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X 0609 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

この規格には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  UDF 識別子及び範囲識別子(第 章の一部分とする。)

附属書 2(規定)  オペレーティングシステム識別子(第 章の一部分とする。)

附属書 3(規定)  ファイル特性(第 章の一部分とする。)

附属書 4(参考)  ファイル識別子の翻訳(第 章の一部分とする。)

附属書 5(規定)  ICB 方策(第 章の一部分とする。)

附属書 6(参考)  ファイル種別の解釈(第 章の一部分とする。)

附属書 7(規定)  ICB タグのビット 6,7,8,10 の解釈(第 章の一部分とする。)

附属書 8(規定)  許可条件(第 章の一部分とする。)

附属書 9(規定)  一意 ID(第 章の一部分とする。)

附属書 10(規定)  ファイル日時拡張属性(第 章の一部分とする。)

附属書 11(規定)  処理システム用拡張属性(第 章の一部分とする。)

附属書 12(規定)  応用プログラム用拡張属性(第 章の一部分とする。)


日本工業規格

JIS

 X

0609

 : 1998

情報交換用非逐次記録高密度光ディスクの

ボリューム構造及びファイル構造

Volume and file structure of high-density optical disks

using non-sequential recording for information interchange

序文  この規格は,1996 年に OSTA (Optical Storage Technology Association)  から発行された UDF (Universal

Disk Format) revision 1.02

の技術的内容に完全に整合し,UDF revision 1.02 が多くの箇所で参照している,

1995

年に発行された ISO/IEC 13346 の規定内容の必要部分を省略なしに含めて,単独で“情報交換用非逐

次記録高密度光ディスクのボリューム構造及びファイル構造”を規定するように作成した日本工業規格で

ある。

第 1 章  一般 

1.1

適用範囲  この規格は,DVD などの高密度光ディスクを用いての情報処理システム利用者間で情報

交換を行うためのボリューム認識,起動ブロック認識,ボリューム構造及びファイル構造に関するファイ

ルシステム及びその実装を規定する。

媒体への記録は,どのような順序でもセクタを記録可能とする方法で行わなければならない。

備考  媒体は 1 種類に限定しない。媒体の種別は追記形,再生専用形,書換形又はそれらを組み合わ

せた複合形のどれであってもよい。

この規格は,次の 4 章構成をとる。

a)

第 章  一般

b)

第 章  ボリューム認識及び起動ブロック認識

c)

第 章  ボリューム構造

d)

第 章  ファイル構造

e)

附属書 1(規定)  UDF 識別子及び範囲識別子(第 章の一部分とする。)

f)

附属書 2(規定)  オペレーティングシステム識別子(第 章の一部分とする。)

g)

附属書 3(規定)  ファイル特性(第 章の一部分とする。)

h)

附属書 4(参考)  ファイル識別子の翻訳(第 章の一部分とする。)

i)

附属書 5(規定)  ICB 方策(第 章の一部分とする。)

j)

附属書 6(参考)  ファイル種別の解釈(第 章の一部分とする。)

k)

附属書 7(規定)  ICB タグのビット 6,7,8,10 の解釈(第 章の一部分とする。)

l)

附属書 8(規定)  許可条件(第 章の一部分とする。)

m)

附属書 9(規定)  一意 ID(第 章の一部分とする。)

n)

附属書 10(規定)  ファイル日時拡張属性(第 章の一部分とする。)

o)

附属書 11(規定)  処理システム用拡張属性(第 章の一部分とする。)


2

X 0609 : 1998

p)

附属書 12(規定)  応用プログラム用拡張属性(第 章の一部分とする。)

第 章は,引用規格,定義,表記法及びほかの 3 章に適用する基本構造を規定する。

第 章は,次を規定することによって,ボリューム認識及び起動ブロック認識に関するフォーマット及

び関連システム要件を規定する。

a)

ボリューム認識

b)

システムを動作状態にするために使う起動記述子

c)

媒体交換の水準

d)

異なるシステムの間での情報交換を可能にするため,情報処理システムが提供する処理に対する要件

第 章は,この要件を規定するため,適合する媒体を作成又は受領しようとするシステムが提供す

る機能をも規定する。

第 章は,次を規定することによってボリューム構造に関するフォーマット及び関連システム要件を規

定する。

a)

ボリュームの属性及びボリュームに記録する記述子

b)

ボリュームの区画の属性

c)

論理ボリュームの属性及び論理ボリュームに記録する記述子

d)

媒体交換の水準

e)

異なるシステムの間での情報交換を可能にするため,情報処理システムが提供する処理に対する要件

第 章は,この要件を規定するため,適合する媒体を作成又は受領しようとするシステムが提供す

る機能をも規定する。

第 章は,次を規定することによって,ファイル構造に関するフォーマット及び関連システム要件を規

定する。

a)

ファイルの配置

b)

ファイルの属性

c)

論理ボリュームのファイル間の関連

d)

媒体交換の水準

e)

異なるシステム間での情報交換を可能にするために,情報処理システムが提供する処理に対する要件

第 章は,この要件を規定するため,適合する媒体を作成又は受領しようとするシステムが提供す

る機能をも規定する。

1.2

適合性

1.2.1

媒体の適合性  媒体が,記録のための規格(1.4.19 参照)に適合し,媒体のセクタに記録した情報

が,

第 章∼第 章のすべての規定に適合する場合に,媒体の記録はこの規格に適合しているとする。

1.2.2

情報処理システムの適合性  第 章∼第 章が,作成システム(2.63.8 及び 4.12 参照),受領シ

ステム(2.73.9 及び 4.13 参照)又は両方のシステムに関して規定する要件を,情報処理システムが満た

せば,その情報処理システムはこの規格に適合しているとする。

1.3

引用規格  次の規格に含まれる規定内容は,この規格の文中での引用によってこの規格の規定とな

る。表示された版は,この規格の出版の際に有効であったものである。規格はすべて改訂の対象であり,

この規格に基づく合意の関係者は,次に示す規格の最新版の適用可能性を調べるのがよい。現在有効な国

際規格の登録維持は,ISO 及び IEC の構成員が行っている。

JIS X 0201 : 1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

備考  ISO/IEC 646 : 1991 (Information technology−ISO 7-bit coded character set for information


3

X 0609 : 1998

interchange)

が,この JIS に対応している。

JIS X 0606-1990

  情報交換用 CD-ROM のボリューム及びファイルの構造

備考  ISO 9660 : 1988 (Information processing−Volume and file structure of CD-ROM for information

interchange)

が,この JIS に対応している。

ISO/IEC 9945-1 : 1990

  Information technology−Portable operating system interface (POSIX) −Part 1 :

System Application Program Interface (API) [C Language]

JIS X 0607-1996

  非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイル

の構造

備考  ISO/IEC 13346 : 1995 (Information technology−Volume and file structure of write-once and

rewritable media using non-sequential recording for information interchange)

が,この JIS に一

致している。

JIS X 0608 : 1997

  再生専用形及び追記形の情報交換用コンパクトディスク媒体のボリューム及びフ

ァイルの構造

備考  ISO/IEC 13490 : 1995 (Information technology−Volume and file structure of read-only and

write-once compact disk media for information interchange)

が,この JIS に一致している。

ISO/IEC 13800 : 1995

  Information technology−Procedure for the registration of identifiers and attributes for

volume and file structure

ITU-T Recommendation V.41

  Code−Independent Error−Control System

1.4

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

1.4.1

開始点 (anchor point)   ボリューム記述子列のエクステントを識別する記述子を記録するための,

規定された論理セクタ番号集合中の一つの論理セクタ番号。

1.4.2

応用プログラム (application)   ファイルの内容を処理し,ファイル又はそのファイルを記録した

ボリュームに関するシステム指定の属性データも処理できるプログラム。

1.4.3

バイト (byte)   単位として取り扱う 8 個の 2 進数字の列。記録のための規格(1.4.19 参照)がバ

イトを記録する枠組みを 8 ビットより大きいと規定しているときには,この規格ではバイトはその枠組み

の最下位の 8 ビットに記録し,その他のビットには ZERO(1.5.7 参照)を記録しなければならない。

1.4.4

巡回冗長検査  (cyclic redundancy check, CRC)    バイト列の正しさを計算する方法。

1.4.5

記述子 (descriptor)   ボリューム又はファイルの記述情報を含む構造。

1.4.6

エクステント (extent)   第 章においては,セクタ番号が昇順に連続するセクタの列であって,

エクステントの番地又は位置は,セクタ列の最初のセクタの番号とする。

第 章においては,昇順に連続する論理セクタ番号(3.3.1.2.1 参照)をもつ論理セクタの集合であって,

エクステントの番地又は位置は,論理セクタ列の最初の論理セクタ番号とする。

第 章においては,昇順に連続する論理ブロック番号をもつ論理ブロックの列であって,エクステント

の番地又は位置は,その先頭論理ブロックの番号とする。

1.4.7

ファイル (file)   一つにまとまった情報。

1.4.8

ファイル集合 (file set)   ファイル及びディレクトリの集まり。

1.4.9

グループ ID (group ID)    利用者のグループの識別情報。

1.4.10

処理システム (implementation)   情報処理システムが作成システム,受領システム又はその両方

のシステムとして動作することを可能とする処理の集合。

1.4.11

論理ブロック (logical block)   論理ボリューム中の割付けの単位。


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X 0609 : 1998

1.4.12

論理セクタ (logical sector)   ボリューム中の割付けの単位。

1.4.13

論理ボリューム (logical volome)   一つ以上のファイル集合を記録した区画の空でない集合。

1.4.14

作成システム (originating system)   ほかのシステムとの情報交換を目的としてボリューム集合に

ファイルの集合を書き込むことのできる情報処理システム。

1.4.15

区画 (partition)   第 章においては,ボリューム中の論理セクタから成る一つのエクステント。

第 章においては,ボリューム中の論理ブロックのエクステント。

1.4.16

受領システム (receiving system)   情報交換を目的としてほかのシステムが書き込んだボリュー

ム集合からファイルの集合を読み出すことのできる情報処理システム。

1.4.17

レコード (record)   情報の単位として取り扱うバイトの列。

1.4.18

セクタ (sector)   媒体のほかの番地付けた部分とは独立にアクセス可能な最小の番地付けた部分

のデータ領域。

1.4.19

記録のための規格 (standard for recording)   媒体中に記録する情報の記録方法及び番地付けの方

法を規定する規格。記録のための規格中で,この規格に関係のある規定は次のとおりとする。

a)

各セクタに対する一意の番地

b)

各セクタの長さ

c)

セクタが再生専用形,追記形又は書換形であるかを判定する方法

d)

追記形の媒体に対して,各セクタが未記録かどうかを検出する方法

e)

セクタの記録に際して行う事前処理の必要性の有無

この規格と共に用いる記録のための規格には,媒体の作成者と受領者との間の同意が必要である。

1.4.20

利用者 (user)   処理システムが提供するサービスを呼び出す人,又はほかの実体(例えば,応用

システム)。

1.4.21

利用者 ID (user ID)    利用者の識別情報。

1.4.22

ボリューム (volume)   関係する記録のための規格が規定するセクタ番地空間。

備考  媒体がセクタ番地の 1 個の集合をもつとき,その媒体は 1 個のボリュームとする。

1.4.23

ボリューム集合 (volume set)   同一のボリューム集合識別子をもつ 1 個以上のボリュームの集ま

り。

複数ボリュームを利用可能にすることは,オプションとする。処理システムは,単一ボリュームだけを

利用可能にして,適合性を主張できる。

同一ボリューム集合中のすべての媒体は,同じ物理セクタ長をもつ。書換形/上書き可能形の媒体及び

追記形の媒体は,同一ボリューム集合に混在してはならない。

1.5

表記法  この規格では,次の表記法を用いる。

1.5.1

数値表記法

1.5.1.1

10

進表記法  10 進表記法における数値は,10 進数字で表す。

1.5.1.2

16

進表記法  16 進表記法における数値は, “#” を前置した 1 個以上の 16 進数字の列で表す。

16

進数字  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9  A

B

C

D

E

F

10

進数値  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9  10  11  12

13

14

15

1.5.2

ビット欄  整数値を含む欄又は整数値を含む欄の一部は,ビットの配列として解釈する。このビッ

トの配列をビット欄と呼ぶ。

n

ビットのビット欄におけるビット位置は,

最下位のビットを 0,

最上位のビットを n−1 に番号付ける。


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1.5.3

記述子フォーマット  位置,長さ,名前及び各欄の内容を規定する表 1.1 によって,記述子フォー

マットを規定する。各欄の解釈は,表に関連する文によって示す。

表 1.1  記述子フォーマットの例

バイト位置  長さ(バイト)

名前

内容

 0

 4

データ長  (=D_L)

Uint32 (1.6.1.5)

 4

32

応用識別子 regid

(1.6.4)

36

4

予備 #00 バイト

40

2

種別 Int16

(1.6.1.4)

=57

42 D_L

処理システム用

バイト

[D_L

+42]

*

埋込み #00 バイト

表 1.1 によって規定する記述子は,6 個の欄をもつ。

a)

データ長欄は,記述子のバイト位置 0∼3 に Uint32(1.6.1.5 参照)に従って記録した 32 ビット符号な

し整数とする。この欄の値は D_L として参照する。

b)

応用識別子欄は,

記述子のバイト位置 4∼35 に 1.6.4 に従って記録した応用プログラムの識別情報を規

定する 32 バイトの欄とする。

c)

予備欄は,記述子のバイト位置 36∼39 に記録した,各々が値#00 をもつ 4 バイトとする。

d)

種別欄は,記述子のバイト位置 40∼41 に Int16 (1.6.1.4)  に従って記録した 16 ビット符号付き整数と

し,その値は 57 でなければならない。

e)

処理システム用欄は,バイト位置 42∼D_L+41 に記録した D_L バイトとする。ここで,D_L は,こ

の記述子のデータ長欄に記録した値とする。記述子の中で参照する記号で表した長さは,その記述子

の中で定義するか,又は欄の解釈の中で記述しなければならない。この欄の解釈を規定する節は,こ

の規格が規定しないとしてもよいし,このバイトの特定の解釈を規定することもできる。

f)

埋込み欄は,各々が#00 の値をもつ*で表す可変長の欄とする。この欄の解釈を規定する節は,この欄

の長さを規定しなければならない。

各欄の詳細規定において,バイトが である欄を byte (n)  と表記する。

1.5.4

文字列  バイト列の値は,ISO/IEC 646 IRV で符号化した “ ” で囲んだ文字列で規定する。例えば,

“sheep”

はバイト列#53 #68 #65 #65 #70 を表す。

1.5.5

算術表記法  表記法 ip (x)  は,の整数部を意味する。

表記法 rem (ab)  は,ab×ip (a/b)  を意味する。ここで,及び は整数とする。

1.5.6

記述子列スキーマ  この節が規定する表記法(以後,スキーマと呼ぶ。)は,構造フォーマットを

規定する。空白は意味をもたない。構造は,項の列でなければならない。項は<>で囲んだ名前,又は{}

で囲んだ構造定義のどちらかでなければならない。 [lab] を前置することによって,項に名前 lab を付け

てもよい。項には,

表 1.2 に示す繰返し演算子の一つを添字として付けてもよい。

表 1.2  繰返し演算子

演算子

解釈

n

m

n

回から 回繰り返す。

n

n

回以上繰り返す。

n n

回繰り返す。

項 1|項 2 という表現は,列中のこの位置に項 1 又は項 2 のどちらかが現れることを意味する。

名前は,次の三つの方法の一つで決定する。

a)

この規格で定義した記述子又は項の名前とする。


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b)

[  ]表記法を用いて構造列定義の中で定義する。

c)

構造列定義に伴う文中で定義する。

項の後に(  )で囲まれた節があるとき,その項は,その節が真である対象だけを示す。

これらの演算子を,評価する順序が遅いもの順に並べると,次のとおりとなる。

|繰返し演算子[  ](  )

例として,

図 1.1 に示すスキーマは,セットという項が 0 個以上のグループを意味することを規定する。

ここでグループは,二つ以上のグループ前端,グループ要素及び一つ以上のグループ後端の列とする。グ

ループ要素は,種別 1 の一つ若しくは二つの記述子,長さが偶数である種別 2 の一つの記述子,又は種別

3

の一つ以上の記述子のいずれかとする。

[セット]{

[グループ]{

<グループ前端>2+

[グループ要素]{

<種別 1 の記述子>1+2

|<種別 2 の記述子>(記述子長が偶数)

|<種別 3 の記述子>1+

<グループ後端>1+

}0+

図 1.1  構造列スキーマの例 

1.5.7

ほかの表記法  この規格に使うほかの表記法は,表 1.3 に規定する。

表 1.3  ほかの表記法

表記法

解釈

BP

記述子内のバイト位置。0 から始まる。

RBP

記述子内の相対バイト位置。0 から始まる。

ZERO

値が 0 である一つのビット。

ONE

値が 1 である一つのビット。

1.6

基本データ種別  この規格は,次の基本種別を使用する。

1.6.1

数値  2 進表記法で表した ビットの数値の記録フォーマットは,種別名 Int又は Uintで示す。

ここで,

a)

n

は,2 進数のビットの個数を表す。

b) Uint

は,2 進数で表す,0≦x<2

n

の範囲の符号なし整数を示す。

c) Int

は,2 の補数で表す,−2

n

1

x<2

n

1

の範囲の符号付き整数を示す。

数値は,この規格が規定する構造の欄を次のフォーマットの一つによって記録する。適用するフォーマ

ットは,構造の記述の中で規定する。

参考  符号付き数値は,−2

n

1

を含まない。

1.6.1.1

8

ビット符号なし数値  Uint8 の数値は,8 ビット符号なし数として 1 バイト欄に記録する。

1.6.1.2

8

ビット符号付き数値  Int8 の数値は,2 の補数として 1 バイト欄に記録する。


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X 0609 : 1998

1.6.1.3

16

ビット符号なし数値  16 進表現で#wxyz と表す Uint16 の数値は,2 バイト欄に#yz  #wx と記録

する。

参考  例えば,10 進数 4660 は 16 進表現で#1234 となり,#34 #12 と記録する。

1.6.1.4

16

ビット符号付き数値  16 進表現#wxyz によって,2 の補数で表す Int16 の数値は,2 バイト欄に

#yz #wx

と記録する。

参考  例えば,10 進数−30845 は 16 進表現で#8765 となり,#65 #87 と記録する。

1.6.1.5

32

ビット符号なし数値  16 進表現で#stuvwxyz と表す Uint32 の数値は,4 バイト欄に#yz #wx #uv

#wx

と記録する。

参考  例えば,10 進数 305419896 は 16 進表現で#12345678 となり,#78 #56 #34 #12 と記録する。

1.6.1.6

32

ビット符号付き数値  16 進表現で#stuvwxyz によって,2 の補数で表す Int32 の数値は,4 バイ

ト欄に#yz #wx #uv #st と記録する。

参考  例えば,10 進数−559038737 は 16 進表現で#DEADBEEF となり,#EF #BE #AD #DE と記録す

る。

1.6.1.7

64

ビット符号なし数値  16 進表現で#klmnopqrstuvwxyz と表す Uint64 の数値は,8 バイト欄に#yz

#wx #uv #st #qr #op #mn #kl

と記録する。

参考  例えば,10 進数 12345678987654321012 は 16 進表現で#AB54A9A10A23D374 となり,#74 #D3 #23

#0A #A1 #A9 #54 #AB

と記録する。

1.6.2

文字集合及び文字符号化  この規格で規定する記述子中の文字は,この 1.6.2 に規定する事項を除

き,ISO/IEC 646 IRV に従って符号化しなければならない。

文字列を規定する欄で使用可能な文字集合を d 文字と呼ぶ。文字列を規定する欄は,d 文字又は dstring

1.6.2.4 参照)

のいずれかを含むものとして指定する。

これらの欄に使える d 文字の指定及び記録方法は,

1.6.2.1

が定義する charspec によって規定する。

1.6.2.1

文字集合の指定  記述子のある欄に使用可能な文字集合は,表 1.4 に示すフォーマットをもつ

charspec

によって規定する。

表 1.4  charspec フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0

1

文字集合の種別 Uint8 (1.6.1.1)  =0

1 63

文字集合情報

バイト=  “OSTA Compressed Unicode”

1.6.2.1.1

文字集合の種別 (RBP0)   この欄は,表 1.5 に示す文字集合を識別することによって,使用可

能な文字を指定する。この欄には,CS

0

符号化文字集合を示す種別 0 を設定する。

表 1.5  使用可能な文字集合

種別

使用可能な文字

0 CS

0

符号化文字集合  (1.6.2.2)

1.6.2.1.2

文字集合情報 (RBP1)   この欄には,ASCII 列の  “OSTA Compressed Unicode”  を設定する。

1.6.2.2

CS

0

符号化文字集合  CS

0

符号化文字集合及びその d 文字は,媒体の作成者と受領者との間の同

意に従わなければならない。

文字集合の識別を,文字集合情報欄に指定してもよい。その識別情報は,欄の先頭から連続して記録し,

使用しないバイトには#00 を設定する。

1.6.2.3

文字集合のリスト  文字集合種別(1.6.2.1.1 参照)のリストは,文字集合種別がそのリストに属

する場合は,対応するビットを ONE とし,それ以外は ZERO にする Uint32(1.6.1.5 参照)で記録する。


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X 0609 : 1998

文字集合の種別 CS

0

のビットは,Uint32(1.6.1.5 参照)のビット 0 に記録する。ビット 2∼31 は ZERO

に設定する。

1.6.2.4

固定長文字欄  長さ の dstring は,d 文字(1.6.2 参照)を記録する バイトの欄とする。

文字の記録に使用するバイトの数は,バイト n−1 に Uint8(1.6.1.1 参照)で記録する。ここで は,こ

の欄の長さとする。文字は欄の先頭バイトから記録し,記録した文字以後からバイト n−2 までのバイト位

置に,すべて#00 を設定する。

特記しない限り,dstring はすべてのバイトが#00 であってはならない。

1.6.3

日時表示  timestamp は,表 1.6 に示すフォーマットで記録日時を指定する。すべての欄が 0 の場

合,日時は指定しないことを意味する。

表 1.6  timestamp フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

2

種別及び時間帯 Uint16

(1.6.1.3)

  種別=1

 2

2

年 Int16

(1.6.1.4)

 4

1

月 Uint8

(1.6.1.1)

 5

1

日 Uint8

(1.6.1.1)

 6

1

時間 Uint8

(1.6.1.1)

 7

1

分 Uint8

(1.6.1.1)

 8

1

秒 Uint8

(1.6.1.1)

 9

1

1/100

秒 Uint8

(1.6.1.1)

10 1

100

マイクロ秒 Uint8

(1.6.1.1)

11 1

マイクロ秒 Uint8

(1.6.1.1)

1.6.3.1

種別及び時間帯 (RBP0)   この欄の最上位 4 ビットは,4 ビット数として解釈し,表 1.7 に示す

timestamp

の解釈を規定する。この 4 ビット数には,現地時を示す 1 を設定する。

表 1.7  timestamp の解釈

種別

解釈

1 timestam

は,現地時を指定する。

下位 12 ビットは,2 の補数で表す符号付き 12 ビット数として解釈し,次のとおりに解釈する。

a)

値が−1440∼1440 の範囲では,その値は協定世界時からの日時の差を分で指定する。

b)

値が−2047 の場合には,時間帯を指定していない。

時間帯の概念が利用可能なオペレーティングシステムは,協定世界時からの時間帯の差(1 分ごと)を

この欄に指定する。それ以外は,この欄の時間帯の部分には,値  (−2047)  を設定する。

1.6.3.2

 (RBP2)   この欄は,1∼9999 の数値で年を指定する。

1.6.3.3

 (RBP4)   この欄は,1∼12 の数値でその年の月を指定する。

1.6.3.4

 (RBP5)   この欄は,1∼31 の数値でその月の日を指定する。

1.6.3.5

時間 (RBP6)   この欄は,0∼23 の数値でその日の時間を指定する。

1.6.3.6

 (RBP7)   この欄は,0∼59 の数値でその時間の分を指定する。

1.6.3.7

 (RBP8)   種別欄の値が 2 の場合,この欄は 0∼60 の数値でその分の秒を指定する。それ以外

は,この欄は 0∼59 の数値でその分の秒を指定する。

1.6.3.8

1/100

 (RBP9)   この欄は,0∼99 の数値で 1/100 秒を指定する。

1/100

秒の概念をサポートしないオペレーティングシステムでは,処理システムはこの欄に 0 を設定す

る。

1.6.3.9

100

マイクロ秒 (RBP10)   この欄は,0∼99 の数値で 100 マイクロ秒を指定する。


9

X 0609 : 1998

100

マイクロ秒の概念をサポートしないオペレーティングシステムでは,処理システムはこの欄に 0 を

設定する。

1.6.3.10

マイクロ秒 (RBP11)   この欄は,0∼99 の数値でマイクロ秒を指定する。

マイクロ秒の概念をサポートしないオペレーティングシステムでは,処理システムはこの欄に 0 を設定

する。

1.6.4

実体識別子  regid は,実体識別子を規定し,表 1.8 に示すフォーマットで記録する。regid 中の識

別情報は,ある情報に関係し,この情報を regid の適用範囲と呼ぶ。regid の適用範囲は,regid を記録した

欄と,その記法が regid の適用範囲部分であると指定するすべての情報とから成る。

表 1.8  regid フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 1

フラグ Uint8

(1.6.1.1)

=ZERO

 1

23

識別子

バイト

24

8

識別子添字

バイト

実体識別子を,次に示す三つの種別に分類する。

a)

範囲識別子

b) UDF

識別子

c)

処理システム識別子

1.6.4.1

フラグ (RBP0)   この欄のビットには,すべて ZERO を設定する。その意味は,表 1.9 に示す regid

の特性とする。

表 1.9  regid の特性

ビット

解釈

0

不正:処理システムがこの regid で規定する識別情報が有効でない regid の適

用範囲内に媒体上の情報を修正していない。

1

保護:この reid の内容を修正してもよい(3.8.1 及び 4.12.2.3 参照)

1.6.4.2

識別子 (RBP1)   この欄には,処理システムを一意に識別する識別子を設定する。この方法は,

異なる処理システム間で交換する媒体中に記録した構造が,どの処理システムによるものかの識別を可能

にする。

処理システムが,ほかの処理システムで書き込んだ媒体中に存在する構造を更新する場合,現状の処理

システムは,現状の処理システムを一意に識別する値を識別子欄に設定する。

表 1.10 は,定義する実体識別子欄を要約したものであり,設定しなければならない値を示す。ここで,

N/A

は規定しないことを示す。


10

X 0609 : 1998

表 1.10  実体識別子

記述子

識別子値

添字種別

基本 ボリューム 記述

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

処理 システム用 ボリ

ューム記述子

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

処理 システム用 ボリ

ューム記述子

処理システム識別子 “*UDF LV Info”

UDF

識別子添字

区画記述子

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

論理 ボリューム 記述

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

論理 ボリューム 記述

範囲識別子

“*OSTA UDF Compliant”

範囲識別子添字

ファイル集合記述子  範囲識別子

“*OSTA UDF Compliant”

範囲識別子添字

ファイル識別記述子  処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字 
(オプション)

ファイルエントリ

処理システム識別子 “*Develoer ID”

処理システム識別子添字

UDF

拡張属性

処理システム識別子

附属書 を参照 UDF 識別子添字

非 UDF 拡張属性

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

装置仕様拡張属性

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

論理 ボリューム 保全
記述子

処理システム識別子 “*Developer ID”

処理システム識別子添字

区画保全エントリ

処理システム識別子 N/A N/A

備考  実体識別子欄の値は,バイトの列として解釈し,CS

0

で規定する d 文字列としては解釈しな

い。この規格で容易に使用するために,この欄で使用する値は,ASCII 文字列で規定する。

実体識別子の表の識別子値欄で示した “*Develoer ID” は,現状の処理システムを一意に識別する実体識

別子を示す。規定した値は,新しい記述子を作成するときに使用する。規定した値は,規定した実体識別

子欄の適用範囲内で何かを更新するときに,存在する記述子にも使用する。

実体識別子の表の添字種別欄は,相当する実体識別子で使用する添字のフォーマットを定義する。これ

らの異なる添字種別は,1.6.4.3 で定義する。

備考  附属書 で定義するすべての識別子は,OSTA が登録する。

1.6.4.3

識別子添字 (RBP24)   この欄は,追加の識別情報を指定する。

識別子欄のフォーマットは,識別子の種別に依存する。

附属書 で規定する範囲識別子に関しては,識別子添字欄は,表 1.11 に示す構成とする。

表 1.11  範囲識別子添字欄フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

UDF

版数 Uint16

(

=#0102)

2 1

範囲フラグ Uint8

3 5

予備

バイト  (=#00)

UDF

版数欄は,版数 1.02 を示す値#0102 を設定する。この欄は,改訂版に加えられた変更を,処理シス

テムが検出することを可能にする。範囲識別子は,論理ボリューム記述子及びファイル集合記述子だけに

使用する。範囲フラグ欄は,

表 1.12 に示すビットフラグを定義する。


11

X 0609 : 1998

表 1.12  範囲フラグ

ビット

解釈

0

ハード書込み保護

1

ソフト書込み保護

2

∼7

予備

ソフト書込み保護フラグは,利用者が設定可能なフラグであり,このフラグが存在する記述子の適用範

囲で,ボリューム構造又はファイルシステム構造が書込み保護されていることを示す。ソフト書込み保護

フラグの値が ONE の場合,利用者の書込み保護を示す。このフラグは,利用者が設定及び解除してもよ

い。ハード書込み保護フラグは,処理システムが設定可能なフラグであり,このフラグが存在する記述子

の適用範囲で永久的な書込み保護を示す。ハード書込み保護フラグの値 ONE の場合,永久的な書込み保

護を示す。このフラグは,一度設定すると解除してはならない。ハード書込み保護フラグは,ソフト書込

み保護フラグに優先する。これらのフラグは,論理ボリューム記述子及びファイル集合記述子だけに使用

する。論理ボリューム記述子中のフラグは,ファイル集合記述子中のフラグに優先する。

附属書 で定義する UDF 識別子に関しては,識別子添字欄は,表 1.13 に示す構成とする。

表 1.13  UDF 識別子添字欄フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

UDF

版数 Uint16

(

=#0102)

2 1

オペレーティングシステムクラス

Uint8

3 1

オペレーティングシステム識別子

Uint8

4 4

予備

バイト  (=#00)

オペレーティングシステムクラス及びオペレーティングシステム識別子欄の内容は,オペレーティング

システム識別子に関する

附属書 に記述する。

この規格で規定しない実体識別子(処理システム識別子)を使用する処理システムに関しては,識別子

添字欄は,

表 1.14 に示す構成とする。

表 1.14  処理システム識別子添字欄フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 1

オペレーティングシステムクラス

Uint8

1 1

オペレーティングシステム識別子

Uint8

2 6

処理システム用

バイト

備考  オペレーティングシステムクラス欄及びオペレーティングシステム識別子欄の意図した使用及

び重要性を理解することが重要である。これらの欄の主な目的は,この規格のボリューム中で

問題を検出したときに,誤りを取り除く支援をすることである。この欄は,利用者に提供可能

な有効な情報も提供する。

これらの二つの欄を正しく設定した場合,処理システムに次の情報を提供する。

a)

最後に特定の構造を更新したオペレーティングシステムを識別する。

b)

最後に特定のファイル又はディレクトリを更新したオペレーティングシステムを識別する。

c)

開発者が処理システムとともに複数のオペレーティングシステムを提供する場合,問題が

発生したオペレーティングシステムを決定する支援をする。

第 2 章  ボリューム認識及び起動ブロック認識 

2.1

ほかの章との関係  ほかの規定又はほかの章に対する第 章の関係を,2.1 が規定する。

2.1.1

入力  第 章は,ほかの規定又はほかの章による次の規定を必要とする。


12

X 0609 : 1998

a)

記録のための規格(1.4.19 参照)

b)

ボリューム中の物理的先頭セクタの番地(2.2.1.1 参照)

c)

ボリューム認識空間(2.2.2 参照)

2.1.2

出力  第 章は,ほかの規定又はほかの章が使ってもよい次の内容を規定する。

a)

ボリュームに情報を記録するために使った規格(2.3.1.2 参照)の識別

b)

システムを動作状態にするために使ってもよい情報

2.2

ボリューム認識

2.2.1

ボリューム中のデータの構成

2.2.1.1

セクタ番号  ボリュームの各セクタは,ここに規定する一意のセクタ番号で識別する。セクタ番

号 0 は,ボリュームの最初のセクタに割り当てる。

2.2.2

ボリューム認識空間  ボリューム認識空間のバイトは,昇順に割り当てた連続整数で番号付けする。

2.2.3

ボリューム認識領域  ボリューム認識列は,ボリューム認識空間のバイト番号 32767 の後から始ま

る最初のセクタの最初のバイトで開始する連続番号付きセクタに記録する。

第 章では,ボリューム認識

空間に記録した,ボリューム認識領域以外の情報の解釈は規定しない。

2.2.3.1

ボリューム認識列  ボリューム認識列は,図 2.1 のスキーマに従って連続的に記録した 1 個以上

のボリューム構造記述子(2.3.1 参照)の列から成る。各ボリューム構造記述子は,記述子の内容の解釈及

び の値(

図 2.1 参照)を規定する規格又は節を規定する。

[ボリューム認識列]{

<CD-ROM ボリューム記述子集合>0+1

[拡張領域]{

<拡張領域先頭記述子>1+

{<ボリューム構造記述子>|<起動記述子>}n

<拡張領域終端記述子>1+

}0+

図 2.1  ボリューム認識列のスキーマ

2.2.3.1.1

CD-ROM

ボリューム記述子集合  規格識別子欄が “BEA01” を含まず,JIS X 0606 に従って解

釈される,連続的に記録したボリューム構造記述子の集合とする。

2.2.4

記述子の記録  第 章の全記述子は,記述子の最初のバイトをセクタの最初のバイトに一致させて

記録する。記述子の最後のバイトの後から,記述子の最後のバイトを含むセクタの末尾までの全空間は,

もしあれば,将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトに#00 を記録する。

2.3

ボリューム認識構造

2.3.1

ボリューム構造記述子  ボリューム構造記述子は,表 2.1 に示すフォーマットで記録する。

表 2.1  構造記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 1

構造種別 Uint8(1.6.1.1 参照)

1 5

規格識別子

バイト

6 1

構造版数 Uint8(1.6.1.1 参照)

7 2041

構造データ

バイト

2.3.1.1

構造種別 (BP0)   この欄の番号は,ボリューム構造記述子の種別を指定する。


13

X 0609 : 1998

2.3.1.2

規格識別子 (BP1)   表 2.2 に示すとおり,ボリューム構造記述子の解釈を指定する。

表 2.2  ボリューム構造記述子の解釈

識別子

解釈

“BEA01”

2.3.2

に従う

“BOOT2”

2.3.4

に従う

“CD001”

JIS X 0606

に従う

“CDW02”

JIS X 0608

に従う

“NSR02”

3.4.1

に従う

“TEA01”

2.3.3

に従う

2.3.1.3

構造版数 (BP6)   この欄の番号は,ボリューム構造記述子の版を指定する。

2.3.1.4

構造データ (BP7)   この欄の解釈は,規格識別子欄で識別する規格又は節が規定する。

2.3.2

拡張領域先頭記述子  拡張領域先頭記述子は,表 2.3 に示すフォーマットで記録する。

表 2.3  拡張領域先頭記述子

BP

長さ

名前

内容

0 1

構造種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=0

1 5

規格識別子

バイト= “BEA01”

6 1

構造版数 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

7 2041

構造データ #00 バイト

2.3.2.1

構造種別 (BP0)   0 を指定する。

2.3.2.2

規格識別子 (BP1)   “BEA01”  を指定する。

2.3.2.3

構造版数 (BP6)   この記述子の版数を示し,値 1 を指定する。

2.3.2.4

構造データ (BP7)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

2.3.3

拡張領域終端記述子  拡張領域終端記述子は,表 2.4 に示すフォーマットで記録する。

表 2.4  拡張領域終端記述子

BP

長さ

名前

内容

0 1

構造種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=0

1 5

規格識別子

バイト= “TEA01”

6 1

構造版数 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

7 2041

構造データ #00 バイト

2.3.3.1

構造種別 (BP0)   0 を指定する。

2.3.3.2

規格識別子 (BP1)   “TEA01”  を指定する。

2.3.3.3

構造版数 (BP6)   この記述子の版数を示し,値 1 を指定する。

2.3.3.4

構造データ (BP7)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

2.3.4

起動記述子  起動記述子は,表 2.5 に示すフォーマットで記録する。


14

X 0609 : 1998

表 2.5  起動記述子

BP

長さ

名前

内容

0 1

構造種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=0

1 5

規格識別子

バイト= “BOOT2”

6 1

構造版数 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

7 1

予備 #00 バイト

8 32

体系種別 regid(1.6.4 参照)

40 32

起動識別子 regid(1.6.4 参照)

72 4

起動エクステント位置 Uint32(1.6.1.5 参照)

76 4

起動エクステント長 Uint32(1.6.1.5 参照)

80 8

ロード番地 Uint64(1.6.1.7 参照)

88 8

開始番地 Uint64(1.6.1.7 参照)

96 12

記述子生成日時 timestamp(1.6.3 参照)

108 2

フラグ Uint16(1.6.1.3 参照)

110 32

予備 #00 バイト

142 1096

起動用

バイト

2.3.4.1

構造種別 (BP0)   0 を指定する。

2.3.4.2

規格識別子 (BP1)   “BOOT2”  を指定する。

2.3.4.3

構造版数 (BP6)   この記述子の版数を示し,値 1 を指定する。

2.3.4.4

予備 (BP7)   将来の標準化のための予備とし,#00 に設定する。

2.3.4.5

体系種別 (BP8)   起動識別子欄を認識して,その起動識別子欄の内容に応じて動作できるシス

テムの識別情報を,この欄が指定する。この欄がすべて#00 バイトであれば,そのシステムの認識は行わ

ない。

2.3.4.6

起動識別子 (BP40)   起動エクステント位置,起動エクステント長,ロード番地,開始番地及び

起動用の欄の内容を認識して,それらの内容に応じて動作できる処理システムの識別情報を,この欄が指

定する。この欄のバイトがすべて#00 の場合,その処理システムの識別は行わない。

2.3.4.7

起動エクステント位置 (BP72)   起動情報を含むボリュームのエクステントの番地を指定する。

起動エクステント長欄の内容が 0 であるとき,起動エクステントの指定を行わず,起動エクステント位置

欄の内容は 0 でなければならない。

参考  起動エクステントを指定しないとき,起動に必要な情報を起動用欄に指定してもよい。

2.3.4.8

起動エクステント長 (BP76)   起動エクステント位置欄が指定するエクステントの長さを,バイ

ト数で指定する。

2.3.4.9

ロード番地 (BP80)   起動エクステントの欄が指定するエクステントの中の情報を複写するメ

モリの番地を指定する。

2.3.4.10

開始番地 (BP88)   起動エクステントの欄が指定する情報をメモリに複写した後に,制御を転送

するメモリの番地を指定する。

2.3.4.11

記述子生成日時 (BP96)   この記述子を記録した日時を指定する。

2.3.4.12

フラグ (BP108)   表 2.6 に示す起動記述子の特性を指定する。


15

X 0609 : 1998

表 2.6  起動記述子の特性

ビット

解釈

0

消去:ボリューム認識列の,この起動記述子が記録されているセクタのセクタ番号より小

さいセクタ番号をもつセクタに記録されている起動記述子で,体系種別欄及び起動
識別子欄の内容がこの起動記述子と同一であるすべての起動記述子について,

ZERO

の場合には,

この起動記述子がそれらの起動記述子を無効とすることを示し,

ONE

の場合には,それらの起動記述子及びこの起動記述子を無視することを示す。

1

∼15  将来の標準化のための予備とし,すべてのビットに ZERO を設定する。

2.3.4.13

予備 (BP110)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

2.3.4.14

起動用 (BP142)   処理システム用とし,その内容は第 章では規定しない。

2.4

媒体交換の水準  第 章は,媒体交換の次の水準を規定する。

2.4.1

水準 1  水準 1 には,起動記述子の起動識別子欄は,体系種別欄が同じ内容であるほかのすべての

起動記述子の起動識別子と異なっていなければならない。

2.4.2

水準 2  水準 2 には,制約がない。

2.5

システム記述に対する要件  第 章は,ある情報を利用者と処理システムとの間で通信することを

規定する。

2.6

作成システムに対する要件

2.6.1

一般  処理システムは,第 章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡張領域終

端記述子を記録できなければならない。

2.6.2

利用者による選択可能アクセス

2.6.2.1

記述子  処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ

ューム構造記述子を記録できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又

は 2.3.1.2 に規定する節に従って記録しなくてはならない。

2.7

受領システムに対する要件

2.7.1

一般処理システムは,

第 章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡張領域終端

記述子を解釈できなければならない。

2.7.2

利用者による選択可能アクセス

2.7.2.1

記述子  処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ

ューム構造記述子を解釈できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又

は 2.3.1.2 に規定する節に従って解釈しなくてはならない。

第 3 章  ボリューム構造 

3.1

ほかの章との関係  ほかの規定又はほかの章に対する第 章の関係を,3.1 が規定する。

3.1.1

入力  第 章は,ほかの規定又はほかの章による次の規定を必要とする。

a)

記録のための規格(1.4.19 参照)

b)

ボリューム中の論理セクタ(3.3.1.2 参照)の大きさ

c)

第 章に従って記録したボリュームでは,第 章で規定するボリューム認識列に 3.4.1 で記述する記述

子(複数回記録することができる)を含まなければならない。

d)

第 章に従って記録したボリュームでは,ボリューム認識空間(2.2.2 参照)がボリューム全体となる。

e)

第 章に従って記録したボリュームでは,ボリュームの物理的先頭セクタ(2.1.1 参照)をボリューム

中の先頭セクタとする。

f)

区画記述子(3.5.5.6 参照)の区画内容用欄に記録する情報


16

X 0609 : 1998

g)

論理ボリューム記述子(3.5.6.7 参照)の論理ボリューム内容用欄に記録する情報

3.1.2

出力  第 章は,ほかの規定又はほかの章が使ってもよい次の内容を規定する。

a)

1

個のボリュームから成るボリューム集合(3.3.6 参照)

b)

ボリューム中のボリューム空間(3.3.2 参照)

c)

ボリューム中の固定の大きさの論理セクタ(3.3.1.2 参照)

d)

区画(3.3.7 参照)

e)

区画で構成する論理ボリューム(3.3.8 参照)

f)

論理ボリューム中の区画の数値識別情報(3.3.8 参照)

g)

論理ボリュームを構成する固定の大きさの論理ブロック

h)

論理ボリュームを構成する論理ブロックの大きさ

i)

ボリュームの属性

j)

論理ボリュームの属性

k)

区画の属性

l)

この章(3.4.1 参照)に従って記録したボリュームであることを示す識別情報

3.2

基本データ種別  第 章の基本データ種別(1.6 参照)に追加して,次の基本種別を第 章に適用す

る。

3.2.1

エクステント記述子  エクステント記述子は,以降 extent_ad で示し,表 3.1 に示すフォーマット

で記録する。

表 3.1  エクステント記述子 (extent_ad) のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 4

エクステント長 Uint32

(1.6.1.5)

4 4

エクステント位置

Uint32 (1.6.1.5)

3.2.1.1

エクステント長 (RBP0)   エクステント位置欄で識別するエクステントの長さをバイト数で示

す。エクステントの長さは,2

30

未満とする。

特記しない限り,エクステントの長さは,論理セクタの大きさの整数倍とする。

3.2.1.2

エクステント位置 (RBP4)   エクステントの位置を論理セクタ番号で指定する。エクステントの

長さが 0 の場合は,エクステントを指定しないことを示し,この欄には 0 を設定する。

3.2.2

記述子タグ  第 章で規定する記述子には,16 バイト長の構造であるタグ (tag) を記述子の先頭

に記録する。タグは,

表 3.2 に示すフォーマットで記録する。

参考  共通のタグ構造を使用するのは,二つの主な理由がある。一つは,ほとんどの記述子は,共通

な CRC 及びフォーマット版数を扱う必要があるためである。もう一つの理由は,媒体の破壊又

は何らかの方法で不正となった後の回復を実現するためである。ここで記述するタグは,自己

識別する構造であり,小さな環境でも確認できる。


17

X 0609 : 1998

表 3.2  タグ (tag) のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

2

タグ識別子 Uint16

(1.6.1.3)

 2

2

記述子版数 Uint16

(1.6.1.3)

=2

 4

1

タグチェックサム Uint8

(1.6.1.1)

 5

1

予備 #00 バイト

 6

2

タグ通し番号 Uint16

(1.6.1.3)

 8

2

記述子 CRC Uint16

(1.6.1.3)

10 2

記述子 CRC 長 Uint16

(1.6.1.3)

12 4

タグ位置 Uint32

(1.6.1.5)

3.2.2.1

タグ識別子 (RBP0)   記述子種別を指定する。種別 0 は,第 章で規定する記述子のフォーマッ

トでないことを示す。種別 1∼7 及び 9 は,

表 3.3 で示すとおりに規定する。種別 8 は,第 章及び第 

で同一に規定する。種別 256∼265 は,

第 章で規定する。その他の種別は,将来の標準化のための予備と

する。

第 章で規定する記述子種別を,表 3.3 に示す。

表 3.3  記述子の解釈

種別

解釈

1

基本ボリューム記述子

(3.5.1)

2

開始ボリューム記述子ポインタ  (3.5.2)

3

ボリューム記述子ポインタ

(3.5.3)

4

処理システム用ボリューム記述子  (3.5.4)

5

区画記述子

(3.5.5)

6

論理ボリューム記述子

(3.5.6)

7

未割付け空間記述子

(3.5.8)

8

終端記述子

3.5.9 及び 4.9.2

9

論理ボリューム保全記述子

(3.5.10)

3.2.2.2

記述子版数 (RBP2)   記述子の版数を示し,値 2 を指定する。

3.2.2.3

タグチェックサム (RBP4)   タグの 0∼3 バイトと 5∼15 バイトとの和を 256 で割った余りを指

定する。

3.2.2.4

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,0 に設定する。

3.2.2.5

タグ通し番号 (RBP6)   記述子集合の識別を指定する。この欄の内容が 0 の場合は,記述子集合

の識別を指定しないことを示す。

ボリュームの初期化時に,タグ通し番号の値(一意ではないこともある。

)を再設定する。この値は,ボ

リュームの再初期化時には,以前に記録した値と異なる値を設定する。最新基本ボリューム記述子で使用

した値に 1 だけ加算した値を使用することを推奨する。

3.2.2.6

記述子 CRC (RBP8)    記述子タグ直後の先頭バイトから始まる記述子バイトの CRC を指定する。

バイト数は,記述子 CRC 長欄で指定する。CRC は,16 ビットで CRC-ITU-T 多項式(ITU-T

勧告 V.41

参照)で生成する。

x

16

x

12

x

5

+1

備考  例えば,#70 #6A #77 の 3 バイトの CRC は,#3299 である。処理システムは,記述子 CRC 長欄

の値を 0 にすることで,CRC の計算を避けられる。このとき,記述子 CRC の値も 0 とする。

CRC

は,各記述子で利用可能であり,計算されなければならない。この欄には,記述子長から記述子タ

グの長さを減算した値を設定する。記述子を読み出すときは,CRC を検証しなければならない。

3.2.2.7

記述子 CRC  (RBP10)   記述子 CRC を計算するのに使用したバイト数を指定する。


18

X 0609 : 1998

3.2.2.8

タグ位置 (RBP12)   記述子の先頭バイトを含む論理セクタの番号を指定する。

参考  タグ位置は冗長に見えるが,その主な目的は,論理セクタ又は論理ブロックの先頭 16 バイトが

記述子タグと同一フォーマットの場合,高い確度でそれを記述子タグとすることである。

3.3

ボリューム構造

3.3.1

ボリューム中の情報の構成

3.3.1.1

セクタ番号  ボリューム中の各セクタは,一意のセクタ番号で識別する。

3.3.1.2

論理セクタ  ボリュームは,等しい長さの論理セクタで構成する。

3.3.1.2.1

論理セクタ番号  ボリューム中の各論理セクタは,一意の論理セクタ番号で識別する。

3.3.1.2.2

論理セクタの記録  論理セクタの未記録セクタは,すべて#00 バイトと解釈する。

3.3.2

ボリューム空間  ボリューム中の情報は,ボリュームの論理セクタの集合に記録する。この論理セ

クタの集合を,ボリューム中のボリューム空間と呼ぶ。

典型的なボリューム空間の構成を

表 3.4 に示す。

表 3.4  典型的なボリューム空間の構成

論理セクタ番号

内容

0

∼15

予備 (#00)

16

拡張領域先頭記述子

17 NSR

記述子 (“NSR02”)

18

拡張領域終端子

19

∼31

予備 (#00)

32

基本ボリューム記述子

33

処理システム用ボリューム記述子

34

区画記述子

35

論理ボリューム記述子

36

未割付け空間記述子

37

終端記述子

38

∼255

予備 (#00)

256

開始ボリューム記述子ポインタ

257

∼511

論理ボリューム保全列

512

x−1

ファイル集合記述子 
終端記述子

ファイル識別記述子 
ファイルエントリ/ICB

x

N−1

ファイルデータ実体

N

開始ボリューム記述子ポインタ

N

:ボリューム内論理セクタ番号の最大値

3.3.3

ボリューム記述子  ボリュームの特性は,3.3.4.2 で示すボリューム記述子列に記録するボリューム

記述子で規定する。

3.3.4

ボリューム記述子列

3.3.4.1

ボリューム記述子列の内容  ボリューム記述子列は,1 個以上の基本ボリューム記述子,0 個以

上の処理システム用ボリューム記述子,0 個以上の区画記述子,0 個以上の論理ボリューム記述子,及び 0

個以上の未割付け空間記述子から成る。各々のボリューム記述子には,ボリューム記述子順序番号を割り

当てる。

3.3.4.2

ボリューム記述子列の記録  ボリューム記述子列は,ボリューム空間の論理セクタのエクステン

ト列として記録する。ボリューム記述子列のエクステントは,

図 3.1 のスキーマに従って記録する。


19

X 0609 : 1998

[ボリューム記述子列のエクステント]{

<ボリューム記述子>0+

[ターミネータ]{

<ボリューム記述子ポインタ>

|<終端記述子>

|<未記録論理セクタ>

}<後続論理セクタ>0+

図 3.1  ボリューム記述子列のスキーマ

3.3.4.2.1

開始点  ボリューム空間の最大論理セクタ番号を とし,256,n−256,の論理セクタ番号の

うち 2 個以上を開始点とする。

3.3.4.2.2

予備ボリューム記述子列集合  予備ボリューム記述子列をボリューム中に記録してもよい。予

備ボリューム記述子列を識別する場合,予備ボリューム記述子列は,主ボリューム記述子列と同等のボリ

ューム記述子列(3.3.4.2.3 参照)を規定しなければならない。

3.3.4.2.3

同等ボリューム記述子列  二つのボリューム記述子列の同等性は,ボリューム記述子列の各々

の正規形で決定する。

3.3.4.3

最新記述子  次に示す記述子のクラスにおいて,最大のボリューム記述子順序番号をもつ記述子

を最新記述子として使用する。

a)

ボリューム識別子,ボリューム集合識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ基本ボリューム記

述子

b)

同じ区画番号をもつ区画記述子

c)

論理ボリューム識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ論理ボリューム記述子

d)

未割付け空間記述子

この規格では.最新基本ボリューム記述子を 1 個,最新区画記述子を 1 個又は 2 個,最新論理ボリューム

記述子を 1 個,最新未割付け空間記述子を 1 個記録し,最新処理システム用ボリューム記述子を 1 個以上

記録する。

3.3.4.4

記述子の記録  フォーマットをバイト位置 (BP) で示す第 章の記述子は,論理セクタの先頭バ

イトを記述子の先頭バイトとして記録する。

フォーマットを相対バイト位置 (RBP) で示す

第 章の記述子は,記述子の説明で指定する以外に論理

セクタ中の位置に関する制限はない。

記述子を論理セクタに記録するとき,記述子の終端から論理セクタの終端までの空間は,将来の標準化

のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.3.5

ボリューム空間の割付け  論理セクタをボリューム空間の割付け単位とする。

3.3.6

ボリューム集合  ボリューム集合は,ボリューム集合の識別情報をもつ 1 個以上のボリュームで構

成する。

3.3.7

区画  区画は,ボリューム中のエクステントとして記述し,0∼65535 の区画番号で識別する。

3.3.8

論理ボリューム  論理ボリューム記述子は,論理ボリューム識別情報,論理ボリュームの論理ブロ

ック長,論理ボリュームを構成する区画リストの順序を規定する。

3.3.8.1

論理ブロック  論理ボリューム中の区画の論理セクタは,等しい大きさの論理ブロックを構成す

る。


20

X 0609 : 1998

3.3.8.2

論理ボリュームの保全  論理ボリュームの保全は,論理ボリューム中に記録した情報の状態を記

述する。この状態は,論理ボリューム保全記述子(3.5.10 参照)によって規定する。

3.4

ボリューム認識構造

3.4.1

NSR

記述子  NSR 記述子は,表 3.5 に示すフォーマットで記録する。

表 3.5  NSR 記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 1

構造種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=0

1 5

規格識別子

バイト= “NSR02”

6 1

構造版数 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

7 1

予備 #00 バイト

8 2040

構造データ #00 バイト

3.4.1.1

構造種別 (BP0)   0 を指定する。

3.4.1.2

規格識別子 (BP1)   “NSR02”  を指定する。

3.4.1.3

構造版数 (BP6)   この記述子の版数を示し,値 1 を指定する。

3.4.1.4

予備 (BP7)   将来の標準化のための予備とし,#00 を設定する。

3.4.1.5

構造データ (BP8)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5

ボリュームデータ構造

3.5.1

基本ボリューム記述子  基本ボリューム記述子は,ボリューム及びボリュームの属性を識別し,表

3.6

に示すフォーマットで記録する。

表 3.6  基本ボリューム記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=1)

16 4

ボリューム記述子順序番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 4

基本ボリューム記述子番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

24 32

ボリューム識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

56 2

ボリューム順序番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

58 2

最大ボリューム順序番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

60 2

交換水準 Uint16(1.6.1.3 参照)=2 又は 3

62 2

交換最大水準 Uint16(1.6.1.3 参照)=2 又は 3

64 4

文字集合リスト Uint32(1.6.1.5 参照)=#00000001 (CS

0

)

68 4

文字最大集合リスト Uint32(1.6.1.5 参照)=#00000001 (CS

0

)

72 128

ボリューム集合識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

200 64

記述子用文字集合 charspec(1.6.2.1 参照)

264 64

説明用文字集合 charspec(1.6.2.1 参照)

328 8

ボリューム抄録 extent_ad(3.2.1 参照)

336 8

ボリューム著作権通告 extent_ad(3.2.1 参照)

344 32

応用プログラム識別子 regid(1.6.4 参照)

376 12

記録日時 timestamp(1.6.3 参照)

388 32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

420 64

処理システム用

バイト

484 4

先行ボリューム記述子列位置 Uint32(1.6.1.5 参照)

488 2

フラグ Uint16(1.6.1.3 参照)

490 22

予備 #00 バイト

3.5.1.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 1 とする。

3.5.1.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。


21

X 0609 : 1998

3.5.1.3

基本ボリューム記述子番号 (BP20)   この基本ボリューム記述子に割り当てた基本ボリューム

記述子番号を指定する。

3.5.1.4

ボリューム識別子 (BP24)   ボリュームの識別情報を指定する。

3.5.1.5

ボリューム順序番号 (BP56)   このボリュームが属しているボリューム集合中のこのボリュー

ムの順序を示す番号を指定する。

3.5.1.6

最大ボリューム順序番号 (BP58)   この記述子を記録するときに割り当てたボリューム集合の

最大ボリューム順序番号を指定する。この欄の内容が 0 の場合,最大ボリューム順序番号を識別しない。

3.5.1.7

交換水準 (BP60)   この記述子で記述するボリュームの現状の媒体交換水準(3.6 参照)を指定

する。

このボリュームが複数ボリュームから成るボリューム集合に属する場合,この水準は値 3 を設定し,そ

れ以外の場合は,値 2 を設定する。

3.5.1.8

交換最大水準 (BP62)   この記述子の交換水準欄で指定可能な交換水準の最大値を指定する。

利用者が特別に異なる値を与えない限り,この欄は水準 3(制限なし)を設定する。

備考  この欄は,ボリューム作成者の意図の指定に使用する。この欄が値 2 の場合,作成者の意図は

このボリュームが複数ボリュームから成るボリューム集合(交換水準 3)に属さないことであ

る。受領者は,この欄を無視して値 3 を設定してもよいが,その場合には,処理システムはボ

リューム作成者の意図を示す警告を受領者に与えなければならない。

3.5.1.9

文字集合リスト (BP64)   この記述子によって記述するボリューム中に記録する,第 章で規定

した記述子の,内容を charspec(1.6.2.1 参照)とする欄が指定する文字集合を識別する。

CS

0

だけを利用可能とする設定を行う。

3.5.1.10

文字最大集合リスト (BP68)   この記述子の文字集合リスト欄には,この欄(1.6.2.3 参照)で規

定していない文字集合を指定してはならない。

CS

0

だけを利用可能とする設定を行う。

3.5.1.11

ボリューム集合識別子 (BP72)   このボリュームが属するボリューム集合の識別情報を指定す

る。

この欄の最初の 16 文字は,一意の値に設定する。この欄の残りは,使用可能な任意の値を設定してもよ

い。

特に,この規定に従ってボリューム構造を生成するソフトウェアは,この欄に,固定値又は無意味な値

を設定してはならない。同一であることを意図された複製ディスクは,この欄に同じ値を入れてもよい。

備考  ここで意図する目的は,一意の識別子をもつボリューム集合の保証にある。この欄の最初の 16

文字において,最初の 8 文字は,32 ビットの日時の値の CS

0

による 16 進表示とし,残りの 8

文字は,処理システム用に任されている。

3.5.1.12

記述子用文字集合 (BP200)   ボリューム識別子欄及びボリューム集合識別子欄で使用可能な d

文字(1.6.2 参照)を指定する。

CS

0

を利用可能とする設定を行う。

3.5.1.13

説明用文字集合 (BP264)   ボリューム抄録及びボリューム著作権通告エクステントの内容を説

明する方法を指定する。

CS

0

を利用可能とする設定を行う。

3.5.1.14

ボリューム抄録 (BP328)   このボリュームの抄録情報を含む論理セクタのエクステントを指定

する。エクステント長が 0 の場合,抄録情報を指定しないことを示す。


22

X 0609 : 1998

3.5.1.15

ボリューム著作権通告 (BP336)   このボリュームの著作権通告情報を含む論理セクタのエクス

テントを指定する。エクステント長が 0 の場合,著作権通告情報を指定しないことを示す。

3.5.1.16

応用プログラム識別子 (BP344)   応用プログラムの識別情報を指定する。この欄のすべてのバ

イトが#00 の場合,応用プログラムを識別しないことを示す。

3.5.1.17

記録日時 (BP376)   この記述子を記録した日時を指定する。

3.5.1.18

処理システム識別子 (BP388)   処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能

な処理システムに対する識別情報を指定する。この欄のすべてのバイトが#00 の場合,処理システムを識

別しないことを示す。この regid の適用範囲は,基本ボリューム記述子を記録したボリューム記述子列中

の処理システム用ボリューム記述子を除いたすべての記述子の内容である。

この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節  (1.6.4)  を参照のこと。

3.5.1.19

処理システム用 (BP420)   処理システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定し

ない。

3.5.1.20

先行ボリューム記述子列位置 (BP484)   ボリューム記述子列の一つ前のボリューム記述子列を

記録する論理セクタのエクステントの番地を指定する。この欄の内容が 0 の場合,先行ボリューム記述子

列を識別しないことを示す。

3.5.1.21

フラグ (BP488)   表 3.7 に示す基本ボリューム記述子の特性を指定する。

表 3.7  基本ボリューム記述子の特性

ビット

解釈

0

ボリューム集合の識別:

  ZERO の場合,この記述子のボリューム集合識別子が,ボリューム集合
中のすべてのボリュームと共通である必要はないことを示す。 
  ONE の場合,この記述子のボリューム集合識別子が,ボリューム集合中

のすべてのボリュームと共通であることを示す。

1

∼15  将来の標準化のための予備とし,すべてのビットを ZERO に設定する。

3.5.1.22

予備 (BP490)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5.2

開始ボリューム記述子ポインタ  開始ボリューム記述子ポインタは,ボリューム中に記録する主ボ

リューム記述子列及び予備ボリューム記述子列のエクステントを規定し,

表 3.8 に示すフォーマットで記

録する。

表 3.8  開始ボリューム記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag

3.2.2 参照)

(タグ=2)

16 8

主ボリューム記述子列エクステント extent_ad(3.2.1 参照)

24 8

予備ボリューム記述子列エクステント extent_ad(3.2.1 参照)

32 480

予備 #00 バイト

備考  開始ボリューム記述子ポインタ構造は,媒体中の次に示す三つの位置のうち,2 か所だけに記

録する。

a)

論理セクタ  256

b)

論理セクタ  N−256

c)

論理セクタ  N

3.5.2.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 2 とする。

3.5.2.2

主ボリューム記述子列エクステント (BP16)   主ボリューム記述子列のエクステントを指定す

る。


23

X 0609 : 1998

主ボリューム記述子列エクステントは,最小長 16 論理セクタとする。

参考  このエクステント情報は,記録よりも空間の割付けを指定する。つまり,エクステントが記録

可能であればよい。このエクステントは,すべてを記録しておく必要はない。

3.5.2.3

予備ボリューム記述子列エクステント (BP24)   予備ボリューム記述子列のエクステントを指

定する。エクステント長が 0 の場合,予備ボリューム記述子列を指定しないことを示す。

予備ボリューム記述子列エクステントは,最小長 16 論理セクタとする。

参考  このエクステント情報は,記録よりも空間の割付けを指定する。つまり,エクステントが記録

可能であればよい。このエクステントは,すべてを記録しておく必要はない。

3.5.2.4

予備 (BP32)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5.3

ボリューム記述子ポインタ  ボリューム記述子ポインタは,ボリューム中に記録するボリューム記

述子列のエクステントを規定し,

表 3.9 に示すフォーマットで記録する。

表 3.9  ボリューム記述子ポインタのフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=3)

16 4

ボリューム記述子順序番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 8

ボリューム記述子列続きエクステント extent_ad(3.2.1 参照)

28 484

予備 #00 バイト

3.5.3.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 3 とする。

3.5.3.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。

3.5.3.3

ボリューム記述子列続きエクステント (BP20)   ボリューム記述子列における続きのエクステ

ントを指定する。エクステント長が 0 の場合,次のエクステントを指定しないことを示す。

参考  このエクステント情報は,記録よりも空間の割付けを指定する。つまり,エクステントが記録

可能であればよい。このエクステントは,すべてを記録しておく必要はない。

3.5.3.4

予備 (BP28)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5.4

処理システム用ボリューム記述子  処理システム用ボリューム記述子は,この記述子の処理システ

ム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な処理システムを識別し,

表 3.10 に示すフォーマット

で記録する。

表 3.10  処理システム用ボリューム記述子

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=4)

16 4

ボリューム記述子順序番号

Uint32

1.6.1.5 参照)

20 32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

フラグ Uint8(1.6.1.1 参照)=0

識別子 bytes (23)

= “*UDF LV Info”

識別子添字 Uint8=#0102, bytes (6)  =#00

52 460

処理システム用

バイト

この記述子はボリューム集合のすべてのボリュームに記録する。ボリュームは,処理システム固有の追

加の処理システム用ボリューム記述子を含んでもよい。この記述子の意図する目的は,特定の論理ボリュ

ームが属するボリューム集合中のボリュームの識別を支援することである。

備考  処理システムは,媒体中にその処理システム自体のフォーマットにおける追加の処理システム

用ボリューム記述子を記録してもよい。ここで規定した処理システム用ボリューム記述子は,


24

X 0609 : 1998

追加の処理システム用ボリューム記述子を除外しない。

3.5.4.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 4 とする。

3.5.4.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。

3.5.4.3

処理システム識別子 (BP20)   処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な

処理システムの識別情報を指定する。

この欄には, “*UDF LV Info” を設定する。

3.5.4.4

処理システム用 (BP52)   処理システム用に確保する。

この欄は,

表 3.11 に示すフォーマットで記録する。

表 3.11  処理システム用

RBP

長さ

名前

内容

0

6

論理ボリューム情報用文字集合 charspec

1.6.2.1 参照)

64

128

論理ボリューム識別子

バイト

192

108

論理ボリューム情報

バイト

300

32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

332

128

処理システム用

バイト

3.5.4.4.1

論理ボリューム情報用文字集合 (RBP0)   論理ボリューム識別子欄及び論理ボリューム情報用

文字集合欄で使用可能な文字集合の指定と解釈する。

CS

0

を利用可能とする設定を行う。

3.5.4.4.2

論理ボリューム識別子 (RBP64)   この記述子で参照する論理ボリュームの識別子を指定する。

3.5.4.4.3

論理ボリューム情報 (RBP192)   論理ボリューム情報欄は,それぞれが 36 バイトである

LVInfo1

,LVInfo2,LVInfo3 から成り,媒体の識別を支援する追加情報を含む。

例えば,論理ボリューム情報欄は,所有者名,組織名及び連絡先などの情報を含んでよい。

3.5.4.4.4

処理システム識別子 (RBP300)   実体識別子の節  (1.6.4)  を参照のこと。

3.5.4.4.5

処理システム用 (RBP332)   この欄は,追加の処理システム固有の情報を記録するために,処

理システムで使用してもよい。

3.5.5

区画記述子  区画記述子は,区画の大きさ及び位置を規定し,表 3.12 で示すフォーマットで記録

する。


25

X 0609 : 1998

表 3.12  区画記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0

1

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=5)

16

4

ボリューム記述子順序番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

20

2

区画フラグ Uint16

1.6.1.3 参照)

=#0001

22

2

区画番号 Uint16(1.6.1.3 参照)=0

24

32

区画内容 regid(1.6.4 参照)

フラグ Uint8(1.6.1.1 参照)=#40

識別子 bytes

(23)

=  “+NSR02”

識別子添字 bytes

(8)

=#00

56

128

区画内容用

バイト

184

4

アクセス種別 Uint32(1.6.1.5 参照)

188

4

区画開始位置 Uint32(1.6.1.5 参照)

192

4

区画長 Uint32(1.6.1.5 参照)

196

32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

228

128

処理システム用

バイト

356

156

予備 #00 バイト

3.5.5.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 5 とする。

3.5.5.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。

3.5.5.3

区画フラグ (BP20)   表 3.13 で示す区画の特性を指定する。

表 3.13  区画の特性

ビット

解釈

0

割付け:ZERO の場合,この区画にボリューム空間が割り付けられていないことを意味する。

ONE

の場合,この区画にボリューム空間が割り付けされていることを意味する。

1

∼15  将来の標準化のための予備とし,すべてのビットを ZERO に設定する。

3.5.5.4

区画番号 (BP22)   区画に対する数値識別情報を指定する。

3.5.5.5

区画内容 (BP24)   区画の内容を解釈する方法の識別情報を規定する。第 章で規定する識別情

報を

表 3.14 に示す。

表 3.14  区画内容の解釈

内容

意味

+NSR02”  この規格の

第 章に従って解釈する。

3.5.5.6

区画内容用 (BP56)   この区画記述子で識別する区画中に記録した情報の解釈に必要な情報を

指定する。この欄の内容は,区画中に記録した情報を解釈するための関連する規格で規定する。

3.5.5.7

アクセス種別 (BP184)   この区画記述子で識別する区画中の論理セクタで許可するアクセス方

法を指定する。アクセス種別を

表 3.15 に示す。

表 3.15  アクセス種別

種別

意味

0

この欄でアクセス種別を指定していないことを意味する。

1

再生専用:論理セクタの読込みに制限はないが,論理セクタの記録はできない。

2

追記:論理セクタの読込みに制限はないが,論理セクタの記録は 1 回だけに制限される。

3

書換:論理セクタの読込みに制限はないが,論理セクタの記録には前処理が必要である。

4

書換(上書き可能)

:論理セクタの読込み及び書込みに制限はない。

5

以上  将来の標準化のための予備とする。

3.5.5.8

区画開始位置 (BP188)   区画が始まる論理セクタ番号を指定する。


26

X 0609 : 1998

3.5.5.9

区画長 (BP192)   区画に含まれる論理セクタの個数を指定する。

3.5.5.10

処理システム識別子 (BP196)   処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能

な処理システムの識別情報を指定する。この欄の内容がすべて#00 バイトの場合,処理システムを識別し

ないことを示す。

参考  この regid の適用範囲は,区画の内容を含む。

3.5.5.11

処理システム用 (BP228)   処理システム用に確保し,この規格では,この欄の内容を規定しな

い。

3.5.5.12

予備 (BP356)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5.6

論理ボリューム記述子  論理ボリューム記述子は,表 3.16 で示すフォーマットで記録する。

表 3.16  論理ボリューム記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=6)

16 4

ボリューム記述子順序番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 64

記述子用文字集合 charspec(1.6.2.1 参照)

84 128

論理ボリューム識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

212 4

論理ブロック長 Uint32(1.6.1.5 参照)

216 32

範囲識別子 regid(1.6.4 参照)

フラグ Uint8(1.6.1.1 参照)=0

識別子 bytes (23)

=  “*OSTA UDF Compliant”

識別子添字 Uint8(1.6.1.1 参照)=#0102, bytes (6)  =#00

248 16

論理ボリューム内容用

バイト

264 4

マップ表長  (=MT_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

268 4

区画マップの個数  (=N_PM) Uint32(1.6.1.5 参照)

272 32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

304 128

処理システム用 #00 バイト

432 8

保全列エクステント extent_ad(3.2.1 参照)

440 MT_L

区画マップ

バイト

区画マップ種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

区画マップ長 Uint8(1.6.1.1 参照)=6

ボリューム順序番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

区画番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

3.5.6.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 6 とする。

3.5.6.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。

3.5.6.3

記述子用文字集合 (BP20)   論理ボリューム識別子欄で使用可能な d 文字(1.6.2 参照)を指定す

る。

CS

0

を利用可能とする設定を行う。

3.5.6.4

論理ボリューム識別子 (BP84)   論理ボリュームの識別情報を指定する。

3.5.6.5

論理ブロック長 (BP212)   論理ブロックの大きさをバイト数で指定する。

この欄は,論理ボリューム記述子で識別する論理ボリュームを構成する媒体中のすべての区画のうち,

最大の論理セクタ長を設定する。この規格では,ボリューム集合中のすべてのボリュームが同一論理セク

タ長であることを要求するため,論理ブロック長は,ボリュームの論理セクタ長に等しい。


27

X 0609 : 1998

3.5.6.6

範囲識別子 (BP216)   媒体の作成者と受領者との間で同意した記述子の欄の使用規則及び制限

を規定する範囲の識別情報を指定する。この欄の内容がすべて#00 バイトの場合,このような範囲を識別

しないことを示す。

この欄は,この規格で定義する範囲に適合する論理ボリュームの内容であることを示す。したがって,

範囲識別子には, “*OSTA UDF Compliant” を指定する。

実体識別子の節  (1.6.4)  で記述したとおり,実体識別子の識別子添字欄には,論理ボリュームの内容が

互換性をもつ UDF の版数を含む。この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,1.6.4 を参照のこと。

備考  実体識別子の識別子添字欄は,ソフト書込み保護フラグ及びハード書込み保護フラグを含む。

3.5.6.7

論理ボリューム内容用 (BP248)   この論理ボリューム記述子で識別する論理ボリューム中に記

録した情報の解釈に必要な情報を指定する。

3.5.6.8

マップ表長  (MT_L) (BP264)    区画マップの長さをバイト数で指定する。

3.5.6.9

区画マップの個数  (N_PM) (BP268)    区画マップ欄に記録した区画マップの個数を指定する。

この規格では,区画マップの個数は 1 とする。ただし,一つの区画が再生専用形のアクセス種別をもち,

ほかの区画が書換形/上書き可能形のアクセス種別をもつ場合だけ,二つの区画を含んでもよい。

3.5.6.10

処理システム識別子 (BP272)   処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能

な処理システムの識別情報を指定する。この欄の内容がすべて#00 バイトの場合,このような処理システ

ムを識別しないことを示す。

この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節  (1.6.4)  を参照のこと。

3.5.6.11

処理システム用 (BP304)   処理システム用に確保し,この規格では,この欄の内容を規定しな

い。

3.5.6.12

保全列エクステント (BP432)   論理ボリューム保全列の先頭エクステントを指定する。

この欄の値は,

論理ボリューム保全記述子のために必要である。

書換形/上書き可能形媒体に関しては,

最小値 8K バイトを設定する。

備考  追記形媒体に対しては,この欄は,十分な長さのエクステントを設定する。論理ボリューム保

全記述子は,最新論理ボリューム記述子と同一ボリュームに存在しなければならないため,論

理ボリューム保全記述子が存在する追記形媒体が一杯になった場合は,ボリューム集合に新し

いボリュームを追加しなければならない。

3.5.6.13

区画マップ (BP440)   欄の先頭バイトから開始して連続的に記録した N_PM 個の区画マップ

3.5.7 参照)を含む。

交換の目的として,区画マップは,区画マップ種別 1(3.5.7.1.1 参照)に限定する。

区画マップの長さは,MT_L バイトを超えないようにし,未使用バイトには#00 を設定する。

3.3.4.4

に規定したとおり,論理ボリューム記述子を含む最後の論理セクタの残り部分は,#00 バイトを

設定する。

3.5.7

区画マップ

3.5.7.1

区画マップの共通フォーマット  区画マップは,表 3.17 に示すフォーマットで記録する。

表 3.17  区画マップの共通フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 1

区画マップ種別 Uint8

(1.6.1.1)

1 1

区画マップ長  (=PM_L)

Uint8 (1.6.1.1)

2 PM_L

−2

区画マップ情報

バイト


28

X 0609 : 1998

3.5.7.1.1

区画マップ種別 (RBP0)   この欄の数値は,区画マップの種別を指定する。種別を表 3.18 に示

す。

表 3.18  区画マップ種別

種別

意味

1

第 1 種区画マップ(3.5.7.2 参照)であることを示す。

3.5.7.1.2

区画マップ長  (PM_L) (RBP1)   区画マップ種別欄及び区画マップ長欄を含んだこの区画マ

ップの長さをバイト数で指定する。

3.5.7.1.3

区画マップ情報 (RBP2)   この欄の解釈は,区画マップ種別欄で識別する規格若しくは節又は

区画マップ種別欄の数値が 0 の場合の媒体の作成者と受領者との間の同意で規定する。

3.5.7.2

第 種区画マップ  このマップ種別は,論理ボリュームを記録するボリューム集合中のボリュー

ム中の区画を識別し,

表 3.19 に示すフォーマットで記録する。

表 3.19  第 種区画マップのフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 1

区画マップ種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

1 1

区画マップ長 Uint8(1.6.1.1 参照)=6

2 2

ボリューム順序番号

Uint16

1.6.1.3 参照)

4 2

区画番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

3.5.7.2.1

区画マップ種別 (RBP0)   1 を指定する。

3.5.7.2.2

区画マップ長 (RBP1)   6 を指定する。

3.5.7.2.3

ボリューム順序番号 (RBP2)   論理ボリュームを記録するボリューム集合に属し,ボリューム

順序番号がこの欄の内容と等しいボリュームを指定する。

3.5.7.2.4

区画番号 (RBP4)   ボリューム順序番号欄で指定したボリューム中にあり,区画番号欄がこの

欄の内容と等しい区画記述子で識別する区画を指定する。

3.5.8

未割付け空間記述子  未割付け空間記述子は,未割付けのエクステントを規定し,表 3.20 に示す

フォーマットで記録する。

表 3.20  未割付け空間記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag(3.2.2 参照)

(タグ=7)

16

4

ボリューム記述子順序番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

20

4

割付け記述子の個数  (=N_AD) Uint32(1.6.1.5 参照)

24 N_AD

×8  割付け記述子 extent_ad(3.2.1 参照)

使用可能なボリューム空間がない場合でも,この記述子を記録する。

3.5.8.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 7 とする。

3.5.8.2

ボリューム記述子順序番号 (BP16)   この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定

する。

3.5.8.3

割付け記述子の個数  (N_AD) (BP20)   この記述子で記録する割付け記述子の個数を指定する。

3.5.8.4

割付け記述子 (BP24)   N_AD 個の extent_ad(3.2.1 参照)記述子を含む。これらの記述子のエク

ステント長欄は,論理セクタの大きさの整数倍の値を設定する。

3.5.9

終端記述子  終端記述子は,ボリューム記述子列(3.3.4.2 参照)の終端として記録してもよい。終

端記述子は,

表 3.21 に示すフォーマットで記録する。


29

X 0609 : 1998

表 3.21  終端記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ

tag

3.2.2 参照)

(タグ=8)

16 496

予備 #00 バイト

3.5.9.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 8 とする。

3.5.9.2

予備 (BP16)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

3.5.10

論理ボリューム保全記述子  論理ボリューム保全記述子は,論理ボリュームの保全状態を規定し,

表 3.22 に示すフォーマットで記録する。

表 3.22  論理ボリューム保全記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag

3.2.2 参照)

(タグ=9)

16 12

記録日時 timestamp(1.6.3 参照)

28

4

保全種別 Uint32(1.6.1.5 参照)

32

8

保全列続きエクステント extent_ad(3.2.1 参照)

40 32

論理ボリューム内容用

バイト

72

4

区画個数  (=N_P) Uint32(1.6.1.5 参照)

76

4

処 理 シ ス テ ム 用 の 長 さ   ( =

L_IU)

Uint32

1.6.1.5 参照)

80 N_P

×4  利用可能空間テーブル Uint32(1.6.1.5 参照)

N_P

×4+80

N_P

×4  サイズテーブル Uint32(1.6.1.5 参照)

N_P

×8+80

L_IU

処理システム用

バイト

論理ボリューム保全記述子は,関連する論理ボリュームの内容を更新したときに書き込む構造である。

論理ボリューム保全記述子の内容によって,

処理システムは次に示す問いに対し容易に回答可能である。

a)

論理ボリュームの内容は,一貫性のある状態か否か

b)

論理ボリュームを更新した最終日時

c)

論理ボリューム中の使用可能空間の論理ブロック総数

d)

論理ボリューム中の論理ブロック総数

e)

論理ボリューム中で次に使用可能な一意 ID

f)

論理ボリュームを作成した作成システムが最後にアクセスした日時以降に,論理ボリューム中の内容

を更新したほかの処理システムがあるか否か

3.5.10.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(3.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 9 とする。

3.5.10.2

記録日時 (BP16)   この記述子を記録した日時を指定する。

3.5.10.3

保全種別 (BP28)   保全記述子の種別を指定する。種別を表 3.23 に示す。

表 3.23  論理ボリューム保全種別

種別

意味

0

オープン保全記述子であることを示す。

1

クローズ保全記述子であることを示す。

2

∼255  将来の標準化のための予備とする。

3.5.10.4

保全列続きエクステント (BP32)   論理ボリューム保全列の続きのエクステントを指定する。エ

クステント長が 0 の場合,このようなエクステントを指定しないことを示す。

3.5.10.5

論理ボリューム内容用 (BP40)   関連した論理ボリューム中に記録した情報の解釈に必要な情

報を指定する。

この欄の内容の情報に関しては,論理ボリュームヘッダ記述子の節を参照のこと。


30

X 0609 : 1998

3.5.10.6

区画個数  (N_P) (BP72)    関連した論理ボリューム中の区画の個数を指定する。

3.5.10.7

処理システム用の長さ  (L_IU) (BP76)   処理システム用の欄の長さをバイト数によって指定

する。

3.5.10.8

利用可能空間テーブル (BP80)   関連した論理ボリューム記述子中の区画マップ欄のエントリ

に対応した区画の利用可能な空間の総和を,論理ブロック数によって指定する。

ほとんどのオペレーティングシステムは,媒体のマウント時に,処理システムが論理ボリューム中の利

用可能空間の大きさを提供することを要求するため,これらの値を保持することは重要である。有効な利

用可能空間の量が不明なことを示す#FFFFFFFF のオプション値は使用してはならない。

備考  論理ボリューム保全記述子をクローズ状態にしたときだけ,正しい利用可能空間テーブルを保

証する。

3.5.10.9

サイズテーブル (BP N_P×480)    関連した論理ボリューム記述子中の区画マップ欄のエント

リに対応した区画のサイズを,論理ブロック数によって指定する。

ほとんどのオペレーティングシステムは,媒体のマウント時に,処理システムが論理ボリュームの大き

さを提供することを要求するため,これらの値を保持することは重要である。区画長が不明なことを示す

#FFFFFFFF

のオプション値は使用してはならない。

3.5.10.10

処理システム用 (BP N_P×880)    処理システムの識別情報を指定する。

論理ボリューム保全記述子の処理システム用領域は,

表 3.24 に示す構成とする。

表 3.24  処理システム用フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

32

処理システム識別子

EntityID

32

4

ファイル数 Uim32

(1.6.1.5)

36

4

ディレクトリ数 Uint32

(1.6.1.5)

40

2

UDF

読出し最小版数 Uint16 (1.6.1.3)

42

2

UDF

書込み最小版数 Uint16 (1.6.1.3)

44

2

UDF

書込み最大版数 Uint16 (1.6.1.3)

46 L_IU

−46 処理システム用

バイト

3.5.10.10.1

処理システム識別子 (RBP0)   処理システム識別子は,実体識別子の範囲内のどれかを最後に

更新した処理システムの実体識別子を指定する。実体識別子の適用範囲は,論理ボリューム識別子及び関

連する論理ボリュームの内容である。この欄は,論理ボリュームの内容を最後に更新した処理システムの

識別を処理システムに許可する。

3.5.10.10.2

ファイル数 (RBP32)   関連する論理ボリューム中の現状のファイルの個数。すべての処理シス

テムはこの情報を保持する。

備考  この値は,拡張属性をファイル数に含まない。

3.5.10.10.3

ディレクトリ数 (RBP36)   関連する論理ボリューム中の現状のディレクトリの個数。すべての

処理システムは,この情報を保持する。

備考  ルートディレクトリは,ディレクトリ数に含まれる。

3.5.10.10.4 UDF

読出し最小版数 (RBP40)   この媒体中のすべての構造を読み出すために,処理システム

が利用可能とする必要がある UDF 版数の最小値を示す。この番号は,10 進数の 2 進表示で記録する。例

えば,#0102 は UDF1.02 を示す。


31

X 0609 : 1998

3.5.10.10.5 UDF

書込み最小版数 (RBP42)   この媒体中のすべての構造を更新するために,処理システム

が利用可能とする必要がある UDF 版数の最小値を示す。この番号は,10 進数の 2 進表示で記録する。例

えば,#0102 は UDF1.02 を示す。

3.5.10.10.6 UDF

書込み最大版数 (RBP44)   媒体中を更新した処理システムが利用可能とする UDF 版数の

最大値を示す。処理システムは,媒体の更新によって,媒体がこの欄の現状の値より大きい UDF 版数を必

要とするようになった場合だけに,この欄を更新する。この番号は,10 進数の 2 進表示で記録する。例え

ば,#0102 は UDF1.02 を示す。

3.5.10.10.7

処理システム用 (RBP46)   処理システム識別子で識別する処理システムだけの固有情報を含

む。

3.6

媒体交換の水準  第 章は,媒体交換の次の水準を規定する。

次に示す水準の規定において,をボリューム中の最大論理セクタ番号とする。

3.6.1

水準 1  この規格では,水準 1 は使用しない。

3.6.2

水準 2  水準 2 には,次の制約が伴う。

ボリューム集合は,一つだけのボリュームから成る。

3.6.3

水準 3  水準 3 には,制約がない。

3.7

システム記述に対する要件  第 章は,ある情報を利用者と処理システムとの間で受け渡すことを

規定する。

3.8

作成システムに対する要件

3.8.1

一般  処理システムは,3.6 で規定した媒体交換の水準に従って,ボリューム集合中の 3.5 で規定

したすべての記述子を記録できなければならない。

処理システムは,利用者から要求されない限り,基本ボリューム記述子中の交換最大水準欄及び文字最

大集合リスト欄を変更してはならない。

処理システムは,文字集合種別 CS

2

に対するビットを ONE に設定する文字集合(1.6.2.3 参照)のリス

トを記録できなければならない。

利用者が特に使用する基本ボリューム記述子を規定しない場合は,処理システムは,ボリューム記述子

番号 0 の基本ボリューム記述子を使用しなければならない。

処理システムは,利用者の要求があれば,

第 章で規定した記述子中の regid (1.6.4)  欄の不正ビット又

は保護ビットを変更してもよい。

regid (1.6.4)

の適用範囲の情報を更新した結果,今までどおりに regid 中の識別情報によって同意してい

た regid の適用範囲で記録した情報を,処理システムが保証できなくなった場合は,処理システムは,regid

中のフラグ欄の不正ビットをセットし,regid の識別子欄を変更してはならない。

3.8.2

利用者による不可欠アクセス

3.8.2.1

記述子  処理システムは,次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを許さ

なければならない。利用者がいずれかの欄の情報を供給しない場合には,処理システムがそれを供給しな

ければならない。

a)

基本ボリューム記述子

1)

基本ボリューム記述子番号

2)

ボリューム識別子

3)

ボリューム順序番号

4)

最大ボリューム順序番号


32

X 0609 : 1998

5)

交換最大水準

6)

文字最大集合リスト

7)

ボリューム集合識別子

8)

記述子文字集合

b)

区画記述子

1)

区画番号

2)

区画内容

3)

アクセス種別

4)

区画開始位置

5)

区画長

c)

論理ボリューム記述子

1)

記述子文字集合

2)

論理ボリューム識別子

3)

論理ブロック長

4)

区画マップの個数

5)

区画マップ

3.8.3

利用者による任意アクセス  基本ボリューム記述子中のボリューム抄録欄及びボリューム著作権

通告欄で規定するエクステントに記録する情報を利用者が供給することを処理システムが許す場合,利用

者が供給したそれらの情報を処理システムが記録しなければならない。

3.8.3.1

記述子  次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを処理システムが許す

場合,利用者が供給したそれらの情報を処理システムが記録しなければならない。利用者による欄の情報

の供給がない場合には,処理システムがその情報を供給しなければならない。

a)

基本ボリューム記述子

1)

文字集合リスト

2)

説明用文字集合

3)

応用プログラム識別子

b)

論理ボリューム記述子

1)

範囲識別子

3.8.3.2

複数ボリュームのボリューム集合  ボリューム順序番号 のボリューム集合中に情報を記録し

た後は,処理システムに対し,ボリューム順序番号 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報

を記録する要求を行ってはならない (1≦nm)。

ボリューム順序番号 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報を記録できる十分な空間があ

る場合,処理システムに対し,ボリューム順序番号 m+1 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに

情報を記録する要求を行ってはならない (1≦mn)。

3.9

受領システムに対する要件

3.9.1

一般  処理システムは,第 章で規定した媒体交換水準の一つに従って,ボリューム集合中の 3.5

で規定したすべての記述子を解釈できなければならない。

利用者が使用する基本ボリューム記述子を特に規定しない場合は,処理システムは,ボリューム記述子

番号 0 の基本ボリューム記述子を使用しなければならない。

3.9.2

利用者による不可欠アクセス


33

X 0609 : 1998

3.9.2.1

記述子  処理システムは,基本ボリューム記述子中のボリューム抄録欄及びボリューム著作権通

告欄で規定するエクステントに記録した情報を利用者に提供しなければならない。

処理システムは,

次に示す記述子の各欄に記録した情報へのアクセスを利用者に許さなければならない。

a)

基本ボリューム記述子

1)

ボリューム識別子

2)

ボリューム順序番号

3)

最大ボリューム順序番号

4)

交換水準

5)

交換最大水準

6)

文字最大集合リスト

7)

ボリューム集合識別子

8)

記述子文字集合

9)

説明用文字集合

b)

区画記述子

1)

区画番号

2)

区画内容

3)

アクセス種別

4)

区画開始位置

5)

区画長

c)

論理ボリューム記述子

1)

論理ボリューム識別子

2)

範囲識別子

第 4 章  ファイル構造 

4.1

ほかの章との関係  ほかの規定又はほかの章に対する第 章の関係を,4.1 が規定する。

4.1.1

入力  第 章は,ほかの規定又はほかの章による次の規定を必要とする。

a)

一つ以上のボリュームから成るボリューム集合

b)

ボリューム順序番号(4.3.1 参照)を割り当てる方法

c)

区画から成る論理ボリューム

d)

論理ボリューム中の区画の,番号による識別情報

e)

ボリュームを第 3 章に従って記録する場合,3.3.8 に従って番号付けた区画

f)

一つ以上のファイル集合を記録する論理ボリュームの識別情報

g)

論理ボリュームの区画を固定長の論理ブロックに分割する方式

h)

区画中の論理ブロック番号による識別情報

i)

論理ブロックの大きさ。512 の整数倍であること。

j)

論理ブロックが未記録かどうかの判定手段

k)

ボリュームを

第 章に従って記録する場合,論理ブロックを構成する論理セクタのすべてが未記録の

場合,その論理ブロックは未記録とする。論理ブロックは,完全に記録済み又は完全に未記録のいず

れかでなければならない。

l)

論理ボリュームのファイル集合記述子列(4.3.3.1 参照)の先頭エクステントを識別する手段


34

X 0609 : 1998

m)

ボリュームを

第 章に従って記録する場合,論理ボリュームのファイル集合記述子列の先頭のエクス

テントは,ファイル集合記述子を記録した論理ボリュームを記述する論理ボリューム記述子の論理ボ

リューム内容用欄(3.5.6.7 参照)に,long_ad(4.9.14.2 参照)として記録する。

n)

論理ボリュームの論理ボリュームヘッダ記述子(4.9.15 参照)を指定する手段

o)

ボリュームを

第 章に従って記録する場合,論理ボリュームの最新論理ボリューム保全記述子の論理

ボリューム内容用欄(3.5.10.5 参照)に,論理ボリュームヘッダ記述子を記録する。

p)

ファイル集合を記録する論理ボリュームの各区画について次で示すものを識別する手段

1)

未割付け空間表及び未割付け空間ビットマップ(4.5 参照)

2)

未初期化空間表及び未初期化空間ビットマップ(4.5 参照)

ボリュームを第 3 章に従って記録する場合,区画を記述する区画記述子(3.5.5 参照)の区画内容用欄

3.5.5.6 参照)は,区画ヘッダ記述子(4.9.3 参照)として記録する。その区画記述子は,区画内容欄が  “+

NSR02”

でなければならない。

4.1.2

出力  第 章は,ほかの規定又はほかの章が使ってもよい次の内容を規定する。

a)

ファイルのデータ空間(4.3.8.2 参照)

b)

ファイルの属性

c)

ディレクトリの属性

d)

ディレクトリ階層の属性

4.2

基本データ種別  第 章の基本データ種別(1.6 参照)に追加して,次の基本データ種別を第 章に

適用する。

4.2.1

記録番地  論理ブロック番地は,lb_addr で示し,表 4.1 のフォーマットで記録する。

表 4.1  論理ブロック番地 (lb_addr) のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 4

論理ブロック番号 Uint32 (1.6.15)

4 2

区画参照番号 Uint16

(1.6.1.3)

4.2.1.1

論理ブロック番号 (RBP0)   区画参照番号欄で識別する区画の先頭からの相対ブロック番号を

指定する。論理ブロック番号 0 は,区画の先頭の論理ブロックであることを示す。

4.2.1.2

区画参照番号 (RBP4)   論理ボリューム(4.1.1 参照)中の区画の識別番号を指定する。

4.2.2

記述子タグ  第 章で規定する記述子には,16 バイト長の構造であるタグ (tag) を記述子の先頭

に記録する。タグは,

表 4.2 のフォーマットで記録する。

参考  共通のタグ構造を使用するのは,二つの主な理由がある。一つは,ほとんどの記述子は,共通

な CRC 及びフォーマット版数を扱う必要があるためである。もう一つの理由は,媒体の破壊又

は何らかの方法で不正になった後の回復を実現するためである。ここで示すタグは,自己識別

する構造であり,小さな環境でも確認できる。

表 4.2  タグ (tag) のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

2

タグ識別子 Uint16

(1.6.1.3)

 2

2

記述子版数 Uint16

(1.6.1.3)

 4

1

タグチェックサム Uint8 (1.6.1.1)

 5

1

予備 #00 バイト

 6

2

タグ通し番号 Uint16

(1.6.1.3)

 8

2

記述子 CRC Uint16

(1.6.1.3)

10 2

記述子 CRC 長 Uint16

(1.6.1.3)

12 4

タグ位置 Uint32

(1.6.1.5)


35

X 0609 : 1998

4.2.2.1

タグ識別子 (RBP0)   記述子種別を指定する。種別 0 は,第 章で規定する記述子のフォーマッ

トでないことを示す。種別 1∼7 及び 9 は,

第 章で規定する。種別 8 は,第 章及び第 章で同一に規

定する。種別 256∼265 は,

第 章で規定する。その他の種別は,将来の標準化のための予備とする。第 4

章で規定する記述子種別を,表 4.3 に示す。

表 4.3  記述子の解釈

種別

解釈

8

終端記述子(3.5.9 及び 4.9.2

256

ファイル集合記述子  (4.9.1)

257

ファイル識別記述子  (4.9.4)

258

割 付 け エ ク ス テ ン ト 記 述 子

(4.9.5)

259

間接エントリ  (4.9.7)

260

終端エントリ  (4.9.8)

261

ファイルエントリ  (4.9.9)

262

拡張属性ヘッダ記述子  (4.9.10.1)

263

未割付け空間エントリ  (4.9.11)

264

空間ビットマップ記述子  (4.9.12)

265

区画保全エントリ  (4.9.13)

4.2.2.2

記述子版数 (RBP2)   記述子の版数を示し,値 2 を指定する。

4.2.2.3

タグチェックサム (RBP4)   タグの 0∼3 バイトと 5∼15 バイトとの和を 256 で割った余りを指

定する。

4.2.2.4

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,#00 を設定する。

4.2.2.5

タグ通し番号 (RBP6)   記述子集合の識別情報を指定する。この欄の内容が 0 の場合は,記述子

集合の識別をしないことを意味する。

タグ通し番号は,ボリュームの再初期化時には,以前に記録した値と異なる値を設定する。この欄の意

図する使用方法は,障害回復である。

第 章のすべての記述子のタグ通し番号は,関連するファイル集合

記述子に使用した通し番号と同一とする。

4.2.2.6

記述子 CRC (RBP8)    記述子タグ直後の先頭バイトから始まる記述子バイトの CRC を指定する。

バイト数は,記述子 CRC 長欄で指定する。CRC は 16 ビットで,CRC-ITU-T 多項式(ITU-T

勧告 V.41 

照)で生成する。

x

16

x

12

x

5

+1

備考  例えば,#70 #6A #77 の 3 バイトの CRC は,#3299 である。処理システムは,記述子 CRC 長欄

の値を 0 にすることで,CRC の計算を避けられる。このとき,記述子 CRC の値も 0 とする。

4.2.2.7

記述子 CRC  (RBP10)   記述子 CRC を計算するのに使用したバイト数を指定する。

特記しない限り,CRC は,各記述子で利用可能であり,計算されなければならない。この欄には,記述

子の長さから記述子タグの長さ (16) を減算した値を設定する。記述子を読み出すときは,CRC を検証し

なければならない。

4.2.2.8

タグ位置 (RBP12)   記述子の先頭バイトを含む論理ブロックの番号を指定する。論理ブロック

番号は,この記述子を記録する区画内における論理ブロック番号である。

参考  タグ位置は冗長に見えるが,その主な目的は,論理セクタ又は論理ブロックの先頭 16 バイトが

記述子タグと同一フォーマットの場合,高い確度でそれを記述子タグとすることである。

4.3

ファイル構造


36

X 0609 : 1998

4.3.1

ボリューム集合  ボリューム集合の各ボリュームには,4.1.1 に示すとおりにボリューム順序番号

を割り当てる。

4.3.2

ボリューム集合中の情報の構成  論理ボリューム及び論理ボリュームに関連するファイル集合は,

ボリューム集合に記録する。

4.3.3

論理ボリューム中の情報の構成  第 章では,論理ボリュームを一つ以上のボリュームに存在する

区画の集合とする。

4.3.3.1

ファイル集合記述子列  ファイル集合記述子列は,論理ボリュームにエクステントの列として記

録する。ファイル集合記述子列は,

図 4.1 に示すスキーマに従って記録する。

[ファイル集合記述子列のエクステント]{

<ファイル集合記述子>0+

[ターミネータ]{

<ファイル集合記述子>

|<終端記述子>

|<未記録論理ブロック>

}<後続の論理ブロック>0+

}0+

図 4.1  ファイル集合記述子列のスキーマ

論理ボリューム中のファイル集合は,1 個だけとする。

ファイル集合記述子に,ファイル集合記述子番号を割り当てる。

ファイル集合に,ファイル集合番号を割り当てる。

4.3.4

区画中の情報の構成  ファイル集合を記録する論理ボリュームの各区画について,次で示すものの

位置を識別する手段として,

第 章の入カパラメタ(4.1.1 参照)で指定する必要がある。

a)

割付け空間表及び未割付け空間ビットマップ(4.5 参照)

b)

未初期化空間表及び未初期化空間ビットマップ(4.5 参照)

4.3.5

ファイル集合  ファイル集合は,ファイル集合記述子で識別し,次で示すものを指定する。

a)

ファイル集合を記録する論理ボリュームの名前

b)

ファイル集合記述子で識別するファイル集合に関連する記述子の欄で使用可能な文字集合

c)

ファイル集合記述子で識別するファイル集合のファイルを記述するディレクトリ階層のルートの識別

情報

d)

ファイル集合の著作権及び抄録についての情報

4.3.6

ディレクトリ  ディレクトリは,0 個以上のファイル又はディレクトリの識別情報をもつ。ディレ

クトリ階層は,一つのルートディレクトリから始まるディレクトリの集合とする。

ディレクトリは,

図 4.2 のスキーマに従って記録する。

<ファイル識別記述子>

}0+

図 4.2  ディレクトリのスキーマ

4.3.6.1

ディレクトリ記述子の順序  ディレクトリのディレクトリ記述子を,第 章に従って並べる場合,

次の順に並べる。


37

X 0609 : 1998

a)

ファイル識別子の相対値の昇順  ファイル識別子の値は,次に示すとおりに評価する。

1)

比較するファイル識別子のすべてのバイト位置で同一の値をもつ場合,ファイル識別子は同一の値

とする。

2)

比較するファイル識別子のバイト数が異なる場合,短いファイル識別子の右に#00 バイトを埋め込

み,同一の長さになるようにして扱い,その埋込みの後,ファイル識別子をバイト位置の昇順に 1

バイトずつ比較し,異なる値を含むバイト位置を見つけ,

バイトの値を符号なし整数として比較し,

大きい値をもつファイル識別子が大きいとする。

b)

ファイル版数の相対値の降順

4.3.6.2

ディレクトリ階層の大きさの制限  ディレクトリ階層中のディレクトリで記述するディレクト

リ及びファイルの個数の合計は,2

32

より小さくなければならない。サブディレクトリは,ルートディレク

トリの直下だけに存在する。

4.3.7

パス名  パス名は,ファイル又はディレクトリを名前で示す場合に使用する。

4.3.7.1

帰着パス名  ディレクトリ階層中では,ファイル又はディレクトリを示すすべてのパス名は,帰

着パス名をもつ。

4.3.8

ファイル  ファイルは,記録したデータの位置及び属性を指定するファイルエントリ(4.9.9 参照)

で記述する。

4.3.8.1

ファイルの属性  ファイルエントリは,ファイルの属性を規定する。属性の幾つかはファイルエ

ントリ中の欄に記録する。残りは,拡張属性として記録する。

4.3.8.2

ファイルのデータ空間  ファイルのデータ空間は,次に示すとおりとする。

ファイルは、論理ブロックのエクステントの列の内容として記録し,このエクステントをファイルのデ

ータ空間とする。データ空間のバイトには,昇順に連続番号を割り当てる。番号付けは,データ空間の先

頭エクステントの先頭論理ブロックの先頭バイトに割り当てる 0 から始まる。

ファイルのデータ空間のバイト数を,ファイルの情報長(4.9.9.10 参照)と呼ぶ。

4.3.9

レコード構造  ファイルの情報は,レコードの集合としては扱わない。

4.3.10

情報制御ブロック (ICB)   ファイルの各インスタンスは,ICB の一つのエントリで記述する。フ

ァイルのインスタンスを記述するエントリの集合は,一つ以上の ICB 中のエントリの集合で記述する。こ

の ICB の集合は,4.3.10.1 で示す ICB 階層を形成する。

ICB

は,論理ブロックのエクステント中に記録する ICB エントリの列とする。ICB の番地又は位置は,

そのエクステントの番地とする。列の一つのエントリは,次に示すもののいずれかとする。

a)

ファイル又はエクステントの集合の記録実体を記述する,直接エントリ

b)

ほかの ICB を記述する,間接エントリ(4.9.7 参照)

c)

このエントリ以降にエントリがないことを示す,終端エントリ(4.9.8 参照)

d)

このエントリ以降にエントリがないことを示す,未記録論理ブロック

4.3.10.1  ICB

階層  ICB 階層は,ルート ICB から始まる ICB の集合とする。ルート ICB は,ICB 階層のレ

ベル 1 の唯一の ICB とする。間接エントリによってほかの ICB を識別する ICB は,識別される ICB の親

ICB

とする。

4.4

拡張属性  拡張属性は,属性種別及び属性副種別を指定し,属性ごとの固有の情報を指定してもよ

い。拡張属性は,ファイルに関連する。すべての拡張属性は,一つ以上の拡張属性空間に記録する。属性

種別欄及び属性副種別欄が同一内容である拡張属性を,拡張属性のインスタンスと呼ぶ。

拡張属性空間は,次に示すものの一つとする。


38

X 0609 : 1998

a)

ファイルエントリの拡張属性欄

b)

ファイルエントリで識別する ICB によって記述するファイル

いずれの場合でも,拡張属性空間は,

図 4.3 で示すスキーマに従って記録する。

<拡張属性ヘッダ記述子>

<拡張属性>0+

図 4.3  拡張属性空間のスキーマ

4.5

区画空間管理  第 章では,区画の空間管理の種別として 2 種類を規定する。一つは,割付け可能

な空間(未割付け空間)とし,もう一つは,割付けの前に準備が必要な空間(未初期化空間)とする。い

ずれの場合も,区画空間を,区画中の論理ブロックの集まりを指定する空間集合で指定する。空間集合は,

4.5.1

で示す空間表又は空間ビットマップとして記録する。

4.5.1

空間集合  空間集合は,空間表として記録する。

空間表は,間接エントリ及び未割付け空間エントリ(4.9.11 参照)から成る ICB 階層として記録する。

空間集合の論理ブロックは,空間表の最終の空間エントリで示すエクステントに属するすべての論理ブ

ロックとする。

4.6

区画の保全  区画の保全は,使用しない。

4.7

割付け記述子  割付け記述子(4.9.14 参照)は,エクステントの位置,長さ及び種別を示す。

割付け記述子の列は,エクステント又は欄に連続的に記録する。

割付け記述子の列のエクステント又は欄は,次のいずれかで終了する。

a)

欄の終了

b)

エクステント長欄が 0 の割付け記述子

c)

割付け記述子の列の記録が続く,続きエクステントを識別する割付け記述子

続きエクステントは,

図 4.4 のスキーマに従って記録する。

[割付け記述子のエクステント]{

<割付けエクステント記述子>

<割付け記述子>1+

図 4.4  続きエクステントのスキーマ

割付け記述子は,関連する情報長を示す。これは,エクステント中の情報の量をバイト数で示す。ext_ad

4.9.14.3 参照)は,情報長を欄としてもつ。ほかの割付け記述子は,情報長はエクステント長と等しい。

4.7.1

ファイルの記述  ファイルのエクステントを記述する割付け記述子の列を,ファイル本体として記

録し,その後にファイル後部を付けて,

図 4.5 のスキーマに従って記録する。

[ファイル本体]{

<割付け記述子>(エクステント長が LBS の倍数)0+

<割付け記述子>0+1

[ファイル後部]{

<割付け記述子>(割付け済で未記録)0+

4.5

  ファイルエクステントのスキーマ


39

X 0609 : 1998

LBS

は,論理ブロック長を示す。割付け記述子の種別は,ICB タグ欄(4.9.6.8 参照)のフラグ欄で指定

する。

4.8

記述子の記録  フォーマットをバイト位置 (BP) で示す第 章の記述子は,論理ブロックの先頭バ

イトが記述子の先頭バイトになるように記録することを示し,その記述子の長さは,空間ビットマップ記

述子の長さを除いて,論理ブロック長を超えない。

フォーマットを相対バイト位置 (RBP) で示す

第 章の記述子は,記述子の説明で指定する以外に論理

ブロック中の位置に関する制限はない。

記述子を論理ブロックに記録するとき,記述子の終端から論理ブロックの終端までの空間は,将来の標

準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9

ファイルデータ構造

4.9.1

ファイル集合記述子  ファイル集合記述子は,表 4.4 に示すフォーマットで記録し,ファイル及び

ディレクトリ集合を識別する。

表 4.4  ファイル集合記述子

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ tag(4.2.2 参照)

(タグ=256)

16 12

記録日時 timestamp(1.6.3 参照)

28 2

交換水準 Uint16(1.6.1.3 参照)=3

30 2

交換最大水準 Uint16(1.6.1.3 参照)=3

32 4

文字集合リスト Uint32(1.6.1.5 参照)=#00000001

36 4

文字最大集合リスト Uint32(1.6.1.5 参照)=#00000001

40 4

ファイル集合番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

44 4

ファイル集合記述子番号 Uint32(1.6.1.5 参照)

48 64

論理ボリューム識別子用文字集合 charspec(1.6.2.1 参照)

112 128

論理ボリューム識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

240 64

ファイル集合用文字集合 charspec(1.6.2.1 参照)

304 32

ファイル集合識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

336 32

著作権ファイル識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

368 32

抄録ファイル識別子 dstring(1.6.2.4 参照)

400 16

ルートディレクトリ long_ad(4.9.14.2 参照)

416 32

範囲識別子 regid(1.6.4 参照)

フラグ Uint8(1.6.1.1 参照)=0

識別子 bytes (23)

=  “*OSTA UDF Compliant”

識別子添字 Uint8=#0102, bytes (6)  =#00

448 16

後続エクステント long_ad(4.9.14.2 参照)

464 48

予備 #00 バイト

書換形/上書き可能形媒体中には,一つだけファイル集合記述子を記録する。追記形媒体中には,複数

のファイル集合記述子を記録してもよい。

複数のファイル集合に関する規定を,次に示す。

a)

複数のファイル集合は,追記形媒体中だけに許可する。

b)

デフォルトのファイル集合は,最大のファイル集合番号をもつ。

c)

デフォルトのファイル集合だけを,書込み可能としてよい。その列におけるほかのすべてのファイル

集合は,ハード書込み保護(1.6.4.3 参照)を設定する。

d)

書込み不可のファイル集合は,その他のファイル集合で(直接又は間接的に)参照するメタデータ構

造を参照する。


40

X 0609 : 1998

書込み可能のファイル集合は,実ファイルデータエクステントを参照してもよい。

追記形媒体のファイル集合中では,すべてのファイル及びディレクトリを ICB 方策種別 4 で記録する場

合,そのファイル集合記述子の範囲識別子にはハード書込み保護を設定しなければならない。

追記形媒体中の複数のファイル集合の意図する目的は,媒体中に複数のアーカイブを保持する機能を利

用可能にすることである。例えば,一つのファイル集合は,特定の時点で作成した情報集合のバックアッ

プを表現する。後続のファイル集合は,その後作成した同一情報集合のほかのバックアップとして表現す

る。

4.9.1.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別欄の内容を 256 とする。

4.9.1.2

記録日時 (BP16)   この記述子を記録した日時を指定する。

4.9.1.3

交換水準 (BP28)   この記述子で記録するファイル集合の現状の媒体交換水準(4.10 参照)を指

定する。

水準 3 を設定する。

4.9.1.4

交換最大水準 (BP30)   この記述子の交換水準欄で指定可能な交換水準の最大値を指定する。

水準 3 を設定する。

4.9.1.5

文字集合リスト (BP32)   この記述子によって記述するファイル集合の中に記録する,第 章で

規定した記述子の,内容を charspec(1.6.2.1 参照)とする欄が指定する文字集合を識別する。

1.6.2.1

で定義する CS

0

だけを利用可能とする設定を行う。

4.9.1.6

文字最大集合リスト (BP36)   この記述子の文字集合リスト欄には,この欄(1.6.2.3 参照)で規

定しない文字集合を指定してはならない。

1.6.2.1

で定義する CS

0

だけを利用可能とする設定を行う。

4.9.1.7

ファイル集合番号 (BP40)   この記述子に割り当てたファイル集合番号を指定する。

4.9.1.8

ファイル集合記述子番号 (BP44)   この記述子に割り当てたファイル集合記述子番号を指定す

る。

4.9.1.9

論理ボリューム識別子用文字集合 (BP48)   論理ボリューム識別子欄で使用可能な d 文字(1.6.2

参照)を指定する。

1.6.2.1

で定義する CS

0

だけを利用可能とする。

4.9.1.10

論理ボリューム識別子 (BP112)   ファイル集合に記録する論理ボリュームの識別子を指定する。

4.9.1.11

ファイル集合用文字集合 (BP240)   d 文字(1.6.2 参照)を規定する第 章の幾つかの欄の記述

子で使用可能な d 文字(1.6.2 参照)を指定する。

1.6.2.1

で定義する CS

0

だけを利用可能とする。

4.9.1.12

ファイル集合識別子 (BP304)   この記述子で識別したファイル集合の識別子を指定する。

4.9.1.13

著作権ファイル識別子 (BP336)   この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対す

る著作権通告を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。この欄がすべて#00 バイトの場

合,そのようなファイルを識別しないことを示す。

4.9.1.14

抄録ファイル識別子 (BP368)   この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対する

抄録を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。この欄がすべて#00 バイトの場合,その

ようなファイルを識別しないことを示す。

4.9.1.15

ルートディレクトリ (BP400)   この記述子で識別したファイル集合に関連するディレクトリ階

層のルートディレクトリを記述する ICB の位置を指定する。エクステント長が 0 の場合,このような ICB

を識別しないことを示す。


41

X 0609 : 1998

4.9.1.16

範囲識別子 (BP416)   この欄は,この規格で規定する範囲に適合するファイル記述子の適用範

囲を示す。したがって,範囲識別子には,  “*OSTA UDF Compliant”  を設定する。

実体識別子の節  (1.6.4)  で記述したとおり,実体識別子の識別子添字欄には,論理ボリュームの内容が

互換性をもつ UDF の版数を含む。この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節  (1.6.4)  を参

照のこと。

備考  実体識別子の識別子添字欄は,ソフト書込み保護フラグ及びハード書込み保護フラグを含む。

4.9.1.17

後続エクステント (BP448)   ファイル集合記述子列における続きのエクステントを指定する。

エクステント長が 0 の場合,このようなエクステントを指定しないことを示す。

4.9.1.18

予備 (BP464)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.2

終端記述子  この記述子は,表 4.5 に示すフォーマットでファイル集合記述子列(4.3.3.1 参照)の

終端として記録してもよい。

表 4.5  終端記述子

BP

長さ

名前

内容

0 16

記述子タグ

tag

4.2.2 参照)

(タグ=8)

16 496

予備 #00 バイト

4.9.2.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 8 とする。

4.9.2.2

予備 (BP16)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.3

区画ヘッダ記述子  この記述子は,未割付け空間表,未初期化空間表及び区画保全表を規定する。

4.1.1

の規定に従って,

表 4.6 に示すフォーマットで記録する。

表 4.6  区画ヘッダ記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 8

未割付け空間表 short_ad(4.9.14.1 参照)

8 8

未割付け空間ビットマップ short_ad(4.9.14.1 参照)

16 8

区画保全表 short_ad(4.9.14.1 参照)=0

24 8

未初期化空間表 short_ad(4.9.14.1 参照)

32 8

未初期化空間ビットマップ short_ad(4.9.14.1 参照)

40 88

予備 #00 バイト

未割付けとした論理ブロックは,前処理なしに書込み可能なブロックである。書換形媒体の場合,消去

処理なしに書き込める。未初期化とした論理ブロックは,書込み準備が必要なブロックであり,何らかの

前処理をする必要がある。書換形媒体の場合,消去処理後に書き込む。

備考  空間表又は空間ビットマップの使用は,論理ボリューム中で一貫している必要がある。空間表

及び空間ビットマップの両方を一つの論理ボリューム中で同時に使用してはならない。

4.9.3.1

未割付け空間表 (RBP0)   この区画の未割付け空間表(4.5 参照)を指定する。エクステント長

が 0 の場合,未割付け空間表を指定しないことを示す。

4.9.3.2

未割付け空間ビットマップ (RBP8)   この区画の未割付け空間ビットマップ(4.5 参照)を記録

したエクステントを指定する。エクステント長が 0 の場合,未割付け空間ビットマップを指定しないこと

を示す。

4.9.3.3

区画保全表 (RBP16)   区画保全エントリは使用しないため,すべて 0 を設定する。

4.9.3.4

未初期化空間表 (RBP24)   この区画の未初期化空間表(4.5 参照)を指定する。エクステント長

が 0 の場合,未初期化空間表を指定しないことを示す。


42

X 0609 : 1998

4.9.3.5

未初期化空間ビットマップ (RBP32)   この区画の未初期化空間ビットマップ(4.5 参照)を記録

したエクステントを指定する。エクステント長が 0 の場合,未初期化空間ビットマップを指定しないこと

を示す。

4.9.3.6

予備 (RBP40)   将来の標準化のために予備とし,すべてのバイトに#00 を設定する。

4.9.4

ファイル識別記述子  この記述子は,表 4.7 に示すフォーマットで記録する。

表 4.7  ファイル識別記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag(4.2.2 参照)

(タグ=257)

16

2

ファイル版数 Uint16(1.6.1.3 参照)=1

18

1

ファイル特性 Uint8(1.6.1.1 参照)

19

1

ファイル識別子の長さ

Uint8

1.6.1.1 参照)

20 16

ICB

long_ad

4.9.14.2 参照)

36

2

処理システム用の長さ

Uint16

1.6.1.3 参照)

38 L_IU

処理システム用 bytes

L_IU

+38 L_FI

ファイル識別子

d

文字(1.6.2 参照)

L_FI

+L_IU+38 * 埋込み #00 バイト

ファイル識別記述子の最大長は,1 論理ブロック長とする。

備考  すべてのディレクトリは,親ディレクトリの位置を示すファイル識別記述子を含む。親ディレ

クトリを記述するファイル識別記述子は,ディレクトリ中の先頭のファイル識別記述子でなけ

ればならない。4.3.6 で規定するとおり,ルートディレクトリの親ディレクトリは,ルートディ

レクトリである。

4.9.4.1

記述子タグ (RBP0)   この記述子に対する tag

4.2.2 参照)

のタグ識別子欄の内容を 257 とする。

4.9.4.2

ファイル版数 (RBP16)   このファイル識別子欄で指定したファイルの版数番号を,値 1 に設定

する。

4.9.4.3

ファイル特性 (RBP18)   表 4.8 に示すファイル特性を指定する。

表 4.8  ファイル特性

ビット

解釈

0

存在:ZERO の場合,ファイルの存在を利用者に知らせることを示す。

ONE

の場合,ファイルの存在を利用者に知らせる必要がないことを示す。

1

ディレクトリ:ZERO の場合,ファイルはディレクトリ(4.9.6.6 参照)でないことを示す。

ONE

の場合,ファイルはディレクトリであることを示す。

2

削除:ONE の場合,ファイルは削除されていることを示す。

ZERO

の場合,ファイルは削除されていないことを示す。

3

親:ONE の場合,この記述子の ICB 欄は,この記述子を記録するディレクトリの親ディレク

トリに記録されたファイルに関連する ICB を識別することを示す。

ZERO

の場合,ICB 欄は,この記述子が指定するファイルに関連する ICB を識別すること

を示す。

4

∼7  将来の標準化のための予備とし,すべてのビットに ZERO を設定する。

ファイル特性については,

附属書 を参照のこと。

4.9.4.4

ファイル識別子の長さ  (L_FI) (RBP19)    ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.4.5

ICB (RBP20) 

  ファイルを記述している ICB の位置を指定する。

4.9.4.6

処理システム用の長さ  (L_IU) (RBP36)    処理システム用欄の長さをバイト数で指定する。

処理システム用欄が未使用であることを示す 0 を指定してもよい。


43

X 0609 : 1998

4.9.4.7

処理システム用 (RBP38)   処理システム用の長さ欄が 0 でない場合,この欄の最初の 32 バイト

に,現状の処理システムの処理システム実体識別子を指定する。

備考  この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節  (1.6.4)  を参照のこと。

この欄は,特定のファイル識別記述子を最後に作成又は更新した処理システムを識別することを,処理

システムに対して可能にする。

4.9.4.8

ファイル識別子 (RBP [L_IU38])    ICB 欄で識別する ICB によって記述したファイルの識別情

報を指定する。

参考  ファイル識別子の翻訳については,附属書 を参照のこと。

4.9.4.9

埋込み (RBP [L_FIL_IU38])    すべてのバイトを#00 に指定する。

4.9.5

割付けエクステント記述子  表 4.9 に示すフォーマットで記録する。

表 4.9  割付けエクステント記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag

4.2.2 参照)

(タグ=258)

16

4

先行割付けエクステント位置

Uint32

1.6.1.5 参照)

20

4

割 付 け 記 述 子 の 長 さ   ( =

L_AD)

Uint32

1.6.1.5 参照)

割付けエクステント記述子の最大長は,1 論理ブロック長とする。

4.9.5.1

記述子タグ (RBP0)   この記述子に対する tag

4.2.2 参照)

のタグ識別子欄の内容を 258 とする。

4.9.5.2

先行割付けエクステント位置 (RBP16)   この欄には,値 0 を設定する。

4.9.5.3

割付け記述子の長さ  (L_AD) (RBP20)    ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.6

ICB

タグ  ICB 中のすべてのエントリは共通形式をもち,共通フォーマットでは tag(4.2.2 参照)

の後に,

表 4.10 に示す icbtag があり,その後に,各エントリ種別に一意であってこのエントリ定義に記述

する部分が続く。

表 4.10  icbtag のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

記録済み直接エントリの個数 Uint32(1.6.1.5 参照)

 4

2

方策種別 Uint16(1.6.1.3 参照)=4 又は 4096

 6

2

方策パラメタ

バイト

 8

2

最大エントリ番号 Uint16(1.6.1.3 参照)

10 1

予備 #00 バイト

11 1

ファイル種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=5

12 6

親 ICB 位置 lb_addr(4.2.1 参照)

18 2

フラグ Uint16(1.6.1.3 参照)

4.9.6.1

記録済み直接エントリの個数 (RBP0)   このエントリより前にこの ICB 階層中に記録した直接

エントリの個数を指定する。

4.9.6.2

方策種別 (RBP4)   ICB が属する ICB 階層を構成する方策のうち,表 4.11 に示す種別 4 及び 4096

を使用する。

表 4.11  方策種別

種別

解釈

4

附属書 の 5.で示す方策であることを示す。

4096

方策の解釈は,媒体の作成者と受領者との合意によるもの
であることを示し,

附属書 の 6.で示す方策であることを

示す。


44

X 0609 : 1998

この規格では,方策種別 4 又は方策種別 4096 を使用するものとする。

備考  方策種別 4096 は,追記形媒体中での使用を意図するが,書換形/上書き形媒体で使用してもよ

い。

4.9.6.3

方策パラメタ (RBP6)   方策種別欄で指定した方策に従って解釈する。

4.9.6.4

最大エントリ番号 (RBP8)   ICB に記録可能なエントリの最大個数を指定する。

4.9.6.5

予備 (RBP10)   将来の標準化のための予備とし,#00 を設定する。

4.9.6.6

ファイル種別 (RBP11)   表 4.12 に示すファイルの種別を指定する。

表 4.12  ファイル種別

種別

解釈

 0

この欄でファイルの解釈を指定していないことを示す。

 1

未割付け空間エントリ(4.9.11 参照)であることを示す。

 2

区画保全エントリ(4.9.13 参照)であることを示す。

 3

間接エントリ(4.9.7 参照)であることを示す。

 4

ファイルは,ディレクトリ(4.3.6 参照)であることを示す。

 5

ファイルをバイトの列として解釈し,ランダムにアクセスしてよいことを示す。

 6

ファイルは,ISO/IEC 9945-1 で規定するブロック固有装置ファイルであることを示す。

 7

ファイルは,ISO/IEC 9945-1 で規定する文字固有装置ファイルであることを示す。

 8

ファイルは,4.4 で記述する拡張属性を記録することを示す。

 9

ファイルは,ISO/IEC 9945-1 で規定する FIFO ファイルであることを示す。

10

ファイルは,ISO/IEC 9945-1 で識別する C_ISSOCK ファイル種別に従って解釈することを
示す。

11

終端エントリ(4.9.8 参照)であることを示す。

12

ファイルは,シンボリックリンクであり,内容がファイル又はディレクトリのパス名(4.3.7
参照)あることを示す。

3

∼255  将来の標準化のための予備とする。

標準のバイトで番地付け可能なファイルには,値 5 を使用し,値 0 は使用しない。

参考  ファイル種別の解釈については,附属書 を参照すること。

4.9.6.7

親 ICB 位置 (RBP12)   親の ICB の位置を指定する。この欄の値が 0 の場合,そのような ICB を

指定しないことを示す。

この欄の使用は,オプションとする。この欄を使用する場合,ICB を論理ブロック 0 に保持してはなら

ない。

4.9.6.8

フラグ (RBP18)   表 4.13 に示すファイルの記録情報を指定する。


45

X 0609 : 1998

表 4.13  ファイルの特性

ビット

解釈

0

∼2 3 ビットの符号なし二進数として解釈する。値 0 は,短割付け記述子(4.9.14.1 参照)を使用する

ことを示す。値 1 は,長割付け記述子(4.9.14.2 参照)を使用することを示す。値 2 は,拡張割付
け記述子(4.9.14.3 参照)を使用することを示す。値 3 は,割付け記述子欄の先頭から割付け記述
子欄の長さ分がファイルのエクステントとみなすことを示す。値 4∼7 は,将来の標準化のための
予備とする。

 3

ファイルがディレクトリでない場合,このビットは将来の標準化のための予備とし,ZERO を設定
する。ファイルがディレクトリの場合,ONE はディレクトリを 4.3.6.1 に従ってソートすることを
示し,ZERO は 4.3.6.1 に従ってソートする必要のないことを示す。

 4

ZERO

の場合,ファイルのデータを指定する割付け記述子の変更に制限がないことを示す。

ONE

の場合,ファイルのエクステントの番地又はエクステントの長さの縮小などの割付け記述子

の変更をしてはならないことを示す。

 5

ファイルが作成又は書込みがされたときに ONE とし,

処理システムの方式に従って ZERO とする。

 6

ISO/IEC 9945-1

で規定する S_ISUID ビットとして解釈する。

 7

ISO/IEC 9945-1

で規定する S_ISGID ビットとして解釈する。

 8

ISO/IEC 9945-1

で規定する C_ISVTX ビットとして解釈する。

 9

ONE

の場合,ファイルのエクステントは,先行エクステントの最終論理ブロックの直後の論理ブ

ロックから開始する必要があることを示す。ZERO の場合,そのような必要はない。

10

このビットは,処理システム用の予備とする。

11 ZERO

の場合,ファイルのデータ空間のバイトは利用者が供給したことを示す。ONE の場合,利

用者が供給したバイトを,この規格が規定しない方式に従って変換して記録したことを示す。

12

ファイルがディレクトリでない場合,このビットは将来の標準化のための予備とし,ZERO を設定
する。 
ファイルがディレクトリの場合,ZERO はディレクトリ内のファイル識別記述子のファイル識別子
欄の内容が同一であるものは存在しないことを示し,ONE はファイル識別子欄の内容が同一であ
るファイル識別記述子が 2 個以上存在してもよいことを示す。

13

∼15  将来の標準化のための予備とし,すべてのビットに ZERO を設定する。

ビット 3,11 及び 12 は,ZERO を設定する。ビット 4 及び 9 は,ZERO を設定することが望ましい。

ビット 6,7,8 及び 10 については,

附属書 を参照のこと。

4.9.7

間接エントリ  表 4.14 に示すフォーマットで記録する。

表 4.14  間接エントリのフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag(4.2.2 参照)

(タグ=259)

16 20

ICB

タグ icbtag(4.9.6 参照)

(種別=3)

36 16

間接 ICB long_ad(4.9.14.2 参照)

4.9.7.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 259 とする。

4.9.7.2

ICB

タグ (BP16)   この記述子に対する icbtag

4.9.6 参照)

のファイル種別欄の内容を 3 とする。

4.9.7.3

間接 ICB (BP36)    ほかの ICB の番地を指定する。

4.9.8

終端エントリ  表 4.15 に示すフォーマットで記録する。

表 4.15  終端エントリのフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ

tag

4.2.2 参照)

(タグ=260)

16 20

ICB

タグ icbta(4.9.6 参照)(種別=

11

4.9.8.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 260 とする。

4.9.8.2

ICB

タグ (BP16)   この記述子に対する icbtag

4.9.6 参照)

のファイル種別欄の内容を 11 とする。

4.9.9

ファイルエントリ  表 4.16 に示すフォーマットで ICB に記録する直接エントリとする。


46

X 0609 : 1998

表 4.16  ファイルエントリのフォーマット

BP

長さ

名前

内容

    0

16

記述子タグ tag(4.2.2 参照)

(タグ=261)

 16

20

ICB

タグ icbtag(4.9.6 参照)

 36

 4

利用者 ID Uint32(1.6.1.5 参照)

 40

 4

グループ ID Uint32(1.6.1.5 参照)

 44

 4

許可条件 Uint32(1.6.1.5 参照)

 48

 2

ファイルリンク数 Uint16(1.6.1.3 参照)

 50

 1

レコードフォーマット Uint8(1.6.1.1 参照)=0

 51

 1

レコード表示属性 Uint8(1.6.1.1 参照)=0

 52

 4

レコード長 Uint32(1.6.1.3 参照)=0

 56

 8

情報長 Uint64(1.6.1.7 参照)

 64

 8

記録済み論理ブロック数

Uint64

1.6.1.7 参照)

 72

12

アクセス日時 timestamp(1.6.3 参照)

 84

12

変更日時 timestamp(1.6.3 参照)

 96

12

属性日時 timestamp(1.6.3 参照)

108

4

チェックポイント Uint32(1.6.1.5 参照)

112 16

拡張属性 ICB long_ad(4.9.14.2 参照)

128 32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

160

8

一意 ID Uint64(1.6.1.7 参照)

168

4

拡張属性の長さ Uint32(1.6.1.5 参照)

172

4

割付け記述子の長さ Uint32(1.6.1.5 参照)

176 L_EA

拡張属性

バイト

L_EA

+176

L_DA

割付け記述子

バイト

ファイルエントリの最大長は,1 論理ブロック長とする。

4.9.9.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 261 とする。

4.9.9.2

ICB

タグ (BP16)   この記述子に対する icbtag(4.9.6 参照)のファイル種別欄の内容は,4.9.6.6

の規定に従って記録する。

4.9.9.3

利用者 ID (BP36)    ファイル所有者の利用者 ID を指定する。

利用者 ID の概念をもたないオペレーティングシステムでは,処理システムは,この欄を無視する。利

用者 ID の概念をもつオペレーティングシステムでは, (2

32

−1)  の値は無効な利用者 ID と解釈し,その他

の値の場合,この欄は有効な利用者 ID を含むと解釈する。

利用者が規定しない限り,利用者 ID の概念をもたないオペレーティングシステムでは,処理システム

は,無効な利用者 ID と解釈するための値 (2

32

−1)  をこの欄に設定する。

4.9.9.4

グループ ID (BP40)    ファイル所有者のグループ ID を指定する。

グループ ID の概念をもたないオペレーティングシステムでは,処理システムは,この欄を無視する。

グループ ID の概念をもつオペレーティングシステムでは, (2

32

−1)  の値は無効なグループ ID と解釈し,

ほかの値の場合,この欄は有効なグループ ID を含むと解釈する。

利用者が規定しない限り,グループ ID の概念をもたないオペレーティングシステムでは,処理システ

ムは,無効なグループ ID と解釈するための値 (2

32

−1)  をこの欄に設定する。

4.9.9.5

許可条件 (BP44)   下に示す欄のビット 31 の設定に従って利用者のクラス別に許可するファイ

ルのアクセス(

表 4.17 参照)を指定する。

a)

利用者の利用者 ID が,利用者 ID 欄と同じである場合,ビット 10∼14 を適用する。

b)  a)

以外で,利用者のグループ ID が,グループ ID 欄と同じ場合,ビット 5∼9 を適用する。

c)

ほかは,ビット 0∼4 を適用する。


47

X 0609 : 1998

表 4.17  許可条件

ビット

解釈

 0

ZERO

の場合,利用者はファイルを実行してはならないことを示す。

ONE

の場合,利用者はファイルを実行してよいことを示す。

 1

ZERO

の場合,利用者はファイルに書込みしてはならないことを示す。

ONE

の場合,利用者はファイルに書込みしてよいことを示す。

 2

ZERO

の場合,利用者はファイルを読み出してはならないことを示す。

ONE

の場合,利用者はファイルを読み出してよいことを示す。

 3

ZERO

の場合,利用者はファイルの属性を変更してはならないことを示す。

ONE

の場合,利用者はファイルの属性を変更してよいことを示す。

 4

ZERO

の場合,利用者はファイルを削除してはならないことを示す。

ONE

の場合,利用者はファイルを削除してよいことを示す。

 5

ビット 0 と同じ。

 6

ビット 1 と同じ。

 7

ビット 2 と同じ。

 8

ビット 3 と同じ。

 9

ビット 4 と同じ。

10

ビット 0 と同じ。

11

ビット 1 と同じ。

12

ビット 2 と同じ。

13

ビット 3 と同じ。

14

ビット 4 と同じ。

15

∼31  予備とし,すべてのビットを ZERO に設定する。

許可条件については,

附属書 を参照のこと。

4.9.9.6

ファイルリンク数 (BP48)   この ICB を識別するファイル識別記述子の個数を指定する。

4.9.9.7

レコードフォーマット (BP50)   0 を設定する。

4.9.9.8

レコード表示属性 (BP51)   0 を設定する。

4.9.9.9

レコード長 (BP52)   0 を設定する。

4.9.9.10

情報長 (BP56)   ファイルに対する割付け記述子の情報長の和に等しい(4.3.8.2 及び 4.7 参照)。

4.9.9.11

記録済み論理ブロック数 (BP64)   ファイルに対して割付け記述子で指定した記録済み論理ブ

ロックの個数(4.7.1 参照)

4.9.9.12

アクセス日時 (BP72)   このファイルエントリを記録する前に,ファイル作成又はファイルに読

出しアクセスを行った最新日時を指定する。

4.9.9.13

変更日時 (BP84)   ファイルに対する書込みアクセス又はファイル作成の最新日時を指定する。

4.9.9.14

属性日時 (BP96)   ファイルの属性を変更又はファイル作成の最新日時を指定する。

4.9.9.15

チェックポイント (BP108)   ファイルの最初のインスタンスについて 1 を指定し,利用者が指

示する際に 1 だけ増加する。

4.9.9.16

拡張属性 ICB (BP112)    ファイルに対する拡張属性ファイルを記述する ICB を指定する。

4.9.9.17

処理システム識別子 (BP128)   ファイルエントリに対する割付け記述子の処理システム用欄が

ある場合,その内容を認識し,その内容に従って実行可能な処理システムの識別情報を指定する。この欄

がすべて#00 バイトの場合,このような処理システムを識別しないことを示す。この regid の適用範囲は,

この記述子で記述するファイルの内容及び属性を規定する記述子の内容を含む。

実体識別子の節  (1.6.4)  を参照のこと。

4.9.9.18

一意 ID (BP160)    ファイルに対する数値識別子を指定する。


48

X 0609 : 1998

ファイル集合のルートディレクトリに関しては,0 を指定する。

この欄の値は,

論理ボリューム中のすべてのファイル及びディレクトリに対して一意に保つ必要がある。

この一意性は,拡張属性空間で定義されたファイルエントリ記述子に対しても同様である。拡張属性空間

のファイルエントリは,その拡張属性が付いているファイルと同じ一意 ID をもつ。

一意 ID については,

附属書 を参照のこと。

4.9.9.19

拡張属性の長さ  (L_EA) (BP168)    拡張属性欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.9.20

割付け記述子の長さ  (L_AD) (BP172)    割付け記述子欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.9.21

拡張属性 (BP176)   拡張属性空間(4.4 参照)を指定する。この記録済み拡張属性は,最大 L_EA

バイトを占め,使用しないバイトを#00 に設定する。

ある拡張属性は.効率向上のためにファイルエントリのこの欄に記録する。ほかの拡張属性は,拡張属性

ICB

欄で指定する ICB に記録する。拡張属性の節  (4.9.10)  では,この欄に記録する拡張属性について規定

する。

4.9.9.22

割付け記述子 (BP [L_EA176])    4.7.1 の規定に従って記録した割付け記述子列とする。未記録,

かつ未割付け(4.9.14.1.1 参照)である割付け記述子は,エクステント位置欄に 0 を指定する。

4.9.10

拡張属性  拡張属性に関するファイルを 4.9.10 では現ファイルとする。

長さの変更が可能な幾つかの拡張属性を扱うために,次に示す規則を拡張属性空間に適用する。

a)

一つの論理ブロック以上の属性長をもつすべての拡張属性は,論理ブロック境界で開始し,論理ブロ

ック境界で終了するブロック列とする。

b)

より短い拡張属性は,4 バイト単位の属性長とする。

c)

拡張属性空間は,次に示す構成のうちの一つの連続論理空間を表す。

1)

JIS X 0607

の拡張属性

2)

ブロック境界でない処理システム用拡張属性

3)

ブロック境界の処理システム用拡張属性

4)

応用プログラム用拡張属性

4.9.10.1

拡張属性ヘッダ記述子  拡張属性ヘッダ記述子は,表 4.18 で示すフォーマットで記録する。

表 4.18  拡張属性ヘッダ記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag

(4.2.2)

(タグ=262)

16

4

処理システム属性位置 Uint32(1.6.1.5 参照)

20

4

応用プログラム属性位置 Uint32(1.6.1.5 参照)

4.9.10.1.1

記述子タグ (RBP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 262 とす

る。

4.9.10.1.2

処理システム属性位置 (RBP16)   処理システム用拡張属性の先頭を,ファイルの拡張属性を記

録する拡張属性空間の先頭からのバイトの相対位置で指定する。

4.9.10.1.3

応用プログラム属性位置 (RBP20)   応用プログラム用拡張属性の先頭を,ファイルの拡張属性

を記録する拡張属性空間の先頭からのバイトの相対位置で指定する。

備考  前述の処理システム属性位置欄及び応用プログラム属性位置欄に関連する属性が存在しない場

合,この欄の値は,拡張属性空間の最後を示す。

4.9.10.2

共通フォーマット  拡張属性は,表 4.19 で示すフォーマットで記録する。


49

X 0609 : 1998

表 4.19  拡張属性の共通フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)

 4

1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)

 5

3

予備 #00 バイト

 8

4

属性長  (=A_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

12 A_L

−12 属性データ

バイト

4.9.10.2.1

属性種別 (RBP0)   拡張属性の種別を指定する。

4.9.10.2.2

属性副種別 (RBP4)   拡張属性の副種別を指定する。

4.9.10.2.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.2.4

属性長  (A_L) (RBP8)    拡張属性の全体の長さを指定する。

4.9.10.2.5

属性データ (RBP12)   この欄の解釈は,属性種別欄の値に従う。

4.9.10.3

文字集合情報  文字集合情報拡張属性は,表 4.20 に示すフォーマットで記録する。現ファイルの

内容を解釈するのに使う符号化文字集合を指定する。

表 4.20  文字集合情報拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)=1

 4

 1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

 3

予備 #00 バイト

 8

 4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12

4

エスケープシーケンス長  (=ES_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

16

1

文字集合種別 Uint8(1.6.1.1 参照)

17 E_SL

エスケープシーケンス

バイト

4.9.10.3.1

属性種別 (RBP0)   1 を指定する。

4.9.10.3.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。

4.9.10.3.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.3.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

4.9.10.3.5

エスケープシーケンス長  (ES_L) (RBP12)   エスケープシーケンス欄の長さをバイト数で指

定する。

4.9.10.3.6

文字集合種別 (RBP16)   1.6.2.1.1 で規定した文字集合種別を指定する。ただし,文字集合情報

欄(1.6.2.1.2 参照)の代わりにエスケープシーケンス欄を使用する。

4.9.10.3.7

エスケープシーケンス (RBP17)   ISO 2022 及び JIS X 0221 に従って一つ以上のエスケープシ

ーケンス,

制御シーケンス又はエスケープ・制御両シーケンスを規定する。これらのシーケンスは,ISO 2022

又は JIS X 0211 に従って 8 ビット環境でファイルの内容を解釈するのに使用する符号化文字集合を指定し,

暗黙的に呼び出す。これらのシーケンスは,その欄の先頭から連続的に記録し,未使用バイトは#00 に設

定する。

4.9.10.4

代替許可条件  この拡張属性は,JIS X 0606 のファイルアクセス許可条件を指定するものである

が,この規格ではこの拡張属性を記録しないこととする。

4.9.10.5

ファイル日時拡張属性  現ファイルに対する日時を表 4.21 に示すフォーマットで指定する。


50

X 0609 : 1998

表 4.21  ファイル日時拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)=5

 4

1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

3

予備 #00 バイト

 8

4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12 4

データ長  (=D_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

16 4

ファイル日時存在 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 D_L

ファイル日時

バイト

4.9.10.5.1

属性種別 (RBP0)   5 を指定する。

4.9.10.5.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。

4.9.10.5.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.5.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

4.9.10.5.5

データ長  (D_L) (RBP12)   ファイル日時存在欄で規定する日時を記録するために使うバイ

ト数を指定する。

4.9.10.5.6

ファイル日時存在 (RBP16)   ファイル日時欄にどの日時を記録するかを表 4.22 に示すフォー

マットで指定する。ビットが ZERO の場合,その日時を記録しない。ビットが ONE の場合,その日時を

記録する。

表 4.22 に規定しないビットは,将来の標準化のための予備とし,ZERO に設定する。

表 4.22  ファイル日時存在

ビット

解釈

0

ファイル作成日時:ファイルを作成した日時。

2

ファイル削除可能日時:ファイルを削除してよい日時。このビットが ZERO の場合,

利用者が要求しない限り,ファイルを削除しなくともよい。

3

ファイル実効日時:ファイルを使用してよい日時。このビットが ZERO の場合,フ

ァイルはすぐに使用してよい。

5

ファイルバックアップ日時:ファイルを最後にバックアップした日時。

オペレーティングシステムごとのファイル日時存在欄の扱いについては,

附属書 10 を参照のこと。

4.9.10.5.7

フ ァ イ ル 日 時  (RBP20)   フ ァ イ ル日 時 存在 欄 で示 す 日 時 を, そ のビ ッ ト位 置 の 昇 順に

timestamp

1.6.3 参照)として連続的に記録する。

オペレーティングシステムごとのファイル日時欄の扱いについては,

附属書 10 を参照のこと。

4.9.10.6

情報日時拡張属性  現ファイル情報に対する日時を表 4.23 に示すフォーマットで指定する。

表 4.23  情報日時拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)=6

 4

1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

3

予備 #00 バイト

 8

4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12 4

デ ー タ 長   ( =

D_L)

Uint32

1.6.1.5 参照)

16 4

情報日時存在 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 D_L

情報日時

バイト

4.9.10.6.1

属性種別 (RBP0)   6 を指定する。

4.9.10.6.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。

4.9.10.6.3

予備 (RBP5)   将来の標準化用のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。


51

X 0609 : 1998

4.9.10.6.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

49.10.6.5

データ長  (D_L) (RBP12)   情報日時存在欄で規定する日時を記録するために使うバイト数を

指定する。

4.9.10.6.6

情報日時存在 (RBP16)   情報日時欄にどの日時を記録するかを表 4.24 に示すフォーマットで

指定する。

表 4.24  情報日時存在

ビット

解釈

0

情報作成日時:情報を作成した日時。

1

情報更新日時:情報を最後に更新した日時。

2

情報満了日時:情報を廃棄してよい日時。このビットが ZERO の場合,利用者が

要求しない限り,情報を廃棄しなくともよい。

3

情報実効日時:情報を使用してよい日時。このビットが ZERO の場合,情報をす

ぐ使用してよい。

4.9.10.6.7

情報日時 (RBP20)   情報日時存在欄で示す日時を,そのビット位置の昇順に timestamp(1.6.3

参照)として連続的に記録する。

4.9.10.7

装置仕様  媒体の作成者と受領者との間の同意した装置を表 4.25 に示すフォーマットで指定す

る。

表 4.25  装置仕様拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)=12

 4

1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

3

予備 #00 バイト

 8

4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12 4

処理システム用の長さ  (=IU_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

16 4

主装置識別情報 Uint32(1.6.1.5 参照)

20 4

副装置識別情報 Uint32(1.6.1.5 参照)

24 IU_L

処理システム用

バイト

4.9.10.7.1

属性種別 (RBP0)   12 を指定する。

4.9.10.7.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。

4.9.10.7.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.7.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

4.9.10.7.5

処理システム用の長さ  (IU_L) (RBP12)    処理システム用欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.10.7.6

主装置識別情報 (RBP16)   媒体の作成者と受領者との間の同意で決定する。

4.9.10.7.7

副装置識別情報 (RBP20)   媒体の作成者と受領者との間の同意で決定する。

4.9.10.7.8

処理システム用 (RBP24)   IU_L が 0 より大きい場合,最初の 32 バイトに regid 形式で処理シ

ステムの識別情報を指定する。処理システムは,残りの領域の内容を認識でき,その内容に従って実行で

きる。

次に示す例は,ファイルに関連する装置仕様拡張属性を作成する処理システムに従う。

a)

ファイルが関連する装置仕様拡張属性をもつ場合,icbtag 構造中のファイル種別欄の内容は,値 6(ブ

ロック特殊装置ファイルを示す。

)又は値 7(文字特殊装置ファイルを示す。

)を指定する。

b) icbtag

構造中のファイル種別欄の内容が値 6 又は値 7 でない場合,ファイルに関連する装置仕様拡張

属性は無視する。

c) icbtag

構造中のファイル種別欄内容が値 6 又は値 7 に等しく,ファイルに関連する装置仕様拡張属性


52

X 0609 : 1998

がない場合,ファイルヘのアクセスは拒否する。

d)

ブロック特殊装置ファイルに関連する解釈方法を規定しないオペレーティングシステム環境において,

関連する装置仕様拡張属性をもつファイルヘの open/read/write/close 要求は拒否する。

e)

処理システムは,現状の処理システムを識別する developerID を処理システム用欄に記録する。

4.9.10.8

処理システム用拡張属性  表 4.26 に示すフォーマットで記録する。

表 4.26  処理システム用拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 4

属性種別 Uint32

1.6.1.5 参照)

=2048

 4

 1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

 3

予備 #00 バイト

 8

 4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12

4

処理システム用の長さ  (=IU_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

16 32

処理システム識別子 regid(1.6.4 参照)

48 IU_L

処理システム用

バイト

4.9.10.8.1

属性種別 (RBP0)   2048 を指定する。

4.9.10.8.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。

4.9.10.8.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.8.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

処理システム用拡張属性の使用を定義する可変長の拡張属性に関して,属性長欄には,処理システム用

欄の最後と処理システム用拡張属性の最後との間に埋込み空間を残すのに,十分な大きさを指定する。

4.9.10.8.5

処理システム用の長さ  (IU_L) (RBP12)    処理システム用欄の長さを指定する。

4.9.10.8.6

処理システム識別子 (RBP16)   処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能

な処理システムの識別情報を指定する。この欄の内容がすべて#00 バイトの場合,処理システムを識別し

ないことを示す。この regid の適用範囲は,現ファイルの内容及び属性を規定する記述子の内容を含む。

4.9.10.8.7

処理システム用 (RBP48)   処理システム用に確保する。

オペレーティングシステムごとの処理システム用拡張属性については,

附属書 11 を参照のこと。

備考  すべての適合する処理システムでは,媒体中の既存の拡張属性を保存しなければならない。処

理システムは,動作中のオペレーティングシステムに関する拡張属性を作成し,利用可能にし

なければならない。例えば,Macintosh 処理システムでは,媒体中に存在する OS/2 拡張属性を

保存し,この規格で規定するすべての Macintosh 拡張属性を作成し,利用可能にしなければな

らない。

4.9.10.9

応用プログラム用拡張属性  表 4.27 に示すフォーマットで記録する。

表 4.27  応用プログラム用拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 4

属性種別 Uint32(1.6.1.5 参照)=65536

 4

 1

属性副種別 Uint8(1.6.1.1 参照)=1

 5

 3

予備 #00 バイト

 8

 4

属性長 Uint32(1.6.1.5 参照)

12

4

応用プログラム用の長さ  (=AU_L) Uint32(1.6.1.5 参照)

16 32

応用プログラム識別子 regid(1.6.4 参照)

48 AU_L

応用プログラム用

バイト

4.9.10.9.1

属性種別 (RBP0)   65536 を指定する。

4.9.10.9.2

属性副種別 (RBP4)   1 を指定する。


53

X 0609 : 1998

4.9.10.9.3

予備 (RBP5)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.10.9.4

属性長 (RBP8)   拡張属性の全体の長さを指定する。

応用プログラム用拡張属性の使用を定義する可変長の拡張属性に対して,属性長欄には,応用プログラ

ム用欄の最後と応用プログラム用拡張属性の最後との間に埋込み空間を残すのに,十分な大きさを指定す

る。

4.9.10.9.5

応用プログラム用の長さ  (AU_L) (RBP12)    応用プログラム用欄の長さを指定する。

4.9.10.9.6

応用プログラム識別子 (RBP16)   応用プログラム用欄の内容を識別する応用プログラム識別

子を指定する。この欄の内容がすべて#00 バイトの場合,応用プログラムを識別しないことを示す。この

regid

の適用範囲は,現ファイルの内容及び属性を規定する記述子の内容を含む。

4.9.10.9.7

応用プログラム用 (RBP48)   応用プログラム用に確保する。

オペレーティングシステムごとの応用プログラム用拡張属性については,

附属書 12 を参照のこと。

備考  すべての適合する処理システムでは,媒体中の既存の拡張属性を保存しなければならない。処

理システムは,動作中のオペレーティングシステムに対する拡張属性を作成し,利用可能にし

なければならない。例えば,Macintosh 処理システムでは,媒体中に存在する OS/2 拡張属性を

保存し,この規格で規定するすべての Macintosh 拡張属性を作成し,利用可能にしなければな

らない。

4.9.11

未割付け空間エントリ  表 4.28 に示すフォーマットで ICB 内に記録する直接エントリとする。

表 4.28  未割付け空間エントリのフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag(4.2.2 参照)

(タグ=263)

16 20

ICB

タグ icbtag(4.9.6 参照)

(種別=1)

36

4

割付け記述子の長さ  (=L_AD) Uint32(1.6.1.5 参照)

40 L_AD

割付け記述子

バイト

未割付け空間エントリの最大長は,1 論理ブロック長とする。

4.9.11.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 263 とする。

4.9.11.2  ICB

タグ (BP16)   この記述子に対する icbtag

4.9.6 参照)

のファイル種別欄の内容を 1 とする。

4.9.11.3

割付け記述子の長さ  (L_AD) (BP36)    割付け記述子欄の長さをバイト数で指定する。

4.9.11.4

割付け記述子 (BP40)   割付け記述子の種別は,ICB タグ欄(4.9.6.8 参照)のフラグ欄に従う。

未割付け空間エントリの割付け記述子は,短割付け記述子だけを使用する。

備考  割付け記述子中のエクステント長欄の上位 2 ビットは,エクステント種別(4.9.14.1.1 を参照)

を指定する。未割付け空間エントリで規定する割付け記述子に関して,この種別は,割り付け

てはいるが未記録であるエクステントを示す値 1 又はエクステントが割付け記述子の後続エク

ステントであることを示す値 3 を指定する。割付け記述子の後続エクステントは,1 論理ブロ

ック長に制限する。

割付け記述子は,位置の昇順に連続的に並べる。それぞれの割付け記述子の重複は許さない。

例えば,位置=2,長さ=2048(論理ブロック長=1024)の割付け記述子の次が,位置=3 の割

付け記述子であることは許されない。隣接する割付け記述子が続いてはならない。例えば,位

置=2,長さ=1024(論理ブロック長=1024)の割付け記述子の次が,位置=3 の割付け記述子

であってはならず,位置=2,長さ=2048 の一つの割付け記述子でなければならない。隣接す

る割付け記述子が続いてもよい唯一の場合は,どちらか一方の隣接する割付け記述子の長さが,


54

X 0609 : 1998

割付け記述子で記述可能な最大値のときとする。

4.9.12

空間ビットマップ記述子  区画中のすべての論理ブロックに対するビットを指定し,表 4.29 に示

すフォーマットで記録する。

表 4.29  空間ビットマップ記述子のフォーマット

BP

長さ

名前

内容

 0

16

記述子タグ tag

4.2.2 参照)

(タグ=264)

16

4

ビット数  (=N_BT) Uint32(1.6.1.5 参照)

20

4

バイト数  (=N_B) Uint32(1.6.1.5 参照)

24 N_B

ビットマップ

バイト

4.9.12.1

記述子タグ (BP0)   この記述子に対する tag(4.2.2 参照)のタグ識別子欄の内容を 264 とする。

空間ビット.マップ記述子に関する記述子タグの記述子 CRC 欄の計算及び保持は,オプションとする。

CRC

をメンテナンスできない場合,記述子 CRC 欄及び記述子 CRC 長欄の両方を 0 に設定する。

4.9.12.2

ビット数  (N_BT) (BP16)    ビットマップ欄の有効なビットの個数を指定する。

4.9.12.3

バイト数  (N_B) (BP20)    ビットマップ欄のバイトの個数を指定する。

4.9.12.4

ビットマップ (BP24)   区画中の各々の論理ブロックに対するビットを指定する。

4.9.13

区画保全エントリ  この規格では,区画保全エントリを使用しない。

4.9.14

割付け記述子  ファイルのデータ領域を構成するとき,処理システムは,選択対象の幾つかの種別

の割付け記述子をもつ。使用する適切な割付け記述子の選択に必要となる指針を,次に示す。

a)

短割付け記述子  単一ボリュームを超えて論理ボリュームを拡張する予定のない単一ボリューム中に

存在する論理ボリュームに関して,短割付け記述子を使用する。例えば,独立した装置で作成した論

理ボリューム。

備考  交換最大水準の 3.5.1.8 を参照のこと。

b)

長割付け記述子  単一ボリュームを超えて論理ボリュームを後で拡張する予定の単一ボリュームが存

在する論理ボリューム又は複数ボリュームに存在する論理ボリュームに関して,長割付け記述子を使

用する。例えば,集合型装置で使うために作成した論理ボリューム。

備考  単一ボリューム中でも長割付け記述子を使用する利点はある。この利点は,書換形媒体中の消

去したエクステントの追跡を利用可能とすることである。付加情報については,4.9.14.2.3 を参

照のこと。

短割付け記述子と長割付け記述子の両方に関して,エクステント長欄の下位 30 ビットが 0 であれば,上

位 2 ビットは ZERO でなければならない。

4.9.14.1

短割付け記述子  short_ad で表し,表 4.30 に示すフォーマットで記録する。

表 4.30  短割付け記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 4

エクステント長 Uint32(1.6.1.5 参照)

4 4

エクステント位置

Uint32

1.6.1.5 参照)

4.9.14.1.1

エクステント長 (RBP0)   下位の 30 ビットは,エクステントの長さをバイト数で指定する。特

記しない限り,その長さは,論理ブロック長の整数倍とする。上位の 2 ビットは,2 ビットの符号なし数

値としてエクステントの種別を表し,その内容を

表 4.31 に示す。


55

X 0609 : 1998

表 4.31  エクステントの解釈

解釈

0

エクステントは,割付け済みで記録済みであることを示す。

1

エクステントは,割付け済みであるが未記録であることを示す。

2

エクステントは,未割付けで未記録であることを示す。

3

エクステントは,続きの割付け記述子(4.7 参照)のエクステントであることを示す。

4.9.14.1.2

エクステント位置 (RBP4)   この短割付け記述子を記録する区画中のエクステントの論理ブロ

ック番号を指定する。エクステント長が 0 の場合,エクステントを指定しないことを示し,この欄には 0

を指定する。

4.9.14.2

長割付け記述子  long_ad で表し,表 4.32 に示すフォーマットで記録する。

表 4.32  長割付け記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

エクステント長 Uint32(1.6.1.5 参照)

 4

6

エクステント位置

lb_addr

4.2.1 参照)

10 6

処理システム用

バイト

4.9.14.2.1

エクステント長 (RBP0)   4.9.14.1.1 に従って記録する。

4.9.14.2.2

エクステント位置 (RBP4)   エクステントの論理ブロック番号を指定する。エクステント長が

0

の場合,エクステントを指定しないことを示し,この欄には 0 を指定する。

4.9.14.2.3

処理システム用 (RBP10)   処理システム用に確保する。

この規格及び処理システムの両方に処理システム用欄の使用を許可するために,6 バイトの処理システ

ム用欄の中に次の構造を記録する。

表 4.33  処理システム用欄の構造

RBP

長さ

名前

内容

0 2

フラグ Uint16(1.6.1.3 参照)

2 4

処理システム用

バイト

表 4.34  フラグ

ビット

解釈

0

書換形媒体についての前処理の効率化のために,消去されたエクステントであること

を示す ONE を設定する。これは,割り付けたが未記録であるエクステントだけに使用
する。

1

∼15  将来の標準化のための予備とし,ZERO を設定する。

4.9.14.3

拡張割付け記述子  この規格では,拡張割付け記述子を使用しない。

4.9.15

論理ボリュームヘッダ記述子  ファイル及びディレクトリの数値識別子を指定し,表 4.35 に示す

フォーマットで記録する。

表 4.35  論理ボリュームヘッダ記述子のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0

8

一意 ID Uint64(1.6.1 参照)

8 24

予備 #00 バイト

4.9.15.1

一意 ID (RBP0)   関連する論理ボリューム中に記録するすべてのファイルエントリ中の一意 ID

欄の値より大きい値を指定する。

この欄は,次の段階で使用する一意 ID の値を含む。

備考 Int32 の最大値 (2

31

−1)  より小さい値でなければならない。


56

X 0609 : 1998

4.9.15.2

予備 (RBP8)   将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00 に設定する。

4.9.16

パス名  パス名の最大長は,1023 バイトとする。

4.9.16.1

パス要素  表 4.36 に示すフォーマットで記録する。

表 4.36  パス要素のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0

1

要素種別 Uint8(1.6.1.1 参照)

1

1

要素識別子の長さ  (=L_CI) Uint8(1.6.1.1 参照)

2

2

要素ファイル版数 Uint16(1.6.1.3 参照)=1

4

L_C

要素識別子

d

文字(1.6.2 参照)

4.9.16.1.1

要素種別 (RBP0)   表 4.37 に示す要素種別を指定する。

表 4.37  要素種別

種別

解釈

0

将来の標準化のための予備とする。

1 L_CI

が 0 でない場合,要素は,媒体の作成者と受領者との合意に基づくディレクト

リ階層のルートを指定することを示す。

L_CI

が 0 の場合,要素は,ISO/IEC 9945-1 で規定するファイルシステムのルートを

指定することを示す。

2

要素は,パス名の先頭要素に先行するものがメンバであるディレクトリ階層のルー

トディレクトリであることを示す。

3

要素は,先行要素の親ディレクトリであることを示す。

4

要素は,先行要素と同一のディレクトリであることを示す。

5

要素は,先行要素が識別するディレクトリ中の記述子で指定するファイル,ディレ
クトリ又は別名であることを示す。それらのディレクトリ記述子のファイル識別子
欄は,要素識別子欄の内容と同一である。

6

∼255  将来の標準化のための予備とする。

4.9.16.1.2

要素識別子の長さ  (L_CI) (RBP1)    要素種別欄が 1 又は 5 である場合,要素識別子欄の長さ

をバイト数で指定する。要素種別欄が 5 の場合,L_CI は 0 より大きくなければならない。要素種別欄が 1

でも 5 でもない場合,この欄には 0 を設定する。

4.9.16.1.3

要素ファイル版数 (RBP2)   次のとおり,要素のファイル版数を指定する。

この欄が 0 の場合,要素識別子欄で識別する実体の各インスタンスの最大のファイル版数を識別するこ

とを示す。

この欄が 1∼32767 の場合,この欄は要素識別子欄で識別する実体のファイル版数を指定する。32768∼

65535

は,将来の標準化のための予備とする。

要素識別子欄で識別する実体がディレクトリである場合,この欄には 0 を設定する。

この規格では,この欄には値 0 を設定する。

4.9.16.1.4

要素識別子 (RBP4)   要素を識別する。

4.10

媒体交換の水準  第 章は,媒体交換の水準 3 を規定する。水準 3 には,制約がない。

4.11

システム記述に対する要件  第 章は,ある情報を利用者と処理システムとの間で受け渡すことを

規定する。

4.12

作成システムに対する要件

4.12.1

一般  処理システムは,4.10 で規定した媒体交換水準の一つに従って,ボリューム集合中の 4.9 

規定したすべての記述子及びファイル集合を記録できなければならない。

処理システムは,文字集合(1.6.2.3 参照)のリストを記録できなければならない。そのリストでは,文


57

X 0609 : 1998

字集合種別 CS

2

に対するビットを ONE に設定しなければならない。

regid

1.6.4 参照)の適用範囲の情報を更新した結果,今までどおりに regid 中の識別情報によって同意

していた rcgid の適用範囲で記録した情報を,処理システムが保証できなくなった場合は,処理システム

は,regid 中のフラグ欄の不正ビットをセットし,regid の識別子欄を変更してはならない。

範囲をファイル集合記述子で識別し,そのファイル集合を更新した結果,今までどおりに範囲識別子に

よって同意していたファイル集合を,処理システムが保証できなくなった場合は,処理システムは,不正

ビット(1.6.4.1 参照)を ONE に設定し,範囲識別子欄にすべて#00 バイトを設定してよい。

4.12.2

利用者による不可欠アクセス

4.12.2.1

ファイル  処理システムは,記録するファイル集合の構成情報を利用者から得なければならない。

4.12.2.2

ファイル集合  処理システムは,利用者が論理ボリューム上で使用するファイル集合を指定する

ことを許さなければならない。

利用者が使用するファイル集合を指定せずに論理ボリュームを指定する場合,処理システムは,ファイ

ル集合番号 0 をもつファイル集合記述子によって記述するファイル集合を使用しなければならない。

4.12.2.3

記述子  処理システムは,次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを許さな

ければならない。利用者がいずれかの欄の情報を供給しない場合には,処理システムがそれを供給しなけ

ればならない。

a)

ファイル集合記述子

1)

交換最大水準

2)

文字最大集合リスト

3)

ファイル集合番号

4)

論理ボリューム識別子用文字集合

5)

論理ボリューム識別子

6)

ファイル集合識別子

7)

著作権ファイル識別子

b)

ファイル識別記述子

1)

ファイル版数

2)

ファイル特性

3)

ファイル識別子

処理システムは,利用者から要求されない限り,次に示す記述子の各欄に記録した情報を変更してはな

らない。

a)

ファイル集合記述子の交換最大水準欄

b)

ファイル集合記述子の文字最大集合リスト欄

c) regid

1.6.4 参照)欄のビット 0 及びビット 1

d)

ファイルエントリのフラグ欄の連続ビット

e)

ファイルエントリのフラグ欄の再配置不可ビット

f)

ディレクトリ記述子のファイル特性欄の存在ビット

4.12.3

利用者による任意アクセス  次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを処

理システムが許す場合,利用者が供給したそれらの情報を処理システムが記録しなければならない。利用

者による欄の情報の供給がない場合には,処理システムがその情報を供給しなければならない。

a)

ファイル集合記述子


58

X 0609 : 1998

1)

文字集合リスト

2)

ファイル集合用文字集合

3)

抄録ファイル識別子

4)

範囲識別子

b)

ファイルエントリ

1)

利用者 ID

2)

グループ ID

3)

許可条件

4)

情報長

5)

アクセス日時

6)

変更日時

7)

属性変更日時

8)

チェックポイント

c)

拡張属性

1)

属性種別

2)

属性副種別

3)

属性データ

4.12.3.1

レコード  処理システムは,ファイル構成情報をレコード列として解釈する指定を,利用者に許

可してはならない。

4.12.3.2

ファイル種別  ファイルを ISO/IEC 9945-1 で規定するブロック専用装置,ISO/IEC 9945-1 で規

定する文字専用装置,ISO/IEC 9945-1 で規定する FIFO ファイル又は ISO/IEC 9945-1 によって識別する

C_ISSOCK

ファイル種別に従って解釈する指定を,処理システムが利用者に許可する場合,利用者が供給

するファイル属性を処理システムが記録しなければならない。

利用者がファイル属性を供給しない場合は,

それらの属性を処理システムが記録してはならない。

4.12.3.3

許可条件  処理システムは,4.9.9.5 と 4.9.10.4 とのどちらか一方又は両方に従ったファイル及び

ディレクトリに対するアクセスを提供しなければならない。しかし,処理システムの保護方式がこれらの

方式と互換性がないとき,処理システムは,そのようなアクセスを提供しなくともよい。

4.12.4

制限

4.12.4.1

複数ボリュームのボリューム集合  ボリューム順序番号 のボリューム集合中に情報を記録し

た後は,処理システムに対し,ボリューム順序番号 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報

を記録する要求を行ってはならない (1≦nm)。

ボリューム順序番号 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報を記録できる十分な空間があ

る場合,処理システムに対し,ボリューム順序番号 m+1 を割り当てたボリューム集合中のボリュームに情

報を記録する要求を行ってはならない (1≦mn)。

4.12.4.2

ファイル日時  ファイル日時拡張属性をファイルに対して記録しない場合,処理システムは,フ

ァイル日時拡張属性のファイル日時存在欄に 0 の値を記録したものとして動作しなければならない。

4.12.4.3

情報日時  情報日時拡張属性をファイルに対して記録しない場合,処理システムは,情報日時拡

張属性の情報日時存在欄に 0 の値を記録したものとして動作しなければならない。

4.13

受領システムに対する要件


59

X 0609 : 1998

4.13.1

一般  処理システムは,4.10 で規定した媒体交換水準の一つに従って記録するボリューム集合から,

ファイル及び 4.9 で規定した記述子を読み出せなければならない。

利用者が使用するファイル集合を指定せずに論理ボリュームを指定する場合,処理システムは,ファイ

ル集合番号 0 をもつファイル集合記述子が記述するファイル集合を使用しなければならない。

4.13.2

ファイル  処理システムは,記録したファイル構成情報を利用者が利用可能にしなければならない。

4.13.2.1

ファイル種別  ファイルを ISO/IEC 9945-1 で規定するブロック専用装置,ISO/IEC 9945-1 で規

定する文字専用装置,ISO/IEC 9945-1 で規定する FIFO ファイル又は ISO/IEC 9945-1 によって識別する

C_ISSOCK

ファイル種別に従って解釈する指定を,処理システムが利用者に許可する場合,処理システム

はファイルの属性を利用者が利用可能としなければならない。

4.13.2.2

許可条件  処理システムは,4.9.9.5 に従ったファイル及びディレクトリに対するアクセスを提供

しなければならない。しかし,処理システムの保護方式がこれらの方式と互換性がないとき,処理システ

ムは,そのようなアクセスを提供しなくともよい。

4.13.3

利用者による不可欠アクセス  処理システムは,利用者が要求したファイルの位置を求めたり,そ

れらのファイルが記録されたボリュームの位置を求めることを可能にする十分な情報を利用者が供給する

ことを許さなければならない。

4.13.3.1

記述子  処理システムは,次に示す記述子の各欄に記録された情報へのアクセスを利用者に許さ

なければならない。

a)

ファイル集合記述子

1)

交換最大水準

2)

文字最大集合リスト

3)

ファイル集合 ID

4)

著作権ファイル識別子

5)

範囲識別子

b)

ファイル識別子記述子

1)

ファイル版数

2)

ファイル特性

3)

ファイル識別子

4.13.4

制限

4.13.4.1

ファイル日時  ファイル日時拡張属性がファイルに対して記録されない場合,処理システムはフ

ァイル日時拡張属性のファイル日時存在欄に 0 の値を記録したものとして動作しなければならない。

4.13.4.2

情報日時  情報日時拡張属性がファイルに対して記録されない場合,処理システムは情報日時拡

張属性の情報日時存在欄に 0 の値を記録したものとして動作しなければならない。


60

X 0609 : 1998

附属書 1(規定)  UDF 識別子及び範囲識別子

この規格で定義する実体識別子(UDF 識別子及び範囲識別子)の識別子を

附属書 表 に示す。 “*OSTA

UDF Compliant”

を範囲識別子とし,その他の識別子を UDF 識別子とする。

附属書 表 1  実体識別子の中の識別子

識別子

記述

“*OSTA UDF Compliant”

論理ボリューム規定の内容又はファイル集合の内容が,

この規格で定義

する適合範囲であることを示す。

“*UDF LV Info”

付加的な論理ボリューム識別情報を含む。

“*UDF FreeEASpace”

処理システム用拡張属性空間中の空きの未使用空間を含む。

“*UDF FreeAppEASpace”

アプリケーション用拡張属性空間中に空きの未使用空間を含む。

“*UDF DVD CGMS Info”

DVD

著作権管理情報を含む。

“*UDF OS/2 EA”

OS/2

拡張属性データを含む。

“*UDF OS/2 EALength”

OS/2

拡張属性長を含む。

“*UDF Mac VolumeInfo”

Macintosh

ボリューム情報を含む。

“*UDF Mac FinderInfo”

Macintosh

ファインダ情報を含む。

“*UDF Mac UniqueIDTable”

1

個の一意 ID と 1 個のファイルエントリとの対応に使用する Macmtosh

の一意 ID 表を含む。

“*UDF Mac ResourceFork”

Macmtosh

リソースフォーク情報を含む。


61

X 0609 : 1998

附属書 2(規定)  オペレーティングシステム識別子

実体識別子の識別子添字中の OS クラス欄及び OS 識別子欄に対して,現状許可する値を次に示す。

OS

クラス欄は,記述子を記録したオペレーティングシステム (OS) のクラスを識別する。この欄の有効

な値は,

附属書 表 のとおりとする。

附属書 表 1  OS クラス欄の値

オペレーティング
システムクラス

0

未定義

1 DOS

2 OS/2

3 Macintosh

OS

4 UNIX

5

∼255

予備

OS

識別子欄は,記述子を記録したオペレーティングシステムを識別する。この欄の有効な値は,

附属

書 表 のとおりとする。

附属書 表 2  OS 識別子欄の値

OS

クラス OS 識別子 認識するオペレーティングシステム

0

任意の値 未定義

1 0

DOS

2 0

OS/2

3 0

Macintosh

OS

4 0

UNIX-Generic

4 1

UNIX-IBM

AIX

4 2

UNIX-SUN

Solaris

4 3

UNIX-HP/UX

4

4

UNIX-Silicon Graphics Irix

OS

クラス及び OS 識別子に関する値の最新の表については,OSTA に連絡し,UDF 実体識別子ディレク

トリのコピーを要求されたい。このディレクトリには,必す(須)情報を OSTA へ提供した ISVs の処理

システム識別子も含まれる。


62

X 0609 : 1998

附属書 3(規定)  ファイル特性

各種のオペレーティングシステムでのファイル特性の使用法を,次に示す。

1.

MS-DOS, OS/2, Macintosh

a)

意味

ビット 0 が ONE の場合,隠しファイルと解釈する。

ビット 1 が ONE の場合,ディレクトリファイルと解釈する。

ビット 2 が ONE の場合,削除ファイルと解釈する。

ビット 3 が ONE の場合,関連するファイル識別子構造中の ICB 欄は,この記述子に記録する

ディレクトリの親ディレクトリを識別していると解釈する。

b)

設定値  隠しファイルを示す場合,ビット 0 に ONE を指定する。

ディレクトリファイルを示す場合,ビット 1 に ONE を指定する。

削除ファイルを示す場合,ビット 2 に ONE を指定する。

2.

UNIX

  UNIX で,隠しファイルを普通の隠しファイルでないものとして処理することを除けば,これ

らのビットは

附属書 の 1.の規定と同様に処理する。


63

X 0609 : 1998

附属書 4(参考)  ファイル識別子の翻訳

ほとんどのオペレーティングシステムは,正当なファイル識別子の特性に関するそれ自体の規定がある

ので,これが交換に伴う問題となる。すべての処理システムが,ファイル識別子翻訳の何らかの方式を実

行しなければならないので,それらの処理システムが同一アルゴリズムを使用すれば,それは利用者にと

って有益である。

ファイル識別子翻訳の問題は,次の一つ以上に分類される。

a)

名前長  ほとんどのオペレーティングシステムは,ファイル識別子の長さに,ある決まった制限があ

る。

b)

無効文字  ほとんどのオペレーティングシステムは,ファイル識別子の中に不当と考えられる文字が

ある。

c)

表示可能文字  この規格が Unicode 文字集合を利用可能にするので,ファイル識別子中の文字が,受

領システムで表示可能でないものも含んでいることもある。

d)

大文字と小文字との区別  幾つかのオペレーティングシステムは,ファイル識別子に関して大文字及

び小文字の区別を行わない。例えば,OS/2 はファイルを作成するとき,ファイル識別子の元の状態を

保存するが,ファイル識別子にアクセスしているとき,大文字及び小文字を区別しない操作を使用す

る。OS/2 では, “Abc” 及び “ABC” は同一ファイル名である。

e)

予約名  幾つかのオペレーティングシステムには,ファイル識別子名に使用できない名前がある。

附属書 の 1.4.は,この規格で扱う各特定オペレーティングシステムに対するファイル識別子の翻訳

アルゴリズムを示す。適合処理システムは,このアルゴリズムを使用する。このアルゴリズムは,不当な

ファイル識別子を読み出した場合だけに適用する。媒体中の元のファイル識別子名は,変更してはならな

い。このアルゴリズムは,オペレーティングシステムのファイル識別子制限に合致させるために,ファイ

ル識別子の翻訳方式を実行する処理システムに適用する。

適合処理システムは,UDF 翻訳アルゴリズムを利用可能とするが,追加アルゴリズムを利用可にしても

よい。複数のアルゴリズムを利用可能にする場合,処理システムの利用者に,UDF 翻訳アルゴリズムの選

択方法を提供しなければならない。デフォルトの表示可能アルゴリズムは,この規格が定義するアルゴリ

ズムであることを推奨する。

これらのアルゴリズムの主目的は,ファイルが属するディレクトリのすべてを調べずに,固有のオペレ

ーティングシステムの制限に適合する一意のファイル名を作成することにある。

備考  アルゴリズムの定義では,常に,d 文字は引用符中に指定され,Unicode の 16 進の数値が指定

される。このアルゴリズムは,CS

0

の 16 進表示を参照する。これは,16 進数で値を表すのに

Unicode

の値#0030∼#0039 及び#0041∼#0046 を使用することに相当する。

アルゴリズムでは,

処理システムの利用者に名前の重複を報告する結果となることもある。

その理由は,

利用者に(ファイルの名前変更によって)ディレクトリ中のどんなファイルヘのアクセスも可能とする一

方で,ディレクトリの内容への効率的なアクセスと論理ボリュームマウント及びファイルシステムドライ

バ処理システムにまたがって一貫した名前の翻訳とに関する必要性にある。

定義  ファイル識別子は,ファイル名及びファイル拡張子の二つの部分で構成するものとする。

文字 “.” (#002E) は,ファイルのファイル識別子に関する分離子とする。最後の “.” (#002E) に

続く文字数が 5 文字以下の場合,それはファイル拡張子を構成する。5 文字を超える場合,ファ


64

X 0609 : 1998

イル拡張子は存在しないものとする。ファイル拡張子に先行して現れ,最後の “.” (#002E) を除

いた文字は,ファイル名を構成する。

備考  たとえ OS/2,Macintosh 及び UNIX が,ファイル拡張子の概念を形式的にもたないとしても,1

文字から 5 文字の拡張子がその後に続く “.” でもってファイルを終えることが,共通のファイ

ル命名規則である。そのため,次のアルゴリズムでは,ファイル拡張子は最大 5 文字までとし

ている。

1.

MS-DOS

  MS-DOS オペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限を

強いる。そこで,前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,次に示す方法を

使用する。

制限  ファイル識別子のファイル名要素は,8 文字を超えない。ファイル識別子のファイル拡張子要素

は,3 文字を超えない。

a)

ファイル識別子の照合  ファイル識別子の“照合”に対する要求に,大文字及び小文字を区別しない

比較を実行する。

b)

ファイル識別子の有効性確認  ファイル識別子が有効な MS-DOS ファイル識別子である場合,次の段

階は適用しない。

c)

スペースの除去  識別子中のすべての埋込みスペースは,削除する。

d)

無効文字  (先に定義した)ファイル名中の無効文字若しくはファイル拡張子中の無効文字,又は現

状の環境で表示不可能な文字を含むファイル識別子は,これらを “_” (#005F) に翻訳する(媒体中の

ファイル識別子は,変更しない。

。複数の連続する無効文字,又は表示不可能な文字は,1 文字の “_”

(#005F)

に翻訳する。

e)

先行終止符  最初の “.” (#002E) 文字の前に文字が存在しない場合,このヒューリスティックなアプ

リケーションでは,先行する “.” (#002E) を,最初の “.” (#002E) でない文字まで無視する。

f)

複数終止符  複数の “.” (#002E) 文字を含むファイル識別子の場合,最後の “.” (#002E) に続くすべて

の文字が 5 文字以下であれば,ファイル拡張子を構成する。ファイル拡張子の前の最後の “.” (#002E)

を除く文字はファイル名を構成する。ファイル名中の “.” (#002E) 文字は,削除する。

g)

長拡張子  この処理のこの段階で,ファイル拡張子を構成する文字数が 3 を超える場合,このファイ

ル拡張子は,この処理のこの段階でのファイル拡張子を構成している文字の中の先頭の 3 文字で構成

するとみなす。

h)

長ファイル名  この処理のこの段階で,ファイル名を構成する文字数が 8 を超える場合,ファイル名

は 4 文字に切り縮める。

i)

ファイル識別子 CRC  前述の処理によって,元のファイル識別子の文字情報が失われているので,同

一ディレクトリ中で重複ファイル識別子を作成する機会が増す。重複ファイル識別子をもつ機会を大

きく減らすために,ファイル名を元ファイル識別子の CRC を含むように変更する。ファイル名は,こ

の処理のこの段階でファイル名を構成する 4 文字を先頭として,分離子 “#” (#0023) を続け,元の CS

0

ファイル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて構成する。

j)

新しいファイル識別子は,すべて大文字に翻訳される。

2.

OS/2

  OS/2 オペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限を強いる。

そこで,

前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,

次に示す方法を使用する。


65

X 0609 : 1998

a)

ファイル識別子の照合  ファイル識別子の“照合”に対する要求に,大文字及び小文字を区別しない

比較を実行する。

b)

ファイル識別子の有効性確認  ファイル識別子が有効な OS/2 ファイル識別子である場合,次の段階

は適用しない。

c)

無効文字  OS/2 のファイル名として無効な文字,又は現状の環境で表示不可能な文字を含むファイル

識別子は,これらを “_” (#005F) に翻訳する。複数の連続する無効文字又は表示不可能な文字は,1

文字の “_” (#005F) に翻訳する。

d)

末尾の終止符及びスペース  すべての末尾の “.” (#002E) 及び  “ ” (#0020)  は,削除する。

e)

ファイル識別子 CRC  前述の処理によって,元のファイル識別子の文字情報が失われるので,同一デ

ィレクトリ中で重複ファイル識別子を作成する機会が増す。重複ファイル識別子をもつ機会を大きく

減らすために,ファイル名を元のファイル識別子の CRC を含むように変更する。

ファイル拡張がある場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成する

先頭の[254−{新ファイル拡張の長さ+( “.” 用の)1}−(#CRC 用の)4]個までの文字から成り,

これに分離子 “#” (#0023) が続き,元の CS

0

ファイル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを

CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて,さらに “.” (#002E) 及びこの処理のこの段階でのファイル拡張

を続けて構成する。

ファイル拡張がない場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成する

先頭の[254−(#CRC 用の)4]個の文字から成る。これに分離子 “#” (#0023) を続け,元の CS

0

ファ

イル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて構成する。

3.

Macintosh

  Macintosh オペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限

を強いる。そこで,前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,次に示す方法

を使用する。

a)

ファイル識別子の照合  ファイル識別子の“照合”に対する要求に,大文字及び小文字を区別しない

比較を実行する。

b)

ファイル識別子の有効性確認  ファイル識別子が有効な Macintosh ファイル識別子である場合,次の

段階を適用しない。

c)

無効文字  Macintosh ファイル名として無効な文字,又は現状の環境で表示不可能な文字を含むファイ

ル識別子は,これらを “_” (#005F) に翻訳する。複数の連続する無効文字又は表示不可能文字は,1

文字の “_” (#005F) に翻訳する。

d)

長ファイル識別子  この処理のこの段階で,ファイル識別子を構成する文字数が 31 個(Macintosh オ

ペレーティングシステムでの名前の最大長)より大きい場合,この処理のこの段階で,新しいファイ

ル識別子はファイル識別子の先頭 27 文字で構成する。

e)

ファイル識別子 CRC  前述の処理によって,元のファイル識別子の文字情報が失われているので,同

一ディレクトリ中で重複ファイル識別子を作成する機会が増す。重複ファイル識別子をもつ機会を大

きく減らすために,ファイル名を元のファイル識別子の CRC を含むように変更する。

ファイル拡張子がある場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成す

る先頭の[31−[新ファイル拡張子の長さ+(“.”  用の)1}−(#CRC 用の)4]個の文字から成り,

これに分離子 “#” (#0023) が続き,元の CS

0

ファイル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを

CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて,さらに “.” (#002E) 及びこの処理のこの段階でのファイル拡張


66

X 0609 : 1998

子を続けて構成する。

ファイル拡張子がない場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成す

る先頭の[31−(#CRC 用の)4]個の文字から成る。これに分離子 “#” (#0023) を続け,元の CS

0

ァイル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて構成する。

4.  UNIX

  UNIX オペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限を強いる。

そこで,

前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,

次に示す方法を使用する。

a)

ファイル識別子の照合  ファイル識別子の“照合”に対する要求に,大文字及び小文字を区別する比

較を実行する。

b)

ファイル識別子の有効性確認  ファイル識別子が有効な UNIX ファイル識別子である場合,次の段階

を適用しない。

c)

無効文字  UNIX ファイル名として無効な文字,又は現状の環境で表示可能でない文字を含むファイ

ル識別子は,これらを “_” (#005F) に翻訳する。複数の連続する無効文字又は表示不可能な文字は,1

文字の “_” (#005F) に翻訳する。

d)

長ファイル識別子  この処理のこの段階で,ファイル識別子を構成する文字数が MAXNameLength(特

定の UNIX オペレーティングシステムでの名前の最大長)より大きい場合,この処理のこの段階で,

新しいファイル識別子はファイル識別子の先頭 (MAXNameLength-4) 文字で構成する。

e)

ファイル識別子 CRC  前述の処理によって,元のファイル識別子の文字情報が失われているので,同

一ディレクトリ中で重複ファイル識別子を作成する機会が増す。重複ファイル識別子をもつ機会を大

きく減らすために,ファイル名を元のファイル識別子の CRC を含むように変更する。

ファイル拡張子がある場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成す

る先頭の[MAXNameLength−{新ファイル拡張子の長さ+(“.”  用の)1}−(#CRC 用の)4]個の文

字から成り,これに分離子 “#” (#0023) が続き,元の CS

0

ファイル識別子の 16 ビット CRC の最下位

12

ビットを CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続けて,さらに “.” (#002E) 及びこの処理のこの段階でのフ

ァイル拡張子を続けて構成する。

ファイル拡張子がない場合,新しいファイル識別子は,この処理のこの段階でファイル名を構成す

る先頭の[MAXNameLength−(#CRC 用の)4]個の文字から成る。これに分離子 “#” (#0023) を続

け,元の CS

0

ファイル識別子の 16 ビット CRC の最下位 12 ビットを CS

0

の 16 進表示した 3 数字を続

けて構成する。


67

X 0609 : 1998

附属書 5(規定)  ICB 方策

1.

一般  この附属書は,ICB 階層(4.3.10.1 参照)を構成する 5 方策を規定する。

2.

方策 1  ICB 階層の各 ICB が 個のエントリのエクステントである方策を規定する。ここで は,ICB

タグ欄の最大エントリ番号欄の値とする。

3.

方策 2  方策 1 で構成する ICB 階層に基づく ICB 階層のリストを構成する方策を規定する。

4.

方策 3  ICB 階層の各 ICB が 個のエントリのエクステントである方策を規定する。ここで は,ICB

タグ欄の最大エントリ番号欄の値とし,ICB 階層には 水準があるとする。の値は,ICB 階層の各 ICB

に関する ICB タグ欄[icbtag(4.9.6 参照)

]の方策パラメタ欄において,Uint16(1.6.1.3 参照)として記録

する。ICB 階層の水準 での各 ICB は,個の直接エントリから構成する。1≦n<において,水準 での

各 ICB は,個の間接エントリから構成し,その各々は,In と呼ぶ ICB 階層の水準 n+1 での ICB の番地を

規定する。

5.

方策 4  方策 4 の ICB 階層は,一つの直接エントリをもつ単一 ICB から構成されなければならない。

6.

方策 4096  方策 4096 の ICB 階層は,一つの直接エントリ及び一つの間接エントリの二つから構成さ

れなければならない。

附属書 図 1  方策 4096 のエントリ構成


68

X 0609 : 1998

附属書 6(参考)  ファイル種別の解釈 

UNIX

でないオペレーティングシステム環境では,次に示す値のいずれかをこの欄の中にもつファイル

に関する open/close/read/write 要求は,アクセス拒否エラーの状態とする。

ファイル種別値−0 (Unknown),6(ブロック装置),7(文字装置),9 (FIFO) 及び 10

(C_ISSOCK)

種別 12(シンボリックリンク)のファイルに対する open/close/read/write 要求は,このシンボリックリン

クが指し示しているファイル又はディレクトリにアクセスするものとする。


69

X 0609 : 1998

附属書 7(規定)  ICB タグのビット 67810 の解釈 

各種のオペレーティングシステムにおけるビット 6,7,8,10 の使用法を,次に示す。

1.

MS-OS, OS/2

1.1

ビット 及び 7 (Setuid&Setgid)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  これらのビットを利用可能とする環境の下でのセキュリティ情報のメンテナンスのために,

次に示す状態のいずれかの一つが真の場合,ビット 6 及び 7 を ZERO に設定する。

1)

一つのファイルを作成する。

2)

ファイルに関連付けた属性/許可条件を修正する。

3)

ファイルを書き込む(ファイルに関係するデータの内容を更新して)

1.2

ビット 8 (Sticky)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  ZERO を設定する。

1.3

ビット 10 (System)

a)

意味  MS-OS 及び OS/2 システムビットに配置する。

b)

設定値  MS-OS 及び OS/2 システムビットを配置する。

2.

Macintosh

2.1

ビット 及び 7 (Setuid&Setgid)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  これらのビットを利用可能とする環境の下でのセキュリティ情報のメンテナンスのために,

次に示す状態のいずれかの一つが真の場合,ビット 6 及び 7 に ZERO を設定する。

1)

一つのファイルを作成する。

2)

ファイルと関連付けた属性/許可条件を修正する。

3)

ファイルを書き込む(ファイルに関係するデータの内容を更新して)

2.2

ビット 8 (Sticky)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  ZERO を設定する。

2.3

ビット 10 (System)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  ZERO を設定する。


70

X 0609 : 1998

3.

UNIX

3.1

ビット 6及び 8 (Setuid, Setgid, Sticky)    これらのビットは,これに相当する UNIX ファイルシス

テムに相当するビットに配置する。

3.2

ビット 10 (System)

a)

意味  無視する。

b)

設定値  ファイル作成時だけ ZERO を設定し,ほかはメンテナンスする。


71

X 0609 : 1998

附属書 8(規定)  許可条件

セキュリティ情報を扱う許可条件の概念は,オペレーティングシステム間で完全には移植可能でない。

この附属書では,次に示す 3 項目を考察することによって,許可条件ビットを処理する処理システム間で

一貫性を保持する。

a)

オペレーティングシステムが利用者 ID 及びグループ ID の概念をもたない場合の,所有者,グループ

及びその他の許可条件の扱い方

b)

オペレーティングシステムが利用可能にする許可条件ビットに直接配置していない特定の許可条件ビ

ットがある場合の,許可条件ビットに対する処理方法

c)

新しいファイルを作成するときの,オペレーティングシステムが利用可能にする許可条件ビットに直

接配置していない許可条件に関してのデフォルト値

1.

利用者,グループ及びその他  利用者 ID 及びグループ ID を利用可能にしないオペレーティングシス

テムでは,許可条件ビットを処理するとき,次に示すアルゴリズムを使用する。

a)

特定の許可条件を読み出す場合,すべての三つ(所有者,グループ及びその他)の許可条件の論理和

で値を検査しなければならない。例えば,OWNER_Write,GROUP_Writc 及び OTHER_Write の論理和

が ONE に等しかった場合,ファイルは書込み可能を示す。

b)

特定の許可条件を設定する場合,処理システムは許可条件ビットの三つ(所有者,グループ及びその

他)の集合を設定しなければならない。例えば,書込み可能なファイルを示す場合,OWNER_Write,

GROUP_Write

及び OTHERWrite をすべて値 ONE に設定する。

2.

許可条件処理  この規格で扱うオペレーティングシステムにおいて,許可条件ビットの処理法を記述

する

附属書 表 に従って,処理システムは許可条件ビットを処理する。この表は,オペレーティングシ

ステムが利用可能な許可条件ビットに直接配置していない許可条件ビットに関連する項目を示す。

附属書 表 1  OS の許可条件ビット処理

許可条件  ファイル/

ディレクトリ

解釈 DOS

OS/2

Mac

OS

UNIX

読出し

ファイル

ファイルを読み出してもよい。

E E E E

読出し

ディレクトリ ディレクトリを読み出してもよい。

E E E E

書込み

ファイル

ファイルの内容を更新してもよい。

E E E E

書込み

ディレクトリ ファイル又はディレクトリを作成,削除又は

名前変更してもよい。

E E E E

実行

ファイル

ファイルを実行してもよい。

I I I I

実行

ディレクトリ ファイル又はサブディレクトリを規定する

ために,ディレクトリを検索してもよい。

E E E E

属性

ファイル

ファイルの許可条件を変更してもよい。  E E E E

属性

ディレクトリ ディレクトリの許可条件を変更してもよい。

E E E E

削除

ファイル

ファイルを削除してもよい。

E E E E

削除

ディレクトリ ディレクトリを削除してもよい。

E E E E

E

:実施する,I:無視する

検索ビットとしてときどき参照するディレクトリの実行ビットは,特別な意味をもつ。このビットは,

ディレクトリの検索を可能にするが,その内容を一覧表示できるわけではない。例えば,実行許可条件だ


72

X 0609 : 1998

けを設定し,さらに読出し許可条件ビットを設定しない PRIVATE と呼ぶディレクトリがある場合,ディレ

クトリ PRIVATE の内容は,一覧表示できない。PRIVATE ディレクトリ中に README と呼ぶ一つのファイ

ルがあると仮定する。利用者は,PRIVATE ディレクトリが検索可能であるため,README ファイルにア

クセスすることは可能である。

ディレクトリの内容を一覧表示するためには,読出し許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方を

ディレクトリに設定しなければならない。ファイル又はサブディレクトリの作成,削除及び名前変更をす

るためには,書込み許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方をディレクトリに設定しなければなら

ない。

参考  ディレクトリの実行ビットに定義する規則は,すべての処理システムで実施する。

備考  ファイル又はサブディレクトリを削除するには,ファイル又はサブディレクトリの削除許可条

件ビットが設定されており,ファイル又はサブディレクトリを含むディレクトリには,書込み

許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方が設定されていなければならない。

3.

許可条件のデフォルト値  この規格で扱うオペレーティングシステムでは,新しいファイルを作成す

るとき,オペレーティングシステムが利用可能な許可条件ビットに直接配置していない許可条件ビットを

使用する場合のデフォルト値を,

附属書 表 に示す。

附属書 表 2  許可条件ビットのデフォルト値

許可条件  ファイル/

ディレクトリ

解釈 DOS

OS/2

Mac

OS

UNIX

読出し

ファイル

ファイルを読み出してもよい。 1

1

1

U

読出し

ディレクトリ ディレクトリの実行許可条件を設定している

場合だけディレクトリを読み出してもよい。

1 1 1 U

書込み

ファイル

ファイルの内容を更新してもよい。

U U U U

書込み

ディレクトリ ディレクトリの実行許可条件を設定してい

る場合だけファイル又はサブディレクトリ

の名前変更,追加及び削除してもよい。

U U U U

実行

ファイル

ファイルを実行してもよい。 0

0

0

U

実行

ディレクトリ ファイル又はサブディレクトリを規定する

ために,ディレクトリを検索してもよい。

1 1 1 U

属性

ファイル

ファイルの属性を変更してもよい。 1

1

1

(

1

)

属性

ディレクトリ ディレクトリの属性を変更してもよい。 1 1 1 (

1

)

削除

ファイル

ファイルを削除してもよい。

(

2

)

(

2

)

(

2

)

(

2

)

削除

ディレクトリ ディレクトリを削除してもよい。

(

2

)

(

2

)

(

2

)

(

2

)

U

:利用者規定,1:設定,0:解除

(

1

) UNIX

では,ファイル又はディレクトリの所有者だけがその属性を変更してもよい。

(

2

)

削除許可条件ビットは,書込み許可条件ビットの状態を基に設定しなければならない。DOS,OS/2

及び Macintosh では,ファイル又はディレクトリが書込み可能(書込み許可設定)の場合,ファイ
ルは削除可能を示し,削除許可条件ビットを設定しなければならない。ファイルが再生専用の場合,
削除許可条件ビットは設定してはならない。これは,ファイル属性の変更と同様にファイル作成に

も適用する。 


73

X 0609 : 1998

附属書 9(規定)  一意 ID

幾つかのオペレーティングシステム(例えば,Macintosh)に関しては,この値は,Int32 の最大値 (2

31

−1)  より小さくする必要がある。Macintosh オペレーティングシステムでは,この値は,Macintosh のディ

レクトリ ID 又はファイル ID を表すために使用する。そのために,処理システムは,Int32 の最大値 (2

31

−1)  より小さい値を設定しなければならない。値 1∼15 は,Macintosh 用に確保する。


74

X 0609 : 1998

附属書 10(規定)  ファイル日時拡張属性

1.

ファイル日時存在

1.1

Macintosh OS

  この欄は,ファイル作成日時の記録を示すためだけに設定する。

1.2

ほかの OS  この構造を記録する必要はない。

2.

ファイル日時

2.1

Macimosh OS

a)

意味  関連ファイルの作成日時と解釈する。

b)

設定値  関連ファイルの作成日時を設定する。

ファイル日時拡張属性が存在しない場合,Macintosh 処理システムは,このファイル作成日時を表す

ためにファイルエントリの変更日時欄を使用する。

2.2

ほかの OS  この構造を記録する必要はない。


75

X 0609 : 1998

附属書 11(規定)  処理システム用拡張属性

オペレーティングシステム固有の拡張属性を記録するために,各種のオペレーティングシステムで処理

システム用拡張属性を使用する方法を記述する。

ここで定義する構造は,ヘッダチェックサム欄を含む。この欄は,処理システム用拡張属性ヘッダの 16

ビットチェックサムを表す。

属性種別から処理システム識別子までの欄を,チェックサムで保護するデータとして表す。ヘッダチェ

ックサム欄は,拡張属性空間の障害回復の支援として使う。

1.

すべてのオペレーティングシステム

1.1

空き拡張属性空間  この拡張属性は,拡張属性空間で未使用な空間を示すために使用する。この拡

張属性は,処理システム識別子 “*UDF FreeEASpace” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。

この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 に示す構成とする。

附属書 11 表 1  空き拡張属性空間のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム

Uint16

2 IU_L

−1 空き拡張属性空間

バイト

この拡張属性は,拡張属性空間のすべてを再度書き込むことなく,処理システムが他の拡張属性を縮小

又は拡大することを可能にする。空き拡張属性空間の拡張属性は上書きしてもよく,上書きを必要とする

処理システムがその空間を再利用してもよい。

1.2

DVD

著作権管理情報  この拡張属性は,DVD 著作権管理情報を示すために使用する。この拡張属

性は,処理システム識別子  “*UDF DVD CGMS Info”  を設定する処理システム用拡張属性として記録する。

この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 に示す構成とする。

附属書 11 表 2  DVD 著作権管理情報のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 1

著作権管理情報

バイト

3 1

データ構造種別 Uint8

4 4

保護システム情報

バイト

この拡張属性は,DVD 著作権管理情報の記録を可能にする。この拡張属性を利用可能にすることは,オ

プションとする。

参考  このフォーマットの解釈は,DVD コンソーシアムが出版する DVD 規定で定義する。

2.

MS-DOS

a)

意味  無視する。

b)

設定値  利用可能としない。媒体中の既存ファイルの拡張属性は保存する。

3.

OS/2

  OS/2 は,制限のない個数の拡張属性を利用可能にする。これらの拡張属性は,次に示す二つの

処理システム用拡張属性の使用によって利用可能にする。


76

X 0609 : 1998

3.1

OS/2

拡張属性  この拡張属性は,OS/2 で定義可能なすべての拡張属性を含み,処理システム識別子

に “*UDF OS/2EA” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。

この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 に示す構成とする。

附属書 11 表 3  OS/2 拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 IU_L

−2 OS/2 拡張属性

全拡張属性

OS/2

拡張属性欄は,

附属書 11 表 に示す OS/2 の全拡張属性の表を含む。

附属書 11 表 4  全拡張属性のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 1

フラッグ Uint8

1 1

名前の長さ  (=L_N) Uint8

2 2

値の長さ (L_V)

Uint16

4 L_N

名前

バイト

4

+L_N L_V 値

バイト

参考  全拡張属性の完全な記述については,次に示す IBM の文献を参照されたい。

“Installable File System for OS/2 Version 2.0”

OS/2 File Systms Department, PSPC Boca Raton, Florida, Feburary 17, 1992

3.2

OS/2

拡張属性長  この拡張属性は,OS/2 拡張属性情報の長さを規定する。この値は,ディレクトリ

操作で OS/2 に通知する必要があるため,効率上の理由から,ファイルエントリの拡張属性欄に記録しな

ければならない。この拡張属性は,処理システム識別子に  “*UDF OS/2 EALength”  を設定する処理システ

ム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 に示す構成とする。

附属書 11 表 5  OS/2 拡張属性長フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム

Uint16

2 4

OS/2

拡張属性長 Uint32

OS/2

拡張属性長欄に記録する値は,OS/2 拡張属性の処理システム用長欄の値から 2 を減算した値と一

致しなければならない。

4.

Macintosh OS

  Macintosh OS は,次に示す四つの拡張属性の利用を要求する。

4.1

Macintosh

ボリューム情報  この拡張属性は,Macintosh ボリューム情報を含み,処理システム用識

別子に “*UDF Mac VolumeInfo” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理

システム用領域は,

附属書 11 表 に示す構成とする。

附属書 11 表 6  Macintosh ボリューム情報フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 12

最後の更新日時 timestamp

14 12

最後のバックアップ日時 timestamp

26 32

ボリュームファインダ情報

Uint32

Macintosh

ボリューム情報の拡張属性は,ルートディレクトリのファイルエントリの拡張属性として記録

する。


77

X 0609 : 1998

4.2

Macintosh

ファインダ情報  この拡張属性は,関連ファイル又はディレクトリの Macintosh ファイン

ダ情報を含む。この情報は頻繁にアクセスするため,効率上の理由からファイルエントリの拡張属性欄に

記録しなければならない。

Macintosh

ファインダ情報の拡張属性は,処理システム識別子に  “*UDF Mac FinderInfo”  を設定する処理

システム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 及び附属書

11

表 に示す構成とする。

附属書 11 表 7  ディレクトリに対する Macintosh ファインダ情報フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 2

ヘッダチェックサム Uint16

 2

 2

埋込み  (=0) Uint16

 4

 4

親ディレクトリ ID Uint32

 8

16

ディレクトリ情報 UDFDInfo

24 16

ディレクトリ拡張情報 UDFDXInfo

附属書 11 表 8  ファイルに対する Macintosh ファインダ情報フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

 0

 2

ヘッダチェックサム Uint16

 2

 2

埋込み  (=0) Uint16

 4

 4

親ディレクトリ ID Uint32

 8

16

ファイル情報 UDFFInfo

24 16

ファイルの拡張情報 UDFFXInfo

40

4

リソースフォークデータ長 Uint32

44

4

リソースフォーク割付け長 Uint32

Macintosh

ファインダ情報の拡張属性は,論理ボリューム中のすべてのファイル及びディレクトリの拡張

属性として記録する。

参考 Macintosh ファインダ情報中で使用する次に示す構造は,明確化のために附属書 11 表 9∼附属

書 11 表 14 で示す。これらの構造の完全な情報については, “Inside Macintosh” と呼ぶ Macintosh

の文献を参照されたい。各構造のボリューム及びページ番号は, “Inside Macintosh” 固有のボ

リューム及びページに対応する。

附属書 11 表 9  UDFPoint フォーマット(ボリューム I139 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

0 2  v  Int16

2 2  h  Int16

附属書 11 表 10  UDFRect フォーマット(ボリューム I141 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

0 2

up

Int16

2 2

left

Int16

4 2

bottom

Int16

6 2

right  Int16

附属書 11 表 11  UDFDInfo フォーマット(ボリューム IV105 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

 0

8

frRect

UDFRect

 8

2

frFlags

Int16

10 4

frLocation UDFPoint

14 2

frView

Int16


78

X 0609 : 1998

附属書 11 表 12  UDFDXInfo フォーマット(ボリュム IV106 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

frScroll

UDFPoint

 4

4

frOpenChain

Int32

 8

1

frScript

Uint8

 9

1

frXflags

Uint8

10 2

frComment

Int16

12 4

frPutAway Int32

附属書 11 表 13  UDFFInfo フォーマット(ボリューム II84 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

 0

4

fdType

Uint32

 4

4

fdCreator

Uint32

 8

2

fdFlags

Uint16

10 4

fdLocation

UDFPoint

14 2

fdFldr

Int16

附属書 11 表 14  UDFFXInfo フォーマット(ボリューム II105 ページ)

RBP

長さ

名前

内容

 0

2

fdIconID

Int16

 2

6

fdUnused

バイト

 8

1

fdScript

Int8

 9

1

fdXFlags

Int8

10 2

fdComment

Int16

12 4

fdPutAway

Int32

備考 Macintosh ファインダ情報の構造は,元の Macintosh 構造と実際に異なることを示すために,

“UDF”

が先行する元の Macintosh 名をもつ。媒体中では,ビッグエンディアン形式の元の

Macintosh

構造に対して,この規格の構造ではリトルエンディアンで記録する。

4.3

Macintosh

一意 ID 表  この拡張属性は,規定する一意 ID のファイルエントリを調査するために使

用する表を含む。この表は,処理システム識別子に “*UDF Mac UniqueIDtable” を設定する処理システム

用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 15∼附属書 11 表 17 

示す構成とする。

附属書 11 表 15  Macintosh 一意 ID 表フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 2

埋込み  (=0) Uint16

4 4

一意 ID マップ数  (=N_DID) Uint32

8 N_DID

×8  一意 ID マップ

一意 ID マップ

附属書 11 表 16  一意 ID マップフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 8

ファイルのエントリ位置

small_ad

附属書 11 表 17  small_ad フォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

エクステント長 Uint16

2 6

エクステント位置 lb_addr (4.2.1)

この一意 ID 表は,規定する Macintosh ディレクトリ ID 又はファイル ID(一意 ID)に関して,これに相


79

X 0609 : 1998

当するファイルエントリを調査するために使用する。例えば,Macintosh ディレクトリ ID 又はファイル ID

が の場合,これに相当するファイルエントリ位置は,一意 ID 表中の  (i−2)  の一意 ID マップにある。一

意 ID が 0 から始まるのに対して,Macintosh ディレクトリ ID 又はファイル ID は 2 で始まるため,一意 ID

は,相当するディレクトリ ID 又はファイル ID から 2 を減算した値となる。Macintosh のルートディレク

トリは,常に値 2 のディレクトリ ID であるので,このルートファイルエントリの一意 ID は,値 0 である。

ファイルエントリ位置のエクステント長欄の値が 0 の場合,これに相当する一意 ID は未使用とする。

Macintosh

一意 ID 表の拡張属性は,ルートディレクトリの拡張属性として記録する。

Macintosh

一意 ID 表は,Macintosh を利用可能にする処理システムだけが作成及び更新を行う。

参考 Macintosh 一意 ID 表を利用可能にしない処理システムが論理ボリュームを更新したとき,論理

ボリュームは,次に示すくいちがいを生じる。

a) Macintosh

一意 ID 表から参照されていないファイルが媒体上に存在する。これは,Macintosh

でない処理システムが媒体中に新たなファイルを作成した結果である。

b) Macintosh

一意 ID 表で管理するファイルがもはや媒体上に存在しない。これは,Macintosh

でない処理システムが媒体中のファイルを削除した結果である。

Macintosh

は,ファイル名を参照しないで,媒体中のファイルに直接位置付けをするのに一意

ID

を使用する。これは,Macintosh でない処理システムが,最初にファイルを作成したときだ

けに行われる。したがって,Macintosh を利用可能にしない処理システムが論理ボリュームに追

加した新たなファイルは,常にファイル名による参照が最初に行われ,一意 ID による参照は

最初には行われない。ファイル名によるファイルヘの最初のアクセス時に,Macintosh 用の処理

システムは,そのファイルの一意 ID が Macintosh 一意 ID 表にないことを検出し,その表を正

しい状態に更新することが可能である。

2

番目の問題は,Macintosh 用の処理システムが,媒体中のファイルヘの参照を,一意 ID に

よって与えられたときに発生する。Macintosh 用の処理システムは,一意 ID が参照するファイ

ルが存在することを確認する必要がある。次の手順を実施できる。

a)

一意 ID が示すファイルエントリが,同一の一意 ID を含むことを確認する。

b)

さらに,ファイルエントリを含むブロックが空きリスト中にないことを確認する。これは,

Macintosh

でない処理システムがファイルを削除して,ファイルエントリが未だ上書きされて

いないときのためである。

これらの二つの確認によっても捕らえることができない唯一の例は,Macintosh でないシステ

ムがファイルを削除し,ファイルエントリに関連する論理ブロックが,新たなファイルに再割

付けされ,新たなファイルはそのブロックを,割付け済みで未記録のエクステントとして使用

している場合である。

4.4

Macintosh

リソースフォーク  この拡張属性は,関連ファイルに対して Macintosh のリソースフォー

クデータを含む。

リソースフオークデータは,処理システム識別子欄に “*UDF Mac ResourceFork” を設定する処理システ

ム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,

附属書 11 表 18 に示す構成とする。


80

X 0609 : 1998

附属書 11 表 18  Macintosh リソースフォークフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 IU_L

−2 リソースフォークデータ

バイト

Macintosh

リソースフォークの拡張属性は,論理ボリューム中のリソースフォークが 1 バイト以上のすべ

てのファイルに拡張属性として記録する。

Macintosh

リソースフォークの拡張属性を参照する Macintosh ファインダ情報の二つの欄は,次のとおり

規定する。

a)

リソースフォークデータ長

リソースフォークの一部と解釈する実際のデータの長さを設定する。

b)

リソースフォーク割付け長

リソースフォークの割付けた空間の総容量をバイト単位で設定する。

5.

UNIX

a)

意味  無視する。

b)

設定値  利用可能としない。媒体上の既存ファイルの拡張属性は保存しなければならない。


81

X 0609 : 1998

附属書 12(規定)  応用プログラム用拡張属性

ここで定義する構造は,ヘッダチェックサム欄を含む。この欄は,応用プログラム用拡張属性ヘッダの

16

ビットチェックサムを表す。

属性種別から応用プログラム識別子までの欄を,チェックサムで保護するデータとして表す。ヘッダチ

ェックサム欄は,拡張属性空間の障害回復の支援として使う。

1.

すべてのオペレーティングシステム  この拡張属性は,拡張属性空間で応用プログラム用拡張属性に

確保された未使用な空間を 示すために使 用する。こ の拡張属性 は,応 用プロ グラム 識別子  “*UDF

FreeAppEASpace”

を設定する応用プログラム用拡張属性として記録する。

この拡張属性の応用プログラム用領域は,

附属書 12 表 に示す構成とする。

附属書 12 表 1  空き応用プログラム拡張属性空間のフォーマット

RBP

長さ

名前

内容

0 2

ヘッダチェックサム Uint16

2 IU_L

−1  空き応用プログラム拡張属性空間

バイト

この拡張属性は,拡張属性空間のすべてを再度書き込むことなく,処理システムがほかの拡張属性を縮

小又は拡大することを可能にする。空き応用プログラム拡張属性空間の拡張属性は上書きしてもよく,上

書きを必要とする処理システムがその空間を再利用してもよい。


82

X 0609 : 1998

光ディスク標準化委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

板  生      清

東京大学

(副委員長)

小  町  祐  史

松下電送株式会社

石  井  正  則

日本電気株式会社

磯  村  嘉  伯

日本電信電話株式会社

伊  藤      武

富士通株式会社

入  江  英  之

株式会社東芝

金  沢  安  矩

木  目  健治朗

三菱電機株式会社

佐  藤  正  聡

株式会社ニコン

菅  谷  寿  鴻

株式会社東芝

高  橋  正  彦

株式会社日立製作所

土  屋  洋  一

三洋電機株式会社

徳  丸  春  樹

日本放送協会

戸  島  知  之 NTT インテリジェントテクノロジ株式会社

橋  爪  邦  隆

通商産業省工業技術院

増  井  久  之

財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会

松  林  宣  秀

オリンパス光学工業株式会社

三  和  邦  彦

日本アイ・ビー・エム株式会社

村  上  善  照

シャープ株式会社

山  下      保

ソニー株式会社

山  田      昇

松下電器産業株式会社

横  川  文  彦

パイオニア株式会社

吉  田  秀  実

三菱化学株式会社

(事務局)

杉  森  輝  彦

財団法人光産業技術振興協会

増  田  岳  夫

財団法人光産業技術振興協会

吉  田  至  宏

財団法人光産業技術振興協会

光ディスク標準化委員会フォーマット分科会  構成表

氏名

所属

(統括)

小  町  祐  史

松下電送株式会社

石  井  正  則

日本電気株式会社

石  川  明  男

ソニー株式会社

伊  藤      武

富士通株式会社

糸  岡      晃

大日本スクリーン製造株式会社

井  上      栄

株式会社東芝

工  藤  芳  明

大日本印刷株式会社

郡  山      龍

株式会社アプリックス

後  藤  芳  稔

松下電器産業株式会社

沢  田      要

川鉄情報システム株式会社

嶋  津  泰  浩

通商産業省工業技術院

中  根  和  彦

三菱電機株式会社

野  尻  進  一

パイオニア株式会社

三  和  邦  彦

日本アイ・ビー・エム株式会社

守  島      浩

株式会社日立製作所