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X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。

これによって,JIS X 3006-1:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 13249-1:2002,Information

technology

― Database languages ―  SQL multimedia and application packages  ― Part 1:Framework を基礎と

して用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS X 3006-1

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)ISO/IEC JTC 1  正式手続

附属書 1(参考)ISO/IEC 13249-1:2002

JIS X 3006

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS X 3006-1 

データベース言語 SQL マルチメディア及び適用業務パッケージ  第 1 部:枠組

JIS X 3006-2 

データベース言語 SQL マルチメディア及び適用業務パッケージ  第 2 部:フルテキスト

JIS X 3006-3 

データベース言語 SQL マルチメディア及び適用業務パッケージ  第 3 部:空間情報

JIS X 3006-5 

データベース言語 SQL マルチメディア及び適用業務パッケージ  第 5 部:静止画像

JIS X 3006-6 

データベース言語 SQL マルチメディア及び適用業務パッケージ  第 6 部:データ発掘


X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

(2) 

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  用語及び定義 

2

3.1

  JIS X 3005 で規定された定義 

2

3.2

  この規格で規定する定義 

3

3.3

  JIS X 3006 規格群の他の部で規定する定義 

3

4.

  概念

3

4.1

  JIS X 3005 で規定された概念 

3

4.2

  データの通有種類に対する要件

4

4.3

  JIS X 3005 の利用 

4

4.3.1

  利用者定義型及びルーチン

4

4.3.2

  情報スキーマ及び定義スキーマ

5

4.4

  JIS X 3006 規格群の処理系 

5

4.5

  JIS X 3006 規格群の利用

5

5.

  JIS X 3006  規格群の部

6

5.1

  第 :  枠組 (SQL/MM Framework) 

6

5.2

  第 :  フルテキスト(SQL/MM Full-Text)

6

5.3

  第 :  空間情報 (SQL/MM Spatial)

6

5.4

  第 :  静止画像 (SQL/MM Still Image) 

6

5.5

  第 :  データ発掘 (SQL/MM Data Mining) 

6

6.

  他の部で用いる表記法及び規約

6

6.1

  表記法

6

6.2

  規約

6

6.2.1

  箇条構造 

6

6.2.2

  規定の構成 

7

6.2.3

  データ型,属性及び SQL 呼出しルーチンの識別子 

7

6.2.4

  パラメタの識別子

7

6.2.5

  メタ変数 

7

6.2.6

  記号

7

6.2.7

  例外

7

6.2.8

  状態コード 

8

7.

  処理系の要件 

8

7.1

  スキーマ 

8

7.2

  利用者定義型の USAGE 権限 

8


X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

(3) 

7.3

  利用者定義型の UNDER 権限

8

7.4

  ルーチンの EXECUTE 権限

8

8.

  適合性

9

8.1

  処理系

9

8.2

  他の規格との関係

9

8.3

  適合性の主張 

9

8.4

  拡張及び選択機能

9

附属書 A(参考)  ISO/IEC JTC 1  正式手続 

10

附属書 1(参考)ISO/IEC 13249-1:2002

11

 


     

日本工業規格

JIS

 X

3006-1

:2004

(ISO/IEC 13249-1

:2002

)

データベース言語

 SQL

マルチメディア及び適用業務パッケージ

第 1 部:枠組

Information technology

― Database languages

―  SQL multimedia and application packages  ―

Part 1:Framework

序文  この規格は,2002 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 13249-1:2002,Information technology ―

Database languages

―  SQL multimedia and application packages  ― Part 1:Framework を翻訳し,技術的内容及

び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。1.8.の本体すべてについては,原国際

規格の同項目を全文翻訳し,

附属書 A. (参考)については,原国際規格の同項目の内容を引用するものとし

た。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 

適用範囲  JIS X 3006 規格群は,マルチメディア及び他の当該分野中で利用されるいろいろな種類の

データが SQL データベース中に格納され,操作されることを可能にするために,それらのデータに共通の

通有データ型のパッケージを定義する。  各当該分野のパッケージは,JIS X 3006 規格群の一つの部として

定義される。その部の“1.

適用範囲”は,その当該分野を定義する。

この規格は,JIS X 3006 規格群の他の二つ以上の部で共通の,それらの概念,表記法及び規約を定義す

る。特に,各当該分野に適合するユーザ定義型,及び,それらの振る舞いを定義するために,他の部の中

で JIS X 3005 を用いる方法を規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/IEC 13249-1:2002

,Information technology ― Database languages ― SQL multimedia and

application packages

― Part 1:Framework (IDT)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 3005-1: 2002

  データベース言語 SQL  第 1 部:枠組(SQL/Framework)

備考 ISO/IEC 9075-1:1999   Information technology ―  Database languages ―  SQL ―  Part


2

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

1:Framework (SQL/Framework)

が,この規格と一致している。

JIS X 3005-2: 2002

  データベース言語 SQL  第 2 部:基本機能(SQL/Foundation)

備考 ISO/IEC 9075-2:1999   Information technology ―  Database languages ―  SQL ―  Part

2:Foundation (SQL/Foundation)

が,この規格と一致している。

JIS X 3005-4: 2002

  データベース言語 SQL  第 4 部:永続格納モジュール(SQL/PSM)

備考 ISO/IEC 9075-4:1999   Information technology ―  Database languages ―  SQL ―  Part

4:Persistent Stored Modules (SQL/PSM)

が,この規格と一致している。

3.

用語及び定義

3.1

JIS X 3005

で規定された定義  JIS X 3005 中で定義された次の用語をこの規格又は JIS X 3006 規格

群の他の部で用いる。

a) 

代入(assignment)

b) 

属性(attribute)

c) 

基数(cardinality)

d) 

翻訳単位(compilation unit)

e) 

構成関数(constructor function)

f) 

データ型(data type)

g) 

宣言型(declared type)

h) 

定義スキーマ(definition schema)

i) 

記述子(descriptor)

j) 

外部ルーチン(external routine)

k) 

識別子(identifier)

l) 

処理系定義(implementation-defined)

m) 

処理系依存(implementation-dependent)

n) 

情報スキーマ(information schema)

o) (

値の)実現値[instance (of a value)]

p) 

変異関数(mutator function)

q) 

ナル値(null value)

r) 

観測関数(observer function)

s) 

(row)

t) 

並び(sequence)

u) (SQL

呼出しルーチンの)署名[signature (of a SQL-invoked routine)]

v) SQL

環境(SQL-environment)

w) SQL

処理系(SQL-implementation)

x) SQL

呼出しメソッド(SQL-invoked method)

y) SQL

呼出しルーチン(SQL-invoked routine)

z) SQL

ルーチン(SQL routine)

aa) 

下位型(subtype)

bb) 

上位型(supertype)

cc) 

(table)


3

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

dd) 

型保持関数(type-preserving function)

ee) 

利用者定義型(user-defined type)

ff) 

空白(white space)

3.2

この規格で規定する定義  この規格では,次の用語を定義する。

3.2.1

通有データ型(generic data type)  単一企業よりも広い文脈中で用いられ,それが表現される方法

を標準化することが有利であるような,JIS X 3005 中で定義されていない種類のデータ型とする。

3.2.2

メタ変数(meta-variable)  メタ変数は,処理系依存又は処理系定義の定数を定義するために用い

る変数とする。

3.2.3 

メソッド(method)  SQL 呼出しメソッド

3.3

JIS X 3006

規格群の他の部で規定する定義  JIS X 3006 規格群の当該分野と関連する用語及びその

定義は,その当該分野に関する利用者定義型を定義する JIS X 3006 規格群の部で規定する。

4.

概念

4.1

JIS X 3005

で規定された概念  JIS X 3005 中で定義された次の概念をこの規格又は JIS X 3006 規格

群の他の部で用いる。

a) 

配列(array)

b) 

実表(base table)

c) 

文字集合(character set)

d) 

(column)

e) 

終了条件(completion condition)

f) 

個別型(distinct type)

g) 

例外条件(exception condition)

h) 

  (False)

i) 

フィールド(field)

j) 

ホスト言語(host language)

k) 

順序付け関数(ordering function)

l) 

既定義データ型(predefined data type)

m) 

権限(privilege)

n) 

もとの型(source type)

o) SQL

データ(SQL-data)

p) SQL

呼出しメソッド(SQL-invoked method)

q) SQL

(SQL-statement)

r) 

構造型(structured type)

s) 

変換関数(transformation functions)

t) 

  (True)

u) 

不定

  (Unknown)

v) 

利用者定義型変換(user-defined cast)

w) 

ビュー(view)


4

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

4.2

データの通有種類に対する要件  JIS X 3005 は,SQL データを定義したり,操作したりするために

利用するデータベース言語 SQL を定義する。この規格では,SQL 環境中の SQL データを SQL データベー

スとして参照する。

JIS X 3005

のデータ定義機能を用いて,企業は,その企業特有の要件によって決定されるある特定の目

的のために選ばれた種類のデータにもとづく SQL データベースを開発してもよい。

個々の企業より広い文脈中で多くの種類のデータが利用される。その場合には,これらの種類のデータ

の定義及び操作に対する通有仕様を利用できることに利点がある。

これらの利点は,次のことを可能にする。

a) 

このデータの理解の共有

b) 

このデータの交換

c) 

このデータを処理するための共通の操作機能の規定

これらの利点の認識によって,(各部における)

1.  適用範囲”で言及されている当該分野中での通有デ

ータ型に対する国際規格及び公的に役に立つ仕様が開発されている。

多くの企業には,通有データ型を企業特有のデータ型と組み合わせて SQL データベースで利用する要件

がある。これらの要件は,SQL データベース内の利用者定義型の構築及び収録を可能にする通有データ型

の構成要素の操作,並びに SQL データベースからのデータの選択及び取出しにおけるこれらの構成要素の

利用を含む。JIS X 3006 規格群は,この要件に対応する。

4.3

JIS X 3005

の利用

4.3.1 

利用者定義型及びルーチン  JIS X 3005 は,利用者定義型を定義するための機能を含んでいる。利

用者定義型は,個別型か又は構造型のいずれかとする。個別型は,既定義データ型を基にする。構造型は,

SQL

データ型又は他の利用者定義型のいずれかとして指定する属性をもつ。構造型は,他の構造型の属性

を継承して,その構造型の下位型として定義してもよい。SQL 表の列を利用者定義型として定義すること

ができる。

利用者定義型は,関連付けられたルーチンによってだけ操作することができる。

属性は,その値を取り出したり,変更したりするための,関連付けられた観測関数及び変異関数を自動

的にもつ。さらに,SQL 文か又は他のプログラム言語で準備した外部ルーチンの参照のいずれかによって,

そのルーチン呼出しの動作を決定する構成要素になるルーチン本体を指定して,ルーチンを定義してもよ

い。

JIS X 3006

規格群の各部は,JIS X 3005 に従って定義した多くの利用者定義型及び関連付けられたルー

チンを定義する。各部の型及びルーチンは,特定の当該分野のためのデータを利用することを意図してい

る。各部は,SQL データベース中にその当該分野のための通有データ型を含めることに対する要求を満た

すことを目的としたパッケージを構成する。多数の当該分野からのデータをどのようにして組合せるかは,

定義していない。

各利用者定義型は,JIS X 3005 の SQL 構文を使用して,完全に定義されている。

各ルーチンに対して,そのルーチンの名前及びそれらの型とともにすべてのパラメタを含むそのルーチ

ンの署名の規定がある。ルーチン本体は,SQL 文によって規定されるか,又はある形式的な言語若しくは

記述的な文章で記述される定義を参照することによって規定されるかのいずれかとする。

JIS X 3006

規格群のある部の利用者定義型の定義は,その利用者定義型の値と他のデータ型の値とを型

変換するための利用者定義型変換関数を含むことができる。

JIS X 3006

規格群のある部の利用者定義型の定義は,その利用者定義型の二つの値の順序を指定するた


5

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

めの順序付け関数を含むことができる。

4.3.2 

情報スキーマ及び定義スキーマ  JIS X 3006 規格群は,永続データベースオブジェクトの記述子を

どの適用業務にも利用可能にするための情報スキーマ及び定義スキーマを定義する。

情報スキーマは,多くのスキーマオブジェクトの記述子を含み,情報スキーマ自身も含む,主にビュー

定義からなる。また,そのカタログ中のどの記述子も変更することは許されないが,SQL データであるか

のようにアクセスされることを許す。これらのビューは,定義スキーマの実表によって定義される。定義

スキーマの唯一の目的は,情報スキーマを提供するためのデータモデルを与え,理解を助けることとする。

JIS X 3006

規格群の各部は,当該分野の適用業務における機能及びデータに関する情報を提供するため

に,情報スキーマビュー表及び対応する定義スキーマ実表を定義してもよい。適用業務は,適用業務パッ

ケージの情報スキーマビューに問い合わせることによって,これらの適用業務パッケージによって提供さ

れる機能及びデータに関する情報を取得することができる。

4.4

JIS X 3006

規格群の処理系  処理系は,JIS X 3006 規格群の他のどの一つの部への適合を主張して

もよいが,その場合には,JIS X 3006 規格群のその部の規定に従って,利用者定義型を利用する能力をそ

の利用者に提供することが要求される。

JIS X 3006

規格群のある部の処理系が,その部の中のそのルーチン本体の規定と同じ効果をもつルーチ

ンをどのような方法で提供するのかは,自由とする。特に,SQL を用いて表すルーチン本体の仕様は,与

えられたとおりに正確に実装する必要はなく,同じ効果をもつ他の SQL 文の集合又は外部ルーチンによっ

て実装してもよい。

4.5

JIS X 3006

規格群の利用  “4.2  データの通有種類に対する要件”中で規定されている要件は,SQL

データベース中で他の企業のデータとともに収録及び操作される利用者定義型のデータを含む。表の列が

それを収録するための適切な型として定義されているときに限り,SQL データベース中にデータを存在さ

せることができる。JIS X 3006 規格群の他の部の中で定義される利用者定義型は,少なくとも,次の三つ

の異なる方法で,この目的のために使用することができる。

a) 

表中の列の基盤として

b) 

利用者定義型の属性の基盤として

c) 

新たに導出される下位型の基盤として

最初の方法では,JIS X 3006 規格群のある部の一つの利用者定義型を列の型に指定する。JIS X 3006 

格群の利用者定義型のこの利用には,その利用者定義型に対する USAGE 権限(“7.2  利用者定義型の

USAGE

権限”を参照)が要求される。JIS X 3006 規格群によって定義されるルーチンは,利用者定義型の

値を操作するために用いる。これらのルーチンの呼出しには,そのルーチンに対する EXECUTE 権限(“7.4 

ルーチンの EXECUTE 権限”を参照)が要求される。

二つ目の方法では,JIS X 3006 規格群の一つの利用者定義型の属性をもつ新しい利用者定義型を定義す

る。新しい利用者定義型は,特定の企業の要件を満たすために,付加的な属性をもってもよい。JIS X 3006

規格群の利用者定義型のこの利用には,その利用者定義型に対する USAGE 権限(“7.2  利用者定義型の

USAGE

権限”を参照)が要求される。そして,この新しい利用者定義型は,最初の方法と同様に,列の型

として利用できる。その新しい利用者定義型に対して,新しいルーチンを定義してもよい。JIS X 3006 

格群の利用者定義型の属性の値を操作するために,これらの新しいルーチンに JIS X 3006 規格群で規定す

るルーチンを組み込むならば,新しいルーチンを定義するために,組み込むルーチンに対する EXECUTE

権限(“7.4  ルーチンの EXECUTE 権限”を参照)が要求される。

三つ目の方法は,JIS X 3006 規格群のある部の一つの利用者定義型の下位型として新しい利用者定義型


6

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

を定義する。新しい利用者定義型は,特定の企業の要件を満たすために,付加的な属性をもってもよい。

JIS X 3006

規格群の利用者定義型のこの利用には,その利用者定義型に対する UNDER 権限(“7.3  利用者

定義型の UNDER 権限”を参照)が要求される。そして,この新しい利用者定義型は,最初の方法と同様に,

列の型として利用できる。JIS X 3006 規格群によって規定するルーチンを(さらに,ルーチンが必要かもし

れないが,)新しい利用者定義型を操作するために利用できる。これらのルーチンの呼出しには,そのルー

チンに対する EXECUTE 権限(“7.4  ルーチンの EXECUTE 権限”を参照)が要求される。

特定の企業の文脈に対して最適と考えられるどの方法でも,どの利用者定義型も,SQL 環境中でだけ利

用できる。

SQL

エージェントは,SQL 環境と相互に作用する一つ以上の翻訳単位から成る。SQL エージェントは,

SQL

エージェントを作成するために用いるホスト言語又はプログラム言語のための対応を JIS X 3005 が定

義している既定義データ型だけを用いて作用できる。

JIS X 3006

規格群の一つの部の利用者定義型の定義は,利用者定義型と既定義型との間で値を変換する

変換関数を含むこともあり得る。

5.

JIS X 3006 

規格群の部  現在開発されている JIS X 3006 規格群の部には,次の部がある,

5.1

第 :  枠組 (SQL/MM Framework)  JIS X 3006 のこの部は,すべての他の部の中で使用される定

義機構と規約との両方の規定を提供する。

5.2

第 :  フルテキスト(SQL/MM Full-Text)  JIS X 3006 の第 2 部は,フルテキストデータ及び多くの

テキスト探索パターンのための利用者定義型を規定する。与えられた探索パターンに従ってフルテキスト

データを探索するためのルーチンも定義する。さらに,文字列とこれらの利用者定義型との型変換のため

のルーチンも定義する。

5.3

第 :  空間情報 (SQL/MM Spatial)  JIS X 3006 の第 3 部は,空間情報データ,特に,点,曲線,

面,及びこれらの集まりのための利用者定義型を規定する。空間情報データの操作,探索及び順序付けの

ためのルーチンも定義する。さらに,その利用者定義型と文字表現及び 2 進オクテット表現との型変換の

ための変換関数も定義する。

5.4

第 :  静止画像  (SQL/MM Still Image)  JIS X 3006 の第 5 部は,画像データ及び画像探索機構の

ための利用者定義型を規定する。異なる機構を使用して画像データを操作及び探索するためのルーチンも

定義する。さらに,その利用者定義型と 2 進オクテット表現との変換のための変換関数も定義する。

5.5 

第 :  データ発掘 (SQL/MM Data Mining)  JIS X 3006 の第 6 部は,主要なデータ発掘技法のため

の利用者定義型を規定する。また,これらの利用者定義型の値の生成及び操作のためのルーチンも定義す

る。したがって,この規定は,分析データ及び分析結果の獲得のための規約を定める。さらに,利用者定

義型と文字表現との間の相互変換を行うための搬入関数及び搬出関数も定義する。

6.

他の部で用いる表記法及び規約  

6.1

表記法  利用者定義型及び関連付けられるルーチンの規定中で使用される表記法は,可能なところ

では,JIS X 3005 中で定義されるとおりのデータベース言語 SQL とする。

6.2

規約

6.2.1

箇条構造  JIS X 3006 規格群の各部の中では,利用者定義型の規定は,共通の目的をもつものごと

に単一の箇条内にまとめられている。各利用者定義型に対しては,細分した箇条があり,その中に更に細々

分した箇条群を含み,その型の定義及びその型に関連する各ルーチンの定義を与えることがある。


7

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

6.2.2

規定の構成  利用者定義型又はルーチンを定義する箇条は,次の番号付けされていない節をもつ。

1)

目的(Purpose)  この節は,その利用者定義型又はルーチンの目的についての短い記述を含まなければ

ならない。

2)

定義(Definition)  この節は,型又はルーチンを定義するために使用する JIS X 3005 の構文を含まなけ

ればならない。JIS X 3006 規格群中で,SQL の構文を他のテキストと区別するために,SQL の構文は,

等幅フォントで規定する。JIS X 3005 中で定義される<キーワード>は,大文字とする。パラメタ及び

変数の識別子は,小文字又は大文字小文字の混在とする。データ型,属性及び SQL 呼出しルーチンの

識別子は,

6.2.3  データ型,属性及び SQL 呼出しルーチンの識別子”中で定めるとおり規定する。

3)

定義規則(Definitional Rules)  この節は,型又はルーチンを定義するときに適用される規則の列挙され

たリストを含まなければならない。この節が空ならば,その節の見出しは,省略される。

4)

記述(Description)  この節は,型又はルーチンを記述する規則の列挙されたリストを含まなければな

らない。型に対して,最初の項目は,公開仕様の一部である属性及びルーチンを示す文を含まなけれ

ばならない。ルーチンに対して,最初の項目は,ルーチンのパラメタの定義を含まなければならない。

この節が空ならば,その節の見出しは,省略される。

与えられた

定義の解釈とそれに関連する記述の解釈との間に何らかの矛盾があるならば,SQL の仕様は,

先行するものを優先する。

6.2.3

データ型,属性及び SQL 呼出しルーチンの識別子  利用者定義型又はルーチンの規定内で,デー

タ型の識別子,属性の識別子及びルーチンの識別子は,次の規則に従わなければならない。

1)

二つの大文字及び下線文字が接頭辞として使用されなければならない。例えば,フルテキスト

(Full-Text)

は,FT_を使用する。

2)

下線文字は,接頭辞中以外で使用してはならない。(すなわち,接頭辞中の下線文字以外は,英数字だ

け[a-z,A-Z,0-9]を使用する。)

3)

識別子中で使用される各単語の最初の文字は,大文字でなければならない。例えば,FT_Primary。

4)

定義規則及び記述の節中では,斜体を使用しなければならない。

6.2.4

パラメタの識別子  パラメタの識別子は,小文字でなければならない。パラメタをこれらの節中で

使用される他の識別子と区別するために,

定義規則及び記述の節中で使用されるときには,パラメタは,

斜体でなければならない。

6.2.5

メタ変数  処理系依存又は処理系定義の定数を定義するために使用されるメタ変数は,“6.2.3  デ

ータ型,属性及び SQL 呼出しルーチンの識別子”の規約に従わなければならない。

6.2.6

記号  定義規則及び記述の節は,大文字の斜体によって,他の識別子と区別される記号を含む。

6.2.7

例外  別の方法で規定される場合を除いて,“例外条件:  が引き起こされる”という句は,“例外

条件:”に条件の名前が続き,次のうちの一つを示すために,

定義規則又は記述の節中で使用されなければ

ならない。

ルーチンの実行が不成功である。

定義規則又は記述の項目の適用を終了してもよい。

例外条件で終了する SQL 文の効果は,(この条件が JIS X 3005 中で陽に定義されていない限り,)処理系

依存とする。

“終了条件:  が引き起こされる”という句は,

“終了条件:”に条件の名前が続き,

定義規則又は記述の

項目の適用が終了しないことを示すために,

定義規則又は記述の節中で使用されなければならない。この

ような場合,診断情報が有効にされる。例外条件が引き起こされない限り,SQL 文の実行は,成功とする。


8

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

6.2.8

状態コード  JIS X 3005 は,5 文字の状態コードによってどの例外条件又は終了条件かを示す目的

のために利用しなければならないパラメタ SQLSTATE を規定する。

このパラメタは,JIS X 3006 規格群の各部の中でも,利用しれなければならない。各部は,その部によ

って定義されるルーチンに対して,SQLSTATE の値を与える箇条を含まなければならない。

7.

処理系の要件  JIS X 3006 規格群の各部に対して与えられる規定に加えて,任意の部の処理系は,次

の要件を満たさなければならない。

7.1

スキーマ  JIS X 3005 は,SQL 呼出しルーチン,利用者定義型,定義域,表,ビュー又は権限のよ

うな対象は,ただ一つのスキーマの部分でなければならないことを規定する。

JIS X 3006

規格群は,スキーマを定義するための文を含まない。JIS X 3006 規格群の任意の部の処理系

に対して,各<スキーマ定義>文がその部によって定義される各対象に対して,ただ一つの<スキーマ要素>

を含むように,<スキーマ定義>文の処理系定義の集合が実効的に実行されなければならない。そのような

スキーマの数及びそれらのスキーマの名前は,処理系定義とする。

JIS X 3006

規格群中で規定される SQL 呼出しルーチンが作成される SQL スキーマの既定の文字集合は,

そのルーチンの本体中に含まれるすべての文字列定数中で用いる文字,及びそのような定数中で空白によ

って示される空白文字を含むものとみなす。

7.2

利用者定義型の USAGE 権限  JIS X 3005 では,SQL 呼出しルーチン,表,ビュー又は利用者定義

型のような他の対象を定義するためには,利用者が利用者定義型を参照する前に,その利用者がその利用

者定義型の USAGE 権限をもたなければならないことを規定する。

JIS X 3006

規格群の各部は,その部の中で定義される利用者定義型に対する GRANT USAGE 文を含まな

い。JIS X 3006 規格群の任意の部の処理系に対して,(その部の中の

定義規則中で陽に特記される場合を除

いて,)その部によって定義される各対象の USAGE 権限を処理系定義の権限受領者の集合に付与する

GRANT

文が,これらの利用者定義型が作成されるときに実効的に実行されなければならない。その

GRANT

文が WITH GRANT OPTION を含むかどうかは,処理系定義とする。

7.3

利用者定義型の UNDER 権限  JIS X 3005 は,利用者が利用者定義型 A の下位型を定義するために

その利用者定義型 A を利用する前に,その利用者が A の UNDER 権限をもたなければならないことを規定

する。

JIS X 3006

規格群の各部は,その部の中で定義される利用者定義型に対する GRANT UNDER 文を含ま

ない。JIS X 3006 規格群の任意の部の処理系に対して,(その部の中の

定義規則中で陽に特記される場合を

除いて,)その部によって定義される各対象の UNDER 権限を処理系定義の権限受領者の集合に付与する

GRANT

文が,これらの利用者定義型が作成されるときに実効的に実行されなければならない。その

GRANT

文が WITH GRANT OPTION を含むかどうかは,処理系定義とする。

7.4

ルーチンの EXECUTE 権限  JIS X 3005 は,利用者がルーチンを実行する前に,その利用者がその

ルーチンの EXECUTE 権限をもたなければならないことを規定する。

JIS X 3006

規格群の各部は,その部の中で定義されるルーチンに対する GRANT EXECUTE 文を含まな

い。JIS X 3006 規格群の任意の部の処理系に対して,(その部の中の

定義規則中で陽に特記される場合を除

いて,)その部によって定義される各ルーチンの EXECUTE 権限を処理系定義の権限受領者の集合に付与す

る GRANT 文が,そのルーチンが作成されるときに実効的に実行されなければならない。その GRANT 文

が WITH GRANT OPTION を含むかどうかは,処理系定義とする。


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X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

8.

適合性

8.1

処理系  JIS X 3006 規格群の他の各部が提供する規定に対して,処理系は,他のどの部とも独立に

適合性を主張してもよい。

JIS X 3006

規格群のある部に適合する処理系は,その部のための

適合性の箇条中で規定されているとお

りの必す(須)の公開された利用者定義型及びルーチンを提供しなければならない。

JIS X 3006

規格群のある部に適合する処理系は,JIS X 3005-2 の“11.49 <SQL 呼出しルーチン>”中で規

定するとおりの,<SQL ルーチン本体>か,又は PARAMETER STYLE SQL を指定する<外部本体参照>のい

ずれかをその<ルーチン本体>とする<SQL 呼出しルーチン>を提供しなければならない。処理系は,次によ

る。

―  その部の中に含まれる

記述の節又は<SQL ルーチン本体>中で定義された正確な並びで動作を実行

しなくてもよいが,次の逸脱が許されるものの,その並びと同じ効果を実現しなければならない。

― <SIGNAL 文>又は<RESIGNAL 文>以外の SQL 文のために,JIS X 3005 によって規定される例外

条件又は警告条件を再び生成しなくてもよい。

― SQL の<SIGNAL 文>又は<RESIGNAL 文>の結果として生じる SQL 診断領域への効果は,

RETURNED_SQLSTATE

値は別として,JIS X 3005 中に規定されているとおりでなくてもよい。

― LANGUAGE

SQL

と指定されている<LANGUAGE 句>に適合しなくてもよい。

― NOT

DETERMINISTIC

と指定されている<決定的特性>に適合しなくてもよい。

―  結果が処理系依存である限り,DETERMINISTIC と指定されている<決定的特性>に適合しなくても

よい。

―  より限定的な<SQL データアクセス指示>が利用されている限り,指定されている<SQL データアク

セス指示>に適合しなくてもよい。

ルーチンのために<外部本体参照>を利用して,JIS X 3006 規格群のある部に適合する処理系は,SQL 環

境と外部ルーチンとの間で利用者定義型の値を転送することを可能にするために,ルーチンを定義すると

きに,処理系依存の<変換グループ指定>を指定しなければならない。

さらに,JIS X 3006 規格群のある部に適合する処理系は,

7.  処理系の要件”中で規定される処理系の

要件を提供しなければならない。

8.2

他の規格との関係  JIS X 3006 規格群のある部に適合する処理系は,JIS X 3005 中で規定するとお

りの中核 SQL,及び JISX 3006 規格群のその部において必要であることが規定されている JIS X 3005 の他

のすべての機能を提供しなければならない。

8.3

適合性の主張  JIS X 3006 規格群に対する適合性の主張は,適合性を主張する部(又は複数の部)を提

示しなければならない。

さらに,適合性に対する主張は,JIS X 3006 規格群のそれらの部が処理系定義として規定しているすべ

ての要素及び動作に対する定義を含まなければならない。

8.4

拡張及び選択機能  JIS X 3006 規格群のある部に適合する処理系は,その部のための利用者定義型

又は処理系定義の利用者定義型のいずれかを用いて定義する付加的な処理系定義のルーチンを提供しても

よい。

JIS X 3006

規格群のある部に適合する処理系は,たとえ,定義されるルーチンを不適合な方法で処理す

るための利用者選択機能を提供したとしても,適合しているものとする。


10

X 3006-1

:2004 (ISO/IEC 13249-1:2002)

     

附属書 A(参考)  ISO/IEC JTC 1  正式手続  ISO/IEC 13249-1: 2002 の Annex A(informative)  ISO/IEC JTC

1 formal procedure

による。


11

X 3006-1

:2004(ISO/IEC 13249-1:2002)

附属書 1(参考)ISO/IEC 13249-1:2002

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな

い。