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X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

(1) 

目次

ページ

0.

  序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  用語の定義

3

3.1

  減衰

3

3.2

  平均光パワー

3

3.3

  バイパス

3

3.4

  中心波長

3

3.5

  コードビット

3

3.6

  コンセントレータ

3

3.7

  プラグ

4

3.8

  レセプタクル

4

3.9

  対向循環

4

3.10

  二重接続コンセントレータ

4

3.11

  二重接続局

4

3.12

  二重リング

4

3.13

  エンティティ

4

3.14

  消光比

4

3.15

  ファイバ

4

3.16

  光ファイバケーブル

4

3.17

  チャネル間分離

4

3.18

  データ依存ジッタ

4

3.19

  デューティサイクルひずみジッタ

4

3.20

  ランダムジッタ

4

3.21

  論理リング

4

3.22

  媒体インタフェースコネクタ

4

3.23

  MIC プラグ

4

3.24

  MIC レセプタクル

4

3.25

  (FDDI)  ネットワーク

4

3.26

  ノード

4

3.27

  開口数

4

3.28

  光立ち下がり時間

4

3.29

  光基準面

4

3.30

  光立ち上がり時間

5

3.31

  物理コネクション

5


X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

目次

(2) 

ページ

3.32

  物理リンク

5

3.33

  プリミティブ

5

3.34

  (光)受信器

5

3.35

  リング

5

3.36

  サービス

5

3.37

  単一接続コンセントレータ

5

3.38

  単一接続局

5

3.39

  スペクトル半値幅,スペクトル値

5

3.40

  局

5

3.41

  (光)送信器

5

3.42

  幹線

5

3.43

  木

5

4.

  記法及び略号

5

4.1

  記法

5

4.2

  略号

5

5.

  概要

6

5.1

  リングの概要

6

5.2

  環境

7

6.

  サービス

9

6.1

  PMD から PHY へのサービス

10

6.2

  PMD から SMT へのサービス

11

7.

  媒体接続

13

7.1

  媒体インタフェースコネクタ (MIC)

13

7.2

  かん合性

14

8.

  媒体信号インタフェース

19

8.1

  能動出力インタフェース

19

8.2

  能動入力インタフェース

20

8.3

  局のバイパスインタフェース

20

8.4

  局のバイパスの時間

20

9.

  インタフェース信号

24

9.1

  光受信器

24

9.2

  光送信器

26

10.

  光ファイバケーブル設備インタフェース仕様

26

10.1

  光ファイバケーブル設備仕様

26

10.2

  バイパス

27

10.3

  コネクタ及びスプライス

27

附属書 A(参考)  試験方法

30

附属書 B(参考)  光ファイバの試験手順

34

附属書 C(参考)  代替光ファイバケーブル設備の使用

35


X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

目次

(3) 

ページ

附属書 D(参考)  電気的インタフェース

37

附属書 E(参考)  システムジッタの配分の例

40

附属書 F(参考)  キー付与

42

附属書 G(参考)  MIC プラグの概要

44


日本工業規格

JIS

 X

5263

-1993

 (ISO/IEC

9314-3

: 1990

)

光ファイバ分散データ

インタフェース

(FDDI)

−第 3 部  トークンリング

物理層の媒体依存部 (PMD)

Information processing systems

Fibre Distributed Data Interface (FDDI)

Part 3

:Physical Layer Medium Dependent (PMD)

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,1990 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 9314-3 [Information processing systems−Fibre

Distributed Data Interface (FDDI)

−Part 3:Physical Layer Medium Dependent (PMD)]  を基に,技術的内容及

び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で下線(点線)を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

0.

序文  この規格は,光ファイバ分散データインタフェース(以下,FDDI という。)の物理層の媒体依

存部 (PMD) を規定し,高性能の多数の局のネットワークに適用する。このプロトコルは,トークンリン

グ方式及び伝送媒体として光ファイバを使用して数キロメートルの範囲で 100 メガビット/秒の通信を効

率的に行うことを目的とする。

1.

適用範囲  この規格は,FDDI の物理層の媒体依存部 (PMD) の要件を規定する。

FDDI

は,光ファイバを伝送媒体としてリング状のネットワークを構成し,コンピュータ及び周辺装置

の広帯域(100 メガビット/秒)のはん(汎)用相互接続を提供する。FDDI は,約 80 メガビット/秒(10

メガバイト/秒)の転送速度を維持するように構成できる。ただし,FDDI は,バッファをもたない高速

装置の応答時間を満足しない場合がある。FDDI は,数キロメートルの範囲に分散する多くの FDDI のノー

ド(局)を相互に接続する。FDDI に関する省略時値は,物理リンクの数が 1 000 個以下(局数にして 500

局以下に相当する。

)で,かつ光ファイバの総パス長が 200km 以下(2 心光ファイバケーブルの総パス長

にして 100km 以下に相当する。

)の構成からなるリングが動作するように定めた。

FDDI

は,次のとおり構成する。

(a)

物理層 (PL) は,次の二つの副層からなる。

(1)

物理層の媒体依存部 (PMD) は,FDDI ネットワークにおけるノード間のディジタルベースバンドに

よるポイントツーポイント通信を規定する。PMD は,符号化されたビットストリームをノード間で


2

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

転送するために必要なサービスを規定する。

さらに PMD は,

媒体インタフェースコネクタ (MIC) の

両側の局及び光ファイバケーブル設備に対する相互接続性の要件を規定する。PMD は,次の要件を

含む。

− 62.5/125 マイクロメートル  (

µm)  光ファイバケーブル(50/125µm の光ファイバケーブルについ

ても参考として示す。

)及び光バイパススイッチを使った光ファイバケーブル設備に対する光パ

ワー配分

参考 62.5/125

µm 及び 50/125µm のように,光ファイバケーブルの径を“コア径/クラッド径”の形

式で示す。

− MIC レセプタクルのキー付与法を含む機械的かん合

− 62.5/125

µm の光ファイバケーブル

− PMD が PHY 及び SMT に提供するサービス

(2)

物理層プロトコル (PHY) は,PMD とデータリンク層 (DLL) とを結合する。PHY は,上流局から

のコードビットストリームに対してクロック同期を確立し,さらに,この入力コードビットストリ

ームを上位層が利用できるシンボルストリームに復号する。PHY は,データシンボル及び制御指示

子シンボルとコードビットとの間の符号化及び復号,媒体の調整及び初期化,入力コードビットと

出力コードビットとのクロックの同期,並びに上位層との間の情報伝送に必要なオクテット境界の

識別について規定する。PHY は,インタフェースの媒体上で送信する情報をグループ化伝送路符号

に符号化する。

(b)

データリンク層 (DLL) は,媒体のアクセスを制御し,上位層に有効なデータを正しく伝えるために

フレーム検査シーケンスを生成・検査する。さらに DLL は,装置アドレスの生成・認識及び FDDI ネ

ットワーク内の同位層間でのアソシエーション確立を行う。この規格で DLL を参照するときは,DLL

の最下位副層である媒体アクセス制御 (MAC) エンティティの用語を使用する。

(c)

局管理 (SMT) は,リング上のノードが FDDI の各層の中の処理を管理するためにノード段階で必要

な制御を行う。SMT は,構成管理,障害の局所化及び復旧,スケジューリング手順の制御などのサー

ビスを規定する。

参考  ISO/IEC JTC1 は SMT の規格を ISO/IEC 9314 規格群に追加する予定である。

この規格は,JIS X 5261 とともに使用する。

SMT

の規格は,FDDI のノード及びネットワークの構成に関する情報を規定する。

この規格を含む次の一連の規格(以下,規格群という。

)は,FDDI の各実装方法の相互運用性を確保す

るために必要なインタフェース,機能及び操作を規定する。

JIS X 5261

光ファイバ分散データインタフェース (FDDI) −第 1 部  トークンリング物理層プロト

コル (PHY)

JIS X 5262

光ファイバ分散データインタフェース (FDDI) −第 2 部  トークンリング媒体アクセス

制御 (MAC)

JIS X 5263

光ファイバ分散データインタフェース (FDDI) −第 3 部  トークンリング物理層の媒体

依存部 (PMD)

この規格は,FDDI の機能を規定する。実装方法としては,相互運用性を阻害しない限りどのような設

計手法を用いてもよい。

2.

引用規格  この規格で引用する規格は,次のとおりとする。


3

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

ISO 9314-1 : 1989

  Information processing systems−Fibre Distributed Data Interface (FDDI)  −Part 1:

Token Ring Physical Layer Protocol (PHY)

備考  JIS X 5261[光ファイバ分散データインタフェース (FDDI) −第 1 部  トークンリング物理層

プロトコル (PHY)]-1991 が,この国際規格と一致している。

ISO 9314-2 : 1989

  Information processing systems−Fibre Distributed Data Interface (FDDI)  −Part 2:

Token Ring Media Access Control (MAC)

備考  JIS X 5262[光ファイバ分散データインタフェース (FDDI) −第 2 部  トークンリング媒体ア

クセス制御 (MAC)]-1991 が,この国際規格と一致している。

EIA-455-27A : 1986

  Methods for Measuring Outside (Uncoated) Diameter of Optical Waveguide Fibers

EIA-455-30A  : 1988

  Frequency Domain Measurement of Multimode Optical Fiber Information

Transmission Capacity

EIA-455-48B : 1990

  Measurement of Optical Fibers Cladding Diameter Using Laser-Based Instruments

EIA-455-51  : 1983

  Pulse Distortion Measurement of Multimode Glass Optical Fiber Information

Transmission Capacity

EIA-455-53A : 1990

  Attenuation by Substitution Measurement for Multimode Graded-Index Optical Fibers

or Fiber Assemblies Used in Long Length Communications System

EIA-455-54A  : 1990

  Mode Scrambler Requirements for Overfilled Launching Conditions to Multimode

Fibers

EIA-455-58A : 1990

  Core Diameter Measurement of Graded-Index Optical Fibers

EIA-455-168  : 1987

  Chromatic Dispersion Measurement of Multimode Graded-Index and Single-Mode

Optical Fibers by Spectral Group Delay Measurement in the Time Domain

EIA-455-169 : 1988

  Chromatic Dispersion Measurement of Optical Fibers by the Phase-Shift Method

EIA-455-175 : 1989

  Chromatic Dispersion Measurement of Optical Fibers by the Differential Phase Shift

Method

EIA-455-177 : 1989

  Numerical Aperture Measurement of Graded-Index Optical Fiber

3.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS X 5261 及び JIS X 5262 によるほか,次のとお

りとする。

3.1

減衰 (Attenuation)  dB で表した光パワーの損失量。

3.2

平均光パワー (average power)  FDDI 局が H シンボルストリームを送信しているときに,平均値読

取り式の出力計を用いて測定した光パワー。

3.3

バイパス  (bypass)  光ファイバケーブル設備を接続したままで,自局をネットワークから光学的に

分離するための局の機能。

3.4

中心波長 (centre wavelength)  光パワーがパワースペクトルのピーク値の 50%となる二つの波長の

平均値。

3.5

コードビット  (code bit)  物理層が媒体に伝送する最小信号単位。

3.6

コンセントレータ (concentrator)  FDDI ネットワークに自局を接続するための PHY エンティティ及

び PMD エンティティのほかに,別の PHY エンティティ及び PMD エンティティをもつ FDDI ノード。後

者の PHY エンティティ及び PMD エンティティは,他の FDDI ノード(他のコンセントレータを含む。

)を

木構成で接続する。


4

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

3.7

プラグ  (connector plug)  光ファイバケーブルを接続するために用いる雄形コネクタ。

3.8

レセプタクル  (connector receptacle)  光ファイバケーブルを接続するために用いる雌形コネクタ。レ

セプタクルは,壁面に固定されるか又は据付けされ,プラグとかん合する。

3.9

対向循環  (counter-rotating)  リング構成で二つの信号パスが対向方向に循環する配置。

3.10

二重接続コンセントレータ  (dual attachment concentrator)  二重リングに接続するための二つの接続

装置をもつコンセントレータ。

3.11

二重接続局  (dual attachment station)  二重リングに接続するための二つの接続装置をもつ局。

3.12

二重リング  (dual ring)  一対の対向循環した論理リング。

3.13

エンティティ (entity)  開放型システム間相互接続 (OSI) の層内又は副層内の活性のサービス要素

又は管理要素。

3.14

消光比  (extinction ratio)  局が H シンボルストリームを送信しているときの,低位状態(オフ状態)

の光パワー  (P

L

)

と高位状態(オン状態)の光パワー  (P

H

)

との比。

消光比 (%) =  (P

L

/P

H

)

×100

3.15

ファイバ  (fibre)  光を導く絶縁体の伝送媒体(導波路)。

3.16

光ファイバケーブル (fibre optic cable)  一つ以上の光ファイバを束にして被覆したケーブル。

3.17

チャネル間分離  (interchannel isolation)  他の信号パスからの結合によって信号パスに現れる不要な

光エネルギー(漏話)を防ぐ能力。

3.18

データ依存ジッタ  (DDJ, data dependent jitter)  伝送するシンボルの順序に関係するジッタ。DDJ は,

光チャネルの構成要素の帯域制限特性及び不完全性に起因する。DDJ は,符号化パルス列の平均値の変動

及び理想的でない個々のパルス応答によって起こり,基準線の変動を発生させたり,受信器のサンプリン

グしきい値を変化させたりすることがある。

3.19

デューティサイクルひずみジッタ  (DCD, duty cycle distortion jitter)  低位状態から高位状態への遷移

と高位状態から低位状態への遷移との間の伝ぱ(播)遅延の違いによって起こるひずみ。DCD は,公称ボ

ー時間のパルス幅ひずみとして表す。

3.20

ランダムジッタ  (RJ, random jitter)  RJ は熱雑音に起因し,ガウス過程でモデル化できる。RJ のピー

クツーピーク値は,確率的特性をもつ。

3.21

論理リング  (logical ring)  単一リングを構成するために直列に接続した MAC 群。

3.22

媒体インタフェースコネクタ  (MIC, media interface connector)    FDDI ノードと光ファイバケーブル

設備との間の接続を提供する一対のコネクタ。MIC は,MIC プラグ及び MIC レセプタクルの二つの部分

からなる。

3.23  MIC

プラグ (MIC plug)  光ファイバケーブルの端にある MIC の雄端。

3.24  MIC

レセプタクル (MIC receptacle)  FDDI ノードに含まれる MIC の雌端。

3.25  (FDDI) 

ネットワーク  [(FDDI) network]  幹線,木又は複数の木を含む幹線を構成するように相互接

続した FDDI ノードの集合。

3.26

ノード (node)  FDDI リングの接続装置(局又はコンセントレータ)の総称。

3.27

開口数  (NA, numerical aperture)  光ファイバの放射角又は入射角の正弦値に,放射面又は入射面に接

触する材質の屈折率を掛けた値。

3.28

光立ち下がり時間 (optical fall time)  光パルスの立ち下がり部分でパルスの振幅の 90%から 10%ま

で遷移する時間。

3.29

光基準面  (optical reference plane)  MIC プラグと MIC レセプタクルとの間の光境界を定義する面。


5

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

3.30

光立ち上がり時間  (optical rise time)  光パルスの立ち上がりエッジがパルスの振幅の 10%から 90%

まで遷移する時間。

3.31

物理コネクション (physical connection)  FDDI ネットワーク上の隣接する PHY エンティティ(これ

らは,コンセントレータ又は局の中にある。

)間の全二重物理層結合。すなわち,一対の物理リンク。

3.32

物理リンク (physical link)  FDDI ネットワーク上の PHY エンティティの送信機能から隣接する PHY

エンティティの受信機能までの(PMD 及び媒体を介しての)単方向パス。

3.33

プリミティブ  (primitive)  あるエンティティから他のエンティティに提供するサービス要素。

3.34

(光)受信器  [receiver (optical)]  光信号を電気的論理信号に変換する光電変換回路。

3.35

リング  (ring)    情報を局間で順次受け渡し,各局でその情報を試験し又はコピーし,最終的に情報

を発生元の局に戻す局群。FDDI では,

“リング”又は“FDDI リング”の用語は,

(対向循環の)二重リン

グを示す。

3.36

サービス (services)  あるエンティティから他のエンティティに提供する機能。データサービスは,

上位層のエンティティに提供する。管理サービスは,同位層又は他の層の管理エンティティに提供する。

3.37

単一接続コンセントレータ  (single attachment concentrator)  FDDI ネットワークに接続するための一

つの接続装置をもつコンセントレータ。

3.38

単一接続局 (single attachment station)  FDDI ネットワークに接続するための一つの接続装置をもつ

局。

3.39

スペクトル半値幅,スペクトル幅  [(FWHM, full width half maximum), spectral width]  スペクトル発光

強度が最大光パワーの 50.0%となる二つの波長の差の絶対値。

3.40

  (station)    情報の送信,リピート及び受信が可能で FDDI リング上のアドレス指定可能な論理ノ

ード及び物理ノード。局は,一つの SMT 並びに一つ以上の MAC,PHY 及び PMD をもつ。

3.41

(光)送信器  [transmitter (optical)]  電気的論理信号を光信号に変換する光電変換回路。

3.42

幹線  (trunk)    各方向に一つずつの(すなわち,対向循環の)二つの光ファイバ信号パスを使い,

FDDI

ノード間の同位コネクションのシーケンスを形成する開ループ又は閉ループの物理ループ構成。幹

線が閉ループを形成する場合,幹線リングと呼ぶことがある。

3.43

  (tree)  コンセントレータと他の FDDI ノード(下位のコンセントレータを含む。)との間の主従

接続の階層からなる物理構成。

4.

記法及び略号

4.1

記法  SMT,MAC,PHY 及び PMD は,特に指定しない限りローカルエンティティ(例えば,自局

内のエンティティ)を示す。

下線(例えば,control_action)は,独立した個々の単語と誤解されるような信号名,機能名などに使用

する。

コロン(例えば,N : PM_UNITDATA 要求)は,二つ以上の同じ名前の信号を区別するために使用する。

ここで,N は,別の発信元エンティティ又は別のあて先エンティティを示す。

4.2

略号  この規格で使用する略号は,次による。

AII

能動入力インタフェース  (Active input interface)

AOI

能動出力インタフェース  (Active output interface)

ANS_Max

獲得最大時間(信号なし)  [Maximum acquisition time (no signal)]

AS_Max

獲得最大時間(信号あり)  [Maximum acquisition time (signal)]


6

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

BER

ビット誤り率  (Bit error rate)

BERT

ビット誤り率試験装置  (Bit error rate tester)

C_DDJ

クロックデータ依存ジッタ  (Clock data dependent jitter)

C_RJ

クロックランダムジッタ  (Clock random jitter)

DCD

デューティサイクルひずみ(ジッタ)  [Duty cycle distortion (jitter)]

DDJ

データ依存ジッタ  (Data dependent jitter)

FOTP

光ファイバ試験手順  (Fibre optic test procedure)

FWHM

スペクトル半値幅  (Full width half maximum)

I_Max

挿入除去切替え最大時間  (Maximum switching insertion/deinsertion time)

LS_Max

伝送路状態変化最大時間  (Maximum rine state change time)

MIC

媒体インタフェースコネクタ  (Media interface connector)

MI_Max

媒体中断最大時間  (Maximum media interruption time)

NA

開口数 (Numerical aperture)

NRZ_1

非ゼロ復帰(1) (Non return to zero change on ones)

RJ

ランダムジッタ (Random jitter)

SAE

静アライメント誤り(クロックオフセット誤り) [Static alignment error (clock offset

error)]

T

DD

遅延差分時間  (Difference delay time)

T

Mt

媒体中断時間  (Media interruption time)

T

OS

光切替え時間  (Optical switching speed)

T

St

挿入除去切替え時間  (Switching insertion/deinsertion time)

5.

概要

5.1

リングの概要  リングは,局と伝送媒体とが閉ループを形成し,かつ論理的に接続された複数の局

からなる。情報は,

符号化されたシンボルのストリームとして活性局から次の活性局へと順次伝送される。

各局は,各シンボルの再生及びリピートを行い,リング上の他の装置と通信するために一つ以上の装置を

リングに接続できる。局を FDDI に物理的に接続する実際の方法は,応用に依存する。

FDDI

リングの基本構成要素は,

図 に示す物理コネクションとする。FDDI リングにおける物理コネク

ションは,一次リンク及び二次リンクによって伝送媒体を介して接続される二つの局の(PMD と PHY と

から構成される)物理層からなる。一次リンクは,一次出力と呼ぶ第 1 の局の物理層の出力及び一次入力

と呼ぶ第 2 の局の物理層の入力からなり,一次出力及び一次入力は,一次媒体を介して通信する。二次リ

ンクは,二次出力と呼ぶ第 2 の局の物理層の出力及び二次入力と呼ぶ第 1 の局の物理層の入力からなり,

二次出力及び二次入力は,二次媒体を介して通信する。物理コネクションは,ネットワークを構成するた

めに MAC 又は他の手段を介して局内で論理的に接続される。各局の機能は,実装者が定義し,それぞれ

の応用又は設置場所に応じて決定する。

二重接続局及び単一接続局の 2 種類の局を定義する。二重接続局は,二重リングを収容するために二つ

の PHY エンティティ(及び関連する PHY エンティティ)をもつ。FDDI 幹線リングは,この二重接続局

だけで構成することができる。単一接続局は,PHY を一つしかもたないために,物理的には FDDI 幹線リ

ングに直接接続できない。コンセントレータは,単一接続局を FDDI ネットワークに接続するための PHY

エンティティを提供する。コンセントレータに接続する場合,二重接続局又はその片側だけを単一接続局


7

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

の代わりに接続してもよい。FDDI ネットワークは,すべて連結された局で構成する。

図 の例は,論理リングを作り出す複数の物理コネクションの概念を示す。図に示すように,MAC 接

続の論理的順序は,局 1,局 3,局 5,局 8,局 9,局 10 及び局 11 の順とする。局 2,局 3,局 4 及び局 6

は,FDDI 幹線リングを形成する。局 1,局 5,局 7,局 10 及び局 11 は,FDDI 幹線リングを形成する局の

接続装置によって FDDI 幹線リングに連結する。局 8 及び局 9 は,局 7 の接続装置によって FDDI 幹線リ

ングに順番に連結される。局 2,局 4,局 6 及び局 7 は,コンセントレータであり,複数の局を FDDI 幹線

リングに論理的に接続する手段を提供する。コンセントレータは,MAC エンティティ及び局機能をもっ

てもよい。

図 のコンセントレータは,MAC を含む。

PMD

によって確立される物理媒体へのコネクションを制御する局挿入及び局除去のアルゴリズムは,

SMT

の規格で規定する。

5.2

環境  FDDI ネットワークは,接続される局数に制限はない。SMT は,FDDI ネットワークを構成す

るために,局間の物理接続及び適正な局の内部の構成を確立する。

伝送媒体に対する制約事項(すなわち,ダイナミックレンジ及び帯域幅)は,実現可能な物理構成を限

界としてよい。この制約によって,例えば,光バイパスを用いる場合には,距離が制限される。FDDI の

主な適用環境は,次の三つとする。

5.2.1

計算機室環境  計算機室環境は,主にはん(汎)用計算機及び周辺装置からなる少数の局で構成さ

れ,高信頼性及び耐障害性が要求される。計算機室環境における FDDI ネットワークは,複数の二重接続

局からなり,コンセントレータをほとんど含まない。この環境で,二つの局の間にある 4 台までの局の電

源が落ちた場合でも,それらの局の光バイパススイッチの動作によって活性コネクションパスを作り,二

つの局が正しい動作を維持できることが望ましい。この環境では,通信する二つの局の間の光ファイバ総

長が 400m を超えないものとする。

5.2.2

事務室・建物環境  事務室・建物環境は,多数の単一接続局(主に,小形計算機,接続用コンセン

トレータ,ワークステーション及び端末)で構成され,これらの局は,放射状に接続される。この環境で

は,利用者は,局の電源を任意に落とすことができる。通常,コンセントレータは,電源を落とさない。

コンセントレータは,単一接続局間の放射状の敷線が容易であること及び単一接続局の任意の組合せの電

源切断が可能であることによって,単一接続局を FDDI ネットワークに接続するために利用される。

5.2.3

構内環境  構内環境は,多数の建物にわたって分散する局で構成され,局間のリンクは,2km に及

ぶことがある。この環境では,計算機室環境で有効な光バイパススイッチは,適用できない。この応用は,

事務室・建物環境及び計算機室環境の幹線に利用される。


8

X 5263-

199

3

 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

図 1  FDDI のリンク及びコネクション


9

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 2  FDDI 接続形態の例

6.

サービス  ここでは,PMD が提供するサービスを次のとおり規定する。ここで定義するサービスは,

実装方法及びインタフェースに依存しない。

(a) PMD

がローカル PHY エンティティに提供するサービス(接頭辞 PM_で表記する。

(b) PMD

がローカル SMT エンティティに提供するサービス(接頭辞 SM_PM_で表記する。


10

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

サービスインタフェース内に同じ信号が複数ある場合,それらの信号は,接頭辞 “(N : )” を付加して,

まとめて表記する。  (N : ) PM_又は  (N : ) SM_PM_は,PMD に複数の同じ信号があることを示し,各々の

信号を区別する場合には,個別の接頭辞を使用する。例えば,二重接続局の PMD の接頭辞は,A : PM_及

び B : PM_とし,単一接続局の PMD の接頭辞は,PM_とする。コンセントレータは,それぞれの信号を区

別するために M1 : PM_から Mn : PM_までの接頭辞を使用する。

FDDI

物理層の媒体依存部 (PMD) の機能,信号及びインタフェースの構成を

図 に示す。図 は,FDDI

局の内部要素の物理的な実装方法又は組立て方法を表するものではない。PMD,PHY 及び SMT の間のそ

れぞれのインタフェース及び信号は,物理的にではなく論理的に規定する。したがって,プロトコルの物

理的動作が同じであれば他の信号方式を用いてもよい。

6.1

PMD

から PHY へのサービス  ここでは,PHY が同位 PHY エンティティとの間で NRZ-1 のコード

ビットストリームを交換するために,物理層の PMD エンティティと PHY エンティティとの間のインタフ

ェースで提供するサービスを規定する。PMD のパラメタは,PHY が提供する符号化及び復号の技術に矛

盾しないように選択する。PMD は,符号化された電気データ信号から光信号に,又は逆に光信号から符号

化された電気データ信号に交換するが,符号化又は復号は行わない。PMD がプリミティブを生成する条件

及び PHY が生成したプリミティブを PMD が受信したときの動作は,8.及び 9.で規定する。

ここでは,次のプリミティブを定義する。

PM_UNITDATA

要求

PM_UNITDATA

指示

PM_SIGNAL

指示

プリミティブの記述は,PMD エンティティと PHY エンティティとの間で受け渡す情報を含む。

6.1.1

PM_UNITDATA

要求  PM_UNITDATA 要求によって,PHY から PMD に NRZ-1 で符号化されたデ

ータを伝送する。

6.1.1.1

プリミティブの意味

(N : ) PM_UNITDATA

要求 (

 PM_Request

(NRZ-1

  code)

 )

PM_Request

によって伝えられるデータは,連続するコードビットシーケンスでなければならない。 

6.1.1.2

生成契機  PHY は,NRZ-1 で符号化されたコードの極姓を連続的に PMD に送る。

6.1.1.3

受 信 時 の 動 作   PMD は , PM_UNITDATA 要 求 を 受 信 し た 場 合 及 び Transmit_Enable の

Control_Action

パラメタをもった SM_PM_CONTROL 要求を受信した場合,電気的な NRZ-1 のコードビッ

トシーケンスを光信号に変換しなければならない。PMD は,信号状態の遷移がコードビットを表している

場合,PM_UNITDATA 要求の論理値に応答しなければならない。PMD は,論理 “0” で受信で低い光パワ

ーの光を送信し,論理 “1” 受信で高い光パワーの光を送信しなければならない。

6.1.2

PM_UNITDATA

指示  PM_UNITDATA 指示によって,PMD から PHY に NRZ-1 で符号化されたデ

ータを伝送する。

6.1.2.1

プリミティブの意味

(N : ) PM_UNITDATA

指示 (

 PM_Indication

(NRZ-1

  code)

 )

PM Indication

によって伝えられるデータは,連続するコードビットシーケンスでなければならない。 


11

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

6.1.2.2

生成契機  PMD は,NRZ-1 で符号化されたコードの極姓を連続的に PHY に送る。

6.1.2.3

受信時の動作  折返しなしのモードでは,PHY エンティティのクロック再生機能及び復号機能は,

PM_Indication

を常に参照する。

6.1.3

PM_SIGNAL

指示  PM_SIGNAL 指示は,PMD で受信する光信号の状態を指示するために,PMD

が PHY に発行する。

6.1.3.1

プリミティブの意味

(N : ) PM_SIGNAL

指示 (

 Signal_Detect

(status)

 )

Signal_Detect (status)

パラメタは,入力光信号の品質及び光パワーが十分(status=オン状態)又は不十

分(status=オフ状態)を指示する。status がオフ状態の場合,PM_UNITDATA 指示は,不定となる。この

場合,PHY は,PM_UNITDATA 指示が論理 “0” のコードビットシーケンスであるとして動作しなければ

ならない。

6.1.3.2

生成契機  PMD は,Signal_Detect の状態を指示するために,PM_SIGNAL 指示を生成しなければ

ならない。

6.1.3.3

受信時の動作  PHY は,PM_SIGNAL 指示を受信した場合,status がオフ状態のときは伝送路状

態を伝送路無信号状態とし,status がオン状態のときは伝送路状態を検知可能な状態とする。

6.2

PMD

から SMT へのサービス  SMT は,PMD が提供するサービスによって PMD の動作を制御でき

る。PMD は,PHY サービスに優先して,要求された SMT サービスを実行しなければならない。これらの

プリミティブを生成する条件及び SMT が生成したプリミティブを受信したときの PMD の動作は,8.及び

9.

で規定する。

ここでは,次のプリミティブを定義する。

SM_PM_CONTROL

要求

SM_PM_BYPASS

要求

SM_PM_SIGNAL

指示

プリミティブの記述は,PMD エンティティと SMT エンティティとの間で受け渡す情報を含む。

6.2.1

SM_PM_CONTROL

要求  SM_PM_CONTROL 要求は,光送信器の光出力信号を論理“0”にする

ために,SMT が PMD に発行する。

6.2.1.1

プリミティブの意味

(N : ) SM_PM_CONTROL

要求 (

 Control_Action

 )

Control_Action

パラメタは,Transmit_Enable 又は Transmit_Disable を含む。

6.2.1.2

生成契機  SMT は,PMD の光送信器を使用可能又は使用不能にするために,任意の時点で

SM_PM_CONTROL

要求を生成できる。

6.2.1.3

送信時の動作  PMD は,Transmit_Disable の Control_Action パラメタをもった SM_PM_CONTROL

要求を受信した場合,PM_UNITDATA 要求に優先して論理 “0” の光信号を送出しなければならない(9.2

参照)

PMD

は,Transmit_Enable の Control_Action パラメタをもった SM_PM_CONTROL 要求を受信した場合,

PM_UNITDATA

要求で要求された光信号を送出しなければならない。SM_PM_CONTROL 要求の受信が


12

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

PM_SIGNAL

指示又は PM_UNITDATA 指示に影響を与えてはならない。

6.2.2

SM_PM_BYPASS

要求  SM_PM_BYPASS 要求は,SMT の FDDI リングへの挿入又は除去を要求す

るために,SMT が PMD に発行する。

6.2.2.1

プリミティブの意味

SM_PM_BYPASS

要求 (

 Control_Action

 )

Control_Action

パラメタは,Insert 又は Deinsert を含む。

6.2.2.2

生成契機  SMT は,光バイパススイッチを活性化又は不活性化するために,任意の時点で

SM_PM_BYPASS

要求を生成できる。

6.2.2.3

受信時の動作  PMD は,Insert の Control_Action パラメタをもった SM_PM_BYPASS 要求を受信

した場合,光ファイバケーブル設備からの MIC 入力光信号を光受信器(

図 参照)に接続するために光ス

イッチを活性化しなければならない。光送信器の出力は,光ファイバケーブル設備の MIC 出力に接続しな

ければならない。

PMD

は,Deinsert の Control_Action パラメタをもった SM_PM_BYPASS 要求を受信した場合,光ファイ

バケーブル設備からの MIC 入力光信号を光ファイバケーブル設備の MIC 出力に接続するために光スイッ

チを不活性化しなければならない。光送信器の出力は,光スイッチを通して光受信器の入力に接続しなけ

ればならない。このように接続した状態をバイパスモードと呼ぶ。

備考  光バイパススイッチは,FDDI リングで選択可能とする。光スイッチを使用しない局では,こ

のサービスを要求しない。

6.2.3

SM_PM_SIGNAL

指示  SM_PM_SIGNAL 指示は,PMD で受信する光信号の状態を指示するため

に,PMD が SMT に発行する。

6.2.3.1

プリミティブの意味

(N : ) SM_PM_SIGNAL

指示 (

 Signal_Detect

(status)

 )

Signal_Detect (status)

パラメタは,入力光信号の品質及び光パワーが十分(status=オン状態)又は不十

分(status=オフ状態)を指示する。status がオフ状態の場合,SM_PM_UNITDATA 指示は,不定となる。

この場合,SMT は,PM_UNITDATA 指示が論理 “0” のコードビットシーケンスであるとして動作しなけ

ればならない。

6.2.3.2

生成契機  PMD は,Signal_Detect の状態を指示するために,SM_PM_SIGNAL 指示を生成しなけ

ればならない。

6.2.3.3

受信時の動作  SM_PM_SIGNAL 指示を受信した時の SMT の動作は,規定しない。


13

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 3  二重接続 PMD サービス

備考 PI  一次入力

SO

二次出力

PO

一次出力

SI

二次入力

MIC

  媒体インタフェースコネクタ

7.

媒体接続  FDDI 局は,媒体インタフェースコネクタ (MIC) によって光ファイバ媒体に接続されなけ

ればならない。隣接局間の媒体接続は,それぞれの局の媒体インタフェースコネクタに接続された二重光

ファイバケーブルで接続する。FDDI 局間の相互接続性を確保するために,媒体インタフェースコネクタ

のかん合は,MIC レセプタクルで規定する。ただし,特定の光ファイバ構成体 (assembly) は,規定しな

い。

7.1

媒体インタフェースコネクタ (MIC)    MIC 接続は,光ファイバと他の光ファイバとを,又は光フ

ァイバと受信器,送信器バイパススイッチなどの光学的ポートとを機械的に整合させることを主な機能と

する。

参考 FDDI の MIC コネクタは,現在,ISO/IEC JTC1 で標準化を検討中である。

図 5に MIC 接続の雌端(レセプタクル)を規定する。MIC レセプタクルは,MIC プラグの本体にあ

るラッチとかん合するラッチ部及びポートをもつ。これらは,MIC プラグのフェルールとかん合して保持

しているファイバの端面を光基準面に整合させる。

二重光ファイバケーブルを終端する MIC プラグの実装例を

図 に示す。MIC プラグは,MIC レセプタ

クルにあるラッチ部とかん合する機械的なラッチをもたなければならない。MIC プラグは,ファイバを保

持するフェルールを光ファイバケーブルの各ファイバに対して 1 個ずつ(合計 2 個)もたなければならな

い。これらのフェルールは,MIC プラグに取り付けられていなければならない。MIC に取り付けられたフ

ェルールは,かん合するときにフェルールを MIC レセプタクルに整合して光ファイバ端面を光基準面に位

置決めできるように弾力的に動かなければならない。MIC プラグの実装方法は,

図 5に示す数値を満

足すればよい。

MIC

レセプタクルは,入力と出力のファイバの誤接続を防止するために機械的な構造をもたなければな

らない。


14

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

局の MIC レセプタクルは,不適当な MIC プラグとの接続を防止するためにキーをもたなければならな

い。MIC プラグ自体にキーを設けることは,選択事項とする。キーの付与の有無にかかわらずに,MIC プ

ラグには,適切な接続を示す表示(ラベル)を付けなければならない。

図 に示す 4 種類のキーを定義する。A キーをもつ MIC[以下,MIC A(一次入力及び二次出力)と呼

ぶ。

]及び B キーをもつ MIC[以下,MIC B(二次入力及び一次出力)と呼ぶ。

]は,二重接続局を FDDI

リングに接続するのに使用する。M キーをもつ MIC(以下,MIC M と呼ぶ。

)は,コンセントレータ機能

とともに使用して,単一接続局をコンセントレータに接続するのに使用する。S キーをもつ MIC(以下,

MIC S

と呼ぶ。

)は,単一接続局で使用され,これをコンセントレータに接続するのに使用する。FDDI ネ

ットワーク中での MIC A,MIC B,MIC M 及び MIC S の使用の要件は,SMT の規格で規定することとし,

この規格では規定しない。

MIC

の光損失は,直接には規定しない。コネクタ及びファイバの精度と光源及び検出器の性能とをどの

ように選択するかは,実装上の問題とする。MIC レセプタクルの光損失は,それぞれの局接続のパワー及

び感度の要件に含まれる。MIC プラグの光損失は,光ファイバケーブル設備の損失に含まれる(10.参照)

7.2

かん合性  図 及び図 に 2 種類の MIC レセプタクルのかん合性を示す。これら 2 種類の MIC レセ

プタクルのどちらを選んでもよい。

図 の MIC レセプタクルは,主に,その中に特定の能動入力インタフ

ェース及び能動出力インタフェースで用いる光電子部品を組み込む場合に使用する。

図 の MIC レセプタ

クルは,能動光電変換部品を分離して配置する場合に使用する。これは,光ファイバケーブルと光ファイ

バケーブルとを接続する用途にも使用できる。

7.2.1

MIC

フェルール  MIC レセプタクルは,図 に示すフェルールに適合しなければならない。光基

準面の直径 2mm のフェルールの停止位置に適合する他のフェルールを用いてもよい。

7.2.2

キー  図 に MIC レセプタクルのキーに対する要件を示す。キーを上にして MIC レセプタクルを

見たとき,左側のフェルールは局の光出力ポートとし,右側のフェルールは局の光入力ポートとする。

図 4  媒体インタフェースコネクタ (MIC) プラグの例


15

X 5263-

199

3 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

図 5  MIC レセプタクル(ファイバと装置との接続)


16

X 5263-

199

3

 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

図 6  MIC レセプタクル(ファイバとファイバとの接続)


17

X 5263-

199

3 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

図 7  MIC フェルールの形状

備考 MIC プラグフェルール端の光基準面に対する押圧力は,静荷重でフェルール当たり 0.68∼1.36kg とする。


18

X 5263-

199

3

 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

図 8  レセプタクルのキー


19

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

8.

媒体信号インタフェース  ここでは,図 に示す媒体インタフェースコネクタ (MIC) における光信

号インタフェースを規定する。この規格に適合する装置は,FDDI 環境での相互運用性を確保するために,

ここで規定する光信号インタフェースに適合しなければならない。ここで規定するパラメタは,FDDI 接

続装置でリピートすることによるビット誤り率が,最小能動入力インタフェースの光パワーを含むすべて

の条件のもとで 2.5×10

-10

を超えてはならないという要件に基づく。さらに,FDDI 接続装置は,能動入力

インタフェースの光パワーが最小光パワーより 2dB 以上高い場合には,誤り率が 1×10

-12

を超えてはなら

ない。

FDDI

は,50/125

µm,62.5/125µm,85/125µm,100/140µm などの寸法のファイバを使用することができ

る。ここでの能動入力インタフェース及び能動出力インタフェースは,10.と同様に,62.5/125

µm ファイバ

の使用を主目的とするものを規定する。ここで規定する FDDI 接続装置に,62.5/125

µm 以外の寸法のファ

イバを接続する場合は,

附属書 C(参考)に示す。

参考 50/125

µm ファイバ用の FDDI 接続装置が 50/125µm ファイバを使用する場合についても本体内

に参考として示している。

8.1

能動出力インタフェース  能動出力インタフェースは,表 に示す特性を満たさなければならない。

表 1  能動出力インタフェースの特性

項目

最小

最大

単位

中心波長

1 270

1 380

nm

平均光パワー(

1

)

−20.0

−14.0 dBm

立ち上がり時間 (10%∼90%)

   0.6

   3.5

ns

立ち下がり時間 (90%∼10%)

   0.6

   3.5

ns

デューティサイクルひずみ(ピークツーピーク値)

   0.0

   1.0

ns

データ依存ジッタ(ピークツーピーク値)(

2

)

   0.0

   0.6

ns

ランダムジッタ(ピークツーピーク値)(

3

)

   0.0

    0.76 ns

消光比

   0.0

  10.0 %

(

1

)

平均光パワーは,試験用精密ファイバ及び試験用精密プラグ[

附属書 B(参

考)参照]を用いて測定する。この測定のためのデータは,H シンボルス
トリームとする。

(

2

)

データ依存ジッタは,

附属書 A(参考)の試験データパターンで示す。附

属書 A(参考)は,試験方法も示す。

(

3

)

ランダムジッタは,ピークツーピーク値として規定する。この値を超える

確率は,2.5×10

-10

に等しい。ガウス分布が適用できる場合,このピークツ

ーピーク値は,実効値の 12.6 倍に等しくなる。

参考 50/125

µm ファイバ用の FDDI 接続装置が,50/125µm ファイバを使用する

場合には,平均光パワーの最小値は−23.0dBm,最大値は−17.0dBm とす
る。

8.1.1

スペクトル幅  図 に,光源の中心波長の関数として最大許容スペクトル幅を,光源の立ち上がり

時間及び立ち下がり時間をパラメタとして示す。

これらの規定並びに 10.のファイバの材料分散パラメタ及

びモード帯域パラメタの規定によって,長さ 2km の光ファイバケーブルを用いた場合の光出力の立ち上が

り時間は,5ns 以下となる。

図 の曲線は,1.5∼3.5ns の光源の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を示す。

8.1.2

パルス包絡線  光パルス出力の形状は,試験用精密ファイバを通して測定するときに,図 10 及び

図 10 の拡大図である図 11 のパルス包絡線の境界内に納まらなければならない。

立ち上がり時間及び立ち下がり時間の測定では,波形は,0%時間間隔では 0.0 水準の近傍に,100%時間

間隔では 1.00 水準の近傍に集中させなければならない。

図 10 は,低いパワーの光を送信するときにも発

行素子に一定のバイアス電流を流すことによって,高いパワーの光を送信するときの立ち上がり時間を短


20

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

縮する方法(事前バイアス)を使用することが可能なことを反映しているが,事前バイアスは必要条件で

はない。

図 10 及び図 11 に示すパルス包絡線の評価に使用する測定器は,100kHz∼750MHz の帯域幅を必

要とする。

8.2

能動入力インタフェース  能動入力インタフェースは,表 に示す特性の信号を受信できなければ

ならない。

表 2  能動入力インタフェースの特性

項目

最小

最大

単位

中心波長

1 270

1 380

nm

平均光パワー(

1

)

−31.0

−14.0 dBm

立ち上がり時間 (10%∼90%)

   0.6

   5.0

ns

立ち下がり時間 (90%∼10%)

   0.6

   5.0

ns

デューティサイクルひずみ(ピークツーピーク値)

   0.0

   1.0

ns

データ依存ジッタ(ピークツーピーク値)(

2

)

   0.0

   1.2

ns

ランダムジッタ(ピークツーピーク値)(

3

)

   0.0

    0.76 ns

(

1

)

平均光パワーは,試験用精密ファイバ及び試験用精密プラグ[

附属書 B(参

考)参照]を用いて測定する。この測定のためのデータは,H シンボルス
トリームとする。

(

2

)

データ依存ジッタは,

附属書 A(参考)の試験データパターンで示す。附

属書 A(参考)は,試験方法も示す。

(

3

)

ランダムジッタは,ピークツーピーク値として規定する。この値を超える
確率は,2.5×10

-10

に等しい。ガウス分布が適用できる場合,このピークツ

ーピーク値は,実効値の 12.6 倍に等しい。

参考 50/125

µm ファイバ用の FDDI 接続装置が 50/125µm ファイバを使用する場

合には,平均光パワーの最小値は−31.0dBm,最大値は−14.0dBm とする。

8.3

局のバイパスインタフェース  バイパス機能は,任意の局で使用してよい。バイパスモードでは,

入力媒体を出力媒体に接続し,光送信器の出力を光受信器の入力に折り返す。局が電源断になった場合,

局は,バイパスモードにならなければならない。バイパスから挿入又は挿入からバイパスヘの遷移に対す

る時間関係は,

図 12 及び表 の特性を満足しなければならない。

表 3  局バイパスインタフェースの特性

項目

試験方法

最小

最大

単位

減衰(入力から出力まで)

FOTP-34(

1

)

 0.0

 2.5

dB

チャネル間分離 FOTP-42(

1

) 40.0

− dB

切替え時間 (T

SI

)

− 25.0 ms

媒体中断時間 (T

MI

)

− 15.0 ms

(

1

)

附属書 B(参考)に試験手順を示す。

8.4

局のバイパスの時間  局のバイパスの時間に使用する略号は,次のとおりとする。

T

OS

光切替え時間。

出力ファイバが二つの入力ファイバの間を切り替わるために要する時間。

T

OS

の開始は,切替え前の光源の光パワーから 1.5dB 低下したときと定義する。

T

OS

は,切替え後の光源の最終値の−1.5dB 以内に落ち着いたときに終了する。

T

DD

遅延差分時間。

一次スイッチ及び二次スイッチの切替えの遅延時間の差の絶対値とする。遅延差分時

間は,光源(

図 12 の B 及び D)の最終値の光パワーから−1.5dB の箇所で測定する。

T

MI

媒体中断時間。


21

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

T

MI

は,T

OS

と T

DD

との合計に等しい。T

MI

は,光の一次又は二次の信号が光スイッチ

の挿入又は除去のときに中断する時間とする。T

MI

は,15.0ms を超えてはならない。

T

SI

挿入除去切替え時間。

光スイッチの挿入又は除去のために挿入信号を遷移させた時から,光信号が光源の最

終値(

図 12 の B 及び D)の−1.5dB 以内に立ち上がる時までの時間とする。T

SI

は,局

がバイパスモードに入った後,再構成が可能になるまで待たなければならない時間とな

る。このパラメタは,挿入電気信号が 50%に達した時から光パワー光源の最終値の−

1.5dB

に達するまでを測定する。T

SI

は,25.0ms を超えてはならない。

I_Max

挿入除去切替え最大時間。

I_Max

は,局に許される T

SI

の最大値とする。I_Max の省略時値は,25.0ms とする。

MI_Max

媒体中断最大時間。

MI_Max

は,局に許される T

MI

の最大値とする。MI_Max の省略時値は,15.0ms とす

る。

図 9  光源のスペクトル幅及び中心波長の要求条件

備考  図中の数値は立ち上がり時間及び立ち下がり時間とし,単位は ns とする。


22

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 10  パルス包絡線


23

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 11  パルス包絡線の拡大図


24

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 12  局バイパスタイミング特性

光源

挿入時

除去時

A

最初の MIC PO 光源

MIC PI

送信器 PO

B

最終の MIC PO 光源

送信器 PO MIC

PI

C

最初の MIC SO 光源

MIC SI

送信器 SO

D

最終の MIC SO 光源

送信器 SO MIC

SI

9.

インタフェース信号  ここでは,PMD と SMT との間及び PMD と PHY との間のインタフェース信号

を規定する。この規格に適合する接続装置は,FDDI 環境下での相互運用性を確保するために,このイン

タフェースに適合しなければならない。

相互運用性が確保できるならば,

任意の設計手法で実装してよい。

ここに示す光パワーは,能動入力インタフェース及び能動出力インタフェースの両方に適用する。

9.1

光受信器  光受信器は,入力光信号をこれと等価な電気信号に変換して PHY に送る。光入力信号の

有無は,Signal_Detect パラメタで PHY に知らせる。受信器のデータ出力は,Signal_Detect パラメタに関係

し,次のとおりとする。

9.1.1

Signal_Detect

  Signal_Detect は,伝送路状態を正しく識別するのに十分な品質の光信号があること

を知らせる。Signal_Detect は,受信器出力データに関連して,状態を切り換えるときの二つのしきい値,

しきい値間のヒステリシス及び Signal_Detect 出力のタイミングによって定められる。


25

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

9.1.1.1

Signal_Detect

のしきい値及びヒステリシス  Signal_Detect をオン状態にするときの受信器出力の

ビット誤り率 (BER) は,0.01 未満とする。Signal_Detect は,光パワーが−31.0dBm 以上のとき,オン状態

になる(オン状態になるためのしきい値は,9.1.1.2 参照)

。Signal_Detect をオフ状態にする最小の光パワー

は,受信器出力の BER が 0.01 になる光パワー又は−45.0dBm の光パワーのいずれか大きいほうとする。

Signal_Detect

をオン状態にする光パワーとオフ状態にする光パワーとの間のヒステリシスは,1.5dB 以上

とする。信号検出のしきい値及びタイミングを

図 13 に示す。

図 13  信号検出のしきい値及びタイミング

9.1.1.2

Signal_Detect

をオン状態にする場合のタイミング  62.5/125

µm 光ファイバを用いる場合,

Signal_Detect

出力は,受信器に入る光パワーが次の幅で増加した時点から,100

µs 以内にオン状態になら

なければならない。増加幅は,ヒステリシスで定める最小値 (1.5dB) から STEP

max

=−14dBm−Pd(Pd は,

Signal_Detect

をオフ状態にする光パワー)で定義される最大値までの範囲とする(

図 13 の Pa 参照)。さら

に,受信器のデータ出力は,Signal_Detect がオン状態になった後,LS_Max(

1

)

の間隔で測定して,BER が

0.01

未満でなければならない。入力光信号のデータパターンストリームは,任意の有効シンボルストリー

ムでよい。

(

1

) LS_Max

は,15.0

µS とする(JIS X 52618.2.6参照)。

参考 50/125

µm 光ファイバを用いる場合も,STEPmax=−14dBm−Pd とする。

図 13 の AS_Max は,次のとおりとする。

AS_Max

獲得最大時間(信号あり)。

AS_Max

は,局が Signal_Detect をオン状態にするまでの最大時間とする。AS_Max

は,100.0

µs を超えてはならない。AS_Max の省略時値は,100.0µs とする。


26

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

9.1.1.3

Signal_Detect

をオフ状態にする場合のタイミング  62.5/125

µm 光ファイバを用いる場合,

Signal_Detect

出力は,受信器に入る光パワーが次の幅で急激(ステップ状)に減少した時点から,350.0

µs

以内にオフ状態にならなければならない。減少幅は,−31.0dBm 又は Pd+4.0dB のいずれか小さいほうの

値から,−45dBm 以下までの範囲とする。光パワーは,8ns 未満の間にこの幅で減少しなければならない。

入力データストリームが Q シンボルからなる場合,12

µs の間又は Signal_Detect がオフ状態になるまで,

受信器出力の BER は,0.01 以下でなければならない。さらに,入力光データストリームがステップ状でな

く,次第(ランプ状)に減少して受信器出力の BER が 0.01 よりも劣下したときにも,その時点から 350.0

µs

以内に Signal_Detect をオフ状態にしなければならない。

図 13 の ANS_Max は,次のとおりとする。

ANS_Max

獲得最大時間(信号なし)。

ANS_Max

は,

局が Signal_Detect をオフ状態にするまでの最大時間とする。

ANS_Max

は,350.0

µs を超えてはならない。AS_Max の省略時値は,350.0µs とする。

Signal_Detect

をオン状態又はオフ状態にする場合の時間,光パワー及びヒステリシスを

表 に示す。

表 4  Signal Detect をオン状態又はオフ状態にする場合の時間的要件

項目

最小

最大

オン状態にするまでの時間

− 100.0

µs

オフ状態にするまでの時間

− 350.0

µs

オン状態にする光パワー Pd+1.5dB

−31.0dBm

オフ状態にする光パワー

−45.0dBm 又は Pb(

1

)

ヒステリシス 1.5dB

(

1

)

いずれか大きいほうの値とする。Pb は,BER が0.01以下となる活性光パ
ワー。

9.2

光送信器  PMD は,SMT に SM_PM_CONTROL と呼ぶサービスを提供する。SMT が Transit_Disable

の Control_Action パラメタを渡した場合,PM_UNITDATA 要求プリミティブとは独立な論理 “0” 状態に遷

移し,送信器は,出力の平均光パワーを−45.0dBm 未満にする。SMT が Transmit_Enable の Control_Action

パラメタを渡した場合,送信器の出力は,PM_UNITDATA 要求プリミティブの PM_Request(NRZ-1 符号)

の値を転送する。光送信器は,Control_Action パラメタを受信した場合,1.0

µs 以内に応答する。

10.

光ファイバケーブル設備インタフェース仕様  ここでは,FDDI 光ファイバケーブル設備に必要なネ

ットワークの要件を定義する。

図 15 に示すように,光ファイバケーブル設備は,通信を行う任意の 2 局間

の光ファイバケーブル部品及び局とネットワークとを接続するプラグを含む。ここに示す要件は,単一接

続局及び二重接続局の両方に適用する。

要件の試験事項のステップを

附属書 B(参考)に示す。試験信号は,光ファイバケーブル設備のいずれ

かの側から送信してもよい。

10.1

光ファイバケーブル設備仕様  ここでは,光ファイバケーブル長が 2km までの FDDI に適合した接

続装置について,相互運用性を確保するための仕様を示す。

10.1.1

ファイバの型  8.では,表 の 62.5/125

µm 及び 50/125µm のファイバについて示したが,他の寸法

のファイバを使用してもよい。詳細は,

附属書 C(参考)に示す。


27

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

表 5  光ファイバケーブル仕様

公称コア径(

1

)

クラッド径(

2

)

公称開口数(

3

)

最小値

最大値

62.5

µm 122.0µm 128.0µm 0.275

50

µm 122.0µm 128.0µm 0.20

(

1

)  EIA-455-58A

による。

(

2

)  EIA-455-27A

又は EIA-455-48B による。

(

3

)  EIA-455-177

による。

参考 50/125

µm の光ファイバケーブルの仕様は,参考とす

る。

10.1.2

帯域及び減衰量  波長 1 300nm の標準光源における 62.5/125

µm 及び 50/125µm のファイバの帯域及

び減衰量を

表 に示す。他の寸法のファイバでの最大減衰量は,附属書 C(参考)に示す。

10.1.2.1

減衰量  表 の減衰量は,光ファイバケーブル減衰量,スプライス(光ファイバケーブルを融着

によって直接接続する方法)

,コネクタ,スイッチなどの部品の損失を含む終端から終端までの挿入損失と

する。

表 6  帯域幅及び減衰量

ファイバの型

最小値

最大値

単位

モード帯域(

1

)

500.0(

3

)

− MHz・km

減衰量(

2

) 62.5

µm (NA=0.275) 0.0 11.0 dB

 50

µm (NA=0.20) 0.0 8.0 dB

(

1

)

試験条件は,EIA-455-30A によるか,又は EIA-455-51と EIA-455-54A 
の組合せによる。

(

2

)

試験条件は,EIA-455-53A による。

(

3

)

将来,利用範囲を拡張するために,より広帯域の光ファイバケーブルを
敷設してもよい。

参考 50/125

µm の光ファイバケーブルの仕様は,参考とする。

10.1.2.2

ファイバ材料分散パラメタ  すべての寸法のファイバについてのゼロ分散波長と分散係数との

関係を

図 14 に示す。

ゼロ分散波長及びそのゼロ分散波長で測定した分散係数(EIA-455-168EIA-455-169 及び EIA-455-175

による。

)が,図の網掛け部に入るとき,十分な光帯域を得ることができる。

これらのモード帯域幅及び材料分散の要件並びに 8.1 に示した送信器の中心波長,スペクトル幅及び立

ち上がり時間についての仕様を満足することによって,ファイバ長 2km にわたって,パルスの応答時間

5ns

を確保できる。

10.2

バイパス  光ファイバケーブル設備の特徴は,バイパス方式にある。10.1 に示した損失及び帯域の

許容範囲は,バイパス構成をとった最悪条件の設備に適用する。これは,複数の FDDI 装置がつながった

場合,光ファイバケーブル設備損失の一部を,一つの FDDI ノードに含まれる光バイパススイッチの損失

に割り当ててもよいことを示す。バイパス損失は,

附属書 C(参考)に示す。

10.3

コネクタ及びスプライス  FDDI ノードに接続するための MIC プラグは,7.に示す。8.1 及び 8.2 

規定した能動出力インタフェース光パワー及び能動入力インタフェース光パワーは,精密かん合プラグを

用いた MIC レセプタクルの損失を含む。精密かん合プラグ以外を用いたときの追加の損失は,光ファイバ

ケーブル設備損失の一部とする。

任意の種類のコネクタ及びスプライスを光ファイバケーブル設備内に設置してもよい。コネクタ及びス

プライスの数並びに接続の品質は,光ファイバケーブル設備損失に影響を与えるが,この規格では定めな


28

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

い。

図 14  ゼロ分散波長及び分散係数の許容範囲


29

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

図 15  光ファイバケーブル設備の例

(

1

)

バイパスモードの局


30

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 A(参考)  試験方法

この附属書は,ジッタ,立ち上がり時間及び立ち下がり時間を試験するための用語,測定技術及び条件

を示す。この附属書は,FDDI に特有な事項を示す。この附属書は,この光インタフェース仕様に基づい

た局の性能を検証するために適用する。

この試験方法は,システムを構成する個々の要素を測定するために使用してもよい。

構成要素の性能は,

この規格群の適用範囲外であるが,設計という観点からは有効である。

構成要素を測定するための解釈方法の例としてシステムジッタの配分の例を,

附属書 E(参考)に示す。

A.1

能動出力インタフェース

A.1.1

光パワーの測定  本体 8.1 は,本体 10.1 に適合する 62.5/125

µm 及び 50/125µm のグレーデッド型の

光ファイバを使用したときの平均光パワーについて示す。光出力パワーは,局が送信している H シンボル

ストリームをこう(較)正済みの出力計を使用して測定しなければならない。この測定には,12.5MHz の

方形波の試験信号を使用する。

精密測定のための局の MIC 受信部と出力計との間の光結合は,試験用のコネクタ付き精密ファイバを使

用して構成しなければならない。出力計は,光源の光スペクトルを用いて較正済みのものを使用しなけれ

ばならない。

A.1.2

光スペクトルの測定  能動出力インタフェースの中心波長及びスペクトル半値幅 (FWHM) は,ス

ペクトル分析器を使用して測定する。能動出力インタフェース及びスペクトル分析器を光結合する接続ケ

ーブルは,このケーブルによるスペクトルのろ波を最小にするために短くなければならない。測定に使用

する出力信号は,H シンボルストリームでなければならない。

A.1.3

立ち上がり応答時間及び立ち下がり応答時間の測定  能動出力インタフェースの立ち上がり応答

時間及び立ち下がり応答時間は,広帯域光電変換受信器及びオシロスコープを使用して光パワーの 10%∼

90%

の間を測定しなければならない。測定に使用する出力信号は,H シンボルストリームでなければなら

ない。光の波形は,

本体図 10 及び本体図 11 のパルス包絡線の境界内になければならない。光電測定シス

テムの周波数応答及び利得は,光の正確な立ち上がり時間及び立ち下がり時間の測定のために十分広くな

ければならない。少なくとも,100kHz∼750MHz の帯域幅を必要とする。

A.1.4

ジッタの測定  能動出力インタフェースのジッタ仕様は,2.5×10

-10

のビット誤り率 (BER) の環境

に適用する。ジッタは,A.3 又は A.4 に示すオシロスコープ又はビット誤り率試験装置 (BERT) で測定す

る。局は,データ依存ジッタ (DDJ) を測定するとき,A.5 に示すパターンを送信する。ランダムジッタ (RJ)

及びデューティサイクルひずみ (DCD) を測定する場合は,I シンボルストリームを送信する。

オシロスコープ上で,DCD を除外してジッタを正確に測定することは難しい。オシロスコープによる測

定は,図解的ではあるが実際のジッタ量より低く評価することがある。疑わしい場合は,ジッタの限界値

を検証するためにビット誤り率試験装置を使用することが望ましい。

A.1.5

消光比  能動出力インタフェースの消光比は,局を出る光波形の変調度を測定する。測定に使用す

る出力信号は,H シンボルストリームとする。

測定は,光パワーを電圧に線形に変換する直流結合の広帯域の光電変換受信器で行う。消光比は,0%水

準(低いパワーの光)に相当する電圧及び 100%水準(高いパワーの光)に相当する電圧の比とし,H シ

ンボルストリームを使用して測定する。測定範囲を十分含むような 0%及び 100%の水準の正確な測定のた


31

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

めには,受信器の周波数応答,増幅度の平たん性及び直線性が必要である。

A.2

能動入力インタフェース  本体 8.2 で規定した立ち上がり時間,立ち下がり時間,ジッタ及び平均光

パワーの範囲を DDJ の試験パターンに適用し,能動入力インタフェースの光試験信号として定義する。通

常の局は,2.5×10

-10

以下の BER に相当するフレーム誤り率で指定された状態の範囲以上の試験信号を受

信できることが望ましい。

本体 8.の要件は,それぞれの実装方法で使用する構成要素の仕様を容易にする

ために BER で示す。

能動入力インタフェースの試験信号の光源は,

本体 8.2 の仕様を満足する光源でなければならない。こ

の光源は,A.5 に定める DDJ の試験パターンを送信する。符号化方式及び試験信号の基本周波数変動の許

容範囲は,JIS X 5261 による。

試験信号の立ち上がり時間,立ち下がり時間及びジッタは,パターンの光源が通常の長さより長い光フ

ァイバケーブルで送信されることによって変化する。立ち上がり時間,立ち下がり時間及びジッタの増加

は,より狭い帯域幅の光ファイバケーブルを使用することでも発生する。正確な DDJ と正確な立ち上がり

時間及び立ち下がり時間のいずれかを選択しなければならない場合は,正確な DDJ が得られるよう調整し

なければならない。光ファイバケーブルの長さ及び帯域幅の変化が DCD を増加させないので,DDJ の試

験パターンの DCD を試験信号の光源側で電気的に調整しなければならない。

DDJ

の最悪の場合の試験信号を得るためには,FDDI の物理リンクで実際に許されている長さより長い

光ファイバケーブルを必要とする。

DDJ

の試験パターンの平均光パワーは,可変の光減衰器で調整する。能動入力インタフェースのダイナ

ミックレンジを検証するために高出力の光源を必要とする。

A.1

A.3 及び A.4 で示した方法で DDJ の試験信号の立ち上がり時間,立ち下がり時間及びジッタを測定

する。それぞれの実装方法で使用する構成要素も,この方法で測定する。

A.3

ジッタの原因  信号の 50%振幅点で信号の理想的な時間位置からの偏差として,DCD 及びジッタを

測定する。交流結合した信号のゼロ点交差で 50%振幅点を識別する。信号のない場合をゼロ水準とする。

PMD

の規定中で使用するジッタの形式は,次の 3 種類とする。A.4 にその試験方法を示す。

(a)

デューティサイクルひずみ (DCD)   DCD は,低位から高位への遷移及び高位から低位への遷移にお

ける伝ぱ(播)遅延時間の差によって発生することがある。DCD は,測定されたシンボル期間の公称

8.000ns

の幅からの偏位とする。連続する I シンボルストリームで測定する。

(b)

データ依存ジッタ (DDJ)   DDJ は,伝送するシンボルの順序に関連する。DDJ は,光チャネルの構

成要素における帯域制限特性に起因する。符号化パルスシーケンスの平均値の変動は,基準線の変動

を発生させること及び受信器のサンプリングしきい値を変化させることがあり,DDJ は,この符号化

パルスシーケンスの平均値の変動及び理想的でない個々のパルス応答によって起こる。

DDJ

は,A.5 に示すパターンを使用して測定しなければならない。DDJ は,他のジッタ形式と混在

することがある。ランダム雑音に関係する制限,すなわちランダムジッタの確率を 1.0×10

-10

とした

とき,それより 4∼6dB 高いところで作動させることによってランダムジッタの影響をなくして DDJ

を測定することが可能となる。

(c)

ランダムジッタ (RJ)   RJ は,主として光受信器に起因する熱雑音で生じる。RJ は,ガウス過程でモ

デル化する。RJ の平均は,0 である。RJ は,確率 2.5×10

-10

のピーク値で規定する。ランダムジッタ

は,I シンボルストリームを使用して測定する。この場合,DCD は簡単に分離でき,測定したジッタ


32

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

は,RJ だけとなる。

A.4

ひずみ及びジッタの測定

A.4.1  DCD

の測定  A.1.3 で示した光電測定システムは,I シンボルストリーム(連続する 62.5MHz の方形

波)を使用して DCD を測定する。波形の高位及び低位の幅は,50%振幅点で測定する。

DCD (ns)

=0.5[

(広い状態の幅)−(狭い状態の幅)

備考  測定した波形の高位と低位とを比較し,幅の広いほうを広い状態の幅とし,幅の狭いほうを狭

い状態の幅とする。

A.4.2  RJ

及び DDJ の測定  ジッタの測定には,オシロスコープによる測定及びビット誤り率試験装置に

よる測定の 2 種類がある。ビット誤り率試験装置による測定は,オシロスコープによる測定より正確であ

るが,データパターンを生成するために使用するクロック信号が必要となる。FDDI の局の能動出力イン

タフェースの試験及び能動入力インタフェースの試験で使用する信号のジッタの測定には,ビット誤り率

試験装置を使用する。さらにビット誤り率試験装置は,能動入力インタフェース及び能動出力インタフェ

ースのそれぞれ実装方法で使用する構成要素のジッタの測定にも使用してもよい。

A.4.2.1

オシロスコープによる測定方法  アイパターンの波形は,オシロスコープの画面上に表示する。ア

イパターンのゼロ点交差の幅をジッタとして測定する。ジッタが確率に関連して測定されること及びオシ

ロスコープが発生確率の低い事象を通常表示しないことから,オシロスコープによる測定は,2.5×10

-10

以下の確率のジッタのピークツーピーク値を正確に測定できない。

A.4.2.2

ビット誤り率試験装置による測定方法  ビット誤り率試験装置によるジッタの測定方法は,ビット

ごとにジッタのある波形とジッタのない波形とを比較して,BER を計算する。比較のための決定点(クロ

ック)は,次の間隔内で変動する。

T

0

−T

b

/2

<T

d

<T

0

+T

b

/2

T

0

  最適な決定点(アイパターンの中央)

T

b

  コードビットの周期  (=8.000ns)

T

d

  決定点

T

d

の各位置に対してその T

d

の位置におけるジッタの発生確率を与えることによって BER を測定する。

試験は,アイパターンの中の各点におけるジッタの発生確率を測定しながら,アイパターンのゼロ点交差

とゼロ点交差との間を移動して行う。BER が 2.5×10

-10

以下となる結果の T

d

の値の範囲は,この確率のジ

ッタをもたないアイパターンにおける窓 (W_jf) を与える。

波形のピークツーピーク値のジッタを次に示す。

ジッタ=T

b

−W_jf

実際の BER の試験装置は,ビットごとの比較,誤りの計数及び測定した BER の計算を行う。クロック

及び決定点は,アイパターン中を移動する。能動出力インタフェース仕様に従った試験をするときは,局

から出力される光信号からクロックを抽出する。局のジッタを測定するために,能動出力のジッタを測定

する試験受信器のジッタは,十分に低くなければならない。試験のための構成要素及び能動入力インタフ

ェースの試験信号の発生器は,ビット誤り率試験装置で使用する適切なクロック源に直接接続する。

ビット誤り率試験装置は,RJ 及び DDJ の両方を測定するために使用してよい。DCD は,分離して測定

することが容易であるため,RJ 及び DDJ の測定から除外することができる。I シンボルストリームは,RJ

を測定するために使用する。DDJ の試験パターンは,DDJ の測定のために使用する。A.3 に示す方法で DDJ

と RJ とを分離する。


33

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

効率のよい方法は,より高い確率(例えば 1.0×10

-8

)でジッタを測定し,確率 2.5×10

-10

におけるジッ

タ幅を推定することである。

A.5

ジッタ測定に対する DDJ の試験パターン  ここに示すシンボルのパターンは,FDDI の構成要素又は

物理リンクを DDJ について試験するために使用する。このパターンで使用するシンボルは,JIS X 5261 

6.1.3.1

による。

パターンは,256 シンボル長(1 280 ビット)とし,試験期間中連続して繰り返し送信する。このシーケ

ンスは,NRZ-1 で符号化するとき,シンボル相互間干渉及び 50kHz のデューティサイクルの基準線の変動

にとって最も厳しい状態を発生させる。

パターンを能動入力インタフェース及び能動出力インタフェースの仕様の試験に使用する場合,1 行目

を 3 行目で,9 行目を 11 行目で,11 行目を 13 行目で,及び 16 行目を 8 行目で置換することを推奨する。

局は,このパターンを試験フレームとして送信するために,適切な MAC ヘッダフレーム及び MAC トレ

ーラフレームが情報フィールドの最大長を構成するようにこのパターンを繰り返し挿入する。パターンが

それぞれ構成要素のジッタの試験に使用する場合は,次のパターンを直接使用する。

I, I, I, J, K, 4, D, 3, I, 8, B, F, 8, E, 3, 9

5, E, 6, 9, C, A, 0, 2, 4, 2, 4, 7, 0, 3, B, F

1, 8, 1, 9, 3, E, 5, 9, 6, E, C, A, D, 7, 0, D

7, 0, 7, 0, 7, 0, 2, 4, 2, 4, 2, 2, 4, 2, 7, 0

4, 7, 0, 2, 7, 4, D, 3, 1, 8, B, F, 8, E, 3, 9

5, E, 6, 9, C, A, 0, 2, 4, 2, 4, 7, 0, 3, B, F

1, 8, 1, 9, 5, E, 5, 9, 6, E, C, E, D, 7, 0, D

4, D, 2, 2, 7, 4, D, 3, 1, 8, B, F, 8, E, 3, 9

5, E, 6, 9, C, A, T, R, S, R, S, T, 0, 3, B, F

1, 8, 1, 9, 6, E, 5, 9, 6, E, C, E, 3, 9, 5, 1

I, J, K, 2, 7, 4, D, 3, 1, 8, B, F, 8, E, 3, 9

5, E, 6, 9, C, A, 0, 2, 4, 2, 4, 7, 0, 3, B, F

1, 8, 1, 9, 3, E, 5, 9, 6, E, C, A, D, 7, 0, D

D, 0, 7, D, 2, 7, 4, D, 3, 1, 8, B, F, 8, E, 3

9, 5, E, 6, 9, C, A, 0, 2, 4, 2, 4, 2, 4, 2, 7

0, 3, B, F, 1, 8, F, 9, C, E, 3, A, C, E, I, I

能動インタフェースの要件は任意の有効なシンボルシーケンスに適用し,能動入力インタフェースの性

能は受信したシンボルシーケンスに依存することに注意しなければならない。FDDI の符号化形式は,デ

ューティサイクルが 40%又は 60%で一定になるようなシンボルシーケンスを作ることができる。単一のシ

ンボルで最大長フレームを繰り返し伝送する場合,1.38kHz 程度の基準線の変動になる。 “7” のシンボル

を繰り返す最大長フレームを使用して能動インタフェースの適合性を検証してもよい。


34

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 B(参考)  光ファイバの試験手順

この附属書は,光ファイバの試験手順を担当する標準化組織の所在を示す。

EIA

は,光ファイバ試験手順 (FOTP) の規格を,EIA-RS-455 系列として開発し,発行している。これら

の規格は,次のあて先に書面で請求することによって入手できる。

EIA-FO-6.3.3

委員会は

本体 8.で規定する試験用精密ファイバ及び試験用精密コネクタの標準化を行って

いる。中間報告書及びそれぞれの最終案は,次のあて先に書面で請求することによって入手できる。この

場合,委員会名  (EIA-FO-6.3.3)  を明記する。

DIRECTOR OF TECHNICAL PROGRAMS

Information and TelecommunicationTechnologies

ELECTRONICS INDUSTRIES ASSOCIATION

2001 E ye Street, N. W.

Washington, D. C. 20006

U. S. A.


35

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 C(参考)  代替光ファイバケーブル設備の使用

C.1

代替光ファイバの径  附属書 C(参考)表 は,62.5/125

µm の光ファイバ用に設計された FDDI シス

テムで使用することのできる他の光ファイバの種類を示す。

参考 50/125

µm の光ファイバ用に設計された FDDI システムで使用できる代替光ファイバについては,

ここでは示さない。

附属書 C(参考)表 1  代替ファイバの型

公称コア径(

1

)

公称クラッド径(

2

)

公称開口数(

3

)

50

µm 125µm 0.20

50

µm 125µm 0.21

50

µm 125µm 0.22

85

µm 125µm 0.26

100

µm 140µm 0.29

(

1

)  EIA-455-58

による。

(

2

)  EIA-455-27A

又は EIA-455-48B による。

(

3

)  EIA-455-177

による。

C.2

理論的な結合損失  附属書 C(参考)表 の理論的な結合損失は,本体 10.1 及び C.1 に示す複数のフ

ァイバの種類が混在したときの実際的な損失を示している。実際の損失は,コネクタ又は接続の品質,個々

のファイバの公差及びシステム中の接続の位置に依存するため,理論的な値と差が生じる。

附属書 C(参考)表 2  混合ファイバの種類の理論的結合損失

受信ファイバ

送信ファイバ

 50

µm

(NA

=0.20)

50

µm

(NA

=0.21)

50

µm

(NA

=0.22)

62.5

µm

(NA

=0.275)

85

µm

(NA

=0.28)

100

µm

(NA

=0.29)

 50

µm (NA=0.20)  0.0 0.2 0.4 2.2 3.8 5.7

 50

µm (NA=0.21)  0.0 0.0 0.2 1.9 3.5 5.3

 50

µm (NA=0.22)  0.0 0.0 0.0 1.6 3.2 4.9

62.5

µm (NA=0.275) 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0 2.3

 85

µm (NA=0.26)  0.0 0.0 0.0 0.1 0.0 0.8

100

µm (NA=0.29)  0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

備考  結合損失の単位は,dB。

本体では,相互運用性試験及び適合性試験を簡略化するために 1 種類の光ファイバだけを規定したが,

他の種類の光ファイバを使用してもよい。それぞれの実装方法で代替光ファイバを使用した場合は,次の

とおりになる。能動出力インタフェース (AOI) の場合,光部品が代替ファイバのコア径及び NA に最適化

されていない場合,光は,ファイバ中にはとんど放射されないことがある。能動入力インタフェース (AII)

の場合,感度は,集光の最適化に依存して,増加するか又は減少することがある。

附属書 C(参考)表 3

は,代替ファイバを使用することによる潜在的な効果を AOI 及び AII の調整値として表し,更に光ファイ

バケーブル設備での減衰による損失配分余裕を示す。AII の調整値は,光ファイバケーブル設備に 11dB の

損失配分余裕をもつ 62.5

µm 径のファイバを使用する実装方法とは相対的なものとする。代替光ファイバ

ケーブル設備の AII は,適当なコネクタ及びスプライスを使用した場合に,2km の伝送を可能とする。


36

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 C(参考)表 3  損失配分余裕

ファイバの種類 AOI の調整値

AII

の調整値

損失配分余裕

 50

µm (NA=0.20)

−5.0 dB

0.0

∼  1.0 dB

6

  ∼  7  dB

 50

µm (NA=0.21)

−4.5 dB

0.0

∼  1.0 dB

6.5

∼ 7.5 dB

 50

µm (NA=0.22)

−4.0 dB

0.0

∼  1.0 dB

7

  ∼  8  dB

 85

µm (NA=0.26)

  2.0 dB

0.0

∼−2.6 dB

10.4

∼13  dB

100

µm (NA=0.29)

  2.0 dB

0.0

∼−4.0 dB

9

  ∼13  dB

C.3

光バイパススイッチ  光バイパススイッチの損失を測定するとき,入力光のモード分配を考慮するの

がよい。光学機械式のバイパススイッチでは,入力光のパワーモードがより高いほど失われやすい。光フ

ァイバケーブルへの入力が多数の高次のパワーモードを含む場合,第 1 のスイッチに続くスイッチによる

損失は,減少する。


37

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 D(参考)  電気的インタフェース

この附属書では,

附属書 D(参考)図 及び附属書 D(参考)図 に示す光送信器及び光受信器の電気

的インタフェースを定義する。このインタフェースは,PMD と PHY とを独立して開発するためのインタ

フェースとし,MAC 及び PHY のエンティティの適合性の検証のために使用するものであって,FDDI 接

続装置の相互接続のためのインタフェースを提供するものではない。

FDDI

接続装置に適合する相互接続について,相互運用性に対して要求されるものは,それぞれの接続

装置が提供する光ファイバとのインタフェースとする。提供された光インタフェースが

本体 8.で定義した

適用要件に合致していれば,この附属書で定義する要件に合致している必要はない。

附属書 D(参考)図 及び附属書 D(参考)図 において RX+及び RX−は,差動入力を示し,光ファ

イバ受信器の出力を複合機能をもつ物理的入力装置の入力に接続し,NRZ-1 で符号化されたデータを送信

する。

TX

+及び TX−は,差動出力を示し,符号化機能をもつ物理的出力装置の出力を光ファイバ送信器の入

力に接続し,NRZ-1 で符号化されたデータを送信する。

附属書 D(参考)図 中に直流結合した差動入力信号及び差動出力信号を示す。この直流結合は附属書

E

(参考)の中で示されているジッタ配分を仮定している。

構成要素間で異なる電源電圧の使用を許す交流結合した差動入力信号及び差動出力信号を,

附属書 D(参

考)図 に示す。交流結合を使った実装方法では,容量結合を経由する基準線の変動に誘導されたジッタ

の対策を考慮する必要がある。

PHY

と PMD との間の差動インタフェース信号は,ECL (Emitter Coupled Logic)  の 10K 系及び 100K 系の

両インタフェースと互換性のあることが望ましい。


38

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 D(参考)図 1  直流結合された構成要素に対する試験構成

備考  V

CC

は,PHY 及び PMD に対する正の電圧を示す。


39

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 D(参考)図 2  交流結合された構成要素に対する試験構成

備考  R と C との積は,1ms より大 (RC>1×10

-3

)

V

CC1

及び V

BB1

は,PHY に対する正の電圧及びバイアス電圧を示す。

V

CC2

及び V

BB2

は,PMD に対する正の電圧及びバイアス電圧を示す。


40

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 E(参考)  システムジッタの配分の例

この附属書は,FDDI 物理リンクのジッタの配分の例を示す。

E.1

ジッタ源  ファイバ光学部品のジッタは,デューティサイクルひずみ (DCD),データ依存ジッタ

(DDJ)

及びランダムジッタ (RJ) からなる。再生クロック中のジッタは,静アライメント誤り (SAE),DDJ,

及び RJ の要素からなる。SAE は,最適サンプリング位置とクロックの位置とのずれで生じる。クロック

と最適サンプリング位置とが一致した場合,BER が最小となる。SAE の主因は,初期の未調整による誤り

並びに温度変動及び経年変化で生じるデータとクロックとの間の遅延差である。ジッタの測定及び定義は,

附属書 A(参考)による。

ジッタ値は,ピークツーピーク値で表す。RJ に対しては,ピークツーピーク値及び実効値を与える。ピ

ークツーピーク値は,そのピークツーピーク値を超える確率が 2.5×10

-10

に等しい場合の値として定義す

る。ランダムジッタのガウス分布に従う場合は,接続中の異なる部品が独立に存在すると仮定でき,平方

和の平方根と見なすことができる。

ジッタの配分は,本体を補足し,PMD 及び PHY の構成部品を開発するための指針となる。FDDI に適合

する局は,本体で規定した要件に従わなければならない。FDDI に適合する接続装置の相互接続の相互運

用に必要な要件は,各接続装置が供給する光インタフェースで規定する。これらの要件は,

本体 8.及び本

体 9.を満足しなければならない。

E.2

ジッタの計算例  ジッタピークツーピーク値の積算は,コードビットの周期である 8ns を超えてはな

らない。

附属書 E(参考)表 のジッタデータを用いた計算例を次に示す。

総ジッタ

=(PHY 入力)×DCD+(PHY 入力)×DDJ+SAE+C_DDJ+

2

2

)

_

(

RJ}

)

PHY

{(

RJ

C

+

×

入力

=1.4+2.2+1.5+

2

2

)

8

.

1

(

)

27

.

2

(

+

=80ns


41

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 E(参考)表 1  FDDI のシステムジッタの配分の例

項目 DCD

(ns)

ピークツーピーク値

DDJ (ns)

ピークツーピーク値

RJ (ns)(

1

)

ピークツーピーク値

実効値

PH_UNITDATA

要求

(PHY 出力)

  0.4 0.0  0.32

0.025

(実効値)

能動出力インタフェース 
(PMD 出力)

1 0.6

0.76

0.06

(実効値)

能動入力インタフェース 
(PMD 入力)

1 1.2

0.76

0.06

(実効値)

PM_UNITDATA

指示

(PHY 入力)

  1.4 2.2  2.27

0.18

(実効値)

クロック再生ジッタ(

2

) 1.5ns

(ピークツーピーク値)

SAE

及 び ク ロ ッ ク DDJ

(C_DDJ)

1.8ns

(ピークツーピーク値)

[0.143ns(実効値)

クロック RJ (C_RJ)

(

1

)

ピークツーピーク値は,2.5×10

-10

の確率で評価する。ガウス分布の場合,ジッタのピーク

ツーピーク値は,実効値のジッタの12.6倍である。

(

2

) SAE

,C_DDJ 及び C_RJ は,実装に依存する。


42

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 F(参考)  キー付与

本体 7.では,FDDI 適合性のために FDDI 装置中のすべてのレセプタクルに必要なキー付与について規定

している。

A

,B,M 及び S で表す四つの異なるキー付与を規定している。この附属書は,FDDI ケーブルシステム

において,これらのキーの使用方法について示す。

F.1

レセプタクルへのキー付与  レセプタクルを全面から見た場合,レセプタクルは,プラグに対して,

次の突起をもつ。

F.2

プラグへのキー付与  プラグを背面から見た場合のキーの配置及びその効用について次に示す。

F.3

光ファイバケーブルシステム  重大で発見が困難であり,光ファイバケーブルキー付与技術を使用し

ても解決が困難である 3 種類の配線系の誤接続を次に示す。

(a)

  A

キーによる接続を意図していた局が B キーによる接続になってしまう場合及びその逆の場合を引き

起こすようなリング幹線中の二重接続局を反転する接続。これは,局の MAC が意図していたリング

と反対のリングに挿入されることになる。

(b)

単一接続局を A キー又は B キーをもつレセプタクルのいずれかに接続することによる直接リング幹線


43

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

への接続。これは,リング幹線の破壊を引き起こす。

(c)

コンセントレータの後ろ側(M キーをもつレセプタクル)を A キー又は B キーをもつレセプタクル

のいずれかに接続することによる直接リング幹線への接続。

これは,

リング幹線の破壊を引き起こす。

F.2

に示すキー付与のプラグを光ファイバケーブルシステムに使用することによって,次の三つの光フ

ァイバケーブルシステムの構築を可能にする。

最初の光ファイバケーブルシステムは,単一接続局(S キーをもつレセプタクル)をコンセントレータ

の主側(M キーをもつレセプタクル)に接続するもので,一方の端に M キーのプラグと他方の端に S キ

ーのプラグをもつ光ファイバケーブル(M-S 光ファイバケーブル)を使用する。二重接続局(A キー又は

B

キーをもつレセプタクル)を単一接続局として使用するため,M-S 光ファイバケーブルは,コンセント

レータの主側(M キーをもつレセプタクル)を二重接続局(A キー又は B キーをもつレセプタクル)に接

続するためにも使用する。

この光ファイバケーブルシステムは,

二重接続局をリング幹線に接続するため,

一方の端に A キーのプラグと他方の端に B キーのプラグをもつ光ファイバケーブル(A-B 光ファイバケー

ブル)を使用している。M-S 光ファイバケーブルは,リング幹線で使用される A-B 光ファイバケーブルと

は異なる印が付けられ,二重接続局を単一接続局として使用するために接続する唯一の光ファイバケーブ

ルであるので,(a)及び(b)の誤接続を防止し,(c)の誤接続を起こりにくくする。この光ファイバケーブルシ

ステムは,光ファイバケーブル開放端を見ることによって,どの種類の接続がケーブルの他方の端で期待

されているかを知ることができるという利点ももつ。

2

番目の光ファイバケーブルシステムは,リング幹線接続のためのもので,A 光ファイバケーブルと B

光ファイバケーブルの代わりに,一方は AM キーのプラグをもち他方は BM キーのプラグをもつ光ファイ

バケーブル(AM-BM 光ファイバケーブル)を使用することを除いて,最初のシステムと同一である。こ

のシステムは,二重接続局を単一接続局として使用するため,それに使用する光ファイバケーブルを取り

替えることなしに,再度プラグ挿入できる利点をもつ。二重接続局を単一接続局として使用する際,いず

れの光ファイバケーブルもコンセントレータの主側(M キーをもつレセプタクル)に二重接続局を接続す

るので,この光ファイバケーブルシステムは,(a)及び(b)の誤接続を同様に防止するが,(c)の誤接続を防止

すること及び起こりにくくすることはない。

3

番目の光ファイバケーブルシステムは,すべての光ファイバケーブルの両端に S キーをもつプラグを

使用する。すべてのケーブルは S-S 光ファイバケーブルであり,すべての接続に使用可能である。このシ

ステムは,FDDI システムを設置又は変更する際に起こり得る誤接続のいずれも防止しない。このシステ

ムは,すべての用途に対して 1 種類のケーブルで対応できる利点をもつ。

すべての FDDI 接続装置部品に,規定されたレセプタクルキー付与を使用することは,利用者又は供給

者が注意すれば,すべての FDDI システム用の光ファイバケーブルシステムの内で,いずれでも,又は三

つすべてを交換して使用できる。


44

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

附属書 G(参考)  MIC プラグの概要

この附属書は,

本体 7.で媒体接続要件を規定したレセプタクルと接続可能な MIC プラグを定義する。

この附属書は,MIC プラグの図面を詳細に規定することを意図していない。

附属書 G(参考)図 に基準となる MIC プラグの形状を示す。本体図 及び本体図 のレセプタクルと

のかん合性を確実にするために必要な寸法だけを示す。


45

X 5263-

199

3 (ISO

/IEC

 93
14-3

 : 199

0)

附属書 G(参考)図 1  MIC プラグの概要


46

X 5263-1993 (ISO/IEC 9314-3 : 1990)

I/O

インタフェース標準化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

岡  田  義  邦

通商産業省計算機センタ

(主査)

宮  澤  正  幸

日本電信電話株式会社

(主査)

森      宗  正

日本ユニシス株式会社

(委員)

朝  日  伸  幸

三菱電機株式会社

岩  本  秀  治

全国銀行協会連合会

梅  木  尊  則

日本電気株式会社

小笠原      豊

キヤノン株式会社

沖  野  英  明

長岡技術科学大学

木  田      泰

住友電気工業株式会社

木  村  甲  治

東京電力株式会社

小  林  昭  夫

シャープ株式会社

櫻  井  悦  行

セイコーエプソン株式会社

櫻  木  武  人

日本アイ・ビー・エム株式会社

鈴  木  幸  寛

株式会社リコー

武  井  安  彦

日本電信電話株式会社

田  丸      宏

株式会社日産情報ネットワーク

田  宮  敏  彦

株式会社日立製作所

土  田  圭  司

富士通株式会社

西  川  泰  蔵

通商産業省機械情報産業局

野  瀬  治  雄

沖電気株式会社

堀  野  喜久男

社団法人日本経営協会

松  田  年  彦

横河電機株式会社

松  村  文  彦

松下通信工業株式会社

宮  部  健  吾

株式会社東芝

(事務局)

西  田  正  忠

財団法人日本規格協会情報技術標準化研究センター

I/O

インタフェース標準化調査研究委員会 WG3

氏名

所属

(主査)

宮  澤  正  幸

日本電信電話株式会社

(委員)

池  尾      正

三菱電機株式会社

伊  藤  俊  明

沖電気株式会社

木  田      泰

住友電気工業株式会社

櫻  木  武  人

日本アイ・ビー・エム株式会社

助  川  文  雄

株式会社日立製作所

藤  井  義  彦

富士通株式会社

星  子  隆  幸

日本電信電話株式会社

松  本      元

日本電気株式会社

峰  岸  成  己

日本ユニシス株式会社

渡  辺  善  規

松下電器産業株式会社

石  塚  匡  哉

工業技術院

(事務局)

西  田  正  忠

財団法人日本規格協会情報技術標準化研究センター