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X 0606 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS X 0606-1990 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録願にかかわる確認について,責任はもたない。

この規格には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  a 文字及び d 文字


日本工業規格

JIS

 X

0606

: 1998

情報交換用 CD-ROM の

ボリューム構造及びファイル構造

Volume and file structure of CD

−ROM for information interchange

序文  この規格は,1988 年に発行された ISO 9660, Information processing−Volume and file structure of CD−

ROM for information interchange

を基に作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていな

い規定項目を追加した。

なお、この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。

第 1 章  一般

1.

適用範囲  この規格は,情報処理システム利用者間の情報交換のための再生専用形コンパクトディス

ク媒体(以降,CD-ROM という。

)のボリューム構造,ファイル構造及び関連システム要件を規定する。

この規格は,次の事項を規定する。

a)

ボリュームの属性及びボリュームに記録する記述子

b)

ボリューム集合のボリューム間の関係

c)

ファイルの配置

d)

ファイルの属性

e)

応用プログラムの入出力データ列をレコードの集まりとして編成する必要があるときに用いるレコー

ド構造

f)

媒体に対する情報交換の 3 水準

g)

情報処理システムに対する処理システムの 2 水準

h)

異なるシステム間で CD-ROM による情報交換を可能にするために,情報処理システムが提供する処理

に対する要件。この要件は,この規格に適合する CD-ROM を作成又は受領することを意図するシステ

ムが提供する機能を規定する。

2.

適合性

2.1

CD-ROM

の適合性  CD-ROM は,CD-ROM に記録されるすべての情報がこの規格の第 章の規定

に適合するとき,この規格に適合する。適合性の表示は,CD-ROM が適合する情報交換の最低水準を明確

にしなければならない。CD-ROM は,この規格に適合するための前提条件として,JIS X 6281 に適合して

いなければならない。


2

X 0606 : 1998

2.2

情報処理システムの適合性  情報処理システムは,作成システム,受領システム又はその両方の機

能をもつシステムに対してこの規格の

第 章及び第 章に規定する要件を満足するとき,この規格に適合

する。適合性の表示は,システムが満足し得る要件の水準を明確にしなければならない。

3.

引用規格  次の規格に含まれる規定内容は,この規格の文中での引用によって,この規格の規定の一

部となる。

表示された版は,この規格の出版の際に有効であったものである。規格は,すべて改訂の対象であり,

この規格に基づく合意の関係者は,次に示す規格の最新版の適用可能性を調べるのがよい。現在有効な国

際規格の登録維持は,ISO 及び IEC の構成員が行っている。

JIS X 0201 : 1997

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

備考  ISO/IEC 646 : 1991, ISO 7-bit coded character set for information interchange が,この規格に対応

している。

JIS X 0202 : 1998

  情報技術−文字符号の構造及び拡張法

備考  ISO/IEC 2022 : 1994, Information technology−Character code structure and extension techniques

が,この規格に対応している。

JIS X 3001-1 : 1998

  プログラム言語 Fortran−第 1 部:基底言語

備考  ISO/IEC 1539-1 : 1997, Information technology−Programming Languages−Fortran−Part 1 : Base

lan-guage

が,この規格と一致している。

ISO 2375 : 1985

  Data processing−Procedure for registration of escape sequences

JIS X 6281-1992

  120mm 再生専用形光ディスク (CD-ROM)

備考  ISO/IEC 10149 : 1995, Information technology−Data interchange on read-only 120 mm optical data

disks (CD-ROM)

の前の版 (1989) が,この規格と一致している。

4.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

4.1

応用プログラム (application program)   ファイルの内容を処理し,ファイル又はファイルの記録さ

れたボリュームの属性の一部を処理することもあるプログラム。

備考  応用プログラムは,この規格で定義する利用者の特定クラスをなす。

4.2

バイト (byte)    1 単位として取り扱われる 8 個の 2 進数字の列。

4.3

セクタのデータ領域  (data field of a sector)    セクタ中のデータを含む領域。

4.4

データ編集者 (data preparer)   ボリューム群に記録されるデータの編集を管理する人又はほかの

実体。

備考  データ編集者は,この規格で定義する利用者の特定クラスをなす。

4.5

記述子 (descriptor)   ボリューム又はファイルに関する記述的情報を含む構造。

4.6

エクステント (extent)   連続する昇順のブロック番号をもつ論理ブロックの集まり。

4.7

ファイル (file)   名前を付けた情報の集まり。

4.8

ファイル分割 (file section)    1 個のエクステントに記録されたファイルの一部分。

4.9

処理システム (implementation)   情報処理システムが,作成システム,受領システム又はその両方

として動作することを可能にする処理の集まり。

4.10

論理ブロック (logical block)    1 個の論理単位として取り扱われる 2

n

9

個のバイトの群(は 0 又は

正の整数。


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4.11

作成システム (originating system)   ほかのシステムとのデータ交換を目的として,ボリューム集合

上にファイルの集まりを作成することのできる情報処理システム。

4.12

受領システム (receiving system)   データ交換を目的としてほかのシステムで作成されたボリュー

ム集合上のファイルの集まりを読み取ることができるシステム。

4.13

レコード (record)   情報の単位として取り扱われるバイト列。

4.14

セクタ (sector)   独立にアクセスすることができる CD-ROM の記録領域のアドレス指定可能な最

小部分。

4.15

利用者 (user)   処理システムによって提供されるサービスを呼び出す人,又はほかの実体(例えば,

応用プログラム)

4.16

ボリューム (volume)   機器から取り外すことができる CD-ROM。

4.17

ボリューム集合 (volume set)   ファイルの集まりが記録されている 1 個又は複数個のボリュームの

集まり。

5.

表記法

5.1

10

進及び 16 進表記法  10 進表記法による数は,10 進数字 (0∼9)  で表す。

16

進表記法による数は,かっこに入れた 16 進数字(0∼9 及び A∼F)で表す。

5.2

その他の表記法  その他の表記法は,次による。

a) BP

:記述子中のバイト位置。先頭バイトのバイト位置を 1 とする。

b) RBP

:記述子の各欄中のバイト位置。先頭バイトのバイト位置を 1 とする。

c) ZERO

:値が 0 の 1 ビット

d) ONE

:値が 1 の 1 ビット

e)

数字:0∼9 の任意の 10 進数字

第 2 章  媒体に対する要件

6.

ボリューム構造

6.1

CD-ROM

上のデータ構成

6.1.1

物理アドレス  各セクタは JIS X 6281 に規定する一意の物理アドレスによって識別する。

6.1.2

論理セクタ  ボリュームのセクタは,論理セクタによって構成する。各論理セクタは,2048 又は

2

n

のうち大きい数の個数のバイトから成る。ここで,は,2

n

がボリュームに記録されるセクタのデータ

領域に含まれるバイト数以下となる最大の整数とする。論理セクタに含まれるバイト数を論理セクタ長と

いう。各論理セクタは,異なるセクタから始まり,セクタのデータ領域の先頭バイトから始まらなければ

ならない。ボリュームに記録された各セクタのデータ領域のバイト数が 2048 未満である場合,論理セクタ

は複数のセクタから構成する。論理セクタのデータは,連続するセクタのデータ領域に記録する。このと

き,連続するセクタの物理アドレスは昇順としなければならない。

各論理セクタは,一意の論理セクタ番号 (LSN) によって識別する。

論理セクタ番号は,整数で,セクタの物理アドレスが増加する順序に昇順で割り当てる。データを記録

できる最初の物理アドレスの論理セクタを 0 とする。番号付けは,前の論理セクタを記録した最後のセク

タの物理アドレスの,次のアドレスをもつセクタで始まる論理セクタについて連続して行う。


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6.1.3

ボリューム空間  ボリューム上の情報は,ボリューム中の論理セクタに記録する。この論理セクタ

の集まりを,ボリューム空間という。

ボリューム空間中のバイトには,続き番号を付ける。番号付けは 1 から始め,論理セクタ番号 0 の論理

セクタの最初のバイトに 1 を割り当てる。番号付けは,その論理セクタの後続するバイトに順に行い,さ

らに後続する論理セクタのバイトに継続する。

6.2

ボリューム空間の構成

6.2.1

システムエリア及びデータエリア  ボリューム空間を,システムエリア及びデータエリアに分ける。

システムエリアは,論理セクタ番号 0∼15 の論理セクタを占める。システムエリアはシステムのために

確保する。この規格では,その内容を規定しない。

データエリアは,ボリューム空間の残りの論理セクタを占める。

6.2.2

論理ブロック  ボリューム空間は,論理ブロックで構成する。各論理ブロックは,2

n

9

バイトとす

る(は 0 又は正の整数)

。論理ブロックに含まれるバイト数を論理ブロック長という。論理ブロック長は

論理セクタ長以下とする。

各論理ブロックは一意の論理ブロック番号 (LBN) によって識別する。論理ブロック番号は,0 から始ま

る昇順の整数とする。論理ブロック番号 0 は,ボリューム空間の最初のバイトで始まる論理ブロックに割

り当てる。後続の論理ブロック番号は,前の論理ブロックの最後のバイトの直後のバイトで始まる論理ブ

ロックに割り当てる。

6.3

データエリアの構成  ファイル分割は,データエリアに記録する。

データエリアには,データエリアの用途を記述する次に示す記述子を記録する。

a)

ボリューム記述子

b)

ファイル記述子

c)

ディレクトリ記述子

d)

パステーブル

ボリューム記述子は,論理セクタ番号 16 の論理セクタから始まる連続する論理セクタに記録する。デー

タエリアの論理セクタは,ボリューム区画,ファイル分割,ディレクトリ及びパステーブルに使用する。

各ファイル分割は,エクステントに記録し,ディレクトリ中のファイル記述子によって識別する。ファ

イル分割に拡張属性レコードをもたせることができる。拡張属性レコードは,対応するファイル分割と同

一のエクステントに記録し,対応するファイル分割を識別するファイル記述子によって識別する。

各ディレクトリは,単一エクステントにファイルとして記録し,ほかのディレクトリ又はボリューム記

述子中のディレクトリ記述子によって識別する。

各ディレクトリは,パステーブル中のレコードによっても識別できる。

各パステーブルは,ボリューム記述子によって識別する。

データエリア中の空間は,複数のボリューム区画に割り付けることができる。各ボリューム区画は,独

立のエクステントに記録し,ボリューム記述子によって識別する。

6.4

エクステントの構成

6.4.1

エクステント  エクステントは,連続する昇順の論理ブロック番号をもつ論理ブロックの集まりと

する。

6.4.2

ファイル分割の記録モード  ファイル分割及び対応する拡張属性レコードは,インタリーブモード

又はノンインタリーブモードで 1 個のエクステントに記録する。

6.4.3

インタリーブモード


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6.4.3.1

ファイルユニット  ファイルユニットは,1 個のエクステントに含まれた一連の昇順の論理ブロ

ック番号をもつ論理ブロックの集まりで構成する。

ファイル分割をインタリーブモードで記録する場合,そのエクステント中でファイル分割に割り付ける

ファイルユニットは,いずれも同数個の論理ブロックで構成する。この論理ブロックの個数を,そのファ

イル分割に対するファイルユニットの大きさという。

各ファイルユニットの最初の論理ブロックは,その論理ブロックを含む論理セクタの最小の論理ブロッ

ク番号をもつ。

エクステント中のファイルユニットの順序は,各ファイルユニットの最初の論理ブロックの論理ブロッ

ク番号の順序と対応する。

備考  あるファイル分割に割り付けられたファイルユニットを構成する論理ブロックは,異なるファ

イル分割に割り付けられてもよい。

6.4.3.2

インタリーブ間げき  インタリーブ間げきは,1 個のエクステント中のファイルユニットの最後

の論理ブロック番号から,次のファイルユニットの最初の論理ブロック番号までの間にある論理ブロック

番号をもつ,論理ブロックの集まりとする。

ファイル分割に割り付けられたファイルユニット間のすべてのインタリーブ間げきは,同数個の論理ブ

ロックで構成する。この個数を,そのファイル分割に対するインタリーブ間げきの大きさという。

備考  あるファイル分割に割り付けられたインタリーブ間げきを構成する論理ブロックは,異なるフ

ァイル分割に割り付けられてもよい。

6.4.3.3

ファイル分割及び拡張属性レコードの記録  ファイル分割をインタリーブモードで記録する場

合,ファイル分割及び対応する拡張属性レコードは,連続するファイルユニットに記録する。

拡張属性レコードを記録する場合には,拡張属性レコードを先頭のファイルユニットに記録し,ファイ

ル分割は 2 番目のファイルユニットから記録する。拡張属性レコードの記録は,ファイルユニットの先頭

バイトから始め,拡張属性レコードをすべて記録するまで継続する。拡張属性レコードの長さは,ファイ

ルユニットの大きさに等しくなければならない。

拡張属性レコードを記録しない場合には,先頭のファイルユニットからファイル分割を記録する。

6.4.3.4

データ空間  一つのファイル分割が記録されたファイルユニットの集まりを,そのファイル分割

のデータ空間という。

データ空間中のバイトには,1 から始まる番号を割り当てる。データ空間中の最初のファイルユニット

の先頭バイトの番号を 1 とする。番号付けは,ファイルユニットの後続するバイトに順に行い,さらに後

続するファイルユニットのバイトに継続する。

番号付けは,データ空間に記録されるファイル分割のバイト数と番号が一致したとき終了する。データ

空間中にバイトがない場合には,この番号は 0 とする。

6.4.4

ノンインタリーブモード

6.4.4.1

ファイル分割及び拡張属性レコードの記録  ファイル分割をノンインタリーブモードで記録す

る場合,ファイル分割及び対応する拡張属性レコードは,1 個のエクステント中の連続した論理ブロック

に記録する。

拡張属性レコードを記録する場合には,拡張属性レコードはエクステントの最初の論理ブロックから記

録し,続いてファイル分割を拡張属性レコードを記録した直後の論理ブロックから記録する。拡張属性レ

コードの記録は,エクステントの最初の論理ブロックの先頭バイトから始め,拡張属性レコードをすべて

記録するまで継続する。拡張属性レコードを記録する論理ブロックの個数を,そのファイル分割に対する


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拡張属性レコードの長さという。

拡張属性レコードを記録しない場合には,エクステントの最初の論理ブロックからファイル分割を記録

する。

6.4.4.2

データ空間  一つのファイル分割が記録された論理ブロックの集まりを,そのファイル分割のデ

ータ空間という。

データ空間中のバイトには,1 から始まる番号を割り当てる。データ空間中の最初の論理ブロックの先

頭バイトの番号を 1 とする。番号付けは,その論理ブロックの後続するバイトに順に行い,さらに後続す

る論理ブロックのバイトに後続する。

番号付けは,データ空間に記録されたファイル分割のバイト数と番号が一致したとき終了する。データ

空間中にバイトがない場合には,この番号は 0 とする。

6.4.5

ファイル分割のデータ長  ファイル分割のデータ長は,データ空間に記録されたファイル分割のバ

イト数とする。このバイト数がデータ空間のバイト数より小さい場合には,残りのバイトは交換の際に無

視される。

6.4.6

ファイル分割に対する拡張属性レコードの関係  ファイル分割に拡張属性レコードをもたせるこ

とができる。拡張属性レコードは,ファイル分割が構成するファイルの属性を表す。

一部の属性は,6.10 の規定に従ったレコードを含むファイルのすべてのファイル分割に適用される。こ

れらの属性をファイルに与える場合,そのファイルのすべてのファイル分割に対して,拡張属性レコード

を与えなければならない。

拡張属性レコードに示されるほかの属性は,対応するファイル分割及びそのファイル中の先行するすべ

てのファイル分割に適用される(6.5.1 参照)

。ファイルの最後のファイル分割に拡張属性レコードが記録

されない場合,これらの属性は,ファイルに対して指定されない。

6.4.7

ボリューム区画の記録  ボリューム区画が記録される場合,ボリューム区画は,連続する昇順の論

理ブロック番号をもつ 1 個又は複数個の論理ブロックに記録する。記録は,エクステントの最初の論理ブ

ロックの先頭バイトから始め,後続のバイトに続く。さらに,後続の論理ブロックのバイトに続き,ボリ

ューム区画をすべて記録するまで継続する。各ボリューム区画の最初の論理ブロック番号は,その論理ブ

ロックを含む論理セクタ中の最小の論理ブロック番号に等しい。

ボリューム区画が記録される論理ブロックの個数を,そのボリューム区画に対するボリューム区画の大

きさという。

6.5

ファイル構造

6.5.1

ファイル分割とファイルとの関係  各ファイルは,1 個以上のファイル分割から構成する。一つの

ファイル中の各ファイル分割は,同一のディレクトリ中のレコードから識別する。ファイル中でのファイ

ル分割の並びは,そのディレクトリ中のレコードの順によって識別する。

ある 1 個のファイル分割が二つ以上のファイルの構成要素であってもよいし,同一ファイル中で構成要

素として複数回現れてもよい。したがって,あるファイル分割が,同一又は異なるディレクトリ中の二つ

以上のレコードから識別されてもよい。

一つのファイル中のファイル分割を,異なるボリュームに記録してもよい。

6.5.2

ファイル中のバイトの番号付け  ファイルを構成するバイトには,1 から始まる番号を割り当てる。

最初のファイル分割の先頭バイトの番号を 1 とする。番号付けは,そのファイル分割中の後続するバイト

に続き,そのファイルの後続するファイル分割に続く。

番号付けは,そのファイルのすべてのファイル分割のバイト数の総和(複数回現れるファイル分割につ


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いては,その回数分重複して数える。

)と番号が一致したとき終了する。

6.5.3

ファイルの内容  ファイルの情報は,情報の符号化表現に関する規格に従って解釈する。

備考  どのような情報の符号化表現に関する規格を用いるかは,ファイルの作成者と受領者との間に

おける合意事項とする。

6.5.4

関連ファイル  ファイルは,そのファイルに関係付けられたほかのファイルを関連ファイルとして

もつことができる。その関係付けについて,この規格では規定しない。

ファイルとその関連ファイルは,同一のファイル識別子をもち,同一のディレクトリ中の別のレコード

から識別される。

6.6

ボリューム集合  ボリューム集合は,ファイルの集まりを記録するボリュームの集まりとする。

ボリューム集合は,共通のボリューム集合識別子をもち,特定の記述子欄で同一の符号化図形文字集合

を使用する 1 個以上のボリュームから成る。ボリューム集合を構成するすべてのボリュームは,1 から始

まる番号をもつ。

ボリューム集合中のボリューム群は,同一時期に作成された内容をもち,連続的に番号付けされた 1 個

以上のボリュームから成る。ボリューム群中のボリュームに付けられた順序番号の最大値を,そのボリュ

ーム集合の大きさとする。

ボリューム集合の各ボリュームは,そのボリュームのボリューム集合の大きさ以下の順序番号をもつボ

リュームに記録されたディレクトリ及びファイルのすべての記述を記録する。

備考  ボリュームに記録されるこの記述は,より小さいボリューム集合の大きさをもつボリュームに

記録された記述を代替する。

ボリューム集合に含まれるすべてのボリュームの論理ブロックの大きさは,等しくなければならない。

6.7

ボリューム記述子  ボリューム記述子は,次に示すいずれかとする。

a)

基本ボリューム記述子

b)

副ボリューム記述子

c)

拡張ボリューム記述子

d)

ボリューム区画記述子

e)

起動レコード

f)

ボリューム記述子集合終端子

6.7.1

ボリューム記述子集合  ボリューム記述子集合は,論理セクタ番号 16 の論理セクタから始まる一

連の論理セクタに記録されたボリューム記述子の集まりとする。後続の各ボリューム記述子は,前のボリ

ューム記述子が記録されている論理セクタの次の論理セクタ番号をもつ論理セクタに記録する。

この列は,

ここに規定するとおりに連続して記録する 2 個以上のボリューム記述子で構成する。

6.7.1.1

基本ボリューム記述子  ボリューム記述子集合は,1 個の基本ボリューム記述子(複数回記録す

ることができる。

)を含む(8.4 参照)

基本ボリューム記述子は,ボリューム空間を記述し,ボリュームの属性,ルートディレクトリの位置,

パステーブル群の位置及びボリューム集合中のボリューム数を指定する。

6.7.1.2

副ボリューム記述子  ボリューム記述子集合は,任意の個数の副ボリューム記述子(複数回記録

することができる。

)を含むことができる(8.5 参照)

副ボリューム記述子は,ボリューム空間を記述し,ボリュームの属性,ルートディレクトリの位置,パ

ステーブル群の位置及びボリューム集合中のボリューム数を指定する。さらに,副ボリューム記述子,副

ボリューム記述子が識別するディレクトリ階層に属するファイル記述子,ディレクトリ記述子及びパステ


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X 0606 : 1998

ーブル中のレコードの特定欄に使用する符号化図形文字集合を指定する。

6.7.1.3

拡張ボリューム記述子  ボリューム記述子集合は,任意の個数の拡張ボリューム記述子(複数回

記録することができる。

)を含むことができる(8.5 参照)

拡張ボリューム記述子は,ボリューム空間を記述し,ボリュームの属性,ルートディレクトリの位置,

パステーブル群の位置及びボリューム集合中のボリューム数を指定する。

さらに,

拡張ボリューム記述子,

拡張ボリューム記述子が識別するディレクトリ階層に属するファイル記述子,ディレクトリ記述子及びパ

ステーブル中のレコードの特定欄に使用する符号化図形文字集合を指定する。

6.7.1.4

ボリューム区画記述子  ボリューム記述子集合は,任意の個数のボリューム区画記述子を含むこ

とができる(8.6 参照)

ボリューム区画記述子は,ボリューム空間中のボリューム区画を記述し,その位置,大きさ及び属性を

指定する。

6.7.1.5

起動レコード  ボリューム記述子集合は,任意の個数の起動レコードを含むことができる(8.2

参照)

起動レコードは,

受領システム又は応用プログラムの特定の状態を実現するために使用する情報を含む。

6.7.1.6

ボリューム記述子集合終端子  ボリューム記述子集合は,1 個以上のボリューム記述子集合終端

子で終わらなければならない(8.3 参照)

6.8

ディレクトリ構造

6.8.1

ディレクトリ  ディレクトリは,ファイル分割又はほかのディレクトリを識別するレコードを含む

ファイルとして記録する。ディレクトリは,関連ファイルとして記録してはならない。ディレクトリは,

インタリーブモードで記録してはならない。ディレクトリは,ただ 1 個のファイル分割で構成する。

ファイルの識別子は,関連ファイル(6.5.4 参照)を除き同一ディレクトリ中のほかのすべてのファイル

及びディレクトリの識別子と異ならなければならない。ディレクトリの識別子は,同一ディレクトリ中の

ほかのすべてのファイル及びディレクトリの識別子と異ならなければならない。

ディレクトリが記録されるエクステントの最初の論理ブロックは,その論理ブロックを含む論理セクタ

の最小の論理ブロック番号をもつ。

6.8.1.1

ディレクトリレコード  ディレクトリレコードには,次に示す情報を記録する

a)

ファイル分割の位置

b)

ファイル分割に対応する拡張属性レコードの位置

c)

ファイル識別子

d)

ファイルの属性

e)

ファイル分割の属性

論理セクタに記録される最初の又はただ 1 個のディレクトリレコードは,その論理セクタの最初のデー

タ領域の先頭バイトから始まる。その論理セクタに記録される後続の各ディレクトリレコードは,その論

理セクタの前のディレクトリレコードの最後のバイトの直後のバイトから始まる。各ディレクトリレコー

ドは,そのレコードが始まった論理セクタで終わる。論理セクタの最後のディレクトリレコードの後の未

使用位置は, (00) に設定する。

6.8.1.2

ディレクトリレコードの順序  ディレクトリ中のレコードは,9.3 に従って順序付ける。

6.8.1.3

ディレクトリの長さ  ディレクトリの長さは,次に示すものの合計とする。

a)

ディレクトリ中のすべてのディレクトリレコードの長さ。

b)

ディレクトリが記録されるすべての論理セクタの,最後のディレクトリレコードの後の未使用位置の


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数。

6.8.2

ディレクトリ階層  ディレクトリ階層は,次に示す関係をもつディレクトリの集まりとする。階層

の起点を,ルートディレクトリという。ルートディレクトリは,基本ボリューム記述子,副ボリューム記

述子又は拡張ボリューム記述子によって識別する。

ルートディレクトリ以外のディレクトリは,ほかのディレクトリ中のレコードによって識別する。

ほかのディレクトリを識別するディレクトリを,親ディレクトリという。各ディレクトリは,その親デ

ィレクトリを識別するレコードを含む。複数のディレクトリが同一の親ディレクトリを識別することがで

きる。

ルートディレクトリとその他のディレクトリとの間には,

図 に例示する階層関係が存在する。

図 1  ディレクトリ階層

ディレクトリ階層は,1 個又は複数個のレベルで構成される(すなわち,レベルでは,レベル 1,レベ

ル 2,…,レベル から成る。

。レベル 1 には,唯一のディレクトリを置く。そのディレクトリをルート

ディレクトリという。

あるディレクトリの階層がレベル であれば,その親ディレクトリは,レベル  (m−1)  にある。ルート

ディレクトリの親ディレクトリは,ルートディレクトリとする。

6.8.2.1

ディレクトリ階層の深さ  基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するディレク

トリ階層において,階層のレベル数は,1∼8 とし,記録する各ファイルについて,次のものの合計は 255

を超えてはならない。

a)

ファイル識別子の長さ(7.5.2 参照)

b)

関連するディレクトリのディレクトリ識別子の長さ(7.6.3 参照)

c)

関連するディレクトリの数。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層においては,階層のレベル数は 8 を超えてもよい。

6.8.2.2

ディレクトリ識別子  ディレクトリ識別子は,次による。

a)

ルートディレクトリは,次のとおりとする。

1)

ルートディレクトリの最初のディレクトリレコードは,ルートディレクトリを記述し, (00) バイ

トだけから成るディレクトリ識別子をもつ。

2)

ルートディレクトリの 2 番目のディレクトリレコードは,ルートディレクトリ自体を記述し, (01)

バイトだけから成るディレクトリ識別子をもつ。

3)

ルートディレクトリを記述するディレクトリレコードは,ディレクトリ階層を識別するボリューム

記述子のルートディレクトリ用ディレクトリレコード欄に含まれる。

b)

ルートディレクトリ以外のディレクトリは,次のとおりとする。

1)

ディレクトリの最初のディレクトリレコードは,そのディレクトリを記述し, (00) バイトだけか

ら成るディレクトリ識別子をもつ。

2)

ディレクトリの 2 番目のディレクトリレコードは,そのディレクトリの親ディレクトリを記述し,


10

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(01)

バイトだけから成るディレクトリ識別子をもつ。

3)

親ディレクトリには,そのディレクトリを記述するディレクトリレコードが存在する。

6.8.3

ディレクトリ階層の関係  1 個以上のディレクトリ階層をボリュームに記録できる。

基本ボリューム記述子は,1 個のディレクトリ階層を識別する。

副ボリューム記述子及び拡張ボリューム記述子は,ほかのディレクトリ階層を識別する。

各階層にあるディレクトリは,ボリュームのボリューム集合の大きさ以下の順序番号をもつボリューム

に記録されている任意のファイルを識別する。

各ディレクトリは,複数のディレクトリ階層に含まれてはならない。

6.9

パステーブル  ボリューム集合のボリュームに記録するパステーブルには,ディレクトリ階層を記

述するレコードを含める。これは,パステーブルを記録したボリュームのボリューム集合の大きさ以下の

順序番号をもつボリューム集合のボリュームについてのディレクトリ階層を記述する。

ディレクトリ階層のルートディレクトリを除く各ディレクトリに対して,パステーブルは,ディレクト

リ自体,その親ディレクトリ及びその位置を識別するレコードを含む。パステーブルのレコードには,1

から始まる番号を付ける。パステーブルの最初のレコードは,ルートディレクトリ及びその位置を識別す

る。

ディレクトリのディレクトリ番号は,

そのディレクトリを示すパステーブルレコードの順序番号とする。

6.9.1

パステーブルレコードの順序  パステーブルのレコードは,次の基準に従って順序付ける。順序付

けの基準は,次の記述の順に適用する。

a)

ディレクトリ階層のレベルに従った昇順。

b)

レコードによって識別されるディレクトリの親ディレクトリのディレクトリ番号に従った昇順。

c)

レコードのディレクトリ識別子欄の値に従った昇順。ここでディレクトリ識別子の値の大小判定は,

次のとおりとする。

比較する 2 個のディレクトリ識別子のバイト数が等しくない場合には,両ディレクトリ識別子のバ

イト数を等しくするために,短いディレクトリ識別子の右側に (20) を埋め込んだものとして,両デ

ィレクトリ識別子の対応するバイト位置の文字を,最初の位置から両ディレクトリ識別子に同じ文字

がないバイト位置が検出されるまで比較する。パステーブルレコードのディレクトリ識別子を解釈す

るために使用する符号化図形文字集合の符号位置の値が大きい文字を含む識別子を,値の大きい識別

子とする。

6.9.2

パステーブル群  パステーブルを,数値の表現形式によって L 形及び M 形に区別する。

L

形パステーブルでは,数値は 16 ビット表現の場合 7.2.1 に従って記録し,32 ビット表現の場合 7.3.1

に従って記録する。

M

形パステーブルでは,数値は 16 ビット表現の場合 7.2.2 に従って記録し,32 ビット表現の場合 7.3.2

に従って記録する。

パステーブル群は,L 形パステーブル及び M 形パステーブルから構成する。それぞれのパステーブルを

2

度重複して記録してもよい。重複して記録するパステーブルを任意パステーブルという。

6.9.3

パステーブルの記録  1 個以上のパステーブル群を,ボリューム上に記録する。

基本ボリューム記述子は,それに対応するパステーブル群を構成するパステーブルの大きさ及び位置を

指定する。これらのパステーブルは,基本ボリューム記述子が指定するディレクトリ階層中のディレクト

リを識別する。

ボリュームに記録されたほかのディレクトリ階層の各々に対応して,パステーブル群をボリューム上に


11

X 0606 : 1998

記録する。このパステーブル群に対応して副ボリューム記述子が,パステーブルの大きさ及び位置を指定

する。これらのパステーブルは,対応するディレクトリ階層のディレクトリを識別する。

6.9.4

ボリューム群のボリューム間のパステーブルの一貫性

6.9.4.1

基本ボリューム記述子で識別されるパステーブルの一貫性  基本ボリューム記述子で識別され

る L 形パステーブルの内容は,同一のボリューム群のボリューム上では同一とする。

基本ボリューム記述子で識別される M 形パステーブルの内容は,同一のボリューム群のボリューム上で

は同一とする。

6.9.4.2

副ボリューム記述子で識別されるパステーブルの一貫性  副ボリューム記述子で識別される L 形

パステーブルの内容は,同一のボリューム群のボリューム上で,同一のボリューム集合識別子をもち,特

定の記述子欄に同一の符号化図形文字集合(7.4 参照)を使用する副ボリューム記述子で識別されるほかの

L

形パステーブルの内容と同一とする。

副ボリューム記述子で識別される M 形パステーブルの内容は,同一のボリューム群のボリューム上で,

同一ボリューム集合識別子をもち,特定の記述子欄に同一の符号化図形文字集合(7.4 参照)を使用する副

ボリューム記述子で識別されるほかの M 形パステーブルの内容と同一とする。

6.10

レコード構造  ファイル中の情報は,この節の規定に従ってレコードの集まりとして構成すること

ができる。

6.10.1

レコード特性  レコードは,情報の単位として取り扱われるバイトの列とする。

レコードの長さは,レコードのバイト数とする。

レコードは,固定長レコード又は可変長レコードのいずれかとする。

ファイル中のレコードは,すべて固定長レコード又はすべて可変長レコードとする。

6.10.2

測定データ単位

6.10.2.1

測定データ単位の内容  固定長レコード又は可変長レコードは,測定データ単位(以降,MDU

という。

)に記録される。MDU は,偶数バイトから成る。

6.10.2.2

ファイルとの関係  各 MDU は,ファイルの連続したバイトの集まりによって構成する。最初の

MDU

又はただ 1 個の MDU は,ファイルの先頭のバイトから始める。後続の各 MDU は,前の MDU の最

後のバイトの直後のバイトから始める。

6.10.3

固定長レコード  固定長レコードは,同じ長さのレコードを記録するために割り当てられたファイ

ルのレコードとする。

固定長レコードは,1 個の MDU に記録する。MDU は,固定長レコードと,MDU を偶数の長さとする

ために必要な場合にその直後に挿入する (00) バイトとで構成する。

固定長レコードに割り当てる最小の長さは,1 とする。

6.10.4

可変長レコード  可変長レコードは,長さが異なっていてもよいレコードを記録するために割り当

てられたファイルに含まれるレコードとする。可変長レコードを含むファイルについての拡張属性レコー

ドのレコード形式欄に記録される値は,同じファイルのほかの拡張属性レコードのレコード形式欄に記録

された値と等しくなければならない。

可変長レコードは,1 個の MDU に記録する。MDU は,レコード制御語(以降,RCW という。

,その

直後の可変長レコード,

及び MDU を偶数の長さとするために必要な場合にその直後に挿入する (00) バイ

トで構成する。

RCW

は,16 ビット数でレコードの長さを指定する。RCW は,次に従って記録する。

a)

ファイル分割に対応する拡張属性レコードのレコード形式欄の値が 2 である場合には,7.2.1 による。


12

X 0606 : 1998

b)

ファイル分割に対応する拡張属性レコードのレコード形式欄の値が 3 である場合には,7.2.2 による。

ファイルには,最大のレコード長を指定する。

最大のレコード長は,1∼32767 でなければならない。ファイル中のレコードの長さは,最大のレコ

ード長を超えてはならない。

可変長レコードの最小の長さは,0 とする。

7.

記述子の欄の記録法

7.1

8

ビット数の数値  8 ビット数の数値は,2 進表記法によって次の 2 種類の書式の一つで記述子の欄

に記録する。適用する書式は,記述子欄の記述の中で規定する。

7.1.1

8

ビット符号なし数値  符号なし数値は,1 バイト欄に 8 ビットの 2 進表記法で記録する。

7.1.2

8

ビット符号付き数値  符号付き数値は,1 バイト欄に 8 ビットの 2 の補数による 2 進表記法で記

録する。

7.2

16

ビット数の数値  16 ビット数の数値は,2 進表記法によって次の 3 種類の書式の一つで記述子の

欄に記録する。適用する書式は,記述子欄の記述の中で規定する。

7.2.1

最下位バイト先頭  16 進表現で  (wx yz)  の数値は,2 バイト欄に  (yz wx)  と記録する。

例 16 進表現で (12 34) の 10 進数 4660 は, (34 12) と記録する。

7.2.2

最上位バイト先頭  16 進表現で  (wx yz)  の数値は,2 バイト欄に  (wx yz)  と記録する。

例 16 進表現で (12 34) の 10 進数は, (12 34) と記録する。

7.2.3

両バイト順  16 進表現で  (wx yz)  の数値は,4 バイト欄に  (yz wx wx yz)  と記録する。

例 16 進表現で (12 34) の 10 進数は,  (34 12 12 34)  と記録する。

7.3

32

ビット数の数値  32 ビット数の数値は,2 進表記法によって次の 3 種類の書式の一つで記述子の

欄に記録する。適用する書式は,記述子欄の記述の中で規定する。

7.3.1

最下位バイト先頭  16 進表現で  (st uv wx yz)  の数値は,4 バイト欄に  (yz wx uv st)  と記録する。

例 16 進表現で  (12 34 56 78)  の 10 進数 305419896 は,  (78 56 34 12)  と記録する。

7.3.2

最上位バイト先頭  16 進表現で  (st uv wx yz)  の数値は,4 バイト欄に  (st uv wx yz)  と記録する。

例 16 進表現で  (12 34 56 78)  の 10 進数は,  (12 34 56 78)  と記録する。

7.3.3

両バイト順  16 進表現で  (st uv wx yz)  の数値は,8 バイト欄に  (yz wx uv st st uv wx yz)  と記録する。

例 16 進表現で  (12 34 56 78)  の 10 進数は,  (78 56 34 12 12 34 56 78)  と記録する。

7.4

文字集合及び符号化

7.4.1

d

文字及び 文字  7.4.4 での規定を除いて,記述子中の文字は,JIS X 0201 に従って符号化する。

JIS X 0201

に規定するローマ文字用 7 単位符号表の,次の文字位置にある 37 文字を,d 文字とする。

3/0

∼3/9,4/1∼5/10 及び 5/15

JIS X 0201

に規定するローマ文字用 7 単位符号表の,次の文字位置にある 20 文字を d 文字に加えた 57

文字を,a 文字とする。

2/0

∼2/2,2/5∼2/15 及び 3/10∼3/15

適用する文字集合の種類は,記述子欄の記述の中で規定する。

備考  d 文字及び a 文字については,附属書 を参照のこと。

7.4.2

c

文字  副ボリューム記述子中のエスケープシーケンスで指定された図形文字集合の文字を c 文字

とする。


13

X 0606 : 1998

7.4.2.1

a1

文字  c 文字の部分集合を a1 文字とする。この部分集合は,ボリューム作成者とボリューム受

領者との合意による。

7.4.2.2

d1

文字  a1 文字の部分集合を d1 文字とする。この部分集合は,ボリューム作成者とボリューム

受領者との合意による。

7.4.3

区切り文字及び埋込み文字

7.4.3.1

区切り文字  基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中の

ファイル識別子の構成要素を区切る文字は,次のとおりとする。

a)

ビット構成 (2E) で表される区切り文字 1。

b)

ビット構成 (3B) で表される区切り文字 2。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中のファイル識別子は,構成要素に区切らない。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中のファイル識別子では,

区切り文字は規定しない。

7.4.3.2

埋込み文字  文字列の任意のバイト位置を埋める文字としてこの規格が規定する文字を,埋込み

文字とする。

基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するボリューム中では,埋込み文字のビット組合

せは, (20) とする。

拡張ボリューム記述子で識別するボリューム中では,埋込み文字のビット組合せは,ボリュームの作成

者と受領者との合意に従うものとする。

7.4.4

記述子欄中の文字の使用法

a)

9.

に規定するとおり,次の記述子の欄中の文字は,a 文字又は d 文字でなければならない。

1)

基本ボリューム記述子で識別されるディレクトリ階層に含まれるディレクトリレコード。

2)

基本ボリューム記述子で識別されるパステーブル群に含まれるパステーブルレコード。

3)

基本ボリューム記述子で識別されるディレクトリ階層中のディレクトリによって識別される拡張属

性レコード。

b)  9.

に規定するとおり,次の記述子の欄中の文字は,a1 文字又は d1 文字でなければならない。

1)

副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子で識別されるディレクトリ階層に含まれるディレク

トリレコード。

2)

副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子で識別されるパステーブル群に含まれるパステーブ

ルレコード。

3)

副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子で識別されるディレクトリ階層中のディレクトリに

よって識別される拡張属性レコード。

7.4.5

文字の位置そろえ  この規格で内容が文字と規定された固定長欄内では,文字は左寄せし,右側の

残りのバイト位置は埋込み文字で埋めなければならない。

7.5

ファイル識別子

7.5.1

ファイル識別子の書式

a)

ファイル識別子は,次の配列で構成しなければならない。

1)

ファイル名:0 個以上の d 文字の列又は d1 文字の列

2)

区切り文字 1

3)

ファイル拡張名:0 個以上の d 文字の列又は d1 文字の列

4)

区切り文字 2

5)

ファイル版数番号:1∼32 767 の数を表す数字


14

X 0606 : 1998

b)

基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中では,この配列は,次

の要求を満足しなければならない。

1)

ファイル名を指定する文字がない場合は,ファイル拡張名は少なくとも 1 個の文字で構成しなけれ

ばならない。

2)

ファイル拡張名を指定する文字がない場合は,ファイル名は少なくとも 1 個の文字で構成しなけれ

ばならない。

3)

ファイル名及びファイル拡張名の長さの和が 30 を超えてはならない。

c)

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中では,この配列は,次の要求を満足しなければ

ならない。

1)

ファイル名の長さは,207 を超えてはならない。

2)

区切り文字は,規定しない。

3)

ファイル拡張名は,存在してはならない。

4)

ファイル版数番号は,存在してはならない。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中では,ファイル識別子を d 文字又は d1 文字の配列

だけに限定しない。この配列は,ボリュームの作成者と受領者との合意に従うものとする。

備考  ファイル名の最大長 207 は,ディレクトリレコードの最大長 254 から,ファイル識別子を除く

ディレクトリレコードの最小長 33,及び CD-ROM XA システム用拡張情報の長さ 14(

解説を

参照)を減算したものである。

7.5.2

ファイル識別子の長さ  ファイル識別子の長さは,次のものの和とする。

a)

ファイル名の長さ

b)

ファイル拡張名の長さ(それがある場合)

c)

ファイル版数番号を表す数字の個数(それがある場合)

d)  2

(区切り文字の個数)

(区切り文字が規定されている場合)

7.6

ディレクトリ識別子

7.6.1

ディレクトリ識別子の書式  ディレクトリ識別子は,7.6.2 に規定する場合以外は,1 個以上の d

文字の列又は d1 文字(7.4.4 参照)の列で構成しなければならない。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中では,ディレクトリ識別子を d 文字又は d1 文字の

配列だけに限定しない。この配列は,ボリュームの作成者と受領者との合意に従うものとする。

7.6.2

予約ディレクトリ記述子  ルートディレクトリを識別するディレクトリ識別子は 1 バイトの (00)

でなければならない。

6.8.2.2

に規定するとおり,ある種のディレクトリ識別子は 1 バイトの (00) 又は (01) でなければならな

い。

7.6.3

ディレクトリ識別子の長さ  基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するディレク

トリ階層中では,ディレクトリ識別子の長さは,31 を超えてはならない。

拡張ボリューム記述子で識別するディレクトリ階層中では,ディレクトリ識別子の長さは,207 を超え

てはならない。

8.

ボリューム記述子  ボリューム記述子は,ボリューム,ボリューム上に記録されている区画,ボリュ

ーム作成者の識別子,ボリュームの属性,ほかの記録された記述子の位置,及びこのボリューム記述子に

適用する規格の版数を識別する(BP は,5.2 参照)


15

X 0606 : 1998

8.1

ボリューム記述子の形式  ボリューム記述子の形式を,表 に示す。

表 1  ボリューム記述子

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子種別

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数

数値

8

∼2 048

(ボリューム記述子種別に依存) (ボリューム記述子種別に依存)

8.1.1

ボリューム記述子種別 (BP1)    ボリューム記述子種別を 8 ビット数で指定する。

a)

数値 0 は,ボリューム記述子が起動レコードであることを意味する。

b)

数値 1 は,ボリューム記述子が基本ボリューム記述子であることを意味する。

c)

数値 2 は,ボリューム記述子が副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子であることを意味する。

d)

数値 3 は,ボリューム記述子がボリューム区画記述子であることを意味する。

e)

数値 4∼254 は,将来の標準化のために確保する。

f)

数値 255 は,ボリューム記述子がボリューム記述子集合終端子であることを意味する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.1.2

規格識別子 (BP2∼6)    この規格の識別情報を指定する。

この欄の値は,CD001 とする。

8.1.3

ボリューム記述子版数 (BP7)   ボリューム記述子の規定の版数を 8 ビット数で指定する。

この欄の内容及び解釈は,ボリューム記述子種別欄に依存する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.1.4

ボリューム記述子種別に依存 (BP8∼2048)    この欄の内容及び解釈は,ボリューム記述子種別欄

に依存する。

8.2

起動レコード  起動レコードは,起動レコード中の起動システム用に確保された欄の内容を認識し,

その内容に従って動作することができるシステムを識別する。これは,システム又は応用システムのため

の特定の状態に達するのに用いる情報を含む(

表 参照)。

表 2  起動レコード

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数 数値

8

∼39

起動システム識別子

a

文字

40

∼71

起動識別子

a

文字

72

∼2 048  起動システム用

規定しない

8.2.1

ボリューム記述子種別 (BP1)   ボリューム記述子が起動レコードであることを示す 8 ビット数を

指定する。

この欄の数値は,0 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.2.2

規格識別子 (BP2∼6)    この規格の識別情報を指定する。

この欄の値は,CD001 とする。

8.2.3

ボリューム記述子版数 (BP7)   起動レコード構造の規定の版数を 8 ビット数で指定する。


16

X 0606 : 1998

この規格では,1 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.2.4

起動システム識別子 (BP8∼39)    起動レコード中の起動識別子欄及び起動システム用欄の内容を

認識し,その内容に従って動作することができるシステムを識別する情報を指定する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.2.5

起動識別子 (BP40∼71)    起動レコード中の起動システム用欄に指定された起動システムを識別

する情報を指定する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.2.6

起動システム用 (BP72∼2 048)   起動システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規

定しない。

8.3

ボリューム記述子集合終端子  記録されたボリューム記述子の集まりは,1 個又は複数個のボリュー

ム記述子集合終端子の列で終了する(

表 参照)。

表 3  ボリューム記述子集合終端子

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子種別

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数

数値

8

∼2 048

(将来の標準化用に確保) (00)  バイト

8.3.1

ボリューム記述子種別 (BP1)   ボリューム記述子がボリューム記述子集合終端子であることを示

す 8 ビット数を指定する。

この欄の数値は,255 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.3.2

規格識別子 (BP2∼6)    この規格の識別情報を指定する。

この欄の値は,CD001 とする。

8.3.3

ボリューム記述子版数 (BP7)   ボリューム記述子集合終端子の規定の版数を 8 ビット数で指定す

る。

この規格では,1 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.3.4

将来の標準化用に確保 (BP8∼2 048)    全バイトを (00) に設定する。

8.4

基本ボリューム記述子  基本ボリューム記述子は,ボリューム,論理セクタ番号 0∼15 の論理セク

タの内容を認識し,その内容に従って動作することができるシステム,ボリューム空間の大きさ,ボリュ

ーム記述子に適用する規格の版数,ディレクトリレコード及びパステーブルレコードに適用する規定の版

数,並びにボリュームの属性を識別する(

表 参照)。


17

X 0606 : 1998

表 4  基本ボリューム記述子

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数

数値

8

未使用 (00)

バイト

9

∼40

システム識別子

a

文字

41

∼72

ボリューム識別子

d

文字

73

∼80

未使用 (00)

バイト

81

∼88

ボリューム空間の大きさ

数値

89

∼120

未使用 (00)

バイト

121

∼124

ボリューム集合の大きさ

数値

125

∼128

ボリューム順序番号

数値

129

∼132

論理ブロック長

数値

133

∼140

パステーブルの大きさ

数値

141

∼144 L 形パステーブルの位置

数値

145

∼148

任意 L 形パステーブルの位置

数値

149

∼152 M 形パステーブルの位置

数値

153

∼156

任意 M 形パステーブルの位置

数値

157

∼190

ルートディレクトリ用 34 バイト

ディレクトリレコード

191

∼318

ボリューム集合識別子

d

文字

319

∼446

出版者識別子

a

文字

447

∼574

データ編集者識別子

a

文字

575

∼702

応用システム識別子

a

文字

703

∼739

著作権ファイル識別子

d

文字,区切り文字 1,区切り文字 2

740

∼776

抄録ファイル識別子

d

文字,区切り文字 1,区切り文字 2

777

∼813

書誌ファイル識別子

d

文字,区切り文字 1,区切り文字 2

814

∼830

ボリューム作成日付及び時刻

数字,数値

831

∼847

ボリューム更新日付及び時刻

数字,数値

848

∼864

ボリューム失効日付及び時刻

数字,数値

865

∼881

ボリューム発効日付及び時刻

数字,数値

882

ファイル構造版数

数値

883

(将来の標準化用に確保) (00) バイト

884

∼1 395

応用システム用

規定しない

1 396

∼2 048

(将来の標準化用に確保) (00) バイト

8.4.1

ボリューム記述子種別 (BP1)   ボリューム記述子が基本ボリューム記述子であることを示す 8 ビ

ット数を指定する。

この欄の数値は,1 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.4.2

規格識別子 (BP2∼6)    この規格の識別情報を指定する。

この欄の値は,CD001 とする。

8.4.3

ボリューム記述子版数 (BP7)   基本ボリューム記述子の規定の版数を,8 ビット数で指定する。

この規格では,1 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.4.4

未使用 (BP8)    (00) に設定する。


18

X 0606 : 1998

8.4.5

システム識別子 (BP9∼40)    ボリュームの論理セクタ番号 0∼15 の論理セクタの内容を認識し,

その内容に従って動作することができるシステムの識別情報を指定する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.4.6

ボリューム識別子 (BP41∼72)    ボリュームの識別情報を指定する。

この欄の文字は,d 文字とする。

8.4.7

未使用 (BP73∼80)    全バイトを (00) に設定する。

8.4.8

ボリューム空間の大きさ (BP81∼88)    ボリューム内のボリューム空間を構成する論理ブロック

の個数を,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記録する。

8.4.9

未使用 (BP89∼120)    全バイトを (00) に設定する。

8.4.10

ボリューム集合の大きさ (BP121∼124)    ボリュームに割り当てられたボリューム集合の大きさ

を,16 ビット数で指定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

8.4.11

ボリューム順序番号 (BP125∼128)    ボリュームが属しているボリューム集合内のこのボリュー

ムの順序番号を,16 ビット数で指定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

8.4.12

論理ブロック長 (BP129∼132)    論理ブロックのバイト数での長さを,16 ビット数で指定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

8.4.13

パステーブルの大きさ (BP133∼140)    このボリューム記述子によって識別されるパステーブル

のバイト数での長さを,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記録する。

8.4.14  L

形パステーブルの位置 (BP141∼144)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられた最

初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。パステーブルのレコード内の複数バイ

ト数値は,最下位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.1 に従って記録する。

8.4.15

任意 形パステーブルの位置 (BP145∼148)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられ

た最初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。値が 0 の場合には,任意 L 形パス

テーブルが記録されていないことを意味する。パステーブルのレコード内の複数バイト数値は,最下位バ

イト先頭で記録する。

この欄は,7.3.1 に従って記録する。

8.4.16  M

形パステーブルの位置 (BP149∼152)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられた最

初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。パステーブルのレコード内の複数バイ

ト数値は,最上位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.2 に従って記録する。

8.4.17

任意 形パステーブルの位置 (BP153∼156)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられ

た最初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。値が 0 の場合には,任意 M 形パ

ステーブルが記録されていないことを意味する。パステーブルのレコード内の複数バイト数値は,最上位

バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.2 に従って記録する。


19

X 0606 : 1998

8.4.18

ルートディレクトリ用ディレクトリレコード (BP157∼190)    ルートディレクトリ用ディレクト

リレコードを含む。

この欄は,9.1 に従って記録する。

8.4.19

ボリューム集合識別子 (BP191∼318)    ボリュームが属しているボリューム集合の識別情報を指

定する。

この欄の文字は,d 文字とする。

8.4.20

出版者識別子 (BP319∼446)    ボリュームが属しているボリューム群の記録を作成した利用者の

識別情報を指定する。

最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,利用者の識別情報を含むファイルの識別子を

指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。ファイル名は,8 文字以内の d 文字とし,

ファイル拡張名は,3 文字以内の d 文字とする(7.5 参照)

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,出版者が識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.4.21

データ編集者識別子 (BP447∼574)    ボリュームが属しているボリューム群に記録されるデータ

の編集を管理する人又はほかの実体の識別情報を指定する。

最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,データ編集者の識別情報を含むファイルの識

別子を指定する。このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。ファイル名は,8 文字以内

の d 文字とし,ファイル拡張名は,3 文字以内の d 文字とする(7.5 参照)

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,データ編集者が識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.4.22

応用システム識別子 (BP575∼702)    ボリュームが属しているボリューム群上でのデータ記録方

法の規定の識別情報を指定する。

最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,応用システムの識別情報を含むファイルの識

別子を指定する。このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。ファイル名は,8 文字以内

の d 文字とし,ファイル拡張名は,3 文字以内の d 文字とする(7.5 参照)

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,応用システムが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.4.23

著作権ファイル識別子 (BP703∼739)    ボリューム集合の大きさ以下のボリューム順序番号をも

つボリュームに対する,著作権に関する記述を含むファイルの識別子を指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

著作権ファイル識別子のファイル名は 8 文字以内の d 文字とし,ファイル拡張名は 3 文字以内の d 文字

とする。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,

著作権ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,d 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とする。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.4.24

抄録ファイル識別子 (BP740∼776)    ボリューム集合の大きさ以下のボリューム順序番号をもつ

ボリュームに対する,抄録に関する記述を含むファイルの識別子を指定する。

このファイル記述子はルートディレクトリ内に記録する。

抄録ファイル識別子のファイル名は 8 文字以内の d 文字とし,ファイル拡張名は 3 文字以内の d 文字と


20

X 0606 : 1998

する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,抄録ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,d 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とする。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.4.25

書誌ファイル識別子 (BP777∼813)    ボリュームの作成者と受領者とが合意した規格に従って解

釈される,書誌レコードを含むファイルの識別子を指定する。

このファイル記述子はルートディレクトリ内に記録する。

書誌ファイル識別子のファイル名は 8 文字以内の d 文字とし,ファイル拡張名は 3 文字以内の d 文字と

する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,書誌ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,d 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とする。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.4.26

ボリューム作成日付及び時刻 (BP814∼830)    ボリューム内の情報が作成された日付及び時刻を

指定する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する(RBP は,5.2 参照)

8.4.26.1

日付及び時刻の形式  日付及び時刻は,表 に従って記録された 17 バイトの欄によって表す。

表 5  日付及び時刻の形式

BP

説明

内容

1

∼4 1∼9999(年)

数字

5

∼6 1∼12(月)

数字

7

∼8 1∼31(日)

数字

9

∼10 0∼23(時)

数字

11

∼12 0∼59(分)

数字

13

∼14 0∼59(秒)

数字

15

∼16 0∼99(1/100 秒)

数字

17

協定世界時からの差分。差分は,15 分間を単位として表現し
た−48(西)から+52(東)までの数値とし,7.1.2 に従って
記録する。

数値

この欄の RBP1∼16 の全文字が数字 0 で,RBP17 内の数値が 0 の場合,日付及び時刻が指定されていな

いことを意味する。

8.4.27

ボリューム更新日付及び時刻 (BP831∼847)    ボリューム内の情報が最後に更新された日付及び

時刻を指定する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。

8.4.28

ボリューム失効日付及び時刻 (BP848∼864)    ボリューム内の情報が無効となる日付及び時刻を

指定する。

日付及び時刻が指定されない場合には,情報が無効にならないことを意味する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。

8.4.29

ボリューム発効日付及び時刻 (BP865∼881)    ボリューム内の情報が有効となる日付及び時刻を

指定する。

日付及び時刻が指定されない場合には,情報が直ちに有効になることを意味する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。


21

X 0606 : 1998

8.4.30

ファイル構造版数 (BP882)   ディレクトリ及びパステーブルのレコードに対する規定の版数を,8

ビット数で指定する。

基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子では,1 がこの規格の構造であることを示す。

拡張ボリューム記述子では,2 がこの規格の構造であることを示す。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.4.31

将来の標準化用に確保 (BP883)    (00) に設定する。

8.4.32

応用システム用 (BP884∼1395)    応用システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規

定しない。

8.4.33

将来の標準化用に確保 (BP1 396∼2 048)    全バイトを (00) に設定する。

8.5

副ボリューム記述子及び拡張ボリューム記述子  副ボリューム記述子は,ボリューム,論理セクタ

番号 0∼15 の論理セクタの内容を認識し,その内容に従って動作することができるシステム,ボリューム

空間の大きさ,ボリューム記述子に適用する規格の版数,ディレクトリレコード及びパステーブルレコー

ドに適用する規定の版数,ボリューム属性,並びに文字を含む記述子の欄に使用する符号化図形文字集合

を識別する(

表 参照)。

拡張ボリューム記述子は.ボリューム,論理セクタ番号 0∼15 の論理セクタの内容を認識し,その内容

に従って動作することができるシステム,ボリューム空間の大きさ,ボリューム記述子に適用する規格の

版数,ディレクトリレコード及びパステーブルレコードに適用する規定の版数,ボリューム属性,並びに

文字を含む記述子の欄に使用する符号化図形文字集合を識別する(

表 参照)。


22

X 0606 : 1998

表 6  副ボリューム記述子及び拡張ボリューム記述子

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子種別

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数

数値

8

ボリュームフラグ

8

ビット

9

∼40

システム識別子 a1 文字

41

∼72

ボリューム識別子 d1 文字(副ボリューム記述子の場合)

73

∼80

未使用 (00)

バイト

81

∼88

ボリューム空間の大きさ

数値

89

∼120

エスケープシーケンス 32 バイト

121

∼124

ボリューム集合の大きさ

数値

125

∼128

ボリューム順序番号

数値

129

∼132

論理ブロック長

数値

133

∼140

パステーブルの大きさ

数値

141

∼144 L 形パステーブルの位置

数値

145

∼148

任意 L 形パステーブルの位置

数値

149

∼152 M 形パステーブルの位置

数値

153

∼156

任意 M 形パステーブルの位置

数値

157

∼190

ルートディレクトリ用ディレクトリレコード 34 バイト

191

∼318

ボリューム集合識別子 d1 文字(副ボリューム記述子の場合)

319

∼446

出版者識別子 a1 文字

447

∼574

データ編集者識別子 a1 文字

575

∼702

応用システム識別子 a1 文字

703

∼739

著作権ファイル識別子 d1 文字,区切り文字 1,区切り文字 2(副ボリューム記述子の場合)

740

∼776

抄録ファイル識別子 d1 文字,区切り文字 1,区切り文字 2(副ボリューム記述子の場合)

777

∼813

書誌ファイル識別子 d1 文字,区切り文字 1,区切り文字 2(副ボリューム記述子の場合)

814

∼830

ボリューム作成日付及び時刻

数字,数値

831

∼847

ボリューム更新日付及び時刻

数字,数値

848

∼864

ボリューム失効日付及び時刻

数字,数値

865

∼881

ボリューム発効日付及び時刻

数字,数値

882

ファイル構造版数

数値

883

(将来の標準化用に確保) (00)

バイト

884

∼1 395

応用システム用

規定しない

1 396

∼2 048  (将来の標準化用に確保) (00)

バイト

ボリューム記述子集合の中で,この記述子の欄の内容は,次の欄(8.5.18.5.20)を除いて,基本ボリュー

ム記述子の相当する欄の内容と同一とする。

8.5.1

ボリューム記述子型 (BP1)   ボリューム記述子が副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子

であることを示す 8 ビット数を指定する。

この欄の数値は,2 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.5.2

ボリューム記述子版数 (BP7)   副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子の規定の版数を 8

ビット数で指定する。

副ボリューム記述子では,1 がこの規格の構造であることを示す。

拡張ボリューム記述子では,2 がこの規格の構造であることを示す。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。


23

X 0606 : 1998

8.5.3

ボリュームフラグ (BP8)   この欄のビット位置は,最下位ビットの位置を 0 とし,上位へ順に 7

まで番号付ける。

この欄は,次に示すとおりボリュームのある特性を指定する。

ビット 0 ZERO に設定した場合,エスケープシーケンス欄には,ISO 2375 に従って登録されたエス

ケープシーケンスだけが指定されることを意味する。

ONE

に設定した場合,エスケープシーケンス欄には ISO 2375 に従って登録されていない

エスケープシーケンスか少なくとも 1 個指定されることを意味する。

ビット 17

これらのビットは,将来の標準化用に確保する。全ビット ZERO に設定する。

8.5.4

システム識別子 (BP9∼40)    ボリュームの論理セクタ番号 0∼15 の論理セクタの内容を認識し,

その内容に従って動作することができるシステムの識別情報を指定する。

この欄の文字は,a1 文字とする。

8.5.5

ボリューム識別子 (BP41∼72)    ボリュームの識別情報を指定する。

この欄の文字は,副ボリューム記述子の場合 d1 文字とし,拡張ボリューム記述子の場合,ボリュームの

作成者と受領者との合意による。

8.5.6

エスケープシーケンス (BP89∼120)    このボリューム記述子によって識別されるディレクトリ階

層に関して,記述子欄を解釈するために,8 ビット環境で用いる G0 図形文字集合及び任意指定の G1 図形

文字集合を指示する JIS X 0202 に従った 1 個又は複数個のエスケープシーケンスを指定する

7.4.4 参照)

G1

集合が指示された場合には,それは符号表の列 10 から 15 に呼び出される。

これらのエスケープシーケンスは,この欄に記録されるときに各エスケープシーケンスからエスケープ

文字が省略されていることを除き,JIS X 0202 に適合しなければならない。最初の又は唯一のエスケープ

シーケンスは,この欄の最初のバイトから始める。後続の各エスケープシーケンスは,先行するエスケー

プシーケンスの最後のバイトの直後のこの欄内のバイトから始まる。最後のエスケープシーケンスの次の

未使用位置は, (00) に設定する。

ボリュームフラグ欄のビット 0 が ZERO に設定されている場合,この欄は ISO 2375 に従って登録され

たエスケープシーケンスだけを指定することを意味する。

この欄の全バイトが (00) に設定されている場合,a1 文字集合は a 文字集合と同一であり,かつ d1 文字

集合は d 文字集合と同一であることを意味する。

この場合,両集合とも JIS X 0201 に従って符号化する。

8.5.7

パステーブルの大きさ (BP133∼140)    このボリューム記述子によって識別されるパステーブル

のバイト数での長さを,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記録する。

8.5.8

L

形パステーブルの位置 (BP141∼144)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられた最

初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。パステーブルのレコード内の複数バイ

ト数値は,最下位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.1 に従って記録する。

8.5.9

任意 形パステーブルの位置 (BP145∼148)    任意パステーブルを含むエクステントに割り当て

られた最初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。値が 0 の場合には,任意 L 形

パステーブルが記録されていないことを意味する。パステーブルのレコード内の複数バイト数値は,最下

位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.1 に従って記録する。


24

X 0606 : 1998

8.5.10  M

形パステーブルの位置 (BP149∼152)    パステーブルを含むエクステントに割り当てられた最

初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。パステーブルのレコード内の複数バイ

ト数値は,最上位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.2 に従って記録する。

8.5.11

任意 形パステーブルの位置 (BP153∼156)    任意パステーブルを含むエクステントに割り当て

られた最初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。値が 0 の場合には,任意 L 形

パステーブルが記録されていないことを意味する。パステーブルのレコード内の複数バイト数値は,最上

位バイト先頭で記録する。

この欄は,7.3.2 に従って記録する。

8.5.12

ルートディレクトリ用ディレクトリレコード (BP157∼190)    ルートディレクトリ用ディレクト

リレコードを含む。

この欄は,9.1 に従って記録する。

8.5.13

ボリューム集合識別子 (BP191∼318)    ボリュームが属しているボリューム集合の識別情報を指

定する。

この欄の文字は,副ボリューム記述子の場合 d1 文字とし,拡張ボリューム記述子の場合,ボリュームの

作成者と受領者との合意による。

8.5.14

出版者識別子 (BP319∼446)    ボリュームが属しているボリューム群の記録を作成した利用者の

識別情報を指定する。

最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,利用者の識別情報を含むファイルの識別子を

指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,出版者が識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a1 文字とする。

8.5.15

データ編集者識別子 (BP447∼574)    ボリュームが属しているボリューム群に記録されるデータ

の編集を管理する人又はほかの実体の識別情報を指定する。

この欄の最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,データ編集者の識別情報を含むファ

イルの識別子を指定する。このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,データ編集者が識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a1 文字とする。

8.5.16

応用システム識別子 (BP575∼702)    ボリュームが属しているボリューム群上でのデータ記録方

法の規定の識別情報を指定する。最初のバイトが (5F) の場合,この欄の残りのバイトは,応用システム

の識別情報を含むファイルの識別子を指定する。このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録す

る。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,

応用システムが,

識別されないことを意味する。

この欄の文字は,a1 文字とする。

8.5.17

著作権ファイル識別子 (BP703∼739)    ボリューム集合の大きさ以下のボリューム順序番号をも

つボリュームに対する著作権に関する記述を含むファイルの識別子を指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,

著作権ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,副ボリューム記述子の場合,d1 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とし,拡張ボリ


25

X 0606 : 1998

ューム記述子の場合.ボリュームの作成者と受領者との合意に従う。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.5.18

抄録ファイル識別子 (BP740∼776)    ボリューム集合の大きさ以下のボリューム順序番号をもつ

ボリュームに対する抄録に関する記述を含むファイルの識別子を指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,抄録ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,副ボリューム記述子の場合,d1 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とし,拡張ボリ

ューム記述子の場合,ボリュームの作成者と受領者との合意に従う。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.5.19

書誌ファイル識別子 (BP777∼813)    ボリュームの作成者と受領者とが合意した規格に従って解

釈される書誌レコードを含むファイルの識別情報を指定する。

このファイル記述子は,ルートディレクトリ内に記録する。

この欄の全バイトが埋込み文字に設定された場合には,書誌ファイルが識別されないことを意味する。

この欄の文字は,副ボリューム記述子の場合,d1 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とし,拡張ボリ

ューム記述子の場合,ボリュームの作成者と受領者との合意に従う。

この欄は,7.5 に従って記録する。

8.5.20

応用システム用 (BP884∼1 395)    応用システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規

定しない。

8.6

ボリューム区画記述子  ボリューム区画記述子は,ボリューム空間内のボリューム区画,ボリュー

ム記述子中のシステム用に確保された欄の内容を認識し,その内容に従って動作することができるシステ

ム,ボリューム区画の位置及び大きさ,並びにボリューム記述子に適用する規格の版数を識別する(

表 7

参照)

。この規格では,ボリューム区画の内容を規定しない。

表 7  ボリューム区画記述子

BP

欄の名前

内容

1

ボリューム記述子種別

数値

2

∼6

規格識別子 CD001

7

ボリューム記述子版数

数値

8

未使用 (00)

バイト

9

∼40

システム識別子

a

文字

41

∼72

ボリューム区画識別子

d

文字

73

∼80

ボリューム区画の位置

数値

81

∼88

ボリューム区画の大きさ

数値

89

∼2 048

システム用

規定しない

8.6.1

ボリューム記述子種別 (BP1)   ボリューム記述子がボリューム区画記述子であることを示す 8 ビ

ット数を,指定する。

この欄の数値は,3 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.6.2

規格識別子 (BP2∼6)    この規格の識別情報を指定する。

この欄の値は,CD001 とする。

8.6.3

ボリューム記述子版数 (BP7)   ボリューム区画記述子の規定の版数を,8 ビット数で指定する。

この規格では,1 とする。


26

X 0606 : 1998

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

8.6.4

未使用 (BP8)    (00) に設定する。

8.6.5

システム識別子 (BP9∼40)    ボリューム記述子内のシステム用欄の内容を認識し,その内容に従

って動作することができるシステムの識別情報を指定する。

この欄の文字は,a 文字とする。

8.6.6

ボリューム区画識別子 (BP41∼72)    ボリューム区画の識別情報を指定する。

この欄の文字は,d 文字とする。

8.6.7

ボリューム区画の位置 (BP73∼80)    ボリューム区画に割り当てられた最初の論理ブロックの論

理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記録する。

8.6.8

ボリューム区画の大きさ (BP81∼88)    ボリューム区画を構成する論理ブロックの個数を,32 ビ

ット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記録する。

8.6.9

システム用 (BP89∼2 048)    システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定しない。

9.

ファイル及びディレクトリ記述子

9.1

ディレクトリレコードの形式  ディレクトリレコードの形式を,表 に示す。

表 8  ディレクトリレコードの形式

BP

欄の名前

内容

1

ディレクトリレコードの長さ

数値

 (LEN_DR)

2

拡張属性レコードの長さ

数値

3

∼10

エクステントの位置

数値

11

∼18

データ長

数値

19

∼25

記録日付及び時刻

数値

26

ファイルフラグ

8

ビット

27

ファイルユニットの大きさ

数値

28

インタリーブ間げきの大きさ

数値

29

∼32

ボリューム順序番号

数値

33

ファイル識別子の長さ (LEN_FI)

数値

34

∼ (33+LEN_FI)

ファイル識別子

d

文字,d1 文字,区切り文字 1,区切り文

字 2, (00) バイト, (01) バイト

(34

+LEN_FI)

埋込み (00)

バイト

(LEN_DR

−LEN_SU

+1)  ∼ (LEN_DR)

システム用 LEN_SU バイト

備考 LEN_SU は,システム用欄の長さを表す。

9.1.1

ディレクトリレコードの長さ (LEN_DR) (BP1)   ディレクトリレコードのバイト数を,8 ビット数

で指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.1.2

拡張属性レコードの長さ (BP2)   拡張属性レコードの長さを,8 ビット数で指定する。拡張属性

レコードを記録しない場合には,数値 0 を指定しなければならない。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。


27

X 0606 : 1998

9.1.3

エクステントの位置 (BP3∼10)    エクステントに割り付けられた最初の論理ブロックの論理ブロ

ック番号を,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記述する。

9.1.4

データ長 (BP11∼18)    ファイル分割のデータ長を,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3.3 に従って記述する。

備考  この数値は,拡張属性レコードの長さを含まない。

9.1.5

記録日付及び時刻 (BP19∼25)    ディレクトリレコードによって記述されるエクステント内の情

報を記録した日付及び時刻を指定する。

日付及び時刻は,

表 に従って記録された 7 バイトの欄によって表す。各バイトは,7.1.1 に従って記録

する。

表 9  記録日付及び時刻

BP

欄の名前

内容

1 1900

年以後の年

数値

2 1

∼12(月)

数値

3 1

∼31(日)

数値

4 0

∼23(時)

数値

5 0

∼59(分)

数値

6 0

∼59(秒)

数値

7

協定世界時からの差分。差は,15 分間を単位として表現し

た−48(西)から+52(東)までの数値とし,7.1.2 に従っ
て記録する。

数値

全数値が 0 の場合には,日付及び時刻が指定されていないことを意味する。

9.1.6

ファイルフラグ (BP26)   この欄のビット位置は,最下位ビットの位置を 0 とし,上位へ順に 7 ま

で番号付ける。ディレクトリレコードがディレクトリを示している場合には,ビット 2,3 及び 7 は,ZERO

に設定する。

ディレクトリレコードが示すファイル分割に関連する拡張属性レコードがない場合,

ビット 3 及び 4 は,

ZERO

に設定する。

この欄は,

表 10 に示すとおり,ファイルのある特性を指定する。


28

X 0606 : 1998

表 10  ファイルフラグ

ビット位置

ビット名

内容

0

存在 ZERO

: 利用者からの問合せに対してファイルの存在を通知し得ることを意味

する。

ONE

: ファイルの存在を利用者に通知する必要のないことを意味する。

1

ディレクトリ ZERO

: ディレクトリレコードがディレクトリを示さないことを意味する。

ONE

: ディレクトリレコードがディレクトリを示すことを意味する。

2

関連ファイル ZERO

: 関連ファイルでないことを意味する。

ONE

: 関連ファイルであることを意味する。

3

レコード ZERO

: ファイルの情報の構造が関連する拡張属性レコードのレコード形式欄

によって指定されないことを意味する(9.5.8 参照)

ONE

: ファイルの情報の構造が関連する拡張属性レコードのレコード形式欄

の 0 以外の数によって指定されるレコード形式をもつことを意味する

9.5.8 参照)

4

保護 ZERO

: 所有者識別情報及びグループ識別情報は,ファイルに対して指定され

ておらず(9.5.1 及び 9.5.2 参照)

,どの利用者でもファイルを読み,又

は実行できることを意味する。

ONE

: 所有者識別情報及びグループ識別情報は,ファイルに対して指定され

ており(9.5.1 及び 9.5.2 参照)

,関連する拡張属性レコードの許可条件

欄の偶数番目のビットの少なくとも 1 ビット又はビット 0 が ONE に設

定される(9.5.3 参照)ことを意味する。

5

∼6

確保 ZERO

: 将来の標準化用に確保し,ZERO に設定する。

7

複数エクステント ZERO

: ファイルに対する最終ディレクトリレコードであることを意味する。

ONE

: ファイルに対する最終ディレクトリレコードでないことを意味する。

9.1.7

ファイルユニットの大きさ (BP27)   ファイル分割がインタリーブモードで記録されている場合

には,ファイル分割に対するファイルユニットの大きさを 8 ビット数で指定する。ノンインタリーブモー

ドの場合には,0 を指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.1.8

インタリーブ間げきの大きさ (BP28)   ファイル分割がインタリーブモードで記録されている場

合には,ファイル分割に対するインタリーブ間げきの大きさを 8 ビット数で指定する。ノンインタリーブ

モードの場合には,0 を指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.1.9

ボリューム順序番号 (BP29∼32)    このディレクトリレコードによって記述されるエクステント

が記録されるボリュームのボリューム集合内の順序番号を,16 ビット数で指定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

9.1.10

ファイル識別子の長さ (LEN_FI) (BP33)   ディレクトリレコードのファイル識別子のバイト数で

の長さを,8 ビット数で指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.1.11

ファイル識別子 [BP34∼ (33+LEN_FI)]    この欄は,次に示すとおりファイルフラグ欄のディレ

クトリビットの値に従って解釈する。

ZERO

ファイルに対する識別情報を指定する。

この欄の文字は,d 文字又は d1 文字,区切り文字 1 及び区切り文字 2 とする。

この欄は,7.5 に従って記録する。

ONE

ディレクトリに対する識別情報を指定する。


29

X 0606 : 1998

この欄の文字は,

d

文字若しくは d1 文字,

又は 1 バイトの (00) 若しくは 1 バイトの (01)

とする。

この欄は,7.6 に従って記録する。

9.1.12

埋込み [BP (34+LEN_FI)]    この欄は,ファイル識別子欄の長さが偶数である場合だけに,ディレ

クトリレコードに存在する。

この場合,この欄は (00) バイトを設定する。

9.1.13

システム用 [BP (LEN_DR−LEN_SU+1)  ∼LEN_DR]    この欄の有無は任意とし,存在する場合,

システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定しない。ディレクトリレコードを偶数バイト

とするために,必要があれば,この欄の末尾に (00) バイトを付加する。

9.2

ファイルのディレクトリレコード間のファイル属性の一貫性  同一ファイルに対する各ディレクト

リレコードの次の欄は,同一の値をもたなければならない。

a)

ファイルフラグ欄の存在ビット

b)

ファイルフラグ欄のディレクトリビット

c)

ファイルフラグ欄の関連ファイルビット

d)

ファイルフラグ欄のレコードビット

e)

ファイルフラグ欄の確保ビット

f)

ファイル識別子の長さ欄

g)

ファイル識別子欄

h)

埋込み欄

9.3

ディレクトリレコードの順序  ディレクトリのレコードは,ファイル識別子欄の値に従って順序付

ける。順序付けの基準は,次の記述の順に適用する。

a)

ファイル名の値に従った昇順  ここで,ファイル名の値の比較は,次のとおりとする。

1)

比較する 2 個のファイル名のすべてのバイトが同一の値の場合に,これらの 2 個のファイル名の値

は,等しいという。

2)

比較する 2 個のファイル名のバイト数が等しくない場合には,両ファイル名のバイト数を等しくす

るために,短いファイル名の右側に埋込み文字を埋め込んだものとして,両ファイル名の対応する

バイト位置の文字を,最初の位置から両ファイル名に同じ文字がないバイト位置が検出されるまで

比較する。ディレクトリレコードのファイル識別子を解釈するために使用する符号化図形文字集合

の符号位置値が大きい文字を含むファイル名を,値の大きいファイル名とする。

b)

ファイル拡張名の値に従った昇順  ファイル拡張名の値の比較は,次のとおりとする。

1)

比較する 2 個のファイル拡張名のすべてのバイトが同一の値の場合に,これら 2 個のファイル拡張

名の値は,等しいという。

2)

比較する 2 個のファイル拡張名のバイト数が等しくない場合には,両ファイル拡張名のバイト数を

等しくするために,短いファイル拡張名の右側に埋込み文字を埋め込んだものとして,両ファイル

拡張名の対応するバイト位置の文字を,最初の位置から両ファイル拡張名に同じ文字がないバイト

位置が検出されるまで比較する。ディレクトリレコードのファイル識別子を解釈するために使用す

る符号化図形文字集合の符号位置値が大きい文字を含むファイル拡張名を,値の大きいファイル拡

張名とする。

c)

ファイル版数番号の値に従った降順  ファイル版数番号の値の比較は,次のとおりとする。

1)

比較する 2 個のファイル版数番号のすべてのバイトが同一の値の場合に,これら 2 個のファイル版


30

X 0606 : 1998

数番号の値は等しいという。

2)

比較する 2 個のファイル版数番号のバイト数が等しくない場合には,両ファイル版数番号のバイト

数を等しくするために,短いファイル版数番号の左側に (30) を埋め込んだものとして,両ファイ

ル版数番号の対応するバイト位置の文字を,最初の位置から両ファイル版数番号に同じ文字がない

バイト位置が検出されるまで比較する。ディレクトリレコードのファイル識別子を解釈するために

使用する符号化図形文字集合の符号位置値が大きい文字を含むファイル版数番号を,値の大きいフ

ァイル版数番号とする。

d)

ファイルフラグ欄の関連ファイルビットの値に従った降順。

e)

ファイルのファイル分割の順番。

9.4

パステーブルレコードの形式  パステーブルレコードの形式を,表 11 に示す。

表 11  パステーブルレコード

BP

欄の名前

内容

1

ディレクトリ識別子の長さ (LEN_DI)

数値

2

拡張属性レコードの長さ

数値

3

∼6

エクステントの位置

数値

7

∼8

親ディレクトリの番号

数値

9

∼ (8+LEN_DI)

ディレクトリ識別子

d

文字,d1 文字, (00) バイト

(9

+LEN_DI)

埋込み (00)

バイト

9.4.1

ディレクトリ識別子の長さ (LEN_DI) (BP1)   パステーブルレコードのディレクトリ識別子欄の

バイト数を,8 ビット数で指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.4.2

拡張属性レコードの長さ (BP2)   拡張属性レコードの長さを,8 ビットで指定する。拡張属性レ

コードを記録しない場合には,数値 0 を指定しなければならない。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.4.3

エクステントの位置 (BP3∼6)    ディレクトリが記録されているエクステントに割り付けられた

最初の論理ブロックの論理ブロック番号を,32 ビット数で指定する。

この欄は,7.3 に従って記録する。

9.4.4

親ディレクトリの番号 (BP7∼8)    ディレクトリの親ディレクトリに対するパステーブルのレコ

ード番号を,16 ビット数で指定する。

この欄は,7.2 に従って記録する。

9.4.5

ディレクトリ識別子 [BP9∼ (8+LEN_DI)]    ディレクトリに対する識別情報を指定する。この欄

の文字は,d 文字,d1 文字又は 1 バイトの (00) とする。

この欄は,7.6 に従って記録する。

9.4.6

埋込み [BP (9+LEN_DI)]    この欄は,ディレクトリ識別子の長さが奇数の場合だけに,パステー

ブルレコードに存在する。この場合,この欄には, (00) バイトを設定する。

9.5

拡張属性レコードの形式  拡張属性レコードが存在する場合,少なくとも 1 個の論理ブロックに記

録する。

拡張属性レコードは,

表 12 の形式をもつ。


31

X 0606 : 1998

表 12  拡張属性レコード

BP

欄の名前

内容

1

∼4

所有者識別情報

数値

5

∼8

グループ識別情報

数値

9

∼10

許可条件 16 ビット

11

∼27

ファイル作成日付及び時刻

数字,数値

28

∼44

ファイル更新日付及び時刻

数字,数値

45

∼61

ファイル失効日付及び時刻

数字,数値

62

∼78

ファイル発効日付及び時刻

数字,数値

79

レコード形式

8

ビット

80

レコード属性

8

ビット

81

∼84

レコード長

数値

85

∼116

システム識別子

a

文字,a1 文字

117

∼180

システム用

規定しない

181

拡張属性レコードの版数

数値

182

エスケープシーケンスの長さ (LEN_ESC) 数値

183

∼246

(将来の標準化用に確保) (00)

バイト

247

∼250

応用システム用欄の長さ (LEN_AU)

数値

251

∼ (250+LEN_AU)

応用システム用 LEN_AU バイト

(251

+LEN_AU)∼

エスケープシーケンス LEN_ESC バイト

(250

+LEN_ESC+LEN_AU)

9.5.1

所有者識別情報 (BP1∼4)    拡張属性レコードのグループ識別情報によって識別されるグループ

に所属するファイル所有者の識別情報を,16 ビット数で指定する。

この欄の値が 0 の場合には,ファイルに対する所有者識別情報が指定されていないことを意味する。こ

の場合,グループ識別情報には 0 を指定しなければならない。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

9.5.2

グループ識別情報 (BP5∼8)    ファイル所有者が所属するグループの識別情報を,16 ビット数で

指定する。この欄の値は,1 からデータ編集者と受領システムとの間で合意した値までの数値とし,シス

テムと呼ばれる利用者クラスに属するグループを識別する。この欄の値が 0 の場合には,ファイルに対す

るグループ識別情報が指定されていないことを意味する。この場合,所有者識別情報には 0 を指定しなけ

ればならない。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

9.5.3

許可条件 (BP9∼10)    この欄のビット位置は,バイト位置 10 の最下位ビットの位置を 0 とし,上

位へ順に 15 まで番号付けする。

ビット 0∼3 は,交換の際に無視する。

所有者の意志によっては,ビット 4∼7 も,交換の際に無視する。

この欄は,

表 13 に示すとおり,利用者クラス別にアクセス許可の有無を指定する。


32

X 0606 : 1998

表 13  許可条件

ビット 0 ZERO :  システムと呼ばれる利用者クラスに属する所有者が,ファイルを読むこと

ができることを意味する。

 ONE

:  システムと呼ばれる利用者クラスに属する所有者が,ファイルを読むこと

ができないことを意味する。

ビット 1 ONE とする。

ビット 2 ZERO :  システムと呼ばれる利用者クラスに属する所有者が,ファイルを実行でき

ることを意味する。

 ONE

:  システムと呼ばれる利用者クラスに属する所有者が,ファイルを実行でき

ないことを意味する。

ビット 3 ONE とする。 
ビット 4 ZERO :  所有者は,ファイルを読むことができることを意味する。

 ONE

:  所有者は,ファイルを読むことができないことを意味する。

ビット 5 ONE とする。 
ビット 6 ZERO :  所有者は,ファイルを実行できることを意味する。

 ONE

:  所有者は,ファイルを実行できないことを意味する。

ビット 7 ONE とする。 
ビット 8 ZERO :  グループ識別情報欄で指定するグループに属する所有者が,ファイルを読

むことができることを意味する。

 ONE

:  グループ識別情報欄で指定するグループに属する所有者が,ファイルを読

むことができないことを意味する。

ビット 9 ONE とする。 
ビット 10 ZERO :  グループ識別情報欄で指定するグループに属する所有者が,ファイルを実

行できることを意味する。

 ONE

:  グループ識別情報欄で指定するグループに属する所有者が,ファイルを実

行できないことを意味する。

ビット 11 ONE とする。

ビット 12 ZERO :  任意の利用者が,ファイルを読むことができることを意味する。

 ONE

:  グループ識別情報欄で指定するグループに属さない利用者は,ファイルを

読むことができないことを意味する。

ビット 13 ONE とする。 
ビット 14 ZERO :  任意の利用者が,ファイルを実行できることを意味する。

 ONE

:  グループ識別情報欄で指定するグループに属さない利用者は,ファイルを

実行できないことを意味する。

ビット 15 ONE とする。

9.5.4

ファイル作成日付及び時刻 (BP11∼27)    ファイルに含まれる情報を作成した日付及び時刻を,指

定する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。

9.5.5

ファイル更新日付及び時刻 (BP28∼44)    ファイルに含まれる情報を最後に更新した日付及び時

刻を,指定する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。

9.5.6

ファイル失効日付及び時刻 (BP45∼61)    ファイルに含まれる情報が無効となる日付及び時刻を,

指定する。

日付及び時刻が指定されない場合には,情報が無効にならないことを意味する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。


33

X 0606 : 1998

9.5.7

ファイル発効日付及び時刻 (BP62∼78)    ファイルに含まれる情報が有効となる日付及び時刻を,

指定する。

日付及び時刻が指定されない場合には,情報は直ちに有効になることを意味する。

この欄は,8.4.26.1 に従って記録する。

9.5.8

レコード形式 (BP79)   ファイル中の情報の形式を示す 8 ビット数を,指定する。

a)

数値 0:レコードの構造は指定しない。

b)

数値 1:固定長レコード列(6.10.3 参照)

c)

数値 2:可変長レコード列(6.10.4 参照)

。RCW は,7.2.1 に従って記録する。

d)

数値 3:可変長レコード列(6.10.4 参照)

。RCW は,7.2.2 に従って記録する。

e)

数値 4∼127:将来の標準化用に確保

f)

数値 128∼255:システム用

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.5.9

レコード属性 (BP80)   ファイル中のレコードを文字表示装置に出力する場合の処理方法を示す 8

ビット数を,指定する。

a)

数値 0:各レコードの前には改行文字が指定され,後には復帰文字が指定される。

b)

数値 1:各レコードの先頭バイトは,改行に関する JIS X 3001-1 の規定の文字として解釈される。

c)

数値 2:各レコードは,必要な制御情報を含んでいる。

d)

数値 3∼255:将来の標準化用に確保

レコード形式欄が 0 の場合,レコード属性欄は交換の際に無視される。

この欄は,7.1 に従って記録する。

9.5.10

レコード長 (BP81∼84)    次のとおりに 16 ビット数を指定する。

a)

レコード形式欄が 0 の場合は,レコード長欄は 0 とする。

b)

レコード形式欄が 1 の場合は,ファイル中の各レコードのバイト数をレコード長欄に指定する。

c)

レコード形式欄が 2 又は 3 の場合は,ファイル中のレコードのバイト数の最大値をレコード長欄に指

定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。

9.5.11

システム識別子 (BP85∼116)    システムの識別情報を指定する。この識別情報によって,拡張属

性レコード及び関連するディレクトリレコードのシステム用欄の内容を認識し,処理することができる。

この欄の文字は,a 文字又は a1 文字とする。

9.5.12

システム用 (BP117∼180)    システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定しない。

9.5.13

拡張属性レコードの版数 (BP181)   拡張属性レコードの規定の版数を,8 ビット数で指定する。

この規格では,1 とする。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.5.14

エスケープシーケンスの長さ (BP182)   拡張属性レコード中のエスケープシーケンス欄のバイト

数を,8 ビット数で指定する。

この欄は,7.1.1 に従って記録する。

9.5.15

将来の標準化用に確保 (BP183∼246)    この欄は,全バイトを (00) に設定する。

9.5.16

応用システム用欄の長さ (BP247∼250)    拡張属性レコード中の応用システム用欄のバイト数を,

16

ビット数で指定する。

この欄は,7.2.3 に従って記録する。


34

X 0606 : 1998

9.5.17

応用システム用 [BP251∼ (250+LEN_AU)]    応用システム用に確保する。この規格では,この欄

の内容を規定しない。

9.5.18

エスケープシーケンス [BP (251+LEN_AU)  ∼ (250+LEN_ESC+LEN_AU)]    この欄の有無は任

意とし,存在する場合,ファイルの内容を解釈するために使用する符号化文字集合を指定するエスケープ

シーケンスを指定する。これらのエスケープシーケンスは,この欄に記録されるときに各エスケープシー

ケンスからエスケープ文字が省略されていることを除き,JIS X 0202 に適合しなければならない。最初の

又は唯一のエスケープシーケンスは,この欄の最初のバイトから始まる。後続の各エスケープシーケンス

は,先行するエスケープシーケンスの最後のバイトの直後のこの欄内のバイトから始まる。最後のエスケ

ープシーケンスの次の未使用位置は, (00) に設定する。

9.6

ファイルの拡張属性レコード間のファイル属性の一貫性  同一ファイルのファイル分割に関連する

拡張属性レコードの次の欄は,同一の値をもたなければならない。

a)

レコード形式欄

b)

レコード属性欄

c)

レコードが固定長レコードの場合,レコード長欄(6.10.3 参照)

10.

情報交換の水準  この規格では,情報交換の 3 水準を規定する。

10.1

水準 1  水準 1 では,基本ボリューム記述子又は副ボリューム記述子で識別するボリュームに,次の

制約を適用する。

a)

各ファイルは,1 個のファイル分割から成る。

b)

ファイル名は,8 文字以内の d 文字又は 8 文字以内の d1 文字とする。

c)

ファイル拡張名は,3 文字以内の d 文字又は 3 文字以内の d1 文字とする。

d)

ディレクトリ識別子は,8 文字以内の d 文字又は 8 文字以内の d1 文字とする。

水準 1 では,拡張ボリューム記述子で識別するボリュームに,次の制約を適用する。

a)

各ファイルは,1 個のファイル分割から成る。

10.2

水準 2  水準 2 では,基本ボリューム記述子,副ボリューム記述子又は拡張ボリューム記述子によっ

て識別するボリュームに次の制約を適用する。

a)

各ファイルは,1 個のファイル分割から成る。

10.3

水準 3  水準 3 では,制約を設けない。

第 3 章  システムに対する要件

11.

システムの記述に対する要件  この規格は,利用者と処理システムとの間での情報の授受について規

定する(12.及び 13.参照)

情報処理システムがこの規格に適合するためには,この規格の規定に従って利用者がこれらの情報を提

供する方法,又はこれらの情報を利用者が利用可能であるときに利用者がその情報を取得する方法を指定

する記述を与えなければならない。

12.

作成システムに対する要件


35

X 0606 : 1998

12.1

概要  処理システムは,この規格で規定された媒体に対する情報交換水準の一つに従って,ボリュ

ーム集合上に,ファイルの集まり及びこの規格で規定されたすべての記述子を記録することができなけれ

ばならない。

12.2

ファイル  処理システムは,記録するファイルの集まりを構成する情報を,データ編集者から取得

しなければならない。

12.3

記述子

12.3.1

基本ボリューム記述子,パステーブルレコード及びディレクトリレコード  処理システムは,次の

記述子の各欄に記録する情報をデータ編集者が供給することを許さなければならない。

データ編集者がいずれかの欄の情報を供給しない場合は,処理システムがそれを供給しなければならな

い。

a)

基本ボリューム記述子

1)

システム識別子欄

2)

ボリューム識別子欄

3)

論理ブロック長欄

4)

L

形パステーブルの位置欄

5)

任意 L 形パステーブルの位置欄

6)

M

形パステーブルの位置欄

7)

任意 M 形パステーブルの位置欄

8)

ボリューム集合識別子欄

9)

出版者識別子欄

10)

データ編集者識別子欄

11)

応用システム識別子欄

12)

著作権ファイル識別子欄

13)

抄録ファイル識別子欄

14)

書誌ファイル識別子欄

15)

ボリューム作成日付及び時刻欄

16)

ボリューム更新日付及び時刻欄

17)

ボリューム失効日付及び時刻欄

18)

ボリューム発効日付及び時刻欄

19)

応用システム用欄

b)

パステーブルレコード

1)

拡張属性レコードの長さ欄

2)

エクステントの位置欄

3)

親ディレクトリの番号欄

4)

ディレクトリ識別子欄

c)

ディレクトリレコード

1)

拡張属性レコードの長さ欄

2)

エクステントの位置欄

3)

データ長欄

4)

記録日付及び時刻欄


36

X 0606 : 1998

5)

ファイルフラグ欄の存在ビット

6)

ファイルフラグ欄のディレクトリビット

7)

ファイルフラグ欄の関連ファイルビット

8)

ファイルフラグ欄のレコードビット

9)

ファイルフラグ欄の保護ビット

10)

ファイルユニットの大きさ欄

11)

インタリーブ間げきの大きさ欄

12)

ボリューム順序番号欄

13)

ファイル識別子欄のファイル名

14)

ファイル識別子欄のファイル拡張名

15)

ファイル識別子欄のファイル版数番号

16)

システム用欄

12.3.2

副ボリューム記述子及び拡張ボリューム記述子  処理システムは,次の a)s)の副ボリューム記述

子及び拡張ボリューム記述子の各欄に記録する情報をデータ編集者が供給することを許さなければならな

い。データ編集者が情報を供給しない場合は,処理システムは,副ボリューム記述子及び拡張ボリューム

記述子を記録してはならない。

a)

ボリュームフラグ欄のビット 0

b)

システム識別子欄

c)

ボリューム識別子欄

d)

エスケープシーケンス欄

e)

論理ブロック長欄

f)

L

形パステーブルの位置欄

g)

任意 L 形パステーブルの位置欄

h)  M

形パステーブルの位置欄

i)

任意 M 形パステーブルの位置欄

j)

ボリューム集合識別子欄

k)

出版者識別子欄

l)

データ編集者識別子欄

m)

応用システム識別子欄

n)

著作権ファイル識別子欄

o)

ボリューム作成日付及び時刻欄

p)

ボリューム更新日付及び時刻欄

q)

ボリューム失効日付及び時刻欄

r)

ボリューム発効日付及び時刻欄

s)

応用システム用欄

12.3.3

ボリューム区画記述子  処理システムは,次の a)e)のボリューム区画記述子の各欄に記録する情

報をデータ編集者が供給することを許さなければならない。データ編集者が情報を供給しない場合は,処

理システムは,ボリューム区画記述子を記録してはならない。

a)

システム識別子欄

b)

ボリューム区画識別子欄


37

X 0606 : 1998

c)

ボリューム区画の位置欄

d)

ボリューム区画の大きさ欄

e)

システム用欄

12.3.4

起動レコード  処理システムは,次の a)c)の起動レコードの各欄に記録する情報をデータ編集者

が供給することを許さなければならない。データ編集者が情報を供給しない場合は,処理システムは起動

レコードを記録してはならない。

a)

起動システム識別子欄

b)

起動識別子欄

c)

起動システム用欄

12.3.5

拡張属性レコード  処理システムは,次の a)p)の拡張属性レコードの各欄に記録する情報をデー

タ編集者が供給することを許さなければならない。データ編集者が次の記述子のどの欄の情報も供給しな

い場合は,処理システムは,拡張属性レコードを記録する必要はない。拡張属性レコードが記録される場

合に,データ編集者がいずれかの欄に対する情報を供給しないときには,処理システムがその情報を供給

しなければならない。

a)

所有者識別子情報欄

b)

グループ識別子情報欄

c)

許可条件欄

d)

ファイル作成日付及び時刻欄

e)

ファイル更新日付及び時刻欄

f)

ファイル失効日付及び時刻欄

g)

ファイル発効日付及び時刻欄

h)

レコード形式欄

i)

レコード属性欄

j)

レコード長欄

k)

システム識別子欄

l)

システム用欄

m)

エスケープシーケンスの長さ欄

n)

応用システム用欄の長さ欄

o)

応用システム用欄

p)

エスケープシーケンス欄

12.4

システムエリア  処理システムは,論理セクタ番号 0∼15 の論理セクタに記録する情報を,データ

編集者が供給することを許さなければならない。

13.

受領システムに対する要件

13.1

概要  処理システムは,関連ファイルを除いて,この規格で規定された媒体に対する情報交換水準

の一つに従って,記録されたボリューム集合からファイル及び記録された記述子を読み取ることができな

ければならない。

13.2

ファイル  処理システムは,関連ファイルを除いて,記録されたファイルを構成する情報を利用者

に提供しなければならない。

処理システムは,ファイルを構成する情報に 6.10 に規定するレコード構造を利用者が指定することを許


38

X 0606 : 1998

している場合には,ファイル内の各レコードの長さの情報を利用者に提供しなければならない。

13.3

記述子

13.3.1

利用者が処理システムに供給する記述子情報  処理システムは,利用者が要求するファイル及びこ

れらのファイルが記録されているボリュームを位置付けするために十分な情報を,利用者が供給すること

を許さなければならない。

13.3.2

処理システムが利用者に提供する記述子情報  処理システムは,次の記述子の各欄に記録された情

報を利用者に提供しなければならない。

a)

基本ボリューム記述子

1)

ボリューム識別子欄

2)

ボリューム集合識別子欄

3)

著作権ファイル識別子欄

4)

抄録ファイル識別子欄

5)

書誌ファイル識別子欄

b)

各副ボリューム記述子又は各拡張ボリューム記述子

1)

ボリュームフラグ欄のビット 0

2)

ボリューム識別子欄

3)

エスケープシーケンス欄

4)

ボリューム集合識別子欄

5)

著作権ファイル識別子欄

6)

抄録ファイル識別子欄

7)

書誌ファイル識別子欄

c)

各パステーブルレコード

1)

親ディレクトリの番号欄

2)

ディレクトリ識別子欄

d)

各ディレクトリレコード

1)

ファイルフラグ欄のディレクトリビット

2)

ファイル識別子欄のファイル名

3)

ファイル識別子欄のファイル拡張名

13.4

制限  処理システムは,利用者に提供するレコードの長さに制限を設けることができる。処理シス

テムは,レコードの先頭の nは設定された制限値。

)バイト以外のバイトを利用者に提供することを要

求されることはない。

13.5

処理システムの水準  この規格は,処理システムの 2 水準を規定する。

13.5.1

水準 1  水準 1 では,処理システムは次の情報を利用者に提供しなくてもよい。

a)

副ボリューム記述子及び拡張ボリューム記述子で識別されるディレクトリ階層内で認識されるファイ

ルを構成する情報。

b)

副ボリューム記述子,拡張ボリューム記述子,関連するパステーブルレコード,関連するディレクト

リレコード及び関連するディレクトリレコードで識別される拡張属性レコードの各欄に記録された情

報。

13.5.2

水準 2  水準 2 では,制約を設けない。


39

X 0606 : 1998

附属書 A(参考)    a 文字及び 文字

A.1  a

文字

附属書 表 1  文字

      列 

0 1 2 3 4 5 6 7

0

(SP)

(

1

)

0  P

1

! 1  A Q

2    '' 2 B R

3    3

C

S

4    4

D

T

5    % 5 E U

6    & 6 F V

7     ' 7 G

W

8     ( 8 H

X

9     ) 9 I Y

10     *

: J  Z

11

; K

12

, <  L

13

= M

14

. >  N

15     /

? O

(

1

)  (SP)

は,印字されないものとする。

A.2  d

文字

附属書 表 2  文字

      列 

0 1 2 3 4 5 6 7

0      0  P

1    1

A

Q

2    2

B

R

3    3

C

S

4    4

D

T

5      5 E

6    6

F

V

7    7

G

W

8    8

H

X

9    9 I

Y

10

    J

Z

12

    L

13

    M

14

    N

15

    O


40

X 0606 : 1998

光ディスク標準化委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

板  生      清

東京大学

(副委員長)

小  町  祐  史

松下電送株式会社

石  井  正  則

日本電気株式会社

市  浦  秀  一

三洋電機株式会社

伊  藤      武

富士通株式会社

伊  東  光  宏

財団法人マルチメディアソフト振興協会

岡  田  和  夫

三菱電機株式会社

沖  野  芳  弘

松下電器産業株式会社

兼  谷  明  男

通商産業省

佐  藤  正  聡

株式会社ニコン

嶋  田  邦  彦

パイオニア株式会社

菅  谷  寿  鴻

株式会社東芝

高  橋  正  彦

株式会社日立製作所

徳  丸  春  樹

日本放送協会

戸  島  知  之

日本電信電話株式会社

西  尾      衛

ソニー株式会社

松  林  宣  秀

オリンパス光学工業株式会社

水  上      誠

日本電信電話株式会社

三  和  邦  彦

日本アイ・ビー・エム株式会社

村  上  善  照

シャープ株式会社

吉  田  秀  実

三菱化学株式会社

山  田      昇

松下電器産業株式会社

(事務局)

増  田  岳  夫

光産業技術振興協会

杉  森  輝  彦

光産業技術振興協会

刈  本  博  保

光産業技術振興協会

吉  田  至  宏

光産業技術振興協会

光ディスク標準化委員会  ファーマット分科会  構成表

(統括)

小  町  祐  史

松下電送株式会社

石  井  正  則

日本電気株式会社

伊  藤      武

富士通株式会社

石  川  明  男

ソニー株式会社

井  上      栄

株式会社東芝

工  藤  芳  明

大日本印刷株式会社

八  谷  洋  一

株式会社アプリックス

後  藤  芳  稔

松下電器産業株式会社

沢  田      要

川鉄情報システム株式会社

嶋  津  泰  浩

工業技術院標準部

守  島      浩

株式会社日立製作所

中  根  和  彦

三菱電機株式会社

野  尻  進  一

パイオニア株式会社

三  和  邦  彦

日本アイ・ビー・エム株式会社