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日本工業規格

JIS

 X

5103

-1982

データ回線終端装置とデータ 
端末装置とのインタフェース

(37/9 ピンインタフェース)

The Interface between Data Circuit Terminating Equipment (DCE)

and Data Terminal Equipment (DTE)

(37/9-pin Interface)

1.

適用範囲  この規格は,データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) との間で,2 進データ,

制御信号及びタイミング信号を転送するための 37/9 ピンコネクタを用いるインタフェースについて規定

する。

参考  このインタフェースは,CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告 V.24V.10 及び V.11 に準拠

した DCE で提供されるものである。

2.

適用条件  この規格の適用条件は,次のとおりとする。

2.1

同期方式  同期式及び非同期式とする。

2.2

回線種別  直通専用回線,分岐専用回線及び交換回線とする。

2.3

接続用ケーブル  DTE と DCE 間の接続用ケーブルは,通常 DTE 側に備える。

2.4

データ信号速度  相互接続回路が不平衡形複流方式の場合は 100 キロビット/秒以下,平衡形複流

方式の場合は 10 メガビット/秒以下とする。

参考  不平衡形複流相互接続回路の電気的特性は CCITT 勧告 V.10,平衡形複流相互接続回路の電気

的特性は V.11 に準拠している。

2.5

分界線  物理的特性を定めるための分界線は,図 のとおりである。

図 1  分界線

                                                        

関連規格:18 及び 19 ページに示す。


2

X 5103-1982

3.

コネクタ  分界線において使用するコネクタの形状・寸法及びピン番号は,図 及び図 のとおりと

する。

図 2(a)は DCE 側 37 ピンのコネクタ,図 2(b)は DCE 側 9 ピンのコネクタとし,いずれもそのピンはめす

形,シェルはおす形とする。

図 3(a)は接続用ケーブル側の 37 ピンコネクタ,図 3(b)は 9 ピンコネクタとし,いずれもそのピンはおす

形・シェルはめす形とする。

DCE

側コネクタには,

図 2(a)及び図 2(b)の右上部分に示すかん合固定台を取り付け,接続用ケーブル側

のコネクタを固定するために使用する。

37

ピン及び 9 ピン間隔寸法は,それぞれ

図 4(a)及び図 4(b)のとおりとする。

おす形及びめす形ピンの形状・寸法は,

図 及び図 のとおりとする。


3

X 5103-

198

2

図 2(a)  DCE 側コネクタ(37 ピン)

(

1

)

接続用ケーブル側コネクタのねじが使用できる深さ。


4

X 5103-

198

2

図 2(b)  DCE 側コネクタ(ピン)

(

2

)

接続用ケーブル側コネクタのねじが使用できる深さ。


5

X 5103-

198

2

図 3(a)  接続用ケーブル側コネクタ(37 ピン)


6

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図 3(b)  接続用ケーブル側コネクタ(ピン)


7

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図 4(a)  ピン間隔寸法

図 4(b)  ピン間隔寸法(ピン)


8

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図 5  おす形ピン

図 6  めす形ピン

(

3

)

角状のおす形テストピンによって測定される接触部分の長さ。

(

4

)

直径寸法は,おす形ピンが挿入されたとき,電気的接触が維持で
きる寸法であること。

4.

ピン配列  各相互接続回路の 37 ピンコネクタにおけるピン配列は,その回路の形式(平衡/不均衡)

に応じて

表 のとおりとし,また,9 ピンコネクタにおけるピン配列は,表 2(不平衡形相互接続回路だけ)

のとおりとする。

DCE

がバックワードチャネル機能を有するときは,

9

ピンコネクタを合わせて使用する。

なお,DTE 及び DCE が使用する相互接続回路の形式の組合せに応じた相互接続方法は,

附属書による。


9

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表 1  37 ピンコネクタのピン配列

相互接続回路番号

相互接続回路

形式

ピン番号

U(

6

)

B(

6

)(

7

)(

8

)

1

(

5

)

(

5

)

2 N

N

3 N

N

4 103

103

(A)

5 114

114

(A)

6 104

104

(A)

7 105

105

(A)

8 115

115

(A)

9 106

106

(A)

10 141

141

11 107

107

(A)

12 108(

8

) 108(

9

)(A)

13 109

109

(A)

14 140

140

15 125

125

16

(

10

)

(

10

)

17 113

113

(A)

18 142

142

19 102

102

20 102b

102b

21 N

N

22 102a

103

(B)

23 102b

114

(B)

24 102b

104

(B)

25 102a

105

(B)

26 102b

115

(B)

27 102b

106

(B)

28 N

N

29 102b

107

(B)

30 102a

108(

9

)(B)

31 102b

109

(B)

32 N

N

33 110

110

34 136

136

35 102a

113

(B)

36 N

N

37 102a

102a

表 2  ピンコネクタのピン配列

ピン番号

相互接続回路番号

1

(

5

)

2 122

3 118

4 119

5 102

6 102b

7 120

8 121

9 102a

U

:相互接続回路の形式は不平衡形

B

:相互接続回路の形式は平衡形

(一部不平衡形を含む)

N

:将来国内で新しい相互接続回路に使用

するため留保したピン

(

5

)

ピン1は,保安用接地又はシールドされた接続用ケーブルのシールドの接続用として使用することができる。

(

6

)

データ信号速度が 9 600 ビット/秒以下の場合は,相互接続回路は,不平衡形 (U) 及び平衡形 (B) のいず

れも適用できるが,9 600 ビット/秒を超える場合は平衡形 (B) に限定される。

(

7

)

相互接続回路番号の添字 (A) 及び (B) は,

図 12 に示す平衡形の相互接続回路の二つの信号線 A 及び B に

対応する。

(

8

)

相互接続回路の形式が平衡形 (B) の場合,回路 105,106,107,108 及び 109 は,不平衡形相互接続回路を
使用することができる。この場合,ピン 25 及び 30 は回路 102a に,ピン 27,29 及び 31 は回路 102b に接続


10

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する。

(

9

)

回路 108/1 又は回路 108/2 として使用する。

(

10

)

回路 111 又は回路 126 として使用する。 

備考1.  相互接続回路番号は,表3の回路番号と同じである。

2.

相互接続回路の二つの形式 (U/B) の選択は,

(

6

)

の条件以外は任意である。 

5.

相互接続回路  分界線における相互接続回路の種類及び動作条件は,次のとおりとする。また,相互

接続回路一覧表を

表 に示す。

表 3  相互接続回路一覧表

信号方向

相互接続 
回路番号

相互接続回路名称

略号

DCE

DCE

から

102

信号用接地又は共通帰線 SG

(方向性なし)

102a DTE

共通帰線 Ga

(方向性なし)

102b DCE

共通帰線 Gb

(方向性なし)

103

送信データ SD

104

受信データ RD

105

送信要求 RS

106

送信可 CS

107

データセットレディ DR

108/1

データセット線路接続 CDL

108/2

データ端末レディ ER

109

データチャネル受信キャリア検出 CD

110

データ信号品質検出 SQD

111

データ信号速度選択 (DTE)

SRS

113

送信信号エレメントタイミング (DTE)

ST1

114

送信信号エレメントタイミング (DCE)

ST2

115

受信信号エレメントタイミング (DCE)

RT

118

バックワードチャネル送信データ BSD

119

バックワードチャネル受信データ BRD

120

バックワードチャネル送信要求 BRS

121

バックワードチャネル送信可 BCS

122

バックワードチャネル受信キャリア検出

BCD

125

被呼表示 CI

126

送信周波数選択 SSF

136

ニューシグナル NS

140

ループバック/保守試験 RLB

141

近端ループバック LLB

142

試験表示 TI

参考  相互接続回路番号は,CCITT 勧告の回路番号と同じである。

5.1

回路 102(

11

)

−信号用接地又は共通帰線  この回路は,集積回路によるはん(汎)用の不平衡複流及

び平衡複流相互接続回路に対して基準電位を与える。また,この回路は,DCE 内で一点にまとめ,必要に

応じてこの点をストラップ線によって,装置の内部で保安用接地と接続又は切り離しができること。

5.2

回路 102(

11

)

DTE 共通帰線  この回路は,DTE 回路の共通帰線と接続され,DCE 内の集積回路によ

るはん(汎)用の不平衡複流相互接続回路の受信器の基準電位として使用する。

5.3

回路 102(

11

)

DCE 共通帰線  この回路は,DCE 回路の共通帰線に接続され,DTE 内の集積回路に

よるはん(汎)用の不平衡複流相互接続回路の受信器の基準電位として使用する。

(

11

)

集積回路によるはん(汎)用の不平衡及び平衡複流相互接続回路が,同一インタフェースで混


11

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合使用される場合には,回路102a と回路102b 及び回路102又は保安用接地が必要に応じて別々

に用意されなければならない。

5.4

回路 103−送信データ回路(信号方向:DCE へ)  DTE からの送信データ信号は,線路を通して相

手側へ伝送するために,この回路を経由して DCE へ送られる。

DTE

は,次の 4 回路のすべてがオンになるまで,この回路にデータを送信してはならない。また,4 回

路のすべてがオン状態になっている場合,

この回路に転送されたデータはすべて DCE によって送信されな

ければならない。

(a)

回路 105:送信要求

(b)

回路 106:送信可

(c)

回路 107:データセットレディ

(d)

回路 108/1 又は回路 108/2:データセット線路接続又はデータ端末レディ

5.5

回路 104−受信データ回路(信号方向:DCE から)  相手側から送ってくるデータ信号は,DCE で

受信され,この回路を通って DTE へ転送される。

5.6

回路 105−送信要求回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の送信機能を制御する。この回

路をオン状態にすると DCE は送信状態となり,回路 107(データセットレディ)がオンであれば,回路状

態の調整(等化,同期,極性保持の解放など)に必要な線路信号の伝送が可能となる。

この回路のオン状態は,DTE が送信を要求している間及び回路 103(送信データ)にデータを転送して

いる間,保持しなければならない。この回路がオフ状態の場合,DCE は回路 103 に転送されていたすべて

のデータの送信が完了した後,非送信状態となる。

この回路をいったんオフにすると,回路 106(送信可)がオフになるまで再びオンにしてはならない。

5.7

回路 106−送信可回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE がデータを送信できる状態にあ

るかどうかを示す。この回路のオン状態は DCE がデータを送信できることを示し,オフ状態は DCE がデ

ータを送信できない状態にあることを示す。

この回路のオン及びオフ状態は,回路 105(送信要求)のオン及びオフ状態に応動する。

5.8

回路 107−データセットレディ回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE が動作できるかど

うかを示す。この回路のオン状態は,DCE が線路に接続されてあり,データの伝送を開始するために DTE

との間で制御信号の授受を行う準備ができていることを示す。この回路のオフ状態は,DCE が動作準備未

了であることを示す。ただし,この場合,回路 125(被呼表示)は,動作可能とする。

5.9

回路 108/1(

12

)

−データセット線路接続回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路への接

続又は線路からの切替えを制御する。

この回路のオン状態によって,DCE は他の相互接続回路の状態とは無関係に線路に接続される。この回

路がオフ状態の場合,回路 103(送信データ)と回路 118(バックワードチャネル送信データ)の両者又は

片方に転送されていたデータの送信が完了した後,DCE は線路から切り離される。ただし,この場合,回

路 125(被呼表示)は,動作可能である。

5.10 

回路 108/2(

12

)

−データ端末レディ回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路への又は線

路からの切替えを制御する。

この回路のオン状態は,DTE の動作準備ができていることを示す。呼に対して自動応答する DCE は,

着呼信号とこの回路のオン状態に応じて線路に接続される。DTE は,データの授受の準備完了後,この回

路をオン状態にすることができる。

この回路がオフ状態の場合,DCE は,回路 103(送信データ)と回路 118(バックワードチャネル送信


12

X 5103-1982

データ)の両方又は片方に転送されていたデータの送信が完了した後,線路から切り離される。ただし,

この場合,回路 125(被呼表示)は,動作可能とする。

(

12

) DCE

内において,回路108/1による動作か,回路108/2による動作かの選定のための布線の選択

が準備されている。

5.11

回路 109−データチャネル受信キャリア検出回路(信号方向:DCE から)  この回路は,線路から

の受信信号が所定の範囲に入っているかどうかを示す。

この回路のオン状態は受信信号が所定の範囲に入っていることを示し,オフ状態は受信信号が所定の範

囲に入っていないことを示す。

5.12

回路 110−データ信号品質検出回路(信号方向:DCEl から)  この回路は,線路からの受信データ

に誤りが発生した可能性があるかどうかを示す。

この回路のオン状態は誤りが発生した可能性がないことを示し,オフ状態は誤りが発生した可能性があ

ることを示す。

5.13

回路 111−データ信号速度選択回路(信号方向:DCE へ)(DTE で発生)  この回路は,二つのデ

ータ信号速度をもつ同期式 DCE でそのうちの一つの信号速度を選定するため,又は二つのデータ信号速度

範囲をもつ非同期式 DCE で,そのうちの一つの信号速度範囲を選定するために用いる。

この回路のオン状態は高い方の速度又は速度範囲を選定し,オフ状態は低い方の速度又は速度範囲を選

定する。

5.14

回路 113−送信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE へ)(DTE で発生)  この回路は,

DCE

に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は公称的には等間隔のオンとオフであり,オ

ンからオフヘの変換点が回路 103(送信データ)の各信号エレメントの中央を示す(

図 参照)。この回路

のタイミング信号が送信タイミングとして DCE で用いられる場合,DTE はタイミング信号を発生できる

間,常にこの回路を通して送信タイミングを送らなければならない。タイミング信号を送れない間は,こ

の回路はオフ状態に保持されなければならない。

送信エレメントタイミング信号には,この回路 113 と回路 114 があるが,両方同時に使用されることは

ない。

5.15

回路 114−送信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE から)(DCE で発生)  この回路

は,DTE に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は,公称的には等間隔のオンとオフであ

る。DTE は回路 103(送信データ)に対して,回路 114 のオフからオンへの変換点に,信号の変換点が公

称的に現れるようデータ信号を送出する(

図 参照)。

送信タイミングとしてこの回路のタイミング信号を用いる場合,DCE はタイミング信号を発生できる間,

常にこの回路を通して送信タイミングを送らなければならない。タイミング信号が送られていない間は,

この回路 114 はオフ状態に保持されなければならない。

送信信号エレメントタイミング回路には,回路 113 とこの回路 114 があるが,両方同時に使用されるこ

とはない。

5.16

回路 115−受信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE から)(DCE で発生)  この回路

は,DTE に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は公称的には等間隔のオンとオフであり,

オンからオフヘの変換点が回路 104(受信データ)の各信号エレメントの中央を示す(

図 参照)。この回

路 115 のタイミング信号は,DCE がタイミング信号を発生できる間,常にこの回路を通して受信タイミン

グを送らなければならない。タイミング信号が送られない間は,回路 115 はオフ状態に保持されなければ

ならない。


13

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図 7  送信信号エレメントタイミング(回路 113)と送信データ(回路 103

図 8  送信信号エレメントタイミング(回路 114)と送信データ(回路 103

図 9  受信信号エレメントタイミング(回路 115)と受信データ(回路 104

5.17

回路 118−バックワードチャネル送信データ回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,バックワー

ドチャネルを通してデータを送るということを除いては,回路 103(送信データ)と同じとする。

5.18

回路 119−バックワードチャネル受信データ回路(信号方向:DCE から)  この回路は,バックワ

ードチャネルでデータを受信するということを除いては,回路 104(受信データ)と同じとする。

5.19

回路 120−バックワードチャネル送信要求回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE のバック

ワードチャネルの送信機能を制御する。この回路をオン状態にすると,DCE のバックワードチャネルは送

信状態になり,オフ状態にすると,DCE は回路 118(バックワードチャネル送信データ)に転送されてい

たすべてのデータの送信が完了した後,バックワードチャネルを非送信状態にする。

この回路のオン状態は,DTE が送信を要求している間及び回路 118(バックワードチャネル送信データ)

にデータを転送している間,保持されなければならない。また,この回路をいったんオフにすると,回路

121

(バックワードチャネル送信可)がオフになるまで,再びオンにしてはならない。

5.20

回路 121−バックワードチャネル送信可回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE がバック

ワードチャネルにデータを送信できる状態にあるかどうかを示す。

この回路のオン状態は DCE がバックワードチャネルにデータを送信できることを示し,

オフ状態はデー

タを送信できないことを示す。

5.21

回路 122−バックワードチャネル受信キャリア検出回路(信号方向:DCE から)  この回路は,バ

ックワードチャネルの線路からの受信信号が所定の範囲に入っているかどうかを示す。

この回路のオン状態はバックワードチャネルの受信信号が所定の範囲に入っていることを示し,オフ状

態は受信信号が所定の範囲に入っていないことを示す。

5.22

回路 125−被呼表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE が着呼信号を受信しているか

どうかを表示する。この回路のオン状態は着呼信号を受信していることを示し,オフ状態は着呼信号を受

信していないことを示す。

5.23

回路 126−送信周波数選択回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の必要な送信周波数を選

択する。


14

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この回路のオン状態は高い方の送信周波数を選択し,オフ状態は低い方の送信周波数を選択する。

5.24

回路 136−ニューシグナル回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路信号受信部の応答

時間を制御する。この回路のオン状態は,DCE の線路信号受信部に,線路信号の消失を速やかに検出する

準備を行うよう指示する(例えば,回路 109 に関する応答時間回路を無効にする。

受信線路信号が,受信キャリア検出器のいき(閾)値以下に低下した後,DCE は,

(1)

回路 109(データチャネル受信キャリア検出)をオフにし,かつ

(2)

新しい線路信号の出現を速やかに検出する準備を行う(例えば受信タイミング再生回路をリセットす

る。

。回路 136 は,いったんオンになれば,1 単位間隔後オフにしてもよい。また,回路 109(データ

チャネル受信キャリア検出)がオフになった後は,回路 136 はオフにしなければならない。その他の

いかなる場合も回路 136 はオフでなければならない。

5.25

回路 140−ループバック/保守試験回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE のループバック

又はその他の保守試験状態を起動及び解除する。この回路のオン状態は保守試験状態を起動し,オフ状態

は保守試験状態を解除する。

この回路は,回路 103(送信データ)の符号化命令とともに用いることができる。回路 103 を使用しな

い,すなわち符号化命令を使用しない場合は,回路 140 は遠隔ループバック(ループ 2)だけを制御する

図 10 参照)。回路 103 を使用する場合は他の保守試験も可能である。

回路 140 によるループ 2 試験の場合,回路 106(送信可)は回路 140 によって制御し,回路 105(送信要

求)は DCE で無視される。

5.26

回路 141−近端ループバック回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,近端 DCE でのループ 3 試験

状態を制御するために用いられる(

図 10 参照)。

この回路のオン状態は近端 DCE でのループ 3 試験状態を設定し,

オフ状態はループ 3 試験状態を解除す

る。

5.27

回路 142−試験表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,保守試験状態かどうかを示す。こ

の回路のオン状態は DCE が試験状態にあり,DTE からのデータの送受信ができないことを示し,オフ状

態は DCE が試験状態でないことを示す。

図 10  ループ 2/ループ の定義

備考  図 10 は,DTE A から見た場合のループの定義を示しているが,DTE B から見た場

合も対称的なループ構成が存在する。

6.

電気的特性

6.1

不平衡複流相互接続回路の電気的特性  相互接点における電気的特性は,次のとおりとする。

6.1.1

相互接続回路  相互接続回路は,図 11 に示すとおりとする。


15

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図 11  相互接続回路

6.1.2

信号発生器のインピーダンス  A 点と C 点における信号発生器のインピーダンスは,50

Ω以下とす

る。

6.1.3

受信器のインピーダンス  A'点と B'点における受信器のインピーダンスは,100

Ω以上とする。

6.1.4

信号発生器の開放回路電圧  信号発生器の開放回路電圧の大きさは,A 点と C 点の間を 3 900

Ω純

抵抗によって終端した状態で,4V 以上かつ 6V 以下とする。

6.1.5

信号電圧  信号発生器の信号電圧の大きさは,A 点と C 点との間を 450

Ω純抵抗によって終端した

状態で,開放回路電圧の 90%以上とする。

6.1.6

受信器の開放回路電圧  A'点と B'点における受信器の開放回路電圧の大きさは,3V 以下とする。

6.1.7

受信器の入力電圧と電流  受信器の入力電流の大きさは,C'点と B'点を短絡し C'点と A'点との間

に大きさ 3V の電圧を印加した状態で,31.5mA 以下とする。また,C'点と A'点とを短絡した状態における

C'

点と B'点との入力電圧に対する入力電流も同様とする。

6.1.8

信号の識別  受信器は,B'点に対する A'点の電圧が+0.3V 以上か,−0.3V 以下かによって,表 4

のとおり識別しなければならない。

表 4  信号の識別

電圧

データ信号

タイミング及び制御信号

+0.3V 以上 0

オン

−0.3V 以下 1

オフ

6.2

平衡複流相互接続回路の電気的特性  相互接続点における電気的特性は,次のとおりとする。

6.2.1

相互接続回路  相互接続回路は,図 12 のとおりとする。

6.2.2

信号発生器のインピーダンス  A 点と B 点における信号発生器のインピーダンスは,100

Ω以下と

する。

6.2.3

受信器のインピーダンス  A'点と B'点における受信器のインピーダンスは,100

Ω以上とする。

6.2.4

信号発生器の開放回路電圧  信号発生器の開放回路電圧の大きさは,A 点と B 点の間を 3 900

Ω純

抵抗によって終端した状態で,6V 以下とする。また,A 点と C 点及び B 点と C 点との間の開放回路電圧

の大きさも同様とする。

6.2.5

信号電圧  信号発生器の信号電圧の大きさは,A 点と B 点との間を 100

Ω純抵抗によって終端した

状態で,2V 以上かつ信号発生器開放回路電圧の 50%以上とする。


16

X 5103-1982

図 12  相互接続回路

6.2.6

信号発生器の対地電圧の算術平均  A 点と B 点との間を 100

Ω純抵抗によって終端した状態で,C

点に対する A 点及び B 点の電圧の算術平均は 3V 以下とする。

6.2.7

受信器の開放回路電圧  A'点と B'点における受信器の開放回路電圧の大きさは,3V 以下とする。

6.2.8

受信器入力電圧と電流  受信器の入力電流の大きさは,C'点と B'点を短絡し C'点と A'点との間に

大きさ 3V の電圧を印加した状態で,31.5mA 以下とする。また,C'点と A'点とを短絡した状態における

C'

点と B'点の入力電圧に対する入力電流も同様とする。

6.2.9

信号の識別  受信器は B'点に対する A'点の電圧が+0.3V 以上か,−0.3V 以下かによって,表 

とおり識別しなければならない。

表 5  信号の識別

電圧

データ信号

タイミング及び制御信号

+0.3V 以上 0

オン

−0.3V 以下 1

オフ


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X 5103-1982

附属書  相互接続回路の相互接続方法

1.

適用範囲  この附属書は,データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) の相互接続回路の形

式に応じた相互接続方法を規定する。

2.

相互接続法  DCE 及び DTE の相互接続回路は,平衡形と不平衡形の形式のいずれかを使用する。こ

れら平衡形及び不平衡形相互接続回路の相互接続方法を回路 102,103 及び 104 を例にとり,

附属書図 1

に示す。

なお,図中の記号は,本文の

図 11 及び図 12 で使用している記号と同一とする。

附属書図 1  相互接続回路の形式が DTEDCE ともに不平衡形の場合の相互接続

附属書図 2  相互接続回路の形式が,DTE は平衡形,DCE は不平衡形の場合の相互接続 


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X 5103-1982

附属書図 3  相互接続回路の形式が,DTE は不平衡形,DCE は平衡形の場合の相互接続

附属書図 4  相互接続回路の形式が,DTEDCE ともに平衡形の場合の相互接続

関連規格:JIS X 5101  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(25 ピンインタフェー

ス)

JIS X 5102

  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(15 ピンインタフェー

ス)

ISO 2110

  データ通信−25 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4902

  データ通信−37 ピン及び 9 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4903

  データ通信−15 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

CCITT

勧告 V.10(又は X.26)  データ通信分野で IC 回路を用いた装置に一般的に使用される

不平衡形複流相互接続回路の電気的特性

CCITT

勧告 V.11(又は X.27)  データ通信分野で IC 回路を用いた装置に一般的に使用される


19

X 5103-1982

平衡形複流相互接続回路の電気的特性

CCITT

勧告 V.21  一般交換電話網用に標準化された 300 ボーモデム

CCITT

勧告 V.23  一般交換電話網用に標準化された 600/1 200 ボーモデム

CCITT

勧告 V.24  データ端末装置とデータ回線終端装置間の相互接続回路の定義

CCITT

勧告 V.26  4 線式専用回線用に標準化された 2 400bit/s モデム

CCITT

勧告 V.26 bis  一般交換電話網用に標準化された 2 400/1 200bit/s モデム

CCITT

勧告 V.27  専用回線用に標準化された手動等化器付 4 800bit/s モデム

CCITT

勧告 V.27 bis  専用回線用に標準化された自動等化器付 4 800bit/s モデム

CCITT

勧告 V.27 ter  一般交換電話網用に標準化された 4 800/2 400bit/s モデム

CCITT

勧告 V.28  不平衡複流相互接続回路の電気的特性

CCITT

勧告 V.29  専用回線用に標準化された 9 600bit/s モデム

CCITT

勧告 V.36  60∼108kHz 群帯域回線を用いる同期式データ伝送用モデム


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X 5103-1982

工業標準新規・改正調査委員会名簿

氏名

所属

(委員長)

近  藤      久

日本電信電話公社

(幹事)

高  井      啓

日本電信電話公社

沖  見  勝  也

日本電信電話公社

(委員)

赤  木  董  行

日本電気株式会社

榎  本  誠  一

株式会社横浜銀行

河  本  清  人

日本アイ・ビー・エム株式会社

斉  藤  幸  夫

三菱電機株式会社

渋  谷  隆  弘

沖電気工業株式会社

新  谷  外  吉

国際電信電話株式会社

瀬  川      彰

労働省

高  木  幹  雄

東京大学

高  田  裕  司

富士通株式会社

辻      義  信

通商産業省

成  沢      宏

株式会社日立製作所

松  尾  勇  二

郵政省

丸  木  義  勝

ブリヂストンタイヤ株式会社

遊  佐      滉

日本国有鉄道

横  井  平  三

株式会社日通総合研究所

伊  東      厚

工業技術院標準部

山  本  順  一

財団法人日本情報処理開発協会