>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

X 6054-2 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

この規格には,次の附属書がある。

附属書 1(参考)  メッセージ

附属書 2(参考)  チャンネル  ボイス  メッセージ

附属書 3(参考)  コントロール番号

附属書 3a(参考)  レジスタード  パラメータ番号

附属書 4(参考)  チャンネル  モード  メッセージ

附属書 5(参考)  システム  コモン  メッセージ

附属書 6(参考)  システム  リアルタイム  メッセージ

附属書 7(参考)  システム  エクスクルーシブ  メッセージ

附属書 7a(参考)  ユニバーサル  システム  エクスクルーシブ ID 番号


日本工業規格

JIS

 X

6054-2

 : 1999

電子楽器ディジタル

インタフェース(MIDI)−

第 2 部:プロトコル仕様

Musical Instrument Digital Interface (MIDI)

−Part 2:Protocol specifications

序文  この規格は,異なる楽器間,シーケンサ,ミキサー及びコンピュータなどを相互に結合して情報交

換を可能にするために,MIDI 規格協議会  (JMSC)  と MIDI  Manufacturers Association (MMA)  とによっ

て共同作成された MIDI1.0 規格を基本に,日本工業規格として採用するために作成された。

1.

適用範囲  この規格では,電子楽器における情報交換のためのソフトウェア(データフォーマット及

びプロトコル)を規定する。ライブパフォーマンスの情報伝達手段のほか,レコーディングスタジオ,オ

ーディオ及びビデオ制作,作曲などのマルチメディア分野にも利用できる。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格で年号指定がない場合には,その最新版を使用する。

JIS X 6054-1 : 1999

  電子楽器ディジタルインタフェース  (MIDI)  −第 1 部:総則

IEC 60130-9

  Connectors for frequencies below 3 MHz−Part 9:Circular connectors for radio and associated

sound equipment

IEC 60268-11 : 1987

  Sound system equipment−Part 11:Application of connectors for the interconnection of

sound system components, AMENDMENT 1 : 1989, AMENDMENT 2 : 1991

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS X 6054-1 の規定の他に次による。

3.1

ノート  けん(鍵)盤の鍵の意。

3.2

アフタータッチ  一度鍵が押された状態で,更に鍵が押し込まれたときの強さの度合い。

3.3

ベロシティ  鍵を押したときの強さの度合い。鍵を離すときの速さの度合い。

3.4

エンベロープ  発音を開始してからの,時間経過に伴う各変調レベルを自動的に変化させるもの。

3.5

イネーブル  作動状態。

3.6

ディスエーブル  停止状態。

3.7

オムニ  楽器を一つの MIDI チャンネルに反応させるか,複数の MIDI チャンネルに反応させるか

を定めるもの。


2

X 6054-2 : 1999

4.

チャンネル  ボイス  メッセージ

MIDI

機器間で伝送される情報はチャンネル  ボイス  メッセージが大部分を占める。それはノートオン,

ノートオフ,プログラムチェンジ,ピッチベンド,アフタータッチ,コントロールチェンジで構成される。

一つのノートオンメッセージは 3 バイトで構成され,伝送するためには 960

µs を要するため,数音を同時

に演奏するときには,それらのノートオンを伝送するために数 ms かかることになる。このため,同時に

多数のイベントが起こった場合,MIDI を使って,聴感上のわずかな遅れもなくこれに対応させるのは困

難である。この問題は,ランニングステータスを用い

ノートオフ 8nH 
ノートオン 9nH

ポリフォニック  キープレッシャー/アフタータッチ

AnH

コントロールチェンジ BnH[第 2 バイト=00H(0)∼77H(119)] 
プログラムチェンジ CnH

チャンネルプレッシャー/アフタータッチ DnH 
ピッチベンド EnH

備考  各項目の右側の値はステータスバイトの値を示す。附属書 及び附属書 を参考のこと。

ることによって幾分緩和される。

備考  ランニングステータスについては 9.1 を参照のこと。

4.1

チャンネル  ボイス  メッセージの型  チャンネル  ボイス  メッセージのメッセージ型は,次に大別

される。

a)

ノートオン:鍵を押すことによって送出される。また,他の方法でも送出される。

b)

ノートオフ:鍵を離すことによって,送出される。送信側は,同一チャンネル,同一ノートに対して,

複数のノートオンを送った場合には,同じ数のノートオフを送らなければならない。

c) 

コントロールチェンジ:主に鍵以外の操作子(ペダル,ホイール,レバー,スイッチなど)を動かし

たときに送出される。

d)

プログラムチェンジ:“プログラム(例えば,サウンド,ボイス,トーン,プリセット,パッチ)”を

切り替えるとき,新しく選択されたプログラム番号が送出される。

e)

ピッチベンド:ピッチを変えるために用いられる。最大 14 ビット(2 バイト)の分解能をもつ。

f)

アフタータッチ:キーオン後の鍵を押す力によって送出され,演奏されている音を変化させるために

用いられる。アフタータッチは,ポリフォニック  キープレッシャー,又はチャンネルプレッシャーで

送られる。

チャンネル  ボイス  メッセージは,鍵盤をもつ機器に使われるだけでなく,様々な音楽的目的のために

送出される。例えば,通常のキーボードシンセサイザーからのノートオン  メッセージが,パーカッション

シンセサイザーを起呼したり,照明の制御のために使われたりすることもあり得る。しかし,これらの使

用法は,本来の使用方法による接続体系に組み入れられたときに,本来の目的を阻害しないように十分に

考慮する必要がある。

4.2

ノートオン及びノートオフ  ノートオンは,鍵が押されるたびに送信されるメッセージであって,

押された鍵の位置(ノート番号)及び押されるときの強さ(ベロシティ)の情報を含む。ノートオフは,

鍵が押されるのをやめるたびに送信されるメッセージで,ノートオンと同じく,その鍵の位置(ノート番

号)及び離されるときの速さ(ベロシティ)の情報を含む。


3

X 6054-2 : 1999

4.2.1

ノート番号(鍵番号)  各鍵は数値に割り当てられ,ノートオン/ノートオフメッセージを送出す

る。中央 C が 60 と定められている。これは,88 鍵ピアノの中央 C であり,物理的にキーボードの中央に

位置される必要はない。

4.2.2

ベロシティ  ベロシティバイトの解釈は受信側に任される。オンベロシティは音に強弱の差をつけ

るのに利用されるのが普通である。ベロシティが音量(出力レベル)に適用された場合,値が大きいほど

大きな音を生成することとなる。ベロシティと音量の関係は指数関数的になることが望ましいが,音楽表

現上,音の強さは必ずしも音量だけに対応するとは限らない。受信側で MIDI ベロシティと内部のベロシ

ティ応答との変換表(マッピングテーブル)を複数もち,それを切り替えて使用することとしてもよい。

オフベロシティは離鍵後のエンベロープの減衰時間を変更することに使用してもよい。

64 (40H)

の値は,ノートオンでいえばメゾフォルテ (mf) 付近に相当し,ベロシティを検出しない送信

側機器は原則としてこの値を送る。ただし,特殊な効果を得る目的で 64 以外の値を送ってもよい。

4.2.3

ノートオフ  MIDI には,二つのノートオフの送信方法がある。ノートオン  メッセージと同一チ

ャンネルかつ同一ノートのノートオフ  メッセージを送る方法と,ベロシティ値 “0” で同一チャンネルか

つ同一ノートのノートオン  メッセージを送る方法とである。

後者はランニングステータスを用いることに

よって,ステータスバイトを省略することができるため,最も一般的に用いられている方法である。した

がって,受信側はどのノートオフの方法によっても認識し,同様に取り扱わなければならない。ノートオ

ン (9nH) ,ノートオフ (8nH) の使い方は次のとおりである。

a)

ベロシティを検出しないキーボードでは,キーオン時には,9nH,kk,40H (64) を送り,キーオフ時

には,9nH,kk,00H 又は 8nH,kk,40H (64)  を送る。

b)

キーオン  ベロシティだけを検出するキーボードでは,キーオン時には,9nH,kk,vv を送り,キーオ

フ時には,9nH,kk,00H 又は 8nH,kk,40H (64)  を送る。

c)

キーオン  ベロシティ,キーオフ  ベロシティのどちらも検出するキーボードでは,キーオン時には,

9nH

,kk,vv を送り,キーオフ時には,8nH,kk,uu を送る。

(kk は,ノート番号)

(vv は,オン  ベロシティ)

(uu は,オフ  ベロシティ)

オフベロシティに対応した音源が,ベロシティ値 “0” のノートオン  メッセージを受け取ったとき

は,通常ベロシティ値 “64” でノートオフ  メッセージを受け取ったものとみなして処理をする。


4

X 6054-2 : 1999

4.3

コントロールチェンジ  コントロールチェンジ  メッセージには,バンクセレクト  メッセージ,レ

ジスタードパラメータ番号 (RPN),ノンレジスタードパラメータ番号 (NRPN) メッセージなど,特別なメ

ッセージが含まれる。

4.3.1

コントロール番号  すべてのコントロール番号の定義は,AMEI と MMA との合意の上で決定され

る。

附属書 に示されているコントロール番号は標準的な電子楽器に関連するものである。しかしながら,

ライティングコントロールのように MIDI を使う,多くの非楽器分野においては,それらの裁量で決めら

れたコントロール番号を使用する場合がある。このとき,コントロール番号の数には制限があるため,楽

器及び非楽器分野における,現在と今後で採用するすべての可能な効果に番号を割り当てることは不可能

であろう。したがって,コントロール番号は,一般的に楽器に関連する目的のためにだけ割り当てられる。

処理系作成者は非標準的なコントローラ割当てをしている装置があれば,利用者にそのことを知らせる

べきである。コントローラが非楽器分野で使用されていたとしても,

附属書 で詳述されるフォーマット

の範囲内で使用しなければいけない。処理系作成者は,MMA 又は AMEI を通じて新たな番号の割当てを

要求できる。コントローラの割当てテーブルを,すべての製品の取扱説明書に載せることが望ましい。

デバイス固有パラメータ制御をしたい場合には,多くのパラメータに対応するために,ノンレジスター

ドパラメータ番号とデータエントリ  コントローラ(データエントリ,データインクリメント及びデータデ

クリメント  メッセージ)とを使用すべきである。このことによって,同じコントロール番号に応答する装

置の予期しない干渉による誤動作が緩和される。

コントロール番号は,現在,0∼119(コントロール番号 120∼127 は,チャンネル  モード  メッセージと

して採用され,コントロールチェンジではない。

)の 120 個があり,次のようにコントロール番号 32∼63

は,コントロール番号 0∼31 に対応する LSB として定められている。コントロール番号の分類は次のとお

りである。

0

バンクセレクト (MSB)

1

∼31

2

バイトデータの操作子の MSB

32

バンクセレクト (LSB)

33

∼63

1

∼31 操作子の LSB

64

∼95

1

バイトデータの操作子

96

∼101

インクリメント・デクリメントとパラメータ番号

102

∼119

未定義の 1 バイト操作子

備考  コントロール番号は 10 進表記で示す。附属書 を参考のこと。

コントロール番号は大きく二つの意味に分けられる。第一は,受信側の“効果”に割り当てられ,それ

は送信側のどんな操作子によってコントロールされてもよい。第二は,送信側の“操作子”の種類に割り

当てられ,それは受信側でどんな効果のコントロールに用いてもよい。例えば,コントロール番号が 1 番

のモジュレーション  ホイールは,モジュレーション  デプスという“効果”として定義され,2 番のブレ

スコントローラは,ブレスタイプの操作子であると定義されている。さらに,単一のコントロール番号は

いくつかのパラメータを変更するように用いてもよく,コントロール番号は各種のカテゴリによって分類

される。

コントロール番号の 0 及び 32 は,バンクセレクトに割り当てられて,プログラムチェンジ  メッセージ

の拡張として用いられる。

コントロール番号 1∼31 は,ペダル,レバー又はホイール操作などによって主に連続可変的なコントロ

ールをするものに割り当てられ,コントロール番号 33∼63 は,コントロール番号 1∼31 のそれぞれに対応

した下位 7 ビットとして,より高精度が要求されるときに使用される。例えば,コントロール番号 7 は,


5

X 6054-2 : 1999

その次のデータバイトで 128 段階の値を表現できるが,更にコントロール番号 39 によって下位を 128 段階

まで高精度に表せる。すなわち,コントロール番号 7 と 39 とを使って,最大 14 ビット(16 384 段階)の

精度を得ることができる。上位の数ビットだけを有効にして利用することは差し支えない。

もしも,128 段階の精度で十分であれば LSB を省略することができる。MSB と LSB の両方を使う場合

でも,LSB だけが変化したときには,送信側は,それだけを送って MSB の送信を省略してもよい。もし

大きな変化があれば,再び,MSB を送る。MSB を受信したときは,受信側は LSB を “0” に設定しなけれ

ばならない。

コントロール番号 64 以上で扱う値は,単一バイトであり LSB をもたない。それらのうちコントロール

番号 64∼69 はスイッチ機能(ダンパーペダルなど)として定義され,コントロール番号 91∼95 はエフェ

クト用のデプス制御に定義されている。

コントロール番号 64∼69 は,本来,スイッチ動作(サステイン,ソフトペダルなど)を想定して割り当

てられているが,連続的な値を送ることもできる。例えば,コントロール番号 64(ダンパーペダル)で連

続的な値を送り,受信側でそれに応じて減衰時間を変化させれば,ハーフダンプの効果を得ることができ

る。送信側がスイッチ動作をする場合は,データは “0” (オフ)と “127” (オン)とを送る。一方,受

信側がスイッチ動作をする場合は,データ “0∼63”  をオフ,データ “64∼127”  をオン,として認識しな

ければならない。

コントロール番号 96∼119 は,使用方法又は使用目的が特殊なものに割り当てられている。例えば,そ

のうちのコントロール番号 98 (NRPN-LSB), 99 (NRPN-MSB),100 (RPN-LSB),101 (RPN-MSB)  は,コン

トロール番号 6(データエントリ MSB)

,38(データエントリ LSB)及びコントロール番号 96(データイ

ンクリメント)

,97(データデクリメント)と組み合わせて使用する。

参考  4.3.9 を併せて参照のこと。

4.3.2

バンクセレクト  バンクセレクトはコントロールチェンジに割り当てられているが,特別なコント

ローラである。バンクセレクト  メッセージは,プログラムチェンジ  メッセージの拡張機能であり,複数

のバンクを切り替えるために使用する。バンクセレクト  メッセージによって,128 を超えるプログラムを

選択することができる。また,内部メモリと外部メモリとの間を切り替えることもできる。

コントロール番号 00H (MSB)  と 20H (LSB)  とがバンクセレクト  メッセージに定義される。

送信側は,バンクセレクトの MSB と LSB とを一つの対として,MSB, LSB の順で送出しなければなら

ない。並びに,プログラムチェンジは,バンクセレクトの対の後に送らなければならない。

バンクセレクトの MSB, LSB 及びプログラムチェンジによって特定のプログラムが選ばれる。あるバン

クに変わった後に,異なるプログラムチェンジだけを送ると,そのバンクで他のプログラムが選ばれる。

受信側は,バンクセレクトを受信しただけでプログラムを変えてはならない。バンクセレクトを受信し

たときにはそのバンクを記憶しておき,

プログラムチェンジ  メッセージの受信契機をもってプログラムを

切り替えなければならない。

14

ビットのバンクセレクト値は次のようになる。

MSB LSB

バンク

00H 00H

バンク 1

00H 7FH

バンク 128

01H 00H

バンク 129

7FH 7FH

バンク 16384

プログラムと同様に,バンクも 1 から数え始める。


6

X 6054-2 : 1999

4.3.3

はん(汎)用操作子  コントロール番号 16∼19 及び 80∼83 は,はん用操作子として定義されてい

る。それらは特定の機能をもつものではなく,どのように用いてもよい。コントロール番号 16∼19 は 2

バイト操作子であって,コントロール番号 48∼51 がその LSB となる。なお,コントロール番号 80∼83 は

1

バイト操作子である。

4.3.4

コントローラの効果  送信側は,操作子の動作する可変範囲全体を,MSB の 0 (00H)  から 127 (7FH)

までに対応させて送るのがよい。その場合,効果が最小になるべき位置を “0” (00H),最大の効果を期待

する位置を “127” (7FH) で表す。通常時の位置が可変範囲のほぼ中央にあって,その両側に移動すること

で何らかの効果を生じるような場合は,中央位置の値として “64” (40H) を送る。

コントローラの値は,ほとんどの場合で “0” はその効果がないことを, “127” は効果が最大であるこ

とを意味するが,バランス,パン,エクスプレッションは例外で,次のように定義される。

a)

バランス:コントロール番号 8 として採用されており,0 (00H)  は左又はロワーの音源が最大音量に,

64 (40H)

は等バランス,127 (7FH)  は右又はアッパーの音源が最大音量となる。この操作子は,二つ

の異なる音源の間の音量バランスを設定する。

b)

パン:コントロール番号 10 として採用されており,0 (00H)  は左端,64 (40H)  は中央,127 (7FH)  は

右端に定位する。この操作子は単一の音源をステレオ音場に配置するために用いる。

c)

エクスプレッション:コントロール番号 11 として採用されている。エクスプレッションは,プログラ

ムされたボリューム又はメインボリュームに対して,音量などのアクセントを付けるために用いる。

4.3.5

レガート  フットスイッチ

BnH 44H vv

レガート  フットスイッチ

 vv

=00∼3F Normal

 vv

=40∼7F Legato

このコントローラは受信機器のモノフォニックのレガートをオン又はオフするために使用される。レガ

ートオンされたとき,受信機器はモノフォニックなモードに入る。この状態で,現在発音中のノートをオ

フするためのノートオフ  メッセージの前に新しいノートオン  メッセージが受信されると,エンベロープ

を再アタックせずにピッチが変化させられる。また,その音のアタック部分を発音することなしに,ピッ

チが変化させられることもある。レガートオフされたときは,ボイス  アサイメント  モード(ポリフォニ

ック又はモノフォニック)は,レガートオン  コマンドを受信する前の状態に戻る。

備考  このメッセージは,オムニオフ,モノモードによるレガートとは実現方法が異なるものである。

また,送信済みのすべてのノートオンのためのノートオフの送信の代用にもならない。

演奏コントローラとして明確に意図されているものである。

4.3.6

エフェクトコントローラ  コントロール番号 91∼95 は,エフェクト 1 デプスからエフェクト 5 デ

プスとして定義され,任意のエフェクトの制御に使用可能である。エフェクト 1∼5 のデプスは順にそれぞ

れ,外部エフェクトデプス,トレモロデプス,コーラスデプス,セレステ(デチューン)デプス,フェイ

ザーデプス,が推奨された省略時の機能(デフォルト)である。

コントロール番号 12,13 は,LFO スピード,リバーブタイムのようにエフェクトのある種類の特性を

変えるために使用する。

参考  附属書 を併せて参照のこと。

4.3.7

サウンドコントローラ  コントロール番号 70∼79 は“サウンドコントローラ”として定義されて

いる。処理系作成者及び使用者は,それらの 10 種類のコントローラに対して,使いたい機能を割り当てて

よい。


7

X 6054-2 : 1999

しかしながら,標準化を押し進め利用者が簡単にセットアップできるようにするために,AMEI と MMA

とは,それらのコントローラに対するデフォルト設定を決めている。処理系作成者はそれらのコントロー

ラに対し独自に他の機能を割り当ててもよいが,AMEI と MMA が次に示すデフォルトの設定を割り当て

たことを理解した上で,独自の機能を定義すべきである。

次の五つのサウンドコントローラについてのデフォルトの設定が,現状,AMEI と MMA とで定義され

ている。

番号

名称

機能

46H (70)

サウンドコントローラ 1

サウンドバリエーション

47H (71)

サウンドコントローラ 2

ティンバー/ハーモニック  インテンシティ

48H (72)

サウンドコントローラ 3

リリースタイム

49H (73)

サウンドコントローラ 4

アタックタイム

4AH (74)

サウンドコントローラ 5

ブライトネス

4.3.7.1

サウンド  バリエーション  コントローラ (SVC)

BnH 46H vv

サウンドバリエーション

このコントローラは,現在使用中の音色のバリエーションを演奏中に選ぶために使用する。プログラム

チェンジとは幾つかの点で異なっていることに注意が必要である。

a)

音色バリエーションはプログラムの一部分である。

b)

バリエーションは,例えばサックスとオーバーブローサックス,弓で弾いたストリングスとピチカー

ト,普通のギターとミュートギターなどのように,通常は,基本音色と関連している。

c)

使用されるべきバリエーションは,ノートオンのタイミングで決定される。例えば,SVC 値が “0”

(00H)

に設定され,ノートが発音し,その後に SVC 値が “36” (24H) に設定されても,発音中のノー

トは変化しない。SVC 値は,新たなノートによって初めて有効となる。古いノートが減衰するときは,

新しい SVC 値に従うのではなく,そのノートがオンしたときの SVC 値に従って発音を終える。

SVC

は,マルチレベル切替えとして用いられる。バリエーションの楽器のレベルは,00H∼7FH の範囲

いっぱいにマッピングされるべきである。

4.3.7.2

ティンバーコントローラ

BnH 47H vv

ティンバー/ハーモニックインテンシティ

BnH 4AH vv

ブライトネス

ティンバー/ハーモニックインテンシティは,音色の倍音量の変更に使用する。レゾナンスとして使用

されることが多い。

ティンバー/ハーモニックインテンシティは,相対値よりは絶対値として扱われるべきである。

ブライトネスコントローラは,音色の明るさを変えることを目的とし,ブライトネスは通常ローパスフ

ィルターのカットオフ  フリケンシーで対応するのが望ましいが,

イコライザ又はハーモニックエンハンサ

/ハーモニックエキサイタで対応してもよい。

ブライトネスは相対的なコントローラとして扱われるべきであり,

データの値が 40H のときは変化せず,

値が 40H より小さくなるに従って明るさが失われていき,40H より大きくなるに従ってより明るさを増し

ていく。

4.3.7.3

エンベロープ  タイム  コントローラ

BnH 48H vv

リリースタイム

BnH 49H vv

アタックタイム

 vv

=00∼3F

より短め時間(00=最も短く)


8

X 6054-2 : 1999

 vv

=40

変化なし

 vv

=41∼7F

より長め時間(7F=最も長く)

これらのコントローラは,サウンド(音)のアタックタイムとリリースタイムとを,その設定値に対し

て相対的に変化させるものである。どのエンベロープを変化させるかは任意である。これらのコントロー

ラは,リリース又はアタック動作に入るすべてのエンベロープを変化させるべきであるが,すでに動作開

始しているエンベロープに対して変化させるかどうかは,任意である。

4.3.8

ポルタメントコントローラ

BnH 54H kk

n

=チャンネル番号(

附属書 を参照)

 kk

=ソースノート番号

ポルタメントコントローラ(以下,PTC)は,ポリフォニックのポルタメントをコントロールするため

に,どのノート番号(ソースノート番号)からポルタメントを開始するかを指定するものであり,それに

続くノートオンのノート番号(デスティネーション  ノート番号)に関連づけられる。通常,ノンリアルタ

イムで作成されたシーケンスデータの中で使用され,和音の特定のノートだけをレガートで音程を変えた

りすることができる。

PTC

直後に受信したノートオンは,

ソースノート番号のピッチから連続的にピッチが変化して発音する。

このとき,ソースノート番号と一致するノート番号で発音中のボイスがある場合,このボイスは PTC 直後

のノートオンによって,再アタックなしで新たな音程にピッチが変化し発音が継続される。

なお,ソースノート番号と一致するノート番号で発音中のボイスがあるとき,新しいボイスはアサイン

されるべきではない。ピッチ変化の速さは,ポルタメントタイムの設定値で決まる(ポルタメントオン/

ポルタメントオフは無視される。

ポリモードの場合,PTC の受信は,サステイン中又はリリース中のボイスのピッチに影響を与えない。

モノモード又はレガート  フットスイッチがオンの場合,発音中の音のピッチは,新たなノートオンととも

に PTC で指定されたソースノート番号のピッチにジャンプし,その後,新たなノートオンのノート番号の

ピッチに向かって,ポルタメントタイムで設定されているレートで変化する。

すべてのモードにおいて,オンしているノートは,それと対になる同一チャンネル,同一ノート番号(PTC

で指定されたソースノート番号ではない)のノートオフによってオフされる。PTC 及びそれに続くノート

オンによってピッチ変化させた場合においても,ピッチ変化する元のノートに対応するノートオフを送信

しなければならない。ピッチ変化したボイスは,PTC に続くノートオンと対になるノートオフによってオ

フされる。

PTC

は,同一チャンネルの次のノートオンにだけ作用する(言い替えれば,ノートオン受信後はリセッ

トされる。

また,ソースノート番号と一致しないノートのピッチには影響を及ぼさない。

1.

MIDI

メッセージ

説明

結果

90H 3CH 40H Note On

#60 #60

オン(中央 C)

B0H 54H 3CH PTC from

#60

変化なし

90H 40H 40H Note On

#64

ピッチが#60 から#64 へ滑らかに変化

80H 3CH 40H Note Off

#60

変化なし

80H 40H 40H Note Off

#64 #64

オフ


9

X 6054-2 : 1999

2.

MIDI

メッセージ

説明

結果

B0H 54H 3CH PTC from

#60

変化なし

90H 40H 40H Note On

#64 #60

でオンしピッチが#64 へ滑らかに変化

80H 40H 40H Note Off

#64 #64

オフ

参考  例 1.及び例 2.における#60 及び#64 はノート番号を示す。4.2.1 を併せて参照のこと。

4.3.9

レジスタード・ノンレジスタードパラメータ番号  レジスタード及びノンレジスタードパラメータ

番号は,音色や演奏表現などに関するパラメータを示すために用いられる。後述するように,レジスター

ドパラメータ番号 (RPN) は,MMA 及び AMEI によって合意されたものであり,一方ノンレジスタード

パラメータ番号 (NRPN) は,個々の処理系作成者が必要に応じて自由に割り当てて使用できるものである。

基本的なパラメータ値の設定手順は,次のとおりである。第 1 にモディファイすべきパラメータに応じ

た NRPN 又は RPN を,コントロール番号 98 (62H),99 (63H)  又はコントロール番号 100 (64H),101 (65H)

を使って送る。次に 6 (06H),38 (26H)(データエントリ)を送ってそのパラメータの値をセットするか,

96 (60H)

,97 (61H)(データインクリメント,データデクリメント)で値を増減する。

RPN

及び NRPN の詳細は,次に示すとおりである。

なお,レジスタード及びノンレジスタードパラメータ番号を,総じてパラメータ番号と称する。

受信側は,RPN(又は NRPN)の受信がイネーブルにされた後,パラメータ番号の LSB と MSB の両方

を受信するまでは,送られてくるデータ値を認識すべきではない。また,NRPN と RPN の 2 種の番号はそ

れぞれ別々に管理しておかなければならない。一度正しくパラメータ番号を認識した後は,LSB 又は MSB

だけを受け取った場合でもパラメータ番号を変えることができなければならない。

送信側は,パラメータ番号は MSB と LSB の両方を送るようにする。すでにこれらが送られている場合

は,その後はどちらか必要な方だけを送ってもよいが,受信側がいつイネーブルになったかを知ることが

できないので,新しいパラメータが選ばれるたびになるべく LSB と MSB の両方を送ることが望ましい。

送信例  (NRPN)

BnH 62H PL (BnH) 63H PM

  又は

BnH 62H PL

  又は

BnH 63H PM

[(BnH)は省略可能を意味する。PL, PM は NRPN の LSB 及び MSB]

送信例  (RPN)

BnH 64H QL (BnH) 65H QM

  又は

BnH 64H QL

  又は

BnH 65H QM

[(BnH)は省略可能を意味する。QL, QM は RPN の LSB 及び MSB]

受信側が新しいパラメータ番号を受け取った場合でも,データエントリ,データインクリメント,又は

データデクリメントを受信するまでは,そのパラメータは以前の値をそのまま維持する。

あるパラメータ番号に対する値を送るときは,データエントリを使う。MSB と LSB の 2 通りがあるが,

これを片方だけ送るか,両方送るか,といった送受信の規則に関しては,コントロールチェンジメッセー

ジのコントロール番号 1∼31 の場合と同じものが適用される。

送信例

BnH 06H VM 26H VL

  又は

 BnH

06H

VM

  又は

 BnH

26H

VL

  又は

BnH 06H VM 06H VM’ 06H VM”

……


10

X 6054-2 : 1999

(VM, VL はデータ値の MSB 及び LSB)

あるパラメータ番号によってすでに設定されている値を増減するときは,データインクリメント,デー

タデクリメントを送る。このメッセージによるデータの増減の単位については,本来パラメータ番号ごと

に定められるべきであるが,そうでない場合は受信側の自由とする。

送信例(インクリメント)

BnH 60H xx

送信例(デクリメント)

BnH 61H xx

(xx はダミー。送信側では 00H∼7FH のどの値を用いてもよいが,受信側では無視される。

パラメータ番号の受け方の例 

受信メッセージ

動作

BnH 64H  QL

パラメータ番号を記憶する。 (xxQL)

RPN

の LSB

BnH 63H  PM

パラメータ番号を記憶する。 (PMxx)

NRPN

の MSB

BnH 62H  PL

パラメータ番号を記憶する。 (PMPL)

NRPN

の LSB

BnH 65H  QM

パラメータ番号を記憶する。 (QMQL) であって QMPL ではない。

(xx はダミー)

PM (QM) 

又は,PL (QL)  が不定時の VM, VL の受信処理の例 

受信メッセージ

動作

BnH 63H  PM

パラメータ番号を記憶する。 (PMxx)

BnH 06H  VM

電源 ON 直後などで xx がまだセットされていないときは,VM は無視するのが望まし

い。

BnH 62H  PL

パラメータ番号を記憶する。 (PMPL)

BnH 06H  VM  VM

をパラメータ番号 (PMPL) の上位 7bit にセットする。

BnH 26H  VL  VL

をパラメータ番号 (PMPL) の下位 7bit にセットする。

BnH 62H  PL’

パラメータ番号を記憶する。 (PMPL

′)

BnH 06H  VM’ VM’

をパラメータ番号 (PMPL

′)  の上位 7bit にセットする。

BnH 65H  QM

パラメータ番号を記憶する。 (QMxx)

BnH 64H  QL

パラメータ番号を記憶する。 (QMQL)

BnH 06H  VM  VM

をパラメータ番号 (QMQL) の上位 7bit にセットする。

BnH 62H  PL”

パラメータ番号を記憶する。 (PMPL

″)  であって QMPL”ではない。

BnH 06H  VM  VM

をパラメータ番号 (PMPL

″)  の上位 7bit にセットする。

BnH 06H  VM’ VM’

をパラメータ番号 (PMPL

″)  の上位 7bit にセットする。

(xx はダミー)

RPN

のパラメータ番号の定義は,AMEI と MMA との合意の上で決定される。処理系作成者は AMEI

又は MMA を通じて新たな番号定義の提案をすることができる。RPN ですでに定義済みの番号は,

附属書

3a

に示されている。NRPN に対してはどんなパラメータを割り当ててもよいが,そのリストをその製品の

取扱説明書に公表することとする。

RPN

のうちで,すでに定義済みのものに関して,次に示す。

a)

ピッチベンド  センシティビティ:ピッチベンド  センシティビティは RPN 00H (MSB) 00H (LSB)  で定

義される。データエントリの MSB は半音(100 セント)単位で感度を表し,LSB は 100/128 セント単

位で感度を表す。例えば,MSB=01, LSB=00 は,±1 半音(計 2 半音)を表す。

b)

マスターチューン:RPN 00H (MSB) 01H (LSB)  及び RPN 00H (MSB) 02H (LSB)  は,マスターチュー

ンコントロールに使用され,次のように定義される。

    RPN 00 01:

ファイン  チューン 

        分解能:100/8 192 セント

        範囲  :(100/8 192)*(−8 192)∼(100/8 192)*(+8 191)


11

X 6054-2 : 1999

        コントロール値    変位[セント]

        MSB  LSB

        00H  00H        (100/8 192)*(−8 192)

        40H  00H        (100/8 192)*0

        7FH  7FH        (100/8 192)*(+8191)

    RPN 00 02:

コース  チューン

        分解能:100 セント

        範囲  :100*(−64)∼100*(+63)

        コントロール値    変位[セント]

        MSB  LSB

        00H  xx          100*(−64)

        40H  xx          100*0

        7FH  xx          100*(+63)

コース  チューン (40H, xx),ファイン  チューン (40H, 00H) のとき変位は 0 となる。

c)

MIDI

チューニングスタンダードのプログラムセレクト及びバンクセレクト:MIDI チューニングスタ

ンダードのプログラムセレクト及びバンクセレクトは,RPN 00H (MSB) 03H (LSB) のチューニング

プログラムセレクトと RPN 00H (MSB) 04H (LSB)  のチューニング  バンクセレクトとで定義される。

それは,あらかじめ用意されたチューニングマップを選択・切替えする。

d)

ヌル:ヌルは,RPN 7FH (MSB) 7FH (LSB)  で定義される。RPN 及び NRPN が指定されていない状態

とする。すでに設定済みの内部の設定値は変化しない。

4.4

プログラムチェンジ  このメッセージは MIDI 機器で,主に音色を切り替えるときに用いられる。

このメッセージは選択された音色のパラメータを一切含んでいない。プログラムを構成する各種パラメー

タは,MIDI 機器それぞれの間で非常に異なるため,音色を単にその内部番号だけで選択するのが適切で

ある。

プログラムチェンジ  メッセージは,通常,送信側のパネル操作によって自己の音色を切り替えるととも

に,対応する番号を送るようになっている場合が多い。自己では発音しないような機器でも,パネル上の

スイッチを使って相手にプログラムチェンジを送ることができる。

送信側と受信側に全く同じ音色が存在することはあまり多くないので,与えられた音色番号に対して音

色を割り当てるときには何らかの注意が必要である。すなわち,プログラム番号と自己の音色との対応を

送信側又は受信側で任意に変更できる機能が望ましい。音色番号の呼び方は機器によってまちまちである

が,MIDI 上では必ず 0 (00H)  から始まって 127 (7FH)  まで順に増える番号を使う。

送信側で音色を切り替えたとき,同時に受信側でも音色が切り替わるのが,必ずしも望ましくないこと

がある。したがって,プログラムチェンジの送信又は受信をディスエーブルにする,何らかの手段がある

ことが望ましい。

プログラムチェンジ  メッセージは音色の切替え以外の目的に使用してもよい。例えば,ドラムマシンの

ようなものでは,プログラムチェンジ  メッセージが別のリズムパターンに切り替えるために用いられるこ

とがある。MIDI で制御されるエフェクタでは,プログラムチェンジ  メッセージはプリセットされた各種

のエフェクトを選択することに用いられることがある。

備考  バンクセレクトの説明を参照のこと。


12

X 6054-2 : 1999

4.5

ピッチベンド  この機能は,ピッチの制御を目的とするものであり,データは常に 14 ビット(2 バ

イト)で送られる。コントロールチェンジでは,LSB 又は MSB のいずれかだけを送信することができる

が,ピッチベンド  メッセージは,常に二つのデータバイトを伴って送信される。これはピッチの変化に特

に敏感な人間の聴力を考慮に入れている。ピッチベンド  メッセージは,ステータスバイト,LSB 及び MSB

の 3 バイトから構成される。ピッチが最低になるときのデータバイトの値は,00, 00 (LSB=00H, MSB=

00H)

である。ピッチの中央(非効果)位置は 00, 64 (LSB=00H, MSB=40H)  のデータバイト値で得られ

る。ピッチが最高になるときのデータバイトの値は 127, 127 (LSB=7FH, MSB=7FH)  である。

ピッチベンドの感度は受信側で設定される。この感度はまた,レジスタードパラメータ番号 (LSB=00H,

MSB

=00H)  を介して送信側から設定することもできる。

4.6

アフタータッチ  アフタータッチには,2 種類のメッセージがある。チャンネルごとのものと,演奏

された各ノートにかかるものである。これらは,そのステータスバイトによって区別される。いずれの場

合も,アフタータッチ  バリューは,キーを水平方向(前後又は左右)に動かすことによって,又はキーを

押し下げることによって決定される。ウインドコントローラのような場合には,アタックの後に吹込みの

強さを増加することでアフタータッチを送ることができる。アフタータッチによって生じるモディファイ

の種類は,受信側によって決定され,音量,音質,又はビブラートなどに割り当てることができる。

“チャンネルプレッシャー (DnH, 0vvvvvvv)”メッセージを受けた場合,アフタータッチはそのチャン

ネルで演奏するすべての音にかける。ここで,0vvvvvvv はプレッシャー値である。

“ポリフォニック  キープレッシャー (AnH, 0kkkkkkk, 0vvvvvvv)”メッセージを受けた場合,該当する

チャンネルの各ノートごとに独立にアフタータッチをかける。ここで,0kkkkkkk はノート番号,0vvvvvvv

はプレッシャー値である。

備考  附属書 及び附属書 を併せて参照のこと。

5.

チャンネル  モード  メッセージ 

オール  サウンドオフ 120

リセット  オールコントローラ 121 
ローカルコントロール 122

オール  ノートオフ 123 
オムニオフ 124 
オムニオン 125

モノモードオン 126 
ポリモードオン 127

備考  各項目の右側の値は 1 番目のデータバイトの値

を示す。

附属書 を参考のこと。

チャンネル  モード  メッセージはコントロールチェンジと同じステータスバイト (BnH) で送られる。

そのメッセージの第 2 バイト(すなわち 1 番目のデータバイト)はモードメッセージを意味する 120 (78H)

と 127 (7FH)  との間にある。チャンネル  モード  メッセージは,ボイスメッセージがどのように受信され

るかを決定する。これによって,受信側はノートをモノフォニックで演奏するか,又はポリフォニックで

演奏するか,そして受信側が一つの特定のチャンネル上で送られるデータだけを受信するか,若しくはす

べてのチャンネルを受信するかを決定する。

5.1

オール  サウンドオフ  オール  サウンドオフ (120) は,特定の MIDI チャンネルで受信した機器の

演奏しているすべての音を消音するためのモードメッセージである。

受信に際してはオール  ノートオフと同じ決まりに従う。

例えば,

オムニオン状態では無視すべきである。


13

X 6054-2 : 1999

5.2

リセット  オールコントローラ  リセット  オールコントローラ (121) を受信したときは,すべての

コントローラ(コンティニュアスコントローラ,スイッチコントローラ,ピッチベンド,アフタータッチ)

の状態を理想的な初期値(モジュレーションホイールは “0” ,ピッチベンドはセンター,など)にリセッ

トしなければならない。

受信に際してはオール  ノートオフと同じ決まりに従う。

例えば,

オムニオン状態では無視すべきである。

このコマンドを解釈しない機器が接続されることを考慮するならば,すべてのコントローラの初期値と

なるべき値を最初に送り,その後このメッセージを送信するべきである。このメッセージを認識する機器

は規定された状態になり,一方,メッセージを認識しない機器は初期状態のままに置かれる。

5.3

ローカルコントロール  ローカルコントロール (122) は,内部での情報の伝達(例えば,キーボー

ドから音源へ)をオン/オフするために使われる。

3

バイト目が 0 であるメッセージ(ローカルオフ)を受信すると,内部結線はオフとなり,キーボード

のデータは MIDI OUT へ出るだけとなり,音源は MIDI IN から受けるデータだけ動作するようになる。3

バイト目が 127 (7FH)  のメッセージ(ローカルオン)を受けると,通常の動作に戻る。

5.4

オール  ノートオフ  オール  ノートオフ (123) は,MIDI によって発音したすべてのボイスを停止

する有効なモードメッセージである。このメッセージは,様々な応用に便利であるが,受信側はこれを認

識しなくてもよい。オール  ノートオフの認識は受信側にとって必す(須)でないので,すべての発音はオ

ール  ノートオフを送る前に個々のノートオフ  メッセージによって停止させなければならない。

MIDI

キーボードにおいて,本体のキーボードによる発音と MIDI IN による発音とは区別されるべきで

ある。

図 5.1  MIDI 機器の内部構成例

機器の内部構成が上記(

図 5.1)のようであるとき,この機器は,MIDI IN と本体のキーボードによる命

令を区別できないことがあり得る。もしオール  ノートオフを MIDI 入力によって受信すると,本体のキー

ボードによって演奏している音までも含んですべての発音を停止してしまう。これはオール  ノートオフ

メッセージの正しい実行ではない。

オール  ノートオフは MIDI 入力によって発音された音だけを停止しなければならない。もし機器が本体

のキーボードと MIDI メッセージを区別できないのなら,オール  ノートオフは無視されなければならない。

オムニオン(モード 1 又は 2)の間は,受信側はオール  ノートオフを無視しなければならない。

受信側がオムニオフ,ポリ(モード 3)に設定されているとき,オール  ノートオフはベーシックチャン

ネル(送られたチャンネル)のノートオン  メッセージだけをキャンセルする。オムニオフ,モノ(モード

4

)の場合は,ベーシックチャンネル  (N)  から NM−1 までのチャンネルのノートオン  メッセージに対

してベーシックチャンネルのオール  ノートオフが有効である。

参考  オールノートオフについては,9.も参照のこと。


14

X 6054-2 : 1999

5.5

オール  ノートオフ  メッセージとしてのチャンネル  モード  メッセージ  チャンネル  モード  メッ

セージ (124∼127)  はオール  ノートオフ  メッセージとしても機能する。

第 2 バイトが 10 進の 123 から 127

のメッセージは,ベーシックチャンネルに基づくすべてのボイスをオフする。いかなる場合においても,

ノートオンされた音をオフするためのノートオフ  メッセージの代わりにオール  ノートオフ  メッセージ

(123 から 127)が用いられてはならない。ノートオフ  メッセージは,ノートオン  メッセージと対応しな

ければならないため,オール  ノートオフ  メッセージ(123 から 127)は受信側で無視してもよい。

5.6

機器のベーシックチャンネル  チャンネル  モード  メッセージは現在のモードに関係なく,受信側

のベーシックチャンネル上で送信されたときだけに認識される。ベーシックチャンネルは,送信側又は受

信側で,操作ボタン又はシステム  エクスクルーシブ  メッセージのいずれかによって設定される。チャン

ネル  モード  メッセージは機器のベーシックチャンネル上でだけ,送信及び受信される。

5.7

受信側のモード(オムニオン/オムニオフ及びポリ/モノ)  受信側がどのようにしてボイスメッ

セージを認識するかを,オムニオン/オムニオフ及びポリ/モノの組合せによる四つのモードの一つに設

定することができる。

モード 1(Mode1) OMNI

ON

POLY

モード 2(Mode2) OMNI

ON

MONO

モード 3(Mode3) OMNI

OFF

POLY

モード 4(Mode4) OMNI

OFF

MONO

ポリとモノとが,複数のノートが同時に受信されたときに受信側のボイスがどのようにして割り当てら

れるかを決定する。モノモードにおいては,受信側における各ボイスが特定の MIDI チャンネル上のノー

トメッセージにモノフォニックに応答する。これは単一の機器内に複数個の単音シンセサイザーをもつよ

うなものである。ポリモードにおいては,受信側のボイスがノートメッセージにポリフォニックに応答す

る。

これら四つのモードは受信側の操作ボタンで選択できるようにしてよい。しかし,受信側が送信側から

のデータを認識しない,あるいは正しく応答しないようなモードに設定されることもあるので注意が必要

である。受信側が送信側のモードを知る方法がないため,受信側が異なるモードに手動で設定されている

場合には,送信側が期待したように受信側がメッセージを読み取る保証はない。

オムニオンにすると,受信側はすべての MIDI チャンネルのボイスメッセージに応答するため,機器の

ベーシックチャンネルには関係なく動作させることができる。オムニオフでは,受信側は設定されている

ベーシックチャンネルのボイスメッセージにだけ応答する。


15

X 6054-2 : 1999

図 5.2  モード切替えの概念図

受信側がポリモードにあり,受信側のチャンネルで複数のノートが受信された場合,これらのノートは

受信側のボイス数の範囲内で同時に演奏される。オムニオンの場合はすべての MIDI チャンネルで受信可

能であり,オムニオフの場合は受信側のベーシックチャンネルのみ受信可能である。

受信側がモノモードにある場合,オムニモードがオンであるかオフであるかによってノートの割当て方

が異なる。

5.7.1

モノモード  モノモードは,特にギターコントローラから MIDI データを受信する場合に有用であ

るが,キーボードその他のコントローラでも同様に使用できる。これは個々の 1 音ずつの独立したピッチ

ベンド,2 音間での異なるスピードのポルタメントなどの目的に有用である。

受信側が次にくるノートメッセージに対してレガート風に応答してもよいという点も,モノモードを使

用する一つの理由としてあげられる。ノートオンが受信され,そのノートのオフが受信される前に次のノ

ートオンが受信された場合には,受信側はエンベロープをリスタートせず,ピッチを後者のノートに変更

すべきである。送信側が受信側にレガート風の応答を望むためには,ノートメッセージのタイミングは次

のようにする。

〈Note On #1〉

〈Note On #2〉

〈Note Off #1〉, etc.

ノートオフはすべてのノートに対して送られなければならないという,この規格の規定はそのまま適用

される。レガートフットスイッチの項も参照のこと。

5.7.2

オムニオフ,モノ  モノモードオン  メッセージの第 3 バイト(すなわち 2 番目のデータバイト)

は単音のボイスメッセージが送られるチャンネル数を指定する。文字 が受信可能な 1 から 16 の範囲に

わたる MIDI チャンネルの数を表し,文字 がベーシックチャンネル番号 (1∼16)  を表すとすれば,使用

できるチャンネルは 16 を最大として,現在のベーシックチャンネル から NM−1 までとなる。 “M=0”

は特殊な場合で,受信側をベーシックチャンネル から 16 まで,チャンネル当たり一つずつ,ボイスに

割り当てるように動作する。

a)

送信側  送信側がオムニオフ,モノモードに設定された場合,ボイスメッセージはチャンネル から

N

M−1 上で送られる。これは個々のボイスが別々のチャンネル上で送られることを意味する。

ベーシックチャンネル番号 が 1 より大きな値に設定されている 16 ボイスの機器から送信する場

合,NM−1 は 16 より大きくなり,実在しない 16 より上のチャンネルに対して割り当てられたノー

トは送信されない。16 ボイス全部の送信を可能とする場合には,ベーシックチャンネル は 1 に設定


16

X 6054-2 : 1999

されるべきである。例えば,ベーシックチャンネルが 3 に設定された 4 ボイスの場合はチャンネル 3

から 6 でノートメッセージを送信することになる。

b)

受信側  オムニオフ,モノモードに設定された受信側においては,チャンネル から NM−1 で受

信されたボイスメッセージはモノフォニックにその内部のボイス 1 から に割り当てられる。もし N

=1 で M=16(最大)であれば,メッセージはチャンネル 1 から 16 で受信される。一つのチャンネル

に複数個のノートオン  メッセージが送られた場合,受信側の動作は特定できない。このモードでは,

一つのノート(又はボイス)だけが,一つの MIDI チャンネルに割当て可能である。M=0 は特殊な

場合で,ベーシックチャンネル から 16 まで,チャンネル当たり一つずつのボイスを,可能な限り

割り当てることができる。

参考  附属書 を併せて参照のこと。

5.7.3

オムニオン,モノ  送信側がオムニオン,モノモードに設定された場合,一つのボイスを対象とし

てボイスメッセージはチャンネル で送られる。受信側がオムニオン,モノモードに設定された場合,任

意のチャンネルで受信されたボイスメッセージは単一のボイスに割り当てられる。受信されている MIDI

チャンネルの数,チャンネル当たり複音であるかどうかに関係なく,受信側は一度に一つのノートしか発

音しない。

a)

送信側  送信側は受信側をモノモードに設定するためにモノモードオン  メッセージを送信できる。し

かしながら,受信側がモノモードになれないことがあるので,送信側は複数個のノートメッセージを

同時に送り続けてもよい。また,たとえ送信側と受信側の双方がモノフォニックに演奏している場合

でも,複数のノートオン  メッセージを同時に送ることができる。

b)

受信側  ノートオン  メッセージがオムニオン,モノモードに対して送られている場合,受信側はチャ

ンネル番号に関係なくそのノートを発音する。モノモードオン  メッセージを受信しオムニオンである

場合,は無視されて受信側は依然として単音で動作する。

5.8

受信側で取り得ないモード  送信側が,受信側で取り得ないモードを指定する場合がある。例えば,

送信側がオムニオフ,モノで M=2 を指定しても,受信側はオムニオンのモノ又はポリにしかなり得ない

場合である。このような状況で,受信側は(1)又は(2)のうちいずれか一方の動作を行ってよい。

(1)

メッセージを無視する。

(2)

オムニオンのポリとなり,どちらのチャンネルによる発音も行われる。

なお,(2)の動作の方が,受信側が両方のチャンネルの音を発音できるので望ましい。

備考  受信側はオムニオフ,モノモードを取り得ない場合にはメッセージを無視するか又は次に示す

動作を行ってよい。

表 5.1  受信側のモード選択

 MONO

POLY

M

=1

M

≠1

OMNI OFF

use

use

Mode 2

Mode 1

Mode 3

OMNI ON

Mode 2

Mode 1

送信側では,個々のモードメッセージに対して受信側が正しく反応したかどうかを知ることができない

が,受信側が上記(

表 5.1)のように対応していれば,予期しない結果を最小限にできる。しかし,その場

合でも,送信側で特定のボイスに対してピッチベンド又はモジュレーションをかけたりすると,受信側で

はすべてのボイスが反応して,送信側で期待した結果が得られないのは明白である。したがって,受信側


17

X 6054-2 : 1999

が上記のような代用のモードになっているときは,可能ならばノートオン/ノートオフ  メッセージ以外は

無視するようにするのがよい。

送信側は,オムニオン又はオムニオフ並びにポリ又はモノのメッセージを任意の順番で送信してよい。

したがって,受信側でこれらのモードメッセージを正しく認識するためには,オムニオン/オムニオフ用

と,ポリ/モノ用の二つのフラグが必要で,これらの組合せによって生じる四つの場合に応じて適切なモ

ードを取る必要がある。

例えば,オムニオフ,モノのモードメッセージを受けた受信側が,代用のオムニオン,ポリのモードに

なっている状態で,さらにオムニオフを受信しても,それを認識してオムニオフ,ポリに変わるのは正し

くない。なぜなら,その時点では送信側からはまだオムニオフ,モノを指定していることに変わりがない

からである。その後ポリ  オンを受信して初めて代用のオムニオンが解除され,オムニオフ,ポリに変わる

ことになる。

送信側は,モードを変えるときに,オムニオン/オムニオフ又はポリ/モノを重複して送ってよい。例

えば,受信側にモード 3 を指定するためにオムニオフ,ポリを送っておいて,後にモード 1 を指定するた

めにオムニオン,ポリを送った場合,ポリメッセージは前回に続いて二度送られることになる。受信側で

は再度送られたポリメッセージで問題が起きてはならない。

備考  代用されるモードの例

図 5.3  代用されるモードの例


18

X 6054-2 : 1999

5.9

グローバルコントローラ  受信側機器がオムニオフ,モノモードになっていて,複数の MIDI チャ

ンネルに応答できるときは,個々のチャンネルの代わりに,あるチャンネルにだけコントロールチェンジ

メッセージを送ることで,すべてのボイスをコントロールすることができる。このチャンネルをグローバ

ルチャンネルと呼び,

“ベーシックチャンネル−1”に設定される。例えば,受信側がモード 4 の状態でチ

ャンネル 6∼12 に応答しているとき,すなわちベーシックチャンネルが 6 のとき,チャンネル 5 で受信さ

れたコントロールチェンジ  メッセージは,

同じメッセージをチャンネル 6∼12 でそれぞれ受け取ったのと,

同じ結果をもたらす。ベーシックチャンネルが 1 のときは,グローバルチャンネルは 16 になる。ただし,

受信側は必ずしもこの機能をもつとは限らない。

6.

システム  コモン  メッセージ

MIDI

タイムコード  クォーター  フレーム F1H

ソングポジション  ポインタ F2H

ソングセレクト F3H 
チューンリクエスト F6H

EOX

(エンド  オブ  エクスクルーシブ) F7H

備考  各項目の右側の値はステータスバイトの値を示

す。

附属書 及び附属書 を参考のこと。

6.1

MIDI

タイムコード  クォーター  フレーム  このメッセージは MIDI タイムコード (MTC) の一つで

あり,八つのメッセージシーケンスの中でフレーム,秒,分,時間カウントの情報を扱う。

備考  MIDI タイムコード:クォーターフレーム(システムコモン),フルフレーム又はユーザービッ

ト(システムエクスクルーシブ)を表すメッセージである。

詳しくは,

関連規格を参照のこと。

6.2

ソングポジション  ポインタ  シーケンサのソングポジション (SP) とは,曲の最初からの経過時間

を 1 ビートを 6MIDI クロックとする MIDI ビートの数で表したもので,曲の頭以外の位置から演奏を始め

るのに使用される。通常,シーケンサのスタートが指示されたときに,0 にセットされる。そして,スト

ップが指示されるまで,6MIDI クロックごとに増加する。コンティニューが指示されたときは,現在のソ

ングポジションから増加する。この現在のソングポジションは,ソングポジションポインタメッセージに

よって送受信することが可能で,

受信側のソングポジションはこのメッセージの受信によって変更される。

ソングポジションは常に MIDI クロック (F8H) 6 回の倍数なので,ソングポジションの最小単位は

6MIDI

クロック,つまり 16 分音符になる。これは,シーケンサ内部のタイムベースに変換される。

例を示すと,ソングポジションポインタが 10 のとき,6MIDI クロックで乗算して (10×6=60),更にシ

ーケンサのタイムベースを乗算する。タイムベースが一拍当たり 96 クロックの場合は,MIDI クロック間

のタイムベースは 4 クロックであるため結果は 240 (60×4=240)  となる。そこで,演奏開始のために,シ

ーケンサ内部のポインタを 240 に合わせる。

スタート (FAH) は,ソングポジションの値 0 とコンティニュー (FBH) とが合成されたコマンドである

と考えられる。しかし,このスタート (FAH) は,コンティニュー (FBH) よりも多く使われると思われる

ので,受信側では,シーケンスが曲の途中でストップ状態のときでも,次にスタートかコンティニューか

のいずれにも対応できるようにしておく必要がある。

MIDI

シンクモードをもたない機器では,ソングポジション  ポインタ  メッセージは無視されるべきで

ある。


19

X 6054-2 : 1999

備考 MIDI シンクモードに関しては,システム  リアルタイム  メッセージの項を参照のこと。

図 6.1  シーケンサでの使用例

6.3

ソングセレクト  ソングセレクトは,複数のソングやシーケンスを扱うことのできるシーケンサな

どにおいて,

スタートメッセージが指示されたときに演奏するソングやシーケンスを選択するものである。

6.4

ソングポジションとソングセレクト  ソングポジション  ポインタ  メッセージ又はソングセレクト

メッセージを受信して認識すると,その処理には相当時間を要すると考えられる。演奏メモリアドレスへ

のロケーティング処理の最中にコンティニューが送られ,MIDI クロックが送られてきたら,その数を認

識してソングポジションに加える必要がある。例えば,4MIDI ビート(24MIDI クロック)のソングポジ

ション  ポインタ  メッセージを受信し,ロケーティング処理中にコンティニュー及び三つの MIDI クロッ

クが送られてきたとすると,シーケンサは 27MIDI クロック目に相当するポイントから演奏すべきである。

ロケーティング処理中に送られてきた MIDI クロックを取り損なうと同期演奏はできない。

ソングポジションの値 1 は,6MIDI クロックに相当する。ソングポジションの値を送ったとき,受信側

では自己のシーケンスをソングポジションの値が示す正しい位置に設定しなければならない。例えばソン

グポジションの値 10 を送ったときには,シーケンスの値がちょうど 60MIDI クロックだけ進行した位置に

なるようにしないと,同期させることができない。送信側で,現在ちょうど 6 の整数倍の MIDI クロック

の位置になっていないときに,ソングポジションの値を送る場合は,自己のシーケンスをそのポジション

から計算された正しい位置に修正しておく必要がある。


20

X 6054-2 : 1999

6.5

チューンリクエスト  チューンリクエストは,シンセサイザーなどのアナログタイプの音源の周波

数を自動的にチューニングするときに使用する。どのような方法でどの高さにチューニングするかは受信

側に任されている。

6.6

エンド  オブ  エクスクルーシブ  EOX(エンド  オブ  エクスクルーシブ)は,システムエクスクル

ーシブの送信の終わりを示すために使用する。FOH で始まるエクスクルーシブメッセージでは,ステータ

スバイトに続き,何バイトのデータをも送ることができる。送信側は,エクスクルーシブメッセージの終

わりには速やかに EOX (F7H) を送らなければならない。受信側は,安全のために,EOX 又は他のメッセ

ージ(リアルタイムメッセージを除く。

)のステータスバイトによって終了する。

エクスクルーシブの送信中であっても,そのデータバイト中にリアルタイムメッセージを挿入できる。

7.

システム  リアルタイム  メッセージ

タイミングクロック F8H

スタート FAH 
コンティニュー FBH

ストップ FCH 
アクティブセンシング FEH 
システムリセット FFH

備考  各項目の右側の値はステータスバイトの値を示

す。

附属書 及び附属書 を参考のこと。

システム  リアルタイム  メッセージは,システム共通の情報であり,チャンネル番号はもたない。シス

テム  リアルタイム  メッセージのうち F8H∼FCH は,MIDI クロックをベースとした MIDI 機器の同期を

行うために使われる。

システム  リアルタイム  メッセージは,いつでも他のステータスやデータバイトに対して優先して送ら

れ,MIDI データ列の中やステータスバイトとデータバイトとの間にも挿入することができる。また,シ

ステム  リアルタイム  メッセージは他のメッセージよりも優先処理しなければならない。

a)

タイミングクロック:MIDI 接続されたシステムは,4 分音符当たり 24 の割合で送られるこのメッセ

ージによって同期をとることができる。送信側は演奏時でなくてもタイミングクロック (F8H) を送信

し続けることは差し支えないが,その場合,自己のもつテンポ情報に従って正しいタイミングクロッ

クを出力すべきである。MIDI シンクモード(MIDI  IN のタイミングクロックに同期するモード)に

設定された受信側は,スタート (FAH) 又はコンティニュー (FBH) が送られてくるのを待った状態で

外部のクロックに同期させることができる。

小節の区切りなどを表すメッセージは別に設けられていないので,クロックの認識を一つでも誤る

と,最後までそれを回復する手段はない。したがって,これを確実に認識できるように特に留意しな

ければならない。

b)

スタート:スタート (FAH) は,マスター(シーケンサなど)の PLAY ボタンが押されるなどしたと

きに送信される。このメッセージを,スレーブとして接続されている受信側が認識し次に送られてく

るタイミングクロック (F8H) を受信すると,ソングやシーケンスの先頭から演奏を開始する。

c)

コンティニュー:コンティニュー (FBH) は,CONTINUE ボタンが押されるなどしたときに送信され

る。次に送られてくるタイミングクロック (F8H) を受信すると,シーケンスの現在の位置から演奏が

再開される。

d)

ストップ:ストップ (FCH) は,STOP ボタンが押されるなどしたときに送信され,これを受けた受信


21

X 6054-2 : 1999

側はシーケンスの演奏を停止する。

7.1

スタートメッセージ及びコンティニューメッセージ  受信側が,MIDI シンクモードになっていると

き,次の図のように,スタート (FAH) 又はコンティニュー (FBH) が送られてきても次にタイミングクロ

ック (F8H) が送られてこなければ,受信側はシーケンスを進行させてはならない。また,FAH(又は FBH)

と F8H とは,

受信側の処理上の理由を考慮して,

少なくとも 1ms 以上の間隔をあけたほうが無難であろう。

しかし,受信側はスタートやストップのあと最初に送られてくる F8H の受信ですぐにもスタートできるよ

うにすべきである。

この間は送受信どちらのシーケンスも進行しない。

受信側が,内部クロックで動作するモードになっているとき,受信した FAH 及び/又は FBH によって,

自己のクロックでシーケンスを開始することは差し支えない。

7.2

ストップメッセージ  マスターのシーケンサを停止させたとき,ただちにストップ (FCH) を送信し

なければならない。すると,スレーブに接続された機器も停止する。このとき,シーケンサは演奏停止時

の位置を記憶しておく必要がある。そうすることで,コンティニューが送られてきたときに,同じ位置か

らシーケンスを再開することができる。受信側は,ストップ (FCH) を受けるとシーケンスの進行を停止

し,その後のクロックは無視しなければならない。ただし,受信側の都合でストップ受信後もしばらくシ

ーケンスを進行させる場合は,ストップ時の位置を記憶しておき,次にコンティニューされたときに,そ

こから演奏をスタートさせて同期させる。

シーケンス進行によってノートオンされ,ストップが押される前にまだノートオフされていない音に対

し,送信側はノートオフメッセージを送ってすべての発音を停止させなければならない。オール  ノートオ

フメッセージを送ることもできるが,これに対応していない機種もあるので,残ったノートヘのノートオ

フ  メッセージの代わりにオール  ノートオフ  メッセージを送ってはいけない。同様にコントローラ(ピッ

チホイール,サステインペダル,など。

)についても初期ポジションに戻すことが望ましい。

次の図は,リアルタイムのシーケンサのように,MIDI クロックを補間して内部クロックをもっている

場合の同期の仕方を示す。

4

分音符=96 クロック,すなわち MIDI クロック=内部クロックの例]


22

X 6054-2 : 1999

シーケンスが停止したとき,シーケンスが正しく MIDI ビート(MIDI クロックで計算して 6 の倍数)

上にある必要はない。この状態でソングポジション  ポインタを使用すれば,正しい MIDI ビートの位置を

受信側に知らせることができる(このとき,送信側,受信側ともに MIDI クロックの 6 の倍数に訂正され

なければならない。

7.3

クロックとコマンドの関係  受信側は,クロックとコマンドとの前後関係について特に留意して処

理しなければ,次にコンティニューするときに同期しなくなる。また,受信したリアルタイムメッセージ

を MIDI OUT からエコー出力する場合,クロックとコマンドとの順序が入れ替わってはならない。

悪い例]

次の図は,MIDI IN と MIDI OUT の関係において,その処理の関係上許される例である(MIDI OUT は

MIDI IN

より一定時間遅れているが,順序は変わっていない。

良い例]

クロック情報は,できるだけ早く送り出したいので,次の図のようにボイスメッセージと送りの順序が

替わっても差し支えない。さらには,ボイスメッセージやコモンメッセージなどの中に割り込んで送信し

てもよい。クロック情報と他のメッセージが同タイミングの場合は,正確なタイミングを維持するために

送信する順序を替えることができる。

差し支えない例]

シーケンサは,ストップ状態のときにタイミングクロック (F8H) を送ることは差し支えない。その利点

としては,受信側で次のスタート以後のテンポを予測できることがあげられる。


23

X 6054-2 : 1999

7.4

コマンドの重複  すでに停止している状態でストップメッセージを受信したり,すでに演奏状態に

あるときにスタートやコンティニューメッセージを受信した場合は,これらのコマンドを無視すべきであ

る。

自己のパネル操作と MIDI 入力されるメッセージの両方があった場合は,両者が作用してもよい。また,

操作モードによってパネル操作か MIDI メッセージかを選択してもよい。例えば,MIDI クロック同期の

場合はパネル操作を無視し,自己のクロックで演奏する場合はシステム  リアルタイム  メッセージ (F8H

∼FCH)  を無視するようにしてもよい。

7.5

アクティブセンシング  アクティブセンシングは送信側や受信側で必要に応じて使用できる。これ

は,他のデータが存在しないときに最大 300ms ごとに送られる。受信側はアクティブセンシングを一度も

受けないときは通常動作をするが,一度これを受けて認識した場合は,300ms 以内に何らかのメッセージ

が送られてくることを期待するようになる。もしも送られてこないと,MIDI ケーブルが何らかの原因で

断線したものと判断し,すべてのボイスの発音を停止して通常動作に戻る。

実際には 10%程度の余裕をとって,例えば送信側は 270ms 以下で送信し,受信側は 330ms 以上の時間間

隔で判定することが望ましい。

次のチャート図は,アクティブセンシングに対する処理法である。

7.6

システムリセット  このメッセージは控えめに使用しなければならず,マニュアル操作だけで使用

すべきである。電源オン時などに自動的に送ったりしてはならない。

もし,システムリセットを認識するとしたら,次のような動作が望ましい。

1)

ローカルオンにする。

2)

ボイスをオフにする。


24

X 6054-2 : 1999

3)

すべてのコントローラをリセットする。

4)

ソングポジションを 0 にする。

5)

演奏をストップする。

6)

ランニングステータスをクリアする。

7)

その他,機種特有の MIDI の初期設定をする。

8.

システム  エクスクルーシブ  メッセージ  システムメッセージはチャンネル番号をもたず,MIDI 

接続されたシステム全体で共通に使用される。しかし,システム  エクスクルーシブ  メッセージは,ID 番

号によって特有のフォーマットがあるため例外となる。システム  エクスクルーシブ  メッセージは,シー

ケンスデータや音色のパラメータなど主に実時間のインフォメーションではないものを転送するときに利

用される。これらについては送受信側の構成によって異なるフォーマットが要求されている。

したがって,

ID

番号の登録・管理機関である AMEI から与えられた ID 番号の下に独自のフォーマットが設計されてい

る。

MIDI

の主旨はいろいろな楽器や周辺機器を共通に結合することであるため,ボイスメッセージなどで

送ることができる実時間の演奏情報の伝達には,システム  エクスクルーシブ  メッセージを使用しない方

がよい。

ID

番号が必要な場合には,AMEI に申請して,その運用に従う。なお,ID 番号を授与された場合には,

1

年以内にその ID 番号を使用したシステム  エクスクルーシブ  メッセージのフォーマットを公表しなけれ

ばならないことになっている。ここに示す公表とは,そのフォーマットを AMEI に提出することはもちろ

ん,MIDI の基本的な主旨である公開の原則を十分考慮して,その製品の取扱説明書や,各社が発行する

技術資料などにも記載することなど,すべて行うことを意味する。利用者や報道機関から請求があった場

合には,正しい資料を提供することが望ましい。

また,前述の公開の原則に加えて統一の原則をも考慮し,すでに公表された他の ID 番号のフォーマッ

トで目的を達成するものがあれば,なるべくそれを利用することが望ましい。公表されたエクスクルーシ

ブのフォーマットは一般の他のフォーマット(チャンネルメッセージやコモンメッセージ)と全く同じ扱

いとなり,そのフォーマットに忠実である限り,だれでも使用することができるが,その ID 番号の所有

者に連絡することが望ましい。連絡を受けた ID 番号所有者は正当な理由なしに,その使用を断わること

はできない。

公表されたエクスクルーシブのフォーマットは,よほどの不都合が生じない限り変更してはならない。

また新しいフォーマットを追加した場合は速やかに発表しなければならない。ID 番号所有者以外の者が,

その ID 番号上のフォーマットを変更したり新規に追加したりしてはならない。

8.1

UNIVERSAL SYSTEM EXCLUSIVE CODES

  特定の使用目的のため確保されているシステム  エ

クスクルーシブ ID 番号が三つある。7DH は非営利用(例,学校,研究など)に予約されており,一般に

発売する製品には使用してはならない。7EH(ノンリアルタイム)及び 7FH(リアルタイム)は,MIDI

仕様の拡張用に予約されている。

リアルタイム及びノンリアルタイムメッセージの標準フォーマットは次のとおりである。

F0H <ID

番号> <デバイス ID> <サブ ID 番号#1> <サブ ID 番号#2>…F7H

非営利用の ID 番号 (7DH) は,一般の利用者に発表したり使用させたりすることはないため,標準フォ

ーマットを設ける必要はない。


25

X 6054-2 : 1999

8.2

機能の詳細  システム  エクスクルーシブ  メッセージの機能の詳細は,実装規約とする。標準とな

る実装規約は,2.2 

関連規格の“MIDI 1.0 規格 (AMEI)” 及び  “MIDI l.0 Detailed Specification (MMA)”  に

示されている。

9.

補足説明と運用上の注意

9.1

ランニングステータス  ランニングステータスとは,ステータスバイトが直前のメッセージのそれ

と同じ値であるとき,そのステータスバイトを省略してデータバイトだけを送ることで,送信時間を短縮

し,実際の演奏からの MIDI 送信データの遅れを軽減するためのものである。受信側は,ステータスバイ

トが省略されたデータバイトだけのメッセージを受信したときは,最後に受信したステータスバイトを補

う必要がある。

例えば,通常のノートオン  メッセージは,ノートオン  ステータスバイト (9nH),ノート番号,ベロシ

ティ値の 3 バイトになるが,ランニングステータスを用いれば,同じチャンネルのノートオンが続く場合

には 2 音目以降はステータスバイトを省略してノート番号とベロシティ値だけを送信することができる。

ランニングステータスは,特にノートオンとコンティニュアスコントローラとによるデータに有効であ

る。ノートオフをノートオンのステータスのもとでベロシティ値 0 で送ると更に効果がある。

ランニングスーテタスの例]

この例ではノートオン  メッセージを取り上げているが,他のチャンネルメッセージについても,同様に

してデータ量を減らすことができる。

認識しないチャンネルメッセージも,ステータスバイトを保存するランニング  ステータス  バッファに

は保存されなければならない。例えば,オムニオンであってもチャンネル  モード  メッセージはベーシッ

クチャンネル以外では認識しないが,その直後にコントロールチェンジがステータスなしで送られてくれ

ば,オムニオンのモードであるから認識するのが当然である。


26

X 6054-2 : 1999

ベーシックチャンネル で OMNI ON の状熊のとき]

受信側では,送信側でランニング  ステータスのルールを適用することを考慮に入れて,常に受信した最

後のステータスを保持していなければならない。また,そのステータスのもとではデータが何バイトで一

つのメッセージになるかをみている必要がある。そのために受信側にランニング  ステータス  バッファを

設けその処理を次のようにするのがよい。

1)

電源オン時にクリアする。

2)

チャンネルメッセージのステータスを受信したとき,そのステータスを書き込む。

3)

システムエクスクルーシブ,システムコモンのステータスを受信したとき,クリアする。

4)

システムリセット (FFH) を除くシステム  リアルタイム  メッセージを受信したとき,何もしない。

5)

ランニングステータス  バッファがクリア状態のときは,データバイトを無視する。

システム  コモン  メッセージには,現在未定義のステータスが 2 個 (F4H, F5H) あるが,もしこれらを

受信したときには,ランニングステータス  バッファをクリアするようにした方がよい。また,システム  リ

アルタイム  メッセージの中にも未定義が 2 個 (F9H, FDH) あるが,これらは無視し,ランニングステータ

ス  バッファはクリアしない方がよい。

ランニングステータスを使用している場合,受信側が送信側の電源オンよりも後に接続されたときは次

のステータスバイトが受信されるまで発音しないことがあるため,送信側は数秒に 1 回はステータスバイ

トを送信することが望ましい。

送信側はランニングステータスを使っても使わなくてもよい。また,ノートオフは,ノートオンのステ

ータスでベロシティ 0 で送っても,ノートオフのステータスを使ってもよい。

受信側はチャンネルメッセージのステータスを省略して送信されてくることを十分考慮しなければなら

ない。次の図は,受信側に設けられたランニングステータス  バッファに関する MIDI 受信処理の一例を示

す。


27

X 6054-2 : 1999

9.2

ノートオン/ノートオフの数  同一チャンネルで同じキーナンバーのオンを 2 回受信した場合,同

じボイスに割り当てるか別のボイスに割り当てるか,又は他の方法を取るかは,受信側の選択に任されて

いる。一方,送信側では,同一チャンネルで同じキーナンバーのオンを 2 回送った後には,それに対応す

るオフも 2 回送らなければならない。

参考  ここでは,ノートオンの数とノートオフの数とを一致させることを要求されている。

9.3

ポリモードでのアサイン  ポリモードでは,複数のノートオンが送られてきて,それらを認識した

とき,どのようにボイスに割り当てて発音させるかは,特に規定されていない。受信側で処理可能なボイ

ス数以上のノートオンに対する処理はどのようにしてもよい。また,受信したノートオンと自己の鍵盤操

作などによるオンとの優先順位はどのようにしてもよい。

自己の鍵盤操作による発音と受信したノートオン/ノートオフのメッセージによる発音とを区別するこ

とは重要である。


28

X 6054-2 : 1999

9.4

モード切替え時の処理  受信側でオムニオン/オムニオフ,モノ/ポリを切り替えるときには,オ

ール  ノートオフを行って,その後の確実な動作を期する必要がある。ただし,そのときオフにするボイス

は MIDI IN のメッセージによってオンとなったものだけとして,自己の鍵盤によるオンのボイスはそのま

まにする方がよい。

9.5

MIDI

マージ時のオール  ノートオフの扱い  シーケンサが MIDI IN で受信したメッセージと,自己

のシーケンスデータに基づいたメッセージとを混合して送信しているとき,又は,MIDI マージ装置が複

数の MIDI IN からのデータを混合して送信しているときには,受信したオール  ノートオフをそのまま送

ると不都合な場合があるので,注意しなければならない。

シーケンサがオール  ノートオフを受信しても自己のシーケンスによってそのチャンネルのノートがオ

ンになっているときには,そのオール  ノートオフを送信してはならない。また,自己のシーケンスデータ

の中にオール  ノートオフがあっても,

そのチャンネルでノートオンが受信されている間は,

そのオール  ノ

ートオフを送信してはならない。また,MIDI マージ装置には,オール  ノートオフの送信を禁止できるよ

うなフィルター機能が必要である。

第 2 バイトが 124 以上のチャンネル  モード  メッセージもオール  ノートオフの機能があるので同様の扱

いをしなければならない。

参考  5.5 を併せて参照のこと。

9.6

ホールドとオール  ノートオフとの関係  ホールド,ダンパーペダル,サステイン,セカンドリリー

ス  スイッチなどと称するスイッチのコントロールチェンジを認識する受信側では,

そのスイッチがオンに

なるメッセージを受信した後には,通常のノートオフを受けてもボイス発音はまだオン状態が継続してい

る。この状態のときに,チャンネルモード  メッセージ番号 123 (7BH)  のオール  ノートオフを受信してそ

れを認識しても,それは各ノートオフを補佐しているだけであるから,ホールドによってオン状態が継続

しているボイスをオフすべきではない。このとき受信側は,後にホールドがオフになったときに,直ちに

オフになる潜在能力を保持しておくことが望ましい。

同様に,エンベロープの都合でリリースタイムが長いときに,オール  ノートオフを認識することによっ

て,急激に音を消すような処理をすべきではない。

受信したメッセージ 

9.7

ホールド  ペダルについての補足  ホールド,ダンパーペダル,サステイン,セカンドリリース  ス

イッチなどと称するスイッチは,コントロール番号 64 を使用する。ホールドペダルの正しい動作は,エン

ベロープのサステインレベルを維持することである。

“ホールド 2 (Hold 2)”スイッチが,コントロール番

号 69 として定義されている。これは,他のホールド機能(例えば,

“フリーズ”つまり,エンベロープな

どがそのときの状態で凍結される。

)のため,又は,二つの異なったホールド機能を同時に実現するためな

どに用いられる。

コントロール番号 66 の“ソステヌート(コードホールド)

”は,ペダルを踏んだときに弾かれていた音

だけをホールドするものである。


29

X 6054-2 : 1999

9.8

MIDI

受信の優先  MIDI では,送信側は受信側の事情を無視して,一方的に一定の転送レート

(31.25kbit/s)

でデータを送ってくる。受信側はこれを欠落のないように受信し,処理しなければならない。

通信以外の処理との優先関係に留意し,MIDI データが無視されたり誤って処理されたりすることがない

ようにすることが重要である。処理しきれないで捨てられるデータが発生すると,それによって誤動作す

ることになるが,そのような場合でも,常に安全な側に処理されるように配慮することが望ましい。

9.9

受信したメッセージの機能がない場合  例えばピッチベンダーの機能がないシンセサイザーのよう

に,受信側で処理できないメッセージを受信した場合には,それを無視することは許されている。しかし,

それを受信することによって予期しない間違った動作をしないように留意しなければならない。

すなわち,

無視するメッセージに対しても,正しいバイト数のステータスやデータを読んだり,ランニング  ステータ

スの処理をしたりする必要がある。

9.10

オムニの解除  自己のパネル操作,その他受信側で操作できる適切な方法によって,受信モードを

オムニオフにできることが望ましい。

9.11

コントロール番号  コントロール番号のアサインは AMEI と MMA との合意の上で決定される。附

属書 に挙げた番号は,標準的な楽器のために定義されている。しかし,MIDI 対応の照明コントローラ

のような多くの非楽器は,定義されたコントロール番号を,それらの機器の都合のよいように使ってもよ

い。コントロール番号の数には限りがあるので,現在及び将来において考えられる限りの,楽器及び非楽

器のすべての機能について番号をアサインすることは不可能である。そのために,通常,コントロール番

号は楽器に関連した目的にだけアサインされている。その製品が標準的なコントローラ  アサインに従って

いないときは,処理系作成者の責任でその旨をユーザに公表しなければならない。コントローラを非楽器

に応用することは差し支えないが,やはり,

附属書 に示されているフォーマットには従わなければなら

ない。

機器に依存する多数のパラメータを MIDI でコントロールしたい場合は,コントローラを多数使う代わ

りに,ノンレジスタードパラメータ番号とデータエントリ  コントローラ(データエントリ,データインク

リメント及びデータデクリメントのメッセージ)を使うべきである。これによって,異なった機器が,同

じコントロール番号に応答してしまうという事態が起きる可能性を軽減できる。

9.12

シーケンサのベーシックチャンネル  MIDI のモードは,主として受信側がボイスメッセージを処理

して発音させることを主眼にして定められている。MIDI のシーケンサは,MIDI のボイスメッセージの時

間経過を記録するための装置で,受信された MIDI メッセージを相対的に同じ時間間隔で,別の時刻に再

生するものであると考えられる。

“別の時刻に”という点を除けば,転送のための結線と同じで,それ自体

ボイスメッセージによって仕事をしないと考えれば,そのシーケンサ自体は,必ずしもチャンネルモード

を認識して,自らそのモードになる必要はない。したがって通常の機器のようにベーシックチャンネルが

なくてもよいと考えられる。

もちろん,ベーシックチャンネルをもち,モードメッセージを認識し,そのモードによって認識できる

チャンネル番号などを変化させてもかまわない。

9.13

ノート番号,トランスポーズ  ノートオン/ノートオフ  メッセージのノート番号は,原則的に中央

C

が 60 と定められている。この“中央 C”とは,ピアノの中央部 C の鍵であり,楽譜上は,高音部の下第

一線の C を意味する。したがって,鍵盤の範囲によってはちょうど中央にはならないこともある。

簡易な演奏を得る目的でクロマチックのキートランスポーズを行う場合は,中央 C 以外のキーで 60 を

得ることになってもよい。この場合トランスポーズをしないときとの区別がパネル上ではっきりしている

方が使用しやすいであろう。


30

X 6054-2 : 1999

受信側で上記以外の目的のために,トランスポーズをクロマチック,オクターブなどで行うことも自由

である。ただし,次の図の構成のように一つの楽器で,同一の操作で AB 部の各トランスポーズが同じよ

うに変化するようにすると混乱を招くであろう。

トランスポーズ]

二つのトランスポーズをもつ場合は,次のような構成も考えられる。この場合,トランスポーズ A と B

とは独立して変化し,両方の信号ともトランスポーズ B を通過する。

トランスポーズ]

受信側のボイスが発音できる音域の範囲外のノート番号に対しては,認識しなくてもよい。認識する場

合は,オクターブずつ音域の範囲内でシフトするのが普通である。

10.  MIDI

インプリメンテーション  チャートの作成法  標準 MIDI インプリメンテーション  チャートは,

送受信機能の早見表として各製品ごとに作成される。利用者はその機器でどのようなメッセージや機能が

使用可能かを容易に知ることができる。このチャートはすべての MIDI 製品の取扱説明書に含まれていな

ければならない。

このチャートによって,利用者が二つの MIDI 機器を接続しようとするときに,どのようなメッセージ

が相互に転送できるかを知ることができる。例えば,機器 A の MIDI 0UT を機器 B の MIDI IN に接続し

たときには,A のチャートの送信側の記述部分を B のチャートの受信部分の横に並べて各項目を比較すれ

ばよい。

この目的のために,それぞれの機器のチャートは,少なくとも各行の縦方向の寸法は同じでなければな

らない。

10.1

全体の構成  標準 MIDI インプリメンテーション  チャートの構成を図 10.1 に示す。

なお,

この図はその構成を示すことが目的であるため,

その寸法は必ずしも実際の寸法には一致しない。

1)

最初の[  ]には,その製品の名称を,例えば[16 音ポリフォニック  シンセサイザー]

[シーケ

ンサ]などのように書く。

2) MODEL

の項目には,その製品のモデル名(番号)を書き,必要に応じてバージョン番号,表作成

の日付(又は発売日)などを書く。

3)

表の内容は四つのコラムに分かれている。最初のコラムはそれぞれの機能など,2 番目はその機能

に関する送信の情報,

3

番目はその機能に関する受信の情報,

4

番目は備考欄になっていて特記事項,

を記入する。


31

X 6054-2 : 1999

Transmitted, Recognized, Remark

間の線の位置は,見本を原則とするが,送信のファンクション切

替えが多い場合など必要に応じて適宜左右に移動させることは差し支えない。

4)

必要に応じて日本語版を作成してもよい。各項目の名称は制定されている。記入する内容は,ポリ,

モノなど適宜和訳してもよい。  “MIDI”  は和訳してはいけない。

備考  日本語版の例を図 10.2 に示す。

10.2

機能の記述  機能に関する各項目の記述の詳細は,実装規約とする。

参考  標準となる実装規約は,関連規格の  “MIDI 1.0 規格 (AMEI)” 及び  “MIDI 1.0 Detailed 

Specification (MMA)”

に示されている。


32

X 6054-2 : 1999

図 10.1  MIDI インプリメンテーション  チャート


33

X 6054-2 : 1999

図 10.2  MIDI インプリメンテーション  チャート(日本語訳) 


34

X 6054-2 : 1999

関連規格  この規格を利用する際に参考となる規格を次に示す。

MIDI 1.0

規格  (AMEI:音楽電子事業協会)

MIDI 1.0

  Detailed Specification (MMA:MIDI Manufacturers Association)

備考  これらの規格群(MIDI 1.0 規格,MIDI 1.0 Detailed Specification)に対して,この規格は部分

集合に相当している。したがって,実装など,利用レベルによっては,これらの規格群を参照

して,詳細及び最新の情報を確認することが必すとなる。

EIAJ

規格  (EIAJ:社団法人  日本電子機械工業会)

EIAJ RC-5226

  音響機器用丸形コネクタ  (Circular connectors for audio equipment)

備考  この規格は,IEC 60130-9 に対応し IEC 60268-11 に関連する。


35

X 6054-2 : 1999

附属書 1(参考)  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

(16 進表示)  (2 進表示)

データ

バイト数

説明

チャンネルメッセージ

8nH 1000nnnn

2

ノートオフ

9nH 1001nnnn

2

ノートオン(ベロシティ 0:ノートオフ)

AnH 1010nnnn

2

ポリフォニック  キープレッシャー(アフタータッチ)

BnH 1011nnnn

2

コントロールチェンジ

チャンネルモード選択(1 番目のデータバイト:01111xxx)

CnH 1100nnnn

1

プログラムチェンジ

DnH 1101nnnn

1

チャンネルプレッシャー(アフタータッチ)

EnH 1110nnnn

2

ピッチベンド  チェンジ

システムメッセージ

FOH 11110000

*****

システムエクスクルーシブ

FsH 11110sss

0

∼2

システムコモン

FtH 11111ttt 0

システムリアルタイム

備考1. nnnn  :チャンネル番号 (1∼16)  を N としたときの N−1 
 

すなわち,0000 がチャンネル 1,0001 がチャンネル 2,…,1111 がチャンネル 16。 

2. ***** 

:0iiiiiii,データ,…,EOX(iiiiiii:ID コード) 

3. sss 

:1 から 7 の値 (001=1,…,111=7) 

4. ttt 

:0 から 7 の値 (000=0,…,111=7) 

5. xxx 

:チャンネル  モード  メッセージは,コントロールチェンジメッセージ (BnH) と同じ 

ステータスバイトをとる。二者の区別は,1 番目のデータバイトの値で行う。 

120(01111000)

∼127 (01111111)  が,チャンネルモードメッセージである。 


36

X 6054-2 : 1999

附属書 2(参考)  チャンネル  ボイス  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

データバイト

説明

(16 進表示)  (2 進表示)

8nH 1000nnnn

0kkkkkkk

ノートオフ

  0vvvvvvv

vvvvvvv

:ノートオフベロシティ

9nH 1001nnnn

0kkkkkkk

ノートオン

  0vvvvvvv

vvvvvvv

≠0:ベロシティ,vvvvvvv=0:ノートオフ

AnH 1010nnnn

0kkkkkkk

ポリフォニック  キープレッシャー(アフタータッチ)

  0vvvvvvv

vvvvvvv

:プレッシャー値

BnH 1011nnnn

0ccccccc

コントロールチェンジ(

附属書 参照)

  0vvvvvvv

ccccccc

:コントロール番号 (0∼l19)

vvvvvvv

:コントロール値

チャンネル  モード  メッセージ(

附属書 参照)

ccccccc

:コントロール番号 (120∼127)

vvvvvvv

:コントロール値

CnH 1100nnnn

0ppppppp

プログラムチェンジ

ppppppp

:プログラム番号 (0∼127)

DnH 1101nnnn

0vvvvvvv

チャンネルプレッシャー(アフタータッチ)

vvvvvvv

:プレッシャー値

EnH 1110nnnn

0lllllll

ピッチベンドチェンジ

  0hhhhhhh

lllllll

:LSB,hhhhhhh:MSB

備考1. nnnn

:チャンネル番号 (1∼16)  を N としたときの N−1

すなわち,0000 がチャンネル 1,0001 がチャンネル 2,…,111l がチャンネル 16 す
なわち,0000 がチャンネル 1,0001 がチャンネル 2,…,111l がチャンネル 16

2. kkkkkkk 

:ノート番号 (0∼127) 

3.

チャンネルモードメッセージは,コントロールチェンジメッセージ (BnH) と同じステータス 
バイトをとる。二者の区別は,1 番目のデータバイトの値で行う。

120(01111000)

∼127 (01111111)  が,チャンネルモードメッセージである。 


37

X 6054-2 : 1999

附属書 3(参考)  コントロール番号

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

コントロール番号

(第 2 バイト値)

コントロール機能

10

進表記 16 進表記

0 00H

バンクセレクト (MSB)

1 01H

モジュレーションホイール又はレバー

2 02H

プレスコントローラ

3 03H

(未定義:予約済)

4 04H

フットコントローラ

5 05H

ポルタメントタイム

6 06H

データエントリ (MSB)

7 07H

チャンネルボリューム(メインボリューム)

8 08H

バランス

9 09H

(未定義:予約済)

10 0AH

パン(パンポット)

11 0BH

エクスプレッションコントローラ

12 0CH

エフェクトコントロール 1

13 0DH

エフェクトコントロール 2

14 0EH

(未定義:予約済)

15 0FH

(未定義:予約済)

16 10H

汎用コントローラ 1

17 11H

汎用コントローラ 2

18 12H

汎用コントローラ 3

19 13H

汎用コントローラ 4

20 14H

(未定義:予約済)

21 15H

(未定義:予約済)

22 16H

(未定義:予約済)

23 17H

(未定義:予約済)

24 18H

(未定義:予約済)

25 19H

(未定義:予約済)

26 1AH

(未定義:予約済)

27 1BH

(未定義:予約済)

28 1CH

(未定義:予約済)

29 1DH

(未定義:予約済)

30 1EH

(未定義:予約済)

31 1FH

(未定義:予約済)

32 20H

バンクセレクト (LSB)

33

∼6363

21H

∼3FH

コントロール番号 1∼31 対応の LSB

64 40H

ホールド(ダンパーペダル,サステイン)

65 41H

ポルタメントオン/オフ

66 42H

ソステヌート

67 43H

ソフトペダル

68 44H

レガートフットスイッチ

69 45H

ホールド 2

70 46H

サウンドコントローラ 1(デフォルト:サウンドバリエーション)


38

X 6054-2 : 1999

コントロール番号

(第 2 バイト値)

コントロール機能

10

進表記 16 進表記

71 47H

サウンドコントローラ 2(デフォルト:ティンバー/ハーモニックインテンシティ)

72 48H

サウンドコントローラ 3(デフォルト:リリースタイム)

73 49H

サウンドコントローラ 4(デフォルト:アタックタイム)

74 4AH

サウンドコントローラ 5(デフォルト:ブライトネス)

75 4BH

サウンドコントローラ 6(デフォルト:なし)

76 4CH

サウンドコントローラ 7(デフォルト:なし)

77 4DH

サウンドコントローラ 8(デフォルト:なし)

78 4EH

サウンドコントローラ 9(デフォルト:なし)

79 4FH

サウンドコントローラ 10(デフォルト:なし)

80 50H

汎用コントローラ 5

81 51H

汎用コントローラ 6

82 52H

汎用コントローラ 7

83 53H

汎用コントローラ 8

84 54H

ポルタメントコントロール

85 55H

(未定義:予約済)

86 56H

(未定義:予約済)

87 57H

(未定義:予約済)

88 58H

(未定義:予約済)

89 59H

(未定義:予約済)

90 5AH

(未定義:予約済)

91 5BH

エフェクト 1 デプス(外部エフェクト  デプス)

92 5CH

エフェクト 2 デプス(トレモロ  デプス)

93 5DH

エフェクト 3 デプス(コーラス  デプス)

94 5EH

エフェクト 4 デプス(セレステ  デプス)

95 5FH

エフェクト 5 デプス(フェイザーデプス)

96 60H

データインクリメント

97 61H

データデクリメント

98 62H

ノンレジスタードパラメータ番号 (LSB)

99 63H

ノンレジスタードパラメータ番号 (MSB)

100 64H

レジスタードパラメータ番号 (LSB)

101 65H

レジスタードパラメータ番号 (MSB)

102 66H

(未定義:予約済)

103 67H

(未定義:予約済)

104 68H

(未定義:予約済)

105 69H

(未定義:予約済)

106 6AH

(未定義:予約済)

107 6BH

(未定義:予約済)

108 6CH

(未定義:予約済)

109 6DH

(未定義:予約済)

110 6EH

(未定義:予約済)

111 6FH

(未定義:予約済)

112 70H

(未定義:予約済)

113 71H

(未定義:予約済)

114 72H

(未定義:予約済)

115 73H

(未定義:予約済)

116 74H

(未定義:予約済)

117 75H

(未定義:予約済)


39

X 6054-2 : 1999

コントロール番号

(第 2 バイト値)

コントロール機能

10

進表記 16 進表記

118 76H

(未定義:予約済)

119 77H

(未定義:予約済)

120

∼127 78∼7FH

チャンネルモードメッセージ

備考1.  利用に当たっては最新の情報を確認すること。

2.

(未定義:予約済)の番号は,既存の割当てはないが,使用に当たっては管理元に申請が必要。


40

X 6054-2 : 1999

附属書 3a(参考)  レジスタード  パラメータ番号

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

パラメータ番号

機能

LSB MSB

00H 00H

ピッチベンドセンシティビティ

01H 00H

ファインチューン

02H 00H

コースチューン

03H 00H

チューニングプログラムセレクト

04H 00H

チューニングバンクセレクト

7FH 7FH

ヌル

備考  利用に当たっては最新の情報を確認すること。


41

X 6054-2 : 1999

附属書 4(参考)  チャンネル  モード  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

データバイト

説明

(16 進表示)

(2 進表示)

BnH 1011nnnn

0ccccccc

モードメッセージ

  0vvvvvvv

 

ccccccc

=120:オール  サウンドオフ

 

vvvvvvv

=0

 

ccccccc

=121:リセット  オール  コントローラ

 

vvvvvvv

=0

 

ccccccc

=122:ローカル  コントロール

 

vvvvvvv

=0,ローカルコントロール  オフ

 

vvvvvvv

=127,ローカルコントロール  オン

 

ccccccc

=123:オール  ノートオフ

 

vvvvvvv

=0

 

ccccccc

=124:オムニオフ(オール  ノートオフ)

 

vvvvvvv

=0

 

ccccccc

=125:オムニオン(オール  ノートオフ)

 

vvvvvvv

=0

 

ccccccc

=126:モノモードオン(ポリモードオフ)

(オール  ノートオフ)

 

vvvvvvv

M,オムニオフ時有効で,はチャンネル数 (1∼16)

 

vvvvvvv

=0,オムニオフ時有効で, (16−N+1)  が最大割当て可能なチャンネル数

 

ccccccc

=127:ポリモードオン(モノモードオフ)

(オール  ノートオフ)

 

vvvvvvv

=0

備考1. nnnn  :ベーシックチャンネル番号 (1∼16)  を N としたときの N−1 
 

すなわち,0000 がチャンネル 1, 0001 がチャンネル 2,…,1111 がチャンネル 16

2. ccccccc 

:コントロール番号 (120∼127) 

3. vvvvvvv 

:コントロール値 


42

X 6054-2 : 1999

附属書 5(参考)  システム  コモン  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

データバイト

説明

(16 進表示)

(2 進表示)

F1H 11110001

0nnndddd

MIDI

タイムコード  クォーター  フレーム(MTC フレーム)

 

nnn

:メッセージタイプ,dddd:値

F2H 11110010

0lllllll

ソング  ポジション  ポインタ

  0hhhhhhh

lllllll

:LSB,hhhhhhh:MSB

F3H 11110011

0sssssss

ソングセレクト

 

sssssss

:ソング番号

F4H 11110100

(未定義:予約済)

F5H 11110101

(未定義:予約済)

F6H 11110110

なし

チューンリクエスト

F7H 11110111

なし

EOX (End Of eXclusive)

備考1.  利用に当たっては最新の情報を確認すること。

2.

(未定義:予約済)のメッセージは,将来の利用のために確保され使用が禁じられている。


43

X 6054-2 : 1999

附属書 6(参考)  システム  リアルタイム  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

データバイト

説明

(16 進表示)

(2 進表示)

F8H 11111000

タイミングクロック

F9H 11111001

(未定義:予約済)

FAH 11111010

スタート

FBH 11111011

コンティニュー

FCH 11111100

ストップ

FDH 11111101

(未定義:予約済)

FEH 11111110

アクティブセンシング

FFH 11111111

システムリセット

備考1.  利用に当たっては最新の情報を確認すること。

2.

(未定義:予約済)のメッセージは,将来の利用のために確保され使用が禁じられている。


44

X 6054-2 : 1999

附属書 7(参考)  システム  エクスクルーシブ  メッセージ

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ステータス

データバイト

説明

(16 進表示)

(2 進表示)

F0H 11110000

0iiiiiii

バルクダンプなど

 

iiiiiii

:ID コード(

備考 1.参照)

  (Oddddddd)

データバイトの長さは任意(最上位ビットは 0)

  (0ddddddd)

F7H

11110111

EOX (End Of eXclusive)

備考1. iiiiiii:ID コード (0∼127)

(ID が 0 の場合は,次にくる 2 バイトが ID の拡張用として使用される。

2.

システム  エクスクルーシブ  ステータスバイトと EOX との間のすべてのバイトにおける最上位ビットは,0

でなければならない。

3.

音楽電子事業協会  (AMEI)  によって,ID コードの管理・登録処理が行われている。

4. EOX

によって,システム  エクスクルージブ  メッセージは終了する。

5. ID

コードが認識されて実行されるか否かにかかわらず,システム  エクスクルーシブのメッセージ中に,リ

アルタイム  メッセージ以外のメッセージをさしはさんではならない。

6.

特別な目的のために,三つのシステム  エクスクルーシブ ID コードが予約されている。

7DH

は学校・研究所などの営利を目的としない団体のため使用され,7EH(ノンリアルタイム)及び 7FH(リ

アルタイム)は MIDI 規格の拡張として使用される。


45

X 6054-2 : 1999

附属書 7a(参考)  ユニバーサル  システム  エクスクルーシブ ID 番号

この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

サブ ID 番号 1

サブ ID 番号 2

説明

ノンリアルタイム(7EH)

00H

未使用

01H (not

used)

サンプル  ダンプヘッダ

02H (not

used)

サンプル  ダンプパケット

03H (not

used)

サンプル  ダンプリクエスト

04H nnH MIDI

タイムコード (MTC)

 00H  Special

 01H  Punch In

Points

 02H  Punch

Out

Points

03H

Delete Punch In Point

04H

Delete Punch Out Point

 05H  Event

Start

Point

 06H  Event

Stop

Point

07H

Event Start Points with additional information

08H

Event Stop Points with additional information

09H

Delete Event Start Point

0AH

Delete Event Stop Point

 0BH  Cue

Points

0CH

Cue Points with additional information

0DH

Delete Cue Point

0EH

Event Name in additional information

05H nnH

サンプルダンプ拡張

 01H  Multiple

Loop

Points

 02H  Loop

Points

Request

06H nnH

一般情報

 01H  Identity

Request

 02H  Identity

Reply

07H nnH

ファイルダンプ

 01H  Header

 02H  Data

Packet

 03H  Request

08H nnH MIDI

チューニングスタンダード

00H

Bulk Dump Request

01H

Bulk Dump Reply

09H nnH

ジェネラル MIDI

 01H  General

MIDI System ON

 02H  General

MIDI System OFF

7BH (not

used)

ファイルの終わり (EOF)

7CH (not

used)

ウェイト

7DH (not

used)

キャンセル

7EH (not

used)

否定応答 (NAK)

7FH (not

used)

肯定応答 (ACK)

00H

未使用

01H nnH MIDI

タイムコード (MTC)


46

X 6054-2 : 1999

サブ ID 番号 1

サブ ID 番号 2

説明

ノンリアルタイム(7EH)

 01H  Full

Message

 02H  User

Bits

02H nnH MIDI

ショウコントロール (MSC)

 00H  MSC

Extensions

 01H

∼7FH

MSC Commands (Detailed in MSC documentation)

03H nnH

記譜情報

 01H  Bar

Number

02H

Time Signature (Immediate)

42H

Time Signature (Delayed)

04H nnH

デバイス制御

 01H  Master

Volume

 02H  Master

Balance

05H nnH

リアルタイム MTC キューイング

 00H  Special

 01H  Punch In

Points

 02H  Punch

Out

Points

 03H  (Reserved)

 04H  (Reserved)

 05H  Event

Start

points

 06H  Event

Stop

points

07H

Event Start points with additional information

08H

Event Stop points with additional information

 09H  (Reserved)

 0AH (Reserved)

 0BH  Cue

points

0CH

Cue points with additional information

 0DH (Reserved)

0EH

Event Name in additional information

06H nnH MIDI

マシン制御コマンド

 00H

∼7FH

MMC Commands (Detailed in MMC documentation)

07H nnH MIDI

マシン制御レスポンス

 00H

∼7FH

MMC Commands (Detailed in MMC documentation)

08H nnH MIDI

チューニングスタンダード

 02H  Note

Change

備考1.  利用に当たっては最新の情報を確認すること。

2. (Reserved)

のメッセージは,将来の利用のために確保され使用が禁じられている。

3.  The standardized format for both Real Time and Non-Real Time messages is as follows :

F0H<ID number> <device ID> <sub-ID#1> <sub-ID#2>

…F7H

4.  Additional details and descriptions of MTC MSC and MMC are available as separate documents.


47

X 6054-2 : 1999

電子音楽標準化方針委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

山  崎  芳  男

早稲田大学理工学総合研究センター

(委員)

亀  山  征  二

株式会社河合楽器製作所

福  田      誠

カシオ計算機株式会社

三  枝  文  夫

株式会社コルグ

小  杉  恒  夫

日本ビクター株式会社

鮫  澤  信  一

富士通株式会社

松  本  堅  治

松下電器産業株式会社

二間瀬      剛

ヤマハ株式会社

中  島  安貴彦

株式会社リットーミュージック

富  田      淳

ローランド株式会社

宮  先  健一郎

ローランド株式会社

振  角  秀  行

通商産業省機械情報産業局

橋  爪  邦  隆

工業技術院標準部情報電気規格課

(事務局)

神  川  信  郎

社団法人音楽電子事業協会

標準化プロトコル部会・標準化インターフェース部会  構成表

氏名

所属

(主査)

高  氏  清  已

株式会社河合楽器製作所

小  池  正  彦

ヤマハ株式会社

(委員)

名  越  公  洋

カシオ計算機株式会社

是  恒  邦  通

株式会社コルグ

飛  河  和  生

日本ビクター株式会社

上  野  雅  弘

松下電器産業株式会社

中  島  安貴彦

株式会社リットーミュージック

宮  先  健一郎

ローランド株式会社

須  崎  琢  也

工業技術院標準部情報電気規格課

(事務局)

神  川  信  郎

社団法人音楽電子事業協会