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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0022-1989 

情報処理用語(計算器) 

Glossary of Terms Used in Information Processing (Calculators)  

1. 適用範囲 この規格は,情報処理における計算器に関する主な用語とその読み方,意味及び対応英語

について規定する。 

備考1. この規格は,国際規格ISO 2382/22- 1986に準拠している。 

2. この規格の中で,点線の下線を施してある箇所は,国際規格ISO 2382/22-1986にはない事項

を示す。この場合,対応英語は参考とする。 

対応国際規格: 

ISO 2382/22-1986 Information processing systems−Vocabulary−Part 22 : Calculators 

2. 表記法 この規格では,各用語を,番号,用語及び読み方,意味並びに対応英語の四つの欄に分けて

記述する。それぞれの欄における表記法を次に示す。 

(1) 番号に関する表記法 番号は,6個の数字によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語規格

番号の末尾2けたを,次の2けたの数字は,同一分類のこの規格の区分を意味する。最後の2けたの

数字は,同一区分の一連番号とする。 

(2) 用語及び読み方に関する表記法 

(2.1) 同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,その順位に従って優先使用する。 

(2.2) 用語の一部が丸括弧( )で囲まれている場合は,その部分を省略してもよいことを表す。この場

合は,括弧内を省略したときと省略しないときとの間に優先順位はない。 

例1:“自動(的)”は,“自動”又は“自動的”を表す(01.01.04参照)。 

例2:“(計算機)プログラム”は、“計算機プログラム”又は“プログラム”を表す(01.04.01参照)。 

(2.3) 用語が幾つもの類似の意味をもつ場合には,それらを個々に規定し,用語の前に(1),(2),……を付

ける。 

例:“(1)引き数”(02.02.02参照),“(2)引き数”(02.02.03参照) 

(2.4) 類似の意味をもち,しかもその記述がほとんど同一である二つ以上の用語は,角括弧[ ]を用い

て一つにまとめて規定する。この場合,用語及び読み方欄の[ ]に対して,意味欄の対応する[ ] 

を採るものとする。 

例:次の(a)と(b)とは同じ(02.10.05参照)。 

(a) 用語及び読み方 

意味 

2項[N項]演算 

2個[N個]のオペランドに対する演算。 

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X 0022-1989 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(b) 用語及び読み方 

意味 

2項演算 

2個のオペランドに対する演算。 

N項演算 

N個のオペランドに対する演算。 

(2.5) 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く丸括弧( )内にそのことを示す。 

例1:“情報(データ処理及び事務機械における)”(01.01.02参照) 

例2:“呼出し(プログラミングにおける)”(07.09.04参照),“呼出し(データ網における)”(09.06.08

参照) 

(2.6) 文法上の用法又は省略形などを,用語に引き続く丸括弧( )内に示す。 

例:“SYSGEN(頭字語)”(10.02.18参照),“DP(省略形)”(01.01.03参照) 

(2.7) 漢字が常用漢字表にない場合には,仮名で示し,それに引き続く山括弧< >内に該当する漢字を

示す。 

例:“はん<汎>用レジスタ”(11.02.08参照) 

(2.8) 用語の読み方は,振り仮名によって示す。ただし,用語が英字からなり,その読み方が各英字の読

み方どおりの場合には,振り仮名は付けない。 

例1:(データ)しょり

処理(01.01.03参照) 

例2:こ

COBOL(07.02.22参照) 

例3:DP(01.01.03参照) 

(3) 意味に関する表記法 

(3.1) 文中で下線(実線)の引いてある語は,情報処理用語に関する日本工業規格に規定されている用語

であることを示す。 

(3.2) 角括弧[ ]の使い方については,(2.4)を参照のこと。 

(4) 対応英語に関する表記法 

(4.1) この欄の英語は,国際規格ISO 2382/22-1986に規定されている用語であって,規定されている意味

と対応する。 

(4.2) 対応英語について使用上の注意事項がある場合には,対応英語に引き続く丸括弧( )内に示す。 

(4.3) 対応英語に付けられた括弧内の注記の意味は,次のとおりとする。 

(使用しないほうがよい。):国際規格及びこの規格では,この英語を使用しないので,使用しな

いほうがよいことを示す。 

例:02.04.01 logic function(使用しないほうがよい。) 

(使用してはいけない。):国際規格及びこの規格では,用語統一の見地から,この英語を使用し

てはいけないことを示す。 

(この意味では使用しないほうがよい。):国際規格及びこの規格では,他の意味で使われている

ため,この英語を使用しないほうがよいことを示す。 

(××だけ):この英語は××(国名)だけで通用することを示す。 

例:02.02.07 range(オーストラリアだけ) 

また,角括弧及び使用分野を限定する丸括弧の用法は,“用語及び読み方”の欄と同様とする。 

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X 0022-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 情報処理用語(計算器) 主な用語について,次のとおり定める。 

22.01 一般用語 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.01.01 

けいさんき

計算器 

特に算術演算を行うのに適した装置であって,個別の演算又は

一連の演算を始めるために人手の介入を必要とするもの。プロ

グラムを記憶している場合には,それを変更するにも人手の介

入を必要とする。 

備考 計算器は,計算機の機能の幾つかを遂行するが,そ

の操作には通常,頻繁に人手の介入を必要とする。 

calculator 

22.01.02 

るいけい

累計メモリ 

一連の計算の結果を累計するために使用する計算器の記憶装

置。 

sigma memory 

22.01.03  メモリぶんかつ

分割 

計算器において,一つの記憶装置を複数の独立した区域に分割

すること。 

memory partitioning, 

storage partitioning 

22.02 分類 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.02.01  ポケットけいさんき

計算器, 

ハンドヘルドけいさんき

計算器 

商用電源なしで作動する計算器であって,手に持って操作した

り,ポケットに入れて運んだりできる軽くて小さいもの。 

pocket calculator, 

hand-held calculator 

22.02.02 

たくじょうけいさんき

卓上計算器 

主に卓上で使用するために設計された計算器。 

desk-top calculator 

22.02.03 

しょうようでんげんしきけいさんき

商用電源式計算器 

電源を商用電源だけに依存する計算器。 

mains-powered 

calculator 

22.02.04 

でんちしきけいさんき

電池式計算器 

電源を化学式電池,太陽電池又は充電式電池だけに依存する計

算器。 

battery-powered 

calculator 

22.02.05 

こうちょくりょうようしきけいさんき

交直両用式計算器 

電源を電池及び商用電源に依存する計算器。 

mains/battery powered 

calculator 

22.02.06 

かさんきしきけいさんき

加算機式計算器 

計算器の一種であって,各オペランドの入力後に演算記号を与

えるように内部回路を構成したもの。 

備考 加減算と乗除算を組み合わせるのに,必要に応じて

中間結果を保存しながら演算をする場合がある。 

例: 次の問題を解くために加算機式計算器が用いる演

算順序は次のとおりである。 

5

2

5

3

12

calculator with 

arithmetic logic 

キー操作 

表示 

印字例 

12 

12 

12 

12+ 

15 

3+ 

10 

5− 

10 

10◇ 

10÷ 

2= 

5* 

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X 0022-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.02.07 

すうしきとお

数式通り

ほうしきけいさんき

方式計算器,

さんしきとお

算式通り

ほうしきけいさんき

方式計算器 

計算器の一種であって,最初のオペランドは入力前に演算記号

を必要としないが,以後のオペランドはそれを必要とするよう

に内部回路を構成したもの。 

備考 加減算と乗除算を組み合わせる場合,中間結果を手

操作によってとっておく必要はない。 

例: 次の問題を解くために数式通り方式計算器が用い

る演算順序は,次のとおりである。 

5

2

5

3

12

calculator with algebraic 

logic 

キー操作 

表示 

印字例 

12 

12 

12 

12+ 

15 

3− 

10 

5÷ 

2= 

5* 

22.02.08 

ぎゃく

逆ポーランド

ひょうきしきけいさんき

表記式計算器 

計算器の一種であって,オペランドはエンター (Enter) キーに

よって演算記号なしに入力し,2番目以降のオペランドより後

に演算記号を入力するように内部回路を構成したもの。 

備考 加減算と乗除算を組み合わせる場合,中間結果を手

操作によってとっておく必要はない。 

例: 次の問題を解くために逆ポーランド表記式計算器

が用いる操作順序は,次のとおりである。 

5

2

5

3

12

calculator with postfix 

notation logic, 
calculator with suffix 
notation logic, 
calculator with 
reverse−Polish 
notation logic 

キー操作 

表示 

印字例 

12 

12 

12 

12# 

15 

3+ 

10 

5− 

2÷ 

5* 

22.02.09 

ひょうじしきけいさんき

表示式計算器 

計算器の一種であって,データ出力を恒久的には残らない文字

の形で示すもの。 

display calculator 

22.02.10 

いんじしきけいさんき

印字式計算器 

計算器の一種であって,データ出力を紙の上に印字するもの。 

printing calculator 

22.02.11 

ひょうじいんじしきけいさんき

表示印字式計算器 

計算器の一種であって,表示式計算器と印字式計算器のデータ

出力機能を備え,利用者の意図によって印字式計算器の機能を

選択できるもの。 

display and printing 

calculator 

22.02.12  アドレス

していかのう

指定可能

なきおくいき

記憶域をもたな

いけいさんき

計算器 

計算器の一種であって,データは次の演算で記憶域を消去しな

い限り記憶できないが,定数を記憶する機能は,もつ場合もあ

るもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator without 

addressable storage 

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X 0022-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.02.13  キーボードせいぎょしき

制御式の

アドレス

していかのう

指定可能な

きおくいき

記憶域をもつけいさんき

計算器 

計算器の一種であって,キーボード制御によるデータの記憶と

蓄積だけを許しており,記憶装置内のデータをそれらのアドレ

スに対するキーボード操作によってだけ変更するもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with 

keyboard controlled 
addressable storage 

22.02.14  プログラムせいぎょしき

制御式の

アドレス

していかのう

指定可能な

きおくいき

記憶域をもつけいさんき

計算器 

計算器の一種であって,プログラム制御によるデータの記憶と

蓄積だけを許しており,記憶装置内のデータをそれらのアドレ

スに対するプログラムステップによってだけ変更するもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with 

programcontrolled 
addressable storage 

22.02.15  プログラムせいぎょしき

制御式

およ及びキーボード

せいぎょしき

制御式のアドレス

していかのう

指定可能なきおくいき

記憶域

をもつけいさんき

計算器 

計算器の一種であって,プログラム制御及びキーボード制御の

両方によるデータの記憶と蓄積を許しており,記憶装置内のデ

ータをそれらのアドレスに対する次の演算によってだけ変更す

るもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with 

programcontorolled 
and keyboard 
controlled 
addressable storage 

22.02.16  プログラム

こていしきけいさんき

固定式計算器 

利用者がプログラムを変更できない計算器。 

nonprogrammable 

calculator 

22.02.17  プログラムしき式

けいさんき

計算器 

利用者がプログラムをすることができ,かつそのプログラムを

変更できる計算器。 

programmable 

calculator 

22.02.18  キーボードプログ

ラムにゅうりょくしきけいさんき

入力式計算器 

計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップをキー

ボードによって入力し,反復使用のために計算器中に保持する

ことを許すもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with 

keyboard program 
input 

22.02.19 

がいぶ

外部プログラム

にゅうりょくしきけいさんき

入力式計算器 

計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップを外部

データ媒体によって入力し,反復使用のために計算器中に保持

することを許すもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with external 

program input 

22.02.20  キーボードおよ及び

がいぶ

外部プログラム

にゅうりょくしきけいさんき

入力式計算器 

計算器の一種であって,所定の数のプログラムステップをキー

ボードか外部データ媒体のどちらかによって入力し,反復使用

のために計算器中に保持することを許すもの。 

備考 この用語は,現在は使われていない。 

calculator with 

keyboard and external 
program input 

22.03 機能及び操作 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.03.01 

しゅどうきのう

手動機能 

利用者が始動又は遂行する機能。 

manual function 

22.03.02 

きかいきのう

機械機能 

計算器が遂行する機能。 

machine function 

22.03.03 

じどうきのう

自動機能 

プログラムが制御し,利用者の補助なしに実行する,単一又は

一連の機械機能。 

automatic function 

22.03.04 

せんたくきのう

選択機能 

特定の制御又はキーによって複数の機能を実行できるようにす

る機能。 

function preselection 

capability 

22.03.05  けた

くぎ

区切りきのう

機能 

表示又は印字する数の小数点記号の左側を3けたずつのグルー

プに分ける機能。 

pumctuation capability 

22.03.06 

ひかさんきのう

非加算機能, 
ノンアドきのう

機能 

印字式計算器において,計算に影響なく文字を印字する機能。 

備考 表示印字式計算器を含む。 

nonadd function 

22.03.07 

あやま

誤りじょうたい

状態(けいさんき

計算器

における), 
エラーじょうたい

状態(けいさんき

計算器

における) 

計算器が実行できない機能を利用者が実行しようとすると生じ

る状態。 

error condition (in 

calculators)  

22.03.08  あふれ(けいさんき

計算器にお

ける),オーバフロ
ー(けいさんき

計算器における) 

計算器が入力中のけた数を受け入れられない,又は計算結果の

けた数を処理できない状態。 

overflow (in calculators)  

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X 0022-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.03.09  ロックアウトきのう

機能 

計算器があふれ又は誤り状態にあるときにデータの入力を禁ず

る機能。 

備考 一般に特定の解除キーを除くすべてのキーの入力

を禁ずる機能を含む。 

lock-out facility 

22.03.10 

にじょうきのう

二乗機能 

ある数にそれ自身を掛ける機能。 

square function 

22.03.11 

へいほうこんきのう

平方根機能 

それ自身を掛けたときに元の数を作るような数を与える機能。 

square root function 

22.03.12 

ひゃくぶんりつきのう

百分率機能 

ある数に百分率の数値を掛け,結果を自動的に100で割る機能。 percentage function 

22.03.13 

ちょくせつひゃくぶんりつきのう

直接百分率機能 

割増率又は割引率を与えると,値を直ちに計算する機能。 

direct percentage 

function 

22.03.14 

ていすうきのう

定数機能 

数と演算命令を入力し,それを反復使用のために計算器が保持

する機能。 

constant function 

22.03.15 

じどうていすうきのう

自動定数機能 

反復使用するために,数と演算命令を入力し,自動的に計算器

が保持する機能。 

automatic constant 

function 

22.03.16 

ふ負のふごうにゅうりょく

符号入力 

計算器に入力した数に負の符号を与えること。 

negative entry 

22.03.17 

ふごうはんてんきのう

符号反転機能, 
サインチェンジきのう

機能 

計算器に保持した数の正負の符号を反転する機能。 

sign change function 

22.03.18  アドモード 

加算及び減算において,入力した数の最下位のけたを基準にし

て,小数点記号をあらかじめ決めた位置に置く方式。 

備考 乗算,除算を含む。 

add mode 

22.03.19 

こていしょうすうてんほうしき

固定小数点方式 

計算結果の小数部のけた数をあらかじめ選択している方式。 

fixed decimal mode 

22.03.20 

ふどうしょうすうてんほうしき

浮動小数点方式 

入力データの小数部のけた数に関係なく,計算結果の小数点記

号を自動的に位置決めする方式。 

floating decimal mode 

22.03.21 

かいじょうきのう

階乗機能 

階乗計算に用いる機能。 

factorial function 

22.03.22 

ちすうしょうきょきのう

置数消去機能,クリ
アエントリーきのう

機能 

計算器に入力し,まだ処理していないデータを取り消す機能。 

clear entry function 

22.03.23 

ぜんしょうきょきのう

全消去機能 

作業レジスタ及び記憶装置中のデータを全部取り消す機能。 

備考 記憶装置中のデータは取り消さない方式の計算器

もある。 

clear all function 

22.03.24  メモリりしょうきょきのう

消去機能 

キー操作によって,指定した記憶装置中のデータを取り消す機

能。 

備考 ある計算器では,指定した機能を取り消すために使

う別の“消去機能”用キーがある。 

clear memory function 

22.03.25 

いんじよくしきのう

印字抑止機能, 
ノンプリントきのう

機能 

計算器の印字機構の動作を抑止する機能。 

nonprint function 

22.03.26  イコールきのう

機能 

一連の演算を完了させ結果を出す機能。 

equals function 

22.03.27 

しょうけいきのう

小計機能 

計算の中間結果を表示又は印字する機能。 

subtotal function 

22.03.28 

ごうけいきのう

合計機能 

計算結果の合計を表示又は印字し,一連の演算を完了させる機

能。 

total function 

22.03.29  ゼロよくせいきのう

抑制機能, 

ゼロサプレスきのう

機能 

印字又は表示される計算結果から不要なゼロを取り除く機能。 

zero suppression 

function 

22.03.30 

けっかしゅつりょくかくちょうきのう

結果出力拡張機能 

計算結果のけた数が計算器の出力できるけた数を超える場合,

連続した複数回の操作によって,結果を表示又は印字する機能。 

extended result output 

function 

22.03.31  アンダフロー

(けいさんき

計算器における),

かい

下位けたあふれ
(けいさんき

計算器における) 

数の有効数字がすべて落とされて,計算器がゼロの結果を示す

状態。 

例: 計算器の出力能力が4けたの場合,数0.0000432は,

0.000と示される。 

underflow (in 

calculators)  

22.03.32  切上げきのう

機能 

計算結果の意図している最下位に対し,次のけたがゼロより大

round-up function, 

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X 0022-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

きい値をもつ場合に1を加える機能。 

rounding 

22.03.33 

ししゃごにゅうきのう

四捨五入機能 

計算結果の意図している最下位に対し,次のけたが5以上の場

合は1を加え,4以下の場合は変化を与えないような機能。 

round-off function 

22.03.34 

きりす

切捨てきのう

機能 

計算結果において意図している最下位けたより小さいすべての

けたを削除する機能。 

round-down function 

22.04 制御及び検査装置 

番号 

用語及び読み方 

意味 

対応英語 

22.04.01 

さどうでんあつひょうじき

作動電圧表示器 

電池式計算器に正しい電圧が加えられていることを示すための

視覚的信号を与える装置。 

operating voltage 

indicator 

22.04.02 

かみおく

紙送り, 
ペーパフィード 

印字式計算器において,利用者の要求に従って手操作によって

縦方向に紙を位置決めするための装置。 

備考 表示印字式計算器を含む。 

paper feed 

22.04.03 

さいひょうじせいぎょ

再表示制御 

電池式計算器において,電池節約回路によって消されている表

示を再表示するための制御。 

display recall control 

22.04.04 

ふ負のふごうひょうじ

符号表示 

示されている数が負であることを示す視覚的表示。 

negative indication 

22.04.05 

しょうすうてんきごう

小数点記号 

数の中の小数点を示す視覚的表示。 

decimal marker 

22.04.06 

あやま

誤りひょうじ

表示, 

エラーひょうじ

表示 

計算器が実行できない機能を利用者が実行しようとしたことを

示す視覚的表示。 

error indication 

22.04.07 

きおくそうちひょうじ

記憶装置表示, 
メモリひょうじ

表示 

記憶装置中に数を保持していることを示す視覚的表示。 

memory indication, 

storage indication 

22.04.08  アンダフローひょうじ

表示,

かい

下位けたあふれひょうじ

表示 

計算器がアンダフロー状態にあることを示す視覚的表示。 

underflow indication 

22.04.09  あふれひょうじ

表示, 

オーバフローひょうじ

表示 

計算器があふれ状態にあることを示す視覚的表示。 

overflow indication