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X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

(1) 

目次

ページ

1.

  適用範囲 1

2.

  適合性 1

3.

  引用規格 1

4.

  用語の定義 1

4.1

  交流消去 1

4.2

  平均信号振幅 1

4.3

  アジマス

1

4.4

  裏面

1

4.5

  ビットセル

2

4.6

  バイト

2

4.7

  カートリッジ

2

4.8

  巡回冗長検査文字

2

4.9

  誤り訂正符号

2

4.10

  磁束反転位置

2

4.11

  磁束反転間隔

2

4.12

  磁気テープ

2

4.13

  標準テープ

2

4.14

  PBOT

2

4.15

  PEOT

2

4.16

  記録密度

2

4.17

  副標準信号振幅

2

4.18

  副基準磁界

2

4.19

  副標準テープ

2

4.20

  基準電流

2

4.21

  テープ基準

2

4.22

  試験記録電流

2

4.23

  トーン

2

4.24

  トラック

2

4.25

  ティピカル磁界

2

5.

  環境条件及び安全性

2

5.1

  試験環境条件

2

5.2

  使用環境条件

2

5.3

  保存環境条件

3

5.4

  輸送

3

5.5

  安全性

3


X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

目次

(2) 

ページ

5.6

  燃焼性

3

6.

  ケースの寸法及び機械的特性

3

6.1

  概要

3

6.2

  全体の寸法

4

6.3

  保持領域

4

6.4

  カートリッジ挿入部

4

6.5

  窓

5

6.6

  ローディンググリップ

5

6.7

  ラベル領域

5

6.8

  基準領域及び基準孔

5

6.9

  支持領域

6

6.10

  識別孔

6

6.11

  書込禁止孔

7

6.12

  位置決め面

7

6.13

  リッド

7

6.14

  リールロック

8

6.15

  リール受け孔

9

6.16

  リールと駆動スピンドルとの接触領域

9

6.17

  光通過経路

9

6.18

  ケース内のテープの位置

10

6.19

  テープ走行領域

10

6.20

  テープ引出し開口部

10

6.21

  テープ引出し開口部の要求事項

11

7.

  材料25

7.1

  材料

26

7.2

  長さ

26

7.2.1

  磁気テープの長さ

26

7.2.2

  リーダテープ及びトレーラテープの長さ

26

7.2.3

  接合テープの長さ

26

7.3

  幅

26

7.4

  連続性

26

7.5

  厚さ

26

7.5.1

  磁気テープの厚さ

26

7.5.2

  リーダテープ及びトレーラテープの厚さ

26

7.6

  長手方向の湾曲

26

7.7

  カッピング

26

7.8

  塗布面の接着強度

26

7.9

  層間の粘着

27

7.10

  引張強度

27


X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

目次

(3) 

ページ

7.10.1

  破断強度

27

7.10.2

  降伏強度

27

7.11

  残留伸び

27

7.12

  表面の電気抵抗

27

7.13

  テープの巻き方

28

7.14

  光透過率

28

8.

  磁気記録特性

28

8.1

  試験条件

28

8.2

  ティピカル磁界

28

8.3

  平均信号振幅

28

8.4

  分解能

28

8.5

  狭帯域の信号雑音費(NB-SNR)28

8.5.1

  要求事項

28

8.5.2

  試験方法

29

8.6

  消去特性

29

8.7

  テープの品質

29

8.7.1

  ミッシングパルス

29

8.7.2

  ミッシングパルスゾーン

29

8.8

  不良テープ

29

9.

  フォーマット

29

9.1

  概要

29

9.2

  情報マトリクス

29

9.2.1

  情報マトリクスのロード

30

9.2.1.1

  G1 グループ 30

9.2.1.2

  G2 グループ 30

9.2.1.3

  誤り訂正符号(ECG) 31

9.2.1.3.1

  G3 グループ 32

9.2.1.3.2

  G4 グループ 32

10.

  記録方式

33

10.1

  記録密度

33

10.1.1

  長周期平均ビットセル長

33

10.1.2

  短周期平均ビットセル長

33

10.1.3

  短周期平均ビットセル長の変動率

33

10.2

  ビットシフト

33

10.3

  情報交換時の再生信号振幅

33

10.3.1

  データ信号の平均信号振幅

33

10.3.2

  サーボ信号の平均信号振幅

33

10.3.3

  アナログテープマーク上の信号振幅

33

10.4

  消去

33


X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

目次

(4) 

ページ

11.

  トラック

33

11.1

  トラックの位置

34

11.2

  トラック間隔

34

11.2.1

  平均トラック間隔

34

11.2.2

  隣接トラック間隔

34

11.3

  トラック幅

34

11.4

  トラック角

35

11.5

  トラックエッジの直線性

35

11.6

  アジマス角

35

12.

  情報トラックのフォーマット

35

12.1

  チャネルビット

35

12.2

  情報セグメント

35

12.2.1

  ビット同期フィールド

35

12.2.2

  情報セグメント番号

35

12.2.3

  情報セグメントフィールド

36

12.3

  情報ブロック

37

12.4

  情報ゾーン

37

12.5

  サーボゾーン

38

12.6

  情報トラック

38

12.6.1

  フォーマット ID トラック

39

12.6.2

  データトラック

39

12.6.3

  テープマークトラック

39

12.6.4

  スプライストラック

39

13.

  テープマーク

39

13.1

  テープマークの概要

39

13.2

  ロングテープマーク

40

13.3

  ショートテープマーク

40

13.3.1

  標準ショートテープマーク

40

13.3.2

  代替ショートテープマーク

40

14.

  ID 情報

40

14.1

  00 列 00 行

40

14.1.1

  ブロック形式−データブロック

40

14.1.2

  ブロック形式−テープマーク

40

14.1.3

  ブロック形式−フォーマット ID

41

14.1.4

  ブロック形式−パッドブロック

41

14.2

  00 列 01 行

41

14.3

  00 列 02 行

41

14.4

  00 列 03 行

41

14.5

  00 列 04 行

41


X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

目次

(5) 

ページ

14.6

  00 列 05,06 行

41

14.6.1

  05 行

41

14.6.2

  06 行

41

14.7

  00 列 07 行

41

14.8

  00 列 08,09,10 行

41

14.8.1

  ブロック形式−データブロック

41

14.8.2

  ブロック形式−非データブロック

41

14.9

  00 列 11,12,13 行

41

15.

  再書込み情報ブロック

42

16.

  テープのフォーマット

42

16.1

  初期消去領

42

16.2

  LBOT 領域

42

16.3

  テープの使用可能領域

43

16.4

  ポストデータ消去領域

43

附属書 A(規定)  光透過率の測定方法

44

附属書 B(規定)  ビットシフトの測定

46

附属書 C(規定)  8 ビットバイトから 10 ビットパターンへの変換

48

附属書 D(参考)  輸送条件

52

附属書 E(参考)  不良テープ

53


日本工業規格

JIS

 X

6141-

1993

 (ISO/IEC

11319

:

 1993

)

8mm

幅,ヘリカル走査記録,情報交換用

磁気テープカートリッジ

8 mm wide magnetic tape cartridge for information

interchange

−Helical scan recording

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,1993 年初版として発行された ISO/IEC 11319 (Information technology-8mm wide magnetic tape

cartridge for information interchange

−Helical scan recording)  を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更

することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,電子計算機,関連周辺端末機器などの機器及びシステム間で情報交換用に用

いる 8mm 幅,ヘリカル走査記録,磁気テープカートリッジ(以下,カートリッジという。

)の構造,寸法,

物理的特性,機械的特性,電気的特性,磁気的特性及び情報の記録様式について規定する。テープマーク

の論理的要求事項は,ISO 1001 による。

2.

適合性  磁気テープカートリッジは,この規格のすべてを満たすとき,この規格に適合する。テープ

の要求事項は,テープの全域について適用する。

3.

引用規格  この規格の引用規格は,次による。

ISO 1001 : 1986

  Information processing−File structure and labelling of magnetic tapes for information

interchange

備考  JIS X 0601-1990  (情報交換用磁気テープのラベル及びファイル構成)が,この国際規格と

一致している。

ISO/R 527 : 1966

  Plastics−Determination of tensile properties

ISO 1302 : 1978

  Technical drawings−Method of indicating surface texture on drawings

IEC 950 : 1990

  Safety of information technology equipment, including electrical business equipment

4.

用語の定義  この規格で用いる用語の定義は,次による。

4.1

交流消去  (AC erase)    減衰する交流磁界を用いた消去。

4.2

平均信号振幅  (average signal amplitude)   規定の記録密度で記録したテープ上のミッシングパルス

がない部分の長さ 1.40mm 以上にわたって測定した読取りヘッドの平均ピーク出力電圧 (P−P)。

4.3

アジマス (azimuth)    磁束反転のトラックの中心線に垂直な直線に対する角度の偏差。

4.4

裏面  (back surface)    データの記録に使う磁性面の反対側のテープの面。


2

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

4.5

ビットセル (bit cell)   トラックに記録するデータの 1 ビットの領域。

4.6

バイト (byte)   一単位として取り扱われるビット列。

4.7

カートリッジ (cartridge)    一組のリールに巻かれた磁気テープを収納したケース

4.8

巡回冗長検査文字  [cyclic redundacy check (CRC) character]    誤り検出及び誤り訂正のために巡回符

号として用いる文字。

4.9

誤り訂正符号  (error correcting code,ECC)    誤りを自動訂正できるように設計された符号。

4.10

磁束反転位置  (Hux transition position)    テープ表面に垂直の方向に磁束密度が最大となる点。

4.11

磁束反転間隔  (Hux transition spacing)    一つのトラックに沿って連続する磁束反転の長さ。

4.12

磁気テープ  (magnetic tape)    磁気記録によってデータを記録できる磁性表面層をもつテープ。

4.13

標準テープ  (master standard reference tape)    平均信号振幅,ティピカル磁界及び分解能の標準とし

て用いるもので,その特性値を国際標準化機構  (ISO)  が規定したテープ。

参考  標準テープは,ソニー株式会社で管理されている。

4.14  PBOT (pbysical beginning of tape)

  磁気テープ始端での磁気テープとリーダテープとの接合箇所。

4.15  PEOT (pbysical end of tape) 

  磁気テープ終端での磁気テープとトレーラテープとの接合箇所。

4.16

記録密度  (pbysical recording density)   トラックの長さ 1mm 当たりに記録される磁束反転数

(ftpmm)

4.17

副標準信号振幅 (secondary reference amplitude)   副標準テープに記録密度 2 126 ftpmm の信号を試

験記録電流で記録したときの平均信号振幅。

4.18

副基準磁界  (secondary reference Held)    副標準テープのティピカル磁界。

4.19

副標準テープ  (secondary standard reference tape)    テープの平均信号振幅,ティピカル磁界及び分解

能を標準テープのそれと比較するために用い,その特性と標準テープの特性との偏差が明示されて,実測

値の偏差を補正することによって,間接的に供試テープと標準テープとの特性の比較を行うことを可能と

するテープ。

参考  副標準テープは,東京都品川区北品川 6-7-35  ソニー株式会社記録メディア営業本部データメ

ディア営業部が,部品番号 RSE5001 で 2001 年まで供給する。

4.20

基準電流  (standard reference current)    副基準磁界を生じさせる記録電流。

4.21

テープ基準縁 (tape reference edgc)   テープの記録面を上側にして水平に置き,繰出しリールが右側

となるように見たときの手前の縁。

4.22

試験記録電流  (test recording current)    基準電流の 1.5 倍。

4.23

トーン (tonc)  98ftpmm の信号。

4.24

トラック  (track)    磁気信号を直列に記録するテープ上の斜めの領域。

4.25

ティピカル磁界 (typical field)    記録密度 2 126ftpmm で連続する磁束反転を記録して,これを再生

するとき,その再生出力電圧が最大出力電圧(飽和値)の 90%となる最小印加磁界。

5.

環境条件及び安全性

5.1

試験環境条件  試験環境条件は,規定がない限り次による。

温度 23℃±2℃

相対湿度 40%∼60%

試験前放置時間 24 時間

5.2

使用環境条件  使用環境条件は,カートリッジの近傍の大気中で測定し,次による。


3

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

温度

5

℃∼45℃

相対湿度 20%∼80%

湿球温度 26℃以下

カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。

カートリッジが保存時又は輸送時に使用環境条件を超えた場合,使用環境条件以外の環境条件に放置し

た時間と同等以上又は最大 24 時間,使用環境条件に放置してから使用しなければならない。

参考  急激な温度変化は,避けることが望ましい。

5.3

保存環境条件  保存環境条件は,次による。

温度

5

℃∼45℃

相対湿度 20%∼80%

湿球温度 26℃以下

周辺磁界は,カートリッジ面で 4 000A/m を超えてはならない。

カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。

5.4

輸送  カートリッジの輸送条件及び輸送での損傷を最小限にするための参考情報は,附属書 によ

る。

5.5

安全性  カートリッジ及びその構成部品は,IEC 950 の規定を満足しなければならない。

5.6

燃焼性  カートリッジ及びその構成部品の材料は,マッチなどの炎によって着火してもよいが,二

酸化炭素中で燃焼し続けてはならない。

6.

ケースの寸法及び機械的特性

6.1

概要  カートリッジのケースは,上ハーフ,下ハーフ及び上ハーフに取り付けた回転式リッドから

なり,具体図は,次による。

図 は,上側から見たカートリッジの外観を示す。

図 は,下側から見たカートリッジの外観を示す。

図 は,リッドが閉じた状態での上面を示す。

図 は,底面,基準領域及び支持領域を示す。

図 は,リッドを開いた状態での底面を示す。

図 は,基準孔及び識別孔の拡大を示す。

図 は,光通過経路孔,識別孔及び書込み禁止孔の断面を示す。

図 は,リッドが閉じたとき,回転しているとき及び開いたときの詳細を示す。

図 は,リッドロック解除用挿入溝の詳細を示す。

図 10 は,リッドロック解除の要件を示す。

図 11 は,リールロック解除の要件を示す。

図 12 は,リールロック解除に要する力の方向を示す。

図 13 は,リッドロック解除に要する力の方向を示す。

図 14 は,リッド開放に要する力の方向を示す。

図 15 は,光通過経路及び光窓を示す。

図 16 は,テープ走行領域及び光通過経路を示す。

図 17 は,リール及びその断面を示す。

図 18 は,リール及び駆動スピンドルの接触領域の断面を示す。


4

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 19 は,テープ引出し開口部を示す。

寸法は,三つの直交する基準面 X,Y 及び Z に基づく。

6.2

全体の寸法(図 参照)  リッドが閉じた状態でのケースの全体の寸法は,次による。

L

1

=62.5mm±0.3mm

L

2

=95.0mm±0.2mm

L

3

=15.0mm±0.2mm

ケースの背面から基準面 X までの距離は,次による。

L

4

=47.35mm±0.15mm

ケースの右側面から基準面 Y までの距離は,次による。

L

5

=13.0mm±0.1mm

6.3

保持領域  磁気テープ装置にカートリッジを保持するときの保持領域は,図 の斜線部分とし,そ

の位置及び寸法は,次による。

L

6

≦12.0mm

L

7

≧3.0mm

6.4

カートリッジ挿入部  カートリッジは,磁気テープ装置に誤った向きに挿入できないように,溝,

切込み及びこう配面からなる非対称のカートリッジ挿入部を設ける。

溝は,リッドロック解除ピンの挿入領域を妨げないように設け,その位置及び寸法は,

図 3,図 及び

次による。

L

8

=79.7mm±0.2mm

L

9

=1.0mm±0.1mm

L

10

=0.7mm±0.1mm

L

11

≧1.0mm

L

12

=1.2mm±0.1mm

L

13

=0.8mm±0.1mm

L

14

=1.2mm±0.1mm

L

15

=0.5mm±0.1mm

L

16

=1.5mm±0.1mm

L

17

=1.0mm±0.1mm

L

18

=3.8mm±0.1mm

L

19

=0.2mm±0.2mm

L

20

≧2.3mm

L

21

=2.5mm±0.1mm

切込みの寸法は,

図 3,図 及び次による。

L

22

≦7.5mm

L

23

=11.0mm±0.2mm

L

24

=1.5mm±0.1mm

L

25

=1.5mm±0.1mm

リッドの一部は,こう配面とし,その寸法は,

図 及び次による。

L

26

=7.7mm

0

.

0

5

.

2

mm

L

27

=0.55mm

05

.

0

10

.

0

+

mm


5

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

A

1

=17.5°±4.0°

6.5

窓(図 参照)  窓は,リールの一部が見えるように上面に設けてもよいが,カートリッジの高さ

を超えてはならない。

6.6

ローディンググリップ(図 参照)  ローディンググリップは,磁気テープ装置にカートリッジを

自動的に装着するために設け,その位置及び寸法は,次による。

L

28

=39.35mm±0.20mm

L

29

=1.5mm±0.1mm

L

30

=5.0mm±0.3mm

L

31

=2.0mm±0.2mm

A

2

=90°±5°

6.7

ラベル領域(図 参照)  ラベル領域は,カートリッジの背面及び上面に設ける。背面のラベルは,

磁気テープ装置に挿入又は積み重ねたときに目視でき,各ラベルの位置及び寸法は,カートリッジの機構

部の要求事項及び動作を妨げてはならない。上面のラベル領域は,L

6

及び L

7

で規定した保持領域の内側に

入ってはならない。

背面のラベル領域の位置及び寸法は,次による。

L

32

≧0.5mm

L

33

≧1.5mm

L

34

≦80.0mm

ラベル領域のくぼみの深さは,0.3mm 以下とする。

6.8

基準領域及び基準孔(図 図 及び図 参照)  環状の基準領域 A,B 及び C は,磁気テープ装置

に装着したときのカートリッジの垂直位置決めに用い,基準面 Z とする(

図 の斜線部参照)。それぞれ

の直径 D

1

は,6.0mm±0.1mm とし,それぞれの基準孔の中心と同心とする。基準孔 A 及び B の中心は,

基準面 X 上とする。

円形の基準孔 A の中心は,基準面 X 及び Y の交線とする(

図 参照)。

基準孔 B の中心から基準面 Y までの距離は,

図 及び次による。

L

35

=68.0mm±0.1mm

基準孔 C の中心から基準面 Y までの距離は,

図 及び次による。

L

36

=10.20mm±0.05mm

基準孔 D の中心から基準面 Y までの距離は,

図 及び次による。

L

37

=79.2mm±0.1mm

基準孔 C 及び D の中心から基準面 X までの距離は,

図 及び次による。

L

38

=36.35mm±0.08mm

基準孔 A 及び C の直径は,3.00mm

05

.

0

00

.

0

+

mm

とし,基準孔 A 及び C の寸法は,

図 及び次による。

L

39

=1.2mm

0

.

1

0

.

0

+

mm

L

40

≧2.6mm

L

41

≧1.5mm

L

42

≧4.0mm

L

43

≦0.3mm

A

3

=45°±1°

基準孔 B 及び D の寸法は,

図 及び次による。


6

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

L

39

=1.2mm

0

.

1

0

.

0

+

mm

L

40

≧2.6mm

L

41

≧1.5mm

L

42

≧4.0mm

L

43

≦0.3mm

L

44

=3.00mm

05

.

0

00

.

0

+

mm

L

45

=3.5mm±0.1mm

L

46

=3.00mm±0.05mm

A

3

=45°±1°

R

1

≧1.7mm

6.9

支持領域  カートリッジの支持領域 A,B,C 及び D は,図 の網掛け部とする。支持領域 A,B 及

び C は,基準領域 A,B 及び C からそれぞれ±0.1mm 以内で同一の平面上とする。支持領域 D は,基準面

Z

から±0.15mm 以内の範囲で同一の平面上とする。カートリッジの端から L

49

の距離の領域は,支持領域

から除かなければならない。支持領域の位置及び寸法は,

図 及び次による。

L

35

=68.0mm±0.1mm

L

47

=10.0mm±0.1mm

L

48

=11.0mm±0.1mm

L

49

= 0.5mm±0.1mm

L

50

= 7.0mm±0.1mm

L

51

=30.0mm±0.1mm

L

52

= 5.5mm±0.1mm

L

53

=64.5mm±0.2mm

6.10

識別孔(図 5,図 及び図 参照)  識別孔は,図 に示す番号 1 から 5 までの 5 個を設け,それぞ

れの位置及び寸法は,次による。

L

54

=43.35mm±0.15mm

L

55

= 3.7mm±0.1mm

L

56

= 2.3mm±0.1mm

L

57

= 6.4mm±0.1mm

L

58

= 3.7mm±0.1mm

L

59

= 2.3mm±0.1mm

L

60

= 6.4mm±0.1mm

L

61

=79.0mm±0.2mm

すべての識別孔は,

図 の断面 F−F に示す断面構造をもち,直径は,3.0mm±0.1mm とする。

識別孔の寸法は,次による。

L

62

=1.2mm

3

.

0

1

.

0

+

mm

L

63

≧5.0mm

断面図の一つは,プラグで閉じた識別孔を示し,他方は,プラグが打ち抜かれた状態を示す。これらの

プラグは,

最大 0.5N の力を加えても打ち抜かれてはならない。

これらの識別孔の開閉の状態は,

次による。

a)

識別孔 1 は,閉じる。

b)

識別孔 2 は,公称 13

µm 厚テープの場合,閉じ,公称 10µm 厚テープの場合,あける。


7

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

c)

識別孔 3,4 及び 5 は,閉じる。

6.11

書込み禁止孔(図 及び図 参照)  書込み禁止孔の位置及び寸法は,次による。

L

55

= 3.7mm±0.1mm

L

62

= 1.2mm

3

.

0

1

.

0

+

mm

L

63

≧ 5.0mm

L

64

=10.0mm±0.1mm

書込み禁止孔の直径は,3.0mm±0.1mm とする。

書込み禁止孔が開いた状態では,書込み禁止,閉じた状態では書込み可能とする。書込み禁止孔は,可

動の機構としてもよい。この場合,書込み禁止孔が目視できなければならない(

図 参照)。書込み禁止孔

を閉じたときは,0.5N の力を加えても開いてはならない。書込み禁止孔の開閉に要する力は,1N から 15N

までとする。

6.12

位置決め面(図 及び図 参照)  位置決め面は,磁気テープ装置に装着したとき,カートリッジ

の Y 方向の位置決めに用い,その位置及び寸法は,次による。

L

25

= 1.5mm±0.1mm

L

65

= 2.4mm

0

.

0

1

.

0

mm

L

66

= 2.4mm

0

.

0

1

.

0

mm

L

67

= 1.0mm±0.1mm

L

68

=69.0mm±0.2mm

L

69

=14.65mm±0.10mm

L

70

=13.15mm±0.10mm

A

4

=43°±1°

6.13

リッド(図 及び図 参照)  装着,格納及び輸送のとき,テープを保護するリッドは,主リッド

及び副リッドからなる。主リッドは,ケースに取り付けたピボット A を軸として回転する(

図 参照)。

ピボット A の位置は,次による。

L

27

=0.55mm

05

.

0

10

.

0

+

mm

L

71

=7.5mm±0.1mm

副リッドは,主リッドに取り付け,主リッドとともに動くピボット B を軸として回転する。リッドが閉

じた状態では,ピボット B の位置は,次による。

L

72

=7.0mm±0.1mm

L

73

=10.1mm±0.1mm

副リッドの回転は,両側のカムによって,

図 に示した経路で制御される。リッドは,完全に開いた状

態では,基準面 Z と平行で L

77

に位置する平面より高くなってはならない。

L

74

≧141.8mm

L

75

=11.5mm±0.2mm

L

76

=1.2mm±0.1mm

L

77

≦22.3mm

A

5

=85°±2°

リッドは,部分的に開いた状態では,基準面 Z と平行で L

78

に位置する平面より高くなってはならない。

L

78

≦22.5mm

R

2

≦141.9mm


8

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

主リッドの位置及び寸法は,

図 3,図 及び次による。

L

71

=7.5mm±0.1mm

L

79

≦8.4mm

L

80

=15.2mm

0

.

0

5

.

0

mm

L

81

=15.3mm

0

.

0

3

.

0

mm

L

82

=13.15mm±0.10mm

R

3

=141.7mm

0

.

0

3

.

0

mm

ここでは,解除ピンによって解除するロック機構の動作についてだけ規定する。リッドが閉じロックし

た位置のとき,リッドロックの解除動作は,

図 10 の斜線部に遮られてはならない。この領域の位置及び寸

法は,

図 10 及び次による。

L

83

=2.0mm±0.1mm

L

84

=6.3mm±0.2mm

L

85

=1.2mm±0.1mm

A

6

=45°±1°

A

7

=15°±1°

リッドの解除機構は,解除ピンが

図 10 の網掛け部にあるとき,作動しなければならない。この領域の位

置及び寸法は,

図 10 及び次による。

L

83

=2.0mm±0.1mm

L

86

=8.2mm±0.2mm

L

87

=0.7mm±0.2mm

A8

=15°±1°

リッドロックの解除に要する力は,

図 13 に示す方向に 0.25N 以下とする。リッドを開く力は,図 14 

示す方向に 1.0N 以下とする。

6.14

リールロック(図 11 参照)  リールは,カートリッジを磁気テープ装置から取り外すとき,ロック

されなければならない。

ここでは,解除ピンによって作動するロック機構については規定しない。解除機構は,ケースの孔を通

して作動するとき,その位置及び寸法は,

図 及び次による。

L

88

=34.5mm±0.1mm

L

89

=35.85mm±0.15mm

L

90

=40mm±0.1mm

L

91

≧6.5mm

解除ピンの動作面が基準面 X から L

95

にあるとき,リールは,ロックしてはならない。この位置では,

ロック機構とカートリッジの背面板の内側との間に L

96

のすき間がなければならない。

解除機構の寸法は,

図 11 及び次による。

L

92

=3.2mm

3

.

0

2

.

0

+

mm

L

93

=4.0mm±0.1mm

L

94

=39.0mm

2

.

0

0

.

0

+

mm

L

95

=41.75mm

50

.

0

00

.

0

+

mm

L

96

≧0.5mm

L

97

≦7.8mm


9

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

L

98

=4.0mm±0.1mm

A

9

=60.0°±1.0°

R

4

≦0.3mm

リールロックの解除に要する力は,

図 12 に示す方向に 1.0N 以下とする。

6.15

リール受け孔(図 参照)  二つの円形のリール受け孔は,駆動スピンドルを通すために設け,そ

の位置及び寸法は,次による。

L

99

=23.00mm±0.05mm

L

100

=11.40mm±0.05mm

L

101

=46.2mm±0.1mm

D

2

=18.80mm±0.05mm

6.16

リールと駆動スピンドルとの接触領域(図 17 及び図 18 参照)  駆動スピンドルは,次の領域でリ

ールとかみ合わなければならない。

L

102

=5.4mm±0.1mm

L

103

=4.4mm±0.1mm

L

104

≦0.6mm

L

105

=2.4mm±0.1mm

L

106

≦0.2mm

L

107

=2.4mm±0.2mm

A

10

=45°±1°

A

11

=15°±1°

A

12

=60°±1°

R

5

≦0.2mm

D

3

=6.50mm

08

.

0

00

.

0

+

mm

D

4

=10.00mm

08

.

0

00

.

0

+

mm

D

5

≦16.0mm

D

6

=18.0mm

0

.

0

1

.

0

mm

リール駆動孔の深さ L

108

は,直径 D

3

の部分までとし,次による。

L

108

≧9.4mm

リールのスプリング力 F は,磁気テープ装置にカートリッジを装着し,支持領域が基準面 Z から L

110

位置にあるとき,

図 18 に示す方向に 0.6N±0.2N とする。接触領域の寸法は,次による。

L

109

=7.05mm±0.10mm

L

110

=0.6mm±0.2mm

L

111

≦7.5mm

L

112

≦8.0mm

A

13

=60°±1°

6.17

光通過経路(図 5,図 7,図 15 及び図 16 参照)  光通過経路は,リーダテープ及びトレーラテープ

を検出するために設ける。リッドが開いたとき,光通過経路は,直径 D

7

の通過孔から一辺が L

116

の正方形

の孔及びリッドの光窓を妨げられることなく通過しなければならない。

光通過経路の位置及び寸法は,次による。

L

88

=34.55mm±0.10mm


10

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

L

113

=8.35mm±0.10mm

L

114

≦0.5mm

L

115

=6.05mm±0.10mm

L

116

=2.5mm±0.4mm

L

117

≧12.5mm

L

118

=3.8mm±0.1mm

L

119

=2.5mm±0.4mm

L

120

=6.05mm±0.10mm

A

14

=45°±1°

A

15

=5.50°±0.25°

D

7

=6.5mm

3

.

0

0

.

0

+

mm

6.18

ケース内のテープの位置(図 16 参照)  テープは,基準面 X に平行な二つのガイドの間を通る。こ

の二つのガイドの間隔は,次による。

L

121

=12.46mm±0.10mm

ガイド面は,R

6

の半径をもち,

図 16 に示すカートリッジの外側の点からリールハブに引いた接線とし

なければならない。ガイドの位置及び寸法は,次による。

L

122

=76.28mm±0.30mm

L

123

=27.15mm±0.20mm

L

124

=31.15mm±0.20mm

L

125

=9.67mm±0.10mm

R

6

≧1.5mm

6.19

テープ走行領域(図 16 及び図 17 参照)  磁気テープ装置にカートリッジを挿入すると,テープは,

カートリッジの外側に引き出される。このときテープは,ガイド面に接触してはならない。テープ走行領

域は,テープが自由に走行できることとし,その位置及び寸法は,次による。

L

122

=76.28mm±0.30mm

L

123

=27.15mm±0.20mm

L

124

=31.15mm±0.20mm

L

125

=9.67mm±0.10mm

L

126

=23.0mm±0.1mm

L

127

≧0.3mm

L

128

=46.2mm±0.2mm

L

129

=11.4mm±0.1mm

L

130

≧0.3mm

D

8

=16.05mm

00

.

0

10

.

0

mm

6.20

テープ引出し開口部(図 参照)  磁気テープ装置にカートリッジを装着すると,磁気テープ装置

のテープガイドは,カートリッジからテープを引き出す。このテープガイドのためのテープ引出し開口部

の形状及び寸法は,次による。

R

7

=2.3mm±0.1mm

R

8

=24.15mm±0.10mm

L

67

=1.0mm±0.1mm


11

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

L

68

=69.0mm±0.2mm

L

131

=3.81mm±0.10mm

なお,二つの半径 R

7

の中心は,基準孔 A 及び B の中心とし,二つの半径 R

8

の中心は,リール受け孔の

中心とする。

6.21

テープ引出し開口部の要求事項(図 19 参照)  テープ引出し開口部の機構は,次の要求事項を満た

さなければならない。

L

132

≦1.2mm

L

133

=1.15mm

20

.

0

00

.

0

+

mm

L

134

=14.0mm

0

.

0

2

.

0

mm

L

135

≧66.8mm

L

136

≧10.0mm

A

16

≦49°


12

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 1  カートリッジの上側外観(リッドを開いた状態) 

図 2  カートリッジの下側外観(リッドを閉じた状態) 


13

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 3  上面図(リッドを閉じた状態)


14

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 4  底面,基準面及び支持領域


15

X 6141-

199

3 (ISO

/IEC

 1

131

9 :
 1993)

図 5  底面図(リッドを開いた状態)


16

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 6  基準孔及び識別孔の拡大図


 

17

X 6141-

199

3 (ISO

/IEC

 1

131

9 :
 1993)

図 7  光通過径路孔,識別孔及び書込み禁止孔の断面図 


 

18

X 6141-

199

3

 (ISO

/IEC

 1

131

9 :
 1993)

図 8  リッド(リッドが閉じたとき,回転しているとき及び開いたとき) 


19

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 9  リッドロック解除用挿入溝の詳細図


20

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 10  リッドロック解除の要求条件


21

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 11  リールロック解除機構 

図 12  リールロック解除に要する力の方向 


22

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 13  リッドロック解除に要する力の方向

図 14  リッド開放に要する力の方向

図 15  光通過経路及び光窓


23

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 16  テープ走行領域及び光通過経路


24

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 17  リール


25

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 18  リール及び駆動スピンドルの接触領域

図 19  テープ引出し開口部


26

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

7.

テープの機械的特性,物理的特性及び寸法

7.1

材料  テープの記録面は,ベース(延伸したポリエチレンテレフタレート又はこれと同等品)上の

片面に,強固で柔軟性がある磁性材料を塗布しなければならない。テープの裏面は,磁性材又は非磁性材

を塗布してもよい。

リーダテープ及びトレーラテープは,磁性材料の塗布及び裏面に塗布がない半透明な材料とする。

7.2

長さ

7.2.1

磁気テープの長さ  テープの PBOT から PEOT までの長さは,14.72m∼113m とする。

7.2.2

リーダテープ及びトレーラテープの長さ  リーダテープ及びトレーラテープの長さは,70mm∼

90mm

とする。

7.2.3

接合テープの長さ  接合テープの長さは,13mm 以下とする。

7.3

幅  磁気テープの幅は,8.00mm±0.01mm とし,最大幅と最小幅との差は,ピーク対ピークで 6

µm

以下とする。リーダテープ,トレーラテープ及び接合テープの幅は,8.00mm±0.02mm とする。テープ幅

の測定方法は,次による。

顕微鏡用のスライドグラスを試験片にかぶせる。少なくとも 2.5

µm の精度の顕微鏡,投影器又はこれと

同等の装置を使用し,張力をかけずに幅を測定する。長さ 1m 以上のテープについて異なる位置 5 か所以

上の測定を繰り返す。測定した値の平均をテープの幅とする。

7.4

連続性  テープは,PBOT から PEOT までに継目があってはならない。

7.5

厚さ

7.5.1

磁気テープの厚さ  この規格では,厚さが異なる 2 形式のテープを規定し,それら磁気テープの厚

さは,全幅にわたり 12.0

µm∼14.0µm 又は 9.2µm∼10.8µm とする。

7.5.2

リーダテープ及びトレーラテープの厚さ  リーダテープ及びトレーラテープの厚さは,13

µm∼

17

µm とする。

7.6

長手方向の湾曲  長手方向の湾曲は,曲率半径 33m 以上とする。試験方法は,次による。

長さ 1m のテープを平面上に自然の状態で置く。1m の弦からの偏差を測定する。

偏差は,3.8m 以下とする。この偏差は,33m の曲率半径と一致する。

7.7

カッピング  カッピングは,平面から磁気テープの幅方向での浮き上がり量とし,0.9mm 以下とす

る。試験方法は,次による。

テープを長さ 1.0m±0.1m に切り取る。塗布面を露出して,試験環境条件に 3 時間以上放置する。この

テープの中央部分から,長さ 25mm の試験片を切り取る。この試験片を,テープの一方の切断部を下側に

して,高さ 25mm 以上,内径 8mm の円筒内に立てる。この円筒を光学的コンパレータに立てて載せ,試

験片の基準縁と反対側の縁とをコンパレータの十字線にそろえて,十字線から試験片の中心までの距離を

測定する。

7.8

塗布面の接着強度  塗布面をテープのベース材料からはがす力は,0.10N 以上とする(図 20 参照)。

試験方法は,次による。

長さ 380mm のテープの試験片を取り,一方の端から 125mm の位置でテープの幅方向にけがき線をベー

ス面に達するまで引く。塗布面を下向きにして,両面接着テープで試験片を全幅にわたって滑らかな金属

の板に張り付ける。けがき線に平行に,試験片を 180°折り曲げ,金属の板と試験片の自由端とを引張試

験機に取り付けて,254mm/min で引っ張る。塗布面のいかなる部分でも,最初にベースからはがれたとき

の力を記録する。この力が 0.10N に達する前に両面接着テープが試験片からはがれる場合,別の種類の両

面接着テープを使用しなければならない。テープの裏面が塗布されている場合,裏面についてもこの試験


27

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

を行う。

図 20  塗布面の接着強度の試験方法

7.9

層間の粘着  層間の粘着は,試験片の粘着又は塗布面のはがれの徴候があってはならない。試験方

法は,次による。

直径 36mm のガラス管の表面に,長さ 1m の試験片の端を付ける。1.1N の張力でガラス管にテープを巻

く。巻かれた試験片を温度 45℃±3℃,相対湿度 80%の環境の中に 4 時間放置する。更に,試験環境条件

に 24 時間放置する。試験片の自由端に 0.1N の力をかけ,ゆっくりとほどく。

7.10

引張強度  引張強度は,ISO/R 527 の測定方法によって試験したとき,次による。

なお,試験片の長さは,200mm,引張速度は,100mm/min とする。(ISO/R 527,rate D)

7.10.1

破断強度  破断強度は,試験片が破断するまで負荷をかけたときとし,その値は,17.6N 以上とす

る。

7.10.2

降伏強度  降伏強度は,テープが 5%伸びるのに要する力とし,その値は,4.9N 以上とする。

7.11

残留伸び  残留伸びは,元のテープ長の 0.03%未満とする。試験方法は,次による。

0.20N

以下の張力で約 1m の長さの試験片の初期の長さを測定する。更に,全断面積に対し,20.5N/mm

2

の力を 10 分間加える。加えた力を除き,10 分経過後にテープの長さを測定する。

7.12

表面の電気抵抗  表面の電気抵抗は,次による。

裏面が塗布されていないテープの記録面 10

5

Ω∼5×10

8

裏面が塗布されているテープの記録面 10

5

Ω∼5×10

12

裏面が塗布されているテープの裏面

9

×10

8

Ω未満

試験方法は,次による(

図 21 参照)。

テープの試験片を試験環境条件に 24 時間放置する。24 カラットの金めっきをした半径 R=10mm で,粗

さを N4(ISO1302 参照)で仕上げてある二つの半円の電極に,記録面が接するように置く。これらの電極

は,水平で,かつ,中心間の距離 d=8mm となるように平行に置く。試験片の両端に 5N/mm

2

の力を加え

る。電極に 100V±10V の直流電圧を加えて,電流を測定する。この値から表面の電気抵抗を算出する。こ

の測定を一つのテープ試験片の 5 か所について行い,これらの表面の電気抵抗の平均を求める。テープの

裏面が塗布されている場合,裏面についてもこの試験を行う。試験片を電極に置くとき,電極の間にテー

プの試験片以外の導電性の物質があってはならない。

参考  表面は,清浄にするのがよい。


28

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 21  表面の電気抵抗の試験方法

7.13

テープの巻き方  テープの巻き方は,テープの磁性面を外側とする(図 参照)。

7.14

光透過率  磁気テープの光透過率は,5%以下とし,リーダテープ及びトレーラテープの光透過率は,

60%

以上とする。光透過率の測定方法は,

附属書 による。

8.

磁気記録特性  磁気記録特性の試験は,次に示す試験項目による。

この試験を行うとき,出力信号又は残留信号の測定は,副標準テープ及び供試テープともに同じ装置上

の同じ走行系(記録同時読取りをするか,記録同時読取り機能がない装置の場合,記録後の 1 回目の再生

時に読み取る。

)を使用する。

8.1

試験条件  磁気記録特性の試験条件は,規定がない限り,次による。

テープの状態

残留する信号の振幅が記録密度 2 126 ftpmm での平均信号振幅の

2%

以下になるように交流消去する。

ヘッドとテープの相対速度 3.759m/s±0.2%

トラック幅 25

µm±1µm

アジマス

−10.000°±0.133°

ギャップ長 0.30

µm±0.05µm

テープの張力 0.117

0N

±0.009 8N

記録電流

試験記録電流

8.2

ティピカル磁界  ティピカル磁界は,副基準磁界の 80%∼120%とする。

8.3

平均信号振幅  平均信号振幅は,記録密度 2 126 ftpmm を記録したとき,標準信号振幅の 70%∼130%

とする。ただし,ミッシングパルスを除く。

8.4

分解能  分解能は,記録密度 2126 ftpmm の平均信号振幅を記録密度 708.67 ftpmm の平均信号振幅で

除した値とし,副標準テープを用いて測定したときの値の 80%∼120%とする。

8.5

狭帯域の信号対雑音比 (NBSNR)    狭帯域の信号対雑音比は,実効電力の平均信号振幅を雑音の

実効電力の積分(側帯波)で除した値とし,デシベル(dB)で表す。

8.5.1

要求事項  トラック幅を 25

µm としたとき,34dB 以上とする。

なお,次の式によって算出する。


29

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

dB (25)

=dB (W)  +10log

W

25

ここで,  W:  測定に用いた磁気ヘッドのトラック幅  (

µm)

8.5.2

試験方法  試験方法は,分解能 3kHz 及びビデオ帯域幅 30Hz のスペクトラムアナライザを使用し,

次による。

記録密度 2 126ftpmm の再生信号振幅をテープの長さ 6m 以上にわたり,150 か所以上のサンプルについ

て測定する。次の走行(再生時)で,テープ上の同じ箇所の雑音の実効電力を測定し,その雑音の実効電

力を 3.59MHz から 3.96MHz まで,実際の分解能帯域幅で規準化して積分する。

8.6

消去特性  記録密度 2 126ftpmm の試験記録電流と等しい記録電流で,記録密度 98ftpmm の信号を記

録した後,テープの長手方向に 320 000A/m の均一な磁界中を通過したとき,残留した信号振幅は,標準

信号振幅の 2%以下とする。

なお,消去磁界は,ソレノイドの中央部の磁界のように,均一でなければならない。また,測定は,バ

ンドパスフィルタを通し,少なくとも第 3 高調波まで行う。

8.7

テープの品質

8.7.1

ミッシングパルス  ミッシングパルスは,再生信号振幅の欠損であり,再生信号の出力電圧の 0V

を規準としたピーク値 (0−P)  を記録密度 2 126 ftpmm の平均信号振幅の

2

1

の 25%以下であるとき,これを

ミッシングパルスとする。

8.7.2

ミッシングパルスゾーン  ミッシングパルスゾーンは,7 個の連続したミッシングパルスで始まり,

28

個の連続した磁束反転が読めたとき,又はトラックの 0.038mm の長さを検出したとき終了する。それ

以後のミッシングパルスは,次のミッシングパルスゾーンとする。

なお,ミッシングパルスゾーンは,次のトラックに続いてはならない。

平均ミッシングパルスゾーンの発生頻度は,検出したミッシングパルスゾーンの数をテープに記録した

磁束反転数の合計で除して求め,2126ftpmm の密度で記録し,2×10

7

未満でなければならない。

8.8

不良テープ  不良テープの規格値は,この規格では規定しない。

なお,不良テープの特性などを

附属書 に示す。

9.

フォーマット

9.1

概要  ここでは,ホストコンピュータから受信したデータの誤り検出及び誤り訂正の動作並びにテ

ープ上の記録方法及びテープの記録様式について規定する。

9.2

情報マトリクス  ホストコンピュータからの受信データは,情報マトリクスと呼ぶ二次元のグルー

プに配置する。情報マトリクスは,60 列×24 行に配置した 1440 セルで構成する。各セルは,データバイ

トで構成し,行及び列によって識別する。情報マトリクスは,次による。

ID

情報

    14

バイト(14.参照)

ユーザデータバイト及びパッドバイト 1

024

バイト(9.2.1.1 参照)

CRC

バイト

      2

バイト(9.2.1.2 参照)

水平 EC バイト

160

バイト(9.2.1.3.1 参照)

垂直 EC バイト

240

バイト(9.2.1.3.2 参照)


30

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 22  情報マトリクス

9.2.1

情報マトリクスのロード  各セルは,00 列/00 行から 59 列/23 行の書式で,列及び行によって

識別する。CRC バイト及び EC バイトの全計算データの付加は,EXCLUSIVE-0R 演算によって実行する。

9.2.1.1

G1

グループ  G1 グループは,ID 情報 14 バイト並びにユーザデータバイト及びパッドバイトの

1024

バイトからなる 1038 バイトとする。

ユーザデータバイトの数が 1 024 バイト未満のとき,残りのバイトをパッドバイトとする。パッドバイ

トは,規定せず,情報交換時には無視する。G1 グループにユーザデータバイトがない場合もある(12.3

参照)

ID

情報は,00 列/00 行∼00 列/13 行の 14 バイトとし,14.で規定する。

ホストコンピュータからのユーザデータバイトは,00 列/14 行∼00 列/19 行に,次に 02 列/00 行∼

02

列/19 行に,更に 50 列/19 行までの偶数列に順次格納する。その後,01 列/00 行∼01 列/19 行に格

納し,以下 51 列/17 行までの奇数列に順次格納する。

9.2.1.2

G2

グループ  G2 グループは,G1 グループに CRC1 及び CRC2 の 2 バイトを付加する。この CRC

の 2 バイトは,G1 グループの 1 038 バイトについて計算し,51 列/18 行及び 51 列/19 行のセルに格納す

る。

この CRC バイトの生成は,次による。

å

=

=

7

0

)

(

j

j

j

kj

k

x

D

X

D

å

=

=

037

1

k

0

k

)

k

039

1

(

8

k

x

)

X

(

D

)

X

(

D

G

CRC

 (

X

)

x

16

x

12

x

5

+1


31

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

C(

X

)

=D(

X

) mod G

CRC

 (

X

)

C (

x

)

x

14

x

12

x

10

x

8

x

7

x

5

x

3

x

å

=

=

+

+

7

0

8

)

(

k

k

k

k

k

k

x

CL

x

CH

ここに,

D

k

c

列と

r

行のバイトを表す。

k

0

1 037

k

(10c

r)

c

が偶数のとき

k

(10c

r

510)

c

が奇数のとき

c

0

51

r

0

19

D

k

0

D

k

1

,…,

D

k, 7

  D

k

8

ビットを表し,

D

k, 7

を最上位ビッ

トとする。

CH

0

CH

1

,…,

CH

7

:第

1CRC

バイト

 (CRC1)

を表し,

CH

7

を最上

位ビットとする。

CL

0

CL

1

,…,

CL

7

:第

2CRC

バイト

 (CRC2)

を表し,

CL

7

を最上

位ビットとする。

9.2.1.3

誤り訂正符号 (ECC)

ECC

は,リードソロモン符号

 (30

26

5)

を水平符号,リードソロモン

符号

 (24

20

5)

を垂直符号とし,水平

EC

バイトと垂直

EC

バイトの

2

種類の検査バイトを生成する。

ECC

の変換演算子は,次による。

B

T [A]

A

T

-1

 [B]

ここに,

 T

[A]

8

ビット

EC

バイトの線形変換演算子を表す。

T

-1

 [B]

8

ビット

EC

バイトの逆線形変換演算子を表す。

バイト

A

とバイト

B

の相互変換は,次による。

B

0

A

0

A

2

A

3

A

5

A

7

A

0

B

5

B

1

A

3

A

4

A

6

A

7

A

1

B

4

B

2

A

0

A

6

A

7

A

2

B

3

B

7

B

3

A

0

A

1

A

6

A

3

B

2

B

6

B

7

B

4

A

1

A

4

B

1

B

5

B

6

B

7

B

5

A

0

A

5

B

0

B

4

B

5

B

6

B

6

A

1

A

2

A

3

A

7

A

6

B

3

B

4

B

5

B

7

A

0

A

1

A

2

A

6

A

7

B

2

B

3

B

4

ここに,

A

0

A

1

,…,

A

7

: バイト

A

8

ビットを表し,

A

7

を最上位ビット

とする。

B

0

B

1

,…,

B

7

: バイト

B

8

ビットを表し,

B

7

を最上位ビット

とする。

ガロア体

GF (2

8

)

の生成多項式は.次の式による。

G

α

 (X)

x

8

x

4

x

3

x

2

1

B

は,ガロア体

GF (2

8

)

の任意の元とし,次の式によって算出する。

å

=

=

7

0

k

k

k

k

B

B

α


32

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

ここに,  B

0

,B

1

,…,B

7

: バイト B の 8 ビットを表し,B

7

を最上位ビット

とする。

G (X)

は,次の式によって定義する。

=

=

+

2

1

)

(

)

(

i

i

i

X

X

G

α

9.2.1.3.1

G3

グループ

  G3 グループは,G2 グループに水平 EC バイトを付加する(

図 22

参照)

D

c, r

は,を 0∼51 の列番号,を 0∼19 の行番号とし,G2 グループのバイトを表す。

DHE

r

 (X)

は,行の偶数列のバイトを変換した値を係数とする多項式,T [CRE

k, r

]

は,行の偶数列の水

平 EC バイトの変換,CRE

k, r

は,行の偶数列の水平 EC バイトを表し,それぞれ次の式によって算出する。

å

=

=

25

0

29

,

2

]

[

)

(

k

k

k

k

X

D

T

X

DHE

γ

γ

å

=

=

4

1

4

,

]

[

)

(

mod

)

(

k

k

k

k

X

CRE

T

X

G

X

DHE

γ

γ

CRE

k, r

=T

-1

 [T [CRE

k, r

] ]

ここに,  r=0,1,…,19

k

=1,2,3,4

CRE

k, r

は,c=50+2とする 列及び 行のセルに格納する。

DHO

k, r

 (X)

は,行の奇数列のバイトが変換した値を係数とする多項式,T [CRO

k, r

]

は,行の奇数列の

水平 EC バイトの変換,CRO

k, r

は,行の中の奇数列の水平 EC バイトを表し,それぞれ次の式によって算

出する。

å

=

=

+

25

0

29

),

1

2

(

]

[

)

(

k

k

k

k

X

D

T

X

DHO

γ

γ

å

=

=

4

1

4

,

]

[

)

(

mod

)

(

k

k

k

k

X

CRO

T

X

G

X

DHO

γ

γ

CRO

k, r

=T

-1

 [T [CRO

h, r

] ]

ここに,  r=0,1,…,19

k

=1,2,3,4

CRO

k, r

は,c=51+2とする 列及び 行のセルに格納する。

9.2.1.3.2

G4

グループ

  G4 グループは,G3 グループに垂直 EC バイトを付加する(

図 22

参照)

D

c, r

は,を 0∼59 の列番号とし,を 0∼19 の行番号として,0 行∼19 行のすべての列で構成する G3

グループの各バイトを表す。

DV

c

 (X)

は,列のバイトを変換した値を係数とする多項式,T [CC

c, k

]

は,列の垂直 EC バイトの変換,

CC

c, k

は,列の垂直 EC バイトを表し,それぞれは,次の式によって算出する。


33

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

å

=

=

19

0

23

,

]

[

)

(

k

k

k

k

c

c

X

D

T

X

DV

å

=

=

4

k

0

k

k

4

k

,

c

c

X

]

CC

[

T

)

X

(

G

mod

)

X

(

DV

CC

c, k

=T

1

 [T [CC

c, k

] ]

ここに

c

=0,1,…,59

k

=1,2,3,4

CC

c, k

は,r=19+とする 列及び 行のセルに格納する。

10.

記録方式

  データの記録方式は,データが 1 のときは,ビットセルの中央で磁化を反転し,データが

0

のときは,磁化を反転しない NRZ1 方式とする。

10.1

記録密度

  最大記録密度は,2 126 ftpmm ですべて  “1”  を記録したときとし,この公称ビットセ

ル長は,0.470

µm とする。

10.1.1

長周期平均ビットセル長

  各トラックの長周期平均ビットセル長は,連続する 133 060 個以上のビ

ットセルにわたる平均とし,その値は,0.470

µm±0.20%とする。

10.1.2

短周期平均ビットセル長

  短周期平均ビットセル長は,任意の 16 個以上のビットセルの平均とし,

その値は,直前のトラックの長周期平均ビットセル長の 0.35%を超えて変化してはならない。

10.1.3

短周期平均ビットセル長の変動率

  短周期平均ビットセル長の変動率は,任意の二つの連続する

16

ビットセル (STA

n

,STA

n

1

)

の長さの変動と一つの連続する 16 ビットセル (STA

n

)

の長さの比とし,そ

の値は,次の式で算出し,0.05%以下とする。

%

100

|

|

1

×

+

n

n

n

STA

STA

STA

10.2

ビットシフト

  任意のビット 1 の零交差の最大位置誤差は,ミッシングパルスを除いて,短周期平

均ビットセル長による公称位置から 25%を超えて偏移してはならない。測定法は,

附属書 B

による。

10.3

情報交換時の再生信号振幅

10.3.1

データ信号の平均信号振幅

  記録密度 2 126 ftpmm で,3 000 磁束反転以上にわたるデータ信号の

平均信号振幅は,副標準信号振幅の 70%∼130%とする。

10.3.2

サーボ信号の平均信号振幅

  任意のサーボフレーム(

12.5

参照)の平均信号振幅は,試験記録電流

で副標準テープに記録した 98ftpmm の信号振幅の 70%∼130%とする。

10.3.3

アナログテープマーク上の信号振幅

  任意に記録したトラックのアナログテープマークトラック

13.1

参照)の平均信号振幅は,試験記録電流で副標準テープに記録した 98 ftpmm の信号振幅の 70%∼

130%

とする。

10.4

消去

  すべての消去領域は,テープの走行方向にテープの全幅を交流消去する。消去の後に残留す

る再生信号振幅は,同じテープ上に 2 126 ftpmm で記録したときの平均信号振幅の 2%以下とする。

11.

トラック


34

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

11.1

トラックの位置

  記録したトラックのトラック長 は,71.673mm±0.144mm とする。テープ基準縁

から各トラックの記録開始までをガードバンドとし,その幅 は,1.014mm±0.018mm とする。隣接する

トラックとの間に消去したガードバンドを設け,その幅 は,6.0

µm±2.5µm とする。

図 23  トラックの構成及び位置(基準面側を示す。)

11.2

トラック間隔

11.2.1

平均トラック間隔

  任意の連続した 30 トラックの平均トラック間隔は,任意の隣接するトラック

の中心線をトラックの方向に垂直に測定したときの距離の平均とし,その値は,0.030 8mm∼0.031 2mm と

する。

備考

テープ基準縁に平行に測定したときの縦方向のトラック間隔 B は,公称 0.363mm とする。

11.2.2

隣接トラック間隔

  隣接トラック間隔は,任意の隣接するトラックの中心線をトラックの方向に垂

直に測定したときの距離とし,その値 は,0.029 5mm∼0.032 5mm とする。

11.3

トラック幅

  記録したトラック幅 は,25

µm±1µm とする。


35

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

11.4

トラック角

  トラック角は,任意の各トラックの中心線とテープ基準縁との角度とし,その値

θは,

4.899 1

。±0.001 5 とする。

11.5

トラックエッジの直線性

  記録したトラックエッジは,5

µm 間隔の 2 本の平行線の間になければな

らない。

11.6

アジマス角

  アジマス角

γは,−10.000°±0.133°とする。

12.

情報トラックのフォーマット

12.1

チャネルビット

  1 個のチャネルビットは,1 個のビットセルで構成する。

ビット同期フィールド,サーボゾーン,プリアンブル,ポストアンブル及びアナログテープマークトラ

ックは,チャネルビットで規定する。

各情報セグメント番号は,10 チャネルビットのパターンで表す(

12.2.2

参照)

情報セグメントフィールドの各 8 ビットバイトは,

附属書 C

によって 10 チャネルビットに変換する。

12.2

情報セグメント

  情報セグメントの構成は,

図 24

による。

図 24  情報セグメント

12.2.1

ビット同期フィールド

  ビット同期フィールドは,第 1 ビット及び第 20 ビットを  “O”

,第 2∼第

19

ビットを  “1”  とする 20 ビットパターンからなる。

12.2.2

情報セグメント番号

  00∼47 の情報セグメント番号は,

表 1

に示すように,10 ビットの記録パタ

ーンで表し,情報セグメント番号の最高位のビットから順次記録する。


36

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

表 1  情報セグメント番号

情報セグメ 
ント番号

記録パターン

情報セグメ 
ント番号

記録パターン

00 1111111011 24 1101111111

01 1111111101 25 1101111101

02 1111110111 26 1101111011

03 1111110101 27 1101110101

04 1110111011 28 1011111111

05 1110111101 29 1011101101

06 1110110111 30 1011010111

07 1110110101 31 1011010101

08 1101011011 32 1110111111

09 1101011101 33 1111101111

10 1101010111 34 1111101101

11 1101010101 35 1111101011

12 1011111011 36 1110101111

13 1011111101 37 1110101111

14 1011110111 38 1110101101

15 1011110101 39 1110101011

16 1010111011 40 1010111111

17 1010111101 41 1011101111

18 1010110111 42 1011101101

19 1010110101 43 1011101011

20 1111011111 44 1011111111

21 1111011101 45 1010101111

22 1111010111 46 1010101011

23 1111010101 47 1101101011

ビット位置 10        1

ビット位置 10        1

12.2.3

情報セグメントフィールド

  情報セグメントフィールドは,情報マトリクスから順次読み取った

30

データバイトを表す 300 チャネルビットからなる。

情報マトリクスの各行  (r)  は,二つの情報セグメントフィールド 00∼29 列と 30∼59 列とに分割する。

これらの情報セグメントフィールドは,

図 25

によって番号付けすることとし,この番号順に読み取らな

ければならない。


37

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 25  情報セグメントフィールドの分割

12.3

情報ブロック

  情報ブロックは,00∼47 に番号付けした 48 情報セグメントで構成し,情報セグメン

ト 00 を最初に記録する(

図 26

参照)

。情報ブロックは,データブロック,パッドブロック,フォーマット

ID

ブロック及びテープマークブロックの 4 形式とし,ID 情報で識別する(

14.

参照)

この規格では,ID 情報,パッドブロック,フォーマット ID ブロック及びテープマークブロックを除い

た G1 グループのバイトは,規定しないこととし,情報交換に使用しない。

図 26  情報ブロックの構成

12.4

情報ゾーン

  1 個の情報ゾーンは,1 個のプリアンブル,8 個の情報ブロック及び 1 個のポストアン

ブルで構成し,その長さは,133 328 チャネルビット±267 チャネルビットとする。

プリアンブルは,  “1”  の連続した 3 304 チャネルビット±30 チャネルビットとする。

ポストアンブルは,情報ゾーンの長さが 133328 チャネルビット±267 チャネルビットになるまで連続した

“1”  を埋める(

図 27

参照)


38

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 27  情報ゾーンの構成

12.5

サーボゾーン

  サーボゾーンは,ヘッドの位置決めに用い,各トラックに F1∼F4 の 4 個のサーボフ

レームを設け,各フレームの長さ T の公称値は,2.256mm とする(

図 28

参照)

4

個のサーボフレームのうち 1 個のサーボフレームは,トーンを記録する。

消去ゾーン後の最初のトラックに記録するサーボフレームの順序は,規定しない。連続するトラックに

記録するサーボフレームの位置は,ヘッドの移動方向に 1 フレームごとに進めなければならない。あるト

ラックにサーボフレーム F4 を記録した場合は,次のトラックにサーボフレーム F1 を記録し,以後この順

序を繰り返す。

図 28  サーボゾーンの構成(記録面側を示す。)

12.6

情報トラック

  すべての情報トラックは,サーボゾーン及びそれに続く情報ゾーンからなる(

図 29

参照)

。情報トラックは,フォーマット ID トラック,データトラック,テープマークトラック及びスプラ

イストラックの 4 形式とする。


39

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

図 29  情報トラック

12.6.1

フォーマット ID トラック

  フォーマット ID トラックの情報ゾーンは,フォーマット ID ブロック

で構成する。物理ブロック ID 番号は,記録していないトラックを含み,すべてのトラックのすべてのブ

ロックに順番に割り付ける(

14.9

参照)

第 1 フォーマット ID トラックの第 1 フォーマット ID ブロックは,物理ブロック ID 番号を 0 としなけ

ればならない。LBOT 領域は,160 番目のフォーマット ID トラックで終了する。160 番目のフォーマット

ID

トラックのブロック 8 は,物理ブロック ID 番号を (160×8)  −1=1279 とする。

12.6.2

データトラック

  データトラックの情報ゾーンは,データトラック及び/又はパッドブロックで構

成する。

12.6.3

テープマークトラック

  テープマークトラックの情報ゾーンは,テープマークブロックで構成する。

12.6.4

スプライストラック

  スプライストラックの情報ゾーンは,パッドブロックで構成する。スプライ

ストラックは,データの記録時にテープの走行が停止したとき記録し,最後のトラックとする。スプライ

ストラックは,データトラック,他のスプライストラック又はテープマークの後に隣接して記録する。

13.

テープマーク

13.1

テープマークの概要

  テープマークは,記録したユーザデータのグループの境界に用いてもよい。

テープマークは,ロングテープマーク及びショートテープマークの 2 形式とする。両形式のテープマーク

は,それぞれのテープマークの規定による長さで,直前の情報トラックに続いて,交流消去領域,11 アナ

ログテープマークトラック及び 10∼18 テープマークトラックの順に構成する。

アナログテープマークは,サーボゾーン及びそれに続くトーンを記録した情報ゾーンで構成する。

第 1 テープマークトラックの第 1 ブロックは,最終の情報ブロックの物理ブロック ID 番号にテープマ

ークオフセットを加えた物理ブロック ID 番号を記録する。

消去領域の公称距離 は,消去した領域に隣接する 2 トラックの中心線間をテープ基準縁に平行に測定


40

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

した距離とする。

図 30  テープマーク構成(テープ記録面側を示す。)

13.2

ロングテープマーク

  ロングテープマークの消去領域は,249 個の消去トラックの領域に相当する公

称 90.75mm まで拡張できる。そのオフセットは,(249+11)×8+1=2 081 とする。

13.3

ショートテープマーク

  ショートテープマークは,標準ショートテープマーク及び代替ショートテ

ープマークの 2 形式とする。

13.3.1

標準ショートテープマーク

  標準ショートテープマークの消去領域は,消去した 39 個の消去トラ

ックの領域に相当する公称 14.52mm まで拡張できる。そのオフセットは,(39+11)×8+1=401 とする。

13.3.2

代替ショートテープマーク

  代替ショートテープマークの消去領域は,消去した 2 個の消去トラッ

クの領域に相当する公称 1.089mm まで拡張できる。そのオフセットは,(2+11)×8+1=105 とする。

14.

ID

情報

  情報トラックの 8 個の物理ブロックは,それぞれ 14 バイトの ID 情報を含む。これらのバイ

トは,サブシステムの管理のためにテープサブシステムが供給し,使用する。情報マトリクスフィールド

の 00 列の 00∼13 行は,

ユーザデータブロックの論理的分割及び物理的分割に関する情報,

ブロック形式,

再書込み回数の計数,スタート/エンド物理ブロックフラグ並びにその他のサブシステム制御情報を含ま

なければならない。

14.1

00

列 00 

  このバイトは,00 列 03 行で規定するブロック形式による。

14.1.1

ブロック形式−データブロック

  ブロック形式がデータブロックのとき,このバイトの各ビットの

意味は,次による。

ビット 7

:  “1”とする。

ビット 6

:  物理ブロックへの論理ブロックの写像として用い,物理ブロック内での論理

ブロックの始まりを示す。このビットは,論理ブロックの第 1 バイトが物理
ブロックの中にある場合“1”とし,ない場合"0"とする。

ビット 5

:  物理ブロックへの論理ブロックの写像として用い,物理ブロック内での論理

ブロックの終わりを示す。このビットは,論理ブロックの最終バイトが物理
ブロックの中にある場合“1”とし,ない場合“0”とする。

ビット 4

:  “0”とする。

ビット 3,2,1,0

:  これらのビットは,16 を法とする 2 進数とし,その論理ブロックの再書込み

回数を表す。その値は,その論理ブロックに最初に書き込むとき,

“0”とし,

以後再書込みを行うごとに“1”を加算する。

14.1.2

ブロック形式−テープマーク

  ブロック形式がテープマークのとき,このバイトは,現在のテープ

マーク以前にテープ上に記録したテープマークの数を 256 を法とする数とし,2 進数で表す。


41

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

14.1.3

ブロック形式−フォーマット ID

  ブロック形式がフォーマット ID ブロックのとき,このバイトの

内容は,(00)  とする。

14.1.4

ブロック形式−パッドブロック

  ブロック形式がパッドブロックのとき,このバイトの内容は,規

定せず,情報交換時には無視する。

14.2

00

列 01 

  このバイトは,すべてのブロック形式について (00) とする。

14.3

00

列 02 

  このバイトは,すべてのブロック形式について (00) とする。

14.4

00

列 03 

  このバイトは,ブロック形式を規定する。そのブロック形式 ID は,次による。

(00)

∼ (F7)

: データブロック

 (F8)

: 将来使用のため確保 (FC)

: フォーマット ID

 (F9)

: 将来使用のため確保 (FD)

: 将来使用のため確保

 (FA)

: ロングテープマーク (FE)

: パッドブロック

 (FB)

: ショートテープマーク (FF)

: 将来使用のため確保

LBOT

又はテープマーク後の第 1 データブロックのブロック形式 1D は,(00)  とする。

ブロック形式 ID は,(00)  から順次 (F7) まで増加し,その後これを繰り返す。ブロック形式 ID は,テ

ープマークの後でリセットしなければならない。

14.5

00

列 04 

  このバイトは,すべてのブロック形式について (00) とする。

14.6

00

列 0506 

  これらのバイトは,00 列 03 行で規定するブロック形式による。ブロック形式がデ

ータブロックでないとき,これらのバイトの内容は,規定せず,情報交換時には無視する。

14.6.1

05

  ブロック形式がデータブロックのとき,このバイトは,物理ブロックに含まれるユーザデ

ータバイト数を 2 バイト計数表示している上位バイトを表す。このバイトの内容は,(00)  ∼ (03) とする。

14.6.2

06

  ブロック形式がデータブロックのとき,このバイトは,物理ブロックに含まれるユーザデ

ータバイト数を 2 バイト計数表示している下位バイトを表す。このバイトの内容は,(00)  ∼ (FF) とする。

上位バイト及び下位バイトの内容がいずれも (00) の場合は,1 バイトの論理バイト数を表す。

14.7

00

列 07 

  このバイトは,すべてのブロック形式について (00) とする。

14.8

00

列 080910 

  これらのバイトは,00 列 03 行で規定するブロック形式による。

14.8.1

ブロック形式−データブロック

  ブロック形式がデータブロックのとき,これらのバイトは,この

論理ブロックの論理ブロック ID 番号を表し,それぞれ上位バイト,中位バイト及び下位バイトの 3 バイ

トとし,それぞれを(00)∼(FF)とする。論理ブロッヌ ID 番号は,LBOT 又はテープマーク後の第 1 論理ブ

ロックを 00 とし,引き続く論理ブロックについて順次 1 を加算する。

1

個の論理ブロックを 1 個以上のデータブロックに拡張する場合,それらのデータブロックは,同一の

論理プロッタ ID 番号をもってもよい。

14.8.2

ブロック形式−非データブロック

  ブロック形式がデータブロックでないとき,これらのバイトの

内容は,規定せず,情報交換時には無視する。

14.9

00

列 111213 

  これらのバイトは,すべてのブロック形式について,物理ブロック ID 番号を

示す上位バイト,中位バイト及び下位バイトの 3 バイトを表し,各バイトの内容は,(00)  ∼ (FF) とする。

第 1 フォーマット ID トラックの第 1 ブロックは,物理ブロック ID 番号を 0 とする。この番号は,情報ブ

ロックについては,順次 1 を加算し,消去したトラック及びアナログテープマークトラックについて,そ

れぞれ 8 を加算する。


42

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

15.

再書込み情報ブロック

  情報ブロックの再書込み時,再書込みしたブロックの ID 情報は,再書込み

数と再書込みした実際の場所を示す物理ブロック ID 番号を除いて,本来のものと同じとする(

14.1.1

及び

14.9

参照)

再書込みした情報ブロックのずれは,最初の位置から 121 情報ブロックを超えてはならない。記録済み

のデータの信頼性を保証するため,ミッシングパルスゾーンを含む情報セグメントは,1 ブロック当たり 2

個未満とする。

16.

テープのフォーマット

  テープのフォーマットは,

図 31

による。

図 31  テープのフォーマット(記録面側を示す)

16.1

初期消去領域

図 31

及び

図 32

参照)  初期消去領域は,PBOT から LBOT 領域の始まりまでとし,

その長さ は,725.0mm∼745.0mm とする。

図 32  LBOT の構成(記録面側を示す)

16.2

LBOT

領域

  LBOT 領域は,11 アナログテープマークトラック及びそれに続く 160 フォーマット ID

トラックからなる。


43

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

16.3

テープの使用可能領域

  テープの使用可能領域は,LBOT 領域の終わりから PBOT の検出までとす

る。

16.4

ポストデータ消去領域

  ポストデータの消去領域は,最終トラックの後に消去領域を設け,その長

さ は,119mm 以上とする。


44

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

附属書 A(規定)  光透過率の測定方法

A.1

概要

  この

附属書

は,テープの光透過率の測定装置及び測定方法についての概略を示す。

光透過率は,光学系にテープ試験片を入れないときの読取り値と入れたときの読取り値との比を百分比

で表す。

A.2

測定装置

装置構成は,次による。

光源

光検出部

測定用マスク

光学系

測定回路

A.2.1

光源

  光源は,次のパラメータをもつ赤外線発光ダイオード (LED) を使用する。

波長

: 850nm±50nm

半値幅

±50nm

A.2.2

光検出部

  光検出部は,平らなシリコンフォトダイオードを用い,回路を閉じた状態で動作する。

A.2.3

測定用マスク

  測定用マスクの厚さは,2mm とし,円形の孔の直径  (d)  は,シリコンフォトダイオ

ードの受光領域の 80%∼100%とする。マスクの表面は,黒のつや消し仕上げとする。

試験片は,マスクの孔を覆い,かつ,周りの光が漏れないように,マスクに固定する。

A.2.4

光学系

附属書 図 1

参照)

光学系は,マスクに垂直に入射し,光源からマスクまでの距離  (L)

は,次の式による。

α

tan

2

d

L

角度

αは,光軸上の最大強度の 95%以上の光の強度がある角度とする。

A.2.5

追捕

  装置全体は,つや消しの黒いケースで覆う。

A.2.6

測定回路

附属書 図 2

参照)  測定回路は,次によって構成する。

E

出力電圧を変える定電圧電源

R

電流を制限する抵抗器

LED

赤外線発光ダイオード

D

i

シリコンフォトダイオード

A

演算増幅器

R

f0

,R

f1

帰還用の抵抗器

S

増幅率切代用スイッチ

V

電圧計

LED

に流す電流(照射力)は,供給電圧 (E) によって変化させる。

D

i

は,回路を閉じて動作させる。

演算増幅器の出力は,V

0

I

k

×R

f

で与えられる。ここで,I

k

は,回路を閉じているときの電流値とする。

出力電圧は,光の強度の一次関数である。

R

f0

及び R

f1

は,許容差 1%の温度変化特性がよい抵抗器とする。

これらの抵抗値の比は,次の式による。


45

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

20

1

1

0

f

f

R

R

A.3

測定方法  スイッチ (S) を位置 (0) に設定する。試験片を取り付けないで,電圧計 (V) がフルスケ

ール (100%) になるように供給電圧 (E) を変化させる。リーダテープ又はトレーラテープをマスクに取り

付ける。電圧計は,60%∼100%を示す。

スイッチ (S) を位置 (1) に設定し,テープの試験片をマスクに取り付ける。電圧計のフルスケールは,

光透過率 5%を示す。

附属書 図 1  光学系の配置

附属書 図 2  測定回路


46

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

附属書 B(規定)  ビットシフトの測定

ビットシフトの試験で用いる書込み装置は,通常の情報交換用に用いる装置とする。

なお,テープは,システム動作と同様の起動停止方式で書き込む。

B.1

読取り装置  読取り装置は,次による。

トラックの直線性が 5

µ

m

の範囲内に保持されている磁気テープ装置によってテープを読み取る。読取り

ヘッドの出力電圧の絶対値は,規定しない。

なお,ヘッドの性能,回転トランス,プリアンプ及びヘッドとテープとの相対速度は,信号対雑音比を

低くするために選択する。

ヘッド,回転トランス,プリアンプ及び関連する回路の周波数特性は,次による。

読取りヘッド

ギャップ長

: 0.30

µm±0.05µm

共振周波数

“1”パターンの周波数の 15 倍以上

トラック幅

: 25

µm±1µm

アジマス

−10.000°±0.133。

回転トランス

バンド幅

f

high

(

−3dB)は,

“1”パターンの周波数の 4 倍以上

f

low

 (

−3dB)は,

“1”パターンの周波数の

400

1

以下

プリアンプ

増幅率

: 100 以上

入力雑音

Z

H

nV

2

以下

バンド幅

f

high

 (

−3dB)は,

“1”パターンの周波数の 3 倍以上

f

low

 (

−3dB)は,

“1”パターンの周波数の

400

1

以下

読取りフィルタ

ローパスフィルタ

“1”パターンの周波数の少なくとも 2 倍のカットオフ周波数をもつ 3 次のバタ
ーワース特性とする。

ハイパスフィルタ

“1”パターンの周波数の

40

1

の点で Q を 0.7 とする 2 個の極以上をもつ(すべて

の他の交流対極は,

“1”パターンの周波数の

800

1

に存在しなければならない。

イコライザ

イコライザの伝達関数は,次の式による。

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

2

0

0

2

ω

ω

ω

ω

ω

+

+

+

+

Q

s

s

s

s

s

K

s

G

p

z

z

ここに,

K

1

ω

i

2

πf

i

f

z

“1”

パターンの周波数の

4

1

f

p

“1”

パターンの周波数の

40

1

f

0

“1”

パターンの周波数の 2 倍

Q

0.7

B.2

測定  測定は,次による。

平均ビットセルの長さ  (L)  は,試験ゼロ交差点 (TZC) の両側にある二つの基準ゼロ交差点 (RZC) の間


47

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

隔から得る。基準ゼロ交差点は,少なくとも両側にそれぞれ 2 個以上のビット“1”のゼロ交差点をもつよ

うなビット“1”のゼロ交差点とし,その変化率を 2%未満に保つため,40 ビットセル以下とする。

また,本体の 10.2 に規定したビットシフト値は,ユーザデータが本体の 9.16.の規定によって記録した

場合に適用する。

B.3

データ分析  データ分析は,附属書 図 及び次による。

二つの基準ゼロ交差点の間にあるビットセルの数を としたとき,平均ビットセル長(L)は,次の式によ

る。

n

P

P

L

1

3

最初の基準ゼロ交差点と試験ゼロ交差点との間に m ビットの間隔がある場合,ビットシフトは,次の式

による。

100

|

)

(

|

1

2

×

L

P

P

mL

BS

ここに, BS:  ビットシフト (%) 

L

:  平均ビットセル長

P

n

:  番目の“1”パターンのゼロ交差点

附属書 図 1  波形の測定


48

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

附属書 C(規定)  ビットバイトから 10 ビットパターンへの変換

8

ビットバイトは,左側を最上位ビットとし,右側を最下位ビットとする。

10

ビットパターンは,左側を最初の記録ビットとし,右側を最後の記録ビットとする。

括弧で示した数は,16 進数で表す。

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(00) 00000000

0100100101

(01) 00000001

0100100111

(02) 00000010

0100101010

(03) 00000011

0100101101

(04) 00000100

0100101111

(05) 00000101

0100111001

(06) 00000110

0100111011

(07) 00000111

0100111110

(08) 00001000

0101001001

(09) 00001001

0101001011

(0A) 00001010

0101001110

(0B) 00001011

0101010010

(0C) 00001100

0101010101

(0D) 00001101

0101010111

(0E) 00001110

0101011010

(0F) 00001111

0101011101

(10) 00010000

0101101001

(11) 00010001

0101101011

(12) 00010010

0101101110

(13) 00010011

0101110010

(14) 00010100

0101110101

(15) 00010101

0101110111

(16) 00010110

0101111010

(17) 00010111

0101111101

(18) 00011000

0110100101

(19) 00011001

0110100111

(1A) 00011010

0110101010

(1B) 00011011

0110101101

(1C) 00011100

0110101111

(1D) 00011101

0110111001

(1E) 00011110

0110111011

(1F) 00011111

0110111110

(20) 00100000

0111001001

(21) 00100001

0111001011

(22) 00100010

0111001110

(23) 00100011

0111010010

(24) 00100100

0111010101

(25) 00100101

0111010111

(26) 00100110

0111011010

(27) 00100111

0111011101

(28) 00101000

0111101001

(29) 00101001

0111101011

(2A) 00101010

0111101110

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(2B) 00101011

0111110010

(2C) 00101100

0111110101

(2D) 00101101

0111110111

(2E) 00101110

0111111010

(2F) 00101111

0111111101

(30) 00110000

1001110011

(31) 00110001

1001110110

(32) 00110010

1001001010

(33) 00110011

1001001101

(34) 00110100

1001001111

(35) 00110101

1001011001

(36) 00110110

1001011011

(37) 00110111

1001011110

(38) 00111000

0110010011

(39) 00111001

0110010110

(3A) 00111010

1010011111

(3B) 00111011

1010010010

(3C) 00111100

1010010101

(3D) 00111101

1010010111

(3E) 00111110

1010011010

(3F) 00111111

1010011101

(40) 01000000

1010101001

(41) 01000001

1010101011

(42) 01000010

1010101110

(43) 01000011

1010110010

(44) 01000100

1010110101

(45) 01000101

1010110111

(46) 01000110

1010111010

(47) 01000111

1010111101

(48) 01001000

1011100101

(49) 01001001

1011100111

(4A) 01001010

1011101010

(4B) 01001011

1011101101

(4C) 01001100

1011101111

(4D) 01001101

1011111001

(4E) 01001110

1011111011

(4F) 01001111

1011111110

(50) 01010000

1100100101

(51) 01010001

1100100111

(52) 01010010

1100101010

(53) 01010011

1100101101

(54) 01010100

1100101111

(55) 01010101

1100111001


49

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(56) 01010110

1100111011

(57) 01010111

1100111110

(58) 01011000

1101001001

(59) 01011001

1101001011

(5A) 01011010

1101001110

(5B) 01011011

1101010010

(5C) 01011100

1101010101

(5D) 01011101

1101010111

(5E) 01011110

1101011010

(5F) 01011111

1101011101

(60) 01100000

1101101001

(61) 01100001

1101101011

(62) 01100010

1101101110

(63) 01100011

1101110010

(64) 01100100

1101110101

(65) 01100101

1101110111

(66) 01100110

1101111010

(67) 01100111

1101111101

(68) 01101000

1110100101

(69) 01101001

1110100111

(6A) 01101010

1110101010

(6B) 01101011

1110101101

(6C) 01101100

1110101111

(6D) 01101101

1110111001

(6E) 01101110

1110111011

(6F) 01101111

1110111110

(70) 01110000

1111001001

(71) 01110001

1111001011

(72) 01110010

1111001110

(73) 01110011

1111010010

(74) 01110100

1111010101

(75) 01110101

1111010111

(76) 01110110

1111011010

(77) 01110111

1111011101

(78) 01111000

1111101001

(79) 01111001

1111101011

(7A) 01111010

1111101110

(7B) 01111011

1111110010

(7C) 01111100

1111110101

(7D) 01111101

1111110111

(7E) 01111110

1111111010

(7F) 01111111

1111111101

(80) 10000000

0100101011

(81) 10000001

0100101110

(82) 10000010

0100110101

(83) 10000011

0100111010

(84) 10000100

0101101010

(85) 10000101

0101101111

(86) 10000110

0101111011

(87) 10000111

0101111110

(88) 10001000

0111001010

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(89) 10001001

0111001111

(8A) 10001010

0111011011

(8B) 10001011

0111011110

(8C) 10001100

1001001011

(8D) 10001101

1001001110

(8E) 10001110

1001010101

(8F) 10001111

1001011010

(90) 10010000

1001101001

(91) 10010001

1001110010

(92) 10010010

1001110111

(93) 10010011

1001111101

(94) 10010100

1010101010

(95) 10010101

1010101111

(96) 10010110

1010111011

(97) 10010111

1010111110

(98) 10011000

1011001001

(99) 10011001

1011010010

(9A) 10011010

1011010111

(9B) 10011011

1011011101

(9C) 10011100

1011101011

(9D) 10011101

1011101110

(9E) 10011110

1011110101

(9F) 10011111

1011111010

(A0) 10100000

1101001010

(A1) 10100001

1101001111

(A2) 10100010

1101011011

(A3) 10100011

1101011110

(A4) 10100100

1010100101

(A5) 10100101

1110010010

(A6) 10100110

1110010111

(A7) 10100111

1110011101

(A8) 10101000

1110101011

(A9) 10101001

1110101110

(AA) 10101010

1110110101

(AB) 10101011

1110111010

(AC) 10101100

1111100101

(AD) 10101101

1111101010

(AE) 10101110

1111101111

(AF) 10101111

1111111011

(B0) 10110000

0100111111

(B1) 10110001

1001011111

(B2) 10110010

1011111111

(B3) 10110011

1110111111

(B4) 10110100

0101100101

(B5) 10110101

0110100110

(B6) 10110110

1111010011

(B7) 10110111

1111010110

(B8) 10111000

0101010011

(B9) 10111001

0111110011

(BA) 10111010

1010010011

(BB) 10111011

1101110011


50

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(BC) 10111100

0101010110

(BD) 10111101

0111110110

(BE) 10111110

1010010110

(BF) 10111111

1101110110

(C0) 11000000

0101001101

(C1) 11000001

1011010011

(C2) 11000010

1011010110

(C3) 11000011

0101011001

(C4) 11000100

0110010101

(C5) 11000101

1010011001

(C6) 11000110

0110011010

(C7) 11000111

0110011111

(C8) 11001000

0110101001

(C9) 11001001

0110110010

(CA) 11001010

0110110111

(CB) 11001011

0110111101

(CC) 11001100

0111100111

(CD) 11001101

0111101101

(CE) 11001110

0111111001

(CF) 11001111

0101111111

(D0) 11010000

1100101001

(D1) 11010001

1100110010

(D2) 11010010

1100110111

(D3) 11010011

1100111101

(D4) 11010100

1101100111

(D5) 11010101

1101101101

(D6) 11010110

1101111001

(D7) 11010111

1101111111

(D8) 11011000

1111001101

(D9) 11011001

1110010011

(DA) 11011010

1110010110

(DB) 11011011

1111011001

(DC) 11011100

0101011111

(DD) 11011101

0111011111

(DE) 11011110

1010111111

(DF) 11011111

1101011111

(E0) 11100000

0111101010

(E1) 11100001

0111101111

(E2) 11100010

0111111011

(E3) 11100011

0111111110

(E4) 11100100

1101101010

(E5) 11100101

1101101111

(E6) 11100110

1101111011

(E7) 11100111

1101111110

(E8) 11101000

1111001111

(E9) 11101001

1111011011

(EA) 11101010

1111011110

(EB) 11101011

1100111111

(EC) 11101100

0110101110

(ED) 11101101

1111110011

(EE) 11101110

1111100110

8

ビットバイト 10 ビットパターン

(EF) 11101111

0110111111

(F0) 11110000

1010101101

(F1) 11110001

0111010110

(F2) 11110010

0101011110

(F3) 11110011

1001111111

(F4) 11110100

1011010101

(F5) 11110101

1011110111

(F6) 11110110

1011111101

(F7) 11110111

1011011111

(F8) 11111000

1100100110

(F9) 11111001

1110110111

(FA) 11111010

1110111101

(FB) 11111011

1110011111

(FC) 11111100

1111100111

(FD) 11111101

1111101101

(FE) 11111110

1111111001

(FF) 11111111

1111011111


51

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)


52

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

附属書 D(参考)  輸送条件

D.1

環境条件  カートリッジの輸送の場合は,次の環境条件とすることが望ましい。

温度

−40℃∼45℃

相対湿度

: 5%∼80%

湿球温度

: 26℃以下

カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。

D.2

危険  カートリッジの輸送には,次の 3 種類の危険がある。

D.2.1

衝撃及び振動  輸送中のカートリッジへの損傷を最小限にするために,次の対策をとることが望ま

しい。

a)

カートリッジを変形させるおそれのある機械的な荷重を加えてはならない。

b)

カートリッジは,1m を超える高さから落下させてはならない。

c)

カートリッジは,十分な衝撃吸収材がある堅い箱の中に収容する。

d)

カートリッジの収容箱は,内部が清浄で,かつ,じんあい(塵埃)や水の浸入防止が十分可能な構造

とする。

e)

カートリッジの収容方向は,カートリッジの収容箱内でテープリールの中心軸を水平にする。

f)

カートリッジの収容箱は,正しい位置方向(天地)に置くように明確な表示をする。

D.2.2

温度及び湿度の極端な変化  温度及び湿度の極端な変化は,いかなる場合でも可能な限り回避する。

輸送されたカートリッジは,必ず使用環境条件に最低 24 時間放置する。

D.2.3

誘導磁界の影響  カートリッジとカートリッジの収容箱の最外壁との距離は,外部磁界の影響によ

る信号破壊の危険性を最小限にするため 80mm 以上とする。


53

X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)

附属書 E(参考)  不良テープ

テープ装置又は他のテープの性能を低下させるテープを不良テープとよぶ。テープの特性には,テープ

装置の性能を低下させる次のものがある。このような不良テープを使用するとき,テープ装置の性能が低

下し,かつ,誤りが多く発生するので不良テープは,使用しない方がよい。

E.1

不良特性  テープの不良特性を,次に示す。

a)

高い研磨性

b)

テープ走行部に対する高い摩擦力

c)

テープエッジの不良な状態

d)

テープ又はテープ走行部への帯電

e)

テープの層間の滑り

f)

テープの裏面への記録表面塗膜の移転

g)

テープのスティッキング又は他のテープの特性を低下させるようなテープ組成物の浸み出し

JIS

磁気テープ原案作成委員会  構成表

(敬称略,順不同)

氏名

所属

(委員長)

大  石  完  一

パルステック工業株式会社

(幹事)

多羅尾  悌  三

富士通株式会社

(幹事)

富  田  正  典

日本電信工業株式会社

(委員)

徳  永  賢  次

住友スリーエム株式会社

横  山  克  哉

日本ビクター株式会社

平  川      卓

富士写真フイルム株式会社

竹  内      正

株式会社トリム・アソシエイツ

今  井  伸  二

日本電気株式会社

中川原  一  彦

ティアック株式会社

新  井      清

日本システムハウス株式会社

安  藤  晴  夫

日立マクセル株式会社

三  瓶      徹

株式会社日立製作所

堀  川  憲  一

ソニー株式会社

三  宅  信  弘

通商産業省

栗  原  史  郎

工業技術院標準部

丸  川      章

工業技術院標準部

(事務局)

東  條  喜  義

社団法人日本電子工業振興協会