>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

(1) 

目次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  用語の意味

1

3.

  記法

1

4.

  OSI の環境とそのモデル化 (1)

1

4.1

  用語の意味

1

4.2

  OSI の環境

2

4.3

  OSI 環境のモデル化

3

5.1

  この箇条の構成と基本要素

4

5.2

  階層化の原則

4

5.3

  同位エンティティ間の通信

8

5.4

  識別子

9

5.5

  サービスアクセス点の性質

12

5.6

  データ単位

12

5.7

  層動作の要素

14

5.8

  経路選択

21

5.9

  OSI の管理の側面

21

6.

  各 OSI 層の導入

23

6.2

  参照モデルの七つの層を定めるための原則

24

6.3

  属の説明

25

7.

  OSI アーキテクチャの詳細

25

7.1

  応用層

25

7.2

  プレゼンテーション層

27

7.3

  セション層

29

7.4

  トランスポート層

33

7.5

  ネットワーク層

37

7.6

  データリンク層

42

7.7

  物理層

44

附属書  開放型システム間相互接続の基本参照モデル  コネクションレス型伝送

48

1.

  適用範囲

48

2.

  用語の意味

48

2.1

  既存の用語

48

2.2

  定義

48

3.

  記法

49

4.

  OSI の環境とそのモデル化

49


X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

目次

(2) 

ページ

5.

  階層化アーキテクチャの概念

49

5.1

  この箇条の構成と基本要素

49

5.2

  階層化の原則

49

5.3

  同位エンティティ間の通信

50

5.4

  識別子

51

5.5

  サービスアクセス点の性質

51

5.6

  データ単位

51

5.7

  層動作の要素

51

5.8

  経路選択

54

5.9

  OSI の管理の側面

54

5.10

  隣接する層の境界におけるサービスの関係

54

6.

  各 OSI 層の導入

57

6.1

  概要

57

6.2

  一般原則

57

6.3

  コネクション型とコネクションレス型サービスの組合せ

57

7.

  OSI アーキテクチャの詳細

58

7.1

  応用層

58

7.2

  プレゼンテーション層

59

7.3

  セション層

59

7.4

  トランスポート層

59

7.5

  ネットワーク層

60

7.6

  データリンク層

7.7

  物理層

60

附属書参考 1  コネクションレス型伝送に関する規格

61

附属書参考 2  附属書の用語索引

63

参考 1  関連規格の層への位置付け

64

1.

  関連する JIS

64

1.1

  基本参照モデルの層に対応する JIS

64

1.2

  基本参照モデルに基づいて作成された JIS

64

2.

  関連する ISO 規格

65

2.1

  基本参照モデルの層に対応する規格

65

2.2

  基本参照モデルに基づいて作成された規格

65

3.

  関連する CCITT 勧告

70

3.1

  基本参照モデルの層に対応する勧告

70

3.2

  基本参照モデルに基づいて開発される勧告

72

参考 2  参照モデルにおける LAN の位置付け

73

参考 3  用語索引

74


日本工業規格

JIS

 X5003-

1987

開放型システム間相互接続の基本参照モデル

Open Systems Interconnection

−Basic Reference Model

1.

適用範囲  この規格は,開放型システム間相互接続(以下,OSI という。)の基本参照モデルを規定す

る。

この規格は,システムの相互接続を目的とする既存の規格及び今後制定する規格の相互調整に用いる枠

組みを定め,それらの規格の中で引用すべき事項を規定する。この規格は,OSI のためのサービスやプロ

トコルを規定するものではなく,システムへの実装のための仕様でもなく,また実装の適合性を検証する

ための基準でもない。

2.

用語の意味  用語の意味は,それぞれの箇条の最初で定義する。

参考  これらの用語及び主な技術用語の一覧を参考 に示す。

3.

記法  この規格の 5.で層を定義する。隣接層を区別し,その関係を明確にする必要がある場合には,

次の記号を用いる。

<N>層  特定の層

<N+1>層  特定の層のすぐ上の層

<N-1>層  特定の層のすぐ下の層

これらの記法は,層に関係する他の概念に対しても用いる。

例: <N>プロトコル,<N1>サービス

各層の名前は,6.で定義する。これらの層をその名前で参照する場合,<N>,<N+1>及び

<N-1>を層の名前で置き換える。

例: トランスポートプロトコル,セションエンティティ,ネットワークサービス

4.

OSI

の環境とそのモデル化  (

1

)  

(

1

)

ここで記述する一般的な原則は,6.及び7.でこれと矛盾する層特有の記述がない限り,すべての

層に適用する。

4.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

実システム [real system]   情報処理と情報転送の両方又は一方を実行でき,独立した統一体を構成す

る要素の集合であって,その要素には,電子計算機,関連ソフトウェア,周辺装置,端末,操作員,

物理的なプロセス,情報転送手段などがある。

(2)

実開放型システム  [real open system]    他の実システムとの通信において OSI 規格の要求条件に従う

実システム。

(3)

開放型システム [open system]   実開放型システムのうち OSI に関係する側面を表現したもの。


2

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

(4)

応用プロセス [application-process]   特定の応用のための情報処理を実行する実開放型システム内の

要素。

4.2

OSI

の環境  OSI の概念では,実システムは,電子計算機,関連ソフトウェア,周辺装置,端末,

操作員,物理的なプロセス,情報転送手段などから成る集合であって,情報処理と情報伝送の両方又は一

方を実行でき,独立した統一体を構成する。

対応国際規格: ISO 74980 pen systems interconnection−Basic reference model

ISO 7498/AD1 Open systems interconnection

−Basic reference model Addendum 1: Connectionless−Mode

Transmission

応用プロセスは,特定の応用のための情報処理を実行する実開放型システム内の要素である。

応用プロセスという用語は,人手によるプロセス,電子計算機によるプロセス,物理的なプロセスなど

を表す。

応用プロセスの例には,次の各種がある。

例 1:

銀行端末を操作する人間は,人手による応用プロセスである。

例 2:

電子計算機センタで動作し,遠隔のデータベースにアクセスする FORTRAN プログラムは,電子

計算機による応用プロセスである。遠隔にあるデータベース管理システムのサーバも,応用プロセスであ

る。

例 3:

産業機械に取り付けられ,プラント制御システムと結合された専用電子計算機で動作するプロセ

ス制御プログラムは,物理的な応用プロセスである。

OSI

は,開放型システム間の情報交換に関与し,個々の実開放型システムの内部の機能には関与しない。

図 に示すように,OSI のための物理媒体  (

2

)

は,開放型システム間の情報転送手段を提供する。OSI

は,システムの相互接続だけに関与する。相互接続に関係しない他のすべての側面は,OSI の範囲外とす

る。OSI は,システム間の情報転送,すなわち,伝送だけでなく,一つの仕事を分散して実行するための

相互動作能力にも関与する。すなわち OSI は,システム間の協同動作  (

3

)

の相互接続に関する側面に関与

する。

“システム間相互接続”という表現は,この意味で用いる。

OSI

の目的は,実開放型システムが協同動作を行えるようにするための一連の規格を制定することであ

る。他のシステムとの協同動作において OSI 規格の要求条件に従うシステムを“実開放型システム”と呼

ぶ。

(

2

)

現時点では,電気通信媒体だけを対象としている。その他の相互接続媒体の使用は,将来の検

討項目である。

(

3

)

開放型システム間の協同動作は,広範囲にわたる。それらには次のものがある。<1lvc>

(a)

プロセス間の通信  OSI 応用プロセス間の情報の交換及び同期にかかわる動作。

(b)

データ表現  開放型システム間で交換するデータを再構成するためのデータ変換及びデータ記述の

生成・維持のすべてにかかわる動作。

(c)

データの記憶  記憶媒体及びその媒体に格納されたデータへのアクセスを管理・提供するためのフ

ァイルシステム及びデータベースシステムにかかわる動作。

(d)

プロセス及び資源の管理  OSI 応用プロセスを宣言,起動,制御するための手段,及び OSI 応用プ

ロセスが OSI 資源を取得するための手段にかかわる動作。

(e)

安全保護及び完全性  開放型システムが稼働している間,維持又は確保されなければならない情報

処理の制約にかかわる動作。

(f)

プログラム支援  OSI 応用プロセスが実行するプログラムの定義,コンパイル,リンケージ,試験,


3

X 5003-1987X5003-1987

格納,転送及びアクセスにかかわる動作。

図 1  物理媒体によって接続された開放型システム

これらの動作には,相互接続された開放型システム間での情報交換が必要なものもあり,そ

れらの相互接続の側面は,OSI に関係する。

この規格は,OSI 規格の開発の初期に必須の,OSI からみた動作要素を網羅したものである。

4.3

OSI

環境のモデル化  OSI 規格の開発においては,抽象的なモデルが有効である。相互接続された

実開放型システムの外部からみた動きを規定するために,実開放型システムを機能的に同等な抽象的なモ

デル,すなわち,開放型システムに置き換える。厳密には,これらの開放型システムの相互接続の側面だ

けが,規定すべき事項である。しかし,このことを達成するためには,開放型システムの内部及び外部の

両方からみた動きを記述する必要がある。開放型システムの外部からみた動きだけが,実開放型システム

の動作に関する規格としての意味をもつ。開放型システムの内部の動きをもこの規格で記述するのは,相

互接続の観点からみた定義を分かりやすくするためである。外部からみて開放型システムと同じように動

作する実システムは,すべて実開放型システムである。

抽象的なモデル化は,次の 2 段階で行う。

第一に,開放型システムの基本要素,及びその構成と機能に関する幾つかの重要な事項を定める。これ

らが,この規格で定める OSI の参照モデルの内容である。

次に,参照モデルで形作る枠組みの中で,開放型システムの機能を詳細にかつ厳密に記述する。これら

は,OSI のサービス及びプロトコルであり,他の規格で規定する。

参照モデルそれ自体は,開放型システムの詳細かつ厳密な機能を規定するものではない。したがって,

実開放型システムの外部からみた動きを規定するものではなく,また,実開放型システムの実装のための

構造を示すものでもない。

開放型システムの記述において導入する概念は,実システムでよく現れる概念によく似ているが,抽象

概念であり,したがって,実開放型システムを参照モデルの記述のとおりに実装する必要はないことに注

意する必要がある。

この規格では,実システム及び応用プロセスについて OSI 環境内に存在する側面だけを規定する。これ

らの相互接続を

図 に示す。


4

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 2  OSI の基本要素

5

階層化アーキテクチャの概念  (

4

)

(

4

)

ここで記述する一般的な原則は,6.及び7.でこれと矛盾する層特有の記述がない限り,すべての

層に適用する。

5.1

この箇条の構成と基本要素  ここでは,OSI の参照モデルに適用する構造上の概念について規定す

る。最初に,階層化アーキテクチャ(層,エンティティ,サービスアクセス点,プロトコル,コネクショ

ン,その他から成る)の概念について規定する。2 番目に,エンティティ,サービスアクセス点及びコネ

クションのための識別子について規定する。3 番目に,サービスアクセス点及びデータ単位について規定

する。4 番目に,コネクション,データの伝送及び誤り制御機能を含む層の動作の要素について規定する。

更に,経路選択の側面について規定し,最後に管理の側面について規定する。

ここで規定する概念は,6.以降の規定に必要なものである。しかし,各層において,必ずしも,そのす

べての概念が使用されるわけではない。

参照モデルには,次の四つの基本要素がある(

図 参照)。

(1)

開放型システム。

(2) OSI

の環境内に存在する応用エンティティ。

(3)

応用エンティティを結び,情報の交換を可能とするコネクション  (

5

)

5.3 参照)

(4) OSI

のための物理媒体。

(

5

)

この規格は,データの転送にコネクションが必要である場合に限定して規定している。多様な

データ通信技術(

例:ローカルエリアネットワーク,ディジタル無線等)及び応用(例:リモート

センシング及びバンキング)において必要となり得るコネクションレス型データ伝送を包含す

るためにこの規格に追加すべき記述内容は,

附属書とする。

備考  安全保護の側面も,プロトコルの一般的なアーキテクチャ上の要素であるが,この規格では触

れない。

5.2

階層化の原則

5.2.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。


5

X 5003-1987X5003-1987

(1)

N>サブシステム  [ (N) -subsystem]    開放型システム内を階層に区分した場合の一要素であって,

その開放型システムにおけるすぐ上の区分又はすぐ下の区分の要素とだけ直接に作用し合うもの。

(2)

N>層 [ (N) -layer]  OSI アーキテクチャの中で,同位のすべての<N>サブシステムを集めたもの。

(3)

N>エンティティ  [ (N) -entity]    <N>サブシステム内の能動的要素。

(4)

同位エンティティ [peer-entities]   同一層内のエンティティ。

(5)

副層 [sublayer]   層を更に細分したもの。

(6)

N>サービス [ (N) -service]   <N>層及びそれより下の層の能力であって,<N>層と<N+1>層

との境界において<N+1>エンティティに提供されるもの。

(7)

N>ファシリティ  [ (N) -facility]    <N>サービスの一部。

(8)

N>機能 [ (N) -function]   <N>エンティティの活動の一部。

(9)

N>サービスアクセス点 [ (N) -service-access-point]   <N>エンティティが<N>サービスを<N

+1>エンティティに提供する点。

(10)

N>プロトコル [ (N) -protocol]   <N>機能を実行するときの<N>エンティティの通信動作を規

定する規則及び形式(意味及び構文)の集合。

5.2.2

階層化の原則の記述  OSI の参照モデルを構成するに当たっての基本的手法は,階層化である。こ

の手法によると,理論的には,各開放型システムをサブシステムの順序集合で構成する。便宜上,これを

図 に示すように垂直方向の順序関係で表現する。隣接したサブシステムは,それらに共通の境界を通じ

てやりとりを行う。同位<N>サブシステムを集めたものが,<N>層を形成する。<N>サブシステムは,

一つ以上の<N>エンティティから成る。エンティティは各層に存在する。同一層内の複数のエンティテ

ィを同位エンティティと呼ぶ。最高位層より上に<N+1>層はなく,最低位層より下に<N-1>層はない。

すべての同位<N>エンティティは,必ずしも,相互に通信する必要がないし,また,通信することが可

能でもない。同位エンティティ間の通信ができない例としては,相互接続された開放型システムに同位エ

ンティティが存在しない場合や,同位エンティティが同一のプロトコルサブセットをもたない場合などが

ある。

備考1.  ある対象の型とそのインスタンスとを区別する必要がある。型は,ある対象を記述したもの

であり,この型のインスタンスは,この記述に適合する任意の対象である。同一の型の複数

のインスタンスは,一つのクラスの構成要素となる。

一つの型及びその型のすべてのインスタンスは,個々の名前で参照することができる。名

前の付けられる各インスタンス及びそのインスタンスが属する型には,それぞれ区別できる

名前を付けなければならない。

例えば,プログラマが電子計算機のプログラムを書いたとすると,そのプログラマは,一

つの型を作成したことになり,電子計算機がその特定のプログラムを実行するために呼び出

すたびにそのインスタンスが生成されることになる。また,FORTRAN コンパイラは一つの

型であり,そのコンパイラのプログラムのコピーが電子計算機で呼び出されるたびにそのコ

ンパイラのプログラムのインスタンスが生成される。

OSI

環境での<N>エンティティも,二つの側面,すなわち,型とインスタンスの集合と

をもつ。<N>エンティティの型は,そのエンティティが実行できる<N>層の機能の特定の

集合として定義される。その<N>エンティティの型の一つのインスタンスは,その型の呼

び出されたものであり,関係する開放型システムにあって,特定の通信のために必要な<N

>層の機能を提供する。すなわち,<N>エンティティの型は,同位<N>エンティティ間の


6

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

関連についての性質だけを記述したものであるのに対して,<N>エンティティのインスタ

ンスは,実際の情報交換についての特定の動的なものを指す。

実際の通信は,すべての層において,<N>エンティティのインスタンス間でだけ行われ

る。<N>エンティティの型が通信に関係するのは,コネクション確立時(又は回復処理中

でこれと等価な動作を行うとき)だけである。コネクションの要求は,<N>エンティティ

の特定の型を指定して行われるが,実際のコネクションは,常に,<N>エンティティの特

定のインスタンス間に確立される。ただし,同位<N>エンティティの特定の(名前で指定

した)インスタンスとのコネクションを要求することを禁止するものではない。もし,<N

>エンティティのインスタンスが,同位<N>エンティティのインスタンスの名前を知って

いれば,そのインスタンスにコネクションを要求できなければならない。

2.

一つの層を更に小さな副層と呼ばれる副構造に細分すること及び OSI の他の局面をも包含す

るように階層化の技術を拡張することが必要な場合がある。副層は,層内の機能の集まりで

あり,それぞれの副層は,バイパスすることができるが,一つの層の中のすべての副層をバ

イパスすることは許されない。副層は,それが属する層のエンティティやコネクションを用

いる。副層に関する詳細な定義又は特性の追加は,将来の検討項目とする。

最高位層を除く各<N>層は,<N+1>層内の<N+1>エンティティに<N>サービスを

提供する。最高位層は,それ以下の層が提供する種々のサービスをすべて利用できるものと

する。

備考1.  必ずしも,すべての開放型システムの中に,データの最初の発信元又は最終あて先があると

は限らない。このような開放型システムにはアーキテクチャ上の高位層はない。

2.

サービスクラスを<N>サービス内で定義することができる。サービスクラスという用語の

厳密な定義は,将来の検討項目とする。

<N>層が提供する各サービスは,そのサービスの属性を決定する一つ以上の<N>ファシ

リティの選択によって,その都度決めることができる。単独の<N>エンティティが,それ

自身で<N+1>エンティティの要求するサービスを完全に満たすことができない場合は,そ

の要求を満たすため,他の一つ以上の<N>エンティティの協同動作を要請する。協同動作

をするために,最低位層以外のいずれの層においても<N>層のエンティティは,く N-1>層

が提供する各種のサービスを利用して通信し合う(

図 参照)。最低位層におけるエンティテ

ィ相互間の通信は,これらの間を接続する物理媒体を介して行う。

<N>層は,<N>層内で実行する<N>機能を用い,また,必要に応じて<N-1>層の利

用可能なサービスを用いて,<N+1>層にサービスを提供する。

<N>エンティティは,一つ以上の<N+1>エンティティに対しサービスを提供するとと

もに,一つ以上の<N-1>エンティティのサービスを利用する。<N>サービスアクセス点と

は,

隣接した層内の 1 対のエンティティがサービスを利用又は提供する点である

図 参照)。

<N>エンティティ間の協同動作の方法は,一つ以上の<N>プロトコルによって規定する。

ある層内のエンティティとプロトコルの関係を

図 に示す。


7

X 5003-1987X5003-1987

図 3  協同動作を行う開放型システムの階層化


8

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 5  <N>間の<N>プロトコル

5.3

同位エンティティ間の通信

5.3.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

N>コネクション  [ (N) -connection]    複数の<N+1>エンティティ間に,データ転送を目的として

<N>層によって確立される関連。

(2)

N>コネクション端点 [ (N) -connection-endpoint]   サービスアクセス点内における<N>コネク

ションの片側の終端。

(3)

N>多端点コネクション [ (N) -multi-endpoint-connection]   三つ以上の<N>コネクション端点を

もつ<N>コネクション。

(4)

接続関係にある<N>エンティティ [correspondent (N) -entities]   一つの<N-1>コネクションを共

有するすべての<N>エンティティ。

(5)

N>中継 [ (N) -relay]   <N>エンティティが,ある接続関係にある<N>エンティティから受け取

ったデータを他の接続関係にある<N>エンティティに送り出す<N>機能。

(6)

N>データ送信側  [ (N) -data source]    <N-1>サービスデータ単位[5.6.1 (7)参照]を<N-1>コネ

クション上に送信する<N>エンティティ。

(7)

N>データ受信側  [ (N) -data sink]    <N-1>コネクション上の<N-1>サービスデータ単位を受信

する<N>エンティティ。

(8)

N>データ伝送  [ (N) -data transmission]    <N+1>エンティティから一つ以上の<N+1>エンテ

イティに向けて<N>サービスデータ単位を運ぶ<N>ファシリティ。

(9)

N>全二重伝送  [ (N) -duplex transmission]    両方向同時の<N>データ伝送。

(10)

N>半二重伝送  [ (N) -half-duplex transmission]    両方向に行うが,一度には一方向に限る<N>デ

ータ伝送。方向の選択は<N+1>エンティティが制御する。

(11)

N>単向伝送  [ (N) -simplex transmission]    前もって定めた一方向への<N>データ伝送。

(12)

N>データ通信  [ (N) -data communication]    一つ以上の<N-1>コネクション上で,<N>プロト

コルに従って<N>プロトコルデータ単位(5.6.1.3 参照)を転送する<N>機能。

(13)

N>両方向同時通信  [ (N) -two- way simultaneous communication]    両方向同時の<N>データ通信。

(14)

N>両方向交互通信  [ (N) -two- way altenate communication]    両方向に行うが,一度には一方向に

限る<N>データ通信。

(15)

N>片方向通信  [ (N) -one-way communication]    前もって定めた一方向への<N>データ通信。

5.3.2

同位エンティティ間の通信の記述  複数の<N+1>エンティティ間で情報を交換するためには,

それらの間に<N>プロトコルを用いて<N>層内の関連を確立しなければならない。


9

X 5003-1987X5003-1987

備考  <N>プロトコル内にプロトコルクラスを定義することができる。プロトコルクラスという用

語の厳密な定義は,将来の検討項目とする。

この関連を<N>コネクションと呼ぶ。<N>層は,<N>コネクションを複数の<N>サー

ビスアクセス点間に提供する。<N>サービスアクセス点における<N>コネクションの終端を

<N>コネクション端点と呼ぶ。特に,三つ以上の<N>コネクション端点をもつ<N>コネク

ションを<N>多端点コネクションと呼ぶ。一つの<N1>コネクションを共有するすべての<

N

>エンティティを接続関係にある<N>エンティティと呼ぶ。

<N+1>エンティティは,<N>層のサービスを用いることによって通信できる。場合によ

っては,<N>層が提供するサービスでは,通信を必要とする<N+1>エンティティ間の直接

アクセスができないこともある。このような場合にも,その他の<N+1>エンティティがその

間の中継をして通信をすることができる(

図 参照)。

通信を<N+1>エンティティの連鎖によって中継するということは,<N>層も<N+2>層

も関知しない。

図 6  中継を伴う通信

5.4

識別子

5.4.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

名称 [title]   エンティティの永続的な識別子。

(2)

名称領域 [title-domain]  OSI 環境の名称空間の部分集合。

(3)

名称領域名  [title- domain name]  OSI 環境内の名称領域を一意に識別する識別子。

備考  最も重要な名称領域は,それぞれの層である。この場合,名称領域は,<N>層を識別する。

(4)

ローカル名称 [local-title]   名称領域内で一意である名称。

(5)

グローバル名称 [global-title]  OSI 環境内で一意であり,名称領域名とローカル名称の二つの部分か

ら成る名称。

(6)

N>アドレス  [ (N) -address]    又は<N>サービスアクセス点アドレス  [ (N) -service oaccessopointo

address]

  <N>サービスアクセス点の場所を識別する識別子。

(7)

N>ディレクトリ (N) -directory    <N>エンティティのグローバル名称を,<N>エンティティ

が結び付いている<N-1>サービスアクセス点の<N-1>アドレスに変換する<N>機能。

(8)

N>アドレス写像  [ (N) - address mapping]    一つの<N>エンティティに関連する<N>アドレス

と<N-1>アドレスとの間の写像を提供する<N>機能。

(9)

経路選択 [routing]   <N+1>エンティティの名称又は<N+1>エンティティが結び付いているく

N

>サービスアクセス点アドレスを解釈し,そこへ到達する経路を求める<N>層内の機能。

(10)

N>コネクション端点識別子 [ (N) -connection-endpoint-identifier]   <N>コネクション端点の識

別子であって,<N>サービスアクセス点において,対応する<N>コネクションを識別するために使

用できるもの。

(11)

N>コネクション端点添字 [ (N) -connection-endpoint-suffix]   <N>コネクション端点識別子の一

部分であって,<N>サービスアクセス点内で一意である添字。

(12)

N>コネクション多端点識別子  [ (N) -multi-connection-endpoint-identifier]    <N>多端点コネクシ

ョン上で転送するデータを受け取るべき<N>コネクション端点を指定する識別子。


10

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

(13)

N>サービスコネクション識別子 [ (N) -service-connection-identifier]    <N>コネクションの識別

子であって,複数の接続関係にある<N+1>エンティティの間で一意のもの。

(14)

N>プロトコルコネクション識別子  [ (N) -protocol connection identifier]    <N>コネクションの識

別子であって,複数の<N>コネクションを多重化した<N-1>コネクションの間で一意のもの。

(15)

N>添字 [ (N) -suffix]   <N>サービスアクセス点内で一意である<N>アドレスの一部分。

5.4.2

識別子の記述  <N>サービスアクセス点アドレス,又は略して<N>アドレスは,<N+1>エン

ティティが結び付いている個々の<N>サービスアクセス点を識別する(

図 参照)。<N+1>エンティテ

ィが<N>サービスアクセス点から切り離された場合,<N>アドレスは,もはや<N+1>エンティティ

へのアクセスを提供しない。もし,<N>サービスアクセス点が別の<N+1>エンティティに結び付けら

れれば,<N>アドレスは,古い<N+1>エンティティではなく,新しい<N+1>エンティティを指す。

もし,<N+1>エンティティと<N>サービスアクセス点との間の結び付きを固定することができるな

らば,<N+1>エンティティを最も能率的に識別するのに,<N>アドレスを使用することができる。も

し,現在の位置とは無関係に<N+1>エンティティを正しく識別することが必要であれば,グローバル名

称を用いる。

<N>ディレクトリは,同位<N>エンティティのグローバル名称を,それらの<N>エンティティが相

互に通信するために必要な<N-1>アドレスに変換する<N>機能である。

<N>エンティティが提供する<N>アドレスと,<N-1>サービスをアクセスするために使用する<

N-1

>アドレスとの間の対応付けは,<N>アドレス写像機能によって行う。

次の 2 種類の<N>アドレス写像機能が,一つの層に存在してもよい。

(1)

階層的<N>アドレス写像

(2)

テーブルによる<N>アドレス写像

もし,<N>アドレスが常に唯一の<N-1>アドレスに対応するのであれば,アドレスの階層的構造

を使用することができる(

図 参照)。この場合は,<N>アドレス写像機能は,<N>アドレスの階

層的構造を認知し,<N-1>アドレスを抽出するだけでよい。

この場合,<N>アドレスは,次の二つの部分から成り立っている。

(1)

N1>エンティティが現在結ぴ付いている<N>サービスアクセス点を保持する<N>エンティテ

ィの<N-1>アドレス

(2)  (1) 

の<N-1>アドレスが使われる範囲内で<N>サービスアクセス点を一意に識別可能にする<N

添字

ある層内でアドレスの階層構造を用いれば,アドレスの対応付けが固定化されるので,<N>アド

レス写像機能が単純になる。しかし,<N>アドレス写像においてより柔軟性をもたせるために,ま

た,複数の<N-1>サービスアクセス点に結び付く<N>エンティティが唯一の<N>サービスアクセ

ス点を保持するような場合にも適用するために,すべての層でアドレスの階層構造を義務づけるもの

ではない。

<N>アドレスを幾つかの<N-1>アドレスに写像することができる場合,又は<N>アドレスを同

じく<N−1>アドレスに永続的に写像することができない場合,アドレスの階層構造は不可能である。

これらの場合,<N>アドレス写像機能としては,<N>アドレスを<N−1>アドレスに変換するテ

ーブルを使用してもよい。

<N>サービスアクセス点を保持する<N>エンティティは,<N>アドレスの構造を知っている。

しかし,<N+1>エンティティは,この構造を知らない。


11

X 5003-1987X5003-1987

たとえ,<N+1>エンティティが同じ<N>エンティティ又は異なる<N>エンティティの保持す

る複数のく N>サービスアクセス点に結び付いていても,<N>エンティティは,この事実を知らな

い。各々の<N>サービスアクセス点は,それを保持する<N>エンティティからみて異なる<N+1

>エンティティを識別する。

経路選択機能は,<N+1>エンティティの<N>アドレスをその<N+1>エンティティに到達する

経路に翻訳する。

<N+1>エンティティは,<N>サービスを使用して他の<N+1>エンティティとの間に<N>コ

ネクションを確立する。このとき,そのサービスを提供する<N>エンティティが,各々の<N+1>

エンティティに<N>コネクション端点識別子を与える。したがって,<N+1>エンティティは,そ

れが使用しているすべての他の<N>コネクションと新しい<N>コネクションとを区別することが

できる。この<N>コネクション端点識別子は,その<N+1>エンティティからみて一意でなければ

ならない。

<N>コネクション端点識別子は,次の二つの部分から成り立っている。

(1)

その<N>コネクションに関して使用する<N>サービスアクセス点の<N>アドレス

(2)

N>サービスアクセス点の間で一意の<N>コネクション端点添字

多端点コネクションでは,コネクション多端点識別子が必要である。各々のそのような識別子は,

転送するデータを受け取るべきコネクション端点を指定するために使用する。コネクション多端点識

別子は,それを使用するコネクションの間で一意でなければならない。

<N>層は,接続関係にある<N+1>エンティティの間で<N>コネクションを一意に指定する<N

>サービスコネクション識別子をそれぞれの<N+1>エンティティに提供してもよい。

図 7  エンティティ,サービスアクセス点及び別子

備考 --→は,識別子とその対象との関係を示す。


12

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 8  階層的<N>アドレス写像

5.5

サービスアクセス点の性質  <N+1>エンティティは,<N>エンティティとの相互動作を可能と

する<N>サービスアクセス点を介して,<N>サービスを要求する。

<N>サービスアクセス点を保持する<N>エンティティと,同じサービスアクセス点に結び付く<N+

1

>エンティティとは,同じシステムに存在する。

<N+1>エンティティは,同じ又は他の<N>エンティティが保持する一つ以上の<N>サービスアク

セス点に同時に結び付いてもよい。

<N>エンティティは,<N>サービスアクセス点を通して一つ以上の<N+1>エンティティに<N>サ

ービスを提供してもよい。

一つの<N>サービスアクセス点は,同時には一つの<N>エンティティ及び一つの<N+1>エンティ

ティだけに結び付く。

<N>サービスアクセス点は,<N+1>エンティティから切り離され,同じ又は他の<N+1>エンティ

ティに再び結び付いてもよい。

<N>サービスアクセス点は,<N>エンティティから切り離され,同じ又は他の<N>エンティティに

再び結び付いてもよい。

<N>サービスアクセス点の位置は,その<N>アドレスによって示す。<N+1>エンティティは,<N

>コネクションを要求するときに<N>アドレスを使用する。

5.6

データ単位

5.6.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

N>プロトコル制御情報 [ (N) -protocol-control-information]   <N-1>コネクションを使用し協同

動作を行うために<N>エンティティ間で交換する情報。

(2)

N>利用者データ [ (N) -user-data]   <N+1>エンティティに対してサービスを提供する<N>エ

ンティティが,これらの<N+1>エンティティのために<N>エンティティ間で転送するデータ。

(3)

N>プロトコルデータ単位 [ (N) -protocol-data-unit]   <N>プロトコル中で指定するデータの単

位であり,<N>プロトコル制御情報,又は<N>プロトコル制御情報と<N>利用者データから成る。

(4)

N>インタフェース制御情報 [ (N) -interface-control-information]   <N+1>エンティティと<N

>エンティティとの間で協同動作を行うために引き渡す情報。

(5)

N>インタフェースデータ [ (N) -interface-data]   <N>コネクション上の接続関係にある<N+1

>エンティティに向けて伝送を行うために,<N+1>エンティティから<N>エンティティに引き渡

情報,又は逆に,接続関係にある<N+1>エンティティから<N>コネクション上で受信した後,


13

X 5003-1987X5003-1987

<N>エンティティから<N+1>エンティティに引き渡す情報。

(6)

N>インタフェースデータ単位 [ (N) -interface-data-unit]   <N+1>エンティティと<N>エンテ

ィティとの間でサービスアクセス点を通して 1 回の相互動作で引き渡す情報の単位。各々の<N>イ

ンタフェースデータ単位は,<N>インタフェース制御情報を含み,かつ<N>サービスデータ単位の

全部又は一部を含むこともできる。

(7)

N>サービスデータ単位 [ (N) -service-data-unit]   <N>コネクションの一方の終端から他の終端

に転送されてもその同一性を保持する,ひとかたまりの<N>インタフェースデータ。

(8)

優先<N>サービスデータ単位 [expedited (N) -service-data-unit] 又は<N>優先データ単位 [ (N) 

-expedited data-unit] 

  優先して転送する,短い<N>サービスデータ単位。<N>層は,優先データ

単位が,同じ<N>コネクション上で送信される後続のサービスデータ単位又は優先データ単位より

も後に届けられることがないようにする。

5.6.2

データ単位の記述  情報を同位エンティティ間で転送するために,また,特定の<N>サービスア

クセス点に結び付く<N+1>エンティティとこれを保持する<N>エンティティとの間で引き渡すために,

多種のタイプのデータ単位を定義する。データ単位の関係を

表と図 に示す。

表と図 で定義した関係を除いては,それらのデータ単位の長さに対するアーキテクチャ上の制限はな

い。特定の層では,長さに関する他の制限を定めてもよい。

<N>インタフェースデータ単位の長さは,コネクションの各々の終端で必ずしも同じではない。

表  データ単位間の関係

区分

制御情報

データ

左の組合せ

<N>同位エンティティ間

<N>プロトコル制御情報

<N>利用者データ

<N>プロトコルデータ単

<N+1>層と<N>層の間

<N>インタフェース制御

情報

<N>インタフェースデー

<N>インタフェースデー

タ単位

図 9  隣接層におけるデータ単位の写像

備考1.  PCI=プロトコル制御情報

PDU=

プロトコルデータ単位

SDU=

サービスデータ単位

2.

この図では,<N>サービスデータ単位の分割も結合も行われないことを仮定している(5.7.6.5 参照)

3.

この図では,プロトコルデータ単位内のプロトコル制御情報と利用者データ間の位置関係を示していない。

4.

この図では,<N>プロトコルデータ単位を<N-1>サービスデータ単位に 1 対 1 対応に写像しているが,そ

の他の関係も可能である(

図 10 参照)。

完全なサービスデータ単位がコネクションの中に入り切るまで,データをコネクション中


14

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

で保持してもよい。

5.7

層動作の要素

5.7.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

N>プロトコル識別子 [ (N) -protocol-identifier]   ある<N-1>コネクション上で使用すべき<N>

プロトコルを選択するために,接続関係にある<N>エンティティ間で使用する識別子。

(2)

集中型<N>多端点コネクション [centralized (N) -multi-endpoint-connection]   <N>多端点コネク

ションであって,中央の<N>コネクション端点に結び付けられた<N+1>エンティティが送信する

データは,他のすべての<N+1>エンティティが受信するが,他の<N+1>エンティティが送信する

データは,中央の<N+1>エンティティだけが受信するもの。

(3)

非集中型<N>多端点コネクション [decentralized (N) -multi-endpoint-connection]   <N>多端点コ

ネクションであって,任意の<N>コネクション端点に結び付けられた<N+1>エンティティが送る

データを他のすべての<N+1>エンティティが受信するもの。

(4)

多重化 [multiplexing]   複数の<N>コネクションを支援するために,一つの<N-1>コネクションを

使用する<N>層内の機能。

備考  多重化という用語は,狭い意味では,送信側のエンティティによって行われる機能を指すため

に使用し,その反対に,受信側のエンティティによって行われる機能を指すためには,逆多重

化という用語を使用する。

(5)

逆多重化 [demultiplexing]   一つの<N-1>コネクション上で受信した<N-1>サービスデータ単位

か,複数の<N>コネクションのどの<N>プロトコルデータ単位に相当するかを識別する<N>エン

ティティの機能。<N-1>サービスデータ単位を送信する<N>エンティティによって行われる多重化

機能の逆の機能である。

(6)

分流 [splitting]   一つの<N>コネクションを支援するために,複数の<N-1>コネクションを使用す

る<N>層の機能。

備考  分流という用語は,狭い意味では,送信側のエンティティによって行われる機能を指すために

使用し,その反対に,受信側のエンティティによって行われる機能を指すためには,合流とい

う用語を使用する。

(7)

合流 [recombining]   <N>エンティティの機能であって,複数の<N-1>コネクション上で受信した

<N-1>サービスデータ単位を一つの<N>コネクションに対する<N>プロトコルデータ単位として

まとめて取り扱う機能。<N-1>サービスデータ単位を送信する<N>エンティティが実行する分流機

能の逆の機能である。

(8)

フロー制御 [now control]   層内又は隣接する層間のデータの流量を制御する機能。

(9)

分割 [segmenting]   一つの<N>サービスデータ単位を複数の<N>プロトコルデータ単位に写像す

るために,送信側<N>エンティティが実行する機能。

(10)

組立て [reassembling]   複数の<N>プロトコルデータ単位を一つの<N>サービスデータ単位に写

像するために,受信側<N>エンティティが実行する機能。分割の逆の機能である。

(11)

結合 [blocking]   複数の<N>サービスデータ単位を一つの<N>プロトコルデータ単位に写像する

ために,送信側<N>エンティティが実行する機能。

(12)

分解 [deblocking]   一つの<N>プロトコルデータ単位に含まれる複数の<N>サービスデータ単位

を識別するために,受信側<N>エンティティが実行する機能。結合の逆の機能である。

(13)

連結 [concatenation]   複数の<N>プロトコルデータ単位を一つの<N-1>サービスデータ単位に写


15

X 5003-1987X5003-1987

像するために,送信側<N>エンティティが実行する機能。

(14)

分離 [separation]   一つの<N-1>サービスデータ単位に含まれる複数の<N>プロトコルデータ単

位を識別するために,受信側<N>エンティティが実行する機能。連結の逆の機能である。

(15)

順序制御 [sequencing]   <N+1>層から<N>層に引き渡された<N>サービスデータ単位の順序

を保証するために,<N>層が実行する機能。

(16)

受信通知 [acknowledgement]   受信側の<N>エンティティが送信側の<N>エンティティに<N>

プロトコルデータ単位の受信を知らせるための<N>層の機能。

(17)

リセット [reset]   接続関係にある<N>エンティティをあらかじめ定義された状態に設定する機能。

リセットの結果,データの紛失又は重複が発生する可能性がある。5.7.2 プロトコルの選択  <N>層

に対して一つ以上の<N>プロトコルを定義してもよい。<N>エンティティは,一つ以上の<N>プ

ロトコルを使用してもよい。

<N-1>コネクションを通して<N>エンティティ間で意味のある通信を行うには,一つの<

N

>プロトコルを合意の上,選択する必要がある。

<N>プロトコル識別子は,定義された特定のプロトコルを指定するために用いる。

5.7.3

コネクションの特性  <N>コネクションは,<N>アドレスによって識別される複数の<N+1>

エンティティ間の通信のために確立される関連である。<N>コネクションはサービスとして<N>層によ

って提供され,その結果,<N+1>エンティティ間で情報交換が可能となる。

ある<N+1>エンティティは,同時に複数の<N>コネクションを,他の複数の<N+1>エンティティ,

ある一つの<N+1>エンティティ及びそれ自身との間にもってもよい。

発信側<N+1>エンティティの<N>アドレスと,一つ以上の着信側<N+1>エンティティの各々の<

N

>アドレスとを,明示的又は暗黙的に参照することによって,<N>コネクションを確立する。

発信側<N>アドレスと一つ以上の着信側<N>アドレスは,同じでもよい。発信側<N>アドレスがそ

れと異なる場合,一つ以上の着信側<N>アドレスは,同じでもよい。すべて異なっていてもよい。

<N>コネクションが確立されるときに,明示的又は暗黙的に参照される各々の<N>アドレスに対して

一つの<N>コネクション端点を作成する。

<N+1>エンティティは,<N>サービスアクセス点を経由して<N>コネクションをアクセスする。

<N>コネクションは,複数の<N>コネクション端点をもつ。

複数の<N+1>エンティティ又は複数の<N>コネクションが一つの<N>コネクション端点を共有す

ることはない。

<N>コネクション端点は,次の三つの要素を結び付ける。

(1)

N1>エンティティ

(2)

N>エンティティ

(3)

N>コネクション

<N>コネクション端点によって関係付けられる<N>エンティティと<N+1>エンティティは,

<N>コネクションを確立するときに参照する<N>アドレスで識別するエンティティとする。

<N>コネクション端点は<N>コネクション端点識別子と呼ばれる識別子をもち,この識別子は<

N

>コネクション端点に結合されている<N+1>エンティティの範囲内で一意とする。

<N>コネクション端点識別子は,<N>アドレスと同じではない。

<N+1>エンティティは,<N>コネクション端点識別子を使用して<N>コネクションを参照す

る。


16

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

多端点コネクションは,三つ以上のコネクション端点をもつ。多端点コネクションの種類として,

次の二つを定義する。

(1)

集中型

(2)

非集中型

備考  その他の種類は,将来の検討項目とする。

集中型多端点コネクションは,中央のコネクション端点をもつ。中央のコネクション端点に

結び付けられたエンティティによって送信されるデータは,他のすべてのコネクション端点に

結ばれたエンティティが受信する。他のコネクション端点に結び付けられたエンティティによ

って送信されるデータは,中央のコネクション端点に結び付けられたエンティティだけが受信

する。

非集中型多端点コネクションでは,任意のコネクション端点に結び付けられたエンティティ

によって送信されるデータは,他のすべてのコネクション端点に結び付けられたエンティティ

が受信する。

5.7.4

コネクションの確立と開放  <N>層の同位エンティティによる<N>コネクションの確立には,

次のことが必要である。

(1)

支援する<N>エンティティ間の<N-1>コネクションが使用可能であること。

(2)

両方の<N>エンティティが,コネクション確立プロトコルのやりとりを実行できる状態にあること。

もし,<N-1>コネクションが使用可能になっていなければ,<N-1>層の同位エンティティは,<

N-1

>コネクションを確立しなければならない。このためには,<N-1>層にとっても上に述べた<N

>層の場合と同じ条件が必要である。

同じ考えを,使用可能なコネクション又は OSI の物理媒体にいたるまで下方に適用する。

<N>コネクションの確立は,<N-1>サービス及び確立プロトコルのやりとりの特徴によって,<

N-1

>ココネクションの確立と同時に行ってもよく,また別々に行ってもよい。

<N>サービスの<N>コネクションの確立に関する特徴は,コネクション確立プロトコルのやりと

りによって<N>コネクションの各方向に利用者データを転送することができるかどうかに大きく依

存している。

<N>利用者データが<N>コネクション確立プロトコルのやりとりによって転送される場合,<N

+1>プロトコルは,このことを利用して<N>コネクションの確立と同時に<N+1>コネクションを

確立してもよい。

<N>コネクションの解放は,通常それにかかわる<N+1>エンティティの一つが開始する。

また,<N>コネクションの解放は,<N>層又はそれより下位の層で発生した例外状態の結果とし

て,<N>コネクションを支援する<N>エンティティの一つが開始してもよい。状態によっては,<

N

>コネクションを解放した結果,<N>利用者データを廃棄する場合がある。

<N>コネクションを正常に解放するためには,<N-1>コネクションが使用可能であることか又は

<N>コネクションの両側で共通に用いるタイマの存在(例えば,<N-1>コネクションの障害時間と,

共通のタイムアウト)が必要となる。更に,両方の<N>エンティティは,コネクション解放プロト

コルのやりとりを実行できる状態になければならない。しかしながら,<N-1>コネクションの解放

は,必ずしも,それを使用している<N>コネクションの解放の原因とはならないことに注意する必

要がある。その<N-1>コネクションの再確立や,他の<N-1>コネクションによる代替もあり得るか

らである。


17

X 5003-1987X5003-1987

<N>コネクションの解放にかかわる<N>サービスの特徴は,次の 2 種類に分けられる。

(1)

解放プロトコルのやりとりの開始時,直ちに<N>コネクションを解放する(送達されていない<N

>利用者データは廃棄される可能性がある。

(2)

解放プロトコルのやりとりの開始に先立って送信されたすべての<N>利用者データが送達されるま

で(すなわち,送達確認を受信するまで)解放を遅らせる。

<N>利用者データをコネクション解放プロトコルのやりとりで転送してもよい。

コネクションの確立と解放のプロトコルを組み合わせた<N>プロトコルもあり得る。

5.7.5

多重化と分流  <N>層内で,<N>コネクションは<N-1>コネクションに写像される。写像は,

次の 3 種類のうちの一つである。

(1)  1

対 1

(2)

複数の<N>コネクション対一つの<N-1>コネクション(多重化)

(3)

一つの<N>コネクション対複数の<N-1>コネクション(分流)

備考1.  多重化は,次の場合に必要である。

(

1

)

<N-1>サービスをより効率的・経済的に使用する。

(

2

)

一つの<N-1>コネクションしか存在しない環境で複数の<N>コネクションを提供する。

2.

分流は,次の場合に必要である。

(

1

)

複数の<N-1>コネクションを使用することで信頼性を上げる。

(

2

)

複数の<N-1>コネクションの使用によって,要求された性能を提供する。

(

3

)

個々には要求された性能をもたないが,コストの低い<N-1>コネクションを複数使用する

ことで,コスト上の利益を得る。

多重化や分流には,1 対 1 のコネクションの写像では不要だった機能が必要になる。

多重化に関する機能としては,次のものがある。

(1)

多重化された<N>コネクションからの<N>利用者データが混ざらないように,<N-1>コネクショ

ンを通じて転送される<N>プロトコルデータ単位に対応する<N>コネクションを識別すること。こ

のために用いる識別子は,<N>コネクション端点識別子とは異なり,<N>プロトコルコネクション

識別子と呼ぶ。

(2)

N-1>コネクションの容量を共有するために必要な,各々の<N>コネクションでのフロー制御

(3)

複数の<N>コネクションが送信データを用意しているときに,<N-1>コネクションを通じて次サー

ビスを受ける<N>コネクションのスケジューリング。

分流に関する機能としては,次のものがある。

(1)

一つの<N>コネクションの分流に使用されている複数の<N-1>コネクション利用のスケジューリ

ング。

(2)

各々の<N-1>コネクションが送達の順序を保証していても,一つの<N>コネクション上の<N>プ

ロトコルデータ単位としてみると順序を乱して到着することもあるので,それらのプロトコルデータ

単位を正しい順序に並べ換えること(5.7.6.6 参照)

5.7.6

データの転送

5.7.6.1

普通データ転送  <N>エンティティは,他の<N>エンティティとの間で,制御情報及び利用

者データを<N>プロトコルデータ単位の形式で転送する。<N>プロトコルデータ単位は,<N>プロト

コルで規定されるデータの単位である。<N>プロトコルデータ単位は,<N>プロトコル制御情報を含み,

更に,<N>利用者データをも含むことがある。


18

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

<N>エンティティは,他の<N>エンティティとの間で,<N-1>コネクションを使用して<N>プロ

トコル制御情報を転送する。<N>プロトコル制御情報は,<N>エンティティ間の協同動作を支援する情

報である。<N>エンティティは,他の<N>エンティティとの間で,<N-1>コネクションを使用して<

N

>利用者データを透過的に転送する。

<N>プロトコルデータ単位の長さは,任意であるが有限でなければならない。<N>エンティティは,

<N>プロトコルデータ単位を<N-1>サービスデータ単位に写像する。<N-1>コネクションを通じて使

用中の<N>プロトコルは,<N>プロトコルデータ単位の解釈を定義する。

<N+1>エンティティと<N>エンティティは,<N>サービスアクセス点を通して,一つの<N>サー

ビスデータ単位を一つ以上の<N>インタフェースデータ単位の形式で授受する。<N>エンティティは,

一つの<N>サービスデータ単位を<N>利用者データとして,一つ以上の<N>プロトコルデータ単位に

格納して転送する。

<N>プロトコルの規則に基づくデータの交換は,<N-1>コネクションが存在する場合にだけ行うこと

ができる。もし,<N-1>コネクションがなければ,データの交換を行う前に<N-1>コネクションの確立

が必要である(5.7.4 参照)

5.7.6.2

コネクションの確立及び解放中のデータ転送  <N>エンティティは,<N>コネクション確立

プロトコル交換及び<N>コネクション解放プロトコル交換のときに,<N>利用者データを転送すること

ができる。

接続関係にある<N+1>エンティティ間で,ただ一つの<N>利用者データの転送をその受信確認とと

もに行う。手段を提供するために,コネクション確立プロトコルのやりとりとコネクション解放プロトコ

ルのやりとりとを組み合わせて同時に行うことができる(5.7.4 参照)

5.7.6.3

データの優先転送  優先データ単位は,普通サービスデータ単位に優先して,転送,処理又はそ

の両方か行われるサービスデータ単位とする。優先データ転送サービスを,信号通知と割込みのために使

用できる。

優先データフロー上及び普通データフロー上で送信されるデータは論理的に関係していることもあるが,

優先データフロー自体は,普通データフローの状態及び動作と無関係である。優先フローをもつコネクシ

ョンは,

概念的には,

普通データ用と優先データ用の二つのサブチャネルから成るとみなすことができる。

優先チャネル上で送信するデータは,普通データよりも優先して送信するものとする。

優先データ単位を,同じコネクション上で送信される後続の普通サービスデータ単位又は優先データ単

位よりも後に届けてはならない。

優先フローは,少量のデータをまれに転送するような使い方を想定しているので,優先データフロー上

のフロー制御機構は簡易にしてもよい。

<N+1>エンティティは,優先<N>サービステータ単位を受け取ると,普通<N>サービスデータ単

位に優先して処理することが望ましい。

5.7.6.4

フロー制御  プロトコルデータ単位に対するフロー制御機能とインタフェースデータ単位に対

するフロー制御機能を定義することができる。

フロー制御には,次の 2 種類がある。

(1)

同位フロー制御  同位フロー制御は,<N>コネクション上で同位<N>エンティティに<N>プロト

コルデータ単位を送信する速さを調整する。同位フロー制御は,プロトコルの定義を必要とする。

同位フロー制御は,プロトコルデータ単位の長さに基づいて行う。

(2)

N>インタフェースフロー制御  <N>インタフェースフロー制御は,<N+1>エンティティと<N


19

X 5003-1987X5003-1987

>エンティティの間で<N>インタフェースデータを受け渡す速さを調整する。<N>インタフェース

フロー制御は,<N>インタフェースデータ単位の長さに基づいて行う。

多重化を行う層では,個々のフローごとに同位フロー制御を必要とする場合がある(5.7.5 参照)

同位フロー制御機能を用いる場合には,<N>プロトコルデータ単位中の<N>プロトコル制御情報

に,フロー制御情報を含む。

もし,<N>サービスデータ単位の長さが,<N>プロトコルデータ単位中の<N>利用者データ部

分の最大長を超えるならば,まず,<N>サービスデータ単位に対して分割を行い,複数の<N>プロ

トコルデータ単位を作る。その後,<N>プロトコルデータ単位に対して同位フロー制御を適用する。

5.7.6.5

分割,結合及び連結  種々の層のデータ単位の長さは,必ずしも一致しないでよい。分割,すな

わち,一つの<N>サービスデータ単位から複数の<N>プロトコルデータ単位への写像を必要とする場合

がある。同様に,一つの<N>プロトコルデータ単位を複数の<N-1>インタフェースデータ単位に写像し

てもよい。

<N>サービスデータ単位が<N>コネクションの両端で同一であることを保証する必要があるので,一

つの<N>サービスデータ単位の個々のセグメントを識別する機能,及び接続関係にある<N>エンティテ

ィにおいて個々のセグメントから<N>サービスデータ単位を組み立てることを可能とする機能を提供し

なければならない。

分割のために,<N>プロトコルデータ単位中の<N>プロトコル制御情報に,分割に関する情報を含め

てもよい。一つの層内で,分割も結合も行わない場合には,一つの<N>サービスデータ単位に<N>プロ

トコル制御情報を付加して,一つの<N>プロトコルデータ単位を作る[

図 10 (a)  参照]。分割を行う場合

には,一つの<N>サービスデータ単位を,それぞれ<N>プロトコル制御情報を付加した複数の<N>プ

ロトコルデータ単位に写像する[

図 10 (b)  参照]。

逆に,<N>サービスデータ単位に<N>プロトコル制御情報を付加したものを複数集めて,一つの<N

>プロトコルデータ単位を結合によって作ることが必要な場合がある[

図 10(c)  参照]。

また,複数の<N>プロトコルデータ単位から,連結によって一つの<N-1>サービスデータ単位を作る

ことができる[

図 10 (d)  参照]。

“結合”と“連結”は,どちらも複数のデータ単位を一つにまとめる点において類似しているが,異な

る機能である。結合と連結の機能は,異なる目的に用いる。例えば,連結を用いれば,利用者データを含

む一つ又は複数の PDU(プロトコルデータ単位)と一つ又は複数の受信確認 PDU とを一つにまとめるこ

とができる。これは,結合機能では実現できない。更に,結合と連結の二つの機能は,<N>層で組み合

わせて利用できる。


20

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 10  一つの層における<N>サービスデータ単位,<N>プロトコルデータ単位及び<N-1>サービスデ

ータ単位の関係

備考1.  SDU=サービスデータ単位

PCI=

プロトコル制御情報

PDU=

プロトコルデータ単位

2.

この

図では,プロトコルデータ単位内のプロトコル制御情報と利用者データ間の位置関係を示していない。

3.

連結を行う場合,<N>プロトコルデータ単位は,必ずしも,<N>サービスデータ単位を含まない。

5.7.6.6

順序制御  OSI アーキテクチャの<N-1>層が提供する<N-1>サービスは,<N>層から渡され

た順序どおりにデータをあて先に届けることを保証しないこともある。もし,<N>層が,<N-1>層を通

して転送するデータの順序を保つ必要があるならば,<N>層に順序制御機構をもたなければならない。

順序制御のために,<N>プロトコル制御情報の追加が必要な場合がある。

5.7.7

誤り制御機能

5.7.7.1

受信通知  <N>プロトコルを使用する同位<N>エンティティは,<N-1>層がプロトコルデー

タ単位の紛失を検出する確率よりも高い確率で紛失を検出するために,受信通知機能を使用してもよい。

接続関係にある<N>エンティティの間で転送される各<N>プロトコルデータ単位を一意に識別できる

ようにして,受信側の<N>エンティティは,<N>プロトコルデータ単位を受け取ったことを送信側の<

N

>エンティティに通知することができる。<N>プロトコルデータ単位を受け取らなかった場合に,この

受信通知機能を用いることによって,適切な回復動作を行うことができる。

受信通知機能を使用するには,<N>プロトコルデータ単位中の<N>プロトコル制御情報にそのための

情報が必要になる場合がある。

<N>プロトコルデータ単位を一意に識別する機構を,データ単位の重複検出,分割,順序制御などの

機能のために使用してもよい。

備考  送達確認や動作の実行の確認のような,受信通知の他の形式は,将来の検討項目とする。


21

X 5003-1987X5003-1987

5.7.7.2

誤り検出及び通知  <N>プロトコルは,プロトコルデータ単位の誤り及びデータの伝送誤りを,

<N-1>サービスでの検出確率よりも高い確率で誤りを検出するために,誤り検出及び通知の機能を用い

てもよい。

誤り検出及び通知の機能のために,<N>プロトコルデータ単位中の<N>プロトコル制御情報に情報の

追加が必要な場合がある。

5.7.7.3

リセット  サービスによっては,接続関係にある<N>エンティティ間の同期はずれから回復す

るために,リセット機能を必要とするものがある。リセット機能は,接続関係にある<N>エンティティ

をあらかじめ定義された状態に設定する。この結果,データの紛失又は重複が発生する可能性がある。

備考  信頼できるデータ転送がどの時点で中断したかを決めるための機能の追加が必要な場合がある。

<N>リセット機能に関連して,ある程度の量の<N>利用者データを転送してもよい。

リセット機能のために,<N>プロトコルデータ単位中の<N>プロトコル制御情報にそのた

めの情報が必要な場合がある。

5.8

経路選択  <N>層内の経路選択機能は,一連の<N>エンティティによる通信の中継を可能にする。

<N>層より下位の層及び上位の層は,通信が中間の<N>エンティティによって中継されている事実を意

識しない。経路選択機能を実行する<N>エンティティは,経路選択テーブルをもってもよい。

5.9

OSI

の管理の側面

5.9.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

応用管理 [application-management]    OSI 応用プロセスの管理に関係して応用層(6.1 参照)に置か

れる機能。

(2)

応用管理応用エンティティ [application-management-application-entity]   応用管理機能を実行する

応用エンティティ。

(3)  OSI

資源 [OSI resources]   データ処理とデータ通信のための資源であって,OSI に関係するもの。

(4)

システム管理 [systems-management]    OSI アーキテクチャの全層にまたがる種々の OSI 資源及びそ

の状態の管理に関係して応用層に置かれる機能。

(5)

システム管理応用エンティティ [systems-management-rapplication-entity]   システム管理機能を実

行する応用エンティティ。

(6)

層管理 [layer-management]   <N>層の管理に関係する機能であり,その一部(活性化,誤り制御な

どの動作)は,<N>層の<N>プロトコルに従って<N>層で実行し,一部は,システム管理の部分

集合として実行するもの。

5.9.2

OSI

管理の概念  OSI アーキテクチャ内において,開始,終了及び監視の動作,並びにこれらの調

和のとれた動作を補助することや異常状態の取扱いなどの特別な問題を認識する必要がある。これらの問

題をまとめて OSI アーキテクチャの管理の側面とみなす。これらの概念は,相互接続された開放型システ

ムの動作にとって本質的であり,それゆえ,この規格の 7.の詳細記述にも含まれている。

この規格では,

管理の動作のうち,

開放型システム間での実際のデータの交換を含む場合を対象とする。

このような交換を行うために必要なプロトコルだけが,OSI アーキテクチャにおける標準化の対象となる。

ここでは,管理の側面に関係する重要な概念として,管理動作の種々の分類及びこれらの動作の OSI ア

ーキテクチャ内での位置付けを規定する。

5.9.3

管理重力作の分類  遠隔の管理エンティティとの間で情報を実際に交換するような管理動作だけ

が OSI アーキテクチャに関係する。特定の開放型システムに局所的な管理動作は,OSI アーキテクチャの

範囲外とする。


22

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

同様に,すべての資源が,OSI に関係するわけではない。この規格は,OSI 資源,すなわち,OSI に関

係するデータ処理及びデータ通信の資源だけを考慮する。

管理動作には次の種類がある。

(1)

応用管理

(2)

システム管理

(3)

層管理

5.9.3.1

応用管理  応用管理は,OSI 応用プロセスの管理に関係する。この種類に属する典型的な動作を

次に示すが,これがすべてというわけではない。

(1)

応用プロセスを表現するパラメータの初期化

(2)

応用プロセスの起動,維持及び終了

(3)  OSI

資源の応用プロセスへの割当て及び割当ての解除

(4)  OSI

資源の干渉とデッドロックの検出及び防止

(5)

完全性及びコミットメントの制御

(6)

安全保護制御

(7)

チェックポインティング及び回復の制御

応用管理のためのプロトコルは,応用層に存在し,応用管理応用エンティティが,このプロトコル

を処理する。

5.9.3.2

システム管理  システム管理は,OSI アーキテクチャの全層にまたがる OSI 資源及びその状態の

管理に関係する。この種類に属する典型的な動作を次に示すが,これがすべてというわけではない。

(1)

活性化/非活性化管理

(a)

開放型システム間相互接続のための物理媒体を含む,開放型システム中に分散されている OSI 

源の活性化,維持及び終了

(b)

ある種のプログラムをロードする機能

(c)

管理エンティティ間のコネクションの確立,維持及び解放

(d)

開放型システムパラメータの初期化と変更

(2)

監視

(a)

状態又は状態変更の報告

(b)

統計情報の報告

(3)

誤り制御

(a)

誤り検出及びある種の診断機能

(b)

再構成及び再始動

システム管理のためのプロトコルは,応用層に存在し,システム管理応用エンティティが,プロ

トコルを処理する。

5.9.3.3

層管理  層管理には二つの側面がある。一つは,活性化及び誤り制御のような層の動作に関する

ものである。これらは,それぞれの層のプロトコルによって実現する。

層管理の他の側面は,システム管理の部分集合である。システム管理に属するこれらの動作のためのプ

ロトコルは,応用層に存在し,システム管理応用エンティティが,このプロトコルを処理する。

5.9.4

管理機能の位置付けに関する原則  管理機能を OSI 参照モデルの中に位置付けるときに,幾つか

の原則が重要である。これらの原則には,次のものがある  (

6

)

(1)

管理機能を集中しても分散してもよい。すなわち,OSI アーキテクチャは,機能集中化の特定の実現


23

X 5003-1987X5003-1987

方法や程度を指定することはない。この原則においては,各開放型システム及び各サブシステムが次

のような構造であることが必要である。その構造とは,各開放型システムにどのようなシステム管理

機能(又はその部分集合)でも含めることができ,また各サブシステムにどのような層管理機能(又

はその部分集合)でも含めることができる構造である。

(2)

他の開放型システムから独立して動作していたある開放型システムが,OSI 環境に組み込まれるとき

に,必要ならば,管理エンティティ間にコネクションを確立する。

(

6

)

その他の原則は,将来の検討項目とする。

6.

各 OSI 層の導入

6.1.

5.

で定めた OSI アーキテクチャの一般的な構造に基づいて,次に述べる層とその内容を定める。

参照モデルは,次の七つの層より成る。

(1)

応用層(第 層)

(2)

プレゼンテーション層(第 層)

(3)

セション層(第 層)

(4)

トランスポート層(第 層)

(5)

ネットワーク層(第 層)

(6)

データリンク層(第 層)

(7)

物理層(第 層)

これらの層を

図 11 に示す。最高位層は応用層であり,OSI 環境で協同動作する応用エンティティか

ら成る。それより下位の層は,これらの応用エンティティに対してサービスを提供する。

第 1 層から第 6 層までは,OSI の物理媒体と共に,段階的に拡張した通信サービスを提供する。

二つの層の境界は,このサービスの拡張における一つの段階を示し,そこでの一つの OSI サービス

規格が定義される。一方,層の機能は,OSI プロトコル規格で定義される。

すべての開放型システムが,データの最初の発生元又は最終のあて先となるとは限らない。OSI の

物理媒体が,すべての開放型システムを直接結び付けていない場合は,ある開放型システムが,中継

開放型システムとしてだけ動作し,データを他の開放型システムへ転送する。データの転送を支援す

る機能とプロトコルは,より下位の層で提供される。これを

図 12 に示す。

図 11  七層構成の参照モデルと同位プロトコル


24

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 12  開放型中継システムがかかわる通信

6.2

参照モデルの七つの層を定めるための原則  次の原則は,参照モデルの七つの層を定めるために用

いた原則であり,今後の OSI 規格の開発に役立つと考えられる。

備考  選択された特定の階層化が,最良の解であることを証明することは困難である。しかし,境界

をどこに置くべきか,及び境界を幾つ置くべきかの問題に対して答えられる一般的な原則があ

る。

原則 1:  層を記述し,組み込むためのシステムエンジニアリング作業が必要以上に困難にな

らないように,あまり多数の層は設定しない。

原則 2:  サービスの定義を少なくでき,境界を通る相互動作の数が最少となるところに境界

を設定する。

原則 3:  実行される処理や必要な技術の点で明らかに異なる機能を扱う場合は,別々の層を

設定する。

原則 4:  類似した機能は,同一の層に集める。

原則 5:  過去の経験で成功したところに境界を設定する。

原則 6:  層全体が再設計でき,また,隣接層間のサービスを変更することなく,アーキテク

チャ,ハードウェア及びソフトウェアの技術上の進歩によってプロトコルの変更ができるよう

に,容易に局所化できる機能を層として設定する。

原則 7:  標準化されたインタフェースをもつことが有用と思われるところに境界を設定する。

備考1.  開放型システムの内部インタフェースを標準化することの長所及び短所については,この規

格では触れない。特に,原則7に関する言及や参照は,このような内部インタフェースの標準

化の有用性を意味するものではない。

2. OSI

自体では,開放型システム内のインタフェースを標準化する必要はない。更に,インタ

フェースについての規格を定める場合,内部インタフェースの標準化は,開放型であること

の条件となるものではない。

原則 8:  データの取扱いにおいて,語形,構文,意味などの点で異なるレベルの抽象化が

必要な場合は,別々の層を設定する。

原則 9:  他の層に影響を与えずに,層内の機能又はプロトコルの変更ができること。


25

X 5003-1987X5003-1987

原則 10:  各層について,その上位,下位の層との間だけに境界を設定する。

類似の次の原則を,副層に対して適用する。

原則 11:  異なる通信サービスを必要とする場合,機能のサブグループ化及び組織化を更に

行い,層内に副層を形成する。

原則 12:  必要な場合は,隣接層とのインタフェースをとれるようにするために,共通で最

少の機能をもつ複数の副層を設定する。

原則 13:  副層のバイパスは許される。

6.3

属の説明  七つの層に対して,7.で,次の事項を定める。

(1)

層の目的

(2)

上位層に対して提供するサービス

(3)

層内で提供する機能,及び下位層から提供されるサービスの使い方

この規格での記述は,各層のサービス及びプロトコルを完全に定義するものではない。これらは,

別の規格で定める。

7.

OSI

アーキテクチャの詳細

7.1

応用層

7.1.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

応用エンティティ [application-entity]   応用プロセスの OSI に関係する側面。

(2)

応用サービス要素 [application-service-element]   応用エンティティの一部であり,必要な場合には下

位サービスを利用して,一つの OSI 環境能力を提供するもの。

(3)

利用者要素 [user-element]   応用エンティティの一部であり,応用プロセスの通信目的を達成するた

めに応用サービス要素を利用する応用プロセスの部分を表したもの。

7.1.2

目的  OSI 参照モデルにおける最高位層として,応用層は,応用プロセスに対して OSI 環境にアク

セスするための手段を提供する。したがって,応用層は,上位の層とのインタフェースをもたない。

応用層は,応用プロセスが OSI 環境にアクセスするための唯一の手段を提供する。

応用層の目的は,有意な情報を交換するために OSI を使用する応用プロセス間の窓口として機能するこ

とである。

応用プロセスは,応用エンティティを介して,相手の応用プロセスから認識される。

OSI

環境における個々の通信において指定可能な応用プロセスのパラメータは,すべて応用層を通して

OSI

環境(更に,OSI 環境を実装する機構)に通知される。

7.1.3

応用プロセスに提供するサービス  応用プロセスは,応用エンティティ,応用プロトコル及びプレ

ゼンテーションサービスを用いて,情報を交換する。

応用層は,応用プロセスに対して直接サービスを提供する唯一の層として,応用プロセスが直接利用で

きるすべての OSI サービスを提供する。

応用エンティティは,

一つの利用者要素及び幾つかの応用サービス要素から構成される。

利用者要素は,

応用プロセスの通信目的を達成するために,必要な応用サービス要素を利用する応用プロセスの部分を表

す。応用サービス要素は,その機能を実行するために,お互いを呼び出したり,プレゼンテーションサー

ビスを利用したりすることができる。

異なる開放型システムの利用者要素間の通信は,応用プロトコルデータ単位の交換だけによって行われ

る。これらの応用プロトコルデータ単位は,応用サービス要素によって作成される。


26

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

備考  応用サービスは,上位層がなく,また,サービスアクセス点に関係しないことにおいて,他の

層のサービスと異なる。

情報の転送に加えて,次のサービスが含まれるが,これらに限定するものではない。

(1)

通信相手の識別(例えば,名前やアドレス又はその他の記述による)

(2)

通信相手の現在の可用性の決定

(3)

通信を行うことの承認

(4)

プライバシ機構に関する合意

(5)

通信相手の認証

(6)

費用の配分方法の決定

(7)

利用する資源の適切さの決定

(8)

受入れ可能なサービス品質の決定(例えば,応答時間,許容できる誤り発生率,これらの事項に対す

る費用)

(9)

協同動作を行う応用プロセス間の同期

(10)

起動,解放の手続きを含めた会話方法の選択

(11)

誤り回復の責任に関する合意

(12)

データの完全性を制御する手続きに関する合意

(13)

データの構文(文字集合,データ構造)に関する制約の識別

備考  これらの幾つかは,OSI 管理によって提供される。

7.1.4

応用層の機能  応用層は,開放型システム間の通信にかかわるすべての機能のうち,下位層で実行

しないもののすべてを含む。それらは,プログラムによって実行される機能及び人間によって実行される

機能を含む。

応用プロセスのある特定のインスタンスが,他の開放型システムの応用プロセスのインスタンスとの通

信を望むとき,その特定のインスタンスは,自分自身の開放型システムにおける応用層内の応用エンティ

ティのインスタンスを呼び出さなければならない。したがって,応用エンティティのこのインスタンスの

責任において,相手側の開放型システム内の適切な応用エンティティのインスタンスと関連を確立するこ

とになる。この処理は,下位層のエンティティのインスタンスを呼び出すことにより実行される。二つの

応用エンティティ間の関連が確立されたときに,応用プロセス同士が通信可能となる。

7.1.4.1

応用層における機能のグループ化  応用エンティティは,内部的には,幾つかの機能グループに

構造化できる。この構造を表すための方法は,この規格では規定しない。一つのグループの使用は,他の

機能の使用に依存してよい。使用される機能は,コネクションの存続期間内に変わってもよい。

応用エンティティの応用サービス要素と利用者要素から,応用エンティティの機能構造を定義すること

ができる。更に,応用サービス要素の定められた部分集合と利用者要素とから,応用エンティティの型を

定義することができる。応用エンティティの各型及び各インスタンスは,明確に識別可能である。

応用プロセスは,応用エンティティを構成する機能のグループを決めてもよい。

応用サービス要素は,共通応用サービス要素と特定応用サービス要素の 2 種類に分類される。共通応用

サービス要素は,種々の業務に対して一般的に有効な能力を提供する。特定応用サービス要素は,特定の

業務(例えば,ファイル転送,データベースアクセス,ジョブ転送,バンキング,オーダーエントリ)か

らの特別な要求を満たすために必要な能力を提供する。応用エンティティは,

図 13 に示すように,これら

2

種類の応用サービス要素を含んでもよい。応用サービス要素をこれらの 2 種類に分類しても,このこと

は二つの独立したプロトコルが存在することを意味するものではない。


27

X 5003-1987X5003-1987

図 13  応用エンティティ

7.1.4.2

システム管理及び応用管理  システム管理機能及び応用管理機能は,応用層に位置付けられる。

詳細は,5.9 を参照のこと。

7.1.4.3

応用層の管理  システム管理及び応用管理に加えて,応用層の管理に特に関係する他の機能(例

えば,活性化や誤り制御)がある。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.2

プレゼンテーション層

7.2.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

具象構文 [concrete syntax]   特定の表現を具体的に表す規則であって,データを形式的に規定すると

に使用される。

(2)

転送構文 [transfer syntax]   開放型システム間でデータを転送するときに用いられる具象構文。

7.2.2

目的  プレゼンテーション層は,応用エンティティ同士が通信したり又は通信のときに参照する情

報表現機能を提供する。

プレゼンテーション層は,この情報表現に関して次の二つの相補的な側面をもつ。

(1)

応用エンティティ間で転送されるデータの表現

(2)

応用エンティティが通信のときに参照するデータ構造の表現と,このデータ構造に対して施される可

能性のある動作の集合の表現

これら二つの相補的な側面が,一つの一般的な概念“転送構文”を指す。

プレゼンテーション層は,データの構文すなわち表現だけに関係し,その意味すなわち応用層にと

っての意味には関与しない。その意味は,応用エンティティだけが知っている。プレゼンテーション

層は,応用エンティティ間で使われる一つの共通の表現を提供する。これによって,応用エンティテ

ィは,情報を両者に共通の表現で表すという問題から逃れることができる。すなわち,この層は,応

用エンティティに構文上の独立性を提供する。この独立性の実現には,次の二つの方法がある。

(1)

プレゼンテーション層は,応用エンティティ間で使用される共通の構文要素を提供する。

(2)

応用エンティティは,任意の構文を用いることができ,プレゼンテーション層は,これらの構文と,

応用エンティティ間の通信に必要な共通の構文との間の変換機能を提供する。この変換機能は,開放

型システムの内部で実行される。この機能は,他の開放型システムからは見えないので,プレゼンテ

ーションプロトコルの標準化に影響を与えない。

この規格では,(2)  の方法を用いる。

7.2.3

応用層に提供するサービス  プレゼンテーション層は,セションサービス(7.3 参照)と次のファ

シリティとを提供する。


28

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

(1)

構文の変換

(2)

構文の選択

構文の変換は,符号及び文字集合の変換,データ配置の変更,及びデータ構造の操作の適合化に関

与する。構文の選択は,初めに一つの構文を選択する手段及びその後その選択を変更する手段を提供

する。

ここで,プレゼンテーション層が提供する“セションサービス”は,プレゼンテーションサービス

の形で応用エンティティに提供される。

7.2.4

プレゼンテーション層の機能  プレゼンテーション層は,プレゼンテーションサービスの遂行を補

助するために,次の機能を実行する。

(1)

セションの確立要求

(2)

データ転送

(3)

構文の折衝及び再折衝

(4)

データの変換及び形式制御を含む構文の変換並びに特殊目的の変換(例えば,圧縮) (5)  セ シ ョ ン

の終結要求

構文の変換が実際にあるかどうかは,プレゼンテーションプロトコルに何ら影響を与えない。

7.2.4.1

構文の変換  データには,構文上三つの形がある。すなわち,送信側応用エンティティが使う構

文,受信側応用エンティティが使う構文及びプレゼンテーションエンティティ間で使う構文(転送構文)

がある。もちろん,これら三つの構文のうち,任意の二つ又はすべてが同一ということはあり得る。プレ

ゼンテーション層は,転送構文と他の二つのそれぞれの構文との間の変換を要求どおりに行うために必要

な機能をもつ。

あらゆる OSI のための転送構文を,前もって一つだけ決めておくわけではない。一つのプレゼンテーシ

ョンコネクション上で使う転送構文は,接続関係にあるプレゼンテーションエンティティ間の折衝により

定められる。したがって,プレゼンテーションエンティティは,その応用エンティティの構文と合意済み

の転送構文とを知っていなければならない。プレゼンテーション層のプロトコルでは,転送構文にだけ着

目すればよい。

起動フェーズの間,

応用エンティティが定めたサービス要求を満たすために,プレゼンテーション層は,

利用可能な任意の転送構文を使ってよい。他のサービス目標(例えば,データ転送費用を減らすためのデ

ータ量削減)を達成するために,応用エンティティに提供する特定の構文整合サービスとして,又はプレ

ゼンテーション層の内部的な機能として,構文変換を実行してもよい。

7.2.4.2

構文の折衝  構文の折衝は,応用エンティティのためにプレゼンテーションエンティティ間の通

信によって実行され,OSI 環境内でデータがとる形を定める。この折衝では,

(必要ならば)どのような変

換が必要であるか,及びそれをどこで実行するかを定めることになろう。折衝は,起動フェーズに限定し

てもよいし,又はセションの間,いつ行ってもよい。

OSI

では,通信しようとする両応用エンティティが使う構文は,互いに非常に似ていることもあるし,

又は全く異なっていることもある。それらが似ている場合,その変換機能は不要なこともある。しかし,

異なっている場合には,プレゼンテーション層のサービスは,会話手段を提供し,必要な変換を行う場所

を決定する。

7.2.4.3

アドレス指定と多重化  プレゼンテーションアドレスとセションアドレスとは,1 対 1 の対応と

する。プレゼンテーション層内には,多重化も分流も存在しない。


29

X 5003-1987X5003-1987

7.2.4.4

プレゼンテーション層の管理  プレゼンテーション層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動

作(例えば,活性化や誤り制御)に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.3

セション層

7.3.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

カランティンサービス [quarantine service]   セションサービスのファシリティであって,一つのセ

ションコネクション上で送られた複数個のセションサービスデータ単位を留め置き,送信側プレゼン

テーションエンティティが明示的に解除するまで,受信側のプレゼンテーションエンティティに渡さ

ない

ファシりティ。

(2)

相互動作管理 [interaction management]   セションサービスのファシリティであって,一つの制御機

能に着目したとき,接続関係にあるプレゼンテーションエンティティのどちらがそれを実行する順番

であるかを明示的に制御するためのファシリティ。

(3)

両方向同時相互動作 [two-way-simultaneous interaction]   両方のプレゼンテーションエンティティ

が同時に送信及び受信することができる相互動作のモード。

(4)

両方向交互相互動作 [two-way-alternate interaction]   送信の順番になっているプレゼンテーション

エンティティが送信し,相手側は受信だけが許される相互動作のモード。

(5)

片方向相互動作 [one-way interaction]   送信の順番を変えることができない両方向交互相互動作の

形態。

(6)

セションコネクション同期 [session-connection synchronization]   セションサービスのファシリテイ

であって,プレゼンテーションエンティティ間で,同期点を定義 o 識別し,また,セションコネクシ

ョンをあらかじめ定められた状態にリセットし,更に,一つの再同期点について合意するためのファ

シリティ。

7.3.2

目的  セション層の目的は,協同動作するプレゼンテーションエンティティが,両者の会話を構成

し,同期を取り,また,データ交換を管理するために必要な手段を提供することである。そのために,セ

ション層は,二つのプレゼンテーションエンティティ間に 1 本のセションコネクションを確立し,順序正

しいデータ交換を支援するためのサービスを提供する。

プレゼンテーションエンティティ間のデータ転送を実現するために,セションコネクションは,1 本の

トランスポートコネクション上に写像され,それを利用する(7.3.4.1 参照)

セションコネクションは,プレゼンテーションエンティティがセションサービスアクセス点で要求した

ときに生成される。そのセションコネクションの存続期間中,プレゼンテーションエンティティ間の会話

を調整し,セションコネクション上の順序正しいメッセージ交換を保証するために,プレゼンテーション

エンティティは,セションサービスを利用する。セションコネクションは,プレゼンテーションエンティ

ティ又はセションエンティティのどちらかがそれを解放するまで存続する。セションコネクションが存続

している間,セションサービスは,トランスポート層によるデータ紛失があったとしても会話の状態を保

持する。

プレゼンテーションエンティティは,セションコネクションを自ら起動するか,又は相手側からの要求

を受け入れるかのどちらかだけによって,他のプレゼンテーションエンティティにアクセスすることがで

きる。

一つのプレゼンテーションエンティティは,同時に複数のセションコネクションに関与してもよい。

二つのプレゼンテーションエンティティ間で同時に複数のセションコネクションを並列に確立してもよい

し,また,繰り返して確立・解放してもよい。


30

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

起動側のプレゼンテーションエンティティは,セションアドレスによってあて先のプレゼンテーション

エンティティを指定する。多くのシステムで,セションアドレスとしてトランスポートアドレスが使われ

る場合がある。すなわち,セションアドレスとトランスポートアドレスとの間に 1 対 1 の対応がある場合

がある。しかし,一般的には,セションアドレスとトランスポートアドレスとの間には,多対 1 の対応関

係がある。このことは,セションコネクションのトランスポートコネクションへの多重化を意味するので

はなく,セションコネクション確立時に,複数のプレゼンテーションェンティティが,一つのトランスポ

ートコネクションを通して到着した一つのセションコネクション確立要求の対象になり得ることを意味す

る。

7.3.3

プレゼンテーション層に提供するサービスセション層は,プレゼンテーション層に次のサービスを

提供する。

(1)

セションコネクションの確立

(2)

セションコネクションの解放

(3)

普通データの交換

(4)

カランティンサービス

(5)

優先データの交換

(6)

相互動作の管理

(7)

セションコネクションの同期

(8)

例外報告

7.3.3.1

セションコネクションの確立  セションコネクション確立サービスは,二つのプレゼンテーショ

ンエンティティの間に 1 本のセションコネクションを確立する。プレゼンテーションエンティティの識別

は,セションコネクションの確立を要求するために使用したセションアドレスによって行う。

セションコネクション確立サービスによって,複数のプレゼンテーションエンティティは,互いに協力

して,セションコネクションを確立するときにセションコネクションのパラメータの値を一意に定めるこ

とができる。

備考  セションコネクション確立後のセションパラメータの変更は,将来の拡張項目とする。

複数のセションコネクション確立要求が同時に発行されると,それだけの個数のセションコ

ネクションが確立されるのが普通であるが,セションエンティティは,いつでも,その要求を

拒否することができる。

セションコネクション確立サービスは,プレゼンテーションエンティティに一つのセション

サービスコネクション識別子を提供する。この識別子は,接続関係にあるプレゼンテーション

エンティティ間でセションコネクションを一意に識別するためのものであり,その存続期間は,

セションコネクションの存続期間より長くてもよい。セションコネクションの存続期間中,プ

レゼンテーションエンティティは,セションコネクションを指すために,セションサービスコ

ネクション識別子を用いることができる。また,会計などの管理上の目的で,管理エンティテ

ィがこれを用いてもよい。

7.3.3.2

セションコネクションの解放  セションコネクション解放サービスにより,プレゼンテーション

エンティティは,データを失わずに順序正しくセションコネクションを解放できる。また,任意の時点で,

どちらのプレゼンテーションエンティティもセションコネクションの中断を要求することができる。この

場合,データが失われることがある。

また,セションコネクションの解放は,そのコネクションを支援しているセションエンティティの一方


31

X 5003-1987X5003-1987

が起動してもよい。

7.3.3.3

普通データの交換  普通データ交換サービスにより,送信側プレゼンテーションエンティティは,

セションサービスデータ単位を受信側プレゼンテーションエンティティに転送することができる。このサ

ービスには,受信側プレゼンテーションエンティティがデータによって過負荷にならないように保証する

ことも含まれる。

7.3.3.4

カランテインサービス  カランテインサービスにより,送信側プレゼンテーションェンティティ

が,一つのセションコネクション上で送った一つ以上のセションサービスデータ単位を留め置いて,送信

側プレゼンテーションエンティティが明示的に解除するまで,受信側プレゼンテーションエンティティに

渡さないよう要求することができる。送信側プレゼンテーションエンティティは,そのとき留め置かれて

いる全データを廃棄するよう要求してもよい。受信側プレゼンテーションエンティティは,受信中のデー

タが留め置かれているとか,データの一部が廃棄されたとかいう情報を受け取ることはない。

7.3.3.5

優先データの交換  優先データ交換サービスは,優先セションサービスデータ単位の転送を優先

的に取り扱う。優先セションサービスデータ単位には,特定の長さ制限がある。どちら側のプレゼンテー

ションエンティティも,セションコネクションが存在する任意の時点で,このサービスを使うことができ

る。

7.3.3.6

相互動作の管理  相互動作管理サービスにより,一つの制御機能に着目したとき,プレゼンテー

ションエンティティのどちらがそれを実行する順番であるかを,明示的に制御することができる。

このサービスは,順番に当たっているプレゼンテーションエンティティが,自発的にその順番を相手に

譲渡するような順番の自発的交換機能を提供する。このサービスは,また,順番に当たっていないプレゼ

ンテーションエンティティからの要求に基づいて,その順番に当たっているプレゼンテーションエンティ

ティに順番を譲ることを強制するような順番の強制交換機能も提供する。順番の強制交換の場合,データ

が失われることがある。

セションサービスデータ単位の交換の相互動作には,次の 3 種類がある。

(1)

両方向同時 (TWS) 相互動作

(2)

両方向交互 (TWA) 相互動作

(3)

片方向相互動作

7.3.3.7

セションコネクションの同期  セションコネクション同期サービスは,プレゼンテーションエン

ティティに次のサービスを提供する。

(1)

同期点を定義し,識別すること。

(2)

セションコネクションを定義された状態にリセットし,同期点についての合意を取ること。

セション層は,同期に関連したチェックポインティング動作又はコミットメント動作には何ら責任

をもたない。

7.3.3.8

例外報告  例外報告サービスは,回復不能なセション異常のように,他のサービスによって対処

できない例外的な状況を,プレゼンテーションエンティティに知らせる。備考

次のサービスは,将

来の拡張項目の候補とする。

(

1

)

セションサービスデータ単位の順序番号付け

(

2

)

ブラケット

(

3

)

休止及び再開

(

4

)

安全保護


32

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

7.3.4

セション層の機能  セション層の機能は,セションサービスを提供するために,セションエンティ

ティが実行しなければならない。

必要な機能の大部分は,7.3.3 で記述したセションサービスのとおりとする。その他の次の機能は,次の

とおりとする。

(1)

セションコネクションのトランスポートコネクションへの写像

(2)

セションコネクションでのフロー制御

(3)

優先データの転送

(4)

セションコネクションの回復

(5)

セションコネクションの解放

(6)

セション層の管理

7.3.4.1

セションコネクションのトランスポートコネクションへの写像  セションコネクションとトラ

ンスポートコネクションとは,時点では,1 対 1 の写像  (

7

)

である。しかし,トランスポートコネクショ

ンの存続時間とセションコネクションの存続時間は,異なっていてもよく,

その関係は次のとおりである。

(1)

連続した複数のセションコネクションが,一つのトランスポートコネクションを使用する(

図 14 参照)。

(2)

一つのセションコネクションが連続した複数のトランスポートコネクションを使用する(

図 15 参照)。

(

7

)

複数のセションコネクションが一つのトランスポートコネクションを使用する多対1の写像も

考えることができる。この場合,セション層にフロー制御が必要となる。この写像は,必要が

あれば,将来の拡張項目とする。

備考  セションコネクションをトランスポートコネクションに写像するために,セション層は,セシ

ョンサービスデータ単位をセションプロトコルデータ単位に,更に,セションプロトコルデー

タ単位をトランスポートサービスデータ単位に写像しなければならない。これらの写像におい

て,セションエンティティは,分割などの機能を実行してもよい。これらの機能は,セション

プロトコルにおいてだけ有意であり,プレゼンテーション層及びトランスポート層には関係な

い。

図 14  セションコネクションの確立・解放の繰返し


33

X 5003-1987X5003-1987

図 15  トランスポートコネクションの確立・解放の繰返し

7.3.4.2

セションコネクションでのフロー制御  セション層は,フロー制御を行わない。受信側プレゼン

テーションエンティティがデータの過負荷状態となるのを防止するために,受信側セションエンティティ

は,トランスポート層のフロー制御を用いてトランスポートコネクションに逆方向の圧力をかける。

7.3.4.3

優先データの転送  優先セションサービスデータ単位の転送は,通常,優先トランスポートサー

ビスを用いて行う。

7.3.4.4

セションコネクションの回復  セション層は,トランスポートコネクションについて障害発生の

報告を受けたとき,トランスポートコネクションを再確立することにより,セションコネクションを継続

して使用する機能をもってもよい。この場合,セションエンティティは,サービスが休止したことを例外

報告サービスによりプレゼンテーションエンティティに通知し,プレゼンテーションエンティティが指示

したときにサービスを復旧する。プレゼンテーションエンティティは,この機能を用いて,再同期を行い,

合意した状態からデータ転送を継続することができる。

7.3.4.5

セションコネクションの解放  セション層は,プレゼンテーションエンティティの要求に基づき,

データを紛失することなく順序正しい方法でセションコネクションを解放する機能をもつ。セション層は,

また,セションコネクションを中断する機能をもつ。このとき,データの紛失が発生する可能性がある。

7.3.4.6

セション層の管理  セション層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動作(例えば,活性化,

誤り制御)に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.4

トランスポート層

7.4.1

用語の意味  トランスポート層に固有の用語はない。

7.4.2

目的  トランスポートサービスは,セションエンティティ間に透過的なデータ転送を提供し,セシ

ョンエンティティが信頼性及び効果対費用比の高いデータ転送を行うための詳細な手段を意識しなくても

すむようにする。

トランスポート層は,各セションエンティティが要求する性能を最小の費用で提供するために,利用可

能なネットワークサービスを最適に使用する。この最適化は,同時に動作しているすべてのセションエン

ティティの要求を考慮し,トランスポート層で利用可能なネットワークサービスの全体的な品質と能力に

よって課せられる制約内で行う。

トランスポート層で定義されるすべてのプロトコルは,終端相互で意味をもつ(終端とは,接続関係に

あるトランスポートエンティティを指す。

。したがって,トランスポート層は,終端の開放型システム指

向であり,トランスポートプロトコルは終端の開放型システム間でだけ動作する。

ネットワークサービスが,タンデム接続のサブネットワーク(7.5.1 参照)の場合を含めて,任意の二つ

のトランスポートエンティティの間にネットワークコネクションを提供するので,トランスポート層は,

経路選択及び中継には関与しない。


34

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

セション層が要求するサービス品質を提供するためにトランスポート層が実行する機能は,ネットワー

クサービスの品質に依存する。ネットワークサービスの品質は,ネットワークサービスを達成する方法に

依存する(7.5.3 参照)

7.4.3

セション層に提供するサービス  トランスポート層は,各セションエンティティをそのトランスポ

ートアドレスにより一意に識別する。トランスポートサービスは,トランスポートコネクションを確立,

維持及び解放する手段をセションエンティティに提供する。トランスポートコネクションは,1 対のトラ

ンスポートアドレス間に全二重伝送を提供する。

同じ対のトランスポートアドレスの間に複数のトランスポートコネクションを確立してもよい。複数の

トランスポートコネクション端点を識別するために,セションエンティティは,トランスポート層から提

供されるトランスポートコネクション端点識別子を使用する。

あるトランスポートコネクションの動作は,トランスポート層で利用可能な資源の制約を除いて,他の

すてのトランスポートコネクション上の動作と独立である。

トランスポートコネクション上で提供されるサービス品質は,トランスポートコネクションを確立する

ときにセションエンティティが要求したサービスクラスに依存する。トランスポート層は,トランスポー

トコネクションが存続する間,選択されたサービス品質を維持する。トランスポート層は,トランスポー

トコネクション上で選択されたサービス品質を維持できなくなったときには,その状態をセション層に通

知する。

トランスポート層が提供するサービスは,次のとおりである。

(1)

トランスポートコネクションの確立

(2)

データの転送

(3)

トランスポートコネクションの解放

7.4.3.1

トランスポートコネクションの確立  トランスポートコネクションは,トランスポートアドレス

によって識別するセションエンティティの間に確立する。セションエンティティ及びトランスポートサー

ビス提供者は,トランスポートコネクションのサービス品質について,折衝する。

提供するトランスポートサービスのクラスは,トランスポートコネクション確立時に,前もって定めら

れた利用可能なサービスクラスの中から選択される。

これらのサービスクラスの特徴は,スループット,伝達遅延,コネクション確立遅延などのパラメータ

の選択値の組合せ,及び見逃し誤り率,サービス可用性などのパラメータの保証値により定まる。

これらのサービスクラスは,サービス品質を制御するパラメータの組合せであって,あらかじめ大域的

に定められる。これらのサービスクラスは,セションエンティティにより生成される各種トラヒック特性

のトランスポートサービスに対する要求を満たす。

7.4.3.2

データの転送  このサービスは,合意されたサービス品質に従って,データ転送を提供する。合

意されたサービス品質を維持できなくなり,また,すべての回復動作に失敗したとき,トランスポート層

は,トランスポートコネクションを終結し,セションエンティティに通知する。

(1)

トランスポートサービスデータ単位の転送サービスは,任意長のトランスポートサービスデータ単位

を区切り,トランスポートコネクション上を送信側トランスポートサービスアクセス点から受信側ト

ランスポートサービスアクセス点まで順序正しく透過的に転送する手段を提供する。このサービスは,

フロー制御の対象である。

(2)

優先トランスポートサービスデータ単位の転送サービスも,トランスポートコネクション上で情報を

交換するための付加的な手段を提供する。優先トランスポートサービスデータ単位は,トランスポー


35

X 5003-1987X5003-1987

トサービスとフロー制御特性の独自の集合に従う。優先トランスポートサービスサービスデータ単位

の最大長には制限がある。

7.4.3.3

トランスポートコネクションの解放  このサービスは,一方のセションエンティティがトランス

ポートコネクションを解放し,そのことを接続関係にある相手のセションエンティティに通知する手段を

提供する。

7.4.4

トランスポート層の機能  トランスポート層は,次の機能をもつ。

(1)

トランスポートアドレスのネットワークアドレスへの写像

(2)

終端間のトランスポートコネクションのネットワークコネクションへの多重化

(3)

トランスポートコネクションの確立及び解放

(4)

個々のコネクション上での終端相互の順序制御

(5)

終端相互の誤り検出及びサービス品質の必要な監視

(6)

終端相互の誤り回復

(7)

終端相互の分割,結合及び連結

(8)

個々のコネクション上での終端相互のフロー制御

(9)

監視機能

(10)

優先トランスポートサービスデータ単位の転送

7.4.4.1

アドレス指定  セションエンティティが,トランスポートアドレスにより識別される他のセショ

ンエンティティとの間にトランスポートコネクションを確立するように要求したとき,トランスポート層

は,そのセションエンティティにサービスを提供するトランスポートエンティティを識別するためのネッ

トワークアドレスを決定する。

トランスポートエンティティは,終端相互でサービスを提供するので,中間トランスポートエンティテ

ィが,終端トランスポートエンティティ間の中継を行うことはない。したがって,トランスポート層は,

終端トランスポートエンティティを識別するネットワークアドレスにトランスポートアドレスを写像する

図 16 参照)。

一つのトランスポートエンティティが,複数のセションエンティティを支援してもよい。この場合,同

じランスポートエンティティの範囲内で,複数のトランスポートアドレスを一つのネットワークアドレス

に結び付けてもよい。これらのファシリティを提供するために,トランスポートエンティティは,必要な

写像機能を実行する(

図 17 参照)。

図 16  トランスポートアドレスとネットワークアドレスの対応関係


36

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

図 17  複数のトランスポートアドレスと一つのネットワークアドレスの対応付け

7.4.4.2

コネクションの多重化と分流  ネットワークコネクションを最適に使用するために,トランスポ

ートコネクションのネットワークコネクションへの写像を 1 対 1 に限定する必要はない。すなわち,ネッ

トワークサービスを利用する費用を最適にする目的で,多重化及び分流を実行してもよい。

7.4.4.3

動作フェーズ  トランスポート層における動作フェーズは,次のとおりとする。 (1)  確 立 フ ェ

ーズ

(2)

データ転送フェーズ

(3)

解放フェーズ

ある動作フェーズから他の動作フェーズへの移行は,トランスポート層のプロトコルで詳細に規定

する。

7.4.4.4

確立フェーズ  確立フェーズにおいてトランスポート層は,二つのセションエンティティ間にト

ランスポートコネクションを確立する。このフェーズの間に,トランスポート層は,ネットワーク層が提

供するサービスをセション層が要求するサービスクラスに高めなければならない。このフェーズの間にト

ランスポート層が実行する機能には,次のものがある。

(1)

費用及びサービス品質を考慮し,セションエンティティの要求に最も合うネットワークコネクション

を獲得すること。

(2)

ネットワークコネクションを最適に利用するために,多重化又は分流が必要かどうかの決定

(3)

最適なトランスポートプロトコルデータ単位長の決定

(4)

データ転送フェーズで動作すべき機能の選択

(5)

トランスポートアドレスのネットワークアドレスへの写像

(6)

同じ対のトランスポートサービスアクセス点間にある異なるトランスポートコネクションの識別

(7)

データの転送(5.7.4 参照)

7.4.4.5

データ転送フェーズ  データ転送フェーズの目的は,トランスポートコネクションで結び付けら

れている二つのセションエンティティの間でトランスポートサービスデータ単位を転送することである。

このデータ単位の転送は,トランスポートプロトコルデータ単位の伝送と次の機能とを用いて行う。これ

らの機能は,確立フェーズで選択されるサービスクラスに従って使用されたり使用されなかったりする。

(1)

順序制御

(2)

結合

(3)

連結


37

X 5003-1987X5003-1987

(4)

分割

(5)

多重化又は分流

(6)

フロー制御

(7)

誤り検出

(8)

誤り回復

(9)

優先データの転送

(10)

トランスポートサービスデータ単位の区切り

(11)

トランスポートコネクションの識別

7.4.4.6

開放フェーズ  解放フェーズの目的は,トランスポートコネクションを解放することである。ト

ランスポート層は,このフェーズで次の機能をもってもよい。

(1)

解放する理由の通知

(2)

解放されるトランスポートコネクションの識別

(3)

データの転送(5.7.4 参照)

7.4.4.7

トランスポート層の管理  トランスポート層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動作(例え

ば,活性化や誤り制御)に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.5

ネットワーク層

7.5.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

サブネットワーク [subnetwork]   中継機能を提供する一つ又は複数の中間の開放型システムの集合。

終端の開放型システムは,中間の開放型システムを用いてネットワークコネクションを確立するこ

とができる。

備考  サブネットワークは,公衆網,私設網,ローカルエリアネットワークなどの現実のネットワー

クを表現するための OSI 参照モデルでの用語である。

(2)

サブネットワークコネクション [subnetwork-connection]   一つのサブネットワークを貫く通信路で

あり,ネットワーク層のエンティティが,ネットワークコネクションを提供するために使用する。

7.5.2

目的  ネットワーク層は,相互に通信を行う応用エンティティが存在する開放型システム間のネッ

トワークコネクションを確立,維持及び解放するための手段と,トランスポートエンティティがネットワ

ークコネクション上でネットワークサービスデータ単位を交換するための機能上及び手続上の手段とを提

供する。

ネットワーク層は,ネットワークコネクションの確立及び動作に関係する経路選択と中継についてトラ

ンスポートエンティティが意識しないで済むようにする。これには,複数のサブネットワークがタンデム

7.5.4.2 参照)に使用される場合や,並列に使用される場合が含まれる。また,ネットワーク層は,ネッ

トワークコネクションを提供するために,データリンクコネクションなどの下位層の資源がどのように使

われているかをトランスポートエンティティには見えないようにする。

終端の開放型システム間でネットワークサービスを支援するために使われる中継機能及びサブネットワ

ークごとのサービス拡張のためのプロトコルは,トランスポート層より下位,すなわち,ネットワーク層

内又はそれより下位の層で動作する。

7.5.3

トランスポート層に提供するサービス  ネットワーク層の基本的なサービスは,トランスポートエ

ンティティ間にデータの透過的な転送を提供することである。このサービスにより,ネットワーク層より

上位の層が扱うデータの構造や詳細内容をネットワーク層と独立に決めることができる。

ネットワーク層は,すべてのサービスを既知の費用でトランスポート層に提供する。


38

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

ネットワーク層は,サービス品質を除くすべての点で下位の通信媒体に影響されない,ネットワーク層

とトランスポート層間の安定した境界をトランスポート層に提供するための機能をもつ。したがって,ネ

ットワーク層は,種々の伝送及びサブネットワークの技術による特性上の差異を隠して,一貫したネット

ワークサービスとするための機能をもつ。

ネットワークコネクションが,互いに異なるサービスを提供する複数のサブネットワークにまたがる場

合であっても(7.5.4.2 参照)

,その両端で提供されるサービスは同一とする。

備考  用語“サービス”の OSI 参照モデルでの意味と,私設網や公衆網に関係して使われる意味とを

区別することが,重要である。

トランスポートエンティティとネットワークサービス提供者は,ネットワークコネクション

の確立時にサービス品質について折衝する。サービス品質は,ネットワークコネクションごと

に変わってもよいので,個々のネットワークコネクションについて合意する。また,両側のネ

ットワークコネクション端点で同一とする。

ネットワーク層は,次のサービス又はサービスの要素を提供する。

(1)

ネットワークアドレス

(2)

ネットワークコネクション

(3)

ネットワークコネクション端点識別子

(4)

ネットワークサービスデータ単位の転送

(5)

サービス品質のパラメータ

(6)

誤り通知

(7)

順序制御

(8)

フロー制御

(9)

優先ネットワークサービスデータ単位の転送

(10)

リセット

(11)

解放

これらのサービスの幾つかは,選択的である。これは,次のことを意味する。

(1)

利用者は,サービス又はサービスの要素を要求しなければならない。

(2)

ネットワークサービス提供者は,その要求を受け入れるか,又はそのサービスを提供できないことを

示すかする。

7.5.3.1

ネットワークアドレス  ネットワーク層は,ネットワークアドレスによってトランスポートエン

ティティを識別する。ネットワークアドレスは,ネットワーク層が提供し,トランスポートエンティティ

が他のトランスポートエンティティを一意に識別するために使うことができる。すなわち,ネットワーク

アドレスは,トランスポートエンティティがネットワークサービスを使って互いに通信するために必要で

ある。ネットワーク層は,

(トランスポートエンティティによって代表される)各終端の開放型システムを

それぞれのネットワークアドレスによって一意に識別する。これは,下位の層で必要なアドレス指定とは

独立である。

7.5.3.2

ネットワークコネクション  ネットワークコネクションは,ネットワークアドレスによって識別

されるトランスポートエンティティ間にデータを転送する手段を提供する。ネットワーク層は,ネットワ

ークコネクションを確立,維持及び解放する手段を提供する。

ネットワークコネクションは,2 点間接続である。

複数のネットワークコネクションが,同一対のネットワークアドレス間に存在してもよい。


39

X 5003-1987X5003-1987

7.5.3.3

ネットワークコネクション端点識別子  ネットワーク層は,ネットワークアドレス内で一意にネ

ットワークコネクション端点を識別できるネットワークコネクション端点識別子をトランスポートエンテ

ィティに提供する。

7.5.3.4

ネットワークサービスデータ単位の転送  ネットワーク層は,ネットワークコネクション上でネ

ットワークサービスデータ単位を転送する。このデータ単位には明確な始終端があり,その内容の完全性

は,ネットワーク層によって維持される。

ネットワークサービスデータ単位の最大長に制限はない。

ネットワークサービスデータ単位は,トランスポートエンティティ間で透過的に転送される。

7.5.3.5

サービス品質のパラメータ  ネットワーク層は,選択されたサービス品質を定め,ネットワーク

コネクションが存続している間これを維持する。

サービス品質のパラメータには,見逃し誤り率,サービス可用性,信頼性,スループット,伝送遅延(変

動を含む)及びネットワークコネクションの確立遅延がある。

7.5.3.6

誤り通知  ネットワーク層は,回復不可能な誤りを検出したとき,トランスポートエンティティ

に報告する。

そのような誤り通知がネットワークコネクションの解放につながるか否かは,個々のネットワークサー

ビスの仕様に依存する。

7.5.3.7

順序制御  トランスポートエンティティから要求された場合に,ネットワーク層は,ネットワー

クコネクション上でネットワークサービスデータ単位を順序付けて送達してもよい。

7.5.3.8

フロー制御  ネットワークコネクションの一方の終端で受信しているトランスポートエンティ

ティは,サービスアクセス点を通過する転送を停止させることができる。このフロー制御条件が,ネット

ワークコネクションの他端にまで伝ぱんするか否か,また,その結果として送信側トランスポートエンテ

ィティに影響を及ぼすか否かは,個々のネットワークサービスの仕様に依存する。

7.5.3.9

優先ネットワークサービスデータ単位の転送  (選択的)優先ネットワークサービスデータ単位

の転送は,選択的とし,ネットワークコネクション上での情報交換の付加的手段を提供する。優先ネット

ワークサービスデータ単位は,ネットワークサービス特性の別の集合に従い,また,別のフロー制御の対

象とする。

優先ネットワークサービスデータ単位の最大長には制限を設ける。

7.5.3.10

リセット(選択的)  リセットサービスは,選択的とし,これが起動されたときに,ネットワー

ク層は,ネットワークコネクション上を転送中のすべてのネットワークサービスデータ単位を廃棄すると

ともに,リセットが行われたことをネットワークコネクションの他端のトランスポートエンティティに通

知する。

7.5.3.11

解放  トランスポートエンティティは,ネットワークコネクションの解放を要求することができ

る。このネットワークサービスは,解放要求に先立って転送されまだ転送の完了していないデータの送達

を保証しない。ネットワークコネクションの解放は,接続関係にあるトランスポートエンティティがとる

動作と無関係に行われる。

7.5.3.12

受信確認(選択的)  トランスポートエンティティは,ネットワークコネクション上のデータの

受信を確認してもよい。受信確認サービスの利用については,ネットワークコネクションの両利用者が,

コネクション確立時に合意しなければならない。

このサービスは,選択的サービスとし,必ずしも利用できるとは限らない。

参考  このサービスは,CCITT 勧告 X.25 の機能を支援するときにだけ,ネットワークサービスに含


40

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

められる。

7.5.4

ネットワーク層の機能  ネットワーク層の機能は,ネットワークコネクションを支援する構成の多

様性に対処するものである。その構成は,2 点間接続から,異なる特性をもつサブネットワークの複雑な

組合せまで及ぶ。

備考  この多様性に対処するために,ネットワーク層の機能は,副層構造をとることが適切である。

ネットワーク層を副層に細分することは,それが有効なときにだけ行えばよい。特に,サブネ

ットワークにアクセスするためのプロトコルの実行によって,OSI ネットワークサービスに必

要なすべての機能が提供できるときには,副層への細分化を行う必要はない。

ネットワーク層が実行する機能は,次のとおりとする。

(1)

経路選択と中継

(2)

ネットワークコネクション

(3)

ネットワークコネクションの多重化

(4)

分割と結合

(5)

誤り検出

(6)

誤り回復

(7)

順序制御

(8)

フロー制御

(9)

優先データの転送

(10)

リセット

(11)

サービスの選択

(12)

ネットワーク層の管理

7.5.4.1

径路選択と中継  ネットワークコネクションは,終端の開放型システムのネットワークエンティ

ティによって提供されるが,中継を提供する中間の開放型システムが介在することもある。中間の開放型

システムは,サブネットワークコネクション,データリンクコネクション及びデータ回線(7.7 参照)をそ

れぞれ相互接続することができる。経路選択機能は,ネットワークアドレス間の適切な経路を決定する。

求める通信を設定するために,ネットワーク層が,データリンク層のサービスを利用し,データ回線の相

互接続を制御することが必要な場合がある(7.6.4.10 及び 7

7.3.1 参照)。

ネットワーク層から(物理層にある)データ回線の相互接続の制御を行うためには,同じ開放型システ

ム内のネットワークエンティティと物理エンティティとの間で相互作用が必要である。参照モデルで許し

ている直接的な相互作用は隣接する層間だけであるので,ネットワークエンティティは,物理エンティテ

ィとの間で直接相互作用することはできない。したがって,この相互作用は,

“透過的”に介在するデータ

リンク層を通して行われ,ネットワーク層と物理層との間の相互作用を伝達する。

しかし,このことは,一つの開放型システム内で行われていることの抽象的な表現にすぎず,実開放型

システムの機能のモデル化ではない。また,これ自体は,OSI プロトコルの標準化には影響を与えない。

備考  ネットワーク層の機能が,複数のサブネットワークの組合せによって実行される場合,副層を

使うこによって,サブネットワークにまたがる経路選択及び中継の機能から個々のサブネット

ワークの経路選択及び中継の機能を分離できるので,経路選択及び中継の機能の仕様を単純に

することができる。ただし,サブネットワークが,OSI ネットワークサービスに必要なすべて

の機能を支援するアクセスプロトコルをもっている場合には,ネットワーク層内で副層への細

分化を行う必要はない。


41

X 5003-1987X5003-1987

7.5.4.2

ネットワークコネクション  この機能は,データリンク層によって提供されるデータリンクコネ

クションを使って,トランスポートエンティティ間にネットワークコネクションを提供する。

ネットワークコネクションは,

複数のサブネットワークコネクションのタンデム接続として,

すなわち,

別々のサブネットワークを直列に使用することによっても提供することができる。相互接続された個々の

サブネットワークのサービス提供能力は,同一であってもよいし又は異なっていてもよい。サブネットワ

ークコネクションの各終端が,異なるサブネットワークプロトコルで動作してもよい。

異なる品質をもつ二つのサブネットワークを相互接続する方法には,次の 2 とおりがある。例示するに

当たって,サブネットワークの一方は高品質で,他方は低品質であるとする。

(1)

二つのサブネットワークをそのまま相互接続する。得られるネットワークコネクションの品質は,低

品質サブネットワークの品質よりも高くなることはない(

図 18 参照)。

(2)

低品質サブネットワークの品質を高品質サブネットワークの品質と等しくなるまで高めてから,二つ

のサブネットワークを相互接続する。得られるネットワークコネクションの品質は,高品質サブネッ

トワークの品質とほぼ同等になる(

図 19 参照)。

これら二つの方法のいずれを選択するかは,品質の差異の程度,品質向上のための費用及びその他

の経済的要因に依存する。

図 18  低品質サブネットワークと高品質サブネットワークの相互接続

図 19  低品質サブネットワークの品質を高めてから高品費サブネットワークと相互接続する

7.5.4.3

ネットワークコネクションの多重化  この機能は,データリンクコネクションを最適に利用する

ことを目的として,ネットワークコネクションをデータリンクコネクションに多重化するために用いられ

る。

サブネットワークコネクションがタンデムに接続されている場合にも,

それらを最適に利用するために,

個々のサブネットワークコネクションへの多重化を行ってもよい。

7.5.4.4

分割と結合  ネットワーク層は,転送を容易にするために,ネットワークサービスデータ単位を

分割したり,結合したりしてもよい。ただし,ネットワークサービスデータ単位の始終端は,ネットワー

クコネクション上で保存される。

7.5.4.5

誤り検出  誤り検出機能は,ネットワークコネクション上で提供されるサービスの品質が維持さ

れていることを調べるために使われる。ネットワーク層での誤り検出は,データリンク層からの誤り通知

を利用する。

要求されたサービス品質を提供するために,

付加的な誤り検出能力が必要になることもある。


42

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

7.5.4.6

誤り回復  この機能は,検出された誤りからの回復機能を提供する。この機能は,提供するネッ

トワークサービスの品質に応じて,異なることがある。

7.5.4.7

順序制御  この機能は,トランスポートエンティティから要求された場合,ネットワークコネク

ションの上でネットワークサービスデータ単位を順序付けて送達する。

7.5.4.8

フロー制御  フロー制御サービスが要求された場合(7.5.3.8 参照),この機能の実行が必要にな

ることがある。

7.5.4.9

優先データの転送  この機能は,優先データ転送サービスを提供する。

7.5.4.10

リセット  この機能は,リセットサービスを提供する。

7.5.4.11

サービスの選択  ネットワークコネクションが,異なる品質の複数のサブネットワークにまたが

る場合は,この機能によって,ネットワークコネクションの両端で提供されるサービスが同一となるよう

に保証するために,サービスの選択を行うことができる。

7.5.4.12

ネットワーク層の管理  ネットワーク層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動作(例えば,

活性化や誤り制御)に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.6

データリンク層

7.6.1

用語の意味  データリンク層に固有の用語はない。

7.6.2

目的  データリンク層は,ネットワークエンティティ間にデータリンクコネクションを確立,維持

及び解放し,データリンクサービスデータ単位を転送するための機能的及び手続上の手段を提供する。デ

ータリンクコネクションは,一つ以上の物理コネクションの上に設定する。

データリンク層は,物理層内で発生する誤りを検出し,可能であればその誤りを訂正する。

更に,

データリンク層は,

ネットワーク層が物理層内のデータ回線の相互接続を制御できるようにする。

7.6.3

ネットワーク層に提供するサービス  データリンク層は,次のサービス又はサービスの要素を提供

する。

(1)

データリンクコネクション

(2)

データリンクサービスデータ単位の転送

(3)

データリンクコネクション端点識別子

(4)

順序制御

(5)

誤り通知

(6)

フロー制御

(7)

サービス品質のパラメータ

7.6.3.1

データリンクコネクション  データリンク層は,二つのネットワークエンティティ間に一つ以上

のデータリンクコネクションを提供する。データリンクコネクションは,いつでも動的に確立及び解放す

ることができる。

7.6.3.2

データリンクサービスデータ単位  データリンク層は,データリンクコネクション上のデータリ

ンクサービスデータ単位の交換を行う。

データリンクサービスデータ単位の長さは,物理コネクション上での誤り発生率とデータリンク層の誤

り検出能力との関係によって,制限されることがある。

7.6.3.3

データリンクコネクション端点識別子  もし,必要であれば,データリンク層は,ネットワーク

エンティティが接続関係にあるネットワークエンティティを識別するために使用できるデータリンクコネ

クション端点識別子を提供する。


43

X 5003-1987X5003-1987

7.6.3.4

順序制御  データリンク層は,データリンクサービスデータ単位の順序性が必要な場合,それを

保持する。

7.6.3.5

誤り通知  データリンク層は,回復不可能な誤りを検出した場合には,ネットワークエンティテ

ィに通知する。

7.6.3.6

フロー制御  各ネットワークエンティティは,データリンクコネクションからデータリンクサー

ビスデータ単位を受信する速さを(認められた限度まで)動的に制御することができる。この制御は接続

関係にあるデータリンクコネクション端点でデータリンク層がデータリンクサービスデータ単位を受け取

る速さに反映される。

7.6.3.7

サービス品質のパラメータ  サービス品質のパラメータは,選択可能であってもよい。データリ

ンク層は,選択されたサービス品質を確立し,データリンクコネクションが存続する間,維持する。サー

ビス品質のパラメータには,検出したが回復不可能な誤りの平均発生間隔,見逃し誤り率(誤りは,デー

タリンクサービスデータ単位の転化,紛失,重複,順序誤り,誤配,その他の原因による誤りである。

サービスの可用性,伝送遅延及びスループットがある。

7.6.4

データリンク層の機能  データリンク層は,次の機能をもつ。

(1)

データリンクコネクションの確立と解放

(2)

データリンクサービスデータ単位の写像

(3)

データリンクコネクションの分流

(4)

区切りと同期

(5)

順序制御

(6)

誤り検出

(7)

誤り回復

(8)

フロー制御

(9)

識別とパラメータの交換

(10)

データ回線の相互接続の制御

(11)

データリンク層の管理

7.6.4.1

データリンクコネクションの確立と解放  この機能は,活性化されている物理コネクション上で,

データリンクコネクションを確立し,解放する。物理コネクションが多数の端点をもつ(例えば,多端点

コネクション)場合は,このような物理コネクションを利用するデータリンクコネクションを識別するた

めに,データリンク層内に特別な機能が必要となる。

7.6.4.2

データリンクサービスデータ単位の写像  この機能は,データリンクサービスデータ単位をデー

タリンクプロトコルデータ単位に 1 対 1 に写像する機能である。

備考  より一般的な写像は,将来の検討項目とする。

7.6.4.3

データリンクコネクションの分流  この機能は,一つのデータリンクコネクションを複数の物理

コネクションに分流する機能である。

7.6.4.4

区切りと同期  この機能は,物理コネクション上を伝送される一連の物理サービスデータ単位

(すなわち,ビット。7.7.3.2 参照)をデータリンクプロトコルデータ単位として認識するための機能であ

る。

備考  この機能は,しばしばフレーミングと呼ばれる。

7.6.4.5

順序制御  この機能は,データリンクコネクション上のデータリンクサービスデータ単位の順序

性を保持する機能である。


44

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

7.6.4.6

誤り検出  この機能は,物理コネクション上で又は接続関係にあるデータリンクエンティティの

異常の結果として,発生する伝送誤り,フォーマット誤り及び動作誤りを検出する機能である。

7.6.4.7

誤り回復  この機能は,検出した伝送誤り,フォーマット誤り及び動作誤りを回復したり,回復

不可能な誤りをネットワークエンティティに通知したりする機能である。

7.6.4.8

フロー制御  この機能は,7.6.3.6 で記述したフロー制御サービスを提供するための機能である。

7.6.4.9

識別とパラメータの交換  この機能は,データリンクエンティティの識別とパラメータの交換を

行うための機能である。

7.6.4.10

データ回線の相互接続の制御  この機能は,物理層内のデータ回線の相互接続を制御する能力を

ネットワークエンティティに伝える機能である。

7.6.4.11

データリンク層の管理  データリンク層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動作(例えば,

活性化や誤り制御)に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

7.7

物理層

7.7.1

用語の意味  用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

データ回線 [data-circuit]   二つの物理エンティティ間を結ぶ OSI の物理媒体中の通信路と,その上

でビットを伝送するために物理層で必要なファシリティから成るもの。7.7.2

目的  物理層は,デ

ータリンクエンティティ間でビットの伝送を行うための物理コネクションを活性化,維持,非活性化

する機械的,電気的,機能的及び手続上の手段を提供する。物理コネクションは,物理層内でビット

伝送を中継する中間の開放型システムを含む場合がある。物理媒体が物理層エンティティを相互接続

する。

7.7.3

データリンク層に提供するサービス  物理層は,次のサービス又はサービス要素を提供する。

(1)

物理コネクション

(2)

物理サービスデータ単位の転送

(3)

物理コネクション端点

(4)

データ回線の識別

(5)

順序制御

(6)

障害状態通知

(7)

サービス品質のパラメータ

7.7.3.1

物理コネクション  物理層は,物理コネクションを通してデータリンクエンティティ間にビット

列の透過的伝送を提供する。

データ回線は,二つの物理エンティティ間を結ぶ OSI の物理媒体中の通信路と,その上でビットを伝送

するために物理層内で必要なファシリティから成る。

物理コネクションは,物理層における中継機能を使用し,データ回線を相互接続することによって提供

される場合がある。このようなデータ回線の集まりによる物理コネクションの提供を

図 20 に示す。


45

X 5003-1987X5003-1987

図 20  物理層でのデータ回線の相互接続

データ回線の相互接続の制御は,データリンクエンティティに対するサービスである。

7.7.3.2

物理サービスデータ単位の転送  物理サービスデータ単位は,直列伝送では 1 ビット,並列伝送

では,ビットから成る。

物理コネクション上での伝送は,ビット列の全二重伝送又は半二重伝送とする。

7.7.3.3

物理コネクション端点  物理層は,データリンクエンティティが物理コネクション端点を識別す

るために使用する物理コネクション端点識別子を提供する。

一つの物理コネクションは,二つ(2 点間)又はそれ以上の(多端点間)物理コネクシン端点をもつ(

21

参照)

図 21  物理コネクションの例

7.7.3.4

データ回線の識別  物理層は,二つの隣接した開放型システム間のデータ回線を個々に指定する

識別子を提供する。

備考  隣接した開放型システムにあるネットワークエンティティが,通信中のデーータ回線を参照す


46

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

るために,この識別子を使用する。

7.7.3.5

順序制御  物理層は,受け取った順序と同じ順序でビットを送出する。

7.7.3.6

障害状態通知  物理層内で検出した障害状態は,データリンクエンティティに通知される。

7.7.3.7

サービス品質のパラメータ  物理コネクションのサービス品質は,物理コネクションを形成する

データ回線に依存する。サービス品質は,次のもので特徴づけられる。

(1)

誤り率:誤りは,転化,紛失,生成又はその他の原因によって発生する。

(2)

サービスの可用性

(3)

伝送速度

(4)

伝送遅延

7.7.4

物理層の機能  物理層は,次の機能を実行する。

(1)

物理コネクションの活性化と非活性化

(2)

物理サービスデータ単位の伝送

(3)

物理層の管理

7.7.4.1

物理コネクションの活性化と非活性化  この機能は,データリンク層からの要求によって,二つ

のデータリンクエンティティ間の物理コネクションを活性化及び非活性化する機能である。これには,デ

ータ回線の相互接続のための中継機能が含まれる。

7.7.4.2

物理サービスデータ単位の伝送  物理サービスデータ単位(すなわち,ビット)の伝送は,同期

式又は調歩式とする。

7.7.4.3

物理層の管理  物理層のプロトコルは,その層の幾つかの管理動作(例えば活性化や誤り制御)

に関与する。管理の他の側面との関係については,5.9 を参照のこと。

備考  以上の記述では,開放型システム間の相互接続を図 11 に示すように扱った。実際に開放型シス

テムが通信を行うには,

図 22 (a)  に例示するように,実際の物理的な接続が必要である。図 22 

(b)

に示すように,これらの論理的な表現を物理媒体コネクションと呼ぶ。

物理媒体コネクションの機械的,電磁気的,及び媒体に依存するその他の特性は,物理層と

物理媒体の境界で定義する。これらの特性の定義は,他の規格による。


47

X 5003-1987X5003-1987

図 22  実開放型システムの相互接続例


48

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

附属書  開放型システム間相互接続の基本参照モデル 

コネクションレス型伝送

1.

適用範囲  この附属書では,次の事項を規定する。

(1)

参照モデルの層が提供するコネクションレス型サービス及びそれに関係した機能

(2)

提供されるサービスと機能の参照モデル内での位置付け

この

附属書は,本体で規定された概念と原則を拡張するものとし,変更するものではない。この附属書

は,開放型システム間相互接続(以下,OSI という。

)のためのサービスとプロトコルを規定するものでは

ない。また,実装のための仕様でも実装の適合性を検証するための基準でもない。

2.

用語の意味

2.1

既存の用語  この附属書は,本体で規定された概念に基づいており,その中で定義されている次の

用語を用いる。

(1) <N>

アドレス

(2) <N>

インタフェースデータ単位

(3) <N>

エンティティ

(4)

開放型システム

(5) <N>

機能

(6)

経路選択

(7)

結合

(8) <N>

サービス

(9) <N>

サービスアクセス点

(10) <N>

サービスデータ単位

(11)

受信通知

(12)

順序制御

(13) <N>

(14) <N>

中継

(15) <N>

データ伝送

(16)

同位エンティティ

(17) <N>

ファシリテイ

(18)

フロー制御

(19) <N>

プロトコル

(20) <N>

プロトコル制御情報

(21) <N>

プロトコルデータ単位

(22)

分割

(23) <N>

利用者データ

(24)

連結

2.2

定義  この附属書のために,更に次の用語を定義する。


49

X 5003-1987X5003-1987

(1)  <N> 

コネクション  複数の <N+1>  エンティティ間に,データ転送を目的として <N> 層によって

確立される関連であり,一連の <N> データ伝送の明示的な識別及びそれらのデータ伝送のために提

供される <N> データ伝送サービスに関する合意を可能にする。

備考  この <N> コネクションの定義は,本体による定義を厳密にするものであるが,定義を変更す

るものではない。

(2)  <N> 

コネクション型伝送  <N>  コネクションを使用する <N> データ伝送。

(3)  <N> 

コネクションレス型伝送  <N>  コネクションを使用せず,また,<N>  サービスデータ単位間の

いかなる論理的関係も維持する必要のない <N> データ伝送。

3.

記法  層の記法は,本体と同じとする。

4.

OSI

の環境とそのモデル化  本体の 4.に関して追加すべき事項はない。

5.

階層化アーキテクチャの概念

5.1

この箇条の構成と基本要素  本体の 5.1 に関して追加すべき事項はない。

5.2

階層化の原則

5.2.1

概要  この箇条は,本体の 5.2 を補足する。

5.2.2

<N> 

サービス利用の前提  <N+1>  エンティティが <N> コネクション型サービス又は <N> コ

ネクションレス型サービスを使用して通信するためには,<N+1>  エンティティ間に,あらかじめ取り決

めた関連がなければならない。この関連は,相手エンティティに関する事前知識からなり,<N+1>  エン

ティティは少なくともサービスの使用を開始するために,この知識をあらかじめもっておかなければなら

ない。この関連はこの

附属書及び本体では詳細に規定しない方法で確立され,次の四つの要素からなる。

(1)

同位エンティティのアドレスについての知識。

(2)

通信を開始するために最低限必要なプロトコルについての知識。

(3)

同位エンティティ間の通信の可用性についての知識。

(4) <N>

サービスから利用できるサービス品質についての知識。

備考  あらかじめ取り決めた関連を構成する事前知識は種々の方法で得ることができる。幾つかの例

を次に示す。

(1)

サービス提供者と契約するときに人手によって入手する情報から

(2)

網管理主体がディレクトリ又は検索データベースで提供する情報から

(3)

以前の通信のインスタンスから得た情報から

(4)

管理プロトコルの動作を通して動的に提供される情報から

あらかじめ取り決めた関連を構成するためのすべての事前知識は,上記の方法の組合せによ

って得られる場合が多い。

5.2.3

<N> 

サービスと特徴

(1) <N

+1>  エンティティは,<N>  コネクションレス型サービスに対して,送信側及びあて先の <N> サ

ービスアクセス点アドレス以外は,<N>  サービスデータ単位間の論理的関係について情報を与えない。

<N

+1>  エンティティの観点から見ると,これは <N+1>  エンティティが送信する一連の <N> サ

ービスデータ単位に特定の機能を適用することを <N> サービスに対して要求できないことを意味す

る。しかしながら,<N>  層の観点から見ると,これは <N> コネクションレス型サービスを実現する


50

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

ために具備する機能に何ら制約を課すものではない。

(2) <N>

層は,<N−1>  層から提供されるコネクション型サービスとコネクションレス型サービスの一方

又は両方を使って,コネクション型サービスとコネクションレス型サービスの一方又は両方を <N+

1>

層に提供する。

<N

+1>  エンティティに提供するファシリティ及び <N+1>  エンティティに見えるサービス品質

によって,<N>  コネクション型サービスと <N> コネクションレス型サービスを特徴付ける。<N>  層

は,<N>  コネクション型サービスと <N> コネクションレス型サービスの両方に対して次の目的のた

めに機能を備えてもよい。

(a) <N

−1>  層が <N> 層に提供するファシリティよりも,<N+1>  エンティティに提供するファシリ

ティを強化する。

(b) <N>

層から見えるサービス品質よりも,<N+1>  エンティティから見えるサービス品質を高める。

(c)

必要ならば,コネクション型サービスとコネクションレス型サービスの間の変換を行う。

5.3

同位エンティティ間の通信

5.3.1

概要  この箇条は,本体の 5.3 を補足する。

5.3.2

<N> 

コネクションレス型サービス利用の前提

(1) <N

+1>  エンティティは,各々についての通信に必要な知識を提供するあらかじめ取り決められた関

連がそれらの間に存在する場合には,<N>  コネクションレス型サービスを用いて通信することができ

る。この知識は,それを用いることにより <N+1>  エンティティの位置決めを可能とし,受信側 <N

+1>  エンティティによる <N> サービスデータ単位の正しい解釈を決定できる。また,それによりエ

ンティティ間で使用する転送速度,応答速度及びプロトコルを定義してもよい。その知識は,使用す

るパラメタ,フォーマット及びオプションに関し <N+1>  エンティティ間で事前に合意することによ

り得ることができる。

備考 <N> コネクション型サービスを使用するデータ転送では,データ伝送に先立つコネクションの

確立,すなわち 5.2 で規定した関連に加えて <N+1>  エンティティと <N> コネクション型サ

ービスの間の関連を動的に設定することを含んでいる。この関連は,5.2 で規定したあらかじめ

取り決められた関連にはない要素を含み,例えば次のものがある。

(1)

同位エンティティが通信を行う意志をもっていること,及び下位のサービスがそれを支援す

る意志をもっていることについての知識。

(2)

同位エンティティが通信の特性を折衝し,また再折衝するための能力。

(2) <N

+1>  エンティティは,<N>  コネクションレス型サービスによる通信で使用する <N+1>  プロト

コルを選択するために,そのサービスが提供するファシリティと,そのサービスから受けることが期

待できるサービス品質についての事前の知識を必要としてもよい。

5.3.3

中継を使った <N> コネクションレス型伝送  <N>  層が提供するコネクションレス型サービスで

は,その層が支援するすべての <N> サービスアクセス点間の直接アクセスができない場合がある。この

ような場合にも一つ以上の <N+1>  エンティティがこれらの <N> サービスアクセス点間の中継をして

コネクションレス型伝送をすることができる(

附属書図 参照。この図は,本体の図 を補足する)。<N>

コネクションレス型伝送を一つ以上の <N+1>  エンティティが中継するかどうかについて,<N>  層も <N

+2>  層も関知しない。


51

X 5003-1987X5003-1987

附属書図 1  中継を使ったコネクションレス型伝送

5.4

識別子  この附属書は,本体の 5.4 に対して追加すべき事項はない。

5.5

サービスアクセス点の性質

5.5.1

概要  この箇条は,本体の 5.5 を補足する。

5.5.2

<N> 

サービスアクセス点の性質

(1)

一つの <N> サービスアクセス点は,次のいずれかを支援する。

(a) <N>

コネクション型サービスだけ

(b) <N>

コネクションレス型サービスだけ

(c) <N>

コネクション型サービスと <N> コネクションレス型サービスの双方

(2)

一つの <N+1>  エンティティは,それが結び付いている一つ以上の <N> サービスアクセス点を通じ

て,幾つかの <N> コネクション及び一つの <N> コネクションレス型サービスを同時に使用しても

よい。

(3) <N

+1>  エンティティは,同一の <N> サービスアクセス点を通して同時に提供される <N> コネク

ションレス型サービスのインスタンスと <N> コネクション型サービスのインスタンスを区別する。

その区別は,これらサービスの相互動作の規定の違いによって可能となる。

5.6

データ単位  この附属書は,本体の 5.6 に対して追加すべき事項はない。

5.7

層動作の要素

5.7.1

概要  この箇条は,本体の 5.7 を補足する。

5.7.2

コネクションレス型伝送の制御  この箇条は,この附属書特有のものであり本体に対応する節はな

い。

(1)

送信側 <N+1>  エンティティは,<N>  コネクションレス型サービスが <N> サービスデータ単位を

配送するために必要なすべての情報(あて先アドレス,要求するサービスの品質,オプション等)を,

<N>

サービスデータ単位自身と一緒に,1 回の論理的なサービスアクセスで <N> コネクションレス

型サービスに提示する。

(2)

受信側 <N+1>  エンティティは,<N>  サービスデータ単位自身と一緒に,その <N> サービスデー

タ単位に関するすべての情報を,<N>  サービスから 1 回の論理的なサービスアクセスで受領する。

(3) <N>

コネクションレス型サービスを提供するために,<N>  層は 5.2 に規定した機能を実行する。<N>

プロトコルは,これらの機能を支援する。

(4) <N>

サービスデータ単位が到着したとき,<N>  サービスアクセス点でそれを受け付けることができ

ない場合には,<N+1>  エンティティは <N> インタフェースフロー制御を適用してもよい(5.7.3.2


52

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

参照)

この場合,<N>  サービス提供者がその <N> サービスデータ単位を廃棄したり,又はフロー制御が

提供されている場合には <N> サービス提供者が送信側 <N> サービスアクセス点で <N> インタフ

ェースフロー制御を実行したりしてもよい。

(5) <N>

コネクションレス型サービスは,同一の <N> サービスデータ単位を多数のあて先 <N> サービ

スアクセス点に伝送するサービスを含んでもよい。多数の送信元 <N> サービスアクセス点から伝送

された <N> サービスデータ単位を一つのあて先 <N> サービスアクセス点で受信することができる

が,<N>  層はこれらの <N> サービスデータ単位間にどのような論理的関係も想定しない。

(6) <N>

エンティティ間では,<N>  コネクションレス型サービスを使ってデータを交換したいという <N

+1>  エンティティ相互の意志に関する <N> プロトコル制御情報を交換しない。

備考(1)  コネクションレス型伝送を開始するために必要となる単一の論理的なサービスアクセスを実

行するために複数回のインタフェース交換を行ってもよい。しかしこれは実装にかかわる詳

細事項とする。

(2) <N>

コネクションレス型サービスによる各 <N> サービスデータ単位の伝送は自己完結形

でなければならない。すなわち,<N>  サービスデータ単位をそのあて先に配送するために

<N>

層が必要とするアドレス等のすべての情報は各伝送ごとのサービスアクセスに含まれ

ている必要がある。

(3)

コネクションレス型サービスの基本的な特徴は,サービスをアクセスする時点で伝送のため

のパラメタの折衝をしないこと,及び動的な関連を一切設定しないことである。しかしなが

ら,サービスをアクセスする時点で大部分のパラメタ値やオプション(例えば転送速度,許

容可能な誤り率等)を指定することを認めることにより,選択の自由度が保持される。ある

実装においては,もし <N> サブシステムが,要求された伝送を指定された条件下で実行し

得ないということをローカルに使用可能な情報から即座に判定した場合は,<N>  サブシステ

ムは実装に特有のエラーメッセージを戻して,伝送を中断してもよい。もしサービスアクセ

スを完了した後で同様の判定をした場合には,伝送を放棄する。なぜならば,<N>  層はそれ

以外の動作に必要な情報をもっていないからである。

5.7.3

データの転送

5.7.3.1

一般原則  次の原則は本体の 5.7.6.15.7.6.2 及び 5.7.6.3 を補足する。

(1) <N>

エンティティは,制御情報及び利用者データを他の <N> エンティティヘ <N> プロトコルデー

タ単位の形式で転送する。<N>  プロトコルデータ単位は,<N>  プロトコルで規定されるデータの単

位とする。<N>  プロトコルデータ単位は,<N>  プロトコル制御情報を含み,更に <N> 利用者デー

タを含んでもよい。

(2) <N>

エンティティは,<N>  プロトコル制御情報を <N−1>  サービスを使用して他の <N> エンティ

ティへ転送する。<N>  プロトコル制御情報は,<N>  エンティティ間の共同動作を支援する情報とす

る。<N>  エンティティは,<N>  利用者データを <N−1>  サービスを使用して他の <N> エンティテ

ィへ透過的に転送する。

(3) <N>

プロトコルデータ単位の長さは,有限とし,<N−1>  サービスデータ単位及び <N> プロトコル

の能力によって制限してもよい。<N>  エンティティは,<N>  プロトコルデータ単位を <N−1>  サー

ビスデータ単位に写像する。<N>  コネクションレス型サービスで使用する <N> プロトコルは,<N>

プロトコルデータ単位の解釈を定義する。


53

X 5003-1987X5003-1987

(4) <N

+1>  エンティティと <N> エンティティは,<N>  サービスアクセス点を通じて,一つの <N> サ

ービスデータ単位を一つ以上の <N> インタフェースデータ単位の形式で授受する。

<N>

エンティティは,各 <N> サービスデータ単位を <N> 利用者データとして,一つ以上の <N>

プロトコルデータ単位に格納して転送する

5.7.3.2

フロー制御  この箇条は,本体の 5.7.6.4 を補足する。

(1)

フロー制御機能を提供する場合は,フロー制御をプロトコルデータ単位とインタフェースデータ単位

に対して定義する。

(2)

フロー制御は,次の 2 種類とする。

(a)

同位フロー制御は,1 対の <N> サービスアクセス点間又は一群のサービスアクセス点間の <N> コ

ネクションレス型伝送を実現する <N> エンティティ間で <N> プロトコルデータ単位を送信する

速さを調整する。同位フロー制御は,プロトコルの定義を必要とし,プロトコルデータ単位の長さ

に基づいて行う。

(b) <N>

インタフェースフロー制御は,<N+1>  エンティティと <N> コネクションレス型サービスを

実現する <N> エンティティとの間で,<N>  インタフェースデータ単位を受け渡す速さを調整する。

<N>

インタフェースフロー制御は,<N>  インタフェースデータ単位の長さに基づいて行う。

5.7.3.3

分割,結合及び連結  この箇条は,本体の 5.7.6.5 を補足する。

(1)

参照モデルの種々の層のデータ単位の長さは,一致しなくてもよい。分割,結合又は連結が必要とな

る場合がある。

(2) <N>

層で分割を行うためには,1 対の <N> サービスアクセス点間の <N> コネクションレス型伝送

を実現する <N> エンティティ間で,分割・組立プロトコルの実装を必要とする。

5.7.4

サービス品質

5.7.4.1

概要  この箇条は,本体の 5.7.6 及び 5.7.7 を補足する。

5.7.4.2

サービス品質パラメタ  この箇条は,この附属書特有のものであり,本体に対応する箇条はない。

(1) <N>

コネクションレス型サービスの特性は,二つの群のサービス品質パラメタで決める。第 1 群のパ

ラメタは,一つの <N> データ伝送の動作に関して定義し,<N>  コネクション型サービスのために定

義したものと同じとする。これらのパラメタを次に示す。

(a)

予想される伝送遅延

(b)

改変率

(c)

紛失又は重複受信率

(d)

誤配率

(e)

コスト

(f)

認められないアクセスからの保護

(2)

第 2 群のパラメタは,1 対の <N> サービスアクセス点間での複数の <N> データ伝送に適用する。こ

れらのパラメタを次に示す。

(a)

期待されるスループット

(b)

配送順序誤り率

(3)

送信側 <N> サービスアクセス点での両群のパラメタ値は,あて先 <N> サービスアクセス点ごとに

異なってもよい。

(4) <N

−1>  コネクションレス型サービスが提供するサービス品質よりも <N> コネクションレス型サー

ビスが提供するサービス品質を強化するために,順序制御,受信通知及び誤り検出通知の各機能を


54

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

<N>

層中で使用してもよい。

5.7.4.3

順序制御  この箇条は,本体の 5.7.6.6 を補足する。

(1) OSI

アーキテクチャの <N−1>  層が提供する <N−1>  サービスは,1 対の <N−1>  サービスアクセ

ス点間で <N> 層から渡された順序どおりにデータをあて先に届けることを保証しなくてもよい。

<N>

層が,<N−1>  サービスが提供するものより高い確率で正しい順序での配送を提供するためには,

順序制御メカニズムが <N> 層になければならない。

5.7.4.4

受信通知  この箇条は,本体の 5.7.7.1 を補足する。

(1)

一対の <N> サービスアクセス点間の <N> コネクションレス型伝送を実現する同位エンティティは,

<N

−1>  層がプロトコルデータ単位の紛失を検出する確率よりも高い確率で検出するために,受信通

知機能を使用してもよい。

5.7.4.5

誤り検出及び通知  この箇条は,本体の 5.7.7.2 を補足する。

(1)

一対の <N> サービスアクセス点間の <N> コネクションレス型伝送を実現する <N> エンティティ

間で使用するプロトコルは,プロトコルデータ単位の誤り及びデータの改変を,<N−1>  サービスで

の検出確率よりも高い確率で検出するために,誤り検出及び通知の機能を用いてもよい。

(2)

誤り検出及び通知機能は,<N>  コネクションレス型サービス自体がもつものと同じだけの信頼性しか

ない。<N>  サービス提供者が,データ改変,プロトコルデータ単位の紛失又は誤配などの検出通知を

提供する場合,すべての誤り検出に対してそれを行うことができるといえるほどの信頼性はない。

5.8

経路選択

5.8.1

概要  この箇条は,本体の 5.8 を補足する。

5.8.2

経路選択  <N>  経路選択機能は,<N>  エンティティの連鎖により <N−1>  コネクションレス型伝

送の中継を可能にする。<N+1>  層及び <N−1>  層は,<N>  経路選択が使われているかどうかについて

関知しない。

5.9

OSI

の管理の側面

5.9.1

概要  この箇条は,本体の 5.9 を補足する。

5.9.2

管理機能の役割  システム管理と層管理は,システム間のコネクションレス型サービスの支援体制

を確立するための初期化動作を提供する。

ある層によって提供されるコネクションレス型サービスの性質,

品質,及び型の特性を,そのサービスの利用に先立ってすぐ上の層が知ることができるように,管理ファ

シリティを提供してもよい。これらのファシリティはサービスの起動に先立って,又はサービスが有効と

なっている間はいつでも,特性の情報を提供してもよい。

5.10

隣接する層の境界におけるサービスの関係

5.10.1

概要  この箇条は,この附属書に特有のものであり,本体に対応する節はない。

5.10.2

中継を行わないときのサービスの組合せ  <N>  層が <N> サービスのある型(コネクション型又

はコネクションレス型)を提供するために,<N−1>  サービスの他の型を用いるという垂直的な組合せに

ついては,アーキテクチャ上は何も制約しない。原則的には,上位層と下位層との境界におけるサービス

の組合せは,次のものとする。

(1)

両者ともコネクション型サービス

(2)

両者ともコネクションレス型サービス

(3) <N>

サービスがコネクション型サービスで <N−1>  サービスがコネクションレス型サービス

(4) <N>

サービスがコネクションレス型サービスで <N−1>  サービスがコネクション型サービス

(3)

(4)の組合せを可能とするためには,次の二つの機能要素を必要とする。


55

X 5003-1987X5003-1987

(5) <N

−1>  コネクションレス型サービスを用いて <N> コネクション型サービスを提供する機能

(6) <N

−1>  コネクション型サービスを用いて <N> コネクションレス型サービスを提供する機能

備考  これらの機能のうち,機能(5)では,特にプロトコル制御情報が必要である。例えば生成された

コネクションの識別,その状態の制御,サービスデータ単位の順序制御の提供が必要となる。

機能(6)では追加すべきプロトコル制御情報をほとんど必要としないか又は全く必要としない。

むしろ機能(6)は,コネクション型サービスの使い方を限定している。

5.10.3

中継を行うときのサービスの組合せ  <N>  中継は,次のいずれかを行うことができる。

(1)

二つのコネクション型サービスを結合し,一つのコネクション型サービスを実現する。

(2)

二つのコネクションレス型サービスを結合し,一つのコネクションレス型サービスを実現する。

異なった型のサービスを複数使用してある型のサービスを提供するためには,まず一方のサービス(経

済的又は技術的な要因によりコネクション型サービスかコネクションレス型サービスかを決める)を,

5.10.2

で規定された機能を用いて,他方のサービスに変換してから <N> 中継を動作させる必要がある。

5.10.4

サービスの変換と拡張の原則  中継制御の基本的な構成を附属書図 に示す。一つの層内における

サービスの変換について,参照モデルは使用制限を明示していないが,幾つかのサービスが縦列に結合さ

れている場合には,提供しようとするサービスに到達するために必要となる変換の回数が最小となるよう

に変換の使用を制御することが望ましい。

<N>

コネクション型サービスを提供するために <N−1>  コネクションレス型サービスを拡張する場合

には,同一の <N−1>  サービスアクセス点間の <N−1>  コネクションレス型伝送が複数の <N> コネク

ションを支援してもよい。


56

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

附属書図 2  コネクション型サービスとコネクションレス型サービスを含む中継制御の基本的な構成

5.10.5

サービス変換  <N>  コネクションレス型サービスを提供するために <N−1>  コネクション型サ

ービスを変換する場合には,同一の <N−1>  コネクションが複数の異なる <N> サービスアクセス点間の

<N>

コネクションレス型伝送を支援してもよい。


57

X 5003-1987X5003-1987

6.

各 OSI 層の導入

6.1

概要  この箇条は,本体の 6.を補足する。

6.2

一般原則

6.2.1

原則 1  各層におけるコネクションレス型サービスは,本体及びこの附属書の 5.7.4 で定義した詳

細なサービス(例えば,誤り通知)のすべて若しくは一部を含んでもよいし,又は全く含まなくてもよい。

サービスの特性は,

サービス品質パラメタの一部若しくはすべてによってサービスを特徴付けてもよいし,

又はそれらによって特徴付けなくてもよい。

6.2.2

原則 2  参照モデルの複数の層でのコネクションレス型とコネクション型サービスの組合せと各

サービスの特性は,ある層で一方のサービスの型から他の型へ変換する機能を用意することも含め,開放

型システム間の相互動作が可能か否かを識別できることを保証するものでなくてはならない。相互動作の

可能性を最大とし,またプロトコルが複雑化するのを避けるために,一方の型のサービスから他の型への

変換が行える層に制約を設ける。

6.2.3

原則 3  この附属書の 7.では,各層が提供するコネクションレス型サービスに関する項目を明らか

にする。コネクションレス型サービスに特有の項目についてだけ詳細に規定する。他の項目については,

本体で詳細に規定されている。

6.2.4

原則 4  基本的な <N> コネクションレス型サービスは,次の条件に適合するサービスとする。

(1)

サービス品質の程度についての最小値を示す必要はない。特に <N> サービスデータ単位の順序を維

持する必要はない。

(2)

同位フロー制御を実施する必要はない。

いかなる <N> コネクションレス型サービスの定義も,この基本サービスの条件を満たさなければなら

ない。

6.2.5

原則 5  基本サービスでは,<N>  サービスデータ単位の順序を保証する必要がないため,どの <N>

層も順序制御機能を提供する必要はない。しかしながら,実装においては,使用する媒体又は実際のサブ

ネットワークの特性によって確度の高い順序配送を提供できることもあり,上位の層は,これを反映した

特性をもつコネクションレス型サービスを提供してもよい。

6.2.6

原則 6  5.では <N> サービスデータ単位長のアーキテクチャ上の制限を規定していないが,プロ

トコルが複雑化するのを避けるため,分割と組立の機能はネットワーク層より上位の層では提供しない。

この結果,ネットワーク層より上位の層におけるサービスデータ単位長は,その層より下位の層のサービ

スが提供するサービスデータ単位長及びその層自身のプロトコル制御情報長によって制限される。

6.3

コネクション型とコネクションレス型サービスの組合せ  6.2 で規定したとおり,コネクション型サ

ービスからコネクションレス型サービスへ(又はその逆)の変換が可能な層には制限がある。この制限は,

各層に対して次のように適用する。

(1)

物理層とデータリンク層には,特別の配慮を行う。物理層ではコネクション型サービスとコネクショ

ンレス型サービスを区別しない。物理層のサービスは,使用する媒体の特性によって決まり,余りに

も多様であるためコネクション型とコネクションレス型の動作に分類できない。データリンク層の機

能は,物理層が提供するサービスと必要なデータリンクサービスの型との変換を行う必要がある。

(2)

ネットワーク層では,ある型のデータリンクサービス又はサブネットワークサービスを利用して別の

型のネットワークサービスを実現するために,変換を提供してもよい。これは,中継と組み合わせて,

各型のサブネットワークサービスやデータリンクサービスを連結してある型の終端間のネットワーク

サービスを提供する(5.10 参照)

ある型のネットワークサービスを提供するために変換が必要ならば,


58

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

このような変換を実現することが OSI 規格の要件とする。

(3)

トランスポート層における変換は,ある型のトランスポートサービスを同じ型のネットワークサービ

ス上で実現するのに必要なプロトコル機能に対し,わずかな追加プロトコル機能だけで実現できる場

合には,それを行ってもよい。トランスポート層においては中継は許されていないためにこのような

変換は,終端のシステム間にだけ適用される。このような変換を実現することは OSI 規格の要件では

ない。

(4)

セション層以上での変換は許さない。

備考  トランスポートプロトコルは,異なる型のネットワークサービスを使用している終端システム

間の通信のインスタンスで,トランスポートサービスを提供することはできない(トランスポ

ートプロトコルは終端システム間で動作するため)

これらの制限は,次のことを意味する。

(5)

本体の 4.1(2)で定義しているような実開放型システムは,ある型のネットワークサービスを利用して

同じ型のトランスポートサービスを支援しなければならない(必要ならばネットワーク層の変換を利

用して)

。このようなシステムは,更にトランスポート層における変換を提供してもよい。

(6)

トランスポート層である型のトランスポートサービスだけを,他の型のネットワークサービスから変

換することによって実現する実システムは,本体の 4.1(2)で定義している開放型システムではない。

そのようなシステムは,ある型のトランスポートサービスを同じ型のネットワークサービスを利用し

てだけ実現するシステムと通信することができないからである。

備考  使用するネットワークサービスの型についての事前の同意を必要とせずに,システムが通信で

きるように各型のトランスポートサービスは,同じ型のネットワークサービスによって支援さ

れなければならないという制約を適用する。システムが完全に開放型であるための必要条件は,

(5)

に示してあるが,事前の同意があればこの制約を適用する必要はない。

7.

OSI

アーキテクチャの詳細

7.1

応用層

7.1.1

概要  この箇条は,本体の 7.1 を補足する。

7.1.2

目的  応用層の目的は,本体の 7.1.2 で定義したものと同一とする。

7.1.3

応用プロセスに提供するサービス  応用層は,コネクションレス型の動作に対しても適切な場合に

は,応用プロセスに対しコネクション型で動作するときに提供するものと同等のサービスを提供する。情

報の転送に加えて,次のサービスが含まれるが,これらに限定するものではない。

(1)

通信の相手の識別

(2)

通信を行うことの承認

(3)

通信相手の認証

(4)

受入れ可能なサービス品質の決定

(5)

データの構文に関する制約の識別

7.1.4

応用層の機能

7.1.4.1

機能  応用層は,応用プロセスに対し提供されるコネクションレス型サービスを実現するものに

必要なすべての機能のうち,下位層で実行しないものすべてをもつ。

7.1.4.2

情報  特に応用エンティティは,通信に必要な事前の知識の一部として,通信する必要がある同

位エンティティによるコネクション型伝送やコネクションレス型伝送の使用に関する情報を維持している。


59

X 5003-1987X5003-1987

7.2

プレゼンテーション層

7.2.1

概要  この箇条は,本体の 7.2 を補足する。

7.2.2

目的  プレゼンテーション層の目的は,本体の 7.2.2 で定義したものと同一とする。

7.2.3

応用層に提供するサービス  プレゼンテーション層は,コネクションレス型伝送の各インスタンス

に対して起動される次のファシリティにより,セションサービスを拡張する。

(1)

構文の変換

(2)

構文の選択

7.2.4

プレゼンテーション層の機能  プレゼンテーション層は,7.2.3 のサービスを提供するため,次の

機能を実行する。

(1)

データ転送

(2)

構文の識別

(3)

データの変換及び形式制御を含む構文の変換並びに特殊目的の変換(例えば,圧縮)

7.3

セション層

7.3.1

概要  この箇条は,本体の 7.3 を補足する。

7.3.2

目的  コネクションレス型伝送に関するセション層の目的は,トランスポートアドレスからセショ

ンアドレスへの写像機能を提供することとする。

7.3.3

プレゼンテーション層に提供するサービス  セション層は,次のサービスを提供する。

(1)

トランスポートコネクションレス型サービスを使用したコネクションレス型伝送

(2)

例外報告

備考  コネクションレス型セションサービスとプロトコルは検討中である。この検討の結果,セショ

ン層に機能を追加する必要性が出てくることがありうる。

7.3.4

セション層の機能  セション層は,セションコネクションレス型伝送のトランスポートコネクショ

ンレス型伝送への 1 対 1 の写像機能を提供する。

7.4

トランスポート層

7.4.1

概要  この箇条は,本体の 7.4 を補足する。

7.4.2

目的  トランスポート層の目的は,本体の 7.4.2 で定義したものと同一とする。

7.4.3

セション層に提供するサービス  トランスポート層は,トランスポートサービスデータ単位の伝送

要求をコネクションレス型のネットワークサービスに対する要求に写像するコネクションレス型サービス

を提供する。

7.4.4

トランスポート層の機能  トランスポート層は,コネクションレス型伝送を実現するために,次の

機能を提供する。

(1)

トランスポートアドレスとネットワークアドレス間の写像

(2)

終端間のトランスポートコネクションレス型伝送の,ネットワークコネクションレス型伝送への写像

備考  トランスポート層においてコネクション型からコネクションレス型動作への変換を行うことが

既存のプロトコルに対するわずかな拡張だけで可能な場合には,この変換を正当なものとして

許可する場合があり得る。そのような場合,そのような変換を伴う通信は,変換を実現してい

る終端システム間でだけ行えるものとする[6.3(1)参照]

(3)

終端相互の誤り検出及びサービス品質の監視

(4)

トランスポートサービスデータ単位の区切り

(5)

監視機能


60

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

7.5

ネットワーク層

7.5.1

概要  この箇条は,本体の 7.5 を補足する。

7.5.2

目的  本体の 7.5.2 で定義した目的に加え,ネットワーク層は,トランスポートエンティティ間の

コネクションレス型伝送のための機能上及び手続き上の手段を提供する。それによりトランスポートエン

ティティが,コネクションレス型伝送に関係する経路選択及び中継について,意識しないで済むようにす

る。

7.5.3

トランスポート層に提供するサービス  ネットワーク層は,ネットワークサービスアクセス点の対

の間で動作し,次のサービスとサービスの要素を提供する。

(1)

最大長が定義されたネットワークサービスデータ単位の伝送

(2)

サービス品質のパラメタ

(3)

ローカル誤りの通知

7.5.4

ネットワーク層の機能  ネットワーク層は,ネットワークコネクションレス型伝送を実現するため

に,次の機能を提供する。

(1)

ネットワークアドレスとデータリンクアドレスとの写像

(2)

ネットワークコネクションレス型伝送データリンクコネクションレス型伝送への写像

(3)

データリンクコネクション型サービスからネットワークコネクションレス型サービスへの変換

(4)

経路選択及び交換

(5)

分割及び結合

(6)

誤り回復

(7)

サービスの選択

ネットワーク層は,ネットワークコネクション型サービスを提供することを目的として,データリンク

コネクションレス型サービスを拡充するために必要な機能もまた提供する。

7.6

データリンク層 

7.6.1

概要  この箇条は,本体の 7.6 を補足する。

7.6.2

目的  本体の 7.6.2 で定義した目的に加え,データリンク層は,ネットワークエンティティ間のコ

クションレス型伝送のための機能上及び手続き上の手段を提供する。

7.6.3

ネットワーク層に提供するサービス  データリンク層は,次のサービスとサービスの要素を提供す

る。

(1)

データリンクサービスデータ単位の伝送

(2)

ローカル誤りの通知

(3)

サービス品質のパラメタ

7.6.4

データリンク層の機能  データリンク層の機能は,物理層が提供するサービスを用いて,データリ

ンク層が提供するサービスを実現する。

7.7

物理層

7.7.1

概要  この箇条は,本体の 7.7 を補足する。

7.7.2

目的  物理層の目的は,本体の 7.7.2 で定義したものと同一とする。

7.7.3

データリンク層に提供するサービス  物理層が提供するサービスは,使用する媒体の特性で決まり,

非常に多様であるためコネクション型の動作とコネクションレス型の動作に分類することができない。

7.7.4

物理層の機能  物理層の機能は,使用する媒体の特性で決まり,非常に多様であるためコネクショ

ン型の動作とコネクションレス型の動作に分類することができない。


61

X 5003-1987X5003-1987

附属書参考 1  コネクションレス型伝送に関する規格

1986

年末現在におけるコネクションレス型伝送に関する ISO 規格及び CCITT 勧告の開発状況について

説明する。

1.

関連する ISO 規格

(1)

データリンク層  DIS 8802/2 のローカルエリアネットワーク (LAN) の論理リンク制御 (LLC) では,

コネクションレス型伝送としてタイプ 1 オペレーション,コネクション型伝送としてタイプ 2 オペレ

ーションの各々のサービスとプロトコルを定めている。

DIS 8886

のデータリンクサービス定義は,コネクション型とコネクションレス型伝送に関するサー

ビス定義である。

(2)

ネットワーク層  ISO 8348/DAD1 はコネクションレス型伝送に関するサービス定義であり,コネクシ

ョン型のサービス定義に対する附属書として定義されている。このサービス定義に関連したもう一つ

の 附 属 書 と し て , サ ー ビ ス 特 性 を 選 ぶ た め の フ ァ シ リ テ ィ  (Facilities for Conveying Service

Characteristics)

を規定している ISO 8348/PDAD3 がある。

ISO 8473

はコネクションレス型伝送のプロトコルを規定しており,コネクション型のものとは別規

格として定義されている。この規格には 2 種類の附属書があり,ISO 8473/DAD1 は ISO 8473 による

コネクションレス型下位サービスの提供を規定し,ISO 8473/PDAD2 がコネクションレス型プロトコ

ルの形式記述を規定している。

X.25

関連では,DP 9068 が X.25 パケット・プロトコルを用いたコネクションレス型ネットワークサ

ービスの提供を規定している。

その他に,OSI ネットワークサービスを提供するためのプロトコルの組合せを規定する DIS 8880/3

があり,コネクションレス型のネットワークサービスを提供するためのプロトコルの組合せが規定さ

れている。

(3)

トランスポート層  コネクションレス型伝送に関するサービス定義が,コネクション型のサービス定

義に対する附属書  (ISO 8072/AD1)  として定義されている。DIS 8602 はコネクションレス型伝送のプ

ロトコルを規定しており,コネクション型のものとは別規格として作成されている。

このほかにトランスポート層では,コネクションレス型ネットワークサービスを利用するコネクシ

ョン型トランスポートプロトコル仕様がコネクション型トランスポートプロトコル仕様  (ISO 8073)

の附属書  (ISO 8073/DAD2)  として作成されている。

(4)

セション層,プレゼンテーション層  セション層及びプレゼンテーション層では,コネクションレス

型サービス定義,プロトコル仕様双方が新作業項目に挙げられている。

2.

関連する CCITT 勧告  CCITT におけるコネクションレス型伝送の研究は,データ通信を担務する SG 

VII

で行われている。SG VII では,1984 年 3 月ジュネーブで開催された全体会合で,コネクションレス型

伝送に関連して次の 2 項目の決定を行い,

同年 10 月にマドリッドで開催された CCITT 総会で承認された。

(1) 1980

年版 X.25 から Datagram の記述を削除する。

(2)

コネクションレス型サービスを 1985 年から開始される CCITT SG VII の新研究課題とする。

現在のところ,コネクションレス型サービスを公衆データ網サービスとして位置付けるまでには至って


62

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

いないが,今後 OSI 標準化の中で,コネクションレス型データ伝送に係わる勧告が作成されるにつれ,審

議が活発化することが予想される。


63

X 5003-1987X5003-1987

附属書参考 2  附属書の用語索引

1.

  用語索引(五十音順) 

用語

英語

箇条番号

<N>

アドレス (N)

-address

2.1(1)

インスタンス instance

5.5.2(3)

<N>

イ ン タ ー フ ェ

ースデータ単位

(N) -interface-data-unit  2.1(2)

<N>

エンティティ (N)

-entity

2.1(3)

開放型システム open

system

2.1(4)

管理主体 administration

5.2.2

関連 association

2.2(1)

<N>

機能 (N)-

function 2.1(5)

経路選択 routing

2.1(6)

結合 blocking

2.1(7)

<N>

コネクション (N)

-connection

2.2(1)

<N>

コ ネ ク シ ョ ン

型伝送

(N) -connection-mode

transmission

2.2(2)

<N>

コ ネ ク シ ョ ン

レス型伝送

(N) -connectionless

mode transmission

2.2(3)

<N>

サービス (N)

-service

2.1(8)

<N>

サ ー ビ ス ア ク

セス点

(N)

-service-access-point

2.1(9)

<N>

サ ー ビ ス デ ー

タ単位

(N) -service-data-unit

2.1(10)

受信通知 acknowledgement

2.1(11)

終端間,終端相互 end-to-end

7.4.4

順序制御 sequencing  2.1(12)

<N>

層 (N)

-layer 2.1(13)

相互動作 interaction  5.5.2(3)

<N>

中継 (N)

-relay

2.1(14)

<N>

データ伝送 (N)

-data-transmission

2.1(15)

同位エンティティ peer

entities

2.1(16)

<N>

ファシリティ (N)

-facility

2.1(17)

フロー制御 flow

control  2.1(18)

<N>

プロトコル (N)

-protocol

2.1(19)

<N>

プ ロ ト コ ル 制

御情報

(N)

-protocol-control-inf

ormation

2.1(20)

<N>

プ ロ ト コ ル デ

ータ単位

(N) -protocol-data-unit

2.1(21)

分割 segmenting

2.1(22)

<N>

利用者データ (N)

-user-data

2.1(23)

連結 concatenation

2.1(24)

2.

  英語索引(アルファベット順) 

英語

用語

箇条番号

acknowledgement

受信通知 2.1(12)

(N) -address

<N>

アドレス 2.1(1)

administration

管理主体 5.2.2

association

関連 2.2(1)

blocking

結合 2.1(7)

concatenation

連結 2.1(24)

(N) -connection

<N>

コネクション 2.2(1)

(N)

-connection-mode-tra

nsmission

<N>

コ ネ ク シ ョ ン

型伝送

2.2(2)

(N)

-connectionless-mod

e-transmission

<N>

コ ネ ク シ ョ ン

レス型伝送

2.2(3)

(N) -data-transmission

<N>

データ伝送 2.1(15)

end-to-end

終端間,終端相互 7.4.4

(N) -entity

<N>

エンティティ 2.1(3)

(N) -facility

<N>

ファシリティ 2.1(17)

flow control

フロー制御 2.1(18)

(N) -function

<N>

機能 2.1(5)

instance

インスタンス 5.5.2(3)

interaction

相互動作 5.5.2(3)

(N) -interface-data-unit

<N>

イ ン タ フ ェ ー

スデータ単位

2.1(2)

(N) layer

<N>

層 2.1(13)

open system

開放型システム 2.1(4)

peer entities

同位エンティティ 2.1(3)

(N) -protocol

<N>

プロトコル 2.1(19)

(N)

-protocol-control-inf

ormation

<N>

プ ロ ト コ ル 制

御情報

2.1(20)

(N) -protco1-data-unit

<N>

プ ロ ト コ ル デ

ータ単位

2.1(21)

(N) -relay

<N>

中継 2.1(14)

routing

経路選択 2.1(6)

segmenting

分割 2.1(22)

sequencing

順序制御 2.1(12)

(N) -service

<N>

サービス 2.1(8)

(N)

-service-access-point

<N>

サ ー ビ ス ア ク

セス点

2.1(9)

(N) -service-data-unit

<N>

サ ー ビ ス デ ー

タ単位

2.1(10)

(N) -user-data

<N>

利用者データ 2.1(23)


参考 1  関連規格の層への位置付け

1987

年現在における既存の JISISO 規格及び CCITT 勧告の基本参照モデルにおける位置付け並びに

基本参照モデルに基づいて,JISISO 規格又は CCITT 勧告として開発中のサービス定義とプロトコル仕

様について説明する。

1.

関連する JIS

1.1

基本参照モデルの層に対応する JIS  本規格が作成される前に制定された JIS で,基本参照モデルの

層に対応する規格を

参考 表 に示す。

参考 表 1  基本参照モデルの層に対応する JIS

規格の番号

規格の名称

JIS X 0201

情報交換用符号

JIS X 0202

情報交換用符号の拡張法

JIS X 0207

情報交換用漢字符号系のための制御文字符号

JIS X 0208

情報交換用漢字符号系

JIS X 5101

データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェー
ス(25 ピンインタフェース)

JIS X 5102

データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェー
ス(15 ピンインタフェース)

JIS X 5103

データ回線終端装置とデータ端末装置とのインタフェー

ス(37/9 ピンインタフェース)

JIS X 5104

ハイレベルデータリンク制御手順のフレーム構成

JIS X 5105

ハイレベルデータリンク制御手順の手順要素

JIS X 5106

ハイレベルデータリンク制御手順の手順クラス

JIS X 5107

マルチリンク手順

情報交換用符号に関する JIS X 0201JIS X 0202JIS X 0207 及び JIS X 0208 は,プレゼンテーション

層に位置付けられる。これらの JIS は,現在 JIS 化が進められているプレゼンテーション層関連の規格で

ある抽象構文記法 1 とその符号化則において参照されるべきものである。

データ回線終端装置 (DCE) とデータ端末装置 (DTE) とのインタフェースを規定する JIS X 5101

JIS X 

5102

及び JIS X 5103 は,物理層に位置付けられる。これらの JIS は,物理的及び電気的特性を規定してお

り,CCITT 勧告 V.24 や X.21 で規定する機能的特性とともに,物理層又は物理媒体に係わる規格である。

JIS X 5105

及び JIS X 5106 で規定するハイレベルデータリンク制御手順 (HDLC) は,データリンク層に

位置付けられる。HDLC は,符号上の制約を受けることなく同期指揮のデータ伝送を効能率で行うための

制御手順であり,基本参照モデルのデータリンクプロトコルに対応する。

JIS X 5107

は,ノード間を複数の回線で接続するときにデータリンク層の機能の一つであるデータリン

クコネクションの分流を実行するためのプロトコルであり,システムの信頼性の向上や伝送帯域幅の増大

に有効である。

1.2

基本参照モデルに基づいて作成された JIS  本規格に基づいて新たに作成された JIS を参考 表 

示す。


65

X 5003-1987X5003-1987

参考 表 2  基本参照モデルに基づいて作成された JIS

規格の番号

規格の名称

JIS X 5108

開放型システム間相互接続のトランスポートサービス定義

JIS X 5109

開放型システム間相互接続のコネクション型トランスポートプロトコ
ル仕様

JIS X 5201

開放型システム間相互接続の基本コネクション型セションサービス定

JIS X 5202

開放型システム間相互接続の基本コネクション型セションプロトコル

仕様

JIS X 5108

及び JIS X 5109 は,トランスポート層に位置付けられ,それぞれトランスポート層が上位層

に提供するサービスとトランスポート層の機能を実行するためのプロトコルを規定している。

JIS X 5201

及び JIS X 5202 は,セション層に位置付けられ,それぞれセション層がプレゼンテーション

層に提供するサービスとセション層の機能を実行するためのプロトコルを規定している。

2.

関連する ISO 規格

2.1

基本参照モデルの層に対応する規格  本規格が開発される前に作成された ISO 規格で,基本参照モ

デルに対応する規格を

参考 表 に示す。

参考 表 3  基本参照モデルの層に対応する ISO 規格等

規格の番号

規格の名称

対応する JIS

ISO 646

7-bit coded character set for information interchange

JIS X 0201

ISO 2022

ISO 7-bit and 8-bit coded character sets

−Code

extension techniques

JIS X 0202

ISO 2110

25-pin DTE/DCE interface connector and pin

assignments

JIS X 5101

ISO 2593

34-pin DTE/DCE interface connector and pin

assignments

ISO 3309 HDLC-Frame

structure

JIS X 5104

ISO 4335

HDLC-Consolidation of elements of procedures

JIS X 5105

ISO 4873

8-bit code for information interchange

−Structure and

rule for implementation

JIS X 0201

ISO 4902

37-pin and 9-pin DTE/DCE interface connector and

pin assignments

JIS X 5103

ISO 4903

15-pin DTE/DCE interface connector and pin

assignments

JIS X 5102

DIS 7478 Mulutilink

procedures

JIS X 5107

ISO 7776

HDLC-Desctiption of the X.25 LAPB-compatible

DTE data link procedures

ISO 7809

HDLC-Consolidation of classes of procedures

JIS X 5106

DIS 8208

X.25 packet level protocol for data terminal equipment

2.2

基本参照モデルに基づいて作成された規格  基本参照モデルに基づいて新たに作成された ISO 規格

又は ISO 規格案  (DIS)  を

参考 表 に,これらの規格の関係を参考 図 に示す。


66

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

参考 表 4  基本参照モデルに基づいて作成された ISO 規格等

規格の番号

規格の名称

対応する JIS

ISO 8072

Transport service definition

JIS X 5108

ISO 8073

Connection oriented transport protocol specification

JIS X 5109

ISO 8326

Basic connection oriented session service definition

JIS X 5201

ISO 8327

Basic connection oriented session protocol

specification

JIS X 5202

ISO 8348

Network service definition

作成中

ISO 8473

Protocol for providing the connectionless-mode

network service

DIS 8571

File transfer, access and management

作成中

ISO 8602

Protocol for providing the connectionless-mode

trans-port service

DIS 8613

Office Document Architecture (ODA) and interchange

format

DIS 8649/2

Service definition for common application service

elements

−Part2 : Association control

作成中

DIS 8649/3

Service definition for common application service

elements

−Part3 : Commitment, Concurrency and

Recovery

DIS 8650/2

Protocol specification for common application service

elements

−Part2 : Association control

作成中

DIS 8650/3

Protocol specification for common application service

elements

−Part3 : Commitment, Concurrency and

Recovery

DIS 8802/2

LAN-Logical link control protocol

作成中

DIS 8802/3

LAN-Media access control protocol-CSMA/CD

作成中

DIS 8802/4

LAN-Media access control protocol-Token Buss

作成中

DIS 8802/5

LAN-Media access control protocols-Token Ring

作成中

DIS 8822

Connection oriented presentation service definition

作成中

DIS 8823

Connection oriented presentation protocol

specification

作成中

DIS 8824

Specification of Abstract Syntax National One

(ASN.1)

作成中

DIS 8825

Specification of Basic encoding rules for Abstract

Syntax National One (ASN.1)

作成中

DIS 8831

JTM Comcepts and services

DIS 8832

Specification of the Basic Class protocol for JTM

DIS 8878

Use of X.25 to provide the OSI connection-mode

net-work service

DIS 8883

Message oriented text interchange systems, message

transfer sublayer, message interchange service and

message transfer protocol

DIS 9040

Virtual terminal service-Basic class

DIS 9041

Virtual terminal protocol-Basic class

DIS 9065

lnterpersonal Message User Agent-Message

lnterchange Formats and Protocols

DIS 9066

Reliable Transport Server and Use of Presentation and

Session Services

DIS 9072

Remote operation Service


67

X 5003-1987X5003-1987

参考 図 1  関連する ISO 規格の相互関係


68

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

参考 図 1(続き)

2.2.1

応用層  応用層に位置付けられる規格に,ファイル転送・アクセス管理 (FTAM),事務文書の交換

(ODA/ODIF)

,ジョブ転送・操作 (JTM),メッセージ交換システム (MOTIS) など適用業務に特定なものと

アソシエーション制御,コミットメント・排他・回復制御 (CCR),仮想端末 (VT),高信頼転送サーバ (ROS)

など適用業務に共通なものがあり,これらの規格を組み合わせて使用することができる。

ファイル転送・アクセス管理は,ファイルの全体若しくは一部の転送又はファイル中のレコードにアク

セスするためのもので,DIS 8571 に規定されている。

事務文書の変換は,文字,図形,画像等から成る事務文書を転送するためのもので,DIS 8613 に規定さ

れている。

ジョブ転送・操作は,ジョブの入力又は出力の転送及びジョブの実行を制御するためのもので,DIS 8831


69

X 5003-1987X5003-1987

及び DIS 8832 にそれぞれサービス及びプロトコルが規定されている。

メッセージ転送システムは,個人(プログラムも含む)から個人へのメッセージを発信,蓄積及び配信

するための電子メールの規格で,DIS 8883 及び DIS 9065 にそれぞれ個人間メッセージのプロトコル及び

メッセージを蓄積・転送するためのプロトコルが規定されている。

アソシエーション制御は,二つの応用エンティティ間で関連を確立するためのもので,DIS 8649/2 及び

DIS 8650

にそれぞれサービス及びプロトコルが規定されている。

コミトメント・排他・回復制御は,分散データベース等で複数システムにわたる分散処理の同期保証や

回復を行うためのもので,

DIS 8649/3

及び DIS 8650 にそれぞれサービス及びプロトコルが規定されている。

仮想端末は,スクロールモード又はページモードのディスプレイ端末が提供する標準的な機能を制御す

るためのもので,DIS 9040 及び DIS 9041 にそれぞれサービスとプロトコルが規定されている。

高信頼転送サーバは,バッチ型の通信でチェックポインティングによる回復を行いつつ誤りなくデータ

を転送するためのもので,DIS 9066 に規定されている。

リモートオペレーションは,会話型の通信で特定オペレーションの実行要求とその処理結果の返送とい

ったやりとりを行うためのもので,DIS 9072 に規定されている。

なお,現在 ISO において進行中のプロジェクトは,次のとおりである。

プロジェクト  97.21.28  管理情報サービスとプロトコル

プロジェクト  97.21.29  ディレクトリサービスとプロトコル

プロジェクト  97.21.31  データベースアクセスのサービスとプロトコル

プロジェクト  97.21.34  トランザクション処理サービスとプロトコル

2.2.2

プレゼンテーション層  プレゼンテーションに位置付けられる規格に,プレゼンテーションサービ

スとプロトコル及び抽象構文記法 1 (ASN.1)  とその符号化則がある。

プレゼンテーションサービスとプロトコルは,プレゼンテーション間で使う転送構文を折衝及び選択す

るためのもので,それぞれ DIS 8822 及び DIS 8823 に規定されている。

抽象構文記法 1 は,応用層のプロトコルや利用者データなどに使う抽象的な構文を記述するためのもの

で,DIS 8824 に規定されている。

抽象構文記法 1 の符合化則は,ASN.1 で記述された抽象構文をプレゼンテーションプロトコルで選択さ

れた転送構文に変換するための規則であり,DIS 8825 に規定されている。

2.2.3

セション層  セション層に位置付けられる規格にセションサービスとプロトコルがあり,それぞれ

ISO 8326

及び ISO 8327 に規定されている。

2.2.4

トランスポート層  トランスポート層に位置付けられる規格に,コネクション型トランスポートサ

ービス (COTS),コネクション型トランスポートプロトコル (COTP),コネクションレス型トランスポート

サービス (CLTS) 及びコネクションレストランスポートプロトコル (CLTP) がある。

コネクション型トランスポートサービスは,トランスポート層が上位層にトランスポートコネクション

上のデータ転送を提供するサービスで,ISO 8072 に規定されている。

コネクション型トランスポートプロトコルは,コネクション型ネットワークサービス又はコネクション

レス型ネットワークサービスを用いてコネクション型トランスポートサービスを実現するためのプロトコ

ルで,それぞれ ISO 8073 及びその補遺  (DAD1)  に規定されている。

コネクションレス型トランスポートサービスは,トランスポート層が上位層にトランスポートコネクシ

ョンを確立することなくデータ転送を提供するサービスで,

ISO 8072

の補遺  (DAD1)  に規定されている。

コネクションレス型トランスポートプロトコルは,コネクション型ネットワークサービス又はコネクシ


70

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

ョンレス型ネットワークサービスを用いてコネクションレス型トランスポートサービスを実現するプロト

コルで,ISO 8602 に規定されている。

2.2.5

ネットワーク層  ネットワーク層に位置付けられる規格に,コネクション型ネットワークサービス

(CONS)

X.25 によるコネクション型ネットワークプロトコル,コネクションレス型ネットワークサービ

ス (CLNS) 及びコネクションレス型ネットワークプロトコル (CLNP) がある。コネクション型ネットワー

クサービスは,ネットワーク層が上位層にネットワークコネクションによるデータ転送を提供するサービ

スで,DIS 8348 に規定されている。

X.25

によるコネクション型ネットワークプロトコルは,X.25 パケットレベルプロトコルを用いてコネク

ション型ネットワークサービスを提供するためのプロトコルで,DIS 8878 に規定されている。

コネクションレス型ネットワークサービスは,ネットワーク層が上位層にネットワークコネクションを

確立することなくデータの転送を提供するサービスで,DIS 8348 の補遺  (DAD1)  として規定されている。

コネクションレス型ネットワークプロトコルは,コネクションレス型データリンクサービスを用いてコ

ネクションレス型ネットワークサービスを実現するためのプロトコルで,DIS 8473 及びその補遺  (DAD1)

に規定されている。

2.2.6

データリンク層  データリンク層に位置付けられる規格に,データリンクサービスと論理リンク制

御 (LLC) がある。

データリンクサービスは,データリンク層が上位層にコネクション型又はコネクションレス型のデータ

転送を提供するサービスで,ISO 8072 に規定されている。

論理リンク制御は,LAN での適用のためにコネクション型又はコネクションレス型のデータリンクサー

ビスを実現するプロトコルで,DIS 8802/2 に規定されている。

2.2.7

物理層  物理層に位置付けられる規格に,LAN のためのメディアアクセス制御方式があり,

CSMA/CD

方式,トークンバス方式,トークンリング方式によるプロトコルがそれぞれ DIS 8802/3DIS 

8802/4

及び DIS 8802/5 で規定されている。

3.

関連する CCITT 勧告

3.1

基本参照モデルの層に対応する勧告  1984 年に勧告化された CCITT の OSI 基本参照モデル  (X.200)

より以前に作成された CCITT 勧告で,基本参照モデルの層に対応するものを

参考 表 に示す。

参考 表 5  基本参照モデルの層に対応する CCITT 勧告

勧告の番号

勧告の名称

対応する ISO 規格

V.24

List of definitions for interchange circuits between

DTE and DCE

X.21

Interface between DTE and DCE for synchronous

operation on public data network

X.21 bis

Use on public data networks of DTE which is

designed for interfacing to synchronous V-Series

modems

X.25

Interface between DTE and DCE for terminals

operating in the pacet mode and connected to

public data networks by dedicated circuit

ISO 8878

X.400

MHS : System Model Services Elements

X.401

MHS : Basic service elements and optional user

facilities

X.408

MHS : Encoded information type conversion rules


71

X 5003-1987X5003-1987

勧告の番号

勧告の名称

対応する ISO 規格

X.409

MHS : Presentation transfer syntax and notation

DIS 8824

X.410

MHS : Remote operations and reliable transfer

server

DIS 8825

X.411

MHS : Message transfer layer

DIS 8883

X.420

MHS : Interpersonal message user agent layer

DIS 9065

X.430

MHS : Access protocol for telex terminals

T.6

Facsimile coding schemes and coding control

functions for Group 4 facsimile appatus

T.61

Character repertoire and coded character sets for

the international teletex service

T.62

Control procedures for teletex service and Group

4 facsimile services

T.70

Network-independent basic transport service for

telematic services

T.73

Document interchange protocol for the telematic

services

T.101

International interworking for videotex services

勧告 V.24 は,アナログ回線を使用する場合のインタフェースを規定したものであり,物理層に位置付け

られる。また,勧告 X.21 は,ディジタル回線を使用する場合のインタフェースを規定したものであり,ほ

ぼ物理層に位置付けられるが,回線の設定・切断のための呼制御手順及びこの制御手順を転送するための

機能(SYN 同期)は,それぞれ,ネットワーク層及びデータリンク層に位置付けられる。

勧告 X.25 は,パケット交換サービスを利用する場合のインタフェースを規定したものであり,物理レベ

ルのインタフェース(勧告 X.21 及び X.21bis)リンクアクセス手順(HDLC の BA クラス,オプション 2, 8

と互換)及びパケットレベルのインタフェースから成るが,これらは,それぞれ,物理層,データリンク

層及びネットワーク層に位置付けられる。

勧告 X.400X.401X.408

411X.420 及び X.430 は,様々な形式のメッセージの作成,転送及び表示

を行うサービスであるメッセージハンドリングシステム (MHS) のサービスとプロトコルに関するもので

ある。

勧告 X.400 は,MHS のモデルの解説とサービス項目を定義している。勧告 X.401 は,MHS のサービス

項目を基本機能,選択的に実現する付加機能などに分類して定めている。勧告 X.408 は,コード変換,メ

ディア変換規則について規定している。勧告 X.409 は,MHS プロトコルヘッダの符号化規則を規定してい

る。勧告 X.410 は,MHS における OSI セション層以下の適用方法について規定している。勧告 X.411 は,

メッセージ転送プロトコルについて規定している。勧告 X.420 は,ユーザエージェント層のプロトコルに

ついて規定している。勧告 X.430 は,MHS にテレックス端末を収容するためのプロトコルについて規定し

ている。勧告 X.411X.420 及び X.430 は,応用層のプロトコルに位置付けられる。勧告 X.409 は,プレゼ

ンテーション層のプロトコルに位置付けられる。

勧告 T.6 は,データ網にも適用可能なファクシミリ装置であるグループ 4 機の符号化方式と符号化制御

機能を規定したものであり,プレゼンテーション層に位置付けられる。

勧告 T.61 は,文書通信用のテレテックス端末又はミックスモード端末が使用する文字集合と符号系につ

いて規定したものであり,プレゼンテーション層に位置付けられる。

勧告 T.62 は,テレテックス端末,ミックスモード端末及びグループ 4 ファクシミリ機が使用する制御手

順を規定したものであり,セション層に位置付けられる。

勧告 T.70 は,テレテックス端末,ミックスモード端末及びグループ 4 ファクシミリ機のトランスポート


72

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

サービスを規定したものであり,物理層手順,リンク層手順,ネットワーク層手順及びトランスポート層

手順の四つのレベルから成る。物理層手順は,勧告 X.21bis 又は V.24 を使用し,物理層に位置付けられる。

リンク層手順は,

勧告 X.25 のリンクアクセス手順 (LAP B) 又は LAP B を半二重回線に拡張した手順 (LAP

X)

を使用し,データリンク層に位置付けられる。ネットワーク層手順は,勧告 X.25 のパケットレベルイ

ンタフェース又は分割を含む若干の機能だけをもつ簡単なプロトコルを使用するものであり,ネットワー

ク層に位置付けられる。トランスポート層手順は,トランスポート層に位置付けられる。

勧告 T.73 は,テレテックス,ミックスモード及びグループ 4 ファクシミリから共通的に使用されるテレ

マティークサービスのためのドキュメント交換プロトコルについて規定しており,プレゼンテーション層

に位置付けられる。

勧告 X.101 は,ビデオテックスサービスのための図形表示形式をアルファモザイク,アルファジオメト

リック及びアルファフォトグラフィックの三つに分けて規定しており,プレゼンテーション層に位置付け

られる。

3.2

基本参照モデルに基づいて開発される勧告  CCITT では,CCITT 業務のための開放型システム間

相互接続の基本参照モデルをはじめ,基本参照モデルに基づき

参考 表 の勧告を 1984 年に承認した。

参考 表 6  基本参照モデルに基づいて開発された CCITT 勧告

勧告の番号

勧告の名称

対応する ISO 規格

X.213

Network service definition of OSI for CCITT

applications

ISO 8348

X.214

Transport service definition of OSI for CCITT

applications

ISO 8072

X.215

Session service definition of OSI for CCITT

applications

ISO 8326

X.224

Transport protocol specification of OSI for CCITT

applications

ISO 8073

X.225

Session protocol specification of OSI for CCITT

applications

ISO 8327

今会期も引き続き基本参照モデルに従ってプレゼンテーションサービス及びプロトコル並びにアソシエ

ーション制御サービス及びプロトコルについて作業を進めており,1988 年末に勧告化の予定となっている。

また,ISO の ODA/ODIF に対応してドキュメントアーキテクチャに関するプロトコルも T.400 シリーズ

として勧告化の予定である。


73

X 5003-1987X5003-1987

参考 2  参照モデルにおける LAN の位置付け

ローカルエリアネットワーク (LAN) でのアーキテクチャは,概念的には,広域網のアーキテクチャと

同じにできる。OSI の観点から LAN をみれば,LAN は一つ又は複数の開放型システムの集合となること

ができ,次の二つの場合がある。

(1) LAN

全体が一つの開放型システムとなる場合(

参考 図 参照)

この場合,LAN の内部は OSI とは無関係である。

(2)

開放型システムが LAN の物理媒体によって結合されている場合(

参考 図 参照)

そのネットワークは,開放型システムで構成される LAN と呼ばれる。

コネクションレス型データ伝送を含む OSI 参照モデルは,上述のいずれの開放型システムに対しても適

用可能である。LAN のもつ付加属性(媒体アクセス制御機能)と OSI 参照モデルとの関係は,今後の検討

事項である。

参考 図 1  LAN 全体が一つの開放型システム

参考 図 2  開放型システムで構成される LAN 


74

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

参考 3  用語索引

1.

  用語索引(五十音順)

用語

英語

箇条番号

<N>

アドレス (N)

-address

5.4.1(6)

<N>

アドレス写像 (N)

-address-mapping

5.4.1(8)

アドレス指定 addressing

7.2.4.3

安全保護 security

4.2

意味(に関する) semantic

5.2.1(10)

インスタンス instance

5.2.2

<N>

インタフェース制御情報 (N)

-interface-control-information

5.6.1(4)

<N>

インタフェースデータ (N)

-interface-data

5.6.1(5)

<N>

インタフェースデータ単位 (N)

-interface-data-unit

5.6.1(6)

<N>

エンティティ (N)

-entity

5.2.1(3)

応用エンティティ application-entity

7.1.1(1)

応用管理 application-management

5.9.1(1)

応用管理応用エンティティ application-management-application-entity

5.9.1(2)

応用サービス要素 application-service-element

7.1.1(2)

応用層 application-layer

6.1

応用プロセス application-process  4.1(4)

OSI

アーキテクチャ OSI

architecture

5.2.1(2)

OSI

資源 OSI

resources  5.9.1(3)

会計 accounting  7.3.3.1

解放 release

5.7.4

開放型システム open

system

4.1(3)

開放型システム間相互接続

open systems interconnection

1.

会話 dialogue

7.3.2

確立 establishment

5.7.4

型 type

5.2.2

片方向相互動作 one-way

interaction

7.3.1(5)

<N>

片方向通信

(N) -one-way communication

5.3.1(15)

活性化 activation

5.9.3.2

カランティンサービス quarantine

service

7.3.1(1)

完全性 integrity

4.2

関連 association  5.3.2

<N>

機能 (N)

-function

5.2.1(8)

休止及び再開 stop-go

7.3.3.8

逆多重化 demultiplexing  5.7.1(5)

共通応用サービス要素 common

application-service-element

7.1.4.1

具象構文 concrete syntax  7.2.1(1) 
組立て reassembling  5.7.1(10)

グローバル名称 globa title

5.4.1(5)

経路選択 routing

5.4.1(9)

結合 blocking

5.7.1(11)

合流 recombining 5.7.1(7)

<N>

コネクション (N)

-connection

5.3.1(1)

<N>

コネクション多端点識別子 (N)

-multi-connection-endpoint-identifier  5.4.1(12)

<N>

コネクション端点 (N)

-connection-endpoint

5.3.1(2)


75

X 5003-1987X5003-1987

用語

英語

箇条番号

<N>

コネクション端点識別子 (N)

-connection-endpoint-identifier

5.4.1(10)

<N>

コネクション端点添字 (N)

-connection-suffix

5.4.1(11)

コネクションレス型 connectionless

5.1

コミットメント commitment

5.9.3.1

最高位層 highes layer

5.2.2

再始動 restart

5.9.3.2

最低位層 lowest layer

5.2.2

再同期 resynchronization

7.3.1(6)

<N>

サービス (N)

-service

5.2.1(6)

<N>

サービスアクセス点 (N)

-service-access-point

5.2.1(9)

<N>

サービスアクセス点アドレス (N)

-service-access-point-address

5.4.1(6)

<N>

サービスコネクション識別子 (N)

-service-connection-identifier

5.4.1(13)

<N>

サービスデータ単位 (N)

-service-data-unit

5.6.1(7)

サービス品質

quality of service

7.4.3

<N>

サブシステム (N)

-subsystem

5.2.1(1)

サブネットワーク subnetwork

7.5.1(1)

サブネットワークコネクション subnetwork-connection

7.5.1(2)

システム管理 system-management  5.9.1(4) 
システム管理応用エンティティ system-management-application-entity

5.9.1

(5)

実開放型システム

real open system

4.1(2)

実システム real

system

4.1(1)

実装 implementation  
終端の開放型システム

end open system

7.4.2

集中型 <N> 多端点コネクション

centralized (N) -multi-endpoint-connection

5.7.1(2)

受信確認

confirmation of receipt

5.7.6.2

受信通知 ackmowledgement

5.7.1(16)

順序制御 sequencing

5.7.1(15)

すぐ上の層

next higher layer

3.

すぐ下の層

next lower layer

3.

折衝 negotiation 7.2.4.3 
セションコネクション同期 session-connection

synchronization  7.3.1(6)

セション層 session

layer

6.1

接続関係にある <N> エンティティ correspondent

(N)

-entities

5.3.1(4)

<N>

全二重伝送

(N) -duplex transmission

5.3.1(9)

<N>

層 (N) -layer

5.2.1(2)

層管理 layer-management

5.9.1(6)

相互動作管理 interaction

management

7.3.1(2)

送達確認

confirmation of delivery

5.7.7.1

<N>

添字 (N) -suffix

5.4.1(15)

<N>

多端点コネクション (N)

-multi-endpoint-connection

5.3.1(3)

多重化 multiplexing  5.7.1(4)

<N>

単向伝送

(N) -simlex transmission

5.3.1(11)

チェックポインティング checkpointing

5.9.3.1

<N>

中継 (N) -relay

5.3.1(5)

中間の開放型システム

intermediate open system

7.5.1(1)

中断する abort

7.3.4.5

調歩式 asynchronous 7.7.4.2

直列伝送 serial

transmission

7.7.3.2

通信路 communica

path

7.7.1(1)

<N>

ディレクトリ (N)

-directory

5.4.1(7)

適合性 conformance  1.


76

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

用語

英語

箇条番号

データ回線 data-circuit

7.7.1(1)

データ記述 data

description

4.2

<N>

データ受信側

(N) -data sink

5.3.1(7)

<N>

データ送信側

(N) -data source

5.3.1(6)

<N>

データ通信

(N) -data communication

5.3.1(12)

<N>

データ伝送

(N) -data transmission

5.3.1(8)

データ表現 data

representation 4.2

データ変換 data

transformation 4.2

データリンク層

data link layer

6.1

電気通信媒体 telecommunication

media

4.2

転送構文 transfer syntax  7.2.1(2)

同位 same rank  5.2.2 
同位エンティティ peer

entities

5.2.1(4)

同位プロトコル peer

protocol

6.1

透過的 transparent

7.4.2

同期式 synchronous  7.7.4.2 
同期点 synchronizatio point

7.3.1(6)

特定応用サービス要素 specific

application-service-element

7.1.4.1

トランスポート層 transport layer

6.1

2

点間 point-to-point 7.7.3.3

認証 authentication

7.1.3

ネットワーク層 network layer

6.1

<N>

半二重伝送

(N) -half-duplex transmission

5.3.1(10)

非活性化 deactivation

5.9.3.2

非集中型 <N> 多端点コネクション

decentralized (N) -multi-endpoint-connection 5.7.1(3)

<N>

ファシリテイ (N)

-facility

5.2.1(7)

副層 sublayer

5.2.1(5)

普通サービスデータ単位

normal service-data unit

5.7.6.3

物理層 physical

layer 6.1

物理媒体 physical media  4.2 
ブラケット bracket

7.3.3.8

プレゼンテーション層 presentation

layer

6.1

フロー制御 flow

control

5.7.1(8)

<N>

プロトコル (N)

-protocol

5.2.1(10)

<N>

プロトコルコネクション識別子 (N)

-protocol-connection-identifier

5.4.1(14)

<N>

プロトコル識別子 (N)

-protocol-identifier

5.7.1(1)

<N>

プロトコル制御情報 (N)

-protocol-control-information  5.6.1(1)

<N>

プロトコルデータ単位 (N)

-protocol-data-unit

5.6.1(3)

分解 deblocking  5.7.1(12) 
分割 segmenting 5.7.1(9) 
分離 separation  5.7.1(14)

分流 splitting

5.7.1(6)

並列伝送 parallel

transmission

7.7.3.2

見逃し誤り率

residual error rate

7.4.3.1

名称 title

5.4.1(1)

名称領域 title-domain

5.4.1(2)

名称領域名 title-domain-name  5.4.1(3)

モード mode

7.3.1(3)

優先 <N> サービスデータ単位

expedited (N) -service-data-unit

5.6.1(8)

リセット reset

5.7.1(17)

<N>

利用者データ (N)

-user-data

5.6.1(2)


77

X 5003-1987X5003-1987

用語

英語

箇条番号

利用者要素 user-element

7.1.1(3)

両方向交互相互動作 two-way-alternate

interaction 7.3.1(4)

<N>

両方向交互通信

(N) -two-way-alternate communication

5.3.1(14)

両方向同時相互動作 two-way-simultaneous

interaction

7.3.1(3)

<N>

両方向同時通信

(N) -two-way-simultaneous communication

5.3.1(13)

例外 exception  7.3.3.8 
連結 concatenation

5.7.1(13)

ローカル名称 local-title

5.4.1(4)


78

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

2.

  英語索引(アルファベット順)

英語

用語

箇条番号

abort

中断する 7.3.4.5

accounting

会計 7.3.3.1

acknowledgement

受信通知 5.7.1(16)

activation

活性化 5.9.3.2

(N) -address

<N>

アドレス 5.4.1(6)

(N) -address-mapping

<N>

アドレス写像 5.4.1(8)

addressing

アドレス指定 7.2.4.3

application-entity

応用エンティティ 7.1.1(1)

application layer

応用層 6.1

application-management

応用管理 5.9.1(1)

application-management-application-entity

応用管理応用エンティティ 5.9.1(2)

application-process

応用プロセス 4.1(4)

application-service-element

応用サービス要素 7.1.1(2)

association

関連 5.3.2

asynchronous

調歩式 7.7.4.2

authentication

認証 7.1.3

blocking

結合 5.7.1(11)

bracket

ブラケット 7.3.3.8

centralized (N) -multi-endpoint-connection

集中型 <N> 多端点コネクション 5.7.1(2)

checkpointing

チェックポインティング 5.9.3.1

commitment

コミットメント 5.9.3.1

common application-service-element

共通応用サービス要素 7.1.4.1

communication path

通信路 7.7.1(1)

concatenation

連結 5.7.1(13)

concrete syntax

具象構文 7.2.1(1)

confirmation of delivery

送達確認 5.7.7.1

confirmation of receipt

受信確認 5.7.6.2

conformance

適合性 1.

(N) -connection

<N>

コネクション 5.3.1(1)

(N) -connection-endpoint

<N>

コネクション端点 5.3.1(2)

(N) -connection-endpoint-idenitifier

<N>

コネクション端点識別子 5.4.1(10)

(N) -connection-endpoint-suffix

<N>

コネクション端点添字 5.4.1(11)

connectionless

コネクションレス型 5.1

correspondent (N) -entities

接続関係にある <N> エンティティ 5.3.1(4)

data-circuit

データ回線 7.7.1(1)

(N) data communication

<N>

データ通信 5.3.1(12)

data description

データ記述 4.2

data link layer

データリンク層 6.1

data representation

データ表現 4.2

(N) -data sink

<N>

データ受信側 5.3.1(7)

(N) -data source

<N>

データ送信側 5.3.1(6)

data transformation

データ変換 4.2

(N) -data transmission

<N>

データ伝送 5.3.1(8)

deactivation

非活性化 5.9.3.2

deblocking

分解 5.7.1(12)

decentralized (N) -multi-endpoint-connection

非集中型 <N> 多端点コネクション 5.7.1(3)

demultiplexing

逆多重化 5.7.1(5)

dialogue

会話 7.3.2


79

X 5003-1987X5003-1987

英語

用語

箇条番号

(N) -directory

<N>

ディレクトリ 5.4.1(7)

(N) -duplex transmission

<N>

全二重伝送 5.3.1(9)

end open system

終端の開放型システム 7.4.2

(N) -entity

<N>

エンティティ 5.2.1(3)

establishment

確立 5.7.4

exception

例外 7.3.3.8

expedited (N) -service-data-unit

優先 <N> サービスデータ単位 5.6.1(8)

(N) -facility

<N>

ファシリテイ 5.2.1(7)

flow control

フロー制御 5.7.1(8)

(N) -function

<N>

機能 5.2.1(8)

global title

グローバル名称 5.4.1(5)

(N) -half-duplex transmisson

<N>

半二重伝送 5.3.1(10)

highest layer

最高位層 5.2.2

implementation

実装 1.

instance

インスタンス 5.2.2

integrity

完全性 4.2

interaction management

相互動作管理 7.3.1(2)

(N) -interface-control-information

<N>

インタフェース制御情報 5.6.1(4)

(N) -interface-data

<N>

インタフェースデータ 5.6.1(5)

(N) -interface-data-unit

<N>

インタフェースデータ単位 5.6.1(6)

intermediate open system

中間の開放型システム 7.5.1(1)

(N) -layer

<N>

層 5.2.1(2)

layer-management

層管理 5.9.1(6)

local-title

ローカル名称 5.4.1(4)

lowest layer

最低位層 5.2.2

mode

モード 7.3.1(3)

(N) -multi-connection-endpoint-idenitifier

<N>

コネクション多端点識別子 5.4.1(12)

(N) -multi-endpoint-connection

<N>

多端点コネクション 5.3.1(3)

multiplexing

多重化 5.7.1(4)

negotiation

折衝 7.2.4.3

network layer

ネットワーク層 6.1

next higher layer

すぐ上の層 3.

next lower layer

すぐ下の層 3.

normal service-data-unit

普通サービスデータ単位 5.7.6.3

(N) -one-way communication

<N>

片方向通信 5.3.1(15)

one-way interaction

片方向相互動作 7.3.1(5)

open system

開放型システム 4.1(3)

open systems interconnection

開放型システム間相互接続 1.

OSI architecture

OSI

アーキテクチャ 5.2.1(2)

OSI resources

OSI

資源 5.9.1(3)

parallel transmission

並列伝送 7.7.3.2

peer entities

同位エンティティ 5.2.1(4)

peer protocol

同位プロトコル 6.1

physical layer

物理層 6.1

physical media

物理媒体 4.2

point-to-point 2

点間 7.7.3.3

presentation layer

プレゼンテーション層 6.1

(N) -protocol

<N>

プロトコル 5.2.1(10)

(N) -protocol-connection-identifier

<N>

プロトコルコネクション識別子 5.4.1(14)

(N) -protocol-control-information

<N>

プロトコル制御情報 5.6.1(1)

(N) -protocol-data-unit

<N>

プロトコルデータ単位 5.6.1(3)


80

X5003-1987X 5003-1987X5003-1987

英語

用語

箇条番号

(N) -protocol-identifier

<N>

プロトコル識別子 5.7.1(1)

quality of service

サービス品質 7.4.3

quarantine service

カランティンサービス 7.3.1(1)

real open system

実開放型システム 4.1(2)

real system

実システム 4.1(1)

reassembling

組立て 5.7.1(10)

recombining

合流 5.7.1(7)

(N) -relay

<N>

中継 5.3.1(5)

release

解放 5.7.4

reset

リセット 5.7.1(17)

residual error rate

見逃し誤り率 7.4.3.1

restart

再始動 5.9.3.2

resynchronization

再同期 7.3.1(6)

routing

経路選択 5.4.1(9)

same rank

同位 5.2.2

security

安全保護 4.2

segmenting

分割 5.7.1(9)

semantic

意味 5.2.1(10)

separation

分離 5.7.1(14)

sequencing

順序制御 5.7.1(15)

serial transmission

直列伝送 7.7.3.2

(N) -service

<N>

サービス 5.2.1(6)

(N) -service-access-point

<N>

サービスアクセス点 5.2.1(9)

(N) -ervice-access-point-address

<N>

サービスアクセス点アドレス 5.4.1(6)

(N) -service-connection-identifier

<N>

サービスコネクション識別子 5.4.1(13)

(N) -service-data-unit

<N>

サービスデータ単位 5.6.1(7)

session-connection synchronization

セションコネクション同期 7.3.1(6)

session layer

セション層 6.1

(N) -simplex transmisson

<N>

単向伝送 5.3.1(11)

specific application-service-element

特定応用サービス要素 7.1.4.1

splitting

分流 5.7.1(6)

stop-go

休止及び再開 7.3.3.8

sublayer

副層 5.2.1(5)

subnetwork

サブネットワーク 7.5.1(1)

subnetwork-connection

サブネットワークコネクション 7.5.1(2)

(N) -subsystem

<N>

サブシステム 5.2.1(1)

(N) -suffix

<N>

添字 5.4.1(15)

synchronization point

同期点 7.3.1(6)

synchronous

同期式 7.7.4.2

system-management

システム管理 5.9.1(4)

system-management-application-entity

システム管理応用エンティティ 5.9.1(5)

telecommunication media

電気通信媒体 4.2

title

名称 5.4.1(1)

title-domain

名称領域 5.4.1(2)

title-domain-name

名称領域名 5.4.1(3)

transfer syntax

転送構文 7.2.1(2)

transparent

透過的 7.4.2

transport layer

トランスポート層 6.1

(N) -two-way-alternate communication

<N>

両方向交互通信 5.3.1(14)

two-way-alternate interaction

両方向交互相互動作 7.3.1(4)

(N) -two-way-simultaneous communication

<N>

両方向同時通信 5.3.1(13)


81

X 5003-1987X5003-1987

英語

用語

箇条番号

two-way-simultaneous interaction

両方向同時相互動作 7.3.1(3)

type

型 5.2.2

(N) -user-data

<N>

利用者データ 5.6.1(2)

user-element

利用者要素 7.1.1(3)

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

元  岡      達

東京大学工学部

苗  村  憲  司

日本電信電話株式会社横須賀電気通信研究所

田  中  英  彦

東京大学工学部

天  野  正  紀

国際電信電話株式会社データ通信部

伊  東      厚

工業技術院標準部

伊  藤  哲  史

日本情報処理開発協会開発部

今  井  郁  次

日本電信電話株式会社技術局

谷      公  夫

日本電信電話株式会社技術局

川  端  哲  男

株式会社東芝高度情報通信システム推進本部

小  林  善  和

日本アイ・ビー・エム株式会社

佐  藤      健

株式会社日立製作所ソフトウェア工場

鈴  木      直

日本ユニバック株式会社通信システム部

諏  訪  秀  策

日本科学技術情報センター技術管理室

関      公  雄

郵政省電気通信政策局

田  畑  孝  一

図書館情報大学図書館情報学部

塚  本  享  治

工業技術院電子技術総合研究所制御部

勅使河原  可海

日本電気株式会社電電システム事業部

富  永  英  義

早稲田大学理工学部

中  村  利  武

富士通株式会社情報処理事業本部

中  山  信  行

日本国有鉄道鉄道技術研究所

松  下      温

沖電気工業株式会社情報処理事業部

松  永      宏

三菱電機株式会社情報電子研究所

水  野  忠  則

三菱電機株式会社情報電子研究所

吉  田      暁

全国銀行協会連合会事務部

森  野  和  好

日本電信電話株式会社横須賀電気通信研究所

OSI/WG1

(CL 型データ伝送)委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

勅使河原  可海

日本電気株式会社情報処理通信業システム事業部

田  中      明

株式会社日立製作所ソフトウェア工場

伊  藤  安  治

富士通株式会社電算機事業本部

松  本  行  礼

沖電気工業株式会社情報通信システム本部

植  野  弘  宣

日本アイ・ビー・エム株式会社

勝  山  光太郎

三菱電機株式会社情報電子研究所

鈴  木  健  二

国際電信電話株式会社研究所

長谷川      新

日本ユニバック株式会社通信システム部

平  澤      裕

株式会社東芝府中工場

若  山  博  文

日本電信電話株式会社情報通信処理研究所

(事務局)

石  田      耕

財団法人日本規格協会

岩  瀬  充  紀

財団法人日本規格協会