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X 0901-1991

(1) 

目次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  用語の定義

1

3.

  略語及び記号

2

3.1

  略語の使用

2

3.2

  +の使用

2

4.

  語いの統制

2

5.

  索引語

2

5.1

  概念のカテゴリ

3

5.2

  索引語の形式

3

5.2.1

  語及び句

3

5.2.2

  略語及び頭字語

3

5.2.3

  読みの付与

4

5.3

  語の品詞

4

5.3.1

  名詞

4

5.3.2

  形容詞及び形容動詞

4

5.3.3

  副詞

4

5.3.4

  動詞

4

5.4

  多義語,同音語又は同表記語

4

5.5

  語の選択

5

5.5.1

  総則

5

5.5.2

  借用語及び借用語の翻訳

5

5.5.3

  特殊用語

5

5.5.4

  一般名及び商品名

5

5.5.5

  通称及び学術上の名称

5

5.5.6

  地名

5

5.6

  語形の選択

6

5.7

  表記の選択

6

5.8

  スコープノート及び定義

6

5.8.1

  目的

6

5.8.2

  性格

6

5.8.3

  使用

6

5.8.4

  使用の定義

6

6.

  複合語

6

6.1

  総則

6

6.1.1

  複合語の分解

6


X 0901-1991

目次

(2) 

ページ

6.1.2

  分解の方法

6

6.1.3

  単純語の使用

7

6.1.4

  四つ以上の構成要素をもつ複合語

7

6.2

  複合語のままにする語

7

7.

  シソーラスの基本的関係

7

7.1

  総則

7

7.1.1

  シソーラスにおける関係

7

7.1.2

  概念間関係

7

7.1.3

  語間関係

7

7.2

  同義関係

7

7.2.1

  総則

8

7.2.2

  同義語

8

7.2.3

  準同義語

8

7.2.4

  上位語の使用

9

7.3

  階層関係

9

7.3.1

  総則

9

7.3.2

  階層関係の種類

9

7.3.3

  類種関係

9

7.3.4

  全体部分関係

9

7.3.5

  例示関係

10

7.3.6

  複数上位関係

10

7.4

  関連関係

10

7.4.1

  総則

10

7.4.2

  同一カテゴリに属する語

11

7.4.3

  異なるカテゴリに属する語

11

8.

  語と語の関係の表示

13

8.1

  総則

13

8.2

  五十音順表示

13

8.2.1

  語の表示

13

8.2.2

  最上位語の表示

14

8.2.3

  2 段階以上の上位語及び下位語の表示

15

8.2.4

  五十音順の配列

15

8.3

  体系的表示

15

8.3.1

  体系的シソーラスの構成

15

8.3.2

  体系的シソーラスの編成

16

8.3.3

  観点表示

17

8.3.4

  複数上位関係の表示

17

8.4

  図式表示

18

8.4.1

  図式表示の形式

18


X 0901-1991

目次

(3) 

ページ

8.4.2

  図式表示の構成

18

8.4.3

  木構造図

18

8.4.4

  アローグラフ

19

9.

  シソーラスの形式

21

9.1

  構成

21

9.2

  序説

21


日本工業規格

JIS

 X

0901

-1991

シソーラスの構成及びその作成方法

Establishment and development of thesauri

1.

適用範囲  この規格は,情報処理システムにおいて,情報検索に利用するシソーラスの構成及びその

作成方法について規定する。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

文献  (document)    分類作業及び索引作業の対象となる,印刷された形態又は他の形態のもの。

備考  この定義は,冊子体及びマイクロ形態(例えば,図書,雑誌,設計図,地図)ばかりでなく,

印刷以外の形態(例えば,機械可読記録,フィルム,音盤)

,三次元物体,標本として使用され

る実物などにも当てはまる。

(2)

索引言語  (indexing language)    自然言語から選択され,統制された語の集合で,文献の主題を要約し

て表現するために用いる。

(3)

シソーラス  (thesaurus)    統制された索引言語の語い(彙)であって,あらかじめ概念間(例えば,“上

位”

“下位”

)の先験的な関係を明示するように組織化したもの。

(4)

索引語 (indexing term)   ある概念を名詞又は名詞相当の句の形で適切に表現したもの。

備考  統制された索引言語においては,索引語は優先語であるか又は非優先語であるかを明示する。

(5)

優先語  (preferred term)    ある概念を表現する索引作業で一貫して用いる語。“ディスクリプタ”とも

いう。

(6)

非優先語  (non-preferred term)   優先語の同義語又は準同義語。“非ディスクリプタ”ともいう。非優

先語は,文献には付与されないが,シソーラスでは見出し語として扱われる。シソーラスの利用者に

は,指示(例えば,USE や SEE)によって適切な優先語が示される。

(7)

複合語  (compound term)    二つ以上の構成要素からなる名詞としての索引語。それらの構成要素は,

独立した索引語として用いることができる。

(8)

  (phrase)    索引語としては 1 語の索引語と同様の働きをもつ 2 語以上からなる結び付き。

備考  大多数の複合語又は句の構成要素は,次のとおり区分する。

(a)

焦点又は中心  その語又は句全体で指示している概念の一般的なクラスを示す名詞の構成要素。

1.  複合語“輸出保険”の名詞部分“保険”

2.  句“場の方程式”の名詞部分“方程式”

(b)

相違点又は修飾部  焦点の範囲を限定して,そのサブクラスの一つを特定する一つ以上の構成要素。

1.  複合語“輸出保険”の名詞部分“輸出”

2.  句“場の方程式”の名詞と助詞部分“場の”

(9)

観点表示  (node label)   索引作成時に文献には付与されないが,カテゴリの分割の論理的な基盤を示

すために,ある種のシソーラスの体系配列部分に付け加える仮の語。

“ファセット指示子”ともいう。


2

X 0901-1991

例  職業によって

用途によって

部分によって

3.

略語及び記号

3.1

略語の使用  シソーラスでは,次の略語を接頭語として用いる。各々の略語は,見出し語と略語に

続く語又は注記との間の関係又は機能を示している。

(1)  SN

  スコープノート

備考  ある索引言語の中での語の意味を示すために語に付す注記。

(2)  USE

  “を見よ”参照

備考  同義語又は準同義語の間で選択が可能な場合に,この略語の後の語を優先語とする。

(3)  UF

  “を見よ”参照あり

備考  この略語の後の語は,非優先語である同義語又は準同義語とする。

(4)  TT

  最上位語

備考  この略語の後の語は,その特定の概念が属する最も広いクラスの名称。これは,シソーラスの

五十音順の部で用いることが多い

(5)  BT

  上位語

備考  この略語の後の語は,より広い意味をもつ概念を表す。

(6)  BTG

  類種関係の上位語

(7)  BTP

  全体部分関係の上位語

(8)  NT

  下位語

備考  この略語の後の語は,より狭い意味をもつ概念を表す。

(9)  NTG

  類種関係の下位語

(10) NTP

  全体部分関係の下位語

(11)  RT

  関連語

備考  この略語の後の語は関連をもつ語であり,同義語,準同義語,上位語又は下位語ではない。

3.2

+の使用  利用者が,シソーラス中で語に分解されている複合語又は句(7.参照)を,分解されてい

ない形で探すことがあるときには,複合語又は句全体から,構成する個々の語を+で結んだ形への参照を

必要とする。

例  積層プラスチック USE 積層材料+プラスチック

備考  “+”に代えて“AND”を使用してもよい。

4.

語いの統制  シソーラス中における語いの統制は、原則として次のとおり行う。

(1)

シソーラス中の各々の語は,通常,ある索引方法の目的に最もかなう単一の意味に限定される。シソ

ーラスでは,階層的表現でその語の意味を示すが,

こうした方法では十分に明確にならない場合には,

その語に定義又はスコープノートを付加しなければならない。

(2)

同一概念が複数の同義語によって表されるときには,この中の一つを索引作成作業で一貫して用いる

優先語として選択する。同義語と優先語との間に相互参照を付けなければならない。

5.

索引語


3

X 0901-1991

5.1

概念のカテゴリ  索引語によって表される概念は,一般的に次のようなカテゴリに属する。

(1)

具象的な実体

(a)

物体及びその物理的な部分

1.  鳥

2.  手

3.  マイクロフォーム

4.  山岳地帯

(b)

物質

1.  接着剤

2.  ゴム

3.  チタン

(2)

抽象的な実体

(a)

動作及び事象

1.  氷結

2.  ゴルフ

3.  マーケティング

(b)

抽象的な実体及び物体・物質・動作の属性

1.  弾性

2.  ニュース

3.  性質

4.  速度

(c)

学問分野

1.  考古学

2.  化学

(d)

測定単位

1.  ヘルツ

2.  キロメートル

(3)

固有名詞

1.  スリランカ

2.  世界保健機構

5.2

索引語の形式

5.2.1

語及び句  索引語は,原則として語によって構成する。句は,普及し,かつ当該シソーラスが扱う

領域において広く用いられている場合以外には原則として使用しない。

5.2.2

略語及び頭字語  略語及び頭字語は,普及し,かつ当該シソーラスが扱う領域において広く用いら

れている場合以外には原則として使用しない。頭字語及び略語は二つ以上の概念に該当することが多いた

め,略語形と完全形との間に相互参照を付けなければならない。

例  ランダムアクセスメモリ

UF

  RAM

RAM

USE

  ランダムアクセスメモリ


4

X 0901-1991

略語及び頭字語は,それが十分に確立し,完全形がほとんど使用されないか,又は一般に考慮されるこ

とがない場合に優先語とする。

例 OCR

UF

  光学的文字読取装置

光学的文字読取装置

USE

  OCR

5.2.3

読みの付与  シソーラス中の優先語及び非優先語には,読みを与え,明示する。

例  植物ステロール  ショクブツステロール

5.3

語の品詞

5.3.1

名詞  索引語は,原則として名詞又は名詞句によって構成する。複合語で相違点となる部分は,シ

ソーラスヘの追加候補とする。相違点が,名詞以外の要素の場合は,原則としてそれに対応する名詞を追

加候補とする。これらの語を使用する場合は,追加した語と複合語の相互関係をシソーラス中で表示する

ことが望ましい。

例  院内感染

RT

  病院

病院

RT

  院内感染

5.3.2

形容詞及び形容動詞  “幼い”,

“高い”などの形容詞及び“重大”

“わずか”などの形容動詞語幹

を単独で索引語として使用しない。ただし,

“垂直”

“勝手”のように,名詞の用法も合わせもつ形容動詞

語幹は索引語とすることができる。形容動詞語幹でも,

“トリビアル”のような借用語の場合には,当該シ

ソーラスが扱う領域において既に理解されていれば,索引語とすることができる。

5.3.3

副詞  “とても”及び“非常に”のような副詞を単独で索引語として使用しない。

5.3.4

動詞  “閉じる”及び“製本する”のような動詞を単独で索引語として使用しない。行為は,名詞

又は動詞からの転成名詞によって表現する。

例  “読取り”(“読み取る”を用いない)

備考  形容詞,形容動詞,副詞及び動詞は,句の要素として用いてもよい。

1.  浅い準位(エネルギーと物質)

2.  奇妙なアトラクタ(数学)

3.  隠れた対象性(数学)

5.4

多義語,同音語又は同表記語  多義語,同音語又は同表記語を索引語中に含めるときは,それぞれ

を適当な語又は句によって補う。索引語は,異なる印刷字体を使用し,又は限定語を括弧に入れるなどし

て,それぞれの限定語と区別しなければならない。限定語は,スコープノートとしての働きはしない(5.6

参照)

。シソーラスでは,語と限定語とで一つの単位とみなす。

多  義  語:  翻訳(ことば)

ホンヤク(コトバ)

翻訳(遺伝)

ホンヤク(イデン)

同  音  語:  温室

オンシツ(タテモノ)

音質

オンシツ(オト)

同表記語:  板金(バンキン)

バンキン

板金(イタガネ)

イタガネ

備考  多義語とは,音と表記が同じで,異なる意味(定義)をもつ語をいう。同音語とは,音が同じ


5

X 0901-1991

で,異なる表記と意味(定義)をもつ語をいう。同表記語とは,表記が同じで,異なる音と意

味(定義)をもつ語をいう。

5.5

語の選択

5.5.1

総則  最も広く使われており,利用者にとってなじみのある語を索引語として選択する。

5.5.2

借用語及び借用語の翻訳  新造語として受け入れられた外国語の語である“借用語”が,広く受け

入れられている場合には,これを優先語とする。しかし,訳語のほうがより広く受け入れられるようにな

った場合には,訳語を優先語とする。この場合には,優先語と非優先語との間に相互参照を付けなければ

ならない。

例  市場

UF

  マーケット

マーケット  USE  市場

5.5.3

特殊用語  次の場合には,特殊用語を索引語として含める。

(1)

新たに出現した概念で,ある特定のグループ又は社会集団から生じた語によって表現され,かつその

語のほかに広く受け入れられているものが存在しない場合。この場合には,

特殊用語を優先語とする。

例  バグ

(2)

特殊用語が既存の受け入れられている語に代わるものとして現れた場合,受け入れられている語を優

先語とし,特殊用語は利用者がシソーラスを使用する場合の開始点になり得るときにだけ非優先語と

する。この場合には,優先語と非優先語との間に相互参照を付けなければならない。

1. ASSOCIATION  FOOTBALL(サッカー)

UF

  soccer(サッカー)

soccer

  USE  ASSOCIATION  FOOTBALL

2.  パーソナルコンピュータ

UF

  パソコン

パソコン  USE  パーソナルコンピュータ

5.5.4

一般名及び商品名  適切な一般名がある場合は,これを優先語として採用する。商品名は,利用者

がシソーラスを使用する場合の開始点になり得るときにだけ非優先語とする。この場合には,優先語と非

優先語との間に相互参照を付けなければならない。

例  フロン

UF

  フレオン

フレオン  USE  フロン

5.5.5

通称及び学術上の名称  通称及び学術上の名称が同じ概念を意味している場合,当該シソーラスの

利用者が最もよく使用すると考えられる形を選択する。この場合には,優先語と非優先語との間に相互参

照を付けなければならない。

例  麻疹

UF

  はしか

はしか  USE  麻疹

5.5.6

地名  同じ場所について多様な表現がある場合には,当該シソーラスの利用者に最もなじみのある

名前を優先語とする。いずれの語も等しい場合は,通称ではなく公式名を優先語とする。この場合には,

優先語と非優先語との間に相互参照を付けなければならない。

例  イギリス


6

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UF

  連合王国

連合王国  USE  イギリス

5.6

語形の選択  同一の語に複数の語形が存在する場合には,最も一般的と考えられる語形を採用する。

複数の語形が一般に認められている場合は,最も一般的と考えられる語形を優先語とし,その他の語形を

非優先語とする。この場合には,優先語と非優先語との間に相互参照を付けなければならない。

例  ウイルス

UF

  ビールス

ビールス  USE  ウイルス

5.7

表記の選択  表記は,最も広く受け入れられているものを採用しなければならない。様々な表記が

存在し,それらが一般に認められている場合は,シソーラスに含める。この場合には,優先語と非優先語

との間に相互参照を付けなければならない。

例  ひ素

UF

  砒素

砒素  USE  ひ素

表記については,しかるべき基準による。更に,その表記は当該シソーラスの中で一貫していなければ

ならない。

5.8

スコープノート及び定義

5.8.1

目的  索引語が限定された意味で使用される場合に,その他の意味を排除するために付す。それ以

外に次の項目を記載してもよい。

(1)

語が採用された日付,又はそのスコープノートが改訂された日付

(2)

新たに出現した概念を表す新造語の出典

(3)

索引者用の説明

5.8.2

性格  スコープノートは,索引語の一部ではない。

5.8.3

使用  シソーラス中のすべての語にスコープノートを付す必要はない。

5.8.4

使用の定義  スコープノートは,日常の使用においてあいまいに解釈されている語及び辞書によっ

て多様な意味が示されている語の場合には,使用上の完全な定義を示すことが望ましい。

1.  植物毒性

SN

  植物に対する毒性。植物由来の毒は植物毒を用いよ。

2. EHF

SN

  30∼300 GHz

6.

複合語

6.1

総則

6.1.1

複合語の分解  複合語は,原則として,利用者の理解に影響すると考えられる場合を除いて,より

単純な語に分解しなければならない。

6.1.2

分解の方法  複合語を分解する場合には,原則として,その構成要素である索引語に分解する。

1.  航空機騒音  →  航空機+騒音

2.  積層プラスチック  →  積層材料+プラスチックとし,積層+プラスチックとしない。

3.  書庫内通路  →  書庫+通路


7

X 0901-1991

6.1.3

単純語の使用  複合語を分解して得られた索引語は,原則として単純語とするが,6.2 の規定に当

てはまる場合には,複合語とする。

例  情報処理技術開発  →  情報処理+技術+開発

6.1.4

四つ以上の構成要素をもつ複合語  四つ以上の構成要素をもつ長い複合語は,できる限り分解する。

1.  計測システム評価方法  →  計測システム+システム評価

2.  石油コンビナート廃棄物処理  →  石油コンビナート+廃棄物処理

6.2

複合語のままにする語  次に挙げる索引語は,複合語のままとする。

(1)

一般に,又はシソーラスが扱う分野において,よく知られている複合語。

1.  情報処理

2.  ロケットエンジン

(2)

相違点が元の意味を失っている複合語。

1.  円卓会議

2.  貿易風

(3)

相違点が比ゆ(喩)である複合語。

1.  木構造

2.  トンネル効果

(4)

焦点が本来の意味からずれている複合語。

1.  本箱

2.  フィルム窓

(5)

他の語(名詞)を補わなければ,表現(定義)できない複合語。

1.  避難階段  災害時に建築物から避難するのに用いる階段

2.  ガソリンエンジン  燃料としてガソリンを使用するエンジン

(6)

分解すると,語の意味が損なわれて,あいまいになる複合語。

例  水蒸気蒸留  水蒸気による蒸留であり,蒸留で発生する水蒸気ではない

(7)

固有名としての複合語及び固有名を構成要素としてもつ複合語。

1.  国際連合

2.  レイノルズ数

7.

シソーラスの基本的関係

7.1

総則

7.1.1

シソーラスにおける関係  シソーラスは,収録語間の基本的な関係を明確に区別して表示する。

7.1.2

概念間関係  シソーラスの概念間関係は、次のとおりとする。

(1)

個々の概念間の関係

(2)

カテゴリ間・サブカテゴリ間の関係

7.1.3

語間関係  シソーラスの語間関係は、次のとおりとする。各々の関係はいずれも双方向的であり,

シソーラスの中ではこれを略語又は記号で表す。

(1)

同義関係(7.2 参照)

(2)

階層関係(7.3 参照)

(3)

関連関係(7.4 参照)

7.2

同義関係


8

X 0901-1991

7.2.1

総則  同義関係は,複数の語が同じ概念を表している場合の優先語と非優先語との間の関係とする。

(1)

冊子体のシソーラスでは,優先語と非優先語とを印刷字体を変えて区別し,語の間の相互の関係を表

すために次の略語を使用する。

USE

優先語の前に付す。

UF

非優先語の前に付す。

例  マーケット  USE  市場

市場  UF  マーケット

(2)

同義関係にある語は,次のとおりとする。

(a)

同義語  広い範囲において意味が同じで,交換可能であるような語。

(b)

準同義語  本来は意味が異なるが,索引語としては同義語とみなして取り扱う語。

7.2.2

同義語  次のような関係にある語を同義関係にあるとみなすことができる。優先語の選択に当たっ

ては,シソーラス全体で一貫性を保たなければならない。

(1)

語の出自が異なる語

1.  川  と  河川(和語と漢語)

2.  カメラ  と  写真機(借用語と訳語)

(2)

通称と学術上の名称

例  塩  と  塩化ナトリウム

(3)

一般名と商品名

例  フロン  と  フレオン

(4)

新しい概念に対する別名

例  ホバークラフト  と  空気クッション船

(5)

最近になってよく使用されている語と,かつて使用された語

1.  開発途上国  と  低開発国

2.  熱放射  と  熱輻射

(6)

語形又は表記の異なる借用語

1.  ビールス  と  ウイルス

2.  レーザー  と  レーザ

(7)

用いられる分野又は地域で異なる語

1.  電場  と  電界

2.  超電導  と  超伝導

(8)

略語と完全形

例  JIS  と  日本工業規格

(9)

複合語の分解された形と分解されていない形

例  積雪寒冷地  と  積雪+寒冷地

7.2.3

準同義語  準同義語は,次のとおりとする。

(1)

準同義語の例として,連続的な変化の中のある点を異なる観点から見たものが含まれる。

1.  疎水性  と  親水性

2.  死亡率  と  生存率

(2)

準同義語となるものは,シソーラスの対象となる分野によって異なる。


9

X 0901-1991

7.2.4

上位語の使用  クラスの名称とそのメンバ名を同義の関係として扱ってもよい。この場合には,上

位語が優先語となる。

例  図面  UF

立面図

平面図

立面図  USE

図面

平面図  USE

図面

7.3

階層関係

7.3.1

総則  階層関係は,上位と下位を示すもので,上位語はクラス又は全体を表し,下位語はメンバ又

は部分を表す。語の間の相互の関係を表すために次の略語を使用する。

BT

  上位語の前に付す。

NT

  下位語の前に付す。

例  航空輸送

BT

  輸送

輸送

NT

  航空輸送

7.3.2

階層関係の種類  階層関係の種類は、次のとおりとする。

(1)

類種関係

(2)

全体部分関係

(3)

例示関係

下位の語は,すべてその上位にある語と同じ基本的な種類の概念(例えば,事物,行為,特性)を表す。

1.  “金属”(物質のあるクラス)と“鋳造”(行為のあるクラス)は異なる種類の概念を表してい

るので,階層的な関係は成立しない。

2.  “金属”と“非鉄金属”は両方とも物質である。このような場合は,類種関係としてもよい。

金属  NT  非鉄金属

7.3.3

類種関係  類種関係は,クラスとそのメンバ(又は,カテゴリとその種)との間の関係とする。類

種関係の表示には,次の略語を用いてもよい。

BTG

  類種関係の上位語

NTG

  類種関係の下位語

例  サル

BTG

  霊長類

霊長類

NTG

  サル

7.3.4

全体部分関係  全体部分関係及びその表示は,次による。

(1)

階層的な全体部分関係は,ある部分の名称がその属する全体の名称をすべての文脈中で含意する状況

でだけ存在し,原則として,次の場合にだけ適用できる。

(a)

身体の組織及び器官

例  消化器

  大腸

  小腸


10

X 0901-1991

(b)

地理上の位置

例  日本

関東地方

  茨城県

  東京都

(c)

学問分野又は研究領域

例  自然科学

生物学

  植物学

  動物学

(d)

階層的社会構造

例  総務部

管理課

  人事係

  給与係

(2)

全体部分関係の表示には,次の略語を用いてもよい。

BTP

  全体部分関係の上位語

NTP

  全体部分関係の下位語

例  中枢神経系

BTP

  神経系

神経系

NTP

  中枢神経系

7.3.5

例示関係  例示関係は,事物やできごとのカテゴリ(普通名詞)とそのカテゴリの中の個々の事例

(固有名詞)との間の関係とする。

  高速鉄道 

-------------------

カテゴリ

  新幹線 -------------------   事例

  TGV -------------------

事例

7.3.6

複数上位関係  論理的にみて同時に二つ以上のカテゴリに属する可能性のある概念がある場合に

は,複数上位関係が存在する。

例  醸造酒              発泡酒

        ビール

7.4

関連関係

7.4.1

総則  関連関係は,同義関係及び階層関係以外の関連をもつ語の間の関係とする。語の間の相互関

係を表すために,次の記号を使用する。

RT

  関連語の前に付す。

例  森

RT

  林学

林学

RT

  森


11

X 0901-1991

関連関係のある語は,次のとおりとする。

(1)

同一のカテゴリに属する語

(2)

異なるカテゴリに属する語

7.4.2

同一カテゴリに属する語  同一カテゴリに属する語は,次のとおりとする。

(1)

意味が部分的に重複している姉妹関係にある語の間で,各々の語が別の厳密な定義をもっているが,

交換可能な語として用いられることもある場合に,関連関係がある。

例  自動車

NT

  自家用車

  乗用車

  商用車

自家用車

BT

  自動車

RT

  乗用車

乗用車

BT

  自動車

RT

  自家用車

(2)

姉妹関係にある語の間で,一方の概念が他方の概念から派生する派生関係がある場合には,関連関係

を認めてもよい。

例  ウマ科

NT

  ロバ

  馬

  ラバ

ロバ

BT

  ウマ科

RT

  馬

RT

  ラバ

BT

  ウマ科

RT

  ロバ

RT

  ラバ

ラバ

BT

  ウマ科

RT

  ロバ

RT

  馬

7.4.3

異なるカテゴリに属する語  異なるカテゴリに属する語は,次のとおりとする。

(1)

異なるカテゴリに属する語の間で,一方の語が他方の語を強く含意する場合も関連関係がある。次の

場合には関連関係を認めてもよい。

(a)

学問分野又は研究領域と,研究対象となる事象

例  林学

RT

  森


12

X 0901-1991

RT

  林学

(b)

操作又は過程と,その行為者又は道具

例  ろ過

RT

  フィルタ

フィルタ

RT

  ろ過

(c)

行為と,行為の結果

例  出版

RT

  図書

図書

RT

  出版

(d)

行為と,その受動体

例  教育

RT

  学生

学生

RT

  教育

(e)

事象を表す概念と,その特性を表す概念

例  毒物

RT

  毒性

毒性

RT

  毒物

(f)

事象を表す概念と,その起源を表す概念

例  水

RT

  井戸

井戸

RT

  水

(g)

因果関係によって結び付けられる概念

例  事故

RT

  傷害

傷害

RT

  事故

(h)

事物と,その対抗概念

例  害虫

RT

  殺虫剤

殺虫剤

RT

  害虫

(i)

概念と,その測定の単位

例  電流

  RT  アンペア


13

X 0901-1991

アンペア

  RT  電流

8.

語と語の関係の表示

8.1

総則  この規格で規定する表示形式は,次のとおりとする。

(1)

五十音順表示

(2)

体系的表示

(3)

図式表示

8.2

五十音順表示

8.2.1

語の表示  五十音順表示形式では,すべての語を単一の五十音順で表示する(図 参照)。この表

示形式は,五十音順シソーラスともいう。語の表示は,次のとおりとする。

(1)

優先語の表示  優先語は,関連情報を次の順序で表示する。ただし,BT と NT の表示は,逆順にして

もよい。

(a) SN

  スコープノート又は定義

(b) UF

  同義の非優先語への参照

(c) TT

  必要な場合,最上位語への参照

(d) BT

  上位語への参照

(e) NT

  下位語への参照

(f) RT

  関連語への参照

(2)

非優先語の表示  非優先語は,“USE”を使用して優先語を表示する。

1. WHO

USE

  世界保健機構

2.  積層プラスチック

USE

  積層材料+プラスチック


14

X 0901-1991

図 1  五十音順表示

35

ミリカメラ

水中カメラ

BT

小型カメラ BT

カメラ

NT

水中映画カメラ

一眼レフカメラ RT

ダイビング

BT

反射カメラ

スチールカメラ

インスタントカメラ BT

カメラ

SN

じかにプリントするカメラ NT

インスタントカメラ

BT

スチールカメラ

小型カメラ

反射カメラ

映画

ビューカメラ

RT

映画カメラ

ステレオカメラ

映画カメラ BT

カメラ

BT

動画カメラ

NT

水中映画カメラ

ダイビング

RT

映画 RT

水中カメラ

カメラ

テレビ

BT

光学機器 RT

テレビカメラ

NT

水中カメラ

スチールカメラ

テレビカメラ

ステレオカメラ BT

動画カメラ

動画カメラ RT

テレビ

RT

写真

動画カメラ

顕微鏡 BT

カメラ

BT

光学機器 NT

映画カメラ

テレビカメラ

光学機器

NT

カメラ

二眼レフカメラ

顕微鏡 BT

反射カメラ

小型カメラ

反射カメラ

BT

スチールカメラ BT

スチールカメラ

NT 35

ミリカメラ NT

一眼レフカメラ

二眼レフカメラ

写真

RT

カメラ

ビューカメラ

SN

蛇腹等が調節でき、風景等の撮影に用いるカメラ

水中映画カメラ UF

ランドカメラ

BT

映画カメラ BT

スチールカメラ

水中カメラ

ランドカメラ

USE

ビューカメラ

8.2.2

最上位語の表示  語の属している階層の最上位語を表示する場合には “TT”を使用して表示する。

例  水中カメラ

TT

  光学機器

BT

  カメラ


15

X 0901-1991

NT

  水中映画カメラ

RT

  ダイビング

8.2.3

2

段階以上の上位語及び下位語の表示  2 段階以上の上位語及び下位語を表示する場合には、次の

とおりとする。

(1)

次の略語と字下げによって表示する。

BT1

又は BT2  一つ又は二つ上の階層にある上位語

NT1

又は NT2  一つ又は二つ下の階層にある下位語

例  動画カメラ

BT1

  カメラ

  BT2  光学機器

NT1

  映画カメラ

  NT2  水中映画カメラ

NT1

  テレビカメラ

(2)

次の略語と記号の組合せ及び字下げによって表示する。

BT

と・又は BT と・・  二つ又は三つ上の階層にある上位語

NT

と・又は NT と・・  二つ又は三つ下の階層にある下位語

例  動画カメラ

BT

  カメラ

・  光学機器

・・  機器

NT

  映画カメラ

・  水中映画カメラ

テレビカメラ

8.2.4

五十音順の配列  五十音順表示では,語を次の順序で配列する。このほかの記号は,原則として無

視する。

(1)

数字の昇順

(2)

アルファベット順

(3)

読みの五十音順

備考  限定語の音を括弧で囲む場合は,左括弧を数字の前に配列する。

8.3

体系的表示

8.3.1

体系的シソーラスの構成  体系的シソーラスの構成は,次のとおりとする。

(1)

体系的シソーラスは,次の二つの部分から構成する。

(a)

体系表示  体系表示は,語の意味及びその論理的な相互関係に従って,語のカテゴリ及び階層を配

列する[

図 2(a)参照]。

(b)

五十音順索引  五十音順索引は,利用者を体系表示の適切な語に導く索引[図 2(b)参照]とする。

(2)

体系的シソーラスの二つの部分は,所在記号によって関連付けする。所在記号は,体系表示部におい

て優先語に付与し,五十音順索引部にも表示する。記号は,明確な配列上の値をもつ一連番号又は階

層的表現とする。

備考  体系表示部に大部分の定義や関連情報を示すときには,体系表示部をシソーラスの本体とする。

このときには,五十音順索引部は体系表示部を補足する二次的な構成要素とする。


16

X 0901-1991

(3)

体系表示部には,スコープノート,同義語への参照及び関連語への参照を表示する。上位語及び下位

語は,体系表示の中の語の位置及び字下げによって示す[

図 2(a)参照]。

(a)

関連語には,他の階層でのその語の位置を示す所在記号を付ける。

(b)

カテゴリを分割する基盤を示すときは,観点表示を付ける(8.3.3 参照)

(4)

五十音順索引部には,スコープノート,同義関係及び関連関係を表示する[

図 2(b)参照]。更に,階層

関係を含めて表示することもできる。

図 2  体系表示

(a)

体系表示

301

光学機器

302

カメラ

 RT

  写真  824

303

水中カメラ

 RT

  ダイビング  931

304

水中映画カメラ

305

スチールカメラ

306

インスタントカメラ

 SN

  じかにプリントするカメラ

307

小形カメラ

308 35

ミリカメラ

309

反射カメラ

310

一眼レフカメラ

311

二眼レフカメラ

312

ビューカメラ

 SN

  蛇腹などが調節でき,

風景などの撮影に用いる

 UF

  ランドカメラ

313

ステレオカメラ

314

動画カメラ

315

映画カメラ

 RT

  映画  895

316

水中映画カメラ

317

テレビカメラ

 RT

  テレビ  897

318

顕微鏡

(b)

体系表示の五十音順索引

35

ミリカメラ 308

一眼レフカメラ 310
インスタントカメラ 306

SN

  じかにプリントするカメラ

映画 895

RT

  映画カメラ 315

映画カメラ 315

RT

  映画 895

カメラ 302

RT

  写真 824

顕微鏡 318
光学機器 301
小形カメラ 307

写真 824

RT

  カメラ 302

水中映画カメラ 304,

316

水中カメラ 303

RT

  ダイビング 931

スチールカメラ 305

ステレオカメラ 313
ダイビング 931

RT

  水中カメラ 303

テレビ 897

RT

  テレビカメラ 317

テレビカメラ 317

RT

  テレビ 897

動画カメラ 314
二眼レフカメラ 311

反射カメラ 309
ビューカメラ 312

SN

  蛇腹などが調節でき,

    風景などの撮影に用いる

UF

  ランドカメラ

ランドカメラ

USE

  ビューカメラ 312

8.3.2

体系的シソーラスの編成  体系的シソーラスの編成は,次のとおりとする。

(1)

総則  体系表示部において,語を階層又はカテゴリに編成するためには,語の間の関係,階層及びカ

テゴリの間の関係を考慮する。体系表示部には,類似の概念をまとめ,関連していない概念を離すた

めに,全体の構造や大分類を表示する。


17

X 0901-1991

体系的シソーラスの組織化は,次の二つの方法とする。

(a)

学問分野による組織化

(b)

ファセットによる組織化

(2)

学問分野による組織化  この方法では,学問分野によって概念のカテゴリをグループ化する。

(3)

ファセットによる組織化  この方法では,語が表している基本となる概念の種類によって,語をクラ

ス及び集合に編成する。この場合には,通常,ある概念が含まれている学問分野には関係なく行う。

この目的のためには,概念を 5.1 に規定する概念の種類より高いレベルの特定性によって識別する。

(4)

組合せ法  この方法では,語の概念を学問分野又は主題分野で組織化し,次にそれぞれの分野の中の

語をファセットによって組織化する。

例  “教育”の分野を,操作(“教授法”),処理(“学習”),動作主(“教員”)のような基本的なカテ

ゴリを表すファセットに分ける。

8.3.3

観点表示  観点表示は,体系表示部に,“∼によって”と表示する。観点表示は,次の二つの機能

をもつ。

(1)

階層の組織化の論理的な基盤を示す。観点表示の前後の語は,同一の基本種類の概念を示す。

例  航空機

有効荷重によって

  貨物機

  旅客機

利用者によって

  民間航空機

  軍用航空機

(2)

異なる種類で関連している概念の語をまとめて示す。観点表示の前後の語は,関連関係にある。五十

音順索引部では,これらの語を関連関係として表示する。

1.  体系表示部での表示

  操作によって

    製本

    印刷

2.  五十音順索引部での表示

右のようには

  RT  製本

しない

  NT  製本

製本

製本

  RT  本

BT

  本

8.3.4

複数上位関係の表示  複数上位関係の表示は,次のとおりとする。

(1)

複数上位関係をもつ語は,体系表示部では,複数の上位語のもとに下位語として表示する。五十音順

索引部では,体系表示部でのその語の所在記号を複数表示する。

例  複数上位関係をもつ語の標準的な扱い方を示す(図 参照)“水中映画カメラ”という語は,

“303

水中カメラ”及び“315 映画カメラ”の二つの階層に属している。体系表示部では,それぞれの

上位語のもとに 2 か所に表示する。五十音順索引部では,両方の所在記号を表示する。

(2)

次の場合には,異なる表示方法を採用してもよい。このときには、複数上位関係をもつ語が論理的に


18

X 0901-1991

属するただ一つの上位語の下だけに,すべての関連情報を表示する。複数の上位語の存在もこの情報

に含める。これは“Extra”の後に“BT”を付けて示す。体系表示部の他の上位語には,この表示への

参照情報を付ける。これは“Extra”の後に“NT”を付けて示す。

(a)

体系表示部のスペースに制約がある場合。

(b)

複数上位関係をもつ語に関連情報が多い場合。

備考  この場合の関連情報には,長いスコープノート並びに非優先語,下位語及び関連語への参照を

含む。

例  “水中映画カメラ”が 304 の位置で関連情報が多い場合の表示

303

水中カメラ

304

水中映画カメラ

 Extra

  BT  映画カメラ  315

315

映画カメラ

 Extra

  NT  水中映画カメラ  304

 RT

  映画  895

8.4

図式表示

8.4.1

図式表示の形式  図式表示形式では,語とその相互関係を二次元の図の形で表示する。この規格で

規定する図式表示形式は,次のとおりとする。

(1)

木構造図[

図 3(a)参照]

(2)

アローグラフ[

図 4(a)参照]

8.4.2

図式表示の構成  図式表示を組み入れたシソーラスは,次の二つの部分から構成する。

(1)

図式表示  図式表示では,優先語だけを表示する。図には記号を付し,これを図中の語の所在として

用いる。記号は,一連番号又は階層的表現で示す。この記号は,五十音順索引に表示する。

(2)

五十音順索引  五十音順索引には,スコープノート,同義関係及び関連関係を表示する。階層関係は,

原則として次のように表示する。

(a)

木構造図の五十音順索引では,階層関係を表示しない[

図 3(b)参照]。

(b)

アローグラフの五十音順索引では,階層関係を表示する[

図 4(b)参照]。

備考  五十音順索引に,大部分の定義や関連情報を示す場合には,五十音順索引をシソーラスの本体

とする。特定の主題分野を扱うシソーラスでは,五十音順索引にすべての語を表示し,図式表

示では,中心主題の語に限定して表示してもよい。

8.4.3

木構造図  木構造図は,最上位語を図の上部に表示し,下位語をそれに続く位置に表示し,更に,

階層レベルを垂直の連結線によって指示する。この図には識別記号(

例  E417)を付し,これを図中の語

の所在として用いる。スコープノート,同義関係及び関連語は木構造図から除いて五十音順索引に表示す

る[

図 3(a)参照]。


19

X 0901-1991

8.4.4

アローグラフ  アローグラフは,特定の主題分野とその下位分野の語を図形式で表示する。図はグ

リッド(碁盤目)によって区画する[

図 4(a)参照]。図には,固有の識別記号を付け,図の中の語の位置は,

グリッドの座標番号によって示す。上位語を中心に表示し,下位語をグリッドの中の他の位置に表示し,

更に,上位語から下位語を指示する矢印又は線によって階層レベルを示す。関連語は,その関係が生じて

いる図を示す所在を付けてグリッドの外に表示し,破線で結ぶ。語の所在を示す記号は,五十音順索引部

に表示する。

図 3  木構造及び索引 

(a)

  木構造図

(b)

  木構造の五十音順索引

35

ミリカメラ E417  ステレオカメラ E417

一眼レフカメラ E417

ダイビング T473

インスタントカメラ E417

RT

水中カメラ E417

SN

じかにプリント

テレビ R685

するカメラ

RT

テレビカメラ E417

映画 R668

テレビカメラ E417

RT

映画カメラ E417

RT

テレビ R685

映画カメラ E417

動画カメラ E417

RT

映画 R668  二眼レフカメラ E417

カメラ E417

反射カメラ E417

RT

写真 R562  ビューカメラ E417

小形カメラ E417  SN

蛇腹などが調節でき,

写真 R562

風景などの撮影に用いる

RT

カメラ E417

UF

ランドカメラ

水中映画カメラ E417

ランドカメラ

水中カメラ E417  USE

ビューカメラ

RT

ダイビング T473

スチールカメラ E417


20

X 0901-1991

図 4  アローグラフ及び索引 

(a)

  アローグラフ

(b)

  アローグラフの五十音順索引

35

ミリカメラ  E417.a2 RT  ダイビング  T473

BT

  小形カメラ

スチールカメラ  E417.c4

一眼レフカメラ  E417.c2 BT  カメラ

BT

  反射カメラ NT  インスタントカメラ

インスタントカメラ  E417.b5

小形カメラ

SN

  じかにプリントするカメラ

反射カメラ

BT

  スチールカメラ

ビューカメラ

映画  R668.d5

ステレオカメラ  E417.c6

RT

  映画カメラ  E417 BT  カメラ

映画カメラ  E417.f4

ダイビング  T473.g5

BT

  動画カメラ RT  水中カメラ  E417

NT

  水中映画カメラ

テレビ  R685.d5

RT

  映画  R668 RT  テレビカメラ  E417

カメラ  E417.d5

テレビカメラ  E417.e3

BT

  光学機器 BT  動画カメラ

NT

  水中カメラ RT  テレビ  R685

スチールカメラ

動画カメラ  E417.e4

ステレオカメラ BT  カメラ 
動画カメラ NT  映画カメラ

RT

  写真  R562

テレビカメラ

光学機器  C253.d5

二眼レフカメラ  E417.d2

NT

  カメラ BT  反射カメラ

顕微鏡

反射カメラ  E417.c3

小形カメラ  E417.b3 BT  スチールカメラ


21

X 0901-1991

BT

  スチールカメラ NT  一眼レフカメラ

NT

  35 ミリカメラ

二眼レフカメラ

写真  R562.d5

ビューカメラ  E417.b4

RT

  カメラ  E417 SN  蛇腹などが調節でき,

水中映画カメラ  E417.g4

風景などの撮影に用いる

BT

  映画カメラ UF  ランドカメラ

水中カメラ BT  スチールカメラ

水中カメラ  E417.e6

ランドカメラ

BT

  カメラ USE  ビューカメラ

NT

  水中映画カメラ

9.

シソーラスの形式

9.1

構成  使用できる表示の種類が多い(8.参照)ので,印刷形式のシソーラスにおける標準的なレイア

ウトをここに示すことは不可能である。しかし,次の部分は,明確に区別する必要がある。

(1)

標題紙

(2)

目次

(3)

序説

(4)

適切な箇所での体系表示又は図式表示

(5)

五十音順表示の部分

9.2

序説  すべてのシソーラスには,次の点を明確に述べた総合的な序説を必要とする。

(1)

シソーラスの目的

(2)

中心領域と周辺領域とを区分した対象主題分野

(3)

はん(凡)例及び略語の意味

(4)

語の総数,優先語と非優先語のそれぞれの総数

(5)

索引語における優先語及びそれらの間の相互関係を決定する場合に採用した規則

(6)

できれば,採用した配列規則,準拠した(引用した)適切な国内規格及び国際規格

(7)

通常とは異なる用法をしている句読点の意味

(8)

更新方針の記述,コメント又は意見の送付先機関の名称及び住所

(9)

最新語が加えられた日付

これらの点は,できる限り例を挙げて示す必要がある。

関連規格:ISO 2788-1986  Guidlines for the establishment and development of monolingual thesauri


22

X 0901-1991

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

井  上      如

学術情報センター研究開発部

(委員)

石  井  正  彦

国立国語研究所

上  田  修  一

慶應義塾大学文学部

川  村  敬  一

獨協医科大学図書館

坂  上  安  彦

日本科学技術情報センター情報部

高  橋  智  子

日本原子力研究所技術情報部

内  藤  衛  亮

学術情報センター研究開発部

原  田  公  子

国立国会図書館図書部

春  山  暁  美

愛知淑徳大学文学部

松  村  多美子

図書館情報大学図書館情報学部

中  村  幸  雄

社団法人情報科学技術協会

沖  野  英  明

工業技術院標準部

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

日本工業標準調査会情報部会規格調整専門委員会  構成表

(委員長)

西  村  恕  彦

東京農工大学工学部

岸  野  忠  信

財団法人日本規格協会

高  野  文  雄

日本科学技術情報センター電子計算機部

西  村  和  夫

駒沢大学経営学部