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X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)/財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 15434:1999,Information 

technology−Transfer syntax for high capacity ADC mediaを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS X 0533には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考)ISO646 (ASCII) のサブセット(16進数値及び10進数値の表) 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 2 

3. 定義 ······························································································································ 3 

3.1 この規格における表記上の取決め······················································································ 3 

3.2 大文字の太字 ················································································································ 3 

3.3 小文字の斜体 ················································································································ 3 

4. メッセージフォーマット ··································································································· 3 

4.1 メッセージエンベロープ ································································································· 4 

4.2 フォーマットエンベロープ······························································································· 5 

4.3 データフォーマット ······································································································· 9 

5. 管理 ····························································································································· 12 

附属書A(参考) ISO 646 (ASCII) のサブセット(16進数値及び10進数値の表) ·························· 14 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0533:2003 

(ISO/IEC 15434:1999) 

情報技術― 

大容量自動認識情報媒体のための転送構文 

Information technology−Transfer syntax for high capacity ADC media 

序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO/IEC 15434,Information technology−Transfer 

syntax for high capacity ADC mediaを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。 

参考 英語名のADCは,最近ではAutomatic Identification and Data Capture(自動認識及びデータ取得)

の略語として,AIDCと表記するのが一般的である。 

1. 適用範囲 この規格は,取引当事者間,特に供給者と購入者間とで大容量自動認識情報媒体を用いる

際の転送構造,構文,メッセージコーディング及びデータフォーマットについて規定する。船荷証券 (B/L) 

や輸送者による仕分け及び追跡といった輸送業界アプリケーションに適用する。 

 この規格に従って符号化されるデータには,次のようなものがある。 

a) 輸送単位の出荷,荷受及び在庫管理に用いられるデータ 

b) ユニットロード及び輸送包装に関する紙又は電子データ形式の添付書類に含まれるデータ 

c) 輸送単位の仕分け及び追跡に用いられるデータ 

この規格では,自動認識及びデータ取得のためのISO 646 (ASCII) 文字セットデータを用いた転送構文

について記述する。ISO 646文字セットが用いられない場合には,この規格を適用しない。例えば,ASN.1 

(JIS X 5605-1〜-4,JIS X 5606-1〜-2) をRFIDのために用いる場合が(1),これに該当する。 

所定の転送構文に対して,ISOによって標準化されたシンボル体系が指定されている場合には,この規

格を適用しない。 

この規格は,安全性及び規制にかかわるマーク表示又はラベル表示要求が適用される場合に,これに優

先したり置き換わったりすることはない。この規格は,その他の強制的ラベル表示要求とは別のものとし

て,適用される。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO/IEC 15434:1999,Information technology−Transfer syntax for high capacity ADC media (IDT) 

参考 RFIDにおいて転送構文にASN.1を用いるか否かは,まだ決定されていない。 

̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲ 

注(1) この記述は,ASN.1がRFIDに求められる転送構文であるとほのめかしているのではない。 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考 4.2.10記載のCIIシンタックスルールを用いる構造化データでは,日本語が使用可能であるが,

国際用途においてはISO 646符号化文字集合の使用が望ましい。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS X 0001からJIS X 0032 情報処理用語 

備考 ISO/IEC 2382(全パート) Information technology−Vocabularyがこの規格と一致している。 

JIS X 5605-1 情報技術−抽象構文記法1(ASN.1)仕様−第1部:基本記法の仕様 

備考 ISO/IEC 8824-1 Information technology−Abstract Syntax Notation One (ASN.1):Specification 

of basic notationがこの規格と一致している。 

JIS X 5605-2 情報技術−抽象構文記法1(ASN.1)仕様−第2部:情報オブジェクト仕様 

備考 ISO/IEC 8824-2 Information technology−Abstract Syntax Notation One (ASN.1):Information 

object  specificationがこの規格と一致している。 

JIS X 5605-3 情報技術−抽象構文記法1(ASN.1)仕様−第3部:制約仕様 

備考 ISO/IEC 8824-3 Information technology−Abstract Syntax Notation One (ASN.1):Constraint 

specificationがこの規格と一致している。 

JIS X 5605-4 情報技術−抽象構文記法1(ASN.1)仕様−第4部:ASN.1仕様のパラメータ化 

備考 ISO/IEC 8824-4 Information technology − Abstract Syntax Notation One (ASN.1):

Parameterization of ASN.1 specificationsがこの規格と一致している。 

JIS X 5606-1 情報技術 − ASN.1符号化規則 − 第1部:基本符号化規則(BER),標準符号化規則

(CER)及び識別符号化規則(DER)の仕様 

備考 ISO/IEC 8825-1 Information technology−ASN.1 encoding rules: Specification of Basic Encoding 

Rules (BER),Canonical Encoding Rules (CER) and Distinguished Encoding Rules (DER) がこの規

格と一致している。 

JIS X 5606-2 情報技術−ASN.1符号化規則−第2部:圧縮符号化規則(PER)の仕様 

備考 ISO/IEC 8825-2 Information technology−ASN.1 encoding rules: Specification of Packed 

Encoding Rules (PER) がこの規格と一致している。 

JIS X 7011-1からJIS X 7011-9 行政,商業及び輸送のための電子データ交換(EDIFACT)−業務レ

ベル構文規則 

備考 ISO 9735(全パート)Electronic data interchange for administration, commerce, and transportation 

(EDIFACT−Application level syntax rules (Syntax version number:4) がこの規格と一致してい

る。 

JIS X 7012-1からJIS X 7012-3 行政/産業情報交換用構文規則(CIIシンタックスルール) 

備考 CII Syntax Rule (Vers 3.00) CII Syntax Rule Specifications (3.00) (Electronic Data Interchange−

Japan) がこの規格と一致している。 

ISO/IEC 646 Information technology−ISO 7-bit coded character set for information interchange 

ISO/IEC 15418 Information technology−EAN/UCC Application Identifiers and Fact Data Identifiers and 

Maintenance  

CEN EN 1556 Terminology 

IATA Resolution 606 Cargo Label 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ANSI X 12 Electronic Data Interchange−United States 

ANSI MH10.8.2 Data Application Identifiers 

ANSI UCC 4 Application Identifiers 

ANSI MH10.8.3M Two-dimensional Symbols with unit loads and transport packages 

参考 EAN:European Article Numbering Association International 

参考 UCC:Uniform Code Council 

参考 ANSI:American National Standard Institute 

3. 定義 この規格で用いられる主な用語の定義は,CEN EN 1556及びISO/IEC 2382で規定する定義を

用いる。 

3.1 

この規格における表記上の取決め この規格中の表記例では,次のような印刷上の取決めに従って

例を表記する。 

3.2 

大文字の太字 このとおり正確に入力しなければならないテキスト(この規格では,印刷されない

特殊文字を表すためにFS,GS,US,RS,EOTが用いられる。この規格で用いられている特殊文字のISO 646 

(ASCII)文字セット表示については,附属書Aで確認することができる。) 

3.3 

小文字の斜体 可変パラメータを示し,ユーザが正しい値を入れなければならない。この規格では,

デフォルト値を推奨していることもある。 

4. メッセージフォーマット ここでは,データが,どのようにして大容量自動認識情報媒体の読取装置

から利用者の業務ソフトウェアへと転送されるのかを定義する。 

一つのデータ列へ複数のデータフォーマットを含めることができるように,二層構造のエンベロープが

採用されている。メッセージの最も外側にある層がメッセージエンベロープであり,これがメッセージの

始まりと終わりを定義する。そのメッセージエンベロープの中には,一つ又は複数のフォーマットエンベ

ロープが入っており,これらがデータを含んでいる(図1を参照)。取引当事者間の合意がある場合に限り,

一つのメッセージで複数のフォーマットを採用することができる。 

メッセージエンベロープは,次によって構成される。 

a) 一つのメッセージヘッダ 

b) 一つ又は複数のフォーマットエンベロープ 

c) 一つのメッセージトレーラ(必要である場合) 

メッセージエンベロープに入っている,それぞれのフォーマットエンベロープは,次によって構成され

る。 

a) 一つのフォーマットヘッダ 

b) フォーマットヘッダで指定された規則に従って,フォーマットされたデータ 

c) 一つのフォーマットトレーラ(必要である場合) 

background image

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図 1 エンベロープの構造 

(附属書AにISO 646文字セットの10進数値と16進数値が示されている。) 

4.1 

メッセージエンベロープ メッセージエンベロープは,データ列に含まれるデータの始まりと終わ

りを定義しており,次のような機能をもっている。 

a) この情報媒体に含まれているメッセージが,この規格の規則に従ってフォーマットされていることを

示す。 

b) このメッセージにあるフォーマットを区切るものとして,定義する文字を示す。 

c) メッセージの終わりを示す一つしかない文字を用意する。 

データ列の内部構造は,次による。 

メッセージ :一つ又は複数のフォーマットを含む 

フォーマット:一つ又は複数のセグメントを含む 

セグメント :一つ又は複数のデータ要素を含む 

データ要素(フィールド)は一つ又は複数のサブ要素(サブフィールド)を含むこともある。 

4.1.1 

メッセージヘッダ メッセージヘッダは,二つの部分から成る。 

a) この規格に従っていることを示す,3文字の適合識別子 

b) フォーマットトレーラ文字 

完全なメッセージヘッダは,次による。 

[)>RS 

4.1.1.1 

適合識別子 メッセージヘッダの先頭三文字を適合識別子とし,[)>(左角括弧,右丸括弧又は右

より大きいことを示す不等号)を用いる。ISO 646 (ASCII) 文字セットについては,附属書Aを参照。 

フォーマットヘッダ 

フォーマットトレーラ 

フォーマットヘッダ 

フォーマットトレーラ 

メッセージトレーラ 

フォーマットされたデータ 

フォーマットされたデータ 

RS 

RS 

EOT 

4.2.1を参照 

4.2.15を参照 

[])>RS 

メッセージヘッダ 

background image

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.1.1.2 

フォーマットトレーラ文字 メッセージヘッダの四番目の文字をフォーマットトレーラ文字と

し,印刷されないISO 646 (ASCII) 文字“RS”(附属書Aを参照)を用いる。フォーマットトレーラ文字は,

フォーマットエンベロープの終わりを示すために用いる(4.2.15を参照)。 

4.1.2 

メッセージトレーラ メッセージトレーラは,データ列におけるメッセージの終わりを示す。メッ

セージトレーラには,トランザクション終結文字である“EoT”を用いる(附属書Aを参照)。メッセージ

トレーラー文字は,EoTの使用を認めているフォーマット“09”(2進データ)及びフォーマット“11”(ASN.1

の値)以外のメッセージ中では,用いてはならない。 

メッセージトレーラは,フォーマット“02”(コンプリートEDIメッセージ/トランザクション)及び“08”

(CIIシンタックスルールを用いて構造化されるデータ)では用いてはならない。 

4.2 

フォーマットエンベロープ フォーマットエンベロープは,所定のフォーマットに従うデータの始

まりと終わりを定義し,次に示す機能をもっている。 

a) エンベロープ内で用いられている,データフォーマットを識別する。 

b) データフォーマットにあるセグメント,データ要素(フィールド)及びサブ要素(サブフィールド)

を区切るために用いられる文字を定義する。 

c) 適用可能な日付,リリース番号及び管理情報を示す。 

4.2.1 

フォーマットヘッダ フォーマットヘッダは,二つの部分から成る。 

a) フォーマット識別番号(フォーマット決定にかかわる規則を識別する2けた数字の識別子) 

b) 可変データ(もしあるのであれば)。このデータは,用いるセパレータ,並びに適用可能な規格の版番

号,リリース番号,日付及び管理情報を定義する。 

表1は,フォーマット識別番号及びフォーマットヘッダに関連する可変データを示したリストである。 

表 1 フォーマットヘッダ(推奨されているセパレータを含む) 

フォーマットヘッダ 

フォーマット

トレーラ 

フォーマット内容 

フォーマット識別番号 

可変ヘッダデータ 

00 

今後の使用に備えた予備 

01 

GSvv 

RS 

輸送者による仕分け及び追跡 

02 

コンプリートEDIメッセージ/トランザクション 

03 

vvvrrr FSGSUS 

RS 

ANSI ASC X 12セグメントを用いた構造化データ 

04 

vvvrrr FSGSUS 

RS 

UN/EDIFACTセグメントを用いた構造化データ 

05 

GS 

RS 

EAN/UCCアプリケーション識別子を用いたデータ 

06 

GS 

RS 

データ識別子(2)を用いたデータ 

07 

RS 

自由形式テキスト 

08 

vvvvrrnn 

CIIシンタックスルールを用いた構造化データ 

09 

GS ttt…t GSccc…c GSnnn…

n GS 

RS 

2進データ(ファイルタイプ)(圧縮技術)(バイト数) 

10 

今後の使用に備えた予備 

11 

bbb…b GS 

ASN.1を用いた構造化データ 

12-99 

今後の使用に備えた予備 

vv 

フォーマット“01”の2けた版番号が用いられていることを表す。 

RS 

フォーマットトレーラ文字(4.2.15を参照) 

FS 

セグメントターミネータ(4.2.1.1.1を参照) 

GS 

データ要素セパレータ(4.2.1.1.2を参照) 

US 

サブ要素セパレータ(4.2.1.1.3を参照) 

_____________________ 

注(2) FACTデータ識別子として以前から知られている。 

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vvvrrr 

3けたの版番号 (vvv) の後に3けたのリリース番号 (rrr) が続いていることを表している(4.2.5を参照)。 

vvvvrrnn 

4けたの版番号 (vvvv) の後に2けたのリリース番号 (rr) が続き,更に2けたの版番号識別子 (nn) が続
いていることを表している(4.2.10を参照)。 

ttt…t 

ファイルタイプ名(4.2.11を参照) 

ccc…c 

圧縮技術名(4.2.11を参照) 

nnn…n 

バイト数(4.2.11を参照) 

bbb…b 

バイト数(4.2.13を参照) 

4.2.1.1 

セパレータ及びターミネータ セパレータ及びターミネータは,データ列にとって重要な部分で

ある。セパレータ文字及びターミネータ文字は,2進データ以外では,メッセージ内のどの位置でも用い

てはならない。2進データ文字列(フォーマット“09”)及びASN.1値(フォーマット“11”)には,特別

な配慮が必要となる(4.2.11及び4.2.13を参照)。 

4.2.1.1.1 

セグメントターミネータ フォーマット“03”では,各セグメントが,セグメントターミネー

タ文字,すなわち印刷されない文字”FS”(附属書Aを参照)で終了しなければならない。 

4.2.1.1.2 

データ要素セパレータ フォーマット“01”,“03”,“05”,及び“06”では,データ要素が,デ

ータ要素セパレータ,すなわち,印刷されない文字“GS”(附属書Aを参照)で区切られなければならな

い。 

4.2.1.1.3 

サブ要素セパレータ フォーマット“03”では,サブ要素が,サブ要素セパレータ文字,すな

わち印刷されない文字“US”(附属書Aを参照)で終了しなければならない。 

4.2.2 

フォーマットヘッダ“00”─予備とされているフォーマット フォーマットヘッダ“00”は,この

規格の管理団体による今後の付与に備えて予備とされている。 

4.2.3 

フォーマットヘッダ“01”─輸送者による仕分け及び追跡 このフォーマットヘッダは,次のよう

に表記する。 

01 GSvv 

ここでは: 

a) 

GS:データ要素間で用いるデータ要素セパレータ 

b) vv:この規格の管理団体から付与されている2けたの版番号 

4.2.4 

フォーマットヘッダ“02”─コンプリートEDIメッセージ/トランザクション このフォーマット

ヘッダは,次のように表記する。 

02 

このデータフォーマットは,可変ヘッダデータを持たない(4.3.3を参照)。 

4.2.5 

フォーマットヘッダ“03”─ASC X 12セグメントを用いる構造化データ このフォーマットヘッ

ダは,次のように表記する。 

03 vvvrrr FSGSUS 

ここでは: 

a) vvvrrr:使われているASC X 12のドラフトを示す3けたの版番号 (vvv) 及び3けたのリリース番号 

(rrr) から成る識別子 

b) 

FS:EDIセグメントの終わりを示すために用いる,セグメントターミネータ 

c) 

GS:データ要素間で用いる,データ要素セパレータ 

d) 

US:コンポジットデータ要素において,EDIサブ要素間で用いるサブ要素セパレータ 

フォーマットヘッダ“03”は,北米で用いられているANSI ASC X 12セグメントを採用している。国際

取引では,フォーマットヘッダ“04”を用いたほうがよい。フォーマット“03”は,北米だけの使用を意

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

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図している。 

4.2.6 

フォーマットヘッダ“04”─UN/EDIFACTセグメントを用いる構造化データ このフォーマット

ヘッダは,次のように表記する。 

04 vvvrrr FSGSUS 

ここでは: 

a) vvvrrr:用いているUN/EDIFACTレベルを示す,3けたの版番号 (vvv) 及び3けたのリリース番号 (rrr) 

から成る識別子 

b) 

FS:EDIセグメントの終わりを示すために用いる,セグメントターミネータ 

c) 

GS:EDIデータ要素間で用いるデータ要素セパレータ 

d) 

US:コンポジットデータ要素においてEDIサブ要素間で用いる,サブ要素セパレータ 

4.2.7 

フォーマットヘッダ“05”─EAN/UCCアプリケーション識別子を用いるデータ これらの識別子

についてはISO/IEC 15418で言及されており,EAN一般仕様書で定義している。 

このフォーマットヘッダは,次のように表記する。 

05 GS 

ここでは: 

a) 

GS:データフィールド間で用いるデータ要素セパレータ 

4.2.8 

フォーマットヘッダ“06”─データ識別子を用いるデータ これらの識別子についてはISO/IEC 

15418で言及されており,ANSI MH 10.8.2で定義している。 

このフォーマットヘッダは,次のように表記する。 

06 GS 

ここでは: 

a) 

GS:データフィールド間で用いるデータ要素セパレータ 

4.2.9 

フォーマットヘッダ“07”─自由形式テキストデータ このフォーマットヘッダは,次のように表

記する。 

07 

このデータフォーマットは,可変ヘッダデータをもたない(4.3.8を参照)。 

4.2.10 フォーマットヘッダ“08”─CIIシンタックスルールを用いる構造化データ このフォーマットヘ

ッダは,次のように表記する。 

08 vvvvrrnn 

ここでは: 

a) vvvvrrnn:使われているCIIレベルを示す4けたの版番号 (vvvv),2けたのリリース番号 (rr) 及び2

けたの版番号 (nn) から成る識別子。 

フォーマットヘッダ“08”は,日本で用いられているCIIシンタックスルールを採用している。国際取

引では,フォーマットヘッダ“04”を用いたほうがよい。フォーマット“08”は,日本国内だけの使用を

意図している。 

4.2.11 フォーマットヘッダ“09”─2進データ このフォーマットヘッダは,次のように表記する。 

09 GS ttt…t GSccc…c GSnnn…n GS 

ここでは 

a) 

GS:このヘッダにおいてフィールド間及び最終データフィールドの末尾で用いられる,データ要素セ

パレータ 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) ttt…t:JPEG,TIFF,PCX,BMP,CSV,CGM及びGIFといった,2進ファイルタイプの識別を表す。 

このフィールドは,“1”から“30”文字までの可変長となっている(適用可能であれば版番号も含む)。 

このフィールドは,“GS”文字で終了する。2進ファイルタイプ及びその2進ファイルタイプを表示

する方法については,取引パートナー間で取り決めておくのが望ましい。 

c) ccc…c:採用されている圧縮技術を表す。このフィールドは“1”から“30”文字までの可変長となっ

ている。圧縮が行われていない場合は,このフィールドを空白(ブランク)のままにしておく。いず

れの場合も,このフィールドは“GS”文字で終了する。圧縮技術及びその圧縮技術を表示する方法に

ついては,取引パートナー間で取り決めておくのが望ましい。 

d) nnn…n:2進メッセージに含まれているバイト数を表す。このフィールドは“1”から“15”けたまで

の可変長フィールドとなっている。この数字には,データフォーマットヘッダ及びデータフォーマッ

トトレーラの長さは含まれない。このフィールドは“GS”文字で終了するものとし,この“GS”文字

もバイト数には含まれない。 

4.2.12 フォーマットヘッダ(“10”)─予備とされているフォーマット フォーマットヘッダ“10”は,こ

の規格の管理団体による今後の付与に備えて予備とされている。 

4.2.13 フォーマットヘッダ(“11”)─ASN.1を用いる構造化データ このフォーマットヘッダは,次のよ

うに表記する。 

11 bbb…b GS 

ここでは:  

a) bbb…b :構造化データに含まれているバイト数。このフィールドは,値の範囲が“5”から“4294967295”

までの可変長ASCII数字となっている。この数字には,データフォーマットヘッダの長さは含まれな

い。このフィールドは“GS”文字で終了するものとし,この“GS”文字もバイト数には含まれない。 

b) 

GS:長さ(バイト数)の終わりを示すために用いられる,データ要素セパレータ 

フォーマットヘッダに続くフォーマットデータは,次に示すASN.1タイプをPER Aligned符号化し

たものでなければならず: 

Identifier ::= SEQUENCE { 

           type 

OBJECT IDENTIFIER 

           encoding OBJECT IDENTIFIER DEFAULT 

                           {joint-iso-itu-t (2) asn1 (1) packed-encoding (3) basic (0) aligned (0) } 

“encoding”の部分で識別されている符号化規則を用いてASN.1タイプの値を符号化したものが,

直後に続く。 

ASN.1タイプの値がPER Aligned符号化規則に従って符号化される場合は,次によって構成する。 

00 

2進数0から成る1バイトで,その値がPER Aligned符号化規則に従って符号化されてい

ることを示す。 

TT 

2進数形式の1バイトで,“type”値の長さを示す。 

ttt…t  BERに従って符号化された“type”のOBJECT IDENTIFIER値で,タグ及び長さは除く。 

ASN.1タイプの値がPER Aligned符号化規則に従って符号化されない場合は,次によって構成する。 

80 

上位ビットが1,残りが0にセットされている1バイトで,その値がPER Aligned符号化

規則に従って符号化されたものではないことを示す。 

TT 

2進数形式の1バイトで,“type”値の長さを示す。 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ttt…t 

BERに従って符号化された“type”のOBJECT IDENTIFIER値で,タグ及び長さは除く。 

EE 

2進数形式の1バイトで,“encoding”値の長さを示す。 

eee…e BERに従って符号化された“encoding”のOBJECT IDENTIFIER値で,タグ及び長さは除

く。 

他の符号化規則を用いなければならない理由が特にないのであれば,フォーマット11のすべての値

にPER Alignedを適用するよう推奨されている。BER (Basic Encoding Rules) はITU-T Rec. X.690 | 

ISO/IEC 8825-1で,PER (Packed Encoding Rules) はITU-T Rec. X.691 | ISO/IEC 8825-2で定義されてい

る。 

4.2.14 フォーマットヘッダ(“12”─“99”)─予備とされているフォーマット フォーマットヘッダ“12”

から“99”は,この規格の管理団体による今後の付与に備えて予備とされている。 

4.2.15 フォーマットトレーラ フォーマットトレーラは,フォーマットエンベロープの終わりを識別する。

フォーマットトレーラは,フォーマットトレーラ文字,すなわち印刷されないISO 646(ASCII)文字“RS”

(附属書Aを参照)で構成しなければならない。フォーマットトレーラ文字は,2進以外のデータでは,メ

ッセージのどの位置でも用いてはならない。 

フォーマットトレーラは,フォーマット“02”(コンプリートEDIメッセージ/トランザクション)及び

“08”(CII-コンプリートメッセージ)では用いてはならない。 

4.3 

データフォーマット 特定のフォーマットエンベロープでは,次に示す方法のうちいずれか一つだ

けを用いて,データがフォーマットされなければならない。 

a) 輸送者による仕分け及び追跡 

b) コンプリートEDIメッセージ/トランザクション(ASC X12,UN/EDIFACT又はCII規格) 

c) 構造化されたテキスト(ASC X12又はUN/EDIFACTサブセット) 

d) EAN/UCCアプリケーション識別子規則を用いて,構造化されるデータ 

e) データ識別子規則を用いて,構造化されるデータ 

f) 

自由形式テキスト 

g) メッセージグループヘッダ/トレーラをもたない,CIIメッセージレコード 

h) 2進データ 

i) 

ASN.1の符号化規則のいずれかを用いて,構造化されるデータ 

4.3.1 

フォーマット“00”(予備) このフォーマットタイプは,今後の付与に備えて予備とされており,

改訂版及び規格原案が発行される前に本書の試験利用として用いないほうがよい。 

4.3.2 

フォーマット“01”輸送者による仕分け及び追跡 輸送者による仕分け及び追跡向けのフォーマッ

トは,二つの領域から構成されている。最初の領域は,輸送者による仕分け及び追跡向け業務のすべてに

共通する必す(須)データであり,二つ目の領域は取引パートナー間固有の業務に有効であるオプション

データとなっている。 

メッセージに複数のフォーマットを含める場合に,この輸送者による仕分け及び追跡向けのフォーマッ

トを用いるのであれば,メッセージの先頭をこのフォーマットにしなければならない。 

このフォーマットの範囲でデータストラクチャを管理している組織は,フォーマットヘッダに含まれる

版番号識別子によって識別される。この規格が出版された時点では,次の版番号が存在した。 

a) 版番号“26”─国際航空運送協会 (IATA) の規則に従ったフォーマット。 

b) 版番号“56”─国際フレイトフォワーダーズ協会連合会 (FIATA) の規則に従ったフォーマット。 

c) 版番号“96”─ANSI MH10/SC 8の規則に従ったフォーマット。 

10 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考 IATA : International Air Transport Association 

参考 FIATA : International Federation of Freight Forwarders Association 

4.3.3 

フォーマット“02”(コンプリートEDIメッセージ/トランザクション) このフォーマットは,

EDI翻訳機に直接引き渡すことを目的としてEDIメッセージ/トランザクション全体を符号化するために

用いられる。このフォーマットは,ASC X12,UN/EDIFACT,又はCII規格のいずれかでなければならな

い。 

適用可能な規格によって定義されるエンベロープ構造としては,ISA,GS,ST,SE,GE,IEAセグメン

ト(ASCX 12向け),及びUNA,UNB,UNH,UNZセグメント(UN/EDIFACT向け),又はメッセージグ

ループヘッダ,メッセージ,メッセージグループトレーラレコード(CII規格向け)が含まれなければな

らない。 

メッセージトレーラ文字である“EOT”及びフォーマットトレーラ文字である“RS”は,フォーマット“02”

では用いてはならない。 

メッセージエンベロープには,一つ以上の“02”フォーマットを含めてはならない。フォーマット“02”

は,メッセージエンベロープ内で他のフォーマットと組み合わせてはならない。 

4.3.4 

フォーマット“03”(ASC X12セグメントを用いる構造化データ) このフォーマットは,発送先,

発送元などをASC X12規則に従って構造化したデータを表示するために用いる。このフォーマットは,エ

ンベロープ化されていない個々のASC X12セグメント(ISA/IEA,GS/GE,及びST/SE)又は,エンベロ

ープ化されている単独のASC X12トランザクションセット (ST/SE) のいずれかによって表現されている

データを,符号化できるようになっている。このデータは,EDI翻訳機に直接引き渡されることを意図し

ていない。 

フォーマット“03”では,ASC X12フォーマットの版番号が,フォーマットヘッダに含まれている。文

字“FS”がASC X12セグメントターミネータ,文字“GS”がASC X12データ要素セパレータ,及び文字“US”

がASC X12要素セパレータとして用いられなければならない(ターミネータ,セパレータの16進数値及

び10進数値については,附属書Aを参照。)。 

BINのような2進データを符号化しているEDIセグメントを,フォーマット“03”で用いてはならない。

2進データは,フォーマット“09”及びフォーマット“11”でだけエンコードすることが望ましい(4.3.10

及び4.3.12を参照)。 

フォーマットヘッダ“03”は,北米で使われているANSI ASC X 12セグメントを採用している。国際取

引のためには,フォーマットヘッダ“04”を用いるのがよい。フォーマット“03”は,北米だけの使用を

意図している。 

4.3.5 

フォーマット“04”(UN/EDIFACTセグメントを用いる構造化データ) このフォーマットは,発

送先,発送元などをUN/EDIFACT規則に従って構造化したデータを表示するために用いる。 

このフォーマットは,エンベロープ化されていない個々のUN/EDIFACTセグメント (UNB/UNA/UNZ及

びUNH/UNT) ,又はエンベロープ化されている単独のUN/EDIFACTメッセージ (UNH/UNT) のいずれか

によって表現されているデータを,符号化できるようになっている。このデータは,EDI翻訳機に直接引

き渡されることを意図していない。 

フォーマットタイプ“04”では,UN/EDIFACTフォーマットの版番号が,フォーマットヘッダに含まれ

ている。文字“FS”がUN/EDIFACTセグメントターミネータ,文字“GS”がUN/EDIFACTデータ要素セパ

レータ,そして文字“US”がUN/EDIFACTサブ要素セパレータとして用いなければならない(ターミネー

タ,セパレータの16進数値及び10進数値については,附属書Aを参照。)。 

11 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3.6 

フォーマット“05”(EAN/UCCアプリケーション識別子を使用) このフォーマットをとる各デ

ータ要素の前には,特有のEAN/UCCアプリケーション識別子 (AI) コードが置かれ,データ要素の後ろ

にはデータ要素セパレータ文字“GS”が続く。ただし,データ要素がそのデータフォーマットの最終フィ

ールドである場合には,最後のフォーマット“05”データ要素の後にフォーマットトレーラ文字“RS”が

続く(ターミネータ,セパレータの16進数値及び10進数値については,附属書Aを参照。)。 

4.3.7 

フォーマット“06”(データ識別子を使用) このフォーマットをとる各データ要素の前には,特

有のデータ識別子 (DI) コードが置かれ,データ要素の後ろにはデータ要素セパレータ文字“GS”が続く

ものとする。ただし,データ要素が,そのデータフォーマットの最終フィールドとなっている場合には,

最後のフォーマット“06”データ要素の後にフォーマットトレーラ文字“RS”が続く(ターミネータ,セ

パレータの16進数値及び10進数値については,附属書Aを参照。)。 

4.3.8 

フォーマット“07”(自由形式テキストフォーマット) このフォーマットは,自由形式のテキス

ト情報を認めている。このデータフォーマットには可変のヘッダデータがない。完成された文にはピリオ

ドが続き,その文が段落の最終文でない場合は,更にスペースが二つ続く。段落と段落の間では,2回改

行が行われる。 

4.3.9 

フォーマット“08”(CIIシンタックスルールを用いる構造化データ) このフォーマットは,日

本の産業情報化推進センター (CII) によって定義されているCII規格に従った構造化データである。フォ

ーマット“08”には,CIIメッセージレコードが一つだけ含まれており,フォーマット“08”では,フォ

ーマットの終わりとメッセージの終わりがCIIメッセージトレーラによって示される。 

フォーマット“08”では,メッセージトレーラ文字“EOT”及びフォーマットトレーラ文字“RS”を用い

てはならない。 

フォーマット“08”は,一つのメッセージエンベロープにおいて,他のデータフォーマットと組み合わ

せてはならない。 

フォーマットヘッダ“08”は,日本で用いられているCIIシンタックスルールを採用している。国際取

引では,フォーマットヘッダ“04”を用いるのがよい。フォーマット“08”は,日本国内だけの使用を意

図している。 

4.3.10 フォーマット“09”(2進データ) このフォーマットは,各フォーマットの2進データ向けとな

っている。データの長さ及びフォーマットは,フォーマットヘッダで識別される。2進ファイルは,デー

タ列で用いられているタイプ,圧縮技術及びバイト数について定義されていなければならない。 

デジタル画像データなどを表している2進データ文字列は,取引パートナー間の取決めに従って交換さ

れるメッセージに含めることができる。2D及び3D画像だけでなく,CAD/CAM図面,写真ファイル,様々

なラスター画像及びベクトル画像も交換目的で圧縮したり符号化したりすることのできるデータの一種で

ある。そのような2進データファイルは,通常,JPEG,TIFF,PCX,BMP,CSV,CGM,GIF及びCCITT 

Group 4といった標準的な画像ファイル表示形式に従って符号化・フォーマットされ,画像データの前に

ヘッダデータが含まれることになる。2進ファイルデータグループの内容は,分かりやすくするために,2

進画像データと通常はISO 646(ASCII)文字で表現される他のタイプのメッセージ情報とを区別する識別

用エンベロープで囲んでおく必要がある。 

定義によって,2進データには,この規格の中で特別な意味をもつとされるものも含め,いかなる8ビ

ット文字でも含めることができる。よってこの規格の中では,2進の値を,特別な意味をもつとされてい

る文字と間違えることがないよう注意する必要がある。 

フォーマット“09”のヘッダでは,すべてのフィールドが可変長であることから,データ要素を区切る

12 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

場合及びヘッダを終了させる場合の両方で,データ要素セパレータ文字(“GS”)を用いなければならない。 

ヘッダでバイト数が規定されていても,フォーマットエンベロープを完結するために,フォーマットト

レーラ文字を2進データに続けなければならない。 

4.3.11 フォーマット“10”(予備) このフォーマットタイプは,今後の付与に備えて予備とされており,

改正版及び規格原案が発行される前に本書の試験利用として用いないほうがよい。 

4.3.12 フォーマット“11”(ASN.1を用いる構造化データ) このフォーマットは,ASN.1を用いて定義

され,ASN.1 を完全にサポートしている符号化規則(例:PER及びBER)に従って符号化されるデータ

向けのものである。フォーマットヘッダは符号化された値の全長を伝えるものであり,前置されている識

別子(オブジェクト識別子)情報もここに含まれる。 

ASN.1関連の符号化規則(例:PER及びBER)を用いて符号化されたASN.1タイプの値は,取引パー

トナー間で交換されるメッセージに含めることができる。別の規則を用いなければならない理由が特にな

い場合は,PERを用いてすべての符号を行う。 

PER及びBERに従って符号化されたデータは,この規格の中で特別な意味をもつとされるものも含め,

いかなる8ビット文字でも含めることができる。よってこの規格の中では,2進の値を,特別な意味をも

つとされている文字と間違えることがないよう注意する必要がある。 

ヘッダに含まれる長さ情報が可変長であることから,ヘッダを終了させるために,データ要素セパレー

タ(“GS”)を用いる。 

4.3.13 フォーマット“10”─“99”(予備) このフォーマットタイプは,今後の付与に備えて予備とさ

れており,改訂版及び規格原案が発行される前に本書の試験利用として用いないほうがよい。 

5. 管理 本書の管理責任は,ISO/IEC JTC 1/SC 31の構文管理委員会にある。管理内容としては,新し

いフォーマットを付与すること及び版番号がこの規格によって管理されているフォーマットにおいて新し

い版番号を付与することが含まれる。 

新しいフォーマットを要求したり,版番号がこの規格によって管理されているフォーマットにおいて新

しい版番号を要求したりする場合には,ISO 15434管理委員会へその要求を伝えるのが望ましい。連絡先

を,次に示す。 

Chairman, SC 31/WG 2 
Rue Royale 29 
1000 Brussels 
Belgium 
Tel:  +32.2.229.18.83 
Fax:  +32.2.217.43.47 
Email:  EBoonet@eanbelgilux.be (Etienne Boonet) 
 
Project Editor, ISO 15434 
P.O. Box 2524 
Ceder Rapids, IA 52406-2524 
United States of America 
Tel:  +1 319/364 02 12 
Fax:  +1 319/365 88 14 
Email: harmon@ia.net (Craig K. Harmon) 

13 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

新しいフォーマットの要求がある場合,又は版番号がこの規格の管理委員会によって管理されているフ

ォーマットにおいて新しい版番号の要求がある場合には,次の基準に照らして評価されることになる。 

a) 要求は,ISO/IEC JTC 1/SC 31のメンバーであるか又はISO/IEC JTC 1/SC 31と技術的なリエゾン関

係にある国家団体を通して提出されていなければならない。 

b) 要求者は,要求するフォーマット又は版番号が業界を越えた利益,できれば国家を越えた利益のため

に用いることを立証する。 

c) 要求者は,要求するフォーマットが,経済活動を行っている複数の事業体,より具体的にいえば,複

数の企業によって支持されていることを立証する。 

d) 要求者は,要求するフォーマットが,開かれた取引環境で用いられることを立証する。 

e) 要求者は,適当な期間内,できればフォーマット又は版番号が付与された日から1年以内に,新しい

フォーマット又は版番号が実際に用いられていることを示す証拠を管理委員会に提出する。 

background image

14 

X 0533:2003 (ISO/IEC 15434:1999) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) ISO 646 (ASCII) のサブセット 

(16進数値 及び 10進数値の表) 

HEX 

DEC 

ASCII/ISO

646 

HEX 

DEC 

ASCII/ISO

646 

HEX 

DEC 

ASCII/ISO

646 

00 

00 

NUL 

30 

48 

60 

96 

̀ 

01 

01 

SOH 

31 

49 

61 

97 

02 

02 

STX 

32 

50 

62 

98 

03 

03 

ETX 

33 

51 

63 

99 

04 

04 

EoT 

34 

52 

64 

100 

05 

05 

ENQ 

35 

53 

65 

101 

06 

06 

ACK 

36 

54 

66 

102 

07 

07 

BEL 

37 

55 

67 

103 

08 

08 

BS 

38 

56 

68 

104 

09 

09 

HT 

39 

57 

69 

105 

0A 

10 

LF 

3A 

58 

6A 

106 

0B 

11 

VT 

3B 

59 

6B 

107 

0C 

12 

FF 

3C 

60 

6C 

108 

0D 

13 

CR 

3D 

61 

6D 

109 

0E 

14 

SO 

3E 

62 

6E 

110 

0F 

15 

SI 

3F 

63 

6F 

111 

10 

16 

DLE 

40 

64 

70 

112 

11 

17 

DC1 

41 

65 

71 

113 

12 

18 

DC2 

42 

66 

72 

114 

13 

19 

DC3 

43 

67 

73 

115 

14 

20 

DC4 

44 

68 

74 

116 

15 

21 

NAK 

45 

69 

75 

117 

16 

22 

SYN 

46 

70 

76 

118 

17 

23 

ETB 

47 

71 

77 

119 

18 

24 

CAN 

48 

72 

78 

120 

19 

25 

EM 

49 

73 

79 

121 

1A 

26 

SUB 

4A 

74 

7A 

122 

1B 

27 

ESC 

4B 

75 

7B 

123 

1C 

28 

FS 

4C 

76 

7C 

124 

1D 

29 

GS 

4D 

77 

7D 

125 

1E 

30 

RS 

4E 

78 

7E 

126 

〜 

1F 

31 

US 

4F 

79 

7F 

127 

DEL 

20 

32 

SP 

50 

80 

21 

33 

51 

81 

22 

34 

“ 

52 

82 

23 

35 

53 

83 

24 

36 

54 

84 

25 

37 

55 

85 

26 

38 

56 

86 

27 

39 

ʻ 

57 

87 

28 

40 

58 

88 

29 

41 

59 

89 

2A 

42 

5A 

90 

2B 

43 

5B 

91 

2C 

44 

, 

5C 

92 

\ 

2D 

45 

5D 

93 

2E 

46 

5E 

94 

2F 

47 

5F 

95 

̲ 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。