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X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

(1) 

目次

ページ

0.

  序文

1

1.

  適用範囲

2

2.

  引用規格

2

3.

  用語の定義

3

4.

  略語

3

5.

  記法

3

第 1 章  概要

3

6.

  ファイルサービスのモデル

3

6.1

  ファイルサービス提供者及びファイルサービス利用者

3

6.2

  ファイルサービス水準

4

6.3

  ファイルサービスの動作有効期間

4

7.

  ファイルサービスのサービス

5

7.1

  FTAM 動作有効期間制御

5

7.2

  ファイルストア管理

6

7.3

  ファイル選択動作有効期間制御

6

7.4

  ファイル管理

6

7.5

  ファイルオープン動作有効期間制御

6

7.6

  グループ化制御

6

7.7

  ファイルの内容へのアクセス

6

7.8

  大量データ転送

6

7.9

  回復

7

7.10

  チェックポイント及び再開

7

8.

  機能単位及びサービスクラス

7

8.1

  機能単位

7

8.2

  サービスクラス

9

8.3

  応用エンティティの役割

12

9.

  ファイルサービスの水準

12

10.

  サービスクラス,FTAM サービス品質及び機能単位の折衝

13

10.1

  サービスクラス

13

10.2

  FTAM サービス品質

14

10.3

  機能単位

15

第 2 章  ファイルサービスプリミティブの定義

15

11.

  ファイルサービスプリミティブ

15

12.

  プリミティブの順序

17

12.1

  正常順序

17


X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

目次

(2) 

ページ

12.2

  プリミティブ発行に対する制約

18

12.3

  記法

19

12.4

  確認型サービス

24

13.

  共通ファイルサービスパラメタ

24

13.1

  状態結果

24

13.2

  動作結果

24

13.3

  課金先

24

13.4

  課金値

24

13.5

  属性

25

13.6

  要求アクセス

25

13.7

  アクセスパスワード

25

13.8

  並行処理制御

25

13.9

  FADU ロック

26

13.10

  共用 ASE 情報

26

13.11

  アクティビティ識別子

26

13.12

  ファイルアクセスデータ単位識別

27

13.13

  診断

27

14.

  FTAM 動作有効期間制御

27

14.1

  FTAM 動作有効期間確立サービス

28

14.2

  FTAM 動作有効期間終了サービス(通常)

32

14.3

  FTAM 動作有効期間終了サービス(緊急)

32

15.

  ファイル選択動作有効期間制御

34

15.1

  ファイル選択サービス

34

15.2

  ファイル解放サービス

35

15.3

  ファイル生成サービス

36

15.4

  ファイル削除サービス

38

16.

  ファイル管理

38

16.1

  属性読出しサービス

38

16.2

  属性変更サービス

39

17.

  ファイルオープン動作有効期間制御

40

17.1

  ファイルオープンサービス

40

17.2

  ファイルクローズサービス

42

18.

  グループ化制御

43

18.1

  グループ化開始サービス

44

18.2

  グループ化終了

44

19.

  回復(内部サービスに限定する)

44

19.1

  動作有効期間回復サービス

44

20.

  ファイルの内容へのアクセス

46

20.1

  大量データ転送サービス

46


X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

目次

(3) 

ページ

20.2

  ファイルアクセスデータ単位位置付けサービス

47

20.3

  ファイルアクセスデータ単位消去サービス

47

第 3 章  大量データ転送プリミティブの定義

48

21.

  大量データ転送サービスプリミティブ

48

22.

  大量データ転送プリミティブの順序

49

22.1

  正常な順序

49

22.2

  プリミティブ発行に対する制約

49

23.

  共通データ転送パラメタ

52

23.1

  大量データ転送仕様

52

23.2

  チェックポイント識別子

52

24.

  大量データ転送

52

24.1

  大量データ読出しサービス

52

24.2

  大量データ書込みサービス

52

24.3

  データ単位転送サービス

53

24.4

  データ転送終了サービス

53

24.5

  転送終了サービス

54

24.6

  データ転送取消しサービス

54

24.7

  書込み時のプリミティブの順序

55

24.8

  読出し時のプリミティブの順序

55

25.

  チェックポイント及び再開(内部 BDT サービスだけ)

56

25.1

  チェックポイントサービス

56

25.2

  データ転送再開サービス

57

附属書 A(規定)  診断パラメタの値

58

附属書 B(規定)  属性とプリミティブの関係

64

附属書 C(規定)  コミットメント制御を伴うファイル転送

66

附属書 D(規定)  FTAM 制御情報に対する参照

70

附属書 E(規定)  状態遷移図

71


日本工業規格

JIS

 X

5723

-1991

(ISO

8571-3

 : 1988

)

開放型システム間相互接続

−ファイルの転送,アクセス

及び管理 (FTAM) −

第 3 部  ファイルサービス定義

Information processing systems

Open Systems Interconnection

File Transfer, Access and Management

Part 3 : File service definition

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,1988 年に第 1 版として発行された ISO 8571-3 (Information processing systems−Open Systems

Interconnection

−File Transfer, Access and Management−Part 3 : File service definition)  に基づいて,技術的内

容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

0.

序文  この規格を含む,JIS X 57215724(以下,規格群という。)は,情報処理システムの相互接続

を容易にするための一連の規格の集まりの一部である。この規格群は,JIS X 5003 に基づく規格に関連し

ている。基本参照モデルでは,相互接続の標準化の領域を,各々管理可能な一連の層に分割している。

開放型システム間相互接続は,相互接続規格外の最小限の技術的取り決めによって,次の情報処理シス

テムの相互接続を実現することを目的とする。

(a)

異なる製造業者によるシステム

(b)

異なる管理下にあるシステム

(c)

複雑さの水準が異なるシステム

(d)

年代が異なるシステム

この規格群は,基本参照モデルの応用層で使用するファイルサービス及びファイルプロトコルを規定す

る。規定するサービスの種類は,応用サービス要素 (ASE) に属する。この応用サービス要素は,ファイ

ルとして処理でき,更に,開放型システム内に格納し,又は応用プロセス間で受け渡すことができる識別

可能な情報の集合体にかかわるものとする。

この規格群は,基本ファイルサービスを規定する。このサービスは,ファイル転送を支援する十分な機

能を提供し,ファイルアクセス及びファイル管理のための枠組みを確立する。この規格群は,ローカルシ

ステム内のファイルの転送又はアクセス機能とのインタフェースについては規定しない。

この規格群は,次の 4 規格から構成する。


2

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

JIS

X

5721

開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM)

−第 1 部  通則

JIS

X

5722

  開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM)

−第 2 部  仮想ファイルストア定義

JIS

X

5723

  開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM)

−第 3 部  ファイルサービス定義

JIS

X

5724

  開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM)

−第 4 部  ファイルプロトコル仕様

この規格は,次の附属書をもつ。

附属書 A(規定)  診断パラメタの値

附属書 B(規定)  属性とプリミティブの関係

附属書 C(規定)  コミットメント制御を伴うファイル転送

附属書 D(規定)  FTAM 制御情報に対する参照

附属書 E(規定)  状態遷移図 

1.

適用範囲  この規格は,外部から見た開放型システム間相互接続(以下,OSI という。)の応用層内の

ファイルの転送,アクセス及び管理のサービスを,次の点から抽象的な形で規定する。

(a)

プリミティブ動作及びサービス事象

(b)

各プリミティブ動作及び事象に関連したパラメタデータ

(c)

動作及び事象間の関係並びに動作及び事象の有効な順序

この規格で定義するサービスを,アソシエーション制御サービス要素(JIS X 5701 参照)とプレゼンテ

ーションサービス(JIS X 5601 参照)と共に OSI のファイルの転送,アクセス及び管理のプロトコル(JIS 

X 5724

参照)によって提供する。

この規格は,個々の実装又は製品を規定するものではなく,またコンピュータシステム内のエンティテ

ィ及びインタフェースの実装を制限するものでもない。したがって,この件に関してこの規格に準拠する

必要はない。

2.

引用規格

ISO 7498

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−Basic Reference Model

備考  JIS X 5003  (開放型システム間相互接続の基本参照モデル)−1987 が,この国際規格と一

致している。

ISO/TR 8509

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−Service conventions

備考  JIS X 5201  (開放型システム間相互接続の基本コネクション型セッションサービス定義)

−1987 の参考(開放型システム間相互接続のサービス記法)が,この国際規格と一致し

ている。

ISO 8571-1

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−File Transfer, Access and

Management

−Part 1 : General introduction

備考  JIS X 5721  [開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM) −

第 1 部通則]−1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 8571-2

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−File Transfer, Access and


3

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

Management

−Part 2 : Virtual Filestore Definition

備考  JIS X 5722  [開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM) −

第 2 部  仮想ファイルストア定義]−1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 8571-4

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−File Transfer, Access and

Management

−Part 4 : File Protocol Specification

備考  JIS X 5724  [開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理 (FTAM) −

第 4 部  ファイルプロトコル仕様]−1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 8649

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−Service definition for the

Association Control Service Element

備考  JIS X 5701  (開放型システム間相互接続−アソシエーション制御サービス要素のサービス

定義)−1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 8822

  Information processing systems − Open Systems Interconnection − Connection oriented

presentation service definition

備考  JIS X 5601  (開放型システム間相互接続−コネクション型プレゼンテーションサービス定

義)−1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 8831

  Information processing systems−Open Systems Interconnection−Job transfer and manipulation

concepts and services

ISO 9804

  Information technology−Open Systems Interconnection−Service definition for the Commitment,

Concurrency and Recovery service element

ISO 9805

  Information technology − Open Systems Interconnection − Protocol specification for the

Commitment, Concurrency and Recovery service element

3.

用語の定義  この規格で使用する用語の定義は,JIS X 5721 で規定する。

4.

略語  この規格で使用する略語は,JIS X 5721 で定義する。

5.

記法  この規格は,JIS X 5201 の参考の OSI サービス記法における表記法を使用する。

第 1 章  概要 

6.

ファイルサービスのモデル

6.1

ファイルサービス提供者及びファイルサービス利用者  この規格は,JIS X 5201 の参考の OSI サー

ビス記法で定義したサービスに対する抽象モデルを使用する(

1

)

。このモデルは,二つのファイルサービス

利用者とファイルサービス提供者との間の相互作用を定義している。パラメタを運ぶファイルサービスプ

リミティブによって,ファイルサービス利用者とファイルサービス提供者との間で情報を受け渡す。

一方のファイルサービス利用者を起動側,他方を応答側と定義する(JIS X 5721 参照)

応答側は,仮想ファイルストアを取り扱う応用エンティティとする。仮想ファイルストアは,JIS X 5722

で定義する特徴を備えており,実ファイルストア又は応用プロセスによって実システム内に実現すること

ができる。この規格で定義するサービスプリミティブによって操作される仮想ファイルストアの属性を,

附属書 の中の表に示す。


4

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

ファイルサービスは,起動側と応答側との間の一つのアクティビティを定義する(

2

)

(

1

)  JIS X 5201

参考は,OSI 参照モデルの各層によって提供されるサービスのためのモデルを定義

する。

ファイルサービスは,こうした層には対応していないが(ファイルサービスは,応用層内の

一部分である。

,使用するモデルは,他の全局面において同一とする。

(

2

)

ある時点において,応用エンティティが二つ以上のファイルサービスアクティビティのインス

タンスに関係していることがあるが,各インスタンスは,各々別の応用アソシエーションに基

づいている。

6.2

ファイルサービス水準  ファイルサービスの次の二つの水準を定義する。

(a)

外部ファイルサービス (EFS)   このサービスは,利用者が FTAM のサービス品質要求を行う。しか

し,利用者は誤り回復に関してサービス提供者に委任し,関知しない。ファイルデータの転送は,外

部ファイルサービスにおいては,誤りに関係ない動作としてモデル化する。このように外部ファイル

サービスにおいては,回復可能な誤り及び誤り回復動作は見えない。

(b)

内部ファイルサービス (IFS)   このサービスは,誤り回復プロトコル機械において使用する。このサ

ービスは,誤り回復とチェックポイント機構の制御に関する機能を利用者に与えるプリミティブとし

て含む。内部ファイルサービスに対して外部に関連するプロトコル仕様は,誤り回復のための処理の

標準セットから成り,これらの処理を実行するプロトコル機械が内部ファイルサービスの利用者とす

る。外部ファイルサービスとローカル管理情報によって要求される FTAM のサービス品質及び通信の

サービス品質からの費用解析に基づき,誤り回復処理を選択する。

内部ファイルサービスと外部ファイルサービスの関係を,

図 の概略図に示す。

図 1  サービス水準

6.3

ファイルサービスの動作有効期間  四つの型のファイルサービス動作有効期間を定義する。

(a)  FTAM

プロトコルのために応用アソシエーションを使用している間存在する FTAM

動作有効期間。

(b)

特定のファイルが FTAM 動作有効期間に関連している間存在する

ファイル選択動作有効期間。

(c)

特定の処理モード,プレゼンテーションコンテキスト及び並行処理制御の集合が使用されている間存

在する

ファイルオープン動作有効期間。

(d)

特定の大量データ転送仕様及び転送の方向が有効となっている間存在する

データ転送動作有効期間。

任意の時点で,各型の動作有効期間の高々一つのインスタンスが存在する。ファイルサービスは,


5

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

次のものを提供する。

(e)  FTAM

動作有効期間における一連のファイル選択動作有効期間。

(f)

ファイル選択動作有効期間における一連のファイルオープン動作有効期間。

(g)

ファイルオープン動作有効期間における一連のデータ転送動作有効期間。データ転送動作有効期間は,

読出しデータ転送又は書込みデータ転送のいずれかとすることができる。書込みデータ転送では,挿

入,置換又は拡張の操作を行うことができる。

動作有効期間の終了は,その動作有効期間の中に入れ子となっているすべての動作有効期間の終了を意

味する。動作有効期間の入れ子構造を

図 に示す。

図 2  ファイルサービス動作有効期間及び関連プリミティブ

7.

ファイルサービスのサービス  ここでは,ファイルサービスのサービスを簡単に説明する。サービス

及びサービスを起動するプリミティブは,11.25.による。各サービスについて,サービスの利用者(プリ

ミティブ列を実行する応用エンティティ)を示す。外部ファイルサービス及び内部ファイルサービスの水

準は,6.2 による。

7.1

FTAM

動作有効期間制御  FTAM 動作有効期間制御には,三つの関連するサービスがある。

(a) FTAM

動作有効期間確立サービス  これは,起動側が FTAM 動作有効期間を生成し,これを二つのフ

ァイルサービス利用者を結ぶ応用アソシエーションに結びつけるために使用する(14.1 参照)

(b) FTAM

動作有効期間終了サービス  これは,起動側が FTAM 動作有効期間を解消し,これをファイル

サービス利用者とファイルサービス提供者との間の応用アソシエーションから切り離すために使用す

る(14.2 参照)

(c) FTAM

動作有効期間中断サービス  これは,サービス利用者又はサービス提供者のいずれかが,FTAM

動作有効期間及び FTAM 動作有効期間に結合している応用アソシエーションを無条件に解消するため

に使用する(14.3 参照)


6

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

7.2

ファイルストア管理  この規格は,ファイルストア管理操作については規定しない。

備考  この操作は,将来,規格に追加される予定である。

7.3

ファイル選択動作有効期間制御  ファイル選択動作有効期間制御には,四つの関連するサービスが

ある。

(a)

ファイル選択サービス  これは,既存のファイルを選択し,指定したファイルを FTAM 動作有効期間

に結合するために起動側が使用する(15.1 参照)

(b)

ファイル解放サービス  これは,FTAM 動作有効期間と指定したファイルとの結合を解除するために

起動側が使用する(15.2 参照)

(c)

ファイル生成サービス  これは,指定したファイルを生成し選択するか,又は F-CREATE の上書き

パラメタに依存して既存ファイルを選択し,指定したファイルを FTAM 動作有効期間に結合するため

に起動側が使用する(15.3 参照)

(d)

ファイル削除サービス  これは,以前選択したファイルが存在しなくなるように,指定したファイル

と FTAM 動作有効期間間の結合を解除するために起動側が使用する(15.4 参照)

7.4

ファイル管理  ファイル管理には,次の二つの関連するサービスがある。

(a)

属性読出しサービス  これは,選択したファイルのファイル属性を問い合わせるために起動側が使用

する(16.1 参照)

(b)

属性変更サービス  これは,選択したファイルのファイル属性を変更するために起動側が使用する

16.2 参照)

7.5

ファイルオープン動作有効期間制御  ファイルオープン動作有効期間制御には,二つの関連するサ

ービスがある。

(a)

ファイルオープンサービス  これは,データ転送のため,処理モード,プレゼンテーションコンテキ

スト及び並行処理制御を確立するために起動側が使用する(17.1 参照)

(b)

ファイルクローズサービス  これは,ファイルオープンサービスによって確立されたコンテキストを

解除するために起動側が使用する(17.2 参照)

7.6

グループ化制御  グループ化制御には,二つの関連するサービスがある。

(a)

グループ化開始サービス  これは,グループとして処理され,応答されるべきプリミティブ集合の開

始を指示するために起動側が使用する(18.1 参照)

(b)

グループ化終了サービス  これは,グループとして処理され,応答されるべきプリミティブの集合の

終了を指示するために起動側が使用する(18.2 参照)

7.7

ファイルの内容へのアクセス  ファイルの FADU の転送は,一つの独立した単位を形成する大量デ

ータ転送手順によって行われる。この手順単位を作り上げるサービスについては,7.8 及び 7.10 による。

ファイルアクセスには,次の二つの関連する補助的サービスがある。

(a)

ファイルアクセスデータ単位位置付けサービス  これは,応答側が位置付けるファイルアクセスデー

タ単位の識別を起動側が指定するために使用する(20.2 参照)

(b)

ファイルアクセスデータ単位消去サービス  これは,ファイルからファイルアクセスデータ単位を削

除するために起動側が使用する(20.3 参照)

7.8

大量データ転送  大量データ転送とは,任意選択としてチェックポイントサービスを伴う,単一の

ファイルアクセスデータ単位の転送を意味する(20.1 参照)

。大量データ転送には,次の六つの関連する補

助的サービスがある。

(a)

大量データ読出しサービス  これは,応答側(送信側の役割)から起動側(受信側の役割)への大量


7

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

データ転送を開始するために起動側が使用する(24.1 参照)

(b)

大量データ書込みサービス  これは,起動側(送信側の役割)から応答側(受信側の役割)への大量

データ転送を開始するために起動側が使用する(24.2 参照)

(c)

データ単位転送サービス  これは,大量データを転送するために送信側が使用する(24.3 参照)。

(d)

データ転送終了サービス  これは,データ転送の完了を指示するために送信側が使用する(24.4 参照)。

(e)

転送終了サービス  これは,データ転送が完了したことを確認するために起動側が使用する(24.5 

照)

(f)

データ転送取消しサービス  これは,データ転送アクティビティを取り消すために送信側又は受信側

が使用する(24.6 参照)

7.9

回復  回復には一つの関連するサービスがある。このサービスは,内部ファイルサービスインタフ

ェースだけで行える。

(a)

動作有効期間回復サービス  これは,オープン動作有効期間での失敗の後にオープン動作有効期間を

再び生成するために起動側が使用する。オープン動作有効期間外で発生した誤りは,このサービスで

は回復できない(19.1 参照)

備考  並行処理制御は,回復が試みられる間,又は他の ASE でそのように指定されたとき有効とする。

さもなければ,パラメタ誤りで並行処理制御を解除する。

7.10

チェックポイント及び再開  チェックポイント,再開及び回復には,二つの関連するサービスがあ

る。これらのサービスは,内部ファイルサービスインタフェースだけで行える。

(a)

チェックポイントサービス  これは,データの送信者が以後の回復又は再開のためにデータの流れに

印を付けるために使用する(25.1 参照)

(b)

データ転送再開サービス  これは,進行中の転送を中断し,転送を再開する点について折衝するため

にデータの送信者又は受信者が使用する(25.2 参照)

8.

機能単位及びサービスクラス  機能単位及びファイルサービスクラスは,次の目的のため,この規格

の規定に関連したサービスの論理的グループとする。

(a)  FTAM

動作有効期間確立中のファイルサービス利用者の要求についての折衝

(b)

他の規格による参照

備考  ファイルに適用される制約集合は,8.1 及び 8.2 に示す機能を制限する。

8.1

機能単位  各機能単位のサービスを,表 及び表 に示す。

8.1.1

カーネル機能単位  カーネル機能単位は,FTAM 及びファイル選択動作有効期間の確立及び解放の

ための基本ファイルサービスを支援する。

8.1.2

読出し機能単位  読出し機能単位は,ファイルオープン動作有効期間の確立,及び応答側から起動

側へのデータ転送を支援する。

8.1.3

書込み機能単位  書込み機能単位は,ファイルオープン動作有効期間の確立,及び起動側から応答

側へのデータ転送を支援する。

8.1.4

ファイルアクセス機能単位  ファイルアクセス機能単位によって,ファイルアクセス構造における

FADU

のファイルアクセスのための位置付けが可能となり,FADU をファイルアクセス構造で操作するこ

とができる。

8.1.5

限定ファイル管理機能単位  限定ファイル管理機能単位は,ファイルの生成及び削除のためのファ

イル管理並びにファイル属性の問合せのためのファイル管理を支援する。


8

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

8.1.6

拡張ファイル管理機能単位  拡張ファイル管理機能単位は,限定ファイル管理機能単位の機能を拡

張し,ファイル属性の変更を可能にする。

8.1.7

グループ化機能単位  グループ化機能単位によって,幾つかの独立したプリミティブを手順簡略化

のためにグループ化し,複数の動作有効期間を 1 回の交換で確立することができる。

8.1.8

FADU

ロック機能単位  FADU ロック機能単位は,ファイルを単位とする並行処理制御に加えて

FADU

を単位とする並行処理制御ロックの実施ができる。

8.1.9

回復機能単位  回復機能単位によって,起動側は何らかの失敗によって破壊されたオープン動作有

効期間を再び生成することができる。回復は,同一アソシエーション又は異なるアソシエーションにおい

て即時実行するか据置き実行する。

8.1.10

データ転送再開機能単位  データ転送再開機能単位によって,データ転送を中断し,現在の転送に

おける折衝した地点で直ちに再開することができる。

8.1.11 

サービスクラスと機能単位  各サービスクラス,つまり 8.2 で定義した転送,アクセス,管理,転

送・管理及び無制約において,どの機能単位が必す(須)であるか,任意選択であるかを

表 に示す。回

復機能単位及びデータ転送再開機能単位は,外部ファイルサービスに対して明示的ではない。

表 で回復

機能単位及びデータ転送再開機能単位が任意選択と示されている場合,その機能単位が任意選択となるの

は,内部ファイルサービス (IFS) とする。外部ファイルサービス (EFS) と内部ファイルサービス (IFS) は,

6.2

で定義する。

表 1  外部ファイルサービスのサービスと機能単位

機能単位

サービス

サービスクラス

参照

T  A M

TM U

U1

カーネル FTAM 動作有効期間確立

M

M

M

M

M

14.1

FTAM

動作有効期間終了(通常)

14.2

FTAM

動作有効期間終了(緊急)

14.3

ファイル選択

15.1

ファイル解放

15.2

U2

読出し

大量データ読出し *

M

*

O

24.1

データ単位転送

24.3

データ転送終了

24.4

転送終了

24.5

データ転送取消し

24.6

ファイルオープン

17.1

ファイルクローズ

17.2

U3

書込み

大量データ書込み *

M

*

O

24.2

データ単位転送

24.3

データ転送終了

24.4

転送終了

24.5

データ転送取消し

24.6

ファイルオープン

17.1

ファイルクローズ

17.2

U4

ファイル FADU 位置付け

M

O

20.2

アクセス FADU 消去(U2 又は U3 が必要)

20.3

U5

限定ファイル管理

ファイル生成 O

O

M

M

O

15.3

ファイル削除

15.4

属性読出し

16.1

U6

拡張ファイル管理

属性変更(U5 が必要)

O O O O O 16.2


9

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

機能単位

サービス

サービスクラス

参照

T  A M

TM U

U7

グループ化

グループ化開始

M

O

M

M

O

18.1

グループ化終了

18.2

U8 FADU

ロック FADU ロック

 O    O

(U2 又は U3)及び U4 が必要

表 2  内部ファイルサービスのサービスと機能単位

機能単位

サービス

サービスクラス

参照

T

A

M

TM

U

U9

回復

動作有効期間回復 O

O

O

O

19.1

チェックポイント

25.1

データ転送取消し

24.6

(回復可能誤りの場合)

U10

データ転送再開

データ転送再開 O

O

O

O

25.2

チェックポイント

25.1

データ転送取消し

24.6

(回復可能誤りの場合)

備考  サービスクラスの略語

T

= ファイル転送クラス

A

= ファイルアクセスクラス

M

= ファイル管理クラス

TM

= ファイル転送・管理クラス

U

= 無制約クラス

サービスクラスの欄の略語

M

= 必す(須)

O

= 任意選択

*

= 機能単位 U2 又は U3 の少なくとも一方が必す(須)

空白= 許可されない

8.2

サービスクラス  次の五つのサービスクラスを,機能単位の組合せで規定する。

(a)

ファイル転送クラス(8.2.1 参照)

(b)

ファイルアクセスクラス(8.2.2 参照)

(c)

ファイル管理クラス(8.2.3 参照)

(d)

ファイル転送・管理クラス(8.2.4 参照)

(e)

無制約クラス(8.2.5 参照)

8.2.1

ファイル転送クラス  ファイル転送クラスの構成は,次のとおりとする。

(a)

カーネル機能単位

(b)

グループ化機能単位

(c)

読出し又は書込み機能単位の一方又は両方

(d)

任意選択として,限定ファイル管理機能単位

(e)

任意選択として,拡張ファイル管理機能単位(ただし,限定ファイル管理機能単位が存在する場合だ

けとする。

(f)

任意選択として,回復機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

(g)

任意選択として,データ転送再開機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

ファイル転送サービスクラスにおいて,応用アソシエーションでの FTAM 事象の順序が次のようになる

ようにサービスの使用を制限する。

(1)

ファイルオープン動作有効期間を確立する単一のグループ化順序  この順序の構成は,次のとおりと

する。


10

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-SELECT プリミティブ又は F-CREATE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ

−  一つの F-OPEN プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

(2)

読出し転送又は書込み転送のための単一の大量データ転送手順  F-OPEN プリミティブでの処理モー

ドパラメタは,制約集合における定義として読出し又は有効な書込み動作のいずれかを設定するが,

両方は設定しない。

(3)

ファイルオープン及び選択動作有効期間を解放する単一のグループ化順序  この順序の構成は,次の

とおりとする。

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-CLOSE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ

−  一つの F-DESELECT プリミティブ又は F-DELETE プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

しきい値パラメタは,F-BEGIN-GROUP と F-END-GROUP との間のプリミティブ数に等しく設定する。

しきい値パラメタは,18.で定義する。

備考  これらの順序で任意選択となっている各プリミティブは,FTAM 動作有効期間確立中に対応す

る機能単位が折衝されている場合にだけ使用する。

8.2.2

ファイルアクセスクラス  ファイルアクセスクラスの構成は,次のとおりとする。

(a)

カーネル機能単位

(b)

読出し機能単位及び書込み機能単位の両方

(c)

ファイルアクセス機能単位

(d)

任意選択として,グループ化機能単位。グループ化機能単位についての折衝を行う場合,その使用は,

起動側には任意選択とするが,応答側にとっては,その受入れは必す(須)とする。

(e)

任意選択として,限定ファイル管理機能単位

(f)

任意選択として,拡張ファイル管理機能単位(ただし,限定ファイル管理機能単位が存在する場合だ

けとする。

(g)

任意選択として,FADU ロック機能単位

(h)

任意選択として,回復機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

(i)

任意選択として,データ転送再開機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

備考1.  ファイル転送クラスに適用されるしきい値パラメタが F-BEGIN-GROUP と F-END-GROUP と

の間のプリミティブ数に等しくなければならないという制約は,ファイルアクセスクラスに

は適用しない。

2.

8.2.1

で規定したグループ化と事象順序に対する制約は,ファイルアクセスサービスクラスに

は適用しない。

8.2.3

ファイル管理クラス  ファイル管理クラスの構成は,次のとおりとする。

(a)

カーネル機能単位


11

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

(b)

限定ファイル管理機能単位

(c)

任意選択として,拡張ファイル管理機能単位

(d)

グループ化機能単位

ファイル管理サービスクラスにおいて,応用アソシエーションで 0 個以上の FTAM 事象の順序が次のよ

うになるように,サービスの使用を制限する。

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-SELECT プリミティブ又は F-CREATE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ

−  一つの F-DESELECT プリミティブ又は F-DELETE プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

18.

で定義するしきい値パラメタは,F-BEGIN-GROUP と F-END-GROUP との間のプリミティブ数に等し

く設定する。

8.2.4

ファイル転送・管理クラス  ファイル転送・管理クラスの構成は,次のとおりとする。

(a)

カーネル機能単位

(b)

グループ化機能単位

(c)

読出し機能単位又は書込み機能単位の方又は両方

(d)

限定ファイル管理機能単位

(e)

任意選択として,拡張ファイル管理機能単位

(f)

任意選択として,回復機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

(g)

任意選択として,データ転送再開機能単位(ただし,内部ファイルサービスの場合だけとする。

ファイル転送・管理サービスクラスにおいて,応用アソシエーションでの FTAM 事象の繰返し順序が次

のようになるように,サビスの使用を制限する。

(1)

ファイルオープン動作有効期間を確立するための単一のグループ化順序  この順序の構成は,次のと

おりとする。

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-SELECT プリミティブ又は F-CREATE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ

−  一つの F-OPEN プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

(2)

読出し転送又は書込み転送のための単一の大量データ転送順序  F-OPEN プリミティブでの処理モー

ドパラメタは,

制約集合における定義として,読出し又は有効な書込み動作のいずれかを設定するが,

両方は設定しない。

(3)

ファイルオープン及び選択動作有効期間を解放するための単一のグループ化順序  この順序の構成

は,次のとおりとする。

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-CLOSE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ


12

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

−  一つの F-DESELECT プリミティブ又は F-DELETE プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

(4)

ファイル管理を行うための単一のグループ化順序  この順序の構成は,次のとおりとする。

−  一つの F-BEGIN-GROUP プリミティブ

−  一つの F-SELECT プリミティブ又は F-CREATE プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-READ-ATTRIB プリミティブ

−  任意選択として,一つの F-CHANGE-ATTRIB プリミティブ

−  一つの F-DESELECT プリミティブ又は F-DELETE プリミティブ

−  一つの F-END-GROUP プリミティブ

18.

で定義したしきい値パラメタは,F-BEGIN-GROUP と F-END-GROUP との間のプリミティブ数に等し

く設定する。

備考  機能単位におけるプリミティブは,FTAM 動作有効期間が確立されている間で,対応する機能

単位についての折衝が行われている場合にだけ使用する。

8.2.5

無制約クラス  無制約クラスの構成は,次のとおりとする。

(a)

カーネル機能単位

(b)

任意選択として,他の機能単位

備考1.  しきい値パラメタの制約は,無制約クラスには適用しない。

2.

無制約クラスは,規格として定めのない応用の規定のためのものとする。この規格群では,

このクラスには制約を加えない。

8.3

応用エンティティの役割  応用エンティティは,FTAM 動作有効期間中は同じ役割(起動側又は応

答側)をもつものとする。この役割を,各々の利用可能な機能単位に適用する。

9.

ファイルサービスの水準  次の二つのファイルサービス水準は,6.2 による。

(a)

外部ファイルサービス (EFS)   利用者は FTAM サービス品質要求を指定するが,誤り回復に対して

は意識しなくてよい。

(b)

内部ファイルサービス (IFS)   誤り回復プロトコル機械に提供するサービスであり,誤り回復及びチ

ェックポイント機構を制御するプリミティブを含む。

外部ファイルサービス及び内部ファイルサービスにおいてサービスを提供する機能単位を

表 に定義す

る。

外部ファイルサービスは,JIS X 5724 で定義する省略可能な誤り回復プロトコル及び基本プロトコルを

用いる。

内部ファイルサービスは,基本プロトコルを用いる。

表 3  ファイルサービスの機能単位

外部ファイルサービス 内部ファイルサービス

カーネル

カーネル

読出し

読出し

書込み

書込み

ファイルアクセス

ファイルアクセス

限定ファイル管理

限定ファイル管理

拡張ファイル管理

拡張ファイル管理

グループ化

グループ化


13

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

外部ファイルサービス 内部ファイルサービス

FADU

ロック FADU ロック

回復

データ転送再開

外部ファイルサービスにおいて指定された機能単位を選択することは,内部ファイルサービスにおいて

も同じ機能単位を選択することを意味する。内部ファイルサービスでは,回復機能単位及びデータ転送再

開機能単位は任意選択とする。回復機能単位及びデータ転送再開機能単位のプリミティブは,外部ファイ

ルサービス利用者は利用できない。

10.

サービスクラス,FTAM サービス品質及び機能単位の折衝  F-INITIALIZE の交換時に,サービスクラ

ス及び FTAM サービス品質について,各々独立に折衝する。それらの折衝は,アソシエーションにおける

有効な機能単位の最終選択と関係がある。

カーネル機能単位は,常に有効であり,折衝項目に含まない。

読出し,書込み,ファイルアクセス,限定ファイル管理,拡張ファイル管理,グループ化,FADU ロッ

クなどの機能単位の有効性は,折衝されたサービスクラスによる制約が付く(

表 及び表 参照)。

データ転送再開機能単位及び回復機能単位の片方又は両方を使用するか否かは,ファイルサービス利用

者間によって折衝された下層のサービス及び FTAM サービス品質に基づいて決定する。

10.1

サービスクラス  起動側は,F-INITIALIZE 要求プリミティブのサービスクラスパラメタに要求する

サービスクラスを指定する。有効な組合せを

表 に示す。各々の組合せは,無制約クラスを含む。

表 4  サービスクラスの組合せ

略語

サービスクラス能力

T

転送クラス

M

管理クラス

A

アクセスクラス

T, A

転送クラス又はアクセスクラス

T, M, TM

転送クラス,管理クラス又は転送・管理クラス

A, T, M, TM

アクセスクラス,転送クラス,管理クラス又は転送・管理クラス

折衝の間に,サービス提供者は,提供できないサービスを取り除き,F-INITIALIZE 指示で応答側に残っ

たクラスを通知する。

応答側は,サービスクラスリストから提供できないクラスをすべて取り除き,残ったクラスから提供可

能な最上位のサービスクラスを選択する。F-INITIALIZE 応答プリミティブのサービスクラスパラメタに,

このサービスクラスを返却する。転送クラスと管理クラスの両方が必要なときは,転送・管理クラスとす

る。

サービスクラスの順序を,上位から下位の順に,アクセス,転送・管理,転送,管理,無制約と定義す

る。

同意されたサービスクラスは,F-INITIALIZE 確認プリミティブで起動側に通知する。このサービスクラ

スの折衝によって,唯一のサービスクラスを決定する。

表 に折衝の結果を示す。

各々のサービスクラスの機能単位制約を

表 及び表 に示す。機能単位折衝は,10.3 による。


14

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

表 5  サービスクラスの折衝

起動側能力

応答側能力

T  M  A

T, A

T, M, TM

A, T, M, TM

T T

−  −

T T

T

M

− M −

− M

M

A

−  −

A

A

− A

T, A

T

A

A

T

A

T, M, TM

T  M

T TM  TM

A, T, M, TM

T  M  A

A

TM

A

備考  表 の記号は,表 で定義したものである。記号“−”は,次の二つ

の意味のいずれかとする。

(a) 

起動側と応答側の能力の両方に無制約サービスクラスが含まれて
いる場合,無制約サービスとする。

(b) 

いずれか一方又は両方に無制約サービスクラスの能力がない場合,

応答側は,FTAM 動作有効期間の確立動作の失敗を示す状態結果パ
ラメタ及び任意選択として適当な診断値を設定することによって
拒否する。

10.2  FTAM

サービス品質  起動側は,F-INITIALIZE 要求プリミティブで,その応用が許容できる誤りク

ラスを示す FTAM サービス品質を指定する。

ファイルサービス利用者が要求した FTAM サービス品質,局所的知識及びサービス提供者が誤り回復又

は再開のいずれを提供できるかなどの条件によって,サービス提供者は,回復機能単位及びデータ転送再

開機能単位の片方又は両方を機能単位に追加する。サービス提供者は応答側に対し,F-INITIALIZE 指示プ

リミティブの FTAM サービス品質パラメタ上にファイルサービス利用者から要求された値,又はその値を

減らした値を指定する。

応答側ファイルプロトコル機械は,要求された FTAM サービス品質,ローカルシステム内の情報及び能

力を用いて要求された FTAM サービス品質が提供可能か否かを判断する。応答側は,要求された FTAM サ

ービス品質を提供可能な場合,パラメタを変更しないで返却する。応答側ファイルプロトコル機械は,要

求された FTAM サービス品質を提供できない場合,回復機能単位及び/又はデータ転送再開機能単位を機

能単位パラメタの集合から取り除く。

応答側は,要求された FTAM サービス品質を提供できない場合,F-INITIALIZE 応答プリミティブに提

供可能な値を設定し,起動側サービス提供者に返却する。決定された機能単位で要求された能力を提供で

きない場合,起動側サービス提供者は,FTAM サービス品質値を減少する。FTAM サービス品質の最終値

は,F-INITIALIZE 確認プリミティブでファイルサービス利用者に伝える。このパラメタの折衝は,FTAM

動作有効期間の確立を妨げるものではない。サービス品質がファイルサービス利用者に受け入れられるも

のよりも低い場合,ファイルサービス利用者は,F-TERMINATE 要求プリミティブを発行することによっ

て,動作有効期間を終了する。


15

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

10.3

機能単位  起動側は,F-INITIALIZE 要求プリミティブにおいて,機能単位項目に関する要求を指定

する。指定された完全リストは,サービスクラスパラメタで提案されたサービスクラスに含まれるカーネ

ルを除くすべての必す(須)機能単位に任意選択機能単位を付加したものとする。サービス提供者だけが

回復機能単位及びデータ転送再開機能単位を追加できる。サービス提供者は,この集合から,サービス提

供者が提供できない機能単位を削除し,

残りの集合を F-INITIALIZE 指示プリミティブで応答側に伝える。

応答側は,応答側が提供できない機能単位をこの集合から削除し,残りの集合を F-INITIALIZE 応答プリ

ミティブでサービス提供者に伝える。サービス提供者は,同じ集合を F-INITIALIZE 確認プリミティブで

起動側に伝える。この折衝された機能単位の集合が,確立された FTAM 動作有効期間で使用可能となる。

第   ファイルサービスプリミティブの定義 

11.

ファイルサービスプリミティブ  ファイルサービスを構成するそれぞれのサービスは,一連のファイ

ルサービスプリミティブを起動することによって行う。

表 に,各サービスについて,次の項目を示す。

(a)

サービスに関連するプリミティブ

(b)

プリミティブに関連するパラメタ

(c)

要求プリミティブの送信が許可されるファイルサービス利用者

表 においては,内部サービスだけで見えるパラメタ及びプリミティブは,大括弧でくくってある。

プリミティブの意味及びそのパラメタについては,13.20.による。

大量データ転送サービスのプリミティブについては,21.に記述し,23.25.で規定する。

表 6  ファイルサービスプリミティブ

プリミティブ

確認型サービスの有無

要求元

パラメタ

F-INITIALIZE

あり

起動側

状態結果

動作結果

着呼側応用名称

発呼側応用名称

応答側応用名称

着呼側プレゼンテーションアドレス

発呼側プレゼンテーションアドレス

応答側プレゼンテーションアドレス

プレゼンテーションコンテキスト管理

応用コンテキスト名

サービスクラス

機能単位

属性グループ

共用 ASE 情報

FTAM QOS

通信 QOS

コンテンツ型リスト

起動側識別

課金先

ファイルストアパスワード

診断

[チェックポイントウィンドウ]


16

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

プリミティブ

確認型サービスの有無

要求元

パラメタ

F-TERMINATE

あり

起動側

共用 ASE 情報

課金値

F-U-ABORT

なし

起動側又は応答側

動作結果

診断

F-P-ABORT

なし

提供者

動作結果

診断

F-SELECT

あり

起動側

状態結果

動作結果

属性

要求アクセス

アクセスパスワード

並行処理制御

共用 ASE 情報

課金先

診断

F-DESELECT

あり

起動側

動作結果

課金先

共用 ASE 情報

診断

F-CREATE

あり

起動側

状態結果

動作結果

上書き

初期属性

生成パスワード

要求アクセス

並行処理制御

共用 ASE 情報

課金先

診断

F-DELETE

あり

起動側

動作結果

共用 ASE 情報

課金値

診断

F-READ-ATTRIB

あり

起動側

動作結果

属性名

属性

診断

F-CHANGE-ATTRIB

あり

起動側

動作結果

属性

診断

F-OPEN

あり

起動側

状態結果

動作結果

処理モード

コンテンツ型

並行処理制御

共用 ASE 情報

FADU

ロック可否

診断

[アクティビティ識別子]

[回復モード]


17

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

プリミティブ

確認型サービスの有無

要求元

パラメタ

F-CLOSE

あり

起動側

動作結果

共用 ASE 情報

診断

F-BEGIN-GROUP

あり

起動側

しきい値

F-END-GROUP

あり

起動側

[F-RECOVER]

あり

起動側

[状態結果

動作結果

アクティビティ識別子

大量転送番号

要求アクセス

アクセスパスワード

コンテンツ型

回復ポイント

診断]

F-LOCATE

あり

起動側

動作結果

FADU

識別

FADU

ロック

診断

F-ERASE

あり

起動側

動作結果

FADU

識別

診断

12.

プリミティブの順序  ここでは,14.20.で定義するプリミティブを使用する EFS に許可される順序

に関する制約を定義する。サービスにおける個々のプリミティブは,プリミティブ定義の部分に示した順

序だけを使用可能とする。外部ファイルサービスにおいては,F-RECOVER,F-RESTART 及び F-CHECK

のサービスプリミティブは使用しない。

12.1

正常順序  ファイルサービス使用の通常の過程を,各応用エンティティ別に図 の状態遷移図に示

す。完全な状態遷移図は,

附属書 に示す。


18

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 3  成功したアクティビティの簡易状態遷移図(附属書 参照)

12.2

プリミティブ発行に対する制約  プリミティブは,表 710 に示す制約に従う順序で発行すること

とする。プリミティブの順序は,個々のサービスにおいて定義する。個々のプリミティブの順序は,次に

示すグループ化順序を作ることができる。

これらの順序は,

附属書 で定義する記法を使用して表現する。

(a)  F-BEGIN-GROUP (F-SELECT F-CREATE) [F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB] F-OPEN F-END-GROUP

(b)  F-BEGIN-GROUP F-CLOSE  [F-READ-ATTRIB] [F-CHANGE-ATTRIB]

(F-DESELECT F-DELETE) F-END-GROUP

(c)  F-BEGIN-GROUP (F-SELECT F-CREATE) [F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB] (F-DESELECT F-DELETE) F-END-GROUP

(d)  F-BEGIN-GROUP (F-SELECT F-CREATE) [F-READ-ATTRIB]

 [F-CHANGE-ATTRIB]

F-END-GROUP

(e) F-BEGIN-GROUP

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]

(F-DESELECT F-DELETE) F-END-GROUP

備考1.  ファイル転送,ファイル管理及びファイル転送・管理クラスでは,上記の順序すべてを使用

できない(8.2.18.2.3及び8.2.4参照)

。ファイル転送クラスでは,(a)及び(b)の順序だけを有

効とする。しきい値パラメタは,順序全体として成功又は失敗するように,グループ開始プ

リミティブからグループ終了プリミティブの間のプリミティブ数を設定する。ファイル管理

クラスにおいては,順序(c)だけを有効とする(8.2.3参照)

。ファイル転送・管理クラスでは,

(a)

(b)及び(c)の順序だけを有効とする。


19

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

2.

上のもの以外にも,ファイルサービス利用者又はファイルサービス提供者に対し各種手順を

呼び出すのに制約を設ける。例えば,データ送信の流れ制御をするための制約,ファイルサ

ービス提供者からの F-P-ABORT 指示を受信しなければならないというファイル利用者への

制約などがある。

12.3

記法  表 710 の項目には,12.3.1 及び 12.3.2 の記法を適用する。

12.3.1

表 及び表 の記法  表 及び表 では,“可”という項目は,その列のサービスプリミティブを

次に使用できることを意味する。

“ファイル動作有効期間開始”の列は,

表 及び表 10 の入口を示す。“フ

ァイル選択動作有効期間終了”の行は,

表 及び表 10 からの出口を示し,“ファイル選択動作有効期間内”

の行は,

表 及び表 10 の他の項目を示す。

12.3.2

表 及び表 10 の記法  表 及び表 10 では,項目は順序に必要な機能単位を示す。項目は,次のと

おりとする。

Kernel

カーネル機能単位

Grouping

グループ化機能単位

Lmgt

限定ファイル管理機能単位

Emgt

拡張ファイル管理機能単位

Recover

回復機能単位

Access

ファイルアクセス機能単位

G-Lmgt

グループ化・限定管理機能単位

G-Emgt

グループ化・拡張管理機能単位

Lmgt-Rec

限定ファイル管理・回復機能単位

Rec-Acc

回復・ファイルアクセス機能単位

G-Rec

グループ化・回復機能単位

G-Acc

グループ化・ファイルアクセス機能単位

“ファイル選択動作有効期間開始”の行は,

表 及び表 への入口を示し,“ファイル選択動作有効期間

終了”の列は,

表 及び表 からの復帰を示す。“大量データ転送”の列及び行は,21.25.で定義する大

量データ転送の使用を示す。

表 710 では,状態結果パラメタを次のとおり規定する。

(

+ve)  肯定応答又は確認。プリミティブは,動作の成功を示す状態結果に遷移する。 

(

−ve)  否定応答又は確認。プリミティブは,動作の失敗を示す状態結果又は動作有効期間の確立動作

に遷移する。 

表 7  FTAM 動作有効期間確立のためのサービスプリミティブの順序

起動側

次に発行可能なサービスプリミティブ

前のファイルサービス事象

F-INITIALIZE

要求 F-TERMINATE 要求

F-U-ABORT

要求  フ ァ イ ル 選 択 動 作

有効期間開始

アイドル

F-INITIALIZE

要求

F-INITIALIZE

確認  (+ve)

F-INITIALIZE

確認  (−ve)

F-TERMINATE

要求

F-TERMINATE

確認


20

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

次に発行可能なサービスプリミティブ

前のファイルサービス事象

F-INITIALIZE

要求 F-TERMINATE 要求

F-U-ABORT

要求  フ ァ イ ル 選 択 動 作

有効期間開始

F-U-ABORT

要求

F-U-ABORT

指示

F-P-ABORT

指示

ファイル選択動作有効期間内

ファイル選択動作有効期間終了

表 8  FTAM 動作有効期間確立のためのサービスプリミティブの順序

応答側

次に発行可能なサービスプリミティブ

前のファイルサービス事象

F-INITIALIZE

応答 F-TERMINATE 応答

F-U-ABORT

要求  フ ァ イ ル 選 択 動 作

有効期間開始

アイドル

F-INITIALIZE

指示

F-INITIALIZE

応答  (+ve)

F-INITIALIZE

応答  (−ve)

 

F-TERMINATE

指示 

F-TERMINATE

応答 

F-U-ABORT

要求

F-U-ABORT

指示

F-P-ABORT

指示

ファイル選択動作有効期間内

ファイル選択動作有効期間終了


21

X 5723-

199

1 (ISO

 85
71-3 :

 19
88)

表 9  ファイルサービス動作有効期間のためのサービスプリミティブの順序

起動側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

F-SELECT

要求

F-DESEL-E

CT

要求

F-CREATE

要求

F-DELETE

要求

F-READ-

ATTRIB

要求

F-CHANGE-

ATTRIB

要求

F-OPEN

要求

F-CLOSE

要求

F-BEGIN-

GROUP

要求

F-END-G

ROUP

F-RECOV-

ER

要求

大量デー

タ転送

F-LOCA-

TE

要求

F-ERASE

要求

ファイル

選択レシ

ーム終了

ファイル選択動作有効期間開始

Kernel

Lmgt

 

Grouping

Recover

 

Kernel

F-SELECT

要求

Grouping

 G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

Grouping

F-SELECT

確認  (+ve)

  Kernel

Lmgt Lmgt Emgt

Kernel

Grouping

F-SELECT

確認

(-ve)  Kernel

Lmgt

 

Grouping

Recover

 

Kernal

F-DESELECT

要求

Grouping

F-DESELECT

確認

Kernel

Lmgt

 

Grouping

Recover

 

Kernal

F-CREATE

要求

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

G-Lmgt

     

F-CREATE

確認  (+ve)

Lmgt

Lmgt

Lmgt

Emgt

Lmgt

G-Lmgt

   

F-CREATE

確認

(-ve)

Lmgt  Lmgt

G-Lmgt

Lmgt-Rec

m

F-DELETE

要求

- m t

F-DELETE

確認

Lmgt  Lmgt

G-Lmgt

Lmgt-Rec

m

F-READ-ATTRIB

要求

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

G-Lmgt

G-Lmgt

  

F-READ-ATTRIB

確認

Lmgt

Lmgt

Lmgt

Emgt

Lmgt

G-Lmgt

   

F-CHANGE-ATTRIB

要求

G-Emgt

G-Emgt

G-Emgt

G-Emgt

  

F-CHANGE-ATTRIB

確認   Emgt  Emgt

Emgt

Emgt

Emgt

G-Emgt

   

F-OPEN

要求

Grouping

F-OPEN

確認  (+ve)

    

Kernel

Grouping

Kernel

Access

Access

F-OPEN

確認

(-ve)

  Kernel

Lmgt Lmgt Emgt

Kernel

Grouping

F-CLOSE

要求

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

      

F-CLOSE

確認

  Kernel

Lmgt Lmgt Emgt

Kernel

Grouping

F-BEGIN-GROUP

要求 Grouping

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

Grouping

F-BEGIN-GROUP

確認

F-END-GROUP

要求

F-END-GROUP

確認 Grouping

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

Grouping Grouping Grouping

 G-Rec

Grouping

Access

Access

Grouping

F-RECOVER

要求

F-RECOVER

確認  (+ve)     

Recover

G-Rec

Recover Rec-Acc

Rec-Acc

F-RECOVER

確認

(-ve) Recover

 Lmgt

G-Rec

Recover

 

Recover


22

X 5723-

199

1

 (ISO

 85
71-3 :

 19
88)

起動側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

F-SELECT

要求

F-DESEL-E

CT

要求

F-CREATE

要求

F-DELETE

要求

F-READ-

ATTRIB

要求

F-CHANGE-

ATTRIB

要求

F-OPEN

要求

F-CLOSE

要求

F-BEGIN-

GROUP

要求

F-END-G

ROUP

F-RECOV-

ER

要求

大量デー

タ転送

F-LOCA-

TE

要求

F-ERASE

要求

ファイル

選択レシ

ーム終了

バルクデータ転送

K r

l

Grouping

Kernel

Access

Access

F-LOCATE

要求

F-LOCATE

確認

    

Access

G-Acc

Access

Access

Access

F-ERASE

要求

F-ERASE

確認

    

Access

G-Acc

Access

Access

Access

表 10  ファイルサービス動作有効期間のためのサービスプリミティブの順序

応答側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

F-SELECT

応答

F-DESEL-E

CT

応答

F-CREATE

応答

F-DELETE

応答

F-READ-

ATTRIB

応答

F-CHANGE

-ATTRIB

応答

F-OPEN

応答

F-CLOSE

応答

F-BEGIN-

GROUP

応答

F-END-G

ROUP

F-RECO-

VER

応答

大 量 デ

ー タ 転

F-LOC-

ATE

応答

F-ERA

SE

応答

ファイル選

択動作有効

期間終了

ファイル選択動作有効期間開始

K n

F-SELECT

指示

K n

F-SELECT

応答  (+ve)

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

Gruoping

F-SELECT

応答

(-ve)

    

Grouping

K n

F-DESELECT

指示

e n l

F-DESELECT

応答

Grouping

K n

F-CREATE

指示

m

F-CREATE

応答  (+ve)

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

G-Lmgt

 

F-CREATE

応答

(-ve)

    

G-Lmgt

Lmgt

F-DELETE

指示

m

F-DELETE

応答

    

G-Lmgt

Lmgt

F-READ-ATTRIB

指示

m

F-READ-ATTRIB

応答

 G-Lmgt

 G-Lmgt

 G-Emgt

G-Lmgt

G-Lmgt

F-CHANGE-ATTRIB

指示

m

F-CHANGE-ATTRIB

応答

 G-Emgt

 G-Emgt

 G-Emgt

G-Lmgt

F-OPEN

指示

K r

l

F-OPEN

応答  (+v

Grouping


23

X 5723-

199

1 (ISO

 85
71-3 :

 19
88)

応答側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

F-SELECT

応答

F-DESEL-E

CT

応答

F-CREATE

応答

F-DELETE

応答

F-READ-

ATTRIB

応答

F-CHANGE

-ATTRIB

応答

F-OPEN

応答

F-CLOSE

応答

F-BEGIN-

GROUP

応答

F-END-G

ROUP

F-RECO-

VER

応答

大 量 デ

ー タ 転

F-LOC-

ATE

応答

F-ERA

SE

応答

ファイル選

択動作有効

期間終了

F-OPEN

応答

(-ve)

    

Grouping

F-CLOSE

指示

K r

l

F-CLOSE

応答

Grouping

G-Lmgt

G-Lmgt

G-Emgt

   

F-BEGIN-GROUP

指示

Grouping

G-Lmgt

       

F-BEGIN-GROUP

応答  Grouping  G-Lmgt

 G-Lmgt

G-Emgt

Gruoping

F-END-GROUP

指示

Grouping

F-END-GROUP

応答

               

Grouping

F-RECOVER

指示

R o

r

F-RECOVER

応答  (+v

F-RECOVER

応答

(-ve)

               

Recover

大量データ転送

F-LOCATE

指示

A c s

F-LOCATE

応答

F-ERASE

指示

A c s

F-ERASE

応答


24 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

12.4

確認型サービス  すべての確認型サービスについて,交換に成功した事象の順序を図 に示す。こ

こで,F-XXX は,サービス要素の名前を示す。

新しい動作有効期間を確立する要求(F-INITIALIZE,F-SELECT,F-CREATE 又は F-OPEN)は,失敗を

示す状態結果パラメタを伴う応答によって拒否してもよい(13.1 参照)

図 4  確認型サービス

13.

共通ファイルサービスパラメタ  複数のプリミティブで用いるファイルサービスパラメタをここで定

義し,プリミティブ定義で参照する。一つのプリミティブだけで用いるパラメタは,関連するプリミティ

ブの項で定義する。

附属書 に,プリミティブとプリミティブが変更する属性との関係を示す。

13.1

状態結果  状態結果パラメタは,サービス状態機械に関する情報を示す。このパラメタは,要求プ

リミティブ及び指示プリミティブで必要とした動作有効期間の変更に失敗した場合にサービスの応答プリ

ミティブ及び確認プリミティブにおいて返却する。状態結果パラメタは,状態変更を伴わないプリミティ

ブ,及び状態変化が強制的に行われ失敗のないプリミティブには存在しない(例えば F-DESELECT)

。状

態結果の値は,

“成功”又は“失敗”とする。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

13.2

動作結果  動作結果パラメタは,診断パラメタ(13.13 参照)で得られる情報を要約した情報を示す。

その値は,最も厳しい診断値以下にはならない。IFS では,動作結果パラメタの有効値は,

“成功”

“一時

的誤り”又は“永久誤り”とする。外部サービスにおいて,データ転送動作有効期間での有効値は“成功”

又は“永久誤り”とする。この規格で使用する“不成功”という用語は,

“一時的誤り”又は“永久誤り”

のいずれかを示す。応答又は確認プリミティブに“失敗”を示す状態結果が含まれている場合,動作結果

に“永久誤り”を設定する。

“成功”の動作結果においても通知誤り型の診断を付与してもよい。このパラ

メタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

13.3

課金先  課金先パラメタは,確立した動作有効期間に伴う料金の課金先を示す。パラメタがとるこ

とができる値の範囲は,現課金先アクティビティ属性で定義した範囲に等しい。動作有効期間が存在する

間,このパラメタは,現課金先アクティビティ属性の設定に使用される。パラメタが存在しない場合には,

アクティビティ属性には値を割り当てず,属性は未設定又は以前の値のいずれかとする。現課金先アクテ

ィビティ属性は,動作有効期間の終了時に元の値に戻す。

13.4

課金値  課金値パラメタは,解放する動作有効期間の確立されている間の料金に関する情報を示す。

パラメタの値は,三つの要素からなるリストとする。三つの各要素は,図形文字列で表される資源識別子,

図形文字列で表される課金単位及び整数で表される課金量とする。課金値パラメタは,課金先パラメタが

動作有効期間開始時に存在した場合だけ,動作有効期間終了時に存在する。課金値の値が 0 である場合に

は,その値を報告しなくてもよい。資源識別子及び課金単位の値は,実装によって異なる。返却された課

金値は,現課金先アクティビティ属性を以前の値に戻すために使用してもよい。


25

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

13.5

属性  属性パラメタは,ファイルに対応するファイル属性名及びファイル属性値のリストを示す。

F-INITIALIZE

は,FTAM 動作有効期間中で使用する属性グループについての折衝を行う。それ以降のプリ

ミティブは,折衝した属性だけを使用する。

起動側が発行した F-SELECT 以外のプリミティブでは,パラメタはファイル属性に割り当てる新しい値

をとる。応答側が発行するプリミティブでは,パラメタはファイル属性の現在値を報告するか,又は有効

な値がないことを示す。

F-SELECT

におけるファイル名属性値は,選択するファイルを識別する。F-CREATE におけるファイル

名属性値は,作成し,選択するファイルを識別する。要求プリミティブ及び指示プリミティブでは,ファ

イル名属性値は要求されたファイルを示し,応答プリミティブ及び確認プリミティブでは,実際に選択し

たファイルを示す。

備考  例えば,要求されたファイル名が総称名又は世代名である場合には,選択した名前が要求した

名前と異なる場合がある。

ファイル属性,属性がとることができる値の範囲及びとることができる動作は,JIS X 5722 で規定する。

附属書 に,各プリミティブが操作できるファイル属性を規定する。このパラメタは,アクティビティ属

性の設定には使用しない。

13.6

要求アクセス  要求アクセスパラメタは,ファイルを選択又は回復するときの基本アクセス方法を

示す。値は,ベクトルとし,選択中に行う動作を示す。ベクトルの要素は,読出し,挿入,置換,拡張,

消去,属性読出し,属性変更及びファイル削除の各動作に対応し,動作が必要であるか否かを示す。要求

プリミティブ及び指示プリミティブでのパラメタ値は,起動側の要求条件を示す。

備考  ファイルが F-SELECT,F-CREATE 又は F-RECOVER によって選択された場合は,要求アクセ

スパラメタは,現利用者が選択動作有効期間全体で必要とする最大の機能を示すために使用す

る。これらのアクセス要求は,アクセスパスワードパラメタ(13.7 参照)と一致するアクセス

制御ファイル属性によって保護することができる。

要求アクセスパラメタは,他の利用者が同じファイルのアクセスを要求した場合の制約を指定する並行

処理制御パラメタによって,更に制限することができる。要求アクセスパラメタは,利用者が行う動作だ

けを含み,ここに含まれていない動作は,その後の選択動作有効期間では使用できない。

属性と動作の関係は JIS X 5722 に定義する。このパラメタは,現アクセス要求アクティビティ属性の設

定に用いる。

13.7

アクセスパスワード  アクセスパスワードパラメタは,要求アクセスパラメタで指定した動作に関

係したパスワードを示す。このパラメタは,機密保護属性グループが折衝されている場合にだけ有効とす

る。パラメタがとることができる値の範囲は,現アクセスパスワードアクティビティ属性に対して定義し

た範囲に等しい。このパラメタは,現アクセスパスワードアクティビティ属性の設定に使用する。

13.8

並行処理制御  並行処理制御パラメタは,同一のファイルに対する他のアクティビティに対して,

ファイル選択又はファイルオープン動作有効期間の関係を示す。このパラメタの値は,ベクトルとし,そ

の要素は,要求アクセスパラメタ要素の各々の動作について(13.6 参照)

,どのアクセスロックを用いるか

を示す。ロックは,利用者が使用可能なアクセスを定義し,他の利用者が同じアクセスを行うことができ

るか否かを定義する。並行処理制御パラメタは,確立する動作有効期間についての要求アクセスを制限す

る。

“共用”及び“排他ロック”は,要求アクセスパラメタによって折衝した動作に対してだけ適用可能と

する。折衝していない動作に対しては,許されるロックは“必要なし”及び“アクセス禁止”だけとする。

使用可能なロックは,次のとおりとする。


26 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

(a)

必要なし  自分は操作を行わない。他者は行うことができる。

(b)

共用  自分は操作を行うことができる。他者も行うことができる。

(c)

排他  自分は操作を行うことができる。他者は行うことができない。

(d)

アクセス禁止  誰も操作を行うことができない。

ロックが適用される動作は,読出し,挿入,置換,拡張,消去,属性読出し,属性変更及びファイル削

除とする。

FADU

ロック可否パラメタによって,FADU ロックが送信されていない場合,ロックはオープン動作有

効期間の範囲とする(17.1.2.7 参照)

FADU

ロックが折衝されている場合,ロックはデータ転送動作有効期間の範囲とする。明示的な FADU

ロックによって上書きされていない所を除いては,オープン動作有効期間内は“必要なし”とする。この

パラメタは,現並行処理制御アクティビティ属性の設定に使用する。

13.9  FADU

ロック  このパラメタは,個々の FADU ロックをオン又はオフにするために使用され,省略

されたときは FADU ロックを変更しない。FADU ロックがオフに変更される,FADU が消去される,又は

ファイルがクローズにされるまでは,FADU ロックの切替えは,選択及び(又は)オープンで同意した値

を“必要なし”から“アクセス禁止”に変更したり,

“共用”から“排他”に変更する。FADU ロックをオ

フにすると,その FADU は読出し及び書込みの両方に対して前の状態となる。

BDT

型動作において FADU ロックがオンであれば,転送する前に FADU ロック動作を行う。FADU ロッ

クがオフであれば,FADU ロックを解除する前に転送する。このパラメタは,アクティビティ属性の設定

には使用しない。

FADU

ロックパラメタは,次の二つが共に満たされている場合に有効とする。

(a) FADU

ロック機能単位が折衝されている。

(b) F-OPEN

要求において FADU ロック可否パラメタが設定されている。

このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

13.10

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,他の ASE 情報を FTAM プリミティブと関連させること

を許す。伝達される情報,すなわち FTAM と他の ASE の間で確立される関連は応用コンテキストによっ

て定義する。この組合せの例を,

附属書 に示す。そこでは,ファイル転送での FTAM と CCR の組合せ

を定義する。

他の規格又は応用コンテキストの登録によって,これ以外の別の組合せを確立することができる。この

パラメタは,アクティビィティ属性の設定には使用しない。

13.11

アクティビティ識別子  アクティビティ識別子パラメタは,内部ファイルサービスで,回復機能単

位が F-INITIALIZE で折衝されている場合にだけ有効となる(14.1.2.12 参照)

。このパラメタは,オープン

動作有効期間で行うファイルアクティビティについての明確な識別子を指定する。起動側エンティティ及

び応答側エンティティの各組のアクティビティに対して,それぞれ別のアクティビティ識別子の値を割り

当てる。この識別子は,誤り後のデータ転送動作有効期間の再確立に使用する。

アクティビティ識別子は,同じアクティビティ識別子をもつオープン動作有効期間の F-CLOSE 確認を

受信した後に再利用することができる。応答側は,F-CLOSE 応答を発信すると,アクティビティ識別子に

ついての情報をすべて破棄する。応答を発信してから確認を受信するまでの間に F-U-ABORT 又は

F-P-ABORT

に続く F-RECOVER は誤りとする。アクティビティ識別子の値は整数とする。このパラメタは,

アクティビティ属性の設定には使用しない。


27

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

13.12

ファイルアクセスデータ単位識別  ファイルアクセスデータ単位識別は,指定されたファイルサー

ビス操作に関係する対象となる FADU を示す。このパラメタは,JIS X 5722 で規定した値をとる。更に,

アクセスコンテキスト FL では,ファイルアクセスデータ単位識別は,指定された FADU の根から要求し

た DU までの相対的な整数の水準番号によって指定する。このパラメタは,現位置アクティビティ属性の

設定に使用する。

備考  制約集合,許可動作ファイル属性(JIS X 5722 参照)及びファイルに適用されるアクセスコン

テキストによって,更に制約が付くことがある。

ファイルアクセスデータ単位識別によって指定される FADU は,実行する操作によって異なる。

(a)

位置付け  FADU 識別は,位置付ける FADU を指定する。

(b)

読出し  FADU 識別は,読み出す FADU を指定する。構造を規定する情報を返すアクセスコンテキス

トの読出し(HA,HN,FA,FL 及び FS)では,返却する節点記述子は完全な節点名を示すが,この

節点名は FADU 識別と必ずしも同じではない。

(c)

挿入,置換及び拡張  挿入,置換又は拡張する節点の位置は使用中の制約集合(JIS X 5722 参照)に

よる動作で定義した方法によって決定する,次のいずれかである。

(1)

構造を規定する情報が転送されていないときは,FADU 識別で指定する(すなわち,データ単位コ

ンテンツだけが転送される。

(2)

構造を規定する情報が転送されているときは,FADU 識別と各 FADU の最初の節点記述子の節点名

で指定する。

構造を規定する情報を要求するアクセスコンテキスト(HA,FA 及び FS)で実行された場合,転

送されたデータの転送 FADU の最初の節点記述子にある節点名は仮想ファイルストアに格納されて

いる節点名と一致しなければならない。そうでない場合,動作は失敗とする。

(d)

消去  FADU 識別は,消去する FADU のアドレスを指定する。

13.13

診断  診断パラメタは,要求した動作の失敗についての詳細情報を示す。診断パラメタは,動作結

果パラメタ(13.2 参照)で指定した情報を詳説する。成功した動作を制約する情報,一時的誤りについて

の補助的詳細情報(IFS 内においてだけ)及び永久誤りについての補助的詳細情報を区別するため,三つ

の型の診断を定義する。診断パラメタがとる値は,

附属書 で規定する。このパラメタは,アクティビテ

ィ属性の設定には使用しない。

14.  FTAM

動作有効期間制御  ここで述べるサービスは,ファイルサービスアソシエーションを特徴付け

る FTAM 動作有効期間を制御する。動作有効期間確立,正常動作有効期間終了及び緊急動作有効期間終了

に関するプリミティブのグループがある。

以下の表には,次の定義を適用する。

必す(須)パラメタは,当該プリミティブのすべてに存在する。

任意選択  任意選択が要求にある場合には,指示にも存在する。パラメタが応答にある場合には,確

認にも存在する。

依存

応答及び確認が依存である場合,そのパラメタが要求及び指示に存在する場合にだけ,応

答及び確認にも存在する。

条件付き  パラメタの可用性が,先行するプリミティブの他のパラメタ又は機能単位の実現成功又は

折衝成功を条件とすることを示す。もし,条件が満たされれば,パラメタの存在は必す(須)

とする。


28 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

14.1  FTAM

動作有効期間確立サービス

14.1.1

機能  FTAM 動作有効期間の確立は,すべてのファイルアクティビティのインスタンスの最初のフ

ェーズとする。F-INITIALIZE 要求プリミティブは,ファイル転送の起動側が発行する。F-INlTIALIZE プ

リミティブは,FTAM 動作有効期間の生成だけに使用し,既存の動作有効期間内では発行できない。

14.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 11 に FTAM 動作有効期間確立に必要なプリミティブ及びパラ

メタの型を示す。

表 11  F-INITIALIZE パラメタ

パラメタ F-INITIALIZE

要求

F-INITIALIZE

指示

F-INITIALIZE

応答

F-INITIALIZE

確認

状態結果

必す(須)

必す(須)

動作結果

必す(須)

必す(須)

着呼側応用名称

必す(須)

必す(須)

(

=)

発呼側応用名称

必す(須)

必す(須)

(

=)

応答側応用名称

必す(須)

必す(須)

(

=)

着呼側プレゼンテーシ
ョンアドレス

必す(須)

必す(須)

発呼側プレゼンテーシ

ョンアドレス

必す(須)

必す(須)

応答側プレゼンテーシ
ョンアドレス

必す(須)

必す(須)

(

=)

プレゼンテーションコ
ンテキスト管理

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

(

=)

応用コンテキスト名

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

サービスクラス

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

(

=)

機能単位

必す(須)

必す(須)

(

=)

必す(須)

必す(須)

(

=)

属性グループ

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

(

=)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

FTAM

サービス品質

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

通信サービス品質

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

(

=)

コンテンツ型リスト

条件付き

条件付き

依存

依存

(

=)

起動側識別

任意選択

任意選択

(

=)

課金先

任意選択

任意選択

(

=)

ファイルストアパスワ
ード

任意選択

任意選択

(

=)

診断

任意選択

任意選択


29

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-INITIALIZE

要求

F-INITIALIZE

指示

F-INITIALIZE

応答

F-INITIALIZE

確認

内部ファイルサービスにおける追加パラメタ

チェックポイントウィ

ンドウ

条件付き

条件付き

(

=)

条件付き

条件付き

(

=)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

14.1.2.1

状態結果  13.1 で定義する状態結果は,FTAM 動作有効期間が確立されたか否かを示す。

14.1.2.2

動作結果  動作結果パラメタについては,13.2 による。

14.1.2.3

着呼側応用名称  着呼側応用名称は,着呼側のファイルストアを識別するための名称とする。値

は応用エンティティ名称とする。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.4

発呼側応用名称  発呼側応用名称は,起動側 FTAM エンティティの名称とする。値は応用エンテ

ィティ名称とする。このパラメタは,現発呼側応用エンティティ名称アクティビティ属性の設定に使用す

る。

14.1.2.5

応答側応用名称  応答側応用名称は,応答側が返却する名称とし,失敗の後のアソシエーション

再確立に使用する。値は応用エンティティ名称とする。このパラメタは,起動側で現応答側応用エンティ

ティ名称アクティビティ属性の設定に使用する。

備考  応用エンティティ名称は,ファイルサービス利用者が一つの情報を FTAM 動作有効期間を越え

て相互に伝えるために用いる。例えば,誤り回復やアクセス制御の場合に用いる。

14.1.2.6

着呼側プレゼンテーションアドレス  着呼側プレゼンテーションアドレスは,発呼側サービス利

用者がアソシエーションを確立する PSAP を識別するために使用するアドレスとする。値は PSAP アドレ

スとする。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.7

発呼側プレゼンテーションアドレス  発呼側プレゼンテーションアドレスは,アソシエーション

の確立元となるアドレスとする。値は PSAP アドレスとする。このパラメタは,アクティビティ属性の設

定には使用しない。

14.1.2.8

応答側プレゼンテーションアドレス  応答側プレゼンテーションアドレスは,失敗の後にアソシ

エーションの再確立に使用するアドレスとする。値は PSAP アドレスとする。このパラメタは,アクティ

ビティ属性の設定には使用しない。

備考1.  応答側アドレスは,必ずしも着呼側アドレスと文字どおり同一である必要はない。例えば,

総称アドレス指定又はアドレス代替を使用している場合には,異なることがある。

2.

プレゼンテーションアドレスは,サービス利用者が初期化されている特定の FTAM 動作有効

期間のアドレス要求を指定するために使用する。プレゼンテーションアドレスと応用エンテ

ィティ名称との間の関係は,全体としての応用エンティティの指定によって決定する。

14.1.2.9

プレゼンテーションコンテキスト管理  要求されたプレゼンテーションコンテキスト管理パラ

メタは,プレゼンテーションサービスにおけるコンテキスト管理機能単位を FTAM オープン及び回復手順

中に使用するか否かを示す。値は論理値とする。応答側は,下位のプレゼンテーションコネクションでこ

の機能が使用可能な場合も,プレゼンテーションコンテキスト管理の使用に関する起動側の提案を拒否す

ることができ,その場合でも FTAM 動作有効期間を確立することができる。応答側は,起動側がプレゼン

テーションコンテキスト管理の使用を指示しない場合,

その使用を指示してはならない。

このパラメタは,

アクティビティ属性の設定には使用しない。


30 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

14.1.2.10

応用コンテキスト名  応用コンテキスト名パラメタは,全体としてのアソシエーションの性質を

表すのに用いる名前を伝える。起動側は,応答側に受け入れられるような名前を提案する。応答側は,起

動側と同じ名前を返すこともあるが,異なる名前を返してもよい。いずれの場合も,応答側から返される

名前が,確立されたアソシエーションで適用可能な応用コンテキスト名となる。

備考  このパラメタは,応用のための一般的な指定である。しかし,アクティビティとしてのファイ

ル転送が主目的であるような場合に用いる名前については,JIS X 5724 で定義している。

14.1.2.11

サービスクラス  要求及び指示におけるサービスクラスパラメタは,10.1 で定義した値の中の一

つをとる。これは起動側の能力を示す(8.2 及び 10.1 参照)

。起動側で提案するサービスクラスの集合を,

応答側では,応答プリミティブ及び確認プリミティブで返送する単一のクラス(10.1 参照)に限定する。

もし,サービスクラスが応答側に受け入れられない場合は,FTAM 動作有効期間の確立は失敗する。この

パラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.12

機能単位  要求された機能単位パラメタは,応用アソシエーション上で折衝したサービスクラス

でカーネルを除いて使用可能なファイルサービス機能単位の集合について折衝する(8.1 及び 10.3 参照)

要求プリミティブ及び指示プリミティブの場合,パラメタは,起動側の全機能単位能力を提供する。応答

プリミティブ及び確認プリミティブの場合,パラメタはそのアソシエーションで使用可能な全機能単位を

提供する。要求されたサービスクラスが許可する範囲で,この集合は,任意選択の機能単位“読出し”

“書

込み”

“ファイルアクセス”

“限定ファイル管理”

“拡張ファイル管理”

“グループ化”及び“FADU ロ

ック”を含んでよい。内部ファイルサービスでは,サービスクラスが許可する範囲で,この集合は,

“回復”

機能単位及び“再開”機能単位をも含んでよい。回復機能単位及び再開機能単位は,IFS だけに見えるも

のであり,外部ファイルサービスでは,明示的に要求せず,FTAM サービス品質パラメタによって間接的

に要求する(10.2 参照)

。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.13

属性グループ  要求された属性グループパラメタは,応用アソシエーション上で使用可能な任意

選択のファイル属性グループの集合について折衝する。属性グループの仕様は,JIS X 5722 で定義する。

集合は空であることも,属性グループ“格納域”

“機密保護”又は“私用”を含むこともある(JIS X 5722

参照)

。応答側は,JIS X 5722 の限度内で,起動側が提案した属性グループを限定することができる。カー

ネル属性グループの提案又は折衝は行われないので,属性グループの折衝が FTAM 動作有効期間の確立を

妨げることはない。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.14

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

14.1.2.15  FTAM

サービス品質  FTAM サービス品質パラメタは,外部ファイルサービス利用者の誤りによ

る影響度合いに関する情報を転送するために使用する。

詳細な折衝規則は 10.で示す。

このパラメタの値は,

応用が次のいずれか一つの誤りを受け入れることができるということを示している。

(a)

誤りには関知せず,誤り回復機能なし。

(b)

データ転送動作有効期間に影響を与える誤り。

(c)

オープン動作有効期間又はデータ転送動作有効期間に影響を与える誤り。

(d)

選択動作有効期間,オープン動作有効期間又はデータ転送動作有効期間に影響を与える誤り若しくは

アソシエーションを解放せざるを得ない誤り。

このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。


31

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

14.1.2.16

通信サービス品質  要求された通信サービス品質パラメタは,アソシエーション上で折衝するサ

ービスの品質を伝える。要求プリミティブでは,起動側が要求したサービスの品質を示す。指示プリミテ

ィブでは,このパラメタは,サービス提供者によって要求されたサービス品質を示し,サービス提供者が

達成できるように必要に応じて限定される。応答プリミティブ及び確認プリミティブでは,得られたサー

ビスの品質を示す。通信サービス品質パラメタがとる値は,JIS X 5701 による。このパラメタは,アクテ

ィビティ属性の設定には使用しない。

備考1.  このパラメタは,ASE アソシエーション制御サービス定義(JIS X 5701参照)を介して,プ

レゼンテーションサービス定義(JIS X 5601参照)及びセションサービス定義(JIS X 5201

参照)に関係付けられる。

2.

この規格群では,通信サービス品質 (CQoS) のいかなる面においても,選択又は操作する値

については規定しない。

14.1.2.17

コンテンツ型リスト  要求されたコンテンツ型リストパラメタは,ドキュメント型及び/又は抽

象構文リストを伝える。プレゼンテーションコンテキスト管理機能単位が折衝中でない場合には,このパ

ラメタは,転送クラス,転送・管理クラス及びアクセスクラスにおいて必す(須)となる。このパラメタ

は,FTAM 動作有効期間確立時に,必要なプレゼンテーションコンテキストの確立を許容する。起動側は,

要求がドキュメント型名又は抽象構文名であるようなリストを提案する。このリストから必要な抽象構文

のリストが一意に作られる。これは ACSE の A-ASSOCIATE サービスプリミティブで,プレゼンテーショ

ンコンテキスト定義リストパラメタとして使用する。サービス提供者は,プレゼンテーションサービス提

供者が拒否した抽象構文を必要とするコンテンツ型を取り除いてコンテンツ型リストの値を限定する。更

に,応答側は,応答側が支援していないコンテンツ型を取り除いてリストを限定し,結果として必要な抽

象構文リストを限定する。コンテンツ型リスト応答は,支援する抽象構文のある合意したコンテンツ型の

リストを返し,サービス提供者がプレゼンテーションコンテキスト定義結果リストを作成するために使用

する。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.18

起動側識別  起動側識別パラメタは,発呼側利用者を識別する。任意選択の起動側識別パラメタ

の値は,図形文字列とする。パラメタがとることができる値の範囲は,現起動側識別アクティビティ属性

について定義した範囲に等しい。このパラメタが存在しない場合には,現起動側識別アクティビティ属性

は,設定されない。このパラメタの値又はこのパラメタの省略時値が,応答側にとって受け入れられない

場合には,応答側は,FTAM 動作有効期間確立の失敗を示す状態結果及び/又は理由を示す任意選択の診

断を添えた永久誤りを示す動作結果を生成することができる。このパラメタは,現起動側識別アクティビ

ティ属性の設定に使用する。

14.1.2.19

課金先  課金先パラメタについては,13.3 に定義する。課金先には,応用アソシエーションにつ

いて FTAM 動作有効期間によって発生するすべての経費が課金される。しかし,これにはファイル選択動

作有効期間確立時に明示的な上書き課金先パラメタが指定されている場合は,入れ子になったファイル選

択動作有効期間に伴う経費は含まれない。この任意選択パラメタの値は,図形文字列とする。このパラメ

タの値又はこのパラメタの省略時値が,応答側にとって受け入れられない場合には,応答側は,FTAM 動

作有効期間確立の失敗を示す状態結果及び/又は理由を示す任意選択の診断を添えた永久誤りを示す動作

結果を生成することができる。このパラメタは,現課金先アクティビティ属性の設定に使用する。


32 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

14.1.2.20

ファイルストアパスワード  ファイルストアパスワードパラメタは,起動側を応答側に対して認

証するために使用するパスワードを伝える。このパラメタは,応答側が起動側識別パラメタを認証するた

めに使用する図形文字列又はオクテット列とする。このパラメタの値又はこのパラメタの省略時値が,応

答側にとって受け入れられない場合には,応答側は,FTAM 動作有効期間確立の失敗を示す状態結果及び

/又は理由を示す任意選択の診断を添えた永久誤りを示す動作結果を生成することができる。このパラメ

タは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

14.1.2.21

診断  診断パラメタは,13.13 による。

14.1.2.22

チェックポイントウィンドウ  要求されたチェックポイントウィンドウパラメタは,伝送の各方

向について,

受信通知なしのままでいることのできるチェックポイントの最大数を示す。

このパラメタは,

IFS

で選択した回復機能単位又はデータ転送再開機能単位に従う条件付きパラメタとする。回復機能単位

又はデータ転送再開機能の選択された場合には必す(須)とする。チェックポイントは,送信側だけが挿

入する。このパラメタの値によって,F-INITIALIZE で診断が生成されることはないが,その後の終了の理

由となることがある。サービスの継続進行は,受信側として作用するエンティティが,この限度内で受信

通知を行った場合にだけ保証される。ウィンドウのサイズは,送信側エンティティが最大値として独自に

指定するため折衝はない。送信側エンティティとしての各エンティティから示される値は,受信側エンテ

ィティとなる場合に使用するため,相手のエンティティによって保持される。データ転送の各方向に対し

てこの値は,必ずしも同じではない。このパラメタは整数とする。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

14.2  FTAM

動作有効期間終了サービス(通常)

14.2.1

機能  FTAM 動作有効期間は,F-TERMINATE プリミティブの交換によって終了することができる。

このプリミティブは,進行中の動作がない場合にだけ発行することができる。ファイル転送起動側

(F-INITIALIZE 要求の発行者)は,ファイルを選択していないことを条件に,F-INITIALIZE 確認プリミ

ティブの受信後,いつでも F-TERMINATE 要求プリミティブを発行することができる。F-TERMINATE 要

求プリミティブの発行は,以前のアクティビティの成功を意味するものではない。

成功又は失敗の指示は,

各アクティビティの終了時に行う。

14.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 12 に,正常 FTAM 動作有効期間終了に必要なプリミティブ及

びパラメタの型を示す。

表 12  F-TERMINATE パラメタ

パラメタ F-TERMINATE

要求

F-TERMINATE

指示

F-TERMINATE

応答

F-TERMINATE

確認

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

課金値

条件付き

条件付き

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

14.2.2.1

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 に定義する。

14.2.2.2

課金値  課金値パラメタについては,13.4 に定義する。このパラメタは,FTAM 動作有効期間確

立時に示された課金先パラメタに基づき,FTAM 動作有効期間中に発生した経費を反映する。しかし,入

れ子にした動作有効期間内の課金先に割り当てられた課金は除外する。このパラメタは,F-INITIALIZE プ

リミティブで起動側が指定した課金先パラメタに従う条件付きパラメタとする。

14.3  FTAM

動作有効期間終了サービス(緊急)


33

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

14.3.1

機能  起動側が F-INITIALIZE 要求プリミティブの発行後であるか又は応答側が F-INITIALIZE 指

示プリミティブの受信後である場合なら,いつでも各々の外部ファイルサービス利用者は,F-U-ABORT

要求プリミティブを発行することができる。ファイルサービス提供者は F-INITIALIZE 指示プリミティブ

の発行後,いつでも F-P-ABORT 指示プリミティブを発行することができる。F-U-ABORT プリミティブ又

は F-P-ABORT プリミティブは,FTAM 動作有効期間を無条件に終了させ,進行中のファイルアクティビ

ティを放棄し,選択したファイルを未定義の状態とする。誤り回復を行う場合には,回復開始の責任は,

起動側にある。F-U-ABORT 要求プリミティブ又は F-P-ABORT 指示プリミティブを発行すると,FTAM 動

作有効期間は終了する。要求は,拒否することはできない。

備考  外部ファイルサービスのデータ転送フェーズでは,F-U-ABORT よりも F-CANCEL の使用が望

ましい。外部ファイルサービスでは,F-U-ABORT が,下位サービスの失敗のため相手エンティ

ティに到達できなかった場合には,F-U-ABORT の発行者はロックを解除するが,相手エンティ

ティは下位層の失敗から F-P-ABORT を受信し,回復動作待ちでロックを維持する。このファ

イル状態の見方の相違を解決するための機構については,この規格では定義しない。

ファイルストア提供者は F-U-ABORT 指示プリミティブ又は F-P-ABORT 指示プリミティブを受信すると,

ファイルがオープンの場合にはファイルを局所的にクローズし,ファイル動作を解放する。ファイルがク

ローズだが選択されている場合には,ファイル動作を局所的に解放する。

備考  緊急終了によって,賦課される課金についての情報が失われる。起動側は,確認を受信してい

ないサービスのうち,どのサービスがファイルに影響を及ぼしたかを知ることができない。外

部サービスからは,一時的誤りの内部サービスの打切りが見えず,並行処理制御は回復の間も

有効である。

外部サービスの打切りは,並行処理制御を解除し起動側にとってファイルの状態は不明となる。

14.3.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 13 及び表 14 に,緊急 FTAM 動作有効期間終了に必要なプリ

ミティブ及びパラメタの型を示す。

表 13  F-U-ABORT パラメタ

パラメタ F-U-ABORT 要求

F-U-ABORT

指示

動作結果

必す(須)

必す(須)

診断

任意選択

任意選択

表 14  F-P-ABORT パラメタ

パラメタ F-P-ABORT 指示

動作結果

必す(須)

診断

任意選択

14.3.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

14.3.2.2

診断  診断パラメタは,13.13 による。

14.3.3

プリミティブの順序  利用者によって起動された緊急終了における事象の順序を図 に示す。


34 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 5  F-U-ABORT サービス

サービス提供者によって起動された緊急終了における順序を

図 に示す。

図 6  F-P-ABORT サービス

F-P-ABORT

と F-U-ABORT とが衝突すると,

図 に示すように F-U-ABORT 指示が喪失することがある。

図 7  F-P-ABORT の衝突

15.

ファイル選択動作有効期間制御  これらのサービスは,識別したファイルを FTAM 動作有効期間に結

合する動作有効期間を制御する。選択の前にファイルが存在するか否か,及び選択後にファイルが存在す

るか否かによって,異なるサービスを使用する。

15.1

ファイル選択サービス

15.1.1

機能  このサービスは,ファイルを明確に識別するファイル名属性を指定することで,既存のファ

イルを選択する。これらのプリミティブは,現 FTAM 動作有効期間内でファイル選択が行われていない場

合にだけ,発行することができる。ファイルストア提供者は,F-SELECT 指示プリミティブの受信後で,

かつ成功の動作結果を伴う F-SELECT 応答プリミティブの発行前に,ファイル選択動作を行う。

15.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  ファイル選択に必要なプリミティブ及びパラメタの型を,表 15

に示す。

表 15  F-SELECT パラメタ

パラメタ F-SELECT 要求 F-SELECT 指示 F-SELECT 応答 F-SELECT 確認

状態結果

必す(須)

必す(須)

動作結果

必す(須)

必す(須)

属性

必す(須)

必す(須)

  (

=)

必す(須)

必す(須)

  (

=)

要求アクセス

必す(須)

必す(須)

(

=)

アクセスパスワード

条件付き

条件付き

(

=)


35

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-SELECT 要求 F-SELECT 指示 F-SELECT 応答 F-SELECT 確認

同時性制御

任意選択

任意選択

(

=)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

課金先

任意選択

任意選択

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

15.1.2.1

状態結果  状態結果パラメタは,13.1 による。このパラメタは,選択動作有効期間の確立が成功

したか否かを示す。

15.1.2.2

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

15.1.2.3

属性  属性パラメタは,13.5 による。F-SELECT では,このパラメタは単一のファイル名を示す。

ファイル名は,ファイル選択の過程でファイルの識別に使用する唯一のファイル属性とする。F-SELECT

応答プリミティブ及び F-SELECT 確認プリミティブではファイル名だけが返され,これらは要求及び指示

で指定したファイル名と同一ではなくてもよい。

15.1.2.4

要求アクセス  要求アクセスパラメタは,13.6 による。選択されている格納域グループの条件に

従う。要求アクセスが応答側に許可されていなければ,選択動作有効期間は確立しない。

15.1.2.5

アクセスパスワード  アクセスパスワードパラメタは,13.7 による。機密保護グループが選択さ

れることを条件とする。アクセス制御条件(JIS X 5722 参照)の中でアクセスパスワードの各パスワード

が空でないパスワード文字列のどれとも一致しない場合,選択動作有効期間は確立しない。

15.1.2.6

並行処理制御  並行処理制御パラメタは,13.8 による。要求された並行処理制御が使用不可能な

場合には,選択動作有効期間は確立しない。

15.1.2.7

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

15.1.2.8

課金先  課金先パラメタは,13.3 による。与えられた値は,当該選択動作有効期間が存続する間,

F-INITIALIZE

要求によって,設定されたそれまでの値を上書きする。

15.1.2.9

診断  診断パラメタは,13.13 による。

15.2

ファイル解放サービス

15.2.1

機能  F-DESELECT サービスは,ファイル選択動作有効期間とファイルとの結合を解放する。フ

ァイルは存在したままであり,その後の選択で使用可能である。このプリミティブは,ファイルが選択さ

れ て い る 間 だ け 使 用 す る こ と が で き る 。 フ ァ イ ル 選 択 動 作 有 効 期 間 は , F-DESELECT 応 答 又 は

F-DESELECT

確認の後であれば結果パラメタの値に関係なく常に終了する。

ファイルストア提供者は,F-DESELECT 指示プリミティブの受信後で,かつ F-DESELECT 応答プリミ

ティブの発行前に,ファイル解放動作を行う。外部ファイルサービスでは,すべての並行処理制御は,CCR

原子動作の場合を除き,ファイルが解放されると,解除される。現課金先アクティビティ属性は,FTAM

動作有効期間の属性に再設定される。

15.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 16 に,ファイル解放に必要なプリミティブ及びパラメタの型

を示す。

表 16  F-DESELECT パラメタ

パラメタ F-DESELECT

要求

F-DESELECT

指示

F-DESELECT

応答

F-DESELECT

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)


36 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-DESELECT

要求

F-DESELECT

指示

F-DESELECT

応答

F-DESELECT

確認

課金値

条件付き

条件付き

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

15.2.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。選択動作有効期間は,動作結果パラメタの値に関

係なく終了する。

15.2.2.2

課金値  課金値パラメタは,13.4 による。課金値は,ファイル選択時に設定した上書き課金先に

対して,解放時にだけ報告される。

15.2.2.3

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

15.2.2.4

診断  診断パラメタは,13.13 による。

15.3

ファイル生成サービス

15.3.1

機能  F-CREATE サービスは,一般にファイルを生成し,新しく生成したファイルの選択を確立す

る。識別したファイルが存在する場合には,上書きパラメタに従って要求が拒否されるか,又は既存のフ

ァイルが再生成後に選択される。生成サービスは,現在選択されたファイルが存在しない場合にだけ,使

用することができる。ファイルストア提供者は,F-CREATE 指示プリミティブの受信後で,かつ成功の動

作結果パラメタを伴う F-CREATE 応答プリミティブの発行前に,ファイル生成動作を行う。上書きパラメ

タが存在し,指定したファイルが既に存在する場合には,応答側は生成動作ではなく選択動作を行う。

15.3.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 17 に,ファイル生成に必要なプリミティブ及びパラメタの型

を示す。

表 17  F-CREATE パラメタ

パラメタ F-CREATE 要求 F-CREATE 指示 F-CREATE 応答 F-CREATE 確認

状態結果

必す(須)

必す(須)

動作結果

必す(須)

必す(須)

上書き

必す(須)

必す(須)

(

=)

初期属性

必す(須)

必す(須)

(

=)

必す(須)

必す(須)

(

=)

生成パスワード

任意選択

任意選択

(

=)

要求アクセス

必す(須)

必す(須)

(

=)

アクセスパスワード

条件付き

条件付き

(

=)

並行処理制御

条件付き

条件付き

(

=)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

課金先

任意選択

任意選択 
  (=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。


37

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

15.3.2.1

状態結果  状態結果パラメタは,13.1 による。このパラメタは,既存のファイル,新規生成のフ

ァイルを問わず選択動作有効期間が確立したか,又はファイル選択が失敗したことを示す。

15.3.2.2

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。このパラメタは,生成が成功したか否かを示す。

生成が成功してもその後の選択が失敗することがあり,この場合,ファイルストアは生成された新しいフ

ァイルを認識するが,そのファイルはその時点で選択されていない。

15.3.2.3

上書き  上書きパラメタは,指定したファイルが既に存在する場合に行う動作を定義する。パラ

メタの値は,次のとおりとする。

(a)

ファイルが既に存在する場合,生成動作は失敗する。

(b)

ファイルが既に存在する場合,ファイルを選択する。

(c)

ファイルが既に存在する場合,ファイルを削除して,元のファイル属性を使用して新しいファイルを

生成(実際には,既存のファイルの内容を削除して,そのファイルを選択)する。

(d)

ファイルが既に存在する場合,ファイルを削除して,F-CREATE プリミティブで指定した初期属性を

使用して新しいファイルを生成する。

(c)

及び(d)は,既存ファイルのアクセス制御属性によって要求されるアクセスパスワードパラメタでの削

除パスワードに依存する。このパラメタは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

15.3.2.4

初期属性  初期属性パラメタは,13.5 で定義される属性パラメタと同じ型とする。F-INITIALIZE

で折衝した属性グループは属性値を与えられ,新しく生成したファイルの属性となる。特定の属性のある

値が与えられなければ,応答側が局所的に省略時値を決定するが,この値は,

“値なし”であってもよい。

ファイル名と許可動作以外の属性において,応答側は起動側によって提案された値を“値なし”に変更し

てもかまわないが,その他の値にすることはできない。局所的な修正をした場合,応答側はファイル名や

許可動作属性の値を報告しなければならない。F-INITIALIZE で折衝する属性グループにおける属性のほか

に,カーネル属性グループの属性も,新しく生成したファイルに関係する。このパラメタは,新しいファ

イルが生成されたとき,現アクセスパスワードアクティビティ属性の設定に使用する。

15.3.2.5

生成パスワード  生成パスワードは,FTAM 動作有効期間確立サービスの起動側識別パラメタに

よって識別された利用者が,現ファイルストアでのファイル生成の許可を受けていることを示すために必

要となる任意選択パラメタとする。値は,オクテット列又は図形文字列とする。このパラメタは,アクテ

ィビティ属性の設定には使用しない。

15.3.2.6

要求アクセス  要求アクセスパラメタは,13.6 による。このパラメタは,生成動作に続く選択動

作有効期間で使用可能なアクセスを設定するために使用する。選択動作有効期間中の要求アクセスは,フ

ァイルに対するすべての機能をもつ必要はない。したがって,要求アクセスは,初期属性パラメタで設定

した機能の部分集合とする。設定した機能は,カーネル属性グループ又は F-INITIALIZE で折衝した他の

属性グループ内の,応答側が提供したすべての省略時値を含む。要求アクセスパラメタが新しく生成され

たファイルで一致しなければ,ファイルが生成されたとしても,選択は失敗する。

15.3.2.7

アクセスパスワード  アクセスパスワードパラメタは,13.7 による。アクセスパスワードは,選

択動作有効期間における要求アクセスの認証に使用し,任意選択として選択動作有効期間で要求された並

行処理制御の認証にも使用する。上書きパラメタが新しいファイルを生成し,又は新しい属性でファイル

を再生成した場合には,適当なパスワードが初期属性パラメタに含まれているため,アクセスパスワード

パラメタは使用しない。上書きパラメタが既存ファイルの選択となっている場合は,このパラメタは,現

アクセスパスワードアクティビティ属性の設定に使用する。

15.3.2.8

並行処理制御  並行処理制御パラメタは,13.8 による。


38 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

15.3.2.9

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは 13.10 による。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

15.3.2.10

課金先  課金先パラメタは,13.3 による。与えられた値は,当該選択動作有効期間が存続する間,

F-INITIALIZE

要求によって設定されたそれまでの値を上書きする。

15.3.2.11

診断  診断パラメタは,13.13 による。

15.4

ファイル削除サービス

15.4.1

機能  F-DELETE サービスは,選択したファイルを削除し,既存のファイル選択動作有効期間を解

放し,そのファイルを再選択できなくする。このプリミティブは,ファイルが選択されている場合にだけ,

発行することができる。選択した動作有効期間は,F-DELETE 応答又は F-DELETE 確認の後動作結果パラ

メタの値に関係なく常に解放される。

ファイルストア提供者は,F-DELETE 指示プリミティブの受信後で,かつ成功の動作結果パラメタを伴

う F-DELETE 応答プリミティブの発行前に,ファイル削除動作を行う。ファイル削除動作は,起動側エン

ティティが“ファイル削除”アクセス制御許可(13.6 参照)を有している場合にだけ実行することができ

る。このアクセス制御許可は,ファイル選択動作有効期間を確立する F-SELECT プリミティブ又は

F-CREATE

プリミティブでの要求アクセス及びアクセスパスワードパラメタによって設定することができ

る。削除許可は,F-DELETE 要求でファイル削除パスワードを使用することによっても設定することがで

きる。

15.4.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 18 に,ファイル削除に必要なプリミティブ及びパラメタの型

を示す。

表 18  F-DELETE パラメタ

パラメタ F-DELETE 要求 F-DELETE 指示 F-DELETE 応答 F-DELETE 確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択 
  (=)

任意選択

任意選択 
  (=)

課金値

条件付き

条件付き

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

15.4.2.1

動作結果  13.2 で定義する動作結果パラメタは,削除動作の成功又は失敗を示す。ファイルは,

動作結果パラメタの値に関係なく,常に解放される。

15.4.2.2

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。このパラメタは,アクティビティ属性

の設定には使用しない。

15.4.2.3

課金値  課金値パラメタは,13.4 による。課金値はファイル選択時に設定した上書き課金先に対

して,解放時にだけ報告される。

15.4.2.4

診断  診断パラメタは,13.13 による。

16.

ファイル管理  これらのサービスは,ファイルサービス利用者に対してファイル管理機能を提供する。

これらのサービスは動作有効期間の確立には関係しない。これらのサービスは許可されている場合,ファ

イル属性の問合せ及び変更の機能を行う。

16.1

属性読出しサービス

16.1.1

機能  F-READ-ATTRIB サービスは,選択したファイルのファイル属性を問い合わせる。要求及び

指示は,値を読み出すファイル属性名のリストを伝える。応答及び確認は,対応する返却値を伝える。


39

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

ファイルストア提供者は,F-READ-ATTRIB 指示プリミティブの受信後で,F-READ-ATTRIB 応答プリミ

ティブの発行前に,属性読出し動作を行う。

16.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 19 に,ファイル属性読出しに必要なプリミティブ及びパラメ

タの型を示す。

表 19  F-READ-ATTRIB パラメタ

パラメタ

F-READ-ATTRIB

要求

F-READ-ATTRIB

指示

F-READ-ATTRIB

応答

F-READ-ATTRIB

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

属性名

必す(須)

必す(須) 
  (=)

属性

条件付き

条件付き 
  (=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

16.1.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

16.1.2.2

属性名  属性名パラメタは,仮想ファイルストア定義で指定されているカーネル又は折衝済みの

属性グループのファイル属性のうち,どのファイル属性を読み出すかを示す。パラメタはリストとし,そ

の名前の各要素は,JIS X 5722 で定義するファイル属性とする。このパラメタは,アクティビティ属性の

設定には使用しない。

16.1.2.3

属性  属性パラメタは,13.5 による。属性パラメタの有無は,少なくとも一つの属性値が属性名

パラメタに含まれているか否かによって決まる。特に要求しなかった属性については,値は返されない。

カーネル属性グループ又は折衝済みの属性グループに含まれていない属性については,値は返されない。

パスワード属性の値は返されない。応答側が,

“値なし”を返すことがある。どの属性が返されるか,また

どの属性が返されないかの詳細については,JIS X 5722 に述べる。

16.1.2.4

診断  診断パラメタは,13.13 による。

16.2

属性変更サービス

16.2.1

機能  F-CHANGE-ATTRIB サービスは,選択したファイルのファイル属性を変更する。このプリ

ミティブでは,ファイル属性名及び値のリストを伝える。

ファイルストア提供者は,F-CHANGE-ATTRIB 指示プリミティブの受信後で,F-CHANGE-ATTRIB 応答

プリミティブの発行前に属性変更動作を行い,最終属性変更日時及び最終属性変更者識別の二つのファイ

ル属性を設定する。変更要求によって成功以外の動作結果となった場合には,要求された変更は行われな

い。すなわち,

“不成功”動作結果パラメタが返される。

16.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 20 に,ファイル属性変更に必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 20  F-CHANGE-ATTRIB パラメタ

パラメタ F-CHANGE-ATTRIB

要求

F-CHANGE-ATTRIB

指示

F-CHANGE-ATTRIB

応答

F-CHANGE-ATTRIB

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

属性

必す(須)

必す(須) 
  (=)

任意選択

任意選択 
  (=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。


40 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

16.2.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。不成功の動作結果は,変更が全く行われなかった

ことを示す。

16.2.2.2

属性  13.5 で定義する属性パラメタは,要求プリミティブ及び指示プリミティブで,仮想ファイ

ルストア定義で指定したファイル属性のうち,

どの属性を変更するか,及び新しい値をどうするかを示す。

パラメタはリストとし,その名前の各要素は,JIS X 5722 で定義したファイル属性とし,その属性の新し

い値を示す。

応答及び確認における属性パラメタの有無は,少なくとも一つの属性名及びその値が属性パラメタに含

まれているか否かによって決まる。特に要求しなかった属性については,値は変更されないか又は返され

ない。カーネル属性グループ又は折衝済みの属性グループに含まれていない属性については,値は変更さ

れないか又は返されない。JIS X 5722 において,属性上で許容される動作について定義する。このパラメ

タは,アクティビティ属性の設定には使用しない。

16.2.2.3

診断  診断パラメタは,13.13 による。

17.

ファイルオープン動作有効期間制御  これらのサービスは,ファイルデータを転送するためのファイ

ルオープン動作有効期間を確立又は解放する。この動作有効期間は,実行するデータ転送アクティビティ

についての処理モード,プレゼンテーションコンテキスト及び並行処理制御を確立する。

17.1

ファイルオープンサービス

17.1.1

機能  F-OPEN サービスは,オープン動作有効期間を確立する。動作有効期間確立は,ファイルの

アクセスに必要な抽象構文及びドキュメント型を決定し,これらを転送する機能を備えたアソシエーショ

ンを確立する。このサービスは,並行処理及び可能な処理モードも確立する。オープンサービスは,ファ

イルを選択しており,

その時点でオープン動作有効期間が存在しない場合にだけ,

使用することができる。

ファイルストアエンティティは,F-OPEN 指示プリミティブの受信後で成功を示す動作結果パラメタを

伴う F-OPEN 応答プリミティブの発行前に,ファイルオープン動作を行う。アクティビティ属性の現位置

をこのサービスによって設定する。

17.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 21 に,ファイルオープンに必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 21  F-OPEN パラメタ

パラメタ F-OPEN

要求

F-OPEN

指示

F-OPEN

応答

F-OPEN

確認

状態結果

必す(須)

必す(須)

動作結果

必す(須)

必す(須)

処理モード

必す(須)

必す(須) 
  (=)

コンテンツ型

必す(須)

必す(須) 
  (=)

必す(須)

必す(須) 
  (=)

並行処理制御

任意選択

任意選択

  (=)

依存

依存

  (=)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択 
  (=)

任意選択

任意選択 
  (=)

FADU

ロック可否

条件付き

条件付き 
  (=)

診断

任意選択

任意選択

内部ファイルサービスで追加パラメタ


41

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-OPEN

要求

F-OPEN

指示

F-OPEN

応答

F-OPEN

確認

アクティビティ識別子

条件付き

条件付き 
  (=)

回復モード

条件付き

条件付き

条件付き

条件付き

  (=)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

17.1.2.1

状態結果  13.1 で定義する状態結果パラメタは,オープン動作有効期間が確立されたか否かを示

す。

17.1.2.2

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

17.1.2.3

処理モード  処理モードパラメタは,確立するオープン動作有効期間内で使用するための選択動

作有効期間で折衝した有効な動作の部分集合を確立する。処理モードパラメタは,アクセス制御及び大量

データ転送要求の結果として実行する有効な動作を示す。すなわち,これは応答側エンティティが行うこ

とができるファイルストア動作を決定する。パラメタ値は,読出し,挿入,置換,拡張又は消去の許可の

有無を示す。このパラメタは,アクティビティ属性の現アクセス要求と比較され,更に,コンテンツ型パ

ラメタ(17.1.2.4 参照)から得られるドキュメント型の仕様から制限されるアクセス種別と比較される。要

求された処理モードが,ファイルストアで使用可能ではない場合,又はコンテンツ型から得られる制約集

合の仕様に対する違反が発生する可能性がある場合には,オープン動作有効期間確立は失敗する。このパ

ラメタは,アクティビティ属性の現処理モードに設定するために使用する。

17.1.2.4

コンテンツ型  コンテンツ型パラメタは,構造を規定する情報を含むファイルの内容の抽象デー

タ型を識別する。コンテンツ型は,ファイル生成時のスカラ集合とする。その値は,選択パラメタを伴う

ドキュメント型又は制約集合名を伴う抽象構文とする。要求プリミティブ及び指示プリミティブは,要求

されたコンテンツ型又は“コンテンツ型は未知”を示す。ドキュメント型の場合パラメタが与えられ,そ

れらの値が未知の場合パラメタなしの値となる。応答及び確認は,常に有効なファイルコンテンツ型を示

す。起動側が要求プリミティブ及び指示プリミティブで,コンテンツ型が未知であることを示した場合で

も,ファイルのオープンは可能である。オープン動作有効期間確立が成功した場合,応答プリミティブ及

び確認プリミティブのコンテンツ型パラメタは,ファイルからのコンテンツ型属性,単純化又は緩和化が

指定されていれば,その値が返る。その場合,起動側はその後の動作を決定することができる。

要求プリミティブ及び指示プリミティブのコンテンツ型パラメタが,ドキュメント型名である場合,次

の三つの形式の一つをとる。

(a)

ドキュメント型名だけ

(b)

パラメタが空のリスト付きのドキュメント型名

(c)

パラメタのリスト付きのドキュメント型名

オープンは,次の二つを満足する場合にだけ成功する。

(d)

提案されたドキュメント型名が,ファイル属性のコンテンツ型におけるドキュメント型名又は処理

モードパラメタによって読出し動作だけが許可されるとき,ファイル属性のコンテンツ型から得ら

れるドキュメント型で定義した単純化又は緩和化のいずれかと同一である。

(e)

パラメタが提案されていれば,それらがコンテンツ型ファイル属性のパラメタと正確に一致してい

る。

パラメタが空のリストであれば,

コンテンツ型ファイル属性の任意のパラメタと一致している。

要求プリミティブ及び指示プリミティブのコンテンツ型パラメタが制約集合名と抽象構文名の組である


42 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

場合には,その組がファイル属性のコンテンツ型における組と全く同一である場合にだけ,オープンは成

功する。このパラメタは,アクティビティ属性のアクティブコンテンツ型を設定するために使用する。

17.1.2.5

並行処理制御  13.8 で定義する並行処理制御パラメタによって,ファイル生成又は選択時(15.1

及び 15.3 参照)に初期設定した並行処理制御の情報を,ファイルをオープンしたときに変更することがで

きる。起動側で設定する並行処理制御の制約は,ファイル選択時に指定したものよりも厳しくすることは

できるが,緩和することはできない。

F-OPEN

は,ファイル選択時の動作について共用アクセスを確立済みのファイルサービス利用者が,

F-OPEN

で更に厳しいロックを要求しても,そのロックが使用可能ではない場合には失敗する。

ロックの順序は,厳しさが増加する順に,

“必要なし”

“共用”

“排他”及び“アクセス禁止”とする。

FADU

ロック機能単位が折衝済みで,

FADU

ロック可否のパラメタが設定されている場合

17.1.2.7 参照)

ファイル選択及び/又はオープン時に確立された並行処理制御は,データ転送動作有効期間中にだけ設定

される。データ転送動作有効期間の外においては,FADU は FADU ロック機構によって明確にロックされ

ない限り,

“必要なし”状態にある。

17.1.2.6

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 に定義する。

17.1.2.7  FADU

ロック可否  FADU ロック可否パラメタを使用して,並行処理制御の意味を変更すること

ができる。FADU ロック可否パラメタは,FADU ロック機能単位が FTAM 動作有効期間確立時に折衝され

ているときだけ使用でき,その場合使用は必す(須)となる。FADU ロック可否パラメタは,ファイルを

基にしたものに対して,各 FADU をもとにしたロックが要求されるか否かを示す。このパラメタの値は論

理値であり,ファイル全体への並行処理制御ロックに加えて,FADU ロックが要求されるか否かを示す。

FADU

ロックパラメタは,次の場合にだけ使用できる。

(a)

格納域属性グループが折衝されている。

(b)

並行処理制御パラメタが提案されている。

FADU

ロックが選択されたならば,オープンでは並行処理制御が原因で失敗となることはない。しかし,

それ以降の FADU ロックの設定で失敗となることがある。

FADU

ロックが使用できなければ,オープンは 17.1.2.5 と同様に失敗となることがある。

このパラメタは,アクティビティ属性の現ロック型を設定するために用いる。

17.1.2.8

診断  診断パラメタは,13.13 による。

17.1.2.9

アクティビティ識別子  13.11 で定義するアクティビティ識別子パラメタは,回復機能単位の使

用が折衝済みの場合,内部ファイルサービスでは必す(須)とする。


43

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

17.1.2.10

回復モード  内部サービスでの回復モードパラメタは,現オープン動作有効期間で,どの誤り回

復機能が使用可能であるか,及びファイルのどの位置で,データ転送を再開できるかを指定する。その値

は,

“なし”

“ファイル先頭”又は“任意のアクティブチェックポイント”のうちの一つとする。回復モー

ドパラメタは条件付きであり,内部ファイルサービス利用者だけが使用できる。そのときは,F-INITIALIZE

でデータ転送再開機能単位又は回復機能単位が折衝済みのときに必す(須)として使用される。値“なし”

では,特定のオープン動作有効期間で回復機能を使用不能とすることができる。回復モードは,一つの値

を提案する起動側とその値の合意として同じ値を返す応答側とによって折衝される。応答側が起動側の値

に対応できない場合,応答側がより低い値を返すことによって折衝される。応答側が返す値が,オープン

動作有効期間を確立する値となる。低くなる順に,値は,

“任意のアクティブチェックポイント”

“ファイ

ル先頭”

“なし”とする。このパラメタの値が何であれ,オープン動作有効期間の確立が妨げられること

はない。値“なし”が合意された場合には,そのオープン動作有効期間でのデータ転送再開及び回復は,

無効となる。このパラメタは,アクティビティ属性に設定するためには使用しない。

17.2

ファイルクローズサービス

17.2.1

機能  F-CLOSE サービスは,既存のファイルオープン動作有効期間を解放する。ファイルオープ

ン動作有効期間は,動作結果パラメタがいかなる値でも F-CLOSE 応答プリミティブ及び F-CLOSE 確認プ

リミティブに続いて,必ず終了する。

ファイルストア提供者は,F-CLOSE 指示プリミティブ受信後で F-CLOSE 応答プリミティブ発行前に,

ファイルクローズ動作を行う。

格納域属性グループに属するファイル属性は,処理モードに従い,次のものが更新される。

(a)

読出しモードでは,最終読出しアクセス日時及び最終読出し者識別。

(b)

挿入,置換,拡張及び消去モードでは,最終変更日時及び最終変更者識別。

17.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 22 に,ファイルオープン動作有効期間の終了に必要なプリミ

ティブ及びパラメタの型を示す。

表 22  F-CLOSE パラメタ

パラメタ F-CLOSE

要求

F-CLOSE

指示

F-CLOSE

応答

F-CLOSE

確認

動作結果

任意選択

任意選択 
  (=)

必す(須)

必す(須)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択 
  (=)

任意選択

任意選択 
  (=)

診断

任意選択

任意選択 
  (=)

任意選択

任意選択

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

17.2.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。オープン動作有効期間は,動作結果パラメタ又は

診断パラメタの値とは関係なく終了する。

動作結果パラメタ及び関連する診断パラメタは,

二つのファイルサービスにおいて異なる役割を果たす。

外部ファイルサービスにおいては,動作結果パラメタは応答プリミティブ及び確認プリミティブにだけ設

定され,成功又は永久誤りのいずれかを示す。内部ファイルサービスにおいては,動作結果パラメタは要

求及び指示においても設定され,二つの誤り回復プロトコル機械間で一時的誤りを伝えるのに使われる。

17.2.2.2

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。


44 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

17.2.2.3

診断  診断パラメタは,13.13 による。これは,各プリミティブの動作結果パラメタを修飾する

のに用いられる。そして,動作結果パラメタが与えられたとき,ファイルサービスの各々において任意選

択として使用される(17.2.2.1 参照)

18.

グループ化制御  グループ化制御機構によって,幾つかの動作有効期間を 1 回の相互作用で確立又は

解放することができる。サービス利用者は,幾つかの要求をひとまとめにしグループ化する場合,それら

の要求の前後をグループ化制御プリミティブで囲って発行する。応答側利用者は,グループ内のすべての

要求に対する処理を終えるか又は状態結果失敗を検出するまで,各要求に対する応答を順に分析し保持す

る。次に,応答側利用者は,それら応答を対応するグループで返す。

F-BEGIN-GROUP

要求のパラメタは,目的とする動作にとりかかる前提として,状態結果(13.1 参照)

が“失敗”とならずに成功として処理されるべき F-BEGIN-GROUP 以降の連続したプリミティブの数とし

てしきい値を指定する。状態結果パラメタを返さないグループ内のプリミティブは,常に“成功”として

数えられる。動作結果が“失敗”であっても,状態結果が“失敗”でなければ,グループの処理には影響

を与えない。

しきい値の数だけのプリミティブの処理が終了する前に,状態結果が“失敗”であることが検出された

場合,グループ全体に対して否定応答が返される。これは,開始グループの応答直後から,状態結果が“失

敗”

となったプリミティブの直前のすべてのプリミティブまでの応答で,

動作結果パラメタを

“永久誤り”

状態結果を“成功”として示すことで伝えられる。そしてこれらのプリミティブの応答中の診断では,誤

り識別を“後続誤り”とした“一時的誤り”を示すように設定される。最後の応答プリミティブの状態結

果では“失敗”が返される。最初の応答プリミティブの状態結果が“失敗”の場合,その診断パラメタは

失敗の理由の詳細を示す。

状態結果パラメタ上に失敗の応答があれば,グループ内で F-END-GROUP プリミティブを除くそれ以上

のプリミティブに対する応答は行われない。

成功数がしきい値以上になって初めて,それまでに成功した動作群が有効になる。残りのすべてのプリ

ミティブについては,状態結果失敗を生成するプリミティブが検出されて,それ以後のプリミティブが処

理されなくなるまで,又は F-END-GROUP が検出されるまで,順に実行が試みられる。

18.1

グループ化開始サービス

18.1.1

機能  F-BEGIN-GROUP サービスは,グループとして処理・応答するグループ化した要求の集合の

開始を指示する。

18.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 23 に,グループ化開始に必要なプリミティブ及びパラメタの

型を示す。

表 23  F-BEGIN-GROUP パラメタ

パラメタ F-BEGIN-GROUP

要求

F-BEGIN-GROUP

指示

F-BEGIN-GROUP

応答

F-BEGIN-GROUP

確認

しきい値

必す(須)

必す(須)

  (=)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを表す。


45

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

18.1.2.1

しきい値  しきい値パラメタは,グループ内の先頭から(すなわち,グループ開始を含まずその

直後から)状態結果パラメタが成功となる必要のあるプリミティブの数を指定する。プリミティブは,そ

の状態結果パラメタによって成功か不成功かに分類される。動作結果パラメタだけをもち,状態結果パラ

メタをもたないプリミティブは成功とみなされ,しきい値を数えるのに用いられる。この規格群のファイ

ルの転送,ファイル管理及びファイル転送・管理クラスで指定するグループ化では,しきい値パラメタの

値は,グループ化開始及びグループ化終了プリミティブの間のプリミティブ数(しかし,それらに開始・

終了プリミティブを含めない。

)に等しい。このパラメタは,アクティビティ属性に設定するためには使用

しない。

18.2

グループ化終了  F-END-GROUP サービスは,F-BEGIN-GROUP によって開始した連結要求の終了

を示す。応用アソシエーションが F-U-ABORT 又は F-P-ABORT によって切断された場合を除き,

F-BEGIN-GROUP

には,対となる F-END-GROUP が必ず存在する。定義されるプリミティブの型は,

F-END-GROUP

要求,F-END-GROUP 指示,F-END-GROUP 応答及び F-END-GROUP 確認とする。このプ

リミティブでは,パラメタを指定しない。

19.

回復(内部サービスに限定する)

19.1

動作有効期間回復サービス

19.1.1

機能  F-RECOVER サービスによって,障害の後にオープン動作有効期間の再生成を行うことがで

きる。このサービスによって,ファイルストアエンティティは,以前確立したアクティビティ識別子を参

照して,中断したアクティビティの記録にアクセスすることができる。動作有効期間は,起動側及び応答

側が保全用記憶域に格納した,アクティビティ属性を含む情報に基づいて再生成される。この情報の本体

を,回復用情報という。

動作有効期間回復は,内部サービス利用者からだけ可視であり,また回復機能単位が F-INITIALIZE プ

リミティブで折衝されている場合だけ動作できる。

備考  外部サービスにおける回復の機構は,JIS X 5724 の誤り回復プロトコルに記述されている。

19.1.2

プリミティブの型とパラメタ  表 24 に,回復に必要なプリミティブの型とパラメタを示す。パラ

メタは,回復するアクティビティと,そのアクティビティと関係する回復用情報を識別するために使用す

る。これらのパラメタ及び回復用情報の情報は,オープン動作有効期間を回復するため,選択及びオープ

ン処理に利用される。

表 24  F-RECOVER パラメタ

パラメタ F-RECOVER 要求 F-RECOVER 指示 F-RECOVER 応答 F-RECOVER 確認

状態結果

必す(須)

必す(須)

動作結果

必す(須)

必す(須)

アクティビティ識別子  必す(須)

必す(須)

  (=)

大量転送番号

必す(須)

必す(須)

  (=)

要求アクセス

必す(須)

必す(須)

  (=)

アクセスパスワード

任意選択

任意選択

  (=)

コンテンツ型

必す(須)

必す(須)

回復点

条件付き

条件付き

条件付き

条件付き

  (=)

  (=)


46 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-RECOVER 要求 F-RECOVER 指示 F-RECOVER 応答 F-RECOVER 確認

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

19.1.2.1

状態結果  状態結果パラメタは,13.1 による。

19.1.2.2

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

19.1.2.3

アクティビティ識別子  アクティビティ識別子パラメタは,13.11 による。

19.1.2.4

大量転送番号  大量転送番号パラメタは,大量データ転送手順番号の参照によって、どの大量デ

ータ転送が回復されるかを示す。大量データ転送中の回復位置は,回復点パラメタによって定義される

19.1.2.8 参照)

オープン動作有効期間内の最初のデータ転送の番号は 1 とし,その後の転送は,続けて番号を付ける。

読出し転送及び書込み転送は,単一の順序から番号を付ける。

19.1.2.5

要求アクセス  要求アクセスパラメタは,13.6 による。要求アクセス及びアクセスパスワードパ

ラメタは,アクティビティを回復する起動側の認証を確認する。要求アクセスが,応答側を完全に満足さ

せない場合には,動作有効期間確立は永久誤りとなり失敗する。

19.1.2.6

アクセスパスワード  アクセスパスワードパラメタは,13.7 による。

19.1.2.7

コンテンツ型  17.1.2.4 で定義したコンテンツ型パラメタは,起動側にファイルコンテンツ型名

を返却する。

19.1.2.8

回復点  回復点パラメタは,回復を大量データ転送の最初(回復点の値が 0)から始めるか,転

送した範囲内のチェックポイントから始めるか,又は転送が完了した直後(

備考参照)から始めるかを示

す。回復点は,大量転送番号パラメタ(19.1.2.4 参照)によって識別される大量データ転送内にある。回復

点は,障害の発生したときデータを受信していたエンティティが決定する。結果として,パラメタは条件

付きであり,要求又は応答プリミティブのいずれかに指定する必要がある。

備考  大量データ転送の完了した後での回復とは,受信者が F-DATA-END 指示を受信したが,

F-TRANS-FER-END

の交換を完了していない場合と定義される。このような場合,最後に確認

されたチェックポイントまで戻る必要はない。送信者と受信者が共に,転送の完了を理解して

いるという同意だけが要求される。送信者によって発行された最も大きいチェックポイント番

号よりも 1 大きい値は,大量データ転送完了後の回復を示す。

19.1.2.9

診断  診断パラメタは,13.13 による。

20.

ファイルの内容へのアクセス

20.1

大量データ転送サービス  ファイルの内容の全部又は一部へのアクセスは,第 章で定義する大量

データ転送手順によって行われる。

これらの手順は,単一のデータ転送アイドル状態で開始し,終了するので,それらはファイルサービス

の以降で定義されている,独立した手順単位と考えることができる。

大量データ転送手順の使用に当たっては,次の FTAM 特有の定義が適用される。

(a)

表 25 に,読出し転送のための大量データ転送指定パラメタにおける副パラメタを示す。

表 25  BDT 読出し副パラメタ

副パラメタ

ステータス

定義箇所

ファイルアクセスデータ単位識

必す(須)

13.12

アクセスコンテキスト

必す(須)

20.1.2


47

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

副パラメタ

ステータス

定義箇所

FADU

ロック

任意選択

13.9

(b)

表 26 に,書込み転送のための大量データ転送指定パラメタにおける副パラメタを示す。

表 26  BDT 書込み副パラメタ

副パラメタ

ステータス

定義箇所

ファイルアクセスデータ単位操作 必す(須)

20.1.1

ファイルアクセスデータ単位識別 必す(須)

13.12

FADU

ロック

任意選択

13.9

ファイルストア提供者は,F-READ 指示又は F-WRITE 指示の受信後に,位置付け動作を行う。次に,フ

ァイルストア提供者は,要求された FADU 又は受け取った各 FADU に対して,適切に読出し,挿入,置換

又は拡張の動作を行う。読出し動作は,F-DATA-END 要求プリミティブ発行前に終了し,書込み動作は,

F-TRANSFER-END

応答プリミティブの発行前に終了する。

ファイルは,F-CANCEL プリミティブ列の後においてもオープンした状態となっている。F-CANCEL に

よって中断した F-READ 操作又は F-WRITE 操作の結果は,

定義しない。

新たな F-READ 操作又は F-WRlTE

操作(必ずしも前の読出し又は書込みとは関係がなくてもよい。

)を,以前のアクティビティを処理する

F-CANCEL

プリミティブ列が完了した後,更に試みることができる。

20.1.1

ファイルアクセスデータ単位操作  ファイルアクセスデータ単位操作パラメタは,転送されたデー

タの受信時にファイルストア提供者が行う動作を示す。その値は,使用する制約集合で定義される。

20.1.2

アクセスコンテキスト  アクセスコンテキストパラメタは,読出し操作に対してデータ転送動作有

効期間中の読出し転送に使用するファイルアクセス構造の見方を指定する。

アクセスコンテキストパラメタの有効値は,使用中の制約集合に依存している。

パラメタの値を

表 27 に示す。

表 27  アクセスコンテキスト

アクセスコン
テキスト

意味

HA

階層全データ単位

HN

階層データ単位なし

FA

フラット全データ単位

FL

フラット単一水準データ単位

FS

フラット単一データ単位

UA

非構造全データ単位

US

非構造単一データ単位

上のアクセスコンテキストについては,JIS X 5722 による。

20.2

ファイルアクセスデータ単位位置付けサービス

20.2.1

機能  F-LOCATE サービスは,ファイルアクセスの準備のため,ファイルストア提供者が位置付け

るファイルアクセスデータ単位識別を指定する。

20.2.2

プリミティブの型とパラメタ  表 28 に,位置付けに必要なプリミティブの型とパラメタを示す。

表 28  F-LOCATE パラメタ

パラメタ F-LOCATE 要求

F-LOCATE

指示

F-LOCATE

応答

F-LOCATE

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

フ ァ イ ル ア ク セ ス デ
ータ単位識別

必す(須)

必す(須)

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)


48 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

パラメタ F-LOCATE 要求

F-LOCATE

指示

F-LOCATE

応答

F-LOCATE

確認

FADU

ロック

任意選択

任意選択

(

=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

20.2.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

20.2.2.2

ファイルアクセスデータ単位識別  ファイルアクセスデータ単位識別パラメタは,要求プリミテ

ィブと指示プリミティブに対しては 13.12 による。

要求と指示中の識別は,

JIS X 5722

に定義された,

“次”

“最初”

“最後”を含む値のいずれかである。

応答及び確認プリミティブは,

“開始”

“終了”

“節点名”

“節点名列”又は“節点番号”のいずれかの識別を返す。

上の識別については,JIS X 5722 による。

このパラメタは,現位置アクティビティ属性の設定に使用する。

20.2.2.3  FADU

ロック  FADU ロックパラメタは,13.9 による。

20.2.2.4

診断  診断パラメタは,13.13 による。

20.3

ファイルアクセスデータ単位消去サービス

20.3.1

機能  F-ERASE サービスは,ファイルストア提供者が消去するファイルアクセスデータ単位識別

を指定する。ファイルストア提供者は,F-ERASE 指示プリミティブの受信後,及び F-ERASE 応答プリミ

ティブの発行前に,消去動作を行う。

20.3.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 29 に,消去相互作用に必要なプリミティブ及びパラメタの型

を示す。

表 29  F-ERASE パラメタ

パラメタ F-ERASE 要求

F-ERASE

指示

F-ERASE

応答

F-ERASE

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

フ ァ イ ル ア ク セ ス デ
ータ単位識別

必す(須)

必す(須) 
  (=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

20.3.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

20.3.2.2

ファイルアクセスデータ単位識別  ファイルアクセスデータ単位識別パラメタは,13.12 による。

補助的情報については,JIS X 5722 を参照。

20.3.2.3

診断  診断パラメタは,13.13 による。

第 3 章  大量データ転送プリミティブの定義 

21.

大量データ転送サービスプリミティブ  大量データ転送サービスを構成するサービスのそれぞれは,

大量データ転送サービスプリミティブの順序を起動して実行する。

表 30 に各々のサービスについて,次の

(a)

(d)を示す。

(a)

サービスに関連するプリミティブ

(b)

プリミティブに関連するパラメタ

(c)

要求プリミティブの発行を許可される大量データ転送サービス利用者

(d)

サービスの失敗を要求の発行者に通知する方法

表 30 では,内部大量データ転送サービスだけで使用するプリミティブ及びパラメタは,[  ]でくくって


49

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

ある。

読出し操作中,応答側はファイルの送信側,起動側はファイルの受信側とする。書込み操作中,起動側

はファイルの送信側,応答側はファイルの受信側とする。

プリミティブの意味及びパラメタについては,23.25.による。

表 30  大量データ転送サービスプリミティブ

プリミティブ名

確認型サービス
の有無

要求元

パラメタ

失敗通知

F-READ

なし

起動側

大量データ転送

仕様

F-DATA-END

動作結果

F-WRITE

なし

起動側

大量データ転送

仕様

F-CANCEL

F-DATA

なし

送信側

データ値 F-CANCEL

F-DATA-END

なし

送信側

動作結果

診断

F-CANCEL

F-TRANSFER-END

あり

起動側

動作結果 
共用 ASE 情報

診断

動作結果

F-CANCEL

あり

起動側又は応答

動作結果 
共用 ASE 情報

診断

なし

[F-CHECK

あり

送信側

チェックポイン
ト識別子

F-CANCEL]

[F-RESTART

あり

起動側又は応答

チェックポイン
ト識別子

F-CANCEL]

22.

大量データ転送プリミティブの順序  ここでは,24.及び 25.で定義するプリミティブを使用できる有

効な順序に対する制約を示す。サービスにおける個々のプリミティブは,プリミティブ定義で示した順序

だけで使用できる。

22.1

正常な順序  大量データ転送サービス使用の正常な過程を,図 の状態遷移図に示す。完全な状態

遷移図を,

附属書 に示す。

図 8  大量データ転送の簡易状態遷移図(附属書 参照)

22.2

プリミティブ発行に対する制約  プリミティブは,表 31 及び表 32 に示す制約に従う順序で発行す

ることができる。個々のプリミティブの定義で示した順序が適用される。


50 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

22.2.1

表 31 及び表 32 の凡例  表 31 及び表 32 において,表中の項目は,正常な順序に必要な機能単位を

示す。項目は,次のとおりとする。

読出し

読出し機能単位

書込み

書込み機能単位

いずれか    読出し機能単位又は書込み機能単位

行の欄の“大量データ開始”は,

第 章の表 及び表 10 からの入口を示し,列の欄の“大量データ終了”

は,

表 及び表 10 への復帰を示す。


51

X 5723-

199

1 (ISO

 85
71-3 :

 19
88)

表 31  大量データ転送のためのサービスプリミティブの順序

起動側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

 F-READ

要求

F-WRITE

要求

F-DATA

要求

F-DATA

-END

要求

F-TRANSFER

-END

要求

F-CANCEL

要求

F-CANCEL

応答

F-CHECK

要求

F-CHECK

応答

F-RESTART

要求

F-RESTART

応答

大量データ
終了

大量データ開始

読出し

書込み

F-READ

要求

読出し

読出し

F-WRITE

要求

書込み

書込み

書込み

書込み

書込み

F-DATA

要求

書込み

書込み

書込み

書込み

書込み

F-DATA

指示

読出し

読出し

読出し

F-DATA-END

要求

書込み

F-DATA-END

指示

読出し

読出し

読出し

読出し

F-TRANSFER-END

要求

F-TRANSFER-END

確認

いずれか

F-CANCEL

要求

F-CANCEL

指示

いずれか

F-CANCEL

応答

いずれか

F-CANCEL

確認

いずれか

F-CHECK

要求

書込み

書込み

書込み

書込み

書込み

F-CHECK

指示

読出し

読出し

読出し

F-CHECK

応答

読出し

読出し

読出し

読出し

F-CHECK

確認

書込み

書込み

書込み

書込み

書込み

書込み

F-RESTART

要求

いずれか

F-RESTART

指示

いずれか

いずれか

F-RESTART

応答

書込み

書込み

いずれか

書込み

いずれか

F-RESTART

確認

書込み

書込み

いずれか

書込み

いずれか


52

X 5723-

199

1

 (ISO

 85
71-3 :

 19
88)

表 32  大量データ転送のためのサービスプリミティブの順序 

応答側

前のファイルサービス事象

次に発行可能なサービスプリミティブ

 F-DATA

要求

F-DATA

-END

要求

F-TRANSFER

-END

要求

F-CANCEL

要求

F-CANCEL

応答

F-CHECK

要求

F-CHECK

応答

F-RESTART

要求

F-RESTART

応答

大 量 デ ー タ

終了

大量データ開始

F-READ

指示

読出し

読出し

読出し

読出し

読出し

F-WRITE

指示

書込み

書込み

F-DATA

要求

読出し

読出し

読出し

読出し

読出し

F-DATA

指示

書込み

書込み

書込み

F-DATA-END

要求

F-DATA-END

指示

書込み

書込み

書込み

F-TRANSFER-END

指示

いずれか

書込み

書込み

F-TRANSFER-END

応答

いずれか

F-CANCEL

要求

F-CANCEL

指示

いずれか

F-CANCEL

応答

いずれか

F-CANCEL

確認

いずれか

F-CHECK

要求

読出し

読出し

読出し

読出し

読出し

F-CHECK

指示

書込み

書込み

書込み

F-CHECK

応答

書込み

書込み

書込み

書込み

F-CHECK

確認

読出し

読出し

読出し

読出し

読出し

F-RESTART

要求

いずれか

F-RESTART

指示

いずれか

いずれか

F-RESTART

応答

読出し

読出し

いずれか

読出し

いずれか

F-RESTART

確認

読出し

読出し

いずれか

読出し

いずれか


53

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

23.

共通データ転送パラメタ

23.1

大量データ転送仕様  大量データ転送仕様パラメタは,転送するデータを識別し,読出し転送に対

して,データ転送を実行するアクセスコンテキストを指定する。このパラメタは,転送するデータを生成

又は使用するために行う動作を指定する。パラメタの詳細な形式は,大量データ転送が読出し又は書込み

のいずれで行われるかによって決まる。

備考 FTAM で使用するパラメタの詳細は,20.1 による。

23.2

チェックポイント識別子  チェックポイント識別子パラメタは,チェックポイントの参照を行うと

きの識別子として用いる。パラメタの値は,整数である。F-CHECK プリミティブでは,値は 1∼999998

とする。大量データ転送内の最初の F-CHECK 要求で指定する値は読出しと書込みのどちらも 1 とし,そ

の後以降の値は 1 ずつ増加する。F-RESTART プリミティブでは,値は 0∼999998 とする。

値 0 は,再開アクティビティ及び回復アクティビティで“FADU の先頭”を示すために確保する。デー

タ転送終了の前の FADU 列内の,送信者が発行した最後のチェックポイント識別子より 1 大きい値は,大

量データ転送の終端を示す。チェックポイント識別子の範囲に関する制約とセション通し番号の制約との

相関関係は,全体として応用エンティティの責任とする。

24.

大量データ転送  このサービスグループは,大量データの転送を行う。手順は,サービス起動側が

F-READ

要求又は F-WRITE 要求を発行することによって開始する。この後に,データの送信側による

F-DATA

要求及びそれに続く F-DATA-END 要求が発行される。手順は,起動側が F-TRANSFER-END 要求

を発行することによって終了する。プリミティブは,24.124.6 による。二つの有効な順序は,24.7 及び

24.8

による。

内部サービスでは,25.で定義するチェックポイント及び回復プリミティブを,F-DATA プリミティブの

順序内か又は隣接して使用することができる。

24.1

大量データ読出しサービス

24.1.1

機能  F-READ サービスは,サービス応答側(これが,送信側となる。)からサービス起動側(これが,

受信側となる。)へのデータ転送を指定する。単一の応用アソシエーションで同時に進行できる F-READ 手

順は,一つだけとする。確立されたデータの流れの方向は,F-TRANSFER-END プリミティブの交換まで

継続する。

F-READ

指示は,

不成功を示す動作結果を伴う F-DATA-END を発行して拒否することができる。

これらのプリミティブは,起動側から送信側への制御の移動を示す。すなわち,これらのプリミティブ

は,データ転送中において要求又は指示で示されるサービスの方向の反転することを示す。

24.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 33 に,大量データ読出しに必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 33  F-READ パラメタ

パラメタ F-READ 要求

F-READ

指示

大量データ転送仕様

必す(須)

必す(須)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更

されないことを示す。

24.1.2.1

大量データ転送仕様  大量データ転送仕様は,23.1 による。

24.2

大量データ書込みサービス


54 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

24.2.1

機能  F-WRITE サービスは,サービス起動側(これが,送信側となる。)からサービス提供側(これ

が,受信側となる。)へのデータ転送を指定する。単一の応用アソシエーションで同時に進行できる

F-WRITE

手順は,一つだけとする。確立されたデータの流れの方向は,F-TRANSFER-END プリミティブ

の交換まで継続する。F-WRITE 指示は,F-CANCEL 要求(24.6 参照)を発行して拒否することができる。転

送が拒否された場合,応答側は,それ以上の F-DATA 指示プリミティブを受信しない。

24.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 34 に,大量データ書込みに必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 34  F-WRITE パラメタ

パラメタ F-WRITE 要求

F-WRITE

指示

大量データ転送仕様

必す(須)

必す(須)

(

=)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更

されないことを示す。

24.2.2.1

大量データ転送仕様  大量データ転送仕様は,23.1 による。

24.3

データ単位転送サービス

24.3.1

機能  F-DATA サービスは,サービス利用者間でデータを転送する。データは,下位のプレゼンテ

ーションサービス機構(JIS X 5601 参照)を使用して,既知のデータ型の値として転送される。データ転送

は,起動側が読出し転送又は書込み転送のいずれを要求したかによって,いずれかのエンティティから行

われる。

24.3.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 35 に,データ値転送に必要なプリミティブ及びパラメタの型

を示す。

表 35  F-DATA パラメタ

パラメタ F-DATA 要求

F-DATA

指示

データ値

必す(須)

必す(須)

(

=)

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変

更されないことを示す。

24.3.2.1

データ値  データ値パラメタは,既知のデータ型の値とする。型は,データ値に適用される抽象

構文及びその抽象構文内のデータ値の構文記述を識別する。

備考  支援されるプロトコルでは,一連のデータ値を単一の P-DATA プリミティブ内に,データ値と

同じ値をもつ一連のプレゼンテーション値として運ぶことができる。

24.4

データ転送終了サービス

24.4.1

機能  データ転送の終了は,F-DATA-END プリミティブによって指示する。送信側は,必要なす

べてのデータを送信すると,F-DATA-END 要求を発行する。送信側は,F-READ 指示の拒否として,動作

結果に不成功を示した F-DATA-END 要求を発行することができる。

24.4.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 36 に,データ転送終了に必要なプリミティブ及びパラメタの

型を示す。

表 36  F-DATA-END パラメタ

パラメタ F-DATA-END 要求 F-DATA-END 指示

動作結果

必す(須)

必す(須)

診断

任意選択

任意選択


55

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

24.4.2.1

動作結果  動作結果は,13.2 による。F-DATA-END プリミティブを読出し指示の拒否に使用した

場合には,動作結果及び診断でその理由を示す。起動側は,誤りではない場合と同様,F-TRANSFER-END

で応答する。

24.4.2.2

診断  診断パラメタは,13.13 による。

24.5

転送終了サービス

24.5.1

機能  転送の終了は,F-TRANSFER-END プリミティブの交換によって指示される。この交換は,

起動側が F-DATA-END プリミティブの発行後又は受信後に開始される。F-TRANSFER-END 指示又は

F-TRANSFER-END

確認の受信は,送信側に,大量データ転送に関係した誤り回復動作を,それ以上要求

しないことを通知する。

24.5.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 37 に,データ転送終了に必要なプリミティブ及びパラメタの

型を示す。

表 37  F-TRANSFER-END パラメタ

パラメタ F-TRANSFER

-END

要求

F-TRANSFER

-END

指示

F-TRANSFER

-END

応答

F-TRANSFER

-END

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

(

=)

任意選択

任意選択

(

=)

診断

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

24.5.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。

24.5.2.2

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。

24.5.2.3

診断  診断パラメタは,13.13 による。

24.6

データ転送取消しサービス

24.6.1

機能  いずれかのサービス利用者は,F-CANCEL 要求プリミティブを発行してデータ転送アクテ

ィビティを取り消すことができる。F-CANCEL プリミティブは,F-READ,F-WRITE の要求,指示の発行

後又は受信後のデータ転送中に発行することができる。データ転送終了時には,次の利用者は F-CANCEL

を発行することはできない。

(a) F-DATA-END

要求発行後の送信側としての起動側

(b) F-TRANSFER-END

応答発行後の受信側としての応答側

(c) F-DATA-END

要求発行後の送信側としての応答側

(d) F-TRANSFER-END

要求発行後の受信側としての起動側

データ転送取消しサービス又は転送終了サービスのいずれかを使用すると,データ転送動作有効期間が

終了する。これらのサービスの使用が衝突した場合には,データ転送取消しが優先する。F-CANCEL 手順

後,二人の利用者のアクティビティの状態が異なる場合がある。F-CANCEL プリミティブは,進行中のア

クティビティ(F-RESTART 順序を含む。)を中断し,このため発行されていない指示又は確認は破棄される

ことがある。

ファイルは,F-CANCEL プリミティブ列の後においてもオープンした状態となっている。F-CANCEL に

よって,中断した F-READ 操作又は F-WRITE 操作の結果は定義しない。以前のアクティビティを処理す

る F-CANCEL プリミティブ列が完了した後,新たな F-READ 操作又は F-WRITE 操作(必ずしも前の読出し

又は書込みとは関係がなくてもよい。)を更に試みることができる。


56 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

24.6.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 38 に,データ転送取消しに必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 38  F-CANCEL パラメタ

パラメタ F-CANCEL

要求

F-CANCEL

指示

F-CANCEL

応答

F-CANCEL

確認

動作結果

必す(須)

必す(須)

必す(須)

必す(須)

共用 ASE 情報

任意選択

任意選択

任意選択

任意選択

(

=)

(

=)

診断

任意選択

任意選択

任意選択

任意選択

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

24.6.2.1

動作結果  動作結果パラメタは,13.2 による。取消しの理由を示すために診断パラメタを使用す

る。

24.6.2.2

共用 ASE 情報  共用 ASE 情報パラメタは,13.10 による。

24.6.2.3

診断  診断パラメタは,13.13 による。

24.7

書込み時のプリミティブの順序  成功した書込み操作における事象の順序を,図 の時間順序図に

示す。図の F-DATA プリミティブは,内部サービスにおける任意の F-DATA プリミティブの順序を意味す

る。

図 9  書込み時のプリミティブの順序

24.8

読出し時のプリミティブの順序  成功した読出し操作における事象の順序を,図 10 の時間順序図に

示す。図の F-DATA プリミティブは,内部サービスにおける任意の F-DATA プリミティブの順序を意味す

る。


57

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 10  読出し時のプリミティブの順序

25.

チェックポイント及び再開(内部 BDT サービスだけ)  チェックポイントサービスは,データ転送再開

機能単位及び/又は回復機能単位についての折衝が F-INITIALIZE で行われている場合にだけ使用可能で

ある。データ転送再開サービスは,データ転送再開機能単位についての折衝が F-INITIALIZE で行われて

いる場合にだけ使用可能とする。チェックポイント及びデータ転送再開プリミティブは,データ転送アク

ティビティの進行中に発行し(F-READ 又は F-WRITE の後で,チェックポイントでは F-DATA-END の前,

データ転送再開では F-DATA-TRANSFER の前),データ転送の進行を制御することができる。

備考 F-DATA-END の発行後,再開指示を受け取ったとき,送信者はデータ転送アクティビティを直

前のチェックポイントに戻してもよい。

25.1

チェックポイントサービス  チェックポイント挿入は,内部サービスからだけ行える。プロトコル

誤り回復手順(JIS X 5724)において外部サービスの支援時にプリミティブがどのように使用されるかが示

される。

25.1.1

機能  F-CHECK のプリミティブグループは,F-DATA プリミティブ順序における幾つかのポイン

トを記録し,認識する。F-CHECK 確認の受信は,データの送信側に,記録し確認したポイントの前のデ

ータが,受信・保全され,それ以前のポイントは F-RESTART プリミティブでは要求されないことを通知

する。送信側は,特定のプリミティブの受信を確認する前に,F-DATA プリミティブの送信を続けるか,

又は更にチェックポイントの送信を行うことができる。未確認のチェックポイントの数は,大量データを

転送する FTAM 動作有効期間の確立時に折衝する。

しかし,

未確認のすべてのチェックポイントについて,

F-TRANSFER-END

要求又は F-TRANSFER-END 応答の発行前に,受信の確認を行う。

25.1.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 39 に,チェックポイントサービスに必要なプリミティブ及び

パラメタの型を示す。


58 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

表 39  F-CHECK パラメタ

パラメタ F-CHECK

要求

F-CHECK

指示

F-CHECK

応答

F-CHECK

確認

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 識
別子

必す(須)

必す(須)

(

=)

必す(須)

必す(須)

(

=)

備考  (=)は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

25.1.2.1

チェックポイント識別子  チェックポイント識別子パラメタは,23.2 による。

25.2

データ転送再開サービス  データ転送の再開は,内部ファイルサービスからだけ行える。プロトコ

ル誤り回復手順(JIS X 5724)において外部ファイルサービスの支援には,プリミティブがどのように使用さ

れるかが示される。

25.2.1

機能  F-RESTART プリミティブのグループは,進行中の大量データ転送アクティビティを中断し,

それに伴い未発行の指示又は確認が失われることがある。このプリミティブは,データ転送を再開するポ

イントについての折衝を行う。

データ転送の終了時では,次の者は F-RESTART プリミティブを発行してはいけない。

(a) F-DATA-END

要求を発行後の送信側としての起動側

(b) F-TRANSFER-END

応答を発行後の受信側としての応答側

(c) F-DATA-END

要求を発行後の送信側としての応答側

(d) F-TRANSFER-END

要求を発行後の受信側としての起動側

データの受信側及び送信側がともに F-RESTART 要求を発行した場合には,サービス提供者が衝突を解

決し,各利用者に,転送を再開するポイントを指定する確認を発行する(JIS X 5724 参照)。F-RESTART 指

示は,F-CANCEL 要求プリミティブによって拒否できる。

25.2.2

プリミティブ及びパラメタの型  表 40 に,データ転送の再開に必要なプリミティブ及びパラメタ

の型を示す。

表 40  F-RESTART パラメタ

パラメタ F-RESTART

要求

F-RESTART

指示

F-RESTART

応答

F-RESTART

確認

チ ェ ッ ク ポ イ ン ト 識

別子

必す(須)

必す(須)

(

=)

必す(須)

必す(須)

(

=)

備考  (=)  は,値がファイルサービス提供者によって変更されないことを示す。

25.2.2.1

チェックポイント識別子  チェックポイント識別子は,23.2 による。パラメタの使用は,転送の

方向によって決まる。要求の発行側は,次のようにチェックポイントを識別する。

(a)

送信側では,確認を行った最後のポイント

(b)

受信側では,受信・保全した最後のポイント

応答の発行側は,次のようにチェックポイントを識別する。

(c)

送信側では,要求の発行側が指定した値に等しいポイント

(d)

受信側では,受信・保全した最後のポイント

衝突した場合には,受信側が指定した値が,送信側と受信側の両方に返される。


59

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

附属書 A(規定)  診断パラメタの値

A.1

はじめに  この附属書は,診断パラメタを作る構成要素を定義する。ここでは,各構成要素について,

有効な値及びその値の意味を示す。

A.2

診断パラメタの形式  診断パラメタの値は,次の項目から構成する。

(a)

“永久誤り”

“一時的誤り”又は“通知”を示す誤り型(A.3 参照)。永久誤りは,事象が再実行したと

きは常に発生し,少なくとも現在行われている操作の失敗を意味する。一時的誤りは,再実行した場

合再び発生しないかもしれないが,行われている操作の失敗を意味する。通知誤りは回復を必要とせ

ず,ファイルサービスの現在の状態には影響しない。

(b)

誤り識別子(A.4 参照)。誤り識別子は,仮想ファイルストア定義で定義した概念の点,又は JIS X 5003

の点から誤りを分類する。

(c)

検出元という誤りを検出したエンティティの型(A.5 参照)。

(d)

想定発生元という誤りの原因となったと考えられるエンティティの型(A.5 参照)。

(e)

任意選択として,一時的誤りに対する回復を試みるまでの遅延。その値は,2 の X 乗秒の遅延時間を

示す整数 X とする。

(f)

任意選択として,誤りの原因を示す自然言語によるテキストメッセージ。このメッセージには,ファ

イルストア提供者のローカルシステム環境に関して規格に定めていない概念が含まれていてもよい。

値は図形文字列型とする。

A.3

誤り型  表 41 に,診断パラメタで使用する誤り型の値を定義する。この表の値で誤りクラスを識別す

る。

表 41  誤り型

誤り型値

誤り型

0

通知

1

一時的誤り

2

永久誤り

A.4

誤り識別子  診断は,関連のグループに分類し,それに従って番号を付ける。

A.5

検出元及び発生元  誤りの検出元及び想定発生元は,表 42 に定義する分類によって規定する。

表 42  誤りの検出元及び発生元

検出元及び発
生元識別子

説明

条件

0

分類不能

発生元だけ

1

起動側ファイルサービス利用者

2

起動側ファイルプロトコル機械

3

ファイルプロトコル機械を支援するサービス

発生元だけ

4

応答側ファイルプロトコル機械

5

応答側ファイルサービス利用者(ファイルストア)


60 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

A.6

診断パラメタの適用  診断パラメタは,次のサービスで出現する。

F-INITIALIZE

F-U-ABORT

F-P-ABORT

F-SELECT

F-DESELECT

F-CREATE

F-DELETE

F-READ-ATTRIB

F-CHANGE-ATTRIB

F-OPEN

F-CLOSE

F-RECOVER

F-LOCATE

F-ERASE

F-DATA-END

F-TRANSFER-END

F-CANCEL 

表 43  FTAM 共通の診断

識別子  検出元  発生元

理由

12 0 0-5

0-5

理由なし

012 1  5  5

応答側誤り(不特定)

12 2 0-5

0-5

システム停止

012 3  5  1

FTAM

管理の問題(不特定)

02 4  5  1

FTAM

管理,課金先誤り

02 5  5  1

FTAM

管理,安全保護不合格

0 6 5 5

遅延が発生

012 7 1

,5 1

起動側誤り(不特定)

012 8  0-5 0-5

後続誤り

012 9  0-5 0-5

資源の一時的不足

12 10  5  1

アクセス要求の仮想ファイルストアの安全保護違反

12 11  5  1

アクセス要求の局所的な安全保護違反

表 44  プロトコル及び支援しているサービス関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

2 1000 2  4

矛盾したパラメタ値

  4

2

矛盾したパラメタ値

2 1001 2  4

支援されていないパラメタ値

  4

2

支援されていないパラメタ値

2 1002 2  4

必す(須)パラメタが未設定

  4

2

必す(須)パラメタが未設定

2 1003 2  4

支援されていないパラメタ

  4

2

支援されていないパラメタ

2 1004 2  4

重複したパラメタ

  4

2

重複したパラメタ

2 1005 2  4

違法なパラメタ型


61

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

識別子  検出元  発生元

理由

2 1006 2  4

支援されていないパラメタ型

  4

2

支援されていないパラメタ型

2 1007 2  4

FTAM

プロトコル誤り(不特定)

  4

2

FTAM

プロトコル誤り(不特定)

2 1008 2  4

FTAM

プロトコル誤り,手順誤り

  4

2

FTAM

プロトコル誤り,手順誤り

2 1009 2  4

FTAM

プロトコル誤り,機能単位誤り

  4

2

FTAM

プロトコル誤り,機能単位誤り

2 1010 2  4

FTAM

プロトコル誤り,不正誤り

  4

2

FTAM

プロトコル誤り,不正誤り

2 1011 2-4  3

下位層失敗

12 1012  3

2

下位層アドレス指定誤り

12 1013 0-5  0-5

タイムアウト

12 1014 0-5  0-5

システム停止

2 1015 2  4

違法なグループ化順序

  4

2

違法なグループ化順序

2 1016 2  4

グループ化しきい値違反

  4

2

グループ化しきい値違反

2 1017 4  2

現要求アクセスと相反する特殊な PDU 要求

表 45  アソシエーション関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

2 2000

3

,5 1

許可されていない利用者からのアソシエーション

 2001

(

割当てなし)

2 2002

4

,5 1

支援されていないサービスクラス

02 2003

4

,5 1

支援されていない機能単位

012 2004  5

1

属性グループ誤り(不特定)

2 2005 5  1

属性グループの支援なし

02 2006  5

1

許可されていない属性グループ

02 2007  5

1

課金先の誤り

012 2008  4

1

アソシエーション管理(不特定)

2 2009 4  1

アソシエーション管理−アドレスの誤り

12 2010  4

1

アソシエーション管理−課金先の誤り

02 2011  4

2

チェックポイントウィンドウ誤り−過大

02 2012  4

2

チェックポイントウィンドウ誤り−過小

02 2013  4

2

チェックポイントウィンドウ誤り−支援なし

012 2014  3

2

通信の QOS の支援なし

2 2015

4

,5 1

起動側識別が受入れ不可

0 2016 4  1

コンテキスト管理拒否

0 2017 4  1

ロールバック使用不可

0 2018 5  1

コンテンツ型リストを応答側が切断

0 2019

3

,5 1

コンテンツ型プレゼンテーションサービスが切断

2 2020 5  1

無効なファイルストアパスワード

2 2021

4

,5 1

矛盾したサービスクラス

表 46  選択関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

12 3000

5

5

ファイル名がなし

12 3001

5

5

選択属性値が不一致

2 3002

5  5

初期属性が不可能

2 3003

4  2

属性名の誤り


62 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

識別子  検出元  発生元

理由

12 3004

5

5

ファイルが存在せず

12 3005

5

5

ファイルが既に存在

12 3006

5

5

ファイルが生成不能

12 3007

5

5

ファイルが削除不能

02 3008

5

5

並行処理制御使用不能

02 3009

5

5

並行処理制御の支援なし

02 3010

5

5

並行処理制御不可能

01 3011

5

5

より制限の強いロック

12 3012

5

5

ファイル使用中

12 3013

5

5

ファイル使用不能

012 3014

5

5

アクセス制御使用不能

012 3015

5

5

アクセス制御の支援なし

012 3016

5

5

アクセス制御の矛盾

0 3017

4

,5 4,5

ファイル名の切捨て

0 3018

5  5

初期属性変更

12 3019

5

1

課金先の誤り

0 3020

5  5

選択した既存のファイルを生成上書き

0 3021

5  5

削除し元の属性で再生成したファイルを生成上書き

0 3022

5  5

削除し新しい属性で再生成したファイルを生成上書き

12 3023

5

5

生成上書き−不可能

12 3024

5

5

不明確なファイル仕様

2 3025

5  1

無効な生成パスワード

2 3026

5  1

上書き時の無効な削除パスワード

2 3027

5  1

属性値の不正

2 3028

5  1

要求アクセスが許された動作を違反

2 3029

5  1

要求アクセスが機能単位で使用不能

01 3030

5

5

ファイルを生成したが選択されず

表 47  ファイル管理関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

012 4000  5

5

属性が存在せず

12 4001  5

5

属性の読出しが不可能

12 4002  5

5

属性の変更が不可能

12 4003

4

,5 4,5

属性の支援なし

2 4004 4  2

属性名の不正

2 4005 5  1

属性値の不正

0 4006 5  5

属性の一部だけ支援

0 4007 5  5

付加集合属性値が不明確

表 48  アクセス関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

12 5000  5

1 FADU

の不正(不特定)

2 5001 5  1

FADU

の不正−サイズ誤り

2 5002 5  1

FADU

の不正−型誤り

2 5003 5  1

FADU

の不正−仕様が不十分

2 5004 5  1

FADU

の不正−位置付けの誤り

01 5005  5

5 FADU

が存在しない

012 5006  5

5 FADU

使用不能(不特定)

12 5007  5

5

読出し時 FADU 使用不能

12 5008  5

5

書込み時 FADU 使用不能

12 5009  5

5

位置付け時 FADU 使用不能


63

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

識別子  検出元  発生元

理由

12 5010  5

5

消去時 FADU 使用不能

12 5011  5

5 FADU

挿入不能

12 5012  5

5 FADU

置換不能

012 5013  5

5 FADU

位置付け不能

2 5014 5  1

データ要素型の誤り

  3

2,4

データ要素型の誤り

12 5015  5

5

操作不能

12 5016  5

5

操作の支援なし

02 5017  5

1

操作の矛盾

012 5018  5

5

並行処理制御使用不能

02 5019  5

5

並行処理制御の支援なし

02 5020  5

1

並行処理制御の矛盾

012 5021  5

5

処理モード使用不能

02 5022  5

5

処理モードの支援なし

02 5023  5

1

処理モードの矛盾

02 5024  5

5

アクセスコンテキスト使用不能

02 5025  5

5

アクセスコンテキストの支援なし

12 5026  5

5

書込みの不正(不特定)

12 5027  5

5

読出しの不正(不特定)

012 5028  5

5

局所的な失敗(不特定)

012 5029  5

5

局所的な失敗−ファイルスペース不足

012 5030  5

5

局所的な失敗−データ破壊

012 5031  5

5

局所的な失敗−装置故障

2 5032 5  5

上限ファイルサイズが超過

0 5034 5  5

上限ファイルサイズが増加

02 5035  5

1

処理モードで機能単位が無効

02 5036  5

1

コンテンツ型の矛盾

0 5037 1  5

コンテンツ型が不十分

0 5038 5  5

FADU

名が重複

12 5039  2

4 SELECT/OPEN

動作有効期間不良

  4

2

SELECT/OPEN

動作有効期間不良

12 5040  5

5

ファイルに FADU ロック中のため使用不能

12 5041  5

5

他の利用者が FADU ロック済み

表 49  回復関係の診断

識別子  検出元  発生元

理由

2 6000 4  2

チェックポイントの不正(不特定)

  2

4

チェックポイントの不正(不特定)

2 6001 4  2

アクティビティが一意でない

2 6002 4  2

チェックポイントがウィンドウ外

  2

4

チェックポイントがウィンドウ外

2 6003 4  2

アクティビティが既に存在せず

2 6004 4  2

アクティビティが確認不可

2 6005 4  4

回復用情報がなし

2 6006 4  4

回復用情報の破壊

12 6007  4

4

ファイルが再開を待機中

012 6008  4

2

回復ポイントの誤り

2 6009 4  2

回復ポイントが存在せず

02 6010 4,5  2,1

回復モード使用不能

02 6011 4,5  2,1

回復モードの矛盾

0 6012 4,5 2,1

回復モードの縮退


64 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

識別子  検出元  発生元

理由

02 6013  5

1

アクセス制御使用不能

02 6014  5

1

アクセス制御の支援なし

02 6015  5

1

アクセス制御の矛盾

02 6016  5

1

コンテンツ型の矛盾

0 6017 5  1

コンテンツ型が不十分


65

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

附属書 B(規定)  属性とプリミティブの関係

表 50 及び表 51 に,ファイルサービスで定義した各種のプリミティブによって,仮想ファイルストアで

定義したどの属性が影響を受けるかを示す。

表 50 及び表 51 に示していないプリミティブは,仮想ファイルストア属性には直接影響しない。しかし,

解放プリミティブは現課金先属性の以前の値を格納する。

表の各項目は,一つの属性に対する特定のプリミティブ又はプリミティブのグループの作用を示す。表

の項目は,次のとおりとする。

(a)

空白  属性は影響を受けない。

(b)

返却  属性値が応答プリミティブ及び確認プリミティブで返される。

(c)

変更  属性値は,要求プリミティブ及び指示プリミティブによって転送された値に基づいて変更され

る。スカラ属性の値は,置き換えられる。ベクトル属性の値は,完全に置き換えられなければならな

い。集合属性では,個々の要素が変更されることがある。生成時には,初期値が割り当てられる。

(d)

暗黙  属性値は,プリミティブ使用の結果変更するが,値は転送されない。新しい値は,プリミティ

ブが行った動作の結果とする。

(e)

設定  属性値は,F-CREATE の要求プリミティブ及び指示プリミティブのパラメタで転送された値に

基づいて設定されるか,又は値が転送されない場合,局所的な省略時値に設定される。

(f)

比較  値は,要求プリミティブ及び指示プリミティブとともに転送され,プリミティブについて指定

した動作は,指定した値が属性値と一致した場合にだけ行われる。値の比較のアルゴリズムは,属性

定義の一部とする。

表 50  ファイル属性

属性名 F-SELECT

F-CREATE

F-READ-AT

TRIB

F-CHANGE-

ATTRIB

F-CLOSE

F-ABORT

ファイル名

比較及び返却

設定及び返却

返却

変更及び返却

許可動作

比較

設定

返却

コンテンツ型

設定

返却

格納域課金

比較

設定

返却

変更及び返却

生成日時

暗黙

返却

最終変更日時

暗黙

返却

暗黙

最終読出し日時

暗黙

返却

暗黙

最終属性変更日時

暗黙

返却

暗黙

生成者識別

設定

返却

最終変更者識別

暗黙

返却

暗黙

最終読出し者識別

暗黙

返却

暗黙

最終属性変更者識別

暗黙

返却

暗黙

ファイル可用性

設定

返却

変更及び返却

ファイルサイズ

暗黙

返却

暗黙

上限ファイルサイズ

設定

返却

変更及び返却

アクセス制御

比較

変更

返 却 (

備 考

照)

変更及び返却

(

備考

参照)

法的資格

設定

返却

変更及び返却

私用

設定

返却

変更及び返却

備考  パスワード値は返却されない。


66 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

表 51  アクティビティ属性

属性名 F-INIT

IALIZE

F-SELECT

F-CREATE

F-OPEN F-READ

F-WRITE

F-LOCATE

F-ERASE

F-RECOVE

R

現アクセス要求

変更

変更

比較

変更

現起動側識別

変更

現位置

変更

変更

変更

変更

現処理モード

変更

変更

現発呼側応用エンティ

ティ名称

変更

現応答側応用エンティ
ティ名称

変更

現課金先

変更

変更

変更

現並行処理制御

変更

変更

変更

現ロック型

変更

変更

現アクセスパスワード

変更

変更

変更

アクティブコンテンツ

変更

変更

アクティブ法的資格

変更

変更


67

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

附属書 C(規定)  コミットメント制御を伴うファイル転送

C.1

概要  この附属書は,ファイル転送サービスクラスのためのコミットメントサービスの共用 ASE 情報

パラメタについての写像を定義する。他のファイルサービスクラスに対しての一般写像は定義しない。

この附属書は,FTAM と CCR 応用サービス要素との間のすべての可能な又は適正な共存関係を述べてい

るわけではない。応用層の構造を十分定義するために,この附属書は,FTAM と一般応用エンティティを

作り上げている他の応用サービス要素の特性との間で関連するアーキテクチャの用語についてだけ述べる。

この規格群は,コミットメント及びロールバック機構を動作させない形で使用することができる。ISO 

9804 (CCR)

のサービスが,FTAM アクティビティのためのコミットメント機構に必要とする場合には,各

CCR

プリミティブは,

“共用 ASE 情報”パラメタ(このパラメタは許可された CCR プリミティブの完全な

意味及びパラメタを転送することができる。)を運ぶ FTAM プリミティブに限って発行できる。

表 52 及び

表 53 に,並行処理制御パラメタを伴う FTAM プリミティブを示し,これらの FTAM プリミティブととも

に発行できる CCR プリミティブを示す。

一連のファイルサービスアクティビティを原子動作と考える場合,又はファイルサービスアクティビテ

ィを他のアクティビティと組み合わせて,原子動作を構成する場合には,内蔵するサービス要素は,動作

の開始,コミットメント又はその両方についての共存 ASE として作用する。一つのファイルサービスアク

ティビティで開始された原子動作が,別のアクティビティで終了することがある。

備考1. CCR 広域回復機構は,外部ファイルサービスを支援する誤り回復プロトコルにおける回復機

構とは区別される。ファイルプロトコル回復は,二つのファイル誤り回復プロトコル機械だ

けに関係し,外部ファイルサービスの利用者の目には見えない。CCR 回復は,原子動作のす

べての関係者の目に見える。

2.

選択フェーズの間,CCR を使用しない場合,オープン動作有効期間の外側で発生する失敗を

回復する機構がない。このような失敗は並行処理制御を解放する。外部ファイルサービスで

は起動側が,ファイル誤り回復プロトコル手順又は選択された場合 CCR 手順のいずれかによ

ってオープン動作有効期間失敗からの回復を起動する。並行処理制御は,回復が始まるまで

その位置にとどまっている。

C.2

コミットメント構造  確立した分散コミットメントを変化させる手順は,二つのフェーズから構成さ

れ,その各々は,プリミティブの交換によって区切られる。これらのフェーズは,次のとおりとする。

フェーズ I C-BIGIN(要求/指示)

又は

 C-RESTART

(要求/指示)

(応答/確認)

C-READY

(要求/指示)−肯定応答 

 C-REFUSE

(要求/指示)−否定応答

フェーズ II C-PREPARE(要求/指示)

 C-COMMIT

(要求/指示)−成功

 C-COMMIT

(応答/確認)

又は


68 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

 C-ROLLBACK

(要求/指示)−失敗

 C-ROLLBACK

(応答/確認)

コミットメントプリミティブは,コミットメント並行処理及び回復サービス(ISO 9804 参照)で定義され

るパラメタを運ぶ。これらのパラメタを運ぶため,ファイルサービスは,ISO 9804 及び ISO 9805 で定義

する抽象構文でコミットメント制御情報の転送を行うことができるように単一の透過的ファイルサービス

パラメタ(共用 ASE 情報パラメタ)を備えている。CCR の使用が F-INITIALIZE で提案された場合には,こ

の抽象構文名が,プレゼンテーションコンテキスト要求に追加され,CCR の使用は,プレゼンテーション

コンテキストが確立された場合にだけ受け入れる。

C.3

外部ファイルサービスとの関係  コミットメントサービスにおけるプリミティブと関連付けることが

できる外部ファイルサービスでのサービスプリミティブを,

表 52 に示す。CCR サービスのパラメタは,

ファイルサービス共用 ASE 情報パラメタで運ぶ。C-PREPARE,C-READY 又は C-REFUSE 要求以外の CCR

プリミティブを発行することができる場合には,これらのプリミティブは,次に可能な FTAM プリミティ

ブとともに発行する。C-READY 又は C-REFUSE は,まだ発行していないならば,C-PREPARE に続いて次

に可能な FTAM プリミティブとともに発行する。

C-BEGIN

要求/指示(及び対応する手順)の意味は,関連の FTAM サービスプリミティブの前に適用され

る。

C-RESTART

を除く他のすべての CCR プリミティブは,

関連の FTAM プリミティブの後に適用される。

C-RESTART

要求/指示は,関連の FTAM プリミティブの前に適用される。ROLLBACK の場合には,

ROLLBACK

は,FTAM 応答の生成前に実行される。COMMIT 又は ACTION の場合には,FTAM の状態は

変化しない。

FTAM

仮想ファイルストアは,常に CCR に従属する。FTAM が他の応用サービス要素 (ASE) によって

使用される場合は,FTAM 応答側を収容する応用エンティティは,CCR 従属及び CCR 上位の両方を収容

してもよい。原子動作における FTAM 動作結果が不成功であった場合には,FTAM 応答側がコミットメン

トを提示することはない。

共用 ASE 情報パラメタは,空であることも,関連の CCR プリミティブの CCR 意味及びパラメタを運ぶ

こともある。CCR プリミティブの順序は,FTAM ではなく,CCR によって管理する。CCR の使用の折衝

が行われていない場合には,共用 ASE パラメタには,CCR 情報を含まない。

表 52  CCR プリミティブに伴うファイルサービスプリミティブ

CCR

プリミティブ

関連の FTAM プリミティブ

C-BEGIN

要求/指示 F-OPEN 又は F-SELECT 又は F-CREATE 要求/指示

C-READY

要求/指示

成功の動作結果を伴う F-CLOSE 又は F-TRANSFER-END 応答/確認

C-REFUSE

要求/指示

成功以外の動作結果を伴う F-OPEN ,F-SELECT,F-CREATE ,

F-CLOSE

,F-CANCEL 又は F-TRANSFER-END 応答/確認

C-PREPARE

要求/指示 F-CLOSE,F-TRANSFER-END 要求/指示

C-COMMIT

要求/指示 F-DESELECT,F-CLOSE 要求/指示

C-COMMIT

応答/確認 F-DESELECT,F-CLOSE 応答/確認

C-ROLLBACK

要求/指示 F-DESELECT,F-CLOSE 要求/指示

C-ROLLBACK

応答/確認  成功以外の動作結果を伴う F-DESELECT,F-CLOSE 応答/確認

C-RESTART

要求/指示 F-OPEN,F-CREATE,F-SELECT 要求/指示に伴う F-U-ABORT(

備考

1.

参照)

C-RESTART

応答/確認 F-OPEN,F-CREATE,F-SELECT 応答/確認

備考1.  再開:外部ファイルサービスは,あらゆる誤りを含んでいるが,通信の継続を期待できる機構によって支援

される。C-RESTART の写像の定義は,コミットメント木のどこかでの失敗を認めるようになっており,外部


69

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

サービス提供者にとって,動作の再開は新しいアクティビティとなる。この新しいアクティビティに対する

F-OPEN

の C-RESTART を転送する共用 ASE 情報パラメタで,更に修飾情報が通知される。

2. CCR

情報を転送する共用 ASE 情報パラメタのとり得る値は,ISO 9804(CCR)で定義する。そこには補助的な

診断情報を含めることができる。

3.

共用 ASE 情報パラメタの使用は,F-OPEN プリミティブよりもむしろ F-CREATE 又は F-SELECT プリミティ

ブにおいて,ファイル生成及び単一の原子動作として制御されるファイル内容の書込みを許す。

4. F-DESELECT

では,要求及び応答プリミティブがコミットメント制御を独立して運ぶ。

表 53  共用 ASE 情報パラメタを伴う FTAM プリミティブ

FTAM

プリミティブ

許可される CCR プリミティブ

F-SELECT

要求/指示 C-BEGIN 要求/指示

 C-RESTART

要求/指示

F-SELECT

応答/確認 C-REFUSE 要求/指示

 C-RESTART

応答/確認

F-CREATE

要求/指示 C-BEGIN 要求/指示

 C-RESTART

要求/指示

F-CREATE

応答/確認 C-REFUSE 要求/指示

 C-RESTART

応答/確認

F-OPEN

要求/指示 C-BEGIN 要求/確認

 C-RESTART

要求/確認

F-OPEN

応答/確認 C-RESTART 応答/確認

 C-REFUSE

要求/指示

F-TRANSFER-END

要求/指示 C-PREPARE 要求/指示

F-TRANSFER-END

応答/確認 C-READY 要求/指示

 C-REFUSE

要求/指示

F-CANCEL

応答/確認

(

又は応答側が発行する要求/指示)

C-REFUSE

要求/指示

F-CLOSE

要求/指示 C-PREPARE 要求/指示

 C-COMMIT

要求/指示

 C-ROLLBACK

要求/指示

F-CLOSE

応答/確認 C-READY 要求/指示

 C-REFUSE

要求/指示

 C-COMMIT

応答/確認

 C-ROLLBACK

応答/確認

F-DESELECT

要求/指示 C-COMMIT 要求/指示

 C-ROLLBACK

要求/指示

F-DESELECT

応答/確認 C-COMMIT 応答/確認

 C-ROLLBACK

応答/確認

C.4

複合利用における FTAM 原子動作  表 54 に,ISO 8831(ジョブ転送及び操作)で定義するファイル操

作を示し,これらの操作がどのようにして原子動作として行われるかを定義する。

表 54  複合 FTAM 動作

操作

動作

正常書込み

ファイルが存在する場合,古いファイルを削除して再生成する上書
き集合を伴う F-CREATE。単一の FTAM アクティビティが継続。

旧書込み F-SELECT。

置換動作のための単一の FTAM アクティビティが継続。

新書込み

上書き集合のない F-CREATE。単一の FTAM アクティビティが継

続。

追加

選択するための上書き集合を伴う F-CREATE。単一の FTAM アクテ
ィビティが継続。


70 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

操作

動作

添加 F-SELECT。単一の FTAM アクティビティが継続。 
読出し複写 F-SELECT。単一の FTAM アクティビティが継続。

読出し移動 F-SELECT。C-BEGIN を含み,F-DELETE で終了する単一の FTAM

アクティビティが継続。CCR 原子動作は,別の CCR サービスプリ
ミティブによって FTAM アクティビティの後に終了。

選択動作有効期間内で C-PREPARE を受信した場合には,ファイル削除を許された要求アクセスアクテ

ィビティ属性を伴う C-READY は,もし F-DELETE がその後 C-COMMIT とともに発行されるならば,コ

ミットメントがファイルを削除することを意味する。


71

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

附属書 D(規定)  FTAM 制御情報に対する参照

この附属書は,ファイル転送アクティビティの指定に必要なパラメタ情報の定義を参照するため,他の

規格で使用する用語を定義する。分散アプリケーションが,あるファイルの転送を実行させるという要求

を転送する必要がある場合には,関係の規格は,ファイルサービス規格を参照するため,これらの用語を

使用して転送の記述を行う。

二つの種類の用語を定義するが,これは,それぞれ,転送の開始に必要な情報及び転送の試みの結果に

対して使用可能な情報を示す。それぞれの場合,情報は,一連のファイルサービスプリミティブの情報内

容とする。

プリミティブの情報内容は,

プリミティブの識別及びそのプリミティブが運ぶパラメタとする。

これは,

ファイルコンテキストが外部で引用する点と固有の順序制約がない点において,プリミティブ自体とは異

なる。

読出し転送仕様は,F-SELECT 要求プリミティブの情報内容に,F-OPEN 要求プリミティブの情報内容

及び F-READ 要求プリミティブの情報内容を加えたものとする。

書込み転送仕様は,F-CREATE 要求プリミティブの情報内容に,F-OPEN 要求プリミティブの情報内容

及び F-WRITE 要求プリミティブの情報内容を加えたものとする。

読出し転送結果は,F-SELECT 確認プリミティブの情報内容に,F-OPEN 確認プリミティブの情報内容

を加えたもの及び F-TRANSFER-END 確認プリミティブ又は F-CANCEL 応答プリミティブ若しくは

F-CANCEL

確認プリミティブの情報内容を加えたものとする。

書込み転送結果は,F-CREATE 確認プリミティブの情報内容に,F-OPEN 確認プリミティブの情報内容

を加えたもの及び F-TRANSFER-END 確認プリミティブ又は F-CANCEL 応答プリミティブ若しくは

F-CANCEL

確認プリミティブの情報内容を加えたものとする。

備考  JIS X 5724 に従った実装によっては,プリミティブの失敗が,それ以降のプリミティブの発行

を妨げることがある。この場合,結果は,実際に発行されたプリミティブからの情報だけを含

む。


72 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

附属書 E(規定)  状態遷移図

この附属書の状態遷移記述は,

外部ファイルサービスにおけるサービスプリミティブの順序を定義する。

起動側及び応答側の記述は,ファイルサービスアクセスポイントの起動及び応答時に適用する状態遷移図

によって別々に行う。

これらの状態遷移図では,BEGIN-GROUP 及び END-GROUP プリミティブによってひとまとめにされた

プリミティブの完全なグループ化順序は,単一の遷移を構成する。グループ化順序のプリミティブは,単

一の通信メッセージの構文上の要素とする。

各ファイル動作有効期間制御について,状態遷移図は,二つの部分に分かれている。単一のプリミティ

ブによって生じる遷移は,最初の図に示し,グループ化順序によって生じる遷移は,第 2 の図に示す。

グループ化順序は,次の記法(a)(b)を使用して定義する。

(a)

大括弧,

“[”及び“]”は,順序内の任意選択プリミティブを示す。

(b)

縦線“|”は,代替プリミティブを示す。

(c)

括弧“(”及び“)”は,一つを選ぶ。

有効なグループ化順序及び

図 14 及び図 16 で使用する記法の定義は,次による。

(d)

グループ“A”

:F-BEGIN-GROUP

(F-SELECT

|F-CREATE)

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]

F-OPEN F-END-GROUP

(e)

グループ“B”

:F-BEGIN-GROUP F-CLOSE

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]

(F-DESELECT

|F-DELETE)

F-END-GROUP

(f)

グループ“C”

:F-BEGIN-GROUP

(F-SELECT

|F-CREATE)

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]

(F-DESELECT

|F-DELETE)

F-END-GROUP

(g)

グループ“D”

:F-BEGIN-GROUP

(F-SELECT

|F-CREATE)

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]

F-END-GROUP

(h)

グループ“E”

:F-BEGIN-GROUP

[F-READ-ATTRIB]

[F-CHANGE-ATTRIB]


73

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

(F-DESELECT

|F-DELETE)

F-END-GROUP

備考  ファイル転送サービスクラスでは,グループ“A”及び“B”だけを有効とする。ファイル管理

クラスでは,グループ“C”だけを有効とする。ファイル転送・管理クラスでは,グループ“A”

“B”

“C”だけを有効とする。これらの場合,しきい値パラメタは,順序全体が成功又は失敗

のいずれかとなるように設定する。

図 11  アソシエーション確立の状態遷移図(起動側)

備考  遷移

① F-INITIALIZE 要求

⑤ F-TERMINATE 確認

② F-INITIALIZE 確認(肯定)

⑥ F-U-ABORT 要求又は指示

③ F-INITIALIZE 確認(否定)

⑦ F-P-ABORT 指示

④ F-TERMINATE 要求


74 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 12  アソシエーション確立の状態遷移図(応答側)

備考  遷移

① F-INITIALIZE 指示

⑤ F-TERMINATE 応答

② F-INITIALIZE 応答(肯定)

⑥ F-U-ABORT 要求又は指示

③ F-INITIALIZE 応答(否定)

⑦ F-P-ABORT 指示

④ F-TERMINATE 指示


75

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 13  ファイルレジーム確立サービスの状態遷移図(起動側)

備考  遷移

① F-SELECT 要求

⑬ F-CHANGE-ATTRIB 要求

② F-SELECT 確認(肯定)

⑭ F-CHANGE-ATTRIB 確認

③ F-SELECT 確認(否定)

⑮ F-OPEN 要求

④ F-DESELECT 要求

⑯ F-OPEN 確認(肯定)

⑤ F-DESELECT 確認

⑰ F-OPEN 確認(否定)

⑥ F-CREATE 要求

⑱ F-CLOSE 要求

⑦ F-CREATE 確認(肯定)

⑲ F-CLOSE 確認

⑧ F-CREATE 確認(否定)

⑳ F-LOCATE 要求

⑨ F-DELETE 要求

21

 F-LOCATE

確認

⑩ F-DELETE 確認

22

 F-ERASE

要求

⑪ F-READ-ATTRIB 要求

23

 F-ERASE

確認

⑫ F-READ-ATTRIB 確認


76 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 14  グループ化順序の状態遷移図(起動側)

備考  遷移

①  “A”要求

⑧  “C”確認

②  “A”確認(肯定)

⑨  “D”要求

③  “A”確認(オープン否定)

⑩  “D”確認(肯定)

④  “A”確認(選択否定)

⑪  “D”確認(選択否定)

⑤  “B”要求

⑫  “E”要求

⑥  “B”確認

⑬  “E”確認

⑦  “C”要求


77

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 15  ファイルレジーム確立サービスの状態遷移図(応答側)

備考  遷移

① F-SELECT 指示

F-CHANGE-ATTRIB

指示

② F-SELECT 応答(肯定)

F-CHANGE-ATTRIB

応答

③ F-SELECT 応答(否定)

F-OPEN

指示

④ F-DESELECT 指示

F-OPEN

応答(肯定)

⑤ F-DESELECT 応答

F-OPEN

応答(否定)

⑥ F-CREATE 指示

F-CLOSE

指示

⑦ F-CREATE 応答(肯定)

F-CLOSE

応答

⑧ F-CREATE 応答(否定)

F-LOCATE

指示

⑨ F-DELETE 指示

21

F-LOCATE

応答

⑩ F-DELETE 応答

22

F-ERASE

指示

⑪ F-READ-ATTRIB 指示

23

F-ERASE

応答

⑫ F-READ-ATTRIB 応答


78 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 16  グループ化順序の状態遷移図(応答側)

備考  遷移

①  “A”指示

⑧  “C”応答

②  “A”応答(肯定)

⑨  “D”指示

③  “A”応答(オープン否定)

⑩  “D”応答(肯定)

④  “A”応答(選択否定)

⑪  “D”応答(選択否定)

⑤  “B”指示

⑫  “E”指示

⑥  “B”応答

⑬  “E”応答

⑦  “C”指示


79

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 17  大量データ転送サービスの状態遷移図(起動側)

備考  遷移

① F-READ 要求

⑦ F-TRANSFER-END 要求

② F-WRITE 要求

⑧ F-TRANSFER-END 確認

③ F-DATA 要求

⑨ F-CANCEL 要求

④ F-DATA 指示

⑩ F-CANCEL 指示

⑤ F-DATA-END 要求

⑪ F-CANCEL 応答

⑥ F-DATA-END 指示

⑫ F-CANCEL 確認


80 
X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

図 18  大量データ転送サービスの状態遷移図(応答側)

備考  遷移

① F-READ 指示

⑦ F-TRANSFER-END 指示

② F-WRITE 指示

⑧ F-TRANSFER-END 応答

③ F-DATA 要求

⑨ F-CANCEL 要求

④ F-DATA 指示

⑩ F-CANCEL 指示

⑤ F-DATA-END 要求

⑪ F-CANCEL 応答

⑥ F-DATA-END 指示

⑫ F-CANCEL 確認


81

X 5723-1991 (ISO 8571-3 : 1988)

OSI-JIS

調査研究委員会 WG 1  構成表(敬称略,順不同)

氏名

所属

(主査)

飯  野  守  夫

株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部

(幹事)

吉  川  慶  一

株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部

池  山  裕  彦

日本エヌ・シー・アール株式会社製品企画部

岡  野  成  利

新日鐵情報通信システム株式会社関東支社技術部

小  林      恵

株式会社東芝青梅工場情報通信システム技術研究所開発第七部

清  水  孝  真

東京電力株式会社電子通信部

白  沢  隆  彦

富士通神戸エンジニアリング株式会社開発部

多  田  和  博

日本電気株式会社情報システム技術本部第一システム部

田  仲  正  幸

日本アイ・ビー・エム株式会社汎用ソフトウェア開発製品企画

鶴      正  人

沖電気工業株式会社コンピュータシステム開発本部ソフトウェア開発第一部

十  倉  健  二

日本電信電話株式会社情報通信処理研究所応用システム研究部(306 C)

堀      茂  樹

三菱電機株式会社コンピュータ製作所汎用コンピュータ製造部

松  井  今朝雄

鉄道情報システム株式会社中央システムセンター

粕  川  晃  秀

工業技術院標準部

(事務局)

西  田  正  忠

財団法人日本規格協会情報技術標準化研究センター

委員交替

高  橋      誠

株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部

岩  本  秀  治

全国銀行協会連合会事務部

小  沼  敬四郎

富士通神戸エンジニアリング株式会社開発部

細  川      洋

東京電力株式会社電子通信部

松  本  孝  純

沖電気工業株式会社コンピュータシステム開発本部ソフトウェア開発第三部

渡  部  恭  久

新日本製鐵株式会社情報通信システム部

清  水  正  幸

JR

中央情報管理センター