称 CD 速度の 2x 及び 4x に対する記録ストラテジ

各々の EFM マーク I

n

 (

n

=3∼11)に対して,[(

n

−0.5)×T]  の記録パルス列を適用する(

図 A.2 参照)。T

は一つのクロックの周期である。各々の記録パルス列でその最初のパルスは 0.5T だけ EFM 信号より遅ら

せる。また,最初のパルスの幅は 1T とする。それ以降に続くパルス列においては 0.5T の幅をもち,後半

の 0.5T 相当部の出力は

P

B

とする。各レーザ出力値の呼称は A.1 と同じである。


73

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図 A.2−公称 2x 及び 4x 速度での記録ストラテジ


74

X 6283

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附属書 B

規定)

記録モード

序文

この附属書は,データの記録モードについて規定する。この記録モードには,中断のない記録及び逐次

(インクリメンタル)記録があり,次に示すいずれかを用いなければならない。

B.1

  DAO(ディスクアトワンス)

ディスク全体に,1 回の記録動作で書く。すべての領域を,1 回の中断のない記録動作で書く。

a)

ディスクのトラック情報を,リードイン領域に記録する。オプションでプログラムメモリ領域 (PMA)

に記録する(

附属書 参照)。

b)

リードイン領域におけるサブコードモード 5,point=BO は,

“最終セション”を示す。

c)

リンク点は使用されない。

注記  データの追加又はデータの部分的重ね書きはできない。ディスク全体の重ね書きだけができ

る。

B.2

  SAO(セションアトワンス)

セション全体に,1 回の記録動作で書く。リードイン領域,プログラム領域及びリードアウト領域を,1

回の中断なし記録動作で書く。

a)

セションのトラック情報を,リードイン領域及び PMA に記録する。

b)

リードイン領域におけるサブコードモード 5,POINT=B0 は,次のプログラム領域の開始を示す。

注記  新しいセションでのデータの追加又は既存のセションの重ね書きができる。

B.3

  TAO(トラックアトワンス)

トラック全体に,1 回の記録動作で書く。プリギャップ,トラック内容,ポストギャップを,1 個のパケ

ットとして書く。

a)

トラックの開始時間及び終了時間を,PMA に記録する。

b)

トラックはリンク点で開始し,終了する。

注記  新しいトラックでのデータの追加又は既存のトラックの重ね書きができる。

B.4

  パケット記録

不完全トラック又は予約されたトラックへの固定長又は可変長のパケットの記録。

トラックは,トラック記述子ブロックをもつプリギャップの記録によって,開始しなければならない。

プリギャップはリンク点で終了する。

a)

トラックの開始時間及び終了時間を,PMA に記録する。

b)

各追加パケットはリンク点で開始し,リンク点で終了する。

注記  パケットはトラックに追加でき,既存のパケットは重ね書きできる。


75

X 6283

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附属書 C 

規定)

ディスクのレイアウト

序文

この附属書は,ディスクのレイアウトについて規定する。

C.1

  セションの状態

ディスクは,複数のセションに分割して記録することができ,各々のセションは,リードイン領域,プ

ログラム領域及びリードアウト領域で構成する。

あるセションのすべての可能な状態を,

表 C.1 に示す。あるセションは,次の場合はファイナライズし

たという。すなわち,プログラム領域が未記録領域又は論理消去した領域をもたず,リードイン領域及び

リードアウト領域がどちらも適切なサブコードのモード 1 及びモード 5 で記録している場合とする。同様

に,

あるセションはリードイン領域及びリードアウト領域が未記録であるか又は論理消去している場合は,

そのセションはファイナライズしていない (non-finalized) という。

表 C.1−セションの状態

プログラム領域

リードイン領域及びリードアウト領域

セションの状態

未記録領域及び/又は 
論理消去された領域を含む

サブコードのモード 1 及び 5 に従って記録済み

左記の組合せはありえない

未記録領域及び/又は 
論理消去された領域を含む

未記録又は論理消去されている

ファイナライズしていない

すべて記録済み

未記録又は論理消去されている

ファイナライズしていない

すべて記録済み

サブコードのモード 1 及び 5 に従って記録

ファイナライズしている

C.2

  ディスクの記録の状態

ディスクには,次の三つの記録状態がある。

a)

未記録のディスク  未記録のディスクのレイアウトを,図 C.1 に示す。

b)

部分記録したディスク  部分記録された単セションディスクのレイアウトを,図 C.2 に示す。

c)

ファイナライズしたディスク  ファイナライズした単セションディスクのレイアウトを,図 C.3 に示

す。

複セションディスクの場合,最終セションは,部分的に利用者記録していても,ファイナライズされて

いてもよい。すべてのその前のセションは,ファイナライズしていなければならない。  複セションディス

クの取り得るレイアウトの例を

図 10.1 に示す。

注記 1  ファイナライズしたセションだけが,一般に,従来の CD プレーヤで再生できる。

注記 2  各ディスク領域の詳細規定については,箇条 を参照。

注記 3  複セションディスクの詳細規定については,箇条 10 を参照。

C.2.1

  未記録のディスクのレイアウト

未記録のディスクの情報領域は,CLV システムクロック情報(ウォブル)及び時間コード (ATIP) をも

つ案内溝を含む。ディスクのリードイン領域の ATIP には,符号化した時間コードに加えて,ディスク ID,


76

X 6283

:2009

   

記録パワー,速度範囲,OPC パラメタなどの付加情報を含む(箇条 参照)

C.2.2

  部分記録されたディスクのレイアウト

部分記録されたディスクのデータ構造は,箇条 に規定し,次を含む。

a)

パワー校正領域  (PCA):部分記録している

パワー校正領域をディスクの正確な記録パワーを得るために設ける(9.3 参照)

。この領域は 100 個

の区画に分割して順番に使用する。すべての区画が使われてしまうと,パワー校正領域全体(試験領

域及びカウント領域)を消去して,再び使用できる。

単位  mm

図 C.1−未記録ディスクのレイアウト

単位  mm

図 C.2−単セションで部分記録されたディスクのレイアウト

単位  mm

図 C.3−単セションで記録されたディスクのレイアウト


77

X 6283

:2009

b)

プログラムメモリ領域  (PMA):部分記録している

プログラムメモリ領域は,CD-RW ディスク上のすべてのセションの完全なトラック情報を反映しな

ければならない(9.4 参照)

注記  不完全トラックの機能を使う場合には,PMA はプログラム領域の正確なトラック情報を必ず

しも反映しなくてよい(9.4.1.2 参照)

c)

1

個以上のセション:

最終セションを除くすべてのセション:ファイナライズしている。

リードイン領域:サブコードのモード 1 及び 5 を用いて記録

    リードイン領域は,9.5 の規定に従って,目次情報を用いて記録している。

プログラム領域:利用者記録

    プログラム領域は,9.6 の規定に従って,利用者情報を記録している。

リードアウト領域:サブコードのモード 1 及び 5 を用いて記録

    リードアウト領域は,9.7 又は 10.5 の規定に従って,記録している。

最終(又は単一の)セション:ファイナライズしていない。

リードイン領域:未記録又は論理消去済み

    この領域は,9.5 の規定に従って,目次情報を用いて記録している。

プログラム領域:部分的利用者記録

    プログラム領域は,9.6 の規定に従って,利用者情報をもつトラックが既に記録しているか,又

は記録することになる。

リードアウト領域:未記録又は論理消去済み

    この領域は,9.7 又は 10.5 の規定に従って,リードアウト領域の記録のために設けている。こ

の領域は,プログラム領域の直後から始まる。セションをファイナライズするとき,リードアウ

トは,最後の利用者記録トラックの直後に記録する。

C.2.3

  ファイナライズしたディスクのレイアウト

ファイナライズしたディスクとは,すべてのセションがファイナライズしたディスクとする。

ファイナライズしたセションとは,完全に利用者記録したプログラム領域(未記録領域又は論理消去さ

れた領域がない。

,関連するプログラム領域のトラック情報を反映する目次情報をもつリードイン領域,

及びリードアウト領域をもつセションとする。

ディスクをファイナライズした後は,

すべてのセションは,

従来の CD プレーヤで再生できる。


78

X 6283

:2009

   

附属書 D 

規定)

最適パワー制御

序文

この附属書は,ディスクに記録する最適パワーの制御 (OPC) について規定する。

D.1

  最適記録パワー

精度の高い OPC 処理のために,変調度対パワー曲線

m

 (

P

W

)  を,パワーを変数とした広範囲な変調度に

わたって決定する必要がある。この範囲の広さについては

m

 (

P

W

)  の傾きを用いて次のように定義する。

W

W

d

d

P

m

P

m

=

γ

≈0.5∼2.0

ここに,

γ

m (P

W

)  の正規化した傾き

m: 変調度

P

W

記録パワー

OPC とは前記のように記録速度 X における実際のディスクと記録機器との組合せにおいて,すべての速

度での変調度/パワー比の目標値に対するパワーを求めることである。

OPC 実行に当たって,三つの異なる記録速度ごとに,リードイン領域の ATIP の中の特別及び/又は追

加情報として,次の情報を符号化して記録する。

−  すべての速度での変調度/パワー比の目標値    γ

target

  :G1∼G3 に記録(4.4.4.4 参照)

−  ディスクの基準速度での参照目標記録パワーの値  P

ind.R

  :W1∼W3 に記録(4.4.1.1 参照)

−  ディスクの最低速度での参照目標記録パワーの値  P

ind.L

  :W4∼W6 に記録(4.4.5.1 参照)

−  ディスクの最高速度での参照目標記録パワーの値  P

ind.H

  :W7∼W9 に記録(4.4.5.2 参照)

−  基準速度でのパワー倍率係数  ρ

R

  :

[P1∼P3 に記録(4.4.4.3 参照)

−  最低速度でのパワー倍率係数  ρ

L

  :

[P4∼P6 に記録(4.4.5.3 参照)

−  最高速度でのパワー倍率係数  ρ

H

  :

[P7∼P9 に記録(4.4.5.4 参照)

−  基準速度での推奨消去/記録パワー比  ε

R

  :

[E1∼E3 に記録(4.4.4.5 参照)

−  最低速度での推奨消去/記録パワー比  ε

L

  :

[E4∼E6 に記録(4.4.5.5 参照)

−  最高速度での推奨消去/記録パワー比  ε

H

  :

[E7∼E9 に記録(4.4.5.6 参照)

上記の値は P

WO

及び P

EO

を求める場合の試験記録時の初期値として使用する。また,これらの値の相互

関係を次の式及び

図 D.1 で与える。

top

11

11

I

I

m

=

:HF 信号の変調振幅

W

W

d

d

P

m

P

m

=

γ

m (P

W

)  の正規化した傾き


79

X 6283

:2009

P

ind.x

:ATIP に記載してある速度 での P

target

の推定値

P

EO.X

ε

X

×P

WO.X

ここに,

P

EO.X

速度 での最適消去パワーP

EO

ε

X

速度 での消去パワー/記録パワーの比率

P

WO.X

ρ

X

×P

target.x

:速度 での最適記録パワー

ρ

X

P

WO.X

を求めるための係数

P

target.x

速度 での γγ

target

となる実際の記録パワー

D.2

  記録機器の OPC 処理の実際

ある記録パワーP

W

が最適記録パワーP

WO

より小さい場合は,HF 信号の変調度は,P

WO

におけるそれよ

りも小さくなる。幾つかの異なる記録パワー及び消去パワーを用いてランダムな EFM 信号を記録してみ

て各々のパワーでの変調度 m

i

を測定すれば変調度対パワー関数の正規化したこう配 γ

i

を決定することがで

きる。すなわち,

=

W

W

d

d

i

P

m

P

m

γ

ここに,

m

m (P

W

)

P

W

P

Wi

図 D.1−変調度,ガンマ値及び記録パワーの関係

異なる記録パワーP

Wi

でランダム信号を何回か記録し,そのときの m

i

を求めて作図する[

図 D.1 の曲線

(1)参照]

。曲線(2)は曲線(1)から算出される。また,ATIP 情報の中の γ

target

となる曲線(2)の記録

パワーP

W

を求めると,P

target

が求まる。ρ と ε とを同じく ATIP から得て,次の式で P

WO

及び P

EO

を算出す

る。

P

WO

ρ×P

target

P

EO

ε×P

WO


80

X 6283

:2009

   

注記 OPC 処理は,専用に定められた場所 PCA にて行わなければならない(9.3 参照)。

D.3

  メディア製造業者のための OPC

メディアの製造業者は,ディスクの販売の場合,自社のメディアの P

WO

及び P

EO

を自ら決定して ATIP

に格納しておかなければならない。

この決定のために,

幾つかの P

W

と P

E

との組合せにて試験記録を行い,

箇条 に従って幾つかの定数を測定する必要がある。

この試験記録に使用する光ピックアップヘッドは 1.8.1.1 c)  に規定する記録用光ピックアップヘッドを

使用しなければならない。また,記録された信号の読出しには 1.8.1.1 a)  及び b)  に規定する再生専用光ピ

ックアップヘッドを使用しなければならない。

そのメディアに適する P

WO

及び P

EO

を決定したあと,ε を P

EO

 /

P

WO

として算出する。この ε は,そのメ

ディアの HF 信号の非対称性 (Asymmetry) が−3  %近傍である限りは有効である。

次の段階として,リードイン領域の ATIP 内に格納する定数を決定しなければならない。上記の異なる

P

W

と P

E

ε×P

W

とでランダム EFM 信号を記録し,その時々の変調度 を算出する。この場合 1.8.1.1 c)  

規定する記録用光ピックアップヘッドを使用し,レーザ波長は,室温 25  ℃において 785 nm でなければな

らない。この  (mP

W

)  曲線からこのメディアに好ましい P

W

及び を決定する。

次に,この  (mP

W

)  曲線から  (γP

W

)  曲線を算出し,両者から γ

target

値を読み取ってこれを ATIP への

格納数値とする。さらにこの場合の P

W

を P

ind

,参照目標パワーとして同じく ATIP へ格納する。ここで ρ

が P

WO

 /

P

ind

として算出でき,同様に ATIP へ格納する。


81

X 6283

:2009

附属書 E

規定)

プッシュプル量及び正規化プッシュプル比

序文

この附属書は,プッシュプル量及び正規化プッシュプル比について規定する。

E.1

  プッシュプル量

走査スポットのトラックからの半径方向へのずれは,ディスクの半径方向に非対称な回折パターンを生

じる。対物レンズの開口の二つの半面(トラックの反対側に位置する。

)に回折して入る光パワーI

1

と I

2

との差分は,遠視野で測定したとき,半径方向のトラック追従用のサーボ信号 I

s

I

1

I

2

を与える(

図 E.1

参照)

A:レーザダイオード

B:コリメータレンズ

C:偏光ビームスプリッタ

D:1/4 波長板

E:対物レンズ

F:ディスク

H

1

, H

2

, H

3

, H

4

:直流結合増幅器

I

a

I

b

I

c

I

d

:四分割フォトディテクタ出力電流

I

1

I

2

:増幅器出力電流

図 E.1−プッシュプル信号測定系

このサーボ信号 I

s

は,時定数 15  μs の低域フィルタを通る。

図 E.2 では,トラッキング信号を,スポッ

トの半径方向位置の関数として与える。走査スポットの半径方向の位置は,スポットがディスク中心から

半径方向に遠ざかっている場合,I

s

が正の傾きでゼロを横切るときのトラックの中心にある。


82

X 6283

:2009

   

図 E.2−半径方向トラッキング信号対ディスク中心からの半径方向スポット位置

ディスクの記録部におけるプッシュプル量は,|I

1

I

2

|/ I

top

で定義する。プッシュプル量は,トラック

の中心から半径方向に 0.1

μm オフセットした場所で測定する。

I

1

I

2

|/ I

top

=0.08∼0.12

未記録部分については I

top

値は存在しない。ただし,I

g

は,未記録部分を光ピックアップヘッドが移動す

るときに検知できることから,これを正規化のために使用する。すなわち未記録部分でのプッシュプル量

I

1

I

2

|/  I

g

は,0.1

μm オフセットの場合は定義しない。プッシュプル量については,未記録時はその範

囲を規定せず,記録前後でのプッシュプルの比で規定する。

E.2

  正規化したプッシュプル比

正規化したプッシュプル比 (NPPR) を,次に示す。

ga

a

2

1

g

2

1

/

)

(

/

I

I

I

I

I

I

=0.5∼1.3

ここに,

I

g

未記録分のグルーブでのプッシュプル信号

I

ga

記録後のグルーブでのプッシュプル信号の平均値。 
平均化は τ=15 μs で行い,HF 信号測定には交流結合を使う。


83

X 6283

:2009

附属書 F

規定)

RSPC

による誤り訂正符号化

序文

この附属書は,RSPC による誤り訂正符号化について規定する。

注記  この附属書は,JIS X 6281 の附属書 を引用した。

F.1

  一般

セクタの誤り訂正符号化は,リードソロモン積符号 (RSPC) によって行う。

F.2

  入力

各セクタのバイト 12∼2075(箇条 参照)は,RSPC 符号化器に入力される。これらの入力バイト及び

パリティフィールドのバイト 2076∼2351 は,それぞれが RSPC 専用の 2 個の 8 ビットバイトの 1170 語に

順序付けられる。各語 S は,2 個のバイト B からなる。すなわち,最上位バイト (MSB) の位置にある一

つの語,及び最下位バイト (LSB) にある一つの語からなる。番目の語は,次のバイトからなる。

S(

n)=MSB [B (2n+13)]+LSB [B (2n+12)]

ここで,n=0∼1169 とする。

RSPC は,バイトへの演算のとき,2 回適用される。1 回は,MSB を構成する符号語に対して適用され,

もう 1 回は,LSB を構成する符号語に対して適用される。RSPC の各適用におけるバイトの番号は,その

バイトを含む語の番号に等しい。

F.3

  符号化

RSPC は,GF(2

8

)  の積符号であり,P パリティバイト及び Q パリティバイトを生成する。GF(2

8

)  のフィ

ールドは,次の原始多項式によって生成される。

P(x)=x

8

x

4

x

3

x

2

+1

GF(2

8

)  の原始根は,次のとおり。

α=(00000010)

ここで,右端のビットを最下位ビットとする。

次の記述は,MSB と LSB とについて同一とする。各バイト集合は,次の行列の中に配置される。


84

X 6283

:2009

   

0 1 2       41 42

0 0000 0001 0002 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0041 0042
1 0043 0044 0045 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0084 0085
2 0086 0087 0088 ・・・・ ・・・・

 0127 0128

3 0129 0130 0131 ・・・・

 

0171

4 0172 0173 ・・・・

2 4

22 0946 0947 0948 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0987 0988
23 0989 0990 0991 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 1030 1031

ヘッダ

利用者データ

補助データの一部

24 1032 1033 1034 ・・・・ ・・・・ 1072 1073 1074
25 1075 1076 1077 ・・・・ ・・・・ 1115

1116

1117

P パリティ

26 1118  1119  1120 ・・・・ 1143

 

27 1144 1145 1146 ・・・・ 1169

 

Q パリティ

0 1 2

・・・・

25  

43 列は,GF(2

8

)  に関する (26,24)  リードソロモン符号語である P ベクトルを示す。N

p

番目のベクトル

は,次のバイトを含む。

 S

(43×0+N

p

)

 S

(43×1+N

p

)

 S

(43×2+N

p

)

 S

(43×3+N

p

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

V

p

S (43×M

p

+N

p

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

 S

(43×22+N

p

)

 S

(43×23+N

p

)

ここに, N

p

 :0,1,2,……42

M

p

 :0,1,2,……25

 S

(43×24+N

p

)

−P パリティバイト

S (43×25+N

p

)

−P パリティバイト

24 バイトに関して計算された 2 個の P パリティバイトが,ベクトルの最後に付加される。V

p

は,次の

式を満たす。

H

p

×V

p

=0

ここで,パリティチェック行列 H

p

は,次のとおりとする。

=

1

1

1

1

1

H

1

24

25

p

α

α

α

Λ

Λ

行列の 26 項を,GF(2

8

)  に関する (45,43)  リードソロモン符号語である Q ベクトルとする。Q ベクト

ルが行として書かれるとき,次の行列がバイト集合に対して得られる。

N

P

M

P

P

Q


85

X 6283

:2009

 0  1  2  ・

・ 40 41 42 Q0 Q1

0 0000 0044 0088 ・・・・

・・・・

0642

0686

0730

1118 1144

1 0043 0087 0131 ・・・・

・・・・

0685

0729

0773

1119 1145

2 0086 0130 0147 ・・・・

・・・・

0728

0772

0816

1120 1146

3 0129 0137 0217 ・・・・

・・・・

0771

0815

0859

1121 1147

4 0172 0216 0260 ・・・・

・・・・

0814

0858

0902

1122 1148

22 0946 0990 1034 ・・・・

・・・・

0470

0514

0558

1140 1166

23 0989 1033 1077 ・・・・

・・・・

0513

0557

0601

1141 1167

24 1032 1076 0002 ・・・・

・・・・

0556

0600

0644

1142 1168

25 1075 0001 0045 ・・・・

・・・・

0599

0643

0687

1143 1169

N

q

番目の Q ベクトルは,次のバイトを含む。

 S

(44×0+43×N

q

)

 S

(44×1+43×N

q

)

 S

(44×2+43×N

q

)

 S

(44×3+43×N

q

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

V

q

S (43×M

q

+43×N

q

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

 S

(44×41+43×N

q

)

 S

(44×42+43×N

q

)

ここに, N

q

 :0,1,2,……25

M

q

 :0,1,2,……42

 S

(43×26+N

q

)

−Q パリティバイト

S (44×26+N

q

)

−Q パリティバイト

(44M

q

+43N

q

)  は,1118 を法として計算されなければならない。43 ビットにわたって計算された 2 個の

Q パリティバイトが,ベクトルの最後に付加される。

V

q

は,次の式を満たす。

H

q

×V

q

=0

ここで,パリティチェック行列 H

q

は,次のとおりとする。

=

1

1

1

1

1

H

1

43

44

q

α

α

α

Λ

Λ

F.4

  出力

セクタのバイト 0∼2075 は,RSPC の出力において,変更されない。セクタのバイト 2076∼2351 は,F.2

に与えられる規則に従って,語 1032∼1169 のパリティバイトで満たされる。語 1032 の LSB は,バイト

2076 に記録され,語 1169 の MSB は,セクタのバイト 2351 に記録される。

M

Q

N

Q


86

X 6283

:2009

   

附属書 G 

規定)

スクランブラ

序文

この附属書は,スクランブラについて規定する。

注記  この附属書は,JIS X 6281 の附属書 を引用した。

EFM 符号化器に供給される通常のビットパターンは,併合ビットがディジタル合計値を減少できないと

附属書 を参照),大きなディジタル合計値を生じ得る。スクランブラは,セクタのバイト 12∼2351 のビ

ットを規定の方法で変換することによって,大きなディジタル合計値を生じないようにする。スクランブ

ラの入力ストリームの各ビットは,最大長レジスタの最下位ビットに 2 を法として加算する。各バイトの

最下位ビットが,入力ストリームの最初にくる。15 ビットのレジスタは,並列ブロック同期型であり,多

項式 x

15

x+1 に従って,フィードバックされる。セクタの同期信号の後,レジスタは,値 0000 0000 0000

0001 にプリセットされる。ここで 1 を,最下位ビットとする。

図 G.1−スクランブラ


87

X 6283

:2009

附属書 H 

参考)

アドレッシング方式 1 及びアドレッシング方式 2 の使用

序文

この附属書は,アドレッシング方式について記載するものであって,規定の一部ではない。

H.1

  アドレッシング方式

アドレッシング方式は,論理的ブロック番号 (LBN) とブロックヘッダ中のブロックアドレスとの関係

で規定する。方式には次の二つがある。

方式 1 LBN=([(MIN×60)+SEC]×75+FRAMES)−150

方式 2  トラック中の最初の利用者データブロックまでの LBN は,次の式に従って計算される。

 LBN=([(MIN×60)+SEC]×75+FRAMES)−150

その後に続くすべての LBN は,

そのトラック中のすべての利用者データブロックをカウントすることに

よって計算される。これは,ランインブロック,ランアウトブロック及びリンクブロックのすべてが除か

れることを意味する。

基本的に,方式 1 はディスク全体に使用される。固定パケットでインクリメンタル記録されたトラック

の中だけ,方式 2 が使用される。可変パケットでインクリメンタル記録されたトラックは方式 1 だけが使

用できる。

ディスク全体に対して,各トラックの最初のブロックは,方式 1 に従ってアドレスをもつ。これは,固

定パケットでインクリメンタル記録されたトラックの終端と次のトラックとの間に,

  論理的セクタのアド

レッシングに不連続があり得ることを意味する。これを,

図 H.1 のアドレッシング方式 1 及びアドレッシ

ング方式 2 の例に示す。

トラック番号 1 は中断なく記録するためアドレッシング方式 1 を使う。トラック 2 は固定パケットサイ

ズでインクリメンタル記録するため(最初の利用者データブロックの後の)トラックの中でアドレッシン

グ方式 2 を使う。

トラック 2 のプリギャップは別に記録するので,このプリギャップの末尾にリンクポイントがある。最

初の利用者データをもつ最初のブロックに先行するリンクブロック及び 4 個のランインブロックを,プリ

ギャップに含む。トラック 2 の最後の LBN は,

(方式 2 に従って)9 383 とする。

トラック 3 の最初の LBN は,

(方式 1 に従って)9 550 とする。それで,トラック 2 とトラック 3 との間

のブロック番号は不連続となる。


88

X 6283

:2009

   

注記  上図の縮尺は一様ではない。

  LBN:論理ブロック番号

  リンク:2×RO+LB+4×RI

  RO:ランアウトブロック

  LB:リンクブロック

  RI:ランインブロック

  TOC:目次情報

図 H.1−アドレッシング方法 及びアドレッシング方法 の例

9 550

 
 

9 405 
9 400

00:02:00 02:01:68  02:03:60

02:05:45

02:07:25

02:09:25

リンク  5 ブロック

2 ブロック

リンク

各 128 
ブロック

7 ブロック

連続記録

プリギャップ

固定長  パケット

プリギャップ

 TOC

TOC

9 383

9 255

9 127

9 000

8 993

8 850

LBN

リンク

リンク

リンク

7 ブロック

7 ブロック

 02:00:00

02:02:00

02:07:30

トラック 1

トラック 2

トラック 3

ヘッダ番地


89

X 6283

:2009

附属書 I

参考)

グルーブのウォブル振幅の測定

序文

この附属書は,グルーブのウォブル振幅の測定について記載するものであって,規定の一部ではない。

I.1

  正規化したウォブル信号と実際のウォブルグルーブとの関係

ウォブルグルーブの振幅は 30 nm ほどの大きさであり,直接測定することは困難である。しかし,この

値は,正規化したウォブル信号から計算可能である。この計算の正当性についての理論的根拠を,次に示

す。

ウォブル信号(3.1 参照)は,次の式で表すことができる。

⎟⎟

⎜⎜

×

×

×

=

p

a

A

I

π

2

sin

w

 (I.1)

ここに,

I

w

ウォブル信号

a: ウォブルの振幅 (nm)

p: トラックサーボ信号のトラックピッチ

A: トラックエラー信号のピーク値

図 I.1 及び図 I.2  に上記の係数,apAI

w

の物理的意味を示す。

グルーブの平均化した中心位置を原点“0”とすると,実際の中心との距離のピーク値がウォブル振幅 a

となる。ここで正規化されたウォブル信号は,次のように定義できる。

2

2

)

/

2

(

sin

2

2

)

(

w

pp

2

1

ms

w

×

×

×

=

×

×

=

p

a

A

I

I

I

I

π

 (I.2)

ここに,

I

w

ms

I

w

 / 2

(

I

1

I

2

)

pp

=2×A

式(I.2)は,

表 3.2.1 の項目 5 に対応する。

I.2

  正規化ウォブル信号の公差について

正規化ウォブル信号に対する上式から,

表 3.2.1 の項目 5 に与えられている公差は,与えられたトラック

ピッチ p=1.6 μm の溝に対して実際の nm 値に換算が可能である。すなわち,

  規格下限値 0.035 は 25 nm に相当する。

  規格上限値 0.060 は 43 nm に相当する。

I.3

  測定時の指針

ウォブル信号及びプッシュプル信号はフィルタリングして測定するのが望ましい。ウォブル信号は 10∼

30 kHz の帯域通過フィルタを,プッシュプル信号は 5 kHz の低域通過フィルタを通す。ディスクの突発的

な欠陥の影響を最小限にするようにプッシュプル信号を平均化するのがよい。

ウォブル信号の測定は,ウォブルしているグルーブと隣接するグルーブが同相になっている場所で行う

のが望ましい。ここではウォブル振幅が最小となり 1 倍速回転時に 1±0.4 Hz 周期で繰り返される。この


90

X 6283

:2009

   

場合,干渉によるウォブル信号の振幅は増加しない。

図 I.1−トラックサーボエラー信号

図 I.2−ウォブルグルーブ

ランド                                グルーブ                                  ランド

                            半径方向

    

p

A

0

I

w

実際の中央線

a

接線方向

ウォブル振幅

平均化した中心線


91

X 6283

:2009

附属書 J

参考)

結合ビット付き EFM コード

序文

この附属書は,結合ビット付き EFM コードの構成を示し,規定の一部ではない。

注記  この附属書は,JIS S 8605 の附属書 を引用した。

J.1

  構成例 1

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 1 を

図 J.1 に示す。

3 ビットの結合ビットのうち,いずれか一つでエクストラトランジションを行うことができる。ただし,

その場合 T

min

に関する条件には影響を与えない。結合ビットには,いかなるデータも入れてはならない。

二つのブロック間の最大ランレングスは,T

max

で制限される。

* NRZ 信号のトランジション位置を示す信号

図 J.1−結合ビット付き EFM コードの構成例 1

J.2

  構成例 2

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 2 を

図 J.2 に示す。

ランレングスを T

max

に制限するには,結合ビットに一つのエクストラトランジションを与えなければな

らない。

図 J.2−結合ビット付き EFM コードの構成例 2


92

X 6283

:2009

   

J.3

  構成例 3

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 3 を,

図 J.3 に示す。

結合ビットに関する規定が特にない場合,DSV(ディジタルサムバリュー)及び低域周波数成分は,ト

ランジションを入れることによって最小にすることができる。結合ビット 1,2 又は 3 のいずれかにトラン

ジション位置を入れることによって,DSV を±2 ビットだけ移動させることができる。

図 J.3−結合ビット付き EFM コードの構成例 3


93

X 6283

:2009

附属書 K

参考)

対応規格と JIS との対比表

序文

この附属書は,この規格の対応規格  (Orange Book:Rewritable Compact Disc Systems,Part III Volume 1

version 2.1)  と JIS との対比を一覧にしたものであり,規定の一部ではない。

表 K.1−引用一覧

Orange Book

この規格

I.1 Scope

1.1 

適用範囲(ただし,オーディオ記録に関する記述は

削除)

I.2 General Description

1.2 

一般規定 

I.3 References and conformance

将来の仕様拡張に関する事項及び他の規格に関する事
項であるため,引用せず。

I.4 Definitions

  I.4.1 General 
 
  I.4.2 Disc layout 
  I.4.3 Writing mode

  I.4.4 Signals

 
1.5 

用語,記号及び定義

1.7 

略語

附属書 C 
附属書 B 
3.1 

信号のパラメタ 

II.1 General

  II.1.1 Standard atmospheric conditions for testing 
  II.1.2 The optical pick-up unit for disc measurement 
  II.1.3

  II.1.4

1.8.3 

標準試験環境条件

1.8.1.1 

測定用光ピックアップヘッド

附属書 A(ただし,オーディオ記録に関する記述は削除)
附属書 

II.2 The unrecorded disc

3.2 

未記録ディスクの特性規定 

II.3 The recorded disc

3.3 

記録済みディスクの特性規定 

II.4 The recorded disc specifications forread-Out at 

Shorter wavelengths

規定外の波長による規定のため,引用せず。

III. Requirements & recommendations for CD-recorders 

オーディオに関する記述のため,削除した。

IV. Pre-groove modulation, ATIP

案内溝及び ATIP 規定 

V. Data organization

データの記録に関する諸条件 

VI. EFM ModuIation system

8 EFM

変調システム(なお,JIS S 8605 の 13.及び 15.

引用し,JIS と一致する。

VII. CIRC Error correction system

7 CIRC

エラー訂正(なお,JIS X 6281 の附属書 を引

用し,JIS と一致する。

VIII. Control and display system

規定ではなく方法であるため,削除した。

IX. Audio specification 

オーディオに関する記述のため,削除した。

X. Digital data structure 

ディジタルデータ構造(なお,JIS X 6281 の 14.を引

用し,JIS と一致する。

C1 Principles of operation

規定ではなく方法であるため,削除した。

C2 HF Modulation

規定ではなく方法であるため,削除した。

C3 Optimum Power Control

附属書 

C4 Environment

Operating and storage conditions 

1.8.6 

保存環境条件 


94

X 6283

:2009

   

表 K.1−引用一覧(続き)

Orange Book

この規格

C5 Push Pull magnitude and the Normalized Push Pull  

  Ratio 

附属書 

C6 Measurement of the groove wobble amplitude

附属書 

C7 The use of the Pre-Gap

5.7 b) 

プリギャップ 

C8 The use of addressing Method l and Method 2

附属書 

C9 Serial Copy Management System (SCMS)

オーディオに関する記述のため,削除した。

参考文献

[1] ECMA-287:2002  Safety of electronic equipment 
[2] ISO 9660:1988  Information processing−Volume and file structure of CD-ROM for information interchange

[3] Green Book:1986  CD-i Full Functional Specification, N.V. Philips and Sony Corporation

[4] Multisession Compact Disc:1995  N.V. Philips and Sony Corporation