>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技

術振興協会(OITDA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS X 6242:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO/IEC 16449 : 2002,Information technology

―80 mm DVD―Read-only disk を基礎として用いた。

この規格に従うことは,次に示す企業が管理する多数の特許権の使用に該当するおそれがある。

株式会社東芝

コーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌヴィ

  なお,この記載は、上記に示す企業が管理する特許権の効力,範囲などに関して何ら影響を与えるもの

ではない。

この規格の原案作成団体である財団法人光産業技術振興協会は上記の企業の子会社である東芝DVDラ

イセンス株式会社,日本フィリップス株式会社が,日本工業標準調査会に対して,それぞれの親会社であ

る株式会社東芝とコーニンクレッカ・フィリップス・エレクトロニクス・エヌヴィが,非差別的,かつ,

合理的な条件で,いかなる者に対しても当該特許権の実施を許諾する意志があることを保証していること

を表明している旨述べている。

  この規格の一部が,上記に示す以外の技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,

又は主眼公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性がある。主務大臣及び日本工業標準調査会は,この

ような技術的性質を持つ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出

願に係わる確認について,責任は持たない。

この規格には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)角度偏差αの測定

附属書 B(規定)複屈折の測定

附属書 C(規定)位相差トラッキングエラー信号の測定方法

附属書 D(規定)光反射の測定

附属書 E(規定)ディスククランプのためのテーパコーン

附属書 F(規定)ジッタの測定

附属書 G(規定)RLL(2,10)制約の 8-16 変調

附属書 H(規定)バーストカッティング領域(BCA)

附属書 J(規定)ソース識別コード(SID)

附属書 K(参考)2 層ディスクのスペーサの厚さの測定

附属書 L(参考)リファレンスコードについての留意点

附属書 M(参考)最大転送速度

附属書 N(参考)ディスクの接着

附属書 P(参考)輸送


X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

(2) 

目  次

ページ

序文

1

第 章  一般事項

1

1.

  適用範囲

1

2.

  適合性

1

2.1

  光ディスク

1

2.2

  製造システム

1

2.3

  情報再生システム

1

3.

  引用規格

2

4.

  定義

2

4.1

  接着層  (Adhesive layer)

2

4.2

  チャネルビット  (Channel bit)

2

4.3

  クランプゾーン  (Clamping Zone)

2

4.4

  ディジタル総計値  (Digital Sum Value)

2

4.5

  ディスク基準面  (Disk Reference Plane)

2

4.6

  層ディスク  (Dual Layer disk)

2

4.7

  ダミー基板  (Dummy substrate)

2

4.8

  入射面  (Entrance surface)

2

4.9

  光ディスク  (Optical disk)

2

4.10

  物理セクタ番号  (Physical sector number)

2

4.11

  再生専用ディスク  (Read-only disk)

2

4.12

  記録層  (Recorded layer)

2

4.13

  リードソロモン符号  (Reed-Solomon code)

2

4.14

  予備フィールド  (Reserved field)

2

4.15

  セクタ  (Sector)

2

4.16

  単層ディスク  (Single Layer disk)

2

4.17

  スペーサ  (Spacer)

2

4.18

  基板  (Substrate)

2

4.19

  トラック  (Track)

2

4.20

  トラックピッチ  (Track pitch)

3

4.21

  ゾーン  (Zone)

3

5.

  慣例及び表記法

3

5.1

  数値表示

3

6.

  略語

3

7.

  ディスクの概要

4

8.

  一般要求事項

5


X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)  目次

(3)

ページ

8.1

  環境条件

5

8.2

  安全性

6

8.3

  耐燃性

6

9.

  基準測定装置

6

9.1

  ピックアップヘッド  (PUH)

6

9.2

  測定条件

7

9.3

  正規化サーボ伝達関数

8

9.4

  軸方向のトラッキング基準サーボ

8

9.5

  半径方向のトラッキング基準サーボ

9

第 章  ディスクの寸法,機械的及び物理的特性

9

10.

  寸法特性(図 58

9

10.1

  全体寸法

10

10.2

  第 遷移領域

10

10.3

  第 遷移領域

10

10.4

  クランプゾーン

10

10.5

  第 遷移領域

10

10.6

  情報ゾーン

10

10.7

  リム領域

12

10.8

  許容差についての注意

12

10.9

  振れ量

12

10.10

  レーベル

12

11.

  機械的パラメータ

12

11.1

  質量

13

11.2

  慣性モーメント

13

11.3

  ダイナミックインバランス

13

11.4

  回転方向

13

12.

  光学的パラメータ

13

12.1

  屈折率

13

12.2

  透明基板の厚さ

13

12.3

  タイプ 及び のスペーサの厚さ

13

12.4

  角度偏差

13

12.5

  透明基板の複屈折

13

12.6

  反射率

13

第 章  動作信号

17

13.

  高周波信号  (HF)

17

13.1

  変調振幅

17

13.2

  信号の非対称性

17

13.3

  クロストラック信号

17

13.4

  HF 信号の品質

17


X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)  目次

(4)

ページ

14.

  サーボ信号

18

14.1

  位相差トラッキングエラー信号

18

14.2

  接線方向のプッシュプル信号

18

第 章  データフォーマット

19

15.

  概要

19

16.

  データフレーム(図 16

20

16.1

  識別子  (ID)

20

16.2

  ID 誤り検出符号  (IED)

21

16.3

  著作権管理情報  (CPR_MAI)

21

16.4

  誤り検出符号  (EDC)

21

17.

  スクランブルドフレーム

21

18.

  ECC ブロック

22

19.

  記録フレーム

24

20.

  変調

24

21.

  物理セクタ

25

22.

  直流成分抑圧制御

26

第 章  情報ゾーンのフォーマット

27

23.

  情報ゾーンの概要

27

24.

  情報ゾーンのレイアウト

27

25.

  物理セクタの番号付け

28

26.

  リードインゾーン

29

26.1

  イニシアルゾーン

30

26.2

  リファレンスコードゾーン

30

26.3

  バッファゾーン 

30

26.4

  バッファゾーン 

30

26.5

  コントロールデータゾーン

31

27.

  ミドルゾーン

32

28.

  リードアウトゾーン

32

附属書 A(規定)  角度偏差αの測定

33

附属書 B(規定)  複屈折の測定

34

附属書 C(規定)  位相差トラッキングエラー信号の測定方法

36

附属書 D(規定)  光反射の測定

40

附属書 E(規定)  ディスククランプのためのテーパコーン

41

附属書 F(規定)  ジッタの測定

42

附属書 G(規定) RLL2,10)制約の 8-16 変調

45

附属書 H(規定)  バーストカッティング領域(BCA

55

附属書 J(規定)  ソース識別コード(SID

60

附属書 K(参考)  2 層ディスクのスペーサの厚さの測定

63

附属書 L(参考)  リファレンスコードについての留意点

64


X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)  目次

(5)

ページ

附属書 M(参考)  最大転送速度

65

附属書 N(参考)  ディスクの接着

66

附属書 P(参考)  輸送

68

 


日本工業規格

JIS

 X

6242

:2004

(ISO/IEC 16449

:2002

)

80 mm DVD

ー再生専用ディスク

80 mm DVD

―Read-only disk

序文  この規格は,2002 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 16449 : 2002,Information technology―80 mm

DVD―Read-only disk を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格で

ある。

第 章  一般事項

1.

適用範囲  この規格は,80 mm DVD―再生専用ディスク(以下,ディスクという。)の互換を可能に

する機械的特性,物理的特性及び光学的特性を規定するとともに,情報交換を可能にする記録した信号の

品質,データのフォーマット及び記録方法について規定する。

この規格は,次の事項について規定する。

−  このディスクについて関連する四つの異なるタイプ(7.参照)

−  適合条件

−  このディスクの使用環境及び保存環境

−  データ処理システム間の機械的互換のためのディスクの機械的特性及び物理的特性

−  トラックとセクタの物理的配置,誤り訂正符号及び使用したコーディング方法を含むディスク上の情

報のフォーマット

−  データ処理システムがディスクから情報の読取りを可能にするための,ディスクに記録された信号の

特性

この規格は,ディスクドライブ間のディスクの互換性を与える。ボリューム及びファイル構造の規格と

ともに,データ処理システム間の完全なデータ互換性を与える。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/IEC 16449 : 2002

,Information technology―80 mm DVD―Read-only disk (IDT)

2.

適合性

2.1

光ディスク  この規格では,ディスクのタイプを規定する。ディスクは,そのタイプの要求事項を

満たすとき,この規格に適合する。

2.2

製造システム  製造システムは,製造するディスクが 2.1 に一致するとき,この規格に適合する。

2.3

情報再生システム  情報再生システムは,2.1 に適合する タイプのディスクのすべてを取り扱うこ

とができるならば,この規格に適合する。


2

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

3.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追

補には適用しない。

IEC 60950 : 1991

  Safety information technology equipment including electrical business equipment

備考  IEC 規格番号は,1997 年 1 月 1 日から実施の IEC 規格新番号体系によるものであり,これに

よって前に発行された規格についても,規格番号に 60000 を加えた番号に切り替えた。これは,

番号だけの切替えであり,内容は同一である。

4.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

4.1

接着層  (Adhesive layer)  ディスクの二つの部分を一つに結合する接着物質の層。

4.2

チャネルビット  (Channel bit)  変調後の 2 値の“0”及び“1”をディスク上のピットで表す要素。

4.3

クランプゾーン  (Clamping Zone)  クランプ装置機構によってクランプ力が加わるディスクの環状

の部分。

4.4

ディジタル総計値  (Digital Sum Value)  10 進数の数値 1 をビット“1”及び 10 進数の数値−1 をビ

ット“0”に割り当てることによってビットストリームから得た算術和。

4.5

ディスク基準面  (Disk Reference Plane)  ディスクのクランプゾーンをクランプし,理想スピンドル

の完全に平らな環状表面で定義される回転軸に対して垂直な面。

4.6

2

層ディスク  (Dual Layer disk)  一つ又は二つの入射面をもち,各々の入射面から異なる一対の記録

層にアクセスできるディスク。

4.7

ダミー基板  (Dummy substrate)  ディスク及び/又は記録層を機械的に支持するための透明又は不透

明な層。

4.8

入射面  (Entrance surface)  光ビームが最初に当たるディスクの表面。

4.9

光ディスク  (Optical disk)  光ビームによって読み取ることのできる記録層にピット形態で情報を

受容し保持するディスク。

4.10

物理セクタ番号  (Physical sector number)  ディスクの物理セクタに割り当てた連続番号。

4.11

再生専用ディスク  (Read-only disk)  ディスクの製造時に情報を記録したディスク。情報は,修正で

きずディスクから読み取ることだけができる。

4.12

記録層  (Recorded layer)  層の上又は層の内にデータを記録したディスクの層。

4.13

リードソロモン符号  (Reed-Solomon code)  誤りの訂正のための誤り検出及び/又は誤り訂正符号。

4.14

予備フィールド  (Reserved field)  特に規定のない限りすべて“0”に設定し,将来の標準化のために

予備とするフィールド。

4.15

セクタ  (Sector)  他のアドレスできる部分とは独立してアクセスできる情報ゾーンのトラックの一

番小さい部分。

4.16

単層ディスク  (Single Layer disk)  一つ又は二つの入射面をもち,各々の入射面から異なる一つの記

録層にアクセスできるディスク。

4.17

スペーサ  (Spacer)  2 層ディスクで,同じ入射面からアクセスできる二つの記録層間にある透明な

層。

4.18

基板  (Substrate)  記録層を機械的に支持する透明なディスクの層。これを通して光ビームが記録層

にアクセスできる。

4.19

トラック  (Track)  360°回転の連続スパイラル。


3

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

4.20

トラックピッチ  (Track pitch)  半径方向に測定される一対の隣接する物理トラック中心線間の距離。

4.21

ゾーン  (Zone)  ディスクの環状領域。

5.

慣例及び表記法

5.1

数値表示  測定値は,該当規格値の最下位けたに丸める。例えば,+0.01 のプラス許容差と−0.02

のマイナス許容差をもつ 1.26 という規格値は,1.235 以上 1.275 未満の測定値の範囲を許容する。

10 進数は,0 から 9 までの数字で表す。

16 進数は,括弧でくくった,0 から 9 までの数字と A から F までのアルファベットで表す。

ビットの設定は,

“0”及び“1”で表す。

2 進数及びビットパターンは,左側を最上位ビットとし,“0”及び“1”の一連で表す。

2 進数の負の値は,2 の補数として表す。

各フィールドで,データは,バイト 0 とする最上位のバイト(MSB)を最初に記録し,最下位バイト(LSB)

を最後に記録する。

8ビットのフィールドで,ビット b

(8n-1)

は,最上位ビット(msb)とし,ビット b

0

は,最下位ビット(lsb)と

しなければならない。

ビット b

(8n-1)

を最初に記録する。

6.

略語

BCA:Burst-Cutting Area  バーストカッティング領域

BP:Byte Position  バイト位置

BPF:Band Pass Filter  帯域フィルタ

CLV:Constant Linear Velocity  一定線速度

CPR_MAI:Copyright Management Information  著作権管理情報

DCC:DC component (suppress control)  直流成分抑圧制御

DL:Dual Layer  2 層

DPD:Differential Phase Detection  位相差検出法

DSV:Digital Sum Value  ディジタル総計値

ECC:Error Correction Code  誤り訂正符号

EDC:Error Detection Code  誤り検出符号

EQ:Equalizer  波形等化器

FWHM:Full Width at Half Maximum  半値幅

HF:High Frequency  高周波

ID:Identification Data  識別子

IED:ID Error Detection (code)  ID 誤り検出符号

IR:Index of Refraction  屈折率

LPF:Low-Pass Filter  低域フィルタ

LSB:Least Significant Byte  最下位バイト

MSB:Most Significant Byte  最上位バイト

NRZ:Non Return to Zero  非ゼロ復帰

NRZI:Non Return to Zero Inverted  非ゼロ反転復帰


4

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

OTP:Opposite Track Path  対向トラック径路

PBS:Polarizing Beam Splitter  偏光ビームスプリッタ

PE:Phase Encoding  フェイズエンコーディング

PI:Parity (of the) Inner (code)  内符号パリティ

PLL:Phase-Locked Loop  位相同期ループ

PO:Parity (of the) Outer (code)  外符号パリティ

PTP:Parallel Track Path  平行トラック径路

PUH:Pick-Up Head  ピックアップヘッド

RIN:Relative Intensity Noise  相対ノイズ強度

RS:Reed-Solomon (code)  リードソロモン符号

RZ:Return to Zero  ゼロ復帰

SL:Single Layer  単層

SYNC Code:Synchronization Code  同期符号

lsb:least significant bit  最下位ビット

msb:most significant bit  最上位ビット

7.

ディスクの概要  この規格の主題であるディスクは,記録層を内側に設けた 2 枚の基板をは(貼)り

合わせて構成する。ディスクの中心位置決めは,読取り側のディスク中心孔のエッジで行う。クランプは,

クランプゾーンで行う。この規格は,次のタイプについて規定する。

タイプ A  基板,一つの記録層及びダミー基板からなり,記録層には一方向だけからアクセスできる。容

量の公称値は,1.46 ギガバイトである。

タイプ B   二つの基板,二つの記録層からなり,ディスクの一方向からは,これらの記録層の一つだけに

アクセスできる。容量の公称値は,2.92 ギガバイトである。

タイプ C  基板,ダミー基板及び層間にスペーサのある二つの記録層からなり,二つの記録層には,一方

向だけからアクセスできる。容量の公称値は,2.66 ギガバイトである。

タイプ D  層間にスペーサのある二つの記録層をそれぞれにもつ二つの基板からなり,ディスクの一方向

からは,一対の記録層だけにアクセスできる。容量の公称値は,5.32 ギガバイトである。

図 に模式的にこれらの 4 タイプを示す。タイプ A 及び B は,単層(SL)ディスク,タイプ C 及び D は,

2 層(DL)ディスクである。2 層ディスクの二つの層は,レイヤ 0,レイヤ 1 として識別する。ここでレイヤ

0 は入射面に近いレイヤである。タイプ A 及び C は,片面ディスク,タイプ B 及び D は,両面ディスク

である。

タイプ C において,例えば,レイヤ 1 をエンボスをもつようなダミー基板上においた場合,接着層の機

能は二つの記録層間のスペーサで果たす。


5

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  1  80 mm DVD―再生専用ディスクのタイプ

8.

一般要求事項

8.1

環境条件

8.1.1

試験環境条件  試験環境条件は,ディスク近傍の環境条件とし,規定がない限り次による。

a)

寸法測定用

温度    :23  ℃±2  ℃

相対湿度:45∼55  %

大気圧  :86∼106 kPa

b)  a)

以外の測定用

温度    :15∼35  ℃


6

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

相対湿度:45∼75  %

大気圧  :86∼106 kPa

別に規定しない限り,すべての試験及び測定は,この試験環境条件で行わなければならない。

8.1.2

動作環境条件  この規格によって,規定した測定環境でこの規格のすべての規定要求事項を満たす

ディスクは,動作環境条件において環境パラメータの規定範囲にわたってデータ交換ができなければなら

ない。

データ交換用ディスクは,動作状態のドライブに装着し,ディスク近傍で測定したとき,次の条件下で

動作しなければならない。

保存条件にさらされたディスクは,動作前に少なくとも 2 時間動作環境条件に放置してから使用するも

のとする。

    温度            :−25∼70  ℃

    相対湿度        :3∼95  %

    絶対湿度        :0.5∼60 g/m

3

    温度急激変動    :最大 50 ℃

    相対湿度急激変動:最大 30 %

ディスクに結露があってはならない。

8.1.3

保存環境条件  保存環境条件はディスク近傍の環境条件とし,次による。

    温度        :−25∼50  ℃

    相対湿度    :5∼90  %

    絶対湿度    :1∼30 g/m

3

    大気圧      :75∼106 kPa

    温度変動    :最大 15  ℃/h

    相対湿度変動:最大 10  %/h

8.1.4

輸送  この規格は,輸送条件については規定しないが指針を附属書 に示す。

8.2

安全性  意図した方法又は情報システムでの使用において予見できる使用法のとき,ディスクは,

IEC 60950

の要求事項を満たす。

8.3

耐燃性  ディスクは,IEC 60950 に規定しているように,HB 材料の耐燃性クラス又はそれ以上のク

ラスに適合する材料で作る。

9.

基準測定装置  この規格に適合するために,光学的特性の測定には基準測定装置を使用しなければな

らない。これらの装置の重要部品は,この項で定義する特性をもつ。

9.1

ピックアップヘッド  (PUH)  光学パラメータを測定する光学系を図 に示す。測定の精度に影響し

ないようにするために,その光学系は,ディスク入射面から反射した検出光を最小化するものとする。偏

光ビームスプリッタ C を 1/4 波長板 D と組み合わせることによって,入射光とディスク F からの反射光は

分離される。偏光ビームスプリッタ C の P-S 強度/反射率の比は,少なくとも 100 以上とする。光学系 G

は,非点収差法による焦点合わせ及び読取りのために,非点収差を生成してディスク F の記録層で反射し

た光をコリメートする。四分割ディテクタの位置は,対物レンズの焦点が記録層に合ったとき,光スポッ

トが四分割ディテクタの中心と一致する中心をもつ円になるように調整する。そのようなフォトディテク

タの例を

図 に示す。寸法 及び は,10∼12 µm の 倍である。ここで,はディスクから四分割ディ

テクタ H 近傍の共役面までの拡大率である。


7

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

A:レーザダイオード,B:コリメータレンズ,C:偏光ビームスプリッタ,D:1/4 波長板,E:対物レンズ,F:ディ
スク,G:非点収差法の光学系,H:四分割ディテクタ,I

a

I

b

I

c

I

d

:四分割ディテクタ出力,J:直流結合増幅器

  2  PUH の光学系

  PUH の特性は,次による。

波長(λ)

:650 nm±5 nm

偏光

:円偏光

偏光ビームスプリッタ :特に規定のない限り使用

開口数

:0.60±0.01

対物レンズのひとみ(瞳)の縁での光強度

:半径方向は最大光強度の 60∼70  %,接線方向は最大光強度の 90  %以上

単層ディスクの理想基板を通過した後の波面収差(厚さ 0.6 mm,屈折率 1.56)

:最大 0.033λrms

ディスク上に正規化したディテクタサイズ

:100 µm

2

S/

2

<144 µm

2

ここで,は,PUH のディテクタの全面積。

レーザダイオードの相対ノイズ強度(RIN)10 log[

(交流光パワー密度/Hz)/直流光パワー]

:最大−134 dB/Hz

9.2

測定条件  チャネルビットレートが 26.156 25 Mbps のときの走査速度

単層ディスク用

:3.49 m/s±0.03 m/s

2 層ディスク用

:3.84 m/s±0.03 m/s

クランプ力

:2.0 N±0.5 N

テーパコーン角度  :40.0°±0.5°(

附属書 参照)

動作信号の測定条件は,次による。

CLV サーボ特性  f(−3 dB),閉ループ帯域幅:5 Hz

焦点制御方法

:非点収差法

トラッキング制御方法

:位相差検出法

I

a

I

b

I

c

I

d


8

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

9.3

正規化サーボ伝達関数  軸方向と半径方向のトラッキングのサーボシステムを規定するために,関

数 H

S

を用いる[式(1)参照]

。それは 23.1 Hz から 10 kHz の周波数範囲において,基準サーボの開ループ伝

達関数 の公称値を規定する。

2

0

0

S

0

3

1

1

( )

3

1

3

ω

ω

ω

ω

ω

ω

ω

+

æ

ö

= ×

×

ç

÷

è

ø

+

i

H i

i

i

 (1)

                      ここに,

ω

= 2

π

 f

ω

0

 

= 2

π

 f

0

                                i

=

1

f

0

:開ループ伝達関数の 0 dB クロスオーバ周波数。

サーボの位相進み遅れ回路のクロスオーバ周波数は,

次による。

進み交差周波数:

3

/

1

0

1

×

f

f

遅れ交差周波数:

3

0

2

×

f

f

9.4

軸方向のトラッキング基準サーボ  軸方向のトラッキング基準サーボの開ループ伝達関数 に対し

|1+H |は,図 に示すハッチング領域内にある。

  3  軸方向のトラッキング基準サーボ

100 Hz

から 10 kHz までの帯域幅  |1+H |は,|1+H

S

 |の 20  %以内でなければならない。

クロスオーバ周波数 f

0

ω

0

/2

π は,式(2)による。

kHz

0

.

2

10

23

.

0

3

5

.

1

8

2

1

3

2

1

6

m

max

0

=

×

×

×

=

=

π

α

π

ax

e

f

 (2)

ここで,

max

α

は,軸方向の最大加速度期待値 8 m/s

2

の 1.5 倍,最大許容トラッキングエラーe

max

は,0.23

µm とする。軸方向最大許容トラッキングエラーe

max

は 0 レベルから軸方向に上向き又は下向きの変位のピ

ークである。

23.1 Hz

から 100 Hz までの帯域幅  |1+H |は,次の 4 点で囲まれる範囲内とする。

100 Hz で 40.6 dB  (100 Hz で|1+H

S

|−20  %)

23.1 Hz で 66.0 dB  (23.1 Hz で|1+H

S

|−20  %)


9

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

23.1 Hz で 86.0 dB  (23.1 Hz で|1+H

S

|−20  %に 20 dB 加える)

100 Hz で 44.1 dB  (100 Hz で|1+H

S

|+20  %)

9.6 Hz

から 23.1 Hz までの帯域幅  |1+H |は,66.0 dB と 86.0 dB の間になければならない。

9.5

半径方向のトラッキング基準サーボ  半径方向のトラッキング基準サーボの開ループ伝達関数 

対し|1+H |は,

図 に示すハッチングの領域内にある。

  4  半径方向のトラッキング基準サーボ

100 Hz

から 10 kHz までの帯域幅  |1+H |は,|1+H

S

|の 20  %以内でなければならない。

クロスオーバ周波数 f

0

ω

0

/2

π は,式(3)による。

kHz

4

.

2

10

022

.

0

3

5

.

1

1

.

1

2

1

3

2

1

6

max

max

0

=

×

×

×

=

=

π

α

π

e

f

(3)

ここで,

max

α

は,半径方向の最大加速度期待値 1.1 m/s

2

の 1.5 倍,最大許容トラッキングエラーe

max

は,

0.022 µm とする。半径方向最大許容トラッキングエラーe

max

は 0 レベルから半径方向に内向き又は外向き

の変位のピークである。

23.1 Hz

から 100 Hz までの帯域幅  |1+H |は,次の 4 点で囲まれる範囲内とする。

  100 Hz で 43.7 dB  (100 Hz で|1+H

S

|−20  %)

  23.1 Hz で 69.2 dB  (23.1 Hz で|1+H

S

|−20  %)

  23.1 Hz で 89.2 dB  (23.1 Hz で|1+H

S

|−20  %に 20 dB 加える)

  100 Hz で 47.3 dB  (100 Hz で|1+H

S

|+20  %)

9.6 Hz

から 23.1 Hz までの帯域幅  |1+|は,69.2 dB と 89.2 dB の間になければならない。

第 章  ディスクの寸法,機械的及び物理的特性

10.

寸法特性(図 58)  寸法特性は,ディスクの互換性及び適合をとるうえに必要なパラメータについ

て規定する。設計の自由度があるところは,機能特性の要素記述にとどめる。寸法要求事項は,この規格

に記載している図面にまとめて示す。ディスクの各部分について,

中心孔から外周部までを記載している。

寸法は,二つの基準面 P 及び Q を基準とする。

基準面 P は,主基準面とし,クランプゾーン(10.4 参照)の下側の面とする。

基準面 Q は,クランプゾーンの上側の面の高さで基準面 P と平行な面とする。


10

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

10.1

全体寸法  ディスクの直径(d

1

)は,次による。

d

1

= 80.00 mm ± 0.30  mm

基板又はダミー基板の中心孔の直径(d

2

)は,次による。

mm

mm

00

.

15

15

.

0

0

2

=

d

2

枚の基板をはり合わせたとき,ディスクの中心孔の直径の最小値は,

15.00 mm

とする(

図 参照)。

中心孔の両方のエッジにばりがあってはならない。

中心孔のエッジは,丸めるか面取りしなければならない。丸みの半径は,

0.1 mm

以下とする。面取りは,

0.1 mm

以上の高さを超えてはならない。

接着層,スペーサ及びレーベルを含むディスクの厚さは,次による。

mm

mm

20

.

1

30

.

0

06

.

0

1


=

e

10.2

第 遷移領域  第

1

遷移領域は,直径

d

2

及び次に示す直径

d

3

で囲まれた領域とし,この領域のディ

スク面は,基準面

P

及び

/

又は基準面

Q

から最大

0.10 mm

の内側にあってもよい。

d

3

16.0 mm

10.3

第 遷移領域  第

2

遷移領域は,直径

d

3

及び次に示す直径

d

4

で囲まれた領域とする。

d

4

22.0 mm

この領域では,基準面

P

又は

Q

の外側に最大

0.05 mm

の平たん(坦)でない部分又はばりがあってもよ

い。

10.4

クランプゾーン  クランプゾーンは,直径

d

4

及び次に示す直径

d

5

に囲まれた領域とする。

d

5

33.0 mm

クランプゾーンの各面は,

0.1 mm

以内で平たんでなければならない。クランプゾーンの上面,すなわち,

基準面

Q

の面は,下面,すなわち,基準面

P

の面に

0.1 mm

以内で平行でなければならない。

クランプゾーンのディスクの厚さ(

e

2

)は,次による。

mm

mm

20

.

1

20

.

0

10

.

0

2


=

e

10.5

第 遷移領域  第

3

遷移領域は,直径

d

5

及び次に示す直径

d

6

で囲まれた領域とする。

d

6

44.0 mm

この領域では,ディスクの上面は,基準面

Q

から高さ

h

1

高くなってもよく,高さ

h

2

低くなってもよい。

ディスクの下面は,基準面

P

から高さ

h

3

高くなってもよく,高さ

h

4

低くなってもよい。

高さ

h

1

h

2

h

3

及び

h

4

の値は,次による。

h

1

0.25 mm

h

2

0.10 mm

h

3

0.10 mm

h

4

0.25 mm

10.6

情報ゾーン  情報ゾーンは,リードインゾーンの始まりから表 に示す直径

d

10

まで広がっていなけ

ればならない。

情報ゾーンでのディスクの厚さは,10.1 で規定した

e

1

に等しくなければならない。

10.6.1

情報ゾーンの分割  情報ゾーンの主要部分は,次による。

リードインゾーン

データゾーン

リードアウトゾーン

である。


11

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

直径

d

6

から直径

d

7

までの領域は,次のように用いる。

タイプ

A

及び

B

,タイプ

C

及び

D

における

PTP

モードでの対のレイヤ又は

OTP

モードでのレイヤ

0

に対するリードイン開始領域であること。

タイプ

C

及び

D

における

OTP

モードにあっては,レイヤ

1

のリードアウトゾーンの終了領域である

こと。

最初の場合,リードインゾーンは,データゾーンの開始点である直径

d

8

までの領域で終了する。

二番目の場合,データゾーンは,ディスクの中心に向けて直径

d

8

を超えてはならない。リードアウトゾ

ーンは,データゾーンの後で開始し,直径

d

6

及び直径

d

7

の間で終了する。

データゾーンは,直径

d

8

のリードインゾーン終了直後から始まり直径

d

9

まで広がっている。

直径

d

9

及び直径

d

10

の間のゾーンは,タイプ

A

及び

B

PTP

モードでのタイプ

C

及び

D

の場合でのリー

ドアウトゾーン及び

OTP

モードのタイプ

C

及び

D

でのミドルゾーンを構成する。

PTP

モードでのリードアウトゾーン及びミドルゾーンは,データゾーンの後で開始し,

表 に示すよう

にデータゾーンの長さに依存する直径

d

10

で終了する。

  1  情報ゾーンの終了

データゾーンの長さ

直径 d

10

の値

68.0 mm 以下

最小 70.0 mm

68.0 mm∼75.0 mm

データゾーン長さ+最小 2.0 mm

75.0 mm∼76.0 mm

最小 77.0 mm

直径

d

11

から直径

d

12

の領域は,

BCA

を設ける場合に使用する(

附属書 参照)。

直径

d

7

d

8

及び

d

9

の値は,次による。

d

7

45.2 mm

d

8

mm

mm

0

.

48

0

4

.

0

=

d

9

76.0 mm

10.6.2

トラックの寸法  情報ゾーンでのトラックは,

360

°回転のスパイラルによって構成する。

トラックピッチは,

0.74 µm

±

0.03 µm

とする。

データゾーンの全体にわたる平均トラックピッチは,

0.74 µm

±

0.01 µm

とする。

10.6.3

トラックモード  トラックは,平行トラック経路(

PTP

)又は対向トラック経路(

OTP

)の二つの

異なるモードで記録される。

図 は,

PTP

及び

OTP

モードの例を示す。実際上,両レイヤのデータゾーン

の長さは互いに独立である。

タイプ

A

及びタイプ

B

は,

PTP

モードだけで記録され,タイプ

C

及びタイプ

D

では,いずれかのモー

ドによって記録される。

PTP

モードでは,トラックは,情報ゾーンの内径から外径に向かって読み取られ,これは,タイプ

C

D

のレイヤ

0

及びレイヤ

1

の両方に対して適用する(

図 5a 参照)。二つのレイヤで,トラックのスパイ

ラルは,内側から外側へ向けて進む。

OTP

モードで,トラックは,レイヤ

0

の情報ゾーンの内径から読取りを開始し,続いてレイヤ

1

で外径

から内径へ読み取られる。このように両方のレイヤの外径にミドルゾーンが存在する(

図 5b 参照)。トラ

ックのスパイラルは,レイヤ

0

では内側から外側に向かって進み,レイヤ

1

では,その反対方向に向かっ

て進む。

レイヤ

0

及びレイヤ

1

の間の情報ゾーンの外側のエッジの半径方向の位置ずれは,

0.5 mm

以下とする。

OTP

モードで,レイヤ

0

及びレイヤ

1

の間のデータゾーンの外側のエッジの半径方向の位置ずれは,

0.5


12

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

mm

以下とする。

10.6.4

チャネルビット長  情報ゾーンでは,

CLV

モードでデータを記録する。データゾーンの全体にわ

たる平均チャネルビット長は,次による。

タイプ

A

及び

B

に対して,

133.3 nm

±

1.4 nm

タイプ

C

及び

D

に対して,

146.7 nm

±

1.5 nm

10.7

リム領域  リム領域は,直径

d

10

から直径

d

1

の領域とする(

図 参照)。

この領域では,ディスクの上面は,基準面

Q

から高さ

h

5

高くなってもよい。ディスクの下面は,基準面

P

から高さ

h

6

低くなってもよい。

高さ

h

5

及び

h

6

の値は,次による。

h

5

0.1 mm

h

6

0.1 mm

この領域の全厚さは,

1.50 mm

,すなわち,

e

1

の最大値より大きくてはいけない。

リム端の厚さ

(e

3

)

は,次による。

e

3

0.6 mm

ディスクの外周エッジは,丸み半径最大

0.2 mm

で丸めるか又は次に示す高さ

h

7

h

8

にわたり面取りし

なければならない。

h

7

0.2 mm

h

8

0.2 mm

10.8

許容差についての注意  10.5 で規定した

h

i

で示すすべての高さは,相互に独立した値とする。例え

ば,第

3

遷移領域の上側の面が

h

2

だけ基準面

Q

から下がっている場合,この領域の下側の面が必ずしも

h

3

だけ基準面

P

から上がっていなくてもよいことを意味している。寸法が同じ数値−一般的には最大値−

であるところでは,これは,実際の値が同一でなければならないということを意味していない。

10.9

振れ量

10.9.1

軸方向の振れ量  軸方向のトラッキングのための基準サーボをもつ

PUH

と走査速度でのディスク

回転で測定するとき,基準面に垂直の方向での公称位置からの記録層の偏差は,

0.2 mm

以下とする。軸方

向トラッキングのための基準サーボを用いて測定した

10 kHz

以下の残留トラッキングエラーは,

0.23 µm

以下とする。測定用フィルタは,バタワース

LPF

f

c

(−

3 dB

10 kHz

,傾斜:−

80 dB/decade

10.9.2

半径方向の振れ量  ディスクの外周のエッジの振れは,

0.3 mm

P-P

)以下とする。

トラックの半径方向の振れは,

100 µm

P-P

)以下とする。

半径方向のトラッキングのための基準サーボを用いて測定した

1.1 kHz

以下の残留トラッキングエラー

は,

0.022 µm

以下とする。測定用フィルタは,バタワース

LPF

f

c

(−

3 dB

1.1 kHz

,傾斜:−

80 dB/decade

半径方向トラッキング基準サーボを用いて

20 ms

の積分時間で測定した

1.1 kHz

から

10 kHz

までの周波

数帯域での残留エラー信号のノイズ実効値は,

0.016 µm

以下とする。測定用フィルタは,バタワース

BPF

周波数範囲(−

3 dB

1.1 kHz

,傾斜:+

80 dB/decade

∼周波数範囲(−

3 dB

10 kHz

,傾斜:−

80 dB/decade

10.10

レーベル  レーベルは,ディスクの情報をアクセスする入射面のある基板とは反対側の基板に設け,

ディスクの外面又はディスクの内面の接合面かのいずれかに設ける。前者の場合,レーベルは,クランプ

ゾーンにかかってはならない。後者の場合,レーベルは,クランプゾーンに及んでもよい。いずれの場合

でも,レーベルは,中心孔の縁及びディスクの外周エッジからはみ出してはならない。

11.

機械的パラメータ


13

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

11.1

質量  ディスクの質量は,

6 g

から

9 g

の範囲内とする。

11.2

慣性モーメント  回転軸に関するディスクの慣性モーメントは,最大

0.010 g

m

2

とする。

11.3

ダイナミックインバランス  回転軸に関するディスクのダイナミックインバランスは,最大

0.004 5

g

m

とする。

11.4

回転方向  ディスクの回転方向は,光学的システムからみて反時計方向とする。

12.

光学的パラメータ

12.1

屈折率  透明基板の屈折率(

IR

)は,

1.55

±

0.10

とする。

スペーサの屈折率は,

IR

±

0.10

)とする。

12.2

透明基板の厚さ  透明基板の厚さは,屈折率の関数とし,図 は,タイプ

A

及び

B

を,

図 10 は,

タイプ

C

及び

D

を規定する。

12.3

タイプ 及び のスペーサの厚さ  タイプ

C

及び

D

のスペーサの厚さは,

55 µm

±

15 µm

とする。

附属書 にこの厚さの

2

種類の測定方法を示す。

1

枚のディスクの中ではこの厚さは,

20 µm

を超えて変

動してはならない。

1

回転内ではこの厚さは,

8 µm

を超えて変動してはならない。

12.4

角度偏差  角度偏差は,平行光の入射光と反射光との間の角度

α

である。入射光は,

0.3 mm

から

3.0

mm

の直径をもつものとする。角度偏差は,入射面によるゆがみ及び反射層の非平行を含む(

附属書 

A.1

参照)

。その値は,

附属書 によって測定したとき,次による。

半径方向で:

α

0.80°

以内

接線方向で:

α

0.30°

以内

12.5

透明基板の複屈折  透明基板の複屈折は,附属書 によって測定したとき,

100 nm

以下とする。

12.6

反射率  附属書 によって測定したとき,記録層の反射率は,次による。

タイプ

A

及び

B

45

85

%(

PBS

をもつ

PUH

タイプ

A

及び

B

60

85

%(

PBS

をもたない

PUH

タイプ

C

及び

D

18

30

%(

PBS

をもつ

PUH

タイプ

C

及び

D

18

30

%(

PBS

をもたない

PUH


14

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 5a  平行トラック経路(PTP

 5b  対向トラック経路(OTP

  5  タイプ 及び のトラック経路の例

  6  組立ディスクの孔


15

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  7  ディスクの領域

  8  リム領域


16

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  9  タイプ 及び 用の基板の厚さ

 10  タイプ 及び 用の基板並びにスペーサの厚さ


17

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

第 章  動作信号

13.

高周波信号

  (

HF

)

HF

信号は,四分割フォトディテクタの電流の和である。これらの電流は,記録層

の情報を表すピットにおける光ビーム線の回折によって変調される。ジッタを除く測定は,波形等化前の

HF

信号によって行う。

13.1

変調振幅  変調振幅

I

14

は,最大ピット長及びランド長によって発生した値(

P-P

)とする(

図 11)。

ピーク値

I

14H

は,高域フィルタ前の

HF

信号のピーク値とし,最短ピット及びランド長の値(

P-P

)は,

I

3

とする。

0

レベルは,ディスクを挿入しないときの測定装置から得る信号レベルとする。

これらのパラメータは,次による。

I

14

/I

14H

0.60

  タイプ

A

及び

B

に対して

I

3

/I

14

0.15

  タイプ

C

及び

D

に対して

I

3

/I

14

0.20

]

/

)

[(

max

H

14

min

H

14

max

H

14

I

I

I

の最大値は,

表 による。

  2

]

/

)

[(

max

14H

min

14H

max

14H

I

I

I

の最大値

ディスク片面の読取り面内

1 回転内

PBS をもつ PUH 0.33 0.15 
円偏向で PBS をもたない PUH 0.20

0.10

13.2

信号の非対称性  信号の非対称性は,次による(図 11 参照)。

15

.

0

/

]

2

/

)

(

2

/

)

[(

05

.

0

H

14

L

3

H

3

L

14

H

14

I

I

I

I

I

+

+

ここで,

2

/

)

(

L

14

H

14

I

I

+

は,

I

14

の中心値とし,

2

/

)

(

L

3

H

3

I

I

+

は,

I

3

の中心値とする。

13.3

クロストラック信号  クロストラック信号は,光ビームがトラックを交差するときの

HF

信号をカッ

トオフ

30 kHz

の低域フィルタで帯域制限したものである(

図 12 参照)。低域フィルタは,

1

次フィルタで

ある。クロストラック信号は,次による。

L

H

T

I

I

I

=

I

T

/I

H

0.10

ここに,

I

H

は,この信号のピーク値とし,

I

T

は,

P-P

値とする。

13.4

HF

信号の品質

13.4.1

ジッタ  ジッタは,波形等化器を通過した

2

値化データの時間変動の標準偏差

σ

で表す。立ち上が

りエッジと立ち下がりエッジのジッタを

PLL

クロックで測定し,チャネルビットクロック周期によって正

規化する。

ジッタ

σ

は,

附属書 によって測定するとき,

8.0

%以下とする。

13.4.2

ランダムエラー

PI

エラーの数は,少なくとも

1

バイトのエラーをもつ,

ECC

ブロック(18.参照)

の行の数である。どの

8

連続

ECC

ブロックにおいても,エラー訂正前の

PI

エラーの数は,

280

以下とす

る。

13.4.3

欠陥  欠陥は,気泡及び黒点である。欠陥の直径は,次の条件を満たすものとする。

気泡については,最大

100 µm

とする。

複屈折を発生させる黒点については,最大

200 µm

とする。

複屈折を発生させない黒点については,最大

300 µm

とする。

さらに,トラックの走査方向の

80 mm

の距離内で,次の条件を満たすものとする。

 30

µm

より大きい欠陥の長さの総和の最大値は,

300 µm

とする。


18

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 30

µm

より大きい欠陥の数は,最大

6

個とする。

14.

サーボ信号  図 13 に示す四分割ディテクタの出力電流は,

I

a

I

b

I

c

及び

I

d

とする。

14.1

位相差トラッキングエラー信号  位相差トラッキングエラー信号は,光ビームがトラックを交差す

るとき,ディテクタの対角の対間の位相差:位相

(I

a

I

c

)

−位相

(I

b

I

d

)

から導く(

図 13 参照)。位相差トラ

ッキングエラー信号は,

30 kHz

のカットオフの低域フィルタをかける(

附属書 参照)。この信号は,次

の要求事項を満たすものとする(

図 14 参照)。

振幅  正のゼロ交差において,半径方向オフセット

0.10 µm

があるとき,

T

t

0.5

1.1

。ここで,

t

ディテクタの対角の対間の位相差から導く平均時間差とし,

T

は,チャネルビットクロック周期とする。

非対称性(図 14

非対称性は,次による。

2

.

0

2

1

2

1

T

T

T

T

+

ここに,

  T

1

は,

T

t

の正のピーク値。

  T

2

は,

T

t

の負のピーク値。

14.2

接線方向のプッシュプル信号  この信号は,差動出力

(I

a

I

d

)

(I

b

I

c

)

の瞬時レベルから導く。こ

の信号は,次による(

図 15 参照)。

(

) (

)

[

]

9

.

0

0

14

pp

c

b

d

a

I

I

I

I

I

+

+

 11  変調振幅

 12  クロストラック信号


19

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 13  四分割ディテクタ

 14  位相差トラッキングエラー信号

 15  接線方向のプッシュプル信号

第 4 章  データフォーマット

15.

概要  主データと呼ぶホストから受け取ったデータは,ディスクに記録する前に,次の各ステップに

変換し,フォーマットを行う。

−  データフレーム

−  スクランブルドフレーム

− ECC ブロック

−  記録フレーム

−  物理セクタ

これらのステップは,次の項で規定する。


20

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

16.

データフレーム(図 16)  データフレームは,図 16 に示すように,各行 172 バイトを含む 12 行の配

列に配置した 2 064 バイトによって構成する。最初の行は,4 バイトからなる識別子(ID)

,2 バイトから

なる ID 誤り検出符号(IED)

,  6 バイトからなる著作権管理情報(CPR_MAI)及び 160 バイトの主デー

タによって構成する。次の 10 行は,各 172 バイトの主データとし,最後の行は,168 バイトの主データ及

び 4 バイトの誤り検出符号(EDC)によって構成する。2 048 バイトの主データは,D

0

から D

2 047

とする。

 16  データフレーム

16.1

識別子  (ID)  このフィールドは,4 バイトで構成し,そのビットは,最下位ビット(lsb)を b

0

とし,

最上位ビット(msb)を b

31

とする連続した番号付けをする(

図 17 参照)。

 17  識別子(ID

 18  識別子(ID)のセクタ情報

ビット b

0

から b

23

の最下位 3 バイトは,セクタ番号を 2 進表示で表す。16 セクタの ECC ブロックの最初

のセクタ番号は,16 の倍数とする。

セクタ情報である最上位バイトのビットは,次による。

ビット b

24

2 層ディスクのレイヤ 0 のとき,0 に設定する。


21

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

2 層ディスクのレイヤ 1 のとき,1 に設定する。

単層ディスクのとき,0 に設定する。

ビット b

25

再生専用データを示す 0 に設定する。

ビット b

26

及び b

27

  次の値に設定する。

データゾーン        00

リードインゾーン    01

リードアウトゾーン  10

ミドルゾーン        11

ビット b

28

0 に設定する。

ビット b

29

 PBS を用いた PUH で反射率が 40  %を超えるとき,0 に設定する。

 PBS を用いた PUH で反射率が 40  %以下のとき,1 に設定する。

ビット b

30

ピットトラッキングを示す 0 に設定する。

ビット b

31

再生専用ディスク用 CLV フォーマットを示す 0 に設定する。

この規格では,その他の値を設定してはならない(

附属書 参照)。

16.2  ID

誤り検出符号  (IED)  図 16 に示す配列のすべてのバイトを C

i,j

(i=0∼11,j=0∼171)とするとき,

IED のバイトは,C

0,j

(j=4∼5)で表す。これらの設定は,次による。

)

(

G

mod

)

(

I

C

)

(

IED

E

2

5

4

5

,

0

x

x

x

x

x

j

j

j

=

=

å

=

ここに,

å

=

=

3

0

3

,

0

C

)

(

I

j

j

j

x

x

=

+

=

1

0

)

(

)

(

G

k

k

E

x

x

α

α

は,原始多項式

1

)

(

P

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

の原始根とする。

16.3

著作権管理情報  (CPR_MAI)  このフィールドは,6 バイトで構成する。これらの内容は,アプリ

ケーション(例えば,ビデオアプリケーション)に依存する。アプリケーションによって規定しない場合,

デフォルトの設定とし,すべてのバイトを 0 に設定する。

16.4

誤り検出符号  (EDC)  この 4 バイトのフィールドには,先行するデータフレームの 2 060 バイトに

わたって計算した誤り検出符号を入れる。データフレームを ID フィールドの最初のバイトの最上位ビッ

トで始まり,EDC フィールドの最下位ビットで終了する単一のビットフィールドとしたとき,この最上位

ビットを,b

16 511

とし,最下位ビットを,b

0

とし,EDC の各ビット b

i

は,i=31∼0 に対し次による。

)

(

G

mod

)

(

I

b

)

(

EDC

0

31

x

x

x

x

i

i

i

=

=

å

=

ここに,

å

=

=

32

511

16

b

)

(

I

i

i

i

x

x

1

)

(

G

4

31

32

+

+

+

=

x

x

x

x

17.

スクランブルドフレーム  2 048 主データバイトは,図 19 に示すシフトレジスタのビット r

7

(msb)から

r

0

(lsb)までのビットが,各 8 ビットシフトごとに,スクランブルをかけるバイトで表すフィードバックビッ


22

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

トシフトレジスタ回路によって,スクランブルする。データフレームのスクランブル処理を始めるとき,

シフトレジスタのビット r

14

から r

0

は,

表 の値にプリセットする。同じプリセット値は,16 個の連続し

たデータフレームに使用される。16 グループの 16 データフレームの後に,手順は最初から繰り返される。

初期のプリセット番号は,データフレームの ID フィールドのシフトレジスタのビット b

7

(msb)から b

4

(lsb)

までのビットによって表す値と等しい。

表 は,16 初期プリセット番号に相当するシフトレジスタの初期

プリセット値を表す。

  3  シフトレジスタの初期値

初期プリセット番号

初期プリセット値

初期プリセット番号

初期プリセット値

(0) (0001) (8) (0010) 
(1) (5500) (9) (5000) 
(2) (0002) (A) (0020) 
(3) (2A00) (B) (2001) 
(4) (0004) (C) (0040) 
(5) (5400) (D) (4002) 
(6) (0008) (E) (0080) 
(7) (2800) (F) (0005)

 19  フィードバックシフトレジスタ

シフトレジスタのビット r

7

から r

0

までの初期値の部分は,スクランブルをかけるバイト S

0

として取り出

す。その後,8 ビットシフトが 2 047 回繰り返され,レジスタの r

7

から r

0

より,スクランブルをかける 2 047

バイトを S

1

から S

2 047

として取り出さなければならない。データフレームの主データバイト D

k

は,スクラ

ンブルドバイト D′

k

となる。ここに,

k

k

k

S

D

'

D

=

047

2

0∼

=

k

⊕ は Exclusive OR を表す。

18.  ECC

ブロック  ECC ブロックは,16 連続スクランブルドフレームを,図 20に示すように,各行 172

バイトを 192 行に配列する。各 172 列に外符号パリティ 16 バイトを加え,その結果 208 行になった各行に

内符号パリティ 10 バイトを加える。完全な ECC ブロックは,各行 182 バイトの 208 行によって構成する。

この配列のバイトは,が行数で が列数である B

i,j

とし,次による。

  i=0∼191 及び j=0∼171 に対する B

i,j

は,スクランブルドフレームからのバイト。

  i=192∼207 及び j=0∼171 に対する B

i,j

は,外符号パリティのバイト。

  i=0∼207 及び j=172∼181 に対する B

i,j

は,内符号パリティのバイト。


23

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 20  ECC ブロック

PO 及び PI バイトは,次の式によって算出する。

列 j=0∼171 の各々で 16 PO バイトは,剰余多項式 R

j

(x)で定義され,外符号 RS(208,192,17)を形成す

る。

)

(

G

mod

)

(

I

B

)

(

R

PO

16

207

207

192

,

x

x

x

x

x

j

i

i

j

i

j

=

=

=

å

ここに,

å

=

=

191

0

191

,

B

)

(

I

i

i

j

i

j

x

x

=

+

=

15

0

PO

)

(

)

(

G

k

k

x

x

α

行 i=0∼207 の各々で 10 PI バイトは,剰余多項式 R

i

(x)で定義し,内符号 RS(182,172,11)を形成する。

)

(

G

mod

)

(

I

B

)

(

R

PI

10

181

172

181

,

x

x

x

x

x

i

j

j

j

i

i

=

=

å

=

ここに,

å

=

=

171

0

171

,

B

)

(

I

j

j

j

i

i

x

x

=

+

=

9

0

PI

)

(

)

(

G

k

k

x

x

α

α

は,原始多項式

1

)

(

P

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

の原始根とする。


24

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

19.

記録フレーム  16 の記録フレームは,図 21 に示すように,ECC ブロックの各 12 行ごとの後に,一度

に 16 PO 行の一つをインタリーブすることによって算出する。これは,ECC ブロックのバイト B

i,j

を次の

式に対する B

m,n

として再配置することによって算出する。

mi+int[i/12]

及び    nj      (i≦191 の場合)

m=13(i−191)−1

及び    nj      (i≧192 の場合)

ここで,int[x]は,以下の最大の整数とする。

ECC ブロックの 37 856 のバイトは,各セクタ 2 366 バイトの 16 記録フレームに再配置される。各記録

フレームは,各行 182 バイト 13 行の配列を構成する。

 21  ECC ブロックから得た記録フレーム

20.

変調  各記録フレームの 8 ビットバイトは,二つの“1”の間に最小 2 個の“0”及び最大 10 個の“0”

がなければならない(RLL 2,10)というラン長の制限をもつ 16 ビット符号語に変換する。

附属書 Gは,

適用する変換テーブルを規定する。主変換テーブル及び代替テーブルは,各 8 ビットバイトに対して 4 状

態の一つと 16 ビット符号語を規定する。各 8 ビットバイトに対して,テーブルは,相当する符号語だけで

なくエンコードする次の 8 ビットバイトの状態を示す。

16 ビット符号語は,図 22 に示すように,ディスクに記録する前に,チャネルビットに NRZI 変換する。


25

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 22  NRZI 変換

21.

物理セクタ  物理セクタの構造は,図 23 に示すように,各行が二つの同期フレーム 13 行で構成する。

一つの同期フレームは,

表 4の同期符号の一つと 1 456 チャネルビットで構成し,1 456 チャネルビットは,

記録フレームの一つの行のそれぞれの第 1,第 2 の 91 の  8 ビットバイトを表す。物理セクタの第 1 行は,

記録フレームの第 1 行を表し,物理セクタの第 2 行は,記録フレームの第 2 行を表し,以下同様である。

  記録は,第 1 行の第 1 同期フレームで開始して,第 2 同期フレームに続き,以下各行ごとに同様である。

 23  物理セクタ


26

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  4  同期符号

22.

直流成分抑圧制御  半径方向のトラッキング及び HF 信号の検出を確実にするために,チャネルビッ

トパターンのストリームの低周波成分は,できる限り低く保つことが望ましい。これを達成するために,

ディジタル総計値(DSV,4.4 参照)は,できるだけ低く保つようにする。変調の始めの DSV は,0 に設

定する。

DSV の現在値を減少させる幾つかの方法を,次に示す。

a)

主同期符号と副同期符号との間の同期符号を選択する。

b) 0

から 87 までの範囲の 8 ビットバイトに対して,代替テーブルは,すべての状態に対して代わるべき

16 ビット符号語を提示する。

c) 88

から 255 までの範囲の 8 ビットバイトに対して,指定した状態が 1 又は 4 のとき,RLL の要求事項

を満たすならば,16 ビット符号を状態 1 又は状態 4 から選択することができる。

これらの可能性を活用するために,ストリーム 1 及びストリーム 2 の二つのデータストリームを各同期

フレームに対して生成し,ストリーム 1 は,主同期符号で,ストリーム 2 は,同期符号の同じ分類の第 2

同期符号で,各々開始する。両ストリームは,個別に変調するので,主同期符号と副同期符号のビットパ

ターン間の差異によって異なった DSV を生成する。

b)

及び c)の場合,一つの 8 ビットバイトを表すのに二つの可能性がある。各ストリームの DSV は,この

選択を行う 8 ビットバイトの手前から一つ前の 8 ビットバイトまで計算する。最も低い|DSV|のストリーム

を選択し,もう一つのストリームに複製する。それから次の 8 ビットバイトの符号語表現の一つがストリ

ーム 1 に入り,他の一つは,ストリーム 2 に入る。この動作は,b)又は c)の発生の都度繰り返す。


27

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

b)

の場合は,両ストリームでの同じパターン位置で常に起こるが,c)の場合は,例えば,前の 8 ビット

バイトで規定した次の状態が 1 又は 4 の代わりに 2 又は 3 になり得るために,ストリームの一つで起こる

が他の一つでは起こらない可能性がある。その場合,次の三つの手順を適用する。

1)

両ストリームの|DSV|を比較する。

2)  c)

の場合が起こるストリームの|DSV|がもう一方のストリームのものより小さければ,そのとき c)

の場合が起こったストリームを選択し,他のストリームに複製する。次の 8 ビットバイトの符号語

表現の一つがこのストリームに入り,もう一方は,もう一方のストリームに入る。

3)  c)

の場合が起こったストリームの|DSV|が他のストリームのものより大きければ,そのとき c)の場合

は無視し,その 8 ビットバイトは,規定された状態に従って決められる。

b)

及び c)の場合,|DSV|が等しければ,ストリーム 1 又はストリーム 2 の選択の決定は,実用化のときに

決めればよい。

a)

の場合の手順は,次による。

同期フレームの終わりで,b)又は c)の生起にかかわらず全体の同期フレームの DSV は計算され,最も低

い|DSV|をもつストリームが選択される。もし,この DSV が+63 より大きいか−64 より小さければ,その

とき同期フレームの始めの同期符号は,主同期符号から副同期符号に変えるかその逆にするかである。こ

れがより小さい|DSV|を生じるなら,その変更は,決定され,|DSV|がより小さくなければ,元の同期符号

が保持される。

DSV の計算中,DSV の実際値は,−1 000 と+1 000 との間を変動する可能性があり,DSV のカウント

範囲は,少なくとも−1 024 から+1 023 までを推奨する。

第 章  情報ゾーンのフォーマット

23.

情報ゾーンの概要  情報ゾーンは,リードインゾーン,データゾーン及びリードアウトゾーンの三つ

の部分に分割する。PTP モードの単層ディスク及び 2 層ディスクで,レイヤごとに一つの情報ゾーンを設

け,OTP モードの 2 層ディスクでは,二つのレイヤにわたりただ一つの情報ゾーンを設ける。OTP モード

の 2 層ディスクでは,情報ゾーンは,読取りビームをレイヤ 0 からレイヤ 1 に動かすことを許すために,

各レイヤにミドルゾーンをもっている(

図 5b 参照)。データゾーンは,主データを記録するのが目的であ

る。リードインゾーンは,制御情報を含んでいる。リードアウトゾーンは,連続的円滑な読取りを行うた

めにある。

24.

情報ゾーンのレイアウト  単層ディスク及び 2 層ディスクの PTP モードの情報ゾーンは,表 に示す

ように,細分する。指示した半径の値は,一つのゾーンについての第 1 物理セクタの第 1 トラックの半径

の公称値であり,一つのゾーンの最終物理セクタの最終トラックの半径の公称値である。


28

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  5  情報ゾーンのレイアウト

公称半径

mm

最初の物理セクタ
のセクタ番号

物理セクタ
の番号

リードゾーン 
  ―イニシアルゾーン

22.6 max∼24.0

  ―リファレンスコードゾーン

(02F000) 32

  ―バッファゾーン 1

(02F020) 480

  ―コントロールデータゾーン

(02F200) 3

072

  ―バッファゾーン 2

(02FE00) 512

データゾーン 24.0∼r

1

(030000)

リードアウトゾーン

r

1

∼35.0 mm

(r

1

<34.0

のとき)

r

1

∼r

1

+1.0

(34.0≦r

1

≦57.5

のとき)

r

1

−58.5

(57.5<r

1

<38.0

のとき)

25.

物理セクタの番号付け  データゾーンの第 1 物理セクタは,セクタ番号(030000)とし,データゾー

ンの始めに記録する(10.6.1 の d

8

参照)

単層ディスクの場合,物理セクタのセクタ番号は,

図 24 に示すように,物理セクタごとに 1 ずつ増加す

る。

PTP モードの 2 層ディスクの場合,物理セクタのセクタ番号は,図 25 に示すように,物理セクタごとに

1 ずつ増加する。物理セクタは,レイヤ 0 及びレイヤ 1 上に同様の方法で番号付けする(図 25)。

OTP モードの 2 層ディスクの場合,物理セクタのセクタ番号は,レイヤ 0 上で(030000)から最上位の

セクタ番号まで,物理セクタごとに 1 ずつ増加する。レイヤ 1 上の最初のセクタ番号は,この最上位のセ

クタ番号からそのビットを反転する。すなわち“0”から“1”に,また,その逆に変更することによって

導く。

さらに,レイヤ 1 上のセクタ番号は,

図 26 に示すように,物理セクタごとに 1 ずつ増加する。レイヤ 0

上のデータゾーンの最上位セクタ番号をもつ物理セクタは,

そのセクタ番号の反転値が 16 の倍数でなくて

はならない。 

 24  タイプ の物理セクタの番号付け

タイプ B に対しては,ディスクの各々の面に同じ構造を適用する。


29

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 25  PTP モードでのタイプ の物理セクタの番号付け

 26  OTP モードでのタイプ の物理セクタの番号付け

タイプ D に対しては,ディスクの各々の面に同じ構造を適用する。

26.

リードインゾーン  リードインゾーンは,情報ゾーンの最内周のゾーンとし,図 27 に示すように,次

の部分で構成する。各部分の先頭の物理セクタのセクタ番号は,16 進数及び 10 進数表記で

図 27 に示す。

−  イニシアルゾーン

−  リファレンスコードゾーン

−  バッファゾーン 1

−  コントロールデータゾーン

−  バッファゾーン 2


30

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 27  リードインゾーン

26.1

イニシアルゾーン  イニシアルゾーンにおける物理セクタとして最終的に記録されたデータフレー

ムの主データは,(00)にする。この規格では,イニシアルゾーンの物理セクタの数を規定しないが,デー

タゾーンの最初の物理セクタのセクタ番号は,セクタ No.0 がイニシアルゾーンで起こるのを防止するため

に,十分に大きくしている。

26.2

リファレンスコードゾーン  リファレンスコードゾーンは,ディスク上に特定チャネルビットパタ

ーンを生成する二つの ECC ブロックからなる 32 物理セクタで構成する。これは,各対応するデータフレ

ームのすべての 2 048 主データバイトを(AC)に設定することによって達成する。さらに,スクランブルは,

各 ECC ブロックの最初のデータフレームの最初の 160 主データバイト以外に,これらのデータフレームに

適用してはならない(

附属書 参照)。

26.3

バッファゾーン 1  このゾーンは,30ECC ブロックからなる 480 物理セクタで構成する。このゾー

ンでの物理セクタとして最終的に記録したデータフレームの主データは,(00)に設定する。

26.4

バッファゾーン 2  このゾーンは,32ECC ブロックからなる 512 物理セクタで構成する。このゾー

ンでの物理セクタとして最終的に記録したデータフレームの主データは,(00)に設定する。


31

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

26.5

コントロールデータゾーン  このゾーンは,192ECC ブロックからなる 3 072 物理セクタで構成する。

各 ECC ブロックの 16 物理セクタの内容は,192 回繰り返す。コントロールデータブロックの構造は,

28

に示すとおりとする。

物理フォーマット情報

2 048 バイト

ディスク製造情報

2 048 バイト

出版元情報

14×2 048 バイト

 28  コントロールデータブロックの構造

26.5.1

物理フォーマット情報  この情報は,表 及び次の 2 048 バイトによって構成する。

  6  物理フォーマット情報

バイト番号

内容

バイト数

0

ディスクカテゴリー及びバージョン番号

1

1

ディスクサイズ及び最大転送レート 1

2

ディスク構造 1

3

記録密度 1

4∼15

データゾーン配置 12

16 BCA 記述子 1

17∼31

予備 15

32∼2 047

予備 2

016

バイト 0-ディスクカテゴリー及びバージョン番号

ビット b

0

から b

3

は,バージョン番号を指定する。

  これらのビットは,この規格を示す 0001 に設定する。

ビット b

4

から b

7

は,ディスクカテゴリーを指定する。

  これらのビットは,再生専用ディスクを示す 0000 に設定する。

この規格では,その他の値を設定してはならない。

バイト 1-ディスクサイズ及び最大転送レート

ビット b

0

から b

3

は,最大転送レートを指定する。

  0000 に設定のとき,2.52 Mbit/s の最大転送レートを指定する。

  0001 に設定のとき,5.04 Mbit/s の最大転送レートを指定する。

  0010 に設定のとき,10.08 Mbit/s の最大転送レートを指定する。

ビット b

4

から b

7

は,ディスクサイズを指定する。

  これらのビットは,80 mm のディスクを示す 0001 に設定する。

この規格では,その他の値を設定してはならない。

バイト 2-ディスク構造

ビット b

0

から b

3

は,レイヤのタイプを指定する。再生専用レイヤを示す 0001 に設定する。

ビット b

4

は,トラック経路を指定する。

  0 に設定のとき,2 層ディスクの PTP 又は単層ディスクを指定する。

  1 に設定のとき,2 層ディスクの OTP を指定する。

ビット b

5

及び b

6

は,ディスクカテゴリーを指定する。

  00 に設定のとき,タイプ A 又はタイプ B を指定する。


32

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

  01 に設定のとき,タイプ C 又はタイプ D を指定する。

ビット b

7

は,0 に設定しなければならない。

この規格では,その他の値を設定してはならない。

バイト 3-記録密度

ビット b

0

から b

3

は,平均トラックピッチを指定し,平均トラックピッチ 0.74 µm を示す 0000 に設定す

る。

ビット b

4

から b

7

は,平均チャネルビット長を指定する。

  0000 に設定のとき,0.133 µm を指定する。

  0001 に設定のとき,0.147 µm を指定する。

この規格では,その他の値を設定してはならない。

バイト から 15 まで-データゾーンの配置

バイト 4 は,(00)に設定する。

バイト 5 から 7 は,データゾーンの最初の物理セクタのセクタ番号 196 608 を指定するために(030000)

に設定する。

バイト 8 は,(00)に設定する。

バイト 9 から 11 は,データゾーンの最後の物理セクタのセクタ番号を指定する。

バイト 12 は,(00)に設定する。

バイト 13 から 15 は,単層ディスクと PTP モードの 2 層ディスクでは(00)に設定し,OTP モードの 2 層

ディスクでは,レイヤ 0 の最後の物理セクタのセクタ番号に設定する。

バイト 16-BCA 記述子

このバイトは,ディスクにバーストカッティング領域の有無を指定する。

ビット b

0

から b

6

は,0 に設定する。

BCA フラグであるビット b

7

は,BCA の存在の有無を指定する。

  0 に設定のとき,BCA が存在しないことを指示する。

  1 に設定のとき,タイプ A 又はタイプ C ディスクに BCA が存在することを指示する。

タイプ B 及びタイプ D ディスクの場合,b

7

は,0 に設定する。

バイト 17 から 31 まで

これらのバイトは,(00)に設定する。

バイト 32 から 2 047 まで

これらのバイトは,(00)に設定する。

26.5.2

ディスク製造情報  この規格は,ディスク製造情報の 2 048 バイトのフォーマット及び内容を規定

しない。互換性では,これの情報を無視する。

26.5.3

出版元情報  出版元情報の 28 672 バイトのフォーマット及び内容は,互換性をとる当事者間での

合意が必要であり,そうでないとき,すべて 0 に設定する。

27.

ミドルゾーン  ミドルゾーンでの物理セクタとして最終的に記録するデータフレームの主データは,

(00)に設定する。この規格は,ミドルゾーンでの物理セクタの数を規定しない。

28.

リードアウトゾーン  リードアウトゾーンでの物理セクタとして最終的に記録するデータフレームの

主データは,(00)に設定する。この規格は,リードアウトゾーンでの物理セクタの数を規定しない。


33

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 A(規定) 角度偏差αの測定

角度偏差は,基準面 P に垂直な入射光と反射光とによって作られる角度

α

である(

図 A.1 参照)。

 A.1  角度偏差

α

角度偏差

α

の測定のために,ディスクは,クランプゾーンのほぼ全域を覆う同心円環の間でクランプす

る。上面のクランプゾーンは,下面のクランプゾーンと同じ直径とする。

mm

mm

3

.

22

5

.

0
0

in

+

=

d

mm

mm

7

.

32

0

5

.

0

out

=

d

全クランプ力は,F

1

=2.0 N ± 0.5  N とする。クランプ力とディスクの中心孔のリムに加わるチャック力

F

2

によって生じる力のモーメントによるディスクの反りを防ぐために,F

2

は,0.5 N を超えてはならない

図 A.2)。

この測定は,本体 8.1.1 a)の条件のもとで行う。

 A.2  クランプ及びチャックの条件


34

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 B(規定) 複屈折の測定

B.1 

測定原理  複屈折を測定するために,平行光の円偏光を使用する。位相遅延は,反射光のだ(楕)円

率を観測することによって測定する。

 B.1  だ円率

a

b

e

/

=

及び方位

θ

をもつだ円

だ円の方位

θ

は,光学軸の方位で決定する。

4

/

π

γ

θ

=

 (1)

      ここに,

γ

は,光学軸と半径方向との間の角度を表す。

だ円率

a

b

e

/

=

は,位相遅延

δ

の関数を表す。

ú

û

ù

ê

ë

é

÷

ø

ö

ç

è

æ −

=

δ

π

2

2

1

tan

e

 (2)

位相遅延

δ

が既知であるとき,複屈折 BR は,波長の分数として表す。

δ

π

λ

2

=

BR

nm  (3)

このように,ディスクから反射しただ円偏光を観測することによって複屈折を測定でき,光学軸の方位

も評価できる。

B.2 

測定条件  上記に規定した複屈折の測定は,次の条件で行う。

反射での測定モード

:ダブルパス測定法

レーザ光の波長λ

 

645 nm

±

15 nm

光線径(

FWHM

1.0 mm

±

0.2 mm

基準面

P

に垂直な半径方向の面に関して半径方向での入射光の角度

β

7.0

°

±

0.2

°

クランプ及びチャックの条件

附属書 の規定による

ディスクの装着

:水平

回転

l Hz

以下

温度及び相対湿度

:本体 8.1.1

a

)

の規定による

B.3 

測定装置の例  この規格は,複屈折を測定する特定の測定装置を規定しないが,この測定に適した

装置の例を

図 B.2 に示す。


35

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 B.2  複屈折測定用装置の例

偏光子(消光比

≈10

5

)にコリメートしたレーザ光源からの光は,

λ/4

波長板によって円偏光にする。反

射光のだ円率は,回転検光子及びフォトディテクタで分析する。ディスクのあらゆる位置に対して強度の

最小及び最大値を測定する。だ円率は,このとき,

max

min

2

I

I

e

=

 (4)

(2)

(3)

及び

(4)

を組み合わせて,

max

min

arctan

/

4

/

I

I

BR

×

=

π

λ

λ

この装置は,次のように容易に校正できる。

I

min

は,偏光子又は

4

/

λ

波長板を測定することによって

0

に設定する。

鏡面を測定するときは,

min

max

I

I

=

表面反射による,直流的変化以外に,表面反射と記録面からの反射のために交流成分が生じる可能性が

ある。この交流成分は,基板が限りなく平らで光源の干渉性が高いときだけ顕著となる。


36

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 C(規定) 位相差トラッキングエラー信号の測定方法

C.1 

位相差トラッキングエラー信号の測定方法  トラッキングエラー測定の基準回路は,図 C.1 に示す。

四分割ディテクタの対角の対の各出力は,

次の式によって,

定義した波形等化の後に独立して

2

値化する。

)

10

7

.

4

1

/(

)

10

6

.

1

1

(

)

(

8

7

ω

ω

i

i

s

H

×

+

×

+

=

比較器の利得は,最小の信号振幅でも出力が完全飽和に達しなければならない。

2

値化したパルス信号

のエッジ(信号

B1

及び

B2

)の位相は,相互に比較し時間進み信号

C1

及び時間遅れ信号

C2

を作る。位相

比較器は,個々のエッジに応じて,

i

t

の符号(正負)に応じ,信号

C1

又は

C2

を出力する。トラッキン

グエラー信号は,低域フィルタによって信号

Cl

C2

を平滑化し,単位利得差動増幅器の手段で差し引く

ことによって作る。低域フィルタは,

30 kHz

で−

3 dB

の遮断周波数をもつ一次フィルタとする。

T

1

%は,

0.27 ns

のように非常に小さい時間差を測定しなければならないので,回路実装に当たって

は特別な注意をしなければならない。また,注意深い平均化が必要である。

四分割ディテクタの対角の対からの二つの信号間の平均時間差は,次による。

å

=

i

t

N

t

/

1

ここに,は,立ち上がり及び立ち下がりの両方のエッジの数とする。

C.2 

タイムインタバルアナライザを使用しない

T

t

/

の測定  相対時間差は,C1 及び C2 信号の振幅及

び読取り信号の周波数成分を基準化している場合のトラッキングエラー信号の振幅で表す。トラッキング

エラー振幅 TVE

と時間差との関係は,次による。

n

V

T

t

V

T

n

N

t

V

T

t

TVE

i

i

i

pc

pc

pc

×

=

=

=

å

å

å

        ここに,

                V

pc

は,C1 及び C2 信号の振幅。

                T

i

は,3T から 14T の範囲内で読取り信号の実際の長さ。

                nT は,実際の長さの重みつき平均。

                NnT は,平均時間の総和。

V

pc

を≈5 V とし,測定した の値を≈5 とすると,トラッキングエラー振幅 TVE

と時間差 t

の上記の関

係は,次のとおり簡略化することができる。

T

t

TVE

/

=

トラッキングの利得の規格は,トラッキングエラー振幅を用いて,半径方向のオフセット 0.1µm で,次

のように書き換えることができる。

)

/

(

1

.

1

)

/

(

5

.

0

pc

pc

n

V

TVE

n

V

C.3 

回路の校正  V

pc

を≈5 V とし,測定した の値を≈5 とすると,トラッキングエラー振幅 TVE

と時間

差 t

の上記の関係は,次のとおり簡略化することができる。

T

t

n

V

T

t

TVE

/

/

/

pc

×

=


37

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

8-16 変調された信号の平均ランレングスは,データの内容と平均時間に依存している。したがって,回

路は 5T の変調信号に相当する固定された周波数信号で校正しなければならない。このために,2.616 MHz

の正弦波信号を用いることができる。

典型的なパルス信号 C1 と C2 は,デジタルゲート回路でアースと電源電圧間のスイッチング出力として

得ることができる。この電圧幅は,約 5 V であるが,適応される手段によっては,5 V からずれていく可

能性がある。

DPD 信号の公式な仕様は,

1

.

1

/

5

.

0

T

t

    ただし,半径方向のオフセット 0.1 µm

で与えられるので, TVE

を用いた測定は

pc

と の実測値に影響を受ける。したがって,次の校正を行う。

C.3.1

位相比較器の飽和  位相比較器の利得レベルは,実際のすべての入力信号(特に 3T 信号)におい

て一定に保持しなければならない。TVE 信号振幅が入力信号振幅に依存しない場合は,位相比較器の利得

レベルは飽和領域にある(

図 C.2 参照)。

C.3.2 

n

と V

pc

の補正  上述した 及び

pc

又は他の回路パラメータの変動によって,校正係数 は次の

ように決定されなければならない。

TVE

K

T

t

×

=

/

  (測定値)

これは次のように行われる。

a)

周波数が 2.616 MHz(5T に相当)で,位相差をもつ二つの正弦波信号 A1 及び A2 を生成し,二つの

波形等化回路に加える。

b)

T

t

/

及び TVE

との関係を測定し,

図 C.3 から を決定する。

)]

(

/[

)]

(

/

[

測定値

印加値

TVE

T

t

K

=

位相差トラッキングエラーの測定装置に,

図 C.1

に示す差動増幅器の後にゲイン

K

の増幅器を加えるこ

とを推奨する。これによって,校正係数

K

を調整することができ,出力から直接に

T

t

/

を測定できる。


38

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 C.1  トラッキングエラー測定回路


39

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 C.2  比較器入力信号振幅とトラッキングエラー信号振幅との関係

 C.3

T

/

と TVE

との関係


40

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 D(規定) 光反射の測定

D.1 

校正方法

  良好な基準ディスク,例えば,金の反射鏡面をもつ

0.6 mm

厚さのガラスディスクを用い

る。この基準ディスクは,

図 D.1

に示すように平行光で測定する。

 D.1  反射の校正

図 D.1

の各事項は,次による。

R

//

図 D.1

のアレンジメントを用いた測定値

int

//

R

R

r

R

S

+

+

=

2

)]

1

/(

)

1

[(

+

=

n

n

r

  ここに,

n

は基板の屈折率

int

//

R

r

R

R

S

=

)]

2

(

1

/[

)]

(

)

1

[(

//

//

2

R

r

r

R

r

R

S

×

×

=

基準ディスクは,基準ドライブで測定する。集束光で測定した

I

mirror

は,上記の方法で計算して

R

S

とな

る。

アレンジメントは校正され,集束光反射率は,入射面の反射率とは無関係になり,記録面の反射率に線

形に比例した値となる。

D.2 

測定方法

  測定方法は,次のステップからなる。

a)

校正した反射率

R

S

をもつ基準ディスクから反射光パワー

D

S

を測定する。

b)

ディスクの情報ゾーンの

I

14H

を測定する(本体

13.2

参照)

c)

反射率の算出は,次による。

S

S

D

I

R

R

4H

1

14H

×

=

I

=入射光

r

=入射面の反射

R

S

=記録層の主反射

R

int

=入射面及び記録層からのその他の反射


41

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 E(規定) ディスククランプのためのテーパコーン

測定用ディスクの中心位置決めに用いる装置は,テーパ角度

40.0

°

±

0.5

°をもつコーンとする(

図 E.1

照)

 E.1  テーパコーン


42

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 F(規定) ジッタの測定

ジッタは,本体

9.1

の条件のもとで,この附属書で規定する追加条件によって測定する。

F.1 

ジッタの測定のためのシステム図

  ジッタ測定のための一般システム図は,

図 F.1

に示すとおりと

する。

 F.1  ジッタ測定のための一般システム図

F.2 PLL

の開ループ伝達関数

図 F.1

に示す

PLL

の開ループ伝達関数は,

図 F.2

に示すとおりとする。


43

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 F.2  PLL の開ループ伝達関数の図表示

F.3 

スライサ

  スライサは,閉ループ−

3 dB

で帯域幅

5 kHz

1

次積分フィードバック型オートスライ

サとする。

F.4 

測定条件

  フォトディテクタ前置増幅器の帯域幅は,遅延ひずみを防ぐために

20 MHz

以上とする。

低域フィルタ:

6

次ベッセルフィルタ,

f

c

(

3 dB)

8.2 MHz

アナログ波形等化の例:伝達関数

H

(z)

1.35z

−2.093

0.175(1

z

−4.186

)

をもつ

3

タップトランスバーサルフ

ィルタ

フィルタ及び波形等化:

利得変動:最大

1 dB(7 MHz

以下

)

群遅延変動:最大

3 ns(6.5 MHz

以下

)

 (5.0

MHz

での利得

)

(0Hz

における利得

)

3.2dB

±

0.3dB

交流カップリング(高域フィルタ)

1

次,

f

c

(

3 dB)

1 kHz

角度偏差の修正:直流偏差だけ


44

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 F.3  波形等化及び低域フィルタの周波数特性

F.5

測定

1

回転中のすべての立ち上がり及び立ち下がりエッジのジッタを測定する。

この測定でジッタは,チャネルビットクロック周期の

8.0

σ

1 )

以下とする。


45

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 G(規定) RLL2,10)制約の 8-16 変調

表 G.1

及び

表 G.2

は,

8

ビットバイトを

16

ビット符号語に変換した表を示す。

図 G.1

は,符号語及び関

係状態規定がどのように生じているかを図示する。

 G.1  符号語の生成

図 G.1

の記号は,次による。

{

}

)

(

),

(

)

(

t

S

t

B

H

t

X

=

lsb

)

(

msb

)

(

0

15

=

=

t

X

t

X

及び

{

}

)

(

),

(

1)

(

t

S

t

B

G

t

S

=

+

H

は,出力関数

G

は,次の状態の関数

状態を離れる符号語は,一つの状態に入る符号語と,その状態から離れる符号語の接続部において,二

つの“

1

”の間で最小

2

及び最大

10

の“

0

”がなければならないという要求事項を満たすように選ぶ。

追加要求事項は,次による。

状態

2

を離れる符号語では,ビット

X

15

及びビット

X

3

の両者を,

0

”に設定する。

状態

3

を離れる符号語では,ビット

X

15

,ビット

X

3

のいずれか又は両者を,

1

”に設定する。

このことは,状態

2

及び状態

3

の符号語のセットが一致しないことを意味する。

符号語  (t)

次の状態  (t+1)

符号語  (t+1)

末尾部連続“0”が 1 個又はなし

状態 1

先頭部連続“0”が 2 個又は 9 個まで

末尾部連続“0”が 2 個又は 5 個まで

状態 2

先頭部連続“0”が 1 個又は 5 個まで及び 
X

15

 (t+1),X

3

 (t+1)=0,0

末尾部連続“0”が 2 個又は 5 個まで

状態 3

先頭部連続“0”が 0 個又は 5 個まで及び 
X

15

 (t+1),X

3

 (t+1)≠0,0

末尾部連続“0”が 6 個又は 9 個まで

状態 4

先頭部連続“0”が 1 個又はなし

 G.2  状態の決定

記録したデータをデコードするとき,元の主データを再構築するためにはエンコーダの知識を必要とす

ることに留意されたい。

)}

(

),

(

{

)

(

1

t

S

t

X

H

t

B

=

誤り伝ぱ(播)が含まれているために,そのような状態依存のデコーディングを避けるべきである。こ

8-16

変調の場合には,状態についての知識をほとんどの場合必要としないように変換テーブルを選んで

きた。テーブルから集められるように,幾つかの場合で,二つの

8

ビットバイト,例えば,

表 G.1

の状態

B(t)

S(t)

X(t)

S(t+1)


46

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

1

及び状態

2

における

8

ビットバイト

5

及び

6

は,同じ

16

ビット符号語を生成する。テーブルの構成によ

って,この明らかなあいまいさを解決する。実際,二つの同一符号語が“状態”を離れる場合,その一つ

は“状態

2

”に行き,他方は“状態

3

”に行く。ビット

X

15

及び

X

3

の設定がこの二つの状態で常に異なっ

ているために,どの符号語も次の符号語のビット

X

15

及び

X

3

と一緒に符号語それ自体を解析することによ

って一義的にデコードすることができる。

{

}

)

1

(

),

1

(

),

(

)

(

3

15

1

+

+

=

t

X

t

X

t

X

H

t

B

テーブルでは,

8

ビットバイトをその

10

進数で表す。


47

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル


48

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル

続き


49

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル

続き


50

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル

続き


51

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル

続き


52

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.1  主変換テーブル

続き


53

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.2  代替テーブル


54

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 G.2  代替テーブル

続き


55

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 H(規定) バーストカッティング領域(BCA)

BCA

は,そのアプリケーションが典型的なビデオではないタイプ

A

及びタイプ

C

のディスクに対して

だけに適用するオプションである。もし,用いられるならば,この附属書の要求事項を満たさなければな

らない。

BCA

に記録する符号の目的は,ディスクの内容とそのディスクとともに用いるソフトウェアの間のリン

クを提供するものである。したがって,この符号の構成だけこの

附属書

で規定し,データバイトの内容は

規定しない。後者は,ディスクの出版元から供給する。

BCA

符号は,ディスクのシリーズに対して同じも

の又はディスクごとに固有なもの,例えば,一連番号を指定する場合のものとすることができる。

BCA

号は,ディスクの製造工程が終わった後に記録する。

BCA

符号は,本体

9.1

に規定した

PUH

によって読み取ることができなければならない。これは,バー

ストカッティングとよばれる方法で

YAG

レーザのような高出力装置によってタイプ

A

の記録層及びタイ

C

のレイヤ

1

の上に書き込まれる。

BCA

符号は,読取り信号が次に規定する要求事項を満たすならば,

エンボスピットを用いる複製処理の方法によってでも得られる。

H.1 BCA

の位置

BCA

は,本体

図 7

に示すように,直径

d

11

d

12

の間にある次の環状の領域とする。

mm

mm

6

.

44

0

0.8

11

d

mm

mm

0

.

47

1

.

0
0.1

12


d

本体

10.6

によると,リードインゾーンは,

d

6

=最大

44.0 mm

及び

d

7

=最大

45.2 mm

で定義した領域内で

開始できる。

BCA

を実行するとき,

d

7

は,

44.5 mm

以下とする。

BCA

コードは,周囲方向に配置され半径方向に

d

11

d

12

の間に広がる低反射の一連のストライプを記録

する(

図 H.1

参照)

 H.1  バーストカッティング領域

H.2 

変調方法

BCA

符号データは,

0

”ビットが“

10

”に設定した二つのチャネルビットで表し,

1

ビットが

01

に設定した二つのチャネルビットよって表すフェイズエンコーディングによって変換する。


56

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

チャネルビットの列は,

RZ

変調方法によって変調する(

図 H.4

参照)

。低反射のストライプは,

RZ

調後のパルスに対応して形成する。その幅は,チャネルビットの半分を超えてはならない。

H.3 BCA

符号の構造

BCA

符号は,プリアンブル,データフィールド及びポストアンブルによって構成

する。

 H.2  BCA 符号の構造

BCA

プリアンブルは,

SB

BCA

と表示した

BCA

同期バイトを先頭にして,

(00)

に設定した

PR

0

から

PR

3

での

4

バイトによって構成する。

BCA

のデータフィールドは,次によって構成する。

 (16×n)

4

の情報バイト,

I

0

I

1

……I

16n

−5

誤り検出符号

EDC

BCA

4

バイト,

D

0

D

1

D

2

及び

D

3

  C

0,0

から

C

3,0

まで,

C

0,1

から

C

3,1

まで,

C

0,2

から

C

3,2

まで及び

C

0,3

から

C

3,3

までの順序で記録した誤り

訂正符号

ECC

BCA

16

バイト

C

i,j

  n

は,

1

n

12

の整数

リシンクバイト

RS

BCAi

I

i

バイトの各

4

バイト行の前に

4

行ごとに変えながら挿入する(

図 H.3

照)


57

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

BCA

ポストアンブルは,

55

)に設定した

PO

0

から

PO

3

までの

4

バイトで構成し,それの前にリシンク

バイト

RS

BCA14

と後にリシンクバイト

RS

BCA15

を加える。

H.4 

誤り検出符号 EDC

BCA

D

0

から

D

3

までの

4

バイトは,情報バイト

I

i

の後に続く。多項式

EDC

BCA

(x)

及び

I

BCA

(x)

は,次の式による。

å

å

=

=

=

=

1

128

32

BCA

31

0

BCA

b

)

(

I

b

)

(

EDC

n

i

i

i

i

i

i

x

x

x

x

ここで,は 0 で開始するビット番号とし,EDC

BCA

の最後のバイトの lsb から情報データの最初のバイ

トの msb までカウントする。番目のビットの値は,b

i

で表す。多項式 EDC

BCA

(x)は,次の式による。

)

(

G

mod

)

(

I

)

(

EDC

BCA

BCA

x

x

x

=

                    ここに,G(x)

x

32

x

31

x

4

+1

H.5 BCA

誤り訂正符号 ECC

BCA

  4 方面のインタリーブをもつリードソロモン ECC 符号を情報データ及

び EDC

BCA

に適用する。多項式 R

BCAj

(x)及び I

BCAj

(x)は,次の式による。

å

å

=

+

=

+

=

=

2

4

0

4

52

51

)

4

(

BCA

3

0

3

,

BCA

D

I

)

(

I

C

)

(

R

n

i

n

j

i

i

j

j

i

i

i

j

j

x

x

x

x

x

ここで,I

m

は,番目の情報データバイトを表し,D

k

は,番目の EDC

BCA

バイトを表す。多項式 R

BCAj

(x)

は,次による。

=

+

=

=

3

0

pBCA

pBCA

BCA

BCA

)

(

)

(

G

)

(

G

mod

)

(

I

)

(

R

k

k

j

j

x

x

x

x

x

α

ここで,

α は,原始多項式

G

p

(x)

x

8

x

4

x

3

x

2

1

の原始根とする。

H.6 SB

BCA

バイト及び RS

BCA

バイトのビットパターン

BCA

シンクバイト

SB

BCA

及びリシンクバイト

RS

BCAi

は,

図 H.3

に示すパターンをもつ。


58

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 H.3  SB

BCA

バイト及び RS

BCA

バイトのビットパターン

H.7 BCA

信号規格(図 H.4 参照) BCA

からの読取り信号は,次の要求事項を満たさなければならない。

低反射のストライプに対応した信号である振幅レベル

I

s

は,

I

14L

又は

I

14H

/5

を超えてはならない。

マイクロ秒で表された

BCA

チャネルビットのチャネルビット長は,

1 440 rpm

24 Hz

)の回転速度

8.89 µs

とする。

 BCA

信号のエッジ位置は,

BCA

信号が

I

s

I

14H

の間の平均レベルを交差する位置とする。

低反射のストライプに対応するパルス長は,

3.00 µs

±

1.50 µs

とする。

連続する立ち上がりエッジ間の時間間隔変動は,

2.00 µs

を超えてはならない。

連続するパルスの中心間の時間間隔変動は,

1.50 µs

を超えてはならない。パルスの中心は,立ち上

がりエッジと立ち下がりエッジ間の中間点とする。


59

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 H.4  BCA からの読取り信号


60

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 J(規定) ソース識別コード(SID)

J.1 

一般事項

  この附属書の規定は,

DVD

オーディオフォーマットを用いる

DVD

−再生専用ディスク

にだけ適用される。

ソース識別コード(

SID

)は,ディスクの内周に記録する。このコードは,例えば登録商標(

TM

,デ

ィスクを製造するレーザビーム記録機の登録番号又は成形機の登録番号などの文字からなる。

SID

コードは,二つの部分:マスタリングコードとモールドコードからなる。マスタリングコードは,

レーザビーム記録機(

LBR

)を用いて作るので,スタンパ上に存在する。モールドコードは,金型,望ま

しくは鏡面ブロックに刻み込む。基板が複製される際に,マスタリングコードは,基板のエンボス信号ピ

ットが記録される側に記録され,モールドコードは,その反対側に記録される。この附属書は,必す(須)

となる

SID

コードの領域とディスク製造者の名前などその他の文字を記録してもよい附属領域を規定する。

J.2 

施行の要求

  この附属書の規定は,

DVD

オーディオフォーマットを用いる

DVD

−再生専用ディス

クにだけ適用される。この附属書を用いるのはオプションである。もし用いるならば,この附属書のすべ

ての要求事項を満たさなければならない。

J.3 

推奨

  オーディオ用途以外の

DVD

−再生専用ディスクにも

SID

コードを記録することを推奨する。

J.4 

マスタリングコード

J.4.1 

位置

  マスタリングコードは, 最大半径

22.5 mm

で限定されたゾーンの内側に記録しなければな

らない。このコードは,反射層が存在する領域になくてはならない。もし

BCA

オプション(

附属書 H

照)を記録するなら,マスタリングコードの位置は,

BCA

と重ならないようにディスクの内周側に移動す

る。

J.4.2 

判読

  マスタリングコードの高さは,最小

0.5 mm

とする。マスタリングコードは,拡大せずに判

読できなくてはならない。このコードは,ディスクの入射面から見て右から左へ読めなくてはならない。

スタックリングの位置は,マスタリングコードに重ならないように選ぶ。

J.4.3 

構造と配置

  マスタリングコードを記録する領域は,二つの部分に分割される(

図 J.1

最初の部分は,

IFPI (International Federation of Photographic Industry)

の文字を大文字で記録するか,又は

IFPI

のロゴを記録する。

二つ目の部分は,

LBR

識別子を

4

文字の英数字で記録する。

マスタリングコードを記録する領域は,最大

30

°の円弧とする。マスタリングコードは,他の文字と明

確に分離されていなければならない。

その先の

30

°の円弧は,将来使用するための予備とする。


61

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 J.1  マスタリングコードの配置

J.4.4 

規定の緩和

  以下の場合に,マスタリングコードに対応した規定を緩和してもよい。

a)

単層片面ディスク

  もしディスクのダミー基板側がスクラッププログラムディスクから作られるなら

ば,たとえ反射層がなくてもマスタリングコードを付与しなければならない。

b)

二層片面ディスク

  マスタリングコードは,レイヤ

0

とレイヤ

1

両方に記録する。

少なくとも一つの

層のマスタリングコードは,判読できなければならない。

c)

単層両面ディスク

  マスタリングコードは,ディスクの両側の面に記録する。

しかしながら,その判

読は,印刷領域の制限のために損なわれてもよい。

J.5 

モールドコード

J.5.1 

位置

  モールドコードは,最大半径

22.5 mm

によって限定されたゾーンの内側に記録しなければな

らない。もし

BCA

オプション(

附属書 H

参照)を記録するなら,モールドコードの位置は,

BCA

と重な

らないようにディスクの内周側に移動する。

モールドコードは,クランプゾーンに記録してはならない。モールドコードは,マスタリングコード又

は製造業者の名前のようなユーザによって定義された文字と重なってはならない。

モールドコードは,容

易に置き換えられない金型の部分に置く。

J.5.2 

判読

  モールドコードの高さは,最小

0.5 mm

とする。モールドコードは,拡大せずに判読できな

くてはならない。モールドコードは,ディスクの入射面から見て,右から左に読めなければならない。モ

ールドコードの配置は,放射状又は直線状でなければならない。

J.5.3 

構成と配置

  モールドコードが記録される領域は,二つの部分に分割される(

図 J.1


62

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

最初の部分は,

IFPI (International Federation of Photographic Industry)

の文字を大文字で記録するか,又は

IFPI

のロゴを記録する。

二つ目の部分は,モールド識別子を

4

文字の英数字で記録する。

 J.2  モールドコードの配置

J.5.4 

規定の緩和

  モールドコードは,価値のある内容を含んでいるかどうかにかかわらず,空白のディ

スクを含むすべての基板上に記録する。

装飾のためにモールドコードの上に印刷してもよい。

J.5.5 

残セクタ領域

SID

コード用に使われていない残りのセクタは,地域の法律によって要請される文

字,又は,ユーザが定義した文字を使用することができる。


63

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 K(参考) 2 層ディスクのスペーサの厚さの測定

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではな

い。

この附属書は,

2

層ディスクのレイヤ

0

及びレイヤ

1

の間の透明材料であるスペーサの厚さを測定する

ための二つの便利な方法を示す。

K.1 

レーザフォーカス法

  レーザは,対物レンズによって各記録層上に順番に焦点を合わす。レンズの

可動距離は,スペーサの厚さ

d

に等しい。一つの例として,

図 K.1

は,タイプ

C

のディスクにおける測定

例を示す。

 K.1  スペーサの厚さの測定

K.2 

干渉計法

2

層ディスクでは,可変波長の光を使用する(

図 K.2

参照)

。既知の屈折率

n

のスペーサ

の厚さ

d

は,レイヤ

0

からの反射光とレイヤ

1

からのものとの間の位相差を測定することによって決定す

る。

厚さは,次の式から得る。

)

(

2

1

2

2

1

λ

λ

λ

λ

×

=

n

d

ここで,

n

は,スペーサの屈折率。

 K.2  反射光強度


64

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 L(参考) リファレンスコードについての留意点

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではな

い。

リファレンスコードの目的は,

3T-6T-7T

)の繰り返し信号を発生するチャネルビットパターンを準備す

ることである。ドライブがこれらの信号を

HF

信号を読むための波形等化を調整するために使用してもよ

い。この附属書は,要求されるチャネルビットパターンを発生させる実際的な方法を記述している。

4

章に記述しているように,主データは,

ECC

バイトを発生させる前にスクランブルされる。スクラン

ブルし変調の直前の

ECC

発生の後,

3T

6T

及び

7T

変調チャネル信号を発生させる規定データパターン

を得るために,プリスクランブルを主データに適用する。プリスクランブルデータがこの規格に記述され

ているエンコーディング処理で使用される規定スクランブルデータと同じであるならば,そのとき同じス

クランブルデータがユーザデータに二度加えられ,スクランブルされないデータは,

ECC

バイトを発生さ

せる直前に現れる。このことは,記録セクタが

ECC

バイトを除いて主データの複製である固定データパタ

ーンを含んでいることを意味する。プリスクランブルデータは,大きい

DSV

値を避けるために,各

ECC

ブロックの最初のデータセクタの最初の

160

主データバイトを除いて,リファレンスコードゾーンで使用

されるすべての

32

データセクタに加えられる。

次のステップは,リファレンスコードを意図した主データをエンコードシステムに供給する前にいかに

処理するかを示す。

ステップ 1

32

データセクタのすべての主データを(

AC

)に設定する。

ステップ 2

  このステップは,

192512

02F000

)から

192543

02F01F

)までのセクタ番号をもつ物理セク

タに対応するデータセクタに適用する。

セクタ番号

192512

02F000

)から

192527

02F00F

)までについては,本体

17.

のスクランブリング手順

を用いて,初期プリセット番号(

0

)で発生させたプリスクランブリングデータを,セクタ番号が

192512

02F000

)であるセクタの最初の

160

バイトを除いて,すべての主データバイトに加える。

セクタ番号

192528

02F010

)から

192543

02F01F

)までについては,本体

17.

のスクランブリング手順

を用いて,初期プリセット番号(

1

)で発生させたプリスクランブリングデータを,セクタ番号が

192528

02F010

)であるセクタの最初の

160

バイトを除いて,すべての主データバイトに加える。


65

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 M(参考) 最大転送速度

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではな

い。

最大転送速度は,ディスクに記録された情報をアプリケーションが途切れないように転送するための速

度である。この転送速度のとり得る値は,本体

26.5.1

のバイト

1

に規定されている。この情報は,ドライ

ブのディスク回転制御に使用してもよい。

 M.1  DVD ビデオドライブの例

図 M.1

に示す

DVD

ビデオドライブは,

4 Mbit

のバッファをもつ。ビデオアプリケーションの場合,最

大転送速度は,

10.08 Mbit/s

であり,情報をバッファがデコーダに転送する速度である。もし,ディスクか

らバッファへの最小転送速度(すなわち,バッファへの入力速度)が,規定されている最大転送速度(バ

ッファからの出力速度)より大きい場合,時間がたつとバッファが一杯になる。ピックアップヘッドは,

バッファの情報が減少するまでジャンプバックモードを用いて読取りをやめる。したがって,ビデオドラ

イブは,非同期システムの一種とみなすことができる。

全く途切れない再生を保証するために,バッファへ入力するデータのビットレートは,バッファからの

出力ビットレートより

1 Mbit/s

大きいことが望ましい。通常

DVD

ビデオディスクは,線速度一定モード

で回転され,ドライブの読み出す速度は,

11.08 Mbit/s

である。もし,ドライブが最大転送速度の情報を知

っているなら,最適な最小読出し速度と最低回転速度を決めることができる。

高転送速度が必要ないアプリケーションには,ドライブは,低回転モードでディスクを回転させ,ドラ

イブの電力消費量を減少させてもよい。この低回転モードは,電池で動作するドライブにとって特に便利

である。このことが主たる理由となり,三つの異なる最大転送速度が本体

26.5.1

のバイト

1

に規定されて

いる。


66

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 N(参考) ディスクの接着

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではな

い。

N.1 

ディスク中心孔側における接着

  ディスクによっては,ディスク中心孔側で二枚のはり合わせ基板

の間に空洞のすき間が存在する。そのため,ノート型パソコン等で使用されているドライブでクランプ機

構のクランプフィンガーがすき間に入り,

ディスクの変形やひどい場合はディスクをこわす可能性がある。

これら二枚の基板のすき間にほこり(埃)や湿気が入ることによって,フォーカスエラーを引き起こすこ

ともある。

 N.1  クランプフィンガーの動作

上記の不具合などを防止するため,ディスクはクランプゾーン内径からリードアウトゾーン外径(又は

ミドルゾーン外径)まで接着することが推奨される。二枚の基板のすき間は,クランプフィンガーがすき

間に入るのを防ぐためできるだけ狭くすることが推奨される。また,クランプ力とクランパ先端部の角度

の,一方又は両者の仕様は,ディスクに決定的なダメージを与えないようにすることが推奨される。上記

事項は,本体

7.

に記述されている“ディスクの中心位置決めは,読取り側のディスク中心孔のエッジで行

う。クランプは,クランプゾーンで行う。

”を実施する際に考慮することが望ましい。

N.2 

ディスクアウターエッジにおける接着

  市販のディスクの中には,ディスクの外周エッジから接着

剤がはみ出しているものがある。一例として,このはみ出した接着剤が部分的又は全体的に硬化していな

い場合もあり得る(

図 N.2

参照)

。又は接着剤がディスクの外周エッジから光ビーム入射面側にはみ出して

硬化している場合もある(

図 N.3

。このようなディスクは,ディスクトレーでディスクをローディングす

るときにディスクの外周エッジがトレーに引っかかり正常なクランプができなくなる(

図 N.4

。スロット

インタイプのディスクローディングの場合でも硬化していない接着材がガイドシャフトやドライブローラ

に付着しディスクのローディングができなくなる可能性がある(

図 N.5

。光ビーム入射面側にはみ出して

硬化した接着剤があるディスクをローディングするとディスクローラがきずつく可能性がある。

以上の不具合などを防止するため,接着剤がディスクの外周エッジからはみ出している場合は,接着剤

が完全に硬化していることが推奨される。また,光ビーム入射面側には,硬化した接着剤がはみ出してい

ないことが推奨される。


67

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

 N.2  未硬化接着剤

 N.3  はみ出して硬化した接着剤

 N.4  トレー式ディスクローディング機構

 N.5  スロットイン式ディスクローディング機構


68

X 6242

:2004 (ISO/IEC 16449:2002)

附属書 P(参考) 輸送

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではな

い。

P.1 

一般

  ディスクの輸送は,世界のあらゆる地域,様々な輸送手段,不特定な期間で行われるのでデ

ィスクは広い範囲の温度及び湿度の変動にさらされる。そのため,ディスクの包装又は輸送の規定条件を

規定することは,不可能である。

P.2 

包装

  包装の形態は,送り主と受取人の間で合意を得ておくことが望ましいが,そのような合意が

ない場合は送り主の責任となる。次のような損害を考慮しておくことが望ましい。

P.2.1 

温度及び湿度

  断熱及び包装は,輸送の見込まれる期間中にわたる保存条件を維持するように設計

することが望ましい。

P.2.2 

衝撃負荷及び振動

a)

ディスクの形状にひずみを与える機械的負荷を避ける。

b)

ディスクの落下を避ける。

c)

ディスクは,適切な衝撃吸収材を備えた頑丈な箱にこん(梱)包することが望ましい。

d)

個装箱は,清浄な内部と,ほこりや湿気の侵入を防止するシールした構造をもつことが望ましい。