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X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  要求事項

2

4.1

  シンボル体系の特性

2

4.2

  シンボルの構成

2

4.3

  キャラクタの符号化

2

4.4

  寸法

5

4.5

  参照復号アルゴリズム 

5

4.6

  シンボル品質 

6

4.7

  アプリケーション定義パラメタ

7

附属書 A(参考)補足特性

8

附属書 B(参考)インタリーブド オブ を利用するためのガイドライン 

10

附属書 C(規定)シンボル体系識別子

13

附属書 D(参考)アプリケーション定義パラメタの例 

14


X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人電子

情報技術産業協会(JEITA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS X 0505:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 X

0505

:2012

(ISO/IEC 16390

:2007

)

自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル

体系仕様−インタリーブド 2 オブ 5

Bar code symbol-Interleaved 2 of 5-Basic specifications

序文 

この規格は,2007 年に第 2 版として発行された ISO/IEC 16390 を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,インタリーブド 2 オブ 5 として知られるバーコードシンボル体系の要件を定める。インタ

リーブド 2 オブ 5 のシンボル体系の特徴,データキャラクタの符号化,寸法,許容誤差,復号アルゴリズ

ム,及びシンボル体系識別子を規定する。

附属書 に,使用に当たってのガイドラインを示す。附属書 D

に,アプリケーション定義パラメタの例を示す。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/IEC 16390:2007

,Information technology−Automatic identification and data capture techniques

−Interleaved 2 of 5 bar code symbology specification(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0201

  7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合

注記  対 応 国 際 規 格 : ISO/IEC 646 , Information technology− ISO 7-bit coded character set for

information interchange

(MOD)

JIS X 0500-1

  自動認識及びデータ取得技術−用語−第 1 部:一般

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762-1,Information technology−Automatic identification and data

capture (AIDC) techniques

−Harmonized vocabulary−Part 1: General terms relating to AIDC(IDT)

JIS X 0500-2

  自動認識及びデータ取得技術−用語−第 2 部:光学的読取媒体

注記  対応国際規格:ISO/IEC 19762-2,Information technology−Automatic identification and data

capture (AIDC) techniques

−Harmonized vocabulary−Part 2: Optically readable media (ORM)

(IDT)


2

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

   

JIS X 0520

  バーコードシンボル印刷品質の評価仕様−1 次元シンボル

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15416,Information technology−Automatic identification and data capture

techniques

−Bar code print quality test specification−Linear symbols(IDT)

JIS X 0530

  データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15424,Information technology−Automatic identification and data capture

techniques

−Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers)(IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 0500-1 及び JIS X 0500-2 による。

要求事項 

4.1 

シンボル体系の特性 

インタリーブド 2 オブ 5 の特性を,次に示す。

a)

符号化可能なキャラクタ:0∼9 の数字[JIS X 0201ISO/IEC 646)に従った ASCII キャラクタ,値

48

∼値 57]

b)

コードタイプ:連続形

c)

シンボルキャラクタ当たりのエレメント:バー5 本又はスペース 5 本

4.3.1 参照)

いずれの場合でも,

2

本が太エレメントで 3 本が細エレメントとする。

d)

キャラクタセルフチェック:あり

e)

符号化できるデータの長さ:可変(桁数は偶数)

f)

左右両方向読取り:可能

g)

シンボルチェックキャラクタ:1 個(任意)

附属書 参照)

h)

シンボルキャラクタ当たりのモジュール数:太細比に応じて,シンボルキャラクタ対当たり 14∼18

モジュール

i)

データキャラクタではないオーバーヘッド:8∼9 モジュール。太細比による。

4.2 

シンボルの構成 

インタリーブド 2 オブ 5 シンボルは,次の要素から構成する。

a)

先頭クワイエットゾーン

b)

スタートパターン

c)

データを表す一組以上のシンボルキャラクタ(任意選択のシンボルチェックキャラクタを含む。

d)

ストップパターン

e)

末尾クワイエットゾーン

4.3 

キャラクタの符号化 

4.3.1 

シンボルキャラクタの構造 

データは,交互に配置されたシンボルキャラクタ対として符号化する。対の最初のキャラクタは,2 本

の太バー及び 3 本の細バーで構成し,対の 2 番目のキャラクタは,2 本の太スペース及び 3 本の細スペー

スで構成する。最初のキャラクタの最初のバーに 2 番目のキャラクタの最初のスペースが続き,さらに,

最初のキャラクタの 2 番目のバー,2 番目のキャラクタの 2 番目のスペースが続く。以下同様に,2 番目の

キャラクタの最後のスペースまで続き,後に次のシンボルキャラクタ対(又はストップパターン)の最初

のバーが続く。


3

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

4.3.2 

データキャラクタの符号化 

表 で,インタリーブド 2 オブ 5 キャラクタの符号化を規定する。“2 進記号表示”欄の,1 は太エレメ

ントを,0 は細エレメントをそれぞれ表す。

表 1−キャラクタの 進記号表示 

データ

キャラクタ

2

進記号表示

0 0 0 1 1 0

1 1 0 0 0 1

2 0 1 0 0 1

3 1 1 0 0 0

4 0 0 1 0 1

5 1 0 1 0 0

6 0 1 1 0 0

7 0 0 0 1 1

8 1 0 0 1 0

9 0 1 0 1 0

表 は,データキャラクタ(10 進数)を特別な 2 進化方式で示した表である。各キャラクタの左側四つ

のビット位置に対して,左から右に向かって順に,それぞれ 1,2,4 及び 7 の重みを付ける。5 番目のビ

ットは偶数パリティビットに用いる。

“1”のビット位置に割り当てた重みの合計は,データキャラクタ値

に等しい。ただし,4 及び 7 の重みに“1”を割り当てているデータキャラクタ 0 の場合は例外である。パ

リティビットで,個々のキャラクタに“1”ビットが常に二つあるようにしている。

数値データからインタリーブド 2 オブ 5 シンボルキャラクタへの変換は,

次のアルゴリズムで規定する。

符号化アルゴリズムのステップ

 

1)

アプリケーション規格で必要ならば,チェックキャラクタを算出する。

4.7

参照。

2)

チェックキャラクタを含むデータ列が奇数桁の場合,先頭にゼロを付加する。

367

0367

3)

数列を,二つの数字を一組とする数字ペアに分ける。

0367

03

及び 67

4)

数字ペアを次のとおりに符号化する。

a)

表 に従って,各ペアの一桁目をバーパターンに符号化する。

b)

表 に従って,各ペアの 2 桁目をスペースパターンに符号化する。

0

(2 進記号表記 00110)

3

(2 進記号表記 11000)

5)

手順 4)の a)及び b)のパターンからバーエレメントとスペースエレメントとを交互

に取り出して,各シンボルキャラクタ対を形成する。1 桁目は,バーパターンの一
つ目のバーから始まり,2 桁目のスペースパターンの一つ目のスペースへと続く。

2

進記号表記

0101101000

図 に,データキャラクタ対“03 67”を表す連続したバー及びスペースからなるエレメントの配置を示

す。


4

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

   

0

6

NEXT CHAR.

3

7

図 1“03 67”を符号化したインタリーブド オブ のキャラクタ対 

4.3.3 

スタートパターン及びストップパターン 

スタートパターンは,バー  −  スペース  −  バー  −  スペースの連続した四つの細エレメントで構成し,

ストップパターンは,連続した太バー  −  細スペース  −  細バーで構成する。

スタートパターンは,最上位桁のデータキャラクタの最初のバーの左側に,ストップパターンは,最下

位桁のデータキャラクタの最終スペースの右端に隣接して配置する。

スタートパターン及びストップパターンには可読表示は割り当てず,復号器で伝送しない。

図 に,スタートパターン,ストップパターン及びデータキャラクタとの位置関係を図示する。

クワイエットゾーン

第一キャラクタ

最終キャラクタ

クワイエットゾーン

  スタートパターン

ストップパターン

図 2−スタートパターン及びストップパターン 


5

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

図 に,必要なクワイエットゾーンも含めた,数字“1234”を符号化したバーコードシンボルの全体図

を示す。

  クワイエットゾーン スタート

第一キャラクタ対 

第二キャラクタ対 

ストップ  クワイエットゾーン

1234

図 3−クワイエットゾーンも含めたインタリーブド オブ シンボル 

4.3.4 

任意選択のシンボルチェックキャラクタ 

附属書 にチェックキャラクタの位置及び計算方法を示す。

4.4 

寸法 

インタリーブド 2 オブ 5 シンボルでは,次の公称寸法を用いる。

−  細エレメント幅(X

:インタリーブド 2 オブ 5 シンボルの 寸法は,当該アプリケーションの要求に

従って,アプリケーション仕様で規定することが望ましい(4.7.1 参照)

−  太細比(N

:2.0:1∼3.0:1

−  クワイエットゾーンの最小幅:10X

−  手動走査用に推奨する最小のバーコード高さ:5.0 mm 又はクワイエットゾーンを除くシンボル幅の

15 %

のいずれか大きい値

クワイエットゾーンを含むインタリーブド 2 オブ 5 シンボルの幅(W

(単位:mm)は,次の式によっ

て計算する。

W

=[P(4N+6)+N+6]X+2

ここに,

P

キャラクタ対の個数

N

太細比

X

細エレメント幅(mm)

Q

クワイエットゾーン幅(mm)

4.5 

参照復号アルゴリズム 

バーコード読取システムは,実際のアルゴリズムが許容する範囲で,不完全なシンボルでも読み取るこ

とができるように設計されている。ここでは,JIS X 0520 に規定する復号容易度を計算するときに用いる

参照復号アルゴリズムについて規定する。

a)

先頭クワイエットゾーンが存在することを確認する。

b)

最初の 4 エレメントそれぞれについて,次にくる 10 エレメントの合計値の

64

7

より小さいことを確認

して,有効なスタートパターンがあることを確認する(確認できなかった場合,反対側からの復号を

試してもよい。

c)

次の手順で,アプリケーションに規定するキャラクタ対の数を正確に復号する。

1)

一組のキャラクタ対に含まれる 10 エレメントの幅を記録し,合計値 を算出する。


6

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

   

2)

しきい(閾)値 を求める。

S

T

64

7

3)

各エレメント幅をしきい値と比較する。エレメント幅が より大きければ太エレメント,小さけれ

ば細エレメントとみなす。

d)

  5

本のバー及び 5 本のスペースそれぞれのグループのうち,2 本のバー及び 2 本のスペースが太エレメ

ントで,3 本のバー及び 3 本のスペースが細エレメントであることを検証する。

e)

表 1

を用いて,5 本のバー及び 5 本のスペースの太細パターンをデジットペアの最初の桁及び 2 番目

の桁に変換する。

f)

正確な数のキャラクタ対を復号した後,次に続くエレメント幅が,前のシンボルキャラクタのしきい

値 以上であること及び次の二つのエレメント幅が 未満であることを調べて,有効なストップパタ

ーンが存在することを確認する。

g) 

末尾のクワイエットゾーンが存在することを確認する。

4.6 

シンボル品質 

4.6.1 

試験仕様 

シンボルがこの規格の仕様に適合するか否かを検証するため,バーコードシンボルを測定し,グレード

付けするための標準化された手法を規定している

JIS X 0520

及び

4.6.2

に補足する試験仕様を用いて,当

該シンボルを試験する。

JIS X 0520

は,測定条件を規定し,バーコードシンボルの属性に基づいて総合的

な品質グレードを決定する方法を規定している。

JIS X 0520

に基づいて“復号”及び“復号容易度”を評

価するために,

4.5

に規定する参照復号アルゴリズムを用いる。

総合的なシンボルグレードは,次の例に示す形式で表記する。

1.5/10/660

ここに, 1.5:

総合的なシンボル品質グレード

10

測定開口径番号(この例では直径 0.25 mm)

660

最大感応波長[ナノメータ(nm)

JIS X 0520

は,シンボル体系仕様で,追加の合格基準・不合格基準を定めることを許容している。イン

タリーブド 2 オブ 5 について,追加基準を

4.6.2

に定める。これらの要求事項を満たさない,いかなる個々

の走査波形も品質グレードは,0 とする。

注記

ある種のアプリケーションでは,

JIS X 0520

の手法を取り入れる場合に,

4.5

又は

JIS X 0520

の指定とは異なる復号アルゴリズム及び復号容易度の計算方法を規定していることがある。

4.6.2 

追加のパラメタ 

4.6.2.1 

太細比 

生成するシンボルの の公称値(設計値)は,2.0∼3.0 でなければならない。走査波形における の測

定値は,1.8∼3.4 の範囲内でなければならない。

JIS X 0520

に基づき,走査反射率波形の中の太細比を測

定し,次のようにグレード付けする。

1.8

N≦3.41   :グレード 4

N<1.8

又は N>3.4

:グレード 0

4.6.2.2 

クワイエットゾーン 

シンボル両端のクワイエットゾーンはそれぞれ,最小 10とする。

JIS X 0520

において,走査反射率波

形の中の先頭クワイエットゾーン及び末尾クワイエットゾーンは,次のように測定及びグレード付けをす

る。


7

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

Z

10

クワイエットゾーン

  :グレード 4

Z

10

<

クワイエットゾーン

  :グレード 0

注記  4.6.2.1 及び 4.6.2.2 の要件は,設定値ではなくて,パラメタの実際の測定値を基礎とする。した

がって,寸法よりも 寸法の方が適切である。

4.7 

アプリケーション定義パラメタ 

4.7.1 

シンボル体系及び寸法特性 

特定のアプリケーションで,インタリーブド 2 オブ 5 の印字及び読取りを可能にするためには,アプリ

ケーション規格で,

次に挙げるシンボル体系のパラメタ及び寸法のパラメタを規定することが必要である。

a)

シンボル中のデータキャラクタの数。

これは固定,可変又は指定上限までの可変のいずれでもよい

A.1

参照)

b)

モジュラス 10 シンボルチェックキャラクタを用いるかどうか(A.2 参照)

。モジュラス 10 シンボルチ

ェックキャラクタを伝送するかどうか。

c)

データチェックキャラクタを用いるかどうか。用いる場合の計算アルゴリズム。

d)

  X

寸法の範囲。

e)

公称太細比の範囲。

f)

キャラクタ間ギャップ。

g)

最小のバーコードの高さ。

注記 1  当該アプリケーションでデータ安全性強化機能を利用したい場合は,シンボルチェックキャ

ラクタを用いるのがよい。

注記 2  太細比は,読取性能を最大にするために 4.4  に指定する範囲内で可能な限り大きくするのが

よい。

附属書 に例を示す。

4.7.2 

光学的特性 

当該アプリケーションでシンボルの読取りができるようにするには,特定の光学パラメタを指定する必

要がある。アプリケーション規格では,このパラメタを選択し,次の規定を含めなければならない。

a)

最大感応波長

b)

シンボル及びスキャナが適合しなければならないスペクトル半値幅

c)

スキャナのスポットサイズ

d)

バー及びスペースの反射率パラメタ

e)

光学測定の実施条件

f)

バーコードシンボル内のボイド,スポットなどの許容程度

附属書 に例を示す。

注記  最大感応波長(peak response wavelength)は,バーコードシンボルから反射した光信号を感知す

るためにスキャナに実装された素子の感度が最大となる波長を意味する。

4.7.3 

品質仕様 

シンボルを,JIS X 0520 に基づいて測定する場合には,最小グレードレベル,必要な測定開口及び最大

感応波長を含む,許容可能な総合的シンボルグレードの最小値をアプリケーション仕様で規定することが

望ましい。

シンボルの復号容易度を評価するために,アプリケーション仕様に規定した代替の復号アルゴリズムで

参照復号アルゴリズムを置き換えてもよい。


8

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

   

附属書 A

(参考) 
補足特性

A.1 

ショートスキャン防止 

インタリーブド 2 オブ 5 シンボルでは,スタートパターンとストップパターンとに相当するバーパター

ンが,コード内に符号化されたシンボルキャラクタの末尾と先頭とに検出されることがある。そのため,

シンボルの一部分が,キャラクタ数の少ない一つのシンボルとみなされてしまい,有効に読まれなくなる

可能性がある。こうした部分読みのリスクを最小限に抑える手段として,次の二つの方法がある。

A.1.1 

固定長シンボル 

どのアプリケーション規格においても,インタリーブド 2 オブ 5 は,一つのシンボルに符号化するキャ

ラクタ数をアプリケーションごとに決めることが望ましく,読取装置などのデータ処理装置は,指定した

長さのメッセージだけを許可するようにプログラムするのがよい。

A.1.2 

ベアラバー 

固定長シンボルを使えないアプリケーションには,ベアラバーを用いることが望ましい。ベアラバーを

使う目的は,スキャニングビームがシンボルの最上部又は最下部を入射及び/又は出射するときに,シン

ボルのショートスキャンという誤りであるにもかかわらず,読取りが有効と判断されてしまうのを防ぐた

めである。技術的な制約から部分読みが発生する可能性を避けることができない場合,又は読取装置など

のデータ処理装置が固定長シンボル用にプログラムされている場合を除き,ベアラバーを付加することが

望ましい。

ベアラバーはシンボルバーに対して直角に配置され,シンボルの全長に沿ってシンボルバーの上エッジ

と下エッジとに接している。ベアラバーをクワイエットゾーンまで伸ばして,終端を垂直なバーで結合し

てもよい。ただし,4.4 に規定する最小幅以上のクワイエットゾーンが,縦に置かれたベアラバー内側のエ

ッジと第 1 シンボルバーとの間,及び縦に置かれたベアラバー内側のエッジと最終シンボルバーとの間に

それぞれ存在する場合に限られる。ベアラバー幅は,シンボルの 寸法の 2 倍∼5 倍の長さとする。

A.2 

チェックキャラクタ 

A.2.1 

シンボルチェックキャラクタ 

データに高い安全性が要求されるアプリケーションでは,シンボルチェックキャラクタを用いることが

望ましい。その場合,シンボルチェックキャラクタは,最終デジットペアの第 2 キャラクタとして符号化

し,最終データキャラクタの直後で,ストップパターンの直前に配置する。シンボルチェックキャラクタ

の有無は,アプリケーション規格で決める。

注記  チェックキャラクタも含め,符号化するキャラクタ数は,偶数の必要があるため,データ列の

先頭にゼロを置いてもよい。

チェックキャラクタを付加する場合,次のシンボルチェックキャラクタのアルゴリズムを用いる。

a)

数字(チェックキャラクタを除く。

)の右桁から,右から左に向かって奇数桁の値を加算する。

b)

手順 a)で求めた値に 3 を乗じる。

c)

残った桁の値を全て合計する。

d)

手順 b)で求めた値と手順 c)で求めた値とを合計する。


9

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

e)

手順 d)で求めた値に加算して 10 の整数倍となる最小の値をチェックキャラクタとする。

例  データ 1937 のチェックキャラクタの算出手順

1

9

3

7

手順 a) 

9

7

= 16

手順 b) 

   

×

3

= 48

手順 c) 

 1

3

4

手順 d) 

4

+ 48 = 52

手順 e) 

               

60

− 52 =

8

(52 に最も近い次の 10 の倍数は,60)  よって,チェックキャラクタ(C)は,8 となる。

全ての数字を表すと 19378 となるが,この場合は,符号化する桁数を偶数とするために先頭にゼロを付

加する必要がある。したがって,符号化するデータは 019378 である。

重み付けされたモジュラス 10 シンボルチェックキャラクタは,復号器で伝送することが望ましい。

A.2.2 

データチェックキャラクタ 

データチェックキャラクタは,ISO/IEC 7064 に規定するアルゴリズム又は別のアプリケーション仕様で

規定するアルゴリズムを用いてもよい。ただし,シンボル生成及びメッセージ処理ソフトウェアが,算出

及び検証に適した条件を備えていることが前提である。このデータチェックキャラクタは,データ列の最

後のキャラクタとするのが望ましく,復号器で伝送する。

A.3 

可読表示 

通常,データキャラクタの可読表示(シンボルチェックキャラクタが使われている場合はその可読表示

も含む。

)は,符号化した“インタリーブド 2 オブ 5”シンボルとともに印刷するのがよい。ただし,スタ

ートパターン及びストップパターンには,可読表示を付けない。文字のサイズ及びフォントには指定がな

く,クワイエットゾーン領域に侵入しない限り,可読表示はシンボルを取り囲む領域のどこに印刷しても

よい。


10

X 0505

:2012 (ISO/IEC 16390:2007)

   

附属書 B

(参考)

インタリーブド 2 オブ 5 を利用するためのガイドライン

B.1 

自動識別の互換性 

インタリーブド 2 オブ 5 は,自動的にこのシンボルを他のシンボル体系と識別するように設計され,適

切にプログラムされたバーコードリーダを用いて読むことができる。特に,このシンボルは,ISO/IEC 

規定したシンボル体系を含む,多くのシンボル体系と完全に識別することができ,共に用いることができ

る。

読取りの安全性を最大にするためには,復号器に有効なシンボル体系を,対象のアプリケーションで必

要なものだけに制限することが望ましい。

自動識別環境でインタリーブド 2 オブ 5 シンボルをコード 39 シンボルと併用する場合は,

次の指針に従

わなければならない。

a)

コード 39 シンボルの公称キャラクタ間ギャップは,細エレメントより広くてはならない。

b)

読取りシステムに制約条件を課して,コード 39 シンボルのキャラクタ総数(スタートキャラクタ及び

ストップキャラクタを含む)が,インタリーブド 2 オブ 5 シンボルのデータキャラクタ数の 2 分の 1

以上となるように復号器をプログラムしなければならない。

c)

インタリーブド 2 オブ 5 シンボルとコード 39 シンボルとが自動識別される環境では,インタリーブド

2

オブ 5 のシンボル長を最小で 6 キャラクタとする。

A.1

及び A.2 の推奨事項に従うことで,自動識別環境での読取りは,更に保護される。

B.2 

システムの考察 

バーコードシステムの各種構成要素[プリンタ,ラベル及びリーダ(スキャナ)

]が一体的なシステムと

して機能することが重要である。いずれかの構成要素の不具合又は構成要素間の不整合が,システム全体

の性能を低下させることがある。要求性能を達成するためには,プリンタ,シンボル及びリーダ間の整合

性が確立していることが望ましい。

B.3 

印刷に関する考慮事項 

ここでは,画素ベースプリンタを用いてインタリーブド 2 オブ 5 を印刷する場合の考察を記載する。こ

の考察は,全てのシンボル体系に適用することができる。

B.3.1 

画素ベース印刷 

画素ベースプリンタ(ドットプリンタなど)でバーコードを生成するのに用いる画像ソフトウェアは,

シンボル体系とは関係なく,各バー及び各スペースを正確にプリンタの画素ピッチに合わせて縮小又は拡

大する能力を備えたものでなければならない。

インタリーブド 2 オブ 5 などの 2 値幅シンボル体系の場合,

バー幅の太り(又は細り)の補正前の状態において,細バー及び細スペースのエレメントを構成する画素

数は一定の整数定数であり,太エレメントを構成する画素数は細エレメントの画素数に太細比を乗じた整

数とする。また,必要なキャラクタ間ギャップの画素数も一定の整数定数でなければならない。したがっ

て,画素ベースプリンタで印刷可能なのは,寸法及び太細比の特定の組合せに限られる。

均一なバー幅の太り(又は細り)の補正は,シンボル内の全てのバー及びスペースで行い,各部での補


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正量は同じでなければならない。これは,シンボルのバーとスペースとのペアごとに同じ規則で,明から

暗又は暗から明の箇所で,及びシンボルの最後のバーで,ピクセル数を整数単位で変えることによって達

成してもよい。例として,プリンタの解像度さえ許せば,シンボルの全ての同じ側のエッジに沿った全画

素を,暗から明に変更することもできる。また,シンボルの全てのバーの両側のエッジに沿った全画素を,

暗から明に変更することもできる。ただし,暗から明へ又は明から暗への画素の変換が可能なのは,補正

がシンボル全体に一様に施されていて,かつ,シンボル全体のキャラクタ幅が変わらないことが前提とな

る。

この原則が守られないと,シンボル品質が低下するばかりか,シンボルが読取り不能になってしまうこ

ともある。

様々なプリンタで利用できるように設計された,汎用印刷ソフトウェアは,利用者に,寸法及びバー

幅の太り(又は細り)を調整する機能を提供することが望ましい。

プログラム作成者のための例 

これらの原則は,デジタルバーコード設計ファイルに対する規則として次のように要約できる。

a)

希望の倍率に変換する場合,寸法は,最も近い整数まで切り捨てた画素数で細エレメント幅にし,

太エレメント幅が,整数の画素数となる太細比を選択する。

b)

バー幅の太りが均一に補正される画素数を求め,それに最も近い整数に切り上げる。

c)

上記の結果を適用し,シンボルの全てのバー及びスペースについて画素数を決定する。

例 1

mm

当たり 24 ドットをもつ印刷機器及びデジタルバーコード設計ファイルを用いて,寸法

が 0.27 mm で,太細比が 2.5:1  で,かつ,寸法が 0.06 mm 縮小するシンボルを作成する。

−  細エレメント寸法は,24 ドット/mm×0.27 mm=6.5 画素になる。これを切り捨てて細エレ

メントにつき 6 画素とする。

−  したがって,太エレメントサイズは 6×2.5=15 画素になる。

−  バー幅の太りの補正は,0.06 mm×24 画素/mm=1.4 画素になる。これを切り上げて 2 画素

とする。

表 B.1 は,上記に従って算出したバー及びスペースの画素数である。

表 B.1−画像密度及びバー幅縮小のための画素数修正 

画素数

バー

スペース

細エレメント

 4

 8

太エレメント 13  17

B.3.2 

画素ベース印刷ソフトウェアガイドライン 

バーコード印刷ソフトウェア及びプリンタで構成された印刷システムで最初にシンボルを印刷する場合,

使用者は,JIS X 0520 に基づいて,印刷したシンボルが必要なシンボル品質グレード及び 寸法を満足す

るかどうかを検証することが望ましい。印刷したシンボルが必要なシンボル品質グレードに達していない

場合は,寸法を拡大するか,又はバー幅の太り若しくは細りを変える必要がある。寸法を拡大する場

合は,最小クワイエットゾーンが保たれていることを確認するのがよい。必要なシンボル品質グレードに

なるまでこの処理を繰り返す必要がある。寸法が小さいと,印刷システムによっては読取可能なシンボ

ルを作成できないこともある。


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B.3.3 

プロセス制御について 

プロセス制御のためには,平均のバー幅の太り(又は細り)の評価をし,太り(又は細り)の適切な低

減処置を施すことが望ましい。JIS X 0520 を基に測定された復号容易度パラメタが,規則性のあるバー幅

の太り(又は細り)の影響を受けるからである。


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附属書 C 
(規定)

シンボル体系識別子

復号器によっては,復号されるデータメッセージにプリアンブルとして,シンボル体系識別子を付加す

るようプログラミングされる場合もある。JIS X 0530 でインタリーブド 2 オブ 5 には,次のシンボル体系

識別子が割り当てられている。

]I

ここに,

]

ASCII

キャラクタ 93 を表す。

I

インタリーブド 2 オブ 5 シンボル体系を表すコードキャ
ラクタ。

m

変更子。値及び適用可能で有効な任意機能を,

表 C.1 

規定する。が取り得る値は,0,1,及び 3 である。

表 C.1−シンボル体系識別子任意機能及び変更子値 

m

の値

任意機能

0

チェックキャラクタ検証なし。

1

モジュラス 10 チェックキャラクタを検証し,伝送する。

3

モジュラス 10 チェックキャラクタを検証するが,伝送しない。

この情報は,バーコードシンボルに符号化するのではなく,復号器が,復号後に生成し,データメッセ

ージのプリアンブルとして伝送することが望ましい。


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附属書 D 
(参考)

アプリケーション定義パラメタの例

D.1 

品質グレードの例 

JIS X 0520

に適合した品質グレードの最低値並びに測定開口径及び最大感応波長は,次のように表現さ

れる。

1.5/10/660

ここに, 1.5:

総合的なシンボルの品質グレード

10

測定開口径番号(この例では直径 0.25 mm)

660

最大感応波長(nm)

JIS X 0520

を基準に,総合グレードに対する測定シンボルパラメタの最小値を決めることができる。

D.2 

シンボル体系の特性の例 

a)

データキャラクタの数:可変,最大 16 文字。

b)

シンボルチェックキャラクタ:モジュラス 10 シンボルチェックキャラクタを用い,伝送する。

c)

データチェックキャラクタ:追加のデータチェックキャラクタは不要。

d)

シンボルのバーの上端及び下端にベアラバーを用いる。

D.3 

寸法特性の例 

D.3.1 

寸法 

利用者への助言として,一般的なアプリケーション要件並びに適切なシンボル生成装置及び読取装置が

使えるかどうかという観点から,アプリケーション仕様で,寸法の値又は 寸法の値の範囲を推奨して

もよい。最小 寸法に適合していない場合,それだけで,この仕様に基づいて,シンボルが不合格である

との理由としない方がよい。

手動で読み取る場合には,5 mm 又はシンボル長の 15 %のいずれか大きい方を最小 寸法(バー高さ)

とすることを推奨する。

D.3.2 

寸法許容差 

特定のアプリケーション標準は,シンボル評価用に寸法の基準を規定しており,最小 寸法及び最大 X

寸法を指定する必要がある。エレメント幅の公称値からの最大限度のずれを表す許容差(mm)は,どの

シンボルに対しても一定であり,で表す。この許容差は,次の計算式を用いる。

X

N

t

⎥⎦

⎢⎣

±

80

)

21

18

(

ここに,

t

寸法許容差

N

太細比

X

細バー幅(mm)

一つのキャラクタ内のエレメント幅の合計値と公称値との差は,2を超えないことが望ましい。

参考文献  ISO/IEC 7064,Information technology−Security techniques−Check character systems