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日本工業規格

JIS

 X

5101

-1982

データ回線終端装置とデータ端末装置との

インタフェース(25 ピンインタフェース)

The Interface between Data Circuit Terminating Equipment (DCE)

and Data Terminal Equipment (DTE)

(25-pin Interface)

1.

適用範囲  この規格は,データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) との間で,2 進データ,

制御信号及びタイミング信号を転送するための 25 ピンコネクタを用いるインタフェースについて規定す

る。

参考  このインタフェースは,CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告 V.24 及び V.28 に準拠した DCE

で提供されるものである

関連規格:14 ページに示す。

2.

適用条件  この規格の適用条件は,次のとおりとする。

2.1

同期方式  同期式及び非同期式とする。

2.2

回線種別  直通専用回線,分岐専用回線及び交換回線とする。

2.3

接続用ケーブル  DTE と DCE 間の接続用ケーブルは,通常 DTE 側に備える。

2.4

データ信号速度  20 キロビット/秒以下とする。

2.5

分界線  電気的及び物理的特性を定めるための分界線は,図 のとおりとする。

図 1  分界線

3.

コネクタ  分界線において使用するコネクタの形状・寸法及びピン番号は,図 及び図 のとおりと

する。

図 は DCE 側のコネクタとし,そのピンはめす形,シェルはおす形とする。図 は接続用ケーブル側の


2

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コネクタとし,そのピンはおす形,シェルはめす形とする。

DCE

側コネクタには,

図 の右上部分に示すかん合固定台を取り付け,接続用ケーブル側のコネクタを

固定するために使用する。

ピンの間隔寸法は,

図 のとおりとする。

おす形及びめす形ピンの形状・寸法は,

図 及び図 のとおりとする。

図 2  DCE 側コネクタ

(

1

)

接続用ケーブル側コネクタのねじが使用できる深さ。


3

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図 3  接続用ケーブル側コネクタ


4

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図 4  ピン間隔寸法

図 5  おす形ピン


5

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図 6  めす形ピン

(

2

)

角状のおす形テストピンによって測定される接触部分の長さ。

(

3

)

直径寸法は,おす形ピンが挿入されたとき電気的接触が維持できる
寸法であること。


6

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4.

ピン配列  各相互接続回路のピン配列は,使用する DCE の種別に応じて表 のとおりとする。

表 1  ピン配列

相互接続回路番号

音声帯域回線用 DCE

ディジタルデータ回線用 DCE

DCE

種別

ピン番号

200/300

ビット/秒

非同期 DCE

1200

ビット/秒

非同期 DCE

2400/4800

/9600

ビット/秒

同期 DCE

200/300/1200

ビット/秒

非同期 DCE

2400/4800

/9600

ビット/秒

同期 DCE

公衆電話網用
及びテレック

ス用自動呼出
装置

1

(

4

)

(

4

)

(

4

)

(

4

)

(

4

)

(

4

)

2 103

103

103 103 103

211

3 104

104

104 104 104

205

4 105

105

105 105 105

202

5 106

106

106 106 106

210

6 107

107

107 107 107

213

7 102

102

102 102 102

201

8 109

109

109 109 109

9

N N

10 N

N

N  N  N N

11 126

N  N(

7

) F

F  F

12 F

122

122  F  F F

13 F

121

121  F  F

204

14 F

118

118  F  F

206

15 F

(

5

) 114

F  114 207

16 F

119

119  F  F

208

17 F

(

5

) 115

F  115 209

18 141

141

141

N  N  F

19 F

120

120  F  F F

20 108(

6

) 108(

6

) 108(

6

) 108(

6

) 108(

6

) F

21 140

140

140(

8

) N

N  F

22 125

125

125  125 125 203

23 N

111

111  N  N N

24 N

N

113  N  F N

25 142

142

142  142 142  F

(参考)

DCE

の基本仕様

を 規 定 し て い る

CCITT

勧告

V.21

V.23

V.26, V.26bis, 

V.27, V.27bis, 

V.27ter, V.29

X.20bis

X.21bis

V.25 

S.16

F

:将来国際標準として新しい相互接続回路に使用するため,留保したピン。

N

:将来国内で新しい相互接続回路に使用するため,留保したピン。

(

4

)

ピン1は,保安用接地又はシールドされた接続用ケーブルのシールドの接続用として使用することができる。

(

5

)

同期式 DTE が接続できる DCE では,ピン 15 は回路 114 に,ピン 17 は回路 115 に使用する。

(

6

)

回路 108/1 又は回路 108/2 として使用する。

(

7

)

回路 136 として使用する場合がある。

(

8

)

回路 110 として使用する場合がある。

備考  :相互接続回路番号は,表 の回路番号と同じである。


7

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5.

相互接続回路  分界線における相互接続回路の種類及び動作条件は,次のとおりとする。また,相互

接続回路一覧表を

表 に示す。

表 2  相互接続回路一覧表

信号方向

相互接続 
回路番号

相互接続回路名称

略号

DCE

へ DCE から

102

信号用接地又は共通帰線 SG

103

送信データ SD

104

受信データ RD

105

送信要求 RS

106

送信可 CS

107

データセットレディ DR

108/1

データセット線路接続 CDL

108/2

データ端末レディ ER

109

データチャネル受信キャリア検出 CD

110

データ信号品質検出 SQD

111

データ信号速度選択 SRS

113

送信信号エレメントタイミング (DTE)

ST1

114

送信信号エレメントタイミング (DCE)

ST2

115

受信信号エレメントタイミング (DCE)

RT

118

バックワードチャネル送信データ BSD

119

バックワードチャネル受信データ BRD

120

バックワードチャネル送信要求 BRS

121

バックワードチャネル送信可 BCS

122

バックワードチャネル受信キャリア検出

BCD

125

被呼表示 CI

126

送信周波数選択 SSF

136

ニューシグナル NS

140

ループバック/保守試験 RLB

141

近端ループバック LLB

142

試験表示 TI

201

信号用接地又は共通帰線 SG

202

起呼要求 CRQ

203

データラインビジー DLO

204

相手局接続完了 DSC

205

呼放棄 ACL

206

数字信号 (2

0

) DS1

207

数字信号 (2

1

) DS2

208

数字信号 (2

2

) DS4

209

数字信号 (2

3

) DS8

210

次数字要求 PND

211

数字表示 DPR

213

電源表示 PI

参考  :相互接続回路番号は,CCITT 勧告の回路番号と同じである。

5.1

100

シリーズ−一般用

5.1.1

回路 102−信号用接地又は共通帰線  この回路は,すべての相互接続回路に対して共通の基準電位

を与える。また,この回路は,装置内で一点にまとめ,必要に応じてこの点をストラップ線によって装置

の内部で保安用接地と接続又は切離しができること。


8

X 5101-1982

5.1.2

回路 103−送信データ回路(信号方向:DCE へ)  DTE からの送信データ信号は,線路を通して

相手側へ伝送されるために,この回路を経由して DCE へ送られる。

DTE

は,次の 4 回路のすべてがオンになるまで,この回路にデータを送信してはならない。また,4 回

路のすべてがオン状態になっている場合,この回路に転送されたデータは,すべて DCE によって送信され

なければならない。

(a)

回路 105:送信要求

(b)

回路 106:送信可

(c)

回路 107:データセットレディ

(d)

回路 108/1 又は回路 108/2:データセット線路接続又はデータ端末レディ

5.1.3

回路 104−受信データ回路(信号方向:DCE から)  相手側から送られてくるデータ信号は,DCE

で受信され,この回路を通って DTE へ転送される。

5.1.4

回路 105−送信要求回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の送信機能を制御する。この

回路をオン状態にすると DCE は送信状態となり,回路 107(データセットレディ)がオンであれば,回路

状態の調整(等化,同期,極性保持の解放など)に必要な線路信号の伝送が可能となる。

この回路のオン状態は,DTE が送信を要求している間及び回路 103(送信データ)にデータを転送して

いる間,保持しなければならない。この回路がオフ状態の場合,DCE は回路 103 に転送されていたすべて

のデータの送信が完了した後,非送信状態となる。

この回路をいったんオフにすると,回路 106(送信可)がオフになるまで再びオンにしてはならない。

5.1.5

回路 106−送信可回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE がデータを送信できる状態に

あるかどうかを示す。この回路のオン状態は DCE がデータを送信できることを示し,オフ状態は DCE が

データを送信できない状態にあることを示す。

この回路のオン及びオフ状態は,回路 105(送信要求)のオン及びオフ状態に応動する。

5.1.6

回路 107−データセットレディ回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE が動作できるか

どうかを示す。この回路のオン状態は,DCE が線路に接続されてあり,データの伝送を開始するために

DTE

との間で制御信号の授受を行う準備ができていることを示す。

この回路のオフ状態は,DCE が動作準備未了であることを示す。ただし,この場合,回路 125(被呼表

示)は動作可能とする。

5.1.7

回路 108/1(

9

)

−データセット線路接続回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路への

接続又は線路からの切替えを制御する。

この回路のオン状態によって,DCE は他の相互接続回路の状態とは無関係に線路に接続される。

この回路がオフ状態の場合,回路 103(送信データ)と回路 118(バックワードチャネル送信データ)の

両者又は片方に転送されていたデータの送信が完了した後,DCE は線路から切り離される。ただし,この

場合,回路 125(被呼表示)は,動作可能とする。

5.1.8

回路 108/2(

9

)

−データ端末レディ回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路への,又

は線路からの切替えを制御する。

この回路のオン状態は,DTE の動作準備ができていることを示す。呼に対して自動応答する DCE は,

着呼信号とこの回路のオン状態に応じて線路に接続される。

DTE

は,データの授受の準備完了後,この回路をオン状態にすることができる。

この回路がオフ状態の場合,DCE は,回路 103(送信データ)と回路 118(バックワードチャネル送信

データ)の両方又は片方に転送されていたデータの送信が完了した後,線路から切り離される。ただし,


9

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この場合,回路 125(被呼表示)は,動作可能とする。

(

9

) DCE

内において,回路108/1による動作か,回路108/2による動作かの選定のための布線の選択

が準備されている。

5.1.9

回路 109−データチャネル受信キャリア検出回路(信号方向:DCE から)  この回路は,線路か

らの受信信号が所定の範囲に入っているかどうかを示す。

この回路のオン状態は,受信信号が所定の範囲に入っていることを示し,オフ状態は,受信信号が所定

の範囲に入っていないことを示す。

5.1.10

回路 110−データ信号品質検出回路(信号方向:DCE から)  この回路は,線路からの受信データ

に誤りが発生した可能性があるかどうかを示す。

この回路のオン状態は,誤りが発生した可能性がないことを示し,オフ状態は,誤りが発生した可能性

があることを示す。

5.1.11

回路 111−データ信号速度選択回路(信号方向:DCE へ)(DTE で発生)  この回路は,二つのデ

ータ信号速度を持つ同期式 DCE でそのうちの一つの信号速度を選定するため,又は二つのデータ信号速度

範囲をもつ非同期式 DCE でそのうちの一つの信号速度範囲を選定するために用いる。

この回路のオン状態は高い方の速度又は速度範囲を選定し,オフ状態は低い方の速度又は速度範囲を選

定する。

5.1.12

回路 113−送信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE へ)(DTE で発生)  この回路は,

DCE

に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は,公称的には等間隔のオンとオフであり,

オンからオフへの変換点が回路 103(送信データ)の各信号エレメントの中央を示す(

図 参照)。

この回路のタイミング信号が送信タイミングとして DCE で用いられる場合,DTE はタイミング信号を

発生できる間,常にこの回路を通して送信タイミングを送らなければならない。タイミング信号を送れな

い間は,この回路はオフ状態に保持されなければならない。

送信エレメントタイミング信号には,この回路 113 と回路 114 があるが,両方同時に使用されることは

ない。

5.1.13

回路 114−送信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE から)(DCE で発生)  この回路

は,DTE に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は,公称的には等間隔のオンとオフとす

る。DTE は回路 103(送信データ)に対して,回路 114 のオフからオンへの変換点に,信号の変換点が公

称的に現れるようデータ信号を送出する(

図 参照)。

送信タイミングとしてこの回路のタイミング信号を用いる場合,DCE はタイミング信号を発生できる間,

常にこの回路を通して送信タイミングを送らなければならない。タイミング信号が送られていない間は,

この回路 114 はオフ状態に保持されなければならない。

送信信号エレメントタイミング回路には,回路 113 とこの回路 114 があるが,両方同時に使用されるこ

とはない。

5.1.14

回路 115−受信信号エレメントタイミング回路(信号方向:DCE から)(DCE で発生)  この回路

は,DTE に信号エレメントタイミングを与える。この回路の状態は,公称的には等間隔のオンとオフであ

り,オンからオフへの変換点が回路 104(受信データ)の各信号エレメントの中央を示す(

図 参照)。

この回路 115 のタイミング信号は,DCE がタイミング信号を発生できる間,常にこの回路を通して受信

タイミングを送らなければならない。タイミング信号が送られない間は,回路 115 はオフ状態に保持され

なければならない。


10

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図 7  送信信号エレメントタイミング(回路 113)と送信データ(回路 103

図 8  送信信号エレメントタイミング(回路 114)と送信データ(回路 103

図 9  受信信号エレメントタイミング(回路 115)と受信データ(回路 104

5.1.15

回路 118−バックワードチャネル送信データ回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,バックワー

ドチャネルを通してデータを送るということを除いては,回路 103(送信データ)と同じとする。

5.1.16

回路 119−バックワードチャネル受信データ回路(信号方向:DCE から)  この回路は,バックワ

ードチャネルでデータを受信するということを除いては,回路 104(受信データ)と同じとする。

5.1.17

回路 120−バックワードチャネル送信要求回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE のバッ

クワードチャネルの送信機能を制御する。この回路をオン状態にすると,DCE のバックワードチャネルは

送信状態になり,オフ状態にすると DCE は回路 118(バックワードチャネル送信データ)に転送されてい

たすべてのデータの送信が完了した後,バックワードチャネルを非送信状態にする。

この回路のオン状態は,DTE が送信を要求している間及び回路 118(バックワードチャネル送信データ)

にデータを転送している間,保持されなければならない。また,この回路をいったんオフにすると,回路

121

(バックワードチャネル送信可)がオフになるまで,再びオンにしてはならない。

5.1.18

回路 121−バックワードチャネル送信可回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE がバッ

クワードチャネルにデータを送信できる状態にあるかどうかを示す。

この回路のオン状態は DCE がバックワードチャネルにデータを送信できることを示し,

オフ状態はデー

タを送信できないことを示す。

5.1.19

回路 122−バックワードチャネル受信キャリア検出回路(信号方向:DCE から)  この回路は,

バックワードチャネルの線路からの受信信号が所定の範囲に入っているかどうかを示す。

この回路のオン状態はバックワードチャネルの受信信号が所定の範囲に入っていることを示し,オフ状

態は受信信号が所定の範囲に入っていないことを示す。


11

X 5101-1982

5.1.20

回路 125−被呼表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,DCE が着呼信号を受信している

かどうかを表示する。この回路のオン状態は着呼信号を受信していることを示し,オフ状態は着呼信号を

受信していないことを示す。

5.1.21

回路 126−送信周波数選択回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の必要な送信周波数を

選択する。この回路のオン状態は高い方の送信周波数を選択し,オフ状態は低い方の送信周波数を選択す

る。

5.1.22

回路 136−ニューシグナル回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE の線路信号受信部の応

答時間を制御する。この回路のオン状態は DCE の線路信号受信部に,線路信号の消失を速やかに検出する

準備を行うよう指示する(例えば,回路 109 に関する応答時間回路を無効にする。

受信線路信号が,受信キャリア検出器のいき(閾)値以下に低下した後,DCE は,

(1)

回路 109(データチャネル受信キャリア検出)をオフにし,かつ

(2)

新しい線路信号の出現を速やかに検出する準備を行う(例えば,受信タイミング再生回路をリセット

する。

回路 136 は,いったんオンになれば,1 単位間隔後オフにしてもよい。また,回路 109(データチャネル

受信キャリア検出)がオフになった後は,回路 136 はオフにしなければならない。その他のいかなる場合

も回路 136 はオフでなければならない。

5.1.23

回路 140−ループバック/保守試験回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,DCE のループバッ

ク又はその他の保守試験状態を起動及び解除する。この回路のオン状態は保守試験状態を起動し,オフ状

態は保守試験状態を解除する。

この回路は,回路 103(送信データ)の符号化命令と共に用いることができる。回路 103 を使用しない,

すなわち符号化命令を使用しない場合は,回路 140 は遠隔ループバック(ループ 2)だけを制御する(

10

参照)

。回路 103 を使用する場合は他の保守試験も可能とする。

回路 140 によるループ 2 試験の場合,回路 106(送信可)は回路 140 によって制御され,回路 105(送信

要求)は DCE で無視される。

5.1.24

回路 141−近端ループバック回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,近端 DCE でのループ 3 試

験状態を制御するために用いられる(

図 10 参照)。

この回路のオン状態は近端 DCE でのループ 3 試験状態を設定し,

オフ状態はループ 3 試験状態を解除す

る。

5.1.25

回路 142−試験表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,保守試験状態かどうかを示す。

この回路のオン状態は DCE が試験状態にあり,DTE からのデータの送受信ができないことを示し,オフ

状態は DCE が試験状態でないことを示す(

図 10 参照)。

図 10  ループ 2/ループ の定義

備考  図 10 は,DTE A から見た場合のループの定義を示しているが,DTE B から見た場合も対称的

なループ構成が存在する。


12

X 5101-1982

5.2

200

シリーズ−自動呼出し用

5.2.1

回路 201−信号用接地又は共通帰線  この回路は,すべての 200 シリーズの相互接続回路に対して

共通の基準電位を与える。また,この回路は装置内で一点にまとめ,必要に応じてこの点をストラップ線

によって装置の内部で保安用接地と接続又は切離しができること。

5.2.2

回路 202−起呼要求回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,自動呼出し装置の起呼及びこれの

線路への接続又は切離しを行う。この回路のオン状態は,DCE に自動呼出し装置を起呼させ,かつ,これ

を線路に接続させる。オフ状態は,自動呼出し装置を線路から切り離し,また,DTE が自動呼出し装置を

解除したことを示す。

この回路は,起呼動作終了後,次の起呼までの間はオフでなければならない。また,回路 203(データ

ラインビジー)がオフになる前に,回路 202 をオンにしてはならない。

5.2.3

回路 203−データラインビジー回路(信号方向:DCE から)  この回路は,通信回線が使用中か

どうかを示す。この回路のオン状態は回線が使用中であることを示し,オフ状態は回線が使用中でなく

DTE

は起呼してもよいことを示す。

5.24

回路 204−相手局接続完了回路(信号方向:DCE から)  この回路は,相手側との接続が完了した

かどうかを示す。この回路のオン状態は相手側 DCE との接続が完了したことを示し,オフ状態は相手側

DCE

と接続していないことを示す。

この回路のオン状態は,DTE が自動呼出し装置を復旧するまで,すなわち回路 202(起呼要求)をオフ

にするまで,保持されなければならない。

5.2.5

回路 205−呼放棄回路(信号方向:DCE から)  この回路は,一連の呼設定手順の間に,あらか

じめ設定された時間が経過したかどうかを示す。

この回路のオン状態は呼を放棄すべきであることを示し,

オフ状態は呼設定手順を進めることが可能であることを示す。

この回路のオフ状態は,回路 204(相手局接続完了)がオンとなった後,保持されなければならない。

5.2.6

数字信号回路(信号方向:DCE へ)  数字信号回路は,次の 4 回路とする。

(1)

回路 206−数字信号 (2

0

)

回路

(2)

回路 207−数字信号 (2

1

)

回路

(3)

回路 208−数字信号 (2

2

)

回路

(4)

回路 209−数字信号 (2

3

)

回路

これらの回路を用いて,DTE は相手側加入者番号及び制御符号を送出する。

これら四つの数字信号回路の状態は,回路 211(数字表示)がオンになっている間,変化してはならな

い。

5.2.7

回路 210−次数字要求回路(信号方向:DCE から)  この回路は,自動呼出し装置が次の符号組

合せを受け取る準備ができているかどうかを示す。この回路のオン状態は自動呼出し装置が次の符号組合

せを受け取る準備ができていることを示し,オフ状態はその準備ができていないことを示す。

この回路 210 は,いったんオフになると,回路 211(数字表示)がオフになるまで,再びオンになって

はならない。

5.2.8

回路 211−数字表示回路(信号方向:DCE へ)  この回路は,回路 206∼209(数字信号)に与え

られた符号組合せの読み取りを制御する。

この回路のオン状態は,自動呼出し装置に,数字信号回路に与えられた符号組合せを読み取らせる。

この回路のオフ状態は,自動呼出し装置が,数字信号回路に与えられた符号組合せを読み取らないよう

にする。


13

X 5101-1982

この回路は,回路 210(次数字要求)がオフ状態のとき,及び DTE が回路 206∼209(数字信号)に必要

な符号組合せを送出し終わるまで,オンになってはならない。

回路 210(次数字要求)がオフになる前に,回路 211 はオフになってはならない。

5.2.9

回路 213−電源表示回路(信号方向:DCE から)  この回路は,自動呼出し装置内で電源が有効

であるかどうかを示す。

この回路のオン状態は自動呼出し装置内で電源が有効であることを示し,オフ状態は電源が有効でない

ことを示す。

6.

電気的特性  分界線における相互接続回路の電気的特性は,次のとおりとする。

6.1

相互接続回路  相互接続回路は,図 11 に示すとおりとする。

図 11  相互接続回路

6.2

受信器側のインピーダンス  受信器側のインピーダンスは,3V∼15V(正及び負)の印加電圧で測

定して 3k

Ω以上,7kΩ以下の直流抵抗とし,かつ総合実効容量は 2 500pF 以下とする。また,受信器側イ

ンピーダンスのリラクタンス成分は,誘導性であってはならない。ただし,受信器側のインピーダンスに

は,分界線から受信器までのすべてのインピーダンスを含める。

6.3

信号発生器の開放回路電圧  信号発生器の開放回路電圧の大きさは,いかなる場合においても 25V

以下とする。

6.4

信号電圧  分界線における信号発生器の信号電圧は,受信器の開放回路電圧が 0V の場合,3k

Ωから

7k

Ωの範囲内の負荷抵抗に対して,5V∼15V(正又は負)とする。

6.5

受信器の開放回路電圧  受信器の開放回路電圧の大きさは,2V 以下とする。

6.6

信号の識別  受信器は,分界線における電圧が+3V 以上か,−3V 以下かによって,表 のとおり

識別しなければならない。


14

X 5101-1982

表 3  信号の識別

信号電圧

データ信号

タイミング及び制御信号

+3V 以上 0

オン

−3V 以下 1

オフ

関連規格:JIS X 5102  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(15 ピンインタフェー

ス)

JIS X 5103

  データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェース(37/9 ピンインタフェ

ース)

ISO 2110

  データ通信−25 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4902

  データ通信−37 ピン及び 9 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

ISO 4903

  データ通信−15 ピン DTE/DCE インタフェースコネクタとピン配列

CCITT

勧告  S.16  テレックス網における自動呼出及び応答

CCITT

勧告  V.21  一般交換電話網用に標準化された 300 ボーモデム

CCITT

勧告  V.23  一般交換電話網用に標準化された 600/1 200 ボーモデム

CCITT

勧告  V.24  データ端末装置とデータ回線終端装置間の相互接続回路の定義

CCITT

勧告  V.25  手動接続でのエコーサプレッサの機能停止を含む一般交換電話網におけ

る自動呼出及び応答装置

CCITT

勧告  V.26  4 線式専用回線用に標準化された 2 400bit/s モデム

CCITT

勧告  V.26bis  一般交換電話網用に標準化された 2 400/1 200bit/s モデム

CCITT

勧告  V.27  専用回線用に標準化された手動等化器付 4 800bit/s モデム

CCITT

勧告  V.27bis  専用回線用に標準化された自動等化器付 4 800bit/s モデム

CCITT

勧告  V.27ter  一般交換電話網用に標準化された 4 800/2 400bit/s モデム

CCITT

勧告  V.28  不平衡複流相互接続回路の電気的特性

CCITT

勧告  V.29  専用回線用に標準化された 9 600bit/s モデム

CCITT

勧告  X.20 bis  公衆データ網における調歩式伝送業務向けの DTE と DCE 間の V.21 

ンパティブルインタフェース

CCITT

勧告  X.21 bis  同期 V シリーズモデム用に設計された DTE の公衆データ網における使


15

X 5101-1982

工業標準新規・改正調査委員会名簿

氏名

所属

(委員長)

近  藤      久

日本電信電話公社

(幹事)

高  井      啓

日本電信電話公社

沖  見  勝  也

日本電信電話公社

(委員)

赤  木  董  行

日本電気株式会社

榎  本  誠  一

株式会社横浜銀行

河  本  清  人

日本アイ・ビー・エム株式会社

斉  藤  幸  夫

三菱電機株式会社

渋  谷  隆  弘

沖電気工業株式会社

新  谷  外  吉

国際電信電話株式会社

瀬  川      彰

労働省

高  木  幹  雄

東京大学

高  田  裕  司

富士通株式会社

辻      義  信

通商産業省

成  沢      宏

株式会社日立製作所

松  尾  勇  二

郵政省

丸  木  義  勝

ブリヂストンタイヤ株式会社

遊  佐      滉

日本国有鉄道

横  井  平  三

株式会社日通総合研究所

伊  東      厚

工業技術院標準部

山  本  順  一

財団法人日本情報処理開発協会