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X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電子情報

技術産業協会(JEITA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ

れによって,JIS X 0504:1996 は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS X 0504

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)その他の特性

附属書 B(規定)ファンクションコード(FNC1)に関する特別な配慮

附属書 C(規定)データキャリア識別子

附属書 D(参考)シンボルキャラクタ値と ASCII 値との関係

附属書 E(参考)シンボル幅が最小限となるスタート/コードセット/シフトキャラクタの使い方

附属書 F(参考)ISO 8859-1(ラテン系アルファベット No.1)キャラクタセット

附属書 G(参考)利用者定義のアプリケーションパラメタ

附属書 H(参考)コード 128 使用のためのガイドライン

附属書 1(参考)定義

附属書 2(参考)バーコードシンボルの寸法

附属書 3(参考)バーコードシンボルの光学的特性

附属書 4(参考)印刷品質確保のための条件

附属書 5(参考)印刷媒体


X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

(2) 

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  コード 128 の仕様

2

4.1

  シンボル体系の特徴

2

4.2

  コード 128 の構成

2

4.3

  キャラクタの割当て

3

4.4

  バーコードシンボルの寸法

9

4.5

  参照復号化アルゴリズム

9

4.6

  シンボル品質

12

4.7

  利用者定義のアプリケーションパラメタ

12

4.8

  伝送データ

13

附属書 A(規定)  その他の特性

14

附属書 B(規定)  ファンクションコード(FNC1)に関する特別な配慮

15

附属書 C(規定)  データキャリア識別子

16

附属書 D(参考)  シンボルキャラクタ値と ASCII 値との関係

17

附属書 E(参考)  シンボル幅が最小限となるスタート/コードセット/シフトキャラクタの使い方

18

附属書 F(参考) ISO 8859-1(ラテン系アルファベット No.1)キャラクタセット

20

附属書 G(参考)  利用者定義のアプリケーションパラメタ

21

附属書 H(参考)  コード 128 使用のためのガイドライン

22

附属書 1(参考)  定義

24

附属書 2(参考)  バーコードシンボルの寸法

25

附属書 3(参考)  バーコードシンボルの光学的特性

27

附属書 4(参考)  印刷品質確保のための条件

29

附属書 5(参考)  印刷媒体

30

 
 


日本工業規格

JIS

 X

0504

:2003

(ISO/IEC 15417

:2000

)

バーコードシンボル―コード 128―基本仕様

Bar code symbol

−CODE128―Basic specifications

序文  この規格は,2000 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 15417:2000,Information technology−

Automatic identification and data capture techniques

−Bar code symbology specification−Code 128 を翻訳し,技

術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“

参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,コード 128 として知られるバーコードシンボル体系の技術的要件を定める。

ここで規定するのは,コード 128 シンボル体系の特徴,データキャラクタの符号化,寸法,復号化アルゴ

リズム,利用者の定義を必要とするアプリケーションパラメタ及びコード 128 シンボルに前置されるデー

タキャリア識別子である。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO/IEC 15417

:2000,Information technology−Automatic identification and data capture techniques

−Bar code symbology specification−Code 128 (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 0221

  国際符号化文字集合 (UCS)−第 1 部:体系及び基本多言語面

備考  ISO/IEC 10646-1  Information technology−Universal Multiple-Octet Coded Character Set (UCS)

−Part 1:  Architecture and Basic Multilingual Plane が,この規格と一致している。

JIS X 0530

  データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む)

備考  ISO/IEC 15424  Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Data carrier identifiers

が,この規格と一致している。

JIS X 0520

  バーコードシンボル印刷品質の評価仕様−1 次元シンボル

備考  ISO/IEC 15416  Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code print quality test specification

−Linear symbols が,この規格と一致している。

ISO/IEC 646

  Information technology−ISO 7-bit coded character set for information interchange

ISO/IEC 8859-1

  Information technology−8-bit single-byte coded graphic character sets−Part 1:Latin

alphabet No.1

CEN EN 1556

  Bar coding−Terminology


2

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,CEN EN 1556 による。

参考  用語に関しては JIS X 0500  データキャリア用語集も参照のこと。

4.

コード 128 の仕様

4.1

シンボル体系の特徴  コード 128 の特徴は,次による。

a)

表現可能なキャラクタ

1) 128

個の ASCII キャラクタ(ISO/IEC 646 で規定する 0∼127 までの ASCII キャラクタ)

2) 128

個の拡張 ASCII  キャラクタ(ASCII 値 128∼255)

3)

データをもたない 4 種類のファンクションキャラクタ

4) 4

種類のコードセット選択キャラクタ

5) 3

種類のスタートキャラクタ

6) 1

種類のストップキャラクタ

b)

コードタイプ  :連続型

c)

シンボルキャラクタ当たりのエレメント数  :6 本(バー3 本及びスペース 3 本で,各エレメントの幅

は 1,2,3 及び 4 モジュールのいずれか)ただし,ストップキャラクタに限り 7 本(バー4 本及びス

ペース 3 本)

d)

キャラクタセルフチェック  :有り

e)

シンボル長  :可変

f)

左右両方向読み取り  :可能

g)

シンボルチェックキャラクタ  :1 個(必す)(附属書 A.1 を参照)

h)

データキャラクタ当たりのモジュール数  :11 モジュール(数字キャラクタでは 5.5 モジュール)

i)

データキャラクタではないオーバーヘッドキャラクタ  :35 モジュール

4.2

コード 128 の構成  コード 128 シンボルは次の要素から構成する。

a)

先頭クワイエットゾーン

b)

スタートキャラクタ

c)

一つ以上のデータを表すデータキャラクタ及び特殊キャラクタの両方又はいずれか。

d)

シンボルチェックキャラクタ

e)

ストップキャラクタ

f)

末尾クワイエットゾーン

図 は,文字列“AIM”を符号化したコード 128 シンボルである。 
 
 
 
 
 
 

  1  コード 128 シンボル

先頭クワイ
エットゾー

スタート

キャラクタ

データキャラクタ

シンボル
チェック

キャラクタ

ストップ

キャラクタ

末尾クワイエ

ットゾーン

AIM


3

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

4.3

キャラクタの割当て  表 は,コード 128 のすべてのシンボルキャラクタについて定義したもので

ある。

“エレメント幅”の欄にある数値は,モジュール単位で示されたエレメント幅,すなわち,寸法の

倍数となっている。

参考 1.  コードセット A 及びコードセット B でのシンボルキャラクタ値 60 は,JIS X 0201(7 ビット

及び 8 ビットの情報交換用符号化文字集合)では“¥”に相当するが,この規格では“¥”

は使用できない。

2.

コードセット B でのシンボルキャラクタ値 94 は,JIS X0201 では“ ̄”

(オーバーライン)

に相当するが,この規格では“ ̄”

(オーバーライン)は使用できない。

4.3.1

シンボルキャラクタの構成  すべてのシンボルキャラクタは,バーモジュールの合計が偶数であり

(偶数パリティ)

,スペースモジュールの合計は常に奇数となる。このパリティ特性を利用してキャラクタ

のセルフチェックを行うことができる。

図 は,スタートキャラクタ A である。

1 2 3

4

5

6

7

8

9

10 11

 
 

2 1

1

4

1

2

  2  コード 128 のスタートキャラクタ A

図 は,シンボルキャラクタ値 35 を符号化したものであり,コードセット A 又は B ならデータキャラ

クタ“C”

,コードセット C なら 2 けたの数字である“35”を表している。

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0

1

 
 

1 3 1

3

2

1

  3  シンボルキャラクタ値 35

図 は,ストップキャラクタである。

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0

11 12 13

 
 

2 3  3

1

1

1

2

  4  コード 128 のストップキャラクタ

4.3.2

データキャラクタの符号化  コード 128 には,表 で示すように,コードセット A,B,C という

三つのキャラクタコードセットがある。バーとスペースとから成るシンボルキャラクタパターンは,コー

ドセット A,コードセット B 及びコードセット C それぞれの欄にあるデータキャラクタを表している。ど


4

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

のコードセットを用いるのかは,スタートキャラクタの種類,又はコード A,B,C キャラクタ若しくは

シフトキャラクタの使用によって決まる。シンボルがスタートキャラクタ A から始まっていれば,まず,

コードセット A に定義される。コードセット B,C についても同様で,先頭にあるスタートキャラクタ B,

C

によって定義される。コードセットは,同一シンボル内でも,コード A,B,C キャラクタ又はシフトキ

ャラクタを用いることで変更することができる

(これら特殊キャラクタの用法については,

4.3.4.2

を参照)

スタートキャラクタ,コードセットキャラクタ及びシフトキャラクタの組合せを変えると,異なるコー

ド 128 シンボルで,同じデータを表すことができる。用途によって使用するコードセットを指定すること

は望ましいことではない。

附属書 に,与えられたデータに対するシンボル長を最小とするための規則を

載せておく。また,復号器は,データ末尾にコードセットキャラクタをもつシンボルなど,

附属書 に記

載されている組合せ以外でも,スタートキャラクタ,コードセットキャラクタ,シフトキャラクタが正し

く組み合わされているシンボルを復号化する。

各シンボルキャラクタには,

表 のように,数値が割り当てられている。この値は,シンボルチェック

キャラクタの値を計算する際に用いられる。また,この数値によって,ASCII 値との相互変換も可能とな

る(

附属書 を参照)。


5

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

  1  コード 128 シンボルキャラクタの構成

エレメント幅

(

モジュール)

エレメントパターン

シンボル

キャラクタ

コード

セット

A

ASCII

(

セット A)

コード

セット

B

ASCII

(

セット B)

コード

セット

C

B

S

B

S

B

S

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

0

スペース 32 スペース 32  00 2

1

2

2

2

2

1 ! 33 ! 33

01

2

2

2

1

2

2

2 “ 34 “ 34

02

2

2

2

2

2

1

3  # 35 # 35 03

1

2

1

2

2

3

4  $ 36 $ 36 04

1

2

1

3

2

2

5  % 37 % 37 05

1

3

1

2

2

2

6 & 38 & 38 06

1

2

2

2

1

3

7

アポスト
ロフィー

39

アポスト
ロフィー

39 07

1

2

2

3

1

2

8  ( 40 ( 40

08

1

3

2

2

1

2

9  ) 41 ) 41

09

2

2

1

2

1

3

10 * 42  *  42 10

2

2

1

3

1

2

11 + 43 + 43 11

2

3

1

2

1

2

12

コンマ 44 コンマ 44  12 1

1

2

2

3

2

13 - 45 - 45

13

1

2

2

1

3

2

14

ピリオド 46 ピリオド 46  14 1

2

2

2

3

1

15 / 47  /  47 15

1

1

3

2

2

2

16 0 48 0 48 16

1

2

3

1

2

2

17 1 49 1 49 17

1

2

3

2

2

1

18 2 50 2 50 18

2

2

3

2

1

1

19 3 51 3 51 19

2

2

1

1

3

2

20 4 52 4 52 20

2

2

1

2

3

1

21 5 53 5 53 21

2

1

3

2

1

2

22 6 54 6 54 22

2

2

3

1

1

2

23 7 55 7 55 23

3

1

2

1

3

1

24 8 56 8 56 24

3

1

1

2

2

2

25 9 57 9 57 25

3

2

1

1

2

2

26

コロン 58 コロン 58  26 3

2

1

2

2

1

27

セミコロン 59 セミコロン 59  27 3

1

2

2

1

2

28 < 60 < 60 28

3

2

2

1

1

2

29 = 61 = 61 29

3

2

2

2

1

1

30 > 62 > 62 30

2

1

2

1

2

3

31 ? 63  ?  63 31

2

1

2

3

2

1

32 @ 64 @ 64 32

2

3

2

1

2

1

33 A 65  A  65 33

1

1

1

3

2

3

34 B 66  B  66 34

1

3

1

1

2

3

35 C 67  C  67 35

1

3

1

3

2

1

36 D 68 D 68 36

1

1

2

3

1

3

37 E 69  E  69 37

1

3

2

1

1

3

38 F 70 F 70 38

1

3

2

3

1

1

39 G 71  G  71 39

2

1

1

3

1

3

40 H 72 H 72 40

2

3

1

1

1

3

41 I 73  I  73 41

2

3

1

3

1

1

42 J 74 J 74 42

1

1

2

1

3

3


6

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

  1  コード 128 シンボルキャラクタの構成(続き)

エレメント幅

(

モジュール)

エレメントパターン

シンボル

キャラクタ

コード

セット

A

ASCII

(

セット A)

コード

セット

B

ASCII

(

セット B)

コード

セット

C

B

S

B

S

B

S

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

43 K 75  K  75 43

1

1

2

3

3

1

44 L 76 L 76 44

1

3

2

1

3

1

45 M 77 M 77 45

1

1

3

1

2

3

46 N 78 N 78 46

1

1

3

3

2

1

47 O 79 O 79 47

1

3

3

1

2

1

48 P 80  P  80 48

3

1

3

1

2

1

49 Q 81 Q 81 49

2

1

1

3

3

1

50 R 82  R  82 50

2

3

1

1

3

1

51 S 83  S  83 51

2

1

3

1

1

3

52 T 84 T 84 52

2

1

3

3

1

1

53 U 85 U 85 53

2

1

3

1

3

1

54 V 86 V 86 54

3

1

1

1

2

3

55 W 87 W 87 55

3

1

1

3

2

1

56 X 88 X 88 56

3

3

1

1

2

1

57 Y 89 Y 89 57

3

1

2

1

1

3

58 Z 90 Z 90 58

3

1

2

3

1

1

59 [ 91  [  91 59

3

3

2

1

1

1

60

92

\ 92 60

3

1

4

1

1

1

61 ] 93  ]  93 61

2

2

1

4

1

1

62 ^ 94  ^  94 62

4

3

1

1

1

1

63 _ 95 _ 95 63

1

1

1

2

2

4

64 NUL 00 アクセン

グラーブ

96 64

1

1

1

4

2

2

65

SOH

01 a 97 65

1

2

1

1

2

4

66

STX

02 b 98 66

1

2

1

4

2

1

67

ETX

03 c 99 67

1

4

1

1

2

2

68 EOT 04  d  100  68

1

4

1

2

2

1

69 ENQ 05

e  101  69

1

1

2

2

1

4

70 ACK 06

f  102  70

1

1

2

4

1

2

71 BEL 07  g  103  71

1

2

2

1

1

4

72 BS 08  h  104 72

1

2

2

4

1

1

73 HT 09  i  105 73

1

4

2

1

1

2

74 LF 10  j  106 74

1

4

2

2

1

1

75 VT  11  k  107 75

2

4

1

2

1

1

76 FF 12  l  108 76

2

2

1

1

1

4

77 CR 13  m  109 77

4

1

3

1

1

1

78 SO 14  n  110 78

2

4

1

1

1

2

79 SI 15  o  111 79

1

3

4

1

1

1

80 DLE 16  p  112  80

1

1

1

2

4

2

81 DC1 17  q  113  81

1

2

1

1

4

2

82 DC2 18  r  114  82

1

2

1

2

4

1

83 DC3 19  s  115  83

1

1

4

2

1

2

84 DC4 20

t  116  84

1

2

4

1

1

2

85 NAK 21

u  117  85

1

2

4

2

1

1


7

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

  1  コード 128 シンボルキャラクタの構成(続き)

エレメント幅

(

モジュール)

エレメントパターン

シンボル

キャラクタ

コード

セット

A

ASCII

(

セット A)

コード

セット

B

ASCII

(

セット B)

コード

セット

C

B

S

B

S

B

S

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

86 SYN 22  v  118  86

4

1

1

2

1

2

87 ETB 23  w  119  87

4

2

1

1

1

2

88 CAN 24

x  120  88

4

2

1

2

1

1

89 EM 25  y  121 89

2

1

2

1

4

1

90 SUB 26  z  122  90

2

1

4

1

2

1

91 ESC 27  {  123  91

4

1

2

1

2

1

92 FS 28  |  124 92

1

1

1

1

4

3

93 GS 29  }  125 93

1

1

1

3

4

1

94 RS 30  ~  126 94

1

3

1

1

4

1

95 US 31 DEL

127 95

1

1

4

1

1

3

96 FNC3    FNC3

96 1

1

4

3

1

1

97 FNC2    FNC2

97 4

1

1

1

1

3

98

シフト

シフト   98

4

1

1

3

1

1

99

コード

C

コード

C

 99

1

1

3

1

4

1

100

コード

B

 FNC4

コード

B

1

1

4

1

3

1

101

FNC4

コード

A

コード

A

3

1

1

1

4

1

102 FNC1    FNC1    FNC1

4

1

1

1

3

1

103

スタート A

2

1

1

4

1

2

104

スタート B

2

1

1

2

1

4

105

スタート C

2

1

1

2

3

2

シンボル

キャラクタ

コード 
セット

A

コード 
セット

B

コード 
セット

エレメント幅

(

モジュール)

エレメントパターン

S

B

S

B

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

11

12

13

ストップ

2 3 3 1

1

1

2

備考  ストップキャラクタは,13 モジュールから成り,4 本のバー及び 3 本のスペースをもつ。これ

以外のキャラクタの幅は,すべて 11 モジュールとなっており,バーから始まりスペースで終わ

る 6 エレメントから成る。各エレメントの幅は,1 モジュール幅から 4 モジュール幅までの範

囲で変化する。B 及び S の欄にある数値が,シンボルキャラクタにおけるバー,スペースそれ

ぞれのモジュール数を表している。

4.3.3

コードセット

4.3.3.1

コードセット A  コードセット A には,すべての標準的な英大文字,数字,句読文字及び制御文

字(ASCII 値が 00∼95 までのキャラクタ)並びに 7 個の特殊キャラクタが含まれる。

4.3.3.2

コードセット B  コードセット B には,すべての標準的な大文字英数字,句読記号文字及び小

文字英字(ASCII 値が 32∼127 までのキャラクタ)並びに 7 個の特殊キャラクタが含まれる。


8

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

4.3.3.3

コードセット C  コードセット C には,00∼99 までの 2 けた数字 100 個と特殊キャラクタ 3 個と

が含まれる。このコードセットによって,一つのシンボルキャラクタに 2 けたから成る数字データを符号

化することができる。

4.3.4

特殊キャラクタ  コードセット A 及びコードセット B における最後の 7 キャラクタ(キャラクタ値

96

∼102)とコードセット C とにおける最後の 3 キャラクタ(キャラクタ値 100∼102)は,同等の ASCII キャ

ラクタがない特殊な非データキャラクタとなっており,バーコード読取装置にとって重要な意味をもつ。

4.3.4.1

コードセットキャラクタ及びシフトキャラクタ  コードセットキャラクタ及びシフトキャラク

タは,一つのシンボル内で,あるコードセットから他のコードセットに変更するために使用されなければ

ならないが,それらは複号器によって伝送されてはならない。

a)

コードセットキャラクタ  コード A,B,C キャラクタは,既に定義されているシンボルコードセッ

トを,それぞれが定義する新しいコードセットへと変更する。この変更は,シンボル末尾に至るまで,

又は別のコードセットキャラクタ若しくはシフトキャラクタが見つかるまで,コードセットキャラク

タに続くすべてのキャラクタに適用される。

b)

シフトキャラクタ  シフトキャラクタは,シフトキャラクタに続く 1 キャラクタのコードセットを A

から B 又は B から A へと変更する。変更されたキャラクタに続くキャラクタは,シフトキャラクタ

の前で定義されていたコードセット A 又は B に戻る。シフトが適用されるシンボルキャラクタは,コ

ードセットキャラクタ又はシフトキャラクタであってはならない。

4.3.4.2

ファンクションキャラクタ  ファンクションキャラクタ (FNC) は,バーコードリーダに与える

命令を定義したもので,これによってバーコードリーダが特別な操作又は用途に対応できるようになる。

a) FNC1

には,

附属書 に定義されている特別な配慮が必要である。

b) FNC2

(メッセージの連結)は,バーコードリーダに,FNC2 キャラクタを含むシンボルから得たデー

タを一時的に保存し,これを次のシンボルデータの前に付加して伝送するよう指示する。これは,伝

送する前に複数のシンボルを連結するために用いることができる。このキャラクタはシンボルのどの

位置に現れてもかまわないが,データの順序が重要である場合は,正しい順序でシンボルを読み取る

ことができるよう規定を設けておいたほうがよい。

c) FNC3

(初期化)は,バーコードリーダに,FNC3 キャラクタを含むシンボルから得たデータをバーコ

ードリーダの初期化又は再プログラミングにかかわる命令として解釈するよう指示する。ここで得た

データは,バーコードリーダから伝送されない。このキャラクタは,シンボルのどの位置に現れても

よい。

d) FNC4

は,ISO 8859-1 又はアプリケーション仕様書で規定する拡張 ASCII キャラクタセット(バイト

値 128∼255)を表現するために用いられる。FNC4 を単独で用いると,シンボルの中で,FNC4 に続

く一つのデータキャラクタの ASCII 値に値 128 が加算される。次のデータキャラクタのコードセット

を変更しなければならない場合は,シフトキャラクタを FNC4 キャラクタの後に置いてもかまわない。

これ以降のデータキャラクタは標準 ASCII キャラクタセットへと戻る。連続した二つの FNC4 キャラ

クタを用いると,別の連続した二つの FNC4 キャラクタを読み取るか,シンボル末尾に至るまで,FNC4

に続くすべてのデータキャラクタの ASCII 値に値 128 が加算される。拡張 ASCII 形式で符号化してい

る間に,単独の FNC4 キャラクタを読み取った場合には,次のデータキャラクタだけを標準 ASCII 形

式で符号化する。このような操作の間でも,シフトキャラクタ及びコードセットキャラクタは,通常

どおり機能する。拡張 ASCII 値 128∼255 のデフォルト参照キャラクタセットは,その半分が

附属書 F

にある ISO 8859-1 Latin Alphabet  1に対応する。ただし,アプリケーション仕様書については,バイ


9

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

ト値 128∼255 に対応するものとして別のセットを定義,参照してもかまわない。

参考 FNC4 を ISO 8859-1 以外で使用する場合は,利用者間で十分合意をしておく必要がある。その

場合でも,JIS 又は ISO で規定する符号化文字集合を使用するのが望ましい。

4.3.4.3

スタートキャラクタ及びストップキャラクタ  スタートキャラクタ A,B 及び C は,シンボルで

最初に用いられるコードセットを定義する。

ストップキャラクタは,全コードセットに共通である。

スタートキャラクタとストップキャラクタとは,復号器によって伝送されない。

4.3.5

シンボルチェックキャラクタ  シンボルチェックキャラクタは,ストップキャラクタの直前にある

シンボルキャラクタとして含まれている。

附属書 A.1 は,これを計算するアルゴリズムを定義している。

シンボルチェックキャラクタは,可読文字として表示されず,復号器によって伝送もされない。

4.4

バーコードシンボルの寸法  コード 128 シンボルは,次に示す寸法でなければならない。

4.4.1

モジュール幅  (X)  の最小寸法  コード 128 シンボルの 寸法は,コード 128 を生成する装置及び

読み取る装置の能力,そしてアプリケーションの一般要件を満たしているかを十分に考慮したうえで,ア

プリケーション仕様書で定義しておいたほうがよい。

一つのシンボルでは,寸法を一定とする。

4.4.2

クワイエットゾーン  コード 128 シンボルの先頭及び末尾にあるクワイエットゾーンの最小幅:

10X

4.5

参照復号化アルゴリズム  バーコード読取りシステムは,実際のアルゴリズムが許容する範囲で,

不完全なシンボルでも読み取ることができるように設計されている。ここでは,JIS X 0520 に規定する復

号容易度を計算する際に用いられる参照復号化アルゴリズムについて記述する。

このアルゴリズムでは,次のステップでバーコード化されている個々のキャラクタを復号化する。

a) 8

か所  (pe

1

e

2

e

3

e

4

b

1

b

2

b

3

)

の寸法を求める(

図 参照)。

b

1

b

2

b

3

e

1

e

3

e

2

e

4

p

図 5  復号化のための寸法

b)  e

1

e

2

e

3

e

4

の寸法を正規化して E

1

E

2

E

3

E

4

とするが,この値は,これらの寸法のモジュール幅

の整数値  (E

i

)

を表す。e

i

に応じて,次の方法で E

i

を求める。

1.5p/11

e

i

 < 2.5p/11

の場合: E

i

 = 2

2.5p/11

e

i

 < 3.5p/11

の場合: E

i

 = 3

3.5p/11

e

i

 < 4.5p/11

の場合: E

i

 = 4

4.5p/11

e

i

 < 5.5p/11

の場合: E

i

 = 5


10

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

5.5p/11

e

i

 < 6.5p/11

の場合: E

i

 = 6

6.5p/11

e

i

 < 7.5p/11

の場合: E

i

 = 7

e

i

がこの範囲にない場合,そのキャラクタはエラーとなる。

c)

E

1

E

2

E

3

E

4

をもとに,復号化表からキャラクタを探し出す(

表 参照)。

d)

キャラクタと同時に,キャラクタのセルフチェック値 も表から取り出す。値 は当該キャラクタで

定義されているバーのモジュール総数に等しい。

e)

次の式を満たしているか検証する。

(B

−1.75) p/11 < (b

1

+b

2

+b

3

) < (B+1.75) p/11

これを満たしていない場合,そのキャラクタはエラーとなる。

1

モジュールのエッジエラーに起因するすべての復号化エラーを検出できるように,キャラクタパリ

ティを二次的にこの計算で使う。

以上の 5 ステップを用いて最初のキャラクタを復号化する。これがスタートキャラクタの場合は,順方

向にシンボルの復号化を進める。最初に復号化したのがスタートキャラクタではなく,ストップキャラク

タであった場合は,続くすべてのキャラクタを逆方向に復号化する。

すべてのキャラクタの復号化を終えたら,有効なスタートキャラクタとストップキャラクタとがあるこ

と及びシンボルチェックキャラクタが正しいことを確認する。

シンボルで使われているスタートキャラクタ,コードキャラクタ及びシフトキャラクタに従って,コー

ドセット A,B 及び C から,シンボルキャラクタを対応するデータキャラクタに変換する。

さらに,特定の読取装置とアプリケーション環境とを考えたときに妥当なものとなるように,クワイエ

ットゾーン,ビーム速度,タイミング,寸法などについても二次的なチェックも行う。

備考  このアルゴリズムでは,“エッジから類似エッジまで”の寸法  (e)  と,3 本のバー幅の合計寸法

を用いてシンボルが復号化される。


11

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

  2  コード 128 の復号化で用いるエッジ間距離

キャラク

タ値

E1 E2 E3 E4  B

キャラク

タ値

E1 E2 E3 E4  B

00 3 3 4 4 6

54

4

2

2 3 6

01 4 4 3 3 6

55

4

2

4 5 6

02 4 4 4 4 6

56

6

4

2 3 6

03 3 3 3 4 4

57

4

3

3 2 6

04 3 3 4 5 4

58

4

3

5 4 6

05 4 4 3 4 4

59

6

5

3 2 6

06 3 4 4 3 4

60

4

5

5 2 8

07 3 4 5 4 4

61

4

3

5 5 4

08 4 5 4 3 4

62

7

4

2 2 6

09 4 3 3 3 4

63

2

2

3 4 4

10 4 3 4 4 4

64

2

2

5 6 4

11 5 4 3 3 4

65

3

3

2 3 4

12 2 3 4 5 6

66

3

3

5 6 4

13 3 4 3 4 6

67

5

5

2 3 4

14 3 4 4 5 6

68

5

5

3 4 4

15 2 4 5 4 6

69

2

3

4 3 4

16 3 5 4 3 6

70

2

3

6 5 4

17 3 5 5 4 6

71

3

4

3 2 4

18 4 5 5 3 6

72

3

4

6 5 4

19 4 3 2 4 6

73

5

6

3 2 4

20 4 3 3 5 6

74

5

6

4 3 4

21 3 4 5 3 6

75

6

5

3 3 4

22 4 5 4 2 6

76

4

3

2 2 4

23 4 3 3 4 8

77

5

4

4 2 8

24 4 2 3 4 6

78

6

5

2 2 4

25 5 3 2 3 6

79

4

7

5 2 6

26 5 3 3 4 6

80

2

2

3 6 6

27 4 3 4 3 6

81

3

3

2 5 6

28 5 4 3 2 6

82

3

3

3 6 6

29 5 4 4 3 6

83

2

5

6 3 6

30 3 3 3 3 6

84

3

6

5 2 6

31 3 3 5 5 6

85

3

6

6 3 6

32 5 5 3 3 6

86

5

2

3 3 6

33 2 2 4 5 4

87

6

3

2 2 6

34 4 4 2 3 4

88

6

3

3 3 6

35 4 4 4 5 4

89

3

3

3 5 8

36 2 3 5 4 4

90

3

5

5 3 8

37 4 5 3 2 4

91

5

3

3 3 8

38 4 5 5 4 4

92

2

2

2 5 6

39 3 2 4 4 4

93

2

2

4 7 6

40 5 4 2 2 4

94

4

4

2 5 6

41 5 4 4 4 4

95

2

5

5 2 6

42 2 3 3 4 6

96

2

5

7 4 6

43 2 3 5 6 6

97

5

2

2 2 6

44 4 5 3 4 6

98

5

2

4 4 6

45 2 4 4 3 6

99

2

4

4 5 8

46 2 4 6 5 6

100

2

5

5 4 8

47 4 6 4 3 6

101

4

2

2 5 8

48 4 4 4 3 8

102

5

2

2 4 8

49 3 2 4 6 6

103

3

2

5 5 4

50 5 4 2 4 6

104

3

2

3 3 4

51 3 4 4 2 6

105

3

2

3 5 6

52 3 4 6 4 6

Stop

A

5

6

4 2 6

53 3 4 4 4 8

Stop

B

3

2

2 4 6

備考 stop

A

の値は,順方向で復号化した場合の値である。stop

B

の値は,逆方向で読み取ったとき,ストップキャラク

タの右端から 6 エレメントに適用する。


12

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

4.6

シンボル品質

4.6.1

一般  JIS X 0520 は,バーコードシンボルを測定し,グレード付けするための標準的な方法を規定

する。コード 128 シンボルは,この規格に従って評価されなければならない。

4.5

で規定する参照復号化アルゴリズムは,JIS X 0520 における,

“復号化”及び“復号容易度”という

パラメタを評価する際に用いられる。

4.6.2

復号容易度  復号容易度の値 を計算するときには,JIS X 0520 の規定に加え,次の規定も適用す

る。

式 V

C

 = K/(S/2n)

の V

C

を V

1

とする。

V

2

を計算する:

1.75

11/

1.75

b

2

M

S

W

V

×

=

ここに,

M

: キャラクタにある黒モジュールの数

S

: キャラクタ全体の幅

W

b

: キャラクタにおけるバーの幅の合計

V

C

は,

V

1

V

2

のいずれか小さい方とする。

備考

ストップキャラクタには,終端バーが追加されている。復号容易度を測定するためには,スト

ップキャラクタを

2

回確認したほうがよい。まず,左端から

6

エレメントを確認し,次に右端

から

6

エレメントを右から左に向かって確認する。いずれの

6

エレメントのセットも標準キャ

ラクタと同じ幅となる。

4.6.3

クワイエットゾーン  JIS X 0520 は,各シンボル体系の仕様書で合格

/

不合格基準を規定すること

を認めている。コード

128

の場合は,クワイエットゾーンを

10Z

以上に規定する。JIS X 0520 では,走査

反射率波形ごとに左右のクワイエットゾーンを測定し,次のようにグレード付けしなければならない。

クワイエットゾーン

 10Z

:グレード

4

クワイエットゾーン

 10Z

:グレード

0

4.7

利用者定義のアプリケーションパラメタ  この章及び附属書 で,利用者定義のアプリケーション

パラメタについて説明する。

4.7.1

シンボル体系及びデータ特性  アプリケーション仕様書では,次のパラメタを考慮したほうがよい。

a

)

必要に応じて,符号化できるキャラクタセットのサブセットを選択する。

b

)

シンボル中のデータキャラクタの数。これは固定・可変のいずれでもよいし,定義された最大数まで

の範囲で可変としてもかまわない。

c

)

(必すのシンボルチェックキャラクタとは別に)データチェックキャラクタを使用するのか。使用す

るのであれば,計算に用いるアルゴリズムも考慮する。標準的な読取装置は,データチェックキャラ

クタを検証しない。

d

)

最低限のシンボル品質グレード(測定開口及び規定波長を含む。)が規定されている場合に,最小

X

寸法又は

X

寸法の範囲を規定するかどうか。

e

)

最小バー高さ

f

) 10X

よりも大きい最小クワイエットゾーン(

X

寸法が所定の値より小さいシンボルをペン式リーダで

スキャンする場合など,予想されるスキャン条件に必要であるとき)

g

) FNC4

と合わせて用いる拡張キャラクタセット


13

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

4.7.2

試験仕様  シンボルを評価するためのパラメタは,アプリケーション規格で,JIS X 0520 に示す品

質グレードで定義されていること。このグレードは,グレードレベル,測定開口及び測定に使用される光

源の波長を包含していなければならない。

1.5/10/660

ここに,

 1.5

: 総合的なシンボル品質グレード

10

: 測定開口番号(この例では直径

0.25 mm

660

: 最大感応波長[ナノメータ

(nm)

4.8

伝送データ  復号化されたコード

128

シンボルから伝送されるデータは,データキャラクタのバイ

ト値から成る。使用するのであれば,

附属書 で定義されているデータキャリア識別子が,このバイト値

の前に置かれる。スタート

/

ストップキャラクタ,ファンクションキャラクタ,コードセット

/

シフトキャ

ラクタ及びシンボルチェックキャラクタは,伝送データに含まない。

 
 
 
 
 
 
 
 


14

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 A(規定)  その他の特性

A.1

シンボルチェックキャラクタ  コード

128

のシンボルチェックキャラクタは,次の規則に従って計

算される。

a

)

表 からシンボルキャラクタ値を得る。

b

)

シンボルキャラクタの各位置に重みを与える。スタートキャラクタの重みは

1

である。スタートキャ

ラクタとシンボルチェックキャラクタ(それ自身は含まない)との間にあるキャラクタの重みは,

1

2

3

4

n

となる。

n

は,スタート

/

ストップキャラクタ及びシンボルチェックキャラクタを除く,

シンボル内でデータか特殊情報を表現しているシンボルキャラクタの数を示している。

備考

スタートキャラクタと,スタートキャラクタ直後のシンボルキャラクタとは,いずれも重みが

“1”

となる。

c

)

それぞれのシンボルキャラクタ値にそれぞれがもつ重みを乗じ,積を求める。

d

)

ステップ

3

で得た積の総和を求める。

e

)

積の総和を

103

で除す。

f

)

ステップ

5

の計算で得た余りが,シンボルチェックキャラクタのシンボルキャラクタ値となる。

例  データ“AIM1234”のシンボルチェックキャラクタ値を求める場合

キャラクタ

Start B

A

I

M

Code C

12

34

キャラクタ値(ステップ 1)

104 33

41

45

99  12 34

重み(ステップ 2)

1 1

2

3  4  5 6

積(ステップ 3)

104 33

82

135

396  60 204

積の総和(ステップ 4)

1 014

103

で除す(ステップ 5) 1

014

÷103 = 9

余り 87

余り = シンボルチェックキャラクタ値

87

シンボルチェックキャラクタは,最後のデータか特殊キャラクタの直後にあり,かつ,ストップ

キャラクタより前になければならない。 
備考

シンボルチェックキャラクタは,可読表示されてはならない。

A.2

可読解釈  データキャラクタの可読解釈(これは,復号器に伝送されるキャラクタと一致したもの

であることが望ましい。

)は,これを符号化しているコード

128

シンボルと合わせて印刷しておいたほうが

よい。スタート

/

ストップ及び特殊キャラクタは印刷しないこと。キャラクタのサイズ及びフォントは特に

規定されておらず,位置もクワイエットゾーンの領域を侵さなければ,シンボル周辺のどこに印刷しても

よい(本体の 4.4.2 を参照)


15

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 B(規定)  ファンクションコード(FNC1)に関する特別な配慮

B.1

先頭位置にある FNC 1EAN.UCC システム用に割当て

AIM

Inc.

EAN International

Uniform Code

Council (UCC)

による取決めに基づき,コード

128

シンボルにおいて,スタートキャラクタに続く第

1

ンボルキャラクタ位置で使用される

FNC1

は,

EAN.UCC

システム専用として割り当てられている。

EAN

International

UCC

とは,広い範囲のカテゴリでデータを符号化できるように,データストラクチャと合

わせてコード

128

の用途を扱う一貫性のある国際アプリケーション規格の開発にも取り組んでいる。

上に掲げた組織の住所を,次に示す。

EAN International

Uniform Code Council

rue Royale 145

7887 Washington Village Drive

B-1000 BRUSSELS

Suite 300

Belgium Dayton

OH 45458

 USA

EAN.UCC

仕様書の最新版は,

EAN International/UCC

又はその支部である国別発番組織から入手するこ

とができる。

B.2

二番目の位置にある FNC 1AIMInc.用に割当て

AIM

及び他の組織による取決めに基づき,コ

ード

128

シンボルにおいて,スタートキャラクタに続く第

2

シンボルキャラクタ位置で使用される

FNC1

は,特定のアプリケーションに適合しているシンボルを示すためのものとして割り当てられている。ここ

では,そのシンボルが他のコード

128

シンボルとはっきり区別しなければならないことを明示する。第

1

シンボルキャラクタ位置で用いることのできるキャラクタは,コードセット

C

00

から

99

と,

A

Z

a

z

である。

この使い方の詳細は,

AIM

から入手できる。

AIM

の住所を,次に示す。

AIM

Inc.

634 Alpha Drive

Pittsburgh

PA 15238

USA

参考

 AIM

Automatic Identification Manufacturers

B.3

その他の用途

FNC1

シンボルキャラクタは,シンボルチェックキャラクタとして現れても有効である。

3

又はそれ以降のキャラクタ位置にある

FNC1

は,

ASCII

キャラクタの

29 (GS)

として伝送される。

B.4

伝送データ  アプリケーションで,第

1

又は第

2

データ位置に

FNC1

をもつコード

128

シンボルを

利用する場合には,データキャリア識別子の伝送を許可しておかなければならない。

FNC1

を第

1

又は第

2

データ位置で用いるときには,データキャリア識別子の中で変更子値

1

又は

2

を用いることで

FNC1

の存

在が指示されるが,伝送メッセージの中で表現されることがあってはならない。

FNC1

を第

2

データ位置で用いる場合は,

FNC1

の直前とそれ以降にあるシンボルキャラクタが,

FNC1

キャラクタが存在していないときのように伝送される。

3

又はそれ以降のキャラクタ位置にある

FNC1

は,

ASCII

キャラクタ

GS (ASCII

 29)

として伝送される。


16

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 C(規定)  データキャリア識別子

データキャリア識別子は,読み取られるシンボル体系,リーダにおけるオプションセット,シンボル体

系独自の特徴などを識別することができるように,共通の方法を規定したものである。コード 128 のデー

タキャリア識別子は,

]Cm

である。

ここに,

]

ASCII

キャラクタの

93

C

: コード

128

シンボル体系に付与されているコードキャラクタ

m

表 C.1 で定義されているいずれかの値をもつ変更子

 C.1  コード 128 で用いられる変更子の値

m

オプション

0

標準データパケット,スタートキャラクタに続く第 1 又は第 2 シンボルキャラクタ位置にファン
クションコード 1 なし。

1

UCC/EAN-128

データパケット,スタートキャラクタに続く第 1 シンボルキャラクタ位置にファン

クションコード 1 あり。

2

スタートキャラクタに続く第 2 シンボルキャラクタ位置にファンクションコード 1 あり。

4

International Society for Blood transfusion ISBT-128

仕様書に従って連結,連結データが続く。

この情報は,バーコードシンボルに符号化してはならない。また,この情報は

,

バーコードシンボルの復

号化後に復号器によって生成され,データメッセージの先頭に付加し,伝送するのが望ましい。

備考

この附属書は,JIS X 0530 を参照。


17

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 D(参考)  シンボルキャラクタ値と ASCII 値との関係

シンボルキャラクタ値

  (S)

ASCII

値(十進数)又は

ASCII

値をシンボルキャラクタ値へ変換する際に

は,コードセット

A

及びコードセット

B

に,次の関係を適用することができる。

コードセット

A

S

 63

の場合

ASCII

 =  S + 32

64

  S

95

の場合

ASCII

 = S – 64

コードセット

B

S

 95

の場合

ASCII

 = S + 32

結果として得た値を,本体の

表 に示す。

備考

本体の 4.3.4.2 d

)

で説明されているように,

FNC4

キャラクタがあると,これに続く一つ又は複

数のデータキャラクタの

ASCII

値が上記の規則に従って導き出され,この

ASCII

値に

128

が加

算される。


18

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 E(参考)シンボル幅が最小限となるスタート/コードセット/

シフトキャラクタの使い方

同じデータであっても,スタート

/

コードセット

/

シフトキャラクタの組合せを変えれば,様々なコード

128

シンボルで表現することができる。

与えられたデータ文字列を表現するために必要なシンボルキャラクタ数(したがって,シンボル全体の

幅にも通じる。

)を最小限に抑える規則は,プリンタの制御ソフトウェアで標準的に実現されているのが望

ましい。

スタートキャラクタの決定

1a

データが

2

けたから成る場合は,スタートキャラクタ

C

を用いる。

1b

データが

4

個以上の数字データキャラクタから始まっている場合は,スタートキャラクタ

C

を用

いる。

1c

下段キャラクタより前のデータに

ASCII

制御文字(例:

NUL

)がある場合は,スタートキャラク

タ A を用いる。

1d

  上記以外の場合は,スタートキャラクタ B を用いる。

スタートキャラクタ

C

が用いられており,データが奇数個の数字データキャラクタで始まっている場

合は,上記の

1c

1d

の規則に従ってコードセット

A

又はコードセット

B

を選んだうえで,最終けた

の前にコードセット

A

又はコードセット

B

キャラクタを挿入する。

コードセット

A

又はコードセット

B

であるときに,

4

個以上の数字データキャラクタが現れる場合

3a

偶数個の数字データキャラクタがある場合は,

1

けた目の数字の前にコードセット

C

キャラクタ

を挿入して,コードセット

C

に変更する。

3b

奇数個の数字データキャラクタがある場合は,

1

けた目の数字の直後にコードセット

C

を挿入し

て,コードセット

C

に変更する。

コードセット

B

であるときに,

ASCII

制御文字がデータに現れる場合

4a

この

ASCII

制御文字から別の制御文字が現れるまでの間に,データ内で下段キャラクタが現れる

場合は,制御文字の前にシフトキャラクタを挿入する。

4b

上記以外の場合は,制御文字の前にコードセット

A

キャラクタを挿入し,コードセット

A

に変更

する。

コードセット

A

であるときに,下段キャラクタがデータに現れる場合

5a

この下段キャラクタから別の下段キャラクタが現れるまでの間に,データ内で制御文字が現れる

場合は,下段キャラクタの前にシフトキャラクタを挿入する。

5b

上記以外の場合は,下段キャラクタの前にコードセット

B

キャラクタを挿入し,コードセット

B

に変更する。

コードセット

C

であるときに,数字以外のキャラクタがデータに現れる場合は,

1c

1d

の規則に従っ

てコードセット

A

又はコードセット

B

を選んだうえで,問題のキャラクタの前にコードセット

A

はコードセット

B

キャラクタを挿入する。


19

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

備考1.

この規則中に見られる

下段

という用語は,厳密にはコード

128

のキャラクタ値が

64

95

ASCII

 96

127

,すなわち,すべての小文字アルファベットか

 `{|}

~DEL

のいずれかであ

るコードセット

B

キャラクタを意味するものとして便宜的に用いたものである。

制御文字

という場合は,コード

128

のキャラクタ値が

64

95

ASCII

 00

31

)であるコードセッ

A

キャラクタを意味している。

2.

スタートキャラクタに続く最初の位置,又は数字フィールドの奇数番目の位置に

FNC1

が現

れた場合は,ふさわしいコードセットを決定できるように,これを

2

けたで扱うとよい。

3.

データに

ASCII

値が

127

を超えるキャラクタが含まれている場合は,

ASCII

値から

128

を引

いて,

コードセット

A

及びコードセット

B

のうちふさわしい方を選び,

次の規則を適用する。

そのようなキャラクタが

1

4

個連続して現れる場合(データ文字列の最後に

1

個か

2

個ある

場合)は,それぞれの前に

FNC4

キャラクタを置くのが最も効率的である。そのようなキャ

ラクタが

5

個以上である場合(データ文字列の最後に

3

個ある場合)には,二個連続の

FNC4

キャラクタを用いて拡張

ASCII

モードにラッチをかけたほうが効率的である。


20

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 F(参考)ISO 8859-1(ラテン系アルファベット No.1)

キャラクタセット

次の

表 F.1 は,このキャラクタセットの上半分にあるキャラクタが,

160

255

までのバイト値にどのよ

うに割り付けられているのかを示している。

128

159

までの値には,グラフィック表示が割り当てられて

いない。割り付けは,ISO JIS X 0221  基本多言語面の

00

行(十進数)

,セル位置

160

255

の割り付けに

等しい。

この仕様書の 4.3.4.2.d に従うと,これらのキャラクタは,次の関係に基づき,

FNC4

キャラクタを用い

てコード

128

で表現することができる。

128)

(

D

C

=

ここに,

C

: シンボルキャラクタの ASCII 値

D

表 F.1 に基づくデータキャラクタの値

上記で得た の値は 32∼127 の範囲にあり,

コードセット B のキャラクタコードセットに相当するため,

コードセット B に適用する場合,次の関係も成り立つ。

160)

(

D

S

=

ここに,

S

本体の表 に基づくシンボルキャラクタ値(コードセット B)

D

表 F.1 に基づくデータキャラクタの値

表 F.1  ISO 8859-1 キャラクタセットの上段部分

160

NBSP

161

¡

162

¢

163

£

164

¤

165

¥

166

¦

167

§

168

¨

169

©

170

ª

171

«

172

¬

173

SHY

174

®

175

176

°

177

±

178

²

179

³

180

´

181

µ

182

183

·

184

¸

185

¹

186

º

187

»

188

¼

189

½

190

¾

191

¿

192

À

193

Á

194

Â

195

Ã

196

Ä

197

Å

198

Æ

199

Ç

200

È

201

É

202

Ê

203

Ë

204

Ì

205

Í

206

Î

207

Ï

208

Ð

209

Ñ

210

Ò

211

Ó

212

Ô

213

Õ

214

Ö

215

×

216

Ø

217

Ù

218

Ú

219

Û

220

Ü

221

Ý

222

Þ

223

ß

224

à

225

á

226

â

227

ã

228

ä

229

å

230

æ

231

ç

232

è

233

é

234

ê

235

ë

236

ì

237

í

238

î

239

ï

240

ð

241

ñ

242

ò

243

ó

244

ô

245

õ

246

ö

247

÷

248

ø

249

ù

250

ú

251

û

252

ü

253

ý

254

þ

255

ÿ

備考 NBSP=No-break

space

(非分割空白)  SHY=Soft hyphen(ソフトハイフン)


21

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 G(参考)  利用者定義のアプリケーションパラメタ

G.1

品質等級  アプリケーション標準では,JIS X 0520 に準拠する最低限の品質等級を指定しておくの

が望ましい。

JIS X 0520

を参照することで,総合的な等級と関連づけされたシンボルパラメタ測定値の最小値を指定

することができる。

G.2

寸法特性  利用者向けの手引きとして,アプリケーション仕様書では,一般的なアプリケーション

要件とそれに対応するシンボル生成/読取装置の入手可能性に配慮したうえで,寸法の値又はその範囲を

推奨することができる。ただし,この規格においては,最小 寸法に適合していないという理由だけで,

シンボルを不合格としてはならない。

手動で読み取る場合には,最小バー高さ(寸法)を,5 mm 又はシンボル長の 15  %のうち大きい方と

するよう推奨されている。

コード 128 シンボルの長さ L(最小クワイエットゾーンを含む。

)は,次の式から計算することができる。

[

]

X

D

C

X

22

/2)

(

11

+

+

=

ここに,

X

:細エレメントの幅

C

:スタート/ 特殊/ シンボルチェック/ ストップキャラクタの数と D

を除くデータキャラクタとの数

D

:倍密度(コードセット C)で符号化されている数字データキャラク

タの数


22

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 H(参考)  コード 128 使用のためのガイドライン

H.1

自動識別の適合性  コード 128 は,他のシンボル体系からコード 128 を識別するように設計され,

適正にプログラミングされているバーコード復号器を使って読み取ることができる。

読取りの正確さを最大限とするためには,復号器で復号化することのできるシンボル体系を,アプリケ

ーションに必要なものだけに限定しておくとよい。

H.2

システムに関する考察  バーコード装置を構成する各種コンポーネント(プリンタ,ラベル及びス

キャナ)は,一つのシステムとして作用し合っていなければならない。いずれかのコンポーネントに故障

があったり,コンポーネント間の相性が悪かったりすると,システム全体の性能低下を招くことになる。

プリンタ,シンボル及びスキャナの特性は,求められる性能を達成するために,調和のとられていること

が望ましい。

H.3

印刷に関する考察  ここでは,ピクセルデータに基づくプリンタでコード 128 を印刷する際の注意

点について説明するが,他のシンボル体系すべてに適用できる。

H.3.1

ピクセルデータに基づく印刷  ピクセルデータに基づくプリンタでバーコードを生成するために

用いられるグラフィックソフトウェアは,使用するプリンタのピクセルピッチに合わせて,バーとスペー

スとを正確に調整しなければならない。コード 128 のようにエッジから類似エッジまでを復号化できるシ

ンボル体系では,各シンボルキャラクタを構成するピクセルの数が,そのシンボルキャラクタにあるモジ

ュール数を一定の割合で整数倍したものとなっていなければならない。コード 128 のモジュール数は,シ

ンボルキャラクタ値が 0∼105 までのものが 11,ストップキャラクタが 13 となっている。したがって,任

意のプリンタを用いる場合には,特定の 寸法をもつものしか印刷することができない。

バー幅を均等に拡大(縮小)する場合の補正は,シンボルにあるすべてのバー及びスペースにおいて,

オフセット量を等しくしなければならない。このような補正は,シンボルにある黒と白とで一組の各ペア

と最後のバーに対して,そのピクセル数を一様に変更して(整数単位で変更)

,黒を白,又は白を黒に変え

ることで達成される。例えば,シンボルにあるすべてのバーで,片方のエッジにあるピクセルを黒から白

に変えてもよいし,両側のエッジにあるピクセルを黒から白に変えてもよいのである。ただし,プリンタ

の分解能がこのような補正に対応していることが条件となる。シンボル全体に対して一貫した調整が行わ

れ,エッジから類似エッジまでの寸法及びシンボルキャラクタ幅の合計が変化していないのであれば,ど

のようにピクセルを黒から白,白から黒へと変更してもかまわない。ただし,この原則に従わないと,シ

ンボル品質の劣化につながり,シンボルを読めなくなることもある。

多種類のプリンタをサポートする目的で設計されているはん(汎)用印刷ソフトウェアは,利用者側で,

X

寸法とバー幅の拡大/縮小について調整できるようになっていることが望ましい。

プログラミング例  以上の原理から,デジタルバーコード設計ファイル向け規則は,次のようになる。

−  希望の倍率又は 寸法を,

ピクセル単位のモジュールサイズに変換し,

小数を切り捨てて整数とする。

−  バー幅を均等に拡大するために必要な補正量に当たるピクセル数を決定し,小数を切り上げて整数と

する。

−  以上の結果を用いて,シンボル内にあるすべてのバー,スペースのピクセル数を決定する。


23

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

例  デジタルバーコード設計ファイルを,mm 当たり 24 ドットの印刷装置で用い,バーの幅が 0.06 mm

縮小されている 寸法 0.27 mm  のシンボルを生成する。

−  モジュールサイズは,24 ドット/mm  × 0.27 mm/モジュール = 6.5 ピクセル

これを切り捨てるとモジュール当たりのピクセル数は 6

−  バーの拡大補正幅は,0.06 mm  × 24 ピクセル/mm = 1.4 ピクセル

これを切り上げるとピクセル数は 2

以上の結果,バーとスペースのピクセル数は

表 H.1 のようになる。

表 H.1  画像の解像度及びバー幅の縮小に応じたピクセル補正

モジュール数

ピクセル数

バー

スペース

1

 4

 8

2 10

14

3 16

20

4 22

26

H.3.2

ピクセルデータに基づく印刷用ソフトウェアの利用者向け手引き  バーコード印刷ソフトウェア

及び印刷装置から成る印刷システムで初めてシンボルを印刷するときには,JIS X 0520 に従って,印刷さ

れるシンボルが印刷品質等級及び 寸法の要件を満たしているのか利用者側で検証したほうがよい。その

結果,シンボルが必要なシンボル品質等級に達していない場合には,利用者による 寸法の拡大及びバー

幅の拡大/縮小が必要となる可能性がある。寸法を拡大する場合には,最小クワイエットゾーンが確保さ

れているのか確認したほうがよい。このプロセスは,必要なシンボル等級に至るまで,繰り返さなければ

ならない。また,すべての印刷システムが 寸法の小さい許容シンボルを生成できるわけではない。

H.3.3

プロセス管理に関する考察  プロセス管理では,バー幅の拡大又は縮小の平均を評価し,これを減

らすための修正措置を適用するのが妥当である。JIS X 0520 に従って測定される“復号容易度”パラメタ

は,システム全体でのバー幅拡大又は縮小,また,エッジから類似エッジまでの寸法変化に左右されるの

である。


24

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 1(参考)  定義

この

附属書(参考)は規定の一部ではなく,原国際規格にもない事項である。

a

)

モジュール  (module)    バー,スペース及びクワイエットゾーンを構成する基本単位。

b

)

バー  (bar)    シンボルキャラクタを構成する平行なエレメントのうち,反射率が低いエレメント。

c

)

スペース  (space)    シンボルキャラクタ及びキャラクタ間ギャップを構成する平行なエレメントのう

ち,反射率が高いエレメント。

d

)

エレメント  (element)    1 本のバー又はスペース。

e

)

クワイエットゾーン  (quiet zone)    バーコードシンボルの両端又は,周囲に配される光学的反射率の

高い部分。クワイエットゾーンは,バーコードシンボルに含まれる。

f

)

シンボルキャラクタ  (symbol character)    数字,文字,記号のバー及びスペースなどによる表現。特

殊キャラクタ(制御符号,スタートキャラクタ及びストップキャラクタ)を含む。

g

)

スタートキャラクタ  (start character)    データキャラクタの直前に配されるキャラクタ。

h

)

ストップキャラクタ  (stop character)    データキャラクタの直後に配されるキャラクタ。

i

)

データキャラクタ  (data character)    データを表すシンボルキャラクタ。

j

)

チェックキャラクタ  (check character)    シンボルチェックキャラクタ及びデータチェックキャラク

タの総称。読取りの信頼性を向上させる目的で用いる。

k

)

オーバヘッドキャラクタ  (overhead character)    データキャラクタ以外のシンボルキャラクタ。

l

)

最小反射率差  (minimum reflectance difference)    バーコードシンボルを構成するバー及びスペース,

クワイエットゾーン又はキャラクタ間ギャップとの反射率差の最小値。MRD ともいう。

m

)

ボイド  (void)    バーにおける反射率の高い汚れ。

n

)

スポット  (spot)    スペース又はクワイエットゾーンにおける反射率の低い汚れ。

o

)  X

寸法  (X dimension)    モジュールの寸法。


25

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 2(参考)  バーコードシンボルの寸法

この

附属書(参考)は規定の一部ではなく,原国際規格にもない事項である。

旧規格  (JIS X 0504:1996)  に記載されている,バーコードシンボルの寸法規定を示す。

2.1

バーコードシンボルの寸法一般  バーコードシンボルの寸法は,エレメント幅  (B)  ,隣り合ったバ

ーとスペースとの合計幅  (E)  ,1キャラクタの幅  (P)  ,先頭及び末尾のクワイエットゾーンの幅,エレ

メント幅の許容差  (b)  ,隣り合ったバーとスペースとの合計幅の許容差  (e)  ,及び 1 キャラクタ幅の許容

差  (p)  で規定する。寸法は mm 単位で小数第 3 位までとし,小数第 4 位以下を切り捨てる。

附属書 図 1

にデータキャラクタ“5”の寸法表示例を示す。

附属書   1  データキャラクタ“5”の寸法表示例

2.2

エレメント幅の許容差  エレメント幅の許容差 (b) は,式(1)及び式(2)で得られる値とする。

式(1)及び式(2)の意味する関係を,

附属書 図 に示す。

0.191

W

(

)

0.013

0.40

W

b

±

(1)

< 0.191

W

b

0.33

±

(2)

ここに,

b

:  エレメント幅許容差 (mm)

W

:  呼びモジュール幅 (mm)

2.3

隣り合ったバーとスペースとの合計幅の許容差  隣り合ったバーとスペースとの合計幅の許容差

(e)

は,式(3)で得られる値とする。式(3)の意味する関係を

附属書 図 に示す。

W

e

0.20

±

=

(3)

ここに,

e

:  隣り合ったバーとスペースとの合計幅許容差 (mm)

W

:  呼びモジュール幅 (mm)

E

E

B B

B

B

B

B

E E

E

P


26

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

2.4

1

キャラクタ幅の許容差  1 キャラクタ幅の許容差(p)は,式(4)で得られる値とする。式(4)の意

味する関係を

附属書 図 に示す。

W

p

0.20

±

=

(4)

ここに,

p

:  1 キャラクタ幅の許容差 (mm)

W

:  呼びモジュール幅 (mm)

備考   図に示した寸法許容差は,プラス側を表している。

附属書   2  寸法許容差(が 0.1 mm0.5 mm までの例)

0.2

ep

(mm)

0.1

0

0.1 0.2

0.3

0.4

0.5

  W(mm)

0.063

0.191

b”

“ e”, “p


27

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 3(参考)  バーコードシンボルの光学的特性

この

附属書(参考)は規定の一部ではなく,原国際規格にもない事項である。

旧規格  (JIS X 0504:1996)  に記載されている,バーコードシンボルの光学的特性を示す。

3.1

光学的特性の管理  印刷されたバーコードンンボルの光学的特性は,3.2 に規定する反射率及び最小

反射率差で管理する。

3.2

反射率及び最小反射率差  反射率は,酸化マグネシウム (MgO) 又は硫酸バリウム (BaSO

4

)

を白の

標準として比較する。酸化マグネシウム又は硫酸バリウムの反射率を 100  %とし,使用するスペクトルバ

ンドの反射光が皆無の場合を 0  %とする。最小反射率差  (MRD:Minimum Reflectance Difference) は,次

の式で定義する。R

D

R

L

MRD の関係は,呼びモジュール幅  (W)  の寸法によって,

附属書 表 の条件

をすべて満足しなければならない。

なお,

附属書 表 の条件を満足する反射率及び反射率差の範囲を,附属書 図 及び附属書 図 

示す。

D

L

R

R

MRD

=

ここに, MRD

最小反射率差

R

L

スペース,キャラクタ間ギャップ及びクワイエットゾーンの
最小反射率  (%)

R

D

バーの最大反射率  (%)

R

L

R

D

は,3.3 に示す条件によって測定する。

附属書   1  反射率及び最小反射率差の条件

(mm)

R

L

 (

%)

R

D

 (

%)

MRD (

%)

W

<1.020 37.5 以上 30.0 以下 37.5 以上

W

≧1.020 25.0 以上 30.0 以下 20.0 以上

備考

部は,規定範囲を示す。

附属書   1  反射率及び反射率差の範囲  (W1.020 mm)

37.5

R

L

 (%)

75

50

67.5

0

25

100

0

20

30

40

R

D

 (%)


28

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

備考

部は,規定範囲を示す。

附属書   2  反射率及び反射率差の範囲 (W≧1.020 mm)

3.3

反射率測定のための条件

3.3.1

光源  光源は,JIS Z 8720[測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源]に規定する A 光源

とする。

3.3.2

受光素子感度特性  受光素子感度特性は,S-4 レスポンスとする。

参考  アメリカ電子装置工業会  (Joint Electron Devices Engineering Council)  の規定参照。

3.3.3

フィルタの特性  フィルタの特性は,ラッテン 26 フィルタの特性と同等とする。

3.3.4

光源の入射角  光源の入射角は,バーコードシンボル面上の法線に対して    rad (45°)とする。

3.3.5

測定領域  測定領域は,直径が呼び細エレメント幅  (X)  の 0.8 倍の円形とする。

3.4

ボイド・スポット  ボイド又はスポットを含むいかなる測定においても,バーコードシンボルは 3.2

に規定する反射率及び最小反射率差を満足しなければならない。

3.5

刷色  バーコードシンボルの印刷は,3.2 に規定する反射率及び最小反射率差を満足するいかなる組

合せも使用できる。

75

50

0

25

100

R

L

 (%)

0 20

30

40

R

D

 (%)

20

5

π

4


29

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 4(参考)  印刷品質確保のための条件

この

附属書(参考)は規定の一部ではなく,原国際規格にもない事項である。

旧規格  (JIS X 0504:1996

)

に記載されている,印刷品質確保のための条件を示す。

4.1

印刷品質に関する特性  バーコードシンボルの読取性能は,印刷品質によって大きな影響を受ける。

このため,バーコードシンボルの印刷品質に関する特性は,寸法上の特性及び光学的特性がある。常に良

好な印刷品質を確保するため,4.2 及び 4.3 によることが望ましい。

4.2

寸法上の特性  寸法上の特性は,附属書 によるが,一つのバーコードシンボルの中で各シンボル

キャラクタに用いる呼びモジュール幅  (W)  は同じ寸法とする。

4.3

光学特性  光学特性は,附属書 の 3.2 で規定する反射率及び最小反射率差を保つが,次の点に留意

する。

a

)

バーコードシンボルのバーとスペース及びクワイエットゾーンとは,できるだけ高い反射率差を保持

すること。

b

)

バーコードシンボル内では,バーの反射率の均一性とスペース及びクワイエットゾーンの反射率の均

一性とを保持すること。

c

)

バー内部には,ボイドを,スペース及びクワイエットゾーン内部には,スポットをできる限り少なく

すること。


30

X 0504

:2003 (ISO/IEC 15417:2000)

附属書 5(参考)印刷媒体

この

附属書(参考)は規定の一部ではなく,原国際規格にもない事項である。

旧規格  (JIS X 0504:1996)  に記載されている,印刷媒体の規定を示す。

印刷媒体は,

附属書 に規定する反射率及び最小反射率差を満足する印刷が可能なものとする。

関連規格  JIS X 0500  データキャリア用語