X 5057-2
:2003 (ISO/IEC 10118-2:2000)
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格である。
これによって,JIS X 5057-2:1996 は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 10118-2:2000,Information
technology
―Security techniques―Hash-functions―Part 2: Hash-functions using an n-bit block cipher を基礎とし
て用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS X 5057-2
には,次に示す附属書がある。
附属書 1(参考)ISO/IEC 10118-2:2000(Information technology―Security techniques―Hash-functions―
Part 2: Hash-functions using an n-bit block cipher
)
JIS X 5057
の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS
X
5057-1
セキュリティ技術―ハッシュ関数―第 1 部:総論
JIS
X
5057-2
セキュリティ技術―ハッシュ関数―第 2 部:
n
ビットブロック暗号を用いるハッシュ関
数
JIS
X
5057-3
セキュリティ技術―ハッシュ関数―第 3 部:専用ハッシュ関数
JIS
X
5057-4
セキュリティ技術―ハッシュ関数―第 4 部:剰余演算を用いるハッシュ関数
日本工業規格(案)
JIS
X
5057-2
:2003
(ISO/IEC 10118-2
:2000
)
セキュリティ技術―ハッシュ関数―
第 2 部:n ビットブロック暗号を用いる
ハッシュ関数
Information technology
Security techniques
Hash-functions
Part 2: Hash-functions using an n-bit block cipher
序文 この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 10118-2:2000,Information technology―
Security techniques
―Hash-functions―Part 2: Hash-functions using an n-bit block cipher を要約し,技術的内容を
変更することなく作成した日本工業規格である。1.については,原国際規格の同項目を全文翻訳し,2.以降
については,それぞれ原国際規格の同項目の内容を引用するものとした。
1.
適用範囲 この規格は,
n
ビットブロック暗号アルゴリズムを用いるハッシュ関数を規定する。した
がって,この規格のハッシュ関数は,
n
ビットブロック暗号アルゴリズムが既に実装されている環境に適
している。
この規格は,4 種類のハッシュ関数を規定する。1 番目のハッシュ関数は,長さ
n
以下のハッシュ符号を
提供する。ここで
n
は,使用されるアルゴリズムのブロック長である。2 番目のものは,長さ 2
n
以下のハ
ッシュ符号を提供する。3 番目は,長さ 2
n
のハッシュ符号を提供する。4 番目は,長さ 3
n
のハッシュ符
号を提供する。この規格で規定する 4 種類のハッシュ関数のすべてが,第 1 部で規定する一般モデルに適
合する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)
,MOD(修
正している)
,NEQ(同等でない)とする。
ISO/IEC 10118-2:2000
, Information technology ― Security techniques ― Hash-functions ― Part 2:
Hash-functions using an n-bit block cipher (IDT)
2.
引用規格 ISO/IEC 10118-2:2000 の 2. Normative references による。
3.
定義 ISO/IEC 10118-2:2000 の 3. Terms and definitions による。
4.
記号及び略語 ISO/IEC 10118-2:2000 の 4. Symbols and abbreviated terms による。
5.
一般モデルの使用 ISO/IEC 10118-2:2000 の 5. Use of the general model による。
2
X 5057-2
:2003 (ISO/IEC 10118-2:2000)
6.
ハッシュ関数 1 ISO/IEC 10118-2:2000 の 6. Hash-function one による。
7.
ハッシュ関数 2 ISO/IEC 10118-2:2000 の 7. Hash-function two による。
8.
ハッシュ関数 3 ISO/IEC 10118-2:2000 の 8. Hash-function three による。
9.
ハッシュ関数 4 ISO/IEC 10118-2:2000 の 9. Hash-function four による。
附属書 A(参考)DEA の使用 ISO/IEC 10118-2:2000 の Annex A (informative) Use of DEA による。
附属書 B(参考)例 ISO/IEC 10118-2:2000 の Annex B (informative) Examples による。
参考文献 ISO/IEC 10118-2:2000 の Bibliography による。
3
X 5057-2
:2003 (ISO/IEC 10118-2:2000)
附属書 1(参考)ISO/IEC 10118-2:2000
(Information technology―Security techniques―Hash-functions―
Part 2: Hash-functions using an n-bit block cipher
)
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな
い。