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X 6282

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  一般事項

1

1.1

  適用範囲

1

1.2

  一般規定

1

1.3

  適合性

1

1.4

  引用規格

2

1.5

  用語,記号及び定義

2

1.6

  慣例及び表記法

5

1.7

  略語

5

1.8

  測定及び環境

6

2

  ディスクの一般規定

9

2.1

  寸法特性,機械的特性及び物理的特性

9

2.2

  入射面の機械的変位

12

2.3

  反射層の変位

13

2.4

  質量

13

2.5

  インバランス

13

2.6

  欠陥

13

2.7

  物理トラックの幾何学的状態

13

3

  動作信号

15

3.1

  信号のパラメタ

15

3.2

  未記録ディスクの特性規定

16

3.3

  記録済みディスクの特性規定

17

4

  案内溝及び ATIP 規定

19

4.1

  ATIP の一般パラメタ

19

4.2

  ATIP の FM 変調

20

4.3

  フレームフォーマット

20

4.4

  コードフォーマット

20

4.5

  エラー検出

24

4.6

  ビット転送速度

24

4.7

  ATIP 符号化器

24

5

  ディジタルデータ構造

25

5.1

  ディジタルデータトラックのセクタ

25

5.2

  スクランブル化

27

5.3

  F

1

フレーム

27

5.4

  CIRC 符号化−F

2

フレーム

28


X 6282

:2009  目次

(2)

ページ

5.5

  制御バイト−F

3

フレーム及びセクション

28

5.6

  ディスクへの F

3

フレームの記録

28

5.7

  情報領域のトラック構造

29

6

  ディジタルデータトラックの制御バイト

30

6.1

  Rチャネルの設定

31

6.2

  チャネルの設定

31

6.3

  チャネルの設定

31

7

  CIRC エラー訂正

35

7.1

  符号化

35

7.2

  復号化

38

8

  EFM 変調システム

40

8.1

  EFM コード

40

8.2

  フレームフォーマット

43

8.3

  EFM 変調器

45

9

  データの記録に関する諸条件

45

9.1

  ATIP 同期規則

46

9.2

  リンキング規則

47

9.3

  パワー校正領域  (PCA)

49

9.4

  プログラムメモリ領域  (PMA)

50

9.5

  リードイン領域

53

9.6

  プログラム領域

56

9.7

  リードアウト領域

60

10

  複セションディスク及び複合形ディスク

60

10.1

  導入及び定義

60

10.2

  PCA 及び PMA

60

10.3

  リードイン領域

60

10.4

  プログラム領域

61

10.5

  リードアウト領域

61

10.6

  データの検索構造

61

10.7

  複合形ディスク:ディスク特性

61

附属書 A(規定)CD-R ディスク試験のための記録ストラテジ

63

附属書 B(規定)記録モード

65

附属書 C(規定)ディスクのレイアウト

66

附属書 D(規定)ディスクの反射率の測定

69

附属書 E(規定)最適パワー制御及び記録条件

72

附属書 F(規定)RSPC による誤り訂正符号化

76

附属書 G(規定)プッシュプル量及び正規化プッシュプル比

79

附属書 H(規定)記録された時間エラー

81

附属書 I(規定)アドレッシング方式 及びアドレッシング方式 の使用

82


X 6282

:2009  目次

(3)

ページ

附属書 J(規定)位相差電圧

84

附属書 K(規定)PCA の試験領域の仕切りの再分割

85

附属書 L(規定)スクランブラ

87

附属書 M(参考)グルーブのウォブル振幅の測定

88

附属書 N(参考)波長依存性

90

附属書 O(参考)プリギャップの使用

91

附属書 P(参考)ランニング OPC 

93

附属書 Q(参考)結合ビット付き EFM コード

96

附属書 R(参考)対応規格と JIS との対比表

98


X 6282

:2009

(4)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

氏名:コーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌ・ヴィ

住所:オランダ国  5621  ベーアー  アインドーフェン  フルーネヴァウツウェッハ 1

Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, The Netherlands

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等にかかわる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新

案登録出願をいう。


日本工業規格

JIS

 X

6282

:2009

情報交換用 120 mm 追記形光ディスク(CD-R)

Data interchange on Recordable 120 mm optical data disc (CD-R)

序文

この規格は,1998 年 12 月に発行された Orange Book: Recordable Compact Disc Systems, Part II: CD-R

version 3.1 に基づき,技術的内容を変更せずに作成した日本工業規格である。ただし,用途をデータに限

定して,Orange Book に規定されているオーディオ記録に関する規定を削除し,ディスク形状に関しては

一部を version 3.2 に従って新しいメディアとの互換性を確保した。

対応規格と JIS との対比を一覧にして,

附属書 に示す。

1

一般事項

1.1

適用範囲

この規格は,情報処理システム間の情報交換用及び情報記憶用の 120 mm 追記形光ディスク(以下,CD-R

ディスクという。

)の特性について規定する。

CD-R ディスクは,情報を 1 回だけ記録することが可能で,何度も繰り返して読み取ることを可能とす

る。この規格は,次の事項を含む。

a)

定義:CD-R ディスク特性を試験しなければならない環境並びにディスクを使用及び保存しなければ

ならない環境

b) CD-R

ディスクの機械的特性,物理的特性及び寸法特性

c)

情報を記録するための光学的特性,トラックのフォーマット,誤り検出及び誤り訂正の特性並びに情

報の符号化

d)

情報を再生するための光学的特性

これらの特性はディジタルデータを記録するトラックについて規定するが,ディジタル音楽信号を記録

するトラックについては規定しない。ただし,ディジタル音楽信号を記録するトラックを含んでもよい。

そのようなトラックは,JIS S 8605 の規定に従って記録しなければならない。

この規格は,ディスクドライブ間のディスクの互換性を与える。また,ボリューム構造及びファイル構

造の規格とともに,データ処理システム間の完全なデータ互換性を与える。

1.2

一般規定

この規格は,公称 CD 速度,2 倍速公称 CD 速度及び 4 倍速公称 CD 速度について規定する。

CD-R ディスクは,トラッキング,CLV の速度制御及びタイミングのためのウォブル案内溝をもつ。記

録は,溝に行う。

1.3

適合性

1.3.1

光ディスク


2

X 6282

:2009

CD-R ディスクは,この規格が示すすべての必す(須)規定に適合しなければならない。

1.3.2

製造システム

製造システムは,製造するディスクが 1.3.1 に合致するとき,この規格に適合する。

1.3.3

情報再生システム

情報再生システムは,1.3.1 に適合するディスクを取り扱うことができる場合に,この規格に適合する。

1.3.4

互換性

CD-R システムは,CD 情報の 1 回だけの記録と,多数回の再生とを可能にする。記録されたディスクは

JIS S 8605

及び JIS X 6281 と互換性があり,従来からの CD プレーヤで再生できる。CD-R システムは,オ

ーディオ記録とデータ記録とは可能であるが,この規格ではデータ記録について主に記載している。

1.4

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

)は適用しない。

JIS S 8605:1993

  コンパクトディスクディジタルオーディオシステム

注記  対応国際規格:IEC 60908:1987,Compact disc digital audio system (IDT)

JIS X 0201:1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

注記  対応国際規格:ISO/IEC 646:1991,Information technology−ISO 7-bit coded character set for

information interchange (MOD)

JIS X 6281:2006

  120 mm 再生専用形光ディスク (CD-ROM)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 10149:1995,Information technology−Data interchange on read-only 120

mm optical data disks (CD-ROM) (IDT)

1.5

用語,記号及び定義

この規格で用いる主な用語,記号及び定義は,次による。

1.5.1

変数 の平均値。

1.5.2

Δxx−<x>で示される の平均値からの差分。

1.5.3

ブロック  (block)

2 352 バイトの大きさをもつデータを記録する最小の単位。

1.5.4

セクタ  (sector)

情報領域におけるディジタルデータトラックの番地付け可能な最小部分。その領域の他の番地付け可能

部分とは独立にアクセスできる(JIS X 6281 参照)

1.5.5

データディスク  (data disc)

各セションが 1 個以上のデータトラックを含むディスク。

1.5.6

データセション  (data session)

1 個以上のデータトラックを含むセション。


3

X 6282

:2009

1.5.7

データトラック  (data track)

サブコード Q チャネルの CONTROL に“Data Track”と指定されたトラック。

1.5.8

EFM (Eight to Fourteen Modulation)

8 ビットのユーザデータを光ディスク記録に都合のよい特性をもつ 17 チャネルビットへ変換する変調方

式(箇条 参照)

1.5.9

EFM

フレーム (EFM frame)

1 個の EFM 同期パターン,1 バイトのサブコード情報,24 バイトの利用者データ及び 8 バイトの CIRC

を表す合計 588 チャネルビットの 1 個のグループ。公称 CD 速度での継続時間は,約 136

μs に等しい。

1.5.10

ファイナライゼーション  (finalization)

データの記録を終了し,リードイン領域及びリードアウト領域を記録する動作。

1.5.11

最終セション  (final session)

CD-R ディスク上で最も外周側に位置し,最後のセションとして指定したセション。最終セションから

後にセションを加えることはできない。

1.5.12

ジッタ  (jitter)

時間間隔分析によって測定した,特定の(I

3

I

11

)マーク又はスペースの前縁と後縁との間の時間変化

量の 1σ 値。

1.5.13

ランド  (land)

グルーブ間の領域。

1.5.14

レーザ変調  (laser modulation)

記録の場合に,レーザが“記録ストラテジ”に従って,オン・オフするパターン。

1.5.15

マーク  (mark)

光学的に検出できる形態をもった記録層の造作。マーク及びスペース(マーク以外の部分)のパターン

がディスクのデータを表す。

1.5.16

複セションディスク  (multisession disc)

(サブコード Q チャネルのモード 5 において最初のリードイン領域に表示する)二つ以上のセションを

含む又は含むことができるディスク。

1.5.17

m

11

(エムジュウイチ)

変調度 I

11

/I

top

を示す。3.3 に示すテスト条件で測定する。


4

X 6282

:2009

1.5.18

公称 CD 速度  (nominal CD speed)

平均 EFM ビットクロック周波数 4.321 8 MHz,又は平均案内溝ウォブル周波数 22.05 kHz が得られる

CLV 回転状態。

1.5.19

Nx 

公称 CD 速度  (Nx nominal CD speed)

公称 CD 速度の N 倍の CLV 回転状態。

1.5.20

正規化プッシュプル比  (normalized push-pull ratio, NPPR)

記録前の正規化プッシュプル量を,記録後の正規化プッシュプル量で除したときの結果の値(

附属書 G

参照)

1.5.21

案内溝  (pre-groove)

システムクロック及び時間コードの情報を FM 変調して記録した,蛇行したグルーブをもつ案内トラッ

ク。

1.5.22

P

WO

(ピーダブリュオー)

OPC によって決定する記録動作における,“マーク”生成のための最適記録パワー(附属書 参照)。

1.5.23

ランダム EFM (random EFM)

次の特徴をもつランダムな EFM データ。

a)

主チャネルでは,ランダムデータ記号(例えば,記録済み白色ノイズオーディオ信号)

b)

サブコードチャネルでは,sync 及び CRC を除くすべてのサブコードのバイトは,サブコードフレー

ムごとに固定値に設定されなければならない。固定値は,

“FF”又は“00”であることが望ましい。

1.5.24

記録済み領域  (recorded area)

利用者データ及びサブコード Q 情報を含んだ EFM 信号を記録した領域又はトラック。

1.5.25

予備  (reserved)

将来の使用に備えて,この規格では特定の値に設定されている状態。

将来の標準化のために予備とする。

1.5.26

セション  (session)

リードイン領域,プログラム領域及びリードアウト領域からなるディスクの領域。

1.5.27

単セションディスク  (single session disc)

セションを一つだけもつディスク。

1.5.28

ディスクのインバランス U

d  

(unbalance of disc U

d

)

ディスクの不均衡量。ディスクのインバランスは,次の式によって算出する。


5

X 6282

:2009

r

m

U

×

=

d

d

ここに,

U

d

ディスクのインバランス (g・mm)

m

d

ディスクの質量 (g)

r: ディスクの幾何学的な中心と重心との差の距離 (mm)

ディスクが回転するときのディスクインバランスによる力は,次の式によって算出する。

6

2

d

u

10

×

×

=

ω

U

F

ここに,

F

u

ディスクインバランスによる力

 (N)

ω

2

π

×

f

rot

f

rot

ディスクの回転数

 (Hz)

1.5.29

未記録領域 

(unrecorded area)

信号を全く記録していない領域。

1.5.30

ウォブル 

(wobble)

ディスクの中の案内溝は,完全なら(螺)旋ではなく,蛇行している状態。次の仕様をもつ。

a

) 30

nm

の基準振幅

b

) 54

μm

60

μm

の空間的周期(箇条 参照)

1.5.31

記録ストラテジ 

(write strategy)

レーザパワーを変調するために使用する

HF

記録信号の形状。ディスクの測定に必要な記録に使用しな

ければならない記録ストラテジを,A.1 に示す。

1.6

慣例及び表記法

1.6.1

数値表示

測定値は,該当規格値の最下位けた(桁)に丸める。例えば,+

0.01

のプラス許容差及び−

0.02

のマイ

ナス許容差をもつ

1.26

という規格値は,

1.235

以上

1.275

未満の測定値の範囲を許容する。

10

進法は,

0

9

の数字で表す。

16

進法は,括弧でくくった,

0

9

のアラビア数字と

A

F

のアルファベットとで表す。

ビットの設定は“

0

”及び“

1

”で表す。

2

進数及びビットパターンは,左側を最上位ビットとし,

0

”及び“

1

”の一連で表す。

n

ビットのパタ

ーンで,ビット

b

(n

1)

は最上位ビット

 (msb)

とし,ビット

b

0

は最下位ビットとしなければならない。

ビット

b

(n

1)

を最初に記録する。

2

進数の負の値は,

2

の補数として表す。

各データフィールドでは,データはバイト

0

とする最上位のバイト

 (MSB)

を最初に記録し,最下位バ

イト

 (LSB)

を最後に記録する。

8n

ビットの

1

フィールドで,ビット

b

(8n

1)

は最上位ビット

 (msb)

とし,ビット

b

0

は最下位ビット

 (lsb)

としなければならない。ビット

b

(8n

1)

を最初に記録する。

1.7

略語

ATER 

(ATIP Error Rate)

  フレーム全数に対する,

10

秒間の平均誤り

ATIP

フレームの個数。

ATIP 

(Absolute Time In Pre-groove)

  ウォブルの変調を付加することによる,案内溝に含む時間コード情報

(箇条 参照)


6

X 6282

:2009

CIRC 

(Cross Interlieved Reed solomon Code)

  クロスインタリーブリードソロモン符号。

CLV 

(Constant Linear Velocity)

  一定線速度。

CRC 

(Cyclic Redundancy Check)

  巡回冗長度検査。連続して出現する誤り(バースト誤り)の検出が可能

な誤り検出方式。

CW 

(Continuous Wave)

  連続波。レーザパワーは,一定レベルとする。

OPC 

(Optimum Power Control)

  最適パワー制御

PCA 

(Power Calibration Area)

  パワー校正領域

PMA 

(Program Memory Area)

  プログラムメモリ領域

RSPC 

(Reed Solomon Product Code)

  リードソロモン積符号

TDB 

(Track Descriptor Blocks)

  データトラックのプリギャップ中にあり,そのトラックの属性に関する情

報を示す記述子ブロック。

TOC 

(Table Of Content)

  リードイン領域のサブコード

Q

チャネルに記録され,そのディスクのトラック情

報を記述する目次情報。

1.8

測定及び環境

1.8.1

試験環境

1.8.1.1

測定用光ピックアップヘッド

3

種類の光ピックアップヘッドを,測定用として規定する。

a

)

再生専用光ピックアップヘッド(ジッタ及びマーク長の測定は除く。)  3.3 で規定する特性の測定に

使用する。ただし,ジッタ及びマーク長の測定は除く。ここに規定する光ピックアップヘッドは,JIS 

X 6281

の 5.1 で規定するものと同じである。

波長

λ

780 nm

±

10 nm

開口数

NA

0.45

±

0.01

偏光

:円偏光

単層ディスクの理想基板を

通過した後の波面収差(厚

1.2 mm

,屈折率

1.55

:最大

0.05

λ rms

対物レンズのひとみ(瞳)

の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の

50

%以上

  半径方向

:最大光強度の

50

%以上

読取りパワー

:スポット中央部,

CW

で最大

0.7 mW

b

)

再生専用光ピックアップヘッド(ジッタ及びマーク長の測定用)  上記ジッタ及びマーク長の測定に

使用する(

表 3.3.1 の項目

2

参照)

波長

λ

780 nm

±

10 nm

開口数

NA

0.45

±

0.01

偏光

:トラック方向に直角な偏光

単層ディスクの理想基板を

通過した後の波面収差(厚

1.2 mm

,屈折率

1.55

:最大

0.05

λ rms


7

X 6282

:2009

対物レンズのひとみ(瞳)

の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の

70

%以上

  半径方向

:最大光強度の

50

%以上

読取りパワー

:スポット中央部,

CW

で最大

0.7 mW

注記

上記のすべての測定において,再生用等価回路は使用しない。

c

)

記録用光ピックアップヘッド  3.2 に規定するすべての特性の測定及びディスクの測定のために使用

する記録用光ピックアップヘッドの特性を,次に示す。

波長

λ

785 nm

±

10 nm

開口数

NA

0.50

±

0.01

偏光

:円偏光

単 層ディ ス ク の 理 想 基 板

を 通過し た 後 の 波 面 収 差

( 厚 さ

1.2 mm

, 屈 折 率

1.55

:最大

0.05 λ rms

対物レンズのひとみ(瞳)

の縁での強度

  接線方向

:最大光強度の(

14

±

4

)%

  半径方向

:最大光強度の(

70

±

10

)%

レーザ強度

  読取りパワー

:スポット中央部,

CW

で最大

0.7 mW

  記録パワー

:記録ストラテジと

OPC

とによる。

1.8.1.1 c

)

に規定する光ピックアップヘッドを用いる場合は,

附属書 による記録ストラテジを使用しな

ければならない。

1.8.2

クランプ(JIS X 6281 の 5.1.2 参照)

ディスクは,適用可能であれば,最小

29 mm

の内径をもち,最大

31 mm

の外径をもつ二つの同心円の

間で,

1 N

2 N

の範囲の力で保持しなければならない。

1.8.3

標準試験環境条件

測定及び機械的検査は,他に特記がない限り,次の制限内の温度・湿度・気圧の任意の組合せで実施す

る。

温度

15

℃∼

35

相対湿度

45

%∼

75

気圧

86 kPa

106 kPa

1.8.4

特定試験環境条件(JIS X 6281 の 5.1.4 参照)

特定試験環境と特記してある場合,試験及び測定は,次の条件下で行わなければならない。

温度

21

℃∼

25

℃(結露が生じない条件で)

相対湿度

45

%∼

55

大気圧

86 kPa

106 kPa

試験前放置時間

:最小

24

時間


8

X 6282

:2009

1.8.5

動作環境条件(JIS X 6281 の 5.2 参照)

ディスクは

図 1.1 に与える範囲で記録可能でなければならない。

温度

:−

5

℃∼+

55

絶対湿度

0.5 g/m

3

30 g/m

3

相対湿度

5

%∼

95

1.8.6

保存環境条件(JIS X 6281 の 5.3 参照)

保存環境は,次のとおりとする。

温度

:−

20

℃∼+

50

℃(結露が生じない条件で)

相対湿度

5

%∼

90

最大湿球温度

:+

29

大気圧

75 kPa

105 kPa

図 1.1−動作環境

1.8.7

難燃性

ディスク及びその構成要素は,

HB

材料の難燃性クラス以上に適合する材料で作る(ECMA-287 参照)


9

X 6282

:2009

2

ディスクの一般規定

2.1

寸法特性,機械的特性及び物理的特性

2.1.1

基準面

基準面

P

は,主基準面であって,クランプ領域(2.1.4 参照)の底面の位置にある面とする。基準面

Q

は,クランプ領域の上面の位置にある,基準面

P

と平行な面とする。

2.1.2

中心孔

ディスクの中心孔の直径

d

1

は,次のとおりとする(

図 2.1 及び図 2.2 参照)。

 

mm

mm

0

.

15

1

.

0

0

1

+

d

直径

d

1

は,特定試験環境条件で測定しなければならない(1.8.4 参照)

中心孔の底縁は,第

1

遷移領域(2.1.3 参照)の底面の上に,

h

1

0.1 mm

の高さまで,次の角度

α

で面取りを施してよい。

α

45

°

なお,この縁は,

0.1 mm

未満の半径で丸くしてもよい。

中心孔の上縁には,ばりがあってもよいが,その高さ

h

2

は,

h

2

0.2 mm

まで第

1

遷移領域に,あってもよい。

2.1.3

第 遷移領域

ディスクの第

1

遷移領域は,

図 2.1 に示す直径

d

1

から

d

2

までの範囲とし,次の条件を満足しなければな

らない。

d

2

26 mm

1

遷移領域全体において,ディスクの上面は,基準面

Q

から

h

3

まで低くてよく,

h

3

0.2 mm

とする。また,ディスクの底面は,基準面

P

から

h

4

まで高くてもよく,

h

4

0.2 mm

とする。

さらに,第

1

遷移領域のうち,

20 mm

以上,

26 mm

以下で定義される部分においては,ディスクの上面

は,基準面

Q

から

h

5

まで低くてよく,

h

5

0.4 mm

とする。

ディスクの底面は,基準面

P

から

h

6

まで高くてよく,

h

6

0.4 mm

とする。

2.1.4

クランプ領域

クランプ領域は

図 2.1 での,直径

d

2

の最大値から直径

d

3

までの範囲とする。ここで

d

2

及び

d

3

は,次の

とおりとする。

d

3

33 mm

クランプ領域の底面は,平面度が

0.1 mm

以内であって,基準面

P

になければならない。

クランプ領域の上面は,基準面

P

との平行度は

0.2 mm

以下でなければならず,それが基準面

Q

を定義

する。


10

X 6282

:2009

基準面

P

からの上面の高さ

h

7

は,次のとおりでなければならない。

mm

mm

2

.

1

3

.

0

1

.

0

7

+

h

2.1.5

第 遷移領域

ディスクの第

2

遷移領域は,スタックリングを形成するための領域で,

図 2.1 に示す直径

d

3

から直径

d

4

までの範囲とする。ここで

d

4

は,次のとおりとする。

基準面

P

側:

d

4

39.5 mm

基準面

Q

側:

d

4

44.0 mm

この領域において,ディスク底面は,基準面

P

から

h

8

まで高くてよく,基準面

P

から

h

9

まで低くてよ

い。ここで

h

8

及び

h

9

は,次のとおりとする。

h

8

0.4 mm

h

9

0.4 mm

この領域において,ディスク上面は,基準面

Q

から

h

10

まで高くてよく,基準面

Q

から

h

11

まで低くて

よい。ここで

h

10

及び

h

11

は,次のとおりとする。

h

10

0.4 mm

h

11

0.4 mm

2.1.6

第 遷移領域

ディスクの第

3

遷移領域は,

スタックリングと光ピックアップヘッドとが干渉しないための緩衝領域で,

図 2.1 に示す直径

d

4

d

5

の範囲とする。ここで

d

5

は,次のとおりとする。

mm

mm

00

.

45

0

03

.

0

5

d

2.1.7

情報領域

情報領域は,

図 2.1 に示す直径

d

5

d

6

の範囲とする。ここで

d

6

は,次のとおりとする。

d

6

118.0 mm

情報領域は,次の各領域で構成する(

附属書 参照)。

a

) PCA

領域

b

) PMA

領域

c

)

リードイン領域

d

)

利用者データ領域

e

)

リードアウト領域

f

)

外周バッファ領域

直径

d

5

d

6

の範囲のディスクの構成は,次のとおりとする(

図 2.3 参照)。

透明基板

反射層

保護層

ラベル

ラベルは,直径

d

5

から直径

d

6

まで

の範囲を超えてもよい。

基準面

P

からラベルまでの高さ

h

12

は,次のとおりでなければならない。

mm

mm

2

.

1

3

.

0

1

.

0

12

+

h

透明基板の厚さ

e

は,次のとおりでなければならない。

e

1.2 mm

±

0.1 mm

透明基板の底面は,基準面

P

上になければならない。


11

X 6282

:2009

透明基板の屈折率は,

1.55

±

0.1

でなければならない。

透明基板の複屈折は,ダブルパスで測定し,最大

100 nm

でなければならない。

2.1.8

周縁領域

周縁領域は,

図 2.1 及び図 2.4 に示すとおり直径

d

6

d

7

の範囲とする。ここで

d

7

は,次のとおりとする。

d

7

120.0 mm

±

0.3 mm

この直径

d

7

は,特定試験環境で測定しなければならない(1.8.4 参照)

中心孔に内接する最大円に対する同心度は,

0.2 mm

以下でなければならない。

周縁領域のうち,直径

d

6

d

8

の範囲では,

d

8

は,次の条件をどちらも満足しなければならない。

d

8

d

6

及び

 117.7

mm

d

8

118.3 mm

ディスクの底面は,基準面

P

上になければならず,基準面

P

からのディスク上面までの高さは

h

12

に等

しくなければならない。ただし,直径

d

8

d

7

の範囲では,ディスクの底面は,基準面

P

から

h

13

まで低く

てよく,ディスクの上面は,

h

12

より

h

14

高くてよい。

h

13

0.1 mm

ただし,

h

14

は,次の条件を満足しなければならない(

図 2.5 参照)。

h

14

0.7

×

(h

12

1.2)

0.10 mm

図 2.1−ディスクの断面概要図

図 2.2−中心孔の断面概要図


12

X 6282

:2009

図 2.3−情報領域の拡大断面図

図 2.4−ディスク周縁部の詳細断面図

図 2.5−情報領域の基板厚さ h

12

及び許容最大 h

14

2.2

入射面の機械的変位

次の規定は,静止状態のディスクと,1.8.2 に従ってクランプされ,2.7.4 の走査速度で回転しているディ

スクとの両方に適用する。

情報領域の底面(すなわち,レーザ光の入射面)は,直径

d

4

から

d

8

までの間で,基準面

P

から±

0.4 mm


13

X 6282

:2009

よりも大きく逸脱してはならない。

1

回転にわたる実効値は,

0.3 mm

を超えてはならない。

この入射面の法線が基準面

P

の法線となす角度は,直径

2 mm

の領域の平均で,

0

°

36'

を超えてはなら

ない。光ビームが基準面

P

の法線に沿ってディスクヘ入射するとき,基準面

P

の法線から半径方向への反

射ビームの角度の偏りは,±

1

°

36'

を超えてはならない。この数値は,情報層と入射面との平行度の許容

範囲を含む。

2.3

反射層の変位

1.8.2

によってクランプし,2.7.4 の走査速度で回転しているディスクでは,反射層の変位は,光ピックア

ップヘッドから見ると,基準面

P

の公称位置からの軸方向の偏差となる。この偏差は,基板の厚さ,屈折

率及び入射面の変位の許容差からなる。この変位は,直径

d

5

及び

d

6

の間で測定されなければならない。

a

)

周波数 500 Hz 以下  反射層の公称位置の両側への変位は,

0.5 mm

を超えてはならない。実効値は,

0.4 mm

を超えてはならない。反射層の加速度は,基準面

P

の法線方向に対して,

10 m/s

2

を超えては

ならない。

b

)

周波数 500 Hz 以上  公称位置のいずれの側への変位も,

1

μm

を超えてはならない。

2.4

質量

14 g

33 g

の範囲内とする。

2.5

インバランス

2.5 g

mm

未満とする。

2.6

欠陥

ディスクの欠陥は,直径で表し,次のとおりとする。

a

)

空気の泡の直径

100

μm

以下

b

)

周囲に複屈折が増加した領域をもつ黒点の直径

200

μm

以下

c

)

複屈折を伴わない黒点の直径

300

μm

以下

トラックに沿って隣接する欠陥同士の間隔は,

20 mm

以上とする。

2.7

物理トラックの幾何学的状態

2.7.1

物理トラックの形状

直径

d

5

d

6

との間に物理トラックを設け,それぞれのトラックは,連続したら(螺)旋状の帯(以下,

グルーブという。

)の

360

度を形成する。各物理トラック上には,光ピックアップヘッドによって検出でき

る色素部分のマークが存在する。符号化した情報は,マーク長及びスペースの変化によって表す。グルー

ブの規定については箇条 を参照。

2.7.2

回転方向

ディスクの回転方向は,光ピックアップヘッドから見て反時計方向とする。このとき,物理トラックは

外側へ向かってら(螺)旋になっていなければならない。

2.7.3

トラックピッチ

物理トラックピッチは,

1.6

μm

±

0.1

μm

とする。

2.7.4

走査速度

公称

CD

速度で記録中の走査速度は,

1.20 m/s

1.40 m/s

とし,

4.321 8 Mbit/s

のチャネルビットレートを

もつ。記録時のディスクの速度変動は,±

0.01 m/s

とする。

2.7.5

トラックの半径方向振れ

走査速度で回転しているディスクは,次の規定を満たさなければならない。

a

)

500 Hz

以下の周波数  物理トラックの半径方向振れ,すなわち,物理トラックと中心孔の中心との間


14

X 6282

:2009

の距離の変化は,

140

μmpp

を超えてはならない。

加速度は,

0.4 m/s

2

を超えてはならない。

b

)

500 Hz

以上の周波数  半径方向トラッキング信号のノイズは,周波数帯域

500 Hz

10 kHz

の半径方

向サーボの閉ループ状態で測定される(サーボの開ループ伝達関数の

0 dB

ポイントを

200 Hz

とし,

進み回路網のクロスオーバ周波数を,

65 Hz

及び

650 Hz

とする。

図 2.6 参照)。

残留エラー信号のノイズの実効値は,積分時間を

20 ms

としたとき,

(半径方向振れ換算の)トラッ

キングエラーで

0.03

μm

より小さくなければならない。

さらに,強い単一周波数ノイズの影響を避けるために,

100 Hz

の帯域幅をもつフィルタを

500 Hz

10 kHz

の範囲で走査して測定した場合,この実効値は

0.01

μm

よりも小さくなければならない。

図 2.6−半径方向トラッキング測定用の開ループ伝達関数の概略


15

X 6282

:2009

3

動作信号

3.1

信号のパラメタ

a

)

記録前の信号パラメタ

I

0

空領域レベル

I

1

ランドレベル

I

g

記録前の溝レベルのピーク時の光学パワー値

RC

b

2

×

(I

1

I

g

) / (I

1

I

g

)

記録前のラジアルコントラスト

0.1 μm

ラジアルオフセット時の

|I

1

I

2

| / I

g

記録前のプッシュプル量。

(I

1

I

2

)

は,ファーフィールドで

測定した反射光線の二つの半面の光学的パワー差。

(I

1

I

2

)

は,

f

5 kHz

で)低域フィルタリングの後,測定さ

れる。

附属書 参照。

I

w

(I

1

I

2

)

ウォブル信号

(I

1

I

2

)

は,

10 kHz

f

30 kHz

で)帯域フィルタリングの

後,測定される。

I

w (rms)

 / |I

1

I

2

|

 (pp)

正規化ウォブル信号

附属書 参照。

b

)

記録後の信号パラメタ

I

top

記録された

I

11

信号のトップレベル

JIS X 6281

の 12.1 参照。

I

ga

, (I

la

)

記録後の平均溝レベル(ランドレベル)

I

ga

  (I

la

)

は,

AC

結合前に溝(ランド)で測定される平均

HF

信号

  (τ

15 μs)

と定義する。

RC

a

2

×

(I

la

I

ga

) / (I

la

I

ga

)

記録後のラジアルコントラスト

I

3

 / I

top

I

11

I

top

I

3

及び

I

11

の信号の変調振幅

JIS X 6281

の 12.2 参照。

I

3

 / I

11

I

3

及び

I

11

の信号の比率

0.1 μm

ラジアルオフセットの場合

|I

1

I

2

| / I

top

記録後のプッシュプル量

(I

1

I

2

)

は,

f

5 kHz

で)低域フィルタリングの後,測定さ

れる。

附属書 及び JIS S 8605 の 10.3 参照。

R

top

R

0

×

(I

top

 / I

0

)

I

top

を基準とする記録済みディスクの反射率

R

0

は,ディスクの空領域の反射率。

附属書 及び附属書 N

を参照。

(|I

1

I

2

| / I

g

) / ((|I

1

I

2

|)

a

 / I

ga

)

正規化プッシュプル比

 (NPPR)

1.5.19

及び

附属書 を参照。

|I

1

I

2

| / I

g

は,記録前に測定。

(|I

1

I

2

|)

a

 / I

ga

は,記録後に測定。


16

X 6282

:2009

3.2

未記録ディスクの特性規定

未記録ディスクは,

表 3.2.1 に示す項目を満たさなければならない。

表 3.2.1−未記録ディスクの規定

規定する特性

規定

注記

1

光学的規定

ディスクの光学品質

 
波面収差<0.05

λ(rms 値)

2

情報領域 
  開始時間

開始時間はリードイン領域の開始点の前
方 35 秒 65 フレーム (ATIP) の位置

対応直径は

45.00 mm

03

.

0

0

mm

3

記録層

  変調極性 
  200 kHz∼720 kHz での CN 比

H  → L

≧47 dB

 
情報領域にて 
BW=10 kHz

4

半径方向トラッキング信号 
  正規化プッシュプル比 
  プッシュプル信号の最大分布

  ラジアルノイズ 
  ラジアルコントラスト

0.5∼1.0 
±15  %

JIS S 8605

の 10.4 参照

RC

b

>+0.05

 
附属書 参照 
1 回転時の

ΔPP / <PP>

5

法線方向トラッキング信号 
  ウォブル案内溝の捕そく(捉) 
  周波数

  正規化ウォブル信号 
  ウォブルの CN 比

22.05 kHz

0.035∼0.050

>35 dB

 
 
附属書 参照 
BW=1 kHz

6

時間情報符号化

  ウォブル変調 
  ATER 
  ATIP フレーム内の最大許容

  連続誤り数

ATIP

<10  %

3 フレーム

 
箇条 参照 
10 秒間の平均

7

記録条件

  一般的記録方法 
 
 
  ディスクの最適記録パワー 
  最適記録パワー範囲 
 
 
  ディスクの記録パワー範囲 
  P

WO

の最大変動

  記録レーザスポット波長

 
−  案内溝上に記録 
−  レーザ変調による記録 
−  A.2 の記録ストラテジ 
 OPC によって P

WO

を決定

4 mW≦P

WO

≦8 mW (1x)

4 mW≦P

WO

≦11 mW (2x)

4 mW≦P

WO

≦14 mW (4x)

P

low

P

WO

P

high

±0.05×P

WO

775 nm<

λ<795 nm

 
 
 
 
結果として

β

=+4  %とする。

 
 
 
P

low

とは

β

=0  %

P

high

とは

β

=+8  %

附属書 参照


17

X 6282

:2009

3.3

記録済みディスクの特性規定

記録済みディスクは,

表 3.3.1 に示す項目を満たさなければならない。

再生は,公称

CD

速度で行わなければならない。

表 3.3.1−記録済みディスクの規定

規定する特性

規定

注記

1

反射率及び基板 2 回通過時のレー
ザ光の透過率 
反射率の最大分布

R

top

>0.65

±3  %

附属書 参照 
1 回転時の

ΔR

top

 / <R

top

>

2 HF 信号

  記録時間誤差 
 
 
  単一周波数時間誤差 
 
 
  ジッタ及びマーク長 
 
 
 
非対称性 
  非対称性の最大分布 
  位相差電圧

 
PLL バンド幅が 2.5 kHz のとき C2
の訂正不能フラグが生じてはなら
ない。 
時間誤差のスペクトラムが

図 3.3.1

に示す限界線より下側でなければ
ならない。 
ジッタは,3T から 11T までのマー
ク及びスペースの各々で 35 ns 以
下とする。マーク長は,

表 3.3.2 

参照。 

−15  %≦asym≦+5  %

±2  %

 
附属書 参照 
 
 
周波数分布≦4 kHz 
 
 
 
 
 
 
附属書 参照

3

半径方向トラッキング信号 
  プッシュプル量 
  ラジアルコントラスト 
  ラジアルコントラスト信 
  号の最大分布

0.04∼0.09

0.3<RC

a

<0.6

±20  %

 
附属書 参照 
すべてのディスクに適用 
1 回転時の

ΔRC

a

 / <RC

a

>

4

法線方向トラッキング信号 
  ウォブルグルーブの捕そく(捉)
周波数 
  ウォブルの CN 比

22.05 kHz

>26 dB

 
 
BW=1 kHz

5

読取り条件 
  読取りレーザスポットパワー 
  読取り安定度 
  読取りレーザ波長

≦0.7 mW

単一トラックで>10

6

770 nm<

λ<830 nm

 
CW,スポット中央 
 
T=70  ℃及び P

read

=0.7 mW

表 3.3.2−マーク長

ラン長

マーク長 (ns)

スペース長 (ns)

3T 660±40 675±40 
4T 910±42.5 925±42.5 
5T 1

165±45 1

165±45

6T 1

400±47.5 1

400±47.5

7T 1

635±50 1

635±50

8T 1

875±52.5 1

870±52.5

9T 2

110±55 2

105±55

10T 2

340±57.5 2

335±57.5

11T 2

570±60 2

560±60


18

X 6282

:2009

図 3.3.1−最大許容時間エラーの周波数分布


19

X 6282

:2009

4

案内溝及び ATIP 規定

ディスクに記録されるデータは,キャリア周波数で蛇行している案内溝に格納される。このキャリア周

波数は,モータ制御のために使うこともできる。また,この案内溝は時間コード情報

ATIP

を含む。ここ

では案内溝及び

ATIP

を規定する。

ATIP

の時間コードは,ディスク上のどこでも単調に増加する(

図 4.1 参照)。

単位  mm

 

t

1

= 開始時間 PCA

t

3

−00:35:65

 

t

2

= 開始時間 PMA

t

3

−00:13:25

 

t

3

= 開始時間リードイン領域

=ATIP 内に符号化

 

t

4

= 終了時間リードイン領域

=99:59:74

開始時間プログラム領域

=00:00:00

 

t

5

= 最終可能開始時間リードアウト領域

=ATIP 内に符号化

図 4.1ATIP 対ディスク直径

4.1

ATIP

の一般パラメタ

ディスク

案内溝付きトラック

案内溝搬送周波数

 22.05

kHz

アナログ変調

 FM

ディジタル変調

2

相マーク方式

同期

2

相特定パターン

データビット転送速度

 3

150

ビット

/

フレーム長さ

 42

ビット(

表 4.3.1 参照)

フレーム周波数

 75

Hz

データ単位

3

バイト(分,秒,フレーム各

1

バイト)

エラー処理

 14

ビット

CRC


20

X 6282

:2009

4.2

ATIP

の FM 変調

搬送周波数

 22.05

kHz

偏差

 1

kHz

±

10

搬送波形状

正弦波

搬送波

THD

<−

40 dB

4.3

フレームフォーマット

1 ATIP

フレームのフォーマットを,

表 4.3.1 に示す。

表 4.3.1ATIP フレーム中のビット及びフィールドの定義

ビット数

4

8 8 8

14

ビット

111

11111112

22222222

23333333333444

位置 1234

56789012

34567890

12345678

90123456789012

データ

同期

フレーム

CRC 余り

4.3.1

フレーム同期信号

ATIP

データの同期をとるために,

2

相マーク方式による信号の列の一部に,特有なデータ配列を利用す

る。使われている同期パターンは,一つ手前のビットが“

0

”であれば

1110 1000

1

”であれば

0001 0111

とする(

図 4.3.1 及び図 4.3.2 参照)。

図 4.3.1−直前のビットが“0”の場合の同期パターン

図 4.3.2−直前のビットが“1”の場合の同期パターン

4.4

コードフォーマット

ATIP

時間コードのフォーマットは,サブコード

Q

の中及び

CD-ROM

ヘッダの中の時間符号化と同一と

する。

ATIP

時間情報は,次に示すように最上位ビット

 (msb)

先頭の

2

進化

10

進数

 (BCD)

で表現する(

4.3.1

参照)

2

けた(桁)の

BCD

M1

M4

及び

M5

M8

,位置

5

に最上位

 (msb)

ビット

 (M1)

2

けた(桁)の

BCD

S1

S4

及び

S5

S8

,位置

13

msb (S1)

フレーム

2

けた(桁)の

BCD

F1

F4

及び

F5

F8

,位置

21

msb (F1)


21

X 6282

:2009

通常の時間コードに加えて,リードイン領域においては,特別な

CD-R

情報を

ATIP

時間コードの中に符

号化する。この特別な情報は,

表 4.4.1 に示す分,秒及びフレームのバイトの

msb

(ビット

5

13

21

)の

組合せによって識別する。プログラム領域及びリードアウト領域には,通常の時間コードだけを符号化し

なければならない。

表 4.4.1−リードイン領域の特別な情報の識別

ビット

5  13 21

 0xxxxxxx

0xxxxxxx

0xxxxxxx

プログラム領域及びリードアウト領域の時間コード

1xxxxxxx 0xxxxxxx 0xxxxxxx PCA,PMA 及びリードイン領域の時間コード

 1xxxxxxx

0xxxxxxx

1xxxxxxx

特別情報 1:記録パワー,基準速度,ディスク応用コード,ディ
スクタイプ ID(4.4.1 参照)

 1xxxxxxx

1xxxxxxx

0xxxxxxx

特別情報 2:リードイン領域の開始時間(4.4.2 参照)

 1xxxxxxx

1xxxxxxx

1xxxxxxx

特別情報 3:リードアウト領域の可能最大開始時間(4.4.3 参照)

 0xxxxxxx

0xxxxxxx

1xxxxxxx

追加情報 1:予備

 0xxxxxxx

1xxxxxxx

0xxxxxxx

追加情報 2:予備

 0xxxxxxx

1xxxxxxx

1xxxxxxx

追加情報 3:予備

注記

 ATIP

に関する規定においては,

“リードイン領域”という用語は,ディスクの直径

50 mm

以内

の領域のことと解釈する(すなわち,複セションディスクにおける

2

番目以降のリードイン領

域ではない。

ディスクのリードイン領域にて連続する

ATIP

フレームの列を,次に示す(

表 4.4.2 参照)。

特別情報又は追加情報が符号化された一つの

ATIP

フレームには,通常の時間情報が符号化された

9

個の

ATIP

フレームが続く。

特別情報

1

2

3

の記録は必す(須)とする。追加情報

1

2

3

の記録は将来の用に供するため,現

在は予備として符号化しない。

符号化した特別情報及び追加情報フレームは,巡回的に繰り返して用いられなければならない(

4.4.2

参照)


22

X 6282

:2009

表 4.4.2−リードイン領域の ATIP フレームの符号化規則

フレーム番号

フレーム内容

N

特別情報 1

N+1

N+9

 
通常の時間コード

N+10

特別情報 2

N+11

N+19

 
通常の時間コード

N+20

特別情報 3

N+21

N+29

 
通常の時間コード

N+30

追加情報 1

N+31

N+39

 
通常の時間コード

N+40

追加情報 2

N+41

N+49

 
通常の時間コード

N+50

追加情報 3

N+51

 
通常の時間コード

4.4.1

特別情報 1101 

(

1xxxxxxx 0xxxxxxx 1xxxxxxx

)

の詳細

特別情報

1

を表す上記

24

ビットを,

1,W1,W2,W3,X1,V1,V2,V3

0,U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7

1,D1,B1,B2,B3,A1,A2,A3

と記述すると,各ビットは次の意味をもつ。

W1

W3

ディスクの参照目標記録パワーの値

  (P

ind

)

X1

予備

  (

0)

V1

V3

基準速度

U1

U7

ディスク応用コード

D1

ディスク形識別

B1

B3

ディスク下位形識別

A1

A3

追加情報の存在の有無

4.4.1.1

ディスクの参照目標記録パワーの値:W1W3

W1

W3

は,レーザ波長が

785 nm

T

25

℃であることを条件に設定されていて,

W1

W3

は,

V1

V3

で記載している記録速度での目標記録パワー

P

WO

を求めるときの参照値

P

ind

を示す。

実際には,最適

P

WO

は,記録速度及び光ピックアップヘッドの特性に依存する。したがって,

P

ind

OPC

時の

P

WO

を求めるときの初期値として利用する。

OPC

については,

附属書 参照。

W1

W3

 000

P

ind

 4.0  mW

 001

4.4

mW


23

X 6282

:2009

 010

4.9

mW

 011

5.4

mW

 100

5.9

mW

 101

6.5

mW

 110

7.2

mW

 111

8.0

mW

4.4.1.2

基準速度の値:V1V3

V1

V3

000 1x

が基準速度

それ以外

予備

4.4.1.3

ディスク応用コード:U1U7

このコードは,様々な応用に用いられるディスクを識別するためのものである。大別すると,非限定使

用ディスク及び限定使用ディスクの二つである。限定使用ディスクの分類の中で,特別用途向けディスク

の識別のために,追加の符号化を用いてもよい。

U1

0

限定使用ディスク

U2

U7

000000

一般用途ディスク

  それ以外

特別用途向けディスク。用途は将来設定する。

U1

1

非限定使用ディスク

U2

U7

000000

非限定使用ディスク

  それ以外

予備

限定使用ディスクは,業務用

CD

レコーダだけで使用する。この範囲においては,同レコーダは,どの

ような用途にもこのディスクを使用できる。特別用途向けディスクは,ある用途に限定して使用可能であ

る。非限定使用ディスクは,業務用又は民生用の両

CD

レコーダで使用できる。

4.4.1.4

ディスク形識別 

(

1

)

D1

D1

0

この規格に適合した

CD-R

ディスクを示す。

1 CD-RW

ディスクを示す。

4.4.1.5

ディスク形識別 

(

2

)

B1B3

これらの

3

ビットは,

CD-R

ディスクの種別を記録ストラテジ及び非対称性

 (asymmetry)

によって分類

したものである(

附属書 参照)。

B1

B3

000

Orange Book version 1.0

又は 2.0 で規定されている

CD-R

の場合

001

予備

010

メディア

タイプ

A

,低

β

,分類(

A

−)の場合

011

メディア

タイプ

A

,高

β

,分類(

A

+)の場合

100

メディア

タイプ

B

,低

β

,分類(

B

−)の場合

101

メディア

タイプ

B

,高

β

,分類(

B

+)の場合

110

メディア

タイプ

C

,低

β

,分類(

C

−)の場合

111

メディア

タイプ

C

,高

β

,分類(

C

+)の場合

4.4.1.6

追加情報 1又は の存在の有無:A1A3

この

3

ビットの各々は,リードイン領域に位置する追加情報

1

2

又は

3

の存在の有無を示す。

A1

は,追加情報

1

の有無を示す(

0

=存在しない

1

=存在する)

A2

は,追加情報

2

の有無を示す(

0

=存在しない

1

=存在する)


24

X 6282

:2009

A3

は,追加情報

3

の有無を示す(

0

=存在しない

1

=存在する)

A1

A3

000

追加情報は存在しない。

=その他

予備

4.4.2

特別情報 2110 

(

1xxxxxxx 1xxxxxxx 0xxxxxxx

)

の詳細

特別情報

2

は,

ATIP

時間コードにて記述されたリードイン領域の開始時間を示す。

特別情報

2

が“

110

”であるときは,上記

3

バイト

24

ビットを,

M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8

S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8

F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8

と記述すると,各バイトは次の意味をもつ。

M1

M8

開始時間の“分”の表示

1001 0111

97

S1

S8

開始時間の“秒”の表示

0100 1001

49

F1

F8

開始時間の“フレーム番号”の表示

0000 0000

0

フレーム

ただし,

M1

は,常に“

1

”と読み替え,

S1

及び

F1

は,常に“

0

”と読み替えなければならない。

4.4.3

特別情報 3111 

(

1xxxxxxx 1xxxxxxx 1xxxxxxx

)

の詳細

特別情報

3

は,

ATIP

時間コードにて記述されたリードアウト領域の最大可能開始時間を示す。

特別情報

3

が“

111

”であるときは,上記

3

バイト

24

ビットを,

M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8

S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8

F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8

と記述すると,各バイトは次の意味をもつ。

M1

M8

開始時間の“分”の表示

0111 0000

70

S1

S8

開始時間の“秒”の表示

0100 0101

45

F1

F8

開始時間の“フレーム番号”の表示

0001 0100

14

フレーム

ただし,

M1

S1

及び

F1

は,常に“

0

”と読み替えなければならない。

4.4.4

追加情報 1001 

(

0xxxxxxx 0xxxxxxx 1xxxxxxx

)

の詳細

xx

で示される三つの

7

ビット情報は,現在のところ規定されていない。

4.4.5

追加情報 2010 

(

1xxxxxxx 1xxxxxxx 0xxxxxxx

)

の詳細

xx

で示される三つの

7

ビット情報は,現在のところ規定されていない。

4.4.6

追加情報 3011 

(

0xxxxxxx 1xxxxxxx 1xxxxxxx

)

の詳細

xx

で示される三つの

7

ビット情報は,現在のところ規定されていない。

4.5

エラー検出

エラー検出は,

“分”

“秒”

“フレーム”に記録されている

14

ビットの

CRC

を用いる。

CRC

コードの最

上位ビットは

5

で,最下位ビットは

42

とする。この

CRC

コード語は,検査多項式で除することができる。

検査多項式を,次に示す。

P(X)

X

 14

X

 12

X

 10

X

 7

X

 4

X

 2

1

4.6

ビット転送速度

ビット転送速度

1

秒当たりのアドレスの数×アドレス当たりのビットの数

75

×

42

3 150

ビット/秒である。

このビット転送速度は,ウォブル周波数

22.05 kHz

1/7

に相当する。

22.05 kHz

及び

2

相クロック周波数

6.3 kHz

は,両方とも

44.1 kHz

から抽出する。

4.7

ATIP

符号化器

ATIP

符号化器のブロック線図を,

図 4.7.1 に示す。


25

X 6282

:2009

図 4.7.1ATIP 符号化器のブロック線図

5

ディジタルデータ構造

ここでは,ディジタルデータ構造について規定する。

注記

JIS X 6281

の箇条 14 から箇条 20 までを引用した。

5.1

ディジタルデータトラックのセクタ

情報トラックに記録するディジタルデータは,

8

ビットで構成するバイトで表現し,セクタにグループ

化しなければならない。セクタは,情報領域の番地付け可能な最小部分であって,独立にアクセスできる。

情報トラック上のセクタ数は,可変とする。セクタ数は,情報トラックに記録する情報の量に依存する。

セクタは,

2 352

バイトで構成しなくてはならず,

図 5.1∼図 5.3 に示すレイアウト構造とする。セクタ

のレイアウトは,セクタモードのバイトの設定に依存する。

図 5.1∼図 5.3 の中で,バイト位置は,

0

”か

ら番号付けする。位置

0

は,セクタの最初のバイトに対応する。

)の中の数字は,

16

進記法で表したバ

イトの内容を示す。

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3 バイト 1

(00)バイト

2 336 (00)

バイト

 0 12

15

16

351

図 5.1−セクタモード 

(

00

)

44.1 kHz

信号源

22.05 kHz 搬送波

1/2 分周

FM 変調器

1/7 分周

2 相変調器

2 相信号

ATIP データ

ディスクへ


26

X 6282

:2009

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

利用者

データ

EDC フィ

ールド

中間フィ

ールド

P

パリティ

Q

パリティ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3

バイト

1

(01)バイト

2 048

バイト

4

バイト

8

バイト

172

バイト

104

バイト

0

12

15

16

2 064

2 068

2 076

2 248

2 351

図 5.2−セクタモード 

(

01

)

セクタ  2 352 バイト

ヘッダ

セクタ番地

セクタモード

同期信号

12 バイト

3 バイト 1

(02)バイト

利用者データ

2 336 バイト

 0 12

15

16

351

図 5.3−セクタモード 

(

02

)

5.1.1

同期信号フィールド

同期信号フィールドは,バイト位置

0

11

に記録する次の

12

バイトで構成しなければならない。

 1

(00)

バイト

 10

(FF)

バイト

 1

(00)

バイト

5.1.2

ヘッダフィールド

ヘッダフィールドは,セクタ番地の

3

バイト及びセクタモードの

1

バイトで構成しなければならない。

a

)

セクタ番地の バイト  リードイン領域にディジタルデータトラックがある場合,この領域にあるヘ

ッダのセクタ番地は,リードイン領域の始点からの相対経過時間によって表すセクタの物理番地の範

囲を含まなければならない。

位置

12

のバイトは,値

 (A0)

を加えた

MIN

フィールド(6.3.3.3 を参照)の内容に設定しなければ

ならない。例えば,

(03)

 (A3)

になる。

位置

13

のバイトは,

SEC

フィールドの内容に設定しなければならない。

位置

14

のバイトは,

FRAM

フィールドの内容に設定しなければならない。

これらの

3

フィールドは,リードイン領域にあるセクションの

Q

チャネルの部分とする(6.3.3.3 

び 6.3.4.4 を参照)

利用者データ領域のセクタ番地と,リードアウト領域がディジタルデータトラックを含むときのリ

ードアウト領域のセクタ番地とは,利用者データ領域の始点からの絶対経過時間によって表すセクタ

の物理番地の範囲を含まなければならない。

位置

12

のバイトは,

A-MIN

フィールドの内容に設定しなければならない。

位置

13

のバイトは,

A-SEC

フィールドの内容に設定しなければならない。

位置

14

のバイトは,

A-FRAM

フィールドの内容に設定しなければならない。

これらの

3

フィールドは,セクタの同期信号がスクランブラに入ると同時に

EFM

符号化器から出

るセクション(5.5 参照)の

Q

チャネルの部分とする(6.3.3.5 参照)

。ヘッダ中の時間は,±

1

秒の精

度で与えられなければならない。この許容範囲は,

CIRC

エラー訂正,その他の記億レジスタなどに


27

X 6282

:2009

よって発生する遅延を考慮している。これらの遅延の大きさは,

30 ms

のオーダ,すなわちディスク

上の

1

セクタの記録長とする。

b

)

セクタモードの バイト  バイト位置

15

にあり,このバイトの設定は,次のとおりとする。

1

) (00)

への設定の場合は,位置

16

2 351

のすべてのバイトを,

(00)

に設定することを意味する。

2

) (01)

への設定の場合は,位置

16

2 063

のすべてのバイトを利用者データバイトとし,位置

2 064

2 351

のバイトを 5.1.35.1.6 に従って設定することを意味する。したがって,利用者データは,

EDC

(誤り検出符号)

ECC

(誤り訂正符号)及び

CIRC

によって保護される。

3

) (02)

への設定の場合は,位置

16

2 351

のすべてのバイトを,利用者データバイトとすることを意

味する。利用者データは,

CIRC

だけによって保護される。

5.1.3

EDC

フィールド

EDC

フィールドは,位置

2 064

2 067

に記録する

4

バイトによって構成する。誤り検出符号は,バイト

位置

0

2 063

に適用する

32

ビット

CRC

でなければならない。データバイトの最下位ビットを最初に用い

る。

EDC

の符号語は,次の検査多項式によって割り切れなければならない。

P(x)

(x

 16

x

 15

x

 2

1)

×

(x

 16

x

 2

x

1)

最下位のパリティビット

  (x

0

)

は,バイト位置

2 067

の最上位ビットに記録する。

5.1.4

中間フィールド

中間フィールドは,位置

2 068

2 075

に記録する

8 (00)

バイトで構成しなければならない。

5.1.5

P

パリティフィールド

P

パリティフィールドは,位置

2 076

2 247

172

バイトで構成し,

附属書 に規定するとおりに,バ

イト位置

12

2 075

のデータを用いて計算する。

5.1.6

Q

パリティフィールド

Q

パリティフィールドは,位置

2 248

2 351

104

バイトによって構成されなければならず,

附属書 F

に規定するとおりに,バイト位置

12

2 247

のデータを用いて計算される。

5.2

スクランブル化

各セクタの位置

12

2 351

のバイト(バイト

12

2 351

)は,

附属書 に従ってスクランブル化されなけ

ればならない。スクランブル化したセクタのレイアウトは,

図 5.4 のとおりでなければならない。

12

同期信号バイト

2 340

スクランブル化した 8 ビットバイト

 0

12

351

図 5.4−スクランブル後のセクタ

5.3

F

1

フレーム

スクランブル化した各セクタは,一連の連続フレーム上に配置されなければならない。各フレームは,

0

23

に番号付けされた,

24

個の

8

ビットバイトで構成される。セクタの位置

0

のバイトは,フレームのバ

イト位置

4n

に配置されなければならない。ここで,

n

は,

0, 1, 2, 3, 4

又は

5

とする。そのセクタの連続す

るバイトは,そのフレームの連続するバイトに配置される。セクタの位置

2 351

のバイトの直後には,次

のセクタの位置

0

のバイトが続く。

次いで,フレームにおいて偶数

-

奇数番号付きの各バイト対のバイト順は定義済みとする。すなわち,バ

イト順

0, 1, 2, 3, 4, 5…

は,

1, 0, 3, 2, 5, 4…

に置き換わる。

24

個の置換え済み

8

ビットバイトをもつこれら


28

X 6282

:2009

のフレームを,

F

1

フレームという。

F

1

フレームにおけるセクタのバイト位置

0

の位置は,

4n

1

とする。

ここで,

n

は,

0, 1, 2, 3, 4

又は

5

とする。

5.4

CIRC

符号化−F

2

フレーム

F

1

フレームは,箇条 に従って,

CIRC

符号化器に供給されなければならない。

24

バイトの

F

1

フレーム

の各々は,

32

バイトの

F

2

フレームの各々に変換される。

F

1

フレームの

24

個の

8

ビットバイトの各々のビ

ットパターンは,変化しないままであるが,バイト自体は移動し,

106

個の

F

2

フレーム上に再分配される。

パリティ情報をもつ

8

個の追加

8

ビットバイトが加わり,各

F

2

フレームが,

32

バイトで構成される。

5.5

制御バイト−F

3

フレーム及びセクション

制御バイトと呼ぶ単一バイトは,

32

バイトの各

F

2

フレームに対して先頭バイトとして付加される。こ

れが,

33

バイトの新たな

F

3

フレームを生成する。

制御バイトは,箇条 に規定するとおり,

98

バイトの表(単数)から得られなければならない。制御バ

イト(複数)の中の情報は,主として番地付けのために用いられる。その表(単数)の中のバイト(複数)

は,表(単数)の中のバイト

0

を先頭としバイト

97

を末尾として,

CIRC

符号化器から出る

98

個の連続

した

F

2

フレーム(複数)に付加される。この操作が,それぞれ

33

バイトからなる

98

個の

F

3

フレームの

集まり(複数)を生成する。これらをセクション(複数)と呼ぶ。これらのセクション(複数)は,セク

タ(複数)とは同期していない。すなわち,あるセクタ(単数)の先頭バイトが置かれる

F

1

フレーム(単

数)の番号と,表の最初の制御バイトが置かれる

F

3

フレーム(単数)の番号との関係が指定されることは

ない。各セクションは,制御バイト(複数)をもつそれ自体の表(単数)をもつ。

制御バイト(複数)の生成方法を,箇条 に規定する。

5.6

ディスクへの F

3

フレームの記録

F

3

フレームをディスク上に記録するために,各

8

ビットで構成するバイトは,

14

ビットで表現しなけれ

ばならない。これを

14

チャネルビットという。各

F

3

フレームは,いわゆるチャネルフレームによって表

され,それは,同期ヘッダ,併合ビット及び

33

個の

14

チャネルビットで構成する。

5.6.1

EFM

符号化

各セクションの

F

3

フレームのすべてのユーザデータを表す

33

バイトは,

8

ビットバイトである。これ

らの各々は,箇条 の表に従って

14

ビットで構成するバイトに変換されなければならない。これらの変換

されたビットをチャネルビットと呼ぶ。

14

チャネルビットからなるこれらのバイトは,二つの“

1

”の間

2

10

個の“

0

”をもつという特徴をもつ。

各セクションの最初の二つの

F

3

フレームにある最初のバイト,すなわちこれらのフレームの制御バイト

は,この表に従っては変換されず,箇条 の表には含まれない

14

チャネルビットの特定の同期パターンを

与えられる。この二つのパターンは,次のとおりでなければならない。

a

)

第 フレーム,バイト 0,(同期信号

0

という)

00100000000001

b

)

第 フレーム,バイト 0,(同期信号

1

という)

00000000010010

左端のチャネルビットが,データストリームにおいて最初に送られる。

5.6.2

同期ヘッダ

同期ヘッダは,

24

チャネルビットの次に示す列でなければならない。

100000000001000000000010

左端のチャネルビットが,データストリームにおいて最初に送られる。

5.6.3

併合チャネルビット

併合チャネルビットは,箇条 に従って設定される

3

チャネルビットの列でなければならず,同期ヘッ


29

X 6282

:2009

ダと

14

チャネルビットの隣接バイトとの間と同様に,

14

チャネルビットのバイトの間に挿入されなけれ

ばならない。

5.6.4

チャネルフレーム

F

3

フレームは,次の構成をもつチャネルフレームに変換される。

a

)

同期ヘッダ

24

チャネルビット

b

)

併合ビット

3

チャネルビット

c

)

制御バイト

14

チャネルビット

d

)

併合ビット

3

チャネルビット

e

)

それぞれの後に併合ビットを伴うバイト 132

32

×

(14

3)

544

チャネルビット

これらのチャネルビットは,物理トラックに沿ってディスク上に記録されなければならない。チャネル

ビット“

1

”は,反射層においてピットからランドへの変化又はランドからピットへの変化によって表され

なければならない。チャネルビット“

0

”は,反射層における無変化によって表されなければならない。

5.7

情報領域のトラック構造

情報領域は,次の領域に情報トラックを含む。

リードイン領域

利用者データ領域

リードアウト領域

リードイン領域は,リードイントラックという情報トラックだけを含む。リードアウト領域は,リード

アウトトラックという一つだけの情報トラックを含む。

利用者データは,利用者データ領域の情報トラックに記録されなければならない。ディジタルデータを

含むすべての情報トラックは,セクタの中に構造化されなければならない。

情報領域の情報トラックを連結するために,これらのトラックは,次のものを含んでよい。

a

)

休止区間  休止区間は,情報トラックの一部分とし,制御情報だけを含んで,利用者データは含まな

い。

b

)

プリギャップ  プリギャップは,利用者データを含まず,休止区間として符号化されるディジタルデ

ータトラックの最初の部分とする。プリギャップは,次の二つの期間に分けられる。

1

)

第 期間  先行のトラックとして符号化された最小

75

セクション(最小

1

秒)

。すなわち,

Q

チャ

ネル(6.3 参照)の制御フィールド(6.3.1 参照)

,及び先行のディジタルデータトラックの場合のセ

クタモードバイトの設定は,前の情報トラックのそれらと同じとする。

2

)

第 期間  最小

150

セクション(最小

2

秒)

。ここでは,

Q

チャネルの制御フィールド,及びセクタ

モードバイトの設定は,利用者データを記録するトラック部分のそれらと同じとする。プリギャッ

プのこの期間においては,データは,セクタの中で構造化される。

c

)

ポストギャップ  ポストギャップは,ディジタルデータトラックの最後の部分であって,利用者デー

タを含まず,セクタの中で構造化される。ポストギャップの長さは,最小

150

セクション(最小

2

秒)

とする。

Q

チャネルの制御フィールドの設定及びセクタモードバイトの設定は,利用者データを記録

するトラック部分のそれらと同じとする。

5.7.1

リードイン領域

リードイントラックは,ディジタルデータトラックとする。それはセクタの中に構造化し,ポストギャ


30

X 6282

:2009

ップで終了しなければならない。

5.7.2

利用者データ領域

利用者データ領域の情報トラックは,ディジタルデータトラックだけとする。次の規定が,利用者デー

タ領域中のトラックに適用される。

a

)

最初の情報トラックは,

150

セクション(

2

秒)の休止区間で始まり,プリギャップの第

2

期間として

符号化しなければならない。

b

)

利用者データ領域における最初のトラックではないディジタルデータトラックは,プリギャップで始

まらなければならない。

c

)

ディジタルデータトラックは,リードアウトトラックが後に続く場合,ポストギャップで終わらなけ

ればならない。

5.7.3

リードアウト領域

リードアウトトラックは,ディジタルデータトラックとし,プリギャップなしでセクタの中に構成され

なければならない。

6

ディジタルデータトラックの制御バイト

ここでは,ディジタルデータトラックの制御バイトについて規定する。

注記  JIS X 6281 の箇条 22 から引用した。

ディジタルデータトラックの制御バイトを,

32

バイトの各

F

2

フレームに対して先頭バイトとして付加

する。これが,

33

バイトの新たな

F

3

フレームを生成する。

各セクションの各

F

3

フレームは,その先頭バイトとして,制御バイトを含む。各セクションの制御バイ

トの構成を,

図 6.1 に示す。制御バイトは,

1/75

秒ごとに,すなわちセクションの処理と同じレートで更

新される。

b8

b7

b6

b5

b4

b3

b2

b1

チャネル名

P

Q

R

S

T

U

V

W

同期信号 0

同期信号 1

バイト番号



2





.

96 
97

図 6.1セクション当たりの制御バイト

各バイトは,

b1

b8

8

ビットで構成する。ここでビット

b8

を最上位ビットとする。

セクションの制御バイトの表は,それぞれ

96

ビットからなる

P

チャネル,

Q

チャネル,…,

V

チャネル

及び

W

チャネルと呼ばれる

8

個のチャネルを規定する。バイト

0

及びバイト

1

は同期信号で,別の扱いと

する。


31

X 6282

:2009

6.1

R

W

チャネルの設定

R

W

6

チャネル,すなわち各

F

3

フレームの制御バイトのビット

b6

b1

は使用せず,常に“

0

”に設

定する。

6.2

P

チャネルの設定

連続するセクションのすべての

P

チャネルは,情報領域の

P

チャネルを構成する。

この

P

チャネルは,各々が情報トラックの始点を示すためにフラグを用いる。情報トラックの始点を示

すフラグは,

1

”のビット列で表す。それ以外の場合は,

P

チャネルのビットは,

0

”に設定する。一つ

のセクションの

P

チャネルのすべてのビットは,同じ値に設定しなければならない。

フラグ(すなわち,

P

チャネルにおける“

1

”の連続した列)の最小長は,

2

秒(すなわち,

150

セクショ

ン)でなければならない。

P

チャネルにおいて“

1

”をもつ最後の

F

3

フレーム(すなわち,制御バイトの

ビット

b8

を“

1

”に設定している最後の

F

3

フレーム)は,利用者データを含む最初のセクションでなけれ

ばならない。

情報トラックが,

2

秒より長い休止区間で始まるとき,フラグは,この休止区間と同じ長さをもたなけ

ればならない。

リードイントラックの

P

チャネルのビットは,

0

”に設定されなければならない。

利用者データ領域内の最後の情報トラックの

P

チャネルは,

2

秒∼

3

秒(すなわち,

150

セクション∼

225

セクション)のフラグで終了しなければならない。その終端は,リードアウトトラックの始点を表す。リ

ードアウトトラックにおいては,

P

チャネルのビットは,

2

秒∼

3

秒の間“

0

”に設定される。その後,

P

チャネルのビットは,

2.00 Hz

±

0.04 Hz

のレート及び(

50

±

5

)%のデューティサイクルで,交互に“

1

及び“

0

”となる。

6.3

Q

チャネルの設定

連続するセクションのすべての

Q

チャネルは,情報領域の

Q

チャネルを構成する。

Q

チャネルは,後で規定するとおり,詳細な制御情報を含む。セクションの

Q

チャネルの最上位ビット

は,

F

3

フレーム

No.2

のそれとし,データストリームにおいて最初に送られる。したがって,

Q

チャネルの

ビットは,それが記録されるフレームの番号に従って番号付けされる。

セクションの

Q

チャネルのレイアウトは,

図 6.2 のとおりでなければならない。

Q チャネル(96 ビット)

制御

フィールド

Q モード

フィールド

Q データ

フィールド

CRC

4

ビット

4

ビット

72

ビット

16

ビット

 2

6

10

82

97

図 6.2チャネルのレイアウト

6.3.1

制御フィールド

Q

チャネルの最初のフィールドである制御フィールドは,バイト番号

2

5

4

ビットで構成する。それ

は,情報トラックに記録された利用者データの型を指定し,この利用者データがコピーされてもいいかど

うかを指定する。

a

) (

0100

)

への設定の場合  利用者データはディジタルデータであって,コピーしてはならないことを意

味する。


32

X 6282

:2009

b

) (

0110

)

への設定の場合  利用者データはディジタルデータであって,コピーしてもよいことを意味す

る。

左端のビットは最上位ビットであり,位置

2

に記録される。

制御フィールドのビットは,最短

2

秒の休止区間(すなわち,インデクスフィールドが“

0

”に設定され

たとき。

)又はリードイン領域だけにおいて変更できる。ただし,二つのセクションの間で変更できるコピ

ービット,すなわち左から

3

番目のビットを除く。

6.3.2

Q

モードフィールド

Q

チャネルの

2

番目フィールドである

Q

モードフィールドは,

バイト番号

6

9

4

ビットで構成する。

それは,

Q

データフィールドの内容を規定する(6.3.36.3.4 及び 6.3.5 を参照)

それは,

Q

モード

1

すなわち

0001

,又は

Q

モード

2

すなわち

0010

に設定されなければならない。

Q

ード

1

の情報は,

10

セクションの各連続において少なくても

9

回繰り返される。

Q

モード

2

があると,そ

れは,

100

セクションの各連続において少なくとも

1

回繰り返される。

6.3.3

利用者データ領域及びリードアウト領域の モード の データフィールド

Q

データフィールドは,時間情報を含む。位置

10

81

における

Q

データフィールドの

72

ビットのレイ

アウトは,利用者データ領域及びリードアウト領域において

図 6.3 に示す九つの項目から構成される。最

上位ビットは,位置

10

に記録される。

TNO INDEX

MIN  SEC  FRAM

ZERO A-MIN

A-SEC A-FRAM

 10

81

図 6.3−利用者データ領域及びリードアウト領域の データフィールドの構造

次に示す項目のほとんどは,それぞれが

4

ビットで構成するバイトでの

2

進記法で記録された,

2

けた

(桁)

10

進数で表される数値を含む。

フィールドの内容が数値でなく,

特定のビットパターンの場合は,

16

進記法で表示される。

Q

データフィールドの各項目は,

8

ビットからなる。

6.3.3.1

TNO

TNO

は,セクションが属する情報トラックのトラック番号を指定する。

トラック番号

01

99

は,利用者データ領域の情報トラックの番号でなければならない。連続する情報ト

ラックは,連続して番号付けされなければならない。ディスクの利用者データ領域の最初の情報トラック

は,トラック番号

01

をもたなければならない。

(AA)

に設定されるとき,

TNO

はリードアウトトラックを指定する。

6.3.3.2

INDEX

INDEX

は,情報トラックの細分を規定する。

a

)

INDEX 00

INDEX

のこの値は,セクションが休止区間として符号化されることを表す。休止区間の

全長は,

00

に設定された

INDEX

をもつ連続したセクションの数に対応する。

b

)

INDEX 01

99  これらの値は,利用者データを含む情報トラックの部分の細分の

INDEX

を指定する。

最初の細分は,

INDEX 01

をもたなければならない。連続した細分は,連続した

INDEX

の値をもたな

ければならない。

リードアウトトラックの

INDEX

は,

01

に設定されなければならない。


33

X 6282

:2009

6.3.3.3

MIN

SEC

及び FRAM

これらの

3

項目は,相対時間を指定する。すなわち,各情報トラックの中での走行時間の分を

MIN

で指

定し,秒を

SEC

で指定し,

1/75

秒の倍数を

FRAM

00

74

によって指定する。

休止区間(すなわち,

INDEX

00

)の始点で,相対時間は,休止区間の時間に設定される。休止区間に

おいてこの相対時間は減少し,最後のセクションで

0

になる。

利用者データ領域の情報トラックの利用者データ部分の最初のセクション(

INDEX

01

,及びリード

アウトトラックの最初のセクション(

INDEX

01

)において,相対時間は

0

に設定される。それは,情報

トラックの終端まで増加する。

6.3.3.4

ZERO

この項目のすべての

8

ビットは,

0

”に設定されなければならない。

6.3.3.5

A-MIN

A-SEC

及び A-FRAM

これらの

3

項目は,絶対時間を指定する。すなわち,利用者データ領域の開始からこの項目が属するセ

クションまでの経過時間を指定する。それは,分を

A-MIN

で記録し,秒を

A-SEC

で記録し,

1/75

秒の倍

数を

A-FRAM

00

74

によって記録する。

利用者データ領域の最初の情報トラックの最初のセクションにおいて,この絶対時間は

0

に設定される。

絶対時間は,リードアウトトラックの終端まで増加する。

絶対時間は,ディスク上の各セクションの位置を規定し,番地付けに用いられる。

6.3.4

リードイン領域の モード のデータフィールド

リードイン領域において,

Q

チャネルは,ディスクの目次

 (TOC)

を含む。各

Q

データフィールドは,

この表の一つの項目を含む。各項目は,

3

個の連続したセクションの中で

3

回繰り返される。項目は,情

報トラックの利用者データの始点の番地を表示する。それは,±

1

秒の精度をもつ絶対時間で表される。

項目は,トラック番号ポインタ,並びに

INDEX

01

をもつトラックの最初のセクションの位置

P-MIN

P-SEC

及び

P-FRAM

からなる。各項目の制御フィールドは,ポインタが参照する情報トラックの中で使わ

れる制御フィールドと同一とする。利用者データ領域のすべての連続する情報トラックが表の中に

3

回リ

ストされた後,

(A0)

(A1)

及び

 (A2)

に設定された

POINT

をもつ,三つの追加項目が各々

3

回表に加えら

れる。リードイントラックでは,この表全体が連続的に繰り返される。リードイントラックの終端では,

POINT

のどんな値でも目次を終了できる。

リードイン領域の

Q

データフィールドは,

図 6.4 に示すレイアウトをもたなければならない。最上位ビ

ットは,位置

10

に記録される。

TNO POINT MIN

SEC

FRAM

ZERO

P-MIN

P-SEC

P-FRAM

 10

81

図 6.4−リードイン領域の データフィールドの構造

6.3.4.1

TNO

TNO

は,リードイントラックを識別する

00

に設定しなければならない。

6.3.4.2

POINT

P-MINP-SEC

及び P-FRAM

POINT

は,

10

進数の値

01

99

又は

16

進数の値のどちらかに設定されなければならない。

00

99

に設定した場合,それは,情報トラックのトラック番号を指定する。この場合,

P-MIN

P-SEC

及び

P-FRAM

は,この情報トラックの

INDEX = 01

をもつ最初のセクションの位置を,絶対時間で指定す


34

X 6282

:2009

る。

(A0)

に設定した場合,

P-MIN

は,利用者データ領域の最初の情報トラックのトラック番号を指定し,

P-SEC

及び

P-FRAM

のすべてのビットは,

0

”に設定される。

(A1)

に設定した場合,

P-MIN

は,利用者データ領域の最後の情報トラックのトラック番号を指定し,

P-SEC

P-FRAM

の項目のすべてのビットは,

0

”に設定される。

(A2)

に設定した場合,

P-MIN

P-SEC

及び

P-FRAM

の項目は,リードアウトトラックの始点を指定し,

リードアウトトラックの最初のセクションの番地を指定する。

6.3.4.3

ZERO

この項目のすべての

8

ビットは,

0

”に設定されなければならない。

6.3.4.4

MIN

SEC

及び FRAM

これらの項目によって指定されるリードイン領域の相対時間は,リードイントラックの始点において任

意の値に設定され得る。それは,トラックの終端まで増加する。

6.3.5

情報領域の モード の データフィールド

Q

データフィールドは,ディスクのカタログ番号を含む。

  Q

チャネルの位置

10

81

における

Q

データ

フィールドの

72

ビットのレイアウトは,

図 6.5 のとおりでなければならない。

N1  N2  N3  N4  N5  N6  N7  N8  N9  N10  N11  N12  N13

ZERO  P-FRAM

 10

81

図 6.5−情報領域の データフィールドの構造

6.3.5.1

カタログ

ディスクのカタログ番号

N1

N13

は,

GS1

(国際流通標準化機構)の品番規格

EAN/UPC

に従って,識

別番号を形成する

2

進記法で記録される

13

けた(桁)によって表される。カタログ番号は,

1

枚のディス

ク上では変わらない。

カタログ番号が与えられない場合は,

N1

N13

をすべて“

0

”に設定するか,ディスクから

Q

モード

2

を削除するかのどちらかでなければならない。

6.3.5.2

ZERO

この項目のすべての

12

ビットは,

0

”に設定されなければならない。

6.3.5.3

A-FRAM

この項目は,先行セクションの

Q

チャネルの

A-FRAM

に指定される時間の連続として,

1/75

秒の倍数

の絶対時間を含む。これらの

8

ビットは,リードイントラックにおいて“

0

”に設定されなければならない。

6.3.6

CRC

この項目は,制御,

Q

モード及び

Q

データフィールドに関して計算される

16

ビットの巡回冗長検査文

字を,位置

82

97

において指定する。この項目は,反転パリティビットを含む。

CRC

符号語は,検査多

項式によって割り切れなければならない。

CRC

の最上位ビットは,

Q

チャネルの位置

82

になければなら

ない。

生成多項式は,次のとおりでなければならない。

G(x)

x

 16

x

 12

x

 5

1


35

X 6282

:2009

7

CIRC

エラー訂正

ここでは,

CIRC

エラー訂正の符号化及び復号化について規定する。

注記

JIS X 6281

附属書 から引用した。

7.1

符号化

F

1

フレーム(5.3 参照)の誤り訂正符号化は,

3

段の遅延セクション並びに

2

個の符号化器

C1

及び

C2

図 7.1 参照)からなる

CIRC

の符号化器によって実行される。

a

)

入力  符号化器の入力は,各

F

1

フレームの

24

バイトからなる。これらのバイトは,それぞれ

A

及び

B

と示される二つの

8

ビットバイトの

12

語に順序付けられる。

F

1

フレーム

No.n

のバイト

0

は,

W12n,

A

と表示され,バイト

23

は,

W12n

11, B

と表示される(

図 7.1 参照)。

図 7.1CIRC 符号化器

b

)

第 遅延セクション  第

1

遅延セクションのインタリーブ方式(

図 7.1 参照)は,語を二つのグルー

プに分割し,一つのグループが,

F

1

フレーム時間の

2

倍遅延する。

c

)

符号化器 C2  誤り訂正符号化器

C2

は,

(28, 24)

リードソロモン符号を生成する。入力の

24

バイトか

ら,

4

個のパリティバイト

Q

f

)

参照]を出力する。

d

)

第 遅延セクション  第

2

遅延セクションは,一連の

28

遅延(

F

1

フレーム時間の

0

27D

倍)からな

る。ここで,

D

4

に等しい。

e

)

符号化器 C1  誤り訂正符号化器

C1

は,

(32, 28)

リードソロモン符号を生成する。入力の

28

バイトか


36

X 6282

:2009

ら,

4

個のパリティバイト

P

f

)

参照]を出力する。

f

)

パリティ記号

C1

符号化器及び

C2

符号化器の

8

個のパリティバイト

P

及び

Q

は,次の式を満たす。

H

p

V

p

0

H

q

V

q

0

ベクトル

V

p

及び

V

q

を,

図 7.2 に示す。

行列

H

p

及び

H

q

を,次に示す。

=

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

H

3

6

9

2

4

6

1

2

3

84

87

90

93

56

58

60

62

28

29

30

31

P

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

Λ

Λ

Λ

Λ

=

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

H

3

6

9

2

4

6

1

2

3

72

75

78

81

48

50

52

54

24

25

26

27

Q

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

Λ

Λ

Λ

Λ

GF(2

8

)  のフィールドに関する計算は,次の多項式によって定義される。

1

)

(

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF(2

8

)  の原始根を次に示す。

)

00000010

(

=

α

ここで,右端のビットを最下位ビットとする。


37

X 6282

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 W12n−12 (2), A

W12n−24, A

 W12n−12 (1D+2), B

W12n−24, B

 W12n+4−12 (2D+2), A

W12n+4−24, A

 W12n+4−12 (3D+2), B

W12n+4−24, B

 W12n+8−12 (4D+2), A

W12n+8−24, A

 W12n+8−12 (5D+2), B

W12n+8−24, B

 W12n+1−12 (6D+2), A

W12n+1−24, A

 W12n+1−12 (7D+2), B

W12n+1−24, B

 W12n+5−12 (8D+2), A

W12n+5−24, A

 W12n+5−12 (9D+2), B

W12n+5−24, B

 W12n+9−12 (10D+2), A

W12n+9−24, A

 W12n+9−12 (11D+2), B

W12n+9−24, B

 Q12n−12 (12D)

Q12n

 Q12n+1−12 (13D)

Q12n+1

 Q12n+2−12 (14D)

V

q

Q12n+2

Q12n+3−12 (15D)

Q12n+3

V

p

W12n+2−12 (16D), A

W12n+2, A

 W12n+2−12 (17D), B

W12n+2, B

 W12n+6−12 (18D), A

W12n+6, A

 W12n+6−12 (19D), B

W12n+6, B

 W12n+10−12 (20D), A

W12n+10, A

 W12n+10−12 (21D), B

W12n+10, B

 W12n+3−12 (22D), A

W12n+3, A

 W12n+3−12 (23D), B

W12n+3, B

 W12n+7−12 (24D), A

W12n+7, A

 W12n+7−12 (25D), B

W12n+7, B

 W12n+11−12 (26D), A

W12n+11, A

 W12n+11−12 (27D), B

W12n+11, B

 P12n

 P12n+1

 P12n+2

P12n+3

D=4:n=0,1,2,……

図 7.2CIRC の列ベクトル

g)

第 遅延セクション  第 3 遅延セクションは,C1 符号化器からの一つおきの各バイトに,F

1

フレーム

時間の遅延を与える。

h)

出力  CIRC 符号化器の出力は,図 7.3 に示されるとおり,F

2

フレームにグループ化される。P バイト

及び Q バイトのすべてのパリティビットは,符号化器を出る前に反転される。符号化器の入力から出

力までのバイトの最大遅延は,F

1

フレーム時間の 108 倍とする。バイトの最小遅延は,F

1

フレーム時

間の 3 倍とする。


38

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バイト番号

バイト名

順序

0 WmA

m=12n−12 (3)

1 WmB

m=12n−12 (D+2)

2 WmA

m=12n+4−12 (2D+3)

3 WmB

m=12n+4−12 (3D+2)

4 WmA

m=12n+8−12 (4D+3)

5 WmB

m=12n+8−12 (5D+2)

6 WmA

m=12n+1−12 (6D+3)

7 WmB

m=12n+1−12 (7D+2)

8 WmA

m=12n+5−12 (8D+3)

9 WmB

m=12n+5−12 (9D+2)

10 WmA

m=12n+9−12 (10D+3)

11 WmB

m=12n+9−12 (11D+2)

12

m

Q   m=12n−12 (12D+1)

13

m

Q   m=12n+1−12 (13D)

14

m

Q   m=12n+2−12 (14D+1)

15

m

Q   m=12n+3−12 (15D)

16 WmA

m=12n+2−12 (16D+1)

17 WmB

m=12n+2−12 (17D)

18 WmA

m=12n+6−12 (18D+1)

19 WmB

m=12n+6−12 (19D)

20 WmA

m=12n+10−12 (20D+1)

21 WmB

m=12n+10−12 (21D)

22 WmA

m=12n+3−12 (22D+1)

23 WmB

m=12n+3−12 (23D)

24 WmA

m=12n+7−12 (24D+1)

25 WmB

m=12n+7−12 (25D)

26 WmA

m=12n+11−12 (26D+1)

27 WmB

m=12n+11−12 (27D)

28

m

P   m=12n−12

29

m

P   m=12n+1

30

m

P   m=12n+2−12

31

m

P   m=12n+3

D=4:n=0,1,2,……

図 7.3CIRC 符号化器出力の構造

7.2

復号化

信号の復号化は,符号化の逆の手順になっており,

図 7.4 に示す CIRC 復号器を用いる。


39

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図 7.4CIRC 復号器


40

X 6282

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8

EFM

変調システム

ここでは,EFM 変調のための EFM コード,フレームフォーマット及び EFM 変調器について規定する。

注記  JIS S 8605 の 13.及び 15.を引用した。

8.1

EFM

コード

EFM コード化は,図 8.1,表 8.1 a 及び表 8.1 b に従って行う。EFM コード変換に用いる NRZ-I 表記は,

“0”は連続している 2 個のビット間に変移がないことを示し,

“1”は変移があることを示す。

各ブロックの結合(マージング)及び低域周波数成分 (LF) の抑制のために,14 チャネルビットの各ブ

ロック間に 3 チャネルビット(結合ビット)を追加する。

EFM コードの最小ランレングス(二つの変移間の距離)は,3 チャネルビット  (

T

min

)  であり,このとき,

検出窓(アイパターン)は 1 チャネルビットである。

最大ランレングスは,11 チャネルビット  (

T

max

)  である。

結合ビットは,

T

min

に関する必要条件が満足しているときは,変移を含む必要はない。

結合ビットを伴う EFM コードの構成例を,

附属書 に示す。

注記  各ブロックは,C1 ビットから始まる。 
 d1∼d8 の C1∼C14 への変換については表 8.1 a 及び表 8.1 b の変換表参照。

図 8.1EFM コード


41

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表 8.1 a8-14 変換表 0-127NRZ-I 表記)

注記  各ブロックは,C1 ビットから始まる。


42

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表 8.1 b8-14 変換表 128-255NRZ-I 表記)


43

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8.2

フレームフォーマット

EFM コード化後,1 フレームは 588 チャネルビットからなり,その構成は,次のとおりとする(8.3 

照)

24 チャネルビットの同期パターン

14 チャネルビットの制御及び表示シンボル 
14 チャネルビットの EFM コードで符号化された 24 のデータシンボル(8.1 参照)

14 チャネルビットのパリティ用は 8 シンボル

3 チャネルビットの結合ビットは 34 組(8.1 参照)

フレーム構成は,

図 8.2 に示す。


44

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44

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図 8.2−フレームフォーマット


45

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8.3

EFM

変調器

EFM 変調器を含むデータ符号化のためのブロック図を,図 8.3 に示す。タイムマルチプレクサを用いて,

データ,誤り訂正,制御及び表示,並びにそれぞれのシンボルを決まった順序に配列する。

EFM 変調器は,そのシンボルの配列を,8.1 に規定する EFM コードに従い,チャネルビット列に変換す

る。さらに,EFM 変調器は,結合ビットと同期パターンとを加える。その結果 8.2 に規定するフレーム形

式のシリアル出力が得られる。

* 98 フレームの中に 2 回,制御及び表示チャネルの同期用

図 8.3EFM 変調器を含むデータ符号化のためのブロック

9

データの記録に関する諸条件

ここでは,データの記録に関する諸条件について次のとおり規定する。

−  データトラックの符号化規則は,箇条 に規定する。

−  中断なしに 1 回の記録動作で

(リードイン及びリードアウトを含む。

ディスク全体を記録する動作を,

中断なし記録又はディスクアトワンス記録 (DAO) と定義する(

附属書 参照)。中断なし記録された

ディスクについては,データ構造は,箇条 の規定に従わなければならない。情報領域は,次の領域

からなる(

附属書 参照)。

a)

パワー校正領域 (PCA)

b)

プログラムメモリ領域 (PMA)

c)

リードイン領域

d)

プログラム領域/記録可能領域

e)

リードアウト領域

箇条 は,PCA,PMA 及びセションの構造を規定する。複セションディスクの構造は,箇条 10 に規定

する。

同期パターン

制御及び表示の

同期パターン

 

CIRC

エンコーダ

制御及び表示の

エンコーダ

8 パリティ

シンボル

24 データ

シンボル

EFM

変調器

A/D からの 
16 ビット 
データワード

シリアル出力

8

8

データビット 8

14 チャネルビット*

24 チャネルビット

8


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図 9.1PCAPMA 及びリードイン領域の構造

順番に数回繰り返し記録された状態を

図 9.1 に示す。TSL は,ATIP 内に符号化して記録されたリードイ

ン領域の開始時間を示す。塗りつぶされた部分が既に記録した場所を示す。

このディスクのプログラム領域には,次の事例が存在すると仮定する。

−  トラック 1,2 及び 3 は中断されることなく連続して,例えば同一の記録機器 A で記録した。

−  トラック 4 は別の記録機器 B で記録した。

−  トラック 5 及び 6 は更に別の記録機器 C で記録した。

図のパワー校正領域 (PCA) は,次の状態を示す。

−  パワー試験領域 (Test Area) は,OPC が 3 回 (1∼3)  実行されたことを示す。

−  カウント領域は 1 から 3 までの部分に EFM データで記録されている。すなわち 3 回記録動作があっ

たことを示す。

図のプログラム記憶領域 (PMA) は,次の状態を示す。

−  50 個の ATIP フレーム相当長のデータが記録されている。

−  最初の 10 フレームがディスク ID の記録で,

後の 40 フレームが 6 個のトラック (1∼6)  の記録である。

図のリードイン領域は,次の状態を示す。

−  リードインに何も記録していないので,このディスクはまだファイナライズしていない。

9.1

ATIP

同期規則

ディスク上のすべての領域で ATIP 同期の位置とサブコード同期の位置との間の許容誤差は,0±2 EFM

フレームとする。ATIP 同期の位置は,同期を同期パターンとして決定できる位置と定義する。これは,デ

ィスク上の物理的同期パターンの直後になる。サブコード同期の位置は,ディスク上の物理的同期パター

ンの開始位置と定義する(

図 9.1.1 参照)。記録された Q チャネルの絶対時間は,ATIP 時間と同一とする。


47

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図 9.1.1−同期規則

9.2

リンキング規則

数回の異なる記録動作で(例えば,異なる時刻に別のレコーダで)ディスクを記録することを,インク

リメンタル記録と定義する。インクリメンタル記録の場合は,リンキング規則を満足しなければならない。

9.2.1

一般リンキング規則(図 9.2.1 参照)

リンク位置は,EFM 信号の記録の開始及び停止ができるディスク上の物理的位置とする。公称リンク位

置は,サブコード同期パターンの開始後の 26 EFM フレームとする。記録間のギャップは許されない。記

録間に,最大 12 EFM フレームの重ね書きができる。記録の開始位置及び停止位置は,次の範囲内でなけ

ればならない。

開始位置:符号化器サブコードの同期開始後,26+0/−4 EFM フレーム

停止位置:符号化器サブコードの同期開始後,26+4/−0 EFM フレーム

パワー校正領域においては,別のリンキング規則を採用する(9.3 参照)

9.3 EFM フレーム

ATIP 同期

(ディスク位置)

2 EFM フレーム

(S0, S1)

0±2 EFM フレーム

0.5 EFM フレーム

0+36/−10 EFM フレーム

9.2.2

参照

サブコード同期

(ディスク位置)

ブロック同期

(符号化前)

0+36/−10 EFM フレーム

9.6.5

参照


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図 9.2.1−一般リンキング規則

9.2.2

データリンキング

データ記録の場合,EFM 記録の列は,リンクブロック及びランインブロックで開始し,ランアウトブロ

ックで終了しなければならない。一組の記録済みのリンクブロック,ランインブロック,利用者データブ

ロック及びランアウトブロックをパケットと呼ぶ(

図 9.2.2 参照)。パケット中の利用者データブロックの

個数をパケットサイズと呼ぶ。

リンク

ブロック

ランイン

ブロック 1

ランイン

ブロック 2

ランイン

ブロック  3

ランイン

ブロック  4

利用者データ

ブロック

ランアウト

ブロック 1

ランアウト

ブロック  2

図 9.2.2−パケットのレイアウト

EFM コード化をする前のブロック同期の開始位置は,サブコードの同期開始の後の+36 EFM フレーム

から−10 EFM フレームまでの範囲内にある(

図 9.1.1 参照)。

リンクブロックは,9.2.1 に規定するとおり,公称リンク位置を含むブロックとする。一つのデータトラ

ック中の各 EFM 記録は,1 個のパケットとして記録しなければならない。このため各記録は,1 個のリン

クブロックで開始し,4 個のランインブロック,1 個以上の利用者データブロック及び 2 個のランアウトブ

ロックが後に続き,次のリンクブロックの最初の部分で終了しなければならない。

各データトラックは,利用者データをもつ 1 個以上のパケットを含まなければならない。リードイン領

域及びリードアウト領域の開始及び終了においては,ランインブロック及びランアウトブロックの記録は

オプションとする。

リンクブロック,ランインブロック,利用者データブロック及びランアウトブロックの識別は,ヘッダ

フィールドのセクタモードの中にある。このモードバイトのレイアウトを

図 9.2.4 に示す。ビット 7 が最

初のビットであり,msb となる。

パケットサイズ

パケット


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 msb

1sb

Bit 7 6 5 4 3 2 1 0

ブロック表示子

予備

モード

ビット 7∼5

ブロック表示子

=000

データブロック

=001 4 番目のランインブロック

=010 3 番目のランインブロック

=011 2 番目のランインブロック

=100

最初のランインブロック

=101

リンクブロック

9.2.1

の一般リンキング規則に従う EFM データの物理的リンキング

=110 2 番目のランアウトブロック

=111

最初のランアウトブロック

ビット 4∼2

予備

ビット 1∼0

モード表示

=00

モード 0

=01

モード 1

=10

モード 2

=11

予備

図 9.2.3−モードバイトのレイアウト

パケットサイズが固定長である場合の論理的ブロック番号とブロックヘッダ中のブロックアドレスとの

関係については

附属書 を参照。

9.3

パワー校正領域  (PCA)

パワー校正領域 (PCA) は,ディスクの正しい記録パワーを決定するために設けられている。PCA は,

二つの領域から構成する(

図 9.1 参照)。

a)

試験領域  これはランダム EFM データを試験的にディスクに記録して,正しい記録パワーを決定す

るための領域である。

b)

カウント領域  上記試験領域のどこが既に上記目的で使用されたかを示す領域である。

上の二つの領域は区画で区切られて,その各々が順番に使われる。区画番号 1 が最初に使われる。試験

領域が不足する場合は,この区画内に更に区画を設けることも可能である(

附属書 参照)。

9.3.1

試験領域

試験領域は,

附属書 に示すように,OPC を実行するために設ける。この領域の開始地点は,ATIP 時

間コードで,リードイン領域の手前 00:35:65 の場所である。終了地点はリードイン領域の手前 00:15:05 で

ある。試験領域に続いて,カウント領域が始まる。

試験領域は,100 個の仕切りで区切られていて,ディスク外周から内周に向けて 1∼100 の番号が付いて

いる(通常の番号の付け方と逆であることに注意する。

。一つの仕切られた区画は,ATIP フレーム長さで

15 フレームに相当し,時間にして 15/75 秒の長さに相当する。ある仕切り P は,リードイン領域の開始地

点から (P×15+1 160) ATIP フレーム分だけ内周側に位置する(

図 9.1 参照)。

試験領域は,前後に各々30 ATIP フレーム長分の未使用領域をもつ。これは,試験領域及びカウント領

域の開始地点に光ピックアップヘッドが容易にアクセスできるために設けられている。上記に関連するリ


50

X 6282

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ンキングは,ATIP 同期信号終端から 0±2 EFM フレーム以内の長さでなければならない(一般リンキング

規則とは異なる。

9.3.2

カウント領域

カウント領域は未使用の試験領域を信頼性をもち,かつ,最短時間で探し出す目的のために設けられて

いる。この領域の開始地点は,ATIP コードでリードイン領域の手前の 00:15:05 の場所である。終了地点は

00:13:25 である。カウント領域に続いて PMA が始まる(図 9.1 参照)。

カウント領域は 100 個の仕切りで区切られていて,

ディスク外周から内周に向けて 1∼100 の番号が付い

ている(通常の番号の付け方と逆であることに注意)

。一つの仕切られた区画は,ATIP フレーム長さで 1

フレームに相当し,時間にして 1/75 秒の長さに相当する。ある仕切り P は,リードイン領域の開始地点か

ら (P×1+1 030) ATIP フレーム分内周側に位置している(

図 9.1 参照)。

プログラムメモリ領域の開始地点のサーチに役立つよう,カウント領域は 30 個の予約済み ATIP フレー

ムとともに終わる。OPC のためにある試験領域 P を使用した場合,P 番目のカウント領域に EFM 信号を

記録する。これによって,カウント領域の未使用の仕切りの数 E を調べれば,次回に使用可能なテスト領

域の番号 U が U=101−E として得られる。

カウント領域に EFM 信号を記録するときは,その信号はこの情報領域の最後尾まで記録しなければな

らない。ただし,9.2.1 で規定した通常のリンキング部分は除く。カウント領域では,リンク位置は開始及

び停止とも,ATIP 同期信号終端位置から 0±2 EFM フレーム以内の長さでなければならない。

9.4

プログラムメモリ領域  (PMA)

プログラムメモリ領域 (PMA) は,リードイン領域の開始前の 00:13:25 ATIP から開始する。PMA は,

リードイン領域の開始時間に終了する。その情報は,リードイン領域の ATIP に符号化する(4.4 参照)

リードイン領域が未記録な状態である限り,PMA はディスク上の記録に関する暫定的な情報の格納領域

として使われる。この情報は,サブコード Q チャネルに符号化する。

プログラムメモリ領域は,PMA を使わないことが推奨される中断のない記録 (DAO) の場合を除き,必

ず使用しなければならない(

附属書 参照)。ディスクを排出するとき,PMA は,ディスクの全内容の最

新の状態を保持していなければならない。

9.4.1

PMA

の内容

PMA は,次の 2 種の情報を含む。

a)

開始及び停止の時間をもつトラック番号  部分記録したディスクの目次情報 (TOC)。PMA 中の全ト

ラック[予備トラックを含む(9.4.1.1 を参照)

]のトラック番号は,連続して一つずつ増加しなけれ

ばならない。

b)

ディスクの識別(オプション)  各ディスクを識別するために,6 けた(桁)の数字をディスク中に

記録できる。

9.4.1.1

予備トラック

予備トラックは,その中にデータがまだ完全には記録していないが,トラックの開始及び停止の時間が

PMA の中に記録されているデータトラックとする。予備トラックが,プログラム領域の最初のトラックで

ない場合,予備トラックは先行するトラックと同じモードでなければならない(

附属書 参照)。ディス

ク又はセション(箇条 10 参照)をファイナライズする前に,ディスクのファイナライズした部分の予備ト

ラックのすべてを記録しなければならない。

予備トラックがプログラム領域の最初のトラックでなく,このトラックにデータが記録されていなけれ

ば,予備トラックの開始時間とその前のトラックの停止時間との差は,00:02:00 でなければならない。


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予備トラックが,固定長のパケットでインクリメンタル記録される場合,そのトラックの長さ及びパケ

ットサイズは,そのトラックが整数個のパケットで構成される方法(I.1 参照)で決定されなければならな

い。これは,トラックの開始時間及び停止時間が次の式に従わなければならないことを意味する。

停止時間−開始時間=パケット数×(パケットサイズ+7)−5

トラックの開始時間は,そのトラックの最初の利用者データブロックのヘッダアドレスと一致していな

ければならない(9.6.4.1 参照)

。トラックの停止時間は,トラックの最後のパケット(

図 9.2.2 参照)の終

わりにある(部分的な)リンクブロックのヘッダアドレスと一致していなければならない。

9.4.1.2

不完全トラック(9.6 参照)

不完全トラックは,その中に一連のインクリメンタル記録されたデータパケットが記録されているデー

タトラックとする。不完全トラックの開始時間及び停止時間は,PMA に記録されない。不完全トラックの

開始の場合,トラック記述子ブロック(9.6.4.2 参照)を含むプリギャップ(9.6.4.1 参照)を記録しなけれ

ばならない。

ディスク上に最大 1 個の不完全トラックをもつことができる。不完全トラックのトラック番号は,1 に

等しいか,PMA に記録された最終トラックのトラック番号に 1 を加えたものに等しい。不完全トラックは,

次のどれかの状態にあることが許される。

−  ディスクの最初で唯一のトラック

−  ディスクの最終セションにおいて最初で唯一のトラック

− PMA に記録されている最終トラックの停止時間の直後のトラック

9.4.2

記録シーケンス

PMA における中断なし記録動作は,常に 10 の倍数のサブコードフレームで実行しなければならない。

10 フレームからなるユニティの中では,連続するフレームは,サブコード Q チャネルの ZERO バイトに,

0(最初のフレーム)∼9(最終のフレーム)にラベル付けする。PMA を記録した部分では,この ZERO

バイトは,0∼9 までのこの巡回カウントを連続的に繰り返さなければならない。

サブコードフレーム中の情報である特別な内容は,

“項目”と呼ぶ。項目は,五つの連続するサブコード

フレームの中で 5 回繰り返す。ユニティは,10 個のサブコードフレームからなるので,項目のこれらの五

つの連続する繰返しは,0∼4 に又は 5∼9 にラベル付けする。奇数個の項目を記録しなければならないと

きは,常に 10 の倍数のサブコードフレームにおいて記録しなければならないので,これらの項目の最終の

ものは,通常の 5 回ではなく,10 回繰り返される。この場合,10 回の連続する繰返しは,ZERO バイトに

0∼9 にラベル付けする。PMA の最初の項目は,PMA の開始時間に記録される。トラックの開始時間及び

停止時間を示す項目(TOC 項目)は,トラック番号が増加する順番になるように現れなければならない。

その他の有効な PMA 項目は,PMA のどこに現れてもよい。

9.4.3

サブコード チャネル

サブコード Q チャネルフレームの符号化を,

図 9.4.1 に示す。


52

X 6282

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S0, S1  CONTR  ADR

TNO

POINT

MIN

SEC

FRAME ZERO

PMIN

PSEC  PFRAME

CRC

 
S0, S1

サブコードフレームの同期をとるための同期パターン。 
S0=00100000000001 
S1=00000000010010 とする。

CONTR

ビット 1(コピービット)を除き,9.6.3.1 の CONTR を参照。 
POINT が指定するトラックのすべての部分でコピービットが“1”であるときだけ,ADR=1
(TOC 項目)ならば,Copy Bit は“1”

(著作権なし)

注記  トラックの正確な著作権状態は,プログラム領域で常にチェックしなければならない。

TNO

=00

ZERO

=0∼9 
10 個のサブコードフレームのユニティで連続するフレームをラベル付けするカウンタ。最初
のフレームは 0 にラベル付けされ,最終のフレームは 9 にラベル付けされる。

CRC CONTR,ADR 及び Q-data(msb 先頭)に関する 16 ビットの誤り検出コード (CRC)。

ディスク上では,パリティビットは反転した形で記録する。余りは,zero で検査されなければ

ならない。検査多項式を,次に示す。 
          P(X)=X

16

X

12

X

5

+1

ADR ADR の値は,どんな情報が項目の中にあるか決定する。9.4.1 を参照。 
ADR=1

“目次情報 (TOC)”項目 
トラックのトラック番号,開始時間及び停止時間。

a) POINT

=01∼99:このトラックがトラック番号 n をもつとき,POINT の値を n とする。

b) PMIN

,PSEC,PFRAME の値が,POINT によって指示されるトラックの開始時間を示す。

c) MIN

,SEC,FRAME の値が,POINT によって指示されるトラックの終了時間を示す。

ADR=2

“ディスク識別”項目

この項目の使用はオプション。各ディスクの識別に使用できる 6 けた(桁)の数字をこの項目
に記録する。通常 PMA に 1 回だけ記録される。新規のセションなどによって,表示されてい
るデータセションのフォーマットが変更された場合は,同じ 6 けた(桁)のディスク識別番号

と PSEC の異なるフォーマット表示とを用いて,ディスク識別項目を再度記録することができ
る。 
使用しないとき,ADR=2 は存在しない。

a) MIN

,SEC,FRAME は,それぞれ BCD 符号化された 2 けた(桁)の数字を含む。6 けた

(桁)すべてがディスク識別となる。この 6 けた(桁)の数字は,ランダムに決定されな
ければならない。

b) PSEC

は,ディスクのデータセションのフォーマットを規定する(ディスク上のすべての

データセションは同じフォーマットでなければならない。

可能な値(16 進)を次に示す。 
00:CD-DA セション又は CD-ROM セション 
10:CD-i セション 
20:CD-ROM XA セション 
他のすべての値は予約されている。

c) POINT

,PMIN 及び PFRAME は予約され,

“0”に設定される。

例  ディスク上の最初のセションがオーディオセションであるとき,新規のセションを記録し

た場合,PSEC の値は 00 でなければならない。その後同じディスクに CD-ROM XA セシ
ョンが記録された場合には,PSEC が 20 であるディスク識別項目が記録されなければな
らない。

ADR=3

データ用途では使用しない。

ADR=4

データ用途では使用しない。

ADR=5

データ用途では使用しない。

ADR=6

データ用途では使用しない。

ADR=7∼F  予備

図 9.4.1−サブコード フレームの PMA における符号化


53

X 6282

:2009

9.4.4

サブコードチャネル PRW

PMA に該当する部分では,サブコードチャネル P,R∼W はすべて予備とし“0”に設定する。

9.5

リードイン領域

リードイン領域は,ディスクの情報及び記録済みトラックの情報を含む。あるリードインは,次のいず

れかの状態にある。

−  未記録状態

−  記録済みでファイナライズ済み。TOC は PMA の内容に従っている。

リードインでは,情報は Q チャネルに符号化されている。サブコード Q モードを,JIS S 8605 に従って

使用する。ファイナライズ済みのリードイン領域では,次のモードが存在しうる。

−  モード 1 は,常に存在し,記録済みトラックの開始位置を含む(9.5.2 のモード 1 を参照)

−  モード 5 は,ディスクが複セションディスクでなければ,オプションとする(箇条 10 参照)

。モード

5 の中で,複セションディスクの識別が定義される(9.5.2 のモード 5 を参照)。オプションで,モード

5 は,ディスクの再生中にスキップされなければならない記録済みトラック又は記録済みトラックの

部分(時間間隔)の情報を含む。

−  モード 1 及びモード 5 の両方が存在する場合,それらは交互に置かれていなければならず,各サブコ

ードブロックは 3 回繰り返される。使用する場合,モード 1 及びモード 5 はそれぞれ,10 個の連続し

たサブコードブロックから少なくとも 3 個を使用する。

9.5.1

ATIP

とサブコードとの時間情報の同期

リードイン領域において,ATIP 時間コードは,サブコードチャネル Q の MIN,SEC,FRAME に符号化

された時間の値と同一とする。

リードイン領域の終了は,ATIP 及びサブコード Q の両方において,99 分,59 秒,74 フレームの時間コ

ードで符号化する。

9.5.2

目次情報  (TOC)

セションをファイナライズする時点で,TOC をリードイン領域に記録する。ファイナライズした後は,

TOC は,そのセションのすべての内容の最新の状態を,保持していなければならない。新たな記録の追加

は,そのディスクがリードイン領域のサブコードがモード 5 である複セションディスクとしてファイナラ

イズしている場合に,新たなセション内へ可能である。ディスクの全体が CD-ROM(又は CD-DA)ドラ

イブで再生可能であるためには,すべてのセションがファイナライズされていなければならない。

最初(又は唯一)のセションの TOC を含んだリードイン領域は,ATIP に示す開始時間から始まる(4.4.2

参照)

。リードイン領域は,絶対時間 99:59:74 で停止する。これは,直径 50 mm+0.0/−0.4 mm に対応する。

TOC では,項目は各 3 回繰り返す。完全な TOC は,リードイン領域の中で連続的に繰り返す。モード 1

及びモード 5 の両方が存在するとき,各モードが,別々に繰り返されなければならない(

表 9.5.1 参照)。


54

X 6282

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表 9.5.1−データディスクの最初のリードイン領域の目次情報  (TOC)

フレーム番号

CONTR

& ADR

TNO POINT

MIN  SEC  FRM  ZERO

PMIN PSEC PFRM

n 01

00

A0  絶対時間

00 01 00 00

n+1 01

00

A0  絶対時間

00 01 00 00

n+2 01

00

A0  絶対時間

00 01 00 00

n+3

05  00 B0 22 30 00 02 63 00 00

n+4

05  00 B0 22 30 00 02 63 00 00

n+5

05  00 B0 22 30 00 02 63 00 00

n+6 01

00

A1  絶対時間

00 01 00 00

n+9

05  00 C0 80 80 50 00 97 35 00

n+12 01

00

A2

絶対時間

00 20 00 00

n+15

05  00 B0 22 30 00 02 63 00 00

n+18 01

00

01

絶対時間

00 00 02 00

n+21

05  00 C0 80 80 50 00 97 35 00

n+24 01

00

A0

絶対時間

00 01 00 00

n+27 以降

フレーム n+15∼n+26 繰り返す。

プログラム領域に 1 個のトラックをもつ,ファイナライズした 1 個のセションをもつ,TOC の符号化例。次のプロ

グラム領域の開始時間は,POINT=B0 で示す。

−  フレーム n∼(n+20):モード 5 の符号化を交互に施した,モード 1 (ADR=1)  の完全符号化。 
−  フレーム (n+3)∼(n+11):モード 1 の符号化を交互に施した,モード 5 (ADR=5)  の完全符号化。

S0, S1  CONTR  ADR

00  POINT  MIN

SEC FRAME ZERO PMIN PSEC  PFRAME  CRC

TNO

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

ビット 1(コピービット)を除き,9.6.3.1 の CONTR を参照。 
POINT が指定するトラックのすべての部分で Copy Bit が“1”であるときだけ,ADR=1(TOC
項目)ならば,コピービットは“1”

(著作権なし)とする。

注記  トラックの正確な著作権状態は,プログラム領域で常にチェックされなければならな

い。

TNO 00 
CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

ADR=1

モード 1 を表す。 
MIN,SEC 及び FRAME は,ディスク上の絶対時間を表示する。それらは,ATIP 時間と同一
でなければならない。 
ZERO=00 
a)  POINT

0199 のとき  PMIN,PSEC 及び PFRAME の値は,POINT によって指示され

る記録済みトラックの開始位置を与える。

図 9.5.1−サブコード フレームの TOC における符号化


55

X 6282

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b)  POINT

A0 のとき

1) PMIN

は,プログラム領域の中の最初の記録済みトラック番号の値を与える。

2) PFRAME

は,00 とする。

3) PSEC

は,セションフォーマットを規定する。可能な値(16 進)を次に示す。

00:CD-DA 及び CD-ROM 
10:CD-i 
20:CD-ROM-XA

c)  POINT

A1 のとき

1) PMIN

は,プログラム領域の中の最後に記録されたトラックの番号の値を与える。

2) PSEC

及び PFRAME は,00 とする。

d)  POINT

A2 のとき  PMIN,PSEC,PFRAME は,リードアウト領域の開始位置を与える。

ADR=5

モード 5 を表す。複セションポインタ(

表 8.1 a,表 8.1 b 及び箇条 10 参照)

a)  POINT

B0 のとき  このポインタは,POINT=C0 とともに,複セションディスクの識別

に用いる。POINT=B0 は複セションディスクの各セションのリードイン領域に存在する。
ディスクが複セションディスクでなければ,POINT=B0 は存在しない。

1) MIN

,SEC,FRAME は,複セションディスクの記録可能領域における次の可能なプロ

グラム領域の開始時間を与える。

複セションディスクの最終セションがそのディスクの最終セションと指定された場

合,MIN,SEC,FRAME は,FF,FF,FF の値(16 進)を含まなければならない。POINT
=B0 は,ディスクの最終セションのリードイン領域において省略できる。

2) PMIN

,PSEC,PFRAME は,

(ATIP からコピーされた)ディスクの記録可能領域の最外

周リードアウト領域の最大可能開始時間を与える。

3) ZERO

は,モード 5 に存在する異なるポインタの総数を与える(オーディオスキップポ

インタを含む。

b)  POINT

C0 のとき  このポインタは,POINT=B0 とともに,複セションディスクの識別

に用いる。POINT=C0 は,複セションディスクの最初のリードイン領域だけに存在する。
ディスクが複セションディスクでなければ,POINT=C0 は存在しない。

MIN,SEC 及び FRAME の値は,リードイン領域に符号化された(4.4 参照),特別に符

号化された msb 組合せ 101(特別情報 1,4.4.1 参照)をもつ ATIP フレームの対応する ATIP
フィールドの値のコピーをもつ。

1

) MIN:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“分”バイトに符号化された

値からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:W1∼W3,X1,V1∼V3(ビット 7=msb)

ビット 0=0

2) SEC

:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“秒”バイトに符号化された

値からコピーされなければならない。

ビット 7∼1:U1∼U7(ビット 7=msb) 
ビット 0=0

3) FRAME

:この値は,msb 組合せ 101 をもつ ATIP フレームの“フレーム”バイトに符号

化された値からコピーすることが望ましい。

ビット 7∼1:D1,B1∼B3,A1∼A3(ビット 7=msb) 
ビット 0=0

この値が指定された ATIP の値をコピーしたものでない場合は,すべてのビット 7∼0

を 0 に設定しなければならない。

4) ZERO

:予約済みであり zero に設定される。

5) PMIN

,PSEC,PFRAME は,最初のリードイン領域の開始時間を与える。

c)  POINT

C1C2C3 のとき  これらのポインタは将来の拡張のために予約されていて,

使用してはならない。

図 9.5.1−サブコード フレームの TOC における符号化(続き)


56

X 6282

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9.5.3

サブコードとヘッダとの時間情報の同期

リードイン領域がデータトラックとして符号化されている場合,ヘッダアドレスと,EFM コード化の前

のサブコード Q 相対時間とは同一でなければならない。

9.6

プログラム領域

プログラム領域は,記録済みトラック,予約済みトラック又は不完全トラックから構成する。プログラ

ム領域は部分的に記録することができる。この場合,記録済み領域間に未記録の領域が存在し得る。未記

録の領域は,最後尾のプログラム領域の最後の部分及び予約トラックの最後の部分だけに存在可能である

9.4.1.1 及び 9.4.1.2 参照)

。新たな記録は,ディスクの未記録領域に行う。未記録部分への新たな記録は,

予約トラックの最初の部分又は未記録領域の前に位置する最後の記録部分へ直接リンクするように行わな

ければならない。いかなる記録もリンキング規則(9.2 参照)を満たさなければならない。同時にデータト

ラックに対するトラック記述子ブロックに記述されているトラック属性に従わなければならない(

図 9.6.1

及び 9.6.4.2 参照)

図 9.6.1−未記録領域への記録のときの可能開始位置

9.6.1

ATIP

とサブコードとの時間情報の同期

プログラム領域において,ATIP 時間コードは,サブコード Q 絶対時間(AMIN,ASEC,AFRAME)と

同一にする。プログラム領域の最初の ATIP 及びサブコード Q の時間コードは,zero(0 分,0 秒,0 フレ

ーム)にする。

9.6.2

サブコードとヘッダとの時間情報の同期

ヘッダのアドレスと,EFM コード化の前のサブコード Q 絶対時間とは同一とする。

9.6.3

サブコード チャネル

9.6.3.1

サブコード チャネル,モード 1(図 9.6.2

プログラム領域中の Q チャネルのデータは,9.6.3 で特記する場合を除き,JIS S 8605 による。

記録済み領域

最初の未記録領域

記録済み領域

2 番目の未記録領域

トラック 1:予約トラック

トラック 2 :  予約トラック

トラック 3:不完全トラック

矢印は,記録開始可能位置


57

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S0,

S1

CONTR 1 TNO

INDEX

MIN

SEC FRAME ZERO AMIN ASEC

AFRAME

CRC

ADR

S0, S1

同期信号。

図 9.4.1 の S0, S1 に基づく。

CONTR

トラック内の情報種別の識別(ビット 3 は,最初のビット及び
msb)

  ビット 3∼0

符号化識別。

=01x0

中断なし記録されたデータトラック

=01x1

インクリメンタル記録されたデータトラック

=10x0

予備

=10x1

予備

=11x0

予備

=11x1

予備

  ビット 1   このコピービットの 3 状態は,連続 1,連続 0,又は交互 1/0。同

一トラックの中で,コピービットの状態は変更できる。

=連続 0

トラックは著作権保護される。

=連続 1

トラックは著作権保護されず,コピーが許される。

=1/0 の交番

トラックは,コピーライト保護されたトラックの 1 次又はそれ以
上の生成コピーとする。1 と 0 との交番周波数は,9.375 Hz(デュ
ーティサイクル 50  %)であり,それは,連続して 4 サブコード

フレームが 1 で 4 フレームが 0 となることを意味する。この交番
ビットは,

“非限定使用の”

4.4 参照)ディスクに用いなければ

ならない。

ADR=1

モード 1 であることを示す

TNO, INDEX

トラック及びインデクス番号

MIN, SEC, FRAME

トラック内の相対時間

ZERO=00  予備 
AMIN, ASEC, AFRAME

未記録ディスクの ATIP に従う絶対時間

CRC

これらの 16 ビットは,

図 9.4.1 の CRC に基づく。

図 9.6.2−サブコード モード でのフレームのプログラム領域における符号化

9.6.4

データトラック

すべてのデータトラックは,プリギャップで開始しなければならない。中断なし書込みしたすべてのデ

ータトラックは,最小 2 秒のポストギャップを付けて終了するのが望ましい。

9.6.4.1

ブリギャップ

プリギャップの使用は,5.7 に示す。

9.6.4.2

トラック記述子ブロック(表 9.6.1 参照)

インクリメンタル記録が行われたデータトラック(パケット記録)

,トラックアトワンス (TAO) 記録及

びセションアトワンス (SAO) 記録が行われたセションのデータトラックでは,トラック記述子ブロック

を記録しなければならない。ディスクアトワンス (DAO) 記録が行われたトラックでは,トラック記述子

ブロックを記録しないことが望ましい(

附属書 参照)。


58

X 6282

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表 9.6.1−データトラック 4(モード=1)のトラック記述子ブロック中の利用者データ領域

Byte

内容 Byte 内容 Byte 内容 Byte 内容

0

54

1

44

2 49

トラック記述子表(左)

3

01

4

50

5

00

6

01

7 04

トラック記述子ユニット(下)

8  04 24 01 40 02 56 03 
9  80 25 91 41 91 57 90

10 FF 26 00 42 00 58 FF 
11 FF 27 00 43 00 59 FF 
12 FF 28 32 44 64 60 FF 
13 00 29 00 45 00 61 00 
14 00 30 00 46 00 62 00 
15 00 31 00 47 00 63 00 
16 00 32 00 48 00 64 00 
17 00 33 00 49 00 65 00 
18 00 34 00 50 00 66 00 
19 00 35 00 51 00 67 00 
20 00 36 00 52 00 68 00 
21 00 37 00 53 00 69 00 
22 00 38 00 54 00 70 00 
23 00 39 00 55 00 71 00

      72

00

不使用のバイト

・・・ 00

・・・ 00

2047

00

・  バイト番号 0∼7 は,トラック 4 のトラック記述子テーブル 
・  バイト番号 8∼23 は,トラック記述子ユニット 1(トラック 4) 
・  バイト番号 24∼39 は,トラック記述子ユニット 2(トラック 1)

・  バイト番号 40∼55 は,トラック記述子ユニット 3(トラック 2) 
・  バイト番号 56∼71 は,トラック記述子ユニット 4(トラック 3) 
・  プリギャップの長さは,2 秒(150 ブロック)とする。

・  プリギャップは,トラック 1,2 及び 3 のトラック記述子も含む。 
・  トラック 4 は,中断なし記録される。 
・  トラック 1 は,32 利用者データブロックの固定パケットサイズで,インクリメンタル記録される。例えば,そ

のトラックは,10 パケットの長さをもつ。

・  トラック 2 は,64 利用者データブロックの固定パケットサイズで,インクリメンタル記録される。例えば,そ

のトラックは,20 パケットの長さをもつ。

・  トラック 3 は,可変パケットサイズでインクリメンタル記録される。それは,

(プリギャップを除き)640 ブロ

ックの長さをもつ。

トラック記述子ブロックは,

利用者データ領域の中に現トラックのトラック属性の情報を含む。

これは,

オプションとして,すべての先行トラックのトラック属性を含む。トラック記述子ブロックの中の利用者

データ領域は,次の二つの部分からなる。


59

X 6282

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a)

トラック記述子表  表 9.6.2 は,利用者データ領域の始めにあり,8 バイト長とする(9.6.4.2.1 参照)。

b)

一つ以上のトラック記述子ユニット  1 ユニットは,16 バイトからなる。最初のトラック記述子ユニ

ットは,トラック記述子表の直後に置く(9.6.4.2.2 参照)

最終トラック記述子ユニットの終わりとトラック記述子ブロックの利用者データ領域の終わりとの

間の未使用バイトは,

“0”で埋める。

9.6.4.2.1

トラック記述子表

主チャネル中の,8 バイトの表の内容を次に示す(

表 9.6.2 参照)。

表 9.6.2−トラック記述子

バイト 0∼2

トラック記述子であることの表示 
これらの 3 バイトは 16 進法で“54 44 49h”に設定しなければならない。

JIS X 0201 で“TDI”を示す。

バイト 3∼4

プリギャップ長 
BCD で記載されたプリギャップのブロック長を示す。

バイト 5

どのトラック記述子ユニットが存在するかを示す。 
=00h:前のトラックのトラック記述子ユニットがこのブロックに存在することを示す。

=01h:現在のトラックのトラック記述子ユニットだけがこのブロックに存在することを示す。 
=それ以外:予備

バイト 6 BCD で記載されたこのトラック記述子ブロックの一番小さいトラック番号を示す。

バイト 7 BCD で記載されたこのトラック記述子ブロックの一番大きなトラック番号を示す。

9.6.4.2.2

トラック記述子ユニット

トラック記述子ユニットは,主チャネル中の 16 バイトから構成される。対応するトラックのデータの属

性を示す。16 バイトの構成を次に示す。

バイト 0 BCD で記載されたこのトラック記述子ユニットが属するトラックの番号を示す。

バイト 1

トラックの記述方法(ビット 7 が msb)

ビット 7∼4

=1000: 中断なし記録されたデータトラック。

すなわち,このトラックには一つのパケットしか存在しない。

ビット 3∼0 は予約済みであり,0 で埋める。

=1001: インクリメンタル記録されたデータトラック。

すなわち,このトラックには複数のパケットが存在する。

ビット 3∼0 =0000:可変パケットサイズである

=0001:固定パケットサイズである

=上記以外:予約済み

=0000: 中断なし記録されたオーディオトラック。

ビット 3∼0 は予備であり,0 で埋める。

=上記以外: 予備

ビット 3∼0 は予備であり,0 で埋める。

バイト 2∼4

パケットサイズ

a)

固定パケットサイズでインクリメンタル記録されたトラック(バイト 1=

“91h”

)である場合,これら 3 バイトは BCD で書かれたパケットサイズを示


60

X 6282

:2009

す。パケットサイズは上位バイトを先頭に書く。

b)

可変パケットサイズでインクリメンタル記録されたトラック(バイト 1=

“90h”

)である場合,及び中断なし記録されたデータトラック(バイト 1=

“80h”

)である場合は,これら 3 バイトは“FF FF FFh”とする。

バイト 5∼15

予備。

“0”に設定。

9.6.5

ATIP

とヘッダとの同期

ブロック同期の開始場所は,ATIP 同期の後,−10 EFM フレーム及び+36 EFM フレームの範囲内にある

図 9.1.1 参照)。

9.7

リードアウト領域

9.7.1

リードアウト領域

ディスクが単セションである場合,リードアウト領域は,少なくとも直径幅で 1.0 mm とし,最小で 1

分 30 秒の記録時間をもつ。

ディスクが複セションディスクの場合,

最初のセションのリードアウト領域は,

1 分 30 秒の長さをもつ。

第 2 セション以降のリードアウト領域は,30 秒の長さをもつ。

リードアウトの最大可能開始時間は,ATIP 内に符号化する(4.4 参照)

9.7.1.1

ATIP

とサブコードとの時間情報の同期

リードアウト領域では,サブコード Q の絶対時間(AMIN,ASEC,AFRAME)は,ATIP 時間コードと

同一にする。

10

複セションディスク及び複合形ディスク

10.1

導入及び定義

リードイン領域,プログラム領域及びリードアウト領域からなるディスク上の領域をセションという。

ディスクが,2 個以上のセションを含んでいるか,又は含むことができる場合,このディスクを複セショ

ンディスクという。複合形ディスクとは,最初のセションをスタンプ記録したセションであるような複セ

ションディスクである。

あるセションのプログラム領域をすべて記録し,リードイン領域及びリードアウト領域を記録すると,

そのセションはファイナライズされる。ディスクをレコーダから取り出すときには,最終セション以外の

すべてのセションはファイナライズされなければならない。ディスクの最終記録済みセションは,“最終セ

ション”として指定でき,この場合には,追加セションの記録を禁止する(9.5.2 参照)

10.2  PCA

及び PMA

複セションディスクの PCA 及び PMA は,両方とも 9.3 及び 9.4 の定義に従う。ディスクがレコーダか

ら取り出される場合は,PMA は,不完全トラックの例外はあるが,そのディスクのすべてのセションの全

トラックのデータを含む。

10.3

リードイン領域

最初のセションのリードインについては,

表 9.5.1 及び図 9.5.1 を参照。第 2 セション以降のセションの

リードインについては,その長さは 1:00:00 とする。ある一つのセションのリードインにおいて,サブコ

ード Q,モード 1 は常に存在する(

図 9.5.1 参照)。モード 1 は,そのセションのすべてのトラックの開始

アドレス及びそのセションのリードアウト領域の開始アドレスを格納しなければならない。複セションデ

ィスクでは,最終セションを含むすべてのセションのリードイン領域に,モード 5 が存在しなければなら

ない(9.5 参照)

。モード 1 及びモード 5 の存在を示すために,各サブコードブロックに各々のモードの ADR


61

X 6282

:2009

を 3 回ずつ連続して交互に表示しなければならない(

表 9.5.1 の ADR 参照)。

10.4

プログラム領域

複セションディスクの,第 2 セション以降では,そのセションの最初のトラック番号は,一つ手前のセ

ションのプログラム領域の最後のトラック番号に 1 を加えた番号でなければならない。複セションディス

クのすべてのセションのプログラム領域の最初のトラックは,00:02:00 の長さをもつ休止区間(データト

ラックのプリギャップ)にて開始しなければならない。一つのセションのプログラム領域のサブコード Q

チャネルの内容は 9.6.3.1 に従わなければならない。オーディオデータを扱う場合は,モード 2 及びモード

3 も使用される。

10.5

リードアウト領域(9.7.1 参照)

第 2 セション以降のセションのリードアウト領域において,各セションの最初のトラックの開始アドレ

スを示すポインタは,サブコード Q のモード 5 に格納されなければならない。このポインタの値は,この

セションの TOC に符号化されている最初のトラックのアドレスと等しくなければならない。第 1 セション

ではモード 5 は存在しない。モード 1 及びモード 5 の両方が存在する場合,各サブコードブロックに各々

のモードの ADR を 3 回ずつ連続して交互に表示しなければならない。

10.6

データの検索構造

複セションディスクのすべてのデータセションは,同一のタイプでなければならない。

10.6.1

複セションディスクの論理セクタアドレス  (LSA)

複セションディスクの論理セクタアドレス (LSA) は,次の式によって計算される。

LSA=4 500×PSA [mm]+75×PSA [ss]+PSA [ff]−150

ここに, LSA:

論理セクタアドレス

PSA: 分:秒:フレームで表した物理セクタアドレス。あるセ

クタの PSA はこのセクタのヘッダのアドレスを示す。

PSA [mm]: 物理セクタアドレスの“分”の数値

PSA [ss]: 物理セクタアドレスの“秒”の数値

PSA [ff]: 物理セクタアドレスの“フレーム”の数値

10.6.2

ファイルシステム

複セションディスクは,ISO 9660 ファイルシステムを含み,次の規定を満たすことが望ましい。

a)

ディスクの最終セションはデータセションとする。

b)

最終セションのセクタ 16 は全ディスクに対する ISO 9660 の主ボリューム記述子を含む。あるセショ

ンのセクタ 16 のアドレスは,このセションのプログラム領域の最初のトラックの TOC 値に 00:00:16

を加算することによって得られる。

10.7

複合形ディスク:ディスク特性

複合形ディスクの記録可能な部分は,3.2 の未記録ディスクに示される規定を満たさなければならない

図 10.1 参照)。複合形ディスクのスタンプ記録された部分及び利用者記録された部分は,3.3 の記録済み

ディスクに示される規定を満たさなければならない。ただし,

R

top

の最大変化及びプッシュプルの最大変

(±15  %)

に関しては,

利用者記録された部分とスタンプ記録された部分とが各々別々に満たせばよい。


62

X 6282

:2009

注記 LIA=リードイン領域,LOA=リードアウト領域:この例の PMA 及び PCA は,どちらも部分記録され,記録可

能とする。セション 1 がスタンプ記録済みの場合は,PMA は,部分スタンプ記録済み,記録済み及び記録可能
とする。

図 10.1−複合形ディスクのレイアウト例


63

X 6282

:2009

附属書 A

規定)

CD-R

ディスク試験のための記録ストラテジ

序文

この附属書は,1.8.1.1 c)  に規定する記録用光ピックアップヘッドを用いるディスク試験のための記録ス

トラテジについて規定する。

A.1

  ディスク試験のための記録ストラテジ

ディスク測定のために,すべてのビットマーク I

n

 (

n

=3∼11)  を,一つの [(

n

θ

)×T]  記録パルスを用い

て記録する。ただし,T は,基準システムクロックの長さとする。各 I

n

の記録のときは,そのレーザ強度

Δ

P

=0.20×

P

W

だけ加算する。ただし,加算する期間は,最初の 1.5T に相当する部分だけとする。加算

後は,通常の

P

W

のレベルに戻す(

図 A.1 参照)。

図 A.1−すべての記録速度での記録ストラテジ

A.2

  ディスク試験のための一般的な条件

各記録速度において,記録ストラテジ及び

β

の範囲を次に示す。すべてのディスクは,

表 A.2 に示すパ

ラメタにて記録した場合,3.3 の規定を満たさなければならない。

表 A.2−各記録速度での記録ストラテジのパラメタ

パラメタ

 3a)

に属する光ピックアップ

ヘッドの

3b)に属する光ピックアップ

ヘッドの

記録速度

(n−θ)×T

ΔP (1.5T)

ΔP (1.25T)

I

3

ΔT

β の範囲 

1x

θ=1 0.20×P

W

− 0.13×T 0∼+8  %

2x

θ=1 0.20×P

W

− 0.13×T 0∼+8  %

4x

θ=0.5 0.20×P

W

 0.30×P

W

0∼+8  %

a)

ランニング OPC (Running OPC)  上記で規定した光ピックアップヘッドを用いて RF 信号の非対称性


64

X 6282

:2009

(

β

)  の分布を測定するために記録を行う場合,レーザの反射光のレベルは附属書 で規定するランニ

ング OPC を利用して一定にしなければならない。

b)

レコーダにおける記録ストラテジ及び記録用光ピックアップヘッド  レコーダにおいては,そのレー

ザ光のディスク面上での形状及び使用する記録ストラテジは,自由に選択できる。しかし,その結果

としてディスクに記録された信号は,この規格の要求事項を満足しなければならない。1.8.1.1 で示し

た a),b)  及び c)  の光ピックアップヘッドをディスク試験用として規定する。


65

X 6282

:2009

附属書 B

規定)

記録モード

序文

この附属書は,データの記録モードについて規定する。この記録モードには,中断のない記録及び逐次

(インクリメンタル)記録があり,次に示すいずれかを用いなければならない。

B.1

  DAO(ディスクアトワンス)

ディスク 1 枚を,1 度の記録動作ですべて記録する。すべてのディスク上の領域を,1 度の連続した動作

で記録する。ディスクのトラック情報を,リードイン領域に記録する。リンクは存在しない。データの追

記はできない。

B.2

  SAO(セションアトワンス)

一つのセションを,1 度の記録動作ですべて記録する。すなわち,リードイン領域,プログラム領域及

びリードアウト領域を 1 度の連続した動作で記録する。そのセションのトラック情報は,リードイン領域

及び PMA に記録する。サブコード  モード 5 及びリードイン領域の POINT=B0 が次のプログラム領域の

開始地点を示す。新しいセションの追加が可能。

B.3

  TAO(トラックアトワンス)

一つのトラックを,1 回の記録動作ですべて記録する。すなわち,プリギャップ+トラック内データ+

ポストギャップを一つのパケットとして,1 度に記録する。記録したトラックの開始点及び終了点は PMA

に記録する。新しいトラックの追加が可能。

B.4

  パケット記録

固定長又は可変長のパケットを,未完結のトラック又は予約済みトラック部分に記録する。そのトラッ

クは,トラック記述子ブロックをもつプリギャップを記録することによって初期化する。リンク点をもつ

プリギャップを加え,記録は終了する。トラックの開始点及び終了点は,PMA に記録する。追記したパケ

ットは,リンク点で開始し,同様にリンク点で終了する。これによって新たなパケットをトラックへ追加

できる。


66

X 6282

:2009

附属書 C 

規定)

ディスクのレイアウト

序文

この附属書は,ディスクのレイアウトについて規定する。

C.1

  セションの状態

ディスクは,複数のセションに分割して記録することができ,各々のセションは,リードイン領域,プ

ログラム領域及びリードアウト領域で構成する。

あるセションの考えうるすべての状態を,

表 C.1 に示す。あるセションは,次の状態の場合にはファイ

ナライズしたという。すなわち,プログラム領域に未記録部分が存在せず,サブコードのモード 1 及びモ

ード 5 に従ったリードイン領域及びリードアウト領域が存在する場合とする。同様に,あるセションは,

そ のリ ードイ ン領 域及 び リ ード ア ウト 領 域 が存 在 し て い ない場 合は , ファイ ナラ イズ し て い な い

(non-finalized)  という。

表 C.1−セションの状態

プログラム領域

リードイン及びリードアウト領域

セションの状態

未記録領域を含む

サブコードのモード 1 及びモード 5 に従って記録

左記の組合せはありえない

未記録領域を含む

未記録

ファイナライズしていない

すべて記録済み

未記録

ファイナライズしていない

すべて記録済み

サブコードのモード 1 及びモード 5 に従って記録

ファイナライズしている

C.2

  ディスクの記録の状態

ディスクには,次の三つの記録状態がある。

a)

未記録のディスク  未記録のディスクのレイアウトを,図 C.1 に示す。

b)

部分記録したディスク  部分記録された単セションディスクのレイアウトを,図 C.2 に示す。

c)

ファイナライズしたディスク  ファイナライズした単セションディスクのレイアウトを,図 C.3 に示

す。

単位  mm

図 C.1−未記録ディスクのレイアウト


67

X 6282

:2009

単位  mm

図 C.2−部分記録されたディスクのレイアウト

単位  mm

図 C.3−記録済みディスクのレイアウト

複セションディスクの場合は,最終セションは部分記録されていても,ファイナライズされていてもよ

い。すべてのその前のセションは,ファイナライズされていなければならない。複セションディスクの取

り得るレイアウトの例を

図 10.1 に示す。

注記 1  ファイナライズしたディスク(又はディスクの最初のファイナライズしたセション)だけが

従来の CD プレーヤで再生できる。

注記 2  各ディスク領域の詳細規定については,箇条 を参照。

注記 3  複セションディスクの詳細規定については,箇条 10 を参照。

C.2.1

  未記録の空ディスクのレイアウト

未記録のディスクの情報領域は,CLV システムクロック情報(ウォブル)及び時間コード (ATIP) をも

つ案内溝を含む。ディスクのリードイン領域内の ATIP には,符号化した時間コードに加えて,ディスク

ID,記録パワー,速度範囲,OPC パラメタなどの付加情報を含む(箇条 参照)。

C.2.2

  部分記録されたディスクのレイアウト

ディスクは,異なる時間に異なるレコーダによって,ディスク(セション)に何回も追加してデータを

記録できる。データ構造については,箇条 を参照。情報領域は,次の五つの部分に分けられる。

a)

パワー校正領域  (PCA)  パワー校正領域を,ディスクの正確な記録パワーを得るために設ける(9.3


68

X 6282

:2009

参照)

。この領域は,100 個に分割して順番に使用していく。

b)

プログラムメモリ領域  (PMA)  記録動作が中断されるとき,それまでに記録されたトラックのトラッ

ク情報は,

プログラムメモリ領域に記録する。

最終トラックの記録後,

(セションの)

トラック情報は,

(そのセションの)TOC(目次情報,9.5.2 参照)に記録する。

注記  データ応用においては,PMA は,プログラム領域の正確な内容を常に反映しなくともよい。

これは,予約済みトラック又はパケット記録(

附属書 参照)が使用される場合で,9.4.1.1

及び 9.4.1.2 を参照。

c)

リードイン領域  一つ以上のセションが記録されている場合,最後尾のセションを除いたすべてのセ

ションはファイナライズしていなければならない。この場合,最後尾以外のリードイン領域は,サブ

コード  モード 1 及びモード 5 の状態に設定しなければならない。また,このリードイン領域は,9.5

の規定に従って,目次情報 (TOC) を記録する。最後尾のリードイン領域は,未記録状態でなければ

ならない。このリードインの存在するセションを閉じる場合は,この領域を 9.5 に従って記録する。

d)

プログラム領域  最後尾のセション以外のセションに属するプログラム領域は,すべて記録されてい

なければならない。記録においては,9.6 の規定に従わなければならない。最後尾のセションに存在す

るプログラム領域は,部分的に記録されているか,又は将来の記録のために予約されている状態のい

ずれかとなる。

e)

リードアウト領域  最後尾のセション以外のセションに属するリードアウト領域は,すべて記録しな

ければならない。この場合同領域は,サブコード  モード 1 及びモード 5 の状態に設定しなければなら

ない。記録に対しては,9.7 又は 10.5 の規定に従う。最後尾のセションに存在するリードアウト領域

は,未記録状態でなければならない。リードアウト領域は,セションを閉じたときに,プログラム領

域の最終地点から引き続いて記録を開始する。記録に対しては,9.7 又は 10.5 の規定に従わなければ

ならない。

C.2.3

  ファイナライズしたディスクのレイアウト

ファイナライズしたディスクとは,すべてのセションがファイナライズしたディスクとする。ファイナ

ライズしたセションとは,完全に利用者記録したプログラム領域,当該プログラム領域のトラック情報を

反映する TOC をもつリードイン領域及びリードアウト領域をもつセションとする。ディスクをファイナラ

イズした後は,すべてのセションは CD プレーヤで再生できる。


69

X 6282

:2009

附属書 D 

規定)

ディスクの反射率の測定

序文

この附属書は,ディスクの反射率の測定について規定する。

D.1

  規格

CD-R ディスクにおいては,次の仕様を満足しなければならない。

R

0

>0.70

未記録及び記録済みディスクについて

R

top

>0.65

R

top

R

0

×(

I

top

 /

I

0

)    3.1 参照

R

top

 / (

R

top

)|<3  %

記録済みディスク(f<100 Hz)

ディスクの内周又は外周の鏡面部分及び反射率

R

0

を用いて測定する往復光路での基板の透過率は,記録

層の反射率及び基板の透過率にだけ依存する。

上記規定によれば

R

top

は,

R

0

及び

I

top

 /

I

0

の比率に依存するように見える。この比率は 1 よりはるかに小

さい。理由は,未記録ディスクの半径方向のコントラスト比及び隣接ピットによる光学的クロストークの

ためである。これらのコントラスト比及びクロストークの影響の大きさは再生時の光学系の偏光の度合い

で決まる。したがって,

R

top

は,

R

0

に比べてより複雑な値であるが,同時に両者は,再生用 CD の測定値

の一つでもあるので,互いに関係がある。

D.2

  校正及び測定法

CD-R ディスクの反射率は,1.8 で示した設定で測定する。すなわち,再生専用の光ピックアップヘッド

を用いる(

図 D.1 参照)。屈折率の反射率測定への影響を最小にするために,無偏光形のビーム分割器を使

用することが望ましい。この設定において,校正のために指定した試験ディスクを用いる。同ディスクは,

反射率が

R

REF

であることが保証されている。そこで,正しい反射率を得るために次の測定手順を守らなけ

ればならない。

a)

基準ディスクを用いて

R

REF

に対する

V

REF

値を測定する(単位は任意でよい。

b)

測定対象のディスクに交換して同じく反射率

V

x

を測定する。

c)

R

x

V

x

 /

V

REF

×

R

REF

にて反射率

R

x

を得る。


70

X 6282

:2009

図 D.1−反射率の測定

D.3

  注記

D.3.1

  平行光    収束光

ディスクの反射率の測定は,校正済みの基準ディスクを用い,それとの比較という形で上記の手順で行

う。この基準ディスクは平行光によって校正されている。しかし,

図 D.1 に示すような通常の光ピックア

ップヘッドを用いた測定では,平行光ではなくて収束光を用いる。収束光によって反射率の測定は,対象

となるディスクの基板が基準ディスクと等しい屈折率をもつという仮定の下において同じ結果が得られる。

このように収束光を用いた反射率測定は平行光のものに比べて,より実用的である。

D.3.2

  基準ディスク

指定された試験ディスクを用いた反射率の測定は,十分な精度をもつ。しかし,より正確な校正のため

には,複屈折が皆無であり,かつ,再生光学系の各定数がそれぞれ独立した基準ディスクを用意しなけれ

ばならない。同時に基板の材料であるポリカーボネイトの屈折率は,正確に 1.57 でなければならない。

上質で,かつ,安定した基準ディスクの作成には,次の規定を満たさなければならない。

基板屈折率 1.57

基板往復光路損失

<1  %  ディスク厚さ 1.2 mm

反射層

防護膜付き金を使用。厚さ>100 nm

R

REF

は,波長 780 nm の平行レーザ光を用いて

図 D.2 のように測定する。すなわち,基板表面での反射光

及び記録層からの反射光の両方を測定する。ディスク製造時には

R

REF

>0.96 の実現を目指す。このように

して得られた

R

REF

値は,絶対基準値として用いることができる。

レーザ

光検知器

CD-R 基板


71

X 6282

:2009

図 D.2R

REF

の測定

Φ

光検知器へ

Φは 5 度以下


72

X 6282

:2009

附属書 E

規定)

最適パワー制御及び記録条件

序文

この附属書は,最適パワー制御及び記録条件について規定する。

E.1

  最適記録パワー

レーザパワー及びその記録ストラテジは,記録対象のディスクの性質,記録機器の性能及びその記録速

度によって異なる。

ディスクに関しては,次の 3 項目が関係する。

−  記録層の記録波長での光感度

−  記録波長依存性

−  記録層のピット形成過程

記録機器に関しては,次の 3 項目が関係する。

−  レーザ光束がディスクの記録層で収束したときの光束の径及び形状

−  使用する記録ストラテジ

−  ディスク記録時の実際のレーザの波長

レーザの波長は,例えば次の要素に依存する。

−  記録層の種類

−  記録層中でのレーザの広がり方

−  レーザ半導体の周囲温度

最適記録パワー

P

WO

は,ディスクの種類,記録機器の性能及び記録速度に依存するので,実際の

P

WO

各々の記録機器とディスクとの組合せに応じて個別に決めなければならない。このように,ディスク,記

録速度などを考慮して実際の記録パワーを決める工程のことを OPC(最適パワー制御)という。

E.2

  非対称性及び最適記録パワー

様々なレベルの記録パワーに応じて,記録された EFM データの波形は異なってしまう。記録パワーを

変化させて試験記録を行い,記録された HF 信号の非対称性を測定し,そのディスクと記録機器との組合

せの場合の最適記録パワーを求める。

図 E.1 は,OPC と記録ストラテジとの決定手順を示す。使用する記

録ストラテジ及びレーザ出力によって HF 信号で最も影響を受ける要素は,変調度,非対称性及び有効長

ジッタである。実際には非対称性の利用が OPC 時に一番有効な手段となる。


73

X 6282

:2009

図 E.1OPC と記録ストラテジとの決定手順

E.2.1

  非対称性  (β)  の測定

JIS X 6281

の 12.3 に規定されている対称性の定義を厳密に CD-R に適用すると記録機器に搭載する電子

回路は大変複雑になってしまう。このため,CD-R では異なる方法によって非対称性を

β

というパラメタ

で定義する。この係数

β

は,等価回路に入る前の交流分だけの HF 信号を利用する。

ここでは

β

β

=(

A

1

A

2

) / (

A

1

A

2

)  と定義する。これは図 E.2 で,HF 信号の各せん(尖)頭値

A

1

A

2

及びその和  (

A

1

A

2

)  を  (

A

1

A

2

)  で正規化した値となる。HF 信号が対称なときは,

β

=0 となる。

図 E.2−異なる記録パワーでの AC 結合された HF 信号波形

E.3

  倍速記録のための最適条件

ディスクの記録層上でピットが形成される工程は,

使用している技術によって様々である。

したがって,

あるディスクを記録するときに,非対称性  (

β

)  の目標値及び記録ストラテジが決まった場合でも,OPC の

結果として得られる記録パワーは十分な余裕をもつことが望ましい。

この余裕を最大限に得るには,各々のディスクに対する記録パルスのレーザ出力の差分 Δ

P

が,規格で

定めた値に対して幅をもつことを許すのが望ましい。

表 E.1 は,このような差分を含んだ代替記録ストラ

OPC

試験用書き
込み方式の
決定

 
ディスク
へ記録

 
変調度 
非対称性 
ジッタ測定

速度 
ディスク種別 
ΔPTθ  の読み込み

目標 β

P

W

 

ΔT

 

(nθ)T

HF

Δ


74

X 6282

:2009

テジを示す。

表 E.2 に示した記録媒体においては,この代替記録ストラテジはよりよいピットの形成に貢

献する。

表 E.1倍速記録用ディスク媒体のタイプに応じた代替記録ストラテジ

記録ストラテジ  \  媒体種別

タイプ A

タイプ B

タイプ C

(3a)  形  光ピックアップヘッド 
    Δ長さ 
    Δ高さ 
    θ

1.5T

20  %

0.75

1.5T

20  %

0.50

1.5T

20  %

0.25

(3b)  形  光ピックアップヘッド 
    Δ長さ 
    Δ高さ

    θ

1.25T

30  %

0.50

1.25T

30  %

0.50

1.25T

20  %

0.50

これらの代替記録ストラテジを使うことによって,非対称性  (

β

)  の使用可能範囲を広げることが可能に

なる。ディスクに使われる記録層の性質によるが,通常,非対称性は(+)側又は(−)側の片側に範囲

が寄ることが知られている。したがって,

表 E.2 に示すように二通りの非対称性の範囲を定める。

表 E.2倍速記録用ディスク媒体の非対称性による種別分類

タイプ A

タイプ B

タイプ C

高 β 分布(+)

β=0  %∼+12  %

A+

B+

C+

低 β 分布(−)

β=−4  %∼+8  %

A−

B−

C−

以上から合計 6 種類のディスクが,A+から C−まで定まる。ディスク製造業者は,4 倍速 CD-R ディス

クのリードイン領域の ATIP 中に正しく記録ストラテジの種類(A,B 又は C)及び非対称性の範囲(+又

は−)を表示しなければならない(4.4.1.5 参照)

すべての 4 倍速記録規格を満たすようなディスクの認定時には,

表 A.2 に示す一般条件を使用しなけれ

ばならない。

E.4

  OPC の実際

OPC の実行のときは,記録パワーの参照値

P

ind

を調べることから始める。この推定最適記録パワー

P

ind

は,リードイン領域の ATIP の中の特別情報として記録されている(4.4.1 参照)

。上記のようにこの値その

ものは正しい記録パワー

P

WO

ではない。理由は,実際の記録機器及び記録スピードを考慮して

P

WO

が決ま

るからである。

しかし,

P

ind

は OPC のときに

P

WO

を求める初期値として使うことができる。ある記録速度 N での基準記

録パワー

P

ref.N

は,

P

ind

を用いて次の式で求める。

P

ref.N

 ≈

P

ind

×[1+0.4×(

N

−1)]

ここに,

P

ind

ATIP に記録されている 1 倍速記録時の参照パワー値

N

記録機器が使用する記録速度

実際は

β

が 4  %前後のときに記録ピットの形状が,最良になる。このため,同じく ATIP に記録されて

いる

β

の範囲を参考にして,目標の

β

を決め,これを実現する

P

WO

の決定を OPC の目的とする。


75

X 6282

:2009

注記 1  非対称性

β

は,1.8.1.1 で規定している再生専用光ピックアップヘッドを用いて測定する。こ

れは記録機器の設計時には,再生機器で読み出した値の記録機器用への換算が必要であるこ

とを意味する。

注記 2  表 3.2.1 の項目 7 で記したように,保証可能な記録パワーの範囲は 0<

β

<8  %(ただし,再

生専用光ピックアップヘッドでの値)を基準にする。これを満たすためにすべての OPC 実行

時には,

β

は±4  %より大きい値を使うことを推奨する。

OPC の実行は,ディスクの定めた領域(PCA 領域,9.3 参照)を使用する。

E.5

  倍速での OPC の実施例

1 倍速での OPC の実施例は,次による。

− PCA の試験領域にある OPC 可能な仕切り p へ光ピックアップヘッドを移動する。この場所は,試験

領域の中に記載されている既に使用した仕切りの数及びリードイン領域の開始時間から計算すること

ができる(9.3.1 参照)

−  ランダム EFM 信号を,一定時間ごとに

P

W

を変化させて PCA へ記録する。

P

W

の設定時には,

P

ref

参照する。

記録パワーの範囲:(

P

ref

−0.3×

P

ref

)  <

P

W

<  (

P

ref

+0.3×

P

ref

)

境界条件として    3.6<

P

W

< 8.8 mW

P

W

の変化は十五通りとする:Δ

P

W

=0.043×

P

ref

  Δ

T

=13.3 msec=1 ATIP フレーム

P

ref

=5.9 mW との表示であれば,

P

W

は次の 15 段階に設定する。

    4.1,4.4,4.6,4.9,5.1,5.4,5.6,5.9,6.2,6.4,6.7,6.9,7.2,7.4,7.7 mW

−  記録した EFM を再生する。AC 結合した HF 信号の正負各々のせん(尖)頭値を調べて

β

を計算,こ

れを各

P

W

ごとに 15 回繰り返す。

β

が,目標とする非対称性値にほとんど等しい場合の

P

W

を最適記録パワー

P

WO

とする。

− TCA へ光ピックアップヘッドを移動する。TCA の先頭番地は,リードイン領域の先頭番地から計算で

きる(9.3.2 参照)

P

WO

にてランダム EFM 信号を,TCA 領域の 1 ATIP フレーム分(1/75 秒分)記録する。

− OPC 終了


76

X 6282

:2009

附属書 F

規定)

RSPC

による誤り訂正符号化

序文

この附属書は,RSPC による誤り訂正符号化について規定する。

注記  この附属書は,JIS X 6281 の附属書 を引用した。

F.1

  一般

セクタの誤り訂正符号化は,リードソロモン積符号 (RSPC) によって行う。

F.2

  入力

各セクタのバイト 12∼2 075(箇条 参照)は,RSPC 符号化器に入力される。これらの入力バイト及び

パリティフィールドのバイト 2 076∼2 351 は,それぞれが RSPC 専用の 2 個の 8 ビットバイトの 1170 語に

順序付けられる。各語 S は,2 個のバイト B からなる。すなわち,最上位バイト (MSB) の位置にある一

つの語,及び最下位バイト (LSB) にある一つの語からなる。

n

番目の語は,次のバイトからなる。

S(

n

)=MSB[B(2

n

+13)]+LSB[B(2

n

+12)]

ここに,

n

0∼1169

バイトへの演算時に,RSPC を 2 回適用する。1 回は,MSB を構成する符号語に対して適用され,もう

1 回は,LSB を構成する符号語に対して適用される。RSPC の各適用におけるバイトの番号は,そのバイ

トを含む語の番号に等しい。

F.3

  符号化

RSPC は,GF(2

8

)  の積符号であり,P パリティバイト及び Q パリティバイトを生成する。GF(2

8

)  のフィ

ールドは,次の原始多項式によって生成される。

P

(

x

)=

x

8

x

4

x

3

x

2

+1

GF(2

8

)  の原始根は,次のとおり。

α=(00000010)

ここで,右端のビットを最下位ビットとする。

次の記述は,MSB と LSB とについて同一とする。各バイト集合は,次の行列の中に配置される。


77

X 6282

:2009

0 1 2       41 42

0 0000 0001 0002 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0041 0042
1 0043 0044 0045 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0084 0085
2 0086 0087 0088 ・・・・ ・・・・

 0127 0128

3 0129 0130 0131 ・・・・

 

0171

4 0172 0173 ・・・・

2 4

22 0946 0947 0948 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 0987 0988
23 0989 0990 0991 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 1030 1031

ヘッダ

利用者データ

補助データの一部

24 1032 1033 1034 ・・・・ ・・・・ 1072 1073 1074
25 1075 1076 1077 ・・・・ ・・・・ 1115

1116

1117

P パリティ

26 1118  1119  1120 ・・・・ 1143

 

27 1144 1145 1146 ・・・・ 1169

 

Q パリティ

0 1 2

・・・・

25  

43 列は,GF(2

8

)  に関する(26,24)リードソロモン符号語である P ベクトルを示す。N

p

番目のベクト

ルは,次のバイトを含む。

 S

(43×0+N

p

)

 S

(43×1+N

p

)

 S

(43×2+N

p

)

 S

(43×3+N

p

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

V

p

S (43×M

p

+N

p

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

 S

(43×22+N

p

)

 S

(43×23+N

p

)

ここに, N

p

 :0,1,2,……42

M

p

 :0,1,2,……25

 S

(43×24+N

p

)

−P パリティバイト

S (43×25+N

p

)

−P パリティバイト

24 バイトに関して計算された 2 個の P パリティバイトが,ベクトルの最後に付加される。V

p

は,次の

式を満たす。

H

p

×V

p

=0

ここで,パリティチェック行列 H

p

は,次のとおりとする。

=

1

1

1

1

1

H

1

24

25

p

α

α

α

Λ

Λ

行列の 26 項を,GF(2

8

)  に関する(45,43)リードソロモン符号語である Q ベクトルとする。Q ベクト

ルが行として書かれるとき,次の行列がバイト集合に対して得られる。

N

P

M

P

P

Q


78

X 6282

:2009

 0  1  2  ・

・ 40 41 42 Q0 Q1

0 0000 0044 0088 ・・・・

・・・・

0642

0686

0730

1118 1144

1 0043 0087 0131 ・・・・

・・・・

0685

0729

0773

1119 1145

2 0086 0130 0147 ・・・・

・・・・

0728

0772

0816

1120 1146

3 0129 0137 0217 ・・・・

・・・・

0771

0815

0859

1121 1147

4 0172 0216 0260 ・・・・

・・・・

0814

0858

0902

1122 1148

22 0946 0990 1034 ・・・・

・・・・

0470

0514

0558

1140 1166

23 0989 1033 1077 ・・・・

・・・・

0513

0557

0601

1141 1167

24 1032 1076 0002 ・・・・

・・・・

0556

0600

0644

1142 1168

25 1075 0001 0045 ・・・・

・・・・

0599

0643

0687

1143 1169

N

q

番目の Q ベクトルは,次のバイトを含む。

 S

(44×0+43×N

q

)

 S

(44×1+43×N

q

)

 S

(44×2+43×N

q

)

 S

(44×3+43×N

q

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

V

q

S (43×M

q

+43×N

q

)

 S

(    ・    )

 S

(    ・    )

 S

(44×41+43×N

q

)

 S

(44×42+43×N

q

)

ここに, N

q

 :0,1,2,……25

M

q

 :0,1,2,……42

 S

(43×26+N

q

)

−Q パリティバイト

S (44×26+N

q

)

−Q パリティバイト

(44M

q

+43N

q

)  は,1118 を法として計算されなければならない。43 ビットにわたって計算された 2 個の

Q パリティバイトが,ベクトルの最後に付加される。

V

q

は,次の式を満たす。

H

q

×V

q

=0

ここで,パリティチェック行列 H

q

は,次のとおりとする。

=

1

1

1

1

1

H

1

43

44

q

α

α

α

Λ

Λ

F.4

  出力

セクタのバイト 0∼2075 は,RSPC の出力において,変更されない。セクタのバイト 2076∼2351 は,F.2

に与えられる規則に従って,語 1032∼1169 のパリティバイトで満たされる。語 1032 の LSB は,バイト

2076 に記録され,語 1169 の MSB は,セクタのバイト 2351 に記録される。

M

Q

N

Q


79

X 6282

:2009

附属書 G 

規定)

プッシュプル量及び正規化プッシュプル比

序文

この附属書は,プッシュプル量及び正規化プッシュプル比について規定する。

G.1

  プッシュプル量

走査スポットのトラックからの半径方向へのずれは,ディスクの半径方向に非対称な回折パターンを生

じる。対物レンズの開口の二つの半面(トラックの反対側に位置する。

)に回折して入る光パワー

I

1

I

2

との差分は,遠視野で測定したとき,半径方向のトラック追従用のサーボ信号

I

s

I

1

I

2

を与える(

図 G.1

参照)

A:レーザダイオード

B:コリメータレンズ

C:偏光ビームスプリッタ

D:1/4 波長板

E:対物レンズ

F:ディスク

H

1

, H

2

, H

3

, H

4

:直流結合増幅器

I

a

I

b

I

c

I

d

:四分割フォトディテクタ出力電流

I

1

I

2

:増幅器出力電流

図 G.1−プッシュプル信号測定系

このサーボ信号

I

s

は,時定数 15  μs の低域フィルタを通る。

図 G.2 では,トラッキング信号を,スポッ

トの半径方向位置の関数として与える。走査スポットの半径方向の位置は,スポットがディスク中心から

半径方向に遠ざかっている場合,

I

s

が正の傾きでゼロを横切るときのトラックの中心にある。


80

X 6282

:2009

図 G.2−半径方向トラッキング信号対ディスク中心からの半径方向スポット位置

ディスクの記録部におけるプッシュプル量は,|

I

1

I

2

|/

I

top

で定義する。プッシュプル量は,トラック

の中心から半径方向に 0.1

μm オフセットした場所で測定する。

0.09

04

.

0

top

2

1

=

I

I

I

未記録部分については

I

top

値は存在しない。ただし,

I

g

は未記録部分を光ピックアップヘッドが移動す

るときに検知できることからこれを正規化のために使用する。すなわち未記録部分でのプッシュプル量

I

1

I

2

|/

I

g

は 0.1 μm オフセットの場合は定義しない。プッシュプル量については,未記録時はその範囲

を規定せず,記録前後でのプッシュプルの比で規定する。サーボ系は,記録及び再生の場合,ディスク上

の記録部及び未記録部の両方を扱って光ピックアップヘッドを駆動しなければならない。つまり 2 個のプ

ッシュプル値を同時に扱わなければならない。一方,サーボ系のダイナミックレンジは有限であるため同

時に扱えるプッシュプル値の範囲は限られる。すなわち,許容されるプッシュプルの比率を規定しなけれ

ばならない。

G.2

  正規化プッシュプル比

正規化プッシュプル比 (NPPR) を,次に示す。

ga

a

2

1

g

2

1

/

)

(

/

I

I

I

I

I

I

=0.5∼1.0

ここに,

I

g

未記録分のグルーブでのプッシュプル信号

I

ga

記録後のグルーブでのプッシュプル信号の平均値。 
平均化は τ=15 μs で行い,HF 信号測定には交流結合を使う。

注記  記録後のプッシュプル信号の量の規定は,JIS X 6281 の 12.6 での 0.04∼0.07 からこの規格では

0.04∼0.09 へと拡張された。これはプリグルーブをもつ CD-R の設計の便宜のためである。


81

X 6282

:2009

附属書 H 

規定)

記録された時間エラー

序文

この附属書は,記録された時間エラーについて規定する。

記録された(又は編集された)時間エラーは,例えばディスクの偏心に起因するような単一の周波数成

分をもつと考えられる。記録済みの CD-R ディスクのすべてのこのような単調周波数成分をもつ時間エラ

ーを調べてそれらを規格化するのは不可能である。よって,この規格では

図 3.3.1 に示す値以下のいかな

る時間エラーもすべて含め,その合計値を μs 単位で規定する(

表 3.3.1 の項目 2 の単一周波数時間誤差を

参照)

しかし,記録済みの CD-R ディスクが含む時間エラーは,更に複雑な要因を含む。今,このような CD-R

が PLL の帯域の狭い CD 再生機器で再生されたと仮定すると,C2(訂正不能エラーフラグ)が立つことが

予想できる。

よって,ここでは次のように時間エラーを規定する。

PLL 帯域 2.5 kHz を備えた機器でディスクを再生した場合,記録された時間エラーは,その機器の C2 フ

ラグが立たないほど十分に低くなければならない。


82

X 6282

:2009

附属書 I

規定)

アドレッシング方式 1 及びアドレッシング方式 2 の使用

序文

この附属書は,アドレッシング方式 1 及びアドレッシング方式 2 の使用について規定する。

I.1

  アドレッシング方式

アドレッシング方式は,論理的ブロック番号 (LBN) とブロックヘッダ中のブロックアドレスとの関係

で規定する。方式には,次の二つがある。

方式 1 LBN=([(MIN×60)+SEC]×75+FRAMES)−150

方式 2  トラック中の最初の利用者データブロックまでの LBN は,次の式に従って計算される。

 LBN=([(MIN×60)+SEC]×75+FRAMES)−150

その後に続くすべての LBN は,

そのトラック中のすべての利用者データブロックをカウントすることに

よって計算する。これは,ランインブロック,ランアウトブロック及びリンクブロックのすべてが除かれ

ることを意味する。

基本的に,方式 1 はディスク全体に使用する。方式 2 は,固定パケットでインクリメンタル記録された

トラックの中だけに使用する。可変パケットでインクリメンタル記録されたトラックは,方式 1 だけを使

用できる。ディスク全体に対して,各トラックの最初のブロックは,方式 1 に従ってアドレスをもつ。こ

れは,固定パケットでインクリメンタル記録されたトラックの終端と次のトラックとの間に,論理的セク

タのアドレッシングに不連続があり得ることを意味する。これを,

図 I.1 のアドレッシング方式 1 及びア

ドレッシング方式 2 の例に示す。

トラック番号 1 は,中断なく記録されている。したがって,アドレッシング方式 1 を使用する。トラッ

ク 2 は固定パケットサイズでインクリメンタル記録するため,

(最初の利用者データブロックの後の)

トラ

ックの中でアドレッシング方式 2 を使用する。

トラック 2 のプリギャップは別に記録するので,このプリギャップの末尾にリンクポイントがある。最

初の利用者データをもつ最初のブロックに先行するリンクブロック及び 4 個のランインブロックを,プリ

ギャップに含む。トラック 2 の最後の LBN は,

(方式 2 に従って)9 383 とする。

トラック 3 の最初の LBN は,

(方式 1 に従って)9 550 とする。よって,トラック 2 とトラック 3 との間

のブロック番号は不連続となる。


83

X 6282

:2009

注記  図の縮尺は一様ではない。

  LBN:論理ブロック番号

  リンク:2×RO+LB+4×RI

  RO:ランアウトブロック

  LB:リンクブロック

  RI:ランインブロック

  TOC:目次情報

図 I.1−アドレッシング方法 及びアドレッシング方法 の例

9 550

 
 

9 405 
9 400

00:02:00 02:01:68  02:03:60

02:05:45

02:07:25

02:09:25

リンク  5 ブロック

2 ブロック

リンク

各 128 
ブロック

7 ブロック

連続記録

プリギャップ

固定長  パケット

プリギャップ

 TOC

TOC

ヘッダ番地

9 383

9 255

9 127

9 000

8 993

8 850

LBN

リンク

リンク

リンク

7 ブロック

7 ブロック

 02:00:00

02:02:00

02:07:30

トラック 1

トラック 2

トラック 3


84

X 6282

:2009

附属書 J

規定)

位相差電圧

序文

この附属書は,位相差電圧について規定する。

CD 再生機では数種類のトラッキング手段を使うことができる。

a)

プッシュプル法  トラッキング誤差信号は,|

I

1

I

2

| /

I

top

として定義される。ただし,トラックのオフ

セットが 0.1 μm の場合に適用する。

b)  3

ビーム法  トラッキング誤差信号は,表 3.3.1 の項目 3,4 で規定する。記録後において,三つの光

束の半径方向の光量比で規定する。

c)

位相差検知法  この規格では,この方法は規定していない。

図 J.1分割光検知器の名称及びトラック方向

従来からのプッシュプル法に対して位相差検知法は,4 分割した光検知器を用いる(

図 J.1 参照)。

二つの直交方向の信号“(D1+D4)”

“(D2+D3)”及び二つの法線方向の信号の差“(D1+D2)−(D3+D4)”

を使用する。現行の CD(ウォブルグルーブをもたない)においては,半径方向のプッシュプル信号とト

ラック誤差信号とは対応する関係にある。しかし CD-R ディスクでは,これは溝構造をもつために,法線

方向と半径方向とでの値が異なり,結果としてトラック誤差信号はプッシュプル規格では満足できない。

位相差検知法は,位相差電圧 (PDV) の測定で評価する。この方法を用いた PDV 測定用 CD 再生機は,

0.2 V 以上の PDV のときに高い信頼性で動作する。

PDV>0.2 V

PDV 測定は専用の試験ディスクを用いて,PDV=0.6 V になるように電子回路を設計する。

D1

D2

D3

D4

トラック方向


85

X 6282

:2009

附属書 K

規定)

PCA

の試験領域の仕切りの再分割

序文

この附属書は,PCA の試験領域の仕切りの再分割について規定する。

K.1

  概説

通常の使用において PCA(9.3 参照)は,最大で 100 回の OPC の実行が可能である。1 回の OPC は PCA

の 15ATIP フレームからなる 1 個の仕切りをすべて使用する。しかし,異なる記録機器で何回もパケット

記録(

附属書 参照)のような小さな記録を繰り返すと,100 回の OPC では不足する場合が生じる。そこ

で,1 枚のディスクでの OPC の回数を増やすために 1 個の仕切り(標準仕切り)を更に再分割して使うこ

とができる。この仕切りの再分割を行う場合は,K.2K.4 の規定を満たさなければならない。

K.2

  仕切りの再分割時の規定

標準仕切りの仕様については 9.3.1 を参照。各々の細分化された仕切りは,ATIP フレームの整数倍の長

さをもたなければならない。すなわち,最小長さの小仕切りの長さは 1ATIP フレーム長であり,最大は

15ATIP フレーム相当となる。一つの標準仕切りの中に再分割された小仕切りを設ける場合,各小仕切りの

長さは一定である必要はない。

この小仕切りは標準仕切りの境界を超えてしまうことも許される。

ただし,

隣接する小仕切りとの間には,空げき(隙)を残してはならない。最初と最後とに位置する小仕切りと,

それに隣接する同期 ATIP との間隔は 0±2 EFM 以内とする。小仕切りを使ってゆく方向はディスクの外周

から内周に向かう方向とする(9.3.1 参照)

。小仕切りは内周に向かって順番に使用しなければならない。

K.3

  カウント領域の使用法

K.2

の小仕切りを用いた OPC を実行した場合は,対応するカウント領域も 9.3.2 に従って EFM 信号を記

録してテスト領域が使用済みであることを示さなければならない。1 個の小仕切りが基本仕切りの境界を

またいでしまった場合は,それに対応するカウント領域にも EFM 信号を記録する。

K.4

  記録パワーの設定

あるディスクに対する最適記録パワーを決定するときは,記録機器は幾つかの異なる値の記録パワーを

PCA 内の仕切り部分に照射する。この異なるパワー値による記録は,通常と同じく内周から外周に向かっ

て行う。OPC 開始時には,カウント領域を調べ最後に行われた OPC の場所を特定する。仕切りの再分割

を行った場合は,カウント領域で示している最後の OPC の行われた仕切りの内部の最後の小仕切りの場所

を特定しなければならない。

この場所の特定には,記録信号の変調度が 60  %以上であることを利用する。具体的な例を,次に挙げ

る。

−  テスト記録を最高出力パワーから開始して出力を徐々に落としていく方法。

−  テスト記録は最小出力パワーから開始して,OPC 終了後に小仕切りの一部を最高出力パワーで追記す

る方法。


86

X 6282

:2009

−  テスト記録は最小出力パワーから開始して,OPC 終了後にもう 1ATIP フレームだけ追加使用し,その

部分を最高出力パワーで追記する方法。

K.5

  再分割された仕切りを使った PCA の使用例

テスト領域での再分割された仕切りを使った PCA の使用例を,

図 K.1 に示す。

仕切り 1:2 個の 5ATIP フレーム長の小仕切り及び 1 個の 9ATIP フレーム長の小仕切りがある。最後の

9ATIP フレーム長の小仕切りは,標準仕切り 1 と 2 との境界をまたぐ。

仕切り 2:仕切り 1 から続く 9ATIP フレーム長の小仕切りの後に,6 個の 2ATIP  フレーム長の再分割さ

れた小仕切りがある。その後に若干の空げき(隙)がある。

仕切り 3:通常の 15ATIP フレームを使った,出力パワーが増えていく OPC を行った。

仕切り 4:3ATIP フレームを使った OPC 及び 5ATIP フレームを使った OPC を行い,現在使用半ばであ

る。

図 K.1−再分割された仕切りを使った PCA の使用例

内周側      |        4        |      3      |              2              |            1          |          |5|4|3|2|1|外周側

小仕切りの使用方向

テスト領域

カウント領域

PCA


87

X 6282

:2009

附属書 L

規定)

スクランブラ

序文

この附属書は,スクランブラについて規定する。

注記  この附属書は,JIS X 6281 の附属書 を引用した。

EFM 符号化器に供給される通常のビットパターンは,結合ビットがディジタル合計値を減少できないと

附属書 参照),大きなディジタル合計値を生じる。スクランブラは,セクタのバイト 12∼2 351 のビ

ットを規定の方法で変換することによって,大きなディジタル合計値を生じないようにする。スクランブ

ラの入力ストリームの各ビットは,最大長レジスタの最下位ビットに 2 を法として加算する。各バイトの

最下位ビットが,入力ストリームの最初にくる。15 ビットのレジスタは,並列ブロック同期型であり,多

項式

x

15

x

+1 に従って,フィードバックされる。セクタの同期信号の後,レジスタは,値 0000 0000 0000

0001 にプリセットされる。ここで 1 を,最下位ビットとする。

図 L.1−スクランブラ


88

X 6282

:2009

附属書 M

参考)

グルーブのウォブル振幅の測定

序文

この附属書は,グルーブのウォブル振幅の測定について記載するものであって,規定の一部ではない。

M.1

  正規化ウォブル信号と実際のウォブルグルーブとの関係

ウォブルグルーブの振幅は,30 nm ほどの大きさであり,直接測定することは困難である。しかし,こ

の値は,正規化ウォブル信号から計算可能である。この計算の正当性についての理論的根拠を,次に示す。

ウォブル信号(3.1 参照)は,次の式で表すことができる。

⎟⎟

⎜⎜

×

×

×

=

p

a

A

I

π

2

sin

w

(M.1)

ここに,

I

w

ウォブル信号

a: ウォブルの振幅 (nm)

p: トラックサーボ信号のトラックピッチ

A: トラックエラー信号のピーク値

図 M.1 及び図 M.2 に上記の係数,apAI

w

の物理的意味を示す。

グルーブの平均化した中心位置を原点“0”とすると,実際の中心との距離のピーク値がウォブル振幅 a

となる。ここで,正規化ウォブル信号は,次のように定義できる。

2

2

)

/

2

(

sin

2

2

)

(

w

pp

2

1

rms

w

p

a

A

I

I

I

I

×

×

=

×

×

=

π

(M.2)

ここに,

I

w

rms

I

w

 / 2

(

I

1

I

2

)

pp

=2×

式(M.2)は,

表 3.2.1 の項目 5 に対応する。

M.2

  正規化ウォブル信号の公差について

正規化ウォブル信号に対する上式から,

表 3.2.1 の項目 5 に与えられている公差は,与えられたトラック

ピッチ p=16 μm の溝に対して実際の nm 値に換算が可能である。すなわち,

最低値 0.035 は 25 nm に相当する。

最大値 0.050 は 36 nm に相当する。

M.3

  測定時の指針

ウォブル信号及びプッシュプル信号は,フィルタリングして測定するのが望ましい。ウォブル信号は 10

kHz∼30 kHz の帯域通過フィルタを,プッシュプル信号は 5 kHz の低域通過フィルタを通す。ディスクの

突発的な欠陥の影響を最小限にするようプッシュプル信号を平均化するのがよい。

ウォブル信号の測定は,ウォブルしているグルーブと隣接するグルーブとが同相になっている場所で行

うのが望ましい。ここでは,ウォブル振幅が最小となり,1 倍速回転時に 1 Hz±0.4 Hz 周期で繰り返され

る。この場合,干渉によるウォブル信号の振幅は増加しない。


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X 6282

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図 M.1−トラックサーボエラー信号

図 M.2−ウォブルグルーブ

a

ウォブル振幅

A

0

I

w

半径方向

ランド

a

溝部

ランド

接線方向

平均化した中心線

実際の中央線


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X 6282

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附属書 N 

参考)

波長依存性

序文

この附属書は,波長依存性について記載するものであって,規定の一部ではない。

CD-R ディスクに,有機染料系の記録層が使われた場合,そのディスクの記録性能はレーザの波長に依

存する。この規格においては,この波長依存性に関する様々な規定が記述されているが,この附属書では

これらの規定をまとめて示す。

N.1

  未記録ディスクの場合

−  記録用光ピックアップヘッドの波長,1.8.1.1 c)  を参照

:775 nm∼795 nm

表 3.2.1 の項目 7 の記録レーザスポット波長

:775 nm∼795 nm

以上のように,3.2 で規定する未記録ディスクに対応する規定は,記録機器及び再生専用機器のレーザの

波長が 775 nm∼795 nm である場合は,すべて満たさなければならない。

ここで注意しなければならないパラメタとしては,次の三つがある。

表 3.2.1 の項目 4  正規化プッシュプル比 (NPPR)

表 3.2.1 の項目 4  ラジアルコントラスト

表 3.2.1 の項目 7  最適記録パワー範囲

N.2

  記録済みディスクの場合

CD-R ディスクは基本的には JIS X 6281 の規定を満たさなければならないので,3.3 で示したすべての規

定は 770 nm<

λ

<830 nm で満足しなければならない。しかし,現実の CD 再生機との互換性を配慮する

と,

表 N.1 に記すような波長の幅が許される。

表 N.1−記録済みディスクの波長範囲

パラメタ

規格の該当部分

許可範囲

R

top

3.3

項目 1 775

nm∼820 nm

RC

a

3.3

項目 3 775

nm∼820 nm

I

11

 / I

top

I

3

 / I

top

JIS X 6281

の 12.2 775

nm∼820 nm

非対称性  (β)

3.3

項目 2 775

nm∼795 nm

プッシュプル量

3.3

項目 3 775

nm∼795 nm


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附属書 O 

参考)

プリギャップの使用

序文

この附属書は,プリギャップの使用について記載するものであって,規定の一部ではない。

9.6.4.1

において,プリギャップの使用法が規定される。この附属書は,9.6.4.1 を更に明確化する。

JIS X 6281

には,様々なトラックの変換が記述されている。次の変換に関して,プリギャップが指定さ

れる。

−  オーディオトラックからデータトラックモード 1 又はデータトラックモード 2 へ

−  データトラックモード 1 からデータトラックモード 2 へ

−  データトラックモード 2 からデータトラックモード 1 へ

9.6.4.1

において,これらの場合に,プリギャップが JIS X 6281 の中の定義に従わなければならないこと

が規定される。さらに,プリギャップの 2 番目の部分が,ゼロデータだけでなく,トラック記述子ブロッ

クも含まなければならないことが追加されている。

次のトラック変換については,プリギャップは指定されない。

−  データトラックモード 1 からデータトラックモード 1 へ

−  データトラックモード 2 からデータトラックモード 2 へ

9.6.4.1

において,これらの場合に,プリギャップが 150 ブロック長でなければならないことを規定して

いる。それは,トラック記述子ブロックを含むブロック符号化データからなる。

表 O.1 は,トラック変換の例を示す。この表の中で,サブコード Q チャネルの TNO 及び INDEX の内容

は,

(1 及び 2 として参照される)プリギャップの 1 番目及び 2 番目の両部分に与えられ,更に,トラック

モード,トラックモードフォーム,各部分の長さ及びメインチャネルデータの内容が与えられる。


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X 6282

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表 O.1−プリギャップの最初  (1)  及び次の部分  (2)  の内容

サブ

コード

TNO

サブ

コード

INDEX

トラック

モード

トラックフォーム ブロック長さ

主チャネルの内容

トラック変換

1 2 1

2  1  2

1

2

1

2

1

2

オーディオから

モード 1 へ

X X 0

0

− 1

≧75

≧150 ディジタル非出

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

オーディオから

モード 2 へ

X X 0

0

− 2

1 又は 2

≧75

≧150 ディジタル非出

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

モード 1 から 
2 へ

X X 0

0 1  2  −

1 又は 2

≧75

≧150 ブ ロ ッ ク 符 号

化。すべてゼロ
データ

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

モード 2 から 
1 へ

X X 0

0 2  1 1 又は 2

≧75

≧150 ブ ロ ッ ク 符 号

化。すべてゼロ
データ

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

モード 1 から 
1 へ

−  X  − 0  − 1

− 150

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

モード 2 から 
2 へ

−  X  − 0  − 2

1 又は 2

− 150

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

モード 1 又は 2
からオーディオ

−  −  −  −  −

プリギャップなし。最初のトラッ
クは 2 秒以上ディジタル非出力

リードインから 
モード 1 へ

−  X  − 0  − 1

− 150

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。

リードインから 
モード 2 へ

−  X  − 0  − 2

1 又は 2

− 150

TDB 含 め て ブ
ロック符号化。
サ ブ ヘ ッ ダ は
00

注記  表中の用語の説明を,次に示す。

TDB

トラック記述子ブロック

“次”のトラックのトラック番号(実際は,プリギャップに続くデータの中で使われる
トラック番号)

ブロックで表した長さ

表示された長さは,プリギャップ中に存在してよいリンクブロック,ランインブロック
及びランアウトブロックを含む(9.6.4.1 参照)

適用しない。

フォーム CD-ROM-XA 規定に従ってモード 2 を使うとき,フォーム 1 又はフォーム 2 を使用しな

ければならない。CD-ROM のモード 2 を使うとき,フォーム 1 又はフォーム 2 は適用し
ない。


93

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附属書 P

参考)

ランニング OPC

序文

この附属書は,ランニング OPC について記載するものであって,規定の一部ではない。

P.1

  概説

CD-R ディスクの記録パワーは,最適パワー校正を実行して設定する。この方法は附属書 で説明する。

しかし,この最適記録パワーは,次に挙げる理由によって,校正後に変化する可能性がある。

−  ディスクの全面で記録層の反射率がすべて一定ではない(この規格では反射率の変動を最適記録パワ

P

WO

の変動に置き換えて 0.05×P

WO

以内と規定している。

表 3.2.1 の項目 7 参照)。

−  動作環境の温度上昇に伴い,レーザの波長が変化する。

−  ディスクの反り及び傾きによって,焦点位置でのレーザ光束の収差が変化する。

−  ディスク又は光学系が前回の OPC から時間が経過すると,その値が通用しなくなる(9.4.3 参照)

ランニング OPC は,常時最適な記録パワーを設定するために考案した。この附属書ではランニング OPC

の原理と実行方法とについて記述する。

P.2

  ランニング OPC の原理

ランニング OPC の実行は,記録処理工程を常時監視するのと等しい。

図 P.1 は,記録パルスの照射の様

子とそれが記録層で反射して戻ってきた様子とを示す。

図 P.1−照射パワー及び記録層での反射光量

時刻 B

対応する 
反射パワー

照射パワー


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X 6282

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今,

照射パワーが増えてゆくと反射光量もあるレベルまでは照射パワーに比例して増えることがわかる。

これを時刻 B の時点で観測すると,ある照射パワー以上では反射光量は急激に減少する。これはその照射

パワーで記録層にピットが形成され,その反射率が変化したことを意味する。時刻 B での照射パワーと反

射光量との関係を,典型的 CD-R ディスクの 11T パルスの例で

図 P.2 に示す。

図 P.2−時刻 における記録パワー(11T パルス)及び反射パワー

図 P.2 に示すように,反射光量はある記録パワーまでは一定で,その後急激に下がる。最適記録パワー

は各種条件で変化するので,上記の曲線が左右に移動するとこれに対応して最適記録パワーでの反射光量

は上下に移動する。同時に記録されたピットの非対称性 β も変化する。すなわち,β を測定すれば反射光

量の変化が分かる。ランニング OPC では,反射光量を一定にするために β を一定に保つように記録パワー

を制御する。結果として非対称性 β も一定に保たれる。

ランニング OPC の実施手順を,次に示す(

図 P.3 参照)。

a)

通常の OPC の実施時に,正しい反射光量を与える記録パワーの値を基準値として記録機器の記憶領域

に記録する。

b)

記録時には反射光量の瞬時値を記録された基準値と比較し,基準値に一致するように記録パワーを増

減する。


95

X 6282

:2009

図 P.3−ランニング OPC の手順

P.3

  ランニング OPC 回路の組込み

ブロック線図を

図 P.3 に示す。光量測定回路は,ある特定の記録パルス(例えば 11T 信号)を使って得

た反射光量の基準値を電気的に得るために用いる。ディスクの測定場所に依存する反射光量のばらつきを

無視するために,正規化回路を含むことが望ましい。ディスクの反射光量の測定は,レーザパワー(<0.7

mW)を使う。このパワーを記録パルスの休止期間に適用し,そのときの反射光量を読み取る。

注記  このランニング OPC は,すべての CD-R 記録機器で行うことが望ましい。

LD パ ワ ー 制

御回路

光量測定回路

反 射光 量の
瞬時値測定

ディスクへ記
録する信号

記憶装置 OPC 時
に得られた基準反
射光量を記憶

基準反射光量

CD-R

LD

PD


96

X 6282

:2009

附属書 Q 

参考)

結合ビット付き EFM コード

序文

この附属書は,結合ビット付き EFM コードの構成を示したものであって,規定の一部ではない。

注記  この附属書は,JIS S 8605 の附属書 を引用した。

Q.1

  構成例 1

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 1 を,

図 Q.1 に示す。

3 ビットの結合ビットのうち,いずれか一つでエクストラトランジションを行うことができる。ただし,

その場合 T

min

に関する条件に影響を与えないようにしなければならない。結合ビットには,いかなるデー

タも入れてはならない。二つのブロック間の最大ランレングスは,T

max

で制限される。

*

 NRZ 信号のトランジション位置を示す信号

図 Q.1−結合ビット付き EFM コードの構成例 1

Q.2

  構成例 2

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 2 を,

図 Q.2 に示す。

ランレングスを T

max

に制限するには,結合ビットに一つのエクストラトランジションを与えなければな

らない。

図 Q.2−結合ビット付き EFM コードの構成例 2


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X 6282

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Q.3

  構成例 3

結合ビット(3 チャネルビット)付き EFM コードの構成例 3 を,

図 Q.3 に示す。

結合ビットに関する規定が特にない場合,DSV(ディジタルサムバリュー)及び低域周波数成分は,ト

ランジションを入れることによって最小にすることができる。結合ビット 1,2 又は 3 のいずれかにトラン

ジション位置を入れることによって,DSV を±2 ビットだけ移動させることができる。

図 Q.3−結合ビット付き EFM コードの構成例 3


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X 6282

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附属書 R 

参考)

対応規格と JIS との対比表

序文

この附属書は,この規格の対応規格  (Orange Book:Recordable Compact Disc Systems, Part II Volume-1

Version 3.2)  と JIS との対比を一覧にしたものであり,規定の一部ではない。

表 R.1−引用一覧

Orange Book

この規格

I.1 Scope

1.1 

適用範囲(ただし,オーディオ記録に関する記述は

削除)

I.2 General Description

1.2 

一般規定 

I.3 References and conformance

将来の仕様拡張に関する事項及び他の規格に関する事項
であるため,削除した。

I.4 Definitions

  I.4.1 General 
 
  I.4.2 Disc layout 
  I.4.3 Writing mode

  I.4.4 Signals

 
1.5 

用語,記号及び定義

1.7 

略語

附属書 C 
附属書 B 
3.1 

信号のパラメタ 

II.1 General

  II.1.1 Standard atmospheric conditions for testing 
  II.1.2 The optical pick-up unit for disc measurement 
  II.1.3

  II.1.4

1.8.3 

標準試験環境条件

1.8.1.1 

測定用光ピックアップヘッド

附属書 A(ただし,オーディオ記録に関する記述は削除)
附属書 

II.2 The unrecorded disc

3.2 

未記録ディスクの特性規定 

II.3 The recorded disc

3.3 

記録済みディスクの特性規定 

III. Requirements & recommendations for CD-recorders 

オーディオに関する記述のため,削除した。

IV. Pre-groove modulation, ATIP

案内溝及び ATIP 規定 

V. Data organization

データの記録に関する諸条件 

VI. EFM Modulation system

8 EFM

変調システム(なお,JIS S 8605 の 13.及び 15.

引用し,JIS と一致する。

VII. CIRC Error correction system

7 CIRC

エラー訂正(なお,JIS X 6281 の附属書 を引

用し,JIS と一致する。

VIII. Control and display system

規定ではなく方法であるため,削除した。

IX. Audio specification 

オーディオに関する記述のため,削除した。

X. Digital data structure 

ディジタルデータ構造(なお,JIS X 6281 の 14.を引用

し,JIS と一致する。

XI. Multisession and Hybrid disc

10 

複セションディスク及び複合形ディスク 

B1. Principles of operation

この規格では不要のため,削除した。

B2. Measurement of the disc reflectivity

附属書 

B3. Optimum Power Control and Recording Conditions 

附属書 

B4. Environment : operating and storage conditions

1.8.6 

保存環境条件 

B5. Light fastness of the disc

この規格では不要のため,削除した。

B6. Push Pull magnitude and the Normalized Push Pull  

 Ratio

附属書 


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X 6282

:2009

表 R.1−引用一覧(続き)

Orange Book

この規格

B7. Measurement of the groove wobble amplitude

附属書 

B8. Wavelength dependency

附属書 

B9. Jitter, deviation and time errors

  B9.1 Jitter and deviation 
  B9.2 Recorded time errors

 
この規格では不要のため,削除した。 
附属書 

B10. The use of the Pre-Gap

附属書 

B11. The use of addressing Method 1 and Method 2

附属書 

B12. Serial Copy Management System (SCM)

オーディオに関する記述のため,削除した。

B13. Phase Difference Voltage

附属書 

B14. Running OPC

附属書 

B15. Subpartitioning the partitions in the PCA Test Area

附属書 

B16. OSJ Disc Identification 

Orange Book に関する団体の情報のため,削除した。

参考文献

[1] ECMA-287:2002  Safety of electronic equipment

[2] ISO 9660:1988,Information processing−Volume and file structure of CD-ROM for information interchange

[3] Green Book:1986  CD-i Full Functional Specification, N.V. Philips and Sony Corporation 
[4] Multisession Compact Disc:1995  N.V. Philips and Sony Corporation