X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)/財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 17594:2004,Information
technology
−Cases for 120 mm and 80 mm DVD-RAM disks を基礎として用いた。
この規格に従うことは,次に示す企業が管理する多数の特許権の使用に該当するおそれがある。
株式会社東芝
コーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌヴィ
なお,この記載は、上記に示す企業が管理する特許権の効力,範囲などに関して何ら影響を与えるもの
ではない。
この規格の原案作成団体である財団法人光産業技術振興協会は,上記の企業の子会社である東芝DVD
ライセンス株式会社,日本フィリップス株式会社が,日本工業標準調査会に対して,それぞれの親会社で
ある株式会社東芝とコーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌヴィが,非差別的,かつ,
合理的な条件で,いかなる者に対しても当該特許権の実施を許諾する意志があることを保証していること
を表明している旨述べている。
この規格の一部が,上記に示す以外の技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,
又は主眼公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性がある。主務大臣及び日本工業標準調査会は,この
ような技術的性質を持つ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出
願に係わる確認について,責任は持たない。
JIS X 6247
には,次に示す附属書がある。
附属書 A(規定)基準面に対する 120 mm 用ケースの位置
附属書 B(規定)120 mm 用ケースのエッジひずみ試験
附属書 C(規定)120 mm 用ケースのコンプライアンス試験
附属書 D(規定)基準面に対する 80 mm 用ケースの位置
附属書 E(規定)80 mm 用ケースのエッジひずみ試験
附属書 F(規定)80 mm 用ケースのコンプライアンス試験
附属書 G(規定)80 mm 用ケースのシャッタオープニング力試験
附属書 H(参考)タイプ 2 ケース,タイプ 3 ケース,タイプ 4 ケース又はタイプ 5 ケースの開口カバ
ーの例
附属書 I(参考)80 mm 用ケースのディスクホルダと本体の結合
附属書 J(参考)輸送
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
(2)
目 次
ページ
序文
1
第 1 章 一般事項
1
1.
適用範囲
1
2.
適合性
2
3.
引用規格
2
4.
定義
2
5.
慣例及び表記法
2
5.1
数値表示
2
6.
ケースの概要
2
6.1
タイプ 1 ケースの概要(図 1 参照)
2
6.2
タイプ 2 ケースの概要(図 2 参照)
2
6.3
タイプ 3 ケースの概要(図 2 参照)
2
6.4
タイプ 4 ケースの概要(図 3 参照)
3
6.5
タイプ 5 ケースの概要(図 3 参照)
3
6.6
タイプ 6 ケースの概要(図 4 参照)
3
6.7
タイプ 7 ケースの概要(図 5 参照)
3
6.8
タイプ 8 ケースの概要(図 4 参照)
3
6.9
タイプ 9 ケースの概要(図 5 参照)
3
7.
一般要求事項
9
7.1
環境条件
9
7.2
温度衝撃
9
7.3
安全性
9
7.4
耐燃性
9
第 2 章 120 mm ディスク用ケースの寸法及び機械的特性
10
8.
寸法特性
10
8.1
タイプ 1 ケースの寸法
10
8.2
タイプ 2 ケースの寸法
27
8.3
タイプ 3 ケースの寸法
43
8.4
タイプ 4 ケースの寸法
43
8.5
タイプ 5 ケースの寸法
43
9.
機械的特性
44
9.1
材料
44
9.2
質量
44
9.3
エッジのひずみ
44
9.4
コンプライアンス
44
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
目次
(3)
ページ
9.5
シャッタオープニング力
44
10.
カートリッジとドライブ間のインタフェース
44
10.1
キャプチャシリンダ(図 26 参照)
44
10.2
ケースの内部寸法(図 27 参照)
45
11.
ケース内のディスクの方向性
48
11.1
ケースタイプ 1,4 及び 5 内の両面ディスク(タイプ 2S)
48
11.2
ケースタイプ 1,2 及び 3 内の片面ディスク(タイプ 1S)
48
第 3 章 80 mm ディスク用ケースの寸法及び機械的特性
48
12.
寸法特性
48
12.1
タイプ 6 ケースの寸法
48
12.2
タイプ 7 ケースの寸法
68
12.3
タイプ 8 ケースの寸法
87
12.4
タイプ 9 ケースの寸法
87
13.
機械的特性
87
13.1
材料
87
13.2
質量
87
13.3
エッジのひずみ
87
13.4
コンプライアンス
87
13.5
シャッタオープニング力
88
14.
カートリッジとドライブ間のインタフェース
88
14.1
キャプチャシリンダ(図 50 参照)
88
14.2
ケースの内部寸法(図 51 参照)
88
15.
ケース内のディスクの方向性
88
15.1
ケースタイプ 6 及び 8 内の両面ディスク(タイプ 2S)
88
15.2
ケースタイプ 7 及び 9 内の片面ディスク(タイプ 1S)
89
附属書 A(規定)基準面に対する 120 mm 用ケースの位置
91
附属書 B(規定)120 mm 用ケースのエッジひずみ試験
92
附属書 C(規定)120 mm 用ケースのコンプライアンス試験
93
附属書 D(規定)基準面に対する 80 mm 用ケースの位置
95
附属書 E(規定)80 mm 用ケースのエッジひずみ試験
96
附属書 F(規定)80 mm 用ケースのコンプライアンス試験
97
附属書 G(規定)80 mm 用ケースのシャッタオープニング力試験
99
附属書 H(参考)タイプ 2,タイプ 3,タイプ 4 ケース又はタイプ 5 ケースの開口カバーの例
100
附属書 J(参考)80 mm 用ケースのディスクホルダと本体の結合
102
附属書 K(参考)輸送
103
日本工業規格
JIS
X
6247
:2005
(ISO/IEC 17594
:2004
)
120 mm
及び 80 mmDVD-RAM ディスク用ケース
Cases for 120 mm and 80 mm DVD-RAM disks
序文 この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 17594:Information technology−Cases for 120
mm and 80 mm DVD-RAM disks
を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本
工業規格である。
第 1 章 一般事項
1.
適用範囲 この規格は,JIS X 6246 に規定する 120 mm DVD-RAM ディスク及び 80 mm DVD-RAM
ディスク(以下ディスクという。
)に用いるケース(以下ケースという。
)の特性について規定する。この
規格は,関連する仕様の異なる次の九つのタイプについて規定する。これらのケースには,裏返して使用
できるタイプと使用できないタイプとがある。
この規格は,次の項目について規定する。
タイプ 1 片面(タイプ 1S)又は両面(タイプ 2S) 120 mm DVD-RAM ディスクを収納する。このケースから
ディスクを取り出すことができない。
タイプ 2 片面 120 mm DVD-RAM ディスク(タイプ 1S)を収納する。このケースからディスクを取り出す
ことができる。裏返して使用することはできない。
タイプ 3 片面(タイプ 1S)又は両面(タイプ 2S) 120 mm DVD-RAM ディスクを挿入して,カートリッジと
して用いてもよい。裏返して使用することはできない。
タイプ 4 両面 120 mm DVD-RAM ディスク(タイプ 2S)を収納する。このケースからディスクを取り出す
ことができる。
タイプ 5 片面(タイプ 1S)又は両面(タイプ 2S) 120 mm DVD-RAM ディスクを挿入して,カートリッジと
して用いてもよい。
タイプ 6 両面 80 mm DVD-RAM ディスク(タイプ 2S)を収納する。このケースからディスクを取り出すこ
とができる。
タイプ 7 片面 80 mm DVD-RAM ディスク(タイプ 1S)を収納する。このケースからディスクを取り出すこ
とができる。裏返して使用することはできない。
タイプ 8 両面 80 mm DVD-RAM (タイプ 2S)ディスクを挿入して,カートリッジとして用いてもよい。
タイプ 9 片面 80 mm DVD-RAM (タイプ 1S)ディスクを挿入して,カートリッジとして用いてもよい。裏
返して使用することはできない。
a)
ケースの動作環境及び保存環境条件
b)
データ処理システム間の機械的互換性を確保するためのケースの寸法及び機械的特性
2
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
この規格は,光ディスクドライブ間の機械的互換性を与える。JIS X 6246 に規定する 120 mm DVD-RAM
ディスク及び 80 mm DVD-RAM ディスクの規格,並びにボリューム及びファイル構造の規格とともに,
データ処理システム間の完全なデータ互換性を与える。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)
,MOD(修
正している)
,NEQ(同等でない)とする。
ISO/IEC 17594:2004
,Information technology−Cases for 120 mm and 80 mm DVD-RAM disks (IDT)
2.
適合性 この規格では,ケースのタイプを規定する。ケースは,そのタイプの要求事項を満たすとき,
この規格に適合する。
3.
引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JIS X 6246
120 mm (4.7 GB/面)及び 80 mm(1.46 GB/面)DVD−書換形ディスク(DVD-RAM)
備考 ISO/IEC 17592:2004, Information technology−120 mm (4,7 Gbytes per side) and 80 mm (1,46
Gbytes per side) DVD Rewritable Disk (DVD-RAM)
がこの規格と一致している。
ECMA-287
Safety of electoronic equipment
4.
定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
4.1
カートリッジ(Cartridge) 書換形ディスクが収納されているケースからなるデバイス。
4.2
ケース(Case) ディスクを保護するための入れ物。
5.
慣例及び表記法
5.1
数値表示 測定値は,該当規格値の最下位けた(桁)に丸める。例えば,+0.01 のプラス許容差と−0.02
のマイナス許容差をもつ 1.26 という規格値は,1.235 以上 1.275 未満の測定値の範囲を許容する。
6.
ケースの概要
6.1
タイプ 1 ケースの概要(図 1 参照) ケースは,く(矩)形状の硬質の保護容器とする。ケースの A 面と
B
面は同一の機構をもつ。ケースの A 面と B 面との関係は,相互に B 又は A に置換えができる。一方の
開口部が,ドライブのスピンドル及び光ヘッドに対するスピンドル窓及びヘッド窓であるとき,他方の開
口部は,ディスクのクランプ装置に対するクランプ窓である。シャッタは,ドライブに挿入された際に自
動的に窓を開け,ドライブから排出された際に自動的に窓を閉める。ケースは,カートリッジの誤挿入を
防止する機構,書込みを禁止する機構,センサホール,オートローディングや垂直使用のディテント,オ
ートチェンジャ用のグリッパスロット,レーベル領域及びケース面の識別マークをもつ。ケースの A 面及
び B 面は,同じ形状である。
3
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
6.2
タイプ 2 ケースの概要(図 2,図 19 参照) タイプ 2 ケースは,タイプ 1 ケースと同じ部材及び機構を
もつが一部違いがある。ケースの形状は,A 面と B 面とで異なっている。このケースの A 面は,ロケーシ
ョン穴,アラインメント穴,基準面,書込み禁止穴,センサホール及びセンシング領域をもたない。ケー
スは,開口カバーで閉ざされたディスク取出し用の開口をもっている。開口カバーを開くことによって,
ディスクをケースから取り出すことが可能である。センサホール A1 は,初期の状態では閉じている。デ
ィスクがケースから一度取り出されると,このセンサホールは永久に開いた状態になる。これは,ケース
に収納された元のディスクを少なくとも一度取り出したことを示している。
6.3
タイプ 3 ケースの概要(図 2,図 19 参照) タイプ 3 ケースは,センサホール A1 が常時開いているこ
とを除いてタイプ 2 ケースと同じである。
6.4
タイプ 4 ケースの概要(図 3,図 9 参照) タイプ 4 ケースは,タイプ 1 ケースと同じ部材及び機構を
もつが一部違いがある。ケースは,開口カバーで閉ざされたディスク取出し用の開口をもっている。開口
カバーを開くことによって,ディスクをケースから取り出すことが可能である。ディスクがケースから一
度取り出されると,センサホール A1 と B1 は永久に開いた状態になる。これは,ケースに収納された元の
ディスクを少なくとも一度取り出したことを示している。
6.5
タイプ 5 ケースの概要(図 3,図 9 参照) タイプ 5 ケースは,センサホール A1 と B1 が常時開いてい
ることを除いてタイプ 4 ケースと同じである。
6.6
タイプ 6 ケースの概要(図 4,図 31 参照) ケースは,く(矩)形状の硬質の保護容器である。ケースは
本体とディスクホルダーから成る。ディスクホルダーを本体から取り外すことによって,ディスクをケー
スから取り出すことが可能である。センサホール A1 と B1 は,初期の状態では閉じている。ディスクがケ
ースから一度取り出されると,このセンサホールは永久に開いた状態になる。これは,ケースに収納され
た元のディスクを少なくとも一度取り出したことを示している。
ケースの A 面と B 面は同一の機構をもつ。
ケースの A 面と B 面の関係は,相互に B 又は A に置換えができる。一方の開口部が,ドライブのスピン
ドル及び光ヘッドに対するスピンドル窓及びヘッド窓であるとき,他方の開口部は,ディスクのクランプ
装置に対するクランプ窓である。シャッタは,ドライブに挿入された際に自動的に窓を開け,ドライブか
ら排出された際に自動的に窓を閉める。ケースは,カートリッジの誤挿入を防止する機構,書込みを禁止
する機構,センサホール,オートローディングや垂直使用のディテント,オートチェンジャ用のグリッパ
スロット,レーベル領域及びケース面の識別マークをもっている。ケースの A 面及び B 面は,同じ形状で
ある。
6.7
タイプ 7 ケースの概要(図 5,図 42 参照) タイプ 7 ケースは,タイプ 6 ケースと同じ部材及び機構を
もつが一部違いがある。ケースの形状は,A 面と B 面とで異なっている。このケースの A 面は,ロケーシ
ョン穴,アラインメント穴,基準面,書込み禁止穴,センサホール及びセンシング領域をもたない。セン
サホール A1 は,初期の状態では閉じている。ディスクホルダーが本体から一度取り出されると,このセ
ンサホールは永久に開いた状態になる。これは,ケースに収納された元のディスクを少なくとも一度取り
出したことを示している。B 面にはレーベル領域をもたない。
6.8
タイプ 8 ケースの概要(図 4,図 31 参照) タイプ 8 ケースは,センサホール A1 と B1 が常時開いて
いることを除いてタイプ 6 ケースと同じである。
6.9
タイプ 9 ケースの概要(図 5,図 42 参照) タイプ 9 ケースは,センサホール A1 が常時開いているこ
とを除いてタイプ 7 ケースと同じである。
4
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 1 A 面から見たタイプ 1 ケースの外観図
スピンドル窓及びヘッド窓
オートローディング用
ディテント
挿入スロット
A面の識別マーク
基準面S1
基準面S3
ディスクB面
レーベル領域
垂直使用のディテント
センシング領域
基準面S2
アライメント穴
基準面S4
シャッタ
グリッパスロット
ロケーション穴
ディスクB面に対する
書込み禁止穴
ケースA面
シャッタオープナ用エッジ
ディスクB面に対する
センサホール
垂直使用のディテント
5
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 2 A 面から見たタイプ 2 ケース又はタイプ 3 ケースの外観図
スピンドル窓及びヘッド窓
グ具窓
レーベル領域
A面の識別マーク
ディスクB面
ケースA面
シャッタ
シャッタオープナ用エッジ
オートローディング用
ディテント
挿入スロット
グリッパスロット
垂直使用のディテント
開口カバー
6
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 3 A 面から見たタイプ 4 ケース又はタイプ 5 ケースの外観図
シャッタ
ケースA面
シャッタオープナ用エッジ
基準面S4
オートローディング用
ディテント
挿入スロット
スピンドル窓及びヘッド窓
アラインメント穴
グリッパスロット
センシング領域
垂直使用のディテント
開口カバー
レーベル領域
ディスクB面に対する
書込み禁止穴
ディスクB面に対する
センサホール
ロケーション穴
基準面S1
ディスクB面
A面の識別マーク
基準面S2
基準面S3
7
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 4 A 面から見たタイプ 6 ケース又はタイプ 8 ケースの外観図
シャッタ
ケースA面
基準面S3
垂直使用のディテント
ディスクB面に対する
書込み禁止穴
ディスクB面に対する
センサホール
基準面S2
ロケーション穴
ディスクB面
A面の識別マーク
基準面S4
ディスクホルダ
レーベル領域
アラインメント穴
基準面S1
誤挿入防止スロット
オートローディング用
ディテント
スピンドル窓及びヘッド窓
8
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 5 A 面から見たタイプ 7 ケース又はタイプ 9 ケースの外観図
シャッタ
オートローディング用
ディテント
垂直使用のディテント
レーベル領域
ディスクB面
A面の識別マーク
ディスクホルダ
誤挿入防止スロット
レーベル領域
スピンドル窓及びヘッド窓
誤挿入防止スロット
ケースA面
9
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
7.
一般要求事項
7.1
環境条件
7.1.1
試験環境条件 試験環境条件は,ケース近傍の環境条件とし,次による。
温度 :23 ℃ ±2 ℃
相対湿度:(50±5) %
大気圧 :86〜106 kPa
ケース又はカートリッジの外部若しくは内部に結露があってはならない。試験前に,ケース又はカート
リッジを最少 48 時間この環境条件に放置するものとする。
別に規定しない限り,すべての試験及び測定は,この試験環境条件で行わなければならない。
7.1.2
動作環境条件 この規格によって,規定した測定環境でこの規格のすべての要求事項を満たすケー
スは,動作環境条件において環境パラメータの規定範囲にわたってデータ交換ができなければならない。
この規格によるケースが DVD-RAM ディスクを含むとき,カートリッジを構成する。このカートリッジは,
この項の要求事項を満たし,データ互換性を与える。動作環境条件は,ケース又はカートリッジ近傍の環
境条件とし,次による。
温度 :5〜60 ℃
相対湿度 :3〜85 %
絶対湿度 :1〜30 g/m
3
温度変動 :最大 10 ℃/h
相対湿度変動:最大 10 %/h
ケース又はカートリッジの外部若しくは内部に結露があってはならない。ケース又はカートリッジがこ
の項に規定する条件以外の条件にさらされたとき,動作前に少なくとも 2 時間,動作環境条件にならして
から使用するものとする。
7.1.3
保存環境条件 保存環境条件は,ケース又はカートリッジの近傍の環境条件とし,次による。
温度 :−10〜50 ℃
相対湿度 :3〜85 %
絶対湿度 :1〜30 g/m
3
大気圧 :75〜106 kPa
温度変動 :最大 10 ℃/h
相対湿度変動:最大 10 %/h
ケース又はカートリッジの外部若しくは内部に結露があってはならない。
7.1.4
輸送 この規格は,輸送については規定しないが,その指針を附属書 K に示す。
7.2
温度衝撃 ケースは,ドライブに挿入するとき又は取り出すとき,20 ℃までの温度衝撃に耐えるも
のとする。
7.3
安全性 ケースは,情報処理システムにおいて意図した方法で使用するとき又は想定可能な方法で使
用するとき,ECMA 287 の安全性に関する要求事項を満たすものとする。
7.4
耐燃性 ケースは,もしマッチで点火されたとしても二酸化炭素雰囲気中で燃え続けない材料で作ら
れるものとする。
10
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
第 2 章 120 mm ディスク用ケースの寸法及び機械的特性
8.
寸法特性 ケースの寸法は,三つの直交する基準面 X,Y 及び Z を基準とする。ケースは,基準面 Z
上にディスクの B 面上の S
1
から S
4
までの四つの基準面があるように規定する。三つの基準面の交線は,
ロケーション穴の中心を定義する。アラインメント穴の中心は,基準面 X 及び基準面 Z の交線上にあるも
のとする(
附属書 A 参照)。ケースの各部の寸法は,基準面からの最短距離で規定する。タイプ 1 ケース,
タイプ 4 ケース及びタイプ 5 ケースの A 面は,三つの直交する基準面 X,Y´及び Z´を基準とし,Y´,Z´
は,次のように規定する。
− Y´は,102.0 mm の公称距離で基準面 Y に平行な面である。
− Z´は,8.0 mm の公称距離で基準面 Z に平行な面である。
8.1
タイプ 1 ケースの寸法 タイプ 1 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)におけるケースの寸法は,この項で規定する寸法から推定できる。
8.1.1
全体の寸法(図 6 参照) ケースの全長は,次による。
L
101
=135.5 mm±0.4 mm
ケースの上部から基準面 X までの距離は,次による。
mm
mm
5
.
112
3
.
0
2
.
0
102
+
−
=
L
その幅は,ケースの左側面及び右側面から次の値とする。
L
103
≧3.6 mm
ケースの底部から基準面 X までの距離は,次による。
L
104
=23.0 mm±0.2 mm
ケースの全幅は,次による。
mm
mm
6
.
124
0
5
.
0
-
105
=
L
ケースの左側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
106
mm
mm
3
.
113
2
.
0
4
.
0
+
−
=
ケースの右側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
107
mm
mm
3
.
11
1
.
0
3
.
0
+
−
=
上部の二つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
101
=4.0 mm±0.2 mm
その中心は,次の位置にあるものとする。
ケースの側面から
L
108
=4.0 mm±0.1 mm
ケースの上部から
L
109
=3.5 mm±0.1 mm
底部の二つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
102
=4.0 mm±0.2 mm
ケースの左側面及び右側面から
L
110
=6.0 mm
のゾーンにおいて,ケースの上部から基準面 X まで続く連続ガイド領域があるものとし,その幅は,次
による。
L
111
≧0.8 mm
11
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
ケースの厚さは,次による。
L
112
=
mm
mm
0
.
8
2
.
0
1
.
0
+
−
ケースの八つの長いエッジは,次の半径で丸くする。
R
103
=0.5 mm±0.1 mm
8.1.2
ロケーション穴(図 6 参照) ロケーション穴の中心は,基準面 X,Y 及び Z の交線と一致するもの
とする。
ロケーション穴の直径は,次による。
D
101
=
mm
mm
00
.
4
05
.
0
0
+
深さは,次による。
L
113
≧1.2 mm
ロケーション穴の下方の空げき(隙)は,基準面 Z から下方に次の値まであるものとする。
L
114
≧5.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
101
に等しいものとする。
リードインエッジは,次の半径で丸くする。
R
104
=0.5 mm±0.1 mm
8.1.3
アラインメント穴(図 6 参照) アラインメント穴の中心は,基準面 Y から次の距離で,基準面 X 及
び Z の交線上にあるものとする。
L
115
=102.0 mm±0.2 mm
アラインメント穴は,実質的に長方形であり,その寸法は,次による。
L
116
=
mm
mm
00
.
4
05
.
0
+
0
L
117
=
mm
mm
6
.
5
2
.
0
+
0
深さは,L
113
に等しいとする。アラインメント穴の下方の空げきは,少なくとも L
114
まであるものとす
る。空げきの寸法は,少なくとも L
116
及び L
117
あるものとする。
リードインエッジは,半径 R
104
で丸くするものとする。
8.1.4
基準面(図 7 参照) ケースの B 面上に,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 があるものとする。基準
面 S1 及び S2 は,次の直径をもつ円とする。
D
102
≧7.0 mm
基準面 S1 は,ロケーション穴上に中心があり,基準面 S2 は,アラインメント穴上に中心がある。
基準面 S3 及び S4 は,次の寸法をもつ長方形であるものとする。ただし,オートローディングのための
ディテントの領域を除く。
基準面 Y から
L
118
≦ 8.2 mm
L
119
≦110.2 mm
基準面 X から
L
120
≦ 87.0 mm
L
121
≧108.0 mm
8.1.5
挿入スロット(図 8 参照) ケースは,対称に配置された二つの挿入スロットをもつものとする。ス
ロットの底部は,基準面 X から次の距離の位置にあるものとする。
L
123
=60.0 mm±0.2 mm
ケースの側面からの深さは,次による。
12
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
124
=
mm
mm
0
.
2
2
.
0
+
0
基準面 Z に平行なスロットの面は,基準面 Z から次の距離にあるものとする。
L
125
=2.5 mm±0.1 mm
スロットの幅は,次による。
L
126
=
mm
mm
0
.
3
2
.
0
+
0
スロットは,次の値によって規定されるリードインスロープをもつものとする。
ケースの上部からの長さは,次による。
L
127
=7.0 mm±0.2 mm
角度は,次による。
α
101
=7.5 °±1.0 °
8.1.6
ディテント(図 8 参照) ケースは,オートローディングのために対称に配置された二つのディテン
トをもつものとする。ディテントは,A 面から B 面まで貫通するものとする。ディテントの位置及び寸法
は,次による。
L
128
=100.5 mm±0.3 mm
L
129
= 93.0 mm±0.3 mm
L
130
= 3.3 mm±0.1 mm
L
131
= 2.5 mm±0.1 mm
ディテントの内側のエッジは,次の半径で丸くする。
R
105
≦0.5 mm
ディテントの外側のエッジは,次の半径で丸くする。
R
106
=0.5 mm±0.1 mm
ケースの底部は,垂直使用の場合にカートリッジを保持するために対称に配置された二つのディテント
をもつものとする。これらの寸法は,次による。
L
132
=3.0 mm±0.1 mm
L
133
=3.0 mm±0.1 mm
L
134
=1.0 mm±0.1 mm
これらのディテントの一つの中心は基準面 Y にあり,他の一つの中心は基準面 Y から次の距離にある。
L
135
=102.0 mm±0.3 mm
両方の中心は,基準面 Z から次の距離にある。
L
136
=4.0 mm±0.1 mm
8.1.7
グリッパスロット(図 8 参照) ケースは,対称に配置された二つのグリッパスロットをもつものと
する。スロットは,A 面から B 面まで貫通するものとする。スロットはケースの側面から次の深さをもつ
ものとする。
L
137
=
mm
mm
0
.
3
3
.
0
+
0
幅は,次による。
L
138
=
mm
mm
0
.
4
3
.
0
+
0
スロットの上部エッジは,基準面 X から次の距離にある。
L
139
=
mm
mm
0
.
11
0
0.3
-
スロットのコーナは,次の半径で丸くするものとする。
R
107
=0.5 mm±0.2 mm
13
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
8.1.8
書込み禁止穴(図 9 参照) 両面ディスクをもつケースは,A 面及び B 面の両方に書込み禁止穴をも
つものとする。片面ディスクをもつケースは,B 面だけに書込み禁止穴をもつものとする。書込み禁止穴
はその穴を開閉する書込み禁止機構をもつものとする。ケースの B 面の右側の穴は,ディスクの A 面に対
する書込み禁止穴である。ディスクの書込み禁止面は,ケース上の記載によってか,又はディスクの A 面
に対応する書込み禁止機構がケースの A 面から操作可能であることによって,識別される。
ディスクの A 面に書込み及び消去が許されない場合,書込み禁止穴は,開いているものとする。
書込み禁止穴は,次の直径をもつものとする。
D
103
≧3.0 mm
その中心の位置は,ケースの B 面で,次によって規定する。
L
140
=18.5 mm±0.2 mm
L
141
= 9.0 mm±0.2 mm
穴は,D
103
に少なくとも等しい直径をもち,次の値だけ基準面 Z の下方まである。
L
142
≧ 5.0 mm
ディスクの書込み及び消去が許される場合,書込み禁止穴は,書込み禁止機構で閉じるものとする。書
込み禁止機構は,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼんではならない。
8.1.9 センサホール(図 9 参照) ケースは,B 面に三つのセンサホールをもつものとする。ケースの B 面
上にある A1,A2 及び A3 は,ディスクの A 面に対応する。ホールは,次の直径をもつものとする。
D
104
≧ 3.0 mm
中心の位置は,
L
140
及び次の値で規定するものとする。
L
144
=7.5 mm±0.2 mm
L
145
=3.5 mm±0.2 mm
L
146
=2.0 mm±0.2 mm
ホールの下方の空げきは,基準面 Z の下方に次の値まであるものとする。
L
147
≧ 5.0 mm
空げきの直径は,少なくとも
D
104
に等しいものとする。ホールは,A 面まで貫通することが許される。
ディスクの A 面用のホールが閉じているとき,閉そく(塞)部は,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼん
ではならない。
ケースの A 面は,直径
D
104
からなるセンサホール B1,B2 及び B3 をもつものとする。センサホールの
機能は,
表 1 に規定する。
14
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
表 1 センサホールの用途
機能
状態
センサホール
閉
開
両面ディ
スクのケ
ース
片面ディ
スクのケ
ース
A1
元のディスクを取り出していな
い
非適用
閉
閉
A2
動作面
非適用
閉
閉
A3
予備
閉
閉
B1
元のディスクを取り出していな
い
非適用
閉
閉
B2
動作面
非適用
閉
開
B3
予備
閉
閉
8.1.10
センシング領域(図 9 参照) ケースは,ドライブがカートリッジの検出のために使用できる二つの
センシング領域を B 面上にもつものとする。第一の領域は,基準面 X 及び Y,ケースの底部及び右側面に
よって囲まれる領域とする。第二の領域は,基準面 X,L
115
の距離で基準面 Y に平行な面,ケースの底部
及び左側面によって囲まれる領域とする。これらの領域は,基準面 S1 及び S2,グリッパスロット及びセ
ンサホールを除いて,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼんではならない。
8.1.11
スピンドル窓及びヘッド窓(図 10 参照) 窓の寸法は,基準面 Y から次の距離に位置する中心線を
基準とする。
L
150
=51.0 mm±0.1 mm
窓はケースの上部から次の位置まであるものとする。
L
151
≦ 50.0 mm
窓の幅は,次による。
L
152
=
mm
mm
5
.
19
2
.
0
+
0
L
153
=
mm
mm
5
.
19
2
.
0
+
0
窓の上部は,次の半径で与えるものとする。
R
108
≧ 60.7 mm
この中心は,L
146
と次の値との交点とする。
L
154
=40.0 mm±0.1 mm
L
147
から L
150
までの窓の幅は,次による。
L
155
≧ 17.0 mm
L
156
≧ 17.0 mm
窓の底部は,窓の側面になめらかにつながる半円弧とし,次の半径で規定するものとする。
R
109
≧ 17.0 mm
その中心は,L
150
と L
154
との交点とする。
R
108
及びケースの上部に囲まれる領域は,窓の幅にわたり次の値だけ基準面 Z からくぼんでいるものと
する。
L
157
≧ 2.55 mm
8.1.12
シャッタ形状(図 11 参照) ケースは,ドライブに装着されていないとき,スピンドル窓及びヘッ
15
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
ド窓を完全に覆うスプリング付きのシャッタをもつものとする。シャッタは,ケースに形成されたくぼみ
領域内を移動できるものとする。シャッタは,基準面 Z 又は Z′を超えて 0.15 mm 以上突き出てはならな
い。
ドライブに挿入されるとき,シャッタは,スピンドル窓及びヘッド窓をあけるように動作するものとす
る。シャッタは,ドライブのシャッタ開放機構によってシャッタ開放動作を可能にする一対のガイドエッ
ジ及びオープナエッジをもつものとする。シャッタは,右側又は左側に向かって移動することができるも
のとする。
各ガイドエッジは,基準面 X から次の位置にあるものとする。
L
158
=
mm
mm
112.0
2
.
0
+
0.4
-
シャッタが閉じているとき,右側のオープナエッジは,基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
159
=38.0 mm±0.4 mm
左側のオープナエッジは,基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
160
=64.0 mm±0.4 mm
各オープナエッジの深さは,L
154
から次による。
L
161
=
mm
mm
0
.
3
2
.
0
+
0
そして上部は,次の半径で丸くするものとする。
R
110
≦ 0.5 mm
対応するオープナエッジから測定したガイドエッジの長さは,各オープナエッジから次による。
L
162
≧ 7.0 mm
ガイドエッジ及びオープナエッジの交線は,次の半径で丸くするものとする。
R
111
≦ 0.5 mm
ガイドエッジ及びオープナエッジの他のコーナは,次の半径で丸くするものとする。
R
112
≦ 1.0 mm
8.1.13
シャッタオープナの経路(図 12 及び図 13 参照) 左側オープナエッジが基準面 Y から次の距離(L
163
)
にくるまで,シャッタが右方向に移動するとき,窓は L
150
からの距離(L
164
)
,L
150
と L
154
との交点を中心と
する半径(R
113
)
に円弧にわたって開く。その寸法は,次のとおりとする(
図 12 参照)。
L
163
=26.5 mm
L
164
≧ 16.5 mm
R
113
≧ 17.0 mm
左側オープナエッジは,
シャッタが右側終端位置にあるとき,
基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
165
≦ 26.0 mm
右側オープナエッジの対応する位置が次の値であるとき,窓は,L
150
から L
164
で開き,L
150
と L
154
との交
点を中心とする半径 R
113
をもつものとする(
図 13 参照)。
L
166
=75.5 mm
右側オープナエッジの位置は,シャッタが左側終端位置にあるとき,基準面 Y から次の位置にあるもの
とする。
L
167
≧ 76.0 mm
8.1.14
レーベル領域(図 14 参照) ケースは,A 面,B 面上及び底部に,次の寸法をもつ三つのレーベル
領域をもつものとする。
A 面及び B 面:
16
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
168
=10.0 mm±0.2 mm
L
169
=13.0 mm±0.2 mm
L
170
=76.0 mm±0.3 mm
R
114
= 2.0 mm±0.2 mm
底部:
L
171
=13.0 mm±0.2 mm
L
172
=76.0 mm±0.3 mm
L
173
= 5.0 mm±0.2 mm
L
174
=97.0 mm±0.3 mm
L
175
= 1.0 mm±0.2 mm
L
176
= 6.0 mm±0.2 mm
レーベル領域は,すべての三つの面で,最小 0.2 mm くぼんでいるものとする。
8.1.15
A 面及び B 面の識別マーク(図 15 参照) ケースは,A 面と B 面を識別するための識別マークをも
つ。A 面の識別マークは凹面部とその中央部に形成された一つの小丸突起部からなる。B 面の識別マーク
は凹面部とその中央部に形成された二つの小丸突起部からなる。その位置及び寸法は,次による。
A 面:
L
178
=
mm
mm
5
.
0
1
.
0
+
0
L
179
=7.0 mm±0.3 mm
L
180
=5.0 mm±0.3 mm
L
181
=
mm
mm
6
.
0
1
.
0
+
0
R
115
=
mm
mm
5
.
0
1
.
0
+
0
R
116
=18.0 mm±1.0 mm
B 面:
R
115
=
mm
mm
5
.
0
1
.
0
+
0
R
116
=18.0 mm±1.0 mm
L
178
=
mm
mm
5
.
0
1
.
0
+
0
L
179
= 7.0 mm±0.3 mm
L
180
= 5.0 mm±0.3 mm
L
181
=
mm
mm
6
.
0
1
.
0
+
0
L
182
= 3.2 mm±0.3 mm
17
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 6 全体の寸法
セクションA-A
(拡大図)
103
18
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 7 基準面
19
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 8 挿入スロット及びグリッパスロット
セクションB-B
(拡大図)
20
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 9 書込み禁止穴,センサホール及びセンシング領域
B面
A面
セクションC-C
(拡大図)
書込み許容
セクションD-D(拡大図)
閉
セクションC-C(拡大図)
書込み禁止
セクションD-D(拡大図)
開
21
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 10 スピンドル窓及びヘッド窓
22
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 11 シャッタ形状
セクション F-F
(拡大図)
23
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 12 右側開放位置(上図)及び右側終端位置(下図)のシャッタ
24
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 13 左側開放位置(上図)及び左側終端位置(下図)のシャッタ
25
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 14 レーベル領域
26
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 15 A 面及び B 面の識別マーク
8.2
タイプ 2 ケースの寸法 タイプ 2 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項で規定する寸法から推定できる。
セクションH-H
(拡大図)
セクションG-G
(拡大図)
A
面
B
面
27
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
8.2.1
全体の寸法(図 16 参照) ケースの全長は,次による。
L
201
=135.5 mm±0.4 mm
ケースの上部から基準面 X までの距離は,次による。
L
202
=
mm
mm
5
.
112
3
.
0
+
0.2
-
その幅は,ケースの左側面及び右側面から次の値とする。
L
203
≧ 3.6 mm
ケースの底部から基準面 X までの距離は,次による。
L
204
=23.0 mm±0.2 mm
ケースの全幅は,次による。
L
205
=
mm
mm
6
.
124
0
5
.
0
-
ケースの左側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
206
=
mm
mm
3
.
113
2
.
0
4
.
0
+
−
ケースの右側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
207
=
mm
mm
3
.
11
1
.
0
3
.
0
+
−
上部の二つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
201
=4.0 mm±0.2 mm
その中心は,次の位置にあるものとする。
ケースの側面から
L
208
=4.0 mm±0.1 mm
ケースの上部から
L
209
=3.5 mm±0.1 mm
底部の二つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
202
=4.0 mm±0.2 mm
ケースの左側面及び右側面から,
L
210
=6.0 mm
のゾーンにおいて,ケースの上部から基準面 X まで続く連続ガイド領域があるものとし,その幅は,次に
よる。
L
211
≧ 0.8 mm
ケースの厚さは,次による。
L
212
=
mm
mm
0
.
8
2
.
0
1
.
0
+
−
ケースの八つの長いエッジは,次の半径で丸くする。
R
203
=0.5 mm±0.1 mm
L
210
及び L
211
は,B 面上と同じように A 面上にも定義するものとする。
8.2.2
ロケーション穴(図 16 参照) ロケーション穴の中心は,基準面 X,Y 及び Z の交線と一致するもの
とする。
ロケーション穴の直径は,次による。
D
201
=
mm
mm
00
.
4
05
.
0
+
0
深さは,次による。
L
213
≧ 1.2 mm
ロケーション穴の下方の空げき(隙)は,基準面 Z の下方に次の値まであるものとする。
28
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
214
≧ 5.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
201
に等しいものとする。
リードインエッジは,次の半径で丸くする。
R
204
=0.5 mm±0.1 mm
8.2.3
アラインメント穴(図 16 参照) アラインメント穴の中心は,基準面 Y から次の距離で基準面 X 及
び Z の交線上にあるものとする。
L
215
=102.0 mm±0.2 mm
アラインメント穴は,実質的に長方形であり,その寸法は,次による。
L
216
=
mm
mm
00
.
4
05
.
0
+
0
L
217
=
mm
mm
6
.
5
2
.
0
+
0
深さは,L
213
に等しいとする。アラインメント穴の下方の空げきは,少なくとも L
214
まであるものとす
る。空げきの寸法は,少なくとも L
216
及び L
217
あるものとする。リードインエッジは半径 R
204
で丸くする
ものとする。
8.2.4
基準面(図 17 参照) ケースの B 面上に,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 があるものとする。基
準面 S1 及び S2 は,次の直径をもつ円とする。
D
202
≧ 7.0 mm
基準面 S1 は,ロケーション穴上に中心があり,基準面 S2 は,アラインメント穴上に中心がある。
基準面 S3 及び S4 は,次の寸法をもつ長方形であるものとする。ただし,オートローディングのための
ディテントの領域を除く。
基準面 Y から
L
218
≦ 8.2 mm
L
219
≦ 110.2 mm
基準面 X から
L
220
≦ 87.0 mm
L
221
≧ 108.0 mm
8.2.5
挿入スロット(図 18 参照) ケースは,右側面に挿入スロットをもつものとする。スロットの底部は,
基準面 X から,次の距離の位置にあるものとする。
L
223
=60.0 mm±0.2 mm
ケースの側面からの深さは,次による。
L
224
=
mm
mm
0
.
2
2
.
0
+
0
基準面 Z に平行なスロットの面は,基準面 Z から次の距離にあるものとする。
L
225
=2.5 mm±0.1 mm
スロットの幅は,次による。
L
226
=
mm
mm
0
.
3
2
.
0
+
0
スロットは,次の値によって規定されるリードインスロープをもつものとする。
ケースの上部からの長さは,次による。
L
227
=7.0 mm±0.2 mm
角度は,次による。
α
201
=7.5 °±1.0 °
8.2.6
ディテント(図 18 参照) ケースは,オートローディングのために対称に配置された二つのディテン
29
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
トをもつものとする。ディテントは,A 面まで貫通しないものとする。ディテントの位置及び寸法は,次
による。
R
205
≦ 0.5 mm
L
228
=100.5 mm±0.3 mm
L
229
= 93.0 mm±0.3 mm
L
230
= 3.3 mm±0.1 mm
L
231
= 2.5 mm±0.1 mm
ディテントの外側のエッジは,次の半径で丸くする。
R
206
=0.5 mm±0.1 mm
ディテントの深さは,次による。
L
232
=6.5 mm±0.2 mm
ケースの底部は,垂直使用の場合にカートリッジを保持するために対称に配置された二つのディテント
をもつものとする。これらの寸法は,次による。
L
233
=3.0 mm±0.1 mm
L
234
=3.0 mm±0.1 mm
L
235
=1.0 mm±0.1 mm
これらのディテントの一つの中心は,基準面 Y にあり,他の一つの中心は,基準面 Y から次の距離にあ
る。
L
236
=102.0 mm±0.3 mm
両方の中心は,基準面 Z から次の距離にある。
L
237
=4.0 mm±0.1 mm
8.2.7
グリッパスロット(図 18 参照) ケースは,対称に配置された二つのグリッパスロットをもつものと
する。スロットは,A 面まで貫通しないものとする。各スロットは,ケースの側面から次の深さをもつも
のとする。
L
238
=
mm
mm
0
.
3
3
.
0
+
0
幅は,次による。
L
239
=
mm
mm
0
.
4
3
.
0
+
0
スロットの上部エッジは,基準面 X から次の距離にある。
L
240
=
mm
mm
0
.
11
0
3
.
0
-
スロットのコーナは,次の半径で丸くするものとする。
R
207
=0.5 mm±0.2 mm
スロットの深さは,基準面 Z から次の値をもつものとする。
L
241
=6.5 mm±0.2 mm
8.2.8
書込み禁止穴(図 19 参照) ケースは B 面に書込み禁止穴をもつものとする。書込み禁止穴は,その
穴を開閉する書込み禁止機構をもつものとする。
ディスク A 面に書込み及び消去が許されない場合,書込み禁止穴は,開いているものとする。
書込み禁止穴は,次の直径をもつものとする。
D
203
≧ 3.0 mm
その中心位置は,ケースの B 面上で,次によって規定する。
L
242
=18.5 mm±0.2 mm
30
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
243
= 9.0 mm±0.2 mm
穴は,D
203
に少なくとも等しい直径をもち,次の値だけ基準面 Z の下方まである。
L
244
≧ 5.0 mm
ディスクの書込み及び消去が許される場合,書込み禁止穴は,書込み禁止機構で閉じるものとする。書
込み禁止機構は,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼんではならない。
8.2.9
センサホール(図 19 参照) ケースは,B 面に三つのセンサホールをもつものとする。ケース B 面上
にある A1,A2 及び A3 は,ディスクの A 面に対応する。ホールは,次の直径をもつものとする。
D
204
≧ 3.0 mm
中心の位置は,L
242
及び次によって規定するものとする。
L
246
=7.5 mm±0.2 mm
L
247
=3.5 mm±0.2 mm
L
248
=2.5 mm±0.2 mm
ホールの下方の空げきは,基準面 Z の下方に次の値まであるものとする。
L
249
≧ 5.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
204
に等しいものとする。ホールは,A 面まで貫通することが許される。
ディスクの A 面用のホールが閉じているとき,閉そく(塞)部は,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼん
ではならない。センサホール A1 は,ディスクがケースから取り出されたことがあるかどうかを示す。セ
ンサホール A1 は初期は閉じている。ディスクがケースからいったん取り出されると,A1 は永久に開いた
ままとなる。センサホールの機能は,
表 2 に規定する。
表 2 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
元のディスクを取り出してい
ない
元のディスクを取り出したか又
はディスクを入れた
閉 / 開
A2
動作面
非適用
閉
A3
予備
閉
8.2.10
センシング領域(図 19 参照) ケースは,ドライブがカートリッジの検出のために使用できる二つ
のセンシング領域を B 面上にもつものとする。第一の領域は,基準面 X 及び Y,ケースの底部及び右側面
によって囲まれる領域とする。第二の領域は,基準面 X,L
215
の距離で基準面 Y に平行な面,ケースの底
部及び左側面によって囲まれる領域とする。これらの領域は,基準面 S1 及び S2,グリッパスロット及び
センサホールを除いて,基準面 Z から 0.3 mm を超えてくぼんではならない。
8.2.11
スピンドル窓及びヘッド窓(図 20 参照) 窓の寸法は,基準面 Y から次の距離に位置する中心線を
基準とする。
L
252
=51.0 mm±0.1 mm
窓はケースの上部から次の位置まであるものとする。
L
253
≦ 50.0 mm
窓の幅は,次による。
L
254
=
mm
mm
5
.
19
2
.
0
+
0
L
255
=
mm
mm
5
.
19
2
.
0
+
0
窓の上部は,次の半径で与えるものとする。
31
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
R
208
≧ 60.7 mm
この中心は,L
250
と次の値との交点とする。
L
256
=40.0 mm±0.1 mm
L
253
から L
256
までの窓の幅は,次による。
L
257
≧ 17.0 mm
L
258
≧ 17.0 mm
窓の底部は,窓の側面になめらかにつながる半円弧とし,次の半径で規定するものとする。
R
209
≧ 17.0 mm
その中心は,L
252
と L
256
との交点とする。
R
208
及びケースの上部に囲まれる領域は,窓の幅にわたり次の値だけ基準面 Z からくぼんでいるものと
する。
L
259
≧ 2.55 mm
L
260
≦ 5.65 mm
8.2.12
シャッタ形状(図 21 参照) ケースは,ドライブに装着されてないとき,スピンドル窓及びヘッド
窓を完全に覆うスプリング付きのシャッタをもつものとする。シャッタは,ケースに形成されたくぼみ領
域内を移動できるものとする。
シャッタは,
基準面 Z 又は Z′を超えて 0.15 mm 以上突き出てはならない。
ドライブに挿入されるとき,シャッタは,スピンドル窓及びヘッド窓をあけるように動作するものとす
る。シャッタは,ドライブのシャッタ開放機構によってシャッタ開放動作を可能にする一対のガイドエッ
ジ及びオープナエッジをもつものとする。シャッタは,右側又は左側に向かって移動することができるも
のとする。
各ガイドエッジは,基準面 X から次の位置にあるものとする。
L
261
=
mm
mm
0
.
112
2
.
0
4
.
0
+
−
シャッタが閉じているとき,右側のオープナエッジは,基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
262
=38.0 mm±0.4 mm
左側のオープナエッジは,基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
263
=64.0 mm±0.4 mm
各オープナエッジの深さは,L
258
から次による。
L
264
=
mm
mm
0
.
3
2
.
0
0
+
そして上部は,次の半径で丸くするものとする。
R
210
≦ 0.5 mm
対応するオープナエッジから測定したガイドエッジの長さは,各オープナエッジから次による。
L
265
≧ 7.0 mm
ガイドエッジ及びオープナエッジの交線は,次の半径で丸くするものとする。
R
211
≦ 0.5 mm
ガイドエッジ及びオープナエッジの他のコーナは,次の半径で丸くするものとする。
R
212
≦ 1.0 mm
8.2.13
シャッタオープナの経路(図 22 及び図 23 参照) 左側オープナエッジが基準面 Y から次の距離
(L
266
)
にくるまで,シャッタが右方向に移動するとき,窓は L
252
からの距離(L
267
)
,L
252
と L
256
との交点を中
心とする半径(R
213
)
の円弧にわたって開く。その寸法は,次のとおりとする(
図 19 参照)。
L
266
=26.5 mm
32
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
267
≧ 16.5 mm
R
213
≧ 17.0 mm
左側オープナエッジは,
シャッタが右側終端位置にあるとき,
基準面 Y から次の位置にあるものとする。
L
268
≦ 26.0 mm
右側オープナエッジの対応する位置が次の値であるとき,窓は,L
252
から L
267
で開き,L
252
と L
256
との交
点を中心とする半径 R
213
をもつものとする。
L
269
=75.5 mm
右側オープナエッジの位置は,シャッタが左側終端位置にあるとき,基準面 Y から次の位置にあるもの
とする。
L
270
≧ 76.0 mm
8.2.14
レーベル領域(図 24 参照) ケースは,A 面,B 面上及び底部に,次の寸法をもつ三つのレーベル
領域をもつものとする。
A 面及び B 面:
L
271
=10.0 mm±0.2 mm
L
272
=13.0 mm±0.2 mm
L
273
=76.0 mm±0.3 mm
R
214
= 2.0 mm±0.2 mm
底部:
L
274
=13.0 mm±0.2 mm
L
275
=76.0 mm±0.3 mm
L
276
= 5.0 mm±0.2 mm
L
277
=97.0 mm±0.3 mm
L
278
= 1.0 mm±0.2 mm
L
279
= 6.0 mm±0.2 mm
レーベル領域は,すべての三つの面で,最小 0.2 mm くぼんでいるものとする。
8.2.15
A 面の識別マーク(図 25 参照) ケースは,A 面を識別するための識別マークをもつ。識別マーク
は凹面部とその中央部に形成された一つの小丸突起部からなる。その位置及び寸法は,次による。
R
215
=
mm
mm
5
.
0
+0.1
0
R
216
=18.0 mm±1.0 mm
L
281
=
mm
mm
5
.
0
+0.1
0
L
282
= 7.0 mm±0.3 mm
L
283
=97.0 mm±0.4 mm
L
284
=
mm
mm
6
.
0
+0.1
0
8.2.16
ケースからディスクを取り出すための開口及び開口カバー タイプ 2 ケースは,開口カバーで閉
じる開口をもつものとする。初期の状態では,ケースはディスクを収納し,開口カバーは閉じた位置でロ
ックしてある。センサホール A1 は閉じている。ディスクを取り出すために,センサホール A1 を開くもの
とする。その後,カバーを開くことができ,ディスクをケースから取り出すことができる。センサホール
A1
が一度開くと,永久に開いたままになる。
この規格は,開口及び開口カバーの形状を規定しない。開口及び開口カバーは,ディスクに損傷を与え
ないように設計するものとする。開口カバーの例を
附属書 H に示す。
33
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 16 全体の寸法
セクションA‐A
(拡大図)
34
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 17 基準面
35
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 18 挿入スロット,ディテント及びグリッパスロット
セクションB−B
(拡大図)
36
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 19 書込み禁止穴,センサホール及びセンシング領域
セクションC‐C
(拡大図)
書込み許容
セクションC‐C
(拡大図)
書込み禁止
セクションD‐D
(拡大図)
閉
セクションD‐D
(拡大図)
開
B面
37
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 20 スピンドル窓及びヘッド窓
A面
B面
38
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 21 シャッタ形状
セクション F-F
(拡大図)
39
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 22 右側開放位置(上図)及び右側終端位置(下図)のシャッタ
40
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 23 左側開放位置(上図)及び左側終端位置(下図)のシャッタ
41
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 24 レーベル領域
A面
B面
42
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 25 A 面の識別マーク
8.3
タイプ 3 ケースの寸法 タイプ 3 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項に規定する寸法から推定できる。ケースの寸法
は,タイプ 2 ケースの寸法と同一である(8.2 参照)。次の項は,タイプ 2 ケースと異なる機構を規定する。
8.3.1
センサホール センサホールの機能は,表 3 に規定する。
セクションG−G
(拡大図)
A面
43
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
表 3 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
A2
動作面
非適用
閉
A3
予備
閉
8.3.2
ケースからディスクを取り出すための開口及び開口カバー ケースは,ディスクを取り出したり入
れたりするための開口及び開口カバーをもつものとする。開口カバーは,自由に開閉が可能である。開口
カバーの一つの例を
附属書 H に示す。
8.4
タイプ 4 ケースの寸法 タイプ 4 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項に規定する寸法から推定できる。ケースの寸法
は,タイプ 1 ケースの寸法と同一である(8.1 参照)。次の項は,タイプ 1 ケースと異なる機構を規定する。
8.4.1
センサホール センサホールの機能は,表 4 に規定する。
表 4 センサホールの用途
機能
センサホール
閉
開
状態
A1
元のディスクを取り出していな
い
元のディスクを取り出したか又はデ
ィスクを入れた
閉/開
A2
動作面
非適用
閉
A3
予備
閉
B1
元のディスクを取り出していな
い
元のディスクを取り出したか又はデ
ィスクを入れた
閉/開
B2
動作面
非適用
閉
B3
予備
閉
8.4.2
ケースからディスクを取り出すための開口及び開口カバー タイプ 4 ケースは,開口カバーで閉じ
る開口をもつものとする。初期の状態では,ケースはディスクを収納し,開口カバーは閉じた位置でロッ
クしてある。センサホール A1 は閉じている。ディスクを取り出すために,センサホール A1 を開くものと
する。その後,カバーを開くことができ,ディスクをケースから取り出すことができる。センサホール A1
が一度開くと,永久に開いたままになる。
この規格は,開口及び開口カバーの形状を規定しない。開口及び開口カバーは,ディスクに損傷を与え
ないように設計するものとする。開口カバーの例を
附属書 H に示す。
8.5
タイプ 5 ケースの寸法 タイプ 5 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項に規定する寸法から推定できる。ケースの寸法
は,タイプ 1 ケースの寸法と同一である(8.1 参照)。次の項は,タイプ 1 ケースと異なる機構を規定する。
8.5.1
センサホール センサホールの機能は,表 5 に規定する。
44
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
表 5 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
A2
動作面
非適用
閉
A3
予備
閉
B1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
B2
動作面
非適用
閉
B3
予備
閉
8.5.2
ケースからディスクを取り出すための開口及び開口カバー ケースは,ディスクを取り出したり入
れたりするための開口及び開口カバーをもつものとする。開口カバーは,自由に開閉が可能である。開口
カバーの一つの例を
附属書 H に示す。
9.
機械的特性
9.1
材料 ケースは,この規格の要求事項を満たす適切な材料で構成する。
9.2
質量 ケースの質量は,100 g を越えてはならない。
9.3
エッジのひずみ カートリッジは,附属書 B に定義するエッジのひずみの要求事項を満たすものとす
る。
9.4
コンプライアンス ケースは,附属書 C で定義するコンプライアンス(可とう性)試験の要求事項を
満たすものとする。
9.5
シャッタオープニング力 シャッタに対するスプリング力は,シャッタを開くのに要する力が,2.0 N
を超えないものとする。この力は,ケースの向きに関係なくシャッタを閉めるのに十分な強さとする。
10.
カートリッジとドライブ間のインタフェース
10.1
キャプチャシリンダ(図 26 参照) キャプチャシリンダは,スピンドルにディスクが装着されるため
に,ディスクの中心孔の中心点が存在を許される容積として定義する。
なお,カートリッジは 9.4 に規定するように拘束されているものとする。シリンダの寸法は,ケース内
部のディスク収納室の中で,ディスクが動ける限界量を示す。シリンダは,ドライブにある理想的な位置
と寸法をもつアラインメントピン及びロケーションピンを基準に規定する。シリンダは,上記の二つのピ
ンとディスクの中心に関連するケース及びディスクの寸法公差を含む。
シリンダの底部は,基準面 Z に平行で,基準面 Z の上方の次の距離に位置するものとする。
L
301
≧ 2.1 mm
シリンダの上部は,基準面 Z の上方の次の距離に位置する。
L
302
≦ 5.2 mm
シリンダの直径は,次による。
D
301
≦ 2.8 mm
その中心は,ドライブの中で,タイプ 1,タイプ 4 及びタイプ 5 ケースの L
150
及び L
154
の公称値又はタ
45
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
イプ 2 ケース若しくはタイプ 3 ケースの L
254
及び L
258
の公称値で与えるものとする。
10.2
ケースの内部寸法(図 27 参照) ケースの内部空間は,ディスクが動作中にケースに接触しないもの
とする。ケースの内部空間は,次の要求条件を満たすものとする。
基準面 Z の上で,
L
303
≦ 2.2 mm
L
304
≦ 2.5 mm
L
305
≧ 5.4 mm
L
306
≧ 5.7 mm
タイプ 1 ケース,タイプ 4 ケース若しくはタイプ 5 ケースの L
150
及び L
154
の公称値又はタイプ 2 及びタ
イプ 3 ケースの L
254
及び L
258
の公称値で与える中心からの半径は,次による。
R
301
≦ 22.0 mm
R
302
≧ 60.7 mm
46
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 26 キャプチャシリンダ
セクションA−A
(拡大図)
47
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 27 ケース内部寸法
セクションB−B
(拡大図)
48
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
11.
ケース内のディスクの方向性
11.1
ケースタイプ 1,4 及び 5 内の両面ディスク(タイプ 2S) ディスクの表面は,A 面及び B 面として定
義する。ケースの A 面及び B 面は,この規格に規定する機構に関する限り同一である。両面ディスク(タ
イプ 2S)は,ケース内で特別な方向性をもたない。したがって,ケースの A 面及び B 面に対する基準は,
それぞれ B 面及び A 面に置き換えることが可能である。
11.2
ケースタイプ 1,2 及び 3 内の片面ディスク(タイプ 1S) 片面ディスク(タイプ 1S)は,片面だけに入
射面をもつものであり,この面を A 面として定義する。ディスクは,ケース内で方向性をもち,ケースの
A
面が上側にあるとき,ディスクの A 面は下側になるものとする。
第 3 章 80 mm ディスク用ケースの寸法及び機械的特性
12.
寸法特性 ケースの寸法は,三つの直交する基準面 X,Y 及び Z を基準とする。ケースは,基準面 Z
上にディスクの B 面上の S
1
から S
4
までの四つの基準面があるように規定する。三つの基準面の交線が,
ロケーション穴の中心を定義する。アラインメント穴の中心は,基準面 X 及び基準面 Z の交線上にあるも
のとする(
附属書 D 参照)。ケースの各部の寸法は,基準面からの最短距離で規定する。
タイプ 6 ケース及びタイプ 8 ケースの A 面は,三つの直交する基準面 X,Y´及び Z´を基準とし,
Y´
,Z´は,次のように規定する。
Y´は,74.0 mm の公称距離で基準面 Y に平行な面である。
Z´は,5.4 mm の公称距離で基準面 Z に平行な面である。
12.1
タイプ 6 ケースの寸法 タイプ 6 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)におけるケースの寸法は,この項で規定する寸法から推定できる。
12.1.1
全体の寸法(図 28 参照) ケースの全長は,次による。
L
101
=91.0 mm±0.3 mm
ケースの上部から基準面 X までの距離は,次による。
L
102
=
mm
mm
0
.
77
3
.
0
2
.
0
+
−
その幅は,ケースの左側面及び右側面から次の値とする。
L
103
≧2.0 mm
ケースの底部から基準面 X までの距離は,次による。
L
104
=14.0 mm±0.2 mm
ケースの全幅は,次による。
L
105
=89.0 mm±0.2 mm
ケースの左側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
106
=7.5 mm±0.2 mm
ケースの右側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
107
=81.5 mm±0.3 mm
四つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
101
=2.5 mm±0.1 mm
ケースの左側面及び右側面から
L
108
=6.0 mm
のゾーンにおいて,ケースの上部から基準面 X まで続く連続ガイド領域があるものとし,その幅は,次
49
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
による。
L
109
≧ 0.7 mm
ケースの厚さは,次による。
L
110
=
mm
mm
4
.
5
2
.
0
+
0.2
-
ケースの八つの長いエッジは,次の半径で丸くする。
R
102
=0.4 mm±0.1 mm
ケースの上部の平らの領域の幅は,次による。
L
111
≦ 0.5 mm
12.1.2
ロケーション穴(図 28 参照) ロケーション穴の中心は,基準面 X,Y 及び Z の交線と一致するも
のとする。
ロケーション穴の直径は,次による。
D
101
=
mm
mm
00
.
3
+0.05
0
深さは,次による。
L
112
≧ 0.8 mm
ロケーション穴の下方の空げき(隙)は,基準面 Z から下方に次の値まであるものとする。
L
113
≧ 4.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
101
に等しいものとする。
リードインエッジは,次の半径で丸くする。
R
103
=
mm
mm
3
.
0
+0.1
0
12.1.3
アラインメント穴(図 28 参照) アラインメント穴の中心は,基準面 Y から次の距離で,基準面 X
及び Z の交線上にあるものとする。
L
114
=74.0 mm±0.2 mm
アラインメント穴は,実質的に長方形であり,その寸法は,次による。
L
115
=
mm
mm
00
.
3
+0.05
0
L
116
=
mm
mm
8
.
3
+0.2
0
深さは,L
112
に等しいとする。アラインメント穴の下方の空げきは,少なくとも L
113
まであるとする。
空げきの寸法は,少なくとも L
115
及び L
116
あるものとする。
リードインエッジは,半径 R
103
で丸くするものとする。
12.1.4
基準面(図 29 参照) ケースの B 面上に,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 があるものとする。基
準面 S1 及び S2 は,基準面 X を中心とした幅 L
117
をもつ長方形とし,コーナは半径 R
104
で丸くするものと
する。この半径の中心は,基準面 S1 ではロケーション穴の中心とし,基準面 S2 ではアライメント穴の中
心とする。
L
117
≧ 6.0 mm
R
104
≧ 3.0 mm
基準面 S3 及び S4 は,次の寸法をもつ長方形であるものとする。
基準面 Y から
L
118
≦ 5.7 mm
L
119
≦ 79.7 mm
基準面 X から
L
120
≦ 64.0 mm
50
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
121
≧ 72.0 mm
12.1.5
誤挿入防止スロット(図 30 参照) ケースは,対称に配置された二つの誤挿入防止スロットをもつ
ものとする。スロットのエッジは,基準面 X から次の距離の位置にあるものとする。
L
123
=7.0 mm±0.3 mm
スロープの開始位置は,スロットのエッジから次の距離にあるものとする。
L
124
=3.5 mm±0.2 mm
スロープの終了位置は,スロットのエッジから次の距離にあるものとする。
L
125
=1.0 mm±0.1 mm
スロープの深さは,ケースのエッジから次の距離にあるものとする。
L
126
=2.0 mm±0.1 mm
スロットの内側エッジは,次の半径で丸くする。
R
105
≦ 0.5 mm
スロットの外側エッジは,次の半径で丸くする。
R
106
=0.3 mm±0.1 mm
12.1.6
ディテント(図 30 参照) ケースは,オートローディングのために対称に配置された二つの半円の
ディテントをもつものとする。ディテントの位置及び寸法は,次による。
L
220
=3.0 mm±0.2 mm
L
221
=0.5 mm±0.1 mm
L
221
を起点とした次の半径の円弧とする。
R
107
=1.5 mm±0.1 mm
その中心は,基準面 X から次の距離にあるものとする。
L
127
=63.5 mm±0.3 mm
ディテントの幅は,次による。
L
128
=3.7 mm±0.1 mm
ディテントの中央は,基準面 Z から次の距離にあるものとする。
L
129
=2.7 mm±0.1 mm
ディテントの外側のエッジは,次の半径で丸くする。
R
108
=0.4 mm±0.1 mm
ケースの底部は,垂直使用の場合にカートリッジを保持するために対称に配置された二つのディテント
をもつものとする。これらの寸法は,次による。
L
130
=2.0 mm±0.1 mm
L
131
=3.7 mm±0.2 mm
L
132
=0.7 mm±0.1 mm
これらのディテントの一つの中心は,基準面 Y から次の距離にある。
L
133
=5.5 mm±0.2 mm
これらのディテントの他の一つの中心は,基準面 Y から次の距離にある。
L
134
=68.5 mm±0.2 mm
両方の中心は,基準面 Z から次の距離にある。
L
135
=2.7 mm±0.1 mm
51
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.1.7
書込み禁止穴(図 31 参照) ケースは,A 面及び B 面の両方に書込み禁止穴をもつものとする。書
込み禁止穴はその穴を開閉する機構をもつものとする。ケースの B 面の穴は,ディスクの A 面に対する書
込み禁止穴である。ディスクの書込み禁止面は,ケース上の記載によってか,又はディスク A 面に対応す
る書込み禁止機構がケースの A 面から操作可能であることによって,識別される。
ディスクの A 面に書込み及び消去が許されない場合,書込み禁止穴は,開いているものとする。
書込み禁止穴は,次の直径をもつものとする。
D
102
≧ 2.5 mm
その中心の位置は,ケースの B 面で,次によって規定する。
L
136
=11.5 mm±0.2 mm
L
137
=13.0 mm±0.2 mm
穴は,少なくとも D
102
に等しい直径をもち,次の値だけ基準面 Z の下方まである。
L
138
≧ 4.0 mm
ディスクの書込み及び消去が許される場合,書込み禁止穴は,書込み禁止機構で閉じるものとする。
書込み禁止機構は,基準面 Z から次の値を超えてくぼんではならない。
L
139
=
mm
mm
8
.
0
2
.
0
0.1
-
+
12.1.8
センサホール(図 31 参照) ケースは,B 面に三つのセンサホールをもつものとする。ケースの B
面上にある A1,A2 及び A3 は,ディスクの A 面に対応する。ホールは,次の直径をもつものとする。
D
103
≧ 2.5 mm
中心の位置は,L
136
及び次の値で規定するものとする。
L
140
=2.0 mm±0.2 mm
L
141
=3.0 mm±0.2 mm
L
142
=8.0 mm±0.2 mm
ホールの下方の空げきは,基準面 Z の下方に次の値まであるものとする。
L
143
≧ 4.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
103
に等しいものとする。ホールは,A 面まで貫通することが許される。
ディスクの A 面用のホールが閉じているとき,閉そく(塞)部は,基準面 Z から次の値を超えてくぼんで
はならない。
L
144
=
mm
mm
8
.
0
2
.
0
1
.
0
+
−
センサホール A1 はディスクがケースから取り出されたことがあるかどうかを示す。センサホール A1
は初期は閉じている。ディスクがケースから一度取り出されると,A1 は永久に開いたままとなる。
ケースの A 面は,直径 D
103
からなるセンサホール B1,B2 及び B3 をもつものとする。センサホールの
機能は,
表 6 に規定する。
52
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
表 6 センサホールの用途
機能
センサホール
閉
開
状態
A1
元のディスクを取り出していな
い
元のディスクを取り出したか又はデ
ィスクを入れた
閉 / 開
A2
カートリッジ検出
非適用
閉
A3
予備
閉
B1
元のディスクを取り出していな
い
元のディスクを取り出したか又はデ
ィスクを入れた
閉 / 開
B2
カートリッジ検出
非適用
閉
B3
予備
閉
12.1.9
スピンドル窓及びヘッド窓(図 32 参照) 窓の寸法は,基準面 Y から次の距離に位置する中心線を
基準とする。
L
145
=37.0 mm±0.1 mm
窓はケースの上部から次の位置まであるものとする。
L
146
≦ 40.0 mm
窓の幅は,次による。
L
147
=13.0 mm±0.1 mm
L
148
=13.0 mm±0.1 mm
窓の上部は,次の半径で与えるものとする。
R
109
≧ 40.7 mm
この中心は,L
145
と次の値との交点とする。
L
149
=29.0 mm±0.1 mm
突起部を含めた窓の幅は,次による。
L
150
≧ 10.0 mm
L
151
≧ 10.0 mm
L
149
における窓の幅は,次による。
L
152
=
mm
mm
7
.
13
0.2
0
+
L
153
=
mm
mm
7
.
13
0.2
0
+
窓の底部及び突起部は,円弧とし,次の半径で規定するものとする。
R
110
≧ 14.0 mm
その中心は,L
145
と L
149
との交点とする。
R
109
及びケースの上部に囲まれる領域は,窓の幅にわたり次の値だけ基準面 Z からくぼんでいるものと
する。
L
154
≧ 1.3 mm
12.1.10
シャッタ形状(図 33 参照) ケースは,ドライブに装着されていないとき,スピンドル窓及びヘッ
ド窓を完全に覆うスプリング付きのシャッタをもつものとする。シャッタは,ケースに形成されたくぼみ
領域内を移動できるものとする。
シャッタは,基準面 Z 又は Z′を超えて 0.15 mm 以上突き出てはならない。シャッタは,ドライブのシ
ャッタ開放機構によってシャッタ開放動作を可能にする一対のオープナエッジ及びオープナスロットをも
つものとする。シャッタは,右側又は左側に向かって移動することができるものとする。
53
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
シャッタの上部は,基準面 X から次の位置にあるものとする。
L
155
=
mm
77.0mm
0.3
0.2
-
+
オープナスロットの寸法は,次による。
L
156
=5.0 mm±0.1 mm
L
157
=
mm
mm
2
.
2
0.3
0
+
L
158
=2.0 mm±0.1 mm
オープナスロットの中心は,シャッタが閉じているとき,基準面 Y から L
159
で規定される線と,基準面
Z
から L
160
で規定される線との交点にある。
L
159
=37.0 mm±0.2 mm
L
160
= 2.7 mm±0.1 mm
オープナスロットの外側エッジは,次の半径で丸くするものとする。
R
111
≦ 0.4 mm
オープナスロットの内側エッジは,次の半径で丸くするものとする。
R
112
≦ 0.4 mm
右側のオープナエッジの寸法は,次による。
L
222
≧ 2.2 mm
L
164
=2.2 mm±0.2 mm
その中心は L
160
の位置にある。
シャッタが閉じているとき,オープナエッジの右端は基準面 Y から次の位置にある。
L
161
=50.7 mm±0.3 mm
ケースは,ドライブのシャッタ開放機構によってオープナエッジの動作を可能とする一対のオープナガ
イドをもつものとする。
オープナガイドのケース横からの投影図は,L
164
及び基準面 Z からの距離 L
163
を中心とする幅 L
162
で規
定する。
L
162
=2.4 mm±0.2 mm
L
163
=2.7 mm±0.1 mm
オ−プナガイドのコーナは,次の半径で丸くするものとする。
R
113
=0.4 mm±0.1 mm
12.1.11
シャッタオープナの経路(図 34 参照) オープナスロットの左側エッジ位置が距離(L
165
)
にきたと
き,シャッタは L
145
から L
166
と L
167
の寸法で開く。
L
165
= 6.3 mm
L
166
≧ 12.9 mm
L
167
≧ 13.7 mm
右側オープナエッジが,L
168
の位置にあるとき,シャッタは L
166
と L
167
の寸法で開く。
L
168
=22.5 mm
シャッタが完全に動いたとき,オープナスロットの左側エッジ位置は L
169
にあり,右側オープナエッジ
の位置は L
170
にある。
L
169
≦ 5.9 mm
L
170
≦ 22.1 mm
12.1.12
レーベル領域(図 35 参照) ケースは,A 面及び B 面上に,次の寸法をもつ二つのレーベル領域を
54
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
もつものとする。
L
171
= 7.1 mm±0.2 mm
L
172
= 5.0 mm±0.2 mm
L
173
= 8.0 mm±0.2 mm
L
174
=66.0 mm±0.3 mm
R
114
= 1.0 mm±0.2 mm
レーベル領域は,最小 0.2 mm くぼんでいるものとする。
12.1.13
A 面及び B 面の識別マーク(図 36 参照) ケースは,A 面と B 面を識別するための識別マークを
設ける。A 面の識別マークは凹面部とその中央部に形成された一つの小丸突起部とする。B 面の識別マー
クは凹面部とその中央部に形成された二つの小丸突起部とする。その位置及び寸法は,次による。
A 面:
R
115
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
176
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
177
=10.2 mm±0.3 mm
L
178
=37.0 mm±0.4 mm
L
179
=
mm
0.5mm
0.1
0
+
L
180
= 9.0 mm±1.0 mm
L
181
= 5.0 mm±0.5 mm
B 面:
R
115
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
176
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
177
=10.2 mm±0.3 mm
L
178
=37.0 mm±0.4 mm
L
179
=
mm
mm
5
.
0
0.1
0
+
L
180
= 9.0 mm±1.0 mm
L
181
= 5.0 mm±0.5 mm
L
182
= 3.0 mm±0.3 mm
12.1.14 ディスクホルダと本体(図 37 及び図 38 参照) ケースは,ディスクの取出し又は置換えを可能
にするために,本体及びディスクホルダからなるものとする。 元の状態で,ディスクホルダは,本体にロ
ックされ,また,センサホール A1 及び B1 は,閉じているものとする。
センサホール A1 及び B1 の状態が,閉から開に変化するとき,ディスクを保持するディスクホルダは,
ケースから取り出すことができる。いったん,センサホール A1 及び B1 の状態が,閉から開に変化する
と,開状態は維持され,閉状態に戻ることができない。本体及びディスクホルダは,ディスクの読出し側
を破損しないように形成するものとする。
ディスクホルダは,上下フランジ,グリップ,ロック部をもつ一対のロックレバー及び一対のディテン
トを備える一対の保持アームをもつものとする。ディスクは,保持アーム及びグリップの間で支持される
ものとする。ディスクは,0.35 N 以下の力ではディスクホルダから取り出せてはならない。ディスクホル
ダの寸法は,三つの直交する基準面 A,B 及び C を用いて,次による。
55
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
アーム:
L
183
=22.0 mm±0.2 mm
L
184
=79.0 mm±0.2 mm
L
185
=84.8 mm±0.1 mm
L
186
=74.0 mm±0.2 mm
L
187
=19.5 mm±0.2 mm
L
188
=70.0 mm±0.2 mm
L
189
≧ 70.0 mm(上下フランジは,
L
189
内に位置してはならない。)
R
116
=
mm
mm
5
.
38
0.1
0
+
R
117
=
mm
mm
40.7
0.1
0
+
R
118
=42.4 mm±0.1 mm
L
190
= 3.70 mm±0.05 mm
L
191
= 2.9 mm±0.1 mm
L
192
= 3.10 mm±0.05 mm
グリップ:
L
193
=43.0 mm±0.1 mm
L
194
=35.5 mm±0.1 mm
L
195
=
mm
mm
0
.
32
0
0.2
−
L
196
=
mm
mm
0
.
29
0
0.2
−
L
197
=
mm
mm
7
.
0
0
0.2
−
L
198
=
mm
mm
0
.
22
0
0.2
−
L
199
=
mm
mm
0
.
19
0
0.2
−
R
119
= 0.5 mm±0.1 mm
R
120
= 1.2 mm±0.1 mm
L
200
= 4.5 mm±0.1 mm
L
201
= 3.10 mm±0.05 mm
L
202
= 5.40 mm±0.05 mm
L
203
=
mm
mm
0
.
3
0.2
0
+
L
204
=20.0 mm±0.1 mm
L
205
=12.0 mm±0.1 mm
L
206
=
mm
mm
1
.
0
0.1
0
+
L
207
=
mm
mm
5
.
0
0.1
0
+
L
208
= 1.9 mm±0.1 mm
ロックレバー:
L
209
=85.0 mm±0.1 mm
L
210
=34.5 mm±0.1 mm
L
211
= 1.0 mm±0.1 mm
L
212
=
mm
mm
0
.
1
0
0.3
−
L
213
=
mm
mm
85
.
1
0.10
0.30
+
−
L
214
= 4.0 mm±0.2 mm
56
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
215
=27.8 mm±0.2 mm
L
216
=36.0 mm±0.1 mm
L
217
= 1.0 mm±0.1 mm
ディテント:
L
218
=20.0 mm±0.1 mm
R
121
= 1.5 mm±0.1 mm
本体は,
附属書 J で示す例のように,ロック部及びディスクホルダのグリップを確保するように形成す
る。
本体は,
図 38 に示すように,
L
123
,
L
124
,
L
125
,
L
126
,
R
105
,
R
106
及び次の寸法を備えたディスクホルダ
のための誤脱離防止機構をもつものとする,
L
219
≧ 2.7 mm
本体は,ディスクホルダの弾性変形を本体にディスクを入れる状態に設定できるように形成するものと
する。
57
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 28 全体の寸法
セクションA‐A
(拡大図)
58
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 29 基準面
59
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 30 誤挿入防止スロット及びディテント
セクションA‐A
(拡大図)
60
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
セクションC-C(拡大図)
開
セクションB-B(拡大図)
書込み禁止
セクションC-C(拡大図)
閉
セクションB-B(拡大図)
書込み許容
B面
A面
(書込み禁止穴)
(書込み禁止穴)
61
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 31 書込み禁止穴及びセンサホール
図 32 スピンドル窓及びヘッド窓
62
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 33 シャッタ形状
63
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 34 開放位置(上図)及び終端位置(下図)のシャッタ
145
64
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 35 レーベル領域
65
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 36 A 面及び B 面の識別マーク
セクションF-F
(拡大図)
セクションD-D
(拡大図)
セクションE-E(拡大図)
セクションC-C(拡大図)
B面
A面
66
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 37 ディスクホルダ形状
B面
セクションD-D
(拡大図)
セクションC-C
L
201
67
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 38 本体とケースの誤脱離防止機構
A面
21
B面
68
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.2
タイプ 7 ケースの寸法 タイプ 7 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)におけるケースの寸法は,この項で規定する寸法から推定できる。
12.2.1
全体の寸法(図 39 参照) ケースの全長は,次による。
L
301
=91.0 mm±0.3 mm
ケースの上部から基準面 X までの距離は,次による。
L
302
=
mm
mm
0
.
77
3
.
0
2
.
0
+
−
その幅は,ケースの左側面及び右側面から次の値とする。
L
303
≧ 2.0 mm
ケースの底部から基準面 X までの距離は,次による。
L
304
=14.0 mm±0.2 mm
ケースの全幅は,次による。
L
305
=89.0 mm±0.2 mm
ケースの左側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
306
=7.5 mm±0.2 mm
ケースの右側面から基準面 Y までの距離は,次による。
L
307
=81.5 mm±0.3 mm
四つのコーナは,次の半径で丸くする。
R
301
=2.5 mm±0.1 mm
ケースの左側面及び右側面から
L
308
=6.0 mm
のゾーンにおいて,ケースの上部から基準面 X まで続く連続ガイド領域があるものとし,その幅は,次
による。
L
309
≧ 0.7 mm
ケースの厚さは,次による。
L
310
=
mm
mm
4
.
5
2
.
0
1
.
0
+
−
ケースの八つの長いエッジは,次の半径で丸くする。
R
302
=0.4 mm±0.1 mm
ケースの上部の平らの領域の幅は,次による。
L
311
≦ 0.5 mm
12.2.2
ロケーション穴(図 39 参照) ロケーション穴の中心は,基準面 X,Y 及び Z の交線と一致するも
のとする。
ロケーション穴の直径は,次による。
D
301
=
mm
mm
3.00
0.05
0
+
深さは,次による。
L
312
≧ 0.8 mm
ロケーション穴の下方の空げき(隙)は,基準面 Z から下方に次の値まであるものとする。
L
313
≧ 4.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
301
に等しいものとする。
リードインエッジは,次の半径で丸くする。
R
303
=
mm
mm
3
.
0
0.1
0
+
69
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.2.3
アラインメント穴(図 39 参照) アラインメント穴の中心は,基準面 Y から次の距離で,基準面 X
及び Z の交線上にあるものとする。
L
314
=74.0 mm±0.2 mm
アラインメント穴は,実質的に長方形であり,その寸法は,次による。
L
315
=
mm
mm
00
.
3
0.05
0
+
L
316
=
mm
mm
8
.
3
0.2
0
+
深さは,L
312
に等しいとする。アラインメント穴の下方の空げきは,少なくとも L
313
まであるとする。
空げきの寸法は,少なくとも L
315
及び L
316
あるものとする。リードインエッジは,半径 R
303
で丸くするも
のとする。
12.2.4
基準面(図 40 参照) ケースの B 面上に,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 があるものとする。
基準面 S1 及び S2 は,基準面 X を中心とした幅 L
317
をもつ長方形とし,コーナは半径 R
304
で丸くするもの
とする。この半径の中心は,基準面 S1 ではロケーション穴の中心とし,基準面 S2 ではアライメント穴の
中心とする。
L
317
≧ 6.0 mm R
304
≧ 3.0 mm
基準面 S3 及び S4 は,次の寸法をもつ長方形であるものとする。
基準面 Y から
L
318
≦ 5.7 mm
L
319
≦ 79.7 mm
基準面 X から
L
320
≦ 64.0 mm
L
321
≧ 72.0 mm
12.2.5
誤挿入防止スロット(図 41 参照) ケースは,三つの誤挿入防止スロットをもつものとする。二つ
はケース底部に対称に配置し,
もう一つはケースの上部右側に配置する。
底部にあるスロットのエッジは,
基準面 X から次の距離の位置にあるものとする。
L
323
=7.0 mm±0.3 mm
スロープの開始位置は,スロットのエッジから次の距離にあるものとする。
L
324
=3.5 mm±0.2 mm
スロープの終了位置は,スロットのエッジから次の距離にあるものとする。
L
325
=1.0 mm±0.1 mm
スロープの深さは,ケースのエッジから次の距離にあるものとする。
L
326
=2.0 mm±0.1 mm
スロットの内側エッジは,次の半径で丸くする。
R
305
≦ 0.5 mm
スロットの外側エッジは,次の半径で丸くする。
R
306
=0.3 mm±0.1 mm
上部右側にあるスロットのエッジは,基準面 X から次の距離の位置にあるものとする。
L
327
=56.0 mm±0.3 mm
このスロットは,L
324
,L
325
,L
326
,R
305
,R
306
及び基準面 Z からの幅 L
328
で規定される。
L
328
=4.5 mm±0.2 mm
70
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.2.6
ディテント(図 41 参照) ケースは,オートローディングのために対称に配置された二つの半円の
ディテントをもつものとする。ディテントの位置及び寸法は,次による。
L
427
=3.0 mm±0.2 mm
L
428
=0.5 mm±0.1 mm
L
329
を起点とした次の半径の円弧とする。
R
307
=1.5 mm±0.1 mm
その中心は,基準面 X から次の距離にあるものとする。
L
329
=63.5 mm±0.3 mm
ディテントの幅は,次による。
L
330
=3.7 mm±0.1 mm
ディテントの中央は,基準面 Z から次の距離にあるものとする。
L
331
=2.7 mm±0.1 mm
ディテントの外側のエッジは,次の半径で丸くする。
R
308
=0.4 mm±0.1 mm
ケースの底部は,垂直使用の場合にカートリッジを保持するために対称に配置された二つのディテント
をもつものとする。これらの寸法は,次による。
L
332
=2.0 mm±0.1 mm
L
333
=3.7 mm±0.2 mm
L
334
=0.7 mm±0.1 mm
これらのディテントの一つの中心は,基準面 Y から次の距離にある。
L
335
=5.5 mm±0.2 mm
これらのディテントの他の一つの中心は,基準面 Y から次の距離にある。
L
336
=68.5mm±0.2 mm
両方の中心は,基準面 Z から次の距離にある。
L
337
=2.7 mm±0.1 mm
12.2.7
書込み禁止穴(図 42 参照) ケースは,B 面に書込み禁止穴をもつものとする。書込み禁止穴はそ
の穴を開閉する書込み禁止機構をもつものとする。
ディスクの A 面に書込み及び消去が許されない場合,書込み禁止穴は,開いているものとする。
書込み禁止穴は,次の直径をもつものとする。
D
302
≧ 2.5 mm
その中心の位置は,ケースの B 面で,次によって規定する。
L
338
=11.5 mm±0.2 mm
L
339
=13.0 mm±0.2 mm
穴は,D
302
に少なくとも等しい直径をもち,次の値だけ基準面 Z の下方まである。
L
340
≧ 4.0 mm
ディスクの書込み及び消去が許される場合,書込み禁止穴は,書込み禁止機構で閉じるものとする。書
込み禁止機構は,基準面 Z から次の値を超えてくぼんではならない。
L
341
=
mm
mm
8
.
0
0.2
0.1
-
+
12.2.8
センサホール(図 42 参照) ケースは,B 面に三つのセンサホールをもつものとする。ケースの B
面上にある A1,A2 及び A3 は,ディスクの A 面に対応する。ホールは,次の直径をもつものとする。
71
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
D
303
≧ 2.5 mm
中心の位置は,L
338
及び次の値で規定するものとする。
L
342
=2.0 mm±0.2 mm
L
343
=3.0 mm±0.2 mm
L
344
=8.0 mm±0.2 mm
ホールの下方の空げきは,基準面 Z の下方に次の値まであるものとする。
L
345
≧ 4.0 mm
空げきの直径は,少なくとも D
303
に等しいものとする。ホールは,A 面まで貫通することが許される。
ディスクの A 面用のホールが閉じているとき,閉そく(塞)部は,基準面 Z から次の値を超えてくぼんで
はならない。
L
346
=
mm
mm
8
.
0
0.2
0.1
-
+
センサホール A1 はディスクがケースから取り出されたことがあるかどうかを示す。センサホール A1
は初期は閉じている。ディスクがケースから一度取り出されると,A1 は永久に開いたままとなる。
センサホールの機能は,
表 7 に規定する。
表 7 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
元のディスクを取り出してい
ない
元のディスクを取り出したか又
はディスクを入れた
閉 / 開
A2
カートリッジ検出
非適用
閉
A3
予備
閉
12.2.9
スピンドル窓及びヘッド窓(図 43 参照) 窓の寸法は,基準面 Y から次の距離に位置する中心線を
基準とする。
L
347
=37.0 mm±0.1 mm
窓はケースの上部から次の位置まであるものとする。
L
348
≦ 40.0 mm
窓の幅は,次による。
L
349
=13.0 mm±0.1 mm
L
350
=13.0mm±0.1 mm
窓の上部は,次の半径で与えるものとする。
R
309
≧ 40.7 mm
この中心は,L
347
と次の値との交点とする。
L
351
=29.0 mm±0.1 mm
突起部を含めた窓の幅は,次による。
L
352
≧10.0 mm
L
353
≧ 10.0 mm
L
351
における窓の幅は,次による。
L
354
=
mm
mm
37
.
1
0.2
0
+
L
355
=
mm
mm
37
.
1
0.2
0
+
窓の底部及び突起部は,円弧とし,次の半径で規定するものとする。
72
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
R
310
≧ 14.0 mm
その中心は,L
347
と L
351
との交点とする。
R
309
及びケースの上部に囲まれる領域は,窓の幅にわたり次の値だけ基準面 Z からくぼんでいるものと
する。
L
356
≧ 1.3 mm
L
357
≦ 4.1 mm
12.2.10 シャッタ形状(図 44 参照) ケースは,ドライブに装着されていないとき,スピンドル窓及びヘ
ッド窓を完全に覆うスプリング付きのシャッタをもつものとする。シャッタは,ケースに形成されたくぼ
み領域内を移動できるものとする。シャッタは,基準面 Z 又は A 面の表面を超えて 0.15 mm 以上突き出
てはならない。
シャッタは,ドライブのシャッタ開放機構によってシャッタ開放動作を可能にするオープナスロットと
オープナエッジをもつものとする。シャッタは,左側に向かって移動することができるものとする。
シャッタの上部は,基準面 X から次の位置にあるものとする。
L
358
=
mm
mm
0
.
77
0.3
0.2
-
+
オープナスロットの寸法は,次による。
L
359
=5.0 mm±0.1 mm
L
360
=
mm
mm
2
.
2
0.3
0
+
L
361
=2.0 mm±0.1 mm
オープナスロットの中心は,シャッタが閉じているとき,基準面 Y から
L
362
で規定される線と,基準面
Z から
L
363
で規定される線との交点にある。
L
362
=37.0 mm±0.2 mm
L
363
= 2.7 mm±0.1 mm
オープナスロットの外側エッジは,次の半径で丸くするものとする。
R
311
≦ 0.4 mm
オープナスロットの内側エッジは,次の半径で丸くするものとする。
R
312
≦ 0.4 mm
オープナエッジの寸法は,次による。
L
429
≧ 2.2 mm
L
367
=2.2 mm±0.2 mm
その中心は
L
363
の位置にある。
シャッタが閉じているとき,オープナエッジは基準面 Y から次の位置にある。
L
364
=50.7 mm±0.3 mm
ケースは,ドライブのシャッタ開放機構によってオ−プナエッジの動作を可能とするオープナガイドを
もつものとする。
オ−プナガイドのケース横からの投影図は,
L
367
及び基準面 Z からの距離
L
366
を中心とする幅
L
365
で規
定する。
L
365
=2.4 mm±0.2 mm
L
366
=2.7 mm±0.1 mm
オープナガイドのコーナは次の半径で丸くするものとする。
R
313
=0.4 mm±0.1 mm
73
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.2.11
シャッタオープナの経路(図 45 参照) オープナスロットの左側エッジ位置が距離(L
368
)
にきたと
き,シャッタは L
347
から L
369
と L
370
の寸法で開く。
L
368
=6.3 mm
L
369
≧ 12.9 mm
L
370
≧ 13.7 mm
オープナエッジが,L
371
の位置にあるとき,シャッタは L
369
と L
370
の寸法で開く。
L
371
=22.5 mm
シャッタが完全に動いたとき,オープナスロットの左側エッジ位置は L
372
にあり,オープナエッジの位
置は L
373
にある。
L
372
≦ 5.9 mm
L
373
≦ 22.1 mm
12.2.12
レーベル領域(図 46 参照) ケースは,A 面に,次の寸法をもつ二つのレーベル領域をもつものと
する。
L
374
= 7.1 mm±0.2 mm
L
375
= 5.0 mm±0.2 mm
L
376
= 8.0 mm±0.2 mm
L
377
=66.0 mm±0.3 mm
L
378
=14.0 mm±0.2 mm
L
379
=72.0 mm±0.3 mm
L
380
=77.0 mm±0.3 mm
L
381
=55.0 mm±0.3 mm
R
314
= 1.0 mm±0.2 mm
レーベル領域は,すべての二つの面で,最小 0.2 mm くぼんでいるものとする。
12.2.13
A 面及び B 面の識別マーク(図 47 参照) ケースは,A 面と B 面を識別するための識別マークを設
ける。A 面の識別マークは凹面部とその中央部に形成された一つの小丸突起部とする。B 面の識別マーク
は凹面部とその中央部に形成された二つの小丸突起部とする。その位置及び寸法は,次による。
A 面:
R
315
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
383
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
384
=10.2 mm±0.3 mm
L
385
=37.0 mm±0.4 mm
L
386
=
mm
mm
5
.
0
0.1
0
+
L
387
= 9.0 mm±1.0 mm
L
388
= 5.0 mm±0.5 mm
B 面:
R
315
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
383
=
mm
mm
4
.
0
0.1
0
+
L
384
=10.2 mm±0.3 mm
L
385
=37.0 mm±0.4 mm
L
386
=
mm
mm
5
.
0
0.1
0
+
74
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
387
= 9.0 mm±1.0 mm
L
388
= 5.0 mm±0.5 mm
L
389
= 3.0 mm±0.3 mm
12.2.14 ディスクホルダと本体(図 48 参照) ケースは,ディスクの取出し又は置換えを可能にするため
に,本体及びディスクホルダからなるものとする。 元の状態で,ディスクホルダは,本体にロックされ,
また,センサホール A1 は,閉じているものとする。
センサホール A1 の状態が,閉から開に変化するとき,ディスクを保持するディスクホルダは,ケース
から取り出すことができる。いったん,センサホール A1 の状態が,閉から開に変化すると,開状態は維
持され,閉状態に戻ることができない。本体及びディスクホルダは,ディスクの読出し側を破損しないよ
うに形成するものとする。
ディスクホルダは,上下フランジ,グリップ,ロック部をもつ一対のロックレバー及び一対のディテン
トを備える一対の保持アームをもつものとする。ディスクは,保持アーム及びグリップの間で支持される
ものとする。ディスクは,0.35 N 以下の力ではディスクホルダから取り出せてはならない。
ディスクホルダの寸法は,三つの直交する基準面 A,B 及び C を用いて,次による。
アーム:
L
390
=22.0 mm±0.2 mm
L
391
=79.0 mm±0.2 mm
L
392
=84.8 mm±0.1 mm
L
393
=74.0 mm±0.2 mm
L
394
=19.5 mm±0.2 mm
L
395
=70.0 mm±0.2 mm
L
396
≧ 70.0 mm(上下フランジは,
L
396
内に位置してはならない。)
R
316
=
mm
mm
5
.
38
0.1
0
+
R
317
=
mm
mm
7
.
40
0.1
0
+
R
318
=42.4 mm±0.1 mm
L
397
= 3.70 mm±0.05 mm
L
398
= 2.9 mm±0.1 mm
L
399
= 3.10 mm±0.05 mm
グリップ:
L
400
=43.0 mm±0.1 mm
L
401
=35.5 mm±0.1 mm
L
402
=
mm
mm
0
.
32
0
0.2
-
L
403
=
mm
mm
0
.
29
0
0.2
-
L
404
=
mm
mm
7
.
0
0
0.2
-
L
405
=
mm
mm
0
.
22
0
0.2
-
L
406
=
mm
mm
0
.
19
0
0.2
-
R
319
= 0.5 mm±0.1 mm
R
320
= 1.2 mm±0.1 mm
L
407
= 4.5 mm±0.1 mm
L
408
= 3.10 mm±0.05 mm
75
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
L
409
= 5.40 mm±0.05 mm
L
410
=
mm
mm
0
.
3
0.2
0
+
L
411
=20.0 mm±0.1 mm
L
412
=12.0 mm±0.1 mm
L
413
=
mm
mm
1
.
0
0.1
0
+
L
414
=
mm
mm
5
.
0
0.1
0
+
L
415
= 1.9 mm±0.1 mm
ロックレバー:
L
416
=85.0 mm±0.1 mm
L
417
=34.5 mm±0.1 mm
L
418
= 1.0 mm±0.1 mm
L
419
=
mm
mm
0
.
1
0
0.3
-
L
420
=
mm
mm
85
.
1
0.10
0.30
-
+
L
421
= 4.0 mm±0.2 mm
L
422
=27.8 mm±0.2 mm
L
423
=36.0 mm±0.1 mm
L
424
= 1.0 mm±0.1 mm
ディテント:
L
425
=20.0 mm±0.1 mm
R
321
= 1.5 mm±0.1 mm
本体は,
附属書 J で示す例として,ロック部及びディスクホルダのグリップを確保するように形成する。
本体は,
図 49 に示すように,
L
323
,
L
324
,
L
325
,
L
326
,
R
305
,
R
306
及び次の寸法を備えたディスクホル
ダのための誤脱離防止機構をもつものとする,
L
426
≧ 2.7 mm
本体は,ディスクホルダの弾性変形を本体にディスクを入れる状態に設定できるように形成するものと
する。
76
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 39 全体の寸法
セクションA‐A
(拡大図)
77
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 40 基準面
78
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 41 誤挿入防止スロット及びディテント
セクションA-A
(拡大図)
79
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 42 書込み禁止穴及びセンサホール
B面
(書込み禁止穴)
セクションB-B(拡大図)
書込み禁止
セクションB-B(拡大図)
書込み許容
セクションC-C(拡大図)
閉
セクションC-C(拡大図)
開
80
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 43 スピンドル窓及びヘッド窓
B 面
A 面
81
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 44 シャッタ形状
82
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 45 開放位置(上図)及び終端位置(下図)のシャッタ
L
34
83
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 46 レーベル領域
A面
84
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 47 A 面及び B 面の識別マーク
セクションE-E
(拡大図)
セクションC-C
(拡大図)
B面
A面
セクションF-F
(拡大図)
セクションD-D
(拡大図)
85
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 48 ディスクホルダ形状
セクション
C-C
B面
セクションD-D
(拡大図)
L
392
L
391
L
393
L
395
L
391
L
394
R
318
R
316
R
317
R
320
R
321
R
319
L
401
L
404
L
420
L
399
L
419
L
410
L
410
L
404
L
411
L
403
L
402
L
396
L
416
L
419
L
424
L
407
L
409
L
405
L
406
L
412
L
410
L
410
L
404
L
404
R
319
R
320
L
408
L
415
L
414
L
413
L
425
L
422
L
421
L
418
L
417
L
423
L
400
L
420
L
397
L
398
L
408
86
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 49 本体とケースの誤脱離防止機構
B面
A面
L
323
L
426
R
306
R
305
L
323
L
324
L
325
L
326
87
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
12.3
タイプ 8 ケースの寸法 タイプ 8 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項に規定する寸法から推定できる。ケースの寸法
は,タイプ 6 ケースの寸法と同一である(12.1 参照)。次の項は,タイプ 6 ケースと異なる機構を規定する。
12.3.1
センサホール センサホールの機能は,表 8 に規定する。
表 8 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
A2
カートリッジ検出
非適用
閉
A3
予備
閉
B1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
B2
カートリッジ検出
非適用
閉
B3
予備
閉
12.3.2
ディスクホルダ及び本体 ケースは,ディスクを取り出したり入れたりするための本体及びディ
スクホルダをもつものとする。ディスクホルダは,自由に本体と脱着が可能である。
12.4
タイプ 9 ケースの寸法 タイプ 9 ケースの寸法は,試験環境条件(7.1.1 参照)で測定するものとする。
動作環境条件(7.1.2 参照)においてケースの寸法は,この項に規定する寸法から推定できる。ケースの寸法
は,タイプ 7 ケースの寸法と同一である(12.2 参照)。次の項は,タイプ 7 ケースと異なる機構を規定する。
12.4.1
センサホール センサホールの機能は,表 9 に規定する。
表 9 センサホールの用途
機能
センサ
ホール
閉
開
状態
A1
非適用
ディスクなし又は,ディスクを
入れた
開
A2
カートリッジ検出
非適用
閉
A3
予備
閉
12.4.2
ディスクホルダ及び本体 ケースは,ディスクを取り出したり入れたりするための本体及びディ
スクホルダをもつものとする。ディスクホルダは,自由に本体と脱着が可能である。
13.
機械的特性
13.1
材料 ケースは,この規格の要求事項を満たす適切な材料で構成する。
13.2
質量 ケースの質量は,40 g を超えてはならない。
13.3
エッジのひずみ カートリッジは,附属書 E に定義するエッジのひずみの要求事項を満たすものと
する。
13.4
コンプライアンス ケースは,附属書 F で定義するコンプライアンス(可とう性)試験の要求事項を
満たすものとする。
13.5
シャッタオープニング力 シャッタに対するスプリング力は,2.5 N の垂直力がシャッタ上部に加え
られているときに,シャッタを開くのに要する力が 1.75 N を超えないものとする。
附属書 G 参照。この力
は,ケースの向きに関係なく,シャッタを閉めるのに十分な強さとする。
88
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
14.
カートリッジとドライブ間のインタフェース
14.1
キャプチャシリンダ(図 50 参照) キャプチャシリンダは,スピンドルにディスクが装着されるため
に,ディスクの中心孔の中心点が存在を許される容積として定義する。
なお,カートリッジは 13.4 に規定するように拘束されているものとする。シリンダの寸法は,ケース内
部のディスク収納室の中で,ディスクが動ける限界量を示す。シリンダは,ドライブにある理想的な位置
と寸法をもつアラインメントピン及びロケーションピンを基準に規定する。シリンダは,上記の二つのピ
ンとディスクの中心に関連するケース及びディスクの寸法公差を含む。
シリンダの底部は,基準面 Z に平行で,基準面 Z の上方の次の距離に位置するものとする。
L
501
≧ 1.1 mm
シリンダの上部は,基準面 Z の上方の次の距離に位置する。
L
502
≦ 3.6 mm
シリンダの直径は,次による。
D
501
≦ 2.8 mm
その中心は,ドライブの中で,タイプ 6 若しくはタイプ 8 ケースの L
145
及び L
149
の公称値又はタイプ 7
ケース若しくはタイプ 9 ケースの L
347
及び L
351
の公称値で与えるものとする。
14.2
ケースの内部寸法(図 51 参照) ケースの内部空間は,ディスクが動作中にケースに接触しないもの
とする。ケースの内部空間は,次の要求条件を満たすものとする。
基準面 Z の上で,
L
503
≦ 1.7 mm
L
504
≧ 3.9 mm
L
503
の表面から
L
505
=
mm
mm
3
.
0
0.1
0
+
L
504
の表面から
L
506
=
mm
mm
3
.
0
0.1
0
+
タイプ 6 ケース若しくはタイプ 8 ケースの L
145
及び L
149
の公称値又はタイプ 7 ケース若しくはタイプ 9
ケースの L
347
及び L
351
の公称値で与える中心からの半径は,次による。
R
501
≦ 15.5 mm
R
502
≧ 40.7 mm
15.
ケース内のディスクの方向性
15.1
ケースタイプ 6 及び 8 内の両面ディスク(タイプ 2S) ディスクの表面は,A 面及び B 面として定義
する。ケースの A 面及び B 面は,この規格に規定する機構に関する限り同一である。両面ディスク(タイ
プ 2S)は,ケース内で特別な方向性をもたない。したがって,ケースの A 面及び B 面に対する基準は,そ
れぞれ B 面及び A 面に置き換えることが可能である。
15.2
ケースタイプ 7 及び 9 内の片面ディスク(タイプ 1S) 片面ディスク(タイプ 1S)は,片面だけに入射
面をもつものであり,この面を A 面として定義する。ディスクは,ケース内で方向性をもち,ケースの A
面が上側にあるとき,ディスクの A 面は下側になるものとする。
89
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 50 キャプチャシリンダ
L
502
L
501
D
501
90
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 51 ケース内部寸法
L
502
L
503
L
505
L
501
L
504
L
506
91
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 A(規定)基準面に対する 120 mm 用ケースの位置
この附属書は,本体 8.に規定する,基準面に対する 120 mm 用ケースの位置を示す。
図 A.1 ケースの位置
ケースB面
ロケーション穴
アライメント穴
92
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 B(規定)120 mm 用ケースのエッジひずみ試験
ひずみ試験は,ケースがそのエッジに沿ったひずみ及び突出が許容できるか否かを調べる。試験は,ゲ
ージにある垂直スロットにカートリッジを通過させて行う。
B.1
試験ゲージの仕様 ゲージは,適切な材料,例えば,クロムめっきした炭素鋼で作る。内部表面は,
5 µm
pp
の表面仕上げに研磨するものとする。寸法は,次による(
図 B.1 参照)。
L
a
≧ 136.0 mm
L
b
=125.0 mm±0.1 mm
L
c
=8.0 mm±0.1 mm
L
d
=8.30 mm±0.02 mm
L
e
≧ 8.8 mm
B.2
要求事項 カートリッジをゲージに垂直に挿入して,カートリッジの上部中央部に最大 1.5 N の垂直
力(カートリッジの質量なし)を与えたとき,カートリッジがゲージを通過するものとする。
図 B.1 ひずみゲージ
最大 1.5N
93
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 C(規定)120 mm 用ケースのコンプライアンス試験
コンプライアンス試験は,
ケースの四つの基準面に力を加えてケースの平たん度及び可とう性を調べる。
試験は,ゲージにあるポストにカートリッジを置き,カートリッジに荷重を与えることによって行う。
C.1
試験ゲージの仕様 試験ゲージは,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 に,それぞれ対応する四つの
ポスト P
1
,P
2
,P
3
及び P
4
が固定されている基台からなる(C
図 C.1 参照)。四つの基準面 S1,S2,S3 及び
S4
の位置は,本体 8.1.4(
図 4)又は本体 8.2.4(図 14)に定義する。
寸法は,次による(
図 C.2 参照)。
ポスト P
1
及び P
2
D
a
=6.50 mm±0.01 mm
D
b
=
mm
mm
0
9
.
3
0.02
+
0
L
f
=0.5 mm±0.1 mm
L
g
=3.0 mm±0.1 mm
ポスト P
1
及び P
2
の上部領域は,面取りをする。
ポスト P
3
及び P
4
D
c
=5.00 mm±0.01 mm
組立後,ポスト P
1
及び P
2
の直径 D
a
からなる上部環境表面と,ポスト P
3
及び P
4
の上部表面は 0.01 mm
離れた二つの水平面内に位置するものとする。
四つのポスト P
1
,P
2
,P
3
及び P
4
の位置
ポスト P
2
,P
3
及び P
4
各中心は,ポスト P
1
の中心から次の位置にあるものとする。
L
h
=102.0 mm±0.1 mm
L
i
= 11.0 mm±0.1 mm
L
j
=113.0 mm±0.1 mm
L
k
= 90.0 mm±0.2 mm
カートリッジは,水平に設置された試験ゲージの各ポストの上に対応する基準面を置くものとする。カ
ートリッジには,四つのポストに対応する位置に各々1.0 N の力を垂直に加えるものとする。
C.2
要求事項 C.1 の条件のもとに,S1 から S4 までの四つの基準面のうち三つは,それぞれのポストの
表面に接触し,残りの基準面 S とポストの表面との間のすき間は,0.1 mm を超えてはならない。
94
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 C.1 コンプライアンスゲージ
図 C.2 ポストの詳細
1.0 N
1.0 N
1.0 N
1.0 N
95
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 D(規定)基準面に対する 80 mm 用ケースの位置
この附属書は,本体 12.に規定する,基準面に対する 80 mm 用ケースの位置を示す。
図 D.1 ケースの位置
Z
X
Location hole
S2
S3
S1
01-0074-A
Alignment hole
Y
S4
ロケーション穴
アラインメント穴
96
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 E(規定)80 mm 用ケースのエッジひずみ試験
ひずみ試験は,ケースがそのエッジに沿ったひずみ及び突出が許容できるか否かを調べる。試験は,ゲ
ージにある垂直スロットにカートリッジを通過させて行う。
E.1
試験ゲージの仕様 ゲージは,適切な材料,例えば,クロムめっきした炭素鋼で作る。内部表面は,
5 µm
pp
の表面仕上げに研磨するものとする。寸法は,次による(
図 E.1 参照)。
L
a
≧ 92.0 mm
L
b
=89.6 mm±0.1 mm
L
c
= 6.0 mm±0.1 mm
L
d
= 5.70 mm±0.02 mm
L
e
≧ 6.2 mm
E.2
要求事項 カートリッジをゲージに垂直に挿入して,カートリッジの上部中央部に最大 0.8 N の垂直
力(カートリッジの質量なし)を与えたとき,カートリッジがゲージを通過するものとする。
図 E.1 ひずみゲージ
最大 0.8N
97
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 F(規定)80 mm 用ケースのコンプライアンス試験
コンプライアンス試験は,
ケースの四つの基準面に力を加えてケースの平たん度及び可とう性を調べる。
試験は,ゲージにあるポストにカートリッジを置き,カートリッジに荷重を与えることによって行う。
C.1
試験ゲージの仕様 試験ゲージは,四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4 に,それぞれ対応する四つの
ポスト P
1
,P
2
,P
3
及び P
4
が固定されている基台からなる(
図 F.1 参照)。四つの基準面 S1,S2,S3 及び S4
の位置は,本体 12.1.4(
図 26)又は本体 12.2.4(図 37)に定義する。
寸法は,次による(
図 F.2 参照)。
ポスト P
1
及び P
2
D
a
=5.50 mm±0.01 mm
D
b
=
mm
mm
90
.
2
0.02
0
+
L
f
=0.5 mm±0.1 mm
L
g
=3.0 mm±0.1 mm
ポスト P
1
及び P
2
の上部領域は,面取りをする。
ポスト P
3
及び P
4
D
c
=4.00 mm±0.01 mm
組立後,ポスト P
1
及び P
2
の直径 D
a
からなる上部環境表面と,ポスト P
3
及び P
4
の上部表面は 0.01 mm
離れた二つの水平面内に位置するものとする。
四つのポスト P
1
,P
2
,P
3
及び P
4
の位置
ポスト P
2
,P
3
及び P
4
各中心は,ポスト P
1
の中心から次の位置にあるものとする。
L
h
=74.0 mm±0.1 mm
L
i
= 6.5 mm±0.1 mm
L
j
=80.5 mm±0.1 mm
L
k
=66.5 mm±0.2 mm
カートリッジは,水平に設置された試験ゲージの各ポストの上に対応する基準面を置くものとする。カ
ートリッジには,四つのポストに対応する位置に各々0.4 N の力を垂直に加えるものとする。
F.2
要求事項 F.1 の条件のもとに,S1 から S4 までの四つの基準面のうち三つは,それぞれのポストの
表面に接触し,残りの基準面 S とポストの表面との間のすき間は,0.1 mm を超えてはならない。
98
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 F.1 コンプライアンスゲージ
図 F.2 ポストの詳細
0.4 N
0.4 N
0.4 N
0.4 N
99
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 G(規定)80 mm 用ケースのシャッタオープニング力試験
図 G.1 シャッタオープニング力試験方法
シャッタオープニング方向
2.5 N
100
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 H(参考)タイプ 2 ケース,タイプ 3 ケース,タイプ 4 ケース又は
タイプ 5 ケースの開口カバーの例
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
図 H.1 開口カバーの例
開口カバーが閉じているとき
開口カバーが開いているとき
101
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
図 H.2 開口カバーの例
シャッタのヒンジ部
開口カバーが閉じているとき
開口カバーが開いているとき
シャッタのヒンジ部
102
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 J(参考)80 mm 用ケースのディスクホルダと本体の結合
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
図 J.1 ディスクホルダのロック部と本体の結合
図 J.2 ディスクホルダのグリップと本体の結合
ケース本体
ディスクホルダのグリップ
ケース本体
ディスクホルダのロック部
103
X 6247
:2005 (ISO/IEC 17594:2004)
附属書 K(参考)輸送
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
K.1
一般 輸送は,例えば,異なる期間,多くの輸送方法によって,そして世界中のすべての場所で,
広い範囲の温度及び湿度の変動の中で行われるので,輸送又は包装の規定条件を規定することは不可能で
ある。
K.2
包装 包装の形態は,送付元及び受領先との間で合意を得ておくことが望ましいがそのような合意
がない場合は,送付元の責任である。次のような損害を考慮しておくことが望ましい。
K.2.1
温度及び湿度 断熱及び包装は,輸送の見込まれる期間中にわたる保存条件を維持するように設計
することが望ましい。
K.2.2
衝撃負荷及び振動
a)
ケース又はカートリッジの形状にひずみを与える機械的負荷を避ける。
b)
ケース又はカートリッジの落下を避ける。
c)
ケース又はカートリッジは,適切な衝撃吸収材料を含む堅い箱にこん包することが望ましい。
d)
輸送用の箱は,清浄な内部と汚れや湿気の侵入を防ぐシールをした構造をもつことが望ましい。