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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)/

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 22050:2002,Information

technology

−Data interchange on 12.7 mm,384-track magnetic tape cartridges−Ultrium-1 format を基礎として用

いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS X 6175

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)ビットシフトの測定

附属書 B(規定)広帯域信号対雑音比測定

附属書 C(規定)テープの研磨性試験方法

附属書 D(規定)LTO カートリッジメモリ

附属書 E(規定)テープ曲げ剛性試験

附属書 F(規定)LTO CM の電気的インタフェース

附属書 G(参考)輸送条件

附属書 H(参考)不良テープ

附属書 I(参考)ベンダコードリスト


X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)  目次

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  適合性

1

2.1

  磁気テープカートリッジ

1

2.2

  生成システム

2

2.3

  受領システム

2

3.

  引用規格

2

4.

  定義

2

5.

  表記法

5

5.1

  数字の表現

5

5.2

  寸法

5

5.3

  名称

5

5.4

  英数字文字列符号化

5

6.

  略号

5

7.

  環境条件及び安全性

6

7.1

  カートリッジ及びテープの試験環境条件

6

7.2

  カートリッジ使用環境条件

6

7.3

  カートリッジの保存環境条件

6

7.4

  テープ張力

6

7.5

  安全性

7

7.6

  燃焼性

7

7.7

  輸送

7

8.

  カートリッジの寸法及び機械的特性

7

8.1

  カートリッジの要素

7

8.2

  ケースの基準面(図 2

8

8.3

  ケースの寸法

8

8.4

  書込み禁止機構(図 及び図 5

12

8.5

  ケースの柔軟性

12

8.6

  テープリール

12

8.7

  磁気テープ

15

8.8

  リーダピンアセンブリ

15

8.9

  LTO CM(図 18

17

8.10

  カートリッジ検知領域(図 3

17

8.11

  ハンドリンググリップ及び挿入表示(図 19

17

8.12

  パッド印刷領域(図 19

18


X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)  目次

(3) 

ページ

8.13

  不透明性

18

9.

  テープの機械的・物理的特性及び寸法

31

9.1

  材料

31

9.2

  テープ長

32

9.3

  テープ幅

32

9.4

  テープ厚さ

32

9.5

  長手方向の湾曲

33

9.6

  縁品質

33

9.7

  テープ平面性

34

9.8

  塗布面の接着強度

34

9.9

  層間の粘着

35

9.10

  摩擦係数

36

9.11

  表面品質

37

9.12

  研磨性

37

9.13

  引張り強度

37

9.14

  長手方向の弾力性

38

9.15

  残留伸び

38

9.16

  曲げ剛性

38

9.17

  幅方向寸法安定性

38

9.18

  塗布面の電気抵抗

38

10.

  磁気記録特性

39

10.1

  概要

39

10.2

  試験条件

39

10.3

  最適記録電流

39

10.4

  信号振幅

40

10.5

  分解能

40

10.6

  重ね書き

40

10.7

  消去性能

40

10.8

  広帯域信号対雑音比

40

10.9

  テープ品質

40

11.

  サーボバンドの記録方法

40

11.1

  概要

40

11.2

  サーボバンド

41

11.3

  サーボフレーム符号化

44

11.4

  サーボバンド位置

48

11.5

  サーボバンドピッチ

48

11.6

  公称サーボ位置

48

11.7

  長周期平均サーボ位置

48

12.

  データトラックの記録方法

48


X 6175

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ページ

12.1

  物理的記録密度

48

12.2

  公称ビットセル長

49

12.3

  長周期平均ビットセル長

49

12.4

  短周期平均ビットセル長(STA

49

12.5

  STA 変化率

49

12.6

  ビットシフト

49

12.7

  記録特性試験条件

49

12.8

  トラックシーケンスアドレッシング

49

12.9

  データトラックの位置

49

12.10

  トラック幅

50

12.11

  隣接トラックピッチ

50

12.12

  アジマス

50

12.13

  全文字スキュー

51

12.14

  チャネル配置

51

13.

  フォーマット

51

13.1

  概要

51

13.2

  保護レコード

52

13.3

  圧縮保護レコードの順序

53

13.4

  データセット

55

13.5

  データセット情報表  (DSIT)

56

13.6

  ECC 

61

13.7

  コードワードクワッド(CQ

65

13.8

  論理トラックへの CQ の配置

68

13.9

  データ乱数化

68

13.10

  RLL 符号化

69

14.

  テープ上へのデータの記録

70

14.1

  同期データセット

70

14.2

  書込み等価ビット符号化

72

14.3

  テープ上への書込みセル

72

15.

  テープ上の領域

72

15.1

  論理箇所及び領域

72

15.2

  校正領域

74

15.3

  使用者データ領域

74

15.4

  中断データセット

74

15.5

  CQ セットの再書込み

74

15.6

  アンブル CQ 

75

15.7

  ラップの始端  (BOW)

76

15.8

  ラップの終端  (EOW)

76

15.9

  追記録及び重ね書き

76


X 6175

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(5) 

ページ

15.10

  サーボトラッキング欠陥

77

附属書 A(規定)ビットシフトの測定

78

附属書 B(規定)広帯域信号対雑音比測定

79

附属書 C(規定)テープの研磨性試験方法

81

附属書 D(規定)LTO カートリッジメモリ

83

附属書 E(規定)テープ曲げ剛性試験

97

附属書 F(規定)LTO CM の電気的インタフェース

99

附属書 G(参考)輸送条件

116

附属書 H(参考)不良テープ

117

附属書 I(参考)ベンダコードリスト

118


X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)  目次

白      紙


日本工業規格

JIS

 X

6175

:2006

(ISO/IEC 22050

:2002

)

情報技術−情報交換用 12.7 mm 幅,

384 -

トラック磁気テープカートリッジ−

ウルトリウム 1 様式

Information technology

Data interchange on 12.7 mm, 384-track magnetic tape cartridges

Ultrium-1 format

序文  この規格は,2002 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 22050:2002,Information technology−Data

interchange on 12.7 mm

,384-track magnetic tape cartridges−Ultrium-1 format を翻訳し,技術的内容及び規格

票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,12.7 mm 幅の磁気テープを用い,装置間での物理的互換性をとりデータ交換

を可能にするために磁気テープカートリッジの物理的特性,  磁気的特性,  記録信号品質,

記録方式及び記録

様式について規定する。この様式は,可変長の論理レコード,高速検索及びデータ圧縮用の登録アルゴリ

ズムの使用を可能とする。

この規格は,

ケースに収めたテープ長による 4 タイプのカートリッジを対象とする。

これら 4 タイプは,

タイプ A,タイプ B,タイプ C 及びタイプ D と呼び,公称容量は,それぞれ,100GB,50GB,30GB 及び

10GB

である。

備考 1GB は,1 000 000 000 バイトとする。

システム間の情報交換には少なくとも,交換符号,交換カートリッジ内の情報の構造及びラベリングに

ついて,交換するグループ間の合意を必要とする。

この規格は,ISO/IEC 22091 とともに使用しなければならない。

この規格は,ラベルとファイル構成の規格,例えば JIS X 0601 とともにデータ処理システム間のデータ

交換について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/IEC 22050:2002

,Information technology−Data interchange on 12.7 mm,384-track magnetic tape

cartridges

−Ultrium-1 format (IDT)

2.

適合性

2.1

磁気テープカートリッジ  テープカートリッジは,この規格のすべての必要要求事項を満たすとき,

この規格に適合する。このテープ要求事項は,テープ全領域にわたって満たすこととする。


2

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

2.2

生成システム  交換用磁気テープカートリッジを生成するシステムは,作成するすべての記録がこ

の規格の必要要求事項を満たすとき,この規格に適合する。

2.3

受領システム  交換用磁気テープカートリッジを受領するシステムは,この規格に適合するテープ

上の記録を処理できるとき,この規格に適合する。

3.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付記し

ていない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメー

備考  ISO 4287  Geometrical Product Specifications (GPS)−Surface Texture: Profile Method−Terms,

definitions and surface texture parameters

が,この規格と一致している。

JIS K 7127

  プラスチック−引張特性の試験方法−第 3 部:フィルム及びシートの試験条件

備考  ISO 527-3,Plastics−Determination of tensile properties−Part 3: Test conditions for films and sheets

が,この規格と一致している。

JIS X 0201:1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

備考  ISO/IEC 646:1991 , Information technology − ISO 7-bit coded character set for information

interchange

が,この規格と一致している。

JIS X 0601

  情報交換用磁気テープのラベル及びファイル構成

備考  ISO 1001,Information processing−File structure and labeling of magnetic tapes for information

interchange

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

ISO 3574:1999

  Cold-reduced carbon steel sheet of commercial and drawing qualities

ISO 11576:1994

  Information technology−Procedure for the registration of algorithms for the lossless

compression of data

ISO/IEC 14443-2

  Identification cards−Contactless integrated circuit(s) cards−Proximity cards−Part 2:

Radio frequency power and signal interface

ISO/IEC 22091

  Inforamtion technology−Streaming Lossless Data Compression algorithm (SLDC)

IEC 60950-1

  Information technology equipment−Safety−Part 1:General requirements

ASTM D 4065-01:1995

  Standard Practice for Plastics:Dynamic Mechanical Properties:Determination and

Report of Procedures

ASTM D 4092-01:1996

  Standard Terminology:Plastics:Dynamic Mechanical Properties

4.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

4.1

アクセスポイント (access point)  一連の圧縮記録及び復元アルゴリズムを開始する箇所。

4.2

アルゴリズム (algorithm)  データの論理表示を変換するための一連の規則。

4.3

アルゴリズム処理データ (algorithmically processed data)  定義された処理アルゴリズムで処理した

データ。

4.4

交流消去 (a.c. erase)  減衰レベルの交流磁界を用いた消去。


3

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

4.5

平均信号振幅  (average signal amplitude)  ミッシングパルスを除いて,最低 25.4 mm の 1 トラック長

で規定した物理記録密度の基本周波数で,読取りヘッドからの出力信号のピークツーピークの平均値。

4.6

裏面  (back surface)  データの記録に使う磁性面の反対側のテープ面。

4.7

テープの始端  [beginning of tape (BOT)]  リーダピンに最も近いテープ基準点。

4.8

ラップの始端  [beginning of wrap (BOW)]  ラップの開始を示す論理箇所。LP3 は,順方向ラップ,LP4

は,逆方向ラップを示す。

4.9

ビット  (bit)    “0”又は“1”で表す 2 進法の一けた。

4.10

ビットセル  (bit cell)  隣接する RLL 符号化ビット間のトラックに沿った距離。

4.11

広帯域信号対雑音比  [broad band signal-to-noise ratio (BBSNR)]  平均読取り信号出力を平均積算広帯

域(フロア)RMS 雑音出力で除した dB 値。

4.12

バイト  (byte)  単位として取り扱う 8 ビット(12 チャネルビット)の集合。

4.13

カートリッジ  (cartridge)  リーダピンアッセンブリが付いたリーダテープと磁気テープが巻かれた

シングル供給リールを収納したケース。

4.14

チャネルビット (channel bit)   RLL チャネル符号化から出力した 1 ビット。

4.15

コードワード (codeword)  データ及びデータについて計算した ECC バイトを含むバイトの集合。

4.16

コードワード対 (codeword pair)  コードワードの一つのインタリーブ対。

4.17

コードワードクワッド  [codeword quad (CQ)]  二つのコードワード対の一組。

4.18  CQ

セット (CQ set)  動作中の各トラック上に同時に書き込む CQ の一群。

4.19

巡回冗長検査文字  [cyclic redundancy check (CRC) character]  誤り検出用の検査バイトを生成するた

めに数学的に計算した符号。

4.20

データセット (data set)  テープに書き込み又はテープから読み取った完全な情報の最小単位。

4.21

データセット情報表 [data set information table (DSIT)]  データセットの内容を記述するデータセッ

トの表。

4.22

データの終端 [end of data (EOD)]  テープに記録した最終有効データセットの終端にあるテープ上

の箇所。

4.23

テープの終端  [end of tape (EOT)]  記録が可能なテープ始端から最も遠いトラック上の箇所。

4.24

ラップの終端  [end of wrap (EOW)]  ラップの終了を示す論理箇所。LP4 は,順方向ラップ,LP3 は,

逆方向ラップを示す。

4.25

誤り訂正符号 [error correction code (ECC)]  誤り検出用及び誤り修正用に検査バイト生成するため

に数学的に計算した符号。

4.26

ファイルマーク (file mark)  ディレクトリ境界のような逐次ファイル構造の組織境界のマークに使

用するホストによって書き込み,

(又は読み取り)が要求された記録要素。

4.27

磁束反転位置  (flux transition position)  テープ表面に垂直方向の最大自由空間磁束密度を示す磁気テ

ープ上の箇所。

4.28

磁束反転間隔  (flux transition spacing)  連続する磁束反転間のトラックに沿った距離。

4.29

順方向テープ走行動作 (forward tape motion)  テープをカートリッジリールからマシンリールに巻

きとる方向の動作。

4.30

ヘッダ (header)  識別及び検査のためデータ実体に前置するデータ。

4.31

ハウスキーピングデータセット (housekeeping data set)  ユーザデータを含まないデータ領域の値に

よって識別できるデータセット。


4

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

4.32

論理順方向 (logical forward)  ラップの終端へのテープ動作の方向。

4.33

論理逆方向 (logical reverse)  ラップの終端から遠ざかるテープ動作の方向。

4.34

論理箇所 (logical point)  テープ領域の開始又は終了の境界。

4.35

磁気テープ (magnetic tape)  情報処理用の入力,出力及び保存を目的とした磁気信号を受領し,保持

するテープ。

4.36

主基準テープ  [master standard reference tape (MSRT)]  基準記録電流,信号振幅,分解能,BBSNR,

重ね書き比,サーボ信号振幅及びサーボ信号極性の基準として選定したテープ。

備考  主基準テープは,Ladas and Parry によって管理されている。

4.37  LTO

カートリッジメモリ  [LTO cartridge memory (LTO CM)]  カートリッジ,カートリッジ内のテー

プ及びテープ上のデータについての情報を保持するのに使用するケースに内蔵した非接触保存デバイス。

4.38

最適記録電流  (optimum recording current)  密度 TRD1 で記録したとき,最大平均信号振幅の 95  %の

平均信号振幅が生じる最小電流の 1.15 倍の電流。

4.39

テープの物理的終端  (physical end of tape)  リーダピンアセンブリから最も離れたテープの位置。こ

れは,テープの製造時にテープを切断し,ハブに巻き付けたテープの位置である。

4.40

物理的順方向 (physical forward)   BOT から EOT へのテープ動作の方向。偶数ラップは,論理順方

向となる。

4.41

物理的逆方向 (physical reverse)   EOT から BOT へのテープ動作の方向。奇数ラップは,論理順方

向となる。

4.42

プリレコード状態 (pre-record condition)  データ記録前に交流消去し,サーボ信号を記録してある状

態。

4.43

圧縮データ (processed data)  アルゴリズムによってデータを圧縮したシンボルの列。

4.44

圧縮レコード (processed record)  レコードを圧縮したシンボルの列。

4.45

圧縮 [processing (compression)]  アルゴリズムを用いてホストデータをシンボルに変換する。

4.46

保護レコード (protected redord)    4 バイトの CRC を終端に加えた 1 レコード。CRC は,フォーマッ

ト処理間にレコードが壊れていないことを検査する。

4.47

レコード (record)  テープ装置システムとホストとの間でのデータを授受する最小のデータバイト

の集合。テープ装置システムは,処理,記録,再生及び復元処理をレコードで行う。

4.48

レコード要素 (record element)  ファイルマーク又はレコード。

4.49

基準記録電流  (reference recording current)  主基準テープの最適記録電流。

4.50

復元 [reprocessing (decompression)]  アルゴリズムを用いてホストの要求するとおりシンボルをデー

タに変換する。

4.51

逆方向テープ走行動作  (reverse tape motion)  テープをマシンリールからカートリッジリールに巻き

とる方向の動作。

4.52

ランレングスリミテッド符号化  [run length limited encoding (RLL)]  “1”の間の“0”を特定の最小

数及び最大数で 2 進数列出力を生成する任意の 2 進数列入力に適用するアルゴリズム処理。

4.53

二次基準テープ  [secondary standard reference tape (SSRT)]  テープの特性が既知であり主基準テープ

との偏差を明示しているテープ。

備考  二次基準テープは,“Ultrium Format Specification Generation 1 SSRT”として,Ladas and Parry,

5670 Wilshire Blvd.

,21st Floor,Los Angels,CA 90036,U.S.A.に発注できる。このテープは,2012

年まで入手できる。SSRT の受注状況によって,この期間は,延長又は短縮することができる。


5

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

SSRT

は,日常校正に使用する第三次基準テープを校正するのに用いる。

4.54

サーボ取得領域  (servo acquisition region)  サーボ信号記録に使用するテープ上の領域。

4.55

基準振幅  [standard reference amplitude (SRA)]  主基準テープに密度 TRD1 で記録し,これを再生した

ときの出力電圧の平均値。基準振幅との偏差は,二次基準テープとともに供給する校正値表による。

4.56

シンボル (symbol)  データの 1 バイト,データバイトの 1 列又は制御情報を圧縮アルゴリズムによ

って生成するビットの列。

4.57

同期コードワードクワッド  [synchronized codeword quad (SCQ)]  RLL で符号化するコードワードク

ワッドへ同期パターンを挿入することによって形成する直列ビットストリーム。

4.58

試験記録密度  [test recording density (TRD)]  特定の試験で実施する記録密度。試験記録密度は,TRD1,

TRD2

及び TRD3 の 3 種類がある(12.1 参照)

4.59

ラップ (wrap)  物理的順方向又は物理的逆方向に記録した一つのトラック群。

4.60

書込み等価 (write equalisation)  入力 2 進数の順序を別の 2 進数順序に線形変換するアルゴリズム処

理。

4.61 

1

7RLL 符号[(17RLL code]  “1”の間の“0”を 1 個以上 7 個以下で出力するランレング

スリミテッド(RLL)符号化手法。

5.

表記法

5.1

数字の表現  数字の表現は,次による。

−  測定した値は,対応する規定値の最小有効数字に対応して丸める。すなわち,規定値が 1.26,正の許

容誤差が 0.01,負の許容誤差が 0.02 である場合,測定した値は,1.235 以上 1.275 未満を許容する。

−  各ブロック及び各フィールドのバイトは,最上位バイト(バイト 0)を最初に処理する。各バイト内

のビットは,最上位ビット(ビット 7)を最初に処理し,最下位ビット(ビット 0)を最後に処理する。

− 16 進数は,丸括弧に数字及び英文字で表す。

−  ビットの設定は,

“0”又は“1”で表す。

−  ビットの組合せ及び 2 進数表現の数字は,最上位ビットを左とし,

“0”及び“1”の列で表す。数列内

で,X は,未定義ビットを示すために用いてもよい。

5.2

寸法  図の寸法は,指定しない限りミリメートル表示とし,その公差は,±0.50 mm とする。

5.3

名称  名称は,英語表記の場合の頭文字を規定しているもので,この規格では規定しない。

5.4

英数字文字列符号化  規定がない限り,英数字文字列は,すべて JIS X 0201 を用いて符号化する。

6.

略号

ACN

絶対 CQ シーケンス数  (Absolute CQ Sequence Number)

BOT

テープの始端 (Beginning of Tape)

BBSNR

広帯域信号対雑音比  (Broad Band Signal-to-Noise Ratio)

BOW

ラップマークの始端  (Beginning of Wrap ark)

CRC

巡回冗長検査文字  (Cyclic Redundancy Check character)

DSIT

データセット情報表 (Data Set Information Table)

ECC

誤り訂正符号 (Error-Correcting Code)

EOD

データの終端  (End of Data)

EOT

テープの終端 (End of Tape)


6

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

EOW

ラップマークの終端  (End of Wrap mark)

FID

フォーマット識別データセット  (Format Identification Data Set)

LPn

論理箇所 (Logical Point),ここに,n=0∼7

LPOS

長手方向位置 (Longtitudinal Position)

lsb

最下位ビット  (Least Significant Bit)

LSB

最下位バイト  (Least Significant Byte)

msb

最上位ビット  (Most Significant Bit)

MSB

最上位バイト  (Most Significant Byte)

MSRT

主基準テープ  (Master Standard reference Tape)

RLL

ランレングスリミテッド  (Run Length Limited)

RWW

記録時再生 (Read-While-Write)

SCQ

同期コードワードクワッド (Synchronised Codeword Quad)

SNR

信号対雑音比 (Signal-to-Noise Ratio)

SRA

基準振幅 (Standarad Reference Amplitude)

SSRT

二次基準テープ  (Secondary Standard reference Tape)

TRD

試験記録密度  (Test Recording Density)

7.

環境条件及び安全性  次によって規定する条件は,装置内部のカートリッジの近傍の環境とする。

7.1

カートリッジ及びテープの試験環境条件  この規格の用件を検査するために,カートリッジ及びテ

ープの試験及び測定は,規定がない限り次の条件による。

      温度

23

℃±2  ℃

相対湿度

40

%∼60  %

試験前放置時間 24 時間以上

7.2

カートリッジ使用環境条件  データ交換カートリッジは,次の条件で使用できなければならない。

      温度

10

℃∼45  ℃

相対湿度

10

%∼80  %

湿球温度

26

℃以下

備考 52 ℃を超えるテープ周囲温度は,永久的なテープの損傷を起こすことがある。カートリッジは,

保存時又は輸送時に使用環境条件を越えた場合,使用環境条件以外の環境条件に放置した時間

と同等以上使用環境条件に放置してから使用しなければならない。ただし,最大 24 時間として

もよい。カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。

7.3

カートリッジの保存環境条件  カートリッジは,次の条件で保存しなければならない。

      温度

16

℃∼32  ℃

相対湿度

20

%∼80  %

      湿球温度

26

℃以下

周辺磁場は,テープ上のどの点でも 4 000 A/m を超えてはならない。カートリッジの内部及び表面は,

結露してはならない。

7.4

テープ張力  LP1 と LP6 との間のテープは,いかなる環境でも 2.0 N より大きい張力を掛けてはなら

ない。これ以外の部分のテープは,6.0 N より大きい張力を掛けてはならない。


7

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

7.5

安全性  カートリッジ及びその構成部品は,情報処理システムで適正使用時又は予想可能な使用時

に,IEC 60950-1 の要件を満たさなければならない。

7.6

燃焼性  カートリッジ及びその構成部品の材料は,マッチなどの炎などによって着火してもよいが,

二酸化炭素中で燃焼し続けてはならない。

7.7

輸送  カートリッジの輸送環境に対する推奨条件及び損傷を最小限にするための注意事項を,附属

書 に参考として示す。

8.

カートリッジの寸法及び機械的特性

8.1

カートリッジの要素  テープカートリッジは,次の要素からなる。

−  ケース

−  位置決めノッチ

−  ハンドリングノッチ

−  書込み禁止機構

−  磁気テープ用リール

−  リールロック機構

−  リールのハブに巻かれた磁気テープ

−  リーダピン

−  リーダピン保持

−  スライド扉

−  カートリッジメモリ

−  ハンドリング部

寸法特性は,カートリッジを使用するうえでの互換性及び交換性に必す(須)となるパラメータについ

て規定する。設計に自由度がある場合,その要素の機能上の特性だけを記載する。次の図面には,第三角

法で標準的な例を示している。

図 1  :カートリッジの全体外観

図 2  :基準面 A,基準面 B 及び基準面 C の外観

図 3  :底面

図 4  :上面

図 5  :後面

図 6  :前面

図 7  :右面

図 8  :扉が開いている状態の左面

図 9  :リールのロック解除パッド部

図 10  :未装着時のハブ及びブレーキアセンブリの断面

図 11  :図 10 の部分拡大図

図 12  :カートリッジを装置に装着したときのハブ及びブレーキアセンブリの断面

図 13  :歯を直径 37.50 mm の位置で切り取り,リールの中心方向の外観の断面

図 14  :歯部分の断面

図 15  :側面及び上面から見たテープが付いた状態のリーダピンアセンブリ

図 16  :保持位置にあるリーダピンアセンブリ及び閉じた状態の扉の詳細


8

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

図 17  :保持位置にあるリーダピンアセンブリ及び開いた状態の扉の左面

図 18  :LTO CM の位置

図 19  :ハンドリンググリップ及びカートリッジ挿入方向の表示

8.2

ケースの基準面(図 2)寸法は,三つの直交する基準面 A,基準面 B 及び基準面 C について示す。

装置内部のカートリッジの位置に関連する寸法は,P 面を基準としてもよい。

三つの位置決め領域 A

1

,A

2

及び A

3

は,基準面 A とする。基準面 B は,基準面 A に垂直で,位置決め

孔 B

1

の中心及び位置決めスロット B

2

の中心線を通る面とする。基準面 C は,基準面 A 及び基準面 B に垂

直で,位置決め孔 B

1

の中心を通る面とする。

8.3

ケースの寸法  ケースの寸法は,7.1 の試験環境で測定する。動作環境でのケースの寸法は,8.3 

規定する寸法にすることができる。

8.3.1

全体の寸法(図 4,図 及び図 8

ケースの長さは,次による。

l

1

= 102.00 mm

±0.30 mm

ケースの幅は,次による。

l

2

= 105.40 mm

±0.30 mm

ケースの高さは,次による。

l

3

= 21.50 mm

±0.25 mm

スタック部の高さは,l

3

に含まない。

ケースの垂直及び水平の端には,曲面を付けることとする。

垂直方向の端の半径は,次による。

r

1

= 2.00 mm

±0.50 mm

水平方向の端の半径は,次による。

r

2

= 1.00 mm

±0.50 mm

他のすべての部分には,半径 0.50 mm 以下の曲面を付けることとする。

8.3.2

基準面の基準点(図 3)  位置決め領域 A

1

,A

2

及び A

3

は,カートリッジ底面と同一面とする。位

置決め領域 A

4

は,自由状態で基準面 A から 0.25 mm 以内とする。これらの位置決め領域は,機構及びハ

ンドリング装置の基準点にカートリッジを正確に位置決めできるようにシボを付けてはならない。

位置決め領域 A

1

,A

2

,A

3

及び A

4

の大きさ及び位置は,次による(

図 参照)。

位置決め領域 A

1

の中心は,基準面 B 及び基準面 C の交差する位置にあり,その位置は,次による。

l

4

= 20.50 mm

±0.20 mm

l

5

= 11.45 mm

±0.20 mm

その直径は,次による。

d

1

≧ 7.80 mm

位置決め領域 A

2

は,だ円形で,その長さは,次による。

l

6

≧ 1.80 mm

だ円形の終端の半径は,次による。

r

3

≧ 3.80 mm

位置決め領域 A

2

の中心は,基準面 B にあって,基準面 C からの距離は,次による。

l

7

 = 86.15 mm

±0.25 mm

正方形の位置決め領域 A

3

の位置は,次による。


9

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

l

8

≧ 13.75 mm

l

9

≧ 4.75 mm

正方形の位置決め領域 A

4

の位置は,次による。

l

10

≧ 13.75 mm

l

11

≧ 4.75 mm

位置決めの B

1

及び B

2

の基準面 B に対する位置は,次による。

B

1

は,位置決め領域 A

1

の中心とし,四隅が最大半径 1.00 mm の円弧で正方形の一辺は,次による。

l

12

 = 3.00 mm

±0.08 mm

B

2

は,位置決め領域 A

2

の中心とし,一辺のスロットは,次による。

l

12

 = 3.00 mm

±0.08 mm

B

1

及び B

2

の深さは,次による。

l

13

≧ 5.00 mm

8.3.3

位置決めノッチ(図 3,図 及び図 7)  カートリッジは,底面に 3 か所の位置決めノッチ及び前面

に一つの二次基準領域を設けなければならない。面にこう配がある場合,寸法は,注記しない限り基準面

A

で規定することとし,こう配の角度は,0°45′公称とする。

V

形ノッチの中心は,次による。

l

14

 = 81.95 mm

±0.15 mm

l

15

 = 15.47 mm

±0.15 mm

V

形ノッチの谷の半径は,次による。

r

4

≦ 1.50 mm

開口部の角度は,次による。

α

1

= 60°

±1°

V

形ノッチの深さは,次による。

l

16

≧ 8.90 mm

V

形ノッチの位置は,基準面 A から 3.0 mm の位置で,3.50 mm の球状プローブを使って測る。

2

か所の位置決めノッチの寸法は,次による。

l

17

 = 47.50 mm

±0.15 mm

ノッチの長さは,次による。

l

18

 = 5.00 mm

±0.15 mm

ノッチの幅は,次による。

l

19

≧ 2.80 mm

ノッチの深さは,次による。

l

20

≧ 8.70 mm

カートリッジ前面の二次基準領域は,次による。

l

300

≧ 8.00 mm

l

301

≦ 7.50 mm

l

302

≧ 13.50 mm

領域は,基準面 A からこう配が付いてもよく,基準面 A から 3.0 mm の位置で球状プローブによって測

定したとき,基準面 B からの位置は,次による。

l

303

 = 20.36 mm

±0.10 mm


10

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

8.3.4

ハンドリングノッチ(図 3,図 及び図 7)  ハンドリングノッチは,3 か所のノッチとし,次によ

る。

底面ノッチの寸法は,次による。

l

21

 = 81.00 mm

±0.25 mm

l

22

 = 82.00 mm

±0.25 mm

l

23

 = 6.00 mm

±0.25 mm

底面ノッチの幅は,次による。

l

9

≧4.75 mm

底面ノッチの深さは,次による。

l

20

≧8.70 mm

側面ノッチの寸法は,次による。

l

24

 = 6.00 mm

±0.50 mm

l

25

 = 18.00 mm

±0.50 mm

α

2

 = 30°

±2°

α

3

 = 60°

±2°

l

26

 = 2.25 mm

±0.50 mm

l

27

 = 10.75 mm

±0.50 mm

8.3.5

誤挿入防止(図 及び図 6)  カートリッジは,間違った方向で装置内へ挿入するのを防止するた

めに,ケースの前面に切り欠きをもつ。この部分は,類似しているが同一ではない構造の不適合カートリ

ッジの使用を防止する。

ノッチの深さは,次による。

l

28

 = 5.00 mm

±0.25 mm

面は,l

29

 = 16.80 mm

(公称)の規定及び 8.3.8 の中央窓を同一中心とする半径 r

5

 = 51.50 mm

(公称)の

円弧に接する。面の寸法は,公称値に対して 0.5 mm 以内とする。

8.3.6

スタック部(図 3,図 4,図 及び図 8)  ケースの底面は,4 か所に平行なスタックリブをもつ。

その寸法は,次による。

l

30

 = 3.00 mm

±0.20 mm

l

31

 = 67.45 mm

±0.20 mm

l

32

 = 6.00 mm

±0.20 mm

l

108

≦1.20 mm

l

200

 = 50.00 mm

±0.30 mm

隅の半径は,次による。

r

6

≧ 0.60 mm

高さは,次による。

l

33

 = 0.50 mm

±0.15 mm(各スタックリブの周りを部分的に測定)

ケースの上面は,各スタックリブが入るためにへこませた領域をもつこととする。

その寸法は,次による。

l

34

 = 67.45 mm

±0.30 mm

l

35

 = 6.60 mm

±0.30 mm

l

36

 = 4.30 mm

±0.30 mm


11

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

l

201

 = 50.00 mm

±0.30 mm

へこませた領域の深さは,次による。

l

37

≧ 0.85 mm

へこませた領域の半径は,次による。

r

7

≦ 0.35 mm

8.3.7

後面のラベル領域(図 5)  ラベル領域は,ケース後面に 1 か所とする。ケース底面からラベル領

域の下縁までの距離は,次による。

l

38

 = 2.00 mm

±0.25 mm

ラベル領域は,後面から最小 0.20 mm,最大 0.50 mm へこむこととする。隅の半径は,次による。

r

8

≦ 1.25 mm

ケース左面からラベル領域の縁までの距離は,次による。

l

40

 = 7.50 mm

±0.25 mm

ラベル領域の幅は,次による。

l

41

 = 80.00 mm

±0.35 mm

ラベル領域の上側は,次による。

l

42

 = 19.50 mm

±0.35 mm

8.3.8

中央窓(図 3)  ケースの底面は,ハブに装置の駆動軸が挿入できるように 1 個の中央窓をもつこ

ととする。

直径は,次による。

d

3

≧ 40.00 mm

中心は,次による。

l

43

 = 42.45 mm

±0.15 mm

l

44

 = 30.50 mm

±0.15 mm

8.3.9

スライド扉(図 及び図 16)  カートリッジの左面のスライド扉は,開いたときにカートリッジの

後面方向へスライドすることとする。この扉は,ケース内面構造によって位置を保つこととする。扉をス

ライドして完全に開く力は,l

50

の位置で測ったとき,1.30 N 以下とする。カートリッジの扉を閉じたとき

の力は,完全に閉じた位置で 0.20 N 以上とする。

扉の開口部寸法の詳細は,次による。

l

250

≧ 10.00 mm

r

9

 = 0.50 mm

±0.25 mm

l

46

≦ 0.75 mm(カートリッジケースの外へ突出しない)

l

47

 = 0.60 mm

±0.25 mm

l

48

≧ 2.95 mm

扉は,開いた状態ではカートリッジ 1 側面を保護することとし,8.3.10 に示すように開口部を設ける。

8.3.10

ケース開口部(図 及び図 16)  ケースは,扉が開いた位置で内部が見える開口部をもつこととす

る。この開口部は,リーダピンアセンブリが位置する箇所にある。

開口部は,次による。

l

45

 = 12.50 mm

±0.25 mm(

図 に示す中心線に対して配置)

l

49

≧ 17.20 mm

l

50

≧ 4.00 mm


12

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

r

10

≦ 2.50 mm

r

11

 = 1.00 mm

±0.25 mm

8.4

書込み禁止機構(図 及び図 5)  書込み禁止機構は,書込み禁止位置のとき,カートリッジ後面に,

かぎ(鍵)マークのような視認可能なロックマークによって識別できる平たんな面をもつこととする。書

込み可能位置での書込み禁止機構の面は,カートリッジケース底面から 0.30 mm までの位置とする。書込

み禁止位置での書込み禁止機構は,底面から 5.00 mm 以上の距離とする。書込み禁止機構を動かす力は,

カートリッジ表面に平行に加えたとき,2 N∼7 N とする。

ケース底面の検出位置は,次による。

l

51

 = 77.50 mm

±0.20 mm

l

52

 = 82.95 mm

±0.20 mm

ケース底面の検出領域は,次による。

d

4

≧ 4.00 mm

ケース後面の書込み禁止表示窓は,次による。

l

53

 = 7.50 mm

±0.50 mm

l

54

 = 14.50 mm

±0.50 mm

l

55

 = 5.75 mm

±0.50 mm

l

56

 = 15.75 mm

±0.50 mm

8.5

ケースの柔軟性  カートリッジのケース上面及び底面(図 参照)の柔軟性は,カートリッジを平

たんな面に置いて,これらの面に垂直に力を加えたときの観測ゆがみ量とする。

8.5.1

要求事項  ケースは,8.5.2 に示すよう 35.0 N の力を加えたとき,ゆがみ量を 2.50 mm 以下とする。

8.5.2

試験方法  ケースの柔軟性は,試験に適したロードセルを用いて圧縮モードによる万能試験機で測

定する。

図 に示した次の点に,半径 10 mm±1 mm の単一点荷重をケース上面に加える。

l

57

 = 53.90 mm

  公称

l

58

 = 76.00 mm

  公称

底面の同じ点に同じ方法で繰り返し測定する。

8.6

テープリール

8.6.1

ロック機構(図 9)  テープリールのロック機構は,許容範囲の環境条件下での輸送及び保管時に,

テープのパック張力を保持する。機能的にロック機構は,次の要求事項を満たさなければならない。

−  角度解像度は,3°  以下とする。

−  リールは,0.32 Nm 以下の力でテープをほどく方向に加えたとき,10°  以上回転してはならない。

ロック機構は,歯形リム部を通って突出している三つのパッドが装置とのインタフェースをもつ。ロッ

クパッドの寸法は,次による。

r

12

 = 17.50 mm

  公称

l

59

≧ 1.00 mm

l

60

≧ 3.00 mm

1

個のロックパッドの寸法は,2 個又は 3 個の歯を取り除いたスペース以下とする。ロックパッドは,歯

を 2 本取り除いたとき,両歯の中心とし,歯を 3 本取り除いたとき,中央の歯の中心とする。ロックパッ

ド間の角度は,次による。

α

5

 = 120.00°

  公称


13

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

パッドは,ロック位置又は未装着中の位置で,歯形リムの平たん面から 0.1 mm 以内とする。装置にカ

ートリッジを挿入したとき,パッドは,歯形リムの平たん面から 1.80 mm±0.15 mm へこむこととする。

ロックパッドの終端は,鋭い角,縁又は切り欠きがあってはならない。3 か所のロックパッドを動かす力

は,未装着時では,2.80 N 以上とし,装着時では,5.00 N を超えてはならない。歯形リムから突出してい

る 3 箇所のパッドは,非金属材料を使用することとする。

8.6.2

リール回転軸(図 3)  リール回転軸は,基準面 P に対して垂直とし,l

43

と l

44

で規定する中央窓の

中心を通ることとする。

8.6.3

リールフランジ(図 12)  リールフランジの外径は,次による。

d

5

≧ 96.80 mm

外径上でフランジのテープ側にある曲面の半径は,次による。

r

200

 = 0.50 mm

±0.25 mm

ハブ直径 d

9

でリールの下側フランジの内側から基準面 P までの距離は,次による。

l

66

 = 1.92 mm

±0.10 mm

ハブ直径 d

9

でリールの上側フランジの内側から基準面 P までの距離は,次による。

l

62

 = 14.88 mm

±0.10 mm

フランジの外径 d

5

でリールの下側フランジの内側から基準面 P までの距離は,次による。

l

63

 = 1.78 mm

±0.12 mm

フランジの外径 d

5

でリールの上側フランジの内側から基準面 P までの距離は,次による。

l

600

 = 15.02 mm

±0.12 mm

下側フランジの最大振れ幅は,テーパ状の面に沿った任意の直径位置で,0.165 mm とする。上側フラン

ジの最大振れ幅は,テーパ状の面に沿った任意の直径位置で,0.165 mm とする。テーパは,負の部分がな

く,上側及び下側フランジについて 0.03 mm 以下とする。テーパは,内径周辺のフランジの最小高さと外

径周辺のフランジの最大高さの差で表し,両方とも下側フランジの基準面 P に対して測定する。

最小のハブ高さ(フランジ間の距離)は,直径 d

9

の位置で 12.78 mm とする。

フランジとハブ外面との交わる位置での半径は,次による。

r

13

≦ 0.08 mm

8.6.4

金属インサート(図 9,図 11 及び図 12)  リールは,低炭素鋼(AISI 10051095)製で腐食防止

のためニッケルめっきを施した金属インサートをもつこととする。

その厚さは,次による。

l

61

 = 1.00 mm

±0.06 mm

外径は,次による。

d

6

 = 30.00 mm

±0.25 mm

内径は,回転軸と 0.20 mm 以内で同軸とし,次による。

d

7

 = 9.00 mm

±0.25 mm

金属インサートは,基準面 P と 0.15 mm 以内で平行とし,150 N 以下の引張り力に耐えることとする。

インサートと成形リールとの間の引張り力を改善するためにインサートに孔を設ける場合,孔の全面積は,

10.0 mm

2

を超えてはならない。

8.6.5

歯形リム(図 9,図 12 及び図 14)  リールは,中央窓を通ってアクセス可能な歯形リムをもつこと

とし,その寸法は,次による。

d

16

 = 30.50 mm

±0.75 mm


14

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

d

8

 = 40.00 mm

±0.25 mm

8.6.6

リールハブ(図 12)  ハブの直径は,次による。

d

9

 = 44.00 mm

±0.10 mm

ハブは,次の要求事項を満たすこととする。

−  ハブ面の直線性は,0.04 mm 以内とする。

−  基準面 P に対する直角度は,0.07 mm 以内とする(基準面 P の規定は,8.6.8 参照)

−  円すい状テーパは,0.4  %を超えてはならない。

−  ハブ面の幅を横切る直径 d

9

の変化率は,1 mm に対し 0.025 mm を超えてはならない。

−  歯形リムの歯の円形ピッチ線に対して垂直なシリンダーのハブの全振れ幅は,0.10 mm を超えてはな

らない(TIR)

8.6.7

ハブとケースとの相対位置(図 3,図 9,図 10,図 11 及び図 12)  カートリッジの未装着時,歯形

リムの平たん面から基準面 A までの距離は,次による。

l

64

 = 0.25 mm

±0.25 mm

リールの d

16

の中心は,中央窓 d

3

図 参照)に対し,底面又は水平方向で,0.25 mm 以内とし,垂直方

向で(右側面又は左側面)0.30 mm 以内とする。

カートリッジの未装着時又は装着したとき,金属インサートの底面から基準面 P までの距離は,次によ

る。

l

65

 = 1.40 mm

±0.10 mm

カートリッジを装着したとき,三つのロックパッドは,パッドの先端から基準面 A までの距離は,次に

よる。

l

67

 = 3.25 mm

±0.25 mm

基準面 A から基準面 P までの距離は,次による。

l

69

 = 2.35 mm

±0.15 mm

リールとケース内面とのすき間は,すべての公差条件及び大きさに対して 0.50 mm 以下とする。

8.6.8

歯形リムの特性(図 9,図 13 及び図 14)  歯形リムは,42 個以上の歯をもち,歯の角度は,次に

よる。

α

6

 = 6°

±10′(非累積)

歯が,54 個(60−3×2;1 個のロックパッドに 2 個ずつ 3 セット)より少ない場合,歯は,隣接する 6

組に分け,3 個の歯より大きいギャップのないロックパッドに隣接して対称的に配置する。

歯は,ピッチ円直径 37.50 mm で規定する。

歯の仮想先端から底までの寸法は,次による。

l

70

 = 2.321 4 mm

基準面 P は,直径 37.50 mm でのハブ歯のピッチ線によって規定する面とし,距離 l

71

 = 1.160 7 mm

又は

歯の仮想先端から底までの寸法の 1/2 の位置とする。

歯の角度は,次による。

α

7

 = 30°

  公称

α

8

 = 15°

  公称

歯の角度

α

7

及び

α

8

の誤差は,10′(非累積)以内とする。

ピッチ線は,基準面 P の歯の円周とする。

歯先の平たん面は,次による。


15

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

l

72

 = 0.90 mm

±0.05 mm

歯底の溝は,次による。

l

73

≧ 1.16 mm(半径の中心)

l

74

 = 0.50 mm

±0.20 mm

歯形リムの外径寸法は,次による(

図 14)。

d

10

≧ 37.85 mm

d

11

 = 39.00 mm

±0.15 mm

α

9

 = 45°

± 5°

8.7

磁気テープ

8.7.1

テープの巻き方  カートリッジを上面から見たとき,テープの記録面が外側(ハブから遠い側)に

なるようにハブを反時計方向に回転させてハブに巻き付ける。

テープ終端は,ハブに固定してはならない。

8.7.2

巻き張力  テープは,1.00 N±0.40 N の張力で巻き付ける。

8.7.3

テープリールの巻き径  9.2 に示す 4 種類のテープ長のテープ巻き径は,次による。

タイプ A    295.33 mm  公称

タイプ B        234.06 mm  公称

タイプ C    204.48 mm  公称

タイプ D    169.82 mm  公称

8.7.4

慣性モーメント  リール及びテープの慣性モーメントは,次による。

空リール    28.46×10

-6

 kg

・m

2

±2.84×10

-6

 kg

・m

2

タイプ  A        16.69×10

-5

 kg

・m

2

±1.67×10

-5

 kg

・m

2

タイプ  B        7.88×10

-5

 kg

・m

2

±0.78×10

-5

 kg

・m

2

タイプ  C        5.49×10

-5

 kg

・m

2

±0.55×10

-5

 kg

・m

2

タイプ  D        3.73×10

-5

 kg

・m

2

±0.37×10

-5

 kg

・m

2

8.7.4.1

試験方法  慣性力装置でリールにねじり振動を与え,ユニバーサルカウンタによって振動周期を

測定する。振動周期を回転数に変換する。

8.8

リーダピンアセンブリ

8.8.1

リーダピンアセンブリの寸法(図 15)  リーダピンアセンブリの寸法は,次による。

l

75

 = 19.46 mm

±0.04 mm

l

76

 = 1.480 mm

±0.075 mm

l

77

 = 3.130 mm

±0.075 mm

d

12

 = 2.90 mm

±0.20 mm

l

78

 = 13.200 mm

±0.075 mm

l

79

 = 17.980 mm

±0.075 mm

d

13

 = 3.20 mm

±0.05 mm

d

14

 = 1.60 mm

±0.05 mm

r

14

≧ 0.05 mm

r

15

 = 14.75 mm

±4.75 mm(突起がない。

r

16

 = 0.20 mm

±0.10 mm

リーダピンアセンブリは,磁気レベルが 3 200A/m 以内の非磁性材を用いる。


16

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

8.8.2

リーダピンアセンブリへのリーダテープの取付け(図 15)  リーダテープは,リーダピンアセンブ

リ l

78

の中央に対して 0.15 mm 以内に付ける。

リーダピンアセンブリへのリーダテープの取付けは,d

12

を超えてはならない。

テープの下端は(

図 15 参照),リーダピンアセンブリの軸(d

14

の中心)に対してテープの始端から 150.0

mm

にわたって 0.50 mm 以内の垂直度を保たなければならない。

リーダピンアセンブリは,すべての動作環境条件下で 16 N の力が垂直にリーダピンアセンブリにかかっ

てもテープが抜けてはならない(7.2 参照)

リーダピンアセンブリの直径 d

12

の一部が開いている場合,テープは,

図 15 に示すように開いた部分が

カートリッジの前面に向くようにして中心ピンの周りに巻くこととする。開いた部分は,シリンダの 120°

を超えてはならない。リーダテープの自由端は,d

12

を 1.50 mm 以上はみ出してはならない。

8.8.3

ケース内のリーダピンアセンブリのラッチ(図 16 及び図 17)  この規格は,リーダピンアセンブ

リに関するラッチ機構の仕組みを規定するものでなく,リーダピンアセンブリの位置及びリーダピンアセ

ンブリをカートリッジから引出し又は挿入するのに要する力を規定する。

リーダピンアセンブリがケースにラッチするとき,その位置は,次による。

l

80

 = 13.50 mm

  公称

l

81

 = 6.30 mm

  公称

リーダピンアセンブリは,半径 0.25 mm の円内に納まることとする。

基準面 A に対するリーダピンアセンブリの保持位置は,次による。

l

82

 = 1.00 mm

±0.20 mm

リーダピンアセンブリの保持位置は,引込み案内部をもつこととし,その形状は,次による。

α

10

 = 20°

±2°

α

11

 = 10°

±2°

l

83

 = 1.00 mm

  公称

l

84

 = 1.50 mm

  公称

l

304

 = 3.50 mm

  公称

r

17

≧ 0.20 mm(突起又はばりがない。

l

305

≧ 0.40 mm

l

306

≧ 0.90 mm

引込み案内部は,突起又はばりがなく,ケース外側からへこんでいることとし,その寸法は,次による。

l

85

 = 0.50 mm

±0.20 mm

リーダピンアセンブリは,l

80

及び l

81

で規定する通常の保持位置からカートリッジの前面に向かって 0.60

mm

以内又はカートリッジ後面に向かって 1.34 mm 以内にあるとき,挿入力の規格を満足しなければなら

ない。引出し力及び挿入力は,リーダピンアセンブリ及びテープをカートリッジから引き出す又は押し込

むのに要する力とし,扉開閉の基準面に対して垂直に測定したとき,0.50 N を超え,1.50 N 未満とする。

保持手段及び又は位置関係は,リーダピンアセンブリに対してカートリッジの右面方向,又はカートリ

ッジの前面方向の右面から次の任意の角度で 6 N の力を加えたとき,リーダピンアセンブリの位置を保持

することとする(

図 16 参照)。

α

14

 = 85°


17

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

8.8.4

テープ出口の確保領域及び機構(図 16 及び図 17)  カートリッジは,機構のアクセス及びテープ

走行のために任意の部品又は材料がない空間をもつこととする。機構及びこれらを確保する全空間は,次

による。

l

202

≦ 2.10 mm

l

203

≧4.40 mm

l

204

≧ 1.90 mm

l

205

≦ 3.00 mm

l

206

≧17.25 mm

l

207

≧ 18.00 mm

l

208

≧ 18.50 mm

l

209

≧ 7.45 mm

l

210

≧ 14.70 mm(

図 17 のカートリッジの中心線に対して)

l

211

≦ 2.30 mm

l

212

≧ 19.10 mm

8.9

LTO CM

図 18)図 18 は,図 に示す下ケース底面の左面又は(リーダピンアセンブリ側)を上か

ら見たとき,LTO CM の配置を示す。この寸法は,次による。

l

86

 = 20.00 mm

±0.50 mm

l

87

 = 10.00 mm

±0.50 mm

l

88

 = 0.80 mm

±0.20 mm

r

18

 = 2.50 mm

±0.50 mm

ケース内での LTO CM の配置及び位置決めの寸法は,次による。

l

89

 = 1.50 mm

±0.25 mm

l

90

 = 1.50 mm

±0.25 mm

l

91

 = 5.00 mm

±0.30 mm

α

12

 = 45°

±3°

金属製部品は,LTO CM に対して 2.00 mm 以内に近付けてはならない。

8.10

カートリッジ検知領域(図 3)カートリッジが正しく装着したことを機構的に検知する検地領域は,

基準面 A にもつこととする。

位置 1 は,次による。

l

51

 = 77.50 mm

±0.20 mm

l

93

 = 88.45 mm

±0.20 mm

d

15

≧ 4.00 mm

位置 2 は,次による。

l

109

 = 18.00 mm

±0.20 mm

l

110

 = 24.00 mm

±0.20 mm

d

17

≦5.50 mm(カートリッジの縁内)

8.11

ハンドリンググリップ及び挿入表示(図 19)カートリッジの上面,底面及び側面は,カートリッジ

を手で操作するためのグリップを設けることとし,機構の中へカートリッジを正しく挿入する方向を示す

矢印を設ける。これらの寸法は,深さ 0.30 mm±0.10 mm で各面に成形する。

8.11.1

サイドグリップ  カートリッジ各側面のグリップ寸法は,次による。


18

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

l

94

 = 1.20 mm

±0.20 mm(6 か所)

l

95

 = 9.00 mm

±0.25 mm

l

96

 = 0.90 mm

±0.20 mm(5 か所)

l

97

 = 2.50 mm

±0.25 mm

8.11.2

挿入表示  正しい挿入表示は,カートリッジ側面の中央側に位置し,次による。

l

98

 = 4.70 mm

±0.30 mm

α

13

 = 86.0°

±3.0°

円弧の中心及び半径は,次による。

l

99

 = 36.00 mm

±0.40 mm

l

100

 = 52.70 mm

±0.40 mm(カートリッジの中心線)

r

19

 = 24.0 mm

±0.40 mm

8.11.3

トップグリップ  カートリッジ上面のグリップ寸法は,次による。

l

101

 = 0.90 mm

±0.20 mm(9 か所)

l

102

 = 1.20 mm

±0.20 mm(10 か所)

r

20

 = 50.0 mm

±0.40 mm

r

21

 = 46.0 mm

±0.40 mm

r

22

 = 35.00 mm

±0.40 mm(2 か所)

r

23

 = 39.0 mm

±0.40 mm(2 か所)

r

20

及び r

21

は,次の中心からとする。

l

103

 = 25.00 mm

±0.40 mm

l

100

 = 52.70 mm

±0.40 mm

r

22

及び r

23

は次の中心からとし,r

20

及び r

21

に接する。

l

104

 = 39.00 mm

±0.40 mm

8.11.4

ボトムグリップ  カートリッジ底面のグリップ寸法は,次による。

l

105

 = 1.20 mm

±0.20 mm(6 か所)

l

106

 = 0.90 mm

±0.20 mm(5 か所)

r

24

 = 18.0 mm

±0.40 mm

r

25

 = 13.0 mm

±0.40 mm

カートリッジ後面の中心位置は,次による。

l

107

 = 53.90 mm

±0.50 mm(ハブの中央窓の中心)

8.12

パッド印刷領域(図 19)  カートリッジは,パッド印刷,ロゴ成形又はラベルちょう(貼)付のた

めに 2 か所の領域をもつこととし,その寸法は,次による。

l

213

 = 15.00 mm

(カートリッジの中心線からの公称)

l

214

 = 15.00 mm

(カートリッジの中心線からの公称)

l

215

 = 5.00 mm

(ハンドリンググリップで決まる曲線からの公称)

l

216

 = 5.00 mm

(カートリッジの外側の縁からの公称)

第 2 の領域は,カートリッジの中心線で映した第 1 の領域の鏡像とする。

8.13

不透明性  光波長 600 nm∼1 100 nm の光を照射したとき,カートリッジケースの任意の二つの壁を

通過する光透過率は,5  %以下とする。


19

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  1  カートリッジの全体外観

  2  基準面 A,基準面 B 及び基準面 C の外観


20

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  3  底面


21

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  4  上面


22

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  5  後面

  6  前面

l

37

l

16

l

28

r

2


23

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  7  右面

  8  扉が開いている状態の左面

l

303


24

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  9  リールのロック解除パッド部

 10  未装着時のハブ及びブレーキアセンブリの断面

 11  図 10 の部分拡大図

l

59

d

5

  図 11

参照

l

65

l

61

l

64


25

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 12  カートリッジを装置に装着したときのハブ及びブレーキアセンブリの断面

 13  歯を直径 37.50 mm の位置で切り取り,リールの中心方向の外観の断面

d

7

l

73

l

71

l

72

α

7

α

8

d

7

l

69

l

66

(d

9

にて

)


26

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 14  歯部分の断面

α

2


27

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 15  側面及び上面から見たテープが付いた状態のリーダピンアセンブリ

l

82

L

76


28

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 16  保持位置にあるリーダピンアセンブリ及び閉じた状態の扉の詳細

l

202

l

203

α

10

α

11

l

83

l

85

l

84

l

46

l

304

l

47

r

11

r

9

l

305

r

17

α

14


29

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 17  保持位置にあるリーダピンアセンブリ及び開いた状態の扉の左面の外観

l

82

l

21

1


30

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 18  LTO CM の位置

l

90

α

12

l

88

l

91


31

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 19  ハンドリンググリップ及びカートリッジ挿入表示

9.

テープの機械的・物理的特性及び寸法

9.1

材料  テープは,ガラス転移点が 125  ℃より高いベース材料[ポリエチレン 2.6−ナフタレート

(PEN)

又は同等品]からなる。ガラス転移点は,tan (δ)  の極大値の温度と定義する(ASTM D 4092-01:1996

及び ASTM D 4065-01:1995 参照)

。ベース材料は,その片面に適切なバインダに分散した強磁性体の強固

で柔軟性の層を塗布する。テープの裏面は,非強磁性体の導電性塗布液を塗布する。

l

94

l

97

l

102

l

101

l

96

α

13


32

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

リーダテープは,ポリエチレンテレフタレート(又は同等品)のベース材料からなる。前面及び裏面に

塗布層があってもよい。

スプライシングテープは,片面にアクリル系(又は同等品)接着剤を塗布したポリエチレンテレフタレ

ート(又は同等品)からなるものとし,磁気テープの裏面側にはり付ける。

9.2

テープ長

9.2.1

磁気テープ長  接合部からハブまでのテープ長は,次による。

タイプ A  :609.0 m±1.0 m

タイプ B  :319.0 m±1.0 m

タイプ C  :203.0 m±1.0 m

タイプ D  :87.0 m±1.0 m

9.2.2

リーダテープ長  リーダテープ長は,900 mm±30 mm とする。

リーダテープ及び磁気テープは,重ねて接合してはならない。リーダテープ及び磁気テープは,スプラ

イシングテープ部でカールしたり盛り上がった隅又は縁がない平たんなものでなければならない。リーダ

テープと磁気テープの終端との間隔は,0.20 mm 未満とする。

接合部でのリーダテープと磁気テープとのオフセットは,0.30 mm 未満とする。リーダテープの下端は,

磁気テープの下端と 1°  以内の傾きとする。

9.2.3

スプライシングテープ長  スプライシングテープ長は,14.0 mm±1.0 mm とする。

スプライシングテープは,リーダテープの端から 6.0 mm∼8.0 mm の範囲とし,磁気テープ端から 6.0 mm

∼8.0 mm の範囲とする。

9.3

テープ幅

9.3.1

磁気テープ幅  テープ幅は,縁から縁までテープを横切って測定することとし,12.650 mm±0.006

mm

とする。テープ幅の偏差は,0.006 mm 以下とする。

9.3.2

リーダテープ幅  リーダテープ幅は,12.650 mm±0.010 mm とする。

9.3.3

スプライシングテープ幅  スプライシングテープ幅は,12.20 mm±0.20 mm とする。

リーダテープ及び磁気テープの幅を横切る位置並びにスプライシングテープの幅は,スプライシングテ

ープの下端が他の二つのテープの下端から 0.40 mm∼0.05 mm の範囲とし,スプライシングテープの上端

は,他の二つのテープの上端から 0.40 mm∼0.05 mm の範囲とする。

9.3.4

試験方法  試験方法は,次による。

a)

テープを平らに保つ。

b)

テープに張力を加えないで,校正済み顕微鏡,プロファイルプロジェクタ又は同等品で 1 µm 以上の

精度のものを用いて,幅を測定する。

c)

測定は,100 mm 離れた点で 9 回繰り返す。

d)

テープ幅は,測定した幅の平均値とする。

e)

テープ幅の偏差は,測定値の最大値と最小値との差とする。

9.4

テープ厚さ  テープの総厚は,ベースフィルム,磁性層,下塗り層及び裏面塗布層からなる。テー

プの平均総厚は,8.9 µm±0.3 µm とする。

リーダテープの総厚は,17.0 µm±1.0 µm とする。

スプライシングテープの厚さは,最大 24.0 µm とする。

接合した位置の総厚は,リーダテープ及びスプライシングテープからなり,42.0 µm を超えてはならな

い。


33

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

9.4.1

試験方法  試験方法は,次による。

a)

測定方法は,10 枚以上のテープを重ねて測定し,精度 0.04 µm 又はそれ以上で平均厚さを求める。

b)

テープ長 2.0 m に沿って最低 10 回を測定する。

c)

テープの総厚は,測定した厚さの平均値とする。

9.5

長手方向の湾曲  テープ縁の湾曲半径は,33 m 以上とする。

9.5.1

試験方法  試験方法は,次による。

テープ長 1.0 m を巻きほぐし,

平滑面上で自然な湾曲を出すテープ長 1.0 m の弦からの偏差を測定する。

偏差は,3.8 mm 以下とする。この偏差値は,最低 33 m の半径の湾曲に相当する。

9.6

縁品質  テープは,その縁が均一で欠陥がないように製造する。

9.6.1

縁偏差  サンプル長 50 mm にわたる計算縁位置からテープ基準縁までの偏差は,3.5 µm 以下とす

る。この測定は,サンプルに 1.00 N±0.05 N の張力を加えて,精度 0.5 µm で次の試験方法又は同等の方法

で行う。

9.6.1.1

試験方法

a) 450

mm

のサンプルに 1.00 N±0.05 N の張力を加える。

b)

校正済みの縁位置センサ(

図 20 参照)を用いて,精度 0.5 µm 又はそれ以上でサンプルのテープ縁 250

mm

にわたって 0.25 mm 間隔で測定する。テープは,測定点で平らに保つこととする。

c)

最初の 50 mm 長の縁位置データを用いて,線形回帰分析で全長の縁位置を計算する(

図 21 参照)。

d)

この長さのうちで縁測定の最大偏差を計算した縁位置から決定する(

図 21 参照)。

e)

次の 50 mm 長の計算の開始位置を 0.25 mm 間隔で移動する。

f)

c)

d)及び e)を,テープ縁の 250 mm にわたって 50 mm ずつ繰り返す。

g)

縁の偏差は,d)  からの 801 個の値の平均とする。

 20  縁偏差の測定

1.00 N

1.00 N


34

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 21  縁偏差

9.7

テープ平面性  テープは,自然で平らに置いた状態で測定することとし,平面性は,カッピング,

カール及びツイストを規定する。

9.7.1

カッピング  テープが幅方向に平面から浮き上がる量は,負のカッピングとして 0.0 mm∼1.5 mm

とする。負のカッピングは,磁気層を上向きにしてテープを平面の上に置いたとき,テープの中心縁から

の浮き上がりとする。

9.7.1.1

試験方法  試験方法は,次による。

テープを長さ 1.0 m±0.1 m 切り取る。これを 24 時間以上 7.1 の試験環境下につり下げ,その両面を同じ

環境下に自然に放置する。テープから長さ約 300 mm の試験片を切り取る。これを磁性面を上にして光学

的な平面上に置き,テープの端が平面に着いていることを確かめる。テープの中心 100 mm をカッピング

測定に用いる。精度 0.01 mm 以上の光学コンパレータを用い平面からの最大浮き上がり量を測定する。25

mm

間隔でこの測定を 4 回繰り返す。カッピングは,これら 5 回の測定の平均値とする。

9.7.2

カール及びツイスト  カールは,テープを自然に放置したとき,長手方向の湾曲とする。カールは,

テープを自然につり下げたときに生じるツイストを測定する。ツイストは,15°  の精度で 0°±180°  を測定

する。

9.7.2.1

試験方法  試験方法は,次による。

テープの 0.50 m±0.05 m の長さに切り取る。その一端に 200 mg のおもりを付ける。これを 24 時間以上

7.1

の試験環境下に一端から垂直につり下げて,両面を同じ環境下に自然に放置する。カールがないとき,

テープは,ツイストしないでまっすぐ下につり下がる。カールがあるとき,保持している端に対してテー

プの底がツイストし始める。ツイストは,保持している端に対する回転角度で測定する。

9.8

塗布面の接着強度  塗布層をベース材料からは(剥)がす力は,1.0 N 以上とする。

9.8.1

試験方法

a)

長さ約 380 mm のテープの試験片を取り出し,その一端から 125 mm の箇所に記録層の幅を横切って

けがき線を一本引く。

b)

非アクリルベースの両面感圧テープを用いて試験片の全幅に平滑な金属板を付ける。記録面を金属板

に向ける(

図 22 参照)。

c)

試験片をけがき線に沿って 180°  折り曲げ,試験片の自由端と金属板とを万能試験機に取り付け,速

度 1 000 mm/min で引っ張る。


35

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

d)

塗布面をベース面から最初にはがすときの力の値を記録する。この値が 1.0 N 以下のとき,テープは,

試験に不合格とする。力が 1.0 N を超える前に試験片が両面接着テープからはがれたとき,非アクリ

ル系両面接着テープの別のタイプを使う。

e)

裏面の塗布層についてもこの試験方法で測定する。

 22  塗布面の接合強度の測定

9.9

層間の粘着  層間の粘着は,隣接層と密着したとき,この隣接層にそれ自身で結合して層間が自由

及び円滑な分離を妨げる状態とする。

9.9.1

要求事項  隣接層間は,簡単に離れて,塗布面にはく離などの損傷がないこととする。

9.9.2

試験方法  試験方法は,次による。

a) 1m

長のテープを磁性層を内面にして,水平に置いた直径 12.7 mm のステンレス鋼シリンダに接着剤

で止める。

b)

テープの端に 100 g のおもりを付ける。

c)

おもりの 25.4 mm 上の箇所に,両面接着テープを短い幅で磁性層面にはり付ける。

d)

シリンダをゆっくり回転させ,テープを一様に巻く。両面接着テープで終端を止め,おもりを取り除

いたとき,テープが巻きほどけないようにする。

e)

テープを巻いたシリンダを,次の温度・湿度サイクルの環境下に放置する。

時間

温度

湿度

16

時間∼18 時間 54

℃ 85

4

時間 54

℃ 10

%以下

1

時間∼2 時間 21

℃ 45

f)

ロールの終端を開いて両面接着テープを除去する。

g)

テープの自由端を開放する。

h)

外側の 1 枚又は 2 枚の巻きは,接着することなくほどけるようにする。

i)

シリンダからテープをほどいて検査する。

j)

テープはシリンダに直接接した箇所を除いて,塗布層のはく離がないようにする。


36

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

単位  mm

 23  層間の粘着力の測定

9.10

摩擦係数

9.10.1

要求事項  測定は,温度 23  ℃±2  ℃及び湿度 45  %±5  %の環境下で行う。

磁性面と裏面との間

−  静的摩擦係数  ≧ 0.20

−  動的摩擦係数  ≧ 0.20

磁気面と他の材料との間

− 0.10 ≦  静的摩擦係数  ≦ 0.30

− 0.10 ≦  動的摩擦係数  ≦ 0.30

裏面と他の材料との間

− 0.10 ≦  静的摩擦係数  ≦ 0.25

− 0.10 ≦  動的摩擦係数  ≦ 0.25

試験片の表面仕上げは,R

a

= 70 nm

±10 nm とする。

9.10.2

磁性面と裏面との動的摩擦の測定方法

a)

直径 25.4 mm の

/TiC

O

Al

3

2

製シリンダにテープの第 1 の試験片を裏面を外側にして全巻き角度が 180°

以上で巻き付ける。

b

)

第 2 の試験片を,

磁気面を内側にして第 1 の試験片の周りに全巻き角度が 170°∼180°  で巻き付ける。

c

)

外側の試験片の一端に F

1

 = 0.64 N

の力を加える。

d

)

他端に張力計を直線スライド上に付ける。

e

)

スライドを速度 0.5 mm/s で動かすのに必要な力 F

2

を測定する。

f

)

動的摩擦係数γは,次の式による。

)

/

1

)(

/

(

ln

1

2

θ

γ

F

F

=

12.7

12.7

25

.4


37

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

ここに,θは,ラジアン単位の巻き付け角度とする。

9.10.3

裏面と SS-310 ステンレススチールとの動的摩擦の測定方法

a

)

テープ片を SS-310 ステンレススチールの直径 25.4 mm のシリンダの周りに裏面を内側にして,全巻き

角度が 170°∼180°  で巻き付ける。

b

)

外側の試験片の一端に F

1

 = 0.64 N

の力を加える。

c

)

他端に張力計を直線スライド上に付ける。

d

)

スライドを速度 0.5 mm/s で動かすのに必要な力 F

2

を測定する。

e

)

動的摩擦係数γは,次の式による。

)

/

1

)(

/

(

ln

1

2

θ

γ

F

F

=

ここに,θは,ラジアン単位の巻き付け角度とする。

9.10.4

磁気面と

/TiC

O

Al

3

2

セラミックとの動的摩擦の測定方法

a)

直径 7.0 mm の

/TiC

O

Al

3

2

製シリンダに,テープの試験片を磁気面を内側にして全巻き角度が 170°∼

180°

で巻き付ける。

b)

外側の試験片の一端に F

1

 = 0.64 N

の力を加える。

c)

他端に張力計を直線スライド上に付ける。

d)

スライドを速度 0.5 mm/s で動かすのに必要な力 F

2

を測定する。

e)

動的摩擦係数γは,次の式による。

)

/

1

)(

/

(

ln

1

2

θ

γ

F

F

=

ここに,θは,ラジアン単位の巻き付け角度とする。

9.11

表面品質  記録面は,きず,ぎざぎざ及びしわがないこととする。

9.11.1

表面粗さ  表面粗さは,JIS B 0601 によって測定する。

9.11.1.1

要求事項

−  記録面の算術平均表面粗さは,Ra = 6.0 nm±3.0 nm とする。

−  裏面の算術平均表面粗さは,8.0 nm<Ra<50 nm とする。

9.11.1.2

試験方法  表面粗さの測定は,長波長が最大 0.8 nm の非接触測定機器を用いて行う。

9.12

研磨性  テープの研磨性は,磁性面による磁気記録ヘッドの磨耗度合いとする。

附属書 によって測定したとき,アルフェシル磨耗バーの平均磨耗パターン長は,新しいテープを 100

回繰り返し走行した後に,35 µm∼65 µm とする。テープと同じ部分で同様の測定を繰り返したとき,磨耗

パターン長は,30  %以内とする。

測定は,温度 23  ℃±2  ℃及び湿度 45  %±5  %の環境下で行う。

リーダテープのアルフェシル磨耗バーの平均磨耗パターン長は,

100

回繰り返し走行した後で最大 81 µm

以内とする。

9.13

引張り強度  測定は,JIS K 7127 による。試験片の長さは,最低 150 mm の長さとし,引張り比率

0.1/min

(テープ長の 10  %/min)で測定する。

9.13.1

破断強度  試験片が破断点に達するまで負荷を加える。この点に達するのに要する最大の力をテー

プの破断強度とする。

9.13.1.1

要求事項  磁気テープの破断強度は,28 N 以上とする。リーダテープの破断強度は,28 N 以上

とする。リーダテープの破断強度でのリーダテープの伸びは,80  %以上とする。

9.13.2

オフセット降伏強度  オフセット降伏強度は,応力ゆがみ曲線の最初の比例部分を延長した箇所の

ゆがみが 0.2  %超えた点の応力とする。


38

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

9.13.2.1

要求事項  磁気テープのオフセット降伏強度は,7 N 以上とする。

磁気テープ,スプライステープ及びリーダテープの全体アセンブリのオフセット降伏強度は,7 N 以上

とする。

7 N

の負荷を加えた後,磁気テープ,スプライステープ及びリーダテープの全体アセンブリは,9.2.2 

規格値を満たすこととする。

9.14

長手方向の弾力性  JIS K 7127 によって,応力を 0.4 N から 5. 0 N の範囲でテープの長手方向に加え

たとき,テープの引張り弾力性は,テープ長 100 mm 当たり 0.133 mm/N 未満とする。これは,長手方向テ

ープ弾性率が 6.9 GPa を超えることに相当する。

9.14.1

試験方法  テープの試験片 180 mm を万能試験装置に固定し,装置のがく(顎)の(挟込ジグの先

端)間隔が 100 mm 離れるように設定する。がく(顎)の引張り比率を 0.1/min(テープ長の 10  %/min)に

設定する。力に対する距離を測定する。0.5 N∼1.5 N の間の曲線のこう配を用いて弾性率及び引張り弾力

性を次の式で計算する。

弾性率(ヤング率)E = (

δ

F/WT)

×(1/(

δ

L/L))

引張り弾力性(

δ

L/L)

δ

F

ここに,

δ

F

力の変化 (N)

T

測定厚さ (mm)

W

測定幅 (mm)

δ

L/L

装置のがく(顎)間の元の長さで除したが
く(顎)間サンプル長の変化

9.15

残留伸び  残留伸びは,テープの長さ方向に張力を加え,これを除去したときに残る永久伸びとす

る。

9.15.1

要求事項  残留伸びは,元の長さの百分率で表したとき,0.03  %未満とする。

9.15.2

試験方法  約 1.0 m の試験片の元の長さを引張り力,0.1 N 未満を加えて測定する。2 N の力を 10

分間加える。この加えた力を除去し,3 分後に試験片の長さを測定する。

9.16

曲げ剛性  曲げ剛性は,テープを曲げたときの硬さとする。

9.16.1

要求事項  長手方向の曲げ剛性は,5 mg/µm∼9 mg/µm とする。

幅方向の曲げ剛性は,4 mg/µm∼8 mg/µm とする。

9.16.2

試験方法  曲げ剛性は,テープのループに加えた力の関数として変位量を測定して求めることとす

る(

附属書 参照)。

9.17

幅方向寸法安定性  幅方向寸法安定性は,環境条件下で測定したとき,テープ幅の変化の百分率と

する。テープの幅方向寸法安定性は,テープカートリッジの寿命中の使用環境条件で 0.6 N∼1.4 N の張力

にわたって 0.12  %以下とする。

9.18

塗布面の電気抵抗

9.18.1

要求事項  磁気テープ記録面の電気抵抗は,テープの任意の正方形で測定し,5×10

5

Ω∼5×10

10

Ωとする。

磁気テープ裏面の電気抵抗は,同様に測定し,2×10

6

Ω以下とする。

リーダテープの電気抵抗は,同様に測定し,1×10

12

Ω以下とする。


39

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

9.18.2

試験方法  7.1 の試験条件下で 24 時間,試験片を放置する。24 カラットの金めっきした半径 25.4 mm

で粗さ N4(ISO 1302 参照)以上に仕上げた 2 個の半円形の電極に記録面がこの各電極と接するよう置く

図 24 参照)。これらの電極は,水平で,中心距離が 12.65 mm となるように平行に置く。試験片の両端

に 1.62 N の力を加える。電極に 100 V±10 V の直流電圧を電流値が安定するまで印加し,電流地を測定す

る。この値から電気抵抗値を求める。試験片の 5 か所で測定を繰り返し,読み取った 5 個の抵抗値を平均

する。裏面についてもこの試験方法を繰り返す。

 24  電気抵抗の測定

試験片を固定するとき,電極間に試験以外の導電性パスがないことを確認する。

備考  表面が清浄に保たれていることに注意をする。

10.

磁気記録特性

10.1

概要  磁気テープは,メタル粒子の磁性塗膜をもつこととする。

10.2

試験条件  試験するとき,出力信号又は残留信号は,主基準テープで校正したテープ及び試験テー

プとともに同じ走行系で測定する。

磁気記録特性の試験は,特に規定がない限り,次による。

テープの条件  :サーボ信号記録済みテープ

テープ速度  :3.0 m/s

再生トラック幅  :12 µm±2 µm

ギャップアラインメント  :平均書込み反転と読取りギャップとの間 7′以下

書込みギャップ長  :0.9 µm±0.3 µm

書込みトラック幅  :27 µm±2 µm

シールドとシールドとの間隔  :0.4 µm 未満

書込み等価  :14.2 による書込み等価を適用

テープ張力  :1.0 N±0.1 N

記録電流      :1 ヘッドごとに最適記録電流を設定

記録密度      :TRD1

再生増幅器のバンド幅  :15 MHz 超

10.3

最適記録電流  最適記録電流は,基準記録電流の 80  %∼120  %とする。

d


40

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

基準記録電流は,二次基準テープの校正値を用いる。

10.4

信号振幅  平均信号振幅は,基準信号振幅の 80  %∼120  %とする。この平均値は,記録密度 TRD1

のトラックの 25.4 mm 長以上にわたって計算し,ミッシングパルスを除く。

基準信号振幅は,二次基準テープの校正値を用いる。

10.5

分解能  分解能は,記録密度 TRD1 の平均信号振幅と記録密度 TRD3 の平均信号振幅との比とし,

主基準テープの 85  %∼115  %とする。

主基準テープの分解能は,二次基準テープの校正値を用いる。

10.6

重ね書き  重ね書きは,密度 TRD1 で重ね書き後の残留低周波信号(密度 TRD3)と TRD3 の元の信

号振幅とに対する比とする。

10.6.1

要求事項  被試験テープの重ね書き値は,主基準テープの重ね書き値に対して+2.5 dB 未満とする。

  主基準テープの重ね書き値は,二次基準テープの校正値を用いる。

10.7

消去性能  テープの長手方向に 382 000 A/m の交流消去磁界をテープが受けたとき,残留するサーボ

信号振幅は,消去前のサーボ振幅の 2  %を超えないこととする。

参考  交流消去磁界は,サーボトラックを消去し,テープを使えない状態にする。

10.8

広帯域信号対雑音比  広帯域信号対雑音比 (BBSNR) は,密度 TRD2 で書き込んだテープの平均信

号出力と平均積算広帯域雑音出力との比とし,dB で表す。

10.8.1

要求事項  被試験テープの BBSN (BBSNR

tape

)

は,

附属書 によって測定したとき,主基準テープ

の BBSNR に対して,−2 dB を超えることとする。被試験テープの変調(又はスカート)雑音 SNRsk

tape

は,主基準テープの SNRsk

MSRT

に対して,−2 dB を超えることとする。

BBSNR

MSRT

及び SNRsk

MSRT

は,二次基準テープの校正値を用いる。

10.9

テープ品質

10.9.1

ミッシングパルス  ミッシングパルスは,再生信号振幅の欠損とする。ミッシングパルスは,ベー

ス対ピークの読取り信号振幅が,

テープ長 25.4 mm に密度 TRD1 で書き込んだ平均信号振幅の 1/2 の 35  %

未満とする。

10.9.1.1

定義  短欠陥は,1 個,2 個又は 3 個の連続するミッシングパルスとする。

長欠陥は,4 個以上の連続又は任意の連続する 500 バイト内に 1 個以上の短欠損のミッシングパルスと

する。

10.9.1.2

要求事項  1 トラック当たりの平均短欠陥率は,メートル当たり 20 個未満とする。

1

トラック当たりの平均長欠陥率は,メートル当たり 1.5 個未満とする。

平均長欠陥の長さは,3 660 RLL 符号化“1”未満とする。

10.9.2

ミッシングパルス領域  ミッシングパルス領域は,1 個のミッシングパルスから始まり,1 個のミ

ッシングパルスがなく 6 000 個のパルスが連続した場合に終了する。

10.9.2.1

要求事項  ミッシングパルス領域は,20 mm 長を超えてはならない。

11.

サーボバンドの記録方法

11.1

概要  テープは,5 本のサーボバンドをあらかじめ記録し,それぞれのサーボバンドに複数のサーボ

位置を定める。サーボ位置は,カートリッジがカートリッジ装置内で作動中にトラック追随のために用い

る。サーボバンドは,カートリッジにデータの記録及び再生に使用する前に書き込み,すべてのサーボ位

置は,テープ基準縁から特定の距離に位置する。

テープの基準縁は,テープカートリッジのハブを観察者の右側に置いてテープの記録側を見たときの底


41

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

面側の縁とする。

各サーボバンドは,18 本のサーボストライプからなりサーボフレームを含む。サーボフレームは,テー

プの長さに沿って長手方向の位置を表す LPOS ワードを符号化する。サーボバンドに沿ってサーボフレー

ムを長手方向に移動することによって,サーボバンドを一意に識別する。サーボバンドの詳細は,

図 25

図 26 及び図 28 に示す。

 25  サーボバンド位置

11.2

サーボバンド  5 サーボバンドは,0∼4 の番号とする。データトラックは,サーボバンド対の間に

記録することとする(

図 25 参照)。サーボバンドは,記録済みのサーボストライプからなる。

11.2.1

サーボストライプ  サーボストライプは,2.1 µm±0.4 µm 離れた二つの磁気反転部とし,サーボス

トライプの幅は,テープ基準縁から垂直に測定し,次による。

                    186 µm

µm

6

µm

0

+

11.2.2

サーボバースト  サーボバーストは,サーボストライプ群の A バースト,B バースト,C バースト

及び D バーストの 4 種類とする。A バースト及び B バーストは,それぞれ 5 ストライプとし,C バースト

及び D バーストは,それぞれ 4 ストライプとする。1 LPOS ワードの長さにわたって平均したとき,同一

のサーボバースト内のサーボストライプの第一の反転部は,サーボフレーム符号化(11.3 参照)の場合を

除き,5.00 µm±0.05 µm 間隔とする。

11.2.3

サーボフレーム  サーボフレームは,A バースト,B バースト,C バースト及び D バーストから構

成する。サーボサブフレーム 1 は,A バースト及び B バーストとし,サーボサブフレーム 2 は,C バース

ト及び D バーストとする。サーボフレーム寸法の許容幅は,サーボ書込み及びテープの寸法安定性の影響

を含み互換性を保証する(

図 26 参照)。

バーストの第 1 ストライプは,

次のバーストの第 1 ストライプに対応し,

バーストの第 2 ストライプは,

サーボバンド幅

テープ縁バンドガード


42

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

次のバーストの第 2 ストライプに対応する。バーストのストライプは,次のバーストの対応するストライ

プと同じ番号とし,4 本又は 5 本のストライプを通して連続する。

対応するストライプの相対的位置は,二つのうちのストライプの第 1 反転から対応する二つのうちのス

トライプの第 1 反転の間で測定する。

サーボバンドの中心線は,1 LPOS ワードの長さにわたる 5 組の A-B ストライプ対と 4 組の C-D ストラ

イプ対の平均距離が,50.00 µm とする。

− 1

LPOS

ワードの長さにわたる A バーストと B バーストに対応する 5 ストライプ間の平均距離は,

50.00

µm

±0.05 µm とする。

− 1

LPOS

ワードの長さにわたる C バーストと D バーストに対応する 4 ストライプ間の平均距離は,

50.00

µm

±0.05 µm とする。

− 1

m

の長さにわたる A バーストと C  バーストの対応する 4 ストライプ及び C バーストと A バースト

の対応する 4 ストライプとの間の長周期平均距離は,100.00 µm±0.15 µm とする。任意の 4 個の隣接

するサブフレーム A バーストと C バーストの対応するストライプ及び C バーストと A バーストの対

応するストライプの間との短周期平均距離は,長周期平均距離に対する偏差の 0.20  %以内とする。

− 1

LPOS

ワード長をわたる C バーストと A バーストの対応する 4 ストライプ間との平均距離は,

100.00

µm

±0.25 µm とする。テープの記録面を見たとき,テープ基準縁に垂直に引いた線と目的のストライ

プとの角度は,テープ上のストライプのアジマス角とする。テープ基準縁を下側にしたとき,正のア

ジマス角は,テープ基準縁に垂直な線から時計回り方向の回転角度とする。

−  A バーストの 5 ストライプは,1 LPOS ワード長にわたって平均したとき,アジマス角α

15

 = 6°

±5′

によって書き込む。

A

ストライプ及び B ストライプ  間の相対角度とストライプの直線性は,サーボバンドを横切る箇所で

の A-B バースト間隔の差についての要求事項によって制約される。同様の要求事項は,C-D バーストにつ

いても適用する。間隔の測定は,サーボバンドの中心線に対して対称的に置く対のクロステープポジショ

ンによる。平均 A-B バースト間隔は,1 LPOS ワード長さにわたって測定する。平均 C-D バースト間隔は,

1 LPOS

ワード長にわたって測定する。バースト間隔の差についての要求事項は,

表 による。

  1  バースト間隔

サーボバンド中心線に対する上下の位置

平均 A-B 又は平均 C-D バースト間隔の差

90.00 µm

37.90 µm

±0.10 µm

68.75 µm

28.95 µm

±0.10 µm

41.25 µm

17.37 µm

±0.10 µm

13.75 µm

5.79 µm

±0.10 µm


43

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 26  サーボフレーム

11.2.4

サーボ信号出力  情報交換用カートリッジのベースツーピークの平均サーボ信号出力は,すべての

サーボバンドの公称サーボ位置で,1 000 サーボストライプにわたって平均し,その値は,サーボバンド 1

の中心での主基準テープで測定した出力の 70  %∼150  %とする。主基準テープのサーボ信号出力は,二

次基準テープの校正値による。

A

ストライプ及び C ストライプの振幅は,500 本以上のストライプにわたって平均したとき,500 本以

上のストライプにわたって平均した B ストライプ及び D ストライプの振幅の 20  %以内とする。すべての

ストライプの平均振幅の測定は,同じ組のサーボフレームについて行う。

11.2.5

サーボ信号極性  テープが BOT から EOT まで走行するとき,サーボストライプの最初の反転は,

磁化ダイバージェンスが負の磁場を起源とする。第 2 の反転は,磁化ダイバージェンスが正の磁場となる

図 27 参照)。

 27  サーボ信号極性

トラック

ピッチ

A

バースト

B

バースト

C

バースト

D

バースト

サブフレーム 1

サブフレーム 2

サーボフレーム


44

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

11.2.6

サーボ信号欠陥  サーボフレームの欠陥は,サーボフレームに含む任意の 18 ストライプのピーク

ツーピークの平均ピークツーピーク信号の 25  %未満とする。平均サーボ信号出力は,1 000 サーボストラ

イプにわたって測定したピークツーピーク信号の平均とする。同時サーボフレーム欠陥は,同一 LPOS フ

レーム内の隣接サーボバンド中のサーボ信号欠陥とする。

サーボフェード欠陥は,11 以上連続するサーボフレーム(テープ上で 2.2 mm に相当)のピークツーピ

ーク信号振幅が平均サーボストライプ出力振幅の 25  %未満とする。

11.3

サーボフレーム符号化  サーボフレーム符号化は,テープの長手方向の絶対位置,製造業者のデー

タ及びサーボバンド識別情報とする。

11.3.1

位置及び製造業者データの符号化方法  位置及び製造業者データの符号化方法は,サーボサブフレ

ーム 1 のストライプの相対位置を移動して,サーボフレームの情報を符号化する(

図 28 参照)。サーボフ

レームは,

“1”又は“0”の一つのビットを符号化する。

 28  サーボフレーム符号化

“1”は,A バーストの第 2 ストライプを第 1 ストライプの方向へ 0.25 µm 移動し,A バーストの第 4 ス

トライプを第 5 ストライプの方向へ 0.25 µm 移動して符号化する。A バースト及び B バーストの対応する

ストライプ間で正しいタイミングを維持するため,同じ移動は,B バーストの第 2 ストライプ及び第 4 ス

トライプにも適用する。

サブフレーム 1

B

バースト

C

バースト

D

バースト

サブフレーム 1


45

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

“0”は,A バーストの第 2 ストライプを第 1 ストライプから遠ざかる方向へ 0.25 µm 移動及び A バース

トの第 4 ストライプを第 5 ストライプから遠ざかる方向へ 0.25 µm だけ移動して符号化する。A バースト

及び B バーストの対応するストライプ間で正しいタイミングを維持するために,同じ移動は,B バースト

の第 2 ストライプ及び第 4 ストライプにも適用する。

“1”及び“0”の符号化のための A バースト及び B バーストのストライプ間の距離並びにヌルデータ(C

バースト及び D バーストに使用)の公称距離は,

表 による。

  2  ストライプ間の距離

バースト内

ビット符号化

ストライプ 1 及び 2

の距離 (µm)

ストライプ 2 及び 3

の距離 (µm)

ストライプ 3 及び 4

の距離 (µm)

ストライプ 4 及び 5

の距離 (µm)

C

及び D 5.00

5.00

5.00

なし

A

及び B(

“1”

4.75 5.25 5.25 4.75

A

及び B(

“0”

5.25 4.75 4.75 5.25

LPOS

ワードは,テープの長手方向の位置情報に加えテープ製造業者の情報も含むこととする。

11.3.2  LPOS

ワードの構成  テープの長手方向の絶対位置及び製造業者データは,LPOS ワードに記録す

る。LPOS ワードは,36 サーボフレーム (7.2 mm) とし,テープの長手方向に連続して記録する。LPOS ワ

ードの配置は,

図 29 による。LPOS 値は,14 基本アルファベットとし(図 29 及び表 参照),LPOS ワー

ドの 6 個の LPOS シンボルによって決めることとし,次の式による。

LPOS

値 = L0+L1×14+L2×14

2

+L3×14

3

+L4×14

4

+L5×14

5

テープをカートリッジから順方向に引き出す場合,LPOS 値は,増加することとし,0∼7 529 535 とする。

LPOS

値は,36 サーボフレームごとに 1 ずつ増加することとし,距離 7.2 mm を表す。7 529 535 の次の値

は,0 とする。

0

への帰還は,単一のカートリッジでは発生しないこととする。LPOS 値による物理位置は,BOT から

EOT

へテープが走行するとき,サーボバンド 2 の中心線上の値を含む LPOS ワードの最後のサーボフレー

ムに続く点とする。

 29  LPOS ワードの配置


46

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

順方向での LPOS ワードは,7 個のシンボル及び 1 個の同期マークとし,次による。

LPOS

ワード:Sy,L0,L1,L2,L3,L4,L5,Tx

ここに, Sy:  ワードの同期マーク 

L0

:  長手方向位置の最下位シンボル

L1

:  長手方向位置の次の上位シンボル

L2

:  長手方向位置の次の上位シンボル

L3

:  長手方向位置の次の上位シンボル

L4

:  長手方向位置の次の上位シンボル

L5

:  長手方向位置の次の上位シンボル

Tx

:  テープ製造業者の情報の 1 シンボル

LPOS

ワードのシンボルは,ビットシーケンスの構成とし,

表 による。シンボル内の最上位ビットは,

サーボフレームの最初に符号化する。

LPOS

ワードは,36 ビットとし,36 サーボフレームの長さをもつ。

  3  LPOS ワードのシンボル

シンボル

ビットシーケンス

Sy 10000000

D 0001

C 0010

B 0011

A 0100

9 0101

8 0110

7 0111

6 1001

5 1010

4 1011

3 1100

2 1101

1 1110

0 1111

11.3.3

テープ製造業者コード化  シンボル Tx のシーケンスは,テープ上に製造業者ワードを形成する。

製造業者ワードは,初期の同期文字を含めて 97 Tx シンボルの長さをもち,次の構成とする。

製造業者ワード:D,A

0

,A

1

,A

0

,A

1

製造業者情報は,LPOS ワードに符号化し,

表 による。表 の LPOS 記録値は,LPOS ワード記録値に

対応するシンボル対を LPOS ワードへ記録することによって,

表 から 2 シンボルとして符号化する。表

3

の“D”のビットシーケンスは,製造業者ワードの同期文字を予約する。


47

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  4  テープ製造業者ワード文字

LPOS

記録値

シンボル対 A0,A1

LPOS

記録値

シンボル対 A0,A1

A 0.0 0 2.0

B  0.1 1 2.1

C  0.2 2 2.2

D 0.3 3 2.3

E  0.4 4 2.4

F  0.5 5 2.5

G 0.6 6 2.6

H 0.7 7 2.7

I  0.8 8 2.8

J  0.9 9 2.9

K 0.A . 2.A

L 0.B

, 2.B

M 0.C  ;  2.C

N 1.0

: 3.0

O 1.1 ! 3.1

P 1.2 @ 3.2

Q 1.3 # 3.3

R 1.4 / 3.4

S  1.5 % 3.5

T  1.6 & 3.6

U 1.7

空白 3.7

V 1.8 ( 3.8

W 1.9  )  3.9

X 1.A - 3.A

Y  1.B + 3.B

Z  1.C = 3.C

製造業者ワードの情報は,

表 による文字だけを含むこととし,次による。

“D”  :LPOS 符号化で定義するワード同期文字

yyymmdd

  :サーボ情報の書込み日付

MMMMMMMM

  :製造業者名の 8 文字フィールド

備考  ベンダ識別コードリスト及び登録に関する情報は,附属書 による。

JJJJJJJJ

  :テープパンケーキ識別用 8 文字の英数字フィールド

SSSS

  :サーボライタ識別用 4 文字の英数字フィールド

V0

∼V19  :20 文字の英数字ベンダ固有フィールド

11.3.4

クロステープ識別  サーボバンド の識別は,上下サーボエレメントで,サーボバンド 及びサー

ボバンド n+1 のフレームを読み取り,テープ上の相対位置としてもよい。

テープが順方向へ走行する(BOT から EOT へ)とき,サーボバンド に対するサーボバンド n+1 の相

対移動量は,

表 による。


48

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  5  クロステープ識別相対位置

サーボバンド n

サーボバンド n+1

サーボバンド n+1 の相対位置

0 1

33.33

µm

±4.16 µm 遅い

1 2

33.33

µm

±4.16 µm 早い

2 3

66.67

µm

±4.16 µm 遅い

3 4

66.67

µm

±4.16 µm 早い

11.4

サーボバンド位置  サーボバンド位置は,サーボバンド 4 がテープ基準縁に最も近く,サーボバン

ド 0 がテープ基準縁から最も遠いこととする(

図 25 参照)。

サーボバンド 4 の中心は,テープ基準縁から 607.5 µm±20.0 µm とする。

11.5

サーボバンドピッチ  サーボバンドピッチは,1 サーボバンドの中心と隣接するサーボバンドの中心

との距離とし,すべてのサーボバンド間について 2 858.8 µm±5.5 µm とする。

11.6

公称サーボ位置  6 個の公称サーボ位置は,サーボバンド内で 0∼5 の番号を付け,サーボバンド内

のテープ幅方向の位置で,B バーストに対する A バーストの開始端と D バーストに対する C バーストの

開始端との平均距離とし,

表 による。

  6  公称サーボ位置

サーボ位置

平均距離 (µm)

0 35.52

1 41.31

2 47.10

3 52.90

4 58.69

5 64.48

11.7

長周期平均サーボ位置  長周期平均サーボ位置は,2 個の隣接するサーボバンドを読み込むサーボエ

レメントによって測定する平均距離とする。この平均は,5 000 サーボフレームにわたるものとし(約 1 m

のテープ)

,次による。

ここに,サーボバンド の 番目のフレーム距離は,距離 n

j

とし,サーボバンド n+1 の 番目のフレー

ム距離は,距離 n+1

j

とする。

(

)

[

]

(

)

å

+

+

×

×

=

j

j

1

000

5

2

/

1

n

n

距離

距離

平均距離

任意のサーボ位置の長周期平均距離は,

表 による値の 0.1  %以内とする。

12.

データトラックの記録方法  データトラック記録方法は,書込み等価(1,7)ランレングスリミテッ

ド (RLL) 符号とし,次による。

−  “1”

:ビットセル中心で磁束反転

−  “0”

:ビットセル内で磁束反転がない。

12.1

物理的記録密度  物理的記録密度は,3 種類の試験記録密度とし,次による。

TRD1

は,繰返しビットパターン 10 を 14.2 による書込み等価器に入力した結果の記録密度とする。記録


49

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

密度は,1 mm 当たり 3 660 RLL 符号化データ“1”を含む最大記録密度とする。

TRD2

は,繰返しビットパターン 1000 を 14.2 による書込み等価器に入力した結果の記録密度とする。記

録密度は,1 mm 当たり 1 830 RLL 符号データ“1”を含む。

TRD3

は,

繰返しビットパターン 10000000 を 14.2 による書込み等価器に入力した結果の記録密度とする。

記録密度は,1 mm 当たり 915RLL 符号化データ“1”を含む。

12.2

公称ビットセル長  公称 RLL ビットセル長は,0.136 6 µm とする。

12.3

長周期平均ビットセル長  長周期平均 RLL ビットセル長は,トラックの 5 000 以上の連続するサー

ボフレーム(約 1 m のテープで 7.32×10

7

個の連続セル)について測定し,公称 RLL ビットセル長の 0.50  %

以内とする。

12.4

短周期平均ビットセル長(STA)STA は,特定の RLL ビットセルとし,先行する 366 ビット(約 50

µm

)にわたる平均値とし,公称ビットセル長の 4  %以内とする。

12.5  STA

変化率  STA 変化率は,任意の二つの連続する 366 ビットセル長にわたり 0.8  %を超えないこ

ととする。

100

×|STA

n

−STA

n

1

|/STA

n

≦ 0.8

12.6

ビットシフト  ビットシフトは,公称値からの RLL 符号化データ“1”の平均的偏位とし,公称ビ

ットセル長の 20  %以下とする。この要求事項は,不適正な書込み処理によって発生する系統的ビット移

動を防止する。試験方法は,

附属書 による。

12.7

記録特性試験条件  すべての記録特性試験条件は,10.  磁気記録特性による。

12.8

トラックシーケンスアドレッシング  トラックシーケンスアドレッシングは,トラック番号 0∼383

までの番号の 384 データトラックとし,データトラック番号 383 がテープ基準端に最も近いこととする。

隣接するサーボバンド間の領域は,データバンドとする。データバンドは,96 データトラックごとに,

2

,0,1 及び 3 の番号を付けた 4 データバンドとし,データバンド 2 がテープの基準縁に最も近く,デー

タバンド 3 が最も遠いこととする。

データサブバンドは,一つのデータバンド内でら(螺)旋状に動作する 12 データトラックセットとし,

データバンド当たり 8 データサブバンドとする。

同時記録トラックのセットは,トラックグループとする。テープは,48 トラックグループを含むことと

し,24 トラックグループは,LP3 から書込み LP4 を超えることとし,残りの 24 トラックグループは,LP4

を超えた箇所から書き込み LP3 を超えることとする。

ラップは,ラップ 0 から始まり処理の順番に番号を付けることとする。ラップは,データバンド 0 から

始まり S 字状に記録し,テープが BOT から EOT へ走行する間の記録を順方向ラップとし,テープが EOT

から BOT へ走行する間の記録を逆方向ラップとする。トラックのラップは,順方向ラップ,逆方向ラップ

の順に記録する。

12.9

データトラックの位置  データトラックの位置は,サーボ位置 0 の中心線を基準とする(図 30 参照)。

データバンドの第 1 データトラックの中心線とサーボ位置 0 との距離 l

1

は,次による。

l

1

 = 180.70 µm

±0.55 µm

トラックラップ内の隣接するトラックの中心線間の距離は,次による。

l

2

 = 330.00 µm

±0.55 µm

サーボ位置 0 とサーボ位置 5 との距離は,次による。

l

3

 = 137.50 µm

±0.55 µm

隣接するサーボバンドのサーボ位置 0 の距離は,次による。


50

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

l

4

 =2 858.80 µm

±5.50 µm

第 1 逆方向ラップの第 1 トラックの中心線とサーボ位置 5 との距離は,次による。

l

5

 = 347.2 µm

±0.55 µm

角度

α

15

は,11.2.3 によるストライプアジマス角度とする。

 30  データバンド

12.10

トラック幅  記録データトラックの公称幅は,27.5 µm とする。

書込み済みトラックの端は,公称トラック中心線から 10.0 µm 以上とする。

12.11

隣接トラックピッチ  同一方向にテープが走行する間に記録する任意の二つの隣接トラック中心

線間の距離は,トラック中心線に垂直に測定し,公称 27.5 µm とする。

反対方向にテープが走行する間に記録する任意の二つの隣接トラックの中心線間の距離は,トラック中

心線に垂直に測定し,公称 29.0 µm とする。

12.12

アジマス  アジマスは,データの磁束反転とテープ基準縁に垂直な線との角度とし,±12.0′を超

えないこととする。


51

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

12.13

全文字スキュー  全文字スキューは,CQ セットに属するトラックのビットが同一 CQ セットの任

意のトラックの一つの同時記録ビットからテープ基準縁に平行な方向で測定し,50RLL のビットセル長よ

り大きく偏位しないこととする。

12.14

チャネル配置  論理トラックは,論理トラックが 0∼7 へ上昇する順に物理トラックの配置とする。

  7  チャネル構成

ラップ

データバンド

物理トラック

ラップ

データバンド

物理トラック

0

0

192 204 216 228 240 252 264 276

24

2

288 300 312 324 336 348 360 372

1

0

203 215 227 239 251 263 275 287

25

2

299 311 323 335 347 359 371 383

2

0

193 205 217 229 241 253 265 277

26

2

289 301 313 325 337 346 361 373

3

0

202 214 226 238 250 262 274 286

27

2

298 310 322 334 346 358 370 282

4

0

194 206 218 230 242 254 266 278

28

2

290 302 314 326 338 350 362 374

5

0

201 213 225 237 249 261 273 285

29

2

297 309 321 333 345 357 369 381

6

0

195 207 219 231 243 255 267 279

30

2

291 303 315 327 339 351 363 375

7

0

200 212 224 236 248 260 272 284

31

2

296 308 320 332 344 356 368 380

8

0

196 208 220 232 244 256 268 280

32

2

292 304 316 328 340 352 364 376

9

0

199 211 223 235 247 259 271 283

33

2

295 307 319 331 343 355 367 379

10

0

197 209 221 233 245 257 269 281

34

2

293 305 317 329 341 353 365 377

11

0

198 210 222 234 246 258 270 282

35

2

294 306 318 330 342 354 366 378

12

1

96 108 120 132 144 156 168 180

36

3

0 12 24 36 48 60 72 84

13

1

107 119 131 143 155 167 179 191

37

3

11 23 35 47 59 71 83 95

14

1

97 109 121 133 145 157 169 181

38

3

1 13 25 37 49 61 73 85

15

1

106 118 130 142 154 166 178 190

39

3

10 22 34 46 58 70 82 94

16

1

98 110 122 134 146 158 170 182

40

3

2 14 26 38 50 62 74 86

17

1

105 117 129 141 153 165 177 189

41

3

9 21 33 45 57 69 81 93

18

1

99 111 123 135 147 159 171 183

42

3

3 15 27 39 51 63 75 87

19

1

104 116 128 140 152 164 176 188

43

3

8 20 32 44 56 68 80 92

20

1

100 112 124 136 148 160 172 184

44

3

4 16 28 40 52 64 76 88

21

1

103 115 127 139 151 163 175 187

45

3

7 19 31 43 55 67 79 91

22

1

101 113 125 137 149 161 173 185

46

3

5 17 29 41 53 65 77 89

23

1

102 114 126 138 150 162 174 186

47

3

6 18 30 42 54 66 78 90

13.

フォーマット

13.1

概要  このフォーマットで規定するデータの最小収集単位は,レコードとし,最大のレコードサイ

ズは,2

24

−1 バイトとする。ホストは,構造化方式内のデータの論理的な区切りを示すファイルマークを

用いてもよい。

13. 

では,誤り検出符号及び誤り訂正符号の使用方法を含み,ホストコンピュータから受信したデータ

に関するすべての操作について記述し,テープへの記録方法及びテープの配置についても記述する。

図 31 は,データのホストから記録テープへの変換方法を示す。

4

バイト CRC は,ホストから受信するレコードの終端に追加し,保護レコードを形成する。データ圧縮

アルゴリズムは,一つ以上の保護レコード及びファイルマークを処理して,シンボルストリームを生成す

る。シンボルは,使用者バイト,ファイルマーク及びコントロールシンボルから構成する。シンボルスト

リームは,403 884 バイトのセットに分割し,468 バイトの DSIT を追加した 404 352 バイトのデータセッ

トを構成する。データセットは,25 272 バイトの 16 個のサブデータセットに分割する。サブデータセット


52

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

は,54×468 バイトのマトリックスに配置し,二つのレベルの誤り訂正符号をデータセットに追加する。

サブデータセットの 468 バイトの各行は,12 バイトの C1 ECC を追加し,480 バイトのインターリーブコ

ードワード対を形成する。54 コードワード対は,54×480 バイトのマトリックスに配置し,マトリックス

の 54 バイトの各列に 10 バイトの C2 ECC を追加し,10 コードワード対を追加形成する。64×480 バイト

のマトリックスは,64 のコードワード対からなる ECC 符号化サブデータセットとする。

ECC

符号化データセットは,64×480 バイトの ECC 符号化サブデータセット 16 個からなる 491 520 バ

イトとする。ECC 符号化サブデータセットの各行は,480 バイトの ECC 符号化コードワード対とする。各

ECC

符号化データセットは,1 024ECC 符号化コードワード対をもつ。

コードワードクワッドは,連続する ECC 符号化サブデータセットに対応する行のコードワード対とヘッ

ダを組み合わせて形成する。

 31  ホストからテープへのデータの流れ

13.2

保護レコード  レコードは,ホストシステムからテープ装置システムによる処理及び記録のために

受信する。ユーザデータレコードは,4 バイトの CRC を追加し,保護レコードを完成する。CRC バイトは,

GF (256)

のリードソロモン (N,N-4)  符号とする。

GF (256)

の計算は,次の式による。


53

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

1

)

(

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF

256

)の基本要素

α

は,次の式による。

α=(0 0 0 0 0 0 1 0)

生成多項式は,次の式による。

1

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

201

2

246

3

201

4

129

128

127

126

=

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

x

x

x

x

G

α

α

α

α

α

α

α

CRC

バイトは,生成回路を介して必す(須)バイトの処理によって生成することにする。この回路は,

処理の開始に先立ちレジスタを

0

に設定する(

図 32 参照)。レジスタ

R0

R3

は,

8

ビット幅とする。デ

ータバイトは,生成器に順番に送出する。必す(須)バイトの処理は,

R3

の内容を

CRC3

に,

R2

の内容

CRC2

に,

R1

の内容を

CRC1

に,

R0

の内容を

CRC0

にして完了する。

CRC

バイトは,データバイトに

追加又はフィールドに配置するとき,

CRC3

バイトを最初に追加し,その後

CRC2

CRC1

及び

CRC0

の順

に追加することとする。

 32

CRC

生成回路

13.3

圧縮保護レコードの順序  一つ以上の保護レコード及びファイルマークは,シンボルストリームを

生成するためデータ圧縮アルゴリズム

(

ISO/IEC 22091

)

によって処理する。ファイルマークは,ホストレコ

ード間にあってもよく,圧縮保護レコードの外側にあるコントロールシンボルに符号化する。圧縮保護レ

コード内のシンボルは,圧縮データシンボル又はコントロールシンボルとすることができる。ファイルマ

ーク及びエンドマークのシンボルは,圧縮保護レコード内には存在してはならない。圧縮保護レコードの

外側にあるシンボルは,コントロールシンボルだけとする。コントロールシンボルのレコード終端は,圧

縮保護レコード内だけに存在する。

13.3.1

コントロールシンボル  コントロールシンボルは,データ圧縮処理の操作を制御するために使用す

ることとする。コントロールシンボルは,圧縮アルゴリズムをリセットするする箇所,現在用いている符

号化方式,レコードの境界の位置,ファイルマーク,フラッシュ箇所及びエンドマークを特定し,その内

容は,

表 による。


54

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  8  データ圧縮用のコントロールシンボル

コントロールシンボル名

次の 32 ビット境界との調整

内容

リセット 1

なし

データ圧縮履歴バッファのリセット

及びスキーム 1 の指示に使用

リセット 2

なし

データ圧縮履歴バッファのリセット 
及びスキーム 2 の指示に使用

スキーム 1

なし

圧縮保護レコード順序の処理がスキーム 1 を使用

スキーム 2

なし

圧縮保護レコード順序の処理がスキーム 2 を使用

ファイルマーク

あり

圧縮保護レコード順序内のファイルマークに使用

レコードの終端

あり

圧縮保護レコード順序内のレコードの終端に使用

フラッシュ

あり

圧縮保護レコード順序内の次のコードワード先頭

を 32 ビット境界の調整に使用

エンドマーク

あり

現在のデータセット内に圧縮保護レコード順序の

部分にデータがないことを指示

連続する追記録を可能にするため,追記録箇所の前にあるシンボルは,次の

32

ビット境界を調整し,要

求内容は,

表 に示す。その調整の規則は,13.3.4 による。

ファイルマーク及びエンドマークのコントロールシンボルは,

32

ビット境界から開始する。

32

ビット境

界の調整を要求するコントロールシンボル(

表 参照)は,“

1

”又は“

0

”で埋めて必要な長さに拡張する。

データ圧縮アルゴリズム

(

ISO/IEC 22091

)

は,コントロールシンボルの埋め合わせに使用する値を規定する。

13.3.2

エンドマーク  保護レコード及びファイルマークの連続するストリームの一連のデータセットに

書き込むシンボルストリームは,圧縮データストリームとする。各圧縮データストリームの終端は,エン

ドマークコントロールシンボルによって指示する。エンドマークをデータセットに書き込むとき,データ

セットの残りの情報は,定義しない。継続した保護レコード又はファイルマークは,次のデータセットの

先頭から開始する。

13.3.3

アクセスポイント  アクセスポイントは,データ圧縮履歴バッファをリセットする位置及びデータ

圧縮の復元を開始する位置を指定し,

32

ビット境界とする。アクセスポイントは,

1

データセット当たり

1

個以上とし,その位置は,

DSIT

13.5 参照)に規定する。

アクセスポイントは,

直前のデータセットからのデータセットにまたがる任意のレコードの終端の直後,

又はデータセットにまたがらないとき,データセットの先頭の位置とする。

FID

に続く最初のデータセッ

トの場合,アクセスポイントは,データセットの先頭に置く。前のデータセットからそのデータセットに

またがるレコードが長くてデータセットを完全に埋めるか,又は次のデータセットに続く場合,データセ

ットは,アクセスポイントを置かないこととし,

DSIT

内のアクセスポイントフィールドの内容は,

(FFFFFFFF)

に設定する。

データセットにアクセスポイントを置く条件は,次による。

新しい保護レコード又はファイルマークでデータセットが始まるとき,データセットの先頭にアクセ

スポイントを置く。

  2

個以上のアクセスポイントをもたない。

アクセスポイントの前にファイルマークをもたない。

前記の三つの規則に違反しない場合,データセット内の最初のレコードの終端の直後にアクセスポイ

ントを置く。この条件の適用は,データセットの先頭が前のデータセットからのレコードの続きとす

る場合に限られる。この場合,データセット内に後続のレコード又はファイルマークがないとき,ア


55

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

クセスポイントは,エンドマークコントロールシンボルの箇所とする。

13.3.4

調整及び追記録箇所  アクセスポイントのシンボルが次の

32

ビット境界の調整を要求するとき,

シンボルは,データセットに書き込む前に

32

ビット境界まで拡張することとする。

32

ビット境界を調整

するコントロールシンボルは,

表 による。

追記録点は,書込み操作でデータを追記するデータセット内の位置とし,レコードの終端,ファイルマ

ーク又はフラッシュ点に続く

32

ビット境界上の最初のバイト位置とする。すべての追記録点は,

32

ビッ

ト境界と一致しなければならない。

13.4

データセット  データセットは,テープに対して書込み又は読取り情報の最小単位とし,次の四つ

のタイプとする。

フォーマット識別データセット

 (FID)

使用者データセット

 EOD

データセット

ハウスキーピングデータセット

データセットは,二つの部分から構成する(

図 33 参照)。最初の部分は,

403 884

バイトのデータ領域と

する。このデータ領域の内容は,記録中のデータセットのタイプに依存する。

2

番目の部分は,

468

バイト

DSIT

とする。

DSIT

の情報は,データ領域の内容とする。データセットのすべてのタイプについて,デ

ータは,データ領域に置くこととし,

DSIT

は,

404 352

バイトのデータセットに追記する。

DSIT

の内容は,

データ圧縮処理をしてはならない。

データ領域 

403 884 バイト

DSIT 468 バイト

 33  データセット

ユーザデータ領域(15.3 参照)のデータセットは,序数によって識別することとする。ユーザデータ領

域内でテープに書き込む最初のデータセット

FID

は,データセット番号

0

とし,その後テープに書き込む

データセットごとに一ずつ加算することとする。データセットの最初のバイトは,

0

バイトとし,最後の

バイトは,

404 351

バイトとする。

13.4.1

フォーマット識別データセット 

(

FID

)

FID

は,テープフォーマット又は

FID

を書き込む装置に関

する情報を含むこととし,ユーザデータ領域内の最初のデータセットとする。

FID

のデータセット番号は,

(00000000)

とする。

FID

のデータ領域は,

表 による

468

バイトのインスタンスを

863

回含むこととする。これらのバイト

は,ハウスキーピング情報に使用できる領域を追加する

LTO CM

から抽出したデータを含む。ハウスキー

ピング情報の内容は,情報交換として規定しない。媒体製造業者の情報ページ(

CM

でのオプション)が

CM

に存在する場合,その情報は,

FID

にコピーすることとし,存在しない場合,

FID

のそれぞれの

64

イトを

 (00)

に設定する。


56

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

  9  FID データ領域の内容

バイト位置

バイト長

内容

0 32

LTO

CM

製造業者の情報

32 64

カートリッジ製造業者の情報

96 64

媒体製造業者の情報

160 64

初期化データ

224 104

予約

328 128

FID

ハウスキーピング

456 12

FID

ハウスキーピング C1

13.4.1.1

FID

ハウスキーピング C1

FID

ハウスキーピング

C1

領域は,バイト

328

455

FID

ハウスキ

ーピング領域にわたり計算した

12

バイトの

ECC

を含むこととする。

FID

ハウスキーピング領域がすべて

0

の場合,

FID

ハウスキーピング

C1

領域は,すべて

0

とする。

C1

バイトの計算は,次による。

 FID

ハウスキーピング領域の偶数バイトは,

6

バイトの

ECC

を生成する

C1 ECC

によって処理するこ

ととし,

FID

ハウスキーピング

C1

領域の偶数バイトに置く。

 FID

ハウスキーピング領域の奇数バイトは,

6

バイトの

ECC

を生成する

C1 ECC

によって処理するこ

ととし,

FID

ハウスキーピング

 C1

領域の奇数バイトに置く。

C1 ECC

アルゴリズムの詳細は,13.6.2 による。

13.4.2

使用者データセット  使用者データセットは,保護圧縮レコード,ファイルマーク及びコントロー

ルシンボルから生成する圧縮シンボルを含むこととし,テープ上に書き込む最初の使用者データセット番

号は,

 (00000001)

とする。

使用者データセットのデータ領域の内容は,シンボルストリームから構成する。シンボルストリームは,

403 884

バイトに分割し,その設定は,データセットのデータ領域に置く。

データセットをテープに書き込むとき及びシンボルの数がデータセットのデータ領域を埋めるには不十

分なとき,データセットは,次によって完成する。最後の有効なシンボルは,エンドマークコントロール

シンボルを後に置く。エンドマーク及び

DSIT

の先頭の間に残るバイトの内容は,規定しない。情報交換

時には,無視する。

エンドマークコントロールシンボルを除くエンドマークコントロールシンボルまでの有効なシンボルに

よって占めるバイト数は,データセットの

DSIT

の有効データ長領域に格納する。

13.4.3

EOD

データセット

EOD

データセットは,書き込む使用者データの最後を示し,使用者データが

ない場合,

FID

の直後とする。前回使用のテープで残っている

EOD

データセットの後に書き込まれた使用

者データは,アクセス不能で無効とみなす。

EOD

データセットのデータ領域の内容は,規定しない。情報交換時には,無視する。データ領域内の

ECC

は,有効とする。

13.4.4

ハウスキーピングデータセット  ハウスキーピングデータセットは,テープの校正領域にだけに書

き込む。ハウスキーピングデータセットのデータ領域の内容は,規定しない。情報交換時には,無視する。

ハウスキーピングデータセットをテープに書き込む場合,データセット番号は,すべて

 (FFFFFFFF)

とす

る。ハウスキーピングデータセットは,

FID

を書き込んだベンダだけが記録する。

13.5

データセット情報表 

(

DSIT

)

 DSIT

は,データセットの内容を記述し,

表 10 に記述した領域のバ

イト数及び位置をもつ。最上位バイトは,領域の最小のバイト番号位置とし,最下位バイトは,最大のバ

イト番号の位置とする。


57

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 10  データセット情報

バイト位置

バイト長

領域名

0 228

装置製造業者用

228 12

装置製造業者用 C1

240 176

予約

416 8

装置製造業者識別

424 4

データセット番号

428 4

有効データ長

432 4

アクセスポイントオフセット

436 6

レコード合計

442 6

ファイルマーク合計

448 4

レコード計数

452 4

ファイルマーク計数

456 2

スレッド計数

458 1

データセットタイプ

459 1

データセットフラグ

460 4

スレッド書込みパス

464 4

テープ書込みパス

13.5.1

装置製造業者用  装置製造業者用領域は,装置製造業者識別領域で指定する装置製造業者だけが使

用する領域とし,その内容は,この規格では規定しない。情報交換時には,無視する。

13.5.2

装置製造業者用 C1  装置製造業者用

C1

領域は,装置製造業者用領域の

228

バイトにわたり計算

する

12

バイト

ECC

とする。装置製造業者用領域がすべて

0

の場合,装置製造業者用

C1

領域は,すべて

0

とする。

C1

バイトの計算は,次による。

装置製造業者用領域の偶数バイトは,

6

バイトの

ECC

を生成する

C1 ECC

によって処理し,装置製造

業者用

C1

領域の偶数バイトに置く。

装置製造業者用領域の奇数バイトは,

6

バイトの

ECC

を生成する

C1 ECC

によって処理し,装置製造

業者用

C1

領域の奇数バイトに置く。

C1 ECC

アルゴリズムの詳細は,13.6.2 による。

13.5.3

予約  この領域のすべてのバイトは,

 (00)

に設定し,情報交換時には,無視する。

13.5.4

装置製造業者識別  装置製造業者識別領域は,現在のデータセットを書き込んだ装置製造業者を識

別することとし,その内容を,

附属書 に参考として示す。

13.5.5

データセット番号  データセット番号は,

BOT

からのデータセットの序数とし,

1

番目のデータセ

ットの番号は,

0

とする。後続のデータセットのデータセット番号は,書き込むデータセットごとに

1

つ加算する。

データセット番号領域の内容は,

表 11 による。


58

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 11  データセット番号

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD

前のデータセット番号+1

FID (00000000)

ハウスキーピング (FFFFFFFF)

13.5.6

有効データ長  有効データ長領域は,処理済みシンボルを含むデータセットのバイト計数とし,デ

ータセットに存在するエンドマークの前までとする。

有効データ長領域の内容は,

表 12 による。

 12  有効データ長

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (00000000)

FID (00000000)

ハウスキーピング (FFFFFFFF)

13.5.7

アクセスポイントオフセット  アクセスポイントオフセット領域は,アクセスポイントの位置の前

ま で の デ ー タ セ ッ ト の バ イ ト の 計 数 と し , ア ク セ ス ポ イ ン ト が デ ー タ セ ッ ト の 先 頭 に あ る と き ,

00000000

)に設定し,データセットにアクセスポイントがないとき,

FFFFFFFF

)に設定する。

アクセスポイントオフセット領域の内容は,

表 13 による。

 13  アクセスポイントオフセット

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (FFFFFFFF)

FID (FFFFFFFF)

ハウスキーピング (FFFFFFFF)

13.5.8

レコード総数  レコード総数領域は,

BOT

からそのデータセットのアクセスポイントまで完全に

処理したすべてのデータセットの保護レコードの計数とする。

データセットにアクセスポイントがないとき,この領域は,

BOT

から最後の前のアクセスポイントまで

完全に処理したすべてのデータセットの保護レコードの計数とする。データセットが

EOD

データセット

のとき,その計数は,アクセスポイントを保持していることとして計算する。

レコード総数領域の内容は,

表 14 による。

 14  レコード総数

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (FFFFFFFF)

FID (000000000000)

ハウスキーピング (000000000000)


59

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

13.5.9

ファイルマーク総数  ファイルマーク総数領域は,

BOT

からそのデータセットのアクセスポイン

トまで処理したすべてのデータセット内のファイルマークの計数とする。

データセットにアクセスポイントがないとき,

BOT

から最後の前のアクセスポイントまで完全に処理し

たすべてのデータセットのファイルマークの計数とする。データセットが

EOD

データセットのとき,そ

の計数は,アクセスポイントを保持していることとして計算する。

ファイルマーク総数領域の内容は,

表 15 による。

 15  ファイルマーク総数

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (FFFFFFFF)

FID (000000000000)

ハウスキーピング (000000000000)

13.5.10

レコード計数  レコード計数領域は,データセットのアクセスポイントから後続のデータセット

で発生する最初のアクセスポイントまでに存在する保護レコードの数を示す。

データセットにアクセスポイントがないとき,この領域は,最新の前のアクセスポイントから後続のデ

ータセットで発生する最初のアクセスポイントまでに存在する保護レコードの数を示す。

レコードが前のデータセットから始まり,現在のデータセットで終わる場合,レコードは,計数しない。

現在のデータセットにアクセスポイントがない場合,そのデータセットでのレコード開始又は終了がない

とき,レコードの計数は,前のデータセットの

DSIT

内のレコード計数と同じとする。

レコードがそのデータセットから始まり後続のデータセットで終了しない場合,そのレコードは,現在

のデータセットで計数する。

後続のデータセットがない場合,レコード計数は,

EOD

データセットにアクセスポイントが含まれてい

ることとして前記条件で計算する。

レコード計数領域の内容は,

表 16 による。

 16  レコード計数

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (00000000)

FID (00000000)

ハウスキーピング (00000000)

参考  このフォーマットのファイルマークは,レコ

ードとして計数しない。

13.5.11

ファイルマーク計数  ファイルマーク計数は,データセット内のアクセスポイントから後続のデ

ータセットで発生する最初のアクセスポイントまでに書き込むファイルマーク数を含む領域とする。

このデータセットにアクセスポイントがない場合,この領域は,最後の前のアクセスポイントから後続

のデータセットで発生する最初のアクセスポイントまでに存在するファイルマークの数を示す。

後続のデータセットがない場合,ファイルマークの計数は,

EOD

データセットにアクセスポイントが含


60

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

まれていることとして前記条件で計算する。

ファイルマーク計数領域の内容は,

表 17 による。

 17  ファイルマーク計数

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (00000000)

FID (00000000)

ハウスキーピング (00000000)

13.5.12

スレッド計数  スレッド計数領域は,データセットを書き込むカートリッジからリーダピンを引

き出した(スレッドした)回数を示す。この値は,記録時の

LTO CM

のカートリッジ状況及びテープ警告

フラグページ(

附属書 D 2.7.2 参照)のスレッド計数領域の値と同等とする。

スレッド計数領域の内容は,

表 18 による。

 18  スレッド計数

データセットタイプ

使用者

前のデータセット番号+1

EOD (00000000)

FID (00000000)

ハウスキーピング (00000000)

13.5.13

データセットタイプ  データセットタイプ領域は,データセットのタイプを示す。

データセットタイプ領域の内容は,

表 19 による。

 19  データセットタイプ

データセットタイプ

使用者 (00)

EOD (01)

FID (02)

ハウスキーピング (0F)

13.5.14

データセットフラグ  データセットフラグ領域は,特別な機能を示す。ビットが

“1”

の設定は,

データセットでその機能が存在することを示す。

ビット

  0

1

”に設定の場合,ラップデータセットの始端を示す。

ビット

  1

7

0

”に,設定する。

13.5.15

スレッド書込みパス  スレッド書込みパス領域は,カートリッジがスレッドするごとに“

0

”に

設定する,カートリッジがスレッドしている間,テープ書込みパス領域が増加するごとに一つずつ加算す

る。

スレッド書込みパスの内容は,

表 20 による。


61

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 20  スレッド書込みパス

データセットタイプ

使用者 (00)

EOD (01)

FID

前のロード  書込みパス+1

ハウスキーピング

前のロード  書込みパス+1

13.5.16

テープ書込みパス  テープ書込みパス領域は,

DSIT

及びコードワード対ヘッダ(13.7.1 参照)

の両方に存在する。この二つの領域は,中断データセット(15.4 参照)が発生するとき,一致することと

する。テープ書込みパスは,テープの最初に書き込むとき,

1

に設定する。この値は,次の状態で

1

を加

算する。

追加処理によって

EOD

データセットを含むデータセットの重ね書きを行うとき。

ラップの始端から書き込むとき。

中断データセットの再書込みのとき,コードワード対ヘッダ領域は,変更しなければならないが,

DSIT

の領域は,変更の必要がない。コードワード対ヘッダのテープ

書込み領域は,

DSIT

の領域以上とな

る可能性がある(15.10 参照)

テープ書込みパス領域の内容は,

表 21 による。

 21  テープ書込みパス

データセットタイプ

内容

使用者 (00)

EOD (01)

FID

前のテープ  書込みパス+1

ハウスキーピング

前のロード  書込みパス+1

13.6

ECC

  データセットは,

C1

C2

2

種類の直交するリードソロモン符号によって保護する。

ECC

バイトは,

404 352

バイトのデータセットに付加し,

491 520

バイトの

ECC

符号化データセットを形成する。

13.6.1

サブデータセット  サブデータセットは,

ECC

アルゴリズムによって処理する基本的なデータ単

位とする。サブデータセットは,

54

×

468

バイトのマトリックス構造の

25 272

バイトとし,

1

データセッ

トは,

16

個のサブデータセットで構成する。

最初のサブデータセットは,サブデータセットの行

0/

0

に置き,次の

図 34 に示すように継続し,最

初のデータセットバイトで完成する。後続のサブデータセットは,順に同じ方法で完成する。


62

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

0 1 2 3 4 

463 464 465 466 467 

0 0 1 2 3 4   463

464

465

466

467

1

・ 
・ 
・ 
52

468

24803

53 

24804 24805

24806 24807

24808

25267

25268

25269 25270 25271

 34  サブデータセット

13.6.2

C1

サブデータセット

C1

サブ

データセットは,

C1 ECC

アルゴリズムによってサブデータセット

を生成することとし,サブデータセットの

468

バイトの各行に

12

バイトの

C1 ECC

を追加し,

25 920

バイ

トの

54

×

480

バイトのマトリックスを形成する(

図 35 参照)。

最初に

 (240

234

7)

リードソロモン符号は,各行の偶数

234

バイトに適用し,

6

バイトの

C1 ECC

生成する。そのバイトは,その行の偶数

C1

パリティの位置に置く。次に同じリードソロモンコードは,

奇数

234

バイトに適用し,

6

バイトの

C1 ECC

を生成する。そのバイトは,その行の奇数

C1

パリティの位

置に置く。

マトリックスの各行は,

480

バイトのインターリーブコードワード対を構成する。偶数バイトは,コー

ドワード対の第

1

コードワードとし,奇数バイトは,コードワード対の第

2

コードワードとする。

GF

256

)の計算は,次の式による。

( )

1

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF

256

)の基本要素

α

は,次による。

α=(0 0 0 0 0 0 1 0)

生成多項式は,次の式による。

( )

(

)(

)(

)(

)(

)(

)

130

129

128

127

126

125

α

α

α

α

α

α

+

+

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

x

x

G

1

36

2

250

3

254

4

250

5

36

6

=

x

x

x

x

x

x

α

α

α

α

α

ECC

バイトは,処理の開始に先立ってレジスタを

 (00)

に設定した生成回路を通してバイトを生成する

図 36 参照)。レジスタ

R0

R5

は,

8

ビット幅とし,データバイトは,符号生成器に順番に入力する。

バイトの処理が完了するとき,

R5

の内容は,

ECC5

に,

R4

の内容は,

ECC4

になり,以下同様とする。

ECC

バイトのデータバイトへの追加又は領域に配置する場合,

ECC5

は,最初のバイトに追加し,その後

ECC4

ECC3

,以下同様の順に追加する。


63

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

0 1 2 

 

465 466 467 

0 0 1 2

465

466

467

468

479

1

・ 
・ 
・ 
52

使用者 
データ

C1 ECC

情報

53 

24804 24805

24806

25269

25270

25271

 35  C1 サブデータセット

 36  C1 ECC

13.6.3

ECC

符号化サブデータセット

ECC

符号化サブデータセットは,

C2 ECC

アルゴリズムによって

C1

サブデータセットを処理し,生成する。その処理は,

C1

サブデータセットの

54

バイトの各列に,

10

バイトの

C2 ECC

を追加する(

図 37 参照)。

(64

54

11)

リードソロモン符号は,コードワード対のマトリックスの

54

バイトの各列に適用し,

1

ごとに

10

バイトの

C2 ECC

を生成する。追加する

10

バイトの

C2 ECC

は,

10

個の追加コードワード対を

形成する。生成した

30 720

バイトの

64

×

480

バイトマトリックスは,

64

コードワード対から構成する

ECC

符号化サブデータセットとする。

GF

256

)の計算は,次の式による。

( )

1

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF

256

)の基本要素

α

は,次による。

α=(0 0 0 0 0 0 1 0)

生成多項式は,次の式による。

( )

(

)(

)(

)(

)(

)(

)(

)(

)(

)(

)

132

131

130

129

128

127

126

125

124

123

α

α

α

α

α

α

α

α

α

α

+

+

+

+

+

+

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

x

x

x

x

x

x

G

1

119

2

58

3

160

4

43

5

223

6

43

7

160

8

58

9

119

10

=

x

x

x

x

x

x

x

x

x

x

α

α

α

α

α

α

α

α

α

ECC

バイトは,処理の開始に先立ってレジスタを

 (00)

に設定した生成回路に通してバイトを生成する

図 38 参照)。レジスタ

R0

R9

は,

8

ビット幅とし,データバイトは,符号生成器に順番に入力する。

バイトの処理が完了するとき,

R9

の内容は,

ECC9

に,

R8

の内容は,

ECC8

に,

R7

の内容は

ECC7

にな

り,以下同様とする。

ECC

バイトのデータバイトへの追加又は領域に配置する場合,

ECC9

バイトは,最

初のバイトに追加し,その後

ECC8

ECC7

,以下同様の順に追加する。


64

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

0 1 

478

479

0

1

・ 
・ 
・ 
52

  C1

コードワード対

53

54

・ 
 

C2 ECC

情報

63

 37  ECC 符号化サブデータセット

 38  C2 ECC

13.6.4

コードワード対表示

ECC

符号化データセットは,

16

個の

64

×

480

バイトの

ECC

符号化サブデ

ータセットとし,

491 520

バイトとする。

ECC

符号化サブデータセットの各行は,

480

バイトの

ECC

符号

化コードワード対とし,

ECC

符号化データセットは,

1 024 ECC

符号化コードワード対とする。

1 024

コードワード対は,

16

サブデータセット及びサブデータセットの行番号から割り当て,その表示

方法は,

表 22 に示す。


65

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 22  コードワード対表示

サブ  データセット番号

データ

セット

内の行

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 

11 12 

13 

14

15 

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

11

12

13

14

15

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47

61 

976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991

62 

992 993 994 995 996 997 998 999 1000

1001

1002

1003

1004

1005

1006

1007

63 

1008 1009 1010 1011 1012 1013

1014

1015

1016

1017

1018

1019

1020 1021 1022

1023

13.7

コードワードクワッド(CQ)  コードワードクワッドは,二つのコードワード対にヘッダ情報を追

加して形成する(

図 39 参照)。

データセットは,

512 QC

を生成し,

16 ECC

符号化サブデータセットの

64

行の各行は,

8

個の

CQ

を構

成する。一つの

CQ

は,サブデータセットの各行に対して構成する。

コードワード対ヘッダ

10

バイト

第 1 コードワード対,

480

バイト

コードワード対ヘッダ

10

バイト

第 2 コードワード対,

480

バイト

 39  コードワードクワッド

13.7.1

コードワード対ヘッダ

10

バイトコードワード対ヘッダは,コードワード対に前置し,

表 23 に示

す情報とする。

 23  コードワード対ヘッダ

バイト位置

バイト長

領域名

0 2

コードワード  識別子

2 4

書込みパス

6 2

絶対 CQ  順序番号

8 2

ヘッダパリティ

13.7.1.1

コードワード識別子  コードワード識別子は,コードワード対及びコードワードクワッドの属性

を一意に識別し,

4

個のサブフィールドとする。その内容は,

表 24 による。

 24  コードワード識別子

バイト 0

バイト 1

7   4

3

2

1

0

7       0

データセット

ID

フラグメント

AF

予約

コードワード対表示


66

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

バイト

0

,ビット

7

4

:データセット

ID

フラグメント。データセット番号の下位

4

ビットとする。

バイト

0

,ビット

3

:アンブルフラグ

 (AF)

CQ

がアンブル

CQ

の場合,

1

”に設定し,

CQ

がデータ

CQ

の場合,

0

”に設定する(15.6 参照)

バイト

0

,ビット

2

0

”に設定

バイト

0

,ビット

0

及びビット

1

CQ

がアンブル

CQ

の場合,すべて“

0

”に設定し,

CQ

がアンブル

CQ

でない場合,コードワード対表示の上位

2

ビットに設定

バイト

1

CQ

がアンブル

CQ

の場合,すべて“

0

”に設定し,

CQ

がアンブル

CQ

でない場合,コード

ワード対表示の下位

8

ビットに設定

13.7.1.2

書込みパス識別子  書込みパス識別子は,データセットの書込みパスを識別する領域とする。こ

の領域の内容は,15.10 によるサーボトラッキング誤りに続く場合を除いて,コードワード対が属するデー

タセットの

DSIT

内のテープ書込みパス値と同じとする。

13.7.1.3

絶対 CQ 順序番号 

(

ACN

)

  各

CQ

セットは,

0

65 535

ACN

をもつ。この番号は,その直前に

テープに書き込んだ

CQ

セットの

ACN

1

を加えた番号又は前に書き込んだ

ACN

65 535

のとき,

0

設定する。

ACN

は,

CQ

セットのすべてのコードワード対ヘッダと同じとする。

ラップに書き込む最初の

CQ

セットの

ACN

は,

0

とする。

テープに追記録する場合,追記録箇所で書き込む最初の

CQ

セットの

ACN

は,追記録箇所の前のデータ

セットに書き込む最後の

CQ

セットの番号より

8

24 mod (65 536)

大きい値とする。

13.7.1.4

ヘッダパリティ  ヘッダのパリティは,

GF (256)

上のリードソロモン符号とする。

GF (256)

の計算は,次の式による。

( )

1

2

3

4

8

+

+

+

+

=

x

x

x

x

x

P

GF (256)

の基本要素

α

は,次による。

α=(0 0 0 0 0 0 1 0)

生成多項式は,次の式による。

( )

(

)(

)

1

152

2

128

127

=

+

+

=

x

x

x

x

x

G

α

α

α

CRC

バイトは,処理の開始に先立ってのレジスタを

 (00)

に設定した生成回路を通して処理することで

バイトを生成する(

図 40 参照)。レジスタ

R0

及び

R1

は,

8

ビット幅とする。データバイトは,符号生成

器に順番に入力する。バイトの処理が完了したとき,

R1

の内容は,

CRC1

に,

R0

の内容は,

CRC0

となる。

CRC1

は,ヘッダの最初のバイトとし,

CRC0

は,ヘッダの

2

番目のバイトとする。


67

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 40  ヘッダパリティ

13.7.2

第 コードワード対

CQ

の第

1

コードワード対は,サブデータセット

0

及び行番号

0

で開始し,

サブデータセット及びサブデータセットの行から選択する(

表 25 参照)。

 25  第 コードワード対

サブ  データセット番号

データ

セット

内の行

0 2 4 6 8 10 

12 

14

0 1 2 3 4 5 6 7

8  9  10 11 12 13 14 15

16 17 18 19 20 21 22 23

61 

488 489 490 491 492 493 494 495

62 

496 497 498 499 500 501 502 503

63 

504 505 506 507 508 509 510 511

13.7.3

第 コードワード対

CQ

の第

2

コードワード対は,サブデータセット

1

及び行番号

0

で開始し,

サブデータセット及びサブデータセットの行から選択する(

表 26 参照)。

 26  第 コードワード対

サブ  データセット番号

データ

セット

内の行

1

3

5

7

9

11

13

15

0 1 2 3 4 5 6 7

8  9  10 11 12 13 14 15

16 17 18 19 20 21 22 23

61 

488 489 490 491 492 493 494 495

62 

496 497 498 499 500 501 502 503

63 

504 505 506 507 508 509 510 511


68

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

13.8

論理トラックへの CQ の配置

CQ

は,

8

個の

CQ

をセットとし,同時にテープ上に書き込む。ここ

で,

8

は,同時動作の数とする。各セットの

1CQ

は,

8

トラックのそれぞれに書き込む。トラックは,

0

7

の番号で,論理トラック

0

7

の数字の降順で現在のラップの物理トラックに対応する(12.14 参照)

論理トラック

0

は,セットの最小番号の物理トラックに対応し,論理トラック

7

は,セットの最大番号の

物理トラックに対応する。

CQ

セットの番号は,

0

63

とする。

CQ

の設定の位置は,次の式による。

セット番号

  =

CQ

番号−

Mod (CQ

番号,

8)

/8

CQ

を書き込むトラック番号は,次の式による。

トラック番号

 = Mod ( CQ

番号−セット番号,

8)

トラック番号

 = Mod { CQ

番号−[

CQ

番号−

Mod ( CQ

番号,

8)

/8

8}

備考

記録再生誤りによって再書込みする

CQ

セットの影響は,含まれていない。

CQ

セットの再書込

みの詳細については,15.5 による。

この式は,特定のサブデータセット列のバイトを含む

CQ

をテープを横切る垂直線ではなく,対角線に

並べる効果がある(

図 41 参照)。

塗りつぶした欄は,サブデータセット

1

及びサブデータセット

2

のバイトを含む

CQ

を表す。番号は,

CQ

の番号を示し,

表 22 による。

トラッ

ク 0

0  9  18 27 36 45 54 63 64 73

448

457

466

475 484 493 502

511

トラッ
ク 1

1  10 19 28 37 46 55 56 65 74

…  449

458

467

476 485 494 503

504

トラッ
ク 2

2  11 20 29 38 47 48 57 66 75

…  450

459

468

477 486 495 496

505

トラッ
ク 3

3  12 21 30 39 40 49 58 67 76

… 451

460

469

478

487

488 497

506

トラッ
ク 4

4  13 22 31 32 41 50 59 68 77

… 452

461

470

479

480 489 498

507

トラッ

ク 5

5 14

23

24 33 42 51 60 69 78

… 453

462

471

472 481 490 499

508

トラッ

ク 6

6 15

16 25 34 43 52 61 70 79

… 454

463

464

473 482 491 500

509

トラッ
ク 7

7

8  17 26 35 44 53 62 71 72

… 455

456

465

474 483 492 501

510

 41  対角線上の C2 コードワード

13.9

データ乱数化  トラックに割り当てるデータストリームは,データ乱数化器を通す。乱数化アルゴ

リズムは,すべてのコードワード対ヘッダの先頭でプリセットする。


69

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 42  乱数化移動レジスタ

コードワード対ヘッダ及びデータの最上位ビット(ビット

7

)は,最初に入力する。論理演算子は,

Exclusive OR

とする。この演算の結果は,乱数化ビットストリームとなる。

13.10

  RLL

符号化  乱数化ビットストリームは,(

1

7

RLL

変調符号生成器を通す。

RLL

符号化は,各

コードワード対ヘッダの第

1

バイト乱数化バイトのビット

7

4

から開始し,第

1

バイトのビット

3

0

処理し,後続のバイトを同様に最上位ビットから順に処理する。

符号生成器は,

4

6

4

使用者ビット対

6

チャネルビット)の比率で変換を行い,

表 27 による。

 27  RLL 符号生成器

現在の状態

1 2 3 4 5 6 7

データ

入力

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

データ

出力

次の

状態

0000

000000 4

000000

4

000101

6 100101

6 101010

4 001000

4 010101

6

0001

000000 5

000000

5

000101

1 100101

1 101010

2 001000

5 010101

1

0010

000000 7

101000

6

000101

3 100101

3 101000

6 001000

6 010101

3

0011

010100 3

101000

7

000100

3 100100

3 101000

7 001000

7 010100

3

0100

010100 4

100000

4

000100

4 100100

4 100000

4 010000

4 010100

4

0101

010100 5

100000

5

000100

5 100100

5 100000

5 010000

5 010100

5

0110

010100 6

100000

6

000100

6 100100

6 100000

6 010000

6 010100

6

0111

010100 7

100000

7

000100

7 100100

7 100000

7 010000

7 010100

7

1000

010001 6

101001

6

000001

6 100001

6 101001

6 001001

6 010001

6

1001

010001 1

101001

1

000001

1 100001

1 101001

1 001001

1 010001

1

1010

010001 3

101001

3

000001

3 100001

3 101001

3 001001

3 010001

3

1011

010010 3

101010

3

000010

3 100010

3 101010

3 001010

3 010010

3

1100

010010 4

101000

4

000010

4 100010

4 101000

4 001010

4 010010

4

1101

010010 2

101000

5

000010

2 100010

2 101000

5 001010

2 010010

2

1110

010010 6

101010

6

000010

6 100010

6 101010

6 001010

6 010010

6

1111

010010 7

101010

7

000010

7 100010

7 101010

7 001010

7 010010

7

この表の行は,

16

個の可能なデータ入力値の指標とし,列は,符号生成器の

7

の現在の指標とする。入

力データ及び現在の状態の組合せの表は,出力データ及び次の状態を表している。データ出力値の最上位

ビットのビット

5

は,最初に出力する。この演算の結果は,

RLL

符号化ビットストリームとする。

RLL

符号生成器は,コードワード対ヘッダを符号化する前に状態

7

とする。


70

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

14.

テープ上へのデータの記録  データトラックに書き込む同期ビットストリームは,

RLL

符号化ビット

ストリームに同期情報を追加して形成する。同期ビットストリームは,書込み等価アルゴリズムによって

処理する。

14.1

同期データセット  同期情報は,

RLL

符号化ビットストリームに追加した後,書込み等価によって

処理しテープのトラックに書き込む。記録トラックの同期データセットの配置は,

図 43 による。

 DSS

VFO1

SCQ

VFO2

SCQ

… VFO2

SCQ

VFO1 DSS

 43  テープ上の同期データセットの配置

14.1.1

データセットセパレータ 

(

DSS

)

DSS

は,テープに書き込むデータセットの前及びラップに書き込

む最後のデータセットの後に書き込む。

DSS

は,

2

進数パターン

100 000 000

の繰り返しによって構成し,

その長さは,可変とする。

14.1.1.1

ロング DSS  ロング

DSS

は,長さが

9

ビットの

2

進数パターンを最大

3 200 000

回し,次の条件

で書き込む。

サーボトラッキング誤り後に書き込む最初のデータセットの前の

DSS

(最小の長さについては,15.10

参照)

ラップの始端でテープに書き込む最初の

DSS

(最小の長さについては,15.7 参照)

ラップの終端でテープに書き込む最後の

DSS

(最小の長さについては,15.8 参照)

14.1.1.2

拡張 DSS  拡張

DSS

は,長さが

9

ビットの

2

進数パターンを

8 000

160 000

回繰り返し,次の

条件で書き込む。

 FID

の後

 EOD

データセットの前

 EOD

データセットの後

追記録データセットの最初の

CQ

の前

14.1.1.3

ショート DSS  ショート

DSS

は,長さが

9

ビットの

2

進数パターンを

80

800

回し,次の条件

で書き込む。

ストリーミング動作中にデータセットを書き込む場合のデータセットの間

2CQ

セットのデータセット番号が第

1CQ

セットのデータセット番号よりも大きい場合の任意の

CQ

の間

14.1.2

VFO

フィールド 1

VFO

フィールド

1

は,ビット順序

000010

の後に

59

回のビット順序

101010

繰り返す。

VFO

ビットは,

RLL

符号化をしてはならない。

VFO

フィールド

1

は,前の

DSS

の直後で,次

DSS

の直前に書き込む。

14.1.3

VFO

フィールド 2

VFO

フィールド

2

は,ビット順序

000010

の後に

27

回のビット順序

101010

繰り返す。

VFO

ビットは,

RLL

符号化をしてはならない。

VFO

フィールド

2

は,データセット内の隣り

合った

CQ

の間に書き込む。

14.1.4

同期コードワードクワッド 

(

SCQ

)

SCQ

は,

RLL

符号化

CQ

バイトストリームに同期パターンを

挿入して形成する(

図 44 参照)。


71

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

順方向同期

コードワード

対ヘッダ

第 1 コード

ワード対

再同期

コードワード

対ヘッダ

第 2 コード

ワード対

逆方向同期

 44  同期コードワードクワッド

14.1.4.1

順方向同期  順方向同期パターンは,ビットパターン

1010 0001 0010 1001 0001 0100

で構成する。

14.1.4.2

再同期  再同期パターンは,

RLL

符号化方式を用いては通常生成できない固有のビットパターン

とする。再同期は,再同期の前の

RLL

符号化生成器状態の関数とする。


72

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 28  再同期

前の RLL 符号生成器状態

再同期

1

,7

010010 000000 010101 010101

2

,5

101010 000000 010101 010101

3

000010 000000 010101 010101

4

100010 000000 010101 010101

6

001010 000000 010101 010101

14.1.4.3

逆方向同期  逆方向同期は,逆方向同期の前の

RLL

符号化生成器状態の関数とする。

 29  逆方向同期

前の RLL 符号生成器状態

逆方向同期

1

,7

010010 001010 001001 010010

2

,5

101010 001010 001001 010010

3

000010 001010 001001 010010

4

100010 001010 001001 010010

6

001010 001010 001001 010010

14.2

書込み等価ビット符号化  トラックの同期データセット及び同期ビットストリームは,ビットの連

続したストリームとして処理する。同期ビットストリームのビットは,

表 30 による書込み等価符号化を行

い,

5

個の連続した書込み等価セルとして,最上位を最初にテープに書き込む。生成器は,

1

5

の比率で

変換する,同期ビットストリームの各ビットは,

5

個の書込み等価セルを生成する。

 30  書込み等価生成表

入力データ=0

入力データ=1

現在の状態

出力

データ

次の状態

出力

データ

次の状態

0 00000

1

1 00110

1 00000

2

2 11111

3

3 11001

3 11111

0

この表の行は,符号生成器の

4

個の現在の指標とし,列は,

2

個の可能な入力ビット値の指標とする。

表は,入力ビット及び現在の状態の組合せについて,書込みセル及び次の状態を表している。

書込み等価生成器は,書込み動作の開始状態

1

とする。

14.3

テープ上への書込みセル  記録方法は,隣接の書込み等価セルに含むデータに変更があった場合,

磁束反転をテープに書き込む。

15.

テープ上の領域

15.1

論理箇所及び領域  テープは,

7

個の領域とし,領域の境界は,

表 31 に示す

8

個の論理箇所で指示

する。


73

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 31  論理箇所

論理箇所

説明

LP0

リーダピンでのリーダテープの物理始端

LP1

サーボ検出が始まる箇所。サーボバンドは,LP1 から LP6 までが有効

LP2

校正領域の開始

LP3

使用者データ領域の開始

LP4

使用者データ領域の現在の終端

LP5

使用者データ領域の最後の終端

LP6

逆方向でサーボ検出が始まる箇所。サーボバンドは,LP6 から LP1 までが有効

LP7

テープの物理終端

論理箇所及びテープの領域は,

表 32 による。

 32  テープの領域

論理箇所

説明

LP0

−LP1

未使用

LP1

−LP2

順方向のサーボ獲得領域

LP2

−LP3

校正領域

LP3

−LP4

使用者データ領域

LP4

−LP5

未使用のデータ領域(長さが 0 でもよい。

LP5

−LP6

逆方向のサーボ獲得領域

LP6

−LP7

未使用

論理箇所

1

6

は,サーボフレームに書き込むテープの長手方向の絶対位置とし,

LPOS

ワードに符号化

する(11.3.2 参照)

 LP1

の位置:

LP0

から

7.0 m

±

0.1 m

 LP2

の位置:

LP1

694 LPOS

ワード(約

5 m

 LP3

の位置:

LP2

833 LPOS

ワード(約

6 m

 LP6

の位置:

LP5

694 LPOS

ワード(約

5 m

 LP5

の位置:

LP3

+最大ユーザデータ

LPOS

ワード

 LP4

の位置:

LP3

6 944 LPOS

ワード(約

50 m

)より

LP0

に遠く,

LP7

より

LP5

に近い位置。

 33  最大使用者データの LPOS 計数

カートリッジタイプ

最大使用者データ

長さ (m)

A 80

556

580

B 40

278

290

C 24

167

174

D 8

056

58

図 45 は,論理箇所の位置と論理箇所とで作る領域を示す。


74

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

 45  テープ領域

15.2

校正領域

LP2

LP3

との間の領域は,

ハウスキーピングデータセットの記憶及び校正用に予約し,

使用者データを記録してはならない。校正領域は,次の目的で用いてもよい。

サーボ,再生記録校正及び調整

ハウスキーピングデータセットの記憶

校正領域及びハウスキーピング領域に書き込む情報は,サーボバンドに依存し,サーボバンド間で次に

よって書き込むこととする。

サーボバンド

0

1

の間:

ハウスキーピングデータセット

サーボバンド

1

2

の間:

サーボ及び再生記録校正

サーボバンド

2

3

の間:

消去又は

DSS

サーボバンド

3

4

の間:

ハウスキーピングデータセット

ハウスキーピングデータセットのフォーマットは,ISO 規格の要求事項に適合する。

校正領域の内容は,この規格では規定しない。情報交換時には,無視する。

15.3

使用者データ領域  使用者データ領域は,

FID

,使用者データセット及び

EOD

データセットを含む

こととする。ハウスキーピングデータセットは,使用者データ領域に存在してはならない。

ラップに書き込むデータセットの数は,書込み処理中に発生する誤りによる再書込み

CQ

セット数,並

びに書き込む

DSS

の数及び長さに依存する。ラップに書き込むデータセットの数は,規定しない。

15.4

中断データセット  サーボトラッキング欠陥などで書込みが中断するとき,すべての

CQ

セットの

記録が未完了のデータセット及び検証を行うデータセットは,すべて中断データセットとみなす。この中

断データセットは,再書込みする。

15.5

CQ

セットの再書込み  記録時再生検査で

CQ

セットに誤りを検出したとき,

CQ

セットは,テープ

の先方に再書込みする。元の

CQ

セットは,書き込んだテープに残す。誤りを検出した箇所と誤りの

CQ

セットが再書込みした箇所との間に,他の

CQ

セットは,

7

個以上書き込んではならない。

記録時再生誤りによる

CQ

セットを再書込みするとき,

CQ

セットの

SCQ

は,最後の記録時と同じトラ

ック構成にならないように,回転を行う。

CQ

セットの各

CQ

のトラック番号は,次の式による。


75

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

(

)

[

]

{

}

8

8

8

CQ

CQ

CQ

番号,

番号−

番号−

トラック番号=

W

Mod

Mod

ここに,は,0∼7 の任意の数字とするが,同じ CQ セットの連続した書込みの間では,異なる数字と

する。

書込み中に誤りを検出したため,再書込みした CQ セットの数による回転の例を

表 34 に示す。K

x

は,

CQ

セット の書込み中に誤り検出したことを示す。K’は,CQ セット の再書込みを 1 回行ったことを

示す。K’’は,CQ セット の再書込みが 2 回行ったことを示し,以下同様とする。は,データセットの

CQ

セット番号とする。

 34  記録時再生欠陥による SCQ のトラックへの割り当て

W 0 0 0 1 1 1 2 2 2 2 3 3 3 3

トラック N  0

x

1 2 0’

x

3

x

4 0’’

3’

x

5 6 3’’ 7 8 9

0 D

0 9 18 1’

27

36

2’’

29’

45

54

30’’

63

64 27

1 S

1

10

19

2’

28

37

3’’

30’

46

55

31’’

56 65 74

2 S

2

11

20

3’

29

38

4’’

31’

47

48

24’’ 57 66 75

3

3

12

21

4’

30

39

5’’

24’

40

49

25’’ 58 67 76

4

4

13

22

5’

31

32

6’’

25’

41

50

26’’ 59 68 77

5

5

14

23

6’

24

33

7’’

26’

42

51

27’’ 60 69 78

6

6

15

16 7’

25

34

0’’

27’

43

52

28’’ 61 70 79

7

7

8 17 0’

26

35

1’’

28’

44

53

29’’ 62  71  72

CQ

セットは,複数回再書込みでき,1 データセット内で再書込みできる CQ  セットの最大数は,128 と

する。

CQ

セットの再書込みは,元の CQ セットと再書込みした CQ セットとの間の CQ セットは,次のいずれ

かの条件の適用を除いて再書込みを不要とする。

−  これらの CQ セットの一つの誤りを検出

−  再書込み中の CQ  セットよりデータセット番号が大きい CQ  セットの存在

参考  再書込みした CQ セットは,テープ書込みパスの変更をしない。

15.6

アンブル CQ  データセットの最後の CQ セットをテープに書き込むとき,テープに書き込む次のデ

ータセットは,なくてもよい。記録時再生待ち時間の要求事項によって,書込み装置は,最後の CQ セッ

トを検証するまで,そのデータセットの完了を判別できない。最後の CQ セットの書込みと検証との間,

CQ

セットを書き込む。

書込み装置は,次のいずれかを実行してもよい。

−  最後のデータセットの終わりからデータセット内のすべての CQ に有効なコピーの存在を検証するま

で CQ セットを繰り返す

−  検証が完了するまでアンブル CQ を書き込む

アンブル CQ は,使用者データを含まず,コードワードヘッダのアンブルフラグに“1”を設定すること

で識別する。その他のコードワードヘッダの領域は,次による。

−  コードワード識別子:


76

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

データセット ID フラグ:  最新のデータセットのデータセット ID の下位 4 ビット

アンブルフラグ:

“1”に設定

コードワード対表示:

“0”に設定

−  書込みパス識別子:現在のデータセットの書込みパス識別子を設定

−  ACN:前の CQ+1 の ACN を設定

アンブル CQ セットのすべての CQ は,アンブル CQ とし,アンブル CQ 及びデータ CQ は,一つの CQ

セットに混在してはならない。

アンブル CQ を書込む場合,記録時再生検証が失敗したとき,アンブル CQ は,データセットの終端か

ら CQ の再書込みをしてもよい。アンブル CQ は,使用者データを含む CQ セットの間に点在する。

アンブル CQ は,記録時再生検証の対象外とする。

15.7

ラップの始端  (BOW)  任意のラップに書き込む最初のデータセットセパレータ (DSS) は,ロング

DSS

とし,BOW 箇所の前 0∼100 mm で開始し,BOW 箇所を越えてから 100 mm 以上継続する。

ラップ上で最初に正しく書き込むデータセットは,BOW 箇所の後 100 mm∼4 m を終端とする。

15.8

ラップの終端  (EOW)  EOW に達した場合,データセットのテープへ書込み及び書込み誤り検査の

検証が終わっていないとき,データセットは,不完全なデータセットとし,有効ラップで完全に再書込み

をしなければならない。

CQ

セットは,EOW 箇所を越えて書き込んではならない。最後のデータセットを書込み後,DSS は,EOW

箇所の少なくとも 100 mm 手前から開始し,EOW 箇所を越えて 0∼100 mm 続いて書き込む。

EOW

に達したとき,ラップ上で最後に正しく書き込んだデータセットは,EOW 箇所の前 100 mm∼4 m

を終端とする。

15.9

追記録及び重ね書き  新しいデータをテープ上に既に記録しているデータに追加又は既存のデータ

を新データによって重ね書きする場合,記録を開始する箇所は,新しいデータを追記するデータセットの

前で最後に記録した DSS とする。CQ セットを再記録する場合,関連する DSS は,新しいデータを追記す

るデータセットに属する最後に再書込みした CQ セットの後とする(

図 46 では,CQ セット A)。

追記録及び重ね書きの最小単位は,データセットとする。

参考  重ね書きが始まるとき,現在の記録箇所を超えたすべてのデータは,論理的にアクセス不能と

なる。

追加記録及び重ね書きの規則は,同一とし,単純化するために追記録だけを説明する。

A


S

S

B


S

S

C

 46  追記録の規則

CQ

セット A までの CQ セット A を含む CQ セット(

図 46)は,保持すべき情報を含んでいる。

B

の CQ セットの情報は,残余とし,情報交換時には,無視する。

B

の CQ セットは,不完全又は追記録操作で損傷していることがある。B の CQ セットの数は,14 を超

えないこととし,0 でもよい。


77

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

追記録は,DSS の後の CQ セット C の新しい情報で開始する。

書込み装置は,C で新しい 1 番目の CQ セットの前に拡張 DSS を書き込む。

15.10

サーボトラッキング欠陥  データの記録中にサーボトラックに欠陥を検出した場合,記録は,サー

ボトラックを正常に認識できるまで停止する。

欠陥がトラッキングに影響を与えなくなったとき,データの記録は,再開できる。一度トラックに戻り,

ロング DSS は,次に欠陥の検出時に完了していなかった最小データセット番号のデータセットの完全なコ

ピーを 200 mm 以上書き込むこととする。データセットの再書込みしたテープ書込みパスは,一つずつ加

算し,新しい値は,コードワード対ヘッダに書き込む。DSIT 及びコードワード対ヘッダのテープ書込みパ

ス値は,不一致が発生してもよい。その後すべてのデータセットの DSIT 及びコードワード対ヘッダのテ

ープ書込みパス値は,再書込みしたデータセットのコードワード対ヘッダの値以上とする。

ロング DSS 後に書き込む最初の CQ セットのコードワード対ヘッダの ACN は,サーボ欠陥の検出前に

開始した最後の CQ セットのコードワード対ヘッダの値より 1mod (65 536)  大きくする。

データセットが完了する前に別のサーボトラッキング欠陥を検出した場合,この処理は,繰り返し,テ

ープ書込みパス値は,加算する。

同じラップ上で正常に書き込んだデータセット終端と次に正常に書き込んだデータセットの終端との間

の物理的距離は,4 m を超えてはならない。

EOW

の直前でサーボトラッキング欠陥が発生した場合,EOW は,15.8 による処理ができない。この場

合,他の場合と同様に記録は,停止する。


78

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 A(規定)ビットシフトの測定

短周期ビットセル長,短周期ビットセル長の変化率及びビットシフトを測定するために,テスト用読み

取りチャネルは,パルスの中心から 2 T

C

(T

C

は RLL ビットセル時間)とする位置 0 を通過し,最小のピ

ークシフトになる孤立パルス(ステップ)応答を発生しなければならない。cos

4

(

ωT

C

/3)

のステップ応答

をもつチャネルは,この必要条件を満たしている。

チャネルステップ(孤立パルス)応答

cos

4

(T

C

/3)

応答

附属書 図 1  チャネルのステップ応答

ビットシフト  テスト用読み取りチャネルを用いて,記録済みのテープから有効なデータパターンを読み

取る。ミッシングパルス(10.9 参照)は,無視し,100 000 個以上のピークを検出する。HPE1740A 又は同

等品 TIA を使用し,検出したピーク間の時間間隔のヒストグラムを表示する。ヒストグラムは,NT

C

 (2

N

≦8)  に集中し,すべての時間間隔 (2≦N≦8)  を使って,RLL ビットセルの平均値,T

C

を計算する。

ランダム (1,

7)

符号化データストリームは,

2 T

C

の時間間隔のピークに対して,符号間相互干渉 (ISI) を

発生する種々の環境がある。2 T

C

の時間間隔に含むピークに対して発生するピークシフト (ISI) は,0 又

は dT とする。2 T

C

時間間隔は,ISI によって, (0,dT,2 dT)  の値のいずれかに変化する。ランダム (1,

7)

符号化データ中の各値の発生頻度は,次の式の 2 T

C

間隔の測定平均値 (M2T

C

)

である。

M2T

C

 = 0.457(2T

C

+dT)+0.451(2T

C

+2dT)+0.092(2T

C

+0dT)

dT/T

C

 = (M2T

C

−2T

C

)

/(1.36T

C

)


79

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 B(規定)広帯域信号対雑音比測定

B.1

測定装置  広帯域信号対雑音比は,解像バンド幅が 30 kHz 以下,ビデオバンド幅が 300 kHz 以下,

走査時間が 20 秒以下及び測定バンド幅が 0∼20 MHz の性能をもつスペクトラムアナライザを用いて測定

する。

スカート雑音の測定バンド幅は,信号周波数 2 MHz を中心とする。特に規定しない限り,測定条件は,

本体 10.  による。ピーク検出機能をもつスペクトラムアナライザは,信号特性に対してオンとし,雑音特

性に対してはオフとする。

B.2

測定方法  スカート雑音及び広帯域信号対雑音比の測定は,次による。

a)

記録密度 TRD1 によって,テープに書き込み,巻き戻す。

b)

記録周波数 TRD1 によって記録。基本記録周波数は,f

2

とする。

c)

プリアンプ出力のスペクトラムを測定する(単一スイープモード)

d)

スペクトラムのピーク信号は,S

tape

とする。

e)

プリアンプ出力のスペクトラムを再測定する(単一スイープモード,ピーク検出オフ)。測定値を

SpSkirt

とする。

f) SpSkirt

によって S

tape

×0.03 増幅度降下点を上下周波数で確認し,それぞれ f

U

及び f

L

とする。f

U

及び

f

L

と対応する信号振幅を A

U

及び A

L

とする。

g) SpSkirt

によって周波数範囲 f

2

−1 MHz∼f

L

及び f

U

∼f

2

+1 MHz にわたるスペクトラムの 2 乗の合計の

平方根を計算し,この値を Est とする。

h) f

2

−1 MHz∼f

L

及び f

U

∼f

2

+1 MHz の周波数範囲で f

2

−1 MHz  ∼f

2

−0.9 MHz の平均振幅の下方範囲及

び f

2

+0.9 MHz ∼f

2

+1 MHz の平均振幅の上方範囲の信号振幅を用いてスペクトラムの 2 乗の合計の

平方根を計算し,この値を Ebns とする。

i) SNRsk

は,次の式による。

SNRsk

=20 log (Stape/Esn) dB

ここに, Esn=

SFn (Est

2

−Ebns

2

)

0.5

SFn

[(BW/Nbin)/RB]0.5

Nbin

スペクトラムがセーブしたビン数

SNRsk

変調(又はスカート)信号対雑音比

j)

記録密度 TRD1 によって,テープに書き込み,巻き戻す。

k)

記録周波数 TRD2 によって記録する。基本記録周波数は,f

1

とする。

l)

スペクトラムアナライザを雑音レベル測定に設定し,周波数帯域の 8 か所の雑音を測定する。測定点

は,書込み信号の基本振若しくは共振又は書込み信号の基本又は共振のスカート付近の電力を含まな

い。

m)  l) 

で測定した雑音レベルだけを用いて,全ベース雑音 (TBN) を 0 MHz∼4 f

1

の雑音出力の実効値の平

方根を求める。

  書込み信号の基本又は共振の電力は,実効値に含めないこととする。


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

n) BBSNR

tape

は,次の式によって計算する。

BBSNR

tape

=20 log (S

tape

/TBN) dB

o)  a)

n)を 5 回繰り返し,BBSNR

tape

及び SNRsk

tape

の平均を求める。

p)

二次基準テープについて,a)∼n)  を 5 回繰り返し,BBSNR

MSRT

及び SNRsk

MSRT

を求める。

q)  o) 

と p)  との測定を比較し,本体 10.8 の要求事項に合致しなければならない。


81

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 C(規定)テープの研磨性試験方法

C.1

概要  テープの研磨性は,磁気コーティングによる磁気記録ヘッドの磨耗度とする。

C.2

試験器  附属書 図 に示す清浄なアルフェシル試験用バーを附属書 図 の試験用固定具に取り

付ける。試験用の刃は,上向きに取り付け,磨耗のない,かつ,1 µm 以上のチップ又は欠けがないことと

する。試験用の刃の半径は,13 µm 以下とする。

試験用バーの成分及び質量比は,次による。

− Al  5.4  質量  %,Si  9.6  質量  %,Fe  バランス

−  熱処理 1

000

−  ロックウェル硬度 46±1

−  仕上げ

バキュームメルト及びキャスト

バーの 4 面すべての表面仕上げは,N2(0.05 µm)以上とする。

バーは,0.05 mm 以内の正方形とする。

参考  アルフェシル研磨性試験バーは,Vacuum Specialities Inc.,1005 Host Drive, Lake Geneva, WI

53147

,USA.から入手できる。

C.3

試験方法  テープ長 580 m の試験片は,アルフェシル試験用バー上を 100 パス(50 サイクル),通過

させる。

試験用バーは,

附属書 図 に示す 4.5 mm±0.3 mm 平方で,長さ 18 mm 以上とする。テープ速度は,

3.0 m/s

とし,テープ張力は,1.0 N±0.1 N とする。テープの巻きつけ角度は,12°とする。磨耗パターン

長は,

附属書 図 に示す幅方向に 3 か所で測定する。

同一長のテープ及びアルフェシル試験用バーの新しいエッジを用いて測定し,測定結果は,30  %以内の

磨耗パターンを示さなければならない。

附属書 図 1  アルフェシル試験用バー

4.5 mm

±0.3 mm

最小 18 mm


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 図 2  試験用固定具

参考  磨耗量は,分かりやすくするために拡大している。

附属書 図 3  磨耗バーの測定

片側 12°のテープラップ

フェライト磨耗バー


83

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 D(規定)LTO カートリッジメモリ

D.1

背景  LTO カートリッジメモリ(LTO CM)転送装置は,ケースに内蔵し,非接触インタフェースに

よって制御装置との通信を可能にする。

LTO CM

転送装置は,32 768 ビット(4 096 バイト)容量のシリアル EEPROM をもち,ブロック当たり,

32

バイトの 128 ブロックで構成する。LTO CM は,16 ビット(2 バイト)又は 256 ビット(32 バイト)の

ワード単位で書込みを行う。

転送装置への要求事項は,

附属書 による。

D.2

内容  LTO CM は,データフィールドをもち,D.1 による。LTO CM は,1 ブロック 32 バイトでアク

セスするため,32 バイト境界で調整する。LTO CM の未使用のビットは,

“0”に設定する。

LTO CM

の内容は,ページと呼ぶ論理領域で構成する。ページの位置は,アドレス 0 のバイトの数で開

始アドレスを規定する。

ページ内の要素のアクセスは,

開始アドレスからのバイト中のオフセットによる。

LTO CM

の内容は,ブロックアドレス及びワードアドレスでアクセスする(

附属書 参照)。附属書 D

の開始アドレス及びオフセットから LTO CM ブロックアドレス及びワードアドレスまでの変換は,次によ

る。

ブロックアドレス  :B0=[

(開始アドレス+オフセット)÷32]の整数部

ワードアドレス    :w=mod(開始アドレス+オフセット,32)÷2

附属書 表 1  LTO CM データフィールド

セクション

操作の制限

LTO CM

製造業者情報

読取り専用

LTO CM

書込み禁止

読取り専用

保護ページ表

読取り専用

保護ページ

読取り専用

非保護ページ表

制限付き書込み機能

初期化ページ

制限付き書込み機能

他の非保護ページ

読取り・書込み

初期化済みのカートリッジで,読取り専用のセクションは,LTO CM の書込み禁止ブロックの書込み禁

止ブロック番号によって再プログラミングから保護する(D.2.2 参照)

。制限付き書込み可能のセクション

は,再プログラミングに対して保護されないが,初期化ページのフィールドの変更,又は非保護ページ表

からの非保護ページの追加若しくは削除の場合だけ,更新する。

フィールド値は,最大フィールド値を超えたとき,戻らないこととする。例えば,4 バイトフィールド

が (FFFFFFFF) を超えたとき,その最大値の (FFFFFFFF) に設定する。

D.2.1

  LTO CM

製造業者情報  LTO CM 製造業者情報は,32 バイトとし,初期化済み及び未初期化カー

トリッジの双方に交換に対して必す(須)とする。初期化済み及び未初期化カートリッジは,D.2.4 による。

LTO CM

製造業者情報は,LTO CM のアドレス 0 で開始する。


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 2  LTO CM 製造業者情報

フィールド

オフセット

バイト

説明

LTO CM

シリアル番号 0

4

LTO

CM

転送器のシリアル番号(

表 D.3 参照)

LTO CM

シリアル番号検査バイト 4

1

LTO

CM

シリアル番号バイトの EXOR に設定

CM

サイズ 5

1

1

024

バイトの LTO CM のサイズを示し,

(04)に設定

タイプ 6

2

転送器のタイプを示し,

(0001)に設定

製造業者情報 8

24

この規格では規定しない。情報交換時には,無視する。

D.2.1.1

  LTO CM シリアル番号(バイト 03) LTO CM は,固有の 32 ビット(4 バイト)のシリアル番

号をもつこととする。シリアル番号は,LTO CM 製造業者が設定する。バイト 0 は,最下位バイトとし,

バイト 3 は,最上位バイトとする。バイト 3 のビット 4∼7 は,LTO CM 製造業者を示す。

附属書 表 3  LTO CM シリアル番号

バイト 3

バイト 2

バイト 1

バイト 0

MSB

  LSB

附属書 表 4  LTO CM 製造業者識別子

製造業者識別子

シリアル番号部

ビット 7

ビット 6

ビット 5

ビット 4

ビット 3

ビット 2

ビット 1

ビット 0

D.2.2

  LTO CM

書込み禁止  LTO CM 書込み禁止ページは,4 バイトとし,LTO CM のアドレス 32 で開始

する。

附属書 表 5  LTO CM 書込み禁止

フィールド

オフセット  バイト

説明

最後の書込み禁止ブロック番号 0

1

書込みを禁止した LTO CM の最後の 32 バイトブロックの番

号とし,未初期化カートリッジの非保護ページの開始に設
定。

ブロック 1 保護フラグ 1  1

LTO

CM

のブロック 1 が書込み禁止であることを示し,未初

期化カートリッジの場合,(00)  に設定し,初期化済みの場合,

(01)

に設定。

備考  ブロック 1 は,LTO CM のアドレス 32∼63 とし,

ページ及び保護ページ表をもつ。フラグを指定す
るとき,ページは変化できない。

予約 2

2

(0000)

に設定

未初期化及び初期化済みカートリッジの規定は,D.2.4 による。

D.2.3

ページ表  ページ表のページは,4 (N+2)  バイトとし,ここに N は,ページ表によるページの総

数とする。次表は,保護ページ表及び非保護ページ表の二つのページ表について規定する。これらの表は,

二つ以上の 4 バイトページ記述子から構成し,最後に CRC とする。LTO CM ページは,任意の項番として

もよいが,ページ記述子は,LTO CM ページの順序と同じとする。

保護ページ表は,開始アドレスを 36 とし,非保護ページ表は,保護ページ表の直後から開始する。

ページ表のフォーマットは,

附属書 表 による。


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 6  ページ表

フィールド

オフセット

バイト

説明

ページ記述子 1 0

4

ページ記述子

ページ記述子 2 4

4

ページ記述子

ページ記述子 N 4N

4

ページ表 (EOPT) の終わりページ記述子

CRC 4

(N

+1)

4

ページ表の 0∼4 (N+1)  −1 にわたる全バイトから生成す
る CRC(CRC アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

ページ記述子のフォーマットは,

附属書 表 による。

附属書 表 7  ページ記述子フォーマット

バイト 0

バイト 1

バイト 2

バイト 3

7  6  5  4  3  2   1  0  7     6     5     4     3     2       1     0

7  6  5  4  3  2   1  0

7  6  5  4  3  2   1  0

ページ版数

(msb)

ページ Id                    (lsb)

開始アドレス (MSB)

開始アドレス (LSB)

ページ版数      :すべての LTO CM ページに対して 0000 に設定。

ページ Id          :12 ビットとし,設定は,D.2.4 参照。

開始アドレス  :LTO CM に関する絶対開始アドレスをバイトに設定。未使用領域は,ページ間では

認めない。ページ長は,次のページ記述子の開始アドレスから目的のページ記述子

の開始アドレスを減算して求める。

LTO CM

内のページ規則は,次の規則による。

−  保護ページは,アドレス 36 から開始

−  テープディレクトリページ及びテープ書込みパスページは,16 バイト境界で開始

−  パッドページは,前のページの直後から開始し,継続するページに他の規則を採用できるよう十分な

バイトを充当

−  すべての他のページは,32 バイト境界で開始

ページ表は,最後の空でないページ記述子の次及び EOPT ページ記述子の前に一つ以上の空のページ記

述子をもってもよい。空のページ記述子は,ページ版数を 0000 に設定し,ページ Id を (FFE) に設定する。

開始アドレスは,ページ表の EOPT ページ記述子の開始アドレス領域と同じ値とする。記述子は,次のペ

ージを移動することなしに記述子の追加ができるように,記述子表の空白部に予約してもよい。ページ表

は,次のページが 32 バイト境界で開始できるようにパッドする。

EOPT

ページ記述子の終端は,CRC に先行するぺージ表の最終エントリとする。ページ版数は,0000 に

設定し,ページ Id は,(FFF)  に設定する。開始アドレスは,最後の LTO CM ページの最終バイトより 1 多

いアドレスとする。保護ページ表の数値は,非保護ページ表の開始を示す。

D.2.4

ページ定義  カートリッジは,有効な FID データセットをもつ場合,初期化済みとし,有効な FID

データセットをもたない場合,

未初期化とする。

情報交換用に互換性をもつため未初期化カートリッジは,

有効保護ページ表,非保護ページ表及び LTO CM ページをもち,不良カートリッジと区別できる。未初期

化カートリッジの非保護ページ表は,空及び EOPT ページ記述子だけをもつ。

LTO CM

ページ表の R/O フィールドは,情報交換の要求事項とし,次による。

− RU:ページ又はフィールドは,未初期化及び初期化カートリッジに必す(須)


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

− RI:ページ又はフィールドは,未初期化カートリッジだけに必す(須)

−  O:ページ又はフィールドは,任意使用

保護フィールドは,保護 (P),非保護 (U) 又はページ表 (PU) が存在することを示す。ページが任意使

用しているか,存在する場合,ページのすべてのフィールドは,存在する。特に規定しない限り,オプシ

ョンフィールドは,有効,又は“0”に設定し,有効データは,無効を示す。

附属書 表 8  ページの定義

名称 P/U

R/O

ページ Id

長さ(バイト)

説明

カートリッジ製造業者情報 P  RU

(001)

64

媒体製造業者情報 P

O

(002)

64

初期化データ U

RI

(101)

64

テープ書き込みパス U

RI

(102)

48

テープディレクトリ U

RI

(103)

1

552

EOD

情報 U

RI

(104)

64

カートリッジステータス及び 
テープ警告フラグ

U RI (105)  32

機構関連 U

O

(106)

384

中断追記録 U

RI

(107)

128

使用情報 0 
使用情報 1 
使用情報 2

使用情報 3

U O (108)

(109)

(10A)

(10B)

64 0

又は 4 の連続する使用情報ページ

アプリケーション仕様 U

O

(200)

1

056

パッド

PU O  (FFC)

将来のページ用に予約。16 バイト及
び 32 バイトの境界にページを調整。

欠陥 PU

O

(FFD)

− LTO

CM

に欠陥メモリが存在

空 PU

O

(FFE)

0

空の表

EOPT PU

RU

(FFF)

0

ページ表の終端

D.2.5

  共通ページ

D.2.5.1

  パッドページ  パッドページは,将来のページ又はページを調整し 32 バイト境界にするために空

白を予約してもよい。パッドページは,N バイトとし,パッドページの大きさをバイトで示す。

附属書 表 9  パッドページ

フィールド

オフセット

バイト

説明

パッド 0

N

すべて (00) に設定

D.2.5.2

欠陥ページ  欠陥ページは,N バイトとし,欠陥メモリ位置を示す空白バイト数とする。

附属書 表 10  欠陥ページ

フィールド

オフセット  バイト

説明

欠陥 0

N

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

D.2.6

保護ページ


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X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

D.2.6.1

カートリッジ製造業者情報  カートリッジ製造業者情報は,64 バイトとする。

附属書 表 11  カートリッジ製造業者情報

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RU

0

2

カートリッジ製造業者情報ページを示し,(0001)  に設定。

ページ長 RU

2

2

ページ長を示し,(0040)  に設定。

カートリッジ製造業者 O  4

8

カートリッジ製造業者を示す英数字列(

附属書 ベンダ Id に

よる。

シリアル番号 O

12 10

カートリッジ製造業者が付与するカートリッジのシリアル番
号を示す英数字列。

カートリッジタイプ RU

22

2

カートリッジ内のテープタイプを示す 16 個の 1 ビット領域。
このフォーマットを確認するビット。 
バイト 0 ビット 7:清掃用カートリッジ。清掃用カートリッジ

の場合,

“0”に設定し,清掃用でない場合,

“1”に設定。

バイト 0 ビット 6∼0:

“0”に設定

バイト 1 ビット 7∼1:

“0”に設定

バイト 1 ビット 0:この規格によるデータの記録及び読取り又
は清掃用に使用する場合,

“1”に設定。この条件に不一致の場

合,

“0”に設定。

製造日 O

24

8

カートリッジの LTO CM が最初にプログラムした日を示す英
数字列,YYYYMMDD(YYYY:年,MM:月,DD:日)

テープ長 RU

32

2

0.25

m

を単位とするテープ長を示し,次による。

タイプ A:2 436 
タイプ B:1 276

タイプ C:812 
タイプ D:348

テープ厚 RU

34

2

1/1

024

µm

を単位とするテープ厚を示し,9 114 とする。

空リールの慣性力 RU

36

2  1/256

×10−6 kg・m

2

を単位とする空リールの慣性力とし,

7 270

とする。

ハブの半径 RU

38

2

1/1

024

mm

を単位とするハブの半径を示し,22 528 とする。

フルリールパック半径 RU

40

2

1/1

024

mm

を単位とするパックの半径を示し,次による。

タイプ A:48 128 
タイプ B:38 144

タイプ C:33 321 
タイプ D:27 668

最大媒体速度 RU

42 2

mm/s

を単位とするテープが使用できるテープの最大速度を示

し,最小値は,5 465 とする。

ライセンスコード O

44

4

ライセンスコードを示す英数字列。内容は規定しない。情報交
換時には,当事者間での合意による。

カートリッジ製造業者

使用

O 48

12

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

CRC RU

60

4

カートリッジ製造業者情報のバイト 0∼59 にわたり生成した

CRC

(CRC アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.6.2

  媒体製造業者情報  媒体製造業者情報は,64 バイトとする。


88

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 12  媒体製造業者情報

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RU

0

2

媒体製造業者情報ページを示し,(0002)  に設定。

ページ長 RU

2

2

ページ長を示し,(0040)  に設定。

サーボ書込み製造業者 RI  4

48

サーボトラック(本体 11.3.3 参照)を符号化する製造業者ワー

ドの位置の英数字列を設定。

予約 RI

52

8

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

CRC RI

60

4

媒体製造業者情報のバイト 0∼59 にわたり生成した CRC

(CRC

アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7

非保護ページ

D.2.7.1

初期化データ  初期化データは,64 バイトとする。

附属書 表 13  初期化データ

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0 2

初期化データページを示し,(0101)  に設定。

ページ長 RI

2

2

ページ長を示し,(0040)  に設定。

初期化装置製造業者 RI  4

8

最後に FID を書き込む装置製造業者 Id(

附属書 参照)。

装置 Id O

12

10

すべて“0”に設定又は最後に FID を書き込んだ装置製造業者。

フォーマットタイプ RI  22

2

テープに書き込む情報のフォーマットを示す。初期化装置で書き

込む。 
カートリッジ製造業者ページのカートリッジタイプフィールド
のバイト“0”ビット 7 が“1”の場合,内容は規定しない。情報

交換時には無視する。 
カートリッジタイプフィールドのバイト 0 ビット 7 が“0”の場
合,次による。

バイト 0 ビット 7:

“0”に設定

バイト 0 ビット 6:

“0”に設定

バイト 0 ビット 5∼0:

“0”に設定

バイト 1 ビット 7∼1:

“0”に設定

バイト 1 ビット 0:

“1”に設定

LP1

位置 RI

24

4

LP1

の位置に関連する LPOS 値

LP2

位置 RI

28

4

LP2

の位置に関連する LPOS 値

LP3

位置 RI

32

4

LP3

の位置に関連する LPOS 値

LP4

位置 RI

36

4

LP4

の位置に関連する LPOS 値

LP5

位置 RI

40

4

LP5

の位置に関連する LPOS 値

LP6

位置 RI

44

4

LP6

の位置に関連する LPOS 値

予約 RI

48

12

すべて (00) に設定

CRC RI

60

4

ページのバイト 0∼59 にわたり生成した CRC(CRC アルゴリズ
ムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7.2

カートリッジステータス及びテープ警告フラグ  カートリッジステータス及びテープ警告フラグ

は,32 バイトとする。


89

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 14  カートリッジステータス及びテープ警告フラグ

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0  2

カートリッジステータス及びテープ警告フラグ情報ページを示

し,(0105)  に設定。

ページ長 RI

2  2

ページ長を示し,(0020)  に設定。

テープ警告フラグ O

4

8

情報交換時では使用しない。 
カートリッジをスレッドするとき,すべて“0”に設定。 
使用する場合,装置で決めるテープ警告フラグを設定。

テープ警告フラグは,1∼64 の番号付けとし,フラグ 1 は,バイ
ト 0 ビット 7 とし,フラグ 64 は,バイト 7 ビット 0 とする。

スレッド計数 RI

12

4

カートリッジを初期化するときリーダピンをカートリッジから
引き出したときから開始するスレッドの総回数を示す。リーダピ
ンを引き出すごとに 1 ずつ加算する。

カートリッジステ
ータス

RI 22

2

装置から取り出したカートリッジのステータスを示し次による。

(0000)

:カートリッジは正常にアンロード。

(0001)

:装置が書き込みをしたが,カートリッジが正常にアンロ

ードしなかったことを示す。この値は,カートリッジが装置にロ
ードした直後又は書込み操作完了後に設定。

(0002)

:テープがカートリッジへ正常にアンロードせず,装置が

書込み中であることを示す。この値は,装置がテープに書込みを
開始する前に設定。

予約 RI

18

10

すべて (00) に設定

CRC RI

28

4

ページのバイト 0∼27 にわたり生成した CRC(CRC アルゴリズ

ムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7.3

使用情報  使用情報ページは,ページ当たり 64 バイトとし,4 ページ合計で 256 バイトとする。

使用情報ページは,任意使用とする。使用情報ページは,4 ページとし,最後の 4 回カートリッジをスレ

ッドした情報とする。ページの内容は,ページ番号昇順にアクセスし,カートリッジの寿命の累積とする。

このページを最初に作成するとき,ページ Id,ページ長及び CRC を除き,すべてのフィールドの内容

は,

“0”に設定する。最初のページのアクセスのページ Id は, (0108) に設定する。


90

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 15  使用情報

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0

2

使用情報ページを示し,(0108)  ∼ (010B) に設定。

ページ長 RI

2

2

ページ長を示し,(0040)  に設定。

装置製造業者 O

4

8

使用情報ページを最後に更新した装置製造業者を示す

附属書 参照)。

装置 Id O

12

10

“0”に設定又は使用情報ページを最後に更新した装置

製造業者の識別子。

追記録時の中断書込み RI

22

2

追記録箇所で書込みが中断したサーボトラック誤り(本

体 15.10 参照)の総数。重ね書きを必要としたデータセ
ットを無効にするために CQ セットを書込む前に発生し
た中断を示す。

スレッド計数 RI

24

4

カートリッジステータス及びテープ警告フラグセクシ
ョンのスレッド計数と同一を設定。

書込みデータセットの総数 RI  28

8

書き込んだデータセットの総数

読取りデータセットの総数 RI  36

8

読み取ったデータセットの総数

書込み再試行総数 RI

44  4

データセットの継続した書込みが成功した場合,記録時
再生再試行によって書込み終了が失敗した書込み誤り

の総数。

読取り再試行総数 RI

48  4

データセットの継続した読取りが成功した場合,最初の
試行で読取りが成功しなかった総数。

回復不能書込み誤り総数 RI 52

2

バックアップ終了時の書込み誤り総数。

回復不能読取り誤り総数 RI 54

2

複数回の再読取りでも成功しないデータセットの総数。

中断書込み総数 RI

56

2

サーボトラック誤り(本体 15.10 参照)の総数(書込み

中断後,データセットの書込み開始まで)

致命的な中断書込み総数 RI 58

2

書込み失敗のサーボトラック誤りの総数。装置は,中断
したデータセットの書込み不可。

CRC RI

60

4

ページのバイト 0∼59 にわたり生成した CRC(CRC ア
ルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7.4

テープ書込みパス  テープ書込みパスは,48 バイトとする。このページで符号化したテープ書込

みパス値は,テープに記録した CQ コードワード対ヘッダに記録した書込みパスの最大値と同じとし,本

体 13.7.1.2 による。

8

個の 4 バイトフィールドの合計は,テープ書込みパスと同じとし,テープ書込みパス値 mod (8) が 0

の場合,すべての 8 個の 4 倍とフィールドは,同じ値に設定する。その他の場合,書込みパスフィールド

0

∼N−1 は,書込みパスフィールドの N∼7 より 1 多い値とする(ここに,N は,書込みパス値 mod (8)  に

等しい)

。書込みパスフィールド 0∼7 を 1 加算するごとに,テープ書込みパス値は,加算することとなり,

LTO CM

内のこのページの有用性を広げることとなる。

このページは,CRC を含まず書込みパスを改訂するごとに更新する。このページの完全性は,この規格

で設定した 8 フィールドを確認し決めてもよい。

LTO CM

の書込みパスフィールドの配置は,

附属書 表 16 による。


91

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 16  テープ書込みパス

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0

2

書込みパスページを示し, (0102) に設

定。

ページ長 RI

2

2

ページ長を示し,(0030)  に設定。

予約 RI

4

12

(00)に設定

書込みパスフィールド 0 RI 16

4

書込みパスフィールド 1 RI 20

4

書込みパスフィールド 2 RI 24

4

書込みパスフィールド 3 RI 28

4

書込みパスフィールド 4 RI 32

4

書込みパスフィールド 5 RI 36

4

書込みパスフィールド 6 RI 40

4

書込みパスフィールド 7 RI 44

4

前記参照

D.2.7.5

テープディレクトリ  テープディレクトリは,ラップセクション当たり 16 バイトとし,96 すべ

てのラップセクションで 1 536 バイトとする。これらは,ラップセクションごとに 16 バイトのエントリと

し,ラップセクションは,1 ラップの 1/2 とする。

同じテープ上の 1 ラップセクションから次のラップセクションに移る点を決める方法は,LPOS 値を基

本とする。使用者データ領域長は,LPOS マークによる。すべての偶数ラップセクションの終わりは,LP3

と LP4 との間の中間で計算した LPOS 値による位置とする。データセット Id,レコード計数及びファイル

マーク計数は,BOW とこの点との間で開始したすべてのデータセットの情報を含む。偶数ラップセクシ

ョン及び次の奇数ラップセクションの合計は,ラップでのレコード及びファイルマーク数の合計と一致す

る。

テープディレクトリページのすべてのフィールドは,上方交換時には必す(須)とする。

附属書 表 17  テープディレクトリ

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0 2

テープディレクトリページを示し,(0103)  に設定。

ページ長 RI

2 2

ページ長を示し,(0610)  に設定。

FID

書込みパス O

4

4

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

予約 RU

8

8

(00)

に設定

ラップセクション 0 RI  16

16

ラップセクション 0 RI  32

16

・ 

・ 

・ 

・ 

ラップセクション 0 RI  1520

16

ラップセクション 0 RI  1536

16

次を参照

ラップセクションの内容は,

附属書 表 18 による。


92

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 18  ラップセクション

フィールド

バイト

説明

ラップセクション当たり  データセット Id 4

ラップセクションで書き込んだ最後のデータセット Id。ラ
ップ セク ショ ンが 有効 デー タセ ット を含 まな い場 合,

(FFFFFFFF)

に設定。

レコード数 4

ラップセクションが有効の場合,ラップセクションを開始

したレコード計数。ラップセクションのデータセット Id が

(FFFFFFFF)

の場合(ラップセクションが無効の場合)レコ

ード計数フィールドは,情報交換では規定しない。

ファイルマーク数 4

ラップセクションが有効の場合,ラップセクションのファ
イルマーク計数。ラップセクションのデータセット Id が

(FFFFFFFF)

の場合(ラップセクションが無効の場合)ファ

イルマーク計数フィールドは,情報交換では規定しない。

 CRC

4

ラップセクションのバイト 0∼11 にわたり生成した CRC

(CRC アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

テープディレクトリの指標は,BOT からのラップセクション計数とし,0 から開始する。

ラップセクションで書込み中のとき,データセット Id 及び次のラップセクションは,(FFFFFFFF)  に設

定し,有効データセットを含まない。ラップセクションが完了後,テープディレクトリは,更新する。EOD

データを書込み EOD 情報ページを更新するとき,現在のラップセクションの情報は,更新し,テープデ

ィレクトリ及び EOD 情報は,変更しない。EOD で書込み中のとき,ラップセクションのエントリは,

(FFFFFFFF)

に設定する。EOD の位置を書き込めないとき,又は書込みの途中で電力が切れたとき,EOD

の位置は,最低回数の検索で見付けることができる。

テープディレクトリの特定ラップセクションの情報を位置付けるためにオフセットは,次を用いて計算

する。

オフセット=16(ラップセクション)

ラップセクション N の情報要素のオフセットは,次による。

オフセット(データセット Id)=16 N

オフセット(レコード計数)=16 N+4

オフセット(ファイルマーク計数)=16 N+8

オフセット (CRC) =16 N+12

D.2.7.6    EOD

情報  EOD 情報のページは,64 バイトとする。


93

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 19  EOD 情報

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0

2

EOD

情報ページを示し,(0104)  に設定。

ページ長 RI

2

2

ページ長を示し,(0040)  に設定。

最後に書き込んだ EOD のテ

ープ書込みパス

RI 4

4

テープ書込みパスの現在値

スレッド計数 RI

8

4

EOD

データセットを書き込んだときのカートリッジス

テータス情報のスレッド計数フィールド値。

EOD

でのレコード計数 RI

12

6

BOT

と EOD との間にあるレコード数。

EOD

でのファイルマーク計数

RI 18

6

BOT

と EOD との間にあるファイルマーク計数。

EOD

データセット番号 RI

24

4

EOD

データセットのデータセット番号。

EOD

のラップセクション番号

RI 28

4

EOD

を含むラップセクションの識別。

EOD

の有効性 RI

32

2

EOD

についての最新情報を示し,次による。

(0000)

:EOD 位置不明

(0001)

:EOD 位置情報

(0002)

:バックアップ中でテープには EOD データセッ

トがない。ヘッド位置のデータセットに関する詳細情
報を示す。

(0003)

:バックアップは実行したが,装置は EOD セッ

トの書込みに失敗。バックアップ失敗のデータセット
の詳細を示す。

最初の CQ セット番号 RI

34

2

EOD

データセットの最初の CQ セットの ACN。

EOD

の物理位置 RI

36

4

EOD

を書き込んだ LPOS 値情報。EOD データセットに

先行する DSS 内又は前にある LPOS マークの値。

予約 RI

40

20

すべて (00) に設定

CRC RI

60

4

ページのバイト 0∼59 にわたり生成した CRC(CRC ア
ルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

EOD

の有効性  :書込み開始のとき (0002) に設定し,書込みを終了したとき(例えば,バックアップが

完了)及び EOD データセットを書き込んだとき,(0001)  に設定する。書込みが失敗しデータセットを書

き込めないとき(例えば,バックアップに失敗し,EOD データセットがない。

,(0003)  に設定する。

EOD

を除き書込みを開始したとき,このページの残りの情報は,最初のデータセットに書き込んだ内容

及び位置を反映し,更新する。

書込みがラップセクションから次へ進むとき,このページの残りの情報は,新しく開始したラップセク

ションに書き込んだ最初のデータセットの内容及び位置を反映し,更新する。

再生装置が EOD 情報の不正を検出したとき,EOD 情報は,ページが正しく再構成するまで (00) で EOD

の有効性を設定する。

D.2.7.7

機構関連  機構関連は,384 バイトとする。


94

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 20  機構関連

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0  2

機構関連ページを示し,(0106)  に設定。

ページ長 RI

2  2

ページ長を示し,(0180)  に設定。

装置製造業者識別 RI  4

8

最後に更新した装置の装置製造業者 Id(ベンダ Id は,

附属書 I

参照)

機構関連データ O 12

368

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

CRC RI

380

4

ページのバイト 0∼379 にわたり生成した CRC(CRC アルゴリ
ズムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7.8

アプリケーション特有データ  アプリケーション特有データのページは,1 056 バイトとし,ア

プリケーションの代わりの装置又はアプリケーションの一部としての別の LTO CM 再生器が書き込む。

附属書 表 21  アプリケーション特有データ

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RI

0

2

機構関連ページを示し,(0200)  に設定。

ページ長 RI

2

2

ページ長を示し,(0420)  に設定。

アプリケーションデータ O  4

1

024

内容は規定しない。情報交換時には無視する。

予約 RI

028

24

すべて (00) に設定。

CRC RI

1 052

4

ページのバイト 0∼1 051 にわたり生成した CRC(CRC

アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

D.2.7.9

中断追記録書込み  中断追記録書込みのページは,128 バイトとし,追記録箇所で書込みを中断

したとき,書込み装置が書き込む。この情報は,最初に記録したデータセットを超えて 4 m までの間にテ

ープに新しい版数のデータセットの存在を示す。

附属書 表 22  中断追記録書込み

フィールド R/O

オフセット

バイト

説明

ページ Id RU

0

2

中断追記録書込みページを示し,(0107)  に設定。

ページ長 RU

2

2

ページ長を示し,(0080)  に設定。

予約 RU

4

4

すべて (00) に設定

中断追記録 0 RU

8

8

中断追記録 13 RU

112

8

次を参照

予約 RU

120

4

すべて (00) に設定

CRC RU

124

4

ページのバイト 0∼123 にわたり生成した CRC(CRC

アルゴリズムの詳細は,本体 13.2 参照)

中断追記録フィールドの内容は,

附属書 表 23 による。


95

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 23  中断追記録

フィールド

バイト

説明

中断追記録当たり

データセット Id 4

書込みが中断したとき,書き込むデータセットのデータセ

ット Id に設定。

テープ書込みパス 4

書き込むデータセットのデータセットに適用する書込みパ
スに設定し,データセットを書込む最初の試行に適用した

書込みパス値。

このページの目的は,テープの現在の位置を示し,中断書込みが追記録箇所で発生したことを示す。書

込み装置が追記録箇所で書込みに失敗し,テープにデータセットを書込む必要があるとき,エントリは,

このページを作成する。エントリは,データセット識別に関する限り番号順とする。エントリを作るとき,

次のエントリは,すべて“0”に設定し,無効を示す。

中断書込みの場合,EOD データを超えて追記録のとき,エントリは,作成する必要はない。EOD 情報

ページは,テープから読み取ったとき,EOD データセットの有効性を決めるため用いてもよい。

D.2.8

  LTO CM

の例  附属書 表 24 は,要求事項及び任意使用表を含み LTO CM の実施例を示す。

附属書 表 24  LTO CM の例

フィールド

アドレス

バイト

LTO C

製造業者情報 0

32

LTO CM

書込み禁止 32

4

保護ページ表 36

28

カートリッジ製造業者情報ページ 64

64

媒体製造業者情報ページ 128

64

非保護ページ表 192

64

初期化データページ 256

64

テープ書込みパスページ 320

48

テープディレクトリページ 368

552

EOD

情報ページ 1920

64

カートリッジステータス及びテープ警告フラグページ

1984 32

使用情報ページ(1) 2016

64

使用情報ページ(2) 2080

64

使用情報ページ(3) 2144

64

使用情報ページ(4) 2208

64

機構関連ページ 2272

384

アプリケーション規定ページ 2656

056

中断追記録書込みページ 3712

128

D.2.8.1

保護表の例  保護表の例は,28 バイトをもつ。


96

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 25  保護表の例

ページ記述子

オフセット

版数

ページ Id  開始アドレス

説明

0 0

(001)

64

カートリッジ製造業者情報ページ

4 0

(002)

128

媒体製造業者情報ページ

8 0

(FFE)

192

空ページ

12 0

(FFE)

192

空ページ

16 0

(FFE)

192

空ページ

20 0

(FFF)

192  EOPT

ページ記述子

24 CRC

ページ表のバイト 0∼23 にわたり生成した CRC

D.2.8.2

非保護表の例  非保護表の例は,64 バイトをもつ。

附属書 表 26  非保護表の例

ページ記述子

オフセット

版数

ページ Id  開始アドレス

説明

0 0

(101)

256

初期化データページ

4 0

(102)

320

テープ書込みパスページ

8 0

(103)

368

テープディレクトリページ

12 0

(104)

1920 EOD

情報ページ

16 0

(105)

1984

カートリッジステータス及びテープ警告フラグ

20 0

(108)

2016

使用情報ページ (1)

24 0

(109)

2080

使用情報ページ (2)

28 0

(10A)

2144

使用情報ページ (3)

32 0

(10B)

2208

使用情報ページ (4)

36 0

(106)

2272

機構関連ページ

40 0

(200)

2656

アプリケーション規定ページ

44 0

(107)

3712

中断追記録書込みページ

48 0

(FFE)

3840

空ページ

52 0

(FFE)

3840

空ページ

56 0

(FFF)

3840 EOPT

ページ記述子

60 CRC

ページ表のバイト 0∼59 にわたり生成した CRC


97

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 E(規定)テープ曲げ剛性試験

E.1

試験装置

− 1

mg

の分解能をもつ平らな台をもつはかり。

−  ループ状のテープを維持するための取付け器具。

−  はかりの表面にテープループを下げる 1 µm の分解能をもつ直線的位置付け器具。

E.2

サンプルの準備

a)

トラックの方向性を保ちながら供試テープを 8.0 mm の正方形に切る。方向は,切ったエッジがテー

プの長手方向と幅方向とに平行になるようにする。

b)

取付け器具に正方形の供試テープの反対側エッジを固定することによって,テープのループを作る。

ループは,

附属書 図 による周囲 6.0 mm の涙滴形のループとなり固定エッジに沿って 1.0 mm の固

定領域をもつこととする。ループの内側表面は,磁気面とする。

c)

はかり台の表面に向かって下げ,はかりの上方にテープループを位置付ける。

附属書 図 1  テープの曲げ剛性を測定する装置

E.3

試験方法

a)

マイクロバランス表面に接触するまで,テープループを下げる。

b)

荷重(mg)と垂直の位置(µm)を記録する。

c) 10

µm

ごとにループを下げ,少なくとも 6 データ箇所を記録するまで,荷重及び垂直位置を記録する。

マイクロバランスの設計が表面ゆがみを許容する場合,垂直変位量は,マイクロバランス表面ゆがみ

を校正する。

E.4

計算

a)

荷重対変位量の測定箇所は,10 µm∼80 µm の直線的範囲とする。直線回帰を用いて荷重対変位量の曲

線のこう配(単位:mg/µm)を計算する。

b)

荷重対変位量の曲線のこう配(単位:mg/µm)は,曲げ剛性の測定量とする。

1.

0 m

m

テープループ

(周囲=6.0 mm)

はかり台


98

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

E.5

文献目録

William W. Scott and Bharat Bhushan

,“Bending Stiffness measurements of magnetic tapes and substrate”,Thin

Solid Films

,308-309 (1997)  pp.323-328.


99

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 F(規定)LTO CM の電気的インタフェース

F.1  LTO CM

の電気的インタフェース  LTO CM と外部通信装置(ここでは,LTO CM リーダと呼ぶ)と

の間のインタフェースは,非接触無線周波数インタフェースとする。無線周波数は,LTO CM への電力供

給及び記録再生を提供する。

LTO CM

は,LTO CM リーダに対し 128 個の 32 バイトのアクセス可能としたブロックで構成する 4 096

バイトの EEPROM とし,16 ビット CRC,パリティ,非衝突,書込み禁止,単一 16 ビットワードアクセ

ス及び単一ブロックアクセスなどを特徴とする(ISO 14443-2 参照)

F.2

環境条件

F.2.1

電磁耐性  LTO CM は,通常遭遇する電磁界にさらしても,壊れたり,変化したりしてはならない。

F.2.2

磁界耐性  LTO CM は,最大 79 500 A/m の静的磁界にさらしても,正常に動作し続けなければなら

ない。

F.2.3  X

線耐性  LTO CM は,年当たり 0.1 Gray の累積被暴の 70 keV∼140 keV のエネルギーをもつ X 線

放射に対して,カートリッジがどの方向で被暴しても,誤作動してはならない。

F.3

動作フィールド  動作フィールドは,LTO CM リーダによって生成し,LTO CM に電力を供給し及び

LTO CM

リーダと LTO CM 間の相互の通信を行うために変調することとする。動作フィールドの特性は,

LTO CM

のアンテナ位置で測定したとき,次による。

−  周波数  (fc)

13 560 kHz

±7 kHz

−  最小磁界 (H

min

) 5A/m

−  最大磁界 (H

max

) 15A/m

LTO CM

リーダは,25 A/m 以上の電磁場を生成してはならない。LTO CM は,最小磁界と最大磁界との

範囲内では,連続して正常に動作しなければならない。

F.4  LTO CM

リーダから LTO CM への通信

− LTO

CM

リーダは,動作フィールドの振幅変調によって,LTO CM と通信する。

LTO CM

リーダから LTO CM に送るコマンド及びデータの符号化は,モディファイドミラー符号化と

する。

ビット周期は,動作フィールドの 128 サイクルとする。

LTO CM

リーダから LTO CM へのメッセージは,スタートビット,続くメッセージのビット数及び 1 ス

トップビットで構成することとする。無変調の動作フィールドは,先行し,その後 LTO CM リーダと LTO

CM

間とのメッセージが続く。

論理 1

  :動作フィールドの 64 サイクル,1 ポーズマーク(F.4.1 参照),論理 1 の全体シーケンスを

動作フィールドの 128 サイクルとするために必要なサイクル数とで構成。

論理 0

  :論理 1 が後に続く場合動作フィールドの 128 個のサイクルとし,論理 0 が後に続く場合,1

ポーズマーク,論理 0 の全体シーケンスを動作フィールドの 128 サイクルとするために必

要なサイクル数とで構成。


100

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

スタートビット

  :1 ポーズマーク及びスタートビットの全体シーケンスを動作フィールドの 128 サ

イクルとするために必要なサイクル数とで構成。

ストップビット

  :論理 0。

  附属書 図 1  モディファイドミラー符号

LTO CM

リーダは,LTO CM からメッセージを受信するとき,LTO CM の送信終了後,最低 20.0 µs 間任

意のメッセージを送信してはならない。

F.4.1

ポーズマーク  LTO CM リーダから LTO CM に送信するときに使用するポーズマークは,附属書 F

表 及び附属書 図 に示す特性をもつこととする。LTO CM リーダのエンベロープは,t

2

までの期間内

に 5  %未満に単調減少し,オーバシュート量は,通常の動作フィールドの 90  %∼110  %とする。

附属書 表 1  ポーズマークタイミング

最小

最大

t

1

2.0 µs

3.0 µs

t

2

 0.7

µs t

1

t

3

0.0 µs

1.5 µs


101

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 図 2  ポーズマークの波形

LTO CM

は,フィールドが通常動作フィールドの 5  %∼60  %の範囲をポーズマークの終端として検出

する(

附属書 図 参照)。時間 t

4

は,0.4 µs を超えてはならない。

      110

   100

          5

          5

        90

        90

   100

      110

t

2

t

1

t

3

t


102

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 図 3  ポーズマークの終端

F.5  LTO CM

から LTO CM リーダへの通信  LTO CM は,動作フィールドをサブキャリヤで負荷変調する

ことによって LTO CM リーダと通信することとする。LTO CM リーダに送るコマンド及びデータのビット

符号化は,サブキャリヤのマンチェスタ符号化とする。サブキャリヤ周波数及び LTO CM から LTO CM リ

ーダへのビット周期は,次による。

                サブキャリヤ周波数

fc/16

                ビット周期

動作フィールドの 128 サイクル

LTO CM

から LTO CM リーダへのメッセージは,スタートビット,続くメッセージのビット数,1 ビッ

ト以上の無変調動作フィールド及びストップビットがない構成とする。

論理 1

  :サブキャリヤによって変調した動作フィールドの 64 個のサイクル及びサブキャリヤによっ

て変調しない動作フィールドの 64 個のサイクルが続く構成。

論理 0

  :サブキャリヤによって変調しない動作フィールドの 64 個のサイクル及びサブキャリヤによ

って変調した動作フィールドの 64 個のサイクルが続く構成。

スタートビット  :論理 1。

附属書 図 4  マンチエスタバイフエーズ符号

100

60

5

5

60

100

t

4

 


103

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

F.5.1

負荷変調  負荷変調は,無線周波数の場に置いた共振回路の特性を変化させることによって,無線

周波数を振幅変調する処理とする。

附属書 図 5∼附属書 図 に負荷変調の原理を図示し,附属書 

5

で抵抗負荷は,無線周波数の電磁場を発生する他のコイルと誘導結合する一つのコイルでスイッチング

し,無線周波数の電磁場を生成するコイルの無線周波数の電磁場を変調する。

附属書 図 は,抵抗負荷

のスイッチングによって発生する振幅変調を示す。

LTO CM

リーダと通信するとき,LTO CM は,LTO CM リーダによって生成した無線周波数の電磁場に

最小 20 mV の振幅変調を発生する。

この最小値は,

LTO CM

が動作フィールドの最小と最大の範囲のとき,

維持する。振幅変調は,サブキャリヤの 4 同期の FFT のサイドバンドの振幅で規定し,7.5 mm 半径コー

ナで 20 mm×30 mm ミリコイルを使って測定することとする。測定条件は,コイルをカートリッジの後部

の表面又はカートリッジの底面の位置とする。コイルは,LTO CM の中心線に平行で中心線に沿って置く

こととする(本体

図 18 参照)。

附属書 図 は,LTO CM リーダと LTO CM とのインタフェースに関する概念的な説明図とし,LTO CM

によって負荷変調した誘導結合の電磁場を示す。

参考  附属書 図 は,概念を示すものであり,回路設計を意図しているものではない。

附属書 図 5  LTO CM インタフェースネットワーク

附属書 図 6  負荷変調

スイッチ

R

mod

スイッチ

13.56 MHz


104

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 図 7  負荷変調波形

F.5.2

衝突  衝突は,1 個以上の LTO CM が同時に通信するとき,発生し,次のコマンドに応答するとき

に発生する可能性がある。

コマンド  :Request Standard,Request All,Request Serual Number,Read Serial Number

LTO CM

が同じビット情報を伝送する場合,衝突は,発生せず,LTO CM リーダは,誤りなくデータを

受けとる。LTO CM が異なるビット情報を伝送する場合,衝突は発生し,

附属書 図 は,衝突の影響を

示す。上位及び中位の信号は,LTO CM によって伝送する。一番下の信号の組合せは,LTO CM リーダに

よって受信する結合メッセージとなる。

“coll”と表示するビット領域は,異なる情報の衝突を示す。

附属書 図 8  衝突

F.5.3

タイミング  LTO CM から LTO CM リーダへの伝送は,動作フィールドと同期をとることとする。

LTO CM

リーダーのコマンドの最後のポーズマークの受信とコマンドに応答した LTO CM による負荷変

調のスタートとの間の時間は,最後のポーズマークの終端に関連した f

c

周期の固定数とする。最後のポー

ズマークの終端は,

附属書 図 中に,t

4

によって示す領域内で開始し,負荷変調の開始は,

附属書 

9

による。

附属書 図 10 は,LTO CM リーダからのコマンド又はデータの三つの可能な終了シーケンスに

対する応答時間を示す。


105

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 図 9  負荷変調の開始

附属書 図 10  LTO CM の応答時間

応答時間は,

附属書 表 による。通常値は,次の例外を除き,すべての LTO CM の応答に用いる。  拡

張値は,Write Word コマンドでデータを受信した後の ACK 応答と NACK 応答並びに,Write Block コマン

ドのデータワードの第 2 セットの受信後の ACK 応答及び NACK 応答に適用する。

附属書 表 2  LTO CM 応答時間

通常

拡張

t

1

 1

172

t

0

135 828 t

0

t

2

 1

172

t

0

135 828 t

0

t

3

 1

236

t

0

135 892 t

0

ここに,t

0

=1/fc.

F.6  CRC

  コマンド及びデータは,16 ビット CRC で保護し,生成多項式は,次の式による。

t

1

t

2

t

3


106

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

G(x)

x

16

x

 12

x

 5

+1

CRC

バイトは,すべてのバイトを生成回路で処理し生成する(

附属書 図 11 参照)。レジスタ R0∼R15

は,1 ビット幅とし,R0 は,最下位ビット,R15 は,最上位ビットとし,

(6363)に初期設定する。デー

タバイトは,順番に符号化生成器に入力し,最初のビットを最下位ビットとする。バイトを処理した後,

R0

の内容は,CRC0 で最下位ビットとする。R15 の内容は,CRC15 で最上位ビットとする。

附属書 図 11  CRC 生成器

F.7

パリティの生成  奇数パリティは,LTO CM リーダ又は LTO CM によって送出する前に,各 8 ビット

のバイトについて生成し,付加する。8 ビット以下のエンティティについて,パリティは,生成しない。

開始ビットは,パリティの生成に含めない。

Request All

,Request Standard 及び Read Serial Number コマンドに対するパリティ生成は,次の例外があ

る。

− Request

All

及び Request Standard コマンドは,パリティを生成してはならない。

−  Read Serial Number コマンドは,パリティの生成に関し特別な場合が発生する。LTO CM リーダは,8

ビットの整数倍ではない

シリアル番号を LTO CM に送ってもよい。LTO CM リーダから 8 ビットの整数倍でないシリアル番

号を送るとき,LTO CM リーダは,すべての 8 ビットバイトのシリアル番号にパリティを生成し,付

加する。8 ビット以下の残りのビットは,パリティを生成しない。

LTO CM

は,Read Serial Number コマンドに応答するとき,8 ビットの整数倍でない応答を LTO CM

リーダに送ってもよい。LTO CM から LTO CM リーダへ 8 ビットの整数倍でないシリアル番号を送ると

き,LTO CM は,すべての 8 ビットバイト又は 8 ビットバイトの端数についてパリティを生成し,付加

する。端数バイトについてのパリティは,LTO CM が全バイトを伝送したとき,全 8 ビットバイトにわ

たって生成する。例えば,LTO CM が伝送したシリアル番号が,バイト+3 ビットの整数のとき,LTO CM

は,5 ビット+パリティで応答する。パリティは,LTO CM リーダによって送る最後の 3 ビット及び LTO

CM

の応答の最初の 5 ビットにわたり生成する(

附属書 図 12 参照)。


107

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

備考1.  コマンドストップビットは,附属書 図 12 には表示していない。

2.

シリアル番号の検査バイトは,

附属書 図 12 の LTO CM の応答には,表示して

いない。

附属書 図 12  端数バイトのパリティ

F.8  LTO CM

の状態  LTO CM は,次の状態をもつ。

−  非動作状態

−  初期状態

−  プリセレクト状態

−  コマンド状態

−  停止状態

LTO CM

は,動作フィールドを検出していない 10.0 ms 以上の後に,動作フィールドの利用を検出した

とき,初期状態に入る。

LTO CM

の状態は,

附属書 表 に示す。表の上側エントリは,実行する順番とし,任意の状態でその

状態の最初のエントリから始まり,下側に進む。LTO CM の動作は,この条件を満たす表の最初のエント

リとする。フレーム誤りは,定義コマンドに対し,不正な数のビットを受信すると発生する。

備考  附属書 表 は,Read Block,Write Word 及び Write Block のコマンド部の応答を示し,コマン

ド (rb),コマンド (ww) 及びコマンド(wb1 及び wb2)とする。

シリアル番号の 11 ビット


108

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 3  LTO CM の状態

現在の状態 LTO

CM

リーダ伝送 LTO

CM

応答

次の状態

非動作中

動作フィールドの付加

初期化

初期

任意の状態

動作フィールドの移動

切断

非動作中

任意の状態

フレーム誤り

無応答

初期

現在の状態 LTO

CM

リーダ伝送 LTO

CM

応答

次の状態

初期 Request

Standard

タイプの送出

プリセレクト

 Request All

タイプの送出

プリセレクト

 Test

コマンド LTO

CM

応答は,定義しな

い。情報交換時には無視す

る。

プリセレクト

他のコマンド又は伝送

無応答

初期

現在の状態 LTO

CM

リーダ伝送 LTO

CM

応答

次の状態

プリセレクト

不正パリティの伝送

無応答

初期

不正 CRC の伝送

無応答

初期

Read Serial Number

シリアル番号送出

プリセレクト

Read Serial Number

,シリア

ル番号フラグメントが LTO

CM

と合致

部分シリアル番号送出

プリセレクト

Read Serial Number

,シリア

ル番号フラグメントが LTO

CM

と不一致

無応答

初期

 Select

,シリアル番号フラグ

メントが LTO CM と合致

ACK

送出

コマンド

 Select

,シリアル番号フラグ

メントが LTO CM と不一致

無応答

初期

他のコマンド

無応答

初期


109

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 表 3  LTO CM の状態(続き)

現在の状態 LTO

CM

リーダ伝送 LTO

CM

応答

次の状態

コマンド

不正パリティの伝送 NACK

初期

コマンド

不正 CRC の伝送 NACK

初期

コマンド Read

Word

,ワードアドレス有効

応答データの送出

コマンド

コマンド Read

Word

,ワードアドレス無効 NACK

初期

コマンド Read

Block

,ブロックアドレス有効

応答データの送出

コマンド (rbc)

コマンド Read

Block

,ブロックアドレス無効 NACK

初期

コマンド Write

Word

,書込み禁止正常,ワードアドレス有効 ACK

コマンド (ww)

コマンド Write

Word

,書込み禁止異常,及び/又はワードアドレス

無効

NACK

初期

コマンド Write

Word

,書込み禁止正常,ブロックアドレス有効 ACK

コマンド (wb1)

コマンド Write

Word

,書込み禁止異常,及び/又はブロックアドレ

ス無効

NACK

初期

コマンド

停止

ACK

停止

コマンド

他のコマンド

NACK

初期

コマンド(rbc)  Read Block Continue

応答データの送出

コマンド

コマンド(rbc)  Read Block Continue,パリティ不正

無応答

初期

コマンド(rbc)  他のコマンド,パリティ有効又は無効

無応答

初期

コマンド(ww) Write

Word

データワード,パリティ,CRC 正常,EEPROM

へのデータ書込みエネルギー十分

ACK

コマンド

コマンド(ww) Write

Word

データワード,パリティ及び/又は CRC 異常,

及び/又は EEPROM へのデータ書込みエネルギー不足

NACK

初期

コマンド(wb1)

 Write

Block

最初の 8 ワード,パリティ及び CRC 正常 ACK

コマンド (wb2)

コマンド(wb1)

 Write

Block

最初の 8 ワード,パリティ及び/又は CRC 異

NACK

初期

コマンド(wb2)

 Write

Block

次の 8 ワード,パリティ及び CRC 正常,

EEPROM

へのデータ書込みエネルギー十分

ACK

コマンド

コマンド(wb2)

 Write

Block

次の 8 ワード,

パリティ及び/又は CRC 異常,

及び/又は EEPROM へのデータ書込みエネルギー不足

NACK

初期

現在の状態 LTO

CM

リーダ伝送 LTO

CM

応答

次の状態

停止

Request All

タイプの送出

プリセレクト

他のコマンド又は伝送

無応答

停止

F.9  LTO CM

に対する LTO CM リーダの標準的な会話  LTO CM リーダと LTO CM との会話は,衝突の

有無にかかわらず発生する。

F.9.1

衝突のない会話  LTO CM リーダと LTO CM との会話は,次の動作シーケンスによって開始する。

− LTO

CM

リーダは,動作フィールドを伝送

− LTO

CM

は,動作フィールドの検出で初期状態

− LTO

CM

は,LTO CM リーダからの Request Standard,又は Request All コマンドの受信待ち

− LTO

CM

リーダは,Request Standard 又は,Request All コマンドを伝送

− LTO

CM

は,LTO CM のタイプ情報を伝送

− LTO

CM

リーダは,Request Serial Number コマンドを伝送

− LTO

CM

は,シリアル番号を伝送

− LTO

CM

リーダは,シリアル番号の伝送時に衝突の発生の有無を確認(衝突の処理は,F.9.2 参照)


110

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

− LTO

CM

リーダは,Select コマンドを伝送

− LTO

CM

は,Select コマンドの受信でコマンド状態

−  コマンド状態中に,LTO CM は,

附属書 図 によって再生,記録,停止又は初期状態

−  停止状態にある LTO CM は,動作フィールドをオフし,オンによるスイッチ又は,Request All コマン

ドの受信によって初期状態に設定

F.9.2

衝突の処理  LTO CM リーダは,衝突を検出するとき,LTO CM が独自に決めることができる任意の

シリアル番号によって一連のコマンドを発行してもよい。

附属書 図 13 に,LTO CM リーダがシリアル

番号を解読するための一連のコマンドを示す。

附属書 図 13  衝突の解決

F.10

メッセージ  LTO CM リーダは,次に示すコマンドを発行し,LTO CM が応答する。コマンドを受

信することで LTO CM は,次に示す動作を実行し,

附属書 表 による状態に入る。

バイトは,最初に最下位バイトから伝送する。バイトのビットは,最初に最下位ビットを伝送する。

すべての図の表記は,次による。

誤り


111

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

−  S  スタートビット

−  P  パリティビット

−  T  ストップビット

−  A  ACK シンボル

−  N  NACK シンボル

− C0  CRC の最下位バイト

− C1  CRC の最上位バイト

−  (xx) 8 ビットの 16 進文字(特に注記がない限り)

この規格で未定義のコマンドは,無視する。

ACK

: ACK メッセージは,4 ビットの文字 (A) とし,CRC 及びパリティなしで送出する。

NACK

: NACK メッセージは,4 ビットの文字 (5) とし,CRC 及びパリティなしで送出する。

Test

コマンド

: 二つのテストコマンドを LTO CM 製造業者用に定義する。コマンドは,7 ビットの文

字 (0E) 及び文字 (6C) とし,初期状態のときだけ,有効とする。コマンドに対する

応答は,情報交換時には無視する。コマンドは,情報交換時に用いてはならない。意

図的又は誤ってコマンドを受信したとき,LTO CM は,プリセレクト状態のために無

効コマンドの発行又は動作フィールドを除去若しくは,利用することによって,初期

状態とする。

Request Standard

: 動作フィールドの初期状態のすべての LTO CM は,自己のタイプ情報の応答を要求

する。Request Standard コマンドは,7 ビットの文字 (45) とする。

ここに,D0              :ブロック 0 のバイト 6

        D1              :ブロック 0 のバイト 7

        Request All:動作フィールドで初期状態又は,停止状態のすべての LTO CM は,自己のタイプ

情報の応答を要求する。LTO CM は,タイプ情報で応答する。Request All コマンド

は,7 ビットの文字 (4A) とする。

ここに,D0

: ブロック 0 のバイト 6

        D1

: ブロック 0 のバイト 7

        Request Serial Number : 動作フィールドでプリセレクト状態のすべての LTO CM は,シリアル

番号を伝送しなければならない。LTO CM は,シリアル番号を送るこ

とによって,応答する。

コマンド

応答

コマンド

応答


112

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

ここに,

D0

∼D4

: LTO CM のシリアル番号及び検査バイト(ブロック 0 のバイト 0∼4)

Read Serial Number

: 動作フィールドでプリセレクト状態のすべての LTO CM は,

シリアル番号の一部分

を受信しなければならない。

受信したシリアル番号の部分と LTO CM に保持してい

る部分が一致した場合,LTO CM は,コマンド及び応答の組合せによって発生する

シリアル番号が,完全な 4 バイトのシリアル番号に 1 バイトの検査文字を付加した

構成とし,シリアル番号ビットの数を伝送する。

コマンドについて,LTO CM リーダは,1 個のコマンドバイト,1 個のレングスバイトの 1 ビット∼32

ビットで構成するシリアル番号を伝送する。シリアル番号は,最後のシンボルを形成する残ビットで 8 ビ

ットシンボルに分ける。

コマンドのレングスバイトのビットは,次によって設定する。

−  ビット 3∼0:mod (T

l

,8)  に設定し,伝送した全 8 ビットバイトの数を示す。

−  ビット 7∼4:整数  (T

l

,8)  に設定し,8 ビットバイトでない数を示す。

ここに,T

l

  :コマンドバイト,レングスバイト及びシリアル番号の合計

コマンドに応答して,LTO CM は,シリアル番号ビットの残りの部分及び検査文字で応答する。最初の

応答シンボルは,ビット長 8,mod (T

l

,8)  とし,シリアル番号の先頭ビットとする。シリアル番号の残ビ

ットは,8 ビットシンボルに分ける。  最後に,検査文字は,4 個のシリアル番号バイトの排他的論理和に

よる値に設定する。

LTO CM

リーダが 19 ビットのシリアル番号を送出している例

ここに,

(43)            :レングスバイト。コマンドが 4 個の 8 ビットバイトと 8 ビットバイトに含まない 3

ビットで構成することを示す。

  S0 及び S1  :シリアル番号の最初の 2 バイト

  Sx                :シリアル番号の 3 番目のバイトの 3 ビット

  Sy                :シリアル番号の 3 番目のバイトの 5 ビット

  S3                :シリアル番号の最後のバイト

  S4                :検査バイト

  Select          :動作フィールドでプリセレクト状態及び特定のシリアル番号をもつ LTO CM は,コマ

ンド状態に入ることとし,LTO CM リーダから受信又は送信する準備を行うことを要

求する。LTO CM は,コマンド状態に入り ACK メッセージで応答する。

コマンド

応答

コマンド

応答


113

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

Read Word

:動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,特定したブロック及びワードアドレス

で決まるデータワードで応答する。

コマンドが正常に実行した場合,LTO CM は,特定したアドレスの 2 バイトワードで応答することとし,

コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

ここに,B0            :ブロックアドレス

      D0            :データワードの最下位バイト

      D1            :データワードの最上位バイト

      Read Block:動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,特定したブロックアドレスで始ま

る 8 データワードで応答する。コマンドが正常に実行した場合,LTO CM は,LTO

CM

リーダにデータワードを伝送することで応答する。

コマンドが正常に解読でき

ないとき,NACK で応答する。

ここに,B0                              :ブロックアドレス

      D0                              :データ列の最下位バイト

      D15                            :データ列の最上位バイト

      Read Block Continue:動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,Read Block コマンドで特

定したブロックアドレスのワード 8 で始まる 8 個のデータワードで応答

する。LTO CM は,コマンドが正常に実行したとき,LTO CM リーダにデ

ータワードを伝送することで応答する。

コマンドが正常に解読できないとき,応答メッセージは,ない。

ここに,D16            :データ列の最下位バイト

      D31      :データ列の最上位バイト

コマンド

応答

コマンド

応答

応答

コマンド

応答

応答

コマンド

応答


114

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

      Write Word:動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,データワードを特定した位置に記

憶の準備を行う。LTO CM は,コマンドが正常に実行したとき,ACK で応答し,

コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

LTO CM

は,データワードを受信し前に特定した場所に格納する。LTO CM は,コマンドを正常に実行

したとき,ACK で応答し,コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

ここに,

w

: ブロックアドレスの 4 ビットワードアドレス

B0

: ブロックアドレス

D0

: データワードの最下位バイト

D1

: データワードの最上位バイト

Write Block

: 動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,特定したブロックアドレスで始まるデー

タブロックを格納する準備を行う。LTO CM は,このコマンドが正常に実行したとき,

ACK

で応答し,コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

LTO CM

は,最初の 8 データワードを受信し,一時的な場所に格納する。コマンドが正常に実行したと

き,ACK で応答し,コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

LTO CM

は,次の 8 データワードを受信し,一時的な場所に格納している最初の 8 データワードをワー

ド 1 で始まる EEPROM に格納し,このコマンドを受信した 8 データワードを前に指定したブロックアド

レスのワード 8 で始まる場所に格納する。LTO CM は,コマンドを正常に実行したとき,ACK で応答し,

コマンドが正常に解読できないとき,NACK で応答する。

コマンド

応答

応答

コマンド

応答

応答

コマンド

応答

応答


115

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

ここに,B0  : ブロックアドレス

        D0  : 伝送した最初の 8 データワードのデータ列の最下位バイト

        D15  : 伝送した最初の 8 データワードのデータ列の最上位バイト

        D16  : 伝送した 2 番目の 8 データワードのデータ列の最下位バイト

        D31  : 伝送した 2 番目の 8 データワードのデータ列の最上位バイト

        停止 : 動作フィールドでコマンド状態の LTO CM は,停止状態に入ることを要求する。LTO CM

は,コマンドが正常に実行したとき,ACK で応答し,コマンドが正確に解読できない

とき,NACK で返答する。

B0

の内容は,情報交換時には無視する。

コマンド

コマンド

コマンド

コマンド

応答

応答


116

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 G(参考)輸送条件

この附属書は,カートリッジの輸送条件を記載するもので,規定の一部ではない。

G.1

輸送環境  カートリッジの輸送中は,次の状態に保つことを推奨する。

温度  :

−23  ℃∼49  ℃

相対湿度  : 5

%∼80  %

湿球温度  : 26

℃以下

カートリッジの内外は,結露してはならない。

G.2

危険性  カートリッジの輸送には,三つの基本的な危険性が考えられる。

G.2.1

衝撃荷重及び振動  輸送中の損傷を最小限にするために,  次の対策をとることが望ましい。

a)

カートリッジの形状をひずませる機械的な荷重を避ける。

b) 1

m

を超える高さからのカートリッジの落下を避ける。

c)

カートリッジは,個々のコンテナに収納し,各コンテナは,適正にラッチすること。

d)

コンテナ内のカートリッジは,十分な衝撃吸収材を用いて堅固な箱に収める。

e)

輸送箱は,清浄な内装でかつ,ほこり及び水の侵入を防止する構造とする。

f)

輸送箱中のカートリッジの方向は,ハブの軸が水平になるようにする。

g)

輸送箱は,正しい方向を示す明確な表示をする。

G.2.2

極度の温度及び湿度

a)

温度及び湿度の極度の変化は,避ける。

b)

カートリッジを受領後,24 時間以上使用環境で保管する。

G.2.3

誘導磁界  輸送中,カートリッジは,4 000 A/m を超える磁界にさらしてはならない。


117

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 H(参考)不良テープ

この附属書は,不良テープについて例を記載するもので,規定の一部ではない。

不良テープは,リーダテープ及びデータテープで構成する。

テープ装置又は他のテープの性能を低下させるテープを不良テープと呼ぶ。

テープの特性によっては,テープ装置の性能を悪化させる原因になることがある。

これらの特性には,高い磨耗性,テープパス部品に対して高い静的摩擦力,不良なエッジ状態,過剰な

テープ磨耗くず,テープ若しくはテープパス部品上の静電気帯電,層間スリップ,次のテープ層の裏面へ

のテープ塗布の移動,テープ接着又は他のテープの性能劣化を引き起こすテープ構成原料の分離によるた

い積物がある。

これらの特性をもつテープは,満足な性能が得られず,過剰な誤りの原因となる。

このカートリッジに使用するテープは,不良テープであってはならない。


118

X 6175

:2006 (ISO/IEC 22050:2002)

附属書 I(参考)ベンダコードリスト

この附属書は,ベンダコードについて記述するものであり,規定の一部ではない。

Accredited Standards Committee NCITS

の技術委員会 T10 は,現在使用中のベンダ ID コードの非公式のリ

ストを保持する。

ベンダ ID コードは,ASCⅡコードのセット (21) から (7E) までの文字 (3B) を除外した 8 文字以下の

ASCII

文字で構成し,空白[文字 (20)]は,ベンダコードを 8 文字にするために,文字列の右側に加える。

T10

委員長と連絡をとることによって,コードのリストを入手でき,ベンダがコードの複製を防ぐため

に,自発的に T10 に ID コードを提出する。

T10

委員長の名前は,http://www.ncits.org によって,完全なリストは,ftp://ftp.t10.org/t10/vendorid.tx

による。