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目  次

ページ

1

  適用範囲    

2

  引用規格    

3

  定義   

4

  行組版規則  11 

4.1

  行に配置する文字列の基本的な配置位置 11 

4.2

  約物の基本的な用法  11 

4.3

  行頭禁則処理  12 

4.4

  行末禁則処理  13 

4.5

  分離禁止処理  14 

4.5.1

  分割禁止  14 

4.5.2

  分離禁止  14 

4.6

  連数字の配置法  14 

4.7

  和欧文混植処理  15 

4.8

  縦中横処理   16 

4.9

  囲み文字処理  16 

4.10

  結合文字処理  17 

4.11

  具体字形処理  17 

4.12

  ルビ処理   17 

4.12.1

  ルビ文字の文字サイズ  17 

4.12.2

  ルビ文字列の位置   18 

4.12.3

  ルビ文字列を片側にのみ配置する場合の処理  18 

4.12.4

  ルビ文字列を両側に配置する場合の処理   23 

4.13

  添え字処理  24 

4.14

  圏点処理   25 

4.15

  下線・傍線・抹消線処理  25 

4.16

  割注処理   25 

4.17

  段落整形処理  27 

4.18

  そろえ等の処理  28 

4.18.1

  そろえ処理・文字間の空き量処理・字取り処理  28 

4.18.2

  文字そろえ指定による配置   29 

4.18.3

  欧文ベースライン指定による配置  31 

4.19

  行の調整処理  31 

4.20

  段落末尾処理  32 

4.21

  タブ処理   32 

4.21.1

  タブ属性  32 


4.21.2

  タブ処理対象文字列の配置法   33 

5

  漢文処理   35 

5.1

  漢文の組方向  35 

5.2

  漢文の構成   35 

5.3

  漢文の字間処理  36 

5.4

  返り点,送り仮名及び読み仮名の文字サイズ   37 

5.5

  返り点の配置法  37 

5.6

  送り仮名及び読み仮名処理  39 

5.6.1

  送り仮名及び読み仮名の配置法  39 

5.6.2

  送り仮名処理   39 

5.6.3

  読み仮名処理   39 

5.6.4

  送り仮名及び/又は読み仮名の字数が多い場合の処理   40 

5.7

  たて点処理   43 

5.8

  圏点・傍線処理  43 

5.9

  漢文の行の分割  43 

5.10

  漢文の行の調整処理   44 

6

  行組版モデル   45 

6.1

  文字の組版属性  45 

6.1.1

  文字クラス  45 

6.1.2

  空き量   47 

6.1.3

  分割可能条件   49 

6.1.4

  延ばし可能条件   51 

6.2

  行の構成アルゴリズム   52 

6.2.1

  処理の流れ  53 

6.2.2

  割注文字列を除いた本文文字列の不可分文字列化   53 

6.2.3

  割注の不可分文字列化   53 

6.2.4

  不可分文字列の長さの計算   56 

6.2.5

  割注の長さの計算   56 

6.2.6

  ルビ付き親文字群の長さの計算  57 

6.2.7

  縦中横の文字列の長さの計算   59 

6.2.8

  候補行の構成   59 

6.2.9

  分割点の決定   59 

6.2.10

  行の調整処理   60 

7

  ページの構成   60 

7.1

  仕上がり用紙サイズ   60 

7.2

  ガイドマーク  60 

7.3

  とじの方向   61 

7.4

  版面  62 

7.4.1

  版面の指定  62 

7.4.2

  版面及び段の寸法   63 


7.4.3

  仕上がり用紙に対する版面の位置  63 

7.4.4

  行の配置  64 

7.5

  ノンブル処理  64 

7.5.1

  ノンブルの構成とページ番号   64 

7.5.2

  ノンブルの掲げ方   65 

7.5.3

  ノンブルの指定   65 

7.5.4

  ノンブルの配置法   66 

7.6

  柱処理   68 

7.6.1

  柱の構成  68 

7.6.2

  柱の掲げ方  68 

7.6.3

  柱の指定  69 

7.6.4

  柱の配置法  69 

8

  改丁・改ページ・改段・見出し処理   70 

8.1

  改丁・改ページ・改段処理  70 

8.1.1

  改ページ処理   70 

8.1.2

  改段処理  71 

8.2

  中扉処理   72 

8.3

  見出し処理   72 

8.3.1

  見出しの種類及び構成   72 

8.3.2

  見出しの組方向及び改ページ・改段処理   73 

8.3.3

  別行見出し処理   73 

8.3.4

  同行見出し処理   81 

8.3.5

  窓見出し処理   82 

8.4

  箇条書き処理  83 

9

  注の処理   84 

9.1

  注と基本版面との関係及びその構成  84 

9.2

  合印の処理   84 

9.3

  後注処理   87 

9.4

  脚注処理   88 

9.5

  傍注処理   91 

10

  図・写真等の処理  93 

10.1

  図・写真等の構成   93 

10.2

  図・写真等のキャプション及び注記処理   94 

10.2.1

  キャプション及び注記の配置位置及び組方向  94 

10.2.2

  キャプション及び注記の文字サイズ,書体,段落整形等  94 

10.3

  図・写真等のブロックのページ内での配置   95 

10.3.1

  絶対位置指定による配置   95 

10.3.2

  相対位置指定による配置  101 

10.3.3

  絶対位置指定及び相対位置指定による配置の優先順位  106 

11

  表処理 107 


11.1

  表の構成  107 

11.2

  表の全体の処理 107 

11.3

  こま内容の処理 109 

11.4

  こま内容がこまに入りきらない場合の処理 110 

11.5

  こま余白の処理111 

11.6

  表のキャプション及び注記処理 111 

11.6.1

  表のキャプション及び注記の配置位置及び組方向111 

11.6.2

  キャプション及び注記の文字サイズ,書体,段落整形等 111 

11.6.3

  注記に対応する合印の処理 112 

11.7

  表のブロックのページ内での配置 112 

11.7.1

  絶対位置指定による表のブロックの配置 112 

11.7.2

  相対位置指定による表のブロックの配置 113 

11.7.3

  連続位置指定による表のブロックの配置 114 

11.7.4

  各配置方法の配置の優先順位 115 

12

  行送り方向の組版規則 115 

12.1

  行の基本的な配置 115 

12.1.1

  組版対象領域の先頭に配置する行の配置法115 

12.1.2

  隣接する行の配置 117 

12.2

  段落間処理119 

12.3

  領域調整処理 122 

13

  適合性 124 

13.1

  処理系  124 

13.2

  水準  124 

13.3

  機能追加項目 124 

13.3.1

  行組版関連機能追加項目  124 

13.3.2

  漢文処理関連機能追加項目  124 

13.3.3

  版面組版関連機能追加項目  124 

13.3.4

  ページ組版関連機能追加項目  125 

13.4

  処理系定義項目 125 

附属書 1(規定)  7 ビット及び ビットの バイト情報交換用符号化拡張 

漢字集合(JIS X 0213)との対応 126 

附属書 2(参考)  行の構成アルゴリズム  135 

附属書 3(参考)  仕上がり用紙サイズにおける基本版面,ノンブル及び柱の指定例 142 

附属書 4(参考)  仕上がり用紙サイズにおける基本版面,ノンブル及び柱の組版例 143 

附属書 5(参考)  柱の字間を空ける例  163 

附属書 6(参考)  中扉及び見出しの指定例 165 

附属書 7(参考)  処理系定義項目 169 

附属書 8(参考)  行組版対象の形式定義  173 

附属書 9(参考)  第 次規格との非互換項目 176 


日本工業規格                    JIS

 X

4051

:2004

日本語文書の組版方法

Formatting rules for Japanese documents

1.

適用範囲  この規格は,JIS X 0201JIS X 0208JIS X 0212JIS X 0213 及び JIS X 0221-1 に規定さ

れる図形文字を対象とする文字(以下,文字という。)を基本として用いた日本語文書の行,版面及びペ

ージについての基本的な組版方法を規定する。ここでいう行の組版方法は,欧文ピッチ処理を含む 1 行の

構成方法及び行内での文字配置を規定する。版面の組版方法は,段落,中扉,見出し,箇条書き,注,

図・写真等,表及び訓点等のつく漢文を含む版面の構成方法並びに版面内での文字,けい(罫)線及び

図・写真等の配置方法を規定する。ページの組版方法は,柱,ノンブル及び版面を含むページの構成方法

及び配置方法を規定する。

ここで規定する組版方法は,主に書籍に適用する。

備考 1.  文字の符号化は,処理系定義とする。

2.  JIS X 0213

に含まれる文字と,この規格で扱う文字との対応は,

附属書 による。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS P 0138

  紙加工仕上寸法

JIS X 0201

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

JIS X 0208

  7 ビット及び 8 ビットの 2 バイト情報交換用符号化漢字集合

JIS X 0212

  情報交換用漢字符号―補助漢字

JIS X 0213

  7 ビット及び 8 ビットの 2 バイト情報交換用符号化拡張漢字集合

JIS X 0221-1

  国際符号化文字集合(UCS)―第 1 部:体系及び基本多言語面

JIS X 4052

  日本語文書の組版指定交換形式

JIS Z 8202-0

  量及び単位―第 0 部:一般原則

JIS Z 8202-1

  量及び単位―第 1 部:空間及び時間

JIS Z 8202-2

  量及び単位―第 2 部:周期現象及び関連現象

JIS Z 8202-3

  量及び単位―第 3 部:力学

JIS Z 8202-4

  量及び単位―第 4 部:熱

JIS Z 8202-5

  量及び単位―第 5 部:電気及び磁気

JIS Z 8202-6

  量及び単位―第 6 部:光及び関連する電磁放射

JIS Z 8202-7

  量及び単位―第 7 部:音

JIS Z 8202-8

  量及び単位―第 8 部:物理化学及び分子物理学

JIS Z 8202-9

  量及び単位―第 9 部:原子物理学及び核物理学

JIS Z 8202-10

  量及び単位―第 10 部:核反応及び電離性放射線

JIS Z 8202-12

  量及び単位―第 12 部:特性数


2

X 4051

:2004

JIS Z 8202-13

  量及び単位―第 13 部:固体物理学

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)  JIS X 4052:2000

で定義済みの用語  この規格は,JIS X 4052 で定義されている次の用語を用いる。

欧文ベースライン,改段,改ページ,箇条書き,行送り方向,行の幅,具体字形,組版,組方向,

字詰め方向,書体,段間,段間けい,段組,地,天,同行見出し,トップセンタ,のど,版面,本文

段落,文字の正立方向

b)

この規格で定義する用語  この規格で定義する用語は,次による。

1)

合印(あいじるし)  注と本文文字列などの該当項目とを対応させるために該当項目につける文字

列。

2)

空き量  字間の値,行頭から行の先頭の文字までの間隔の値,行の最後尾の文字から行末までの間

隔の値,仕上がり用紙サイズと版面の端との間隔の値,版面の端と柱・ノンブルの文字の外枠との

間隔の値,隣りあう文字の外枠における行送り方向の間隔の値,文字の外枠と版面の端との行送り

方向の間隔の値,文字の外枠とけい線の中心までの間隔の値又は文字の外枠とブロック類の端との

間隔の値。

3)

追込み(おいこみ)  禁則処理の一つの方法であって,字間を詰めて行中の文字数を多くするこ

と。

4)

追出し(おいだし)  禁則処理の一つの方法であって,字間を広げて行中の文字数を少なくするこ

と。

5)

欧文  欧文用文字及び欧文間隔で構成される文章であって,横書きとし,欧文ピッチ処理の対象と

なるもの。

6)

欧文間隔  欧文の単語間の空きを表現する文字。

7)

欧文用文字  欧文を書き表すときに主な構成要素となる表音文字(欧字),数字及び記号(コン

マ,ピリオド,コロン,セミコロンなど)

。縦書きで用いる全角の欧字は,和字として扱う。

8)

送り仮名(漢文の)  漢文を訓読する場合に,漢字の読み方を示すために漢字に添える仮名。添え

仮名,捨て仮名ともいう。通常,片仮名を用いる。ただし,送り仮名及び読み仮名の区別は指定に

よる。

9)

親文字(おやもじ)  ルビ,添え字又は圏点がつけられたとき,その対象となる文字。

10)

親文字群  親文字及びそれに付随するルビ,添え字又は圏点を含めた文字群。

11)

親文字列長  親文字列を指定の文字サイズで,表 5(48 ページ)の空き量を挿入する以外はベタ

組で配置したときの,親文字列の先頭から最後尾までの長さ(

図 参照)。

図 1  親文字列長とルビ文字列長

12)

終わり括弧類  文章の中で,ある部分を囲んで他との区別を明らかにするための記号のうち,区切

りの終わりを表すもの並びに文章の中の切れ目を表すコンマ“,”及び読点“、”[

表 4(47 ペー


3

X 4051

:2004

ジ)参照]

例  横書きにおける終わり括弧類  、  ,  ’  ”  )  〕  ]  }  〉  》  」  』  】

参考  縦書きではコンマを使用せず,読点“、”を使用する[119)  の例参照]。また,コンマ及び読

点は,組版処理の上で終わり小括弧と同じ処理を行うので,終わり括弧類としてまとめて扱う

こととした。

なお,漢文では,読点を括弧類とは扱いを変えているため,終わり括弧類から読点を除外し

た括弧類を“終わり括弧”として扱うこととした。

13)

改行(かいぎょう)  行を改めて,新しく組み始めること。

14)

改丁(かいちょう)  見出しなどを,次の紙葉の表面(おもてめん)から新しく組み始めること。

ノンブルは,奇数となる。縦書きの場合は左ページおこし,横書きの場合は右ページおこしが改丁

となる。

15)

改丁・改ページ等  左・右ページにかかわらず改ページ,左ページおこし又は右ページおこしの

いずれかによる場合の総称。

16)

囲み文字  1 文字の字面の内側に,別の文字列を配置し合成した文字。

17)

括弧類  始め括弧類及び終わり括弧類。

18)

かべ  多段組において,文章の行の流れを折り返すことになる段抜きの別行見出し。

19)

漢文二分アキ組  漢文において,漢字の基本的な字間を二分アキとして文字を配置すること。

20)

漢文の漢字  漢文における訓点を除く漢字。

21)

漢文ベタ組  漢文において,基本的に漢字の字間を空けずに文字を配置すること。

22)

基底文字  結合文字に先行する非結合文字。

23)

基本版面(きほんはんめん,きほんはんづら)  本の基本として設計される版面体裁。組方向,段

数,文字サイズ,字詰め数,行数,行間及び段間で指定する。

24)

脚注(きゃくちゅう)  基本版面が横書きの場合において,組版対象領域の下端に配置する注。

25)

行間  隣接する行の最も大きな文字サイズの文字の外枠間の距離。通常,行間は,行の幅の 1/2 倍

∼1 倍となる(

図 参照)。

図 2  行    間

26)

行長  行頭から分割可能点までの長さ(図 参照)。


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X 4051

:2004

図 3  指定行長と行長

27)

行頭  一つの行の始まる位置(図 参照)。

図 4  行頭・行末の位置

28)

行頭禁則処理  禁則条件上,行頭に位置してはならない文字(行頭禁則文字)が,行頭にこないよ

うに追込み又は追出しをすること。

29)

行頭禁則和字  行頭禁則処理の対象になる和字(表 参照)。

例  横書きにおける行頭禁則和字  ヽヾゝゞ々ーぁぃぅぇぉっゃゅょゎァィゥェォッャュョヮヵヶ

30)

行頭そろえ  文字列の最初の文字を行頭の位置に合わせること。

31)

行末  一つの行の終わる位置(図 参照)。

32)

行末禁則処理  禁則条件上,行末に位置してはならない文字(行末禁則文字)が,行末にこないよ

うに追込み又は追出しをすること。

33)

行末そろえ  文字列の最後の文字を行末の位置に合わせること。

34)

禁則条件  禁則文字が行頭若しくは行末に位置してはならないこと,又は禁則文字の組を分割して

はならないことの条件。

35)

禁則処理  禁則条件を満足するように文字の配置を決めること。

36)

禁則文字  行頭若しくは行末に位置してはならない文字,又は分割してはならない文字の組を構成

する文字。

37)

均等割り  字間を均等に空け,文字列の両端を行頭と行末にそろえること。

38)

キャプション  図・写真等又は表につける標題又は簡単な説明。

39)

区切り約物(やくもの)  文章・語句の区切りに用いる約物で,行頭禁則処理の対象となる約物

表 参照)。

例  ?!

40)

句点類  文又は文章の終わりを示すもの(表 参照)。

例  横書きにおける句点類  。  .

参考  縦書きではピリオドを使用せず,句点“。”を使用する[119)  の例参照]。

41)

組版対象領域  1 段組の版面及び多段組の 1 段の領域の総称。

42)

グループルビ  2 文字以上の親文字列全体にまとめてつけたルビ。


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43)

訓点(くんてん)  漢文を訓読するために施した句点,読点,中点,括弧,返り点,送り仮名,読

み仮名及びたて(竪)点の総称。

44)

けい(罫)線  複数の項目を二次元的に区切るために用いるもの。横けい及び縦けいがある。けい

線は,実線や破線などのけい線種,けい線の太さ,可視,不可視などのけい線属性をもつ。実線の

主なけい線には,細い順に並べると,表(おもて)けい,中細(ちゅうぼそ)けい及び裏(うら)

けいがある。

備考  けい線は,けい線の太さの中心までの距離を指定された空き量としてけい線を配置する。

参考  表けい,中細けい及び裏けいの太さ

― 表けい  0.12 mm

― 中細けい  0.25 mm

― 裏けい  0.4 mm

45)

結合文字  基底文字の直後に続き,基底文字と組合わせること又はすでに合成した合成列と組合わ

せることを意図した図形文字。

46)

圏点(けんてん)  文字のそばにつけて注意を促したり,その部分を強調したりするしるし。

例  圏点

47)

合成列(結合文字の)  基底文字とそれに続く一つ以上の結合文字とからなる図形文字の列。

48)

後注(こうちゅう)  大見出し,中見出し若しくは小見出しでくくられた内容の最後,段落の後,

又は本文の最後にまとめて配置する注。

49)

小口(こぐち)  のどに対向する方向。

参考  小口は,本の中身の背以外の三方にある断面のことを意味する場合があり,この場合は,のど

の反対側を他と区別して前小口と呼ぶ。しかし,通常は前小口を小口と呼ぶことが多い。

50)

こま(小間)  隣り合う 2 本の横けいと隣り合う 2 本の縦けいに囲まれた領域からこま余白部分を

除いた領域。隣接する複数のこまを合成して一つのこまとして用いることもある。

51)

こま内容  表のこまの中に表示されるもの。

52)

こま余白  表のけい線とこまとの間の空白領域。

53)

三分アキ(さんぶあき,さんぶんあき)  空き量を,全角アキの 1/3 とするもの。

54)

三分ルビ(さんぶるび,さんぶんるび)  全角の字幅に 3 文字のルビをつけるためのルビ。縦書き

の三分ルビの場合,ルビ文字の文字の高さは親文字の 1/3 となるが,ルビ文字の文字の幅は親文字

の 1/2 となる。横書きの三分ルビの場合,ルビ文字の文字の幅は親文字の 1/3 となるが,ルビ文字

の文字の高さは親文字の 1/2 となる。

参考  親文字が和字 1 文字で,かつ,ルビ文字数が 3 文字ですべて仮名文字の場合に使用する。

55)

字上げ  行末の位置を行頭方向に移すこと。

56)

字間  同一行の隣接する二つの文字の外枠の間隔(図 参照)。

図 5  字    間


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57)

字下げ  行頭の位置を行末方向に移すこと。

58)

字面(じづら)  文字の図形の,空白を含まない実際に印字又は表示される領域。

59)

指定行長  行頭から行末までの長さ(図 参照)。

60)

字幅(じはば)  文字を配列する方向の外枠の寸法。

参考  字幅は,横書きでは文字の幅となるが,縦書きでは文字の高さとなる(図 参照)。

61)

四分アキ(しぶあき,しぶんあき)  空き量を,全角アキの 1/4 とするもの。

62)

四分角(しぶかく,しぶんかく)  字幅が,全角の 1/4 である文字の外枠。

63)

熟語ルビ  モノルビがつく親文字群が熟語を構成するルビ。

64)

省略記号  角度,通貨などを表す記号。連数字の直前に表記する前置(ぜんち)省略記号及び連数

字の直後に表記する後置(こうち)省略記号がある(

表 参照)。

例 1.   横書きにおける前置省略記号  ¥  $  £

例 2.  横書きにおける後置省略記号  °  ′  ″  %  ‰  ¢  ℃

参考  “Å”及び“

”を除外した JIS X 0213 における単位記号,及び片仮名単位字を含む全角単

位字は,この規格では省略記号として扱う。

例  縦書きの片仮名単位字

  キ

65)

白ページ(しろぺーじ)  何も表示しないページ。

備考  改丁の場合,直前の文章が奇数ページで終わっているときは,改丁の直前の偶数ページは白ペ

ージとなる。

66)

絶対位置指定  ブロック類の指定が出現した版面又は見開きを単位とする領域からの絶対的な位置

を配置位置基準とする,ブロック類の配置位置指定方法。

67)

全角(ぜんかく)  漢字 1 文字分の外枠。欧文の組版ではエム(em)ともいう。

68)

全角アキ  空き量を,対応する文字の全角の字幅とするもの。ただし,対応する文字は,表 によ

る。

69)

相対位置指定  ブロック類の指定が本文段落などの流れとともに出現した行を配置位置基準とし,

行送り方向の分割を不可とする,ブロック類の配置位置指定方法。

70)

添え字  文字のそばにつける上付き文字又は下付き文字。

例 1.   5

2

x

n

  の“

2

n

”が上付き文字の例

例 2. CO

2

x

1

の“

2

1

”が下付き文字の例

71)

外枠文字(そとわくもじ)  囲み文字の囲みを構成する文字。

72)

そろえ  1 行の文字列の位置を指定した位置に合わせること。

73)

裁ち代寸法(たちしろすんぽう)  仕上がり用紙サイズに合わせて裁断される際に,切り落とされ

る部分の寸法。

74)

縦書き  各行の文字を文字の高さ方向に並べる文字の配置。通常,上から下に縦に並べる。

75)

縦中横(たてちゅうよこ)  縦書きの行中で,縦書きの字の向きのまま横書きにすること。

 

76)

たて(竪)点  漢文を訓読する場合に,熟語として読むことを示すために熟語の字間に挿入する符


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号。連続符,音合符,訓合符,連字符,熟字符,合符ともいう。

77)

タブ(tab)処理  行中の指定された位置に,文字列を合わせて配置すること。

78)

タブ処理対象文字列  タブ記号とタブ記号との間にある文字列又はタブ記号と改行までの間にあ

る文字列。

例  →をタブ記号とすると,次の文字列の“BBBBBB”と“CCC”がタブ処理対象文字列で

ある。

“AA”は,タブ処理対象文字列ではない。

AA→BBBBBB→CCC

79)

タブ処理対象文字列長  タブ処理対象文字列を指定の文字サイズで,表 の空き量を挿入する以

外は,ベタ組で配置したときのタブ処理対象文字列の先頭から最後尾までの長さ。

80)

単位記号  距離,時間などをはかる基準となる量を表す“°”,“′”,“″”及び“℃”を除外した

JIS Z 8202

に含まれる単位記号,並びに“Å”及び“

。通常,連数字の直後に表記する。

例 100

km,50 s

81)

段抜き(だんぬき)  多段組において一つの見出しを複数の段にわたって配置すること。

82)

段落  行組版処理の処理単位となる一つ以上の文の集まり。段落は,1 行又は連続した複数の行か

らなる。

83)

段落字下げ  段落先頭行の行頭を空けること。

84)

段 落 整 形 処 理   段 落 字 下げ , 字 下 げ 及 び 字 上 げ に 従 っ て 文 字 を 配 置 す る こ と 。 イ ン デ ン ト

(indent)ともいう。

85)

段落末尾処理  段落の最終行の文字数が,ある文字数未満になることを避けるための処理。文字ウ

ィドウ(character widow)処理ともいう。

86)

中央そろえ  文字列の中央を,行頭と行末との中央の位置に合わせること。

87)

注記  図・写真等又は表につけるキャプション以外の説明,凡例,出典等。

88)

詰め処理  行長が指定行長より長い場合,字間を詰め,行長を指定行長と同じにする処理。

89)

内部文字  囲み文字の内部を構成する文字列。

90)

中点類(なかてんるい)  文章・語句の区切りに用いる記号で,文字の幅の中心に位置するもの

表 参照)。

例  横書きにおける中点類  ・  :  ;

参考  縦書きの和文では,セミコロン“;”を使用しない。

91)

中扉(なかとびら)  書籍の内容が大きく区分される場合に,その内容の区切りを明らかにするた

めに本文中に挿入する,標題などを掲げたページ。

92)  2

倍アキ  空き量を,全角アキの 2 倍とするもの。1.5 倍アキは,全角アキの 1.5 倍,3 倍アキは,

全角アキの 3 倍,以下 4 倍アキ,5 倍アキ等も同様とする。

93)

二分アキ(にぶあき,にぶんあき)  空き量を,全角アキの 1/2 とするもの。

94)

二分四分アキ(にぶしぶあき)  空き量を,全角アキの 3/4 とするもの。

95)

延ばし処理  行長が指定行長より短い場合,字間を広げ,行長を指定行長と同じにする処理。

96)

ノンブル  本のページの順序を示す番号。

97)

ハイフン類  語句のつなぎ又は数値等の範囲を示すために用いる約物で,行頭禁則処理の対象とな

る約物(

表 参照)。

例  横書きにおけるハイフン類  -  ―  ∼

98)

始め括弧類  文章の中で,ある部分を囲んで他との区別を明らかにするための記号のうち,区切り


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の始まりを示すもの(

表 参照)。

例  横書きにおける始め括弧類  ‘  “  (  〔  [  {  〈  《  「  『  【

参考  漢文では,終わり括弧類から読点を除外した括弧類を“終わり括弧”として扱うのにそろえ,

始め括弧類は“始め括弧”として扱うこととした。

99)

柱(はしら)  本の各ページの版面周辺の余白に書名・見出しなどを記載したもの。

100)

八分アキ(はちぶあき,はちぶんあき)  空き量を,全角アキの 1/8 とするもの。

101)

半角(はんかく)  字幅が,全角の 1/2 である文字の外枠。欧文の組版ではエン(en)ともいう。

102)

左とじ(綴じ)  書籍,雑誌,小冊子などの印刷物の表(おもて)表紙又は 1 ページを表(おも

て)にし,主要な文字の天地左右が読者の目から見た天地左右の方向と一致するように置かれた場

合に,とじ目が読者の目から見て左側となり,ページを右側から左側方向に開いていくとじ方。左

開き(ひだりあき,ひだりびらき)ともいう。左とじの場合,見開きでは,左側のページは必ず小

さいノンブル(偶数)

,右側のページは必ず大きいノンブル(奇数)となる。

103)

ピッチ処理  文字を個々の文字の固有の配置位置に応じて並べること。

104)

表  複数の項目を見やすいように二次元的に配置し,けい線で区切ったもの。表は,表の全体,キ

ャプション及び注記を含む。

備考  けい線を用いない表は,不可視という属性のけい線を用いているものと解釈する。

105)

不可分文字列  分割不可能な 1 単位として扱う 1 文字以上の文字の並び。

106)

副題(ふくだい)  見出しにつける副次的な標題。サブタイトルともいう。

107)

ブロック類  図・写真等のブロック及び表のブロックの総称。

108)

分割(ぶんかつ)  文字間で改行すること。割注処理においては,文字を次の割注行頭に移動する

こと。表処理では,表の行又は表の列を単位として,一つの表を二つの表に分けること。

109)

分割可能点  分割点の候補となりうる文字の間。

110)

分割点  禁則条件を満足するように分割を決定した文字の間。

111)

分離禁止処理  分離禁止文字の組を構成する文字間では分割しないように追込み又は追出しをする

(分割禁止)とともに,延ばし処理によって行を調整するときには,分離禁止文字の組を構成する

文字間を広げないように(分離禁止)して,文字を配置すること。

112)

分離禁止文字  連続した同じ文字間では分割してはならず,延ばし処理によって行を調整する場合

でも,連続した同じ文字間を広げてはならない文字(

表 参照)。

例  横書きにおける分離禁止文字  ―  …  ‥

参考  2 倍ダッシュ及び 2 倍リーダは,それぞれダッシュ又はリーダを 2 文字続けて表す。

113)

分離禁止文字の組  連続した同じ分離禁止文字の組,前置省略記号とその後ろに続く連数字との

組,連数字とその後ろに続く後置省略記号との組,連数字とその後ろに続く欧文間隔以外の欧文用

文字との組及び欧文間隔以外の欧文用文字とその後ろに続く連数字との組のこと。

114)

ベタ組  字間を空けずに文字を配置すること。

115)

別行見出し(べつぎょうみだし)  独立した行として配置する見出し。

116)

傍注(ぼうちゅう)  基本版面が縦書きの場合において,通常,見開きを一つの単位として,奇数

ページの基本版面の左端に接して配置する注。

117)

本文(ほんぶん,ほんもん)  書籍を構成する主要部分。通常,その前には前付がつき,その後ろ

には後付がつく。

118)

本文文字列  見出し,中扉,表,図・写真等を除外した,通常の文字列。


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119)

窓見出し(まどみだし)  見出しだけで 1 行を構成することなく,見出しの次に 2 行又は 3 行の本

文文字列を続ける見出し。

 

120)

回り込み  組版対象領域に配置したブロック類を避けて,片側に本文文字列,小見出しなどを配置

すること。

121)

右とじ(綴じ)  書籍,雑誌,小冊子などの印刷物の表(おもて)表紙又は 1 ページを表(おも

て)にし,主要な文字の天地左右が読者の目から見た天地左右の方向と一致するように置かれた場

合に,とじ目が読者の目から見て右側となり,ページを左側から右側方向に開いていくとじ方。右

開き(みぎあき,みぎびらき)ともいう。右とじの場合,見開きでは,右側のページは必ず小さい

ノンブル(偶数)

,左側のページは必ず大きいノンブル(奇数)となる。

122)

見出し  書籍,雑誌などで,内容を区分するまとまりにつける標題。上位のレベルから,中扉,大

見出し(おおみだし)

,中見出し(なかみだし)及び小見出し(こみだし)がある。大見出し及び

中見出しは,別行見出しであるが,小見出しには,別行見出し,同行見出し及び窓見出しがある。

123)

見開き(みひらき)  本を開いたときの左右両方のページを併せていう。

124)

文字サイズ  全角の外枠の高さ(図 参照)。

図 6  文字サイズ

125)

文字の高さ  文字の,字の向き方向の外枠の大きさ(図 参照)。

126)

文字の幅  文字の,字の向きに直角方向の外枠の大きさ(図 参照)。

127)

モノルビ  親文字列の 1 文字ごとに対応させたルビ。

128)

約物(やくもの)  句点類,括弧類,中点類などの記述記号の総称。

129)

横書き  各行の文字を文字の幅方向に並べる文字の配置。通常,左から右に横に並べる。

130)

読み仮名(漢文の)  漢文を訓読する場合に,漢字そのものの読みを示すために漢字につける仮

名。通常,平仮名を用いるが,片仮名を用いる場合もある。


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131)

ラベル名  図番号,表番号,見出し番号及び柱番号において,それぞれの番号の前及び/又は後ろ

につける文字列。

132)

ルビ  文字のそばにつけて文字の読み方,意味などを示す小さな文字。

例    文

133)

ルビかけ対象  ルビ文字列長が親文字列長より長い場合に,ルビ文字をかけて配置してもよい文字

クラスの文字又は空き量(

表 参照)。

134)

ルビかけ長  ルビかけ対象にかけて配置するルビ文字列の長さ。

135)

ルビ文字列長  ルビ文字列を指定のルビ文字列の文字サイズで,表 の空き量を挿入する以外は

ベタ組で配置したときのルビ文字列の先頭から最後尾までの長さ(

図 参照)。

136)

連数字(れんすうじ)  数字が一つ以上連続するもの。位取りのコンマ及び空白並びに小数点のピ

リオドを含む。

備考  和字として扱われる全角数字及び欧文用文字として扱われる固有の字幅をもつ数字は除く。

137)

連続位置指定  表のブロックの指定が本文段落などの流れとともに出現した行を配置位置基準と

し,行送り方向の分割も可とする,表のブロックの配置位置指定方法。

138)

和欧文混植処理  和文と欧文が混在した文章からなる行を構成し,文字を配置すること。

139)

和字(わじ)  和文を構成する漢字,仮名,数字,約物及びその他の記号。縦書きの場合,全角の

欧字を含む。

140)

和字間隔  和字として扱われ,空き量を表現する文字。

141)

和文  和字で構成される文章であって,欧文を含まないもの。

142)

割注(わりちゅう)  行中で,複数行に割書きした注釈。割注には,割書きを囲む括弧類を含む。

この規格では,2 行の割書きだけを規定する(

図 参照)。

図 7  割注・割注行

143)

割注行  割書きした一つの行。横書きの場合は上から,縦書きの場合は右から 1 行目,2 行目と呼

ぶ。指定行長に収まらず割注を行に分割した場合も,それぞれの行について 1 行目,2 行目と呼ぶ

図 参照)。

144)

割注行頭  一つの割注行の始まる位置(図 参照)。

145)

割注行末  一つの割注行の終わる位置(図 参照)。


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146)

割注文字列  割注における注釈文全体。割書きを囲む括弧類は含まない。

147)

割注文字列長  割注文字列を指定の文字サイズで,表 の空き量を挿入する以外はベタ組で配置

したときの割注文字列の先頭から最後尾までの長さ。

4.

行組版規則

4.1

行に配置する文字列の基本的な配置位置  行に配置する文字列の基本的な配置位置は,次による。

a)

行送り方向は,それぞれの文字の外枠の中心をそろえて文字を配置する。詳細な配置方法は,この規

格の各箇条による。

b)

字詰め方向は,行頭,行末及び隣接する文字の字間に

表 に規定する空き量を確保して文字を配置す

る。詳細な配置方法は,この規格の各箇条による。ただし,漢文の文字間の空き量は,5.

  による。

4.2

約物の基本的な用法  約物の基本的な用法は,次による。ただし,“原則とする”と規定している空

き量は,4.19 の調整対象とする。空き量に対応する文字は,

表 による。

a)

字幅

1)

始め括弧類,終わり括弧類,中点類及び句点類の字幅は,半角とする。

なお,縦書きで漢数字の位取り記号として使われる読点及び小数点として使われる中点,並びに

横書きの単位記号等において乗法の記号として使われる中点の字幅は半角とするが,これらは終わ

り括弧類及び中点類とは異なる。

参考  縦書きの数字表記における位取り用の読点及び小数点用の中点は,次のように使用する。

位取り用の読点の使用例

小数点用の中点の使用例

五〇

七三〇

三六

・ 七五

位取り用の読点を使用する場合,上の例のように 3 けたごとに入れる方法と 4 けたごとに入

れる方法がある。

4 けたごとに読点を入れる代わりに単位語(万,億,兆など)を入れる表記法もある。通

常,単位語のすぐ後に続く一つ以上の〇は,省略する。

縦書き・横書きとも単位語と位取り用の読点又はコンマとは混在しない。

位取り用の単位語の使用例

使われない使用例

五万七

三〇

縦書き:

五万五

六〇

〇円

横書き:5 万 5,600 円

2)

区切り約物の字幅は,全角とする。

b)

行中での括弧類及び句点類の基本的な配置法

1)

始め括弧類の前及び終わり括弧類の後ろは,二分アキを原則とする。ただし,縦書きで漢数字の位

取り記号として使われた読点は,後ろを空けずベタ組とする。詳細は,

表 による。


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2)

句点類の後ろは,二分アキとする。詳細は,

表 による。

 

c)

行中での中点類の基本的な配置法

1)

中点類の前後では,四分アキを原則とする。ただし,縦書きで漢数字の小数点として使われた中点

及び横書きの単位記号等において乗法の記号として使われる中点は,前後を空けずベタ組とする。

2)

中点類の次に始め括弧類が続く場合は,中点類と始め括弧類との間は四分アキを原則とする。終わ

り括弧類の次に中点類が続く場合は,終わり括弧類と中点類との間は四分アキを原則とする。

 

d)

括弧類が連続する場合の配置法

1)

始め括弧類が続く場合又は終わり括弧類が続く場合は,ベタ組とする。

2)

終わり括弧類の次に始め括弧類が続く場合,終わり括弧類と始め括弧類との間は,二分アキを原則

とする。

 

e)

句点類と括弧類が連続する場合の配置法

1)

句点類の次に終わり括弧類が続く場合は,ベタ組とする。

2)

終わり括弧類の次に句点類が続く場合は,ベタ組とする。

3)

句点類の次に始め括弧類が続く場合,句点類と始め括弧類との間は,二分アキとする。

 

f)

行末での配置法

1)

終わり括弧類が行末又は割注行末にきた場合,終わり括弧類と行末又は割注行末との間は,ベタ組

とする。ただし,ベタ組とする代わりに,6.1.2

備考 2.  の処理系定義によって二分アキを原則とし

てもよい。

2)

中点類が行末又は割注行末にきた場合は,中点類の前は四分アキを原則とし,中点類の後ろはベタ

組とする。ただし,ベタ組とする代わりに,6.1.2

備考 2.  の処理系定義によって四分アキを原則と

してもよい。

g)

段落の始まり及び行頭での配置法  段落の始まり,行頭又は割注行頭に始め括弧類がきた場合は,

ベタ組とする。ただし,ベタ組とする代わりに,6.1.2

備考 2.  の処理系定義によって,段落の始ま

り,行頭又は割注行頭と始め括弧類との間を,二分アキとしてもよい。

 

4.3

行頭禁則処理  終わり括弧類,行頭禁則和字,ハイフン類,区切り約物,中点類及び句点類が,行

頭又は割注行頭にきてはならない。

また,縦書きで漢数字の位取り記号として使われる読点及び小数点として使われる中点,並びに横書き

の単位記号等において乗法の記号として使われる中点が行頭又は割注行頭にきてはならない。

行頭禁則処理は,次による。

a)

前行に中点類,括弧類,欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量又は和


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文と単位記号との間の空き量のいずれかがあり,詰め処理が可能な場合は,詰め処理で禁則文字を前

行に追い込む。

なお,割注処理では処理系定義によって詰め処理を行ってもよい。

詰め処理による行の調整方法の詳細は,4.19 a)  による。

 

備考  “「”の前の二分アキと“」”の後ろの二

分アキを,それぞれ四分アキとする。

b)  a)

の詰め処理が不可能な場合又は割注処理の場合は,延ばし処理で行末の文字を追い出す。延ばし

処理による行の調整方法の詳細は,4.19 の b)  及び c)  による。

備考  “こ”から“で”までの字間に,全体で

1 文字分の空き量を均等に入れる。

4.4

行末禁則処理  始め括弧類が行末又は割注行末にきてはならない。

行末禁則処理は,次による。

a)

同一行内に禁則文字を含めて,中点類,括弧類,欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数

字との間の空き量又は和文と単位記号との間の空き量のいずれかがあり,詰め処理が可能な場合は,

詰め処理で次行行頭の文字を追い込む。

なお,割注処理では処理系定義によって詰め処理を行ってもよい。

詰め処理による行の調整方法の詳細は,4.19 a)  による。

備考  “「”の前の二分アキと“」”後ろの二分

ア キ を , そ れ ぞ れ 三 分 ア キ の 半 分 と す

る。

b)  a)

の詰め処理が不可能な場合又は割注処理の場合は,延ばし処理で禁則文字を次行に追い出す。延

ばし処理による行の調整方法の詳細は,4.19 の b)  及び c)  による。


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備考  “ビ”から“の”までの字間に,全体で

1 文字分の空き量を均等に入れる。

4.5

分離禁止処理

4.5.1

分割禁止  分離禁止文字の組を構成する文字間では,分割してはならない。ただし,連数字と欧文

間隔以外の欧文用文字との間を分割可とするか否かは,処理系定義とする。

a)

次行行頭の文字を追い込むことが可能な場合は,4.4 a)  の詰め処理に従って文字を配置し,分離禁止

文字の組を構成する文字間では分割しない。

なお,割注処理では処理系定義によって詰め処理を行ってもよい。

備考  “,”の後ろの二分アキを八分アキにす

る。

b)  a)

の詰め処理が不可能な場合又は割注処理の場合は,同一行の行末の文字を追い出す 4.4 b)  の延ば

し処理に従って文字を配置し,分離禁止文字の組を構成する文字間では分割しない。

備考  “今”から“で”までの字間に,全体で

2 文字分の空き量を均等に入れる。

4.5.2

分離禁止  延ばし処理によって行を調整する場合も,分離禁止文字の組を構成する文字間には延ば

し処理による空き量を入れてはならない。ただし,連数字と欧文間隔以外の欧文用文字との間を延ばし可

とするか否かは,処理系定義とする。

4.6

連数字の配置法  連数字の配置法は,次による。ただし,“原則とする”と規定している空き量は,

4.19

の調整対象とする。空き量に対応する文字は,

表 による。

a)

連数字の文字間では分割してはならない。また,延ばし処理によって行を調整する場合も,連数字の

文字間には延ばし処理による空き量を入れてはならない。

b)

連数字の位取りとして使われるコンマ,及び小数点として使われるピリオドの字幅は四分角とし,い

ずれも前後を空けずベタ組とする。

c)

連数字内の位取りの空白は,四分アキとする。

d)

横書きでは,連数字と和文との間の空き量は,連数字の前後で四分アキを原則とする。ただし,行


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頭,割注行頭,行末及び割注行末は,空けない。詳細は,

表 による。

e)

横書きでは,連数字と単位記号との間の空き量は,四分アキとする。単位記号と和文との間の空き量

は,四分アキを原則とする。ただし,行頭,割注行頭,行末及び割注行末は,空けない。詳細は,

5

による。

f)

縦書きの行中で,連数字及び単位記号の文字の向きを右回りに 90°回転して横書きにした場合は,

d) 

及び e)  に従う。

g)

縦書きの行中で,連数字及び単位記号を縦書きの文字の向きのまま横書きにした場合は,連数字及び

単位記号の前後は,ベタ組とする。

 

4.7

和欧文混植処理  和欧文混植処理は,次による。ただし,“原則とする”と規定している空き量は,

4.19

の調整対象とする。空き量に対応する文字は,

表 による。

備考  和文と欧文を区別する方法は,処理系定義とする。

a)

横書きでは,和文と欧文との間の空き量は,四分アキを原則とする。ただし,行頭,割注行頭,行末

及び割注行末には,この空き量を入れない。詳細は,

表 による。

b)

縦書きの行中では,欧文の文字の向きを右回りに 90°回転して欧文を横書きにし,a)  に従う。

 

備考  縦書きの欧字又は数字を和字として扱う場合は,ベタ組とし,次のように配置する。また,

4.13 d)

の許容で,添え字付きの欧字を縦中横を使用して配置する場合も,ベタ組とする。


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c)

欧文間隔は,三分アキを原則とする。ただし,行頭,割注行頭,行末及び割注行末の欧文間隔は,空

き量を 0 とする。

d)

欧文中の単語は,同一行内の中点類の空き量,括弧類の空き量,和文と欧文との間の空き量,和文と

連数字との間の空き量,和文と単位記号との間の空き量及び欧文間隔を 4.19 に従って調整して追込

み又は追出しを行い,分割しないことを原則とする。また,延ばし処理によって行を調整する場合

も,一つの欧文単語の文字間には延ばし処理による空き量を入れない。ただし,欧文間隔以外の欧文

用文字の字間を,延ばし可とするか否かは処理系定義とする。

e)

d)

によって調整できない場合には,一つの欧文単語を,ハイフネーション(hyphenation)可能な箇

所で分割する。ハイフネーション可能な箇所以外で分割してはならない。ハイフネーション処理が可

能な欧文の種類及びその処理は,処理系定義とする。

4.8

縦中横処理  縦中横処理は,縦書きの行中で,縦書きの字の向きのまま横書きになるように文字列

を中央に配置する。

 

4.9

囲み文字処理  囲み文字処理は,次による。

a)

囲み文字は,外枠文字及び内部文字で構成する。

b)

囲み文字の文字サイズ及び書体は,指定による。

c)

外枠文字の文字種は,

表 に規定する丸印又は四角とする。これ以外の文字種の指定は,処理系定義

とする。

表 1  外枠文字の文字種

ブロック名

名前

JIS X 0213

面区点番号

日本語通用名称(参考)  字形

WHITE CIRCLE

1-1-91

丸印

GEOMETRIC SHAPE

WHITE SQUARE

1-2-2

四角

d)

内部文字は,半角 1 文字,半角 2 文字又は全角 1 文字とする。

e)

内部文字の字面は外枠文字の字面からはみ出してはならない。また,内部文字の字面と外枠文字の字

面との天地及び左右の中心をそろえる。ただし,内部文字の文字サイズ及び配置方法は,処理系依存

とする。


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f)

囲み文字の文字クラスは,漢字と同じ文字クラスとする。

4.10

結合文字処理  結合文字処理は,次による。

a)

結合文字処理では,基底文字一つとそれに続く連続するすべての結合文字からなる結合文字の合成列

を処理する。

b)

合成列に対応する字形が指定された書体に準備されている場合は,この字形を用いる。

c)

合成列に対応する字形がない場合は,基底文字と結合文字を次のように合成する。

1)

結合文字のもっている位置属性に従い,基底文字又はすでに合成した合成列の上,下,右上,左下

などに配置する(JIS X 0221-1 の 24.“結合文字”参照)

。基底文字の直後に複数の結合文字が連続

する場合は,基底文字の直後に続く結合文字の順序に従い,結合文字を一つずつ基底文字又はすで

に合成した合成列と組合わせる。

例  上に位置する結合文字が二つある場合には,二つ目を一つ目の上に配置する。次の例は,古代ギ

リ シ ャ 語 を 小 文 字 を 使 っ て 表 記 す る 場 合 の 気 息 記 号 及 び ア ク セ ン ト 記 号 付 き の 小 文 字

“OMEGA”である。

2)

結合文字は,基底文字の大きさに合わせて配置することが望ましい。

例  大文字の“E”の上にくる結合文字は,小文字の“e”の上にくる結合文字より高く配置する。

Élément

3)

基底文字が斜体の場合は,斜めになっている基底文字の縦軸に合わせて結合文字の位置をずらすこ

とが望ましい。

例  Tōkyō  Français  smårgasbord(スウェーデン語)

4)

“i”及び“j”の上に結合文字を配置する場合は,基底文字の点を削除するのがよい。

例  bīru  ĵus(エスペラント)

5)

結合文字の文字クラスは,欧文間隔以外の欧文用文字とする。

4.11

具体字形処理  具体字形処理は,次による。

a)

具体字形の表示  具体字形の指定があった場合は,指定された具体字形データに置換して表示す

る。ただし,具体字形データを表示できない処理系の場合は,指定された文字列を表示する。

具体字形データのデータ領域,データ領域内の具体字形ボディーの位置及び具体字形ボディーの大

きさは,指定による。

b)

具体字形の大きさ・位置

1)

文字の正立方向の具体字形ボディーの大きさは,具体字形の指示が出現した時点で指示されている

文字サイズとする。

2)

置換した具体字形データは,具体字形の指示が出現した時点で指示されている文字サイズにおける

トップセンタとそろえて配置する。これ以外の配置とすることは,処理系定義とする。

c)

具体字形の文字クラス  具体字形の文字クラスは,漢字と同じ文字クラスとする。これ以外の文字

クラスとすることは,処理系定義とする。

4.12

ルビ処理

4.12.1

ルビ文字の文字サイズ  ルビ文字の文字サイズは,親文字の文字サイズの 1/2 とする。ただし,文

字サイズの大きな見出しなどにつくルビ文字の場合は,親文字の文字サイズの 1/2 以下でもよい。

備考 1.  この規格では,欧文用文字や連数字のようにルビ文字が固有の字幅をもつことを許してい


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る。

2.

三分ルビを使用するかどうかは,指定による。

4.12.2

ルビ文字列の位置  ルビの位置指定によるルビ文字列の配置方法は,次による。

a)

縦書きでルビの位置指定を“右”と指定した場合は,ルビ文字列を親文字列の外枠の右側に接して配

置する。

 

れいだ

例題

b)

縦書きでルビの位置指定を“左”と指定した場合は,ルビ文字列を親文字列の外枠の左側に接して配

置する。

c)

横書きでルビの位置指定を“上”と指定した場合は,ルビ文字列を親文字列の外枠の上側に接して配

置する。

 

例題

れいだい

d)

横書きでルビの位置指定を“下”と指定した場合は,ルビ文字列を親文字列の外枠の下側に接して配

置する。

e)

ルビの位置指定がない場合には,縦書きでは a),横書きでは c)に従いルビ文字列を配置する。

4.12.3

ルビ文字列を片側にのみ配置する場合の処理  縦書きにおいて親文字列の外枠の右側又は左側に

配置する場合,及び横書きにおいて親文字列の外枠の上側又は下側に配置する場合の処理は,次による。

a)

モノルビの処理

1)

ルビ文字列は,ベタ組とする。ルビ文字列が欧文用文字又は連数字の場合は,ルビ文字列をそれぞ

れの文字の固有の字幅に応じたピッチ処理で配置する。

2)

ルビ文字列の中心を対応する親文字の中心に合わせて配置する。ただし,処理系定義として,縦書

きにおいて,親文字が

表 に規定する(1)∼(12)以外の和字であり,ルビ文字が 1 字の場合は,親文

字の先頭とルビ文字の先頭をそろえる配置方法としてもよい。

例 1.   横書きにおいて,ルビ文字列の中心を対応する親文字の中心に合わせて配置する例

例 2.  縦書きにおいて,親文字の先頭とルビ文字の先頭をそろえて配置する例

なお,親文字列長がルビ文字列長未満で 5) 5.2)  の 5.2.1)  及び 5.2.2)  の許容を処理系定義のオプ

ションとして提供する場合には,5) 5.2)  の 5.2.1)  又は 5.2.2)  の許容に従って配置する。

3)

親文字群とその前後に配置する本文文字列  親文字列長がルビ文字列長未満の場合,次のように

ルビ文字を親文字群の前後の文字にかけて配置する。詳細は,

表 による。ただし,処理系定義と

して,ルビ文字を前又は後ろの文字にかけずに配置してもよい。

3.1)

親文字群の前の文字が空き,平仮名,分離禁止文字又は和字間隔のいずれかの場合,ルビ文字を

最大でルビ文字の文字サイズまで前の文字にかけて配置する。また,処理系定義として,親文字

群の前の文字が

表 に規定する(1)∼(12)以外の和字の場合,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サ


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イズの 1/2 までかけて配置してもよい。

3.2)

親文字群の後ろの文字が空き,平仮名,終わり括弧類,句点類,分離禁止文字又は和字間隔のい

ずれかの場合,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで後ろの文字にかけて配置する。ま

た,処理系定義として,親文字群の後ろの文字が

表 に規定する(1)∼(12)以外の和字の場合,ル

ビ文字を最大でルビ文字の文字サイズの 1/2 までかけて配置してもよい。

例 1.   ルビ文字の文字サイズまで前及び後ろの文字にかけて配置する例

例 2.  表 に規定する(1)∼(12)以外の和字にルビ文字をかけて配置する例

例 3.  ルビ文字を前及び後ろの文字にかけないで配置する例

4)

親文字群は,複数行に分割してはならず,4.19 の調整対象とはしない。

5)

行頭又は行末における配置方法  行頭又は行末に位置した親文字群は,親文字列長とルビ文字列

長の関係によって,次のように配置する。

5.1)

親文字列長がルビ文字列長以上の場合

5.1.1)

親文字群が行頭に位置した場合は,親文字の先頭を行頭に合わせる。

5.1.2)

親文字群が行末に位置した場合は,親文字の最後尾を行末に合わせる。

5.2)

親文字列長がルビ文字列長未満の場合

5.2.1)

親文字群が行頭に位置した場合は,ルビ文字列の先頭を行頭に合わせる。ただし,ルビ文字列

の先頭を行頭に合わせる代わりに,親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえて行頭に合わせ

てもよい。親文字の先頭とルビ文字列の先頭を行頭に合わせるオプションは,5.2.2)  及び b) 4) 

4.2)

のオプションと同時に使用し,処理系定義とする。

5.2.2)

親文字群が行末に位置した場合は,ルビ文字列の最後尾を行末に合わせる。ただし,ルビ文字

列の最後尾を行末に合わせる代わりに,親文字の最後尾とルビ文字列の最後尾をそろえて行末

に合わせてもよい。親文字の最後尾とルビ文字列の最後尾を行末に合わせるオプションは,

5.2.1)

及び b) 4) 4.2)  のオプションと同時に使用し,処理系定義とする。

例 1.   標準の場合

例 2.  オプション(行頭及び行末)の場合

b)

グループルビの処理

1)

親文字列長がルビ文字列長以上の場合,文字列は次のとおりに配置する。

1.1)

親文字列は,ベタ組とする。親文字列が欧文用文字又は連数字の場合は,親文字列をそれぞれの


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文字の固有の字幅に応じたピッチ処理で配置する。

1.2)

ルビ文字列が 2 文字以上で欧文用文字でもなく連数字でもない場合は,x:y:z=1:2:1 の比率

でルビ文字間を空けて配置する。x,y 及び z は,次による。

x:親文字列の先頭からルビ文字列の先頭までの空き量。

y:ルビ文字間の空き量。

z:ルビ文字列の最後尾から親文字列の最後尾までの空き量。

 

ただし,これ以外の比率の空き量とすることは,処理系定義とする。

1.3)

ルビ文字列が 1 文字,欧文用文字又は連数字の場合は,ルビ文字列をそれぞれの文字の固有の字

幅に応じたピッチ処理で配置し,ルビ文字列の中心を親文字列の中心に合わせて配置する。

2)

親文字列長がルビ文字列長未満の場合,文字列は次のとおりに配置する。

2.1)

ルビ文字列は,ベタ組とする。ルビ文字列が欧文用文字又は連数字の場合は,ルビ文字列をそれ

ぞれの文字の固有の字幅に応じたピッチ処理で配置する。

2.2)

親文字列が欧文用文字でもなく連数字でもない場合は,X:Y:Z=1:2:1 の比率で親文字間を

空けて配置する。X,Y 及び Z は,次による。

X:ルビ文字列の先頭から親文字列の先頭までの空き量。

Y:親文字間の空き量。

Z:親文字列の最後尾からルビ文字列の最後尾までの空き量。

   

ただし,4) 4.2) 4.2.1)  の許容を処理系定義のオプションとして提供する場合,親文字列の先頭

とルビ文字列の先頭をそろえて配置する。この場合は,Y:Z=1:1 の比率で親文字間を空けて

配置する。4) 4.2) 4.2.2)  の許容を処理系定義のオプションとして提供する場合,親文字列の最後

尾とルビ文字列の最後尾をそろえて配置する。この場合は,X:Y=1:1 の比率で親文字間を空

けて配置する。


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例 1.   標準の場合

例 2.  オプション(行頭及び行末)の場合

ただし,これ以外の比率の空き量とすることは,処理系定義とする。

2.3)

親文字列が欧文用文字又は連数字の場合は,親文字列をそれぞれの文字の固有の字幅に応じたピ

ッチ処理で配置し,親文字列の中心をルビ文字列の中心に合わせて配置する。

ただし,4) 4.2) 4.2.1)  の許容を処理系定義のオプションとして提供する場合,親文字列の先頭

とルビ文字列の先頭をそろえて配置する。4) 4.2) 4.2.2)  の許容を処理系定義のオプションとして

提供する場合,親文字列の最後尾とルビ文字列の最後尾をそろえて配置する。

例 1.   標準の場合

例 2.  オプション(行頭及び行末)の場合

2.4)

親文字群とその前後に配置する本文文字列との関係は,a) 3)  による。

3)

親文字群は,複数行に分割してはならず,4.19 の調整対象とはしない。

4)

行頭又は行末における配置方法  行頭又は行末に位置した親文字群は,親文字列長とルビ文字列

長の関係によって,次のように配置する。

4.1)

親文字列長がルビ文字列長以上の場合

4.1.1)

親文字群が行頭に位置した場合は,親文字列の先頭を行頭に合わせる。

4.1.2)

親文字群が行末に位置した場合は,親文字列の最後尾を行末に合わせる。

4.2)

親文字列長がルビ文字列長未満の場合

4.2.1)

親文字群が行頭に位置した場合は,ルビ文字列の先頭を行頭に合わせる。ただし,ルビ文字列

の先頭を行頭に合わせる代わりに,親文字列の先頭とルビ文字列の先頭をそろえて行頭に合わ

せてもよい。親文字列の先頭とルビ文字列の先頭を行頭に合わせるオプションは,4.2.2)  及び

a) 5) 5.2)

のオプションと同時に使用し,処理系定義とする[2)  の 2.2)  の

例 2.  及び 2.3)  の

例 2.  を参照]。

4.2.2)

親文字群が行末に位置した場合は,ルビ文字列の最後尾を行末に合わせる。ただし,ルビ文字


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列の最後尾を行末に合わせる代わりに,親文字列の最後尾とルビ文字列の最後尾をそろえて行

末に合わせてもよい。親文字列の最後尾とルビ文字列の最後尾を行末に合わせるオプション

は,4.2.1)  及び a) 5) 5.2)  のオプションと同時に使用し,処理系定義とする[2)  の 2.2)  の

例 2. 

及び 2.3)  の

例 2.  を参照]。

c)

熟語ルビの処理

1)

親文字列長がルビ文字列長以上の場合  熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群のすべて

において,親文字列長がルビ文字列長以上の場合の親文字とルビ文字列の配置方法は,次による。

1.1)

熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群のすべてにおいて,親文字とルビ文字列との配置

方法は,a)  による。

1.2)

熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群と親文字群との間は,ベタ組とし,4.19 の調整対

象とはしない。

1.3)

熟語ルビを構成するモノルビがついた一つの親文字群を複数行に分割してはならない。ただし,

モノルビがついた親文字群と親文字群との間では,複数行に分割してもよい。

2)

親文字列長がルビ文字列長未満の親文字群を含む場合  熟語ルビを構成するモノルビがついた親

文字群のすべてにおいて,親文字列長がルビ文字列長未満の親文字群を含む場合の親文字列とルビ

文字列の配置方法は,次による。

2.1)

熟語ルビを行中に配置する場合

2.1.1)

モノルビがついた親文字群のすべての親文字列を一つにまとめて新たな親文字列とし,モノル

ビがついた親文字群のすべてのルビ文字列を一つにまとめて新たなルビ文字列とする。

2.1.2)

新たな親文字列長が新たなルビ文字列長以上の場合における新たな親文字列と新たなルビ文字

列との配置方法は,b)  の 1)  及び 4) 4.1)  による。この方法で配置した新たな親文字群は,4.19

の調整対象とはしない。

2.1.3)

新たな親文字列長が新たなルビ文字列長未満の場合における新たな親文字列と新たなルビ文字

列との配置方法は,b)  の 2)  及び 4) 4.2)  による。この方法で配置した新たな親文字群は,4.19

の調整対象とはしない。

2.2)

熟語ルビを複数行に分割した場合  熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群と親文字群と

の間で複数行に分割した場合の親文字列とルビ文字列の配置方法は,次による。

2.2.1)

熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群のうちの一つだけが行頭又は行末に位置した場

合,その親文字群の親文字列とルビ文字列との配置方法は,a)  による。


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2.2.2)

熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群のうち,二つ以上の親文字群が行頭及び行末に

位置した場合,それらの親文字群の親文字列とルビ文字列との配置方法は,熟語ルビを構成す

るモノルビがついた親文字群のすべてにおいて,親文字列長がルビ文字列長以上のときは a)  に

より,熟語ルビを構成するモノルビがついた親文字群のすべてにおいて,親文字列長がルビ文

字列長未満の親文字群を含むときは b)  による。

2.3)

熟語ルビの親文字群とその前後に配置する本文文字列との関係は,a) 3)  による。

4.12.4

ルビ文字列を両側に配置する場合の処理  縦書きにおいて親文字列の外枠の左側及び右側の両側

にルビ文字列を配置する場合,又は横書きにおいて親文字列の外枠の上側及び下側の両側にルビ文字列を

配置する場合の処理は,次による。

a)

この規格では,次の場合について規定する。また,4.12.3 の各箇条に規定された各種の許容を処理系

定義のオプションとして提供する場合は,両側に配置するルビ文字列の両方を許容に従って配置す

る。

1)

両側にモノルビがつく場合。

2)

両側にグループルビがつく場合。

備考  片側にモノルビがついた連続する複数の親文字群の全体に,モノルビの反対側にグループルビ

がつく場合は,連続するモノルビを一つのグループルビとして扱い,両側にグループルビがつ

く場合と同様の処理をする。

   

b)

両側にモノルビがつく場合の配置方法

1)

両側のルビ文字列において,欧文用文字又は連数字のルビ文字列は固有の字幅に応じたピッチ処理

を行い,欧文用文字及び連数字以外のルビ文字列はベタ組とし,そのルビ文字列の中心を親文字の

中心に合わせて親文字の両側に配置する。

2)  1)

によって配置した親文字群が行頭又は行末に位置し,かつ親文字列長が両側のルビ文字列長以

上の場合には,行頭においては親文字の先頭を行頭に合わせて配置し,行末においては親文字の最


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後尾を行末に合わせて配置する。

3)  1)

によって配置した親文字群が行頭に位置し,かつ親文字列長が両側又は片側のルビ文字列長未

満の場合には,両側のルビ文字列のうちルビ文字列長が長いルビ文字列の先頭を行頭に合わせる。

ルビ文字列長が短いルビ文字列の先頭は,行頭に合わせない。ただし,4.12.3 a) 5) 5.2) 5.2.1)  の許

容を処理系定義のオプションとして提供する場合は,ルビ文字列長が親文字列長以上であるすべて

のルビ文字列の先頭と親文字の先頭とをそろえて行頭に合わせる。

4)  1)

によって配置した親文字群が行末に位置し,かつ親文字列長が両側又は片側のルビ文字列長未

満の場合には,両側のルビ文字列のうちルビ文字列長が長いルビ文字列の最後尾を行末に合わせ

る。ルビ文字列長が短いルビ文字列の最後尾は,行末に合わせない。ただし,4.12.3 a) 5) 5.2) 

5.2.2)

の許容を処理系定義のオプションとして提供する場合は,ルビ文字列長が親文字列長以上で

あるすべてのルビ文字列の最後尾と親文字の最後尾とをそろえて行末に合わせる。

c)

両側にグループルビがつく場合の配置方法

1)

親文字列長が,両側のルビ文字列長以上の場合は,4.12.3 b) 1)  に従って親文字列及び両側のルビ

文字列を配置する。この配置方法によって両側にグループルビがついた親文字群が行頭又は行末に

位置した場合は,4.12.3 b) 4) 4.1)  に従って配置する。

2)

親文字列長が,両側又は片側のルビ文字列長未満の場合は,次による。

2.1)

両側のルビ文字列において,ルビ文字列長が長いほうのルビ文字列及び親文字列を 4.12.3 b) 

2)

及び 4) 4.2)  に従って配置し,その配置した親文字列に対してルビ文字列長が短いほうのルビ

文字列を,次に従って配置する。

2.1.1)

配置した親文字列の先頭から最後尾までの長さが,ルビ文字列長が短いほうのルビ文字列長以

上の場合は,ルビ文字列長が短いほうのルビ文字列を 4.12.3 b) 1) の 1.2)  又は 1.3)  に従って配

置する。

2.1.2)

配置した親文字列の先頭から最後尾までの長さが,ルビ文字列長が短いほうのルビ文字列長未

満の場合は,ルビ文字列をベタ組とし,配置した親文字列の先頭から最後尾までの長さの中心

にルビ文字列の中心を合わせて配置する。ただし,2.1)  においてルビ文字列長が長いほうのル

ビ文字列及び親文字列を 4.12.3 b) 4) 4.2) 4.2.1)  の許容に従って配置した場合は,ルビ文字列長

の短いルビ文字列をベタ組とし,親文字列の先頭とルビ文字列の先頭をそろえて行頭に合わせ

て配置する。また,2.1)  においてルビ文字列長が長いほうのルビ文字列及び親文字列を 4.12.3 

b) 4) 4.2) 4.2.2)

の許容に従って配置した場合は,ルビ文字列長の短いルビ文字列をベタ組と

し,親文字列の最後尾とルビ文字列の最後尾をそろえて行末に合わせて配置する。

2.2)  2.1)

に従って親文字列の両側にグループルビをつけた親文字群とその前後に配置する本文文字列

との関係は,4.12.3 a) 3)  による。

3)  1)

又は 2)  に従って親文字列の両側にグループルビをつけた親文字群は,複数行に分割してはなら

ず,4.19 の調整対象とはしない。

4.13

添え字処理  添え字処理は,次による。ただし,数式などに見られる入れ子になった添え字処理

は,規定しない。

a)

添え字列の文字サイズ及び親文字に対する添え字列の行送り方向の配置位置については,処理系定義

とする。

b)

添え字は,親文字の前側及び/又は後ろ側に一つ又は二つの添え字列をつける。

c)

添え字の配置位置  親文字に対して上付き文字列及び/又は下付き文字列を配置する場合は,次によ


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X 4051

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る。

1)

添え字列の位置は,親文字の外枠の右側又は左側とし,上付き文字の場合は親文字の外枠の右側上

部又は左側上部に,下付きの場合は親文字の右側下部又は左側下部に,添え字列を横書きでピッチ

処理して配置する。

2)

上付き文字列及び下付き文字列と親文字との字間は,ベタ組とする。

例 1.   下付き文字列が親文字の左側及び右側につく例

個の中から重複なく 個を取り出した組合せの数)

例 2.  上付き文字列及び下付き文字列が親文字の右側につく例

(リン酸基)

例 3.  上付き文字列及び下付き文字列が親文字の左側につく例

(炭素の同位体)

参考  核種又は分子を指定する添え字の意味及び配置位置については,JIS Z 8202-0 の 3.5JIS Z 

8202-8

附属書 及び JIS Z 8202-9 の附属書 を参照。

d)

縦書きの行中では,添え字を含む親文字群の文字の向きを右回りに 90°回転して横書きにする。た

だし,添え字を含む親文字群の長さが短い場合は,縦中横を使用して配置してもよい。

例 1.   望ましい例

例 2.   望ましくない例

e)

添え字を含む親文字群中の文字の字間は,分離も分割もしてはならない。

4.14

圏点処理  圏点処理は,次による。

a)

圏点の文字サイズは,親文字の文字サイズの 1/2 とする。

b)

圏点は,親文字 1 文字に 1 文字だけつける。

c)

圏点の位置は,縦書きでは親文字の外枠の右側とし,横書きでは親文字の外枠の上側とし,親文字の

外枠に接した中心に配置する。

d)

圏点がついた親文字列は,元の親文字の文字クラスに従う。

e)

圏点の文字種は,JIS X 4052 

附属書 による。

4.15

下線・傍線・抹消線処理  下線・傍線・抹消線処理は,次による。

a)

下線・傍線処理  下線・傍線は,横書きの場合は文字又は親文字群の下側又は上側に,縦書きの場

合は文字又は親文字群の右側又は左側に,文字又は親文字列の大きさに合わせた長さだけ指定の線を

引く。ただし,添え字がついた場合は,親文字群の大きさに合わせた長さだけ指定の線を引く。

なお,文字又は親文字群の外枠と下線又は傍線との空き量は,処理系依存とする。

b)

抹消線処理  抹消線は,横書きの場合は文字又は親文字の外枠の上下中央に,縦書きの場合は文字

又は親文字の外枠の左右中央に,文字又は親文字列の大きさに合わせた長さだけ指定の線を引く。た

だし,添え字がついた場合は,親文字群の大きさに合わせた長さだけ指定の線を引く。

4.16

割注処理  割注処理は,次による。

a)

割注文字列の文字サイズは,指定による。

b)

割注文字列は,4.14.11 に従って配置する。


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c)

割注は,割注文字列長の半分に最も近い割注文字列の分割可能点を割注文字列の分割点として,割注

行 1 行目と割注行 2 行目とに分割し,割注行 2 行目の割注行頭位置を,割注行 1 行目の割注行頭位置

にそろえて配置する(

図 参照)。

図 8  割注文字列の分割

d)  1

行の中に割注が収まらない場合には,指定行長内に収まる位置を行の分割点として,割注を行に分

割する(

図 参照)。

なお,割注文字列が多い場合には,中部の割注を更に 2 行以上に分割することもある。

図 9  割注の行の分割

e)

割注に括弧類をつけるか又は空きを入れるかは,指定による。指定された場合は,次の 1)  又は 2)

に従い,指定された括弧類又は空き量を含めて割注という。

1)

割注に括弧類をつけるように指定された場合は,次の 1.1)1.8)  に従って,割注始め括弧類及び割

注終わり括弧類をつける。

1.1)

割注始め括弧類は,割注行の前に,割注行 1 行目及び割注行 2 行目の全体を囲むようにつける。

1.2)

割注終わり括弧類は,割注行の後ろに,割注行 1 行目及び割注行 2 行目の全体を囲むようにつけ

る。

1.3)

割注始め括弧類と割注終わり括弧類とは,同種の括弧を使う。


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1.4)

割注始め括弧類及び割注終わり括弧類の,文字サイズ及び字幅は,指定による。

1.5)

割注始め括弧類及び割注終わり括弧類と割注行との間は,ベタ組とする。

1.6)

割注始め括弧類と割注の前の文字との間,及び割注終わり括弧類と割注の後ろの文字との間は,

ベタ組とする。

1.7)

行に分割した割注における前部の割注及び中部の割注には,割注終わり括弧類をつけない。

1.8)

行に分割した割注における中部の割注及び後部の割注には,割注始め括弧類をつけない。

2)

割注に空きを入れるように指定された場合は,次の 2.1)2.8)  に従って,割注始め空き量及び割注

終わり空き量を入れる。

2.1)

割注始め空き量は,割注行の前に,割注行 1 行目及び割注行 2 行目の両方に入れる。

2.2)

割注終わり空き量は,割注行の後ろに,割注行 1 行目及び割注行 2 行目の両方に入れる。

2.3)

割注始め空き量と割注終わり空き量とは,指定された同量の空き量とする。指定された空き量

は,0 以上とする。

2.4)

割注始め空き量及び割注終わり空き量と割注行との間は,ベタ組とする。

2.5)

割注が行頭から始まるときは,割注始め空き量を入れない。

2.6)

割注が行末で終わるときは,割注終わり空き量を入れない。

2.7)

行に分割した割注における前部の割注及び中部の割注には,割注終わり空き量を入れない。

2.8)

行に分割した割注における中部の割注及び後部の割注には,割注始め空き量を入れない。

f)

割注行 1 行目と割注行 2 行目の間の行間は,空けない。

g)

行送り方向の割注の配置位置は,割注行 1 行目と割注行 2 行目の行の幅を合計した中心並びに割注始

め括弧類及び割注終わり括弧類の外枠の中心を,その段落で指定された文字サイズの外枠の中心にそ

ろえる。

h)

割注は,4.19 の a)c)  又は d)  に従った行の調整を行った後,その行内に含まれるすべての割注につ

いて,個々の割注ごとに 4.19 e)  の割注行の調整を行う。

4.17

段落整形処理  設定された段落字下げ,字下げ及び字上げは,次に設定されるまで有効とする。通

常,段落字下げの空き量は全角アキとし,字下げ及び字上げは行わない。

ただし,字下げ及び字上げの指定があった場合は,次による。

a)

縦書きの場合

1)

字下げの指定があった場合は,1 段組においては版面の上端から指定された字下げ量だけ下げた位

置を行頭とし,多段組においては 1 段の領域の上端から指定された字下げ量だけ下げた位置を行頭

とする。

2)

字上げの指定があった場合は,1 段組においては版面の下端から指定された字上げ量だけ上げた位

置を行末とし,多段組においては 1 段の領域の下端から指定された字上げ量だけ上げた位置を行末

とする。

b)

横書きの場合

1)

字下げの指定があった場合は,1 段組においては版面の左端から指定された字下げ量だけ下げた位

置を行頭とし,多段組においては 1 段の領域の左端から指定された字下げ量だけ下げた位置を行頭

とする(

図 10 参照)。

2)

字上げの指定があった場合は,1 段組においては版面の右端から指定された字上げ量だけ上げた位

置を行末とし,多段組においては 1 段の領域の右端から指定された字上げ量だけ上げた位置を行末

とする(

図 10 参照)。


28

X 4051

:2004

図 10  字下げ・字上げの指定があった場合の行頭・行末

4.18

そろえ等の処理

4.18.1

そろえ処理・文字間の空き量処理・字取り処理  そろえ処理・文字間の空き量処理・字取り処理

は,次による。

a)

そろえ処理  そろえ指定による文字の配置方法は,次による。

1)

中央そろえ  中央そろえは,隣接する文字間に表 の空き量を挿入する以外はベタ組とするか,

又は b)  若しくは c)  で規定する空き量を挿入した文字列を,行頭側と行末側の空き量が均等にな

るように行の中央に配置する。

2)

行頭そろえ  行頭そろえは,隣接する文字間に表 の空き量を挿入する以外はベタ組とするか,

又は b)  若しくは c)  で規定する空き量を挿入した文字列を行頭側から配置し,1 行に満たないとき

は行末側を空ける。

3)

行末そろえ  行末そろえは,隣接する文字間に表 の空き量を挿入する以外はベタ組とするか,

又は b)  若しくは c)  で規定する空き量を挿入した文字列を行頭側から配置し,1 行に満たないとき

は行頭側を空ける。

4)

均等そろえ  均等そろえは,隣接する文字間に表 の空き量を挿入する以外はベタ組とするか,

又は b)  若しくは c)  で規定する空き量を挿入した文字列を,行頭及び行末に文字がぴったり組ま

れるように字間を 4.19 の方法で調整する。

表 の延ばし可能条件に合致する箇所が一つもない文

字列だけであった場合には,行頭側及び行末側を均等に空ける。

b)

文字間の空き量処理  文字間の空き量指定による隣接する文字の配置方法は,次による。

1)

文字間の空き量指定の指定量が正(+)の場合は,その指定量を隣接する文字の字間として文字間

を空けて配置する。

ただし,隣接する文字間に

表 の空き量を挿入する場合は,次の式で算出した新たな空き量を挿

入する。

新たな空き量=(

表 の空き量)+(文字間の空き量の指定値)


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X 4051

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2)

文字間の空き量指定の指定量が負(−)の場合は,その指定量だけ隣接する文字の外枠を重ねて配

置する。

ただし,隣接する文字間に

表 の空き量を挿入する場合は,次の式で新たな空き量を算出する。

新たな空き量=(

表 の空き量)−(文字間の空き量の指定値)

新たな空き量が負(−)の場合は,その新たな空き量だけ隣接する文字を重ねて配置する。新た

な空き量が正(+)の場合は,その新たな空き量を隣接する文字間に挿入し,文字を配置する。

c)

字取り処理  字取り指定による隣接する文字の配置方法は,字取り指定をした文字列の中で表 

分割可能条件に合致した箇所に,次の式で算出した分割可能箇所の空き量を挿入し,文字を配置す

る。ただし,字取り指定は,そこに使用されている文字サイズの整数倍とする。

分割可能箇所の空き量=[(字取り指定長)−(字取り文字列長)]÷(分割可能箇所数)

ここで,字取り指定長及び字取り文字列長は,次による。

字 取 り 指 定 長:字取り文字列を配置する,字取り指定で指定した字詰め方向の長さ。

字取り文字列長:字取り文字列を指定の文字サイズで,

表 の空き量を挿入する以外はベタ組

で配置したときの字取り文字列の先頭から最後尾までの長さ。

ただし,分割可能条件と合致する箇所がない場合には,字取り文字列の先頭文字を字取り指定長の

先頭に接して配置し,字取り指定長と字取り文字列長との差は,字取り文字列の末尾文字の後ろを空

ける。

4.18.2

文字そろえ指定による配置  隣接する文字において,文字そろえ指定による行送り方向の文字の

配置方法は,次による[JIS X 4052 の 6.2 b) 3) 3.1)  参照]

a)

縦書きの場合

1)

文字そろえ指定で middle を指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の中心を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中

心を配置する。

2)

文字そろえ指定で右そろえを指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の右端を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の右

端を配置する。

3)

文字そろえ指定で左そろえを指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の左端を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の左

端を配置する。

4)

文字そろえ指定で指定した行送り方向の移動量が正(+)の場合,前後の文字の外枠の中心線に対

して,文字そろえ指定の対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中心を,

指定した量だけ左に寄せる。

5)

文字そろえ指定で指定した行送り方向の移動量が負(−)の場合,前後の文字の外枠の中心線に対

して,文字そろえ指定の対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中心を,

指定した量だけ右に寄せる。

6)

文字そろえ指定で baseline を指定した場合,段落で指定した文字の欧文ベースラインにそろえて配

置する。

7)

文字そろえ指定がない場合は,1)  とする。


30

X 4051

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b)

横書きの場合

1)

文字そろえ指定で middle を指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の中心を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中

心を配置する。

 

2)

文字そろえ指定で上そろえを指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の上端を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の上

端を配置する。

3)

文字そろえ指定で下そろえを指定した場合,段落で指定した文字サイズの文字の並びにおける文字

の外枠の下端を結ぶ直線上に,対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の下

端を配置する。

4)

文字そろえ指定で指定した行送り方向の移動量が正(+)の場合,前後の文字の外枠の中心線に対

して,文字そろえ指定の対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中心を,

指定した量だけ下に寄せる。

5)

文字そろえ指定で指定した行送り方向の移動量が負(−)の場合,前後の文字の外枠の中心線に対

して,文字そろえ指定の対象となる文字列の個々の文字に指定された文字サイズの外枠の中心を,

指定した量だけ上に寄せる。

6)

文字そろえ指定で baseline を指定した場合,段落で指定した文字の欧文ベースラインにそろえて配

置する。


31

X 4051

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7)

文字そろえ指定がない場合は,1)  とする。

4.18.3

欧文ベースライン指定による配置  欧文ベースライン指定で行送り方向の欧文ベースライン調整

量を指定した場合の欧文用文字の配置は,次による[JIS X 4052 の 6.2 b) 3) 3.2)  参照]

a)

縦書きの場合

1)

指定した欧文ベースライン調整量が正(+)の場合,4.18.2 a)  により配置した欧文ベースライン

に対し,指定した欧文ベースライン調整量だけ行送り方向で左側に離れた直線を新たな欧文ベース

ラインとして欧文用文字を配置する。

2)

指定した欧文ベースライン調整量が負(−)の場合,4.18.2 a)  により配置した欧文ベースライン

に対し,指定した欧文ベースライン調整量だけ行送り方向で右側に離れた直線を新たな欧文ベース

ラインとして欧文用文字を配置する。

b)

横書きの場合

1)

指定した欧文ベースライン調整量が正(+)の場合,4.18.2 b)  により配置した欧文ベースライン

に対し,指定した欧文ベースライン調整量だけ行送り方向で下側に離れた直線を新たな欧文ベース

ラインとして欧文用文字を配置する。

2)

指定した欧文ベースライン調整量が負(−)の場合,4.18.2 b)  により配置した欧文ベースライン

に対し,指定した欧文ベースライン調整量だけ行送り方向で上側に離れた直線を新たな欧文ベース

ラインとして欧文用文字を配置する。

4.19

行の調整処理  行の調整処理は,次による。空き量に対応する文字は,表 による。

割注行 1 行目の長さと割注行 2 行目の長さとを比較し,長さが等しい場合は割注行 1 行目を,長さが等

しくない場合は長いほうの割注行を長い割注行という。長い割注行以外の割注行を短い割注行という。

a)

行長が指定行長より長く,詰め処理によって行を調整する場合には,次の順に詰める。ただし,割注

文字列を対象としない。

なお,割注処理において,割注文字列を 4.14.11 に従って配置し,割注行 1 行目と割注行 2 行目

とに分割する場合には,処理系定義によって詰め処理を行ってもよい。

1)

欧文間隔を,最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める。

2)

中点類の前後の四分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める。

3)

始め括弧類の前側及び終わり括弧類の後ろ側の二分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等

に詰める。

4)

和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との間の四分アキ及び和文と単位記号との間の四分ア

キを,最小で八分アキまで文字サイズ比で均等に詰める。

5)  1)

2)3)  及び 4)  による詰め処理の後,その行内に含まれているすべての割注について,個々の

割注ごとに e)  の割注行の調整を行う。

b)

割注を含まない行で行長が指定行長より短く,延ばし処理によって行を調整する場合,又は割注行の

延ばし処理の場合には,次の順に空ける。ただし,段落最終行の行長が指定行長より短い場合,その

段落最終行についてはこの延ばし処理を行わない。

1)

欧文間隔を,最大で二分アキまで文字サイズ比で均等に空ける。

2)

和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の空き量を,


32

X 4051

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最大で二分アキまで文字サイズ比で均等に空ける。ただし,処理系定義により三分アキを限度とし

てもよい。

3)  6.1.4

の延ばし可能条件に合致した箇所の字間を,最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空け

る。

4)  1)

2)  及び 3)  によって調整できない場合は,1)2)  及び 3)  の空き量に加えて,6.1.3 の分割可能

条件に合致した分割可能文字間を均等に空ける。ただし,分割可能文字間に加えて欧文用文字の字

間を含め,均等に空けるかどうかは,処理系定義とする。

c)

割注を含む行で行長が指定行長より短く,延ばし処理によって行を調整する場合には,その行内の割

注以外の本文文字列及び長い割注行を対象に,b)  に従い延ばし処理を行う。この延ばし処理の後,

その行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ごとに e)  の割注行の調整を行う。ただし,

段落最終行の行長が指定行長より短い場合,その段落最終行についてはこの延ばし処理を行わず,そ

の行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ごとに e)  の割注行の調整を行う。

d)

行長と指定行長とが等しい場合,その行については詰め処理による行の調整も,延ばし処理による行

の調整も行わず,その行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ごとに e)  の割注行の調整

を行う。

e)

a)

c)  又は d)  のいずれかによる行の調整の後,その行内に含まれるすべての割注について,個々の

割注ごとに,次の 1)2)  又は 3)  のいずれかによる割注行の調整を行う。

1)

行に分割した割注における前部の割注及び中部の割注の場合は,短い割注行について b)  によって

延ばし処理を行い,当該割注に割り振られた c)  の延ばし量を含めた長い割注行の長さに合わせ

る。

2)

行に分割した割注における後部の割注又は行に分割しなかった割注で,かつ割注行 1 行目が短い割

注行の場合は,割注行 1 行目を b)  に従い延ばし処理を行い,当該割注に割り振った c)  の延ばし

量を含めた割注行 2 行目の長さに合わせる。

3)

行に分割した割注における後部の割注又は行に分割しなかった割注で,かつ割注行 1 行目が長い割

注行の場合は,当該割注に割り振った c)  の延ばし量の総量分だけ,割注行 2 行目を b)  に従い延

ばし処理を行う。

4.20

段落末尾処理  段落末尾処理は,段落の最終行が処理系定義の文字数以上になるように文字を配置

する。

4.21

タブ処理  タブ処理は,タブ処理対象文字列を設定されたタブ属性に応じて配置する。設定された

タブ属性は,次に設定又は解除されるまで有効とする。

4.21.1

タブ属性  タブ属性は,タブ種,タブ位置及び指定文字とする。

横書きのタブ種は,左そろえタブ,右そろえタブ,中央そろえタブ及び指定文字そろえタブとする。縦

書きのタブ種は,上そろえタブ,下そろえタブ,中央そろえタブ及び指定文字そろえタブとする。

タブ位置は,行頭からの距離で指定する。

指定文字は,タブ種が指定文字そろえタブの場合に,タブ位置に合わせて配置するタブ処理対象文字列

中の特定の文字(列)とする。

a)

左(上)そろえタブ  タブ処理対象文字列の先頭をタブ位置に合わせて配置する指定。

b)

右(下)そろえタブ  タブ処理対象文字列の最後尾をタブ位置に合わせて配置する指定。

c)

中央そろえタブ  タブ処理対象文字列の中心をタブ位置に合わせて配置する指定。

d)

指定文字そろえタブ  タブ処理対象文字列の中の指定文字(列)の先頭をタブ位置に合わせて配置


33

X 4051

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する指定。

4.21.2

タブ処理対象文字列の配置法  行頭から順番に,タブ属性と対応をとってタブ処理対象文字列

を,4.14.19 に従って配置する。タブ処理対象文字列が行の最初の文字列であれば,行頭に一番近いタ

ブ位置にあるタブ属性がそのタブ処理対象文字列に対応する。タブ処理対象文字列が行の 2 番目以降の文

字列である場合には,直前の文字列の最後尾以降にある最初のタブ属性が対応する。

a)

タブ処理対象文字列に対応するタブ属性がある場合,次のように配置する。

1)

左(上)そろえタブ  タブ処理対象文字列の先頭をタブ位置に合わせて配置する。

例 1.   左そろえタブ(横書き)

例 2.  上そろえタブ(縦書き)

タブ処理対象文字列の先頭が重なることはない。

2)

右(下)そろえタブ  タブ処理対象文字列の最後尾をタブ位置に合わせて配置する。

例 1.   右そろえタブ(横書き)

例 2.  下そろえタブ(縦書き)

タブ処理対象文字列の先頭が,直前の文字列と重なる場合には,タブ処理対象文字列を直前の文

字列の最後尾に続けて配置する。


34

X 4051

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3)

中央そろえタブ  タブ処理対象文字列の中心をタブ位置に合わせて配置する。

例 1.   中央そろえタブ(横書き)

例 2.  中央そろえタブ(縦書き)

タブ処理対象文字列の先頭が,直前の文字列と重なる場合には,タブ処理対象文字列を直前の文

字列の最後尾に続けて配置する。

 

4)

指定文字そろえタブ  タブ処理対象文字列の中の指定文字(列)の先頭をタブ位置に合わせて配

置する。ただし,タブ処理対象文字列に指定文字が含まれていない場合は,タブ処理対象文字列の

最後尾をタブ位置に合わせて配置する。

例 1.   指定文字そろえタブ(横書き)  指定文字:  .

例 2.  指定文字そろえタブ(縦書き)  指定文字:

タブ処理対象文字列の先頭が,直前の文字列と重なる場合には,タブ処理対象文字列を直前の文

字列の最後尾に続けて配置する。


35

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b)

タブ処理対象文字列に対応するタブ属性がない場合は,次行の先頭タブから順番に対応をとって配置

する。

5.

漢文処理

5.1

漢文の組方向  漢文の組方向は,縦書きとする。

参考  横書きの本文文字列中に漢文が引用等で挿入される場合がある。しかし,これらの引用等で横

書きの本文文字列中に挿入される漢文は,専ら学術的なものであるので,訓点を施さない白文

を引用し,必要なら白文を日本語に読み直した読み下し文をつければよい。この規格では,縦

書きの漢文の処理についてのみ規定する。

5.2

漢文の構成  漢文は,漢文の漢字,訓点,圏点,傍線及び和字間隔で構成する。

なお,訓点は,次による。

a)

句点“  ”

,読点“  ”及び中点“・”

b)

始め括弧“  ,  ,  ”等,及び終わり括弧“  ,  ,  ”等

c)

返り点

1)

レ点“レ”

2)

一二点“一,二,三,四,五”等

3)

上下点“上,中”及び“下”

4)

甲乙点“甲,乙,丙,丁,戊”等

5)

天地点“天,地”及び“人”

d)

送り仮名

e)

読み仮名

f)

たて点“  ”

参考  レ点は,下の 1 字からすぐ上の 1 字に返読する場合に用い,2 字以上隔てて返読する場合には

一二点を用いる。レ点と一二点だけでは返読を示すことができない場合には,上下点を用い

る。上下点は,必ず一二点をはさんで返読する場合に用いる。これらで返読を示すことができ

ない場合には,甲乙点や,更に天地点を用いる。

なお,古典などの復刻等では,段落を示すための段落符号が用いられる場合がある。しか

し,段落は改行等の方法で示すことができるので,この規格では段落符号については規定しな

い。


36

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5.3

漢文の字間処理  漢文の字間並びに句点,読点,中点,始め括弧及び終わり括弧の配置法は,次に

よる。ただし,返り点の配置法は,5.4 及び 5.5 により,たて点の配置法は,5.7 による。また,送り仮名

及び/又は読み仮名の字数が多くなり,送り仮名及び/又は読み仮名文字列が漢文の漢字の上端及び/又は

下端からはみ出した場合は,5.6.4 による。

a)

漢文の字間は,漢文ベタ組又は漢文二分アキ組における字間を原則とする。ただし,処理系定義によ

り,漢文ベタ組又は漢文二分アキ組以外の字間を,基本的な字間としてもよい。

b)

漢文ベタ組にした場合の句点,読点,中点,始め括弧及び終わり括弧の配置法は,次による。

1)

句点,読点,中点,始め括弧及び終わり括弧の字幅は,半角とする。

2)

漢文の漢字の次に句点,読点又は終わり括弧が続く場合は,ベタ組とする。句点,読点又は終わり

括弧の次に漢文の漢字が続く場合は,句点,読点又は終わり括弧の後ろを句点,読点又は終わり括

弧の文字サイズの二分アキとする。漢文の漢字の次に始め括弧が続く場合は,漢文の漢字の後ろを

始め括弧の文字サイズの二分アキとする。始め括弧の次に漢文の漢字が続く場合は,ベタ組とす

る。漢文の漢字の次に中点が続く場合,又は中点の次に漢文の漢字が続く場合,漢文の漢字と中点

との字間は,中点の文字サイズの四分アキとする。

3)

始め括弧が続く場合又は終わり括弧が続く場合は,ベタ組とする。

4)

終わり括弧の次に始め括弧が続く場合,終わり括弧と始め括弧との間は,終わり括弧の文字サイズ

の二分アキとする。

5)

句点の次に終わり括弧が続く場合又は終わり括弧の次に句点が続く場合は,ベタ組とする。句点の

次に始め括弧が続く場合は,句点と始め括弧との間は,句点の文字サイズの二分アキとする。

6)

読点の次に終わり括弧が続く場合又は終わり括弧の次に読点が続く場合は,ベタ組とする。読点の

次に始め括弧が続く場合は,読点と始め括弧との間は,読点の文字サイズの二分アキとする。

7)

中点の次に始め括弧が続く場合は,中点と始め括弧との間は中点の文字サイズの四分アキとする。

終わり括弧の次に中点が続く場合は,終わり括弧と中点との間は中点の文字サイズの四分アキとす

る。

8)

和字間隔の次に漢文の漢字,始め括弧,終わり括弧,句点又は読点が続く場合は,和字間隔と次の

文字との間は,ベタ組とする。漢文の漢字,始め括弧,終わり括弧,句点又は読点の次に和字間隔

が続く場合は,始め括弧,終わり括弧,句点又は読点と和字間隔との間は,ベタ組とする。

9)

終わり括弧又は読点が行末にきた場合,終わり括弧又は読点と行末との間は,ベタ組とする。ただ

し,ベタ組とする代わりに,処理系定義によって終わり括弧又は読点の文字サイズの二分アキとし

てもよい。

10)

中点が行末にきた場合は,中点の前は中点の文字サイズの四分アキとし,中点の後ろはベタ組とす

る。ただし,中点の後ろをベタ組とする代わりに,処理系定義によって中点の文字サイズの四分ア

キとしてもよい。

11)

句点が行末にきた場合には,句点と行末との間は,句点の文字サイズの二分アキとする。

12)

段落の始まり又は行頭に始め括弧がきた場合は,ベタ組とする。ただし,ベタ組とする代わりに,

処理系定義によって,段落の始まり又は行頭と始め括弧との間を,二分アキとしてもよい。

13)

始め括弧が,行末にきてはならない。句点,読点,中点及び終わり括弧が,行頭にきてはならな

い。

c)

漢文二分アキ組にした場合の句点,読点,中点,始め括弧及び終わり括弧の配置法は,次による。た

だし,処理系定義により,これ以外の処理方法にしてもよい。


37

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1)

句点,読点,中点,始め括弧及び終わり括弧の字幅は,半角とし,それらの前後はベタ組とする。

2)

始め括弧が,行末にきてはならない。句点,読点,中点及び終わり括弧が,行頭にきてはならな

い。

5.4

返り点,送り仮名及び読み仮名の文字サイズ  返り点,送り仮名及び読み仮名の文字サイズは,漢

文の漢字の文字サイズの 1/2 とする。処理系定義により,返り点,送り仮名及び読み仮名は,漢文の漢字

の文字サイズの 1/2 以下としてもよい。

参考  漢文の漢字の文字サイズに 12 ポ以上の文字サイズを用い,字間を四分アキなどにして,返り

点,送り仮名及び読み仮名の文字サイズを漢文の漢字の文字サイズの 1/2 以下とする配置方法

も行われている。しかし,これらの配置方法では,字間を固定する方法や,返り点,送り仮名

及び読み仮名の文字サイズも適宜決めるなど,配置方法も種々工夫して行われている。そこ

で,この規格では,返り点,送り仮名及び読み仮名の文字サイズを漢文の漢字の文字サイズの

1/2 とした場合の処理についてのみ規定する。

5.5

返り点の配置法  返り点の配置法は,次による。ただし,送り仮名及び/又は読み仮名の字数が多

くなり,送り仮名及び/又は読み仮名文字列が漢文の漢字の上端及び/又は下端からはみ出した場合の字間

の処理は,5.6.4 による。

a)

返り点は,返読を示す漢文の漢字の直後に,返り点の外枠の左端を漢文の漢字の外枠の左端にそろえ

て配置し,返り点と前後にくる漢文の漢字との字間はベタ組とする。

例 1.   漢文ベタ組の例(左側)と漢文二分アキ組の例(右側)

(書を読みて識見無きは,猶ほ読まざ

るがごときなり。

例 2.  漢文ベタ組の例(怨に報ゆるに徳を以てす。)

なお,2 字の熟語に返り点をつける場合は,2 字の字間に左寄せにして返り点を配置する。3 字の

熟語に返り点をつける場合は,1 字目と 2 字目の字間に左寄せにして返り点を配置する。この場合

は,熟語の字間にたて点をつけるのがよい。


38

X 4051

:2004

例  漢文ベタ組の例(沛の宮に置酒す。)

b)

レ点と一二点の“一”

,上下点の“上”などが同じ位置にきた場合は,二つの返り点を組合わせて,

天地・左右のサイズを漢文の漢字の文字サイズの 1/2 にする。この場合の組合わせた返り点の配置

は,a)  による。

例  漢文ベタ組の例(木として萎えざるは無し。)

参考  レ点との組合せが考えられる返り点は,“一”,“上”,“甲”及び“天”の四種類であるが,レ

点と“甲”及び“天”と組合わせた例は,少ない。

c)

漢文の漢字の次に返り点,更に,その次に句点又は読点と続く場合は,返り点を漢文の漢字の文字サ

イズの 1/2 にして,漢文の漢字と返り点の両者の外枠の左端をそろえてベタ組で配置し,句点又は読

点を漢文の漢字の文字サイズにして,返り点に重ねて漢文の漢字とベタ組で配置する。

例  漢文ベタ組の例(寧ろ鶏口と為るとも,牛後と為ること無かれ。)

参考  返り点及び句点,又は返り点及び読点が同じ位置に並ぶ返り点の例としては,“一”,“上”,

“甲”及び“天”の四種類がある。

d)

返り点の次に終わり括弧,始め括弧又は和字間隔が続く場合は,ベタ組とする。ただし,c)  に規定

する返り点と句点又は読点と重ねて配置する場合,句点又は読点と終わり括弧,始め括弧又は和字間

隔との字間は,5.3 による。

e)

返り点の次に中点が続く場合は,返り点との字間は中点の文字サイズの四分アキとする。

f)

返り点が,行頭にきてはならない。


39

X 4051

:2004

5.6

送り仮名及び読み仮名処理

5.6.1

送り仮名及び読み仮名の配置法  送り仮名及び読み仮名は,漢文の漢字の右側に接して配置す

る。ただし,再読文字の二度目の読みを示す送り仮名及び読み仮名は,漢文の漢字の左側に接して配置す

る。

例  漢文ベタ組の例(過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし。)

5.6.2

送り仮名処理  送り仮名処理は,次による。

a)

漢文の漢字につくそれぞれの送り仮名文字列の字間は,ベタ組とする。

b)

漢文の漢字に読み仮名がつかない場合の送り仮名文字列の開始位置は,それぞれの漢文の漢字の上端

から漢文の漢字の文字サイズの 1/2 の位置とし,その位置に送り仮名文字列の先頭をそろえて配置す

る。ただし,処理系定義として,漢文の漢字の上端から漢文の漢字の文字サイズの 3/4 の位置に送り

仮名の先頭をそろえて配置してもよい。

例 1.   漢文の漢字の文字サイズの 1/2 の位置を送り仮名の開始位置とした例(百聞は一見に如か

ず。

例 2.  漢文の漢字の文字サイズの 3/4 の位置を送り仮名の開始位置とした例

なお,漢文二分アキ組とした場合は,処理系定義として,送り仮名が 1 字のときは漢文の漢字の下

端に送り仮名文字列の先頭をそろえ,送り仮名が 2 字以上のときは漢文の漢字の上端から漢文の漢字

の文字サイズの 1/2 の位置に送り仮名文字列の先頭をそろえて配置してもよい。

c)

漢文の漢字及びそれにつく送り仮名は,複数行に分割してはならない。

d)

漢文の漢字に読み仮名がついた場合は,読み仮名文字列の直後に,読み仮名文字列と送り仮名文字列

との字間をベタ組にして送り仮名を配置する。

5.6.3

読み仮名処理  漢文の漢字に対する読み仮名の配置位置は,次による。

a)

漢文の漢字の 1 文字ごとに対応させてつける読み仮名は,漢文の漢字を親文字,読み仮名をル


40

X 4051

:2004

ビとし,漢文の漢字とそれにつく読み仮名との配置法は,4.12.3 a)  の 1)  及び 2)  による。

なお,この場合,漢文の漢字及びそれにつく読み仮名は,複数行に分割してはならない。

b)  2

文字以上の漢文の漢字の文字列全体につける読み仮名は,漢文の漢字を親文字,読み仮名をルビと

し,4.12.3 b)  の 1)  又は 2)  による。

なお,この場合,漢文の漢字の文字列全体及びそれにつく読み仮名は,複数行に分割してはならな

い。

ただし,漢文の漢字の字間に返り点及び/又はたて点がついた場合,及び漢文二分アキ組にした場

合は,次による。

1)

漢文ベタ組において漢文の漢字の字間に返り点及び/又はたて点がついた場合の親文字列長は,返

り点及び/又はたて点と前後の漢文の漢字との字間をベタ組とした親文字列の先頭から最後尾まで

の長さとする。

2)

漢文二分アキ組の場合の親文字列長は,親文字の字間を二分アキとした親文字列の先頭から最後尾

までの長さとする。漢文二分アキ組において漢文の漢字の字間に返り点及び/又はたて点がついた

場合は,1)  による。

3)

親文字列長がルビ文字長未満の場合において漢文の漢字の字間を空けるときは,漢文の漢字と次に

続く返り点及び/又はたて点との字間をベタ組とし,返り点及び/又はたて点の後ろを空ける。

c)

2 文字以上の漢文の漢字の文字列全体を熟語として漢文の漢字に読み仮名をつける場合の漢文の漢字

とそれにつく読み仮名との配置法は,漢文の漢字を親文字,読み仮名をルビとし,4.12.3 c) の 1)  又

は 2)  による。

なお,熟語を構成する個々の漢文の漢字及びそれぞれにつく読み仮名は,複数行に分割してはなら

ない。

d)  5.6.1

に規定する再読文字の場合において,漢文の漢字の両側に読み仮名がつくときの漢文の漢字と

それにつく読み仮名との配置法は,漢文の漢字を親文字,読み仮名をルビとし,4.12.4 b)  による。

なお,この場合の漢文の漢字及びそれにつく読み仮名は,複数行に分割してはならない。

5.6.4

送り仮名及び/又は読み仮名の字数が多い場合の処理  送り仮名及び/又は読み仮名の字数が多く

なり,送り仮名文字列及び/又は読み仮名文字列が漢文の漢字の上端及び/又は下端からはみ出した場合

は,次による。

a)

漢文ベタ組の場合

1)

行中の場合

1.1)

読み仮名のついた漢文の漢字の前の文字が漢文の漢字の場合は,前にくる漢文の漢字に読み仮名

はかかってはならない。

1.2)

読み仮名のついた漢文の漢字の前の文字が句点,読点又は終わり括弧の場合は,読み仮名を最大

で読み仮名の文字サイズまで前の文字の空きにかけて配置する。

1.3)

読み仮名のついた漢文の漢字の前の文字が中点の場合は,読み仮名を最大で読み仮名の文字サイ

ズの 1/2 まで前の文字の空きにかけて配置する。

1.4)

読み仮名のついた漢文の漢字の前の文字が始め括弧又は和字間隔の場合は,読み仮名を最大で読

み仮名の文字サイズまで前の文字にかけて配置する。

1.5)

読み仮名のついた漢文の漢字の前の文字が返り点及び/又はたて点の場合は,読み仮名を最大で

読み仮名の文字サイズまで返り点及び/又はたて点にかけて配置する。

1.6)

送り仮名及び/又は読み仮名のついた漢文の漢字の後ろの文字が漢文の漢字の場合は,後ろにく


41

X 4051

:2004

る漢文の漢字に送り仮名又は読み仮名はかかってはならない。ただし,漢文の漢字の上端から

3/4 の位置に送り仮名の先頭をそろえた場合,処理系定義により,送り仮名を最大で送り仮名の

文字サイズの 1/2 まで後ろの漢文の漢字にかけて配置してもよい。

例 1.   漢文の漢字の文字サイズの 1/2 を送り仮名の開始位置とした例(朝に道を聞かば,夕に死すと

も可なり。

例 2.  漢文の漢字の文字サイズの 3/4 を送り仮名の開始位置とした例

1.7)

送り仮名及び/又は読み仮名のついた漢文の漢字の後ろの文字が始め括弧の場合は,送り仮名又

は読み仮名を最大で送り仮名又は読み仮名の文字サイズまで後ろの始め括弧の空きにかけて配置

する。

1.8)

送り仮名及び/又は読み仮名のついた漢文の漢字の後ろの文字が終わり括弧の場合は,送り仮名

又は読み仮名を最大で送り仮名又は読み仮名の文字サイズまで後ろの終わり括弧にかけて配置す

る。

1.9)

送り仮名及び/又は読み仮名のついた漢文の漢字の後ろの文字が,句点,読点,中点,和字間

隔,返り点若しくはたて点の場合,又は 5.5 c)  の場合は,漢文の漢字と後ろのそれらの文字との

字間をベタ組とし,送り仮名又は読み仮名をそれらの文字にかけて配置し,それらの文字の後ろ

にはみ出してよい。ただし,句点,読点,中点,和字間隔,返り点又はたて点に続く文字につい

ては,1.6)

1.8)  による。

1.10)

漢文の漢字の上端及び/又は下端からはみ出した送り仮名及び/又は読み仮名が前後にくる文字に

かけられない場合は,送り仮名又は読み仮名のついた漢文の漢字の前後にくる文字との字間を空

ける。ただし,送り仮名及び/又は読み仮名がついた漢文の漢字の後ろの文字が,句点,読点,

中点,和字間隔,返り点若しくはたて点の場合,又は 5.5 c)  の場合は,それらの文字の後ろと次

にくる文字との字間を空ける。


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X 4051

:2004

例 1.   読み仮名がついた例(夫曰く,

「吾故の袴に象れ」

例 2.  送り仮名が句点に続く終わり括弧にかかった例(「子は誰をか師とする」と。曰く,

「仲尼を

師とす」と。

備考  前の漢文の漢字につく送り仮名及び/又は読み仮名と後ろの漢文の漢字につく読み仮名の字間

は,ベタ組になってよい。ただし,前の漢文の漢字と後ろの漢文の漢字がその順序で読まれな

い場合は,処理系定義により,前の漢文の漢字につく送り仮名及び/又は読み仮名と後ろの漢

文の漢字につく読み仮名との字間を送り仮名の文字サイズの 1/2 空けてもよい。

例  前の漢文の漢字につく送り仮名と後ろの漢文の漢字につく読み仮名との字間を空けた例 

2)

行頭又は行末に位置した場合

2.1)

送り仮名文字列が漢文の漢字の下端からはみ出している場合は,送り仮名文字列の下端を行末に

合わせる。

2.2)

読み仮名がついた漢文の漢字が行頭,又は読み仮名のみがついた漢文の漢字が行末に位置した場

合は,4.12.3 の a) 5)b) 4)  又は c) 2) 2.2)  による。


43

X 4051

:2004

b)

漢文二分アキ組の場合  漢文二分アキ組の場合における送り仮名及び/又は読み仮名の字数が多いと

きの処理は,処理系定義とする。

5.7

たて点処理  たて点処理は,次による。

a)

たて点は,漢文の漢字の字間に天地中央及び左右中央の位置に二分の長さの細線を配置する。たて点

の前後は,ベタ組とする。ただし,送り仮名及び/又は読み仮名がついて漢文の漢字の字間が二分以

上空いた場合は,5.6.4 a) 1)  の 1.9)  及び 1.10)  による。

なお,これ以外の配置法とすることは,処理系定義とする。

参考  たて点の位置には,右端,左右中央及び左端の三つがあり,これらの位置を字訓及び字音で使

い分ける場合がある。

b)

返り点とたて点が同一の漢文の漢字につく場合は,返り点を 5.5 により配置し,その右側に a)  によ

りたて点を配置する。

例  漢文ベタ組の例(天下水より柔弱なるは莫し。)

参考  たて点と返り点とが同一の漢文の漢字につくことが考えられる例は,一二点の“二”以下,上

下点の“中”及び“下”

,甲乙点の“乙”以下,並びに天地点の“地”及び“人”がある。

c)

たて点が,行頭にきてはならない。

5.8

圏点・傍線処理  圏点の処理は,4.14 により,傍線の処理は,4.15 による。ただし,傍線の長さ

は,漢文の漢字に読み仮名,送り仮名及び/又は返り点がついた場合でも,漢文の漢字の文字列の長さに

そろえる。

備考  送り仮名及び/又は読み仮名がついた漢文の漢字には,圏点を配置してはならない。送り仮名

及び/又は読み仮名がついた漢文の漢字に傍線をつける場合には,送り仮名及び読み仮名が配

置されていない側に配置する。漢文の漢字の両側に送り仮名及び/又は読み仮名がついた場合

には,傍線を配置してはならない。また,漢文の漢字に圏点及び傍線の両方をつける場合に

は,漢文の漢字の右側に圏点を,左側に傍線をつける。

5.9

漢文の行の分割  漢文の行の分割は,次による。

a)

漢文の行長が指定行長を超える場合は,指定行長を超えない範囲で最大となる漢文の文字間で行を分

割する。

b)

漢文の文字間の分割が可能かどうかは,

表 による。


44

X 4051

:2004

表 2  漢文の分割可能条件

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

漢文の漢字 (1)

送り仮名・読み仮名付き (2)

句点及び読点 (3)

×

中点 (4)

×

始め括弧 (5)

×

終わり括弧 (6)

×

返り点 (7)

たて点 (8)

和字間隔 (9)

×

備考  ×

:禁止

:分割不可

:分割可

漢文の漢字 (1)

:読み仮名及び/又は送り仮名のつかない漢文の漢字。

送り仮名・読み仮名付き (2) :漢文の漢字並びにそれに付随する読み仮名及び/又は送り仮

名を含めた文字群。

句点及び読点 (3)

:句点“  ”及び読点“  ”

中点 (4)

:中点“・”

始め括弧 (5)

“  ,  ,  ”等の始め括弧類。

終わり括弧 (6)

“  ,  ,  ”等の読点を除外した終わり括弧類。

返り点 (7)

5.2 c)  参照。

たて点 (8)

5.7 a)  参照。

c)

漢文の文字間の延ばしが可能かどうかは,

表 による。

5.10

漢文の行の調整処理  漢文の行の調整処理は,次による。

a)

漢文ベタ組の場合は,次のいずれかとする。ただし,指定がない場合は,1)  とする。

1)

行頭側を行頭にそろえ,行長が指定行長に満たない場合は,指定行長に満たない空き量を行末側に

空ける。

2)

行頭側を行頭にそろえ,行末側を行末にそろえる。行長が指定行長に満たない場合は,字間を次の

順に空けて,行末側を行末にそろえる。ただし,段落最終行の行長が指定行長に満たない場合は,

指定行長に満たない空き量を行末側に空ける。

2.1)

表 に示した延ばし可能条件に合致した箇所の字間を,最大で四分アキまで均等に空ける。

2.2)  2.1)

によって調整できない場合は,2.1)  の空き量に加えて,

表 の分割可能条件に合致した分割

可能文字間を均等に空ける。

b)

漢文二分アキ組にした場合の行の調整処理は,処理系定義とする。


45

X 4051

:2004

表 3  漢文の延ばし可能条件

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

漢文の漢字 (1)

送り仮名・読み仮名付き (2)

句点及び読点 (3)

×

中点 (4)

×

始め括弧 (5)

×

終わり括弧 (6)

×

返り点 (7)

たて点 (8)

和字間隔 (9)

×

備考  ×

:禁止

:延ばし不可

:延ばし可

漢文の漢字 (1)

:読み仮名及び/又は送り仮名のつかない漢文の漢字。

送り仮名・読み仮名付き (2) :漢文の漢字並びにそれに付随する読み仮名及び/又は送り仮

名を含めた文字群。

中点 (4)

:中点“・”

始め括弧 (5)

“  ,  ,  ”等の始め括弧類。

終わり括弧 (6)

“  ,  ,  ”等の読点を除外した終わり括弧類。

返り点 (7)

5.2 c)  参照。

たて点 (8)

5.7 a)  参照。

6.

行組版モデル

6.1

文字の組版属性

6.1.1

文字クラス  文字を,字幅,字間及び禁則条件による分割可能性によって,表 のとおりクラス

分けする。

(1)始め括弧類,

(2)終わり括弧類,

(6)中点類及び(7)句点類は,字幅を半角として扱う。

(4)ハイフン類は,ハイフン“-”の字幅を四分角,二分ダーシ“―”及び二重ハイフン“=”の字幅を

半角,波ダッシュ“∼”の字幅を全角として扱う。(10)後置省略記号の“°”,“′”及び“″”の字幅

は,半角として扱う。


46

X 4051

:2004

表 4  文字クラス

備考 1.  各文字クラスに含まれる文字と JIS X 0213 との対応を附属書 に示す。

2.

(14)合印中の文字とは,該当する項目の直後の行中に配置した合印中の文字をいう。

3.

(18)連数字中の文字とは,連数字として扱われる連続した数字及び小数点のピリオド,並

びに位取りのコンマ及び空白をいう。

4.

(19)単位記号中の文字とは,

“゜

“′

“″

”及び“℃”を除外した JIS Z 8202 に含まれ

る単位記号,並びに“Å”及び“

”をいう。

“Å”及び“

”を除外した JIS X 0213 

おける単位記号及び片仮名単位字を含む全角単位字は,この規格では省略記号として扱

う。

5.

(22)割注始め括弧類とは,割注を囲む始め括弧類及び割注の前側の空きをいう。

6.

(23)割注終わり括弧類とは,割注を囲む終わり括弧類及び割注の後ろ側の空きをいう。

7.

ここに挙げた文字以外を,それぞれの文字クラスに追加するか否かは,処理系定義とする。

8.

行頭禁則和字の長音記号及びよう(拗)促音を含む小書きの仮名を,行頭禁則和字からはず

すことは,処理系定義とする。行頭禁則和字からはずしたよう(拗)促音を含む小書きの

平仮名は,平仮名の文字クラスとする。

9.

各文字クラスに属する文字を,その文字クラスの文字として扱わない場合,その指定方法及

び扱い方は,処理系定義とする。


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X 4051

:2004

6.1.2

空き量  文字間の空き量は,表 のとおりとする。

5

空き量


48

X 4051

:2004

備考 1.  ×

:禁止。禁則条件上,これらの並びを禁止する。

  :ベタ組。

削除

:欧文間隔又は空き量を削除する。

二分

:二分アキ(前)

。前の文字を対応する文字とする二分アキ。

二分

:二分アキ(後)

。後ろの文字を対応する文字とする二分アキ。

二分かけ  :二分アキ(前)で,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置

可。ただし,ルビがこの二分アキ以上はみ出してはならない。

二分かけ  :二分アキ(後)で,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置

可。ただし,ルビがこの二分アキ以上はみ出してはならない。

四分

:四分アキ(前)

。前の文字を対応する文字とする四分アキ。

四分

:四分アキ(後)

。後ろの文字を対応する文字とする四分アキ。

四分かけ  :四分アキ(前)で,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置

可。ただし,ルビがこの四分アキ以上はみ出してはならない。

四分かけ  :四分アキ(後)で,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置

可。ただし,ルビがこの四分アキ以上はみ出してはならない。

二分四分  :二分アキ(前)+四分アキ(後)

四分四分  :四分アキ(前)+四分アキ(後)

ルビかけ  :ベタ組で,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置可。

合印中の文字(14)  :該当する項目の直後の行中に配置した合印中の文字。

同一(15)

添え字

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群と同一の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,4.13 によって添え字付き親文字群中の文字を配置する。

別の(15)

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群とは別の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,前の添え字付き親文字群と後ろの添え字付き親文字群中の文字とは

ベタ組で配置する。

同一(16)

ルビ

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群と同一のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,4.12.14.12.24.12.3 a)4.12.3 b)  及び 4.12.4 によって

ルビ付き親文字群中の文字を配置する。

別の(16)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群とは別のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,前のルビ付き親文字群と後ろのルビ付き親文字群中の文

字とはベタ組で配置する。

同一(17)

ルビ

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群と同一の熟語ルビ付き親文字群中の

文字の場合は,4.12.14.12.2 及び 4.12.3 c)  によって熟語ルビ付き親文字群中の

文字を配置する。

別の(17)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群とは別の熟語ルビ付き親文字群中の

文字の場合は,前の熟語ルビ付き親文字群と後ろの熟語付き親文字群中の文字

とはベタ組で配置する。

2.

段落の始まり,行頭及び割注行頭と始め括弧類(1)との間を二分アキ(後)とすること,

終わり括弧類(2)と行末及び割注行末との間を二分アキ(前)とすること,並びに中点類

(6)と行末及び割注行末との間を四分アキ(前)とすることは,処理系定義とする。

3.

漢文の文字間の空き量は,5.  による。


49

X 4051

:2004

参考  空き量に対応する文字を設定しているのは,同一行中の異サイズ混植のためである。

6.1.3

分割可能条件  文字間の分割が可能かどうかは,表 による。

6

分割可

能条


50

X 4051

:2004

備考 1.  ×

:禁止

:分割不可

:分割可

合印中の文字(14)  :該当する項目の直後の行中に配置した合印中の文字。

同一(15)

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群と同一の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,分割不可。

別の(15)

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群とは別の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,分割可。

同一(16)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群と同一のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,4.12.14.12.24.12.3 a)4.12.3 b)  及び 4.12.4 によって

ルビ付き親文字群中の文字を配置し,その親文字群中は分割不可。

別の(16)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群とは別のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,前のルビ付き親文字群と後ろのルビ付き親文字群中の文

字との字間は分割可。

同一同

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群と同一の熟語ルビ付き親文字群を構

成しており,かつ前の文字も後ろの文字も同一のモノルビ付き親文字群中の文

字の場合は,前の文字と後ろの文字との字間は分割不可。

同一別

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群と同一の熟語ルビ付き親文字群を構

成しており,かつ前の文字と後ろの文字とが別のモノルビ付き親文字群中の文

字の場合は,前の文字と後ろの文字との字間は分割可。

同一新

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群と同一の熟語ルビ付き親文字群を構

成しており,かつグループルビの配置法に則って熟語ルビを再配置した親文字

群中の文字の場合は,前の文字と後ろの文字との字間は分割不可。

別の(17)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群とは別の熟語ルビ付き親文字群中の

文字の場合は,前の文字と後ろの文字との字間は分割可。

2.

連数字中の文字(18)の次に欧文間隔以外の欧文用文字(21)が続く場合,連数字中の文字

(18)と欧文間隔以外の欧文用文字(21)との間を分割可とするか否かは,処理系定義と

する。


51

X 4051

:2004

6.1.4

延ばし可能条件  文字間の延ばしが可能かどうかは,表 による。

7

延ばし

可能

条件


52

X 4051

:2004

備考1. 

×

:禁止

:延ばし不可

:延ばし可

合印中の文字(14)  :該当する項目の直後の行中に配置した合印中の文字。

同一(15)

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群と同一の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,4.13 によって添え字付き親文字群中の文字を配置し,その親文字群

中は延ばし不可。

別の(15)

:後ろの文字が,前の添え字付き親文字群とは別の添え字付き親文字群中の文字

の場合は,前の添え字付き親文字群と後ろの添え字付き親文字群中の文字との

字間は延ばし可。

同一(16)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群と同一のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,4.12.14.12.24.12.3 a)4.12.3 b)  及び 4.12.4 によって

ルビ付き親文字群中の文字を配置し,その親文字群中は延ばし不可。

別の(16)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ以外のルビ付き親文字群とは別のルビ付き親文字

群中の文字の場合は,前のルビ付き親文字群と後ろのルビ付き親文字群中の文

字との字間は延ばし可。

同一(17)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群と同一の熟語ルビ付き親文字群中の

文字の場合は,4.12.14.12.2 及び 4.12.3 c)  によって熟語ルビ付き親文字群中

の文字を配置し,その親文字群中は延ばし不可。

別の(17)

:後ろの文字が,前の熟語ルビ付き親文字群とは別の熟語ルビ付き親文字群中の

文字の場合は,前の熟語ルビ付き親文字群と後ろの熟語付き親文字群中の文字

との字間は延ばし可。

2.

連数字中の文字(18)の次に欧文間隔以外の欧文用文字(21)が続く場合,連数字中の文字

(18)と欧文間隔以外の欧文用文字(21)との間を延ばし可とするか否かは,処理系定義

とする。

3.

欧文間隔以外の欧文用文字(21)の字間を,延ばし可とするか否かは,処理系定義とする。

6.2

行の構成アルゴリズム  この規格に適合する処理系では,ここで規定する行の構成アルゴリズムと

は異なったアルゴリズム及び処理方法で行の構成を行ってもよい。ただし,ここで規定する行の構成アル

ゴリズムによって処理した場合と同一の処理結果が得られなければならない。

参考  行の構成アルゴリズム例を,附属書 に示す。


53

X 4051

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6.2.1

処理の流れ  行組版処理の流れを,図 11 に示す。

図 11  処理の流れ

6.2.2

割注文字列を除いた本文文字列の不可分文字列化  6.1.3 に従って,分割できない本文文字列を一

つの不可分文字列とし,文字列全体を不可分文字列に分ける(

図 12 参照)。

図 12  不可分文字列化

6.2.3

割注の不可分文字列化  割注は,次の順に不可分文字列に分ける。

a)  6.1.3

に従って,分割できない割注文字列を一つの不可分文字列とし,割注文字列全体を不可分文字

列に分ける。

b)

割注文字列長の半分に最も近い割注文字列の分割可能点を,割注文字列の分割点として割注行 1 行目

及び割注行 2 行目に分割し,指定された割注始め括弧類及び割注終わり括弧類,又は割注始め空き量

及び割注終わり空き量を加え,行に分割しない割注とする(

図 参照)。a)  で作った不可分文字列の

数が 8 個未満の場合は,すべて行に分割しない割注とする。このようにして作った割注と割注の前後

の文字との分割の可否を 6.1.3 に従って判定し,分割可となる文字までを一つの不可分文字列とす

る。

c)

a)

で作った不可分文字列の数が 8 個以上の場合には,b)  で作った行に分割しない割注に加えて,次

の不可分文字列化も行う。


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1)

割注文字列の先頭から 4 番目以降で,かつ最後から 4 番目以前の分割可能点すべてを行の分割可能

点として割注を行に分割し,割注文字列の先頭から行の分割可能点までの割注文字列長を求める。

求めた割注文字列長の半分に最も近い割注文字列の分割可能点を,割注文字列の分割点として割注

行 1 行目及び割注行 2 行目に分割し,指定された割注始め括弧類又は割注始め空き量を加え,前部

の割注とする(

図 13 参照)。このようにして作った前部の割注とその割注の前の文字との分割の可

否を 6.1.3 に従って判定し,分割可となる文字までを一つの不可分文字列とする。

2)  1)

で行の分割可能点とした割注文字列の分割可能点の後ろに続く割注文字列それぞれについて割

注文字列長を求め,その半分に最も近い割注文字列の分割可能点を,割注文字列の分割点として割

注行 1 行目及び割注行 2 行目に分割し,指定された割注終わり括弧類又は割注終わり空き量を加

え,後部の割注とする(

図 13 参照)。このようにして作った後部の割注とその割注の後ろの文字と

の分割の可否を 6.1.3 に従って判定し,分割可となる文字までを一つの不可分文字列とする。

図 13  割注を 行に分割する場合の不可分文字列化

3)  1)

で行の分割可能点とした割注文字列の分割可能点の後ろに続く割注文字列それぞれについて,


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不可分文字列の数が 8 個以上の場合には,2)  で作った後部の割注に加えて,次の不可分文字列化

も行う。

3.1)  1)

で行の分割可能点とした割注文字列の分割可能点の後ろに続く割注文字列の先頭から 4 番目

以降で,かつ最後から 4 番目以前の分割可能点すべてを行の分割可能点として割注を行に分割

し,1)  で行の分割可能点とした割注文字列の分割可能点の後ろに続く割注文字列の先頭から,

行の分割可能点までの割注文字列長を求める。求めた割注文字列長の半分に最も近い割注文字列

の分割可能点を割注文字列の分割点として,割注行 1 行目及び割注行 2 行目に分割し中部の割注

とする。このようにして作った中部の割注を,それぞれ一つの不可分文字列とする(

図 14 

照)

3.2)  3.1)

で作った中部の割注の不可分文字列の数が 8 個以上の場合には,中部の割注の割注文字列に

ついて,先頭から 4 番目以降で最後から 4 番目以前の分割可能点すべてを行の分割可能点として

中部の割注を行に分割し,中部の割注の割注文字列の先頭から行の分割可能点までの割注文字列

長,及び行の分割可能点から中部の割注の最後までの割注文字列長をそれぞれ求める。行の分割

可能点で行に分割した中部の割注文字列それぞれについて,求めた割注文字列長の半分に最も近

い割注文字列の分割可能点を割注文字列の分割点として,割注行 1 行目及び割注行 2 行目に分割

しそれぞれ中部の割注とする。ここで作った中部の割注の割注文字列について,不可分文字列の

数が 8 個以上の場合には,不可分文字列の数が 8 個以下になるまでこの処理を繰り返す。このよ

うにして作った中部の割注を,それぞれ一つの不可分文字列とする。


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図 14  割注を 行に分割する場合の不可分文字列化

6.2.4

不可分文字列の長さの計算  6.1.1 及び 6.1.2 に従って,不可分文字列内の文字間の空き量を含めて

各不可分文字列の長さを計算する。不可分文字列の前後の空き量は含めない。ただし,不可分文字列の中

に割注,ルビ付き親文字群又は縦中横が含まれるときには,割注の長さは 6.2.5 に従い,ルビ付き親文字

群の長さは 6.2.6 に従い,縦中横の文字列の長さは 6.2.7 に従いそれぞれ計算する。

6.2.5

割注の長さの計算  割注行の長さを次の a)  に従って計算し,それをもとに,次の b)e)  に従っ

て割注の長さを計算する。

a)

割注行 1 行目及び割注行 2 行目について,割注行内の不可分文字列間の空き量を含めて,それぞれの

割注行の長さを計算する。ただし,割注行内に縦中横が含まれるときには,縦中横の文字列の長さは

6.2.7

に従って計算する。次の 1)5)  は割注行の長さの計算に含めない。

1)

割注行頭又は割注行末に位置した欧文間隔。

2)

割注行頭に位置した連数字と和文との間の四分アキ,連数字と単位記号との間の四分アキ,和文と


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単位記号との間の四分アキ及び和文と欧文との間の四分アキ。

3)

割注行末に位置した連数字と和文との間の四分アキ,連数字と単位記号との間の四分アキ,和文と

単位記号との間の四分アキ,和文と欧文との間の四分アキ及び中点類の後ろの四分アキ。

4)

割注行頭に位置した始め括弧類の前の二分アキ。

5)

割注行末に位置した終わり括弧類の後ろの二分アキ。

備考  4)  及び 5)  については,6.1.2 備考 2.   の処理系定義で二分アキを入れた場合には,割注行の長

さの計算に含める。

また,3)  の中点類の後ろの四分アキについては,6.1.2

備考 2.  処理系定義で四分アキを入れた場

合には,割注行の長さの計算に含める。

b)  6.2.3 b)

で作った行に分割しない割注の場合で,割注に括弧類をつけるように指定されているとき

は,割注始め括弧類及び割注終わり括弧類の字幅と長い割注行の長さとを加え,行に分割しない割注

の長さとする。割注に空きを入れるように指定されているときは,割注始め空き量及び割注終わり空

き量と長い割注行の長さとを加え,行に分割しない割注の長さとする。

また,割注に括弧類もつけず空きも入れない場合は,長い割注行の長さを,行に分割しない割注の

長さとする。

c)

6.2.3 c) 1)

で作った前部の割注の場合で,割注に括弧類をつけるように指定されているときは,割注

始め括弧類の字幅と長い割注行の長さとを加え,前部の割注の長さとする。割注に空きを入れるよう

に指定されているときは,割注始め空き量と長い割注行の長さとを加え,前部の割注の長さとする。

また,割注に括弧類もつけず空きも入れない場合は,長い割注行の長さを,前部の割注の長さとす

る。

d)  6.2.3 c) 2)

で作った後部の割注の場合で,割注に括弧類をつけるように指定されているときは,割注

終わり括弧類の字幅と長い割注行の長さとを加え,後部の割注の長さとする。割注に空きを入れるよ

うに指定されているときは,割注終わり空き量と長い割注行の長さとを加え,後部の割注の長さとす

る。

また,割注に括弧類もつけず空きも入れない場合は,長い割注行の長さを,後部の割注の長さとす

る。

e)

6.2.3 c) 3)

で作った中部の割注の場合は,長い割注行の長さを,中部の割注の長さとする。

6.2.6

ルビ付き親文字群の長さの計算  ルビ付き親文字群の長さの計算は,次による。

a)

ルビ文字列長が親文字列長より短いか又は等しい場合は,親文字列長をルビ付き親文字群の長さとす

る。

b)

ルビ文字列長が親文字列長より長い場合は,次の 1)4)  に従ってルビかけ長を計算する。計算した

ルビかけ長をもとに,次の 5)8)  に従ってルビ付き親文字群の長さを計算する。lLNrRS

及び は,次による。

l:ルビ文字列長。

L:親文字列長。

N:親文字数。

r:ルビかけ長。

R:ルビ付き親文字群の長さ。

S:親文字の文字サイズ。

s:ルビ文字の文字サイズ。


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参考  親文字列長がルビ文字列長未満の場合,4.12.3 a) 3)  によって親文字群の前後の文字にルビ文

字を,最大でルビ文字の文字サイズまでかけて配置することから,ルビ付き親文字群の長さの

計算には,親文字の文字サイズ及びルビ文字の文字サイズを使用する。

1)

親文字が欧字でもなく連数字でもなく,かつ lLN

の場合のルビかけ長は,

                  r=(lL)/2N

で計算する。

参考  ルビ文字列長が親文字列長より長く,親文字が欧字でもなく連数字でもない場合には,

X:Y:Z=1:2:1の比率で親文字間を空けて配置する[4.12.3 b) 2)  参照]。

2)

親文字が欧字でもなく連数字でもなく,かつ lLN

の場合のルビかけ長は,

                  rl

とする。

3)

親文字が欧字又は連数字で,かつ lLの場合のルビかけ長は,

                  r=(lL)/2

で計算する。

参考  親文字が欧字又は連数字の場合は,親文字列をそれぞれの文字の固有の字幅に応じたピッチ処

理で配置し,親文字の字間は空けない。

4)

親文字が欧字又は連数字で,かつ lLの場合のルビかけ長は,

                  rl

とする。

5)

ルビ付き親文字群の前が,行の分割点であるか又はルビかけ対象でないかのいずれかで,かつルビ

付き親文字群の後ろがルビかけ対象の場合のルビ付き親文字群の長さは,

                  Rlr

で計算する。

6)

ルビ付き親文字群の前がルビかけ対象で,かつルビ付き親文字群の後ろが,行の分割点であるか又

はルビかけ対象でないかのいずれかの場合のルビ付き親文字群の長さは,

                  Rlr

で計算する。

7)

ルビ付き親文字群の前及び後ろが,ルビかけ対象の場合のルビ付き親文字群の長さは,

                  Rl−2r

で計算する。

8)

ルビ付き親文字群の前が,行の分割点であるか又はルビかけ対象でないかのいずれかで,ルビ付き

親文字群の後ろが,行の分割点であるか又はルビかけ対象でないかのいずれかの場合のルビ付き親

文字群の長さは,

                  Rl

とする。

c)

熟語ルビの場合には,次のいずれかとする。

1)

熟語ルビの中で分割しない場合は,熟語ルビの先頭から最後尾までの長さを a)  又は b)  により計

算し,熟語ルビ付き親文字群の長さとする。

2)

熟語ルビの中で分割する場合は,熟語ルビの先頭から分割位置までの長さ,及び分割位置から熟語

ルビの最後尾までの長さを,それぞれ a)  又は b)  により計算し,それぞれを熟語ルビ付き親文字


59

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群の長さとする。

6.2.7

縦中横の文字列の長さの計算  縦中横の文字列の長さは,縦中横の文字列の最大文字サイズとす

る。

6.2.8

候補行の構成  候補行の構成方法は,次による。空き量に対応する文字は,表 による。

a)

不可分文字列間に空きが入る場合,6.1.2 に従って空き量を入れる。

b)

行頭から分割可能点までの不可分文字列の長さ及び不可分文字列間の空き量を加えて,行長を計算す

る(

図 15 参照)。ただし,次の 1)7)  は,行長計算に入れない。

図 15  分割可能点

1)

行頭又は行末に位置した欧文間隔。

2)

行頭に位置した連数字と和文との間の四分アキ,連数字と単位記号との間の四分アキ,和文と単位

記号との間の四分アキ及び和文と欧文との間の四分アキ。

3)

行末に位置した連数字と和文との間の四分アキ,連数字と単位記号との間の四分アキ,和文と単位

記号との間の四分アキ,和文と欧文との間の四分アキ及び中点類の後ろの四分アキ。

4)

行頭に位置した始め括弧類の前の二分アキ。

5)

行末に位置した終わり括弧類の後ろの二分アキ。

6)

行頭に位置した割注始め空き量。

7)

行末に位置した割注終わり空き量。

備考  4)  及び 5)  については,6.1.2 備考 2.  の処理系定義で二分アキを入れた場合には,行長計算に

含める。

また,3)  の中点類の後ろの四分アキについては,6.1.2

備考 2.  の処理系定義で四分アキを入

れた場合には,行長計算に含める。

6.2.9

分割点の決定  各候補行の行の分割点は,次による。

a)

評価関数  次の条件を満足するように評価関数を定める。

1)

行長が指定行長より短く,延ばし処理で行を調整するよりも,行長が指定行長より長く,詰め処理

で行を調整するほうが,評価関数値が小さくなること。

2)

詰め処理で行を調整する場合,詰め可能位置の詰め量が少ない分割可能点の評価関数値が,小さく

なること。

3)

延ばし処理で行を調整する場合,延ばし可能位置の延ばし量が少ない分割可能点の評価関数値が,

小さくなること。

4)

段落の最終行が,指定された文字数未満になると評価関数値が,大きくなること。

5)

割注を行に分割する場合の評価関数値は,次による。

5.1)  4.19 b)

の 1)  及び 2)  については,最大まで延ばし,4.19 b) 3)  については八分アキまで延ばして

処理するときの評価関数値と同じ値を加える。


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5.2)

割注を行に分割する分割可能点の中では,割注行 1 行目の長さと割注行 2 行目の長さの差分が小

さい分割可能点の評価関数値が,小さくなること。

b)

分割点の決定  評価関数値が最小になる分割可能点を行の分割点とする。

参考  評価関数の一例を附属書 に示す。

6.2.10

行の調整処理  行の調整処理は,次による。

a)

詰め処理  行の分割点を決定した行で,行長が指定行長より長い場合には,4.19 a)  に従って詰め可

能位置を詰めて行を調整した後,その行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ごとに 4.19 

e)

に従って割注行の調整を行う。

b)

延ばし処理  行の分割点を決定した行で,行長が指定行長より短い場合には,4.19  の b)  又は c)  に

従って延ばし処理可能な字間を延ばして行を調整した後,その行内に含まれるすべての割注につい

て,個々の割注ごとに 4.19 e)  に従って割注行の調整を行う。ただし,段落最終行の行長が指定行長

より短い場合には,延ばし処理を行わず,その行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ご

とに 4.19 e)  に従って割注行の調整を行う。

c)

行の分割点が決定した行で,行長が指定行長と等しい場合には,詰め処理及び延ばし処理を行わず

に,その行内に含まれるすべての割注について,個々の割注ごとに 4.19 e)  に従って割注行の調整を

行う。

7.

ページの構成

7.1

仕上がり用紙サイズ  仕上がり用紙の大きさは,次に規定する仕上がり用紙サイズのいずれかとす

る。ただし,処理系定義でこれ以外の大きさとしてもよい。

a)  JIS P 0138

に規定する仕上寸法の A6,A5,A4,B6 又は B5。ただし,いずれも短辺を横寸法とする

縦置きとする。

b)

横寸法 105 mm で縦寸法 173 mm の新書判。

c)

横寸法 128 mm で縦寸法 188 mm の四六判。

7.2

ガイドマーク  ガイドマークは,次による。

a)

ガイドマークの種類は,次による。ただし,ガイドマークの形状は,処理系定義とする。

1)

仕上がり用紙サイズの 4 隅を示す裁ち線(

図 16 の a)及び裁ち代(たちしろ)(図 16 の b

2)

仕上がり用紙サイズの天側における左右の中心(

図 16 の c

3)

仕上がり用紙サイズの地側における左右の中心(

図 16 の d

4)

仕上がり用紙サイズの左側における天地の中心(

図 16 の e

5)

仕上がり用紙サイズの右側における天地の中心(

図 16 の f

6)

折り位置を示す折り線


61

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図 16  ガイドマークの例

b)

裁ち代寸法は,3 mm とする。ただし,処理系定義でこれより大きくしてもよい。

7.3

とじの方向  とじの方向は,次による。

a)

とじの方向は,縦書きにおいては,右とじとする。横書きにおいては,左とじとする。

b)

縦書きにおいて,ブロック類を横向きに回転させて配置する場合は,右回りに 90°回転させて配置

する(

図 17 参照)。

図 17  縦書きにおけるブロック類の回転例

c)

横書きにおいて,ブロック類を横向きに回転させて配置する場合は,左回りに 90°回転させて配置

する(

図 18 参照)。


62

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図 18  横書きにおけるブロック類の回転例

7.4

版面

7.4.1

版面の指定  基本版面の形状,文字サイズ等は,次による。

a)

形状  版面及び段の形状は,長方形とする。

b)

文字サイズ  基本版面の文字サイズは,次の大きさを原則とする。

1)

文字サイズの単位をポイント[JIS X 4052 の 5.3.2 b) 3)  参照,以降,ポと略記する。

]とした場合

は,8 ポ,9 ポ,10 ポ又は 11 ポとする。

2)

文字サイズの単位を Q[JIS X 4052 の 5.3.2 b) 5)  参照]とした場合は,12 Q,13 Q,14 Q,15 Q 又

は 16 Q とする。

参考  注などのように限られた分量の文章の場合は,7 ポ又は 10 Q 以下の文字が使用されている。

また,子ども向けの場合には,12 ポ又は 18 Q 以上の文字が使用されている。

c)

字詰め数  基本版面の 1 段組の字詰め数及び多段組の 1 段の字詰め数は,次の範囲とすることが望ま

しい。

1)

縦書きでは,15 字以上 52 字以下の範囲とする。

2)

横書きでは,15 字以上 40 字以下の範囲とする。

d)

行間  基本版面の行間は,基本版面の文字サイズの二分アキ以上で全角アキ以下の範囲とする。ただ

し,基本版面の 1 段組の字詰め数又は多段組の 1 段の字詰め数が 30 字を超える場合には,行間を基

本版面の文字サイズの 70%以上とし,字詰め数が増加するにともない広くすることが望ましい。

参考  行間にルビ,圏点,注番号などを配置する場合には,それらの文字サイズを考慮して行間を指

定する。

e)

段数  仕上がり用紙サイズが B5 以上の大きさで,かつ文字サイズが 8 ポ,9 ポ,12 Q 又は 13 Q の

場合には,基本版面の段数を 2 段以上とすることが望ましい。

f)

段間  基本版面の段間は,基本版面の文字サイズの 2 倍アキを既定値とする。既定値以外の段間を指

定する場合には,基本版面の文字サイズの 1.5 倍アキ以上で 3 倍アキ以下の範囲とすることが望まし

い。

g)

段間けい  基本版面の段間に段間けいを配置する場合は,次による。

1)

段間けいの線種及び線幅の既定値は,表けいとする。

2)

段間けいを配置する段間は,基本版面の文字サイズの 2 倍アキ以上とすることが望ましく,縦書き


63

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では段間の天地中央,横書きでは段間の左右中央に段間けいを配置する。

3)

段間けいの長さは,縦書きでは版面横寸法と同一とし,横書きでは版面縦寸法と同一とする。これ

以外の長さとすることは,処理系定義とする。

参考  仕上がり用紙サイズにおける基本版面の指定例を附属書 に,組版例を附属書 に,それぞれ

示す。

7.4.2

版面及び段の寸法  版面及び段の寸法は,次による。

a)

段の寸法  段の寸法は,基本版面として指定する組方向,文字サイズ,1 段の字詰め数,1 段の行数

及び行間の各指定数値を使用し,次の式で算出する。

1)

縦書き 1 段の縦寸法又は横書き 1 段の横寸法の計算式

1 段の字詰め数×文字サイズ

2)

縦書き 1 段の横寸法又は横書き 1 段の縦寸法の計算式

1 段の行数×文字サイズ+行間×(1 段の行数−1)

b)

版面の寸法  版面の寸法は,基本版面として指定する組方向,文字サイズ,1 段の字詰め数,1 段の

行数,行間,段数及び段間の各指定数値を使用し,次の式で算出する。

1)

縦書き版面縦寸法又は横書き版面横寸法の計算式

1 段の字詰め数×文字サイズ×段数+段間×(段数−1)

2)

縦書き版面横寸法又は横書き版面縦寸法の計算式

1 段の行数×文字サイズ+行間×(1 段の行数−1)

7.4.3

仕上がり用紙に対する版面の位置  版面は,仕上がり用紙に対して,天側及び地側の余白が均等

で,かつ左側及び右側の余白が均等になる位置に配置することを既定値とする(

図 19 参照)。ただし,

横書きにおける“天”及び“のど”

,又は縦書きにおける“地”及び“のど”の空き量が指定されている

場合には,

“天”及び“のど”

,又は“地”及び“のど”に指定の余白を空けて版面を配置する(

図 20 

図 21 参照)。

図 19  版面の位置(既定値)


64

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図 20  版面の位置(横書きで“天”及び“のど”の空き量の指定がある場合)

図 21  版面の位置(縦書きで“地”及び“のど”の空き量の指定がある場合)

7.4.4

行の配置  組版対象領域への行などの配置は,次による。

a)

行の配置文字列をこの規格の各箇条に規定する配置方法で配置し,指定行長に基づいて分割した行

を,縦書きの場合は組版対象領域の右から左に,横書きの場合は組版対象領域の上から下に 12.  によ

り配置する。組版対象領域からはみ出した行は,それに続く新たな組版対象領域に配置する。

b)

組版対象領域への行,段落,中扉,見出し,箇条書き,注,漢文,図・写真等,表などの配置は,指

定がない限り,出現した順番に従って前に配置したものに続けて配置する。配置方法の詳細は,この

規格の各箇条による。

c)

縦書きの版面に配置する各段は,上から下に配置し,横書きの版面に配置する各段は,左から右に配

置する。

7.5

ノンブル処理

7.5.1

ノンブルの構成とページ番号  ノンブルの構成とページ番号は,次による。

a)

ノンブルは,ページ番号及びページ番号前後の括弧類・記号などの文字列で構成する。ただし,ペー

ジ番号前後の括弧類・記号などの文字列は,必須要素ではなく,省略してもよい。


65

X 4051

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b)

ページ番号は,アラビア数字で表記する。ただし,基本版面が縦書きの場合は,漢数字を使用しても

よい。

備考  ページ番号には,位取り用のコンマ及び位取り用の空きを使用しない。

c)

ページ番号は,本文の最初の紙葉表面のページを“1”とし,順次 1 ずつ増加する。ただし,前付か

らページ番号を開始してもよい。

備考  ノンブルは紙葉の表面を“1”として開始するので,縦書きの見開きにおいては,右ページは

偶数ページ,左ページは奇数ページとなり,横書きの見開きにおいては,左ページは偶数ペー

ジ,右ページは奇数ページとなる。

7.5.2

ノンブルの掲げ方  ノンブルの掲げ方は,次による。

a)

ノンブルは,b)  及び c)  によりノンブルを表示しないとしたページを除き,各ページに一つ掲げる。

ただし,本文の流れに従ったノンブルとは異なるノンブルを別に各ページに掲げてもよい。

備考  本文の流れに従ったノンブルとは異なるノンブルを掲げる例には,次のようなものがある。

― 定期刊行物や分冊して刊行されるそう(叢)書などで,各号ごとや分冊ごとにつけるノ

ンブルとともに全体を通して一連のノンブルをつける。

― 1冊の本の中に組方向が異なる要素が入る場合,基本版面の組方向とは異なる要素に1

冊を通してのノンブルとともに,その要素だけのノンブルをつける。

b)

次のページにおいては,ページ番号は加算するが,ノンブルは,表示しない。

1)

ノンブルの配置領域が,ブロック類と重なったページ

2)

白ページ

c)

次のページにおいては,ページ番号は加算するが,ノンブルは,表示しなくてもよい。

1)

中扉

2)

横書きにおいてノンブルを天側の余白に配置した場合で,改丁・改ページ等で見出しが始まるペー

7.5.3

ノンブルの指定  ノンブルの指定は,次による。

a)

ノンブルの文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階小さくすることが望ましい。

ただし,B5 以上の仕上がり用紙サイズの場合は,基本版面の文字サイズと同一又は基本版面の文字

サイズより 1 段階大きくしてもよい。

b)

ノンブルの組方向は,基本版面の組方向にかかわらず横書きとする。ただし,基本版面が縦書きで,

ページ番号に漢数字を使用する場合は,ノンブルの組方向を縦書きとする。

備考  基本版面が縦書きで,ページ番号に漢数字を使用し,組方向を縦書きとした場合は,ページ番

号の天地の文字サイズを 50%縮小することが望ましい。この場合において,ノンブルは基本

版面の小口側に,基本版面の下端の延長線から基本版面の文字サイズで 5 倍アキくらい上がっ

た位置にノンブルの末尾をそろえ,基本版面とノンブルとの空き量は,基本版面の行間の空き

量以上とする(

図 22 参照)。


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:2004

図 22  ノンブル及び柱を縦書きとした例(基本版面は縦書き)

参考  仕上がり用紙サイズにおけるノンブルの配置位置及び文字サイズの指定例を附属書 に,組版

例を

附属書 に,それぞれ示す。

7.5.4

ノンブルの配置法  ノンブルの配置法は,次による。

a)

基本版面の組方向が縦書きの場合

1)

ノンブルは,仕上がり用紙サイズに基本版面を配置した余白の内で,地側の余白の小口側に寄った

位置に配置する(

図 23 参照)。ただし,天側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白の基本

版面に対して左右中央の位置に配置してもよい。

2)

ノンブルと基本版面との上下方向の空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキを既定値とする。

ただし,全角アキ未満としてはならない。

3)

ノンブルを地側の余白の小口側に寄った位置,又は天側の余白の小口側に寄った位置に配置する場

合の左右位置は,次による。

3.1)

左ページでは,基本版面の左端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位

置にノンブルの先頭をそろえて配置する(

図 23 参照)。ただし,基本版面の左端の延長線にノン

ブルの先頭をそろえて配置してもよい。

3.2)

右ページでは,基本版面の右端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位

置にノンブルの末尾をそろえて配置する(

図 23 参照)。ただし,基本版面の右端の延長線にノン

ブルの末尾をそろえて配置してもよい。


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図 23  ノンブルを地側の余白の小口側に,両柱方式の柱を天側の余白の小口側に

配置した例(基本版面は縦書き)

b)

基本版面の組方向が横書きの場合

1)

ノンブルは,仕上がり用紙サイズに基本版面を配置した余白の内で,天側の余白の小口側に寄った

位置に配置する(

図 24 参照)。ただし,地側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白の基本

版面に対して左右中央の位置に配置してもよい。

2)

ノンブルと基本版面との上下方向の空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキよりは少なくとも

1 ポくらい広くすることが望ましい。

3)

ノンブルを天側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白の小口側に寄った位置に配置する場

合の左右位置は,次による。

3.1)

左ページでは,基本版面の左端の延長線にノンブルの先頭をそろえて配置する(

図 24 参照)。た

だし,基本版面の左端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位置にノン

ブルの先頭をそろえて配置してもよい。

3.2)

右ページでは,基本版面の右端の延長線にノンブルの末尾をそろえて配置する(

図 24 参照)。た

だし,基本版面の右端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位置にノン

ブルの末尾をそろえて配置してもよい。


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図 24  ノンブルを天側の余白の小口側に,両柱方式の柱を天側の余白の左右中央に

配置した例(基本版面は横書き)

7.6

柱処理

7.6.1

柱の構成  柱は,柱番号及び柱文字列で構成する。柱番号は,ラベル名及び番号で構成する。ただ

し,柱番号は,必須要素ではなく,省略してもよい。

7.6.2

柱の掲げ方  柱を掲げる場合は,次に示す片柱方式又は両柱方式とする。

a)

片柱方式  奇数ページに,次のいずれかの内容の柱を一つ配置する。

1)

柱文字列:中扉の標題

2)

柱番号のラベル名:大見出しのラベル名

柱番号の番号:大見出しの番号

柱文字列:大見出しの見出し文字列

3)

柱番号のラベル名:中見出しのラベル名

柱番号の番号:中見出しの番号

柱文字列:中見出しの見出し文字列

4)

柱番号のラベル名:小見出しのラベル名

柱番号の番号:小見出しの番号

柱文字列:小見出しの見出し文字列

b)

両柱方式  偶数ページ及び奇数ページに,次のいずれかの組合せの内容の柱を一つ配置する。

1)

奇数ページの柱の内容が a) 1)  の場合には,偶数ページの柱の内容を書名とする。

2)

奇数ページの柱の内容が a) 2)  の場合には,偶数ページの柱の内容を a) 1)  とする。

3)

奇数ページの柱の内容が a) 3)  の場合には,偶数ページの柱の内容を a) 2)  とする。

4)

奇数ページの柱の内容が a) 4)  の場合には,偶数ページの柱の内容を a) 3)  とする。

備考  柱に掲げる書名,中扉の標題並びに見出しのラベル名,番号及び見出し文字列は,その一部を

省略又は執筆者名などの文字列を追加し,表記方法を変更してもよい。見出しの番号が漢数字

表記の場合は,横書きにする柱ではアラビア数字表記に修正することが望ましい。また,約物

は横書きの表記法に修正する。

c)

柱に掲げる見出しは,見出しが出現したページ以降とする。ただし,同一ページに同位レベルの見出


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しが複数出現した場合は,最後に出現した見出しを掲げる。

備考  両柱方式において,掲げる見出しなどの種類が 1 種類しかないページでは,偶数ページ及び奇

数ページに同じ見出しなどを掲げる。

d)

柱は,次のページには表示しない。

1)

中扉

2)

柱の配置領域が,ブロック類と重なったページ

3)

白ページ

e)

柱は,次のページでは表示しなくてもよい。

1)

柱の配置領域に隣接してブロック類が配置されているページ

2)

改丁・改ページ等で始まる見出しが掲げられているページ

7.6.3

柱の指定  柱の指定は,次による。

a)

柱の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階小さくすることが望ましい。

b)

柱の組方向は,基本版面の組方向にかかわらず横書きとする。ただし,基本版面が縦書きで,柱を小

口側の余白に配置する場合は,柱の組方向を縦書きとする。

備考  基本版面が縦書きで,柱を小口側の余白に縦書きで配置する場合には,基本版面の上端の延長

線から基本版面の文字サイズで 4 倍アキくらい字下げした位置に柱の先頭をそろえる。また,

基本版面と柱との空き量は,基本版面とノンブルとの空き量にそろえ,基本版面の行間の空き

量以上とする(

図 22 参照)。

c)

柱番号と柱文字列との間の空き量は,柱文字列の文字サイズの全角アキとする。ただし,柱番号の末

尾に終わり括弧類又は句点類が位置する場合は,柱文字列との間の空き量の既定値を柱文字列の文字

サイズの二分アキとする。

d)

柱番号は,ベタ組とする。ただし,横書きの柱でラベル名に和文,番号に欧文又は連数字を使用する

場合は,ラベル名と番号との間の空き量は,四分アキとする。

e)

柱の字間を空ける場合には,柱文字列の字間のみを空け,柱番号の配置は d)  に従う(柱の字間を空

ける例は,

附属書 を参照)。

f)

柱文字列の文字の配置は,4.  による。ただし,始め括弧類の前及び終わり括弧類の後ろは,四分アキ

としてもよく,中点類の前後は八分アキとしてもよい。

参考  仕上がり用紙サイズにおける柱の配置位置及び文字サイズの指定例を附属書 に,組版例を附

属書 に,それぞれ示す。

7.6.4

柱の配置法  柱の配置法は,次による。

a)

基本版面の組方向が縦書きの場合

1)

柱は,仕上がり用紙サイズに基本版面を配置した余白の内で,天側の余白の小口側に寄った位置に

配置する(

図 23 参照)。ただし,地側の余白の小口側に寄った位置,又は天側の余白の基本版面に

対して左右中央の位置に配置してもよい。

2)

柱と基本版面との上下方向の空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキを既定値とする。ただ

し,全角アキ未満としてはならない。

なお,ノンブル及び柱をともに天側又は地側に配置する場合は,柱と基本版面との上下方向の空

き量を 7.5.4 a) 2)  と同一にする。

3)

柱を天側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白の小口側に寄った位置に配置する場合の左

右位置は,次による。


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3.1)

左ページでは,基本版面の左端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位

置に柱の先頭をそろえて配置する(

図 23 参照)。ただし,基本版面の左端の延長線に柱の先頭を

そろえて配置してもよい。

3.2)

右ページでは,基本版面の右端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位

置に柱の末尾をそろえて配置する(

図 23 参照)。ただし,基本版面の右端の延長線に柱の末尾を

そろえて配置してもよい。

4)

柱及びノンブルをともに同一の天側の余白の小口側に寄った位置,又はともに同一の地側の余白の

小口側に寄った位置とする場合は,ノンブルと柱との空き量を柱に使用する文字サイズの 2 倍アキ

又は 1.5 倍アキとし,柱とノンブルの位置を次のようにする。

4.1)

左ページでは,左側にノンブル,右側に柱を配置する。ノンブルの左右位置は,7.5.4 a) 3) 3.1)

に従う。

4.2)

右ページでは,右側にノンブル,左側に柱を配置する。ノンブルの左右位置は,7.5.4 a) 3) 3.2)

に従う。

b)

基本版面の組方向が横書きの場合

1)

柱は,仕上がり用紙サイズに基本版面を配置した余白の内で,天側の余白の基本版面に対して左右

中央の位置に配置する(

図 24 参照)。ただし,天側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白

の小口側に寄った位置に配置してもよい。

2)

柱と基本版面との上下方向の空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキよりは少なくとも 1 ポく

らい広くすることが望ましい。

なお,ノンブル及び柱をともに天側又は地側に配置する場合は,柱と基本版面との上下方向の空

き量を 7.5.4 b) 2)  と同一にする。

3)

柱を天側の余白の小口側に寄った位置,又は地側の余白の小口側に寄った位置に配置する場合の左

右位置は,次による。

3.1)

左ページでは,基本版面の左端の延長線に柱の先頭をそろえて配置する。ただし,基本版面の左

端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位置に柱の先頭をそろえて配置

してもよい。

3.2)

右ページでは,基本版面の右端の延長線に柱の末尾をそろえて配置する。ただし,基本版面の右

端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位置に柱の末尾をそろえて配置

してもよい。

4)

柱及びノンブルをともに同一の天側の余白の小口側に寄った位置,又はともに同一の地側の余白の

小口側に寄った位置とする場合は,ノンブルと柱との空き量を柱に使用する文字サイズの 2 倍アキ

又は 1.5 倍アキとし,柱とノンブルの位置を次のようにする。

4.1)

左ページでは,左側にノンブル,右側に柱を配置する。ノンブルの左右位置は,7.5.4 b) 3) 3.1)

に従う。

4.2)

右ページでは,右側にノンブル,左側に柱を配置する。ノンブルの左右位置は,7.5.4 b) 3) 3.2)

に従う。

8.

改丁・改ページ・改段・見出し処理

8.1

改丁・改ページ・改段処理

8.1.1

改ページ処理  改ページ処理は,次による。


71

X 4051

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a)

なりゆき  なりゆきは,7.4.4 b)  に従って配置する。

b)

左・右ページにかかわらず改ページ  左・右ページにかかわらず改ページは,指定がある見出しな

どがどの位置に出現しても,新しいページの版面の先頭に配置する。

c)

左ページおこし  左ページおこしは,指定がある見出しなどがどの位置に出現しても,新しい左ペ

ージの版面の先頭に配置する。縦書きで右とじの場合は,左ページおこしが改丁にあたる。

d)

右ページおこし  右ページおこしは,指定がある見出しなどがどの位置に出現しても,新しい右ペ

ージの版面の先頭に配置する。横書きで左とじの場合は,右ページおこしが改丁にあたる。

e)

改ページ禁止  改ページ禁止は,指定がある見出しなどを版面の先頭に配置してはならない。前ペ

ージの組版対象領域の末尾に配置する 1 行を追い出して,指定がある見出しなどの前に配置する。こ

の場合の追い出した 1 行の組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。追い出した行の直前

の行から組版対象領域の末尾までは,空けておく。

f)

改丁・改ページ等の指定が出現し,b)e)  の処理を行った場合における改丁・改ページ等の指定が

出現したページ及び最終ページの処理は,次による。

1)  1

段組の場合  行送り方向の組版対象領域の領域調整は,行わない。改丁・改ページ等の指定直前

に配置した行などから組版対象領域の末尾までは,空けておく。

2)

多段組の場合

2.1)

縦書きの場合は,基本版面で指定された段数のそれぞれの段に配置する行数はそろえないで,上

段から下段に行を順次配置していく。改丁・改ページ等の指定直前に行などを配置した組版対象

領域の領域調整は,行わない。それ以降,そのページの最後の組版対象領域の末尾までは,空け

ておく。この場合において,段間けいが配置されている場合は,段間けいの長さは,行送り方向

の最も長い段の長さにそろえる。

2.2)

横書きの場合は,基本版面で指定された段数のそれぞれの段に配置する行数は同じにそろえる。

ただし,行数に半端が出る場合は,その半端の不足行は最も右にくる段末を空ける。それぞれの

段の行送り方向の領域調整は,行わない。改丁・改ページ等の指定直前に配置した行などから組

版対象領域の末尾までは,空けておく。この場合において,段間けいが配置されている場合は,

段間けいの長さは,行送り方向の最も長い段の長さにそろえる。

備考  ここでいう行数の半端とは,配分する行数を段数で除し,端数を切り上げた整数(行数)の答

を求めた場合に不足する行数のことである。例えば 3 段組で配分する行が 13 行,14 行,15 行

の場合は,以下の計算から,行数の半端は 2 行,1 行,0 行となる。

13 行÷3 段=5 行……不足 2 行  1 段目及び 2 段目は各 5 行,3 段目は 3 行

14 行÷3 段=5 行……不足 1 行  1 段目及び 2 段目は各 5 行,3 段目は 4 行

15 行÷3 段=5 行……不足 0 行  1 段目,2 段目及び 3 段目は各 5 行

参考  縦書きで右ページおこし又は横書きで左ページおこしとする場合,直前のページが白ページと

なるときがある。これは体裁がよくないので,左・右ページにかかわらず改ページとするか,

又は縦書きで右ページおこし若しくは横書きで左ページおこしとするページの前の部分を調整

して白ページがでないようにするのがよい。

8.1.2

改段処理  多段組における改段処理は,次による。

a)

なりゆき  なりゆきは,7.4.4 b)  に従って配置する。

b)

必ず改段する  必ず改段するは,指定がある見出しなどがどの位置に出現しても,新しい段の領域

の先頭に配置する。


72

X 4051

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c)

改段禁止  改段禁止は,指定がある見出しなどを段の領域の先頭に配置してはならない。前段の末尾

に配置する 1 行を追い出して,指定がある見出しなどの前に配置する。この場合における追い出した

1 行の組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。追い出した行の直前の行から組版対象領

域の末尾までは,空けておく。

d)

必ず改段するの指定がある見出しなどを配置した段の直前にくる段の処理  必ず改段するの指定が

ある見出しなどを配置する段の直前にくる段については,行送り方向の組版対象領域の領域調整は,

行わない。改段の指定直前に配置した行などから組版対象領域の末尾までは,空けておく。

8.2

中扉処理  中扉処理は,次による。

a)

中扉は,改丁とする。中扉の次のページは,白ページとする。ただし,指定により中扉の次のページ

から見出し又は本文文字列を始めてもよい。

参考  中扉は,その次のページを白ページとするのが原則であるが,それを簡略にして中扉の次のペ

ージから見出しなどを始める方法もある。この方法は,特に半扉と呼ばれている。この方法

は,中扉に続く見出し又は本文文字列を見開きで開始する目的から採用される場合がある。

なお,欧文の書籍における half title は,ここでいう半扉とは異なる。

b)

中扉に入る標題の組方向の既定値は,基本版面の組方向と同一とし,その文字サイズは,大見出しよ

り 1 段階又は 2 段階大きくすることが望ましい。

c)

中扉に入る標題は,基本版面が多段組の場合においては,基本版面の段数を使用した段抜きとする。

段抜きの処理は,8.3.3 f)  による。

参考  中扉の指定例を附属書 に示す。

8.3

見出し処理

8.3.1

見出しの種類及び構成  見出しの種類及び構成は,次による。

a)

見出しの種類は,上位の見出しから大見出し,中見出し,小見出しと呼ぶ。また,見出しは,それぞ

れ別行にする別行見出しとする。ただし,小見出しは,指定により同行見出し又は窓見出しとしても

よい。

b)

大見出し,中見出し及び小見出しは,それぞれラベル名,番号,見出し文字列及び副題で構成する

図 25 参照)。ただし,ラベル名,番号及び副題は,必須要素ではなく,省略してもよい。

図 25  見出しの構成


73

X 4051

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8.3.2

見出しの組方向及び改ページ・改段処理  見出しの組方向及び改ページ・改段処理は,次によ

る。

a)

見出しの組方向は,基本版面の組方向と同一にする。

b)

見出しの改ページ・改段処理は,指定による。ただし,大見出しの既定値は,改丁とする。

8.3.3

別行見出し処理  別行見出し処理は,次による。

a)

見出しの文字サイズ,書体等

1)

ラベル名,番号及び見出し文字列は,同一文字サイズとし,ラベル名及び番号とその後ろに続ける

見出し文字列との間の空き量は,見出し文字列の文字サイズとする。ただし,見出しのラベル名及

び番号の後ろに終わり括弧類又は句点類がつく場合は,見出し文字列との間の空き量の既定値は,

見出し文字列の文字サイズの二分アキとする。

2)

小見出しに続く本文文字列と同一書体の小見出しの見出し文字列の文字サイズは,基本版面の文字

サイズと同一の文字サイズとするか又は 1 段階大きな文字サイズとし,角ゴシック体の場合は,基

本版面の文字サイズと同一の文字サイズとするか又は 1 段階小さな文字サイズとする。

3)

中見出しの見出し文字列の文字サイズは,小見出しの見出し文字列の文字サイズが基本版面の文字

サイズより 1 段階大きな文字サイズの場合は,小見出しの見出し文字列の文字サイズより 1 段階大

きく,小見出しの見出し文字列の文字サイズが基本版面の文字サイズと同一の文字サイズか,又は

1 段階小さな文字サイズの場合は,基本版面の文字サイズより 1 段階大きくすることが望ましい。

また,大見出しの見出し文字列の文字サイズは,中見出しの見出し文字列の文字サイズより 1 段階

大きくすることが望ましい。

参考  文字サイズに段階をつける方法としては,次の二つの方法がある。

― JIS Z 8305 

表 に規定されているポイントの大きさの種類として掲げられている文字

サイズのうち,左欄に掲げられている種類を基準として段階を選択する方法。

― 基準となる文字サイズの一定の比率で大きくしていく方法。この場合は,15∼20%くら

いずつ増大するのがよい。

4)

小見出しにおいて別行としないで見出し文字列の後ろに続ける副題の場合の副題の文字サイズは,

見出し文字列の文字サイズより 1 段階くらい小さくし,副題を別行とする場合の副題の文字サイズ

は,見出し文字列の文字サイズより 2 段階くらい小さくすることが望ましい。

5)

見出しの字間を空ける場合は,ラベル名及び番号はベタ組とし,見出し文字列の字間を空ける(見

出し文字列の字間を空ける例は,

附属書 参照)。ただし,横書きでラベル名に和文,番号に欧文

又は連数字を用いる場合は,ラベル名と番号との間の空き量は,四分アキとする。

b)

見出し文字列の文字の配置法  見出し文字列の文字の配置法は,4.  による。ただし,始め括弧類の

前及び終わり括弧類の後ろは,四分アキとしてもよく,中点類の前後は八分アキとしてもよい。

c)

見出しの段落整形

1)

縦書きの場合の見出しのそろえと字下げ

1.1)

見出しのそろえは,行頭そろえとする。

1.2)

大見出しの字下げの空き量は,基本版面の文字サイズの 3 倍アキ又は 4 倍アキとする。

1.3)

中見出しの字下げの空き量は,大見出しの字下げの空き量より更に基本版面の文字サイズの 2 倍

多くする。

1.4)

小見出しの字下げの空き量は,中見出しの字下げの空き量より更に基本版面のサイズの 2 倍多く

する。


74

X 4051

:2004

2)

横書きの場合の見出しのそろえと字下げ

2.1)

大見出し及び中見出しは,中央そろえとし,小見出しは,行頭そろえとする。

2.2)

小見出しの字下げの空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキとする。

3)

副題の段落整形

3.1)

副題は,横書きの場合の小見出しを除き別行とする。ただし,指定により見出し文字列に続けて

もよい。

なお,見出し文字列に副題を続ける場合の見出し文字列と副題との間の字間は,副題の先頭に

ダッシュをつけるときはベタ組,つけないときは見出し文字列の文字サイズの全角アキとする。

3.2)

見出し文字列と別行とした副題との行間は,見出し文字列の文字サイズの二分アキとする。

3.3)

縦書きの副題の先頭は,見出し文字列の先頭より字下げし,その空き量は,見出し文字列の文字

サイズの全角アキ又は 2 倍アキとする。

3.4)

横書きの大見出し及び中見出しにおける副題は,中央そろえとする。

4)  2

行以上の見出し文字列の行間は,見出し文字列の文字サイズの三分アキ又は二分アキとする。ラ

ベル名及び番号,又は番号だけがついた見出し文字列の 2 行目以降の行頭は,ラベル名及び番号の

下端にそろえる。ラベル名及び番号がつかない見出し文字列の 2 行目以降の行頭は,1 行目の見出

し文字列の行頭より字下げし,その空き量は,見出し文字列の文字サイズの全角アキとする。

5)

一つの見出しは,その見出し単位で 1 段組の版面又は多段組の段に配置する。見出しの中で分割

し,二つのページ又は二つの段に配置してはならない(

図 26 参照)。また,行取り数,段落前アキ

及び/又は段落後アキの指定がある場合も,それらを一体として扱い,二つのページ又は二つの段

に分割して配置してはならない(

図 26 参照)。

図 26  行取り数等の指定のある見出しは一体として扱う

参考  見出しの折り返し箇所の決定は,文章の内容により行う。例えば,固有名詞を途中で分離する

こと,又は助詞を行頭に配置することは望ましくない。


75

X 4051

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d)

別行見出しの行送り方向の配置法  別行見出しの行送り方向の幅は,次による(図 27 参照)。

1)

別行見出しの行送り方向の幅

1.1)

別行見出しが 1 行の場合は,見出し文字列の文字サイズの外枠の行送り方向の幅とする。

1.2)

別行見出しが 2 行以上になる場合は,先頭行の見出し文字列の文字サイズの外枠の行送り方向の

前端から最終行の見出し文字列の文字サイズの外枠の行送り方向の後端までの距離とする。

1.3)

別行の副題がつく場合は,先頭にくる見出し文字列の文字サイズの外枠の行送り方向の前端から

最終行にくる副題文字列の文字サイズの外枠の行送り方向の後端までの距離とする。

図 27  別行見出しの行送り方向の幅

2)

行取り数による指定がある場合の別行見出しの行送り方向の配置法

2.1)

指定されている行取り数を別行見出しの行送り方向の領域とする。

2.2)

行取り数の指定値は 1 以上の整数とし,その指定値並びに基本版面の文字サイズ及び行間を基準

として,行取り数 行の行送り方向の領域は,次の式から算出する。

行の行送り方向の領域=基本版面の文字サイズ×N+基本版面の行間×(N−1)

2.3)

別行見出しは,その見出しの行送り方向の幅が行取り数で指定されている行送り方向の領域の中

央になるように配置する(

図 28 参照)。


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図 28  行取り数の指定のある別行見出しの配置位置

2.4)

行取り数の指定値は,小見出し,中見出し,大見出しの順に,順次増加することが望ましい。た

だし,別行見出しが連続する場合には,連続する別行見出しの組合せごとに,別行見出し間の空

き量を減じる方向に行取り数を調整する。

参考  単独の場合の行取り数を連続する場合にそのまま適用すると,別行見出しの前後の空き量が,

単独の場合より連続する場合のほうが大きくなる。別行見出しの前後の空き量は,できるだけ

そろえることが望ましい。別行見出しの行取り数及び見出しが連続する場合の行取り数の例を

附属書 に示す。

3)

行取り数並びに段落前アキ及び/又は段落後アキの指定がない場合の別行見出しの行送り方向の配置法

3.1)

その別行見出しの行送り方向の幅より大きい行取り数の中で最小の行取り数を別行見出しの行送

り方向の領域とする(

図 29 参照)。


77

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図 29  行取り数等の指定がない別行見出しの配置位置

3.2)

別行見出しは,その別行見出しの行送り方向の幅が 3.1)  に規定する行送り方向の領域の中央に

なるように配置する(

図 29 参照)。

4)

段落前アキ及び/又は段落後アキの指定だけの場合の別行見出しの行送り方向の配置法

4.1)

段落前アキ及び/又は段落後アキが行幅で指定されている場合は,その別行見出しの行送り方向

の幅より大きい行取り数の中で最小の行取り数を別行見出しの行送り方向の領域とする。また,

別行見出しは,その別行見出しの行送り方向の幅が最小の行取り数により決まる行送り方向の領

域の中央になるように配置する(

図 30 参照)。


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図 30  段落前アキが行幅で指定されている別行見出しの配置位置

4.2)

段落前アキ及び/又は段落後アキが行幅で指定されていない場合は,別行見出しの行送り方向の

幅を別行見出しの行送り方向の領域とする(

図 31 参照)。

図 31  段落前アキ及び段落後アキが行幅で指定されていない別行見出しの配置位置


79

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5)

別行見出しの行送り方向の領域と前後に配置する本文段落などとの空き

5.1)

段落前アキ及び/又は段落後アキの指定がない場合には,別行見出しの行送り方向の領域とその

前後に隣接する行との行間は,基本版面の行間とする(

図 28 及び図 29 参照)。ただし,組版対

象領域の先頭に別行見出しが位置した場合は,別行見出しの行送り方向の領域を,組版対象領域

の先頭に行間を空けずに配置する(

図 32 参照)。また,1 段組の縦書きにおいて,偶数ページ末

尾に位置した別行見出しは,別行見出しの行送り方向の領域を,組版対象領域の末尾に行間を空

けずに配置する。

図 32  組版対象領域の先頭に行取り数の指定のある別行見出しを配置する例

5.2)

段落前アキ及び/又は段落後アキの指定がある場合は,別行見出しの行送り方向の領域と,その

前後に隣接する行との行間は,12.2 b)  による空き量とする(

図 30 及び図 31 参照)。

e)

別行見出しの組版対象領域内での配置法

1)  1

段組の縦書きの場合において,別行見出しは,奇数ページの版面の末尾に配置してはならない。

偶数ページの版面の末尾には,配置してよい。版面末尾に配置してはならない別行見出しは,追い

出して次ページの版面の先頭に配置する。ただし,連続する別行見出しは,一体として扱い,偶数

ページから奇数ページの二つのページにまたがって配置してはならない。

2)  1

段組の横書きの場合において,別行見出しは,奇数ページ・偶数ページともに版面の末尾に配置

してはならない。この場合の別行見出しは,追い出して次ページの版面の先頭に配置する。

3)

多段組の縦書き及び横書きの場合において,別行見出しは,1 段の領域の末尾に配置してはならな

い。この場合の別行見出しは,追い出して次段の先頭に配置する。

4)  1)

3)  で配置した結果,別行見出しを追い出した組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わ

ない。追い出した別行見出しの直前の行から組版対象領域の末尾までは,空けておく。

f)

多段組における段抜きとする別行見出しの処理

1)

段抜きの別行見出しとして段数を指定された場合は,指定された段数を,その別行見出しの字詰め


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方向の領域の長さとする。段数 段の字詰め方向の領域の長さは,次の式から算出する。

段数 段の字詰め方向の領域の長さ=1 段の字詰め数×基本版面の文字サイズ×N+段間×(N−1)

2)

指定された段数が基本版面の段数と同じ場合,段抜きの別行見出しの開始する段は,版面の先頭の

段とする。

3)

指定された段数が基本版面の段数より少ない場合,段抜きの別行見出しの開始する段は,次によ

る。

3.1)

別行見出しの出現した位置が,版面内の先頭の段の場合は,出現した段とする。

3.2)

別行見出しの出現した位置が,版面内の 2 段目以降の場合で,かつ,別行見出しの出現した位置

が 1 段の領域の行送り方向の 1/2 未満のときは,別行見出しの出現した段の直前に位置する段と

する。ただし,別行見出しの字詰め方向の領域が版面からはみ出した場合は,版面内に収まるよ

うに開始する段を前の段に移動する。

3.3)

別行見出しの出現した位置が,版面内の 2 段目以降の場合で,かつ,別行見出しの出現した位置

が 1 段の領域の行送り方向の 1/2 以上のときは,別行見出しの出現した段とする。ただし,別行

見出しの字詰め方向の領域が版面からはみ出した場合は,版面内に収まるように開始する段を前

の段に移動する。

4)

段抜きの別行見出しとする場合は,別行見出しの前に配置する本文文字列は,別行見出しを“か

べ”として,その前で折り返す(

図 33 参照)。また,段抜きの別行見出しの直前に配置する各段の

行数は,同じにそろえる。ただし,行数に半端が出る場合,その半端の不足行は,縦書きでは最下

段,横書きでは最右段を空ける(

図 34 参照)。

図 33  段抜きの見出しの前に配置する本文文字列

5)

段抜きの別行見出しを 2)4)  によって配置した結果,その別行見出しが段の末尾に位置した場合

には,開始する段を 1 段下げる。ただし,開始する段を 1 段下げた結果,別行見出しの字詰め方向

の領域が版面からはみ出した場合には,段抜きの別行見出しを追い出して次に続くページの版面の

先頭に配置し,その段抜きの別行見出しを追い出した組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行

わない。追い出した段抜きの別行見出しの直前の行から組版対象領域の末尾までは,空けておく。


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図 34  段抜きの見出しの直前に配置する各段の行数

参考  別行見出しの指定例を附属書 に示す。

8.3.4

同行見出し処理  同行見出し処理は,次による。

a)

同行見出しの文字サイズ,書体等

1)

ラベル名,番号及び見出し文字列は,同一文字サイズとし,ラベル名及び番号とその後ろに続ける

見出し文字列との間の空き量は,見出し文字列の文字サイズの全角アキとする。ただし,見出しの

ラベル名及び番号の後ろに終わり括弧類又は句点類がつく場合は,見出し文字列との間の空き量の

既定値は,見出し文字列の文字サイズの二分アキとする。

2)

同行見出しに続く本文文字列と同一書体の同行見出しの見出し文字列の文字サイズは,基本版面の

文字サイズと同一の文字サイズとする。角ゴシック体の同行見出しの文字サイズは,基本文字サイ

ズと同一の文字サイズとするか又は 1 段階小さな文字サイズとする。

3)

見出しの字間を空ける場合は,ラベル名及び番号はベタ組とし,見出し文字列の字間を空ける。た

だし,横書きでラベル名に和文,番号に欧文又は連数字を用いる場合は,ラベル名と番号との間の

空き量は,四分アキとする。

b)

見出し文字列の文字の配置は,4.  による。

c)

同行見出しの字下げの空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキとし,その後ろに改行にしないで

本文文字列を続ける。同行見出しの後ろに続ける本文文字列は 1 行とし,同行見出しとそれに続ける

本文文字列との間の空き量の既定値は,基本版面の文字サイズの全角アキとする。

なお,同行見出し及びそれに続く本文文字列の行を処理した結果,同行見出しに続く本文文字列の

先頭がその行に配置できないで次行の先頭に位置する場合は,次行に配置する本文文字列の行頭は空

けないで,行頭から本文文字列を配置する。この場合,指定行長と同行見出しの行長との差は,同行

見出しの下端を空けておく。

d)

同行見出しとその前にくる本文段落との間の空き量の既定値は,基本版面の行間とする。

e)

同行見出しが組版対象領域の末尾に位置した場合は,組版対象領域の末尾に配置する。


82

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8.3.5

窓見出し処理  窓見出し処理は,次による。

a)

窓見出しの文字サイズ,書体等

1)

窓見出しには,ラベル名及び番号はつけない。

2)

窓見出しの書体は,角ゴシック体とする。

3)

窓見出しの文字サイズの既定値は,基本版面の文字サイズより 1 段階小さくする。

b)

見出し文字列の文字の配置法は,4.  による。

c)

窓見出しの行数は,最大 3 行とし,1 行の字数は,最大で 10 字くらいとすることが望ましい。窓見

出しの文字数と窓見出しの行数との関係は,窓見出しの文字数が 6 字までは 1 行,20 字までは 2

行,21 字以上は 3 行とすることを既定値とする。

なお,窓見出しを 2 行又は 3 行とする場合には,各行は行頭そろえとし,各行の指定行長は同一と

する。行間は,窓見出しの文字サイズの四分アキくらいが望ましい。

例 1.   窓見出しの文字数が 7 字の場合は 2 行とし,1 行目は 4 字,2 行目は 3 字とする。

例 2.  窓見出しの文字数が 22 字の場合は 3 行とし,1 行目及び 2 行目は 8 字とし,3 行目は 6 字とす

る。

備考  2 行又は 3 行にする折り返し位置は,窓見出しの字数を 1/2 又は 1/3 とし,折り返しの位置と

なる字数は小数点以下切り上げで求め,最終行は不足文字数分末尾を空ける(

図 35 参照)。

(窓見出しの文字サイズ)×(求められた折り返し位置となる字数)  が,窓見出しの指定行長とな

る。

d)

窓見出しの字下げは,基本版面の文字サイズの二分アキくらいが望ましい。

図 35  行の窓見出しの例

e)

窓見出しの行送り方向の配置位置

1)

窓見出しの行送り方向の幅

1.1)  1

行の窓見出しは,見出し文字列の文字サイズの外枠における行送り方向の幅を,窓見出しの行

送り方向の幅とする。

1.2)  2

行又は 3 行の窓見出しは,先頭行の文字サイズの外枠における行送り方向の前端から,最終行

の文字サイズの外枠における行送り方向の後端までの距離を,窓見出しの行送り方向の幅とす

る。


83

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2)

窓見出しの行送り方向の領域並びに窓見出し及び本文文字列の配置法

2.1)  1

行の窓見出しは,行取り数 2 行を窓見出しの行送り方向の領域とし,窓見出しの行送り方向の

幅がその領域の中央になるように配置する。行取り数による行送り方向の領域の算出は,8.3.3 d) 

2) 2.2)

による。窓見出しに続く本文文字列は,2 行配置する。

2.2)  2

行又は 3 行の窓見出しは,行取り数 3 行を窓見出しの行送り方向の領域とし,窓見出しの行送

り方向の幅がその領域の中央になるように配置する。行取り数による行送り方向の領域の算出

は,8.3.3 d) 2) 2.2)  による。窓見出しに続く本文文字列は,3 行配置する。

f)

窓見出しの 1 行の指定行長を,窓見出しの字詰め方向の領域とする。この領域とその後ろに続く本文

文字列との空き量は,基本版面の文字サイズの全角アキ以上 2 倍アキ未満とする。ただし,この空き

量,窓見出しの字詰め方向の領域及び窓見出しの字下げ量を加算した長さは,基本版面の文字サイズ

の整数倍としなければならない。

また,窓見出しに続く本文文字列の先頭は,段落字下げを行わない。

g)

窓見出しとその前に配置する本文段落との間の空き量の既定値は,基本版面の行間とする。

h)

窓見出しが組版対象領域の末尾に位置した場合は,組版対象領域の末尾に配置する。ただし,窓見出

しは,1 段組においては二つのページにまたがって,又は多段組においては二つの段にまたがって配

置してはならない。この場合の窓見出しは,追い出して次ページの版面先頭又は次段の先頭に配置す

る。この場合における追い出した組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。追い出した窓

見出しの直前の行から組版対象領域の末尾までは,空けておく。

8.4

箇条書き処理  箇条書きは,用語定義型の箇条書き及び項目列挙型の箇条書きとし,その処理は,

次による。

a)

用語定義型の箇条書き

1)

用語定義型の箇条書きは,用語及び定義の記述で構成し,用語の直前で改行にする。

2)

用語定義型の箇条書きの組方向は,基本版面の組方向と同一とする。

3)

用語の書体の既定値は,角ゴシック体とする。

4)

用語に同行の指定がない場合は,用語の終わりで改行にする。この場合の用語及び定義の記述の段

落字下げの空き量の既定値は,定義の記述の文字サイズの全角アキとする。

5)

用語に同行の指定がある場合は,定義の記述は用語の後ろに続ける。用語と定義の記述との字間の

既定値は,定義の記述の文字サイズの全角アキとする。この場合の段落字下げの空き量の既定値

は,定義の記述の文字サイズの全角アキとする。

b)

項目列挙型の箇条書き

1)

項目列挙型の箇条書きは,順序付き列挙及び順序なし列挙とし,順序付き列挙の場合の箇条項目

は,順序ラベルと箇条内容で構成する。順序なし列挙の場合の箇条項目は,項目ラベルと箇条内容

で構成する。それぞれの箇条項目は,改行にする。

2)

項目列挙型の箇条書きの組方向は,基本版面の組方向と同一とする。

3)

順序付き列挙の場合,縦書きのときは行頭に漢数字の順序ラベルをつけ,横書きのときはアラビア

数字の順序ラベルをつけることを既定値とする。

4)

順序ラベル及び項目ラベルは,行頭から字詰め方向に箇条内容の文字サイズで 2 倍分の領域に配置

し,その領域内では,縦書きの場合は下側にそろえ,横書きの場合は右側にそろえることを既定値

とする。

5)

順序ラベルと箇条内容との字間の既定値は,箇条内容の文字サイズの全角アキとする。


84

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6)

順序なし列挙の場合は,行頭に項目ラベルとして

表 に規定するビュレット“

l”をつけることを

既定値とする。項目ラベルと箇条内容との字間の既定値は,ベタ組とする。

表 8  ビュレット

ブロック名

名前

JIS X 0213

面区点番号

日本語通用名称(参考)  字形

GENERAL PUNCTUATION

BULLET

1-3-32

ビュレット

l

c)

用語及び定義の記述並びに箇条内容の文字の配置は,4. による。

9.

注の処理

9.1

注と基本版面との関係及びその構成  注と基本版面との関係及びその構成は,次による。

a)

注と基本版面との関係  この規格では,基本版面の組方向が縦書き又は横書きにおける後注,基本

版面の組方向が横書きにおける脚注,及び基本版面の組方向が縦書きにおける傍注を注として規定す

る。

b)

注の構成

1)

後注は,注番号及び注文字列で構成する。注番号は,番号及びくくり符号で構成する。ただし,く

くり符号は,必須要素ではなく,省略してもよい。

2)

脚注及び傍注は,区切りけい線,注番号及び注文字列で構成する。注番号は,番号及びくくり符号

で構成する。ただし,くくり符号及び区切りけい線は,必須要素ではなく,省略してもよい。

参考  番号にはアラビア数字,漢数字などの数字を用いる方法と記号を用いる方法がある。記号を用

いる場合は,*,**,…と“*”の個数で示す方法と次に示した記号の順番で番号を示す方

法がある。

*,†,‡,¶,§,‖,#

3)

後注,脚注及び傍注は,それぞれの注と本文文字列などとの該当箇所を対応させるための合印を,

本文文字列などの該当箇所につける。

9.2

合印の処理  合印の処理は,次による。

a)

基本版面の組方向が縦書きの場合 

1)

合印は,注番号の番号に対応した番号及びくくり符号で構成する。合印の番号は,アラビア数字と

し,アラビア数字の前にくくり符号として

表 で規定する“(”をつけ,アラビア数字の後ろにく

くり符号として

表 で規定する“)”をつけて配置することを既定値とする。くくり符号の字幅

は,半角とする。ただし,くくり符号は,必須要素ではなく,省略してもよい。

表 9  合印の前後につけるくくり符号

ブロック名

名前

JIS X 0213

面区点番号

日本語通用名称(参考)  字形

LEFT PARENTHESIS

1-1-42

始め小括弧

BASIC LATIN

RIGHT PARENTHESIS

1-1-43

終わり小括弧

2)

合印の組方向は,縦書きとし,字間は,ベタ組とする。

3)

合印の番号のアラビア数字は,連数字とし,連数字は縦中横処理を行い配置することを既定値とす

る(

図 36 参照)。


85

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図 36  合印を該当する項目の右側に配置する例(縦書き)

4)

合印の番号の開始数の既定値は,後注の場合は大見出しごとに 1 起こしとし,傍注の場合は見開き

単位で 1 起こしとする。

5)

合印は,本文文字列などの該当する項目の右側に,6)  に基づいて配置することを既定値とする

図 36 参照)。合印を本文文字列などの該当する項目の直後の行中に,7)  に基づいて配置しても

よい(

図 37 参照)。

6)

右側に配置する合印の文字サイズ及び配置法

6.1)

合印の文字サイズの既定値は,6 ポとする。

6.2)

合印は,本文文字列などの該当する項目の右側に,文字の外枠を接して配置する。

6.3)

合印は,1)  に基づいてくくり符号をつける場合はくくり符号の外枠の下端と該当する項目の最

終文字の外枠の下端とをそろえて配置し(

図 36 参照),くくり符号をつけない場合は合印の最終

文字の外枠の下端と該当する項目の最終文字の外枠の下端とをそろえて配置する。

6.4)

本文文字列などの該当する項目が行末にかかった場合,

表 の分割可能条件に合致する箇所で分

割する。ただし,合印の文字間を分割してはならない。この分割によって,該当する項目の末尾

が行頭に位置し,6.3)  で配置した合印の上端が組版対象領域をはみ出す場合には,合印の上端を

組版対象領域に接して配置し,合印の下端は該当する項目に続く本文文字列などの文字にかかっ

てもよい。

6.5)

組版対象領域の先頭に位置した行につく合印は,先頭行に接する行送り方向の組版対象領域の外

側に配置する。

7)

行中に配置する合印の文字サイズ及び配置法

7.1)

合印の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階小さくすることが望ましい。

7.2)

合印の文字そろえ指定は,右そろえとし,合印の文字サイズの外枠の右端を行の右端にそろえて

配置する(

図 37 参照)。

7.3)

合印の前と本文文字列などとの字間は,前の文字が終わり括弧類の場合も含めてベタ組とし,合

印の後ろと本文文字列などとの字間は,ベタ組とする(

図 37 参照)。ただし,合印の直後の文字

が始め括弧類の場合には,合印と始め括弧類との字間は,始め括弧類の文字サイズの二分アキと

する。詳細は,

表 による。


86

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図 37  合印を該当する項目の直後の行中に配置する例(縦書き)

参考  合印を文末の句点又は区切り約物の位置につける場合は,通常は文末の句点又は区切り約物の

前に合印を配置する。

7.4)

合印の前の本文文字列などの該当する項目と合印との字間及び合印の文字間では,分離も分割も

してはならない。

b)

基本版面の組方向が横書きの場合 

1)

合印は,注番号の番号に対応した番号及びくくり符号で構成する。合印の番号は,アラビア数字と

し,アラビア数字の後ろにくくり符号として

表 で規定する“)”をつけて配置することを既定値

とする。くくり符号の字幅は,半角とする。ただし,くくり符号は,必須要素ではなく,省略して

もよい。

2)

合印の組方向は,横書きとする。

3)

合印の番号の開始数の既定値は,後注の場合は大見出しごとに 1 起こしとし,脚注の場合はページ

単位で 1 起こしとする。

4)

合印は,本文文字列などの該当する項目の直後の行中に,5)  に基づいて配置することを既定値と

する。合印を本文文字列などの該当する項目の上側に,6)  に基づいて配置してもよい。

5)

行中に配置する合印の文字サイズ及び配置法

5.1)

合印の文字サイズ及び該当する項目に対する合印の行送り方向の配置位置は,処理系定義とす

る。ただし,合印の文字サイズ及び該当する項目に対する行送り方向の配置位置は,4.13 a)  に

規定する添え字の上付き文字とそろえ,合印の直前の該当する項目の文字列の右側上部とする。

5.2)

合印と直前の該当する項目との字間及び合印と直後の本文文字列などとの字間は,ベタ組とす

る。ただし,合印の直後の文字が始め括弧類の場合には,合印と始め括弧類との字間は,始め括

弧類の文字サイズの二分アキとする。詳細は,

表 による。

5.3)

合印の前の本文文字列などの該当する項目と合印との字間及び合印の文字間では,分離も分割も

してはならない。

参考  合印を文末の句点又は区切り約物の位置につける場合は,通常は文末の句点又は区切り約物の

前に合印を配置する。


87

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6)

上側に配置する合印の文字サイズ及び配置法

6.1)

合印の文字サイズの既定値は,6 ポとする。

6.2)

合印は,本文文字列などの該当する項目の上側に,文字の外枠を接して配置する。

6.3)

合印は,1)  に基づいてくくり符号をつける場合はくくり符号の外枠の右端と該当する項目の最

終文字の外枠の右端とをそろえて配置し,くくり符号をつけない場合は合印の最終文字の外枠の

右端と該当する項目の最終文字の外枠の右端とをそろえて配置する。

6.4)

本文文字列などの該当する項目が行末にかかった場合,

表 の分割可能条件に合致する箇所で分

割する。ただし,合印の文字間を分割してはならない。この分割によって,該当する項目の末尾

が行頭に位置し,6.3)  で配置した合印の左端が組版対象領域をはみ出す場合には,合印の左端を

組版対象領域に接して配置し,合印の右端は該当する項目に続く本文文字列などの文字にかかっ

てもよい。

6.5)

組版対象領域の先頭に位置した行につく合印は,先頭行に接する行送り方向の組版対象領域の外

側に配置する。

9.3

後注処理  後注処理は,次による。

a)

後注の組方向及び配置位置

1)

後注の組方向は,基本版面と同一の組方向とする。

2)

後注は,大見出し,中見出し若しくは小見出しでくくられた内容の最後,段落の後,又は本文の最

後にまとめて配置する。また,1 段組においては版面内に配置し,多段組においては 1 段の領域内

に配置する。

b)

後注の文字サイズ  後注の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階くらい小さ

くする。

c)

注番号の処理

1)

注番号の番号は,合印と同一番号をアラビア数字で表記し,基本版面が縦書きの場合は,アラビア

数字の前に

表 で規定する“(”をつけ,アラビア数字の後ろに表 で規定する“)”をつけて配置

することを既定値とし,基本版面が横書きの場合は,アラビア数字の後ろに

表 で規定する“)”

をつけて配置することを既定値とする。

表 で規定するくくり符号の字幅は,半角とする。

なお,縦書きの場合の番号のアラビア数字は,連数字とし,連数字は縦中横処理を行い配置する

ことを既定値とする(

図 38 参照)。


88

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図 38  段組の段落の後ろに配置する後注の例(縦書き)

2)

注番号と注文字列との間の空き量の既定値は,後注の文字サイズの全角アキとする(

図 38 参照)。

d)

後注の段落整形処理

1)

後注の行間は,基本版面の行間より狭くする。

2)

縦書きの後注の下端は,1 段組においては版面の下端に接して配置し,多段組においては 1 段の領

域の下端に接して配置する。横書きの後注の右端は,1 段組においては版面の右端に接して配置

し,多段組においては 1 段の領域の右端に接して配置する。

3)

字下げの空き量の既定値は,基本版面の文字サイズの 2 倍アキとする。また,後注の指定行長は,

後注の文字サイズの整数倍にする。字下げと後注の指定行長とを加算した長さと,1 段組における

字詰め方向の基本版面の長さとの差,又は多段組における 1 段の字詰め方向の長さとの差は,行頭

側にとり,字下げ量を調整する(

図 38 参照)。

4)

後注が 2 行以上となった場合は,2 行目以降の行頭の字下げの空き量の既定値は,注番号の先端か

ら縦書きのときは後注の文字サイズの 2 倍アキとし(

図 38 参照),横書きのときは後注の文字サイ

ズの全角アキとする。

e)

後注と本文文字列との行間  後注の前後と本文文字列との間の最小の行間は,基本版面の行間を既

定値とする。この場合における行送り方向の組版対象領域の領域調整の詳細は,12.3 による。

9.4

脚注処理  脚注処理は,次による。

a)

脚注の組方向及び配置位置

1)

脚注の組方向は,横書きとする。

2)

脚注の基本的な配置法  脚注は,1 段組においては合印がある版面内に配置し,多段組においては

合印がある段の領域内に配置する。ただし,合印がある版面の末尾又は合印がある段の領域の末尾

までに,対応する脚注の全部又は一部が入りきらない場合には,入りきらない脚注部分を,1 段組

においては直後のページの版面内に配置し,多段組においては直後の段の領域内に配置する。直後

のページ又は直後の段に新たに配置する脚注がある場合には,入りきらない脚注部分を先に配置す

る。版面内又は段の領域内に脚注を配置する方法は,次による。


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:2004

2.1)  1

段組の場合  合印がある版面の下端に,その版面内に配置する最後の脚注の最終行の下端を接

して配置する。

なお,改丁・改ページ等の指定がある見出しでくくられた部分の最終ページにおいて,同一版

面に配置する本文文字列,注番号,注文字列及び区切りけい線のすべてを配置しても,版面に余

白がある場合には,その余白分を本文文字列と区切りけい線との間に空ける。区切りけい線がな

い場合には,その余白分を本文文字列と脚注との間に空ける(

図 39 の 参照)。ただし,指定に

より,区切りけい線がある場合には e)  に規定する本文文字列と区切りけい線との空き量並びに

区切りけい線と注番号及び注文字列との空き量を空けて脚注を配置し,区切りけい線がない場合

には,e)  に規定する本文文字列と注番号及び注文字列との行間を空けて脚注を配置し,余白を脚

注の後ろに空けてもよい(

図 39 の 参照)。

図 39  改丁・改ページ等の処理が行われた直前のページなどの脚注の位置

2.2)

多段組の場合  合印がある 1 段の領域の下端に,その 1 段の領域内に配置する最後の脚注の最終

行の下端を接して配置する。

なお,改丁・改ページ等又は改段の処理が行われた直前の段などにおいて,同一の段の領域に

配置する本文文字列,注番号,注文字列及び区切りけい線のすべてを配置しても,1 段の領域に

余白がある場合には,その余白分を本文文字列と区切りけい線との間に空ける。区切りけい線が

ない場合には,その余白分を本文文字列と脚注との間に空ける。ただし,指定により,区切りけ

い線がある場合には e)  に規定する本文文字列と区切りけい線との空き量並びに区切りけい線と

注番号及び注文字列との空き量を空けて脚注を配置し,区切りけい線がない場合には,e)  に規定

する本文文字列と注番号及び注文字列との行間を空けて脚注を配置し,余白を脚注の後ろに空け

てもよい。

3)  2)

に規定する入りきらない脚注部分の処理を行う場合は,そのページの版面又はその段に配置す

る脚注の最後,及び次のページの版面又は次段に配置する脚注の先頭に矢印などのガイドをつける

ことが望ましい。


90

X 4051

:2004

なお,矢印などのガイドは,そのページの版面又はその段の脚注の最後につける場合は,d) 3)

に規定する指定行長の最後に配置し,次のページの版面又は次段に配置する脚注の先頭につける場

合は,d) 3)  に規定する指定行長の先頭に配置する。

参考  脚注は,合印がある版面又は段の下端に配置することが望ましいが,合印のつく位置によって

は,脚注をその版面又は段に配置できない場合がある。この場合に,合印をつける項目が複数

あるときは,合印をつける位置を変えることにより脚注をその版面又は段の下端に配置するこ

とができることがある。この変更は組版処理ではなく,著者又は編集者の仕事の領域であると

いえよう。

b)

脚注の文字サイズ  脚注の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階くらい小さ

くする。

c)

注番号の処理

1)

注番号の番号は,合印と同一番号をアラビア数字で表記し,アラビア数字の後ろに

表 で規定する

“)

”をつけて配置することを既定値とする(

図 40 参照)。表 で規定するくくり符号の字幅は,

半角とする。ただし,注番号は,上付き文字にはしない。

2)

注番号と注文字列との間の空き量の既定値は,脚注の文字サイズの全角アキとする(

図 40 参照)。

図 40  段組の脚注の例

d)

脚注の段落整形処理

1)

脚注の行間は,基本版面の行間より狭くする。脚注の文字サイズの 1/2 より狭くしてもよい。

2)

脚注の右端は,1 段組においては版面の右端に接して配置し,多段組においては 1 段の領域の右端

に接して配置する(

図 40 参照)。

3)

脚注の指定行長は,脚注の文字サイズの整数倍とする。ただし,脚注の指定行長は,1 段組におい

ては基本版面の字詰め方向の長さ以下とし,多段組においては基本版面の 1 段の字詰め数の長さ以

下とする。

1 段組における脚注の指定行長と基本版面の字詰め方向の長さとの差,又は多段組における脚注

の指定行長と基本版面の 1 段の字詰め数の長さとの差は,行頭の字下げ量とする。

参考  脚注は,ページの末尾にしかも本文文字列との間に区切りのけい線を入れて配置するので,通

常は注文字列の文字サイズ以上の字下げは行わない。3)  で規定した指定行長の長さの差が発


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X 4051

:2004

生しない場合は,基本版面の指定行長と脚注の指定行長は同じになる。

4)

脚注の行頭側における文字の配置は,次のいずれかとする。

4.1)  1

行目の行頭を指定行長の先頭にそろえ,2 行目以降の行頭を指定行長の先頭から脚注の文字サ

イズの全角アキだけ字下げする(

図 40 参照)。

4.2)  1

行目の行頭を指定行長の先頭から脚注の文字サイズの全角アキだけ字下げし,2 行目以降の行

頭を指定行長の先頭にそろえる。

e)

脚注と本文文字列との間の処理

1)

脚注と本文文字列との間には,表けいの区切りけい線を配置することを既定値とする。1 段組にお

ける区切りけい線の長さは,基本版面の横寸法の 1/3 を既定値とし,版面の左端を開始点とする。

多段組における区切りけい線の長さは,1 段の字詰め数による寸法の 1/3 を既定値とし,1 段の領

域の左端を開始点とする。

2)

区切りけい線と脚注との間の空き量は,脚注の行間よりやや広くすることが望ましい。

3)

本文文字列と区切りけい線との間,及び区切りけい線を配置しない場合の本文文字列と脚注との間

は,12.3 に規定する領域調整処理の対象とする。ただし,本文文字列と区切りけい線との間の最小

の空き量は,基本版面の行間とし,区切りけい線を配置しない場合,本文文字列と脚注との間の最

小の行間は,基本版面の行間よりやや広くすることが望ましい。

9.5

傍注処理  傍注処理は,次による。

a)

傍注の組方向及び配置位置

1)

傍注の組方向は,縦書きとする。

2)

傍注の基本的な配置法  傍注は,見開きを一つの単位として扱い,その見開きについたすべての

合印に対応する傍注を,1 段組においてはその見開きにおける奇数ページの版面内に配置し,多段

組においてはその見開きにおける奇数ページの最下段の領域内に配置する。ただし,奇数ページの

版面の末尾又は最下段の領域の末尾までに,対応する傍注の全部又は一部が入りきらない場合に

は,入りきらない傍注部分を,1 段組においては直後の見開きにおける奇数ページの版面内に配置

し,多段組においては直後の見開きにおける奇数ページの最下段の領域内に配置する。直後の見開

きに新たな合印に対応した傍注がある場合には,直前の見開きで入りきらない傍注部分を先に配置

する。奇数ページの版面内又は奇数ページの最下段の領域内に傍注を配置する方法は,次による。

備考 1.  多段組の場合において,合印が奇数ページの最下段の前についており,対応する傍注の一部

がそのページ内に入りきらないときは,合印がついた行の直後まで傍注を配置する領域を広

げてもよい。

2.  1

段組の場合において,改丁・改ページ等の指定がある見出しでくくられた部分の最後に傍

注が配置されるときは,奇数ページ・偶数ページにかかわらず,その部分の最後のページ

に配置し,はみ出しは,次ページに配置する。多段組の場合において,改丁・改ページ等

又は改段の指定がある見出しでくくられた部分の最後に傍注が配置されるときは,奇数ペ

ージ・偶数ページにかかわらず,その部分の最後のページの最終段に配置し,はみ出し

は,次段に配置する。

2.1)  1

段組の場合  一つの見開きにある最後の合印に対応する傍注の最終行の左端を,その見開きの

奇数ページの版面の左端に接して配置する。また,本文文字列,注番号,注文字列及び区切りけ

い線のすべてを同一の見開きに配置しても,見開きの領域に余白があるときには,e)  に規定する

本文文字列と区切りけい線との空き量並びに区切りけい線と注番号及び注文字列との空き量を空


92

X 4051

:2004

けて傍注を配置し,余白を傍注の後ろに空ける。区切りけい線がない場合には,e)  に規定する本

文文字列と注番号及び注文字列との行間を空けて傍注を配置し,余白を傍注の後ろに空ける。た

だし,指定により,その見開き領域の余白分を,区切りけい線がある場合には本文文字列と区切

りけい線との間に空け,区切りけい線がない場合には本文文字列と注番号及び注文字列との間に

空け,傍注の最終行の左端をその見開きの奇数ページの版面の左端に接して配置してもよい。

2.2)

多段組の場合  一つの見開きにある最後の合印に対応する傍注の最終行の左端を,その見開きの

奇数ページの最下段の領域の左端に接して配置する。また,本文文字列,注番号,注文字列及び

区切りけい線のすべてを同一の見開きに配置しても,配置する段の領域に余白があるときには,

e)

に規定する本文文字列と区切りけい線との空き量並びに区切りけい線と注番号及び注文字列と

の空き量を空けて注番号及び注文字列を配置し,余白を傍注の後ろに空ける。区切りけい線がな

い場合には,e)  に規定する本文文字列と傍注との行間を空けて傍注を配置し,余白を傍注の後ろ

に空ける。ただし,指定により,その見開き領域の余白分を,区切りけい線がある場合には本文

文字列と区切りけい線との間に空け,区切りけい線がない場合には本文文字列と注番号及び注文

字列との間に空け,傍注の最終行の左端をその見開きの奇数ページの最下段の領域の左端に接し

て配置してもよい。

3)  2)

に規定する入りきらない傍注部分の処理を行う場合は,その見開きに配置する傍注の最後,及

び次の見開きに配置する傍注の先頭に矢印などのガイドをつけることが望ましい。

なお,矢印などのガイドは,その見開きの傍注の最後につける場合は,d) 3)  に規定する指定行

長の最後に配置し,次の見開きに配置する傍注の先頭につける場合は,d) 3)  に規定する指定行長

の先頭に配置する。

b)

傍注の文字サイズ  傍注の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階又は 2 段階くらい小さ

くする。

c)

注番号の処理

1)

注番号の番号は,合印と同一番号をアラビア数字で表記し,アラビア数字の前に

表 で規定する

(”をつけ,アラビア数字の後ろに

表 で規定する“)”をつけて配置することを既定値とする。

表 で規定するくくり符号の字幅は,半角とする。

なお,注番号のアラビア数字は,連数字とし,連数字は縦中横処理を行い配置することを既定値

とする。

2)

注番号と注文字列との間の空き量の既定値は,傍注の文字サイズの全角アキとする。

d)

傍注の段落整形処理

1)

傍注の行間は,基本版面の行間より狭くする。

2)

傍注の下端は,1 段組においては版面の下端に接して配置し,多段組においては 1 段の領域の下端

に接して配置する。

3)

字下げの空き量の既定値は,基本版面の文字サイズの 2 倍アキとする。また,傍注の指定行長は,

傍注の文字サイズの整数倍にする。字下げと傍注の指定行長とを加算した長さと,1 段組における

字詰め方向の基本版面の長さとの差又は多段組における 1 段の字詰め方向の長さとの差は,行頭側

にとり,字下げ量を調整する。

4)

傍注が 2 行以上となった場合は,2 行目以降の行頭の字下げの空き量の既定値は,注番号の先端か

ら傍注の文字サイズの 2 倍アキとする。


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X 4051

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e)

傍注と本文文字列との間の処理

1)

傍注と本文文字列との間には,表けいの区切りけい線を配置することを既定値とする。1 段組にお

ける区切りけい線の長さは,基本版面の縦寸法の 1/3 を既定値とし,版面の上端を開始点とする。

多段組における区切りけい線の長さは,1 段の字詰め数による寸法の 1/3 を既定値とし,1 段の領

域の上端を開始点とする。

2)

区切りけい線と傍注との間の空き量は,傍注の行間よりやや広くすることが望ましい。

3)

本文文字列と区切りけい線との間,及び区切りけい線を配置しない場合の本文文字列と傍注との間

は,12.3 に規定する領域調整処理の対象とする。ただし,本文文字列と区切りけい線との間の最小

の空き量は,基本版面の行間とし,区切りけい線を配置しない場合,本文文字列と傍注との間の最

小の行間は,基本版面の行間よりやや広くすることが望ましい。

10.

図・写真等の処理

10.1

図・写真等の構成  図・写真等は,図・写真等の本体,キャプション及び注記で構成する(図 41

参照)

a)

図・写真等の本体のサイズは,画像を内包する最小の長方形とする。

b)

キャプションは,図番号及びキャプション文字列で構成し,図番号はラベル名及び番号で構成する。

ただし,図番号は,必須要素ではなく,省略してもよい。

c)

注記は,注記番号及び注記文字列で構成し,注記番号は,番号及びくくり符号で構成する。

d)

図・写真等のブロックは,10.2 に規定する処理方法でキャプション及び注記を組版した結果,及び

図・写真等の本体をすべて内包する最小の長方形とする。

図 41  図・写真等の構成

e)

見開きの指定がある場合を除いて,図・写真等のブロックは,複数ページに分割をしてはならない。

また,多段組に配置する図・写真等のブロックは,行送り方向について,複数段に分割をしてはなら

ない(

図 42 参照)。


94

X 4051

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図 42  図・写真等のブロックは,段組では行送り方向に分割しない

備考 1.  キャプション及び注記は,図・写真等の本体に含ませてもよい。

2.

図・写真等の領域(JIS X 4052 の 6.7 参照)として,図・写真等の本体に限るか,図・写真

等の本体,キャプション及び注記をすべて含むか,又は指定によるかは,処理系定義とす

る。

10.2

図・写真等のキャプション及び注記処理

10.2.1

キャプション及び注記の配置位置及び組方向  キャプション及び注記の配置位置及び組方向は,

次による。

a)

キャプション及び注記の組方向の既定値は,横書きとする。

b)

キャプションの配置位置は,すべての図・写真等において注記を含まない場合は図・写真等の本体の

下側,注記を含む図・写真等がある場合は図・写真等の本体の上側に配置するのがよい。

c)

注記の配置位置の既定値は,図・写真等の下側とする。

d)

キャプション及び注記の組方向を横書きとした場合のキャプション及び注記の指定行長は,図・写真

等の本体の左右サイズよりは短くする。

e)

図・写真等の本体とキャプションとの間,及び図・写真等の本体と注記との間の空き量は,キャプシ

ョンの文字サイズの全角アキ以下二分アキ以上とする。

10.2.2

キャプション及び注記の文字サイズ,書体,段落整形等  キャプション及び注記の文字サイズ,

書体,段落整形等は,次による。

a)

キャプション

1)

キャプションの文字サイズは,基本版面の文字サイズよりは 1 段階小さくすることが望ましい。

2)

横書きとするキャプションの図番号のラベル名及び番号の既定値は,次による。

2.1)

図番号のラベル名は,

“図”とし,書体は角ゴシック体とする。

2.2)

図番号の番号は,アラビア数字表記による大見出しの番号及び図・写真等の番号とし,大見出し

の番号と図・写真等の番号との字間に,

表 10 に規定する中点をベタ組で配置する。表 10 で規定


95

X 4051

:2004

する中点の字幅は,半角とする。

なお,アラビア数字の書体は,ボールド又はサンセリフ系とする。

表 10  中点

ブロック名

名前

JIS X 0213

面区点番号

日本語通用名称(参考)  字形

KATAKANA

KATAKANA MIDDLE DOT

1-1-6

中点

2.3)

図番号のラベル名と番号との字間は,キャプションの文字サイズの四分アキとする。

3)

図番号がある場合の図番号とキャプション文字列との字間は,キャプションの文字サイズの全角ア

キとする。

4)

キャプションを 2 行以上にする場合の処理は,次による。

4.1)

行間は,キャプションの文字サイズの二分アキ以下四分アキ以上とする。

4.2)  2

行目以降の行頭位置の既定値は,図番号がある場合は,1 行目の図番号の後端にそろえ,図番

号がない場合は,1 行目の行頭より 2 行目以降の行頭を下げ,その下げる空き量はキャプション

の文字サイズの全角アキとする。

b)

注記

1)

注記の文字サイズは,キャプションと同じか又は 1 段階小さくすることが望ましい。

2)

横書きとする注記番号の番号とくくり符号の既定値は,次による。

2.1)

注記番号の番号は,アラビア数字表記とし,その後ろにくくり符号として

表 で規定する“)”

をつける。

表 で規定するくくり符号の字幅は,半角とする。

2.2)

番号と“)

”との字間は,ベタ組とする。

3)

注記番号と注記文字列との間の空き量の既定値は,注記の文字サイズの全角アキとする。

4)

注記を 2 行以上にする場合の処理は,次による。

4.1)

行間は,注記の文字サイズの二分アキ以下四分アキ以上とする。

4.2)

注記の 2 行目以降の行頭位置の既定値は,1 行目の行頭より 2 行目以降の行頭を下げ,その下げ

る空き量は,注記の文字サイズの全角アキとする。

10.3

図・写真等のブロックのページ内での配置  図・写真等のブロックのページ内での配置は,絶対

位置指定による配置又は相対位置指定による配置とする。

10.3.1

絶対位置指定による配置  絶対位置指定による図・写真等のブロックの配置は,次による。

a)

絶対位置指定による図・写真等のブロックは,ページ内のどこに指定が出現しても,指定が出現した

版面又は指定が出現した見開きを単位とする領域からの絶対的な位置に図・写真等のブロックを配置

する。

b)

版面を基準とする絶対位置指定による図・写真等のブロックの配置において,小口又はのどからの位

置指定がない場合は,次の指定位置に図・写真等のブロックを配置する[JIS X 4052 の 6.7 b)  参

照]

1)

上下の配置位置は,次のいずれかとする。

1.1)

版面の上端から図・写真等のブロックの上端までの距離について指定された位置

1.2)

版面の下端から図・写真等のブロックの下端までの距離について指定された位置

2)

左右の配置位置は,次のいずれかとする。

2.1)

版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離について指定された位置


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X 4051

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2.2)

版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離について指定された位置

c)

版面を基準とする絶対位置指定による図・写真等のブロックの配置において,左右の配置位置につい

て小口又はのどからの位置指定があった場合は,次の版面の端からの指定位置に図・写真等のブロッ

クを配置する。上下の配置位置は,b) 1)  による。

1)

基本版面の組方向が縦書きの場合で小口からの指定のとき

1.1)

右ページ(偶数ページ)の場合は,版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離につ

いて指定された位置

1.2)

左ページ(奇数ページ)の場合は,版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離につ

いて指定された位置

2)

基本版面の組方向が縦書きの場合で“のど”からの指定のとき

2.1)

右ページ(偶数ページ)の場合は,版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離につ

いて指定された位置

2.2)

左ページ(奇数ページ)の場合は,版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離につ

いて指定された位置

3)

基本版面の組方向が横書きの場合で小口からの指定のとき

3.1)

右ページ(奇数ページ)の場合は,版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離につ

いて指定された位置

3.2)

左ページ(偶数ページ)の場合は,版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離につ

いて指定された位置

4)

基本版面の組方向が横書きの場合で“のど”からの指定のとき

4.1)

右ページ(奇数ページ)の場合は,版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離につ

いて指定された位置

4.2)

左ページ(偶数ページ)の場合は,版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離につ

いて指定された位置

d)

版面を基準とする絶対位置指定による図・写真等のブロックの配置において,図・写真等のブロック

を配置するページは,A 及び B の図・写真等の指定がある行の出現位置,並びに 及び の距離に

より決定する。A 及び B,並びに 及び は,次による(

図 43 及び図 44 参照)。

A:図・写真等のブロックを配置する以前に出現した図・写真等の指定がある行の位置。

a:A の場合における指定の出現位置から,1 段組では版面の末尾までの行送り方向の距離,多段

組では最終段の領域の末尾までの行送り方向の距離。


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図 43  の位置と距離 a(版面を基準とする)

B:図・写真等の指定が出現したページの指定位置に図・写真等のブロックを配置し,そのうえで

本文文字列を再配置した場合の図・写真等の指定がある行の位置。

b:B の場合における指定の出現位置から,1 段組では版面の先頭までの行送り方向の距離,多段

組では先頭の段の領域の先頭までの距離。


98

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図 44  の位置と距離 b(版面を基準とする)

備考 1.  及び の距離を計算する場合の図・写真等の指定がある行の位置は,行の中心からとす

る。f)  の場合も同様とする。

2.  a

及び の距離の計算においては,すでに配置してある絶対位置指定によって配置した図・

写真等のブロックがあった場合は,その領域を除外して計算する。f)  の場合も同様とす

る。

1)  B

の位置と A の位置が同一ページの場合は,そのページに図・写真等のブロックを配置する。

2)  B

の位置が A の位置の次のページの場合は,図・写真等のブロックを次のように配置する。

2.1)  a

と との関係が次の場合は,A の出現位置のページに図・写真等のブロックを配置する。


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  a≧2b

2.2)  a

と との関係が次の場合は,B の出現位置のページに図・写真等のブロックを配置する。

  a<2b

e)

見開きを単位とする領域を基準とする絶対位置指定による図・写真等のブロックの配置の場合は,次

の指定位置に図・写真等のブロックを配置する。

1)

上下の配置位置は,b) 1)  による。

2)

左右の配置位置は,次のいずれかとする。

2.1)

左ページの版面の左端から図・写真等のブロックの左端までの距離について指定された位置

2.2)

右ページの版面の右端から図・写真等のブロックの右端までの距離について指定された位置

f)

見開きを単位とする領域を基準とする絶対位置指定の場合において,図・写真等のブロックを配置す

る見開きを単位とする領域のページは,A 及び B の図・写真等の指定がある行の出現位置,並びに a

及び の距離により決定する。A 及び B,並びに 及び は,次による(

図 45 及び図 46 参照)。

A:図・写真等のブロックを配置する以前に出現した図・写真等の指定がある行の位置。

a:A の場合における指定の出現位置から,縦書きの 1 段組では左ページの末尾までの行送り方向

の距離,横書きの 1 段組では右ページの末尾までの行送り方向の距離,縦書きの多段組では左ページ

の最終段の領域の末尾までの行送り方向の距離,横書きの多段組では右ページの最終段の領域の末尾

までの行送り方向の距離。

図 45  の位置と距離 a(見開きを単位とする領域を基準とする)

B:図・写真等の指定が出現した見開きを単位とする領域の指定位置に図・写真等のブロックを配

置し,そのうえで本文文字列を再配置した場合の図・写真等の指定がある行の位置。

b:B の場合における指定の出現位置から,縦書きの 1 段組では右ページの先頭までの行送り方向

の距離,横書きの 1 段組では左ページの先頭までの行送り方向の距離,縦書きの多段組では右ページ

の先頭の段の領域の先頭までの行送り方向の距離,横書きの多段組では左ページの先頭の段の領域の


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先頭までの行送り方向の距離。

図 46  の位置と距離 b(見開きを単位とする領域を基準とする)

1)  B

の位置と A の位置が同一の見開きを単位とする領域の場合は,その見開きを単位とする領域に

図・写真等のブロックを配置する。

2)  B

の位置が A の位置の次の見開を単位とする領域の場合

2.1)  a

と との関係が次の場合は,A の出現位置の見開きを単位とする領域に図・写真等のブロック

を配置する。

  a≧2b


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X 4051

:2004

2.2)  a

と との関係が次の場合は,B の出現位置の見開きを単位とする領域に図・写真等のブロック

を配置する。

  a<2b

g)

図・写真等のブロックを配置する場合の回り込みは,次による。

1)

回り込みは,図・写真等のブロックの片側だけに行う。

2)

図・写真等のブロックと回り込みする本文文字列との間の字詰め方向の最小の空き量は,基本版面

の文字サイズの全角アキとする。ただし,図・写真等のブロックと回り込みする本文文字列との間

の字詰め方向の最小の空き量が指定されている場合は,それによる。

3)

回り込みする本文文字列の指定行長は,回り込みの最初に配置される本文文字列の文字サイズの整

数倍とし,組版対象領域の回り込みの余白と,回り込みする本文文字列の指定行長との差は,図・

写真等のブロックと回り込みする本文文字列との間の字詰め方向の最小の空き量に追加する。

4)

回り込みをする本文文字列の行とその前後に配置する行との行間は,その段落で指定された行間と

する。ただし,図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行送り方向の空き量は,基

本版面の行間又は図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行送り方向の最小の空き

量の指定がある場合はその空き量を最小限確保する。

5)

回り込みする本文文字列の指定行長が基本版面で指定した指定行長の 1/4 以下又は 9 字以下のいず

れかに該当する場合は,回り込みを行ってはならない。

h)

回り込みを行わない図・写真等のブロックを配置する場合,又は複数の段にまたがって図・写真等の

ブロックを配置する場合の本文文字列は,図・写真等のブロックを飛び越して流れるように配置す

る。

i)

回り込みを行わない場合の図・写真等のブロックとその前及び後ろに配置する行との間の行送り方向

の最小の空き量は,基本版面の行間とする。ただし,図・写真等のブロックとその前及び後ろに配置

する行との行送り方向の最小の空き量が指定されている場合は,それによる。

なお,図・写真等のブロックの後ろに配置する行の位置は,行間若しくは指定された最小の空き量

で配置する方法,又は行間若しくは指定された最小の空き量を確保したうえで最初に配置される基本

版面の行の配置位置に配置する方法のいずれかとする。この場合における組版対象領域の領域調整の

詳細は,12.3 による。

備考 1.  図・写真等のブロックと行送り方向に並べて配置する図・写真等のブロック及び表のブロッ

クとの空き量も  g) 4)  及び i)  と同様とする。

2.

図・写真等のブロックと回り込みする本文文字列との間の字詰め方向の空き量は,図・写真

等のブロックの端と隣接する本文文字列の文字の外枠の端との距離とする。図・写真等の

ブロックの前後に配置する行との間の行送り方向の空き量は,図・写真等のブロックの端

と隣接する行の段落で指定された文字サイズの外枠の端との距離とする。10.3.2 の相対位

置指定の場合においても同様とする。

10.3.2

相対位置指定による配置  相対位置指定による図・写真等のブロックの配置は,次による。

a)

相対位置指定による図・写真等のブロックは,本文段落などの流れとともに出現した指定の場所に追

随して配置し[JIS X 4052 の 6.7 b)  参照]

,その配置位置の基準は,次による。

1)

配置位置の基準は,図・写真等の指定が出現した行とする。ただし,本文段落などとは独立して

図・写真等を指定した場合は,直前に位置する行とする。

2)

縦書きにおいては配置の基準とする行の左側に,横書きにおいては配置の基準とする行の下側に,


102

X 4051

:2004

c)

及び d)  に規定する空き量を確保し,図・写真等のブロックを配置する。

b)

相対位置指定における図・写真等のブロックのサイズは,組版対象領域を超えてはならない。また,

図・写真等のブロックは,組版対象領域をはみ出して配置してはならない。

c)

回り込みは,10.3.1 g) による。ただし,図・写真等のブロックとその前及び後ろに配置する行との

間の行送り方向の空き量が異なる場合には,図・写真等のブロックの位置を調整し,前の空き量と後

ろの空き量とを均等にする(

図 47 参照)。

図 47  回り込みが行われる場合の図・写真等のブロックと前後の行との空き

d)

回り込みを行わない場合における図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行送り方向

の最小の空き量は,基本版面の行間,又は図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行

送り方向の最小の空き量の指定がある場合にはその指定された最小の空き量とする。ただし,この空

き量及び図・写真等のブロックの配置位置の調整は,次のいずれかとする。

1)

図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行送り方向の空き量を,組版対象領域の領

域調整の対象とする(

図 48 の 参照)。その処理の詳細は,12.3 による。

2)

図・写真等のブロックの後ろに配置する行は,その最小の空き量以上で,かつ基本版面の行の配置

位置に最も近い行の位置に配置する。また,図・写真等のブロックの前の空き量と後ろの空き量と

が異なった場合には,図・写真等のブロックの位置を調整し,前の空き量と後ろの空き量とを均等

にする(

図 48 の 参照)。


103

X 4051

:2004

図 48  回り込みを行わない場合の図・写真等のブロックと前後の行との空き

備考  図・写真等のブロックと行送り方向に並べて配置する図・写真等のブロック及び表のブロック

との空き量も 1)  及び 2)  と同様とする。

参考  横書きで回り込みを行わない場合は,通常,1 段組では版面の左右中央に,多段組では 1 段の

領域の左右中央に図・写真等のブロックを配置する。

e)

組版対象領域の先頭又は末尾における図・写真等のブロックの配置

1)

図・写真等の指定が,組版対象領域の最終行に出現した場合には,次の組版対象領域の先頭に図・

写真等のブロックを接して配置する。

2)

組版対象領域の末尾近傍に位置した図・写真等のブロックの末尾と組版対象領域の末尾との間の余

白が,図・写真等のブロックとその前後に配置する行との間の行送り方向の最小の空き量と 1 行の

幅とを加算した値未満の場合には,組版対象領域の末尾に図・写真等のブロックを接して配置し,

余白は図・写真等のブロックの前に追加する。ただし,回り込みをしない場合,この空き量は,

12.3

の組版対象領域の領域調整の対象とする。その処理の詳細は,12.3 による。

3)

本文の先頭,又は改丁・改ページ等若しくは改段の指定がある箇所の直後に図・写真等の指定が出

現する場合において直前に位置する行がないときは,組版対象領域の行送り方向の先端を基準とし

て図・写真等のブロックを配置する。

参考  図・写真等のブロックの絵柄によっては,組版対象領域の先頭又は末尾にそろえて配置するよ

りも,図・写真等のブロックと組版対象領域の先頭との間又は組版対象領域の末尾との間に 1

mm くらいの空き量をとった方が体裁がよい場合がある。

f)

a)

e)  により配置した結果,図・写真等のブロックが行送り方向の組版対象領域からはみ出した場


104

X 4051

:2004

合は,及び の距離により配置位置を調整する。及び は,次による。

e:組版対象領域の領域内に配置される図・写真等のブロックの行送り方向の寸法。

f:組版対象領域の領域から行送り方向にはみ出した図・写真等のブロックの寸法。

1)

図・写真等のブロックが e≧2の位置にある場合は,指定が出現したページ又は指定が出現した段

の組版対象領域の末尾に図・写真等のブロックを接して配置する(

図 49 参照)。この図・写真等の

ブロックの移動によって図・写真等のブロック及び図・写真等のブロックの前に配置する行との間

の行送り方向の最小の空き量と重なる行は,1 段組においては次ページに,多段組においては次段

に追い出す。

図 49  相対位置指定によって配置した図・写真等のブロックが組版対象領域から

はみ出した場合(e2の例)


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X 4051

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2)

図・写真等のブロックが e<2の位置にある場合は,図・写真等のブロックを次の組版対象領域の

先頭に接して配置し,空いた部分には,指定が出現した行に続く本文文字列を配置する(

図 50 

照)

図 50  相対位置指定によって配置した図・写真等のブロックが組版対象領域から

はみ出した場合(e2の例)

g)  a)

f)  により配置した結果,組版対象領域の先頭又は末尾と図・写真等のブロックの間に本文文字列

が 1 行だけ配置された場合は,図・写真等のブロックの行送り方向の前後に配置される組版対象領域

内の行の合計数により,次のように図・写真等のブロック及び行を配置する。


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X 4051

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1)

行の合計が 行の場合

1.1)

図・写真等のブロックは,組版対象領域の行送り方向の中央に配置する。

1.2)

回り込みを行う場合,図・写真等のブロックの領域は組版対象領域の行送り方向一杯に配置され

ているものとして,回り込みを行う。

1.3)

回り込みを行わない場合,行は,図・写真等のブロックの前又は後ろには配置しないで,その 1

行は次の組版対象領域に追い出す。この場合における 1 行を追い出した組版対象領域の行送り方

向の領域調整は,行わない。配置した図・写真等のブロックから組版対象領域の末尾までは,空

けておく。

2)

行の合計が 行以上の場合

2.1)

組版対象領域の先頭と図・写真等のブロックとの間に本文文字列が 1 行配置される場合は,図・

写真等のブロックを組版対象領域の先頭に接して配置する。

2.2)

図・写真等のブロックと組版対象領域の末尾との間に本文文字列が 1 行配置される場合,回り込

みを行うときは,図・写真等のブロックの領域が組版対象領域の行送り方向の末尾まで配置され

ているものとして,回り込みを行う。回り込みを行わないときは,その 1 行分を図・写真等のブ

ロックを配置する次のページに追い出す。この場合における図・写真等のブロックを追い出した

組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。配置した図・写真等のブロックから組版対

象領域の末尾までは,空けておく。

2.3)

組版対象領域の先頭及び組版対象領域の末尾と,図・写真等のブロックとの間に本文文字列が 1

行ずつ配置される場合は,2.1)  によって図・写真等のブロックを配置する。

10.3.3

絶対位置指定及び相対位置指定による配置の優先順位  ブロック類の絶対位置指定及び相対位置

指定,並びに表のブロックの連続位置指定による配置の優先順位は,次による。

a)

絶対位置指定,相対位置指定及び連続位置指定による配置の優先順位は,ブロック類の指定が出現し

た順序による。

b)

絶対位置指定のブロック類がすでに配置してある他のブロック類又はその周囲の最小の空き量と重な

る場合の処理は,次による。

1)

後から配置するブロック類が版面を基準とする絶対位置指定によるブロック類の場合は,後から配

置するブロック類の指定が出現したページに続く次のページに移動して配置する。

2)

後から配置するブロック類が見開きを単位とする領域を基準とする絶対位置指定によるブロック類

の場合は,後から配置するブロック類の指定が出現した見開きに続く次の見開きに移動して配置す

る。

c)

相対位置指定のブロック類がすでに配置してある他のブロック類又はその周囲の最小の空き量と重な

る場合は,先に配置するブロック類の直後に最小の空き量を確保して配置する。

d)

連続位置指定の表のブロックがすでに配置してある他のブロック類又はその周囲の最小の空き量と重

なる場合は,次による。

1)

連続位置指定の表のブロックの先頭位置で重なる場合は,重ならない位置まで連続位置指定の表の

ブロックを移動し,先に配置するブロック類の直後に,最小の空き量を確保して配置する。

2)

連続位置指定の表のブロックの途中で重なる場合は,11.7.3 e)  の規定により重ならない位置で分割

し,配置する。


107

X 4051

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11.

表処理

11.1

表の構成  表は,表の全体,キャプション及び注記で構成する(図 51 参照)。

a)

表の全体は,表のけい線,表の行,表の列,こま,こま余白及びこま内容で構成する。

b)

表の行の項目内容を示す表の行を表のヘッダー行と呼び,表の列の項目内容を示す表の列を表のヘッ

ダー列と呼ぶ。

c)

キャプションは,表番号及びキャプション文字列で構成し,表番号はラベル名及び番号で構成する。

ただし,表番号は,必須要素ではなく,省略してもよい。

d)

注記は,注記番号及び注記文字列で構成し,注記番号は番号及びくくり符号で構成する。

e)

表のブロックは,11.211.6 に規定する処理方法で,表の全体,キャプション及び注記を組版した結

果をすべて内包する最小の長方形とする。

図 51  表の構成(横書きの例)

11.2

表の全体の処理  表の全体の処理は,次による。

a)

表の全体の組方向  表の全体の組方向は,横書き又は縦書きとし,原点の位置,表の行及び表の列

とこまとの関係,並びにこま内容の配置順序は,次による。

1)

横書きの場合

1.1)

原点は,表の全体の左上とする。

1.2)

隣接する横けいで囲まれる領域を表の行,隣接する縦けいで囲まれる領域を表の列とする。

1.3)

こま内容の配置順序は,一つの表の行では左のこまから右のこまへの順序とし,表の行について

は上の行から下の行への順序とする。ただし,列こま合成されたこまを含む表の行においては,

そのこまを含む先頭の表の行に限りこま内容を配置し,その他の表の行では,そのこまには,こ

ま内容を配置しない。


108

X 4051

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図 52  横書きの表の原点及びこま内容の配置順序の例

2)

縦書きの場合

2.1)

原点は,表の全体の右上とする。

2.2)

隣接する縦けいで囲まれる領域を表の行,隣接する横けいで囲まれる領域を表の列とする。

2.3)

こま内容の配置順序は,一つの表の行では上のこまから下のこまへの順序とし,表の行について

は右の行から左の行への順序とする。ただし,列こま合成されたこまを含む表の行においては,

そのこまを含む先頭の表の行に限りこま内容を配置し,その他の表の行では,そのこまには,こ

ま内容を配置しない。

図 53  縦書きの表の原点及びこま内容の配置順序の例

b)

表の行  表の行の幅は,表の行の始まりで1度だけ最小の幅を指定し,その最小の幅の既定値は,7

ポとする。こまにこま内容が入りきらない場合の処理は,11.4 による。

c)

表の列  表の列の幅は,表の始まりで 1 度だけ指定し,途中で変更してはならない。

d)

表のヘッダー行  表のヘッダー行は,先頭の表の行を含む,1 行以上の連続する表の行で構成する。

どの表の行までをヘッダー行とするか,又はヘッダー行を持たないかは,指定による。

e)

表のヘッダー列  表のヘッダー列は,先頭の表の列を含む,1 列以上の連続する表の列で構成する。

どの表の列までをヘッダー列とするか,又はヘッダー列を持たないかは,指定による。

f)

こまの合成  指定により行こま合成及び/又は列こま合成としてこまを合成し,一つのこまとしても

よい。行こま合成は,表の全体の字詰め方向にこまを合成し,列こま合成は,表の全体の行送り方向

にこまを合成する。ただし,合成されたこまは長方形としなければならない。また,表のヘッダー行

と通常の表の行,又は表のヘッダー列と通常の表の列にまたがる合成は,してはならない。

g)

表のけい線  表のけい線は,表の行における境界のけい線,表の列における境界のけい線及び表の

全体を囲む外枠のけい線で構成し,表のけい線の既定値は,表(おもて)けいとする。

参考  表のけい線は,その効果が大きく,表の内容にもよるが,必要な部分に限定して使用し,でき


109

X 4051

:2004

るだけ不可視とするのがよい。例えば,表の全体の組方向を横書きとする場合は,ヘッダー行

以外における通常の表の行を区切る横けい,及び左右の外枠のけい線は,なるべく不可視とす

るのがよい。

11.3

こま内容の処理  こま内容の処理は,次による。

a)

こま内容の組方向  こま内容の組方向は,表の全体の組方向と同一とする。

なお,こま内容の組方向は,指定により表の全体の組方向と異なる組方向としてもよい。ただし,

一つのこま内容の組方向は,横書き又は縦書きのいずれか一方とし,混在してはならない。

b)

こま内容の配置方法  こま内容の組方向が横書きの場合は,こまの左辺を行頭,右辺を行末,上辺

をこま頭,下辺をこま末とし,こま内容の組方向が縦書きの場合は,こまの上辺を行頭,下辺を行

末,右辺をこま頭,左辺をこま末としてこま内容を配置する。

c)

こま内容の基本的な配置  こま内容の基本的な配置は,4.5.  及び 6.  による。ただし,こま内容

は,こまをはみ出して配置してはならない。

なお,こま内容の文字サイズは,基本版面の文字サイズより 1 段階小さくするのが望ましい。ま

た,こま内容が 2 行以上になる場合の行間は,こま内容に使用する文字サイズの二分アキ以下四分ア

キ以上が望ましく,不可視とするけい線で接する連続するこまのこま余白の合計より狭くする。

参考  ヘッダー行において,こま内容が 1 行のこまと 2 行以上のこまが混在する場合は,こま内容の

行間を空けないこともある。また,ヘッダー行のすべてのこま内容が複数行の場合でも,表の

行の数が少ないときは,ヘッダー行のこま内容の行間を空けないことがある。

d)

こま内容の行のそろえ  a)b)  及び c)  によって配置した後,こま内容の行のそろえは,次による。

1)

こま中央行そろえ  こま中央行そろえは,こま頭側とこま末側を均等に空けて,こま内容全体を

こまの中央に配置する。

2)

こま頭行そろえ  こま頭行そろえは,こま内容の先頭行がこま頭にそろうように,こま末側を空

けてこま内容全体を配置する。

3)

こま末行そろえ  こま末行そろえは,こま内容の最終行がこま末にそろうように,こま頭側を空

けてこま内容全体を配置する。

4)

こま行均等割り  こま行均等割りは,こま内容の先頭行をこま頭に,こま内容の最終行をこま末

にそろえ,行間を均等に空けて,こま内容全体を配置する。ただし,こま内容が 1 行だけの場合

は,こま頭側とこま末側を均等に空けて,こま内容をこまの中央に配置する。

例  横書きの場合


110

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11.4

こま内容がこまに入りきらない場合の処理  こま内容がこまに入りきらない場合の処理は,次によ

る。

a)

こま内容がこまに入りきらない場合は,表の全体が横書きのときは,こまの下側の横けいを移動し,

表の全体が縦書きのときは,こまの左側の縦けいを移動して,こまの大きさを大きくする。

例  表の全体の組方向が横書きの場合

b)

けい線を移動する場合は,一つの表の行に並ぶこまのうち,一番大きな移動量に合わせて,表の端か

ら端までけい線全体を移動する。こまが合成され,けい線が分断された場合でも,一つのけい線とし

て連動して移動する。

例  表の全体の組方向が横書きの場合

c)

列こま合成したこまのこま内容が入りきらない場合において,けい線を移動するときは,その列こま

合成したこまに含まれるそれぞれの表の行において幅が平均に広がるように,各けい線を移動する。

例  表の全体の組方向が横書きの場合


111

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11.5

こま余白の処理  こま余白の処理は,次による。

a)

こまの行頭側のこま余白及び行末側のこま余白は,こま内容に使用する文字サイズの二分アキ以上が

望ましい。

b)

可視のけい線を用いたこま頭側のこま余白及びこま末側のこま余白は,こま内容に使用する文字サイ

ズの二分アキを既定値とする。

c)

不可視のけい線を用いたこま頭側のこま余白及びこま末側のこま余白は,こま内容に使用する文字サ

イズの四分アキを既定値とする。ただし,こま頭側又はこま末側と,不可視にする外枠のけい線との

間のこま余白は,こま内容に使用する文字サイズの二分アキを既定値とする。

11.6

表のキャプション及び注記処理

11.6.1

表のキャプション及び注記の配置位置及び組方向  表のキャプション及び注記の配置位置及び組

方向は,次による。

a)

キャプション及び注記の組方向は,表の全体の組方向と同一とする。

b)

表の全体が横書きのキャプションの配置位置は,表の全体の上側とし,表の全体の左右中央にそろえ

るか,又はキャプションの先頭を表の全体の左端からの指定された位置に配置する。表の全体が縦書

きのキャプションの配置位置は,表の全体の右側とし,キャプションの先頭を表の全体の上端からの

指定された位置に配置する。

c)

表の全体が横書きの場合の注記は,表の全体の下側に配置し,表の全体が縦書きの場合の注記は,表

の全体の左側に配置する。

d)

表の全体が横書きの場合のキャプション及び注記の指定行長は,表の全体の左右サイズよりは短く,

表の全体が縦書きの場合のキャプション及び注記の指定行長は,表の全体の上下サイズより短くす

る。

e)

表の全体とキャプションとの間の空き量の既定値は,キャプションの文字サイズの二分四分アキとす

る。

f)

表の全体と注記との間の空き量の既定値は,こま内容に使用する文字サイズの二分アキとする。

11.6.2

キャプション及び注記の文字サイズ,書体,段落整形等  キャプション及び注記の文字サイズ,

書体,段落整形等は,次による。

a)

キャプション

1)

キャプションの文字サイズは,こま内容の文字サイズと同一とすることが望ましい。

2)

横書きとするキャプションの表番号のラベル名及び番号の既定値は,次による(

図 54 参照)。

図 54  キャプションの例 

2.1)

表番号のラベル名は,

“表”とし,書体は角ゴシック体とする。

2.2)

表番号の番号は,アラビア数字表記による大見出しの番号及び表の番号とし,大見出しの番号と

表の番号との字間に,

表 10 に規定する中点をベタ組で配置する。表 10 で規定する中点の字幅

は,半角とする。


112

X 4051

:2004

なお,アラビア数字の書体は,ボールド又はサンセリフ系とする。

2.3)

表番号のラベル名と番号との字間は,キャプションの文字サイズの四分アキとする。

3)

縦書きとするキャプションの表番号のラベル名及び番号の既定値は,次による。

3.1)

表番号のラベル名は,

“表”とし,書体は角ゴシック体とする。

3.2)

表番号の番号は,アラビア数字表記による大見出しの番号及び表の番号とし,大見出しの番号と

表の番号との字間に,

表 10 に規定する中点をベタ組で配置する。ただし,アラビア数字は,連

数字とし,連数字は縦中横処理を行うものとする。

なお,アラビア数字の書体は,ボールド又はサンセリフ系とする。

4)

表番号がある場合の表番号とキャプション文字列との字間は,キャプションの文字サイズの全角ア

キとする。

5)

キャプションを 2 行以上にする場合の処理は,次による。

5.1)

行間は,キャプションの文字サイズの二分アキ以下四分アキ以上とする。

5.2)  2

行目以降の行頭位置の既定値は,表番号がある場合は,1 行目の表番号の後端にそろえ,表番

号がない場合は,1 行目の行頭より 2 行目以降の行頭を下げ,その下げる空き量はキャプション

の文字サイズの全角アキとする。

b)

注記

1)

注記の文字サイズは,キャプションと同じか又は 1 段階小さくすることが望ましい。

2)

横書きとする注記番号の番号及びくくり符号の既定値は,次による。

2.1)

注記番号の番号は,アラビア数字表記とし,その後ろにくくり符号として

表 で規定する“)”

をつける。

表 で規定するくくり符号の字幅は,半角とする。

2.2)

番号と“)

”との字間は,ベタ組とする。

3)

縦書きとする注記番号の番号及びくくり符号の既定値は,次による。

3.1)

注記番号の番号は,アラビア数字表記とし,その前後にくくり符号として

表 で規定する“(”

及び“)”をつける。ただし,アラビア数字は,連数字とし,連数字は縦中横処理を行うものと

する。

表 で規定するくくり符号の字幅は,半角とする。

3.2)

番号と“

(”及び“)

”との字間は,ベタ組とする。

4)

注記番号と注記文字列との間の空き量の既定値は,注記の文字サイズの全角アキとする。

5)

注記を 2 行以上にする場合の処理は,次による。

5.1)

行間は,注記の文字サイズの二分アキ以下四分アキ以上とする。

5.2)

注記の 2 行目以降における行頭位置の既定値は,1 行目の行頭より 2 行目以降の行頭を下げ,そ

の下げる空き量は,注記の文字サイズの全角アキとする。

11.6.3

注記に対応する合印の処理  注記に対応する合印をキャプション及び/又はこま内容につける場合

の合印の処理は,9.2 による。ただし,合印の番号の開始数の既定値は,表ごとに 1 起こしとし,行間に

配置する場合の合印は,こまからはみ出してはならない。

11.7

表のブロックのページ内での配置  表のブロックのページ内での配置は,絶対位置指定による配

置,相対位置指定による配置及び連続位置指定による配置とする。

11.7.1

絶対位置指定による表のブロックの配置  絶対位置指定による表のブロックの配置は,次によ

る。

a)

絶対位置指定による表のブロックは,ページ内のどこに指定が出現しても,指定が出現した版面又は

指定が出現した見開きを単位とする領域からの絶対的な位置に表のブロックを配置する。


113

X 4051

:2004

b)

絶対位置指定における表の全体の組方向は,基本版面の組方向と異なる組方向としてもよい。

c)

版面を基準とする絶対位置指定による表のブロックの配置は,10.3.1 の b)d)  による。

d)

見開きを単位とする領域を基準とする絶対位置指定による表のブロックの配置は,10.3.1 の e)  及び

f)

による。

なお,表のブロックは,見開きを単位とする領域を基準とする場合に限り,指定位置で分割しても

よい。分割の処理は,次による。

1)

横書きの表の全体を左右に分割する場合,表の全体の分割指定位置は,表の列を単位とし,こまの

途中を分割位置に指定してはならない。また,表のヘッダー列とそれに連続する通常の表の列との

間を分割位置に指定してはならない。

2)

縦書きの表の全体を左右に分割する場合,表の全体の分割指定位置は,表の行を単位とし,こまの

途中を分割位置に指定してはならない。また,キャプションの先頭から,最初にくる通常の表の行

との間を分割位置に指定してはならない。

3)

表の列を単位とする分割の場合における,分割位置の可視とするけい線の配置方法の既定値は,次

による。

3.1)

表の全体における字詰め方向の外枠を可視とする場合は,表の原点を含むページ側の分割位置の

けい線は不可視とし,表の原点を含まないページ側の分割位置のけい線は可視とする。

3.2)

表の全体における字詰め方向の外枠を不可視とする場合は,表の原点を含むページ側の分割位置

のけい線は可視とし,表の原点を含まないページ側の分割位置のけい線は不可視とする。

4)

表の行を単位とする分割の場合における,分割位置の可視とするけい線の配置方法の既定値は,

表の原点を含むページ側の分割位置のけい線は不可視とし,表の原点を含まないページ側の分割

位置のけい線は可視とする。

5)

分割する表におけるブロックのそれぞれのページにおける配置位置の既定値は,左ページでは,

分割した表の上端及び右端をそれぞれのページの版面の上端及び右端に接して配置し,右ページ

では,分割した表の上端及び左端をそれぞれのページの版面の上端及び左端に接して配置する。

e)

表のブロックに対する本文文字列の回り込みは,10.3.1 g)  による。

f)

回り込みを行わない表のブロックを配置する場合,又は複数の段にまたがって表のブロックを配置す

る場合の本文文字列は,表のブロックを飛び越して流れるように配置する。

g)

回り込みを行わない場合の表のブロックとその前及び後ろに配置する行との間の行送り方向の最小の

空き量は,10.3.1 i)  による。

11.7.2

相対位置指定による表のブロックの配置  相対位置指定による表のブロックの配置は,次によ

る。

a)

相対位置指定による表のブロックは,本文段落などの流れとともに出現した指定の場所に追随して配

置し,その配置位置の基準は,10.3.2 a)  による。

b)

相対位置指定の表における行送り方向のブロックのサイズは,行送り方向の版面寸法を超えてはなら

ない。字詰め方向のブロックのサイズは,字詰め方向の組版対象領域を超えてはならない。また,表

のブロックは,字詰め方向の組版対象領域をはみ出して配置してはならない。

なお,相対位置指定による表のブロックは,分割してはならない。

c)

相対位置指定における表の全体の組方向は,基本版面の組方向と異なる組方向としてもよい。

d)

表のブロックに対する本文文字列の回り込みは,10.3.2 c)  による。回り込みを行わない場合は,

10.3.2 d)

により,組版対象領域の先頭又は末尾では,10.3.2 e)  により配置する。


114

X 4051

:2004

e)

a)

d)  により配置した結果,表のブロックが行送り方向の組版対象領域からはみ出した場合の処理

は,10.3.2 f)  による。

f)

a)

e)  により配置した結果,組版対象領域の先頭又は末尾と表のブロックの間に本文文字列が 1 行

だけ配置された場合は,10.3.2 g)  による。

11.7.3

連続位置指定による表のブロックの配置  連続位置指定による表のブロックの配置は,次によ

る。

a)

連続位置指定による配置は,本文段落などの流れとともに出現した指定の場所に追随して配置し,そ

の配置位置の基準は,10.3.2 a)  による。

b)

連続位置指定の表における字詰め方向のブロックのサイズは,字詰め方向の組版対象領域を超えては

ならない。また,表のブロックは,字詰め方向の組版対象領域をはみ出して配置してはならない。

c)

連続位置指定における表の全体の組方向は,基本版面と同一の組方向としなければならない。

d)

連続位置指定における表のブロックに対する本文文字列の回り込みは,してはならない。この場合の

前後に配置する行との間の空き量は,10.3.2 d)  により,組版対象領域の先頭又は末尾では,10.3.2 e)

により配置する。

e)

a)

d)  により配置した結果,表のブロックが行送り方向の組版対象領域をはみ出した場合は,領域

の末尾に一番近い表の行の境界で分割する。また,すでに配置してあるブロック類又はその周囲の最

小の空き量と重なった場合は,重なった部分に一番近い表の行の境界で分割する。分割処理は,次に

よる。

1)

キャプションの先頭から,最初にくる通常の表の行との間では,分割してはならない。

2)

分割する表における前側のブロックの配置は,次による。

2.1)

前側のブロックを組版対象領域の先頭から配置する場合,基本版面の組方向が横書きのときは,

前側のブロックの上端を組版対象領域の先頭に接して配置し,基本版面の組方向が縦書きのとき

は,前側のブロックの右端を組版対象領域の先頭に接して配置する。この場合における組版対象

領域の行送り方向の領域調整は,行わない。前側のブロックから組版対象領域の末尾までは,空

けておく。

2.2)

本文文字列の後ろに続けて前側のブロックを配置する場合,基本版面の組方向が横書きのとき

は,前側のブロックの下端を組版対象領域の末尾に接して配置し,基本版面の組方向が縦書きの

ときは,前側のブロックの左端を組版対象領域の末尾に接して配置する。

2.3)

すでに配置してあるブロック類又はその周囲の最小の空き量と重なったことにより分割する場

合,基本版面の組方向が横書きのときは,前側のブロックの下端と,すでに配置してあるブロッ

ク類との間にそのブロック類における周囲の最小の空き量を確保して配置し,基本版面の組方向

が縦書きのときは,前側のブロックの左端とすでに配置してあるブロック類との間にそのブロッ

ク類の周囲の最小の空き量を確保して配置する。

2.4)  2.2)

及び 2.3)  の場合における組版対象領域の領域調整の詳細は,12.3 による。

3)

分割する表のブロックの後側のブロックは,次に続く組版対象領域に次のように配置する。

なお,分割する表の後側のブロックとそれに続く行との間の行送り方向の最小の空き量は,

10.3.2 d)

による。

3.1)

基本版面の組方向が横書きの場合は,後側のブロックの上端を組版対象領域の先頭に接して配置

し,基本版面の組方向が縦書きの場合は,後側のブロックの右端を組版対象領域の先頭に接して

配置する。


115

X 4051

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3.2)

ヘッダー行の指定がある場合は,後側のブロックにおいて後側の先頭にヘッダー行と同一内容を

付加して配置する。ただし,右とじで 1 段組の縦書きの場合は,偶数ページに限りヘッダー行を

配置する。

3.3)

次に続く組版対象領域にすでにブロック類が配置されている場合,基本版面の組方向が横書きの

ときは,後側のブロックの上端とすでに配置してあるブロック類との間に,そのブロック類の周

囲における最小の空き量を確保して配置し,基本版面の組方向が縦書きのときは,後側のブロッ

クの右端とすでに配置してあるブロック類との間に,そのブロック類における周囲の最小の空き

量を確保して配置する。

3.4)  3.1)

3.3)  の場合における組版対象領域の領域調整の詳細は,12.3 による。

4)

分割位置の可視とするけい線の配置方法の既定値は,11.7.1 d) 4)  による。

5)

組版対象領域内で分割できる位置がない場合,表のブロックを追い出して,基本版面の組方向が横

書きのときは,表のブロックの上端を次の組版対象領域の先頭に接して配置し,基本版面の組方向

が縦書きのときは,表のブロックの右端を次の組版対象領域の先頭に接して配置する。この場合に

おける表のブロックを追い出した組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。表のブロッ

クを追い出した組版対象領域の末尾までは,空けておく。

11.7.4

各配置方法の配置の優先順位  各配置方法の配置の優先順位は,10.3.3 による。

12.

行送り方向の組版規則

12.1

行の基本的な配置

12.1.1

組版対象領域の先頭に配置する行の配置法  段落前アキの指定がある段落の先頭行を除外して,

組版対象領域の先頭に配置する行の配置法は,次による。

a)

縦書きの場合は,その段落で指定された文字サイズの外枠の右端を組版対象領域の行送り方向の先頭

に接して配置する。

b)

横書きの場合は,その段落で指定された文字サイズの外枠の上端を組版対象領域の行送り方向の先頭

に接して配置する。

c)

段落で指定された文字サイズの外枠から行送り方向にはみ出しがある文字列は,そのはみ出した部分

を先頭行に接する行送り方向の組版対象領域の外側にはみ出して配置する(

図 55 参照)。

はみ出しがでる例としては,次のような場合がある。

1)  4.8

に規定する縦中横処理を行った文字列を配置した場合

2)  4.10

に規定する結合文字処理を行った文字列を配置した場合

3)  4.11

に規定する具体字形処理を行った文字列を配置した場合

4)  4.13

に規定する添え字処理を行った文字列を配置した場合

5)  4.16

に規定する割注処理を行った文字列を配置した場合

6)  4.18.2

に規定する文字そろえ指定を行った文字列を配置した場合

7)  9.2 b) 5)

に規定する横書きの合印を行中に配置した場合

8)

その段落で指定された文字サイズより大きい文字サイズの文字列を配置した場合


116

X 4051

:2004

図 55  組版対象領域の外側にはみ出して配置する例

d)

次のものを先頭行に配置する場合は,先頭行に接する行送り方向の組版対象領域の外側にはみ出して

配置する(

図 56 参照)。

1)  4.12

に規定するルビ文字列

2)  4.14

に規定する圏点

3)  4.15

に規定する下線及び傍線

4)  9.2

に規定する行と行との間に配置する合印

図 56  組版対象領域の外側にはみ出して配置するルビ・圏点・合印の例


117

X 4051

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12.1.2

隣接する行の配置  隣接する行の配置は,次による。

a)

行と行との間には,行間として指定された空き量を配置する。

b)

行中にその段落で指定された文字サイズと異なる文字サイズの文字列,又はその段落で指定された文

字サイズの外枠から行送り方向にはみ出した文字列を含む場合は,次による。

1)  1

行全体の文字サイズが,その段落に指定された文字サイズより小さい場合は,その段落で指定さ

れた文字サイズの外枠を基準として,行と行との間に a)  の空き量を確保する。文字そろえ指定が

指定された場合には,このように配置したその段落に指定された文字サイズの外枠を基準にして,

4.18.2

により行送り方向の文字を配置する。例えば,文字そろえ指定が middle 又は文字そろえ指

定がない場合は,その段落で指定された文字サイズの外枠と小さな文字サイズの外枠との差は,a)

で確保した空き量に加算して配置する(

図 57 参照)。

図 57  小さい文字サイズを含んでいる行の配置

2)

段落で指定された文字サイズの外枠から行送り方向にはみ出しがある文字列[はみ出しがでる例

は,12.1.1  c)  参照]は,その段落で指定された文字サイズの外枠を基準とし,その外枠から行送

り方向にはみ出した部分を a)  で確保した部分にはみ出して配置する(

図 58 参照)。


118

X 4051

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図 58  外枠から行送り方向にはみ出しがある文字列を含んでいる行の配置

ただし,処理系定義として指定された行間の量を,隣接する行の最も大きな文字サイズの文字又

は文字位置を移動した文字の外枠間の距離としてもよい。

c)

次のものは,行間に配置する(

図 59 参照)。

1)  4.12

に規定するルビ文字列

2)  4.14

に規定する圏点

3)  4.15

に規定する下線及び傍線

4)  9.2

に規定する行と行との間に配置する合印


119

X 4051

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図 59  行間に配置するルビ・圏点・傍線・合印の例

12.2

段落間処理  段落間処理は,次による。

a)

段落前アキ及び段落後アキの指定がない場合

1)

文字サイズ及び行間が同一の段落が連続する場合は,その段落で指定された行間を段落の間の空き

量とし,その処理は,12.1 による。

2)

文字サイズ及び/又は行間が異なる段落間の空き量は,基本版面の行間を,前の段落で指定された

文字サイズの外枠と,後ろの段落で指定された文字サイズの外枠との間の距離とする。ただし,こ

の空き量は,12.3 の組版対象領域の領域調整の対象とする。

b)

段落前アキ及び/又は段落後アキの指定がある場合

1)

段落前アキ及び/又は段落後アキの指定が行幅で行われている場合,幅を表す 行幅は次のように

定義する(は 1 以上の整数)

1.1)

段落前アキ又は段落後アキが組版対象領域の先頭又は末尾以外に配置される場合

行幅=(その段落で指定されている文字サイズを基準とした行の幅)×M

+(その段落で指定されている行間)×(M+1)

ただし,その段落が見出しの場合は,次による。

行幅=(基本版面の行の幅)×M+(基本版面の行間)×(M+1)

1.2)

段落前アキ又は段落後アキが組版対象領域の先頭又は末尾に配置される場合

行幅=(その段落で指定されている文字サイズを基準とした行の幅)×M

+(その段落で指定されている行間)×M

ただし,その段落が見出しの場合は,次による。

行幅=(基本版面の行の幅)×M+(基本版面の行間)×M

2)

段落前アキの指定がある場合には,指定された空き量を,段落前アキが指定された段落の先頭行

と,その前の段落の最終行との間に確保する。この場合,前の段落に指定された文字サイズの外枠


120

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の後端から,段落前アキが指定された段落に指定されている文字サイズの外枠の先端までの距離

を,指定された空き量とする(

図 60 参照)。ただし,段落前アキの指定がある段落の先頭行が,次

のような理由で組版対象領域の先頭にきた場合には,指定された空き量を,組版対象領域の先端

と,段落前アキが指定された段落に指定されている文字サイズの外枠の先端との間に確保する(

61

参照)

― 前の段落の最終行が組版対象領域の末尾に接して配置される場合。

― 前の段落の最終行から組版対象領域の末尾までの間に,段落前アキが指定された段落の先頭

行を配置するだけのスペースがない場合。この場合における前の段落の配置される組版対象

領域の行送り方向の領域調整は,行わない。前の段落の末尾から組版対象領域の末尾までは,

空けておく。

図 60  段落前アキの空き量


121

X 4051

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図 61  段落前アキの空き量(組版対象領域の先頭にきた場合)

3)

段落後アキの指定がある場合には,指定された空き量を,段落後アキが指定された段落の最終行

と,その後ろの段落の先頭行との間に確保する。この場合,段落後アキが指定された段落に指定さ

れている文字サイズの外枠の後端から,後ろの段落に指定された文字サイズの外枠の先端までの距

離を,指定された空き量とする(

図 62 参照)。


122

X 4051

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図 62  段落後アキの空き量

なお,段落後アキが指定された段落の後ろの段落の先頭行が,次のような理由で組版対象領域の

先頭にきた場合には,後ろの段落の先頭行を組版対象領域の先頭に配置する。

― 段落後アキ指定がある段落の最終行が組版対象領域の末尾に接して配置される場合。

― 段落後アキ指定がある段落の最終行から組版対象領域の末尾までの間に,段落後アキが指定

された段落の後ろの段落の先頭行を配置するだけのスペースがない場合。この場合における

段落後アキ指定がある段落の配置される組版対象領域の行送り方向の領域調整は,行わない。

段落後アキ指定がある段落の末尾から組版対象領域の末尾までは,空けておく。

4)

前の段落で段落後アキが指定され,後ろの段落で段落前アキが指定された場合の段落間の空きは,

段落後アキと段落前アキとの合計とする。

備考  段落後アキと段落前アキのある段落の間で分割された場合は,前の段落の最終行の後ろでは

3)

に規定する段落後アキの処理を行い,後ろの段落の先頭行の前では 2)  に規定する段落前ア

キの処理を行う。

12.3

領域調整処理  行送り方向の組版対象領域の領域調整処理は,次による。

a)

配置する行が組版対象領域の行送り方向の領域を超える場合は,組版対象領域の行送り方向の領域を

超えない範囲で最大となる行と次に配置される行との間で分割する。分割して新たな組版対象領域の

先頭に配置する行の配置法は,12.1.1 による。

b)  a)

による分割位置の直前の行を組版対象領域に配置する場合は,その行を組版対象領域の末尾に接

して配置することを原則とする。また,相対位置指定によって配置したブロック類及び連続位置指定

よって配置した表のブロックは,規定されていない限り,組版対象領域の行送り方向の末尾に接して

配置することを原則とする。

ただし,次の場合において,a)  による分割位置の直前の行,相対位置指定によって配置したブロ


123

X 4051

:2004

ック類及び連続位置指定によって配置した表のブロックの後ろと組版対象領域の末尾との間に空きが

あるときは,それらの後ろを空けておくものとする。

1)  8.1.1 e)

に規定する改ページ禁止による 1 行の追い出しを行った場合

2)  8.1.1 f)

に規定する改丁・改ページ等の指定がある見出しなどを配置するページの直前にくるペー

ジ及び最終ページ

3)  8.1.2 c)

に規定する改段禁止による 1 行の追い出しを行った場合

4)  8.1.2 d)

に規定する必ず改段するの指定がある見出しなどを配置する段の直前にくる段

5)  8.3.3

の e)  及び f)  に規定する別行見出しの追い出しを行った場合

6)  8.3.5 h)

に規定する窓見出しの追い出しを行った場合

7)  10.3.2 g)

に規定するブロック類の前後に配置される 1 行の追い出しを行った場合

8)  11.7.3 e) 2) 2.1)

に規定する分割する連続位置指定による表のブロックの前側を組版対象領域の先頭

から配置する場合

9)  11.7.3 e) 6)

に規定する分割する連続位置指定による表のブロックを次の組版対象領域に配置した

場合

10)  12.2 b)

の 2)  及び 3)  に規定する段落前アキの指定がある前の段落の最終行が組版対象領域の末尾

に配置された場合,又は段落後アキの指定がある段落の最終行が組版対象領域の末尾に配置された

場合

c)

組版対象領域の行送り方向の末尾に接して行を配置する場合の行の配置法

1)

縦書きの場合は,その段落で指定された文字サイズの外枠の左端を組版対象領域の行送り方向の末

尾に接して配置する。

2)

横書きの場合は,その段落で指定された文字サイズの外枠の下端を組版対象領域の行送り方向の末

尾に接して配置する。

3)

段落で指定された文字サイズの外枠から行送り方向にはみ出しがある文字列は,そのはみ出した部

分を末尾行に接する行送り方向の組版対象領域の外側にはみ出して配置する[はみ出しがでる例

は,12.1.1 c)  参照]

4)

次のものを末尾行に配置する場合は,末尾行に接する行送り方向の組版対象領域の外側にはみ出し

て配置する。

4.1)  4.12

に規定するルビ文字列

4.2)  4.15

に規定する下線及び傍線

備考  組版対象領域の行送り方向の末尾の近くに配置する場合においても,3)  のはみ出しのある文

字列,並びに 4)  のルビ文字列,下線及び傍線は,組版対象領域の外側にはみ出してもよい。

d)  a)

による分割位置の直前の行,相対位置指定によって配置したブロック類及び連続位置指定によっ

て配置した表のブロックを行送り方向の末尾に接して配置するために空き量に不足が出た場合は,1)

に掲げた部分を均等に空け,1)  に掲げた事項がない場合は 2)  に掲げた部分を均等に空ける。1)  及

び 2)  がない場合は,組版対象領域の末尾を空ける。

1)

優先的に空ける調整箇所

1.1)  9.3 e)

に規定する後注の後ろと本文文字列との間。

1.2)  9.4 e)

に規定する本文文字列と脚注の区切りけい線との間,又は区切りけい線を配置しない場合

は本文文字列と脚注との間。

1.3)  9.5 e)

に規定する本文文字列と傍注の区切りけい線との間,又は区切りけい線を配置しない場合


124

X 4051

:2004

は本文文字列と傍注との間。

1.4)  10.3.1 i)

に規定する回り込みを行わない絶対位置指定によって配置したブロック類と本文文字列

などとの間。ただし,ブロック類の前及び後ろの行を基本版面の配置位置に配置する場合は除

く。

1.5)  10.3.2 d) 1)

10.3.2 e) 2)  及び 11.7.2 d)  に規定する回り込みを行わない相対位置指定によって配置

したブロック類と本文文字列などとの間。

1.6)  11.7.3

の d)e) 2) 2.4)  及び e) 3) 3.4)  に規定する連続位置指定によって配置した表のブロックと

本文文字列などとの間。ただし,表のブロックの前及び後ろの行を基本版面の配置位置に配置す

る場合は除く。

1.7)

基本版面の文字サイズ及び行間の段落の後ろと,文字サイズ及び/又は行間が基本版面とは異な

る段落との間。

2)  1)

の調整箇所がない場合の調整箇所

2.1)  9.3 e)

に規定する本文文字列と後ろに続く後注との間。

2.2)

文字サイズ及び/又は行間が基本版面とは異なる段落の後ろと,基本版面の文字サイズ及び行間

の段落との間。

13.

適合性 

13.1

処理系  この規格に適合する処理系は,13.213.4 のそれぞれについて,適合している内容を文書

で明記しなければならない。

13.2

水準  この規格に適合する処理系は,次の a)  又は b)  のいずれかで日本語文書を処理しなければな

らない。

a)

水準 1  段落末尾処理を行わず,各候補行ごとに評価関数値が最小になるように分割点を決定する。

b)

水準 2  段落末尾処理を行い,段落単位で評価関数値の総和が最小になるように,各候補行の分割点

を決定する。

13.3

機能追加項目  この規格に適合する処理系は,次の機能のいずれを追加しているか文書として明記

しなければならない。

13.3.1

行組版関連機能追加項目  行組版関連の機能追加項目は,次による。

a)

縦中横処理  4.8 で規定する縦中横処理及び関連規定項目。

b)

囲み文字処理  4.9 で規定する囲み文字処理及び関連規定項目。

c)

結合文字処理  4.10 で規定する結合文字処理及び関連規定項目。

d)

具体字形処理  4.11 で規定する具体字形処理及び関連規定項目。

e)

ルビ処理  4.12 で規定するルビ処理及び関連規定項目。

f)

圏点処理  4.14 で規定する圏点処理及び関連規定項目。

g)

下線・傍線・抹消線処理  4.15 で規定する文字若しくは親文字群の上側(縦書きでは左側)か,又

は文字若しくは親文字群の中に指定の線を引く下線・傍線・抹消線処理及び関連規定項目。

h)

割注処理  4.16 で規定する割注処理及び関連規定項目。

i)

タブ処理  4.21 で規定するタブ処理及び関連規定項目。

13.3.2

漢文処理関連機能追加項目  漢文処理関連の機能追加項目は,5.  で規定する漢文処理及び関連規

定項目。

13.3.3

版面組版関連機能追加項目  版面組版関連の機能追加項目は,次による。


125

X 4051

:2004

a)

改丁・改ページ・改段・見出し処理  8.   で規定する改丁・改ページ・改段・見出し処理及び関連規

定項目。

b)

注の処理  9.   で規定する注の処理及び関連規定項目。

c)

図・写真等の処理  10.   で規定する図・写真等の処理及び関連規定項目。

d)

表処理  11.   で規定する表処理及び関連規定項目。

13.3.4

ページ組版関連機能追加項目  ページ組版関連の機能追加項目は,7.  で規定するページの構成及

び関連規定項目。

13.4

処理系定義項目  この規格に適合する処理系は,処理系定義としている各項目について,それぞれ

の処理内容を文書として明記しなければならない。

参考  処理系定義項目の一覧を,附属書 に示す。


126

X 4051

:2004

附属書 1(規定)  7 ビット及び ビットの バイト情報交換用 

符号化拡張漢字集合(JIS X 0213)との対応 

各文字クラスに含まれる文字と JIS X 0213 との対応を

附属書 表 に示す。縦書き・横書きの文字種

については,横書きを基準として決め,縦書き時にはそれを縦書き用文字に変換することを原則とし,対

応を

附属書 表 213 に示す。JIS X 0213 での符号位置は,面区点番号で表記する。

附属書 表 113 に示した文字以外を,それぞれの文字クラスに追加するか否かは,処理系定義とす

る。ただし,それぞれの処理系で,どの文字をどの文字クラスに追加したかを,文書として明記しなけれ

ばならない。

附属書 表 1  文字クラス

文字クラス

符号位置

(1)  始め括弧類

始め括弧類は

附属書 表 による。

(2)  終わり括弧類

終わり括弧類は

附属書 表 による。

(3)  行頭禁則和字

行頭禁則和字は

附属書 表 による。

(4)  ハイフン類

ハイフン類は

附属書 表 による。

(5)  区切り約物

区切り約物は

附属書 表 による。

(6)  中点類

中点類は

附属書 表 による。

(7)  句点類

句点類は

附属書 表 による。

(8)  分離禁止文字

分離禁止文字は

附属書 表 による。

(9)  前置省略記号

前置省略記号は

附属書 表 10 による。

(10)  後置省略記号

後置省略記号は

附属書 表 11 による。

(11)  和字間隔 1-1-1(IDEOGRAPHIC SPACE)

(12)  平仮名 1-4-2∼1-4-91(ただし,行頭禁則和字に含まれる文字を除く。)

(13)  (1)∼(12)以外の和字

1-1-23,1-1-24,1-1-26,1-1-27,1-1-31,1-1-32,1-1-34, 
1-1-35,1-1-60∼1-1-74,1-1-85∼1-2-14,1-2-23∼1-2-53, 
1-2-60∼1-2-62,1-2-65∼1-2-81,1-2-84∼1-3-15,1-3-26∼ 
1-3-32,1-3-59,1-3-93,1-3-94,1-5-1∼1-5-94(ただし,行頭禁
則和字に含まれる文字を除く。

,1-6-25∼1-6-32,1-6-58∼

1-6-77,1-6-88,1-7-82∼1-7-94,1-8-33∼1-8-62,1-8-71∼ 
1-8-74,1-9-6,1-9-10,1-9-19∼1-9-21,1-12-1∼1-12-83, 
1-12-93∼1-13-55,1-13-63,1-13-67∼1-13-79,1-13-83, 
1-13-88,1-13-89,1-13-93,1-13-94,1-14-2∼1-15-93,1-16-1∼ 
1-94-89,2-1-1∼2-1-94,2-3-1∼2-5-94,2-8-1∼2-8-94,2-12-1∼ 
2-15-94,2-78-1∼2-94-86

(14)  合印中の文字

(15)  添え字付き親文字群中の文字

(16)  熟語ルビ以外のルビ付き親文

字群中の文字

(17)  熟語ルビ付き親文字群中の文


127

X 4051

:2004

(18)  連数字中の文字 2/0

*

(位取りの空白)

,1-1-4(位取りのコンマ)

1-1-5(小数点),1-3-16∼1-3-25(数字)

(19)  単位記号中の文字 2/0

*

(空白)

,1-1-6(中点)

,1-1-31

**

(斜線)

1-1-42(始め小括弧),1-1-43(終わり小括弧), 
1-1-61(負符号),1-2-82,1-3-17∼1-3-20(数字), 
1-3-33∼1-3-58,1-3-64∼1-3-90,1-6-24,1-6-44

(20)  欧文間隔 2/0

*

(SPACE)

(21)  欧文間隔以外の欧文用文字 1-1-4,1-1-5,1-1-7∼1-1-10,1-1-13∼1-1-18,1-1-29,1-1-31,

1-1-32,1-1-34∼1-1-43,1-1-46∼1-1-49,1-1-60∼1-1-77, 
1-1-79∼1-2-7,1-2-10∼1-2-13,1-2-15∼1-2-18,1-2-26∼1-2-53,
1-2-60∼1-3-25,1-3-31∼1-3-61,1-3-64∼1-3-90,1-3-92,1-6-1∼
1-6-67,1-6-71∼1-6-75,1-6-77,1-7-1∼1-7-33,1-7-49∼1-7-81,
1-7-86∼1-7-94,1-8-33∼1-8-62,1-8-71∼1-8-74,1-8-79∼ 
1-8-92,1-9-1∼1-12-20,1-12-33∼1-12-58,1-12-93∼1-13-20, 
1-13-83,1-13-88,1-13-89,1-13-93,1-13-94

(22)  割注始め括弧類

割注始め括弧類は

附属書 表 12 による。

(23)  割注終わり括弧類

割注終わり括弧類は

附属書 表 13 による。

*

  2/0 は,JIS X 0201 の 2 列 0 行の空白(SPACE)を示す。

**

  単位記号中に使用する 1-1-31(斜線)の字幅は,半角とする。


128

X 4051

:2004

附属書 表 2  始め括弧類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

LEFT PARENTHESIS

1-1-42

始め小括弧,始
め丸括弧

LEFT SQUARE BRACKET 1-1-46

始め大括弧,始
め角括弧

BASIC LATIN

LEFT CURLY BRACKET

1-1-48

始め中括弧,始
め波括弧

LEFT TORTOISE SHELL 
BRACKET

1-1-44

始 め き っ こ う
(亀甲)括弧

LEFT ANGLE BRACKET

1-1-50

始め山括弧

LEFT DOUBLE ANGLE 
BRACKET

1-1-52

始め二重山括弧

LEFT CORNER BRACKET 1-1-54

始めかぎ括弧

LEFT WHITE CORNER 
BRACKET

1-1-56

始め二重かぎ括

LEFT BLACK 
LENTICULAR BRACKET

1-1-58

始めすみ付き括

LEFT WHITE TORTOISE 
SHELL BRACKET

1-2-56

始め二重きっこ
う(亀甲)括弧

LEFT WHITE 
LENTICULAR BRACKET

1-2-58

始めすみ付き括
弧(白)

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

REVERSED DOUBLE 
PRIME QUOTATION 
MARK

1-13-64

始めダブルミニ
ュート

LEFT SINGLE 
QUOTATION MARK

1-1-38

左シングル引用
符,左シングル
クォーテーショ
ンマーク

LEFT DOUBLE 
QUOTATION MARK

1-1-40

左 ダ ブ ル 引 用
符,左ダブルク
ォーテーション
マーク

GENERAL PUNCTUATION

LEFT WHITE 
PARENTHESIS

1-2-54

始め二重パーレ
ン,始め二重括

LATIN-1 SUPPLEMENT

LEFT-POINTING 
DOUBLE ANGLE 
QUOTATION MARK

1-9-8

始め二重山括弧
引用記号, 
始めギュメ


129

X 4051

:2004

附属書 表 3  終わり括弧類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

COMMA 1-1-4

コンマ

RIGHT PARENTHESIS

1-1-43

終わり小括弧,
終わり丸括弧

RIGHT SQUARE 
BRACKET

1-1-47

終わり大括弧,
終わり角括弧

BASIC LATIN

RIGHT CURLY BRACKET

1-1-49

終わり中括弧 
終わり波括弧

IDEOGRAPHIC COMMA

1-1-2

読点

RIGHT TORTOISE SHELL 
BRACKET

1-1-45

終わりきっこう
(亀甲)括弧

RIGHT ANGLE BRACKET 1-1-51

終わり山括弧

RIGHT DOUBLE ANGLE 
BRACKET

1-1-53

終わり二重山括

RIGHT CORNER 
BRACKET

1-1-55

終わりかぎ括弧

RIGHT WHITE CORNER 
BRACKET

1-1-57

終わり二重かぎ
括弧

RIGHT BLACK 
LENTICULAR BRACKET

1-1-59

終わりすみ付き
括弧

RIGHT WHITE TORTOISE 
SHELL BRACKET

1-2-57

終わり二重きっ
こう(亀甲)括

RIGHT WHITE 
LENTICULAR BRACKET

1-2-59

終わりすみ付き
括弧(白)

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

LOW DOUBLE PRIME 
QUOTATION MARK

1-13-65

終わりダブルミ
ニュート

RIGHT SINGLE 
QUOTATION MARK

1-1-39

右シングル引用
符,右シングル
クォーテーショ
ンマーク

RIGHT DOUBLE 
QUOTATION MARK

1-1-41

右 ダ ブ ル 引 用
符,右ダブルク
ォーテーション
マーク

GENERAL PUNCTUATION

RIGHT WHITE 
PARENTHESIS

1-2-55

終わり二重パー
レン,終わり二
重括弧

LATIN-1 SUPPLEMENT

RIGHT-POINTING 
DOUBLE ANGLE 
QUOTATION MARK

1-9-18

終わり二重山括
弧引用記号,終
わりギュメ


130

X 4051

:2004

附属書 表 4  行頭禁則和字

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

KATAKANA ITERATION 
MARK

1-1-19

片仮名繰返し記

KATAKANA VOICED 
ITERATION MARK

1-1-20

片仮名繰返し記
号(濁点)

KATAKANA-HIRAGANA 
PROLONGED SOUND 
MARK

1-1-28

長音記号

KATAKANA LETTER 
SMALL A

1-5-1

小書き片仮名ア

KATAKANA LETTER 
SMALL I

1-5-3

小書き片仮名イ

KATAKANA LETTER 
SMALL U

1-5-5

小書き片仮名ウ

KATAKANA LETTER 
SMALL E

1-5-7

小書き片仮名エ

KATAKANA LETTER 
SMALL O

1-5-9

小書き片仮名オ

KATAKANA LETTER 
SMALL TU

1-5-35

小書き片仮名ツ

KATAKANA LETTER 
SMALL YA

1-5-67

小書き片仮名ヤ

KATAKANA LETTER 
SMALL YU

1-5-69

小書き片仮名ユ

KATAKANA LETTER 
SMALL YO

1-5-71

小書き片仮名ヨ

KATAKANA LETTER 
SMALL WA

1-5-78

小書き片仮名ワ

KATAKANA LETTER 
SMALL KA

1-5-85

小書き片仮名カ

KATAKANA

KATAKANA LETTER 
SMALL KE

1-5-86

小書き片仮名ケ

HIRAGANA ITERATION 
MARK

1-1-21

平仮名繰返し記

HIRAGANA VOICED 
ITERATION MARK

1-1-22

平仮名繰返し記
号(濁点)

HIRAGANA LETTER 
SMALL A

1-4-1

小書き平仮名あ

HIRAGANA LETTER 
SMALL I

1-4-3

小書き平仮名い

HIRAGANA LETTER 
SMALL U

1-4-5

小書き平仮名う

HIRAGANA LETTER 
SMALL E

1-4-7

小書き平仮名え

HIRAGANA LETTER 
SMALL O

1-4-9

小書き平仮名お

HIRAGANA LETTER 
SMALL TU

1-4-35

小書き平仮名つ

HIRAGANA

HIRAGANA LETTER 
SMALL YA

1-4-67

小書き平仮名や


131

X 4051

:2004

HIRAGANA LETTER 
SMALL YU

1-4-69

小書き平仮名ゆ

HIRAGANA LETTER 
SMALL YO

1-4-71

小書き平仮名よ

HIRAGANA LETTER 
SMALL WA

1-4-78

小書き平仮名わ

HIRAGANA LETTER 
SMALL KA

1-4-85

小書き平仮名か

HIRAGANA LETTER 
SMALL KE

1-4-86

小書き平仮名け

KATAKANA LETTER 
AINU K

1-6-78

小書き片仮名ク

KATAKANA LETTER 
AINU SI (S)

1-6-79

小書き片仮名シ

KATAKANA LETTER 
AINU SU (S)

1-6-80

小書き片仮名ス

KATAKANA LETTER 
AINU T

1-6-81

小書き片仮名ト

KATAKANA LETTER 
AINU N

1-6-82

小書き片仮名ヌ

KATAKANA LETTER 
AINU AX

1-6-83

小書き片仮名ハ

KATAKANA LETTER 
AINU IX 

1-6-84

小書き片仮名ヒ

KATAKANA LETTER 
AINU UX

1-6-85

小書き片仮名フ

KATAKANA LETTER 
AINU EX

1-6-86

小書き片仮名ヘ

KATAKANA LETTER 
AINU OX

1-6-87

小書き片仮名ホ

KATAKANA LETTER 
AINU M

1-6-89

小書き片仮名ム

KATAKANA LETTER 
AINU AR

1-6-90

小書き片仮名ラ

KATAKANA LETTER 
AINU IR

1-6-91

小書き片仮名リ

KATAKANA LETTER 
AINU UR

1-6-92

小書き片仮名ル

KATAKANA LETTER 
AINU ER

1-6-93

小書き片仮名レ

KATAKANA EXTENDED

KATAKANA LETTER 
AINU OR

1-6-94

小書き片仮名ロ

IDEOGRAPHIC 
ITERATION MARK

1-1-25

繰返し記号

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

ITERATION MARK

1-2-22

二の字点,ゆす
り点


132

X 4051

:2004

附属書 表 5  ハイフン類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

HYPHEN 1-1-30

ハ イ フ ン ( 四
分)

DOUBLE HYPHEN

1-3-91

二重ハイフン,
二分二重ダッシ

GENERAL PUNCTUATION

EN DASH

1-3-92

二分ダーシ,ダ
ッシュ(二分)

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

WAVE DASH

1-1-33

波ダッシュ

附属書 表 6  区切り約物

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

QUESTION MARK

1-1-9

疑問符 

BASIC LATIN

EXCLAMATION MARK

1-1-10

感嘆符 

DOUBLE EXCLAMATION 
MARK

1-8-75

感嘆符二つ

DOUBLE QUESTION 
MARK

1-8-76

疑問符二つ

QUESTION 
EXCLAMATION MARK

1-8-77

疑問符感嘆符

GENERAL PUNCTUATION

EXCLAMATION 
QUESTION MARK

1-8-78

感嘆符疑問符

附属書 表 7  中点類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

KATAKANA KATAKANA

MIDDLE

DOT

1-1-6

中点

COLON 1-1-7

コロン 

BASIC LATIN

SEMICOLON 1-1-8

セミコロン 

附属書 表 8  句点類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

IDEOGRAPHIC FULL 
STOP

1-1-3

句点

BASIC LATIN

FULL STOP

1-1-5

ピリオド 


133

X 4051

:2004

附属書 表 9  分離禁止文字

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

EM DASH

1-1-29

ダ ッ シ ュ ( 全
角) 

HORIZONTAL ELLIPSIS

1-1-36

三点リーダ 

GENERAL PUNCTUATION

TWO DOT LEADER

1-1-37

二点リーダ 

VERTICAL KANA 
REPEAT MARK UPPER 
HALF

1-2-19

くの字点上

VERTICAL KANA 
REPEAT WITH VOICED 
SOUND MARK UPPER 
HALF

1-2-20

くの字点上(濁
点)

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

VERTICAL KANA 
REPEAT MARK LOWER 
HALF

1-2-21

くの字点下

附属書 表 10  前置省略記号

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

YEN SIGN

1-1-79

円記号 

LATIN-1 SUPPLEMENT

POUND SIGN

1-1-82

ポンド記号 

DOLLAR SIGN

1-1-80

ドル記号 

BASIC LATIN

NUMBER SIGN

1-1-84

番号記号,井げ

CURRENCY SYMBOLS

EURO SIGN

1-9-1

ユーロ記号 

LETTERLIKE SYMBOLS

NUMERO SIGN

1-13-66

全角 NO 


134

X 4051

:2004

附属書 表 11  後置省略記号

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

DEGREE SIGN

1-1-75

度 

LATIN-1 SUPPLEMENT

CENT SIGN

1-1-81

セント記号 

PRIME 1-1-76

分 

DOUBLE PRIME

1-1-77

秒 

GENERAL PUNCTUATION

PER MILLE SIGN

1-2-83

パーミル 

DEGREE CELSIUS

1-1-78

セ氏度記号 

LETTERLIKE SYMBOLS

SCRIPT SMALL L

1-3-63

リットル 

BASIC LATIN

PERCENT SIGN

1-1-83

パーセント 

CJK COMPATIBILITY

SQUARE HP

1-3-62

HP , ホ ー ス パ
ワー(馬力)

附属書 表 12  割注始め括弧類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

LEFT PARENTHESIS

1-1-42

始め小括弧,始
め丸括弧

BASIC LATIN

LEFT SQUARE BRACKET 1-1-46

始め大括弧,始
め角括弧

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

LEFT TORTOISE SHELL 
BRACKET

1-1-44

始 め き っ こ う
(亀甲)括弧

附属書 表 13  割注終わり括弧類

字形

ブロック名

名前

JIS X 0213

の面区点番号

日本語通用名称

(参考)

横書き  縦書き

RIGHT PARENTHESIS

1-1-43

終わり小括弧,
終わり丸括弧

BASIC LATIN

RIGHT SQUARE 
BRACKET

1-1-47

終わり大括弧,
終わり角括弧

CJK SYMBOLS AND 
PUNCTUATION

RIGHT TORTOISE SHELL 
BRACKET

1-1-45

終わりきっこう
(亀甲)括弧


135

X 4051

:2004

附属書 2(参考)  行の構成アルゴリズム 

この附属書(参考)は,行の構成アルゴリズムを例示するもので,規定の一部ではない。

ここでは,長さ及び文字サイズの単位に,座標系の最小単位(例えば,出力装置の解像度)を用いる。

1.

分割点の決定  分割点の決定のアルゴリズムの例を,次に示す。DwLbLl

j

Ls

j

TMkTMo

TMo'TWo

j

TMsTMs'TWs

j

TMrTMnTWn

j

WlWb及び Cw は,次による。

Dw:  指定行長。

Lb:  行長。ただし,次のものは行長に含めない。

  1)  行頭,行末,割注行頭及び割注行末に位置した欧文間隔。

2)

  行頭及び割注行頭に位置した連数字,単位記号及び欧文の前の四分アキ。

3)

  行末及び割注行末に位置した連数字,単位記号,中点類及び欧文の後ろの四分アキ。

4)

  行頭及び割注行頭に位置した始め括弧類の前の二分アキ。

5)

  行末及び割注行末に位置した終わり括弧類の後ろの二分アキ。

6)

  行頭に位置した割注の前側の空き量。

7)

  行末に位置した割注の後ろ側の空き量。

備考  上記 4)  及び 5)  の二分アキについては,本体 6.1.2 備考 2.  によって処理系定義で二分

アキを入れるようにした場合には,行長に含める。3)  の中点類の後ろの四分アキにつ

いては,本体 6.1.2

備考 2.  によって処理系定義で四分アキを入れるようにした場合に

は,行長に含める。

Ll

j

:  ある割注 における割注行 1 行目の長さと割注行 2 行目の長さとを比較し,長さが等しい場

合は割注行 1 行目の割注行の長さ,等しくない場合にはどちらか長いほうの割注行(これを

長い割注行という。

)の長さ。

Ls

j

:  ある割注 における,長い割注行でないほうの割注行(これを短い割注行という。

)の長さ。

TMk:  対象候補行内に含まれる括弧類(行頭及び行末の括弧類並びに割注文字列内の括弧類は除

く。

)に対する二分アキのそれぞれの括弧類の文字サイズの合計。ただし,本体 6.1.2

備考 2.

によって終わり括弧類と行末との間に,処理系定義で二分アキを入れた場合には,その括弧

類の文字サイズは TMk に含める。

TMo:  対象候補行内に含まれる欧文間隔(行頭,行末,割注行頭及び割注行末に位置した欧文間隔

並びに短い割注行の欧文間隔は除く。

)の文字サイズの合計。

TMo':  長い割注行の欧文間隔の文字サイズの合計を,TMo から引いたもの。


136

X 4051

:2004

TWo

j

:  ある割注 の短い割注行に含まれる欧文間隔(割注行頭及び割注行末に位置した欧文間隔は

除く。

)の文字サイズの合計。

TMs:  対象候補行内に含まれる和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との間の四分アキ及び

和文と単位記号との間の四分アキ(行頭,行末,割注行頭及び割注行末に位置したこれらの

四分アキ並びに短い割注行のこれらの四分アキは除く。

)のそれぞれに対応する和文の文字サ

イズの合計。

TMs':  長い割注行の和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との間の四分アキ及び和文と単位

記号との間の四分アキ(割注行頭及び割注行末に位置したこれらの四分アキは除く。)のそれ

ぞれに対応する和文の文字サイズの合計を,TMs から引いたもの。

TWs

j

:  ある割注 の短い割注行に含まれる和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との間の四

分アキ及び和文と単位記号との間の四分アキ(割注行頭及び割注行末に位置したこれらの四

分アキは除く。

)のそれぞれに対応する和文の文字サイズの合計。

TMr:  対象候補行内に含まれる中点類の前後の四分アキ(中点類と行末との間の四分アキ及び割注

文字列内の四分アキは除く。

)のそれぞれに対する中点類の文字サイズの合計。ただし,本体

6.1.2

備考 2.  によって中点類と行末との間に,処理系定義で四分アキを入れた場合には,そ

の中点類の文字サイズは TMr に含める。

TMn:  対象候補行内に含まれる延ばし可能な位置の直前の文字サイズの合計(短い割注行は除

く。

TWn

j

:  ある割注 の短い割注行に含まれる延ばし可能な位置の直前の文字サイズの合計。

Wl:  行末で割注を分割した場合の割注行 1 行目の長さと割注行 2 行目の長さとの差分。

Wb:  行末で割注を分割した場合に 1,それ以外の場合は 0 とする。

M:  候補行の本文文字列の文字サイズ。

Cw:  処理系で定義する段落最終行の文字数。定義された文字数以上になるように段落末尾処理を

行う。

1.1

詰めの可能条件  分割可能点に対して,次の条件を満たすとき,詰め処理による行の調整が可能。

LbDwTMk/2+TMo'/12+TMs'/8+TMr/4

式の説明  1/12(式では 12 で割っている)は,欧文間隔の三分アキを四分アキまで詰めてよいこと

から,

(1/3−1/4)で得られる。同様に,1/8(式では 8 で割っている)は,和文と欧文

との間,和文と連数字との間及び和文と単位記号との間の詰め量の最大可能値であり,

(1/4−1/8)で得られる。

1.2

評価関数  評価関数(P)は,段落末尾処理を考慮して段落の最終行と最終行以外とを区別し,係

数 A,B,C 及び D を用いて次のとおりにする。ただし,段落の最終行であっても詰めの可能条件を満た

すときは,最終行以外として扱う。

a)

最終行以外

詰め処理の場合

P=A[(LbDw)/(TMk/2+TMo'/12+TMs'/8+TMr/4)]

2

+B・Wb+D(Wl/M)

2

延ばし処理の場合

P=B[(DwLb)/(TMo/6+TMs/4+TMn/8)]

2

+B・Wb+D(Wl/M)

2


137

X 4051

:2004

式の説明  1/6(式では 6 で割っている)は,欧文間隔の延ばし量の最大可能値であり,(1/2−

1/3)によって得られる。同様に,1/4(式では 4 で割っている)は,和文と欧文との間,

和文と連数字との間及び和文と単位記号との間の延ばし量の最大可能値であり,

(1/2−

1/4)で得られる。1/8(式では 8 で割っている)は,分割可能文字間の延ばし基準量で

ある。

b)

最終行

LbCwの場合

P=0

LbCwの場合

P=C(M/Lb)

2

c)

評価関数値の合計  TP=ΣPi

(Pi:段落を構成する候補行 i の評価関数値)

備考  ここでは,分割点を決める評価関数として,各候補行の詰め量又は延ばし量の二乗和を用い

る。これは,全体の調整量が少なく,かつ大きい調整量の行を作らないという基準に対して,

最も簡単な関数である。割注については,割注を分割したことによる評価関数値より,割注を

追い出したときの分割可能文字間の延ばし量が基準量以内の評価関数値が小さくなるように,

割注を分割した場合には評価関数値 B・Wb を加え,割注 1 行目と割注 2 行目との長さの差分が

少なくなるように,差分の二乗和に比例したものを加える。段落の最終行は,処理系で定義し

た文字数以上になるように,処理系で定義された文字数(Cw)以内では行長の二乗に反比例

したものとする。これらの評価関数の係数 A,B,C 及び D は,段落最終行の文字数が,処理

系で定義された文字数以上になることを最も優先して設定する。更に,延ばし処理と詰め処理

とでは,詰め処理を優先する。このため,D<A<B<C とする。例えば,A=1,B=10,C=

41,D=0.5。

1.3

分割点の決定

a)

水準 1(段落末尾処理を行わない場合)  候補行ごとに分割可能点の詰め処理と延ばし処理との評価

関数値を比較し,小さい評価関数値のものを分割点とする。

b)

水準 2(段落末尾処理を行う場合) TP が最小になるように,各候補行の分割点を先頭行から算定す

る。

2

.行の調整処理  座標系の最小単位(例えば,出力装置の解像度)を R,除算の整数商を div,除算の剰

余を mod で表す。

2.1

詰め処理  本体 4.19 a)  の 1)2)3)  及び 4)  の各段階ごとに複数の詰め可能位置を文字サイズ比

で均等に詰めるが,文字サイズ比で均等に詰めきれない剰余の詰め量は,座標系の最小単位にして詰め可

能位置に配分して詰める。

なお,処理系定義によって割注文字列を対象としてもよい。LbDw の長さに応じて,次の a)d)  の

いずれかによって詰め処理を行う。

a)  Lb

DwTMo'/12 の場合  ある位置 の欧文間隔の文字サイズを Mi とし,

Δ

Li=(LbDwMi

div TMo' 


138

X 4051

:2004

Δ

ai=(LbDwMi

mod TMo' 

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を,

Δ

Li だけ詰める。更に,行頭から Na 個の欧文間隔を ずつ詰める。

b)  TMo'/12

LbDwTMo'/12+TMr/4 の場合  ある位置 の中点類の文字サイズを Mi とし,

Δ

Li=(LbDwTMo'/12) Mi div TMr

Δ

ai=(LbDwTMo'/12) Mi mod TMr

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を四分アキに詰め,中点類の前後の四分アキを

Δ

Li だけ詰める。更に,行頭から Na 個の

中点類の四分アキを ずつ詰める。

c)

TMo'/12+TMr/4<LbDwTMo'/12+TMr/4+TMk/2 の場合  ある位置 の括弧類の文字サイズを Mi

とし,

Δ

Li=[LbDw−(TMo'/12+TMr/4)] Mi div TMk

Δ

ai=[LbDw−(TMo'/12+TMr/4)] Mi mod TMk

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を四分アキに詰め,中点類の前後の四分アキをベタ組に詰め,括弧類の二分アキを

Δ

Li

だけ詰める。更に,行頭から Na 個の括弧類の二分アキを ずつ詰める。

d)  Lb

DwTMo'/12+TMr/4+TMk/2 の場合  ある位置 の和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数

字との間の四分アキ及び和文と単位記号との間の四分アキのいずれかに対応する和文の文字サイズを

Mi とし,

Δ

Li=[LbDw−(TMo'/12+TMr/4+TMk/2)] Mi div TMs'

Δ

ai=[LbDw−(TMo'/12+TMr/4+TMk/2)] Mi mod TMs'

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を四分アキに詰め,中点類の前後の四分アキをベタ組に詰め,括弧類の二分アキをベタ組

に詰め,和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との間の四分アキ及び和文と単位記号との間の

四分アキを

Δ

Li だけ詰める。更に,行頭から Na 個の和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字と

の間の四分アキ及び和文と単位記号との間の四分アキを ずつ詰める。

2.2

延ばし処理  本体 4.19 の b)  又は c)  の各段階ごとに複数の延ばし可能位置を文字サイズ比で均等

に空けるが,文字サイズ比で均等に空けきれない剰余の空き量は,座標系の最小単位にして延ばし可能位

置に配分して空ける。ただし,割注を含む場合は,長い割注行だけを対象とする。DwLb の長さに応じ

て,次の a)d)  のいずれかによって延ばし処理を行う。

a)  Dw

LbTMo/6 の場合  ある位置 の欧文間隔の文字サイズを Mi とし,

Δ

Li=(DwLbMi div TMo

Δ

ai=(DwLbMi mod TMo


139

X 4051

:2004

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を

Δ

Li だけ延ばす。更に,行末から Na 個の欧文間隔を ずつ延ばす。

b)  TMo/6

DwLbTMo/6+TMs/4 の場合  ある位置 の和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字

との間の四分アキ及び和文と単位記号との間の四分アキのいずれかに対応する和文の文字サイズを

Mi とし,

Δ

Li=(DwLbTMo/6) Mi div TMs

Δ

ai=(DwLbTMo/6) Mi mod TMs

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を二分アキに延ばし,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文

と単位記号との間の空き量を

Δ

Li だけ延ばす。更に,行末から Na 個の和文と欧文との間の空き量,

和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の空き量を ずつ延ばす。

c)

TMo/6+TMs/4<DwLbTMo/6+TMs/4+TMn/4 の場合  ある延ばし可能な位置 の直前の文字の文

字サイズを Mi とし,

Δ

Li=[DwLb−(TMo/6+TMs/4)] Mi div TMn

Δ

ai=[DwLb−(TMo/6+TMs/4)] Mi mod TMn

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の

空き量を二分アキに延ばし,延ばし可能な位置を

Δ

Li だけ延ばす。更に,行末から Na 個の延ばし可

能な単位を ずつ延ばす。

d)  Dw

LbTMo/6+TMs/4+TMn/4 の場合  不可分文字列間の個数を Nf とし,

Δ

L=[DwLb−(TMo/6+TMs/4+TMn/4)] div Nf

Δ

a=[DwLb−(TMo/6+TMs/4+TMn/4)] mod Nf

Na

Δ

a div R

とする。

欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の

空き量を二分アキに延ばし,延ばし可能な位置を四分アキに延ばし,すべての不可分文字列間を

Δ

L

だけ延ばす。更に,行末から Na 個の不可分文字列間を ずつ延ばす。

2.3

割注行の調整処理  行内に含まれた割注の割注行の調整処理は,短い割注行を 2.3.1 の延ばし量 Dl

j

だけ,2.3.2 の方法で延ばす。

2.3.1

延ばし量  次の a)b)  又は c)  のいずれかを延ばし量 Dl

j

とする。

a)

行に分割した割注における後部の割注又は行に分割しなかった割注で,かつ長い割注行が割注 1 行目

の場合には,その割注 1 行目に対して 2.2 で延ばした総量。

b)

行に分割した割注における前部の割注又は中部の割注の場合には,2.2 で延ばした総量に Ll

j

Ls

j

加えた量。


140

X 4051

:2004

c)

行に分割した割注における後部の割注又は分割しなかった割注で,かつ長い割注行が割注行 2 行目の

場合には,2.2 で延ばした総量に Ll

j

Ls

j

を加えた量。

2.3.2

短い割注行の調整方法  次の a)d)  のいずれかとする。

a)  Dl

j

TWo

j

/6 の場合  ある位置 の欧文間隔の文字サイズを Mi とし,

Δ

Li=(Dl

j

Mi div TWo

j

Δ

ai=(Dl

j

Mi mod TWo

j

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を

Δ

Li だけ延ばす。更に,割注行末から Na 個の欧文間隔を ずつ延ばす。

b)  TWo

j

/6<Dl

j

TWo

j

/6+TWs

j

/4 の場合  ある位置 の和文と欧文との間の四分アキ,和文と連数字との

間の四分アキ又は和文と単位記号との間の四分アキのいずれかに対応する和文の文字サイズを Mi 

し,

Δ

Li=(Dl

j

TWo

j

/6) Mi div TWs

j

Δ

ai=(Dl

j

TWo

j

/6) Mi mod TWs

j

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔を二分アキに延ばし,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文

と単位記号との間の空き量を

Δ

Li だけ延ばす。更に,割注行末から Na 個の和文と欧文との間の空き

量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の空き量を ずつ延ばす。

c)

TWo

j

/6+TWs

j

/4<Dl

j

TWo

j

/6+TWs

j

/4+TWn

j

/4 の場合  ある延ばし可能な位置 の直前の文字の文字

サイズを Mi とし,

Δ

Li=[Dl

j

−(TWo

j

/6+TWs

j

/4)] Mi div TWn

j

Δ

ai=[Dl

j

−(TWo

j

/6+TWs

j

/4)] Mi mod TWn

j

Na=(Σ

Δ

ai) div R

とする。

欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の

空き量を二分アキに延ばし,延ばし可能な位置を

Δ

Li だけ延ばす。更に,割注行末から Na 個の延ば

し可能な位置を ずつ延ばす。

d)  Dl

j

TWo

j

/6+TWs

j

/4+TWn

j

/4 の場合  不可分文字列間の個数を Nf とし,

Δ

L=[Dl

j

−(TWo

j

/6+TWs

j

/4+TWn

j

/4)] div Nf

Δ

a=[Dl

j

−(TWo

j

/6+TWs

j

/4+TWn

j

/4)] mod Nf

Na

Δ

a div R

とする。

欧文間隔,和文と欧文との間の空き量,和文と連数字との間の空き量及び和文と単位記号との間の

空き量を二分アキに延ばし,延ばし可能な位置を四分アキに延ばし,すべての不可分文字列間を

Δ

L

だけ延ばす。更に,割注行末から Na 個の不可分文字列間を ずつ延ばす。


141

X 4051

:2004

3.

そろえ  延ばし可能(DwLb>0)なとき,次に指定するそろえを行い,割注を含む場合にはその

後,2.3 の処理を行う。

a)

中央そろえ  (DwLb)/2 の空き量を行頭に取り,不可分文字列間に入る二分アキ又は四分アキを入

れ,更に,文字間の空き量指定又は字取り指定がある場合は本体 4.18.1 の b)  又は c)  に規定する空

き量を文字間に挿入し,それ以外の箇所はベタ組にして配置する。

b)

行頭そろえ  行頭から不可分文字列間に入る二分アキ又は四分アキを入れ,更に,文字間の空き量

指定又は字取り指定がある場合は本体 4.18.1 の b)  又は c)  に規定する空き量を文字間に挿入し,そ

れ以外の箇所はベタ組にして配置する。

c)

行末そろえ  DwLb の空き量を行頭に取り,不可分文字列間に入る二分アキ又は四分アキを入れ,

更に,文字間の空き量指定又は字取り指定がある場合は本体 4.18.1 の b)  又は c)  に規定する空き量

を文字間に挿入し,それ以外の箇所はベタ組にして配置する。

d)

均等割り  両端をそろえるために,2.2 の処理を行う。


142

X 4051

:2004

附属書 3(参考)  仕上がり用紙サイズにおける基本版面, 

   

ノンブル及び柱の指定例 

この附属書(参考)は,規定の一部ではない。

仕上がり用紙サイズにおける基本版面の指定例を

附属書 表 に,附属書 表 に示した基本版面に

つけるノンブル及び柱の指定例を

附属書 表 に示す。

附属書 表 1  仕上がり用紙サイズにおける基本版面の指定例

仕上がり用紙サイズ

段数・段間

文字サイズ・字詰め数等

版面の位置

番号

呼び又は名称  横寸法

縦寸法

組方向

段数

段間

文字サイズ 字詰め数

行数

行間

上下位置

左右位置

T-1

A6

105 mm  148 mm  縦書き 1

8 ポ 42

16

6 ポ

余白は均等

余白は均等

T-2

新書判

105 mm  173 mm  縦書き 1

9 ポ 42

15

6 ポ

余白は均等

余白は均等

T-3

B6

128 mm  182 mm  縦書き 1

9 ポ 43

16

8 ポ

余白は均等

余白は均等

T-4

四六判

128 mm  188 mm  縦書き 1

9 ポ 44

16

8 ポ

余白は均等

余白は均等

T-5

A5

148 mm  210 mm  縦書き 1

9 ポ 51

18

8 ポ

余白は均等

余白は均等

T-6

A5

148 mm  210 mm  縦書き 2  18 ポ

9 ポ 25

21

6 ポ

余白は均等

余白は均等

T-7

B5

182 mm  257 mm  縦書き 2  18 ポ

9 ポ 32

25

7 ポ

余白は均等

余白は均等

T-8

A4

210 mm  297 mm  縦書き 2  27 ポ

9 ポ 36

29

7 ポ

余白は均等

余白は均等

Y-1

B6

128 mm  182 mm  横書き 1

8 ポ 34

27

7 ポ

余白は均等

余白は均等

Y-2

A5

148 mm  210 mm  横書き 1

9 ポ 34

29

7 ポ

“天”の余白 25 mm

余白は均等

Y-3

B5

182 mm  257 mm  横書き 2  18 ポ

9 ポ 22

40

6 ポ

余白は均等

余白は均等

Y-4

A4

210 mm  297 mm  横書き 2  18 ポ

9 ポ 25

46

6 ポ

“天”の余白 29 mm

余白は均等

附属書 表 2  仕上がり用紙サイズにおけるノンブル及び柱の指定例

基本版面の指定は,

附属書 表 による。

仕上がり用紙サイズ

ノンブル

番号  呼び又は

名称

横寸法

(mm)

縦寸法

(mm)

ノンブ
ル及び
柱の組

方向

文字

サイズ

位置

基本版面の 
小口側の端

からの空き量

基本版面と
の上下方向

の空き量

掲げ方

位置

文字

サイズ

基本版面の 
小口側の端

からの空き量

基本版面と 
の上下方向

の空き量

T-1 A6  105 148

横書き  7 ポ  天側の小口側 端にそろえる

8 ポ

片柱

天側の小口側

7 ポ 14 ポ

*

8 ポ

T-2

新書判 105  173 横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

7 ポ

9 ポ

9 ポ

T-3 B6  128 182

横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

7 ポ

9 ポ

9 ポ

T-4

四六判 128  188 横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

8 ポ

9 ポ

9 ポ

T-5 A5  148 210

横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

8 ポ

9 ポ

9 ポ

T-6 A5  148 210

横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

8 ポ

9 ポ

9 ポ

T-7 B5  182 257

横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

8 ポ

9 ポ

9 ポ

T-8 A4  210 297

横書き  8 ポ  地側の小口側

9 ポ

9 ポ

片柱

天側の小口側

8 ポ

9 ポ

9 ポ

Y-1 B6  128 182

横書き  7 ポ  天側の小口側 端にそろえる

9 ポ

両柱

天側の左右中央

7 ポ

9 ポ

Y-2 A5  148 210

横書き  8 ポ  天側の小口側 端にそろえる

10 ポ

両柱

天側の左右中央

8 ポ

10 ポ

Y-3 B5  182 257

横書き  8 ポ  天側の小口側 端にそろえる

10 ポ

両柱

天側の左右中央

8 ポ

10 ポ

Y-4 A4  210 297

横書き  8 ポ  天側の小口側 端にそろえる

12 ポ

両柱

天側の左右中央

8 ポ

12 ポ

注*  ノンブルと柱との間の空き量。


143

X 4051

:2004

附属書 4(参考)  仕上がり用紙サイズにおける基本版面, 

   

ノンブル及び柱の組版例 

この附属書(参考)は,規定の一部ではない。

1.

この附属書(参考)は,

附属書 表 の仕上がり用紙サイズにおける基本版面,並びに附属書 表 2

のノンブル及び柱の指定例にもとづく組版例を示す。

2.

図のキャプションに,

附属書 表 及び附属書 表 に示した番号及び基本版面の主要な項目をつ

けて対応を示す。

3.

組版例のテキストは,次のものを使用した。ただし,字詰め数・行数が多い場合は,テキストを繰り

返して使用した。

a)

縦書き:古瀬幸広・廣瀬克哉著“インターネットが変える世界”岩波書店(岩波新書)

,1996 年

b)

横書き:芝野耕司著“インターネットがわかる本”オーム社,2001 年