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X 6257:2017

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲  

1

2  適合性  

1

3  引用規格  

1

4  用語及び定義並びに略号  

2

5  光ディスクの品質  

4

5.1  光ディスク規格(CDDVD 及び BD  

4

5.2  光ディスクの期待寿命の推定  

4

6  長期保存用途に使用する光ディスクとドライブとの組合せ  

4

6.1  一般  

4

6.2  長期保存用途に使用するドライブ 

4

6.3  長期保存用途に使用する光ディスク  

4

7  光ディスクの品質判別方法  

4

7.1  一般  

4

7.2  試験方法  

4

7.3  データエラー測定による品質区分 

5

8  光ディスクの品質検査及び長期保存システムの運用  

6

8.1  一般  

6

8.2  初期品質検査  

6

8.3  定期品質検査  

7

8.4  品質検査に関する付随事項  

8

8.5  光ディスクの取扱方法及び保存  

8

附属書 A(参考)電子化文書の各種(医療,税務など)保存規程  

10

附属書 B(参考)アーカイブ用光ディスクの種類及び運用モデル  

12


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(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 X

6257

:2017

長期データ保存用光ディスクの品質判別方法及び

長期保存システムの運用方法

Quality-discrimination method and storage-system operating method of

optical media for long-term data preservation

適用範囲 

この規格は,光ディスク媒体(以下,光ディスクという。)及び光ディスクドライブ(以下,ドライブと

いう。)を,適切に使用して長期間デジタルデータ(以下,データという。)を保存するための光ディスク

の品質判別方法及びデータの長期保存システムの運用方法について規定する。

データ保存システムのユーザは,この規格によって情報保存用の追記形(レコーダブル)光ディスクを

使用するデータ保存システムを構築することが可能となる。また,初期品質検査を基準にして十分な寿命

をもつことが期待できる光ディスクを選択することができ,また,定期品質検査によって,継続的に光デ

ィスクの劣化の程度(データ復元の可能性)を監視することができる。

製造業者は,データ保存用の追記形光ディスクを使用するデータ保存システムを構築するための光ディ

スクとドライブとを供給することが可能となる。

光ディスクに記録されたデータの劣化には複雑な故障メカニズムが存在する。寿命は,保存の温度及び

湿度だけではなく,光ばく(曝)露,腐食ガス,汚れ,取扱い,再生装置など他の多くの要素に左右され

る。結果として,保存の環境が厳しくなれば,定期試験の頻度を上げる必要がある。すなわち,定期試験

の頻度は,光ディスクの品質,保存環境などにも依存する。

この規格は,次を含む。

-  長期保存用途

1)

 に使用する光ディスクとドライブとの組合せ

-  光ディスクの品質判別基準

-  データの長期保存システム運用

1)

  長期保存用途として,法令で文書の保存を義務付けている規程があり,その例を附属書 に示

す。また,長期保存用光ディスクによるデジタルアーカイブの運用モデルを附属書 に示す。

適合性 

この規格で使用する光ディスクは,そのフォーマットに必須な全ての引用規格に適合していなければな

らない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。


2

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JIS X 6249  80 mm(1.46 GB/面)及び 120 mm(4.70 GB/面)DVD レコーダブルディスク(DVD-R)

JIS X 6251  120 mm(4.7 GB/面)及び 80 mm(1.46 GB/面)+R フォーマット光ディスク(16 倍速

まで)

JIS X 6252  120 mm(8.54 Gbytes/面)及び 80 mm(2.66 Gbytes/面)2 層 DVD レコーダブルディス

ク(DVD-R for DL)

JIS X 6255  DVD-R,DVD-RW,DVD-RAM,+R 及び+RW ディスクのためのデータ移行方法

JIS X 6282  情報交換用 120 mm 追記形光ディスク(CD-R)

JIS Z 6017  電子化文書の長期保存方法

ISO/IEC 16963,Information technology-Digitally recorded media for information interchange and storage-

Test method for the estimation of lifetime of optical disks for long-term data storage

ISO/IEC 25434,Information technology-Data interchange on 120 mm and 80 mm optical disk using +R DL

format-Capacity: 8,55 Gbytes and 2,66 Gbytes per side (recording speed up to 16X)

ISO/IEC DIS 29121,Information technology-Digitally recorded media for information interchange and

storage-Data migration method for optical disks for long-term data storage

ISO/IEC 30190,Information technology-Digitally recorded media for information interchange and storage-

120 mm Single Layer (25,0 Gbytes per disk) and Dual Layer (50,0 Gbytes per disk) BD Recordable disk

ISO/IEC 30191,Information technology-Digitally recorded media for information interchange and storage-

120 mm Triple Layer (100,0 Gbytes single sided disk and 200,0 Gbytes double sided disk) and Quadruple

Layer (128,0 Gbytes single sided disk) BD Recordable disk

用語及び定義並びに略号 

この規格で用いる主な用語及び定義並びに略号は,次による。

4.1 

C1 エラー(C1 error)

C1 デコーダで測定される一秒当たりのエラー数。

4.2 

最大 PI SUM 8(PI SUM 8 max)

訂正前のデコーダの最初のパスで測定される,光ディスク上の連続した 8 個の ECC ブロックでの最大内

符号パリティ(PI)のエラー数。

注記 PI エラーは,JIS X 6249JIS X 6251 及び JIS X 6252 を参照。

4.3 

ランダムシンボルエラーレート,RSER(Random Symbol Error Rate)

40 バイト以上のバーストエラーを除いたランダムエラーの 1 万 LDC ブロック当たりの平均エラー率。

注記  ISO/IEC 30190 及び ISO/IEC 30191 を参照。

4.4 

バーストエラー(burst error)

1LDC ブロック内の 40 バイト以上の連続エラーを合計したバイト数。

4.5 

エラーレート(error rate)

誤り訂正を適用する前の記録したデータに対する誤り率。


3

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4.6 

訂正不能エラー(uncorrectable error)

誤り訂正回路で訂正できない再生データのエラー。

4.7 

誤り訂正符号,ECC(Error Correction Code)

データの誤りを検出及び訂正できるようにするために付加される符号。

4.8 

長距離符号,LDC(Long Distance Code)

BD で採用されている誤り訂正符号。

4.9 

初期品質検査(initial performance test)

データを記録した直後に行う,光ディスクの記録性能の試験。

4.10 

定期品質検査(periodic performance test)

保存期間中に行う,光ディスクに記録されたデータのエラーレート特性の定期試験。

4.11 

CLV(Constant Linear Velocity)

線速度を一定とする,光ディスクの回転制御方式。

4.12 

データ移行方法(data migration method)

ある記録媒体又は記録デバイスから,別の記録媒体又は記録デバイスにデータを複写するプロセスの方

法。

4.13 

寿命(lifetime)

システムでデータが復元可能である時間。

4.14 

復元(retrievability)

記録したとおりに物理情報を回復する能力。

4.15 

保存期間(preservation period)

データが記録されてから光ディスクが保存されている期間。

4.16 

基板(substrate)

記録する層又は記録された層を機械的に支持する透明な光ディスクの層。これを通して光ビームが記録

する層又は記録された層にアクセスできる。

4.17 

システム(system)

情報の記録,復元及び再生に使用するハードウェア,ソフトウェア,光ディスク,関連文書などの組合

せ。


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光ディスクの品質 

5.1 

光ディスク規格(CDDVD 及び BD 

代表的な CD,DVD 及び BD ディスクの種類及び品質判別方法は,表 による。

表 1-光ディスクの品質判別方法 

光ディスク

記録形区分

記録層数

容量

代表的な品質判別方法

a)

CD CD-R

追記形

単層

640 MB/700 MB

C1 エラー測定

DVD DVD-R

追記形

単層/2 層

4.7 GB/8.5 GB

PI エラー測定

DVD+R

b)

追記形

単層/2 層

4.7 GB/8.5 GB

BD BD

Recordable

disk

追記形

単層/2 層

25 GB/50 GB

RSER 及び

バーストエラーの測定

3 層/4 層

100 GB/128 GB

3 層両面 200

GB

a)

  各記録媒体に対する品質判別方法は,7.2.2 に規定する試験パラメタを使用する。

CD,DVD 及び BD ディスクを使用して電子化文書を長期保存する方法として,JIS Z 6017 が使われてい

る。また,DVD ディスクのためのデータ移行方法として,ISO/IEC 29121 及び JIS X 6255 がある。

b)

  この名称は一般的な名称であり,国際規格である ISO/IEC 規格及び Ecma(Ecma International:情報通信シ

ステム分野における国際的な標準化団体)規格では,+R フォーマットと記されている。

5.2 

光ディスクの期待寿命の推定 

光ディスクの期待寿命は,ISO/IEC 16963 に規定された試験によって推定する。

長期保存用途に使用する光ディスクとドライブとの組合せ 

6.1 

一般 

箇条 では,光ディスクを使用してデータを長期保存する場合に要求される,光ディスク及び記録に使

用するドライブの要件を規定する。長期保存用途専用の高品質な光ディスクとドライブとの組合せを採用

することで,長期保存における記録データの記録信号劣化が低減できる。

6.2 

長期保存用途に使用するドライブ 

ドライブは,使用する光ディスクに対して記録特性が最適化される制御プログラムを搭載し,7.3 に規定

する記録品質が確認された高品質なものを使用する。

記録時の光ディスクの回転方式は,線速度を一定とするもの(CLV)とし,その線速度は,記録に使用

するドライブと光ディスクとの組合せで指定又は推奨する速度とする。

6.3 

長期保存用途に使用する光ディスク 

光ディスクは,長期保存用として設計され,出荷時にディフェクト管理などによって選別された高品質

なものを使用する。また,6.2 に規定する組合せ品質が確認されているドライブを使用して記録した光ディ

スクによって,ISO/IEC 16963 に規定された試験によって期待寿命が推定されているものを使用する。

光ディスクの品質判別方法 

7.1 

一般 

箇条 では,長期保存用途の光ディスクの品質判別試験方法及びその基準を規定する。

7.2 

試験方法 

7.2.1 

試験の準備 

光ディスクは,試験実施に先立ち,ほこり(埃),指紋,その他の汚れがないかを確認する。汚れなどが


5

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あった場合には,8.5 に規定する取扱方法に従って,これらの汚れを除去する。顕微鏡による検査をすれば,

保護コーティングの剝離,小穴などの物理的劣化を明らかにできる場合がある。

7.2.2 

試験パラメタ 

試験に用いるデータエラーのパラメタは,次による。

a)

JIS X 6282 で規定する CD-R の場合は,エラー訂正する前の最大 C1 エラー数を測定する。

b)  JIS X 6249 又は JIS X 6252 で規定する DVD-R,JIS X 6251 又は ISO/IEC 25434 で規定する+R ディス

クの場合は,エラー訂正する前の連続する 8 個の ECC ブロックの最大 PI SUM 8 を測定する。

c)

ISO/IEC 30190 又は ISO/IEC 30191 で規定する BD Recordable disk の場合は,エラー訂正する前の最大

ランダムシンボルエラーレート(最大 RSER)及び最大バーストエラー(1LDC ブロック当たりの合計

したバイト数)を測定する。

7.2.3 

試験用光ディスクの記録方法 

試験に使用する光ディスクは,光ディスクの製造業者とドライブの製造業者とによって決められた最適

な方法を用いて,6.2 に示す組合せ品質が確認されているドライブによって記録する。

記録時の光ディスクの回転方式は,線速度を一定とするもの(CLV)とし,その線速度は,記録に使用

する光ディスクとドライブとの組合せで指定又は推奨する速度とする。

光ディスクの全ユーザデータエリアを任意のユーザデータで記録することが望ましいが,光ディスク半

径位置によって内周,中周及び外周に 3 ゾーンを指定して記録してもよい(例えば,25 mm,40 mm,55 mm

それぞれ 5 mm 幅など)。多層光ディスクの場合は,全ての層を記録する。

7.2.4 

再生評価ドライブ 

記録した光ディスクは,それぞれ 7.2.2 に規定する JIS 又は ISO/IEC 規格で規定された基準ディスク評

価機又はこれと同等な再生評価ドライブで検査する。また,評価は,それぞれの光ディスクの規格で規定

された測定条件で検査する。

再生評価ドライブは,基準ディスク評価機との一定の再生特性の相関を確認しているものを使用する。

7.3 

データエラー測定による品質区分 

7.2.3 に従ってデータを記録した光ディスクは,7.2.4 に規定する再生評価ドライブを使用し,7.2.2 に規

定するデータエラーを次によって試験する。さらに,5.2 に規定する期待寿命推定試験の結果とを合わせ,

表 の品質グレード区分のいずれに該当するかを判別する。

a)

データを記録した全領域を検査する。7.2.3 で記録ゾーンが指定されている場合には,それらのゾーン

の記録領域を検査する。多層光ディスクの場合は,記録した全層を検査する。

b)  検査値は,検査領域内の最大値とする。


6

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表 2-光ディスクの品質判定基準 

品質グレード

光ディスクの種類

ISO/IEC 16963 

による

寿命推定結果

CD-R DVD-R,+R BD

Recordable

disk

検査項目

C1 エラー

PI SUM 8

RSER 及び

バーストエラー

グレード 10 110 未満 140 未満 5.0×10

4

未満

及び

800 バイト未満

10 年以上

グレード 30 80 未満 100 未満 3.5×10

4

未満

及び

800 バイト未満

30 年以上

グレード 100 80 未満 100 未満 3.5×10

4

未満

及び

800 バイト未満

100 年以上

光ディスクの品質検査及び長期保存システムの運用 

8.1 

一般 

箇条 では,ユーザが光ディスクを長期保存用途に使用する場合の品質検査及び運用方法について規定

する。

a)  ユーザは箇条 の規定を満足する光ディスクとドライブとを使用して長期保存のシステム運用を行う。

b)  品質グレードが確認されている光ディスクであっても,

購入後に長期間経過しているような場合には,

環境などの影響で記録特性が変化している可能性もあるため,使用しないことが望ましい。

c)

記録前に,光ディスク記録面の汚れ,ほこり(埃)などがないことを確認し,もしあれば,8.5 に従っ

て適切に除去することが望ましい。

d)  光ディスクを保管していた温度及び湿度環境と大きく異なる環境で記録する場合は,光ディスクの反

りが変化する可能性があるため,記録しようとする環境に十分に放置してから記録することが望まし

い。

8.2 

初期品質検査 

データを記録した光ディスクは,データエラーを測定し,表 によってその品質グレードに応じた初期

品質を判断する。

初期記録品質は,表 に規定した品質判定基準を満たすことが必要であり,満たさない場合は不合格と

し,必要に応じて再作成する。

初期品質検査は,次による。

a)

データを記録した全領域を検査する。多層光ディスクの場合は,記録した全層を検査する。

b)  記録済み光ディスクの全数を検査する。検査値は,光ディスク面内の最大値とする。

c)

検査で品質判定基準を満たさない場合又はデータ領域内に訂正不能エラーが発生した場合には,再作

成する。

なお,光ディスク記録面の汚れ,ほこり(埃)などを 8.5 に従って適切に除去した後に検査をし直

し,品質判定基準を満たしていることが確認された場合には,再作成の必要はない。

d)  全ての検査結果(光ディスク上のエラー分布など)並びに記録速度及び検査速度は,記録を残し,保

存期間中のデータ移行に対する判断材料とする。


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8.3 

定期品質検査 

データを記録した光ディスクは,定期的にデータエラーを次によって検査し,光ディスクの品質グレー

ドに応じて表 又は表 によって品質を判断する。

a)  保存している光ディスクの同一記録条件(ロット)のものから抜取検査を行う。抜取検査の結果が,

区分 2 又は区分 3 となったロットに関しては,その全数を検査することが望ましい。

b)  区分 3 が発生した場合には,直ちに対策して再作成する。区分 2 の場合には,1 年以内に再作成する。

なお,光ディスク記録面の汚れ,ほこり(埃)などを 8.5 に従って適切に除去した後に検査をし直

し,区分 1 を満たしていることが確認された場合には,再作成の必要はない。

c)

定期品質検査の頻度は,約 5 年ごとを目安とし,保存する文書の保存計画と合わせて頻度を決定する。

定期品質検査の間隔は,使用した光ディスクの品質グレードに応じて変更することができる。変更

に関しては,ISO/IEC 29121 及び JIS X 6255 によることが望ましい。

d)  データ移行する場合は,作業内容を管理台帳に記載する。管理台帳に関しては,JIS Z 6017 によるこ

とが望ましい。

表 3-定期品質検査時のデータエラー区分(グレード 10 

区分

光ディスクの種類

CD-R DVD-R,+R BD

Recordable

disk

検査項目

C1 エラー

PI SUM 8

RSER 及び

バーストエラー

1

良好な状態 160 未満 200 未満 7.1×10

4

未満

及び

1 200 バイト未満

2 1 年以内に対策 160 以上  220 未満 200 以上  280 未満 7.1×10

4

以上

1.0×10

3

未満

及び/又は

1 200 バイト以上

1 900 バイト未満

3

直ちに対策 220 以上 280 以上 1.0×10

3

以上

及び/又は

1 900 バイト以上


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表 4-定期品質検査時のデータエラー区分(グレード 30 及びグレード 100 

区分

光ディスクの種類

CD-R DVD-R,+R BD

Recordable

disk

検査項目

C1 エラー

PI SUM 8

RSER 及び

バーストエラー

1

良好な状態 110 未満 140 未満 5.0×10

4

未満

及び

1 200 バイト未満

2 1 年以内に対策 110 以上  220 未満 140 以上  280 未満 5.0×10

4

以上

1.0×10

3

未満

及び/又は

1 200 バイト以上

1 900 バイト未満

3

直ちに対策 220 以上 280 以上 1.0×10

3

以上

及び/又は

1 900 バイト以上

8.4 

品質検査に関する付随事項 

初期品質検査及び定期品質検査は,次の付随事項に従って実施する。

a)

データエラーを測定する検査用再生評価ドライブは,基準光ディスク又は製造業者が用意した基準光

ディスクに準じた校正用光ディスクを使用して,基準光ディスク評価機との相関を確認したものを使

用する。記録ドライブと検査ドライブとを兼ねる機器もこれに準じる。

b)  ユーザデータを記録した全領域を検査する。多層光ディスクの場合は,記録した全層を検査する。

c)

検査値は,検査領域内の最大値とする。

d)  全ての検査結果(光ディスク上のエラー分布など)並びに記録速度及び検査速度は,管理台帳に記録

を残し,保存期間中のデータ移行に対する判断材料とする。管理台帳に関しては,JIS Z 6017 による

ことが望ましい。

8.5 

光ディスクの取扱方法及び保存 

光ディスクの取扱方法及び保存に関しての注意事項は,次による。

a)

光ディスクを持つときは,光ディスク表面に指紋などが付かないように中央のあな(孔)に人差し指

を,外周に親指を掛けて持つ。

b)  記録面に汚れ,ほこり(埃)などが付着した場合は,眼鏡拭きのような柔らかい布で,きずが付かな

いように軽く拭き取る。拭くときには内から外へ(光ディスクの中心から外周に向かって)直線的に

拭く。

c)

タイトルなどをレーベル面にペンで記入する際は,先の柔らかいフェルトペンを使用する。

d)  光ディスクのレーベル面にラベル,シールなどを貼ることは,再生異常又は装置故障の原因となる危

険性があるので避ける。

e)

インクジェットプリンタを使用したレーベル印刷時には,使用したインクが十分に乾燥していること

を確認する。インクが乾燥するまで触らない。

f)

光ディスクを結露させない。結露のおそれがある場合には,室温に十分なじませてから使う。

g)

直射日光を避け,できるだけほこり(埃)の少ない環境で保存する。

h)  光ディスクを保存する場合は,ケースに入れて保存する。


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i)

光ディスクの保管環境は,次のとおりとする。

1)  オフィス保存環境では,温度 5  ℃~30  ℃,相対湿度 15 %~80 %で保存することが望ましい。

2)  長期保存環境では,温度 10  ℃~25  ℃,相対湿度 40 %~60 %で保存することが望ましい。


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附属書 A

(参考)

電子化文書の各種(医療,税務など)保存規程

この附属書は,法令で文書の保存を義務付けている規程を示すものであるが,これが全てではなく,ま

た,改正などによって保存期間,保存の要件なども変更されることがあるため,利用する際には,最新の

規程の確認が必要である。

A.1 

法定保存文書 

法律によって保存が義務付けられているもので,その多くが電磁気的方法での保存が認められている(表

A.1 及び表 A.2 参照)

表 A.1-法律に保存が義務付けられている文書の例 

保存対象文書

法令名

条項

保存年限

作業の記録

石綿障害予防規則

第 35 条

当該労働者が当該事業場
において常時当該作業に
従事しないこととなった
日から 40 年間

測定及びその記録

石綿障害予防規則

第 36 条 40 年

測定結果の評価

石綿障害予防規則

第 37 条 40 年

健康診断の結果の記録

石綿障害予防規則

第 41 条

当該労働者が当該事業場
において常時当該業務に
従事しないこととなった
日から 40 年間

測定の記録

特定化学物質障害予防規則

第 36 条第 3 項 30 年

評価の記録

特定化学物質障害予防規則

第 36 条の 2 第 3 項

30 年

作業の記録(特別管理物質)

特定化学物質障害予防規則

第 38 条の 4 30 年

作業の記録(一・三―ブタジエ
ン等に係る措置)

特定化学物質障害予防規則

第 38 条の 17 第 3

30 年

作業の記録(硫酸ジエチル等に
係る措置)

特定化学物質障害予防規則

第 38 条の 18 第 3

30 年

作業の記録(一・三―プロパン
スルトン等に係る措置)

特定化学物質障害予防規則

第 38 条の 19 第 19

30 年

健康診断の結果の記録

特定化学物質障害予防規則

第 40 条第 2 項 30 年

品質管理業務手順書

医薬品,医薬部外品,化粧品及
び再生医療等製品の品質管理
の基準に関する省令

第 16 条第 3 項イ

有効期間又は使用の期限
に 30 年を加算した期間

文書及び記録の管理

医療機器及び体外診断用医薬
品の製造管理及び品質管理の
基準に関する省令

第 78 条第 1 項

生物由来医療機器に係る
製品にあっては,有効期間
に 30 年を加算した期間

放射線業務従事者の線量の記録  電離放射線障害防止規則

第 9 条第 2 項 30 年

申請書など

建築基準法施行規則

第 6 条の 4 第 5 項

15 年

図書

建築基準法に基づく指定建築
基準適合判定資格者検定機関
等に関する省令

第 29 条第 3 項 15 年


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表 A.1-法律に保存が義務付けられている文書の例(続き) 

保存対象文書

法令名

条項

保存年限

設置に係る管理に関する文書

医薬品,医療機器等の品質,有
効性及び安全性の確保等に関
する法律施行規則

第 114 条の 55 第 9

15 年

株主総会議事録

会社法

第 318 条第 2 項 10 年

商業帳簿

商法

第 19 条 3 10 年

棚卸表,貸借対照表,注文書,
契約書,送り状,領収書,見積

法人税法施行規則

第 8 条の 3 の 10 7 年

診療録

医師法

第 24 条 2 5 年

非課税貯蓄申込書,異動申告書  所得税法施行規則

第 13 条

5 年

処方せん

薬剤師法

第 27 条

3 年

労働者名簿,雇入,解雇,退職
に関する書類

労働基準法

第 109 条

3 年

雇用保険に関する書類

雇用保険法施行規則

第 143 条

2 年

表 A.2-ガイドラインなどに保存が求められている文書の例 

保存対象文書

ガイドライン

公表日

発行機関

保存年限

研究データ

研究活動における不正行為への対応
等に関するガイドライン

平成 26 年 8
月 26 日

文部科学省

一定期間

実験データなどの研
究資料

回答“科学研究における健全性の向
上について”

平成 27 年 3
月 6 日

日 本 学 術 会

発表から 10 年

研究に係る試料,情
報など

人を対象とする医学系研究に関する
倫理指針

平成 26 年 12
月 22 日

文部科学省,
厚生労働省

研究の終了について報
告された日から 5 年を
経過した日又は当該研
究の結果の最終の公表
について報告された日
から 3 年を経過した日
のいずれか遅い日まで
の期間

電子メールなど(財
務報告に係る内部統
制の有効性の評価手
続などに関して作成
した記録)

内部統制報告制度に関する Q&A

平成 19 年 10
月 1 日

金 融 庁 総 務
企画局

有価証券報告書及びそ
の添付書類の縦覧期間
(5 年)を勘案して,
それと同程度の期間

組織提供承諾書

ヒト組織を利用する医療行為の安全
性確保・保存・使用に関するガイド
ライン

平成 14 年 8
月 2 日(平成

20 年 8 月 23
日改訂)

日 本 組 織 移
植学会

20 年


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附属書 B

(参考)

アーカイブ用光ディスクの種類及び運用モデル

この附属書は,公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(以下,JIIMA という。)が 2013 年 10 月に

発行した,“JIIMA 長期保存用光ディスクを用いたアーカイブガイドライン”の主要な部分を引用し,一部

修正を加えたものであり,ガイドラインの全文は JIIMA のホームページに掲載されている。

B.1 

対象とする読者及び適応範囲 

図 B.1 は光ディスクによるデータアーカイブの全体像の一例を示す。収集及び整理の過程で,各種ファ

イルフォーマットの選択及びメタデータ作成方法も長期保存には重要な検討項目であるが,これらは“国

立国会図書館資料デジタル化の手引き 2011 年版”,“JIS Z 6016  紙文書及びマイクロフィルム文書の電子

化プロセス”などに詳しい記載があるので,そちらを参照するのがよい。

図 B.1-光ディスクによるデータアーカイブの全体像(一例) 

B.2 

長期保存用光ディスクによるデジタルアーカイブ 

B.2.1 

長期保存用光ディスクによるデジタルアーカイブとは 

デジタルアーカイブには,長期保存用に設計され,出荷時に欠陥管理などによって選別された高品質な

光ディスクを使用する。加えて使用する光ディスクに最適化されたファームウェアを搭載し,管理された

記録機を使用することで,長期間保存の余裕度を広げることができる。図 B.2 にアーカイブ専用光ディス

クと専用ドライブとによる記録データの保存イメージを示す。アーカイブ専用の組合せを使うことで,長

期間保存しても記録信号劣化のリスクを減らし,信頼性の高いデジタルアーカイブが実現できる。また,

作成時及び定期的に記録信号の品質検査を行うことで,マイグレーション時期が明確となり,合理的なア

ーカイブマネジメントが可能になる。


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図 B.2-アーカイブ専用光ディスクと専用ドライブとによる光ディスク寿命のイメージ 

B.2.2 

長期保存用光ディスクで解決できる要件ごとの課題 

長期保存用光ディスクで解決できる要件ごとの課題は,次による。

a)  見読性  媒体自体の長寿命性に加え,デジタル情報媒体として最も長い実績がある。また,音楽,映

像コンテンツ,パーソナルコンピュータ(以下,PC という。)などの用途によって,他システムに比

べ再生装置が桁違いに普及している。このため,将来的なシステムの寿命も長く,地域間又は時間を

超えた再生が可能である。

具体的には,次のような特長がある。

-  光ディスクのフォーマットは ISOJIS で規格化されており互換性が確保されているため,長期保

存用光ディスクに一度書き込めば,30 年以上そのまま保存可能である。

-  民生ベースのフォーマットのため,ドライブ及び部品は長期にわたり供給が期待できる。

- CD の発売は 1982 年であるが,現在もサポートされ続けている。

b)  完全性  記録済みのファイルに電子署名とタイムスタンプとがあれば,その証拠性は高められるが,

媒体として追記形光ディスクを使用することで,誤操作又は意図的な上書き及び消去ができないため,

更に完全性が増加する。

c) 

機密性  組織の所有するデータをネットワーク上の攻撃から自衛することは官民を問わず,緊急で重

要な課題である。オフライン媒体である光ディスクを使用することは有効な手段となる。

d)  検索性  媒体内のデータ検索が可能である。大規模なアーカイブでは,システム上で検索できる仕組

みが用意されている。

e) 

環境性  保存中の通電が不要である。また,保存環境も通常のオフィス環境で十分で,特別な空調を

必要としない。図 B.3 に,光ディスクを使用したアーカイブの二酸化炭素排出量(概略電力使用量)

の他媒体との比較を示す。


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図 B.3-各媒体アーカイブ時の二酸化炭素排出量 

f) 

取扱性  図 B.4 に CD,DVD 及び BD の構造模式図を示す。いずれもデータ記録層が光ディスクの内

側に隠れているので,保存中の温度,湿度などの環境変化に高耐性がある。磁石などの影響も受けな

い。光ディスク表面を汚してしまっても,ほとんどの場合はクリーニングをすることで回復可能であ

る。東日本大震災では海岸沿い市町村が津波に襲われ,住民情報を保管していたサーバが被災した。

海水につかったハードディスク(以下,HDD という。)は,記録面がさびてしまうため復旧が難しく,

多くのデータが失われた。それに対して,2005 年に米国で発生したハリケーン・カトリーナがルイジ

アナ州を襲った際,ある病院のハードディスクデータは全て失われてしまったが,光ディスクに記録

したデータは 98 %が復旧できたとのレポートがある。

また,光ディスクは,寿命推定試験方法,マイグレーション方法など各種国内及び国際規格が整っ

ているため,企業の社会的責任(CSR)及び監査対応時に,この媒体を選択した理由を明確にできる。

加えてデータの長期保存中に,定期的な情報の棚卸ができるため,万一の場合,その被害の程度の確

認及び対策を講じやすいことも特長として挙げられる。

図 B.4CDDVD 及び BD の構造模式図(左:CD  中央:DVD  右:BD 

g)  経済性  光ディスクは,図 B.5 のように他媒体に比べて寿命が長く,データの移し変えを頻繁に行う

必要がなく,マイグレーションに要する費用が少なくなる。また,再生機器が下位互換性をもってい

るため,再生機器の維持に関わる費用が少なくなる。


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a)

 LTO カートリッジメモリ[LTO cartridge memory (LTO CM)]  カートリッジ,カートリッジ内のテー

プ及びテープ上のデータについての情報を保持するのに使用するケースに内蔵した非接触保存デバ
イス。

図 B.5-各媒体の寿命 

B.3 

長期保存用光ディスクの導入手順 

B.3.1 

長期保存用光ディスクによるアーカイブ導入前に考慮することが望ましい事項 

長期保存用光ディスクによるアーカイブ導入前に考慮することが望ましい事項は,次による。

a)  長期デジタルアーカイブ計画の策定  長期間データを保存する場合には,それぞれの組織で目的及び

到達点が異なる。アーカイブに必要な要件は何か,アーカイブ作成及び保存を組織内で行うか又は外

部委託するか,保存期間中の精度をどこまで求めるかなど,長期運用を考慮して,目標を明確にし,

計画を策定することを推奨する。

注記 2005 年 4 月に施行された“e-文書法”では,紙による原本保存を義務化していた書類など,

約 250 本の法律で電子化して保存することを容認した。

b)  組織で求められる要件の明確化  B.2.1 に挙げた要件に加え,次の用件を明確化する。

-  組織の文書・記録運用規程及び教育規程が整備されているか。組織のその他の規程と整合したもの

になっているか。

-  組織が掛けることのできるリソース(初期構築及び維持運用)が適正か。

-  電子化及びアーカイブ作業を組織内で行うか,外部委託するか。

-  完成した光ディスクの保存は組織内か,外部委託するか。何箇所で保存するか。

c) 

アーカイブする対象とデータ量との見積り  光ディスクの長期保存システムは,小規模(10 TB 以下)

~大規模(5 000  TB)まで各種そろっており,個人的な写真データから大規模データセンターまで,

多様なアーカイブ用途に対応でき,規模に合わせたシステムを選択する。次に,光ディスクの長期保

存システムの規模をイメージ化して説明する。また,表 B.1 にデジタルアーカイブのデータ量及び光

ディスクシステムの規模を示す。

1)  小規模システム  図 B.6 に小規模システムのイメージを示す。使用 PC にドライブを接続し,使用

PC 内の HDD 又はサーバの HDD からデータを光ディスクに記録する。紙文書をアーカイブする場

合はスキャナで電子化を行い,電子化されたデータを光ディスクに記録する。その後,検査用再生

評価ドライブで記録品質の検査を行い,検査基準を満たしていれば,光ディスクを棚管理する。

a)


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図 B.6-小規模システムのイメージ図 

2)  中規模システム  図 B.7 に中規模システムのイメージを示す。複数の光ディスクが収納可能なカセ

ットに対応したドライブにサーバからデータを転送し,光ディスクに記録する。光ディスクがいっ

ぱいになると自動でカセット内の別な光ディスクに記録される。紙文書をアーカイブする場合は,

複数台のスキャナで電子化を行い,電子化されたデータを光ディスクに記録する。データを記録し

た後,記録品質の検査を自動で実行できるものもある。検査基準を満たしていればカセットごと棚

管理する。

図 B.7-中規模システムのイメージ図 

3)  大規模システム  図 B.8 に大規模システムのイメージを示す。クラウドサービスなどの利用が拡大

しており,データセンターには大量のデータが格納されている。この大量のデータをアーカイブす

る場合は,その媒体として HDD,テープ又は光ディスクが考えられるが,B.2 で示したように,媒


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体寿命及びコスト面からも光ディスクでのアーカイブが最適である。光ディスクのライブラリシス

テム内の複数ドライブで同時に光ディスクに記録し,記録品質の検査も自動実行されるものもある。

コピー光ディスクが作成されるものもあるため,不慮の災害に備えてコピー光ディスクを別地保存

すれば,更に安全に長期保存することができる。

図 B.8-大規模システムのイメージ図 

表 B.1-デジタルアーカイブのデータ量及び光ディスクの長期保存システムの規模 

対象

システム

データ容量

必要機材

書込み及び品質検査方法

転送速度

小規模

~10 TB 程度

スキャナ 
記録用ドライブ 
検査用ドライブ 
長期保存用光ディスク

記録用ドライブ及び検査用ド
ライブに 1 枚ずつ光ディスク
を手動で装塡し,記録及び検
査を実行する。

144 Mbps=BD 4 倍速

中規模 10

TB~100 TB

程度

スキャナ 
カセットタイプ対応ド
ライブ 
複数ディスク収納カセ
ット

複数光ディスク収納カセット
から対応ドライブに光ディス
クが自動装塡され,記録及び
検査を実行する。

144 Mbps=BD 4 倍速

大規模 100

TB 以上

ライブラリシステム

ライブラリシステムを用い,
複数枚の光ディスクを複数台
のドライブに自動装塡し,記
録及び検査を実行する。

144 Mbps=BD 4 倍速 
ただし,ドライブ数によって
変動 
  ドライブ 5 台

 144

Mbps×5=720 Mbps

B.3.2 

規格及びガイドラインによる運用方法 

規格及びガイドラインによる運用方法は,次による。

a) 

JIS Z 6017 による運用事例  JIS Z 6017 では,長期保存を“保存期間 10 年~30 年程度において,真正

性及び見読性を保証できる状態で,電子化文書を保存すること。注記  所定の期間を超えて保存する

場合は,媒体移行を行うことで長期間保存年限を延ばすことができる。”としている。JIS Z 6017 は,


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電子化文書の具体的な運用を規定した唯一の JIS であり,CD 及び DVD のほか,BD も加えられてい

る。

-  記録時の光ディスク回転方式は,線速度一定(CLV)とし,記録速度は,使用するドライブと光デ

ィスクとの組合せで指定又は推奨されている速度とする。

-  記録媒体ごとに,品質の指標となるエラー基準値が決められている。

-  初期品質検査を行い,良好なものだけを保存する。

-  長期保存中に定期的に品質検査を行い,マイグレーションの要否を判断する。

b)  “電子化文書長期保存のための Blu-ray Disc

TM

検査基準及び取扱いに関するガイドライン”による運

用事例  2012 年 4 月に,JIIMA が発行した“電子化文書長期保存のための Blu-ray Disc

TM

検査基準及

び取扱いに関するガイドライン”では,長期保存用媒体として BD を使用した場合の運用方法が示さ

れている。

-  誤操作又は意図的な上書き及び消去を防止するため,追記形光ディスクの選択が望ましい。長期保

存が必要なものは,寿命推定試験が行われ,長寿命が確認されているものを使用する。

-  ドライブは良好な信号を記録するために重要な役割をもつため,使用する光ディスクに記録特性が

最適化されたファームウェアを搭載した高品質なものを使用する。

-  光ディスクは,検査機によって記録信号のエラー値を測定することで,残存寿命の推定が可能であ

る。保存計画に合わせて記録信号品質を確認し,必要に応じマイグレーションを行う。

-  記録前はもちろん,記録後も,擦りきず,指紋,ほこり(埃)などに注意して取り扱う。記録後に

付着した指紋及びほこり(埃)を除去する際は,柔らかい布で放射状に軽く拭く。

-  直射日光,長期間の室内灯にさらされない環境下で保存する。

-  急激な温度差による結露,硫化ガスなどの発生しない環境で保存する。

-  レーベルシールの貼付は再生時の回転ムラの原因となるため避ける。

-  インクジェットプリンタを使用したレーベル印刷時には,使用したインクが十分に乾燥しているこ

とを確認する。

注記 Blu-ray

Disc

TM

は,ブルーレイディスクアソシエーションの登録商標。


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参考文献 JIS 

0606  情報交換用 CD-ROM のボリューム構造及びファイル構造 

JIS X 0607  非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイ

ルの構造

JIS X 0609  情報交換用非逐次記録高密度光ディスクのボリューム構造及びファイル構造

JIS X 0610  DVD-再生専用ディスクのボリューム構造及びファイル構造

JIS X 0611  ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)2.01

JIS X 6235  DVD-レコーダブルディスク(DVD-R)のボリューム構造及びファイル構造

JIS X 6236  DVD-書換形ディスク(DVD-RAM)のボリューム構造及びファイル構造

JIS X 6237  DVD-リレコーダブルディスク(DVD-RW)のボリューム構造及びファイル構造

JIS X 6241  120 mm DVD-再生専用ディスク

JIS X 6242  80 mm DVD-再生専用ディスク

JIS X 6245  80 mm

(1.23 GB/面)及び 120 mm(3.95 GB/面)DVD-レコーダブルディスク(DVD-R)

JIS X 6246  120 mm(4.7 GB/面)及び 80 mm(1.46 GB/面)DVD-書換形ディスク

(DVD-RAM)

JIS X 6248  80 mm(1.46 GB/面)及び 120 mm(4.70 GB/面)DVD リレコーダブルディスク

(DVD-RW)

JIS X 6250  120 mm(4.7 GB/面)及び 80 mm(1.46 GB/面)+RW フォーマット光ディスク

(4 倍速まで)

JIS X 6272  90 mm 書換形及び再生専用形光ディスクカートリッジ

JIS X 6275  90 mm/230 MB 光ディスクカートリッジ

JIS X 6277  90 mm/640 MB 光ディスクカートリッジ

JIS X 6281  120 mm 再生専用形光ディスク(CD-ROM)

JIS X 6283  情報交換用 120 mm リライタブル光ディスク(CD-RW)