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X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) / 財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/IEC 15424:2000,Information 

Technology−Automatic identification and data capture techniques−Data Carrier Identifiers (including Symbology 

Identifiers)を基礎として用いた。 

JIS X XXXXXには,次に示す附属書がある。 

附属書A(規定)維持管理 

附属書B(規定)シンボル体系のエミュレーション 

附属書C(参考)参照規格 

X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 定義 ······························································································································ 1 

3.1 コードキャラクタ ·········································································································· 1 

3.2 フラグキャラクタ ·········································································································· 1 

3.3 変更子キャラクタ ·········································································································· 1 

3.4 FNC1 ··························································································································· 1 

3.5 FNC2 ··························································································································· 2 

4. 要件 ······························································································································ 2 

4.1 構造 ···························································································································· 2 

4.2 コードキャラクタ ·········································································································· 2 

4.3 変更子キャラクタ ·········································································································· 3 

附属書A(規定)維持管理 ····································································································· 9 

附属書B(規定)シンボル体系のエミュレーション ···································································· 10 

附属書C(参考)参照規格 ···································································································· 12 

JIS C 0068:1995 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0530:2003 

(ISO/IEC 15424:2000) 

データキャリア識別子 

(シンボル体系識別子を含む) 

Data carrier identifiers (including Symbology Identifiers) 

序文 この規格は,2000年に第1版として発行されたISO/IEC 15424,Information technology−Automatic 

identification and data capture techniques−Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers)を翻訳し,

技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,自動認識装置とホスト装置との通信規約に適用し,バーコードリーダなどの

自動認識装置からのデータ伝送において,ホスト装置で解釈可能な,自動認識装置が付加するデータキャ

リア識別子を規定する。データキャリア識別子は,データメッセージに関連したある特定の追加的処理情

報とともに,バーコードシンボルの種類及びデータの送信元を示す。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修

正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO/IEC 15424:2000,Information technology−Automatic identification and data capture techniques

−Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers) (IDT) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

ISO/IEC 646 Information technology−ISO 7−bit coded character set for information interchange 

EN 1556 Bar coding−Terminology 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,EN 1556によるほか,次による。 

3.1 

コードキャラクタ(code character) データキャリア識別子文字列における2番目のキャラクタ。読み

取られたデータキャリアの種類をホスト装置に示す。 

3.2 

フラグキャラクタ(flag character) データキャリア識別子文字列における最初のキャラクタ。このフ

ラグキャラクタ及びそれに続くキャラクタが,データキャリア識別子キャラクタを構成することをホスト

装置に示す。 

3.3 

変更子キャラクタ(modifier characters) データキャリア識別子文字列におけるコードキャラクタに

続く残りのキャラクタ。特定の追加的処理情報をホスト装置に示す。 

X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.4 

FNC1 特定のシンボル体系において,特別な目的に使われる特殊機能キャラクタ。 

参考 コード128のエミュレーションモードで用いる。また,コード49で特別な工業標準に準拠する,

バーコードシンボルであることを示すために用いる。 

3.5 

FNC2 特定のシンボル体系において,特別な目的に使われる特殊機能キャラクタ。 

参考 コード49で,FNC1で示す工業標準とは,異なる別の工業標準に準拠するシンボルであること

を示すために用いる。 

4. 要件 この規格は,主としてISO/IEC JTC1,AIMなど国際規格団体が発行するシンボル体系仕様に

ついて,そのシンボル体系を特定するものである。他に,完全に規格化されていないが,AIMから参照規

格として入手可能なシンボル体系がある。そうしたシンボル体系についても,長年にわたり使われている

ため,この規格に採用した。 

参考 AIMについては附属書Aを参照 

4.1 

構造 データキャリア識別子は,リーダがバーコードシンボル内のデータに対してあらかじめ指定

したASCIIキャラクタストリングでなければならない。 

そのデータキャリア識別子文字列は,次の構造を取るものとする。 

]cm… 

ここに, 

]:: データキャリア識別子フラグキャラクタを表す。 

c: 表1のコードキャラクタを表す。 

m…: 当該のシンボル体系について規定する変更子キャラクタ(複数

の場合もある)を表す。 

備考 記号 ] は,ISO/IEC 646に基づいてASCIIキャラクタセットのASCII値93に割り当てられた

キャラクタである。 

リーダにデータキャリア識別子を転送する能力が備わっている場合,必ず各メッセージの先頭にデータ

キャリア識別子を付けて転送しなければならない。アプリケーション側では,リーダがデータキャリア識

別子を転送する能力があるかどうかを認識しなければならない。データキャリア識別子文字列は  ] で始

まるので,明確に解釈される。 

データキャリア識別子文字列が16ビットシステムでデータ転送される場合,すべてゼロの8ビットが

各々のデータキャリア識別子の前に転送されなければならない。 

4.2 

コードキャラクタ コードキャラクタは,大文字と小文字とのアルファベットA〜Z(ASCII値65〜

90)とa〜z (ASCII値97〜122)とを使用しなければならない。現在割り当てられているコードキャラクタを

表1に示す。このコードキャラクタは,大文字と小文字との区別がある。例えば,大文字のコードキャラ

クタ“A”と小文字とのコードキャラクタ“a”は,同じシンボル体系ではない。 

コードキャラクタ Y は将来のシステム拡張に使用するため,特定のシンボル体系に割り当てない。こ

のYに続く最初の変更子キャラクタは,データキャリア識別子の残りの変更子キャラクタ数を定める数字

(1〜9)である。 

シンボル体系が割り当てられていないコードキャラクタは,予備とする。コードキャラクタのリスト(4.3

に記載のオプションを含む)は,この規格の附属書Aに基づいて管理しなければならない。シンボル体系

によっては,割り振られたデータキャリア識別子を使って,他のシンボル体系のデータ内容をエミュレー

トするものもある(附属書B参照)。 

参考 コードキャラクタは,必要に応じて随時追加される。最新の情報は,附属書Aに記載の団体に

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X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

確認することが望ましい。 

表 1 コードキャラクタ 

コードキャラクタ 

シンボル体系など 

コードキャラクタ 

シンボル体系など 

コード39 

予備 

テレペン 

予備 

コード128 

チャネルコード 

コードワン 

データマトリックス 

EAN/UPC 

予備 

コーダバー 

予備 

コード 93 

予備 

コード 11 

予備 

インタリーブド 2 オブ 5 

予備 

予備 

予備 

コード 16K 

予備 

PDF417及びマイクロPDF417 

予備 

MSI 

予備 

アンカー 

予備 

コーダブロック 

予備 

プレッシーコード 

予備 

QRコード 

予備 

ストレート 2オブ 5 (2個のバ
ースタート/ストップコード) 

予備 

ストレート 2 オブ 5 (3個の
バースタート/ストップコー
ド) 

予備 

コード 49 

予備 

マキシコード 

予備 

予備 

予備 

予備 

予備 

その他バーコード 

予備 

システム拡張 

予備 

バーコード以外 

アズテックコード 

4.3 

変更子キャラクタ この規格で取り扱うシンボル体系の中にはオプション特性も含まれており,上

位装置がそれを正しく処理できるように指示する必要がある。こうしたオプションの処理は,変更子キャ

ラクタで表示する。 

各シンボル体系にはそれぞれ異なるオプション特性があり,これについて4.3.1〜4.3.25に示す。 

アプリケーションで変更子キャラクタを規定する場合は,該当のシンボル体系に関する項目を参照。シ

ンボル体系には複数の処理オプションを記載したものもあり,それぞれ割り当てられたオプション値をも

つ。オプションの詳細は,関連するシンボル体系仕様書に基づく。コードキャラクタに対するオプション

は,変更子キャラクタで規定される。変更子キャラクタ数とその意味は,各コードキャラクタについて定

義される。最初の変更子キャラクタは,0〜9, A〜Z又は a〜zのいずれかである。処理オプションが複数

ある場合は,個々の処理オプション値の合計を16進数(0〜F)で表すこともある。 

シンボル体系にオプションが記載されていないときは,送信する変更子キャラクタは0としなければな

らない。また,規定されていない変更子キャラクタ値は,予備とする。 

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(4) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

以下の項目に示すチェックキャラクタのオプションは,そのチェックキャラクタの算出基準を示す。そ

の場合,チェックキャラクタ算出アルゴリズムは,シンボル体系仕様書又は参照文献に基づく。 

参考 変更子キャラクタに関する最新情報は,附属書Aに記載の団体に確認することが望ましい。 

4.3.1 

コード39  

コードキャラクタ:A 

変更子キャラクタ値 

オプション 

チェックキャラクタ検証もフルASCII処理もなし。すべてのデータは復号化された
とおりに転送される。 

モジュロ43チェックキャラクタが検証されて転送される。 

モジュロ43チェックキャラクタは検証されるが転送されない。 

フルASCIIキャラクタ変換が実行される。チェックキャラクタは検証されない。 

フルASCIIキャラクタ変換が実行される。モジュロ43チェックキャラクタが検証さ
れて転送される。 

フルASCIIキャラクタ変換が実行される。モジュロ43チェックキャラクタは検証さ
れるが転送されない。 

4.3.2 

テレペン  

コードキャラクタ: B 

変更子キャラクタ値 

オプション 

フルASCIIモード 

倍密度数字限定モード 

倍密度数字の後にフルASCIIが続く。 

フルASCII の後に倍密度の数字が続く。 

4.3.3 

コード128  

コードキャラクタ:C 

変更子キャラクタ値 

オプション 

標準データパケット。スタートキャラクタに続く第一又は第二シンボルキャラクタ
の位置にFNC1はこない。 

EAN/UCC-128データパケット - スタートキャラクタに続く第一シンボルキャラク
タ位置にFNC1がくる。 

スタートキャラクタに続く第二シンボルキャラクタ位置にFNC1がくる。 

国際輸血協会(International Society for Blood Transfusions)仕様に基づく連結を実行。連
結データが続く。 

4.3.4 

チャネルコード  

コードキャラクタ:c 

変更子キャラクタ値 

オプション 

チャネル3が復号化される。 

チャネル4が復号化される。 

チャネル5が復号化される。 

チャネル6が復号化される。 

チャネル7が復号化される。 

チャネル8が復号化される。 

複合フォーマット 

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4.3.5 

コードワン  

コードキャラクタ:D 

変更子キャラクタ値 

オプション 

第1又は第2シンボルキャラクタの位置に特殊キャラクタはこない。 

第1シンボルキャラクタ位置にFNC1がくる。 

第2シンボルキャラクタの位置にFNC1がくる。 

第1シンボルキャラクタ位置に埋め草文字がくる。シンボルの第1データキャラク
タがエスケープキャラクタを規定する。このキャラクタが”\”なら,シンボルにECI
エスケープシーケンスがあることを示す。 

4.3.6 

データマトリックス  

コードキャラクタ:d 

変更子キャラクタ値 

オプション 

ECC 000〜ECC 140 

ECC 200 

ECC 200,1番目又は5番目の位置にFNC1がくる。 

ECC 200,2番目又は6番目の位置にFNC1がくる。 

ECC 200,ECIプロトコルが実行される。 

ECC 200,1番目又は5番目の位置にFNC1,ECIプロトコルが実行される。 

ECC 200,2番目又は6番目の位置にFNC1,ECIプロトコルが実行される。 

4.3.7 

EAN/UPC  

コードキャラクタ:E 

EAN/UPCサプリメントシンボルを二つの別々のシンボルとして考える。1番目のシンボルがメインのデ

ータパケットで,2番目のシンボルが2けた又は5けたの追加部分となる。この二つのシンボルは別々に

転送されて,それぞれが独自のデータキャリア識別子をもつ。ただし,オプションとして,両シンボルを

単独のデータパケットとして転送する規定も設けている。 

変更子キャラクタ値 

オプション 

全EANフォーマットの標準データパケット。例えば,EAN-13, UPC-A及びUPC-E(ア
ドオンデータは除外)の13けた。 

2けたのアドオンデータに限定。 

5けたのアドオンデータに限定。 

EAN-13かUPC-A又はUPC-Eシンボルからの13けたとアドオンシンボルからの2
けた又は5けたで構成される複合データパケット。 

EAN-8データパケット 

4.3.8 

コーダバー  

コードキャラクタ:F 

変更子キャラクタ値 

オプション 

標準コーダバー シンボル。特殊処理はしない。 

ABC コーダバー (American Blood Commission 米国血液委員会) 連結/メッセージ付
加が実行される。 

リーダは既にチェックキャラクタ検証を終えている。 

リーダは転送前に既にチェックキャラクタ分割を終えている。 

4.3.9 

コード93  

コードキャラクタ:G 

変更子キャラクタ値 

オプション 

今のところオプションの規定なし。常に“0”を転送する。 

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(6) 

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4.3.10 コード11  

コードキャラクタ:H 

変更子キャラクタ値 

オプション 

一つのモジュロ11チェックキャラクタが検証されて転送される。 

二つのモジュロ11チェックキャラクタが検証されて転送される。 

チェックキャラクタは検証されるが転送されない。 

4.3.11 インタリーブド 2 オブ 5  

コードキャラクタ:I 

変更子キャラクタ値 

オプション 

チェックキャラクタ検証なし。 

モジュロ10シンボルのチェックキャラクタが検証されて転送される。 

モジュロ10シンボルのチェックキャラクタは検証されるが転送されない。 

4.3.12 コード16K  

コードキャラクタ:K 

変更子キャラクタ値 

オプション 

スタートキャラクタに続く第1又は第2シンボルキャラクタの位置に特殊キャラク
タはこない。 

スタートキャラクタに続く第1シンボルキャラクタの位置にFNC1がくる。 

スタートキャラクタに続く第2シンボルキャラクタの位置にFNC1がくる。 

スタートキャラクタに続く第1シンボルキャラクタの位置に埋め草文字がくる。 

4.3.13 PDF417及びマイクロPDF417   

コードキャラクタ:L 

変更子キャラクタ値 

オプション 

1994年版PDF417シンボル体系仕様に定めるプロトコルに準じてリーダが設定。 

拡張チャネル解釈のENV 12925プロトコルに合わせてリーダが設定 (全データキャ
ラクタ92を2重にする。)。 

基本チャネル解釈のENV 12925プロトコルに合わせてリーダが設定 (データキャラ
クタ92は2重にしない。)。 

コード128エミュレーション:1番目の位置にFNC1がくる。 

コード 128エミュレーション:最初の文字又は数字組合せの後にFNC1がくる。 

コード 128エミュレーション:FNC1はこない。 

注 変更子値3,4及び5が適用できるのは,マイクロPDF417シンボルだけとする。 

4.3.14 MSI  

コードキャラクタ:M 

変更子キャラクタ値 

オプション 

モジュロ10シンボルのチェックキャラクタが検証されて転送される。 

モジュロ10シンボルのチェックキャラクタは検証されるが転送されない。 

4.3.15 アンカー  

コードキャラクタ:N 

変更子キャラクタ値 

オプション 

今のところオプションの規定なし。常に“0”を転送する。 

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X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(7) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3.16 コーダブロック  

コードキャラクタ:O 

変更子キャラクタ値 

オプション 

コーダブロック 256: FNC1は使われない。 

コーダブロック 256: FNC1が第一データキャラクタの位置にくる。それに続くデー
タはASCII値29(GS)に変換される。 

コーダブロック F: FNC1は使われない 

コーダブロック F: FNC1が第一データキャラクタの位置にくる。それに続くデータ
はASCII値29(GS)に変換される。 

コーダブロック A 

4.3.17 プレッシーコード  

コードキャラクタ:P 

変更子キャラクタ値 

オプション 

今のところオプションの規定なし。常に“0”を転送する。 

4.3.18 QRコード  

コードキャラクタ:Q 

変更子キャラクタ値 

オプション 

モデル1シンボル 

モデル2シンボル,ECIプロトコルは実行されない。 

モデル2シンボル,ECIプロトコルが実行される。 

モデル2シンボル,ECIプロトコルは実行されない,1番目の位置にFNC1がくる。 

モデル2シンボル,ECIプロトコルが実行される,1番目の位置にFNC1がくる。 

モデル2シンボル,ECIプロトコルは実行されない,2番目の位置にFNC1がくる。 

モデル2シンボル,ECIプロトコルが実行される,2番目の位置にFNC1がくる。 

4.3.19 ストレート 2 オブ 5 (2個のバースタート/ストップコード)   

コードキャラクタ:R 

変更子キャラクタ値 

オプション 

チェックキャラクタ検証なし。 

モジュロ7シンボルのチェックキャラクタが検証されて転送される。 

モジュロ7シンボルのチェックキャラクタは検証されるが転送されない。 

4.3.20 ストレート 2 オブ 5 (3個のバースタート/ストップコード)  

コードキャラクタ:S 

変更子キャラクタ値 

オプション 

今のところオプションの規定なし。常に“0”を転送する。 

4.3.21 コード49  

コードキャラクタ:T 

変更子キャラクタ値 

オプション 

第1又は第二データキャラクタの位置に特殊キャラクタはこない。 

第1データキャラクタの位置にFNC1がくる。 

第2データキャラクタの位置にFNC1がくる。 

第1データキャラクタの位置にFNC2がくる。 

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X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(8) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3.22 マキシコード  

コードキャラクタ:U 

変更子キャラクタ値 

オプション 

モード4又はモード5のシンボル 

モード2又はモード3のシンボル 

モード4又はモード5のシンボル,ECIプロトコルを実行。 

モード2又はモード3のシンボル,第二メッセージでECIプロトコルを実行。 

4.3.23 その他バーコード  

コードキャラクタ:X 

この規格にないシンボル体系及びシンボル体系のオプションを識別するために,リーダメーカはリーダ

に使用するコードキャラクタXと次のオプションとを割り当てることができる。 

変更子キャラクタ値 

オプション 

0〜F 

復号器メーカーが割り当てる。 

4.3.24 バーコード以外  

バーコードリーダ以外の装置をデータ送信元とすることを明らかにする必要があれば,装置メーカは,

次のオプションをコードキャラクタZとともに割り当てることができる。 

コードキャラクタ:Z 

変更子キャラクタ値 

オプション 

キーボード 

磁気ストライプ 

RF(無線)タグ 

3〜F 

装置メーカーが割り当てる。 

4.3.25 アズテックコード  

コードキャラクタ:z 

変更子キャラクタ値 

オプション 

オプションなし。 

第1メッセージキャラクタに先行するFNC1。 

最初の文字又はペアデジットに続くFNC1。 

ECIプロトコルを実行。 

第1メッセージキャラクタに先行するFNC1,ECIプロトコルを実行。 

最初の文字又はペアデジットに続くFNC1,ECIプロトコルを実行。 

連結ヘッダを含む。 

連結ヘッダを含む,第1メッセージキャラクタに先行するFNC1。 

連結ヘッダを含む,最初の文字又はペアデジットに続くFNC1。 

連結ヘッダを含む,ECIプロトコルを実行。 

連結ヘッダを含む,第1メッセージキャラクタに先行するFNC1,ECIプロトコルを
実行。 

連結ヘッダを含む,最初の文字又はペアデジットに続くFNC1,ECIプロトコルを実
行。 

アズテックルーンを復号化。 

X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(9) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(規定)維持管理 

この国際技術仕様に定めるデータキャリア識別子のリストは,次の機関が維持管理する。 

AIM , Inc. 

634 Alpha Drive 

Pittsburgh 

Pennsylvania 15238 

USA 

電話: +1 (412) 963 8588  

テレファックス: +1 (412) 963 8753  

上記機関に対しては,新しいデータキャリア識別子の割り当てに関するアプリケーションも作成する。

AIMは提案された新規割当てを技術的に評価するとともに,その傘下にある国際組織の意見を参考に,関

連規格との整合性を最大限に引き出すよう努めるものとする。 

AIMは,新しいシンボル体系仕様の開発に当たって,新たにデータキャリア識別子を割り当てるものと

する。その仕様には,そのデータキャリア識別子及びその変更子の値を規定する項目を盛り込むようにし

なければならない。AIMは,仕様発行に際して,データキャリア/データキャリア識別子に関する維持管理

書を更新し,発行する仕様書にそのデータキャリア識別子の項目を反映させる。また,その維持管理書は,

その発行年月日から判別できるようにする。 

備考 AIMの下部組織であるAIMヨーロッパ支部(The Old Vicarage, Haley Hill, Halifax, HX3 6DR, 

U.K.)は,CENからEN 796の維持管理を委任されており,AIMヨーロッパ支部は責任をもって

更新リストをCEN/TC225事務局に提出するとともに,それがしかるべき時期にCENメンバー

に配布されるようにする。 

参考 AIM:Automatic Identification Manufacturers 

X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(10) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(規定)シンボル体系のエミュレーション 

一般に,データキャリア識別子では,特定のシンボル体系とデータキャリア識別子コードキャラクタと

の1対1の相関関係を特定する。一方,シンボル体系のエミュレーションでは,シンボル体系とコードキ

ャラクタとの1対1ではない相関関係が規定される。シンボル体系をエミュレーションできるのは,次の

三つのケースである。 

B.1 

継承されるシンボル体系特定エミュレーション シンボル体系仕様で,オリジナルのコードキャラ

クタとして別のシンボル体系にコードキャラクタの使用を規定するときは,常にその相関関係を,継承さ

れるシンボル体系に限定したエミュレーションとして定義する。同じコードキャラクタを共有するシンボ

ル体系は,共通のデータキャラクタセットと特性を基に定義する。 

例えば,マイクロPDF417は,PDF417と同じコードキャラクタ“L”を用いることを規定している。 

B.2 

継承されるUCC/EANアプリケーションのエミュレーション シンボル体系仕識別子ストリング

“]C1”は,第一キャラクタ位置にFNC1をもつコード128シンボルであることを示す。このUCC/EAN-128

シンボルは,UCC/EANシステムに割り当てられる。ただし,UCC/EANシステムでは,将来,他のシンボ

ル体系/データキャリアを使ってシステムのアプリケーション識別子データストリングを符号化すること

を認めている。シンボル体系仕識別子ストリング“]C1”を,将来のシンボル体系/データキャリアで使え

るようにするためである。これに適したシンボル体系/データキャリアは,共通コード委員会及びEANイ

ンターナショナルがその責任において選択するものとする。 

B.3 

オプションのアプリケーション特定エミュレーション シンボル体系にはそれぞれ特徴がある。そ

れを基に,一部のシンボルは他のシンボル体系のデータ内容をエミュレートし,復号器はエミュレートさ

れたシンボル体系から復号化されたように,そのデータをアプリケーションに送ることができる。 

そうしたデータを転送する場合,復号器は,エミュレートされたシンボル体系又は符号化に使われたシ

ンボル体系のいずれかに適したデータキャリア識別子をそのデータの頭に付けるものとする。 

エミュレートされたシンボル体系のデータキャリア識別子は,次の条件に準じて転送する。 

a) アプリケーション仕様で,用いるエミュレーション特性を許可するとともに,用いるシンボル体系を

特定する。 

b) 符号化に用いるシンボル体系には,少なくともエミュレートされたシンボル体系と同程度の安全性を

もたせる。 

c) アプリケーション仕様で,エミュレートされたシンボル体系のデータキャリア識別子か符号化用シン

ボル体系のデータキャリア識別子のどちらを転送するかを規定する。 

d) シンボルのデータ内容は,エミュレートされたシンボル体系のアプリケーションに対する有効シンボ

ルと一致していなければならない。 

e) 総体的に,エミュレーションをエミュレートするシンボル体系のすべてのシンボルに適用することは

できない。リーダが転送できるのは,そのシンボル体系に固有の特性に従って符号化されたシンボル

からエミュレートされたデータに限られる。この場合,そのシンボルが,シンボル体系仕様の定義に

従って,別のシンボル体系のエミュレーションとして転送される。 

 例えば,マイクロPDF417では,コード128及びUCC/EAN-128のエミュレーションが許可されて

おり,マイクロPDF417のシンボルデータ出力がコード128仕様に準拠することを表すコードワード

が割り当てられる。データキャリア識別子が許可されると,そのシンボルが転送されるとき,“]Cm”

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X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(11) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

か“]Lm”が接頭部として付けられる。マイクロPDF417リーダは,アプリケーション要件に応じて,

いずれのデータキャリア識別子接頭部にも合わせられる。 

background image

X 0530:2003 (ISO/IEC 15424:2000) 

(12) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C(参考)参照規格 

シンボル体系 

参照規格 

アンカー 

AIM USA USD−Anker Code  

アズテックコード 

ITS 97/002 Aztec Code 

チャネルコード 

ANSI/AIM BC12-1997, USS-Channel Code 

コーダバー 

ANSI/AIM BC3-1995, USS-Codabar 

コーダブロック 256 

引用規格なし 

コーダブロック A 

引用規格なし 

コーダブロック F 

AIM Europe USS−Codablock F 

コード 11 

AIM USA USD−Code 11 

コード 128 

ISO/IEC 15417 

コード 16K 

ENV 12323 

コード 39 

ISO/IEC 16388 

コード 49 

ANSI/AIM BC6−1995−Code 49 

コード 93 

ANSI/AIM BC5−1995−Code 93 

コードワン 

AIM USA USS−Code One 

EAN/UPC 

ISO/IEC 15420 

データマトリックス 

ISO/IEC 16022 

インタリーブド 2 of 5 

ISO/IEC 16390 

マキシコード 

ISO/IEC 16023 

マイクロPDF417 

ITS 98-001−Micro PDF417 

MSI 

AIM USA USD−MSI 

PDF417 

ISO/IEC 15438; AIM USA/Europe USS PDF417 

プレッシーコード 

AIM USA USD−Plessey 

QR コード 

ISO/IEC 18004 

ストレート 2 of 5 (2個のバースタート/ス
トップコード) 

AIM USA USD−Straight 2 of 5 

ストレート 2 of 5 (3個のバースタート/ス
トップコード) 

AIM USA USD−Straight 2 of 5 

テレペン 

AIM Europe USS - Telepen