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X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

2

2

  用語及び定義

2

3

  略語

3

4

  SEE サービスの参照モデル

3

4.1

  SEE サービスの分類

3

4.2

  サービス記述の構造

4

4.3

  参照モデル

4

5

  ソフトウェア技術サービス

5

5.1

  ソフトウェア要求技術サービス

6

5.2

  ソフトウェア  リバース技術  サービス

6

5.3

  ソフトウェア  リエンジニアリング  サービス

6

5.4

  ソフトウェア  プロトタイピング  サービス

7

5.5

  ソフトウェア  モデリング  サービス

7

5.6

  ソフトウェア  シミュレーション  サービス

7

5.7

  ソフトウェア設計サービス

7

5.8

  ソフトウェア構成要素のソフトウェア生成サービス

8

5.9

  ソースコード生成サービス

8

5.10

  コンパイルサービス

8

5.11

  デバッグサービス

9

5.12

  ソフトウェアの静的分析サービス・動的分析サービス

9

5.13

  ソフトウェアテストサービス

9

5.14

  ソフトウェア検証サービス

10

5.15

  ソフトウェア結合サービス

10

6

  技術管理サービス

10

6.1

  構成管理サービス

11

6.2

  変更管理サービス

11

6.3

  SEE リポジトリ管理サービス

11

6.4

  再利用管理サービス

11

6.5

  測定及び分析サービス

12

6.6

  品質保証サービス

12

6.7

  監査サービス

12

6.8

  ソフトウェア追跡可能性サービス

13

6.9

  文書化サービス

13

6.10

  レビューサービス

13


X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)  目次

(2)

ページ

7

  プロジェクト管理サービス

14

7.1

  プロジェクト計画サービス

14

7.2

  プロジェクトの見積りサービス

14

7.3

  プロジェクトリスク管理サービス

15

7.4

  プロジェクト監視及びプロジェクトの実施予定サービス

15

7.5

  プロジェクト評価サービス

15

8

  プロセス管理サービス

15

8.1

  プロセス定義サービス

16

8.2

  プロセスライブラリサービス

16

8.3

  プロセス準備サービス

16

8.4

  プロセス利用サービス

16

8.5

  プロセス監視サービス

17

8.6

  プロセス改善支援サービス

17

8.7

  プロセス文書化サービス

17

9

  SEE 支援サービス

18

9.1

  SEE 共通支援サービス

18

9.2

  SEE 文書公開サービス

18

9.3

  SEE 共同作業支援サービス

18

9.4

  SEE 利用者コミュニケーション支援サービス

19

9.5

  SEE 運営サービス

19

9.6

  SEE 方針執行サービス

19

9.7

  SEE データ・情報発掘(マイニング)サービス

20

10

  SEE 基盤環境サービス

20

10.1

  SEE 基盤管理サービス

20

10.2

  SEE 情報共有サービス

20

10.3

  SEE リポジトリサービス

21

10.4

  SEE オペレーティングシステムサービス

21

附属書 A(参考)SEE サービス一覧及び自動化支援の範例

22

附属書 B(参考)この規格の適用例

31

附属書 C(参考)CASE ツール環境規格の体系(作業計画から)

33

参考文献

34


X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

(4)

白      紙


日本工業規格

JIS

 X

0163

:2009

(ISO/IEC 15940

:2006

)

情報技術−ソフトウェア技術環境サービス

Information Technology-Software Engineering Environment Services

序文

この規格は,2006 年に第 1 版として発行された ISO/IEC 15940 を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“

注記”は,対応国際規格にはない事項である。

ソフトウェア技術環境(SEE)とは,開発環境で人が活動することを支援するために使用されるソフト

ウェアサービスであって,部分的に又は完全にソフトウェアツールによって自動化されたソフトウェアサ

ービスをいう。

これらの活動は,通常ソフトウェア開発プロジェクト及び/又は保守プロジェクト内で実施され,ソフ

トウェアを基礎としたシステムの仕様化,開発,リエンジニアリング又は保守という分野を対象とする。

JIS X 0160:2007

は,ソフトウェアのライフサイクルの間に実行されるすべてのプロセス,アクティビティ

及びタスクを包括的に規定している。

“ソフトウェア技術環境”という用語は,次の幾つかの状況を対象とする。すなわち,同一 OS 上の幾

つかのツールの単なる並列実行から,ソフトウェアライフサイクルにおけるすべてのデータ,プロセス及

びアクティビティを処理し,監視し,更に,制御することが可能な完全に統合された環境に至るまでを含

めてもよい。SEE は,環境の能力を記述する一連のサービスを通じて人の活動への支援を提供する。SEE

によって支援されたソフトウェアプロセスは,

援助された又は自動化されたソフトウェアプロセスとなる。

この規格は,様々な組織に適用可能な形で,SEE サービスを規定し,それらと JIS X 0160:2007 とを関連付

ける。ある組織のライフサイクルプロセスを定義する場合,利用者は SEE が提供する自動化の適切な水準

を見いだす必要がある。このことは新たな SEE の確立又は既存の SEE の改善をもたらすことになる。

SEE

は,部分的であれ完全であれ,アクティビティの自動化を通じて,費用削減(高生産性),管理改

善及びその成果としての高い製品品質から,組織に利益をもたらす。例えば,テストケースの実行のよう

な繰り返すアクティビティの自動化は,生産性向上を実現するだけでなくテストアクティビティの完全性

及び整合性を確実にするための助けにもなる。

この規格は,一つ以上のソフトウェア技術アクティビティを自動化するための,いかなる SEE にも適合

できる参照モデルとして,SEE サービスを概念的に定義している。

この規格は,特定のプロセスに興味がある利用者のために,そのソフトウェア技術プロセス,ソフトウ

ェア技術サービス,及びそれに対応するソフトウェア技術ツールの三つの間の関係を記述している。

この規格に記述された SEE サービス一式は,JIS X 0160:2007 のプロセス定義に対応している。この目的

は,JIS X 0160:2007 に適合し,一般参照用又は自動化ソフトウェアプロセスの定義に使用できる SEE サー

ビスのセットを定義することにある。


2

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

1

適用範囲

この規格は,

JIS X 0160:2007

で規定する,

すべてのソフトウェアライフサイクルプロセスに対応する SEE

サービスの説明を提供する。

サービスは,完結した一式であり,かつ,一つ以上の SEE サービスを選択することが要求される,ソフ

トウェア技術開発組織又は支援組織のどこでも利用できる。これらの組織では,JIS X 0160:2007 のプロセ

スの枠組みを使用しているソフトウェアプロジェクトがあってもなくてもよい。

SEE

サービスに関する参照モデルは,この規格で提供する。この参照モデルは,参考文献 8)  及び 9)  を

基に作成が始まった。この文書は,SEI(米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所)

,NIST(米

国国立標準技術研究所)及び ECMA(欧州電子計算機工業会)によって当初出版されたものを使用し,最

終的に出版当時の広範な合意を示す ECMA 及び NIST の合同成果として結実した。このような背景に加え

て,JIS X 0160:2007 を基準として使用している。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/IEC 15940:2006

,Information Technology−Software Engineering Environment Services(IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,一致していることを

示す。

2

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

2.1

ライフサイクルモデル(life cycle model)

ソフトウェア製品の開発,運用及び保守に伴う“プロセス”

“アクティビティ”及び“タスク”の枠組

み。この枠組みは,システムの要求事項の定義から,その利用終了までのシステムの生涯に及ぶ(JIS X 

0160:2007

参照)

2.2

CASE

ツール(CASE tool)

JIS X 0160:1996

に定義するソフトウェアライフサイクルアクティビティのために,自動化支援を提供す

ることによってソフトウェア技術者を支援することができるソフトウェア製品

ISO/IEC 14102:1995 参照)

注記  ISO/IEC 14102:1995 を翻訳した JIS X 0132:1996 は,適用範囲だけを翻訳した要約 JIS であり,

用語の定義はしていない。

2.3

組織(organization)

責任,権限及び相互関係が取り決められている人々及び施設の集まり(JIS Q 9000:2006 参照)

2.4

ソフトウェア技術環境,SEE(Software Engineering Environment)

ソフトウェアシステム及び関連領域(例えば,プロジェクト管理,プロセス管理など)の技術に対して

自動化サービスを提供するもの。

注記  基盤計算機環境,システムソフトウェア,ユーティリティプログラム及び導入済み CASE ツー

ルを含む。


3

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

2.5

SEE

サービス(SEE service)

SEE

のためのライフサイクルアクティビティを支援する一つ以上のサービス操作で構成されるもの。

注記 SEE サービス供給者は,SEE サービス取得者に対し SEE サービスを提供する。

2.6

(対応国際規格では,この項で“automated or assisted software process”という用語を定義しているが,

規格本文の中で使用されていないので,不採用とした。

2.7

アクタ(actor)

SEE

サービスを提供及び/又は利用する組織又は CASE ツール。

2.8

操作(operation)

アクティビティを実行するために必要な行為。

注記  アクティビィティを実行するためには,一つ以上の操作を必要とする。一つの操作は,他の操

作で構成されてもよい。

2.9

SEE

サービス取得者(SEE service acquirer)

SEE

サービスを利用するアクタ。

2.10

SEE

サービス供給者(SEE service supplier)

SEE

サービスを提供するアクタ。

3

略語

この規格で用いる略語は,次による。

CASE

計算機支援ソフトウェア技術(Computer Aided Software Engineering)

SEE

ソフトウェア技術環境(Software Engineering Environment)

4

SEE

サービスの参照モデル

4.1

SEE

サービスの分類

この規格は,SEE サービスの参照モデルを提供する。この規格は,参照モデルとして SEE で使用する各

サービスを記述するために,概念的な記述を使用する。

“概念的な記述”とは,参照するという視点から記

述し,特定の実装を取り扱わないことを意味する。したがって,記述は一般的であり,プロジェクトにお

いて特定の応用領域,ライフサイクルモデル又はツールを想定していない。このことによって,この規格

は,どのように定義された組織環境に対しても適用可能となる。

実環境は,概念的な記述を含んだ参照モデルから構築される。したがって,ある環境についての実記述

は,特定のアクティビティに対応するツール及び規格を反映する。この規格で記述するサービスは,典型

的なソフトウェア技術組織内の広範な機能アクティビティを反映した,6 分野に分類される。この 6 分野

を,次に示す。

−  ソフトウェア技術サービス(例えば,システム設計,ソフトウェアモデル化,シミュレーション)

−  技術管理サービス(例えば,再利用,構成管理)

−  プロジェクト管理サービス(例えば,評価,プロジェクト監視)


4

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:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  プロセス管理サービス(例えば,プロセス監視,プロセス改善)

− SEE 支援サービス(例えば,出版,方針執行)

− SEE 基盤環境サービス(例えば,リポジトリ,通信,OS サービス)

4.2

サービス記述の構造

各サービスは,次の二通りの見出しで定義される。

−  サービス概念:特定の実装に関係しない観点からのサービスの記述を提供する。

−  サービス操作:サービスに含んでもよい操作を一覧記述する。これらの操作能力の一覧記述は,多く

の場合基礎的なサービスだけであり,完全であることを意図していない。

各 SEE サービスに対する自動化支援の範例を

附属書 に一覧記述しており,読者が SEE を理解するた

めに,対応するサービス操作の一覧を含んでいる。

4.3

参照モデル

SEE

サービスは,参照モデルの中で明確にすることができる。ここでは,次の概念をこの参照モデルで

表現する(

図 1−UML 記述による SEE 参照モデル参照)。参照モデルは,次の概念から構成される。

−  ソフトウェア技術環境(モデル自身)

− SEE サービス

− SEE サービス操作

− CASE ツール

−  アクタ

−  アクティビティ

−  組織

ソフトウェアシステム及び関係する分野(例えば,プロジェクト管理)での技術活動においては,ライ

フサイクル“アクティビティ”は,一つ以上の“操作”によって達成される。SEE サービス操作は,目的

のライフサイクルアクティビティを満足する。SEE サービス供給者としてのアクタは,SEE サービス取得

者としての他のアクタに SEE サービスを提供する。SEE サービス供給者及び SEE サービス取得者は,組

織又は CASE ツールである。


5

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:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

注記 UML 記法の概説を,次に記述する。

クラス:クラスは,クラス名とともに実線の長方形で描かれる。2 重コロン(::)で分けら
れたパッケージ名に続くクラス名は,他のパッケージで定義されていることを示す。

関連クラス:クラス属性をもつ関連(又は関連属性をもつクラス)は,関連パスへの点
線が付随するクラス記号(長方形)として示される。

関連:2 項関連は,二つのクラス記号を接続する線で示される。 

継承:下位クラスは,上位クラスから“継承”する(“is a”関係)。継承は,下位クラス
を起点とし,上位クラスで終わる白矢線の図形で示される。

集約:上位クラスのインスタンスは,(一つ以上の)下位クラスのインスタンスを“使用
する”

。白いひし形の付いた上位クラスを起点とし,下位クラスで終わる関連線で示され

る。

役割名

役割名:線の終点付近に文字列が記された場合は,付加されたクラスによる役割を示す。

誘導可能性:矢線に付加された分類子に向けての誘導を支援するために,線の終端に矢
印を付加して示すことができる。通常,単方向誘導可能性が示され,双方向誘導可能性
は抑止される(実際には,誘導可能性がないことはめったにない。

多重度:該当する関連をまたがる単一の起点インスタンスに関連付けることができる終
点インスタンスの数を指定する。アスタリスク‘*’一つは,非負整数を範囲とする無限
の多重度“多”を意味する。

図 1UML 記述による SEE 参照モデル

5

ソフトウェア技術サービス

ここに規定するサービスは,ソフトウェアの仕様,設計,実装,試験及び保守に関係するアクティビテ

ィを支援する。ここでは,次のサービスを定義し,分類している。

−  ソフトウェア要求技術サービス

−  ソフトウェア  リバース技術  サービス

−  ソフトウェア  リエンジニアリング  サービス

−  ソフトウェア  プロトタイピング  サービス

−  ソフトウェア  モデリング  サービス

JIS Q 9000::

組織

JIS X 0132::CASE

ツール

JIS X 0160::

アクティビティ

SEE

サービス

操作

アクタ

SEE

サービス供給者

*

SEE

サービス取得者

*

*

サービス操作

*

          *

*

*

*


6

X 0163

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−  ソフトウェア  シミュレーション  サービス

−  ソフトウェア設計サービス

−  ソフトウェア構成要素のソフトウェア生成サービス

−  ソースコード生成サービス

−  コンパイルサービス

−  デバッグサービス

−  ソフトウェアの静的分析サービス・動的分析サービス

−  ソフトウェアテストサービス

−  ソフトウェア検証サービス

−  ソフトウェア結合サービス

5.1

ソフトウェア要求技術サービス

5.1.1

サービス概念

このサービスは,ソフトウェア構成要素に割り当てられるシステム要求事項を取り込み,表現し,分析

し,妥当性を確認し,かつ,洗練することを可能にする。

5.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  ソフトウェア要求事項の引出し及び取込み

−  ソフトウェア要求事項の構造化

−  ソフトウェア要求事項の作成,修正,閲覧及び提示

−  ソフトウェア要求事項のグループ化及び優先順位付け

−  ソフトウェア要求事項の一貫性確認

−  ソフトウェア要求事項のソフトウェア構成要素への割当て

−  ソフトウェア要求の追加,削除又は修正によるプロジェクト価値,リソース及びスケジュール時間軸

への影響分析の実施

−  関係者及び開発者による文書仕様の妥当性確認及びその文書の基準化

5.2

ソフトウェア  リバース技術  サービス

5.2.1

サービス概念

このサービスは,新機能の提供又は新環境の支援のために,ソースコード又はオブジェクトコードから

設計情報を取り込み,構造図,呼出し図及び他の設計文書を作成することを可能にする。

5.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  ソースコードからの設計文書の生成

−  オブジェクトコードからのソースコードの生成

5.3

ソフトウェア  リエンジニアリング  サービス

5.3.1

サービス概念

このサービスは,

新しい又は修正されたソフトウェア要求事項及び既存設計の一式を入力として取得し,

新しい設計又は修正された設計を作成することを可能にする。

5.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  既存コードの改訂又は再構成


7

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−  新しい設計が既存ソフトウェア構成要素に与える影響分析の実施

−  一つの表記法又は言語から他への変換

−  新しい要求事項一式が既存システムと整合していることの確認

−  既存の構成要素一式への変更された設計の影響判定

5.4

ソフトウェア  プロトタイピング  サービス

5.4.1

サービス概念

このサービスは,ユーザインタフェースを再現するソフトウェアシステムの作成を可能にし,構築され

る最終システムの機能及び振る舞いをエミュレートすることを可能にする。

5.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  要求事項からのプロトタイプの構築

−  必要で利用可能であれば,ソフトウェア  モデリング  サービスの起動

−  要求事項からのユーザインタフェースの作成

−  プロトタイプの実行

−  必要で利用可能であれば,シミュレーションの実施

5.5

ソフトウェア  モデリング  サービス

5.5.1

サービス概念

このサービスは,ユーザインタフェース又は実行フローのような属性に関して,代替設計の有効性を決

定するために要求事項及び/又は設計をモデル化することを可能にする。

5.5.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  要求事項からのソフトウェアモデル(図形,論理,数理,形式など)の構築

−  ソフトウェアモデルの妥当性確認

−  一つのソフトウェアモデルから他のモデルへの変換及び/又は対応付け

−  ソフトウェアモデルの分析

5.6

ソフトウェア  シミュレーション  サービス

5.6.1

サービス概念

このサービスは,ユーザインタフェース特性又は実行フローのような属性に関して,代替設計の有効性

を決定するためにモデルをシミュレートすることを可能にする。

5.6.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  必要で利用可能であれば,ソフトウェア  モデリング  サービスの実行によるシミュレーション用ソフ

トウェアモデルの構築

−  ソフトウェアモデルの実行

−  ソフトウェアモデルのシミュレーション結果の取込み

5.7

ソフトウェア設計サービス

5.7.1

サービス概念

このサービスは,システム又はサブシステムにおけるソフトウェア構成要素の設計属性を取り込み,表

現し,作成し,分析し,かつ,洗練することを可能にする。ソフトウェア設計サービスの成果には,ソフ

トウェア構成要素及びその下位要素の定義が含まれる。


8

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5.7.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  要求事項のソフトウェア方式及び設計要素への変換

−  ソフトウェア設計表現の作成及び修正

−  要求事項に対するソフトウェア方式及び設計結果の妥当性確認

−  設計表現からの構造化図,図形,画面又は他の設計情報の作成

−  設計仕様の構造化

−  ソフトウェア方式及び設計の文書化

−  ソフトウェア方式及び設計表現の評価

5.8

ソフトウェア構成要素のソフトウェア生成サービス

5.8.1

サービス概念

このサービスは,既存のソフトウェア構成要素又は要素のひな形から自動的に又は半自動的にソフトウ

ェア構成要素を作成することを可能にする。

5.8.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  体系的言語記述からの構文解析系の生成

−  ソフトウェア構成要素の構成及び相互接続のためのスクリプトの生成

−  ルール一式からのルールに基づくシステムの生成

−  ソフトウェアシステムのためのユーザインタフェース構成要素の生成

5.9

ソースコード生成サービス

5.9.1

サービス概念

このサービスは,設計仕様からモジュールを生成することを可能にする。

5.9.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  設計仕様からのモジュール生成

−  ソフトウェアの静的分析サービス・動的分析サービス及びソースコード全体解析の実行

−  設計仕様への追跡可能性の提供

5.10

コンパイルサービス

5.10.1

サービス概念

このサービスは,様々な言語で書かれたソフトウェア構成要素を変換(例えば,実行プログラム構築,

コンパイル又はコード解釈)して,結合編集(リンク)によって実行形式にすることを可能にする。この

サービスの基本的な出力は,ある目標システムの実現を可能にする実行形式プログラムである。

5.10.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  コード及びソフトウェア構成要素一式の間の継承依存関係の検出

−  修正されたソースコードを作成するためのソースコード事前処理の実施

−  ソースコードへのマクロ展開

−  ソースコードの目的オブジェクトコードへの変換

−  変換報告書の作成。これには,相互参照データ,コンパイル速度,CPU 利用率などを含む,様々な複

雑度の情報一覧表示を含んでもよい。


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X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  オブジェクトコードの実行形式への結合編集。遠隔機での使用を意図する場合には,ロード可能・起

動可能な実行形式への結合編集

−  新しい修正を反映させるための,コンパイル済みシステムの逐次更新

5.11

デバッグサービス

5.11.1

サービス概念

このサービスは,エラーを突き止め,コードを置き換えるために,制御又は監視されたコード実行によ

って,

個々のソフトウェア構成要素にあるソースコードのエラーを探し出し,

修復することを可能にする。

5.11.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  区切り点,割込み命令,データ値印刷及び修正ソースコードの挿入によるソースプログラムへのデバ

ッグ手段装備

−  プログラムの逐次実行

−  実行結果の監視及び保存

−  デバッグ結果の記録及び測定

−  プログラムの属性及び実行時のデータ値の分析

5.12

ソフトウェアの静的分析サービス・動的分析サービス

5.12.1

サービス概念

このサービスは,ソフトウェア構成要素内の実行構造を決定するために,ソフトウェア構成要素の静的

分析又はソースコード分析の能力を提供し,

かつ,

実行時における振る舞いの特性を明らかにするために,

動的分析又は実行時コード分析を可能にする。

5.12.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  ソフトウェアモジュール・構成要素からの原統計データ収集

−  ソフトウェアモジュール・構成要素からの複雑度指標の計算

−  相互参照一覧図の作成及び表示

−  実行時のソフトウェアモジュール・構成要素からの原統計データ収集

−  実行時挙動特性図の作成及び表示

−  既定のひな形又はルールに従った所見の作成

5.13

ソフトウェアテストサービス

5.13.1

サービス概念

このサービスは,個別のソフトウェア構成要素レベルでのテスト(単体テスト)

,ソフトウェア構成要素

の集合体でのテスト(結合テスト)及びソフトウェアシステム全体でのテスト(システムテスト)を行う

ことを可能にする。

5.13.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  テストケースの生成

−  ソースプログラムの分析及び報告の生成

−  要求事項への追跡可能性機能の有効化

−  適切なテスト様式(例えば,機能,運用,セキュリティ,性能)の実行

−  テスト対象オブジェクトに対して実施が必要な過去のテストケースの回帰テストの実行


10

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

注記  回帰テスト(退行テスト,リグレッションテスト)とは,プログラムを修正したことによっ

て,想定外の影響が出ていないかどうかを確認するために実施するテストをいう。

−  作業環境全体のシミュレーション及びシステム負荷テストの実行

−  テスト結果と期待値との比較

5.14

ソフトウェア検証サービス

5.14.1

サービス概念

このサービスは,仕様化された要求事項が満足されていることを,証拠の提供及び検査によって確認す

ることを可能にする。

5.14.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  仕様の一貫性分析

−  (プログラム言語又は設計言語で書かれた)構成要素のソースコードの解読

−  (仕様と検証済みオブジェクトとの間の)エラーの特定

−  総括報告書の作成

5.15

ソフトウェア結合サービス

5.15.1

サービス概念

このサービスは,最終的に結合されたソフトウェアシステムを作り上げるために,ソフトウェアモジュ

ール及び/又はソフトウェア構成要素の結合を支援することを可能にする。

5.15.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  結合するソフトウェアモジュール及び/又は構成要素の準備

−  モジュール及び/又は構成要素のリポジトリ及びライブラリの管理

−  既定のソフトウェア方式及びモデルに従ったモジュール及び/又は構成要素の結合

−  統合の監視及び状況報告書の作成

6

技術管理サービス

ここに規定するサービスは,ソフトウェア技術及びプロジェクト管理の両者を包含する分野に分類され

る。これらのサービスは,多くの場合,技術者と管理者との間で共有されるアクティビティに関連する。

ここでは,次のサービスを記述する。

−  構成管理サービス

−  変更管理サービス

− SEE リポジトリ管理サービス

−  再利用管理サービス

−  測定及び分析サービス

−  品質保証サービス

−  監査サービス

−  ソフトウェア追跡可能性サービス

−  文書化サービス

−  レビューサービス


11

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

6.1

構成管理サービス

6.1.1

サービス概念

このサービスは,追跡可能性,システム構成要素間の相互関係の管理,及びプロジェクトの最終製品の

再現可能性を確実にするために,構成項目の機能的及び物理的な属性を特定し,文書化し,制御する機能

を提供する。

6.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  各構成項目について一意に識別する機能の提供

−  すべての要素へのアクセス管理の有効化

−  システム内の構成項目の定義

−  変更管理の起動

−  特定の版の構成項目の選択支援の提供

6.2

変更管理サービス

6.2.1

サービス概念

このサービスは,変更依頼及び変更指示を作成し制御する機能を提供し,製品の構成要素に対する変更

の監査証跡を提供する。このサービスは,これらの項目に関するすべての決定,作業割当て,製品変更及

びその他のアクティビティを記録する。

6.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  報告されたエラー,漏れ又は必要な更新に対応した変更依頼の作成

−  提案された変更の影響分析の支援

−  変更依頼の履歴の分類及び保持

−  変更依頼に基づく変更指示の作成,評価及び追跡

−  関係者間の情報伝達経路の許可

6.3

SEE

リポジトリ管理サービス

6.3.1

サービス概念

このサービスは,SEE リポジトリ管理における情報対象(すなわち,要求仕様,テストケース,シミュ

レーションケース,図式など)を作成し,評価し,修正し,それらの間の関係を記録することを可能にす

る。

6.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  情報対象の作成,アクセス及び修正

−  情報対象グループの作成,アクセス及び修正

−  情報対象間の関係の作成,アクセス及び修正

−  アクセス制御の管理

−  複数利用者及び共同作業環境の提供

6.4

再利用管理サービス

6.4.1

サービス概念

このサービスは,技術プロセスに関連する資産を特定し,保管し,分類し,検査し,再利用するための

機能を提供する。


12

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

6.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  リポジトリへの資産の預託,取得又は提出

−  資産の目録作成,登録及び分類

−  リポジトリの検索又は閲覧

−  資産の検査又は引出し

−  引出者又は提出者の登録

−  資産の利用上の制限及び/又は利用要件の報告

6.5

測定及び分析サービス

6.5.1

サービス概念

このサービスは,SEE のエンドユーザに対して原始データを収集し,意味のある情報に組織化する機能

を提供する。

6.5.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  測定値及び測定基準の定義の許容

−  分析を支援するパターン及び規則のような成果物の定義の許容

−  必要ならば,測定及び分析モデルの一貫性の確認

−  データセットへのデータ挿入及びデータ削除

−  与えられたデータセットに対する適切なモデルの選定

−  データセットの予測モデルとの比較

−  データセットについての一般的な統計の計算

−  リポジトリレベルでの異なる関係者に対する異なる視点の支援

−  ソフトウェア製品の信頼性,重大性又はディペンダビリティのような非機能要件に基づく適切な数の

特性の取込み

注記  ディペンダビリティ(dependability)  アベイラビリティ及びその影響要因,すなわち,信頼

性,保守性及び保全支援の能力を記述するために用いる用語の総称(JIS Q 9000:2006 参照)

6.6

品質保証サービス

6.6.1

サービス概念

このサービスは,品質保証のアクティビティを定義し,追跡し,実行する機能及びその結果を分析する

機能を提供する。

6.6.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  品質保証アクティビティ記録の確立及び維持

−  品質保証レビューの対象となる特定製品及び/又はプロセス項目の定義

−  要求項目との整合性のための品質保証データの分析

6.7

監査サービス

6.7.1

サービス概念

このサービスは,監査を企画し実行する機能及びその結果を分析し報告する機能を提供する。この監査

は,環境,プロセス及びプロジェクトを対象にしてもよい。


13

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

6.7.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  監査チェックリスト一式の維持,並びにチェックリストの利用者作成の支援及びチェックリストの顧

客対応(カスタマイズ)の支援

−  監査準備及び実施予定作成の支援

−  監査データの保存機能の提供

−  監査データの分析機能の提供(例えば,成功・失敗,傾向分析)

6.8

ソフトウェア追跡可能性サービス

6.8.1

サービス概念

このサービスは,ソフトウェアライフサイクルプロセスの項目間の関係を記録する機能を提供する。こ

のサービスは,リポジトリの下位スキーマ活用によって実現される。

6.8.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  2 項目間の関係の作成,修正及び破壊

−  関係の現在の状態の問合せ

−  関係の履歴の問合せ

−  ライフサイクルプロセスの局面を通した要求への追跡

−  関係及び項目への誘導

6.9

文書化サービス

6.9.1

サービス概念

このサービスは,あらゆる媒体の文書(例えば,電子媒体,紙,他の関連する媒体の文書など)に関し

て,作成,結合,構成管理及び追跡可能性分析の機能を提供する。

6.9.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  文書の作成

−  文脈依存文書の関連付けの許容

−  オンライン文書の提供パッケージへの組入れ

−  文書の管理及び制御

−  あらゆる関連媒体書式での作成

−  ソフトウェア変更に影響される文書項目への付せん(箋)付け

−  文書の版管理

−  レビューサイクルの管理

−  アクセス制御の有効化

6.10

レビューサービス

6.10.1

サービス概念

このサービスは,ソフトウェア開発ライフサイクルにおける様々なレビューアクティビティに対して機

能を提供する。

6.10.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  レビュー用文書の準備


14

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  レビュー文書へのコメント付け,関連文書の参照・は(貼)り付け・関連付け

−  文書及び SEE リポジトリからのキーワードの検出・検索

−  レビュー結果の報告書及び目録の作成

7

プロジェクト管理サービス

ここに規定するサービスは,プロジェクトを計画し,実行することに関連するアクティビティを支援す

る。プロジェクトの準備に引き続き,プロジェクトのアクティビティの詳細な検討が必要である。そして,

プロジェクトの継続的な進展を確実なものとするためのプロジェクトの監視及び再計画を継続する必要が

ある。ここでは,次のサービスを記述する。

−  プロジェクト計画サービス

−  プロジェクトの見積りサービス

−  プロジェクトリスク管理サービス

−  プロジェクト監視及びプロジェクトの実施予定サービス

−  プロジェクト評価サービス

7.1

プロジェクト計画サービス

7.1.1

サービス概念

このサービスは,プロジェクトの制約に関連するプロジェクトの目的に従ったデータの取扱いを許可す

る操作を支援する。

7.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  プロジェクトの目的の主要なプロジェクトイベントへの変換

−  作業アクティビティへの入力及び出力の定量化

−  作業アクティビティ間の関係(依存性)の割当ての許容

−  イベントの準備期間の見積り

−  開始日及び完了日の計算

−  クリティカルパスの分析

−  詳細なイベント実施予定の生成

−  リソース割当ての有効化

−  個人又は組織への作業責任の割当ての登録

−  通信媒体,頻度及び内容の決定を含む,プロジェクトチーム内の通信チャネルの確立

−  評価基準の確立

7.2

プロジェクトの見積りサービス

7.2.1

サービス概念

このサービスは,プロジェクト費用及び必要なリソースの定量化・分析・予測を支援する。

7.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  費用,サイズ及びリソースの見積りの作成及び修正

−  費用,サイズ及びリソースの見積りの履歴の保守

−  作業量配分又は異なる設計のような変動要因の見積りの生成

−  実際の結果と見積りとの比較


15

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

7.3

プロジェクトリスク管理サービス

7.3.1

サービス概念

このサービスは,プロジェクトの成功又は失敗に関連する要素を検討するための計画及び評価を行うア

クティビティを支援する。

7.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  リソース割当て及び実施予定データについての要因変動によっての得失分析の実施

−  費用,リソース,実施予定及び失敗によるリスク評価

−  費用及び失敗確率の見積り

−  リスク軽減の管理

−  種々の割当て戦略についての報告書の作成

7.4

プロジェクト監視及びプロジェクトの実施予定サービス

7.4.1

サービス概念

このサービスは,費用,実施予定及び利用者の要求を含むプロジェクトの進展の追跡を支援する。

7.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  プロジェクトの現状に関連する測定データ及びプロジェクトを構成するアクティビティの測定データ

の収集

−  費用,サイズ及びリソースの見積り値と実際の結果との比較

−  プロジェクト変数の読出し・表示,及びプロジェクトデータ・要約情報の作成

−  利用者要求の変化の追跡

7.5

プロジェクト評価サービス

7.5.1

サービス概念

このサービスは,追跡サービス,測定データの収集及び利用者の受入れ基準に関連する分析・評価・意

思決定を支援する。

7.5.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  追跡記録サービスのデータ及びプロジェクト計画データに対する実際の費用データ及び時間データの

評価

−  利用者のコメント,要望及びソフトウェアエラーの作成・修正・保存

−  プロジェクトの成果に対するそれぞれの要求の利用者承認の引出し

−  得失分析及び影響分析を支援するための測定データの収集

8

プロセス管理サービス

ここに規定するサービスは,JIS X 0160:2007 で規定されているプロジェクトの開発プロセス及びプロセ

スごとの手順における原則を守り,制御し,明確な理解の下に達成することを支援する。ここでは,次の

サービスを記述する。

−  プロセス定義サービス

−  プロセスライブラリサービス

−  プロセス準備サービス


16

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  プロセス利用サービス

−  プロセス監視サービス

−  プロセス改善支援サービス

−  プロセス文書化サービス

8.1

プロセス定義サービス

8.1.1

サービス概念

このサービスは,高位の参照プロセスの適応及び修整を通してソフトウェアライフサイクルを包含する

組織としてのプロセスの確立を支援する。この適応には,基盤技術,手法及び手続を含む組織の方針の詳

細を含む。

8.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  特定領域分析及び特定応用分野分析を含む,プロセス要求事項の分析

−  プロセス定義の具体化,構成,分解,修整及びモジュール化

−  組織の規格・手引・方針に対するプロセス定義のシミュレート,モデル化及び妥当性確認

8.2

プロセスライブラリサービス

8.2.1

サービス概念

このサービスは,プロセスの再利用能力を支援する。これには,プロセス資産(アクティビティ,タス

クなど)の作成,更新,削除,承認,測定及び管理を含む。プロセス資産は,大は完全なライフサイクル

プロセスの定義から,小は個々のプロセス手順まで,様々な形態のものであってよい。プロセス資産は,

版管理の対象となるオブジェクトであってもよい。

8.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  プロセス資産の作成,更新及び削除

−  プロセス資産の認定,測定及び運営

−  必要ならば,プロセス資産へのアクセス制限の提供

8.3

プロセス準備サービス

8.3.1

サービス概念

このサービスは,特定のプロジェクトに対する要求及び制約を満たすために,ライフサイクルモデル,

プロセス一式及び SEE を割り当てることを支援する。

8.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  プロジェクト基準及び制約条件のレビュー,並びにライフサイクルモデルの選択

−  関係の定義,並びにプロセス及びアクティビティの修整

−  プロセスの役割及び責務の定義

−  必要ならば,プロセスの訓練の提供

8.4

プロセス利用サービス

8.4.1

サービス概念

このサービスは,次の項目における利用者への手引を支援する。

−  プロセスごとの選択及び制御

−  誘導及びヘルプ機能


17

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  制度化されたプロセスにおける先行・後続アクションの情報についての問合せ

8.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  プロジェクトチームのメンバへのヘルプ機能及び手引機能の処理

−  プロセスの利用状況及び状態についての質問及び報告

−  プロジェクトのプロセス測定値の特定,収集及び報告

− SEE データ管理を用いた,プロセス定義のシミュレーションと高度な表現との相互作用の許容

8.5

プロセス監視サービス

8.5.1

サービス概念

このサービスは,

(プロジェクト内の)プロセスのアクティビティの観察,検出,ログ取得及び追跡を支

援する。

8.5.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  監視条件及び基準の設定

−  プロセスの成立発展状況の観察

−  特定のプロセスイベントの発生の検知及び記録

−  監視結果の報告

8.6

プロセス改善支援サービス

8.6.1

サービス概念

このサービスは,組織固有のプロセス,プロジェクト固有のプロセス及びプロジェクトライフサイクル

のアセスメント・測定・修正を支援する。

8.6.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  効果的な目標の定義

−  目標に関連する測定の特定

−  目標達成のためのしきい(閾)値の設定

−  プロセス能力アセスメント

−  実際のデータと目標データ・基準データとを比較するアセスメント報告書の準備

−  アセスメント実施予定の提供

8.7

プロセス文書化サービス

8.7.1

サービス概念

このサービスは,プロセスの文書化サービスを支援する。

8.7.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  文書化要求の特定

−  文書の設計及び開発

−  文書の作成及び編集

−  文書の配布

−  文書の保守


18

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

9

SEE

支援サービス

ここに規定するサービスは,他のサービスが利用可能になるために必要となるものである。これらのサ

ービスには,人が読むことができる情報及びデータの処理・形式化・普及にかかわるサービスを含んでい

る。ここでは,次のサービスを記述する。

− SEE 共通支援サービス

− SEE 文書公開サービス

− SEE 共同作業支援サービス

− SEE 利用者コミュニケーション支援サービス

− SEE 運営サービス

− SEE 方針執行サービス

− SEE データ・情報発掘(マイニング)サービス

9.1

SEE

共通支援サービス

9.1.1

サービス概念

このサービスは,SEE 内の情報であるテキストオブジェクト,図形・画像オブジェクト,音声オブジェ

クト及びビデオオブジェクトの作成・操作を可能にする。

9.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  テキスト・数式・スプレッドシート・図形・画像・図表の作成,修正,編集及び保存

−  様々なファイル形式でのテキスト・図形・画像の読込み又は書出し

−  テキスト・図形・図表の書式整形及び印刷

−  音声・ビデオオブジェクトの作成,取込み,修正,保存,再生及び伝送

−  音声・ビデオオブジェクトの他の書式への変換

9.2

SEE

文書公開サービス

9.2.1

サービス概念

このサービスは,文書を保存し,印刷し,共有するために,文書を構成する対象の生成,修正,編集及

び構造化を提供する。

9.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  文書オブジェクト及び文書の作成,修正及び保存

−  目次,見出し,参考文献及び索引の作成

−  文書の書式整形,構築,プレビュー及び印刷,並びにひな形の作成及び印刷

−  文書のレイアウト又はスタイルの作成又は修正

−  文書の版管理

9.3

SEE

共同作業支援サービス

9.3.1

サービス概念

このサービスは,単一の場所又は複数の場所における共同作業の支援を可能にする。

9.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  リポジトリの共有の支援

−  電子会議の支援


19

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  プロジェクト・グループ・利用者の実施予定の共有の支援

−  コンカレントエンジニアリング(同時並行開発)の支援

9.4

SEE

利用者コミュニケーション支援サービス

9.4.1

サービス概念

このサービスは,顧客と供給者との間のネットワークを使ったメール,電子掲示板,電子会議及びメッ

セージ通信(メッセージング)を含む通信を可能にする。

注記  メッセージ通信(メッセージング)

:コンピュータネットワーク上であるソフトウェアを使用し

て,特定の相手と文字列メッセージ,ファイルなどを送受信することをいう。

9.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  メッセージ通信の受信,保管,構成,送信,返信,転送,同報及び受信確認

−  メールの通信機能のカスタマイズ(設定変更)

−  メッセージ通信の購読及び投稿

−  投稿されたメッセージ通信への返信又は情報の追加

−  接続の開始及び終了

− LAN,WAN,公衆ネットワーク,インターネットなどの支援

9.5

SEE

運営サービス

9.5.1

サービス概念

このサービスは,システムの可用性及び性能の向上のための環境の調整を行うために,SEE への利用者

アクセスの制御,システムへの利用者登録及び SEE サービス操作の監視・制御を可能にする。さらに,対

話型個人指導(対話的なチュートリアル)及び/又はヘルプ機能を実行する形態によって,利用者にオン

ライン情報を提供する。

9.5.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  利用者アクセスの管理

− SEE 基盤管理サービスの呼出しによる SEE 状態の監視

−  リソースへの利用者特権及びアクセスの設定

9.6

SEE

方針執行サービス

9.6.1

サービス概念

このサービスは,セキュリティ,アクセス制御,データ及びオブジェクトの完全性,データ及びオブジ

ェクトの安全な交換,バックアップ,復旧(リカバリ)並びに監査プロセスに関する方針を執行するため

の機能を提供する。

9.6.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  セキュリティ情報の確立の支援

−  利用者の識別及び適切なアクセス権の関連付け

−  情報内容へのアクセス制御

−  権限のない又は制約のない修正からのデータ及びオブジェクトの保護

−  セキュリティの考慮された方法によるデータ及びオブジェクトの移出・移入

−  セキュリティに関する監査のための情報の追跡機能及び制御の提供


20

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

−  バックアップ及び復旧

9.7

SEE

データ・情報発掘(マイニング)サービス

9.7.1

サービス概念

このサービスは,ソフトウェア開発を理解し,ソフトウェア開発における予測を支援し,ソフトウェア

プロジェクトにおける様々な側面の計画を立てるための SEE リポジトリ上のデータ・情報の発掘を可能に

する。

9.7.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  リポジトリからの有用なデータ・情報の復旧

−  リポジトリから発掘(マイニング)したデータ・情報の統合

−  発掘(マイニング)したデータ・情報の視覚化及び提示

−  リポジトリに存在する変化のパターンの抽出及び分析

−  リポジトリからのデータ・情報を使ったソフトウェア特性のモデル化の支援

−  ソフトウェア再利用の支援

10  SEE

基盤環境サービス

ここに規定するサービスは,

SEE

の基盤を構成し,

実際に導入された SEE を支援するときに必要となる。

ここでは,次のサービスを記述する。

− SEE 基盤管理サービス

− SEE 情報共有サービス

− SEE リポジトリサービス

− SEE オペレーティングシステムサービス

10.1  SEE

基盤管理サービス

10.1.1

サービス概念

このサービスは,SEE 基盤の資源の管理を可能にする。

10.1.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  リソース(ツールを含む。

)の追加,削除及び訂正

−  状態の問合せ及びリソースの統計の提供

−  特定の利用者及び/又は役割によって定義されたある種類の利用者へのリソースの利用許可の作成

−  システム管理者への診断メッセージの送信

− SEE 間でのデータ又はツールの転送

−  利用者及び/又は SEE 間での役割によって定義された利用者の転送

− SEE 間でのタスク記述の転送

−  ツールのインストール・アンインストール,登録・削除,及び新しいバージョンへの更新

− SEE 機能の監視及び診断

10.2  SEE

情報共有サービス

10.2.1

サービス概念

このサービスは,ネットワークを通した通信及びネットワーク間の情報共有のために使われる標準的な

通信機構を提供する。


21

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

10.2.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  情報処理及び情報共有の支援

−  原始的なオペレーティングシステムのプロセス通信機能の提供

−  同種・異種計算機間でのプロセス集合間の通信機能の提供

−  サービス及びツールの分散された集合をまたがった通信機能の許容

−  特定の起動(トリガ)条件による通知メッセージ機能の提供

10.3  SEE

リポジトリサービス

10.3.1

サービス概念

このサービスは,情報・データオブジェクト実体及びそれらの間の関係について,定義,格納,保守,

管理及びアクセスの機能を提供する。

10.3.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  オブジェクトの構造に従って操作するためのメタデータの許容

−  データトランザクションの定義及び準備

−  分散オブジェクトの管理及びアクセスの支援

−  保管及び版管理操作の許容

−  障害発生時の開発環境の一貫性のある状態への復元

−  定義された属性及び値に従ったオブジェクト集合の取出し

−  同種・異種環境におけるデータリポジトリ間での双方向変換の提供

10.4  SEE

オペレーティングシステムサービス

10.4.1

サービス概念

このサービスは,仮想的なオぺレーティングシステムを提供するものであり,これによって基礎となる

オペレーティングシステム上で,

(特に,クロスプラットフォーム開発の場合に,

)目的とする操作環境を

エミュレートすることが可能となる。また,仮想的なオペレーティングシステムの提供は,様々なオペレ

ーティングシステム間にまたがった共通の可搬操作環境の開発も可能にする。この分野のサービスにはシ

ステムプロセス管理,ファイル管理,資源管理,入出力管理及びオペレーティングシステムの他の仕組み

が含まれる。

10.4.2

サービス操作

このサービスは,次のことを可能にする。

−  オペレーティングシステムのプロセス管理の提供

−  オペレーティングシステムの同期機能の提供

−  基本入出力機能の提供

−  ストレージ管理の提供

−  非同期事象及びメッセージ通信機能の提供

−  基本計時機能の提供

−  リソース管理の提供


22

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

附属書 A

参考)

SEE

サービス一覧及び自動化支援の範例

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例

注記  サービス操作は,この規格の規定部分と同一である。

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

5

ソフトウェア技術サービス

5.1

  ソフト

ウ ェ ア 要 求
技術  サービ

−  ソフトウェア要求事項の引出し及び取込み 
−  ソフトウェア要求事項の構造化 
−  ソフトウェア要求事項の作成,修正,閲覧及び提示

−  ソフトウェア要求事項のグループ化及び優先順位付け 
−  ソフトウェア要求事項の一貫性確認 
−  ソフトウェア要求事項のソフトウェア構成要素への割当て

−  ソフトウェア要求の追加,削除又は修正によるプロジェクト

価値,リソース及びスケジュール時間軸への影響分析の実施

−  関係者及び開発者による文書仕様の妥当性確認及びその文書

の基準化

−  要求事項追跡可能性の支援 
−  リポジトリ管理の支援 
−  要求事項修正及び検索の支援

−  要求事項表現の支援 
−  一貫性確認の支援 
−  影響分析の支援

−  要求事項妥当性確認の支援

5.2

  ソフト

ウェア  リバ
ース技術  サ
ービス

−  ソースコードからの設計文書の生成

−  オブジェクトコードからのソースコードの生成

−  設計文書生成の支援

−  ソースコード生成の支援 
−  逆コンパイルの支援 
−  コード変換の支援

−  自動的相互参照の支援

5.3

  ソフト

ウェア  リエ
ン ジ ニ ア リ
ング  サービ

−  既存コードの改訂又は再構成

−  新しい設計が既存ソフトウェア構成要素に与える影響の分析

の実施

−  一つの表記法又は言語から他への変換

−  新しい要求事項一式が既存システムと整合していることの確

−  既存の構成要素一式への変更された設計の影響判定

−  ソフトウェア変換の支援

−  設計仕様生成の支援 
−  一貫性確認の支援 
−  影響分析の支援

5.4

  ソフト

ウェア  プロ

ト タ イ ピ ン
グ  サービス

−  要求事項からのプロトタイプの構築 
−  必要で利用可能であれば,ソフトウェア  モデリング  サービ

スの起動

−  要求事項からのユーザインタフェースの作成 
−  プロトタイプの実行

−  必要で利用可能であれば,シミュレーションの実施

−  ソフトウェアモデル可視化の

支援

−  ソフトウェアモデル構成の支

−  ソフトウェアモデル実行の支

5.5

  ソフト

ウェア  モデ

リング  サー
ビス

−  要求事項からのソフトウェアモデル(図形,論理,数理,形

式など)の構築

−  ソフトウェアモデルの妥当性確認 
−  一つのソフトウェアモデルから他のモデルへの変換及び/又

は対応付け

−  ソフトウェアモデルの分析

−  ソフトウェアモデル可視化の

支援

−  数学モデル分析の支援及び論

理モデル分析の支援

−  ソフトウェアモデル妥当性確

認の支援

5.6

  ソフト

ウェア  シミ
ュ レ ー シ ョ
ン  サービス

−  必要で利用可能であれば,ソフトウェア  モデリング  サービ

スの実行によるシミュレーション用ソフトウェアモデルの構

−  ソフトウェアモデルの実行

−  ソフトウェアモデルのシミュレーション結果の取込み

−  ソフトウェアモデル可視化の

支援

−  ソフトウェアモデルシミュレ

ーションの支援

−  シミュレーション結果の比較

の支援


23

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

5.7

  ソフト

ウ ェ ア 設 計
サービス

−  要求事項のソフトウェア方式及び設計要素への変換

−  ソフトウェア設計表現の作成及び修正 
−  要求事項に対するソフトウェア方式及び設計結果の妥当性確

−  設計表現からの構造化図,図形,画面又は他の設計情報の作

−  設計仕様の構造化

−  ソフトウェア方式及び設計の文書化 
−  ソフトウェア方式及び設計表現の評価

−  追跡可能性及び一貫性確認の

支援

−  リポジトリ設計の支援 
−  リポジトリデータ再利用の支

−  設計表現の支援 
−  スキーマ生成の支援

5.8

  ソフト

ウ ェ ア 構 成
要 素 の ソ フ
ト ウ ェ ア 生

成サービス

−  体系的言語記述からの構文解析系の生成

−  ソフトウェア構成要素の構成及び相互接続のためのスクリプ

トの生成

−  ルール一式からのルールに基づくシステムの生成

−  ソフトウェアシステムのためのユーザインタフェース構成要

素の生成

− CBS(構成要素に基づくソフト

ウェア,Component based

software

)サービス方式支援

− CBS 構成の支援

−  追跡可能性の支援 
−  構文解析系生成の支援

5.9

  ソース

コ ー ド 生 成
サービス

−  設計仕様からのモジュール生成 
−  ソフトウェアの静的分析サービス・動的分析サービス及びソ

ースコード全体解析の実行

−  設計仕様への追跡可能性の提供

−  ソースコードと設計仕様との

対応付けの支援

−  追跡可能性の支援

−  ソースコード全体解析の支援

5.10

  コ ン

パ イ ル サ ー
ビス

−  コード及びソフトウェア構成要素一式の間の継承依存関係の

検出

−  修正されたソースコードを作成するためのソースコード事前

処理の実施

−  ソースコードへのマクロ展開 
−  ソースコードの目的オブジェクトコードへの変換 
−  変換報告書の作成。これには,相互参照データ,コンパイル

速度,CPU 利用率などを含む,様々な複雑度の情報一覧表示
を含んでもよい。

−  オブジェクトコードの実行形式への結合編集。遠隔機での使

用を意図する場合には,ロード可能・起動可能な実行形式へ
の結合編集

−  新しい修正を反映させるための,コンパイル済みシステムの

逐次更新

−  ソースコードコンパイルの支

−  コンパイルエラー及びエラー

箇所表示の支援

−  コンパイル結果報告書作成の

支援

−  オブジェクトコード最適化の

支援

−  オブジェクトコード結合編集

の支援

5.11

  デ バ

ッ グ サ ー ビ

−  区切り点,割込み命令,データ値印刷及び修正ソースコード

の挿入によるソースプログラムへのデバッグ手段装備

−  プログラムの逐次実行 
−  実行結果の監視及び保存

−  デバッグ結果の記録及び測定 
−  プログラムの属性及び実行時のデータ値の分析

−  実行結果監視及び保存の支援

−  ソースコードデバッグ装備の

支援

−  逐次実行の支援

−  エラーデータ収集及び表示の

支援

−  不具合分析の支援

5.12

  ソ フ

ト ウ ェ ア の
静 的 分 析 サ

ービス・ 
動 的 分 析 サ
ービス

−  ソフトウェアモジュール・構成要素からの原統計データ収集
−  ソフトウェアモジュール・構成要素からの複雑度指標の計算
−  相互参照一覧図の作成及び表示

−  実行時のソフトウェアモジュール・構成要素からの原統計デ

ータ収集

−  実行時挙動特性図の作成及び表示

−  既定のひな形又はルールに従った所見の作成

−  複雑度指標計算の支援 
−  コード特性分析の支援 
−  制御フロー分析の支援

−  コード複雑度分析の支援 
−  相互参照一覧生成の支援 
−  データフロー分析の支援

−  結果報告書作成の支援 
−  実行時挙動可視化の支援


24

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

5.13

  ソ フ

ト ウ ェ ア テ
ス ト サ ー ビ

−  テストケースの生成

−  ソースプログラムの分析及び報告の生成 
−  要求事項への追跡可能性機能の有効化 
−  適切なテスト様式(例えば,機能,運用,セキュリティ,性

能)の実行

−  テスト対象オブジェクトに対して実施が必要な過去のテスト

ケースの回帰テストの実行

−  作業環境全体のシミュレーション及びシステム負荷テストの

実行

−  テスト結果と期待値との比較

−  テストデータベース管理の支

−  テストケース保管の支援 
−  テストケース及びシナリオ生

成の支援

−  テストケース実行の支援 
−  テスト結果表示の支援

−  テストケース・テスト計画生成

の支援

−  ソースプログラム分析の支援

−  要求事項追跡可能性及び相互

参照の支援

−  ウィンドウ操作テスト自動化

の支援

5.14

  ソ フ

ト ウ ェ ア 検

証サービス

−  仕様の一貫性分析 
−  (プログラム言語又は設計言語で書かれた)構成要素のソー

スコードの解読

−  (仕様と検証済みオブジェクトとの間の)エラーの特定 
−  総括報告書の作成

−  一貫性確認の支援 
−  仕様とオブジェクトとの比較

の支援

−  不整合の特定及び指摘の支援

5.15

  ソ フ

ト ウ ェ ア 結

合サービス

−  結合するソフトウェアモジュール及び/又は構成要素の準備
−  モジュール及び/又は構成要素のリポジトリ及びライブラリ

の管理

−  既定のソフトウェア方式及びモデルに従ったモジュール及び

/又は構成要素の結合

−  統合の監視及び状況報告書の作成

−  ソフトウェアモジュール及び

/又は構成要素インタフェー

ス管理の支援

−  ソフトウェアモジュール及び

/又は構成要素結合の支援

6

技術管理サービス

6.1

  構成管

理サービス

−  各構成項目について一意に識別する機能の提供 
−  すべての要素へのアクセス管理の有効化

−  システム内の構成項目の定義 
−  変更管理の起動 
−  特定の版の構成項目の選択支援の提供

−  構成項目識別の支援 
−  構成項目変更の追跡可能性の

支援

−  構成項目選択の支援 
−  アクセス制御の支援

6.2

  変更管

理サービス

−  報告されたエラー,漏れ又は必要な更新に対応した変更依頼

の作成

−  提案された変更の影響分析の支援

−  変更依頼の履歴の分類及び保持 
−  変更依頼に基づく変更指示の作成,評価及び追跡 
−  関係者間の情報伝達経路の許可

−  履歴保管の支援 
−  変更依頼の履歴保持の支援 
−  変更指示の追跡の支援

−  情報伝達の支援

6.3

  SEE リ

ポ ジ ト リ 管

理サービス

−  情報対象の作成,アクセス及び修正 
−  情報対象グループの作成,アクセス及び修正

−  情報対象間の関係の作成,アクセス及び修正 
−  アクセス制御の管理 
−  複数利用者及び共同作業環境の提供

−  データ及び情報対象の管理の

支援

− SEE リポジトリへのアクセス

制御の支援

6.4

  再利用

管 理 サ ー ビ

−  リポジトリへの資産の預託,取得又は提出 
−  資産の目録作成,登録及び分類

−  リポジトリの検索又は閲覧 
−  資産の検査又は引出し 
−  引出者又は提出者の登録

−  資産の利用上の制限及び/又は利用要件の報告

−  資産登録及び目録作成の支援 
−  資産記録の支援

−  リポジトリ検索の支援 
−  リポジトリ内資産閲覧の支援


25

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

6.5

  測定及

び 分 析 サ ー
ビス

−  測定値及び測定基準の定義の許容

−  分析を支援するパターン及び規則のような成果物の定義の許

−  必要ならば,測定及び分析モデルの一貫性の確認

−  データセットへのデータ挿入及びデータ削除 
−  与えられたデータセットに対する適切なモデルの選定 
−  データセットの予測モデルとの比較

−  データセットについての一般的な統計の計算 
−  リポジトリレベルでの異なる関係者に対する異なる視点の支

−  ソフトウェア製品の信頼性,重大性又はディペンダビリティ

のような非機能要件に基づく適切な数の特性の取込み

−  原始データ収集の支援

−  測定モデル選択の支援 
−  新モデル作成の支援 
−  データ移入及び移出の支援

−  様々な統計計算の支援 
−  データ可視化の支援 
−  回帰分析の支援

6.6

  品質保

証サービス

−  品質保証アクティビティ記録の確立及び維持

−  品質保証レビューの対象となる特定製品及び/又はプロセス

項目の定義

−  要求項目との整合性のための品質保証データの分析

−  特定のプロセス保証項目での

品質保証失敗の影響分析の支

−  監査チェックリストに関連付

けられた品質保証データ分析
の支援

6.7

  監査サ

ービス

−  監査チェックリスト一式の維持,並びにチェックリストの利

用者作成の支援及びチェックリストの顧客対応(カスタマイ
ズ)の支援

−  監査準備及び実施予定作成の支援 
−  監査データの保存機能の提供 
−  監査データの分析機能の提供(例えば,成功・失敗,傾向分

析)

−  要求事項に関連付けられた監

査チェックリスト作成の支援

−  重要なプロジェクトイベント

に関連付けられた監査実施予
定作成の支援

−  監査データの作成,保存及び分

析の支援

6.8

  ソフト

ウ ェ ア 追 跡
可 能 性 サ ー
ビス

−  2 項目間の関係の作成,修正及び破壊

−  関係の現在の状態の問合せ 
−  関係の履歴の問合せ 
−  ライフサイクルプロセスの局面を通した要求への追跡

−  関係及び項目への誘導

−  追跡可能性分析の支援

−  追跡可能性分析報告の表示の

支援

−  分析結果の情報伝達及び配信

の支援

−  問合せ及び誘導の支援

6.9

  文書化

サービス

−  文書の作成 
−  文脈依存文書の関連付けの許容 
−  オンライン文書の提供パッケージへの組入れ

−  文書の管理及び制御 
−  あらゆる関連媒体書式での作成 
−  ソフトウェア変更に影響される文書項目への付せん(箋)付

−  文書の版管理 
−  レビューサイクルの管理

−  アクセス制御の有効化

−  文書作成の支援 
−  文脈依存文書の関連付けの支援
−  オンライン文書の提供パッケ

ージの組入れ支援

−  印刷の支援 
−  媒体書式変換の支援

−  ソフトウェア変更に影響され

る文書項目への付せん(箋)付
けの支援

−  文書の版管理及びアクセス制

御の支援

−  レビューサイクル管理の支援

6.10

  レ ビ

ュ ー サ ー ビ

−  レビュー用文書の準備 
−  レビュー文書へのコメント付け,関連文書の参照・は(貼)

り付け・関連付け

−  文書及び SEE リポジトリからのキーワードの検出・検索 
−  レビュー結果の報告書及び目録の作成

− SEE リポジトリ上の情報発掘

(マイニング)の支援

− SEE リポジトリの検索の支援

−  文書の相互参照の支援 
−  レビュー結果の報告書目録の

作成の支援


26

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

7

プロジェクト管理サービス

7.1

  プロジ

ェ ク ト 計 画
サービス

−  プロジェクトの目的の主要なプロジェクトイベントへの変換
−  作業アクティビティへの入力及び出力の定量化 
−  作業アクティビティ間の関係(依存性)の割当ての許容

−  イベントの準備期間の見積り 
−  開始日及び完了日の計算 
−  クリティカルパスの分析

−  詳細なイベント実施予定の生成 
−  リソース割当ての有効化 
−  個人又は組織への作業責任の割当ての登録

−  通信媒体,頻度及び内容の決定を含む,プロジェクトチーム

内の通信チャネルの確立

−  評価基準の確立

−  主要なイベントの視覚化の支

−  リソースの平準化の支援

−  クリティカルパス分析の支援 
−  影響分析の支援 
−  予算算出及び見通しの支援

7.2

  プロジ

ェ ク ト の 見

積 り サ ー ビ

−  費用,サイズ及びリソースの見積りの作成及び修正 
−  費用,サイズ及びリソースの見積りの履歴の保守

−  作業量配分又は異なる設計のような変動要因の見積りの生成
−  実際の結果と見積りとの比較

−  変更による影響の見積りの支

−  変動要因による感度分析支援

7.3

  プロジ

ェ ク ト リ ス
ク 管 理 サ ー

ビス

−  リソース割当て及び実施予定データについての要因変動によ

っての得失分析の実施

−  費用,リソース,実施予定及び失敗によるリスク評価

−  費用及び失敗確率の見積り 
−  リスク軽減の管理 
−  種々の割当て戦略についての報告書の作成

−  費用及び実施予定の測定支援 
−  得失分析支援

7.4

  プロジ

ェ ク ト 監 視

及 び プ ロ ジ
ェ ク ト の 実
施 予 定 サ ー

ビス

−  プロジェクトの現状に関連する測定データ及びプロジェクト

を構成するアクティビティの測定データの収集

−  費用,サイズ及びリソースの見積り値と実際の結果との比較
−  プロジェクト変数の読出し・表示,及びプロジェクトデータ・

要約情報の作成

−  利用者要求の変化の追跡

−  測定データ収集の支援 
−  費用,サイズ及びリソースの見

積り値の実際量からの逸脱の
傾向分析の支援

−  実際データが計画リソース使

用量から差がある場合,又はア
クションアイテムが一定期間
後に終了しない場合における

起動(トリガ)発生又は警告発
生の支援

7.5

  プロジ

ェ ク ト 評 価
サービス

−  追跡記録サービスのデータ及びプロジェクト計画データに対

する実際の費用データ及び時間データの評価

−  利用者のコメント,要望及びソフトウェアエラーの作成・修

正・保存

−  プロジェクトの成果に対するそれぞれの要求の利用者承認の

引出し

−  得失分析及び影響分析を支援するための測定データの収集

−  利用者受入れ基準によるプロ

ジェクト・製品の成果の評価の
支援

−  影響を最小にするための復旧

パスの決定に役立つ影響分析
の支援


27

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

8

プロセス管理サービス

8.1

  プロセ

ス 定 義 サ ー
ビス

−  特定領域分析及び特定応用分野分析を含む,プロセス要求事

項の分析

−  プロセス定義の具体化,構成,分解,修整及びモジュール化

−  組織の規格・手引・方針に対するプロセス定義のシミュレー

ト,モデル化及び妥当性確認

−  特定領域分析及び特定応用分

野分析を含む,プロセス要求事
項の分析の支援

−  プロセス定義のライフサイク

ル支援

−  プロセス定義のシミュレート,

モデル化及び妥当性確認の支

8.2

  プロセ

ス ラ イ ブ ラ
リサービス

−  プロセス資産の作成,更新及び削除 
−  プロセス資産の認定,測定及び運営 
−  必要ならば,プロセス資産へのアクセス制限の提供

−  プロセス資産保存及び版管理

の支援

−  アクセス制御及び状態報告書

作成の支援

8.3

  プロセ

ス 準 備 サ ー
ビス

−  プロジェクト基準及び制約条件のレビュー,並びにライフサ

イクルモデルの選択

−  関係の定義,並びにプロセス及びアクティビティの修整 
−  プロセスの役割及び責務の定義

−  必要ならば,プロセスの訓練の提供

−  関係の定義及びプロセス・アク

ティビティの修整の支援

−  プロセス定義の支援 
−  プロセス訓練の支援

8.4

  プロセ

ス 利 用 サ ー
ビス

−  プロジェクトチームのメンバへのヘルプ機能及び手引機能の

処理

−  プロセスの利用状況及び状態についての質問及び報告 
−  プロジェクトのプロセス測定値の特定,収集及び報告

− SEE データ管理を用いた,プロセス定義のシミュレーション

と高度な表現との相互作用の許容

−  プロセスの利用状況及び状態

問合せ・状態報告書作成の支援

8.5

  プロセ

ス 監 視 サ ー
ビス

−  監視条件及び基準の設定

−  プロセスの成立発展状況の観察 
−  特定のプロセスイベントの発生の検知及び記録 
−  監視結果の報告

−  検知監視及び記録監視の支援

−  監視されたデータの視覚化の

支援

−  監視されたデータの配布の支

8.6

  プロセ

ス 改 善 支 援
サービス

−  効果的な目標の定義

−  目標に関連する測定の特定 
−  目標達成のためのしきい(閾)値の設定 
−  プロセス能力アセスメント

−  実際のデータと目標データ・基準データとを比較するアセス

メント報告書の準備

−  アセスメント実施予定の提供

−  測定データの収集支援

−  プロセス能力アセスメントの

支援

−  アセスメント報告書の準備の

支援

−  アセスメント実施予定作成の

支援

8.7

  プロセ

ス 文 書 化 サ

ービス

−  文書化要求の特定 
−  文書の設計及び開発

−  文書の作成及び編集 
−  文書の配布 
−  文書の保守

−  文書の設計,作成及び編集の支

−  文書の配布及び保守の支援


28

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

9

  SEE

支援サービス

9.1

  SEE 共

通 支 援 サ ー
ビス

−  テキスト・数式・スプレッドシート・図形・画像・図表の作

成,修正,編集及び保存

−  様々なファイル形式でのテキスト・図形・画像の読込み又は

書出し

−  テキスト・図形・図表の書式整形及び印刷 
−  音声・ビデオオブジェクトの作成,取込み,修正,保存,再

生及び伝送

−  音声・ビデオオブジェクトの他の書式への変換

−  様々なオブジェクトの作成,修

正,編集及び保存の支援

−  様々なオブジェクトの様々な

ファイル形式での読込み又は
書出しの支援

−  様々なオブジェクトの書式整

形及び印刷の支援

−  様々なオブジェクトの作成,取

込み,修正,保存,再生及び伝

送の支援

−  様々なオブジェクトの他の書

式への変換の支援

9.2

  SEE 文

書 公 開 サ ー

ビス

−  文書オブジェクト及び文書の作成,修正及び保存 
−  目次,見出し,参考文献及び索引の作成

−  文書の書式整形,構築,プレビュー及び印刷,並びにひな形

の作成及び印刷

−  文書のレイアウト又はスタイルの作成又は修正

−  文書の版管理

−  文書オブジェクト及び文書ラ

イフサイクルの支援

−  目次,見出し,参考文献及び索

引の作成の支援

−  文書の書式整形,構築,プレビ

ュー及び印刷,並びにひな形の
作成及び印刷の支援

−  文書のレイアウト又はスタイ

ルの作成又は修正の支援

−  文書の版管理の支援

9.3

  SEE 共

同 作 業 支 援
サービス

−  リポジトリの共有の支援 
−  電子会議の支援 
−  プロジェクト・グループ・利用者の実施予定の共有の支援

−  コンカレントエンジニアリング(同時並行開発)の支援

−  共有リポジトリの支援 
−  電子会議の支援 
−  実施予定共有の支援

−  コンカレントエンジニアリン

グ(同時並行開発)の支援

9.4

  SEE 利

用 者 コ ミ ュ
ニ ケ ー シ ョ

ン 支 援 サ ー
ビス

−  メッセージ通信の受信,保管,構成,送信,返信,転送,同

報及び受信確認

−  メールの通信機能のカスタマイズ(設定変更)

−  メッセージ通信の購読及び投稿 
−  投稿されたメッセージ通信への返信又は情報の追加 
−  接続の開始及び終了

− LAN,WAN,公衆ネットワーク,インターネットなどの支援

−  メッセージ通信の受信,保持,

構成,送信,返信,転送,同報
及び受信確認の支援

−  通信(メール,チャット,個人

間メッセージ通信など)のカス
タマイズ(設定変更)の支援

−  メッセージ通信の取扱い及び

管理の支援

−  ネットワーク上での個人間メ

ッセージ通信の支援

9.5

  SEE 運

営サービス

−  利用者アクセスの管理 
− SEE 基盤管理サービスの呼出しによる SEE 状態の監視

−  リソースへの利用者特権及びアクセスの設定

−  利用者アクセス管理の支援 
− SEE 状態監視の支援

−  リソースアクセス管理の支援


29

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

9.6

  SEE 方

針 執 行 サ ー
ビス

−  セキュリティ情報の確立の支援

−  利用者の識別及び適切なアクセス権の関連付け 
−  情報内容へのアクセス制御 
−  権限のない又は制約のない修正からのデータ及びオブジェク

トの保護

−  セキュリティの考慮された方法によるデータ及びオブジェク

トの移出・移入

−  セキュリティに関する監査のための情報の追跡機能及び制御

の提供

−  バックアップ及び復旧

−  識別及び認証の支援

−  必す(須)及び任意のアクセス

制御の支援

−  完全性保護の支援

−  バックアップ及び復旧の支援 
−  移出・移入セキュリティ機能の

支援

9.7

  SEE デ

ータ・情報発
掘(マイニン

グ)サービス

−  リポジトリからの有用なデータ・情報の復旧 
−  リポジトリから発掘(マイニング)したデータ・情報の統合
−  発掘(マイニング)したデータ・情報の視覚化及び提示

−  リポジトリに存在する変化のパターンの抽出及び分析 
−  リポジトリからのデータ・情報を使ったソフトウェア特性の

モデル化の支援

−  ソフトウェア再利用の支援

−  リポジトリからの有用なデー

タ・情報の選択の支援

−  発掘(マイニング)したデー

タ・情報の統合の支援

−  有用なパターンの分析及び抽

出の支援

−  データ・情報の視覚化の支援 
−  ソフトウェア特性モデル化の

支援

−  再利用管理の実行の支援

10

  SEE

基盤環境サービス

10.1

  SEE

基 盤 管 理 サ

ービス

−  リソース(ツールを含む。

)の追加,削除及び訂正

−  状態の問合せ及びリソースの統計の提供

−  特定の利用者及び/又は役割によって定義されたある種類の

利用者へのリソースの利用許可の作成

−  システム管理者への診断メッセージの送信

− SEE 間でのデータ又はツールの転送 
−  利用者及び/又は SEE 間での役割によって定義された利用

者の転送

− SEE 間でのタスク記述の転送 
−  ツールのインストール・アンインストール,登録・削除,及

び新しいバージョンへの更新

− SEE 機能の監視及び診断

− SEE 基盤リソース管理の支援 
− SEE リソースの問合せ及び報

告サービスの支援

− SEE 機能の自己テストの支援 
−  システム管理者への管理メッ

セージ通信の支援

− SEE 間でのデータ・ツール,利

用者・役割及びタスク情報の共

有化の支援

−  すべての利用者への SEE 環境

の変化の通知の支援

10.2

  SEE

情 報 共 有 サ
ービス

−  情報処理及び情報共有の支援

−  原始的なオペレーティングシステムのプロセス通信機能の提

−  同種・異種計算機間でのプロセス集合間の通信機能の提供

−  サービス及びツールの分散された集合をまたがった通信機能

の許容

−  特定の起動(トリガ)条件による通知メッセージ機能の提供

−  データ共有の支援

−  プロセス間通信の支援 
−  メッセージ処理の支援 
−  事象発生通知の支援

10.3

  SEE

リ ポ ジ ト リ
サービス

−  オブジェクトの構造に従って操作するためのメタデータの許

−  データトランザクションの定義及び準備

−  分散オブジェクトの管理及びアクセスの支援 
−  保管及び版管理操作の許容 
−  障害発生時の開発環境の一貫性のある状態への復元

−  定義された属性及び値に従ったオブジェクト集合の取出し 
−  同種・異種環境におけるデータリポジトリ間での双方向変換

の提供

−  メタデータ及びオブジェクト

データベース管理の支援

−  オブジェクトデータトランザ

クションの支援

−  保管及び版管理操作の支援 
−  問合せ・取出しの支援

−  オブジェクトデータ交換の支


30

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

表 A.1SEE サービスに対する自動化支援の範例(続き)

SEE

サービス 

サービス操作 

自動化支援の範例 

10.4

  SEE

オ ペ レ ー テ
ィ ン グ シ ス
テ ム サ ー ビ

−  オペレーティングシステムのプロセス管理の提供

−  オペレーティングシステムの同期機能の提供 
−  基本入出力機能の提供 
−  ストレージ管理の提供

−  非同期事象及びメッセージ通信機能の提供 
−  基本計時機能の提供 
−  リソース管理の提供

−  オペレーティングシステムの

プロセス管理の支援

−  オペレーティングシステムの

同期機能の支援

−  基本入出力機能の支援 
−  ファイル保存管理の支援 
−  非同期事象及びメッセージ通

信機能の支援

−  計時起動機能の支援 
−  リソース管理の支援


31

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

附属書 B

参考)

この規格の適用例

B.1

概要

この規格は,次の人の役に立つことができる。

−  ツールを使用するソフトウェア技術者

−  プロセス改善に従事するソフトウェア技術者

−  ツールを取得するソフトウェア技術者

−  ツールを提供する供給者

−  ソフトウェア技術教育者

−  ツール及び SEE に関する助言を提供するソフトウェア技術コンサルタント

B.2

利用者・ソフトウェア技術者

JIS X 0160:2007

で定義されたプロセスと同等な一つ以上のプロセスの実行に関係があり,かつ,固有の

ツール又は SEE を使用している人々は,次のことが可能になる。

−  従事しているアクティビティと使用しているツールとの関係を理解する。

− SEE で支援されることによって改善できるプロセス又はアクティビティを特定する。

−  ツール及び環境の比較,評価及びアセスメントのための客観的な基盤を得る。

B.3

ツール及び SEE 供給者

ソフトウェア技術ツールの供給者は,次のことが可能になる。

−  JIS X 0160:2007 に矛盾しないツールを開発する。

−  相互運用可能なツールの開発の基盤を築く。

−  典型的な自動支援を必要とする領域(プロセス,アクティビティ)を特定する。

B.4

取得者

ソフトウェア開発プロジェクトの責任者又はプロセス改善の責任者であって,ソフトウェア技術ツール

の購入に従事する者は,次のことが可能になる。

−  プロセス改善に貢献できる新しい SEE サービスをレビューする。

−  ソフトウェア技術ツールの選択のための基準を特定する。

B.5

ソフトウェア技術教育者

ソフトウェア技術の教育及び訓練の責任者は,次のことが可能になる。

− SEE の説明に,共通的に合意された基盤を使用する。

−  サービスのすべての領域に基づいたソフトウェア技術を教育する。

B.6

ソフトウェア技術コンサルタント

プロジェクト開発,プロセス評価又はプロセス改善に関するコンサルティングを行う者又は組織は,次


32

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

のことが可能になる。

−  依頼者のソフトウェア技術アクティビティと使用されるツールとの関係を,矛盾なく記述する。

− SEE で支援されることによって改善できるプロセス又はアクティビティを識別することに関する助言

を提供する。


33

X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

附属書 C 

参考)

CASE

ツール環境規格の体系(作業計画から)

他のソフトウェア技術規格

CASE

ツール規格

CASE

ツール規格

計画)

CASE

ツール規格

改正中)

図 C.1CASE ツール環境規格の体系

JIS X 0163

ソフトウェア技術環境サービス 

プロジェクト管理
ツール特性

プロセス管理
ツール特性

プロダクトライン
ツール特性

JIS X 0132:1996

,CASE ツールの評価及び選択のための指針

ISO/IEC TR 14471: 1999

,Guidelines for the adoption of CASE tools

ライフサイクルプロセス

プロセス 
アセスメント

ソフトウェア 
技術知識体系

ソフトウェア製品品質

システムライフ 
サイクル規格:

JIS X 0170:2004 

ソフトウェア 
ライフサイクル

規格:

JIS X 0160:2007 

ISO/IEC 

TR 19759 

:SWEBOK

プロセスア
セスメント
規格類

JIS X 0145

規格類

ソフトウェア 
製品品質

規格類

ISO/IEC 25000 

ファミリ

JIS X 0129 

規格類

ソフトウェア 
製品の評価 
JIS X 0133 
規格群

ソフトウェア 
技術サービス

技術管理 
サービス

プロジェクト 
管理サービス

プロセス管理 
サービス

SEE

支援

サービス

SEE

基盤環境

サービス

ソフトウェア 
技術ツール

技術管理 
ツール

プロジェクト 
管理ツール

プロセス管理 
ツール

SEE

支援

サービスツール

SEE

基盤環境

サービスツール

ISO/IEC 24766

:要求技術

ツール能力の手引

ISO/IEC 18018

:構成管理

ツール能力の手引

テストツール
特性

設計及びモデル
化ツール特性


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X 0163

:2009 (ISO/IEC 15940:2006)

参考文献

1)  JIS X 0160:1996

,ソフトウェアライフサイクルプロセス

注記  対応国際規格:ISO/IEC 12207:1995,Information technology−Software life cycle processes (IDT)

2)  JIS X 0160

追補 1:2007,ソフトウェアライフサイクルプロセス(追補 1)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 12207:1995/Amd.1:2002 及び Amd.2:2004,Information technology−

Software life cycle processes (IDT)

3)  JIS X 0132:1996

,CASE ツールの評価及び選択のための指針

注記  対応国際規格:ISO/IEC 14102:1995,Information technology−Guideline for the evaluation and

selection of CASE tools (IDT)

4)  JIS Q 9000:2006

,品質マネジメントシステム−基本及び用語

注記  対応国際規格:ISO 9000:2005,Quality management systems−Fundamentals and vocabulary (IDT)

5)  ISO/IEC TR 14471:1999

,Information technology−Software engineering−Guidelines for the adoption of

CASE tools

6)  ISO/IEC 19501:2005

,Information technology−Open Distributed Processing−Unified Modeling Language

(UML) Version 1.4.2

7)  IEEE Std 1175.1:2002

,IEEE Guide for CASE Tool Interconnections−Classification and Description

8)  Reference Model for Frameworks of Software Engineering Environments, 3rd Edition (NIST Special

Publication 500-211/Technical Report ECMA TR/55). 1993

9)  Reference Model for Project Support Environments. 2nd edition. (ECMA Technical Report TR/69 NIST special

publication 500-213). 1994