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日本工業規格

JIS

 X

5102

-1982

データ回線終端装置とデータ端末装置との

インタフェース(15 ピンインタフェース)

The Interface between Data Circuit Terminating Equipment (DCE)

and Data Terminal Equipment (DTE)

(15-pin Interface)

1.

適用範囲  この規格は,データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) との間で,2 進データ,

制御信号及びタイミング信号を転送するための 15 ピンコネクタを用いるインタフェースについて規定す

る。

参考  このインタフェースは,CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告 X.24X.26(又は V.10)及び

X.27

(又は V.11)に準拠した DCE で提供されるものである。

2.

適用条件  この規格の適用条件は,次のとおりとする。

2.1

同期方式  同期式及び非同期式とする。

2.2

回線種別  直通専用回線,分岐専用回線及び交換回線とする。

2.3

接続用ケーブル  DTE と DCE 間の接続用ケーブルは,通常 DTE 側に備える。

2.4

データ信号速度  相互接続回路が不平衡形複流方式の場合は 100 キロビット/秒以下,平衡形複流

方式の場合は 10 メガビット/秒以下とする。

参考  不平衡形複流相互接続回路の電気的特性は CCITT 勧告 X.26(又は V.10),平衡形複流相互接続

回路の電気的特性は X.27(又は V.11)に準拠している。

2.5

分界線  物理的特性を定めるための分界線は,図 のとおりとする。

図 1  分界線

                                                        

関連規格:12 ページに示す。


2

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3.

コネクタ  分界線において使用するコネクタの形状・寸法及びピン番号は,図 及び図 のとおりと

する。

図 は,DCE 側のコネクタとし,そのピンはめす形,シェルはおす形とする。図 は,接続用ケー

ブル側のコネクタとし,そのピンはおす形,シェルはめす形とする。

DCE

側コネクタには,

図 の右上部分に示す  かん合固定台を取り付け,接続用ケーブル側のコネクタ

を固定するために使用する。

ピンの間隔寸法は,

図 のとおりとする。

おす形及びめす形ピンの形状・寸法は,

図 及び図 のとおりとする。

図 2  DCE 側コネクタ

(

1

)

接続用ケーブル側コネクタのねじが使用できる深さ。


3

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図 3  接続用ケーブル側コネクタ

図 4  ピン間隔寸法


4

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図 5  おす形ピン

図 6  めす形ピン

(

2

)

角状のおす形テストピンによって測定される接触部分の長さ。

(

3

)

直径寸法は,おす形ピンが挿入されたとき電気的接触が維持できる寸法
であること。

4.

ピン配列  各相互接続回路のピン配列は,使用する DCE 及び DTE の種別及び相互接続回路の形式(平

衡/不平衡)に応じて

表 のとおりとする。

なお,DTE 及び DCE が使用する相互接続回路の形式の組合せに応じた相互接続方法は,

附属書による。


5

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表 1  ピン配列

相互接続回路記号

200/300/1 200

ビット/秒

非同期 DCE

2 400/ 4800/9 600

ビット/秒

48

キロビット/秒  及び  それ以上

同期 DCE

200/300/1 200

ビット/秒

非同期 DTE

2 400/4 800/

9 600

ビット/秒

同期 DTE

2 400/4 800/9 600

ビット/秒

48

キロビット/秒  及び  それ以上

同期 DTE

DCE

種別

 DTE

種別

相互接続回路形式

ピン番号

U B(

5

) UB(

5

)

B(

5

)

 1

(

4

)

(

4

)

(

4

)

(

4

)

 2

T

T(A)

T

T(A)

 3

− C

C(A)

 4

R

R(A)

R(A)

R(A)

 5

I(A)

I(A)

 6

− S(A)

S(A)

 7

(

6

)

(

6

)

 8

G

G

G

G

 9

Ga

T(B)

Ga

T(B)

10

− Ga

C(B)

11

Gb

R(B)

R(B)

R(B)

12

I(B)

I(B)

13

S(B)

S(B)

14

(

6

)

(

6

)

15 F

F

F

F

(参考)

DCE

の基本仕様を規定し

ている CCITT 勧告

X.20

X.21

 U

:相互接続回路の形式は不平衡形

 UB

:相互接続回路の形式は平衡/不平衡混在形

 B

:相互接続回路の形式は平衡形

 F

:将来国際標準として新しい相互接続回路に使用するため留保したピ

(

4

)

ピン1は,保安用接地又はシールドされた接続用ケーブルのシールドの接続用として使用することができる。

(

5

)

相互接続回路記号の添字(A)及び(B)は,

図 に示す平衡形の相互接続回路の二つの信号線 A 及び B に対応す

る。

(

6

) DCE

が保守試験状態になった時にだけ送信信号エレメントタイミング回路として使用する。

なお,同回路の(A)側はピン 7, (B)側はピン 14 に接続する。

備考1.  相互接続回路記号は,表2の回路記号と同じである。

2.

相互接続回路の二つの形式(U/B 及び UB/B)の選択は,表に示した範囲内では任意である。

5.

相互接続回路  分界線における相互接続回路の種類及び動作条件は,次のとおりとする。また,相互

接続回路一覧表を

表 に示す。


6

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表 2  相互接続回路一覧表

信号方向

相互接続 
回路記号

相互接続回路名称

DCE

へ DCE から

G

信号用接地  又は  共通帰線

(方向性なし)

Ga DTE

共通帰線

Gb DCE

共通帰線

T

送信

R

受信

C

制御

I

表示

S

信号エレメントタイミング

参考  相互接続回路記号は,CCITT 勧告の回路記号と同じで

ある。

5.1

回路 G−信号用接地又は共通帰線  この回路は,集積回路によるはん(汎)用の不平衡及び平衡複

流相互接続回路に対して直流基準電位を与える。また,この回路は,DCE 内で 1 点にまとめ,必要に応じ

てこの点をストラップ線によって装置の内部で保安用接地と接続又は切離しができること。

5.2

回路 GaDTE 共通帰線  この回路は,DTE 回路の共通帰線に接続され,DCE 内の集積回路による

はん(汎)用不平衡複流相互接続回路の受信器の基準電位として使用する。

5.3

回路 GbDCE 共通帰線  この回路は,DCE 回路の共通帰線に接続され,DTE 内の集積回路による

はん(汎)用不平衡複流相互接続回路の受信器の基準電位として使用する。

5.4

回路 T−送信回路(信号方向:DCE へ)  データ転送フェーズにおいて,DTE からの送信データ信

号は,線路を通して相手側へ伝送するために,この回路を経由して DCE へ送られる。また,呼設定及びそ

の他の呼制御フェーズにおいて,DTE からの呼制御信号もこの回路を経由して DCE へ送られる。

5.5

回路 R−受信回路(信号方向:DCE から)  データ転送フェーズにおいて,相手側から送ってくる

データ信号は,DCE で受信され,この回路を通って DTE へ転送される。また,呼設定及び呼制御フェー

ズにおいて,相手側から送られてくる呼制御信号も,DCE で受信され,この回路を通って DTE に転送さ

れる。

5.6

回路 C−制御回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,特定の信号処理のために,DCE を制御する。

データ転送フェーズでは,この回路は,オン状態に保持されなければならない。呼制御フェーズにおいて

は,この回路の状態は,インタフェースの手順の特性に従わなければならない。

5.7

回路 I−表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DTE に呼制御過程の状態を表示する。こ

の回路のオン状態は回路 R

(受信データ)

上の信号に相手側 DTE からの情報が含まれていることを意味し,

オフ状態は回路 R(受信データ)上のビット列によって定義される制御信号状態を意味する。

5.8

回路 S−信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DTE に信号エレメ

ントタイミング情報を与える。この回路の状態は,公称的には等間隔のオンとオフとする。

DTE

は,回路 T(送信データ)に対しては 2 進信号を,回路 C(制御)に対しては状態信号を,この回

路のオフからオンヘの変換点に,各信号の変換点が公称的に現れるように送出する。

DCE

は,回路 R(受信データ)に対しては 2 進信号を,回路 I(表示)に対しては状態信号を,この回

路 S のオフからオンヘの変換点に,各信号の変換点が公称的に現れるように送出する。

DCE

は,タイミング源がこの情報を発生することができる限り,常にインタフェースを介して,この回

路 S 上に信号エレメントタイミング情報を転送しなければならない。


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6.

電気的特性

6.1

不平衡複流相互接続回路の電気的特性  相互接続点における電気的特性は,次のとおりとする。

6.1.1

相互接続回路  相互接続回路は,図 に示すとおりとする。

図 7  相互接続回路

6.1.2

信号発生器のインピーダンス  A 点と C 点における信号発生器のインピーダンスは,50

Ω以下とす

る。

6.1.3

受信器のインピーダンス  A′点と B′点における受信器のインピーダンスは,100

Ω以上とする。

6.1.4

信号発生器の開放回路電圧  信号発生器の開放回路電圧の大きさは,A 点と C 点との間を 3 900

純抵抗によって終端した状態で,4V 以上かつ 6V 以下とする。

6.1.5

信号電圧  信号発生器の信号電圧の大きさは,A 点と C 点との間を 450

Ω純抵抗により終端した状

態で,開放回路電圧の 90%以上とする。

6.1.6

受信器の開放回路電圧  A′点と B′点における受信器の開放回路電圧の大きさは,3V 以下とす

る。

6.1.7

受信器入力電圧と電流  受信器の入力電流の大きさは,C′点と B′点とを短絡し C′点と A′点

との間に大きさ 3V の電圧を印加した状態で,31.5mA 以下とする。また,C′点と A′点とを短絡した状

態における C′点と B′点の入力電圧に対する入力電流も同様とする。

6.1.8

信号の識別  受信器は,B′点に対する A′点の電圧が+0.3V 以上か,−0.3V 以下かによって表 3

のとおり識別しなければならない。

表 3  信号の識別

電圧

データ信号

タイミング及び制御信号

+0.3V  以上 0

オン

−0.3V  以下 1

オフ

6.2

平衡複流相互接続回路の電気的特性  相互接続点における電気的特性は,次のとおりとする。


8

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6.2.1

相互接続回路  相互接続回路は,図 に示すとおりとする。

図 8  相互接続回路

6.2.2

信号発生器のインピーダンス  A 点と B 点における信号発生器のインピーダンスは,100

Ω以下と

する。

6.2.3

受信器のインピーダンス  A′点と B′点における受信器のインピーダンスは,100

Ω以上とする。

6.2.4

信号発生器の開放回路電圧  信号発生器の開放回路電圧の大きさは,A 点と B 点との間を 3900

純抵抗によって終端した状態で,6V 以下とする。また,A 点と C 点及び B 点と C 点との間の開放回路電

圧の大きさも同様とする。

6.2.5

信号電圧  信号発生器の信号電圧の大きさは,A 点と B 点との間を 100

Ω純抵抗によって終端した

状態で,2V 以上かつ信号発生器開放回路電圧の 50%以上とする。

6.2.6

信号発生器の対地電圧の算術平均  A 点と B 点との間を 100

Ω純抵抗によって終端した状態で,C

点に対する A 点及び B 点の電圧の算術平均は 3V 以下とする。

6.2.7

受信器の開放回路電圧  A′点と B′点における受信器の開放回路電圧の大きさは,3V 以下とす

る。

6.2.8

受信器入力電圧と電流  受信器の入力電流の大きさは,C′点と B′点を短絡し C′点と A′点と

の間に大きさ 3V の電圧を印加した状態で,31.5mA 以下とする。また,C′点と A′点とを短絡した状態

における C′点と B′点の入力電圧に対する入力電流も同様とする。

6.2.9

信号の識別  受信器は,B′点に対する A′点の電圧が+0.3V 以上か,-0.3V 以下かによって,表

4

のとおり識別しなければならない。

表 4  信号の識別

電圧

データ信号

タイミング及び制御信号

+0.3V  以上 0

オン

−0.3V  以下 1

オフ


9

X 5102-1982

附属書  相互接続回路の相互接続方法

1.

適用範囲  この附属書は,データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) の相互接続回路の形

式に応じた相互接続方法を規定する。

2.

相互接続方法  DCE 及び DTE の相互接続回路は,平衡形,不平衡形及び平衡/不平衡混在形の形式

のいずれかを使用する。これら相互接続回路の形式の組合せに応じた相互接続方法を回路 T, R 及び G を例

にとり,

附属書図 1に示す。

なお,

図中の相互接続回路の形式の記号は本文

表 で使用している記号と,また,相互接続回路の記号 (A,

B, C)

は本文の

図 及び図 で使用している記号と同一とする。

附属書図 1  相互接続回路の形式が,DTE, DCE ともに不平衡 (U

1

の場合の相互接続


10

X 5102-1982

附属書図 2  相互接続回路の形式が,DTE は平衡形 (B), DCE は不平衡形 (U) の場合の相互接続

附属書図 3  相互接続回路の形式が,DTE は不平衡形 (U), DCE は平衡形 (B) の場合の相互接続


11

X 5102-1982

附属書図 4  相互接続回路の形式が,DTE は平衡/不平衡混在形 (UB), DCE が平衡形 (B) の場合の相互

接続

附属書図 5  相互接続回路の形式が,DTE, DCE ともに平衡形 (B) の場合の相互接続


12

X 5102-1982

関連規格:JIS X 5101  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(25 ピンインタフェー

ス)

JIS X 5103

  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(37/9 ピンインタフェ

ース)

ISO 2110

  データ通信−25 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4902

  データ通信−37 ピン及び 9 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4903

  データ通信−15 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

CCITT 

勧告 X.20  公衆データ網における調歩式伝送業務向けのデータ端末装置 (DTE) とデ

ータ回線終端装置 (DCE) との間のインタフェース

CCITT 

勧告 X.21  公衆データ網における同期動作向けのデータ端末装置 (DTE) とデータ回

線終端装置 (DCE) 間の汎用インタフェース

CCITT 

勧告 X.24  公衆データ網におけるデータ端末装置 (DTE) とデータ回線終端装置

(DCE)

間の相互接続回路の定義の一覧

CCITT 

勧告 X.26(又は V.10)  データ通信分野で IC 回路を用いた装置に一般的に使用され

る不平衡形複流相互接続回路の電気的特性

CCITT 

勧告 X.27(又は V.11)  データ通信分野で IC 回路を用いた装置に一般的に使用され

る平衡形複流相互接続回路の電気的特性

工業標準新規・改正調査委員会名簿

氏名

所属

(委員長)

近  藤      久

日本電信電話公社

(幹事)

高  井      啓

日本電信電話公社

沖  見  勝  也

日本電信電話公社

(委員)

赤  木  董  行

日本電気株式会社

榎  本  誠  一

株式会社横浜銀行

河  本  清  人

日本アイ・ビー・エム株式会社

斉  藤  幸  夫

三菱電機株式会社

渋  谷  隆  弘

沖電気工業株式会社

新  谷  外  吉

国際電信電話株式会社

瀬  川      彰

労働省

高  木  幹  雄

東京大学

高  田  裕  司

富士通株式会社

辻      義  信

通商産業省

成  沢      宏

株式会社日立製作所

松  尾  勇  二

郵政省

丸  木  義  勝

ブリヂストンタイヤ株式会社

遊  佐      滉

日本国有鉄道

横  井  平  三

株式会社日通総合研究所

伊  東      厚

工業技術院標準部

山  本  順  一

財団法人日本情報処理開発協会